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宇宙

552とはずがたり:2014/03/02(日) 16:53:41

初期銀河の謎を秘めたブラックホール
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140228003&n_gadget=0000
Dan Vergano,
National Geographic News
February 28, 2014

 近傍銀河にある大型ブラックホールから、驚くほど強力なX線のジェットが噴き出していることが明らかになった。

 渦巻銀河M83(地球から1500万光年と、天文学的には近距離)に存在するこのブラックホールは、初期銀河の 時代に宇宙を満たしていた強力なブラックホールに似ているとみられる。のちに地球が属する天の川銀河のよう な銀河となった、恒星の原料の集合体が形成された過程について、このブラックホールが何らかの知見をもたら すことが期待される。

「雲を切り裂く弾丸のように、ジェットは銀河を突き抜けている」とオーストラリア、パースにあるカーティン 大学の天文学者で、今回の研究を指揮したロベルト・ソリア(Roberto Soria)氏は述べる。「これは非常に活 発な銀河ブラックホールの動態を間近に観察する絶好の機会だ」。

 ジェットは太陽が毎秒放出するエネルギーの750万倍の強力さを誇り、このブラックホールは天文学で言うと ころの“超大光度X線源”となっている。

「これは従来の研究結果を裏付け、強化するもので、(超大光度X線源のブラックホールが)その所属環境に及 ぼす影響を明らかにするという点で重要だ。その影響は、銀河進化の歴史における重要なフィードバック機構と なりうる」とイギリス、ダラム大学の天文学者アンドリュー・サットン(Andrew Sutton)氏は述べる。サット ン氏は今回の研究には参加していない。

◆よく食べる隣人

 ブラックホールは恒星が崩壊してできるもので、強大な重力を持つため、光さえもそこから逃げ出すことはで きない。M83に存在するブラックホールは、太陽の約100倍の質量を有する。おそらくは近傍の伴星が放出するガスを取り込みながら、ジェットを噴出していると研究チームはみている。

 ブラックホールの周囲を円盤となって回るガスは、ほぼ光速に近いスピードになってブラックホールの口に吸 い込まれていき、一方でブラックホールは崩壊した恒星の両極から熱とエネルギーをジェット状に噴き出してい る。

「究極的には、ブラックホールの重力に吸い込まれるすべてのものがパワーの源になっていて、ブラックホール はその強力さゆえ、吸い込む動きを放射に変換してしまう」とソリア氏は述べる。

◆X線による探査

 このブラックホールはM83銀河の中心から離れたところに位置し、中心には、それよりはるかに大きな“超大 質量”ブラックホールが存在する。ソリア氏のチームは、X線を放射する超新星残骸を探していて今回のブラッ クホールを発見した。

 NASAのチャンドラX線観測衛星などを利用して行われた探査において、このブラックホールのX線レベルは通常 の10倍と突出していた。「これはブラックホールに違いないと思った」とソリア氏は述べている。

 今回の研究成果は、2月27日付で「Science」誌オンライン版に発表された。


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