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繊維スレッド

1荷主研究者:2003/09/24(水) 00:11
繊維関係の話題を今だからこそ熱く語り明かすスレッド。

日本化学繊維協会
http://www.fcc.co.jp/JCFA/index_j.html

信州大学繊維学部 繊維関係のリンク集
http://coe.shinshu-u.ac.jp/links/industry_j.html

23荷主研究者:2004/01/12(月) 23:45

【クラレがレーヨン撤退】2000年5月23日 河北新報 8面
レーヨン事業 クラレが撤退 72年の歴史に幕

合繊大手のクラレは22日、72年間続けてきたレーヨン事業から撤退することを決めた。来年3月に玉島工場(岡山県倉敷市)の生産設備を停止し、来年秋までに販売もやめる。

レーヨン事業の赤字が続いており将来も収益の改善が見込めないため。同事業部門の従業員約200人の雇用は、グループ内で吸収する。松尾博人社長は会見で「レーヨン事業は当社の原点で、長い歴史に幕を下ろすのは残念」と述べた。

レーヨンは再生セルロースを主成分とする人工絹糸で、光沢があり、吸湿性に優れている。しかし、ポリエステルなど合成繊維の品質が向上、価格も安くなり需要が減少している。

クラレの旧社名は「倉敷レイヨン」。1926年(昭和元年)に倉敷絹織の社名で設立され、28年から倉敷工場(倉敷市)でレーヨンの生産を開始。その後、西条(愛媛県西条市)、玉島の両工場でも作られ、ピークの73年度には2万6千トンを生産した。

倉敷、西条工場では既に生産をやめており、99年度の生産量は7千トン。同事業部門は数億円の赤字となっている。今後、玉島工場ではポリエステル短繊維の生産を続ける。

24荷主研究者:2004/01/12(月) 23:45

【レーヨン衰退】2000年7月12日 河北新報 8面
レーヨン衰退の一途 クラレは来年撤退 採算悪化で生産減

かつては大手繊維メーカーの主力製品だったレーヨン長繊維の生産の減少が続いている。クラレは生産停止を決め、国内唯一のレーヨン長繊維メーカーとなる旭化成工業は2000年度(平成12年度)から生産を半減、レーヨンの衰退に歯止めがかからない。

レーヨンは再生セルロースを主成分とする繊維。糸状で人造絹糸とも呼ばれる長繊維と、スフとも呼ばれる短繊維がある。光沢があり、吸湿性に優れ、婦人服やカーテンなどに使われている。

しかしポリエステルやアクリルなどの合成繊維の品質が向上、価格も低下したため、特に長繊維の競争力が弱まった。

クラレは5月に、レーヨン事業からの撤退を決め、来年3月に玉島工場(岡山県倉敷市)の生産設備を停止する。ピーク時の1973年度には生産量2万6千トンを記録したが、99年度は7千トンに落ち込み、数億円の赤字が出ていた。

クラレからレーヨンの供給を受けて販売しているユニチカも、来年3月に販売を停止する。旭化成工業は宮崎県延岡市の工場でレーヨンを生産しているが、生産量は前年度比半減の約1万トンの見込みだ。

国内全体の99年度のレーヨン長繊維生産量は、前年度比35.9%減の1万3千107トン。日本化学繊維協会は「吸湿性が良いので、合繊や天然繊維と複合する形で使われるのでは」とし、他製品の補完製品として生き残るとみている。

25荷主研究者:2004/01/12(月) 23:46

【東洋紡がレーヨン撤退】2000年8月23日 河北新報 8面
レーヨン生産を東洋紡完全停止 来年3月

繊維大手の東洋紡は22日、綿状の特殊レーヨン素材であるポリノジック繊維の生産を来年3月をめどに打ち切ると発表した。ポリエステルなどと競合し黒字化が見込めないため。

東洋紡は通常のレーヨン生産から既に撤退しており、岩国工場(山口県岩国市)で特殊レーヨンの生産を続けてきたが、この打ち切りでレーヨンの生産から完全に撤退することになる。

ポリノジック繊維は、レーヨンを改良し、吸湿性を高めた綿状の短繊維。婦人服やジーンズ、下着などの生地に使われている。海外では生産されておらず、東洋紡の撤退で富士紡績の子会社のフジボウ愛媛(愛媛県東予市)が唯一のメーカーとなる。

東洋紡は生産打ち切り後、フジボウ愛媛への生産委託を検討、販売部門は維持する考え。また関連従業員28人は、岩国工場内の他分野への配転などで吸収する。

東洋紡は1961年(昭和36年)に岩国工場でポリノジック繊維の生産を始め、ピークの86年度には1万7千トンを生産した。その後、生産の減少傾向が続き、99年度の生産は3950トン。売上高は約19億円で、数億円の赤字が出ていた。

26荷主研究者:2004/01/12(月) 23:47

【旭化成がレーヨン撤退】2000年10月25日 河北新報 8面
旭化成、レーヨン撤退 来年9月

旭化成工業は24日、宮崎県延岡市の工場で生産している糸状のレーヨン長繊維を来年9月に生産停止すると発表した。2002年(平成14年)3月で販売も終える。年間約10億円の赤字が出ており、今後も収益改善の見込みがないと判断した。

レーヨン長繊維は同社とクラレが生産していたが、クラレは来年3月に生産停止し、9月には販売も中止する。旭化成の撤退で国産のレーヨン長繊維は姿を消すことになる。

工場の従業員234人については同市内にある工場を中心に雇用する。

レーヨンは再生セルロースを主成分とする繊維。光沢と吸湿性に優れ、婦人服やカーテンなどが主な用途だが、最近は価格が約四分の一のポリエステルなどにシェアを奪われ、需要が減少している。

同社は1924年に大津市でレーヨンの操業を始め、延岡市では33年に開始。ピーク時の72年度には年間約3万トン(売上高約180億円)を生産したが、97年度から赤字続きで、昨年度には約1万トン(70億円)に落ち込んだ。

27荷主研究者:2004/01/13(火) 00:26

【東洋紡】
http://www.jij.co.jp/news/chemical/art-20040107214713-GPZGRPWGBO.nwc
東洋紡、エアバッグ用ナイロン原糸を年8000トンへ増産(日本工業新聞 2004/1/8)

 東洋紡は、エアバッグ基布用ナイロン原糸の生産能力を増強する。敦賀繊維工場(福井県敦賀市)の年産能力を現在の約6000トンから、今年前半をめどに33%増の約8000トンに引き上げる計画だ。国内自動車メーカーの好調さに支えられ、同ナイロンの需要は順調に増加しており、早急に生産能力の増強に着手し、需要増に対応する。

 同社がエアバッグの基布用に生産しているナイロン原糸は「ナイロン66」。従来品より細い繊維ながら強度に優れ、さらに軽くて薄いことからパネルに収納しやすいなど、エアバッグ基布に求められる機能を備えている。同ナイロンで国内シェアの約50%を占めている。

 ナイロン66を使ったエアバッグ基布は国内数カ所で生産し、エアバッグメーカーに商品を供給している。また、海外ではタイのバンコクからエアバッグメーカーの海外進出に対応している。

 東洋紡の津村準二社長は、「能力を増強しても需要の伸びにすぐに対応できなくなる。今後、さらに増強も必要になるだろう」と話しており、積極的な増強を続ける考えだ。

28荷主研究者:2004/01/19(月) 01:42

【旭化成:レオナ工場】2001年6月19日 日経産業新聞 18面
製造・開発ズームイン 旭化成・レオナ工場 「ナイロン66」設備増強 高機能樹脂シフト加速

日向灘を望む宮崎県北部の中核都市、延岡市。旭化成が会社発祥地の延岡で、ナイロン66「レオナ」(商品名)の生産増強工事を急ピッチで進めている。ナイロン66の用途は繊維中心だったが、今では自動車、電機向けなどのエンジニアリング樹脂として世界的に需要が拡大している。旭化成は能力増強をバネにナイロン66樹脂でアジア首位の地位を固め、高機能樹脂への転換を加速する構えだ。

▽生産能力4割増強

「ボトルネック解消による能力増強はこれまでも進めてきたが、大型投資は久しぶりだ」。レオナ工場の入江洋司工場次長は完成間近の新設備についてこう話す。増強するのはナイロン66の重合設備。年産能力3万トンで、投資額は約30億円。10月に稼動予定で、繊維を含めた工場全体の年産能力は現在より40%弱増えて約11万トンとなる。新設にあたっては「初期投資を抑えるために知恵を絞った」(入江次長)。会社全体のコスト削減策の一環だが、設置する機械類の仕様、高温状態の樹脂を乾燥する工程などに工夫を凝らすことで、従来のやり方に比べて投資額を四分の三程度に抑制できた。

ナイロン66は強度、耐熱性、耐薬品性に優れる素材。もともとパンティストッキングなど繊維向けが主体だったが、繊維向けの需要が頭打ちになる一方で、エンジニアリング樹脂としての用途が拡大。旭化成も増強分はすべて成長性の高い樹脂に振り向ける。

旭化成のナイロン66樹脂は現在、60%が自動車向け、残りの40%が電機や工業材料向け。自動車向けではエンジンカバー、ラジエーターのカバーなど金属代替で需要が伸びているという。レオナ工場の隣接地では、子会社がガラス繊維など他の素材を混ぜるコンパウンド工場を運営しており、より付加価値の高い製品を生み出す体制を構築している。

▽アジアで一貫生産

ナイロン66樹脂で旭化成は米デュポンに次ぐ世界2位グループだが、旭化成の強みはアジアで唯一、原料から製品までの一貫生産体制を確立している点だ。基礎化学品の生産拠点である岡山県水島地区でアクリロニトリルやシクロヘキサノールを生産、延岡で製品に仕上げる。このためコスト競争力で優位に立つことが可能になった。

さらに、原料、繊維、樹脂と別々だったレオナ工場の運営も一体化した。ナイロン66の生産工程には、繊維を中心にした多品種少量生産に適したバッチ式と、大量生産に向いた連続式の2種類がある。従来はこうした枠組みにとらわれていたが、「一本化することで繊維、樹脂に関係なく、製品ごとに最適な生産運営が可能になった」(入江次長)。

▽海外での立地も検討

旭化成は延岡での重合設備増強に加えて、今後は需要が拡大している海外での工場立地も検討していく考えだ。ナイロン66は「生産しているメーカーが少なく、価格も安定している」(荒浪淳専務)。競争が激しい汎用樹脂から高機能樹脂へのシフトを急ぐ旭化成にとって、レオナ工場の位置付けは今後も高まりそうだ。(大野哲也)

29荷主研究者:2004/01/19(月) 01:57
>>28

貼り忘れ。本文によると水島から延岡にアクリロニトリルやシクロヘキサノールを輸送しているようだ。どのように輸送しているか気になるなぁ。

<旭化成・レオナ工場の概要>
▽住所 宮崎県延岡市長浜町4丁目
▽従業員数 約650人
▽敷地面積 約42万平方メートル
▽操業開始 1970年6月
▽生産品目 ナイロン66原料、繊維、樹脂
▽生産能力 繊維・樹脂合計で年産7万7000トン

32荷主研究者:2004/02/02(月) 01:33

【東レ:中国事業】
http://www.jij.co.jp/news/chemical/art-20040127215949-MAWCUINDXC.nwc
東レ、2010年に中国事業で売上高6倍の3000億円(日本工業新聞 2004/1/28)

 東レは、2010年をめどに中国事業の売上高を03年度見込み比で6倍に当たる3000億円に引き上げる。中国事業の03年度の営業損益は赤字の見通しだが、04年度に黒字化を実現し、10年度に200億円の営業黒字を目指す。このため、合成樹脂のコンパウンド(成形前材料)拠点の拡充や、樹脂の重合設備、ポリプロピレン(PP)不織布の現地生産も検討する。成長が続く中国で、積極的に投資を増やし、収益の拡大につなげる。

 東レは現在、17社の現地法人で中国事業を展開している。03年度の中国売上高は約500億円の見込みだ。04年度に売上高で700億円、営業損益は黒字化する見通しだ。

 中国の樹脂コンパウンドは、現地子会社の麗碧複合塑料(深せん)など2拠点で生産している。コンパウンドは合成樹脂をベースに着色したり添加剤を混ぜて部品に成形する前の樹脂材料で、この生産拠点を中国で6カ所に拡大する計画だ。家電の外枠や電機・電子部品などに使用するABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂やナイロン樹脂、PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂のコンパウンドを生産しており、日系の電機・電子部品メーカーの現地生産の拡大に対応するため、生産拠点を増やす。

 また、子供用紙オムツの素材として使用され、中国でも普及が進むPP不織布の現地生産を検討する。さらに、コンパウンド生産に使用するABS、ナイロンといった樹脂の重合設備の現地化についても、需要動向を見極めながら検討する。

 東レは、すでに、ポリエステル長繊維を生産する東麗合成繊維(南通)や、ポリエステルフィルムを生産する儀化東レポリエステルフィルムなど17社の現地法人で中国事業を展開している。このなかで、東麗合成繊維(南通)は05年1月から、江蘇省南通市でナイロン長繊維の生産を決めるなど、中国投資を加速している。

35荷主研究者:2004/02/16(月) 01:31

【繊維大手6社の2003年度見通し】
http://www.jij.co.jp/news/chemical/art-20040211195710-MKWPGZGWUO.nwc
繊維大手6社の今期見通しは軒並み最終増益(日本工業新聞 2004/2/12)

 繊維各社が、PDP(プラズマ・ディスプレー・パネル)やDVD(デジタル多用途ディスク)といったデジタル家電の拡大を追い風に業績を伸ばしている。東レがLCD(液晶ディスプレー)用カラーフィルターの伸長などを理由に通期の業績予想を上方修正したのをはじめ、IT(情報技術)関連製品の好調を背景に、全社がそろって今期の最終増益を見込んでいる。需要の低迷や輸入品の拡大で苦戦する主力の繊維事業を横目に、IT関連がしばらく業績の牽引(けんいん)役となりそうだ。

 東レは、通期の経常利益見通しを昨年11月に発表した従来予想から10億円上乗せし、前期比2.1倍の510億円に上方修正した。「デジタル家電の拡大で情報・通信機材部門が伸びている」(葛馬正男・東レ専務)からだ。情報・通信機材部門は、電子回路用材料や半導体材料などを手掛け、今期の部門営業利益は72.1%増の160億円となる見込み。とくにLCD用カラーフィルターは、携帯電話向けを中心に売り上げを伸ばし、第3・四半期(10−12月期)から黒字化、通期でも黒字に転じる見通しだ。

 クラレは、LCDの主要材料である偏光フィルムに使用されるポバール(PVA)フィルムが拡大、同フィルムの増産を決めた。三菱レイヨンも、アクリル樹脂シートが、液晶バックライトに使用する導光板や、携帯電話用途で堅調に推移している。

 このほか、帝人が国内の液晶関連PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムが堅調なほか、東洋紡もDVDやPDPに使用されるフレキシブルプリント基板の販売を伸ばしている。ユニチカも精密部品に使用するポリアリレート樹脂など高分子事業の収益が拡大する。

 デジタル家電向け素材の拡販で業績を伸ばしている繊維各社。ただ、IT関連は商品の新陳代謝が激しいのも事実だ。素材供給の拡大がいつまで続くか定かでないだけに、主力の繊維事業でも収益の改善が急がれる。

36荷主研究者:2004/03/17(水) 01:17

【東北大と新日鐵化学:ナイロン原料の低コスト製造法開発】
http://www.business-i.jp/news/chemical/art-20040305214017-LOFDESRNNO.nwc
FujiSankei Business i. 2004/3/6
東北大と新日鉄化学、ナイロン原料の低コスト製造法開発

 東北大学と新日鉄化学は5日、常温に近い50度の温度下で、ナイロンの原料となるカプロラクタムの製造プロセスを開発した、と発表した。従来法よりも300度以上低い温度で精製できるため、繊維やプラスチック原料になるナイロンの製造コストを引き下げられるという。

 低温下でも化学反応を仲介する触媒と、触媒とカプロラクタムを分離させる溶媒を開発することに成功した。特許を出願中で、合成経路などを解明することで早期の実用化を目指す。

 開発した触媒は、常温で液体の状態にある塩。従来の触媒は、400度程度の高温下で化学反応させていた。新触媒は、50度の温度下で、シクロヘキサノンオキシムと呼ぶ化学品からカプロラクタムを合成する化学反応を仲介する。

 さらに、従来の有機溶媒では、新触媒とカプロラクタムの抽出分離が困難だったが、超臨界二酸化炭素(CO2)を用いることで抽出分離を可能にした。

 超臨界CO2とは、高圧力の環境下で、液体と気体の区別がなくなる中間の物質状態のCO2。気体分子と同等の大きな運動エネルギー、液体並みの高い分子密度という、気体と液体の両方の性質を持っている。分子密度が高く、分子運動が活発なため、他の成分との混合性が高く溶媒に適している。

 常温で液体の塩を触媒とした場合のカプロラクタム合成経路は明らかになっていないが、この反応メカニズムの解明と、反応装置・分離装置の最適化を図ることで、製造プロセスの早期実用化を目指していく。

38とはずがたり:2004/03/21(日) 23:15
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20040322k0000m040049002c.html
タンク爆発:日清紡績の工場で 従業員ら重軽傷 愛知

 21日午前10時5分ごろ、愛知県岡崎市美合(みあい)町の日清紡績美合工場(内村文夫工場長)で、溶接作業中の廃液タンクが爆発、タンクの天井が吹き飛んだ。タンクの上にいた同社社員、伊坂昭彦さん(36)=同市上和田町=が地上に落下し、胸などの骨を折り重傷。タンクのそばで、作業を下請けしていた山崎工業所(同市)社員、森田優一さん(53)=同市六名4=が軽傷を負った。県警岡崎署は、業務上過失致傷の疑いで溶接作業などが安全に進められたかどうかを調べている。

 調べなどでは、タンクは、高さ6メートル、直径4.85メートルの円筒形。布を作る時に糸の強度を増すために使うのり「ポリビニルアルコール(PVA)」を、湯(温度約80度)で洗い落とした廃液を一時貯蔵するタンクで、容量100キロリットルのうち、約20キロリットルが入っていた。

 伊坂さんや森田さんら3人はこの日午前9時半ごろから、タンクの高さ約3メートルのところにあいた穴を鉄板でふさぐ作業をしていた。

 内村工場長などによると、廃液はPVA約2%、水約98%で、PVAに揮発性はないという。

[毎日新聞3月21日] ( 2004-03-21-21:29 )

39荷主研究者:2004/04/19(月) 00:12

【東レ・東洋紡:エアバック用繊維快走】2003年12月30日 日経産業新聞 8面
東レ・東洋紡 エアバック用繊維 快走 アジア生産相次ぎ前倒し

東レと東洋紡の自動車用エアバック向けナイロン繊維事業が快走している。中国市場の拡大やエアバック設置箇所の増加を背景に原糸生産を増やし、中国やタイで基布の増産も進める。高機能化による特徴を出しにくくなった衣料向けが落ち込む中、台湾、韓国などのメーカーが入りにくい分野を先行して伸ばす狙いだ。

 ◇ ◇

「とても全部の引き合いに応じきれない」。東レの森本和雄産業資材事業部長はうれしい悲鳴を上げる。エアバック向けナイロン66繊維を生産する岡崎工場(愛知県岡崎市)の能力を、計画を3ヶ月前倒しして8月に年産6千トンから8千4百トンに増強したが、それでもすでにフル生産となっている。

東レは来年6月をめどにタイで原糸生産を年産約3千トンで始める。性能試験を加速させて計画を6カ月早めた。東南アジアや中国に進出する日系部品メーカーの需要を取り込むため、第二工場も1年前倒しし2005年3月に稼動する予定だ。

2003年のエアバック原糸需要は約7万3千トン。世界的に需給は逼迫し、2010年には少なくとも10万トン強に増えるとみられる。中国などの自動車生産台数の増加に加え、側面に設置して頭や肩を保護するカーテンエアバックなどの装着率が高まるためだ。

東レとシェアを競う東洋紡も敦賀事業所(福井県敦賀市)のエアバック原糸生産量を2004年に現在の年6千5百トンから8千トンに増やす。衣料向けの設備を転用し、2005年には年1万トンにする計画だ。

東洋紡は付加価値の高いエアバック用の布地(基布)に強く、国内で年約1,440万メートル(幅は1.5メートル。基布100万メートルは原糸約400トンに相当)、タイで450万メートル生産する。来年末をメドに中国でも年600万メートルで生産を始める。

中国には豊田合成や日本プラストなど日系の自動車部品メーカーや、スウェーデンのオートリブなど欧州系が相次ぎ進出している。オランダのアコーディスから技術供与を受けた東洋紡は欧米での原糸・基布の販売はできないが、アジアに進出する欧州系への販売は「交渉次第」(東洋紡の辻井大二郎常務・繊維事業本部長)。それだけに需要の取り込みに熱が入る。

 ◇ ◇

ナイロン生産を再開した旭化成もエアバック再参入を検討しているが、日本では東レと東洋紡がシェアを二分し圧倒的に強いため、「同じ土俵では勝ち目は薄い」(旭化成幹部)。高強度の細いナイロン繊維の開発を進め、収納スペースの縮小が求められているカーテンエアバックなどに的を絞り、活路を見いだす考えだ。

東レ、東洋紡も世界シェアでは米デュポン、アコーディスに及ばない。ただ、合理化に手間取るデュポンや、投資会社傘下で売却先を検討中のアコーディスは積極的な投資の動きは鈍い。手間取る二大メーカーを前に需要拡大が著しいアジア地域で完成車や部品メーカーと連携すれば、一気にシェアを伸ばすことも可能だ。(大阪経済部 会田義孝)

<エアバック用ナイロン繊維の世界シェア>
米デュポン 44%
蘭アコーディス 36%
東レ 10%
東洋紡 7%
その他 3%
(2003年、日経推定)

40荷主研究者:2004/05/01(土) 03:53

【繊維大手:ダイエットストッキングに注力】
http://www.business-i.jp/news/chemical/art-20040402224227-GPDBSNHFZG.nwc
FujiSankei Business i. 2004/4/3
繊維大手、「ダイエットストッキング」に注力 バリエーションも豊富になったダイエットストッキング

 ダイエット願望の強い女性を狙え−。カネボウ、アツギ、グンゼなど大手繊維メーカーが「ダイエットストッキング」の販売に力を入れている。繊維に配合した果物や植物由来の成分が脂肪を燃焼させるという触れ込みだが、最近ではこうした機能性だけでなく、柄ものなどバリエーションを充実させ売り込みに懸命だ。中国からの廉価品攻勢や、若い女性の生足ブームでストッキングの需要はこのところ低迷気味。ダイエットをキーワードに「復権」をめざす。

 繊維にラズベリーの成分を配合しているのはカネボウの子会社、カネボウストッキング(大阪市淀川区)。成分の「ラズベリーケトン」は脂肪を燃焼させるといわれ、ストッキングを履けばその成分が足に染み込む仕掛け。生地本来の風合いや物性を損なわないような加工法も開発し、ラズベリー特有の甘酸っぱい香りも楽しめるという。「近くファッション性の高い“柄モノ”商品も売り出し、ヤング向けに普及させたい」(藤井正美カネボウストッキング営業グループマネジャー)という。

 業界最大手のアツギは「コンフォート」シリーズに“痩脚(そうきゃく)ストッキング”を追加した。中性脂肪を分解する機能があるといわれるカフェインや、ユリ科植物から抽出した天然成分を編生地に付着させ、「コンフォート デイリーダイエット」として売り込んでいる。

 「燃焼系ストッキング」と名付けた「VIFA(ヴィファ)」を昨年1月から発売したのがグンゼ。カフェインと、香りをかぐことで交感神経を活性化させる働きがあるグレープフルーツの有効成分を繊維に付着させ、相乗効果で中性脂肪を燃焼させるのがポイントだ。今後、着用時の快適性を向上させた新デザインの投入や、新パッケージに切り替えて訴求力を高めるなど「ヴィファ」ブランドを強化する方針で、同社レディス&レッグカンパニーの高尾茂樹氏は「2004年度は前年度実績を約100万足上回る600万足の販売をめざす」と腕まくりする。

◇ ◇ ◇

 ダイエットストッキングは1足500円前後で、他の製品と価格は変わらない。高額商品だと敬遠されるため、各社とも戦略的に割安感を出している。

 ストッキングの国内需要は1989年(約11億足)をピークに年々減少し、2003年は約4億足と半分以下まで落ち込んでいる。半面、中国を中心に安価な輸入品が流れ込み、03年は1億足を突破。国内メーカーには逆風が吹いている。

 ところが、ダイエットストッキングなどの機能性商品は「中国でも簡単には、まねができない」(藤井氏)ことから、差別化商品として力を入れることにした。

 繊維メーカーの関係者によると、ダイエット効果をうたった下着や靴下は増加傾向にあり、ストッキングのほか、パンツやキャミソール、ソックス、腹巻きなど品ぞろえは豊富。統計がないため市場規模はつかみにくいが、スーパーなど量販店をはじめ、最近ではドラッグストアや百貨店でも販売されており、「売れ行きは順調」(業界関係者)という。

 ただ、こうしたダイエット衣料品は医薬品ではないため、商品パッケージに「やせる効果がある」といった表現が使えないのが弱み。このため、各社は「(ダイエットの)効果が期待できる」「気になる部分をすっきり」などといった苦心の表現で女性にアピールしている。

41荷主研究者:2004/05/01(土) 04:23

【繊維変貌(上)衣料より産業資材】2003年10月27日 日経産業新聞 17面
繊維変貌(上) 衣料より産業資材 「炭素」巡り 東レなど火花

大手繊維メーカーの事業内容が大きく変貌している。産業用繊維や樹脂などが主力となり、衣料用も高機能路線へのシフトが急速に進む。老舗のカネボウが中核の化粧品事業を切り離し繊維部門の一層のリストラを迫られるなど縮小が続く繊維産業だが、一方で大手の生き残りへの道筋も見え始めた。

「スペックインを勝ち取れ」。自動車用エアバック向けナイロン大手の東レと東洋紡が、トップの号令以下しのぎを削っている。

▽日本勢が先行

安全部品のエアバックは今後、1台当たり使用量の増加や小型車への普及が見込まれる。同ナイロンの世界需要も2002年度の約7万トンから2005年ごろには10万トンに増える見通し。主要車種の仕様(スペック)に採用されれば、次のモデルチェンジまで長期の需要が確保できる。

しかも品質や信頼性などは日本メーカーが先行し、「韓国や台湾メーカーが参入してくるのは3、4年以上先」(丸山和博東レ取締役)。現在の年間生産能力は東レが7,500トン、東洋紡が5,500トン。タイなど海外での生地加工も進めており、2005年に自動車の年間生産台数が500万−600万台に伸びるとされる中国でも原糸の生産まで乗り出すことを検討しているという。

繊維大手各社は今、衣料品向けではなく、新市場である産業資材向け繊維に最も力点を置いている。車用でもエアバックのほか、東洋紡や旭化成がタイヤコード、帝人はシートベルトなどを拡大している。

建設・土木資材の開発も進む。東洋紡の高強力繊維「ザイロン」や帝人のアラミド繊維などは光ファイバー向けや石綿代替として使われ、ビルや橋梁補強材としての拡大も見込む。「帝人にとって重要な成長事業」と帝人テクノプロダクツの唐沢佳長社長は自信を見せる。

産業資材の成長の柱と期待されるのが、東レ、帝人グループの東邦テナックス、三菱レイヨンの日本3社で世界市場の約7割を占める「日の丸繊維」、炭素繊維だ。炭素繊維はアルミなどに比べ重量が約半分、強度は2、3倍高いのが特徴。これまでは釣ざおやゴルフクラブのシャフトといったスポーツ用途などが主だったが、航空機や自動車の部材として追い風が吹いている。

欧州エアバスが2006年に就航予定の収容555席と世界最大の旅客機「A380」。東レはその需要をにらみ、2004年8月からフランスで炭素繊維を約3割増産する。他の2社も生産増強に動く見通し。現在の主翼や尾翼の一部から、骨材や胴体など大型部品への利用が今後進み、「航空機向けは2倍以上に拡大する」と業界幹部は強気だ。

自動車向けも、東レは炭素繊維の内部に樹脂を注入した複合材料を開発、プロペラシャフトなどを日産自動車などに納入を開始した。東邦テナックスも社内に検討チームを設け、車向け素材ではまだ割高な炭素繊維の生産コスト削減に取り組む。

▽合繊撤退相次ぐ

炭素繊維の世界需要は約1万8千トン。今後年6−10%ずつ増加する見通しだ。繊維の中で日本メーカーが主導権を握っている数少ない有望素材だけに、「炭素繊維事業では負けるわけにいかない」(東レの榊原定征社長)と3社が火花を散らす。

衰退産業といわれて久しい繊維は最近も、衣料用の長期低迷を背景に、帝人のナイロン撤退・ポリエステル縮小、旭化成のアクリル撤退など合繊メーカーのリストラが相次いでいる。花王との化粧品事業統合を決めたカネボウは、アクリル事業の撤退に伴う除却損などで2003年9月中間期に約630億円の債務超過になる見通し。合成繊維だけでなく綿加工や紡績など天然繊維事業のリストラも本格化し、不採算事業からの撤退を検討する。

「独自品に特化して利益を出せる体制にしていくしかない」と合繊子会社、カネボウ合繊の菊池香一副社長は淡々と語る。だがこれに対しある繊維大手幹部は「さらに撤退が進めばカネボウの繊維事業に存在意義はない」と言い放つ。

往年の繊維大国の技術蓄積などを生かすすべはないのか。大手各社の産業繊維への傾斜は、カネボウなどの事例を教訓とした、生き残りへ向けた解答でもある。

▼炭素繊維の出荷額とシェア
国内出荷額 460億2000万円
東レ 60%
三菱レイヨン 27%
東邦テナックス 13%
(PAN系、2002年度。数字は日経推定)

42荷主研究者:2004/05/01(土) 04:24

【繊維変貌(中)樹脂に特化し高収益】2003年10月28日 日経産業新聞 13面
繊維変貌(中) 樹脂に特化し高収益 三菱レイヨン クラレ 合繊出遅れ逆手に

「世界一のアクリルメーカーになるための一歩だ」。今月初め、中国・江蘇省南通市でアクリル樹脂成型材料の新工場を稼動した三菱レイヨンの皇芳之社長は力を込める。

同工場の生産規模は年4万トンと世界規模。2年後には原料のメチルメタクリレート(MMA)モノマーの生産拠点も中国に設ける。2007年度末までにアクリル事業に総額約450億円を投じ、製品の生産能力を現在の1.8倍の87万4千トンに拡大、アクリル事業で世界一に躍り出る構想だ。

原料から成型材料・シートなど幅広く加工品を手掛け、主力の自動車のランプカバーなどに次ぎ、液晶テレビの導光板や看板なども伸ばす戦略。アクリルを含む化成品・樹脂事業の売上高は三菱レイヨン全体の約4割にすぎないが、営業利益の7割強に当たる154億円を稼ぎ出す。

クラレも世界で競争する事業は化学分野だ。食品包装や自動車の燃料タンクに使うガス遮断性樹脂、エチレンビニルアルコール重合体(EVOH)樹脂は約7割の世界シェアを持つ。接着剤副原料などのポバール(ポリビニルアルコール)樹脂もトップ。化成品・樹脂の営業利益は全社の79%に達する。

「独自性のある製品を出し続けるため、M&A(企業の買収・合併)もどんどんやる」と和久井康明社長。2005年までにポバールをドイツで2万トン増強。ゴムの弾性とプラスチックの成型性を併せ持つ熱可塑性エラストマーも鹿島事業所(茨城県神栖町)で2005年をメドに4千トン増産、自動車内装材向けなどを伸ばす考えだ。

両社には共通点がある。世界の合成繊維生産の半分以上を占める「花形」事業のポリエステルで大きく出遅れたことだ。東レと帝人が1958年に事業化したのに対し、クラレは64年、三菱レイヨンは69年の参入。

事業規模で追いつけない両社は90年代初めから、同事業を縮小し、「合繊も化学の一分野」(和久井社長)として樹脂分野へ資源を集中した。結果的にその後のポリエステル市場低迷の影響を免れ、売上高営業利益率の今期見通しはそれぞれ8.0%と8.2%と、業界最大手の東レと帝人の4%台を大きく上回る。

クラレの繊維事業売上高の比率は前期34%で、今期は3割を切る見込み。東京証券取引所の規約では3割未満の状態が3年間続けば証券分類は「繊維」から「化学」へ移る。名実ともに脱繊維が実現する。

ポリエステル繊維出遅れで辛酸をなめた経験を化学では生かし、「独自分野に特化し、群雄割拠の化学業界で小さくても"異能力士”になる」(和久井社長)。生き残りへの戦略は明確だ。

43荷主研究者:2004/05/01(土) 04:25

【繊維変貌(下)衣料用、新付加価値で勝負】2003年10月31日 日経産業新聞 19面
繊維変貌(下) 衣料用、新付加価値で勝負 複雑な流通にもメス

「着る化粧品」。富士紡績はこんなブランド名の女性向け衣料製品を来年2月から、全国百貨店などで本格発売する。

衣服から出るアセロラなどの香りで疲労を和らげたり、繊維に銀イオンを含ませ菌類を寄せ付けない製品など4種類を新たに発売。既存品を含め18種類の商品を1ブランドにまとめた。いずれも衣服を着ると人体に何らかの効果があるとして、新製品だけで初年度5億円の販売を見込む。

衣料用繊維の開発は汗の吸収や肌触りの良さといった着心地の向上など、繊維本来の機能の改善に重点を置いてきた。富士紡績は美肌効果など化粧品の機能を持つ繊維の開発に成功。梅本茂夫社長は「新たな付加価値があれば国内市場もまだ開拓できる」と強調する。

ポリエステル、ナイロン、アクリルの三大合成繊維が大きな比重を占めてきた衣料用で最近、次世代商品として期待されるポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維。肌になじみやすいポリエステルと強度が高いナイロンの特性を併せ持ち、伸縮性がある。染色しやすく、天然繊維と一緒に織ったり編んだりの加工もしやすい。

現在は価格がポリエステルの汎用品と比べて約5倍と高いが、他の繊維と合わせれば新たな高機能製品作りに役立つ。東レは米デュポンと共同で事業化し、来春をめどに三島工場(静岡県三島市)のPTT繊維の年産能力を3倍の1,500トンに増やす。旭化成と帝人は折半出資子会社のソロテックスを設立、「2005年をめどに海外生産も検討している」(ソロテックスの松浦哲也社長)。

国内製品の競争力を低下させる要因の一つだった、多段階かつ複雑な流通経路にも大きな波が起きようとしている。繊維は現在店頭に並ぶまでメーカーや商社などおおむね8つの段階を経る。東レはアパレルメーカーに生地のデザインなどを直接提案するなど、メスを入れ始めた。着用すると涼しさを感じる繊維やマイナスイオン繊維など高機能の生地を活用した共同企画の商品づくりも進める。

アパレルメーカーとの共同化で流通コストは3割安くなるという。今後改革を本格化し、「中間流通マージンを取り込むことで将来、繊維事業の売上高を3、4割伸ばしたい」と東レ幹部は戦略を打ち明ける。

「カネボウは技術力は高いが経営で失敗した」。ある大手繊維メーカー首脳は、繊維事業の不振を背景に主力の化粧品事業で花王と統合するカネボウについてこう分析する。子会社のカネボウ合繊(大阪市)は世界最軽量のポリエステル繊維も開発したが、「ポリエステルはしょせん汎用品。もっと高付加価値化に力を注ぐべきだった」との指摘だった。

すき間市場の開拓も流通改革も、メーカーが蓄積した得意技術を事業拡大に結び付けるためには必要な手段。過去の慣習にとらわれない発想が繊維業界に求められている。(この連載は合田義孝、田中良喜が担当した)

▼東レの繊維事業の流通構造改革イメージ図
・従来のサプライチェーン
 繊維メーカー⇒商社(糸商)⇒テキスタイルメーカー⇒商社(生地商)⇒縫製メーカー⇒商社(卸商)⇒アパレル⇒問屋⇒小売店

・新商流
 東レグループ(製糸⇒編立・職布⇒縫製⇒アパレル)⇒アパレル⇒小売店

44荷主研究者:2004/07/19(月) 01:54

【合繊大手6社の04年3月期】
http://www.business-i.jp/news/chemical/art-20040513211030-YKOCXVFLVJ.nwc
合繊大手6社の04年3月期、全社が大幅経常増益
FujiSankei Business i. 2004/5/14

 合繊各社の業績回復が鮮明になってきた。13日出そろった大手6社の2004年3月期の連結決算は、全社が経常利益、最終利益ともに大幅な増益となった。IT(情報技術)関連や自動車部品の需要拡大に支えられたフィルムや樹脂事業が堅調だったことに加え、主力の繊維事業でも高採算品へのシフトや合理化が進んだためだ。

 また、投資有価証券評価損など特別損失の影響が減少したことで、帝人、東洋紡、ユニチカの3社は最終損益が黒字化した。05年3月期は、原料価格の高騰による収益への影響が懸念されるものの、引き続きIT関連製品が伸長し、全社が増収増益を見込んでいる。

 非繊維事業では、東レが液晶ディスプレー(LCD)用カラーフィルターが携帯電話を中心に拡販が進むなどで、情報・通信機材部門の営業利益が前期比86%増と大幅に伸びた。クラレは、LCD用に使用されるポバール(PVA)フィルムの売り上げが拡大し、化成品・樹脂の営業利益が27%増加した。三菱レイヨンも携帯電話のカバーなどに使用される合成樹脂原料の販売が好調に推移するなど、IT関連製品が各社の業績を引き上げる要因になった。

 主力の繊維事業でも構造改善が進んだ。東レは川下製品への関与を強め高採算品へシフトしたことに加え、製造費や購買・物流費など「コスト削減策が寄与」(葛馬(かつらうま)正男専務)し、繊維事業の営業利益が77%増と大幅に伸長。帝人も衣料用繊維でコスト削減を進める一方で、自動車や防弾用途に使用されるアラミド繊維の増設効果などで、合成繊維事業の営業利益が50%増となった。東洋紡は国内の紡織3工場を閉鎖するなど構造改革を進め、繊維事業は減収ながら74%の営業増益となった。

 一方、原油高にともない、樹脂や合繊原料が高騰、各社の収益を圧迫した。東レは、原料価格の高騰が、「185億円のコストアップ要因」(同)となった。05年3月期も原料価格は高止まりするとみられ、各社の業績に対する不安材料となっている。

45荷主研究者:2004/07/19(月) 02:24

【東レ:炭素繊維】
http://www.business-i.jp/news/chemical/art-20040526221041-JJZOISZETC.nwc
東レ、ボーイングの次期中型旅客機向けに炭素繊維材を独占供給
FujiSankei Business i. 2004/5/27

 東レは26日、米ボーイングが開発している次期中型旅客機「B7E7」向けに、炭素繊維材料を独占的に供給することで合意したと発表した。期間は2004年から21年までの18年間で、受注額は約3300億円(30億ドル)。

 このため、東レは米国子会社の炭素繊維生産能力を06年初めに年3600トンと2倍に増産する。東レは炭素繊維の世界最大手だが、ボーイングからの新受注を機に事業基盤を強化する。

 B7E7は08年の就航を予定している座席数200〜300の中型旅客機。ボーイングが量産を開始する07年頃から炭素繊維材料を本格的に供給する計画。

 ボーイングは合計で1500機を生産、尾翼や主翼など主要部品に1機あたり約30トンの炭素繊維材料の使用が見込まれている。炭素繊維材料は鉄などの金属に比べて軽量で強度に優れるため、省エネ運行につながる。

 東レはすでに、ボーイングの他の旅客機向けに炭素繊維材料を納入しているが、新たな契約に伴い米国での生産能力を高める。

 米子会社のトーレ・カーボン・ファイバーズ・アメリカ(CFA、アラバマ州)で炭素繊維原糸の生産能力を倍増。同じく米子会社のトーレ・コンポジット・アメリカ(TCA、ワシントン州)では炭素繊維の加工設備を増設して、ボーイング向けの供給体制を整える。米国での総投資金額は約160億円。

 東レは、仏子会社で今年10月に炭素繊維を増産する計画で、日米欧で年産1万900トンの炭素繊維供給体制が整う。

46荷主研究者:2004/08/23(月) 00:37

【東レ:カプロラクタムを東海工場に集約】2004年6月1日 化学工業日報 3面
CPL生産 東海に集約 コスト競争力を追求 東レ 輸出からは事実上撤退

東レは5月31日、カプロラクタム(CPL)事業を再構築すると発表した。これまで名古屋事業場と東海工場で生産を行ってきたが、今日1日から名古屋事業場の設備を停止、コスト競争力に優れる東海工場に集約し1工場体制として効率化を図るもの。また、採算性の低い輸出販売については事実上撤退する考えで、ほぼ全量を自消する。同社はこれらの施策により、CPL−ナイロン事業の安定収益に向けた体質強化を進めていく。

東レは、全中期経営課題「NT21」では収益が急激に悪化しているCPL事業について短期間での建て直しを図る方針のもと、同事業についてもテコ入れを実施、一時的に工場の休止や再稼動を繰り返してきた経緯がある。しかし、主原料であるナフサ・ベンゼンなどの価格高騰に伴い輸出の採算が悪化、今後の収益が見込めないと判断し今回、生産集約とともに輸出販売の縮小を実施する。

同社はこれまで、名古屋事業場で年間8万トン、東海工場で同9万トンの2拠点体制でCPLを計17万トン生産してきた。自社グループのナイロン繊維・樹脂原料用に展開、余剰分約5万トンは主に中国、韓国、台湾に輸出している。拡大事業に位置付ける川下のナイロン樹脂については、中国での新工場建設を視野に入れた取り組みを進めるなど引き続き事業強化に取り組む考え。

今回の生産集約は、コスト競争力に優れる東海工場への生産集約によりCPL事業の効率化を図るもので、同工場ではボトルネック解消による増強を行い当面同10万トン体制とするとともに、一層のコスト削減を進めていく。CPLはほぼ全量を自消する予定で、事実上、外販からは撤退することになる。名古屋事業場の設備は除却する計画で、人員は同事業場内で配置転換する。

東レは現中期経営課題「NT−Ⅱ」で基盤事業であるケミカル事業の収益安定化に向けた構造改革を進めている。今回の生産集約・輸出縮小もこの一環で、抜本的な体質強化を推し進めることで、CPL−ナイロン事業の収益構造を一層強化していく。

48とはずがたり:2004/12/08(水) 01:11
今までのレスと比較してちょっと川下だけーが。

大手アパレル2社が提携=オンワードとダイドー
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041207-00000142-jij-biz

*アパレル大手のオンワード樫山 <8016> とダイドーリミテッド <3205> は7日、業務・資本面で提携したと発表した。ファッション市場での競争が激化する中、営業や商品開発、生産面で協力を進め、株式も相互に取得し合う。 
(時事通信) - 12月7日20時3分更新

49とはずがたり:2004/12/17(金) 17:59
【企業の提携・合併観察スレより転載】

旭化成 青化ソーダ事業参入 三井化学から営業権
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/9
旭化成は繊維原料のアクリロニトリル(AN)で世界第2位のメーカー。ANの副産物である青酸を有効活用し,競争力を高めるため同事業へ参入する。
2000年8/24

鐘紡 三井化学・三菱化学と提携 ペット樹脂
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/10
1999年7月27日

住友鉱山 同和鉱業 硫酸事業で共同会社 販売網統合しコスト削減
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/15
硫酸は繊維の原料や,肥料の製造時に使う溶剤として販売する。
2002.12.5日経新聞[朝刊]

*松山の特殊加工を小松の帝人加工糸に全面移管 帝人、国内の生産拠点再編加速
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/28
来年五月にも、高強度を特徴とするアラミド繊維の特殊加工を松山事業所(愛媛県松山市)から子会社の帝人加工糸(小松市)に全面移管する。需要拡大が見込まれるアラミド繊維事業の強化へ、グループ内で原糸生産と特殊加工の役割を分担する。帝人加工糸は採算性が悪化する衣料向け合成繊維から産業資材向けなどへ加工品目転換を進める。松山でのアラミド繊維事業を原糸生産に絞り込む一方、ポリエステルの加工などで実績がある帝人加工糸を特殊加工の拠点に位置付け、生産の効率化と技術、開発力向上を目指す。2001年12月12日

日本製紙旭川工場が来月から「伸びる紙」生産 包装容器などに利用
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/92
2003/05/09 10:00

旭化成−帝人、PTT繊維事業で合弁設立
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/135
新素材に関する包括的業務提携は、繊維業界では珍しいという。
2002年4月11日

三菱化学、10月に三菱ガス化学とPTA販社設立
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/
国内におけるポリエステル原料、高純度テレフタル酸(PTA)の事業基盤を強化する狙いから、今年10月をめどに販売合弁会社を設立することで基本合意
2002年4月16日

50とはずがたり:2004/12/17(金) 17:59
【企業の提携・合併観察スレより転載・カネボウ篇】

全事業で減収、カネボウの中間最終赤字670億円
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/231
繊維事業は素材製品が輸入品との競争で価格下落に苦しんだことなどで18%減った。
2003/11/20

産業再生機構送りとなったカネボウの記事
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/319
2004/08/16

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/295
カネボウ、1500億円規模の金融支援要請へ
。減増資を実施、再生機構が出資し、大株主になったうえで繊維、食品の両事業を大幅に縮小。家庭用品、医薬品の2事業を中心に再生を進める。
東レ会長、カネボウ事業の一部引き受けの可能性示唆
経営再建中のカネボウの繊維事業への協力要請があった場合の対応を尋ねられ、「優れた一部の事業については(仮に)強い依頼があり、東レの事業の範ちゅうで対応できるものなら」と述べ、条件付きで引き受ける可能性があるとの考えを示した。
2004/05/22

カネボウ、天然繊維撤退 再生機構、31日支援再決定
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/296
天然繊維の生産から全面撤退するほか、合繊も北陸合繊工場(福井県鯖江市)に集約する
安い輸入品に押され構造的に赤字体質が定着している繊維事業について、一部の高付加価値品を除くと将来性が乏しいと判断。
天然繊維は長浜(滋賀県長浜市)、大垣(岐阜県大垣市)の2工場を閉鎖。合繊では、ポリエステル中心の北陸合繊工場に集約し、付加価値が高い製品の比率を高め存続を図るが、ナイロンなどを生産している防府工場(山口県防府市)は閉鎖する。海外の繊維事業についても基本的に撤退の方向
2004/05/24

行政・市民に衝撃/カネボウ防府合繊工場閉鎖へ
カネボウ:消費財メーカーに転換 再生計画全容判明
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/300-301
2004/05/26

カネボウリストラ策一覧(04/9/13現在)
カネボウ、電池・電子関連事業を売却
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/
2004/09/13

カネボウ、不織布など5事業を新たに売却
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/351
 子会社のカネボウ合繊は新規市場開発事業の名称で不織布や高吸水性繊維を利用したベッドマット、断熱材、吸音材などを製造・販売している。同事業を帝人の子会社である帝人ファイバー(大阪・中央区)に売却することで基本合意した。 2004/10/21

カネボウ、繊維事業で新会社
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/358
新会社には綿布の染色や合成繊維の特殊加工を手掛ける長浜工場(滋賀県、従業員約240人)、ポリエステル生産の北陸合繊工場(福井県、約160人)の運営を移管する。 2004/12/17

52荷主研究者:2004/12/31(金) 03:20

【東洋紡犬山:ポリエステルフィルム能力増強へ】2004年2月18日 日刊工業新聞 13面
東洋紡 犬山(愛知)の能力増強へ ポリエステルフィルム1万トン増の年4万5000トンに

東洋紡は05年10月をめどに犬山工場(愛知県犬山市)のポリエステルフィルムの年間生産能力を1万トン増の4万5,000トンに引き上げる。同工場内に約80億円の設備投資を行い、年間1万トンの能力を追加する。

液晶テレビ向けディスプレーに使用する光学フィルム需要の拡大に対応するのが狙い。同時に既存設備の活用も図り、包装用フィルムの増産にも着手する。

犬山工場のポリエステルフィルムの生産能力の構成は、PETボトルなどの包装用フィルムが年間2万5,000トン、工業用フィルム同1万トン。今後の計画では新設備と既存設備を含めた生産体制の整備に取り組み、05年10月の時点でそれぞれ2万9,000トン、1万6,000トンの能力に拡充する。

同社は今回の増産を機に光学分野を核とした工業用フィルムのほか、もう一つの柱である包装用フィルムも強化する意向。この結果、工業および包装フィルムを含むポリエステルフィルム全体の生産能力は、つるがフィルム工場(福井県敦賀市)との合計で5万5,000トンから6万5,000トンにアップする。

犬山工場はポリエステル、ナイロン、ポリプロピレンの各フィルムを扱っている。このうちポリエステルフィルムについては工業用フィルムや高機能タイプの包装用フィルムの分野で需要拡大が見込めることから、増産に踏み切ることにした。

53とはずがたり:2005/01/20(木) 23:52
中国の化学繊維生産、04年に世界シェア4割突破と推計
http://www.asahi.com/business/update/0119/119.html

 世界の化学繊維生産量に占める中国のシェアが04年に初めて4割を超えたようだ。日本化学繊維協会が19日に推計値を発表した。日本のシェアは3.1%に下がり、97年以降の減少傾向に歯止めがかからない。中国の動向の影響を大きく受けるとみられる日本の業界には「中国一国集中」への警戒感が生まれている。

 中国の生産量は前年比21.2%増の1386万トン。同8.9%増の3456万トンだった世界全体に対するシェアは40.1%で、2位台湾(9.6%)、3位米国(8.4%)との差は拡大中だ。旺盛な国内需要で地元メーカーが育っていることが背景にある。

 品種別では、代表的な製品である細長い糸状のポリエステルのシェアは49.2%まで上がった。

(01/19 19:49)

58とはずがたり@レス移動:2005/05/22(日) 12:48:29
85 名前: 荷主研究者 投稿日: 2003/06/27(金) 00:46

日本の繊維産業もしぶといものだ。

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20030626003.htm
2003年6月26日 北國新聞
東洋紡、生産集約で増産態勢 繊維部門、富山の3工場に

 東洋紡は今月末から、富山県内の庄川(大門町)、入善(入善町)、井波(井波町)の 三工場で増産態勢を整える。徳島、香川、宮城各県の工場を閉鎖、三工場への生産集約を 機に、付加価値の高い繊維製品の製造、開発を加速させ、海外とのすみ分けを図る。

 今回の国内生産再編では、織布(しょくふ)と染色加工を庄川工場、紡績事業を入善、 井波両工場にそれぞれ集約する。県内での一貫生産体制を構築することで、物流コストの 大幅な削減も見込んでいる。

 庄川工場では一・八メートル幅対応の織機導入などで月産能力を織布部門で46%増の 九十五万平方メートル、染色加工で12%増の百七十万平方メートルまで高めており、今 後さらに増産を図る方針だ。

 約二百人の従業員を、正社員を含めて十五人増やす。全体の5%をめどに技能者グルー プを組織し、伸縮性や肌触りを特徴とする新素材開発に取り組む。セル生産方式導入で短 納期、少量生産にも対応する。

 入善、井波両工場はそれぞれ二十―三十人増員し、月産能力は三割増の三百九十六トン となる。

60とはずがたり:2005/06/11(土) 00:16:09
上戸彩・松浦亜弥 CM女王ガチンコ勝負 (ゲンダイネット)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/entertainment/cm.html?d=10gendainet07117302&amp;cat=30&amp;typ=t

 広告関係者が、興味津々、熱い視線を送っているCMがある。6月1日から松浦亜弥(18)を起用して放送し始めた「洋服の青山」のCMだ。ライバル企業「メンズプラザアオキ」がすでに上戸彩(19)のCMを流しているが、それにぶつけるような形になっている。ともに「CM女王」といわれるトップアイドルだけに勝負の帰趨が注目されているのだ。

「一口に“CM女王”と言いますが、各種の調査で2人は抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げているのです。“出演企業数ランキング”では、契約数18社の上戸がブッチギリの1位に輝いている。一方、好感度を調べるCM総研の調査では、松浦が昨年度トップになっている。CM総研は月別の調査も発表していて、それによると、4月のトップは上戸、その前月は松浦が勝っていたのです」(広告関係者)

 しかも、今回の対決の舞台が、まったく異なった商品のCMとは違って、ともに「安売り紳士服」という同じ“土俵”での対決だけに興味が引かれる。

「画面の印象はソックリです。片や上戸が『マッハGOGOGO』のドライバーに扮して濃紺のスーツで登場すれば、こなた松浦は、お天気キャスターに扮しながらも同じく濃紺のスーツに身を包んでいる。まだ始まったばかりだから、結果は見えませんが、関係者はかたずをのんで見守っています」(芸能記者)

 ちなみに、それぞれの売上高を見ると、アオキインターナショナル928億円に対して、青山商事は1959億円。2人のCMの起用で、この差がどう変化するか大いに見ものだ。

[2005年6月7日掲載記事]
[ 2005年6月10日10時0分 ]

61とはずがたり[TRACKBACK]:2005/06/12(日) 18:46:01
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1117295937/r74
中国繊維業界ルポ 薄利多売支える低賃金労働者

64荷主研究者:2005/07/25(月) 00:57:57

【旭化成:エアバック事業再参入】
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/art-20050304213853-VNYTOVUDZB.nwc
旭化成がエアバッグ事業再参入 軽量ナイロン原糸、06年度発売
FujiSankei Business i. 2005/3/5

 旭化成は、エアバッグ事業に再参入する。グループの繊維事業会社「旭化成せんい」(大阪市北区)が、宮崎県内の既存工場に新タイプのエアバッグ用ナイロン原糸の生産設備を設け、エアバッグメーカー向けにサンプル出荷を開始した。

 同社は1997年に同事業から撤退したが、近年のエアバッグ用ナイロン原糸需要の増加に対応、新タイプの商品で再び市場に乗り込む。2006年度中に本格販売を開始し、年間3000トンの販売を目指す。

 生産設備は、旭化成せんいの「レオナ繊維工場」(宮崎県延岡市)にあるナイロン原糸の既存生産ラインを改造した。改造したのは年産能力1500トン2本の生産ラインで、これまではエアバッグ向け以外の産業用ナイロン原糸を生産していた。

◆燃費向上に一役

 エアバッグ事業への再参入にあたり、同社は従来よりも軽くて柔らかい新タイプのナイロン原糸を開発した。繊維径235デシテックス(dt、1dtは重さ1グラムの繊維を長さ1万メートルに延ばしたときの太さ)で、一般的に使われている470dtの原糸にくらべ細く、最終製品のエアバッグに加工した場合で約25%の軽量化が図れるという。エアバッグの軽量化が車体重量の軽量化となり、燃費の向上につながることをアピールしていく。

 同社は、この原糸をサイドカーテンエアバッグ向けとして売り込みたい考えだ。サイドカーテンエアバッグは左右ドアの上部に設置するエアバッグで、側面衝突や横転事故時の運転者や同乗者への衝撃を抑える。

 前面衝突に有効な運転席および助手席用エアバッグが、ほぼすべての国産乗用車に搭載されているのに対し、サイドカーテンエアバッグの搭載率は20%程度に留まっているという。しかし、同社はサイドカーテンエアバッグの普及率が07年度には60%まで伸びると見ており、サイドカーテンエアバッグ向けに販売攻勢をかけたい方針だ。

◆欧州で先行も

 同社は94年に市場参入したが、予想以上に生産コストがかさみ商品の競争力が低下、97年に撤退している。種子尾(たねお)晃(あきら)・旭化成繊維カンパニーレオナ繊維資材営業部部長は「サイドカーテンエアバッグの搭載率が高い欧州市場で、先行して本格販売する可能性もある」としている。

 エアバッグ 運転中の衝突時に乗員の上半身、とくに顔や頭部を風船状のバッグで受け止める安全装置。センサーが衝突を感知してから約0・02秒で膨らみ、衝撃吸収後はすぐにしぼむことで、乗員に余計な力をかけない工夫が施されている。世界全体のエアバッグの市場は年々拡大、ナイロン原糸の需要量は2003年から10年にかけて年率8%の伸びが予想されている。

65荷主研究者:2005/08/13(土) 03:28:34

【帝人ネステックス:大聖寺工場を閉鎖】
http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20050503001.htm
2005年5月3日更新 北國新聞
大聖寺工場を7月末閉鎖 帝人ネステックス 根上工場に生産集約

 帝人の100%子会社、帝人ネステックス(加賀市)は加賀市大聖寺の大聖寺工場を七月末に閉鎖し、生産を能美市の根上工場に集約することを決めた。不採算事業から撤退し、自動車用シート加工など付加価値の高い製品の生産比率を高める。グループ全体の人員は現在の四百二十人から三百人規模に縮小する見通し。

 子会社の根上包装(能美市)、北日本興産(加賀市)、日栄(同)、北聖産業(同)を一社にまとめる再編にも踏み切る。帝人ネステックスの正社員は原則として雇用を継続する方針だが、正社員約六十人の北聖産業で人員削減を実施するとみられる。

 二〇〇一年にキタセンから営業権を譲り受けた帝人ネステックスの染色加工事業は、加賀市大聖寺で六十八年の歴史を持つが、近年は中国などアジア製の安価な製品に押され、受注が減少していた。燃料や化学薬品の高騰によるコスト負担も重くのしかかり、大聖寺工場の業績改善は困難と判断した。

 根上工場への集約後、ポリエステル織編物の加工を縮小し、本社所在地は九月末をめどに根上工場に移す。

66名無しさん:2005/09/02(金) 23:19:23
下腹部の皮膚を傷つけるなど、、、 (;´Д`)

男児用水泳パンツを回収 ユニクロ、負傷事例6件
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050902-00000124-kyodo-bus_all

 カジュアル衣料チェーンのユニクロを展開するファーストリテイリングは2日、全国の店舗などで昨年約5万点販売した男児向け水泳パンツについて、下腹部の皮膚を傷つけるなど負傷する恐れがあるとして、回収を始めると発表した。これまで6件の負傷事例が確認されているという。
 商品名は「ボーイズ・パネル・スイムショーツ」(価格1000円)で、昨年の4月17日から同年8月末まで販売した。
 昨年夏に顧客からパンツ内側サポーターのメッシュで、子どもが下腹部にけがをしたとの指摘が3件あった。さらに今年夏も同様の指摘が3件あったため回収が必要と判断した、としている。
(共同通信) - 9月2日17時25分更新

67荷主研究者:2005/09/05(月) 00:13:45

【大手繊維各社:炭素繊維の生産体制強化】
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/art-20050620213949-WCKTORGCFL.nwc
大手繊維メーカー、「炭素繊維」の生産体制を相次ぎ強化
FujiSankei Business i. 2005/6/21

 大手繊維メーカーが、「炭素繊維」(カーボンファイバー)の生産体制を相次ぎ強化している。軽くて強く、従来はゴルフクラブのシャフトや釣りざおなどに使われていたが、最近は「航空機向け需要が大きく拡大、生産が追いつかない」(榊原定征東レ社長)状態。各社は積極的に設備投資を進め、収益拡大につなげる考えだ。

◆強度は鉄の10倍

 炭素繊維の重さは鉄の5分の1だが、強度は10倍。樹脂と組み合わせて加工され、最近では航空機のボディーや高圧タンク、自動車部品など幅広い分野に用途が広がっている。東レと帝人傘下の東邦テナックス、三菱レイヨンの3社が世界7割強のシェアを占める。

 首位の東レは昨年、米ボーイング社と新型旅客機787向けの独占供給契約を締結した。これを受け愛媛県の工場を増強し、2007年には現在の1・4倍に当たる年産1万3100トン体制にする。10年には現行シェア3割を4割に引き上げる戦略だ。

 一方、欧州エアバス社の新型旅客機A380向けの主力供給元である東邦は昨年、米炭素繊維メーカーを買収。独子会社も増強し、06年には現在の1・4倍の7800トン体制に移行する。

 あとを追う三菱も、08年までに7700トン体制にする計画。「従来と全く違う新商品」(皇芳之社長)も投入、差別化でシェア拡大を狙う。

68杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2005/11/14(月) 22:40:19
この方、佐野眞一「あぶく銭師たちよ!」( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480034455/mtcedarcom-22/250-1916076-9439448?%5Fencoding=UTF8&amp;camp=247&amp;link%5Fcode=xm2 )で取り上げられていましたね。

みやこ編物最高顧問の斎藤都世子さん死去
http://www.asahi.com/obituaries/update/1114/001.html
2005年11月14日19時32分

 斎藤 都世子さん(さいとう・とよこ=ニットデザイナー、みやこ編物(あみもの)最高顧問)は13日死去、91歳。葬儀は17日正午から島根県益田市あけぼの本町2の6の同本社講堂で。喪主は長女晴世(はるよ)さん。自宅は同所。

 北九州市生まれで、ニット・ファッション界の第一人者。56年、益田市に「みやこ編物学院」を設立し、62年にニット製品を販売する「斎藤都世子作品ルーム」を東京都世田谷区に開業、主婦を中心に人気が高まった。海外でもファッションショーを開くなどし、95年には「現代の名工」に選ばれた。

72荷主研究者:2005/12/30(金) 12:37:07

【東レ:石川工場 合繊の納期を半分に】
http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20050920001.htm
2005年9月20日更新 北國新聞
東レ、合繊の納期を半分に 石川工場、供給体制の改革着手 取引先の競争力強化

 東レは石川工場(能美市)など合成繊維の国内生産拠点において、供給体制の改革に着手した。一カ月単位で生産品目を固定していた従来の方式を見直し、多品種少量生産に踏み切る。納期を半分以下にまで短縮し、繊維産地企業の在庫圧縮と競争力向上を後押しする。

 供給体制見直しの対象は、石川工場や三島工場(静岡県三島市)でつくるポリエステル長繊維。これまでは毎月二十日に受注を締め切り、翌月一カ月を使って量産していた。

 見直しでは、受注の締め切りを二週間ごとに設定し、一週間単位で生産品目を切り換える。今年四月、主要取引先を皮切りに試験導入した。

 東レに発注する企業にとっては原糸の在庫を持たずに「小回りの効いた生産」が可能となる。半面、東レ側は機械の設定変更などに伴うコスト上昇が余儀なくされる。

 しかし、これまでの試験データで判断すると、コスト上昇分は想定の範囲内に収まっており、逆に「(北陸の繊維産地企業など)発注側の生産効率化が進み、在庫圧縮や競争力の向上といった相乗効果が生まれる」(木下健一北陸支店長)と分析している。

 国内の繊維生産量と繊維事業者は減少傾向にあり、北陸でもわずかな減収で赤字に陥りかねない厳しい経営を続けている繊維企業も少なくない。東レは意欲のある産地企業の商品開発や販路開拓にも有効な手段とみており、二〇〇五年度はテトロンの生産で本格導入し、来年度はナイロンについても同様の短納期生産を取り入れる方針。

 北陸の繊維産地については「昨年後半から景況は厳しく、今後、原油高の影響で一段と苦しい時期がくる」(木下支店長)と予想されている。そのため、東レは取引先に対しても、独自商品の開発を軸とした収益基盤の拡充を促す。

76とはずがたり:2006/02/28(火) 02:13:57

ケイアイ商事が自己破産申請 帯地卸 負債額13億5千万円
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060227-00000030-kyt-l26

 帯地卸のケイアイ商事(旧社名・岩田、京都市中京区堺町通御池下ル、資本金3000万円、岩田建治社長)は27日までに、京都地裁に自己破産申請し、破産手続きの開始決定を受けた。負債額は約13億5000万円。
 呉服卸の啓明商事(下京区)が昨年11月に営業譲渡を受けて設立した新会社の岩田(中京区、村田知之社長、資本金5000万円)が事業と従業員約30人を継承している。
 中堅帯地卸の旧岩田は1949年の設立で、西陣の高級手織り帯地を主力に全国の百貨店や専門店に販売していた。
 帝国データバンクなどによると、ピーク時の91年8月期は売上高が26億円に上っていたが、和装需要の低迷から2005年8月期は同8億6000万円に減少。ブランドを残すため営業譲渡したという。
 旧岩田は啓明商事への営業譲渡に伴い、昨年11月にケイアイ商事に社名変更し、会社整理に向けた債務処理などを続けていた。
(京都新聞) - 2月27日23時49分更新

79杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2006/03/20(月) 21:10:36
>>78
トップの方氏んでしまいましたね。「悪徳商法MANIAX」では被害者救済が難しくなるのではと言うことでしたけど・・・・・
 ,,,,,,,
ミ ・∀・ミつ http://beyond.2log.net/akutoku/bbs/gene/

呉服販売の愛染蔵社長が自殺 京都・舞鶴
http://www.asahi.com/national/update/0320/OSK200603200052.html
2006年03月20日20時05分

 20日午前4時半ごろ、京都府舞鶴市のホテルわきの路上で、男性が血を流して倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。舞鶴署によると、男性は、16日に大阪地裁に自己破産を申請し、保全命令を受けた呉服販売会社「愛染蔵(あぜくら)」(本部・大阪市)の植田健仁社長(63)=大阪府岸和田市葛城町=で、宿泊していたこのホテル8階から飛び降り自殺をしたとみている。

 調べによると、植田社長は別名で18日午前にチェックインし、数日間、宿泊予定だった。自室に免許証が残されていたという。

 愛染蔵は16日、大阪地裁に自己破産を申請。関連会社7社を含め負債総額約148億円で、同日付で従業員約550人に解雇を通告したという。

[My HP] http://politics.mtcedar.com/
      http://professorgiko.fc2web.com/
      http://mtcedar.txt-nifty.com/

80荷主研究者:2006/03/30(木) 00:41:32

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200602030069.html
'06/2/3 中国新聞
尾道の向島紡績、6年で再建

 ▽信じて耐えて… 地元も支援、歓喜の社員

 広島県内で民事再生法の適用申請第一号となった尾道市向島町、向島紡績(山白政治郎社長)が、六年弱の歳月を経て再建を果たした。会社を去る仲間が相次ぐ中で、「この日」を信じて賃金カットに耐えてきた従業員らは喜びと達成感をかみしめた。(田儀慶樹)

 「民事再生が終了したことをお知らせ致します」。同社工場の掲示板には、従業員に再建を知らせる文書が張られた。勤続三十七年の高地博幸さん(55)は「再建中は、何とか利益を上げようと必死で働いた。晴れやかな気持ちです」と喜びを口にした。

 ジーンズやカジュアル服向けの糸を製造する同社は二〇〇〇年四月、広島地裁尾道支部に再生手続きを申請した。取引先の自己破産申請で、資金繰りの見通しが立たなくなった。申請前二百三十五人いた従業員は、自主退職が続出し三カ月ほどで五十人減の百八十五人に。全従業員が賃金を一割弱カットし、人件費の削減に臨んだ。

 「申請時は先が見えない不安があった」と、向島紡績労組の北口順一委員長(46)は明かす。それでも経営陣と従業員が一丸となって、再建を信じた。「我慢のしがいがあった」と、北口委員長は振り返る。

 民事再生法に基づく再生計画履行のハードルは、決して低くはない。民間信用機関の東京商工リサーチ広島支社は「履行を完了できるのは、三分の一程度。多くの企業が再建途中で断念し、破産宣告を受けている」と現状を説明する。

 向島紡績の再建には、納入先や尾道商工会議所の支援もあった。納入先業者は、半年分のまとめ発注や現金決済で資金繰りを支えた。商議所は早期の債務返済を迫る金融機関を、「地元企業を存続させるため長い目で見てほしい」と口説いた。

 金融機関との交渉に当たった商議所の寿美谷幸彦業務課長は「地元の雇用確保のため今後も頑張ってほしい」とエールを送った。

81荷主研究者:2006/03/30(木) 00:47:14

【北陸の繊維企業:産業用資材に傾斜】
http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20060208001.htm
2006年2月8日更新 北國新聞
産業用資材に傾斜 北陸の繊維企業 合繊メーカー、自動車関連などへ投資

 北陸の繊維企業が産業用資材への傾斜を強めている。七日、合繊メーカー各社が発表した第3四半期業績では衣料分野が苦戦し、帝人は自動車関連分野などへの積極投資を表明。産地企業も炭素繊維などを使った高機能素材の開発に力を注ぎ、非衣料分野の比率を高める方針で、婦人衣料が中心だった北陸産地の構造はさらに変化を迫られそうだ。

 繊維企業が最も注目するのは、今後も成長が期待される自動車関連分野だ。

 染色加工の帝人ネステックス(能美市)は、ポリエステルのカーシートの加工に取り組む。衣料向けの単純な染色加工事業を縮小し、三年後にはカーシートを中心とした高付加価値素材の売上高を全体の八割に引き上げる。

 さらに、道路資材などに使われ、耐熱性と強度に優れた「アラミド繊維」の加工も試験的に始めており、産業資材の拡大を探る。

 産元商社の一村産業(金沢市)も、アラミド繊維や炭素繊維に的を絞った商品開発を進める。グループ会社の創和テキスタイル(羽咋市)がアスファルトに埋め込んで舗装強度を高める繊維シートを開発し、量産体制に入ったという。

 同じ東レ系列の丸井織物(石川県中能登町)は、エアバッグなど産業資材の生産量を二〇一〇年までに10%増やす方針だ。

 産地企業が非衣料に軸足を移す背景には、衣料分野で安価な中国製品に押され、「技術力が物を言う分野」とされる産業資材に活路を求めざるを得ないという事情もある。

 合繊メーカー各社の〇六年三月期第3四半期業績をみても、ユニチカのポリエステル繊維は婦人衣料が低迷する一方で、資材分野は健闘。東レも、炭素繊維を使った複合材料事業の営業利益が前年同期の倍以上の伸びを示した。

 帝人は二〇〇八年までの新中期経営計画で、ポリエステル事業の立て直しを表明。四月にポリエステルを使った衣料繊維と工業繊維の両事業を統合し、高機能商品に特化する方針を打ち出した。

 ただ、北陸産地からは、産業資材一辺倒の流れを危惧(きぐ)する声も出ている。

 小松精練(能美市)は「技術力のある企業が連携すれば、世界に通用する新しい衣料素材が生まれる」(中山賢一会長)とする。非衣料の売り上げ比率を現在の二割から五割に高める一方で、衣料分野も伸ばし、事業規模全体の底上げを目指す。

82とはずがたり:2006/04/06(木) 01:21:27
このネタ何処に貼ってたっけ?

遺産相続で確執、かばんの「一澤」解任社長が新会社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060405-00000315-yom-soci

 帆布の手作りかばんで知られる「一澤帆布工業」(京都市東山区)の経営権をめぐり、解任された前社長で先代会長の三男、一澤信三郎さん(57)が新会社「一澤信三郎帆布」を設立し、5日、新店舗を公開した。

 新ブランド名は「信三郎帆布」などで、6日から販売を始める。

 新店舗は同工業の斜め向かいにあり、信三郎さんの親族が社長を務める「一澤帆布加工所」(京都市左京区)が製造を担当。信三郎さんは「新しい気持ちで再出発し、今後も良い商品を提供できれば」と話す。

 一方、休業中の同工業の代表取締役で長男の信太郎さん(60)は「早く工業用ミシンや従業員を確保し、再開したい」と話している。

 同工業では先代会長の遺産相続の遺言をめぐって信三郎さんと信太郎さんが訴訟で争い、信三郎さんの敗訴が確定。信太郎さんが四男の喜久夫さん(54)とともに新役員となったが、従業員が一澤帆布加工所に移ったため、3月初めから休業が続いている。
(読売新聞) - 4月5日23時12分更新

85荷主研究者:2006/06/27(火) 01:46:35

【東レ:伸縮・耐熱繊維の生産能力7割増】2004年7月6日 日経産業新聞 11面
東レ、7割増の年2500トンに 伸縮・耐熱繊維の生産能力

東レと、米デュポンと東レの折半出資会社・オペロンテックス(東京・中央)は5日、東レの三島工場(静岡県三島市)で伸縮・耐熱性繊維の生産能力を約7割引き上げ、年間2,500トンにすると発表した。2005年春の稼動を目指し、2005年度に約100億円の売り上げを見込む。

増産するのは「ポリトリメチレンテレフタレート(3GT)」と呼ぶ高機能繊維のうち、ポリエチレンテレフタレート(PET)と組み合わせ付加価値を高めた「複合糸」タイプ。現行より年間1,000トン生産能力を増やす。

東レが生産し、オペロンテックスがデニム向けなどに糸として販売。東レは婦人衣料やスポーツ衣料向けに布地として販売する。

86名無しさん:2006/07/07(金) 01:11:59
ジーンズに合う女性下着発売
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20060705039.html

 ワコールは、ジーンズをはいたときに腰のラインを美しく見せる女性用下着「美JEAN SHORTS(ビジーンショーツ)」を発売した。お尻を持ち上げ、丸みを強調できるようにデザイン。胴回りをV字形にし、股上の浅いジーンズをはいても見えにくい。2100〜3465円。
[ 2006年07月05日 15:09 速報記事 ]

88荷主研究者:2006/08/04(金) 00:48:07
2005年10月に呉羽化学工業(株)は(株)クレハに社名変更されている。いわき工場のピッチ系炭素繊維の年産能力750トン=5トンコンテナで年150個程度であり鉄道貨物輸送には適さないか。

【クレハ:ピッチ系炭素繊維の生産能力5割増】2006年6月26日 日経産業新聞 16面
ピッチ系炭素繊維 クレハ、生産能力5割増 断熱材や車部品向け 内外3工場 25億円投資

化学中堅のクレハは断熱材などに使うピッチ系炭素繊維の生産能力を、12月に現在の1.5倍の年1,500トンに引き上げる。いわき工場(福島県いわき市)に新ラインを導入するなど、国内外の3工場に合計で約25億円を投資。半導体ウエハー製造装置の断熱材に加え、自動車のブレーキパッドなどの複合材料向け用途で需要が急増していることに対応する。

新たに導入するのは同社の炭素繊維の製造拠点であるいわき工場で3番目となるライン。同工場のほか米ペンシルベニア州、中国上海市の両工場にある加工設備も2008年までに増強し、繊維をひも状やシート状に仕上げる能力を高める。

増産した炭素繊維の4割は断熱材向けに出荷する。ピッチ系炭素繊維はセ氏3千度の高温にも耐えることが可能で、半導体ウエハーのほかに光ファイバーやセラミックスなどの製造装置でも使う。

また、同程度の量を樹脂との複合材料向けに出荷。ブレーキパッドのほかに軸受けやギア、ポンプなど自動車と建設機械の部品に使う。残り2割は配管のガス漏れなどを防ぐシール材用に出荷する。

ブレーキパッドやシール材は石綿が使われることが多かった。特に発電所など高温下で用いるシール材は石綿からの切り替えが遅れているとされたが、石綿使用を禁じる動きが国内でも加速するなかで代替素材の需要が拡大。シール材などに必要な機能を持つピッチ系炭素繊維への関心が高まっている。

クレハはピッチ系の大手メーカーで、断熱材向けでは世界シェアの5割を占める。

同社は昨年5月にいわき工場の製造ラインを改良し、生産能力を年600トンから同分野で世界最大の750トンに引き上げたばかり。今年1月には米国の加工メーカーのTTSM社(ペンシルベニア州)を買収し、同国に加工拠点を確保した。

▼ピッチ系炭素繊維
コークス炉から出るコールタールや石油の精製過程で得られる重質油を原料とする炭素繊維で、剛性が高く磨耗しにくい。1970年にクレハが世界で初めて石油由来の製品を開発した。国内ではクレハのほか、三菱化学子会社の三菱化学産資(東京)や新日本製鐵子会社の日本グラファイトファイバー(東京)などが手がける。
炭素繊維にはピッチ系のほかに、アクリル繊維を原料とする「PAN系」がある。航空機の機体などに使うPAN系はピッチ系に比べ強度に優れるが、価格が高い。

90とはずがたり:2006/08/08(火) 12:05:37
繊維と云うより商業だが。。

AOKI フタタに経営統合提案 同意ならTOBへ 九州にM&Aの波
http://news.goo.ne.jp/news/nishinippon/keizai/20060808/20060808_news_001-nnp.html
2006年 8月 8日 (火) 10:09

 紳士服販売チェーンで業界2位のAOKIホールディングス(横浜市)は7日、同業界5位で九州が地盤のフタタ(福岡市)に対し、株式公開買い付け(TOB)による経営統合を提案した。14日までの回答を求めているが、フタタの二田孝文社長は同日、「提案内容を分析、検討した上で、別途、公表する」とのコメントを発表、提案を受け入れるかは微妙だ。

 フタタの筆頭株主は20.2%を出資する業界4位のコナカ(横浜市)で、紳士服の大手2社によるフタタの争奪戦になる可能性が浮上している。今回のAOKIの提案は、九州にもTOBによる企業の合併・買収(M&A)の「波」が、本格的に押し寄せたことを示している。

 AOKIの提案は、フタタ株の買い付け価格が1株当たり700円で、7日現在の400円を300円上回り、1月12日の年初来高値570円も130円上回る。全株式1857万5200株の取得を目指す。取得に必要な額は約130億円で、AOKIは手元資金と金融機関からの借り入れで調達する。

 買い付け期間は8月下旬から1カ月間。その後株式交換などによる100%子会社化を経て経営統合を行うとしている。統合した場合もフタタの商号は残し、現経営陣も続投させる考え。

 AOKIは関東を軸に展開するが、九州地区の店舗はゼロ。九州が地盤のフタタとの経営統合の理由について「店舗も競合しておらず、ネットワーク面での補完性が高くなる」(中村憲侍専務)ことや「フタタにとってコナカとの提携成果が十分でない」と指摘している。

 一方、コナカは「これまで通りフタタとの提携を深めていく方針に変わりはない」とし、フタタ側はAOKIの提案を拒否する可能性もある。

 AOKIは2月ごろからフタタに経営統合を打診。6日にAOKIの役員がフタタを訪問、経営統合を申し入れ、7日に提案書を提出した。フタタが拒否した場合、「TOBを強行することはない。あくまで友好的に話し合いを続ける」とし、最終的なTOB実施の是非は14日までのフタタの回答を待ち、取締役会で決めるとしている。

▽AOKIホールディングス

 1976年設立、業界2位の紳士服チェーン。横浜市に本社を置く。北海道や北陸、関東、関西などに524店舗を展開しているが、九州、四国には進出していない。従業員は1474人。2006年3月期の売上高は、1066億8600万円で純利益は54億3100万円。カフェ事業や結婚式関連事業も展開している。

▽フタタ

 1952年に創業した紳士服チェーン。本社は福岡市。2006年1月期の単体の売上高は112億400万円で純利益1億2300万円。九州・山口全県で店舗を展開している。社員数は249人。2003年2月に業界4位のコナカ(横浜市)と資本・業務提携した。現在、コナカが筆頭株主となっている。

 =2006/08/08付 西日本新聞朝刊=

91とはずがたり:2006/08/08(火) 12:05:59
>>90

紳士服もTOB騒動、「フタタ」巡りAOKIとコナカ
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/keizai/20060808/K2006080703950.html
2006年 8月 8日 (火) 01:18

 紳士服業界2位の量販店AOKI(アオキ)を傘下に持つAOKIホールディングス(本社・横浜市)は7日、九州が地盤の紳士服量販店フタタ(大証2部・福証上場、本社・福岡市)に経営統合を申し入れたと発表した。株式公開買い付け(TOB)を実施して100%子会社化を目指すといい、フタタに14日までの回答を求めた。フタタは業界4位のコナカと資本・業務提携中。コナカ側は提案を拒否する意向で、統合の成否はフタタ株の3割以上を握る二田孝文社長ら創業家一族の意向がカギとなる。

 AOKIによると、6日に青木拡憲社長がフタタの二田社長を訪問して統合を申し入れ、7日に提案書を送った。提案では、8月下旬に1株700円でTOBを実施。全株取得の投資額は約130億円となる。フタタ株の7日の終値は400円で、大幅な上乗せで経営陣の同意を取り付ける狙いがあるとみられる。

 フタタはAOKIの子会社として存続し、店舗名、商号も残し、従業員の解雇もしないという。

 フタタは九州を中心に92店舗を展開。一方、AOKIは関東、中部、近畿を中心に363店舗を持つが、九州には店舗がない。AOKIは「両社は店舗網で補完性が高い」と経営統合の利点を強調する。ただ、AOKIは「あくまでも友好的な買収を考え、現時点で相手が拒否した場合のTOBは考えていない」(中村憲侍専務)という。一方、フタタの二田社長は同夜、「(AOKIの提案を)慎重に検討します」と話した。

 フタタは青山商事との競合激化から業績不振になり、03年にコナカと資本・業務提携。現在コナカはフタタ株の20・2%を持つ筆頭株主で、コナカ首脳は同夜「売るつもりはない。フタタの創業家も同じ認識だろう」と述べた。

 フタタの06年1月期の単体売上高は112億円、当期利益は1億円。AOKIの06年3月期連結決算の売上高は1066億円、当期利益は54億円。

99とはずがたり:2006/10/28(土) 08:04:05
ユニクロ 婦人靴のビューを傘下に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061027-00000017-fsi-ind

 カジュアルウエア「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(FR)は26日、婦人靴専門のビューカンパニーが11月13日に実施する第3者割当増資を引き受け、同社を傘下に収める、と発表した。

 1株870円の普通株式253万3000株を総額22億371万円で取得、33・4%の株式を持つ筆頭株主になる。これまでは松村洋祐社長が筆頭株主だったが、これにより持ち株比率は41・3%から27・5%まで低下する。

 ビューカンパニーは、FRの傘下に入ることで、チェーン展開やSPA(製造小売り)のノウハウが得られるとしている。人事交流や共同商品企画の開発なども行う計画。

 FRは、2010年に売上高1兆円の達成を目指し、M&A(企業の買収・合併)や新業態の展開に力を入れている。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 10月27日8時32分更新

101荷主研究者:2006/12/31(日) 10:53:35

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200609200074.html
'06/9/20 中国新聞
三菱レイヨンが大竹に新設備

 繊維メーカーの三菱レイヨン(東京)は約10億円を投じ、スエード調人工皮革「グローレ」の新製造設備を大竹事業所(大竹市)に導入する。2007年1月の稼働予定で、年産能力を265万平方メートルと15%上げる。需要が拡大している自動車シートや衣料向けを中心に供給。新設備導入により、耐久性や質感も向上させる。新設備導入で、スエードのようにけば立たせた表面の質感もより滑らかになるという。

103荷主研究者:2007/01/01(月) 23:25:16

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20061123001.htm
2006年11月23日 北國新聞
「車」が「糸」を引っ張る 北陸の繊維5社 9月中間期、軒並み増収

 北陸の繊維企業の売り上げを、カーシートやエアバッグなどの自動車関連素材がけん引している。石川、福井産地の上場五社の二〇〇六年九月中間決算が二十二日出そろい、いずれも車両用素材の売り上げが前年同期比で伸び、連結で増収となった。自動車産業の好調さが波及した格好だが、利益面では、原燃料費の高騰に対するコスト削減策や価格転嫁をどこまで進めたかで明暗を分けた。

 石川、福井で上場している繊維企業は、小松精練(能美市)、倉庫精練(金沢市)、北日本紡績(白山市)、セーレン(福井市)、サカイオーベックス(同)の五社。いずれも、連結で増収を確保できた要因の一つに、カーシートやエアバッグ用素材の受注増がある。

 自動車関連素材は高い品質が求められ、開発に時間がかかるとされる。一方で、一度採用されると数年間は一定の売り上げを得られるメリットがあり、「非衣料分野の稼ぎ頭」(染色企業)になっているという。

 小松精練は今期、国産車用カーシートの生産を主に担う子会社の小松住江テックが黒字転換。これにより、小松精練全体の自動車関連素材の売り上げも、前年同期比74・2%増となり、同社は「これまでの開発が実を結んだ。今後も売り上げは増える」(中田清英専務)とみている。

 セーレンは、カーシートとエアバッグが前年同期比11%増の二百三十四億円となり、連結売上高に占める自動車関連素材の比率が42%に達した。同社は海外の日系自動車工場に素材を供給する生産拠点の整備も進めている。

 ただ、カーシートについては「価格競争が厳しく利幅が少ない」との指摘もある。原油高で原燃料費が高騰する中、自動車メーカー側から値下げを求められ、各社とも原材料の調達や燃料の切り換えなどコストダウンに躍起になっている。

 倉庫精練は、カーシートの受注高が前年同期に比べ23%増え、増収に転じたが、原燃料高に伴う価格転嫁が進まず、連結で経常利益は10・2%減らした。サカイオーベックスは、福井市の花堂工場で、燃料を重油から天然ガスに切り替えるなどコストダウンを進める方針だ。

 日銀金沢支店は、車両内装材の好調などから、北陸の繊維分野の生産動向は下げ止まりつつあるとの見方を示している。自動車産業に支えられる北陸の繊維企業だが、技術開発とコストダウンを迫る自動車メーカーの要求は厳しく、これを両立できるかどうかが今後の業績を左右することになりそうだ。

104荷主研究者:2007/01/02(火) 11:36:36

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20061214001.htm
2006年12月14日 北國新聞
丸紅、北陸から繊維事業撤退 来年3月、支店を閉鎖 70年の歴史に幕

 大手商社の丸紅は、金沢市の繊維北陸支店を来年三月末で閉鎖する。産地の縮小が進む中、繊維事業再編の一環として、北陸からの撤退を決めた。五十社を超える三県の取引先との関係を見直し、一部業務は東京本社、大阪本社に引き継ぐ。約七十年にわたって北陸に拠点を置いていた名門商社の撤退で、産地企業は一層の自立を迫られることになりそうだ。

 丸紅の繊維北陸支店はJR金沢駅前のビル内に事務所を構え、社員は十八人。一九九九年に金沢支店と福井支店の統合に伴って設置され、織物業者や染色加工業者に糸を渡し、仕上がった素材の販売などを手がけている。

 丸紅の繊維部門は、二〇〇六年九月中間期の連結決算で売上総利益が前年同期比1・4%減となり、不採算業務の見直しが進められていた。

 繊維北陸支店と同時に、昨年十月に開設したばかりの同支店福井分室も閉鎖する。丸紅本社は「産地の現状は厳しく、支店の業績も芳しくない。必要な業務は東京、大阪でも継続できる」(繊維総括部)としている。

 北陸の産地関係者によると、北陸の取引先の中には仕事の半分程度が丸紅からの受託加工の企業もあるとされる。繊維北陸支店は「取引を継続するかどうかは、個別に精査する」としている。

 丸紅の北陸の営業拠点は、一九三七(昭和十二)年に福井に初めて開設された。「丸紅は産地でのシェアが小さく、直接的な影響は大きくないが、名門撤退の心理的なインパクトは小さくない」とみる業界関係者もいる。

 「商社縮小」の底流には、厳しい経営環境が続く産地で、生き残った”勝ち組”企業が、自ら製品を開発して販売する「自販」の傾向を強めている事情もあるという。

 北陸に拠点を置く大手商社では、産地での業務内容を見直す動きが広がっている。伊藤忠商事金沢支店、蝶理北陸支店とも、衣料部門に加え、資材部門の強化を進めており、「地元業者をリードして新商品を開発し、業務をスリム化しなければ、拠点を守れない」(商社の地元幹部)との声も出ている。

105とはずがたり:2007/01/16(火) 01:58:22

なんかサンケイが記事にすると胡散臭く成っちゃうんだよなぁ。

バーバリーの生産、中国移転方針に 「英ブランド危機」非難続々
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070115-00000004-fsi-bus_all
1月15日8時33分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 ■議会・芸能界「イメージに傷」

 【ロンドン=蔭山実】タータンチェックのデザインで有名な英国の高級ブランド、バーバリーが英国内の工場を閉鎖して中国に移転させる方針を示し、地元議会や芸能界をも巻き込む論争に発展している。生産コスト削減やアジア市場拡大につながるとはいえ、「中国製」ではブランドイメージを損なうとの声が強い。グローバル化への対応をめぐり企業と消費者の間で意識の乖離(かいり)が鮮明になった格好だ。

 バーバリーは昨年、最高経営責任者にアンジェラ・アーレンツ氏が就任してから業績が拡大しているが、「事業のあらゆる場面で効率化を図るのは当然」として、英ウェールズ南部のロンダにある生産工場を閉鎖して、新たな生産拠点を中国に設ける方針を昨年9月に明らかにした。

 コスト削減と生産の効率化を狙う一方、インドなどへの新規出店でアジア市場に攻勢をかけている。中国への生産拠点移転には、成長する中国の高級ファッション市場での売り上げ増加への期待もありそうだ。

 だが、工場の従業員約300人は職を失うことになり、バーバリーの本社があるロンドンでも抗議行動が繰り広げられている。高級ブランドは映画界とも切り離せず、ウェールズ出身映画スターに加え、2度のオスカーを受賞している英女優のエマ・トンプソンさんも今月から抗議行動に加わった。


 思わぬ反響にバーバリーは閉鎖時期を延期したものの、閉鎖の方針は撤回していない。英国のその他の工場では生産をこれまで通りに続けると弁明するが、地場産業が乏しいウェールズにとっては深刻だ。

 ウェールズ出身の閣僚、ピーター・ヘイン北アイルランド相も地元の雇用を守ろうと、バーバリーの経営幹部に閉鎖撤回を働きかけている。一方、ウェールズ議会の議員らはバーバリー幹部らを委員会に呼び、グローバル化の観点から閉鎖理由を問いただす意向という。

 これに加え、移転先が中国であることが、論争に拍車をかけている。安価な中国製繊維商品の欧州流入が外交問題に発展した経緯に加え、中国での安い賃金での過酷な労働には英国でも批判が強い。「英国製」が「中国製」となることで、ブランドイメージが低下する心配もある。

 トンプソンさんはBBCテレビで「服を買うときは常に製造地を確認している。英国ブランドでも中国製なら絶対に買わない。企業は金もうけに目がないと思いたくなるし、低賃金での製造は受け入れ難い。バーバリーはそのような行動を取ってはいけない。企業は品位を持って高品質を保つべきだ」と訴えた。

 中国進出計画は、国際競争力の確保を狙いとしたものだが、強行すればブランドイメージに傷がつきかねない。英国の現代史とともに歩んできた老舗ブランドの生き残りをかけた悩みがうかがえる。
                  ◇
【用語解説】バーバリー
 1856年に英サリー州出身のトーマス・バーバリー氏が汚れを防止する農夫の服装をヒントに耐久性と防水性に優れた服を販売しようとロンドンに開いた洋服店が前身。その際、「ギャバジン」と呼ばれる新素材を生み出し、バーバリーコートの元になった。

 第一次大戦ではトレンチコートの原型も生み出し、英軍に採用された。その後、コートとジャケットは英王室の御用達にもなった。タータンチェックは1924年にコートの裏地としてデザインされたのが最初で、変更を経ていまもバーバリーの顔となっている。
最終更新:1月15日8時33分

106片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/06(火) 10:50:25
国内では売れてるのかな?

小山のアパレルが北米で高級ジーンズ販売へ
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/news/php/s_news.php?f=k&amp;d=20070206&amp;n=6

 アパレルの「Style501(スタイルゴーゼロイチ)」(小山市東城南三丁目、石川義紀社長)は、自社ブランド「和風人(わふうじん)」の海外販売に乗り出した。数万円する高級ジーンズの販売を北米で開始した。イタリアを足掛かりに欧州にも進出する計画。石川社長は「商品をディスカウントされないように、当社のブランドコンセプトに合致したセレクトショップなどで販売する」と話している。
 和風人ブランドのジーンズは一万五千円程度から八万円程度の高級ジーンズ。高価格帯の商品には、京友禅による竜や虎、桜などの絵柄が入る。生地の一部に結城紬(つむぎ)を用いたり、漆塗りのボタン、花札柄の刺しゅうなど職人による加工が随所に施されている。

 ジーンズの素材加工は京都府で友禅、茨城県で結城紬の生地、東京都江戸川区で刺しゅう部分を行う。ジーンズ本体は岡山県内の縫製業者が担当する。

108片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/02(金) 21:17:37
系列再編の動き 北陸の繊維企業 合繊メーカーが囲い込み
http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20070302301.htm

 北陸で、合繊メーカーが系列を超えた産地企業との連携を形成し始めた。帝人は幅広い企業に呼びかけ、製品開発プロジェクトに乗り出した。ライバル東レも脱系列の産地グループを組織し、炭素繊維の用途開発で連携拡大を探る。互いに産地の有力企業を囲い込む狙いもあると見られ、メーカー主導の系列再編につながる可能性も出てきた。
 帝人ファイバーが北陸の企業に参加を呼びかけているのは同社の「産地プロジェクト」。織り、編み、染色加工の各企業と同社が「一対一」で組んで新製品を開発する。三月末までに、企業と研究テーマを選定する。

 同プロジェクトは昨年八月に十五社と衣料、非衣料、環境関連などの三十テーマで開始。販売は帝人側が担い、今年度の売り上げは一億円、〇七年度は十数億円を見込んでおり、同社では「長期的に事業を成長させたい」と技術力のある企業との連携に意欲をみせる。

 一方、東レは既に、系列を問わずに約百社が参加する「東レ合繊クラスター」を組織し、これまでに花粉アレルギーに効果のある素材や、大豆タンパクの素材の開発に成功している。今後は、〇九年に能美市に新設する炭素繊維複合材料の工場を拠点に、炭素繊維の用途開発という新たな分野で地元企業との提携を進める意向を示している。

 旭化成も、独自の織り技術を持つ企業との情報交換を進めており、「量より技術力が問われる時代。力のある企業には機械設備の増強の協力も検討する」(旭化成せんい北陸支社)としている。

 合繊メーカーと産地企業の関係は、委託加工を依頼する従来の形から、素材開発の支援へとシフト。「北陸産地の加工技術を生かせば、日本にしかできないものができる」(長島徹帝人社長)と各社は意欲と技術のある企業との関係づくりに動く。

 こうした合繊メーカーの動きに、産地では「大手メーカーとの協力関係を築けるチャンス」みて、開発力の強化を進める企業も現れ始めた。合繊メーカーと産地企業が”強者連合”を探る動きは今後、加速していきそうだ。

109荷主研究者:2007/03/23(金) 00:23:21

http://www.chunichi.co.jp/00/thk/20070127/ftu_____thk_____000.shtml
2007.01.27 中日新聞
トヨタ、炭素繊維で車体 東レと開発、09年実用化

 トヨタ自動車と東レ(東京)が最新の炭素繊維(カーボンファイバー)複合材を使った自動車ボディーの共同開発を進めていることが26日明らかになった。炭素繊維は耐久性や軽量化に優れた素材で、航空宇宙分野で普及が進んでいるが、自動車に本格採用するのは初めて。トヨタは車の燃費効率や加速性能などの大幅な向上が期待できるとみて、早ければ2009年発売予定の最高級スポーツカーで実用化を目指す。

 炭素繊維の複合材は、米ボーイング社の次期主力旅客機「787」の主翼や胴体部分、ロケットのノズルなどに使われている。自動車分野でも世界最高峰の自動車レース「フォーミュラワン(F1)」の出場マシンや、欧州のスーパーカーなどが部品やボディーなどに採用。トヨタも自社のF1マシンのシャーシなどで採用実績がある。

 ただ、炭素繊維は従来の鋼板に比べて成形技術が難しく、価格も割高なことから、採用は一部の特別な車両に限られ、市販車レベルでの実用化はほとんどなかった。

 トヨタが採用を目指すのは最高級ブランド「レクサス」の新型車「LF−A」(5000cc)で、今年1月に米デトロイトで開催した北米国際自動車ショーで試作車を公開した。トヨタにとって1965年に発売した「2000GT」(2000cc)以来の本格的なスポーツカーになることから、最先端の技術をいち早く取り入れる意向だ。

 東レは炭素繊維の世界トップメーカーで、鉄鋼価格高騰を背景に、航空宇宙以外での販路拡大を模索。最大手トヨタとの共同開発をてこに、自動車分野への本格進出の足がかりにしたい考え。両社は他の車両部品への転用なども検討。量産化による生産コストの削減を通じて、採用車種の拡大を目指す可能性もある。

  【炭素繊維複合材】  炭素繊維と樹脂を焼き固めて作る新素材。鉄に比べて重さは4分の1だが、強度は10倍。さびることもない。燃費を良くするために軽量化が必要な航空機の機体に多用されるほか、建築資材やゴルフクラブ、テニスラケットなどスポーツ用品などにも用途が広がっている。

110荷主研究者:2007/04/15(日) 23:23:02

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200701120033a.nwc
炭素繊維需要が急増 東レなど大手3社が相次ぎ設備投資
FujiSankei Business i. 2007/1/12

 特殊なアクリル繊維を熱処理してつくる炭素繊維の需要が急増している。軽くて鋼材よりも強度があるため、胴体などの材料として航空機に採用されたほか、自動車部品や風力発電、ゴルフクラブなどにも使われる。世界シェアの7割強を東レと帝人、三菱レイヨンの繊維大手3社で占めるが、3社はさらに需要が拡大するとみて設備増強を進めている。

 東レは「このままでは供給責任が果たせない」として、新型旅客機「787」の受注が好調な米ボーイング向けに、近く米子会社の追加投資を決める見通しだ。帝人子会社の東邦テナックスは2006年中にドイツ子会社の設備増強を完了。三菱レは07年度中に策定する次期中期経営計画の中で、一段の増強を含め検討する。

 また帝人は「3社間の競争より、まずは市場規模を大きくしたい」と、利用先拡大に向け、顧客企業に密着した営業体制を整えた。

 ただ炭素繊維の全体の生産量はナイロンなど他繊維と比べると少なく、鋼材に代わる主力素材になるには「技術的ハードルが高い」(帝人)という。例えば炭素繊維は大型炉で焼き固める工程が必要で、航空機の機体やレーシングカーの車体などの製造は得意だが、大衆車のような大量生産には不向きで、加工性の改善が急がれている。

111荷主研究者:2007/04/15(日) 23:28:21

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20070207301.htm
2007年2月7日03時02分更新 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎車素材を中核事業に 小松精練 子会社増資で販路開拓 横断チームで商品開発

 小松精練(能美市)はカーシートやエアバックなどの自動車関連素材を強化する。車向け素材を生産する子会社を増資し、海外メーカーへの輸出も視野に販路を拡大する。自動車産業が好調に推移する中、関連素材を非衣料分野の中核事業に育てる計画で、三年後には今年度の倍の六十億円の売上高を目指す。自動車市場を狙う北陸の繊維企業の動きは加速していきそうだ。

 小松精練は、自動車関連事業の強化をグループ全体の特別プロジェクトとして位置づけて展開する。原糸から織り、編み、染色、加工までの一貫体制で素材開発を行う。

 事業の中心となるのは、四年前に住江織物(大阪市)との合弁で設立し、カーシートなどの製造と販売を行っている小松住江テック(白山市)で、資本金を二億円から四億円に倍額増資する。

 増資分の二億円は小松精練が全額出資し、同社の出資比率はこれまでの51%から四分の三以上となる見通し。経営の主導権が強まることで、設備投資や素材開発、販路開拓をより積極的に進めることができる。

 増資に合わせ、社名は「ケイズテック」に変更する。小松住江テックはこれまで、住江織物が持つ販路を通じ、国内自動車メーカーに製品を販売してきた。今後、小松精練は、商社などとの連携を図り、国内だけでなく海外自動車メーカーへの輸出も進める。

 素材開発に向けては、グループ内を横断する専門チームを編成。ケイズテックの基布に、同社の複合薄膜ファブリック加工技術を施し、独自の風合いを持つ「人造皮革」として市場に売り込む。環境に優しい素材の開発や、防汚、撥水、抗アレルゲンなどの機能加工を生かして、カーシートカバーやクッションなど幅広い車関連商品も提案する。

 小松住江テックは、二〇〇六年九月中間決算で売上高が前年同期比で倍近く増え、経常利益も黒字転換。これにより、小松精練の連結決算での自動車関連素材の売り上げも前年同期比74・2%と大きく伸びた。

 北陸の繊維企業では、自動車関連素材が好調に推移しており、強化する動きが目立っている。同社も、独自の高機能素材の市場投入で事業の拡大を狙う。

112荷主研究者:2007/04/15(日) 23:31:50

http://www.chunichi.co.jp/00/thk/20070210/ftu_____thk_____005.shtml
2007.02.10 中日新聞
東レ、複合材料の新工場 09年1月稼働

 東レは9日、石川工場(石川県能美市)の敷地内に炭素繊維複合材料の新工場を建設すると発表した。2009年1月から年間580万平方メートルの生産を開始。投資額は約70億円で、地元から100人程度を新規採用する。

 炭素繊維は軽くて強い性質を持ち、樹脂と組み合わせて成形用の素材(複合材料)として、航空機の主翼・胴体などに使われる。炭素繊維の現在の世界需要は2万7000トン程度とみられ、今後は自動車分野への普及も見込まれ、10年に4万5500トンに広がると予測されている。このため日米欧で生産設備の増強を決めた。

 東レは自社の炭素繊維「トレカ」を持つ世界最大の複合材料メーカー。10年までの中期経営課題で、複合材料事業を戦略的拡大事業と位置づけている。炭素繊維の生産能力は現在、グループ合計で年産1万3100トン。計画では、愛媛工場で08年1月、米国とフランス子会社で同年12月にそれぞれ増産し、計4000トン増やして1万7900トンに引き上げる。

 複合材料も増産し、石川工場と米国子会社で計1160万平方メートル増やし、愛媛工場と合わせて09年1月にグループで3380万平方メートルの能力を備える。東レは08年に就航する米・ボーイング社の新型旅客機B787向けに供給するほか、スポーツや一般産業で新規に用途開拓する。

 今回の総投資額は石川工場を含めて日米欧で550億円。

  (坂本正範)

113荷主研究者:2007/04/15(日) 23:56:25

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20070214301.htm
2007年2月14日03時50分 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎炭素繊維、石川で用途開発 東レ、新工場の建設で 地元企業や大学と連携

 東レ(東京)は、能美市の石川工場内で建設する新工場を拠点に、炭素繊維の用途開発を進める。十三日、石川県庁を訪れた同社幹部は、北陸の協力企業、大学と連携し、産業資材や自動車分野などでの利用を探る方針を示した。炭素繊維が、北陸産地の代名詞とされる婦人衣料に次ぐ「産地事業の第二の柱」(関係者)に急成長する可能性も出てきた。

 東レによると、新工場で生産する炭素繊維複合材料は当面は、米国ボーイング社の新型旅客機への供給が八、九割を占める見通し。生産本部担当の武田敏之取締役は用途開発などで需要が増せば設備を増強する可能性もあるとした。

 炭素繊維は、飛行機の機体など航空・宇宙産業向けだけでなく、ゴルフのシャフトやテニスラケットなどのスポーツ向け、橋脚の補強材、高級自動車の車体、パソコンのボディなどの産業資材向けにも用途が広がっている。武田氏は「炭素繊維の用途は無限。北陸なら川中の企業の技術力を生かした開発ができる」と産地との連携に期待を込めた。

 企業との連携は、北陸を中心に約百社の繊維企業が参加する「東レ合繊クラスター」を核に進める。東レ合繊クラスターの「炭素繊維部会」では、既に創和テキスタイル(羽咋市)が炭素繊維を用いたかばんや財布などを製品化した実績もあり、東レ側は「合繊メーカーと北陸産地のつながりの中で、炭素繊維は衣料向け素材と並ぶ存在となる可能性もある」(大西盛行取締役・トレカ事業部門長)とみる。

 北陸産地では、海外からの輸入品などに押されて衣料素材の競争が激しくなる中、産業用資材への関心が高まっている。繊維リソースいしかわ(金沢市)は「地元企業にとってチャンスとなる」(伊藤靖彦社長)としており、新分野の素材開発は加速しそうだ。

114荷主研究者:2007/04/30(月) 21:30:48

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20070307302.htm
2007年3月7日03時25分更新 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎先端繊維の拠点に 帝人加工糸、小松の新工場 増産へ空地活用も

 帝人は、帝人加工糸(小松市)をグループの先端産業資材の生産拠点として整備を進める。昨年末の火災で損傷した帝人加工糸小松工場の敷地内で新工場を建設するのに合わせ、需要が拡大するアラミド繊維の加工に対応する機械を導入する。

 六日に帝人加工糸小松工場で会見した帝人副社長で帝人ファイバー社長の唐澤佳長氏、帝人加工糸社長の山田裕憲氏が復旧計画を発表した。

 新工場の敷地面積の縮小に伴って生じた空地は将来的な増設用地に充て、加賀市大聖寺の帝人ネステックス(能美市)の工場跡地と一体の活用も検討、高付加価値製品の量産につなげる。

 火災では、工場の七千六百平方メートルが損害を受け、設備損害額は六億円。新工場は、被害を受けた従来工場を取り壊して建設する。鉄骨一部二階建てで、投資額は十三億円。敷地面積は四千平方メートルと以前より三千平方メートルほど狭くなるが、機械配置の効率化などで一カ月の生産能力は以前と同じ四百トンを見込む。今月末に着工し、九月中旬の完成を目指す。

 アラミド繊維対応の機械は全十二台導入する。アラミド繊維は車両用、防護服用などに需要が伸びている。唐澤氏は、産業資材の増産に向け加賀市の帝人ネステックスの工場跡地の整備も視野に入れていることを明らかにし、「日本でも数少ない高付加価値のものを作れる場所にしたい」と述べた。

 火災以降、帝人加工糸の代替糸を加工している北陸産地の企業に対しては、工場完成後も発注の継続を検討する。

 帝人加工糸は、再発防止に向けた安全対策をまとめた。今回の火災は、糸が巻き付いたゴムローラーが回転し、摩擦熱が生じて発火したとみられる。このためローラーには糸が巻き付いたら自動感知して止まるシステムを導入する。毎月二十日を「安全の日」として防災訓練を実施する。

115荷主研究者:2007/10/15(月) 02:31:30

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200708030024a.nwc
三菱レイヨン 炭素繊維を増産 広島・大竹に新工場
FujiSankei Business i. 2007/8/3

 三菱レイヨンは2日、炭素繊維の生産設備を大竹事業所(広島県大竹市)に新設すると発表した。炭素繊維は国内では豊橋事業所(愛知県豊橋市)のみで生産してきたが、集中生産のリスクを防ぐため新工場建設を決めた。

 新工場は2009年10〜12月期の稼働予定で、生産能力は年間2700トン。投資額は120億円。大竹事業所は炭素繊維の原料となるアクリル繊維を生産しており、物流面でも効率がいいと判断した。現在の同社の生産能力は海外生産も含めると年8150万トン。新工場の稼働で1万850トンとなる。

 炭素繊維は、東レ、三菱レイヨン、東邦テナックスの国内3社で世界シェアの7割を占める。06年の世界需要は2万8000トン規模と推計され、12年には5万トン規模まで拡大する見通しだ。

116荷主研究者:2008/01/03(木) 00:53:08

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/article.aspx?id=20071227000080
2007/12/27 09:56 四国新聞
豊浜工場を閉鎖へ−富士紡、1月末で操業停止

 富士紡ホールディングスは26日、子会社のフジボウテキスタイル(東京)が、衣料品などに使う紡績糸や織布を製造している豊浜工場(香川県観音寺市)を来年1月末に操業停止した上で、来年3月末に閉鎖すると発表した。アジア製品との競争などで事業環境が厳しい中で、紡績糸の生産を縮小する。

 豊浜工場は、敷地面積が約16万3500平方メートル。紡績糸については、同社の大分工場(大分市)に生産を一部移管。織布は専業メーカーへの生産委託などで対応する。

 豊浜工場の社員は約40人おり、グループ内で配置転換する。工場の跡地は売却する方針。

117荷主研究者:2008/01/03(木) 00:56:57

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200712150015a.nwc
クラレ ビニロン生産増強 年4万トン体制へ
FujiSankei Business i. 2007/12/15

 クラレは14日、アスベスト(石綿)規制を受け建材向けなどで需要が拡大しているビニロンの生産能力を増強すると発表した。岡山事業所(岡山市)に約20億円を投じて年産5000トンの生産設備を増設し、2008年12月から4万トン体制にする。

 ビニロンは、木綿に代わる合成繊維として開発され、クラレは1950年に生産を開始。学生服などに広く採用されてきた。同社は中国を除く世界シェアで8割を握る。

 現在では、セメント補強繊維などに用途が拡大しており、今後、新興国での需要増大も見込めることから、増産を決めた。

118荷主研究者:2008/01/03(木) 01:14:03

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200711290042a.nwc
三菱レイヨン、新炭素繊維開発…航空機分野で巻き返し図る
FujiSankei Business i. 2007/11/29

 三菱レイヨンは28日、PAN(ポリアクリロニトリル)系の炭素繊維=写真=を開発したと発表した。従来製品と同等の強度と弾性を保ちながら、単位当たりの繊維数を約3倍の6万本に引き上げた。炭素繊維は成形の難しさが弱点だが、繊維数の大型化により加工効率の改善が期待できる。

 商品名は「P330シリーズ」で、来年中ごろから、風力発電翼や圧力釜など大型産業部材向けに出荷を始める。価格は従来品と同様の1キロあたり30ドル(約3250円)を想定している。自動車用部材への採用もにらみ、2010年の売り上げ目標は60億円とした。

 需要の拡大が続く炭素繊維は東レ、東邦テナックス、三菱レイヨンの3社で世界シェアの7割以上を占める。東レ、東邦テナックスがボーイングやエアバスから採用されるなか、三菱レイヨンは優れた成形効率を武器に航空機分野でも巻き返しを図る。

120名無しさん:2008/03/21(金) 17:44:13
植物由来の材料を探しているプラスチックコンパウンド企業を教えて君。

121荷主研究者:2008/03/31(月) 00:46:30

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200802200006a.nwc
東レ160億円投資 PAN系炭素繊維、愛媛に年産1000トン設備増設
FujiSankei Business i. 2008/2/20

 東レは19日、約160億円を投じPAN(ポリアクリロニトリル)系炭素繊維の生産能力を増強すると発表した。今後も世界の需要が2けた増ペースで伸びると予想されるため。生産能力を拡大することで、2010年には世界シェアを38%(現在34%)に高める。

 愛媛工場(愛媛県松前町)に、年産1000トンの設備を増設し、09年7月から稼働させる予定。これにより愛媛工場の炭素繊維生産能力は年間8300トン、東レグループ全体では同1万8900トンに拡大する。

 増産する細物炭素繊維は、自動車部材や産業用ロボット、航空機の2次構造材(主翼の動翼部分)などに使われ、需要が増え続けている。2007年のPAN系炭素繊維の世界需要は約3万5000トンと推定され、今後も年率15%以上の伸びが見込まれ、10年には5万3000トン程度と予測されている。こうした将来性をにらみ生産能力を拡大。今後も需要動向に応じた最適な生産体制を築いていく考えだ。

 東レは高収益企業への転換を目指すなかで、炭素繊維複合材料事業を「戦略的拡大事業」と位置づけて積極的に投資を行ってきた。これに沿って10年末までにグループでの生産能力を年2万5000トンに拡大するとともに、同事業の連結売上高を1700億円に拡大する計画だ。


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