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宇宙

539とはずがたり:2014/02/05(水) 22:17:18

2013年 4月 12日 16:10 JST
セディバ猿人、ヒトとサルの寄せ集めの特徴−人類の祖先と断言できず
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323556404578417910238892402.html?dsk=y
By ROBERT LEE HOTZ

 国際的な研究者グループは11日、人類に近い謎の猿人の化石に関するこれまでで最も包括的な見解を提示し、これらの猿人が、頭からかかとに至るまで、原始および現代の体構造のコラージュ(寄せ集め)であることを明らかにした。人類の起源の謎がかえって深まった形だ。

 米科学誌サイエンスに掲載されたよる6つの研究論文によると、人類の祖先に近いとみられる猿人には、サルのような腕に、ほとんどヒトのような手が付いており、胸部は上のほうがサルのように狭いが、下のほうはヒトに似て広がっていた。また背骨はヒトと同数の椎骨があった公算が大きいという。

 人類の祖先ともみられるこの猿人の化石は「アウストラロピテクス・セディバ(セディバ猿人)」と呼ばれており、2008年に南アフリカ共和国のヨハネスブルク近郊のマラパで発見された。

 これらの奇妙な猿人は約200万年前に生息していた。科学者たちは、このころはヒトの進化の「るつぼ」とみられた時期で、4種ないしそれ以上の猿人がアフリカで必死に生き残ろうとしていたとみている。こうした猿人の化石の新たな徹底分析は、知能と移動上の進化の初期的進展の突発性を浮き彫りにしている、と研究論文にかかわっていない幾人かの専門家は述べている。

 今回の一連の研究は、南アのウィットウォータースランド大学のリー・バーガー博士率いるチームが実施した。化石の詳細な分析結果だが、最終的に迷宮入りする可能性もある。例えば、6個体かそれ以上のセディバ猿人がどうして約197万年前にマラパ洞窟で死に至ったのか。彼らが一緒に死んだのか、あるいは別々に死んだのか、誰にも分からない。これら猿人が動物に殺害された証拠は一切ない。

 科学者たちによれば、セディバ猿人の化石は、これまでで発見された初期の前人類の骨としては最も包括的なものだ。これまで、科学者たちはオス1個体、メス1個体、子ども1個体、そして幼児の幾つかの個体の骨の一部を特定した。彼らの歯の一部には歯石の痕跡がついていた。

 バーガー博士は研究の成果について「ほとんどどの骨も、あるいはどの分野の分析も、猿人に関してこれまで見つかった中で最も完成度の高い記録だ」と述べ、「サルとヒトの特徴がとてもモザイク状に結合しているという結論に達し、それはわれわれが決して予想していなかった状態だ」と語った。

 世界中の16機関の科学者26人による今回の分析は、これらの骨のうち3体を対象とした。分析の結果、セディバ猿人の身長が現代人のほぼ胸の高さだったことが判明した。またサルのような狭い肩とぶらりとした長い腕を持ち、木に登るのに適している。ただし手はデリケートで、指は道具を作ったり持ったりできる形状だ。胸部は上方がサルに似て狭いが、下方はほとんどヒトのように広くなっているという。

 化石の歯とあごを研究したテキサスA&M大学の古人類学者ダリル・ドルイター博士は「これはまさにダーウィン理論で存在するはずだと予測されていたものだと私は思う」と述べ、「猿人の祖先と、その後の子孫の両方の特徴を持つものだ」と語った。

 研究者たちによれば、脚、ひざ、足の骨の化石は、猿人が直立して歩行したが、ぎこちない歩き方で、足の外側を使って進んでいたことを示唆しているという。

 歩行の状態を分析したボストン大学の自然人類学者ジェレミー・ドシルバ博士は「これはマラソンを走るようなものではない」と述べ、「彼らは恐らく木々の一角から別の木々の一角へと歩幅を狭くして小走りに進んだのだろう」と推測した。

 研究者たちは、歯の証拠を整理した結果、独立した明確な種としてのセディバ猿人のステータスが確立されたと述べた。研究者たちは、セディバ猿人の歯冠、臼歯(きゅうし)、門歯について、他の8種の前人類のそれと比較し、ゴリラのそれとも比較した。

 しかし、研究者たちはセディバ猿人が人類の直接の祖先であることを証明できなかった。

 スミソニアン国立自然史博物館(ワシントン)の人類起源プログラムのディレクター、リック・ポッツ博士は、「それが純粋なホモ(人類)に成長した種の祖先だとする主張については、まだ最終的な結論は出ていない」と述べた。同博士は研究に参加していない。同博士は「その特徴は雑多な混合だ。つまり木に登り、地上を歩いたほか、道具を使った公算が大きいが、それで途絶えたのかもしれない」と語った。

540とはずがたり:2014/02/05(水) 22:39:18
調べてる内にヨーウィだのビッグフットだの妖しい方向へ行きそうになったので修正w

2013年 6月 06日 12:09 JST
珍しいヒトの祖先の化石、見つかる
By GAUTAM NAIK
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323614804578528213129195132.html?dsk=y

 ヒトの祖先にあたる、5500万年前に生息していた樹上生活の珍しい動物の骨格がほぼ完全な形で見つかった。これは、霊長類の進化の最初の段階に光を当てる発見だ。

 中国で発掘されたネズミほどの大きさのこの動物には、これまでに発見された他の霊長類―現存のもの、絶滅したものを含む―とかなり違った解剖学的特徴がいくつか見られた。この発見は5日付の科学誌ネイチャーに掲載された。

 およそ5500万年前、ヒトの祖先にあたる最も初期の霊長類が2つに枝分かれした。片方はキツネザル、ロリス、そしてガラゴに、もう片方はメガネザルに進化した。大きな目を持ち樹上に住むメガネザルの子孫は現在も東南アジアに生息する。この2つ目の枝はサル、類人猿やヒトにも枝分かれした。

 今回見つかったのは、メガネザルの系統の原始的動物。これが科学者の注目を浴びているのは、霊長類が2つに枝分かれして間もなかった重要な時期に生息していたからだ。この発見はごく初期のヒトの祖先に関する新たな知見を与える。どのくらいの大きさだったのか、どのような格好だったのか、骨格はどうだったのか、何を食べていたのか、それにどのように移動していたのかといったことだ。

 例えば、多くの科学者はこれまでサルの足のみに見られる骨格が、もっと遅くに発達したと思っていた。しかし、今回発掘された骨格にも、サルのような骨格が一部見られた。進化のずっと早い段階にあるにもかかわらずだ。論文の共同執筆者であるノーザン・イリノイ大学の人類学者、ダニエル・ゲボ博士は、「サルのような足を持つが、体はメガネザルのように見える」と指摘し、「このような組み合わせの動物を見るのは初めてだ」と述べた。

 今回の発見は骨格がほぼ完全な形で見つかったという点でも注目される。科学者はこれまで、こういった霊長類の化石を歯、あご、頭蓋骨など部分的にしか確認できていなかった。ロンドン自然史博物館の古生物学者、ジェリー・フッカー氏は、「骨格の重要部の大半が含まれているという点で、これは珍しい」と述べ、「手と手首だけが欠けている。それが残念だ」と付け加えた。

 2003年に中国湖北省の農民が石で覆われた化石を中国科学院の古生物学者、Xijun Ni博士に提供した。地元の別の古生物学者もこの化石を見たことがあったものの、彼らはこの重要性に気付づかなかった。哺乳類を専門とするNi氏は、「彼らはげっ歯類かカエルかと思った。霊長類だと分かって、私も驚いた」と話した。

 研究が終わるまでには長い時間がかかった。科学者は当初、化石の有用な画像を得るのに苦戦した。化石は最終的にフランス・グルノーブルにある欧州放射光施設(ESRF)に送られ、強力なX線によるスキャンを行い、骨格の詳細な画像が明らかになった。その後、コンピューターで欠けている部分を追加し、高精細な3次元(3D)の再現作業が行われた。

 この動物は地球の歴史上、非常に温暖な時期に生息していた。当時は始新世初期と呼ばれ、氷床はなく、大半は森林に覆われていた。研究チームによると、この動物の重さは1オンス(28.3グラム)未満で、大きさは人間の手のひらに収まるほど小さいという。細長い手足と長いしっぽのおかげで、かなりのジャンプ力があったとみられる。

 この動物は前面に目がある。Ni博士によると、これは霊長類に見られる特徴で、立体的にものを見るのに重要だ。昼間に活動(この点ではメガネザルよりサルに近い)し、昆虫を食べていたとみられる(小型動物は多くのカロリーを必要とするため、高カロリーの食事が必要だ)。

541とはずがたり:2014/02/07(金) 01:15:47
地球ネタ

トリスタンダクーニャ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3

面積 207km2
人口 262人

トリスタンダクーニャ (Tristan da Cunha) は、南大西洋に浮かぶ火山諸島トリスタンダクーニャ諸島 (Tristan da Cunha Group) からなるイギリス領である。有人島トリスタンダクーニャ島 (Tristan da Cunha Island) と、いくつかの無人島からなる。
トリスタンダクーニャ島には約260人の定住人口がある。世界有数の孤島のひとつであり、ギネスブックには「世界一孤立した有人島」(the most isolated inhabited island in the world) として掲載されている。

トリスタンダクーニャ島は、南緯37度、西経12度に位置する。アフリカ大陸のケープタウンからは2805km、南アメリカ大陸のリオデジャネイロからは3353km離れた、大西洋のただ中である。人が定住する最も近い陸地は、北に2429km離れたセントヘレナ島である。

「世界一孤立した有人島」には別の解釈もあり、イースター島を挙げる説もある。イースター島から最も近い有人島(ピトケアン島)までの距離は約2000kmで、トリスタンダクーニャよりは近くに「隣村」があることになるが、トリスタンダクーニャの近隣にはイナクセシブル島やナイチンゲール島のような無人島があるのに対し、イースター島は400km以上にわたって島がないからである。

発見

1506年、ポルトガルの探検家トリスタン・ダ・クーニャによって発見された。ただし、海が荒れていたために彼は島に上陸することはなかった。島の名称は、この探検家にちなんだものである。
1643年、オランダ東インド会社の船 Heemstede の乗組員によっておこなわれたのが、島への最初の上陸の記録である。喜望峰回りでヨーロッパとインド洋を往復する船や、大西洋を横断しようとする船によって、この島は補給地・避難港として利用された。17世紀後半には、セントヘレナから派遣されたイギリス東インド会社の船が、島への定住の可能性を報告しているが、実行には移されなかった。
島の本格的な調査は、1767年にフランス王国のフリゲート L’Heure du Berger によって行われたものが最初である。大まかな海岸線の測量が行われるとともに、Big Watron の大滝や北海岸にある湖の存在が確認された。調査結果はイギリス海軍の水路部によって1781年に公刊されている。18世紀後半には、イギリス人商人が一時的に島に居住しているが、定住には至らなかった。

定住
最初の定住の試みは、アメリカ・マサチューセッツ州セーラム市出身の船員ジョナサン・ランバート (Jonathan Lambert) によって行われた。1810年12月、数人の部下とともに上陸したランバートは、1811年にトリスタンダクーニャ諸島をリフレッシュ諸島 (Islands of Refreshment) と名付けて領有を宣言し、付近を航行する船舶に水や野菜や麦や肉、ゾウアザラシの油などを供給して対価を得た。しかし、ランバートは1812年3月17日にボート事故によって死亡した。この年、米英戦争が勃発し、島は両国の艦船によって基地として利用された。1815年3月23日には、アメリカ海軍のブリッグ「ホーネット」 (USS Hornet (1805 brig)) とイギリス海軍の大型スループ「ペンギン」 (HMS Penguin) が、島付近で交戦している。
1816年、イギリスはこの島を正式に併合し、ケープ植民地の管理下に置いた。これは、前年セントヘレナに配流されたナポレオンを奪回するための基地としてフランスがトリスタンダクーニャを使用することを防ぐためであり、島にはイギリス陸軍の部隊が進駐した。この部隊は翌1816年には撤退するが、伍長のウィリアム・グラス(1787年-1853年)が軍を除隊し、家族とともに島に残り、島の長となった。島に寄港・漂着した船員の中には島に残留する者もあり、人口も次第に増え、多いときで100人前後が暮らした。

542とはずがたり:2014/02/07(金) 01:16:12

孤立と接触

この島は、南大西洋を航行する船の補給基地や、捕鯨船の拠点として利用された。しかし、南北戦争に伴ってアメリカの捕鯨業が打撃を受けたことや、スエズ運河の開通(1869年)、帆船から蒸気船への転換により、アジアへの航海の途中にこの島に寄港する船は少なくなった。島は孤立を深めたが、宣教師が訪れたり、難破船の救助活動が行われたりしているため、外界との交渉が完全に絶たれたわけではない。1885年には漁船の事故により、島の成年男性19人のうち15人が死亡するという悲劇にも見舞われた。このとき以来、島が困難に陥るたびに、ケープ植民地に移住するよう提案が行われることになるが、島民はこれを拒否し続ける。島を出た人々が家族を連れて帰島したり、新たな定住者を得たりすることによって、島のコミュニティは維持された。

島が最も孤立した時期を迎えたのは、第一次世界大戦前後である。大戦中には、海軍が年に一度行っていた物資の補給が途絶えた。1919年7月、軽巡洋艦ヤーマスが大戦終結のニュースをもたらしたが、それまでの10年間、島は一通の郵便物も受け取らなかったという。

1938年1月12日、この島はセントヘレナに所属することとなった。第二次世界大戦中の1942年にはイギリス海軍の秘密基地(コードネーム「HMS Atlantic Isle」)として無線・気象観測拠点が建設され、南大西洋を航行するUボートなどのドイツ艦船の監視が行われた。施設の建設には島民が従事したが、当時の島には通貨がなかったため、労賃は現物(木材、ペンキ、茶)で支払われた。

第二次世界大戦中に建設された重要な施設は、戦後もイギリスによって維持された。1949年にはトリスタン開発会社 (Tristan Development Corporation) が設立され、島にロブスター加工工場が建設された。1950年からはイギリス政府から管理官 (Resident British Administrator) が派遣されるようになり、貨幣が導入されるようになった。新聞「トリスタン・タイムス」が発行されるようになったのもこの頃である。
1956年、アメリカ合衆国による大気圏内核実験(アーガス作戦)がトリスタンダクーニャ島の南西115kmの地点で行われた。1957年には、エリザベス2世の夫であるエディンバラ公フィリップが王室所有の船でこの島を訪問している。

全島避難
1961年8月6日から、エディンバラ付近で地震活動が活発化し、10月10日に最初の噴火が起こった。当時居住していた住民全員(島民264名と一時滞在者25名)は島から脱出し、島民たちはイギリス本土に避難した。
1962年はじめ、王立協会は島の調査を行い、噴火の被害は少ないことを報告した。イギリス政府は島民を対象に帰還するかどうかの投票を行わせたが、島民のほとんどが島への帰還を選んだ。1963年、島民たちは2回に分けてトリスタンダクーニャ島に帰還した。
世界でも有数の孤島にあった自給自足的なコミュニティが物質文明社会のただ中に移動したこと、かれらが再び島へと戻ることを選択したことはさまざまな注目を集めた。

セントヘレナ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%98%E3%83%AC%E3%83%8A

面積 122km2
人口(2008) 4,255人

発見と争奪
セントヘレナ島は1502年5月21日、ポルトガルの航海家ジョアン・ダ・ノーヴァによって発見された。島名はコンスタンティヌス1世の母でキリスト教の聖女である聖ヘレナにちなむ。

この無人島では航海に必要な豊富な材木と新鮮な水が入手できたことから、ポルトガル人は島に生活物資や果物・野菜を持ち込み、礼拝堂と一・二軒の家屋を建設した。彼らは定住はしなかったものの、島はヨーロッパとアジアを往復する船舶の補給基地や待ち合わせ場所として用いられた。

543とはずがたり:2014/02/07(金) 01:16:46
>>541-543
歴史に残る最初の定住者はポルトガル人フェルナンド・ロペスである。1584年5月27日には、日本からヨーロッパへ向かう途中の天正遣欧少年使節が寄港している。

セントヘレナに来航した最初のイングランド人はトーマス・キャベンディッシュである。

オランダ(ネーデルラント連邦共和国)は1633年にこの島の領有権を主張するが、彼らが島を占拠したり要塞化をしたりした証拠は残っていない。1651年、オランダがアフリカ南端の喜望峰周辺に植民を開始する頃までには、島はほとんど打ち棄てられた状態であった。

イギリス東インド会社領
1657年、オリヴァー・クロムウェルはイギリス東インド会社にこの島の行政権を認めた。東インド会社はこの島の要塞化と植民を決定し、1659年に初代総督ジョン・ダットン(Captain John Dutton)が着任した。これをもって、セントヘレナはイギリスで二番目に古い(バーミューダに次ぐ)植民地となったとされる。1660年の王政復古後、東インド会社は王の特許状を手に入れ、島の要塞化と植民地化が認められた。東インド会社によって1658年建設された砦が現在の首都ジェームズタウンであり、この名は当時の王弟ヨーク公(のちのジェームズ2世)にちなんで名づけられたものである。当時の住民のほぼ半分はアフリカからの黒人奴隷であった。
なお、1676年からエドモンド・ハレーが天文台を設置し、天体観測の拠点としていた。
1810年以降は、東インド会社による広東貿易の寄港地として使用されるようになる。

ナポレオンとセントヘレナ

ナポレオン1世がエルバ島脱出ののちワーテルローの戦いで敗れると、ウィーン会議により身柄の扱いはイギリスに一任された。イギリスはナポレオンの亡命受け入れを拒否し、保護を名目としてこの絶海の孤島に閉じ込めることにした。ナポレオンは1815年10月にセントヘレナに到着し、1821年5月に死亡するまで島中央のロングウッド・ハウスに暮らした。しばしば「流刑」と称されるが、裁判や条約に基づかない不法拘留であった。イギリスはハドソン・ロー総督に監視させるにとどめ、館での生活はナポレオン一行の自由にさせていた。

ナポレオン幽閉の時代もこの島は東インド会社領のままであったが、イギリス政府の関与はより大きくなった。ナポレオン派を警戒して島には部隊が駐屯したほか、海軍の艦船が島の周辺を警戒した。また、隣の島であるアセンション島やトリスタンダクーニャ島[1]にもイギリス軍が派遣された。
1817年の国勢調査によれば、島には821人の白人住民、820人の兵士、618人の中国人労働者、500人の黒人自由民、1540人の奴隷がいたことが記録されている。ナポレオンの死後、数千人の「滞在者」たちは島を去り、東インド会社が島の統治を続けた。ナポレオンが幽閉中に島のコーヒーを称賛したことから、パリではセントヘレナ産コーヒーの評判が高まった。

王領植民地
1833年に発布された「インド法」により、1834年4月22日に王領直轄地となった。 1853年1月米国ペリー提督のミシシッピ号が日本への来航途中に石炭補給のため寄港した。 1870年代半ばまで、大西洋とインド洋を結ぶ航海の要地として繁栄したが、スエズ運河開通(1869年)以降は交通量が激減した。しかしなお多くの船がセントヘレナに寄港を余儀なくされた。第2次ボーア戦争の間(1899年-1902年)には、数千人のボーア側捕虜の収容所となった。

経済
主な経済活動は漁業、家畜農園、手工芸品であるが、これだけでは全住民の生活を支えられず、不完全雇用がセントヘレナの大きな問題となっている。島を離れる良い機会とばかりに、多くの住民はアセンション島で仕事を探している。フォークランド諸島のマウント・プレザント空港の建設工事に従事する人もいる。
現在の人口は少なく、経済は生産性の低いモノカルチャー(単一作物生産)経済であり、主にロンドンからの移入物資によって島民の生活は支えられている。島は小さく、また現代経済における重要性が小さいことから、島民にはイギリス政府が島を軽視しているとの不満が絶えない。

544とはずがたり:2014/02/16(日) 18:50:18

<小惑星>「イトカワ」の自転 わずかずつ速まる
毎日新聞社 2014年2月16日 16時41分 (2014年2月16日 17時50分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140216/Mainichi_20140216k0000e040162000c.html

 日本の探査機「はやぶさ」が2005年に着陸、物質採取に成功した小惑星「イトカワ」の自転が、わずかずつ速まっていることが分かったと、欧州南天天文台(ドイツ)が発表した。英ケント大などの研究チームは、内部の密度が小惑星の前後で異なるためと推測している。

 イトカワは長さ約540メートルで、現在は約12時間の周期で自転している。ラッコが寝そべったような形もしくは落花生のような形をしており、太陽の当たる角度によって明るさが変わる。研究チームはチリにある同天文台の望遠鏡で、イトカワの明るさの変化を精密に観測した。その結果、1回の自転にかかる時間が毎年0.045秒ずつ短くなっていた。

 はやぶさが詳細に観測したデータから、イトカワは、もともとあった大きな天体が何らかの理由で壊れた後、その中の大きな二つの岩の塊が衝突してできたと考えられている。イトカワのようないびつな形の小天体は、太陽光を受けることでごくわずかな回転力が発生する。研究チームは、ラッコの頭に当たる方の部分の密度が、胴体に相当する部分より大きく、重心が片寄っているため自転が速まっていると結論づけた。【西川拓】

545とはずがたり:2014/02/19(水) 21:22:14

しらせ、南極沖で暗礁に乗り上げ…航行できず
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140217-OYT1T01086.htm?from=blist

 文部科学省は17日、南極から日本に帰る途中だった観測船「しらせ」が、南極沖で暗礁に乗り上げ、航行できない状態になっていると発表した。

 乗組員ら240人にけがはない。

 二重になっている船底の外側で浸水が確認されたが、内側の船底は損傷しておらず、燃料は流出していない。暗礁から離れられれば、航行できる状態だという。18日未明(日本時間)に満潮を利用するなどして、暗礁からの脱出を試みる。

 同省によると、しらせは16日午後、昭和基地の東にあるマラジョージナヤ基地沖700メートルで暗礁に乗り上げた。17日午後の満潮時に、排水しながら暗礁から出ようとしたが、失敗したという。今後は、おもりを船の後部にまとめるなどして、乗り上げている部分を浮かせ、再度脱出を試みる。食料などは十分に積み込んでおり、乗組員の健康にも問題はないという。

(2014年2月17日22時07分 読売新聞)

南極観測船「しらせ」、座礁して一部浸水 今も動けず
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0LN1LL20140218
2014年 02月 18日 13:32 JST
[東京 18日 ロイター] - 南極観測船(海上自衛隊の砕氷艦)「しらせ」が16日に南極沖で座礁し、防衛省によると、今も暗礁に乗り上げたまま動けずにいる。

しらせは南極のロシア・マラジョージナヤ基地周辺の状況を調査していたところ、日本時間16日午後1時40分(現地時間午前7時40分)ごろ、沖合700メートル付近で暗礁に乗り上げた。船体の一部が浸水したものの、船底が二重になっているため、航行に支障はなく、燃料も流出していないという。

しらせは満潮時に暗礁からの離脱を何度か試みているが、日本時間18日午前の時点で動けていない。

小野寺五典防衛相は閣議後の会見で、「長期化すると隊員や乗組員、観測員の健康に影響が出る可能性ある」と述べ、離脱を急ぐ考えを示した。

549とはずがたり:2014/02/27(木) 19:08:15

Wow! シグナル
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wow!_%E3%82%B7%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%AB

Wow! シグナル(わう! シグナル、わお! シグナル、英語: Wow! signal)とは、1977年8月15日にSETIプロジェクトの観測を行っていたオハイオ州立大学のジェリー・R・エーマンが、ビッグイヤー電波望遠鏡で受信した電波信号である。狭い周波数に集中した強い信号で、太陽系外の地球外生命によって送信された可能性が指摘されている。望遠鏡は信号を72秒間に渡り観測することに成功したが、以降の探査では同様の現象は見つけられず、その起源は謎のままである。

552とはずがたり:2014/03/02(日) 16:53:41

初期銀河の謎を秘めたブラックホール
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140228003&n_gadget=0000
Dan Vergano,
National Geographic News
February 28, 2014

 近傍銀河にある大型ブラックホールから、驚くほど強力なX線のジェットが噴き出していることが明らかになった。

 渦巻銀河M83(地球から1500万光年と、天文学的には近距離)に存在するこのブラックホールは、初期銀河の 時代に宇宙を満たしていた強力なブラックホールに似ているとみられる。のちに地球が属する天の川銀河のよう な銀河となった、恒星の原料の集合体が形成された過程について、このブラックホールが何らかの知見をもたら すことが期待される。

「雲を切り裂く弾丸のように、ジェットは銀河を突き抜けている」とオーストラリア、パースにあるカーティン 大学の天文学者で、今回の研究を指揮したロベルト・ソリア(Roberto Soria)氏は述べる。「これは非常に活 発な銀河ブラックホールの動態を間近に観察する絶好の機会だ」。

 ジェットは太陽が毎秒放出するエネルギーの750万倍の強力さを誇り、このブラックホールは天文学で言うと ころの“超大光度X線源”となっている。

「これは従来の研究結果を裏付け、強化するもので、(超大光度X線源のブラックホールが)その所属環境に及 ぼす影響を明らかにするという点で重要だ。その影響は、銀河進化の歴史における重要なフィードバック機構と なりうる」とイギリス、ダラム大学の天文学者アンドリュー・サットン(Andrew Sutton)氏は述べる。サット ン氏は今回の研究には参加していない。

◆よく食べる隣人

 ブラックホールは恒星が崩壊してできるもので、強大な重力を持つため、光さえもそこから逃げ出すことはで きない。M83に存在するブラックホールは、太陽の約100倍の質量を有する。おそらくは近傍の伴星が放出するガスを取り込みながら、ジェットを噴出していると研究チームはみている。

 ブラックホールの周囲を円盤となって回るガスは、ほぼ光速に近いスピードになってブラックホールの口に吸 い込まれていき、一方でブラックホールは崩壊した恒星の両極から熱とエネルギーをジェット状に噴き出してい る。

「究極的には、ブラックホールの重力に吸い込まれるすべてのものがパワーの源になっていて、ブラックホール はその強力さゆえ、吸い込む動きを放射に変換してしまう」とソリア氏は述べる。

◆X線による探査

 このブラックホールはM83銀河の中心から離れたところに位置し、中心には、それよりはるかに大きな“超大 質量”ブラックホールが存在する。ソリア氏のチームは、X線を放射する超新星残骸を探していて今回のブラッ クホールを発見した。

 NASAのチャンドラX線観測衛星などを利用して行われた探査において、このブラックホールのX線レベルは通常 の10倍と突出していた。「これはブラックホールに違いないと思った」とソリア氏は述べている。

 今回の研究成果は、2月27日付で「Science」誌オンライン版に発表された。

553とはずがたり:2014/03/02(日) 16:59:36
ブラックホールの極部からプラズマが放出されるって?
http://okwave.jp/qa/q7392662.html
Q.
その重力故に光さえ出られないブラックホールの極(北極・南極の部分があるようです)から、
プラズマが放出される天体が観測されますとあったのですが、
光さえ出られない状況からでも、プラズマは外に出られるのでしょうか?

A.
ブラックホールの胃袋は底なしでも、喉が細いんです。
大量の物質がブラックホールに落ちる時に、押し合いへし合いして降着円盤を作ります。
そこから弾き飛ばされたのが極のジェットです。

回転するブラックホールに降着円盤やジェットができるのはなぜ?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1376152393
Q.
回転するブラックホールに降着円盤やジェットができるのはなぜ?

A.
1.降着円盤について

水が排水口に流れ込む時にできる渦と同じです。降着円盤はブラックホール特有の現象ではありません。太陽などの恒星ができる特にも生じます。渦が巻く方向は、ブラックホールのスピン方向と同じと考えて問題ありません。ブラックホール近傍の時空はスピンによって引きずられるのです

ただしブラックホールに物質が落下するメカニズムは単純ではありません。これを単純に考えている人が多いのですが、難しいのです。地球が何故太陽に落下しないのかを考えれば、それと同じ理由でブラックホールにも落下しなくなるのです。これも面白いのですが、今回の質問とは無関係なので割愛します

2.(宇宙)ジェットの発生メカニズム

これは難しいです。まずブラックホールの周りには超強力な磁場が存在します。ブラックホールの外部では、電磁力の方が重力より強いのです。そのため荷電粒子は強力な磁力に捕まり、重力に逆らって磁力線に沿って磁極地方に運ばれます。磁極地方付近の磁力線は単純な状態ではなく、ブラックホールのスピンによってコイル状に”ねじれて”いるのです。これは上でも触れた時空の引きずり効果も原因の1つです。

ジェット発生のメカニズム・その1

磁極地方に運ばれた荷電粒子は、非常に狭い場所でひしめき合うことになります。これによって莫大なエネルギー(光)が発生します。この光の圧力が落下してくるガスを吹き飛ばすのです。光にもちゃんと圧力があるのです。ブラックホールで生成される光は凄まじいエネルギーになるので、光圧も非常に大きいのです。

ジェット発生のメカニズム・その2

コイル状にねじれた磁力線は、つるまきバネと同じような働きがあります。コイル状の磁力線が復元するとき、磁力線に摑まっている粒子を吹き飛ばすのです。ビョーン、ビョーン、ビョーン・・・ってな具合です。「そんなことあり得ないだろう。バカにするな!」という声が聞こえてきそうですが、磁力線にはそういう性質があるんです。

この2つのメカニズムを合わせたハイブリッド理論が主流で、コンピュータ・シミュレーションによって”かなり”良い感じで再現されています。しかし宇宙ジェットは、数光年にも渡ってほとんど広がることがない高い指向性と、莫大なエネルギーの噴出があります。このハイブリッド理論だけでは、完全に再現できないのです。

これを説明する仮説はいくつか提唱されていますが、決定的なものはありません。

554とはずがたり:2014/03/02(日) 18:13:26

降着円盤/Accretion Disk
http://quasar.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/~fukue/DISK/disk.htm

555とはずがたり:2014/03/02(日) 18:25:43
なんで準星ってゆうの止めちゃったのかね?>クウェーサー

巨大ブラックホールに大量の水を確認
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110728002
Andrew Fazekas
for National Geographic News
July 28, 2011

 地球から120億光年離れた銀河の中に、これまで見つかっている中で最も遠くにある、最も大量の水の雲が確認されたと天文学者が発表した。

 地球の質量の400億倍に達するこの巨大な水蒸気雲は、クエーサーと呼ばれるタイプの活発に物質を飲み込む超大質量ブラックホールの周囲を取り囲んでいる。

 クエーサーというのは、宇宙の中でも特に明るくエネルギー放出の大きな天体だが、実体は銀河の中心に存在するブラックホールであり、周囲の降着円盤の重力エネルギーを消費し、同時に強力なエネルギージェットを逆に放出している。

 研究の共著者でカリフォルニア州パサデナにあるカーネギー天文台の天文学者エリック・マーフィー氏は、「ブラックホールは、この円盤の物質を飲み込み、そのときにX線や赤外線の放射の形でエネルギーを放出する。そのエネルギーが今度は周囲の物質を熱することがあり、観測されたような水蒸気が生じている」と説明する。

 このクエーサーを取り囲む水蒸気は、「地球の全海水の140兆倍に相当する。きわめて大量の水だ」。

◆原初の水が宇宙を冷やした?

 マーフィー氏らは、ハワイのマウナケア山頂にあるカリフォルニア工科大学サブミリ波天文台の口径10メートルの電波望遠鏡に取り付けられた分光器を使い、この湿ったブラックホールを発見した。また、異常に温かいこの水蒸気の雲の中に、ブラックホールを取り囲むほかのガスや塵が混じっていることも明らかにした。

 実際、ガスや塵の量が十分にあるため、このブラックホールは現在の6倍、太陽の質量の1200億倍以上にまで成長しうるとマーフィー氏は言う。

 そしておそらくそれ以上に驚くべき発見は、この巨大な宇宙の貯水池が形成されたのが、宇宙が生まれてまだ16億年しか経っていないころだったということだ。

「この発見で私が何より興奮するのは、宇宙の年齢が現在の10分の1でしかなかったころでさえ、水がどれほど普遍的だったかということを証明している点なのだ」とマーフィー氏は語る。

「宇宙がこのように若かった段階の天体でこれほど大量(の水)が見つかったという事実は、ビッグバン後、銀河において分子形成と化学進化が非常に急速に進み得たということを示す新たな根拠となる」。

 天文学者は、今回の発見をもとに、若い宇宙に大量に存在した水が星間物質(恒星間の宇宙空間に存在するガスや塵)の効率的な冷却剤としてどう働いたかを研究できるものと期待している。その冷却が、恒星の形成と銀河系のような銀河の進化に影響を及ぼしたと考えられるのだ。

 水蒸気を伴うクエーサーに関するこの研究論文は、「Astrophysical Journal Letters」誌に受理されている。

Illustration courtesy ESA/NASA

556とはずがたり:2014/03/02(日) 23:21:13

>従来の想定では、ブラックホールは強大な重力を持っており…無限に抜け出せない境界「事象の地平線」が存在し、そこから先の情報は知り得ない。この概念モデルでは、事象の地平線を越えた物質が持つ情報は、すべて破壊されることになる。ところが、宇宙の振る舞いを素粒子レベルで最も整合的に説明する量子物理学においては、情報は決して破壊することはできないとされている。つまりブラックホールは、根本的な部分で矛盾を抱えているのだ

ブラックホールは存在しない?
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140128005
Charles Q. Choi
for National Geographic News
January 28, 2014

「これまで想定されてきたようなブラックホールは存在しない」。宇宙で最大級の謎を秘める天体に関して、著名な理論物理学者スティーブン・ホーキング氏が新説を発表した。学界では賛否両論、さまざまな議論が飛び交っている。

 また、ホーキング氏は、一部の研究者が唱える「ブラックホールには“ファイアウォール”が存在する」という説に対しても反論しており、宇宙に関する論争がさらに活発化しそうだ。

 従来の想定では、ブラックホールは強大な重力を持っており、その名が示す通り、光でさえ脱出できないとされてきた。そして、無限に抜け出せない境界「事象の地平線」が存在し、そこから先の情報は知り得ない。

 この概念モデルでは、事象の地平線を越えた物質が持つ情報は、すべて破壊されることになる。ところが、宇宙の振る舞いを素粒子レベルで最も整合的に説明する量子物理学においては、情報は決して破壊することはできないとされている。つまりブラックホールは、根本的な部分で矛盾を抱えているのだ。

◆事象の地平線は存在しない

 このパラドックスを解消するのがホーキング氏の新説で、「ブラックホールには事象の地平線など存在せず、情報が消滅することもない」と論じている。

「事象の地平線の否定は、光でさえ脱出できない支配圏を持つ天体といった意味でのブラックホールの再定義につながる」。

 同氏は新たな境界として、「見かけの地平線」を提案。一時的に閉じ込められた物質やエネルギーは、最終的に放射として再び出現できる。その放射は、ブラックホールに落ちていった物質の情報を、形はまったく異なるがすべて保持している。「外に出てくる情報はある種のスクランブル処理が施されており、元通り再構築する現実的な方法は存在しない」。見かけの地平線でスクランブル処理が発生するのは、地球上の気象と似たようなカオス的な性質を持っているためだという。

「2〜3日以上先の天気がまったく予測できないのと同様に、漏れ出た情報からはブラックホールに何が落ちたのかを再現できない」。

557とはずがたり:2014/03/02(日) 23:21:48
>>556−557

◆ファイアウォールは存在しない

 ホーキング氏の説が正しいとすると、近年一部の研究者が主張している「事象の地平線にあるファイアウォール」も存在する必要がなくなる。

 ファイアウォール説が登場した理由は、ブラックホールをめぐる別の矛盾を解消するためであった。量子力学からブラックホールをとらえた場合、情報が破壊されないだけでなく、あらゆる粒子が「一夫一婦制」の下でペアを形成していなければならない。しかし、ブラックホールから外へ出る粒子は、落ちていく粒子だけでなく、以前に出ていた粒子とも絡み合いを持とうとする(量子的もつれ)。しかし、同時に2つのペアに属することはできないので、ペアの1つは解消されなくてはならない。この時、大量のエネルギーが放出され、強烈な放射によって灼熱(しゃくねつ)の壁が生み出されるというのである。

 このファイアウォール説は、量子力学的なもつれに関する矛盾には対処できるが、アインシュタインの「等価原理」とは矛盾を引き起こす。等価原理によれば、ブラックホールの事象の地平線を通過しても特に大きな出来事は発生せず、仮に宇宙飛行士が事象の地平線を通過しても気が付かないと考えられている。ところが、灼熱のファイアウォールに出くわした宇宙飛行士は、一瞬で燃えて灰になってしまうだろう。アインシュタインの等価原理に反するファイアウォールは、以前から「存在しない」とホーキング氏などが主張している。

 一方、アメリカ、カブリ理論物理学研究所の理論物理学者でファイアウォール説を唱えるジョセフ・ポルチンスキー(Joseph Polchinski)氏は、「ホーキング氏は、ファイアウォールの代わりとして、“カオスウォール”を持ち出したようだ」と反論する。

◆論争の始まり

 ホーキング氏の新説発表以降、ポルチンスキー氏だけでなく、世界中でさまざまな研究者が反応を示している。カリフォルニア工科大学の理論物理学者ショーン・キャロル(Sean Carroll)氏は、「注意してほしいのだが、ブラックホールをめぐるすべての疑問に答える、飛躍的な新理論をホーキング氏が思い付いたというわけではない。どの謎も解決からはまだ程遠い」と語る。

「今後のホーキング氏の動向に注目したい。おそらく、優れた主張をまだ秘めているに違いない」。
 今回のホーキング氏の論文は、オンラインジャーナル「arXiv」に1月22日付けで掲載されている。

ILLUSTRATION BY NASA/JPL/CALTECH

558とはずがたり:2014/03/04(火) 07:42:13

富士山いつ噴火してもおかしくない…予知連会長
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140303-OYT1T01545.htm

 国の火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣としつぐ会長(東京大名誉教授)が3日、BS日テレの「深層NEWS」に出演した。

 「富士山はいつ噴火してもおかしくない状態。(パニックを起こさないためには)避難計画を作り、それに沿った訓練が重要だ」と述べた。

 国と地元自治体などは先月、富士山噴火を想定した広域避難計画を初めてまとめた。降灰が広がると、静岡、山梨、神奈川の3県で、最大47万人が避難を迫られる恐れがある。

 都心でも、火山灰が2センチ程度積もると予想される。藤井会長は「火山灰が5ミリ積もっただけで、車は坂道を上れなくなる。高速道路では、深刻な渋滞が起きる」と話し、交通網がまひする可能性を指摘した。

(2014年3月3日23時21分 読売新聞)

559とはずがたり:2014/03/04(火) 07:55:03

新燃岳マグマだまり膨張、予知連注意喚起
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20140226-OYS1T00219.htm?from=popin

 鹿児島、宮崎県境の霧島連山・新燃岳について、火山噴火予知連絡会(会長=藤井敏嗣・東京大名誉教授)は25日、「地下のマグマだまりが昨年12月頃から膨張する傾向にあり、今後の推移に注意する必要がある」と発表した。

 同連絡会によると、マグマだまりの膨張のほか、昨年12月〜今年1月にかけて付近で小さな地震が発生し、新燃岳の火口直下でも2月20日頃から地震が増加しているという。

 同連絡会は、「小規模な噴火が発生する可能性がある」として、火口から1キロ・メートルの範囲では噴火に伴う噴石に警戒するよう、昨年10月の連絡会に引き続き呼びかけている。

 今後の噴火について藤井会長は「現段階で評価するのは難しい」と話した。

(2014年2月26日 読売新聞)

560とはずがたり:2014/03/07(金) 23:39:06

光の84%って速いことは速いけどほぼ光速と云うにはのろいんじゃないの?

ブラックホール、ほぼ光速で回転
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130304002
Andrew Fazekas
for National Geographic News
March 4, 2013

 最新研究によると、地球から6000万光年の距離にあるブラックホールは、超高速回転によって宇宙のスピードの限界に挑戦しているようだ。

 同研究では、超大質量ブラックホールの回転速度を測定することに史上初めて成功した。結果は光速、すなわち物理法則における最高速度の84%というものだった。

「この発見で最も心躍るのは、重力場が巨大で、周囲の時空特性が標準的なニュートン力学とは完全に異なるこのような極端な状況下で一般相対性理論を検証できる点だ」と、研究を指揮したグイド・リザリティ(Guido Risaliti)氏は述べる。同氏はハーバード・スミソニアン天体物理学センター(CfA)、およびイタリア国立天体物理学研究所(INAF)が運営するイタリアのアルチェトリ天文台に所属する。

 恒星を引き裂き、飲み込むことで知られる超大質量ブラックホールは、地球のある天の川銀河を含めたほとんどの銀河の中心に存在する。太陽の数百万〜数十億倍もの質量を誇る超大質量ブラックホールは、その重力によって周辺の時空を歪め、捕まったら光さえも脱出することはできない。

◆銀河のモンスター

 リザリティ氏によると、地球から比較的近い渦巻銀河NGC 1365の中心に存在する超大質量ブラックホールは、質量が太陽の約200万倍、直径が約320万キロ(地球から月までの距離の8倍以上)に達すると推定されるという。

 リザリティ氏の研究チームは、高エネルギーX線を検出するNASAの宇宙望遠鏡「NuSTAR」(ニュースター: Nuclear Spectroscopic Telescope Array)と、低エネルギーX線を検出する欧州宇宙機関(ESA)のXMMニュートンX線観測衛星の観測データを組み合わせることで、ブラックホールの回転速度を割りだすことに成功した。

 研究チームは、ブラックホールの周囲を回るパンケーキ型の降着円盤から恒星の残骸のX線粒子を検出し、そのデータをもとにブラックホールの回転速度を決定した。

 回転速度が判明したことで、周囲の時空をねじ曲げる巨大ブラックホールの内側で何が起こっているのか解明が進むことが期待されている。

 研究チームがそれ以上に関心をもっているのは、今回の発見がブラックホールの過去、およびその周囲にある銀河の進化に関する手がかりをもたらすことだ。

◆宇宙の進化をたどる

 超大質量ブラックホールは、自身が属する銀河の進化に大きな影響を及ぼす。2つの構造の間に自動調節プロセスが生じるのだ。

「形成される星が増えると、それらが投じるガスによってブラックホールの質量は増大するが、この降着による放射が銀河内のガスを温め、さらなる星形成を抑止する」とリザリティ氏は述べる。「つまり、ブラックホールの降着と新たな星形成という2つの現象は、互いに作用しあっているのだ」。

 ブラックホールの回転速度を知ることは、宇宙全体の進化の過程を解明する上でも役立つ可能性がある。「宇宙の各時代に生まれた銀河の平均回転速度を突き止めることで、宇宙の進化の足取りを現在よりはるかに正確にたどることが可能になるかもしれない」とリザリティ氏は述べている。

561とはずがたり:2014/03/07(金) 23:43:07

呑み込むばかりと思ってたブラックホールだけど回転しつつ物質を吐き出すんだねぇ。。

ブラックホールから最大規模の物質放出
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20121129002
Andrew Fazekas
for National Geographic News
November 29, 2012

 115億光年以上の彼方にある超大質量ブラックホールで、記録的なガスと塵の放出現象が観測されたという。質量が太陽の10億〜30億倍というこの巨大ブラックホールは、「SDSS J1106+1939」と呼ばれるクエーサーの中心部に存在する。クエーサーとは、非常に明るく高エネルギーな銀河の一種だ。

「これまでで最も強力なクエーサーのアウトフロー(放出現象)を観測した。そのパワーは、過去に観測された現象の少なくとも5倍はある」と、バージニア工科大学の天文学者で今回の研究の共著者であるネイハム・アラブ(Nahum Arav)氏は述べる。

 アラブ氏の研究チームは、チリにあるヨーロッパ南天天文台(ESO)の高性能望遠鏡を使って、このアウトフローの速度その他の特性を計測することに成功した。

 年間に太陽の400倍もの重さの物質を放出するこの現象は、クエーサーから約1000光年の場所で発生しており、その速度は時速約2900万キロに達する。「このような観測結果を期待してはいたが、それでもこのアウトフローのパワーには驚かされた」とアラブ氏は言う。

 このクエーサーの中心にあるブラックホールは、実に巨大なエネルギー源だ。質量は天の川銀河にあるブラックホールの少なくとも1000倍はあり、天の川銀河全体の約100倍の出力でエネルギーを生成しているとみられる。

◆銀河の進化の手がかり

 超大質量ブラックホールは、太陽系を丸飲みできるほど大きく、恒星を引き裂いて吸い込んでしまうことで知られるが、その一方で、遠方のクエーサーのエネルギー源となり、高速で物質を放出してもいる。

 アラブ氏によると、アウトフローは銀河の進化に重要な役割を果たしていると考えられているが、果たしてそれほど強力な現象なのかということが研究者の間で長年の疑問になっているという。

 今回観測された強力なアウトフローによって、銀河の質量は中心にあるブラックホールの質量とどのように関連しているのか、宇宙にはなぜ巨大銀河が比較的少ないのかといった、宇宙の主要な謎が解けるかもしれない。

「銀河と銀河団の形成をめぐる複数の重要な問題を、クエーサーの機械的エネルギー出力によって説明する理論的概念がいくつか存在するが、今回の発見はそれらを裏付ける決定的証拠だと考えている」とアラブ氏は述べている。

 今回の研究に参加していない天文学者のカーク・コリスタ(Kirk Korista)氏は、そのような主張をするのはやや時期尚早だと考えているが、それでも今回の研究成果は、標準的なクエーサーのアウトフローの最も強力かつ最も解明されていない要素に、新たな光を投げかけるものになると期待される。

「このクエーサーの優れた分光データは、おそらく標準的と思われるクエーサーアウトフローのエネルギー特性の定量化に大きな進展をもたらした」とウェスタンミシガン大学の天文学教授であるコリスタ氏は述べる。「銀河の進化の全貌を解き明かし、その中でクエーサーが果たしている役割を突き止める上で、これは間違いなく重要な一歩だ」。

 今回の研究成果は、近く「Astrophysical Journal」誌に発表される予定だ。

562荷主研究者:2014/03/09(日) 12:00:46

http://www.kahoku.co.jp/news/2014/02/20140219t73001.htm
2014年02月19日水曜日 河北新報
蔵王の「樹氷」命名は東北帝大生 山形大の研究で判明

雪原にそびえ立つアイスモンスター。「蔵王連峰の樹氷」として知られ、毎年多くの観光客が訪れる=1月24日、宮城県の刈田岳山頂付近

 宮城、山形両県にまたがる蔵王連峰の冬の風物詩、アイスモンスターを「樹氷」と命名したのは東北大の前身、東北帝国大の学生らだったことが18日、山形大の研究で分かった。当時、アイスモンスターは「雪の坊」などと言われていたが、学生が樹氷と呼び、そのまま定着したとみられる。

 山形大によると、樹氷に関する文献や資料を調べた結果、1922(大正11)〜23(同12)年ごろ、蔵王連峰の宮城県側のスキー場で合宿中だった旧制二高、東北帝大の学生が「樹氷」と呼んでいたことが判明した。

 樹氷という言葉は1878(明治11)年に気象用語で使われ始めた。当時は水滴と雪が枝葉にぶつかって凍結し、風上に向かって「エビのしっぽ」の形に樹木が凍結した姿を指した。

 これに対し、さらに樹木全体が雪で覆われたアイスモンスターは「雪の坊」などと呼ばれたが、学生は巨大な樹氷だと勘違いしたとみられる。

 樹氷と命名された経緯は、これまで旧制山形高等学校の教授が「昭和4年に自分が命名した」と主張したため、通説となりつつあった。今回の山形大の研究で、通説は否定される形となった。

 学生が命名した蔵王の樹氷は1936(昭和11)年、ウルトラマンで知られる映画監督の故円谷英二氏(須賀川市出身)が、山形市の蔵王温泉スキー場で映画撮影を行い、全国的に有名となったことも分かった。

 海外に初紹介されたのは31(昭和6)年。仙台鉄道局が樹氷の写真を掲載した「陸奥曲(みちのくぶり)」を出版したことがきっかけだった。

 蔵王連峰のアイスモンスターは、100年前の14(大正3)年2月15日に発見された。「エビのしっぽ」の樹氷は世界各地に存在するが、樹木が雪で覆われ巨大となるアイスモンスターは蔵王山や八甲田山など国内の一部でしか見られない。

 研究を主導した山形大の柳沢文孝教授(地球化学)は「従来言われる蔵王の樹氷の歴史とは異なる事実が判明した。今後100年、新たな歴史認識で、樹氷を見守ってもらいたい」と語った。

563とはずがたり:2014/03/12(水) 23:30:23
地球温暖化対策ではなく地球温暖化政策が必要になる!?脱原発に朗報かも♪

「地球は氷河期に突入していた!」世界中で寒波が吹き荒れる衝撃理由
デジタル大衆 2014年3月9日 07時00分 (2014年3月11日 19時42分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140309/Taishu_politics952.html

2月中旬に日本列島を襲った記録的な大雪。

全国で20人もの死者を出し、東京や山梨で孤立集落が出るなど、甚大な被害をもたらした。
「山梨では電気、水道、ガスのライフラインすべてがストップして、陸の孤島と化す地域が相次ぎ、東京都内は戦後4番目となる27センチの積雪を記録しています。この冬は日本だけでなく世界中で異常事態が続き、1月には北米でも例年の気温から14〜17度も下がる大寒波が到来。全米で30万人が就業不能に陥るなど、大混乱に陥りました」(全国紙科学部記者)

この20年間で最大という北米の大寒波だが、その理由を米国防総省では、「地球温暖化による海水面上昇で海流が変化したため」と位置づけている。しかし、ここにきて、ある驚天動地の議論が沸き起こっている。温暖化どころか、「地球はすでに氷河期に突入している!」と言うのだ。

その証拠は太陽活動の観測結果にある。
「太陽の表面には、黒点と呼ばれる温度の低い部分があるんですが、その数が、過去200年で最も少なくなっている。黒点は太陽での核融合反応が活発になると観測されるため、黒点の減少は太陽活動低下の何よりの証拠です」(科学専門誌記者)

米海洋大気局の物理学者ダグ・ビーゼッカー氏は、「黒点数は昨年、最高で67個だった。これは通常の黒点数の半数にも満たず、過去最弱のサイクルになっている」と警鐘を鳴らしている。

「今回と同様に、黒点がほとんど観測されなかった1645年から1715年にかけての時期は、地球上では気温が急激に低下する小氷河期に突入し、多くの死者を出しました。今回も氷河期突入の前触れでは……という見方が有力になっています」(前出・科学専門誌記者)

地球温暖化の声の陰で、密かに地球を襲いつつある変異……。
地球規模の早い対策が望まれる。

週刊大衆03月10日号

568とはずがたり:2014/03/23(日) 19:56:19
>>541-543

マレーシア機失踪、捜索海域は地球で最も過酷な場所
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225487931/4741
2014年03月21日 21:30 発信地:シドニー/オーストラリア

【3月21日 AFP】乗客乗員239人を乗せて8日未明に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の捜索は現在、インド洋(Indian Ocean)南部まで拡大して行われている。だが、この海域は地球上で最も過酷な環境下にあり最も隔絶した場所だという。

 マレーシア航空ボーイング(Boeing)777型機の捜索は現在、豪南西パース(Perth)から2500キロ沖を中心に行われているが、この海域を航行する船舶はほとんどない。衛星画像が不明機と関連のある可能性がある2つの物体を捉えたとの情報が入った際も、最も近くにいた商業船でさえ現場到着に2日間を要した。

 豪ニューサウスウェールズ大学(University of New South Wales)の海洋学者エリック・バン・セビル(Erik van Sebille)氏によると、現場海域は数か月前ならば幾分穏やかだったものの、現在は時期的にも状況は最悪だという。
 豪タスマニア大学(University of Tasmania)海洋物理学教授のネイサン・ビンドフ(Nathan Bindoff)氏も、インド洋は波風が強く、南洋の中でも最も荒れた海域だと語った。

570とはずがたり:2014/04/10(木) 18:37:38
>>534-540

2013年12月06日
◆ 異種間交雑が起こりにくい理由(ゲノム・インプリンティング)
http://openblog.meblog.biz/article/20033689.html

哺乳類や一部の鳥類の場合、ゲノムインプリンティングという仕組みがありまして、父親の染色体と母親の染色体が 1セットずつ正常に揃わなければ発生できないよう、安全装置が備わっています。

 ここで、「ゲノムインプリンティング」とは何か? ネットで検索すると、次の情報が得られる。
 ヒトをはじめとする哺乳類はすべて父親と母親に由来する一対のゲノムを持っている。従って、常染色体上のすべての遺伝子座に一対の対立遺伝子があり、通常それらはともに発現して個体の発生や生体の営みを調節している。
  哺乳類では単為発生が致死であること、特定の染色体が片親に由来するダイソミーに異常がみられることからわかるように、正常発生には父親、母親由来の両方のゲノムが必須である。実際、哺乳類の常染色体には一方の対立遺伝子だけが発現する遺伝子座があり、これが父親、母親由来ゲノム間の機能的な差をもたらしている。つまり精子や卵子の形成過程において何らかの形で遺伝子に「しるし」あるいは「記憶」が刷り込まれ、そのしるしにしたがって子での遺伝子発現が生じる。これがゲノムインプリンティングまたはゲノム刷り込み(genomic imprinting)である。
  インプリンティングは遺伝情報に恒久的変化を与えず、世代ごとに新たにプログラムされるので、遺伝とは異なるエピジェネティック(epigenetic)な現象である。
   ── 佐々木裕之:「現代医学の基礎第5巻,生殖と発生」(岩波書店)第9章より引用
( → 遺伝学電子博物館 )

 また、Wikipedia には、次の説明がある。
 一般に哺乳類は父親と母親から同じ遺伝子を二つ(性染色体の場合は一つ)受け継ぐが、いくつかの遺伝子については片方の親から受け継いだ遺伝子のみが発現することが知られている。 このように遺伝子が両親のどちらからもらったか覚えていることをゲノム刷り込みという。
 一方の親から受け継いだ遺伝子だけが選択的に発現することは、利用できる遺伝子が一つしかないため受け継いだ遺伝子に欠陥があった場合にそのバックアップがなく、流産または遺伝子疾患になってしまうことがある。 よく知られた例がPrader-Willi症候群であり、15番染色体にある遺伝子(セロトニン受容体かその近傍の遺伝子と考えられる)が父親由来の遺伝子のみが選択的に発現するため、父親の遺伝子に欠陥があった場合に(母親が正常な遺伝子をもっていても)、正常な個体発生ができなくなり、精神遅滞や生殖器の発生異常等の障害をもって産まれる。
 上記のような問題点があるにもかかわらず、なぜゲノム刷り込みが必要であるか(なぜ哺乳類に備わっているか)については、いくつかの仮説が唱えられている。
 仮説の一つとして、「全ての遺伝子を発現させるためだ」というものがある。この仮説に従えば、哺乳類のように高度に発達した生物に進化するには、ゲノム刷り込みが必要だったことになる。逆に言えば、ゲノム刷り込みがあったからこそ、哺乳類は(部分的に発現しない遺伝子をもって個体発生が成功するような危険を冒さずに)高度な個体組織をもつように進化できたことになる。
 ゲノム刷り込みは、個体発生や胎盤形成と密接な関係があることもわかってきた。なお、ゲノム刷り込みが起こるのは、有袋類と有胎盤類である。単孔類は違う。また、有袋類と有胎盤類のあいだで、ゲノム刷り込みの機構は大きく進化した。
( → Wikipedia )

 以上をまとめて言おう。
 有性生物の遺伝子は、(対立遺伝子という)一対の遺伝子がある。通常は、その双方が発現する。一部がたまたま欠落している場合には、他方の遺伝子が発現するので、特に問題は起こらない。つまり、安全機構が働く。
 ところが例外的に、そのことが成立しないことがある。つまり、安全機構がわざと働かない。これは個体にとっては不利なことである。(エラーが起こったときには個体発生が不可能となる[または遺伝子疾患となる]からだ。)
 これがゲノム・インプリンティングという機構だ。これは個体にとっては不利な機構だ。では、どうして、不利な機構がわざわざ組み込まれているのか?
 それについてはいろいろと仮説があるが、決定打はない。ただし、次の仮説は有力だ。
 ゲノム・インプリンティングという機構があるおかげで、哺乳類は(部分的に発現しない遺伝子をもって個体発生が成功するような危険を冒さずに)高度な個体組織をもつように進化できたのだ、と。

571とはずがたり:2014/04/10(木) 18:38:05
>>570-571
 以上は、ネット上にある情報の紹介だ。このあとで、いろいろと考えたので、私の見解を示す。
 私の見解(仮説)は、次の通り。

 ゲノム・インプリンティングという機構があるのは、異種間の交雑を発生させないためだ。
 もし異種間の交雑があれば、その種としては、父母の片側だけからしか遺伝子を得られない。したがって、ゲノム・インプリンティングという機構のせいで、個体発生は正常に行なわれない。つまり、個体発生が失敗したせいで、胎児は流産する。つまり、ゲノム・インプリンティングは、異種間の交雑を失敗させるためにある。(交雑種である個体の発生を防ぐためにある、とも言える。ごく近縁である場合以外は、これが成立する。)

 ではなぜ、異種間の交雑を防ぐ必要があるのか? それは、退化を起こさないためである。以下では例示的に示そう。
                        画像の出典
neanman.jpg  たとえば、早期ネアンデルタール人から、早期ホモ・サピエンスが誕生したとする。ここで、ゲノム・インプリンティングという機構が働かなければ、両方の交雑種が発生する。結果的に、両者は亜種のような関係が起こって、たがいに遺伝子の流動が起こる。そのせいで、早期ホモ・サピエンスの集団には、早期ネアンデルタール人の集団から、たえず遺伝子の流入が起こるので、いつまでたっても、早期ホモ・サピエンスを独立した種として確立することができない。早期ネアンデルタール人の遺伝子プールから「離れよう、離れよう」としても、早期ネアンデルタール人の遺伝子プールから次々と早期ネアンデルタール人の遺伝子が流れ込んでくるので、いつまでたっても離脱できない。
 ところがあるとき、早期ホモ・サピエンスの集団の一部で、ゲノム・インプリンティングという機構が働くようになった。こうなると、次の二通りに区別される。
  ・ 同じ早期ホモ・サピエンス同士の交雑  → 子が生まれる
  ・ 早期ネアンデルタール人との異種間交雑 → 子が生まれない
 こうして、前者では子が生まれて、後者では子が生まれなくなる。結果的に、早期ホモ・サピエンス同士の交雑だけが成立するようになる。かくて、早期ホモ・サピエンス同士だけで、種が確立する。

 要するに、こうだ。「種が異なると、交雑できない」のではない。その逆に、「たがいに交雑することができなくなると、新たな種が確立する」のである。それがゲノム・インプリンティングという機構の役割だ。
 つまり、ゲノム・インプリンティングという機構の役割は、「新たな種を確立させるため」(新たな種を成立させるため)なのである。

 ではなぜ、「新たな種を確立させること」が必要なのか? 実は、ここでも話が逆である。「新たな種を確立させるため」に、ゲノム・インプリンティングという機構が成立したわけではない。ゲノム・インプリンティングという機構が成立した場合に、「新たな種を確立させること」が可能になったのだ。
 ここで注意。ゲノム・インプリンティングという機構は、「新たな種を確立させるため」に、必要不可欠であるわけではない。この機構がなくても、新たな種が発生することはある。特に、哺乳類以前では、しばしば起こっている。
 ただし、ゲノム・インプリンティングという機構があると、「新たな種を確立させること」が容易になるのだ。そして、その意味は、「進化を容易にすること」である。(ここでは、「新たな種を確立させること」と「進化」とは、ほぼ同義である。)

 ここまで理解すれば、本質は明らかだろう。有袋類と有胎盤類(単孔類は除く)には、ゲノム・インプリンティングという機構が備わっている。それだからこそ、「新たな種を確立させること」が容易になり、「進化」が容易になったのだ。
 つまり、ゲノム・インプリンティングという機構が備わったからこそ、哺乳類[有袋類と有胎盤類]は、他の動物とは違って、急激に大幅な進化をなし遂げたのだ。

572とはずがたり:2014/04/17(木) 10:54:10
なんで火星には磁場がないんだ??

<火星>誕生4億年で水が半減 地下に大量の氷が存在か
毎日新聞社 2014年4月15日 22時49分 (2014年4月16日 01時23分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140415/Mainichi_20140416k0000m040150000c.html

 ◇東京工業大と名古屋大の共同研究チーム発表

 火星が誕生から4億年で約50%の水を失い、地下には現在観測されている量の5倍以上の氷が存在する可能性があると、東京工業大と名古屋大の共同研究チームが15日発表した。研究成果は、5月15日発行の欧州科学雑誌「アース・アンド・プラネタリー・サイエンス・レターズ」に掲載される。

 名大の黒川宏之研究員(惑星科学)らは、水に含まれる水素と重水素のうち、軽い水素のほうが宇宙空間に流出しやすい点に着目した。各年代の火星隕石(いんせき)に含まれる水の水素と重水素の比率を調べ、火星の水の量の変化を分析し、水が失われた時間などを計算した。

 火星もかつては地球同様に水があったとされるが、地球と違い、一時期を除いて磁場が無いため、太陽風にさらされて流出してしまったとの説がある。火星ができたころは現在よりも太陽風が強く、誕生から4億年以内に50%の水が失われたとする研究成果は、この仮説と合致するという。また、誕生から約45億年が過ぎた現在、氷が極地の地表にあるほか、地中にも大量に存在する可能性が高いことも分かった。

 黒川研究員は「火星の水が失われる過程が分かったことで、水が残った地球の生命誕生に関するヒントが得られた。大量の氷の存在の示唆は、今後の火星探査の役に立つだろう」と話している。【岡大介】

573とはずがたり:2014/04/18(金) 19:16:31

>水が液体の状態で存在している可能性がある

>地球の1・1倍の大きさで、岩石でできているとみられる

>太陽の半分程度の大きさの恒星の周囲を130日周期で回り

「いとこぐらい」地球に似た惑星を発見 NASA 太陽系から500光年 
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140418/scn14041812520003-n1.htm
2014.4.18 12:52

 水が液体の状態で存在している可能性がある地球とよく似た惑星を太陽系から500光年離れたところで見つけたと、米航空宇宙局(NASA)が18日付の米科学誌サイエンスに発表した。水は生命の存在に欠かせないと考えられている。

 NASAのケプラー宇宙望遠鏡で観測した。研究チームは「地球と双子と言えるほどそっくりではないが、いとこぐらい似ている」と例えた。

 この惑星は、はくちょう座の方向にあり、地球の1・1倍の大きさで、岩石でできているとみられる。太陽の半分程度の大きさの恒星の周囲を130日周期で回り、この恒星の温度と恒星からの距離を考えると、惑星の表面を水が覆っていてもおかしくないという。

 この恒星には5個の惑星が見つかっており、今回の惑星は、そのうち最も外側の軌道。「ケプラー186f」と名付けた。

 これまで地球と最も似た惑星と言われていたのは、地球の1・4倍の大きさだった。(共同)

574荷主研究者:2014/04/20(日) 00:14:44

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201404/20140406_13010.html
2014年04月06日日曜日 河北新報
衛星「雷神2」船出間近 東北大と北大が共同開発

輸送コンテナに収められ、東北大を出発した衛星「雷神2」

 東北大と北海道大が共同で開発した超小型衛星「雷神2」が5日、仙台市青葉区の東北大大学院工学研究科から、茨城県の宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センターに向けて搬出された。世界最高レベルの精度の観測機器を載せ、防災や地球環境の保全に役立つデータの収集を目指す。

 雷神2は一辺50センチの立方体で重さ約43キロ。宇宙機構の「だいち2号」の副衛星として、5月24日に鹿児島県の宇宙機構種子島宇宙センターから打ち上げられる。

 高解像度・高感度のカメラ3種と望遠鏡を搭載し、落雷に伴う放電発光現象を観測するほか、ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲の立体撮影や地上の植生分布の解析に挑む。

 北大の高橋幸弘教授(地球惑星科学)は「農地の塩害や放射能の影響も調べられる。将来的には被災地の農業に活用できる」と説明する。

 2009年に打ち上げられ、制御不能になった「雷神」の後継機で、電源系統の改良を重ねた。開発費は3億8000万円。

 「東北復興の思いを背負って」など全国から寄せられたメッセージ約60件も積んだ。東北大の吉田和哉教授(宇宙探査工学)は「心を引き締めて2号機を成功させたい。世界初の観測結果を早く得たい」と話す。

575とはずがたり:2014/04/29(火) 22:18:45
日本列島を縦断する「フォッサマグナ」に異変が起こっている
http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/playboy-20140428-29606/1.htm
2014年4月28日(月)16時0分配信 週プレNEWS

今、日本列島の「フォッサマグナ」に異変が起こっている。

ラテン語で“大きな谷”を意味するフォッサマグナ。日本列島の真ん中――東京・千葉・埼玉・群馬・新潟・長野・山梨・静岡・神奈川――にまたがった、東北日本と西南日本との境目とされる「地溝帯」のことだ。

富士山や浅間山、関東山地など2000〜3000m級の高山が集合しているこのエリアは、おそらく2500万年以前には太平洋側から大きな入り江というか谷(地溝帯)ができていたと推測される。

しかし、約70万年前頃からはフィリピン海プレートの沈み込みで富士火山帯などの運動が強まり、いくつもの活火山が成長し始めた。同時に東西の古い山岳地帯から運ばれた土砂が堆積し、高度を増していった。

そのため見た目は今のような高山地域に変わったが、基本的にその下には深さ5〜10kmの大峡谷地形が存在しており、地中には今も大量の水が潜んでいる。

そして“何かの拍子”にフォッサマグナの地殻内部で圧力が強まれば、閉じ込められた水が火山マグマと同じく地殻を破壊し、地震やスロースリップを引き起こし、場合によっては地表へ噴出する。そうした特殊な地殻構造を持つ一帯、それがフォッサマグナなのだ。

道路脇の斜面に亀裂が見つかり、現在、片側通行で対応している上信越自動車道、佐久IC〜碓氷軽井沢IC間も、まさにこのフォッサマグナの上に位置している。

また、フォッサマグナに接した海域でも異変は起こっている。海洋生物の生態と異常行動の研究を続けている海洋生態学者の辻維周(まさちか)氏は、こう断言する。

「その出現が地震予知につながる海洋生物といえば、ユウレイイカ、リュウグウノツカイ、サケガシラ、カグラザメなどですが、これらすべてが、今年1月から現在にかけて、日本海、太平洋、南・東シナ海沿岸に大量浮上しています。これは過去に例を見ない現象です。

東日本大震災の数年前からも、太平洋沿岸部ではイルカや中型クジラなどが海岸へ乗り上げる迷走行動が相次ぎました。今年4月初めには石垣島と西表島の中間に広がる浅海にまで、巨大なザトウクジラが迷い込んできました。これは環太平洋全域で海底地殻変動が本格化している証拠だとしか思えません。

なかでもフォッサマグナに接した日本海側の佐渡や富山湾などで、続々とダイオウイカが浮上している現象は、この地域での異変の前兆を示しているのではないでしょうか」

そして富士山。東日本大震災直後の11年3月15日、富士山の南西山麓直下でM6.4の地震が起こったが、その際、東側の忍野八海や西側の富士宮市内などで地下水量が激増。富士宮市内では至る所でわき水が道路から噴き出す現象が見られた。

ところが昨年は一転、河口湖では水量の異常低下が見られ、湖の浮島に建てられた六角堂が地続きとなった。それが今年は再び水位が戻ってきているのだ。

日本海側から富士山まで、フォッサマグナ上で発生している異変。問題は、地殻内部に圧力をかけた“何かの拍子”の正体だ。琉球大学名誉教授の木村政昭博士が推測する。

「日本列島の場合、それは3つの要素が考えられます。まず最も大きな力をもつのが、伊豆諸島方面から本州の中心部へ潜り込む“フィリピン海プレート”の運動でしょう。

ふたつ目は九州有明海〜四国〜紀伊半島〜愛知〜フォッサマグナを横切って九十九里方面へ抜ける大活断層“中央構造線”の運動。さらに私はもうひとつ、四国〜淡路〜琵琶湖〜富山湾〜佐渡方面へ抜ける“日本列島断層”の運動を考えています。

そしてこれら3つの要素が3・11をきっかけに足並みをそろえて強まり、フォッサマグナ地域の異変に影響を与え始めていると考えられます。特にフィリピン海プレート運動の活発化は、小笠原海域の海底地震と火山活動を見ても一目瞭然です」(木村博士)

今、日本列島を二分する一帯で、静かに、しかし確実に地殻変動が発生しているのは間違いない。

(取材/有賀 訓)

576とはずがたり:2014/05/03(土) 17:35:55
岐阜・長野県境を震源とする地震が相次ぐ(3日16時現在)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140503-00000003-rescuenow-soci
レスキューナウニュース 5月3日(土)11時30分配信

3日10:00以降、岐阜県飛騨地方(高山市奥飛騨)と長野県西部(松本市安曇地区)の県境付近を震源とする地震が相次いでいます。
震源地は北緯36.3度、東経137.6度(奥穂高岳東方付近)、震源の深さはごく浅く、高山市奥飛騨温泉郷栃尾で最大震度3を7回観測しています。なお、現時点で被害情報は確認されていません。【3日16:00現在、レスキューナウまとめ】

■地震状況(最大震度3以上:気象庁発表)
 15:27 震度3 M4.5(長野県中部:北緯36.2度、東経137.6度 深さはごく浅い)
 11:33 震度3 M3.2
 11:23 震度3 M3.4(深さ約10km)
 11:20 震度3 M3.6
 10:45 震度3 M3.4
 10:08 震度3 M3.4
 10:02 震度3 M4.3

・このほか震度2が6回、震度1が12回

・岐阜県内で震度3を観測した地震は今年3月14日、伊予灘を震源とする地震(愛媛県で最大震度5強、羽島市で震度3)以来
・奥飛騨温泉郷で震度3を観測した地震は2013年10月8日、長野県中部を震源とする地震(M3.9、最大震度3)以来

・岐阜地方気象台によると、高山市と長野県にまたがる火山の焼岳に大きな変化は観測されておらず、いまのところ火山活動との関係はないとみられる〔共同・NHK〕
・気象庁「飛騨地方では過去にも一時的に地震が相次いだことがある。今後の地震活動を注意深く監視していきたい」〔NHK〕
・飛騨山脈中北部では顕著な群発地震が1990年、93〜94年、98年8〜9月、2011年2月にも発生している

・警察などによると被害の情報はない〔NHK〕

・岐阜県飛騨振興局は10:38、災害警戒本部を設置
・新穂高ロープウェイは運行停止中

レスキューナウ
最終更新:5月3日(土)16時0分レスキューナウニュース

577とはずがたり:2014/05/06(火) 13:44:08
5日早朝の強い揺れ なぜ広範囲に? 「異常震域」現象が発生
かながわしんぶん 2014年5月6日(火)5時0分配信 カナロコ by 神奈川新聞
http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/kanaloco-20140506-79219/1.htm

 5日午前5時18分ごろ、東京都千代田区で震度5弱の地震があった。栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川各都県で震度4を記録、東北から関西、中国地方の広範囲で揺れを観測した。気象庁によると、震源地は伊豆大島近海で、震源の深さは約162キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・0と推定される。転倒などにより、17人が重軽傷を負った。

 伊豆大島近海の深い太平洋プレート(岩板)内で発生したマグニチュード(M)6・0の地震は、震度4以上の強い揺れの範囲が北東方向の東京都心や神奈川東部、千葉南東部に広がり、震源地から遠い東北でも震度3を観測した。震源の真上よりも離れた場所が大きく揺れる「異常震域」という現象で、東北〜関東の太平洋側の海底から日本列島の下へ沈み込む同プレートに沿って地震波が地表へ伝わったために起きたとみられる。

 地震波は距離に応じて減衰するため、通常は震源地を中心とした同心円状に震度が小さくなる。震源が深い場合は付近の地表にも届きにくいが、プレートの形状に沿った方向に限っては弱まらずに伝播(でんぱ)していく特徴があり、異常震域と呼ばれている。

 この現象は震源の深さが数百キロに及ぶ「深発地震」の際によくみられ、2007年7月に京都府沖の深さ374キロで起きたM6・7の地震では最大震度4を北海道で観測した。

 今回の地震でも伊豆大島が震度3だったのに対し、東京都千代田区で震度5弱を記録。神奈川で震度4は横浜、川崎市を中心とした東部に広がり、千葉では浦安や館山、鴨川市など広い範囲で観測された。

 県温泉地学研究所の原田昌武主任研究員は異常震域について、「プレートが浅くなっている地域で強い揺れになりやすい」と指摘。東大地震研究所の古村孝志教授も「太平洋プレートでも、その上に沈み込んでいるフィリピン海プレートでも起きる現象だが、太平洋プレートは厚みがある分、地震波がより伝わりやすく、強い揺れが広範囲に及ぶ」と分析している。

 一方、震源地はM8級の巨大地震が想定されている相模湾に近かったが、「発生の仕組みや震源の深さが違うため、影響はないのではないか」と古村教授。温地研が県西部を中心に展開する地下水や地殻変動などの観測網でも「異常は確認されていない」(原田主任研究員)という。

 古村教授は「都心や神奈川の揺れが強かったのは、軟弱な地盤が地表付近に広がっていることも大きい。今回の地震を教訓に備えを見直してほしい」と呼び掛けている。

578荷主研究者:2014/05/06(火) 20:04:34

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140415eaah.html
2014年04月15日 日刊工業新聞
富士通・東北大、津波の遡上を精緻に再現する3Dシミュレーター開発

 富士通は14日、東北大学の災害科学国際研究所と共同で、津波が市街地や河川を遡上する様子を精緻に再現する3次元津波シミュレーターを開発したと発表した。地震に伴って発生する津波の複雑な流れや沿岸部での砕波、越流などの挙動をシミュレーションし、津波の被害を高精度に予測する。

 日本の津波研究の第一人者である今村文彦東北大教授(災害科学国際研究所所長)が開発した既存の2次元シミュレーション技術と、流体を多数の粒の集合体として表す富士通の3次元流体シミュレーション技術を組み合わせて開発した。

 実際に、2011年3月11日に発生した東日本大震災により、宮城県東松島地区で起こった津波が変化する様子を精度良くシミュレーションした。スパコン「京」の約8分の1の能力に相当する1万ノードのスパコンシステムを使うと、実用レベルの160時間程度で計算することが可能という。港や湾一つ分に相当する約10キロメートル四方の領域内の津波の動きを、約0・5キロメートル径の解像度で精度良く再現する。

579とはずがたり:2014/05/10(土) 19:41:51
防災も地震担当のこのスレで。
それにしてもいいのかサンケイ,こんな記事書いて?
持論の原発稼働が避難計画策定が余計に難しくなって再稼働遅れんでぇw

3月の伊予灘地震、住民大半は車で避難 「原則徒歩」意識と実態正反対
- 産経新聞(2014年5月10日15時19分)
http://news.infoseek.co.jp/article/sankein_sk220140510107

 今年3月14日未明に起こった伊予灘地震の際、震度4の揺れを記録した四国沿岸部で避難したほとんどの住民が車を利用していたことが10日、京都大防災研究所の矢守克也教授(災害心理学)らの調査で分かった。今回調査対象となった地域で平成24〜25年に行った意識調査では、車を利用して避難するとの意向を示した住民は約1〜2割しかおらず、実際に地震が起こった場合にはほぼ逆の避難行動がみられた形になった。

 矢守教授は「平時の意識調査をうのみにすると非常に危険。実効性ある防災計画を策定するには、継続的な住民との対話で真意を探ることを前提とすべきだ」と指摘し、各自治体に対策を求めている。

 矢守教授らは伊予灘地震後、四国西部沿岸部の高知県四万十町興津(おきつ)地区と黒潮町万行(まんぎょう)地区で避難実態の調査を実施。その結果、興津地区では、避難者十数人のうち1人をのぞく全員が車で避難した。また万行地区は、避難者の7割を超える82人が車で避難していた。

 両地区では、矢守教授らが東日本大震災後の平成24〜25年に意識調査を行っており、津波からの避難方法について聞いたところ、興津地区は回答者255人のうち82%が「徒歩」、約1割が「車」と回答。

 万行地区も回答者296人の6割が「徒歩」、2割が「車」と回答しており、両地区とも、事前の意識調査での意向と伊予灘地震での行動を比較すると、「徒歩」と「車」の避難率がほぼ逆転していた。

 地震の際に車で避難することについて、国や各自治体は「渋滞により津波に巻き込まれたり、危険運転により事故が多発する可能性が高い」として、「原則、徒歩で避難すること」を避難計画の前提としている。伊予灘地震の際にも、「避難開始後5分で渋滞となった」、「目標の避難場所周辺が渋滞していたので別の避難場所に向かった」−などの報告が上がっている。

 今回調査対象となった四万十町と黒潮町は、国や高知県による南海トラフ巨大地震の被害想定で、最大30メートル前後の津波に襲われ、10メートル以上も浸水する−との結果が示されており、住民からは「近くても標高の低い津波避難タワーより、後方の高台に一刻も早くたどりつきたい」との声が上がっているという。

 こうした住民の意向は、事前調査では明確に浮かび上がってこなかったことになり、矢守教授は「切迫した判断が迫られない平時の調査では、社会的に望ましいとされる『原則徒歩』の方針をなぞっただけの可能性がある」と指摘する。さらに、避難対策を検討する際の留意点として「地域や世帯ごとの特性を踏まえ、住民から『真の避難意向』を聞き取る努力をしないと、防災計画が機能しなくなる」と話し、各自治体に真摯(しんし)な対応を求めている。

580とはずがたり:2014/05/14(水) 10:06:46

2014年夏、世界は終わる!100年に一度「破局的異常気象」
日刊大衆 2014年5月12日 07時30分 (2014年5月13日 12時42分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140512/Taishu_7416.html

この冬、世界各国で異変が続いた。


米国でナイアガラの滝が凍るほどの異常な寒波が到来したかと思えば、ロシアでは1910年以来という記録的な暖冬。

こうした異常気象はこの夏も続き、その総仕上げとなりそうなのが、エルニーニョ現象だ。


これは、東太平洋の赤道付近における海水温の上昇で、さまざまな気候変動が引き起こされる現象だ。


4月10日、気象庁は「今年の夏には5年ぶりにエルニーニョ現象が発生する可能性が高い」と発表した。


同様の予測は各国の気象庁からも出され、オーストラリア気象庁などは「早ければ6月に発生する可能性も」と予測している。


「5年前」といえば、2009年だが、7月には中国・九州地方を平年同期比700%という豪雨が襲い、死者31人を出す激甚災害を引き起こした。


9月にはフィリピンに相次いで超大型台風が接近。マニラでは6時間で341ミリという猛烈な豪雨が記録され、総計で死者890人以上という甚大な被害となっている。


「通常のエルニーニョでは、海水温が平年より1〜2度上昇するのに対し、この時は最大で5度上昇したといわれています」(科学ジャーナリスト・大宮信光氏)


こうした大規模なエルニーニョ現象が何年周期で発生するのかは、まだ解明されていないが、地球温暖化の影響でサイクルが早まっているとする研究データも存在し、今年のエルニーニョが09年以来の規模になる可能性は決して低くない。


「恐ろしいのは、太平洋上のエルニーニョとインド洋のダイポールモード現象(インド洋東部の海水温が低くなり西部が高くなることで起きる気候変動現象)が連動して、全世界的な規模の破局的な異常気象が起

きることです」(前同)


エルニーニョとは、スペイン語で"神の子"の意味。


神の子が100年に一度の異常気象を呼ぶ!?

週刊大衆05月12・19日GW合併号

581荷主研究者:2014/05/18(日) 00:34:30

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20140427101.htm
2014年4月27日03時00分 北國新聞
金沢大大学院に「宇宙コース」 18年度新設目指す

 金大は2018年度をめどに、大学院に宇宙理学・工学分野の研究に取り組む「宇宙理工学コース」の新設を目指す。26日、金沢市のITビジネスプラザ武蔵で開かれた金大衛星プロジェクトのキックオフシンポジウムで、プロジェクト長の八木谷聡教授(理工研究域電子情報学系)が計画を示した。

 宇宙理工学コースは、プロジェクトで培ったノウハウを生かし、金大大学院の自然科学研究科に設ける。これまで宇宙分野で別々に活動していた理学系と工学系の教員や院生が、垣根を越えて研究に取り組む。

 人工衛星のプロジェクトは、今年度から5カ年計画で、約50センチ四方の超小型衛星を製作する。来年度まで衛星の試作に取り組み、16〜18年度に1号機を完成させ、19年度の打ち上げを目指す。衛星は、相対性理論の研究に重要な「重力波」に関わる天体現象と、地球周辺の環境変動に関わる電磁場を観測する。

 プロジェクトは、八木谷教授をトップに、理学分野代表の米徳大輔准教授(理工研究域数物科学系)、工学分野代表の笠原禎也(よしや)教授(総合メディア基盤センター)ら計7人の教員と大学院生が携わる。

582とはずがたり:2014/05/18(日) 20:41:44

ロシア、衛星打ち上げ失敗=中国に残骸? 落下
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140516-00000097-jij-int
時事通信 5月16日(金)17時35分配信

 【モスクワ、北京時事】インタファクス通信によると、通信衛星を載せたロシアのロケット「プロトンM」が16日未明、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたが、地球周回軌道投入に失敗した。
 打ち上げから約9分後にロケット3段目の切り離しに失敗。ロケットは中国黒竜江省に墜落した可能性があるという。
 一方、中国新聞社電などによると、黒竜江省チチハル市内に、ロケットの残骸とみられる五つの物体が落下した。うち農家の野菜畑に落ちたのは円形の金属で、直径約70センチ、重さ40キロ前後。付近の住民が巨大な音とともに火の玉が空を横切るのを目撃していたという。

584とはずがたり:2014/05/28(水) 10:29:36

中ノ鳥島みたいで夢がありますね〜♪
オセアニアスレでも立てようかな。。

ロス・ジャルディン諸島
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E8%AB%B8%E5%B3%B6

ロス・ジャルディン諸島(ロス・ジャルディンしょとう、Los Jardines Islands)は、南鳥島とマリアナ諸島の間に位置するとされた幻島。
1528年にアルバロ・デ・サアベドラ・セロン(スペイン語版)が、1542年にルイ・ロペス・デ・ビリャロボスが訪れた[1]とされ、その存在が疑問視されながらも、400年以上にわたって海図に掲載され続けた。1933年にアメリカ海軍の軍艦ラマポ (Ramapo) がこの海域を調査したが、島の存在は確認できず、アメリカ海軍ではこの島を海図から削除した。日本の海図から削除されたのは、実にこの約40年後の1972年11月18日付けの水路通報によってであった。

585とはずがたり:2014/05/30(金) 12:51:09
アラン・ヒルズ84001
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%AB%E3%82%BA84001

隕石片 ALH 84001
種類 エイコンドライト
分類 火星隕石
型 ALH 84001
衝撃変成 B
風化分類 A/B
発見国 南極大陸
発見場所 南極横断山脈東端アラン・ヒルズ
座標 南緯76度55分13秒 東経156度46分25秒座標: 南緯76度55分13秒 東経156度46分25秒[1]
落下観測 No
発見日 1984-12-27
総回収量(TKW) 1930.9 g
プロジェクト:地球科学/Portal:地球科学

アラン・ヒルズ 84001 (Allan Hills 84001、略称 ALH 84001[1]) は、1984年12月27日に南極大陸のアラン・ヒルズで採取された火星起源の隕石の破片である。南極隕石探査 (ANSMET) プログラムの現地調査チームによって発見された7000以上の隕石の中の1つ。発見時のアラン・ヒルズ84001の重量は1.93キログラムであった。
内部からはバクテリアのような生命体の微細な化石らしきものが確認され、地球外生命の痕跡ではないかと物議をかもしたが、現在に至るも結論は出ていない。

586とはずがたり:2014/06/20(金) 15:20:16

地球上に最も豊富にあるのに、名無しだった鉱物
ギズモード・ジャパン 2014年6月20日 07時00分 (2014年6月20日 14時53分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/it_g/20140620/Gizmodo_201406_post_14797.html

bridgmaniteは先週名前が付けられた鉱物。地球上で最も豊富に存在すると言われており、これまでは、ケイ酸塩ペロブスカイトと呼ばれていました。名づけられるのに、どうしてそんなに時間がかかったのでしょう?
トップ画像がbridgmanite。皆さんは、この写真以外にbridgmaniteを見たことがないはずです。なぜならこの鉱物は、非常に高圧で高温の下部マントルにのみ存在すると考えられていたからです。下部マントルとは、地表から660km以深の高温高圧な場所で、人間の力ではとても到達しようとは思えないところです。なので、研究やモデリングでその存在は示唆されていながらも、学者たちはbridgmaniteを実際に見た事もなければ、その構造を特定することもできなかったのです。
マントルを直接調べるのは無理な話です。でも、隕石にヒントがありました。隕石の中には高温高圧の状態を経て、地球に落ちてくるものがあり、それはマントルの環境と似てる状況をくぐり抜けてきたという見方もできるのです。卑近な例でダイアモンドが参考になるでしょう。ダイアモンドはマントルの中の高温高圧下でも、隕石の衝突によっても生成されます。つまり過程は違えど、結果的に同じ構造を持つ鉱物が生まれるのです。
そこで鉱物学者たちは、1879年にオーストラリアのクイーンランドに落ちた、テンハム隕石を研究することにしました。試料にとても強いX線をあてる、シンクロトロンX線粉末回折という手法を使って、過去の衝突でできたと思われる隕石の傷を調べました。そして、MgSiO3という組成と、その構造を確認したのです。
国際鉱物協会の規定によると、鉱物の名前は構造が分かっているものにだけつけられます。今回、ケイ酸塩ペロブスカイトの構造が判明した事によって、bridgmaniteという名前がつけられることになりました。この名前は高圧の研究をしていた、ノーベル物理学者パーシー・ブリッジマンが由来。長いこと名無しだったbirdgmaniteですが、相応しい素敵な名前をつけてもらえたんじゃないでしょうか。

587とはずがたり:2014/07/04(金) 17:50:34
ジャイアント・インパクト説
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%88%E8%AA%AC

この説では月は原始地球と火星ほどの大きさの天体が激突した結果形成されたとされ、この衝突はジャイアント・インパクト(Giant Impact、大衝突)と呼ばれる。また、英語ではBig Splash や Big Whack と呼ばれることもある。原始地球に激突したとされる仮想の天体はテイア(Theia)と呼ばれることもある。

ジャイアント・インパクト説によると、地球が46億年前に形成されてから間もなく火星とほぼ同じ大きさ(直径が地球の約半分)の原始惑星が斜めに衝突したと考えられている。
原始惑星は破壊され、その天体の破片の大部分は無色鉱物に富んだ地球のマントルの大量の破片とともに宇宙空間へ飛び散った。破片の一部は再び地球へと落下したが、正面衝突ではなく斜めに衝突したためにかなりの量の破片が地球の周囲を回る軌道上に残った。軌道上の破片は一時的に土星の環のような円盤を形成したが、やがて破片同士が合体していき月が形成されたと考えられている。
現在のコンピュータシミュレーションによる推定では、このような場合では1年[6]から100年ほどで球形の月が完成するとされている。また最近のシミュレーションでは、月が一つにまとまるまでの時間は早ければ1ヶ月ほどだとする結果が出ている。誕生したばかりの月は地球から僅か2万kmほどのところにあり、それが徐々に地球との間の潮汐力の影響で地球から角速度を得て遠ざかり、現在のように地球から平均38万km離れた軌道まで移動したと考えられている[6]。
またこの影響で、月が誕生した当初は1日5時間から8時間ほどだった地球の自転速度が現在のような1日24時間の速度になったとされる。現在でも地球と月は1年に3.8cmずつ遠ざかり、地球の自転速度も少しずつ遅くなっていることが実測されている。

このような衝突があったとする証拠は、アポロ計画で採取された月の岩石の酸素同位体比が地球のマントルのものとほとんど同一だったことである。化学的な調査の結果、採取された岩石には揮発性物質や軽元素がほとんど含まれていないことが分かり、それらが気化してしまうほどの極端な高温状態で形成されたという結論が導かれた。月面に置かれた地震計(月震計)からニッケルや鉄でできた核の大きさが測定され、地球と月が同時に形成されたと考えた場合に予測される大きさに比べて実際の核の大きさが非常に小さいことが分かった。核が小さいということは衝突により月が形成されたとする説の予測と一致する。それは、この説では、月は大部分が地球のマントル、一部が衝突した天体のマントルから形成され、衝突した天体の核から形成されたわけではないと考えられるからである。ジャイアント・インパクト直後には地球は全体が高熱になりマグマの海(マグマオーシャン)が形成されたと考えられており、衝突した天体の核は融けた地球の深部へ沈んでいき地球の核と合体したと考えられている。

588とはずがたり:2014/07/04(金) 18:18:17


ホット・ジュピター
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%94%E3%82%BF%E3%83%BC

ホット・ジュピター (Hot Jupiter) は、以下のような特徴を持つ太陽系外惑星のことである。
親星から近い軌道を公転している(中心の恒星から地球 - 太陽間の距離(=1天文単位)の十分の一以下)
高速かつ非常に短い周期で公転している(公転周期は数日。これに関しては後述)
木星級のサイズの巨大ガス惑星である

恒星に極めて近く、強烈な恒星光を浴びるため表面温度は高温になっていると予想されている。「ホット・ジュピター」は直訳すれば「熱い木星」となるが、このような特徴に由来したものである。この種の系外惑星は1995年頃から続々と発見されつつある。
他にも、離心率の大きい彗星のような楕円軌道を描き、灼熱期と極寒期をめまぐるしく繰り返す巨大惑星エキセントリック・プラネットも発見されている。両者はこれまでに発見された百数十個の系外惑星のうち大半、百個ほどを占めているが、後者の方が圧倒的に多い。いずれも、太陽系にある惑星の様子からは想像もつかない惑星である。

典型的なホット・ジュピター(ベレロフォンなど)は中心の恒星からわずか0.05天文単位しか離れていない。中心の恒星が太陽と同じ明るさを持つとすると、この軌道を周回する惑星が単位面積あたり恒星から受け取る光のエネルギーの量は、地球の数百倍にも達する計算になる。そのため惑星表面は熱せられて摂氏数百度を超える高温となっている。かつては太陽系以外の恒星系も惑星の配置・構成は先に述べたような太陽系の姿とさして変わらないだろうと思われてきたが、実際の系外惑星はほとんどの学者が予想だにしない形で発見され、大きな衝撃を与えた。

従来、太陽系以外の恒星にも惑星は存在するだろうと言われており、1940年代から様々な系外惑星探査(プラネット・ハンティング)の試みがなされてきた。しかし、バーナード星など幾つかの星に有力候補が想定されてきたものの、いずれも否定され、太陽系の外の惑星は幻のままであった。SFの世界では多種多様な系外惑星が頻繁に登場するが、初めて現実に太陽系以外の恒星に惑星が発見されたのはようやく1990年代になってからである(詳細は太陽系外惑星の項を参照)。
1995年10月6日、ジュネーブ天文台のミシェル・マイヨール、ディディエル・クエロッツらスイスの観測チームによって、ペガスス座51番星 (51 Pegasi) に木星の半分の質量を持った巨大惑星の存在が確認された。この惑星の軌道は、中心の恒星からわずか0.05天文単位、約750万kmしか離れておらず、水星軌道よりも遙かに内側に入り込み(水星の軌道半径の八分の一)、恒星のまわりを4.2日で周回していることも確認された。この発見は様々な検証を経て間違いなく系外惑星であると確かめられ、これをきっかけとして系外惑星探査に火がついた。すると、他の恒星にも木星型惑星が続々と発見された。ペガスス座51番星の系外惑星は決して特殊な例ではなく、同様のホット・ジュピターの発見が相次いでいる。従来の系外惑星探査は、ほとんどの観測者が太陽系に似た恒星系を想定して探していたため、観測データには既にかかっていたのに、思わぬ盲点となって見落としてしまったようである。
これまでに発見された系外惑星は、先述したように大半がホット・ジュピターあるいはエキセントリック・プラネットであるが、これは宇宙に散らばる恒星のほとんどがそうした灼熱巨大惑星を擁しているというわけではない。大部分の巨大惑星は重力による恒星のふらつきを検出するという方法で観測されているが、恒星のふらつきは質量が大きく恒星と惑星の距離が短いほど大きくなるため、ホットジュピターのような惑星は最も検出が容易である。また、公転周期の短さゆえに観測や確認が短時間ですむという事情もあった。そのため初期に発見された系外惑星はホット・ジュピターが多かったが、より恒星から離れた軌道を持つ惑星も次第に多く発見されるようになっている。

589とはずがたり:2014/07/04(金) 18:26:12

エキセントリック・プラネット
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AD%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88

エキセントリック・プラネット(英語: Eccentric planet)とは太陽系外惑星において発見された、軌道離心率の大きなタイプの惑星の俗称である。何をもって離心率が高いとみなすかについて明確な定義はないが、例えば0.1という目安が挙げられる[1]。質量が木星程度のものはエキセントリック・ジュピター(英語: Eccentric Jupiter)とも呼ばれる。
太陽系の惑星は水星を除いてその公転軌道が離心率0.1にも満たず、ほぼ真円に近い状態で運動している。しかしながら、2006年の時点で発見された太陽系外惑星の実に2/3が離心率0.2以上の楕円軌道を描いている。この事はホット・ジュピターとともに、これまでの太陽系形成論を根本的に見直す契機となった。


エキセントリック・プラネットが最初に確認されたのは1996年。前年にペガスス座51番星において、主系列星初の太陽系外惑星が発見されていたが、それとは別に中心星からの距離はある程度離れているものの、離心率の非常に大きな惑星が見つかった。

なおネーミングに関しては、Eccentric という英単語に「軌道離心率が高い」「驚異的な」という2つの意味が含まれていることから、広まっていったようである。

太陽系惑星と比較してその歪んだ軌道の由来に関しては諸説あるが、その中でも最も有力(2007年現在)とされているのがジャンピング・ジュピターモデルである[2]。以下にコンピュータ・シミュレーションによる軌道進化の計算例を紹介する。
どの惑星系においても、当初は惑星の公転軌道はほぼ真円に近い状態で誕生するが、巨大ガス惑星が3個以上存在した場合にはある程度時間が経過すると軌道の歪みが発生。うち1個の惑星は系外に放り出され、残った2個の惑星も非常に離心率の大きな軌道になる。
これは3個の惑星間で公転中互いにやりとりするエネルギーが、特定の惑星に集中してしまうことに起因する。この現象はほぼ例外なく、ある一定の期間(1 - 2桁の誤差がある)を超えると発生するが、巨大ガス惑星が2個以下の場合(すなわち太陽系ならば木星と土星のみ)は「一定の期間」が標準的な恒星の寿命より遥かに長く、事実上は円軌道のまま安定する。よって、太陽系は半永久的に各惑星がほぼ円軌道のままという計算結果も出ている。一方で巨大ガス惑星が3個以上存在すると「一定の期間」は惑星の質量や軌道間隔に大きく左右されるようになる。大質量の惑星が狭い軌道間隔を取っている場合は、その期間は恒星の寿命より短くなり、惑星系が形成されてしばらくすると軌道交差が発生する。

590とはずがたり:2014/07/06(日) 12:54:02
宇宙儲かりまへん「まいど1号」開発拠点閉鎖へ
http://www.yomiuri.co.jp/science/20140705-OYT1T50055.html
2014年07月05日 23時01分

まいど1号の開発が進んでいた頃のJAXA東大阪事務所のクリーンルーム。小型衛星の開発拠点としての発展が期待されていた(2004年12月、左端がまいど1号の模型)

 大阪府東大阪市の町工場が中心となって作った小型衛星「まいど1号」の開発拠点だった宇宙航空研究開発機構(JAXAジャクサ)の東大阪事務所が今年度中に閉鎖されることになった。

 小型衛星用の本格的な実験装置を備え、関西の宇宙産業発展の起爆剤にと、期待されたが、同様の設備を導入する大学が増えたことなどから利用が減り、約10年で役割を終えることになる。

 同事務所は2003年、まいど1号の開発構想が浮上した同市内に、JAXA(当時は宇宙開発事業団)が小型衛星開発の拠点として開設した。

 翌年以降、ほこりを遮断した精密機器用のクリーンルームを整備し、真空の宇宙環境を模擬する装置や、打ち上げ時の揺れを再現する振動試験装置も導入。09年1月に打ち上げに成功したまいど1号以外にも、大阪府立大や香川大、鹿児島大などが開発した計18基の小型衛星の試験や検査などに使われてきた。

 ところが、当初60%で推移していた施設稼働率が、ここ数年は25%程度に落ち込んでいた。

 宇宙産業の参入に挑む町工場が増え、利用が広がるとの期待もあったが、JAXAなどによると、「宇宙はすぐに商売につながらない」といった声が上がったほか、同様の試験装置を自前で持つ大学が増えたことから、利用が伸び悩んだという。

 年間の装置維持費が約1000万円かかることが負担にもなり、実験装置を今年度中に宇宙産業の人材育成に取り組む筑波大に無償提供し、それをもって東大阪事務所を閉鎖するという。昨年8月には、宇宙関連事業についての相談窓口機能を同事務所から、利便性の高いJR大阪駅北側の複合施設「グランフロント大阪」(大阪市北区)に移転した。同事務所についてJAXA広報部は「宇宙開発に携わる人材育成などの面で貢献したが、大学独自の開発環境も整い、使命を終えた」としている。(萩原隆史)

 ◆まいど1号 東大阪宇宙開発協同組合(現・宇宙開発協同組合SOHLA)が開発した約50センチ角の小型衛星。2009年1月、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、雷観測や地球の撮影などの任務に成功。打ち上げから9か月後に運用を終えた。

2014年07月05日 23時01分

591とはずがたり:2014/07/06(日) 13:41:52
筑波大人工衛星  大気圏再突入で消滅か
http://www.yomiuri.co.jp/local/ibaraki/news/20140704-OYTNT50459.html
2014年07月05日

(上)大気圏に再突入し、燃え尽きたとみられる小型人工衛星「結」(2013年12月25日撮影)(下)結プロジェクトの歩みや2号機開発計画を説明する犬塚さん(4日、筑波大で)


 筑波大学が初めて宇宙へ送った小型人工衛星「結ゆい」が、6月29日に大気圏に再突入して燃え尽きたとみられることが4日わかった。同大では宇宙から信号を発して世界中の人たちとの交流を目指したが、何らかの不具合で地上との通信はかなわなかった。開発メンバーはこれまでの経験を糧に2号機開発に乗り出した。

 米国による宇宙空間監視情報から、「結」が地球の周りを回っていることは確認されていた。結プロジェクトを率いる同大システム情報系の亀田敏弘准教授(46)によると、打ち上げ直後に400キロ程度だった高度は、6月下旬に入ると150キロ程度まで低下。大気圏再突入は6月29日午後6時40分頃という。

 「結」は1辺約10センチの立方体で重さ約1・5キロ・グラム。2月28日未明、種子島宇宙センター(鹿児島県)からH2Aロケット23号機で打ち上げられた。宇宙からバッテリー電圧などのデータを発信、世界中の受信報告をインターネットで集めることなどを目指していた。

 約4か月間、メンバーは深夜や未明であっても、当番を決めて信号受信を試みた。2年の渡辺展正さん(20)は、「努力したことは失敗ではなく成果」と話し、亀田准教授も「構想力や調整力などで学生は非常に成長した」と強調した。

 メンバーは4日に学内向けの説明会を開き、代表の4年犬塚健斗さん(22)らが、これまでの経緯や2号機開発計画を説明。「1号機の反省を生かしてグレードアップし、新しく作っていく」と話し、宇宙への挑戦を続ける決意を新たにした。

2014年07月05日

592とはずがたり:2014/07/07(月) 16:31:23
AFPBB News AFPBB News 2014年07月04日14時42分
太陽系外で「発見」の地球型惑星2個、実は存在せず
http://news.livedoor.com/article/detail/9009072/

議論を呼んでいる2個の惑星は、太陽系から約22光年の距離にある低温の赤色矮星「グリーゼ581(Gliese 581)」の周りを公転しているとみられていた「グリーゼd(Gliese d)」と「グリーゼg(Gliese g)」で、これらはかつて、中心星から近すぎず遠すぎず、液体の水と生命が存在できる可能性がある「ゴルディロックス・ゾーン(生命居住可能領域)」内に存在するとされていた。

 このような地球型惑星はこれまでに数多く発見されており、宇宙には数百億個存在する可能性があるともされている。

 これら2惑星は、遠すぎて裸眼や望遠鏡では観測できず、発見には「ドップラー視線速度法」と呼ばれる手法が用いられた。この手法では、望遠鏡で恒星の光を捉えて、その波長を解析する。周りを公転している惑星の重力で恒星が引っ張られることによる「ゆらぎ」を検出することで、惑星の質量を明らかにできる。

 だが、米ペンシルベニア州立大学(Pennsylvania State University)の天文学者チームによると、グリーゼgとdの正体は惑星ではなく、恒星自体が発した混合信号だという。

「これまで惑星の信号と考えられていたものは、実際には恒星の活動に起因するものだった」

 これまでに発見されている地球型惑星のうちの何個が、単なる混合信号にすぎない可能性があるかを判別するには、さらに研究を重ねる必要があるとマハデバン氏は指摘する。

593とはずがたり:2014/07/29(火) 10:32:03
現代文明社会はこんなにも脆弱なのか??
>NASAは7月23日、2012年に過去150年間で最も強力な太陽風が地球のそばを通り抜け、直撃していたら現代文明を18世紀に引き戻すほどの破壊力だったと発表した。

2年前太陽風が地球とニアミス、直撃していたら200兆円の被害 - NASA
http://news.goo.ne.jp/article/mycom/life/mycom_1014455.html
マイナビニュース2014年7月28日(月)14:56

NASAは7月23日、2012年に過去150年間で最も強力な太陽風が地球のそばを通り抜け、直撃していたら現代文明を18世紀に引き戻すほどの破壊力だったと発表した。

NASAの研究員で米コロラド大学・大気宇宙物理学研究所のダニエル・ベイカー教授は、この太陽風が「1週間早く発生していたら、砲撃を受けていただろう」と述べている。

太陽風とは、太陽から吹き出す電気を帯びた粒子であるプラズマのことで、太陽の表面の外側にある「コロナ」から発生する。太陽で大規模な太陽フレアが発生して吹き出した太陽風に含まれる電磁波や粒子などが地球に被害をもたらす現象を「太陽嵐」という。

実際に、1859年に発生した太陽嵐「キャリントン・イベント」によって、世界中で巨大なオーロラが目撃されたり、欧米の電報システムが使用不可能になったりといった事象が発生した。

2年前の太陽風は地球ではなく、NASAの太陽調査プロジェクトで利用されている衛星「STEREO A」を直撃した。STEREO Aはこうした事象を測定するための装置を備えている。

研究者たちが、STEREO Aから収集したデータを分析した結果、NASAは2年前に発生した太陽風はキャリントン・イベントに匹敵する規模だったとしている。

全米科学アカデミーは、この規模の太陽嵐が直撃したら、現代社会は200兆円以上の経済的損失を被る可能性があると試算している。

なお、物理学者のピート・ライリー氏は今年2月に発表した論文で、過去50年間にさかのぼって太陽風の記録を分析した結果、今後10年間で、キャリントン・イベントと同等の規模の太陽嵐が発生する確率は12%と述べている。

594とはずがたり:2014/08/18(月) 11:25:23
2014.8.16 10:49
日米「宇宙ごみ」監視強化、人工衛星との衝突回避
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/140816/lif14081610490012-n1.html

《日米宇宙ごみ監視強化、人工衛星との衝突回避 ガイドライン改定》

 政府は15日、年末までに改定する「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」に宇宙状況監視(SSA)に関する日米両国の協力を盛り込む方針を固めた。複数の政府関係者が明らかにした。宇宙ごみ(スペースデブリ)の観測情報を米国側に提供することで、人工衛星が宇宙ごみとの衝突を回避し、安全を確保できるよう態勢を強化する。防衛省は、平成21年策定の「宇宙開発利用に関する基本方針」を9月にも改定し、宇宙状況監視の態勢強化を打ち出す考えだ。

 現行のガイドラインは9年に改定されたが、今回の改定作業では、当時は焦点とならなかったサイバーや宇宙といった新分野の協力強化が課題の一つとなっている。政府は、ガイドラインの中間報告に宇宙状況監視の協力を明記することも検討している。

 宇宙ごみをめぐっては、中国が2007年1月、老朽化した自国の衛星を地上からのミサイルで破壊する実験を行い、約3千個を飛散させた。09年2月の米国とロシアの人工衛星の衝突事故でも多数発生している。人工衛星と宇宙ごみが衝突して大きな事故になれば、衛星を利用する通信や放送が遮断されるおそれがあり、対策が急務とされている。

 米国防総省の戦略軍統合宇宙運用センター(JSpOC)は、宇宙ごみが人工衛星に衝突する危険性がある場合、日本をはじめとした他国政府や商業衛星の運用者に無償で警報を提供している。ただ、米国は東アジアにおける観測能力が十分ではなく、同盟国に監視網への協力を働きかけている。

 内閣府の昨年8月の資料によると、日本の人工衛星は政府と民間で計40基あり、世界で4番目。日本政府は「米国から一方的に情報をもらいっぱなしとはいかない」(政府関係者)として協力に応じる方針を決めた。

 今年5月には日米両政府の担当がワシントンで開かれた宇宙包括対話で連携強化に合意した。

 国内の宇宙ごみの観測施設は、レーダーと大型光学望遠鏡が岡山県内に2カ所あり、一般財団法人日本宇宙フォーラムが運営している。独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)もその情報を活用しており、米国への情報提供を試験的に始めている。政府は将来的な自衛隊での活用も視野に、レーダー施設を最新型に更新することも検討するなど、監視能力の強化を目指す。

■宇宙ごみ
 地球の周回軌道上に存在する不要な人工物体。役割を終えた人工衛星やロケットの上段部分、衛星運用時に放出された部品や破片などがある。10センチ以上のごみは2万個以上存在し、それより小さなごみは約60万個とも推定される。大半は地表から2000キロ以下の高度を秒速7〜8キロの高速で周回しており、人工衛星に衝突すると大きな被害を及ぼすおそれがある。

595とはずがたり:2014/08/29(金) 20:12:56
<広島土砂災害>「真砂土以外の地質でも発生」研究者指摘
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20140823k0000m040083000c.html
毎日新聞2014年8月22日(金)20:19

 広島市北部で相次いで発生した土石流などの土砂災害。今回の土砂災害について、軟らかい地質の真砂土(まさど)だけでなく硬い地質でも起きたと指摘している広島大大学院総合科学研究科の海堀(かいぼり)正博教授(砂防学)が22日、広島市安佐南区八木の土石流現場の写真を毎日新聞に提供した。土石流跡に硬いはずの30〜50センチの堆積(たいせき)岩や流紋岩のかけらがみられ、風化して真砂土になる前の花こう岩の巨岩はないことが分かるという。

 海堀教授は「過去に何度も土石流が起きていたことも分かった。今後の雨でこれらの土石が下流に流れる危険性も考えた対策が必要だ」と話した。【小山由宇】

596とはずがたり:2014/09/04(木) 19:57:29
西日本の大雨「30年に一度」…気象庁有識者ら
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20140903-567-OYT1T50190.html
読売新聞2014年9月4日(木)08:14

 気象庁は3日、有識者らによる「異常気象分析検討会」の臨時会を開き、8月の天候不順について分析を行った。

 同検討会は、広島の土砂災害をもたらした西日本の大雨について、「30年に1度の現象だった」としている。

 同検討会によると、7月末〜8月上旬は、日本付近の上空を流れる偏西風が平年より北寄りを流れたため、台風12号が東に移動しにくくなり、暖かく湿った空気が日本列島に流れ込んだ。また、同月中旬以降は、一転して偏西風が南下して大きく蛇行。本州付近に前線が停滞しやすくなり、日本への暖かく湿った空気の流れ込みがさらに強くなったという。

 これらが原因で、西日本の太平洋側では、8月の降水量が平年比301%となり、1946年の統計開始以来最多を記録。一方、日照時間は過去最少となった。

平成26年8月豪雨と命名 台風12、11号や前線の影響
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140822/dst14082218360020-n1.htm
2014.8.22 18:36

 気象庁は22日、今月に入ってから台風12号と11号や前線の影響で西日本各地に大規模な被害が出た記録的大雨を「平成26年8月豪雨」と命名したと発表した。対象は7月30日以降に各地で発生した大雨で、期間が3週間以上になったのは異例。

 今回の豪雨では、21日までの通算雨量が高知県香美市の約2300ミリを最高に、同県内の3地点で2千ミリを超えた。

 大規模な土砂災害が起きた広島市安佐北区で観測した101・0ミリの1時間雨量は対象期間中の全国最多。ほかにも川が氾濫した京都府福知山市など全国の各地で記録的な雨量となった。

 気象庁は顕著な災害を起こした自然現象に関し、大規模災害の経験や教訓を将来に共通認識として伝える観点から統一的な名称を定めており、命名は2012年7月の九州北部豪雨以来。

597とはずがたり:2014/09/05(金) 13:53:37
小惑星が接近、「非常に近い」距離を通過へ NASA
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140905-35053357-cnn-int
CNN.co.jp 9月5日(金)10時5分配信

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は、新たに見つかった小惑星が米国時間の7日、地球から「非常に近い」距離を通過すると発表した。

小惑星「2014RC」の直径は推定18メートル。米アリゾナ州にある観測所が8月31日に発見した。日本時間の8日午前3時18分ごろ、ニュージーランドの上空を通過する見通し。

NASAによると、この小惑星が地球に衝突したり、地球軌道を周回する人工衛星に衝突したりする恐れはない。肉眼では見えないものの、望遠鏡を使えばアマチュア天文家でも観測できそうだという。

地球を脅かす恐れのある小惑星は大量にあるとNASAは推定する。しかし近い将来、地球に衝突する可能性のあるものは現時点で見つかっていないという。

ただ、発見されないまま地球に接近する小惑星もある。2013年2月に大気圏に突入した小惑星は、ロシア上空で爆発して1500人あまりが負傷した。この爆発は核爆弾30発分もの威力があったが、事前の観測では見つかっていなかった。

一方、NASAが発見して観測を続けていた別の小惑星は、同じ日に無事、地球付近を通過した。

NASAは地球に被害をもたらす恐れのある小惑星の追跡を加速させ、地球からそらす方法について研究を進めている。

598名無しさん:2014/09/08(月) 21:12:09
【宇宙】火星で「水」が見つかる…岩から水が流れ出す様子を撮影(画像あり)

火星で「水」が見つかりました。無人探査車キュリオシティが撮影しました。
http://amenama.on.arena.ne.jp/wordpress/wp-content/uploads/2014/09/mars_water.jpg
http://amenama.on.arena.ne.jp/wordpress/wp-content/uploads/2014/09/raw_image.jpg
http://amenama.on.arena.ne.jp/?p=1839

岩の割れ目から水が染み出し、砂地に流れ出しているようです。

画像は火星暦712日目(地球暦2014年8月7日)に撮影されたもの。生データはNASA公式サイトから確認できます。
http://mars.jpl.nasa.gov/msl/multimedia/raw/?rawid=0712MR0030300290402561E01_DXXX&s=712

この画像について、現時点では、NASAのコメントは出ていないようです。

火星では今年の5月に鳥のタマゴのような物体も見つかっています。
http://amenama.on.arena.ne.jp/wordpress/wp-content/uploads/2014/05/egg_on_mars.jpg
http://amenama.on.arena.ne.jp/?p=1105

599とはずがたり:2014/09/27(土) 19:26:55

御嶽山が7年ぶり噴火 気象庁「収束の判断難しい」
http://www.asahi.com/articles/ASG9W4CDNG9WUTIL00B.html
2014年9月27日17時15分

 気象庁は27日、長野と岐阜県境にある御嶽山(標高3067メートル)が噴火した、と発表した。御嶽山の噴火は2007年3月以来。気象庁は、噴火警戒レベルを入山規制のレベル3とした。午後3時50分現在、噴火は続いているものとみられ、岐阜、長野、山梨の3県で降灰に注意するよう呼びかけている。

トピックス:御嶽山噴火
(withnews)御嶽山が噴火、ツイッター画像まとめ
 気象庁によると、噴火は27日午前11時53分。国土交通省中部地方整備局が御嶽山の南側に設置しているカメラでは、噴煙が南側斜面を3キロ以上流れ降りている様子が観測された。山頂の火口付近から周囲4キロ程度の範囲で、噴火に伴う大きな噴石への警戒を呼びかけている。

 気象庁によると、噴火の約10分前に、火山活動が活発になる際にみられる「火山性微動」を観測した。また、御嶽山では9月に入って火山性地震が急増。10日に52回、11日には85回の火山性地震を観測していた。

 今後、大規模な噴火につながる可能性について、気象庁の北川貞之・火山課長は記者会見で「地殻変動もみられていないので、それほど大規模な噴火に至るとは考えていないが、今回と同程度には至る可能性があると考えている。活動がいつごろ収束するかを判断するのは、なかなか難しい」と話した。

 御岳山では1979年10月、剣が峰の南西側の斜面で、マグマが地下水を熱することで起こる水蒸気爆発が発生、登山者1人が軽いけがをした。

600とはずがたり:2014/09/27(土) 19:28:53
熱風の痕跡を確認 噴火の口永良部島
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140805/dst14080522590014-n1.htm
2014.8.5 22:59 [火災・放火・爆発]

 鹿児島地方気象台は5日、3日に噴火した口永良部島新岳(鹿児島県屋久島町)の現状をヘリコプターで調査した。火山ガスや火山灰がまじった高温の熱風「火砕サージ」の痕跡を確認した。

 気象台によると、火口の西から南西側にかけての8合目付近に、熱風で樹木が焼けたような跡があった。火口の様子は厚い雲に覆われて把握できなかったため、天候の回復を待って再調査する。

鹿児島・口永良部島で噴火 昭和55年9月以来 入山規制に
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140803/dst14080317410008-n1.htm
2014.8.3 17:41
 鹿児島地方気象台は3日、口永良部島(鹿児島県屋久島町)の新岳で午後0時24分に噴火があり、噴火警戒レベルを1(平常)から3(入山規制)に引き上げたと発表した。県警によると、けが人や家屋などへの被害はないという。

 同気象台によると、新岳の噴火は昭和55年9月以来。噴煙は火口から少なくとも800メートルは上がったという。

 同町は、噴火活動が今後も活発となる可能性があり、噴石などの影響も懸念されるとして島の全住民77世帯、135人に避難準備情報を出した。

601とはずがたり:2014/09/27(土) 19:29:45

阿蘇山で小規模噴火 警戒レベル引き上げ
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140830/dst14083011340004-n1.htm
2014.8.30 11:34 [天気・気象]

 気象庁は30日、熊本県・阿蘇山の噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げた。中岳第1火口で2月19日以来の小規模な噴火が確認されたため。

 福岡管区気象台は、火口から約1キロの範囲で今後、大きな噴石を飛ばす噴火が発生する可能性があると注意を呼び掛けている。阿蘇市は30日、火口周辺を立ち入り禁止にした。

 阿蘇山の警戒レベルは昨年12月27日に1から2に引き上げられたが、火山活動が弱くなり、3月12日に1に引き下げられていた。

2014年07月22日
阿蘇山の湯だまり干上がる 21年ぶり、噴火兆候なし
http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2014/07/22/30aso/
 熊本県・阿蘇山の中岳の湯だまりが干上がり、火口の底が見える状態になっていることが22日、分かった。福岡管区気象台によると、湯だまりが干上がるのは、1993年以来21年ぶり。湯だまりは昨年3月から減少傾向が続き、今月17日の現地調査で完全に干上がったことが確認された。梅雨期の降雨量が少なかったことや、火山活動が活発化したことで湯だまりが高温になり蒸発が進んだことが要因という。阿蘇山では火山活動の指標となる「孤立型微動」が増加しており、19〜21日は、1日千回以上観測された。同気象台は「火山活動は活発化傾向にあるが、噴火の兆候はみられない」として、噴火警戒レベルは「平常」の1のままにしている。

602とはずがたり:2014/09/27(土) 19:36:26
>>599

御嶽山が噴火 噴石の飛来、警戒呼び掛け
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140927/dst14092712560005-n1.htm
2014.9.27 12:55

 気象庁によると、27日午前11時53分ごろ、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山が噴火した。気象庁によると、中部地方整備局が設置しているカメラでは南側斜面を噴煙が流れ下り、3キロを超えるのを観測した。

 気象庁は居住地域の近くまで影響を及ぼす噴火が発生すると予想している。山頂火口から4キロ程度の範囲で噴火に伴う大きな噴石の飛散などに警戒するよう注意を呼び掛けている。

 気象庁は警戒レベルを平常の1から入山を規制する3に引き上げた。

「息苦しいほど火山灰が…」と登山客 慌ただしく下山 約100人が小屋泊キャンセル
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140927/dst14092716520010-n1.htm
2014.9.27 16:52 [事故・災害]

 「息苦しいほど火山灰が降った」。景色を楽しむ人らでにぎわう御嶽山で起きた突然の噴火に、山小屋の関係者は驚きの声を上げ、登山客は慌ただしく下山した。

 9合目にある「五の池小屋」の女性スタッフによると、27日正午前に「ゴロゴロ」「ブクブク」という聞いたことがない音がして、灰が降り始めた。小屋の周りには灰が降り積もって、息苦しいほどだという。

 週末とあって、30〜40人の登山客が滞在していたが、警察から緊急に下山するように指導を受け、午後2時ごろには、ほとんどの客が小屋を出発。27日は約100人の予約があったが、すべてキャンセルになった。

 8合目にある山小屋の女性は「噴火の音は聞こえなかったが、火山灰はかなり降った」と話した。小屋には一時100人ぐらいの登山客が避難してきたが、午後2時には慌ただしく下山を始め、ほとんどいなくなったという。7合目までロープウエーで上ることができる。

山小屋の経営者「どん、どんという音がした」「暗くなって灰が…」
2014.9.27 15:59 [事故・災害]
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140927/dst14092715590007-n1.htm

 27日に噴火した御嶽山について、7合目にある山小屋「行場山荘」を経営する田ノ上徳延さん(67)は「どん、どんという音が4、5回した。すぐに暗くなって、灰が降ってきた」と噴火のときの様子を語った。降灰は1時間ぐらい続き、2、3センチ程度積もったという。

 標高1100メートル付近にある温泉宿の女性経営者は「噴火の音は聞こえなかったが、外に出たら薄い霧がかかっていると思ったら、灰が降っていた。道路も白くなっていた」と話した。

 御嶽山南側の長野県王滝村では、噴火後に対策本部を立ち上げ、被害状況などを確認している。村ではマイクロバス複数台を7合目にある登山口の田の原に向かわせ、登山者を下山させるという。

 噴火後に村役場に駆け付けた男性職員は「役場の方ではまだ降灰は確認していない。けが人はいるという情報はあるが、数などはまだ分からない」と話した。今後の対応については「まだ発表できる状態ではない」と動揺した様子だった。

603とはずがたり:2014/09/27(土) 19:42:46

<御嶽山噴火>7人が意識不明 4人重軽傷
毎日新聞 9月27日(土)17時31分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140927-00000050-mai-soci

 長野県と岐阜県にまたがる御嶽(おんたけ)山(3067メートル)の27日の噴火で、長野県は同日午後4時現在、7人が意識不明の重体と発表した。このほか、4人が重軽傷という。【巽賢司、福富智】

 ◇入山規制に引き上げ

 気象庁は27日、御嶽山の噴火に伴い、噴火警戒レベルを1(平常)から3(入山規制)に引き上げた。同日午後に発表した御嶽山に関する噴火警報の概要は次の通り。

1.火山活動の状況及び予報警報事項
・本日(27日)午前11時53分ごろ、御嶽山で噴火が発生しました。
・山頂火口の状況は視界不良のため不明ですが、中部地方整備局が設置している滝越カメラにより南側斜面を噴煙が流れ下り、3キロメートルを超えるのを観測しました。
・今後も居住地域の近くまで影響を及ぼす噴火が発生すると予想されますので、山頂火口から4キロメートル程度の範囲では、噴火に伴う大きな噴石の飛散等に警戒してください。

2.対象市町村
長野県:王滝村、木曽町
岐阜県:高山市、下呂市

3.防災上の警戒事項
 火口から4キロメートル程度の範囲では大きな噴石の飛散等に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。

(参考)噴火警戒レベルの説明
レベル5(避難):危険な居住地域からの避難等が必要
レベル4(避難準備):警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時要援護者の避難等が必要
レベル3(入山規制):登山禁止や入山規制等危険な地域への立ち入り規制等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等
レベル2(火口周辺規制):火口周辺への立ち入り規制等
レベル1(平常):状況に応じて火口内への立ち入り規制等

604とはずがたり:2014/09/29(月) 08:02:10
火山噴火予知連絡会の敗北宣言か。

【御嶽山噴火】
「わわわれの予知レベルはそんなもの」「近づくな…でいいのか」 予知連会長が難しさ語る
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140929/dst14092900140002-n1.htm
2014.9.29 00:14

御嶽山噴火について、火山噴火予知連絡会拡大幹事会の見解が気象庁での会見で発表された。左から火山噴火予知連絡会副会長の石原和弘、同会会長の藤井敏嗣、気象庁地震火山部火山課長の北川貞之=28日午後、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)

 「われわれの予知のレベルはまだそんなもの」「活火山には近づくな、でいいのか」。専門家らによる火山噴火予知連絡会が28日開いた藤井敏嗣(としつぐ)会長(東大名誉教授)らの記者会見は、噴火予知の難しさを改めて浮き彫りにした。詳報は次の通り。

 −−11日には火山性地震が多発していたが、予知はできなかったのか

 藤井氏「もともと今回起こった水蒸気爆発を予知するのは非常に難しい。突発的に起こることが多く、11日の地震が前兆なのかという保証もない。それをもって予知に失敗したというかもしれないが、ある意味では仕方のない状態。われわれの火山噴火予知に関するレベルというのはまだそんなもの。ただ、もう少し情報の伝達に関しては、直接、登山客に対する働きかけがあってもよかったかもしれない」

 −−噴火警戒レベルの上げ方、登山者への注意喚起のあり方については

 藤井氏「少しでも危険があるんだったら近づかないというのも手だ。そうすると活火山には近づくなということになるが、本当にそれでいいのか。完全に安全だということは自然現象に関してはあり得ない。もし完全な安全を求めるのであれば、危険なところには一切近づかないという解があってもいいが、それは住民、国民が納得するかどうか」

 「こういう異常があって、次にどういうことが考えられるか、もう少し丁寧な情報発信があってもいい。噴火警戒レベルがあるから100%予知ができる、噴火の前にレベルを上げることができるというようなことは考えないでほしい。今回、今まで御嶽山で経験したことのない現象を経験したわけですから、警戒レベルそのもの、レベルの上げ方を改善していく余地はある」

 −−今回の噴火で他の活火山への影響はないのか

 藤井氏「それはないと思う。マグマは火山ごとに独立しているので、それをもって隣で起こることはない。そういう例はわれわれは認識していない。たまたま隣同士で噴火があっても、それは因果関係はない」

 −−死傷者が多数出た

 藤井氏「確かに(死傷)数は非常に多い。活火山に登る以上は事故に遭う可能性はある。活火山に登ることはリスクがあるんだということは考えてほしい。人がたくさん集まっていることでは、たとえ小さな噴火でも大きな災害になるということが活火山の宿命みたいなもの。近づくときはそういうリスクがあることを登山客に考えてもらい、最低でもヘルメットは持って山に登るということを考えるのが活火山の場合、当然だと思う。噴火規模の大きさで災害の大きさが決まるわけではない」

 −−御嶽山の観測体制の増強は必要か

 藤井氏「それは当然。御嶽山の観測体制は必ずしも十分だとは思えない。例えば傾斜計を設置しているところは1点しかないとか、地震計も必ずしも適切な位置に設置されているとは限らない。もっと観測体制を充実させる余地はあると思う。今後のことを考えれば当然、観測体制の充実は図られるべきだと思う」

605とはずがたり:2014/09/29(月) 08:04:30

登山届“形骸化”し情報錯綜 難しい安否確認 「面倒だから提出しない人多い」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140928/dst14092821250040-n1.htm
2014.9.28 21:25

 噴火から一夜が明け、御嶽山では自衛隊や警察、消防による負傷者らの救助活動が本格化した。ただ、登山者の安否をめぐる情報は錯綜(さくそう)した。登山者の安否確認が難しいのは、「登山届」を提出していない登山者が多く、警察などが登山者の正確な人数や個人名を把握するのが難しいためだ。また、御嶽山が長野、岐阜県境にあり、自治体が複数にまたがり情報の集約をしにくかったことも影響したとみられる。

 長野県木曽広域消防本部は27日午後10時ごろ、御嶽山の噴火で「女性1人が死亡」と報道関係者に説明した。しかし、その後「根拠がない情報だった」として取り消した。負傷者の数をめぐっても、県や消防などで情報が食い違う場面もみられた。

 「不特定多数が訪れる登山では、登山者の安否確認を百パーセント実行するのは残念ながら不可能だ」。長野県王滝村の担当者は、こう指摘する。

 事故などの場合に登山者の捜索の重要な手がかりとなるのが登山届だ。登山者が氏名や住所、緊急連絡先、装備などを記載して登山口のポストに投函(とうかん)する。ただ、きちんと提出する人はそれほど多くはない。

 御嶽山には長野、岐阜両県の計4ルートにそれぞれ設置されているが、登山条例で義務づけられている富山、群馬両県と違い、提出は任意だ。長野県では提出率を上げるため事前にスマートフォンでの提出も始めたが、同県木曽町観光協会の担当者は「面倒だから提出しない人も多い。半数程度しか提出していないのではないか」と話す。頂上まで登らないことから登山ではないと勝手に判断し、登山届を出さないケースも少なくないという。
 登山届に代わり、自治体が安否確認の根拠にしているのが、山小屋の従業員や下山者への聞き取り。登山者と連絡が取れなくなった家族からの情報も重要視しているが、断片的な情報を集約するのは難しい。

 御嶽山が長野、岐阜両県の4市町村にまたがっていることも、安否情報が混乱る原因となったとみられる。このため、長野県は28日、ばらつきがある安否情報をすり合わせる目的で県と木曽町、王滝村間の情報集約を始めた。しかし、両県間での情報のすり合わせはまだ始まっておらず、長野県側のルートから入山し、岐阜県側ルートで下山した登山者の安否確認などには不安が残る。

606とはずがたり:2014/09/29(月) 08:04:41

降灰、硫黄臭…救助阻む障壁 好天でも午後1時半で終了
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140928/dst14092822030042-n1.htm
2014.9.28 22:03

 御嶽山で28日早朝から再開した救助活動は、上空と地上の両面から、計5カ所の山小屋付近で計21人の生存者を救い出したものの、降灰や硫黄臭などの障壁が立ちはだかり、難航。好天にもかかわらず、昼過ぎで撤収を余儀なくされた。

 長野県王滝村役場によると、地上からは午前6時40分ごろから開始。自衛隊、警察、消防合わせ、王滝口から187人、黒沢口から180人の計367人態勢で、負傷者や下山できなかった人たちの救助を目指した。火山性ガスを検知する装置を使いながら登るため、普通の登山スピードより少し遅いペースだった。

 午前11時ごろには両登山口で8合目まで到達し、ヘリで20人、地上から担架で1人の救出に成功した。

 だが山頂付近では、呼びかけにも反応せず、横たわったままの登山者10人以上を目の前にして、撤収せざるを得なかった。

 「灰に埋もれるなど環境が険しく、近寄ることもできなかったと聞いている」。陸自第12旅団(群馬県榛東(しんとう)村)第13普通化連隊の田中浩二3佐は苦渋の表情で語った。撤収を決断した最大の理由は昼過ぎから強くなった硫黄臭だ。

 陸自は今回、防弾チョッキや強度を増したヘルメットなど普段以上の重量を負って活動した。硫黄臭への対策として、防塵マスクやゴーグルも装着したが、酸素ボンベは1本20分ほどしかもたないため、装備できなかったという。上空からの救助も、ヘリがホバリング(空中停止)すると、風で火山灰が舞い上がりエンジン機器に不具合が生じる危険性があることから、断念せざるを得なかった。

 田中3佐は「現場はぬかるんでおり、泥の中にはまだまだ多くの人が残されている可能性がある。できるだけ早急に収容したい」と話した。

607とはずがたり:2014/09/30(火) 11:50:13

<御嶽山噴火>蔵王山、秋田駒ケ岳、吾妻山、八甲田山の4火山が活発化 仙台気象台「今後に注意」 /宮城
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20140930ddlk04040025000c.html
毎日新聞2014年9月30日(火)11:06

 多くの犠牲者を出した長野・岐阜県境の御嶽山噴火を受け、仙台管区気象台は東北地方の18活火山うち蔵王山、秋田駒ケ岳、吾妻山、八甲田山の4火山の活動が昨年ごろから活発化しているとして、「直ちに噴火する兆候は認められないが、今後の推移に注意が必要」と呼びかけている。【金森崇之】

 同気象台によると、東北の活火山のうち、国が24時間の常時監視が必要な対象に選定しているのは10火山。現在はいずれの山も「平常」な状態で、登山や周辺での日常生活に支障はないという。

 ただ、宮城・山形両県にまたがる蔵王山は、昨年から地震活動が活発になり、同気象台はカメラの台数を増やすなどして監視体制を強化している。今年8月7日には計44回の火山性地震が発生し、観測史上1日当たりの最多を記録。同月は計106回と1月当たりの最多で、マグマなどの流体の移動が原因とされる火山性微動も3回観測した。今月も28日までに火山性微動が1回、地震が5回発生している。一方で噴気などの表面現象は確認できておらず、噴火警報を発令する状況にはないという。

 秋田・岩手県境の秋田駒ケ岳と、福島・山形県境の吾妻山は、火山性地震は少ないものの噴気活動が続いており、注意が必要だとしている。

 青森県の八甲田山は、常時監視が必要な火山に選定されていないが、東日本大震災以降に地震が増加。地殻変動も見られたとして同気象台が監視を強化しているが、地震の回数は減ってきており、「現在は落ち着いた状況」だという。

 一方、東北の自治体の噴火対策には遅れが目立つ。自治体や気象台、火山専門家らが住民などの避難計画を共同で作成するための「火山防災協議会」を設置しているのは、八甲田山▽岩手山▽秋田駒ケ岳▽秋田焼山のみで、周辺自治体全ての避難計画が完成しているところはない。

 常時監視が必要な10火山のうちこの他の7火山では、吾妻山▽安達太良山▽磐梯山▽岩木山▽蔵王山で今年から来年度にかけて協議会を設置する方針だが、栗駒山と鳥海山は設置の時期も決まっていない。

 同気象台は「御嶽山のような水蒸気噴火は前兆現象がないことが多い。(東北の火山も)噴火する可能性がないとは言えない。(登山者らは)噴火のリスクがあることは頭の片隅に置いてほしい」とする。

608とはずがたり:2014/10/05(日) 16:24:58
南極海氷面積、3年連続最大=北極は6番目に小さく−JAXAなど
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201409/2014092500045&rel=y&g=soc

衛星「しずく」で9月20日に観測した南極大陸を取り巻く海氷(白い部分)。3年連続で観測史上最大を更新した(JAXA提供)
 南極大陸を取り巻く海氷の面積が、3年連続で衛星による観測史上最大を更新したと、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が25日までに発表した。一方、北極海を覆う海氷の面積は観測史上6番目に小さくなったと、米航空宇宙局(NASA)などが発表した。
 9月半ばは南極では冬、北極では夏の終わりに当たり、海氷面積が1年でそれぞれ最大、最小となる。両極の氷は地球全体の気候に大きな影響を与えており、長期的な温暖化傾向との関係の解明が期待される。(2014/09/25-05:02)

609とはずがたり:2014/10/08(水) 22:34:03
土砂流出、想定の4倍超=深層部から押し出され―広島災害で学会
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-141008X833.html
時事通信2014年10月8日(水)19:27
 74人が死亡した広島市北部の土砂災害について、土木学会と地盤工学会の調査団は8日、土石流で一般的な山の表層崩壊で発生する量を大きく上回る土砂が流出したとする調査結果を公表した。大量の雨で地下水の圧力が高まり、深い部分の土が吹き上げられた可能性が考えられるという。

 被害が大きかった安佐南区八木3丁目付近の渓流では、広島県の予測量の4.6倍の土砂が流れ出ていたほか、大半の地点で想定を上回った。

 記者会見した土田孝団長(広島大教授)は「不安定でない岩が相当流れており、表層崩壊では説明できない。今後さらに詳細に調査し、より正確な被害予測に役立てたい」と話した。

610とはずがたり:2014/10/08(水) 22:34:45

御嶽山噴火 救助隊襲う高山病や低体温症「想像以上に厳しい環境」
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20141008576.html
産経新聞2014年10月8日(水)18:33

 御嶽山の噴火で8日も続けられた行方不明者の救出・捜索活動。台風18号の雨で泥状になった火山灰が少し固まったが、標高3千メートルの山頂付近での捜索では困難を極めている。空気が薄く高山病のような症状を訴え、離脱を余儀なくされる隊員も出ているという。寒さも厳しく冠雪をにらみながらの苦しい活動が続いている。

 「目の前の20〜30メートルがこんなに遠いとは思わなかった」。陸上自衛隊第30普通科連隊第2中隊長の寺田秀文3佐(40)は、山頂付近の活動をこう語る。

 隊員は10〜20キロほどの装備を背負い、火山ガスが検出されると防毒マスクを装着。高所で空気が薄く、少しの活動でも「息が上がってしまう」(寺田3佐)。

 隊員はゆっくりと動くように心がけているが、ふとした瞬間に急ぐと、頭痛などの高山病の症状が出ることもあるという。7日の捜索では、寺田3佐の隊41人のうち4人が症状を訴え下山を余儀なくされた。

 寒さも厳しく、山荘の軒先には氷柱が下がっているという。連日の雨で水を含んで泥状になった火山灰に首までつかり、低体温症の症状が出て診察を受ける隊員もいた。

 斜面で足を踏み出すと火山灰の表面が動き、大崩落につながる滑落の恐れがある地点もあった。8日は泥状の火山灰は多少固まったが、隊員にはロープを持たせ、万一、再びひどくなった場合は、1人での作業を禁じ、5〜6人をつないで一緒に作業させる方針が示されていた。

 寺田3佐は昨年10月の伊豆大島の土石流災害でも救出活動に携わったが、「やはり標高の違いがある。高所の活動がこれほどまでに厳しいとは想像できなかった。ただ、残る不明者の救出のため、一歩ずつ前進させたい」と話していた。

611とはずがたり:2014/11/08(土) 14:17:09
??よおわからん。。

後の十三夜:171年ぶり「ミラクルムーン」
http://mainichi.jp/select/news/20141106k0000m040054000c.html
毎日新聞 2014年11月05日 21時24分(最終更新 11月05日 22時42分)

 171年ぶりの珍しい「後(のち)の十三夜」の月が5日、日本各地で観察された。前回観賞できたのは江戸時代後期の1843年。天文ファンの間では「ミラクルムーン」と注目を集めた。

 美しい月として親しまれる「名月」は通常年2回、旧暦8月15日の「十五夜」と同9月13日の「十三夜」に現れる。「後の十三夜」の月は、年3回目となる珍しい「名月」。旧暦では3年に1度、「うるう月」を入れて季節とのずれを調整する。旧暦に従うと、今年は171年ぶりに9月にうるう月が入り、11月5日が2度目の「十三夜」となった。これが「後の十三夜」と呼ばれる。【河内敏康】

612とはずがたり:2014/11/29(土) 08:32:50

阿蘇山は「マグマ噴火」 噴煙1500m、長期化懸念も
共同通信 2014年11月27日 21時20分 (2014年11月27日 21時39分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20141127/Kyodo_BR_MN2014112701001734.html

 福岡管区気象台(福岡市)は27日、熊本県・阿蘇山で続いている小規模な噴火は、マグマが直接噴き出す「マグマ噴火」と確認したと発表した。過去の例などから小規模な噴火が長引く可能性があるとの見解も示した。噴煙は一時、小規模噴火が始まってから最も高い約1500メートルに達した。
 ただ気象台は、今のところ噴火の規模がさらに大きくなる危険はないとみており、噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)を維持する。
 気象台は27日、ヘリコプターによる上空からの観測や、火口付近の現地調査を実施。午前11時半ごろに、約1500メートルの噴煙を確認した。

613荷主研究者:2014/11/29(土) 15:25:03

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720141010eaak.html
2014年10月10日 日刊工業新聞
東北大、ハワイで惑星大気観測を開始−福島・飯館村の望遠鏡をハレアカラ山頂へ移設

 東北大学は、同大が所有する天体観測の望遠鏡を福島県飯館村から米ハワイ・マウイ島のハレアカラ山頂へ移設し、本格運用を始めた。太陽系で最も活動度が高い活火山を持つ木星衛星イオの活火山の活動モニターと木星磁気圏影響や、火星大気の気候変動現象などを調べる。

ハワイに開設した惑星大気観測専用望遠鏡T60の外観(東北大提供)

 運用を始めたのは「惑星大気観測専用望遠鏡T60観測施設」。東北大大学院理学研究科惑星プラズマ・大気研究センターが所有する施設で、日本では一つだけだった直径60センチメートルの反射式惑星大気観測専用望遠鏡を移設。建物は延べ床面積約30平方メートル、鉄筋コンクリート造りの2階建て。飯館村では原発事故の影響で、空間放射線量が毎時6・5マイクロシ−ベルトと高く、観測が困難となっていた。

 同大は移設された場所が観測条件に最適と判断、これまで約30年間観測などで協力関係のあるハワイ大学の敷地である同山頂の建物を改造し、開設された。

614荷主研究者:2014/11/29(土) 15:43:09

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141025_13025.html
2014年10月25日土曜日 河北新報
宇宙ごみ・人工衛星落下実験に挑戦 東北大

超小型人工衛星による軌道離脱実証実験のイメージ図。中央の人工衛星が大きく膜を広げて減速する(東北大大学院工学研究科提供)

 地球の周りを漂う「宇宙ごみ」問題の解決を目指し、東北大大学院工学研究科のチームが、宇宙ごみ発生の原因の一つである人工衛星を、意図的に落下させる実証試験に挑む。大きく膜を広げてブレーキをかけ、地球の引力で引き寄せる。軌道からの離脱だけを目的とした人工衛星は国内で初めて。

 実験に用いる超小型人工衛星「FREEDOM(フリーダム)」は、東北大大学院工学研究科が産業機械製造の中島田鉄工所(福岡県)と共同開発した。

 衛星は10センチ立方で約1.3キログラム。軌道上で地上からの信号を受けると、厚さ0.01ミリのポリイミド製薄膜を1.5メートル四方に展開する。宇宙空間のかすかな空気抵抗を利用して徐々に減速し、2週間程度で大気圏に突入する。

 工学研究科の桑原聡文助教は「シンプルな作りで故障のリスクが少ない。ロケットエンジンなどの推進装置を使わない受け身の方法で、衛星を確実に落とす」と説明する。

 フリーダムは2016年4〜9月ごろ、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に運ばれ、高度約400キロメートルの軌道上に放出される。宇宙航空研究開発機構が無償で打ち上げる小型衛星5機のうちの一つに選ばれた。

 工学研究科は、最終的に50キログラム級の人工衛星を高度約900キロメートルから25年内に落下させる技術の開発を目指す。桑原助教は「膜展開式は、小型衛星の軌道離脱に優れた効果が期待できる。複数にして面積を広げれば大型の衛星にも適用が可能だ」と話す。

[宇宙ごみ] 運用を終えた人工衛星やロケット、その破片など地球を周回する軌道上の人工物。宇宙開発に伴って増加している。徐々に高度を落として300〜400年後には大気圏に突入するが、国際宇宙ステーションや活動中の人工衛星に衝突する危険があるとして、その対策が国際的課題となっている。

615とはずがたり:2014/12/05(金) 14:11:15
長野地震の現場付近で地磁気異常が発生中、ついに富士山噴火カウントダウン?
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20141203/Shueishapn_20141203_40041.html
週プレNews 2014年12月3日 06時00分 (2014年12月5日 13時02分 更新)

11月22日午後10時過ぎ、長野県北部地域をM(マグニチユード)6.7、最大震度6弱の強い揺れが襲った。この地震は白馬村付近を南北に走る約30㎞の神城断層で発生し、震源域が地下約5㎞と浅かったために揺れが大きくなった。死者はいなかったが、24日集計で負傷者44名、全半壊住宅220棟以上の被害が出ている。

本誌取材班が地震発生から約10時間後に現地へ向かうと、路面の亀裂や段差があちこちで見られ、県道31号ではコンビニ商品の落下、室内家具の転倒、家の門扉のゆがみなど、被害の爪痕が至る所に。道の駅で聞いた話では「朝、リンゴ畑の様子を見に行くと木の下に2、3個の実が転がっていたんです。よほどの大風でなければ実が落ちないので、今回の地震の大きさを実感しました」。

地震発生時にニュートンも驚くような強い「G(重力加速度)」と「ガル(振動加速度)」がリンゴの木を揺さぶり、実を振り落としたのだろう。

さらに、神城断層と並行する糸魚川街道(国道148号)の白馬村へ入ると、ますます路面の破損が目立ち、道路標識や電線などが小刻みに揺れ動く様子がわかった。そして白馬村から小谷村へ北上するにつれて“カーナビの不調”が頻繁に起きるようになった。急に画面の進行表示が止まったり、ガイド音声が出なくなるトラブルが増えていったのだ。

こうしたカーナビの機能不全は、長野県南部地域で起きやすいことが知られてきた。特に伊那市と大鹿村の境にある「分杭峠(ぶんぐいとうげ)」付近では日常的にカーナビが使えない場所が多い。その原因は、九州からこの地域まで延びた巨大断層帯「中央構造線」と「糸魚川静岡構造線」が伊那地方でぶつかるためだと推定されている(右図参照)。日本列島の真ん中を走る強大な地殻変動の圧力が地磁気をゆがめ、カーナビの心臓部=GPS機能を狂わせるらしい。

これと同じ現象が新たに糸魚川静岡構造線の北端でも起き始め、22日夜の地震発生後も続いている。つまり、この神城断層地下には未解放の強大な地震エネルギーが残っているのだ。23日に招集された「地震調査委員会」では、この地震の4日前から3日前にかけて、ほぼ同じ震源で「前兆」らしき群発地震が起きていた事実が報告された。しかし、もう少し時間幅を広げると、ほかにも今回の地震と結びつくふたつの現象があった。それは岐阜県飛騨地方で今年5月初旬から始まった「飛騨地方群発地震」と、9月27日に突如として起きた「御嶽山」の水蒸気爆発だ。日本列島の地殻変動について「国土地理院」が発表した最新データを見ると、東北地方は東方向へ、関東以西と北海道は北西方向への移動がここ1年間で加速している。この日本全域で進行中の地殻変動が阿蘇山、蔵王山などの火山活動にも影響しているのだろう。しかし、やはり警戒すべきは地殻のひずみが最も集中した日本列島の中央部だ。


今年、糸井川静岡構造線地域で連続発生してきた異常事態は、間もなく関東・東海・中部地方で起きる大規模な地震・火山災害、つまり富士山噴火の予兆とも考えられるのである。

(取材・文/有賀 訓)

616とはずがたり:2014/12/19(金) 19:16:25
2014.12.18 THU
火星に生命が存在する可能性か。探査機が確認した「メタンのスパイク現象」
http://wired.jp/2014/12/18/nasa-curiosity-methane-mars/

火星探査機「キュリオシティ」が、高濃度のメタンが局所的に急増する「スパイク」現象を確認した。岩石に有機分子が含まれることも確認されている。

米航空宇宙局(NASA)の火星探査ローヴァー「キュリオシティ」が、メタンのスパイク(急増)現象を検出した。これは、「赤い惑星」に生命体が存在する可能性を示唆するものだ。
12月16日付けで科学誌『Science』のウェブサイトで公開されたデータによると、メタン濃度が急激に通常の10倍ほどに跳ね上がる現象が確認されており、微生物の存在も考えられるという。
キュリオシティは過去20カ月にわたり、火星の大気にメタンが存在する兆候がないか調べ続けてきた。キュリオシティが観測してきたメタンの背景濃度は、ずっと低い状態が続いていたが、今回検出された一時的な急上昇は、「局所的なメタンの発生源」があることを示している。
これまでに計測されたメタンの背景濃度は0.7ppbほど(地球の大気に含まれるメタンの量の約1/4,000)だったが、問題のスパイクは、この濃度を7〜9ppbに押し上げるものだ(2013年末と2014年はじめに確認されたという)。
「急激に上がって、また元に戻るという一時的なメタン増加のパターンから見て、比較的局在的な発生源があるのに違いない」と、キュリオシティ担当科学者チームのシュシル・アトレイヤは言う。

ただし、そのメタンがどこから来ているのかは、まだ明らかになっていない。今回のメタンの発見が、ただちに生命が存在する可能性につながるわけではなく、岩と水の化学反応によってメタンが生じることも知られている。
NASAは、これが非生物的な化学反応に由来するのか、あるいは火星の微生物によるものかの解明を目指している(検出されたメタンの発生源として最も可能性が高いと考えられるのは、地下の氷穴に閉じ込められているメタンガスだ)。
また、今回初めて、火星の岩石から有機分子も検出された。キュリオシティは、「カンバーランド」と名付けられた岩(写真)を掘削し、採取した粉末状のサンプルを、車体に搭載したラボで分析して、この有機分子を発見した。
有機分子は生命の化学的構成要素となるものだが、生命体がいなくても存在する可能性はある。また、火星で生じた可能性以外に、小惑星の衝突によって持ち込まれた可能性もある。
キュリオシティ・プログラムに参加している科学者ロジャー・サモンズは、「火星の岩に有機炭素があることが初めて確かめられ、(生命の発見に向け)かなり期待ができる」と述べた。同氏によれば、次の課題は、種類が異なる豊富な有機化合物を蓄えた岩石を見つけることだという。

617荷主研究者:2014/12/21(日) 18:58:18

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201411/20141113_13009.html
2014年11月13日木曜日 河北新報
マントル上昇の仕組み初の解明・東北大

 東北大大学院理学研究科の村上元彦准教授(地球深部科学)らの研究グループは、マントルの底にある高密度の「ダークマグマ」が、巨大高温マントルの上昇流である「スーパーホットプルーム」の発生に関与していることを突き止めた。スーパーホットプルームは、ハワイやアフリカ大陸の活発な火山活動の源と考えられており、その発生メカニズムが初めて明らかになった。

 地球の内部は地表から地殻、マントル、核に分かれる。南太平洋やアフリカ大陸の下では、核の熱が伝わって高温になったマントル成分が上昇し、地表の火山活動を引き起こしている。

 このスーパーホットプルームは地震波が伝わる速度により、深さ約2900キロの下部マントルと外核との境界部分で生まれることまでは確認されていたが、発生メカニズムは分かっていなかった。

 研究グループは、スーパーホットプルームと分布の重なるダークマグマに着目。成分の同じガラス物質を試料として超高圧力発生装置で再現実験を行った。

 マントル底部に相当する80万気圧まで密度を高めたところ、試料の色が黒く変色し、周囲の鉱物に比べて5〜25倍も熱を伝えにくくなっていた。熱の伝わり方の差からマントルが対流し、スーパーホットプルームが発生していると考えられるという。

 ダークマグマは南太平洋やアフリカ大陸のほか、北米や北極圏にもある。

 村上准教授は「規模が小さく、注目されてこなかったマグマが重要な役割を果たしていることが分かった。スーパーホットプルームが今後発生しそうな地点の解明にもつながる」と話す。

618荷主研究者:2014/12/21(日) 19:35:00

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201411/20141129_13012.html
2014年11月29日土曜日 河北新報
<はやぶさ2>東北大、山形大の探査ロボ搭載

東北大、山形大などが開発した小惑星探査ロボット(東北大大学院工学研究科提供)

 宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)が近く打ち上げを予定する小惑星探査機「はやぶさ2」に、東北大、山形大など5大学が共同開発した小型探査ロボットが搭載される。重力が小さく、凹凸のある小惑星の地表をスムーズに移動する工学実験に挑む。

 探査ロボットは直径15センチ、高さ16センチの円筒型で約1キログラム。重力が極めて小さい小惑星の表面で移動する技術を確立するため、東北大など4大学が方式の異なる駆動装置を考案した。

 東北大は「偏心モーター型マイクロホップ機構」を開発した。モーターの微小な振動で小刻みに跳ね上がるように動く。

 山形大の「環境依存型座屈機構」は、熱膨張率の異なる2種の金属を張り合わせた「バイメタル」が温度差でたわみ、反動で5センチ〜1メートル飛び跳ねる仕組みだ。

 小惑星に到着後、四つの駆動装置の動作を順次確認する。開発を取りまとめる東北大大学院工学研究科の吉田和哉教授(宇宙探査工学)は「さまざまな移動方式の特徴や性能を小惑星上で実際に検証したい」と話す。

 はやぶさ2は2010年に帰還したはやぶさの後継機。18年に地球近くを周回する小惑星「1999JU3」へ到達して表面の試料を採取し、20年に帰還する予定。

619とはずがたり:2015/01/07(水) 11:49:58

〔火山噴火〕桜島で火砕流を伴う噴火の可能性 地元気象台が警戒を呼びかけ
http://news.goo.ne.jp/article/rescuenow/nation/rescuenow-00000003666314.html
レスキューナウニュース2015年1月6日(火)16:45

鹿児島地方気象台などは6日、桜島(鹿児島県)では1日頃から山体の膨張とみられる変化が続いており、きのう5日以降も同様の変化が続いていることから、多量の噴煙を噴出した2013年8月18日の噴火と同規模、もしくは、それ以上の噴火が発生する可能性があると発表しました。同気象台では、大きな噴石・火砕流に警戒するとともに、風下では火山灰・小さな噴石のほか、大きな空振による窓ガラスの破損などに注意するよう呼びかけています。

620とはずがたり:2015/01/08(木) 18:04:14

桜島が活発化、マグマで膨張 専門家「数日内に噴火の恐れ」
http://news.goo.ne.jp/article/qbiz/business/qbiz-20150108150504040.html
qBiz 西日本新聞経済電子版2015年1月8日(木)15:05

 桜島(鹿児島市)の火山活動が今年に入って活発化し、大規模噴火の前兆になりやすい「山体膨張」の現象が観測されている。京都大火山活動研究センターの井口正人教授(火山物理学)によると、1〜7日の膨張は昭和火口の活動が再開した2006年以降最大で、12、13年の比較的規模が大きかった噴火の直前の2〜3倍になった。井口教授は「火砕流や溶岩が集落に到達する大噴火は考えにくいが、大量の火山灰やこぶし大の噴石を降らせる噴火に注意が必要」と警戒を促している。

 山体膨張は地下にマグマがたまることで火山全体が膨張する現象で、噴火してマグマを放出すれば収縮する。桜島では1日から7日午後8時までに爆発的噴火が計30回発生。井口教授によると、その間、島内2カ所の観測坑道に設置された伸縮計や傾斜計は断続的に山体膨張を示す数値を記録した。地下のマグマが南岳火口の直下まで上昇しているためとみられる。

 こうした膨張は、12年7月や13年8月の噴火直前にも観測されており、井口教授は「数日以内に12、13年の噴火と同程度か、上回る規模の噴火が起きる恐れがある」と指摘する。

 山体膨張を受けて鹿児島地方気象台は6日、活動についての解説情報を発表。火口2キロ圏では火砕流が発生して大きな噴石が飛散する恐れがあるとし、遠方でも小さな噴石や空振による窓ガラス破損などに注意するよう呼び掛けた。

 桜島は今月、死者・行方不明者58人を出し、噴出した溶岩が島と大隅半島を陸続きにした「大正噴火」から101年になる。井口教授は「大正噴火の山体膨張は今回の千〜1万倍の規模と推測される」として大噴火の可能性は否定。「ただ、地下の巨大マグマだまりの蓄積量は大正噴火時の9割程度に戻っており、20年代には当時のレベルに達するだろう。今後は長期的な警戒が必要だ」と話す。


◆桜島の最近の活動・・・桜島では南側山腹にある昭和火口を中心に爆発的噴火が続いており、2011年には観測史上最多の996回、昨年は450回を記録した。現在の噴火警戒レベルは御嶽山と同じ「3」で、火口から2キロ以内が立ち入り禁止だ。12年の南岳火口の噴火は鹿児島市中心部に大量の降灰をもたらし、JRが運休。13年の昭和火口の噴火では、噴煙が5千メートルに達し、市街地が再び大量降灰に見舞われた。鹿児島市や垂水市では小さな噴石で車の窓ガラスが割れる被害が相次いだ。

621とはずがたり:2015/01/09(金) 16:31:18


「ミスター火山学」が批判を続ける理由
2014年11月20日 03時00分 更新記者:長谷川彰、竹次稔、森井徹
http://qbiz.jp/article/50235/1/

火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長

ふじい・としつぐ 現在は東大名誉教授、NPO法人環境防災総合政策研究機構理事(環境・防災研究所長)、山梨県富士山科学研究所長。03年から火山噴火予知連絡会長も。専門はマグマ学。1997〜2001年東大地震研究所長、06〜08年日本火山学会長を務めた。福岡県田川市出身。67歳。

 火山噴火予知連絡会会長の藤井敏嗣氏。東京大地震研究所長(現名誉教授)、日本火山学会長などを歴任した「ミスター火山学」。原発の火山影響について、予知には限界があり「原子力規制委員会の判断はおかしい」などと正面から批判を続けている。周辺が「あまりに率直に話しすぎる」という同氏に本紙がインタビュー(実施は11月3日)。発言の背景も交えながら、その詳細をまとめた。


◆カルデラ噴火、国全体で対処を

 「カルデラ噴火(巨大噴火)についてわれわれが分かっているのは、おおよそ1万年に1回という国内での発生頻度だけ。カルデラの半分規模の噴火なら、6000年に1回ぐらい起きている。今のわれわれの能力では、切迫度は言えない。『あと1000年は大丈夫』とかは分からない。その切迫度を読み取る手法を考えないといけない。それには国を挙げて研究体制を整えないと、とても間に合わない。これは原発問題が浮上する前から言ってきたこと」

 藤井氏によると、カルデラ噴火の発生で、周辺地域は火砕流などで壊滅的な被害を受ける。最後のカルデラ噴火は縄文時代、約7300年前の「鬼界カルデラ」(鹿児島県南部)。関西で約30センチ、東京近辺で約10センチの火山灰が積もったとされる。想像を超える火山灰が降り積もる重みで、各地の送電線が切れて広域停電が起こり、電車も飛行機も動かない。農作物は全滅し、原発だけの問題ではない、と言うのだ。神戸大の巽好幸(たつみ・よしゆき)教授らが10月末発表した「巨大カルデラ噴火のメカニズムとリスク」の発表資料によると、鬼界カルデラの噴火で「少なくとも南九州の縄文文化は壊滅し、その回復に1000年近くかかったと言われる」という。

 「日本の株価も暴落し、経済もめちゃくちゃになる。火山学だけでなく、社会学などを含めて国を守るためにどうすればいいのか、研究を急がないといけないと提言した。カルデラ噴火が起きたら、国がつぶれるようなことになるからだ。だけど、まったく(世の中に)動きはなかった」

 内閣府の「広域的な火山防災対策に係る検討会」が昨年5月に出した提言のことだ。藤井氏は座長。鹿児島・桜島の大正噴火(1914年)を超えるような大規模、あるいはカルデラなどの巨大噴火への備えを初めて促した。自治体の地域防災計画では、大正噴火を超えるような規模の噴火がそもそも想定されていない。提言のメッセージが世の中に理解されていないことに、藤井氏は不満を抱いていた。原子力規制委員会が、原発に対する基準「火山影響評価ガイド」をとりまとめたのはその直後、同年6月だった。

 「ガイドラインは予知できる、という前提で作られている。ガイドラインを見てがくぜんとした。われわれの認識とまるで違っていたから。火山の状況をモニタリング(監視)し、カルデラ噴火が予想されたら核燃料を移動させると言うけれど、今のわれわれの能力ではとても分からない。これから先40年(原発の運転期間)以内に何が起きるか予知ができないと、確率が低いかどうかというのは何も言えないわけだから。論理的に言えば、判定できないということなら立地は不可能となるはずだし、念のためにモニタリングしてカルデラ噴火の予兆があったら核燃料棒を片付けるというが、だいたい、何か異常があったとき、それがカルデラ噴火なのか、もっと小さい噴火なのか、ということは、今のわれわれの能力では分からないわけですよ」

 カルデラ噴火はあまりに頻度が低く、これまで本格的な研究がなされていなかったが、ようやく噴火の前兆現象を捉える研究が本年度から始まった。西日本新聞も4月23日朝刊1面で、そのことを伝えている。火山学者にとっても、分からないことが多すぎるのだ。火山学の常識に反して見える規制委や九州電力の評価に、藤井氏は我慢がならない。

622とはずがたり:2015/01/12(月) 09:06:24
12月再挑戦ってのは次の12月か。宇宙は広い。。時間掛かるねぇ
あかつきは昔は夜中の次ぎだった様だ。あけぼのとしののめとあかつきの具体的な遣い方の違いは??
らーめん屋のあかつきは一度か二度いったことあったような。

あかつきがけがの功名、太陽風の謎解明
http://news.mynavi.jp/news/2014/12/19/058/
[2014/12/19]

金星探査機「あかつき」軌道投入、12月再挑戦
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150105-OYT1T50070.html
2015年01月05日 14時44分

人工衛星・探査機による貢献
金星探査機「あかつき」(PLANET-C)
http://www.jaxa.jp/projects/sat/planet_c/index_j.html

あかつき
語源辞典
http://gogen-allguide.com/a/akatsuki.html

あかつき
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260302/26000999/

623とはずがたり:2015/01/14(水) 17:13:13
列島火山活動活発化でわ?!

吾妻山で火山性地震急増 気象台が注意呼び掛け
共同通信 2015年1月14日 14時00分 (2015年1月14日 14時48分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150114/Kyodo_BR_MN2015011401001226.html

 山形県と福島県にまたがる吾妻山で14日午前、火口直下付近が震源とみられる火山性地震が急増し、仙台管区気象台が注意を呼び掛けた。活動の程度を示す噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)を継続している。
 気象台によると、午前0時から午前11時までに79回の地震を観測し、昨年12月12日に火山性微動が発生して以来、最も活発な地震活動となった。14日は火山性微動がなく、火口にも変化は見られないという。

625とはずがたり:2015/01/27(火) 15:03:08
夢拡がるなぁ♪(;´Д`)

もしも小惑星を捕まえたら?「月に200万年分の核燃料」「レアメタル原鉱石7万5千トン」
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/mynaviwomen-89301.html
マイナビウーマン2013年5月12日(日)19:15

米国時間4月10日、NASAは小惑星捕獲計画を発表した。無人機で小惑星を捕まえ、月軌道に運んでレアメタルを採掘するという、予算も1億500万ドルのビッグ・プロジェクトだ。

小惑星は資源になるのだろうか?採掘量の少ない貴金属が手に入るのと同時に宇宙の謎が解明できるのはありがたいが、月軌道に小惑星が増えれば、地球の自転に影響を及ぼすことになりかねない。

■自動車2,600万台分のパワー

小惑星捕獲計画は早くもイメージ動画が公開され、その様子が描かれている。手順は投網(とあみ)と同様で、開いた網で小惑星を取り囲み、網を絞って固定する方法だ。網となる部分は浮輪を重ねた子供用プールのような筒状で、パラシュートや傘(かさ)をすぼめるように作動する。まるで巨大なクラゲが獲物を飲み込むような光景だ。

捕捉できる小惑星は、現時点では直径5〜10m、500トンが限界とされている。ロシア・チェリャビンスク州に落下した隕石(いんせき)が17m、1万トンと推測されているので、これに比べるとはるかに小さいが、運動エネルギーは質量×速度の2乗×2分の1となるので、重く速い物体ほど受け止めるのは困難だからだ。

2110年に地球に衝突の可能性がある小惑星「2012 DA14」を例にすると、直径45m、13万トン、時速2万8千kmの速さで移動している。この運動エネルギーを1.5トン、時速100kmの自動車に置き換えると、およそ68億台分に匹敵する。

質量もさることながら、宇宙空間では速度がケタ違いに速い。時速ではとんでもない数値に見えるが、国際宇宙ステーション(ISS)とほぼ同じ秒速7.8kmなので格別速い訳ではない。しかし、先の式のように運動エネルギーは速さの2乗に比例するので、膨大なエネルギー源となるのだ。

捕獲する小惑星も秒速7.8kmと仮定すると、500トンなら2012 DA14の260分の1、自動車の例なら2,632万台に相当する。2012年・日本の普通乗用車の販売台数がおよそ140万台なので、19年分の新車を相手にするに等しい。小惑星と衝突すれば宇宙のかなたにはじき飛ばされることになるので、いくら無人とはいえ危険きわまりない作業だ。

626とはずがたり:2015/01/27(火) 15:03:35
>>625-626
■宇宙の黄金狂時代

近傍の小惑星を捕獲すれば、地球への落下率が下がるので安全性も向上する。しかしこの計画のおもな目的は鉱石の採掘というから、人間の欲望は計り知れない。1,500の小惑星の1割には、白金(プラチナ)などのレアメタルが含まれていると予測され、資源としての期待が高まっているのだ。

経済産業省の資料によると、レアメタルは「地球上の存在量が稀(まれ)であるか、技術的・経済的な理由で抽出困難な金属」と定義され、携帯のバッテリーに使われるリチウムや白熱灯のフィラメントの材料となるタングステンなど、聞き覚えのある元素が多い。

もし試算通りに採掘できたらどうなるのか?極端な話、捕まえた小惑星すべてが白金を含んでいた場合、500トン×1,500個×10%なら7万5千トンの原鉱石が手に入ることになる。新・黄金狂時代の舞台が宇宙と知ったら、チャップリンもさぞかし驚くだろう。

ただしプラチナは含有量が少なく、原鉱石1トンから作れる装飾品はわずか3g程度と言われている。つまり1,500個の小惑星をすべて使っても、純度の高いプラチナはわずか225kgしか作れない。1g=5,000円で計算すると11億2千5百万円なので、100億円超のプロジェクトでは大赤字となる。

作業場所には月軌道が予定されているのも心配のタネだ。月の引力は地球の自転にブレーキを掛ける役割を果たし、軌道上に物体が増えればその働きも強まるので、小惑星の数が増えれば無視できないレベルとなるからだ。
月の質量はおよそ7.349×10の22乗kg、トンに直すと7,349京トンもあるので500tの小惑星が増えたところで14.6京分の1の、誤差の範囲にすぎない。

しかし小惑星で軌道が混雑し始めると潮汐(ちょうせき)力、つまり潮の満ち引きを起こす引力を、わずかながらも月以外の小惑星から受けることになる。もし月の軌道が土星の輪のように小惑星で埋め尽くされたら、月がいない場所でも潮汐力が起きることになり、小さな力が連続的に働き、今とは違う潮の満ち引きを生み出すことになるだろう。

■まとめ

核融合科学研究所のwebでは、25トンのヘリウム3を月から持ち帰ると、世界の5分の1の電力がまかなえるという。100万トンと言われている埋蔵量が本当なら、200万年分の核融合燃料が月から採掘できることになる。

ただし、月がなくなると自転速度は4倍になるとシミュレーションされているので、削り過ぎには注意が必要だ。いびつな月も見たくないし、1日6時間生活で睡眠不足に悩まされるのも遠慮したい。
(関口 寿/ガリレオワークス)

627荷主研究者:2015/02/01(日) 12:55:41

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720150123eaab.html
2015年01月23日 日刊工業新聞
米グーグルの宇宙関連投資が活発化−買収・資本参加、衛星打ち上げ“価格破壊”

 米グーグルが宇宙関連投資を加速している。米衛星ベンチャー(VB)のスカイボックス・イメージングを5億ドル(約590億円)で買収したのに続き、投資会社とともに米宇宙VB、スペースXに計10億ドルを投じて資本参加。さらにシリコンバレーの米航空宇宙局(NASA)所有の飛行場施設を約12億ドルで60年間借り上げるリース契約を締結した。

 米国では大手IT企業の宇宙開発への参入が増える中、ここにきてグーグルの動きが目立つ。注目されるのは2014年6月、小型衛星による衛星画像サービスを手がけるスカイボックス・イメージングの買収。同社は小型地球観測衛星を使って高度600キロメートルの宇宙空間から解像度1メートル以下の静止画像や動画を撮影。18年までに20機以上の衛星を打ち上げる計画だ。

 またグーグルが資本参加したスペースXは、自前のロケットを開発し、ISSに物資を補給する宇宙船「ドラゴン」を飛行させるなど宇宙開発で攻勢をかけている。ドラゴンを輸送するロケット「ファルコン9」は、1回の打ち上げ価格が従来の半分程度の50億円前後と格安で、“価格破壊”ともいわれている。同社は著名起業家のイーロン・マスク氏が率いており、1回の打ち上げ価格を従来の100分の1に引き下げる構想も掲げる。

628荷主研究者:2015/02/08(日) 12:29:56

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720150127eaae.html
2015年01月27日 日刊工業新聞
東北大とJAXA、ISSで植物と線虫用いた微小重力環境下の生命科学実験を開始

 東北大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究チームは、国際宇宙ステーション(ISS)で、植物と線虫を用いた宇宙での微小重力環境下による生命科学実験を始めた。植物実験では、茎や根の先端部が成長過程で円運動するアサガオのつる巻き現象などを分子レベルで解明。線虫の実験に関しては、ヒトと同じように微小重力の影響によって筋量の減少が判明しているが、今回の実験では線虫の遺伝子変異や変化が世代を経て受け継がれる可能性を調べる。

植物が成長する時に茎や根の先端部が円を描くように動く(高橋東北大教授提供の模式図)

 今回の宇宙実験では、東北大院生命科学研究科の高橋秀幸教授が植物を、東谷篤志教授が線虫の研究を担当する。ISSの日本実験棟「きぼう」で実験に着手。試料は米宇宙ベンチャー、スペースX社の宇宙船「ドラゴン」に載せてISSへ輸送された。

 アサガオの実験では微小重力下で発芽成長させた後、軌道上で人工的に作り出した地球と同じ重力1G(Gは重力加速度)環境下で実施。この環境条件を逆にして、人工重力1Gで発芽させた後、微小重力下でも行う。微小重力と1Gでの実験は、同様にイネも使って実施される。

 高橋教授は軌道上での植物実験について「地上でモニターカメラの画像を見ながら、成長過程を観察する。植物が重力を感じるセンサー機能を解明すれば、微小電気機械システム(MEMS)に利用できる」と産業応用を期待する。

629とはずがたり:2015/02/09(月) 19:49:08
大変だなぁ,福島。。

噴火警戒の吾妻山 福島市が避難計画策定へ
http://news.goo.ne.jp/article/fminpo/region/fminpo-30778164.html
福島民報2015年1月27日(火)09:19

 噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられている吾妻山の有事に備え、福島市は住民の避難計画を策定する。最も大きい被害となる融雪型の火山泥流発生を想定し、避難所や避難経路の選定を最優先で進める。大型観光企画「ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)」を見据え、画火口周辺の避難計画も磐梯吾妻スカイラインの冬季閉鎖期間が終わる春先をめどにまとめる。

■DC見据え対応
 避難計画は、平成26年6月に改定した「吾妻山火山防災マップ」を基に27年度の早い段階までに策定する。
 火山防災マップは吾妻山の噴火で最も被害の大きい場合を想定し火山泥流が市内に及ぶ範囲を示した。避難所は当面確保した学校などの文教施設51カ所を掲載している。全市民の3分の1に当たる約10万人が避難対象となるが、全員を受け入れる施設は決まっていなかった。今回、施設に入れる人数や地域バランスを踏まえて避難所を増やし、交通量を調べた上で避難経路を決め、計画に盛り込む。
 噴石や降灰、火山泥流の量を予想して作成するが、発生時の気象条件や火口の位置、さらに水蒸気噴火かマグマ噴火かによって被害の範囲や程度は多岐に及ぶ。避難計画を作成している市危機管理室は各状況を想定して策定を進めている。
 警戒レベル2の吾妻山について、気象庁は火口周辺の約500メートル内に噴石の及ぶ「小規模な噴火」が起きる可能性があるとしている。雪がある時期に大規模なマグマ噴火が発生した場合、市内中心部でも荒川や阿武隈川などの沿川地域や高速道路沿いでは高さ2メートルを超える火山泥流が流れ込む可能性があるとしている。このため、住民被害の防止を最優先に居住区の計画から策定を始めた。
 その後、火山活動が活発化しているとみられる一切経山の大穴火口周辺地域の避難誘導経路や避難場所を決める。磐梯吾妻スカイラインは冬季閉鎖中で、高湯、土湯、微温湯(ぬるゆ)の登山道も入山が規制されている。
 磐梯吾妻スカイラインは大穴火口から半径1キロ内にあり、例年、4月からゴールデンウイークに合わせて再開通する。ただ、今年はふくしまDCが4月に始まり、大勢の観光客が「雪の回廊」を見に訪れると見込まれるため、同地域の計画策定も急ぐ。
 市危機管理室の村上敏道室長(55)は「火山はいつ噴火するか分からない。11月に発足した吾妻山・安達太良山・磐梯山火山防災協議会の助言を受け、できる限り早急に避難計画を策定し、市民を対象にした勉強会などで周知をしたい」と話している。

■情報伝達の手段課題
 避難計画策定に当たり、緊急時の情報伝達手段や避難場所の周知徹底などが課題となる。
 市はラジオ放送や携帯電話の緊急速報メールなどを利用し噴火時の緊急情報などを発信するとしているが、避難対象者がラジオ放送を聞ける場所にいなかったり、携帯電話を持っていなかったりした場合なども考えられる。
 御嶽山(おんたけさん)の噴火を受け、国は登山者や旅行者に対する適切な情報発信を各自治体などに求めており、確実に情報を伝えるための対策が必要となっている。避難と救助活動を円滑にするため入山届の義務化を検討するよう求める声もある。
 市は昨年、吾妻山火山防災マップを市内全戸に配布した。市のホームぺージでも公開している。市民が危険性や避難所などを把握しているかは不透明で、広く定期的に周知する必要がある。
 福島大共生システム理工学類の長橋良隆教授(48)は吾妻山火山防災マップ作成に携わり、火山防災協議会に学識者として参加している。起こりうる火口周辺の被害を想定した避難計画の策定が最も重要と強調し「噴石から身を守る対処方法や、火山性ガスの発生状況を知らせるシステムの構築も必要」と可能な限りの対応を訴えている。

630とはずがたり:2015/02/09(月) 19:51:17
「マグマため込む」富士山、噴火で灰降ったら?
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20150209-567-OYT1T50043.html
読売新聞2015年2月9日(月)17:59

 富士山の大規模噴火によって首都圏が降灰に見舞われる事態を想定し、対策を話し合う有識者らの検討会を、内閣府が新年度から設置する。

 最後の噴火から300年以上がたつ富士山だが、それ以前は度々噴火しており、専門家は「マグマをため込んでいる可能性がある」と指摘。現在、明確な噴火の兆候はないが、昨年の 御嶽 おんたけ山の噴火を予知できなかった教訓も踏まえ、平時のうちに具体策を議論していく。

 内閣府によると、江戸時代の1707年に起きた富士山の「宝永噴火」では、噴火後16日間にわたって火山灰が堆積し、約100キロ離れた江戸周辺でも数センチの降灰があったとされる。噴火はその後途絶えているが、内閣府は昨年9月の御嶽山の噴火以後、各地で火山活動が目立ち始めている点を重視。新年度予算案に調査費4400万円を計上し、交通網の寸断や降灰による家屋倒壊などへの対策を検討することにした。

631とはずがたり:2015/02/19(木) 08:30:20
>>68>>153-160
>ケレスは直径は約950キロ・メートルで、木星と火星の間にある小惑星帯の中で最大の天体。1801年に発見され、冥王星と同じ準惑星に分類されている。水蒸気が噴出しており、表面の氷の下に水があると推定される。

湖?クレーター?…準惑星「ケレス」に謎の白点
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150218-OYT1T50043.html?from=y10
2015年02月18日 15時49分

米航空宇宙局(NASA)の探査機ドーンが12日に撮影した準惑星ケレスの写真。白い点があちこちに見える(NASAなど提供)

 【ワシントン=中島達雄】米航空宇宙局(NASA)は17日、火星と木星の間にある準惑星「ケレス」の最新の写真を公開した。

 ケレスに接近中の米探査機ドーンが今月12日、8万3000キロ・メートルの距離から撮影した。

 ドーンがケレスまで23万7000キロ・メートルに迫った1月末以降、ケレスの表面には複数の白い点が見え始めたが、その正体を巡っては、専門家の間で「凍った湖」「クレーター」「山」などと意見が割れている。ドーンは来月6日にケレスを回る軌道に入る予定で、白い点の正体が解明されることが期待される。

 ケレスは直径は約950キロ・メートルで、木星と火星の間にある小惑星帯の中で最大の天体。1801年に発見され、冥王星と同じ準惑星に分類されている。水蒸気が噴出しており、表面の氷の下に水があると推定される。
2015年02月18日 15時49分

632とはずがたり:2015/02/23(月) 20:44:47

太陽系と恒星「最接近」か、7万年前に「危機」 国際研究
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150219-00000027-jij_afp-sctch
AFP=時事 2月19日(木)15時4分配信

【AFP=時事】今から約7万年前、太陽系からおよそ8兆キロの距離を1個の恒星が通過したとの研究論文が17日、英学術誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ(Astrophysical Journal Letters)」に掲載された。これは宇宙の基準からすると、史上最大の「危機的状況」だったという。

【特集】想像力が描き出す未知の世界、太陽系外惑星

 米国、欧州、南米の天文学者らからなる国際研究チームが発表した論文によると、最近発見されたこの暗い恒星は、オールトの雲(Oort Cloud)として知られる、太陽系外縁部を取り巻く彗星の集まりの中を通過した可能性が高いという。

 この時の距離は、現在のところ太陽系に最も近い恒星のプロキシマ・ケンタウリ(Proxima Centauri)までの距離の約5分の1で、これまで知られている中でこれほど太陽系に接近した恒星は他にないと研究チームは指摘している。

 発見者の名にちなんで「ショルツ星(Scholz's star)」と命名されたこの赤色矮星(わいせい)は、軌道分析の結果、太陽系から約0.8光年離れたところを通過したことが示唆された──天文学的スケールでは、これは「接近」である。

 論文主執筆者で、米ロチェスター大学(University of Rochester)のエリック・ママジェク(Eric Mamajek)氏によると、ショルツ星は現在、20光年離れた距離にあるという。

 研究チームは、南アフリカとチリにある分光器と大型望遠鏡を用いて同星の速度を算出し、時間の流れをさかのぼって同星の軌道を再構成することに成功した。また現在は、太陽系から遠ざかりつつあることも突き止めた。

 現在のところ、太陽系に最接近通過する見通しが最も高い候補は、いわゆる「ローグ星」のHIP85605だ。この星については、今から24万年〜47万年の間に太陽系に接近すると予測されている。

 だがママジェク氏と研究チームは、HIP85605までの本来の距離が10分の1ほど小さく見積もられている可能性が高いことも明らかにした。【翻訳編集】 AFPBB News

633とはずがたり:2015/03/12(木) 12:48:16
<土星>衛星に熱水…「生命育む環境」 東大など発表
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20150312k0000m040128000c.html
毎日新聞2015年3月11日(水)23:57

 土星から約24万キロを回る衛星エンセラダス(直径約500キロ)の海底に熱水があり、微生物などの生命を育む環境があると、東京大や米航空宇宙局(NASA)などが12日付の英科学誌ネイチャーに発表した。地球の深海にある熱水噴出孔は生命誕生の有力候補地と言われる。地球以外の天体で見つかったのは初めて。

 土星を周回する無人探査機カッシーニの観測データを解析し、エンセラダスが宇宙に噴出する海水に、二酸化ケイ素からなる微粒子を含むことを発見。90度以上の水と岩石が反応し、岩石成分が水に溶けて作られていることも分かった。

 宇宙に噴出した海水由来の水蒸気には有機物などが含まれていたが、微生物がエネルギーに使う熱水は未確認だった。関根康人・東京大准教授は「水や有機物、エネルギーという生命に必須の3大要素が確認できた」と話す。【河内敏康】

634とはずがたり:2015/03/16(月) 16:07:57

火星に広大な海が存在していた、NASA科学者ら
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_all&k=20150306032455a
【ワシントンAFP=時事】火星にはかつて、地球の北極海を超える体積の水が存在しており、その量は火星の表面全体を覆うのに十分なほどだったとする研究論文が、5日の米科学誌サイエンスに掲載された。
 研究は米航空宇宙局(NASA)の科学者らによるもので、火星大気中のわずかに状態が異なる2つの水、H2OとHDOの測定などに基づき、火星の推定水量が明らかにされている。HDOは通常の水分子(H2O)中の水素原子の1つが重水素に置き換わっているもの。(写真はNASAの火星探査車キュリオシティーが撮影した、火星のゲール・クレーターの「グレネルグ」地点に見られる沈殿物)
 論文によると、火星はかつて深さ137メートルの液体層に覆われ、その表面積は北半球の約半分に及んでいた。場所によっては水深は1.6キロ以上あったとしている。また火星の水の87%は、宇宙空間に流出し失われたことが示されている。
 NASAのゴダード宇宙飛行センターの上級科学者で論文の筆頭著者であるマイケル・ムンマ博士は、「それほどの水を失った火星には、これまで考えられていた期間よりも長い間、水があった可能性が非常に高く、居住可能だったと考えられる期間も長くなる」と付け加えた。
 NASAによると、火星の南極と北極およびその周辺地域には、極冠とよばれる氷の存在が知られており、専門家らの注目を引いている。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2015/03/06-18:09)

635とはずがたり:2015/03/23(月) 15:57:47
<玄界地震10年>専門家「いつ動いても不思議ではない」
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20150321k0000e040180000c.html
毎日新聞2015年3月21日(土)10:24

 福岡市などで震度6弱を記録し1万棟近くが損壊した福岡沖玄界地震の発生から20日、10年を迎え、玄界島(福岡市西区)では避難訓練があった。年月の経過とともに危機意識の低下も懸念されるが、震源の警固断層帯や周辺の活断層について、専門家は「いつ動いてもおかしくはない」と警鐘を鳴らす。

 福岡県によると、福岡市内を斜めに走る警固断層帯は、海側が約25キロ、陸側が福岡市中央区から福岡県筑紫野市までの約27キロとみられる。玄界地震で動いたのは海側だけだったが、陸側が動いた場合、県は最大でマグニチュード(M)7.2、震度7の地震を想定。福岡市直下型となるため死者約1180人、負傷者約2万2510人と推計している。

 西南学院大の磯望(いそのぞみ)教授(自然地理学)によると、最近の研究で警固断層帯の陸側は少なくとも8000年前後で1回動くと確認されているが、約8000〜9000年間明瞭には動いておらず、さらに玄界地震でひずみがたまっている状態で「いつ動いても不思議ではない」と話す。

 福岡市も対策は実施している。2008年の条例改正で、西鉄天神大牟田線沿線などの警固断層帯上で20メートルを超す建物を新築する場合、耐震強度を通常の1.25倍にするよう定めた。だが罰則がなく努力義務のため、これまで市が建築確認した177件のうち強度を満たすのは53件と約3割にとどまる。

 国の法改正に伴い13年11月からは、一定規模の百貨店やホテル、病院などは、今年末までに耐震診断を終えて報告するよう義務付けられた。しかし、市内で終えたのはまだ半分弱だ。

 磯教授によると、警固断層帯だけでなく、福岡県北部の西山断層帯(宗像市沖〜同県朝倉市付近の約110キロ)も最大でM8.2の地震が発生する恐れがある。活動周期や直近の活動時期が不明確で、近い将来の地震発生も否定できないという。

 また、文部科学省が公表している地震発生確率では、熊本県の日奈久(ひなぐ)断層帯(八代海区間)は30年内に最大16%と全国で最も高い。磯教授は「行政は公共施設の耐震工事や避難者対策を整え、市民も住宅の耐震補強や家具の固定などを急ぐべきだ」と呼びかけている。【吉川雄策、下原知広】

636とはずがたり:2015/03/23(月) 15:58:16
陸奥湾内の野辺地、横浜でも津波を予測
http://news.goo.ne.jp/article/dtohoku/region/dtohoku-31313133.html
デーリー東北2015年3月20日(金)11:00
 青森県海岸津波対策検討会(座長・佐々木幹夫八戸工業大学大学院教授)は19日、陸奥湾と下北半島西岸、津軽沿岸における「最大クラスの津波」の高さと浸水域予測結果を公表した。2013年時点で、対策が必要となる津波が想定されなかった野辺地、横浜両町で最大1・8メートルの津波が発生。むつ市の市街地の一部では、津波が田名部川をさかのぼって1メートル未満の浸水の恐れがあると予測した。津波による人的、物的被害の推計は行われなかったが、新たな浸水区域の発生により、関係市町村が避難計画の見直しを迫られるのは必至だ。
 同検討会は12年10月と13年1月の計2回、県内の津波予測を公表したが、14年9月に国が日本海側の津波断層モデルを新たに策定したため、発生する津波について見直しを進めていた。
 想定した地震の震源域は、▽太平洋の三陸沖北部(マグニチュード9・0)▽陸奥湾西部の平舘断層(6・8)▽陸奥湾南部の入内断層(6・7)▽日本海の津軽半島北西(7・7)など8カ所。
 津波の最大水位は、野辺地町では、三陸沖北部や陸奥湾西部、津軽半島北西の3カ所を震源とする場合、最大1・8メートル。横浜町では、三陸沖北部が震源の場合、最大1・7メートルと予測。
 むつ市では、三陸沖北部や陸奥湾西部など4カ所を震源とする場合、大湊町の芦崎湾周辺のほか、苫生町や横迎町など市街地の一部でも津波が田名部川をさかのぼり、1メートル未満の浸水が発生する恐れがあると推測した。市川内庁舎も最大20センチ浸水するとした。
 大間町(5・9メートル)と佐井村(5・5メートル)の津波の高さは前回と同じだったが、中泊町は約2倍の22・6メートルに修正された。
 佐々木座長は取材に対し、「被害をできるだけ軽減化するために、各市町村は一日も早く新しい避難計画を策定してほしい」と予測結果の活用を促した。

637とはずがたり:2015/03/27(金) 18:26:05

霧島・えびの・桜島の三連大噴火で大火砕流が川内原発へ雪崩れ込みとかないやろーねー。

霧島山(新燃岳)で小規模な噴火の可能性 2気象台が解説情報
http://www.nishinippon.co.jp/flash/f_kyushu/article/158874
2015年03月27日(最終更新 2015年03月27日 16時45分)

 福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は27日、霧島山(新燃岳)の状況に関する解説情報第002号を出した。
 それによると、火口周辺警報は「噴火警戒レベル2」で、火口周辺規制が継続している。
 23日から27日午後3時までの間、新燃岳では、火山性地震がやや増加している。ただ、24日に実施した現地調査では、二酸化硫黄は検出されなかった。
 新燃岳の北西数キロの、地下深くにあると考えられるマグマだまりの膨張を示す地殻変動は、2011年12月以降、鈍化・停滞していたが、2013年12月ごろから、伸びの傾向が認められる。
 新燃岳では、火口周辺に影響のある小規模な噴火が発生する可能性がある。このため、新燃岳火口から概ね1キロの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要。
=2015/03/27 西日本新聞=

昭和火口で爆発的噴火が69回発生 桜島解説情報
http://www.nishinippon.co.jp/flash/f_kyushu/article/158873
2015年03月27日(最終更新 2015年03月27日 16時40分)

 福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は27日、桜島の状況に関する解説情報第026号を出した。
 それによると、桜島の火口周辺警報は「噴火警戒レベル3」で、入山規制が継続している。
 活発な噴火活動が続いており、23日から27日午後3時までの間、昭和火口では、爆発的噴火が69回発生。弾道を描いて飛散する大きな噴石が、最大4合目まで達した。
 また、同火口では、夜間に高感度カメラで明りょうに見える火映を23日から25日にかけて観測した。
 大隅河川国道事務所の有村観測坑道、および、京都大学防災研究所のハルタ山観測総合坑道に設置している傾斜計および伸縮計では、1月1日ごろから山体の膨張と考えられる変化が継続している。
 この膨張が解消されると、2012年7月24日、および、2013年8月18日以上の、多量の火山灰を噴出する噴火が発生する可能性がある。
=2015/03/27 西日本新聞=

えびの高原(硫黄山)周辺で噴火の可能性 霧島山解説情報
http://www.nishinippon.co.jp/flash/f_kyushu/article/158869
2015年03月27日(最終更新 2015年03月27日 16時35分)

 福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は27日、霧島山の状況に関する解説情報第024号を出した。
 それによると、霧島山の火口周辺警報は「火口周辺危険」が継続中。
 えびの高原(硫黄山)周辺では、表面現象には異常は見つかっていないが、地震活動が継続している。このため、今後の推移に注意する必要がある。
 また、噴気や火山ガスなどが突然噴出し、今後状況によっては噴火が発生する可能性もある。
=2015/03/27 西日本新聞=

638荷主研究者:2015/03/29(日) 19:39:27

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1420150311eaal.html
2015年03月11日 日刊工業新聞
東北大・北大、フィリピン科学技術省と50kgの超小型衛星2機を開発へ

 東北大学、北海道大学は10日、フィリピン科学技術省と共同で、同国初となる重さ50キログラムの超小型衛星を開発すると発表した。開発する衛星2機のうち、最初の1機は2016年春をめどに国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の衛星放出機構を用いて宇宙へ放出、軌道へ投入する。

 東北大と北大が共同開発した超小型衛星「雷神2」をベースに17年末までに開発する。大きさは55センチ×55センチ×35センチメートルで、大型衛星(300キログラム―6トン)と比べ価格は約100分の1、開発期間も同10分の1の2年程度で開発できる。留学生は現在、両大合わせて6人在籍。今後は10人程度に増やす。

 最初の1機はISSとほぼ同じ高度400キロメートルの低軌道に投入。約5メートルの高解像度を持ち、災害監視や農業、気候変動のモニタリングに役立てる。2機目は衛星開発の留学生らが中心となって開発する。

 今回、人材の教育費を含む共同開発費として、東北大は5億円、北大は3億円をフィリピンからそれぞれ受託。東北大の費用には「きぼう」からの衛星放出費が含まれている。


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