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国際政治・世界事情
926
:
チバQ
:2009/10/05(月) 21:53:33
http://www.asahi.com/international/update/1005/TKY200910050071.html
ギリシャも政権交代へ 総選挙、中道左派の野党圧勝2009年10月5日12時47分
【アテネ=南島信也】ギリシャの総選挙(一院制、定数300)が4日投開票され、中道左派の最大野党・全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が過半数を制し、中道右派の与党・新民主主義党(ND)に圧勝、5年ぶりの政権交代が決まった。現政権は世界的な経済危機に対応できていないなどとして、批判にさらされていた。
5日午前6時半(日本時間午後0時半)現在の内務省の集計(開票率約99%)によると、PASOKが約44%を得票し、NDに10ポイント以上の差をつけている。第1党に40議席が無条件に配分されるため、PASOKが過半数を制することが確実になった。PASOKの議席は160に達し、NDは91議席程度にとどまる見通しだ。
PASOKのパパンドレウ党首は4日深夜に勝利宣言をし、「国民のための政治をする。みんなで一緒に改革を進めていこう」と呼びかけた。7日にも首相に就任し、新政権を発足させる。
57歳のパパンドレウ氏は祖父、父ともに元首相。NDを率いるカラマンリス首相もおじが元大統領・首相で、政治の名門同士の争いは「王朝対決」として注目された。
ギリシャでは74年の軍政崩壊以降、PASOKとNDの間で政権交代が繰り返されてきた。04年3月に発足したカラマンリス政権は、国営企業の民営化、年金・教育制度改革などに取り組んだが、07年9月の総選挙では過半数をわずか1議席上回る薄氷の勝利だった。
2期目も、25歳以下で20%を超える極めて高い若年層の失業率や、世界的な経済危機のほか、山火事などの災害にも対処できていないとして厳しい批判にさらされ、11年の任期満了を待たずに解散に追い込まれた。
927
:
チバQ
:2009/10/05(月) 22:02:34
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091004-OYT1T00667.htm
「EU大統領」にブレア氏浮上…知名度抜群、弱みは母国
【ブリュッセル=尾関航也】欧州連合(EU)は、2日のアイルランド国民投票で新基本条約「リスボン条約」批准が可決されたのを受け、来年1月1日が目標の条約発効と同時に新設される欧州理事会常任議長(EU大統領)の人選に着手する。
英国のブレア前首相が有望視される一方、加盟国間の利害調整には小国出身者が適任との意見も出ている。
「サルコジ仏大統領がブレア氏支持を決めた」。英紙ザ・タイムズは2日、消息筋の話としてそう報じた。サルコジ大統領は以前にルクセンブルクのユンカー首相の名を挙げ、「常任議長にふさわしい」と発言したこともある。
ブリュッセルのEU関係者の間では、オランダのバルケネンデ首相、ベルギーのファンロンパウ首相らの名も浮上している。選考は加盟国間の水面下の調整で行われ、最終的に首脳会議で採決される。
常任議長は、27加盟国間の利害調整に加え、対外的な「顔」としてEUの影響力向上を図る役割を担う。国際社会で知名度抜群のブレア氏だが、母国の英国がユーロ圏ではなく、出入国審査免除協定にも加盟していないなど、欧州統合に消極的という弱点がある。ユンカー氏は、ユーロ圏財務相会合の常任議長を務めており、調整手腕には定評があるが、欧州域外では無名に近い。
「ブレア待望論」の背景には、仏独と英国のせめぎ合いもありそうだ。英国の野党・保守党はリスボン条約に否定的で、来年6月までに行われる総選挙で政権をとれば、条約批准を白紙に戻す構えを見せている。これに対し、条約の早期発効を目指す仏独は、EUトップにブレア氏を引っ張り出すことで、揺さぶりをかけているという見方だ。
(2009年10月4日20時51分 読売新聞)
928
:
チバQ
:2009/10/05(月) 22:23:03
http://mainichi.jp/select/world/news/20091006k0000m030099000c.html
ギリシャ:根強い世襲…5年ぶり政権交代、課題重く
【ローマ藤原章生】カラマンリス家対パパンドレウ家−−。中道左派の野党、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が大勝した4日のギリシャ総選挙は、戦後一貫して政治を支配してきた二つの政治家一族による対決だった。2大政党制の形を取りながらも、いまだに幅を利かせる世襲や縁故主義と、これに反発する政治暴力が絶えない「国のかたち」を改めて見せつけた。
7日にも新首相に就任するPASOKのパパンドレウ党首(57)の祖父と父も、かつて首相を務めた。2人のライバルだったのが、今回の総選挙で敗れたカラマンリス首相(53)の伯父で、保守政治家のコンスタンディノス氏(1907〜98年)だった。
有力政治家のめいと結婚し政界入りしたコンスタンディノス氏は、パパンドレウ家による政権の合間を縫うように、55〜63年と74〜80年に首相を務めた。04年から現職を続けるおいのカラマンリス首相と、パパンドレウ党首の対決はこれで3度目。左右2大政党の形を取りながらも、両家が交代で政権を手にしてきたと言える。
ギリシャでは昨年12月、警官による少年銃撃死事件をきっかけに、アテネの若者や労組員のデモが暴動に発展。その中心にいたのは「与党も野党も選挙も認めない」と語る無政府主義者だった。その後も新手の極左集団によるテロ爆破が散発的に起きている。
怒りの背後には、学位を得てもいい職を得られない「コネ社会」の弊害がある。ギリシャの政治暴力が際立つ理由の一つは、両家を頂点とする世襲が政官財界に色濃く残っていることにある。
パパンドレウ党首は選挙戦で「ギリシャは変われる」と訴えた。だが、議員数削減や世襲、縁故主義の見直しで新たな人材を生かせなければ、これまで通りの両家による政権持ち回りが続き、暴力が鎮まるきっかけを失うことになりかねない状況だ。
929
:
とはずがたり
:2009/10/07(水) 17:56:44
>>928
凄いなぁ,ギリシャ。封建制度かよ。
日本も既に自民は世襲連中の閉鎖的な政党化しているし,民主党が腐敗してくると世襲政治家が増えてそんな感じに成らないとも限らないので注視していかねばならないのかも。
930
:
チバQ
:2009/10/08(木) 22:09:42
http://www.asahi.com/international/update/1006/TKY200910060412.html
3代仕えた演説ライター更迭 メドベージェフ氏独自色?2009年10月7日5時2分
【モスクワ=副島英樹】ロシア大統領のスピーチライターが6日、12年ぶりに交代した。エリツィン、プーチン両政権を経て現在まで務めてきたポルルイエワ氏(49)をメドベージェフ大統領が更迭。自らの第1副首相時代のスピーチライターだった女性秘書官のワシレフスカヤ氏(42)を後任に据えた。独自のスタイルを打ち出すイメージ戦略とみられるが、プーチン路線を変えるための布石との見方も出ている。
スピーチライターは大統領の年次教書演説や祝辞、祝電などの原稿を執筆する。エリツィン政権時代の97年から元通信社女性記者のポルルイエワ氏が務めてきた。だが、独立新聞によると、メドベージェフ大統領が今年9月に米ピッツバーグ大学で講演した際、同氏の原稿を一切使わずに学生との対話に臨み、更迭の憶測が流れていた。後任のワシレフスカヤ氏は大統領府秘書官室長に昇格し、まずは11月に予定される年次教書演説に取り組む。
高い支持率を保つプーチン首相と「双頭体制」を組むメドベージェフ大統領は先月、改革の進まないロシアを徹底批判する国民向け論文をネット新聞に掲載、リベラル色を強めている。スピーチライターの交代は内外に声を伝える「口」を変えることになるが、「いずれは国民の声を吸い上げる地方組織(耳)を変え、クレムリンの路線(顔)を変えることにつながるのでは」との報道もある。
931
:
チバQ
:2009/10/09(金) 16:44:44
http://mainichi.jp/select/world/news/20091008ddm007030044000c.html
チェチェン・虚構の安定:/上 第2次紛争から10年 強権支配、批判封じ
◇活動家、殺害相次ぐ
「警官はイスラム寺院を出た従弟をいきなり射殺した。さらに遺体を車で引きずり回したんだ」
ロシア南部チェチェン共和国の首都グロズヌイ近郊に住む20代の男性は、匿名を条件に証言した。外国に暮らす従弟が今夏、一時帰国していた際、数時間前に起きた警察官殺害事件の容疑者として警官にその場で殺されたというのだ。その後、従弟のアリバイから無実が証明されたが、「警察の報復が怖かったので告訴しなかった」と男性は話した。
1999年10月に本格的に始まった第2次チェチェン紛争は今年4月、連邦軍がチェチェン独立派の制圧に成功したとして「テロ作戦体制」を解除。実際、大規模な戦闘はなくなり、治安も大幅に改善された。市民は普通の生活を取り戻している。だが、共和国ではロシア政府の後押しを受けるカディロフ大統領(33)が権力を掌握し、反対する者への不当な逮捕や拷問などが後を絶たない。
チェチェンでは7〜8月、著名な女性人権活動家エステミロワさんや人道支援団体の代表らが相次いで殺害された。エステミロワさんはカディロフ政権の腐敗ぶりや人権侵害を批判していたことから、大統領周辺の関与が疑われている。
強権支配におびえる市民も多い。記者がある一家を訪れた際、エステミロワさんについて尋ねたところ、全員が「彼女の存在を知らなかった」と答えた。ところが翌日、そのうちの一人が「実は知っていたが、皆がいる前で話したくなかった」と間接的に伝えてきた。
チェチェンでは山間部などで依然として政府軍とイスラム武装勢力の衝突が続き、グロズヌイでも自爆テロが散発している。「治安を完全に回復するためには大統領の指導力が欠かせない」(イスタムロフ北カフカス戦略研究センター所長)と「力による安定」を望む風潮がある。
一方で、武装勢力の脅威が誇張されているとの声も聞く。「エミール」(イスラム国家の長)を名乗るウマロフ司令官の実態は、乱立する武装集団の一派を率いるに過ぎないといわれる。「カディロフ大統領は一部の武装勢力の活動を容認し、強権支配を正当化するのに利用している」。グロズヌイ近郊のある地域の有力者はこう語った。
◇
10年にわたる泥沼の戦闘の末、表面的な安定を取り戻したチェチェンだが、内部には不穏な要素を抱える。混迷が続くチェチェンの実情を報告する。【グロズヌイで大前仁】
==============
■ことば
◇チェチェン紛争
ロシア・チェチェン共和国で、独立を求める武装勢力と連邦政府の間で続いてきた紛争。同共和国はソ連末期の91年に独立を宣言。ロシア軍は94年に軍事侵攻した。96年に停戦合意したが、99年にロシア軍が再び軍事侵攻。武装勢力側はモスクワ劇場占拠事件(02年)や北オセチア共和国での学校占拠事件(04年)などを起こし、世界を震かんさせた。2度にわたる紛争で双方から30万人超の死者が出た。
932
:
チバQ
:2009/10/09(金) 16:45:14
http://mainichi.jp/select/world/news/20091009ddm007030123000c.html
チェチェン・虚構の安定:/下 再建ラッシュに沸く首都
◇作られた「復興」の影
ロシア連邦軍との戦闘で市内の8割超が破壊されたチェチェン共和国の首都グロズヌイは今、「戦後」の再建ラッシュに沸いている。24時間態勢で工事が進み、政府省庁や高級デパート、サッカー場などが次々と完成。「復興には少なくとも20年かかるといわれたが、短期間でここまできた。5年後には経済の一大拠点にしたい」。フチエフ市長(38)は自ら運転する車で市内を案内しながら、自信満々に語った。
市民生活も最悪期を脱した。グロズヌイ郊外に住むスルタンさん(61)一家は長引く紛争で収入源を失ったが、今では牧畜業が軌道に乗り、月平均1万5000ルーブル(約4万5000円)を得るようになった。自宅を改修し、家具を買い替え、昨年には初めてコンピューターを購入した。
ただ、急速な「経済復興」は、チェチェン情勢の不安定化を懸念する連邦政府がつぎ込む莫大(ばくだい)な予算に支えられているのが実態だ。
地方行政機関に以前勤務していた女性は、「(復興費の)9割以上が連邦予算で占められているはずだ」と話す。
グロズヌイ市によると、昨年はロシア内外から30億ルーブルの民間投資が集まったが、世界的な金融・経済危機の影響で今年は激減しているという。
また石油資源が豊富なカスピ海に近いチェチェンでは、ソ連時代に年2800万トンの石油を生産していたが、2度にわたる紛争の影響でここ数年は年100万トンレベルにとどまり、経済的自立の道は遠い。生産の落ち込みを巡っては、カディロフ共和国大統領周辺による闇取引の影響もささやかれる。
チェチェンには40万人超とされる紛争避難民の帰還が進み、共和国の人口は現在約120万と、第1次紛争(1994〜96年)前のレベルに回復した。だが、雇用の機会は少なく、失業率は30%を超えている。
中でも若者の失業は深刻で、イスラム過激主義が浸透する温床になりかねない。
ロシアのメドベージェフ政権は反政府武装勢力の封じ込めに懸命だが、「生活苦から50〜100ドルの報奨金で自爆テロを引き受ける若者がいる」(ロシア誌エクスペルトのシラーエフ国際部長)とされる現状は、チェチェンの将来に暗い影を投げかける。【グロズヌイで大前仁】
933
:
名無しさん
:2009/10/10(土) 18:40:46
近代化のためのインフラ整備。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009101000189
日本の「お家芸」に脚光=広域回廊整備で成長促進−アフリカODA最前線
日本の国際貢献の柱となってきた政府開発援助(ODA)。かつては「ODA大国」と呼ばれた日本も今や実績額で世界第5位に転落、中国など新興国の進出に伴う開発環境の変化もあり、得意分野を生かした効果的な援助が求められている。アフリカの開発現場最前線でODAの潮流を探った。
◇ヒト・モノをつなぐ
モザンビーク北部のナンプラから車で丘陵地帯を西に向かう。沿道には草ぶき屋根の民家の集落が点在、まきや野菜のかごを頭に載せて運ぶ女性が行き交う。荷台や屋根いっぱいに「乗客」を乗せたトラックとすれ違うたびに、砂ぼこりで前方が真っ白になった。
未舗装の国道は、蛇行するわだちを慎重に進まなければ横転の危険がある。雨期には「泥の道」と化し、通行は極めて困難。国際協力機構(JICA)はナンプラ−クアンバ間350キロをアフリカ開発銀行、韓国輸出入銀行との協調融資で整備する予定だ。
ナンプラから約130キロのリバウエに暮らす中学教師サイモン・ンブルマさん(32)は言う。「ナンプラまで4時間、雨期なら6時間かかる。市内の病院に向かう病人が道中で命を落とすこともある」。生活物資を搬送する重要な幹線道路でもあり、住民は舗装を心待ちにする。
ナンプラ東方のナカラ港から隣国のマラウイ、ザンビアへ続く広域道路「ナカラ回廊」が整備されれば、モノやヒトの流れが活発化、開発が遅れる北部の貧困解消にもつながることが期待されている。
◇一にも二にもインフラ
アフリカの広域回廊整備は、日本が昨年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD)で表明した目玉支援策の一つ。交通網や電力、水道などのインフラを整備し、民間投資を促して経済成長につなげるODAは、日本が東南アジアで実践した「お家芸」だ。
アフリカでは長年、欧米諸国が保健や教育などの社会開発を重視した援助を行ってきたが、インフラ型のODAが近年、再び見直されつつある。
アフリカ開発銀行タンザニア事務所のシポ・モヨ所長は「アフリカには緊急に大規模なインフラ整備が必要。私に決定権があれば、援助予算をすべてインフラに投入する」と言い切る。「アフリカ開発の優先順位は、一にも二にも三にもインフラなのです」。(ナンプラ=モザンビーク、ダルエスサラーム時事)(2009/10/10-14:34)
934
:
名無しさん
:2009/10/11(日) 18:42:38
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2009101100081
激戦地タンザニアで進むドナー協調=独自の中国、市場席巻−アフリカODA最前線
サハラ以南のアフリカで最も安定した国の一つであるタンザニアは、多くのドナーが進出する開発援助の「激戦地」だ。近年は国際機関や各国援助機関が協力して計画を策定、役割を分担する「援助協調」が進み、日本も得意のインフラや農業分野で貢献を目指す。一方、そうした協調をよそに、中国が独特の存在感を示している。
◇日本が融資、施工は中国
アフリカ最高峰キリマンジャロ山への玄関口アルーシャ。その北方に広がるマサイ族の居住地域をケニア国境に向かって幅6メートルの旧道が貫く。ナイロビに続く重要な輸送ルートで、大型トラックが土ぼこりを巻き上げながら走り抜けていく。
タンザニア、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジで構成する東アフリカ共同体(EAC)は地域統合に向け、5大回廊約1万2000キロを整備し、主要都市をつなぐ構想を持つ。「統合が始まる前は、各国が幹線道路を個別に整備する経済的妥当性がなかった。共同で行うことで地域全体に経済効果が見込める」とEAC幹部は語る。
国際協力機構(JICA)は、アルーシャ〜ナイロビ間の240キロをアフリカ開発銀行と協調融資、タンザニア側の建設工事にかかる68億5700万円を円借款で拠出する。工事を落札したのは「中国地質工程集団公司」。現場では今、中国人技術者60人と地元労働者600人が汗を流す。
「最近の入札は中国企業同士の競争」とタンザニア道路公団当局者は明かす。中国企業の応札額が圧倒的に低いためで、工事責任者の徐輝氏も「当社の海外事業の7割はアフリカで、さらに拡大する見込み」と語る。日本のODA案件を中国企業が受注する例は、今後も増加するとみられる。
◇協調に埋もれる「顔」
被援助国の主体性を重視した援助協調が進むタンザニアでは、政府予算に直接資金を投入する「一般財政支援」や、ドナー同士で分野別に援助資金をプールする「共同ファンド」が主流化しており、「日本が得意なプロジェクト型支援は排除の動きすらあった」と関係者は危機感も見せる。
一方、ドナー間の綱引きを横目に、中国は政府庁舎やスタジアムなど目立つ「ハコモノ」を無償援助や無利子借款で建設する「単独プレー」に徹する傍ら、ODA市場を侵食する。そうした中でいかに「顔の見える援助」を行うかが日本の課題となっている。(アルーシャ=タンザニア=時事)(2009/10/11-15:19)
935
:
チバQ
:2009/10/12(月) 23:51:54
>>904
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200910090007o.nwc
ポルトガル 総選挙で与党勝利 過半数割れ 政局は不安定2009/10/9
ポルトガル総選挙の開票の結果を受け、勝利宣言する社会党党首のソクラテス首相==9月27日、リスボン(AP)
ポルトガル議会(1院制、230議席)の総選挙は9月27日に投票が行われた。開票の結果、ソクラテス首相が率いる中道左派の社会党が第一党の座を守ったものの、過半数には届かなかった。社会党の得票率は約36%で、2005年の選挙時より50万票以上も少なかった。今後の政権運営は、かなり不自由なものになるだろう。
最大野党の中道右派、社会民主党にも厳しい結果となった。得票率は05年選挙時から横ばいの30%未満。この敗北により、同党の議会での立場はますます苦しいものになった。一方、民衆党や左翼ブロックなどの少数政党が票を伸ばしている。
ポルトガルでは、1974年の民主化以降、社会党と社会民主党が政権運営の中心にいる。だが、今回の2党の得票率は合計して65%をわずかに上回る程度。2大政党の合計得票率が70%を下回ったのは87年以降で初めてだ。87年には2党で77%を獲得し、その結果、事実上の2大政党制へとつながり、政治的な安定を生み出した。
過去の経験からすると、社会党にとっての連立の選択肢に変化はないだろう。社会民主党との大連立は安定多数を得られる。民衆党との連立でもぎりぎり過半数を得られる。左翼ブロックなど共産系との連立も可能だが、維持が難しそうだ。
政治的に不安定な状況は長引きそうだが、それは、憲法上の特異な要件のため。ポルトガルでは、議会の解散権を持つ大統領がその権限を行使できる期間が制限されているのだ。そのため、より安定した政治的バランスを生み出すために解散総選挙が有効だと判断できるときでも、解散できない場合がある。
ポルトガルでは74年以降、4年の任期を全うできた連立政権はない。少数与党政権では1つだけだ。この潜在的な不安定さは政治制度上の特異性にある。向こう数年は、再び政治的に不安定な状況となるだろう。
936
:
チバQ
:2009/10/13(火) 16:20:15
http://www.afpbb.com/article/politics/2651726/4739411
EU初代大統領、ブレア氏本命の呼び声に割れる英国
2009年10月12日 23:10 発信地:ロンドン/英国
【10月12日 AFP】欧州連合(EU)の新基本条約「リスボン条約(Lisbon Treaty)」は10月に入り、アイルランドが再国民投票で批准を可決、続いてポーランドも批准書に署名し、発効にはチェコの批准を残すのみとなったが、同条約で新設される欧州理事会常任議長(EU大統領)候補は、トニー・ブレア(Tony Blair)英前首相が本命との見方に、英国は賛否で割れている。
■初代大統領に適任は平凡な指導者か、大物か
「EU初代大統領については、あまり目立たない人物がいいか、それとも大物かという点でまず議論がある」と、英シンクタンク「欧州改革センター(Centre for European Reform、CER)」のチャールズ・グラント(Charles Grant)所長はいう。
英国の元欧州担当相、デニス・マクシェーン(Denis MacShane)議員は「欧州は野心的に考えるのか、こじんまり行動するのかを決めなければならない」という。英誌「エコノミスト(Economist)」はこの論点を「小さな欧州国の平凡な指導者か、トニー・ブレアかの選択だ」と一言で表した。
欧州理事会(European Council)議長は現在、各国元首が半年ごとに持ち回りで務めているが、新条約が批准されれば、常任議長であるEU大統領が新設される。現在の議長国スウェーデンの任期は12月末に切れる。
英王立国際問題研究所(チャタムハウス、Chatham House)の準研究員、モーリス・フレイザー(Maurice Fraser)氏は、EU大統領の適任者をめぐる考え、ジョセ・マヌエル・バローゾ(Jose Manuel Barroso)欧州委員会委員長との役割分担、EU大統領の将来などについて、激しい議論が戦わされるだろう予測する。
■EU大統領、仕事の中身は?
一方で、EU大統領の実際の職務についてもまだ見えない点が多い。フレーザー氏いわく、リスボン条約には「EU全体の合意を促すまとめ役と、国際舞台においてEUを代表する役」のどちらがより重視されるのか明確に規定されていない。
30年前に当時の米国務長官ヘンリー・キッシンジャー(Henry Kissinger)は「欧州と話したいとき、わたしは誰を相手にしたらよいのか」と述べたが、その状況は解決していない。2001年の米国同時多発テロのときの議長国はベルギー、2008年イスラエルのパレスチナ攻撃のときの議長国はチェコだったが、米国はかれらと語る時間を割こうとはしなかった。
■ブレア氏の経歴、良くも悪くも
さらにEU大統領という職を前にしたとき、ブレア氏の経歴には利点も欠点もある。
ブレア氏はEU推進派だが、自らが首相だった間に、ユーロによる通貨統合にも、加盟国間の旅券審査をなくすシェンゲン(Schengen)協定への加入にも英国を導きはしなかった。
また英国内の政治勢力で、ブレア氏就任に疑問符をつけるのは、ブレア氏の労働党と対立するEU懐疑派の保守党だけではない。中道ではそれほどでもないが、ブレア氏自らが基盤と考える左派は、ブレア氏を「トーリー・ブレア(保守党のブレア)」と呼び、イラク戦争で米ブッシュ政権と肩を組んだことを批判している。
ブレア政権下で手腕を発揮した外交官カーン・ロス(Carne Ross)氏さえ、同政権はイラクに「大量破壊兵器」があるという証拠を「誇張した」と批判し、「新たなEUに信頼性と一体感をもたらすためには、違うリーダーが必要だ」と8日、英紙フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)に寄稿した。
周囲で熱い論議が飛び交うなか、「偉大なコミュニケーター」たるブレア氏自身は沈黙を守り、実入りのよい講演会の仕事を受ける合間に、中東でイスラエルとパレスチナという異宗教間の和平促進に取り組んでいる。(c)AFP/Denis Hiault
937
:
チバQ
:2009/10/13(火) 18:02:31
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/091013/erp0910131047002-n1.htm
ロシア地方選で与党圧勝 野党は「不正」訴える
2009.10.13 10:45
【モスクワ=遠藤良介】ロシアの統一地方選挙が11日、75の地方で行われ、12日までの開票の結果、プーチン首相の率いる与党「統一ロシア」が地方や地区の議会選で8割の議席を得るなど圧勝した。他政党は「大規模な不正があった」と反発している。
モスクワ市議会(定数35)選では同党が32議席を獲得、最大野党の共産党(3議席)を大きく引き離した。親政権左派「公正ロシア」や同極右の自民党、リベラル野党「ヤブロコ」は7%の得票率制限を下回って議席を得られなかった。
野党や民間の選挙監視団体では、不在者投票制度の悪用による与党票の水増しや不透明な開票作業があったと主張している。12日にはモスクワ中心部で抗議デモを行った約50人が治安当局に拘束された。
938
:
チバQ
:2009/10/17(土) 01:14:44
久しぶりのジンバブエニュース
http://mainichi.jp/select/world/news/20091017k0000m030092000c.html
ジンバブエ:物価高と外貨不足で生活厳しく
【ハラレ高尾具成】昨年3月の大統領選を巡る政治混乱を経て、今年2月に旧与党「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線」率いるムガベ大統領と旧最大野党「民主変革運動」(MDC)党首のツァンギライ新首相とで連立政権を発足させたアフリカ南部ジンバブエ。新体制ができ8カ月たった首都ハラレでは、かつての緊張状態は薄れ、市民に安堵(あんど)感が広がっていたものの、物価高や外貨不足により、市民生活は依然厳しい状況が続いていた。
現地語で「眠らぬ街」を意味するハラレ。24時間スーパーが開店するなど、街に活気は戻り、夜の酒場で楽しむ市民も増えた。ムガベ大統領が批判するオバマ米大統領をプリントしたTシャツ姿の若者も見られたが政治問題を語ろうとする者は少ない。
果物や野菜を販売するイエゼオさん(28)は「安心して商売をできるのがうれしい。でも、売り上げは今ひとつ」と笑顔を見せた。月末の給与支払時期は、客も増えるという。
インフレーションが拡大しデノミネーション(通貨呼称単位の切り下げ)を繰り返した後の今年1月末、政府は商取引の外貨使用を全面的に解禁。現在、街中でジンバブエ・ドル札は乗り合いバスに使用されるのみで、50米セントが3兆ジンバブエ・ドルで換算されている。米ドル札のほか南アフリカ・ランド、ボツワナ・プラなどが使用されている。
だが、多くの商店は古い紙幣を受け取らず、コインは不足し、釣り銭の代用にガムやアメなどのお菓子、クーポン券などが配られている。
一方、穀物類などは流通されるようになり、「連立政権発足後は隣国などから商品が入り、状況は改善している」(スーパー店員の40代女性)と言う。しかし、砂糖2キロが2米ドル、パン1斤が1米ドルと、市民の経済状況に照らせば厳しい現状だ。
地方公務員のファビアンさん(37)の月給は基本給の約160米ドルのみ。妻と子ども2人と親族の5人での生活は困難を極める。「家賃が400米ドルでパンク状態だ。仕入れた家畜を売りさばくこともある。海外に住む親族からの送金をあてにしてきたが世界的な金融危機以降、回数が減りつつある」と話す。
ムガベ大統領は今月6日、欧米諸国と協力関係を築く準備があると発言。先月は7年ぶりに欧州連合(EU)代表団と会談し制裁解除を訴えた。欧米は02年以降、ムガベ氏の強権政治を受け経済制裁を発動させ、経済状況悪化にもつながっている。
夕方、街を行き交うジンバブエ市民。平穏さを取り戻していた=ハラレ市内で2009年10月15日、高尾具成撮影
毎日新聞 2009年10月16日 21時29分(最終更新 10月16日 23時45分)
939
:
チバQ
:2009/10/17(土) 16:25:32
http://mainichi.jp/select/world/news/20091017dde035030021000c.html
エジプト:次期大統領選 世襲に「NO!」 ムバラク氏次男「有力」、野党強く反発
【カイロ和田浩明】エジプトのムバラク大統領(81)が次男ガマル氏(45)への「権力継承」を狙っているとして、野党勢力が反対キャンペーンを展開している。ガマル氏は与党国民民主党(NDP)政策委員長の要職にあり、11年に予定されている大統領選での有力候補と目されている。
有力野党ガッド党のアイマン・ヌール党首が14日にキャンペーンを始めた。AFP通信などによると、ムバラク氏の権力掌握から28年となる記念日に合わせてカイロで行われた開始イベントには、事実上の最大野党だが非合法化されているイスラム同胞団のメンバーや他の野党関係者らも参加した。
ヌール氏は「我々の憲法は(権力が世襲される)王国のためのものではない」と述べ、ガマル氏の大統領就任への反対を強調した。
ヌール氏は、米国や国内の民主化要求などによりエジプトで初めて複数候補の立候補が許された05年大統領選挙で、圧勝したムバラク氏に次ぐ得票率(約8%)だった。しかし、その後文書偽造の罪で有罪判決を受けて約3年間収監され、野党勢力などは「政治的弾圧」と批判した。
ムバラク氏は、後継候補について明言していない。NDPは人民議会の議席の7割強を押さえており、78年の結成以来、与党の座を維持している。
940
:
チバQ
:2009/10/17(土) 17:00:10
http://mainichi.jp/select/world/news/20091015ddm007030098000c.html
石油王国の若者たち:サウジアラビアの今/上(その1) 変わる価値観
◇失業率3割、現業職もいとわず
◇ネット、留学…外へ向かう視線
サウジアラビア西部紅海沿岸の大都市ジッダ。ブランド品があふれるショッピングセンターの「ジャリル書店」で、「ソーブ」と呼ばれる伝統衣装に身を包んだスルタン・シュブクシ店長(26)が忙しく立ち働いていた。礼拝時に仕事の感想を聞くと、「店の切り盛りを任されており、満足」との答えが笑顔とともに返ってきた。
潤沢なオイルマネーで満たされてきたサウジでは、店員など「現場」の仕事は人口の約2割を占める外国人のものと見なされてきた。だが、この店ではスタッフの3〜4割がサウジ人。現地事情に詳しい外国人によると、現業職に就くサウジ人は増加しているという。「経験なしで高給の職につきたがる」「働きたがらない」とサウジ人自身が自嘲(じちょう)する職業観に、変化の兆しが見える。
「いい仕事はコネで埋まっている。仕事を選んでいては生活できない」とシュブクシさんは語る。政府機関の新規採用の手控えや、外国人労働者に依存した社会構造によって、若年層の失業率は3割とも言われる。厳しい雇用情勢がサウジの若者に変化の受け入れを迫っている。
こうした事情は高学歴者でも変わらない。ワーリド・マフムードさん(25)はキング・アブドルアジズ大で医学を修めたが、希望する外科医としての研修先が決まらない。地方の仕事はあるが「腕を磨けるジッダで研修したい」と言う。今は奨学金で欧米に留学することも検討中だ。
一部に検閲があるものの、インターネットや衛星テレビの普及も、欧米との文化交流に消極的な「閉鎖社会」の若者の意識変化に影響を与えている。イスラムの聖地を守る自国に誇りを抱きつつ、外国との交流拡大を歓迎する声を多く聞いた。
自ら「宗教的」というサミ・アブドルラフマンさん(27)は「イスラムの真のイメージを伝えたくて」イスラム音楽専門のテレビ局に就職した。だが、将来の夢は「ハリウッドの映画監督」。よい外国の文化は取り入れ、自分を磨くことが大事だ、と語る。テロリストの存在など否定的な側面が強調された西側のサウジ理解は「誤っている」と不満げだ。
「日本アニメの大ファン」というマーヘル・アルオタイビさん(23)。リヤドのキング・サウド大学で日本語を学んだ。日本との交流を目的としたサークルもつくった。「世界の文化は孤立しては成り立たない。お互いを認め合わないと」。サウジの若者の目は外の世界に向かいつつある。
◇
「保守的な閉じた王国」の印象が強い世界最大の産油国サウジアラビアだが、近年、さまざまな改革に取り組んでいる。重点分野の一つは教育だ。世界最高レベルの研究開発能力確保を目指す大学院大学などの新設、職業訓練や海外留学制度の拡大などが相次ぐ。イスラムの聖地を擁する伝統と、徐々に広がる新しい価値観のはざまに置かれた若者たちの思いを探った。【ジッダで和田浩明】
941
:
チバQ
:2009/10/17(土) 17:01:03
http://mainichi.jp/select/world/news/20091015ddm007030088000c.html
石油王国の若者たち:サウジアラビアの今/上(その2止) 改革、教育から
◇大学の増設相次ぐサウジ 労働力を養成、宗教偏重は緩和
05年に即位したサウジアラビアのアブドラ国王は、教育改革に積極的に取り組んできた。
高等教育分野では国立大学の増設が続いている。03年には8校しかなかったが、今年9月に世界トップクラスを目指すキング・アブドラ科学技術大学が開校し、21校になった。
サウジの教育制度に詳しい国立女性教育会館の和気太司理事によると、新増設学部は医学、コンピューターや経営学など実用分野が目立つ。職業訓練校の増設も相次いでいるほか、国の奨学金で留学するサウジ人学生は数万人に達している。
こうした改革の背景には、「労働市場の要請に応える教育が行われていない」との批判がある。政府は労働力のサウジ人化を図るが、給与が安く、即戦力の外国人に代わる人材が不足しているというのだ。
また、神戸大の中村覚准教授(中東政治)は「エリート層が抱く、グローバル社会から取り残されているとの危機感も反映されている」と指摘する。
イスラム教の中でも戒律に厳格なワッハーブ派を国教とするサウジでは、教育機関への宗教界の影響力が強い。一時は公立学校で全科目時間数の4割を占めると言われた宗教教育の時間は、最近では「2割程度まで減少し、内容も非イスラム教徒に寛容なものになっている」(サウジ駐在経験の長い元米外交官)との分析もある。
宗教偏重教育に対しては、01年9月に起きた米同時多発テロの実行犯19人中15人がサウジ国籍の若者だったことに結び付けた批判もある。人口の過半数を占める25歳未満の若年層を不安定要素にしないことも、サウジが進める教育改革の大きな狙いのひとつだ。【リヤドで和田浩明】
◇伝統的な美点生かした変化を−−国際的に活躍する女性陶画家、サンダス・イブラヒムさん(44)
サウジアラビアの女性は、自動車の運転を許されず、親族男性の付き添いがなければ外出できない。このため、欧米には女性の権利が保障されていないとの見方がある。私見だが、こうした問題はいずれ解決されていくもので、そのために戦う必要があるほど重要だとは考えていない。
私は米国で生活したこともあり、夫は外資系企業に勤務し、娘は米国留学中だ。自分をサウジではリベラルな人間だと思うが、伝統的な価値観を重荷に感じたり懸念すべきものだとは思わない。
教育現場は男女別になっている。一緒に教育した方が、お互いの扱いに慣れる部分はあると思うが、男女別は伝統に基づいたもので、大きな問題だとは思わない。男子校、女子校は欧米にもある。
サウジアラビアには強い家族のきずななど、よい文化も残っている。外国の進んでいる部分と、サウジの美点をうまく組み合わせた変化を求めている。外部からは、建設的な批判を望みたい。
◇教師の質の改善も重要な課題−−キング・アブドルアジズ大欧州言語・文学部、アブドラ・バルギ准教授(32)
公立学校の教育の質は、現状でも決してよいとは言えない。私の専門の英語でも、高校まで7年間学習しているが習熟度は低い。宗教教育の割合は小中高校で大きく、子どもに理解できないような精神論まで教えていたこともある。教師の質の改善も重要な課題だ。教科書を替えれば済むという問題ではない。
一方、留学で外国の現状を体験して帰国した人が増え、「現状のままでは一流国になれない」との認識が広がっている。90年代末にインターネットが導入されたことで外国人との交流も増え、よりオープンな考え方の若者も増えた。
(サウジ人多数が実行犯だった)「9・11(米同時多発テロ)」も、教育分野での変革の必要性を強く認識させる機会になった。私立学校では、認可されたものなら外国の教育プログラムも導入できるようになった。成果が出るには時間がかかるだろうが、変革の方向性は妥当だと考えている。
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■サウジアラビア概要
面積 215万平方キロ
人口(09年推計) 2867万人
人口増加率(同) 1.89%
25歳未満人口の割合(10年予測値) 50.9%
外国人人口(09年推計) 558万人
1人当たりGDP(08年推計) 2万500ドル
教育費支出の対GDP比(04年) 6.8%
識字率(03年推計) 78.8%
※米CIA、国連資料より作成
942
:
チバQ
:2009/10/17(土) 17:01:50
http://mainichi.jp/select/world/news/20091016ddm007030103000c.html
石油王国の若者たち:サウジアラビアの今/中 職業研修、道険しく
◇生活態度も指導、相次ぐ途中脱落
作業服に身を包んだサウジアラビア人の若者たちが、フィリピン人講師の英語の講義に真剣に耳を傾ける。首都リヤド郊外にある「プラスチック加工高等研修所(HIPF)」。日本の協力で07年9月に開設した研修所は2年制で、入学定員は1学年(2期制)300人。18〜25歳前後の高校卒業生を対象に、英語や数学などの一般教科と、プラスチックの成型、加工の専門技術を教えている。
指導は日本やフィリピン、インドなどの講師が担当。地元企業が研修生と雇用契約を結び、給与・学費の一部を負担、卒業後は雇用する仕組み。2年生のアハメド・シャミールさんは「仕事に直結する研修内容で、役に立つ」と満足げだ。
若者の高失業率を背景に、低賃金の外国人労働者頼りだった産業構造の転換を図る政府にとって、職業訓練の拡充は最重要施策の一つ。「サウジ人に見合ったポストが不足しているうえ、外国人労働者に匹敵する知識や経験のない者が多い」(西側外交筋)からだ。
人材育成に欧米などの支援は欠かせない。日本絡みはHIPFとジッダの自動車技術高等研修所のほか、日本の民間10社と日本工学院八王子専門学校などが協力して今年9月にリヤドで開所した電子・家電製品研修所がある。同所の設立に関与した中東協力センターによると、1期生の受験倍率は3倍を超え、関心の高さを示した。
ただ、研修生の学力・技能向上や生活態度改善への道は険しい。HIPFのインド人講師は「毎日が戦い」と語る。「社会生活に関する家庭のしつけが十分ではない」(関係者)ため、遅刻や授業中の私語など基本的な問題からきめ細かな指導が必要という。同校では日本式の朝礼も実施、規律教育も図る。
副校長のアハメド・ガムディ博士(43)は「英語力も身に着けた卒業生への評価はよい」という。しかし、1年目に集中する英語学習や規律の厳しさについていけず、脱落したり、他の進路を選ぶ研修生は多い。7月末に卒業した第1期生は、入学時の約4割の67人だけだった。
サウジの財政収入の約8割を占める原油の採取可能年数は約70年(英石油大手BPの08年統計)。「原油後」を見据えた国造りが急務だが、そのための人づくりはまだ緒についたばかりだ。【リヤドで和田浩明】
943
:
チバQ
:2009/10/17(土) 17:02:41
http://mainichi.jp/select/world/news/20091017ddm007030011000c.html
石油王国の若者たち:サウジアラビアの今/下 過激主義を阻む実験
◇国王肝いり、初の共学大
サウジアラビア西部スワル。砂漠を走る道路の終点にキング・アブドラ科学技術大学(KAUST)はそびえていた。9月23日の開校式にはアブドラ国王も臨席、世界有数の研究開発拠点づくりへの意気込みを示した。45カ国からの教職員の下、61カ国の学生が集ったサウジ初の男女共学大学は、共存を学ぶことで過激思想に立ち向かおうという、国王肝いりの「実験場」だ。
「最高の研究資源と各国の一流大学との連携があり、研究だけに専念できる環境の構築が目指せる。それがここに来た理由だ」。米国の名門校カリフォルニア大サンディエゴ校から転籍し、高等視覚化施設長として迎えられたスティーブン・カッツィン博士(40)はこう話す。
報道陣に公開された三次元映像投影装置では、ヨルダンの遺跡が再現されていた。「これだけの装置は世界中でもそうはない」。スペインから来た研究者、ダニエル・アセベト氏(34)は胸を張る。サウジの若者たちの評価も「世界水準に追いつくことを期待したい」(20代男性)とおおむね好意的だ。
イスラム教の中でも戒律が厳しいワッハーブ派を国教とするサウジでは、保守的な宗教教育が重視されるあまり、「創造的な思考を育てる十分な教育体制がとられてこなかった」(現地の教育関係者)との指摘もある。英教育調査会社QSの世界大学ランキングでは、キング・サウド大学がようやく247位に顔を見せる程度だ。
サウジの指導層には、一部の偏狭な宗教的観念が01年の米同時多発テロへの多数のサウジ人の関与を招いたとの反省がある。KAUSTの主要課題は「学問的自由」を維持して過激主義に対抗することでもある。
だが、宗教界の保守派の巻き返しを懸念する声もある。現に、高位聖職者委員会メンバーのイスラム聖職者サード・シスリ師はKAUSTの男女共学を地元紙で批判。国営サウジ通信によると、国王は4日、同師を解任する勅令を出した。
米外交筋は「成功すれば教育界全体への波及効果も期待できる。問題が起きても『実験』としてある程度批判はかわせる」と分析する。壮大な試みの行く末は、国内外で注目されている。【スワルで和田浩明】
944
:
チバQ
:2009/10/17(土) 21:35:38
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200910170002o.nwc
サウジ、イランと中東の盟主争い シリア牽制 決め手欠く外交戦略2009/10/17
シリアを訪問しアサド大統領(右)に迎えられるサウジアラビアのアブドラ国王=7日、ダマスカス(AP)
サウジアラビアのアブドラ国王は7日、即位後初めてシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。両国は、シリアが関与したといわれる2005年2月のラフィク・ハリリ元レバノン首相暗殺事件で冷却化した関係を修復することで一致した。サウジは経済力があり、軍備も向上しているが、その影響力を効果的に中東地域に投影するための外交・情報能力がない。このため地域の同盟国との密接な協力とともに、米国や欧州の防衛保障という後ろ盾を必要としている。
◇
≪分析≫
最近、サウジ近隣諸国の安定が損なわれている。イランでは、核施設の存在が新たに判明した。イエメンでは8月以降、政府軍と反政府勢力の武力衝突が激化。レバノンでは、6月の総選挙で親欧米・反シリアの与党連合「3月14日連合」が勝利したが、ハリリ元首相の次男で与党「未来運動」のサード・ハリリ党首による挙国一致内閣を目指した連立協議は難航し、イスラエルとパレスチナ自治政府との中東和平交渉も停滞している。
945
:
チバQ
:2009/10/17(土) 21:36:02
◆国王訪問でくさび
サウジは、6月の大統領選挙後のイランについて、多くの国民の支持を失ったものの、一段と強硬な姿勢に転じたとみている。イランは自国を中東地域の超大国と位置づけ、イスラエルとの闘争を主導しようと、レバノンのイスラム教シーア派組織、ヒズボラに資金と武器を提供している。また、シリアと長期にわたる同盟関係を保持し、サダム・フセイン政権崩壊後のイラクに積極的な働きかけを行っている。
サウジには、イランが中東地域のシーア派社会を扇動しようとしているのではないかとの懸念がある。イスラム教スンニ派が85%を占めるサウジにも、体制に不満を持つシーア派が約200万人もいるからだ。
サウジは、イランとその友好国との関係にくさびを打とうとイランの敵対勢力に肩入れしてきた。たとえば、レバノン国内ではイランが反欧米・親イラン・親シリアの野党連合「3月8日連合」を支援しているのに対抗し、サウジは「3月14日連合」を支援している。
また、サウジはイラン−シリア関係の分断を目指してきた。シリアはイランとともに、パレスチナのイスラム原理主義組織、ハマスやレバノンのヒズボラを後押ししている。アブドラ国王のシリア初訪問で、今後、サウジとシリアの関係は改善に向かうだろう。
サウジにとって、イランがイラクに及ぼす影響も無視できない。サウジは、米ブッシュ政権によるイラク侵攻がこの問題を引き起こしたと受け止めており、政権交代を果たした米国が今こそ問題を解決すべきだと考えている。アブドラ国王は、イラクのマリキ首相と相性が悪いといわれ、その他のイラクのシーア派指導者とイランの関係にも不信感を抱いている。
◆イラク不安定化警戒
イラクは来年1月に総選挙を予定しているが、サウジはイラクに強力なシーア派政権が誕生してイランと提携し、ペルシャ湾岸のバーレーンのシーア派社会を刺激するかもしれないと危惧(きぐ)している。サウジの穏健派シーア派指導者は、サウジの政権との協力を欲しているが、サウジのシーア派の中には暴力と分離独立を主張する者さえいる。
サウジは、イラクのスンニ派指導者と接触し、イラクの次期政権でスンニ派勢力が大きな地位を占めることを期待する半面、イラクの不安定化を警戒。イラクに強力なシーア派政府ができれば、イランの影響力が最も強いイラク南部との国境警備を強化し、イラクを封じ込め孤立させたい考えだ。
◇
≪結論≫
サウジは近隣諸国、なかでもイランとの関係で厄介な時期にあり、西側の防衛保障、中東地域やその他の友好国、自国の豊富な財源をうまく利用して、この難局を切り抜けなければならない。サウジには受け身の戦略ではなく、積極的なアプローチが求められているものの、その必要性を理解し、経済力など利用できる手段を効果的に活用するには至っていないようだ。
947
:
チバQ
:2009/10/24(土) 10:59:49
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200910220006o.nwc
カナダ 北極地方の権益確保 開発・防衛、バランスに苦慮2009/10/22
カナダ政府は、同国北部を対象とした政策群「北方戦略」を通じ、北極地方での権益を確保しようとしている。
北方戦略は、経済開発と主権の維持、環境保護、統治という4つの関連したテーマから成り立っており、カナダ北部の地理的および人口的な現実に基づいて組み立てられている。同地域は、ユーコン、ヌナブット、ノースウェストの各準州などを含み、国土の約40%に相当する。しかし、全人口はわずかに10万人程度だ。
経済的、社会的な開発が北方戦略の重要な柱だ。ヌナブット準州の州都イカルイトで野宿する若者の写真が8月に全国メディアに取り上げられたことで、国家的な問題となった。同地域ではアルコール依存症が蔓延(まんえん)しているほか、ヌナブット準州の失業率は全国平均の2倍近い。
カナダ政府の財政出動は野心的なものだ。5000万カナダドル(約43億円)を投じて経済開発当局を新設するほか、ボーフォート海沖合でのガス・石油探査に18億カナダドルを費やす。2億カナダドルで住宅開発も行う。
主権維持に関していえば、カナダ軍や沿岸警備隊の活動によって強化を図る考えだ。8月には軍事演習を実施したほか、砕氷船を7億2000万カナダドルで調達する。しかし、北方戦略が、軍事面や主権維持に重点を置きすぎているとの批判もある。
北極の氷が減ったことで、経済的な魅力が高まっている。それを考えると、米国やロシアといった大国が主権を主張している海域で、彼らの経済的・戦略的な活動を制限することは、カナダにとって非常に難しいことだろう。北方戦略は、北極における安全保障や社会的な課題に対処するための多面的なアプローチを策定する思慮に富んだ試みだ。しかし、カナダ政府は、防衛面での支出と、社会や経済、環境への取り組みとの間の適切なバランスを見つけ出すのに苦労している。
948
:
名無しさん
:2009/10/25(日) 02:28:26
独連立協議が基本合意…減税、3兆円規模に
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091024-OYT1T00818.htm
【ベルリン=三好範英】ドイツの新政権発足に向け3週間にわたって続けられてきたキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と自由民主党(FDP)との連立協議は24日未明(日本時間同日朝)、基本合意に達した。
DPA通信などによると、焦点だった減税規模では、同盟側がこれまで提示していた200億ユーロ(約2兆8000億円)から240億ユーロ(約3兆3000億円)に上積みすることで決着した。2011年から実施する。
最後まで残った争点では、徴兵制について期間を現状の9か月から6か月に短縮することを決定。医療保険制度では、大連立政権によって導入された「医療基金」を10年は現状通りとし、11年から改革を進めることで合意した。
主要な閣僚人事でも合意に達した。ウェスターウェレ自民党党首が副首相兼外相に、民主同盟の有力政治家であるショイブレ現内相が財務相に、国民的人気のあるグッテンベルク現経済相(社会同盟)が国防相に就くことが固まった。注目を集めているのがフィリップ・レスラー・ニーダーザクセン州経済相(36)の保健相への起用だ。レスラー氏はベトナム系で、ドイツ人家庭に養子として育てられた。
党ごとの閣僚ポスト配分は、民主同盟8、社会同盟3、自民党5となった。
各党は臨時党大会を開き連立協定案を承認、26日に調印する。これに続いて新議会で28日にメルケル首相が再選される見通し。
(2009年10月24日20時08分 読売新聞)
949
:
名無しさん
:2009/10/25(日) 02:58:25
>>948
ドイツ:次期政権、減税規模3.3兆円に 連立協定合意
http://mainichi.jp/select/world/news/20091025k0000m030075000c.html
【ベルリン小谷守彦】ドイツ総選挙(9月27日)で次期政権を担うことになったメルケル首相のキリスト教民主・社会同盟と自民党の中道右派連立は24日、2013年までの240億ユーロ(3兆3144億円)の減税などを公約する連立協定で合意した。両党の党大会を経て、28日にも連邦議会でメルケル氏が首相指名され、新政権が発足する。
連立交渉の最大の焦点は、景気回復に向けた減税規模だった。自由市場経済を掲げる自民党は900億ユーロの大規模減税を求めたが、財政赤字が障害となり実現できなかった。この他、養育支援金の拡充、シュレーダー前政権が法制化した「脱原発」の先送り、米国がドイツに配備している核兵器の撤去要求などが連立協定に盛り込まれた。
一両日中に閣僚人事も発表される予定だ。これまでに、外相にウェスターウェレ自民党党首、国防相にグッテンベルク経済技術相、財務相にショイブレ内相などがそれぞれ内定している。
毎日新聞 2009年10月24日 21時46分(最終更新 10月24日 22時23分)
950
:
名無しさん
:2009/10/25(日) 03:03:29
FDPの外交政策はCDU・CSUより左(
>>913
)の一例。
ドイツ:核軍縮は外交の柱…次期政権、自民党幹事長が意欲
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20091023k0000e030086000c.html
【ベルリン小谷守彦】ドイツの次期政権に連立参加する自民党のディルク・ニーベル幹事長(46)が毎日新聞と会見し「核兵器のない世界の実現に向け、ドイツは世界の先頭に立ちたい」と核軍縮への意欲を示した。こうした方針は、メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟も基本的に賛同しており、現在協議中の政府連立協定草案に新外交の一つの柱として盛り込まれている模様だ。
ニーベル幹事長は「自民党は与党だった冷戦時代、冷笑されながらも軍縮を訴えてきた。その結果、鉄のカーテンは落ち、第三次世界大戦の危機も阻止した」と主張。「技術がありながら、大量破壊兵器を保有しないドイツと日本は、軍縮交渉で最も信頼される国だ」と日本との連携にも期待した。また、「独国内に配備されている米軍の核兵器撤去を求めていく」と強調した。
米国はドイツ西部の独空軍基地に北大西洋条約機構(NATO)の集団安全保障の一環として、戦闘機搭載用の核兵器を配備している。配備状況は軍事秘密とされ、独政府は詳述を避けている。有事の際、米大統領の命令に基づいて基地内に駐留する米軍が核兵器を独軍に提供すれば、独軍が核兵器を使って敵を爆撃する取り決めになっているという。
こうした核保有について、専門家や平和団体は「冷戦期の遺物だ」と有益性を疑問視している。月末まで務めるシュタインマイヤー外相(社民党)もオバマ米大統領の就任後、「独国内から核を撤去するよう求めたい」と表明した。だが、集団安全保障の骨格でもある核戦術の変更は、米国などNATO有力同盟国の説得が不可欠で、米国の意向頼みであるのが実情だ。独高官は毎日新聞に「米国は我々の要望に極めて近い考えを示してきている」と述べ、米国が独国内の核撤去に向けて動き出すことへの期待を表明している。
毎日新聞 2009年10月23日 15時00分
951
:
名無しさん
:2009/10/25(日) 03:25:44
>>948-949
ドイツ右派連立合意 脱原発を転換、メルケル氏2期目へ
http://www.asahi.com/international/update/1025/TKY200910240418.html
2009年10月25日1時13分
【ベルリン=金井和之】9月の総選挙で勝利し、中道右派政権樹立を目指して連立交渉を続けてきたメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU=同盟)と自由民主党(FDP)は24日、連立合意に達したと発表した。コール政権以来11年ぶりの右派政権が誕生し、メルケル首相は2期目に入る。
28日開会予定の連邦議会でメルケル氏は再任され、FDP党首のベスターベレ氏は外相兼副首相に就く。
ベルリンでの会見でメルケル氏は「我々はドイツに新たな方向性を与える」と、120ページ余にのぼる連立合意書に基づく政権運営・政策実現に意欲をのぞかせ、ベスターベレ氏は「連立合意書のテーマは将来への気力だ」と語った。
同盟と中道左派の社会民主党(SPD)の大連立政権から右派政権への移行で、政策の見直しが進むとみられる。方針転換されるのは原発政策だ。新政権は、SPDと90年連合・緑の党政権時代に打ち出した「脱原発」を修正。脱原発法の改正を実施して、太陽光エネルギーや風力など再生可能エネルギーへの転換を進める間、原発の操業を延長させる見込みだ。
同盟、FDP両党が公約に掲げていた減税も一定の合意に至り、実施される見通しになった。ただ、FDPが税制改革などによる350億ユーロ(約4兆8300億円)規模の大減税を主張していたのに対し、同盟は金融危機による政府支援などで深刻な赤字に陥っている財政状況を考慮するよう求め、最終的には所得税など240億ユーロ規模の減税を11年から実施することで合意した。両党はほかに医療保険改革、徴兵義務期間の9カ月から6カ月への短縮などでも合意した。
2期目のメルケル政権にまず求められるのは金融危機からの完全な脱出と財政再建の両立。また、欧州の指導者のなかでも発言力が増すことが確実ななかで、イランの核問題やアフガニスタン問題、気候変動対策などさまざまな分野の政策展開が国際的に影響を持つことになりそうだ。ベスターベレ氏は親米路線を維持するとみられ、外交政策の基本方針に大幅な方針転換はないと見られている。
閣僚人事についてはまだ最終的な詰めが残っている模様だが、注目の若手、グッテンベルク経済技術相の国防相就任、FDPの交渉役の一人として同盟との連立交渉を担ったベトナム系のフィリップ・レスラー氏(ニーダーザクセン州副首相)の最年少入閣などが注目されている。
952
:
チバQ
:2009/10/25(日) 11:39:29
http://www.asahi.com/international/update/1025/TKY200910240418.html
ドイツ右派連立合意 脱原発を転換、メルケル氏2期目へ(1/2ページ)2009年10月25日1時13分
【ベルリン=金井和之】9月の総選挙で勝利し、中道右派政権樹立を目指して連立交渉を続けてきたメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU=同盟)と自由民主党(FDP)は24日、連立合意に達したと発表した。コール政権以来11年ぶりの右派政権が誕生し、メルケル首相は2期目に入る。
28日開会予定の連邦議会でメルケル氏は再任され、FDP党首のベスターベレ氏は外相兼副首相に就く。
ベルリンでの会見でメルケル氏は「我々はドイツに新たな方向性を与える」と、120ページ余にのぼる連立合意書に基づく政権運営・政策実現に意欲をのぞかせ、ベスターベレ氏は「連立合意書のテーマは将来への気力だ」と語った。
同盟と中道左派の社会民主党(SPD)の大連立政権から右派政権への移行で、政策の見直しが進むとみられる。方針転換されるのは原発政策だ。新政権は、SPDと90年連合・緑の党政権時代に打ち出した「脱原発」を修正。脱原発法の改正を実施して、太陽光エネルギーや風力など再生可能エネルギーへの転換を進める間、原発の操業を延長させる見込みだ。
同盟、FDP両党が公約に掲げていた減税も一定の合意に至り、実施される見通しになった。ただ、FDPが税制改革などによる350億ユーロ(約4兆8300億円)規模の大減税を主張していたのに対し、同盟は金融危機による政府支援などで深刻な赤字に陥っている財政状況を考慮するよう求め、最終的には所得税など240億ユーロ規模の減税を11年から実施することで合意した。両党はほかに医療保険改革、徴兵義務期間の9カ月から6カ月への短縮などでも合意した。
2期目のメルケル政権にまず求められるのは金融危機からの完全な脱出と財政再建の両立。また、欧州の指導者のなかでも発言力が増すことが確実ななかで、イランの核問題やアフガニスタン問題、気候変動対策などさまざまな分野の政策展開が国際的に影響を持つことになりそうだ。ベスターベレ氏は親米路線を維持するとみられ、外交政策の基本方針に大幅な方針転換はないと見られている。
閣僚人事についてはまだ最終的な詰めが残っている模様だが、注目の若手、グッテンベルク経済技術相の国防相就任、FDPの交渉役の一人として同盟との連立交渉を担ったベトナム系のフィリップ・レスラー氏(ニーダーザクセン州副首相)の最年少入閣などが注目されている。
953
:
とはずがたり
:2009/10/25(日) 12:11:07
>>948
16人中バイエルンから少なくとも3人も閣僚か〜。
>党ごとの閣僚ポスト配分は、民主同盟8、社会同盟3、自民党5となった。
954
:
とはずがたり
:2009/10/26(月) 09:37:32
伊首相、メディアたたき スキャンダル報道に「逆襲」
http://www.asahi.com/international/update/1026/TKY200910250355.html
2009年10月26日8時46分
【ローマ=南島信也】イタリアのベルルスコーニ首相(73)が、メディアや司法との対決姿勢を強めている。自身のスキャンダルを報じ続けるメディアに訴訟攻勢をかけ、首相一族が所有する企業グループに巨額の賠償命令判決を下した裁判官については、傘下のテレビ局が私生活を隠し撮りした。民放3大ネットワークを所有する「メディア王」の逆襲に、メディア側の萎縮(いしゅく)を懸念する声が上がっている。
首相は5月以降、離婚の原因となった18歳の女性モデルとの問題から始まり、政府専用機の私的利用疑惑、売春目的の派遣サービスに所属する女性(42)との関係など、スキャンダル報道のシャワーを浴びてきた。
追及の中心となったのがレプブリカ紙と系列のレスプレッソ誌。首相は8月末にレプブリカに対して名誉棄損で100万ユーロ(約1億3200万円)の損害賠償を求めて提訴。9月にはウニタ紙に200万ユーロを請求した。
さらに、首相の弟が経営するジョルナーレ紙は、社説などで首相を批判したイタリア司教協議会の機関紙アベニーレの編集長を中傷するキャンペーンを展開し、編集長は辞任に追い込まれた。
首相は一代でイタリアを代表する企業グループ「フィニンベスト」を築き上げた。このフィニンベストに対し、ミラノ地裁は今月5日、同国最大の出版社モンダドーリの買収に際して企業グループCIRに損害を与えたとして、7億5千万ユーロ(約1千億円)の支払いを命じた。
すると、フィニンベスト傘下のテレビ局カナレ5が、判決を下した裁判官の私生活をしつこく追った。理髪店の前でたばこを吸いながら順番待ちをしている様子を隠し撮りし、「エキセントリックで短気な裁判官」と報じた。
首相はフィニンベスト傘下の民放3局だけでなく、国営テレビRAIにも人事面などで大きな影響力を持つ。これまでも首相を批判した人気司会者や花形ジャーナリストが職を追われた。
メディアを通じて大衆の支持を得てきた首相は、報道が政治家の命とりになることを熟知している。自分を批判するメディアは徹底的にたたく。
新聞や雑誌などの活字メディアが政府の補助を受けている同国の事情も絡む。補助金総額は年3億8700万ユーロ(09年、約534億円)に上る。今回訴えられたレプブリカやウニタも補助金を受けている。それでも両紙が批判報道を繰り返すことに首相は我慢できなかったようだ。
こうした状況を受け、ジャーナリストたちが今月3日、ローマなど各地で「報道の自由」を訴えて大規模なデモを実施した。デモを主催した伊全国報道連盟のシッディ代表は「この国のメディアは恐怖と萎縮の雰囲気に包まれている」と訴える。そのうえで「(首相の)新聞攻撃を通じて世論は『報道の自由』に批判的になり、民主主義の変質につながる危険が現実的になっている」と警鐘を鳴らしている。
955
:
チバQ
:2009/10/26(月) 23:53:26
http://mainichi.jp/select/world/news/20091026dde007030009000c.html
ジンバブエ:大統領派と同居の町 覆面の襲撃者は友人…「つらく悲しかった」
◇野党支持者、心の傷今も
【ハラレ高尾具成】与野党による連立政権が樹立され、ムガベ大統領の独裁体制が終わったとされるアフリカ南部ジンバブエでは、過去の大統領派による野党支持者への暴力が、被害者の心に重いトラウマ(心的外傷)を残している。旧野党の支持者と大統領派が混在する町では、今なお緊張が続いている。
「報道関係者との接触は取材相手に危険が伴う」。ハラレ西部のヌクワザナ地区。仲介者の忠告に従い、日没後、被害者に車に乗ってもらい話を聞いた。2〜3メートル幅の道をはさみ大統領派と旧野党「民主変革運動」(MDC)支持者が向かい合って暮らす。空気が張りつめているようだ。
「気を失うまで、棒やワイヤで殴られ続け、水にもつけられた。5時間ほど続いた」。アルフォンゾさん(32)の脳裏には今も恐怖がよみがえるようで、落ち着かず、絶えず視線を泳がせている。
同地区でMDCの青年リーダー役を担っていたアルフォンゾさんは昨年6月5日夜、自宅で10人ほどの若者に襲われ「なぜMDCを支持するんだ」と脅された。襲撃者はみな覆面をしていたが、友人の声も聞いた。「つらくて、悲しかった」
アルフォンゾさんの妹バーバラさん(当時19歳)も03年6月、大統領派から激しい暴行を受け、2日後に亡くなった。母のバイオレットさん(55)はその日以来、心臓を患い、アルフォンゾさんの事件後はほとんど外にも出られない状態だ。
主婦のスーザン・ウィルソンさん(56)は大統領選から半年後の昨年12月末まで親族や友人宅で身を潜め続けた。02年に大統領派に拉致された長男マイケルさん(当時24歳)は7年以上も行方不明のままだ。「近所の大統領派とはあいさつを交わすのが精いっぱい。怖い」と唇を震わせる。
アレック・マソラナさん(41)も昨年4月、全身を棒や石でめった打ちにされた。殴打され折られた肋骨(ろっこつ)が内臓に向け曲がったままだ。「連立政権ができても与野党の対立がなくなるほど政治は安定していない」と話す。
MDC幹部(42)によると大統領派の暴力で500人が犠牲となり、数万人が避難民化した。「自宅へ戻った支持者は、みな恐怖を抱えながら暮らしている」と話す。
956
:
チバQ
:2009/10/26(月) 23:54:51
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2656332/4809079
アルファイド氏がスコットランドにラブコール、「初代大統領になる用意も」
2009年10月26日 07:02 発信地:ロンドン/英国
【10月26日 AFP】英ロンドン(London)の高級百貨店ハロッズ(Harrods)の経営者のモハメド・アルファイド(Mohamed Al Fayed)氏(80)が、25日の英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)に掲載されたインタビューで、スコットランドにラブコールを送り、英国から独立することになれば自分が初代大統領になる用意もあると述べた。
これまでかたくなに英国の旅券取得を拒んできたアルファイド氏は、もしもスコットランド独立の是非を問う住民投票が予定どおり行われ、スコットランドが英国からの独立を選び共和国となった場合には、ぜひスコットランドの市民権を与えられることを願っていると語った。
エジプトの大富豪であるアルファイド氏は、スコットランド高地(Scottish Highland)地方に不動産を所有しているが、「仲間のスコットランド人」たちに「イングランドとそのどうしようもない政治家たちと決別すべきだ」と呼び掛け、「あなたたちスコットランド人は長年、昏睡状態だったようなものだ。スコットランドが独立を再獲得するために必要なことがあればなんでも力を尽くしたい。スコットランドが自由を再び獲得したあかつきには、初代大統領になる用意さえある」と語った。
スコットランド自治政府の与党、スコットランド民族党(Scottish National Party、SNP)は、英国からの独立に向けた住民投票実施する方針を打ち出している。
しかし、アルファイド氏はSNP党首であるアレックス・サモンド(Alex Salmond)自治政府首相については、「わたしはスコットランドのためにはなんでもするが、このアレックス・サモンドだけはいただけない。私から会見を申し込んだのに彼はそれを断った。わたしは支援と助言をしたかったのに、彼はそれを聞きたがらない」と苦言を並べた。
アルファイド氏はサッカー、イングランド・プレミアリーグのクラブ、フラム(Fulham)のオーナーでもあり、ダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)と一緒に1997年に事故死した交際相手のドディ・アルファイド(Dodi Fayed)氏の父親でもある。
英王室についてはまったく批判的で、特に息子とダイアナ元妃の死後は、事故はエリザベス女王(Queen Elizabeth II)と夫フィリップ殿下(Prince Philip)のたくらみによる陰謀だったと主張していることでも知られる。(c)AFP/Prashant Rao
957
:
チバQ
:2009/10/28(水) 22:21:28
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/091028/erp0910282032004-n1.htm
【政権交代 海外の目】メルケルの現実路線と党首力 自民党への教訓 (1/2ページ)
2009.10.28 20:30
メルケル首相率いるドイツの保守系政党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が、世界的な経済危機をくぐり抜けて総選挙に勝利、社会民主党(SPD)との大連立に代わる自由民主党(FDP)との中道右派連立政権を28日に発足できたのは、現実路線に徹し、党首の力量があったためにほかならない。
「政権交代したとしても(生活が大きく脅かされないという)安心感が国民にあった」(識者)からだといえる。
同盟は、社民党と違い国民に痛みを強いる“冷たい党”というイメージとは裏腹に、「(『大きな政府』を重視した経済学者の)ケインズ的な手法」(独誌シュピーゲル)で今回の経済危機に対処してきた。その点で、規制や介入を強め保守色を薄めたフランスのサルコジ政権に似ている。
慶応大の竹森俊平教授は「政権交代したとしても、(生活が大きく脅かされないという)安心感が国民にあった」と指摘する。仏紙リベラシオンは、メルケル首相が市場重視のFDPとの連立政権下でも、「以前より自由主義的な態度を取りつつも現実的な政治を行うだろう」と予測する。
10年前まで、中道左派政権が主要15カ国のうち12カ国までを占めていた欧州は今や、ドイツや先のフランス、イタリアで中道右派が政権を握り、英国でも保守党の次期総選挙勝利という見通しが強まっている。
その背景として、製造業からサービス業中心へと比重が移り、伝統的に製造業労働者を支持基盤としてきた左派政党にとって、全般的に不利な産業構造の転換が起きてきたのに加え、保守勢力が弱者救済などの福祉対策や環境保護に取り組むなど、左派陣営が従来力を入れてきた政策を取り込んでいることが大きい。
米紙ニューヨーク・タイムズのデービッド・ブルックス氏は最近の同紙コラムで、「労働党とも、1980年代の諸問題に合うよう考案されたサッチャー主義とも違う」と英保守党の現実路線を評価、米共和党にも見習うよう勧めている。
メルケル首相個人も、英メディアが「奇跡」と形容するアデナウアー元独相以来の絶大な人気を誇り、その指導力も抜群である。日本の自民党がドイツに学ぶべき教訓は少なくない。
(黒沢潤)
958
:
チバQ
:2009/10/31(土) 11:36:43
EU:新設の大統領、選出で駆け引き カリスマ型か実務型か
【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU、加盟27カ国)は29日、ブリュッセルで2日間の日程で首脳会議を開き、早ければ年内にも発効する新基本条約「リスボン条約」で新設される「EU大統領」の候補選びに着手する。大統領が誕生すれば「EUの顔」となり、EUは対外的に欧州連邦国家に近い性格を帯びる。高い知名度を誇る有力候補のブレア前英首相(56)に対抗し、ルクセンブルクのユンケル首相(54)が出馬を表明するなど加盟国間の駆け引きが繰り広げられている。
ブレア氏支持のサルコジ仏大統領は28日夜、メルケル独首相とパリで会談し、人選について意見をすり合わせた。カギを握るメルケル首相は「意中の候補」を明らかにしておらず、英紙フィナンシャル・タイムズによると、EU首脳会議に際し英仏独3首脳が非公式に協議するという。
英労働党政権は今週、ブレア氏を推す運動を本格的に開始。ミリバンド外相は26日、「EUが世界の指導者になるか、米国と中国で作るG2(2大国)世界の傍観者になるかの選択だ」と述べ、米中と対等に渡り合うにはブレア氏が適任と強調した。これに対し、ユンケル首相は28日付仏紙ルモンドのインタビューで、英国が非ユーロ圏である点を踏まえ、「英国が過去10年間で欧州を志向した分野は見つけられない」と反撃、「私が推されれば断る理由はない」と対抗心をあらわにした。ユンケル首相はユーロ圏財務相で作る「ユーログループ」の議長を務め、政治経験と調整能力が買われている。
EU大統領の人選は「強力なカリスマ型か、調和を追求する実務型」(サルコジ大統領)の二者択一だ。英仏などは「ブレア大統領」を通じて国際舞台での欧州の発言力強化を目指すが、小国は大国のEU支配を危惧(きぐ)する。実務型としてはバルケネンデ・オランダ首相(53)、アハーン前アイルランド首相(58)らの名前も取りざたされている。ブゼク欧州議会議長は29日、「女性が就任すべきだ」と述べ、ラトビアは女性のビケフレイベルガ前大統領(71)を推す意向を表明した。
首脳会議は29日夜、リスボン条約の批准手続きを終えていないチェコに対し、批准のための特例措置を認めることを約束する。クラウス・チェコ大統領による批准書署名は11月上旬になる見通しのため、EU大統領を指名する特別首脳会議を11月中旬に開催する案が検討されている。
◇「ブレア候補」英分裂 知名度高く、労働党推す/政権近づく、保守党反対
【ロンドン笠原敏彦】欧州連合(EU)の初代「大統領」選びをめぐり、英国では与党・労働党が同党出身のブレア前首相を大統領候補に推す一方、野党は異例の「反ブレア」運動を展開するなど分裂状態となっている。
報道によると、野党・保守党「影の内閣」外相のウィリアム・ヘイグ氏はEU各国の大使らに、イラク戦争を推進して欧州を分断させたブレア氏の大統領指名は「誤り」だなどと警告。来春までの総選挙で政権奪取の可能性が高いことを強みに、「ブレア氏への支持は保守党への敵対姿勢と受け止める」とも伝えているという。
キャメロン保守党党首も27日の会見で、加盟国の指導者らに「ブレア大統領阻止」でロビー活動していることを明かした。歴史的に大陸欧州への不信が強い保守党にとっては、政権奪取後もにらみ、上部機構のEUのトップに「政敵」のブレア氏が就くことは何としても避けたいのが本音だ。「ブレア阻止」には第2野党の自由民主党も加勢している。
ブレア氏自身は大統領職に意欲を持つとされるが、事態の推移を見守り、出馬表明はしていない。
http://mainichi.jp/select/world/news/20091030ddm007030096000c.html
960
:
チバQ
:2009/10/31(土) 19:57:20
>>958
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009103002000068.html
EU大統領選び 前哨戦
2009年10月30日 朝刊
【ブリュッセル=星浩】欧州連合(EU)の首脳会議が二十九、三十日にブリュッセルで開かれ、EU大統領の新設などを定めたリスボン条約発効に向け、大詰めの協議を行う。大統領を選出するために十一月中旬にも開催される予定の臨時首脳会議に向け、駆け引きが本格化してきた。
強力な指導者を求めるか、堅実な調整型を求めるか。それが大統領選びの焦点だ。
前者であれば、ブレア前英首相。本人は沈黙を守っているが、かつての側近・ミリバンド英外相は「ワシントンやモスクワ、北京を訪れた時に、首都の交通を(警備のため)止めるくらいの人物でなくてはならない」と発言。米中ロの元首に負けない存在感を示し得るブレア氏が適任だと発言した。
ブレア氏には、ブッシュ米政権に追随しイラク戦争に突き進んだ「汚点」がある。同時に、米国と共同歩調で北大西洋条約機構(NATO)やEUの東方拡大に寄与した。そのため、東欧諸国はブレア支持が大勢とされる。
一方の調整型の有力候補は、ルクセンブルクのユンケル首相ら。大国出身の強力な指導者が生まれれば、小国の存在感はさらに薄れるという懸念を背景に、同国はじめベネルクス三国や、北欧諸国は大統領の座を狙う。
ユンケル首相は仏紙に「EUは共通通貨(ユーロ)導入で国際社会の信用を得てきた」と発言。独自通貨ポンドを維持する英国から大統領が選ばれることに懸念を表明した。
ユンケル氏がかつて欧州委員長を目指した時、異論を唱え、阻止したのがブレア前首相という因縁もある。
先行した両候補がつぶし合った場合、フィンランドのリッポネン元首相や、オランダのバルケネンデ首相が浮上するとの見方もある。
961
:
チバQ
:2009/10/31(土) 19:58:28
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-12203020091030
ブレア前英首相、EU大統領に選任される可能性が後退
2009年 10月 30日 10:23 JST
[ブリュッセル 29日 ロイター] 29日の欧州連合(EU)首脳会議で、ブレア前英首相がEU大統領に選任される可能性が後退した。欧州の社会党党首らから支持を得られなかった。
ブレア前首相は、ブッシュ前米大統領とイラク戦争への支持や、英国がユーロ加盟国ではないことなどが理由で反対に直面している。
オーストリアのファイマン首相は「わたしの個人的な意見では、候補者はブッシュ前大統領ではなく、オバマ大統領と特に良好な関係にあるべきだ」と語った。
また、ルクセンブルクのアッセルボルン副首相は、ブレア氏はEU大統領候補にふさわしくないとの見解を示し、同氏はブッシュ前大統領およびイラク戦争と関連があると指摘した。
962
:
チバQ
:2009/10/31(土) 20:01:59
>>782
現職大統領の支持率が3%ってすごいな・・・極東の島国でもなかなか出ない数字ですよ
http://mainichi.jp/select/world/news/20091030ddm007030058000c.html
ウクライナ大統領選:現・前首相、一騎打ち 対ロシア関係改善掲げ−−来年1月
ウクライナで来年1月17日に実施される大統領選の選挙戦が本格化している。前回04年の選挙で「オレンジ革命」を主導したユーシェンコ大統領は再選が絶望視され、親欧米派のティモシェンコ首相と親ロシア派「地域党」のヤヌコビッチ党首(前首相)による事実上の一騎打ちとなる見通し。両候補は現政権下で悪化したロシアとの関係改善を掲げるが、支持率はいずれも過半数に届かず、決選投票にもつれこむ可能性が出ている。【モスクワ大前仁】
最新の世論調査によると、主要候補の支持率は、ヤヌコビッチ氏が約30%でトップ。ティモシェンコ氏が約20%で続く。ヤツェニュク元最高会議(国会)議長が10%前後で、ユーシェンコ氏は3%前後にとどまる。大統領は経済政策で失敗したほか、天然ガス供給などをめぐり対露関係を悪化させたことが支持の低下を招いた。
ヤヌコビッチ氏は出馬表明後、ロシア語をウクライナ語と並ぶ「第2公用語」に格上げする考えを打ち出した。支持基盤である東部ロシア系住民だけでなく、他地域の国民も対露関係の改善を求めている風潮を意識している模様だ。
ティモシェンコ氏は24日、首都キエフ中心部で10万人以上を動員した集会を開き、「我々には伝統的な友好国と敵対する(政策を進める)権利はない」と現政権の対露政策を批判した。一方で将来的に欧州連合(EU)加盟を目指す考えを示し、ロシア寄りのヤヌコビッチ氏との違いを強調している。
大統領選はいずれの候補の得票も過半数に届かない場合、上位2候補による決選投票が行われる。ヤヌコビッチ陣営は第1回投票での決着を狙うが、今のところその勢いはない。対するティモシェンコ陣営は決選投票に持ち込み、支持基盤が重なるヤツェニュク氏らの支持者を取り込んで「逆転勝利」を目指す考えだ。
◇露側は静観
熱を帯びる選挙戦の一方、「ポスト・ユーシェンコ」を見越した動きも見られる。
ウクライナのポロシェンコ外相は23日、モスクワでラブロフ露外相と会談し、「すべてのレベルで関係改善の準備がある」と発言。両外相は、争点となっているウクライナ領クリミア半島セバストポリのロシア黒海艦隊基地貸与延長問題に関する専門家協議の設置で合意した。
また、ロシアは前回のウクライナ大統領選で、当時のプーチン大統領(現首相)がヤヌコビッチ氏への支持を明言した結果、逆にウクライナ国内の反発を招き、ユーシェンコ氏の勝利を後押しする一因となった“苦い経験”がある。今回はメドベージェフ大統領が8月にユーシェンコ氏を非難する書簡を出した後は「沈黙」を保っている。このため、「ロシア政府は特定候補への支持を明言せず、ユーシェンコ氏以外のどの候補が勝っても対応できる準備を進めているのかもしれない」(カーネギー国際平和財団モスクワセンターのリャボフ研究員)との見方が出ている。
==============
◇ウクライナの最近の動き◇
2004・12 最高裁が大統領選決選投票の不正集計を指摘し、再投票の結果、ユーシェンコ氏が勝利(オレンジ革命)
05・ 1 ユーシェンコ政権が発足。2月にティモシェンコ氏が首相就任
9 ユーシェンコ大統領がティモシェンコ首相ら閣僚を解任。エハヌロフ氏が首相就任
06・ 1 天然ガス価格交渉が決裂し、ロシアがガス供給を一時停止
8 3月の最高会議選を受け、ヤヌコビッチ氏が首相に就任
07・12 9月の最高会議選を受け、ティモシェンコ氏が首相へ復帰
08・ 8 ユーシェンコ大統領がグルジア紛争でグルジア支持を明言し、対露関係が決定的に悪化
09・ 1 天然ガス価格交渉が再び決裂し、ロシアが約3週間にわたりガス供給を停止
963
:
チバQ
:2009/10/31(土) 20:04:58
http://kotobank.jp/word/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E8%AD%B0%E4%BC%9A%E9%81%B8%E6%8C%99
ウクライナ議会選挙
知恵蔵2009の解説
2007年9月30日に、政治的内紛の続くウクライナで政局の安定化のために期限前議会選挙が実施された。親ロ派のヤヌコビッチ首相の率いる地域党が34.3%(175議席)を獲得して1位となったが、チモシェンコ元首相の率いる「チモシェンコ・ブロック」が躍進して30.7%(156議席)を獲得、またユーシェンコ大統領支持の「われらのウクライナ・人民防衛」ブロックが14.2%(72議席)、共産党5.4%(27議席)という結果となった。親欧米派のユーシェンコ派とチモシェンコ派を合わせると44.9%となり、この両派は連立内閣を組織し、チモシェンコが再び首相に任命された。ウクライナでは04年10月〜05年1月のオレンジ革命でユーシェンコが大統領に、またウクライナのジャンヌダルクといわれたチモシェンコが首相となった。しかし、ユーシェンコ政権下で権力闘争が生じて、05年9月にチモシェンコが罷免されてエハヌロフが首相になった。06年3月の議会選挙では地域党と「チモシェンコ・ブロック」が躍進、同年8月にはユーシェンコはチモシェンコに対抗するため地域党、「われらのウクライナ」、社会党、共産党の大連立を組み、かつての政敵ヤヌコビッチを首相に任命した。しかし、新憲法下では首相の権限が強化されているために、大統領と首相が権限をめぐって衝突、07年3月以来ユーシェンコとヤヌコビッチの対立が激化した。ユーシェンコ大統領が議会を解散しようとし、ヤヌコビッチ首相が大統領の議会解散権を否定するという事態も生じた。この政治紛争を収束させるために、両陣営は期限前の議会選挙を行うことに合意したのである。07年12月には、議会決議によりチモシェンコが首相に復帰した。ウクライナではこのように政治的混乱が続いているにもかかわらず、経済が伸びているため、社会は比較的安定している。なお、ユーシェンコはウクライナのNATO加盟を政策に掲げているが、ヤヌコビッチと多くの国民はNATO加盟を支持していない。
( 袴田茂樹青山学院大学教授 )
964
:
チバQ
:2009/10/31(土) 20:12:32
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20091027k0000m030043000c.html
チュニジア:大統領選 在任22年の現職ベンアリ氏が5選
北アフリカのチュニジアで25日、任期満了に伴う大統領選挙が行われ、在任22年の現職ジン・アビディン・ベンアリ氏(73)が得票率89.28%で他の3候補を圧倒し5選された。任期は5年。同日実施の下院選挙(定数214)でも与党・立憲民主連合(RCD)が161議席を獲得し圧勝した。投票率は89.4%。国営TAP通信が26日報じた。【カイロ】
毎日新聞 2009年10月26日 19時54分
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091027-OYT1T00057.htm
チュニジア大統領、独裁体制のベンアリ氏5選
【カイロ=田尾茂樹】チュニジアの大統領選と議会選が25日行われ、AFP通信によると、内務省は26日、ジン・アビディン・ベンアリ大統領(73)が得票率89・62%で5選を決めたと発表した。任期は5年。
計4人が立候補し、1987年から事実上の独裁体制を敷くベンアリ氏が安定した経済成長を果たした実績などを強調し、圧勝した。
議会選(定数214)も、大統領与党の立憲民主連合が過半数の161議席を獲得した。
(2009年10月27日00時39分 読売新聞)
965
:
チバQ
:2009/11/03(火) 21:02:27
>>939
http://mainichi.jp/select/world/news/20091103ddm007030185000c.html
エジプト:野党最高指導者、現政権の「世襲」批判
【カイロ和田浩明】エジプトの穏健派イスラム原理主義団体で、非合法化されている事実上の最大野党「ムスリム同胞団」のモハメド・マフディ・アケフ最高指導者(81)は1日、毎日新聞と会見した。同胞団メンバーの拘束を続けるムバラク政権について「専横的な警察国家を運営している」と批判、ムバラク大統領の有力後継候補として取りざたされている次男ガマル氏(46)による「権力世襲」は「現体制の延長になる」と反対した。
ムスリム同胞団は人民議会(国会に相当、454議席)の2割弱に当たる88議席を保持、慈善活動などで国民の支持を得ている。一方、エジプト治安当局は「非合法団体に所属している」などの理由で幹部やメンバーを拘束するなどしている。アケフ氏によるとこれまでに幹部約320人が逮捕されたという。
人民議会は来年に選挙が予定されており、アケフ氏は「治安当局の介入がなければ、議席数を拡大できる」と自信を見せた。
ガマル氏が政策委員会委員長を務める与党・国民民主党は、今年の年次総会で貧困軽減策などを打ち出し国民の支持確保を図っているが、アケフ氏は「同じ政策の繰り返し。貧しい者は貧しいままだ」と批判した。
966
:
チバQ
:2009/11/05(木) 00:11:36
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/091104/mds0911041922002-n1.htm
抑えきれない不満、イランで改革派と警官隊衝突
2009.11.4 23:05
4日、イランの首都テヘランで、米大使館人質事件から30年を記念し行われた反米集会に参加する女性ら(共同) 【カイロ=村上大介】イラン革命の指導者ホメイニ師を支持する急進派の学生が在テヘラン米大使館を占拠した事件から30年となった4日、保守派主導の現体制に反発する改革派の市民のデモが発生し、警官隊と衝突した。イランの革命体制は例年、大規模な反米集会を組織し、「国民の支持」を誇示してきたが、今年は厳重な警備にもかかわらず、国内で広がる不満の声を押さえ切れない姿が浮き彫りとなった。
現地からの情報によると、首都テヘラン中心部にある旧米大使館周辺では、体制を支持する市民数千人が集まり、「アメリカに死を」などと叫び、米国旗を焼いて気勢を上げた。
しかし、そこから約1キロ離れた別の広場では、改革派支持の市民ら数百人が「独裁者に死を」などと体制批判のスローガンを連呼し、警官隊と衝突。警官隊は棍棒(こんぼう)で殴ったり、催涙ガスを発射したりしてデモを制圧し、数十人を拘束したもようだ。
フランス通信(AFP)によると、数百人規模の改革派支持者のグループが市内各所で警備をかいくぐって集まり、警官隊がそれを追う光景が繰り広げられた。抗議に参加した市民の総数は数千人にのぼったという。
強硬保守派のアフマディネジャド大統領が再選された今年6月の大統領選では、敗れた改革派のムサビ元首相らが「選挙不正」を訴え、抗議する市民と治安部隊の衝突で革命後最大規模の騒乱へと発展。当局は、4日の「反米集会」が「反体制デモ」へと転化することを警戒して、大規模な警官隊を市内に配置し、改革派デモの阻止に当たらせていた。
米大使館占拠事件をめぐっては、1980年代に革命指導者ホメイニ師の後継者と目されながら失脚したモンタゼリ師が4日、「大使館占拠は正しいやり方ではなかった」と、事件の評価を見直す声明を出した。
一方、イランとの対話を呼び掛けているオバマ米大統領は4日、事件30周年を機に声明を出し、「イラン政府は過去に焦点を合わせるのか、国民のために、より大きな機会と繁栄と正義への扉を開くのか、決断するときがきた」と呼び掛けた。しかし、イランの最高指導者、ハメネイ師はこれに先立つ3日、「笑みを浮かべて来る者は背中にナイフを隠している」と述べ、改めて対米関係改善に消極的な姿勢を表明している。
967
:
名無しさん
:2009/11/05(木) 20:05:57
ロンドン市長って自由なんですね。SPとかつかないんでしょうか。
http://mainichi.jp/select/world/newsinbrief/news/20091105reu00m030002000c.html
世界の雑記帳:ロンドン市長、夜道で襲われていた女性を救出
11月4日、英ロンドンのジョンソン市長(写真)が、金属棒を持った少女らに襲撃されていた女性を助けていたことが分かった。10月撮影(2009年 ロイター/Phil Noble) [ロンドン 4日 ロイター] 英ロンドンのジョンソン市長が、金属棒を持った少女らに襲撃されていた女性を、サイクリングの途中で助けていたことが分かった。市長の報道官が4日発表した。
報道によると、被害にあったのはドキュメンタリー映画制作者のフラニー・アームストロングさんで、3日夜にロンドン北部を歩いていたところ、少女らに襲われたという。
アームストロングさんは、英ガーディアン紙に「自転車に乗った人が通り過ぎたので、『助けてください』と叫んだ。『ロンドン市長だわ』と言うと、(少女たちは)逃げていった」と語った。
その後、同市長はアームストロングさんを自宅まで送り届けたという。
アームストロングさんは、昨年のロンドン市長選挙ではジョンソン氏の対立候補だったリビングストン前市長に投票したが、夜道でトラブルに巻き込まれた時に頼りになるのはジョンソン氏かもしれないとコメント。「輝く自転車に乗った騎士だった」と話している。
2009年11月5日 12時43分
968
:
チバQ
:2009/11/07(土) 17:15:35
>>959
甘かったようです
http://www.asahi.com/international/update/1107/TKY200911070158.html
ホンジュラスまた混迷 追放大統領はずして政権2009年11月7日11時53分
【ロサンゼルス=堀内隆】クーデターをめぐる混乱が続く中米ホンジュラスからの報道によると、同国のミチェレッティ暫定大統領が5日深夜、「挙国一致政権」の発足を発表した。だが、クーデターで追放されたセラヤ大統領とその支持者は含まれず、セラヤ氏は反発している。和解文書の署名で歩み寄ったかに見えた両者は再び対立の構図に戻った。
セラヤ氏とミチェレッティ氏は10月29日、両派が加わる挙国一致政権の樹立と、セラヤ氏の大統領職復帰の判断を国会にゆだねる内容の合意に署名した。しかし国会は「最高裁などの意見を聞く」として採決を先送りし、セラヤ氏の処遇は宙に浮いたままだ。 ミチェレッティ氏は「セラヤ氏側から人選の提示がなかったため」として、合意は履行されているとの立場だが、セラヤ氏は6日、「合意は死文化した」と宣言した。
http://mainichi.jp/select/world/news/20091107ddm007030092000c.html
ホンジュラス:政治危機、再燃か セラヤ派抜きで「新内閣」
【メキシコ市・庭田学】AP通信によると、中米ホンジュラスのミチェレッティ暫定大統領は5日深夜、内閣が総辞職し、クーデター危機を終息させる「和解政権」を発足させたと一方的に発表した。追放されているセラヤ大統領の意向を無視したもので、セラヤ氏は6日未明、「和解合意は失敗した」と暫定政権を非難した。収拾したとみられた同国の政治危機が再燃する可能性がある。
セラヤ氏と暫定政権は10月29日、同氏の大統領復帰については国会が判断し、和解政権を発足させることで合意した。
ミチェレッティ氏は、合意に基づいて新内閣を指名したとしているが、セラヤ派は含まれていない。
合意では、5日までに和解政権を発足させるとしていたが、国会はセラヤ氏の大統領復帰について未審議。同氏は復帰を最優先にしており、暫定政権の今回の姿勢を「合意に反する」と批判した。
ミチェレッティ氏は新内閣の発足で、形式的に合意履行を取り繕った格好だ。同氏は今後、セラヤ派を内閣に加える可能性に言及した。
970
:
チバQ
:2009/11/07(土) 17:23:47
http://mainichi.jp/select/world/news/20091105dde007030007000c.html
EU:「大統領」人選スタート 「小国出身」候補に ベルギー、オランダ首相有力
【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU、加盟27カ国)議長国スウェーデンのラインフェルト首相は4日、12月1日発効の新基本条約「リスボン条約」で新設される「EU大統領」と「EU外相」の人選作業に着手したと明らかにした。リスボン条約で国際的な影響力を強めるEUのかじ取りに当たるのは、加盟国の意見に耳を傾ける小国出身の「調整型」大統領と、欧州の声を世界に届ける大国出身の「発信型」外相の組み合わせになる可能性が高まっている。
リスボン条約の批准書への署名を渋ってきたクラウス・チェコ大統領が3日、憲法裁の条約合憲判断を受けて署名に応じたことで、全加盟国の批准手続きが完了し、12月1日の発効が確実になった。これを受け、ラインフェルト首相は4日、EU大統領などの人事について「(加盟国との)協議を始めた」と述べた。今月中旬に開かれる特別首脳会議で人選が決まる見通しだ。
「EU大統領」(欧州理事会常任議長)にブレア前英首相(56)が就任する可能性は10月末の首脳会議で大きく後退。ベルギーのファン・ロンパウ首相(62)ロイター、オランダのバルケネンデ首相(53)=ら小国の政治指導者が有力候補に浮上している。両国はEUの母体・欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)の原加盟国。
ファン・ロンパウ氏は昨年12月の就任後、国内の政治危機を鎮めており、メルケル独首相が望む「調整型」にふさわしい。だが、国内には転出を惜しむ声が強い。一方、オランダ紙によると、バルケネンデ氏はファン・ロンパウ氏ほど主要言語の一つであるフランス語が滑らかでない点と、在任中にリスボン条約の前身・欧州憲法が国民投票で否決された過去が弱点になっているという。「EU外相」(EU外務・安全保障政策上級代表)の有力候補にはミリバンド英外相(44)、ダレーマ前イタリア外相(60)らの名前が挙がっている。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091103-OYT1T00728.htm
EU新基本条約発効決定…チェコ大統領が署名
【ウィーン=金子亨】チェコのクラウス大統領は3日、記者会見し、欧州連合(EU)の新基本条約「リスボン条約」の批准書に署名したことを明らかにした。
これにより、最後の障壁が取り除かれ、同条約の発効が決まった。12月1日発効の公算が大きい。
他のEU加盟26か国はすべて批准手続きをすでに終えており、チェコだけが未批准だった。
チェコ憲法裁判所は3日、同条約について、「チェコ憲法と矛盾しない」と合憲判断を示し、違憲性を訴えていた上院議員の申し立てを退けた。これで批准の条件が満たされたため、クラウス大統領は直後に批准書に署名した。同大統領は記者会見で、「憲法裁の決定に同意しないが、尊重はする」と述べた。
クラウス大統領は、条約によりEUの権限が強まり、チェコの主権が侵害されると主張していたが、条約発効を目指すドイツやフランスなど他のEU諸国の圧力に押し切られた格好だ。
EUは10月末の首脳会議で、EU市民の権利を定めた「基本権憲章」をチェコに適用しないことで合意。この結果、大統領の批准条件は憲法裁の判断だけとなっていた。
(2009年11月4日01時46分 読売新聞)
971
:
チバQ
:2009/11/07(土) 18:36:01
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20091106/frn0911061231001-n2.htm
フィジー新大統領にナイラティカウ氏が就任2009.11.06
南太平洋のフィジーで5日、ナイラティカウ副大統領が新大統領に就任した。同氏は、バイニマラマ暫定首相が率いる軍事政権が今年4月、憲法を停止した後、副大統領に就任。イロイロ大統領が7月に退任して以来、大統領代行を務めてきた。ナイラティカウ氏は軍司令官や地方開発・多民族問題相などを歴任。
フィジーの早期の民政復帰を求めるオーストラリア、ニュージーランドとフィジーの間の外交関係は最近、さらに悪化。両国とフィジーは、高等弁務官(大使に相当)などの国外退去を相互に求める事態に発展している。(共同)
972
:
チバQ
:2009/11/08(日) 21:12:26
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009110802000075.html
冷戦終結20年の傷跡 米国 国を守れた誇り 健康被害は今も
2009年11月8日 朝刊
核兵器製造工場「ロッキー・フラッツ」跡地に通じる道路は通行止めで、辺りには人影もない=米コロラド州デンバー近郊で
ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツの国民と同じく喜びを分かち合った米国人たちがいた。冷戦の知られざる最前線、核兵器製造工場の元労働者たち。自らが製造した大量破壊兵器が使われずに冷戦が終結したことへの安堵(あんど)感も広がった。ただ、今も放射線被害などに苦しむ人は多い。全米各地の核兵器工場やウラン鉱山などで働いた約三千三百人が加入する民間非営利団体(NPO)「冷戦愛国者たち」の創設者らを訪ねた。
(米西部コロラド州デンバーで、嶋田昭浩、写真も)
デンバー中心部から北西へ車で約三十分。雪をいただくロッキー山脈の山並みが迫る場所に「ロッキー・フラッツ閉鎖事業計画」と記された石碑が立っていた。高原へ延びる土の道は柵で阻まれ、立ち入りは禁止だ。
米エネルギー省の資料によれば、この場所では一九五二年から九四年まで巨大兵器工場(約二十六平方キロ)が稼働。核爆弾を起爆させる「プルトニウム・ピット」などを製造していた。
プルトニウムやベリリウムなど有害物質による汚染のため、九五年の同省試算では、工場跡地の汚染除去に約六十五年間で総額三百七十億ドル(約三兆四千億円)が必要とされた。
「工場内には消防署があり、一つの町だった。フットボール場が二つも三つも入る巨大な建物がいくつかあった。彼ら(政府)は破壊し何もかも埋めた」と話すのは、二〇〇八年四月に仲間とNPOを発足させたレイ・マリトさん(61)だ。
七一年に兵器工場に入り、廃棄物の搬出などを担当。共に働いた仲間は、次々とがんなどを発症した。マリトさんは途中から製造現場を離れ、同僚の補償問題などを担当。冷戦が終結し兵器製造が終わると、エネルギー省で補償を扱う現場事務所責任者を務めた。
その経験を生かし、補償をめぐる制度改善など元労働者の個々の要求をまとめるため、NPOを創設した。
「みんな発がん性物質の中で働いた。私の作業服も汚染されたはずだが、防毒マスクをしっかり着けていたため吸入せずに済み発病しなかったのだろう。当時は不安に思わなかったし、国のため大事な仕事と分かっていた」
死期が迫った元同僚たちの多くも、かつての仕事に誇りを持っているという。「私たちは(共産主義から)自由を守っていると思っていた。今もみんな愛国心が強いよ」とマリトさんは胸を張る。
自分たちが造る核兵器を米軍が使えば、東側の罪もない大勢の市民が犠牲になることは分かっていた。
「人間として彼らにすまないとの気持ちはあった。ただ、核兵器は抑止力で、恐らく使われないと考えていた。核が使われずに冷戦が終わって本当によかった。核戦争は一国だけでなく、すべてを破滅させただろう」とマリトさんは振り返る。
元労働者をめぐる状況は、徐々に好転してきているようだ。
デンバーを拠点に在宅ヘルスケアを手がける民間企業社長のグレッグ・オースティンさん(40)は七年前、顧客の家族から相談を受けた。「病気の父はロッキー・フラッツの配管工だったので国の医療補償を受けている。在宅ケアも補償してもらえないか」と。調べると在宅ケアも可能で「男性が亡くなるまでケアをした」と語る。
この男性はプルトニウムの吸入による肺がんだった。その直後、元労働者でベリリウム肺症の末期患者をケアしたことを機に、全米各地の核兵器製造施設やウラン鉱山で働いていた患者まで対象を広げた。患者支援がビジネスになり、これまでに七百人近くのケアを頼まれたという。現在約二百八十人の患者を抱え、「冷戦愛国者たち」と協力関係にある。
「ある人は三十年間ロッキー・フラッツで何をしていたか、家族が聞いても『秘密を守ると(国に)誓った』と話し、何も打ち明けずに亡くなった」とオースティンさん。それほど守秘義務は厳しかった。マリトさんは「勤務当時の記録がなく補償されないケースもある」と言う。
そのマリトさんは、オバマ大統領が訴える「核なき世界」に違和感を覚える。「(現実より)願望による発想ではないか。この世界には人の命を何とも思わない連中がいることくらい分かっているはずなのに…」。今後も核抑止力が必要との立場は変わらない。
973
:
チバQ
:2009/11/08(日) 21:12:52
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009110802000076.html
冷戦終結20年の傷跡 ドイツ 『壁』崩壊時の東独議長・クレンツ氏
2009年11月8日 朝刊
ベルリンの壁崩壊二十年を前に、当時、東ドイツの国家元首だったエゴン・クレンツ元国家評議会議長(72)が本紙などの取材に応じ、「ドイツ人の心は今なお、東西で分裂したまま」と述べ、西ドイツが東ドイツを編入する形での統一は失敗だった、との見方を強調した。(ベルリン・弓削雅人、写真も)
−東独が消滅したことをどう思うか。
「昨年からの経済危機は、現在の社会体制である資本主義が、決して未来も続くとは限らないことを示した。失業がなく負担のない教育制度など、東独の肯定できる側面に触れると、独裁の美化や郷愁と指摘されるのはまったく心外。東独時代より、さらに以前からあった人の心の温かみも失われてしまったと感じる。今は人の心を推し量らない強引さと金がすべてのようだ」
「東独の体制や社会主義は改革できると、ずっと信じてきた。ドイツにとって不幸だったのは東独が存在したことではなく、ドイツが二十世紀に二つの大戦を経験したことだ」
−ベルリンの壁崩壊をどう評価するか。
「二十年たった今日も、ドイツ人の心と社会は以前の境界線に沿って分裂している。失業増大、年金レベルの格差、旧東独地域での過疎化の進行を見ればそれは分かる。アフガニスタンで、統一後のドイツがまた(国際治安支援部隊=ISAF=に参加し)、戦争にくみしていることも評価できない」
−ドイツ統一をどうみるか。
「統一は東独を跡形なく無くすことを目的としていた。それは大きな罪だった。統一から三年後には(旧東独地域の)生産施設は、壁崩壊前の三割にまで減ってしまった。新しい住居がたくさんできても市民には高根の花。壁崩壊前、人々は『私たちこそ主役の国民』と叫んだが、今、国民は主役にはなっていない」
「国境警備兵が武力を使わず、流血を招くような事態がなかったことを喜ぶべきだ。私は一度たりとも、中国のような方法で国民を脅そうとしたことはない。政治的問題には政治的な解決方法しかあり得ない」
−自らの境遇をどう思うか。
「壁を越えようとした東独市民が射殺された責任を問われ、刑務所に入った。しかし判決は不当。歴史はいつか、私の罪ではなかったと証明してくれるだろう。弁護士費用は今も返済し続けている」
エゴン・クレンツ氏 1937年、現ポーランド領生まれ。71年以来、東独政権トップの座にあったホーネッカー議長の解任に伴い、89年10月、党書記長、議長も兼任したが、12月、辞任。ドイツ統一後の97年、西独への逃亡を図った旧東独市民射殺を命じたとして殺人罪などで禁固6年半の判決を受け、99年に確定。4年間服役した。東独時代、越境を図って殺害された市民は約600人に上るとみられる。
<ドイツ統一> ベルリンの壁崩壊翌年の1990年8月、東西ドイツは、東独地域に、西独の基本法(憲法)を拡大適用することなどを盛り込んだ統一条約に調印。10月3日、西独が東独を編入する形で、統一が実現。西独のコール首相が統一ドイツの首相となった。
974
:
チバQ
:2009/11/08(日) 21:30:35
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091108-OYT1T00517.htm
観光地化進むベルリンの壁…崩壊から20年
【ベルリン=三好範英】冷戦の最前線だった「ベルリンの壁」の崩壊から、9日で20年。
壁はほぼすべて壊されたが、今もいくつかの場所に面影を残す。ベルリンを代表する観光スポットの一つにしようと、壁周辺では再開発が進んでいる。
西ベルリンを155キロ・メートルにわたって取り巻いた壁のうち、現在も残るのはわずか数キロ・メートル。このうち最も長いシュプレー川沿いの1.3キロ・メートルは、崩壊直後に100人余りの世界の画家が圧政や自由を象徴する壁画を描き、「イーストサイドギャラリー」と呼ばれている。
最近は観光バスが次々と横付けされるようになり、10年前に1日約300人だった観光客は、数年前から5000人に急増した。周辺が整備され、旅行業者が観光コースに組み込んだことが大きい。ベルリンへの訪問者数も2007年は約760万人と、10年間で倍増した。
壁画を管理する社団法人「イーストサイドギャラリー」代表のカニ・アラウィさん(54)は1980年にイランから絵の勉強にやってきた元留学生。壁画を描いた一人で、96年に壁を取り壊す話が持ち上がった際、反対運動の先頭に立った。今は市との関係も良好で、20周年に向けて画家仲間と改修作業を行った。「芸術の力で世界に残る(政治的な)壁も壊したい」と語る。
周辺はすっかり様変わりした。壁と川の間にある幅100メートル足らずのスペースは公園になり、レストランもオープンした。資料館を建てる構想もある。壁際にあったポツダム広場一帯は、今はベルリン一の商業地区としてにぎわい、壁を再現した記念碑が観光客を引きつけている。ノルウェーから来たエンゲゼットさん(55)は「20年前に壁崩壊のニュースをテレビで見た時は涙が出た」と壁を見上げながら感慨深そうだった。
(2009年11月8日15時43分 読売新聞)
975
:
チバQ
:2009/11/08(日) 21:34:57
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/091107/erp0911072132004-n1.htm
「独統一」阻む英仏、民主化止められず 旧ソ連秘密文書が語る壁崩壊 (1/3ページ)
2009.11.7 21:31
6日、ベルリンの壁の跡地に1.5キロにわたって並べられた発泡スチロール製の巨大ドミノ。9日の崩壊20周年式典では、ポーランドのワレサ元大統領の音頭でドミノを倒すという(ロイター) 【ロンドン=木村正人】「いっそ壁をわれわれの手で壊したらどうだ」「西側はドイツ再統一を望んでいない。ソ連を動かして阻止しようとしている」。東西ドイツを分断していたベルリンの壁が1989年11月9日に崩壊する直前、ゴルバチョフ氏ら当時のソ連指導部が東独で高まる民主化要求に圧倒される様子が旧ソ連機密文書で明らかになった。英仏首脳は再統一を阻むため極秘裏にゴルバチョフ氏に働きかけたが、“ドイツ国民”の自由と再統一への希求を封じ込めることはできなかった。(肩書きなどは当時)
機密文書は、ソ連書記長、最高会議議長、初代大統領を務めたゴルバチョフ氏の各国首脳との会談、ソ連指導部の会議内容を記録したもので推定5万ページ、ドイツ関連だけでも1300ページに及ぶ。ソ連が崩壊した91年末、同氏がゴルバチョフ財団に移した。同財団で研究していたロシア人学生パベル・ストロイロフ氏(26)がひそかに複写して英国に持ち込んだ。
同文書やストロイロフ氏によると、東独で「自由選挙・旅行の自由」を求める「月曜デモ」が20万〜50万人に達したのを受け、ホーネッカー氏に代わって国家評議会議長に選ばれたクレンツ氏が89年11月1日、モスクワを訪れた。ゴルバチョフ最高会議議長と対応を協議するためだ。
ゴルバチョフ氏は「英、仏、ポーランド、そして米国でさえ、再統一は望んでいないことを肝に銘じなければならない。西側は北大西洋条約機構(NATO)とワルシャワ条約機構の解体を求めていない。われわれは2つのドイツを前提にすべきだ」と説いた。
クレンツ氏は暴力的衝突という最悪の事態を避けつつ東独国民の要求に応える方法として、「クリスマスまでに旅行の自由を認める法律を人民議会で成立させる」と報告した。
■□■
しかし事態は両首脳の想像をはるかに上回るスピードで進んだ。協議から2日後の3日、ソ連政治局で会議が開かれた。翌4日には東独で史上最大のデモが予定されていた。
ソ連国家保安委員会(KGB)のクリュチコフ議長が「明日、東ベルリンと他都市の街頭に50万人が繰り出す」と状況を報告した。
ゴルバチョフ氏が「もし東独を失ったらわが国民に説明がつかない。東独を維持するには西独が必要だ」と漏らすと、シェワルナゼ外相が「いっそわれわれの手で壁を壊したらどうだ」とまで提案した。
この発言の真意は不明だが、「旅行の自由」を認めれば、壁は無用の長物と化すのでソ連が自ら取り壊した方が東欧諸国の大衆の支持を得られると判断したためとみられる。
クリュチコフ氏「壁を壊したら東独は窮地に追い込まれる」
ゴルバチョフ氏「西側は将来、再統一したドイツとソ連が“陰謀”を企てる可能性をつぶすため、ソ連と西独を衝突させることを望んでいる。われわれは包み隠さず西独と東独の三角形で交渉を進めよう」
4日、東独のデモ参加者は100万人以上に達し、9日「旅行の自由」が発表され壁は事実上崩壊する。
■□■
「最後の冷戦戦士」と呼ばれたサッチャー英首相も再統一に反対していた。機密文書によると、サッチャー氏は89年9月23日、モスクワでゴルバチョフ氏と会談した際、記録に残さないよう念を押して、こう語った。
「英国も西欧も再統一は望まない。大戦後の国境の書き換えにつながる再統一は容認できない。国際情勢を不安定化させ、われわれの安全保障を脅かすからだ」
さらに「われわれは東欧の非共産化に介入し、後押しするつもりはない。米大統領も同じ立場だ」と、東欧諸国の共産主義体制維持にお墨付きまで与えていた。
また、ミッテラン仏大統領は特別補佐官のアタリ氏を通じてソ連側に、再統一を阻むため、自然災害での共同行動を装った仏ソ軍事同盟の可能性さえ検討していると伝えていた。文書は市民の自由の追求を後押しすることより、地政学的バランスを優先させる首脳らの姿を映し出している。
976
:
チバQ
:2009/11/10(火) 21:29:04
http://mainichi.jp/select/world/news/20091110dde007030007000c.html
ベルリンの壁:崩壊20年式典 民主化運動か、西側の勝利か、旧ソ連改革か
◇「主役」巡る隔たりなお
【ベルリン小谷守彦】「ベルリンの壁」崩壊20年の式典が開かれた9日、メルケル独首相は「危険を冒し、街に出て自由を求めた多くの人々の勇気をたたえる」と演説し、旧東独の民主化運動を称賛した。旧東独出身のメルケル首相は、旧ソ連の国内改革や西側民主諸国の勝利としてではなく、民主化指導者たちの活躍による壁崩壊をあえて前面に打ち出した。一方で式典の来賓らは異なる見解を披露し、壁崩壊の「主役」がだれだったかを巡る不協和音が今なお残っていることを示した。
式典に先立ち、ワレサ元ポーランド大統領(66)は9日、ポーランドの民放テレビで、同じく来賓のゴルバチョフ元ソ連大統領(78)を「彼は共産主義崩壊も壁崩壊も望まなかったのに、ウソがまかり通っている」とこき下ろした。式典で交響楽団を指揮した音楽家バレンボイム氏(66)も事前の記者会見で英国記者の質問に「西側の政治家が勝利を主張しているが、勝利は東独の人々のものだ」とくぎを刺した。
ブランデンブルク門前での式典では、かつてベルリンを分断統治した米英仏とソ連(現ロシア)の代表が演説した。クリントン米国務長官は「ドイツの壁の両側の人々、特に勇敢に立ち上がり、自由と権利をつかみ取った人々を回想したい」と述べた。サルコジ仏大統領やブラウン英首相も「あなた方が壁を崩した」などとドイツ国民を持ち上げる一方で、それぞれ仏英が欧州の民主主義を守ってきた自負を強調した。
メドベージェフ露大統領は「壁崩壊と独統一に果たしたソ連の役割は決定的だった」とし、旧東独の民主化運動の功績には触れなかった。
メルケル首相は式典に先立つ9日午後、旧東独の民主化運動指導者だった約100人を、東西通過地点だったベルリン北部ボーンホルマー橋でのイベントに招いた。
旧東独秘密警察に拘束された経験を持つ活動家、ローラント・ヤーン氏(56)は「これほど多くの人権活動家が招かれたことは初めてで、新たなものを感じる」と独メディアに語り、メルケル首相の歴史再評価を好意的に受け止めた。
http://mainichi.jp/select/world/news/20091110k0000e030031000c.html
ベルリンの壁:崩壊20年式典 旧東独民主化指導者を評価
「ベルリンの壁」崩壊20年を記念する式典に出席した(前列左から)ブラウン英首相、サルコジ仏大統領、メルケル独首相、メドベージェフ露大統領、ケーラー独大統領ら各国の要人たち=2009年11月9日、AP 【ベルリン小谷守彦】「ベルリンの壁」崩壊20年の式典が開かれた9日、メルケル独首相は「危険を冒し、街に出て自由を求めた多くの人々の勇気をたたえる」と演説し、旧東独の民主化運動を称賛した。旧東独出身のメルケル首相は、旧ソ連の国内改革や西側民主諸国の勝利としてではなく、民主化指導者たちの活躍による壁崩壊をあえて前面に打ち出した。一方で式典の来賓らは異なる見解を披露し、壁崩壊の「主役」がだれだったかを巡る不協和音が今なお残っていることを示した。
式典に先立ち、ワレサ元ポーランド大統領(66)は9日、ポーランドの民放テレビで、同じく来賓のゴルバチョフ旧ソ連大統領(78)を「彼は共産主義崩壊も壁崩壊も望まなかったのに、ウソがまかり通っている」とこき下ろした。式典で交響楽団を指揮した音楽家バレンボイム氏(66)も事前の記者会見で英国記者の質問に「西側の政治家が勝利を主張しているが、勝利は東独の人々のものだ」とくぎを刺した。
ブランデンブルク門前での式典では、かつてベルリンを分断統治した米英仏とソ連(現ロシア)の代表が演説した。クリントン米国務長官は「ドイツの壁の両側の人々、特に勇敢に立ち上がり、自由と権利をつかみ取った人々を回想したい」と述べた。サルコジ仏大統領やブラウン英首相も「あなた方が壁を崩した」などとドイツ国民を持ち上げる一方で、それぞれ仏英が欧州の民主主義を守ってきた自負を強調した。
メドベージェフ露大統領は「壁崩壊と独統一に果たしたソ連の役割は決定的だった」とし、旧東独の民主化運動の功績には触れなかった。
メルケル首相は式典に先立つ9日午後、旧東独の民主化運動指導者だった約100人を、東西通過地点だったベルリン北部ボーンホルマー橋でのイベントに招いた。旧東独秘密警察に拘束された経験を持つ活動家、ローラント・ヤーン氏(56)は「これほど多くの人権活動家が招かれたことは初めてで、新たなものを感じる」と独メディアに語り、メルケル首相の歴史再評価を好意的に受け止めた。
977
:
名無しさん
:2009/11/11(水) 00:06:59
この様な事も真面目に考えているところもあります。
あまりに一方的で否定的な意見がある中ご一考ください。
(ある意味長い偏見と迫害にさらされたハンセン氏病問題に似ております)
http://asayake.jp/
978
:
とはずがたり
:2009/11/11(水) 01:26:28
>>977
個人的には大麻解禁してもええんちゃうか派です。
麻薬スレでもある煙草スレの方に転載しておきますね。
979
:
チバQ
:2009/11/11(水) 12:22:59
http://mainichi.jp/select/world/news/20091111k0000e030048000c.html
ミリバンド英外相:EU外相を辞退 党首後継、国内を優先
【ロンドン笠原敏彦】欧州連合(EU)に新設される「EU外相」の最有力候補に挙がっているミリバンド英外相(44)が、同氏を推す支持勢力に辞退を申し出たことが分かった。英メディアが10日報じた。次期総選挙での英労働党の下野が現実味を帯びる中、同僚らから「沈没する船から逃げるのか」などと慰留され、ブラウン党首(首相)の後継者狙いで国内政治を選択したようだ。
BBCなどによると、ミリバンド外相は先週末、欧州議会の第2勢力である社民主義会派の指導者と会談し、EU外相に「関心がない」ことを正式に伝えた。同氏はこれまでも、転身に否定的な見解を示していたが、その一方で「EUの外交力強化」を訴えてもいたため、転身への観測が高まっていた。
ミリバンド外相は、08年夏に労働党内でブラウン首相への指導力批判が高まった際、新リーダーの有力候補として浮上。ブラウン首相の支持低落から、来年6月までに実施される総選挙での労働党の敗北が濃厚になる中、ミリバンド外相には党再建を担う次世代指導者の一人として注目が集まっている。
EU外相に転身すれば、労働党にとって貴重な人材の流出となるため、同僚らが「党を見捨てるな」と働きかけていたようだ。一方、ミリバンド氏には、EU外相を引き受ければ、党首、首相への道が遠のくとの判断もあると見られる。
ミリバンド外相はブレア前英首相の「EU大統領」指名実現を働きかけてきた。しかし、その可能性がしぼみ、社民主義勢力はミリバンド氏のEU外相就任に期待を高めていた。
980
:
チバQ
:2009/11/12(木) 00:51:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091111-00000066-mai-int
<イラン>男子学生がハメネイ師を面前で批判 内外で注目
11月11日19時11分配信 毎日新聞
【テヘラン鵜塚健】言論統制の厳しいイランで、最高指導者ハメネイ師を面前で批判した男子学生が内外で注目を集めている。
AP通信によると、その学生はシャリフ工科大で数学を専攻するバヒドニアさん。先月28日、ハメネイ師が同大学で、大混乱を招いた6月の大統領選の正統性について演説した後、質問に立ち、「この国では、なぜあなたを批判することが許されないのか」と詰問。「新聞を読んでも批判記事は見当たらない。国営テレビやラジオは反対派の動きを正しく伝えない」とたたみかけた。
また選挙の開票不正疑惑に反発して拘束された市民らが、刑務所で拷問やレイプの人権侵害を受けたとされる問題で、最高指導者としての責任にも触れ、一連の追及は約20分間に及んだ。ハメネイ師は「批判を禁じた覚えはない」と答え、足早に引き揚げたという。
最高指導者を面と向かって批判したという前代未聞の出来事に、反対派市民は「タブーを打破するものだ」と英雄視。これに対し、偽の逮捕情報が流れたり、イタリアの複数の国会議員が「彼の勇気をたたえたい。必要なら亡命を受け入れるべきだ」と発言するなどホットな話題になっている。
981
:
チバQ
:2009/11/13(金) 21:58:19
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111301000296.html
英与党が下院補選圧勝 反転攻勢なお困難か
【ロンドン共同】英北部スコットランドのグラスゴー北東選挙区で12日、下院補選が行われ、13日未明までの開票の結果、与党労働党のベイン候補が地方政党スコットランド民族党(SNP)候補の3倍近く得票し、圧勝した。労働党は今回の勝利で、6月の地方選や欧州議会選以来続いた選挙の連敗を3で止めた。
ただ、同選挙区はもともと労働党が強い支持基盤を持つ地域。来年6月までに行われる総選挙に向け、野党保守党が優位に立つ中、労働党にとって今回の補選が反転攻勢のきっかけになるとの見方は少なく、全国的な影響は限定的とみられる。
ベイン候補の得票率は約59%、2位のSNP候補は約20%、3位の保守党候補は約5%。投票率は約33%と低調だった。
ブラウン首相の出身地でもあるスコットランドでは昨年7月、労働党の強固な地盤とされていたグラスゴー東選挙区で、同党候補がSNP候補にまさかの敗北、ブラウン政権は打撃を受けた。今回は首相が自ら現地入りして、てこ入れを図り、党勢立て直しで一定の前進を示す結果となった。
2009/11/13 12:44 【共同通信
982
:
チバQ
:2009/11/13(金) 22:34:28
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091108-OYT1T00630.htm
アルメニア・トルコ国境ルポ…対立乗り越え
門が固く閉ざされたままのアルメニアの対トルコ国境検問所 東西の隣国と長く敵対して「陸の孤島」となってきたアルメニアが、西方への窓を求めてトルコとの国交樹立に進み始めた。
約150万人が犠牲になったとされる1915年の虐殺をめぐる遺恨を乗り越え、和解に動く背景には、地域大国トルコとの交易をテコに経済低迷を打開しようとの現実的判断がある。
「一日も早く国境を開いてほしい」。首都エレバンの南西約30キロ。国境沿いのマルガラ村に住む農業アイク・アベディシャンさん(38)が、トルコとの交流への期待を語った。
国境まで続いているデコボコ道は廃虚となっている検問所前で行き止まり。国境沿いには有刺鉄線が張り巡らされている。約300メートル先のトルコ側に、赤地に白い三日月を描いた国旗が翻っているのが見える。
国境が閉鎖されたのは1993年。アルメニアと、東側の隣国アゼルバイジャン間のナゴルノ・カラバフ紛争で、トルコがアゼルバイジャン支持を続けることが原因だった。マルガラ村の住民も、目と鼻の先のトルコ領内にある先祖の墓参りのため、北隣のグルジアを経由して何百キロも遠回りしなければならない。
村ではブドウ栽培や牧畜しか仕事がなく、住民は外国で働く親類からの送金が頼りだ。現金収入を求めてモスクワに働きに出るアベディシャンさんは「祖父も虐殺の被害者だが、トルコとの交流で村にサービス業など新たな雇用も生まれる」と経済効果を思い描く。
対立の歴史を歩んできたトルコとアルメニアは10月、関係正常化への二つの議定書に署名した。政府当局者は「経済交流がトルコとの関係改善の大きな要因」と説明する。
世界的経済危機の打撃で海外からの送金が減り、農業国アルメニアの経済は疲弊している。今年の国内総生産(GDP)は昨年比マイナス18%と大きく落ち込む見通しだ。
当面の焦点は、議定書の批准。議会(定数131)では与党連合が8割の議席を占めるが、野党連合のワガン・オガネシャン代表は「トルコが虐殺を認める前に国交樹立へと進んだのは誤り」と批准に反対している。
また、虐殺を逃れ欧米へ渡った国外離散者の子孫は約600万人と本国の人口の2倍を数える。トルコへの不信が根強い在外世論は無視できず、アルメニア政府は、経済交流や地域の安定というトルコとの和解で得るプラス面を説明し国民や同胞に理解を求める。(エレバンで 緒方賢一、写真も)
(2009年11月8日18時24分 読売新聞)
983
:
チバQ
:2009/11/14(土) 12:06:38
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPnTK851770420091110
〔情報BOX〕初代EU大統領、候補者の横顔
2009年 11月 10日 18:03 JST
[9日 ロイター] 欧州連合(EU)の新たな基本条約「リスボン条約」の発効が確実となったことで、EU加盟国は近く、同条約の発行と同時に創設されるEU大統領を選出する見通しとなった。
創設されるEU大統領は、EUの最高協議機関である欧州理事会(European Council)の議長という立場。任期は2年半。現在、輪番制となっている同理事会の議長国の半年の任期より長くなる。
以下は、初代EU大統領として、報道、外交筋、およびブリュッセルのアナリストの間で取りざたされている人物の経歴。
◎ベルギーのヘルマン・ファンロンパイ首相 (62歳)
中道右派の候補として浮上。金融危機後にベルギー首相に就任してから1年とたっていないものの、困難な連立内閣のかじ取りをうまくこなしている。
控えめな性格で、意見を調整する能力に定評があるため、世界的な知名度を誇る英国のブレア前首相よりも、ドイツのメルケル首相やフランスのサルコジ大統領の支持を得やすい可能性がある。
ベルギーのデ・モルゲン紙はファンロンパイ氏について「同氏の歩み寄りの姿勢は、有力候補となる要素だ。控えめな性格、慎重で謙虚な労働倫理は尊敬の対象となっている」としている
◎オランダのバルケネンデ首相 (53歳)
ファンロンパイ氏と同様、意見調整型の候補として浮上。オランダはEU発足当時からの加盟国。バルケネンデ首相は近年、主要8カ国(G8)首脳会議や20カ国・地域(G20)首脳会議への参加を交渉するなど、オランダの国際舞台での役割拡大に努めてきた。
ただ、2005年にオランダで欧州憲法条約批准が国民投票で否決された時に首相を務めていたことが不利に働く可能性もある。また米国主導のイラク戦争に支持を表明したことも足を引っ張る可能性がある。
◎ルクセンブルクのジャンクロード・ユンケル首相兼財務相 (54歳)
中道右派。統一通貨ユーロの発足に道筋をつけた1993年のマーストリヒト条約の草案に携わった1人。EU域内の大国との意見調整役として力を発揮してきた。現在、ユーロ導入国の財務相で構成するユーログループの議長を務める。
同氏は、EU大統領に推された場合は前向きに検討すると発言。フランスは反対する見通しだが、ユンケル氏自身は新聞とのインタビューで、初代EU大統領就任の可能性が低いとは信じていないと語っている。
984
:
チバQ
:2009/11/14(土) 12:07:32
◎英国のトニー・ブレア前首相 (55歳)
2週間前に欧州の左派系政党の党首らの支持を得られなかったことで、ブレア氏の初代EU大統領就任の可能性は若干低下した。フランスのサルコジ大統領は、別の候補を支持することを示唆。ただ、同大統領は誰を支持するのかは明らかにしていない。こうした動きが出る中でも、ブレア氏は依然として有力候補と目されている。
同氏は本命視されているが、加盟国の多くは、ブレア氏ほどの知名度はなくても、意見調整能力に長けた候補が望ましいとみている。イラク戦争を強く支持したことも不利に働く可能性がある。また、英国がユーロ圏16カ国の一員ではないこと、参加国の国民に相互のビザなし渡航を認めるシェンゲン協定に参加していないこともブレア氏に逆風となる可能性がある。
◎フィンランドのパーヴォ・タピオ・リッポネン元首相 (68歳)
リッポネン氏は、EU加盟国のなかの大国と小国の利害対立で譲歩を引き出せる可能性がある。元ジャーナリスト。2000年に行った演説で、EU憲法の構想を発表した。1995年から2003年までフィンランドの首相を務める。フィンランド社会民主党(SDP)の党首を務めた経験もある。
先月、フィナンシャル・タイムズ紙に対し、EU大統領の主要任務はコンセンサスの形成という対内的なものになるとの考えを示した。
◎オーストリアのウォルフガング・シュッセル元首相 (64歳)
中道右派の候補とみられている。キリスト教民主党に所属。2000年初めから2007年までオーストリア首相を務める。ドイツのメルケル首相とは親交が深い。ただ、シュッセル氏が2000年に移民受け入れ制限を唱える極右派のイエルク・ハイダー氏と手を組み連立政権を発足させたことについて、フランスは今も批判的な立場をとっている。シュッセル元首相がハイダー氏と連携したことで、他のEU加盟国はオーストリア政府との協力を一時停止するなどした経緯がある。
◎ラトビアのワイラ・ビケフレイベルガ前首相 (71歳)
「東の鉄の女」との異名を取る。1999年から2007年の間に2期大統領を務め、その間にラトビアの北大西洋条約機構(NATO)およびEU加盟に尽力。
カナダで心理学の教授として研究生活を送った後、ラトビアに帰国。特定の政党に属さず、自身、中道派を名乗る。米国主導のイラク戦争を支持。ラトビアのゴドマニス現首相は、ラトビアが現在直面している経済問題は、ビケフレイベルガ氏のEU大統領就任の阻害要因にならないと発言している。
985
:
チバQ
:2009/11/14(土) 18:51:36
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091114-OYT1T00718.htm
ドイツ社会民主党、新党首にガブリエル前環境相
【ベルリン=三好範英】ドイツ最大野党の社会民主党(SPD)は13日、旧東独ドレスデンで開いた党大会で新党首にジグマル・ガブリエル前環境相(50)を選出した。
幹事長に党内左派のアンドレア・ナーレス氏(39)を選ぶなど執行部人事も一新。先の総選挙で大敗した党の立て直しを図る。
(2009年11月14日15時58分 読売新聞)
986
:
チバQ
:2009/11/15(日) 12:16:39
2秒w
http://www.afpbb.com/article/politics/2663809/4906804
南米チリ、各候補を悩ませるたった2秒の政見放送
2009年11月14日 21:02 発信地:サンティアゴ/チリ
【11月14日 AFP】選挙のたびに美辞麗句を延々と述べ立てるだけの政見放送にうんざりした有権者にとって、南米のチリは天国だろう。12月13日に総選挙が行われるチリの政見放送で、無所属候補者に割り当てられた持ち時間はわずか2秒なのだ。
無所属で出馬するトーマス・ディアス(Tomas Diaz)候補は、自分のフルネームを言うことを止めて、時間を節約。「トーマスです。わたしの選挙活動で最も重要なことは・・・」とまで語ったところで制限時間となった。
チリで軍政を敷いた故アウグスト・ピノチェト(Augusto Pinochet)元大統領の孫にあたるロドリゴ・ガルシア・ピノチェト(Rodrigo Garcia Pinochet)候補は、異なる戦略を試みた。無音のテレビ画面に、自身と母親、そしてピノチェト元大統領の写真を流すだけというものだ。
政見放送で無所属候補の持ち時間が2秒しかないのは、前回の選挙での各政党および無所属の獲得議席に基づいて時間が割り振られているからだ。
こうした不運な政治家や候補者たちにとっては、1997年の選挙で、政見放送では自分の名前を言い終えられずとも当選を果たしたローザ・ゴンザレス(Rosa Gonzalez)氏や、「雇用!雇用!雇用!」と叫ぶだけの政見放送で当選したサミュエル・ベラスコ(Samuel Velasco)氏らの例が、わずかながらも慰めとなるだろう。(c)AFP
987
:
チバQ
:2009/11/15(日) 12:18:20
>>939
>>965
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111401000433.html
エジプト「世襲反対」で議論過熱 11年に大統領選
【カイロ共同】ムバラク大統領(81)の独裁的な体制が28年間続くエジプトで、2011年の次期大統領選をめぐる議論が熱を帯びてきた。ムバラク氏の次男で40代のガマル氏の出馬が有力視されるが、野党は「世襲反対キャンペーン」を開始。元外相でアラブ連盟のムーサ事務局長(73)も立候補に含みをもたせ、早くも選挙モードの気配だ。
「エジプトは共和制の国だ。君主制ではない」。10月14日夜、カイロ中心部で始まった「世襲反対キャンペーン」の会場。野党ガッド党党首で05年の大統領選の次点だったアイマン・ヌール氏(44)が声を張り上げた。
会場には、他の野党や非合法の穏健派イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」など約10団体の数百人が結集。「これだけの野党関係者が一堂に会すること自体が異例」と地元記者は話す。
ガマル氏は現在、与党国民民主党の政策委員長。07年には大統領候補の資格が持てる同党の最高評議会メンバーになり、後継の地ならしが進む。
ムーサ氏は10月20日付の地元紙で「すべての市民には大統領を目指す権利がある」と発言。米国やイスラエルへの批判で人気が高く、善戦する可能性も。スレイマン情報長官の立候補の可能性も指摘されている。
2009/11/14 16:25 【共同通信】
988
:
チバQ
:2009/11/15(日) 12:31:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091115-00000022-san-soci
【社会部オンデマンド】国連大学はどんな機関?
11月15日7時56分配信 産経新聞
「国連大学は、何かを学ぶ機関なのでしょうか。とはいっても、大学生がいるようではありません。国連大学では誰が学び、どうすれば入学できるのでしょうか?」
=東京都江戸川区の女性会社員(33)
◇
□国際的課題を研究するシンクタンク
■“治外法権”の自治組織
東京都渋谷区神宮前の青山通り沿いに威風堂々とそびえ立つ「国連大学本部ビル」。近くに勤務する女性会社員は、国連大学の「大きくて立派な建物」が目につき、以前から気になっていたという。
セキュリティーチェックを受けて建物内に入ると、ブースで区切られたオフィスなどが目に飛び込む。人の出入りはあるが、キャンパスのような雰囲気は感じられない。
「『大学』の発想で発足した、研究者などの共同体によるシンクタンクです」
そう説明するのは、国連大学広報部の谷野直子さんだ。国連の研究部門と位置づけられ、国連機関では唯一、日本に本部を置く。ただ、「4年制大学」のような制度は設けておらず、学位の授与は行っていない。
1969(昭和44)年、ウ・タント事務総長=当時=が「国連憲章が定める平和と進歩の諸目的に合致する国際連合の大学」の必要性を訴え、発足への道のりを歩み出した。理念に賛同した日本がホスト国として名乗りを上げ、佐藤栄作首相=同=が積極的な支援を約束した。
設立・運営のため日本はこれまでに1億ドル超を拠出。首都圏に土地を供与し、昭和50年には国連大学本部を東京に設置、渋谷の東邦生命ビル内を暫定施設とした。平成4年には総工費118億円をかけ、東京都庁などを設計した建築家、故丹下健三氏により地下1階、地上14階、塔屋1階の本部ビルが完成した。
建物内には大学長で、国連事務次長も務めるスイス国籍のコンラッド・オスターヴァルダー氏の公邸もあり、警備は厳重。日本政府と国連が合意した枠組みで“治外法権”が認められており、谷野さんは「日本でありながら日本でない、不思議な場所ともいえる」と語る。
■元首級も来訪
国連大学本部には115人(20年時点)のスタッフが勤務。広報部門だけでもスイス、アメリカ、オーストラリア、ガーナ、シンガポールなどさまざまな国籍のスタッフが集う。
また、世界各国の若手研究者や、各種機関の職員・大学院生ら研修生も在籍。さまざまな国際的課題を総合的に研究している。
谷野さんは「例えば、水の争奪戦は環境問題と地域紛争が絡んだもの。一見して別の問題に見えても、複合的に研究していく必要がある」と解説する。
大学運営の財源には、研究活動で協力関係にある各国政府、財団、企業、個人からの寄付や、大学基金の運用益などが充てられている。今年4月末の時点で、こうした拠出は約5億7000万ドルに達した。
こうした財源などを基に進められた研究成果は、国連本部や、協力関係にある各組織、地域や国などへの報告や、人材育成のセミナーなどに生かされる。
また、国連大学には、米国のクリントン元大統領や、アフガニスタンのカルザイ大統領など、世界各国の元首級の要人らがたびたび訪れ、講演などを開催。一般の人も簡単な登録で参加でき、1対1で質問する機会もある。
ただ、日本が熱心に誘致した経緯があるにもかかわらず、国連大学の国内的な認知度は高くないのが現状。武内和彦副学長は「ビルがいかめしくて、近づきがたいのかな…」と冗談めかす。農作物の市場をビル前の広場で開いたり、講演などをインターネット配信したりとPRを強化。「国連大学の魅力を知り、気軽に訪れていただきたい」と力を込める。
さらに近い将来、国連大学に学生として“入学”できる日も来そうだ。来秋をめどに大学院を設置し、全世界から人材を募って育成する計画も練られている。
武内氏は「『大学』といいながら、これまで国連大学としての学生がいなかった。さまざまな連携を通して、日本の大学全体の国際化にも貢献できれば、と期待している」と話した。(中村昌史)
989
:
とはずがたり
:2009/11/15(日) 12:55:17
>>986
ひでぇw
990
:
とはずがたり
:2009/11/19(木) 13:25:42
現金配布が乱闘騒ぎに、仏予算相は「恐ろしい行為」と非難
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091116-00000864-reu-int
11月16日16時32分配信 ロイター
[パリ 15日 ロイター] フランスのマーケティングサイトが企画した現金配布のイベントが中止になり、乱闘騒ぎを引き起こしたことについて、同国のブルト予算相は15日、「恐ろしい行為だ」と非難した。
14日に予定されていた同イベントはバスの上から通行人に現金の入った封筒を投げるというもので、大規模に宣伝されていた。しかし、集まった数千人のうち一部が、セキュリティー用の柵からあふれ出したため中止になり、店舗の窓が割られたり、車がひっくり返され、カメラマンが攻撃されるなどの乱闘騒ぎとなった。
ブルト予算相はラジオ番組で「米国で同様のイベントを開催したからといって、フランスでも開催する理由は何もない」と話した。
同サイトの親会社であるRentabiliwebは、14日に声明を発表し、事前に正式な許可を取っていたと説明。そうでなければ「友好的で楽しい親切なキャッシュバックの取り組み」と称したこのイベントを実施するはずはなかったと述べ、配布するはずだった10万ユーロ(約1340万円)はチャリティーに寄付することを明らかにした。
991
:
とはずがたり
:2009/11/19(木) 13:26:05
痩身イメージのフランス女性、26%が過体重=調査
2009年 11月 11日 15:34 JST
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-12406920091111?rpc=122
[パリ 10日 ロイター] フランス人女性は一般的にスリムなイメージを持たれるが、その4分の1は過体重であることが、10日に発表された最新の調査で分かった。
スイスの医薬品大手ロシュとフランスのマーケティング会社が実施した調査で、フランス人女性の15.1%が肥満症、さらに26%が過体重であると分類された。
男性にも同様の傾向がみられ、13.9%が肥満症、38.5%が過体重に属していた。
お菓子やチーズ、ワインなどで有名なフランスだが、そうした食生活でも特に女性は痩身を保っているというイメージを長らく持たれてきた。しかし、実際のところ、フランス人の体重は過去12年間に平均3.1キロ増加し、胴回りも4.7センチ増えたという。
調査にかかわったマリー・アリーヌ・シャルル博士は、都市型の生活様式が肥満が進んだ最大の要因だと指摘。ロイターとの電話インタビューで「肥満率は都市部で急上昇している。座りがちな仕事が多く、交通機関が発達していることから歩く機会が少ない上、食べ物もすぐに入手できる」と話した。
992
:
チバQ
:2009/11/19(木) 20:54:45
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200911190009o.nwc
エジプト 与党年次大会 大統領次男の世襲地ならし2009/11/19
国民民主党の年次大会で演説するガマル・ムバラク氏(中央)=1日、カイロ(AP)
エジプトのホスニ・ムバラク大統領が党首を務める与党・国民民主党(NDP)の年次大会が10月30日から11月3日まで首都カイロで開かれた。エジプトでは国家による弾圧で野党は弱体化し、政治の領域でNDPに対抗できる勢力はほとんどない。年次大会では、与党の来年の政治・経済計画が協議されたが、大統領の次男で、与党の政策委員長を務めるガマル・ムバラク氏に注目が集まった。
ガマル氏は81歳と高齢のムバラク大統領の後継有力候補だが、まだNDPの承認を得ていない。その他の次期大統領候補には、スレイマン情報長官、アラブ連盟のムーサ事務局長、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長などの名が挙がっている。
しかし、ガマル氏以外の候補者は多くの障害に直面している。最大の障害は、NDPが政治権力を独占していることだ。憲法の改正により、独立系の大統領候補者は人民議会(国会)や諮問評議会(シューラ)の議員の支持を得なければならない。大統領選に勝利するためには組織を動員しなければならないが、ムーサ氏もエルバラダイ氏にもその能力はない。
リベラル派の野党、ガッド党のアイマン・ヌール党首や非合法化された穏健派イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」は「世襲反対キャンペーン」を展開している。だが、野党勢力は分裂しており、治安部隊からの弾圧も受けている。
エジプト軍部は非軍人の大統領候補にためらいをみせている。ガマル氏は諜報(ちょうほう)機関を牛耳り、中将でもあるスレイマン情報長官を副大統領候補に据えることで、軍の利益に配慮し、支持を得ようとするだろう。
NDPはエジプト政治を支配し続けるとみられる。ガマル氏は、NDP政策委員長として政策立案の中心を占め、自身の大統領継承を支持する勢力を強化する政策を推進するだろう。
993
:
チバQ
:2009/11/19(木) 20:55:20
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200911180007o.nwc
レバノン、5カ月遅れの組閣 「挙国一致」、結束力に不安2009/11/18
初登庁日に首相官邸の職員と握手するレバノンのサード・ハリリ首相(左)=11日、ベイルート(AP)
レバノンの親米・反シリアの与党連合「3月14日連合」を率いるサード・ハリリ党首は9日、「挙国一致内閣」の発足を発表した。6月7日の国民議会選挙後、5カ月余りかけてようやく新内閣が発足した。
組閣が遅れたのは、イスラム教シーア派組織「ヒズボラ(神の党)」を中心とする反米・親シリアの野党連合「3月8日連合」と、閣僚ポストの割り振りをめぐり交渉が難航したためだ。結局、30の閣僚ポストのうち、与党連合が15、野党連合が10、スレイマン大統領の指名が5で決着した。野党に閣議での拒否権を行使できる3分の1を上回るポストを与えない代わりに、与党も閣僚ポストの過半数を占めることはできなかった。このため、与党も野党も一方的に政策を進めることはできず、少なくとも短期的には、両者の同意に基づいて内閣が運営されてゆくことになるだろう。
しかし、挙国一致内閣を組んだ両勢力は、経済政策、外交政策、ヒズボラの武装解除などで大きく見解が異なる。例えば、ハリリ新首相は、今年500億ドル(約4兆4540億円)に上ると予想される財政赤字問題を最重要課題に掲げ、携帯電話事業の民営化、電力産業への補助金の見直しに取り組むとしている。だが、野党連合は民営化計画やその他の改革に反対している。
新首相の実父、ラフィク・ハリリ元首相の暗殺事件に対するレバノン特別法廷(オランダ・ハーグ)も火種の一つだ。暗殺事件にはシリアやヒズボラの関与が疑われており、今後数カ月以内に容疑者の起訴が予定される特別法廷への対応をめぐり、内閣が分裂する恐れがある。
挙国一致内閣の成立により、短期的にはレバノンは安定するだろう。しかし、新内閣は経済改革、財政赤字問題、ヒズボラの武装解除、外交政策といった難題を抱えており、政府の結束力と山積する問題への対処能力が試されることになる。
994
:
とはずがたり
:2009/11/20(金) 00:34:29
>>975
ソ連が東独に共産体制の維持を名目に侵攻しても容認しかねない西欧指導者どもだったんですねぇ。
995
:
名無しさん
:2009/11/20(金) 01:35:36
>>994
それだけ西欧(とりわけフランス)が統一ドイツの存在を恐れていたということが1点。
当時の東西両陣営の指導者達にとって、ヤルタ体制に代わる新しい安定したヨーロッパ秩序というものが全く見通せなかったというのがもう1点。
そういう意味では、「ヨーロッパの中の統一ドイツ」という解を掲げて、当事国の東西ドイツだけでなく戦勝国の米ソ英仏の理解を得ながら、ドイツ統一を混乱なく実現したコール首相とゲンシャー外相の手腕は賞賛に値すると思います。
996
:
名無しさん
:2009/11/20(金) 01:40:27
ちなみにゲンシャーのWikipedia記事。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%92%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC
FDPの政治家で冷戦後半期の18年間も外相を務めた人物。
997
:
チバQ
:2009/11/20(金) 12:02:09
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091120-OYT1T00211.htm
初代EU大統領にベルギーのファンロンパウ首相
初代EU大統領に選出されたファンロンパウ・ベルギー首相=AP 【ブリュッセル=尾関航也】欧州連合(EU)は19日、ブリュッセルで加盟27か国による首脳会議を開き、12月1日に発効するEUの新基本条約「リスボン条約」で新設される欧州理事会常任議長(EU大統領)に、ベルギーのヘルマン・ファンロンパウ首相(62)を全会一致で選出した。
ファンロンパウ氏は昨年末にベルギー首相に就任。税収配分をめぐる国内の激しい地域間対立を収拾するなど、調整手腕に定評がある。選出後の記者会見でも「合意形成が私の役目だ」と述べ、EU加盟国間の利害調整を重視する姿勢を示した。
また、やはり新設の外交安保上級代表(EU外相)には、元英上院議員のキャサリン・アシュトン欧州委員(通商担当)(53)(女性)が選出された。EUの外務省にあたる新設の「対外活動庁」を率いて、イランとの核問題をめぐる交渉などを担当する。
英国のブラウン首相は、常任議長に自国のブレア前首相を推していた。しかし、オランダやルクセンブルクなど中小国から強い反対が起きたため譲歩し、外交代表にアシュトン氏を据えることで妥協が成立した。
常任議長は任期2年半。EU首脳会議の議長を務め、対外的にもEUを代表する。これまでは、各加盟国が半年交代の輪番制で議長を務めてきたため、「政策の優先順位がころころと変わる」(日本政府筋)との批判があった。
リスボン条約発効と「大統領」「外相」ポストの発足で、域内人口5億人に拡大したEUは、国際社会で一層の地位向上を目指す体制が整う。ただ、ファンロンパウ、アシュトン両氏とも国際的知名度は低く、外交手腕も未知数。国際社会で欧州の「顔」として認知されるかを疑問視する見方もある。
(2009年11月20日11時01分 読売新聞)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK853337020091119
UPDATE1: 初代EU大統領にベルギー首相・外相に英国のアシュトン欧州委員=EU首脳会議
2009年 11月 20日 08:44 JST
[ブリュッセル 19日 ロイター] 欧州連合(EU)は19日、臨時首脳会議を開き、初代の欧州理事会常任議長(EU大統領)にベルギーのヘルマン・ファンロンパイ首相、外務・安全保障上級代表(EU外相)に英国のキャサリン・アシュトン欧州委員(通商担当)の指名で合意した。
EU大統領は、12月1日のEUの新たな基本条約「リスボン条約」の発効と同時に創設される。EUは世界的な金融危機後の中国などの新興国の興隆に対応する必要にせまられているものの、ファンロンパイ氏とアシュトン氏は共に欧州以外での知名度は低い。
アシュトン氏は記者団に対し「自分のこれまでの経験が生かせると信じている」とし「これからの仕事ぶりを見て欲しい。結果に満足してもらえるはずだ」と述べた。
ファンロンパイ氏は、欧州が「これまでに例がない困難な時期、不安と先行き不透明感と自信喪失の時代」から脱却できるよう「一歩一歩」前進することを確約した。
ファンロンパイ氏は62歳。アシュトン氏は53歳。2人とも地道な交渉と譲歩の手段を使う意見調整型の候補者として知られた。対照的なEU大統領候補だったのは英国のブレア前首相。英国が初代EU大統領の座にブレア氏を推していたため、加盟国間の調整に数週間かかった。ようやく合意が得られたのは、ブラウン英首相が、英国のアシュトン氏をEU外相に推す代わりにブレア氏のEU大統領就任の要求を取り下げたからだ。
ブレア氏は長く、初代EU大統領の最有力候補とみられていた。しかし英国以外の多くのEU加盟国は、ブレア氏よりも意見調整型の候補を望んでおり、ドイツとフランスが結託してブレア氏の就任阻止に動いた。
998
:
とはずがたり
:2009/11/20(金) 12:25:29
>>995-996
解説感謝っす。
今でこそ当たり前の欧州ポスト冷戦の構図ですけど,それが無い時点で混乱の波及が第一次大戦の様な欧州発の戦乱迄警戒すべきなのが当然だったでしょうし,歴史的に何度もドイツに煮え湯を飲まされてきた英仏のドイツ統一を恐れる気持ちは十分理解できますね。
ゲンシャーと云う卓越した外相を持っていたのがドイツの幸福だったのでしょうねぇ。現実には統一ドイツが強く成りすぎるのは杞憂で統一のコストに四苦八苦する事になりますけど,EUの深化も進み,懸念は杞憂に終わりそうでなにより。
999
:
チバQ
:2009/11/21(土) 11:16:11
http://mainichi.jp/select/world/news/20091120dde007030004000c.html
EU:大統領にベルギー首相選出 妥協の末に 小国出身、調整型
【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU、加盟27カ国)は19日夜の首脳会議で、新基本条約「リスボン条約」下で内外に対する「欧州の顔」となる「大統領」と「外相」を選び、政治統合の強化に向けて新しい指導体制を整えた。新ポストはEUの求心力を増し、国際社会で欧州の存在感を高めるのが狙いだが、選出は駆け引きと妥協の産物だった。EUが新体制で欧州市民との距離を縮められるかどうかが最大の課題だ。
新ポストの人選には欧州政界の「お家の事情」が大きく影響した。欧州議会主要政党が「大統領は中道右派から、外相は中道左派から選出」で合意後、ファン・ロンパウ・ベルギー首相が選ばれたのは独仏首脳の望む小国出身の「調整型」大統領にふさわしいと判断されたためだ。
英国はブレア首相の大統領就任を断念した見返りとして外相ポストを確保した。イタリアやスペインの候補は消えた。アシュトン欧州委員の場合は女性である点と、EU域内で中道左派が政権に就いている国が少ないことが「追い風」となった。
「英労働党政権が人材を提供するしかなかったが、ミリバンド外相が就任を断り、他の閣僚に異論があったため、アシュトン氏が『第3の選択』として浮上した」(ピーター・ラドロー欧州戦略フォーラム所長)という。
世論調査によると、ロンパウ氏を知っていると答えた欧州市民は12%。アシュトン氏も「英国内でさえほとんど知られていない」(ロイター通信)とされ、知名度不足というハンディを抱えている。
また、加盟国首脳による密室政治型の選出過程を巡り、市民団体などから「ローマ法王の選出のようだ」などと批判が出た。今年6月の欧州議会選挙が低投票率を記録するなど、欧州の市民にとってEUは遠い存在だ。
リスボン条約で生まれるEU新指導部が市民との距離を縮めるには、「対話と結束、行動」(ロンパウ氏)を目に見える形で示すことが不可欠だ。
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■人物略歴
◇ヘルマン・ファン・ロンパウ新EU大統領(Herman Van Rompuy)
ベルギー・ブリュッセル生まれ。ルーベン・カトリック大学大学院修了(経済学修士)。1988年に上院議員。オランダ語系キリスト教政党党首、連邦政府の副首相兼予算相などを歴任。95年から下院議員となり、07年7月に下院議長。ルテルム前首相の辞任に伴い、昨年12月に首相に就任。趣味は俳句。
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■人物略歴
◇キャサリン・アシュトン新EU外相(Catherine Ashton)
英国・ランカシャー州生まれ。福祉団体副会長などを経て、99年から英労働党の上院議員。旧教育省の政務次官などを歴任し、第1次ブラウン内閣では上院院内総務兼枢密院議長を務めた。リスボン条約の上院可決に尽力。英労働党出身のマンデルソン委員の辞任に伴い、08年10月に欧州委員(通商担当)に就任した。
1000
:
チバQ
:2009/11/21(土) 11:27:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091120-00000420-yom-int
EUのファンロンパウ大統領は「妥協の産物」
11月20日11時4分配信 読売新聞
19日の欧州連合(EU)首脳会議で、初代の欧州理事会常任議長(EU大統領)に知名度の低い小国出身者が選出されたのは、加盟27か国間のバランス重視の結果だ。
国際社会での存在感より内輪の論理を優先した「妥協の産物」の色彩が強い。
常任議長には、国際社会でのEUの威信向上につながる指導者として英国のブレア前首相への待望論もあったが、多くの中小国が難色を示した。強力な指導者の誕生で、自国の発言力が低下する事態を恐れたと見られる。その点、典型的な調整型指導者のファンロンパウ氏は、どの国にも無難な候補だったと言える。
一方で、外交安保上級代表(EU外相)が英国出身のアシュトン欧州委員に落ち着いたのは、国際社会で英国が持つ重みが決め手となったのは間違いない。
現在、EUの官僚機構である欧州委員会トップは南欧ポルトガルの、民選議会である欧州議会議長は東欧ポーランドの出身者が務めている。「大統領」「外相」に西欧の小国と大国の出身者をそれぞれ据えることで、27か国の地域間バランスも整う格好となった。(ブリュッセル 尾関航也)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091120-00000602-san-int
EU大統領選出 加盟国間の警戒浮き彫りに 「強い代表」排す
11月20日21時9分配信 産経新聞
【ロンドン=木村正人】欧州連合(EU)の新基本条約、リスボン条約の発効に伴って新設される「EU大統領」(首脳会議の常任議長)と外交安全保障上級代表(外相)に国際的に無名の2人が選ばれたことに域内では失望感も広がっている。加盟27カ国の人口や経済規模はすでに米国を上回り、8カ国が加盟を希望して門前に列をなすEUだが、英紙フィナンシャル・タイムズは「EU自身が新たな船出を前に、(EU本部のある)ブリュッセルへのさらなる権限委譲を拒否してみせた」と指摘した。
「欧州と話をしたい時、いったい誰に電話すればいいのか」
1970年代に米国の国務長官を務めたキッシンジャー氏がこうぼやいた話は有名だが、現在も状況は変わらない。
EU同様、ブリュッセルに本部を置く北大西洋条約機構(NATO)幹部は「ライス氏が国務長官に就任した際、EUに加盟する25カ国(当時)から昼食か夕食か、紅茶だけかという違いこそあったものの、会談を申し込む電話が一斉にかかった」と打ち明ける。
このため、リスボン条約では、米中首脳と直接交渉できるEU大統領と上級代表を選ぶ構想が描かれていた。
しかし実際は、「影響力のある指導者」より、域内の主要国が影響力を行使しやすい指導者が選ばれ、統合強化への警戒が加盟国間に根強く残ることも露呈した。
ミリバンド英外相は、一時、最有力候補と目されたブレア前英首相を念頭に「EU大統領にはワシントンや北京の交通を止めるぐらいの大物が必要」と訴えた。しかし、「ファンロンパイ大統領」と「アシュトン上級代表」の組み合わせに「彼らの出身地でも交通を止めるのは至難の業だったろう」(フィナンシャル・タイムズ紙)との皮肉も聞かれた。
加盟国間のポスト争いは今後も続きそうだ。フランスは欧州委員会の経済関連委員ポストを、ドイツは欧州中央銀行(ECB)の次期総裁を狙っているとされ、英国に上級代表を譲ったのはこのためだとの観測もある。
英誌エコノミスト前編集長のビル・エモット氏は「欧州経済は今後も成長するが、(欧州が)人口構成が若く国民国家の強さを持つ米国に匹敵するような時代は来ないだろう」と、EUが米、中と並ぶ国際社会の主要プレーヤーに躍り出るとの見方に疑問を示した。
1001
:
チバQ
:2009/11/21(土) 11:27:52
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/europe/326624/
初代EU大統領、俳句が趣味の「ミスター修理人」
2009/11/20 11:11更新
外見通り控えめな性格で、国際的な知名度は皆無に近いが、フランス語圏とオランダ語圏が対立していたベルギー国内政局を円滑にまとめている調整能力が評価された。
1972〜75年、ベルギー中央銀行に勤務し、93〜99年の予算担当相時代には大胆な歳出削減を進め、財政再建を果たした。忍耐強く地道な仕事ぶりから「ミスター修理人」と呼ばれる。
欧州連合(EU)内に敵が少ないことが初代EU大統領に選ばれた最大の理由だ。“ブレア大統領”の誕生を阻まれた英メディアは「首相に就任して1年もたっておらず、敵を作ろうにも作りようがなかった」と揶揄(やゆ)した。
記者会見では調整型の人らしく、「敗者を生む交渉は良い交渉とはいえない」という持論を披露した。趣味はオランダ語で詠む俳句。母語のオランダ語のほか、フランス語、英語、ドイツ語も操る。(ロンドン 木村正人)
1002
:
名無しさん
:2009/11/21(土) 11:44:08
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20091120167.html
政治家と売春?疑惑のニューハーフが焼死体で発見
イタリア最大野党、民主党の有力政治家らと売春行為をしたと指摘されたニューハーフが20日、ローマの自宅で焼死体で発見され、警察が殺人の疑いで捜査を始めた。イタリア主要メディアが伝えた。
ニューハーフはブラジル出身で10月、ローマを州都とするラツィオ州知事で民主党所属のマラツォ氏と関係を持ったとの疑惑が浮上。同氏は知事を辞職した。
イタリア紙はその後、このニューハーフらが政界や財界の別の有力者とも関係を持っていたとの疑惑を報じていた。
ANSA通信によると、ニューハーフは体に可燃物をかけ焼かれたとみられる状態で見つかり、パソコンが台所にある流しの水の中に沈められるなど、犯人が証拠隠滅を図った可能性もあるとみられている。 (共同)
[ 2009年11月20日 23:28 ]
1003
:
チバQ
:2009/11/22(日) 19:01:03
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009112202000071.html?ref=rank
ロシア大統領、与党批判
2009年11月22日 朝刊
【モスクワ=酒井和人】ロシアのメドベージェフ大統領は二十一日、プーチン首相が党首を務める政権与党「統一ロシア」の党大会で、地方選挙での同党の対応を批判した。大統領の与党批判は極めて異例で、一部で首相との不仲説もささやかれる中、発言は波紋を広げそうだ。
大統領は冒頭のあいさつで「政党は開かれた戦いで勝利することを学ばなければならない」と述べた。その上で、十月にあった統一地方選挙で同党に不正があったと指摘し、今後、公正な選挙を実施するよう求めた。「政治的な悪癖を捨てなければならない」とも語り、同党に民主選挙の徹底を呼び掛けた。
同選挙では統一ロシアが全議席の六割を占める圧勝を果たし、野党「共産党」など三党が「不正があった」として一時、下院審議を拒否する騒ぎが起きた。メドベージェフ大統領は先月下旬、三党党首との会談で「選挙は公正だった」との認識を示していた。
最近、大統領は経済手法や、旧ソ連時代の歴史認識などをめぐり、しばしばプーチン首相の言動に反する見解を表明している。
1005
:
チバQ
:2009/11/22(日) 19:05:47
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200911210009o.nwc
スリランカ大統領 強力ライバル出現 再選・支持回復へ経済発展に注力2009/11/21
スリランカのフォンセカ前軍参謀長は16日、次期大統領選挙への出馬を示唆した。前参謀長は、反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」との内戦を勝利に導き国民的な人気があるが、12日に突然辞任を表明した。内戦終結の余勢を駆って早期大統領選に打って出ようとしていたマヒンダ・ラジャパクサ大統領は、強力なライバルの出現で思惑が外れた。大統領は、国際通貨基金(IMF)の融資で経済復興に努め、人気回復を図ろうとしている。
◇
≪分析≫
ラジャパクサ大統領は、17日に行われた与党・スリランカ自由党の年次大会で、来年4月の議会と大統領の同日選挙を発表するものとみられていた。しかし、大統領は選挙日程について党幹部と相談すると述べるにとどまった。任期が満了する2011年11月まで大統領選挙が行われない可能性が出てきた。
◆大統領の誤算
ラジャパクサ大統領は05年に権力を掌握して以来、タミル人の分離独立を目指すLTTEの掃討に尽力し、今年5月にLTTEのプラバカラン議長を殺害して組織を壊滅させ、25年以上にわたる内戦を終わらせた。
政府高官は、歓喜する国民の支持を受けて総選挙で憲法改正が可能となる3分の2以上の議席獲得に自信を示し、ラジャパクサ大統領も任期(6年)を約1年半残しての前倒し大統領選挙に意欲をみせていた。
現在の憲法では大統領の3選は禁じられているが、与党が圧勝すれば、この制限を撤廃できるからだ。
内戦勝利の果実を独り占めしようとしていたラジャパクサ大統領に、フォンセカ前参謀長は12日、辞意を伝える手紙を送り、15日に大統領から正式に辞任を認められた。フォンセカ前参謀長は、大統領の実弟、ゴタバヤ・ラジャパクサ国防相とともにLTTE掃討の指揮を執ったが、軍事クーデターを恐れる大統領と対立し、実権のない地位に追いやられたと感じていた。前参謀長には穏健自由主義の野党・統一国民党のウィクラマシンハ党首が接近し、次期大統領候補に出馬を打診した。
フォンセカ前参謀長が大統領選に立候補すれば、最も恩恵を受けるのは、皮肉なことに少数派タミル人だろう。フォンセカ前参謀長が立候補しなければ、ラジャパクサ大統領は内戦の勝利を背景に、多数派シンハラ人の民族主義に訴えればよかった。ところが、フォンセカ前参謀長が立候補するとなれば、同じ支持基盤を分け合うことになり、大統領はタミル人からも支持を得なければならないからだ。
◆農業部門に補助金
IMFは6日、7月に合意した26億ドル(約2300億円)の融資計画の2回目の支払いとして3億2940億ドルの提供を認めた。スリランカ政府が今年の財政赤字を国内総生産(GDP)の7%に抑え、11年までに財政赤字を5%まで減らすと約束したことを評価したものだ。
スリランカ中央銀行は18日、政策金利を10.5%から最近5年で最低の9.75%に引き下げた。政府は地方の支持を得ようと、農業部門に手厚い補助金を給付し、公務員の雇用を増やしている。
マクロ経済は改善しているが、「平和の配当」に国民の期待が高まるなか、野党や労働組合が勢いを増し、政府の汚職や縁故主義への批判と相まって、有権者が投票態度を変えることを政府・与党は恐れている。
◇
≪結論≫
内戦が終わり、有権者の要求は実利を求めるように変わった。フォンセカ前参謀長が次期大統領候補として現れ、権力バランスも変化した。ラジャパクサ大統領は早期大統領選挙の発表を見送ってフォンセカ前参謀長の挑戦を避けたことで、有権者に優柔不断と思われた。与党は総選挙で改憲に必要な3分の2以上の議席を獲得できる可能性が小さくなった。政府は国民の支持を得るために経済発展と治安維持に力を入れるだろう。
1006
:
チバQ
:2009/11/22(日) 22:10:57
>>400
>>920
http://mainichi.jp/select/world/news/20091123k0000m030060000c.html
ルーマニア:大統領選 有力2候補が激しく競り混戦模様
【ウィーン中尾卓司】任期満了に伴うルーマニア大統領選の投票が22日、行われた。少数与党・民主自由党が支持する現職バセスク大統領と、連立政権を離脱した社会民主党のジョアナ党首(上院議長)の有力2候補が激しく競り合っているが、いずれも過半数の確保は難しい情勢で、12月6日に両氏による決選投票が実施される可能性が高い。
ルーマニアはボック首相率いる現政権が10月に不信任決議を受けた後、後継内閣が成立しておらず、政情不安が続く。経済危機を受けた国際通貨基金(IMF)の緊急融資が途絶える可能性も指摘されている。
1007
:
チバQ
:2009/11/22(日) 22:13:02
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200911220016.html
「あこがれの出稼ぎ」が悪夢に あるインドネシア女性の告白
ジャカルタ(CNN) インドネシア女性のスナルシさん(仮名・32)が出稼ぎ労働者の華やかな経験談に魅せられ、サウジアラビアへ渡ったのは17歳の時だった。だがそこには、性暴力にさらされる悪夢のような日々が待っていた――。これまで家族にさえ決して語らなかった過去を、スナルシさんはCNNとのインタビューで打ち明けた。
スナルシさんは貧しい家庭に育ち、学校も卒業することができなかった。15年前、外国へ出稼ぎに行って成功した人々の話を聞き、「いつか私も」と信頼できそうな派遣業者に登録した。村の女性たちの間で、出稼ぎは豊かな生活を手に入れる唯一の手段とされていた。
業者から家事の訓練を受け、パスポートを与えられた。そして間もなく、サウジアラビアでの家政婦の仕事に「抜てき」されたという。「褐色の肌で背の高い未婚女性、という条件で、数百人の中から選ばれた。こんなに早く夢がかなうなんてと有頂天になり、友だちからもうらやましがられた」と、スナルシさんは振り返る。
アラブ人男性の屋敷に連れて行かれたスナルシさんは、本当の「雇い主」がこの男性の父親だったことを知る。下半身不随だったその父親に性器のマッサージを命じられて拒否すると、「給料は払えない」と激怒された。なすすべもなく従ったスナルシさんに、9人の息子たちも性的ないたずらを繰り返した。
ある日、屋敷の門の鍵が開いている時を狙い、ごみを出すふりをして、スナルシさんは逃げ出した。インドネシア人が運営する保護施設に駆け込み、「助かった」と思ったのもつかの間。本当の悪夢はそれからだった。「私はだまされていた。ワニの口から逃げて、ライオンの口に飛び込んでしまったのです」
スナルシさんは施設から、約12万円で売春あっせん業者に売られ、その後1年以上、「顧客」たちから強姦と暴力を受け続けた。「動物のように扱われ、屈辱にまみれて死んでしまいそうだった。自殺するほうがましだった」――抑揚のない声で語るスナルシさんのほおを、涙が伝う。
あっせん業者がサウジ警察に検挙され、スナルシさんは6カ月間収監された後、母国へ強制送還された。サウジで何があったのか、家族は今も知らないし、警察に通報することもなかった。派遣業者はいつの間にか姿を消していた。
「皆から強い女性だと言われるけれど、心の中はぼろぼろで、いつも泣いてばかりいた。ただ泣き顔を人に見せたくないだけ」と、気丈に語るスナルシさん。「30歳を越えた今も、本当の幸せを私は知らない」とつぶやくその背中が、消えることのない深い傷を物語っていた。
1008
:
チバQ
:2009/11/23(月) 23:05:33
http://mainichi.jp/select/world/news/20091123ddm001030063000c.html
世界を読む:つぶされた「ブレアEU大統領」(その1) 英の影響力そがれ
◇統合姿勢に差
「ブレア降ろし」。19日に行われた欧州連合(EU)の初代「大統領」(欧州理事会常任議長)選びの過程は、ブレア前英首相(56)選出をいかに阻止するかのドラマでもあった。約1カ月半にわたる人選では、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクのベネルクス3国と欧州議会、独仏枢軸が「ブレア降ろし」に全力を注いだ。統合に消極的な英国と推進派の大陸欧州との深い溝が浮かび上がった。【ロンドン笠原敏彦、ブリュッセル福島良典】
ベネルクス3国は10月初旬、内部文書「リスボン条約の履行」を加盟国に配った。毎日新聞が入手した5ページの文書は大統領適格者を「全EU政策に展望を持つ」首脳級と規定、共通通貨ユーロを導入しない英国を排除した。ブレア降ろしの始まりだ。ベネルクス3国は統合に当初から取り組んできた。後発の英国は統合に懐疑的だ。
08年、サルコジ仏大統領が「強い指導者を」とメルケル独首相に大統領候補としてブレア氏を打診。英国はブレア氏の“選挙運動”を長期間、展開した。
これに捨て身で切り込んだのがユンケル・ルクセンブルク首相(54)だ。10月28日付仏紙で出馬を表明し「欧州志向でない」と英国を批判。「『ブレア封じ』が狙いだった」。外交筋が解説する。
欧州議会の中道左派・欧州社会党も反ブレアで動いた。「大統領は中道右派の欧州人民党、(同時に創設される)『EU外相』(外務・安全保障政策上級代表)は社会党からと取り決めた」。ドール人民党議員団長(フランス)が明かす。
人選を決める首脳会議直前の19日夕。ブリュッセルのオーストリアEU代表部に英スペインなど中道左派政権6カ国の首脳が集まった。ブレア氏の大統領が無理なら英出身のアシュトン欧州委員(53)をEU外相に、とブラウン英首相が表明。5カ国首脳は「合意」(スウェーデン政府筋)し、人選が事実上、決まった。英紙によるとブラウン首相は直後にブレア氏に「最後の試みを行った」と伝え敗北を示唆。同氏は冷静に受け止めた。
ブレア氏のカリスマ性や指導力は抜群だが、反発や分裂を招く恐れもある。結局、ファン・ロンパウ・ベルギー首相(62)という地味な大統領を各国は望んだ。加盟国の利害を調整し統合を進める「議長型」を選んだのだ。背景には金融危機で各国が国益重視を強める事情がある。メルケル首相は、携帯電話で各国首脳に「議長型」受け入れを説得。サルコジ大統領も同調した。
「ブレア氏が失墜した最大の要因は、イラク戦争を支持し、欧州を分断させたことだ」。英外務省当局者は敗因をこう分析した。
1009
:
チバQ
:2009/11/23(月) 23:06:04
http://mainichi.jp/select/world/news/20091123ddm003030167000c.html
世界を読む:つぶされた「ブレアEU大統領」(その2止) EUに「無名の顔」
<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>
欧州連合(EU)が「EU大統領」と「EU外相」を創設したのは、米中2国が世界を主導する「G2」時代の到来がささやかれる中で、国際社会での存在感を高めるためだった。EU外相には加盟国の主権が絡む外交・安保分野でEUをまとめる重い課題が待ち受ける。しかし、EU内の利害調整の結果、外交経験が乏しく知名度の低い人物が大統領や外相に選ばれ、思うように外交力を強化できるか懸念する声もある。また、改革の過程では、主権の一部を奪われる加盟国の抵抗が噴出。統合の難しさも浮き彫りになった。【ロンドン笠原敏彦、ブリュッセル福島良典、ワシントン草野和彦】
◇存在感発揮に疑問符
「10年前にはEUは経済的な存在だったが、今ではソマリア沖に艦船を展開している。EUは武力を使わず版図を拡大する『有志帝国』になっている。今後も外交の共通化が進む」。EUを代表する戦略家、EU理事会のロバート・クーパー対外・政治軍事問題担当局長が欧州の変容を指摘する。
欧州統合は第二次大戦の戦後復興期、6カ国で経済分野から始動した。統合分野は市場から通貨へと広がり、加盟国27カ国、人口5億人に膨れ上がった「巨大欧州」は今や国連予算の4割、国際援助の3分の2を担う。大統領(欧州理事会常任議長)や外相(EU外務・安全保障政策上級代表)ポストの新設はEUの勢力に見合った国際的影響力を確保するためだ。
外相は7000人前後のEU外務省(欧州対外活動庁)のトップに立ち、欧州委員会の副委員長を兼ねる。「EUの権力2大中枢である理事会(加盟国で構成)と委員会(行政府)をまたにかけ強力な権限を持つ」(マリオ・テロ・ブリュッセル自由大学欧州研究所教授)。使命は「EUを世界のリーダーにする」(ミリバンド英外相)ことだ。
英国が自国出身のアシュトン欧州委員を外相に推したのは、欧州統合に消極的な英国の変化も象徴している。
北大西洋条約機構(NATO)重視の英国は長年、軍事面でのEUの活動に消極的だったが、ブレア前政権時代、推進へとかじを切った。現在ではソマリア沖の海賊対策、アフガニスタンでの警察官訓練などEU部隊の域外活動に人員を派遣。ユーロ圏に入っていない英国にとって安全保障は主要なEU参加分野だ。外相ポストの獲得には「得意分野で国益をEU政策に反映したい英国の思惑」(外交筋)があった。
だが、大統領に選ばれたファン・ロンパウ・ベルギー首相やアシュトン氏の外交力は未知数だ。
「誰も知らないですよね」。欧州駐在の中国外交関係者は、ロンパウ氏の名前を自ら出して苦笑した。国際的には無名のロンパウ氏がEUの新たな「顔」として選ばれたことへの戸惑いがある。
米ホワイトハウスは19日、EU大統領と外相選出に「オバマ大統領の祝福」を発表したが、米メディアの関心は低かった。ニューヨーク・タイムズ紙は、選出は各国の外相の影響力を低下させない「政治取引」の結果で、EUが国際舞台で「強固な立場を占める準備ができているというより、問題点を浮き彫りにした」と指摘した。
外交力を高める狙いと、各国の受け止め方にはギャップがある。
EUが共通外交・安保政策を立案、実施できるのは基本的に「全会一致」の場合だけだ。加盟国間で温度差のある対露関係やトルコ加盟問題への対応で共通点を見いだすのは難しい。アシュトン外交はしばらく「本国外務省の支援が頼り」(EU筋)の状態が続く。
「英国は欧州の中核だ。彼女は米中インド、ロシアと交渉していく欧州代表となる」。ブラウン英首相は19日夜の記者会見で全面支援を約束した。
1010
:
チバQ
:2009/11/23(月) 23:06:24
◇域内に根強い「反統合」
EU大統領やEU外相の創設は新基本条約「リスボン条約」(12月1日発効)で規定されている。条約は、欧州統合の度合いを強める「深化」と、新規加盟国の受け入れによる「拡大」を続けるEUが01年の「欧州憲法」(のち仏などの国民投票で否決)の時代から8年がかりで取り組んできた機構改革の集大成だ。しかし、国家主権がEUに吸い上げられることへの欧州懐疑派の抵抗は根強く、EU新体制を悩ませる頭痛の種になっている。
条約発効の最後の障害は「国家主権が損なわれる」と批准書への署名を拒んできたチェコのクラウス大統領だった。内外からの圧力を受け、11月3日に署名した後も「これでチェコはもう主権国家でなくなった」と欧州への恨み節が続いた。
条約の発効を最優先するEUが取ったのは「懐疑派の言い分をのむ」手法だ。国民投票の再実施(10月2日)を控えたアイルランドには、軍事的中立や、人工妊娠中絶の禁止、低い法人税率などの国家主権が脅かされないことを文書で約束。チェコには、条約発効で法的拘束力を持つ「EU基本権憲章」の適用除外を認めた。
第二次大戦後にチェコスロバキア(当時)を追放されたドイツ人から、財産権の尊重をうたった同憲章を根拠に補償請求訴訟を起こされかねないとクラウス大統領は恐れた。
EUにとって、来年前半の英総選挙で政権交代を目指す野党・保守党への対応が難題となる。キャメロン党首がEUに移譲した社会・雇用分野の権限を取り戻す考えを表明しているためだ。欧州社会の「内向き化」で頭をもたげる反EU感情にどう対処するか。統合強化のためのリスボン条約下、EUは処方せんの提示を迫られる。
1012
:
チバQ
:2009/11/24(火) 22:12:13
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009112401000122.html
スイス、政治トップ3が女性に 両院議長と大統領
【ジュネーブ共同】スイス連邦議会の上下両院は23日、それぞれの議長にいずれも女性を選出した。行政府を代表する輪番制の大統領には2010年初めに、女性のロイトハルト経済相の就任が見込まれており、スイス政治の「トップ3」がいずれも女性になることが確実になった。
下院議長に選出されたのは連立与党の一角、社会民主党の若手女性議員パスカレ・ブリュデレル氏(32)。上院議長には同じく連立与党、自由民主党のエリカ・フォルスター氏(65)が選ばれた。
スイスの大統領や議長はいずれも1年ごとの輪番制。このため「ただの偶然であり、政治の変化を示すものではない」(ジュネーブ大の政治学者)との見方が一般的だ。
ただ、法定の署名が集まればいかなる問題も国民投票に問え、草の根の民主主義で知られるスイスでも、女性参政権が連邦レベルで認められたのは1971年になってから。「女性トップ3」の誕生は、やはり時代の流れを示しているといえそうだ。
2009/11/24 09:40 【共同通信】
1013
:
チバQ
:2009/11/28(土) 00:26:29
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200911270007o.nwc
EU 無名の大統領・外相 無難な人選、主導権は各国首脳に2009/11/27
初代「EU大統領」に指名されたベルギーのファンロンパイ首相(左)、「EU外相」のアシュトン欧州委員会委員(中央)、EU議長を務めるスウェーデンのラインフェルト首相=19日、ブリュッセル(AP)
ベルギーのブリュッセルで19日に開かれた欧州連合(EU)臨時首脳会議で、EUの新基本条約「リスボン条約」の下で新設される「EU大統領」にベルギーのファンロンパイ首相が、「EU外相」には英国人のアシュトン欧州委員会委員(通商担当)が選ばれた。国際的にほとんど無名の2人が新EUの「顔」となったのは、欧州首脳が影響力の強い指導者を避け、無難な人選を優先したためだ。欧州諸国の関心は、EUの行政執行機関、欧州委員会委員の選任に移っている。
■分析
リスボン条約は、EUの2つのポストを新設した。欧州理事会(EU首脳会議)の常任委員長(EU大統領=任期2年半、1回再選可)は、これまでの任期6カ月の輪番制EU議長に取って代わる。EU外交安全保障上級代表(EU外相)は、欧州委員会副委員長と対外関係担当の欧州委員会委員を兼ねる。就任には、EUの審議機関、欧州委員会の承認が必要となる。
2つのポストが置かれた背景には、2004年以降、12カ国が新規加盟し、EU首脳はさまざまな政策で共通の立場を見いだすのがますます困難になっていたことがある。EUの意思決定を簡素化し、国際問題におけるEUの地位を高める狙いがあったが、国際的な知名度の低いファンロンパイ首相とアシュトン委員が指名されたことで、新ポストはEU内外の政治指導力にほとんど影響を及ぼさないだろう。
◆消えた大物政治家
当初、初代EU大統領の有力候補とみられたのは、ブレア前英首相だ。しかし、英国が共通通貨ユーロや国境管理撤廃のシェンゲン協定に不参加であること、ブッシュ前米大統領とイラク戦争を主導したこともあり、他国の中道左派首脳の支持さえ得られなかった。
欧州諸国の首脳は、国籍、性別、国家の規模などの間でバランスを取ろうとしたが、特に重視されたのは政治的立場だ。このため、EU首脳会議や欧州議会で多数を占める中道右派からEU大統領を選出する見返りに、EU外相は中道左派から選ぶことになった。
ファンロンパイ首相は、国内では優れた手腕の政治家として知られている。1990年代に予算担当相を長く務め、その後、下院議長になった。ベルギー首相になってから1年足らずだが、「調整型」の首相として、フランス語を話すワロン系、オランダ語を話すフラマン系のもろい連立をまとめ上げた。ファンロンパイ首相が中道右派のキリスト教民主フランドル党であることも、他の欧州諸国首脳の支持を集めた理由の一つだ。
ファンロンパイ首相の見解は欧州でもほとんど未知だが、トルコのEU加盟に反対したことがある。しかし、EU大統領に指名された後、個人的見解よりもEU首脳会議の見解を優先すると述べた。
ファンロンパイ首相よりも、アシュトン委員のEU外相指名のほうが驚きを持って迎えられた。アシュトン委員は英貴族院院内総務、枢密院議長を務めたが、閣僚になったことはなく、外交経験もない。
通商担当の欧州委員としての経験も1年余りしかないが、最近、韓国との自由貿易協定(FTA)締結にこぎ着けた交渉力は高く評価されている。しかし、アシュトン委員は国際的な影響力を持たないため、EUの国際的な地位を高める役割は果たせそうもない。主要な外交・安全保障交渉では、加盟各国の首脳が表舞台に立つことになりそうだ。
1014
:
チバQ
:2009/11/28(土) 00:26:52
◆焦点は経済ポスト
バローゾ欧州委員会委員長の第1期は正式には10月末に終わり、11月から2期目に入ったが、リスボン条約の批准が遅れたために、次期欧州委員会の委員がまだ決まっていない。11月中に人選を終え、欧州委員会副委員長を兼務するアシュトン新EU外相を含めて、来年1月半ばに欧州議会で次期委員の承認公聴会が行われ、1月末に就任する予定だ。
各国はEU予算の約80%を占める経済関係担当委員のポストを狙っている。英国はEU外相を得たため、経済関係担当委員に人材を推薦できない。英野党・保守党は、経済ポストを逃したことでブラウン英首相を非難するかもしれない。
加盟国中、最大規模のドイツは南部バーデン・ビュルテンベルク州首相のギュンター・エッティンガー氏を経済関係担当ポストに推している。フランスは、ミシェル・バルニエ元外相を域内市場担当に推薦しているが、バルニエ氏の経済分野での経験は乏しい。ポーランドは、国会議員のヤニュシュ・レバンドフスキ氏を財政計画・予算担当に、スペインは、現在、経済・通貨担当委員のホアキン・アルムニア氏を競争政策担当にしようと働きかけている。
次期欧州委員会では、気候変動、治安、基本的人権、技術革新担当委員のポストが新設されそうだ。欧州議会の自由主義会派は、バローゾ委員長への支持は人権ポストの創設が条件だと表明した。
■結論
ファンロンパイ首相とアシュトン委員の新ポスト指名で、EUは指導力と対外影響力を強化する機会を逃した。欧州委員会では、中道右派のキリスト教民主系が主要経済ポストを占めようとしている。次期欧州委員会は自由市場政策を継続するとみられるが、金融サービスの規制強化も懸案事項。欧州レベルの中央集権的な経済規制に強く反対している英国は、域内における経済分野への影響力を一層弱めることになりそうだ。
1015
:
チバQ
:2009/11/29(日) 02:32:05
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009112801000378.html
左派候補優勢で決選投票 ウルグアイ大統領選
【リオデジャネイロ共同】中道左派、拡大戦線(FA)のバスケス大統領の任期満了に伴う南米ウルグアイの大統領選決選投票が29日実施される。10月25日の第1回投票で現政権の政策の継承を訴え、1位となった元極左ゲリラ、ホセ・ムヒカ元農牧・水産相(74)の優勢が伝えられている。
対立候補は中道右派・国民党のラカジェ元大統領(68)。第1回投票と同時実施された国会議員選で、FAが上下両院の過半数を制しており、ムヒカ氏に勢いがある。
現政権は、税制改革や投資誘致などで個人消費や企業活動を活性化させて景気を拡大、実質賃金を約22%増大させる一方、貧困対策を強化し貧困層の割合も約20%にまで引き下げた。輸出市場の多角化などで堅調な経済成長が続き、ムヒカ氏は「一流の国造りの継続」を唱えている。
ラカジェ氏は、第1回投票で3位につけた中道右派候補の政党の支持を取り付け、バスケス政権が実施した税制改革の見直しなどを訴えている。
各種の支持率調査によると、ムヒカ氏はラカジェ氏に6〜10ポイントの差をつけて過半数をうかがう勢い。早ければ29日夜(日本時間30日午前)にも大勢が判明する見通し。
2009/11/28 16:35 【共同通信】
1016
:
チバQ
:2009/11/29(日) 02:34:21
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200911280018.html
大統領選に向け厳重な警戒態勢、混迷続くホンジュラス
(CNN) 今年6月に軍主導のクーデターが起き政情不安にある中米ホンジュラスで29日、大統領選挙が実施される。治安当局は暴動が起きる恐れがあるとして、催涙弾1万発を準備するなど、厳重な警戒態勢を敷いている。
大統領選に向け、クーデターで政権を握ったミチェレッティ暫定大統領は混乱を避けるため、一時的に暫定大統領の座を退いている。復帰は12月2日を予定している。大統領選と同時に、副大統領選や議員選も実施される。
一方、クーデターで国外追放されたセラヤ大統領は11月中旬、大統領選挙の結果を認めないと発表。オバマ米大統領に書簡を送り、自らへの支持を訴えた。
セラヤ大統領は、ミチェレッティ暫定政権と10月末に交わした合意が一方的に不履行となったと非難し、支持者らにも大統領選挙のボイコットを呼び掛けている。
http://mainichi.jp/select/world/news/20091128dde035030051000c.html
ホンジュラス大統領選:あす投票 セラヤ氏、棄権呼びかけ
【メキシコ市・庭田学】6月のクーデター以降、混乱が続く中米ホンジュラスで29日、大統領選が実施される。追放されたセラヤ大統領は、クーデター政権下での選挙を無効と主張し、支持者にボイコットを呼びかけている。国際社会は選挙を正当と承認するかどうかで意見が分かれており、選挙後の国内外の動向が注目される。
大統領選は野党・国民党のポルフィリオ・ロボ氏(61)と与党・自由党のエルビン・サントス氏(46)の保守系候補2人の事実上の一騎打ち。世論調査では、ロボ氏が勝利する可能性が高い。
AP通信によると、ロボ氏は、当選すれば和解のためにセラヤ氏と対話する姿勢を示している。
米国とコスタリカ、ペルーは、選挙を契機にしたホンジュラス正常化を期待し、大統領選を承認する方針を表明。しかし、南米諸国連合(UNASUR、12カ国)では承認しないとの意見が多数派とされ、米州各国の対応は分かれている。
中南米の選挙では、米州機構(OAS)と欧州連合(EU)が選挙監視団を派遣するのが通例。しかし今回は、クーデター政権とセラヤ氏が結んだ和解合意が事実上破棄された状況での選挙となったため、ともに派遣は見送られた。
一方、ホンジュラス国会は12月2日、来年1月27日まで任期が残っているセラヤ氏の大統領復帰の是非を審議する予定だ。同国最高裁は国会の諮問に「セラヤ氏逮捕命令が出ている間は大統領復帰はできない」との考え方を示しているが、大統領選で当選が有力視されるロボ氏は、セラヤ氏から政権を引き継いだ方が国際社会の理解を得やすいと考えている模様だ。
6月28日のクーデターで国外追放されたセラヤ氏は9月にひそかに帰国して以来、首都のブラジル大使館に避難している。国民に選挙ボイコットを呼びかけているが、大きな混乱は起きていない。
1017
:
チバQ
:2009/11/29(日) 11:12:50
http://sankei.jp.msn.com/world/america/091128/amr0911281724004-n1.htm
ホンジュラス大統領選 クーデターめぐり、米と中南米諸国に亀裂も (1/2ページ)
2009.11.28 17:27
【ニューヨーク=松尾理也】中米ホンジュラスで29日、6月のクーデター後初となる大統領選が行われる。追放された大統領のセラヤ氏が選挙ボイコットを呼びかける中、当初セラヤ氏を支持していた米国はここにきて大統領選を有効とする態度を打ち出した。だが混乱の幕引きを急いで「現実路線」に傾斜する米国に対し、ほとんどの中南米諸国は不信感を強めており、ホンジュラスが安定に向かうかはなお未知数だ。
6月28日のクーデターで国外に追放され、その後ホンジュラスに戻ったものの首都テグシガルパのブラジル大使館に避難したままになっているセラヤ氏、暫定政権を率いるミチェレッティ暫定大統領はともに、今回の大統領選には出馬しない。セラヤ政権の副大統領だった自由党のサントス氏と、前回2005年大統領選でセラヤ氏に敗れた国民党のロボ氏の事実上の一騎打ちで、ロボ氏が優勢に選挙戦を進めている。
セラヤ氏に加えほとんどの中南米諸国は、選挙を認めれば、クーデターそのものを追認することになるとして、選挙の正当性を認めないとの立場を取っている。
しかし、米国務省のケリー報道官はこのほど、「大統領選はクーデターによる危機を収束させるための重要な一歩だ」と、正当性を認める方針を打ち出した。
6月のクーデター直後、オバマ政権は即座に非難の姿勢を打ち出し、ベネズエラのチャベス大統領ら反米陣営と一致してセラヤ氏復帰を求めた。米国の新たな中南米外交を示すとして注目されたその姿勢は、しかし、暫定政権が強硬姿勢を貫く中で具体的な成果を上げることができないままとなっている。
こうした中で、米国が混乱収拾を優先する方向に路線転換したことは、中南米諸国の失望を招く結果につながってしまった。コスタリカのカサス元副大統領は米紙ニューヨーク・タイムズに「中南米でのオバマ大統領の信用は顕著に低下している」と指摘しており、大統領選の行方次第ではさらに亀裂が深まる可能性を指摘する声もある。
1018
:
チバQ
:2009/11/30(月) 22:12:37
>>1005
http://www.asahi.com/international/update/1129/TKY200911290162.html
スリランカ大統領選、元軍参謀長出馬へ 野党統一候補に2009年11月29日19時45分
【ニューデリー=武石英史郎】スリランカの反政府勢力タミル・イーラム解放の虎(LTTE)に対する掃討作戦を指揮したフォンセカ元政府軍参謀長は29日、来年1月の大統領選に立候補すると正式に表明した。再選を目指すラジャパクサ大統領に対抗し、野党の統一候補となる。
ロイター通信によると、記者会見したフォンセカ氏は、今年5月の内戦終結後にラジャパクサ政権がタミル人避難民を長期間難民キャンプに収容したり、報道の自由を制限したりしたなどと批判。「国を独裁者の下に放置することはできない。民主主義を再建する」などと公約した。
フォンセカ氏は、内戦終結を自身の政治的成果として誇示する大統領との不仲から今月辞任。すでに野党2党が支持を表明している。
1019
:
チバQ
:2009/11/30(月) 22:14:09
http://mainichi.jp/select/world/news/20091130dde007030057000c.html
ホンジュラス大統領選:野党候補の当選確実 米州諸国の対応は二分
【メキシコ市・庭田学】6月のクーデターでセラヤ大統領が追放されて以来、政治混乱が続く中米ホンジュラスで29日、大統領選の投票が行われ、野党・国民党候補のポルフィリオ・ロボ氏(61)の勝利が確実となった。だが、選挙の正当性について米州諸国の意見は分かれており、ホンジュラス正常化の道筋は不透明だ。12月2日に国会がセラヤ氏の大統領復帰を認めるかどうかが焦点になる。新大統領は10年1月27日に就任予定。任期は4年。
選挙は、ロボ氏と与党・自由党のエルビン・サントス氏(46)の保守系2候補による事実上の一騎打ち。一時は接戦だったが、6月28日のクーデター後、サントス氏の支持率が後退した。セラヤ氏とクーデター政権のミチェレッティ暫定大統領はともに自由党所属。
AP通信によると、29日は北西部サンペドロスラでセラヤ氏の支持者と警官隊が衝突、数人の負傷者が出たとの情報があるが、投票は順調に行われた。
セラヤ氏は投票終了にあたり、「この選挙は違法であり、無効にして再選挙をしなければならない」との声明を発表した。
大統領選を巡っては、米国やコスタリカ、パナマ、ペルーなどが承認する方針を表明。一方、セラヤ氏の盟友であるベネズエラの急進左派、チャベス大統領は29日、「(選挙は)茶番以外のなにものでもない」と承認しない姿勢を強調した。
ホンジュラス国会は12月2日にセラヤ氏の大統領復帰(任期満了は10年1月27日)の是非を審議する。
1020
:
チバQ
:2009/11/30(月) 22:15:11
>>1015
http://www.asahi.com/international/update/1130/TKY200911300102.html
左派ムヒカ氏の初当選確実 ウルグアイ大統領選2009年11月30日10時8分
【サンパウロ=平山亜理】南米ウルグアイで29日、バスケス大統領の任期満了に伴う大統領選の決選投票が行われた。AP通信や地元メディアによると、複数の出口調査で左派の与党・拡大戦線(FA)のホセ・ムヒカ上院議員(74)が50%以上を得票しており、中道の国民党のラカジェ元大統領(68)を破って初の当選を確実にした。
同日夜、勝利宣言をしたムヒカ氏は「誰も勝者でも敗者でもない」と述べ、国民の団結を呼びかけた。就任は来年3月で、任期は5年。
2005年に誕生した左派のバスケス政権は、経済の安定や貧困の削減などで成果を上げてきた。ムヒカ氏もこの路線を踏襲し、貧困層向けの住宅建設や20万人の新規雇用の創出などを公約した。
ムヒカ氏は元左翼ゲリラという経歴から、急進的な政策をとるのではと懸念する声も上がったが、選挙戦を通じてその払拭(ふっしょく)に努めた。
1021
:
チバQ
:2009/12/02(水) 12:09:57
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091202-OYT1T00386.htm
EU新大統領が「8年の迷走」終結宣言
【ブリュッセル=尾関航也】欧州連合(EU)の新基本条約「リスボン条約」の発効を祝う式典が1日、条約の調印地リスボンで開かれた。
新設の欧州理事会常任議長(EU大統領)に選出されたファンロンパイ前ベルギー首相は式典で「機構改革問題に区切りをつける時が来た」と述べ、基本条約改正をめぐる8年間の迷走の終結を宣言した。
リスボン条約はEUの運営規則にあたるもので、外交部門の強化を通じてEUの国際的地位を高めるなどの狙いがある。2007年12月に調印され、先月までに全27加盟国が批准を終えた。
条約発効により、新たな加盟国を受け入れる条件も整った。次期加盟はクロアチアとアイスランドが有力で、両国とも12年初頭の加盟を目指してEUと交渉を進めている。
(2009年12月2日11時05分 読売新聞)
http://mainichi.jp/select/world/news/20091202ddm002030068000c.html
リスボン条約:発効 スリムで迅速に 「地域ブロック」から「政治パワー」へ
<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR 国際>
【ブリュッセル福島良典】加盟27カ国、5億人のEUはリスボン条約で、欧州の地域経済ブロックから、多極化した国際社会の一翼を担い、米中と渡り合う「政治パワー」へと脱皮した。条約の機構改革で、肥大化した組織のぜい肉がそぎ落とされ、市民の暮らしを守り、温暖化対策などで世界をリードする体制が強化された。
◆広がるすそ野
「世界の温室効果ガス削減努力は不十分だ。中国が指導力を発揮し、責任を果たさなければ問題は解決できない」。リスボン条約発効を控えた11月30日、中国・南京市で開かれた中国EU首脳会議。EU議長国スウェーデンのラインフェルト首相は中国側に一層の削減努力を求めた。
欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)を母体とするEUの主要分野は長年、経済だったが、すそ野が広がる。「温暖化対策、エネルギー政策、主要20カ国・地域(G20)会合などの場で段階的にEU共通の立場が確立される」。デハーネ元ベルギー首相は話す。
◆多数決を導入
リスボン条約には「EU大統領」と「EU外相」の新設に加え、EU政策の立案や意思決定を円滑にするための処方せんが組み込まれている。加盟国代表で作る理事会では14年以降、賛成する加盟国の数と人口に基づく多数決制度が導入される。加盟国が27に膨れ上がり、全会一致の決定が下しにくいためだ。
◆議会権限強化
また、欧州市民によって直接選出される欧州議会の権限が強化され、農業・漁業、移民・難民、スポーツ、観光などの政策決定に発言力を得る。欧州議会が「下院」、理事会が「上院」の役割を果たすようになる一方、行政府・欧州委員会はスリム化が図られる。
主要EU機関の間で欧州議会と加盟国の力が強まる。欧州委員会は「調整役を果たす」(欧州政策センターのミッシローリ研究部長)ようになる。
1022
:
チバQ
:2009/12/02(水) 12:24:38
http://mainichi.jp/select/world/news/20091130ddm007030102000c.html
ユンケル・ルクセンブルク首相:「幻のEU大統領」に 財政路線、仏と対立
【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU)の「大統領」(欧州理事会常任議長)選出を巡り、ユンケル・ルクセンブルク首相が最終候補に残っていたことがわかった。サルコジ仏大統領の反対でつぶれたともいわれる。「幻の大統領」情報が流れる背景には、サルコジ大統領が金融危機を受け「ユーロ圏財務省」創設を提案、大国主導を恐れるユンケル首相が強硬に反対した経緯がある。EUの将来像を巡る思惑の違いが浮き彫りになった。
EU大統領は12月1日に発効するEUの新基本条約「リスボン条約」に規定されており、19日のEU首脳会議でファン・ロンパウ・ベルギー首相(当時)が選ばれた。
ルクセンブルク政府筋によると、この首脳会議の前、議長国スウェーデンのラインフェルト首相が仏独英首脳と個別会談。その後、最終候補のユンケル氏に「ロンパウ大統領」を提案。ユンケル氏は「自分は対抗しない」と矛を収めた。
ユンケル氏「落選」の理由としてダニエル・コーン・ベンディット欧州議会議員は仏の「拒否権」発動を挙げる。また、仏紙リベラシオンのジャン・カトルメール特派員はブログで「(他の加盟)26カ国はユンケル氏選出の用意があったが、サルコジ氏が強く反対した」と指摘した。サルコジ氏は「間違った情報」と否定しており、真相はヤブの中だ。
サルコジ、ユンケル両氏間には昨年秋の金融危機以来の確執がある。サルコジ氏は政策調整のため(1)ユーロ圏首脳会議の定例化(2)「ユーロ圏財務省」の創設−−をぶち上げた。通貨政策を統括する有志国連合「ユーログループ」の議長、ユンケル氏の影響力をそぐ思惑がうかがえた。
小国ルクセンブルクの主要産業は金融業。銀行に独自の守秘義務を認めていることからタックスヘイブン(租税回避地)の疑いをかけられ、サルコジ氏は「欧州内部で回避地を容認したら、外部に示しがつかない」と指摘、ユンケル氏は不快感を示していた。
1023
:
チバQ
:2009/12/02(水) 12:25:02
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20091127k0000m030013000c.html
ベルギー:ルテルム外相が首相に 辞任11カ月「再登板」
【アムステルダム福島良典】ベルギー国王アルベール2世は25日、ファン・ロンパウ首相(62)が欧州連合(EU、加盟27カ国)の「大統領」(欧州理事会常任議長)に選出されたことに伴い、ルテルム外相(49)を後継首相に指名した。同氏は直ちに組閣を終え、内閣を発足させた。27日に議会で信任投票が行われる。
ルテルム氏は昨年12月、銀行救済策を巡るスキャンダルで首相を辞任したばかりで、わずか11カ月での「再登板」となった。ルテルム前政権時代には、ベルギーを二分する北部オランダ語圏と南部フランス語圏の対立が先鋭化しただけに、政治危機の再燃を懸念する声が強い。
ルテルム氏は25日の就任演説で、ファン・ロンパウ政権の経済・社会政策を踏襲する考えを強調し、「過去の経験に学んでいきたい」と国内安定に全力を注ぐ決意を表明した。
言語圏対立の象徴となっているのはブリュッセルと周辺地区で構成する首都圏選挙区の分割問題。アルベール2世は首相指名に先立ち、デハーネ元首相(69)を問題解決の調整役に任命した。
1024
:
チバQ
:2009/12/02(水) 22:46:44
http://www.asahi.com/international/update/1201/TKY200912010009.html
ホンジュラス クーデター政権、選挙乗り越え深める自信2009年12月1日3時57分
【テグシガルパ=堀内隆】中米ホンジュラスで29日に行われた大統領選で、野党・国民党のポルフィリオ・ロボ元国会議長(61)が勝利を確実にした。6月のクーデターで樹立された暫定政権は、選挙を大過なく済ませたことで、国際社会との関係修復に自信を見せている。
選挙管理委員会の中間発表によると、得票率はロボ氏が56%、与党・自由党のエルビン・サントス氏(46)は38%だった。
クーデターでセラヤ大統領を追放した暫定政権は、国際社会から非難を浴び、外交関係や経済援助を絶たれて孤立。大統領選を高い投票率で実施することが、諸外国との関係修復に必要だった。一方、セラヤ氏は「選挙参加はクーデターを正当化する」と国民に棄権を呼びかけた。
投票日、首都テグシガルパでは大きな混乱がなかった。投票率も約61%と過去の大統領選並み。ロボ氏は勝利演説で「違いを捨て、ホンジュラスのため前進を」と訴えた。
選管幹部は「選挙は成功した。国際社会は結果を認めなければならない」と述べた。
クーデター後、援助を停止していた最大の援助国・米国は「透明性ある選挙なら結果を認める」と姿勢を軟化させており、クーデター前は友好関係にあったペルーやコスタリカなども同様の姿勢だ。ホンジュラス国会は12月2日、国外追放処分を受けたあとブラジル大使館に保護されているセラヤ氏の復権の是非を判断するが、仮に認められても来年1月27日の任期切れは目前で、存在感の低下は避けられそうにない。
1025
:
チバQ
:2009/12/04(金) 00:18:49
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/091201/asi0912011201000-n1.htm
豪野党党首にアボット氏 温暖化法案で内部対立
2009.12.1 11:59
オーストラリア最大野党、自由党は1日開いた議員総会で党首選を行い、トニー・アボット前保健相(52)を新党首に選出した。
議会上院ではラッド労働党政権が進める温室効果ガス排出量取引制度の導入法案の審議が続いているが、自由党内の同法案反対派の勢いが増し、法案に賛成するターンブル党首の交代を要求していた。
両院のねじれ状態により上院では自由党が多数を占め、この法案は8月、上院で一度否決されている。議員総会は政府が採決に踏み切れば再度否決する方針でも合意した。
同国では同じ法案が2回否決された場合、首相は上下両院の同時解散、総選挙に踏み切ることが可能。ただ首相の支持率は高く、法案が再度否決され総選挙が行われたとしても、野党に厳しい選挙になるのは必至。(共同)
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