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国際政治・世界事情

1とはずがたり:2005/05/23(月) 02:47:11
世界情勢・世界史ネタなど
軍事問題は安全保障論http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l10を国際経済問題は国際経済学http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165061/l10を参照の事

2815チバQ:2011/07/18(月) 19:47:13
 だが、そこには中国が立ちはだかる。もともと原油を採掘したのは米国企業だが、80年代半ば、内戦の影響で従業員が殺害され撤退。さらに米政府が93年、旧スーダンを「テロ支援国家」に指定し、欧米の企業は相次いで撤退した。

 くしくも同じ93年、中国は急伸する国内消費を背景に、世界5位の産油国でありながら石油輸入国へと転じる。中国は欧米撤退後の空洞化を埋めるように、原油事業を拡大させた。

 9日、独立に沸く南スーダンの首都ジュバには、中国系企業の看板があふれていた。ホテルやレストランの職場で中国人とスーダン人の姿が入り交じる。独立式典で掲揚された新国旗も中国広東省で作られ運ばれてきた。

 人とカネを送り込み、インフラ整備を進める。「走出去」(外に打って出る)とも呼ばれる海外戦略で、中国はアフリカ大陸における進出と投資を加速させてきた。欧米主体の支援は条件や規制を厳しく求めるものが多いが、中国は「アフリカに必要な投資を持ってきてくれる」(カガメ・ルワンダ大統領)と歓迎する声も少なくない。

 米国政府は、そんな中国の動きを注視する。告発サイト・ウィキリークスは昨年12月、在ナイロビ米大使館が発信した公電を暴露した。「(ケニアにとって)中国は、南スーダンやウガンダとのパイプライン建設を含む地域開発のパートナーとなりうる」。親米国ケニアと交渉を進める中国への警戒感がにじむ。

 「米国の企業から、約5カ月で完成できるという石油精製技術の提案を受けている」。南部スーダン自治政府鉱山エネルギー省次官だったグベク氏が明かす。米国自身も最近、南スーダン側に原油事業参入の意向を示しているという。

 ◇国家繁栄 石油依存に限界も

 南スーダンが仮に、原油の権益分配や新パイプラインの完成で大きな利益を得たとしても、未来への課題は少なくない。

 アフリカでは資源の発見が内戦や政治腐敗を招き、経済活動の多様性を失わせるケースが目立つ。「資源の呪い」とも呼ばれ、資源の豊かさが、皮肉にも国家の基盤をむしばんでいくのだ。

 例えばアフリカ第3位の原油埋蔵量を誇るアンゴラ。内戦を27年も長引かせた要因の一つは資源だった。政権側が石油、反政府側がダイヤモンドをそれぞれ資金源に武器を入手、紛争を拡大させた。

 ダイヤやコバルトが豊富なコンゴ民主共和国では、鉱山利権を押さえようと武装組織が割拠。周辺国も介入し、紛争は500万人以上もの犠牲者を出して今なお終結していない。

 アフリカ最大の石油生産国ナイジェリアは、かつてはヤシ油などの農産物輸出国として知られた。だが石油が見つかり輸出が進むと、農業は衰退。経済は石油依存を深めた。

 分離前のスーダンも農業国で、綿花やゴマなどを輸出してきた。国内総生産(GDP)に占める農業の割合は45%程度。パイプラインが完成した99年以降は石油産業に押され、最近では35%程度にまで落ち込んでいる。

 ライマン米スーダン担当特使は南北スーダンについて「大きな技術革新や新たな油田の発見がなければ、今後5年間で石油収入は着実に減少する。南北とも、石油依存の経済は続かないと理解すべきだ」と述べる。

 一方で、資源国が遂げた成功例もある。世界トップ級のダイヤ生産国ボツワナは、その輸出で得た利益を教育に投資。金融や情報産業の地域ハブ作りも目指し、産業の多角化に力を入れている。カーマ大統領は昨秋、取材に対し「(資源は)いつかは尽きるので、備えないといけない。『ダイヤモンドは永遠』ではない」と話した。

 南スーダンが「資源の呪い」を見ないために、求められることは何か。国連大学の今年1月の報告書は南北スーダンについて「石油依存が産業の多様化を阻む」と指摘。全労働人口の8割は農業従事者で、原油収益を農業の拡充にあてることが持続可能な繁栄につながるとしている。

 世界銀行のエゼクウェシリ副総裁も昨秋、南スーダンの将来について「農業分野の開発こそ、『資源の呪い』を解く。重要なのは貧困削減のための開発計画で、それこそ我々(国際社会)が支援すべき分野だ」と訴えた。

2816チバQ:2011/07/18(月) 19:47:37
 ◇日本、PKO派遣難航 震災で余力なく、政治混乱も拍車

 日本政府は国連から、南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)に参加を打診されたが、当面は困難な状況だ。派遣を想定する陸上自衛隊は東日本大震災の復興活動などで人員の余裕がなく、菅直人首相の退陣表明後の混乱で政府・与党の検討も進んでいない。政府内では「派遣するにしても年明け以降」(防衛省幹部)との声が出ている。

 国連安全保障理事会は8日、南スーダンの独立に伴い、インフラ整備要員や警察官など約8000人規模のPKO部隊「国連南スーダン派遣団(UNMISS)」を派遣することを決めた。日本には道路整備やがれき撤去などを行う施設部隊の派遣を求めている。

 しかし、自衛隊は現在も2万人を超える規模で震災対応を続けている。また、施設部隊はハイチ大地震の復興を支援するPKOに、昨年2月から約330人を半年交代で投入中で、余力は乏しい。南スーダンの治安情勢に不安もある。

 首相退陣表明後の混乱した政治状況も拍車をかける。もともと、民主党政権はPKO参加による国際貢献には積極的で、昨年10月には「PKOの在り方に関する懇談会」を設置し、自衛隊の派遣条件を緩和するPKO5原則見直しを視野に入れていた。

 ところが、懇談会は今月4日に中間報告で5原則見直しを先送り。座長の東祥三副内閣相は「方向性を決めたいとの思いもあったが、政治的リーダーシップが必要」と語り、PKOに対する政権の関心が低下していることを認めた。【坂口裕彦】

2817チバQ:2011/07/19(火) 12:46:40
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/07/18/20110718ddm001030067000c.html
世界を読む:独立の南スーダン(その1) 新パイプライン構想 原油事業狙う日本
 今月9日、スーダンでの南北内戦の末に南スーダン共和国が悲願の分離・独立を果たした。その原油資源やインフラ事業を巡り、関係各国が駆け引きを繰り広げている。新たなビジネスチャンスをうかがう国々。日本もその例外ではない。【服部正法、平地修、ジュバ高尾具成、北京・工藤哲】

 「あのまま現地に入れていれば、今ごろ日本企業の動きはもっと活発化していたかもしれない」。日本政府関係者の一人が悔しがる。

 3月下旬、日本政府は外務省アフリカ審議官をトップとする民間企業との合同代表団を南部スーダンに派遣する予定だった。

 独立で政情が安定しインフラ整備が進むことになれば、アフリカでインフラ輸出を積極化させる日本企業にとっては、大きな商機となる。派遣団は、その足掛かりを作るはずだった。

 だが現地入りを目指したところに、東日本大震災が起きた。派遣は中止され、再開のめどは立っていない。

 これとは別に、南スーダンと南側の隣国ケニアを結ぶ新パイプライン構想も現地で持ち上がり、日本企業の名前が挙がっている。

 「日本の商社とハイレベル協議を進めている」。今月1日、ケニアの首都ナイロビにある首相府で、インフラ整備担当のカスク顧問はそう言って、分厚い内部文書を広げた。

 ケニアの大規模開発計画(総額100億ドル=約8000億円以上)の調査報告書だ。南スーダンの原油を首都ジュバからケニアのラム港へと運ぶ新パイプライン(約1400キロ)構想が描かれ、06年にウガンダで発見されたばかりの油田(埋蔵量約25億バレル)とも結ぶ。「日本や中国、ウガンダにある米国系の企業が事業参加に意欲的」という。

 南北スーダンで採掘されるのは「ナイルブレンド」と呼ばれ、硫黄分が少なく火力発電に適した原油。東日本大震災の影響で原子力発電が大幅に落ち込み、各電力会社が火力発電への切り替えを余儀なくされる日本にとっては、原油輸入を拡大させたい思惑もある。

 この日本の商社のナイロビ支店は取材に対し「答えられない」とした。だが独立前の南部スーダン自治政府のグベク鉱山エネルギー省次官は5日、「日本とは独立後、本格的な協議をすることになるだろう」と語った。

 南北分離前の旧スーダンはアフリカ第6位の産油国(埋蔵量約60億バレル)。99年に北部の港へと運ぶパイプライン(最長1610キロ)が完成し、1日に原油約50万バレルを産出する。

 輸出先の上位3国は中国(65%)、インドネシア(15%)、日本(12%)。原油収入は輸出全体の93%(50億ドル=約4000億円)を占める。

毎日新聞 2011年7月18日 東京朝刊

2818チバQ:2011/07/19(火) 12:48:06
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110718ddm002030084000c.html
世界を読む:独立の南スーダン(その2止) 資源争奪 中国独走、米再参入へ

南スーダンと周辺国の地図 <1面からつづく>

 「今のままでは北部がパイプラインを止めたら、南部はお手上げだ」。ケニア政府の開発担当責任者のムゴ・キバチ氏が強調する。

 南北スーダンは原油権益の分配をめぐり、対立してきた。内戦終結の包括和平合意(05年)でいったん折半すると決めたが、今回の分離で交渉を再開。互いに取り分を増やそうとしている。

 油田の4分の3は南部に集中するが、輸出港へのパイプラインは北部にしかない。北部は交渉を有利に運ぼうと、南部への供給制限を繰り返す。南スーダンはこれに対し、ケニアへの新パイプライン構想を掲げる。北部のパイプラインの存在価値を揺さぶる戦略だ。

 南北内戦を激化させたのは、宗教的対立だ。現在もイスラム教徒が多数派の北部は北側のエジプト(イスラム教主流)、キリスト教徒の多い南部は南側のケニア(キリスト教主流)との関係が深い。

 ケニア側は、独立後間もないため政府機能の脆弱(ぜいじゃく)な南スーダンを経済協力で引き寄せ、自らが主導する東アフリカ・キリスト教主流国のグループに組み込むことで、北側のイスラム教圏拡大を阻止したい思惑がある。

 だが、そこには中国が立ちはだかる。もともと原油を採掘したのは米国企業だが、80年代半ば、内戦の影響で従業員が殺害され撤退。さらに米政府が93年、旧スーダンを「テロ支援国家」に指定し、欧米の企業は相次いで撤退した。

 くしくも同じ93年、中国は急伸する国内消費を背景に、世界5位の産油国でありながら石油輸入国へと転じる。中国は欧米撤退後の空洞化を埋めるように、原油事業を拡大させた。

 9日、独立に沸く南スーダンの首都ジュバには、中国系企業の看板があふれていた。ホテルやレストランの職場で中国人とスーダン人の姿が入り交じる。独立式典で掲揚された新国旗も中国広東省で作られ運ばれてきた。

 人とカネを送り込み、インフラ整備を進める。「走出去」(外に打って出る)とも呼ばれる海外戦略で、中国はアフリカ大陸における進出と投資を加速させてきた。欧米主体の支援は条件や規制を厳しく求めるものが多いが、中国は「アフリカに必要な投資を持ってきてくれる」(カガメ・ルワンダ大統領)と歓迎する声も少なくない。

 米国政府は、そんな中国の動きを注視する。告発サイト・ウィキリークスは昨年12月、在ナイロビ米大使館が発信した公電を暴露した。「(ケニアにとって)中国は、南スーダンやウガンダとのパイプライン建設を含む地域開発のパートナーとなりうる」。親米国ケニアと交渉を進める中国への警戒感がにじむ。

 「米国の企業から、約5カ月で完成できるという石油精製技術の提案を受けている」。南部スーダン自治政府鉱山エネルギー省次官だったグベク氏が明かす。米国自身も最近、南スーダン側に原油事業参入の意向を示しているという。

 ◇国家繁栄、石油依存限界も
 南スーダンが仮に、原油の権益分配や新パイプラインの完成で大きな利益を得たとしても、未来への課題は少なくない。

 アフリカでは資源の発見が内戦や政治腐敗を招き、経済活動の多様性を失わせるケースが目立つ。「資源の呪い」とも呼ばれ、資源の豊かさが、皮肉にも国家の基盤をむしばんでいくのだ。

 例えばアフリカ第3位の原油埋蔵量を誇るアンゴラ。内戦を27年も長引かせた要因の一つは資源だった。政権側が石油、反政府側がダイヤモンドをそれぞれ資金源に武器を入手、紛争を拡大させた。

 ダイヤやコバルトが豊富なコンゴ民主共和国では、鉱山利権を押さえようと武装組織が割拠。周辺国も介入し、紛争は500万人以上もの犠牲者を出して今なお終結していない。

 アフリカ最大の石油生産国ナイジェリアは、かつてはヤシ油などの農産物輸出国として知られた。だが石油が見つかり輸出が進むと、農業は衰退。経済は石油依存を深めた。

 分離前のスーダンも農業国で、綿花やゴマなどを輸出してきた。国内総生産(GDP)に占める農業の割合は45%程度。パイプラインが完成した99年以降は石油産業に押され、最近では35%程度にまで落ち込んでいる。

 ライマン米スーダン担当特使は南北スーダンについて「大きな技術革新や新たな油田の発見がなければ、今後5年間で石油収入は着実に減少する。南北とも、石油依存の経済は続かないと理解すべきだ」と述べる。

2819名無しさん:2011/07/19(火) 12:48:40
 一方で、資源国が遂げた成功例もある。世界トップ級のダイヤ生産国ボツワナは、その輸出で得た利益を教育に投資。金融や情報産業の地域ハブ作りも目指し、産業の多角化に力を入れている。カーマ大統領は昨秋、取材に対し「(資源は)いつかは尽きるので、備えないといけない。『ダイヤモンドは永遠』ではない」と話した。

 南スーダンが「資源の呪い」を見ないために、求められることは何か。国連大学の今年1月の報告書は南北スーダンについて「石油依存が産業の多様化を阻む」と指摘。全労働人口の8割は農業従事者で、原油収益を農業の拡充にあてることが持続可能な繁栄につながるとしている。

 世界銀行のエゼクウェシリ副総裁も昨秋、南スーダンの将来について「農業分野の開発こそ、『資源の呪い』を解く。重要なのは貧困削減のための開発計画で、それこそ我々(国際社会)が支援すべき分野だ」と訴えた。

 ◇日本、PKO派遣難航 震災で余力なく、政治混乱も拍車
 日本政府は国連から、南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)に参加を打診されたが、当面は困難な状況だ。派遣を想定する陸上自衛隊は東日本大震災の復興活動などで人員の余裕がなく、菅直人首相の退陣表明後の混乱で政府・与党の検討も進んでいない。政府内では「派遣するにしても年明け以降」(防衛省幹部)との声が出ている。

 国連安全保障理事会は8日、南スーダンの独立に伴い、インフラ整備要員や警察官など約8000人規模のPKO部隊「国連南スーダン派遣団(UNMISS)」を派遣することを決めた。日本には道路整備やがれき撤去などを行う施設部隊の派遣を求めている。

 しかし、自衛隊は現在も2万人を超える規模で震災対応を続けている。また、施設部隊はハイチ大地震の復興を支援するPKOに、昨年2月から約330人を半年交代で投入中で、余力は乏しい。南スーダンの治安情勢に不安もある。

 首相退陣表明後の混乱した政治状況も拍車をかける。もともと、民主党政権はPKO参加による国際貢献には積極的で、昨年10月には「PKOの在り方に関する懇談会」を設置し、自衛隊の派遣条件を緩和するPKO5原則見直しを視野に入れていた。

 ところが、懇談会は今月4日に中間報告で5原則見直しを先送り。座長の東祥三副内閣相は「方向性を決めたいとの思いもあったが、政治的リーダーシップが必要」と語り、PKOに対する政権の関心が低下していることを認めた。【坂口裕彦】

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 ◆南北スーダンをめぐる動き◆

1899年 英国とエジプトが南北スーダンを共同統治下に

1955年 第1次南北内戦が勃発

1956年 南北一体のスーダン共和国独立

1972年 第1次内戦が停戦

1983年 政府が南部を含む全土にイスラム法を導入。南部が反発し、第2次内戦に突入

1993年 米国がテロ支援国家に指定

2005年 南北が包括和平合意を締結し、内戦終了

2011年 1月に南部独立を問う住民投票、賛成多数で独立決定。7月9日、南部が南スーダン共和国として独立

毎日新聞 2011年7月18日 東京朝刊

2820名無しさん:2011/07/19(火) 12:49:24
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/07/18/20110718ddm012030061000c.html
エジプト:内閣改造へ 民主化勢力の懐柔狙う
 【カイロ和田浩明】エジプトのシャラフ首相は17日、国を暫定統治する軍最高評議会に内閣改造案を提出した。承認され次第、新内閣が発表される。改造規模は15人前後で、ムバラク前政権との関連を批判されていた閣僚らが対象になる見込み。

 2月のムバラク政権崩壊後の改革の遅れに不満を募らせ、抗議集会を続ける国民の懐柔を図るのが狙いだが、軍最高評議会そのものにも批判が強まっており、混乱収束の見通しは不透明だ。

 首相はすでにオラビ外相の辞表を受理し、経済政策と民主化移行を担当する副首相2人を任命した。

 ただ、改革の遅れで国民の批判を受けている法相や内務相ら5閣僚が留任予定。うちギンディ法相やイサウィ内相に対しては、ムバラク氏を退陣に追い込んだ民衆蜂起の武力弾圧の関係者や、汚職容疑の元政府幹部の訴追が遅いとの不満が国民の間にある。ヘイカル情報相にはメディア統制への懸念が出されている。

 エジプトでは現在、軍最高評議会が民政移行の準備を進めているが、ムバラク前大統領を退陣に追い込んだ民衆蜂起への武力弾圧で800人以上のデモ参加者を殺害した容疑者らの刑事訴追が遅れており、国民の批判が拡大。シャラフ首相は11日、1週間以内の内閣改造と、訴追や改革の加速を国営テレビでの演説で公約していた。

 民主化勢力の間には、デモ参加者が軍事法廷で審理されていることへの反発も根強い。

毎日新聞 2011年7月18日 東京朝刊

2821チバQ:2011/07/21(木) 12:37:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110721-00000012-jij-int
ソマリア南部に飢饉宣言=干ばつで緊急援助要請―国連
時事通信 7月21日(木)6時8分配信

 【ジュネーブ時事】国連は20日、深刻な干ばつが続くソマリア南部の2地域で飢饉(ききん)が発生したと宣言、国際社会に食料などの緊急援助を訴えた。ジュネーブで記者会見したアモス人道問題担当事務次長は「危機的な栄養失調が広がっている」と被害拡大に危機感を表明した。
 干ばつはソマリア、ケニア、エチオピア、ジブチの「アフリカの角」と呼ばれる一帯で発生。被害は過去約60年で最悪とされ、国連人道問題調整事務所(OCHA)によると1150万人が深刻な食料不足に苦しんでいる。
 特に被害が深刻なのは内戦で荒廃したソマリア。国連によると、飢饉宣言が出された南部のバクールとシェベリ川下流地域では、子どもの急性栄養失調率は国連が飢饉の判断基準とする「30%超」となっているほか、1日当たりの死亡率も一部地域で人口1万人中6人を超えているという。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110721-00000012-cnn-int
国連がソマリア南部の「飢饉」を宣言、緊急援助呼び掛け
CNN.co.jp 7月21日(木)12時33分配信

(CNN) 国連は20日、ソマリア南部で飢饉が起きていると宣言した。国際社会が直ちに対応しなければ、問題は瞬く間に一層拡大する恐れがあると警告している。

国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は「現在、約370万人が危機的状況にある」「現在のニーズに対応し、事態の悪化を防ぐため、支援を提供する必要がある」と呼び掛けた。

ソマリアは内戦状態が続く中、過去50年で最悪の干ばつに見舞われて危機的状況が拡大。援助団体が国際社会に介入を求めていた。隣国ケニアとエチオピアの難民キャンプには、食料と水を求めて徒歩でソマリアから数千人が流入している。

国連ソマリア人道調整官のマーク・ボーデン氏はケニアの首都ナイロビで記者会見し、「われわれが今行動しなければ、不作と感染症の流行により、あと2カ月でソマリア南部の全8地域に飢饉が広がる」「既に数万人が死亡した可能性がある。そのほとんどは子供だ」と危機感を示した。

同氏によれば、ソマリアでは国民のほぼ半数が危機的状況にあり、今後2カ月で約3億ドルの援助を必要としている。「援助が1日遅れれば、飢餓状態にある子供たちとその家族にとって、文字通り生きるか死ぬかの問題になる」と同氏。援助関係者によると、現状は約100万人が死亡した1980年代半ばのエチオピアの飢饉以来の危機的状況だという。

国連は飢えの程度を5段階で定義しており、飢饉はその中で最も深刻な第5段階となる。これは急性の栄養失調にかかる率が30%を超え、必要量の食事や水が摂取できず、1日に1万人のうち大人2人または子供4人以上が死亡している状態を指す。

2822チバQ:2011/07/21(木) 12:46:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110721-00000093-san-int
英大衆紙盗聴事件 首相にも辞任圧力 「私に雇用の全責任」
産経新聞 7月21日(木)7時56分配信

 【ロンドン=木村正人】英大衆日曜紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド(NoW、廃刊)の盗聴を知っていた疑いで逮捕された元編集局長、クールソン容疑者=保釈=を雇用していたキャメロン英首相への風当たりが厳しくなっている。辞任を要求する野党・労働党に対し、外遊先から急遽(きゅうきょ)帰国した首相は20日、下院の集中審議で、「後知恵が許されるなら(同容疑者を)雇っていなかった」などと釈明に追われた。

 ナイジェリアから前夜帰国した首相は「クールソン容疑者を雇用した全責任は私にある。容疑者がNoW紙の組織的盗聴を知っていたのに嘘をついていたとしたら、私は全面謝罪する」と、一定の任命責任を認めた。その上で、盗聴など一連の疑惑を調査し、メディアと警察、政治家との関係を検証する独立調査委員会のメンバーを発表した。

 NoW紙を傘下に置いていた米ニューズ・コーポレーションの英衛星放送BスカイB買収計画については、「政権内で行われた協議の透明性は保たれている」と強調した。

 これに対し、労働党のミリバンド党首は「首相にはクールソン容疑者について警告を受ける機会が5回もあった」と述べ、責任を厳しく追及した。

 NoW紙の王室担当記者と私立探偵がウィリアム王子の携帯電話を盗聴していた事件で、クールソン容疑者は2007年1月、編集局長を引責辞任。しかし同年7月、野党・保守党党首だったキャメロン首相にメディア戦略担当として雇われた。

 今月14日に逮捕されたNoW紙元編集局次長、ウォリス容疑者が昨年の総選挙期間中、元上司のクールソン容疑者に助言を与えていたことも判明。労働党から首相の辞任を求める声が強まっている。

 ニューズ・コーポレーションのマードック会長は19日の英下院委員会の証人喚問で、昨年の総選挙でキャメロン首相が誕生した数時間後には首相官邸に招かれ裏口から官邸入りしたと明かし、首相との緊密な関係をうかがわせた。

2823チバQ:2011/07/21(木) 12:48:42
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_276208
シリア、宗派対立で緊張高まる―アラウィ派とスンニ派衝突
2011年 7月 20日 11:13 JST
 シリア第3の都市ホムスでは19日、銃声が鳴り響く武力衝突の中で事態は膠着状態に陥っている。これより先、アサド政権寄りのイスラム教少数派アラウィ派と多数派スンニ派との衝突をきっかけに治安部隊が武力弾圧に乗り出した。

 現地の反政府活動家によると、ホムスでは18日夜から19日明け方にかけて、少なくとも16人が射殺された。一部の情報によると、ホムス市内では16日以降、少なくとも40人が死亡した。多くの住民は、治安部隊とアサド政権支持派が攻撃していると非難しているが、一部については民間人の行動に原因があるとする向きもある。

 ボランティア関係者によれば、19日にはある病院で出動できる救急車がなくなったほか、医師の中には銃声がほぼ継続的に聞こえるために自宅から外出できない人もいるという。

 この関係者は「これはわれわれがずっと恐れていた最悪のシナリオの始まりだ。しかし、ホムスの衝突については突発的に発生したわけではない。政権によって挑発されたのだ」と語った。

 シリアの危機克服のための国際的な外交努力は暗礁に乗り上げているようだ。欧州連合(EU)は18日、デモ隊への攻撃に関与した者に対する追加的な制裁を検討する可能性を示したが、その時期については明らかにしなかった。また米国は先週、「アサド大統領は必要不可欠な存在ではない」と述べて同大統領に対する強硬姿勢を示したが、他方でクリントン国務長官は先週末、トルコで会合を開催している反体制活動家が「政府との平和的な協力の下」で民主主義への道を開けることを期待していると述べた。

 近年アサド大統領と最も親密な同盟国の一つであるトルコも、シリア政府に対する姿勢を硬化しており、一連の反体制派の会合の開催地となっている。しかし、弾圧に対する国際社会の反応は、リビアのカダフィ大佐に対する反応に比べると、ずっと弱いままだ。外交筋は、リビアに対する軍事介入がシリアでも実施される可能性は全くないと述べるのが常だ。トルコ、EU、それに米国は、アサド大統領が支配を継続する選択肢を残し続けている。それはカダフィ大佐に対する姿勢と対照的だ。

 外交筋は、シリア制裁強化への道は、ロシアが国連安保理で拒否権を発動する恐れがあるため、目先は閉ざされているようだと述べている。シリアの隣国で重要な貿易相手国でもあるトルコはこれまで、一方的なシリア制裁には反対している。

 民衆蜂起を受けて、シリアの多数派であるスンニ派はアサド政権に反旗を翻した。アサド一族はおおむね自ら属するアラウィ派など少数派から支持されている。アラウィ派はシーア派の分派で、シリアの人口の約10%を占める。

2824チバQ:2011/07/21(木) 20:41:38
http://www.asahi.com/international/update/0720/TKY201107200454.html
チリ・故アジェンデ大統領は「自殺」 クーデターで死亡
 南米チリで1973年、軍事クーデターの際に死亡した故アジェンデ大統領(当時)は、自殺だったことが19日、確定した。友人で当時キューバ首相だったフィデル・カストロ氏にもらった自動小銃を使ったという。

 司法当局が今年5月、遺体を発掘し、外国の専門家に法医学的な分析を求めた結果、意見が一致した。地元メディアなどによると、アジェンデ氏の娘のイサベル・アジェンデ上院議員は「辱めを受ける前に、父は自ら命を絶った」と語った。

 アジェンデ氏は70年、南米で初の選挙を経た社会主義政権を発足させ、鉱山国有化などの政策を進めた。73年9月のクーデター時、大統領府内で自殺したとされていたが、軍に殺された疑惑もあった。(サンパウロ=平山亜理)

2825チバQ:2011/07/21(木) 20:42:15
http://www.asahi.com/international/update/0720/TKY201107200172.html
マードック氏証言中に暴漢乱入 英下院委 盗聴関与否定
 英大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド(廃刊)による盗聴事件で、同紙を傘下に置くルパート・マードック氏(80)が19日、英下院文化・メディア・スポーツ特別委員会で証言。マードック氏は盗聴の被害者に謝罪する一方で、自らの関与や責任は否定した。

 マードック氏は「人生で最も恐縮した日だ」と切り出し、ニューズ紙が誘拐殺人事件の被害少女の携帯電話メッセージを盗聴したことに「ぞっとし、恥を感じている」と発言。だが、盗聴の実態は知らなかったと繰り返し、会長を務める国際メディア企業ニューズ社は「いかなる不正行為も許さない」と強調した。

 事件の責任については「信頼していた人々(記者ら)に裏切られた。(盗聴の代償を)支払うのは彼らだ」と述べ、自らの責任を否定。「最もうまく問題を解決できるのは私だ」とも述べ、辞任の意思はないと強調した。

 ニューズ社が英国で持つ大衆紙や高級紙はいずれも1、2位を争う発行部数を誇り、マードック氏には総選挙の結果を左右するほどの影響力があるとされる。

 政界との関係についてはキャメロン首相から就任直後の昨年5月、総選挙での保守党支持へのお礼としてお茶に招かれ、官邸の要請で裏口から入ったと暴露。労働党のブラウン前首相からもたびたび官邸に招かれたことを明かした。

 また、ニューズ社英子会社のトップでマードック氏の後継者と目される次男ジェームズ氏(38)は、英子会社が実刑判決をうけた盗聴実行犯の訴訟関連費用を払い続けてきたことを明かした。

 最終盤には、傍聴席の男が紙皿に盛ったひげそり用クリームをマードック氏に投げつけようとして取り押さえられ、証言が中断するトラブルもあった。(ロンドン=伊東和貴)

2826チバQ:2011/07/22(金) 22:49:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110722-00000056-mai-int
<パキスタン>ムシャラフ前大統領 13年総選挙出馬の意向
毎日新聞 7月22日(金)18時26分配信


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パキスタンのムシャラフ前大統領=米テキサス州オースティンで2011年7月12日、AP

 米CNNテレビ(電子版)などによると、パキスタンのムシャラフ前大統領は21日、米ワシントンのシンクタンクで講演し、2013年の総選挙に立候補する意向を表明した。来年3月に帰国して、本格的な準備に入る。ムシャラフ氏は08年8月の大統領辞任後、ロンドンに滞在。昨年10月に新党の設立を発表し、政界復帰に向けた準備を進めていた。

 ムシャラフ氏は講演で、米軍部隊による国際テロ組織アルカイダのビンラディン容疑者殺害に関連し、米国内で指摘されているパキスタン軍部とアルカイダとの関係について「そんな事実はない」と全面否定した。

 ムシャラフ氏は陸軍参謀長だった99年にクーデターで政権を奪い、01年には大統領に就任。だが01年の米同時多発テロで始まった米国の「対テロ」戦争に協力したことから、多くの国民が反発。07年のイスラム礼拝所「ラル・マスジッド」の弾圧で多数の死者を出したことで政治危機に陥り、国会の反発も受けて辞任に追い込まれた。

 また07年12月にザルダリ大統領の妻で、政敵だったブット元首相が暗殺された事件を巡って、暗殺計画の情報を事前に知りながら、適切な警備態勢を取らなかった疑いがあるとして、同国の裁判所から逮捕状が出ている。しかし、ムシャラフ氏を支持するイスラム政党が政権与党との関係を改善するなど、帰国へ向けた政治的環境も改善されつつある。【秋山信一】

2827チバQ:2011/07/22(金) 22:50:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110721-00000122-mai-int
<エジプト>新内閣が発足 旧政権関係者で反発の声も
毎日新聞 7月21日(木)21時56分配信

 【カイロ和田浩明】エジプトを暫定統治する軍最高評議会は21日、シャラフ改造内閣の就任宣誓式を行った。民衆蜂起で崩壊したムバラク前政権との決別を求める国民の声に応えた形だが、旧政権関係者や退陣要求に直面する閣僚が残留しており、首都カイロなどで座り込みを続ける民主化勢力は反発している。

 宣誓式は当初18日に予定されていたが、シャラフ首相の体調悪化で延期されていた。

 新閣僚は副首相や財務相などで、ムバラク前大統領とのつながりが相対的に薄い人々が選ばれている。しかし、民衆蜂起の武力弾圧に関与した治安関係者の訴追の遅れにより、司法相や内務相ら批判の矢面に立つ閣僚は留任している。

 ムバラク退陣を実現した若者団体などの民主化勢力は改造が不十分だとして、イスラム教恒例の金曜礼拝が行われる22日に大規模デモを呼びかけている。

 軍最高評議会は「早期の民政移行」を実現する意向を表明している。しかし、旧政権の残党排除での対応の遅れが批判されているうえ、9月に予定されていた議会選挙も「年末までの実施」(軍幹部)に先送りされた。策定準備が始まっている新憲法に軍の政治的役割を盛り込み、「民政下でも政治的影響力の維持を図ろうとしている」(若者グループ「4月6日運動」関係者)との指摘が民主化勢力から出ている。

2828チバQ:2011/07/22(金) 22:51:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110722-00000102-san-int
エジプト軍政、内閣改造 進まぬ民主化、若者反発、続く緊張
産経新聞 7月22日(金)7時57分配信


 【カイロ=大内清】エジプトの民衆デモを主導した若者グループが、首都カイロ中心部のタハリール広場で旧政権関係者の一掃や民主化前進を求める座り込みを行い、全権を握る軍部やシャラフ首相との対決姿勢を強めている。政府は21日、内閣改造を行ったが、閣内には旧政権に近いとして批判を浴びる閣僚も残っており、若者らの反発は必至だ。ムバラク前大統領を退陣に追い込んだデモが1月25日に発生してから約半年、同国の政局は混迷の度を増している。

 シャラフ氏はムバラク前政権で閣僚を務めた人物ながら党派色が薄く、3月の就任当初は若者グループから強い支持を受けた。しかし政府がその後、デモ弾圧などの罪に問われたムバラク氏の裁判を延期したことなどから「改革に本気でない」との失望を買った。

 シャラフ氏は今月18日、野党からの入閣を含む大幅な内閣改造に着手し人気回復を図ったものの、若者らは旧与党・国民民主党(NDP)に近い人物が含まれていると批判。結局、政府は閣僚名簿に若干の変更を加えて21日の就任宣誓にこぎ着けたものの、対応は後手に回っている。

 これに先立ち、政府が今年9月に予定されていた議会選の最大2カ月延長を決めたのも、選挙の大幅先延ばしなどを求める若者グループに配慮したからだ。

 若者らの批判の矛先は軍部にも向けられている。6月下旬から主な若者グループが座り込みを続けるタハリール広場では、軍最高評議会のタンタウィ議長(陸軍元帥)を侮辱する落書きやスローガンが目立つ。若者らはこれまで、軍には一定の敬意を払っていたが、ここにきてシャラフ氏擁護に終始していることへの不満が噴出している格好だ。

 一方で、若者らの行動は他の野党勢力との亀裂も生んでいる。早期の民政復帰のために政治停滞は避けるべきだとの立場をとる最大野党のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の指導部は、若者グループを「無法者」と呼び、座り込みに参加する自組織の若手との溝をも深めている。

 延期されていたムバラク氏らの裁判は8月3日に行われる予定だが、同氏をめぐっては最近、国営メディアで危篤情報が流れたこともあって、健康状態を理由に裁判が再延期されるとの観測は絶えない。

 2月11日のムバラク氏退陣後も失業に苦しむ若者らの多くは、旧政権関係者が享受し続ける特権や経済的利益に反発しており、混乱を避けつつ国政の運営に当たりたい軍との緊張関係が続きそうだ。

2829チバQ:2011/07/22(金) 22:58:18
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2814996/7531760?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

アフリカ・マラウイで反体制デモ、18人死亡 大統領は退陣拒否
2011年07月22日 12:53 発信地:ブランタイヤ/マラウイ

【7月21日 AFP】アフリカ南部マラウイで20、21日の両日、ビング・ワ・ムタリカ(Bingu wa Mutharika)大統領(77)の経済政策の失敗と民主的権利の侵害に抗議する反体制デモが暴徒化し、2日間で18人が死亡した。

 首都リロングウェ(Lilongwe)と経済の中心地ブランタイヤ(Blantyre)では治安部隊が展開し、2000人余りのデモ隊を鎮圧。ムタリカ大統領は21日、国営ラジオで演説し、「悪魔に率いられたデモは敗北する」などと述べて退陣を強く拒絶した。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)によると、死者のうち少なくとも8人は北部ムズズ(Mzuzu)で治安部隊の銃撃によって死亡しており、また子ども6人を含む44人が銃傷を負って病院で治療を受けているという。(c)AFP/Felix Mponda

2830チバQ:2011/07/22(金) 23:08:54
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011072200969
オスロの政府庁舎で爆発=ノルウェー
 【ロンドン時事】ノルウェーの首都オスロ中心部にある政府庁舎で22日、爆発があり、負傷者が出ているもようだ。(2011/07/22-22:49)

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2831チバQ:2011/07/22(金) 23:16:33
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2011/07/post-2200.php
帰ってきたソマリア飢饉、驚愕の死亡率
Famine Stalks Southern Somalia

国連は支援団体が安全に活動できるようイスラム過激派と対話中だが、アメリカの対テロ法が支援を阻む

2011年07月21日(木)17時12分
トリスタン・マコネル


 国連は7月20日、21世紀初となる飢饉の発生を宣言した。場所はソマリア南部の2地域。深刻な干ばつと内戦、食料価格の高騰が相まって、多くの人が飢えに苦しんでおり、死亡した人も数万人に上る。

 国連のソマリア人道調整官マーク・ボーデンによれば、飢饉宣言が出された南部のバクールとシェベリ川下流地域の現状は、国連による飢饉の定義以上に深刻で、ソマリアの人口の半数に相当する370万人が危機的状況にある。しかも、飢饉は今後さらに拡大し、ソマリアやエチオピアなどを含む「アフリカの角」の一帯では、干ばつ被害に苦しむ1100万人をめぐる状況は今後さらに悪化するという。

「いま行動を起こさなければ、農作物の不作と感染症の流行によって、飢饉は2カ月以内にソマリア南部の8つの地域すべてに拡大するだろう」と、ボーデンは語った。そして、雨季の10月に雨が降ったとしても、次の収穫があるとされる今年末までは状況が改善する見込みはない、と付け加えた。

繰り返される90年代初頭の悲劇
 子供の急性栄養失調率が30%を超え、1日に1万人に2人が死亡している場合に、国連は飢饉を宣言する。ソマリア南部の一部ではすでに、栄養失調率は50%を超え、死亡率も国連が定める条件の3倍以上。「衝撃的な数字だ」と語るボーデンは、飢饉対策として今後2カ月間だけで3億ドルの援助が必要だと訴えた。
 
「国連の飢饉宣言は世界に対する緊急の警鐘だ」と、イギリスを拠点とする救援支援団体オックスファムの広報官アルン・マクドナルドは言う。「危機は数カ月前から始まっていたが、諸外国の篤志家や各国政府の反応は遅く、不十分だ。救助資金はまだ8億ドルも不足している」

 ヒラリー・クリントン米国務長官は、ソマリア及び、毎日推定3500人のソマリア人難民が流入しているエチオピアやケニアに対して、2800万ドルの追加支援を行うと表明した。

 ソマリアでは、90年代初頭にも飢饉で20万人以上が死亡した過去がある。「現在の(栄養失調)率は、91〜92年と似たような水準だ」と、ボーデンは言う。「今回の飢饉は過去20年間のソマリアで最も深刻な事態だ」

 90年代初頭の危機の際には、アメリカは国連平和維持部隊の一部としてソマリアに介入。米軍ヘリ「ブラックホーク」が首都モガディシュで撃墜され、米兵18人が殺害されるという不名誉な事件につながった。

 ソマリアは今も混乱状態にある。政府は十分に機能しておらず、国際社会の支援を受けた暫定政権と、アルカイダとつながりがある過激派組織アルシャバブの衝突が続いている。

 飢饉が宣言された2つの地域はどちらも、アルシャバブの支配下にある。アルシャバブは09年後半以降、占領地域内に西側諸国の救援団体が立ち入るのを禁じてきた。今月になって禁止を解除したが、事態はすでに悪化していた。

支援物資がテロ組織に渡ると訴追される
 アルシャバブの支配下にあるせいで飢饉地域へのアクセスが難しいのは事実だが、ボーデンに言わせれば「ソマリアへの人道支援は困難だが、不可能ではない」。国連はアルシャバブの下部組織との「対話」を続けており、国連世界食糧計画(WFP)をはじめとする国際的な支援団体の安全が確保されることを期待しているという。

 アルシャバブはアメリカからテロ組織に指定されており、アメリカの法律では、提供した食料や医薬品がアルシャバブの手に渡ってしまった救援組織は、テロ組織を支援した容疑で訴追される可能性がある。ソマリアにおけるWFPの活動に対するアメリカの支援がこの数年、激減したのはそのためだ。

 ソマリアに潜伏するアルシャバブやアルカイダの指導者を狙った米軍のミサイル攻撃や暗殺作戦も、救援活動の広がりを妨げる要因だ。「(アルシャバブへの攻撃は)人道支援団体の意図に対する疑念をかき立て、現地へのアクセスに影響を及ぼすかもしれない」と、ボーデンは言う。「過去にも、ミサイル攻撃が人道支援の足を引っ張ることがあった。大きな懸念材料だ」

(GlobalPost.com特約)

2832チバQ:2011/07/22(金) 23:22:51
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2814991/7535469?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
ソマリア飢饉、支援に「武装勢力支配」の壁
2011年07月22日 17:31 発信地:ナイロビ/ケニア

【7月22日 AFP】国連世界食糧計画(World Food Programme、WFP)と米国際開発局(US Agency for International Development、USAID)は21日、国連(UN)が飢饉を宣言したソマリア南部2地域について、支援物資が必要とする人々に確実に届くことが確認され次第、食糧支援を開始すると表明した。

 国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organisation、FAO)によると、ソマリアではここ数か月で飢餓による死者が数万人に上っている。

 国連が20日、飢饉が起きていると宣言したバクール(Bakool)地方とシェベリ川下流(Lower Shabelle)地方は、イスラム過激派組織アルシャバブ(Al Shebab)が実効支配している。アルシャバブは2010年初頭、外国の支援団体に対し2年間の活動禁止令を出し、WFPもソマリアからの撤退を余儀なくされていた。

 今月になって、アルシャバブは深刻な干ばつに苦しんでいる人民を助けたいとして活動禁止令の解除を発表し、支援を要請。これを受け、各支援団体はソマリアでの支援活動再開を検討していたが、暫定政府に任命されたばかりの女性・家族問題担当相が21日、アルシャバブに誘拐される事件が発生。武装勢力支配地域での支援再開の難しさが浮き彫りになった。

 USAIDのラジブ・シャー(Raj Shah)長官は21日、「彼ら(アルシャバブ)が約束をきちんと守るかをまずは注視したい」と述べた。

 またWFPは同日、まず首都モガディシオ(Mogadishu)に緊急支援物資を空輸し、南部地域へと支援を拡大する計画を発表。広報のグレッグ・バロウ(Greg Barrow)氏はAFPに対し、「いかなる武装組織にも支援物資は渡さない」と述べ、現在、支援物質を送り届ける方法についてほかの国連組織と協議中だと説明した。

 なお、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は前週、アルシャバブ支配下にあるバイドア(Baidoa)に初めて支援物質を空輸した。地元組織との緊密な連携のもと、物資が必要な人々に届いているかも監視されたため、支障なく行われたという。(c)AFP/Otto Bakano

2833チバQ:2011/07/23(土) 08:53:00
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011072302000014.html
オスロで爆弾テロ 首相府ビル被害
2011年7月23日 朝刊


 【ロンドン=松井学】ノルウェーの首都オスロ中心部で二十二日午後、大規模な爆発があり、少なくとも二人が死亡、八人が負傷した。首相府が入る十七階建てビルなど政府省庁の建物などが大きな被害を受けた。オスロの警察当局は爆発は爆弾テロだと表明した。 

 在ノルウェー日本大使館は「今のところ、在留邦人が巻き込まれたという情報はない」としている。

 現地からの報道によると、爆発により首相府ビルのほとんどの窓が吹き飛び、隣接する石油・エネルギー省のビルでは火災が発生。ノルウェー最大の発行部数の大衆紙が入るビルも被害を受けた。現場には大破した車の残がいがあり、警察当局は爆弾はこの車に仕掛けられた可能性がある、としている。

 ノルウェーは、アフガニスタンに派兵しており、国際テロ組織アルカイダの指導者ザワヒリ容疑者がノルウェーへの攻撃を呼び掛けたことがある。ノルウェーは、北大西洋条約機構(NATO)によるリビアのカダフィ大佐派への攻撃にも参加している。

http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210723001.html
ノルウェー首都で爆発 島では男が銃乱射(07/23 07:45)
 ノルウェーの首都オスロにある首相官邸が入った高層ビルの前で大きな爆発があり、警察は爆弾テロと断定しました。

 現地時間の22日午後、オスロの中心部にある17階建ての高層ビルの前で爆発が起き、周りにはがれきやガラスの破片が散乱しました。少なくとも7人が死亡しましたが、日本大使館の情報では、今のところ巻き込まれた日本人はいない模様です。警察は、爆発は爆弾によるものだとして調べています。また、爆発の後、オスロの北西にある島で行われていた与党の青年会議で警察官を装った男が銃を乱射し、多数の死傷者が出ていて、警察は爆弾テロとの関連があるとみて調べています。

2835チバQ:2011/07/23(土) 13:01:00
http://www.asahi.com/international/update/0715/TKY201107140827.html
ダルフールの反政府一派と和平協定 スーダン政府
 国連が「世界最悪の人道危機」と呼んだスーダン西部ダルフールでの紛争を巡り、ダルフールの小規模な反政府勢力の連合体「解放と正義運動(LJM)」とスーダン政府が14日、カタールの首都ドーハで和平協定を結んだ。

 ダルフール情勢正常化への一歩で、スーダン政府には、南スーダン独立がダルフールや南コルドファンの分離運動に影響しないよう抑える狙いがある。ただ、ダルフール反体制派の最大勢力「正義と平等運動(JEM)」などは、今回の和平協定に加わっていない。(カイロ=貫洞欣寛)

2836チバQ:2011/07/23(土) 16:40:49
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110723-00000390-yom-int
警官姿の男、整列させ乱射…700人悲鳴
読売新聞 7月23日(土)12時12分配信

 【スンボレン(ノルウェー南部)=末続哲也】「天国のような島に突然、地獄が降ってきた」――。

 22日、ノルウェーの首都オスロ近郊のウトヤ島でのキャンプ集会に参加していて乱射事件に巻き込まれた少年(16)は、唇をふるわせながら恐怖の瞬間を振り返った。

 少年は、事件被害者の一時避難場所となっている、島から約6キロ離れた集落スンボレンで匿名を条件に取材に応じた。少年によると、乱射事件を起こした男は、船着き場から悠然と少年たちに向かって歩いてきた。「30代半ばぐらい。一見、親切そうな普通の警官にみえた」という。男は、警官らしい口調で、整列するよう人々に命じていたという。150メートルほど離れたところにいた少年の耳に突然、3発の銃声が連続して聞こえ、会場にいた700人以上の悲鳴に混じって銃の乱射音が続いた。とっさに銃声と反対方向へ必死で走って逃げ、かろうじて難を逃れた。一緒にキャンプに参加した友人の行方は分からない。「どこかの病院にいてくれるといいのだけど」と、涙目で話していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110723-00000035-mai-int
<ノルウェーテロ>キャンプの若者、乱射逃れようと湖へ
毎日新聞 7月23日(土)13時14分配信

 「これは現実なのか。まさかこの国で」。ノルウェーの首都オスロ郊外にあるウトヤ島で起きた銃乱射事件。容疑者は警察の制服姿で、オスロであった爆発事件の捜査を装い、青少年キャンプに集まった若者たちに近づいた。乱射を逃れようとした若者たちは叫びながら夕暮れの湖に飛び込んだ。島は湖に浮かぶ全長500メートルの小島。日没後もサーチライトによる水上捜索が続いた。

 救助された若者の一人はAFP通信などに「乱射が起き、人々は岩陰などに隠れようとしたが、多くの人が撃たれた。男は一時、20〜30メートルの距離まで迫ってきた。本当に生きた心地がせず、愛する人たちの顔を思い浮かべた。(救助の)ボートが見えたが、本当に信じていいのか分からなかった」と語った。

 ロイター通信によると、対岸の住民は「島にいたのは14〜19歳の若者たち。少なくとも50人ぐらいが泳いでいるのが見えた」と証言した。

2837チバQ:2011/07/23(土) 16:41:19
http://mainichi.jp/select/world/news/20110723k0000e030039000c.html?inb=yt
ノルウェーテロ:「平和な国」に衝撃

乱射事件が発生したオスロ郊外ウトヤ島のホテルに駆けつけた犠牲者の家族ら=2011年7月22日、ロイター 【ロンドン笠原敏彦】「邪悪が我が国を震わせた」(ストルテンベルグ首相)。ノーベル平和賞のホスト国で政治的暴力とは縁遠いと見られてきた北欧の国ノルウェーが22日、官庁街での爆弾テロと青少年キャンプでの銃乱射テロという卑劣な連続攻撃に襲われた。発生当初は国際テロとの見方も出たが、乱射事件の現場でノルウェー人の男が逮捕されたことで、極右など国内過激派の関与が疑われ、事件はノルウェー社会に深い傷痕を残しそうだ。

 米国で01年9月に起きた同時多発テロ事件は、2棟の超高層ビルが相次いで攻撃され、「衝撃」の後にさらに大きな「衝撃」が続いた。今回の事件もこれを連想させる展開だった。オスロの官庁街の首相府が入るビルの近くで、自動車爆弾と見られるテロがまず発生。その死者数が増える中、「オスロ郊外の青少年キャンプで銃乱射」の一報が飛び込んだ。キャンプは、首相が党首となっている労働党の主催で、首相周辺が標的になった可能性が一気に高まった。

 ストルテンベルグ首相はこの間、電話でテレビ局のインタビューに答え、「閣僚は全員無事だ」と話した上で、警察から自身の居場所は明かさないよう指示されていると説明。事件の背景に政治的な要因があることを強くにじませた。

 事件の背景は不明だが、ノルウェー警察当局はイスラム過激派などによる国際テロではないとの見方だ。標的を定めたテロの手法も、国際テロ組織「アルカイダ」による米同時多発テロやマドリード(04年3月)、ロンドン(05年7月)の同時テロ事件などのような犠牲者の最大化を狙ったやり方とは異なる。

 報道によると、乱射事件のあったウトヤで逮捕されたノルウェー人の男は、オスロの爆弾テロ現場でも目撃されている。オスロからウトヤへは車で約1時間の距離。強力な破壊力を持つ自動車爆弾を使いこなし、警察官になりすまして「オスロの爆発の捜査をする」と言って実行した乱射事件の組み合わせは、綿密な計画性をうかがわせるもので、組織的な背景の有無も捜査の焦点になりそうだ。

2838チバQ:2011/07/23(土) 16:42:28
http://mainichi.jp/select/world/news/20110723k0000e030041000c.html
ノルウェーテロ:がれきの中「まるで戦場だ」

オスロ中心部の爆弾テロ現場から避難する女性たち=2011年7月22日、AP 「まるで戦場だ」。22日、ノルウェーの首都オスロを直撃した爆弾テロは、普段は静かな官庁街を、一瞬にして恐怖に陥れた。がれきとガラスの破片が散乱する街で、負傷した人々が救助を求めた。

 黒焦げになった車。ビルからは黒煙が立ち上る。がれきの中、パニックになった人々が走り出す。銃を持った兵士が配置に付き、救助隊員が血まみれになった人々を運び出した。居合わせた議員の一人はロイター通信に「第二次大戦以来、最悪の惨事だ」。現地テレビのリポーターは「これは戦場だ」と伝えた。

 一方、外務省によると、10年10月時点でノルウェー国内には日本人が838人住んでいる。

 在オスロ歴40年で元会社役員の金子進さん(67)は電話取材に「ここはノーベル平和賞の授賞式を行うほど平和な国。これまでテロ事件とは無縁だったのに」と驚きを隠せない様子で話した。

 金子さんによると、知人の女性が現場から約80メートルの職場におり、心配になって電話したところ、女性は「大通りを多数の市民が駅に向かって逃げていた。怖くて怖くて仕方なかった。周囲のビルのガラス窓がほとんど割れていた」と話したという。この女性は爆発後、すぐに仕事場のあるビルから脱出し、無事だったという。

毎日新聞 2011年7月23日 11時55分(最終更新 7月23日 13時08分)

2839チバQ:2011/07/24(日) 09:12:00
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011072400025
消えない悲しみと怒り=深い惨劇の爪痕−ノルウェー
 【オスロ時事】92人の犠牲者を出した連続テロから一夜明けた23日、ノルウェー国内は深い悲しみに包まれた。爆弾テロの爪痕が深く刻まれた首都オスロ中心部付近では、教会前に数百人の市民らが集まり献花。幼い子供の手を引き長い間しゃがみ込んでいたベニート・スピルブロクさん(42)は「友人のおいが犠牲になった。多くの人のために祈りたい」と語り、沈痛な面持ちで鎮魂のろうそくに火をともした。
 オスロ一の繁華街カールヨハン通り。23日には夏のセールを楽しむ買い物客や観光客が集まり、一見、街は平時のにぎわいを取り戻したかのように見える。しかし、爆弾テロに襲われた官庁街に続く道には機関銃で武装した迷彩服の兵士が立つ異様な光景。タクシードライバーのアブドル・レハマンさん(27)は、「21年間オスロに住んでいるがこんな悲惨なことは初めてだ」と興奮気味に話した。
 爆弾が爆発した首相府の入る高層ビルは、柱を残して廃虚と化し、さながら市街戦の跡地のようだ。封鎖された周辺区域にはガラスの破片やねじれた金属片が散乱。爆発地点から2ブロック離れた高層ホテルでも正面のガラスが吹き飛び、爆発のすさまじさを見せつけていた。(2011/07/24-07:52)

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http://www.asahi.com/international/update/0723/TKY201107230623.html
右翼思想・キリスト教原理主義の影 ノルウェー乱射事件
 政権中枢部で起きた爆破に続く乱射テロの狙いは、与党・労働党の青年集会だった。逮捕された容疑者はノルウェー国籍だった。

 爆弾テロ発生時には「イスラム過激派の犯行か」との見方も出た。しかし、その後はそれを否定するかのような情報が相次いだ。

 23日になって警察当局は、ブレイビク容疑者の名前を公表。「右翼思想の持ち主。キリスト教原理主義者のノルウェー人」と説明した。ストルテンベルグ首相も「単独犯か複数かは分からないが、警察は国内の極右組織を洗っている」と語った。

 ロイター通信によると、容疑者は交流サイト(SNS)フェイスブックの中で、自らを「保守的なキリスト教信者で独身」と紹介し、自身の名を冠した農場を営んでいるとも書き込んでいた。5月には6トンの化学肥料を買ったという。化学肥料は、過去の事件でも爆発物の製造に使用されてきた。販売した事業者は「6トンの肥料は農家にとっては通常の注文だ」と語った。

 容疑者のものと見られるツイッターには17日に「信念を持つ1人の人間は、興味関心しか持たない10万人の力に等しい」との書き込みがあった。犯行への決意と読めないこともないが、容疑者本人が書き込んだものかどうかは未確認だ。

 オスロ中心部で爆弾を仕掛けたあとに郊外の島にすばやく移動して乱射事件を起こした可能性が指摘される。ただ、2人が銃撃していたとの目撃証言も出ている。共犯者はいなかったのか。犯行に使った自動小銃や短銃はどうやって手に入れたのか。実行面でも多くの謎が残されている。(オスロ=伊東和貴)
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2840チバQ:2011/07/24(日) 09:28:14
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110724-OYT1T00026.htm
120万人参加?シリア全土で反体制デモ




. 【カイロ=田尾茂樹】シリア全土で22日、アサド大統領の退陣を求める大規模な反体制デモが行われ、AFP通信が人権団体の情報として伝えたところでは、治安部隊の発砲などで、首都ダマスカス近郊や中部ホムスなどで市民8人が死亡した。


 ロンドンの別の人権団体の情報では、デモには120万人以上が参加した。

 ホムスには大規模な戦車部隊が投入されており、21日から22日朝にかけて軍がデモ隊を攻撃し、デモ参加者5人が死亡したという。

 一方、ロイター通信は、ホムスの陸軍士官学校で22日から23日未明にかけて、2回の爆発があったと伝えた。一部の軍兵士がデモ弾圧に反発し、軍内部で武力衝突に発展した可能性もあるという。

(2011年7月24日00時26分 読売新聞)

2841チバQ:2011/07/24(日) 19:17:39
http://mainichi.jp/select/world/news/20110724k0000e030006000c.html
エジプト:デモ隊と軍支持者が大規模衝突 231人けが
 エジプトの首都カイロで23日、2月のムバラク政権崩壊後の改革の遅れをめぐり、暫定統治を行う軍最高評議会を批判するデモ隊数千人と、軍支持者が激しく衝突、保健省によると、231人が負傷した。

 エジプトでは、1〜2月の反政府デモを組織した若者グループが前政権高官らの訴追の遅れについて軍を批判。軍最高評議会は22日、若者グループの中核組織「4月6日運動」が対立を扇動していると批判するなど、民主化勢力と軍の溝が鮮明になっている。

 デモ隊は、中心部タハリール広場の座り込み現場から軍評議会の本部がある国防省に向かおうとしてバリケードに阻まれた。軍支持者がデモ隊に投石を始めたため、衝突に発展した。

 デモ隊は軍評議会のタンタウィ議長辞任を叫んだ。衝突では火炎瓶が投げられたり一部はナイフで切りつけるなどした。軍は事態の収拾を図るため、威嚇射撃をした。

 議長は23日の国民向け演説で「自由で公正な選挙、新しい選挙を通じて民主的な国家を目指す」と強調した。(カイロ共同)

毎日新聞 2011年7月24日 10時23分

2842チバQ:2011/07/24(日) 19:19:53
http://mainichi.jp/select/world/news/20110724k0000e030006000c.html
容疑者 銃所有、菜園経営「キリスト教徒で保守派」
2011.7.23 19:06

 数丁の銃器を所有し、菜園を経営−。アンネシュ・ブレイビク容疑者(32)は、AP通信などによると、容疑者の登録住所はオスロ西部。銃器を合法的に所有する傍ら、自ら菜園を営んでいた。爆弾材料としても使われる大量の化学肥料調達が可能だったとの指摘もある。

 右翼活動家として目立った活動記録はなく、ノルウェーのネオナチ組織などに積極的に関与しているとの情報もなかった。警察当局者も「彼はわれわれの視界には入っていなかった」と認めている。

 一方、「フェイスブック」にある容疑者のものとみられるページでは、自身を「キリスト教徒で保守派」と紹介。金髪の白人男性の写真が掲載されていた。ネットでの書き込みなどから、容疑者がキリスト教原理主義に関与していたのではないかとの見方も出ている。(共同)

2843チバQ:2011/07/24(日) 19:20:29
http://mainichi.jp/select/world/news/20110724k0000m030131000c.html
ノルウェーテロ:「寛容な社会」憎悪か

「平和の国」ノルウェーを襲った22日の連続テロ事件は、当初はイスラム過激派の犯行を疑う見方もあった。だが、逮捕されたのは逆に欧州で増加するイスラム系移民に反発する極右思想の青年だった。事件の動機と背景を探った。【ロンドン笠原敏彦、前田英司】

 ◇容疑者は極右青年
 ノルウェーからの報道によると、警察当局に逮捕されたのはアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)。インターネットへの投稿や地元メディアの報道から浮かび上がる人物像は、移民に寛容な北欧型の「開かれた社会」に反発を増幅させていった姿だ。自らを「愛国主義者」などと評し、その言動には自己陶酔の世界さえ垣間見える。

 「信念ある1人の人間は(自らの)利益しか考えない10万人分もの力に値する」。ブレイビク容疑者が簡易型ブログ「ツイッター」に18日残した犯行予告とも読めるつぶやきは、19世紀の英国人哲学者ジョン・スチュワート・ミルの名言をまねたものだった。

 地元紙ベルデンスガングが伝えた友人の証言によれば、ブレイビク容疑者は20代後半から極右思想に染まっていった。政治問題に強い関心を示し、イスラム批判のインターネットサイトに熱心に投稿しては「現在の政策は社会主義と資本主義の争いではなく、愛国主義と国際主義の戦いだ」などと主張していた。投稿の一つでは、日本と韓国について「多文化主義を拒否している国」と言及。日本などを反移民、非多文化社会の模範のようにたたえていた。

 オスロの首相府近くでの爆弾テロと、与党・労働党の青少年キャンプでの銃乱射の共通点は、ストルテンベルグ首相が率いる中道左派の労働党だ。ブレイビク容疑者の思考形態から見て、「左派=移民に寛容」の一点から将来の労働党指導者候補の若者らを憎悪し、標的とした可能性は排除できない。

 ブレイビク容疑者に事件以前、目立った右翼活動の記録はないという。拳銃やライフル、ショットガンは合法的に所持していた。菜園を営んでいたとの情報があり、09年に肥料会社を設立したという経歴から、爆薬に使える化学肥料の知識があったとの指摘も出ている。

 ノルウェーでは80〜90年代にネオナチが社会問題化したが、近年は沈静化している。極右勢力は細分化しているとされるが、「反イスラム、移民排斥」では結束する。ブレイビク容疑者も投稿の中で「穏健なイスラム」という表現に反論し、「(彼らも)排除された瞬間に過激化する」と憎悪をあらわにしていた。捜査当局者は容疑者を「キリスト教原理主義者」と呼んでいる。

 ストルテンベルグ首相は23日の会見で「他国に比べ、ノルウェーの極右過激派の問題は大きくはない」と述べ、連続テロが、「開かれた社会」を自任してきたノルウェーの意表をついた事件だったことを言外ににじませた。

 ◇移民排斥論、欧州で台頭
 欧州諸国では近年、長引く経済の低迷で社会や政治が右傾化している。背景にあるのは、移民排斥の思想だ。移民は70年代、発展を支える「労働力」として歓迎された。だが、経済が失速すると、安い賃金で働く移民は欧州白人の職を奪う「重荷」に変貌した。極右勢力が唱える移民排斥は失業にあえぐ市民の不満の受け皿にもなっている。

 欧州連合(EU)の統計によると全加盟27カ国で08年、中東やアフリカ系など計380万人の移民を受け入れた。この流入が加盟国の人口増につながり、労働力人口を支えた。欧州社会の発展・維持に移民は「不可欠」だ。

 問題は、欧州が移民をいわば「出稼ぎ労働者」として受け入れてきたことだ。だが、移民は生活の場を欧州に移して定住するようになった。母国から家族を呼び寄せ、独自のコミュニティーを形成するに連れて文化的、宗教的な摩擦が顕在化。経済の悪化やイスラム過激派によるテロなどが追い打ちをかけ、キリスト教を伝統とする欧州社会とイスラム系移民の摩擦や移民排斥論に結びついた。

 反移民のうねりは「寛容」が伝統の北欧とて例外ではない。4月のフィンランド総選挙では民族主義政党が議席を6倍に増やした。キャメロン英首相やメルケル独首相も最近、自国の多文化主義を「失敗」と言及した。

 また、オランダでは6月末、動物愛護を名目に、食肉処理する家畜を事前に失神させることを義務付ける法案が、賛成多数で下院を通過した。イスラム教やユダヤ教では、意識のある家畜を処理しなければならず、「移民排斥につながる」と両教徒は反発している。

2844チバQ:2011/07/24(日) 19:21:51
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110724-OYT1T00335.htm
背景に「反移民思想」?…ノルウェー連続テロ

 ノルウェーの首都オスロ中心部での爆破と近郊の島での乱射で90人を超す死者を出した22日の連続テロは、極右思想に染まるノルウェー人の男による犯行が濃厚になり、寛容の伝統を育んできた社会に衝撃を与えている。


 「最初は、イスラム過激派の犯行だと思っていた」――。ウトヤ島の銃乱射事件で危うく難を逃れた17歳の少女が、ぼう然とした表情でつぶやいた。

 オスロ官庁街での爆弾テロ発生時、地元メディアも、ノルウェーのアフガニスタン派兵などに反発するイスラム過激派が関与していた可能性を指摘した。

 だが、爆破と乱射事件の双方に関与した疑いで逮捕が報じられたのは、オスロ在住のアンネシュ・ブレイビック容疑者(32)。乱射現場での目撃者は一様に、「金髪、青い目で長身の、典型的北欧人男性」と表現していた。警察は「キリスト教原理主義と右翼思想に傾倒していた人物」とみている。

 ロイター通信が容疑者の友人の話として伝えたところによると、20代後半で極右思想に触れた容疑者は、インターネット上で移民排斥やノルウェー人至上主義の主張を展開するようになった。

 7月17日には簡易投稿サイト、ツイッターで「信念を持つ1人の人間の力は口先だけの10万人の力に匹敵する」など、何らかの行動に出る構えを示唆する書き込みをしていたという。趣味はボディービルで、保守政治に関心がある、などとも書き連ねていた。

(2011年7月24日14時57分 読売新聞)

2845チバQ:2011/07/24(日) 20:47:30
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110724/asi11072419090002-n1.htm
スリランカ地方議会選 北部などでタミル政党勝利
2011.7.24 19:08
 反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)との25年以上にわたる内戦が2009年5月に終結したスリランカの一部で23日、地方の市町村議会選挙が実施された。選挙管理委員会の24日までの集計では、少数派タミル人が多く居住し、LTTEが支配するなどした北部や東部ではタミル系政党、タミル国民連合(TNA)が勝利した。

 昨年4月に行われた総選挙では、ラジャパクサ大統領のスリランカ自由党(SLFP)を中心とした与党連合が圧勝。しかしタミル人居住区の市町村議会レベルでは、依然タミル系政党が支持されていることを今回の結果は示している。

 選管によると、タミル人居住区の北部、東部計26議会のうち18議会でTNAが第1党となった。(共同)

2846とはずがたり:2011/07/25(月) 12:14:16

ノルウェーテロ:09年から周到に準備…ネット文書に記述
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110725k0000m030063000c.html

 【オスロ篠田航一】ノルウェー連続テロ事件で逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)が事件直前にインターネット上に掲載したとみられる文書の中で、爆薬を購入するための「隠れみの」の起業などを通じてテロを09年から計画、爆弾作りに「80日間かかった」と記していたことが分かった。文書の筆者は十字軍の「騎士団」指揮官を名乗り、欧州におけるイスラム系移民の増加を招いた「裏切り者」への攻撃を提唱している。警察は動機解明につながる証拠とみて文書を分析している。容疑者はノルウェー社会の「革命」を望んでいたとされ、周到に準備を進めていた経緯に光が当てられつつある。

 「2083 欧州独立宣言」と題された文書は1514ページ。筆者は「02年にロンドンで再結成したテンプル騎士団」の指揮官を自称、「多文化主義者」らに対する「武装闘争の時が来た」と宣言。「私は第二次世界大戦以降、最大の(ナチの)怪物との烙印(らくいん)を押されるだろう」と自身をナチスドイツのヒトラーになぞらえ、銃を構えるなどポーズを取った容疑者の写真を載せている。

 文書には反イスラム的な内容が多いが、国際テロ組織アルカイダについて「成功した軍事組織」と指揮命令系統を評価、自爆を「大義のための殉教」と位置づけていた。AFP通信によると、容疑者はネット上のネオナチ組織に09年から登録していたとされ、弁護士は地元テレビに「彼は『自分の行動は残忍と認識しているが、必要だったのだ』と話している」と語った。

 文書の中で筆者は「09年秋、鉱山会社と農場経営の二つをすることを決めた。爆薬や化学肥料を購入できる理由になる」とテロ準備のための起業計画の準備を始めたことを明らかにしている。本格的な爆弾作りには今年5月から着手し、メタンなどの化合物を使って製造した経緯を記述している。

 今月7日には「隣人が庭の近くで収穫作業をしている。うろつかれると、(爆弾作製が)遅れてしまう」といらだちと不安を吐露。事件4日前の今月18日には「夜、すべてを車に積み込んだ。ものすごく疲れた」とテロ準備の完了をにおわせ、「知識があれば30日で完成できただろうが、結局は80日を費やした」と記した。

 一方、ノルウェー警察当局者は24日、容疑者が「一人で行動した」と供述し、連続テロ事件の容疑を認めたと発表した。容疑者は25日に裁判所に出廷する。ノルウェーには死刑はなく、最高刑は禁錮21年。

毎日新聞 2011年7月24日 21時29分(最終更新 7月24日 23時37分)

2847チバQ:2011/07/27(水) 22:15:34
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/worldtown/CK2011072702000200.html
カイロ 先行“革命ビジネス”
2011年7月27日

 エジプトの民衆革命の聖地、カイロのタハリール広場。今も毎週のようにあるデモのたびに屋台が並び、まるでお祭りのようだ。

 デモの参加者に、ジュースや果物、焼きトウモロコシ店が人気なのは分かるが、なぜかメガネや靴をずらりとそろえた露店まで。

 パラソルの下で、帽子や国旗を売っていた青年は、大仰な「大統領事務所」の看板を掲げていた。よく読むと、「我が輩は、国家と人民に奉仕する大統領である。何か不満があれば訪ねてくれ。ただし、先にカネを払うべし」と書いてある。

 国の事業で便宜を図った見返りに、実業家から別荘を受け取ったとして起訴された、ムバラク前大統領をやゆしている。ユーモアと皮肉にクスリとさせられ、国旗のバッジを一つ買ってしまった。

 デモ参加者の腕や顔に、国旗などを描いて回るペインティング商売も多い。アハマドさん(21)も、その一人。

 赤、白、黒の絵の具で腕に国旗をペイントしてもらい一ポンド(約十三円)。一月から商売を続け、多い日は数十人の客があるという。「神のおかげ。就職先が見つかるまで続けるよ」と明るかった。

 改革の遅さに、民衆は暫定政府に対する追及の手を緩めていない。その現場で繁盛する、“革命ビジネス”にもまた、エジプト人のたくましさを感じた。 (今村実)

2848チバQ:2011/07/27(水) 22:16:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110727-00000817-reu-int
ムバラク前大統領の容体悪化か、「固形食の摂取拒否」
ロイター 7月27日(水)11時54分配信

 7月26日、エジプトの国営中東通信は、入院中のムバラク前大統領(83)の容体が悪化し、流動食しか取っていない状態だと伝えた。カイロで2月撮影(2011年 ロイター/Amr Abdallah Dalsh)

 [カイロ 26日 ロイター] エジプトの国営中東通信(MENA)は26日、入院中のムバラク前大統領(83)の容体が悪化し、流動食しか取っていない状態だと伝えた。前大統領は反政府デモ参加者の殺害に関与した罪などで起訴されており、8月3日に初公判が行われる予定。

 MENAが病院長の話として報じたところでは、ムバラク前大統領は固形食を完全に拒否し、流動食やジュースのみを摂取している状態で、体重が低下し体力もかなり落ちているという。

 ムバラク前大統領については、死亡したとの報道も一時流れたが、裁判を逃れるために重病を装っているとみる国民も多い。反政府デモを受け、2月に辞任に追い込まれた前大統領は、4月から保養地シャルムエルシェイクの病院に入院している。

 来週の初公判はカイロで行われる予定だが、司法・治安両当局は今月に入って、裁判がシャルムエルシェイクで開かれる可能性をロイターに明かした。当局はこの件について正式な発表をしていない。

2849チバQ:2011/07/27(水) 22:17:10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110726-00000105-mai-int
<エジプト>民主化蜂起の「聖地」で若者たちが新たな戦い
毎日新聞 7月26日(火)21時44分配信

カイロ中心部タハリール広場で、軍政下の改革の遅れや景気の悪化に不満を漏らすイスラムさん=2011年7月26日、和田浩明撮影

 軍最高評議会が暫定支配するエジプトで、軍政と民主化を求める若者団体などの対立が深まっている。「アラブの春」の象徴として、ムバラク前政権を崩壊させた民主化蜂起の「聖地」となったカイロ中心部のタハリール(解放)広場には、7月上旬から若者らが座り込みを始めてテント村が立ち上がり、各種改革の遅れを批判することで、軍政に圧力をかけようとしている。夏を迎えたカイロで新たな戦いを始めた若者たちを取材した。【カイロ和田浩明】

 26日午前10時、タハリール広場。すでに気温は40度超。約200メートル四方の広場の中心部を、数百の手製テントが埋め尽くす。入り口は座り込みを組織する22の若者団体や政党のメンバーが詰めて人の出入りをチェックしていた。毎日新聞の取材に若者たちは「要求が満たされるまでこの場にとどまる」と口々に決意を語った。

 カイロ南方のヘルワンからやってきたイスラムさん(24)。運転手として生計を立てるが、収入は旧政権時代の1日80エジプトポンド(約1048円)から25ポンド(約327円)に減った。「治安が悪化して観光客や外国の投資が減ったせいで、生活が悪化している」。800人以上が死亡した民主化勢力の武力弾圧でムバラク前大統領は刑事訴追されたが、他の旧政権幹部の訴追は進んでいないことも不安の種だと言った。

 「我々の要求が満たされるまで、ここにとどまるよ」と語ったイスラムさんが指さした先には、巨大な看板に座り込みの要求一覧が掲げられていた。各派を代表する国民政府の樹立、反体制派の殺害に関与した治安幹部や腐敗した前政権指導者の訴追など5項目だ。

 テント村には若い女性の姿も。カイロ在住のマルワさん(25)は夫と座り込みを始めたが、今は1人で残る。「帰って来い」と呼びかける家族を、「目的を果たすまではとどまる」と説得したという。5人家族の収入は亡父の年金月350ポンドほど。大半が家賃に消える。「革命後も生活は苦しいまま」と訴えた。

 座り込みを組織している団体の一つ「ロータス」に所属するフリー女性記者のベッサムさん(36)によると、座り込みは8日から始まった。イスラム教恒例の礼拝がある金曜日には数万単位で人が集まるという。「軍政に圧力をかけ改革を進めなければ」と意気込む。

 こうした若者団体の動きに、軍政も対抗。23日に交流サイト「フェイスブック」に掲示した声明で、中心的団体の一つ「4月6日運動」を名指しし「軍と国民の間にくさびを打ち込もうとしている」と批判した。最大野党の穏健派イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」も軍政を支援する姿勢を強めており、一時は「ムバラク打倒」で団結した各派の連携は弱まっている。

 23日にはカイロ市内で、軍を批判する若者勢力のデモ隊が、軍支持派と見られる勢力と衝突し300人以上が負傷するなど、治安に不安を抱かせる事態も生じている。

2850チバQ:2011/07/27(水) 22:17:47
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110725-00000095-mai-int
<シリア>複数政党制、半世紀ぶり導入へ 閣議決定
毎日新聞 7月25日(月)20時35分配信

 【カイロ和田浩明】シリアの内閣は24日、ほぼ半世紀ぶりに複数政党制を導入する法案を閣議決定した。国営通信が報じた。全国に拡大した民主化要求デモを受けてアサド大統領が約束していた措置で、マフムード情報相は「民主的制度の基礎になる」と説明した。しかし、約1600人が死亡したと言われる政府の武力弾圧が今も続く中、民主化勢力からは新制度の実効性を疑問視する声もある。

 シリアでは、63年に軍部の支援で政権を樹立した与党バース党が「社会と国家を指導する党」と憲法で規定され、野党活動は厳しく制限されてきた。

 新法案は結党要件として「国土、社会の一体性」の護持を規定。宗教政党や外国政党の支部を禁じ、当局が扇動を疑うイスラム主義者などをけん制する内容になっている。

2851チバQ:2011/07/27(水) 22:21:16
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110726/erp11072622530009-n1.htm
「内なるテロ」警察翻弄 ノルウェー、容疑者ノーマーク
2011.7.26 22:48 (1/2ページ)

25日、ノルウェーの首都オスロの裁判所を出るアンネシュ・ブレイビク容疑者(左)(ロイター)
 【オスロ=佐藤貴生】ノルウェーで起きた連続テロで、警察の捜査体制に疑問の声が出ている。当局は逮捕したアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)の動向に注意を払ってこなかった上、単独犯行かどうかも断定できなかった。一方、同国南部ウトヤ島の銃乱射テロでは警察の到着が遅れ、被害が拡大していたことが判明。多文化を尊重するノルウェーで生まれ育った国民が起こした「内なるテロ」に、捜査当局が翻弄された形だ。

 ブレイビク容疑者は過去、ポーランドの会社から化学製品を購入した経緯に不審な点があるとして、国際刑事警察機構(ICPO)のリストに名前が載った。だが、捜査の結果、法律に従った取引だったため、当局はそれ以上の追跡はしなかったという。

 単独犯行だと供述してきた同容疑者は25日、法廷での審理で「私たちの組織には、さらに2つの小グループがあった」と、共犯もしくは協力組織の存在を示唆。警察当局者は「彼の話は信頼性に欠けるが、完全に否定することもできない」と話した。

 ロイター通信によると、22日に首都オスロ官庁街の爆弾テロに続いて起きたウトヤ島での銃乱射で、地元の警官は一報を受けた約30分後には湖岸に着いたが、島に向かうボートがなく、島に到着したのは一報から約1時間後だった。

 ボートに多くの人員と機材を乗せすぎてエンジンが停止し、到着が遅れたほか、特殊部隊には航続距離が短いヘリコプターしかなく、上空への到着は地元メディアの方が先だった。

 ブレイビク容疑者は審理で、「イスラムの乗っ取りからノルウェーと西欧を守らなくてはならなかった」と述べ、政府の移民受け入れ政策に打撃を与えることが動機だったと明かした。

 担当弁護士は26日、同容疑者は自らを戦士とみなし、「60年間続く戦いの始まりだ」などと話しているとし、正気ではないとの考えを示した。検察当局は同日、ブレイビク容疑者に対し、最高刑が禁錮30年の「人道に対する罪」を適用する方向で検討を始めた。

2852チバQ:2011/07/27(水) 22:21:51
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110726/erp11072607160001-n1.htm
移民の国 揺れる寛容「だれも共感しない」「なぜイスラム連想」
2011.7.26 07:14 (1/2ページ)

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25日、ノルウェーの首都オスロで、連続テロの犠牲者のため、大聖堂の前にささげられた数々の花やろうそく(AP)
 【オスロ=佐藤貴生】76人の犠牲者が出た爆弾テロと銃殺事件に、ノルウェーの人々は大きな衝撃を受けていた。テロが起きた首都オスロの官庁街周辺には犠牲者にささげる花束を持った人が多数訪れ、涙を流して抱き合う姿がみられた。25日にはアンネシュ・ブレイビク被告(32)の審理がオスロの法廷で行われ、同国の移民寛容政策への反発が犯行の動機であることが浮き彫りとなり、「オープンな国」として知られた北欧の国が揺れている。





 「与党の労働党がイスラム系移民を受け入れすぎた。やめさせるため強いシグナルを送った」。ブレイビク被告は法廷でこう述べ、自らの犯行を正当化させたという。

 「彼は頭の中で考えていたことを実行してしまった。だれも共感しない」。現場に手向ける花を持ってきたオスロ在住の女性(67)はこう話した。

 ノルウェーは、労働党の主導で積極的な移民受け入れ政策が続き、パキスタンやイラク、ソマリアなどイスラム系移民は人口約485万人の約2%に上る。

 英BBC(電子版)によると、ノルウェーの隣国スウェーデンでは1990年代、移民排斥などを掲げる極右組織の活動が活発化した。ノルウェーの極右組織もスウェーデンの影響を受けたが、組織化には至らず、大きなうねりとはならなかったとされる。

 しかし、豊富な石油収入に支えられ順調だった経済も、2009年には国内総生産(GDP)成長率がマイナスに転じるなど低迷し、失業率の上昇などに伴い、移民受け入れへの違和感が国民の間に広がったようだ。

 2月に情報機関がまとめた報告は、イスラム系過激派組織が同国にも脅威となりつつあると指摘。その一方、同国の極右組織については近年目立った活動がなかったが、昨年から活動増加の傾向がみられ、今年も続くと予想していた。

 オスロ近郊に住む女性(55)は、「文化の異なる移民には多くの国民が懐疑的だが、私が住んでいる地域では問題はなく共存している」とした上で、「この事件をきっかけに移民政策が変わるとは思わない。恐れるのでなく、理解し合うべきだ」と訴えた。

 異文化に寛容な空気を重視する国民が多い一方で、排外的な雰囲気に敏感な人々もいる。爆弾テロ発生直後には、イスラム教過激派が、大きなテロが起きたことがなかったオスロを「ソフトターゲット」として狙った−との観測も流れた。

 ガンビアからの移民というイスラム教徒の男性(36)は、「マルチカルチャーのこの国で、差別されたと感じたことはあまりない。こうした事件が起きると、なぜイスラム教が話題になってしまうのか」と話した。

2853チバQ:2011/07/27(水) 22:25:19
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011072500544
標的はブルントラント元首相=乱射事件で容疑者−ノルウェー紙
 【オスロ時事】ノルウェー紙アフテンポステンは25日、同国連続テロのアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)が首都郊外のウトヤ島の銃乱射で、ブルントラント元首相(元労働党党首)の殺害を計画していたと報じた。元首相は島で開かれていた集会に参加していた。
 同紙によると、ブレイビク容疑者は供述で、元首相殺害を計画していたものの、島への到着が遅れたと話している。元首相はテロが起きた22日、この島で開かれた労働党の集会で演説し、事件発生前に島を離れたという。(2011/07/25-16:48)

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110726-00001011-yom-int
ノルウェー連続テロ、容疑者主張に動揺する移民
読売新聞 7月26日(火)23時55分配信

 【オスロ=末続哲也】ノルウェーで連続テロ事件を起こしたアンネシュ・ブレイビック容疑者(32)が「イスラム排斥」や「移民反対」を主張していることで、同国人口の1割以上を占める移民社会に動揺が広がっている。

 「この国にブレイビックのような人間は、ほかにもいるはず。自分がテロの標的になるかも。とても怖い」

 オスロ中心部の移民街グルンランド地区。ソマリア移民のネットカフェ従業員アフメド・ファラさん(28)は26日、「イスラム教徒を欧州から駆逐する」との容疑者の言葉が耳から離れないと言う。

 同地区はイスラム教徒向け飲食店や商店など100以上の移民系店舗が軒を連ね、モスクもある。ソマリア、パキスタン、イラクなどイスラム系移民の姿が目立つ。その一角でファラさんが今の仕事を得たのは1年前。「すべてノルウェー政府のおかげだ」と語る。

 4人家族のファラさんは3年前に「難民」として認定された。政府から毎月1万2000クローネ(約17万円)の生活支援を受けて2年間、無償で現地語などを学んだ。仕事も政府に紹介された。同国は欧州でも高水準の賃金が保障され、少子化対策で子育て支援も手厚い。永住を決意した。

 だが、テロ後は「将来、政策も変わる。いつか母国に帰った方がいい」と思い始めたという。

2854チバQ:2011/07/27(水) 22:27:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110725-00000958-yom-int
ノルウェーテロ容疑者、「理想の国」日本や韓国
読売新聞 7月25日(月)19時11分配信

 【オスロ=末続哲也】アンネシュ・ブレイビック容疑者は、22日の犯行直前にインターネットに投稿した「マニフェスト」の中で、「文化面での保守主義を持つ」理想の国として、日本や韓国を挙げていた。

 イスラム系移民が少ないため、だという。また、「いま、最も会ってみたい人々」としてローマ法王とロシアのプーチン首相を挙げた。「次に会ってみたい人々」としては日本の麻生太郎・元首相など4人を挙げた。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22351920110725
焦点:ノルウェーの悲劇、欧州が抱える移民問題の難しさ露呈
2011年 07月 25日 16:20 JST

 [オスロ 24日 ロイター] 死者93人を出したノルウェーの首都オスロでの爆発と首都郊外ウトヤ島での銃乱射事件。逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)は、反多文化主義「革命」に点火するための行動だったと主張しているが、専門家らは、同様の「暴力の暴発」を避けるには、移民問題に関する率直な議論は避けて通れないと指摘している。
 北欧をはじめとする欧州各国では、経済状況の悪化やイスラム過激派による攻撃への恐怖心を背景に、移民排斥の主張を通じて支持を集める政党が存在する。しかし、行き過ぎた政治的レトリックは、多くの複雑かつ根本的な問題への取り組みというよりむしろ、移民問題に対する負の世論感情に火を付けるだけだと専門家らはみている。

 移民問題についての相反するメッセージや政治的潔癖さは、国民感情をいら立たせ、強硬的なイデオロギー信奉者に付け入る隙を与えているというのが識者の見方だ。

 IHSグローバル・インサイトの欧州専門家リリト・ゲボルギャン氏は、「ノルウェーで起きた2つの攻撃が(移民問題に関する)率直な議論のきっかけにならなければ、過激派を孤立化させ、状況をますます悪化させる可能性があり、回りまわって、将来的に似たような事件が増える可能性がある」と指摘。さらに「この問題はノルウェーだけのものではない。スカンジナビアや東西欧州でも、開かれた議論がないことにイライラしている人は大勢いる」と述べた。

 英国のキャメロン首相、ドイツのメルケル首相、フランスのサルコジ大統領はともに、過去数カ月の間に口をそろえて多文化主義は失敗だったと語った。

 しかし、専門家らはこうした発言について、移民の増加やグローバル化がもたらす経済的・社会的圧力の解消にならないばかりか、多民族社会の恩恵を殺すことにもなると批判。最悪の場合、国家首脳の反多文化主義的発言により、弱い立場に置かれた移民が犠牲となり、人種間関係が悪化するリスクがあるとしている。

 シティ大学ロンドンの政治学講師サラ・シルベストリ氏は、6月8日付の論文で「われわれはシンプルに選べる簡単な答えを探している。穏健派イスラム対過激派イスラム、多文化主義と同化、といった構図のように。しかし、こうして単純化されたネーミングや分類は人々を一層分断し、敵意を呼び起こすものだ」と警告している。

2855チバQ:2011/07/27(水) 22:27:30
 北欧諸国の複数の政党は、移民問題に真正面から取り組んできた。しかし、一部政治家が使っていた扇動的なトーンは、ブレイビク容疑者の反移民や反イスラムの感情に油を注いでいたかもしれない。

 同容疑者が犯行直前にインターネットに掲載した1500ページに及ぶ文書には、オランダの極右政党の党首ヘルト・ウィルダース議員を称賛する部分がある。同議員はブレイビク容疑者の行動を非難している。 

 反移民や反イスラムを掲げる政党は、北欧では過去数年の間に一定の勢いをつけており、スウェーデンでは昨年の総選挙で反移民を旗印とする民主党が初めて議席を獲得した。

 同国の反ファシズム雑誌Expoは、政治家の発言と暴力に直接的な関係はないかもしれないが、民族問題が動機となる攻撃が増える環境を作り出していると指摘。「スウェーデン民主党のイスラムに向かう姿勢は非常に攻撃的だが、こうした方法が受け入れられつつある」と世論の右傾化に懸念を示した。

 <残忍だが必要>

 ノルウェーの保守党系紙アフテンポステンの政治担当編集者Harald Stanghelle氏は、同国で反移民を掲げる進歩党について、ブレイビク容疑者のような人物の感情に火を付けたとして非難するのはフェアではないと擁護。同容疑者もかつて進歩党の活動家だったが、急進さが足りないとして後に離党している。

 ブレイビク容疑者の弁護士によると、同容疑者は今回の一連の事件について「行動は残忍だと認識しているが、必要だったと考えている」と表明。25日に予定されている罪状認否で自身の考えを主張する意向だ。

(ロイター日本語サービス 執筆:Mohammed Abbas、翻訳:宮井伸明、編集:伊藤典子)

2856チバQ:2011/07/27(水) 22:28:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110725-00000017-mai-int
<ノルウェーテロ>困惑する移民社会 敵視に衝撃
毎日新聞 7月25日(月)10時29分配信

ソマリアからの移民の仲間と話すアブディリザクさん(右端)=オスロで、斎藤義彦撮影

 【オスロ斎藤義彦】ノルウェー連続テロ事件で逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)が、欧州の「イスラム化」や移民を批判していたことでノルウェーの移民社会は困惑している。他の欧州諸国より受け入れ国と移民との社会的摩擦が格段に低いノルウェーで移民が敵視されたことへの衝撃や、今後、移民への規制が逆に強まりかねないとの懸念が広がっている。

【写真特集】ノルウェーで連続テロ

 容疑者は事件直前に公表した文書で、移民による「欧州のイスラム化」を攻撃対象にするとしていた。

 これについて、オスロ北部のフルセット地区で約1000人が参加して組織する「イスラム教徒センター」のモガール所長は、「イスラム移民とノルウェー社会の統合は進んでおり、分裂、対立しているとの容疑者の認識は間違っている」と語った。98年に創立されたセンターにはこれまで苦情や批判はなく、週末のイスラム教徒の子供向けの学校設立でも管轄の地区当局は快く許可したという。

 フランスやベルギーなどイスラム教徒女性のスカーフを公の場で禁じる欧州諸国もあるが「ノルウェーではそんな議論はない」とアブドゥル事務局長は断言した。センターでは、29日にテロ犠牲者をしのぶイスラム教礼拝を行う。

 約3万人が受け入れられているアフリカ・ソマリア系社会では、「事件を機に移民規制が強まる」との不安が高まっている。

 04年に妻が難民申請を認められ、09年に自身もノルウェーに移ったアブディリザクさん(38)は「容疑者の思想は極端だが、移民を敵視する発想は保守系の政党に支持が多いのでは」との疑いがぬぐえない。妻の難民申請は約1年で認められ、09年の自身の移民申請は数カ月かかっただけ。旅行代理店で働く労働許可もすぐ下りた。生活に困った難民には生活支援や職業訓練もある。

 2年住めば地方選の選挙権が与えられるため、9月のオスロ市議選で行使できる予定だ。アブディリザクさんは「労働党中心の現政権は多くのチャンスをくれた。それを守ってほしい」と容疑者が標的にした政権与党・労働党から立候補するソマリア系候補を応援している。

 ノルウェーの移民は人口(485万人)の1割強とされる。

2857チバQ:2011/07/27(水) 22:30:23
http://www.asahi.com/international/update/0726/TKY201107260842.html
2011年7月27日2時36分飢えから逃れ、戦乱の首都へ 

 20年以上内戦が続くソマリアの首都モガディシオは頻繁に銃声が響き、廃虚同然の建物が並ぶ。だが、こんな街に助けを求めに来る人が絶えない。深刻な干ばつによる飢饉(ききん)に苦しむ同国南部の人々だ。

 モガディシオのバナディル母子病院を記者が訪ねると、2週間前に運ばれたムハンマド君(2)がいた。12キロあった体重はいま5キロ。350キロ離れた村から一緒に来たという父フセインさん(30)が嘆いた。

 「村には4年間も雨が降らない。ヤギ200頭は売ったり死んだりで、いなくなった。家族皆が飢え、この子の異状に気づくのが遅れた。10日間歩いて首都に着き、救急車に助けてもらった」

 病院によると、ムハンマド君と同様、重度の栄養失調で約250人の子どもたちが入院している。だが、薬や食糧が足りず、毎日2、3人が亡くなっているという。

 ソマリア南部は暫定政府と対立する武装勢力が実効支配し、救援物資は届かない。人々は危険を顧みず、首都や周辺国に向かわざるを得ない。国連によると住民370万人の生命が危機に直面している。

 国連機関などは、ソマリアを含む東アフリカ一帯が過去60年で最悪の干ばつに見舞われ、1200万人以上が支援を必要としていると訴えている。(モガディシオ=古谷祐伸)


http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011072600845
ソマリア首都に避難民10万人=干ばつで食料不足深刻に−国連
 【ジュネーブ時事】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は26日、アフリカ東北部の干ばつを受け、深刻な食料不足に見舞われているソマリアの各地から首都モガディシオに集まった避難民が過去2カ月間で10万人規模に達したことを明らかにした。避難民の数は毎日約1000人ずつ増えており、早急な支援が必要だとしている。
 大規模な食料不足はソマリアと周辺国で発生、国連はソマリア南部に飢饉(ききん)宣言を出した。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、食料支援が必要な人口は同国だけで370万人に上り、ケニア、エチオピア、ジブチを含めた4カ国では約1150万人に達している。
 世界食糧計画(WFP)は同日、ソマリアに食料や水など生活物資を空輸する予定。しかし同国ではイスラム系武装勢力アッシャバーブが支援活動を妨げているといい、避難民キャンプに物資を速やかに届けることが課題となっている。(2011/07/26-20:24)

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2858チバQ:2011/07/28(木) 23:03:07
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_280935
友か敵か ギリシャの命運を握る二人
2011年 7月 28日 13:17 JST

【アテネ】先月、ギリシャの議会周辺でデモ隊と警官隊が衝突し、石が飛び催涙ガスが周辺を覆うなか、窮地に追い詰められたヨルゴス・パパンドレウ首相は密かに旧友への電話に望みを託そうとした。


野党の党首アントニス・サマラス氏(左)とギリシャのパパンドレウ首相(5月、アテネ)

 「救国政府を樹立しよう」――。社会主義者のパパンドレウ首相は、対立する保守系野党の党首でありながら親友でもあるアントニス・サマラス氏にそう呼びかけた。米マサチューセッツ州のアマースト大学でルームメイトだった40年前からの仲である。

 6月半ばに交わした秘密のやり取りを見ていくと、ギリシャ経済の救済にまったく異なる対処法を示しているこの2人が、5000億ドル(約39兆円)近い政府債務への対処を迫られているギリシャの命運を握っていることがよく分かる。

 ギリシャの成功あるいは失敗は、欧州統合60年の歴史で最大の功績である単一通貨ユーロの存続可能性にも大きな影響を及ぼす。

 今月25日には、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがすでに投機的等級にあったギリシャの格付けをさらに3段階引き下げたことを受け、欧州債券相場が下落した。同社は、欧州の各国政府と銀行の間で先週合意された救済策はほぼ確実にギリシャのデフォルト(債務不履行)を誘引すると警告した。デフォルトは、先進経済圏にとって数十年ぶりの事態となる。同国の苦境は何カ月にもわたり欧州の金融市場を脅かしてきた。


10年国債の利回りの推移
 ムーディーズは、新たな1090億ユーロ(約12兆円)の救済策によりギリシャはデフォルトを経て再生するチャンスを得ると予想しているが、そのためには同国がさらに厳しい財政緊縮策を実施する必要があるとしている。しかしこれはアテネの政治的安定、さらにはパパンドレウ首相とサマラス氏の勝負の結末次第である。仮にパパンドレウ首相がかろうじて維持している議会の過半数を失えば、救済計画は完全に崩壊しかねない。

 6月のギリシャ分裂の回避を目指したパパンドレウ首相とサマラス氏の異例の交渉は、妥結寸前のところまでいった。

 6月15日の電話でパパンドレウ首相は、超党派で合意すれば、国際救済融資を受け続けるために必要な厳しい緊縮策の実施に向け、確固とした基盤を築くことができると訴えた。

 これに対し、サマラス氏はパパンドレウ首相の退陣を要求した。二人はほぼ合意しかけたが結局決裂した。ユーロ危機の震源地での政治不安が明らかになり、市場は再び混乱に陥った。

 本稿は、パパンドレウ首相とサマラス氏に近い協力者や長年の友人、十数人へのインタビューを基に、二人の関係を追った。サマラス氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューに応じたが、パパンドレウ首相は拒否した。

 パパンドレウ氏は温厚な性格だが、その考え方は若い頃に体験した米国の反体制文化の影響を受けている。同氏はかつて兄弟のニック氏に、もしギリシャの政治活動を一時休むことができたら国際的危機の現場で和平調停を行うか、ギターを背負ってヒッチハイクに出かけたいと話していた。しかし現実には、同氏は国家破綻(はたん)を避けるための増税と歳出削減を通じ、ギリシャ国民に苦難を受け入れるよう説得するという難しい任務を担っている。この要請が街頭での暴力的な抗議活動のきっかけとなった。

2859チバQ:2011/07/28(木) 23:03:28
 一方のサマラス氏は外向的な保守主義者で、国家主義的な発言を繰り返してきた。同氏は国際的な救済策はギリシャを没落させると強調し、徹底的な減税が成長を促すと訴える。欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)は、同氏の提案は「非現実的」だとの見解を示している。

 サマラス氏がこのまま主張を貫けば、今秋にも選挙が行われ、両氏が対決する可能性がある。政治的な混乱によってEUとIMFの支援を阻害し、ギリシャの緊縮策の実施が危うくなる恐れもある。

 ここ1年以上、パパンドレウ氏は欧州によるギリシャ救済計画の中心的役割を果たしてきた。この間、ギリシャは増税と歳出削減により巨額の赤字の縮小に努めてきたが、痛みは社会の奥深くまで広がっている。失業率は危機前の2倍となる16%に達し、企業活動は瀕死の状態だ。元々は組合主導で行われていたアテネ市内の抗議活動には、怒った中間層も加わるようになった。絶望的なムードが、より痛みの少ない政策を約束するサマラス氏への支持を盛り上げている。

 パパンドレウ氏とサマラス氏は正反対の気質だが親友同士である。サマラス氏のある側近は、両氏が映画館の前で偶然出くわしたときの様子について語ってくれた。2人は挨拶もせず、あたかもそれまでずっと話し込んでいたかのように会話を始めたという。

 59歳のパパンドレウ氏と60歳のサマラス氏は少年時代、ギリシャのエリート養成校として知られる私立のアテネ・カレッジに通っていた頃からの知り合いだ。

 サマラス氏は愛国的な家庭で育った。一族で最も著名な人物は曾祖母のペネロペ・デルタだろう。著名な作家だった彼女は1941年、ドイツ軍が侵攻しナチスのかぎ十字をアテネ中に掲げたその日に自ら命を絶った。

 パパンドレウ氏は米ミネソタ州で米国人の母親のもとに生まれた。華々しい政治家の家系の一員だ。同じ名を持つ祖父のヨルゴス・パパンドレウ氏は、穏健派の政治家だった。父親のアンドレアス・パパンドレウ氏は著名な経済学者から、ギリシャの貧困層を擁護する左派の扇動的指導者となった。

 1967年、パパンドレウ家の政党が勝利するとみられていた選挙を前に、その勝利を阻もうとギリシャ軍高官らによるクーデターが起き、一族はスウェーデンや北米に亡命した。

 1970年代前半、パパンドレウ氏はアマースト大学で一般教養課程の学生として、サマラス氏を含む数人のギリシャ人学生らと友好を深める。彼らに影響を与えた当時の政治的環境を特徴付けていたのは、「ヒッピー、ベトナム戦争、革命、ニクソン、ウォーターゲート事件、そしてあらゆる種類の変革を呼びかける書物」であったと、サマラス氏はWSJとのインタビューで語っている。

2860チバQ:2011/07/28(木) 23:04:18
 ギリシャ人仲間の一人で、サマラス氏のルームメイトでもあったスティーブン・マヌエリディス氏によると、サマラス氏は保守的な考えを持ち、頑なな反共主義者だったが、社交的な学生で、よく女子大の学生とのパーティーを企画していたという。

 一方、父親譲りの左派主義者だったパパンドレウ氏は、もの静かな学生で、ギターを弾きながらプロテストソングを歌っていたと当時の友人らは話している。同氏が気に入っていた一曲に、英国のロック歌手アルビン・リーがその時代の夢と混乱を歌った「チェンジ・ザ・ワールド」(世界を変えたいが、何をしていいか分からない・・・という歌詞)がある。親しい知人によると、ギリシャの野党指導者時代のパパンドレウ氏は、米アップルの携帯電話アイフォーンの着信音にこの曲を設定していたという。

 サマラス氏もパパンドレウ氏も、学生時代からすでにギリシャでの政治活動を視野に入れていた。マヌエリディス氏は、あるとき二人が大学の寮で「我らは共にギリシャを支配する」と声高に叫んでいたのを覚えている。当時ギリシャが軍事政権下にあったことを考えれば、その宣言は「本気とも冗談ともつかない」ものだったと同氏は振り返る。

 ギリシャに民主主義が戻ると、二人は議会入りした。パパンドレウ氏は、精力的な父親のアンドレアス氏の陰に隠れていた。1996年に亡くなるまでギリシャ政界に君臨したアンドレアス氏は、ギリシャの福祉制度を大幅に拡充し、農村部の貧困者に初めて公的サービスをもたらした。

 ギリシャは、より平等になる一方、より借金漬けになった。アンドレアス氏が創設した政党、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が政権を握り、保守派の新民主主義党が最大のライバルとなった。両党とも、票を集めるために金のかかるバラマキ政策――公務員数の大幅増など――を行うことで政治基盤を築いた。これが財政の時限爆弾を形成していった。

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ギリシャ経済の概況 左:失業率 中央:GDPの前期比成長率 右:青=財政赤字、赤=債務総額のGDP比率

 1990年代初頭、若き外相サマラス氏は、隣国に強硬姿勢を示すことで国家主義者としての名声を打ち立てた。独立したばかりのマケドニア旧ユーゴスラビア共和国が「マケドニア」を国名に採用しようとしたことに対し、この名称はギリシャと歴史的に深いかかわりのある名称だとして激しく抗議したのだ。これを受け、ギリシャではサマラス氏の主張を支持する大規模な抗議活動が起こった。

 「彼は対立を辞さないタイプだ。欧州はこのことを覚えている」。長年の知人で、アテネで新聞を発行するジョージ・キルトソス氏はこう話す。

 外相の職を解かれたサマラス氏は、造反を主導して自党の政権を転覆させ、以後10年間にわたり政界で居場所を失った。「11年間、自宅の壁を見つめて過ごした」と同氏は振り返る。

 パパンドレウ氏も外相を経験したが、近隣諸国とは異なる関係を築いた。1999年に就任すると、大敵トルコとの和解を模索。手始めとして、同年に発生したトルコ大地震で生き埋めになった人々を助け出すため救助隊を派遣した。理想主義的なスピーチでトルコ人の共感を誘い、同国外相と一緒に映画『その男ゾルバ』のようなダンスを踊ったこともある。

 とはいえ、パパンドレウ氏とサマラス氏は相変わらず親しい間柄だった。2004年、PASOK党首のパパンドレウ氏は自由市場主義者を自党に引き入れようと、仲介者を通じてサマラス氏に入党を持ちかけた。サマラス氏は社会主義者になることはできないと断った。

 パパンドレウ氏は2009年の選挙で近代化政策を訴え、政権の座に就く。それまで与党だった新民主主義党は汚職スキャンダルにまみれており、パパンドレウ氏はその失態を引き継がねばならなかった。また2009年の財政赤字額は、前政権が公表していた額よりはるかに多く国内総生産(GDP)比15.5%であることが判明した。

2861チバQ:2011/07/28(木) 23:04:46
 2010年春、ギリシャは国際支援を求めた。パパンドレウ政権は年金支給額と公務員給与を削減し、増税を実施した。労働組合はストライキを行い、無政府主義者は火炎瓶を投げた。

 このとき野党党首になっていたサマラス氏は、歳出削減は支持したものの、増税は経済に打撃を与えるとして減税を要求した。さらに同氏は、トルコ支配下の時代から続く政権不信も相まって脱税が浸透しているギリシャ社会では、増税は逆効果だと主張した。同氏は、企業に一律15%を課税する案を提唱し、そうすれば「人々の考えが変わるはずだ。脱税はやはり名誉なことではないからだ」と論じる。

 現政権の戦略が壁に突き当たった今春、サマラス氏のシンプルな主張が、ギリシャの海外債権者にとって悩みの種となり始めた。緊縮策により不況は悪化し、赤字削減も十分に進んでいなかった。

 EUはギリシャにさらなる予算削減を要請。EUとIMFの支援に頼り切りのパパンドレウ氏はこれに合意した。街頭の抗議活動は過激化し、同氏の政党PASOKは内乱寸前の状態に陥った。

 サマラス氏本人、および両氏に近い複数のアドバイザーによると、パパンドレウ首相は6月15日午後、サマラス氏に電話をし、連立政権の樹立を持ちかけた。首相は閣僚に事前に相談せず、新古典派的な趣のある優雅なオフィスから一人で電話をかけたという。

 サマラス氏は親友に首相退陣を要求した。「君を傷つけたくはないが、こんな政権の首相でいるべきではない」と語りかけ、首相はすでに市場と国民の信頼を失っていると告げた。

 「私が問題だと君が本当に思うのなら辞めてもいい」と、パパンドレウ氏は答えた。そして、後継者がギリシャの改革政策を実行できるのであれば「政権にしがみつくつもりはない」と言った。

 サマラス氏は考える時間をくれと頼み、その後パパンドレウ氏に改めて電話をした。二人は無党派の首相を指名し、その首相が予算削減を進める一方で、より緩やかな救済条件を求めてEUおよびIMFと交渉するという案で合意した。さらにその後、選挙を実施することで合意に至った。

 パパンドレウ氏は、自党メンバーに相談する時間が欲しいと言った。

 ところがPASOKは大混乱に陥っていた。テレビ局が両氏のやり取りをニュースで伝え、情報源はサマラス氏の党内の幹部であると報じたのだ。

 金融相場は動揺し、国民は、政府に対する信頼を失った。恐れをなした首相のアドバイザーらは、計画を破棄するよう首相に求めた。

 パパンドレウ氏は、親友か、あるいは彼に近い何者かが電話の内容をリークし、首相を弱く見せることで党利を得ようとしたのだと考え、腹を立てた。その夜、同氏はサマラス氏に電話をし、計画をすべて撤回すると告げた。

 パパンドレウ氏は「リークは残念だ」と述べ、自党内で反発を受けたことを説明した。

 サマラス氏は「これほど国家の重大事にかかわる決定を、ゴシップを理由に摘み取ってしまうつもりか」と問い返した。

 サマラス氏は欧州の指導者たちから、緊縮策を支持し、減税を諦めるよう強く求められている。だが同氏はあくまで自説を曲げず、他の欧州の指導者は間違っていると主張する。さらに、パパンドレウ氏が危機の早期段階で自分を無視したと不満を漏らす。

 「彼は問題がさほど大きくならないうちにわれわれに相談するべきだった。今になって声をかけてきても」と、同氏は時宜を失した誘いだったと遺憾の意を表した。

2862チバQ:2011/07/28(木) 23:06:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110728/erp11072808280001-n1.htm
「全員落選」の選択肢復活を ロシア下院選で73%が希望 国民の強い不信感反映
2011.7.28 08:27
 ロシアの中立系世論調査機関レバダ・センターが27日発表した調査結果によると、12月の同国下院選をめぐり、かつて投票用紙にあった「全候補者の当選に反対」の選択肢の復活に回答者の73%が賛成した。インタファクス通信が伝えた。

 ロシアでは、下院議席の約7割をプーチン首相率いる「統一ロシア」が占め、政権を奪取しうる有力野党がなく、新党登録が当局に却下されることも。調査結果は、こうした政治状況に対する国民の強い不信感の表れといえそうだ。

 調査では、53%が「選挙は見せ掛け」であり、議会の議席数は「政権が決める」と回答。54%が、選挙では候補者に対する中傷や有権者への圧力、投票数のごまかしなど「汚い手段」が使われるだろうと答えた。「全候補者の当選に反対」制度はソ連崩壊後に導入されたが、プーチン氏が大統領だった2006年に廃止された。(共同)

2863チバQ:2011/07/28(木) 23:08:34
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110728/asi11072807190005-n1.htm
美人すぎる33歳外相 和平の女神となるか
2011.7.28 07:17

26日、ニューデリーの空港に到着したパキスタンのカル外相(AP)
 【ニューデリー=田北真樹子】27日にニューデリーで行われた印パ外相会談で、46歳年上のインドのクリシュナ外相(79)との会談に臨んだパキスタンの新女性外相カル氏(33)に注目が集まっている。パキスタン外交は実質、軍が掌握している状況だが、カル氏はパキスタン外交を国際社会にアピールするには十分な容姿と経歴を備えており、対外的には潜在性の高さをにじませている。

 初の女性外相に就任したカル氏は、パキスタン最大の東部パンジャブ州ムザファルガー地区出身で、同地区の州知事、州首相などを輩出してきた有力政治家の一員。ラホール経営大学を卒業後、米国の大学院でホテル経営学を学んだが、2003年の総選挙で当選したのをきっかけに政界入りした。

 政権のカル氏登用の狙いははっきりしない。だが、パキスタンが男性優位社会で、女性の権利が守られないとの国際社会のイメージを変える狙いがあるとみられている。

 カル氏の外相就任について、国内の反応はさまざまだ。「外交を仕切る軍が了承したのだろうが、所詮、意思決定は軍にあり、彼女は“お飾り”だ」(外交専門家)との声が上がる一方、好意的な意見も少なくない。

 大使経験者のザファル・ヒラリ氏は、「パキスタンの外交は、1958年の軍事政権樹立以降変わっていない。カル氏の外相就任を契機に進化させるべき」と擁護している。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110720/asi11072000380000-n1.htm
パキスタンで初の女性外相
2011.7.20 00:35
 パキスタンで19日、空席となっていた外相ポストに、女性のカル外務担当相(34)が昇格し就任した。パキスタン外務省によると、同国初の女性外相で、外相としても過去最年少。

 ギラニ首相は2月に実施した内閣改造の際、クレシ外相を留任させず、以後外相ポストが空席となっていた。

 カル新外相は23日にインドネシアで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議に出席するほか、今月末にはインドのクリシュナ外相と会談する予定。(共同)

2864チバQ:2011/07/28(木) 23:13:20
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110728/erp11072821010008-n1.htm
どう克服…「開かれた国」と「異質な移民」
2011.7.28 21:00 (1/2ページ)
 【オスロ=佐藤貴生】ノルウェーの連続テロは29日、発生から1週間を迎える。極右思想に傾倒したアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)の凶行は欧州に広がる反移民、反イスラムの潮流が、「多文化社会」を尊重するノルウェーにも無縁でないことを示した。高齢化が進む同国では労働力確保のために移民が必要という見方もある。政府は、テロに屈しないため「開かれた国」という基本政策を死守する構えだ。

 「多文化主義をやめないと、西欧におけるイスラムの植民地化を止めることはできない」。ブレイビク容疑者は犯行直前、自らの考えを「マニフェスト(宣言)」としてインターネット上に掲載し、自国の移民受け入れ政策とイスラム系移民への憎悪を示していた。印刷すると1500ページにも上る膨大な量だ。

 反移民を唱える現最大野党、進歩党の青年部に1999年に加入、早くから極右思想に共鳴。多民族国家で育った者が自国政府に刃を向けた例として、米オクラホマシティーの連邦ビル爆破テロ(95年)との類似点を指摘する声もある。

 「ノルウェーではかつての家父長的な風習が男女平等に取って代わり、キリスト教主体の文化がイスラム系など移民の流入で多文化へと変容した。『平等』や『多文化』を外来の価値として敵視したのだろう」

 オスロ大のラービック・ユプスコース研究員(27)(右派思想史)はこう分析し、同容疑者の思想を古来からの民族的文化の維持を訴える「ネイティビズム」(先住民保護主義)と位置づけた。

 同容疑者は、「英国防衛同盟」(EDL)など欧州各地の極右組織とインターネット上で連帯していた可能性が出ている。EDLのフェイスブック上の登録ファンは約7千人。同研究員は、「極右の活動はネット上にとどまっており、現実世界で活動が活発化しているわけではない」としながらも、表現の自由との関係からネット上の発言を規制するのは難しい、とみる。

 一方で、マドリードの列車爆破テロ(04年)やロンドンの同時多発テロ(05年)、パリの大規模暴動(同)などを背景に、反イスラム感情が欧州で拡大を続け、フランスやオーストリア、スウェーデンなどの極右政党の伸長も、移民排斥機運の広がりを示している。

 ただ、ノルウェーの場合、移民受け入れ政策を転換する可能性は低いようにみえる。豊かになった国民は低賃金の単純労働には就かない上、2050年には5人に1人が67歳以上の高齢者になるとの予測もある。手厚い福祉を維持するため、労働力を外部から迎え続ける必要がある。

 移民の受け入れは60年代に始まり、2世も含めると総人口の1割を超えた。最近はポーランドからの熟練労働者が多くを占める。

 イスラム系移民は人口の2%を占めるに過ぎないが、オスロ大のヒラム・エリクセン教授(49)(社会人類学)は、「ノルウェーで教育を受けた移民2世の大半は社会に同化しており、摩擦は主にソマリア、イラク、アフガニスタンなどイスラム教国の難民との間で起きている」と指摘する。ノルウェー人の知人がいなかったり、教育レベルが低かったりして、閉ざされた社会を形成する傾向があるという。

 先月下旬の世論調査によると、「移民に対して国境を閉ざすべきだ」と回答した人は54%に上り、05年の調査から8%増えた。移民のノルウェー語試験を求める人も8割に上っている。

 連続テロは、「異質な移民」の社会統合がノルウェーの喫緊の課題となったことをも示した形だ。

2865チバQ:2011/07/28(木) 23:14:49
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110728-00000012-cnn-int
英政府が反カダフィ派をリビアの正統政府として承認
CNN.co.jp 7月28日(木)11時12分配信

ロンドン(CNN) ヘイグ英外相は27日、英政府がリビアの反体制派の代表組織「国民評議会」を同国の正統な政府として承認すると発表した。

ヘイグ外相はまた、凍結されているリビア政府の資産を国民評議会に引き渡す方策を検討中であると明らかにした。英外務省はこれに先立ち、英国に駐在するすべてのリビア外交官を追放した。米国はすでに2週間前に国民評議会をリビアの「正統な統治機関」として承認している。

これを受けて、カダフィ政権のカイム外務次官は「無責任で違法」かつ、国際外交史上「前例がない」措置だと英政府を批判した。

ヘイグ外相は、1988年にスコットランド上空で起きた米パンナム機爆破事件で有罪判決を受けたリビアの元工作員がリビアのテレビに登場したことを強く非難。元工作員は服役中だった2009年に、病気で死期が近いことを理由に釈放されたが、ヘイグ外相は、この際の医学的判断は「全く無意味」だったと指摘した。

元工作員は26日にトリポリで開かれたカダフィ支持の集会に出席。車いすに乗り衰弱した様子で「陰謀の犠牲になった人物」として紹介されたという。

2866チバQ:2011/07/28(木) 23:53:49
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110728-00000126-mai-int
<ノルウェーテロ>極右対策見直し必至 「個人」把握強化へ
毎日新聞 7月28日(木)23時43分配信

 【ベルリン篠田航一】ノルウェー連続テロ事件は29日で発生から1週間を迎える。発生時に一部で報じられたイスラム過激派による犯行ではなく、容疑者として逮捕されたのは逆にイスラム教徒や移民を憎悪する「極右」青年だった。欧州では事件後、今回のアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)のような極右のテロを阻止できなかった背景として、近年はイスラム原理主義者に警戒対象を限定しすぎたためとの指摘が出ており、治安当局は今後、極右対策の練り直しを迫られそうだ。

 地元紙によると、ノルウェー警察は2010年の年次報告書で「今後数年の脅威はイスラム原理主義者。極右は深刻な脅威にならない」と分析。「最近の極右は活動が鈍く、強力な指導者もいない」と指摘していた。

 北欧の極右問題に詳しいスウェーデンの雑誌「エキスポ」のダニエル・プール編集長は毎日新聞に「ネオナチは確かに沈静化傾向だが、反イスラムを掲げる極右はここ10年で西欧に増えている」と指摘した。

 英ノッティンガム大のグッドウィン講師もAFP通信に「欧州は国際テロ組織アルカイダの警戒に集中し、極右対策が抜け落ちていた」と話す。

 これまでの調べでは、容疑者はオスロの爆弾テロとウトヤ島の銃乱射の二つのテロを単独で実行し、爆弾も一人で製造していた可能性が高い。組織に属さず、特定の指導者も持たない人物が政府施設や与党を攻撃した事態を受け、各国は今後、極右思想を持つ「個人」の把握・監視を強めるとみられる。

2867チバQ:2011/07/29(金) 21:27:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110729/erp11072909510002-n1.htm
次の露大統領はどっち? ポスター合戦勃発
2011.7.29 09:47 (1/2ページ)


旧ソ連国家保安委員会(KGB)のスパイだったプーチン氏を人気スパイ映画「007」シリーズ第?作「カジノ・ロワイヤル」のジェームズ・ボンドに擬したポスター(ロイター)

「プーチン氏は出馬の意思固めた」


 来年3月のロシア大統領選が迫る中、政権内で双頭体制を組むウラジーミル・プーチン首相(58)とドミトリー・メドベージェフ大統領(45)の間にすきま風が吹いている。出馬に意欲的で、ここ数カ月、プーチン氏に対する挑戦的言動をみせるメドベージェフ氏に対して、プーチン氏は直弟子の強すぎる「自立心」はあくまで認めない方針。メドベージェフ氏の“巣立ち”を阻むため、近くプーチン氏が出馬表明するとの情報もあり、2人の周辺がきな臭くなってきた。

 ロシアの「独立新聞」は7月28日、1面トップで「大統領選めぐり双頭体制内にあつれきか」と報じた。また、ロイター通信は7月27日、複数のロシア政界筋の話として、プーチン氏はメドベージェフ氏への不信感から、大統領選出馬の意思を近く固める見通しと報じた。

 プーチン氏は2000〜08年の2期にわたって大統領を務めた後、憲法が連続3選を禁止しているため、同郷で子飼いのメドベージェフ氏を後任とした。次期大統領には、与党「統一ロシア」の候補者が当選するのは間違いなく、プーチン氏とメドベージェフ氏のうちどちらが与党候補として出るかは「2人で話し合って決める」(プーチン氏)としている。

 だが、政府高官の一人は「プーチン氏自身はすでに出馬の意思を固めている。双頭体制でも最高指導者として決定を下してきたのはプーチン氏の方だった」とロイター通信に話している。


「メドベージェフ出馬」促す側近


 一方、メドベージェフ氏の有力顧問2人は27日、露経済紙ベドモスチに寄稿し、大統領選に出馬することを早く表明するようメドベージェフ氏に公然と促すとともに、プーチン氏が大統領職に復帰すれば「国家的災厄」をもたらすと訴えた。

 プーチン氏とは「思想的同盟者」だと公言してきたメドベージェフ氏だが、最近の言動は明らかにプーチン氏を競争相手として意識している。3月にプーチン氏が多国籍軍によるリビア空爆を「まるで十字軍を見るようで容認できない」と批判すると、メドベージェフ氏は「私の考えは(プーチン)首相とは異なる」と言明。ミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領(80)が「統一ロシアは旧ソ連共産党のできの悪いコピーだ。プーチン首相の大統領復帰など論外」とメディアで語ると、メドベージェフ氏はその直後にゴルバチョフ氏をクレムリンに招き、最高位の国家勲章を授与し、周囲を驚かせた。5月にはメドベージェフ氏は内外の記者を集めて長時間会見を行ない、「『従来の継続』(プーチン氏の大統領復帰を婉曲的に表現)ではロシアの近代化は進まない。新たな発展段階に入っている」と語り、続投への強い思いをにじませた。

 ともに出たい2人。結末やいかに。

 (SANKEI EXPRESS)

2868チバQ:2011/07/29(金) 21:45:08
http://www.asahi.com/international/update/0729/TKY201107290154.html
ペルー大統領就任式 フジモリ派からヤジ、演説中断も就任式の後、リマ市内をパレードするペルーのオジャンタ・ウマラ新大統領=リマ、平山写す


 ペルーの国会で28日、左派で民族主義者のオジャンタ・ウマラ大統領の就任式が行われた。ウマラ氏は、「経済成長は保ちつつ、その恩恵を受けてこなかった貧しい人々の暮らしをよくしたい」などと約束した。任期は5年。

 ウマラ氏は、最低賃金を段階的に現状から25%引き上げて月額750ソル(約2万1千円)とすることや、これまで受給資格のなかった貧しい65歳以上の高齢者への年金支給などを約束。一方、鉱山開発会社などに増税し「富の再分配」をするとしている。

 式典でウマラ氏は、フジモリ政権下で廃止された、国家による経済統制色が強い1979年制定の憲法について、「その精神を尊重する」などと発言。最大野党のフジモリ派の国会議員らから「辞任しろ」とヤジが飛ぶ中、与党議員からは激励のシュプレヒコールが起こり、ウマラ氏の演説が中断される場面もあった。(リマ=平山亜理)

2869チバQ:2011/07/29(金) 21:47:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110729-00000387-reu-int
リビア反体制派の軍司令官が暗殺される、内部対立か
ロイター 7月29日(金)15時10分配信

 7月28日、リビア反体制派「国民評議会」のアブドルジャリル議長は、アブドルファタハ・ユニス参謀長(写真)が護衛2人とともに暗殺されたと発表。4月撮影(2011年 ロイター/Esam al-Fetori)

 [ベンガジ(リビア) 28日 ロイター] リビア反体制派「国民評議会」のアブドルジャリル議長は28日、アブドルファタハ・ユニス参謀長が護衛2人とともに暗殺されたと発表した。

 アブドルジャリル議長が反体制派の拠点である東部ベンガジで記者団に語ったところによると、ユニス参謀長は軍事問題を調査する委員会に召喚され出席する予定だった。

 同参謀長は今年2月に反体制派に加わるまではカダフィ政権で閣僚を務めるなどカダフィ大佐の側近であったことから、反体制派軍部内で一部の指導者らと対立していた。

 アブドルジャリル議長によると、犯行を行った武装グループのリーダーは逮捕された。また、同議長は殺害場所は明らかにせず、遺体も確認していないという。

 ロイターの記者によると、アブドルジャリル議長の会見後、会見場のホテル敷地内で複数の武装した男が空中に発砲するという騒ぎも起きた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110729-00000031-mai-int
<リビア>反体制派司令官が殺される
毎日新聞 7月29日(金)11時21分配信

 【カイロ和田浩明】リビア反体制派は28日、反体制派軍部隊を指揮するオベイディ軍最高司令官が東部ベンガジに向かう途中、武装グループに襲撃され、護衛2人とともに殺されたと発表した。殺害の背景に、反体制派の他の軍事指導者との対立があるという情報もあり、内戦状態がこう着しているリビアの先行きは一層不透明さを増している。

 反体制派の統治機構、国民評議会のアブドルジャリル議長によると、オベイディ氏はベンガジでの委員会に呼び出されて出席する途中だった。襲撃グループのリーダーは拘束されたという。ただ、現場は明らかにせず、オベイディ氏の遺体も確保されていないなど、状況に不審な点がある。

 オベイディ氏はカダフィ政権の公安相だったが2月に離脱、反体制派の軍事作戦を指揮してきた。しかし、カダフィ氏の長年の側近だったことから、政府側との関係継続を疑う声があった。仮に、軍事部門内部での内紛が背景でオベイディ氏が殺害されたのであれば、民間人保護を名目に政府軍の空爆を続ける北大西洋条約機構(NATO)にとっても大きな不安材料になり、足並みの乱れにつながる可能性もある。

 ロイター通信によると、殺害の発表後、記者会見場のホテル敷地で複数の武装した男が空中に発砲する一幕もあったという。反体制派は27日、西部を中心に政府軍に対する攻勢を開始したと発表したばかりだった。

2870チバQ:2011/07/29(金) 21:47:34
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110729-00000522-san-int
リビア反体制派の軍司令官を殺害 大佐の仕業?反体制派内の路線闘争?
産経新聞 7月29日(金)9時57分配信

 【カイロ=大内清】リビアの反体制派組織「国民評議会」のアブドルジャリル議長は28日、記者会見し、反体制派の軍司令官アブドルファッターフ・ユーニス・オベイディ氏が同日、武装集団の銃撃を受け側近2人とともに死亡したと発表した。オベイディ氏は同国最高指導者カダフィ大佐の政権で公安相を務めていたものの、2月に離反し反体制派に合流した人物。大佐側による暗殺の可能性があるほか、反体制派内の路線闘争の結果との見方も出ている。

 AP通信などによるとオベイディ氏はこの日、同氏の親族がなおカダフィ氏に近い立場にいることなどについて国民評議会の査問を受けるため、前線司令部から反体制派の本拠地である北東部ベンガジへ呼び戻される途中だった。査問の理由について同評議会のアブドルジャリル議長は「軍事的な事柄に関して」と説明するにとどめている。

 同評議会は武装集団のリーダーを拘束したとしているが、詳しい殺害状況や背後関係は分かっていない。

 また、ベンガジではこの日、アブドルジャリル議長の会見直後に、会場のホテル前で武装した男らが地面や空に向けて銃を乱射する騒ぎがあった。オベイディ氏殺害との関連は不明。

 オベイディ氏はカダフィ氏が同国の実権を握った1969年のクーデター当時からカダフィ氏の「腹心」として知られた。しかし、反体制派の蜂起が拡大した今年2月に政権から離反し、その後、反体制派の軍司令官の座に就いていた。

 同評議会では、カダフィ政権で司法相だったアブドルジャリル議長らとともに、交渉によってカダフィ氏の権力放棄を模索するグループに属し、あくまでも武力での同氏排除を目指すグループと対立関係にあったとされる。反体制派内には、長くカダフィ政権の中枢にいたオベイディ氏が部隊を率いることへの反感があったとの指摘もある。

 ただ、オベイディ氏は政権離反前後にカダフィ氏側の襲撃を受けた経緯があり、今回も同氏による暗殺である可能性は排除できない。

 反体制派は首都トリポリ攻略に向けて攻勢を強めているものの、兵器の質や兵士の練度の低さなどから決め手を欠いており、オベイディ氏の死によって部隊の指揮系統がいっそう混乱する可能性もある。

2871チバQ:2011/07/29(金) 21:48:37
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110729-00000086-mai-int
<ソマリア>干ばつ、政情不安で飢餓深刻
毎日新聞 7月29日(金)20時24分配信

 【ヨハネスブルク高尾具成】過去60年間で最悪といわれる東アフリカのソマリアの食料危機を巡り、国際社会の支援が難航している。政情不安と干ばつの「二重苦」に見舞われ、国連によると、毎日、子供1万人当たり6人が餓死している深刻な状況だ。まとまった雨は11月まで期待できないといい、対策が急がれている。

 ソマリアは反政府武装闘争の激化で91年に中央政府が崩壊し、事実上の内戦に突入した。

 今も暫定政府による統治が続く一方で、国際テロ組織アルカイダ系とされるイスラム過激派組織アルシャバブが中・南部地域を実効支配しており、国内は混とんとしている。

 欧米から「テロ組織」に指定されるアルシャバブは、情報機関の潜入などを警戒して09年以降、外国の支援団体の活動を禁止した。これを受け、世界食糧計画(WFP)は10年初めに、アルシャバブ支配地域から撤退した。アルシャバブは今、飢餓状態にある事実さえ認めていない。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、首都モガディシオには過去2カ月間で、各地から食料や水を求めて10万人の避難民が流入した。

 この事態にWFPは今月27日、食料の緊急空輸を開始。栄養失調の子供3500人の1カ月分に相当する約10トンの栄養強化食品が、ようやく供給された。また、こうした支援活動を強化するため、暫定政府軍とアフリカ連合(AU)の平和維持活動部隊は28日、モガディシオにあるアルシャバブの拠点を攻撃。英BBCによると、アルシャバブ支配地域の一部を制圧した。WFPは今後、1カ月当たり100トンを目標に供給を続けるという。

 食料危機は、アフリカ北東部一帯に広がっており、国連は「1000万人が餓死しかねない」と警告している。

 ソマリアからは連日、隣国のエチオピアやケニアに難民が押し寄せており、事態の打開には、ソマリアに支援の足場を築くことが急務となっている。

 しかし、今月末ごろにはイスラム教の断食月(ラマダン)が始まり、宗教心が高揚することから、アルシャバブが反転攻勢に出る可能性も指摘されており、切迫した状態が続きそうだ。

2872チバQ:2011/07/29(金) 21:49:14
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2816903/7564596
飢饉のソマリア、首都で政府軍と反政府勢力が交戦
2011年07月29日 12:29 発信地:モガディシオ/ソマリア

【7月29日 AFP】飢饉(ききん)に陥っているソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)で28日、緊急援助物資の供給ルートを確保しようとする暫定政府とアフリカ連合ソマリア・ミッション(African Union Mission to Somalia、AMISOM)の合同部隊と、イスラム過激派組織アッシャバーブ(Al Shebab)との間で戦闘が起きた。5時間にわたる戦闘で武装勢力10人と暫定政府軍兵士2人が死亡したほか、合同部隊の兵士2人と民間人27人が負傷した。

 ソマリアを含む「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ大陸北東部は記録的な大干ばつに見舞われ、1200万人あまりが飢餓の危機にさらされている。ソマリアでは、干ばつと絶え間ない紛争により、全人口1000万人のおよそ半数が支援を必要としている状況だ。

 国連(UN)は今月、ソマリア南部に21世紀初の飢饉の発生を宣言。首都モガディシオでも数千人の子どもたちが飢えに苦しんでおり、国連世界食糧計画(World Food Programme、WFP)が27日に緊急食糧支援を行ったばかり。(c)AFP/Mustafa Haji Abdinur

2873チバQ:2011/07/29(金) 21:49:48
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110728/mds11072808310001-n1.htm
WFP、ソマリア首都に食料空輸 避難民10万人殺到
2011.7.28 08:28

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27日、ソマリア・モガディシオ南方にある国内避難民のキャンプにいた子ども(ロイター)
 世界食糧計画(WFP)は27日、干魃(かんばつ)や内戦の影響で深刻な食料危機が起きているソマリアの首都モガディシオに食料の空輸を開始した。モガディシオには過去2カ月で国内各地から食べ物や水を求めて10万人の避難民が殺到、国連は早急な支援拡大の必要性を訴えている。

 WFPが空輸したのは栄養失調の子供に対する栄養強化食品など。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、モガディシオには7月以降、各地から1日平均千人の避難民が押し寄せている。

 モガディシオを含むソマリア中南部の大半を実効支配下に置くイスラム過激派組織アッシャバーブは、WFPを含む外国援助団体の国内での活動を禁止しているが、WFPは今後も空輸を行う予定という。

 国連は今月20日、ソマリア南部の一部地域が飢饉(ききん)に見舞われていると宣言、370万人に食料支援が必要としている。(共同)

2874チバQ:2011/07/29(金) 21:58:09
>>2863
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110729-00000088-mai-int
<パキスタン>ファッションで話題…女性外相が外交デビュー
毎日新聞 7月29日(金)20時26分配信


会談前にインドのクリシュナ外相(左)と握手するパキスタンのカル外相=ニューデリーで2011年7月27日、AP

 【ニューデリー杉尾直哉】パキスタン初の女性外相、ヒナ・ラバニ・カル氏(34)は28日、3日間のインド訪問を終えた。外交デビューで印パ関係改善という難題に取り組んだが、連日の美しい着こなしぶりのほうが専ら、話題になった。

 インド国民に圧倒的な印象を与えたのが、日本円で350万円とされるエルメスの高級バッグ「バーキン」。インディアン・エクスプレス紙は「(インドに)来て、見て、バーキンを見せびらかして、(インドを)支配した」と報じた。古代ローマのカエサル将軍の戦勝報告「来た、見た、勝った」をパロディー化したものだ。

 19日に就任したカル氏は26日のインド到着時はあでやかな青いショール、翌日の外相会談では薄手の白いショール姿だった。28日、北西部のイスラム教聖廟(せいびょう)を訪れた際には、カル氏を一目見ようと住民が殺到した。カル氏は「話題になるのはよいこと」と述べた。

 富裕層出身で高級飲食店を経営し、2児の母でもあるカル氏について、専門家たちは「パキスタン外交を牛耳る軍への影響力はない」と冷ややかだ。だが、国際テロリストのウサマ・ビンラディン容疑者(5月に米軍が殺害)が潜伏していたパキスタンのイメージは変えそうだ。

2875チバQ:2011/07/30(土) 15:26:19
>>2161>>2805>>2869-2870
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110730/mds11073011500001-n1.htm
軍司令官射殺…反体制派内部の犯行か カダフィ政権は「アルカーイダ説」
2011.7.30 11:49
 リビアのカダフィ政権と攻防を続ける反体制派「国民評議会」のオベイディ軍最高司令官らが28日に射殺された事件で、反体制派の軍高官はAP通信に対し、反体制派内部の犯行だとする目撃情報を明らかにした。APが29日に伝えた。

 一方、フランス公共ラジオによると、カダフィ政権のムーサ・イブラヒム報道官は同日、犯行は「(国際テロ組織)アルカーイダのメッセージだ」と述べ、アルカーイダが関わっていると主張した。

 軍高官によると、カダフィ政権との関係が疑われていたオベイディ氏が尋問のため連行された軍施設を離れた際、同行していた反体制派の民兵部隊「2月17日殉教者旅団」の民兵2人が「裏切り者」と叫び発砲したという。同旅団指導部にはイスラム系武装組織の出身者が含まれているとされる。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110730/amr11073013410008-n1.htm
「リビア反体制派は団結を」米国務省副報道官
2011.7.30 13:38

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29日、リビア西部ナルートにある反体制派の検問所で警戒にあたる反政府武装勢力の兵士(ロイター)
 米国務省のトナー副報道官は29日の定例記者会見で、リビア反体制派「国民評議会」のオベイディ軍最高司令官が射殺されたことに関し、最高指導者カダフィ大佐を退陣させて民主化を進めるため「反体制派が団結を維持することが大事だ」と述べた。

 同評議会は政権の離反者や民主化勢力により結成され、内部対立があるとされる。トナー氏は、射殺の事実関係について米側当局者が同評議会の幹部らとやりとりしながら情報を収集していると述べたが、背後関係には言及しなかった。(共同)

2876チバQ:2011/07/30(土) 15:26:55
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011073002000043.html?ref=rank
ペルー 新政権、多難な船出
2011年7月30日 朝刊

 【ニューヨーク=青柳知敏】南米ペルーのオジャンタ・ウマラ新大統領(49)は二十八日の就任演説で「経済成長と社会統合」の両立を宣言し、国民に貧困撲滅を誓ったが、最大野党のフジモリ派の対決姿勢は強く、政権運営は難航しそうだ。

 ウマラ氏は年率9%台の高成長の恩恵を国民に分け与え、生活格差の是正に乗り出す決意を表明する一方、国家の経済統制を強化した一九七九年の旧憲法を「実に素晴らしい発想だ」と持ち上げた。

 ウマラ氏の与党「ガナ(勝利する)ペルー」は国会の過半数に届かず、安定した政権運営には党派間協力が欠かせない。大統領選決選投票直後に70%を超えたウマラ氏の支持率は、実弟の天然ガス裏取引疑惑で約30%に急落。左傾化への懸念も再燃している。

 フジモリ元大統領(73)=人権侵害事件などで服役中=の長女ケイコ氏(36)の「フエルサ(勢力)2011」は議会内第二勢力を占めており、五年後の大統領選での雪辱をにらみ攻撃をするのは確実。政権安定化を急ぐウマラ氏が、フジモリ氏の恩赦を政治利用する可能性も否定できない。

2877チバQ:2011/07/30(土) 15:39:37
>>1073
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110729-00000124-san-bus_all
ロシアで事実上、清涼飲料水だったビールをアルコール規制へ
産経新聞 7月29日(金)7時55分配信


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ロシア西部カリーニングラードの大型量販店にずらりと並ぶ各種のビール (国営ロシア通信)(写真:産経新聞)

【クレムリン経済学】

 ■法改正の陰にウオツカ・ロビー

 “アルコール天国”のロシアでこのほど、ビールをアルコール飲料(酒)と認定し、その販売や飲用場所を制限する法改正が成立した。ロシアでは事実上、ビールが清涼飲料水とみなされてきたが、政権の節酒政策がロシアを代表するウオツカなどにとどまらず、ついにビールにも及び始めた形だ。ソ連崩壊後に急伸したロシアのビール市場は転機を迎えつつある。

 ◆禁酒場所を拡大

 ロシアでは従来、アルコール度数が15%以上の飲み物が法的に「酒」とされてきた。メドべージェフ大統領が20日に署名した法改正は酒に分類する飲み物のアルコール度数を0・5%まで引き下げ、度数が平均5%程度のビールも含める内容だ。

 2013年1月の改正法施行後は、飲食店を除いて午後11時から午前8時までビールの販売が禁じられ、キオスク(売店)や露店では全面的にビールを売れなくなる。飲酒が禁じられる場所もアパートの中庭や共用玄関、森、公園、砂浜などに拡大された。

 ソ連時代のビールはひどくまずいことで知られたが、1991年のソ連崩壊後は外国メーカーも参入してビール市場が百花繚乱(りょうらん)の様相を呈した。ビールの消費量は95年の年間1人あたり15リットルから2007年の同81リットルまで5・5倍に拡大。ただ、その後は08年の世界同時不況や10年1月にビール税が3倍に引き上げられたことのあおりで市場が縮小に転じた経緯がある。

 ビール業界世界4位のカールスバーグ(デンマーク)傘下にある露最大手バルチカは10年、ビール税引き上げを受けて前年比で17%の減益。今回の法改正はビール業界をさらに締め付けるものといえ、ロシアを“草刈り場”とみてきた国際的大手メーカーの間で懸念を呼んでいる。

 メドべージェフ政権が09年に明らかにしたところでは、ロシアでは国民1人あたりの年間飲酒量が純アルコール換算で18リットル(ウオツカ50本相当)と世界最多。世界保健機関(WHO)が「危険」とする基準の2倍を超えている。アルコール依存症の国民は300万人にのぼり、ロシア人の死因の少なくとも4分の1は飲酒関連とされる。

 人口の急減に悩む政府は酒税の引き上げや販売・広告規制によって10〜20年でアルコール消費量を半減させる方針。ロシアの代名詞であるウオツカについては昨年1月、最低販売価格が0・5リットルあたり89ルーブル(約249円)とそれまでの2倍に改定されている。

 ◆果たして効果は

 政権がビールも標的にし始めた背後では、ビールにシェアを奪われてきたウオツカ事業者による強力なロビー活動も指摘されている。アルコール消費の約3割を占め、若年層の「アルコール依存への入り口」となっているビールの規制こそ強化すべきだというのがウオツカ・ロビーの主張だ。

 大手ウオツカ・メーカー「ロススピルトプロム」出身のズワゲリスキー下院議員は、安価なペットボトルによるビール販売なども規制すべきだと訴えてきた。

 他方、ビール業界は全く正反対に「ビールを敵に回すことはアルコール依存からの脱却を阻害するだけだ」(エクスペルト誌)と反発する。国民をアルコール度数の高い酒からビールに移行させることこそが得策だというのだ。実際、ビール税が引き上げられた昨年はビール生産量が前年比で5%落ち込んだのと引き換えにウオツカが8%伸びており、ビールの規制が全般的な節酒につながるのかは現時点で不明だ。

 ロシアでは帝政時代以来、時の権力が節酒令を出しては、なし崩しになってきた歴史がある。ソ連末期の1985年には当時のゴルバチョフ政権が厳しいアルコール制限を打ち出したものの、国民の猛反発を招いた上に密造酒による死者が急増する結果を招いた。この国での「酒との戦い」が容易でないことだけは間違いない。(遠藤良介)

2878チバQ:2011/07/30(土) 16:34:41
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110730/mds11073012580002-n1.htm
日本大使館が業務再開へ コートジボワール
2011.7.30 12:56

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 コートジボワール・アビジャンで、軍の式典に出席するソロ首相=12日(ロイター=共同)
 西アフリカ・コートジボワールが昨年11月の大統領選の結果をめぐって内戦状態に陥った影響で、今年4月中旬に一時閉鎖された在コートジボワール日本大使館が8月1日に最大都市アビジャンで業務を再開することが決まった。日本外務省が29日、明らかにした。

 同大使館では、岡村善文大使の公邸が4月6日、選挙後も大統領職に居座ったバグボ氏派の部隊に襲撃された。大使館職員はパリに退避し、在フランス大使館に臨時事務所を設置、邦人保護などの業務を行ってきた。

 大統領選で国際社会は元首相のワタラ氏を当選者と認めたが、バグボ氏側が抵抗し戦闘に発展、同氏は4月に拘束された。ワタラ大統領が5月に正式就任した後、治安は安定しつつあり、外務省は再開が可能と判断した。コートジボワールの在留邦人は現在約20人。(共同)

2879チバQ:2011/07/30(土) 16:39:49
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110730/mds11073001450000-n1.htm
トルコ軍参謀総長が辞任 陸海空トップも 詳しい理由は明らかにされず
2011.7.30 01:44
 トルコの民放CNNトルコは29日、トルコ軍のコシャネル参謀総長が辞任したと伝えた。陸海空軍それぞれのトップも辞任したという。辞任の詳しい理由は明らかになっていない。

 トルコでは6月の国会選挙でエルドアン首相率いる与党、公正発展党(AKP)が勝利、エルドアン政権が3期目に入ったばかり。

 トルコ軍は国是である政教分離の守護者を自任してきたが、エルドアン政権は軍の権限を制限する憲法改正などに取り組んできた。(共同)

2881チバQ:2011/07/31(日) 11:35:42
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110730-00000054-mai-int
<エジプト>保守系イスラム台頭…若者団体が警戒
毎日新聞 7月30日(土)19時50分配信

 【カイロ和田浩明】世俗的傾向が強いエジプトで、ムバラク前政権下では行動を規制されてきた、サラフィ主義者と呼ばれる保守的なイスラム原理主義勢力の活動が目立ってきた。29日に首都カイロのタハリール広場で数万人が参加した軍政への抗議集会で、サラフィ主義者らが「エジプトのイスラム化」を呼びかけた。前政権を崩壊させた民主化蜂起を主導した若者団体は「集会を乗っ取った」と反発、警戒感を強めている。

 集会はイスラム金曜礼拝に合わせて実施。イスラム原理主義者たちの典型的な外観である、豊かなあごひげをたくわえた、コーラン(イスラム聖典)を持った男性が目立った。

 29日の集会は、世俗系若者団体やサラフィ主義者などの各組織が団結し、エジプトを暫定統治する軍最高評議会に共通の要求を示すため計画。軍事法廷での民間人裁判の中止や軍政の権限制限、ムバラク前大統領の訴追手続きの加速などだ。

 しかし、会場では「エジプトのイスラム化に賛成」とのスローガンを掲げた。サラフィ団体のホッサム・ボカリ氏は「精神的な表現に過ぎない」と語ったが、世俗的若者団体「4月6日運動」のムハンマド・イブラヒム氏は「事前合意を無視した」と批判。タハリール広場では7月上旬から世俗系政治グループが軍政に改革要求を行っていたが、サラフィ主義者とは距離を置いている。サラフィ主義者が集会に多数参加した背景には、新憲法制定に影響を及ぼしたい思惑があると見られる。

 サラフィ主義者のアブドルメナム・アシャハト氏(41)は、現憲法(停止中)第2条が法律の根拠として定めるシャリア(イスラム法)について、「これを基本にすればエジプトの諸問題は解決できる」と主張した。

 ただ、前政権の弾圧下で政治経験を積み上げた最大野党「ムスリム同胞団」には、「イスラム化」を前面に出せば一部国民の反発を招くことを熟知する現実派もおり、サラフィ主義者との全面的連携には慎重だ。

 サラフィ主義の伸長で宗教教育の強化や女性差別などを懸念する世俗派の間には「イスラム原理主義者は敵だ」との考えもある。

 ◇サラフィ◇

 アラビア語で祖先を意味する「サラフ」に由来し、預言者ムハンマドらが説いた初期イスラム教の原則への回帰を志向する思想。近代では西洋列強による植民地化に思想的に対抗する根拠の一つとしてイスラム圏に広がった。エジプトではムスリム同胞団の穏健派イスラム原理主義より保守的傾向が強く、世俗主義と対決的とされる。

2882チバQ:2011/07/31(日) 20:25:11
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2817222/7576812?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
ノルウェー銃乱射、親の通報を警察が信じず「事実なら子どもに電話させろ」
2011年07月31日 16:52 発信地:オスロ/ノルウェー

【7月31日 AFP】ノルウェー・ウトヤ(Utoeya)島のサマーキャンプで22日に起きた銃乱射事件で、娘からの連絡を受けて通報した父親に対し、警察が「子どもに自分で電話をかけるように言ってくれ」と言い放ったことを地元紙Fremoverが前週、報じた。

 娘からの緊急連絡を受けたGeir Johnsenさんは、急いで警察に通報した。だが警察は彼の通報を信じようとしなかったという。

「ウトヤ島の娘から聞いた話を伝えたが、まるで信じてもらえなかった。『もしそれが事実なら、子どもたちが自分で警察に通報する必要がある』と言われた。信じてくれと訴えたが、だめだった」

 この「もどかしい」やりとりが2〜3分続いたところで、「たしか私は『なんて役立たずなんだ、このくそばばあ』みたいなことを言った。そしたら彼女は『くそばばあと呼ぶな』と言い返してきた」と、Johnsenさんは語った。

 銃乱射の1時間半前に発生した首都オスロ(Oslo)中心部での自動車爆弾の爆発で、ノルウェー警察はオスロに全ての注目を向けていた。その間、アンネシュ・ベーリング・ブレイビク(Anders Behring Breivik)容疑者は何の妨げもなくウトヤ島に上陸することができた。

 ノルウェー警察は、通報から1時間後にようやく現地に到着したことを認めており、特に、手元にヘリコプターがなかったことが原因の1つだったと述べている。

 ウトヤ島で娘の1人が死亡、もう1人が負傷したFreddy Lieさんは、AFPの取材に、警察にウトヤ島の事件を通報した際、警察から「全ての事件はオスロで起きているんだ」と主張されたと語った。(c)AFP

2883チバQ:2011/08/01(月) 20:49:32
http://mainichi.jp/select/world/news/20110801k0000e030010000c.html
シリア:弾圧に国際社会で非難強まる 死者142人に

シリア中部ハマ 【カイロ和田浩明】シリア人の人権団体によると、シリアのアサド政権による31日の反政府デモ弾圧の死者数は少なくとも142人に増えた。3月に民主化要求デモが始まって以来、1日あたりの弾圧被害としては最悪の規模で、反体制派は抗議のゼネストを呼びかけた。アサド政権の「国民に対する全面戦争」(在シリア米大使館)との見方も出始め、国際社会は非難を強めている。

 在英シリア人団体「シリア人権観測所」などによると、アサド政権はシリア中部ハマ、東部デリゾールを含む少なくとも6都市で弾圧を強行した。100人の死者を出したハマでは、82年に弾圧で推定1万人が死亡した「ハマの虐殺」の再現を懸念する声も出ている。ハマ弾圧への国民の怒りは強く、反体制団体「地域調整委員会」によると、国内各地で抗議デモが発生した。

 シリアの国営通信社は、ハマで「武装テロリストグループ」が軍部隊や警察を攻撃したと報じ、弾圧を正当化した。アサド大統領は31日、軍雑誌に掲載された演説で「シリアの分断を図る陰謀がある」と述べた。反政府デモを指した発言とみられる。

 アサド大統領の「陰謀」発言について、在シリア米大使館の報道官は中東の衛星放送アルジャジーラで「架空の話であり、誰も信じはしない」と述べ、7月上旬にフォード米大使が訪問したハマを「平和的な抗議活動のモデル」と位置づけた。

 アサド政権が31日に大規模弾圧を仕掛けた背景について民主化勢力からは、1日に始まるイスラム教の断食月「ラマダン」で住民の宗教心が高揚するのを前に、デモの抑え込みを図ったとの見方が出ている。

 AFP通信によると、国連安保理非常任理事国のドイツは31日、アサド政権による反政府デモ弾圧への対応を協議する安保理緊急会合の開催を要請した。欧米諸国はアサド政権非難の声明を取りまとめたい考えだが、欧米によるリビア空爆に反発するロシア、中国などは同調に消極的だ。会合は1日にも開かれる可能性があるという。

毎日新聞 2011年8月1日 10時59分(最終更新 8月1日 14時36分)

2884チバQ:2011/08/02(火) 21:35:11
http://www.asahi.com/international/update/0802/TKY201108010631.html
2011年8月2日0時38分
麻薬抗争のメキシコで記者殺害相次ぐ 避難・出社拒否
 麻薬抗争が激化するメキシコで、記者が殺される事件が相次いでいる。いずれも麻薬組織が関与しているとみられ、事件が集中する南東部ベラクルス州では、記者らが次々と避難。ユネスコは7月29日、事件を非難し、真相究明を求める声明を出した。

 ユネスコによると、今年に入ってメキシコで殺された5人の記者のうち4人はベラクルス州での事件によるもの。その1人は同州の地元紙ノティベルの警察担当の女性記者、ジョランダ・オルダス・デラクルスさん。取材に出て行方不明となった数日後の7月26日、首を切断された遺体で見つかった。6月には同紙の事件・政治担当のコラムニストやその息子の事件担当の写真記者も殺害された。

 ジャーナリスト保護委員会(CPJ、ニューヨーク)によると、デラクルスさん殺害事件後、同紙や他紙の記者らが出社しなくなったり避難したりする例が相次いでいる。メキシコの記者殺害数は年々増え、昨年以降15人。警察や軍の情報を漏らすよう麻薬組織から脅され、事件に巻き込まれる例も目立つという。(ロサンゼルス=藤えりか)

http://www.asahi.com/international/update/0730/TKY201107300131.html?ref=reca
2011年7月30日10時54分

メキシコ殺害死2割増2.4万人 麻薬抗争激化 10年
 麻薬組織間の抗争が激化しているメキシコで、2010年の殺人による死者数が前年比23%増の2万4374人に上る見通しになった。多くが抗争に巻き込まれた犠牲者とみられる。

 メキシコの国家統計地理院が28日、暫定値として発表した。07年比だと約2.7倍。人口10万人ごとに22人が殺された計算になる。

 最悪を記録したのは北部チワワ州の4747人。治安悪化が著しい同州のシウダフアレスでは、10年1月と10月に銃乱射が起き、児童ら多数が犠牲になった。警官も多数殺害され、なり手が減っている。

2885チバQ:2011/08/02(火) 21:57:28
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110802-00000007-cnn-int
飢饉のソマリアをイスラム武装組織が攻撃 首都で戦闘
CNN.co.jp 8月2日(火)9時51分配信

モガディシオ(CNN) アフリカ連合(AU)によると、飢饉(ききん)が深刻化するアフリカ東部のソマリアで、イスラム武装組織、アルシャバブが1日、イスラム教のラマダン(断食月)入りに合わせた攻撃を開始した。イスラム諸国では1日からラマダン入りしている。

AU当局者によれば、ソマリアの首都モガディシオ北東部で激しい戦闘があり、AUの拠点付近にも迫撃砲や銃撃の音が響いた。ソマリア軍の制服を着た2人組が自爆を図ったものの、AU部隊が起爆直前に阻止したという。銃撃戦でAU側の兵士2人が死亡した。

AU軍の報道官は「ソマリアは飢饉に襲われているというのに、過激派は命を救うどころか奪うことに集中している」と非難した。アルシャバブはモガディシオ市内に戦闘員を集結させ、さらに攻撃の構えをみせているという。

AUによると、アルシャバブはAU軍が2007年に同国へ派遣されてから毎年、ラマダンに合わせて攻撃を仕掛けてきた。AUは先週、人道機関による食料や物資の輸送を助けるため、アルシャバブに対する掃討作戦を実施していた。

国連によると、アルシャバブが実効支配する同国南部では1991年以来の飢饉が起きている。栄養失調に陥った住民の割合は50%に迫り、世界最悪の水準。アモス人道問題担当事務次長が1日語ったところによると、同日の時点でモガディシオ市内での人道物資配布に影響は出ていない。国連は飢饉の広がりを阻止するための支援費として24億ドルの資金調達を目指しているものの、これまでに集まった額は10億ドルにとどまっているという。

2886チバQ:2011/08/02(火) 21:58:15
http://www.cnn.co.jp/world/30003163.html
世界の「破綻国家」ランク、ソマリアが首位 4年連続
2011.06.23 Thu posted at: 16:38 JST
(CNN) 世界177カ国を対象にした「破綻(はたん)国家」の指数調査で、アフリカ東部のソマリアが4年連続で首位だったことが非営利機関(NPO)の「Fund for Peace」がまとめた報告書で23日までに分かった。

米誌「Foreign Policy」が21日に掲載したもので、2位から4位まではチャド、スーダン、コンゴ民主共和国(旧ザイール)とアフリカ諸国が並び、5位はカリブ海のハイチだった。昨年1月に大地震に見舞われたハイチは2010年の同様調査では11位だった。

ソマリアでは政府とイスラム反政府武装勢力との戦闘が今なお続き、沿岸部での海賊行為も頻発しているが、有効な対応策が打ち出せない無政府状態にある。ハイチについて同NPOの責任者は、国内情勢が早急に好転するとは思えないとの悲観的な見方を表明。過去の破綻国家調査で同国が上位15カ国から外れたことがないことから、今後もこの状態が続くと予想した。

米国の軍事作戦が進められているアフガニスタンは7位、イラクは9位だった。

一方、破綻度の少ない国家の順位ではスカンジナビア諸国が上位を占め、首位はフィンランド、ノルウェーが2位、スウェーデンが3位だった。米国は158位だった。

破綻国家のランキング報告書は、社会、経済、政治的な課題を基準にした計12指標に基づき作成。同NPOは、リストの上位にある国家は必ずしも破綻国家を意味するものではないとしながらも、政治、経済や社会各分野で大きな問題を抱えていると指摘、「不幸なことに多くの国ではわずかの改善しかない」と述べた。

2887チバQ:2011/08/04(木) 23:59:28
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110804-00000354-reu-int
ソマリア南部で飢饉拡大、干ばつ・紛争・支援不足の3重苦
ロイター 8月4日(木)14時19分配信

 8月3日、国連食糧農業機関は、深刻な干ばつが続いているソマリア南部で、飢饉(ききん)が新たに3地域に拡大したと発表。写真は栄養失調で首都モガディシオの病院に運ばれた子供(2011年 ロイター/Feisal Omar)

 [モガディシオ 3日 ロイター] 国連食糧農業機関(FAO)は3日、深刻な干ばつが続いているソマリア南部で、飢饉(ききん)が新たに3地域に拡大したと発表した。国連は先月、南部バクールとシェベリ川下流地域で飢饉が発生したと宣言したばかり。

 FAOの声明によると、新たに飢饉とされたのは、シェベリ川中流の2地区、首都モガディシオの難民キャンプとアフグーィ回廊地帯。飢饉は年内に南部一帯に拡大する恐れがあるとしている。

 同国では2日前にラマダン(断食月)入りした後、アフリカ連合の平和維持活動(PKO)部隊や治安部隊らと、反政府勢力との間で武力衝突が発生。自爆攻撃も急増しており、約40万人が避難生活を送るモガディシオ難民キャンプへの緊急物資搬送が困難になっている。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のスポークスマンは、ナイロビでロイターに対し、「この数日で約10カ所の難民キャンプで何が必要とされているか調査する予定だったが、武力衝突が始まり、一切の活動が制限されている」と語った。

 過去数十年間で最悪の干ばつ、紛争、食糧支援の不足により、ソマリア南部では約360万人が餓死の危険にさらされている。

2888チバQ:2011/08/05(金) 00:08:26
http://www.asahi.com/international/update/0804/TKY201108040709.html
インド与党ガンジー総裁、手術のため渡米 代行に長男
 インド与党・国民会議派は4日、ソニア・ガンジー総裁(64)が手術を受けるため、渡米したと発表した。帰国までに2〜3週間かかるという。病名は明らかにしていない。

 ガンジー総裁は故ラジブ・ガンジー元首相の妻でイタリア出身。2004年の総選挙で、8年ぶりの政権奪回へ国民会議派を導いた。自らの首相就任は固辞したものの、現在までインド政界の最高実力者と目されている。

 同総裁は、不在中の党務代行者に長男のラフル・ガンジー総務幹事ら4人を指名した。「権力世襲への布石ではないか」(野党・インド人民党幹部)との見方が出ている。(ニューデリー=武石英史郎)

2889チバQ:2011/08/05(金) 00:20:47
http://www.asahi.com/politics/update/0804/TKY201108040836.html
ハイチ首相人事案を2度目の否決 組閣遅れ復興に影響も
 昨年大地震が襲ったハイチで、弁護士のグース元司法相を首相に充てるマーテリー大統領の人事案が2日、上院に否決された。首相人事案の否決は今年6月下旬に続き2回目で、組閣のさらなる遅れが地震の復興にも影響しそうだ。

 AP通信などが報じた。グース氏は、亡命したアリスティド元大統領の支持派への迫害や投獄を主導した経歴がある。実業家のルジエ氏を首相に指名した最初の人事案が否決されたのを受けて提案されたが、人選には国際社会からも批判の声が上がっていた。(ロサンゼルス=藤えりか)

2890チバQ:2011/08/05(金) 00:22:33
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110804/erp11080423330007-n1.htm
仏当局、ラガルドIMF専務理事の捜査開始
2011.8.4 23:30
[ フランスの閣僚の犯罪を扱う共和国法院は4日、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が仏経済・財政・雇用相時代に仏実業家と旧国営銀行との係争事件で職権を乱用したとされる疑惑について、捜査の開始が妥当との判断を示した。これを受け、仏検察当局は同氏に対し、文書偽造と公的資産横領の共犯の疑いで捜査すると発表した。

 同氏の弁護士は、「IMFの仕事とは別物」と述べ、事態がすぐには同氏の辞任問題に発展することはないとの見通しを強調した。こうした事件の裁判では、結審までに通常、数年かかるとされる。(パリ 山口昌子)

2891チバQ:2011/08/05(金) 00:39:41
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110803-OYT1T00373.htm
高さ千m超!サウジ富豪王子が世界一タワー計画




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サウジアラビアで計画されている高層タワーの模型と、計画を発表するワリード・ビン・タラール王子ら=ロイター 【カイロ=田尾茂樹】世界的富豪として知られるサウジアラビアのワリード・ビン・タラール王子は2日、同国西部ジッダに高さ1000メートルを超える高層タワーを建設する計画を発表した。

 完成すれば、アラブ首長国連邦ドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」(828メートル)を抜いて世界一の高さとなる。ロイター通信などが伝えた。

 王子が代表を務める投資会社がサウジ最大手の建設会社と、建設費46億サウジ・リヤル(約950億円)で契約を結んだ。ホテルや住居、オフィスなどが入る予定。完成まで5年かかるというが、着工時期やタワーの最終的な高さは公表していない。

(2011年8月3日18時04分 読売新聞)

2892チバQ:2011/08/05(金) 23:42:01
>>1855
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110805/erp11080508150000-n1.htm
軍の要人輸送部隊を解散 ポーランド 政府専用機墜落事故で
2011.8.5 08:14

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4日、ワルシャワの国防省で会見したポーランドのトゥスク首相(右)=ロイター
 ポーランドのトゥスク首相は4日、同国のカチンスキ大統領(当時)らを乗せた政府専用機が昨年4月にロシアで墜落した事故をめぐり、同機が所属した空軍の政府要人輸送部隊を解散すると述べた。複数の軍将校も解任された。地元メディアが伝えた。

 政府専用機は視界不良の空港に着陸を強行しており、ポーランドの事故調査委員会は7月末、パイロットの経験が不十分だったなどとする最終報告書を政府に提出した。

 同国のコモロフスキ大統領は4日、上下両院選を10月9日に行うと発表した。死亡したカチンスキ氏の双子の兄で、最大野党「法と正義」党首のヤロスワフ・カチンスキ氏は政府の事故に関する責任を追及する構えで、責任の所在が選挙戦の争点に浮上しそうだ。(共同)

2893チバQ:2011/08/05(金) 23:43:58
>>2719
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110805/erp11080523180005-n1.htm
ウクライナの「美しすぎる首相」拘束
2011.8.5 23:16

25日、キエフの地区裁判所で開かれた予審に出席するティモシェンコ前首相(ロイター)
 【モスクワ=遠藤良介】インタファクス通信などによると、ウクライナの首都キエフの地区裁判所は5日、職権乱用罪で訴追されていた親欧米派のティモシェンコ前首相の拘束を認め、前首相は公判中に拘束された。

 同国では昨年2月の大統領選で親ロシア派のヤヌコビッチ現大統領がティモシェンコ氏を僅差で破り当選。前首相側は訴追について「政治的意図によるものだ」と反発していた。

 訴追内容によると、ティモシェンコ氏は親欧米派のユシチェンコ政権の首相だった2009年1月、債務問題からウクライナ向け天然ガス供給を停止したロシアと、不当に高い価格でガス供給再開に合意したとの罪に問われている。地区裁はティモシェンコ氏が審理を妨害しているとの理由で検察の拘束要求を認めた。

2894チバQ:2011/08/05(金) 23:48:29
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22557320110805
情報BOX:ガイトナー財務長官が辞任した場合の後任候補
2011年 08月 5日 12:03 JST
 [4日 ロイター] 複数の政府高官によると、オバマ米大統領はガイトナー財務長官に対して現職に留まるよう求めた。以下は、アナリストによるガイトナー財務長官が辞任した場合の後任候補 
 ◎マイケル・ブルームバーグ氏

 ニューヨーク市長。通信社ブルームバーグの創業者で、富豪。

 昨年8月にオバマ大統領とゴルフのラウンドをし、ガイトナー氏の後任として財務長官に就任するのではとの憶測が飛び交ったことがある。当時はブルームバーグ氏もホワイトハウスもうわさを一蹴した。

 財務長官に就任すれば、オバマ政権と財界の関係修復を進められる可能性もある。

 ガイトナー氏と同様、もともと共和党員だったが離党して無所属となった。 

 ◎ジェイミー・ダイモン氏

 米銀大手JPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)の会長兼最高経営責任者(CEO)。
 2007─09年の金融危機のさなか経営難に陥った米証券大手ベアー・スターンズへの支援を決断し、銀行界のヒーローと称賛された。

 金融規制改革法(ドッド・フランク法)に基づく新たな規制をめぐっては、オバマ政権に対し歯に衣着せぬ厳しい発言を繰り返している。

 それでもオバマ大統領は、ダイモン氏率いるJPモルガンの経営がうまくいっているとして、同氏の経営手腕を高く評価している。

 ◎ゲーリー・ゲンスラー氏

 米商品先物取引委員会(CFTC)委員長。米金融大手ゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)元幹部。

 ただし、店頭デリバティブ(金融派生商品)取引規制に関しては厳しい姿勢で臨み、自身が決して「ウォール街の友人」ではないことを広く印象づけた。

 同氏は30歳でゴールドマンのパートナーに就任。1997─2001年には、ガイトナー氏とともに財務省高官を務めた。 

 ◎アースキン・ボウルズ氏
 オバマ大統領により、財政赤字削減策を協議する超党派委員会の共同議長に抜てきされた。クリントン政権では首席補佐官を務めた。

 モルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)(ニューヨーク)でビジネス上のキャリアをスタートさせた後、自ら投資銀行を興した。

 1993年、クリントン氏により中小企業局(SBA)のトップに任命される。96年に大統領首席補佐官となり、97年には共和党議員らと協力して均衡予算法成立に尽力し、約30年ぶりの財政赤字解消に寄与した。

 その後ノースカロライナ大学の学長も務めた。 

 ◎ロジャー・アルトマン氏

 ブティック型投資銀行エバーコア・パートナーズ(ニューヨーク)の創業者兼会長。

 1977─81年にはカーター政権で財務次官補、1993─94年にはクリントン政権で財務副長官を務めた。

 オバマ政権は、同氏をサマーズ国家経済会議(NEC)委員長の後任とすることを検討していたが、後任委員長には結局ガイトナー氏のアドバイザーの1人だったジーン・スパーリング氏を選んだ 
 ◎ジェフリー・イメルト氏

 米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)(GE.N: 株価, 企業情報, レポート)CEO。

 オバマ大統領の指名により、雇用と競争力に関する経済諮問機関の議長を務めた。生粋の共和党員であるイメルト氏の起用は、財界との関係修復を図るホワイトハウスの取り組みの一環とみられている。

 同評議会は6月、経済界への官僚主義的対応を改め、融資促進やエネルギー効率向上のための投資、外国人観光客の誘致などを含む控えめな内容の提言をとりまとめた。

 GEの金融部門GEキャピタルは信用危機の中、最大1390億ドルの債務について政府の保証を求めた経緯もある。 

 ◎ジョン・コーザイン氏

 ゴールドマン・サックスの元CEO、元上院議員、元ニュージャージー州知事。現在MFグローバルのCEO。

 金融危機時にゴールドマンは政府支援を受けたが、金融危機の種をまいた金融機関の元CEOとして批判された。財務長官に指名された場合は、再度批判が高まる可能性がある。
◎ウィリアム・デーリー氏

 オバマ大統領の首席補佐官。就任前はJPモルガン幹部で、クリントン政権下で商務長官も務めた。有名なデーリー元シカゴ市長の子息。SBCコミュニケーションズの元社長。

 政府管理下に置かれた米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)の取締役を4年間務めたことがあり、これが指名された場合に問題視される可能性がある。

2895チバQ:2011/08/06(土) 08:37:59
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110806/erp11080601110000-n1.htm
IMFトップの職権乱用疑惑 広がる波紋 世界経済にも痛手
2011.8.6 01:10 (1/2ページ)
 【ワシントン=柿内公輔】5日で就任1カ月を迎えた国際通貨基金(IMF)のトップ、ラガルド専務理事のフランス財務相時代の職権乱用疑惑が新展開をみせ、IMFに衝撃が走っている。捜査の進展次第ではラガルド氏の職務に支障をきたす可能性があり、課題が山積するIMFにも痛手となりかねない。

 ■混乱する本部

 「とにかく声明を出さないと」。仏当局による捜査開始決定が伝わった4日、ワシントンのIMF本部は情報収集に追われた。ラガルド氏本人が今週から夏休みでフランスに一時帰国していることも、混乱に拍車をかけた。

 公表された理事会の声明は、「専務理事が職責を果たせると確信する」と強調。市場やIMF職員の動揺を抑えたい思いがにじむが、一方で、「理事会は選出前から(疑惑を)協議していた」とし、ラガルド氏をトップにいただくリスクを当の理事会が懸念していたことをうかがわせた。

 IMFは、前専務理事のストロスカーン被告が性的暴行容疑で訴追され5月に辞任。後任のラガルド氏は7月26日のニューヨークでの講演で、「IMFはガバナンス(組織の統治)で信頼されなければならない」と指摘していた。IMF関係者は「潔白を信じているが、タイミングが悪すぎる」と頭を抱える。

■世界経済への影響も

 IMFは目下、喫緊の課題である欧州の債務危機への対応に注力している。ユーロ圏首脳会議は先月、ギリシャに対する第2次支援策で合意。IMFもユーロ圏とともに公的支援を行うが、ラガルド氏は欧州各国との太いパイプを生かし、陣頭指揮をとっている。

 ラガルド氏の弁護士もIMF同様、「職務に影響しない」としているが、捜査への対応に追われる懸念は残る。仮に訴追され刑事裁判になれば、ストロスカーン被告と同様、法廷に立たされる可能性もある。

 ラガルド氏の就任にあたっては、欧州出身者がトップに就くIMFの慣習に対し、新興国などから批判が相次いだ。そのため副専務理事に中国出身者を初めて起用するなど組織運営の見直しに乗り出しており、緒に就いたばかりのIMF改革にも影響が出かねない。

     ◇

【ラガルド氏の職権乱用疑惑】 2007年、仏実業家ベルナール・タピ氏が旧国営クレディ・リヨネ銀行を相手取り、株式投資の損失の賠償を求めた訴訟に、当時仏財務相のラガルド氏が介入したとされる問題。仏メディアなどによると、ラガルド氏はタピ氏に有利な形で調停を進めたとされ、野党が職権乱用疑惑でラガルド氏を告発。閣僚在任中の犯罪を扱う仏共和国法院が4日、「捜査開始が妥当」との判断を示した。

2896チバQ:2011/08/06(土) 08:42:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110804-00000069-mai-int
<イラン石油相>革命防衛隊幹部が就任 米欧と対決姿勢
毎日新聞 8月4日(木)19時31分配信

 【テヘラン鵜塚健】イラン国会は3日、アフマディネジャド大統領が指名した革命防衛隊のガセミ准将を石油相として承認した。ガセミ氏は、核兵器開発に関与している疑いがあるとして米国や欧州連合(EU)が資産凍結など経済制裁の対象としている人物で、米欧諸国との対決姿勢をより明確にした形だ。

 イランの外貨収入の約8割は石油収入が占め、石油相の影響力は大きい。イランは現在、石油輸出国機構(OPEC)の議長国でもあり、ガセミ氏は産油国のリーダーとしても影響力を持つことになる。

 ガセミ氏は、防衛隊所有の大手建設企業「ハタム・アル・アンビヤ」の責任者も務めている。ハタム社も核開発との関連が懸念され、制裁対象になっている。

 人事を巡っては、アフマディネジャド大統領が今年5月、ミルカゼミ氏を石油相から解任し、大統領自身が代行すると宣言。しかし、護憲評議会が「大統領による代行は違法」としたため、大統領に近い人物が暫定的に代行を務めていた。

 革命防衛隊は、正規軍とは別組織で規模は約12万人。主に国境警備や対外工作を担うが、米欧諸国は核兵器開発にも深く関与しているとみている。近年は軍事部門だけでなく、石油関連や建設を中心に企業を幅広く所有し、経済分野でも影響力を拡大している。

2897チバQ:2011/08/06(土) 14:34:02
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110806/erp11080612430001-n1.htm
プーチン派には負けないわ! 自称“メドベージェフ・ガールズ”も支持訴え
2011.8.6 12:33

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自称メドベージェフ・ガールズがビキニ姿で支持を訴え(ロイター)
 来年3月に大統領選を控えるロシアの首都モスクワで4日、自称メドベージェフ・ガールズがビキニ姿で大統領の支持を訴えた。

 大統領選をめぐっては、プーチン首相を支持する若い女性たちがプーチン親衛隊を結成。タンクトップからブラジャーをちらりと見せて支持を訴える運動を始めている。

 対抗するメドベージェフ・ガールズはこの日、「ビールか私を選んで」と書かれたTシャツを着て、大統領が推進する路上でのビール飲酒禁止をPRした(いずれもロイター)。

 さて、軍配はどちらに−。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110720/erp11072014440007-n1.htm
一肌脱いで…ロシアの美女「プーチン軍」結成
2011.7.20 14:38

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政府ビルの前で歌うプーチン首相支持派のメンバーら=14日、モスクワ(AP)
 来年3月の大統領選を前に、プーチン首相のファンを自称するロシアの美女らが色気を振りまき、大統領への復帰を訴える「プーチン軍」を結成した。

 美女らの1人は公開したビデオで、プーチン氏をほめあげた上で、白いタンクトップを胸元から引き下げ、ブラジャーをちらりと見せて、他の女性にも一肌脱ぐよう呼び掛けている。

 “宣伝工作”の主導者は不明。昨年10月には、モスクワ大の女子学生らが「首相へのプレゼント」として下着姿のカレンダーを作製していた。(AP)

2898チバQ:2011/08/07(日) 00:54:06
http://www.cnn.co.jp/world/30003606.html
ウクライナ前首相の逮捕命令、ガス輸入に絡む公判妨害
2011.08.06 Sat posted at: 14:33 JST
モスクワ(CNN) ウクライナの首都キエフの地区裁判所は5日、ロシアからのガス輸入契約に絡み職権乱用の罪で起訴されていたチモシェンコ前首相が、公判で証人尋問を妨害したなどとして逮捕を命じた。同国のUNIAN通信が報じた。

検察当局が今回の逮捕を要求していた。検察は今年4月、前首相が在任していた2009年1月、権限がないにもかかわらずロシアの国営ガス企業ガスプロムとの間で不当に高い価格で天然ガス輸入、輸送契約を結び、国家に巨額の損失を与えたとして起訴していた。

起訴は現政権が求めていたもので、この罪で有罪が確定した場合、複数年の禁錮判決を受ける可能性がある。ロシア外務省はこのガス輸入契約について合法的なものとの立場を示している。

起訴を受け、旅行禁止などの制限措置を受けた前首相は一貫して無罪を主張、裁判は「茶番であり、裁判官はヤヌコビッチ大統領の手先である」と反論していた。裁判所の逮捕命令を受け、キエフでは5日、前首相支持者の数十人が抗議活動を行った。

同国では昨年2月、大統領選が実施され、チモシェンコ前首相は小差でヤヌコビッチ氏に敗れていた。前首相は大統領の最大の政敵となっている。前首相は2004年、大規模な民衆デモを通じて親欧米政権を誕生させた「オレンジ革命」の立役者の1人。現在は野党「祖国」を率いている。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110806/erp11080622390002-n1.htm
EUが懸念表明 ウクライナ前首相逮捕で
2011.8.6 22:38

25日、キエフの地区裁判所で開かれた予審に出席するティモシェンコ前首相(ロイター)
 インタファクス通信によると、欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表は5日、ウクライナのティモシェンコ前首相がロシアとの天然ガス取引をめぐる職権乱用罪に問われた公判で審理を妨害したとして逮捕された問題に関し「強い懸念」を表明した。

 上級代表は声明で、「EUはウクライナに、公正で独立した司法制度の必要性を常に強調してきた」と指摘した。

 前首相が移送された拘置所に近いキエフの中心部では5日夜、前首相の支持者ら数百人がテントを張り、前首相の即時釈放を求める座り込みを開始した。

 ティモシェンコ氏は首相だった2009年、ガス価格引き上げを求めるロシアの提案を受諾。10年に政敵のヤヌコビッチ大統領が就任した後、ガス価格引き上げで国益を損なったとして刑事捜査が開始された。(共同)

2899チバQ:2011/08/07(日) 00:55:19
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&rel=j7&k=2011080600323
イスラム過激派が首都撤退=暫定政府は解放宣言−ソマリア
 【ロンドン時事】ソマリアからの報道によると、暫定政府と激戦を繰り広げてきたイスラム過激派組織アッシャバーブは6日、首都モガディシオから撤退した。暫定政府のアハメド大統領は同日、首都からのアッシャバーブ駆逐を受けた「解放宣言」を行い、次はソマリア全土の掌握を目指すと誓った。
 暫定政府を支えるアフリカ連合ソマリア平和維持部隊(AMISOM)によると、同部隊などが5日夜から激しい攻撃を行った結果、アッシャバーブ側が総崩れになった。暫定政府報道官はロイター通信に対し、ソマリアにとって「輝かしい日」だと述べた。
 これに対し、アッシャバーブのスポークスマンは、組織が運営する地元ラジオを通じ「モガディシオは放棄するが、他の町はまだ掌握している」と強調。住民に対し「市民を見捨てない。戦術を変更しただけで、市民を守り、戦い続ける」と訴えた。アッシャバーブは市内に複数の陣地を構築していたとされ、一部残党がまだ抵抗を継続中という情報もある。
 1991年のバーレ政権崩壊後、事実上の無政府状態となっているソマリアで、アッシャバーブはここ数年、最強の武装勢力として南部から中部にかけて支配地を急拡大させていた。しかし、昨年から悪化してきた干ばつの影響でソマリアでは食料危機が深刻化。支配地の住民が次々難民となって逃げ出す中で、アッシャバーブの弱体化もささやかれていた。(2011/08/06-19:59

2900チバQ:2011/08/07(日) 10:04:24
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011080602000023.html?ref=rank
ニジェール川 原油汚染
2011年8月6日 朝刊

 【ロンドン=有賀信彦】国連環境計画(UNEP)は四日、ナイジェリア南部のニジェール川河口デルタ地帯の一部が約五十年にわたって原油流出で汚染されその除去に三十年以上かかるとの調査結果を発表した。

 ロイター通信によると、英・オランダの国際石油資本ロイヤル・ダッチ・シェルとナイジェリアの国営企業が一九五〇年代に同国南部の産油地帯オゴニランドで採掘を開始。シェルは九三年に撤退したが、放置された採掘施設から原油流出が続き、農地や川、地下水が長年にわたり汚染されてきたという。

 UNEPは、パイプラインに近接する地域の井戸水からは、現在も世界保健機関(WHO)基準の約九百倍のベンゼンが検出されていると指摘。シェルの採掘施設の管理について「不適切で、同社が設定した操業基準さえ満たしていなかった」と批判した。

2901チバQ:2011/08/07(日) 20:02:30
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110807-OYT1T00447.htm
黒人射殺で暴徒化、警官26人負傷…ロンドン

7日、ロンドン北部で発生した暴動による火災現場の警備に当たる騎馬警官=ロイター 【ロンドン=大内佐紀】英ロンドン北部の、低所得者層が多く住むトッテナム地区で、6日夜から7日未明にかけ、警官による黒人男性射殺に抗議していた群集の一部が暴徒化し、商店や銀行を略奪したり、警察車両やバスに放火したりする騒ぎとなった。

 警官26人が負傷した。

 ロイター通信によると、群集約200人が警察署前に集まり、4日に起きた射殺事件についての説明などを求めていたが、そのうち一部が火炎瓶を投げ始めて暴動になった。

(2011年8月7日19時37分 読売新聞)

2902チバQ:2011/08/07(日) 20:03:52
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110807-OYT1T00446.htm
インド与党総裁が手術、長男の影響力強まる?

. 【ニューデリー=新居益】インドの最大与党、国民会議派のソニア・ガンジー総裁(64)が海外で手術を受け、自身が不在の間は長男のラフル・ガンジー幹事長(41)ら4人に党務を任せると表明した。


 次期首相候補と目されるラフル氏の影響力が、これを機にさらに強まるとみられている。

 ソニア氏が手術のために「2〜3週間」海外に滞在すると国民会議派が発表したのは4日。当地の複数のメディアは、手術を受けたのは米ニューヨークのがん専門病院だったと報じた。ラフル氏らが付き添い、経過は良好だという。

 ソニア氏が、留守中の代行として指名したのは、ラフル氏のほか、アントニー国防相、パテル政務秘書官、ドゥウィベディ幹事長で、いずれもソニア氏が信頼を寄せる側近だ。

(2011年8月7日18時50分 読売新聞)

2903チバQ:2011/08/07(日) 20:05:21
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2818762/7609645?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
全土で25万人超、イスラエルで経済改革求める抗議デモ
2011年08月07日 17:01 発信地:テルアビブ/イスラエル
【8月7日 AFP】イスラエル全土で6日夜、住宅価格や生活費の高騰に抗議し、抜本的な経済改革を求める抗議デモが行われ、警察発表によると空前の25万人以上が参加した。

 警察広報のミッキー・ローゼンフェルド(Micky Rosenfeld)氏は、AFPの取材に「われわれの集計した参加者数は全土で25万人以上に上る」と述べた。テルアビブ(Tel Aviv)だけで少なくとも20万人以上がデモ行進し、エルサレム(Jerusalem)でも3万人、その他地域でも2万人がデモに参加したという。

 イスラエルのメディアは、30万人近くがデモに参加したと報じている。最終的な参加人数は確定していないが、イスラエルで過去にあったデモをはるかにしのぐ参加者数となった。(c)AFP/Jean-Luc Renaudie

2904チバQ:2011/08/07(日) 21:00:07
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110807/erp11080718240008-n1.htm
米露「リセット」に影 グルジア紛争から3年 2地域占領に批判強く
2011.8.7 18:23 (1/3ページ)

 【モスクワ=遠藤良介】ロシアと旧ソ連の親欧米国、グルジアが交戦した「グルジア紛争」の勃発から8日で丸3年となる。双方は自らの行動を正当化する主張を崩しておらず、両国関係は膠着(こうちゃく)状態が続いている。紛争後のロシアがグルジアの親露独立派2地域を事実上の支配下に入れている状況には米国も非難を強めており、グルジア問題が「リセット」と称される米露関係の改善にも影を落とす。

 ロシアのメドべージェフ大統領は露メディアのインタビューで「紛争の全責任はグルジアのサーカシビリ大統領にある」とし、サーカシビリ氏との対話は拒否する考えを強調。ロシアが紛争後、グルジアの南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を一方的に承認したことも、両地域を防衛する上で「完全に正しかった」と述べた。

 ロシアはこの紛争で欧州連合(EU)との和平合意に署名し、部隊を戦闘前の位置まで撤退させることを約束した。しかし、その後は「独立承認」を盾に両地域に軍事基地を構え、EU停戦監視団の立ち入りも認めていない。

 米国上院は先月末、アブハジアと南オセチアを「ロシアに占領された地域」とし、ロシアが「グルジアの領土保全」を尊重して和平合意を履行するよう求める決議を採択した。メドべージェフ大統領は和平合意と2地域の独立承認を別問題とし、米上院決議には「根拠がない」と批判する。

 ロシア以外で両地域の独立を承認しているのはニカラグア、ベネズエラ、ナウルの3カ国にとどまる。

 両国関係の「リセット」をうたう米露は2月、新戦略兵器削減条約(新START)の発効にこぎ着けたものの、米ミサイル防衛(MD)計画をめぐっては対立が和らいでいない。

 ロシア内務省幹部らの大規模不正を告発したマグニツキー弁護士が2009年に獄死した事件をめぐり、米国が先月、事件に関係する役人ら約60人の入国拒否を決めたことについてもロシアは強く反発、対抗措置の準備に入った。

 グルジア紛争から3年の節目は、米露間のこうした暗雲をさらに濃くしている形だ。露科学アカデミーのカフカス地域専門家、アレシェフ氏は最近の公開討論会で「グルジア紛争をめぐって米露には譲れない一線があり、『リセット』には明確な限界があろう」との考えを語った。

 グルジアではサーカシビリ大統領が開戦責任を回避して政権を保持している。グルジアは、米国が総論で支持するロシアの世界貿易機関(WTO)加盟に反対しており、これも米露関係を複雑化させる要因になっている。

 ■グルジア紛争 2008年8月8日未明、グルジアが親ロシア独立派地域の南オセチア自治州を再統一しようと攻撃を開始し、ロシアが「自国民保護」を掲げて報復。死者は約850人、難民は3万5千人にのぼった。欧州連合(EU)の調査委員会は09年、紛争がグルジア側の攻撃で始まったと断定する一方、ロシアが南オセチア住民にパスポート(市民権)を与えるなど武力衝突の素地を作ったとする報告書をまとめた。

2905チバQ:2011/08/07(日) 21:14:11
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110807/mds11080718010006-n1.htm
シリア「年末までに公正な選挙」 批判受け改革ポーズ
2011.8.7 17:59
 【カイロ=大内清】反政府デモが続くシリアのムアレム外相は6日、今年任期切れを迎えた人民議会について、年末までに「公正で透明な選挙を行う」と明らかにした。国連安全保障理事会がシリア非難の議長声明を採択したことを受け、改革前進をアピールするのが狙い。その一方で同国政府は7日も各地でデモ弾圧を強化、中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、西部ホムス近くの町ハワラなどで少なくとも市民8人が死亡した。

 シリアではこれまで、支配政党バース党による事実上の一党独裁のもと、与党連合「国民進歩戦線」以外の政治組織は公認されておらず、同連合に属さない無所属候補は選挙で著しく不利だった。

 しかし、バッシャール・アサド大統領は4日、複数政党制を可能とする新政党法を承認、次期選挙には与党連合以外の政党が参加する可能性がある。

 ただ反体制派は、政府との対話などに応じる気配はみせておらず、政治改革の動きについても「弾圧への批判をかわすポーズに過ぎない」と批判している。

 こうした見方を裏付けるように、政府側は6日から7日にかけ、東部デリゾールやホムスに戦車や装甲車数百台を展開、デモを徹底鎮圧する方針に変わりはないことを鮮明にしている。

 一方、国連の潘基文事務総長は6日、アサド大統領と電話会談し、市民への攻撃の即時停止を要求するとともに、人権侵害に関する調査団の受け入れなどを要請した。

2906チバQ:2011/08/08(月) 23:01:43
>>2632-2634>>2657>>2735-2736
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110808/asi11080822070002-n1.htm
イエメン帰国断念か サレハ大統領
2011.8.8 22:06
 8日付のアラブ紙アッシャルク・アルアウサトは、イエメン大統領宮殿で6月に起きた爆発で負傷したサレハ大統領が米政府当局者の説得を受け、療養先のサウジアラビアからイエメンに帰国しないことを決断したと伝えた。

 だが、サレハ氏率いる与党、国民全体会議(GPC)の当局者は「大統領は帰国する決意だ」と述べ、報道を否定した。

 サレハ氏は7日、サウジの病院から退院した。同紙はサレハ氏の決断の理由として、米政府の圧力のほか、3日に開かれたエジプトのムバラク前大統領の初公判を見たサレハ氏が、同様の扱いを受けることを恐れたためとしている。(共同)


http://sankei.jp.msn.com/world/news/110807/mds11080711200003-n1.htm
イエメン首相が退院 大統領帰国の見通し立たず
2011.8.7 11:18
 イエメン政府当局筋は6日、大統領宮殿で6月に起きた爆発で負傷、サレハ大統領らと隣国サウジアラビアに移送され、病院で治療を受けていたムジャワル首相が退院したと明らかにした。サウジ政府の施設に滞在しているという。ロイター通信が伝えた。

 同筋は、サレハ大統領も近く退院するとしたが、退院後も当分はサウジ国内にとどまることになると述べ、帰国の見通しは立っていないとの認識を示した。(共同)

2907チバQ:2011/08/08(月) 23:09:42
>>2874
http://www.asahi.com/international/update/0807/TKY201108070315.html
パキスタン「最高の顔」に 初の女性外相、国内外で話題ニューデリーにあるイスラム教の聖廟(せいびょう)を訪れたカル外相=ロイター

 パキスタンで女性初の外相に最年少で就任したヒナ・ラバニ・カル外相(33)が国内外で話題だ。先月のインドでの外相会談の際にはファッションや美貌(びぼう)にインドメディアの関心が集中。国内ではその手腕を疑問視する声もあるが、パキスタンのイメージ改善につながるとの期待も高い。

 先月26日にニューデリーに降り立つやいなや、カル氏をめぐるインドの報道は過熱。英字紙タイムズ・オブ・インディアは「パキスタンは最高の顔を据えてきた」と評した。カル氏が持っていたエルメスの高級バッグ「バーキン」やサングラスといったアイテムはネット上でも話題になった。

 政治家を父に持つカル氏は2002年に地盤を受け継いで国会議員に初当選。今年2月に副大臣級の外務担当相に就いた。同月にクレシ前外相がザルダリ大統領と対立して事実上更迭されて以降5カ月間不在だった外相ポストに先月19日、昇格する形で就任した。

2908チバQ:2011/08/08(月) 23:12:02
>>2904
http://www.asahi.com/international/update/0808/TKY201108080142.html
グルジア紛争3年、犠牲者を追悼 南オセチア
 旧ソ連グルジアからの独立を主張する南オセチアをグルジア軍が総攻撃し、ロシアが軍事介入したグルジア紛争から3年。南オセチアの中心都市ツヒンバリでは7日、グルジア軍が総攻撃を仕掛けた午後11時35分に合わせて犠牲者の追悼行事が始まり、教会前の広場に数千人が集まった。

 インタファクス通信によると、南オセチアのココイトイ大統領は、攻撃を仕掛けた親米グルジアのサアカシュビリ大統領はハーグの国際司法裁判所で人道に対する罪で裁かれるべきだと主張。コソボなどの独立を欧米が認めていることを念頭に「もし欧米がダブルスタンダード(二重基準)をとらないなら、サアカシュビリ大統領はハーグで裁かれたバルカン諸国の犯罪者と同様に服役すべきだ」と述べた。

 ロシア外務省によると、南オセチアでは軍事攻撃で民間人ら約1600人が犠牲となり、3万人以上が難民化した。ロシアはグルジア紛争後、南オセチアとアブハジア自治共和国のグルジアからの独立を承認し、グルジア軍の再攻撃を予防する名目で両地域にロシア軍を駐留させている。(モスクワ=副島英樹)

2909チバQ:2011/08/08(月) 23:31:08
>>2884
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110807-00000010-cnn-int
警官や検察官計47人が一斉に辞職、麻薬戦争のメキシコ
CNN.co.jp 8月7日(日)14時42分配信

(CNN) 国営メキシコ通信は7日までに、同国北部のチワワ州アセンシオン町で警官26人が一斉に辞職したと報じた。これを受け、連邦や州警察、陸軍兵士が町の治安維持の任務を引き継ぐことになった。

ロヤ町長は、4日の大量辞職は各警官が自らの安全確保に懸念を抱いたことが原因だと述べた。辞任した警官の一部には麻薬密輸組織と結託していた疑いがあるという。

チワワ州は米国国境と接し、アセンシオン町は米テキサス州エルパソから南西へ約161キロ離れている。

メキシコでは今月初旬、各州に配属される連邦検察官少なくとも21人が4日間内に一斉に辞任したとも発表されていた。同国の州、連邦区のうち65%の地域で検察トップが不在となる異例の事態となっていた。連邦検察庁はいずれも自発的な辞任と説明したが詳しい理由は明らかにしていなかった。

連邦検察庁では組織の綱紀粛正が進められており、追放される職員も出ている。モラレス連邦検察庁長官は先月、警官や捜査員140人の解任を発表し、別の280人以上の適性資格を調べているとも述べていた。辞めた検察官21人は捜査対象になっていなかった。

メキシコでは現在、重要な内政課題とする、麻薬カルテルを根絶する「麻薬戦争」が起きており、連邦検察庁はその最前線に立っている。麻薬組織による治安要員や政治家らへの報復攻撃も絶えず、銃撃戦などに巻き込まれ死亡する住民も増加の一途となっている。一方で麻薬組織と政財界、司法や治安当局との癒着も指摘されている。

2910チバQ:2011/08/08(月) 23:47:46
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110808/erp11080820100001-n1.htm
【欧州債務危機】
“台風の目”はイタリア
2011.8.8 20:08 (1/2ページ)
 【ロンドン=木村正人】未曽有の金融危機を引き起こした3年前の悪夢が再現するのか。欧米に拡大する債務危機の“台風の目”は、先進7カ国(G7)の一角であるイタリアだ。危機対処能力が問われるベルルスコーニ首相は、未成年者買春疑惑で求心力を失い、他の欧州首脳らが「8月ののろい」を払拭(ふっしょく)しようと奔走する中、どこ吹く風で海辺の夏を楽しんでいるという。

 イタリアの政府債務残高が国内総生産(GDP)比で120%に達し、欧州単一通貨ユーロ(17カ国)圏ではギリシャに次いで2番目に多い。イタリアの10年債利回りが一時6.2%を突破し、同首相は5日、財政赤字の解消時期を2014年から1年前倒しすると表明。憲法を改正し、均衡財政を義務化する規定を盛り込む考えも示した。

 メルケル独首相とサルコジ仏大統領は7日夜、共同声明を発表し、「発表した事項を速く実行に移すことが不可欠だ」と要求した。

 8日付の英紙フィナンシャル・タイムズは「ベルルスコーニ首相は長女の45歳の誕生日を祝うため、サルデーニャ島の海岸リゾートの豪華別荘に行った」と伝え、「しかし、彼の不在はほとんど問題にならないと批評家はみている」と揶揄(やゆ)した。同国の経済・財政政策はユーロ圏と米国の手中に委ねられ、「同首相は他者の操り人形」との見方が強まっているためだ。

 経済規模でユーロ圏3位のイタリアは国内貯蓄率が高く、国債購入者も国内投資家が多いため、ギリシャなど債務危機の国とは事情が異なるとみられていた。

 しかし、ギリシャ国債の格付けが一部デフォルト(債務不履行)扱いとなり、2008年9月の米リーマン・ブラザーズ破綻(はたん)前との酷似性を指摘する声が市場に広がり、政治不信と10年以上の低成長が続くイタリアに市場の標的は移りつつある。

 これまで3回首相職に就いているベルルスコーニ首相は未成年者買春疑惑で支持率が過去最低の29%に下落。出身地の北部ミラノ市長選で与党現職候補が敗れ、原発再開の是非を問う国民投票でも反対票が9割を超えて再開断念に追い込まれた。7月には次期総選挙への不出馬を表明した。

 しかも同首相は、財政再建を指揮するトレモンティ経済・財務相を「自分だけが頭が良いと思ってチームプレーができない」と批判し、市場を混乱させた。

 ユーロ圏はスペインを救済できるよう「欧州金融安定化基金」の融資枠を今年秋までに2500億ユーロから4400億ユーロに引き上げる方針だが、それだけではイタリアを破綻から救済できない。「リーマン・ショック」の第2幕を恐れる他の主要国は、イタリアの政治的指導力の欠如に危機感を募らせている。

2911チバQ:2011/08/09(火) 22:46:28
http://www.asahi.com/international/update/0809/TKY201108090131.html
2011年8月9日12時15分

ロンドン暴動、各地に拡大 五輪競技場近くでも略奪関連トピックスソニーオリンピックロンドン南部で8日、炎を上げて燃える建物の前に立つ警察官=AP

 警察官による黒人射殺事件に端を発した若者による暴動が8日、ロンドン市内各地に拡大。ロンドン五輪のメーン競技場に近い東部ハックニーなどで店舗の略奪や車への放火が起きたほか、英中部のバーミンガムやリバプールでも店が壊された。五輪開催まで1年を切っており、治安への懸念が高まるのは必至だ。

 五輪メーン競技場から2.5キロのハックニーでは8日夕、フードで顔を隠した数百人が集結。店やトラックを壊して商品を略奪したり、バスや警察車両などに放火したりした。南部ブリクストンやペッカムなどでも放火や略奪があり、路上の車への放火はロンドン市内全域で起きている模様だ。BBCによると、9日未明には市北部のソニーの倉庫から出火した。

 ロンドン北部トットナムで警察官に29歳の黒人男性が射殺され、警察への抗議活動が6日に暴徒化。これを発端に暴動は近隣地区に波及し、7日夜には百貨店やブランド店が集まる都心の商店街でも約50人が店舗などに投石した。

2912チバQ:2011/08/09(火) 22:57:59
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110809-OYT1T01091.htm
英暴動、破壊と略奪目的…政治性うかがえず

 【ロンドン=鶴原徹也】英国で野火のように広がった暴動は、英国を揺るがした1980年代の一連の暴動と類似点もあるが、本質は異なる。


 80年代の暴動が警察による人種差別に対する地域社会の反抗という政治性を帯びていたのに反して、今回の暴動には政治性がうかがえず、破壊と略奪を目的としているようだ。

 今回の暴動の発端となった貧困地区トッテナムなど、暴動が起きた地域の多くは、80年代に暴動が起きた地域でもある。黒人を含む移民やその子孫が多く住む貧困地域で、失業率は全英平均の7・9%や22%近い若者失業率をさらに上回るとみられる。

 だが、80年代は暴動の起きた地域ごとに警官による住民虐待事件が発生するなど、それぞれに具体的な原因があった。また、暴動は数千人規模に拡大し、人種差別を対立軸とした「警察対地域社会」という敵対構図が鮮明だった。

 今回、トッテナム暴動の遠因は警官による黒人男性射殺事件だが、大半の地域住民はむしろ、主に黒人らが加担する銃の密売を警察が取り締まることに協力している。ザ・タイムズ紙(9日付)は「警察と地域社会の戦いは起きていない」と指摘する。しかも、暴動が瞬く間に飛び火した地域では引き金となる具体的な事件は起きていない。暴動の規模は数百人と小規模だ。

(2011年8月9日22時41分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110809-OYT1T00969.htm
英暴動拡大、ロンドン勤務全警官の休暇取り消し

【ロンドン=大内佐紀】英国の首都ロンドン周辺で始まった暴動は、9日未明にはリバプールなど他の主要4都市にも飛び火し、英社会を揺るがしている。


 暴徒の大半は低所得層の10代の少年だ。略奪の横行と放火が4日目に入る中、対応が後手に回る政府と警察に国民の批判が集まっている。

 夏休みを切り上げてイタリアから帰国したキャメロン首相は9日午前、緊急閣議を開いた。閣議後、首相は記者団に「秩序回復のため、あらゆる手段を講じる。

 犯罪に関与した者を探し出し、厳罰に処す」と述べ、ロンドンで勤務する全警官の休暇を取り消し、警備にあたる要員を6000人から一気に1万6000人に増やす方針を示した。

 暴動の発端はロンドン北部トッテナム地区で4日夜、無職の黒人男性マーク・ダガン氏(29)が警官に射殺された事件だ。

 遺族が6日夜、死亡時の状況説明を求めて同地区の警察署を訪れたところ、群集が集まり略奪と放火に発展した。警察は同氏がジャマイカ系ギャング集団に所属し、麻薬や銃取引に関与していたとみているが、家族は全面否定し、「人種差別だ」と猛反発している。

(2011年8月9日21時08分 読売新聞)

2913チバQ:2011/08/09(火) 23:00:39
>>2764>>2902
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110809/asi11080921340002-n1.htm
インド次期首相調査 「ネール・ガンジー王朝」ラフル氏、初のトップ
2011.8.9 21:34 (1/3ページ)
 【ニューデリー=田北真樹子】インドの「ネール・ガンジー王朝」の後継者で、政界きっての“サラブレッド”として知られる最大与党、国民会議派のラフル・ガンジー幹事長(41)への首相待望論が高まっている。清廉なイメージで国民の人気を集めてきたシン首相(78)が、汚職事件をめぐり指導力を発揮できずに支持率を落とし、次世代リーダーのラフル氏に期待が集まっている格好だ。

 ただ、ラフル氏の政治的手腕は未知数。国内最多の有権者を抱え、来年春にも実施される北部ウッタルプラデシュ州議会選で会議派に勝利をもたらすことが、次期首相就任の必須条件となる。

 インドメディアが8日発表した、シンクタンクの世論調査(約2万人対象)結果によると、次期首相としてラフル氏の名前を挙げた人は19%に上り、前回調査(2009年)の約3倍増。初めて、シン首相と、母親で会議派を率いるソニア・ガンジー総裁(64)を抜いて次期首相候補のトップに立った。シン首相、ソニア・ガンジー総裁はともに10%で2位だった。

 この結果についてインド紙ヒンズーは、「ラフル氏が突然、首相候補のトップに躍り出たことは重要で、インド近現代政治史における転換点とさえいえるだろう」と指摘した。

 ラフル氏に関しては、シン首相も後継者と位置づけているほか、会議派重鎮からも同様の声が相次いでいる。また、米国で手術・療養に専念するソニア氏に代わって先週、ラフル氏が党務を担当することになり、事実上、会議派ナンバー2に浮上した。

 党内では、ラフル氏が党勢を失った会議派復活の原動力になるとの期待が強い。実際、ラフル氏のてこ入れで学生・青年層の党員数が急増。インドの人口12億人の57%は15歳から59歳で、41歳のラフル氏ならこの世代にアピールできるとの読みがある。

 党内の一部には、来年夏にも大統領の交代がありうることから、次期大統領にシン首相を推し、ラフル氏をシン氏の後任の首相にすえるシナリオが浮上している。だが、14年までに実施しなければならない総選挙を控え、選挙管理内閣の首相としてラフル氏のパフォーマンスが悪ければ、本格内閣の可能性が絶たれることから慎重な見方も強い。

 肝心のラフル氏は首相ポストへの意欲をまだあらわにしていない。7月には学生との会合で「首相になることを考えたこともない」と発言したとされる。だが、会議派筋は「シン政権のように連立を組む政党から揺さぶられないようにするため、次期総選挙で安定多数を確保した環境での首相就任を望んでいるのではないか」とみている。

 とはいえ、ラフル氏の首相就任には前提がある。来年春にも行われるウッタルプラデシュ州議会選で会議派が勝利することだ。

 マンモス選挙区である同州議会選は、次期総選挙の趨勢(すうせい)を占う重要な選挙。同州は「ネール・ガンジー王朝」の地盤でもあるが、現在は低カースト出身のマヤワティ氏率いる大衆社会党(BSP)が支配する。

 現在、同州で選挙運動の先頭に立つラフル氏がBSPから州議会を奪還できれば、次期首相候補としてお墨付きを得ることができる。インド人記者も「ラフル氏が党の勝利を導けば、問題なく次期首相の要件を満たす」と指摘するが、マヤワティ氏の支持率は高く、予断を許さない。

     ◇

 ネール・ガンジー王朝

 インド独立後、初代首相を務めたジャワハルラル・ネールの子孫(長女インディラ・ガンジーと孫ラジブ・ガンジー)が首相職を歴任したことから名付けられた。ラフル・ガンジーはひ孫に当たり、ラフルが首相になれば4世代連続で首相を輩出することになる。ガンジーと呼ばれるのは、インディラの夫がガンジー姓だったため。独立の父、マハトマ・ガンジーとは血縁関係にない。(呼称略)

2914チバQ:2011/08/09(火) 23:01:35
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110809/mds11080907480002-n1.htm
人災化するソマリアの飢饉
2011.8.9 07:47 (1/2ページ)
 過去60年で最悪とされる干魃(かんばつ)に見舞われたソマリアの食糧危機が、人災の様相を呈しつつある。国土の多くを実効支配するイスラム過激派組織「アッシャバーブ」が、「外国援助団体は社会を混乱させようとしている」と主張し、支援活動をかたくなに拒否しているためだ。長年にわたり無政府状態が続くソマリアでは、彼らとの合意抜きでの救援活動は事実上不可能で、事態は解決の糸口すらつかめていない。

 国連は7月、内戦状態が続くソマリア南部の2地域が干魃や戦闘の影響で飢饉(ききん)に見舞われていると宣言し、国際社会に緊急援助を求めた。ソマリアではここ数カ月で数万人が栄養失調で死亡し、さらに数万人が犠牲になる恐れがあるという。

 しかし海外からの援助に対し、ソマリア中南部を主な拠点とするアッシャバーブは「援助団体はソマリアのイスラム社会を弱体化させるという意図を隠し持っている」と主張し、輸送経路を遮断するなど活動を妨害している。

 アッシャバーブは、政府の転覆と厳格なイスラム教の教義をソマリアに根付かせることを目的とし、支配地域の自治やテロ活動などを行っている。海外からの文化の流入などを極端に嫌い、2008年から2年間で42人もの援助団体関係者らを殺害した経緯がある。

 アッシャバーブは今回の危機に対し、いったんは支援を受け入れる姿勢を見せたが、後に撤回した。ロイター通信傘下の災害専門ニュースサイトアラートネットによると、この組織はソマリア人だけでなく外国からの“聖戦士”らも参加、「分裂した状態」にあるため、意思の統一がなされていないのだという。そのため、仮に援助団体の活動が認められても現地のリーダーがそれに同意する保証がないのが現状だ。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(7月29日付、電子版)は、「干魃は必ずしも飢饉を意味しない。(ソマリアの)飢饉を引き起こしているのは政情不安だ」との専門家の分析を紹介し、飢饉が人的要因により引き起こされていると主張した。飢饉は8月には首都モガディシオでも発生するなど、悪化の一途をたどっているが、事態を打開する有力な手だてはなく、状況は深刻さを増している。


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