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国際政治・世界事情

2858チバQ:2011/07/28(木) 23:03:07
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_280935
友か敵か ギリシャの命運を握る二人
2011年 7月 28日 13:17 JST

【アテネ】先月、ギリシャの議会周辺でデモ隊と警官隊が衝突し、石が飛び催涙ガスが周辺を覆うなか、窮地に追い詰められたヨルゴス・パパンドレウ首相は密かに旧友への電話に望みを託そうとした。


野党の党首アントニス・サマラス氏(左)とギリシャのパパンドレウ首相(5月、アテネ)

 「救国政府を樹立しよう」――。社会主義者のパパンドレウ首相は、対立する保守系野党の党首でありながら親友でもあるアントニス・サマラス氏にそう呼びかけた。米マサチューセッツ州のアマースト大学でルームメイトだった40年前からの仲である。

 6月半ばに交わした秘密のやり取りを見ていくと、ギリシャ経済の救済にまったく異なる対処法を示しているこの2人が、5000億ドル(約39兆円)近い政府債務への対処を迫られているギリシャの命運を握っていることがよく分かる。

 ギリシャの成功あるいは失敗は、欧州統合60年の歴史で最大の功績である単一通貨ユーロの存続可能性にも大きな影響を及ぼす。

 今月25日には、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがすでに投機的等級にあったギリシャの格付けをさらに3段階引き下げたことを受け、欧州債券相場が下落した。同社は、欧州の各国政府と銀行の間で先週合意された救済策はほぼ確実にギリシャのデフォルト(債務不履行)を誘引すると警告した。デフォルトは、先進経済圏にとって数十年ぶりの事態となる。同国の苦境は何カ月にもわたり欧州の金融市場を脅かしてきた。


10年国債の利回りの推移
 ムーディーズは、新たな1090億ユーロ(約12兆円)の救済策によりギリシャはデフォルトを経て再生するチャンスを得ると予想しているが、そのためには同国がさらに厳しい財政緊縮策を実施する必要があるとしている。しかしこれはアテネの政治的安定、さらにはパパンドレウ首相とサマラス氏の勝負の結末次第である。仮にパパンドレウ首相がかろうじて維持している議会の過半数を失えば、救済計画は完全に崩壊しかねない。

 6月のギリシャ分裂の回避を目指したパパンドレウ首相とサマラス氏の異例の交渉は、妥結寸前のところまでいった。

 6月15日の電話でパパンドレウ首相は、超党派で合意すれば、国際救済融資を受け続けるために必要な厳しい緊縮策の実施に向け、確固とした基盤を築くことができると訴えた。

 これに対し、サマラス氏はパパンドレウ首相の退陣を要求した。二人はほぼ合意しかけたが結局決裂した。ユーロ危機の震源地での政治不安が明らかになり、市場は再び混乱に陥った。

 本稿は、パパンドレウ首相とサマラス氏に近い協力者や長年の友人、十数人へのインタビューを基に、二人の関係を追った。サマラス氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューに応じたが、パパンドレウ首相は拒否した。

 パパンドレウ氏は温厚な性格だが、その考え方は若い頃に体験した米国の反体制文化の影響を受けている。同氏はかつて兄弟のニック氏に、もしギリシャの政治活動を一時休むことができたら国際的危機の現場で和平調停を行うか、ギターを背負ってヒッチハイクに出かけたいと話していた。しかし現実には、同氏は国家破綻(はたん)を避けるための増税と歳出削減を通じ、ギリシャ国民に苦難を受け入れるよう説得するという難しい任務を担っている。この要請が街頭での暴力的な抗議活動のきっかけとなった。


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