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法学論集

1とはずがたり:2005/03/29(火) 14:02:24
憲法や政治思想・安保論など以外の政治・法学関連スレです。判決・刑事事件等扱います。

=関連スレ=
憲法スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1061910652/l100
国際関係・安全保障論
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l100
政治思想総合スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1039194613/l100

1752とはずがたり:2010/09/22(水) 00:36:13
早速逮捕。
これまで前田が扱った事件だけじゃなく特捜部が取り扱った事件のFD全てに同様の痕跡がないかどうか調べるべきであるね。

【押収資料改竄】証拠隠滅容疑で大阪地検特捜部主任検事を逮捕 郵便不正事件で
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100921/crm1009212102033-n1.htm
2010.9.21 21:02

押収資料の改ざん報道を受けて記者会見する村木厚子元局長の主任弁護人、弘中惇一郎弁護士=21日午前、東京・司法クラブ(松本健吾撮影)押収資料の改ざん報道を受けて記者会見する村木厚子元局長の主任弁護人、弘中惇一郎弁護士=21日午前、東京・司法クラブ(松本健吾撮影)

 障害者団体向け割引郵便制度をめぐり偽の証明書が発行された郵便不正事件で、証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)を改(かい)竄(ざん)していた疑いが強まり、最高検は21日夜、証拠隠滅容疑で、大阪地検特捜部検事で、この事件の主任を務めた前田恒彦容疑者(43)を逮捕した。合わせて前田容疑者の大阪府内の自宅や大阪地検の執務室などの捜索令状を取った。最高検は検察側の描いた事件の構図に沿うよう改竄した疑いが強いとみて全容解明を進める。

 無罪判決の確定が確実な厚生労働省の村木厚子元局長(54)を起訴した一連の捜査の問題は、検事の刑事責任追及に向かう異例の事態となった。

 関係者によると、改竄されたのは特捜部が昨年5月26日、村木元局長の元部下だった上村勉被告(41)=公判中=の自宅から押収したFDの最終更新日時。当初の「2004年6月1日」から、検察側主張に沿う「6月8日」に書き換えられていたという。FDには偽の証明書や文書作成のデータが入っていた。

 検察関係者によると、前田容疑者は大阪地検の20日の事情聴取に「誤って書き換えてしまった」と改竄の事実を認めたという。

 大阪高検は同日、最高検にこの事実を報告。最高検は21日、最高検検事を主任とする特別の捜査チームを立ち上げ、捜査を開始。東京高検、東京地検の検事、事務官計4組を大阪に派遣した。

 村木元局長の弁護人も同日、証拠隠滅罪などでの刑事告発を検討する方針を表明した。

 前田容疑者は平成8年に検事に任官。東京、広島、水戸などの地検を経て、18年4月から東京地検特捜部に在籍。20年4月から大阪地検特捜部。

 菅直人首相は21日夜、「最高検が厳正に捜査をし、厳正に対応をするといわれているから、そうあるべきと思う」と述べ、最高検検事を主任とした捜査チームの捜査を見守る考えを示した。

1753とはずがたり:2010/09/22(水) 00:42:40

>>1751
大坪の言動
>郵便不正・偽証明書事件の捜査を指揮した前大阪地検特捜部長の大坪弘道・現京都地検次席検事は21日、毎日新聞の電話取材に「もう、そっとしといてもらえないか」とだけ語り、詳しい説明を拒んだ。無罪判決(今月10日)以降、毎日新聞は大坪次席検事に取材したが、「答える立場にない」と回答しなかった。

【押収資料改竄】「コメントしない」 事件当時の大阪特捜部長
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100921/crm1009212250044-n1.htm
2010.9.21 22:50

 厚生労働省の文書偽造事件で主任検事だった前田恒彦容疑者(43)の逮捕について、事件当時、大阪地検特捜部長を務めていた大坪弘道京都地検次席検事は21日夜、大阪府内の自宅前で「コメントしない」と話した。

 自身は最高検などから事情聴取されたのか、との問いには「(関係者は)当然聴取されるだろう」とだけ言い残し、自宅に入った。

>>1739
土本氏
これ以外にも>>520-521>>445でもコメントしてる。両方とも吉田学校さんのコメつき♪

【押収資料改竄】「犯罪の可能性も」元最高検検事の土本氏
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100921/crm1009211333013-n1.htm
2010.9.21 13:33

 元最高検検事の土本武司筑波大名誉教授(刑事法)の話 データ改竄がもし事実であれば、捜査側が描いたストーリーに合うように証拠を位置付けた疑いがますます強くなる。単なる捜査上のミスにとどまらない犯罪の可能性も出てくる。(物証の捏造は)かつて警察ではあったが、検察はしないという信頼感があった。とうとう出てしまったかという感じだ。改竄が組織的に行われたとなると、すべての検察の権威にかかわってくるし、威信もどこかに吹っ飛んでしまう。

1754小説吉田学校読者:2010/09/22(水) 10:11:46
組織ぐるみとまではいかないが、非常に軽く受け止めていたんじゃないんでしょうかね。
大阪地検の当時の特捜副部長、部長、次席検事、検事正の名前が報道に出始めるのはいつになるのでしょうか。

「改ざん」地検首脳部が把握・放置…2月に報告
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100922-OYT1T00116.htm

 押収資料のフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたとして証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検特捜部検事・前田恒彦容疑者(43)が、今年2月初め頃、特捜部の当時の大坪弘道部長(現・京都地検次席検事)に対し、「FDを手直ししてしまった可能性がある」と報告し、当時の次席検事、検事正にも伝わっていたことが、検察関係者の話でわかった。
 地検首脳部が犯罪につながる行為を把握しながら放置していたことになる。
 関係者によると、今年1月に開かれた厚生労働省の村木厚子元局長(54)(無罪確定)の初公判で、弁護側は証明書の作成日時に関する検察主張と、FDのデータを基に作成されたとする捜査報告書との日付が食い違うと指摘。その後、前田容疑者がFDに細工したとのうわさが地検内で広がったという。

1755小説吉田学校読者:2010/09/22(水) 10:32:48
秋霜烈日というより、窮鼠切実。でも、すでに、総長辞任でコトがすまなくなっている。

検事総長の進退問題にも…民主党幹部
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100922-OYT1T00118.htm

 民主党幹部は21日夜、大阪地検特捜部の主任検事が証拠隠滅容疑で逮捕されたことについて、「検察もただでは済まないだろう。主任検事の逮捕であり、検事総長にも責任が及ぶのではないか」と記者団に述べ、大林宏検事総長の進退問題につながるのは避けられないとの見方を示した。

1756とはずがたり:2010/09/22(水) 10:41:07
>>1754
>弁護側は証明書の作成日時に関する検察主張と、FDのデータを基に作成されたとする捜査報告書との日付が食い違うと指摘。その後、前田容疑者がFDに細工したとのうわさが地検内で広がったという。
噂が本当だったということですね。よくもまあ見付けたなぁと思ったけど,朝日新聞の調査もこの噂をもとにしたものだったのか。

個人的には,これが特異な一件かそうではないのかが重大な関心事で,割とちょくちょく検察内部でやってたんじゃないか,という疑念は払えない所で,今迄立った噂を総浚えして不正がなかったか調べて欲しい所であります。

時に修正の日付変えるのは専用のソフトいれなくてもパソコンの日付変えて書き込み直せばいいんちゃうのと思ったけどそんなことないんですかねぇ。

>>1755
苦笑w>窮鼠切実

1757小説吉田学校読者:2010/09/22(水) 12:11:40
無罪観測が流れ、大阪地検特捜部の内実は殺伐としていたんじゃないんでしょうかね。それは自業自得ですけども。
証拠物を改ざんするというのが、理解の範疇を超える。さすがにちょくちょくはやらんでしょうが、大阪地検特捜部は「取調べメモの不可解な廃棄」という問題もありまして、外部の目から見て非常に奇々怪々な捜査がなされていたでしょうね。

書き換え指摘され同僚とトラブル
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100922/k10014123001000.html
 大阪地検特捜部の主任検事が押収した証拠のデータを改ざんした疑いで、21日夜、逮捕された事件で、この主任検事は、ことし2月ごろ、同僚の検事からデータを意図的に書き換えたのではないかと指摘され、トラブルになっていたことが検察関係者への取材でわかりました。このトラブルは大阪地検の幹部にも報告されたということで、最高検察庁は大阪地検の対応に問題があったとみて、当時の幹部らから事情を聴くなど、調べを進めています。
 大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)は、厚生労働省の村木元局長の無罪が確定した郵便の割引制度をめぐる事件で、押収したフロッピーディスクのデータを改ざんしたとして、21日夜、証拠隠滅の疑いで逮捕されました。問題のフロッピーディスクは、うその証明書を作成したとされる厚生労働省の元係長の自宅から押収されたもので、うその証明書のデータが保存されていましたが、データの最終的な更新日時が押収されたあと書き換えられていました。書き換えられたあとのデータは、村木元局長がうその証明書の作成を指示したという検察が描いた事件の構図に矛盾がないことになり、最高検は前田検事が事件の構図に合うようにデータを書き換えた疑いがあるとしています。検察関係者によりますと、前田検事は、ことし2月ごろ、同僚の検事からデータを意図的に書き換えたのではないかと指摘され、トラブルになっていたことがわかりました。これに対し前田検事は、元係長がデータを改ざんしていないか調べていただけで書き換えは行っていないと主張したということです。このトラブルは、大阪地検の幹部にも報告されたということですが、特に問題にされなかったということです。最高検察庁は、大阪地検の対応に問題があったとみて、当時の幹部や同僚らから事情を聴くとともに前田検事がデータを書き換えた動機などについて捜査を進めています。

1758建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2010/09/22(水) 13:28:34
検察リーク情報をもとに小沢を犯罪者のように扱っていたあなた方諸君に
検察を批判する資格ナシだ
自分たちは、検察にダマされた被害者ってか?www

1759小説吉田学校読者:2010/09/22(水) 16:48:32
>>1758
あんたも「汚沢容疑者の逮捕マダ〜」とか書いてたじゃないかw
冗談はさておきまして、リークで冒頭陳述に書かないようなことを漏らしてマスコミを使って制裁することも、リーク批判が行き過ぎて、報道の自由、取材の自由が萎縮するようなことも、絶対にあってはならないと思っております。
私もリテラシーは持たなければいかんし、だからといって事実探求の好奇心も失いたくないし、難しいところなのですが、らいおんちゃんの指摘は正論であるので、重く受け止めることにします。

話は変わって、現在の事象ですが、これもリーク。さあ、「とかげの尻尾切り」と見るか「嘘報告があった」と見るか。
つうかね、FDの解析が終わった時点でね、筋読み変えろ。バカか。

資料書き換え疑惑、地検トップに報告 特捜部幹部ら
http://www.asahi.com/national/update/0922/OSK201009220065.html

 郵便不正事件をめぐって大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータが改ざんされた疑いのある事件で、証拠隠滅容疑で逮捕された特捜部主任検事の前田恒彦容疑者(43)からデータ書き換えの可能性があると知らされた特捜部幹部らが、小林敬(たかし)検事正に「書き換えのうわさがあるが問題ない」と報告していたことが地検の調査でわかった。
 小林検事正は22日までの朝日新聞の取材に対して「書き換えられた疑いがあると報告を受けたのであれば覚えているはずだが、そういう言葉は覚えていない」と説明している。
 最高検によると、前田検事は昨年7月、同5月26日に厚生労働省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から押収されたFDの文書の更新日時が「04年6月1日」だったのを「04年6月8日」に改ざんした疑いがある。
 検察関係者によると、前田検事は地検の調査に対し、今年1〜2月に特捜部副部長と同僚検事に電話で「(上村被告側へのFD返却直前に)データを書き換えた可能性がある」と打ち明けたという。前田検事は、1月に始まった同省元局長の村木厚子氏(54)=無罪確定=の公判でFDの最終更新日時が問題になったことを同僚検事から知らされ、当時応援に行っていた東京地検特捜部から電話で伝えたという。
 地検の調査によると、前田検事の説明は、副部長から大坪弘道・特捜部長(現・京都地検次席検事)、同僚検事から村木氏の公判担当の検事2人に知らされた。その後、大坪部長らは地検トップの小林検事正と当時の玉井英章・次席検事(現・大阪高検次席検事)に「前田検事がFDのデータを書き換えたといううわさがあるが、意図的に変更した事実は考えられず問題ない」などと報告したという。
 データが書き換えられたとのうわさは特捜部内に広まったが公表されず、FDの返却を受けた上村被告側にも伝えられなかった。公判担当の検事2人も、そのまま村木氏の裁判の審理に立ち会っていたという。
 玉井前次席検事は22日までの朝日新聞の取材に「報告は受けていない」と説明している。

1760小説吉田学校読者:2010/09/22(水) 16:58:37
前にも書いたように「裁判員裁判での検察官調書不採用」「他の経済事件捜査での謹慎」ばかりでなく、司法への信頼で成り立っている面もある「死刑制度の可否」、特信性と任意性があれば参考人の検察官調書が採用される「刑訴法321条1項2号の改正」、そして「取調べ可視化」「証拠保全制度の徹底」。
そうなると「1課事件での二の足」「薬物事犯での有罪率低下」、果てには「治安悪化」・・・それくらいの衝撃があるんです、事実だったら。検察幹部の首で済む話なのか。

特捜証拠改ざん:検事正ら処分検討 法務省
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100922k0000e040071000c.html

 厚生労働省元局長の無罪が確定した郵便不正事件に絡み、法務省は当時の大阪地検検事正ら幹部に対し、懲戒処分も含めた処分の是非について検討を始めた模様だ。事件に対する監督責任に加え、主任検事のデータ改ざんについて事実関係を把握しながら十分な対応をとらなかった疑いも浮かんでおり、主任検事の上司だった幹部らの処分は避けられないとの見方が広まっている。
 処分の検討対象となっているのは、昨年の捜査時に大阪地検の検事正だった三浦正晴・福岡高検検事長▽次席検事だった玉井英章・大阪高検次席検事▽特捜部長だった大坪弘道・京都地検次席検事。また、データの書き換えについて今年2月ごろ、地検幹部に報告がありながら必要な対応をとらなかった疑いも浮上。当時から地検トップを務める小林敬・大阪地検検事正らも検討対象になるほか、事案の解明が進めば、さらに対象が広がる可能性もあるとみられる。
 最高検は、データ改ざん事件の捜査と併せて、捜査が適正だったかを調査する検証チームを発足させており、法務省は検証結果がまとまった段階で正式に処分を決める見通し。
 懲戒処分には免職、停職、減給、戒告が定められているが、ほかに、懲戒に至らない口頭や文書での訓告、注意などがある。

1761小説吉田学校読者:2010/09/22(水) 17:02:35
以前も書きましたけどね、袴田事件とか名張毒ぶどう酒事件の再審の動きと全く無関係にこういう動きが出るというのは、単なる戯れ言と判断せざるを得ない。

押収資料改ざん事件 取り調べ可視化訴える民主党議員連盟、検察の捜査のあり方を批判
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00184876.html

 大阪地検特捜部の検事が証拠として押収したフロッピーディスクを改ざんしていた疑いで逮捕された事件について、取り調べの可視化を訴える民主党の議員連盟が会合を開き、検察の捜査のあり方を厳しく批判した。
 川内博史衆院議員は「検察の信頼を揺るがす、国家の信頼を揺るがす事態。取り調べの密室性を排して、透明性を担保していかなければならない」と述べた。
 議連の会長を務める川内議員は、取り調べの詳細が公開されないことが事件の背景にあるとして、取り調べの可視化を求めるとともに、国会に特別委員会を設置し、事件の原因究明を行う考えを示した。

1762神奈川一区民:2010/09/22(水) 17:08:33
>>1761
袴田事件はどうにかならないのか?
自分も内心忸怩たる思いです。

1763名無しさん:2010/09/22(水) 18:15:00

国民新代表、検事総長にも責任=証拠改ざん、与野党から批判
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010092200592

 郵便料金不正事件で大阪地検特捜部の主任検事が証拠隠滅容疑で逮捕されたことを受け、与野党からは22日、検察の捜査手法への批判や事実関係の徹底究明を求める声が改めて噴出した。国民新党の亀井静香代表は、大林宏検事総長の責任問題に言及した。
 民主党の有志議員でつくる「取り調べの全面可視化を実現する議員連盟」は同日午後、総会を開き、最高検が行うとしている検証作業に第三者メンバーを加えることなどを求める声明をまとめた。川内博史会長は「検察機構全体に問題点があるなら、国会に特別委員会を設置して議論しなければならない」と強調した。
 同党の石井一副代表は総会で、事件に関連して主任検事の前田恒彦容疑者から聴取を受けたことを明かした上で、「まじめ過ぎる検事だった。目的のために手段を選ばないという心理ではなかったか」と語った。
 警察官僚出身の亀井氏は記者会見で「こんなことが警察で起きたら、現場の課長や署長が責任を取るだけでは終わらない。立派な検事総長であれば、当然、自分で(責任の取り方を)分かっているのではないか」と述べ、検事総長の責任は避けられないとの認識を示した。
 自民党の小池百合子総務会長は会見で「検察の信頼性にかかわる大きな問題だ。信頼回復のために検察が何をなすべきなのか考えてほしい」と指摘。共産党の穀田恵二国対委員長も、記者団に「組織的関与(の有無)も含めて真相の徹底した究明が大切だ」と述べた。(2010/09/22-18:03)

1764とはずがたり:2010/09/22(水) 19:09:43
>>1757
この辺,殺伐としてる感じですねぇ。
>検察関係者によりますと、前田検事は、ことし2月ごろ、同僚の検事からデータを意図的に書き換えたのではないかと指摘され、トラブルになっていたことがわかりました。

1765名無しさん:2010/09/22(水) 20:32:13

「まじめ過ぎる検事」と石井一参院議員
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20100922-681798.html

 「まじめ過ぎる検事だった」−。厚生労働省の文書偽造事件に関与したとされた民主党の石井一参院議員は22日、最高検が証拠隠滅容疑で逮捕した大阪地検特捜部主任検事から事情聴取された際の状況を党会合で説明した。

 石井氏によると、昨年秋に主任検事の要請で聴取に応じ、文書偽造事件に関与していないことを説明。石井氏が「政治的な意図があるのか」と尋ねたところ主任検事は否定し、証拠の存在に関してはあいまいな答え方をしたという。

 主任検事が石井氏の質問に誠実に応対したとした上で「とにかく一つの方向を決めたら、目的のためには手段を選ばないという気がした」と指摘。「新聞に報道されると、極悪人という印象を受けるかもしれないが、実におとなしい、いい男だった」と述べた。(共同)

1766名無しさん:2010/09/22(水) 21:18:55
郷原信郎

今日の午後10時30分から、TBSラジオ「Dig」に出演します。
江川紹子さんも一緒です。ラジオなので、今回の証拠改ざん問題について、
詳しく話ができると思います。
約6時間前 webから

wildhiro @nobuogohara TBSラジオ、DIGはインターネット生放送つま
り世界中、及び数時間後からPodcastで聴けます。もちろんiPhoneなどの
スマートフォンでも聴けます。
http://bit.ly/ciOemD
約2時間前 TwitBirdから nobuogohara宛

http://twitter.com/nobuogohara

1767名無しさん:2010/09/22(水) 23:48:38
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100922-00000146-jij-soci
最高検聴取「おそらくある」=事件への言及避ける―前大阪特捜部長
時事通信 9月22日(水)23時32分配信

 大阪地検特捜部の主任検事前田恒彦容疑者(43)が証拠隠滅容疑で逮捕された事件で、当時の上司で前特捜部長の大坪弘道京都地検次席検事は22日、同地検の定例会見で「最高検の聴取はまだないが、おそらくあるだろう」と言及する一方、事件について「コメントは控えたい」と話した。
 大坪次席検事は、元部下の容疑に関し「今の時期に答えるのは適切ではない。わたしなりの存念がないわけではないが、この場では差し控えたい」と述べた。自身の責任には「時期が来たら…」と答えるにとどめた。

1768小説吉田学校読者:2010/09/23(木) 09:18:39
しかし、本当なのか。信じられない。前田容疑者は、いずれ出るであろう検察関係者の供述調書について「利益誘導がなされて信用性がない」「取調べは実質的に強制されたもので任意性がない」と抗弁したらどうか。

「FDに時限爆弾仕掛けた」 改ざん容疑の検事、同僚に
http://www.asahi.com/national/update/0922/OSK201009220173.html

 大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータが改ざんされた疑いのある事件で、証拠隠滅容疑で逮捕された主任検事の前田恒彦容疑者(43)が同僚検事に「FDに時限爆弾を仕掛けた」と伝えていたことが朝日新聞の取材でわかった。データを書き換えた動機を示唆する発言とも受け取れるが、前田検事は逮捕後の調べに「誤って書き換えてしまった」と意図的な改ざんを否定している。
 最高検によると、前田検事は昨年7月、厚生労働省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=公判中=が作成した偽の証明書の最終更新日時を「04年6月1日」から「04年6月8日」に改ざんしたとされる。朝日新聞の取材に対し、昨年7月のFD返却後にデータを見た上村被告の弁護人は、最終更新日時が「6月1日」と記された捜査報告書と異なることに驚き、単独犯を主張する上村被告にとって不利になる証拠ととらえて表に出すことをためらったという。
 検察関係者によると、今年1月に大阪地裁で開かれた村木氏の初公判で、FDに記録された最終更新日時内容が問題になった。このため、同僚検事の一人が東京地検特捜部に応援に行っていた前田検事に電話をかけ、「FDは重要な証拠なのに、なぜ返却したのか」と聞いた。これに対し、前田検事は「FDに時限爆弾を仕掛けた。プロパティ(最終更新日時)を変えた」と明かしたという。
 さらに同僚検事が、最終更新日時が「6月1日」と書かれた捜査報告書が特捜部の手元を離れ、厚労省元局長の村木厚子氏(54)=無罪確定=の裁判を担当する公判部に引き継がれたことを伝えると、驚いた声で「それは知らなかった」と語ったという。
 こうしたことから、前田検事はデータを書き換えることで上村被告側を混乱させるほか、捜査報告書が公判に出なければ捜査段階の供述調書の補強になると考えた可能性がある。これらの仕掛けを「時限爆弾」と表現した疑いがある。
 検察側は村木氏の公判で、同氏が上村被告に偽の証明書を発行するよう指示した時期について6月上旬と主張していた。一方で弁護側は、証拠開示された捜査報告書の日付を根拠に検察側の主張は矛盾していると反論。今月10日の地裁判決も「検察側の主張と符合しない」と指摘した。
 前田検事がFDの最終更新日時を6月8日と改ざんしたとされることについて、検察関係者の一人は朝日新聞の取材に「検察側ストーリーに合う日時だ。だが、返却したFDがどんな形で表に出たら検察側に有利に働くと前田検事が想定していたのか分からない」と話す。

1769とはずがたり:2010/09/23(木) 14:23:43
事件が発覚したのは証拠のFDを返却して弁護側の手許にあったのが一点と,前田容疑者が同僚に漏らしたり上司に報告したりして噂になってたという事でこの二点を繋げて朝日新聞が調べたスクープという流れでしょうかねぇ。で,地検特捜部内での自浄機能はどうやら働かなかったという事になりますな。

「FDに時限爆弾仕掛けた」 改ざん容疑の検事、同僚に
>>1768
2010年9月23日4時30分

図:ttp://tohazugatali.at.infoseek.co.jp/law/OSK201009220184.jpg

資料書き換え疑惑、地検トップに報告 特捜部幹部ら
http://www.asahi.com/special/kaizangiwaku/OSK201009220065.html
2010年9月22日15時1分

図:ttp://tohazugatali.at.infoseek.co.jp/law/OSK201009220084.jpg

 郵便不正事件をめぐって大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータが改ざんされた疑いのある事件で、証拠隠滅容疑で逮捕された特捜部主任検事の前田恒彦容疑者(43)からデータ書き換えの可能性があると知らされた特捜部幹部らが、小林敬(たかし)検事正に「書き換えのうわさがあるが問題ない」と報告していたことが地検の調査でわかった。

 小林検事正は22日までの朝日新聞の取材に対して「書き換えられた疑いがあると報告を受けたのであれば覚えているはずだが、そういう言葉は覚えていない」と説明している。

 最高検によると、前田検事は昨年7月、同5月26日に厚生労働省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から押収されたFDの文書の更新日時が「04年6月1日」だったのを「04年6月8日」に改ざんした疑いがある。

 検察関係者によると、前田検事は地検の調査に対し、今年1〜2月に特捜部副部長と同僚検事に電話で「(上村被告側へのFD返却直前に)データを書き換えた可能性がある」と打ち明けたという。前田検事は、1月に始まった同省元局長の村木厚子氏(54)=無罪確定=の公判でFDの最終更新日時が問題になったことを同僚検事から知らされ、当時応援に行っていた東京地検特捜部から電話で伝えたという。

 地検の調査によると、前田検事の説明は、副部長から大坪弘道・特捜部長(現・京都地検次席検事)、同僚検事から村木氏の公判担当の検事2人に知らされた。その後、大坪部長らは地検トップの小林検事正と当時の玉井英章・次席検事(現・大阪高検次席検事)に「前田検事がFDのデータを書き換えたといううわさがあるが、意図的に変更した事実は考えられず問題ない」などと報告したという。

 データが書き換えられたとのうわさは特捜部内に広まったが公表されず、FDの返却を受けた上村被告側にも伝えられなかった。公判担当の検事2人も、そのまま村木氏の裁判の審理に立ち会っていたという。

 玉井前次席検事は22日までの朝日新聞の取材に「報告は受けていない」と説明している。(板橋洋佳、野上英文)

1770小説吉田学校読者:2010/09/24(金) 08:52:58
朝日の独走状態は止まりませんね。これは東京発っぽいですけども、朝日名物検察記者村山治氏あたりは、検察に怒りまくってるんじゃないか。

前田検事、故意の改ざん認める 最高検調べ、供述一転
http://www.asahi.com/national/update/0923/TKY201009230376.html

 大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータが改ざんされた疑いのある事件で、証拠隠滅容疑で最高検に逮捕された同部検事の前田恒彦容疑者(43)が、「故意にデータを改ざんした」と認める趣旨の供述を始めたことが分かった。大阪地検の調査や逮捕後のこれまでの調べでは「誤って書き換えた」と意図的な改ざんを否定していた。
 最高検は、郵便不正事件で捜査の主任を務めていた前田検事が特捜部の描いた事件の構図に沿わない証拠を都合よく改ざんした可能性があるとみて、書き換えた理由やその後の上司らへの説明状況などを調べている。
 最高検の調べによると、前田検事が改ざんした疑いがあるのは、厚生労働省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から昨年5月に押収されたFD。昨年7月、大阪地検内に私物パソコンを持ち込み、専用ソフトを使って最終更新日時が「04年6月1日」だったのを「04年6月8日」に書き換えたとされる。
 検察関係者によると、今年1月に大阪地裁で開かれた厚労省元局長の村木厚子氏(54)=無罪確定=の初公判で、FDに記録された最終更新日時が問題になった。FDは昨年7月に上村被告側に返却されていたため、同僚検事の一人が、東京地検特捜部に応援に行っていた前田検事に電話をかけて「重要な証拠なのに、なぜ返却したのか」と聞いた。これに対し、前田検事は「FDに時限爆弾を仕掛けた。プロパティ(最終更新日時)を変えた」と明かしたという。
 検察側は、2004年の「6月上旬」に、村木氏が上村被告に偽の証明書を発行するよう指示したのではないかと疑っていた。そうした内容の上村被告の捜査段階の供述調書もあった。だが、証明書のデータが入っていたFD内の最終更新日時は「6月1日未明」。これでは、村木氏の指示が5月中にあったことになり、検察側の主張が崩れかねない状況だった。

1771とはずがたり:2010/09/24(金) 17:06:55

最高検が地検に質問書を送るなんてのは何を意味するんでしょうか?最高検が地検の描く事件の構図についてかなり疑念を抱いていたって感じでしょうか?

改ざん疑惑、最高検調査に伝えず 大阪地検特捜部
http://www.asahi.com/national/update/0924/OSK201009240046.html
2010年9月24日15時0分

 大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)をめぐる証拠隠滅事件で、最高検が5月、厚生労働省元局長の村木厚子氏(54)=無罪確定=らの捜査段階でFD内の文書データをどう評価していたのか、などについてただす質問書を地検に送っていたことが朝日新聞の取材でわかった。特捜部と公判部はこの調査の約4カ月前にデータ改ざんの疑いを把握していたが回答書には盛り込まず、最高検には改ざんを伝えなかったという。

 朝日新聞の取材に対し、地検特捜部主任検事の前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=から厚労省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)宅で押収したFDの文書の最終更新日時を改ざんした、と打ち明けられていた特捜部関係者は「問題を抑えようとしたととらえられても仕方がない」と話している。

 村木氏の公判では、弁護側が捜査報告書に「04年6月1日」と記されたFD内の偽の証明書の最終更新日時などを根拠に「客観証拠と検察側の主張が矛盾する」と指摘。大阪地裁は5月26日、同氏から「04年6月上旬」に偽の証明書の発行を指示されたとする上村被告らの供述調書について「検事が誘導で作った」などとし、証拠採用しないと決定した。検察側は立証の柱を失い、村木氏の無罪が濃厚となった。

 検察関係者によると、最高検は決定の2日後、地検に(1)最終更新日時と上村被告らの供述が矛盾することを理解していたのか(2)特捜部から事件を引き継いだ公判部は矛盾にいつ気づいたのか――など9項目の質問を送った。質問は大坪弘道・特捜部長(現・京都地検次席検事)と佐賀元明・副部長(現・神戸地検特別刑事部長)、前田検事、公判担当検事ら捜査と公判に携わっていた複数の関係者に配られた。

 だが、この調査に先立つ1〜2月に改ざんの疑いを把握した大坪部長、佐賀副部長、公判担当検事らはこれを指摘しなかった。この結果、「複数の厚労省関係者が村木氏の関与を認めたため、更新日時が事件の筋と矛盾すると判断する決め手にはならなかった」などとした地検としての回答書が作られた。

 また、回答書では前田検事の村木氏らに対する捜査について「更新日時の重大性を十分に認識せず、村木氏の関与を認めた供述と両立すると安易に考えた」とする反省点を指摘していた。しかし、ここでも改ざんの疑いに触れることなく、回答書は最高検に送られたという。(板橋洋佳、野上英文)

1772小説吉田学校読者:2010/09/24(金) 18:51:04
>>1771
おそらく、無罪観測によりまして、最高検も公判に関心を持っていたことが窺われます。
そして、多分ですが特捜部と公判担当で意思連絡に齟齬があります。
さらに申し上げますと、おそらく解析報告書を作成したことを忘れていたんだと思いますね。推測ですが。

1773小説吉田学校読者:2010/09/26(日) 19:48:40
この公判検事は相当思い詰めているようで、「無罪」だったことは分かっていたんでしょうか。
それが反映されない、これが組織の悲しさであるが、ことは冤罪、検察一体の原則も十分分かっておりますが、なんで幹部たちは「見なかったことにしよう」ということになるのか。非常に疑問が残ります。

“涙ながらの訴え”問題にせず
http://www.nhk.or.jp/news/html/20100926/t10014207421000.html

 大阪地検特捜部の主任検事が、押収した証拠を改ざんしたとして逮捕された事件で、主任検事がフロッピーディスクのデータを書き換えた可能性があることを知った検事が、当時の特捜部幹部に「たいへんなことで公表すべきだ」と涙ながらに訴えていたことが検察関係者への取材でわかりました。しかし、幹部らは「わざとではなかった」として問題にせず、最高検察庁は当時の特捜部長らから26日も事情を聴いて詳しい経緯を調べています。
 大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)は、証拠として押収したフロッピーディスクのデータを改ざんしたとして、証拠隠滅の疑いで逮捕されました。検察関係者によりますと、ことし1月から2月にかけて、厚生労働省の村木元局長の裁判でフロッピーディスクのデータが問題になったあと、前田検事が、同僚の検事にデータを書き換えたことを打ち明けたということです。同僚検事は、この話を村木さんの裁判を担当していた別の検事に伝え、この検事は特捜部の佐賀元明前副部長に「前田検事が書き換えをした。村木さんは無罪だ。たいへんなことだから公表すべきだ」と涙ながらに訴えたということです。これを受けて大坪弘道前特捜部長らは、前田検事から直接聞き取りをしましたが、本人が「誤って書き換えた」と説明したため、フロッピーディスクの調査もしないまま、大阪地検のトップの検事正に「問題はない」と報告したということです。最高検は大坪前特捜部長らから26日も事情を聞いて、当時、どのようなやり取りが行われたのか、さらに調べています。

1774とはずがたり:2010/09/28(火) 16:56:24

遂に特捜部長らも逮捕へ。

前特捜部長ら逮捕へ 犯人隠避容疑、最高検
09/28 14:22
http://www.shizushin.com/news/social/national/2010092801000113.htm

 大阪地検特捜部の押収資料改ざん事件で、大坪弘道前特捜部長(現京都地検次席検事)と佐賀元明前副部長(現神戸地検特別刑事部長)が、逮捕された主任検事前田恒彦容疑者(43)が故意にフロッピーディスク(FD)を改ざんしたと認識していたことを示す複数の証言を、最高検が地検関係者から得ていたことが28日、検察関係者への取材で分かった。
 2人がその後、地検上層部に故意の改ざんを隠ぺいして報告していたとの証言もあり、最高検は週内に最終協議、2人を犯人隠避容疑で逮捕するとみられる。
 検察関係者によると、佐賀前副部長は1月30日、副部長室に集まった前田容疑者の同僚検事4人から、同容疑者が故意にFDを改ざんしていたと聞かされた。
 その後、佐賀前副部長は東京地検特捜部に応援に行っていた同容疑者に電話をかけ、故意の改ざんであったことを知らされたとみられ、「FDにまで触らせてしまうとは苦労掛けたな」と発言。同僚検事4人のうち2人がその場でやりとりを聞いていた。
 最高検は、大坪前部長や佐賀前副部長が地検上層部にFDの改ざんが故意であることを意図的に伝えなかった疑いがあり、刑事責任を問えるとして検討を進めている。

1775小説吉田学校読者:2010/09/28(火) 19:09:43
逮捕関連情報も私の記事も検察リークと思われるので100%信頼してはいけないのは、らいおんちゃんの指摘を受けぬまでも心得ておりますが、「個人責任は刑事手続で、組織責任は行政手続で」追及されると思っておりました。意外です。
ここまでやるかというところまでやらないといけないのかもしれない。現職検察幹部が刑事訴追されるのは戦後初。元幹部のくくりでいくなら緒方元広島高検検事長以来2度目。
気が早いですが、就任したばかりなのに、検事総長辞任もあり得る事態に発展。

FD改ざん、前特捜部長「今回はミスでいく」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100928-OYT1T00700.htm

 郵便不正を巡る証拠品のフロッピーディスク(FD)改ざん事件で、大阪地検特捜部の主任検事・前田恒彦容疑者(43)(逮捕)の上司だった大坪弘道・前特捜部長(現・京都地検次席検事)が2月初めに改ざん疑惑を知らされた直後、「今回はミステーク(誤り)でいく」と周囲に話していたことが、検察関係者の話でわかった。
 大坪前部長が調査をしないまま「過失」と決めつけたとも解釈できる発言で、最高検は大坪前部長らを聴取し、経緯や趣旨を調べている。
 関係者によると、大坪前部長は2月1日、前田容疑者の同僚検事らがFD改ざん疑惑を訴えていることを、佐賀元明・前特捜部副部長(現・神戸地検特別刑事部長)から伝え聞き、事実確認を指示。これを受け、佐賀前副部長が電話で前田容疑者から事情を聞いたところ、前田容疑者は「FDを操作し、データが変わった可能性がある」と答えた。

1776とはずがたり:2010/09/28(火) 19:35:25
>>1775
>個人責任は刑事手続で、組織責任は行政手続で
恥ずかしながら無知な俺にご教授願たいですんが,組織責任追及する行政手続きってどれですかね??

1777小説吉田学校読者:2010/09/28(火) 20:34:33
>>1776
刑事訴追というのは、最終的には、いくつかの例外をのぞいては、個人に対して、懲役なり罰金なりを科すことを裁判所に請求することです。
組織責任の追及も、観念的なものですが、刑事手続以外で、検証結果の公表や、懲戒処分発表の際に懲戒の経緯を公表するなどして、組織としての在り方にも問題があったと外部に発表することを行う。
という意味で書きました。できるかなあ、99%の有罪率が無謬性に取って代わる検察庁に。見ものです。
あと、個人的には「認識があった」=「共謀があった」とはいえないだろうなあと思っていましたので、「犯人隠避」を持ってくるとは考えたものだなあ、と思いました。

1778とはずがたり:2010/09/28(火) 21:49:17
>>1777
解説感謝です。
逮捕・起訴に踏み切らないと検察の信頼は恢復しないと云う決意の発露でしょうかねぇ。

1779小説吉田学校読者:2010/09/29(水) 06:06:07
「逮捕へ」は共同通信しか打ってませんね。あくまで、現時点では、「捜査」が妥当かも??

【検事逮捕】前田容疑者、前副部長に「故意」伝達か 最高検が犯人隠避容疑で捜査
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100929/crm1009290146003-n1.htm

 大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)事件で、主任検事の前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=が1月末、佐賀元明前特捜部副部長(現神戸地検特別刑事部長)から電話を受けた際、意図的な改竄を認めていた疑いが強いことが28日、検察関係者への取材で分かった。前田容疑者の同僚検事らが佐賀前副部長の横で電話のやり取りを聞いており、最高検の事情聴取に「前副部長は当初から故意を認識していたはずだ」と供述したという。
 佐賀前副部長はこうした経緯を大坪弘道前特捜部長(現京都地検次席検事)に報告していたとされ、最高検は、2人が意図的な改竄を認識しながら隠蔽(いんぺい)した疑いもあるとみて、犯人隠避容疑に当たるか捜査している。
 また、最高検は28日、小林敬検事正と玉井英章前次席検事(現大阪高検次席検事)を聴取した。大坪前部長からの報告内容などを聴き、小林検事正らは「改竄との報告は受けていない」と説明したとみられる。
 大坪前部長と佐賀前副部長の聴取は28日も行われ、5度目。前部長らは「意図的な改竄とは聞いておらず、過失と思っていた」と主張しており、同僚検事らの供述と食い違っている。
 検察関係者によると、佐賀前副部長は1月30日、同僚検事らから前田容疑者が証拠品のフロッピーディスク(FD)を改竄したとの報告を受けた。
 これを受け、前副部長は東京出張中の前田容疑者に電話で説明を求めた。その際に意図的な改竄を聞いたとみられる。その場には同僚検事と郵便不正事件の公判担当の女性検事の2人が同席していた。
 佐賀前副部長は2月1日に大坪前部長に一連の経緯を報告し、対応を協議。小林検事正と玉井前次席検事には「問題はない」などと説明していた。

1780とはずがたり:2010/09/30(木) 03:55:14
罪に問えますでしょうかねぇ。。
>大坪前部長と佐賀前副部長が改ざんの故意を認識していたとすれば、刑事責任を問われる事態に発展しかねないが、2人は最高検の調べにも「故意にFDのデータを改ざんしたとは思っていなかった」と説明しているという

特捜検事逮捕:上司処分は不可避か 「ほおかむり」の指摘
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100928k0000m040102000c.html

 郵便不正事件に絡む証拠改ざん事件で、大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)が証拠隠滅容疑で逮捕されて28日で1週間となる。最高検は改ざんの動機を詳しく調べる一方、27日も当時の上司だった大坪弘道・前大阪地検特捜部長(現京都地検次席検事)や佐賀元明・前特捜部副部長(現神戸地検特別刑事部長)からの聴取を継続。2人が前田検事の改ざんを故意だと知りながら放置し、隠ぺいを図っていなかったか解明を進めている。

 「部長や副部長に意図的な改ざんだと報告したのに、前田検事だけ逮捕するのはおかしい」。最高検の聴取に応じた大阪地検の検事は訴えたという。大坪前部長と佐賀前副部長の聴取はこの日で4日目。聴取が長引いているのは、検事の「告発」が真実かどうかを見極めるためとみられる。

 発端は1月27日に大阪地裁で開かれた厚生労働省の村木厚子元局長(54)=無罪確定=の初公判にさかのぼる。「04年6月上旬」に元局長が偽証明書の作成を部下に指示したという検察側に対し、弁護側は捜査報告書に添付されたフロッピーディスク(FD)のデータの最終更新日時が「6月1日」になっていると矛盾を追及した。

 検察関係者によると同僚検事が東京に出張していた前田検事に電話で公判の状況を伝えた際、前田検事は「FDの最終更新日時が記録されている『プロパティ』を変更した」と打ち明けた。意図的改ざんを示唆するこの発言は、同僚検事から別の特捜部検事と公判部の検事にも伝わった。

 3人は1月末に佐賀前副部長に「前田検事がプロパティを書き換え『FDに時限爆弾を仕掛けた』と言っている」などと報告。公判部の検事は大坪前部長にも「公表すべきだ」と直訴したが、内部調査は見送られた。

 「『時限爆弾』の意味が分からなかった」。取材に、佐賀前副部長は説明した。前部長と相談して数日後に前田検事に事実関係を確認した結果、前田検事が更新日時を書き換えたことは確認したが、「過失だった」という本人の説明を信じたという。

 大坪前部長と佐賀前副部長が改ざんの故意を認識していたとすれば、刑事責任を問われる事態に発展しかねないが、2人は最高検の調べにも「故意にFDのデータを改ざんしたとは思っていなかった」と説明しているという。一方で、法務検察幹部は「2人が十分な調査をせず、ほおかむりしてしまったのは間違いない」と指摘。「最強」と呼ばれた特捜幹部経験者が職務上の責任を問われて処分を受ける可能性が極めて高いことを示唆した。

 ◇前田検事は「元気です」…拘置所前で弁護士

 前田検事は09年7月、FD内に記録された偽証明書のデータの最終更新日時を「04年6月1日」から「6月8日」に改ざんしたとして逮捕された。現在は大阪拘置所(大阪市都島区)に拘置されている。特捜部の検事として逮捕した多数の容疑者を自ら取り調べてきた場所だ。

 弁護人とみられる男性弁護士は24日、拘置所前で報道陣に「(前田検事の)体調は」と問われ、「元気です。変わりありません」とだけ述べた。この弁護士は日曜日の26日を除いて25、27日にも拘置所を訪れたが、取材に無言を貫いている。

 一方、前田検事の出身大学である広島大学の恩師は「まじめで非常にさわやか。熱心に勉強もするし、友人にも恵まれていた」と振り返る。

 恩師は「特捜部というエリートコースのトップクラスに入り、プレッシャーのようなものを感じていたのかもしれない」と指摘。「個人の特殊な犯罪とみるのは間違いで、起訴したら何が何でも有罪にするというような特捜検察の体質に問題があるのではないか」と話した。

毎日新聞 2010年9月27日 22時18分(最終更新 9月27日 23時01分)

1781とはずがたり:2010/10/01(金) 16:44:02
う〜ん,爪剥がしても無罪なんかなぁ。。

つめ切り傷害:逆転無罪「正当な看護行為」 福岡高裁判決
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100916k0000e040024000c.html

逆転無罪の判決に喜ぶ支援者ら=福岡市中央区の福岡高裁前で2010年9月16日、金澤稔撮影

 北九州市の病院で認知症の入院患者2人のつめを切り出血させたとして、傷害罪に問われ、1審福岡地裁小倉支部で懲役6月、執行猶予3年を言い渡された元北九州八幡東病院看護課長、上田里美被告(44)の控訴審判決が16日、福岡高裁であった。陶山博生裁判長は捜査段階の供述調書の信用性を否定したうえ、「1審には事実誤認がある」として1審を破棄。無罪を言い渡した。

 判決理由で陶山裁判長は、捜査段階で傷害行為を認めたとされる供述調書について、「捜査官の意図する内容になるよう押しつけられ、誘導されたものとの疑いが残る」と信用性を否定。また、「(一部の行為は)傷害罪に当たるが看護目的で方法も相当と言える範囲を逸脱していない。正当業務行為にあたり違法性は阻却される」と述べた。

 上田看護師は07年6月、当時70歳と89歳だった認知症の女性の入院患者2人の右足親指のつめをニッパー型のつめ切りで切除するなどし、けがをさせたとして起訴され、1審では懲役10月を求刑された。

 裁判は、被告のつめ切り行為がケア目的の看護師としての正当業務に当たるのか、否かが主な争点となった。

 1審は「看護行為の一環で患者のつめのケアをする際、指先より深い個所まで切っても直ちに傷害罪の構成要件に該当しない」と判示。その上で事件発覚時に上田看護師が患者の家族や上司に「なぜつめがはがれたかわからない」などと、うその説明をしたことや、捜査段階で「つめを切るとき少々の出血をみてもかまわないと思った」などとする供述調書の信用性を認め「看護行為でなく楽しみとして切った」と、有罪を言い渡した。

 上田看護師側はこれを不服として控訴。控訴審で、弁護側は上田看護師が実際に高齢者のつめを切っている映像などを法廷で流し、痛みや出血に配慮しながら、高い技術でつめのケアができることの立証を試み、「看護師としての正当業務だった」と無罪主張した。

 一方、検察側は他の病院医師を証人として法廷に呼んだ。医師は「行為自体は問題ない」と証言する一方、「患者の家族の同意などがなければケアとはいえない」と述べ、家族などにうその説明をした上田看護師の対応を批判。検察側は「楽しみのためつめを切り詰め出血させた傷害事件」と控訴棄却を求めていた。

 岩橋義明・福岡高検次席検事は「検察官の主張が認められず遺憾。判決を慎重に検討し今後の対応を検討したい」とコメントした。【岸達也】

 【ことば】北九州八幡東病院つめ切り事件

 上田里美看護師は、北九州八幡東病院の看護課長だった07年6月、認知症などで入院中の女性患者2人の右足親指などのつめを医療用つめ切りではがし、10日間のけがをさせるなどしたとして、7月に傷害容疑で逮捕・起訴された。また、北九州市の第三者機関・尊厳擁護専門委員会が4件のつめはぎを虐待と認定した。1審判決では正当業務行為との主張が退けられ、懲役6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。

毎日新聞 2010年9月16日 11時18分(最終更新 9月16日 12時53分)

1782名無しさん:2010/10/01(金) 16:53:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101001-00000855-yom-soci
大阪地検の前特捜部長、前副部長を逮捕へ
読売新聞 10月1日(金)16時43分配信

 郵便不正事件を巡る証拠品のフロッピーディスク(FD)改ざん事件で、最高検は1日、大阪地検特捜部の主任検事・前田恒彦容疑者(43)(逮捕)の上司だった大坪弘道・前部長(57)(現・京都地検次席検事)と佐賀元明・前副部長(49)(現・神戸地検特別刑事部長)を犯人隠避容疑で逮捕する方針を固めた。

 最高検の調べでは、大坪前部長と佐賀前副部長は今年1〜2月、前田容疑者から「FDを故意に改ざんした」と報告を受けながら、小林敬(たかし)・大阪地検検事正と玉井英章前次席検事(現・大阪高検次席検事)に「故意ではなく、問題ない」と虚偽の報告したほか、FDの調査を行わず、改ざんを隠蔽(いんぺい)した疑い。

 最高検の聴取に対し、大坪前部長と佐賀前副部長は、いずれも「「前田容疑者から『故意ではない』との報告を受け、過失だと思っていた」などと説明していた。 最終更新:10月1日(金)16時39分

1783小説吉田学校読者:2010/10/01(金) 23:17:25
不作為の犯人隠避はあり得るか。公務員職権濫用ではだめか。という個人的疑問はあるわけですが、本日捜査核心へ。
大阪の特捜というのは、キーマンを逮捕して正面突破の捜査を行う東京の特捜とは違って、証拠の物読みを丁寧に行い、その中で違法な人物を捜査する積み上げ式捜査をよく取っていた。イトマン事件捜査はその典型。なのにいつから「供述を取ってなんぼ」「証拠は後から付いてくる」みたいになってしまったのか。

証拠改ざん:前特捜部長ら逮捕 検事総長の進退問題発展も
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101002k0000m040098000c.html

 郵便不正事件に絡む証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)のデータ改ざんを隠ぺいした疑いが強まったとして、最高検は1日、犯人隠避容疑で、上司だった大坪弘道・前特捜部長(57)=現京都地検次席検事=と、佐賀元明・前副部長(49)=現神戸地検特別刑事部長=を逮捕した。事件は検察の信頼を根底から失墜させる事態に発展、トップである大林宏検事総長(63)の進退問題に発展するのは必至となった。
 調べでは、大坪前部長と佐賀前副部長は、前田検事が証拠品のフロッピーディスク(FD)内に記録された偽証明書のデータを故意に改ざんしたことを、今年2月の時点で認識しながら調査や公表をせず、前田検事の犯罪を隠した疑いが持たれている。
 最高検は前田検事や同僚らの供述から、前部長と前副部長が改ざんを故意だと認識していたと判断。1日午前から黙秘権を告知して犯人隠避容疑で取り調べを始めた。2人が「過失だと認識していた」と容疑を強く否認したため、逮捕に踏み切った。
 最高検は9月21日、FD内に記録された偽証明書のデータの最終更新日時を「04年6月1日1時20分6秒」から「04年6月8日21時10分56秒」に改ざんしたとして、証拠隠滅容疑で前田検事を逮捕。その後、地検内で今年1月末〜2月にかけて改ざん疑惑が表面化しながら、過失として処理されていたことが判明したため、前部長らによる組織的隠ぺいの有無を集中的に捜査していた。
 関係者によると、1月27日に大阪地裁で開かれた厚生労働省の村木厚子元局長(54)=無罪確定=の初公判後、前田検事の同僚検事らが大坪前部長と佐賀前副部長に「前田検事が故意にデータを書き換えた疑いがある」と報告し、公表を求めた。
 前部長と前副部長は2月に前田検事から直接「故意にデータを書き換えた」との報告を受けたが、過失として処理することを決め、小林敬検事正と玉井英章・前次席検事(現大阪高検次席検事)に「問題ない」と報告したという。
 最高検は23日から5回にわたって前部長と前副部長に説明を求めたが、2人は一貫して「過失だと判断していた」と主張していた。【三木幸治、鈴木一生】

1784小説吉田学校読者:2010/10/01(金) 23:30:12
ちょっと前のこの記事ですが、要するに村木元局長訴追のために、必死になって「空中の楼閣、水中の月を掬うが如し」をやっていたわけです。
キャリア官僚1人、自分の箔のために、無実の牢獄に入れ、その罪、万死に値するといっても、決して過言ではありません。
水中の月を掬うのは猿か帝人事件の検事のやることだが、平成も22年経って、大阪地検の特捜検事や幹部検事がやっていたというのでは、笑い話にもなりません。もう一度言いますが、「罪、万死に値する」

見立て違い、村木氏逮捕前に認識 検事、FD日付を把握
http://www.asahi.com/special/kaizangiwaku/TKY201009290570.html

 大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたとして、証拠隠滅容疑で逮捕された同部の主任検事・前田恒彦容疑者(43)が厚生労働省元局長の村木厚子氏=無罪確定=を逮捕する前、FDの最終更新日時が、特捜部の描いた事件のシナリオに合わないと気づいていたことが最高検の調べで分かった。
 郵便割引制度を悪用した偽の証明書発行事件に村木氏が関与していない可能性を示す証拠だが、その部分を上層部に隠したまま逮捕、起訴に踏み切っていたという。動機について前田検事は「(上級庁などの)決裁が通らないのが怖かった」と最高検の調べなどに供述していることも新たに判明。捜査の見立て違いを軌道修正せず、検事が自ら「冤罪」をつくっていた疑いのある行為で、厳しい批判を浴びそうだ。最高検は、データ改ざんに至った経緯として注目している模様だ。
 郵便不正事件の捜査で特捜部はまず、昨年5月26日に厚労省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=を逮捕した。その際、自称障害者団体「凛(りん)の会」向けに作成した偽の証明書が保存されたFDを自宅から押収した。
 特捜部は当時、上村被告の供述などをもとに、村木氏が「2004年6月上旬」に上村被告に証明書発行を指示したと見立てて、村木氏の立件に向けた捜査を進めていた。
 しかし、主任の前田検事の下にいた同僚検事が、押収した翌日の昨年5月27日にFDを分析したところ、証明書の最終更新日時が「04年6月1日未明」となっていた。これでは村木氏の指示が「04年5月末」までになければならず、見立てと反していた。
 同僚検事はその日のうちに前田検事に報告。しかし、前田検事は特捜部の直属の上司である佐賀元明・前副部長と大坪弘道・前部長にデータの日付を報告せず、上層部に伝わることはなかったという。
 前田検事は、上村被告が勾留(こうりゅう)期限を迎える4日前の昨年6月11日、村木氏の逮捕に向けて幹部に報告するための「着手報告書」を作成した。その中には、FDの最終更新日時の日付について記載しなかった。この報告書が大阪地検幹部や大阪高検、最高検に上がり、逮捕を承諾する決裁が通った。
 村木氏は昨年6月14日に逮捕されたが、その後もFDデータに関する報告は上層部に上がらず、7月4日に起訴された。前田検事はそのうえで同13日、データの最終更新日時を特捜部の構図に合うように「04年6月8日」に改ざんしたとされる。

1785チバQ:2010/10/02(土) 12:06:52
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100920/crm1009201801014-n1.htm
【衝撃事件の核心】狙いは「激アツ店長」に「ゆるい役所」…道具屋グループの“完全詐欺マニュアル” (1/5ページ)
2010.9.20 18:00

このニュースのトピックス:◇注目事件ファイル

警視庁が道具屋グループのアジトから押収した正規の住基カードなど=久松署 社長に専務、常務、統括、その下に数十人規模の各部員…。警視庁が8月、幹部らを摘発した振り込め詐欺の道具屋グループは一見、大手企業と見まがうような一大組織を形成していた。他人名義の住民基本台帳カード(住基カード)が取得しやすい自治体のリストや、警察官を装った運転免許証の入手方法を完全マニュアル化。その手口は“企業努力”のたまものともいえる。幹部らの逮捕により「破綻(はたん)」を余儀なくされたが、一連の犯行はだまされた側の自治体の対応の在り方に一石を投じるなど、波紋を広げている。(伊藤弘一郎、内藤慎二)


眼光鋭く「捜査員」を演出
 

 「細かいところまで、よく考えてある。たいしたものだ」

 警視庁幹部が出来栄えに感心したA4サイズの犯行指南書がある。都内の犯行グループのアジトを家宅捜索した際に押収した「コンビニ営業マニュアル」。そこにはコピー機に置き忘れられた他人の免許証を得るための方法が詳細に記されていた。手順は以下のようなものだ。

 コンビニエンスストアを訪れ、店内が混雑していた場合や、手ごわそうな「NG店員」が出た場合は犯行を回避。そうでなければ店員に店長を呼んでもらう。ここでも「NG店長」なら「忘れ物をしたのですが、ありませんでしたか」と引き下がるが、「無精ひげのだらしない身なり」や「気弱そうな」店長が出てきたら「激アツ(狙い目)」だ。

 偽の警察手帳を見せて捜査員に成り済まし、こんな説明をするのだという。

 「詐欺事件の関係者が、『◯◯周辺のコンビニで身分証をコピーしたが、忘れてしまった』と供述しています。こちらに遺失物があれば確認させていただきたいのですが」

 忘れ物の免許証が偶然、保管されていた場合、さらに畳みかける。

 「一定期間を過ぎたものは、最寄りの交番に遺失物として届けていただかないと」

 この時、相手が動揺したり恐縮した様子なら、さらに「激アツ」だ。

 「指紋照合などの確認作業を行いたいのでお預かりし、こちらで管理させていただきます」と告げ、免許証を回収すれば業務終了となる。

 マニュアルでは、最後に注意点として「礼儀正しく、丁寧な言葉遣いでありながら、眼光鋭く真剣な表情、雰囲気を演出すること」とも記載されていた。風貌(ふうぼう)ややり取りから「激アツ店長」と「NG店長」を見分けることが最大のポイントのようだ。

 犯行グループはこうした手口などで得た免許証を携帯電話販売店に持参し、他人名義の携帯約4500台を入手。別の振り込め詐欺グループに1台5万円で転売していた。

 この詳細なマニュアルを作成したとみられ、免許証を詐取する実行役らを束ねていたのが、「社長」の酒井信幸容疑者(37)=組織犯罪処罰法違反容疑で逮捕=だった。

1786チバQ:2010/10/02(土) 12:08:27
綿密な組織づくり、まともな会社経営でも成功?

 酒井容疑者が道具屋グループを組織したのは昨年1月。以前は別の道具屋グループの一員だったが、仲間数人を引き抜いて独立。スポーツ紙の求人欄に「DVD販売員」と偽って実行役を募集し、独自の道具屋グループを結成したという。総勢は70〜80人という大所帯だった。

 ちなみに酒井容疑者はグループ内で「カラサワ」という偽名を名乗り、周囲に本名を知るものはいなかった。「万が一」の時にそなえ、完璧(かんぺき)主義で強い警戒心を持っていた性格がうかがえる。

 その性格は、冒頭の「営業マニュアル」だけではなく、配下の役割分担を徹底させた組織づくりにも現れていた。

 グループの屋台骨を支えていたのは、酒井容疑者のほか「専務」「常務」「統括」の3人。酒井容疑者は「専務」に売却益の管理を、「常務」に人材募集を担当させた。「統括」は酒井容疑者の意向を現場に伝える役割で、詐取するべき機種や台数を指示したり、戦利品の携帯電話を振り込め詐欺グループへ売却する責任者だった。

 さらに、4人の下にはいくつかの「部」も存在した。警察官などを装って身分証を詐取する「渉外部」▽販売店から携帯電話をだまし取る「通信部」▽インターネットで商品を詐取し、リサイクルショップで換金する「流通部」−などだ。

 各部には実行役の“社員”らが役割に応じて配置され、外勤が多い「渉外部」と「通信部」には、実行役の動向を見張る「監視役」まで置かれていた。監視役は「ムチ」として、実行役がタクシーではなく電車を使うかどうか、逃げ出すことはないかなどを見張っていたという。

 実行役の日当は5千〜1万円に設定されていたが、成功に応じて報酬が加算されるなど「アメ」も用意されていた。

 「監視で実行犯の離反を防ぐ一方、ニンジンをぶら下げることで『やる気』も引き出していた。まともに会社を経営しても成功していたんじゃないか」

 振り込め詐欺に詳しい捜査関係者ですら、その巧みな「指導力」に舌を巻く。

 しかし、昨年11月以降、実行犯の摘発が相次ぎ、携帯電話販売店の本人確認も厳格化されるようになる。グループでは複数の“社員”のうち、詐取した免許証の写真に似た男を選び、販売店へと派遣していたが、店頭で「別人」と見破られるケースが増えてきたためだ。完璧主義の酒井容疑者にしては、この点に限り、犯行にほころびがあったようだ。


住基カード「即日発行」の是非が論議に

 酒井容疑者が次に考えたのは、免許証で正規の住基カードを自治体から詐取し、販売店での契約に利用する手法だった。「役所なら(住基カードを申請する際に身分を偽る)免許証の確認が甘いと思った」(酒井容疑者)。

 酒井容疑者らは営業マニュアルと同様、今度は「住基カード即日発行、可不可リスト(東京23区)」と題するマニュアルを作成。都内の区役所と出張所の電話番号を記載し、「まだ行ける」を示す青色、「無理」を示す赤色で分類して実行役に手渡していた。

 グループが練馬、新宿、江戸川などの区役所から詐取した住基カードは5月以降、少なくとも計約20枚に上る。マニュアル通り、本人確認にかける時間が短い「即日交付」の区が被害に遭っていた。

 住基カードによる携帯詐取で、グループの売り上げは再び軌道に乗ったかと思われた。しかし逮捕された実行役の供述などから、警視庁が千代田区や渋谷区内のアジトを発見。酒井容疑者ら幹部は8月、販売店で携帯電話を違法契約しようとした組織犯罪処罰法違反容疑で一斉逮捕された。その後の調べで、酒井容疑者は住基カードの詐取についても「自分の指示ですべてグループがやったこと」と犯行を認めた。

1787チバQ:2010/10/02(土) 12:09:15
 実際、酒井容疑者らの摘発以降、住基カードを不正取得されたという被害は出ていない。だが、一連の犯行は、住基カードの発行の在り方について波紋を広げている。

 酒井容疑者らの被害に遭った練馬区では、免許証のICカード確認専用ソフトを導入するなどの再発防止策を講じた。しかし、「区民サービスのためにも続けたい」として即日交付は今後も続ける方針という。一方、同じく被害に遭った杉並区では24日から、犯罪抑止を重視し、即日交付を当面中止。交付申請を受けた後、本人宅に郵送する交付通知を引き換えに、窓口で本人に手渡しするという。

 サービス開始当初から、この方法で発行してきた台東区の担当者は「悪用されたときのリスクを考えれば、本人確認は時間をかけて慎重に行うべきだ」と強調する。

 「定額給付金や地上デジタル放送移行など、話題となる事象は詐欺事件の格好の舞台回し。しかし一般人でなく、行政側がだまされる例は少ないのではないか」と捜査関係者。次々と編み出される詐欺の手口に、捜査当局ばかりでなく、各自治体もさらなる対応が求められそうだ。

1788小説吉田学校読者:2010/10/02(土) 14:35:28
供述変わりはないですか、日ごと検事が迫ります、聞いてもらえぬ弁解を、涙こらえて話します、次席検事の未練でしょう、前田恨めし、西の拘置所(やど)

「検察に未練なし」京都地検など4カ所捜索
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/201002009.html

 大阪地検の検事による資料改ざん事件で、特捜部の前部長ら2人が改ざんを隠ぺいしたとして1日に逮捕されましたが、最高検は2日朝から、2人の職場だった京都地検と神戸地検などを家宅捜索しています。
 家宅捜索を受けているのは、逮捕された特捜部前部長・大坪弘道容疑者(57)と前副部長の佐賀元明容疑者(49)の職場だった京都地検と神戸地検。そして、2人の自宅の4カ所です。今回の捜索は、犯人隠避容疑を裏付けるために行われています。大坪容疑者らは、当時部下だった前田恒彦容疑者(43)が証拠資料を故意に改ざんしたことを把握していながら、過失として説明するように指示し、犯人を隠避した疑いが持たれています。大坪容疑者は、逮捕後の取り調べに対して、容疑を完全に否認しているうえ、さらには「検察に対して未練はない」などとも話しているということです。最高検は、この事件に対して検事18人の態勢で捜査に望んでいます。大坪容疑者らの身柄は現在、大阪拘置所にあり、捜査チームは2日、裁判所にこう留請求し、本格的な捜査を進めていく方針です。今後、この事件が検事総長など検察幹部の責任問題へと発展することは必至です。身内が身内を捜査することで本当に膿(うみ)を出し切ることができるのか疑問の声もありますが、検察組織挙げての徹底解明が求められます。

1789とはずがたり:2010/10/05(火) 12:32:19

>高検は逮捕後、前特捜部長大坪弘道容疑者(57)、佐賀前副部長らの接見禁止を請求。しかし、大阪地裁が退け、弁護人以外でも接見が可能になった。否認中の容疑者への接見が認められるのは異例。
接見が認められたのはどういう理由なんでしょ??

逮捕の前特捜副部長が異例の接見 「ノート提出は失敗」
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010100501000114.html
 佐賀元明容疑者

 大阪地検特捜部の改ざん隠ぺい事件で犯人隠避の疑いで逮捕され、否認を続ける前副部長佐賀元明容疑者(49)が5日までに、大阪拘置所で共同通信記者の接見に応じ、「自分の知らないことがあれこれ言われているようだが、知っていることを淡々と説明していくだけだ」と現在の心境を語った。

 最高検は逮捕後、前特捜部長大坪弘道容疑者(57)、佐賀前副部長らの接見禁止を請求。しかし、大阪地裁が退け、弁護人以外でも接見が可能になった。否認中の容疑者への接見が認められるのは異例。

 佐賀前副部長は終始落ち着いた口調で「これまで自分がやってきたから分かるが、逮捕して不起訴はあり得ない」と起訴への覚悟を語り、「(法廷の場で)自分の説明がどう評価されるかだ」と述べた。

 同じく犯人隠避容疑で逮捕された大坪前部長を「かばうつもりはない」とも述べ、否認が前部長の供述に合わせるためではないことを強調した。

 一方、部下の主任検事前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=からの聞き取り内容などを記録したとするノートが、最高検から「故意の認識があった証拠」と判断されたことについては「ノートを提出したことが失敗だった」と語った。
2010/10/05 10:28 【共同通信】

1790とはずがたり:2010/10/11(月) 12:52:13
特捜部前田検事、懲戒免職へ 証拠隠滅罪で11日起訴
http://www.asahi.com/national/update/1009/TKY201010090366.html
2010年10月10日3時0分

 最高検は、郵便不正事件の証拠を改ざんしたとして逮捕した大阪地検特捜部の主任検事・前田恒彦容疑者(43)について、20日間の勾留(こうりゅう)期限となる11日に証拠隠滅の罪で大阪地裁に起訴する方針を決めた。前田検事は容疑を認めているとされ、法務省が起訴直前に懲戒免職とする方向だ。

 また最高検は、証拠改ざんを知りながら隠したとして、犯人隠避容疑で逮捕した同部の前部長・大坪弘道容疑者(57)と前副部長・佐賀元明容疑者(49)については、1回目の勾留期限となる11日に、さらに10日間の勾留延長を求める。2人は「前田検事から過失と聞いた」と一貫して容疑を否認している。

 法務省は、この2人を含む前田検事の上司らの監督責任を問う行政処分の時期は、前部長らの起訴・不起訴の判断に合わせる方向で検討している。郵便不正事件の検証の一環として、最高検は当時の大阪高検検事長からも近く事情を聴く方針。

 前田検事が起訴される見込みなのは、厚生労働省元係長宅から押収したフロッピーディスク(FD)内の文書の最終更新日時を昨年7月13日、「2004年6月1日未明」から「04年6月8日夜」に改ざんしたとされる容疑。

 この文書は郵便割引制度を悪用し、自称障害者団体に発行された偽の証明書。前田検事は最高検の調べに対し、同省元局長・村木厚子氏=無罪確定=が「04年6月上旬」に証明書の作成を指示したとする事件の構図に合わせるために、意図的に改ざんしたことを供述しているという。

 前田検事はさらに、「大坪前部長と佐賀前副部長には、今年1〜2月に正直に報告したが、過失として処理するよう指示された」と供述。大坪前部長らに経緯をまとめた上申書を提出し、「過失」を強調するように修正させられたとも供述しているという。

1791小説吉田学校読者:2010/10/11(月) 16:27:10
この前田供述が公判で維持されたとしても、根本の部分で「不作為の犯人隠避があり得るか」という疑問がある以上、大坪・佐賀両元幹部を有罪に持ち込めるか、若干の疑問が残るわけです。
前田起訴は当然ですが、元幹部の捜査は、供述ベースの事件であるので、もうちょっと慎重を期して欲しい。やってることは全員最低で、弁解の余地は微塵もないと思いますけども。

証拠改ざん事件、前田元検事起訴 法務省、懲戒免職処分
http://www.asahi.com/national/update/1011/TKY201010110151.html

 最高検は11日、郵便不正事件の証拠を改ざんしたとして逮捕した大阪地検特捜部の元主任検事・前田恒彦容疑者(43)を、証拠隠滅罪で大阪地裁に起訴した。前田元検事は起訴内容を認めているとされ、起訴に先立って法務省は同日付で懲戒免職とした。
 また最高検は、証拠改ざんを知りながら隠したとして、犯人隠避容疑で逮捕した同部の前部長・大坪弘道容疑者(57)と前副部長・佐賀元明容疑者(49)については、1回目の勾留(こうりゅう)期限となる11日、さらに10日間の勾留延長を求め、認められた。2人は「前田元検事から、意図的な改ざんでなく過失と聞いていた」と一貫して容疑を否認している。
 これまでの最高検の調べでは、前田元検事は、厚生労働省元係長宅から押収したフロッピーディスク(FD)内の文書の最終更新日時を昨年7月13日、「2004年6月1日未明」から「04年6月8日夜」に改ざんしたとされる。
 この文書は郵便割引制度を悪用し、自称障害者団体に発行された偽の証明書。前田元検事は最高検の調べに対し、同省元局長・村木厚子氏=無罪確定=が「04年6月上旬」に証明書の作成を指示したとする事件の構図に合わせるために、意図的に改ざんしたことを認めているという。
 前田元検事はさらに、「大坪前部長と佐賀前副部長には今年1〜2月に正直に報告したが、過失として処理するよう指示された」と供述。大坪前部長らに経緯をまとめた上申書を提出し、「過失」を強調するように修正させられたとも供述しているという。

1792チバQ:2010/10/12(火) 12:24:35
>東京都千代田区立中3年の男子生徒(14)=千葉県浦安市=
家は浦安で学校は千代田区ってこと?
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101012k0000e040017000c.html?link_id=RSH02
傷害容疑:耳不自由なホームレスに熱湯 中3男子を逮捕
 耳の不自由なホームレスの男性に熱湯をかけて大やけどを負わせたとして、警視庁少年事件課は12日、東京都千代田区立中3年の男子生徒(14)=千葉県浦安市=を傷害容疑で逮捕したと発表した。生徒は「リアクションが面白かった。ホームレスの人に良い感情を持っていなかったが、やりすぎた」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、9月18日午後7時20分ごろ、千代田区西神田2の区立公園で、ベンチで寝ていたホームレスの男性(67)に約80度の熱湯約500ミリリットルをかけ、首や肩に全治約1カ月の重傷を負わせたとしている。

 少年事件課によると、生徒は空の紙パックを近くのコンビニ店に持っていき、サービスで置いている電気ポットから熱湯を入れ、公園に運んでいた。男性は耳が不自由で、公園で寝泊まりしていた。

 生徒は事件の3日前、公園を掃除していた男性が生徒らに場所を移ってもらおうとほうきで追い払ったことに腹を立て、熱湯をかけることを思いついたと説明しているという。事件の際、公園には生徒の同級生7人がいたが、離れていて事情が分かっていなかったとして、刑事責任は問わなかった。【伊澤拓也】

1793ポリ公10号はいま名古屋に!:2010/10/12(火) 13:00:43
特捜検事が証憑湮滅に犯人蔵匿をしたと世間では騒ぎになっているが、
それのみに拘らず、世間には誣告をした者がおるのではないか?

1794 伊藤 藤伊:2010/10/13(水) 13:08:11

巨悪を眠らせては如何!? − 伊藤 藤伊 ( いとう ふじこれ )

1796とはずがたり:2010/10/15(金) 14:59:35
確率0・00067%検察審「市民が裁く」の不気味
2010/10/12 11:38
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1191664843/513

1797小説吉田学校読者:2010/10/16(土) 09:16:04
週刊現代の江川紹子氏のコメントなど一部に出ていた「内部告発したとしても、改竄を知りつつ公判立会していたのだから、責任は免れないだろう」「ある検事に至ってはとんでもない取調べを行ったではないか」論の答えとなるか。
厳密に言えば外部に情報発信をしていないので「内部告発」というわけでもない。これが組織の哀しさと言われればそれまでなんだけれども。

【検事起訴】検事3人が“告発”後も有罪立証 最高検、不自然さ聴取
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101014/crm1010141415024-n1.htm

 大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)・犯人隠避事件で、証拠隠滅罪で起訴された元主任検事、前田恒彦被告(43)=懲戒免職=を“内部告発”した検事3人が、厚生労働省元局長の村木厚子さん(54)=無罪確定=の公判で“告発”後も積極的に有罪立証に当たっていたことが14日、関係者への取材で分かった。最高検は改竄疑惑を知りながら公判に立ち続けた状況を不自然とみており、上司からの口止めの有無も含め、検証の一環で公判部に所属する検事らから任意で事情聴取を進めている。
 関係者によると、“内部告発”したのは特捜部の公判担当検事▽公判部の主任検事▽刑事部からの応援検事。うち1人は公判に専従していたという。
 3人は前田被告が厚労省元係長、上村勉被告(41)=公判中=のフロッピーディスク(FD)に保存された偽造証明書の最終更新日時を書き換えたことを知り、今年1月30日、特捜部元副部長の佐賀元明容疑者(49)=犯人隠避容疑で逮捕=に伝えた。
 しかし、公判部の主任検事はその後も9月10日の無罪判決まで全23回すべての公判に立ち会い、冒頭陳述や論告の文案を書くなどした。特捜部の公判担当検事は2月2日の第2回公判から担当に加わり、公判部に異動した後も断続的に立ち会った。
 また刑事部からの応援検事は捜査段階で上村被告らの取り調べを担当。供述調書の信用性を問われ、検察側証人として呼ばれた3月29日の第16回公判では、FDが改竄される前の正しい最終更新日時を示して、取り調べたことを明らかにしていた。
 村木さんの公判には前田被告も大半に立ち会っていたが、最高検は、当事者の多くが重要証拠になりうるFDが改竄されている疑惑を知りながら、有罪立証に当たり続けた点を重視。公判部内でどういう情報の取り扱いがなされていたか、関係者から事情を聴いている。
 公判部の主任検事は、産経新聞の取材に対し「答える立場にない」と話している。
 検察官は不当な圧力を受けないよう権限が一人一人に与えられる「独任官庁」として扱われている。検察OBの弁護士は「理論上は公訴取り消しや無罪論告なども検察官個人の判断で可能。有罪を得るための公判に出て何もしなかったことは問題だ」と話している。

1798チバQ:2010/10/16(土) 22:42:07
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20101015/CK2010101502000072.html
出会いカフェ潜入ルポ(上) 会員証は『偽名でいい』
2010年10月15日

 東京都豊島区のホテルで九月下旬、女子大生が絞殺された事件。殺人容疑で逮捕された男と女子大生は池袋の「出会いカフェ」で知り合ったとみられている。この出会いカフェ、川崎や横浜にも進出している。いったい、どんな場所で、どんな人々が出入りしているのか。本紙の男性記者が潜入を試みた。

 県内のJR駅にほど近い雑居ビル。その前に、派手な看板が立っていた。“女性無料”“男性一時間千円”の文字が踊る。触れ込みは「女性は無料の漫画喫茶」だ。

 店に足を踏み入れると、いきなり入会金を要求され面食らう。六千円の徴収。「えっ、男性一時間千円じゃないの?」。しぶしぶ払ったが、気軽に入れる値段ではない。入店時に身分証の提示は求められず、住所なども聞かれずじまい。名前入りの会員証をつくってくれたが、店員から「偽名でいいですよ」と言われた。

 店内は男性用スペースと女性用スペースに分けられていた。男性用は薄暗く、モニターからアダルトビデオが流れている。真っ昼間だというのに二十代から五十代らしき男性客が五人。ふと見ると、マジックミラーごしに若い女の子たちが、漫画を読んでくつろぐ姿が丸見え。男たちは、なめるような目つきで物色していた。

 店員から入店直後に受けた説明を要約すると、こうだ。気に入った女性がいれば、十分間、トークルームという別室で雑談できます。男女で話がまとまれば店外デートも可能です。ただし、店内では援助交際のあっせんなどは禁止しています。

 しかし、“店内では”と注意する割には、女性が入店時に記入するプロフィルカードには「エッチ度」という項目が。「これは何?」。男性店員に質問すると、「まぁ、まぁ」と、とぼけられた。

 エロオヤジみたいに女性を指名するのは、なんとも気が引ける。かと言って、このまま帰ったら、「とにかく、女性から話を聞いてこい」と送り出した支局長の雷が落ちるのは間違いない。まさに退くも地獄、進むも地獄。なかば、やけくそになり、話しやすそうな女性を探した。

 メークの濃い女性は話しづらそう。暇をもてあましているように見えた女性を指名。現れたのは十八歳のA子さん。よく見ると学生時代の友人に顔立ちが似ており、ちょっとほっとする。喫茶店に誘うと、あっさり「いいですよ」と言われた。

 <出会いカフェ> 県青少年保護育成条例(2008年施行)で開業時の届け出が義務付けられており、県内の届け出件数は横浜市と川崎市の8店。条例で18歳未満は入店禁止。条例違反には6カ月以下の懲役か30万円以下の罰金が科せられる。現在は「店舗型異性紹介営業」扱いだが、改正風営法が施行される来年1月からは「店舗型性風俗特殊営業」に分類される。

1799チバQ:2010/10/16(土) 22:42:27
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20101016/CK2010101602000044.html
出会いカフェ潜入ルポ(下) 『自分の身は自分で守る』
2010年10月16日

 「店外デート」に応じてくれた出会いカフェの女性客A子さん(18)と近くの喫茶店に入った。週一回の割合で出会いカフェに来ているそうだが、聞けば、ちゃんと彼氏がいるという。「出会いカフェに来ているのがばれても大丈夫なの」と聞くが、「大丈夫」と即答。

 店外デートに応じれば、男性から交通費名目で三千円ないし一万円程度がもらえる。彼氏は、むしろ「小遣いを稼いでこい」と積極的なのだという。ふだんはパチンコ店でアルバイトをしているが、どうやら、お金が必要な事情があるらしい。「彼氏はね、頭の中がお花畑みたいな人なの」。“薬漬け”なのだろうか。

 それにしても、男性客たちは、どんなアプローチをしてくるのだろうか。「九割以上が援助交際とかエッチ目当てなヤツだよ」。ケロリとした表情で言った。高校卒業から間もないA子さんにも、男性たちから援交の誘いがかかるが、はねつけることにしている。

 ある男性客は三万円で援交を持ちかけてきた。「十(万)ならいいよってうそついたら、その男の人ね、『払えないよ。分割でいい?』だって。だめ、と言ったら引き下がったけどね」と笑う。「彼氏は怖い人なの。でも、やっぱり、彼氏が好きだからね」。一瞬、はにかんだように見えた。

 A子さんの体験をもっと聞こう。ある時、「外資系サラリーマン」と名乗る四十代の男から店外デートに誘われた。「僕はあなたをこんな場所から助け出したい。もう出会いカフェを利用しないでほしい」。何度も約束させられたという。あまりの執念深さに「はい」と答えた。

 この男性客、A子さんをたびたび店外デートに連れ出すが、常に聖人君子のような立ち居振る舞い。ところが、ある日、いきなり「私の愛人になってください」と言われたという。

 もっとも、A子さんとは違い、援交に積極的な女性もいるらしい。A子さんは二十代の女性に「男の人に援交を求められたら、あなたを紹介してもいい?」と、冗談めかして言ったことがある。相手は大乗り気だった。「本当に? ありがたいよ」。男性客は十中八九、体が目的らしく、記者は、A子さんから何度も「あなたは珍しいですね」と言われてしまった。

 「最近事件があったけど、怖くない?」と最後の質問を。「別に出会いカフェは怖くないよ。年上が好きだから、楽しいし」。もうアルバイトに行く時間というA子さんは帰り支度をしながら淡々と答えた。「危ない人は、トークルームで分かるしね。自分の身は自分で守らないと」

1800小説吉田学校読者:2010/10/17(日) 16:21:08
もう、朝日のブッチギリ、独走は止まりません。
一部で言われている「公判担当上司はなぜ黙認したのか」の疑問は溶けるか。
疑問点は数多いのですが、すべての疑問の源流は、「前田元検事の事件の見立てが危ういものであるにも関わらず、なぜ『村木元局長訴追』の意思統一が大阪地検でなされたか」に尽きる。この点を明らかにできない限り、懲戒免職でケリなどつけられない、というかケリがつく状態ではないでしょう。

公判部長も改ざん疑惑認識 前特捜部長「任せてほしい」
http://www.asahi.com/national/update/1016/TKY201010160314.html

 大阪地検特捜部の元主任検事が証拠を改ざんした事件で、郵便不正事件の裁判を担当する同地検の公判部長も、今年1〜2月に「改ざんの疑いがある」と部下から報告を受けていたことが、最高検の調べで分かった。だが、前特捜部長・大坪弘道容疑者(57)=犯人隠避容疑で逮捕=から「特捜部の話なので任せてほしい」と言われ、上層部には報告しなかったという。
 公判部長は最高検の聴取にこうした経緯を認めているという。最高検は犯人隠避に関与した疑いはないとみているものの、公判部長は改ざんの疑いを放置したまま調べず、9月の厚生労働省元局長・村木厚子氏の無罪判決まで公判を続けたことになる。公判部長が報告を受けたのは村木氏の初公判が開かれた直後で、特捜部から公判部に証拠書類が引き継がれていた。
 元主任検事・前田恒彦被告(43)=証拠隠滅罪で起訴=は、「2004年6月上旬」に村木氏が厚労省元係長に偽の証明書の作成を指示したという特捜部の見立てに合わせて昨年7月、元係長のフロッピーディスク内に保存された証明書の更新日時を「2004年6月1日未明」から「04年6月8日夜」に改ざんしたとされる。
 今年1月27日の村木氏の初公判で弁護側は、正しい更新日時が記載された捜査報告書を根拠に、「検察の構図は破綻(はたん)している」と追及。改ざんの事実を直後に前田元検事から打ち明けられていた同僚検事は、初公判を機に、村木氏の裁判の応援に加わった特捜部の女性検事にデータ改ざんの事実を伝えた。女性検事はさらに、公判部の主任検事に報告した。
 最高検の調べで、この公判部主任検事が、直属の上司である公判部長の女性にも報告していたことが新たに判明。公判部長は「特捜部長に報告しておく」と答え、大坪前部長に伝えた。だが、「特捜部の話なのでこちらに任せてほしい」と言われ、検事正と次席検事には報告しなかったという。大坪前部長は検事正らに「問題ない」と報告。改ざんは今年9月の村木氏の判決後まで発覚しなかった。
 一方、改ざんを問題視した公判部主任検事ら3人は最高検に対し、1月30日、特捜部元副部長・佐賀元明容疑者(49)=犯人隠避容疑で逮捕=にも報告、「公表すべきだ」と迫ったと証言している。最高検は、前田元検事の供述などから、佐賀元副部長が同日に前田元検事に電話し、意図的な改ざんを聞かされたが、大坪前部長と相談して「過失」で処理させたとみている。
 これに対し、大坪前部長と佐賀元副部長は「前田元検事から、故意の改ざんではなく過失と聞いた」と容疑を一貫して否認している。

1801とはずがたり:2010/10/19(火) 17:28:19

頑張り屋さんの課長補佐が少々可哀想な気もするけど。。。

司法試験の学費のため…県課長補佐が派遣で兼業
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100402-465846/news/20101014-OYT1T00191.htm

 司法試験を受けるために人材派遣会社に登録して働いていたとして、県は13日、兵庫県健康福祉部の男性課長補佐(51)を減給1か月(10分の1)の懲戒処分にしたと発表した。

 9月24日付。課長補佐は、地方公務員法違反(営利企業の従事制限)にあたることを認識していたといい、「司法試験予備校に通う資金が足りず、軽い気持ちで登録してしまった」と話している。

 県人事課によると、課長補佐は人材派遣会社5社に登録。うち3社から2008年1月〜今年5月に計50回にわたって派遣され、京都府や滋賀県内の自動車用品店でタイヤチェーンなどの販売にあたったほか、看護師や歯科医師の試験監督補助をするなどし、約60万円の収入を得ていた。

 同僚職員が6月、職場で課長補佐の履歴書を見つけたことから発覚した。課長補佐は、神戸市東灘区に勉強用のワンルームマンションを借りていたが、「実力が伴わないこともあり、受験勉強はやめる」と話しているという。

 県はこのほか、8月下旬に大阪市東成区内で軽乗用車を運転中、パトカーから停止を求められて逃走し、民家に突っ込んだ県都市計画課の男性職員(25)についても、9月30日付で減給1か月(10分の1)の懲戒処分とした。
(2010年10月14日17時36分 読売新聞)

1802小説吉田学校読者:2010/10/21(木) 07:04:04
なんか、本当にいや〜〜な感じ。
2、3年経って、法務省と友好的関係になってたとしたら、怖い怖いとしか言いようがない。NKラインとか何とかも自民党時代にもあった。特捜だけが検察ではないのは分かっているのだけれども。

検察チェック機関に小沢系増加 罷免権限持つ適格審査会
http://www.asahi.com/politics/update/1020/TKY201010200479.html

 検察官の罷免を決める権限を持つ「検察官適格審査会」のメンバーが今月に入り一部交代し、政治とカネを巡る事件で検察と対立した民主党の小沢一郎元代表に近い国会議員が増えた。特捜検事の証拠改ざん事件で検察批判を強める小沢系議員に、法務省は早くも「無言の圧力」を感じ始めている。
 同審査会は法務省の管轄で、衆参両院議員6人のほか、日本弁護士連合会長や最高裁判事、学識者ら計11人からなる。そのうちの9人が「検察官として職務を遂行するに適しない」と判断すれば罷免を求めることができる。理屈の上では検事総長を罷免することも可能だ。
 国会議員は現在民主党4人、自民党2人となっており、各党内で人選をしている。今回は計4人が交代。これまで民主党議員で小沢氏に近いのは高山智司衆院議員だけだったが、辻恵、川内博史両衆院議員と森ゆうこ参院議員が加わった。欠員に備えた予備委員も、小沢氏に近い石関貴史、太田和美両衆院議員が名を連ねている。
 辻氏は弁護士で、民主党法務部門会議座長。川内氏は取り調べを録音・録画する可視化導入を求める民主党議員連盟の会長だ。
 自民党政権時代の審査会は法務省側が用意した資料を追認する、形だけの存在になっていた。過去62年間で罷免された検察官はわずか1人に過ぎない。だが、今回メンバー入りした民主党議員の1人は「『小沢系が多い。検察官の罷免もありうる』という話になるだけでも、政治的メッセージとしていい」と話す。

1803小説吉田学校読者:2010/10/22(金) 07:04:14
「捜査を行わなかった」で犯人隠避といえるのか疑問を抱かざるを得ず、公判は大いにモメると思います。
とはいえ、法的責任はともかく、監督責任一本で、懲戒免職相当だ(特に大坪元部長)とは思いますが。

証拠改ざん:前特捜部長ら2人起訴 犯人隠避罪で最高検
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101021k0000e040069000c.html

 郵便不正事件に絡む証拠改ざん・隠ぺい事件で、最高検は21日、事件を大阪地検に移送したうえで、前特捜部長の大坪弘道(57)、元副部長の佐賀元明(49)両容疑者を、犯人隠避罪で大阪地裁に起訴した。法務省は同日、2人を懲戒免職処分とした。大坪被告と佐賀被告は起訴内容を全面的に否認しているという。大林宏検事総長は会見で「前代未聞の事態に至り、国民の皆様に深くおわびする」と謝罪した。
◇検事総長が謝罪
 事件発覚後初めて会見した大林総長は「検察に対する信頼を回復することが、私に課せられた責務と考えている」と述べ、早期の辞任を否定。証拠改ざんとその隠ぺい事件の背景について「人事の問題や特捜部のあり方を含めて、複合的な要素があったと考えている」と述べた。最高検によると、検察の不祥事で総長が会見するのは、93年のゼネコン汚職事件の捜査における検事の暴行事件と、02年の大阪高検公安部長の詐欺・汚職事件以来3回目。
 最高検は証拠隠滅罪で起訴された特捜部元主任検事、前田恒彦被告(43)=懲戒免職=を起訴した際には、動機などを説明していたが、この日は伊藤鉄男次長検事が「被告が否認しているため、極めて少ない情報しか伝えられない」と述べ、起訴内容以外の説明はしなかった。
 今後は検事十数人体制で郵便不正事件の捜査や公判、地検や高検、最高検のチェック体制などについて問題点を洗い出し、今年中に検証結果を発表する予定。
 前田元検事が東京、大阪の特捜部で捜査を担当した約30件の事件については、関係者の聴取や記録の精査を行い、証拠改ざんの有無も含めて問題点がなかったか確認する。刑事告発も受理しており、前田元検事や検察幹部の刑事責任の有無も捜査するとしている。
 最高検は、大坪前部長と佐賀元副部長が今年2月、元検事に改ざんを過失だと説明するよう指示したなどとする容疑で2人を逮捕したが、前部長らが改ざんを知った同僚検事に口止めをしたことや、検事正らに「問題ない」と虚偽の報告をしたことを犯人隠避の実行行為に加えて起訴した。【山本将克、野口由紀】
◇前部長、弁護士通じ「主張訴えていく」
 大坪前部長は21日、接見した弁護士を通じ、「起訴されるのは覚悟していた。裁判で自分の主張を訴えていきたい」との趣旨の話をした。
 また、佐賀元副部長の弁護団によると、佐賀元副部長は取り調べで容疑の重要なポイントは「黙秘する」と宣言。公判では、無罪を主張する見通しという。
 両弁護団は22日、2人の保釈を大阪地裁に請求する予定。また、懲戒免職処分に対しては近く人事院に不服申し立てをする。
◇起訴内容の概要◇
 大坪前部長と佐賀元副部長は前田元検事が証拠隠滅の罪を犯した者と知りながら(1)2月1日、犯行を知った同僚検事に他言を禁じ▽2日、前田元検事に電話で過誤による改変と説明するよう指示し▽8日、面前で重ねて指示し▽10日、「過誤で改変」との趣旨の上申書案を了承し、より合理的な説明内容にするよう指示し−−捜査を行わなかった。また(2)同月2日、玉井英章次席検事に「証拠品のデータ書き換えだと公判担当検事が問題としたが言いがかりに過ぎず、証拠品が還付され改変の有無を確認できない上、データが変わった可能性があっても確認作業中の過誤に過ぎない」と虚偽報告し▽3日、小林敬検事正に「書き換えだと担当検事が騒いでいるが言いがかりで問題はない」と報告し−−捜査は不要と誤信させ捜査を行わないようにさせた。

1804小説吉田学校読者:2010/10/22(金) 07:08:05
「特捜部がなくなる」「検事総長辞任」だけで済むんだったら安いものだ。「検事総長に民間人」くらいの劇薬が必要。

崩壊・特捜検察:隠ぺい事件起訴/上 組織保身、見え隠れ
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101022ddm041040118000c.html

 大阪地検特捜部を背負ってきたトップとナンバー2が21日、起訴された。監督責任を問われた検察幹部らの処分と引責辞任も加わり「検察の『冬』どころじゃない。氷河期だ」と内部からは悲鳴が上がる。それぞれの言い分は対立し「保身」も見え隠れする。「検察官の正義感とは何なのか」。捜査は国民に不信感を植え付けて、ひとまず終結した。
◇「氷河期」内部で悲鳴 幹部処分「最高検押し付け」
 最高検の記者会見では、証拠品改ざん発覚後、検察トップの大林宏検事総長が初めて公の場に姿を見せた。改ざんを知らされた時の心境を「一言で言えば、信じられない。証拠に手をつけることは私たちの常識にはない」と振り返った。
 「物証が乏しく供述に頼った捜査では」と質問されると、伊藤鉄男次長検事は「有罪を得る自信がある。批判はあたらない」と険しい表情で言い切った。
   □  □
 「なぜ自分たちだけに責任を押し付けるんだ」。寒さが忍び寄る大阪市都島区の大阪拘置所で前特捜部長、大坪弘道被告(57)=犯人隠避罪で起訴=は接見した弁護士に検察組織への怒りをぶちまけた。大坪前部長の弁護人は「組織のスケープゴート(いけにえ)にされた」とみる。
 大坪前部長と元特捜部副部長、佐賀元明被告(49)は20日間の取り調べで「事実上の完全黙秘」(大坪前部長の弁護団)だった。前代未聞の検察の失態にけじめを付けようとする最高検と、組織に貢献してきたと自負する2人。「捜査のプロ」同士の攻防で、供述調書は一通も作成されなかった。
 「大坪さんに手紙を出したら、今日、返事がありました」。起訴前日の20日、東京・永田町の衆議院第2議員会館で開かれたシンポジウムで、佐藤優・元外務省主任分析官(50)はこう話した。佐藤元分析官は、東京地検特捜部に背任などの容疑で逮捕され、有罪判決が確定。特捜捜査を批判する論客の一人で知られる。
 拘置所から返ってきた大坪前部長の手紙には「最高検は自ら作ったストーリーを押し付けようとしている」と書かれてあったという。「大坪さんも調べる側の時は押し付けてきたのだろうが、調べられる側になると身にしみて分かる。官僚は仕事をするうちに感覚がずれてくる。私もそうだった」。佐藤元分析官は墜(お)ちた検察エリートに共感を示した。
   □  □
 「辞める必要なんてない。辞めないでください」
 小林敬・大阪地検検事正(59)の辞意が報じられた19日、地検幹部は検事正執務室でこう訴えた。前日、幹部は不安を口にしていた。「部下の監督責任で辞めないといけないなら、首がいくつあっても足りない。トップが辞めたら地検はどうなるのか」
 小林検事正は特捜部での捜査経験はないが00年、大阪地検特捜部長に抜てきされた。2年後には大阪地検次席に就任して「2階級特進」と周りを驚かせ、今年1月に検事正になってからは「将来の大阪高検検事長」と期待されていた。
 小林検事正と玉井英章・前次席検事(59)=現大阪高検次席検事=は21日「監督者としておわび申し上げます。検察庁職員らが信頼回復に努める様子を見守っていただければ幸いです」とする「おそろい」のコメントを発表した。
   □  □
 「内偵なんて何もやってへん。できへんやろ?」。特捜部の事務官は寂しそうにつぶやく。「みんな特捜なくなるんじゃないかなあって話しているし、元気ない」。「信頼回復」を願う地検幹部の型どおりのコメントと裏腹に、特捜部はまさに崩壊のふちに立つ。

1805名無しさん:2010/10/22(金) 08:18:21
> 拘置所から返ってきた大坪前部長の手紙には「最高検は自ら作ったストーリーを押し付けようとしている」と書かれてあったという。

笑っちゃいられないことだけど事実だけ見てくと喜劇としか思えん。

1806小説吉田学校読者:2010/10/23(土) 08:27:02
私の予想していた事態が予想どおりに展開されております。これからの裁判員裁判で弁護人は「信用性が問題」と言い募り、裁判員の疑念も募ることになるでしょう。
「大阪の事件とこれとは関係ない」と検察は抗弁するでしょうが、甘受しろとまでは言いませんが、自業自得であります。
無罪が増えて、治安が悪化したら、それは、弁護士会でも裁判員でも警察でもなく、検察に責任があるのです。それだけのことをやってしまったのだから。

崩壊・特捜検察:隠ぺい事件起訴/中 検事不信、全国へ拡散
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2010/10/23/20101023ddm041040028000c.html

◇「証拠に手を加えてないでしょうね」
 西日本のある地方検察庁(地検)。検事の取り調べを終えた後、手錠をかけられて部屋を出る交通事故の容疑者が言った。「証拠に手を加えてないでしょうね」。検事は何も答えられなかったという。
 大阪地検特捜部による証拠品改ざん・隠ぺい事件は、震源地の大阪地検から全国に「検察不信」という波紋を広げている。
   □  □
 「大阪地検の事件などで、供述調書の信用性が問題となっているのはみなさんご存じと思います」。今月7日、福島地裁郡山支部で行われた傷害致死事件の裁判員裁判。無罪を主張する被告の弁護人は、証拠品を改ざんした大阪地検特捜部の元主任検事が捜査した「郵便不正事件」を引き合いに出し、裁判員に訴えた。弁護人の主張に、検察側は「事件と関連がない」と異議を唱えたが、竹下雄裁判長は異議を退けた。
 札幌高裁で公判中の殺人事件で、被告の弁護人を務める笹森学弁護士(札幌弁護士会)は、「立証に沿わない証拠をなくしてしまおうという検察の体質は、特捜部だけではない」と指摘する。今年6月、同高裁の法廷に、被害者の司法解剖を担当した医師が弁護側証人として出廷し、「鑑定書の内容の一部を削除してほしいと検事から頼まれた」と証言した。医師の鑑定書は、被害者を刺した行為と死亡との因果関係を否定する被告の主張に沿う内容で、検察側に都合が悪かった。医師は検事の要求を拒否し、削除しなかったという。
 現役の刑事裁判官も影響を懸念している。ある裁判官は「一部の被告は罪を認めつつも、刑事司法への不信感を口にするようになった」と話す。「今回の件で裁判官は、急激に判断が変わることはないと思うが、裁判員裁判には影響が大きいのでは」とみている。
   □  □
 67年、茨城県利根町布川(ふかわ)で大工の男性(当時62歳)が殺害された「布川事件」。強盗殺人罪で桜井昌司さん(63)と杉山卓男さん(64)の無期懲役が確定したが、昨年12月、事件から42年ぶりに再審開始が確定した。特捜検事の証拠改ざん事件を、杉山さん(96年仮釈放)は「証拠改ざんに驚きはない。自分たちが体験した。こういうことを検事もやるんだと、一般の人に知れ渡ったのはいいことだった」と話す。
 4歳女児を殺害したとして、00年に無期懲役が確定した菅家利和さん(64)が冤罪(えんざい)と判明した「足利事件」では、昨年6月10日、最高検の伊藤鉄男次長検事が記者会見し「真犯人と思われない人を起訴し、服役させて大変申し訳ない」と謝罪した。その1カ月後、大阪地検特捜部で主任検事による証拠品改ざんが行われた。「全然反省してないんだね」。杉山さんはあきれた表情を見せた。

1807とはずがたり:2010/10/26(火) 14:08:49

色んな手続きがあるもんですねぇ。

現行犯逮捕の男、釈放後に通常逮捕 大仙署「基本的手続きミス」
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20101021a

 大仙署が建造物侵入の疑いで現行犯逮捕した男を、手続き上の不備でいったん釈放した後、通常逮捕していたことが20日、県警や同署への取材で分かった。同署は「基本的な手続きミスであり、再発防止のため指導を徹底していく」と話している。

 逮捕されたのは仙北市田沢湖神代、農業細川巧也容疑者(31)。逮捕容疑は、19日午後11時50分ごろ、大仙市大曲の飲食店ビル2階の女子トイレに侵入した疑い。

 県警や同署によると、逮捕直後に容疑者の弁解を記載する「弁解録取書」を作成しなければならないが、同署の捜査員がこれを忘れて取り調べを始めたという。約2時間後に作成し忘れたことに気付き、いったん釈放。任意捜査に切り替えて逮捕状を請求し、約8時間後に通常逮捕した。捜査員は「取り調べに熱中するあまり、弁解録取書を取り忘れてしまった」と話しているという。
(2010/10/21 08:30 更新)

1808とはずがたり:2010/10/27(水) 21:00:52
死刑の執行に関して時間稼ぎもクソもなく,有るのは真実の追究のみではないか。DNA鑑定に10年も20年も掛かるというなら兎も角。。
>最高裁は2009年、1994年にアラスカ州で起きたレイプ事件に関連して、DNA鑑定には、有罪か無罪かを知らせる「無類の能力」があるとした上で、それでも、「有罪確定者にDNA鑑定を要求する憲法上の権利はない」とする判断を下した。

ただこれを際限なく拡げてくと10年20年後に開発されるであろう技術をもってすれば絶対に無実を示せる(から死刑を延期すべきだ)とかなるのかな。。

【今、何が問題なのか】命拾いした死刑囚
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/455620/
配信元:SANKEI EXPRESS
2010/10/26 10:19更新

 米連邦最高裁が、殺人事件の無罪を主張してDNA鑑定を求めているテキサス州の死刑囚の言い分を聞く口頭弁論を開いた。今年3月、刑執行直前に申し立てが受理され、死刑囚は命拾いしたと話題になった。DNA鑑定が冤罪(えんざい)証明に威力を発揮しているが、有罪確定後は本来、DNA鑑定、再鑑定は認められないのが筋だ。きょうのテーマは「命拾いした死刑囚」とした。

 テキサス州の拘置施設にいるヘンリー・スキナー死刑囚(48)は、1993年に同居の女性ら3人を殺害したとして逮捕・起訴され、95年に死刑が確定した。スキナー死刑囚は刑の確定後に、DNA鑑定を要求したが、テキサス州の裁判所、連邦下級裁判所が相次いで却下。今年3月24日、刑が執行されることになった。最高裁が待ったをかけたのは死刑執行の45分前だった。

 ■3人も殺せない

 米メディアの報道によると、事件の概要、DNA鑑定要求に至る経緯は次の通りだ。

 93年12月31日、テキサス州北部パンパで、女性と2人の息子が自宅で殺されているのが見つかった。息子は2人ともは成人しており、いずれも知的障害があった。同居人であるスキナー死刑囚が、血まみれになって女性のクローゼットに隠れており、殺人犯として逮捕・起訴された。

 裁判で、スキナー死刑囚側は死刑囚が事件当時、現場にいたことを認めた。ただし、ウオツカを飲み、麻酔作用のある薬を誤って大量に服用していたため、「3人の大人の殺害は不可能だった」と主張した。薬の服用はスキナー死刑囚の血液検査で証明された。

 ■真犯人は別に

 被害者のツメや現場に落ちていた毛髪などのDNA鑑定は、検察側もスキナー死刑囚側も求めなかった。検察側は有罪を勝ち取るには、現場の状況だけで十分と考え、それ以上のことはあえて求めなかった。一方、スキナー死刑囚側は、死刑囚の犯行であることを裏付ける決定的な証拠が出てくるのを恐れたとみられている。

 刑の確定後、スキナー死刑囚の弁護士が変わり、死刑囚側は「真犯人は被害者の女性の亡くなったおじである」との説を主張し始めた。スキナー死刑囚は被害者を発見し、抱きかかえて血まみれになった。被害者は日ごろから、おじのことを恐れていたという。DNA鑑定をすれば、おじが真犯人であることが証明できるというのである。

 ■“敗者復活”はなし

 最高裁は2009年、1994年にアラスカ州で起きたレイプ事件に関連して、DNA鑑定には、有罪か無罪かを知らせる「無類の能力」があるとした上で、それでも、「有罪確定者にDNA鑑定を要求する憲法上の権利はない」とする判断を下した。

 有罪確定者のDNA鑑定、再鑑定の申し立てを無条件に受け入れると、際限がなくなってしまう。死刑囚がDNA鑑定による時間かせぎで、刑の執行を免れ続けるという事態も起こりうる。

 報道によると、スキナー死刑囚側の申し立ては、公民権法に基づくもので、スキナー死刑囚がテキサス州司法当局に不当な扱いを受けていると訴え出たものだ。州法で本来認められるべきDNA鑑定が、はねつけられたというのだ。

 最高裁での口頭弁論は、10月13日にあった。スキナー死刑囚本人が出廷したわけではなく、弁護士が意見を述べ、検察、最高裁判事らとの間で、テクニカルな議論が交わされたという。死刑執行45分前の命拾いのような劇的な展開はなかった。

 CNNテレビによると、拘置施設のスキナー死刑囚は「無罪になれば家に帰る。有罪なら死ぬだけだ。DNA鑑定をすることに何か問題があるのか」と話した。

 (編集委員 内畠嗣雅(うちはた・つぐまさ)/SANKEI EXPRESS)

1809とはずがたり:2010/10/27(水) 21:01:54
>>1805
漫画ですよね。。(´・ω・`)

1810とはずがたり:2010/10/27(水) 21:23:39
「検事の奴隷だった」DM不正供述迫られた被告
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101026-00000742-yom-soci
読売新聞 10月26日(火)17時11分配信

 障害者団体向けの郵便料金割引制度を悪用した不正ダイレクトメール(DM)発送事件で、大阪地裁が大阪地検特捜部検事(現・法務省刑事局)の脅迫的な取り調べを指摘、広告会社元役員・阿部徹被告(57)(郵便法違反などで起訴)の調書を証拠としなかった決定を巡り、阿部被告が27日の論告求刑公判を前に、読売新聞の単独インタビューに応じた。

 検事は量刑をちらつかせて供述を迫ったといい、「自分は強大な権力を持った検事の奴隷だった」と振り返った。

 阿部被告はDMを不正発送し、正規の郵便料金との差額約6億5000万円の支払いを免れたなどとして昨年2月に逮捕された。

 阿部被告によると、逮捕当夜の取り調べで、この検事から「判決は俺が決める。お前は懲役15年。どこの刑務所がいい」と問われた。精神的に追い詰められ「判決はこの検事次第だ」と思うようになったという。

 容疑は当初から認めていたが、厳しい取り調べが続いた。検事は「政治家に金を渡しただろう」と何度も尋ねた。同制度を利用するため、阿部被告が国会議員に現金を渡した、との構図を描き、贈収賄事件に発展させようという意図がうかがえた。

 反論すると、検事は「懲役が1年増える」と迫り、検事の見立てに沿う発言をすれば、「懲役が下がる」と安心させた。「壁を向いて話すように」と理不尽な指示を受けたことも。議員との金銭の授受は全面的に否定したが、結局、「事件の関係者に渡した金が議員に対して使われると思った」との調書に不本意ながら署名したという。逮捕から約4か月後に保釈されたが、取り調べを思い出すのが怖く、裁判に備えて調書を読み返すこともできなかった。

最終更新:10月26日(火)17時11分
読売新聞

1811名無しさん:2010/10/27(水) 22:45:30
>>1805>>1809
現象だけ見るとマンガチックではあるのですが、今回の場合、
自業自得だとか悪徳検事だとか被告側を責めたり笑うのでなく、彼らの言い分(組織のスケープゴート(いけにえ)にされた)にも耳を貸して検察を始めとした司法組織そのものを見直す切欠にすべきなんでしょうね。
狂った捜査機関の凶刃はいつ誰に向かうか判ったもんじゃありませんから。

1812チバQ:2010/10/30(土) 08:54:04
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2010/10/post-1757.php
薬殺剤は「メード・イン・アメリカ」に限る
America on the Ropes

死刑そのものには反対しないが、殺し方や薬の品質にこだわるアメリカ式「人道主義」はまるでブラックジョーク

2010年10月28日(木)18時49分
デービッド・ロスコフ(カーネギー国際平和財団客員研究員)

 この数十年間、アメリカの「ナンバーワン」の座は常に容赦ない攻撃にさらされてきた。第2次大戦直後から世界の通商の半分以上を担ってきたアメリカは、自らの失態と新興国の台頭によって打ちのめされ、プライドをずたずたに打ち砕かれた。

 国内の生産拠点は閉鎖され、雇用を外国に奪われた。自動車業界や航空機産業、通信、コンピュータ、鉄鋼をはじめ多くの業界でアメリカの優位が脅かされ、実際にトップの座を追われた例も多い。

 それでも、アメリカの優位が揺らがないように思えた分野もあった。NASCAR(全米ストックカー・レース協会)のカーレース、カントリー音楽やウェスタン音楽、さらに国民の肥満度にかけては、アメリカの右に出る国はない。

 もう一つ、薬殺刑に使われる薬剤の取引でも、アメリカは世界をリードしてきた。ところが最近、アメリカはこの死刑産業でも、競合国にトップの座を奪われようとしている。

効きの悪い二流品が死刑囚を苦しめる
 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが発表した昨年の死刑執行件数ランキングで、アメリカは中国、イラン、イラク、サウジアラビアに次ぐ5位に留まっただけではない。死刑に使う国産薬剤の不足が大きな問題になっているという。「メイド・イン・アメリカ」の品質に今でもこだわるアメリカ人や死刑判決に関わる裁判官にしてみれば、アメリカ育ちの殺人犯や強姦犯を死刑に処すために、外国製の質の悪い薬剤を輸入せざるをえない、という最悪の事態が起きているわけだ。

 アリゾナ州当局は10月26日、薬殺刑で麻酔薬として使われるチオペンタールナトリウムをイギリスから輸入している事実を認めた。州民の不安を抑えるために、最高品質のものに限定していると急いで付け加えたことは言うまでもない。「信頼できる製造元から購入している。第3世界の国の製品だというような突飛な噂が飛び交っているが、事実ではない」と、同州のティム・ネルソン司法副長官は言う。

 やれやれ、一安心。一般のアメリカ人が第3世界の効き目の悪い薬剤の世話になることはまずないが、死刑制度を維持している35州の死刑囚たちは別だ。外国製の麻酔薬の効きが悪くて完全に意識を失うことができないと、激しい息苦しさに襲われる心配がある。

 そうしたケースを懸念して、アリゾナ州ではすでに1件の死刑執行が停止された。ケンタッキー州も、薬剤の在庫の使用期限が10月初めに切れたため、死刑執行礼状への署名を見合わせている。

薬剤論争は新たな保護主義の兆し?
 もっとも、このニュースには明るい側面もある。アメリカの死刑執行人や法律家が、アメリカ製品の質の高さをいまだに信じているという点だ。死刑囚に二流品を与えるなんてとんでもない!死刑で先端をいく国々では銃殺や石打ち刑、絞首刑が主流だが、アメリカではそんな非人間的な方法が許されないのと同じことだ(うるわしい人道主義、それとも保護主義の台頭だろうか? 考えてみれば、イラクで絞首刑を行うとき、ロープが国産がどうかの議論などになるだろうか)

 もう1つ、明るいニュースがある。薬殺刑で使用される3種類の薬剤の一つを製造しているホスピラ社(イリノイ州)は、原材料調達の目処がつき次第、製造を再開するとしている。これで同社の雇用は守られる。ああ、よかった。(ただし、原材料が供給されるのは年明け以降になりそう)。
 
 それに、チオペンタールナトリウムの代替品を同じ英語圏の「一流国」イギリスから輸入している点も、なんて安心なことだろう。もっとも、世界には死刑という野蛮な行為を認めていない国が100近くあり、イギリスも4年後に死刑廃止50周年を迎えるのだが。

1813神奈川一区民:2010/11/03(水) 09:10:23
【訃報】警察ジャーナリストの黒木昭雄さん、車内で死亡 練炭自殺か

 2日午前11時5分ごろ、千葉県市原市今富の寺の敷地内に止まっていた乗用車内で、
ジャーナリスト黒木昭雄さん=同市郡本5丁目=が死亡しているのを家族が見つけ、
119番通報した。

 県警市原署によると、黒木さんが自分の車の助手席でぐったりとしているのを家族が見つけ、
「自殺している」と通報したという。救急隊員が駆けつけたときには、黒木さんは既に死亡していた。
車内で練炭を燃やした跡があったといい、同署は自殺の可能性もあるとみて調べている。

 黒木さんは元警視庁職員。退職後は警察ジャーナリストとして活動していた。

ソース
http://www.asahi.com/national/update/1102/TKY201011020315.html

1814小説吉田学校読者:2010/11/07(日) 09:17:20
故意流出なら意図は何かという最大の謎がありますが、いずれにしても、「優秀な人の集まり」のハズの公安警察のワキの甘さが露呈した格好。だいたい俗説ですよ、公安警察が優秀なんて。

クローズアップ2010:国際テロ、警察資料流出 故意の疑い、身内も調査
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101107ddm003040051000c.html

 国際テロに関する警視庁公安部外事3課などの内部資料とみられる文書がインターネット上に流出した問題は6日、発覚から1週間を迎えた。アジア太平洋経済協力会議(APEC)の直前というタイミングを狙って故意に流出させた疑いがあり、警視庁は身内の関与も視野に調査を進めている。捜査協力者の氏名や住所など、ネット上で広がった個人情報は膨大。4日には沖縄・尖閣諸島沖での漁船衝突事件の映像が流出し、国の情報管理のあり方が改めて問われている。真相解明に向けた警視庁の調査の課題を探った。【村上尊一、伊澤拓也、小泉大士】
 文書はファイル共有ソフト「ウィニー」を通じてネット上に流れた。警視庁は正式には内部資料と認めていないが、流出元の個人データが含まれるといった暴露ウイルス感染時の特徴がないことなどから、意図的な流出との見方を強めている。
 調査の壁は、痕跡を改ざんできる電子データの特徴だ。114本の文書のうち108本が、コンピューターの機種を問わずに閲覧できる「PDF」というファイル形式に変換されている。このため、元データを作成したコンピューターや日時などの手掛かりが少ない。
 ルクセンブルクのサーバーを経由するなど、一見、IT知識を駆使しているようにみえる。しかし、ウィニーの専門家は「ウイルス感染を装いながらも、感染していないことが簡単に分かるなどずさんな点も見え隠れする」と指摘する。
 犯人像として第一に考えられるのが警察関係者だ。警視庁のサーバーは外部からは接続できない。庁舎内で公用パソコンにUSBメモリーなど私用の電子記憶媒体を接続すれば、システムが自動感知する。さらに、公安部のデータは暗号化され、公用パソコン以外での閲覧は困難という。
 文書の種類は多岐にわたり、1カ所に保存されていた可能性は低い。このため警察幹部は「全文書を入手できる立場の職員を絞り込みたい」と話す。公安部長の名字をひらがな表記したファイルもあり、「組織や人事に不満を抱く職員」との憶測もささやかれている。
 一方、捜査員が紛失したUSBメモリーの第三者による悪用や、ハッキングといった外部犯行説も完全には捨てきれない。
 警視庁はルクセンブルクの捜査機関に協力要請し、発信者にたどり着こうとしているが、ある警察幹部は「事件捜査に例えれば、まだ発生直後の鑑識活動の段階」と話す。

1815小説吉田学校読者:2010/11/07(日) 09:22:39
(続き)公安警察が優秀でない根拠として、「ディシプリンがありそうでない」というのが挙げられるでしょう。場当たり的なんです、何もかも。
それの証拠。公安警察畑出身の佐々淳行氏、尖閣ビデオ流出ではでは「月光仮面」とかいいながら、http://www.j-cast.com/2010/11/05080104.html この件では「信頼回復に10年」とか言っている。
どっちなんだ。佐々氏に対する信頼回復にも10年かかってしまう。

◇「信頼回復10年必要」
 「イスラム過激派を刺激し、テロをインバイトする(招く)要因になる。開催目前のAPECの首脳会議は格好の標的だ」。元内閣安全保障室長の佐々淳行さんは流出問題の影響をそう懸念する。
 114本の文書はほぼすべてが国際テロ捜査に関する内容で、協力者のイスラム教徒の個人情報のほか、中東のイスラム国の在日大使館員の口座記録などが含まれている。
 公安関係者が特に問題視するのはモスクのチェックに関する文書だ。出入り者総数や「特異動向」といった詳細な記述が並ぶ。
 イスラム過激派など国際ネットワークをもつテロリスト集団と対峙(たいじ)するには、国内外のイスラムコミュニティーからの幅広い情報収集が不可欠だ。「日本人はすべてのイスラム教徒を敵視しているという誤ったメッセージになりかねない」。捜査関係者はイスラム教徒から協力を得にくくなることを憂慮する。
 「国際テロ対策は一日にしてならず」。ある警察幹部は、情報の蓄積のためには海外の治安・情報機関との連携の重要性を指摘する。こうした「インテリジェンス(情報活動)」は秘密厳守が世界共通のルールだ。公安部は海外の情報機関との情報共有が多く、警察庁警備局と並び「情報機関」といわれる。今回漏れた文書にAPECの警備関連はなかったが、14本には「秘」の印が付いており、海外機関の信頼も損ないかねない。
 関係者の間では「文書が本物かどうかは一目瞭然(りょうぜん)。でも、それを認めたら海外機関から深い情報をもらえなくなる」との危機感が強く、調査を難しくしている。佐々さんは「インテリジェンスの世界は厳しい。一度でも失敗すれば信頼回復に10年はかかる」と話した。
◇怒る被害者 電話番号、家族、出入国歴…細かな個人情報も/「子供がいじめられる」
 国籍、氏名、生年月日、旅券番号、職業、出生地、住所、電話番号、家族、出入国歴、出入りモスク……。
 ある日本人女性に関する文書には細かな個人情報が記されていた。外事3課がアルジェリア人でイスラム教徒の前夫について捜査する過程で協力を求めた際の情報とみられる。
 「何のことか全然分からない」。今は日本人の夫と首都圏で暮らす女性は、情報流出に困惑を隠せない。「(前夫とは)もう関係ない。どこからも何の連絡もなく、非常識にもほどがある」と必死に怒りを抑えて話した。
 114本の文書で、名前だけでなく住所などの個人情報も記載された人は延べ600人以上。テロ関連の捜査対象者や捜査の協力者とみられ、一般人のものも含む多くの個人情報がネット上にさらされた。
 文書にはイスラム教を信仰する外国人についての記述が目立つ。東京都内の北アフリカ料理店は「い集(集合)場所や国際テログループのインフラとしての機能を果たすおそれあり」とされていた。個人情報が並べられ「事件関係者として接触予定」との記述もあった。経営者は「テロとのつながりなどあるはずはなく、文章は想像だ。日本人女性と結婚して子供も家もある。近所付き合いが変わるかもしれないし、子供が学校でいじめられるかもしれない」と心配は尽きない。
 東洋大総合情報学部の島田裕次教授(情報セキュリティー)は「ネットを通じた情報流出で恐ろしいことは拡散の速度だ。これだけ広がると回収は不可能。流出被害を回復する手段すらない」と話す。

1816小説吉田学校読者:2010/12/06(月) 07:00:12
まだ逮捕の段階なので、事実関係がどうなのか、今後の捜査にかかる部分も大きいのですが、報道が事実であれば、とんでもない話。ベタ記事やローカルニュースにとどまる話ではない。

年金受給者から収賄容疑 数十万円 機構職員 再逮捕
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20101205-OYT8T00699.htm

 年金給付手続きを巡り、遺族厚生年金受給者から謝礼数十万円を受け取ったとして、県警捜査2課と松山東署は5日、松山市余戸東、日本年金機構職員坪内金博被告(54)(日本年金機構法違反などで起訴)を、収賄容疑で再逮捕した。
 発表によると、愛媛社会保険事務局保険課年金審査係長だった坪内被告は2008年7月中旬と9月下旬の2回、松山市内の年金受給者の女性(58)から計数十万円を受け取った疑い。県警は5日、坪内被告の勤務先の同機構四国ブロック本部愛媛事務センター(松山市辻町)を捜索。女性については贈賄容疑で近く書類送検する。
 県警によると、女性は1998年頃に夫を亡くし、遺族厚生年金の支給を、社会保険事務局に申請。数回にわたって申請したが、支給は決まらなかったという。不支給の理由について県警は「社会保険庁内部の手続きの問題」とする。
 一方、坪内被告は年金給付の審査業務を担当。女性には08年7月と9月の2回、過去にさかのぼって計数百万円が支給されたという。
 当時は「消えた年金」問題が議論になり、県警は坪内被告が08年春頃、「申請書類の確認作業」を目的に女性宅などに出向き、支給手続きの謝礼を求めた疑いがあるとみて調べている。
 県警は今年11月5日、個人情報を外部に漏らしていたとして、日本年金機構法違反(守秘義務違反)の疑いなどで坪内被告を逮捕し、地検が同26日に起訴した。
 坪内被告は77年4月に社会保険庁入り。今年1月に日本年金機構に移行後は、四国ブロック本部愛媛事務センターで年金給付グループ長を務め、起訴後は同本部管理部付に異動して休職中。
 同機構の寺沢徹リスク・コンプライアンス部長は、「職員の再逮捕は誠に遺憾で深くお詫びします。捜査に全面的に協力し、再発防止に取り組みます」とのコメントを発表した。

1817小説吉田学校読者:2010/12/11(土) 09:02:07
最近、死刑求刑、無罪判決が多くなりましたね。
裁判員裁判であるかどうかはともかく、当然のことではありますが、状況証拠の積み重ねで有罪を立証するのは慎重に慎重を重ねるべきです。有罪立証のためのマイナス証拠を弾劾できるような証拠を証拠調請求できないと有罪判決は難しいでしょう。
目撃証言や警察官証言がぐっちゃぐっちゃになってしまうような公判遂行なら、検察は無罪を覚悟した方がいいね。
底流に「検察不信」がありますね。これが「司法府不信」になるようだと、司法府への信頼を存立理由の1つとしている死刑制度の存否にもつながります。重く受け止めるべき。

裁判員裁判、死刑求刑被告に無罪判決 鹿児島老夫婦殺害
http://www.asahi.com/national/update/1210/SEB201012100004.html

 鹿児島市で昨年6月、老夫婦を殺害したとして、強盗殺人罪などに問われた無職白浜政広被告(71)の裁判員裁判で、鹿児島地裁は10日、死刑の求刑に対し、無罪判決を言い渡した。平島正道裁判長は「(検察の主張には)犯行の目的、逃走経路など重要な部分で疑問を挟む余地がある。本件程度の状況証拠で被告を犯人とは認定できない」と理由を述べた。死刑が求刑された裁判員裁判で、無罪判決が言い渡されたのは初めて。
 被告は捜査段階から「現場には行っていない」と関与を否認し、無罪を主張していた。有罪か無罪かの認定に加え、有罪の場合は死刑の適否が争点で、裁判員がどう判断するかが注目されていた。
 裁判員裁判としては、選任手続きから判決までが最長の40日間。無罪主張の被告への死刑求刑は初めてだった。
 判決は、現場に残された被告の指紋から、「被告が過去に周辺をさわった事実は動かない」としつつ、「後から別人が物色した偶然の一致も否定できない」と述べた。凶器とされるスコップに被告の指紋などがないことや、被害者が激しく殴られている状況などから「金品目的」で侵入したとする検察の主張に疑問が残ることも指摘。「『被害者宅に行ったことは一度もない』という被告の供述はうそだが、その一事をもって、直ちに犯人であるとは認められない」と述べた。
 その上で「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の鉄則に沿い、無罪を導いた。
 起訴状によると、白浜被告は昨年6月18日夕から翌朝にかけて、蔵ノ下忠さん(当時91)方に金品を奪う目的で侵入し、忠さんと妻ハツエさん(同87)の頭や顔をスコップで殴って殺害したとされる。
 今回の事件では、自白などの犯行に直接結びつく証拠はないため、立証は間接証拠の積み重ねとなった。検察側は、侵入経路とされる網戸から採取された細胞片のDNA型や物色された整理ダンス付近の指紋などが被告のものと一致したとする点を挙げた。
 そのうえで、最高裁が死刑選択が許される基準として示した「永山基準」に沿って「命を犠牲に金品を奪おうとした動機は厳しく非難される」「殺害方法が残虐」と指摘。遺族の強い処罰感情などを踏まえ、死刑を求刑した。
 弁護側は現金や貴重品が現場に残り、スコップから被告のものと一致する指紋などが出ていないことから、「恨みを持つ別人の犯行」と反論。「指紋などは偽装工作の可能性がある」として、検察側の立証について「合理的な疑いが残る」と批判していた。
 公判では、弁護側が検察側の多くの証拠に同意しなかったため、鹿児島県警の警察官ら計27人の証人が出廷。裁判員裁判としては初の現場検証も行われた。評議も最長の14日間だった。
 これまでの裁判員裁判では死刑求刑が5件あり、4件が判決に至っていた。横浜、仙台、宮崎の各地裁で死刑が言い渡された(横浜と仙台は被告側が控訴)。東京地裁は無期懲役だった。
     ◇
■判決の骨子
・DNA型鑑定の結果は信用できるが、被告が過去に網戸を触ったと認められるだけだ
・ガラス片の被告の指紋は、割れた後に付着したとは断定できない
・整理ダンスの指紋から、被告が過去に触った事実は動かないが、別人が物色した偶然の一致も否定できない
・凶器のスコップから被告の痕跡がまったく検出されず、被告の犯人性を否定する
・結局、被告が過去に網戸や窓ガラスの外側、整理ダンスに触ったと認められるにすぎず、犯人とは推認できない
・これらの状況証拠から被告を犯人と認定することは、「疑わしきは被告人の利益に」との刑事裁判の原則に照らして許されない

1818小説吉田学校読者:2010/12/11(土) 09:09:08
(続き)飯塚事件では、これでもかというくらい状況証拠を積み重ねても「冤罪ではないか」とか言われているわけであって、状況証拠の収集には万全の上に万全を期すべきであります。
なお、私の書き込みでの「状況証拠」とは、犯罪そのものを体験、目撃した者による供述証拠(直接証拠)以外で、犯罪を推認できる事実を証明できる証拠のことを言います。

法廷に響く「無罪」 被告を見つめる裁判員 鹿児島
http://www.asahi.com/national/update/1210/SEB201012100012.html

 予定より約40分遅れて入廷した平島正道裁判長は、まず「失礼しました」と頭を下げた。白浜政広被告(71)を前に立たせると、柔らかな口調で「白浜政広さんですね」と語りかけ、強盗殺人、住居侵入いずれの罪についても、「主文、被告人は無罪」と力強く告げた。
 判決理由では「(検察の主張には)犯人でなければ合理的に説明することができない事実が含まれていない。刑事裁判の鉄則である『疑わしきは被告人の利益』という原則に照らせば、本件程度の状況証拠をもって被告を犯人と認定できない」と述べた。
 主文言い渡しの際、無罪を訴え続けてきた白浜被告は直立不動の姿勢を崩さず、何度も大きく肩で息をしていた。裁判員は、白浜被告を見つめたり、手元にある判決文に目を通したりしていた。
 平島裁判長は自ら大型モニターを使い、割れた窓ガラスの破片や破れた網戸の写真、現場見取り図といった公判で出た証拠を示し、判決理由を説明。傍聴席にいる被害者の遺族は、目に涙を浮かべ、メモを取る手も動かず、上を向き、放心した様子だった。
 判決の朗読は約1時間10分に及んだため、平島裁判長は途中で裁判員に体調を確認するような場面もあった。
 閉廷が告げられると、白浜被告は弁護人に向かって2度頭を下げた。私物を取りに拘置所に戻るため、刑務官に連れられて法廷を後にする際、弁護人から「待っているから」と声をかけられ、安堵(あんど)した表情を浮かべた。
 市中心部にある鹿児島地裁前は、朝から傍聴券を求める人たちであふれ、最終的に1278人が並んだ。90ある傍聴席は報道陣らで埋まったが、開廷予定の午前10時になっても裁判は始まらず、廷内で職員が「裁判員の1人が交通事情で遅れている」と説明。約40分後に始まった。
 最高裁によると、再審事件を除いて、被告が犯行を否認しているのに死刑が求刑され、一審判決で無罪判決が出たのは、統計が残る1975年以降で3件ある。今回の鹿児島地裁の判決は4例目だ。
 過去の3件は、佐賀県の3女性殺害事件(2005年、佐賀地裁)▽富山県の暴力団組長夫婦射殺事件(06年、富山地裁)▽広島市の3人放火殺人事件(07年、広島地裁)。いずれも、検察側の立証が不十分と判断された。ほかに、茨城県の3人殺害事件で、心神喪失と判断されて無罪となったケース(08年、水戸地裁土浦支部)がある。

1819とはずがたり:2010/12/16(木) 17:04:26

<大林検事総長>年内辞任へ 郵便不正事件証拠改ざんで引責
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101216-00000057-mai-soci
毎日新聞 12月16日(木)15時0分配信

 検察トップの大林宏検事総長(63)が年内にも辞任する意向を固めたことが分かった。任期を1年半残しているが、村木厚子・厚生労働省元局長の無罪が確定した郵便不正事件で捜査のあり方が問われ、同事件に絡む証拠改ざん・隠蔽(いんぺい)事件で大阪地検特捜部の元主任検事や前特捜部長らが逮捕されて検察の信頼が失墜。一連の事件を巡る最高検の検証結果が24日にも公表されるのに合わせ、体制を一新して出直す必要があると判断した模様だ。

 ◇異例の任期半ば

 検事総長が任期半ばに事実上の引責辞任をするのは極めて異例。総長の後任には、笠間治雄・東京高検検事長(62)らの名前が挙がっている。

 大林総長は6月に就任した。10月21日に大阪地検前特捜部長らを起訴した際の会見では、「失われた信頼を一刻も早く回復することが、私に課せられた責務であると考えている」と述べ、当面の間の続投を表明。「思い切った改革策を講じ、検察の在るべき姿を取り戻すべく、全力を尽くしたい」と述べていた。

 郵便不正事件で大阪地検特捜部が村木元局長を逮捕、起訴した際は、東京高検検事長で報告を受ける立場にいなかったため、法務・検察内部には辞任は不要との声もあった。しかし、検察関係者によると、大林総長は最近になって周辺に辞意を伝えたという。

 一連の事件では、大阪地検特捜部の元主任検事が証拠隠滅罪で起訴されたほか、元主任検事の犯罪を隠蔽したとして、前特捜部長と元特捜部副部長が犯人隠避罪で起訴され、いずれも懲戒免職処分となった。

 事件当時に大阪地検検事正だった福岡高検検事長や、後任の検事正ら3人の元上司も処分を受け退職している。

 大林総長は72年に検事任官、札幌高検検事長や東京高検検事長を務めた。

1820とはずがたり:2010/12/16(木) 22:05:18

弁護士3万人突破が確実 事務所就職、過去最悪に
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010121501000561.html

 最高裁は15日、司法試験に合格した修習生が法曹資格を得るための11月の卒業試験で1949人が合格したと発表した。大半が弁護士となり、16日に登録される見込みで、現職と合わせた弁護士数が初めて3万人を超えることが確実になった。

 日弁連によると、3万人まで1100人余りとなっていた。司法試験合格者数を年間3千人程度まで増やし、2018年ごろには法曹が5万人になると試算されている。最近10年間で1万人以上増えた。

 一方で弁護士の質の低下や過当競争を訴える声が近年強まり、日弁連が増員見直しを求めている。弁護士事務所の求人も伸び悩み、今回の修習卒業生は、事務所への就職率が過去最悪になる見通しだ。
2010/12/15 17:31 【共同通信】

1821とはずがたり:2010/12/16(木) 22:08:14

「殴るぞ」と自白迫る録音公表 大阪、弁護団が告訴へ
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010100701000639.html

 取り調べを録音したICレコーダーを手に記者会見する秋田真志弁護士=7日午後、大阪市

 大阪府警東署で任意の取り調べを受けた際に自白を強要されたと主張している男性の弁護団が7日、大阪市内で記者会見し、同署の警部補(34)と巡査部長(31)を特別公務員暴行陵虐や証拠隠滅容疑などで大阪地検に告訴すると発表した。

 男性は府内の30代の会社員で、弁護団は取り調べを録音したICレコーダーの内容を公表。警部補らが「おまえの家も全部ガサ(捜索)行くぞ」「おまえなめんなよ、こら。だまるな。何か言え。殴るぞ」などと大声で脅し、自白を迫るやりとりを明らかにした。

 告訴状では、2人は9月3日、遺失物横領容疑での取り調べの際、強圧的に自白を得ようとして暴言や男性の肩、太ももをたたくなどの暴行をしたと主張。男性の録音に気付くとレコーダーの録音ファイルを消去させて、証拠を隠滅したとしている。

 男性は指示に従いファイルを消去したつもりだったが、実際にはデータが一時保管フォルダー「ごみ箱」に残っていた。

 弁護団の秋田真志弁護士は「これが密室取り調べの実態だ。録音を消去させるのも明らかな証拠隠滅、職権乱用であり、事態を看過できない」と話した。
2010/10/07 18:45 【共同通信】

1822小説吉田学校読者:2010/12/25(土) 09:37:34
組織の責任、組織のあり方に言及が少ないのは批判されてしかるべきですが、個人の責任、個人の行動に言及がされているのは、ある程度評価したいと思います。
マスコミの官僚批判は、やれ「財務省」それ「外務省」と難じることはあっても、「財務省の誰某審議官」とか「外務省の誰某課長」とか言うことはないのです。
いくら稟議制とはいえ、立案者、起案者というのは必ずいるものであり、「官僚」という集合体批判に陥るマスコミ報道には日頃から疑問に思っていたところであります。
その点、匿名部分も多いが「実行者」の「行為」について言及があるこの報告書はそれなりに力が入ったものじゃないでしょうか。

「村木さん立件、君の使命」 大坪前部長 前田元検事に
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010122502000026.html

 厚生労働省の文書偽造事件の検証報告書は、同省元局長村木厚子さんの逮捕ありきで行われた捜査の実態を明らかにした。最高検の伊藤鉄男次長検事は「われわれの反省と決意を盛り込んだ」と検証内容に自信を見せたが、外部の視線は厳しく、「不十分」との声が上がる。失墜した信頼回復への道のりは遠く、検察改革の議論の舞台は今後、法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」に移る。 
 「なんとか村木さんまでやりたい。頼むな。これが君に与えられたミッション(使命)だからな」
 報告書によると、大阪地検の大坪弘道前特捜部長(57)は捜査が本格化する前の昨年四月下旬、前田恒彦元検事(43)にハッパをかけた。大坪前部長は消極的な意見を述べる検察官を「特捜部から出て行ってもらう」などと厳しく叱ることがあったという。
 特捜部から外されることを恐れ、村木さん立件を「最低限の使命」と考えた前田元検事は、フロッピーディスク(FD)に記録された偽造文書作成日の矛盾を大坪前部長らに報告せず、想定するシナリオに沿った日付に改ざんした。
 「記憶があやふやなら、私に任せてくれ」。取り調べ担当検事の一人は、容疑者にこう言って、シナリオ通りの調書を作った。ほかにも、検事による誘導や押しつけが疑われる調書はあった。一方、大坪前部長は、佐賀元明元副部長(49)を飛ばして前田元検事に直接、報告を求め、指示もじかに行った。部内では証拠の検証や捜査会議さえ行われなかった。
 地検幹部に提出された捜査報告書は、主な供述や証拠の要旨が記載されただけ。幹部は供述を裏付ける証拠や村木さん立件にマイナスとなる証拠の有無も確認しないまま逮捕や起訴の決裁をした。高検や最高検もこうした報告書を鵜呑(うの)みにして、FDの矛盾に気付かなかった。
 公表された再発防止策は、文書偽造事件の捜査では働かなかったチェック機能の強化に力点が置かれた。特捜部の捜査を指導する検事を最高検、高検に配置することに加え、主任検事には都合の悪い証拠や証拠上の問題点なども上司に報告するよう義務付けた。
 文書偽造事件で、有罪立証のほころびが明らかになった後も村木さんに懲役を求刑した検察当局。今後は、捜査や公判の過程で立証が困難となった場合、「捜査から撤退する勇気を周知徹底する」「公判段階でも、引き返す勇気を持って公訴の取り消しも検討する」と、捜査機関として当然のことまで記された。

1823小説吉田学校読者:2010/12/25(土) 09:54:09
(続き)起訴すべきではなかったというのは、事件の見立てが誤ったということでありますが、「標的を定めて、標的の起訴を目指す」「標的はキャリア官僚とか銀行頭取とかの方が箔がつく」という経済事件捜査は終わりにする時が来たんじゃないんでしょうか。

「村木元局長、起訴すべきでなかった」 最高検検証報告
http://www.asahi.com/special/kaizangiwaku/TKY201012240226.html

 大阪地検特捜部による郵便不正事件と証拠改ざん・犯人隠避事件について、最高検は24日、検証報告書を公表した。証拠上の問題点について十分に検討しないまま、厚生労働省の村木厚子元局長=無罪確定=を起訴すべきではなかったと総括。証拠改ざんが地検内部で発覚した後も公判を続けたことについて、「公訴取り消しや、有罪を求める論告をしないことも検討できた」と指摘した。
 一方、村木氏立件のための関係者の取り調べに「反省すべき問題があった」と指摘。再発防止策として、特捜部が独自に手がける事件に、取り調べの一部の録音・録画(可視化)を導入することを明記した。
 村木氏の捜査の過程では、証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)のデータが関係者の供述と合わなかったのに、元主任検事・前田恒彦被告(43)=証拠隠滅罪で起訴、懲戒免職=は上司に報告していなかった。報告書はその背景として、「問題点を上司に言いにくい状況があった」などと、当時の特捜部の運営の問題を挙げた。
 同地検の検事正や次席検事については「十分な報告を求めなかったことは問題だった」とし、上級庁の大阪高検と最高検も「必要な捜査を助言するなどの指導をするのが相当だった」とした。
 外部有識者からなる法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」が、この検証結果をもとに検察改革について本格的に議論し、来年3月をめどに提言をまとめる予定。

1824名無しさん:2010/12/25(土) 16:13:32
凄いの見つけたww
http://ihp.lolipop.jp/

1825小説吉田学校読者:2011/01/01(土) 19:25:04
久方ぶりの大型元日スクープ。95年の「サリン残留物スクープ」を思い出させる読売の鮮やかさであります。
しかし、尖閣ビデオ流出よりも問題の根が深いぞ、こっちの流出は。反警察の内通者は果たして存在するのでしょうか。

警視庁流出、内部犯行…捜査員に2日前メール
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101231-OYT1T00689.htm

 国際テロ対策に関する警視庁公安部の内部資料がインターネット上に流出した事件で、流出の2日前、全く同じ文書がネット上の特定のサイトに掲示されたうえ、このサイトの接続先を示す電子メールが同庁の捜査員ら約20人に一斉に送られていたことが、捜査関係者への取材でわかった。
 メールは「秘密資料」などと題され、アドレスには警察庁長官の名前が使われていた。文書そのものが添付された別のメールが埼玉県警幹部に送られていたことも判明。警視庁は、捜査員らのメールアドレスを知っていることから内部犯行とほぼ断定、流出元の特定に全力を挙げている。
 捜査関係者によると、問題の文書が掲示されたのは、「オンラインストレージサービス」と呼ばれるデータ共有サービスのサイト。昨年10月26日早朝、流出したのと同じ114点の文書が貼り付けられた。

1826小説吉田学校読者(激忙中):2011/01/23(日) 09:33:11
規範意識がまるっきり鈍麻している人物にGPSを持たせることで犯罪を防げるかどうかの論議をしないといかんでしょうね。あと、前科前歴者の再犯問題の時に、誰もマスコミ上では言わないことですが、「累犯障害者」の問題もあります。一歩間違えれば、監視社会の一番悪質な発達系になりかねないので、慎重に慎重を期したいところ。
ただ、地方自治体の警察以外の部署も前科前歴者の再犯防止に乗り出すという方向性は、私も評価したい。

「方向性は評価」「唐突」 性犯罪前歴者のGPS監視
http://mytown.asahi.com/areanews/miyagi/TKY201101220287.html

 全地球測位システム(GPS)での行動監視など、性犯罪加害者の再犯防止のために県が明らかにした条例案。犯罪加害者家族の支援団体などは一定の理解を示す一方、否定的な見方を示す研究者もおり、波紋が広がっている。
 犯罪加害者の家族を支援するNPO「ワールドオープンハート」(仙台市)の阿部恭子代表は「監視されないに越したことはないが、家族が性犯罪の再犯を防ぐことは難しい」と規制への理解を示す。その上で、同居人や家族のプライバシーが漏れることのないよう注文する。
 犯罪心理学に詳しい東北大大学院文学研究科の大渕憲一教授は「犯罪者とはいえ、服役を与えた人に監視をするのは人権侵害になる。他の犯罪防止策を進めた上で導入するのならいいが、ちょっと唐突に思える」と指摘する。
 県議会環境生活委員会の石川光次郎委員長(自民)は個人的意見と前置きした上で、「社会問題化するなかで方向性は評価できる」。一方、別の自民党県議は「事前の説明もなく唐突だ」と話した。
■知事「多賀城での事件、考えるきっかけに」
 村井嘉浩知事が「条例を考えるきっかけになった」と語った多賀城市のケース。入院していた病院で他の患者を殴り、転倒させて死亡させたとして傷害致死罪に問われた男(31)に、父親が以前、警察の勧めでGPS発信器を持たせたというものだった。
 昨年9月、仙台地裁で開かれた裁判員裁判で、父親は男に発信器を持たせたことを証言した。判決や法廷での証言などによると、男には精神遅滞などの障害があり、以前にも電車内で女性に抱きついたり、無銭飲食をしたりしたことがあったという。
 「(息子が)いなくなったら捜すのが大変でしょう」と警察から発信器の携帯を勧められ、5年前に1年間ほど息子に持たせた。が、居場所が分からなくなることもあり、「結局、肌身につけていなかった」と父親は語っていた。

1827チバQ:2011/01/23(日) 17:14:35
>>1182
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110123-00000001-maiall-soci
<秋葉原>2年7カ月ぶり歩行者天国再開 コスプレ、実況中継も
毎日新聞 1月23日(日)15時42分配信

再開された秋葉原の歩行者天国。殺傷事件のあった交差点付近には多くの人が集まった=東京都千代田区外神田で2011年1月23日午後1時すぎ、本社ヘリから武市公孝撮影

 08年6月の無差別殺傷事件以降、中止されていた東京・秋葉原の歩行者天国が23日午後、約2年7カ月ぶりに再開した。

 再開を待ちきれない人たちが車道に出ないように警察官が整理する中、午後1時すぎに再開されると大きな歓声が上がり、車道は数千人で埋め尽くされた。カメラや携帯電話で写真を撮りながらゆっくりと歩く人やパソコンを手に実況中継する姿も。

 コスプレーヤーも姿を見せ、秋葉原の休日らしい風景が復活した。【毎日jp編集部】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110123-00000332-yom-soci
アキバの歩行者天国再開…パフォーマンスはダメ
読売新聞 1月23日(日)14時42分配信

 2008年6月の無差別殺傷事件を受けて中止されていた東京・秋葉原の歩行者天国が23日、約2年7か月ぶりに再開された。

 午後1時に車の通行が規制されて歩行者天国がスタートすると、待ちかまえていた買い物客らから大きな拍手が起きた。

 再開されたのは中央通りの外神田5丁目の交差点から万世橋交差点までの約570メートル。事件前は日曜日と祝日に行われていたが、再開後は日曜日のみの実施で開始時間は1時間遅くなり、距離も約230メートル短くなった。6月26日まで仮実施期間とし、問題がなければ7月から正式に実施する。

 事件前に下着姿の写真撮影会など過激なパフォーマンスが問題になっていたため、歩行者天国では音楽の演奏やダンスなどのパフォーマンスは禁止される。

1828とはずがたり:2011/01/25(火) 21:44:05

村井知事押し切る 性犯罪前歴者にGPS案 県幹部たじたじ
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/01/20110125t11019.htm

 「国を動かす先駆けになる」。性犯罪前歴者、ドメスティックバイオレンス(DV)加害者の行動を警察が監視する条例制定を目指す、村井嘉浩知事。22日の正式表明に至るまで、宮城県庁内では「批判を恐れず世に問いたい」と正面突破を試みる知事と、県民の反発を恐れる県幹部が激しい議論を繰り広げた。

 「私としてはステップアップしながら、徐々に検討してきたつもりだ」
 村井知事は24日の定例記者会見で、条例化の検討が「唐突」と批判されたことに強く反論した。
 衛星利用測位システム(GPS)端末を使った行動監視の検討は昨年5月、知事が県幹部に指示した。多賀城市で、性犯罪の前歴がある息子に父親がGPS端末を持たせていたケースを知ったのが、きっかけだった。
 県警職員も入り、庁内にワーキング・グループ(WG)が発足。DNAの提出、「地域行動支援委員会」(仮称)への行動記録提出など次々に対策が浮上した。県幹部は「DNAは県警側、行動記録は知事部局側のアイデアだった」と明かす。
 WGの提案を県幹部が最初に議論したのは8月31日。規制強化に並々ならぬ意欲を示す知事とは正反対に、幹部は「人権侵害と批判される」と二の足を踏んだという。
 会議を重ねるたび、規制強化による課題や懸念ばかりが噴出した。「自治体が取り組める分野なのか」と知事に翻意を迫った職員もいた。知事は及び腰になる幹部の肩をたたき、「一緒に国を動かそう」と説得した。
 知事の強気を支えたのは、幹部会で前向きな発言を繰り返した竹内直人県警本部長だったとされる。24日の記者会見でも知事は「私と本部長で意見交換してきた」と十分な意思疎通を強調した。
 県警幹部は「(性犯罪前歴者に)GPS端末を持たせることで、心理的な抑制効果が期待でき、再犯防止につながる」と歓迎する。
 県庁内に異論がくすぶる中、知事は昨年11月上旬、条例の検討に踏み切る決断をした。29日には全庁組織の性犯罪、DV根絶対策推進本部を設置し、「タブーを設けず議論する」と意気込んだ。
 今月22日、知事は有識者懇談会の席上、ついに条例の検討を表明した。
 県幹部は「性犯罪対策の強化を世論に問い、大いに議論することは結構だ」と受け止めつつ、こうくぎを刺した。「提案のすべてが実現できるとは到底思えない。それは知事も承知のはずだ」。

◎全国から賛否/「抑止つながる」「監視が広がる」

 県が性犯罪前歴者らの行動を警察が常時監視できる条例制定の検討を表明したことに対し、県には24日までに全国から48件の意見が寄せられた。
 県環境生活部によると48件中、賛成は27件、反対は14件(賛否不明7件)。差出人は県内と判明したのが5件、県外は30件だった。
 賛成派は「監視されていると思えば、再犯の抑止につながる」などと主張。反対意見では「前歴者とはいえ、基本的人権は守られるべきだ」「性犯罪者以外にも監視が広がるのでは」といった声が寄せられた。

1829とはずがたり:2011/01/25(火) 21:44:29
>>1828-1829
◎困惑と警戒と/県議会各派
国がやる仕事・着手やむを得ない・タカ派の様相強く

 村井嘉浩知事が打ち出した性犯罪前歴者らの行動を常時監視できる条例制定方針は、県議会の各会派にも大きな波紋を広げている。「唐突だ」「意図が分からない」…。村井県政の与野党を問わず、議会内には知事の姿勢に対する戸惑いと反発の声が交錯した。
 県政与党の最大会派「自民党・県民会議」の佐々木喜蔵会長は、「知事与党として賛成に回ることがほとんどだが、過程ではいつも議論が百出する。(今回は特に)会派をまとめるのは大変だろう」と困惑する。
 会派内には「議論を進めるべきだ」との意見もあるが、ベテラン議員の1人は「国がやる仕事を何で県がやるのか。意図が分からない」と話す。知事の真意を測りかねる様子で「この条例で前面に出なくても、地域主権改革で国を動かせばいいのに」と首をかしげた。
 民主党系会派「改革みやぎ」の藤原範典会長は、大量得票で再選された知事の「過信」を指摘。「環境税にしてもそうだが、強引なやり方でも議会は通ると考えているのでは」と警戒する。
 同会派の中堅議員は「規制だけが先走り、性急だ。大切なのは被害者や元加害者のケア。企業誘致に続く新たな実績をつくりたいのでは」と見透かすように語った。
 知事の考え方に肯定的なのは公明党県議団。小野寺初正会長は「本来は国がやるべき取り組みだが、性に関する情報は無制限に広がっており、県が手を打つのもやむを得ない」と理解を示す。
 社民党県議団の本多祐一朗会長は「何でも(議会を)通せると思っているのかもしれないが、多様な意見や議論を考慮して総合的に判断することを望む」と慎重に述べた。共産党県議団の横田有史団長は、知事が定例記者会見で「破防法の規制が憲法違反に当たらない判断もある」という見解を示したことに「元自衛官としてのタカ派の様相が強くなってきた」と話した。
 21世紀クラブの吉川寛康議員は「(ホップ、ステップを飛ばし)ジャンプでいきなり出てきた感じ」としながらも、「性犯罪の被害者保護は大切な領域。何とかしたいとの思いがあったのでは」と知事の心中を推し量った。


2011年01月25日火曜日

1830チバQ:2011/01/26(水) 22:02:58
GPSの話
よくわからないまま質問
肌身離さずとは限らないと思うのですが。
つまり 家に置いておいたら それまででは?
SF並にカラダに埋め込みますか?

1831素人動画集:2011/01/29(土) 03:56:22
99ta]PP6, www.sexmaxbox.com, 素人動画集, http://www.sexmaxbox.com/

1832名無しさん:2011/01/29(土) 05:08:18
日本で少ない強姦罪が増えたのは2度

1度目は売春防止法施行後
2度目は18歳未満援助交際と18歳未満エロ本規制後

規制により強姦罪が増えたことを省みないで
規制だけ進めても際限無い規制中毒に陥るよ
皆が身動き取れなくなって活力も無くなって破綻するまで続くよ

1833名無しさん:2011/02/08(火) 08:31:58
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/02/post_730.html
石川知裕議員女性秘書が語った「不意打ち10時間取調べ」の全貌

 小沢一郎民主党元代表の政治資金管理団体「陸山会」の政治資金収支報告書をめぐる事件で、石川知裕衆院議員の弁護側は1月27日、石川議員の女性秘書が受けた取調べの様子を証言するため、証人採用を求める書面を提出した。

 石川議員の女性秘書は昨年1月26日に突然検察庁から呼び出されて約10時間におよぶ聴取を受け、その様子を「週刊朝日」が報じたことで話題を読んだ。

 今回、その女性秘書が《THE JOURNAL》のインタビューに応じ、当時の取り調べの様子や証人となって訴えたいことなどを語った。
(構成・文責:《THE JOURNAL》編集部)

────────────────────────────────

──証人として立ちたいのはなぜですか?

証人になって取調べの可視化に貢献したいからです。

違法な取調べの実態をみなさんに知ってもらいたい。秘書や家族を人質に取ることは絶対に良くないことです。証人採用されないのは、取調べの可視化が進んでしまうことを嫌がる検察の気持ちが大きく影響していると思います。

──検察側は「石川議員の起訴内容に直接関係ない」と意見書を提出したと報道されていますが

「関係ない」ということに納得がいきません。

必要性も関連性もないのであれば、検察にとっても私にとっても、あの事情聴取は無駄な時間だったということなのでしょうか。私は、事情聴取の後に片耳が聞こえなくなり、仕事をする気力もなくなりました。それでも検察から謝罪もなければ、検察が週刊朝日に出した抗議文では「事情聴取は適正だった」と言いはられ、そんなことは絶対におかしいと思います。

──当時の状況を教えてください

検事から呼び出されたので、資料を返してもらって30分ぐらいで帰れると思ったので、コートも着ずにランチバッグだけで気軽に検察庁に行ったら、10時間拘束されました。子どもの迎えも行かせてもらえず、電話もさせてもらえませんでした。

「弁護士に電話をさせてください。その権利はあるはずです」と言っても、「弁護士に何ができるんだ」と電話すらさせてくれませんでした。あの空間の中では、自分のあるべき権利を主張したところで認めてもらえません。やりとりをしている間に、私も「あれ、本当に電話する権利はないんじゃないか」とも思いました。弁護士に電話するにしても検事から「おまえが雇ったのか」「おまえが選任届を出したのか」と言われると、私個人は弁護士との契約書を結んでいませんので「電話しちゃいけないのかな」と段々と洗脳されてしまうんです。

17時を過ぎても帰してくれませんでした。

──事情聴取はどのようなものでしたか

「監禁」という言葉がぴったり当てはまります。部屋からは出られませんし、トイレに行こうとすれば事務官がトイレの目の前まで付き添います。休憩を取るつもりでトイレに行っているのに、廊下で待たれてしまうと早く出ざるをえません。誰かとこっそり連絡を取っていると思われても困ります。とはいえ連絡を取ると言っても携帯は圏外なのでつながりません。帰りたくて涙が出てくるのに、検事からは「人生そんなに甘くない」と言われました。

イスの背もたれに背中がついても怒られました。その姿勢を強要されると次第に頭がもうろうとしてきます。「考えられないから休憩させてください」と言っても取り合ってくれません。呪文のように「お話ししてください」と言われ続けると、判断が鈍くなり、「ああ、こうやって冤罪がつくられていくんだ」と目の前で冤罪がつくられる過程を体験したかのようでした。お腹がすいて早く帰りたくなり、「ハイと言えば楽になれるのかな」と思う気持ちがよくわかりました。

──なぜ10時間も我慢できたのですか?

私は安田弁護士から、石川知裕議員が毎日10〜13時間事情聴取を受けているという記録を見せてもらったことがありました。私もせめてその時間を超えるまでは耐えなきゃいけないなと思っていたからだと思います。

また、30分間くらいの予定で出かけた人間が何時間も出てこないのですから、必ず弁護士か誰かが助けてくれるだろうと思っていました。でも誰も来ませんでした。検事には「弁護士に頼っても何もしてくれないことがわかっただろ」と言われました。こう言われると、たしかに自分が契約した弁護士じゃないし、やっぱり助けてくれないのかなと思ってしまうのです。

1834名無しさん:2011/02/08(火) 08:32:32
>>1833続き
──最後はどのようにして出てきたのですか

22 時半の段階で、もう倒れそうになっていました。「石川さんの心証がが悪くなるぞ」と言われ続けましたが、「子どもが寝る時間も過ぎてるし、帰ります」と言いました。私が立ち上がると「座りなさい」と言われ、検事の声も段々大きくなってきました。

そういうやりとりをしていたら取調室の電話が鳴りました。おそらく木村主任検事から「帰せ」という話がまわったのでしょう。急に検事の態度が変わり、帰れることになりました。

しかし、「そのかわり明日また同じ時間に来い」と言われたので、無言で帰ろうとすると「待て。明日同じ時間に来ると約束しろ」と言って帰してくれませんでした。結局また弁護士に電話をして相談すると、「来ると約束して出てきて」と言うので、「約束しないといけないんだ...」と思いながら、「ハイ」と言って出てきました。

──出てきた時間は何時ぐらいでしたか?

23時ごろにようやく建物を出られました。1月26日ですから、今と同じような真冬でした。コートもなかったので外に出た瞬間に歯が"ガチガチガチ"と音を鳴らしました。最初に言ったとおり、30分で出られると思っていたのでタクシー代すら持っておらず、歩いて帰りました。

翌日はその弁護士さんも信じられなくて電話をとらず、検察からの電話も事務所からの電話も受けずに家に引きこもっていました。

──その後の取調べはどのようなものでしたか

当時は事情聴取を拒否し続けたら、本当に逮捕されてしまいそうな雰囲気でした。住民票の住所変更をしてないだけでも逮捕できてしまう世の中ですので、強硬に拒否するのではなく、きちんと弁護士を入れて事情聴取を受けることになりました。弁護士を選任して検察庁に出し、弁護士と一緒に検察庁に行き、入口で待ってもらうようにしました。

──前回より精神的には落ち着けましたか

検事は前回と違っていたし、弁護士も待ってくれているので安心感がありました。

しかし前回の10時間の取調べがひどすぎたのか、あまりの緊張で急にお腹が痛くなり、生理になってしまいました。そんな時期でもないのに。

さすがにその理由も言えず、「一度この建物から出させてください、絶対に戻ってきますから」とパニックになりながら言いました。最初は検事さんもダメだと言っていたのですが、「絶対に戻ってきます、30分でも15分でもいいので一度出させてください」とお願いすると連絡を取ってくれて、30分間の時間を与えてもらいました。

──弁護士には相談したのですか

取調室に戻ったら必ず出た理由を説明するよう言われました。だからきちんと言いました。調書には記録されているはずです。それほど前回の10時間がつらくプレッシャーになり、精神状態がおかしくなっていました。

──取調べの担当検事はどうでしたか

その日の検事は紳士的で理論的に聞きたいことを聞こうとしてくれる人でした。しかし前回の取調べがひどく、同じ特捜の人だったのでやはり緊張感はありました。

──その取調べが、検察は現在では「石川議員の起訴内容に直接関係ない」と主張しています

ひどい取調べをした上に、それが必要なかったかのように言われることに憤りを覚えます。議員秘書として経験があり、精神的にも強いと自覚している私でも、厳しい精神状態に追い詰められました。一般の方があの様な空間に閉じこめられればもっと取り乱すと思います。不本意ながらも検察がつくった調書にサインして、殺風景な部屋から抜け出せるものだったら抜け出したいと思うでしょう。

だからこそ、取調べの可視化が必要なのではないでしょうか。
(構成:《THE JOURNAL》編集部 上垣喜寛・西岡千史)

1835チバQ:2011/02/20(日) 19:13:09
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110218-OYT1T00894.htm?from=main6
コンドーム72万個盗難、輸送の運転手ら拘束
 【シンガポール=岡崎哲】マレーシアの相模ゴム工業関連工場で製造されたコンドーム約72万6000個が盗まれた大量盗難事件で、マレーシア警察当局は18日までに、29〜30歳のマレーシア人3人の身柄を拘束したと発表した。18日付のニュー・ストレーツ・タイムズ紙が伝えた。

 同社幹部によると、3人は、製品輸送にかかわったトラック運転手と仲間2人。

 同紙によると、コンドームは1月初旬、工場から日本に輸出するため、港に送られた際に盗まれた。当局は3人が事情を知っているものとみて追及している。国際的な犯罪集団が関与した疑いもある。製品はまだ見つかっていないという。

(2011年2月18日19時03分 読売新聞)



http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2011/02/post-1962.php
日本向け極薄コンドームはどこへ消えた?
The Great Condom Heist

コンテナから消えた72万個の背景に見えるアジアの一大「闇コンドーム市場」の実態

2011年02月10日(木)16時17分
ブライアン・パーマー


 先週、マレーシアから日本に向かっていた極薄コンドーム約72万個が消えた。貨物船が日本に到着した際、コンドームが詰められていたコンテナは空で、鍵が交換されていた。どうやらマレーシアの港へ輸送途中に盗まれたらしい。マレーシアで貨物船強盗はあまり珍しくないが、なぜこんな大量のコンドームを盗もうと思ったのか。一体いくら稼げるというのか。

 良くて数千ドルといったところだろう。盗まれた極薄コンドームは小売価格にすると総額150万ドル相当だが、盗人たちがブラックマーケットでそれほどの金額を稼ぐのは難しいはずだ。

 アジアの合法的な市場で、コンドーム1個の卸売り価格は現在、数セントといったところだ。これがブラックマーケットなら、その卸値はもっと安いに決まっている。闇市場では、品質テストもされていない数百個を有名ブランドの箱に入れた偽造コンドームが1ドルで取引されているのは有名な話。こういった偽物は世界中で見つかっている。

 アジアは、正規品でも偽物でも、世界的なコンドームネットワークの中心地として知られている。年間30億個のコンドームを生産し、世界をリードするタイは、その12%をアメリカに輸出している(アメリカではコンドームはもう大量生産されていない)。

 世界のコンドーム生産国トップ5はすべてアジアの国で、その生産数は合計すると年間116億個になる。イランまでもが、国営工場で年間4500万個のコンドームを生産している。

「漏れ検査」も不合格
 偽コンドームは近年、特に中国で大きな問題になっている。09年に中国当局が摘発した偽コンドーム製造工場は、安価で低品質で植物オイルが塗られたコンドーム200万個を有名ブランドの包に入れて販売、1万1300ドルを稼いでいた。アメリカでも大手コンドームメーカー「トロージャン」の名前で売られていた中国製の偽コンドームが見つかっている。

 利幅がかなり大きいことを考えれば、コンドームのブラックマーケットが生まれても不思議ではない。コンドーム1個を作るコストは2〜3セントだが、アメリカでは平均1ドル12セントで販売されている。デザイナーブランドなら、4ドル以上で売られていることもある。

 とはいえコンドームの品質は適当では済ませたくないもの。

 まともなメーカーなら、一連の品質テストを行っている。テスト用コンドームを吊るして水を入れ、ゴムが破れるまで伸ばす。空気で膨らます「破裂」テストも行い、どれほどの圧力に耐えられるかもテストする。電流を流して穴が開いていないかのチェックは、生産した全コンドームが対象だ。さらにいくつかのサンプルをオーブンに1週間入れて劣化を加速させ、一連のテストを繰り返す。

 これが偽コンドームなら、新品でも「漏れ検査」すらパスしないだろう。

(Slate.com特約)

1836とはずがたり:2011/03/20(日) 10:57:18
ひでぇ。。

南三陸町の戸籍データ消失、法務局保存分も水没
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110319-00000893-yom-soci
読売新聞 3月20日(日)3時3分配信

 東日本巨大地震で被災した宮城県南三陸町で、戸籍の全データが津波で消失した可能性が高いことが19日、明らかになった。

 法務省は戸籍法に基づき、町に戸籍の作り直しを求める方針だが、作業は困難を極めそうだ。今後、戸籍の全国ネットワーク化など、戸籍制度の見直しに向けた議論も起こりそうだ。

 南三陸町は戸籍を電子化して保存していたが、今回の地震で庁舎全体が壊滅状態となった。データは仙台法務局気仙沼支局(宮城県気仙沼市)でも保存していたが、同支局のシステムも津波で水没。他の法務局や自治体とデータを共有する仕組みはなく、同町の戸籍データは完全消滅した可能性が高くなった。今回の地震で、戸籍を管理する自治体と法務局両方のデータが消滅したのは同町だけだという。

 消失の場合、同町に本籍を置く人は戸籍を証明する手だてがなくなる。銀行口座などの相続には一般的に戸籍謄本・抄本が求められるが、消失すれば提出できず、旅券や免許証も発行できなくなる恐れがある。

最終更新:3月20日(日)3時3分

読売新聞

1837とはずがたり:2011/03/22(火) 13:32:12
>>1836
全国的なバックアップを東西二箇所ぐらいに確保しといてもいいんじゃないの?

消失戸籍の復元可能=江田法相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000049-jij-pol
時事通信 3月22日(火)11時22分配信

 江田五月法相は22日午前の記者会見で、東日本大震災の津波被害で宮城県南三陸町が管理していた戸籍データが消失したことについて、「仙台法務局気仙沼支局に更新前の資料やその後の届け出書が残っており、再生は可能」と述べ、関連資料を基に復元できるとの見通しを示した。

1838チバQ:2011/03/22(火) 21:25:22
http://www.asahi.com/politics/update/0322/TKY201103220244.html
被災地のがれき除去「緊急的立法を検討」 枝野官房長官2011年3月22日13時32分


 枝野幸男官房長官は22日午前の記者会見で、被災地のがれき除去について「現行法で対応できないことがあれば、緊急的立法も含めて考えるので、その場合は(官邸に)報告するよう指示している」と述べ、立法措置を検討する考えを明らかにした。

 津波で流された自動車などは個人に所有権があるため、強制的に撤去するのは難しいとされる。枝野氏は「現行法で許される最大の柔軟な措置を各自治体の要望を踏まえて対応するよう指示している」と説明した。

1839チバQ:2011/03/22(火) 21:28:29
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110322ddm005040055000c.html
東日本大震災:「がれき」「2次避難」課題 被災者対策本部、新法制定も視野
 政府の被災者生活支援特別対策本部(本部長・松本龍防災担当相)は21日、がれき撤去と被災者の2次避難の2点を当面の課題に設定した。特に、がれき撤去は、生存者の救出や物資輸送の円滑化のため必要不可欠。ただ、放置された乗用車など、個人が所有権を持つために、行政による強制的な撤去が難しいものもある。対策本部は小川敏夫副法相を中心に、現行法の弾力的な運用や新法制定を視野に検討を始めた。

 事務局によると、大量のがれきは津波災害の特徴で、自動車や自宅金庫などが流され、他人の土地や道路などにとどまっているケースが多い。ただ、行政が処分すると財産権の侵害にあたる。このため、平野達男副内閣相が21日に内閣府で小川氏と会談し、対応策を練ることが決まった。

 対策本部と法務省では、財産権を規定した民法や遺失物法の弾力的運用を軸に検討を始めた。新法制定の意見もあったが、時間的な制約から当面は見送る。関係法令の運用方針をまとめたガイドラインを近く打ち出すことで対応する方針だ。

 また、被災地の公民館など1次避難所から、仮設住宅や県外の公営住宅などへの2次避難も難題だ。政府は、衛生環境などが整った2次避難所への移動を早急に進めたい方針だが、移動に難色を示す高齢者が増えているため思うに任せない状況に陥っている。国は市町村職員などと高齢者を説得しながら、移動手段を本格検討する。

 一方、事務局体制は強化されつつある。総務、厚生労働など8省庁から12人を参事官として20日付で発令、招集。職員が足りない市町村に対し、国家公務員をボランティアとして派遣する制度も構築している。【小山由宇、吉永康朗】

1840チバQ:2011/03/23(水) 21:13:57
http://www.asahi.com/national/update/0323/TKY201103220564.html
がれき撤去、特別立法も 所有権足かせ、復旧妨げ回避へ(1/2ページ)2011年3月23日1時53分
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歩道に残された車の撤去が始まった=22日午後、宮城県多賀城市、葛谷晋吾撮影
 被災地で復興の第一歩となるがれき処理について、枝野幸男官房長官は22日の記者会見で「緊急的な立法も含めて考える」と語った。津波で流された家財や自動車にはそれぞれ所有権があり、勝手に処分すれば財産権の侵害になりかねない。復旧作業の遅れを避ける狙いから、枝野氏は特別立法に言及した。

 現地ではこの問題の厳しさが増している。宮城県の村井嘉浩知事は17日の県災害対策本部で「流された大量の家屋や車をどう処分するのか。やっかいなのは柱一本でも私有財産ということだ」とした。

 宮城県に常駐する内閣府の阿久津幸彦政務官は、対策本部で「明らかに財産的な価値がないと思われるものは自治体の判断で処分が可能」と踏み込んだ。ところが、県の担当者が政府に尋ねると、「内部で検討中」との返答にとどまった。江田五月法相は22日の記者会見で「泥にまみれた着物であっても、大切な遺品ということもある。仕分けが非常に難しい」と語った。

 膨大ながれき処理に、どこが責任を持つのかという問題もある。現行法では、がれきを含む一般廃棄物の処理は市町村に委ねられている。ただ宮城県沿岸部では南三陸町や女川町など役所自体が津波で失われ、行政機能を果たせないところが多い。

 地震によるがれき撤去は市町村が担い、その処理費に対する国などの補助は9割まであるが、多額の処理費は市町村にとって重荷だ。「国の支援なしに復興できません。どうか、よろしくお願いします」。村井知事は21日、被災地視察を取りやめた菅直人首相に電話で訴えた。

 被災地の要望を受けて、菅政権内では、がれき撤去に対する国の補助率を9割以上まで引き上げ、行政機能が損なわれた市町村には県が代行できる制度の特別立法の検討が始まった。

 政府の被災者生活支援特別対策本部事務局長を兼ねる平野達男・内閣府副大臣は「今ある法律の中でもやり得る」と語り、現行法を柔軟に運用するガイドラインも取りまとめている。首相に近い重要閣僚の一人も「がれき除去はすぐにでもやらなければいけない話だ。野党にも運用への協力を呼びかける」と話す。(高橋昌宏、一色涼、佐藤徳仁)

1841チバQ:2011/03/23(水) 21:14:32
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110323-OYT1T00022.htm
がれきの中のアルバムや記念品…保管か廃棄か
ガレキの山になった家屋から回収された卒業証書やアルバム(22日午後、岩手県大船渡市で)=泉祥平撮影 津波で流された思い出のアルバムや記念品、位牌(いはい)などは「価値のないもの」なのか――。

 東日本巨大地震の津波で発生した大量のがれきの撤去をめぐり、政府が頭を悩ませている。がれきは原則として「無価物(価値のないもの)」として市町村が廃棄できることとし、貴金属などの「有価物」は自治体が一定期間保管する指針を策定する方向だ。が、被災者にとって何が価値があるのかは、政府内でも意見が分かれており、実際は現場の判断に委ねる方針となりそうだ。

 政府は「災害廃棄物の処理等に係る法的問題に関する検討会議」(座長・小川敏夫法務副大臣)で21日から指針の検討を始めた。被災地の自治体からは早急にがれき撤去に着手したいとの要望が強く、同会議は23日にも指針をまとめ、関係市町村に通知する予定だ。

 今回の震災対応で難しいのは、津波によって家屋や建物が元の敷地から流されたため、所有者の不明なものが大量にがれきとなっていることだ。通知では、災害対策基本法などの法令に基づき、流れ着いて来た建物の残骸や、水没した家具や電化製品などは、所有権が喪失した「無価物」と判断し、自治体が敷地に立ち入って撤去し廃棄できるとする。

 一方、現金や宝石、使用できる腕時計など、財産としての「経済的価値」があると判断された「有価物」は所有権が残っていると判断し、遺失物法などに基づき、自治体が警察に届けてリストなどを公表、持ち主を捜すよう求める方向だ。

 ただ、水にぬれた写真類や記念品、仏具などは、経済的価値がなくても人によって大切な場合がある。そうした「精神的価値」のある物を一律に自治体が処分できるのかどうか。政府は、最終的な判断を自治体に委ねる方針だ。

(2011年3月23日03時06分 読売新聞)

1842小説吉田学校読者:2011/03/24(木) 20:16:04
西日本でこのような慣習があるというのは、知りませんでした。この判決から推測するに、西日本は、敷金が家賃の3倍4倍は当たり前って感じですか。信じられませーん。
私は、喫煙者だから、いつも退去時「敷金オーバー」。関係ないっちゃ関係ないですけどね。

退去時に敷金差し引く特約、最高裁「有効」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110324-OYT1T00863.htm

 賃貸住宅を退去する際、入居者の敷金(保証金)から一定額を差し引く「敷引特約」は消費者契約法に反し無効だとして、京都市の男性が差し引かれた分の敷金返還を貸主側に求めた訴訟の上告審判決が24日、最高裁第1小法廷であった。
 金築誠志裁判長は「想定される補修費用や賃料などと比べて差引額が高すぎなければ、特約は有効」との初判断を示した。その上で、男性のケースでは「差引額は家賃の3・5倍以内にとどまり、高すぎるとは言えない」として、請求を棄却した。原告敗訴が確定した。
 敷引特約は、主に関西地方で慣例となっている。地裁、高裁では「有効」「無効」の判断が分かれていたが、最高裁が「有効」としたことで、賃貸住宅契約のあり方に影響を与えそうだ。

1843チバQ:2011/03/24(木) 21:12:50
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110324/asi11032417390002-n1.htm
海外からの支援に“障壁”「日本に恩返し」の思い、行き場失う
2011.3.24 17:38 (1/2ページ)
 【シンガポール=青木伸行】日本に対する諸外国からの善意と支援が行き場を失っている。混乱の中で、日本側の受け入れ態勢に不備があるのみならず、食品安全基準などが支援の大きな障害になっているようだ。日本に在留する母国民の安否確認と安全確保に追われる傍ら、支援に尽力している各国政府の「恩返しをしたい」という思いを、日本政府は結果的にソデにする格好となっている。

 ある国は、毛布を数万枚送ると申し出た。だが、日本政府はサイズ(80センチ×80センチ)を指定し、送られる予定の毛布が、わずか20センチほど「規格」に合わないとわかると、受け入れに強い難色を示した。すったもんだの末に、ようやく「規格外」の毛布が日本に届いた。

 日本政府から、救助犬の派遣を真っ先に要請され、それに応じて送り出そうとした矢先に、「待った」をかけられたケースもある。その際の説明は「空港での検疫に1カ月かかる。これを1週間に短縮してもいいが、救助犬をその間管理できない」だった。

 結局、救助犬が日本の地を踏むことはなく、関係者は「韓国やニュージーランドなどからは救助犬が入ったのに、なぜなのか」といぶかる。

 コメ数万トンの援助を事実上、断られた例もある。送る予定のコメは日本人の口には合わないだろうと、わざわざモチ米を混ぜる工夫も施されていた。しかし、日本政府は「国内に余剰米があり、コメが不足しているわけではない」と回答。ただ、すでに空輸の手はずを整え終えた一部だけは、かろうじて届けられた。

 食料品を送ろうとして「食品安全基準のチェックがされていない。日本語の表示ラベルも張られていない」と、拒否された例もある。

 一方、フィリピンのアキノ大統領は17日、マニラの日本大使公邸を訪れ記帳した際に、支援を改めて申し入れた。日本側の答えは「『本国からの回答を待っている』だった」(大統領)。

 フィリピン政府はすでに、支援物資を整え日本側の「ゴーサイン待ち」。同政府筋は「第1便として、48品が入った箱を250箱用意した。カップ麺やコメ、缶詰、タオルなどが入っている」。ようやく25日、日本に空輸される見通しとなった。

 ベトナム政府もコメや毛布を送る意向を伝えているが、「日本政府は何も言ってこない」(同政府筋)と、戸惑いを隠さない。

 日本側には支援を受け入れても保管場所の確保や、被災地への輸送がままならないという事情がある。このため、物資ではなく義援金に切り替えてほしい、と要請された国も多い。

 だが、「日本からはこれまでにいろいろな支援を受けてきたので、その恩返しをしたい。受け入れ側の事情もよく理解しており、不必要なものを送るつもりもない。それでも日本政府の対応は首をかしげる」(東南アジア筋)という声は小さくない。断るにせよ、礼を尽くすべきだろう。

1844チバQ:2011/03/26(土) 00:42:53
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110325/dst11032522580127-n1.htm
アルバム、位牌はしばらく保管、損壊家屋撤去の指針 
2011.3.25 22:56
 東日本大震災による津波で家屋や船、車など「個人財産」が流され、自治体が処理に困っていることから、政府は25日、倒壊してがれきになっている家屋や損壊家屋がもともとあった敷地から流出している場合は、所有者の許可がなくても撤去できるなどとする指針をまとめ、宮城県など関係する7県に通知した。ただ、アルバムや位牌(いはい)など、財産的な価値がなくても個人にとって価値が高いとみられるものについては一定期間保管することを求めた。処理費用は国が全額負担する方向で検討しているという。

 指針は、所有者の許可がなくても撤去作業のためなら個人の敷地に立ち入ることを容認。敷地内に損壊した家屋が残っている場合でも所有者と連絡がとれなかったり、倒壊の危険があるとみられる場合は、土地家屋調査士など専門家の意見を聞き解体・撤去できるとした。

 また、流されたまま放置されている自動車や船舶が使えないと判断できる場合、いったん撤去して仮置き場に一定期間保管し、所有者から引き渡しの求めがない場合、処分ができるとした。

 大量のがれきの処理は早期復旧の妨げになっており、被災自治体が、国にがれきの所有権が個人に帰属する場合でも、処分に踏み切ることに法的な問題が生じないかの判断を求めていた。

1845小説吉田学校読者:2011/03/29(火) 07:07:55
勾留執行停止という手段も考えられたと思いますが、それほどまでに証拠の散逸が激しかったのか・・・

東日本大震災:容疑者十数人釈放 福島地検いわき支部
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110329k0000m040190000c.html

 東日本大震災の発生後、福島地検いわき支部が逮捕・送検されていた容疑者十数人を釈放していたことが28日分かった。地検は「起訴に必要な捜査が困難だと判断した」などと説明するが、警察関係者からは治安維持の観点から疑問視する声が上がっている。
 小池隆・福島地検次席検事らによると、11日の震災発生後、いわき支部管内の警察署に勾留されていた起訴前の容疑者十数人を処分保留のまま釈放した。同支部は、震災で警察官が足りなくなり参考人聴取など容疑の裏付け捜査が困難になるうえ、容疑者への食事の提供も十分できなくなると判断したという。
 小池次席は「市民に不安を与えたくない」と罪名や人数を明らかにせず「治安に影響がないよう考慮した」と説明。検察幹部は「釈放したのは窃盗などの微罪で、重要事件の容疑者はいない」としている。これに対し、警察関係者は「中には強制わいせつ事件の容疑者や住所不定者もおり、治安上問題がある」と指摘している。

1846とはずがたり:2011/03/29(火) 15:13:28
>>1845

<東日本大震災>福島地検本庁でも容疑者釈放 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000049-mai-soci
毎日新聞 3月29日(火)13時9分配信

 東日本大震災の発生後、福島地検いわき支部が逮捕・送検されていた容疑者を釈放していた問題で、福島地検は29日会見し、いわき支部のほか福島地検本庁と郡山支部でも容疑者を釈放していたことを明らかにした。

 地検によると、11日から16日にかけて、いわき支部も含め計31人の容疑者を処分保留のまま釈放したという。地検は「釈放されたのは、窃盗、覚せい剤取締法違反、強制わいせつなどの容疑者だった」と説明している。

 地検は釈放の理由について、起訴に必要な捜査や食事の提供も十分できなくなるなどと説明していた。これに対し、福島県警は29日、「震災があろうと、裏付け捜査や護送のための警察官は配置し、留置場の食事の確保もできていた。釈放の理由を警察の事情とするのは論外だ」とコメントした。

1847とはずがたり:2011/04/05(火) 09:05:59
>>1845-1846

<東日本大震災>福島地検釈放の容疑者、コンビニ侵入で逮捕
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000006-mai-soci
毎日新聞 4月5日(火)2時30分配信

 東日本大震災の発生後に福島地検が処分保留で釈放した容疑者の一人が、釈放後に建造物侵入容疑で福島県警に逮捕されていたことが4日分かった。地検は「捜査の遂行が困難になった」と釈放の理由を説明しているが、判断の妥当性が問われそうだ。

 逮捕されたのは、福島市在住、無職、山口淳子容疑者(38)。県警福島署によると、2日午後4時ごろ、同市内のコンビニエンスストアの事務室に侵入したところを経営者に見つかり、現行犯逮捕された。同署は盗み目的だった疑いがあるとみて調べている。山口容疑者は窃盗容疑で逮捕され勾留中だったが、震災発生後に釈放されていた。震災後の容疑者や被告の釈放を巡っては、「勾留場所を移すことで対応できたのではないか」と疑問視する声が上がっている。【内橋寿明、山下俊輔】

1848とはずがたり:2011/04/10(日) 23:38:50
特命係てw

新年度:スタート 新「西尾市」誕生/「特命係」発足…各地で新たな取り組み /愛知
http://mainichi.jp/area/aichi/archive/news/2011/04/02/20110402ddlk23010230000c.html

 1日、桜の花が咲き始めた街角を歩く真新しいスーツに身を包んだ新社会人たちの姿が、新年度のスタートを告げた。西尾市と一色、吉良、幡豆3町が合併して新西尾市が誕生。県警が未解決事件の捜査に専従する特命捜査係を発足させるなど、県内各地で新たな取り組みが始まった。
 ◇新「西尾市」が誕生

 幡豆郡の一色、吉良、幡豆3町が編入合併されて誕生した新西尾市の出発式が市役所であり、榊原康正市長は「1市3町の多様な地域資源を融合し、活力と魅力あふれるまちづくりを目指したい」とあいさつした。

 新市は面積約160平方キロ、人口約16万9000人で、共に県内9番目。合併に伴う市議増員選が旧3町の各区域で17日告示、24日投開票される。各増員区の定数は一色4、吉良4、幡豆2。

 旧3町には各支所が設けられ、住民票や戸籍謄抄本など各種証明書の発行業務の大半は行う。生活保護の申請や外国人登録などは本庁業務となる。【佐野裕】

 ◇東三河担当の永田副知事着任−−豊橋・総合庁舎

 豊橋市の県東三河総合庁舎には、初代の東三河担当副知事となる永田清副知事が着任した。常駐して、来年4月の「東三河県庁」開庁に備える。東三河県庁は、大村秀章知事が知事選マニフェストで東三河のインフラ整備へ向けて設置を公約した。永田氏は県総務部長からの起用だ。

 職員150人を前にあいさつした永田副知事は「東三河のことは東三河で決めるというのが東三河県庁。全国的にも例がない。まず我々の意識改革が必要だ」などと訓示した。本庁との間の権限や財源のあり方をどう整理するかに、当面は取り組むという。【沢田均】

 ◇「みかじめ料」の支払いに罰則−−県暴排条例施行

 名古屋市中区の歓楽街の通称・錦三(きんさん)など3地区を対象に「みかじめ料」と呼ばれる暴力団への用心棒代の支払いに罰則を設けた県暴力団排除条例が1日、施行された。県警は条例施行をてこに、暴力団排除運動の盛り上げを目指す。

 中区役所で1日開かれた「暴力追放キャンペーン」。錦三の飲食業者らが顔をそろえる中、県警の河辺有二本部長が「一人一人が立ち上がり、包囲網を固め、狭めていくことが大切。警察は皆さんの盾となり、しっかり守っていく」と約束した。

 条例は▽特別区域の飲食業者などが暴力団に用心棒代を支払う▽18歳未満を暴力団事務所に立ち入らせる▽学校や公民館などの周囲200メートル内に暴力団事務所を開設する−−などを禁止する。

 県警は昨秋の条例可決後、特別区域の業者への説明と協力要請に力を入れてきた。だが業者からの情報提供は、以前と変わらず乏しいという。県警幹部は「店側に『警察が守ってくれる』という確信を持ってもらわなければ、(暴力団との)長年の付き合いは断ち切れない」と指摘している。【秋山信一】

 ◇県警捜査1課「特命係」が発足 未解決32事件だけを捜査

 県警は1日、未解決重要事件の捜査だけを任務とする「特命捜査係」を刑事部捜査1課に新設した。刑事訴訟法が改正され殺人事件などの時効が撤廃されたため。発足式で緒方禎己刑事部長は「一件でも多くの解決を目指してほしい」と訓示した。

 警視1人、警部2人を含めた21人で構成。関係者から話を再び聴いたり資料を分析するなど、殺人や殺人未遂など未解決32事件の解決を目指す。新たに発生した事件の捜査は担わない。

 発足式には21人全員と宇佐美孝一・捜査1課長らが参加。緒方部長は「コールドケースとも呼ばれる未解決事件を、皆さんの情熱と刑事の誇りで解決してほしい」と激励した。【山口知】

毎日新聞 2011年4月2日 地方版

1850とはずがたり:2011/04/13(水) 07:52:48

覆面パト19台を被災地へ派遣 警察庁、警戒強化
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104120244.html
2011年4月13日6時37分

 警察庁は12日、東日本大震災の被災地での治安維持や犯罪発生時の初動捜査を強化するため、覆面パトカーなど19台、捜査員76人を岩手、宮城、福島の3県警に派遣すると発表した。部隊は、大阪、愛知などの11都道府県警から構成され、13日から当面の間、犯罪発生が予想される地点で警戒する。被災地では特に犯罪が多発する傾向はないが、警戒を強化するためという。

1851とはずがたり:2011/04/13(水) 12:18:16

資料改竄 前田元検事に実刑 大阪地裁判決、懲役1年6月
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110413-00000107-san-soci
産経新聞 4月13日(水)7時57分配信

 大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)事件で、郵便不正事件の証拠品だったフロッピーディスク(FD)のデータを書き換えたとして、証拠隠滅罪に問われた元主任検事、前田恒彦被告(43)の判決公判が12日、大阪地裁で開かれた。中川博之裁判長は「刑事司法の根幹を破壊しかねない行為で極めて強い非難に値する」と述べ、懲役1年6月(求刑懲役2年)の実刑を言い渡した。

 判決は、改竄を隠蔽(いんぺい)したとして犯人隠避罪で起訴され、全面無罪を主張している元特捜部長、大坪弘道(57)と元副部長、佐賀元明(50)両被告の「犯行」については全く触れなかった。今後は大坪、佐賀両被告による隠蔽の有無に焦点が移る。

 判決理由で中川裁判長は、厚生労働省元局長の村木厚子さん(55)=無罪確定=らを逮捕、起訴した郵便不正事件の証拠品であるFDデータを改竄した動機について「見立てと整合しないFDが公判に持ち出されて紛糾することや、上司に報告していないことで叱責を受けて信頼を失うことを恐れ、『いやらしい証拠』であるFDの改変行為に及んだ」と指摘。「(FD元データが印字された)捜査報告書が作成されていなければ、村木さんに重大な不利益が生じる恐れがあった」と述べた。

 また、前田被告が逮捕直後から起訴内容を認め、深く反省している点など有利な事情に触れた上で、「検察官の有利な方向に証拠を改変した例を見ない犯罪。社会に与えた衝撃の大きさも重く考慮せざるを得ない」と実刑を選択した理由を述べた。大坪、佐賀両被告の初公判は今秋にも開かれる見通し。

 前田被告の話「判決を厳粛に受け止める。控訴するかどうか、弁護団と相談して決めたい」

 ◆検察は特殊な組織

 元厚労省局長の村木厚子さんの話「前田元検事は『申し訳ない』と責任を感じて反省しているように述べているが、国民に対して責任を感じているのではなく、検察庁という自分が所属していた組織に迷惑をかけたことを申し訳ないと言っているとしか思えない。検察庁というのは特殊な組織だと思う」

 村木さんの主任弁護人を務めた弘中惇一郎弁護士の話「刑事裁判で『真相解明』ができるとはかぎらないことを改めて感じた。それでも、元特捜部検事という立場の人が、検事として取り扱った事件の処理で実刑に処せられたことの歴史的意味は大きい」

 最高検の小津博司次長検事の話「検察官が証拠を改竄するという刑事司法の根幹を揺るがす犯罪につき実刑判決が言い渡されたことを厳粛に受け止める。国民の皆さまに深くおわび申し上げ、検察の再生に全力で取り組んで参りたい」

【用語解説】押収資料改竄・犯人隠避事件

 障害者団体向け割引郵便制度の公的証明書を偽造したとして大阪地検特捜部が平成21年5〜6月、厚労省元局長=無罪確定=と同省元係長=公判中=を虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕。この捜査で押収したフロッピーディスクのデータを事件の構図に合うように改竄したとして最高検は22年9月、証拠隠滅容疑で元主任検事を逮捕。同10月、改竄を隠蔽したとする犯人隠避容疑で元特捜部長と元副部長を逮捕した。

最終更新:4月13日(水)9時21分


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