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繊維スレッド

1荷主研究者:2003/09/24(水) 00:11
繊維関係の話題を今だからこそ熱く語り明かすスレッド。

日本化学繊維協会
http://www.fcc.co.jp/JCFA/index_j.html

信州大学繊維学部 繊維関係のリンク集
http://coe.shinshu-u.ac.jp/links/industry_j.html

81荷主研究者:2006/03/30(木) 00:47:14

【北陸の繊維企業:産業用資材に傾斜】
http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20060208001.htm
2006年2月8日更新 北國新聞
産業用資材に傾斜 北陸の繊維企業 合繊メーカー、自動車関連などへ投資

 北陸の繊維企業が産業用資材への傾斜を強めている。七日、合繊メーカー各社が発表した第3四半期業績では衣料分野が苦戦し、帝人は自動車関連分野などへの積極投資を表明。産地企業も炭素繊維などを使った高機能素材の開発に力を注ぎ、非衣料分野の比率を高める方針で、婦人衣料が中心だった北陸産地の構造はさらに変化を迫られそうだ。

 繊維企業が最も注目するのは、今後も成長が期待される自動車関連分野だ。

 染色加工の帝人ネステックス(能美市)は、ポリエステルのカーシートの加工に取り組む。衣料向けの単純な染色加工事業を縮小し、三年後にはカーシートを中心とした高付加価値素材の売上高を全体の八割に引き上げる。

 さらに、道路資材などに使われ、耐熱性と強度に優れた「アラミド繊維」の加工も試験的に始めており、産業資材の拡大を探る。

 産元商社の一村産業(金沢市)も、アラミド繊維や炭素繊維に的を絞った商品開発を進める。グループ会社の創和テキスタイル(羽咋市)がアスファルトに埋め込んで舗装強度を高める繊維シートを開発し、量産体制に入ったという。

 同じ東レ系列の丸井織物(石川県中能登町)は、エアバッグなど産業資材の生産量を二〇一〇年までに10%増やす方針だ。

 産地企業が非衣料に軸足を移す背景には、衣料分野で安価な中国製品に押され、「技術力が物を言う分野」とされる産業資材に活路を求めざるを得ないという事情もある。

 合繊メーカー各社の〇六年三月期第3四半期業績をみても、ユニチカのポリエステル繊維は婦人衣料が低迷する一方で、資材分野は健闘。東レも、炭素繊維を使った複合材料事業の営業利益が前年同期の倍以上の伸びを示した。

 帝人は二〇〇八年までの新中期経営計画で、ポリエステル事業の立て直しを表明。四月にポリエステルを使った衣料繊維と工業繊維の両事業を統合し、高機能商品に特化する方針を打ち出した。

 ただ、北陸産地からは、産業資材一辺倒の流れを危惧(きぐ)する声も出ている。

 小松精練(能美市)は「技術力のある企業が連携すれば、世界に通用する新しい衣料素材が生まれる」(中山賢一会長)とする。非衣料の売り上げ比率を現在の二割から五割に高める一方で、衣料分野も伸ばし、事業規模全体の底上げを目指す。

82とはずがたり:2006/04/06(木) 01:21:27
このネタ何処に貼ってたっけ?

遺産相続で確執、かばんの「一澤」解任社長が新会社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060405-00000315-yom-soci

 帆布の手作りかばんで知られる「一澤帆布工業」(京都市東山区)の経営権をめぐり、解任された前社長で先代会長の三男、一澤信三郎さん(57)が新会社「一澤信三郎帆布」を設立し、5日、新店舗を公開した。

 新ブランド名は「信三郎帆布」などで、6日から販売を始める。

 新店舗は同工業の斜め向かいにあり、信三郎さんの親族が社長を務める「一澤帆布加工所」(京都市左京区)が製造を担当。信三郎さんは「新しい気持ちで再出発し、今後も良い商品を提供できれば」と話す。

 一方、休業中の同工業の代表取締役で長男の信太郎さん(60)は「早く工業用ミシンや従業員を確保し、再開したい」と話している。

 同工業では先代会長の遺産相続の遺言をめぐって信三郎さんと信太郎さんが訴訟で争い、信三郎さんの敗訴が確定。信太郎さんが四男の喜久夫さん(54)とともに新役員となったが、従業員が一澤帆布加工所に移ったため、3月初めから休業が続いている。
(読売新聞) - 4月5日23時12分更新

85荷主研究者:2006/06/27(火) 01:46:35

【東レ:伸縮・耐熱繊維の生産能力7割増】2004年7月6日 日経産業新聞 11面
東レ、7割増の年2500トンに 伸縮・耐熱繊維の生産能力

東レと、米デュポンと東レの折半出資会社・オペロンテックス(東京・中央)は5日、東レの三島工場(静岡県三島市)で伸縮・耐熱性繊維の生産能力を約7割引き上げ、年間2,500トンにすると発表した。2005年春の稼動を目指し、2005年度に約100億円の売り上げを見込む。

増産するのは「ポリトリメチレンテレフタレート(3GT)」と呼ぶ高機能繊維のうち、ポリエチレンテレフタレート(PET)と組み合わせ付加価値を高めた「複合糸」タイプ。現行より年間1,000トン生産能力を増やす。

東レが生産し、オペロンテックスがデニム向けなどに糸として販売。東レは婦人衣料やスポーツ衣料向けに布地として販売する。

86名無しさん:2006/07/07(金) 01:11:59
ジーンズに合う女性下着発売
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20060705039.html

 ワコールは、ジーンズをはいたときに腰のラインを美しく見せる女性用下着「美JEAN SHORTS(ビジーンショーツ)」を発売した。お尻を持ち上げ、丸みを強調できるようにデザイン。胴回りをV字形にし、股上の浅いジーンズをはいても見えにくい。2100〜3465円。
[ 2006年07月05日 15:09 速報記事 ]

88荷主研究者:2006/08/04(金) 00:48:07
2005年10月に呉羽化学工業(株)は(株)クレハに社名変更されている。いわき工場のピッチ系炭素繊維の年産能力750トン=5トンコンテナで年150個程度であり鉄道貨物輸送には適さないか。

【クレハ:ピッチ系炭素繊維の生産能力5割増】2006年6月26日 日経産業新聞 16面
ピッチ系炭素繊維 クレハ、生産能力5割増 断熱材や車部品向け 内外3工場 25億円投資

化学中堅のクレハは断熱材などに使うピッチ系炭素繊維の生産能力を、12月に現在の1.5倍の年1,500トンに引き上げる。いわき工場(福島県いわき市)に新ラインを導入するなど、国内外の3工場に合計で約25億円を投資。半導体ウエハー製造装置の断熱材に加え、自動車のブレーキパッドなどの複合材料向け用途で需要が急増していることに対応する。

新たに導入するのは同社の炭素繊維の製造拠点であるいわき工場で3番目となるライン。同工場のほか米ペンシルベニア州、中国上海市の両工場にある加工設備も2008年までに増強し、繊維をひも状やシート状に仕上げる能力を高める。

増産した炭素繊維の4割は断熱材向けに出荷する。ピッチ系炭素繊維はセ氏3千度の高温にも耐えることが可能で、半導体ウエハーのほかに光ファイバーやセラミックスなどの製造装置でも使う。

また、同程度の量を樹脂との複合材料向けに出荷。ブレーキパッドのほかに軸受けやギア、ポンプなど自動車と建設機械の部品に使う。残り2割は配管のガス漏れなどを防ぐシール材用に出荷する。

ブレーキパッドやシール材は石綿が使われることが多かった。特に発電所など高温下で用いるシール材は石綿からの切り替えが遅れているとされたが、石綿使用を禁じる動きが国内でも加速するなかで代替素材の需要が拡大。シール材などに必要な機能を持つピッチ系炭素繊維への関心が高まっている。

クレハはピッチ系の大手メーカーで、断熱材向けでは世界シェアの5割を占める。

同社は昨年5月にいわき工場の製造ラインを改良し、生産能力を年600トンから同分野で世界最大の750トンに引き上げたばかり。今年1月には米国の加工メーカーのTTSM社(ペンシルベニア州)を買収し、同国に加工拠点を確保した。

▼ピッチ系炭素繊維
コークス炉から出るコールタールや石油の精製過程で得られる重質油を原料とする炭素繊維で、剛性が高く磨耗しにくい。1970年にクレハが世界で初めて石油由来の製品を開発した。国内ではクレハのほか、三菱化学子会社の三菱化学産資(東京)や新日本製鐵子会社の日本グラファイトファイバー(東京)などが手がける。
炭素繊維にはピッチ系のほかに、アクリル繊維を原料とする「PAN系」がある。航空機の機体などに使うPAN系はピッチ系に比べ強度に優れるが、価格が高い。

90とはずがたり:2006/08/08(火) 12:05:37
繊維と云うより商業だが。。

AOKI フタタに経営統合提案 同意ならTOBへ 九州にM&Aの波
http://news.goo.ne.jp/news/nishinippon/keizai/20060808/20060808_news_001-nnp.html
2006年 8月 8日 (火) 10:09

 紳士服販売チェーンで業界2位のAOKIホールディングス(横浜市)は7日、同業界5位で九州が地盤のフタタ(福岡市)に対し、株式公開買い付け(TOB)による経営統合を提案した。14日までの回答を求めているが、フタタの二田孝文社長は同日、「提案内容を分析、検討した上で、別途、公表する」とのコメントを発表、提案を受け入れるかは微妙だ。

 フタタの筆頭株主は20.2%を出資する業界4位のコナカ(横浜市)で、紳士服の大手2社によるフタタの争奪戦になる可能性が浮上している。今回のAOKIの提案は、九州にもTOBによる企業の合併・買収(M&A)の「波」が、本格的に押し寄せたことを示している。

 AOKIの提案は、フタタ株の買い付け価格が1株当たり700円で、7日現在の400円を300円上回り、1月12日の年初来高値570円も130円上回る。全株式1857万5200株の取得を目指す。取得に必要な額は約130億円で、AOKIは手元資金と金融機関からの借り入れで調達する。

 買い付け期間は8月下旬から1カ月間。その後株式交換などによる100%子会社化を経て経営統合を行うとしている。統合した場合もフタタの商号は残し、現経営陣も続投させる考え。

 AOKIは関東を軸に展開するが、九州地区の店舗はゼロ。九州が地盤のフタタとの経営統合の理由について「店舗も競合しておらず、ネットワーク面での補完性が高くなる」(中村憲侍専務)ことや「フタタにとってコナカとの提携成果が十分でない」と指摘している。

 一方、コナカは「これまで通りフタタとの提携を深めていく方針に変わりはない」とし、フタタ側はAOKIの提案を拒否する可能性もある。

 AOKIは2月ごろからフタタに経営統合を打診。6日にAOKIの役員がフタタを訪問、経営統合を申し入れ、7日に提案書を提出した。フタタが拒否した場合、「TOBを強行することはない。あくまで友好的に話し合いを続ける」とし、最終的なTOB実施の是非は14日までのフタタの回答を待ち、取締役会で決めるとしている。

▽AOKIホールディングス

 1976年設立、業界2位の紳士服チェーン。横浜市に本社を置く。北海道や北陸、関東、関西などに524店舗を展開しているが、九州、四国には進出していない。従業員は1474人。2006年3月期の売上高は、1066億8600万円で純利益は54億3100万円。カフェ事業や結婚式関連事業も展開している。

▽フタタ

 1952年に創業した紳士服チェーン。本社は福岡市。2006年1月期の単体の売上高は112億400万円で純利益1億2300万円。九州・山口全県で店舗を展開している。社員数は249人。2003年2月に業界4位のコナカ(横浜市)と資本・業務提携した。現在、コナカが筆頭株主となっている。

 =2006/08/08付 西日本新聞朝刊=

91とはずがたり:2006/08/08(火) 12:05:59
>>90

紳士服もTOB騒動、「フタタ」巡りAOKIとコナカ
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/keizai/20060808/K2006080703950.html
2006年 8月 8日 (火) 01:18

 紳士服業界2位の量販店AOKI(アオキ)を傘下に持つAOKIホールディングス(本社・横浜市)は7日、九州が地盤の紳士服量販店フタタ(大証2部・福証上場、本社・福岡市)に経営統合を申し入れたと発表した。株式公開買い付け(TOB)を実施して100%子会社化を目指すといい、フタタに14日までの回答を求めた。フタタは業界4位のコナカと資本・業務提携中。コナカ側は提案を拒否する意向で、統合の成否はフタタ株の3割以上を握る二田孝文社長ら創業家一族の意向がカギとなる。

 AOKIによると、6日に青木拡憲社長がフタタの二田社長を訪問して統合を申し入れ、7日に提案書を送った。提案では、8月下旬に1株700円でTOBを実施。全株取得の投資額は約130億円となる。フタタ株の7日の終値は400円で、大幅な上乗せで経営陣の同意を取り付ける狙いがあるとみられる。

 フタタはAOKIの子会社として存続し、店舗名、商号も残し、従業員の解雇もしないという。

 フタタは九州を中心に92店舗を展開。一方、AOKIは関東、中部、近畿を中心に363店舗を持つが、九州には店舗がない。AOKIは「両社は店舗網で補完性が高い」と経営統合の利点を強調する。ただ、AOKIは「あくまでも友好的な買収を考え、現時点で相手が拒否した場合のTOBは考えていない」(中村憲侍専務)という。一方、フタタの二田社長は同夜、「(AOKIの提案を)慎重に検討します」と話した。

 フタタは青山商事との競合激化から業績不振になり、03年にコナカと資本・業務提携。現在コナカはフタタ株の20・2%を持つ筆頭株主で、コナカ首脳は同夜「売るつもりはない。フタタの創業家も同じ認識だろう」と述べた。

 フタタの06年1月期の単体売上高は112億円、当期利益は1億円。AOKIの06年3月期連結決算の売上高は1066億円、当期利益は54億円。

99とはずがたり:2006/10/28(土) 08:04:05
ユニクロ 婦人靴のビューを傘下に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061027-00000017-fsi-ind

 カジュアルウエア「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(FR)は26日、婦人靴専門のビューカンパニーが11月13日に実施する第3者割当増資を引き受け、同社を傘下に収める、と発表した。

 1株870円の普通株式253万3000株を総額22億371万円で取得、33・4%の株式を持つ筆頭株主になる。これまでは松村洋祐社長が筆頭株主だったが、これにより持ち株比率は41・3%から27・5%まで低下する。

 ビューカンパニーは、FRの傘下に入ることで、チェーン展開やSPA(製造小売り)のノウハウが得られるとしている。人事交流や共同商品企画の開発なども行う計画。

 FRは、2010年に売上高1兆円の達成を目指し、M&A(企業の買収・合併)や新業態の展開に力を入れている。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 10月27日8時32分更新

101荷主研究者:2006/12/31(日) 10:53:35

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200609200074.html
'06/9/20 中国新聞
三菱レイヨンが大竹に新設備

 繊維メーカーの三菱レイヨン(東京)は約10億円を投じ、スエード調人工皮革「グローレ」の新製造設備を大竹事業所(大竹市)に導入する。2007年1月の稼働予定で、年産能力を265万平方メートルと15%上げる。需要が拡大している自動車シートや衣料向けを中心に供給。新設備導入により、耐久性や質感も向上させる。新設備導入で、スエードのようにけば立たせた表面の質感もより滑らかになるという。

103荷主研究者:2007/01/01(月) 23:25:16

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20061123001.htm
2006年11月23日 北國新聞
「車」が「糸」を引っ張る 北陸の繊維5社 9月中間期、軒並み増収

 北陸の繊維企業の売り上げを、カーシートやエアバッグなどの自動車関連素材がけん引している。石川、福井産地の上場五社の二〇〇六年九月中間決算が二十二日出そろい、いずれも車両用素材の売り上げが前年同期比で伸び、連結で増収となった。自動車産業の好調さが波及した格好だが、利益面では、原燃料費の高騰に対するコスト削減策や価格転嫁をどこまで進めたかで明暗を分けた。

 石川、福井で上場している繊維企業は、小松精練(能美市)、倉庫精練(金沢市)、北日本紡績(白山市)、セーレン(福井市)、サカイオーベックス(同)の五社。いずれも、連結で増収を確保できた要因の一つに、カーシートやエアバッグ用素材の受注増がある。

 自動車関連素材は高い品質が求められ、開発に時間がかかるとされる。一方で、一度採用されると数年間は一定の売り上げを得られるメリットがあり、「非衣料分野の稼ぎ頭」(染色企業)になっているという。

 小松精練は今期、国産車用カーシートの生産を主に担う子会社の小松住江テックが黒字転換。これにより、小松精練全体の自動車関連素材の売り上げも、前年同期比74・2%増となり、同社は「これまでの開発が実を結んだ。今後も売り上げは増える」(中田清英専務)とみている。

 セーレンは、カーシートとエアバッグが前年同期比11%増の二百三十四億円となり、連結売上高に占める自動車関連素材の比率が42%に達した。同社は海外の日系自動車工場に素材を供給する生産拠点の整備も進めている。

 ただ、カーシートについては「価格競争が厳しく利幅が少ない」との指摘もある。原油高で原燃料費が高騰する中、自動車メーカー側から値下げを求められ、各社とも原材料の調達や燃料の切り換えなどコストダウンに躍起になっている。

 倉庫精練は、カーシートの受注高が前年同期に比べ23%増え、増収に転じたが、原燃料高に伴う価格転嫁が進まず、連結で経常利益は10・2%減らした。サカイオーベックスは、福井市の花堂工場で、燃料を重油から天然ガスに切り替えるなどコストダウンを進める方針だ。

 日銀金沢支店は、車両内装材の好調などから、北陸の繊維分野の生産動向は下げ止まりつつあるとの見方を示している。自動車産業に支えられる北陸の繊維企業だが、技術開発とコストダウンを迫る自動車メーカーの要求は厳しく、これを両立できるかどうかが今後の業績を左右することになりそうだ。

104荷主研究者:2007/01/02(火) 11:36:36

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20061214001.htm
2006年12月14日 北國新聞
丸紅、北陸から繊維事業撤退 来年3月、支店を閉鎖 70年の歴史に幕

 大手商社の丸紅は、金沢市の繊維北陸支店を来年三月末で閉鎖する。産地の縮小が進む中、繊維事業再編の一環として、北陸からの撤退を決めた。五十社を超える三県の取引先との関係を見直し、一部業務は東京本社、大阪本社に引き継ぐ。約七十年にわたって北陸に拠点を置いていた名門商社の撤退で、産地企業は一層の自立を迫られることになりそうだ。

 丸紅の繊維北陸支店はJR金沢駅前のビル内に事務所を構え、社員は十八人。一九九九年に金沢支店と福井支店の統合に伴って設置され、織物業者や染色加工業者に糸を渡し、仕上がった素材の販売などを手がけている。

 丸紅の繊維部門は、二〇〇六年九月中間期の連結決算で売上総利益が前年同期比1・4%減となり、不採算業務の見直しが進められていた。

 繊維北陸支店と同時に、昨年十月に開設したばかりの同支店福井分室も閉鎖する。丸紅本社は「産地の現状は厳しく、支店の業績も芳しくない。必要な業務は東京、大阪でも継続できる」(繊維総括部)としている。

 北陸の産地関係者によると、北陸の取引先の中には仕事の半分程度が丸紅からの受託加工の企業もあるとされる。繊維北陸支店は「取引を継続するかどうかは、個別に精査する」としている。

 丸紅の北陸の営業拠点は、一九三七(昭和十二)年に福井に初めて開設された。「丸紅は産地でのシェアが小さく、直接的な影響は大きくないが、名門撤退の心理的なインパクトは小さくない」とみる業界関係者もいる。

 「商社縮小」の底流には、厳しい経営環境が続く産地で、生き残った”勝ち組”企業が、自ら製品を開発して販売する「自販」の傾向を強めている事情もあるという。

 北陸に拠点を置く大手商社では、産地での業務内容を見直す動きが広がっている。伊藤忠商事金沢支店、蝶理北陸支店とも、衣料部門に加え、資材部門の強化を進めており、「地元業者をリードして新商品を開発し、業務をスリム化しなければ、拠点を守れない」(商社の地元幹部)との声も出ている。

105とはずがたり:2007/01/16(火) 01:58:22

なんかサンケイが記事にすると胡散臭く成っちゃうんだよなぁ。

バーバリーの生産、中国移転方針に 「英ブランド危機」非難続々
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070115-00000004-fsi-bus_all
1月15日8時33分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 ■議会・芸能界「イメージに傷」

 【ロンドン=蔭山実】タータンチェックのデザインで有名な英国の高級ブランド、バーバリーが英国内の工場を閉鎖して中国に移転させる方針を示し、地元議会や芸能界をも巻き込む論争に発展している。生産コスト削減やアジア市場拡大につながるとはいえ、「中国製」ではブランドイメージを損なうとの声が強い。グローバル化への対応をめぐり企業と消費者の間で意識の乖離(かいり)が鮮明になった格好だ。

 バーバリーは昨年、最高経営責任者にアンジェラ・アーレンツ氏が就任してから業績が拡大しているが、「事業のあらゆる場面で効率化を図るのは当然」として、英ウェールズ南部のロンダにある生産工場を閉鎖して、新たな生産拠点を中国に設ける方針を昨年9月に明らかにした。

 コスト削減と生産の効率化を狙う一方、インドなどへの新規出店でアジア市場に攻勢をかけている。中国への生産拠点移転には、成長する中国の高級ファッション市場での売り上げ増加への期待もありそうだ。

 だが、工場の従業員約300人は職を失うことになり、バーバリーの本社があるロンドンでも抗議行動が繰り広げられている。高級ブランドは映画界とも切り離せず、ウェールズ出身映画スターに加え、2度のオスカーを受賞している英女優のエマ・トンプソンさんも今月から抗議行動に加わった。


 思わぬ反響にバーバリーは閉鎖時期を延期したものの、閉鎖の方針は撤回していない。英国のその他の工場では生産をこれまで通りに続けると弁明するが、地場産業が乏しいウェールズにとっては深刻だ。

 ウェールズ出身の閣僚、ピーター・ヘイン北アイルランド相も地元の雇用を守ろうと、バーバリーの経営幹部に閉鎖撤回を働きかけている。一方、ウェールズ議会の議員らはバーバリー幹部らを委員会に呼び、グローバル化の観点から閉鎖理由を問いただす意向という。

 これに加え、移転先が中国であることが、論争に拍車をかけている。安価な中国製繊維商品の欧州流入が外交問題に発展した経緯に加え、中国での安い賃金での過酷な労働には英国でも批判が強い。「英国製」が「中国製」となることで、ブランドイメージが低下する心配もある。

 トンプソンさんはBBCテレビで「服を買うときは常に製造地を確認している。英国ブランドでも中国製なら絶対に買わない。企業は金もうけに目がないと思いたくなるし、低賃金での製造は受け入れ難い。バーバリーはそのような行動を取ってはいけない。企業は品位を持って高品質を保つべきだ」と訴えた。

 中国進出計画は、国際競争力の確保を狙いとしたものだが、強行すればブランドイメージに傷がつきかねない。英国の現代史とともに歩んできた老舗ブランドの生き残りをかけた悩みがうかがえる。
                  ◇
【用語解説】バーバリー
 1856年に英サリー州出身のトーマス・バーバリー氏が汚れを防止する農夫の服装をヒントに耐久性と防水性に優れた服を販売しようとロンドンに開いた洋服店が前身。その際、「ギャバジン」と呼ばれる新素材を生み出し、バーバリーコートの元になった。

 第一次大戦ではトレンチコートの原型も生み出し、英軍に採用された。その後、コートとジャケットは英王室の御用達にもなった。タータンチェックは1924年にコートの裏地としてデザインされたのが最初で、変更を経ていまもバーバリーの顔となっている。
最終更新:1月15日8時33分

106片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/06(火) 10:50:25
国内では売れてるのかな?

小山のアパレルが北米で高級ジーンズ販売へ
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/news/php/s_news.php?f=k&d=20070206&n=6

 アパレルの「Style501(スタイルゴーゼロイチ)」(小山市東城南三丁目、石川義紀社長)は、自社ブランド「和風人(わふうじん)」の海外販売に乗り出した。数万円する高級ジーンズの販売を北米で開始した。イタリアを足掛かりに欧州にも進出する計画。石川社長は「商品をディスカウントされないように、当社のブランドコンセプトに合致したセレクトショップなどで販売する」と話している。
 和風人ブランドのジーンズは一万五千円程度から八万円程度の高級ジーンズ。高価格帯の商品には、京友禅による竜や虎、桜などの絵柄が入る。生地の一部に結城紬(つむぎ)を用いたり、漆塗りのボタン、花札柄の刺しゅうなど職人による加工が随所に施されている。

 ジーンズの素材加工は京都府で友禅、茨城県で結城紬の生地、東京都江戸川区で刺しゅう部分を行う。ジーンズ本体は岡山県内の縫製業者が担当する。

108片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/02(金) 21:17:37
系列再編の動き 北陸の繊維企業 合繊メーカーが囲い込み
http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20070302301.htm

 北陸で、合繊メーカーが系列を超えた産地企業との連携を形成し始めた。帝人は幅広い企業に呼びかけ、製品開発プロジェクトに乗り出した。ライバル東レも脱系列の産地グループを組織し、炭素繊維の用途開発で連携拡大を探る。互いに産地の有力企業を囲い込む狙いもあると見られ、メーカー主導の系列再編につながる可能性も出てきた。
 帝人ファイバーが北陸の企業に参加を呼びかけているのは同社の「産地プロジェクト」。織り、編み、染色加工の各企業と同社が「一対一」で組んで新製品を開発する。三月末までに、企業と研究テーマを選定する。

 同プロジェクトは昨年八月に十五社と衣料、非衣料、環境関連などの三十テーマで開始。販売は帝人側が担い、今年度の売り上げは一億円、〇七年度は十数億円を見込んでおり、同社では「長期的に事業を成長させたい」と技術力のある企業との連携に意欲をみせる。

 一方、東レは既に、系列を問わずに約百社が参加する「東レ合繊クラスター」を組織し、これまでに花粉アレルギーに効果のある素材や、大豆タンパクの素材の開発に成功している。今後は、〇九年に能美市に新設する炭素繊維複合材料の工場を拠点に、炭素繊維の用途開発という新たな分野で地元企業との提携を進める意向を示している。

 旭化成も、独自の織り技術を持つ企業との情報交換を進めており、「量より技術力が問われる時代。力のある企業には機械設備の増強の協力も検討する」(旭化成せんい北陸支社)としている。

 合繊メーカーと産地企業の関係は、委託加工を依頼する従来の形から、素材開発の支援へとシフト。「北陸産地の加工技術を生かせば、日本にしかできないものができる」(長島徹帝人社長)と各社は意欲と技術のある企業との関係づくりに動く。

 こうした合繊メーカーの動きに、産地では「大手メーカーとの協力関係を築けるチャンス」みて、開発力の強化を進める企業も現れ始めた。合繊メーカーと産地企業が”強者連合”を探る動きは今後、加速していきそうだ。

109荷主研究者:2007/03/23(金) 00:23:21

http://www.chunichi.co.jp/00/thk/20070127/ftu_____thk_____000.shtml
2007.01.27 中日新聞
トヨタ、炭素繊維で車体 東レと開発、09年実用化

 トヨタ自動車と東レ(東京)が最新の炭素繊維(カーボンファイバー)複合材を使った自動車ボディーの共同開発を進めていることが26日明らかになった。炭素繊維は耐久性や軽量化に優れた素材で、航空宇宙分野で普及が進んでいるが、自動車に本格採用するのは初めて。トヨタは車の燃費効率や加速性能などの大幅な向上が期待できるとみて、早ければ2009年発売予定の最高級スポーツカーで実用化を目指す。

 炭素繊維の複合材は、米ボーイング社の次期主力旅客機「787」の主翼や胴体部分、ロケットのノズルなどに使われている。自動車分野でも世界最高峰の自動車レース「フォーミュラワン(F1)」の出場マシンや、欧州のスーパーカーなどが部品やボディーなどに採用。トヨタも自社のF1マシンのシャーシなどで採用実績がある。

 ただ、炭素繊維は従来の鋼板に比べて成形技術が難しく、価格も割高なことから、採用は一部の特別な車両に限られ、市販車レベルでの実用化はほとんどなかった。

 トヨタが採用を目指すのは最高級ブランド「レクサス」の新型車「LF−A」(5000cc)で、今年1月に米デトロイトで開催した北米国際自動車ショーで試作車を公開した。トヨタにとって1965年に発売した「2000GT」(2000cc)以来の本格的なスポーツカーになることから、最先端の技術をいち早く取り入れる意向だ。

 東レは炭素繊維の世界トップメーカーで、鉄鋼価格高騰を背景に、航空宇宙以外での販路拡大を模索。最大手トヨタとの共同開発をてこに、自動車分野への本格進出の足がかりにしたい考え。両社は他の車両部品への転用なども検討。量産化による生産コストの削減を通じて、採用車種の拡大を目指す可能性もある。

  【炭素繊維複合材】  炭素繊維と樹脂を焼き固めて作る新素材。鉄に比べて重さは4分の1だが、強度は10倍。さびることもない。燃費を良くするために軽量化が必要な航空機の機体に多用されるほか、建築資材やゴルフクラブ、テニスラケットなどスポーツ用品などにも用途が広がっている。

110荷主研究者:2007/04/15(日) 23:23:02

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200701120033a.nwc
炭素繊維需要が急増 東レなど大手3社が相次ぎ設備投資
FujiSankei Business i. 2007/1/12

 特殊なアクリル繊維を熱処理してつくる炭素繊維の需要が急増している。軽くて鋼材よりも強度があるため、胴体などの材料として航空機に採用されたほか、自動車部品や風力発電、ゴルフクラブなどにも使われる。世界シェアの7割強を東レと帝人、三菱レイヨンの繊維大手3社で占めるが、3社はさらに需要が拡大するとみて設備増強を進めている。

 東レは「このままでは供給責任が果たせない」として、新型旅客機「787」の受注が好調な米ボーイング向けに、近く米子会社の追加投資を決める見通しだ。帝人子会社の東邦テナックスは2006年中にドイツ子会社の設備増強を完了。三菱レは07年度中に策定する次期中期経営計画の中で、一段の増強を含め検討する。

 また帝人は「3社間の競争より、まずは市場規模を大きくしたい」と、利用先拡大に向け、顧客企業に密着した営業体制を整えた。

 ただ炭素繊維の全体の生産量はナイロンなど他繊維と比べると少なく、鋼材に代わる主力素材になるには「技術的ハードルが高い」(帝人)という。例えば炭素繊維は大型炉で焼き固める工程が必要で、航空機の機体やレーシングカーの車体などの製造は得意だが、大衆車のような大量生産には不向きで、加工性の改善が急がれている。

111荷主研究者:2007/04/15(日) 23:28:21

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20070207301.htm
2007年2月7日03時02分更新 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎車素材を中核事業に 小松精練 子会社増資で販路開拓 横断チームで商品開発

 小松精練(能美市)はカーシートやエアバックなどの自動車関連素材を強化する。車向け素材を生産する子会社を増資し、海外メーカーへの輸出も視野に販路を拡大する。自動車産業が好調に推移する中、関連素材を非衣料分野の中核事業に育てる計画で、三年後には今年度の倍の六十億円の売上高を目指す。自動車市場を狙う北陸の繊維企業の動きは加速していきそうだ。

 小松精練は、自動車関連事業の強化をグループ全体の特別プロジェクトとして位置づけて展開する。原糸から織り、編み、染色、加工までの一貫体制で素材開発を行う。

 事業の中心となるのは、四年前に住江織物(大阪市)との合弁で設立し、カーシートなどの製造と販売を行っている小松住江テック(白山市)で、資本金を二億円から四億円に倍額増資する。

 増資分の二億円は小松精練が全額出資し、同社の出資比率はこれまでの51%から四分の三以上となる見通し。経営の主導権が強まることで、設備投資や素材開発、販路開拓をより積極的に進めることができる。

 増資に合わせ、社名は「ケイズテック」に変更する。小松住江テックはこれまで、住江織物が持つ販路を通じ、国内自動車メーカーに製品を販売してきた。今後、小松精練は、商社などとの連携を図り、国内だけでなく海外自動車メーカーへの輸出も進める。

 素材開発に向けては、グループ内を横断する専門チームを編成。ケイズテックの基布に、同社の複合薄膜ファブリック加工技術を施し、独自の風合いを持つ「人造皮革」として市場に売り込む。環境に優しい素材の開発や、防汚、撥水、抗アレルゲンなどの機能加工を生かして、カーシートカバーやクッションなど幅広い車関連商品も提案する。

 小松住江テックは、二〇〇六年九月中間決算で売上高が前年同期比で倍近く増え、経常利益も黒字転換。これにより、小松精練の連結決算での自動車関連素材の売り上げも前年同期比74・2%と大きく伸びた。

 北陸の繊維企業では、自動車関連素材が好調に推移しており、強化する動きが目立っている。同社も、独自の高機能素材の市場投入で事業の拡大を狙う。

112荷主研究者:2007/04/15(日) 23:31:50

http://www.chunichi.co.jp/00/thk/20070210/ftu_____thk_____005.shtml
2007.02.10 中日新聞
東レ、複合材料の新工場 09年1月稼働

 東レは9日、石川工場(石川県能美市)の敷地内に炭素繊維複合材料の新工場を建設すると発表した。2009年1月から年間580万平方メートルの生産を開始。投資額は約70億円で、地元から100人程度を新規採用する。

 炭素繊維は軽くて強い性質を持ち、樹脂と組み合わせて成形用の素材(複合材料)として、航空機の主翼・胴体などに使われる。炭素繊維の現在の世界需要は2万7000トン程度とみられ、今後は自動車分野への普及も見込まれ、10年に4万5500トンに広がると予測されている。このため日米欧で生産設備の増強を決めた。

 東レは自社の炭素繊維「トレカ」を持つ世界最大の複合材料メーカー。10年までの中期経営課題で、複合材料事業を戦略的拡大事業と位置づけている。炭素繊維の生産能力は現在、グループ合計で年産1万3100トン。計画では、愛媛工場で08年1月、米国とフランス子会社で同年12月にそれぞれ増産し、計4000トン増やして1万7900トンに引き上げる。

 複合材料も増産し、石川工場と米国子会社で計1160万平方メートル増やし、愛媛工場と合わせて09年1月にグループで3380万平方メートルの能力を備える。東レは08年に就航する米・ボーイング社の新型旅客機B787向けに供給するほか、スポーツや一般産業で新規に用途開拓する。

 今回の総投資額は石川工場を含めて日米欧で550億円。

  (坂本正範)

113荷主研究者:2007/04/15(日) 23:56:25

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20070214301.htm
2007年2月14日03時50分 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎炭素繊維、石川で用途開発 東レ、新工場の建設で 地元企業や大学と連携

 東レ(東京)は、能美市の石川工場内で建設する新工場を拠点に、炭素繊維の用途開発を進める。十三日、石川県庁を訪れた同社幹部は、北陸の協力企業、大学と連携し、産業資材や自動車分野などでの利用を探る方針を示した。炭素繊維が、北陸産地の代名詞とされる婦人衣料に次ぐ「産地事業の第二の柱」(関係者)に急成長する可能性も出てきた。

 東レによると、新工場で生産する炭素繊維複合材料は当面は、米国ボーイング社の新型旅客機への供給が八、九割を占める見通し。生産本部担当の武田敏之取締役は用途開発などで需要が増せば設備を増強する可能性もあるとした。

 炭素繊維は、飛行機の機体など航空・宇宙産業向けだけでなく、ゴルフのシャフトやテニスラケットなどのスポーツ向け、橋脚の補強材、高級自動車の車体、パソコンのボディなどの産業資材向けにも用途が広がっている。武田氏は「炭素繊維の用途は無限。北陸なら川中の企業の技術力を生かした開発ができる」と産地との連携に期待を込めた。

 企業との連携は、北陸を中心に約百社の繊維企業が参加する「東レ合繊クラスター」を核に進める。東レ合繊クラスターの「炭素繊維部会」では、既に創和テキスタイル(羽咋市)が炭素繊維を用いたかばんや財布などを製品化した実績もあり、東レ側は「合繊メーカーと北陸産地のつながりの中で、炭素繊維は衣料向け素材と並ぶ存在となる可能性もある」(大西盛行取締役・トレカ事業部門長)とみる。

 北陸産地では、海外からの輸入品などに押されて衣料素材の競争が激しくなる中、産業用資材への関心が高まっている。繊維リソースいしかわ(金沢市)は「地元企業にとってチャンスとなる」(伊藤靖彦社長)としており、新分野の素材開発は加速しそうだ。

114荷主研究者:2007/04/30(月) 21:30:48

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20070307302.htm
2007年3月7日03時25分更新 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎先端繊維の拠点に 帝人加工糸、小松の新工場 増産へ空地活用も

 帝人は、帝人加工糸(小松市)をグループの先端産業資材の生産拠点として整備を進める。昨年末の火災で損傷した帝人加工糸小松工場の敷地内で新工場を建設するのに合わせ、需要が拡大するアラミド繊維の加工に対応する機械を導入する。

 六日に帝人加工糸小松工場で会見した帝人副社長で帝人ファイバー社長の唐澤佳長氏、帝人加工糸社長の山田裕憲氏が復旧計画を発表した。

 新工場の敷地面積の縮小に伴って生じた空地は将来的な増設用地に充て、加賀市大聖寺の帝人ネステックス(能美市)の工場跡地と一体の活用も検討、高付加価値製品の量産につなげる。

 火災では、工場の七千六百平方メートルが損害を受け、設備損害額は六億円。新工場は、被害を受けた従来工場を取り壊して建設する。鉄骨一部二階建てで、投資額は十三億円。敷地面積は四千平方メートルと以前より三千平方メートルほど狭くなるが、機械配置の効率化などで一カ月の生産能力は以前と同じ四百トンを見込む。今月末に着工し、九月中旬の完成を目指す。

 アラミド繊維対応の機械は全十二台導入する。アラミド繊維は車両用、防護服用などに需要が伸びている。唐澤氏は、産業資材の増産に向け加賀市の帝人ネステックスの工場跡地の整備も視野に入れていることを明らかにし、「日本でも数少ない高付加価値のものを作れる場所にしたい」と述べた。

 火災以降、帝人加工糸の代替糸を加工している北陸産地の企業に対しては、工場完成後も発注の継続を検討する。

 帝人加工糸は、再発防止に向けた安全対策をまとめた。今回の火災は、糸が巻き付いたゴムローラーが回転し、摩擦熱が生じて発火したとみられる。このためローラーには糸が巻き付いたら自動感知して止まるシステムを導入する。毎月二十日を「安全の日」として防災訓練を実施する。

115荷主研究者:2007/10/15(月) 02:31:30

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200708030024a.nwc
三菱レイヨン 炭素繊維を増産 広島・大竹に新工場
FujiSankei Business i. 2007/8/3

 三菱レイヨンは2日、炭素繊維の生産設備を大竹事業所(広島県大竹市)に新設すると発表した。炭素繊維は国内では豊橋事業所(愛知県豊橋市)のみで生産してきたが、集中生産のリスクを防ぐため新工場建設を決めた。

 新工場は2009年10〜12月期の稼働予定で、生産能力は年間2700トン。投資額は120億円。大竹事業所は炭素繊維の原料となるアクリル繊維を生産しており、物流面でも効率がいいと判断した。現在の同社の生産能力は海外生産も含めると年8150万トン。新工場の稼働で1万850トンとなる。

 炭素繊維は、東レ、三菱レイヨン、東邦テナックスの国内3社で世界シェアの7割を占める。06年の世界需要は2万8000トン規模と推計され、12年には5万トン規模まで拡大する見通しだ。

116荷主研究者:2008/01/03(木) 00:53:08

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/article.aspx?id=20071227000080
2007/12/27 09:56 四国新聞
豊浜工場を閉鎖へ−富士紡、1月末で操業停止

 富士紡ホールディングスは26日、子会社のフジボウテキスタイル(東京)が、衣料品などに使う紡績糸や織布を製造している豊浜工場(香川県観音寺市)を来年1月末に操業停止した上で、来年3月末に閉鎖すると発表した。アジア製品との競争などで事業環境が厳しい中で、紡績糸の生産を縮小する。

 豊浜工場は、敷地面積が約16万3500平方メートル。紡績糸については、同社の大分工場(大分市)に生産を一部移管。織布は専業メーカーへの生産委託などで対応する。

 豊浜工場の社員は約40人おり、グループ内で配置転換する。工場の跡地は売却する方針。

117荷主研究者:2008/01/03(木) 00:56:57

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200712150015a.nwc
クラレ ビニロン生産増強 年4万トン体制へ
FujiSankei Business i. 2007/12/15

 クラレは14日、アスベスト(石綿)規制を受け建材向けなどで需要が拡大しているビニロンの生産能力を増強すると発表した。岡山事業所(岡山市)に約20億円を投じて年産5000トンの生産設備を増設し、2008年12月から4万トン体制にする。

 ビニロンは、木綿に代わる合成繊維として開発され、クラレは1950年に生産を開始。学生服などに広く採用されてきた。同社は中国を除く世界シェアで8割を握る。

 現在では、セメント補強繊維などに用途が拡大しており、今後、新興国での需要増大も見込めることから、増産を決めた。

118荷主研究者:2008/01/03(木) 01:14:03

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200711290042a.nwc
三菱レイヨン、新炭素繊維開発…航空機分野で巻き返し図る
FujiSankei Business i. 2007/11/29

 三菱レイヨンは28日、PAN(ポリアクリロニトリル)系の炭素繊維=写真=を開発したと発表した。従来製品と同等の強度と弾性を保ちながら、単位当たりの繊維数を約3倍の6万本に引き上げた。炭素繊維は成形の難しさが弱点だが、繊維数の大型化により加工効率の改善が期待できる。

 商品名は「P330シリーズ」で、来年中ごろから、風力発電翼や圧力釜など大型産業部材向けに出荷を始める。価格は従来品と同様の1キロあたり30ドル(約3250円)を想定している。自動車用部材への採用もにらみ、2010年の売り上げ目標は60億円とした。

 需要の拡大が続く炭素繊維は東レ、東邦テナックス、三菱レイヨンの3社で世界シェアの7割以上を占める。東レ、東邦テナックスがボーイングやエアバスから採用されるなか、三菱レイヨンは優れた成形効率を武器に航空機分野でも巻き返しを図る。

120名無しさん:2008/03/21(金) 17:44:13
植物由来の材料を探しているプラスチックコンパウンド企業を教えて君。

121荷主研究者:2008/03/31(月) 00:46:30

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200802200006a.nwc
東レ160億円投資 PAN系炭素繊維、愛媛に年産1000トン設備増設
FujiSankei Business i. 2008/2/20

 東レは19日、約160億円を投じPAN(ポリアクリロニトリル)系炭素繊維の生産能力を増強すると発表した。今後も世界の需要が2けた増ペースで伸びると予想されるため。生産能力を拡大することで、2010年には世界シェアを38%(現在34%)に高める。

 愛媛工場(愛媛県松前町)に、年産1000トンの設備を増設し、09年7月から稼働させる予定。これにより愛媛工場の炭素繊維生産能力は年間8300トン、東レグループ全体では同1万8900トンに拡大する。

 増産する細物炭素繊維は、自動車部材や産業用ロボット、航空機の2次構造材(主翼の動翼部分)などに使われ、需要が増え続けている。2007年のPAN系炭素繊維の世界需要は約3万5000トンと推定され、今後も年率15%以上の伸びが見込まれ、10年には5万3000トン程度と予測されている。こうした将来性をにらみ生産能力を拡大。今後も需要動向に応じた最適な生産体制を築いていく考えだ。

 東レは高収益企業への転換を目指すなかで、炭素繊維複合材料事業を「戦略的拡大事業」と位置づけて積極的に投資を行ってきた。これに沿って10年末までにグループでの生産能力を年2万5000トンに拡大するとともに、同事業の連結売上高を1700億円に拡大する計画だ。

124荷主研究者:2008/06/20(金) 01:01:38
旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社
>フラッシュ紡糸不織布製品デュポン™ タイベック® の販売、加工、用途開発、技術サービス
http://www.tyvek.co.jp/construction/company/outline.html

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200805200030a.nwc
旭・デュポン 新車保護シート レクサスに採用
FujiSankei Business i. 2008/5/20

 旭化成と米デュポンの折半出資会社「旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ」は19日、新車を運ぶ際の保護シート=写真=が、高級車「レクサス」用として、トヨタ自動車に採用されたと発表した。日本国内で1年間に出荷される約4万台に使われる。

 保護シートは、ポリ袋などに使われるポリエチレン樹脂を原料に、通気性がありながら、水は弾く特徴を持つ。光を反射させる機能も併せ持つことから、移動の際、直射日光にあたっても変色することが少ない。

 従来は、透明なフィルムやワックスを使って防いでいたが、いずれも通気性などに問題があった。

 価格は従来タイプよりも高い。しかし、フィルムを切断して張る従来の作業を3〜4割程度削減できるため、作業効率は大きく改善する。

125荷主研究者:2008/09/16(火) 00:06:14

http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2008/07/15/2008071509354982008.html
2008年7月15日 山陽新聞
創業地の大煙突解体 クラレ倉敷事業所酒津

クレーンでの取り壊し作業が始まった2本の大煙突

 合繊大手クラレ(大阪)の創業地・倉敷事業所酒津(倉敷市酒津)にそびえる2本の大煙突が80年近い歴史に幕をおろす。工場再編に伴い、使わなくなったため同社が14日から解体作業に着手。地域住民らが“繊維のまち倉敷”のシンボルだった産業遺産との別れを惜しんだ。

 1926(大正15)年、レーヨン生産の「倉敷絹織」として酒津で創業。煙突は鉄筋コンクリート製でいずれも高さ47・5メートル。ボイラーの煙や蒸気を排出するため1と33年に建設され、昨年秋まで補修を重ねながら利用された。クラレが昨年までの2年間で工場機能の大半を倉敷事業所(同市玉島乙島)に移管し、生産は歯科材料などに縮小したのに伴い、撤去することになった。

 この日、現地で式典があり、伊藤文大社長をはじめ社員、退職者ら約80人が出席。神事に続き、クレーンで先端部から取り壊しを始めた。作業は8月末まで続く見込み。

127荷主研究者:2008/09/23(火) 00:53:20

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200807150017a.nwc
日本カーボン 炭素繊維の生産倍増 年600トン 白河工場に新ライン
FujiSankei Business i. 2008/7/15

 日本カーボンは、炭素繊維製品の生産能力を増強するため、白河工場(福島県白河市)に成形断熱材の一貫製造ラインを新設する。設備投資額は約30億円。新ラインは来年4月に完成、稼働の予定。

 炭素繊維系断熱材など、同社の炭素繊維製品はこのところ年率30%程度の成長を続けている。これまでも生産拠点である滋賀工場の生産能力を段階的に引き上げ、現在、年間300トンを製造できる。

 しかし、フル操業が続いているうえに、今後も需要増が期待できることから成形、焼成、黒鉛化、加工の各工程を備えた成形断熱材の一貫製造ラインの新設を決定した。

 白河工場の新ラインの生産能力は年間300トン。この結果、滋賀工場と合わせると同600トンに拡大する。白河工場では需要動向に応じ、生産能力のさらなる増強が図れるレイアウトにする方針だ。

 また、新ラインで成形断熱材を製造するのに伴い、滋賀工場では高付加価値品の生産に特化。これにより生産効率を高めるとともに、新たなニーズに迅速に対応できる体制を整える。

 炭素繊維製品は多様な産業分野で使われるが、同社では半導体ウエハーの大型設備投資が増えていることや太陽光発電設備の生産拡大などを背景に、今後も需要が拡大するとみている。

 同社の炭素繊維製品の売上高は、2009年度に80億円、11年度に110億円を見込んでいる。

128荷主研究者:2008/09/23(火) 00:54:36

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200807150041a.nwc
東洋紡 超高強力繊維、09年度に倍増
FujiSankei Business i. 2008/7/15

 東洋紡は14日、ロープや釣り糸などに使用される軽くて強い繊維「ダイニーマ」の生産能力を2009年度に2倍に引き上げると発表した。

 約50億円を投資し、超高強力ポリエチレン繊維ダイニーマの生産を手がける子会社、日本ダイニーマの滋賀事業所内(福井県敦賀市)の製造設備を増強し、生産能力を現在の年1600万トンから3200万トンに増やす。稼働は2010年2月を計画している。

 ダイニーマの需要は、国内で堅調に伸びており、供給不足が続いているという。今後は新用途への需要も見込まれることから増産を決めた。

129荷主研究者:2008/09/28(日) 21:32:16

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20080815301.htm
2008年8月15日03時37分 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎車減産で非衣料も揺らぐ 北陸、衣料不振続く繊維業界

 衣料不振に苦しむ北陸の繊維産地を、新たな不安が覆っている。自動車メーカーが減産方針にかじを切り、好調だったカーシート、エアバッグなどの受注も鈍ってきたのだ。低迷する衣料分野を非衣料分野で補う図式が崩れかねず、各社は新技術による商品開発や生産体制の再構築により、車で稼ぐ道を探っている。

 「今年の春ごろから、目に見えて減ってきた」。ある繊維企業幹部が頭を抱える。以前から、新車が売れないとは聞いていたが、「川中」にまで影響が出てきたのは今期に入ってからだという。

 エアバッグを生産する別の企業の社長は「まだそれほどではないが、これから先が全く見えない」と不安を口にする。自動車メーカーから今年下期の注文がくる時期を控え、気をもんでいる。

 北陸の繊維業界にとって、車関連の事業は、絶好調だった自動車メーカーの恩恵にあずかれる数少ない「成長分野」の一つだった。車関連分野で事業を伸ばし、「かつてないサクセスストーリー」とまで、もてはやす向きもあったという。

 一般的に、車資材は厳しい品質基準などがあり、採用に至るまでは容易ではない。しかし、一度採用が決まれば、モデルチェンジまで発注が続くため、安定した収入を確保できるとされる。

 だが、ここにきて、採用期間の長さがネックになり、契約時に決めた納入額では採算に合わないケースも出てきているという。

 「ここまで原油が急騰するのは予想外。しかも、車が売れないから、コストを抑えたいメーカー側の要求がかなり厳しい」(関係者)。このため、生産すればするほど、赤字が積み上がり、苦境に陥っている企業もあるようだ。

 車関連を手掛ける繊維企業が総崩れというわけではない。上場企業が発表した四―六月期決算でも、明暗が分かれた。

 車関連分野に絞ってみると、倉庫精練(金沢市)や北日本紡績(白山市)が減収だったのに対し、小松精練(能美市)とセーレン(福井市)は増収を確保した。

 小松精練は、小型車用のシート素材が中心で、販売量が大きく伸び、売上額も前年を超えた。ガソリン高で燃費の良い小型車に買い替える動きが、プラスに働いた。

 さらに同社は、トヨタ紡織(愛知県刈谷市)、積水化学工業(大阪市)と共同で、ダニアレルギーを抑えるカーシート素材を開発。トヨタの新型クラウンに採用されたことで、収益面の大きな伸びが期待できる。

 独自の技術を駆使し、シートの風合いを保ちながら、アレルギー抑制効果を高めたのが特徴で、車業界では「手つかずの分野」だったダニ対策に目を付けたのが奏功した。

 加えて、「安さも忘れてはいけない」(山竹俊樹営業本部第三事業部長兼ケイズテック社長)とし、手ごろな価格で提供できるよう、新たな素材開発も進めている。

 セーレンは、生産体制を集約し、業務効率のアップを図る。

 先月には、車資材の主力拠点である新田事業所第三工場(福井市)のカーシート縫製部門を廃止し、車資材全般の縫製を担う関連会社に業務を移した。

 内需の低迷を見越し、海外事業の強化も進める。米国やブラジル、タイ、中国・蘇州市に生産拠点を構え、日系メーカーに供給。このうち、中国で五割、タイで二割と、それぞれ生産能力を増強した。

 同社は「車の出荷先である中近東では今も、安全性に優れた日本車信仰が健在。この海外需要をつかみたい」(総務)とする。

 「北陸産地が車分野に参入してから、日は浅い。まだまだこれから。ここで引き下がるのは早過ぎる」

 クルマ悲観論を戒めるのは、繊維リソースいしかわ(金沢市)の伊藤靖彦社長だ。「追いたてられてでも非衣料分野へ進もうとすることが大事。実行力がない企業は、淘汰(とうた)される」と指摘する。

 日米ともに個人消費が思わしくなく、北陸が得意とする高級婦人衣料は厳しい環境にある。非衣料の中心である車関連は、ブレーキが掛かったとはいえ、市場規模は大きく、北陸企業の高い技術力を生かせる余地はまだ多い。

132荷主研究者:2008/10/23(木) 01:22:25

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20080830301.htm
2008年8月30日04時08分 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎北日本紡績、東証上場廃止に 時価総額、基準の半分に届かず

 北日本紡績(白山市)の株式が二十九日、東証の上場基準に抵触し、九月末で上場廃止となることが決まった。連結営業赤字が九期続き、来期に黒字転換する計画だったが、市場の評価を得られなかった。同様の形で東証から退場するのは全国で二例目。同社は大証で上場を維持し、事業展開にも影響はないとしたが、創業六十年を迎える名門企業のイメージは傷付いた。

 北日本紡績は一九五四年以来、五十四年間にわたって東証二部に上場してきた。東証で時価総額の低迷で上場廃止となるのは、二〇〇四年三月のプラス・テク(茨城県阿見町)以来となる。

 北日本紡績は昨年十一月に時価総額が上場基準の十億円を下回り、東証から九カ月間の猶予期間が与えられたが、株価は回復せず、八月の平均時価総額が約四億六千万円にとどまった。

 株価低迷の最大の要因は、業績不振が長く続いたことだ。二〇〇八年三月期まで、連結で営業損益、経常損益とも九期連続で赤字となり、配当も十一期連続でゼロだった。

 二〇〇二年には金沢の工場を閉鎖し、社員を子会社に転籍させて人件費を圧縮するなど経営努力もみられたが、収益を大きく改善させるには至らなかった。

 帝人の下請けとして技術力は高く、近年は一般的なポリエステル繊維より十倍近く単価が高いアラミド繊維や炭素繊維分野に力を注いできた。東証に提出した今後の計画では、来期に黒字転換する予定だったが、市場は待ってくれなかった。

 「メーカーとの秘密保持契約があり、情報の発信不足があったのは否めない」。直山秀人社長がこう語るように、「川中企業」として自社の技術力について十分なIR活動を展開できなかったのも、市場の評価を得られなかった要因の一つとみられる。

 同社の株式は、三十日から九月二十九日まで整理銘柄に指定され、同月三十日に上場廃止となる。大証二部での上場は継続するが、現時点で大証の時価総額基準である五億円を下回っており、今後の株価次第では大証も上場廃止となる可能性がある。

 東証で上場廃止となったことで、北日本紡績に今後どのような影響が出てくるのか。

 一般的には上場廃止になると、資金調達が金融機関からの借り入れに限られ、事業を拡大しにくくなる。北日本紡績は大証にも上場しているが、東証に比べ株式の流動性は低く、資金調達力の低下は免れない。

 同社は今後、アラミド繊維事業が軌道に乗り、市場からの資金調達が必要になれば、東証への再上場を目指すとする。ただ、同社は上場後、市場から大きな資金調達をしておらず、現時点ではさほど支障がないとしている。

 それ以上に、同社にとって痛いのは、企業イメージの低下だ。上場廃止のデメリットとして、優秀な人材の確保が難しくなるとされており、中長期的な経営に影響が出てくる可能性がある。

 一方、上場廃止によって、経費が削減できるメリットもある。同社の「上場コスト」は年間で約二千五百万円という。今期の最終赤字の予想額が四千五百万円の同社にとって、上場コストは決して小さい額ではない。

 「安い株価が付く仕事じゃないと思っており、残念だ」。金沢商工会議所で会見した直山社長は再三、手掛けているアラミド繊維事業の将来性を強調し、市場の低い評価に納得できない様子だった。経営責任を問われても「今後も、与えられた使命を着実に履行するのが王道だ」と述べるにとどまり、自らの責任には言及することはなかった。

 冒頭、「五十四年間、上場会社として繊維産業の一翼を担った」とこれまでの実績への自負をのぞかせた直山社長。記者団からは「上場する意味があるのか」との質問も飛んだが、「将来の再上場」を口にするなど上場ブランドに強いこだわりを見せた。

 頭を下げる場面もなく、最後に「株主の皆様には心からおわびするとともに、なお一層のご理解とご支援をお願いしたい」と述べたが、口調は終始、淡々としたものだった。

133とはずがたり:2008/11/04(火) 23:17:04

ユニクロも失速 既存店売上高6カ月ぶり前年割れ 
2008.11.4 21:56
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081104/biz0811042159011-n1.htm

 カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが4日発表した10月の既存店売上高は前年同月比2・5%減となり、6カ月ぶりに前年割れとなった。客単価は3・5%上昇したものの、客数が5・8%減少した。「10月中旬以降、前年よりも気温が最大4度も高く推移したため、冬物の動きが悪かった」(グループ広報部)ことが響いたという。

 ただ、新規開設店舗の売上高を加えた直営店売上高に、ダイレクト販売などを合計した総売上高は同0・8%増と、わずかながら前年実績を上回った。このため、同社では「ユニクロで進めてきた低価格ながら品質の高い商品展開から消費者が離れているということではないだろう」(同)とし、既存店売上高の減少は一時的とみている。

 同社は消費者の生活防衛意識の高まりを背景に、平成20年8月連結決算では売上高、最終利益ともに過去最高を更新した。9月も既存店売上高が同20・8%増となるなど、流通各社が苦戦するなかで好調を持続していた。

ファーストリテイリング、売上高が過去最高 海外ユニクロは初の黒字化
2008.10.9 20:55
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081009/biz0810092056013-n1.htm

 カジュアル衣料の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは9日、平成20年8月期連結決算を発表した。それによると、売上高は前期比11.7%増の5864億5100万円となり過去最高を達成。本業のもうけを示す営業利益は同34.7%増の874億9300万円で、「フリース」ブームにより過去最高となった13年に次ぐ2番目の高水準で、最終利益は同37%増の435億2900万円で2年ぶりの増益となった。

 ガソリン高や食料品の値上がりにより、小売り大手が相次いで利益を減らすなか、同社は機能性の高い商品を低価格で提供することで増収増益に結びつけた。海外事業は、景気の減速感が強まる欧米市場で低迷したもののの、中国や香港を中心とするアジア市場で好調に推移したことから、初の黒字化を果たした。

 21年8月期は国内に大型旗艦店を24店舗新規出店するほか、春にシンガポールで1号店を出店するなど、アジア地区の店舗数を倍の78店舗に増やす。積極的な店舗展開をテコにして売上高は同5.7%増の6200億円、最終利益を同10.3%増の480億円と2年連続の増収増益を見込む。

135とはずがたり:2008/11/20(木) 14:32:09
北欧の「安くておしゃれ」に長蛇の列 銀座に「H&M」
http://www.asahi.com/business/update/0913/TKY200809130070.html
2008年9月13日22時49分

列をつくってH&Mの開店を待つ人たち=13日午前、東京・銀座、中里友紀撮影

 「安いのに、おしゃれ」で注目を集めるスウェーデン発の衣料品専門店「H&M」が13日午前、日本の1号店を東京・銀座に店開きした。前夜から人が集まり始め、開店時には約3千人の長蛇の列になった。

 H&Mは47年創業。「安さと品質、デザイン性」のバランスを強みにして各国に進出してきた。日本市場は高級と「お手頃」の二極分化が進み、後者はユニクロなどが非常に強い。その市場に割って入る。

 銀座の店には1万円以下のウールのコートや、千円以下の大ぶりのネックレスなど、流行を取り入れたレディースとメンズの秋物が並んだ。

136とはずがたり:2008/12/12(金) 14:55:41
コム詐イズムだヽ(`Д´)ノ

偽カシミヤ、伊勢丹と「コムサイズム」に排除命令
http://www.asahi.com/national/update/1210/TKY200812100286.html?ref=goo
2008年12月10日18時46分

 高級素材のカシミヤを使用しているように表示しながら、実際には全く含まないストールを販売したとして、公正取引委員会は10日、大手百貨店の伊勢丹(東京)と、衣料店「コムサイズム」などを展開するファイブ・フォックス(同)の2社に対し、景品表示法違反(優良誤認)を認定し、再発防止などを求めて排除命令を出した。

 公取委の調べでは、伊勢丹は昨年12月〜今年7月、インドから輸入したストールを「カシミヤ50%」と表示し、新宿店で219枚(1枚1万6800〜2万4150円)を販売。

 ファイブ・フォックスは中国から輸入したストールを「カシミヤ30%」と表示し、今年7月〜10月に「コムサイズム」「コムサストア」など全国の計368店舗で3327枚(1枚2480円)を販売した。だが2社の製品はいずれもカシミヤが全く使われていなかった。

 公取委によると、2社とも外国の取引相手に対し、口頭での品質確認はしていたが、検査まではしていなかった。

 カシミヤの混用率(使用されている割合)が偽装される事件は最近、相次いで発覚しており、公取委が排除命令を出したのは昨年7月以降、今回で6件目。日本百貨店協会は、傘下の会員業者に対し、製品のチェックを徹底するように要請しているという。

 公取委幹部は会見で「高級素材であり、海外業者の悪意が入り込む余地はあるが、販売側に十分な確認が足りなかったのも事実」と指摘した。

137荷主研究者:2008/12/30(火) 02:13:52

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200811210006a.nwc
帝人グループ 衣料向け素材展 リサイクル繊維6割に拡大
2008/11/21 Fuji Sankei Business i.

帝人グループの来年の秋冬衣料向けファッション素材展示会=19日、東京・銀座の時事通信ホール

 帝人グループによる来年の秋冬衣料向けファッション素材展示会が、東京・銀座の時事通信ホールで21日まで開催されている。商社やアパレル関連の顧客を対象に毎年開催される同展示会の今年の特徴は、「エコ」と「ファッション」の融合。天然皮革のような肌触りを実現した衣料品用生地などの約300点が紹介されており、うち約6割がペットボトルや使い古しの化繊衣料を利用したリサイクル原料によるポリエステル製品だ。

 昨年同時期の展示会では、1割程度だったが、景気後退の中でも消費者の環境対応衣料に対するニーズは高まっており、帝人はリサイクル素材採用に向けた売り込みを強化した。

 今回の展示会では、主要販促製品として3つの衣料品用ハイテク生地が前面に出された。そのうち2つがリサイクル素材のポリエステル生地だ。エコバッグの流行にもみられるように、消費者の環境対応製品への意識は高く、顧客のアパレルメーカーなどにも「これらリサイクル素材を採用した製品を付加価値商品と位置づける動きが活発化している」(帝人ファイバー・マーケティング部の岡田美由紀担当課長)ためだ。

 繊細なタッチと滑らかな表面感が特徴の「ミューソフト ジュニーク ECO」は、リサイクル素材から作り出した直径10マイクロ(1マイクロは100万分の1)メートル以下の極細糸を使用。生地表面の滑らかさを高め、起毛した皮革素材である高級スエードのようなしっとりとした柔らかい質感を実現した。

 もう一つの「コルティコ メルファイン ECO」は、1本の糸に太い部分と細い部分を作り出し、高級綿のような軽くて優しい肌触りと鮮やかな発色を備えている。

 両方の素材とも、回収したポリエステル製品などのリサイクル素材を原料にしながら、衣服の多様な用途やデザインに対応させるため、一方は皮革に、片方は綿をイメージできる生地にしたてるなど、全く質感の異なる仕上がりとなっている。

                   ◇
【予報図】

 ■低コスト化へ小売り巻き込む

 人気の高まるリサイクル・ポリエステル生地。技術革新で高級天然素材のような質感も実現できるようになったことで、高度なファッション性も兼ね備えることが可能となった。今後、環境意識の高い消費者に支持を広げるだろう。

 リサイクル・ポリエステル普及の課題はコストだ。ナフサ(粗製ガソリン)由来の石油化学素材をそのまま合成繊維として製造する場合に比べ、価格が平均で1、2割程度高くなってしまうからだ。生地生産における低コスト化の技術とシステム作りが、今後の採用拡大のカギをにぎる。

 使い古しのポリエステル製衣料品を破砕し、ポリエステル原料のテレフタル酸ジメチルに戻した上で、再び繊維に加工する技術は難しく、帝人が世界に先駆けて開発した。

 帝人と関連メーカー、小売りが、衣料品の回収から再生品化までの一連のリサイクルを連携して行う「エコサークル」への参加企業数は100社を超えた。今後もこのような商品流通チェーン全体を巻き込んだリサイクルシステムを広げることができればコスト低下に作用し、リサイクル・ポリエステル事業の成功につながるとみられる。(山田泰弘)

138荷主研究者:2008/12/30(火) 02:14:32

http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200811140023a.nwc
帝人ファイバーの繊維リサイクルシステム 企業の参加促しコスト減狙う
2008/11/14 Fuji Sankei Business i.

帝人ファイバーのリサイクル施設=松山市

 帝人ファイバーは、ファッションや環境関連の国際展示会で同社が構築したポリエステル繊維のリサイクルシステム「エコサークル」を紹介するための出展を積極化し、海外における認知度向上を目指す。海外のアパレルメーカーなどを対象に「エコサークル」への参加を促し、リサイクル処理量を引き上げてリサイクル繊維の製造コスト低減を図るのが狙い。

 「エコサークル」は、衣料品メーカー、アパレル製造小売業(SPA)なども参加したポリエステル製品のリサイクルシステムで、2002年に構築した。メンバー企業は、今年9月現在で100社を突破したが、海外企業の参加は約1割にとどまっている。帝人ファイバーの大河原茂マーケティング部長は「海外企業やアパレル関連副資材メーカーなどの参加を増やし、早急に200〜300社体制にしたい」と意気込む。

 国際展示会を通じた認知度向上のための取り組みでは、9月にパリで開かれた服飾素材見本市「プルミエール・ヴィジョン」に10年ぶりに参加。同見本市は来年2月にも開催されるが、その出展もすでに決めている。また来年1月、パリで開かれるインナーウエア展示会「アンテルフィリエール」とUAE(アラブ首長国連邦)のドバイで開催される環境関連展示会「オフショア アラビア」にも初出展する。中東の民族衣装の生地はポリエステルが多く、「エコサークル」への参加条件に合うという。

 「エコサークル」は、小売店やメーカーが回収した衣料品をポリエステル繊維や原糸にリサイクルするシステム。リサイクルした原糸を使用した衣料品に「エコサークル」マークのタグをつけることで、アパレルメーカーは「エコロジー」という付加価値を製品に付与できる半面、リサイクルしたポリエステル原糸の価格は通常品より1〜2割高い。

 リサイクルシステム自体はすでに確立しているものの、いかに製造コストを削減するかが今後の課題だ。そのためには参加企業を増やして処理プラントの稼働率を向上させる必要がある。コスト削減は、リサイクル製品の普及を加速する大きな要因となる。

 海外企業では、アウトドア製品のパタゴニア(米国)が05年に参加したのをはじめ、スキーウエアのクイックシルバー(フランス)、登山用品のマウンテンイクウィップメント(カナダ)など著名なブランドメーカーも参加している。

 国際展示会への積極的な出展を通して、こうした海外企業をメンバーとしてさらに加えたい考えだ。

 同時に、ボタンやファスナーなど副資材メーカーとの協力関係も強化する。裏地やボタンなど衣料品の副資材を再資源化可能な素材にすることでリサイクル効率が高まるためだ。

 「エコサークル」の趣旨に賛同する副資材メーカーの協議会「エコサークルライニス会」が今年10月に発足。現在、14社が参画しており、リサイクル可能な製品開発を帝人ファイバーとともに進めていく。

                   ◇
【予報図】

 ■設備増強へ海外拡大も視野

 帝人ファイバーのポリエステルリサイクルは松山事業所(松山市)で行われている。「エコサークル」に参加した企業の製品が実際にリサイクルされるまでにはタイムラグがある。2005年に参加した米パタゴニアの製品のリサイクルが始まったのは今春からだ。

 処理能力は、年間1万トン。現在の稼働率は7〜8割とまだ余裕があるが、海外も含めて参加企業が増えていけば、いずれは設備増強が課題になる。「エコサークル」の処理設備で増設が必要なのはポリエステル原料にリサイクルする工程までで、原糸にする工程は通常の設備が使用できる。

 設備増強はまだ先だが、タイなど帝人グループのポリエステル事業の海外拠点への併設も視野に入れている。

 世界の繊維産業ではポリエステルと綿の生産量が最も多く、それぞれ約40%を占めると推定される。合成繊維ではポリエステルが断トツだ。そのリサイクルの推進は、地球規模で環境負荷の低減に大きく寄与する可能性を秘めている。(財川典男)

140荷主研究者:2008/12/31(水) 21:13:13

http://www.weekly-net.co.jp/tnews/logi/post-3255.php
2008年11月25日 物流ウィークリー
東洋紡績と帝人ファイバー 共同配送を開始

 東洋紡績と帝人ファイバーはこのほど、両社の山口県岩国市にあるそれぞれの事業所から大阪方面への共同輸送を開始したと発表した。

 両社は、環境に配慮した物流活動の取り組みの一環として、08年度からCO2削減を目標に共同輸送を検討していた。

 両社の拠点が5km圏内と近い岩国地区が出荷元候補として取り上げられたことから、両社の出荷先を検証。その結果、大阪方面への製品をトラックで共同輸送することで、CO2排出量の削減が可能となり、それに伴う物流コストアップが発生しない見込みが立ったため、今回の取り組みが実現した。

 両社によると「積載の相性がいい東洋紡の製品(容積対比重量が軽い)と帝人ファイバーの製品(重い)を岩国でまとめて積載することで、岩国から大阪へのトラック幹線輸送の台数を削減する。この共同配送で、CO2排出量を40%削減できると見込んでいる」という。岩国地区からの輸送は従来、東洋紡ロジスティクスと帝人物流が担っていたが、東洋紡ロジスティクスに一本化された。

141荷主研究者:2008/12/31(水) 22:51:50

http://www.job-nippo.com/news/details.php?k=2368
2008年12月27日 新潟日報
日東紡、県内拠点でも人員削減

 繊維、グラスファイバーなどの製造・開発を手掛ける日東紡(福島市)は26日までに、グループ全体で約520人の早期退職を募集すると発表した。個人消費の冷え込みで衣料用のストレッチ素材の糸「CSY」などの需要が減少。100%子会社の「ニットーボー新潟」(新潟市東区)の設備、人員も減らす。
 これに伴い特別退職金などを計上するため、2009年3月期は76億円の最終赤字に転じる見込み。
 日東紡によると、グループ内でCSY製造をしているのはニットーボー新潟だけ。具体的な削減人数は「労使協議中で詳細は未定」としている。
 早期退職の対象は管理職、専門職と一般従業員で、日東紡単体で440人、ニットーボー新潟を含むグループ企業で80人を見込んでいる。日東紡を含むグループの社員数は08年3月現在、3615人。

142荷主研究者:2008/12/31(水) 22:53:05

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20081228301.htm
2008年12月28日04時30分 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎炭素繊維の新工場、操業を4月に延期 東レ石川工場 ボーイング社の計画遅れで

 東レは、能美市の石川工場敷地内に新設した炭素繊維複合材(プリプレグ)の生産工場の操業時期を、来年四月に延期した。当初、一月操業を予定していたが、主な供給先となる米ボーイング社の新型旅客機「787」の計画などが遅れているため。石川工場ではその間、航空機以外の新たな用途開発を強化する。
 石川工場内の新工場は、東レにとって愛媛工場(愛媛県松前町)に次ぐ国内二番目の炭素繊維関連の生産拠点となる。航空機用が主流となるが、釣りざおやゴルフクラブのシャフト向けも生産する。

 新工場ではフル稼働時で百人新規雇用する予定で、現在既に七十人を採用した。愛媛工場で技術実習を重ね、十月からは新工場の試運転に入っている。

 ボーイング社は当初、二〇〇八年からの航空会社への引き渡しを予定していたが、計画を延期し、二〇一〇年以降になる見通しとなっている。操業時期が延びることについて東レでは「現時点では、業績に与える影響は少ない」(広報)とみている。

143千葉9区:2009/01/10(土) 00:08:41
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090110k0000m020071000c.html
ユニクロ:営業利益予想を上方修正…09年8月期
 カジュアル衣料店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは9日、09年8月期連結業績予想の営業利益を前期比13.2%増の990億円(従来予想930億円)に上方修正すると発表した。発熱保温素材「ヒートテック」を使った肌着などの販売が好調なためで、消費不振で総合スーパーなどの衣料品販売が低迷する中、ユニクロ「独り勝ち」の状況を改めて示した。

 売上高も6.9%増の6270億円(同6200億円)に上方修正し、過去最高となる見込みだ。

 また、同日発表した08年9〜11月期決算では、売上高が前年同期比17.5%増の1885億円、営業利益が45.6%増の409億円。ヒートテック人気に加え、フリースジャケットなどの販売も好調で、国内ユニクロの既存店売上高は17.7%増、客単価も6.2%増えた。中国や米国などの海外店も順調.に売り上げを伸ばした。【小倉祥徳】

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-35783520090109
ユニクロが4月にシンガポールに1号店、東南アジアで初の出店
2009年 01月 9日 12:23 JST
 [東京 9日 ロイター] ファーストリテイリング(9983.T: 株価, ニュース, レポート)は9日、2009年4月にシンガポールにユニクロ1号店を出店すると発表した。6月には2号店のオープンも予定している。

 ユニクロは現在、英国、中国、香港、韓国、米国、フランスで海外展開しているが、東南アジアでは初めての出店となる。 

 同社は、09年8月期に中国、韓国、香港、シンガポールで39店舗出店し、店舗数を倍増させる計画を明らかにしている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200901080294.html
ユニクロが3年連続トップ 08年の障害者雇用率 '09/1/8

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 厚生労働省は、従業員五千人以上の大企業の障害者雇用率ランキング(二〇〇八年六月現在)を八日までにまとめた。衣料品チェーン「ユニクロ」が三年連続の一位で、法定雇用率の1・8%を大きく上回る8・06%だった。

 二位は給食事業のエームサービス(5・67%)。三位以下はすかいらーく(2・86%)、オムロン(2・81)など。

 ユニクロは前年の7・43%から0・63ポイントアップ。常用労働者約一万一千人のうち約八百九十人を占め、十二人に一人が障害者という計算になる。

 同社によると、仕事内容は入荷した商品をサイズや色別に分類、陳列する作業や店舗の清掃など。「一店舗一人以上」が目標で、現在は約七百五十店舗の約九割で障害者が働いている。身体、知的、精神の三障害では知的障害者が最も多く、七割以上を占めるという。

 二位のエームサービスは、給食の調理や皿洗いに障害者を雇用。もともと雇用率は高かったが、これまでは従業員が五千人未満だったため、ランキングの対象外だった。

 厚労省が順位をまとめ始めたのは〇六年からで、今回が三回目。障害者雇用が義務付けられている企業全体の雇用率は1・59%で、法定率達成企業は全体の四割強にとどまっている。

144とはずがたり:2009/01/21(水) 14:48:37

ちょと前のニュースだけど。。結局上陸したんでしょうかね。

外資系衣料チェーン続々日本「上陸」 「ビクトリアズ・シークレット」も東京出店? (J-CAST)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/entertainment/n_victoria__20090121_2/story/20080921jcast2008227298/

世界第3位の衣料品専門店「H&M」が日本に上陸して話題となっているが、今度は世界第4位のリミテッド・ブランズ傘下の下着チェーンが東京出店を狙っていると報じられている。さらにキムタクや浜崎あゆみも着ていると話題の米発衣料「アバクロ」が2009年に東京・銀座に日本1号店を出す。
おしゃれで数十ドルという手ごろな価格が若い女性に人気

米下着チェーン大手「ビクトリアズ・シークレット」が、09年から10年にかけて北米以外の複数の国に出店するが、その候補として、日本が挙がっていると各紙が報じている。

ビクトリアズ・シークレットは、世界第4位の衣料品メーカーのリミテッド・ブランズの傘下だ。おしゃれでありながら、数十ドルという手ごろな価格で、セクシーなランジェリーやカジュアル服を展開し、若い女性に人気だ。米国で約1000店、カナダで約310店展開している。日本では「楽天市場」などのネット通販で買える。

08年9月19日の「日経MJ」によると、シャレン・ターニー最高経営責任者(CEO)がニューヨークで開いた記者会見で、「年間10%を超える伸びを続けるネット通販事業が成長の柱である」と述べ、米国外で顧客が多い国としてカナダ、日本、ロシアの3カ国を挙げた。ネット通販で顧客基盤ができている3カ国に出店する可能性が高いと見られている。具体的な国や地域は明らかにされなかったが、現地で不動産の手当てや提携先企業との交渉に入っているという。

ビクトリアズ・シークレットと顧客層がかぶる日本の下着メーカー「ピーチ・ジョン」は、日本出店の可能性が報じられていることについて、こうコメントする。
「アバクロ」09年後半に東京・銀座に出店

「アメリカでは女性だけでなく男性にも知られている下着で、ライバルと言われるのは本望です。日本に上陸するとなれば、これをきっかけに日本での下着への関心はさらに高まると期待しています」

外資系衣料品店の日本進出がとまらない。08年9月13日には世界第3位の衣料品店「H&M」が上陸し、オープン初日には約3000人以上が列を作るという盛況ぶりだ。さらに、米俳優のブラッド・ピットやサッカーのデビッド・ベッカム選手らが愛用していることで人気の米衣料品「アバクロンビー アンド フィッチ」が、09年後半に東京・銀座に日本1号店を出すと発表している。日本でも俳優の木村拓哉さんや、歌手の浜崎あゆみさんら著名人が着用し、「アバクロ」の愛称で親しまれている。

[ 2008年9月21日20時1分 ]

145とはずがたり:2009/02/17(火) 15:12:51

北秋田市に緊急雇用対策本部 ジーエム社の操業停止などで
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090203c

 北秋田市は、繊維製品製造・販売の「ジーエムジャパン」(同市綴子)が先月30日で操業停止し、全従業員135人を解雇した事態などを受け、「北秋田市緊急雇用対策本部」(本部長・岸部陞市長)を設置した。今週中にも1回目の会合を開き、離職者の再就職支援や市臨時職員としての採用など協議する。

 同本部は、市関係部署で先月13日に組織した「北秋田市緊急雇用対策庁内連絡会議」(本部長・佐藤修助副市長)を格上げし、先月30日に設置。管内の雇用情勢を情報収集した上で、ハローワークや県など関係機関と対応策を話し合う。

 ハローワーク鷹巣のまとめによると、昨年秋以降に管内で10人以上の従業員が解雇されたのは、ジーエム社と、昨年9月に工場を閉鎖した同市の工業用ゴム製品製造会社の70人の2件。また、2日までに国の中小企業緊急雇用安定助成金制度を活用し、従業員を一時休業させる雇用調整を行っている企業は9社。大半が製造業で、対象者は計約360人。
(2009/02/03 08:57 更新)

ジーエム社、清算せず操業再開へ 70人を再雇用
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090217c

 景気低迷による受注激減で、先月30日で操業を停止していた繊維製品製造販売「ジーエムジャパン」(北秋田市綴子)の篠原康夫社長は16日、来月2日から操業を再開することを明らかにした。清算手続きは同日までに取りやめた。今後、解雇した全従業員135人のうち、約70人を再雇用し、規模を縮小して再スタートを切る。

 同社によると、今月に入ってから主力製品の学校用体操着の注文が多数寄せられたため、年間を通しての操業に一定の見通しがついたという。76人いたこれまでの縫製作業従事者を45人程度にスリム化し、9日から製造を本格化させる。

 同社工場では現在、元従業員計56人が出社し、先月末までの受注分を製造している。再雇用者はこの元従業員らが中心で、雇用形態は数人の正社員を除いて契約社員とする予定。
(2009/02/17 10:04 更新)

146とはずがたり:2009/02/20(金) 01:15:47
サエコが手がけるブランド服 「他のメーカーそっくり」の指摘
(J-CAST)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/entertainment/n_talent__20090219_3/story/20090218jcast2009236185/

元タレントのサエコさん(22)が手がけるブランド服が、他メーカーの洋服によく似ていると話題になっている。もちろん、トレンドの影響でたまたま似た可能性はある。が、父親経営のアパレル会社を通じサイト上で現在40点ほど販売しながら、過去のものも含めて6点ほどに指摘が出ているのだ。
渋谷109系「セシルマクビー」と類似点

よく見れば違いはあるものの、一見すれば同じ商品にも見える。

サエコさんのブランド「ペピィキティ(Pepii.Kitty)」がサイト上で販売するスプリングボーダーコート。これを若い女性に人気のブランド「セシルマクビー(CECIL McBEE.)」の商品と比べて、「そっくり」との指摘がネット上で出ている。確かに、黒の横縞柄のデザイン、そして、綿65%、ポリエステル35%の素材といった点は同じだ。

セシルマクビーと言えば、渋谷109系のトップブランドとして知られ、歌手の浜崎あゆみさんがよく着用している。サエコさんも、好んで着ていたとみられ、ネット上でもその写真が紹介されて話題だ。

サエコさんのペピィキティは、2008年11月26日に公式サイトを立ち上げた。自らは、ディレクターとの立場だ。プロ野球・ダルビッシュ有投手との間に子どもが生まれ、タレント活動を休止した時期に当たる。

商品は、宮崎市内で父親が経営するアパレル会社を通じて、販売している。サイト上では現在、コートやワンピース、ベビー服など41点がアップされている。

セシルと似ているとの指摘は、計4点ほどである。

ミニワンピースは、そのダルメシアン柄のデザインと、ポリエステル100%の素材がほぼ同じだ。このほか、もうサイト上にはないが、装飾の付いたチェック柄のバッグ、サエコさんのブログ表紙にも使われているダルメシアン柄の帽子でも、「そっくり」との指摘が出ている。
セシル側「必要があれば申し入れをしたい」

セシルマクビーを展開するジャパンイマジネーションでは、J-CASTニュースの取材に対し、こう話す。

「似ているとの情報は初めて聞きました。社内で調査したうえで、必要があれば先方に申し入れをしたいと考えています」

しかし、本当に似ているかどうか、実際に申し入れるかどうかについては、「コメントを差し控えたい」としている。

セシルでは、こうした類似商品の情報はたびたびあるといい、そのたびに営業妨害だとして抗議を申し入れている。サエコさんのペピィキティは、楽天などの大手通販サイトで売り出しておらず、市場に多く出回っていなかったとみられることから、情報が入らなかったという。

サエコさんの商品は、セシルの似た商品に比べて、割引分も考慮するとやや高額となっている。コートでは、セシルが1万2600円のところ、1万5750円だ。この点については、「生産能力が低いと、単価が上がるためでは」とみている。

ペピィキティの「そっくり商品」は、ほかのブランドでも指摘されている。JILL STUARTのサロペット、blondyのスカートだ。セシルと合わせれば、少なくとも6点ほどはあることになる。

J-CASTニュースでは2009年2月17日午後、サエコさんや、父親が社長をするアパレル会社に取材を申し込み、18日午前に従業員が「社長に連絡したところ、『分かった』と聞きました」と応対した。しかし、まだ返答が来ていない。

[ 2009年2月18日20時24分 ]

147荷主研究者:2009/03/16(月) 01:25:42

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200901300013a.nwc
クラレ 歯科材料プラント新設延期 高収益分野にも不況の波
2009/1/30 Fuji Sankei Business i.

 クラレが、倉敷事業所(岡山県倉敷市)で今年度内の着工を予定していた歯科材料の新プラント建設計画について、半年以上延期する方針を固めたことが29日、分かった。市況に左右されにくく利益率も高いとして、昨年来の景気後退後も同社が注力事業として位置づけていたが、予想を上回る不況に延期を余儀なくされた。

 新プラント建設は昨年10月に公表され、クラレ子会社のクラレメディカルが歯の接着充填(じゅうてん)材を製造する計画だった。化成品事業で培った技術をいかし、本物の歯のような質感を実現した接着充填材で、クラレはこの分野で国内4割のトップシェアを誇る。計画では55億円を投じ、同事業所内に現行の年産能力90万セットの設備を廃棄し、11年10月に110万セットに増強した新工場を立ち上げることにしていた。

 だが、クラレの伊藤文大社長は「世界不況で計画していた需要増が期待できなくなった」と延期を説明。工場更新にかかわる建材価格の先安感もあり、投資判断の先送りを決断した。

                  ◇
【予報図】

 ■「医療」主戦場 投資判断カギ

 クラレは、歯科材料事業の拡大戦略を描き、売り上げの6割を依存する海外部門も強化しようと昨年はオランダとイタリアに現地法人を設立し、欧州での直販体制を拡充した。昨秋の計画発表は、前年度まで好調だった薄型テレビ向け樹脂フィルムなどの低迷を受けてあらためて医療分野を成長分野に位置づけた戦略でもあり、新工場は海外市場を見据えた中核的な役割を担おうとしていた。

 こうした医療分野の拡充による利益体質強化は、クラレにとどまらず、合繊素材メーカーに共通した動きとなっている。

 旭化成は、子会社を通じて2010年までに最大で60億円を投じ、欧州に人工腎臓の組立工場を新設する。東欧や中東の新興国市場の成長を見込んだ戦略投資だ。今後も英仏など欧州5カ国程度の現地法人を新設し、販売網の整備を進める。

 帝人は、呼吸補助に使う酸素濃縮器で国内6割のシェアを握る。近く、スペインのバルセロナに現地法人を立ち上げ、米国に続いて欧州の市場も切り開くグローバル戦略を加速する。同社の医薬医療事業は、08年度の営業利益全体の半分以上を占める見通しで、不況下での収益の柱として期待が大きい。しかし、帝人の大八木成男社長は「これまで堅調だったが、事業環境は急速に悪化している」とみており、医療を含む全事業の設備投資は原則2年間凍結する方針を明らかにしている。

 日系合繊素材メーカーは、衣料用繊維事業などの低迷傾向が続くなか、中長期的にみると海外での医療事業が今後の経営を支える中核事業となる可能性が非常に高い。景気回復の底入れ時期を探りながら、各社は難しい投資の判断を迫られることになりそうだ。(山田泰弘)

148名無しさん:2009/03/31(火) 20:55:51

カネボウストッキング株式会社 元社員の情報です
http://sky.geocities.jp/doujosotsugyouseidesu

149荷主研究者:2009/04/09(木) 00:40:48

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200903100006.html
'09/3/10 中国新聞
三菱レイヨン大竹が部分休業
--------------------------------------------------------------------------------
 三菱レイヨン大竹事業所(大竹市)は11日から、部分休業を導入する。4月10日までの1カ月間で、主力のアクリル樹脂などの世界的な需要の収縮を受け、在庫の圧縮を急ぐ。大竹事業所での部分休業は1993年以来、16年ぶりとなる。

 大竹事業所によると、アクリル樹脂や、液晶部品などに使われるメタクリル酸メチル(MMAモノマー)などの主力製造ライン、事業所の各部門。稼働を全体で1割止める。従業員約1500人のうち、500人程度が休業の対象になる見通し。

 生産量を落とす減産に比べ、電力使用量も抑えられるなど部分休業がコスト削減の効果が大きいと判断。1―3月の生産量は、前年同期比で3割減の見込み。自動車や液晶ディスプレーの減産などが響いている。

【写真説明】11日から部分休業を導入する三菱レイヨン大竹事業所

150名無しさん:2009/04/15(水) 20:14:23

市田株式会社 元社員の情報です
http://sky.geocities.jp/doujosotsugyouseidesu

151とはずがたり:2009/04/22(水) 01:56:42
レナウン:筆頭株主が木村剛氏らの取締役就任を提案
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090404k0000m020107000c.html

 レナウンは3日、筆頭株主の投資ファンド「SPICA2号」(東京都港区)から、取締役3人の解任を求める株主提案を受け取ったと発表した。レナウンの取締役5人のうち、中村実社長、武藤彰宏取締役を除く3人を解任し、新たに日本振興銀行会長の木村剛氏ら3人を取締役に就任させるよう求めているという。レナウンは「現時点で賛否を決めておらず、提案を慎重に検討したうえで当社の考え方を株主に知らせる」としている。

 SPICA2号はレナウンの発行済み株式の24.87%を保有。株主提案は今月1日付でレナウンに送付され、SPICA2号側は木村氏のほか、ローン会社「ネオラインキャピタル」の関係者2人を取締役にするよう求めている。【大場伸也】

毎日新聞 2009年4月3日 21時21分

レナウン:筆頭株主のファンド、取締役3人の解任提案
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090404ddm008020119000c.html

 レナウンは3日、筆頭株主の投資ファンド「SPICA2号」(東京都港区)から、取締役3人の解任を求める株主提案を受け取ったと発表した。レナウンの取締役5人のうち、中村実社長、武藤彰宏取締役を除く3人を解任し、新たに日本振興銀行会長の木村剛氏ら3人を取締役に就任させるよう求めているという。レナウンは「現時点で賛否を決めておらず、提案を慎重に検討したうえで当社の考え方を株主に知らせる」としている。

 SPICA2号はレナウンの発行済み株式の24・87%を保有。株主提案は今月1日付でレナウンに送付され、SPICA2号側は木村氏のほか、ローン会社「ネオラインキャピタル」の関係者2人を取締役にするよう求めている。【大場伸也】

毎日新聞 2009年4月4日 東京朝刊

レナウン:最終赤字123億円に下方修正
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090409k0000m020048000c.html

 アパレル大手のレナウンは8日、09年2月期の連結最終(当期)赤字が当初予想の70億円から123億円に悪化する、と業績予想を修正した。赤字決算は3年連続。昨年の年末商戦で冬物衣料が販売不振となり、在庫圧縮のための値引き販売が拡大したことにより、特別損失約63億7000万円を計上することが主因。

毎日新聞 2009年4月8日 19時46分

152とはずがたり:2009/04/22(水) 01:57:01
>>151-152

レナウン:取締役が総退陣 ファンドの解任案に「先手」
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090416k0000m020054000c.html

 経営再建中のアパレル大手レナウンは15日、中村実社長(58)ら5人の取締役全員が退陣し、後任社長に経営企画部長の北畑稔氏(47)を昇格させるトップ人事を発表した。中村社長は昨年3月就任したばかりだが、異例の早期退任で相談役に退く。同社は筆頭株主の投資ファンドから4月1日付で取締役3人の解任を求める株主提案を受けており、現経営陣の総退陣と経営トップの若返りで、株主の理解を得る狙いがあると見られる。【大場伸也】

 筆頭株主の「SPICA2号」(東京都港区)はレナウンの発行済み株式の24.87%を保有しており、日本振興銀行会長の木村剛氏のほか、ローン会社「ネオラインキャピタル」の関係者2人を取締役にするよう求めている。

 レナウンが発表した新人事案は、社内から新社長を含む3人を取締役に昇格。社外取締役に産業再生機構執行役員としてカネボウ再建などを手がけた経営コンサルタント・片山龍太郎氏▽ジャケット「VAN」ブランド創始者の故石津謙介氏の長男でデザイナーの石津祥介氏を招く。5月28日予定の株主総会を経て正式決定したい考えだ。

 中村社長は都内で会見し、「しがらみの無い若い経営陣に経営を委ねることが最適と考えた」と説明。ファンド側の取締役派遣提案などの受け入れ拒否を表明し、「世代交代や社外取締役を導入しており、理解いただけると思う」と述べ、ファンド側と協議する考えを示した。

 ただ、ファンド側は今回の人事に対する態度を表明していない。社外取締役を過半数の3人とするよう求めているのに対し、レナウン側は2人にとどめていることなどから、ファンド側が人事案に反対に回る可能性もあり、株主総会で会社提案が承認されるかは流動的な部分もある。

 レナウンは衣料品不況で業績が悪化し、15日発表した09年2月期の連結最終(当期)損益は122億円の赤字(前期は80億円の赤字)で3年連続の赤字決算となった。昨秋以降、傘下の英高級ブランド「アクアスキュータム」の売却や希望退職などを実施し、再建を急いでいる。

 北畑氏は東京都出身で、85年に明大商卒、レナウン入社。主に海外生産や海外事業に携わり、ニューヨーク、香港駐在、レナウンアメリカ社長などを経て今年2月から経営企画部長を務めている。
 ◇ファンド、資金難で苦境

 「もの言う株主」として企業に買収提案や増配要求などを突きつけてきた投資ファンドは、かつての勢いを失っているのが実情だ。金融危機で解約を求める投資家が相次ぎ、ファンドは投資家への支払いのために保有株の売却を進めざるを得なくなったからで、投資戦略の練り直しを迫られている。

 英投資ファンドのザ・チルドレンズ・インベストメント・マスターファンド(TCI)は、昨年1月に電力卸大手のJパワー(電源開発)の株買い増しを政府に届け出て注目を集めたが、政府の買い増し中止命令などを受けて最終的には保有株を売却した。

 また、米系投資ファンドのスティール・パートナーズは江崎グリコの全株を昨年末までに売却。サッポロホールディングスに対する買収提案は今年2月に撤回し、3月の株主総会で経営陣の再任案の否決を目指したが、失敗に終わった。

 ただ、スティールはアデランスホールディングスに対しては5月開催予定の株主総会で取締役の選任提案をしている。資金難で大規模な株買い増しが難しくなる中、業績と株価の回復のため、株主提案で揺さぶりをかける動きは今後も続く可能性はある。【工藤昭久】
毎日新聞 2009年4月15日 20時37分(最終更新 4月16日 0時02分)

153荷主研究者:2009/05/04(月) 01:59:49

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200903280117a.nwc
宇部興産、旭化成など増強延期や撤退決定 繊維生産 事業再編へ本格化
2009/3/28 Fuji Sankei Business i.

宇部興産が、ナイロン原料の生産能力増強を延期するタイ工場

 化学メーカーや繊維メーカーが、繊維生産からの撤退や増産先送りなど、需要減少に対応した事業縮小の動きを強めている。化学、繊維メーカー各社はこれまで、価格競争力に勝る中国メーカーに対抗して、コストが安い海外での生産比率を高め、生産態勢の効率化を進めてきた。だが、金融不安をきっかけに昨年秋以降、急激に経済環境が悪化し、より抜本的な事業の収益改善策が必要になった。

 宇部興産は、2010年中に予定していたタイ工場でのナイロン原料の生産能力増強を延期する。ナイロン原料は衣料用品やカーペットなどの素材に使われ、中国などでの需要増を見込んで約2万トンの増強を予定していた。しかし、昨秋以降の世界的な景気後退による需要の激減に直面し、見送りを余儀なくされた。

 同社のナイロン原料は、タイのほか、日本とスペインの4工場の合計で年産39万トンの能力があるが、今月15日から、設備の定期修繕と併せ、35%程度の減産に踏み切っている。

 一部の繊維製品で、生産から撤退する企業も出始めた。

 旭化成は今年9月に、ポリエステル長繊維の生産から撤退する。同社の繊維事業子会社を通じ、婦人服や自動車シートなどに使われる糸を生産・販売していたが、「原料価格の乱高下や需要減少で、今後の収益拡大が難しい」と判断した。

 同社の08年度の繊維事業は、7年ぶりに営業赤字に落ち込む見通し。年間9000トンの生産能力を持つ宮崎県延岡市のポリエステル工場も、生産停止と同時に閉鎖する。

 ユニチカも、9月までにスポーツ衣料などに使われるナイロン長繊維の生産から撤退するほか、ウール事業や綿事業でも工場閉鎖に踏み切る。「国内生産はコストが高いため、生産規模を縮小する」という。

 一方、日清紡は、09年度の繊維事業黒字化を目標に掲げる。同社は、4月からの持ち株会社移行を前に、今月26日に社長交代を発表するなど大がかりな事業改革を打ち出した。

 6月に社長に就任する鵜澤静専務は「設備廃棄などによる事業合理化を進め、09年度黒字化の土台はできている」と自信を示す。ただ、景気後退による繊維需要の減退は想定を超えるスピードで進んでおり、各社の改善策がどこまで業績を下支えするかは不透明だ。(山田泰弘)

154荷主研究者:2009/05/04(月) 02:00:28

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200903270046a.nwc
旭化成、延岡の子会社工場閉鎖
2009/3/27 Fuji Sankei Business i.

旭化成は26日、ポリエステル長繊維とモノフィラメントの生産から撤退し、子会社「旭化成せんい」(大阪市)の宮崎県延岡市内の工場を9月末で閉鎖すると発表した。従業員約250人は旭化成グループ内で再配置する。世界的な需要縮小で、将来的にも採算が見込めないと判断した。ポリエステル長繊維の原糸の生産は10月から帝人ファイバー(大阪市)に委託する。

155荷主研究者:2009/05/04(月) 02:11:42

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20090401305.htm
北陸の経済ニュース 2009年4月1日03時46分 北國新聞
7月操業に再延期 東レ石川工場の炭素繊維工場

 東レは三十一日、能美市の石川工場内に新設した炭素繊維複合材(プリプレグ)の生産工場の操業時期を四月から七月に延期したことを明らかにした。主な供給先となる米ボーイング社の新型旅客機計画の遅れに加え、一般用途での需要も低迷しているため。同工場の操業は当初、今年一月を予定しており、延期は二度目となる。同社は「現時点では、これ以上の延期はない」としている。

 新工場は年間生産量五百八十万平方メートルを予定している。建設に合わせて雇用した七十人は引き続き、試運転などの作業に当たる。東レによると、操業時期のずれ込みは、二〇一〇年三月期予想に織り込まれており、業績への影響は少ないという。

156とはずがたり:2009/05/08(金) 12:56:31

ムトウの名が無くなってしまうのか〜。

ムトウ、社名を変更 10月1日付「スクロール」に
04/29 08:03
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20090429000000000017.htm

 ムトウは28日、社名を10月1日付で「スクロール」に変更すると発表した。東京証券取引所で新社名を発表した堀田守社長は「従来のカタログ総合通信販売の枠にとどまらず、インターネット通販などEコマース(電子商取引)関連をビジネスの中核に据え、ブランド価値の向上を図るのが狙い」と説明した。
 「スクロール」はコンピューターの画面表示を上下左右に移動させるという意味。新しい発見や出会いにつながる行動を象徴した言葉で、未来のビジネスの可能性を意味する言葉として採用した。
 ムトウは昭和14年、浜松市で武藤洋裁所として創業し、同45年から現社名。今年10月で創業70周年を迎えるのを機に、「新しい時代環境に合った、将来のビジネスイメージを想像させる名前を」と協議し、「最終決定は若い世代に判断を任せた」(堀田社長)という。
 6月2日の株主総会に定款の一部変更を付議する。関連会社の「ムトウマーケティングサポート」も10月1日付で「スクロール360」に社名変更する。
 また、創業者一族で唯一経営に携わっている武藤隆是取締役常務執行役員が株主総会をもって退任することも内定した。

157名無しさん:2009/05/10(日) 17:33:10

カネボウストッキング株式会社 元社員の情報です
http://sky.geocities.jp/doujosotsugyouseidesu

158名無し:2009/05/13(水) 22:16:40
東レ愛媛工場、新工場の計画が消えてしまい地元の雇用促進ができず
雇用問題で大荒れ
それに伴い海側の工場、7月に閉鎖
派遣切り、パート切り、60歳以上の雇用切りがはじまる

159とはずがたり:2009/05/13(水) 22:21:16
有り難うございます。この記事っすね。石川工場に続いて愛媛工場でも延期とは結構厳しいのでしょうか。東レは好きな企業だけにちょいと気になります。。
安倍ちゃんのお友達やってるような無能塩崎に逆風が吹くと良いんですけど。。微妙に松前町だし愛媛2区か。

新設備の稼働延期を検討/東レ、愛媛工場で
http://www.shikoku-np.co.jp/national/economy/article.aspx?id=20090512000168
2009/05/12 11:11

 東レは11日、愛媛工場(愛媛県松前町)でことし7月から稼働する予定だった炭素繊維の新生産設備について、稼働延期を検討していることを明らかにした。炭素繊維の需要が景気の悪化で落ちているため。

 炭素繊維は産業用機械の部品などに使われる。愛媛工場ではすでに炭素繊維を年7300トン生産。延期を検討しているのは、需要の増加を見込んで増強した、年1000トンを生産する設備。

160名無し:2009/05/14(木) 20:57:36
塩崎氏は次の選挙で東レが押している地元女性に大敗すると思いますよ。
なぜなら東レは民主党なんで、自民党の塩崎氏の当選はありえません。
現に参議院は長年君臨していた関谷氏が新人の地元の英雄元Jリーガーの友近氏に大敗しています。
もちろん友近氏は東レが民主党なんで押してましたから。
保守王国愛媛は今、変わろうとしています。

161とはずがたり:2009/05/15(金) 12:20:59
解説有り難うございます。
塩崎が大敗してくれるのを非常に楽しみにしてますけど,地元の人(ですよね?)の言葉を聞くと心強いですね。
関谷と塩崎は嘗て愛媛1区の公認争いしましたがその後は衆参で棲み分けをしてして協力していたし両者のタッグも弱まってる筈で期待しております。
最近じゃあ急に自分は世襲させないhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/5157なんて云ってますけど自分のではなく関谷の息子に譲る代わりに協力してもらうなんて話しがついているのかもしれません。

162市田(株) 元社員:2009/05/26(火) 20:32:25


市田(株) 元社員
http://blog.goo.ne.jp/ichidamotoshain/e/296c7dc9af019310d3aaeea6fef12707

163とはずがたり:2009/06/02(火) 09:21:53

クール・ビズに「天草更紗」シャツ導入 天草市
2009年06月02日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20090602003.shtml

 天草市は1日、職員のクール・ビズの軽装用に天草の伝統染め物「天草更紗[さらさ]」シャツを導入。アロハシャツ型で襟とすそに天草四郎や特産のイチジクなどをあしらったさわやかなデザインで、堅いイメージの役所の雰囲気を和ませている。

 天草更紗は、室町時代に日本にもたらされたとされるインドやジャワなどの南蛮模様の染め物。シャツは青と赤をそれぞれ基調とした2種類。天草更紗の復元に取り組む地元の染織家中村いすずさんがデザインした。

 希望する職員に販売。綿製で「軽くて着やすい」と好評だが、事前申し込みは200枚程度と浸透はこれから。市商工観光課は「より多くの職員に着用してもらい、天草の歴史や文化のPRに一役買えれば」。(原大祐)

164とはずがたり:2009/06/18(木) 17:37:44
米衣料大手「エディー・バウアー」が破産法申請
2009.6.18 10:29
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090618/biz0906181030004-n1.htm

 日本でも知られる米カジュアル衣料大手「エディー・バウアー」は17日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を連邦破産裁判所に申請したと発表し、事実上、経営破綻(はたん)した。米メディアによると、負債総額は約4億2700万ドル(約410億円)。日本の関連会社は国内の事業に影響はないとしている。

 米投資ファンド「CCMPキャピタル・アドバイザーズ」に2億200万ドルで資産を売却する方針。米国やカナダで店舗や従業員の大半を維持するという。

 エディー・バウアーは、2003年に当時の親会社が破綻。05年に再建手続きを終えたが、最近は再び業績不振に陥っていた。

 米国とカナダに371店舗網を持つほか、日本でもドイツ通信販売大手の日本法人「オットー・ジャパン」と合弁で事業を進め、64店舗を展開している。(共同)

165とはずがたり:2009/06/22(月) 19:38:32

ベルーナが郵便不正で減給処分
2009.6.22 18:32
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090622/crm0906221832026-n1.htm

 カタログ通販大手のベルーナ(埼玉県上尾市)は22日、障害者団体向けの郵便制度を不適切に利用していたとして、取締役1人を1カ月間、減給10%とする社内処分を発表した。

 正規の郵便料金との差額約7億4000万円に関しては、自主返納も含めて郵便事業会社と協議しているという。

 ベルーナの調査によると、同社は広告代理店「新生企業(現・伸正)」などから提案を受け、低料金の同制度を利用。平成16年から20年秋にかけて、子会社を含めて約1379万通を発送した。担当者は制度の趣旨や条件を確認していなかった。ただ「積極的に悪用したものではない」としている。

167荷主研究者:2009/07/12(日) 20:41:14

http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20090609/CK2009060902000015.html
2009年6月9日 中日新聞
カネボウ松阪工場、閉鎖から16年 写真で振り返る企画展

再現模型で工場を懐かしむ鈴木会長(左)=松阪市外五曲町の市文化財センターで

 かつて松阪市外五曲町にあった「カネボウ綿糸松阪工場」を、写真などで振り返る企画展「鈴の森に工場があったころ」が、同工場の跡地に建つ市文化財センターで開かれている。閉鎖から16年がたち、工場の記憶が薄れる中、「松阪を代表する工場がこの場所にあったことを記録したい」と同センターが企画した。

 工場は1923(大正12)年、当時、木綿生産が盛んだった松阪で「鐘淵紡績株式会社松阪支店」として建てられた。戦後の最盛期には12万平方メートルの広大な敷地を持ち、2つの工場で千人もの従業員が働いていた。

 工場は70年間にわたって地域の発展に貢献してきたが、繊維不況による経営の悪化から、1993年に操業を停止。市文化財センターとして生まれ変わった工場南側の赤れんが倉庫を除き、建物は取り壊された。

 企画展には、工場のOBらでつくる「鐘紡松阪会」の鈴木則男会長(76)らが、1950年ごろから工場閉鎖までの写真140点を出品。女性従業員約800人が住んだ寄宿舎「鐘愛寮」や、グラウンドで開かれた運動会の様子などを白黒写真で紹介している。

 企画展に合わせ、同センターの職員が1カ月掛けて昭和50年代の工場の再現模型を作り、会場で展示している。鈴木会長は「多くの人たちが工場で働いていたころの活気を感じてもらえれば」と話している。企画展は28日まで。

 (石原猛)

168カネボウストッキング(株) 元社員:2009/07/16(木) 20:19:21

カネボウストッキング(株) 元社員
http://blog.goo.ne.jp/kanebosutokkingu/e/f1537e0a94f33ac0e5eacd800f97b5d6

169荷主研究者:2009/07/28(火) 00:08:10

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20090710302.htm
2009年7月10日03時45分 北國新聞
炭素繊維事業を強化 一村産業、年末に車用部材生産へ

 一村産業(金沢市)は、炭素繊維事業を強化する。今年末から、高級自動車向け炭素繊維部品の原型を作る、プリフォーム事業に乗り出す。一村産業の親会社である東レから、炭素繊維関連事業に携わってきた「専門家」を取締役として招き、技術の高度化をさらに推進する。

 プリフォーム事業を担当するのは、一村産業のグループ会社の一つで、発泡スチロール製の梱包材を製造する優水化成工業石川工場(石川県宝達志水町)。同工場の施設の一部を改築して対応する。石川工場で生産されたプリフォームを使い、各自動車メーカーの工場で、完成品となる部材を作り上げる。

 取締役として赴任したのは、平塚元紀氏。平塚氏は、炭素繊維に樹脂を浸透させた「炭素繊維複合材」を使ったパソコンのボディや燃料電池用基材の生産技術や、自動車部材の安定生産などに取り組んできた。今回、一村産業の開発・生産技術部門長として、炭素繊維事業の強化を図る。

 6月から「衣料事業部門長」を兼務し、事業の最前線に立つ石井銀二郎社長は「社長を含め、全役員が自分の持つ専門知識を駆使し、事業構造の高度化を図りたい」と話した。

170荷主研究者:2009/07/28(火) 00:08:42

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/E20090710002.htm
2009年7月10日15時52分 北國新聞
稼働率50%でスタート 東レ石川の炭素繊維工場

 東レが能美市の石川工場内に新設した炭素繊維複合材(プリプレグ)の新工場が10日、本格稼働した。主な供給先となる米ボーイング社の新型旅客機787の計画遅れと炭素繊維の需要低迷などにより、新工場は本来の50%程度となる年間約300万平方メートルの生産力で稼働する。会見した東レの大西盛行、西本安信の両取締役が明らかにした。

 ボーイングの計画がはっきりとしない中での本格稼働について西本氏は「まず、設備や製品がボーイングの基準を満たすかの認定作業を進めたい」と述べた。航空機以外にも、ゴルフクラブシャフトや釣りざおなどで用途開拓を進める。

 新工場は、787の主翼や胴体などに使われる炭素繊維複合材料を生産する。年間580万平方メートルの生産能力を持ち、設備投資額は約70億円。東レにとって炭素繊維関連で国内2番目の生産拠点となる。

 安全祈願式が行われ、続くスタート式で榊原定征社長は「新工場は当社の世界戦略上、重要拠点の一つになる」とあいさつした。森喜朗元首相らが祝辞を述べ、谷本正憲知事も出席した。

171荷主研究者:2009/08/11(火) 14:28:14

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20090804304.htm
2009年8月4日02時59分 北國新聞
来年3月末に清算 帝人ネステックス 帝人が不採算事業見直し 正社員は再配置

 帝人は3日、100%子会社で染色加工の帝人ネステックス(能美市)=写真=について、来年3月末までに全事業を撤収し、清算すると発表した。帝人グループは、燃料高騰や世界同時不況の影響で2009年3月期決算が赤字となっており、ポリエステル繊維事業など不採算事業を抜本的に見直し、2011年3月期の黒字化を目指す。

 従業員276人のうち、正社員はグループ内で配置転換する。非正規社員については「できる限り正社員を優先するので、非正規社員は契約を更新しないこともありうる」(広報)という。

 帝人によると、主力のカーシート事業は、グループ企業などで継続する。衣料事業は、グループの帝人ファイバーの取引先や、中国・南通市の南通帝人有限公司に生産を移管する。筆の毛先や網戸など染色以外の事業については今後、国内のグループ企業を中心に移管を検討する。

 本社敷地の扱いについては、現時点では白紙としており、今後売却も含めて検討する。加賀市の旧工場跡地については、グループ内で対応する。

 帝人ネステックスは、1937年に大聖寺織物組合共同加工場として発足。51年に帝人のグループ会社となった。生産能力は月150万メートルで、グループの中核拠点だったが、衣料品の海外生産が増えるにつれ、受注量や加工賃が下落し、苦戦していた。

 工場の統合や、付加価値の高いカーシートの染色事業に力を入れていたが、採算の確保が難しいとして、清算を決めた。

 帝人グループは、ポリエステル事業について、不採算事業の見直しにより、成長分野のアラミド繊維や炭素繊維などと並ぶ収益事業として、今後も継続していく方針という。

173とはずがたり:2009/08/15(土) 16:05:53
>安い中国製品に対抗するため、西垣さんは大量生産から「多品種少量生産」に方向転換し、企業努力を重ねてきた。国の補助金を受け、高付加価値の独自ブランドの靴下を製造販売している。「国は一時的な補助金制度ではなく抜本的な政策を打ち出してほしい」と話す。
この会社の方向性は高く評価できるが,打ち出して欲しい抜本的な政策ってなんだよ?

争点を追う:09衆院選/3 地場産業 /奈良
 ◇経済危機と中国製品の荒波 あえぐ零細企業「仕事量10分の1に」
http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/area/29/archive/news/2009/08/20090808ddlk29010544000c.html

 田畑や住宅が混在する大和高田市の郊外にある靴下メーカーの工場。小学校の体育館規模の建物の中に、最新式の編み機約150台がずらりと並ぶ。これまでほぼ年中フル稼働させてきたが、今年3〜4月の土曜はストップした。経済危機や原油高で国内需要が大幅に減少したためだ。

 従業員約40人を抱える西垣和俊社長(51)は「受注が減って初めて機械を止めた。これ以上続くとどうなったか」と振り返る。政府が経済対策の一環として創設した助成金を受け、「5月から秋、冬物が始まったので何とか回復した」。しかし、1〜5月の生産量は昨年同期より25%減少した。

 安い中国製品に対抗するため、西垣さんは大量生産から「多品種少量生産」に方向転換し、企業努力を重ねてきた。国の補助金を受け、高付加価値の独自ブランドの靴下を製造販売している。「国は一時的な補助金制度ではなく抜本的な政策を打ち出してほしい」と話す。
    ◇
 メーカーの下請け業者はより厳しい状況に陥っている。同市曽大根の下請け業者で靴下の仕上げ・加工をしている島田正一代表(47)は2代目。「仕事量は最盛期の10分の1になった。今さら他の仕事はできない。親の財産を食いつぶしてやっている」と説明する。

 得意先は最盛期で50社あったが、現在は12社に激減した。「今年1〜4月の受注は皆無に近い状況だった。6月後半からやっと仕事が回ってきた」。家内工業でパート従業員を含め12人。仕事が減った分、交代制にした。

 靴下だけでは生活できないと、薬品の代理店やビルメンテナンスも兼務する。「中小企業や零細企業を保護する法案を打ち出してほしい。今、皆必死でやっている。もっと先を見据えた政策が必要だ」と訴える。

 「景気は底を打った」というが、県内の靴下製造業者らにその実感は薄い。以前にも増して安い中国製品に押され、ある業者は「このままでは廃業者が増えるだけ」と嘆く。全国一の靴下産地も経済危機の波に揺さぶられている。【山本和良】(つづく)
==============
 ■ことば
 ◇地場産業

 大和高田市や広陵町を中心に県内の靴下生産量は全国一で、国内の約55%を占める。県靴下工業協同組合の加盟社は184社。経営基盤の弱い中小零細企業が多く、10年前に比べて137社が転業・廃業した。91年ごろから中国の輸入品が増加し、県内の生産量は90年の3億5000万足をピークに年々減少。08年は1億2400万足と、6割以上も落ち込んだ。昨秋以降の景気悪化に伴い、さらに厳しい経営を強いられている。

毎日新聞 2009年8月8日 地方版

174荷主研究者:2009/08/30(日) 18:44:03

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200908220078a.nwc
2009/8/22 Fuji Sankei Business i.
クラレ 冷感繊維の生産拡大 “ひんやり下着”で需要開拓

 クラレは21日、肌に触れると涼しく感じる冷感繊維「ソフィスタ」の2010年度の生産量を今年度の1.5倍の200トン弱程度に増やす方針を明らかにした。同社は先月、下着向けの柔らかい生地に適した細いソフィスタ繊維の生産技術を確立。これまで中心だったスポーツ用途に加え、今後は一般向けの機能性下着向けで展開を強化し、売り上げ増を狙う。

 ソフィスタは、汗を吸収・乾燥させる機能を持つエバールという素材を用いた合成繊維で、肌表面の熱を外部に放出する性質が特長だ。

 熱を逃がす効果は綿の1.2倍、一般的なポリエステル繊維の1.5倍の高さで、衣料品に使うと着用した際に涼しく感じる効果が得られる。従来は下着向けの柔らかい生地を作るための細い糸での生産ができなかったことから、主な用途がポロシャツなどのスポーツ向け衣料品に限られていた。

 同社は下着分野での本格展開を目指して昨秋から研究を進め、先月、従来製品の半分以下の細さのソフィスタ繊維の開発に成功した。

 これに伴い、10年度はスポーツ用の下着に加えて一般向け下着の素材としてソフィスタの拡販を狙う方針だ。同社の担当者は「保温性の高い繊維を使った冬向けの機能性下着は、すでに消費者に定着している。夏向けの涼しくなる高機能下着にも商機がある」と話す。

 国内スポーツ衣料品市場は、少子高齢化の影響を受けて横ばいとなっている。このため、帝人や東洋紡もスポーツ向けの需要が大きかった速乾性の高い繊維で、一般衣料品向けの市場開拓を進めている。スポーツ衣料品以外の“普段着”向けとして需要を開拓できれば生産量は大きく拡大することも予想され、今後も各社の開発や販売競争が加速する見通しだ。

175荷主研究者:2009/08/30(日) 18:48:19

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200908150018a.nwc
2009/8/15 Fuji Sankei Business i.
汎用繊維の国内生産縮小相次ぐ 高機能製品に活路 業界再編も

 合繊メーカー各社が衣料品に使うポリエステルなどの汎用繊維で、生産規模の縮小を進めている。背景には、2000年以降、中国やインドで生産される安価な製品に押されて利益が出にくくなったことに加え、昨秋以降の需要急減も重なり、採算が大幅に悪化したことがある。各社は、一部製品からの生産撤退や生産拠点の統廃合による抜本的なコスト削減で収益の改善を急ぎたい考えだ。

 三菱レイヨンは今年度中に、衣料品の生地に使うポリエステル長繊維の生産から撤退する。同社はこれまで、豊橋事業所(愛知県豊橋市)で年間4000トン程度を生産してきたが、生産能力に対して稼働率は半分以下に落ち込み、業績の足を引っ張っていた。同社は「需要が落ち込み、コストのかかる自社生産は割に合わないため、撤退を決めた」と説明する。

 同社は、毛布などに使うアクリル繊維でも、昨年度に大竹事業所(広島県大竹市)の年産能力を13万トンから5万2000トンに縮小した。これによる余剰設備については、鉄より軽くて強い性質を持ち、汎用繊維に比べて高収益を期待できる炭素繊維原料の生産設備への転用を進めている。

 旭化成も原料価格の乱高下や需要減で、今後の収益拡大が難しいと判断し、今年9月にポリエステル長繊維の生産から撤退する。同社の繊維事業子会社を通じ、婦人服や自動車シート向けに生産していたが、宮崎県延岡市のポリエステル工場を閉鎖する。

 ユニチカは9月までにスポーツ衣料などに使われるナイロン長繊維の生産から撤退。ウール事業や綿事業でも今年度内に工場閉鎖などに踏み切る。

 一方、帝人は、来年度末までにポリエステル長繊維の国内生産から撤退し、タイの2工場に生産体制を集約する。同社全体の生産能力の約3割を占める松山事業所(愛媛県松山市)が、国内生産を担ってきたが、亀井範雄常務は「国内生産は、高コスト構造からの脱却が難しい」と指摘。人件費などのコスト面で有利な海外での生産に活路を見いだす方針だ。

 ただ、圧倒的な価格競争力を誇る新興国勢が優位な状況は今後も続く見通しで、「生産コストを減らしても、汎用繊維事業を高収益化するのは構造的に難しい」(合繊大手幹部)との声も上がる。このため、各社は炭素繊維など高機能繊維事業の強化を急いでいるほか、三菱レイヨンは化学大手の三菱ケミカルホールディングスとの統合に向け協議を進めており、生き残りに向けて業界再編が加速する可能性もある。(山田泰弘)

176とはずがたり:2009/09/16(水) 23:19:13
今治タオル北欧進出
サウナの国需要期待
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20090726-OYT8T00879.htm

ブランド力強化プロジェクトの一環として、9月にフィンランドでの展示会に出展される今治産タオル

 今治市のタオルメーカーなど約140社でつくる「四国タオル工業組合」(平尾浩一郎理事長)は、9月にフィンランドで開かれる展示会に製品を出展する。2006年度からロゴ制定などを通じてブランド力や知名度の向上に努めてきた「今治タオルプロジェクト」の<集大成>となる取り組みで、同組合は「世界不況とはいえ、優れた日用品への関心は高いはず。今治タオルの魅力をしっかりアピールしたい」としている。

 同組合は、市や今治商工会議所とともに、中小企業庁の「JAPANブランド育成支援事業」として年間約2000万円の国庫補助を受けて同プロジェクトを実施。クリエイティブディレクター佐藤可士和(かしわ)さんによるブランドマークやロゴのデザイン、首都圏の百貨店での展示販売などを進めてきた。同事業の4年目は海外展示会への出展が求められており、サウナ文化を背景にしたバスタオルの利用や、室内で靴を脱ぐ習慣のためにタオル製スリッパなどへの強い関心が期待できる同国を選んだ。

 出展するのは9月9〜13日に首都のヘルシンキで開かれる同国最大の生活用品の国際展示会「ハビターレ」。隔年開催で毎回10万人近いバイヤーらが来場する行事で、品質やデザイン性をPRして販路開拓のきっかけを作る。組合員約20社が参加予定で、佐藤さんがブースのデザインなどを監修している。

 同組合は日本貿易振興機構(ジェトロ)の助成を受けて02年以降、米国・ニューヨークとフランス・パリの展示会に出展して輸出につなげた実績があり、今回の<北欧進出>を足がかりに海外展開を一層強化していきたい考え。同組合の木村忠司事務局長(52)は「北欧からロシア、中国とつなげる“大陸戦略”を描いていきたい」と意気込んでいる。
(2009年7月27日 読売新聞)

177荷主研究者:2009/09/18(金) 00:39:26

2009年8月19日 日経産業新聞 12面
ポリエス縮小・撤退相次ぐ 繊維、事業リストラ加速
帝人・三菱レイヨン… 代替収益源の育成急務

繊維業界が不採算事業の見直しに動き始めた。帝人と三菱レイヨンはポリエステル繊維の生産縮小・撤退を決定。昨秋以降の経済環境激変が伝統ある繊維事業の再編に及んだ格好だ。ただ、各社の事業構造改革は緒についたばかり。リストラの徹底や新事業育成など、残された課題は多い。

「創業の地で生産をやめることになった」。3日にポリエステル繊維の構造改革策を発表した帝人の亀井範雄常務は会見の席上で厳しい表情を浮かべた。

「創業の地」とは松山事業所(松山市)のことだ。衣類や自動車内装材に使う長繊維は2010年度末までに国内唯一の拠点である松山での生産を停止し、タイに集約。クッション材などに使う短繊維は国内生産拠点を2カ所から1カ所に統合する。

帝人が国内初のポリエステル繊維「テトロン」の生産を松山で始めたのは1958年。高度経済成長の波に乗り、合繊各社の国内生産が本格化したころだった。繊維業界はその後、60〜70年代に日米繊維紛争や石油ショック、80年代以降には輸出競争力低下の危機に見舞われる。90年代以降は繊維事業再編が段階的に進んだが、松山はそれでも一貫して長繊維の生産拠点であり続けた。

だが、衣料品の生産拠点は中国などにシフト。中国国内で合繊の生産設備の整備も加速した。規模に劣る国内拠点ではコスト削減にも限度があり、不況や原燃料乱高下などの逆風を克服するため「グローバルで生産を最適化する」(亀井常務)体制に動き出した。

「聖域にようやくメスを入れられた」(証券アナリスト)と前向きに評価する声もある。昨年6月に就任した帝人の大八木成男社長は90年を超える同社の歴史で初の非繊維事業出身社長。「繊維に過度な思い入れやしがらみがないことが決断を支えた」(業界関係者)側面もありそうだ。

帝人だけではない。

三菱レイヨンも豊橋事業所(愛知県豊橋市)でのポリエステル長繊維の自社生産を09年度末で停止することを決めた。今後はユニチカに生産委託し、自社ブランドでの加工や販売など、テキスタイル事業に特化する。

旭化成も9月末でポリエステル長繊維の自社生産から撤退し、帝人への生産委託に切り替える。いずれも赤字基調が続いていたが、今回の米金融危機が引き金となって決断に至った。

帝人は11年度には汎用素材の売上高比率を50%から40%に引き下げ、代わりに高機能素材や新事業を10%から15%に高める計画を掲げている。

高機能素材の代表は鉄に代わる先端素材である炭素繊維だ。そして、新事業には水処理事業など成長分野である環境関連ビジネスが含まれる。

この成長シナリオを実現するには、まず、ポリエステル繊維事業でのリストラの実効性が問われることになる。今回含まれなかった樹脂やフィルムといったほかの汎用素材についても合理化の推進が必要だ。

三菱レイヨンも同様にアクリル繊維などのほかの汎用素材事業について、もう一段のリストラ余地が残っている。

ただ、帝人と三菱レイヨンともに重点分野に掲げる炭素繊維や水処理事業は主力事業といえるほどには育っていない。市場が本格化していないせいもあるが、繊維の変わりの収益源に据えるには心もとない。リストラとともに、構造改革完了後を見据えた個別事業の成長戦略をどう描くかが今後の課題と言えそうだ。(中川渉)

▼繊維各社の構造改革
◇帝人 ◇ポリエステル長繊維の国内生産撤退、短繊維の国内生産を1拠点に集約
◇三菱レイヨン ◇ポリエステル長繊維の生産撤退
◇旭化成 ◇ポリエステル長繊維の生産撤退
◇ユニチカ ◇ナイロン長繊維の生産撤退

178荷主研究者:2009/09/22(火) 23:28:00

2007年11月6日 日経産業新聞 19面
ダイワボウポリテック ポリプロ短繊維 1割増産 紙おむつ用など中心 播磨工場に新設備

ダイワボウ子会社のダイワボウポリテック(大阪市、長崎裕美社長)は兵庫県播磨町の工場に約10億円を投じポリプロピレン(PP)短繊維を1割増産する。紙おむつや産業用水処理フィルターの素材として需要が拡大しているためで、年間生産能力を2008年末に2万トンに引き上げる考えだ。

PPはプラスチックの原料でもあるが、短繊維は繊維状に細く引き延ばしたもの。播磨工場で現在年1万8千トンを生産、うち1万2千トンを紙おむつやウエットティッシューなど生活用品向けに、残る6千トンはコンクリートの補強材や水処理フィルターなど産業資材用に出荷している。

08年初めから既存の生産設備を順次更新。肌触りなどの品質向上と低コストを実現できる新設備を導入し、年末には増産体制を整える。増産する2千トンの内訳は1,600トンが生活用品、400トンを産業資材とする。09年3月期の売上高を07年3月期に比べ20億円多い140億円に拡大することを目指す。

PP短繊維は水分を吸いにくく、触ると乾いた感触があるのが特徴。肌に触れる製品に使う際には肌を刺激する接着剤を使わず不織布を作るため、PPの周りをポリエチレンなどの合繊で包んで加熱。周りの合繊を溶かして布を形成する。

播磨の現設備は芯になるPPと合繊の割合を調整することができない。新設備は割合を細かく調整し、生活用品メーカーなどが求める品質やコストの不織布を作りやすくなる。同社の国内シェアは約3割とチッソに次ぐ2位。全体需要が横ばいの中、繊維技術を生かしてさらに拡大を狙う。

■ポリプロピレン短繊維の国内生産状況
2006年度 5万4,000トン
▽チッソ 2万7,000トン
▽ダイワボウポリテック 1万8,000トン
▽宇部日東化成 6,000トン
▽トーア紡 3,000トン

179荷主研究者:2009/09/27(日) 23:23:02

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0920090902cdap.html
2009年09月02日 日刊工業新聞
クラレ、建設向け不織布内装材を来年投入−吸音・断熱性に強み

 クラレは特殊不織布「フレクスター」による建築向け内装材を2010年に本格的に市場投入する。透光性、吸音性などを生かした素材をハウスメーカー、内装材メーカーと共同開発中。数年後に基礎建築材用途への活用も視野に入れている。フレクスターの用途拡大で、年産1000トンの生産能力を持つ岡山工場(岡山市)の稼働率アップも狙う。

 フレクスターは繊維シートに高速で加熱蒸気を噴射して不織布を成形する独自技術「スチームジェット」を活用したもので、自由に厚みを持たせることが可能で吸音、断熱、透光などの特性を持つ。

 これを生かしてふすま、障子、レースカーテンなどに代わる、新たな家屋用内装材を開発する。家庭でミニコンサートを行う文化のある欧州市場向けには、吸音性を生かした音響壁材としての製品開発も進める。

180荷主研究者:2009/09/29(火) 00:08:55

2006年10月12日 日経産業新聞 1面
「新クルマ繊維」市場狙う
クラレ 人工皮革 有機溶剤使用1/100に
旭化成 タイヤ補強材 燃焼時、水とCO2だけ
東洋クロス アクリル不織布 強くて軽量 塩ビを代替

クラレや旭化成など繊維大手が自動車向け新素材の開発・生産に力を入れている。乗用車1台に約20平方メートルの繊維が使われるなど、衣料品の縮小が続く業界にとって魅力は大きい。環境対応や消臭・抗菌などの機能を盛り込んだ「新クルマ繊維」市場が広がってきた。

クラレは製造時の有機溶剤使用量を従来の100分の1に減らした人工皮革「ティレニーナ」をカーシート用に売り込む。9月から同製品の本格生産を開始し、2008年中に岡山事業所(岡山市)に50億円を投じて設備を増設。09年度に年産500万平方メートルを計画しており、うち3割を自動車向けに供給したい考えだ。

ティレニーナは従来のクラレ製人工皮革「クラリーノ」に比べ工程数を5分の1にし、製造コストを8割程度に抑えた。クラリーノより繊維が太いため、表面積が小さく染色加工しやすい。

クラレはカーシート大手の住江織物と共同で、消臭・抗菌機能を付加した人工皮革の開発も進めている。

旭化成は燃焼時に水と二酸化炭素(CO2)しか発生しないポリケトン繊維をタイヤの補強材として実用化する。廃タイヤの処理時の環境負荷を減らせる利点をタイヤメーカーに働きかける。

高強度繊維には炭素繊維やアラミド繊維があるが、ポリケトンはこれらの繊維に比べ弾性率は約9割、製造コストも8割程度を確保できる。側面の強度を上げてパンク時にもしばらく走行できるタイヤ、トラック向けの大型タイヤなどへの導入を見込む。08年に本格生産を始める予定だ。

東洋紡の関連会社、東洋クロスは表面をアクリル系樹脂で加工した特殊不職布を自動車内装材として拡販する。アクリル系樹脂を薄く何層も不織布の表面に塗り重ねることで強度と軽量化を両立させた。揮発性有機化合物(VOC)を柔軟剤に使う必要がなく、塩化ビニールの代替素材として採用拡大を目指す。

不織布は軽くコストも安いが、強度が不足しがちだった。東洋クロスは高温高圧で不織布の表面に複数のアクリル系樹脂を薄く何層にも塗り重ねることで、耐摩耗性の高い製品とした。価格も塩ビの9割に抑えた。

これまで多目的レジャー車(RV)など15車種に採用され、06年の販売量は150万平方メートルと5年前の8倍近くになる見込み。今後、伸縮性を高めてカーシート素材への応用も狙う。


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