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国際政治・世界事情

826千葉9区:2009/07/06(月) 22:07:34
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090706/amr0907061805005-n1.htm
ホンジュラス大統領帰国できず 中南米巻き込み混乱続く
2009.7.6 18:03
 【ニューヨーク=松尾理也】中米ホンジュラスで起きたクーデターで国外追放されたセラヤ大統領は5日、滞在先の米ワシントンから同国の首都テグシガルパへの強行帰国を試みたものの、暫定政権側が滑走路を閉鎖して着陸を拒否したため、帰国は実現しなかった。代わりに隣国エルサルバドルに降り立ったセラヤ氏は今後、中南米各国、さらには米国をも巻き込んで復帰に向けた圧力を強めたい考えだが、暫定政権側の拒否の構えは固く、解決の糸口は見いだせていない。

 セラヤ氏はベネズエラ政府が貸与した航空機に搭乗し、この日夕方にホンジュラス領空に入った。上空を旋回しながら、着陸許可を呼びかけたが、地上では暫定政権側が兵士や軍用車両などを滑走路上に展開して空港を封鎖。同機は着陸できず、いったん隣国のニカラグアに立ち寄った後、エルサルバドルに向かった。

 一方、エルサルバドルではアルゼンチン、パラグアイ、エクアドルの各左派政権の大統領がセラヤ氏を待ち受けた。セラヤ氏は国外追放後、当初「各国大統領らの付き添いの下で堂々と帰国し、大統領に復帰する」との派手なシナリオを描いていたが、最終的には「帰国便への同乗は危険すぎる」との判断から、3国首脳はエルサルバドルでの待機に方針を変更した。

 今回のクーデターでは国連総会が非難決議を採択、米州機構(OAS)も4日、ホンジュラスの加盟資格停止を決めた。また、影響力を持つ米国も当初からクーデター非難で各国と足並みをそろえている。

 こうした国際社会の後押しを受け、セラヤ氏は正面突破をはかった形だが、そもそも暫定政権側が簡単に要求をのむ可能性は低かった。暫定政権は5日、「米州機構との交渉を歓迎する」と述べるなどやや軟化の兆しはみられるものの、具体的な譲歩を示すところまではいたっていない。

 一方で、政権交代の既成事実化は着々と進んでおり、米外交筋はニューヨーク・タイムズ紙に対し、大統領復帰を成功させる交渉の時間は限られているとの見方を示した。

827千葉9区:2009/07/07(火) 21:23:13
>>813
http://www.asahi.com/international/update/0707/TKY200907070261.html
クロアチアに初の女性首相 前首相の辞意表明で
2009年7月7日19時42分
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 【ウィーン=玉川透】AFP通信などによると、クロアチア議会は6日夜、クロアチア民主同盟のヤドランカ・コソル副首相(56)を首班とする中道右派内閣を賛成多数で承認した。コソル氏は同国初の女性首相となる。

 サナデル前首相が1日、突然辞意を表明し、後任としてコソル氏を指名していた。

 コソル氏は、旧ユーゴスラビア内戦などを取材するラジオ局の記者から政界に転身。03年からサナデル政権で副首相などを務めた。コソル氏は議会で「経済の回復と欧州連合(EU)との対話が次世代のために最も大切な戦略だ」と述べた。

 同国は、金融危機のあおりで中心産業の観光が大打撃を受け経済情勢が悪化。11年までの実現を目指すEU加盟も、隣国スロベニアとの国境問題が障害となって足踏み状態が続いている。

828千葉9区:2009/07/09(木) 23:44:01
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090708-OYT1T01198.htm
サミット接待役に元ヌードモデル閣僚…伊首相に疑問符
 【ラクイラ=松浦一樹】主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)を前に買春疑惑などのスキャンダルが相次いで発覚したベルルスコーニ・イタリア首相(72)に、欧州メディアは議長の資質を疑問視する論調を強めている。


 「(サミットで同席する)各国の首脳に恥ずかしい思いをさせている」(英紙)などの辛辣(しんらつ)な批判をはね返せるか、会議の手綱さばきが注目される。

 7日にローマで行われた記者会見。首相は「一連の疑惑はサミットに影響すると思うか」と地元記者に問われ、「そんなはずはないだろう」と憤りをあらわにした。

 5月に18歳女性とのいかがわしい関係が取りざたされ、ベロニカ夫人(52)との離婚騒動が持ち上がって以来、地元メディアは首相批判を強めている。私邸に高級売春婦を呼んでいた疑惑が浮上すると、トーンはさらにエスカレートし、ナポリターノ伊大統領は1週間前、「サミット前は批判報道を一時自粛すべきだ」と仲裁に入ったほどだった。

 サミット開幕が近づくにつれ、各国メディアも攻撃の手を強め始めた。元ヌードモデルのカルファーニャ機会均等相(33)をサミットの配偶者プログラムの案内役に指名したことや、政府の会議運営能力に疑問符をつけ、英ガーディアン紙は「各国はイタリアをサミットから追放し、スペインとの入れ替えも検討している」と痛烈な皮肉を放った。

 首相にとって、一連の会議をそつなく仕切れば汚名返上のきっかけとなる可能性もある。だが、「サミット中に新疑惑が浮上するのではないか」(伊レプブリカ紙)とメディア側は厳しい視線を浴びせている。

(2009年7月9日00時37分 読売新聞)

829千葉9区:2009/07/10(金) 21:18:37
http://www.asahi.com/international/update/0710/TKY200907100055.html
ホンジュラス調停成果なし、「新旧」政権直接対話できず
2009年7月10日10時35分

 【サンホセ=堀内隆】中米ホンジュラスのクーデターを巡り調停作業を始めたアリアス・コスタリカ大統領は9日、国外追放されたセラヤ大統領、その後任に選ばれたミチェレッティ暫定大統領の2人と個別にコスタリカの首都サンホセで会談した。アリアス大統領は3者会談を目指したが実現せず、初日の調停は成果がないまま終わった。

 米政府の意向を受けて仲介役を買って出たアリアス氏の私邸に、セラヤ氏は9日午前、ミチェレッティ氏は午後に入った。2人が顔を合わせる場面はなかった。サンホセのホンジュラス大使館によると協議は当初、2日間の予定だったが、ミチェレッティ氏は会談後すぐにホンジュラスへの帰国の途についた。10日以降は、双方の代表団が協議を続ける。

 セラヤ氏は会談で、自身が選挙という民主的手段で選ばれた大統領であることを強調し、復権の重要性を訴えた。ミチェレッティ氏は会談後、「だれも法の上に立つことはできない」と記者団に述べ、憲法の規定を無視して自身の再選を目指したセラヤ氏の復権をあくまでも認めない考えを示した。

830千葉9区:2009/07/10(金) 21:19:13
http://www.asahi.com/international/update/0710/TKY200907090459.html
イランでデモ再燃 テヘランの所々、数百人単位
2009年7月10日1時36分
 【テヘラン=吉武祐】6月の大統領選の結果確定後も政府やイスラム革命体制への不満がくすぶるイランで、10年前にあった保守派の言論弾圧に対する学生デモの記念日にあたる9日、テヘラン中心部の所々で数百人単位がデモを行おうとし、当局側に強制排除された。目撃者によると、テヘラン大学近くでは催涙弾が撃たれ、武装警察が威嚇発砲した。警棒で殴られ、連行される人もいた。

 テヘラン大周辺では、改革派ムサビ元首相支持のシンボルである緑のリストバンドなどをつけた数百人が目撃された。AP通信などによると、「独裁者に死を」などアフマディネジャド政権を非難するスローガンを叫んだ。

 治安当局は前日、「いかなるデモや集会も許可されない」と宣言。武装警察を大量に配置。一方、参加しようとした人々が複数の通りからテヘラン大や近くの革命広場を目指したため、所々で衝突が起きたとみられる。

 99年の学生デモでは、保守強硬派の志願民兵バシジとの衝突で学生に死傷者が出るなどしたため、自由を求める抵抗活動の象徴とされる。改革派を支持する学生らのグループはこの日を選んで、インターネットなどを通じて全国でのデモを呼びかけていた。

831千葉9区:2009/07/11(土) 00:28:53
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907100006o.nwc
イラン騒乱 アラブ世界の懸念 国内引き締めへ強硬外交傾斜も
2009/7/10

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イラン大統領選後のデモで射殺されたネダ・アグハ=ソルタンさんの遺影を前に追悼するイラン系の女性たち=6月23日、アラブ首長国連邦のドバイ(AP)
 アラブ世界の多くの人々は、イランの体制をめぐる政治闘争にくぎ付けになった。イラン大統領選後の騒乱は、イラン政府とその同盟者の面目をつぶした。アラブ世界の反応は分裂し、親イラン政権はアフマディネジャド大統領の再選を歓迎し、反イラン政権では市民の抗議行動が大きく報じられた。しかし、反イランのエジプトやサウジアラビアでさえ、イランの大規模な民主化運動への熱狂はない。むしろ、イランの中東地域政策が強硬化することへの懸念が大きい。

                   ◇

 ≪分析≫

 世界の他の地域と同様に、アラブ諸国はイラン大統領選後の抗議行動に仰天した。当初、現職のアフマディネジャド大統領の圧勝とみられていた選挙が、これほど大きな論争を引き起こすとは予期していなかった。

 アフマディネジャド大統領が再選されるとの見通しは、ほとんどのアラブ諸国で歓迎されていなかった。エジプトやサウジアラビアを筆頭とする穏健派陣営では、アフマディネジャド大統領による欧米への反抗的な政策だけでなく、中東地域での影響力拡大を図る政策が懸念された。

 アフマディネジャド政権は、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラといった同盟者を通じて、イランの勢力浸透をもくろんでいる。

 改革派候補のムサビ元首相もイスラム共和国体制の堅持を掲げている。また、イランでは、外交政策の決定権は大統領ではなく、最高指導者ハメネイ師にある。いずれにしても、アラブ諸国は、大統領選挙でハマスへの支援など、イランの中東政策が大きく変わるとは期待していなかった。

 ◆運動波及を警戒

 アラブ諸国政府はイラン騒乱の直後に反応を示さなかった。例えば、欧米の民主化圧力から受け身に回るエジプトは、内政問題には干渉しないという、多くのアラブ諸国が繰り返し唱える原則から逸脱しようという考えはほとんど持たない。

 イラン政治危機へのアラブ諸国の対応は、親イラン・反米勢力と反イラン・親米勢力との間で続く分裂を改めて示した。エジプトのアブルゲイト外相はイランに関して沈黙を守り、ヒズボラがシナイ半島を通じてハマスに武器を密輸していることへの懸念を繰り返した。

 政治危機のさなかにあっても、イランは中東地域の他の国よりも民主主義の伝統を維持しているようにみえる。エジプトやサウジアラビアの指導者は、ライバルの苦境に満足しているが、イランの有権者が街頭で投票権を守ろうと運動しているのをみて、自国に飛び火しないか恐れている。

 これとは対照的に、カタールのハマド首長は、イランの民主主義をたたえ、アフマディネジャド大統領の再選を祝福した。事実、1979年のイスラム革命以来、4人の大統領を迎えたイランは、アルジェリアとレバノンを除き、アラブ世界で最も大統領の交代が多い。

832千葉9区:2009/07/11(土) 00:29:39
 ◆分かれる反応

 メディアの反応も分かれた。カタールの首都ドーハに本拠を置く衛星テレビ局アルジャジーラはアフマディネジャド大統領に親近感を抱き、海外からのデモ扇動というイラン政府の見方を伝えた。

 これに対して、サウジアラビアの衛星テレビ局アルアラビアは抗議デモ側の言い分を報じて、イランから国外退去処分を受けた。

 政府の反応と市民の対応は異なる。アラブ世界の市民の多くはアフマディネジャド大統領の大衆迎合的姿勢を称賛している。アフマディネジャド大統領は、イスラエルと米国を頻繁に非難し、アラブ諸国の多くがパレスチナ人への支援を逃げるなか、ヒズボラとハマスを支援していることを高く評価するからだ。

 ◆米の政策カギ

 ここで問題なのは、米政府が軍事的手段を含む、一段と強硬な対イラク政策への転換を正当化するために、大統領選をめぐる論争を利用するかだ。アラブ諸国のなかには、オバマ米大統領のイラン関与政策を懸念する国もある。

 特に湾岸諸国は、米国が主導もしくは支援して行うイラン核施設への軍事攻撃を脅威に感じるとともに、イランの体制転換を目指す米国の政策による経済面、安全保障面への波及を絶えず案じてきた。

 米国とEU(欧州連合)諸国のイランへの関与について、アラブ諸国では批判の声が多い。しかし一方で、イラン体制の態度硬化が同国の核開発計画をめぐる危機の解決にどのような影響を及ぼすか、注意深く見守っている。

 アラブ諸国にとって、イランの核開発計画への懸念は、イランの核施設への軍事攻撃があった場合の中東地域への余波だけでなく、地域内でのイランの発言力がどれほど高まるかに以前から焦点があった。

 イラン政府が地域の緊張を高めることで、大統領選挙後の危機から国民の関心をそらそうとするのではないかという点も、アラブ諸国にとっては懸念となっている。

                   ◇

 ≪結論≫

 大統領選挙後の騒乱で、短期的には、ハマスやヒズボラに対するイランの支援が強化される見込みは小さい。また、長期にわたる地域冷戦のライバルであるイランに市民が幻滅する好機として、イラン政治危機をみるアラブ諸国もある。しかし、中長期的には、国内問題を抱えた強硬右派のイラン・イスラム体制は、近隣諸国にとっていっそう厄介な問題となる可能性がある。

833千葉9区:2009/07/11(土) 00:33:27
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/07/post-296.php
イランとホンジュラスに学ぶ国際関係論の基礎
International Relations 101 on Iran and Honduras

最近の政変で体制側と国民が流血の衝突を演じた両国には、共通点が驚くほど多い

2009年07月08日(水)18時50分
ダニエル・ドレズナー(米タフツ大学フレッチャー法律外交大学院教授)
 これはロケットサイエンスでも何でもなく入門レベルの国際関係論だが、誰も指摘しないのでここで書こう。

 ホンジュラスとイランで今起こっていることは驚くほど共通点が多く、一考の価値がある。

 どちらの国でも、既存体制内の保守勢力が実質的なクーデターを起こした。いずれの場合も、首謀者たちは法的手段と超法規的手段を駆使して自らの権力基盤を固めた。そうした行動は、テヘランでもテグシガルパ(ホンジュラスの首都)でも、体制から追われた側を支持する国民の抗議デモの引き金になった。

 外国からの干渉を被害妄想的なほど嫌うのも共通だ。すると、対立する2国が軍備拡張を競い出すと際限がなくなるという「安全保障のジレンマ」の国内政治版とでもいうべき効果が働く(「主権のジレンマ」と名づけよう)。外国からの干渉に拒絶反応を示せば示すほど、国内事情に対する国際的な関心を強く引き付けるのだ。

 では、両国の間の違いは何か。
■イランはホンジュラスよりはるかに強国である。
■ホンジュラスの戦略的重要性は、イランよりはるかに劣る。

同じ手が通じる相手と通じない相手
 これは何を意味するのか。それは、現実主義と自由主義の論理がホンジュラスでは両立しうるのに対し、イランでは互いに対立するということだ。

 もしブラジルで体制転覆が起こっても、南北アメリカ諸国で構成するOAS(米州機構)がそれを元に戻すことはまずできない。だがホンジュラスなら、多国間協力が効果を発揮するだろう。ホンジュラスが比較的小国だからこそ、OASの加盟国間でのコンセンサス作りも容易になる。多国間の制裁も、ホンジュラスには大きな圧力になる。

 一方イランでは、各国の戦略的利害が対立して体制転換を促すほど大きな力にはなりえない。そもそもガソリンの禁輸以外の経済制裁が、イランの政権に目に見える影響を与えうるのかどうか甚だ心許ない。

 従って他の条件が同じなら、ホンジュラスのクーデターを覆すほうが、イランに体制転換を促すよりずっと実現可能性が高い。

 だが覚えておいてほしい。どんな条件も決して同じに留まらないのが世の常だ。

[米国東部時間2009年07月06日(月)03時53分更新]

834千葉9区:2009/07/16(木) 23:27:57
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907150004o.nwc
豪州の野党・自由党、偽メールで失速 勢いづく労働党政権、盤石
2009/7/15

 英豪系資源大手リオ・ティントの上海事務所幹部社員らが、5日、国家機密に対するスパイ容疑で中国当局に身柄を拘束されたが、その中にオーストラリア国籍を持つスタン・フー氏が含まれていた。この問題へのラッド労働党政権の対応は、首相の能力に対する国民の評価を左右するだろう。

 自由党と国民党からなる野党勢力「保守連合」にとって、6月は幸先よく始まった。同月4日、兄弟がCEO(最高経営責任者)を務める企業との不明瞭(ふめいりょう)な関係を指摘されて、フィッツギボン国防相が辞任した。野党議員は自由党を中心に結束し、排出量取引法案などで政府批判を強めた。経済危機の深刻化も政府を追いつめた。

 世論調査では、労働党政権とラッド首相への支持率が非常に高い水準からわずかに低下し、自由党とマルコム・ターンブル同党党首の支持率は緩やかに回復していた。

 ところがいわゆる「ユートゲート危機」で状況は一変した。ラッド首相とスワン財務相が、親しい自動車ディーラーに便宜を図ったとされる疑惑だが、その「証拠」として、自由党のターンブル党首が持ち出した電子メールが偽物と判明した。

 これにより最近の世論調査では、ターンブル党首の支持率が44%から25%に急落。好ましい首相候補として、ターンブル党首を挙げた有権者が25%から18%に減少する一方、ラッド首相は57%から65%に増加した。保守連合の支持率は44%、労働党の支持率は56%だった。

 政権1期目の約半分を終えて、ラッド政権は強力な反攻に直面していない。自由党は2007年総選挙の敗北からまだ立ち直っていない。政策の失敗や経済危機はあるものの、労働党政権の政治的立場は盤石だ。中国によるフー氏拘束への対応という懸念要素は残るが、労働党とラッド首相は、次の総選挙以降も優勢を維持しそうだ。

835千葉9区:2009/07/18(土) 09:47:30
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009071802000086.html
改革派数万人デモ イラン 元大統領演説 『選挙結果に疑問』
2009年7月18日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選の不正を訴える改革派ムサビ元首相の支持者らは十七日、テヘランで数万人規模の抗議デモを行った。ムサビ氏を支援した保守穏健派の重鎮ラフサンジャニ元大統領が同日の金曜礼拝で「多くの人々が選挙結果に疑問を持っている」と演説、保守強硬派アハマディネジャド大統領への対決姿勢を鮮明にしたことに触発された。イラン情勢は再び緊迫してきた。 

 AFP通信などによると、治安部隊は催涙弾やゴム弾などを使って解散を命じた。一部で衝突があったとみられ、少なくとも十五人が逮捕されたとの報道もある。

 金曜礼拝には、ラフサンジャニ元大統領やムサビ氏のほか、選挙で敗れた改革派カルビ元国会議長も参加した。

 カルビ師は演説会場のテヘラン大学に到着直後、民兵組織バシジとみられる男らに襲撃されたが、けがはなかったもよう。

 ラフサンジャニ元大統領は演説で「人々が選挙結果に納得しなければ、体制は正統性を失う」と警告。「(抗議デモで)逮捕された人々や殺された人々は償われなければならない。報道に対するすべての規制も、解除されなければいけない」と訴えた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009071802000074.html
【関連】イラン混乱 継続必至 元大統領 『反ハメネイ』鮮明
2009年7月18日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱で、改革派ムサビ元首相を支援した保守穏健派の重鎮ラフサンジャニ元大統領は十七日の演説で、保守強硬派アハマディネジャド氏が再選を果たした選挙結果に強い疑念を示した。イラン政界きっての実力者が、再選を支持する最高指導者ハメネイ師との対決姿勢を鮮明にした形で、沈静化したかに見えた混乱がさらに長引くのは必至だ。

 ラフサンジャニ元大統領は初代最高指導者ホメイニ師の側近。最高指導者の任免権を握る「専門家会議」の議長も務める。

 この日の演説前は「ハメネイ師批判は避けるのではないか」(イラン人評論家)との予測もあった。たしかに直接的な批判はなかったものの、反ハメネイ師の姿勢を明確に打ち出した。

 元大統領は「逮捕された人々は家族のもとに帰らなくてはいけない」と拘束された改革派支持者の釈放を要求。「体制も治安組織も、法を守らなくてはいけない」と、ハメネイ師の意を受けてデモを鎮圧した革命防衛隊らを批判した。

 イランからの報道によると、アハマディネジャド大統領側は、元大統領の演説を警戒し、地元テレビ局の生中継申請を許可しなかったという。ハメネイ師に忠誠を誓う民兵組織バシジのメンバーらも演説前から街頭を警戒していたが、抗議デモを再び許す結果となった。

 アハマディネジャド大統領の二期目の正式就任となる八月上旬に向け、再び改革派による混乱が発生する可能性が高まってきた。

836千葉9区:2009/07/25(土) 12:29:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20090724ddm007030045000c.html
欧州:新政治勢力、我ら「海賊党」 ネットの世界、国の介入は認めない
 国家によるインターネット規制に反対する「海賊党」が欧州で新たな政治勢力として注目されている。6月上旬の欧州議会選挙でスウェーデンの同党候補が初めて議席を獲得、ドイツでも9月実施の総選挙で連邦議会入りを目指し、選挙綱領が公表された。無党派層だった若い青年らがネット上の呼び掛けで組織され始めている。【ハンブルク(ドイツ北部)で小谷守彦】

 党の名は、商業ソフトや音楽データの不法コピーを指す「海賊版」から来ている。海賊を自称することによって、ネットでの自由な情報交換を求めるとともに、商業データのコピーを私的利用のものも含めて犯罪扱いする法規制や国家による検閲的なネット監視に反対している。

 スウェーデンで06年1月に同党は初めて発足し、ドイツ、フランス、米国などで相次いで結党された。スウェーデンでは欧州議会選挙で7・1%を獲得した。ドイツでも自然科学者やプログラマーなど理科系の知識層に人気で同選挙では0・9%を得票、名門工科大学のある南部カールスルーエでは2・2%の票を獲得した。

 ザイペンブッシュ党首(40)によると、ドイツ海賊党は今春、国がネット上の児童ポルノ交換を強制阻止できる「インターネット封鎖法」の議会審議に反発。「児童ポルノ対策を口実に政府がネット規制に乗り出した」と主張して支持を広げた。また、児童ポルノ所持容疑で3月に家宅捜索を受けた与党・社会民主党のタウス連邦議員(56)が無罪を主張しつつ、海賊党に突然の入党を表明(議会では無所属に転籍)。同党はメディアの注目の的になった。スウェーデンでの躍進もあり党員数は過去1カ月で3倍の約2700人に拡大しているという。

 タウス議員は毎日新聞の取材に応じ、「児童ポルノは入手したが、議会活動の調査のため、販売業者と接触する必要があった」と違法性を否定、次期総選挙には出馬せず海賊党の選挙顧問として政治活動を続ける考えを明らかにした。「総選挙で議席を獲得できるかどうかはともかく、中期的に海賊党は議会の新勢力になると確信している」と同党の将来性に期待を寄せた。

837千葉9区:2009/07/25(土) 12:29:52
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090725/erp0907250025000-n1.htm
野党保守党が補選で圧勝 英ブラウン政権に打撃
2009.7.25 00:25
 英南東部のノリッジ北選挙区で与党労働党議員の辞職に伴う下院補選が23日に行われ、24日までの開票の結果、野党保守党から出馬した女性のクロエ・スミス候補(27)が労働党候補の約2倍の得票で圧勝した。スミス氏は最年少の下院議員となる。

 6月の地方選や欧州議会選の与党大敗に続くもので、下院の不当な経費請求問題への対応などで求心力が低下しているブラウン首相にとって打撃。来年6月までに行われる総選挙に向けてさらに厳しい政権運営を迫られそうだ。

 ただ国会が夏休みのため、すぐに政局が動く可能性は低いとみられる。

 補選は、労働党のギブソン前議員が経費問題に絡み次回総選挙で同党からの公認が得られず、6月に辞職したことを受け実施された。(共同)

838千葉9区:2009/07/25(土) 12:33:05
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907250004o.nwc
イラン大統領 側近に失言癖の親族 人材不足露呈 政権に痛手
2009/7/25

印刷する ブックマーク:  イランのアフマディネジャド大統領は16日、第1副大統領に姻戚(いんせき)関係にあるマシャーイー氏を任命した。この判断に最高指導者のハメネイ師をはじめ議会議員の大半が反対を表明している。

 マシャーイー氏は副大統領兼文化遺産観光庁長官を務めていた昨年、「イランは、イスラエルを含めたあらゆる国と友好関係にある」と発言し、物議を醸した。

 強硬保守派のアフマディネジャド支持者と改革派の指導者らの間では非難合戦が繰り広げられている。この原因となったのが、ラフサンジャニ元大統領が17日の金曜礼拝で、先の大統領選の結果に国民の多くが疑いを持っていると述べたことだ。

 選挙結果をめぐっては、ハタミ元大統領もかねてから国民投票の実施を要求していた。これに対し最高指導者のハメネイ師は、イランの敵を利する発言は慎むよう警告を発している。

 アフマディネジャド大統領が問題発言をした親族を第1副大統領に任命したことは、大統領にとって信頼できる人材が不足していることを示唆している。また2005年の大統領就任時の閣僚選びをめぐる不手際も思いだされる。ラフサンジャニ元大統領の演説とその後の街頭デモで反体制運動が再燃した。一時の勢いは失われているとはいえ、現政権に長期的なダメージを与えることは必至であろう。

839千葉9区:2009/07/25(土) 12:35:24
>>330>>630
http://mainichi.jp/select/world/news/20090725ddm007030087000c.html
キルギス大統領選:現職が再選 野党「大規模不正」と批判 米国は静観
 【ビシケク大前仁】中央アジアのキルギスで23日に行われた大統領選で、現職のバキエフ大統領(59)が24日、8割以上の得票で再選を決めた。一部野党は大規模な選挙違反があったと主張しているが、抗議運動は広がらない見通しだ。同国には米軍がアフガニスタンへの輸送拠点の基地を構えることから、米国も政権の安定を重視し、厳しい追及を避けるとみられる。

 中央選管によると、開票率86・2%でバキエフ大統領が84・1%の票を獲得。野党連合「統一人民運動」を率いるアタムバエフ元首相が7・9%、他の4候補は3%以下だった。投票率は79・4%。

 バキエフ大統領は05年の民衆革命を経て、同年の選挙で初当選したが、就任後は独裁的な手法を強め、国内で反発を招いている。しかし、多くの国民が「安定と継続」(政治評論家のカザクパエフ氏)を求めたうえ、野党勢力が候補を統一できなかったことも有利に働いた。大統領陣営は官僚組織を動員するなど、現職の強みを生かし圧勝した。

 統一人民運動は23日夜、首都ビシケク市内で1000人以上の集会を開催。選挙結果を受け入れず、抗議運動を続ける考えを強調した。だが、他の野党勢力との連携が乏しく、支持の拡大は難しい模様だ。

 キルギスは米軍が北部のマナス基地に駐留するほか、ロシアも基地を持つ中央アジアの要衝。「マナス基地の問題があるので、米国は野党を支持する行動を避ける」(外交筋)との見方も出ている。


http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090725k0000m030074000c.html

キルギス:バキエフ大統領、圧勝で再選
 【ビシケク大前仁】中央アジアのキルギスで23日に行われた大統領選で、現職のバキエフ大統領(59)が24日、8割以上の得票で再選を決めた。一部野党は大規模な選挙違反があったと主張しているが、抗議運動は広がらない見通しだ。同国には米軍がアフガニスタンへの輸送拠点の基地を構えることから、米国も政権の安定を重視し、厳しい追及を避けるとみられる。

 中央選管によると、開票率86.2%でバキエフ大統領が84.1%の票を獲得。野党連合「統一人民運動」を率いるアタムバエフ元首相が7.9%、他の4候補は3%以下だった。投票率は79.4%。

 バキエフ大統領は05年の民衆革命を経て、同年の選挙で初当選したが、就任後は独裁的な手法を強め、国内で反発を招いている。しかし、多くの国民が「安定と継続」(政治評論家のカザクパエフ氏)を求めたうえ、野党勢力が候補を統一できなかったことも有利に働いた。大統領陣営は官僚組織を動員するなど、現職の強みを生かし圧勝した。

 統一人民運動は23日夜、首都ビシケク市内で1000人以上の集会を開催。選挙結果を受け入れず、抗議運動を続ける考えを強調した。だが、他の野党勢力との連携が乏しく、支持の拡大は難しい模様だ。

 キルギスは米軍が北部のマナス基地に駐留するほか、ロシアも基地を持つ中央アジアの要衝。「マナス基地の問題があるので、米国は野党を支持する行動を避ける」(外交筋)との見方も出ている。

840千葉9区:2009/07/25(土) 12:36:42
http://mainichi.jp/select/world/news/20090725ddm007030070000c.html
イラン:人事巡り、強硬派に亀裂 ハメネイ師、威信低下
 【テヘラン春日孝之】先月の大統領選後の混乱が続くイランで、保守強硬派のアフマディネジャド大統領による人事を巡り、身内の強硬派が猛反発している。大統領を支持する最高指導者ハメネイ師の「撤回命令」に対しても、大統領は異例の抵抗を示し、ハメネイ師の面目が丸つぶれになるとともに強硬派内の亀裂が深刻化している。

 発端はアフマディネジャド大統領が今月16日、マシャイ副大統領を12人の副大統領の筆頭に昇格させた人事だ。マシャイ氏は昨年、「イスラエル国民はイランの友人」と発言、保守系聖職者から非難を浴びた。反イスラエルは革命体制の「国是」であり、解任騒ぎにもなったが、大統領はイスラエル敵視発言を繰り返しているにもかかわらず、同氏を擁護した。

 筆頭副大統領は大統領不在時に代行を担う要職だ。イラン学生通信によると、今回の人事に対し、大統領支持派の多くの政治家や聖職者が反発。国会のアブトラビ・ファルド副議長は21日、マシャイ氏の即時解任を求め、「これは体制の戦略的決定だ」と迫った。

 しかし、国営イラン通信によると大統領は「マシャイ氏は革命の忠実なしもべであり、昇格には1000もの理由がある」と反発。22日のファルス通信によると、ハメネイ師も大統領に、書簡で「解任」を命じたが、大統領は「説明する機会が必要だ」と抵抗する姿勢を崩していない。

 大統領の息子と副大統領の娘が結婚して両者は親類関係にあり、人事への反発には「身内重用」への批判も込められている。

 ハメネイ師は行政、司法、立法の三権を束ね、軍やメディアも統括する最高権威だが、大統領選でアフマディネジャド大統領の再選を承認した判断を巡り、改革派や保守穏健派から、これまでタブーだった「批判」を浴びている。

 反対派勢力は8月初旬の大統領2期目の就任式ボイコットを呼び掛けており、難しいかじ取りを迫られている。

 そうした中、ハメネイ師は身内の強硬派から噴き出したマシャイ氏の解任要求と、大統領の「予期せぬ反抗」の板挟みとなった。保守穏健派系のニュースサイト・アフタブがハメネイ師の「最高指導者」という呼称を侮辱とも受け取れる「指導者」と公然と言い換えるなど威信低下が著しく、体制の屋台骨を揺るがしかねない事態になりつつある。


http://www.afpbb.com/article/politics/2624298/4391648
イラン最高指導者、第一副首相の解任命じる
2009年07月25日 08:01 発信地:テヘラン/イラン
【7月25日 AFP】イランの国営テレビは24日、同国の最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師がマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領が前週指名したエスファンディア・ラヒム・モシャイ(Esfandiar Rahim Mashaie)第一副首相の解任を命じたと報じた。

 ラヒム・モシャイ氏はアフマディネジャド大統領の側近だが、前年、イランは「イスラエル国民の友人」と発言し国内で強い反発を受けていた。同氏の第一副首相指名には、大統領の支持者からも異論が噴出していた。

 モシャイ氏の娘はアフマディネジャド大統領の子息と結婚しており、2人は姻戚関係でもある。(c)AFP/Aresu Eqbali

841千葉9区:2009/07/25(土) 12:37:23
http://mainichi.jp/select/world/news/20090725k0000e030038000c.html
ホンジュラス:セラヤ大統領「一瞬」帰国…領内に徒歩で
 【ハバナ庭田学】AP通信などによると、中米ホンジュラスのクーデターで国外追放されたセラヤ大統領は24日午後(日本時間25日午前)、隣国ニカラグアから徒歩で国境を越え、ホンジュラス領内に一時的に入った。警察や軍との衝突を避けるため、間もなくニカラグア側に戻った。セラヤ氏は一瞬でも母国の土を踏むことで、正統大統領であることをホンジュラス国内外にアピールした格好だ。セラヤ氏は、支持者や報道陣に囲まれてニカラグア西部の国境の鎖をくぐった。6月28日にコスタリカに追放されて以来、約4週間ぶりの「帰国」で、「暫定政権は統治できない」と述べ、大統領復帰の意思を強調した。

 暫定政権は、同氏が帰国すれば逮捕すると警告していたが、流血を避けるため逮捕を見送った。セラヤ氏はニカラグア領内に戻った後、「私には恐怖はないが、分別もある。暴力の原因にはなりたくなかった」と語った。セラヤ氏側と暫定政権側の話し合いによる事態解決は、まだ見えない状況。米州機構(OAS)のインスルサ事務総長は「強行帰国」について、「戻ってほしいとずっと望んできたが、こういう形ではない」と述べ、米国のクリントン国務長官も「軽率な行為」と自重を求めた。

842千葉9区:2009/07/25(土) 12:39:23
>>66
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200907200013.html
2009.07.20 Web posted at: 17:09 JST Updated - CNN
ワールド
モーリタニア大統領選、アブドルアジズ氏が勝利宣言
(CNN) アフリカ北西部モーリタニアで19日、08年の軍事クーデター後初の大統領選が実施され、クーデターを率いた元大統領警護部隊トップ、アブドルアジズ氏が勝利を宣言した。対立候補は選挙に不正があったと主張している。

国営通信社が発表した暫定結果によると、アブドルアジズ氏は得票率52.5%で9候補の首位に立った。同氏は記者会見で、「私がモーリタニア大統領だ」と宣言した。

対立候補の陣営から不正を指摘する声が上がっているのに対し、同氏は「自由で公正な選挙だった。不正調査は内務省の仕事だ」と述べ、批判を意に介さない姿勢を示した。

同国では07年の大統領選でアブドライ氏が勝利し、「初の民主政権」を発足させた。しかし08年8月、当時のアブドライ大統領に解任されたアブドルアジズ氏らがクーデターを主導し、大統領らを拘束。米政府などから強い非難を浴びた。新たな大統領選は今年6月に予定されていたが、選挙運動期間を確保するためとして今月に延期された。

843千葉9区:2009/07/25(土) 12:40:08
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200907240006.html
2009.07.24 Web posted at: 14:02 JST Updated - CNN
ワールド
イラン当局、改革派ムサビ氏の義弟を拘束 同氏妻が抗議
テヘラン(CNN) イラン大統領選で敗退した改革派のムサビ元首相の妻ザハラ・ラフナバルさんは23日、自身の弟で米国永住権を持つシャハプール・カゼミ氏(62)が当局に拘束されていることを明らかにした。同国のアフタブ通信に語った。

ラフナバルさんによると、同氏が拘束されたのは1カ月前。家族らは法的な手段を通して釈放を求めるため、これまで拘束の事実を公表していなかった。同氏は通信技術のエンジニアで、仕事や妻の病気治療のため米国との間を行き来していたという。

同国では大統領選後、大規模な抗議行動にからんで数百人の市民が拘束された。当局は「騒乱の首謀者以外は釈放済み」と主張、近く「首謀者らの供述」をテレビで公開するとしている。

ラフナバルさんは大統領選前から、ムサビ氏の選挙戦に積極的に参加して発言するなど、同国の政治家の妻としては異例の注目を集めていた。カゼミ氏らの拘束についても、「どのような供述がでっちあげられようと、私たち国民は信じない」と、気丈な構えを示している。

一方、ムサビ氏は同じ改革派のキャルビ元国会議長とともに、拘束者の家族らを支援する組織を立ち上げた。アフタブ通信によれば、拘束された市民らの状況などを調査し、家族に伝えることを目的としている。

844千葉9区:2009/07/26(日) 00:09:16
http://www.asahi.com/international/update/0725/TKY200907250333.html
イラン大統領の首脳人事、最高指導者が「待った」
2009年7月25日23時21分
 【テヘラン=吉武祐】6月の大統領選後の混乱が尾を引くイランで25日、アフマディネジャド大統領が、側近のマシャイ副大統領(観光・文化遺産担当)を筆頭副大統領に昇格させた人事を撤回した。国営放送が報じた。保守派内の反発を受けて、最高指導者ハメネイ師が撤回を命令していた。独断専行の傾向を強めていた大統領が「待った」をかけられた形だ。

 アフマディネジャド氏の再選確定を受け入れない改革派の散発的なデモが続く中、副大統領人事をめぐり、イスラム革命体制の主流である保守派内でも亀裂が露呈した形で、イラン政界の混乱はいっそう深まりそうだ。

 イランの副大統領は現在12人いる。主要大臣より格が落ちるが、大統領の名代として国賓の接遇にも当たる筆頭副大統領は特別な地位だ。

 マシャイ氏は昨年、「イランはイスラエル国民の友だ」と発言。イスラエル政府と国民を区別する趣旨だが、反米・反イスラエルの国是を守る保守強硬派の反発を買った。

 約1週間前にこの人事が発表されてから、保守強硬派の宗教指導者や国会議員ら「身内」から批判が噴出した。マシャイ氏の娘とアフマディネジャド氏の息子が結婚した縁戚(えんせき)関係のため、過去の政権が親族らに特権を付与したと糾弾してきたアフマディネジャド氏の政治姿勢にそぐわない、との声も出ていた。

 国営イラン通信の25日の報道によると、マシャイ氏は「ハメネイ師の命令を受け入れる。私はもはや筆頭副大統領ではない」と声明を出した。アフマディネジャド氏も、人事撤回を受け入れる書簡をハメネイ師に送った。

845千葉9区:2009/07/27(月) 21:36:49
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090727-OYT1T00287.htm
イラン大統領、情報相を解任
 【テヘラン=久保健一】AFP通信によると、イラン大統領府は26日、ゴラムホセイン・モフセニエジェイ情報相を解任したと発表した。


 地元メディアは同日、サファルハランディ文化イスラム指導相、バゲリランキャラニ保健相、ジャフロミ労働・社会問題相の3閣僚も更迭されたと報じたが、大統領府はこの報道を否定した。

 地元メディアは、最高指導者ハメネイ師から辞任を求められたマシャイ第1副大統領(24日辞任)の処遇を討議した22日の閣議で、同情報相ら多くの閣僚がマシャイ氏解任を主張し、同氏を任命したアフマディネジャド大統領と対立したと伝えていた。

(2009年7月27日10時14分 読売新聞)

846千葉9区:2009/07/30(木) 22:38:19
http://mainichi.jp/select/world/news/20090731k0000m030098000c.html
モルドバ議会選:野党4党で過半数 親欧米政権作りを開始
 【モスクワ大木俊治】旧ソ連モルドバの中央選管は30日、前日に行われたやり直し議会選(1院制、定数101)の暫定集計結果(開票率98%)を発表、親欧米路線の野党4党が合計で過半数を獲得することが確実になった。4党は01年から続いた親ロシアの共産党政権に代わる連立政権作りの協議を開始した。モルドバは議会が大統領を選出する仕組みで、ロシアが影響力の確保を図る旧ソ連圏でグルジア、ウクライナに次ぐ親欧米政権が発足する見通しになった。

 現地からの報道によると、野党の得票率は自由民主党(16.4%)▽自由党(14.4%)▽民主党(12.6%)▽我らのモルドバ(7.4%)の計50.9%となり、与党・共産党の45.1%を上回った。自由民主党のタナセ副議長はAP通信に「共産党は敗北した」と勝利宣言した。ただ、議会での大統領選出には61議員の支持が必要で、最終的な獲得議席数次第では混乱が続く可能性もある。

 「欧州の最貧国」と呼ばれるモルドバでは、4月の議会選で選管が共産党の過半数獲得を発表。首都キシニョフで、不正があったと抗議する住民の暴動が起き、死傷者が出た。新議会は野党のボイコットで大統領を選出できず、憲法規定で再選挙となった。

847千葉9区:2009/08/02(日) 01:44:43
http://mainichi.jp/select/world/news/20090730ddm007030045000c.html
イラン:大統領、孤立 「ハメネイ師軽視」保守派が包囲網
 【テヘラン春日孝之】政治混乱が続くイランで、最高指導者ハメネイ師を頂点とするイスラム体制の保守勢力が、人事を巡ってハメネイ師に盾突いたアフマディネジャド大統領への巻き返しを強めている。最高指導者の軽視は体制の根幹を揺るがすと危機感を深めたからだ。混乱の焦点は、当初の保守派VS改革派という図式から、保守派内の大統領包囲網へ移行。大統領派は孤立を深めており、政権は来月5日の2期目の発足を前に「機能不全」に陥っている。

 ◇2期目発足まで1週間
 27日の国営テレビは、アフマディネジャド大統領が親族のマシャイ氏を副大統領から筆頭副大統領に昇格させた16日の人事など政権運営を正面切って攻撃。国営メディアの大統領批判は異例だ。

 マシャイ氏は国是に反し「イランはイスラエル国民の友人」と発言したことがあり、保守系の聖職者や国会議員が猛反発。ハメネイ師が18日、大統領に解任を求めたが、大統領は抵抗し、24日になって渋々応じた。

 これだけでも異常事態だが、大統領は、その後も混迷を重ねた。副大統領人事に反発したモホセニエジェイ情報相を解任。一方で、大統領からいったん口頭で解任を告げられたというサファルハランディ文化・イスラム指導相が辞表を提出した。

 2人が辞めた場合、05年の政権発足時に21人いた閣僚のうち、退任者は過半数の11人に達する。議員から「憲法の規定により、国会で閣僚全員の新たな信任が必要だ」との主張が出たため、大統領は一転して指導相の辞表受理を拒否した。

 こうした情勢を受け、国会(定数290)の保守系議員約200人が26日、大統領に対し、連名で「最高指導者に従い行動を正すよう」求める書簡を送りつけた。28日には解任された情報相を「イスラムと革命に奉仕した」と擁護する声明も発表。大統領の「専横」をけん制する包囲網を強めた。イランでは憲法上、大統領職は体制のナンバー2だが、行政府の長にすぎない。保守派の多数派は、大統領を非難することにより、大統領選後の混乱で傷ついた最高指導者の権威回復を図る思惑もあるとみられる。

 ある保守系議員は、大統領の一連の迷走を「自殺行為だ」と批判。「政権は死に体」との見方すら出ている。政権2期目の閣僚人事などを巡っても波乱が起きそうな雲行きで、政権が核問題を含む対外政策に目配りする余裕は当面なさそうだ。

848千葉9区:2009/08/02(日) 10:15:48
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090730-OYT1T00809.htm
南アで貧困層の暴動相次ぐ、ズマ政権苦境に
 【ヨハネスブルク=中西賢司】南アフリカで7月に入り、貧困層の暴動が相次いでいる。


 「貧困解消」を公約して5月に就任したズマ大統領だが、支持基盤である労働組合によるストライキも頻発する展開となり、早くも正念場を迎えている。

 暴動は、最大都市ヨハネスブルク郊外の旧黒人居住区など20か所以上の貧民街で起きた。人々の不満は、下水道や電気の未整備など一向に改善しない劣悪な公共サービスに向けられている。19日に東部バルフォア市で商店が襲撃されるなど、5地区では略奪や放火を伴う暴動に発展。ズマ大統領は25日、南東部ダーバン市郊外の貧民街で「改革には、もう少し時間がほしい」と群衆に理解を求めた。

 だが、今度は、サービス向上を求められた自治体職員が27日、賃上げを要求してストに入り、収拾のつかない事態となった。

 ズマ氏は、ムベキ元大統領を「緊縮財政と規制緩和で格差拡大を招いた」と批判した労組などの支持を集めて大統領に就任した。だが、就任後はムベキ時代の経済政策を継承、貧困解消などで目に見える成果を上げていなかった。今回の抗議行動は、ズマ氏への不満が噴出したものだが、南ア経済が17年ぶりの不況に陥る中、「ばらまき政策」の財源を確保するのは困難で、局面打開の見通しは立っていない。

(2009年7月30日19時37分 読売新聞)

849千葉9区:2009/08/02(日) 10:29:49
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/07/post-372.php
イラン動乱は終わらない
Many Unhappy Returns

死後40日の追悼日チェヘロムが続く限り、改革派がアハマディネジャドの圧政に立ち向かう「緑の革命」が死ぬことはない

2009年07月31日(金)17時36分
ババク・デガンピシェ(バグダッド支局長)

 一見するとイランの改革派支持者は、マフムード・アハマディネジャド大統領が再選された選挙結果を覆すことをあきらめてしまったように見える。抗議デモへの広範な支持は消え失せ、抗議を続けるのは裕福な世俗主義者だけ――。当局による厳しい取り締まりと運動や集会の制限も、反体制派上層部の活動を阻んでいる。

 しかし7月30日に行われた抗議運動の犠牲者への追悼デモは、「緑の革命(グリーン・ウエーブ)」が今後も生き続けるだけでなく、将来的に力強くよみがえり得ることを示している。

 30日は、抗議デモで銃弾を受けた若い女性ネダ・アガ・ソルタンが6月20日に亡くなってから40日の「チェヘロム」という追悼日だった。ネダの最後の瞬間の衝撃的な動画はウェブにアップされ、反体制派が勢いづくきっかけとなった。テヘラン南方の郊外にあるベヘシテ・ザハラ墓地にネダの死を悼む数千人が集まり、治安部隊と衝突(数十人が負傷し、多くが逮捕された)、「独裁者に死を」と叫び声を上げた。改革派のミルホセイン・ムサビ元首相は治安当局によって墓地から退去させられた。

現政権もチェヘロムを利用した
 チェヘロムはイラン人や世界中のイスラム教シーア派信者にとって重要な意味をもつ。その起源は預言者ムハンマドの孫イマム・フセインの殉教にまでさかのぼる。そしてイランでは政治的な意味合いも帯びている。1979年のイスラム革命では、チェヘロムが国王への抗議を始め、街頭集会を続ける口実に使われたからだ。

 同じことが今も起きている。ただし、イスラム革命に参加した者たちは今は政府内部にいる。彼らはチェヘロムを口実に政治的な活動をするなとはとても言えないはずだ。

 しかし現実にはそういう事態が起きている。6月に選挙への抗議運動が始まって以来、治安当局は犠牲者の遺族が大きな葬儀を行うことを妨害しており、これに犠牲者の関係者は激怒している。当局はまた、遺族が遺体をテヘランに埋葬することも禁止している。支持者が集まる拠点をつくらせないためだ。

 30日の追悼集会は、取り締まりのおそれがあるにもかかわらず、改革派がまだ支持者を動員する力があることをはっきり示した。イランのニュースサイト「ファルシ・ニュース」によると、数百人の警官隊や私服の民兵組織バシジが墓地を取り囲んだが、改革派支持者は昼過ぎから墓地に集まり始め、ナダの墓に向かおうとした。Youtubeに投稿されたビデオでは、群集がムサビの乗った車を取り囲んで彼の名前を叫んでいる。

 「イラン国民は世界がイランに注目していることを知っている」と、先週ニューヨークで行われた集会に参加した反体制派ジャーナリストのアクバル・ガンジは言う。

 ネダの死は反体制派の支持者を呼び集めたが、犠牲者は彼女1人ではない。先週イラン政府は、拘留中だったデモの逮捕者4人が死亡したと発表した。その中には、保守派の大統領候補モーセン・レザイの顧問の息子、モーセン・ルホラミニもいた(当局は政治犯を収容する悪名高いエビン刑務所で髄膜炎が発生したと主張しているが、ファシリ・ニュースはこうした逮捕者の多くが拘留中の暴行で死亡していると報じている)。

 今から1カ月後には彼らのチェヘロムがやってくる。そして、消えつつあった改革派支持者が再び抗議運動に戻ってくる。そうやって、すべての犠牲者は「緑の革命」の中で新たな命を生き続ける。

850千葉9区:2009/08/02(日) 10:32:58
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/07/post-370.php
嫌われブレアがなぜEU大統領?
How Tony Blair Came to be Europe's Choice

2009年07月31日(金)17時26分
ウィリアム・アンダーヒル(ロンドン支局)
[2009年8月 5日号掲載]

 トニー・ブレアは英首相時代にヨーロッパで数多くの敵をつくった。03年には各国の反対を押し切ってアメリカのイラク開戦に加担した。EUを熱く支持すると口で言いながら、実際にはほとんど統合政策に関わらなかった。

 そのブレアがなぜEU大統領の有力候補なのか。EU大統領は、今年秋にアイルランドが2度目の国民投票で「リスボン条約」批准を可決したら新設されるポストだ。

 イギリス政府は既にブレア支持を表明。イタリアも熱心に後押ししているほか、フランスとドイツでさえ受け入れるつもりらしい。

 ブレア人気はヨーロッパが変化している証拠だ。これまでEUの要職は、加盟国が駆け引きした末に選ばれた凡庸な人物が占めてきた。しかしEU大統領はヨーロッパの広報責任者であり調停役でもある。ブレアのようなカリスマ性がないと務まらない。

 ブレアにはほかにも有利な点がある。まずフランス語がしゃべれる。社会主義者ではあっても市場の役割を重視しているので、保守派の反発は買わないだろう。最大の強みは、逆説的だが国籍だ。イギリスの欧州懐疑主義を和らげるには、イギリス人をトップに据える以上の良策はない。

851とはずがたり:2009/08/02(日) 12:14:10
>>850
イギリス人ってどの位フランス語位喋れるんですかねぇ??
まぁヨーロッパ人が多言語喋れてもそんなに尊敬できないけど。俺が秋田弁と宮崎弁喋れる程度のものだ。まあ俺は両方とも喋られへんけど。。
> ブレアにはほかにも有利な点がある。まずフランス語がしゃべれる。社会主義者ではあっても市場の役割を重視しているので、保守派の反発は買わないだろう。最大の強みは、逆説的だが国籍だ。イギリスの欧州懐疑主義を和らげるには、イギリス人をトップに据える以上の良策はない。

852千葉9区:2009/08/05(水) 21:37:11
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090806k0000m030097000c.html
イラン:求心力低下、国内対立激化…多難な大統領2期目
 【テヘラン春日孝之】2期目をスタートさせたイランのアフマディネジャド大統領は、最高指導者ハメネイ師との確執などによってイスラム体制の実権を握る保守派内の亀裂を深め、自身の求心力を著しく低下させている。改革派などの抵抗運動も完全に収束する気配はなく、当面は政権基盤の立て直しに手いっぱいで、核問題など対外政策に目配りする余裕はなさそうだ。

 大統領は2週間以内に新閣僚名簿を作成し、国会(定数290)承認を得る。国会では保守派が3分の2以上を占めるが、大統領は1期目も石油相人事で「側近を重用し過ぎ」との批判を招いて再三否決されており、今回もスムーズな承認を疑問視する声が強い。

 大統領は1期目、核交渉の責任者だったラリジャニ最高安全保障委員会事務局長(現国会議長)をはじめ、閣僚の半分を更迭するなど、「見解の相違」が生じると支持派ですら切り捨ててきた。先月には「懐刀」とみられたモホセニエジェイ情報相を解任。革命防衛隊の諜報(ちょうほう)部門と並ぶ情報機関トップの首を切ったことで、「大統領暗殺」の可能性さえささやかれる始末だ。

 「ハメネイ師と(アフマディネジャド)政権は、父と子の関係のようなものだ」。大統領は先月末、集会でそう語り、ハメネイ師との確執を否定した。両者の確執は昨年も核交渉の主導権争いを巡って露見したが、今回の大統領選後の対立が保守勢力に与えた衝撃は、過去の比ではない。

 発端は大統領が先月、親族のマシャイ副大統領を筆頭副大統領に昇格させた人事だ。マシャイ氏は「イランはイスラエル国民の友人」と発言したことがあり、保守勢力の猛反発を受けてハメネイ師が人事の撤回を命じた。

 大統領は最終的にハメネイ師の指示を受け入れたが、6日間にわたり抵抗した。最高指導者の権威は体制の根幹だ。ハメネイ師は大統領選後、アフマディネジャド大統領の再選支持を公言していただけに、その大統領の反抗的態度にメンツをつぶされた格好になった。

 保守勢力の一部はアフマディネジャド大統領の振る舞いについて、イスラム聖職者中心の現体制にとって、改革派などの抗議行動以上の「脅威」とみているフシがある。危機感を募らせた一部保守勢力が今後、大統領派の包囲に動き、権力闘争や主導権争いが激化する可能性がある。

853千葉9区:2009/08/12(水) 20:47:16
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200908110004o.nwc
南ア 過激化する市民デモ 治安悪化、W杯特需に影響
2009/8/11

 南アフリカで、賃金や公共サービスの改善を求めるデモが相次いでいる。例年7、8月は大規模な賃金交渉が行われる時期にあたり、産業界の緊張が高まる。ときに暴力化する大規模なデモ行進を伴うストライキで、正常な経済活動や公共サービスが機能不全に陥ることも多い。

 しかし、今年の賃金交渉には次のような特色がみられる。第1に、約9年間続いた経済拡大の後で、南ア経済は急激に落ち込み、特に民間部門で相当な失業を招いている。第2に、税収が激減するなか、政府の支出は増えて財政が予想以上に悪化し、公共部門でインフレ率を上回る賃金を支払う政府の能力に限界がみえている。

 労働者のストライキよりも深刻なのは、地方政府に対する市民の抗議運動だ。地方政府に行政執行能力が欠如していることは広く認識されている。欠けているのは、専門的、技術的、行政的な技能や、複雑な制度を管理するといった能力だ。また、汚職が慢性化しており、そうした慣行を無視すれば望む結果を得ることはできない。

 こうした欠陥は政府の各層にみられるが、地方政府で特に顕著だ。これは単に公共サービスの失敗という問題ではない。地方行政における民主主義の失敗が根本的な問題なのだ。民主的選挙は不可欠だが、もっと重要なのは地域社会の声に耳を傾け、効果的にニーズに応える制度や公務員の意欲と能力だ。

 2010年サッカーワールドカップ(W杯)まで12カ月を切り、南ア政府はいま、タイヤを燃やし、道路を封鎖し、車両や公共施設を破壊し、外国人やその他の「よそ者」を襲撃し、投石するような暴徒のイメージが世界に広まることをなんとしても避けたいと考えている。W杯がもたらすはずの経済的な利益に与える影響を心配しているのだ。それだけに市民の抗議運動は、南アの社会的、政治的な時限爆弾となる可能性がある。

854千葉9区:2009/08/12(水) 20:49:12
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/08/post-416.php
EUを揺るがすマケドニア国名論争
The Name Game

EUとNATOの東方拡大を目指すアメリカと西欧諸国だが、国名をめぐるマケドニア旧ユーゴスラビア共和国とギリシャの対立が足かせになりかねない

2009年08月07日(金)15時30分
トーマス・ミーニー(コロンビア大学歴史学研究者)、
ハリス・ミロナス(ジョージ・ワシントン大学政治学・国際情勢准教授)

 EU(欧州連合)は、加入希望者が長い行列を作る人気クラブだ。ドアの前にはクロアチア、モンテネグロ、セルビア、アルバニア、トルコなどがずらりと並ぶ。しかし、バルカン半島のある国に限っては、加盟に向けた最大の問題は入口で正しいIDを示せるかどうかだ。

 ブッシュ前政権の間に、旧共産圏の7カ国がNATO(北大西洋条約機構)とEUへの加盟を果たした。しかし、FYROM(マケドニア旧ユーゴスラビア共和国)のNATO加盟は昨年、ギリシャ政府の反対によって阻止された。ギリシャはEU加盟にも反対する構えだ。原因はすべて――名前にある。

 FYROMという不恰好な頭文字を嫌がったのか、同国は紀元前4世紀にギリシャ全土を征服したアレクサンダー大王の帝国「マケドニア」の名前で加盟を申請した。しかし問題は、ギリシャ北部にも「マケドニア」という地域があること。ギリシャは、FYROMに拡大政策の野心があるのではないかと懸念している。

 アメリカはロシアの勢力圏を縮小させるため、NATOの東方拡大を支持する姿勢を示している。アメリカにとって、FYROMは名前の問題があろうと、格好の加盟国候補といえるだろう。

 オバマ政権は、頑固に「マケドニア人」を支持したブッシュ政権の政策を見直し、同国にNATO加盟実現に向けて必要な妥協案を受け入れるよう説得すべきだ。

 しかし、それは簡単なことではない。FYROMが旧ユーゴ時代を彷彿させる国名をよく思っていないのは当然だ。首都スコピエでは、「私をFYROMと呼ばないで!」と書かれた車用のステッカーが人気だ。

ギリシャの一部も自国の領土?
 強大な隣国に囲まれたこの国は、90年代には国家としての存続すら疑問視されていた。アルバニア系、トルコ系、ギリシャ系など多様な民族が小さな国土にひしめいている。この不安定な国家が、自らの歴史の中で最も古く、誇れる存在であるアレクサンダー大王に固執したとしても不思議ではない。

 FYROM最大の少数民族であるアルバニア系住民は、EUとNATOへの加盟を心から望んでいる。加盟が実現すれば経済効果だけでなく、同じバルカン半島のアルバニア共和国の人々との関係も強化できるだろう。

 彼らは、多数派であるスラブ系住民の間で高まる「アレクサンダー熱」に苛立ちを募らせている。スラブ系住民は、国民のアイデンティティーを「マケドニア人」に集約しようとしている。

 さらに問題なのは、「マケドニア人」向けの教科書に掲載されている地図だ。そこでは先祖の代から所有していたもともとの国土を、現在のギリシャやアルバニアなどに大きく食い込む形で描き、ギリシャ北部の中心都市セサロニキは占領された土地だと説明している。ギリシャが懸念しているのは、こうした領土回復主義的な主張だ。

 国連の仲介者は、いくつもの国名の代案をFYROMに提案している。ギリシャも最近になって、「北マケドニア共和国」なら許容できることを示唆した。しかしこの名前だと、ギリシャに「南マケドニア」があるような印象を与えてしまう。南北朝鮮とは違い、これは言語学的にも民族的にも正しくない。

855千葉9区:2009/08/12(水) 20:49:39
強気の陰にはアメリカの後ろ盾
 より賢明な名前としては、この地方を流れる川にちなんだ「バルダルスカ・マケドニア」が挙げられる。これならFYROMの尊厳とアイデンティティーを尊重できるうえ、ギリシャ北部との区別も明確になる。

 EUとNATOは加盟候補国に対し、国境をめぐる大きな問題がないという条件を課している。しかしFYROMは、ギリシャとの緊張をますます高めている。空港や通り、広場などに古代ギリシャのヒーローにちなんだ新しい名前をつけている。さらに、ギリシャには少数派の「マケドニア人」が無理やり住まされていると、ギリシャの国内問題に口を出している。

 こうした傲慢な姿勢はどこから来るのか。その元凶はアメリカとその同盟国だ。04年、ブッシュ政権はイラク戦争への支持の見返りに、「マケドニア共和国」という国名を早々と承認した。ギリシャが本気でアメリカと同盟国の妨害に走るとは思っていなかったのだ。

 ブッシュ政権は、グルジアは「主権国家」だとリップサービスを送る一方で、コソボでは民族的な分離主義を支持した。この結果、アメリカは自国の都合によって姿勢を変えるという印象を与えてしまった。

 ギリシャとFYROMがともに納得する合意に達する手助けをすることで、オバマ政権はこの悪印象を取り払うことができる。さらに重要なのは、ヨーロッパの平和な未来を確保できるということだ。

856千葉9区:2009/08/17(月) 23:17:57
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090817-OYT1T00649.htm?from=navr
イラン革命後初の女性閣僚、3人以上起用へ
 【テヘラン=久保健一】イランのアフマディネジャド大統領は16日、2期目の政権の閣僚に、少なくとも女性3人を起用する方針を表明した。
国会の信任投票で承認されれば、1979年のイラン・イスラム革命以降で初の女性閣僚が誕生することになる。

 大統領は、社会福祉相に国会議員のファテメ・アージョルー氏、保健相に元国会議員のマルジエ・ダストジェルディ氏をそれぞれ指名。さらに、少なくとも1人の女性閣僚を起用する。

 6月の大統領選後、改革派による反政府運動が続く中で大統領の求心力は低下、女性閣僚の起用で清新さをアピールし、政権浮揚を図る狙いとみられる。

 イランでは、アフマディネジャド大統領の1期目と、ハタミ前大統領時代、国会の信任投票が不要の副大統領職に女性が起用されたことがある。

(2009年8月17日19時05分 読売新聞)

857名無しさん:2009/08/27(木) 20:45:04
http://www.asahi.com/politics/update/0825/TKY200908250381.html

日本、「核密約」文書の再機密化要請 公開した米に(1/2ページ)2009年8月26日3時48分
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 日米両国の「核密約」の根幹部分が記された公文書が99年に米国で公開された際、日本政府が米側に公開を取り消すよう要請していたことが分かった。文書は、核兵器を積んだ米艦船や航空機の日本への立ち寄りを事前協議なしに日本が認めることを確認した内容。日本からの要請の直後、米国務省によって再び機密指定されていた。

 当時の政府関係者が匿名を条件に経緯を証言した。米国の公開文書を封印するよう日本側が求めた事実は、日本政府が「核密約」の存在を国民の目から隠そうとしたことを示している。「核密約は存在しない」という一貫した日本政府の主張が崩れ、情報公開の観点からも批判を招くことは必至だ。

 問題の文書は、60年の日米安保条約改定を前に、核兵器を積んだ米艦船や航空機の立ち寄りや通過をそれまで通り認めることを日米で確認した59年の「安保条約討議記録」など。60年6月に米国務省北東アジア部が作成した「議会用説明資料集」の中に含まれていた。当時のハーター国務長官が、議会に安保条約改定の批准承認を求める際の答弁用資料として用意されたと見られる。

 米国の公文書は原則として作成から25年を超えると公開の対象となる。「資料集」は99年秋までにいったん機密指定が解除され、全文が公開された。しかし、「討議記録」など密約に関連した部分だけが、同年12月13日付で再び非公開文書に指定され、公開文書から削除された。「安全保障上の機密情報」が含まれていたことが理由とされた。

 元日本政府関係者は「文書の公開を知って、ただちに(機密指定の)解除を取り消すよう米側に申し入れた」と証言する。「米国の文書公開の判断はずさんだ」とも指摘し、公開の際に日本側の事情が考慮されていなかったとの見方も示した。申し入れは、外交ルートを通じて行われたという。

 ただ、問題の文書は、非公開となる直前の99年11月、情報公開に取り組んでいる米国の民間研究機関「ナショナル・セキュリティー・アーカイブ(NSA)」の研究員が、米国立公文書館でコピーを取っており、それを入手した朝日新聞が00年8月に全容を報道した。コピーがなければ、今なお内容が明らかになっていなかった可能性が高い。

 99年12月当時、小渕内閣の河野洋平外相の下で外務事務次官を務めていた川島裕・宮内庁侍従長は先月、核密約問題についての朝日新聞の取材に「コメントする立場にない」と述べている。(倉重奈苗)

     ◇

 〈安保条約討議記録〉 60年の日米安保条約改定の際に新設された「事前協議」制度の具体的運用について、当時の藤山愛一郎外相とマッカーサー駐日大使の合意を記録した文書。事前協議について「米軍機の日本飛来や米海軍艦艇の日本領海・港湾への進入に関する現行の手続きに影響を与えるものとは解釈されない」と明記。核搭載米軍機や艦船がそれまで通り自由に日本に飛来・寄港できることを担保する内容で、「核密約」の根幹を記した文書とされる。この解釈については63年に、当時の大平外相とライシャワー駐日大使が秘密会談で改めて確認している。

     ◇

 ■我部政明・琉球大教授(国際政治学)の話 米国務省の正式な手続きを経て公開された外交文書が再び非公開となることは異例で、日本政府の関与を聞いて、やはりそうだったのかという思いだ。核密約を確認した63年の大平正芳外相とライシャワー駐日米大使(いずれも当時)の会談記録もいったん公開された後、非公開になっている。日本政府の関与が疑われるケースはほかにもある。

 情報公開をめぐっては「原則すべて公開」の米国とは対照的に、日本は「公開するものを選ぶ」のが実態だ。特に改定日米安保条約、沖縄返還協定、日米防衛協力などの分野の記録の重要な部分は公開されていない。我々研究者は、米国の公開資料を通じて日米交渉の経緯をやっと知ることができる。いつまでも国民に知らせることができないというのはなぜなのか。また「ない」と主張し続けるのなら、なぜその部分が日本にはないのか。説明責任が政府にはあるのではないか。

858名無しさん:2009/08/27(木) 20:45:40
http://www.asahi.com/politics/update/0826/TKY200908260457.html

外務省「回答控えたい」 核密約文書の非公開要請問題で2009年8月26日22時36分
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 60年の日米安保条約改定に伴う「核密約」に関する米公文書を非公開とするよう日本政府が米国に要請していた問題で、外務省の児玉和夫・外務報道官は26日の記者会見で「米政府との個々のやりとりについては、その有無も含めて、米政府との信頼関係にもかんがみ、お答えすることは差し控えたい」と述べた。

 また、沖縄返還に伴う密約文書をめぐる情報公開訴訟で、当時の交渉責任者だった吉野文六・元外務省アメリカ局長への証人尋問については「裁判所からの連絡があれば、(元公務員に対して職務上の秘密について尋問する場合は所管省庁の承認が必要と定めた)民事訴訟法を含めた法律に従って対処する」と述べるにとどめた。

859名無しさん:2009/08/29(土) 03:16:30

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0828&f=column_0828_001.shtml

中国から見た日本の政治家〜総選挙、民主新政権見据え
【コラム】 【この記事に対するコメント】 Y! V 2009/08/28(金) 10:47

  さあ、総選挙である。北京でも、日本の政治関連のニュースが多くなってきた。

  新華社通信が出しているニュース週刊誌『環球』最新号は、巻頭13ページにわたって日本政治特集を組んだが、これは圧巻! 記事は三部構成で、まず第一部は、日本の主な政治家23人を顔写真入りで、徹底分析している。ざっとこんな具合だ。

<自民党>

中川秀直……2000年の森内閣で官房長官に抜擢されたが、3カ月後に愛人とヤクザとの交際問題で失脚。最近は新聞記者出身らしくホームページに日々「中川の目」と題して寄稿し、話題を呼んでいる。

武部勤……初対面の人の似顔絵を即席で書くのが特技。ミニ小泉とも言うべき存在で、媚中外交反対論者の筆頭。

与謝野馨……与謝野晶子の孫で、敬虔なキリスト教徒。囲碁7段が自慢。

石原伸晃(なぜか写真が20代の頃)……あの虎のような石原慎太郎の長男だが、性格は犬のように軟弱。お坊ちゃま政治家の典型で、2001年に新興宗教・崇教真光の隠れ信徒であることを暴露された。

鳩山邦夫……田中角栄の元秘書出身で料理オタク&蝶オタク。2006年12月にはフィリピン出張と称して禁猟区で蝶を採り続け顰蹙をかった。朝日新聞からは「死神」と呼ばれた。

舛添要一……圧倒的な知名度で、自民党のスポークスマン役を務める。1997年に『舛添要一の6ヵ国語習得法』というユニークな本を出した。

河野太郎……改憲派の急先鋒で、ハト派の父親とはまったく違うタイプ。

古賀誠……自民党の黒幕で、靖国神社のA級戦犯分祀論者として知られる。

中川昭一……自民党随一のアル中政治家。2008年11月20日、スペイン国王を招いての宮中晩餐会で酔っ払って大暴れ。今年2月14日にはローマで酩酊会見が世界の失笑を買い、「国辱」と呼ばれ財務相を辞任した。中国脅威論者の筆頭格でもある。

石破茂……軍事オタクとして知られ、首相の靖国参拝に反対して右翼学者・渡辺昇一から「国賊」と叩かれたこともある。

小池百合子……元小泉内閣の紅一点で、いまだ独身。李登輝と家族同様に付き合い、1998年11月の李登輝金婚式パーティに駆けつけ、自慢のノドを披露したこともある。

860名無しさん:2009/08/29(土) 03:16:45
>>859

<民主党>

鳩山由紀夫……「友愛外交」を掲げ、麻生首相の「価値観外交」と真っ向対立。今年6月3日に崔天凱大使に、「首相になっても靖国参拝はしない」と明言したが、チベット独立を支持する矛盾した一面も持つ。

小沢一郎……5歳で夭折した田中角栄の長男・正法と同年齢であることから、「政治の父」田中角栄が息子同然に育てた。「鉄腕」+「破壊者」として知られ、49歳の自民党幹事長時代には首相の椅子を蹴飛ばしたこともある。「長城計画」で日中友好に努めてきた。

岡田克也……ジャスコグループの跡取り息子だが、一族とは距離を置く。妻・多津子の父は元衆院議員の村上信二郎。4年前の代表時代の総選挙で「小泉劇場」に惨敗を喫した。

菅直人……胡耀邦が始めた日本青年3000人訪中団のメンバー。台湾の国連加盟論者で、長男・源太郎は、2度も民主党の公選候補で敗れている。

前原誠司……議員会館で隣室の安倍晋三元首相のポン友で、対中強硬派。2005年9月には中国脅威論をブチ、予定された訪中を拒否されたこともある。

枝野幸男……チベット問題を考える議員連盟会長で、昨年は釣魚島(尖閣諸島)に飛行機で視察に乗り込んだ。中国の人権問題にも噛みついている。

  他党の政治家たちも紹介しているのだが、省略する。第二部は、「小沢の“乱世”の機会」というタイトルで、政治家・小沢一郎を徹底分析している。「今年67歳の小沢は日本の政界で言えば『若い』部類に入るが、『宇宙人』鳩山の次を狙えるかは微妙だ。1991年以来取り沙汰されている心臓病(このため毎日2時間の昼寝を欠かさない)もネックになっている」と結論づけている。

  第三部は、「民主党政権下の対中政策」というタイトルで、来る民主党政権の対中政策を予測している。「民主党は右から左まで9派閥もあり、議員平均年齢は46歳(自民党は53歳)と若いため、来年7月の参院選を経ないと予測が難しい。ただ、『自由』『民主』『人権』がキーワードになりそうで、若い民主党の柔軟性に注目したい」と結んである。

  紙面の都合上、記事のすべてを紹介できないのが残念だが、自国の政治についてもこれくらいの論評を書いてほしいと思うほどの恐るべき取材力だ。執筆した3人の新華社記者の一人は、私も東京で何度も食事をしたことがある知日派である。

  一昔前まで、中国のメディアがこれほど掘り下げた日本政治の記事を出すことなどなかった。9月に発足するであろう鳩山民主党政権は、すでに中国にとことん「解剖」されていると見るべきである。(執筆者:近藤大介 明治大学講師  編集担当:サーチナ・メディア事業部)

861千葉9区:2009/08/29(土) 15:58:33
http://mainichi.jp/select/world/news/20090828ddm007030167000c.html
革命50年・キューバの行方:/上 オバマ政権誕生で雪解けの兆し
 ◇消えた反米プロパガンダ
 ハバナの海岸通りにそびえる米利益代表部。昨年11月の米大統領選で「敵との対話」を掲げるオバマ氏が当選して数週間後、周辺の反米看板が一斉に撤去された。ブッシュ前大統領を「殺し屋」とののしり、「帝国主義者(米国)の諸君、私たちは何も怖くないよ」と呼びかけたプロパガンダはもう見られない。

 今年6月には米利益代表部にも変化が表れた。キューバの民主化を促すため、06年から米国発の情報を流してきた電光掲示板が使われなくなった。キューバ政府は掲示板を邪魔するため、代表部前に138本の黒い旗を立てて対抗してきた。

 「我々はあらゆる分野で米国と話し合う用意がある」。昨年2月、兄のフィデル・カストロ前国家評議会議長(83)の後を継いだラウル・カストロ議長(78)は、就任以来、繰り返し米国との対話姿勢を表明。オバマ大統領も対キューバ政策の転換を打ち出した。

 米国は61年、社会主義化したキューバと断交。米国の圧力で一時はメキシコを除くすべての米大陸諸国がキューバと国交を断絶した。だが、ベルリンの壁崩壊から20年。両国を取り巻く政治環境は大きく変わった。ミサイル危機を招いたソ連軍基地はキューバから消えた。さらに21世紀に入ると中南米諸国は次々と左傾化した。

 今年6月、中米エルサルバドルで左派のフネス大統領が就任、キューバとの国交回復に踏み切ると、同国と国交のない国は米大陸で米国だけになった。この直後、米州機構(OAS)は62年のキューバ除名決議を無効にした。米国は異議を唱えなかった。米国にとってキューバとの関係改善は中南米諸国との関係を円滑にする効果もある。

 キューバにとって米国の経済封鎖は生活苦の元凶だ。制裁が解除されれば経済は飛躍的に向上する。米国にとっても目と鼻の先のキューバは有望な市場だ。米国は今年4月、在米キューバ人の祖国への送金や渡航規制を解除するなどの制裁緩和を発表。秋にはニューヨーク・フィルハーモニックがハバナで公演する。

 ラウル議長は今月、「米国の反キューバ姿勢は減退した」と評価。しかし、「我々の政治体制については交渉しない」とクギを刺した。オバマ政権もキューバの民主化を求める建前を崩していない。

 カナダ・ダルハウジー大学のジョン・カーク教授(キューバ政治)は、現在の変化は表面的だとし、「オバマ大統領と意見が異なる国務省官僚やCIA(米中央情報局)が、50年間続けた姿勢を変えることは難しい」と指摘する。半世紀も凍りついた関係を温めるのは容易ではない。

     ◇

 59年1月1日のキューバ革命から50年。革命を率いたカストロ前議長は病床にあり、敵対してきた米国ではオバマ大統領が就任した。カリブ海の社会主義国は静かに揺さぶられている。キューバの行方を探った。【ハバナで庭田学】

862千葉9区:2009/08/29(土) 15:59:12
下がまだだった・・・
http://mainichi.jp/select/world/news/20090829ddm007030065000c.html
革命50年・キューバの行方:/中 独自モデル方向見えず
 「何も変わらないね。悪いままだよ」。ハバナ市民に最近の生活ぶりを尋ねると、こう答える人が多い。

 7月、キューバの職場では、節電のため午後1時までの冷房使用が禁じられていた。ハバナ市内では昨年、中国製新型バスの大量導入で交通事情は大幅に改善されたが、地方ではいまだに荷台に座席を据えたトラックや馬車が主な公共交通機関だ。外国人観光客が乗る冷房完備の高級バスを横目に、国民は馬車に揺られていた。

 昨年2月に国家元首に就任したラウル・カストロ国家評議会議長(78)は「生産性の向上と効率化」を掲げ、市民生活の改善を最大の課題にしている。ラウル議長は一部家電製品の販売自由化や携帯電話の所持解禁、個人タクシー営業の許可など一連の改革を打ち出した。遊休国有地の個人・団体への長期貸与にも踏み切り、農産物などの生産向上も期待されている。しかし、土地を借りても利用者には投資力がない。種苗や肥料も不足しており、効果はすぐには出そうにない。

 キューバの雑誌テマスのエルナンデス編集長は「昨年の3回のハリケーン被害や世界的経済危機で、今は『倹約政治』の時だ」と指摘する。「ラウル議長は省庁再編や経済担当閣僚の大幅な入れ替え、教育現場改革などで社会の変革に取り組んでいる」と政府の努力を評価する一方、「改革には時間がかかる。国民が満足していないのは事実だ」と言う。

 改革志向が強いとされるラウル議長について中国やベトナムをモデルに大胆な市場原理を導入するのではないか、との観測がくすぶってきた。社会主義国キューバに必要なのは、生産力向上につながる刺激策だ。政府は限定的ながら農業などで市場原理を導入してきたが、国民に格差が生じることを嫌うこともあり、積極的に取り組む気配は今のところない。同国の経済学者は「我々にモデルはない。キューバ型のモデルを作る」と話す。

 ラウル議長は昨年、第6回共産党大会を今年後半に、開催する方針を表明した。だが、12年ぶりになるはずだった党大会は来年以降に延期された。経済危機への対応を優先するためという。キューバ社会主義の新たな方向性はまだ見えてこない。【ハバナで庭田学】

863名無しさん:2009/08/31(月) 16:05:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090831/elc0908311304125-n1.htm

【09衆院選】「明治維新や戦後の経済復興に並ぶ大きな変革」 豪紙
2009.8.31 13:04

このニュースのトピックス:民主党
 総選挙での民主党大勝について、31日付のオーストラリア有力紙オーストラリアンは「日本の近代史において、明治維新や戦後の経済復興に並ぶ大きな変革」と位置付けた。

 また、オーストラリア外務貿易省の報道官は同日、「日本はアジアにおいてわれわれの最も親密なパートナーで、2国間関係の重要性は政権交代があっても変わらない。日本の新政権との関係を早期に構築するよう努める」との声明を発表した。(共同)

864名無しさん:2009/09/01(火) 19:45:29
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090901-OYT1T00602.htm

北朝鮮の貨物検査法案、民主提出へ…政府案と同内容
政権交代
 民主党は1日、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議の内容を実行するための北朝鮮貨物検査特別措置法案を秋の臨時国会にも提出する方針を固めた。

 新政権として北朝鮮に厳しい姿勢を示すのが狙いで、先の通常国会で廃案となった政府案とほぼ同じ内容で改めて提出する方向だ。

 党幹部は1日、「北朝鮮問題での外交姿勢を明確にするためにも、なるべく早く法案を成立させる必要がある」と述べた。民主党の衆院選政権公約(マニフェスト)では「北朝鮮の核保有を認めない」としたうえで、「貨物検査の実施を含め断固とした措置をとる」と明記していた。

 同党の鳩山代表は首相就任後の9月後半に訪米し、米側にこうした方針を伝える方向だ。

 提出する法案は、廃案となった政府案と同様に、北朝鮮に出入りする船舶や航空機が禁輸品を積んでいる疑いがある場合、海上保安庁と税関で検査する内容。焦点となる自衛隊の関与については、情報収集など現行法で可能な範囲にとどめる方針だ。海上保安庁が対応できない「特別の必要がある場合」は、自衛隊法82条の海上警備行動を発令して自衛隊が対応する。

 ただ、連立政権を組む予定の社民党は自衛隊の海外派遣に難色を示しており、自衛隊の取り扱いを巡って、両党の調整が難航する可能性もある。

(2009年9月1日14時39分 読売新聞)

865名無しさん:2009/09/01(火) 22:40:41
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090902k0000m010051000c.html
プロディ伊前首相:「民主党の圧勝は大きな革命」 会見で
 【ローマ藤原章生】日本の総選挙で民主党が大勝したことについて、イタリアで2度にわたり中道左派政権を率いたロマーノ・プロディ前首相(70)=前欧州委員会委員長=は31日、毎日新聞の電話取材に応じ、民主党を「中道左派政党」と位置付けたうえで、「中道左派の圧勝は日本にとり大きな革命で、うれしい驚きだ」と述べた。さらに「安定した議会運営ができる新政権は、富の分配や失業対策など世界中が抱える課題に取り組む条件が整い、国家設計が欧州に与える影響は大きい」と期待した。

 前首相は90年代から民主党の菅直人代表代行と親しく、互いを「協力者」と呼び合ってきた。「祝いの電話での話題は、私の最初の政権が連立崩壊で98年に総辞職した時に菅氏が語った『選挙に勝つだけではだめだ。安定多数を取らねば』という言葉だった。11年後に実現させた彼らをたたえたい」と述べた。

 中道左派の立場を貫いてきた前首相は「国は違っても菅氏らと私の政治姿勢はよく似ている」と民主党が社会の弱者に焦点を当てていくとの見方を示した。

 前首相は「日伊は、高齢化と年金破綻(はたん)の危惧(きぐ)、規制と緩和で揺れ動く外国人対策、若者の失業、さらには国内総生産を上回る国の借金など、共通点が多い」とみる。「失業者や格差に配慮した、民主党政権による新たな国家デザインを、同じ問題で苦しむ欧州諸国は期待と共に注視している」と語った。

 アジア重視で日米関係が弱まるとの見方については「『ブッシュ・小泉』のように、オバマ米政権と民主党政権は波長が合う。日中関係に劇的な変化があるかもしれないが、日米関係は大きく変わらない」と話した。

 ◇  ◇  ◇
 イタリアでは主要メディアが「右派・自民党に中道左派・民主党が圧勝」(レプブリカ紙)と大きく伝え、日本の「左旋回」を強調する論調が目立つ。08年、中道右派のベルルスコーニ政権誕生で下野した中道左派、民主党のフランチェスキーニ党首も31日、「日本の民主党勝利は、イタリアも(中道左派への)政権交代に備えよという一つの指針だ」との声明を発表した。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090902k0000m010055000c.html
民主党:海外メディアは「中道左派」と紹介 AP通信など
 衆院選に勝利した日本の民主党を「中道左派」と表現する海外メディアが目立っている。

 AFP通信は30日、自民党との対比で「日本の有権者は、未知数の中道左派政党を圧勝させた」と伝えた。AP通信も「中道左派」と報じている。

 鳩山由紀夫・民主党代表は、8月下旬に世界の英字メディアに掲載された論文の中で、金融危機の背景として「米主導のグローバル化」を強く非難しており「左寄り」の印象があるようだ。

 一方、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは9月1日、民主党を「中道」とした上で、連立政権を組む見通しの相手を「左派の社民党」と「保守系の国民新党」と紹介。ワシントン・ポスト紙(電子版)は1日の社説で、民主党を「自民党出身者や元社会党員、市民活動家の集まり」とした。【鵜塚健】

866チバQ:2009/09/05(土) 09:39:27
http://www.asahi.com/international/update/0903/TKY200909030362.html
イラン国会、閣僚3候補の信任拒否 政権基盤の弱さ露呈
2009年9月3日22時47分

 イラン国会は3日、アフマディネジャド大統領が政権2期目の閣僚として指名した21人に対する信任投票を行い、女性2人を含む閣僚候補3人の信任を拒否した。重要ポストで焦点だった石油相はかろうじて信任されたが、6月の大統領選での不正疑惑や改革派の抗議行動に対する武力制圧で政権の正統性が問われる中、基盤の弱さを露呈した。

 1期目は、側近を強引に重要ポストにつけようとしたため4人の信任が拒否された。今回の審議では、保守派内で大統領に対抗する勢力が、人事を攻撃材料にした形だ。政府内での異議を許さず高官の更迭を繰り返す強権的姿勢や、行き過ぎた改革派攻撃への反感の強さも表れた。

 79年のイスラム革命後初めての女性大臣候補に指名されていた3人は、政権の人気回復のための目玉だった。産科医で元国会議員のバヒドダストジェルディ氏の保健相就任が承認されたものの、あとの2人は「管理職の経験がない」などとして拒否された。

 大統領のテヘラン市長時代からの側近でエネルギー相に指名されたアリアバディ氏も拒否された。1期目の副大統領(スポーツ担当)としての実績の乏しさが理由に挙げられた。

 石油相に指名されたミルカゼミ前商業相は、議会審議で攻撃されにくい「横滑り」人事だったにもかかわらず、出身母体の革命防衛隊が系列企業などを通じて石油産業へ影響力を強めることへの警戒感から、薄氷の信任だった。

 大統領は今回拒否された大臣に代行を指名し、3カ月以内に再び承認を求めるが、保守派内の対立構図が続くかぎり、人事には苦労しそうだ。(吉武祐)

867チバQ:2009/09/05(土) 09:41:58
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009090301001197.html
前大統領の長男当選 ガボン、首都で抗議デモも
 【ナイロビ共同】アフリカ中部ガボンからの報道によると、ヌドング内相は3日、8月30日実施された大統領選で、ボンゴ前大統領の長男で与党ガボン民主党(PDG)のアリ・ボンゴ氏(50)が当選したと発表した。

 内相によると、ボンゴ氏は41・73%の票を獲得し圧勝した。一方、野党支持者らは「与党が不正を行った」と主張。結果の発表前から首都リーブルビルで数千人規模のデモを行い、警官が催涙ガスで抑え込むなど緊張が高まっている。

 ガボンはサハラ砂漠以南のアフリカの有数の産油国。前大統領は40年以上国家元首に君臨し、6月に73歳で死去した。

2009/09/04 00:58 【共同通信】

868チバQ:2009/09/05(土) 10:16:25
>>757>>853
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909040007o.nwc
南アフリカ 来年6月開催へ準備着々 求められるW杯後の成長戦略
2009/9/4


青少年サッカー学校を訪れ、W杯開催をアピールする南アフリカW杯組織委員会のダニー・ジョーダンCEO(最高責任者)と、大会公式マスコット「ザクミ」=8月10日、エルサルバドル・サンサルバドル(AP)
 2010年半ばにサッカーW杯(ワールドカップ)を開催する南アフリカは、世界的イベントの主催国として評判を上げる可能性もあるが、逆効果となるリスクもある。高い犯罪率など、国際的にはしばしばマイナス面で注目される同国にとって、対外的なW杯の宣伝は簡単ではないようだ。国際サッカー連盟(FIFA)はW杯の成功に自信を見せるが、インフラ整備や宿泊施設の確保といった重要な課題には、なお不安要素が残っている。

 【分析】

 W杯南アフリカ大会の開幕は9カ月後に迫っている。2004年に開催地に選出されて以来、6年にも及んだ準備作業が実を結ぶ瞬間だ。2010年6月11日〜7月11日の開催期間中、9都市で64試合が行われる。予想される観客動員数は320万人で、そのうち45万人は外国からの集客を見込んでいる。

 ◆悪いイメージの払拭

 過去数年、南アフリカは国際的なスポーツ大会を幅広く主催し、全般的には成功を収めている。6月にはFIFAコンフェデレーションズカップを主催した。ただしW杯規模の大会の運営はアフリカ大陸では前例がなく、W杯のプレ大会と位置づけられたコンフェデ杯の観客数でさえ、60万人に達しなかった。

 しかし、南アフリカ政府、ひいてはアフリカ南部地域には、W杯を成功させなければならない理由がある。観光地としての評価を飛躍的に上げることを狙っているのだ。政府はこうした思惑を胸にW杯の計画や宣伝活動を進めているものの、諸外国がアフリカ南部全体、また南アフリカに対して抱く根強いマイナスイメージに苦労している。

 FIFAはW杯が期待通りに実施できない場合に備えて代替計画を用意している、あるいは用意しておくべきだという話さえささやかれている。

 南アフリカの対外的なマイナスイメージとは、主に高い犯罪率や治安の悪さといった問題に集約されるが、最近頻発するストライキやデモ、そして社会不安の高まりを考えれば、それも致し方ない。さらに、W杯期間は翌年に向けた賃上げ交渉の開始時期と重なる。産業界の出方によっては、W杯の成功を左右するようなサービスに混乱が生じる可能性も考慮しておかねばならない。

869チバQ:2009/09/05(土) 10:17:17
 南アフリカ政府と国内組織委員会(LOC)は(1)競技場(2)移動手段(3)宿泊施設(4)個人の安全−の4点への対応を重点課題に据えている。それぞれの状況は以下の通りだ。

 (1)競技場 南アフリカでは現在、100億ランド(約1182億円)をかけて10の競技場を建設・改修中だ。開会式と決勝は、最新式に改修され10万人を収容できるサッカー・シティ・スタジアム(ヨハネスブルク)で行われる予定だ。建設中のモーゼス・マブヒダ・スタジアム(ダーバン)は、将来のオリンピック開催都市への立候補も視野に入れた設計になっている。また、いくつかの競技場は、W杯後に持て余すことのないよう多目的競技場として設計されている。予定では、12月までに全競技場が完成することになっている。

 ただ、競技場の新設・改修事業はいたるところで問題が生じている。直近では、7月に競技場建設作業員らが賃金をめぐるストライキを起こした。この件は速やかに解決したが、事業計画を脅かした。

 (2)移動手段 南アフリカ政府は交通インフラの整備を何十年も怠ってきたが、02年になってようやく、崩壊状態に近いインフラの再建には大規模な投資が必要だという認識を示した。現在は、W杯の開催が3年間で7870億ランドというインフラ整備計画の推進に一役買っている。W杯の運営には移動手段の確保が極めて重要で、道路、鉄道、航空のすべてに巨額の投資が必要だ。

 (3)宿泊施設 FIFAの試算によると、W杯開催で必要な宿泊施設はおよそ5万室だが、現時点で適格審査に合格しているのは約4万室にすぎない。昨今のリセッション(景気後退)にもかかわらず、多くのホテルが建設中だ。FIFAは、アフリカ南部地域全体へのW杯効果の波及を目指すとして、すでに近隣諸国のホテルを何千室も確保。その中には、南アフリカから空路で数時間かかるモーリシャスのホテルも含まれる。

 (4)個人の安全 W杯開催にとって、南アフリカの犯罪率の高さが最大の問題となるかもしれない。南アフリカ政府は治安対策への投資を13億ランド上乗せし、何万人もの警官や運営スタッフを増員。また、10の競技場すべてに最新式の管理センターを設置した。

 ◆チケット売れ残る?

 こうした準備が進むなか、3月に販売を開始した観戦チケットは7月末までに80万枚を売り上げた。今のところ治安上の不安がサポーターらに影響を及ぼしている様子はみられず、FIFAは完売を確信している。ただし、販売のペースは予想を下回っている。これはサポーターらが滞在期間を当初の計画より短めにしているからだ。こうした傾向に変化がなければ、FIFAはかなりの売れ残りを抱えることになるかもしれない。

 国内的にもW杯の経済波及効果は大きな期待を集めている。リセッションにより鉱工業、製造業、小売業で大幅な経費削減が進むなか、建設業やサービス業での雇用の創出が国民に多少の安心感を与えている。とはいえ、継続的な雇用を維持するにはW杯以降に新規事業や投資の誘致に成功しなければならず、見通しは極めて不透明だ。

 【結論】

 W杯南アフリカ大会に向けた準備は着々と進んでおり、全般的にはFIFAもその進捗(しんちょく)状況に満足しているようだ。しかし主催者らには、リスクの高い仕事がまだ残されている。南アフリカの目標は、国際的なマイナスイメージを払拭(ふっしょく)し、W杯を成功に導くことだけではない。政府には、W杯以降の発展までを視野に入れた長期的な国家計画が求められている。

870チバQ:2009/09/12(土) 16:48:22
http://mainichi.jp/select/world/news/20090911ddm007030075000c.html
カダフィ体制40年:リビアの模索/上(その1) 外資導入と天然資源
 ◇外資導入と天然資源−−経済は堅調
 ◇国際社会で地歩
 最高指導者カダフィ大佐の権力掌握から40年を迎えたリビア。かつて国際テロなどで非難された「世界の孤児」は、03年に大量破壊兵器計画を放棄し、米欧との協調路線に転換。豊富な原油・ガス資源をテコに日本を含む外資導入、経済自由化で国際社会での地歩固めに取り組む。一方で「直接民主主義」の名を借りたカダフィ大佐の支配は当面続くと見られ、国民からは不満の声も漏れる。変化と現状維持のはざまで、リビアの模索は続く。【トリポリで和田浩明】

 ◇人づくり、最大の課題
 リビアの首都トリポリの中心部。中東やトルコ、韓国などの外資系企業が建設中の高層ビルが伸びる。近くには、カダフィ大佐の姿をあしらった巨大な看板が判を押したようにそびえる。一方、老朽化した建物や道路も目立つ。90年代の国連制裁による疲弊と、03年の制裁解除後の国際社会への復帰を象徴するかのような光景だ。

 外国の直接投資は05〜07年に倍々ゲームで増え、約10億ドルから47億ドルに達した(世界銀行調べ)。原油収入に支えられ経済は堅調で「財務状態は同ランク国でトップクラス」(民間格付け機関)だ。

 一般国民の多くも現状に満足しているように見える。「5ディナール(約375円)で小麦粉なら50キロ、コメなら25キロ買える。暮らしやすい国だよ」。給水塔の管理人サレムさん(55)は胸を張る。

 だが、近年の外資導入政策で参入した外国企業はさまざまな壁に直面する。中でも不満の声が上がるのは人材不足だ。

 制裁期の「鎖国状態」は教育にも影響を与え、「30〜40代の中堅層で英語を使える人が少ない」(関係者)。ある企業では採用試験で簡単な加減算の問題を出したところ、「正答率は2割程度」だったという。40代のリビア人企業家は「政府がすべてをコントロールし、創意工夫ができる人材が育たない」と指摘する。「人づくりが今後の最大の課題」(外資系企業)だ。

 官僚主義による判断の遅さ、社会インフラや法規類の整備不足を指摘して「この国はまだ21世紀に入っていない」と言い切るビジネスマンすらいる。

 「自由の欠如」に怒る国民もいる。30代の会社員ムハンマドさん(仮名)。家の中に記者を招き入れると、政府批判を始めた。

 「いいかげん、民主化が必要だ」。医療や教育などへの資源配分が足りないと批判、人材育成への投資を強い調子で求める。「公の場での指導者批判は自殺行為」と言うムハンマドさんは「本名は出さないで」と頼んだ。

 国際的ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部パリ)の報道の自由度調査(08年)で、リビアは173カ国中160位。米国務省は今年2月の年次報告で「国民に政権交代の権利がなく、拷問や恣意(しい)的逮捕が残る」と指摘している。こうした批判にリビア側には「欧米諸国は我々への偏見に満ちている」(地元紙幹部)との反発も根強い。

 カダフィ大佐は自著「緑の書」で、議会制民主主義や政党政治を拒否する代わりに、人民会議を通じた直接民主主義の理想を語った。革命から40年を経て、改めて「人民主権」の大義が問い直されている。

871チバQ:2009/09/12(土) 16:48:51
http://mainichi.jp/select/world/news/20090911ddm007030070000c.html
カダフィ体制40年:リビアの模索/上(その2止) 体制保証と原子力協定
 ◇体制保証と原子力協定−−「転換」リビアに実り
 ◇大量兵器手放し
 リビアの国際社会復帰を決定的に加速したのは、03年12月の大量破壊兵器計画の放棄宣言だった。

 かつて最高指導者カダフィ大佐を「中東の狂犬」(故レーガン米大統領)と呼んで敵対した米国も、この宣言を契機に関係改善を進め、06年には20年ぶりに経済制裁を解除、テロ支援国家指定も外した。

 リビアの決断は、「交渉過程での米国による体制保証が背景にあった」とカダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏は発言している。03年のイラク戦争で米軍に転覆されたフセイン政権の命運を考慮したとの指摘もある。

 核不拡散を主要政策に掲げていた米国は、リビアの方針転換を、核開発を進め反米政策を取るイランや北朝鮮の説得材料としても使用した。

 当時、ブッシュ米大統領は、リビアの例に従えば「米国との関係改善への道が開ける」と間接的ながら両国に呼びかけた。

 放棄宣言後、リビアは04年に化学兵器禁止条約に加盟、核実験全面禁止条約を批准し、国際原子力機関の査察強化を受け入れる追加議定書にも調印。大量破壊兵器の拡散を防ぐ国際的枠組みの順守姿勢を明示した。

 07年以降、平和利用を前提とした原子力協力協定を、フランス、ロシアなどと締結。海水脱塩化プラントの動力用原子炉、実験炉や核燃料の供給を受けると報じられている。

 外交交渉を通じた大量破壊兵器計画の自発的な放棄は「リビア・モデル」とも言われる。リビアは着実にその果実を収穫していると言える。【カイロ和田浩明】

 ◇現政策、自然な帰結−−カイロ大、イブラヒム・エディン教授
 経済自由化や外資導入を進めつつ、政治的自由を制限するリビアについて、カイロ大学のイブラヒム・エディン教授(アフリカ学)に聞いた。【聞き手・和田浩明】

 現在の政策は、リビアが(国際テロや大量破壊兵器計画の放棄を通じ)対西側強硬政策を変更したことの自然な帰結だ。国連制裁などで疲弊した経済を立て直すために、自由化や外資導入が必要だったからだ。

 こうした西側企業との経済面での接触が、昔ながらの社会主義的政策を資本主義的なものに徐々に変えていくだろう。

 民主化への動きは、経済の自由化の進展を待つことになるだろう。現状では、カダフィ大佐の後継候補の一人、次男のセイフ・アルイスラム氏が政治的自由化に言及したこともあるが、父親が押しとどめている。

 米パンナム機爆破事件の元受刑者の釈放を巡る欧米との対立は、深刻化するとは思えない。欧米諸国がリビアを批判したのは、国内世論対策の側面が強い。

872チバQ:2009/09/12(土) 16:49:17
http://mainichi.jp/select/world/news/20090912ddm007030051000c.html
カダフィ体制40年:リビアの模索/下 後継候補は次男、四男
 「私にとっても父、兄のような存在。我々の誇りです」。リビアの首都トリポリの店員、アブダラさん(24)の称賛の対象は、最高指導者カダフィ大佐(67)。「王の中の王」を自称し、今年はアフリカ連合(AU)議長を務める。9月末にはかつての「敵」米国を初訪問し、国連総会で演説する予定だ。

 カダフィ大佐は西側メディアで「独裁者」と批判されることも多く、米パンナム機爆破事件のリビア人受刑者が8月に釈放された際には、欧米の反発の矢面に立った。だが、アフリカを中心とする国際舞台でのステータスは上昇していることも事実だ。

 とはいえ、カダフィ「治世」は40周年を迎え、後継者問題も浮上している。有力候補者は息子たちとされるが、現時点で海外に最も顔が売れているのは次男のカダフィ国際慈善開発基金総裁、セイフ・アルイスラム氏(37)だ。パンナム機事件の元受刑者が釈放された際には、米国などからの批判に反論するなど西側向けのスポークスマンとして振る舞った。

 同氏はオーストリア、英国で学び「西側的価値観を理解している人物」(外交筋)と見られている。対外人脈も豊富とされ、05年に訪日したこともある。

 近年の経済自由化や新憲法制定の動きの旗振り役でもある。国造りの青写真を策定するため07年に設置された国家経済開発委員会(NEDB)は、同氏の肝いりとされる。

 英紙の取材に「リビアでは言論の自由や政治活動が厳しく制限されている」と語るなど、自国の問題点を認める率直さも示す。

 国民の間でも一定の評価を得ているようで、反政府的意見を持つ人の間からも「期待が持てる人物」との声が聞かれる。ただ、本人は権力の「相続」には興味がないと発言。昨年8月には、政治からの引退を表明したこともある。

 もう一人の候補として名前が挙がっているのは、四男の国家安全保障担当顧問、ムアタシム氏だ。

 今年4月には訪米してクリントン国務長官と対談した。ムアタシム氏は、セイフ・アルイスラム氏の政治・経済改革路線に反発する守旧派や、隣国エジプトが支持しているとの指摘もある。

 「この国の本当の変化は、次世代の指導者が登場してから」と見る西側関係者は多い。【トリポリで和田浩明】

873チバQ:2009/09/12(土) 20:07:37
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909080008o.nwc
ドイツ 明確な勝者なき州選挙 総選挙で政党体制新時代へ
2009/9/8

 ドイツ中部、テューリンゲン州のアルトハウス州首相は、8月30日の州議会選挙でキリスト教民主同盟(CDU)が大敗した責任をとって、3日、辞任した。9月27日の総選挙が近づくなか、ザクセン州、テューリンゲン州(ともに旧東ドイツ)とザールランド州(旧西ドイツ)の州議会選挙は、最新の国民のムードを測る指標といえる。しかし、3州の選挙結果は、明確な傾向を示していない。

 CDU党首のメルケル首相にとって手痛い大敗となった州議会選挙結果は、旧東ドイツに苦労して地盤を築くことができた小政党の得票に結びついたが、主要な競争相手である社会民主党(SPD)の利益にはならなかった。緑の党の得票率は微増し、自由民主党(FDP)が大きく得票を伸ばした。

 旧東ドイツ与党、社会主義統一党(SED)の後身である左派党は、旧西ドイツのザールランド州で過去最大の票を獲得した。ただし、これはラフォンテーヌ元SPD党首(元財務相、元州首相)が離党し、左派党党首(2人制の1人)となった個人的要因によるところが大きいといえる。

 極右、ドイツ国家民主党(NPD)は、経済危機を追い風にできずザクセン州で大敗したものの、再び議席を確保した。

 明確な勝者がいない州議会選挙の結果は、連邦議会(下院)選挙ですべての党にチャンスがあることを示唆している。総選挙の投票日が近づくにつれて、最後の瞬間に、驚くべき力学が働く可能性がある。

 おそらく最も重要なことは、東ドイツが消滅して20年を経て、旧西ドイツと旧東ドイツの違いをついに克服し、政党体制が新しい時代に入ったという事実だ。しかし、連邦レベルの5党体制は、連立形成において、これまでにない柔軟性を求められるだろうし、政治体制が機能するための方法を変更する必要があるかもしれない。

874チバQ:2009/09/13(日) 00:42:05
http://mainichi.jp/select/world/news/20090910ddm007030028000c.html
ドイツ:ロマ差別、深刻化 総選挙まで半月、「右傾化」に揺れる
 総選挙(27日投開票)を控えたドイツで、ロマ民族への差別が激化している。昨年の金融危機による不況が一因のようだ。ロマ民族を虐殺したナチス時代の反省から、他の欧州諸国に比べ露骨な差別が表面化してこなかったドイツだが、最近は暴力も目立ち始めた。ロマ民族は、排他主義をあおる「右傾化」への懸念を深めている。【ハイデルベルク(独南部)篠田航一】

 ◇雇用不安で暴力急増
 「いきなり棒で顔を殴られ『出て行け』と怒鳴られた」。独南部マンハイム駅付近の路上で「物ごい」生活を送るロマ民族の男性、サールさん(23)の右ほお骨は紫色に腫れ上がっていた。今年7月、突然数人の若い男から襲撃された。腕も殴られたため記者に字を書いて伝える右手が今なお震えている。病気で働けなくなり、物ごいを始めて4年たつが、身の危険を感じ始めたのはここ1年という。

 昨年の金融危機後、欧州では移民への反感が増大。今年6月の欧州議会選では、英国やオランダで極右勢力が台頭した。ハンガリーやチェコではロマ民族に対する放火や殺人が続発した。

 迫害が他国ほど目立たなかったドイツでも「昨今の雇用不安が差別拡大を生んでいる」と、ドイツ在住のロマ民族で構成するシンティ・ロマ中央委のロマニ・ローゼ議長(63)は話す。昨年10月には、西部ケルンの放送局が制作したドラマの中で、ロマ民族の大人が子供に盗みを強制するシーンがあり、「メディアが差別を助長した」と同委は激しく抗議した。

 ◇各党「移民就労」訴え
 「汚いロマを追放せよ」などと訴える人種差別的なドイツ語のインターネットサイトも急増、有害サイトを監視する団体の調べでは、08年だけで1700以上のサイトが確認できたという。

 ツィプリース法相は7月、こうしたサイトを「ネット上から一掃しなければならない」と表明したが、有効策はないのが現状だ。欧州会議は5月、独政府に対し「住宅や教育面で、ロマ民族は差別に直面している」と状況改善を勧告した。

 総選挙で、各政党は移民などの就労機会保障などを訴えるが、ドイツの右旋回を不安視する声も聞かれる。

 福祉団体に勤めるロマ民族の30代の男性は「組織力がないロマ民族は、欧州保守化の雰囲気が怖い。90年代に猛威を振るったネオナチが今はネット空間に潜んでいる。だが政党は目に見える事例にしか取り組まない」と話している。

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 ■ことば

 ◇ロマ民族
 インドに起源を持つとされ、世界各国に散在する少数民族。15世紀ごろ欧州に拡大。かつて「ジプシー」など侮べつ的な呼称もあったが、現在は人間を意味する「ロマ」が定着しつつある。近年まで、定住せず放浪生活を送る者も多かった。ナチスにより虐殺され、その数は約50万人との説もある。現在、独国内に約7万人が在住する。

875名無しさん:2009/09/13(日) 01:01:00
http://news.goo.ne.jp/article/newsengw/world/newsengw-20090902-01.html

日本の政権交代でなぜか異なる米英の反応――JAPANなニュース
2009年9月2日(水)21:35
■本日の言葉「take ○○ for granted」(○○は当たり前のこととタカをくくる)■
英語メディアが日本をどう伝えているかご紹介するこの水曜コラム、今週は掲載が夜になってしまい、申し訳ありません。月曜に引き続き政権交代についてです。選挙から3日たって、アメリカとイギリスのメディアでかなり見解が食い違ってきました。日英関係とはこうしたものという先入観があまりないイギリスと、日米関係はこうしたものという思い込みがあるアメリカの違いという気がします。(gooニュース 加藤祐子)

○「えらいこっちゃ」と言わない英メディア

政権交代が決まった30日夜に書かれた英語メディアの記事は、月曜コラムのこちらでもご紹介したように、アメリカのメディアとイギリスのメディアでかなりの温度差がありました。ひとつには日常的にどれだけ日本を詳しくつぶさに見ているか??の違いがあると思うのですが、ふだんから「日本報道」というよりは「アジア報道」と一括りにしている観のあるアメリカ・メディアの論調は(はっきり言えば)かなり大ざっぱで大げさ。対して普段から詳しく日本を取材している(一部の)イギリス・メディアはとても冷静でした。

それから3日もたって、その違いは埋まっていくのかと思いきや、ますます顕著になってきました。イギリス・メディアの論調はおおむねますます冷静に「変化変化というけれども、実質的にはどうだろう?」という分析的な内容になってきたのに対して、アメリカのメディアでは誰かが「これは大変だ」と口にしたのを皮切りに、それを他の人たちも真似して繰り返していくうちに、「なんだか本当にこれは大変なことみたいだ」という空気が作られてしまっているようです。まさにアメリカ的としか言いようのない情報の過熱が、わずか3日で目の前で起きているのにちょっと当惑する思いです。

英ガーディアン紙のサイモン・ティスドール編集局次長がまさにこのことについて「日本の選挙結果を欧州や中国は楽観視しているが、アメリカは不安をあらわにしている」と指摘。いわく「欧州のコメンテーターはおおむね、今回の選挙結果は不況に苦しむ日本の有権者が自民党に責任をとらせて追い出したのが原因だと分析し、ゆえに実際は大した変化はないと言っている。対してアメリカは、未知数の民主党が微妙に反・資本主義的で反・グローバリゼーションなスタンスをとり、『より対等な日米関係』を主張していることに、本物の不安を抱いている」と書いています。

確かに、私が目にしたイギリスの記事はおおむね、アメリカの一部メディアのようには「えらいこっちゃ」とは言っていません。そもそもイギリスのメディアはそうそう簡単には「えらいこっちゃ」と盛り上がりませんし(たとえばニューヨーク・タイムズいわく「同紙に掲載されてワシントンで蜂の巣をつついたような騒ぎになった」鳩山論文についても、英フィナンシャル・タイムズは「欧州官僚はドキドキ胸を高鳴らせているが、ワシントンは歓迎しないだろう」とあくまでも冷静でした)。

それに日本に詳しい特派員を東京においているイギリス・メディアは、日米関係だけを軸に今回の選挙を観ていないし、イギリスのメディアはそもそもアメリカをちょっと斜めな冷めた目で見ているからです。

だからこちらで翻訳したフィナンシャル・タイムズのデビッド・ピリング前東京支局長は確かに「しかしこれで二大政党制が成立したのかどうかは、まだ実証されていない」と疑問を呈しているし、確かに「日本の有権者は民主党の政策に心から同調して投票したというよりも、自民党に対して反乱を起こしたのだ。しかしそれでも日本人は、自分たちが本当の意味で主権を行使した、あるいは影響力を発揮したのかどうか、確信できずにいる」と、別に日本人は民主党を心底支持した訳ではないと、そう指摘しています。

876名無しさん:2009/09/13(日) 01:01:18
>>875

○「えらいこっちゃ」と言っている(一部の)米メディア

そしてアメリカのメディアでは確かにおおむね、鳩山政権に対する不安をかりたてるような論調が目につきます。月曜日のコラムでご紹介したウォールストリート・ジャーナルの論説記事、あるいはこちらのWSJ記事も、鳩山氏の経済政策に不信感をむき出しにしています。そしてこちらのフォーブス誌記事に至っては「鳩山の空想の島、日本の次期首相は自国とアジアの関係について幻想を抱いている」とのっけから辛辣です(このフォーブス誌記者はイギリス人だそうですが)。

ただしアメリカと一口に言っても、筆者やメディアによって論調が違うのは当然で、ニューヨーク・タイムズに論説を寄稿したアジア報道のベテランは「それほど重大な外交政策の転換はあり得ないと書いている」と冷静に指摘をしているのですが、残念ながらこういう冷静で地味な意見は「えらいこっちゃ」の大合唱の前には消されてしまうのが世の常、特にアメリカの常(こちらで書いた健康保険改革をめぐる騒ぎが、その好例です)。

なのでNHKなどが報じたように、ワシントン・ポストは社説で、鳩山次期首相のアジア重視を「警告」。とはいえ、WSJやフォーブスのようにほとんど頭ごなしに批判的なのではなく、冒頭では「政党はひとつよりも二つがいい。政治競争がなくては民主主義はあり得ない。その一点だけをとっても、日本の民主党が30日の総選挙で圧勝したことは、祝うに値する」と政権交代を原理原則の観点から歓迎しています。また民主党の掲げる政治改革は「日本の政策決定をもっと透明なものにするかもしれないし」、輸出依存の激しい日本経済はこれまで以上に構造改革が必要なのだが、民主党はそのために内需拡大策をいくつか提示している??と評価もしているのです。

その上でワシントン・ポストは、「自民党は緊密な日米関係を支持していた。一方で、民主党を率いておそらく日本の次の総理大臣となる経験不足な政治家、鳩山由紀夫(訳注・同紙記事は敬称略が基本です)は、もっとアジア中心の外交政策を提唱している。時にはこれに加えて、アメリカの『市場原理主義』などといったグローバリゼーションの諸問題を攻撃しているほどだ」「核保有した北朝鮮という脅威がある以上、日本政府が米政府と決別しようとしたり、オバマ政権がそれを容認している場合ではない。それには日本の周辺地域は危険すぎると我々は考える」と警告しているわけです。

米二大紙のもうひとつ、ニューヨーク・タイムズの社説はさらにもう少し穏やかで、「次の総理大臣になる鳩山由紀夫(訳注・同紙も敬称略が基本です)はもっと対等な日米関係を望んでいる。もっともな内容の政策提言もあるが、懸念されるものもある。われわれはもっと詳細を聞きたいと思う。米国は、より強力な同盟関係の継続に強い意志をもっている責任ある戦略パートナーを必要としているからだ」と、「もっと説明してください」状態にあります(インド洋給油活動の停止についてはオバマ政権のアフガン戦略の観点から懸念を示す一方で、靖国公式参拝はしないという鳩山氏の公約は日中韓関係の改善につながると歓迎もしています)。

877名無しさん:2009/09/13(日) 01:01:28
>>876

○常に新鮮な関係のためには

もっとも、ニューヨーク・タイムズのファクラー東京特派員らによるこちらの記事では、「とてもデリケートな問題ので匿名を条件に取材に応じた」米政府幹部が民主党政権誕生を「地殻変動のような出来事」と呼んでいることが書かれています。この匿名幹部いわく(ニューヨーク・タイムズでは取材対象の匿名をよほどのことがないと認めません)、政権与党が変われば日本政府のやり方が変わるだろうから「我々は対応の仕方を調整しなくてはならない。相手がどう動くか予測できない時期が続くだろう」とコメントしているそうです。

……まあ、それはそうでしょう。日本でだって、民主党政権が具体的に何をどうするつもりなのか、よく分かっている人は少ないと思うので。政権が変わるというのは、そういうことでしょうし。

そしてここから先は(ここから先も)完全な私見ですが、ゲーツ国防長官が早くも10月に訪日予定というニュースを見るにつけ、つまり日本の閣僚が呼びつけられるわけでも、ご機嫌伺いに訪米するわけでもなく、米国側から訪日してくるということの象徴性を思って、相手にハナからなめられていない外交関係というのは、望ましい姿ではないかと思った訳です。

フィナンシャル・タイムズのワシントン特派員らによるこちらの記事では、ブッシュ前大統領のアジア政策顧問デニス・ワイルダー氏が「日本はこれからもっと、同盟国としてアメリカに色々と注文してくるだろう」「これは異例なことだ。これまでアメリカはおおむね、日本は意のままになるのが当たり前だと思い込んでいたので(The US has been able to take Japan for granted)」とコメントしています。いくらアメリカの核の傘に守られているとはいえ、ここまで「take for granted」されるのは、主権国家同士の関係として、いいはずがない。

予定調和で意のままになるとタカをくくられているより、ちょっとは「予測がつかない」とオタオタさせるほうが、緊張感のある新鮮な関係が持続できて、長い目で見るとより良い関係が築けると思うのです。これは男女や夫婦関係のことに限らず、国同士の関係にも言えることではないでしょうか。

もっとも全く予測がつかない突拍子もない行動でオタオタと相手を振り回すだけの関係も、実に不毛すぎて危険です。なので民主党がこれからもっと巧みに徹底的に、米与野党やシンクタンクやマスコミに向けて、大々的に自己PRをしていかなくてはならないところだとは思います。

(3日追記・この記事を掲載してから間もなくの3日未明、鳩山代表はオバマ大統領と初めての電話会談をもったそうです。スタンフォード大学に長年留学していた鳩山氏ならおそらく通訳を挟む必要もないでしょうし、最初の接触がこういう早い段階で持てて、ともあれ良かったですね)


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◇本日の言葉

・take ○○ for granted=○○は当たり前のこととタカをくくる

◇筆者について…加藤祐子 東京生まれ。シブがき隊と同い年。8歳からニューヨーク英語を話すも、「ビートルズ」と「モンティ・パイソン」の洗礼を受け、イギリス英語も体得。怪しい関西弁も少しできる。オックスフォード大学、全国紙社会部と経済部、国際機関本部を経て、CNN日本語版サイトで米大統領選の日本語報道を担当。2006年2月よりgooニュース編集者。米大統領選コラム、「オバマのアメリカ」コラム、フィナンシャル・タイムズ翻訳も担当。英語屋のニュース屋。

878チバQ:2009/09/13(日) 20:48:40
>>573>>846
http://www.asahi.com/international/update/0913/TKY200909130140.html
モルドバ大統領選出、越年のおそれ 共産党と野党伯仲
2009年9月13日20時4分

 【モスクワ=星井麻紀】旧ソ連モルドバで、大統領を選出できない状態が約5カ月間も続いている。これまで8年間政権にあった共産党と、親欧米の野党勢力の対立が原因だが、双方とも、歩み寄る気配はない。選出は越年するおそれが出てきた。

 モルドバの大統領は00年の憲法改正で、直接選挙から議会選出に変更された。当選には、101人の議員による投票で、61票以上の獲得が必要だとする規定がある。

 今年4月の議会選では、共産党が60議席を獲得。当時現職だったウォロニン氏は任期満了間近だったが、後任選びは難しくないとみられていた。野党議員を1人を切り崩せばよかったからだ。

 だが、議会選の不正などを訴えた野党の結束は固く、全員が投票をボイコット。憲法には、2度の投票で当選者が出なかった場合は「議会を解散し再選挙」との規定もあるため、7月に今年2度目の議会選を行った。共産党は48議席と後退し、野党4党が計53議席。勢力伯仲の構図はむしろ強まった。

 非常事態を理由に、ウォロニン氏は自らの任期が満了した後も大統領を務めてきたが、今月11日に辞任。とうとう大統領不在になった。

 議会のごたごたで、国民の共産党への支持は急落傾向にある。交渉次第で野党側に寝返る共産党議員が出る可能性も取りざたされている。

879チバQ:2009/09/14(月) 23:27:57
http://mainichi.jp/select/world/news/20090915k0000m030089000c.html
ノルウェー議会選:連立与党と中道右派勢力が接戦
 【ロンドン笠原敏彦】任期満了に伴うノルウェー議会(定数169)選挙の投票が14日、行われた。ストルテンベルグ首相の労働党を中心にした与党の中道左派連立3党は世界的な経済危機の中、潤沢な石油収入を背景に無難な経済運営を行ってきたが、減税や民営化推進などを訴える中道右派勢力と接戦となっている。即日開票され、15日未明(日本時間同日午前)にも大勢が判明する。

 争点の一つは、国民1人当たり約8万ドル、計4000億ドル超に達した石油基金の使い道。世界第5位の石油輸出国である同国は石油収入を基金に蓄え、政府の財源としての利用を「通常年」はその4%に制限している。現政権は経済危機への防衛策として、今年度は緊急的にその7%を取り崩し、景気対策などに回した。

 同国経済はすでに景気後退局面を脱し、来年は非石油部門でも約2%成長の見通し。連立与党はインフレ懸念から石油収入の利用を再び縮小する方針を示しているが、第2党の右派・進歩党は利用制限を撤廃し、公共事業や社会福祉に充てるよう訴えている。

 北部ロフォーテン諸島周辺海域での石油採掘を解禁するかも環境政策の視点から争点となったが、労働党は立場を明確にしていない。

 世論調査の結果にはばらつきがあり、中道左派勢力が政権を維持できるかは微妙だ。穏健派の保守党を軸にした中道右派勢力は、移民規制を掲げる進歩党への反発があり、まとまり切れていない。

880名無しさん:2009/09/15(火) 19:23:40
http://mainichi.jp/select/world/news/20090915dde007030003000c.html
アフガン大統領選:元外相「結果、受け入れず」 不正票多いと指摘−−毎日新聞と会見
 【カブール栗田慎一】開票作業が難航しているアフガニスタン大統領選で、現職のカルザイ大統領の「不正」を訴えているアブドラ元外相(48)が14日、カブールで毎日新聞と会見した。アブドラ氏は、不正票の割合について「1000のうち数百に上る」との独自見解を示し「不正がある以上、いかなる結果も受け入れられない」と主張。選挙管理委員会についても「独立組織になっていない」と批判し、選挙自体を否定する考えを示した。

 選管は15日にも暫定結果を発表する予定だが、現時点で得票率1位のカルザイ氏を追う有力候補のアブドラ氏が結果の受け入れを否定したことで、国内を二分する混乱が広がる恐れが出てきた。

 アブドラ氏は、「まず不正告発の調査を優先すべきで、不正の疑いを残したまま選管が中間集計結果を発表するのはおかしい」と指摘。「不正の全体像を明らかにした後、(上位2人による)決選投票を実施すべきだ」と述べた。カルザイ氏が再選し、入閣を求められても「拒否する」と明言した。

 また、開票作業の長期化が政治空白を生み、旧支配勢力タリバンらを利するとの懸念について、「今後の5年間(次期大統領の任期)を正当性のない政権に託す方が治安の混乱要因になる」と主張。支持者らが「真剣に怒っている」と抗議デモの実施を示唆する一方、「支持者には常に冷静な対応を求めている」とも付け加えた。

 さらに、タリバンの復権はカルザイ政権の汚職体質が原因だと指摘。「正義を実現できる政府しか治安を守れない」と語った。カルザイ氏が外国軍撤退を視野に全勢力との和解を目指しているとの見方については、「外国軍が撤退すれば、(タリバンによって)アフガン人もこの国にいられなくなる」と述べ、外国軍の駐留継続の必要性を訴えた。

==============

 ◇アブドラ氏
 90年代にタリバンと敵対した軍閥集団「北部同盟」のタジク人司令官だったマスード将軍(01年暗殺)の側近。タリバン政権崩壊後の02〜06年、外相としてカルザイ政権入りした。父はアフガンで最多人口のパシュトゥン人、母は2番目に多いタジク人。

881名無しさん:2009/09/15(火) 20:24:23
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivsep0909378/
ネパール選管が箱根町議選の開票作業視察
暮らし・話題 2009/09/14  「日本の細密な選挙制度を学びたい」と、近く国政選挙を控えるネパール政府の選挙管理委員会関係者が13日夜、箱根町議選の開票作業を視察した。

 選管チーフコミッショナー、ニルカンタ・ウプレンティさんら選管幹部が視察。午後9時20分から開票所の仙石原文化センター(同町仙石原)で開票が始まると、開票状況に一喜一憂する各陣営スタッフのわきで、冷静に開票作業を見守った。

 ウプレンティさんは「システマチックな開票作業に驚いた。現状では選挙妨害は少なくないが、(ネパールの)民主主義の発展のために尽くしたい」と話していた。

 2008年5月に王制が廃止されたネパールは、制憲議会を設置して新憲法の制定を目指している。11年までに国会議員の選挙が行われるため、政府選管の人材育成を目的に箱根での視察を決めたという。国際協力機構(JICA)と日本政治総合研究所がサポートした。

 9月6日に来日した一行は自民、民主両党本部や江田五月参院議長を表敬訪問したほか、識者の講義を受けるなどして日本の選挙制度を学んだ。14日にはタイに飛び、現地の選挙制度を視察する。

882名無しさん:2009/09/15(火) 21:30:43
http://mainichi.jp/select/today/news/20090916k0000m040062000c.html
スーチーさん:「釈放を」来日中の歌手・バーキンさん
2009年9月15日 19時53分 更新:9月15日 20時20分


ジェーン・バーキンさん=2009年9月15日、明珍美紀撮影 コンサートで来日した女優で歌手のジェーン・バーキンさん(62)=仏在住=が15日、社民党の福島瑞穂党首ら国会議員に対し、自宅軟禁が続くミャンマーの民主化運動指導者、アウンサンスーチーさんの釈放を訴えた。

 人権問題に関心を持つバーキンさんは、07年9月のデモ武力弾圧直後、サルコジ仏大統領に軍事政権への圧力を高めるよう要請。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのフランスでの抗議行動にも参加したという。参院議員会館で会見したバーキンさんは「スーチーさんとは10年前に(ヤンゴンの)フランス大使館でお会いした。朗らかでどんな民族でも包容するような人」と言い、「日本は人権侵害の解決に向け、アジアのイニシアティブを取るよう外交政策を変えていただきたい」と新政権側に注文した。

883名無しさん:2009/09/16(水) 23:05:10
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090916/plc0909161832025-n1.htm
【新政権発足】米国は除外せず 東アジア共同体構想 鳩山新首相が初会見
2009.9.16 20:16

このニュースのトピックス:鳩山内閣

内閣総理大臣に指名され、官邸で初会見する鳩山由紀夫首相=16日午後、首相官邸(撮影・桐山弘太) 鳩山由紀夫新首相は16日、首相官邸で就任後初の記者会見を行い、自らの東アジア共同体構想について「中長期的に正しいが、米国を除外するつもりはない。その先にアジア太平洋共同体を構想すべきで、米国抜きで必ずしもすべてできるとは思っていない」と述べた。

 政権の抱負に関しては「国民のための政治をつくる。脱官僚依存の政治を実践しなければならない」と強調した。

 また、新政権が取り組む主要政策に必要な財源について「7兆円の初年度分は十分めどが立つと確信している」と指摘。「子ども手当、(揮発油税の)暫定税率撤廃など国民の家計を刺激する政策をいち早く実現していく」と表明した。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090915-OYT1T00060.htm
東アジア共同体検討、日中首脳会談で一致へ
 今月下旬に米ニューヨークで開かれる鳩山新首相と胡錦濤・中国国家主席の日中首脳会談で、両国が協力して「東アジア共同体」の検討を進めていくことで一致する見通しとなった。


 民主党幹部などが14日、明らかにした。共同体構想は民主党の政権公約(マニフェスト)に盛りこまれているが、日中主導の枠組み作りに米国などから懸念が示される可能性もある。

 両首脳の初顔合わせとなる会談は、国連総会にあわせて今月23日前後に開く方向で調整している。会談では、鳩山氏が共同体構想への協力を要請する。日中関係筋によると、中国側も同構想に理解を示しているといい、胡主席は前向きの考えを表明すると見られる。

 東アジア共同体は、通商や金融、エネルギー、環境、災害救援、感染症対策といった幅広い分野で協力する域内体制の構築を目指すもの。鳩山氏は月刊誌「Voice」9月号に寄稿した論文で、東アジア共同体について、「東アジア地域をわが国の基本的な生活空間ととらえ、経済協力と安全保障の枠組みをつくる努力を続けなくてはならない」と主張している。

(2009年9月15日03時08分 読売新聞)

884二階席:2009/09/17(木) 03:28:27
ホンマかいな?

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090916-OYT1T00325.htm

給油継続「要求してない」、米報道官が発言修正
 【ワシントン=小川聡】米国防総省のモレル報道官は15日午後(日本時間16日未明)の
記者会見で、海上自衛隊によるインド洋での給油活動を来年1月以降は継続しないとする民主党の
方針について、「古くからの日本の同盟国として、日本が給油活動を継続するのを見たい」とした
うえで、「私は(日本に)要求はしていない。ゲーツ国防長官が『日本に給油活動の継続を要求
してくれ』と言ったとは、聞いていない」と述べた。

 報道官は9日の記者会見で、給油活動の継続について、「強く促したい」との表現で「要請」
していた。しかし、日本側から「日本が主体的に判断していく」(藤崎一郎駐米大使)などと
反発されたことを受け、修正した格好だ。

 報道官はまた、「日本政府にとって、内政面で考慮すべき問題があるのは当然で、日本政府は
それらに対処しなければならない」と述べ、日本の判断を尊重する考えも示した。

(2009年9月16日10時28分 読売新聞)

885とはずがたり:2009/09/21(月) 11:27:16
>>884
アメリカも日本に金銭的には過大にお世話になってて本来は頭上がらない部分もありますので圧倒的な民意を受けた政権が云えば云ったで一定の配慮を示さざるえないんだと思ってるんですけどね。
日米の軍事同盟を破棄する意図はお互い無い訳で地位協定見直しも強く言えば一寸ずつ動いて行くんではないでしょうか。

886二階席:2009/09/21(月) 13:24:58
>>885

以前のアメリカなら、「絶対譲歩はない!」と言い切れたんですが、
給油にしろ地位協定にしろ日本の意向を少し汲んでくれそうな
感触がありますね。

でも基地問題は地位協定だけじゃなしに、移転先も含めた妙案が
ないと厳しいでしょうなぁ。
沖縄に占める基地の面積を実際に目にすると、何とも言えない気が
します。もちろん広すぎるなぁ、というのもそうなんですが、
これ大部分が移転したらその後は街にお金を落とす米兵はいなくなるって
ことでそれはそれで大問題だしなぁ、とか・・・。

このあたりは、日本人が長年目をそむけてきた問題なので、この機会に
議論する材料を洗いざらい出してほしいですね。

887チバQ:2009/09/22(火) 23:35:08
>>841とか
http://mainichi.jp/select/world/news/20090923k0000m030054000c.html
ホンジュラス:国外追放のセラヤ大統領が電撃帰国

21日、ホンジュラスの首都テグシガルパのブラジル大使館から支持者に手を振るセラヤ大統領(左)=AP 【メキシコ市・庭田学】中米ホンジュラスで6月に起きたクーデターで国外追放されていたセラヤ大統領が21日、ひそかに帰国し、首都テグシガルパに入った。セラヤ氏がクーデター後、首都に戻るのは初めて。AP通信によると、セラヤ氏はブラジル大使館に滞在している。暫定政権側はただちに外出禁止令を発令。ブラジル政府に対し、セラヤ氏の引き渡しを要求するなど態度を硬化させている。

 セラヤ氏はグアテマラなどの周辺国から陸路で帰国したらしい。20日にエルサルバドル入りしたことが確認されている。21日、テグシガルパのブラジル大使館から突然テレビに出演し、「今から話し合いを始めよう。軍は銃を置く時だ」と暫定政権側に対話を呼びかけた。同大使館周辺にはセラヤ氏支持者が集結した。

 セラヤ氏と暫定政権は、コスタリカのアリアス大統領の仲介で政治危機打開を図っていたが、ミチェレッティ暫定大統領は「セラヤ氏が我々の同意なしに帰国したことで、仲介は決裂した」と述べた。また、セラヤ氏を逮捕し、裁判にかける姿勢を強調した。暫定政権は、セラヤ氏が国家反逆罪などの罪を犯したとしている。

 セラヤ氏の任期は来年1月27日まで。11月29日に大統領選が実施される予定で、既に選挙運動が始まっている。大統領に復帰するタイムリミットは迫っており、電撃的な帰国で事態打開を図る狙いがあるとみられる。

 米州機構(OAS)は21日、セラヤ氏の帰国を受け、暫定政権に対し同氏の身の安全を保障するよう要求。ブラジルのルラ大統領は滞在先のニューヨークで改めてクーデターを非難した。米国のクリントン国務長官は流血の事態を避け、話し合いをするよう求めた。

 セラヤ氏は6月28日に軍に連行され、国外追放された。7月に隣国ニカラグアとの国境から一時的にホンジュラス領内に入ったことがある。国連など国際社会は同氏の大統領復帰を求めており、暫定政権は孤立している。

888チバQ:2009/09/22(火) 23:38:34
>>873-874
http://www.asahi.com/international/update/0922/TKY200909220002.html
ドイツ 「東西」格差、総選挙を直撃 勢い増す左派政党(1/3ページ)
2009年9月22日9時14分
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 ドイツ総選挙(27日投開票)で、旧東ドイツ地域の票の行方が焦点になっている。東西の経済、社会格差が埋まらないなかで、東独出身の有権者は、キリスト教民主・社会同盟(同盟)、社会民主党(SPD)の2大政党に見切りをつけ、より明確に弱者保護を打ち出す旧東独系の左派党に「回帰」しつつあるからだ。19年をへてなお、東西統一がまだ道半ばであることが浮き彫りになっている。

 「私の故郷はここからそう遠くありません。皆さんのために仕事を増やし、社会保障を充実させます」

 19日、旧東独のフィンスターバルデで開かれたメルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の集会。旧東独出身のメルケル氏が自信ありげに演説するのを聴いていたハイドルン・エルスナーさん(47)は、叫ばずにいられなかった。「メルケルのうそつき!」

 10年前、食品会社を解雇されてから仕事がない。やはり失業中の夫(48)と合わせて月約700ユーロ(約9万5千円)の失業給付が命綱だ。何とか食べてはいけるが、好きなオペラを楽しむ余裕はない。娘を音楽学校に通わせる夢もあきらめた。その娘の勤め先も倒産。夫がようやく見つけたアスパラガス栽培のアルバイトは時給わずか1.95ユーロ(約264円)だ。エルスナーさんは「旧東独で乳搾りの仕事をしていたころは、何の心配もいらなかった……」と漏らした。

 20年前、東西の壁は取り払われたが、経済格差は今も残る。旧東独の8月の失業率は12.8%。旧西独の7.1%の2倍近い。フィンスターバルデでは17.2%に達した。

 SPDを中心としたシュレーダー前政権は、失業者給付と生活保護を一本化して実質削減し、現在の大連立政権もこれを引き継いだ。「弱者」の痛みは強まっている。

 東部ライプチヒ。ベルリンの壁崩壊のきっかけとなった「月曜デモ」が起きた地には、職業安定所の前に長い列ができていた。

 4年近く職安通いを続けるクリステル・ドンベアートさん(51)は10年前に離婚。清掃の仕事をしながら3人の子育てを終えた矢先、職を失った。現政権に期待して4年間待ったが「弱者政策はいつも後回し」と憤る。

 職業安定所のシュライヒャー報道官は「統合後、10万人の職が消えた。その後遺症が癒えるにはまだ時間がかかる」と話す。

     ◇

 東西統一後、旧東独地域では、自由へのあこがれと経済繁栄への期待から、当時の政権党で自由主義市場経済を旗印にするCDUへの支持が一気に広がった。しかしその期待は失望に変わり、人びとは旧東独政権党の流れをくむ左派党へと「逆流」し始めた。

 左派党は最近、ヘッセン州などの州議会で統一後初めて議席を獲得。8月末にあった3州議会選挙でも躍進した。総選挙に向けた各種世論調査でも常に10%以上の支持率を獲得している。

 人口約8200万人のドイツで、旧東独地域の人口は約1300万人。現在の大連立政権を担う同盟とSPDの2大政党は旧東独票に神経をとがらせている。特にSPDは前回選挙では、旧東独6州で軒並み10ポイント近く得票率を下げた。シュレーダー前政権の政策が不興を買ったためだ。その後も大連立内での「右傾化」が指摘され、旧西独地域の従来の支持者も左派党に乗り換え始めている。

 東独出身でSPD所属のティーフェンゼー運輸・建設相は今年4月、雑誌のインタビューで「東独が総選挙を決する」「選挙公約も東独に特化したテーマを提供しなければならない。東独では特別な選挙戦を繰り広げなくてはならない」と危機感をあらわにした。こうした状況を受け、SPDは選挙公約に「社会的統一を完了させる」という大項目を設け、東西賃金格差の解消や最低賃金制度の導入などの政策を挙げている。

 東独出身のメルケル首相を看板に持つCDUも、旧東独票の流出に焦っている。CDUも選挙公約で「旧東独経済の強化」や同地域への「助成金延長」を強調。昨年12月の党大会では「東独に関する展望」と題した約30ページにわたる東独政策を決議した。

 ただ両党ともに、旧東独対策を強調し過ぎると旧西独地域で従来の支持者から反感を買う危険があり、難しい対応を迫られている。(ベルリン=玉川透、金井和之)

889チバQ:2009/09/22(火) 23:39:41
http://www.asahi.com/international/update/0921/TKY200909210244.html
独総選挙、「同盟」が優勢 公共放送の世論調査
2009年9月21日22時59分

 【ベルリン=金井和之】ドイツ総選挙(27日投開票)をめぐり、公共放送(ZDF)が18日に公表した世論調査によると、大連立を組むメルケル首相のキリスト教民主・社会同盟(同盟)と社会民主党(SPD)の支持率はそれぞれ36%と25%で、同盟がリードしている。野党では同盟との連立を表明している自由民主党(FDP)が13%、左派党が11%、90年連合・緑の党が10%となっている。ただ、最近のドイツは無党派層が5割近くを占めると言われ、予断を許さない状況だ。

890名無しさん:2009/09/23(水) 02:25:18
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1181894341/l50

【民主党】富岡議員 虐殺にからみ中国に厳しい態度を・五輪ボイコットも [06/15]
1 :死にかけ自営業φ ★:2007/06/15(金) 16:59:01 ID:???
13日午後、富岡由紀夫議員は、参議院政府開発援助等に関する特別委員会で、
安倍首相、麻生外務大臣、緒方国際協力機構理事長に、援助の実施や国際貢献のあり方などについて質問した。

富岡議員は、ダルフール地方の平和維持活動に関し、国連・アフリカ連合の合同部隊の受け入れを
スーダン政府が同意したとの報道を取り上げ、大量虐殺の実態や中国政府の関与について見解を求めた。

「強力な圧力をかけていくべきだ。
資源が欲しいから虐殺をしてもよいという非人道的な考え方を持っている国に対しては、
厳しい態度で臨む必要がある」と富岡議員は述べ、北京オリンピックのボイコットの可能性にも言及。
鉱物資源の利権を確保するために、反人道的な政府・部族を援助したとされる中国政府に、
何らかの対応を取るべきだと主張した。

富岡議員はこのほか、ODA大綱の内容や、援助分野における人材育成、
ODAに関して対外的に掲げた公約の進捗と達成見込みについて質問。
特別委員会が、人間の安全保障センター(仮称)の創設を調査報告書で提言したことも紹介した。
毎年5歳以下の子どもが1000万人、飢餓・病気・貧困が原因で亡くなっている現実は切実であるとして、
来年の洞爺湖サミットでは、強力なリーダーシップを発揮して、
アフリカ問題を最重要のテーマとして扱い、対処するよう求めた。

ソース 民主党
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=10166

891チバQ:2009/09/23(水) 12:07:00
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909230003o.nwc
独総選挙 中道右派政権が有力 政策軸なく連立模索先行
2009/9/23

テレビ討論会で握手するCDUのメルケル独首相=13日、ベルリン(AP)
 総選挙を27日に控え、キリスト教民主同盟(CDU)のメルケル首相と社会民主党(SPD)のシュタインマイヤー外相(副首相)のテレビ討論会が13日に行われた。シュタインマイヤー外相が論争に勝ったとする視聴者は43%、メルケル首相のほうがよかったとみる視聴者は42%だった。

 シュタインマイヤー外相の辛勝は、外相に対する事前の期待の低さの表れだ。ドイツ公共放送連盟(ARD)の世論調査によると、討論会でシュタインマイヤー外相が期待を上回ったとする視聴者は64%、メルケル首相が期待以上だったとする視聴者はわずか18%だった。

 これまでの選挙戦とくらべて今回際立つのは、具体的な政策論争がないことだ。テレビ討論会でも、首相と外相は個人的問題や具体的な課題で相手を批判することを避け、CDUとSPDの現在の大連立がこの4年間によい成果を上げたと強調するのに終始した。

 国際金融危機を背景として、有権者と政党はやや左傾化し、政府の介入と社会保障が危機への答えだと唱えている。有権者は安定を切望し、ドイツ国民が外部から押しつけられたと考える状況に慎重に対処するよう望んでいる。このようなときに各政党が他党との違いを打ち出すのは一段と難しくなる。

 CDUは自由民主党(FDP)との中道右派政権を志向し、SPDはCDU−FDP連立政権の阻止を訴えている。しかし、CDUとSPDは両党とも大連立の継続を次善の結果と考えているふしがある。

 最新の世論調査によると、CDU−FDPの中道右派政権が成立する見込みが高いが、十分な議席を確保できない場合、どの連立が国民の持続的な支持を得られるかは極めて難題だ。CDU、SPD、FDPに緑の党、左派党を加えた5党体制が確立されるなか、最も興味深い選挙戦は有権者の投票が終わってから始まるかもしれない。

892チバQ:2009/09/23(水) 12:07:41
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909220004o.nwc
クロアチアEU加盟交渉、来月再開 焦点はスロベニアとの関係
2009/9/22

 欧州連合(EU)議長国のスウェーデンは先週、クロアチアのEU加盟交渉が10月2日に再開されると発表した。クロアチアのEU加盟交渉は2005年10月に開始されたが、アドリア海ピラン湾の境界線問題など、クロアチアとの国境紛争を抱えるスロベニアが拒否権を行使し、08年12月から交渉は中断していた。

 スロベニアは04年、必要とされる全加盟国による承認を取り付け、正式にEUに加盟している。同国は11日、クロアチアがEU加盟申請時に提出した地図は境界線を決定する上で有効性を持たないと宣言したことを受けて、拒否権を取り下げると表明した。

 今後、クロアチアのEU加盟審査と並行して、2国間の境界線交渉が行われるという。

 スロベニアは拒否権を取り下げたものの、同国が境界問題で拘束力を持つ国際仲裁委員会の設置を受け入れるかが焦点となる。また、スロベニアはクロアチアの加盟に関して、9項目の審査開始、5項目の審査終了を阻止し、境界問題以外の理由で4項目に異議を唱えている。

 クロアチアがアイスランドとともに11年にEU加盟を果たすためには(1)加盟条件を満たすための改革の進展(2)旧ユーゴスラビア戦争犯罪法廷への協力(3)EU全体に広がる「拡大疲れ」−などの障害も乗り越えなければならない。

893チバQ:2009/09/23(水) 12:16:02
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090923-OYT1T00192.htm
ユネスコ事務局長にブルガリア元外相…初の女性
 【パリ=林路郎】国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の執行委員会(58か国)は22日夕(日本時間23日未明)、任期満了を11月に控えた松浦晃一郎事務局長の後任候補にブルガリアのイリナ・ボコバ駐フランス兼ユネスコ代表部大使(57)を指名した。
10月15日、ユネスコ総会での信任投票で正式決定する。女性の事務局長就任は初めて。初の旧東欧出身の事務局長にもなる。

 指名は5回に及ぶ委員国の投票を経て確定した。22日の決選投票でボコバ氏が過半数の31票を獲得し、エジプトのファルーク・ホスニ文化相(71)(27票)を破った。

 ボコバ氏は元外交官。1996年から97年にかけ外相を、2001年から国会議員を務めた。

 一方、アラブ諸国から一致した強い後押しを受け、選挙戦を終始リードしたホスニ氏は、過去の反イスラエル発言を欧米知識人らから厳しく批判され続けたことが響いたと見られる。

(2009年9月23日06時22分 読売新聞)


http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092302000074.html
くじ引きで決着? ユネスコ事務局長選
2009年9月23日 朝刊

 【パリ=清水俊郎】国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部パリ)で、松浦晃一郎事務局長(71)の後任を決める選挙がもつれている。立候補者九人はいずれも当選に必要な過半数の得票数に届かず、三候補による第四回投票が行われた二十一日は「中東から初の事務局長」を狙うエジプト文化相のホスニ氏(71)と「女性初」を目指すブルガリアのユネスコ代表部大使のボコバ氏(56)が二十九票の同数で並んだ。

 二十二日夜(日本時間二十三日未明)に日本など執行委員会五十八カ国で両氏の決選投票を行い、再び同数ならば内規で初のくじ引きでの決着となる。

 十七日から十九日にかけて実施された第一〜三回投票ではホスニ氏が毎回二十票余を獲得し、二位以下の候補に十票以上の差をつけていた。一方のボコバ氏には、過去にユダヤ人差別の発言をしたとされるホスニ氏に反発する国の票が集まったとみられる。第四回投票前に別の女性候補の辞退もあり、それまで最高十三票にとどまっていたボコバ氏が得票を伸ばした。

894チバQ:2009/09/23(水) 18:26:33
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092102000073.html
勢い増す左派党 二大政党への不満吸収
2009年9月21日 朝刊


 「高額所得者への課税強化、全原発の即時操業停止、アフガニスタンからの早期撤兵…。どのテーマでも、問題の解決策を提示している唯一の政党は、われわれ左派党だ」。ドイツ北部ブレーメンの集会。約四百人の聴衆を前にオスカー・ラフォンテーヌ党首(66)は訴えた。

 左派党は、旧東独政権党の後継政党と、社会民主党(SPD)左派が合流し二〇〇五年に発足。ラフォンテーヌ氏はシュレーダー前政権で財務相などを務めたカリスマ政治家。この年の前回総選挙で左派党は、得票率8%、五十四議席を獲得した。

 先月末の西部ザールラント州議会選では、議席ゼロから一気に十一議席と躍進し、勢いを強める。

 前回総選挙では保守のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)、SPDの二大党派の接戦となり、いずれも主導権を握れず、一九六〇年代以来の大連立政権を組んだ。

 大連立で、二大党派ともカラーを薄めた。今月十三日の首相候補テレビ討論では、ともに所得税減税を掲げ、アフガンへのドイツ軍駐留継続を主張するなど、明確な違いを示すことができなかった。

 二大党派からの支持層離れは進み、増える浮動票。左派党が、幅広い層の不満に応え、支持を吸収する構図が浮き彫りになる。

 ウァフツィニアク副党首(36)は「何十億ユーロもの税金が銀行の救済に使われるのに、教育や育児のための金は足りない。そんな政治をしているのが大連立。二大党派にうんざりした国民が、明確に違う政策を提示している左派党に理解を示すのは当然」と説明。「今回は得票率を10%以上に伸ばし、すべての委員会に議員を送り込みたい」と意気込む。

 ドイツの総選挙は、比例代表の得票率によって議席が配分される仕組みで、一党派が単独過半数を獲得することはまれ。連立政権をつくらざるをえず、小政党がキャスチングボートを握る。

 世論調査では、左派党への支持率は11%、シュレーダー政権時の与党、90年連合・緑の党が10%、コール政権時の与党、自由民主党(FDP)が13%と拮抗(きっこう)。

 36%の支持率を獲得したCDU・CSUを率いるメルケル首相は、中道リベラルのFDPとの連立に意欲を示すが、どの小政党が支持を伸ばすかで、選挙後の連立の枠組みづくりが前回同様、混迷する可能性も。支持回復が至上命令の二大党派の浮沈とともに、小政党の動向も、総選挙の大きな見どころとなっている。

 (ブレーメンで、弓削雅人、写真も)

   ×  ×

 ドイツ連邦議会(下院)選挙が二十七日に迫った。メルケル首相が大きな人気を保つ一方で、二大党派の妥協による大連立政権への不満がくすぶり、受け皿となる小政党の躍進が目立つ。欧州連合(EU)の大国、ドイツの動向は、アフガン、イラン問題への対応など、国際社会にも大きな影響を及ぼす。大連立への“審判”の行方を探った。

895チバQ:2009/09/23(水) 22:40:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20090924k0000m030080000c.html
ドイツ総選挙:中道右派2党が失速 「連立」は微妙な情勢
 【ベルリン小谷守彦】総選挙(27日投開票)を目前に控えたドイツで、メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟と自由民主党の中道右派2党への支持が失速、初めて議席の半数を割る世論調査が出ている。首相個人への支持も低下し始めている。大連立与党のパートナー・社会民主党は支持率を増やし追い上げており、中道右派連立が実現するか、あるいは現状の大連立政権が続くかは極めて微妙な情勢になっている。

 また、接戦になった場合、違憲の疑いも出ている特殊な「超過議席」で勝敗が決まる可能性もあり、選挙後の混乱も予想される。

 経済紙ハンデルスブラットの23日発表の世論調査によると、民主・社会同盟と自民党の支持率の合計は46%しかなかった。得票率5%以下の政党が議会入りできないドイツの場合、諸政党票を除くと47%が過半数ラインとも言われており、これを割り込んだ。

 他の世論調査では47%は超えているものの、失速傾向を示している。世論調査機関フォルザによると中道右派2党で計48%、アレンスバッハによると計48.5%だった。民主・社会同盟が1〜2ポイント減らした影響で、「過半数が揺らいでいる」(独メディア)という。

 首相候補の支持率調査(フォルザ)ではメルケル首相が7ポイント落とし49%に下げ、「首相は明らかに支持を失っている」(シュテルン誌)。首相は先週、公共テレビの各党党首級討論番組への出演を日程上の理由で拒否した。これが反発を招いた可能性もある。

 フォルザのギュルナー社長は同誌に中道右派2党が「『超過議席』で勝てるのではないか」とコメントした。

 超過議席を認めた選挙法については、昨年、連邦憲法裁判所が違憲と判決し、11年6月までの改正を求めたが改正されていない。

 ドイツは小選挙区比例代表併用制で有権者は2票を持ち、第2票が比例代表に投票され、598ある基本定数の議席配分全体を決定する。一方で、第1票は基本定数の半分(289)に設定された小選挙区で投票され、第1位の候補は必ず当選する。選挙区によっては、比例代表の議席配分より小選挙区での当選者の方が多くなるが、そのまま「超過議席」として認められる。このため定数が増えることがあり、現状では基本定数より13多い611議席だ。

896チバQ:2009/09/24(木) 01:21:48
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200909230008.html

リビアのカダフィ大佐、NY州にテント設営と 国連総会出席で
ニューヨーク(CNN) リビアの最高指導者カダフィ大佐が国連総会に出席するため、ニューヨーク州ウェストチェスター郡のベッドフォードの敷地を米企業から借り、テントを設営したことが22日分かった。地元テレビが警察情報として報じ、空中撮影の画像も放映した。


大佐は遊牧民の伝統を重んじ、外遊先でもテントを張ることで有名。


敷地を短期間貸した米企業も、借り主は中東のパートナーとし、リビアであることを示唆した。ただ、大佐がこのテントで寝泊まりするのかは不明。米国務省当局者は、カダフィ氏はニューヨーク市に滞在すると聞いていると述べた。


米政府は、外国政府の在外公館の使用や外交官の行動距離については米国の法律で一定の規制が可能。テントが設けられたベッドフォードの位置は許容出来る範囲としている。ただ、同郡の行政当局者は、問題の敷地貸借を阻止する法的な手段はないが、カダフィ大佐は歓迎すべき人物ではないと反発している。


米国務省のケリー報道官は先月、リビア政府が当初、テント設営地として想定していたとされるニュージャージー州イングルウッドにあるリビア政府所有の土地利用は認めないとの立場を示していた。その後、新たな設営地の確保でリビアと協議を続けるとしていた。


同州には、1988年に発生した米パンナム機爆破事件の遺族が多く居住。リビアが最近釈放された同事件の実行犯の帰国を英雄扱いしたことから大佐のテント設営の憶測に地元で懸念が強まっていた。


リビア政府は当初、ニューヨーク市のセントラルパークをテント設営地として考えていたとされるが、同市行政当局がこれを拒否していた

897チバQ:2009/09/27(日) 21:51:48
http://mainichi.jp/select/world/news/20090927ddm007030105000c.html
ドイツ総選挙:連立は「二者択一」に 大連立か中道右派
 【ベルリン小谷守彦】27日投開票のドイツ総選挙では、計5党(勢力)が連邦議会(下院)を構成するとみられるが、議会で多数派を形成するための連立組み合わせが事実上二つに絞られてきた。メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟と社会民主党による現在の「大連立」か、民主・社会同盟と自由民主党による「中道右派連立」の二つだ。他の組み合わせは、政策の相違から各党が否定しており、有権者は狭い選択肢を強いられている。

 議会を構成するとみられるのは、民主・社会同盟、社民党、自民党、緑の党、左派新党の五つ。キリスト教社会同盟は厳密には独立した地域政党だが、伝統的に民主同盟と統一会派を組んでおり、同一勢力とみなされる。

 過半数を取れる組み合わせは理論的には五つある。

 メルケル首相は民主・社会同盟と自民党の中道右派連立を目指しているが過半数確保は微妙だ。大連立は民主・社会同盟、社民党の幹部から継続を容認する声も出ている。

 本来なら、民主・社会同盟、自民党、緑の党の「保守+緑の党」も可能だが、緑の党が拒否している。また、社民党、左派新党、緑の党の「左派連合」は、左派新党が旧東独の独裁政党・社会主義統一党の流れをくむことから、他2党にアレルギーが強い。社民党、自民党、緑の党の「中道左派連合」は社民党が容認しているが、自民党は拒否している。

 ドイツの選挙制度は小選挙区比例代表併用制をとる。民主・社会同盟と社民党は「国民政党」と呼ばれる大政党で、05年まではこのいずれかが小政党と連立するパターンが大半だった。だが、社会の多様化とともに新興小政党が登場。90年代半ばから大政党がいずれも支持率を下げる傾向が顕著になった。ベルリン自由大学のノイゲバウアー教授(政党政治)は「大連立が続けば、小政党が増加する恐れもある」と話す。

毎日新聞 2009年9月27日 東京朝刊

898チバQ:2009/09/27(日) 22:03:40
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090927/erp0909271429002-n1.htm
独総選挙きょう投票 メルケル首相続投確実、連立枠組みは混沌
2009.9.27 08:27

 【ベルリン=木村正人】ドイツ連邦議会(下院)選挙の投票が27日行われる。メルケル首相率いる保守系のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が第一党を維持し、首相が続投するのはほぼ確実だ。しかし、シュタインマイヤー外相を首相候補とする中道左派の社会民主党(SPD)が終盤で同盟との差を縮め、首相が描く自由民主党(FDP)との中道右派連立が樹立されるのか、社民党との「大連立」が続くのか予断を許さない情勢だ。

 冷戦終結の象徴となったブランデンブルク門で25日夕、社民党の選挙集会が行われた。参加者は約1万人。候補者が壇上に並び、シュタインマイヤー外相が姿を現した。シュレーダー前政権時代に首相府長官に抜擢(ばってき)された経歴を持つ外相は、「政治家ではなく官僚」と冷ややかな目で見られてきたが、13日のメルケル首相とのTV討論会で評判を盛り返した。最新世論調査では同盟の支持率が33%、社民党25%と、8月の17ポイント差が8ポイントに縮まっている。

 同外相が「最後の1秒まで戦う」と演説すると、主婦のゾフィ・ジョイスさん(47)は「今日の演説が一番いい」と声を弾ませた。

 一方、4年連続で米誌に「世界最強の女性」として選ばれ、国外でも存在感を強めるメルケル首相は25日、米ピッツバーグでの主要20カ国・地域(G20)金融サミットに出席。「2日後に選挙を控えた独首相が国外に出るのは例がない」(英紙)といい、第一党維持への自信に揺らぎはない。

 首相が連立相手として望むのは社民党ではなく、市場経済重視の自民党(支持率14%)だ。当初は、景気回復のために経済自由化を進めることが必要との主張が支持を集め、同盟と自民党の連立が確実とみられた。だが、双方の支持率は合計47%。最低賃金保障や400万人の雇用創出を唱える社民党が息を吹き返しつつあり、再び大連立を余儀なくされる可能性も高い。

899チバQ:2009/09/28(月) 22:11:17
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090928/erp0909282013010-n1.htm
独総選挙、国民はなぜ中道右派を選択したか (1/2ページ)
2009.9.28 20:12

 【ベルリン=木村正人】ドイツ総選挙で、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と自由民主党(FDP)の中道右派勢力が国民から支持されたのは、ドイツを経済危機から脱却させるための思い切った経済政策を推し進めることへの期待に加え、環境対策や対露エネルギー外交の面から、原発推進政策が評価されたことが大きい。しかし、新政権が最優先で取り組む経済再建は、経済危機の“後遺症”が重くのしかかっていることもあり、容易なことではない。

 2005年秋、同盟と社会民主党(SPD)との苦渋の選択の末に生まれた大連立政権は、確かに昨年来の経済危機に効果的に対処した。しかし、大連立が今後4年間続いた場合、同盟は社民党との政策調整に手間取って思い切った経済政策を打てず、世界的な景気回復の波に乗り遅れる可能性があった。節度ある経済自由化を唱えた中道右派勢力が支持されたのは「経済危機という場面で保守勢力の方が優れた能力を発揮すると国民が考えている」(ドイツ誌シュピーゲル)ことの証左といえる。

 原発推進政策も評価された。風力・太陽光エネルギーの分野に力を入れ、“環境王国”を自任するするドイツは、欧州で温室効果ガス削減の先頭に立つ。地球温暖化防止に一定の役割を果たす原発(計17基)の維持は、同盟と自民党が一環して唱えてきた公約だった。

 強圧的な資源外交を進めるロシアは06年と今年1月、ウクライナへの天然ガス供給を止めた。ドイツもその影響を受けており「ロシアにできるだけ依存しないことはドイツの至上課題」(ドイツ紙ウェルト)でもある。

 4年の首相在任中、“師”と仰いだコール元独首相から「強過ぎず、早過ぎず、しなやかに、ただ、少しだけポピュリスト的であるようにと学んだ」(米紙ニューヨーク・タイムズ)というメルケル首相の鮮やかな指導力も見逃せない。首相の人気は絶大で、世論調査機関の1977年の調査以来、過去最高の支持率を誇っている。

 一方、社民党は、欧州で社民勢力が退潮の一途をたどっている中で、弱者にも痛みを強いる改革を断行した。ドイツ外交問題評議会のある研究員は「社民党は“魂のありか”を探す必要がある」と語る。

 ドイツで、「便利な結婚に伴う足かせ」とまで皮肉られた大連立を解消した同盟は今後、自民党とさまざまな課題に取り組むことになる。一つは所得税と法人税の減税だ。国内消費を促し、景気を活発化させる狙いがある。ただ、一連の経済危機対策で、ドイツの政府債務残高は国内総生産(GDP)の73・4%に当たる1兆6180億ユーロ(210兆5300億円)に膨れ上がり、減税策を実施できるのは早くても1年後となる。

 金融危機で世界中の需要が落ち込み、輸出産業への依存度が高いドイツ経済は大打撃を受け、失業率は昨年8月の7・6%(319万人)から、先月には8・3%(347万人)に上昇した。大連立政権は、企業が実施した時短による労働者の減収分への補助をし、失業者の急増を抑えた。だが、時短労働者は140万人も存在する。現在の景気対策が終われば、失業者が急増し、来年末には500万人に達する恐れもある。

 雇用政策では、自民党は企業の立場に立ち、雇用・解雇を容易にできる政策を実現したい意向だ。これに対し、同盟は慎重な姿勢をとっており、調整は難航しそうだ。同盟はまた、大連立政権のパートナーだった社民党と、今度は“最強野党”として渡り合うことにもなる。

900チバQ:2009/09/28(月) 22:12:33
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009092801000433.html
独保守中道が連立協議着手 政策、閣僚配分で調整へ
 【ベルリン共同】ドイツのメルケル首相が率いる保守派、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と野党の中道、自由民主党(FDP)は、総選挙での勝利を受けて28日から本格的な連立協議に入った。

 両勢力は内政、外交とも政策上の大きな違いはないが、11年ぶりの保守中道政権とあって、政策の擦り合わせや閣僚ポストの配分などをめぐり調整に時間がかかる恐れもある。

 メルケル首相は早期に連立政権の樹立を目指すことを表明。一方で「いくつかの点で政策上の相違もあり、論争をしなければならない」とも話し、躍進したFDP側をけん制している。

 ウェスターウェレFDP党首も「支持者に公約したことを推進しなければならない」と強調。両勢力は選挙期間中に減税を打ち出したが、時期や規模などは明示しておらず、こうした点を中心に調整する見込みだ。

 また、閣僚ポストをめぐってはCDU・CSUは財務相、国防相、内相、農相などの主要ポストを押さえるとみられる。FDPは党首本人が有力候補とされる副首相兼外相のほか、経済技術相などを要求。党勢の躍進を背景に他の主要ポストの獲得にも意欲を示しており、両勢力の激しいつばぜり合いが予想される。

2009/09/28 15:48 【共同通信】

901チバQ:2009/09/28(月) 22:13:20
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090927/erp0909272047005-n1.htm
【独総選挙】2大政党に曲がり角 小党3党に勢い
2009.9.27 20:47

 【ベルリン=木村正人】東西ドイツを分断していた「ベルリンの壁」崩壊から20年。旧西ドイツ、統一ドイツの民主主義を担ってきた2大政党が今、曲がり角を迎えている。1970年代、保守系のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と中道左派の社会民主党(SPD)の得票率は合計で9割に達したが、最近の支持率は合計6割程度に落ち込んでいる。逆に自由民主党(FDP)や90年連合・緑の党、左派党の小政党計3党が支持を広げ、

存在感を増しつつある。

 ドイツでは、第1党が単独で過半数を獲得するのは難しく、伝統的に同盟と社民党のどちらかが軸となって小政党と連立政権を作ってきた。

 しかし、同盟以外に中道右派政党が存在しないドイツでは、同盟を見限った票は自由民主党へと流れ込んだ。環境対策が注目された80年代には、環境保護を訴える緑の党が着実に支持を広げた。東西ドイツが統一した90年以降は、旧東独支配政党の流れをくむ左派党が統一政権への不満票を吸収、党勢を拡大させている。

 支持者離れが続く同盟と社民党は前回2005年の総選挙で、合計得票率を7割以下にまで落とし、メルケル首相は現在、66〜69年のキージンガー政権以来となる社民党との大連立を余儀なくされている。

 シュレーダー前政権時代、失業手当給付期間短縮などの改革を進めた社民党は今、大連立政権下で同盟との政策のすりあわせを強いられ、脱原発政策や減税策を除くと「同盟との(政策の)違いはほとんどない」(独週刊紙ツァィトの政治記者、ハインリッヒ・ウェフィング氏)のが実情だ。これが支持者離れをさらに促す要因にもなっている。

 今回の選挙戦で、2大政党の主張は「信頼」(同盟)「ドイツはもっとできる」(社民党)と争点がぼけたのに対し、社民党の左派勢力が合流した左派党は、「アフガニスタンからの撤退」「高額所得者への増税」を主張し、社民党との違いを鮮明にしている。

 昨秋の経済危機後、市場経済重視の自民党は大胆な減税を唱えて支持を広げ、緑の党も社民党の不満層の受け皿となって、2大政党の“足もと”を着実に脅かしつつある。

902チバQ:2009/09/28(月) 22:14:58
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092802000204.html
独、中道右派政権へ 大連立解消 社民は歴史的大敗
2009年9月28日 夕刊

 【ベルリン=弓削雅人】二十七日に行われたドイツ連邦議会(下院、基本定数五九八)選挙は、メルケル首相率いる保守系のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が第一党を維持し、中道の自由民主党(FDP)と合わせて過半数の議席を獲得した。これにより、四年間続いた同盟と社会民主党(SPD)の大連立政権は幕を下ろし、同首相の下で中道右派政権が誕生する運びとなった。 

 同盟とFDPの連立はコール政権以来十一年ぶり。メルケル首相は「選挙の目標を達成した」と勝利宣言し、ただちにFDPとの連立協議に入る意向を示した。FDPのウェスターウェレ党首も新政権で、減税策を進める方針を明らかにした。

 大連立政権への評価が問われた総選挙は、経済危機対応の景気回復策や雇用対策がテーマになったが、各党の主張に差がないまま、メルケル首相の堅実で実直な政治姿勢への人気で、同盟が政権をつなぎとめた。SPDは有権者に同盟との対立軸を提示できず、歴史的大敗を喫した。

 連邦選挙管理委員会によると、同盟の得票率は33・8%(二百三十九議席)、FDPは過去最高の14・6%(九十三議席)で、両党で三百三十二議席の安定多数を確保した。

 一方、SPDは23・0%(百四十六議席)で前回総選挙から10ポイント以上の大幅減。左派党は11・9%(七十六議席)、90年連合・緑の党は10・7%(六十八議席)といずれも過去最高を記録し、二大政党離れが進んだことを示した。投票率は戦後最低だった前回の77・7%を下回る72・5%だった。

903チバQ:2009/09/28(月) 22:16:56
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092802000201.html
独社民党大敗 支持層見直し急務 『右寄り変質』党離れ招く
2009年9月28日 夕刊

 【ベルリン=弓削雅人】二十七日のドイツ総選挙では、コール元首相が退陣した一九九八年以来、常に政権の座にあった中道左派の社会民主党(SPD)が惨敗し、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と自由民主党(FDP)の中道右派政権に道を譲ることになった。

 「わが党の主張はドイツのために今後も絶対に必要だ」。SPDのミュンテフェリング党首は同日夜、ベルリンの党本部で支持者を前に強調したが、その表情にいつもの精彩はなかった。

 選管によると、SPDの得票率は23・0%。五三年の選挙で記録した28・8%の戦後最低を下回り、議席も三分の一を失った。

 党きっての論客でシュレーダー政権の財務相を務めたラフォンテーヌ氏ら離党組が左派党を結成するなど、SPDの内部崩壊は以前から始まっていた。医療保険改革や脱原発政策など、同盟との大連立の四年間で存在感を示せたのは当初だけ。独自色が薄められて右寄りに変質したと指摘され、党離れに拍車がかかった。

 労組を中心に中低所得者層の声を代弁すると自任してきたSPDが、支持層の見直しや社会民主主義政党の存在意義について、再考すべき時期にきたことが浮き彫りになった。

 同盟の得票率33・8%も、前回総選挙の35・2%に届かなかっただけでなく、一九四九年以来戦後二番目に低い数字だが、SPDの大敗とFDPの躍進に助けられた格好だ。

904チバQ:2009/09/28(月) 22:20:06
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092802000199.html
ポルトガル総選挙 中道左派政権維持
2009年9月28日 夕刊

 【パリ=清水俊郎】ポルトガル国会(一院制、定数二三〇)の総選挙が二十七日実施され、即日開票の結果、ソクラテス首相の与党の社会党(中道左派)が少なくとも九十六議席を獲得。改選前の百二十一議席から二十議席以上後退しながらも第一党の座にとどまり、政権を維持した。

 単独過半数を下回るため、政策ごとに少数政党と協力することになる。

 野党第一党の社会民主党(中道右派)は少なくとも七十八議席を獲得した。

http://www.asahi.com/international/update/0928/TKY200909280038.html
ポルトガル総選挙 与党社会党が第一党を維持2009年9月28日10時2分
 【パリ=飯竹恒一】任期満了にともなうポルトガル議会(一院制、定数230)の総選挙が27日あり、ソクラテス首相率いる与党・社会党(中道左派)は第1党の座は守ったが、単独過半数を失った。失業率悪化などへの不満が現政権に向けられたと見られるが、有効な代案を示せなかった野党第1党の社会民主党(中道右派)も小幅な議席増にとどまった。

 同日深夜に226議席まで確定した段階で社会党96議席(改選前121議席)、社会民主党78議席(同75議席)。ソクラテス氏は「明確な勝利」と語ったが、議席を伸ばした左派各党との連立の見通しは立っておらず、少数与党政権となる可能性もある。

 ポルトガルは今年第2四半期の失業率が86年以来最悪の9.1%。現政権は国民の痛みを伴う年金改革などに着手したが、スペインと結ぶ新幹線計画など、大型公共事業による景気対策に国民の理解を得るのにてこずった。

 財政赤字削減の優先を訴えた社会民主党も大きな躍進はできなかった。新幹線建設の中断を公約したが、フェレイラレイテ党首の財務相時代にスペイン側と合意が成立した経緯があり、矛盾があった。

905チバQ:2009/09/30(水) 23:39:12
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20091001k0000m030119000c.html
フランス:社会党が中道左派の再編模索 各党は反発強く
 【パリ福原直樹】勢力衰退が著しいフランス社会党が、次期大統領選(12年)などをにらみ、中道・左派政党の「再編」に乗り出している。社会党が大統領候補を選出する際は、他の中道・左派政党の党員も投票できる「予備選挙」制を導入するなどして、強力な中道・左派の統一候補を生み出したい考え。だが他の主要政党には異論も多く、実現までには曲折がありそうだ。

 社会党は前回の大統領選(07年)で中道票の取り込みに失敗。保守・サルコジ大統領の当選を許した。

 同党では、若手を中心に中道・左派の結束を求める声が噴出。オブリ第1書記も、11年にも予備選を導入すると述べた。ただ▽投票権をどの党の党員に与えるか▽社会党員以外も立候補できるのか−−などが不透明で、社会党は検討委を設置。近く、詳細を党員(推定約20万人)にはかる。

 社会党幹部によると第1書記は予備選で、集票力のある「民主運動」(中道)や、緑の党の参加を要望。「社会党は民主勢力に開かれている」と話し、各党の党首会談の実施も考えているという。

 だが「民主運動」党員の約8割が社会党への歩み寄りに好意的との調査がある一方、幹部は「予備選は社会党の問題で中道には無関係」と否定的だ。また、緑の党も「予備選の実施方法が不明確だ」と静観の構えだ。

 社会党幹部は毎日新聞に「来年6月の党大会で実施方法を明確にしたい」と語った。

 イタリアでは06年、中道左派連合の複数政党が立候補者を立て、その中からプロディ氏を選出。同氏は後に首相に選ばれた。

 ◇「大統領選、第1回投票から統一候補を」
 【パリ福原直樹】社会党の党改革に関し、同党書記局(執行部)メンバーで、オブリ第1書記に近いロラーンス・デュモン議員に聞いた。

 12年の大統領選では、第1回投票から左翼全体の統一候補を立てるべきだ。だが予備選参加に関しては共産党などに反対論も強く、民主運動、緑の党も独自候補を立てたいようだ。一方で、社会党内では予備選を求める声が強い。具体的な実施方法は、来年6月の党大会をメドに決めることになるだろう。

 党改革は予備選実施だけではない。現在下院議員(約200人)の約9割が地方自治体の長などを兼務しており、オブリ氏はこれもやめさせたい意向だ。オブリ氏には指導・判断力や、カリスマ性があり、個人的には大統領選出馬に向け、予備選に立候補してもらいたい。

906チバQ:2009/09/30(水) 23:42:51
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009093001000297.html
独社民党首、引責辞任へ 総選挙大敗で執行部刷新
2009年9月30日 10時51分


 【ベルリン共同】先のドイツ連邦議会(下院)総選挙で大敗した社会民主党(SPD)のミュンテフェリング党首は29日、党内の会合で引責辞任する意向を示した。シュタインブリュック副党首(財務相)やハイル幹事長も同日、相次いで辞任する考えを表明した。

 メルケル首相の保守与党との大連立政権でSPDは、社会保障費の削減などを推進。こうした政策が支持者の離反を招いたとして、党内から執行部の刷新を求める声が出ていた。

 SPDは、保守中道勢力による新政権の誕生後に下野する。新執行部は11月中旬の党大会で選出。新党首にはガブリエル環境相が有力視されている。

 また、SPDは29日、連邦議会の新議員団長に、副党首であるシュタインマイヤー外相を選出。ただ、総選挙で首相候補だった外相は、党首選への立候補を断念する見通し。

907チバQ:2009/09/30(水) 23:43:48
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092902000081.html
独、揺らぐ二大政党制 妥協重ねた大連立 有権者の不満噴出
2009年9月29日 朝刊

 【ベルリン=弓削雅人】ドイツ総選挙で、社会民主党(SPD)が約三割も議席を減らして中規模政党へと転落、ドイツ政治を支えてきた二大政党制が大きく揺らいだ。一方、これまでにも増して小政党が存在感を発揮する新たな政治力学がつくられつつある。

 戦後のドイツでは、SPDと、保守のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の二大党派のうち、比較多数となった二大党派の一方が、理念や政策の近い小党と連立して政権をつくるケースが多かった。

 ところが、二大党派の得票率は二〇〇二年以降、どちらも40%を超えられない。メルケル首相率いる同盟も第一党の座を守ったものの、支持に陰りがみられた。

 首相が続投できるのは、新たに連立パートナーとなる中道リベラルの自由民主党(FDP)が、前回を三十以上、上回る議席を確保できる見通しとなったため。環境保護を訴える90年連合・緑の党も十議席以上、旧東ドイツ政権党の流れをくむ左派党は二十議席以上増やすなど、三つの小政党の躍進が目立つ。

◆ドイツ首相続投が固まったアンゲラ・メルケル氏 実直さで幅広い人気
 続投への道が開かれた連邦議会選挙の勝利宣言で「すべてのドイツ国民の首相でありたい」と話した。

 自ら率いるCDU・CSUへの支持が伸び悩んでも、幅広い国民の人気は高かった。カリスマがあって、時には威圧感さえ与えたSPDのシュレーダー前首相とは正反対に、実直さが伝わる、相手の目線に合わせられる性格が人気を支える。

 生まれは旧西独のハンブルク。生後間もなく、牧師だった父親の転勤で旧東独テンプリンへ移住した。大学では物理学を専攻。研究畑で働き、政治の世界に入ったのはベルリンの壁崩壊後だ。

 旧東独出身で初の首相。恐怖政治の象徴だった秘密警察「シュタージ」の収容所跡を訪れて元収容者とも面会した。「独裁体制の歴史を忘れてはならない」と強い調子で語った姿は、壁崩壊から二十年を迎えた今年、国民から共感を得た。

 科学者で大学教授の夫と二人暮らし。休日は自らスーパーで買い物をする。五十五歳。

 (ベルリン・弓削雅人)

908チバQ:2009/09/30(水) 23:44:35
http://mainichi.jp/select/world/news/20090928ddm007030137000c.html
大連立の行方:’09ドイツ総選挙 混迷の中の選択/上 政敵への批判封印
 ◇選挙後見えぬ、政党のジレンマ
 27日に投票されたドイツ総選挙。メルケル首相の保守・キリスト教民主・社会同盟、左派・社会民主党の二つの大きな政党による「大連立」が解消できるかどうかが焦点となった。金融危機の後遺症が続く混迷の中の選挙戦の舞台裏を取材すると、支持率が高くはない2大政党が大連立継続もにらみ、あえて「戦わない選挙」を演じてきた実情が浮かぶ。【小谷守彦】

 「ドイツを危機から救うには私たちが強くなり、自由民主党と連立を組むしかない」。ベルリンで26日に開かれた最後の集会でメルケル首相が訴えると聴衆から歓声がわいた。

 大連立を解消し、民主・社会同盟と自民党との中道右派連立を樹立しようとの呼びかけだが、追い上げつつある「敵」社民党への強い批判はなかった。

 争点をぼかし、あえて戦わない選挙戦術が見て取れる。民主同盟の選挙広告を担当した中堅広告会社のシュテファン・レッベ社長は、それを「太極拳選挙」と呼ぶ。「敵は空を討ち、こちらは攻めず、さっとかわす。戦術は正しかった」

 だが、白いスーツの首相が穏やかにほほ笑み「私たちには力がある」と訴える民主同盟のポスターは、「内容が乏しい」とメディアに酷評された。

 「首相は、なぜ選挙戦から逃げるのか」。9月下旬、独中部で首相が開いた市民との対話集会で女性司会者がたたみかけた。大連立継続もにらんで戦わない「両にらみ」戦術への疑問だ。首相は「逃げているならここに来ない」とかわした。

 首相側は9月、公共テレビ2局が放送を予定していた党首級の討論番組への出演を立て続けに取り消した。「日程上の都合」が理由だ。「首相には3月から何通りもの日程案を出した。出演拒否は民主主義文化を損なう」。公共第2テレビは異例の非難を行った。

 「民主・社会同盟はぬれた箱のように壊れた」。社民党の首相候補・シュタインマイヤー外相は26日、支持率が低下した民主・社会同盟を皮肉り、首相の「政策能力の低さ」もやり玉にあげた。中道右派政権樹立阻止で野党側と足並みをそろえた社民党だが、副党首のシュタインブリュック財務相が大連立継続支持をあからさまに表明するなど「両にらみ」を捨てなかった。

 ホーエンハイム大のフランク・ブレットシュナイダー教授(メディア学)は、大連立後の選挙には、政敵を批判すれば、同時に自らを批判する「戦えないジレンマの力学がある」と指摘する。

909チバQ:2009/09/30(水) 23:45:07
http://mainichi.jp/select/world/news/20090929ddm007030045000c.html
大連立の行方:’09ドイツ総選挙 混迷の中の選択/中 中道右派政権、誕生へ
 ◇「さよなら社民」−−分裂よ、こんにちは
 ◇社会の結束、難題に
 【ベルリン小谷守彦、篠田航一、隅俊之】「さよなら社会民主党」。ドイツ総選挙で中道右派連立政権の誕生とメルケル首相続投が決まった27日夜。ベルリンのキリスト教民主同盟本部でひときわ大きな歓声が上がったのは、連立相手の中道右派・自由民主党の予想得票率が「戦後最高」と発表された時だ。

 戦後2番目に低い得票率だった民主・社会同盟は、社民党の惨敗という「敵失」に加え、自民党の大躍進に助けられた。「勝者はリベラル派(自民党)だ」。ラングート・ボン大学教授は話す。

 ベルリン西部の投票所。建設業のマイクさん(50)は前回、民主同盟に投票したが、今回は自民党に入れた。「不況で仕事は2割以上減った。大連立政権は高い失業率に対応する能力がない」

 左右の大政党2党が得票率を減らす中、勢力を伸長したのは自民党だけではない。旧東独の社会主義統一党(共産党)の流れをくむ左派新党は「東西格差」への旧東独住民の不満を吸収し、緑の党は環境保護に敏感な市民や、トルコ系などの移民票も取り込んだ。

 「移民政策がソフトだから緑の党に入れる。仲間も皆、そうだ」。トルコ系タクシー運転手ギュルカイさん(24)は投票前夜に語った。「人権、気候変動対策、社会正義を求める票を得た」「経済危機の時代に人々が雇用創出政党とみなすようになった」。緑の党幹部は勝因を分析する。

 小政党3党の得票率はいずれも10%を超え、合計37・2%。小政党の勢力拡大は「百貨店よりも専門店」を選ぶ世論の反映だ。

 だが、3党は与野党に分かれた。メルケル首相が「小さな政府」を目指す自民党にすり寄り、中・高所得者に有利な減税や、脱原発先送りを実行すれば、左派・環境陣営の反発を招くのは必至だ。

 「間違った税制が実施される。国民もいずれ気付く」。社会保障拡充を求める左派新党のラフォンテーヌ党首は中道右派連立政権との対決姿勢を強める。衣替えしたメルケル政権を待ち受けるのは、価値観が多様化する社会を束ねる難題だ。

 ◇比例中心、「緩やかな政権交代」実現
 ドイツで「民意の分裂」を招いた背景には、比例代表が議席配分をほぼ決定する選挙制度がある。

 小選挙区を軸にした選挙制度で「2大政党制」を目指す日本とは逆に、ドイツは多党化の連立組み替えによる「緩やかな政権交代」を実現している。

 ◇多党化招く
 比例代表は民意を正確に反映する半面、多党化を招きやすい。政策研究大学院大の岩間陽子教授(国際政治学)は「ドイツでは5党体制が定着した。今後も連立をどう組むかが常に問題になる」と分析。日本と比較し「連立政権では各党とも独自色を出しにくい。はっきりした方向転換や改革は2大政党制の方が容易」と指摘する。

 一方、小選挙区制は大政党に有利で2大政党制を生みやすい半面、死票も多い。坪郷実・早大教授(比較政治)は「民意と議会の乖離(かいり)は2大政党制の英国で証明されている。一方ドイツでは比例代表制が定着し、連立政権を望む政治文化がある」と解説する。

 社会民主党と緑の党の連立によるシュレーダー政権で「緑の党が環境政策の主導権を取り脱原発などを実現した」とし「連立では小政党による政策の革新が期待できる」と連立政治の利点を語る。

 西平重喜・統計数理研究所名誉所員(選挙制度、統計学)が、8月の日本での衆院選での各政党の得票率(比例代表)をドイツの選挙制度にあてはめて試算したところ、民主党は単独過半数に届かず、社民との連立で過半数を獲得できる数値が出た。自公と民主の差は34議席と、野党側との格差も大きくない。

 西平名誉所員は「妥協により政策変動が小さい連立政権を取るか、民意の反映が少なく、大きな変化があり、政権交代で政策が二転三転する2大政党制を取るかの選択だ」と語る。【宮川裕章】

910チバQ:2009/09/30(水) 23:45:44
http://mainichi.jp/select/world/news/20090930ddm007030067000c.html
大連立の行方:’09ドイツ総選挙 混迷の中の選択/下 欧州、左派に秋風
 ◇大物指導者なく、社会の閉塞感反映
 【ベルリン福島良典】欧州に広がる中道左派の退潮がドイツにも波及した。「ドイツの社会民主主義にとってつらい日だ」。27日の総選挙で戦後最悪の大敗を喫した社民党のシュタインマイヤー外相はベルリンの党本部で敗戦の弁を語った。経済と社会の閉塞(へいそく)感を背景に欧州政治の右傾化が起きている。

 中道左派が苦しむのはドイツだけではない。仏社会党は党内路線対立で身動きが取れず、来年の総選挙を前に英労働党の人気は振るわない。6月の欧州議会選挙は中道右派が勝利を収め、イタリアではスキャンダルの絶えない保守のベルルスコーニ首相が安泰だ。

 「欧州の左派政党にカリスマ的な指導者がいない」。ドイツ国際政治・安全保障政策研究所のダニエラ・シュバルツァー研究員が指摘する。かつて欧州にはシュミット元西独首相、ミッテラン元仏大統領のような左派の巨頭政治家がいたが、今は見当たらない。

 経済のグローバル(地球規模)化に社民勢力が有効な処方せんを示せていないのも原因だ。ブレア前英首相の「第3の道」にならって市場経済重視にかじを切れば、労働者の権利保護や手厚い福祉を求める人々の支持を失う。

 ドイツでもシュレーダー前社民党政権が進めた社会保障改革への不満が蓄積する。「昔からの社民党支持者は投票に行かないか、(旧東独共産党の流れをくむ)左派新党に流れた」。ターニャ・ベルツェル・ベルリン自由大教授が分析する。

 中道左派退潮の結果、欧州連合(EU、加盟27カ国)の多くは中道右派政権だ。「欧州のために友好を強化したい」。保守のサルコジ仏大統領は、中道右派連立政権を率いることになるメルケル首相にエールを送った。

 大連立の「足かせ」から脱したメルケル首相。自由民主党との連立で、中道右派主流のEU内での立場は強くなるが、当面の課題は自動車会社オペルの救済計画だ。工場を抱えるベルギー、英国などは「ドイツの工場が残り、こちらで人員削減されるとすれば不公平」と異を唱える。

 経済面で欧州統合をけん引してきたドイツも、不況と雇用不安の広がりで内向き傾向を強める。近隣国との摩擦をかわし、いかに自国の産業と雇用を守るか。問われるのはメルケル首相の調整能力だ。

911とはずがたり:2009/10/01(木) 02:28:26
独逸語の自民党なんかの自由という単語はリベラル系統ではなくフリー系統の単語なんでしょうかねえ?>自由民主党(FDP)

912名無しさん:2009/10/01(木) 11:09:04
>>911
Freie Demokratische Parteiなので英語に直訳するとFree Democratic Partyになります。
ただドイツ語のfreiとliberalにニュアンスの違いがあるのかまでは分かりませんが。

>>自由民主党は、二大政党の間に位置する自由主義の立場に立つ中道政党といちおうは言えるが、歴史的系譜からすると、ドイツの自由主義政党には、ヴァイマル共和制期のドイツ民主党とドイツ人民党という左・右二つの異なった潮流(ドイツ語で言えば、「左翼リベラル」を意味するlinksliberalと、「国民自由主義」を意味するnationalliberal)を継承している。前者は、その支持者にM・ウェーバーやF・ナウマンらの知識人がいたので知られており、後者は、20年代の協調主義外交の立役者シュトレーゼマンに代表される。ヴァイマル時代のこの政党は、キリスト教民主同盟・社会同盟の母体にあたるカトリック中央党をはさんで、その左と右に位置する立場にあったが、戦後の西ドイツでも、自由民主党内の二つの潮流は、キリスト教民主同盟・社会同盟をはさんでそのような位置にある。<<

中木康夫・河合秀和・山口定『現代西ヨーロッパ政治史』(有斐閣)287-288頁。

913名無しさん:2009/10/01(木) 11:19:12
せっかく本を引っ張り出したので>>912の続きも。

>>66年までのドイツ連邦共和国前半期においては、自由民主党の主導権を握っていたのは、そのうちの右派であり、同党は、とくに60〜67年にはE・メンデを党首として、社会民主党の経済・社会政策を批判する立場からキリスト教同盟民主・社会同盟と「ブルジョア・ブロック」を組み、後半期には、とくに69年以降、左派のシェール(党首、のち大統領)、中道派のゲンシャー(のち外相)らの主導下に、教育・文化政策並びに外交政策の側面でキリスト教同盟民主・社会同盟を批判して、社会民主党と組んで「社会・自由」連立政権をつくることになる。その意味では、同党は、西ドイツにおいて、比例代表制を基本にした結果不可避となった連合政権政治において、左右の間に入って多数派形成の「かなめ」を占める「かなめ党」としての役割を果たしていると言える。
 また、同党の支持基盤は、非カトリック系のリベラル派経済人、知識人、自営業者、ホワイトカラーであるが、党内における上記のような左右の対立に加えて、その地方組織が地域的に性格を異にすることもあって、党内紛争が絶えることがなく、有権者に混乱したイメージを与えてじりじりと衰弱し、とくにドイツ連邦共和国後半期に入ると、5%条項を満たすことができずに連邦議会に議員を送り込むことができなくなるのではないか、という危機にしばしば直面している。<<

引用が長くなりましたが、色々と興味深い解説なので。
ちなみに1990年の本なので記述が少し古いです。

914とはずがたり:2009/10/01(木) 11:59:40
>>912-913
ありがとうございますヽ(´ー`)/
日本語でも"リベラル"って云った場合に左翼とか迄は行かないものの「左翼リベラル」的な意味と,「国民自由主義」がどの様なものかは判りませんが右の経済的新自由主義の双方を含みますが,独逸語にも似たような単語の広義性みたいなのがあるのが興味深いですねぇ。

それにともなって独逸の自民党にも左右の多様性があるようで日本の自民党の鵺的な正確とも似ているのかどうなのかw

其れは兎も角リベラルが独逸語でもそのように多義であっても尚Freieの方を敢えて使ってると云うことなんですね。

915名無しさん:2009/10/01(木) 15:00:16
>>914
西欧だとmarket liberalとsocial liberalという自由主義内の分類は一般的なようですね。
アメリカの(や近年それを真似しだした日本も)「リベラル」はヨーロッパで言う後者の方ですね。
一方で吉田茂のことを「オールド・リベラル」と言ったりしますが、
その場合のリベラルは古典的な経済自由主義の方を指しているのでしょう。

#労働問題研究のブログで有名なhamachan氏は「ネオリベ」「リベサヨ」という用語を使ってます。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-b950.html
#http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_c3f3.html

916名無しさん:2009/10/01(木) 15:03:22
>>914
日本の自民党も源流を辿れば、吉田茂の自由党とそれに対抗した芦田・鳩山・岸らの
民主党/改進党系という2つの異なった潮流を引き継いでますよね。
経済政策的には吉田自由党が古典的自由主義で右、芦田均の(国民)民主党が修正資本主義で左でしたが、
この図式は1950年代前半の講話・安保問題を機に前者がなし崩し的な限定的再軍備を、
鳩山・岸の民主党が改憲を伴う本格的再軍備を掲げるようになって左右の位置が入れ替わってしまいました。

#この辺りの経緯は大嶽秀夫の『再軍備とナショナリズム』という本に詳しいです。
#ネットにも紹介記事があります: http://kenuchka.paslog.jp/article/929182.html

自民党の左右の幅が広いのも、あるいは経世会と清和会の長年に渡る対立も、
元を正せば保守合同以前の2つの政治潮流の対立に求められそうですね。

917とはずがたり:2009/10/01(木) 15:56:35
解説感謝です。
日本だと新自由主義と今はあんまり使われませんが社民リベラルに対応するんでしょうかねぇ。

自民党の派閥も中選挙区の地縁・血縁選挙を通じてもとあった政治色・政策色が消えてよく判らない感じになってる気が致しますが,二大政党制ではっきり国民が選択できるようになりますやら。

918チバQ:2009/10/01(木) 21:33:44
http://www.asahi.com/international/update/0930/TKY200909300148.html
英国に最高裁誕生へ 実は600年間、議会が兼務2009年9月30日15時0分
 【ロンドン=橋本聡】英国に10月1日、最高裁判所が生まれる。「なぜ今ごろ」と不思議な気もするが、同国では600年あまり昔から議会上院が最高裁の働きも兼ねてきた。しかし、伝統より「三権分立」の徹底を求める声が高まり、審理をテレビ中継するなど一気に現代化する。

 英国では中世から、議会が裁判の決着をつける舞台だった。貴族たちがメンバーの上院が最高裁の役割もはたし、一部の議員が判事役をつとめてきた。

 歴史と伝統を大切にするお国柄とはいえ、立法と司法の区分けがはっきりしないのはおかしいという批判も根強くあり、03年、上院の「現代化」を唱える当時のブレア首相が改革に着手した。

 新しい最高裁の判事は12人。正式に任命されると議員職から離れる。国民に身近な司法をめざして、BBCなどテレビ局に審理を公開することも決まった。「最高裁の役割への理解を深めてもらえる」と初代最高裁長官になるフィリップス氏。

 大時計ビッグベンで知られる議事堂の向かいにある、約100年前に建てられた建物が最高裁判所になる。内部のじゅうたんの図案を、ビートルズのアルバムをデザインした英国のポップアーティストが描いたことも話題を呼んでいる。

919チバQ:2009/10/01(木) 21:40:31
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909250010o.nwc
ウガンダで大暴動 100人死傷 大統領と「国王」の対立激化2009/9/25
演説するブガンダ王国のムテビ2世。カユンガへの訪問中止を発表した=18日、首都カンパラ近くのワキソ県(AP)
 アフリカ中部、ウガンダの首都カンパラ周辺で10〜12日にかけて大規模な暴動があり、100人以上が死傷し、少なくとも640人が拘束された。

 暴動の直接的なきっかけは、ウガンダ中南部の旧王国「ブガンダ王国」議会のワルシンビ首相が10日、国王ムテビ2世の使節としてカンパラ近郊のカユンガを訪問しようとしたところ政府が認めず、国王の支持者と治安部隊が衝突したことだった。ブガンダ王国はカユンガを王国の一部と見なしているが、カユンガの指導者、ベーカー・カミゼ元陸軍大尉は最近、ブガンダからの独立を宣言していた。

 ブガンダ王国は1966年に一度廃止されたが、現職のムセベニ大統領が93年に復興した。ブガンダ王国はウガンダ国内の「文化的制度」としてのみ認められ、憲法によって国王の政治への参加は許されていない。

 ムセベニ大統領とムテビ2世は良好な関係を保っていたが、ブガンダ王国議会は「連邦制」の問題を持ち出し、ウガンダ連邦の構成国としてブガンダ王国の完全な政治的地位への復帰を求めた。7月に大統領側との交渉が決裂し、政府とブガンダ王国との関係は悪化していた。

 政府がブガンダ使節団のカユンガ訪問を拒否した表向きの理由は「政府は安全を保障できない」というものだった。しかし、ブガンダ王国の主要部族、バガンダ族の特に若者には、大統領が王国の内政に干渉しようとしたと広く受けとめられた。

 暴動はひとまず収まったが、歴史が示すところによれば、ブガンダ王国と国民国家としてのウガンダとの関係という植民地独立後の大きな政治問題がひとたび表面化すると、紛争が長期化する可能性が高い。バガンダ族の民族主義者が、貧しく、教育を受けていない都市青年層を動員する、ウガンダの分裂した政治社会状況を考えると、さらなる難題が前途に待ち受けているといえよう。

920チバQ:2009/10/02(金) 23:28:59
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/091002/erp0910021109001-n1.htm
ルーマニアで連立政権崩壊 内相解任が引き金に
2009.10.2 11:07
 ルーマニアからの報道によると、同国の社会民主党は1日、同党のニカ内相が連立を組む民主自由党のボック首相に解任されたことに反発し、社会民主党出身の大臣9人の辞職を決定、連立政権は崩壊した。

 民主自由党は少数与党として政権にとどまるが、新大臣の就任には国会の承認が必要。11月の大統領選を前に、野党に支持を求めるなど困難な政権運営を迫られる。

 ニカ氏は大統領選で、不正行為が行われる可能性を指摘し、民主自由党が不正に加担すると受け取られ、9月28日に解任された。バセスク大統領は選挙に出馬する方針で、同党と近い関係にある。(共同)

921名無しさん:2009/10/04(日) 11:09:14
http://mainichi.jp/select/today/news/20091004k0000m020118000c.html

G7:米がG4構想提唱 日・EUに中国加え
2009年10月4日 2時30分 更新:10月4日 2時30分

 【イスタンブール平地修】3日夜(日本時間4日未明)閉幕した先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、米国がG7を再編し、新たに中国を加え欧州連合(EU)、日本、米国からなるG4への衣替えを非公式に打診したことが分かった。G7から外れることになる欧州各国の反対で今回は具体化しなかったが、将来的にはG4化へ進む可能性が高まった。新興国を加えた主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)定例化に続き、中国を加えたG7の再編で、日本の地盤沈下が一段と加速しそうだ。

 提案は、米国が「G7の将来像を議論したい」として、G7開幕前に各国に非公式に伝えた。現在のG7は日、米、カナダと英、独、仏、伊の欧州4カ国からなるが、欧州4カ国をEUに一本化。カナダを外して中国を加え、G4とする内容。

 米国の提案の背景には、来年にも日本を抜いて世界第2位の経済大国になることが確実な中国を、国際社会に巻き込みたいオバマ政権の強い意向が反映されている。中国は日本を抜いて世界最大の米国債の保有国になっており、米国経済の生命線も握っている。

 金融危機後の世界経済の回復も、中国の内需拡大頼みの様相が強まっている。米国は中国にG4の一角という「アメ」を与えることで、人民元の変動相場制移行や、内需の一段の拡大など、世界経済への貢献を求めたい考えがあると見られる。

 一方、米国の提案は日本には打撃だ。財務省は「サミットがG20になっても、市場経済という共通項を持ったG7の意義は変わらない」としてきた。しかし、中国が参加するG4になれば、米中2国で世界経済の方向を決定し、日本は追随を迫られるだけになりかねない。

 ◇ことば G7
 「Group of 7」の略称。日米英独仏伊加7カ国の財務相・中央銀行総裁が年3回程度集まり、世界経済や金融市場などの課題を話し合う会議。閉幕後に発表される共同声明には、経済分析や為替動向に関する認識、経済協調策などが盛り込まれるため、金融市場に影響を与えることが多い。70年代にイタリアとカナダを除く5カ国(G5)による非公式会議として始まったが、85年9月にドル高是正の協調介入を決めた「プラザ合意」を初めて公表して市場に影響を与え、86年に現行体制となった。

922チバQ:2009/10/04(日) 23:27:41
http://mainichi.jp/select/world/news/20091005k0000m020088000c.html
G7:「G4構想」議論なし 当面現状の枠組みを維持
 【イスタンブール平地修】藤井裕久財務相と白川方明日銀総裁は、先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)閉幕後の3日夜(日本時間4日未明)、記者会見した。藤井財務相は、会議でG7の今後のあり方が議論されたことを明らかにし、「結論としては今のままでやるということになった」と述べた。会議前に米国が非公式に各国に打診したG7を再編する「G4」構想は、議論がなかったという。

 9月下旬に米ピッツバーグで開かれた主要20カ国・地域(G20)金融サミット(首脳会議)では、G20サミットの定例化が決まった。経済・金融問題を専門的に協議する場も、G20財務相・中央銀行総裁会議に重心が移るとみられている。国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事が「G7は完全に死んでいないが、妥当性が失われ、消えていく途上にある」と述べるなど、G7の存在意義が問われていたが、当面は現在の形のままで続けることで意見が一致した。

 米国は今回のG7開催前、日本と米国、欧州連合(EU)に、新たに中国を加えた「G4」への衣替えを打診。しかし、欧州各国などの反発が強く、G7の会議に議題として構想を持ち出すことを断念した模様だ。

 4日はIMFの国際通貨金融委員会(IMFC)が開かれた。IMFCは9月のG20で合意された新興国などのIMFへの出資比率拡大を支持することなどを盛り込んだ声明を採択し、閉幕した。

923チバQ:2009/10/05(月) 12:26:39
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091005-00000009-jij-int
中道左派野党が勝利=5年ぶり政権奪還−ギリシャ総選挙
10月5日6時12分配信 時事通信

 【パリ時事】4日投票のギリシャ国会(一院制、定数300)選挙は即日開票の結果、中道左派野党の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が勝利し、中道右派の新民主主義党(ND)から5年ぶりに政権を奪還した。新首相となるヨルギオス・パパンドレウ党首(57)は父と祖父も首相経験者で、3代続いて政権を担う。
 中央選管によれば、開票率98%時点のPASOKの得票率は43.94%で、議席数は解散時の102から過半数の160前後に増える。同党首はアテネの党本部で「この国の進路を変えよう」と支持者に訴えた。

924チバQ:2009/10/05(月) 21:51:24
http://www.47news.jp/news/2009/10/post_20091005164404.html
リスボン条約発効にチェコの壁 EU懐疑派の大統領
 【ウィーン共同】アイルランド国民投票で3日、欧州連合(EU)の新基本条約となるリスボン条約批准が可決され、焦点は批准手続きを終えていないチェコの動向に移った。同国のクラウス大統領は名うてのEU懐疑派で、批准文書への署名を拒んでおり、条約発効の壁となりそうだ。

 「(条約の違憲性を審査中の)チェコ憲法裁判所の判断を待ちたい」。大統領はアイルランドの批准決定直後、記者団に語った。

 大統領は「チェコの主権を制限し、EUに過大な権限を与える」と条約を批判してきた。批准は既に上下両院で承認されているが、大統領に近い上院議員らは先月29日、憲法裁に違憲審査を申請。地元メディアによると、審理は1カ月以内に始まる見通しという。

 大統領は、アイルランドが批准しない限り署名しないと強調していたが、その批准後は憲法裁の判断を待つと態度を変えただけに、判断が出たとしても署名するかどうかは不透明だ。

 さらに、政権奪回を目指す英保守党が、来年春にも予定される総選挙で勝利し、その時点で条約が発効していなければ国民投票を行うと言明。チェコでは「大統領はそれまで署名を先送りするのでは」との見方もある。

2009/10/05 16:43 【共同通信】

925チバQ:2009/10/05(月) 21:52:19
http://mainichi.jp/select/world/news/20091005dde007030002000c.html
ギリシャ総選挙:中道左派の野党大勝 5年ぶり政権交代へ
 【ローマ藤原章生】解散に伴う1院制300議席を争うギリシャ総選挙の投票が4日あり、現地からの報道によると、中道左派の野党、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が開票率98%の時点で前回07年の約38%を6ポイント上回る約44%を得票、安定多数の160前後の議席を確保し大勝した。5年ぶりの政権交代となる。党首のヨルギオス・パパンドレウ元外相(57)は戦後のギリシャ政治を率いた祖父、父に次ぎ、一族3代目の首相に指名される見通しだ。

 ◇パパンドレウ党首、一族3代目の首相に
 04年、07年選挙でパパンドレウ党首を抑えたコスタス・カラマンリス首相(53)率いる中道右派、新民主主義党(ND)は前回の約42%を大きく下回る約33%の得票で、獲得議席は92程度に終わり、4日夜、敗北と党首辞任を表明した。

 やはり首相、大統領を務めた伯父を持つ同首相は04年の着任以来、アテネ五輪を成功させ、08年1月には49年ぶりのトルコ公式訪問で関係を改善させるなど実績を上げてきた。しかし、毎年夏に起きる山火事対策や、08年12月、警官による15歳少年銃撃死で噴出した若者による反政府暴動を迅速に処理できず、批判を浴びてきた。

 カラマンリス氏は航空会社の民営化などで歳出削減による小さな政府を目指したが、世襲の多い特権階級的な政界で、閣僚や与党員の汚職が次々と明るみに出た。

 また、金融危機の影響で国内経済は冷え込み、失業率は10%、財政赤字は国内総生産の6%を超え、累積の公的債務も総生産を上回る。だが、抜本策は打ち出せず、任期を2年残す今年9月、「財政が非常に厳しくなる来年を前に、民意を問いたい」と、公務員の採用停止など緊縮策を掲げて解散、総選挙に打って出た。

 一方、パパンドレウ党首は予算の無駄を削り、富裕層の脱税を摘発することで30億ユーロ相当の景気刺激策を公約、公務員の給与増などバラマキ的な政策を訴えた。

 先のドイツや来年の英国総選挙など、欧州では中道左派が衰退しつつある中、ギリシャでは社会主義を銘打つ政党が勝った。中道右派政権に対する反発が一因だが、途上国的な格差の激しさや汚職のひどさに絶望気味の有権者が、「社会主義者」の党首にかすかな希望を託したという面もある。

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 ■ことば

 ◇ギリシャ総選挙
 有権者数は約980万人。1院制で300議席のうち260議席が各政党に比例配分され、残る40議席が第1党に行く。得票3%未満の政党は議席を与えられず、仮に第1党が44%を得れば、159議席前後を確保できる。任期4年。


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