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国際政治・世界事情

942チバQ:2009/10/17(土) 17:01:50
http://mainichi.jp/select/world/news/20091016ddm007030103000c.html
石油王国の若者たち:サウジアラビアの今/中 職業研修、道険しく
 ◇生活態度も指導、相次ぐ途中脱落
 作業服に身を包んだサウジアラビア人の若者たちが、フィリピン人講師の英語の講義に真剣に耳を傾ける。首都リヤド郊外にある「プラスチック加工高等研修所(HIPF)」。日本の協力で07年9月に開設した研修所は2年制で、入学定員は1学年(2期制)300人。18〜25歳前後の高校卒業生を対象に、英語や数学などの一般教科と、プラスチックの成型、加工の専門技術を教えている。

 指導は日本やフィリピン、インドなどの講師が担当。地元企業が研修生と雇用契約を結び、給与・学費の一部を負担、卒業後は雇用する仕組み。2年生のアハメド・シャミールさんは「仕事に直結する研修内容で、役に立つ」と満足げだ。

 若者の高失業率を背景に、低賃金の外国人労働者頼りだった産業構造の転換を図る政府にとって、職業訓練の拡充は最重要施策の一つ。「サウジ人に見合ったポストが不足しているうえ、外国人労働者に匹敵する知識や経験のない者が多い」(西側外交筋)からだ。

 人材育成に欧米などの支援は欠かせない。日本絡みはHIPFとジッダの自動車技術高等研修所のほか、日本の民間10社と日本工学院八王子専門学校などが協力して今年9月にリヤドで開所した電子・家電製品研修所がある。同所の設立に関与した中東協力センターによると、1期生の受験倍率は3倍を超え、関心の高さを示した。

 ただ、研修生の学力・技能向上や生活態度改善への道は険しい。HIPFのインド人講師は「毎日が戦い」と語る。「社会生活に関する家庭のしつけが十分ではない」(関係者)ため、遅刻や授業中の私語など基本的な問題からきめ細かな指導が必要という。同校では日本式の朝礼も実施、規律教育も図る。

 副校長のアハメド・ガムディ博士(43)は「英語力も身に着けた卒業生への評価はよい」という。しかし、1年目に集中する英語学習や規律の厳しさについていけず、脱落したり、他の進路を選ぶ研修生は多い。7月末に卒業した第1期生は、入学時の約4割の67人だけだった。

 サウジの財政収入の約8割を占める原油の採取可能年数は約70年(英石油大手BPの08年統計)。「原油後」を見据えた国造りが急務だが、そのための人づくりはまだ緒についたばかりだ。【リヤドで和田浩明】


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