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国際政治・世界事情

1013チバQ:2009/11/28(土) 00:26:29
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200911270007o.nwc
EU 無名の大統領・外相 無難な人選、主導権は各国首脳に2009/11/27
初代「EU大統領」に指名されたベルギーのファンロンパイ首相(左)、「EU外相」のアシュトン欧州委員会委員(中央)、EU議長を務めるスウェーデンのラインフェルト首相=19日、ブリュッセル(AP)
 ベルギーのブリュッセルで19日に開かれた欧州連合(EU)臨時首脳会議で、EUの新基本条約「リスボン条約」の下で新設される「EU大統領」にベルギーのファンロンパイ首相が、「EU外相」には英国人のアシュトン欧州委員会委員(通商担当)が選ばれた。国際的にほとんど無名の2人が新EUの「顔」となったのは、欧州首脳が影響力の強い指導者を避け、無難な人選を優先したためだ。欧州諸国の関心は、EUの行政執行機関、欧州委員会委員の選任に移っている。

 ■分析

 リスボン条約は、EUの2つのポストを新設した。欧州理事会(EU首脳会議)の常任委員長(EU大統領=任期2年半、1回再選可)は、これまでの任期6カ月の輪番制EU議長に取って代わる。EU外交安全保障上級代表(EU外相)は、欧州委員会副委員長と対外関係担当の欧州委員会委員を兼ねる。就任には、EUの審議機関、欧州委員会の承認が必要となる。

 2つのポストが置かれた背景には、2004年以降、12カ国が新規加盟し、EU首脳はさまざまな政策で共通の立場を見いだすのがますます困難になっていたことがある。EUの意思決定を簡素化し、国際問題におけるEUの地位を高める狙いがあったが、国際的な知名度の低いファンロンパイ首相とアシュトン委員が指名されたことで、新ポストはEU内外の政治指導力にほとんど影響を及ぼさないだろう。

 ◆消えた大物政治家

 当初、初代EU大統領の有力候補とみられたのは、ブレア前英首相だ。しかし、英国が共通通貨ユーロや国境管理撤廃のシェンゲン協定に不参加であること、ブッシュ前米大統領とイラク戦争を主導したこともあり、他国の中道左派首脳の支持さえ得られなかった。

 欧州諸国の首脳は、国籍、性別、国家の規模などの間でバランスを取ろうとしたが、特に重視されたのは政治的立場だ。このため、EU首脳会議や欧州議会で多数を占める中道右派からEU大統領を選出する見返りに、EU外相は中道左派から選ぶことになった。

 ファンロンパイ首相は、国内では優れた手腕の政治家として知られている。1990年代に予算担当相を長く務め、その後、下院議長になった。ベルギー首相になってから1年足らずだが、「調整型」の首相として、フランス語を話すワロン系、オランダ語を話すフラマン系のもろい連立をまとめ上げた。ファンロンパイ首相が中道右派のキリスト教民主フランドル党であることも、他の欧州諸国首脳の支持を集めた理由の一つだ。

 ファンロンパイ首相の見解は欧州でもほとんど未知だが、トルコのEU加盟に反対したことがある。しかし、EU大統領に指名された後、個人的見解よりもEU首脳会議の見解を優先すると述べた。

 ファンロンパイ首相よりも、アシュトン委員のEU外相指名のほうが驚きを持って迎えられた。アシュトン委員は英貴族院院内総務、枢密院議長を務めたが、閣僚になったことはなく、外交経験もない。

 通商担当の欧州委員としての経験も1年余りしかないが、最近、韓国との自由貿易協定(FTA)締結にこぎ着けた交渉力は高く評価されている。しかし、アシュトン委員は国際的な影響力を持たないため、EUの国際的な地位を高める役割は果たせそうもない。主要な外交・安全保障交渉では、加盟各国の首脳が表舞台に立つことになりそうだ。


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