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国際政治・世界事情
935
:
チバQ
:2009/10/12(月) 23:51:54
>>904
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200910090007o.nwc
ポルトガル 総選挙で与党勝利 過半数割れ 政局は不安定2009/10/9
ポルトガル総選挙の開票の結果を受け、勝利宣言する社会党党首のソクラテス首相==9月27日、リスボン(AP)
ポルトガル議会(1院制、230議席)の総選挙は9月27日に投票が行われた。開票の結果、ソクラテス首相が率いる中道左派の社会党が第一党の座を守ったものの、過半数には届かなかった。社会党の得票率は約36%で、2005年の選挙時より50万票以上も少なかった。今後の政権運営は、かなり不自由なものになるだろう。
最大野党の中道右派、社会民主党にも厳しい結果となった。得票率は05年選挙時から横ばいの30%未満。この敗北により、同党の議会での立場はますます苦しいものになった。一方、民衆党や左翼ブロックなどの少数政党が票を伸ばしている。
ポルトガルでは、1974年の民主化以降、社会党と社会民主党が政権運営の中心にいる。だが、今回の2党の得票率は合計して65%をわずかに上回る程度。2大政党の合計得票率が70%を下回ったのは87年以降で初めてだ。87年には2党で77%を獲得し、その結果、事実上の2大政党制へとつながり、政治的な安定を生み出した。
過去の経験からすると、社会党にとっての連立の選択肢に変化はないだろう。社会民主党との大連立は安定多数を得られる。民衆党との連立でもぎりぎり過半数を得られる。左翼ブロックなど共産系との連立も可能だが、維持が難しそうだ。
政治的に不安定な状況は長引きそうだが、それは、憲法上の特異な要件のため。ポルトガルでは、議会の解散権を持つ大統領がその権限を行使できる期間が制限されているのだ。そのため、より安定した政治的バランスを生み出すために解散総選挙が有効だと判断できるときでも、解散できない場合がある。
ポルトガルでは74年以降、4年の任期を全うできた連立政権はない。少数与党政権では1つだけだ。この潜在的な不安定さは政治制度上の特異性にある。向こう数年は、再び政治的に不安定な状況となるだろう。
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