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国際政治・世界事情

936チバQ:2009/10/13(火) 16:20:15
http://www.afpbb.com/article/politics/2651726/4739411
EU初代大統領、ブレア氏本命の呼び声に割れる英国
2009年10月12日 23:10 発信地:ロンドン/英国
【10月12日 AFP】欧州連合(EU)の新基本条約「リスボン条約(Lisbon Treaty)」は10月に入り、アイルランドが再国民投票で批准を可決、続いてポーランドも批准書に署名し、発効にはチェコの批准を残すのみとなったが、同条約で新設される欧州理事会常任議長(EU大統領)候補は、トニー・ブレア(Tony Blair)英前首相が本命との見方に、英国は賛否で割れている。

■初代大統領に適任は平凡な指導者か、大物か

「EU初代大統領については、あまり目立たない人物がいいか、それとも大物かという点でまず議論がある」と、英シンクタンク「欧州改革センター(Centre for European Reform、CER)」のチャールズ・グラント(Charles Grant)所長はいう。

 英国の元欧州担当相、デニス・マクシェーン(Denis MacShane)議員は「欧州は野心的に考えるのか、こじんまり行動するのかを決めなければならない」という。英誌「エコノミスト(Economist)」はこの論点を「小さな欧州国の平凡な指導者か、トニー・ブレアかの選択だ」と一言で表した。

 欧州理事会(European Council)議長は現在、各国元首が半年ごとに持ち回りで務めているが、新条約が批准されれば、常任議長であるEU大統領が新設される。現在の議長国スウェーデンの任期は12月末に切れる。

 英王立国際問題研究所(チャタムハウス、Chatham House)の準研究員、モーリス・フレイザー(Maurice Fraser)氏は、EU大統領の適任者をめぐる考え、ジョセ・マヌエル・バローゾ(Jose Manuel Barroso)欧州委員会委員長との役割分担、EU大統領の将来などについて、激しい議論が戦わされるだろう予測する。

■EU大統領、仕事の中身は?

 一方で、EU大統領の実際の職務についてもまだ見えない点が多い。フレーザー氏いわく、リスボン条約には「EU全体の合意を促すまとめ役と、国際舞台においてEUを代表する役」のどちらがより重視されるのか明確に規定されていない。

 30年前に当時の米国務長官ヘンリー・キッシンジャー(Henry Kissinger)は「欧州と話したいとき、わたしは誰を相手にしたらよいのか」と述べたが、その状況は解決していない。2001年の米国同時多発テロのときの議長国はベルギー、2008年イスラエルのパレスチナ攻撃のときの議長国はチェコだったが、米国はかれらと語る時間を割こうとはしなかった。

■ブレア氏の経歴、良くも悪くも

 さらにEU大統領という職を前にしたとき、ブレア氏の経歴には利点も欠点もある。

 ブレア氏はEU推進派だが、自らが首相だった間に、ユーロによる通貨統合にも、加盟国間の旅券審査をなくすシェンゲン(Schengen)協定への加入にも英国を導きはしなかった。

 また英国内の政治勢力で、ブレア氏就任に疑問符をつけるのは、ブレア氏の労働党と対立するEU懐疑派の保守党だけではない。中道ではそれほどでもないが、ブレア氏自らが基盤と考える左派は、ブレア氏を「トーリー・ブレア(保守党のブレア)」と呼び、イラク戦争で米ブッシュ政権と肩を組んだことを批判している。

 ブレア政権下で手腕を発揮した外交官カーン・ロス(Carne Ross)氏さえ、同政権はイラクに「大量破壊兵器」があるという証拠を「誇張した」と批判し、「新たなEUに信頼性と一体感をもたらすためには、違うリーダーが必要だ」と8日、英紙フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)に寄稿した。

 周囲で熱い論議が飛び交うなか、「偉大なコミュニケーター」たるブレア氏自身は沈黙を守り、実入りのよい講演会の仕事を受ける合間に、中東でイスラエルとパレスチナという異宗教間の和平促進に取り組んでいる。(c)AFP/Denis Hiault


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