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国際政治・世界事情

1とはずがたり:2005/05/23(月) 02:47:11
世界情勢・世界史ネタなど
軍事問題は安全保障論http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l10を国際経済問題は国際経済学http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165061/l10を参照の事

1232チバQ:2010/03/14(日) 18:39:05
>>1134>>1202>>1210
http://mainichi.jp/select/world/news/20100314ddm007030107000c.html
分離と和解の行方:動くスーダン/下 望まぬ介入、再建阻む
 スーダンを南北に貫く白ナイル川沿いのジュバ港。近くに南北内戦で使われた戦車がさびて山積みされている。この戦車が、貴重な「資源」として周辺国へと流れている。

 鉄くずの中で黙々と作業するモハメッドさん(42)は軍事車両の解体を始めて4年。この戦車を使った「スーダン人民解放軍」の部隊に92年から8年間従軍し、血みどろの戦いに身を置いた。「今が一番幸せ。復興に必要なのはビジネス。戦争はこりごり」と話す。

 東アフリカ各国で鉄の需要が伸びておりスクラップはウガンダやケニアでさばかれる。景気がいいはずだが、モハメッドさんの表情はさえない。「表面的な経済発展はあっても稼ぎの多くは外国人の手にある」と話す。

 ジュバに林立し始めたビルの多くは中国からの投資で建った。輸出入とも対中貿易は圧倒的に多い。スーダンで石油利権を確保する中国は、西部のダルフール紛争で武器を供給した疑いで欧米から厳しい批判を受けた。

 05年にようやく南北内戦を終結させたスーダン。つたない歩みを始めた和平や復興に外国の力が影を落とす。最近では、ケニアから南部スーダンへの武器供与が報告された。ケニア政府は否定したが、国連安保理の会合でも南部スーダンへの武器流入が明かされ「南北の新たな軍拡競争」への懸念も広がる。

 先月のスーダン政府と西部ダルフール地方の主要反政府勢力との和平枠組み合意を主導したのは中東カタール。調印式には「反政府勢力を支援した」とスーダンが非難してきた隣国チャドのデビ大統領、エリトリアのイサイアス大統領が同席した。「カタールが中立を保ったのが良かった」とスーダンの政治状況を知る男性(38)は語る。

 ただ、和平合意には一部の反政府勢力が未参加だ。8日には、ダルフール西部の要衝を政府軍が制圧したと発表。ある反政府勢力は和平に応じない姿勢を強めている。不安定要因は外国に利用されかねない。

 ジュバの戦車解体現場。解体業者アリさん(31)は「スーダンは望まない介入を受けやすく再建を難しくしている。本当に必要なのはスーダンの自立だ」と汗をぬぐった。【ジュバ(スーダン南部)で高尾具成】

1233チバQ:2010/03/14(日) 18:39:47
http://mainichi.jp/select/world/news/20100313ddm007030144000c.html
分離と和解の行方:動くスーダン/中 大統領「演出」に限界
 スーダン南部ジュバのサッカー場。1日に設置された特設ステージでバシル大統領はトレードマークのジグ(つえ)を振った。支持者は歓声で応える。数時間続く演説で、大統領は「大統領選も南部独立を問う住民投票も市民に委ねられた」と「民主的」振る舞いを強調した。

 大統領は先月24日には西部ダルフール地方を訪れ、同様にジグを振った。その笑顔と自信を支えるのは、23日に中東カタールで主要反政府組織「正義と平等運動(JEM)」と結んだ和平合意だ。

 大統領は「犯罪者」として追われている。今回の和平合意は訴追をはぐらかす狙いがあるとの見方も広がっている。国際刑事裁判所(ICC)は昨年3月、30万人以上の死者を出したダルフール紛争を巡り、「多数の市民の殺害、レイプ、強制移住を指揮した」として「人道に対する罪」などの容疑で大統領に逮捕状を発行した。しかし、大統領は「ICCに運命を左右されない」とICC未加盟国へ外遊を続ける。

 アフリカに大統領を許す雰囲気があるのは「訴追がダルフール和平への障壁になりかねない」(外交筋)との憂慮があるからだ。アフリカ連合(AU)は昨年7月、ICC逮捕状執行への非協力を決議した。アラブのある外交官は「バシル氏にはスーダン和平に必要な力がある」と話す。

 だが、大統領の「和平」演出にも限界はある。ジュバでのバシル氏の集会の外では、対立する南部自治政府の旗を持つ男がしかめっ面で立ち、抗議の意思を示していた。かつての南北内戦の激戦地ジュバの街中では、男が大統領のポスターを片っ端から破き歩く。ある女性は「北部ではイスラム法(シャリア)で女性の権利が認められていない。南部では少なくともズボンをはいているだけで罰せられはしない」とイスラム化も進める大統領に嫌悪感を示す。

 ダルフールで和平合意したJEMは20以上ある反政府組織の一つに過ぎず、和平実現には曲折も予想される。

 南部の分離独立を支持する女性サディアさん(34)は「南部で産出される石油の収入も均等に配分されず、南部住民は働いても十分な給与を得られない。バシル氏は、国際社会に裁かれるべきだ」と不満をぶちまけた。【ジュバ(スーダン南部)で高尾具成】

1234チバQ:2010/03/14(日) 18:41:05
順番が逆になってしまった
http://mainichi.jp/select/world/news/20100312ddm007030078000c.html
分離と和解の行方:動くスーダン/上 「また混乱するだけ」 熱狂に潜む「統一を」
 200万人の死者を出した南北内戦、30万人以上が死に「史上最大の人道危機」と呼ばれたダルフール紛争を経たスーダン。15日を期限にダルフールの反政府勢力と政府が和平合意を目指し、来月には内戦終結後初の大統領選が行われる予定。和解は本当に訪れるのか、現地から報告する。

       ◇

 「南部主導で新しいスーダンを」。主催者の呼びかけに5万人から歓声が沸き起こる。黄色い星をあしらった南部スーダンの旗がはためく。統一スーダンの国旗は一つもない。南北内戦の激戦地・ジュバでの先月末の政治集会。「新しいスーダン」のスローガンは分離独立を示唆する。

 集会を開いたのは内戦を戦った「スーダン人民解放軍」の政治組織「スーダン人民解放運動(SPLM)」。キール議長が「南部に経済発展を」と繰り返すたび、参加者は熱狂する。

 町には新品の中国製オートバイにまたがる若者が走り過ぎる。急速に復興する南部を主導する議長の視野には、来年に予定される南部独立を問う住民投票での“勝利”がある。

 だが、盛り上がりの陰には平和への祈りもあった。運送業の男性(23)は「南部の候補者も分離独立も支持しない。北部の指導者にも期待しないが分離独立は混乱へ逆戻りするだけ」と声を潜める。

 「統一されたスーダン」を望む声が意外に多い。背景には部族間の確執もある。自治政府など南部の権力の中心は最大部族ディンカ人。他部族は表だった批判を控える。分離独立が「部族間抗争を呼ぶ」との懸念は強い。

 過熱し始めた政争の陰で内戦の「被害者」は忘れられている。ジュバ中心部の墓地。雑草が伸び、足を踏み出す度に悪臭と大量のハエが舞い上がる。ごみの投棄が慢性化し、頭上には残飯をあさる鳥が旋回する。「あの鳥はライバルさ」。カソンゴさん(64)は廃材で造った小屋の横で、汚れた鍋の中を見せた。ゴミから集めて煮た骨だらけの魚や肉が転がる。燃料の木炭も拾ったものだ。

 カソンゴさんは南接するコンゴ民主共和国(旧ザイール)からの難民だ。スーダン国籍を取得後、人民解放軍兵士として10年余り内戦に参加。弾丸で負傷した左目を失明した。

 今、インフラ整備が進む中、避難民のバラックが次々と立ち退きに遭っている。「内戦下と何も変わっちゃいない。逃げ、追われ、また逃げる。南部独立が性急過ぎるのは我々の生活が証明している」【ジュバ(スーダン南部)で高尾具成】

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 ■ことば

 ◇スーダン和平合意
 4月11日のスーダン大統領選は、南北内戦を終結させた05年の「包括和平合意」により実施される予定。南部の分離独立を問う住民投票も和平合意の一環。また、先月23日、主要反政府組織「正義と平等運動(JEM)」が和平実現に向けた枠組み合意に調印。15日を期限に▽JEMの政治参画▽全面停戦−−などで最終合意を目指す。


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