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国際政治・世界事情

947チバQ:2009/10/24(土) 10:59:49
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200910220006o.nwc
カナダ 北極地方の権益確保 開発・防衛、バランスに苦慮2009/10/22

 カナダ政府は、同国北部を対象とした政策群「北方戦略」を通じ、北極地方での権益を確保しようとしている。

 北方戦略は、経済開発と主権の維持、環境保護、統治という4つの関連したテーマから成り立っており、カナダ北部の地理的および人口的な現実に基づいて組み立てられている。同地域は、ユーコン、ヌナブット、ノースウェストの各準州などを含み、国土の約40%に相当する。しかし、全人口はわずかに10万人程度だ。

 経済的、社会的な開発が北方戦略の重要な柱だ。ヌナブット準州の州都イカルイトで野宿する若者の写真が8月に全国メディアに取り上げられたことで、国家的な問題となった。同地域ではアルコール依存症が蔓延(まんえん)しているほか、ヌナブット準州の失業率は全国平均の2倍近い。

 カナダ政府の財政出動は野心的なものだ。5000万カナダドル(約43億円)を投じて経済開発当局を新設するほか、ボーフォート海沖合でのガス・石油探査に18億カナダドルを費やす。2億カナダドルで住宅開発も行う。

 主権維持に関していえば、カナダ軍や沿岸警備隊の活動によって強化を図る考えだ。8月には軍事演習を実施したほか、砕氷船を7億2000万カナダドルで調達する。しかし、北方戦略が、軍事面や主権維持に重点を置きすぎているとの批判もある。

 北極の氷が減ったことで、経済的な魅力が高まっている。それを考えると、米国やロシアといった大国が主権を主張している海域で、彼らの経済的・戦略的な活動を制限することは、カナダにとって非常に難しいことだろう。北方戦略は、北極における安全保障や社会的な課題に対処するための多面的なアプローチを策定する思慮に富んだ試みだ。しかし、カナダ政府は、防衛面での支出と、社会や経済、環境への取り組みとの間の適切なバランスを見つけ出すのに苦労している。


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