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法学論集

1とはずがたり:2005/03/29(火) 14:02:24
憲法や政治思想・安保論など以外の政治・法学関連スレです。判決・刑事事件等扱います。

=関連スレ=
憲法スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1061910652/l100
国際関係・安全保障論
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l100
政治思想総合スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1039194613/l100

1778とはずがたり:2010/09/28(火) 21:49:17
>>1777
解説感謝です。
逮捕・起訴に踏み切らないと検察の信頼は恢復しないと云う決意の発露でしょうかねぇ。

1779小説吉田学校読者:2010/09/29(水) 06:06:07
「逮捕へ」は共同通信しか打ってませんね。あくまで、現時点では、「捜査」が妥当かも??

【検事逮捕】前田容疑者、前副部長に「故意」伝達か 最高検が犯人隠避容疑で捜査
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100929/crm1009290146003-n1.htm

 大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)事件で、主任検事の前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=が1月末、佐賀元明前特捜部副部長(現神戸地検特別刑事部長)から電話を受けた際、意図的な改竄を認めていた疑いが強いことが28日、検察関係者への取材で分かった。前田容疑者の同僚検事らが佐賀前副部長の横で電話のやり取りを聞いており、最高検の事情聴取に「前副部長は当初から故意を認識していたはずだ」と供述したという。
 佐賀前副部長はこうした経緯を大坪弘道前特捜部長(現京都地検次席検事)に報告していたとされ、最高検は、2人が意図的な改竄を認識しながら隠蔽(いんぺい)した疑いもあるとみて、犯人隠避容疑に当たるか捜査している。
 また、最高検は28日、小林敬検事正と玉井英章前次席検事(現大阪高検次席検事)を聴取した。大坪前部長からの報告内容などを聴き、小林検事正らは「改竄との報告は受けていない」と説明したとみられる。
 大坪前部長と佐賀前副部長の聴取は28日も行われ、5度目。前部長らは「意図的な改竄とは聞いておらず、過失と思っていた」と主張しており、同僚検事らの供述と食い違っている。
 検察関係者によると、佐賀前副部長は1月30日、同僚検事らから前田容疑者が証拠品のフロッピーディスク(FD)を改竄したとの報告を受けた。
 これを受け、前副部長は東京出張中の前田容疑者に電話で説明を求めた。その際に意図的な改竄を聞いたとみられる。その場には同僚検事と郵便不正事件の公判担当の女性検事の2人が同席していた。
 佐賀前副部長は2月1日に大坪前部長に一連の経緯を報告し、対応を協議。小林検事正と玉井前次席検事には「問題はない」などと説明していた。

1780とはずがたり:2010/09/30(木) 03:55:14
罪に問えますでしょうかねぇ。。
>大坪前部長と佐賀前副部長が改ざんの故意を認識していたとすれば、刑事責任を問われる事態に発展しかねないが、2人は最高検の調べにも「故意にFDのデータを改ざんしたとは思っていなかった」と説明しているという

特捜検事逮捕:上司処分は不可避か 「ほおかむり」の指摘
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100928k0000m040102000c.html

 郵便不正事件に絡む証拠改ざん事件で、大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)が証拠隠滅容疑で逮捕されて28日で1週間となる。最高検は改ざんの動機を詳しく調べる一方、27日も当時の上司だった大坪弘道・前大阪地検特捜部長(現京都地検次席検事)や佐賀元明・前特捜部副部長(現神戸地検特別刑事部長)からの聴取を継続。2人が前田検事の改ざんを故意だと知りながら放置し、隠ぺいを図っていなかったか解明を進めている。

 「部長や副部長に意図的な改ざんだと報告したのに、前田検事だけ逮捕するのはおかしい」。最高検の聴取に応じた大阪地検の検事は訴えたという。大坪前部長と佐賀前副部長の聴取はこの日で4日目。聴取が長引いているのは、検事の「告発」が真実かどうかを見極めるためとみられる。

 発端は1月27日に大阪地裁で開かれた厚生労働省の村木厚子元局長(54)=無罪確定=の初公判にさかのぼる。「04年6月上旬」に元局長が偽証明書の作成を部下に指示したという検察側に対し、弁護側は捜査報告書に添付されたフロッピーディスク(FD)のデータの最終更新日時が「6月1日」になっていると矛盾を追及した。

 検察関係者によると同僚検事が東京に出張していた前田検事に電話で公判の状況を伝えた際、前田検事は「FDの最終更新日時が記録されている『プロパティ』を変更した」と打ち明けた。意図的改ざんを示唆するこの発言は、同僚検事から別の特捜部検事と公判部の検事にも伝わった。

 3人は1月末に佐賀前副部長に「前田検事がプロパティを書き換え『FDに時限爆弾を仕掛けた』と言っている」などと報告。公判部の検事は大坪前部長にも「公表すべきだ」と直訴したが、内部調査は見送られた。

 「『時限爆弾』の意味が分からなかった」。取材に、佐賀前副部長は説明した。前部長と相談して数日後に前田検事に事実関係を確認した結果、前田検事が更新日時を書き換えたことは確認したが、「過失だった」という本人の説明を信じたという。

 大坪前部長と佐賀前副部長が改ざんの故意を認識していたとすれば、刑事責任を問われる事態に発展しかねないが、2人は最高検の調べにも「故意にFDのデータを改ざんしたとは思っていなかった」と説明しているという。一方で、法務検察幹部は「2人が十分な調査をせず、ほおかむりしてしまったのは間違いない」と指摘。「最強」と呼ばれた特捜幹部経験者が職務上の責任を問われて処分を受ける可能性が極めて高いことを示唆した。

 ◇前田検事は「元気です」…拘置所前で弁護士

 前田検事は09年7月、FD内に記録された偽証明書のデータの最終更新日時を「04年6月1日」から「6月8日」に改ざんしたとして逮捕された。現在は大阪拘置所(大阪市都島区)に拘置されている。特捜部の検事として逮捕した多数の容疑者を自ら取り調べてきた場所だ。

 弁護人とみられる男性弁護士は24日、拘置所前で報道陣に「(前田検事の)体調は」と問われ、「元気です。変わりありません」とだけ述べた。この弁護士は日曜日の26日を除いて25、27日にも拘置所を訪れたが、取材に無言を貫いている。

 一方、前田検事の出身大学である広島大学の恩師は「まじめで非常にさわやか。熱心に勉強もするし、友人にも恵まれていた」と振り返る。

 恩師は「特捜部というエリートコースのトップクラスに入り、プレッシャーのようなものを感じていたのかもしれない」と指摘。「個人の特殊な犯罪とみるのは間違いで、起訴したら何が何でも有罪にするというような特捜検察の体質に問題があるのではないか」と話した。

毎日新聞 2010年9月27日 22時18分(最終更新 9月27日 23時01分)

1781とはずがたり:2010/10/01(金) 16:44:02
う〜ん,爪剥がしても無罪なんかなぁ。。

つめ切り傷害:逆転無罪「正当な看護行為」 福岡高裁判決
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100916k0000e040024000c.html

逆転無罪の判決に喜ぶ支援者ら=福岡市中央区の福岡高裁前で2010年9月16日、金澤稔撮影

 北九州市の病院で認知症の入院患者2人のつめを切り出血させたとして、傷害罪に問われ、1審福岡地裁小倉支部で懲役6月、執行猶予3年を言い渡された元北九州八幡東病院看護課長、上田里美被告(44)の控訴審判決が16日、福岡高裁であった。陶山博生裁判長は捜査段階の供述調書の信用性を否定したうえ、「1審には事実誤認がある」として1審を破棄。無罪を言い渡した。

 判決理由で陶山裁判長は、捜査段階で傷害行為を認めたとされる供述調書について、「捜査官の意図する内容になるよう押しつけられ、誘導されたものとの疑いが残る」と信用性を否定。また、「(一部の行為は)傷害罪に当たるが看護目的で方法も相当と言える範囲を逸脱していない。正当業務行為にあたり違法性は阻却される」と述べた。

 上田看護師は07年6月、当時70歳と89歳だった認知症の女性の入院患者2人の右足親指のつめをニッパー型のつめ切りで切除するなどし、けがをさせたとして起訴され、1審では懲役10月を求刑された。

 裁判は、被告のつめ切り行為がケア目的の看護師としての正当業務に当たるのか、否かが主な争点となった。

 1審は「看護行為の一環で患者のつめのケアをする際、指先より深い個所まで切っても直ちに傷害罪の構成要件に該当しない」と判示。その上で事件発覚時に上田看護師が患者の家族や上司に「なぜつめがはがれたかわからない」などと、うその説明をしたことや、捜査段階で「つめを切るとき少々の出血をみてもかまわないと思った」などとする供述調書の信用性を認め「看護行為でなく楽しみとして切った」と、有罪を言い渡した。

 上田看護師側はこれを不服として控訴。控訴審で、弁護側は上田看護師が実際に高齢者のつめを切っている映像などを法廷で流し、痛みや出血に配慮しながら、高い技術でつめのケアができることの立証を試み、「看護師としての正当業務だった」と無罪主張した。

 一方、検察側は他の病院医師を証人として法廷に呼んだ。医師は「行為自体は問題ない」と証言する一方、「患者の家族の同意などがなければケアとはいえない」と述べ、家族などにうその説明をした上田看護師の対応を批判。検察側は「楽しみのためつめを切り詰め出血させた傷害事件」と控訴棄却を求めていた。

 岩橋義明・福岡高検次席検事は「検察官の主張が認められず遺憾。判決を慎重に検討し今後の対応を検討したい」とコメントした。【岸達也】

 【ことば】北九州八幡東病院つめ切り事件

 上田里美看護師は、北九州八幡東病院の看護課長だった07年6月、認知症などで入院中の女性患者2人の右足親指などのつめを医療用つめ切りではがし、10日間のけがをさせるなどしたとして、7月に傷害容疑で逮捕・起訴された。また、北九州市の第三者機関・尊厳擁護専門委員会が4件のつめはぎを虐待と認定した。1審判決では正当業務行為との主張が退けられ、懲役6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。

毎日新聞 2010年9月16日 11時18分(最終更新 9月16日 12時53分)

1782名無しさん:2010/10/01(金) 16:53:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101001-00000855-yom-soci
大阪地検の前特捜部長、前副部長を逮捕へ
読売新聞 10月1日(金)16時43分配信

 郵便不正事件を巡る証拠品のフロッピーディスク(FD)改ざん事件で、最高検は1日、大阪地検特捜部の主任検事・前田恒彦容疑者(43)(逮捕)の上司だった大坪弘道・前部長(57)(現・京都地検次席検事)と佐賀元明・前副部長(49)(現・神戸地検特別刑事部長)を犯人隠避容疑で逮捕する方針を固めた。

 最高検の調べでは、大坪前部長と佐賀前副部長は今年1〜2月、前田容疑者から「FDを故意に改ざんした」と報告を受けながら、小林敬(たかし)・大阪地検検事正と玉井英章前次席検事(現・大阪高検次席検事)に「故意ではなく、問題ない」と虚偽の報告したほか、FDの調査を行わず、改ざんを隠蔽(いんぺい)した疑い。

 最高検の聴取に対し、大坪前部長と佐賀前副部長は、いずれも「「前田容疑者から『故意ではない』との報告を受け、過失だと思っていた」などと説明していた。 最終更新:10月1日(金)16時39分

1783小説吉田学校読者:2010/10/01(金) 23:17:25
不作為の犯人隠避はあり得るか。公務員職権濫用ではだめか。という個人的疑問はあるわけですが、本日捜査核心へ。
大阪の特捜というのは、キーマンを逮捕して正面突破の捜査を行う東京の特捜とは違って、証拠の物読みを丁寧に行い、その中で違法な人物を捜査する積み上げ式捜査をよく取っていた。イトマン事件捜査はその典型。なのにいつから「供述を取ってなんぼ」「証拠は後から付いてくる」みたいになってしまったのか。

証拠改ざん:前特捜部長ら逮捕 検事総長の進退問題発展も
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101002k0000m040098000c.html

 郵便不正事件に絡む証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)のデータ改ざんを隠ぺいした疑いが強まったとして、最高検は1日、犯人隠避容疑で、上司だった大坪弘道・前特捜部長(57)=現京都地検次席検事=と、佐賀元明・前副部長(49)=現神戸地検特別刑事部長=を逮捕した。事件は検察の信頼を根底から失墜させる事態に発展、トップである大林宏検事総長(63)の進退問題に発展するのは必至となった。
 調べでは、大坪前部長と佐賀前副部長は、前田検事が証拠品のフロッピーディスク(FD)内に記録された偽証明書のデータを故意に改ざんしたことを、今年2月の時点で認識しながら調査や公表をせず、前田検事の犯罪を隠した疑いが持たれている。
 最高検は前田検事や同僚らの供述から、前部長と前副部長が改ざんを故意だと認識していたと判断。1日午前から黙秘権を告知して犯人隠避容疑で取り調べを始めた。2人が「過失だと認識していた」と容疑を強く否認したため、逮捕に踏み切った。
 最高検は9月21日、FD内に記録された偽証明書のデータの最終更新日時を「04年6月1日1時20分6秒」から「04年6月8日21時10分56秒」に改ざんしたとして、証拠隠滅容疑で前田検事を逮捕。その後、地検内で今年1月末〜2月にかけて改ざん疑惑が表面化しながら、過失として処理されていたことが判明したため、前部長らによる組織的隠ぺいの有無を集中的に捜査していた。
 関係者によると、1月27日に大阪地裁で開かれた厚生労働省の村木厚子元局長(54)=無罪確定=の初公判後、前田検事の同僚検事らが大坪前部長と佐賀前副部長に「前田検事が故意にデータを書き換えた疑いがある」と報告し、公表を求めた。
 前部長と前副部長は2月に前田検事から直接「故意にデータを書き換えた」との報告を受けたが、過失として処理することを決め、小林敬検事正と玉井英章・前次席検事(現大阪高検次席検事)に「問題ない」と報告したという。
 最高検は23日から5回にわたって前部長と前副部長に説明を求めたが、2人は一貫して「過失だと判断していた」と主張していた。【三木幸治、鈴木一生】

1784小説吉田学校読者:2010/10/01(金) 23:30:12
ちょっと前のこの記事ですが、要するに村木元局長訴追のために、必死になって「空中の楼閣、水中の月を掬うが如し」をやっていたわけです。
キャリア官僚1人、自分の箔のために、無実の牢獄に入れ、その罪、万死に値するといっても、決して過言ではありません。
水中の月を掬うのは猿か帝人事件の検事のやることだが、平成も22年経って、大阪地検の特捜検事や幹部検事がやっていたというのでは、笑い話にもなりません。もう一度言いますが、「罪、万死に値する」

見立て違い、村木氏逮捕前に認識 検事、FD日付を把握
http://www.asahi.com/special/kaizangiwaku/TKY201009290570.html

 大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたとして、証拠隠滅容疑で逮捕された同部の主任検事・前田恒彦容疑者(43)が厚生労働省元局長の村木厚子氏=無罪確定=を逮捕する前、FDの最終更新日時が、特捜部の描いた事件のシナリオに合わないと気づいていたことが最高検の調べで分かった。
 郵便割引制度を悪用した偽の証明書発行事件に村木氏が関与していない可能性を示す証拠だが、その部分を上層部に隠したまま逮捕、起訴に踏み切っていたという。動機について前田検事は「(上級庁などの)決裁が通らないのが怖かった」と最高検の調べなどに供述していることも新たに判明。捜査の見立て違いを軌道修正せず、検事が自ら「冤罪」をつくっていた疑いのある行為で、厳しい批判を浴びそうだ。最高検は、データ改ざんに至った経緯として注目している模様だ。
 郵便不正事件の捜査で特捜部はまず、昨年5月26日に厚労省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=を逮捕した。その際、自称障害者団体「凛(りん)の会」向けに作成した偽の証明書が保存されたFDを自宅から押収した。
 特捜部は当時、上村被告の供述などをもとに、村木氏が「2004年6月上旬」に上村被告に証明書発行を指示したと見立てて、村木氏の立件に向けた捜査を進めていた。
 しかし、主任の前田検事の下にいた同僚検事が、押収した翌日の昨年5月27日にFDを分析したところ、証明書の最終更新日時が「04年6月1日未明」となっていた。これでは村木氏の指示が「04年5月末」までになければならず、見立てと反していた。
 同僚検事はその日のうちに前田検事に報告。しかし、前田検事は特捜部の直属の上司である佐賀元明・前副部長と大坪弘道・前部長にデータの日付を報告せず、上層部に伝わることはなかったという。
 前田検事は、上村被告が勾留(こうりゅう)期限を迎える4日前の昨年6月11日、村木氏の逮捕に向けて幹部に報告するための「着手報告書」を作成した。その中には、FDの最終更新日時の日付について記載しなかった。この報告書が大阪地検幹部や大阪高検、最高検に上がり、逮捕を承諾する決裁が通った。
 村木氏は昨年6月14日に逮捕されたが、その後もFDデータに関する報告は上層部に上がらず、7月4日に起訴された。前田検事はそのうえで同13日、データの最終更新日時を特捜部の構図に合うように「04年6月8日」に改ざんしたとされる。

1785チバQ:2010/10/02(土) 12:06:52
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100920/crm1009201801014-n1.htm
【衝撃事件の核心】狙いは「激アツ店長」に「ゆるい役所」…道具屋グループの“完全詐欺マニュアル” (1/5ページ)
2010.9.20 18:00

このニュースのトピックス:◇注目事件ファイル

警視庁が道具屋グループのアジトから押収した正規の住基カードなど=久松署 社長に専務、常務、統括、その下に数十人規模の各部員…。警視庁が8月、幹部らを摘発した振り込め詐欺の道具屋グループは一見、大手企業と見まがうような一大組織を形成していた。他人名義の住民基本台帳カード(住基カード)が取得しやすい自治体のリストや、警察官を装った運転免許証の入手方法を完全マニュアル化。その手口は“企業努力”のたまものともいえる。幹部らの逮捕により「破綻(はたん)」を余儀なくされたが、一連の犯行はだまされた側の自治体の対応の在り方に一石を投じるなど、波紋を広げている。(伊藤弘一郎、内藤慎二)


眼光鋭く「捜査員」を演出
 

 「細かいところまで、よく考えてある。たいしたものだ」

 警視庁幹部が出来栄えに感心したA4サイズの犯行指南書がある。都内の犯行グループのアジトを家宅捜索した際に押収した「コンビニ営業マニュアル」。そこにはコピー機に置き忘れられた他人の免許証を得るための方法が詳細に記されていた。手順は以下のようなものだ。

 コンビニエンスストアを訪れ、店内が混雑していた場合や、手ごわそうな「NG店員」が出た場合は犯行を回避。そうでなければ店員に店長を呼んでもらう。ここでも「NG店長」なら「忘れ物をしたのですが、ありませんでしたか」と引き下がるが、「無精ひげのだらしない身なり」や「気弱そうな」店長が出てきたら「激アツ(狙い目)」だ。

 偽の警察手帳を見せて捜査員に成り済まし、こんな説明をするのだという。

 「詐欺事件の関係者が、『◯◯周辺のコンビニで身分証をコピーしたが、忘れてしまった』と供述しています。こちらに遺失物があれば確認させていただきたいのですが」

 忘れ物の免許証が偶然、保管されていた場合、さらに畳みかける。

 「一定期間を過ぎたものは、最寄りの交番に遺失物として届けていただかないと」

 この時、相手が動揺したり恐縮した様子なら、さらに「激アツ」だ。

 「指紋照合などの確認作業を行いたいのでお預かりし、こちらで管理させていただきます」と告げ、免許証を回収すれば業務終了となる。

 マニュアルでは、最後に注意点として「礼儀正しく、丁寧な言葉遣いでありながら、眼光鋭く真剣な表情、雰囲気を演出すること」とも記載されていた。風貌(ふうぼう)ややり取りから「激アツ店長」と「NG店長」を見分けることが最大のポイントのようだ。

 犯行グループはこうした手口などで得た免許証を携帯電話販売店に持参し、他人名義の携帯約4500台を入手。別の振り込め詐欺グループに1台5万円で転売していた。

 この詳細なマニュアルを作成したとみられ、免許証を詐取する実行役らを束ねていたのが、「社長」の酒井信幸容疑者(37)=組織犯罪処罰法違反容疑で逮捕=だった。

1786チバQ:2010/10/02(土) 12:08:27
綿密な組織づくり、まともな会社経営でも成功?

 酒井容疑者が道具屋グループを組織したのは昨年1月。以前は別の道具屋グループの一員だったが、仲間数人を引き抜いて独立。スポーツ紙の求人欄に「DVD販売員」と偽って実行役を募集し、独自の道具屋グループを結成したという。総勢は70〜80人という大所帯だった。

 ちなみに酒井容疑者はグループ内で「カラサワ」という偽名を名乗り、周囲に本名を知るものはいなかった。「万が一」の時にそなえ、完璧(かんぺき)主義で強い警戒心を持っていた性格がうかがえる。

 その性格は、冒頭の「営業マニュアル」だけではなく、配下の役割分担を徹底させた組織づくりにも現れていた。

 グループの屋台骨を支えていたのは、酒井容疑者のほか「専務」「常務」「統括」の3人。酒井容疑者は「専務」に売却益の管理を、「常務」に人材募集を担当させた。「統括」は酒井容疑者の意向を現場に伝える役割で、詐取するべき機種や台数を指示したり、戦利品の携帯電話を振り込め詐欺グループへ売却する責任者だった。

 さらに、4人の下にはいくつかの「部」も存在した。警察官などを装って身分証を詐取する「渉外部」▽販売店から携帯電話をだまし取る「通信部」▽インターネットで商品を詐取し、リサイクルショップで換金する「流通部」−などだ。

 各部には実行役の“社員”らが役割に応じて配置され、外勤が多い「渉外部」と「通信部」には、実行役の動向を見張る「監視役」まで置かれていた。監視役は「ムチ」として、実行役がタクシーではなく電車を使うかどうか、逃げ出すことはないかなどを見張っていたという。

 実行役の日当は5千〜1万円に設定されていたが、成功に応じて報酬が加算されるなど「アメ」も用意されていた。

 「監視で実行犯の離反を防ぐ一方、ニンジンをぶら下げることで『やる気』も引き出していた。まともに会社を経営しても成功していたんじゃないか」

 振り込め詐欺に詳しい捜査関係者ですら、その巧みな「指導力」に舌を巻く。

 しかし、昨年11月以降、実行犯の摘発が相次ぎ、携帯電話販売店の本人確認も厳格化されるようになる。グループでは複数の“社員”のうち、詐取した免許証の写真に似た男を選び、販売店へと派遣していたが、店頭で「別人」と見破られるケースが増えてきたためだ。完璧主義の酒井容疑者にしては、この点に限り、犯行にほころびがあったようだ。


住基カード「即日発行」の是非が論議に

 酒井容疑者が次に考えたのは、免許証で正規の住基カードを自治体から詐取し、販売店での契約に利用する手法だった。「役所なら(住基カードを申請する際に身分を偽る)免許証の確認が甘いと思った」(酒井容疑者)。

 酒井容疑者らは営業マニュアルと同様、今度は「住基カード即日発行、可不可リスト(東京23区)」と題するマニュアルを作成。都内の区役所と出張所の電話番号を記載し、「まだ行ける」を示す青色、「無理」を示す赤色で分類して実行役に手渡していた。

 グループが練馬、新宿、江戸川などの区役所から詐取した住基カードは5月以降、少なくとも計約20枚に上る。マニュアル通り、本人確認にかける時間が短い「即日交付」の区が被害に遭っていた。

 住基カードによる携帯詐取で、グループの売り上げは再び軌道に乗ったかと思われた。しかし逮捕された実行役の供述などから、警視庁が千代田区や渋谷区内のアジトを発見。酒井容疑者ら幹部は8月、販売店で携帯電話を違法契約しようとした組織犯罪処罰法違反容疑で一斉逮捕された。その後の調べで、酒井容疑者は住基カードの詐取についても「自分の指示ですべてグループがやったこと」と犯行を認めた。

1787チバQ:2010/10/02(土) 12:09:15
 実際、酒井容疑者らの摘発以降、住基カードを不正取得されたという被害は出ていない。だが、一連の犯行は、住基カードの発行の在り方について波紋を広げている。

 酒井容疑者らの被害に遭った練馬区では、免許証のICカード確認専用ソフトを導入するなどの再発防止策を講じた。しかし、「区民サービスのためにも続けたい」として即日交付は今後も続ける方針という。一方、同じく被害に遭った杉並区では24日から、犯罪抑止を重視し、即日交付を当面中止。交付申請を受けた後、本人宅に郵送する交付通知を引き換えに、窓口で本人に手渡しするという。

 サービス開始当初から、この方法で発行してきた台東区の担当者は「悪用されたときのリスクを考えれば、本人確認は時間をかけて慎重に行うべきだ」と強調する。

 「定額給付金や地上デジタル放送移行など、話題となる事象は詐欺事件の格好の舞台回し。しかし一般人でなく、行政側がだまされる例は少ないのではないか」と捜査関係者。次々と編み出される詐欺の手口に、捜査当局ばかりでなく、各自治体もさらなる対応が求められそうだ。

1788小説吉田学校読者:2010/10/02(土) 14:35:28
供述変わりはないですか、日ごと検事が迫ります、聞いてもらえぬ弁解を、涙こらえて話します、次席検事の未練でしょう、前田恨めし、西の拘置所(やど)

「検察に未練なし」京都地検など4カ所捜索
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/201002009.html

 大阪地検の検事による資料改ざん事件で、特捜部の前部長ら2人が改ざんを隠ぺいしたとして1日に逮捕されましたが、最高検は2日朝から、2人の職場だった京都地検と神戸地検などを家宅捜索しています。
 家宅捜索を受けているのは、逮捕された特捜部前部長・大坪弘道容疑者(57)と前副部長の佐賀元明容疑者(49)の職場だった京都地検と神戸地検。そして、2人の自宅の4カ所です。今回の捜索は、犯人隠避容疑を裏付けるために行われています。大坪容疑者らは、当時部下だった前田恒彦容疑者(43)が証拠資料を故意に改ざんしたことを把握していながら、過失として説明するように指示し、犯人を隠避した疑いが持たれています。大坪容疑者は、逮捕後の取り調べに対して、容疑を完全に否認しているうえ、さらには「検察に対して未練はない」などとも話しているということです。最高検は、この事件に対して検事18人の態勢で捜査に望んでいます。大坪容疑者らの身柄は現在、大阪拘置所にあり、捜査チームは2日、裁判所にこう留請求し、本格的な捜査を進めていく方針です。今後、この事件が検事総長など検察幹部の責任問題へと発展することは必至です。身内が身内を捜査することで本当に膿(うみ)を出し切ることができるのか疑問の声もありますが、検察組織挙げての徹底解明が求められます。

1789とはずがたり:2010/10/05(火) 12:32:19

>高検は逮捕後、前特捜部長大坪弘道容疑者(57)、佐賀前副部長らの接見禁止を請求。しかし、大阪地裁が退け、弁護人以外でも接見が可能になった。否認中の容疑者への接見が認められるのは異例。
接見が認められたのはどういう理由なんでしょ??

逮捕の前特捜副部長が異例の接見 「ノート提出は失敗」
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010100501000114.html
 佐賀元明容疑者

 大阪地検特捜部の改ざん隠ぺい事件で犯人隠避の疑いで逮捕され、否認を続ける前副部長佐賀元明容疑者(49)が5日までに、大阪拘置所で共同通信記者の接見に応じ、「自分の知らないことがあれこれ言われているようだが、知っていることを淡々と説明していくだけだ」と現在の心境を語った。

 最高検は逮捕後、前特捜部長大坪弘道容疑者(57)、佐賀前副部長らの接見禁止を請求。しかし、大阪地裁が退け、弁護人以外でも接見が可能になった。否認中の容疑者への接見が認められるのは異例。

 佐賀前副部長は終始落ち着いた口調で「これまで自分がやってきたから分かるが、逮捕して不起訴はあり得ない」と起訴への覚悟を語り、「(法廷の場で)自分の説明がどう評価されるかだ」と述べた。

 同じく犯人隠避容疑で逮捕された大坪前部長を「かばうつもりはない」とも述べ、否認が前部長の供述に合わせるためではないことを強調した。

 一方、部下の主任検事前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=からの聞き取り内容などを記録したとするノートが、最高検から「故意の認識があった証拠」と判断されたことについては「ノートを提出したことが失敗だった」と語った。
2010/10/05 10:28 【共同通信】

1790とはずがたり:2010/10/11(月) 12:52:13
特捜部前田検事、懲戒免職へ 証拠隠滅罪で11日起訴
http://www.asahi.com/national/update/1009/TKY201010090366.html
2010年10月10日3時0分

 最高検は、郵便不正事件の証拠を改ざんしたとして逮捕した大阪地検特捜部の主任検事・前田恒彦容疑者(43)について、20日間の勾留(こうりゅう)期限となる11日に証拠隠滅の罪で大阪地裁に起訴する方針を決めた。前田検事は容疑を認めているとされ、法務省が起訴直前に懲戒免職とする方向だ。

 また最高検は、証拠改ざんを知りながら隠したとして、犯人隠避容疑で逮捕した同部の前部長・大坪弘道容疑者(57)と前副部長・佐賀元明容疑者(49)については、1回目の勾留期限となる11日に、さらに10日間の勾留延長を求める。2人は「前田検事から過失と聞いた」と一貫して容疑を否認している。

 法務省は、この2人を含む前田検事の上司らの監督責任を問う行政処分の時期は、前部長らの起訴・不起訴の判断に合わせる方向で検討している。郵便不正事件の検証の一環として、最高検は当時の大阪高検検事長からも近く事情を聴く方針。

 前田検事が起訴される見込みなのは、厚生労働省元係長宅から押収したフロッピーディスク(FD)内の文書の最終更新日時を昨年7月13日、「2004年6月1日未明」から「04年6月8日夜」に改ざんしたとされる容疑。

 この文書は郵便割引制度を悪用し、自称障害者団体に発行された偽の証明書。前田検事は最高検の調べに対し、同省元局長・村木厚子氏=無罪確定=が「04年6月上旬」に証明書の作成を指示したとする事件の構図に合わせるために、意図的に改ざんしたことを供述しているという。

 前田検事はさらに、「大坪前部長と佐賀前副部長には、今年1〜2月に正直に報告したが、過失として処理するよう指示された」と供述。大坪前部長らに経緯をまとめた上申書を提出し、「過失」を強調するように修正させられたとも供述しているという。

1791小説吉田学校読者:2010/10/11(月) 16:27:10
この前田供述が公判で維持されたとしても、根本の部分で「不作為の犯人隠避があり得るか」という疑問がある以上、大坪・佐賀両元幹部を有罪に持ち込めるか、若干の疑問が残るわけです。
前田起訴は当然ですが、元幹部の捜査は、供述ベースの事件であるので、もうちょっと慎重を期して欲しい。やってることは全員最低で、弁解の余地は微塵もないと思いますけども。

証拠改ざん事件、前田元検事起訴 法務省、懲戒免職処分
http://www.asahi.com/national/update/1011/TKY201010110151.html

 最高検は11日、郵便不正事件の証拠を改ざんしたとして逮捕した大阪地検特捜部の元主任検事・前田恒彦容疑者(43)を、証拠隠滅罪で大阪地裁に起訴した。前田元検事は起訴内容を認めているとされ、起訴に先立って法務省は同日付で懲戒免職とした。
 また最高検は、証拠改ざんを知りながら隠したとして、犯人隠避容疑で逮捕した同部の前部長・大坪弘道容疑者(57)と前副部長・佐賀元明容疑者(49)については、1回目の勾留(こうりゅう)期限となる11日、さらに10日間の勾留延長を求め、認められた。2人は「前田元検事から、意図的な改ざんでなく過失と聞いていた」と一貫して容疑を否認している。
 これまでの最高検の調べでは、前田元検事は、厚生労働省元係長宅から押収したフロッピーディスク(FD)内の文書の最終更新日時を昨年7月13日、「2004年6月1日未明」から「04年6月8日夜」に改ざんしたとされる。
 この文書は郵便割引制度を悪用し、自称障害者団体に発行された偽の証明書。前田元検事は最高検の調べに対し、同省元局長・村木厚子氏=無罪確定=が「04年6月上旬」に証明書の作成を指示したとする事件の構図に合わせるために、意図的に改ざんしたことを認めているという。
 前田元検事はさらに、「大坪前部長と佐賀前副部長には今年1〜2月に正直に報告したが、過失として処理するよう指示された」と供述。大坪前部長らに経緯をまとめた上申書を提出し、「過失」を強調するように修正させられたとも供述しているという。

1792チバQ:2010/10/12(火) 12:24:35
>東京都千代田区立中3年の男子生徒(14)=千葉県浦安市=
家は浦安で学校は千代田区ってこと?
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101012k0000e040017000c.html?link_id=RSH02
傷害容疑:耳不自由なホームレスに熱湯 中3男子を逮捕
 耳の不自由なホームレスの男性に熱湯をかけて大やけどを負わせたとして、警視庁少年事件課は12日、東京都千代田区立中3年の男子生徒(14)=千葉県浦安市=を傷害容疑で逮捕したと発表した。生徒は「リアクションが面白かった。ホームレスの人に良い感情を持っていなかったが、やりすぎた」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、9月18日午後7時20分ごろ、千代田区西神田2の区立公園で、ベンチで寝ていたホームレスの男性(67)に約80度の熱湯約500ミリリットルをかけ、首や肩に全治約1カ月の重傷を負わせたとしている。

 少年事件課によると、生徒は空の紙パックを近くのコンビニ店に持っていき、サービスで置いている電気ポットから熱湯を入れ、公園に運んでいた。男性は耳が不自由で、公園で寝泊まりしていた。

 生徒は事件の3日前、公園を掃除していた男性が生徒らに場所を移ってもらおうとほうきで追い払ったことに腹を立て、熱湯をかけることを思いついたと説明しているという。事件の際、公園には生徒の同級生7人がいたが、離れていて事情が分かっていなかったとして、刑事責任は問わなかった。【伊澤拓也】

1793ポリ公10号はいま名古屋に!:2010/10/12(火) 13:00:43
特捜検事が証憑湮滅に犯人蔵匿をしたと世間では騒ぎになっているが、
それのみに拘らず、世間には誣告をした者がおるのではないか?

1794 伊藤 藤伊:2010/10/13(水) 13:08:11

巨悪を眠らせては如何!? − 伊藤 藤伊 ( いとう ふじこれ )

1796とはずがたり:2010/10/15(金) 14:59:35
確率0・00067%検察審「市民が裁く」の不気味
2010/10/12 11:38
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1191664843/513

1797小説吉田学校読者:2010/10/16(土) 09:16:04
週刊現代の江川紹子氏のコメントなど一部に出ていた「内部告発したとしても、改竄を知りつつ公判立会していたのだから、責任は免れないだろう」「ある検事に至ってはとんでもない取調べを行ったではないか」論の答えとなるか。
厳密に言えば外部に情報発信をしていないので「内部告発」というわけでもない。これが組織の哀しさと言われればそれまでなんだけれども。

【検事起訴】検事3人が“告発”後も有罪立証 最高検、不自然さ聴取
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101014/crm1010141415024-n1.htm

 大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)・犯人隠避事件で、証拠隠滅罪で起訴された元主任検事、前田恒彦被告(43)=懲戒免職=を“内部告発”した検事3人が、厚生労働省元局長の村木厚子さん(54)=無罪確定=の公判で“告発”後も積極的に有罪立証に当たっていたことが14日、関係者への取材で分かった。最高検は改竄疑惑を知りながら公判に立ち続けた状況を不自然とみており、上司からの口止めの有無も含め、検証の一環で公判部に所属する検事らから任意で事情聴取を進めている。
 関係者によると、“内部告発”したのは特捜部の公判担当検事▽公判部の主任検事▽刑事部からの応援検事。うち1人は公判に専従していたという。
 3人は前田被告が厚労省元係長、上村勉被告(41)=公判中=のフロッピーディスク(FD)に保存された偽造証明書の最終更新日時を書き換えたことを知り、今年1月30日、特捜部元副部長の佐賀元明容疑者(49)=犯人隠避容疑で逮捕=に伝えた。
 しかし、公判部の主任検事はその後も9月10日の無罪判決まで全23回すべての公判に立ち会い、冒頭陳述や論告の文案を書くなどした。特捜部の公判担当検事は2月2日の第2回公判から担当に加わり、公判部に異動した後も断続的に立ち会った。
 また刑事部からの応援検事は捜査段階で上村被告らの取り調べを担当。供述調書の信用性を問われ、検察側証人として呼ばれた3月29日の第16回公判では、FDが改竄される前の正しい最終更新日時を示して、取り調べたことを明らかにしていた。
 村木さんの公判には前田被告も大半に立ち会っていたが、最高検は、当事者の多くが重要証拠になりうるFDが改竄されている疑惑を知りながら、有罪立証に当たり続けた点を重視。公判部内でどういう情報の取り扱いがなされていたか、関係者から事情を聴いている。
 公判部の主任検事は、産経新聞の取材に対し「答える立場にない」と話している。
 検察官は不当な圧力を受けないよう権限が一人一人に与えられる「独任官庁」として扱われている。検察OBの弁護士は「理論上は公訴取り消しや無罪論告なども検察官個人の判断で可能。有罪を得るための公判に出て何もしなかったことは問題だ」と話している。

1798チバQ:2010/10/16(土) 22:42:07
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20101015/CK2010101502000072.html
出会いカフェ潜入ルポ(上) 会員証は『偽名でいい』
2010年10月15日

 東京都豊島区のホテルで九月下旬、女子大生が絞殺された事件。殺人容疑で逮捕された男と女子大生は池袋の「出会いカフェ」で知り合ったとみられている。この出会いカフェ、川崎や横浜にも進出している。いったい、どんな場所で、どんな人々が出入りしているのか。本紙の男性記者が潜入を試みた。

 県内のJR駅にほど近い雑居ビル。その前に、派手な看板が立っていた。“女性無料”“男性一時間千円”の文字が踊る。触れ込みは「女性は無料の漫画喫茶」だ。

 店に足を踏み入れると、いきなり入会金を要求され面食らう。六千円の徴収。「えっ、男性一時間千円じゃないの?」。しぶしぶ払ったが、気軽に入れる値段ではない。入店時に身分証の提示は求められず、住所なども聞かれずじまい。名前入りの会員証をつくってくれたが、店員から「偽名でいいですよ」と言われた。

 店内は男性用スペースと女性用スペースに分けられていた。男性用は薄暗く、モニターからアダルトビデオが流れている。真っ昼間だというのに二十代から五十代らしき男性客が五人。ふと見ると、マジックミラーごしに若い女の子たちが、漫画を読んでくつろぐ姿が丸見え。男たちは、なめるような目つきで物色していた。

 店員から入店直後に受けた説明を要約すると、こうだ。気に入った女性がいれば、十分間、トークルームという別室で雑談できます。男女で話がまとまれば店外デートも可能です。ただし、店内では援助交際のあっせんなどは禁止しています。

 しかし、“店内では”と注意する割には、女性が入店時に記入するプロフィルカードには「エッチ度」という項目が。「これは何?」。男性店員に質問すると、「まぁ、まぁ」と、とぼけられた。

 エロオヤジみたいに女性を指名するのは、なんとも気が引ける。かと言って、このまま帰ったら、「とにかく、女性から話を聞いてこい」と送り出した支局長の雷が落ちるのは間違いない。まさに退くも地獄、進むも地獄。なかば、やけくそになり、話しやすそうな女性を探した。

 メークの濃い女性は話しづらそう。暇をもてあましているように見えた女性を指名。現れたのは十八歳のA子さん。よく見ると学生時代の友人に顔立ちが似ており、ちょっとほっとする。喫茶店に誘うと、あっさり「いいですよ」と言われた。

 <出会いカフェ> 県青少年保護育成条例(2008年施行)で開業時の届け出が義務付けられており、県内の届け出件数は横浜市と川崎市の8店。条例で18歳未満は入店禁止。条例違反には6カ月以下の懲役か30万円以下の罰金が科せられる。現在は「店舗型異性紹介営業」扱いだが、改正風営法が施行される来年1月からは「店舗型性風俗特殊営業」に分類される。

1799チバQ:2010/10/16(土) 22:42:27
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20101016/CK2010101602000044.html
出会いカフェ潜入ルポ(下) 『自分の身は自分で守る』
2010年10月16日

 「店外デート」に応じてくれた出会いカフェの女性客A子さん(18)と近くの喫茶店に入った。週一回の割合で出会いカフェに来ているそうだが、聞けば、ちゃんと彼氏がいるという。「出会いカフェに来ているのがばれても大丈夫なの」と聞くが、「大丈夫」と即答。

 店外デートに応じれば、男性から交通費名目で三千円ないし一万円程度がもらえる。彼氏は、むしろ「小遣いを稼いでこい」と積極的なのだという。ふだんはパチンコ店でアルバイトをしているが、どうやら、お金が必要な事情があるらしい。「彼氏はね、頭の中がお花畑みたいな人なの」。“薬漬け”なのだろうか。

 それにしても、男性客たちは、どんなアプローチをしてくるのだろうか。「九割以上が援助交際とかエッチ目当てなヤツだよ」。ケロリとした表情で言った。高校卒業から間もないA子さんにも、男性たちから援交の誘いがかかるが、はねつけることにしている。

 ある男性客は三万円で援交を持ちかけてきた。「十(万)ならいいよってうそついたら、その男の人ね、『払えないよ。分割でいい?』だって。だめ、と言ったら引き下がったけどね」と笑う。「彼氏は怖い人なの。でも、やっぱり、彼氏が好きだからね」。一瞬、はにかんだように見えた。

 A子さんの体験をもっと聞こう。ある時、「外資系サラリーマン」と名乗る四十代の男から店外デートに誘われた。「僕はあなたをこんな場所から助け出したい。もう出会いカフェを利用しないでほしい」。何度も約束させられたという。あまりの執念深さに「はい」と答えた。

 この男性客、A子さんをたびたび店外デートに連れ出すが、常に聖人君子のような立ち居振る舞い。ところが、ある日、いきなり「私の愛人になってください」と言われたという。

 もっとも、A子さんとは違い、援交に積極的な女性もいるらしい。A子さんは二十代の女性に「男の人に援交を求められたら、あなたを紹介してもいい?」と、冗談めかして言ったことがある。相手は大乗り気だった。「本当に? ありがたいよ」。男性客は十中八九、体が目的らしく、記者は、A子さんから何度も「あなたは珍しいですね」と言われてしまった。

 「最近事件があったけど、怖くない?」と最後の質問を。「別に出会いカフェは怖くないよ。年上が好きだから、楽しいし」。もうアルバイトに行く時間というA子さんは帰り支度をしながら淡々と答えた。「危ない人は、トークルームで分かるしね。自分の身は自分で守らないと」

1800小説吉田学校読者:2010/10/17(日) 16:21:08
もう、朝日のブッチギリ、独走は止まりません。
一部で言われている「公判担当上司はなぜ黙認したのか」の疑問は溶けるか。
疑問点は数多いのですが、すべての疑問の源流は、「前田元検事の事件の見立てが危ういものであるにも関わらず、なぜ『村木元局長訴追』の意思統一が大阪地検でなされたか」に尽きる。この点を明らかにできない限り、懲戒免職でケリなどつけられない、というかケリがつく状態ではないでしょう。

公判部長も改ざん疑惑認識 前特捜部長「任せてほしい」
http://www.asahi.com/national/update/1016/TKY201010160314.html

 大阪地検特捜部の元主任検事が証拠を改ざんした事件で、郵便不正事件の裁判を担当する同地検の公判部長も、今年1〜2月に「改ざんの疑いがある」と部下から報告を受けていたことが、最高検の調べで分かった。だが、前特捜部長・大坪弘道容疑者(57)=犯人隠避容疑で逮捕=から「特捜部の話なので任せてほしい」と言われ、上層部には報告しなかったという。
 公判部長は最高検の聴取にこうした経緯を認めているという。最高検は犯人隠避に関与した疑いはないとみているものの、公判部長は改ざんの疑いを放置したまま調べず、9月の厚生労働省元局長・村木厚子氏の無罪判決まで公判を続けたことになる。公判部長が報告を受けたのは村木氏の初公判が開かれた直後で、特捜部から公判部に証拠書類が引き継がれていた。
 元主任検事・前田恒彦被告(43)=証拠隠滅罪で起訴=は、「2004年6月上旬」に村木氏が厚労省元係長に偽の証明書の作成を指示したという特捜部の見立てに合わせて昨年7月、元係長のフロッピーディスク内に保存された証明書の更新日時を「2004年6月1日未明」から「04年6月8日夜」に改ざんしたとされる。
 今年1月27日の村木氏の初公判で弁護側は、正しい更新日時が記載された捜査報告書を根拠に、「検察の構図は破綻(はたん)している」と追及。改ざんの事実を直後に前田元検事から打ち明けられていた同僚検事は、初公判を機に、村木氏の裁判の応援に加わった特捜部の女性検事にデータ改ざんの事実を伝えた。女性検事はさらに、公判部の主任検事に報告した。
 最高検の調べで、この公判部主任検事が、直属の上司である公判部長の女性にも報告していたことが新たに判明。公判部長は「特捜部長に報告しておく」と答え、大坪前部長に伝えた。だが、「特捜部の話なのでこちらに任せてほしい」と言われ、検事正と次席検事には報告しなかったという。大坪前部長は検事正らに「問題ない」と報告。改ざんは今年9月の村木氏の判決後まで発覚しなかった。
 一方、改ざんを問題視した公判部主任検事ら3人は最高検に対し、1月30日、特捜部元副部長・佐賀元明容疑者(49)=犯人隠避容疑で逮捕=にも報告、「公表すべきだ」と迫ったと証言している。最高検は、前田元検事の供述などから、佐賀元副部長が同日に前田元検事に電話し、意図的な改ざんを聞かされたが、大坪前部長と相談して「過失」で処理させたとみている。
 これに対し、大坪前部長と佐賀元副部長は「前田元検事から、故意の改ざんではなく過失と聞いた」と容疑を一貫して否認している。

1801とはずがたり:2010/10/19(火) 17:28:19

頑張り屋さんの課長補佐が少々可哀想な気もするけど。。。

司法試験の学費のため…県課長補佐が派遣で兼業
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100402-465846/news/20101014-OYT1T00191.htm

 司法試験を受けるために人材派遣会社に登録して働いていたとして、県は13日、兵庫県健康福祉部の男性課長補佐(51)を減給1か月(10分の1)の懲戒処分にしたと発表した。

 9月24日付。課長補佐は、地方公務員法違反(営利企業の従事制限)にあたることを認識していたといい、「司法試験予備校に通う資金が足りず、軽い気持ちで登録してしまった」と話している。

 県人事課によると、課長補佐は人材派遣会社5社に登録。うち3社から2008年1月〜今年5月に計50回にわたって派遣され、京都府や滋賀県内の自動車用品店でタイヤチェーンなどの販売にあたったほか、看護師や歯科医師の試験監督補助をするなどし、約60万円の収入を得ていた。

 同僚職員が6月、職場で課長補佐の履歴書を見つけたことから発覚した。課長補佐は、神戸市東灘区に勉強用のワンルームマンションを借りていたが、「実力が伴わないこともあり、受験勉強はやめる」と話しているという。

 県はこのほか、8月下旬に大阪市東成区内で軽乗用車を運転中、パトカーから停止を求められて逃走し、民家に突っ込んだ県都市計画課の男性職員(25)についても、9月30日付で減給1か月(10分の1)の懲戒処分とした。
(2010年10月14日17時36分 読売新聞)

1802小説吉田学校読者:2010/10/21(木) 07:04:04
なんか、本当にいや〜〜な感じ。
2、3年経って、法務省と友好的関係になってたとしたら、怖い怖いとしか言いようがない。NKラインとか何とかも自民党時代にもあった。特捜だけが検察ではないのは分かっているのだけれども。

検察チェック機関に小沢系増加 罷免権限持つ適格審査会
http://www.asahi.com/politics/update/1020/TKY201010200479.html

 検察官の罷免を決める権限を持つ「検察官適格審査会」のメンバーが今月に入り一部交代し、政治とカネを巡る事件で検察と対立した民主党の小沢一郎元代表に近い国会議員が増えた。特捜検事の証拠改ざん事件で検察批判を強める小沢系議員に、法務省は早くも「無言の圧力」を感じ始めている。
 同審査会は法務省の管轄で、衆参両院議員6人のほか、日本弁護士連合会長や最高裁判事、学識者ら計11人からなる。そのうちの9人が「検察官として職務を遂行するに適しない」と判断すれば罷免を求めることができる。理屈の上では検事総長を罷免することも可能だ。
 国会議員は現在民主党4人、自民党2人となっており、各党内で人選をしている。今回は計4人が交代。これまで民主党議員で小沢氏に近いのは高山智司衆院議員だけだったが、辻恵、川内博史両衆院議員と森ゆうこ参院議員が加わった。欠員に備えた予備委員も、小沢氏に近い石関貴史、太田和美両衆院議員が名を連ねている。
 辻氏は弁護士で、民主党法務部門会議座長。川内氏は取り調べを録音・録画する可視化導入を求める民主党議員連盟の会長だ。
 自民党政権時代の審査会は法務省側が用意した資料を追認する、形だけの存在になっていた。過去62年間で罷免された検察官はわずか1人に過ぎない。だが、今回メンバー入りした民主党議員の1人は「『小沢系が多い。検察官の罷免もありうる』という話になるだけでも、政治的メッセージとしていい」と話す。

1803小説吉田学校読者:2010/10/22(金) 07:04:14
「捜査を行わなかった」で犯人隠避といえるのか疑問を抱かざるを得ず、公判は大いにモメると思います。
とはいえ、法的責任はともかく、監督責任一本で、懲戒免職相当だ(特に大坪元部長)とは思いますが。

証拠改ざん:前特捜部長ら2人起訴 犯人隠避罪で最高検
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101021k0000e040069000c.html

 郵便不正事件に絡む証拠改ざん・隠ぺい事件で、最高検は21日、事件を大阪地検に移送したうえで、前特捜部長の大坪弘道(57)、元副部長の佐賀元明(49)両容疑者を、犯人隠避罪で大阪地裁に起訴した。法務省は同日、2人を懲戒免職処分とした。大坪被告と佐賀被告は起訴内容を全面的に否認しているという。大林宏検事総長は会見で「前代未聞の事態に至り、国民の皆様に深くおわびする」と謝罪した。
◇検事総長が謝罪
 事件発覚後初めて会見した大林総長は「検察に対する信頼を回復することが、私に課せられた責務と考えている」と述べ、早期の辞任を否定。証拠改ざんとその隠ぺい事件の背景について「人事の問題や特捜部のあり方を含めて、複合的な要素があったと考えている」と述べた。最高検によると、検察の不祥事で総長が会見するのは、93年のゼネコン汚職事件の捜査における検事の暴行事件と、02年の大阪高検公安部長の詐欺・汚職事件以来3回目。
 最高検は証拠隠滅罪で起訴された特捜部元主任検事、前田恒彦被告(43)=懲戒免職=を起訴した際には、動機などを説明していたが、この日は伊藤鉄男次長検事が「被告が否認しているため、極めて少ない情報しか伝えられない」と述べ、起訴内容以外の説明はしなかった。
 今後は検事十数人体制で郵便不正事件の捜査や公判、地検や高検、最高検のチェック体制などについて問題点を洗い出し、今年中に検証結果を発表する予定。
 前田元検事が東京、大阪の特捜部で捜査を担当した約30件の事件については、関係者の聴取や記録の精査を行い、証拠改ざんの有無も含めて問題点がなかったか確認する。刑事告発も受理しており、前田元検事や検察幹部の刑事責任の有無も捜査するとしている。
 最高検は、大坪前部長と佐賀元副部長が今年2月、元検事に改ざんを過失だと説明するよう指示したなどとする容疑で2人を逮捕したが、前部長らが改ざんを知った同僚検事に口止めをしたことや、検事正らに「問題ない」と虚偽の報告をしたことを犯人隠避の実行行為に加えて起訴した。【山本将克、野口由紀】
◇前部長、弁護士通じ「主張訴えていく」
 大坪前部長は21日、接見した弁護士を通じ、「起訴されるのは覚悟していた。裁判で自分の主張を訴えていきたい」との趣旨の話をした。
 また、佐賀元副部長の弁護団によると、佐賀元副部長は取り調べで容疑の重要なポイントは「黙秘する」と宣言。公判では、無罪を主張する見通しという。
 両弁護団は22日、2人の保釈を大阪地裁に請求する予定。また、懲戒免職処分に対しては近く人事院に不服申し立てをする。
◇起訴内容の概要◇
 大坪前部長と佐賀元副部長は前田元検事が証拠隠滅の罪を犯した者と知りながら(1)2月1日、犯行を知った同僚検事に他言を禁じ▽2日、前田元検事に電話で過誤による改変と説明するよう指示し▽8日、面前で重ねて指示し▽10日、「過誤で改変」との趣旨の上申書案を了承し、より合理的な説明内容にするよう指示し−−捜査を行わなかった。また(2)同月2日、玉井英章次席検事に「証拠品のデータ書き換えだと公判担当検事が問題としたが言いがかりに過ぎず、証拠品が還付され改変の有無を確認できない上、データが変わった可能性があっても確認作業中の過誤に過ぎない」と虚偽報告し▽3日、小林敬検事正に「書き換えだと担当検事が騒いでいるが言いがかりで問題はない」と報告し−−捜査は不要と誤信させ捜査を行わないようにさせた。

1804小説吉田学校読者:2010/10/22(金) 07:08:05
「特捜部がなくなる」「検事総長辞任」だけで済むんだったら安いものだ。「検事総長に民間人」くらいの劇薬が必要。

崩壊・特捜検察:隠ぺい事件起訴/上 組織保身、見え隠れ
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101022ddm041040118000c.html

 大阪地検特捜部を背負ってきたトップとナンバー2が21日、起訴された。監督責任を問われた検察幹部らの処分と引責辞任も加わり「検察の『冬』どころじゃない。氷河期だ」と内部からは悲鳴が上がる。それぞれの言い分は対立し「保身」も見え隠れする。「検察官の正義感とは何なのか」。捜査は国民に不信感を植え付けて、ひとまず終結した。
◇「氷河期」内部で悲鳴 幹部処分「最高検押し付け」
 最高検の記者会見では、証拠品改ざん発覚後、検察トップの大林宏検事総長が初めて公の場に姿を見せた。改ざんを知らされた時の心境を「一言で言えば、信じられない。証拠に手をつけることは私たちの常識にはない」と振り返った。
 「物証が乏しく供述に頼った捜査では」と質問されると、伊藤鉄男次長検事は「有罪を得る自信がある。批判はあたらない」と険しい表情で言い切った。
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 「なぜ自分たちだけに責任を押し付けるんだ」。寒さが忍び寄る大阪市都島区の大阪拘置所で前特捜部長、大坪弘道被告(57)=犯人隠避罪で起訴=は接見した弁護士に検察組織への怒りをぶちまけた。大坪前部長の弁護人は「組織のスケープゴート(いけにえ)にされた」とみる。
 大坪前部長と元特捜部副部長、佐賀元明被告(49)は20日間の取り調べで「事実上の完全黙秘」(大坪前部長の弁護団)だった。前代未聞の検察の失態にけじめを付けようとする最高検と、組織に貢献してきたと自負する2人。「捜査のプロ」同士の攻防で、供述調書は一通も作成されなかった。
 「大坪さんに手紙を出したら、今日、返事がありました」。起訴前日の20日、東京・永田町の衆議院第2議員会館で開かれたシンポジウムで、佐藤優・元外務省主任分析官(50)はこう話した。佐藤元分析官は、東京地検特捜部に背任などの容疑で逮捕され、有罪判決が確定。特捜捜査を批判する論客の一人で知られる。
 拘置所から返ってきた大坪前部長の手紙には「最高検は自ら作ったストーリーを押し付けようとしている」と書かれてあったという。「大坪さんも調べる側の時は押し付けてきたのだろうが、調べられる側になると身にしみて分かる。官僚は仕事をするうちに感覚がずれてくる。私もそうだった」。佐藤元分析官は墜(お)ちた検察エリートに共感を示した。
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 「辞める必要なんてない。辞めないでください」
 小林敬・大阪地検検事正(59)の辞意が報じられた19日、地検幹部は検事正執務室でこう訴えた。前日、幹部は不安を口にしていた。「部下の監督責任で辞めないといけないなら、首がいくつあっても足りない。トップが辞めたら地検はどうなるのか」
 小林検事正は特捜部での捜査経験はないが00年、大阪地検特捜部長に抜てきされた。2年後には大阪地検次席に就任して「2階級特進」と周りを驚かせ、今年1月に検事正になってからは「将来の大阪高検検事長」と期待されていた。
 小林検事正と玉井英章・前次席検事(59)=現大阪高検次席検事=は21日「監督者としておわび申し上げます。検察庁職員らが信頼回復に努める様子を見守っていただければ幸いです」とする「おそろい」のコメントを発表した。
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 「内偵なんて何もやってへん。できへんやろ?」。特捜部の事務官は寂しそうにつぶやく。「みんな特捜なくなるんじゃないかなあって話しているし、元気ない」。「信頼回復」を願う地検幹部の型どおりのコメントと裏腹に、特捜部はまさに崩壊のふちに立つ。

1805名無しさん:2010/10/22(金) 08:18:21
> 拘置所から返ってきた大坪前部長の手紙には「最高検は自ら作ったストーリーを押し付けようとしている」と書かれてあったという。

笑っちゃいられないことだけど事実だけ見てくと喜劇としか思えん。

1806小説吉田学校読者:2010/10/23(土) 08:27:02
私の予想していた事態が予想どおりに展開されております。これからの裁判員裁判で弁護人は「信用性が問題」と言い募り、裁判員の疑念も募ることになるでしょう。
「大阪の事件とこれとは関係ない」と検察は抗弁するでしょうが、甘受しろとまでは言いませんが、自業自得であります。
無罪が増えて、治安が悪化したら、それは、弁護士会でも裁判員でも警察でもなく、検察に責任があるのです。それだけのことをやってしまったのだから。

崩壊・特捜検察:隠ぺい事件起訴/中 検事不信、全国へ拡散
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2010/10/23/20101023ddm041040028000c.html

◇「証拠に手を加えてないでしょうね」
 西日本のある地方検察庁(地検)。検事の取り調べを終えた後、手錠をかけられて部屋を出る交通事故の容疑者が言った。「証拠に手を加えてないでしょうね」。検事は何も答えられなかったという。
 大阪地検特捜部による証拠品改ざん・隠ぺい事件は、震源地の大阪地検から全国に「検察不信」という波紋を広げている。
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 「大阪地検の事件などで、供述調書の信用性が問題となっているのはみなさんご存じと思います」。今月7日、福島地裁郡山支部で行われた傷害致死事件の裁判員裁判。無罪を主張する被告の弁護人は、証拠品を改ざんした大阪地検特捜部の元主任検事が捜査した「郵便不正事件」を引き合いに出し、裁判員に訴えた。弁護人の主張に、検察側は「事件と関連がない」と異議を唱えたが、竹下雄裁判長は異議を退けた。
 札幌高裁で公判中の殺人事件で、被告の弁護人を務める笹森学弁護士(札幌弁護士会)は、「立証に沿わない証拠をなくしてしまおうという検察の体質は、特捜部だけではない」と指摘する。今年6月、同高裁の法廷に、被害者の司法解剖を担当した医師が弁護側証人として出廷し、「鑑定書の内容の一部を削除してほしいと検事から頼まれた」と証言した。医師の鑑定書は、被害者を刺した行為と死亡との因果関係を否定する被告の主張に沿う内容で、検察側に都合が悪かった。医師は検事の要求を拒否し、削除しなかったという。
 現役の刑事裁判官も影響を懸念している。ある裁判官は「一部の被告は罪を認めつつも、刑事司法への不信感を口にするようになった」と話す。「今回の件で裁判官は、急激に判断が変わることはないと思うが、裁判員裁判には影響が大きいのでは」とみている。
   □  □
 67年、茨城県利根町布川(ふかわ)で大工の男性(当時62歳)が殺害された「布川事件」。強盗殺人罪で桜井昌司さん(63)と杉山卓男さん(64)の無期懲役が確定したが、昨年12月、事件から42年ぶりに再審開始が確定した。特捜検事の証拠改ざん事件を、杉山さん(96年仮釈放)は「証拠改ざんに驚きはない。自分たちが体験した。こういうことを検事もやるんだと、一般の人に知れ渡ったのはいいことだった」と話す。
 4歳女児を殺害したとして、00年に無期懲役が確定した菅家利和さん(64)が冤罪(えんざい)と判明した「足利事件」では、昨年6月10日、最高検の伊藤鉄男次長検事が記者会見し「真犯人と思われない人を起訴し、服役させて大変申し訳ない」と謝罪した。その1カ月後、大阪地検特捜部で主任検事による証拠品改ざんが行われた。「全然反省してないんだね」。杉山さんはあきれた表情を見せた。

1807とはずがたり:2010/10/26(火) 14:08:49

色んな手続きがあるもんですねぇ。

現行犯逮捕の男、釈放後に通常逮捕 大仙署「基本的手続きミス」
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20101021a

 大仙署が建造物侵入の疑いで現行犯逮捕した男を、手続き上の不備でいったん釈放した後、通常逮捕していたことが20日、県警や同署への取材で分かった。同署は「基本的な手続きミスであり、再発防止のため指導を徹底していく」と話している。

 逮捕されたのは仙北市田沢湖神代、農業細川巧也容疑者(31)。逮捕容疑は、19日午後11時50分ごろ、大仙市大曲の飲食店ビル2階の女子トイレに侵入した疑い。

 県警や同署によると、逮捕直後に容疑者の弁解を記載する「弁解録取書」を作成しなければならないが、同署の捜査員がこれを忘れて取り調べを始めたという。約2時間後に作成し忘れたことに気付き、いったん釈放。任意捜査に切り替えて逮捕状を請求し、約8時間後に通常逮捕した。捜査員は「取り調べに熱中するあまり、弁解録取書を取り忘れてしまった」と話しているという。
(2010/10/21 08:30 更新)

1808とはずがたり:2010/10/27(水) 21:00:52
死刑の執行に関して時間稼ぎもクソもなく,有るのは真実の追究のみではないか。DNA鑑定に10年も20年も掛かるというなら兎も角。。
>最高裁は2009年、1994年にアラスカ州で起きたレイプ事件に関連して、DNA鑑定には、有罪か無罪かを知らせる「無類の能力」があるとした上で、それでも、「有罪確定者にDNA鑑定を要求する憲法上の権利はない」とする判断を下した。

ただこれを際限なく拡げてくと10年20年後に開発されるであろう技術をもってすれば絶対に無実を示せる(から死刑を延期すべきだ)とかなるのかな。。

【今、何が問題なのか】命拾いした死刑囚
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/455620/
配信元:SANKEI EXPRESS
2010/10/26 10:19更新

 米連邦最高裁が、殺人事件の無罪を主張してDNA鑑定を求めているテキサス州の死刑囚の言い分を聞く口頭弁論を開いた。今年3月、刑執行直前に申し立てが受理され、死刑囚は命拾いしたと話題になった。DNA鑑定が冤罪(えんざい)証明に威力を発揮しているが、有罪確定後は本来、DNA鑑定、再鑑定は認められないのが筋だ。きょうのテーマは「命拾いした死刑囚」とした。

 テキサス州の拘置施設にいるヘンリー・スキナー死刑囚(48)は、1993年に同居の女性ら3人を殺害したとして逮捕・起訴され、95年に死刑が確定した。スキナー死刑囚は刑の確定後に、DNA鑑定を要求したが、テキサス州の裁判所、連邦下級裁判所が相次いで却下。今年3月24日、刑が執行されることになった。最高裁が待ったをかけたのは死刑執行の45分前だった。

 ■3人も殺せない

 米メディアの報道によると、事件の概要、DNA鑑定要求に至る経緯は次の通りだ。

 93年12月31日、テキサス州北部パンパで、女性と2人の息子が自宅で殺されているのが見つかった。息子は2人ともは成人しており、いずれも知的障害があった。同居人であるスキナー死刑囚が、血まみれになって女性のクローゼットに隠れており、殺人犯として逮捕・起訴された。

 裁判で、スキナー死刑囚側は死刑囚が事件当時、現場にいたことを認めた。ただし、ウオツカを飲み、麻酔作用のある薬を誤って大量に服用していたため、「3人の大人の殺害は不可能だった」と主張した。薬の服用はスキナー死刑囚の血液検査で証明された。

 ■真犯人は別に

 被害者のツメや現場に落ちていた毛髪などのDNA鑑定は、検察側もスキナー死刑囚側も求めなかった。検察側は有罪を勝ち取るには、現場の状況だけで十分と考え、それ以上のことはあえて求めなかった。一方、スキナー死刑囚側は、死刑囚の犯行であることを裏付ける決定的な証拠が出てくるのを恐れたとみられている。

 刑の確定後、スキナー死刑囚の弁護士が変わり、死刑囚側は「真犯人は被害者の女性の亡くなったおじである」との説を主張し始めた。スキナー死刑囚は被害者を発見し、抱きかかえて血まみれになった。被害者は日ごろから、おじのことを恐れていたという。DNA鑑定をすれば、おじが真犯人であることが証明できるというのである。

 ■“敗者復活”はなし

 最高裁は2009年、1994年にアラスカ州で起きたレイプ事件に関連して、DNA鑑定には、有罪か無罪かを知らせる「無類の能力」があるとした上で、それでも、「有罪確定者にDNA鑑定を要求する憲法上の権利はない」とする判断を下した。

 有罪確定者のDNA鑑定、再鑑定の申し立てを無条件に受け入れると、際限がなくなってしまう。死刑囚がDNA鑑定による時間かせぎで、刑の執行を免れ続けるという事態も起こりうる。

 報道によると、スキナー死刑囚側の申し立ては、公民権法に基づくもので、スキナー死刑囚がテキサス州司法当局に不当な扱いを受けていると訴え出たものだ。州法で本来認められるべきDNA鑑定が、はねつけられたというのだ。

 最高裁での口頭弁論は、10月13日にあった。スキナー死刑囚本人が出廷したわけではなく、弁護士が意見を述べ、検察、最高裁判事らとの間で、テクニカルな議論が交わされたという。死刑執行45分前の命拾いのような劇的な展開はなかった。

 CNNテレビによると、拘置施設のスキナー死刑囚は「無罪になれば家に帰る。有罪なら死ぬだけだ。DNA鑑定をすることに何か問題があるのか」と話した。

 (編集委員 内畠嗣雅(うちはた・つぐまさ)/SANKEI EXPRESS)

1809とはずがたり:2010/10/27(水) 21:01:54
>>1805
漫画ですよね。。(´・ω・`)

1810とはずがたり:2010/10/27(水) 21:23:39
「検事の奴隷だった」DM不正供述迫られた被告
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101026-00000742-yom-soci
読売新聞 10月26日(火)17時11分配信

 障害者団体向けの郵便料金割引制度を悪用した不正ダイレクトメール(DM)発送事件で、大阪地裁が大阪地検特捜部検事(現・法務省刑事局)の脅迫的な取り調べを指摘、広告会社元役員・阿部徹被告(57)(郵便法違反などで起訴)の調書を証拠としなかった決定を巡り、阿部被告が27日の論告求刑公判を前に、読売新聞の単独インタビューに応じた。

 検事は量刑をちらつかせて供述を迫ったといい、「自分は強大な権力を持った検事の奴隷だった」と振り返った。

 阿部被告はDMを不正発送し、正規の郵便料金との差額約6億5000万円の支払いを免れたなどとして昨年2月に逮捕された。

 阿部被告によると、逮捕当夜の取り調べで、この検事から「判決は俺が決める。お前は懲役15年。どこの刑務所がいい」と問われた。精神的に追い詰められ「判決はこの検事次第だ」と思うようになったという。

 容疑は当初から認めていたが、厳しい取り調べが続いた。検事は「政治家に金を渡しただろう」と何度も尋ねた。同制度を利用するため、阿部被告が国会議員に現金を渡した、との構図を描き、贈収賄事件に発展させようという意図がうかがえた。

 反論すると、検事は「懲役が1年増える」と迫り、検事の見立てに沿う発言をすれば、「懲役が下がる」と安心させた。「壁を向いて話すように」と理不尽な指示を受けたことも。議員との金銭の授受は全面的に否定したが、結局、「事件の関係者に渡した金が議員に対して使われると思った」との調書に不本意ながら署名したという。逮捕から約4か月後に保釈されたが、取り調べを思い出すのが怖く、裁判に備えて調書を読み返すこともできなかった。

最終更新:10月26日(火)17時11分
読売新聞

1811名無しさん:2010/10/27(水) 22:45:30
>>1805>>1809
現象だけ見るとマンガチックではあるのですが、今回の場合、
自業自得だとか悪徳検事だとか被告側を責めたり笑うのでなく、彼らの言い分(組織のスケープゴート(いけにえ)にされた)にも耳を貸して検察を始めとした司法組織そのものを見直す切欠にすべきなんでしょうね。
狂った捜査機関の凶刃はいつ誰に向かうか判ったもんじゃありませんから。

1812チバQ:2010/10/30(土) 08:54:04
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2010/10/post-1757.php
薬殺剤は「メード・イン・アメリカ」に限る
America on the Ropes

死刑そのものには反対しないが、殺し方や薬の品質にこだわるアメリカ式「人道主義」はまるでブラックジョーク

2010年10月28日(木)18時49分
デービッド・ロスコフ(カーネギー国際平和財団客員研究員)

 この数十年間、アメリカの「ナンバーワン」の座は常に容赦ない攻撃にさらされてきた。第2次大戦直後から世界の通商の半分以上を担ってきたアメリカは、自らの失態と新興国の台頭によって打ちのめされ、プライドをずたずたに打ち砕かれた。

 国内の生産拠点は閉鎖され、雇用を外国に奪われた。自動車業界や航空機産業、通信、コンピュータ、鉄鋼をはじめ多くの業界でアメリカの優位が脅かされ、実際にトップの座を追われた例も多い。

 それでも、アメリカの優位が揺らがないように思えた分野もあった。NASCAR(全米ストックカー・レース協会)のカーレース、カントリー音楽やウェスタン音楽、さらに国民の肥満度にかけては、アメリカの右に出る国はない。

 もう一つ、薬殺刑に使われる薬剤の取引でも、アメリカは世界をリードしてきた。ところが最近、アメリカはこの死刑産業でも、競合国にトップの座を奪われようとしている。

効きの悪い二流品が死刑囚を苦しめる
 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが発表した昨年の死刑執行件数ランキングで、アメリカは中国、イラン、イラク、サウジアラビアに次ぐ5位に留まっただけではない。死刑に使う国産薬剤の不足が大きな問題になっているという。「メイド・イン・アメリカ」の品質に今でもこだわるアメリカ人や死刑判決に関わる裁判官にしてみれば、アメリカ育ちの殺人犯や強姦犯を死刑に処すために、外国製の質の悪い薬剤を輸入せざるをえない、という最悪の事態が起きているわけだ。

 アリゾナ州当局は10月26日、薬殺刑で麻酔薬として使われるチオペンタールナトリウムをイギリスから輸入している事実を認めた。州民の不安を抑えるために、最高品質のものに限定していると急いで付け加えたことは言うまでもない。「信頼できる製造元から購入している。第3世界の国の製品だというような突飛な噂が飛び交っているが、事実ではない」と、同州のティム・ネルソン司法副長官は言う。

 やれやれ、一安心。一般のアメリカ人が第3世界の効き目の悪い薬剤の世話になることはまずないが、死刑制度を維持している35州の死刑囚たちは別だ。外国製の麻酔薬の効きが悪くて完全に意識を失うことができないと、激しい息苦しさに襲われる心配がある。

 そうしたケースを懸念して、アリゾナ州ではすでに1件の死刑執行が停止された。ケンタッキー州も、薬剤の在庫の使用期限が10月初めに切れたため、死刑執行礼状への署名を見合わせている。

薬剤論争は新たな保護主義の兆し?
 もっとも、このニュースには明るい側面もある。アメリカの死刑執行人や法律家が、アメリカ製品の質の高さをいまだに信じているという点だ。死刑囚に二流品を与えるなんてとんでもない!死刑で先端をいく国々では銃殺や石打ち刑、絞首刑が主流だが、アメリカではそんな非人間的な方法が許されないのと同じことだ(うるわしい人道主義、それとも保護主義の台頭だろうか? 考えてみれば、イラクで絞首刑を行うとき、ロープが国産がどうかの議論などになるだろうか)

 もう1つ、明るいニュースがある。薬殺刑で使用される3種類の薬剤の一つを製造しているホスピラ社(イリノイ州)は、原材料調達の目処がつき次第、製造を再開するとしている。これで同社の雇用は守られる。ああ、よかった。(ただし、原材料が供給されるのは年明け以降になりそう)。
 
 それに、チオペンタールナトリウムの代替品を同じ英語圏の「一流国」イギリスから輸入している点も、なんて安心なことだろう。もっとも、世界には死刑という野蛮な行為を認めていない国が100近くあり、イギリスも4年後に死刑廃止50周年を迎えるのだが。

1813神奈川一区民:2010/11/03(水) 09:10:23
【訃報】警察ジャーナリストの黒木昭雄さん、車内で死亡 練炭自殺か

 2日午前11時5分ごろ、千葉県市原市今富の寺の敷地内に止まっていた乗用車内で、
ジャーナリスト黒木昭雄さん=同市郡本5丁目=が死亡しているのを家族が見つけ、
119番通報した。

 県警市原署によると、黒木さんが自分の車の助手席でぐったりとしているのを家族が見つけ、
「自殺している」と通報したという。救急隊員が駆けつけたときには、黒木さんは既に死亡していた。
車内で練炭を燃やした跡があったといい、同署は自殺の可能性もあるとみて調べている。

 黒木さんは元警視庁職員。退職後は警察ジャーナリストとして活動していた。

ソース
http://www.asahi.com/national/update/1102/TKY201011020315.html

1814小説吉田学校読者:2010/11/07(日) 09:17:20
故意流出なら意図は何かという最大の謎がありますが、いずれにしても、「優秀な人の集まり」のハズの公安警察のワキの甘さが露呈した格好。だいたい俗説ですよ、公安警察が優秀なんて。

クローズアップ2010:国際テロ、警察資料流出 故意の疑い、身内も調査
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101107ddm003040051000c.html

 国際テロに関する警視庁公安部外事3課などの内部資料とみられる文書がインターネット上に流出した問題は6日、発覚から1週間を迎えた。アジア太平洋経済協力会議(APEC)の直前というタイミングを狙って故意に流出させた疑いがあり、警視庁は身内の関与も視野に調査を進めている。捜査協力者の氏名や住所など、ネット上で広がった個人情報は膨大。4日には沖縄・尖閣諸島沖での漁船衝突事件の映像が流出し、国の情報管理のあり方が改めて問われている。真相解明に向けた警視庁の調査の課題を探った。【村上尊一、伊澤拓也、小泉大士】
 文書はファイル共有ソフト「ウィニー」を通じてネット上に流れた。警視庁は正式には内部資料と認めていないが、流出元の個人データが含まれるといった暴露ウイルス感染時の特徴がないことなどから、意図的な流出との見方を強めている。
 調査の壁は、痕跡を改ざんできる電子データの特徴だ。114本の文書のうち108本が、コンピューターの機種を問わずに閲覧できる「PDF」というファイル形式に変換されている。このため、元データを作成したコンピューターや日時などの手掛かりが少ない。
 ルクセンブルクのサーバーを経由するなど、一見、IT知識を駆使しているようにみえる。しかし、ウィニーの専門家は「ウイルス感染を装いながらも、感染していないことが簡単に分かるなどずさんな点も見え隠れする」と指摘する。
 犯人像として第一に考えられるのが警察関係者だ。警視庁のサーバーは外部からは接続できない。庁舎内で公用パソコンにUSBメモリーなど私用の電子記憶媒体を接続すれば、システムが自動感知する。さらに、公安部のデータは暗号化され、公用パソコン以外での閲覧は困難という。
 文書の種類は多岐にわたり、1カ所に保存されていた可能性は低い。このため警察幹部は「全文書を入手できる立場の職員を絞り込みたい」と話す。公安部長の名字をひらがな表記したファイルもあり、「組織や人事に不満を抱く職員」との憶測もささやかれている。
 一方、捜査員が紛失したUSBメモリーの第三者による悪用や、ハッキングといった外部犯行説も完全には捨てきれない。
 警視庁はルクセンブルクの捜査機関に協力要請し、発信者にたどり着こうとしているが、ある警察幹部は「事件捜査に例えれば、まだ発生直後の鑑識活動の段階」と話す。

1815小説吉田学校読者:2010/11/07(日) 09:22:39
(続き)公安警察が優秀でない根拠として、「ディシプリンがありそうでない」というのが挙げられるでしょう。場当たり的なんです、何もかも。
それの証拠。公安警察畑出身の佐々淳行氏、尖閣ビデオ流出ではでは「月光仮面」とかいいながら、http://www.j-cast.com/2010/11/05080104.html この件では「信頼回復に10年」とか言っている。
どっちなんだ。佐々氏に対する信頼回復にも10年かかってしまう。

◇「信頼回復10年必要」
 「イスラム過激派を刺激し、テロをインバイトする(招く)要因になる。開催目前のAPECの首脳会議は格好の標的だ」。元内閣安全保障室長の佐々淳行さんは流出問題の影響をそう懸念する。
 114本の文書はほぼすべてが国際テロ捜査に関する内容で、協力者のイスラム教徒の個人情報のほか、中東のイスラム国の在日大使館員の口座記録などが含まれている。
 公安関係者が特に問題視するのはモスクのチェックに関する文書だ。出入り者総数や「特異動向」といった詳細な記述が並ぶ。
 イスラム過激派など国際ネットワークをもつテロリスト集団と対峙(たいじ)するには、国内外のイスラムコミュニティーからの幅広い情報収集が不可欠だ。「日本人はすべてのイスラム教徒を敵視しているという誤ったメッセージになりかねない」。捜査関係者はイスラム教徒から協力を得にくくなることを憂慮する。
 「国際テロ対策は一日にしてならず」。ある警察幹部は、情報の蓄積のためには海外の治安・情報機関との連携の重要性を指摘する。こうした「インテリジェンス(情報活動)」は秘密厳守が世界共通のルールだ。公安部は海外の情報機関との情報共有が多く、警察庁警備局と並び「情報機関」といわれる。今回漏れた文書にAPECの警備関連はなかったが、14本には「秘」の印が付いており、海外機関の信頼も損ないかねない。
 関係者の間では「文書が本物かどうかは一目瞭然(りょうぜん)。でも、それを認めたら海外機関から深い情報をもらえなくなる」との危機感が強く、調査を難しくしている。佐々さんは「インテリジェンスの世界は厳しい。一度でも失敗すれば信頼回復に10年はかかる」と話した。
◇怒る被害者 電話番号、家族、出入国歴…細かな個人情報も/「子供がいじめられる」
 国籍、氏名、生年月日、旅券番号、職業、出生地、住所、電話番号、家族、出入国歴、出入りモスク……。
 ある日本人女性に関する文書には細かな個人情報が記されていた。外事3課がアルジェリア人でイスラム教徒の前夫について捜査する過程で協力を求めた際の情報とみられる。
 「何のことか全然分からない」。今は日本人の夫と首都圏で暮らす女性は、情報流出に困惑を隠せない。「(前夫とは)もう関係ない。どこからも何の連絡もなく、非常識にもほどがある」と必死に怒りを抑えて話した。
 114本の文書で、名前だけでなく住所などの個人情報も記載された人は延べ600人以上。テロ関連の捜査対象者や捜査の協力者とみられ、一般人のものも含む多くの個人情報がネット上にさらされた。
 文書にはイスラム教を信仰する外国人についての記述が目立つ。東京都内の北アフリカ料理店は「い集(集合)場所や国際テログループのインフラとしての機能を果たすおそれあり」とされていた。個人情報が並べられ「事件関係者として接触予定」との記述もあった。経営者は「テロとのつながりなどあるはずはなく、文章は想像だ。日本人女性と結婚して子供も家もある。近所付き合いが変わるかもしれないし、子供が学校でいじめられるかもしれない」と心配は尽きない。
 東洋大総合情報学部の島田裕次教授(情報セキュリティー)は「ネットを通じた情報流出で恐ろしいことは拡散の速度だ。これだけ広がると回収は不可能。流出被害を回復する手段すらない」と話す。

1816小説吉田学校読者:2010/12/06(月) 07:00:12
まだ逮捕の段階なので、事実関係がどうなのか、今後の捜査にかかる部分も大きいのですが、報道が事実であれば、とんでもない話。ベタ記事やローカルニュースにとどまる話ではない。

年金受給者から収賄容疑 数十万円 機構職員 再逮捕
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20101205-OYT8T00699.htm

 年金給付手続きを巡り、遺族厚生年金受給者から謝礼数十万円を受け取ったとして、県警捜査2課と松山東署は5日、松山市余戸東、日本年金機構職員坪内金博被告(54)(日本年金機構法違反などで起訴)を、収賄容疑で再逮捕した。
 発表によると、愛媛社会保険事務局保険課年金審査係長だった坪内被告は2008年7月中旬と9月下旬の2回、松山市内の年金受給者の女性(58)から計数十万円を受け取った疑い。県警は5日、坪内被告の勤務先の同機構四国ブロック本部愛媛事務センター(松山市辻町)を捜索。女性については贈賄容疑で近く書類送検する。
 県警によると、女性は1998年頃に夫を亡くし、遺族厚生年金の支給を、社会保険事務局に申請。数回にわたって申請したが、支給は決まらなかったという。不支給の理由について県警は「社会保険庁内部の手続きの問題」とする。
 一方、坪内被告は年金給付の審査業務を担当。女性には08年7月と9月の2回、過去にさかのぼって計数百万円が支給されたという。
 当時は「消えた年金」問題が議論になり、県警は坪内被告が08年春頃、「申請書類の確認作業」を目的に女性宅などに出向き、支給手続きの謝礼を求めた疑いがあるとみて調べている。
 県警は今年11月5日、個人情報を外部に漏らしていたとして、日本年金機構法違反(守秘義務違反)の疑いなどで坪内被告を逮捕し、地検が同26日に起訴した。
 坪内被告は77年4月に社会保険庁入り。今年1月に日本年金機構に移行後は、四国ブロック本部愛媛事務センターで年金給付グループ長を務め、起訴後は同本部管理部付に異動して休職中。
 同機構の寺沢徹リスク・コンプライアンス部長は、「職員の再逮捕は誠に遺憾で深くお詫びします。捜査に全面的に協力し、再発防止に取り組みます」とのコメントを発表した。

1817小説吉田学校読者:2010/12/11(土) 09:02:07
最近、死刑求刑、無罪判決が多くなりましたね。
裁判員裁判であるかどうかはともかく、当然のことではありますが、状況証拠の積み重ねで有罪を立証するのは慎重に慎重を重ねるべきです。有罪立証のためのマイナス証拠を弾劾できるような証拠を証拠調請求できないと有罪判決は難しいでしょう。
目撃証言や警察官証言がぐっちゃぐっちゃになってしまうような公判遂行なら、検察は無罪を覚悟した方がいいね。
底流に「検察不信」がありますね。これが「司法府不信」になるようだと、司法府への信頼を存立理由の1つとしている死刑制度の存否にもつながります。重く受け止めるべき。

裁判員裁判、死刑求刑被告に無罪判決 鹿児島老夫婦殺害
http://www.asahi.com/national/update/1210/SEB201012100004.html

 鹿児島市で昨年6月、老夫婦を殺害したとして、強盗殺人罪などに問われた無職白浜政広被告(71)の裁判員裁判で、鹿児島地裁は10日、死刑の求刑に対し、無罪判決を言い渡した。平島正道裁判長は「(検察の主張には)犯行の目的、逃走経路など重要な部分で疑問を挟む余地がある。本件程度の状況証拠で被告を犯人とは認定できない」と理由を述べた。死刑が求刑された裁判員裁判で、無罪判決が言い渡されたのは初めて。
 被告は捜査段階から「現場には行っていない」と関与を否認し、無罪を主張していた。有罪か無罪かの認定に加え、有罪の場合は死刑の適否が争点で、裁判員がどう判断するかが注目されていた。
 裁判員裁判としては、選任手続きから判決までが最長の40日間。無罪主張の被告への死刑求刑は初めてだった。
 判決は、現場に残された被告の指紋から、「被告が過去に周辺をさわった事実は動かない」としつつ、「後から別人が物色した偶然の一致も否定できない」と述べた。凶器とされるスコップに被告の指紋などがないことや、被害者が激しく殴られている状況などから「金品目的」で侵入したとする検察の主張に疑問が残ることも指摘。「『被害者宅に行ったことは一度もない』という被告の供述はうそだが、その一事をもって、直ちに犯人であるとは認められない」と述べた。
 その上で「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の鉄則に沿い、無罪を導いた。
 起訴状によると、白浜被告は昨年6月18日夕から翌朝にかけて、蔵ノ下忠さん(当時91)方に金品を奪う目的で侵入し、忠さんと妻ハツエさん(同87)の頭や顔をスコップで殴って殺害したとされる。
 今回の事件では、自白などの犯行に直接結びつく証拠はないため、立証は間接証拠の積み重ねとなった。検察側は、侵入経路とされる網戸から採取された細胞片のDNA型や物色された整理ダンス付近の指紋などが被告のものと一致したとする点を挙げた。
 そのうえで、最高裁が死刑選択が許される基準として示した「永山基準」に沿って「命を犠牲に金品を奪おうとした動機は厳しく非難される」「殺害方法が残虐」と指摘。遺族の強い処罰感情などを踏まえ、死刑を求刑した。
 弁護側は現金や貴重品が現場に残り、スコップから被告のものと一致する指紋などが出ていないことから、「恨みを持つ別人の犯行」と反論。「指紋などは偽装工作の可能性がある」として、検察側の立証について「合理的な疑いが残る」と批判していた。
 公判では、弁護側が検察側の多くの証拠に同意しなかったため、鹿児島県警の警察官ら計27人の証人が出廷。裁判員裁判としては初の現場検証も行われた。評議も最長の14日間だった。
 これまでの裁判員裁判では死刑求刑が5件あり、4件が判決に至っていた。横浜、仙台、宮崎の各地裁で死刑が言い渡された(横浜と仙台は被告側が控訴)。東京地裁は無期懲役だった。
     ◇
■判決の骨子
・DNA型鑑定の結果は信用できるが、被告が過去に網戸を触ったと認められるだけだ
・ガラス片の被告の指紋は、割れた後に付着したとは断定できない
・整理ダンスの指紋から、被告が過去に触った事実は動かないが、別人が物色した偶然の一致も否定できない
・凶器のスコップから被告の痕跡がまったく検出されず、被告の犯人性を否定する
・結局、被告が過去に網戸や窓ガラスの外側、整理ダンスに触ったと認められるにすぎず、犯人とは推認できない
・これらの状況証拠から被告を犯人と認定することは、「疑わしきは被告人の利益に」との刑事裁判の原則に照らして許されない

1818小説吉田学校読者:2010/12/11(土) 09:09:08
(続き)飯塚事件では、これでもかというくらい状況証拠を積み重ねても「冤罪ではないか」とか言われているわけであって、状況証拠の収集には万全の上に万全を期すべきであります。
なお、私の書き込みでの「状況証拠」とは、犯罪そのものを体験、目撃した者による供述証拠(直接証拠)以外で、犯罪を推認できる事実を証明できる証拠のことを言います。

法廷に響く「無罪」 被告を見つめる裁判員 鹿児島
http://www.asahi.com/national/update/1210/SEB201012100012.html

 予定より約40分遅れて入廷した平島正道裁判長は、まず「失礼しました」と頭を下げた。白浜政広被告(71)を前に立たせると、柔らかな口調で「白浜政広さんですね」と語りかけ、強盗殺人、住居侵入いずれの罪についても、「主文、被告人は無罪」と力強く告げた。
 判決理由では「(検察の主張には)犯人でなければ合理的に説明することができない事実が含まれていない。刑事裁判の鉄則である『疑わしきは被告人の利益』という原則に照らせば、本件程度の状況証拠をもって被告を犯人と認定できない」と述べた。
 主文言い渡しの際、無罪を訴え続けてきた白浜被告は直立不動の姿勢を崩さず、何度も大きく肩で息をしていた。裁判員は、白浜被告を見つめたり、手元にある判決文に目を通したりしていた。
 平島裁判長は自ら大型モニターを使い、割れた窓ガラスの破片や破れた網戸の写真、現場見取り図といった公判で出た証拠を示し、判決理由を説明。傍聴席にいる被害者の遺族は、目に涙を浮かべ、メモを取る手も動かず、上を向き、放心した様子だった。
 判決の朗読は約1時間10分に及んだため、平島裁判長は途中で裁判員に体調を確認するような場面もあった。
 閉廷が告げられると、白浜被告は弁護人に向かって2度頭を下げた。私物を取りに拘置所に戻るため、刑務官に連れられて法廷を後にする際、弁護人から「待っているから」と声をかけられ、安堵(あんど)した表情を浮かべた。
 市中心部にある鹿児島地裁前は、朝から傍聴券を求める人たちであふれ、最終的に1278人が並んだ。90ある傍聴席は報道陣らで埋まったが、開廷予定の午前10時になっても裁判は始まらず、廷内で職員が「裁判員の1人が交通事情で遅れている」と説明。約40分後に始まった。
 最高裁によると、再審事件を除いて、被告が犯行を否認しているのに死刑が求刑され、一審判決で無罪判決が出たのは、統計が残る1975年以降で3件ある。今回の鹿児島地裁の判決は4例目だ。
 過去の3件は、佐賀県の3女性殺害事件(2005年、佐賀地裁)▽富山県の暴力団組長夫婦射殺事件(06年、富山地裁)▽広島市の3人放火殺人事件(07年、広島地裁)。いずれも、検察側の立証が不十分と判断された。ほかに、茨城県の3人殺害事件で、心神喪失と判断されて無罪となったケース(08年、水戸地裁土浦支部)がある。

1819とはずがたり:2010/12/16(木) 17:04:26

<大林検事総長>年内辞任へ 郵便不正事件証拠改ざんで引責
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101216-00000057-mai-soci
毎日新聞 12月16日(木)15時0分配信

 検察トップの大林宏検事総長(63)が年内にも辞任する意向を固めたことが分かった。任期を1年半残しているが、村木厚子・厚生労働省元局長の無罪が確定した郵便不正事件で捜査のあり方が問われ、同事件に絡む証拠改ざん・隠蔽(いんぺい)事件で大阪地検特捜部の元主任検事や前特捜部長らが逮捕されて検察の信頼が失墜。一連の事件を巡る最高検の検証結果が24日にも公表されるのに合わせ、体制を一新して出直す必要があると判断した模様だ。

 ◇異例の任期半ば

 検事総長が任期半ばに事実上の引責辞任をするのは極めて異例。総長の後任には、笠間治雄・東京高検検事長(62)らの名前が挙がっている。

 大林総長は6月に就任した。10月21日に大阪地検前特捜部長らを起訴した際の会見では、「失われた信頼を一刻も早く回復することが、私に課せられた責務であると考えている」と述べ、当面の間の続投を表明。「思い切った改革策を講じ、検察の在るべき姿を取り戻すべく、全力を尽くしたい」と述べていた。

 郵便不正事件で大阪地検特捜部が村木元局長を逮捕、起訴した際は、東京高検検事長で報告を受ける立場にいなかったため、法務・検察内部には辞任は不要との声もあった。しかし、検察関係者によると、大林総長は最近になって周辺に辞意を伝えたという。

 一連の事件では、大阪地検特捜部の元主任検事が証拠隠滅罪で起訴されたほか、元主任検事の犯罪を隠蔽したとして、前特捜部長と元特捜部副部長が犯人隠避罪で起訴され、いずれも懲戒免職処分となった。

 事件当時に大阪地検検事正だった福岡高検検事長や、後任の検事正ら3人の元上司も処分を受け退職している。

 大林総長は72年に検事任官、札幌高検検事長や東京高検検事長を務めた。

1820とはずがたり:2010/12/16(木) 22:05:18

弁護士3万人突破が確実 事務所就職、過去最悪に
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010121501000561.html

 最高裁は15日、司法試験に合格した修習生が法曹資格を得るための11月の卒業試験で1949人が合格したと発表した。大半が弁護士となり、16日に登録される見込みで、現職と合わせた弁護士数が初めて3万人を超えることが確実になった。

 日弁連によると、3万人まで1100人余りとなっていた。司法試験合格者数を年間3千人程度まで増やし、2018年ごろには法曹が5万人になると試算されている。最近10年間で1万人以上増えた。

 一方で弁護士の質の低下や過当競争を訴える声が近年強まり、日弁連が増員見直しを求めている。弁護士事務所の求人も伸び悩み、今回の修習卒業生は、事務所への就職率が過去最悪になる見通しだ。
2010/12/15 17:31 【共同通信】

1821とはずがたり:2010/12/16(木) 22:08:14

「殴るぞ」と自白迫る録音公表 大阪、弁護団が告訴へ
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010100701000639.html

 取り調べを録音したICレコーダーを手に記者会見する秋田真志弁護士=7日午後、大阪市

 大阪府警東署で任意の取り調べを受けた際に自白を強要されたと主張している男性の弁護団が7日、大阪市内で記者会見し、同署の警部補(34)と巡査部長(31)を特別公務員暴行陵虐や証拠隠滅容疑などで大阪地検に告訴すると発表した。

 男性は府内の30代の会社員で、弁護団は取り調べを録音したICレコーダーの内容を公表。警部補らが「おまえの家も全部ガサ(捜索)行くぞ」「おまえなめんなよ、こら。だまるな。何か言え。殴るぞ」などと大声で脅し、自白を迫るやりとりを明らかにした。

 告訴状では、2人は9月3日、遺失物横領容疑での取り調べの際、強圧的に自白を得ようとして暴言や男性の肩、太ももをたたくなどの暴行をしたと主張。男性の録音に気付くとレコーダーの録音ファイルを消去させて、証拠を隠滅したとしている。

 男性は指示に従いファイルを消去したつもりだったが、実際にはデータが一時保管フォルダー「ごみ箱」に残っていた。

 弁護団の秋田真志弁護士は「これが密室取り調べの実態だ。録音を消去させるのも明らかな証拠隠滅、職権乱用であり、事態を看過できない」と話した。
2010/10/07 18:45 【共同通信】

1822小説吉田学校読者:2010/12/25(土) 09:37:34
組織の責任、組織のあり方に言及が少ないのは批判されてしかるべきですが、個人の責任、個人の行動に言及がされているのは、ある程度評価したいと思います。
マスコミの官僚批判は、やれ「財務省」それ「外務省」と難じることはあっても、「財務省の誰某審議官」とか「外務省の誰某課長」とか言うことはないのです。
いくら稟議制とはいえ、立案者、起案者というのは必ずいるものであり、「官僚」という集合体批判に陥るマスコミ報道には日頃から疑問に思っていたところであります。
その点、匿名部分も多いが「実行者」の「行為」について言及があるこの報告書はそれなりに力が入ったものじゃないでしょうか。

「村木さん立件、君の使命」 大坪前部長 前田元検事に
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010122502000026.html

 厚生労働省の文書偽造事件の検証報告書は、同省元局長村木厚子さんの逮捕ありきで行われた捜査の実態を明らかにした。最高検の伊藤鉄男次長検事は「われわれの反省と決意を盛り込んだ」と検証内容に自信を見せたが、外部の視線は厳しく、「不十分」との声が上がる。失墜した信頼回復への道のりは遠く、検察改革の議論の舞台は今後、法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」に移る。 
 「なんとか村木さんまでやりたい。頼むな。これが君に与えられたミッション(使命)だからな」
 報告書によると、大阪地検の大坪弘道前特捜部長(57)は捜査が本格化する前の昨年四月下旬、前田恒彦元検事(43)にハッパをかけた。大坪前部長は消極的な意見を述べる検察官を「特捜部から出て行ってもらう」などと厳しく叱ることがあったという。
 特捜部から外されることを恐れ、村木さん立件を「最低限の使命」と考えた前田元検事は、フロッピーディスク(FD)に記録された偽造文書作成日の矛盾を大坪前部長らに報告せず、想定するシナリオに沿った日付に改ざんした。
 「記憶があやふやなら、私に任せてくれ」。取り調べ担当検事の一人は、容疑者にこう言って、シナリオ通りの調書を作った。ほかにも、検事による誘導や押しつけが疑われる調書はあった。一方、大坪前部長は、佐賀元明元副部長(49)を飛ばして前田元検事に直接、報告を求め、指示もじかに行った。部内では証拠の検証や捜査会議さえ行われなかった。
 地検幹部に提出された捜査報告書は、主な供述や証拠の要旨が記載されただけ。幹部は供述を裏付ける証拠や村木さん立件にマイナスとなる証拠の有無も確認しないまま逮捕や起訴の決裁をした。高検や最高検もこうした報告書を鵜呑(うの)みにして、FDの矛盾に気付かなかった。
 公表された再発防止策は、文書偽造事件の捜査では働かなかったチェック機能の強化に力点が置かれた。特捜部の捜査を指導する検事を最高検、高検に配置することに加え、主任検事には都合の悪い証拠や証拠上の問題点なども上司に報告するよう義務付けた。
 文書偽造事件で、有罪立証のほころびが明らかになった後も村木さんに懲役を求刑した検察当局。今後は、捜査や公判の過程で立証が困難となった場合、「捜査から撤退する勇気を周知徹底する」「公判段階でも、引き返す勇気を持って公訴の取り消しも検討する」と、捜査機関として当然のことまで記された。

1823小説吉田学校読者:2010/12/25(土) 09:54:09
(続き)起訴すべきではなかったというのは、事件の見立てが誤ったということでありますが、「標的を定めて、標的の起訴を目指す」「標的はキャリア官僚とか銀行頭取とかの方が箔がつく」という経済事件捜査は終わりにする時が来たんじゃないんでしょうか。

「村木元局長、起訴すべきでなかった」 最高検検証報告
http://www.asahi.com/special/kaizangiwaku/TKY201012240226.html

 大阪地検特捜部による郵便不正事件と証拠改ざん・犯人隠避事件について、最高検は24日、検証報告書を公表した。証拠上の問題点について十分に検討しないまま、厚生労働省の村木厚子元局長=無罪確定=を起訴すべきではなかったと総括。証拠改ざんが地検内部で発覚した後も公判を続けたことについて、「公訴取り消しや、有罪を求める論告をしないことも検討できた」と指摘した。
 一方、村木氏立件のための関係者の取り調べに「反省すべき問題があった」と指摘。再発防止策として、特捜部が独自に手がける事件に、取り調べの一部の録音・録画(可視化)を導入することを明記した。
 村木氏の捜査の過程では、証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)のデータが関係者の供述と合わなかったのに、元主任検事・前田恒彦被告(43)=証拠隠滅罪で起訴、懲戒免職=は上司に報告していなかった。報告書はその背景として、「問題点を上司に言いにくい状況があった」などと、当時の特捜部の運営の問題を挙げた。
 同地検の検事正や次席検事については「十分な報告を求めなかったことは問題だった」とし、上級庁の大阪高検と最高検も「必要な捜査を助言するなどの指導をするのが相当だった」とした。
 外部有識者からなる法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」が、この検証結果をもとに検察改革について本格的に議論し、来年3月をめどに提言をまとめる予定。

1824名無しさん:2010/12/25(土) 16:13:32
凄いの見つけたww
http://ihp.lolipop.jp/

1825小説吉田学校読者:2011/01/01(土) 19:25:04
久方ぶりの大型元日スクープ。95年の「サリン残留物スクープ」を思い出させる読売の鮮やかさであります。
しかし、尖閣ビデオ流出よりも問題の根が深いぞ、こっちの流出は。反警察の内通者は果たして存在するのでしょうか。

警視庁流出、内部犯行…捜査員に2日前メール
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101231-OYT1T00689.htm

 国際テロ対策に関する警視庁公安部の内部資料がインターネット上に流出した事件で、流出の2日前、全く同じ文書がネット上の特定のサイトに掲示されたうえ、このサイトの接続先を示す電子メールが同庁の捜査員ら約20人に一斉に送られていたことが、捜査関係者への取材でわかった。
 メールは「秘密資料」などと題され、アドレスには警察庁長官の名前が使われていた。文書そのものが添付された別のメールが埼玉県警幹部に送られていたことも判明。警視庁は、捜査員らのメールアドレスを知っていることから内部犯行とほぼ断定、流出元の特定に全力を挙げている。
 捜査関係者によると、問題の文書が掲示されたのは、「オンラインストレージサービス」と呼ばれるデータ共有サービスのサイト。昨年10月26日早朝、流出したのと同じ114点の文書が貼り付けられた。

1826小説吉田学校読者(激忙中):2011/01/23(日) 09:33:11
規範意識がまるっきり鈍麻している人物にGPSを持たせることで犯罪を防げるかどうかの論議をしないといかんでしょうね。あと、前科前歴者の再犯問題の時に、誰もマスコミ上では言わないことですが、「累犯障害者」の問題もあります。一歩間違えれば、監視社会の一番悪質な発達系になりかねないので、慎重に慎重を期したいところ。
ただ、地方自治体の警察以外の部署も前科前歴者の再犯防止に乗り出すという方向性は、私も評価したい。

「方向性は評価」「唐突」 性犯罪前歴者のGPS監視
http://mytown.asahi.com/areanews/miyagi/TKY201101220287.html

 全地球測位システム(GPS)での行動監視など、性犯罪加害者の再犯防止のために県が明らかにした条例案。犯罪加害者家族の支援団体などは一定の理解を示す一方、否定的な見方を示す研究者もおり、波紋が広がっている。
 犯罪加害者の家族を支援するNPO「ワールドオープンハート」(仙台市)の阿部恭子代表は「監視されないに越したことはないが、家族が性犯罪の再犯を防ぐことは難しい」と規制への理解を示す。その上で、同居人や家族のプライバシーが漏れることのないよう注文する。
 犯罪心理学に詳しい東北大大学院文学研究科の大渕憲一教授は「犯罪者とはいえ、服役を与えた人に監視をするのは人権侵害になる。他の犯罪防止策を進めた上で導入するのならいいが、ちょっと唐突に思える」と指摘する。
 県議会環境生活委員会の石川光次郎委員長(自民)は個人的意見と前置きした上で、「社会問題化するなかで方向性は評価できる」。一方、別の自民党県議は「事前の説明もなく唐突だ」と話した。
■知事「多賀城での事件、考えるきっかけに」
 村井嘉浩知事が「条例を考えるきっかけになった」と語った多賀城市のケース。入院していた病院で他の患者を殴り、転倒させて死亡させたとして傷害致死罪に問われた男(31)に、父親が以前、警察の勧めでGPS発信器を持たせたというものだった。
 昨年9月、仙台地裁で開かれた裁判員裁判で、父親は男に発信器を持たせたことを証言した。判決や法廷での証言などによると、男には精神遅滞などの障害があり、以前にも電車内で女性に抱きついたり、無銭飲食をしたりしたことがあったという。
 「(息子が)いなくなったら捜すのが大変でしょう」と警察から発信器の携帯を勧められ、5年前に1年間ほど息子に持たせた。が、居場所が分からなくなることもあり、「結局、肌身につけていなかった」と父親は語っていた。

1827チバQ:2011/01/23(日) 17:14:35
>>1182
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110123-00000001-maiall-soci
<秋葉原>2年7カ月ぶり歩行者天国再開 コスプレ、実況中継も
毎日新聞 1月23日(日)15時42分配信

再開された秋葉原の歩行者天国。殺傷事件のあった交差点付近には多くの人が集まった=東京都千代田区外神田で2011年1月23日午後1時すぎ、本社ヘリから武市公孝撮影

 08年6月の無差別殺傷事件以降、中止されていた東京・秋葉原の歩行者天国が23日午後、約2年7カ月ぶりに再開した。

 再開を待ちきれない人たちが車道に出ないように警察官が整理する中、午後1時すぎに再開されると大きな歓声が上がり、車道は数千人で埋め尽くされた。カメラや携帯電話で写真を撮りながらゆっくりと歩く人やパソコンを手に実況中継する姿も。

 コスプレーヤーも姿を見せ、秋葉原の休日らしい風景が復活した。【毎日jp編集部】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110123-00000332-yom-soci
アキバの歩行者天国再開…パフォーマンスはダメ
読売新聞 1月23日(日)14時42分配信

 2008年6月の無差別殺傷事件を受けて中止されていた東京・秋葉原の歩行者天国が23日、約2年7か月ぶりに再開された。

 午後1時に車の通行が規制されて歩行者天国がスタートすると、待ちかまえていた買い物客らから大きな拍手が起きた。

 再開されたのは中央通りの外神田5丁目の交差点から万世橋交差点までの約570メートル。事件前は日曜日と祝日に行われていたが、再開後は日曜日のみの実施で開始時間は1時間遅くなり、距離も約230メートル短くなった。6月26日まで仮実施期間とし、問題がなければ7月から正式に実施する。

 事件前に下着姿の写真撮影会など過激なパフォーマンスが問題になっていたため、歩行者天国では音楽の演奏やダンスなどのパフォーマンスは禁止される。

1828とはずがたり:2011/01/25(火) 21:44:05

村井知事押し切る 性犯罪前歴者にGPS案 県幹部たじたじ
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/01/20110125t11019.htm

 「国を動かす先駆けになる」。性犯罪前歴者、ドメスティックバイオレンス(DV)加害者の行動を警察が監視する条例制定を目指す、村井嘉浩知事。22日の正式表明に至るまで、宮城県庁内では「批判を恐れず世に問いたい」と正面突破を試みる知事と、県民の反発を恐れる県幹部が激しい議論を繰り広げた。

 「私としてはステップアップしながら、徐々に検討してきたつもりだ」
 村井知事は24日の定例記者会見で、条例化の検討が「唐突」と批判されたことに強く反論した。
 衛星利用測位システム(GPS)端末を使った行動監視の検討は昨年5月、知事が県幹部に指示した。多賀城市で、性犯罪の前歴がある息子に父親がGPS端末を持たせていたケースを知ったのが、きっかけだった。
 県警職員も入り、庁内にワーキング・グループ(WG)が発足。DNAの提出、「地域行動支援委員会」(仮称)への行動記録提出など次々に対策が浮上した。県幹部は「DNAは県警側、行動記録は知事部局側のアイデアだった」と明かす。
 WGの提案を県幹部が最初に議論したのは8月31日。規制強化に並々ならぬ意欲を示す知事とは正反対に、幹部は「人権侵害と批判される」と二の足を踏んだという。
 会議を重ねるたび、規制強化による課題や懸念ばかりが噴出した。「自治体が取り組める分野なのか」と知事に翻意を迫った職員もいた。知事は及び腰になる幹部の肩をたたき、「一緒に国を動かそう」と説得した。
 知事の強気を支えたのは、幹部会で前向きな発言を繰り返した竹内直人県警本部長だったとされる。24日の記者会見でも知事は「私と本部長で意見交換してきた」と十分な意思疎通を強調した。
 県警幹部は「(性犯罪前歴者に)GPS端末を持たせることで、心理的な抑制効果が期待でき、再犯防止につながる」と歓迎する。
 県庁内に異論がくすぶる中、知事は昨年11月上旬、条例の検討に踏み切る決断をした。29日には全庁組織の性犯罪、DV根絶対策推進本部を設置し、「タブーを設けず議論する」と意気込んだ。
 今月22日、知事は有識者懇談会の席上、ついに条例の検討を表明した。
 県幹部は「性犯罪対策の強化を世論に問い、大いに議論することは結構だ」と受け止めつつ、こうくぎを刺した。「提案のすべてが実現できるとは到底思えない。それは知事も承知のはずだ」。

◎全国から賛否/「抑止つながる」「監視が広がる」

 県が性犯罪前歴者らの行動を警察が常時監視できる条例制定の検討を表明したことに対し、県には24日までに全国から48件の意見が寄せられた。
 県環境生活部によると48件中、賛成は27件、反対は14件(賛否不明7件)。差出人は県内と判明したのが5件、県外は30件だった。
 賛成派は「監視されていると思えば、再犯の抑止につながる」などと主張。反対意見では「前歴者とはいえ、基本的人権は守られるべきだ」「性犯罪者以外にも監視が広がるのでは」といった声が寄せられた。

1829とはずがたり:2011/01/25(火) 21:44:29
>>1828-1829
◎困惑と警戒と/県議会各派
国がやる仕事・着手やむを得ない・タカ派の様相強く

 村井嘉浩知事が打ち出した性犯罪前歴者らの行動を常時監視できる条例制定方針は、県議会の各会派にも大きな波紋を広げている。「唐突だ」「意図が分からない」…。村井県政の与野党を問わず、議会内には知事の姿勢に対する戸惑いと反発の声が交錯した。
 県政与党の最大会派「自民党・県民会議」の佐々木喜蔵会長は、「知事与党として賛成に回ることがほとんどだが、過程ではいつも議論が百出する。(今回は特に)会派をまとめるのは大変だろう」と困惑する。
 会派内には「議論を進めるべきだ」との意見もあるが、ベテラン議員の1人は「国がやる仕事を何で県がやるのか。意図が分からない」と話す。知事の真意を測りかねる様子で「この条例で前面に出なくても、地域主権改革で国を動かせばいいのに」と首をかしげた。
 民主党系会派「改革みやぎ」の藤原範典会長は、大量得票で再選された知事の「過信」を指摘。「環境税にしてもそうだが、強引なやり方でも議会は通ると考えているのでは」と警戒する。
 同会派の中堅議員は「規制だけが先走り、性急だ。大切なのは被害者や元加害者のケア。企業誘致に続く新たな実績をつくりたいのでは」と見透かすように語った。
 知事の考え方に肯定的なのは公明党県議団。小野寺初正会長は「本来は国がやるべき取り組みだが、性に関する情報は無制限に広がっており、県が手を打つのもやむを得ない」と理解を示す。
 社民党県議団の本多祐一朗会長は「何でも(議会を)通せると思っているのかもしれないが、多様な意見や議論を考慮して総合的に判断することを望む」と慎重に述べた。共産党県議団の横田有史団長は、知事が定例記者会見で「破防法の規制が憲法違反に当たらない判断もある」という見解を示したことに「元自衛官としてのタカ派の様相が強くなってきた」と話した。
 21世紀クラブの吉川寛康議員は「(ホップ、ステップを飛ばし)ジャンプでいきなり出てきた感じ」としながらも、「性犯罪の被害者保護は大切な領域。何とかしたいとの思いがあったのでは」と知事の心中を推し量った。


2011年01月25日火曜日

1830チバQ:2011/01/26(水) 22:02:58
GPSの話
よくわからないまま質問
肌身離さずとは限らないと思うのですが。
つまり 家に置いておいたら それまででは?
SF並にカラダに埋め込みますか?

1831素人動画集:2011/01/29(土) 03:56:22
99ta]PP6, www.sexmaxbox.com, 素人動画集, http://www.sexmaxbox.com/

1832名無しさん:2011/01/29(土) 05:08:18
日本で少ない強姦罪が増えたのは2度

1度目は売春防止法施行後
2度目は18歳未満援助交際と18歳未満エロ本規制後

規制により強姦罪が増えたことを省みないで
規制だけ進めても際限無い規制中毒に陥るよ
皆が身動き取れなくなって活力も無くなって破綻するまで続くよ

1833名無しさん:2011/02/08(火) 08:31:58
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/02/post_730.html
石川知裕議員女性秘書が語った「不意打ち10時間取調べ」の全貌

 小沢一郎民主党元代表の政治資金管理団体「陸山会」の政治資金収支報告書をめぐる事件で、石川知裕衆院議員の弁護側は1月27日、石川議員の女性秘書が受けた取調べの様子を証言するため、証人採用を求める書面を提出した。

 石川議員の女性秘書は昨年1月26日に突然検察庁から呼び出されて約10時間におよぶ聴取を受け、その様子を「週刊朝日」が報じたことで話題を読んだ。

 今回、その女性秘書が《THE JOURNAL》のインタビューに応じ、当時の取り調べの様子や証人となって訴えたいことなどを語った。
(構成・文責:《THE JOURNAL》編集部)

────────────────────────────────

──証人として立ちたいのはなぜですか?

証人になって取調べの可視化に貢献したいからです。

違法な取調べの実態をみなさんに知ってもらいたい。秘書や家族を人質に取ることは絶対に良くないことです。証人採用されないのは、取調べの可視化が進んでしまうことを嫌がる検察の気持ちが大きく影響していると思います。

──検察側は「石川議員の起訴内容に直接関係ない」と意見書を提出したと報道されていますが

「関係ない」ということに納得がいきません。

必要性も関連性もないのであれば、検察にとっても私にとっても、あの事情聴取は無駄な時間だったということなのでしょうか。私は、事情聴取の後に片耳が聞こえなくなり、仕事をする気力もなくなりました。それでも検察から謝罪もなければ、検察が週刊朝日に出した抗議文では「事情聴取は適正だった」と言いはられ、そんなことは絶対におかしいと思います。

──当時の状況を教えてください

検事から呼び出されたので、資料を返してもらって30分ぐらいで帰れると思ったので、コートも着ずにランチバッグだけで気軽に検察庁に行ったら、10時間拘束されました。子どもの迎えも行かせてもらえず、電話もさせてもらえませんでした。

「弁護士に電話をさせてください。その権利はあるはずです」と言っても、「弁護士に何ができるんだ」と電話すらさせてくれませんでした。あの空間の中では、自分のあるべき権利を主張したところで認めてもらえません。やりとりをしている間に、私も「あれ、本当に電話する権利はないんじゃないか」とも思いました。弁護士に電話するにしても検事から「おまえが雇ったのか」「おまえが選任届を出したのか」と言われると、私個人は弁護士との契約書を結んでいませんので「電話しちゃいけないのかな」と段々と洗脳されてしまうんです。

17時を過ぎても帰してくれませんでした。

──事情聴取はどのようなものでしたか

「監禁」という言葉がぴったり当てはまります。部屋からは出られませんし、トイレに行こうとすれば事務官がトイレの目の前まで付き添います。休憩を取るつもりでトイレに行っているのに、廊下で待たれてしまうと早く出ざるをえません。誰かとこっそり連絡を取っていると思われても困ります。とはいえ連絡を取ると言っても携帯は圏外なのでつながりません。帰りたくて涙が出てくるのに、検事からは「人生そんなに甘くない」と言われました。

イスの背もたれに背中がついても怒られました。その姿勢を強要されると次第に頭がもうろうとしてきます。「考えられないから休憩させてください」と言っても取り合ってくれません。呪文のように「お話ししてください」と言われ続けると、判断が鈍くなり、「ああ、こうやって冤罪がつくられていくんだ」と目の前で冤罪がつくられる過程を体験したかのようでした。お腹がすいて早く帰りたくなり、「ハイと言えば楽になれるのかな」と思う気持ちがよくわかりました。

──なぜ10時間も我慢できたのですか?

私は安田弁護士から、石川知裕議員が毎日10〜13時間事情聴取を受けているという記録を見せてもらったことがありました。私もせめてその時間を超えるまでは耐えなきゃいけないなと思っていたからだと思います。

また、30分間くらいの予定で出かけた人間が何時間も出てこないのですから、必ず弁護士か誰かが助けてくれるだろうと思っていました。でも誰も来ませんでした。検事には「弁護士に頼っても何もしてくれないことがわかっただろ」と言われました。こう言われると、たしかに自分が契約した弁護士じゃないし、やっぱり助けてくれないのかなと思ってしまうのです。

1834名無しさん:2011/02/08(火) 08:32:32
>>1833続き
──最後はどのようにして出てきたのですか

22 時半の段階で、もう倒れそうになっていました。「石川さんの心証がが悪くなるぞ」と言われ続けましたが、「子どもが寝る時間も過ぎてるし、帰ります」と言いました。私が立ち上がると「座りなさい」と言われ、検事の声も段々大きくなってきました。

そういうやりとりをしていたら取調室の電話が鳴りました。おそらく木村主任検事から「帰せ」という話がまわったのでしょう。急に検事の態度が変わり、帰れることになりました。

しかし、「そのかわり明日また同じ時間に来い」と言われたので、無言で帰ろうとすると「待て。明日同じ時間に来ると約束しろ」と言って帰してくれませんでした。結局また弁護士に電話をして相談すると、「来ると約束して出てきて」と言うので、「約束しないといけないんだ...」と思いながら、「ハイ」と言って出てきました。

──出てきた時間は何時ぐらいでしたか?

23時ごろにようやく建物を出られました。1月26日ですから、今と同じような真冬でした。コートもなかったので外に出た瞬間に歯が"ガチガチガチ"と音を鳴らしました。最初に言ったとおり、30分で出られると思っていたのでタクシー代すら持っておらず、歩いて帰りました。

翌日はその弁護士さんも信じられなくて電話をとらず、検察からの電話も事務所からの電話も受けずに家に引きこもっていました。

──その後の取調べはどのようなものでしたか

当時は事情聴取を拒否し続けたら、本当に逮捕されてしまいそうな雰囲気でした。住民票の住所変更をしてないだけでも逮捕できてしまう世の中ですので、強硬に拒否するのではなく、きちんと弁護士を入れて事情聴取を受けることになりました。弁護士を選任して検察庁に出し、弁護士と一緒に検察庁に行き、入口で待ってもらうようにしました。

──前回より精神的には落ち着けましたか

検事は前回と違っていたし、弁護士も待ってくれているので安心感がありました。

しかし前回の10時間の取調べがひどすぎたのか、あまりの緊張で急にお腹が痛くなり、生理になってしまいました。そんな時期でもないのに。

さすがにその理由も言えず、「一度この建物から出させてください、絶対に戻ってきますから」とパニックになりながら言いました。最初は検事さんもダメだと言っていたのですが、「絶対に戻ってきます、30分でも15分でもいいので一度出させてください」とお願いすると連絡を取ってくれて、30分間の時間を与えてもらいました。

──弁護士には相談したのですか

取調室に戻ったら必ず出た理由を説明するよう言われました。だからきちんと言いました。調書には記録されているはずです。それほど前回の10時間がつらくプレッシャーになり、精神状態がおかしくなっていました。

──取調べの担当検事はどうでしたか

その日の検事は紳士的で理論的に聞きたいことを聞こうとしてくれる人でした。しかし前回の取調べがひどく、同じ特捜の人だったのでやはり緊張感はありました。

──その取調べが、検察は現在では「石川議員の起訴内容に直接関係ない」と主張しています

ひどい取調べをした上に、それが必要なかったかのように言われることに憤りを覚えます。議員秘書として経験があり、精神的にも強いと自覚している私でも、厳しい精神状態に追い詰められました。一般の方があの様な空間に閉じこめられればもっと取り乱すと思います。不本意ながらも検察がつくった調書にサインして、殺風景な部屋から抜け出せるものだったら抜け出したいと思うでしょう。

だからこそ、取調べの可視化が必要なのではないでしょうか。
(構成:《THE JOURNAL》編集部 上垣喜寛・西岡千史)

1835チバQ:2011/02/20(日) 19:13:09
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110218-OYT1T00894.htm?from=main6
コンドーム72万個盗難、輸送の運転手ら拘束
 【シンガポール=岡崎哲】マレーシアの相模ゴム工業関連工場で製造されたコンドーム約72万6000個が盗まれた大量盗難事件で、マレーシア警察当局は18日までに、29〜30歳のマレーシア人3人の身柄を拘束したと発表した。18日付のニュー・ストレーツ・タイムズ紙が伝えた。

 同社幹部によると、3人は、製品輸送にかかわったトラック運転手と仲間2人。

 同紙によると、コンドームは1月初旬、工場から日本に輸出するため、港に送られた際に盗まれた。当局は3人が事情を知っているものとみて追及している。国際的な犯罪集団が関与した疑いもある。製品はまだ見つかっていないという。

(2011年2月18日19時03分 読売新聞)



http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2011/02/post-1962.php
日本向け極薄コンドームはどこへ消えた?
The Great Condom Heist

コンテナから消えた72万個の背景に見えるアジアの一大「闇コンドーム市場」の実態

2011年02月10日(木)16時17分
ブライアン・パーマー


 先週、マレーシアから日本に向かっていた極薄コンドーム約72万個が消えた。貨物船が日本に到着した際、コンドームが詰められていたコンテナは空で、鍵が交換されていた。どうやらマレーシアの港へ輸送途中に盗まれたらしい。マレーシアで貨物船強盗はあまり珍しくないが、なぜこんな大量のコンドームを盗もうと思ったのか。一体いくら稼げるというのか。

 良くて数千ドルといったところだろう。盗まれた極薄コンドームは小売価格にすると総額150万ドル相当だが、盗人たちがブラックマーケットでそれほどの金額を稼ぐのは難しいはずだ。

 アジアの合法的な市場で、コンドーム1個の卸売り価格は現在、数セントといったところだ。これがブラックマーケットなら、その卸値はもっと安いに決まっている。闇市場では、品質テストもされていない数百個を有名ブランドの箱に入れた偽造コンドームが1ドルで取引されているのは有名な話。こういった偽物は世界中で見つかっている。

 アジアは、正規品でも偽物でも、世界的なコンドームネットワークの中心地として知られている。年間30億個のコンドームを生産し、世界をリードするタイは、その12%をアメリカに輸出している(アメリカではコンドームはもう大量生産されていない)。

 世界のコンドーム生産国トップ5はすべてアジアの国で、その生産数は合計すると年間116億個になる。イランまでもが、国営工場で年間4500万個のコンドームを生産している。

「漏れ検査」も不合格
 偽コンドームは近年、特に中国で大きな問題になっている。09年に中国当局が摘発した偽コンドーム製造工場は、安価で低品質で植物オイルが塗られたコンドーム200万個を有名ブランドの包に入れて販売、1万1300ドルを稼いでいた。アメリカでも大手コンドームメーカー「トロージャン」の名前で売られていた中国製の偽コンドームが見つかっている。

 利幅がかなり大きいことを考えれば、コンドームのブラックマーケットが生まれても不思議ではない。コンドーム1個を作るコストは2〜3セントだが、アメリカでは平均1ドル12セントで販売されている。デザイナーブランドなら、4ドル以上で売られていることもある。

 とはいえコンドームの品質は適当では済ませたくないもの。

 まともなメーカーなら、一連の品質テストを行っている。テスト用コンドームを吊るして水を入れ、ゴムが破れるまで伸ばす。空気で膨らます「破裂」テストも行い、どれほどの圧力に耐えられるかもテストする。電流を流して穴が開いていないかのチェックは、生産した全コンドームが対象だ。さらにいくつかのサンプルをオーブンに1週間入れて劣化を加速させ、一連のテストを繰り返す。

 これが偽コンドームなら、新品でも「漏れ検査」すらパスしないだろう。

(Slate.com特約)

1836とはずがたり:2011/03/20(日) 10:57:18
ひでぇ。。

南三陸町の戸籍データ消失、法務局保存分も水没
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110319-00000893-yom-soci
読売新聞 3月20日(日)3時3分配信

 東日本巨大地震で被災した宮城県南三陸町で、戸籍の全データが津波で消失した可能性が高いことが19日、明らかになった。

 法務省は戸籍法に基づき、町に戸籍の作り直しを求める方針だが、作業は困難を極めそうだ。今後、戸籍の全国ネットワーク化など、戸籍制度の見直しに向けた議論も起こりそうだ。

 南三陸町は戸籍を電子化して保存していたが、今回の地震で庁舎全体が壊滅状態となった。データは仙台法務局気仙沼支局(宮城県気仙沼市)でも保存していたが、同支局のシステムも津波で水没。他の法務局や自治体とデータを共有する仕組みはなく、同町の戸籍データは完全消滅した可能性が高くなった。今回の地震で、戸籍を管理する自治体と法務局両方のデータが消滅したのは同町だけだという。

 消失の場合、同町に本籍を置く人は戸籍を証明する手だてがなくなる。銀行口座などの相続には一般的に戸籍謄本・抄本が求められるが、消失すれば提出できず、旅券や免許証も発行できなくなる恐れがある。

最終更新:3月20日(日)3時3分

読売新聞

1837とはずがたり:2011/03/22(火) 13:32:12
>>1836
全国的なバックアップを東西二箇所ぐらいに確保しといてもいいんじゃないの?

消失戸籍の復元可能=江田法相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000049-jij-pol
時事通信 3月22日(火)11時22分配信

 江田五月法相は22日午前の記者会見で、東日本大震災の津波被害で宮城県南三陸町が管理していた戸籍データが消失したことについて、「仙台法務局気仙沼支局に更新前の資料やその後の届け出書が残っており、再生は可能」と述べ、関連資料を基に復元できるとの見通しを示した。

1838チバQ:2011/03/22(火) 21:25:22
http://www.asahi.com/politics/update/0322/TKY201103220244.html
被災地のがれき除去「緊急的立法を検討」 枝野官房長官2011年3月22日13時32分


 枝野幸男官房長官は22日午前の記者会見で、被災地のがれき除去について「現行法で対応できないことがあれば、緊急的立法も含めて考えるので、その場合は(官邸に)報告するよう指示している」と述べ、立法措置を検討する考えを明らかにした。

 津波で流された自動車などは個人に所有権があるため、強制的に撤去するのは難しいとされる。枝野氏は「現行法で許される最大の柔軟な措置を各自治体の要望を踏まえて対応するよう指示している」と説明した。

1839チバQ:2011/03/22(火) 21:28:29
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110322ddm005040055000c.html
東日本大震災:「がれき」「2次避難」課題 被災者対策本部、新法制定も視野
 政府の被災者生活支援特別対策本部(本部長・松本龍防災担当相)は21日、がれき撤去と被災者の2次避難の2点を当面の課題に設定した。特に、がれき撤去は、生存者の救出や物資輸送の円滑化のため必要不可欠。ただ、放置された乗用車など、個人が所有権を持つために、行政による強制的な撤去が難しいものもある。対策本部は小川敏夫副法相を中心に、現行法の弾力的な運用や新法制定を視野に検討を始めた。

 事務局によると、大量のがれきは津波災害の特徴で、自動車や自宅金庫などが流され、他人の土地や道路などにとどまっているケースが多い。ただ、行政が処分すると財産権の侵害にあたる。このため、平野達男副内閣相が21日に内閣府で小川氏と会談し、対応策を練ることが決まった。

 対策本部と法務省では、財産権を規定した民法や遺失物法の弾力的運用を軸に検討を始めた。新法制定の意見もあったが、時間的な制約から当面は見送る。関係法令の運用方針をまとめたガイドラインを近く打ち出すことで対応する方針だ。

 また、被災地の公民館など1次避難所から、仮設住宅や県外の公営住宅などへの2次避難も難題だ。政府は、衛生環境などが整った2次避難所への移動を早急に進めたい方針だが、移動に難色を示す高齢者が増えているため思うに任せない状況に陥っている。国は市町村職員などと高齢者を説得しながら、移動手段を本格検討する。

 一方、事務局体制は強化されつつある。総務、厚生労働など8省庁から12人を参事官として20日付で発令、招集。職員が足りない市町村に対し、国家公務員をボランティアとして派遣する制度も構築している。【小山由宇、吉永康朗】

1840チバQ:2011/03/23(水) 21:13:57
http://www.asahi.com/national/update/0323/TKY201103220564.html
がれき撤去、特別立法も 所有権足かせ、復旧妨げ回避へ(1/2ページ)2011年3月23日1時53分
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歩道に残された車の撤去が始まった=22日午後、宮城県多賀城市、葛谷晋吾撮影
 被災地で復興の第一歩となるがれき処理について、枝野幸男官房長官は22日の記者会見で「緊急的な立法も含めて考える」と語った。津波で流された家財や自動車にはそれぞれ所有権があり、勝手に処分すれば財産権の侵害になりかねない。復旧作業の遅れを避ける狙いから、枝野氏は特別立法に言及した。

 現地ではこの問題の厳しさが増している。宮城県の村井嘉浩知事は17日の県災害対策本部で「流された大量の家屋や車をどう処分するのか。やっかいなのは柱一本でも私有財産ということだ」とした。

 宮城県に常駐する内閣府の阿久津幸彦政務官は、対策本部で「明らかに財産的な価値がないと思われるものは自治体の判断で処分が可能」と踏み込んだ。ところが、県の担当者が政府に尋ねると、「内部で検討中」との返答にとどまった。江田五月法相は22日の記者会見で「泥にまみれた着物であっても、大切な遺品ということもある。仕分けが非常に難しい」と語った。

 膨大ながれき処理に、どこが責任を持つのかという問題もある。現行法では、がれきを含む一般廃棄物の処理は市町村に委ねられている。ただ宮城県沿岸部では南三陸町や女川町など役所自体が津波で失われ、行政機能を果たせないところが多い。

 地震によるがれき撤去は市町村が担い、その処理費に対する国などの補助は9割まであるが、多額の処理費は市町村にとって重荷だ。「国の支援なしに復興できません。どうか、よろしくお願いします」。村井知事は21日、被災地視察を取りやめた菅直人首相に電話で訴えた。

 被災地の要望を受けて、菅政権内では、がれき撤去に対する国の補助率を9割以上まで引き上げ、行政機能が損なわれた市町村には県が代行できる制度の特別立法の検討が始まった。

 政府の被災者生活支援特別対策本部事務局長を兼ねる平野達男・内閣府副大臣は「今ある法律の中でもやり得る」と語り、現行法を柔軟に運用するガイドラインも取りまとめている。首相に近い重要閣僚の一人も「がれき除去はすぐにでもやらなければいけない話だ。野党にも運用への協力を呼びかける」と話す。(高橋昌宏、一色涼、佐藤徳仁)

1841チバQ:2011/03/23(水) 21:14:32
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110323-OYT1T00022.htm
がれきの中のアルバムや記念品…保管か廃棄か
ガレキの山になった家屋から回収された卒業証書やアルバム(22日午後、岩手県大船渡市で)=泉祥平撮影 津波で流された思い出のアルバムや記念品、位牌(いはい)などは「価値のないもの」なのか――。

 東日本巨大地震の津波で発生した大量のがれきの撤去をめぐり、政府が頭を悩ませている。がれきは原則として「無価物(価値のないもの)」として市町村が廃棄できることとし、貴金属などの「有価物」は自治体が一定期間保管する指針を策定する方向だ。が、被災者にとって何が価値があるのかは、政府内でも意見が分かれており、実際は現場の判断に委ねる方針となりそうだ。

 政府は「災害廃棄物の処理等に係る法的問題に関する検討会議」(座長・小川敏夫法務副大臣)で21日から指針の検討を始めた。被災地の自治体からは早急にがれき撤去に着手したいとの要望が強く、同会議は23日にも指針をまとめ、関係市町村に通知する予定だ。

 今回の震災対応で難しいのは、津波によって家屋や建物が元の敷地から流されたため、所有者の不明なものが大量にがれきとなっていることだ。通知では、災害対策基本法などの法令に基づき、流れ着いて来た建物の残骸や、水没した家具や電化製品などは、所有権が喪失した「無価物」と判断し、自治体が敷地に立ち入って撤去し廃棄できるとする。

 一方、現金や宝石、使用できる腕時計など、財産としての「経済的価値」があると判断された「有価物」は所有権が残っていると判断し、遺失物法などに基づき、自治体が警察に届けてリストなどを公表、持ち主を捜すよう求める方向だ。

 ただ、水にぬれた写真類や記念品、仏具などは、経済的価値がなくても人によって大切な場合がある。そうした「精神的価値」のある物を一律に自治体が処分できるのかどうか。政府は、最終的な判断を自治体に委ねる方針だ。

(2011年3月23日03時06分 読売新聞)

1842小説吉田学校読者:2011/03/24(木) 20:16:04
西日本でこのような慣習があるというのは、知りませんでした。この判決から推測するに、西日本は、敷金が家賃の3倍4倍は当たり前って感じですか。信じられませーん。
私は、喫煙者だから、いつも退去時「敷金オーバー」。関係ないっちゃ関係ないですけどね。

退去時に敷金差し引く特約、最高裁「有効」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110324-OYT1T00863.htm

 賃貸住宅を退去する際、入居者の敷金(保証金)から一定額を差し引く「敷引特約」は消費者契約法に反し無効だとして、京都市の男性が差し引かれた分の敷金返還を貸主側に求めた訴訟の上告審判決が24日、最高裁第1小法廷であった。
 金築誠志裁判長は「想定される補修費用や賃料などと比べて差引額が高すぎなければ、特約は有効」との初判断を示した。その上で、男性のケースでは「差引額は家賃の3・5倍以内にとどまり、高すぎるとは言えない」として、請求を棄却した。原告敗訴が確定した。
 敷引特約は、主に関西地方で慣例となっている。地裁、高裁では「有効」「無効」の判断が分かれていたが、最高裁が「有効」としたことで、賃貸住宅契約のあり方に影響を与えそうだ。

1843チバQ:2011/03/24(木) 21:12:50
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110324/asi11032417390002-n1.htm
海外からの支援に“障壁”「日本に恩返し」の思い、行き場失う
2011.3.24 17:38 (1/2ページ)
 【シンガポール=青木伸行】日本に対する諸外国からの善意と支援が行き場を失っている。混乱の中で、日本側の受け入れ態勢に不備があるのみならず、食品安全基準などが支援の大きな障害になっているようだ。日本に在留する母国民の安否確認と安全確保に追われる傍ら、支援に尽力している各国政府の「恩返しをしたい」という思いを、日本政府は結果的にソデにする格好となっている。

 ある国は、毛布を数万枚送ると申し出た。だが、日本政府はサイズ(80センチ×80センチ)を指定し、送られる予定の毛布が、わずか20センチほど「規格」に合わないとわかると、受け入れに強い難色を示した。すったもんだの末に、ようやく「規格外」の毛布が日本に届いた。

 日本政府から、救助犬の派遣を真っ先に要請され、それに応じて送り出そうとした矢先に、「待った」をかけられたケースもある。その際の説明は「空港での検疫に1カ月かかる。これを1週間に短縮してもいいが、救助犬をその間管理できない」だった。

 結局、救助犬が日本の地を踏むことはなく、関係者は「韓国やニュージーランドなどからは救助犬が入ったのに、なぜなのか」といぶかる。

 コメ数万トンの援助を事実上、断られた例もある。送る予定のコメは日本人の口には合わないだろうと、わざわざモチ米を混ぜる工夫も施されていた。しかし、日本政府は「国内に余剰米があり、コメが不足しているわけではない」と回答。ただ、すでに空輸の手はずを整え終えた一部だけは、かろうじて届けられた。

 食料品を送ろうとして「食品安全基準のチェックがされていない。日本語の表示ラベルも張られていない」と、拒否された例もある。

 一方、フィリピンのアキノ大統領は17日、マニラの日本大使公邸を訪れ記帳した際に、支援を改めて申し入れた。日本側の答えは「『本国からの回答を待っている』だった」(大統領)。

 フィリピン政府はすでに、支援物資を整え日本側の「ゴーサイン待ち」。同政府筋は「第1便として、48品が入った箱を250箱用意した。カップ麺やコメ、缶詰、タオルなどが入っている」。ようやく25日、日本に空輸される見通しとなった。

 ベトナム政府もコメや毛布を送る意向を伝えているが、「日本政府は何も言ってこない」(同政府筋)と、戸惑いを隠さない。

 日本側には支援を受け入れても保管場所の確保や、被災地への輸送がままならないという事情がある。このため、物資ではなく義援金に切り替えてほしい、と要請された国も多い。

 だが、「日本からはこれまでにいろいろな支援を受けてきたので、その恩返しをしたい。受け入れ側の事情もよく理解しており、不必要なものを送るつもりもない。それでも日本政府の対応は首をかしげる」(東南アジア筋)という声は小さくない。断るにせよ、礼を尽くすべきだろう。

1844チバQ:2011/03/26(土) 00:42:53
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110325/dst11032522580127-n1.htm
アルバム、位牌はしばらく保管、損壊家屋撤去の指針 
2011.3.25 22:56
 東日本大震災による津波で家屋や船、車など「個人財産」が流され、自治体が処理に困っていることから、政府は25日、倒壊してがれきになっている家屋や損壊家屋がもともとあった敷地から流出している場合は、所有者の許可がなくても撤去できるなどとする指針をまとめ、宮城県など関係する7県に通知した。ただ、アルバムや位牌(いはい)など、財産的な価値がなくても個人にとって価値が高いとみられるものについては一定期間保管することを求めた。処理費用は国が全額負担する方向で検討しているという。

 指針は、所有者の許可がなくても撤去作業のためなら個人の敷地に立ち入ることを容認。敷地内に損壊した家屋が残っている場合でも所有者と連絡がとれなかったり、倒壊の危険があるとみられる場合は、土地家屋調査士など専門家の意見を聞き解体・撤去できるとした。

 また、流されたまま放置されている自動車や船舶が使えないと判断できる場合、いったん撤去して仮置き場に一定期間保管し、所有者から引き渡しの求めがない場合、処分ができるとした。

 大量のがれきの処理は早期復旧の妨げになっており、被災自治体が、国にがれきの所有権が個人に帰属する場合でも、処分に踏み切ることに法的な問題が生じないかの判断を求めていた。

1845小説吉田学校読者:2011/03/29(火) 07:07:55
勾留執行停止という手段も考えられたと思いますが、それほどまでに証拠の散逸が激しかったのか・・・

東日本大震災:容疑者十数人釈放 福島地検いわき支部
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110329k0000m040190000c.html

 東日本大震災の発生後、福島地検いわき支部が逮捕・送検されていた容疑者十数人を釈放していたことが28日分かった。地検は「起訴に必要な捜査が困難だと判断した」などと説明するが、警察関係者からは治安維持の観点から疑問視する声が上がっている。
 小池隆・福島地検次席検事らによると、11日の震災発生後、いわき支部管内の警察署に勾留されていた起訴前の容疑者十数人を処分保留のまま釈放した。同支部は、震災で警察官が足りなくなり参考人聴取など容疑の裏付け捜査が困難になるうえ、容疑者への食事の提供も十分できなくなると判断したという。
 小池次席は「市民に不安を与えたくない」と罪名や人数を明らかにせず「治安に影響がないよう考慮した」と説明。検察幹部は「釈放したのは窃盗などの微罪で、重要事件の容疑者はいない」としている。これに対し、警察関係者は「中には強制わいせつ事件の容疑者や住所不定者もおり、治安上問題がある」と指摘している。

1846とはずがたり:2011/03/29(火) 15:13:28
>>1845

<東日本大震災>福島地検本庁でも容疑者釈放 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000049-mai-soci
毎日新聞 3月29日(火)13時9分配信

 東日本大震災の発生後、福島地検いわき支部が逮捕・送検されていた容疑者を釈放していた問題で、福島地検は29日会見し、いわき支部のほか福島地検本庁と郡山支部でも容疑者を釈放していたことを明らかにした。

 地検によると、11日から16日にかけて、いわき支部も含め計31人の容疑者を処分保留のまま釈放したという。地検は「釈放されたのは、窃盗、覚せい剤取締法違反、強制わいせつなどの容疑者だった」と説明している。

 地検は釈放の理由について、起訴に必要な捜査や食事の提供も十分できなくなるなどと説明していた。これに対し、福島県警は29日、「震災があろうと、裏付け捜査や護送のための警察官は配置し、留置場の食事の確保もできていた。釈放の理由を警察の事情とするのは論外だ」とコメントした。

1847とはずがたり:2011/04/05(火) 09:05:59
>>1845-1846

<東日本大震災>福島地検釈放の容疑者、コンビニ侵入で逮捕
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000006-mai-soci
毎日新聞 4月5日(火)2時30分配信

 東日本大震災の発生後に福島地検が処分保留で釈放した容疑者の一人が、釈放後に建造物侵入容疑で福島県警に逮捕されていたことが4日分かった。地検は「捜査の遂行が困難になった」と釈放の理由を説明しているが、判断の妥当性が問われそうだ。

 逮捕されたのは、福島市在住、無職、山口淳子容疑者(38)。県警福島署によると、2日午後4時ごろ、同市内のコンビニエンスストアの事務室に侵入したところを経営者に見つかり、現行犯逮捕された。同署は盗み目的だった疑いがあるとみて調べている。山口容疑者は窃盗容疑で逮捕され勾留中だったが、震災発生後に釈放されていた。震災後の容疑者や被告の釈放を巡っては、「勾留場所を移すことで対応できたのではないか」と疑問視する声が上がっている。【内橋寿明、山下俊輔】

1848とはずがたり:2011/04/10(日) 23:38:50
特命係てw

新年度:スタート 新「西尾市」誕生/「特命係」発足…各地で新たな取り組み /愛知
http://mainichi.jp/area/aichi/archive/news/2011/04/02/20110402ddlk23010230000c.html

 1日、桜の花が咲き始めた街角を歩く真新しいスーツに身を包んだ新社会人たちの姿が、新年度のスタートを告げた。西尾市と一色、吉良、幡豆3町が合併して新西尾市が誕生。県警が未解決事件の捜査に専従する特命捜査係を発足させるなど、県内各地で新たな取り組みが始まった。
 ◇新「西尾市」が誕生

 幡豆郡の一色、吉良、幡豆3町が編入合併されて誕生した新西尾市の出発式が市役所であり、榊原康正市長は「1市3町の多様な地域資源を融合し、活力と魅力あふれるまちづくりを目指したい」とあいさつした。

 新市は面積約160平方キロ、人口約16万9000人で、共に県内9番目。合併に伴う市議増員選が旧3町の各区域で17日告示、24日投開票される。各増員区の定数は一色4、吉良4、幡豆2。

 旧3町には各支所が設けられ、住民票や戸籍謄抄本など各種証明書の発行業務の大半は行う。生活保護の申請や外国人登録などは本庁業務となる。【佐野裕】

 ◇東三河担当の永田副知事着任−−豊橋・総合庁舎

 豊橋市の県東三河総合庁舎には、初代の東三河担当副知事となる永田清副知事が着任した。常駐して、来年4月の「東三河県庁」開庁に備える。東三河県庁は、大村秀章知事が知事選マニフェストで東三河のインフラ整備へ向けて設置を公約した。永田氏は県総務部長からの起用だ。

 職員150人を前にあいさつした永田副知事は「東三河のことは東三河で決めるというのが東三河県庁。全国的にも例がない。まず我々の意識改革が必要だ」などと訓示した。本庁との間の権限や財源のあり方をどう整理するかに、当面は取り組むという。【沢田均】

 ◇「みかじめ料」の支払いに罰則−−県暴排条例施行

 名古屋市中区の歓楽街の通称・錦三(きんさん)など3地区を対象に「みかじめ料」と呼ばれる暴力団への用心棒代の支払いに罰則を設けた県暴力団排除条例が1日、施行された。県警は条例施行をてこに、暴力団排除運動の盛り上げを目指す。

 中区役所で1日開かれた「暴力追放キャンペーン」。錦三の飲食業者らが顔をそろえる中、県警の河辺有二本部長が「一人一人が立ち上がり、包囲網を固め、狭めていくことが大切。警察は皆さんの盾となり、しっかり守っていく」と約束した。

 条例は▽特別区域の飲食業者などが暴力団に用心棒代を支払う▽18歳未満を暴力団事務所に立ち入らせる▽学校や公民館などの周囲200メートル内に暴力団事務所を開設する−−などを禁止する。

 県警は昨秋の条例可決後、特別区域の業者への説明と協力要請に力を入れてきた。だが業者からの情報提供は、以前と変わらず乏しいという。県警幹部は「店側に『警察が守ってくれる』という確信を持ってもらわなければ、(暴力団との)長年の付き合いは断ち切れない」と指摘している。【秋山信一】

 ◇県警捜査1課「特命係」が発足 未解決32事件だけを捜査

 県警は1日、未解決重要事件の捜査だけを任務とする「特命捜査係」を刑事部捜査1課に新設した。刑事訴訟法が改正され殺人事件などの時効が撤廃されたため。発足式で緒方禎己刑事部長は「一件でも多くの解決を目指してほしい」と訓示した。

 警視1人、警部2人を含めた21人で構成。関係者から話を再び聴いたり資料を分析するなど、殺人や殺人未遂など未解決32事件の解決を目指す。新たに発生した事件の捜査は担わない。

 発足式には21人全員と宇佐美孝一・捜査1課長らが参加。緒方部長は「コールドケースとも呼ばれる未解決事件を、皆さんの情熱と刑事の誇りで解決してほしい」と激励した。【山口知】

毎日新聞 2011年4月2日 地方版

1850とはずがたり:2011/04/13(水) 07:52:48

覆面パト19台を被災地へ派遣 警察庁、警戒強化
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104120244.html
2011年4月13日6時37分

 警察庁は12日、東日本大震災の被災地での治安維持や犯罪発生時の初動捜査を強化するため、覆面パトカーなど19台、捜査員76人を岩手、宮城、福島の3県警に派遣すると発表した。部隊は、大阪、愛知などの11都道府県警から構成され、13日から当面の間、犯罪発生が予想される地点で警戒する。被災地では特に犯罪が多発する傾向はないが、警戒を強化するためという。

1851とはずがたり:2011/04/13(水) 12:18:16

資料改竄 前田元検事に実刑 大阪地裁判決、懲役1年6月
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110413-00000107-san-soci
産経新聞 4月13日(水)7時57分配信

 大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)事件で、郵便不正事件の証拠品だったフロッピーディスク(FD)のデータを書き換えたとして、証拠隠滅罪に問われた元主任検事、前田恒彦被告(43)の判決公判が12日、大阪地裁で開かれた。中川博之裁判長は「刑事司法の根幹を破壊しかねない行為で極めて強い非難に値する」と述べ、懲役1年6月(求刑懲役2年)の実刑を言い渡した。

 判決は、改竄を隠蔽(いんぺい)したとして犯人隠避罪で起訴され、全面無罪を主張している元特捜部長、大坪弘道(57)と元副部長、佐賀元明(50)両被告の「犯行」については全く触れなかった。今後は大坪、佐賀両被告による隠蔽の有無に焦点が移る。

 判決理由で中川裁判長は、厚生労働省元局長の村木厚子さん(55)=無罪確定=らを逮捕、起訴した郵便不正事件の証拠品であるFDデータを改竄した動機について「見立てと整合しないFDが公判に持ち出されて紛糾することや、上司に報告していないことで叱責を受けて信頼を失うことを恐れ、『いやらしい証拠』であるFDの改変行為に及んだ」と指摘。「(FD元データが印字された)捜査報告書が作成されていなければ、村木さんに重大な不利益が生じる恐れがあった」と述べた。

 また、前田被告が逮捕直後から起訴内容を認め、深く反省している点など有利な事情に触れた上で、「検察官の有利な方向に証拠を改変した例を見ない犯罪。社会に与えた衝撃の大きさも重く考慮せざるを得ない」と実刑を選択した理由を述べた。大坪、佐賀両被告の初公判は今秋にも開かれる見通し。

 前田被告の話「判決を厳粛に受け止める。控訴するかどうか、弁護団と相談して決めたい」

 ◆検察は特殊な組織

 元厚労省局長の村木厚子さんの話「前田元検事は『申し訳ない』と責任を感じて反省しているように述べているが、国民に対して責任を感じているのではなく、検察庁という自分が所属していた組織に迷惑をかけたことを申し訳ないと言っているとしか思えない。検察庁というのは特殊な組織だと思う」

 村木さんの主任弁護人を務めた弘中惇一郎弁護士の話「刑事裁判で『真相解明』ができるとはかぎらないことを改めて感じた。それでも、元特捜部検事という立場の人が、検事として取り扱った事件の処理で実刑に処せられたことの歴史的意味は大きい」

 最高検の小津博司次長検事の話「検察官が証拠を改竄するという刑事司法の根幹を揺るがす犯罪につき実刑判決が言い渡されたことを厳粛に受け止める。国民の皆さまに深くおわび申し上げ、検察の再生に全力で取り組んで参りたい」

【用語解説】押収資料改竄・犯人隠避事件

 障害者団体向け割引郵便制度の公的証明書を偽造したとして大阪地検特捜部が平成21年5〜6月、厚労省元局長=無罪確定=と同省元係長=公判中=を虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕。この捜査で押収したフロッピーディスクのデータを事件の構図に合うように改竄したとして最高検は22年9月、証拠隠滅容疑で元主任検事を逮捕。同10月、改竄を隠蔽したとする犯人隠避容疑で元特捜部長と元副部長を逮捕した。

最終更新:4月13日(水)9時21分

1852片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2011/04/18(月) 22:16:56
この人に従来そういった徴候があったのかが気になる。
仮に居眠りでもよそ見でもないとして、病気への偏見はいけないが適切な理解と対処は必要なのでは。

歩道にランドセル散乱、クレーン車減速せず?
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110418-OYT1T00594.htm

 ドーンという大きな音とともにクレーン車が集団登校中の小学生の列に突っ込んだ。

 栃木県鹿沼市で18日朝、市立北押原小学校4〜6年の児童6人が死亡した事故。歩道には児童数人が倒れ、血だらけのランドセルが散乱。目撃者によると「クレーン車は減速していなかったように見えた」といい、県警鹿沼署で調べている。

 「クレーン車は中央線をはみ出し、歩道を乗り越えて、集団登校していた児童の列の真ん中に突っ込んだ」。目撃した無職男性(54)は、そう話した。

 目撃した会社員の女性(54)によると、事故当時、道路を通行していた車は少なかったといい、「クレーン車はあまり減速せず、ブレーキを踏んでいなかったように見えた」と振り返る。運転手はクレーン車から降りて、「近くにいた人に『すみません、すみません』と謝っていた」という。

 北押原小に2人を通わせている母親(29)は、ドーンという大きな音を聞いて現場に駆けつけた。「歩道に血だらけのランドセルが散乱し、児童数人が倒れていた。茶色のつなぎを着た運転手が放心状態でウロウロしていたが、警察官にパトカーに乗せられ、連れて行かれた」と興奮した様子で語った。

 「ドドーンという大きな衝撃音がした後、グシャッと何かが崩れるような音がした」と現場近くの自動車整備工場で働く男性(51)は振り返った。男性が外に出てみると、「児童が泣き叫んでいた」といい、近くの歩道で登校の様子を指導していた同小の教諭が「大丈夫か」と児童に向かって大声で呼びかけていたという。

(2011年4月18日15時20分 読売新聞)

1853片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2011/04/20(水) 07:22:44
病気を抱えているのに薬を飲まずに運転したのが悪い、ということになりそうだが…そもそも…

クレーン車運転手、発作の可能性も 児童6人死亡事故
http://www.asahi.com/national/update/0420/TKY201104190653.html

 栃木県鹿沼市で登校中の小学生の列にクレーン車が突っ込み、児童6人が死亡した事故で、自動車運転過失致死容疑で県警の調べを受けている同県日光市、運転手容疑者(26)が発作的な症状を伴う病気を抱えていた可能性があることが19日、捜査関係者などへの取材で分かった。

 県警は同日、自宅や勤務先から診察券や勤務記録など計24点を押収。容疑者の血液検査も行っており、今後、体調や生活状況、通院歴、勤務状況などを詳しく調べる。

 県警によると、容疑者は事故当時、「居眠りをしていた」と話しているという。現場近くでは「事故時はハンドルを抱くように突っ伏していた」という目撃情報もある。

 ただ、出発地の職場から現場までは約700メートルしかなく、県警はこの短い距離で居眠り運転に陥るのは不自然とみている。疲れや睡眠不足ではなく、何らかの病気による発作が生じた可能性を視野に捜査している。

 発表によると、容疑者は18日午前7時40分ごろ、同市樅山町の国道293号で、反対側の歩道を歩いてきた市立北押原小の児童の列に突っ込んだ疑いを持たれている。4年〜6年の6人が死亡した。現場は同小から北西に約170メートルの地点だった。


3年前も登校児童へ暴走 鹿沼6児死亡の容疑者
(4月20日 05:00)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20110419/500367

 鹿沼市樅山町の国道293号で登校児童の列にクレーン車が突っ込み児童6人が死亡した事故で、自動車運転過失傷害容疑で鹿沼署に逮捕された日光市大沢町、運転手容疑者(26)が約3年前にも、登校途中の児童をはね民家に突っ込む同種の事故を起こしていたことが19日、捜査関係者らへの取材で分かった。この事故で有罪判決を受けた容疑者は現在、執行猶予期間中という。

 容疑者は約3年前の2008年4月、鹿沼市御成橋町の国道で、変形の交差点を直進し、集団登校途中の当時小学5年生の男子児童を歩道上ではねた後、民家に突っ込んだ。被害児童は右足を複雑骨折する大けがを負った。

 はねられた児童の母親(38)によると、児童は友人2人と登校中にはねられたという。現在中学2年生の男児は「ものすごいスピードで突っ込んできた。とても怖かった」と振り返る。

 男児の母親によると、事故後、謝罪に来た容疑者は当時、「前の日に夜遊びをしていて(事故当時)居眠りしていた」などと被害者側に説明したという。母親は、6人が死亡した今回の事故を受け、「私たちの事故の反省が生かされていない」などと話した。

 また、車が突っ込んだ民家の女性(40)は当時、容疑者の親族から「(容疑者が)事故の前の日が休みで、夜遅くまで遊んでいて寝ていなかった」などと聞かされたという。「事故を目撃した人から『事故後、容疑者が意識がもうろうとした様子だった』とも聞いた。今回の事故とあまりに似ている」などと話した。


「持病の薬飲み忘れた」6人死亡事故の運転手
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110420-OYT1T00017.htm

 栃木県鹿沼市樅山町の国道293号で18日朝、集団登校中の同市立北押原小学校の児童6人がクレーン車にはねられ死亡した事故で、自動車運転過失傷害容疑で逮捕された同県日光市大沢町、運転手容疑者(26)が、栃木県警の調べに対し、「持病の発作を抑える薬を飲み忘れていた」と供述していることが19日、捜査関係者への取材でわかった。

 県警は事故原因との関連について裏付け捜査を進めている。

 捜査関係者によると、容疑者は「てんかんの持病があるが、この日は発作を抑える薬を飲み忘れていた」と供述。また、事故直前にハンドルに突っ伏し、事故後もしばらく車内で動かないでいる姿が目撃されており、県警は発作を起こし、意識を失っていた可能性もあるとみている。

(2011年4月20日03時09分 読売新聞)

1854片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2011/04/20(水) 08:45:32
基本的には議員の身分に関わる事件を引用投稿してませんが、今回記事内容が気になったので。
>自民党公認で当選した稲村建男県議の陣営幹部は、「『飲食を伴う会合では出席者から半分以上の額をもらわなければダメだ』と強く言った」と話し、「岡部陣営は度が過ぎたのでは」とみる。
半分以上程度貰っておけば摘発は食らわないという暗黙知か経験則のようなものがあるのか?

県議選 2候補の関係者逮捕
2011年04月19日 石川
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001104190001

◆供応買収容疑 弟・支援者の2人◆
 10日に投開票された県議選に絡み、告示前に有権者に飲食接待をして投票などを依頼したとして、県警捜査2課などは18日までに、落選した候補者の親族ら2人をいずれも公職選挙法違反(供応買収、事前運動)の疑いで逮捕し、発表した。
 逮捕されたのは、会社役員元=宝達志水町今浜=と、会社役員梅=内灘町西荒屋=の2容疑者。元容疑者は羽咋市羽咋郡南部選挙区(定数2)で落選した自民新顔の岡部裕樹氏(46)の弟。梅容疑者は河北郡選挙区(定数2)で落選した無所属新顔の南和彦氏(45)の支援者。両容疑者とも容疑を認めているという。
 県警捜査2課などによると、元容疑者は3月13日夕から宝達志水町内の飲食店で、友人ら有権者十数人にすしや酒など1人数千円相当の飲食を1千円の会費で提供。裕樹氏への投票や票の取りまとめを依頼した疑いがある。元容疑者は陣営の出納責任者とみられる。候補者の裕樹氏も出席して「出馬するのでお願いします」などとあいさつしたといい、県警は裕樹氏からも任意で事情を聴いている。
 県警は18日朝から、裕樹氏の自宅や社長を務める会社などを家宅捜索。元容疑者を同容疑で金沢地検に送検した。
 梅容疑者は3月19日夜、津幡町内の飲食店で知人を通して集めた有権者十数人に数千円分の酒などを会費無料で提供し、南氏への投票や票のとりまとめを依頼した疑い。南氏も同席してあいさつをしたというが、南氏は県警の任意の事情聴取に「会費無料の接待とは知らなかった」などと話しているという。
 南氏の陣営関係者によると、梅容疑者は南氏の以前からの個人的な支援者だったという。
(黒田壮吉、大野晴香)
〜*激戦区「焦りか」「度が過ぎた」*〜
 現職1人と新顔2人が立候補し、激戦になった羽咋市羽咋郡南部選挙区。厳しい選挙で岡部裕樹氏の陣営を支えた弟・元容疑者の逮捕に、他陣営の関係者からは驚きや怒りの声が上がった。
 同選挙区で初当選した本吉浄与(きよと)氏の陣営幹部は「出馬表明が遅れて焦っていたのでは」と話す。引退する小倉宏眷(ひろみ)氏の後継者として、裕樹氏が出馬表明したのは1月21日。本吉氏よりほぼ1カ月遅れていた。
 自民党公認で当選した稲村建男県議の陣営幹部は、「『飲食を伴う会合では出席者から半分以上の額をもらわなければダメだ』と強く言った」と話し、「岡部陣営は度が過ぎたのでは」とみる。
 自民党県連の福村章幹事長は、今回の事件に「もし事実であれば遺憾で大変残念だ」とコメントした。

1855片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2011/04/20(水) 08:50:22
>>1854の文が間違ってました。
基本的には議員の身分に関わる事件「しか」引用投稿してませんが です。

個人事業主でも「労働組合法上の労働者」 最高裁が判断
2011年4月13日3時45分
http://www.asahi.com/national/update/0412/TKY201104120393.html

 住宅設備のメンテナンス会社と業務委託契約を結ぶ個人事業主は「労働組合法上の労働者」に当たるか。劇場側と個人として出演契約を結ぶ音楽家の場合はどうか。二つの訴訟の判決で、最高裁第三小法廷(那須弘平裁判長)は12日、いずれも「労働者に当たる」との判断を示した。

 企業が外注化を進め、個人事業主が急増する中で、判決は個人として働く人の権利を重視し、組合をつくって団体交渉する道を開いた。IT技術者やバイク便のドライバー、ピアノ教室や塾の講師など形式的には独立した事業主でも、働き方の実態によって労働者と認める先例となりそうだ。

 うち一つの訴訟を起こしたのは住宅設備会社「INAX」(現リクシル)の子会社「INAXメンテナンス」(IMT、愛知県常滑市)。製品の修理などを一定の資格をもつ「カスタマーエンジニア」(CE)に委託してきた。

 CEでつくる労働組合は2004年9月、労働条件を変える際には事前に協議することなどを同社に申し入れたが、拒否された。この対応を中央労働委員会が不当労働行為と認定し、団体交渉に応じるよう命じたため、同社が命令の取り消しを求めて提訴した。

 第三小法廷は、IMTがCEの担当地域を割り振って日常的に業務を委託していたことや、CEは業務の依頼を事実上断れなかった点を重視。「時間、場所の拘束を受け、独自の営業活動を行う余裕もなかった」として労働者に当たると結論づけた。

 09年4月の一審・東京地裁判決は労働者と認めたが、同年9月の二審・東京高裁判決は「業務の依頼を自由に断れ、いつ仕事をするかの裁量もあった」として労働者とは認めなかった。第三小法廷はこの二審判決を破棄し、IMT側敗訴の一審判決が確定した。IMTは今後、CE側との団体交渉に応じることになる。

 もう一つは新国立劇場(東京都渋谷区)のオペラ公演に出演する1年ごとの契約を結んでいた合唱団員をめぐる訴訟。ただし第三小法廷は、契約を更新しなかったことが不当労働行為かどうかをめぐり、審理を東京高裁に差し戻した。

 合唱団員の女性は1998年から5年間、毎年のオーディションに合格し、契約更新を続けた。しかし03年に不合格となり、女性が加入する労働組合が劇場側に団体交渉を申し入れたが、拒否された。

 一、二審判決は「労働者に当たらない」と判断したが、第三小法廷は「女性は公演に不可欠なメンバーとして劇場に組み入れられており、事実上、出演を拒めなかった」と判断した。(山本亮介)

    ◇

 〈労働組合法上の「労働者」〉 職種を問わず、賃金や給料などの収入によって生活する人を指す。憲法で保障される「団結権」「団体交渉権」「団体行動権」の三つの権利が認められる。このうち団体交渉権は、賃金や解雇などについて労働組合が使用者と交渉する権利のこと。労働組合法では、正当な理由もないのに使用者が労働組合の代表者との団体交渉を拒めば、不当労働行為になると定めている。

1856片言丸:2011/04/20(水) 16:48:08
3年前に小5はね、全損事故数回…6児死亡事故
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110420-OYT1T00532.htm?from=top

 栃木県鹿沼市樅山町の国道293号で18日、登校中の児童の列にクレーン車が突っ込み、児童6人が死亡した事故で、自動車運転過失傷害容疑で逮捕された同県日光市大沢町、運転手容疑者(26)が3年前にも小学生をはね、民家の外壁を壊す事故を起こし、執行猶予中だったことが20日、捜査関係者などへの取材でわかった。

 捜査関係者の話や裁判記録では、容疑者は2008年4月9日午前7時30分頃、鹿沼市御成橋町の国道121号で、登校途中に歩道を歩いていた小学5年生の男児を乗用車ではね、道路沿いの民家の外壁を壊した。男児は右足の骨を折るけがをした。容疑者は仕事に向かう途中で、「前日の仕事の疲れから眠気を覚えながらも車を運転してしまった」などと供述したという。この事故で、容疑者は自動車運転過失傷害罪で在宅起訴され、宇都宮地裁が08年11月に、禁錮1年4月、執行猶予4年の判決を言い渡した。

 また、容疑者が以前勤めていた会社の関係者は、08年の事故の前にも容疑者が車を全損させる事故を複数回起こしていたようだと話している。当時、容疑者は「タイヤがパンクして縁石に乗り上げた」「カーブでスピードを出し過ぎた」などと語ったという。県警関係者への取材では、容疑者は18日の事故について「居眠りをしていた」「持病の発作を抑える薬を飲み忘れた」と話している。

(2011年4月20日14時30分 読売新聞)

1857片言丸:2011/04/20(水) 17:55:53
四日市踏切事故:歯科医師、無罪主張 津地裁支部で初公判
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110420k0000e040061000c.html

 三重県四日市市で10年12月、車を運転中に持病のてんかんの発作で意識を失い、踏切待ちをしていた自転車3台に追突、電車にはねられた2人を死亡させたなどとして、自動車運転過失致死傷の罪に問われた同市羽津中、歯科医師、被告(46)の初公判が20日、津地裁四日市支部(福井健太裁判官)であった。被告は「これまで起きている間に発作が起きたことはなかった」などとして注意義務を怠ったとの起訴内容を否認、無罪を主張した。

 検察側は冒頭陳述で「医師から発作の説明を受け、運転を控えるよう指導されていたにもかかわらず運転をした」と指摘した。一方、被告は起訴内容の認否で「医師は眠気の副作用があると指導したと理解しており、運転を控えるべきだとは思っていなかった。運転中に発作が起きるなら運転していなかった」と主張した。

 起訴状などによると、被告は10年12月30日、同市羽津町の近鉄名古屋線の踏切で、電車の通過を待っていたさん(当時40歳)とさん(同23歳)、男性(23)の3人の自転車に乗用車で追突、線路内に押し出されたさんとさんを死亡させ、男性に軽傷を負わせたとされる。

 愛知県警運転免許課によると、道交法改正で02年から、てんかん患者の免許取得が条件付きで認められた。過去5年以内に発作がなく、今後起こる恐れがない▽過去2年以内に発作がなく、医師が一定期間発作が起こらないと診断している−−場合などに取得が可能で、いずれも医師の診断書が必要。【谷口拓未、工藤昭久】

毎日新聞 2011年4月20日 11時45分

1858片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2011/04/21(木) 08:53:49
これ、死亡事故やそれに近い重大事故でなければ病気を隠し通せたり病気のために初期段階で放免されたりするのかもしれないけど、そうすると幸運にも重大事故を起こさないことを祈るしかないことになるわけで。
事故を起こし・起こされ、泣く人をたくさん作りかねないような仕組みになってしまっている気がするのだが…。

運転中てんかん発作か 6人死亡事故の容疑者 県警見解
2011年4月21日5時0分
http://www.asahi.com/national/update/0420/TKY201104200695.html

 栃木県鹿沼市で登校中の小学生の列にクレーン車が突っ込み、児童6人が死亡した事故で、県警は20日、自動車運転過失致死容疑で調べを受けている運転手容疑者(26)=日光市=が、てんかんの発作を起こしたため、突然意識を失い、事故を起こしたとの見方を固めた。

 また、同容疑者の運転免許の取得や更新時の記録を調べたところ、義務づけられている病気の申告や診断書の提出をしていなかったことを確認した。てんかんの持病がある人でも、適正な申告と診断書にもとづけば免許を取得できる。

 同容疑者は、事故現場で自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕された。捜査関係者によると、同容疑者は「子どものころにてんかんになったが、発作を抑える薬を飲むのを忘れて、事故を起こしてしまった」との趣旨の供述をしているという。

 県警では押収資料や供述にもとづき、同容疑者が通う神経科の病院を確認。最近も発作を起こすことがあり通院していたとの状況から、同容疑者の説明に矛盾はないと判断している。

 2008年3月に横浜市鶴見区でてんかんの発作で意識を失い、2人を死傷させたとされるトラックの運転手がその後に有罪判決を受けている。県警はこの事故が今回の捜査の参考になるとして、捜査記録や裁判記録の照会も始めた。

 てんかんの持病がある人は以前は免許が取得できなかったが、02年6月施行の改正道交法で、(1)発作が再発するおそれがない(2)再発しても意識障害や運動障害がもたらされない(3)発作が睡眠中に限り再発する、などの場合は取得できるようになった。

 警察庁が公表している運用基準によると、「発作が過去5年以内に起こったことがなく、今後発作が起こるおそれがない」「医師が2年の経過観察をして発作が睡眠中に限り起こり、今後、症状悪化のおそれがない」などとした医師の診断書が提出されれば免許は取得できる。

 同庁によると、薬を飲むことで「発作が起きるおそれがない」場合も、免許は取得できるという。

     ◇

 独立行政法人国立病院機構静岡てんかん・神経医療センターの井上有史院長は「発作の症状がまだあったのならば、治す努力をして欲しかった。患者たちはやっと条件付きで免許証を手にできるようになった。しっかり治療すれば良くなる病気。多くの患者が発作を無くして免許証を取れるよう努力をしている中、病気に取り組む自覚に欠けていたと言わざるを得ない。法律を守って欲しかった。非常に残念」と話した。

 日本てんかん協会の月刊情報誌「波」編集長でもある粟屋豊・聖母病院副院長は「多くの患者は、専門医に相談して免許が取れるかどうか判断している。しかし、最近は不景気の影響で、就職する際に申告できずに入社し、車を運転せざるを得ない状況になる患者もいると聞いている。車の運転中に発作が起きると人の命を傷つける恐れがある。日中に意識障害を起こすような患者は自制が必要だ」と話す。

     ◇

 〈てんかん〉慢性の脳の病気。脳の神経細胞が無秩序に過剰に活動して発作が起こる。100人に1人がかかるとされるが、症状は個人差が大きい。意識を失うような激しい発作が起こる人から、体の一部のけいれんにとどまる人までさまざま。8割の人は薬で発作を抑えることができるが、2割は治療が難しい「難治性」だという。

1859片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2011/04/21(木) 09:15:46
栃木・鹿沼のクレーン車暴走:児童6人死亡 容疑者、持病隠し免許取得
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110421ddm041040210000c.html

 ◇勤務先にも伝えず

 栃木県鹿沼市で登校中の市立北押原(きたおしはら)小の児童6人がクレーン車にはねられ死亡した事故で、逮捕された運転手の容疑者(26)=自動車運転過失致死容疑で19日送検=は、発作を伴う持病があることを隠して運転免許を取得していたことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は事故と持病の因果関係について捜査を進めている。

 捜査関係者によると、容疑者の持病は薬を適切に服用していないと運転に支障をきたすことがあり、免許取得には一定期間以上発作を起こしていないなどの条件が課されている。しかし、容疑者は免許取得や更新の際に持病の申告をしていなかったという。

 また、08年4月にも鹿沼市内で登校中だった小学5年(当時)の男児を車ではねて重傷を負わせていたが、当時の取り調べでも「居眠りをしていた」などと供述し、持病の説明はしていなかったという。県警は20日、勤務先の「小太刀重機」(鹿沼市)にあった容疑者の車から薬など計27点を押収。事故時の健康状態や薬の服用状況を調べている。

 小太刀重機によると、容疑者は10年5月入社。3カ月の試用期間を経て、同年8月から正社員になった。年1回実施している健康診断で異常はなく、本人から持病についての申告もなかったという。副社長の女性(66)は「薬を持ち歩いているのを見たことはない。若いので病気があるとは思わなかった。面接の時に(大型特殊とクレーン運転士の)免許を持参したので大丈夫だと思った」と話している。

毎日新聞 2011年4月21日 東京朝刊

1860片言丸:2011/04/22(金) 21:17:30
原発賠償、避難費・出荷制限も補償…1次指針
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110422-OYT1T00829.htm

 東京電力福島第一原子力発電所事故の賠償範囲の指針を定める、政府の「原子力損害賠償紛争審査会」(会長・能見善久学習院大教授)の第2回会合が22日、文部科学省で開かれ、1次指針の原案が示された。


 政府の指示に基づいて避難した住民の避難費用や、出荷制限が指示された農家や漁業者の損害などを賠償の対象として認定する方向で一致。28日の次回会合で正式に了承される見通しだ。

 1次指針は、東電による仮払いを促すことが目的で、緊急性が高く、賠償の範囲として合意が得やすい対象が選ばれた。

 原案では、福島第一原発から半径20キロ圏内と、緊急時に屋内退避や圏外避難ができる準備を常に求める「緊急時避難準備区域」、1か月後までをめどに避難を求める「計画的避難区域」の損害について、〈1〉交通費や宿泊費などの避難費用〈2〉営業が困難となった場合の減収分〈3〉就労が不能となった場合(休業や解雇を含む)の給与減収分〈4〉家畜の死など、財物の価値の減少分や除染費用――などを賠償の対象に掲げた。

(2011年4月22日19時53分 読売新聞)

1861片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2011/04/27(水) 22:06:42
旧石川銀めぐる出資金訴訟、銀行側の控訴棄却
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110427-OYT1T00937.htm

 経営破綻した旧石川銀行(金沢市)の第三者割当増資に応じた株主が、同行と高木茂元頭取(75)ら当時の役員を相手取り、出資金約38億7800万円の返還を求めた訴訟の控訴審判決が27日、名古屋高裁金沢支部であった。

 山本博裁判長は、1審・金沢地裁で請求が棄却された株主2人の賠償金計520万円を新たに認定。1審の認定分と合わせて計38億7500万円を同行などに支払うよう命じた。

 同行の破綻を巡っては、高木元頭取ら4人が商法の特別背任罪に問われ、有罪判決が確定している。

(2011年4月27日20時16分 読売新聞)

1862チバQ:2011/05/13(金) 00:08:49
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110512-00000131-san-pol
大阪府、ヘンな条例改正しました「時代に合わぬ」
産経新聞 5月12日(木)15時38分配信

 大阪府は、映画館や野球場などの営業者に入場者のたん、つばを吐く行為をやめさせるよう義務づけてきた条例を62年ぶりに改正した。このほか、銭湯や温泉で屋外洗い場の設置を禁止してきた条例など、営業活動を規制してきた計7条例を改正。府担当者は「いずれの条例も時代や実情に合わなくなっていた」としている。

 一連の条例改正は、昨年8月、理容師の耳そり、耳掃除、鼻毛そりサービスを禁じる条例があることを報道で知った橋下徹知事が、「おかしなルールは改める」として、他の条例も含めて見直すよう指示したことがきっかけ。

 府は、営業活動に関わる26条例について、現状に合っているか、過度の規制になっていないかなどを点検。耳掃除を禁止してきた府理容師法施行条例を含め7条例を改正し、4月1日から施行した。

 映画館や野球場、音楽ホールなどの営業者側に、入場者の「たん、つば行為」をやめさせる努力義務規定を設けていたのは、府興行場法施行条例で、規定は昭和24年に策定された。

 「たん、つば」規制義務を撤廃することに、府の担当者は「もともと、興行場法自体に、場内を不潔にすることを禁止する規定がある」としたうえで、「時代も変わり、大阪でも映画館や劇場の入場者のマナーは、かなり徹底されてきている。条例で個別に縛る必要はない」ときっぱり。

 このほか、府公衆浴場法施行条例は、平成12年度から、利用者の体温低下の防止を目的に、銭湯や温泉など公衆浴場での屋外洗い場の設置を禁止していたが、事実上、有名無実になっていた。「利用者の判断で、寒くなれば湯船につかればいい話」(府担当者)と規制を撤廃した。

 カプセルホテルや簡易宿泊所などのベッドの段数を、「2段まで」としてきた旅館業法施行条例の全国唯一の規制も「転落防止対策さえとられていれば、条例でわざわざ規制する必要はない」として見直した。

 同条例は、ホテルでは中央暖房設備を必ず設置すると定めてきたが、小規模な空調設備が普及していることなどから、この規制も撤廃した。

 また、クリーニング法施行条例で月1回以上の消毒が必要としてきたクリーニング設備の消毒も、「適宜」と変更した。

1863とはずがたり:2011/05/20(金) 20:15:09

元東電関連社員の兄弟、30キロ圏内で空き巣
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110520-OYT1T00106.htm

 東京電力福島第一原発の30キロ圏内の福島県広野町で、住民が避難した民家からテレビなどを盗んだとして、警視庁麻布署は19日、いわき市在住の無職の男(23)(窃盗罪などで起訴)と弟(19)を住居侵入と窃盗の疑いで再逮捕したと発表した。

 同署幹部によると、2人は今年4月7〜8日、住人が避難し、無人になっていた広野町の会社役員男性(60)宅に侵入し、テレビや貴金属など計42点(計68万円相当)を盗んだ疑い。容疑を認め、「小遣いがほしかった」などと供述しているという。

 その後、盗んだテレビなどを東京都港区内の質店に持ち込み、事件が発覚。いわき市の無人の民家から現金などを盗んだ疑いで、4月27〜28日に同署に逮捕されていた。2人は以前、東京電力の関連会社に勤務したことがあったという。
(2011年5月20日09時49分 読売新聞)

1864チバQ:2011/06/03(金) 23:00:48
イミフメイ
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110603/dst11060319540011-n1.htm
義援金辞退の双葉町長「連帯責任で地元の理解得たい」
2011.6.3 19:53
 埼玉県加須市に避難中の福島県双葉町民が逮捕されたことを受け、町に直接寄せられる義援金を当面の間辞退する方針を決めたことについて、同町の井戸川克隆町長は3日、「非常に辛い判断だったが、町民が起こした不祥事のけじめとして考えた結果だ」と語った。

 井戸川町長は、すでに1日に申し入れがあった義援金を1件断ったことを明かした上で、「私たちは他に行くところがない。町民が連帯で責任を取らなければ、お世話になっている地域から理解されないと感じた。町民がここで生活していくために、あえて下した決断だ」と、涙をにじませながら訴えた。

 1日の町民集会で説明した際に町民から異論が出たことにも触れ、「国や東電からの補償も断るかのように勘違いした町民がいるかもしれない。説明不足の面もあった」と述べ、辞退はあくまでも一般の個人や企業からの義援金であることを強調した。

1865名無しさん:2011/06/08(水) 00:18:24
耐震計算偽造:小嶋被告・東京地裁判決

1866チバQ:2011/06/27(月) 19:09:39
>>1467とか
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011062202000033.html?ref=rank

ネットカフェ個室はダメ!! 警察庁「児童買春の温床に」
2011年6月22日 朝刊


 プライバシーが保たれた空間で食事やインターネットを楽しめるネットカフェやマンガ喫茶の個室営業について、警察庁が「風営法の許可がない場合は違法」として今年4月、指導を強めるよう全国の警察本部に指示していたことが分かった。個室が児童買春などの温床になっていることを警戒しての措置。業界は「今の形での個室営業ができなくなれば、影響は計りしれない」と懸念している。 (加藤寛太)

 風営法は、外部から見通すことができない五平方メートル以下の個室で飲食を提供する営業は、都道府県公安委員会の許可が必要と定めている。許可を受ければ可能だが、午前零時以降の深夜営業ができなくなる。

 ネットカフェは、終電を逃したサラリーマンが宿代わりに利用したり、定まった住居を持たない人が仮住まいとして利用したりするケースも多い。都内でネットカフェのチェーン店を営む会社の役員は「席の九割は個室だ。個室、深夜営業、飲食のどれか一つでも欠ければ、客のニーズに応えられなくなる」と困惑気味だ。

 しかし警察庁は「児童買春やわいせつ事件の捜査で実際にネットカフェの個室が悪用されたケースがあった」と一歩も引かない構え。大阪府警は四月、五月と続けて、指導に従わなかった大阪市内の店舗を同法違反容疑で摘発した。

 チェーン店の役員は「個室の扉を透明にしたり、仕切りの高さを目線より低くしたりして対応するつもりだが、費用はかかるし、何よりプライバシーを重視する客足への影響が気掛かりだ」とした上で「われわれだけが狙いうちされているのでは。最近はやりの個室居酒屋も理屈は同じはず」とぼやいた。

 警察庁は「個室居酒屋でも風営法に反していれば指導の対象だ」としており、飲食店の個室営業をめぐって業界と警察のさや当てが続きそうだ。

1867チバQ:2011/07/08(金) 23:20:22
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110708-00000617-san-soci
検察改革 “がんじがらめ”に戸惑う現場
産経新聞 7月8日(金)23時1分配信

 証拠改竄(かいざん)事件など一連の検察不祥事から10カ月。笠間治雄検事総長の指揮のもとで進められてきた検察改革の概要が明らかになった。取り調べの録音・録画(可視化)やチェック機能強化に加えて、独自捜査優先主義からの“脱却”が示された特捜部。ただ現場には戸惑いもあり、新たなスタートは険しい道のりとなりそうだ。

 ◇検事総長は…

 「『独自捜査をしてこその特捜部』との考えには弊害があり、改めたい」

 笠間検事総長は8日の記者会見で、特捜部改革の真意をこう語った。

 東京地検特捜部に約15年間在籍し、数々の政界事件を手掛けた笠間検事総長。会見で“古巣”の問題点を、独自捜査の偏重にあると指摘。「軸足を財政事件に移すことでそういう傲慢(ごうまん)な考えをなくしたい」とし「政治家を捕まえるためだけの部ではない」と戒めた。

 国税など関係機関との協力で「検事の専門性も向上させ、日本国トータルでよい捜査をやっていきたい」と語り、「証拠があり、処罰価値がある事件を積み重ねれば、社会の励ましに支えられ強くなっていくだろう」と捜査の原点回帰を求めた。

 ◇現場は…

 改革に戸惑いを隠せないのは捜査現場だ。特捜部のある幹部は「世の趨(すう)勢(せい)だ」とため息をついた。

 改革策の中でも、全面可視化への反発は根強く、この幹部は「縦横のチェックで手足を縛られている上に、全過程の録画は、全裸になれと言われているようなものだ」と話した。

 また、独自捜査の縮小について、ある幹部は「独自捜査が縮小されても、バッジ(国会議員)を狙いたいという特捜部の意識がなくなることはない。国税などから情報を得ることは重要で、連携が深まることは歓迎している」と評価した。

 だが、可視化導入や証拠管理の徹底などで負担は大きく、「改革で仕事量は増える一方で、本来の仕事ができなくなっている」と不満を漏らす幹部もいる。

 ◇OBは…

 特捜部OBは改革をどうみているのか。

 特捜部に12年在籍した宗像紀夫弁護士は「前代未聞の不祥事の後だから、厳しい規制にならざるを得なかったのだろう」と理解を示しつつも、「がんじがらめの捜査チェックだ。これで現実に捜査がうまくいくのだろうか。検事の士気の低下を危惧する。取り調べの可視化を徹底し、上級庁の関与を強めれば足りるのではないか」と話した。

 また、元東京地検特捜部長の石川達紘弁護士は「事件をゼロから手掛けることで、捜査の厳しさ、恐ろしさを知ることができる。国税などからの告発事件ばかりをやっていては真の捜査能力は伸びてこない。独自捜査を軽視してはならない」と強調。「大阪地検特捜部の事件では、組織としてのチェック機能が働かなかったことが問題だった。現場を締め付ける改革よりも、最高検に洞察力のある人材を配置し、しっかり指導していくことが重要ではないか」と語った。

1868チバQ:2011/07/14(木) 20:52:39
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110714-00000301-playboyz-soci
警察の取締りでネットカフェから「個室」が消える
週プレNEWS 7月14日(木)14時59分配信

 終電を逃したサラリーマンなどにとって「都会の宿」となっているネットカフェやマンガ喫茶。しかし今年4月、警察庁が「風営法の許可がない場合は違法」として、指導を強めるよう全国の警察本部に通達を出していたことがわかった。個室が児童買春などの温床になっていることを警戒しての措置だが、ネットカフェ経営者らからは「客のニーズに答えられない」「死活問題」などという声が挙がっている。

 風営法に引っかかる「ネットカフェの個室」について、日本複合カフェ協会の若松修氏は「リクライニングシートやフラットシートに座った状態で視界がパーテーションにさえぎられ、外部から見通せないような個室を指します」と語る。そして、こうしたお店が無許可で「飲食」を提供すると摘発されるのだという。

「(風営法が定める『飲食』とは)個室で飲食することを想定して提供されるすべてです。ネットカフェの場合、フリードリンクもこれに該当します」(若松氏)

 しかし、今どきフリードリンクのない店などほとんどない。

「全国の警察が取り締まりを強化しようとしている違法店が街中に溢れているということです。ネットカフェは今後、警察の指導を受ければ『風営法の許可を取って深夜営業をやめる』か、『全個室の扉を取っ払う』か、『個室での飲食サービスを中止にする』かの3つのうちどれかを選ばなければなりません。取り締りの指示はすでに所轄の警察署に行き届き、私服警察官が内偵を進めています」(若松氏)

 なかでも、いち早く摘発に動き出したのが大阪府警だ。5月には大阪市中央区にあるネットカフェ3店が無許可で客にスナック菓子やチャーハンなどの飲食物を提供したとして、風営法違反で一斉摘発された。

 こうした大阪府警の取り締りに対する現場の反発は強い。その理由のひとつが個室営業を違法と判断する基準が曖昧な点だ。府内に店を構える会社の幹部Y氏がこう訴える。

「『外部から見通すことのできない個室』という点に明確な規定がなく、現場の警官によって言ってることがバラバラ。『扉に小窓をつければ問題なし』とするケースもあれば、『すべての扉を取っ払え』と言われるケースもある……。今回の取り締りは現場の警察官の裁量が大きいのです。つまり、彼らの機嫌を損なわせたらアウト。すぐ目をつけられて、対応しなければしょっぴかれます。この国は本当に法治国家なのかと思ってしまいますね……」

 大阪の経営者たちは“ネットカフェ狩り”に戦々恐々としている。また、警察の厳しい取り締りによって彼らの間に思わぬ事態が発生しているという。Y氏が語る。

「警察の目が行き届かなかったのか、まだ扉をつけたままの店が何店か残っています。そのため、警察の指導を受けて扉を取っ払った店がそっちに客を奪われてしまったんですね。そこで今、何が起きているかというと同業者同士の“通報合戦”です。『駅前のB店は未対応』『あそこのC店もだ!』などと、もうひどい状態です」

 警察庁の摘発を受け、いち早く違法店の摘発が始まった大阪では、すでにネットカフェから個室が消え、店同士の争いまで起きていた。こうした状況が日本全国に飛び火する日も近いだろう。

(取材/興山英雄)

1869チバQ:2011/08/22(月) 00:07:30
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110820/dms1108201527005-n1.htm
死体を傷つけ“性的快感”?愛知・岐阜猟奇殺人の深い闇2011.08.20
 愛知県豊川市で2006年、ベトナム人女性研修生のレ・ティ・リーさん=当時(24)=が死亡しているのが見つかった事件。岐阜県高山市のコンビニ店員、後藤明弘容疑者(46)が殺害容疑で逮捕されたが、その行動の異様ぶりが注目されている。所持していた写真のなかに複数の女性の遺体画像があり、殺害後に遺体を傷付けたものも含まれているというのだ。あまりの異常さに専門家からは「ネクロサディスト(死体加虐愛好家)」との関連を指摘する声が出ている。

 愛知・岐阜両県警捜査本部によると、レさんの死因は窒息死で、頭部には鈍器で殴られた痕があり、殺害後に胸や腹などに付けたとみられる複数の傷が確認された。腹部の傷は最大十数センチに達し、遺体に付着した唾液が後藤容疑者のDNA型の一部と一致したという。

 後藤容疑者は今年4月、岐阜県下呂市の県道脇で、コンビニ店の同僚だった長瀬まゆみさん(44)=高山市=の遺体が発見された際、岐阜県警の聴取を受け、任意提出した資料に、リーさんの遺体写真が含まれていたことから逮捕された。だが、資料のなかにリーさん以外の女性とみられる遺体もあり、事件は予想外の方向へと広がっていく。

 しかも長瀬さんの事件では、遺棄現場付近の道路に「白骨死体がこの下にあり。110番通報願う」とコーヒーフィルターに書かれたメモが見つかった。同容疑者が自らメモを置いた疑いが高く、劇場型の連続猟奇殺人の様相も呈してきた。

 ヒガノクリニック院長で精神科医の日向野春総氏は、後藤容疑者の精神構造について、「倒錯した異常性欲者、死体損壊で性的快感を得るネクロサディストの可能性が高い」とみる。

 「(一般にネクロサディストは)身体的コンプレックスを女性に指摘されたりしたことから、倒錯していくケースが多く、なかには、性器の大きさを風俗嬢に笑われたことをきっかけに、女性の性器を切り刻むことでしかエクスタシーを得られなくなった男性もいる」と解説する。

 こうしたタイプは、幼少期から動物を傷つけたり、殺したりする行為を繰り返す傾向があり、研究が進む米国やイタリアでは早い段階で精神科の治療を受けさせるなどの対策をとっているという。

 元警視庁捜査一課長の田宮栄一氏も「死体を傷つけ陵辱する“究極のサディズム”で性的快感を得るタイプ」とし、「性欲中枢と攻撃中枢が同時に満たされ、強烈な快感が脳内に焼き付けられているためタチが悪い。内向的で自己顕示欲が強いのもネクロサディストの特徴」と話す。

 後藤容疑者は定職に就かずコンビニのアルバイト店員として生計をたてていた。長瀬さんの遺体があった場所に残されたメモが同容疑者の行為だったとしたら、自己顕示欲の強さとも符合する。

 「日本のネクロサディストは人間関係を閉ざし、定職に就かない傾向があるため、あらかじめ見分けるのは難しい」と日向野氏。検挙され、初めて異常性格者だったと周囲が気づくことも少なくないというから不気味だ。

1870とはずがたり:2011/09/05(月) 17:23:21

渋谷・殺人未遂:「死刑になりたかった」複数の凶器所持
http://mainichi.jp/select/today/news/20110901k0000e040057000c.html
2011年9月1日 12時16分 更新:9月1日 13時1分

異臭騒ぎのあったライブハウスの入るビル=東京都渋谷区で2011年8月31日午後10時41分、梅田麻衣子撮影

 東京・渋谷のライブハウス「チェルシーホテル」にガソリンとみられる液体と催涙スプレーがまかれた事件で、大阪府茨木市春日5、無職、島野悟志容疑者(23)=殺人未遂と現住建造物等放火未遂容疑で現行犯逮捕=が「(殺すのは)誰でもよかった。大量殺人を起こし、死刑になりたかった」と供述していることが警視庁捜査1課と渋谷署への取材で分かった。島野容疑者が約10日前に上京したとみられることも判明。複数の凶器とマッチも所持しており、捜査1課などは、事前に事件を計画していた可能性があるとみている。

 捜査1課などによると、ガソリンを入れていたとみられる10リットル入りの携行缶も見つかった。缶からバケツに移し替えてばらまいたとみている。取り押さえられる際に島野容疑者は「殺してやる」と叫ぶなど興奮していたという。

 調べに対し、島野容疑者は「ガソリンをまいて火をつけ、人を焼き殺そうとした」と容疑を認めているという。捜査1課などは供述の一貫性などから責任能力はあるとみて、携行缶などの準備状況や上京後の足取りなどの確認を急ぐ。

 観客らによると、ライブハウスでは8月31日午後6時半から無料ライブが行われ、約100人が詰め掛けていた。事件直後は強いガソリンのにおいが充満し、全員が避難したが、路上に座り込む人もいるなど大混乱した。病院に搬送された10〜20代の女性6人と30代の男性店員の計7人が軽症を負った。

【山本太一、内橋寿明、小泉大士】

 ◇6年前には男児をハンマーで殴打

 島野悟志容疑者は6年前の05年4月、東大阪市で4歳男児の頭をハンマーで殴ったとして殺人未遂容疑で逮捕。今回と同様、無差別殺人の企図をうかがわせる供述をしていた。

 大阪府警によると、島野容疑者は「老人以外なら誰でもいいから殺したかった」「以前から殺人に興味があり、大量殺りくをしたかった」などと供述。かばんには他に牛刀、アイスピック、出刃包丁などが入っていた。

 大阪家裁は同年10月に中等少年院送致とする保護処分を決定。収容期間について「2年間を超える相当長期」との勧告を付けていた。【脇田顕辞】

1871とはずがたり:2011/09/20(火) 16:18:46

社説:法律家の育成 若い芽を摘まぬ工夫を
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20110920k0000m070116000c.html

 裁判官や検察官、弁護士として社会で活躍する法曹の道を目指す意欲をそぐ状況が生まれている。

 一つは、法科大学院修了者を対象とした今年の新司法試験の結果だ。2063人が合格したが、合格率は23.5%で、過去6回で最低となった。政府は02年の閣議決定で年間合格者3000人程度との目標を掲げたが、大きく下回った。

 中でも、未修者(3年)コースの合格率は約16%にとどまり、法学部出身者向けの既修者(2年)コースの半分以下だ。

 司法改革を主導した政府の司法制度改革審議会は01年にまとめた意見書で、「幅広い教養と豊かな人間性」を掲げ、法律を学んだ経験のない社会人を含めて多様な分野から人材を集める方向性を打ち出した。

 だが、最近の新司法試験の結果を見ると、現実は理念からほど遠い実態にある。社会人向け夜間コースの拡充など、職業経験を経て法曹を目指す人たちを支える体制を、法科大学院全体として充実させてほしい。

 法科大学院教育の抜本的な見直しも必要だ。3分の1以上の大学院が1桁台の合格率にとどまる。教員のレベルを含め、教育の質に問題があると言わざるを得ない。

 法科大学院で勉強すれば、最終的に7〜8割の人が法曹の道に進めるというのが審議会の掲げた目標だったはずだ。このままでは、法曹志願者の減少に歯止めはかからない。

 文部科学省は、合格率の低迷が続く6校に対する来年度の補助金削減を決めた。既に他校との統合を決めている大学院もあるが、一定の淘汰(とうた)はやむを得ない。詰め込み的との批判がある試験内容の見直しを進める必要もあるだろう。

 今、さらに深刻なのは司法試験に合格し、司法修習を終えても就職難が待ち構えていることである。

 日本弁護士連合会によると、今秋就職予定の司法修習生の約4割が7月時点で進路が未定だ。弁護士事務所に就職できず、いきなり独立・開業する「即独」と呼ばれる弁護士も増えている。事件や裁判の処理をめぐり、弁護士倫理が問われる場面は多い。研修を含め、若い芽を弁護士会全体で支える体制作りが急務だ。

 東日本大震災で、被災者の法律相談など弁護士会は大きな役割を果たしている。弁護士過疎の解消も進む。とはいえ、国民の多様なニーズに応える質量ともに充実した司法の実現は、いまだ途上だろう。

 高齢化など時代の変化に対応して職域を拡大する道もあるはずだ。政府のフォーラムも法律家の育成について検討を始めた。縮み志向で小さなパイを前提とするのでなく前向きな議論を期待したい。

毎日新聞 2011年9月20日 2時31分

1872とはずがたり:2011/09/20(火) 16:21:48

司法修習生:卒業試験に24人が不合格 率は過去最悪に
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110824k0000m040058000c.html

 最高裁は23日、09年の旧司法試験に合格した司法修習生ら185人が今年7月に受けた卒業試験で、24人(約13.0%)が不合格になったと発表した。不合格率は、昨年7月の卒業試験の約12.6%を超え、過去最悪。

 卒業試験は連続3回まで受けられる。今回の不合格者のうち、10人は1回目、14人は2回目だったため、今後、審査で改めて修習生として採用されれば、11月に実施される新司法試験合格者の卒業試験を受け直すことができる。

 卒業試験の不合格率は00年代以降、増加傾向にある。司法修習期間の短縮や政府の法曹人口増加方針に伴う司法試験の合格者増が影響しているとみられ、修習生の「質の低下」が指摘されている。【伊藤一郎】

毎日新聞 2011年8月23日 19時49分

1873とはずがたり:2011/09/20(火) 16:23:43

新司法試験:合格率5回連続低下23.5% 過去最悪更新
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110909k0000m040043000c.html

 法務省は8日、法科大学院の修了者を対象とした6回目の新司法試験の合格者を発表した。合格者数は2063人(男性1585人、女性478人)で昨年より11人減。合格率は23.5%と5回連続で低下し、過去最悪を更新した。政府が02年に閣議決定した「合格者3000人」には今年も届かなかった。

 社会人経験者など法学部以外の出身者が多い未修者(3年)コースの合格率は16.2%で、法学部出身者向けの既修者(2年)コースの35.4%の半分以下にとどまった。

 受験資格は修了から5年間に3回。未修者コース1期生を含む06年度修了者は、資格を失う今回までに修了者の49.6%に当たる計2188人が合格。未修者に限ると39.5%だった。司法制度改革審議会の意見書(01年)は修了者の7〜8割の合格を目標としたが、これを下回った。新試験3回目で不合格になった受験者も1324人に上った。

 法科大学院全74校から過去最多の8765人が受験。合格者の最高年齢は60歳で平均年齢は28.5歳だった。出身法科大学院別の合格者は東京大が210人でトップ。以下、中央大176人▽京都大172人▽慶応大164人▽早稲田大138人の順で、上位5校の顔ぶれは昨年と同じ。合格率のトップは一橋大(57.7%)だった。【石川淳一】

 【ことば】新司法試験

 裁判官、検察官、弁護士の法曹人口拡大を目指して06年に始まった。合格率が2〜3%で受験技術偏重と批判のあった旧試験を改め、合格率を引き上げる狙いがある。旧試験は昨年で新規出願受け付けを終了。今年からは法科大学院修了者以外でも合格すれば新司法試験の受験資格を得る予備試験が実施されている。
 ◇薄れる制度改革の理念

 今年の法科大学院の入学者は3620人で、制度初年(04年)の5767人から4割近く減った。中でも社会人経験者は04年の2792人から7割以上減って764人。「幅広い分野の人材を法曹に受け入れる」という司法制度改革の理念は薄れつつある。

 「合格者3000人」の政府方針には遠く及ばず、合格率も低迷。高い学費を払って法科大学院を修了しても合格の確証はない。さらに、日本弁護士連合会によると、この秋に就職予定の司法修習生の4割が7月現在で進路未定。合格しても就職難が待ち構える。

 企業内弁護士を目指して建設会社を休職し、今回1回目で合格した立教大法科大学院修了の男性(30)は「預金400万円は使い果たした。一発合格できなければあきらめていた」と話した。独協大法科大学院を修了し、3回目で合格した男性(27)は「費用を親に負担してもらった。お金に余裕のある人しか勉強に集中できない」と話し、「弁護士になりたいが、就職難を考えると安心できない」と気を引き締めた。

 政府は「質量ともに豊かな法曹の養成を目指す司法制度改革の実現が困難になりかねない」と省庁横断のフォーラムを設置。法科大学院の教育の質向上などを議論している。【石川淳一、山田奈緒】

毎日新聞 2011年9月8日 19時31分(最終更新 9月8日 21時27分)

1874とはずがたり:2011/09/20(火) 16:23:56

司法試験の成績不振、法科大学院6校補助金減額
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110909-OYT1T00475.htm

 文部科学省は9日、今年の新司法試験の合格者発表で合格実績が振るわなかった6校について、交付金・補助金を減額することを決めた。

 中川文部科学相は閣議後の会見で「文科省としては、実績に基づき、合格率の低い法科大学院への交付金、補助金を減額していく」と述べ、引き続き見直しを進める考えも示した。

 文科省は昨年9月、乱立する法科大学院の再編・淘汰(とうた)を促す狙いから、低迷する大学院について2012年度予算から公的支援を減額する基準を公表。〈1〉合格率が全国平均の半分未満、または〈2〉その春の修了生の新司法試験の受験者が半分未満で、その合格率が全国平均の半分未満――の状態が3年連続し、大学院入試の受験倍率が2倍未満の法科大学院について、交付金・補助金を減額するとした。

 今年の発表の結果、大宮法科、東海、桐蔭横浜、関東学院、明治学院、大東文化の6校が削減対象に該当した。大東文化は69人が受験し、合格者はわずか2人で、合格率は3%にとどまった。
(2011年9月9日11時41分 読売新聞)

1875とはずがたり:2011/10/01(土) 21:57:57

暴力団排除条例 パンチやタトゥー社員も疑われる恐れ指摘
http://www.news-postseven.com/archives/20111001_32631.html
2011.10.01 16:00

「暴力団と交際しない」と施行された暴力団排除条例。国民や会社も処罰の対象となる。だが、困ったことに新法は適用のハードルがどんどん下がっていくのが常だ。セクハラやパワハラ同様、何でもかんでも「罪」になる危険性があると指摘するのは、危機管理専門家でリスク・ヘッジ代表の田中辰巳氏だ。

* * *
10月1日、東京都と沖縄県で暴力団排除条例が施行されたことにより、同条例は日本全国で出揃うことになった。

東京都(警視庁)は従来から『暴力団を恐れない』『暴力団に金を出さない』『暴力団を利用しない』を暴力団排除の三本柱としてきたが、条例の施行によって『暴力団と交際しない』という柱が新たに加わったのである。

この条例では、暴力団関係者を『暴力団員とその密接な関係者』と定義している点と、都民の責務として『暴力団排除活動に自主的に、かつ、相互に連携して取り組むこと』が定められている点に留意すべきである。

すなわち、密接な関係者とは誰のことか、その範囲を認識しておかなければならない。そして、この条例が暴力団だけではなく、都民(主に事業者)にも処罰を与えるものである、ということを認識しておかなければならない。

具体的に言えば、暴力団員の親族あるいは暴力団員の恋人や幼馴染みも、排除の対象としなければならないのか。そして、そうした人達の冠婚葬祭への出席や、街や学校などの行事(お祭りや父兄会や運動会)における接触まで敬遠するべきなのか。腹を固めておかなければならないのだ。

線引きは難しいものの、社会通念を軸にして判断し、迷ったら警察や暴力団追放運動推進都民センターに相談すれば良い。

しかし、困ったことに、法律や条例が施行されると、その適用は徐々にハードルが下がってくる。言い換えれば社会通念が変わるということだ。

例えば、1985年に男女雇用機会均等法が成立(翌年施行)し、1997年の改正(翌々年施行)でセクシャルハラスメント規程が創設されて以来、加速度的にセクハラのハードルは下がった。猥褻行為や卑猥な発言が対象とされていたものが、今では「結婚の予定はありますか」と女性の部下に聞くことすらボーダーラインとなった。

1876とはずがたり:2011/10/01(土) 21:58:19
>>1875-1876

2005年に労働安全衛生法が改正(翌年施行)され、メンタルヘルス対策が企業に義務付けられてから、パワーハラスメントも加速度的にハードルが下がった。人前で怒鳴るとか退職や左遷を口にするとかが対象とされていたものが、今では「君は暗いね」と部下に注意することすらボーダーラインとなった。

これらと同じような展開は、暴力団排除条例にも起きてくるに違いない。前述した暴力団員の親族の冠婚葬祭や、街や学校などの行事における接触も、大事をとって敬遠される可能性が高い。

それどころか、タトゥーを入れた社員がいる会社も、パンチパーマや茶髪の社員がいる会社も、常に疑いの目を持って見られかねない。しまいには、歓楽街に出かけることすら躊躇する時代が来るのかも知れない。これらは、暴力団排除条例の目指す着地点ではないのだが…。

そんなことになれば、ようやく出来た暴力団排除条例の存続すら危うくしてしまう危険性がある。それを避けるためには、各企業や各個人が自ら明確な判断基準を持つ必要がある。もちろん警察も明確に示していく必要がある。

私は、暴力団関係者とは『自らの意思によって暴力団員と親密な関係を維持している者』と定義している。また、排除すべきは、暴力団関係者に『有形無形な利益を与える行為』と『有形無形な利益を求める行為』であると考えている。

当然ながら、将来的に利益を与えたり、利益を得るために交際するのも排除されるべきである。また、交際とは言葉を交わすか否かとか、合う頻度というような形式的な事ではなく、心の絆の有無を指すものと理解している。

これに照らせば、島田紳助さんはアウトとしか言いようがないのである。加えて彼の引退会見には、重要な欠落があった。それは、自らの犯した過ちに関する謝罪の言葉だ。

例えば「全国の皆さん、そして私のファンの皆さんの中にも、暴力団の被害に遭われた方々は多数いらっしゃると思います。そういう方々にとって、私と暴力団との関わりが、極めて不愉快であることに思いが至りませんでした。心からお詫びを申し上げます」と謝罪したならば、印象は大きく違ったであろう。

暴力団排除条例は生まれたばかりである。暴力団対策法と同じように、様々な改正や判例によって完成されていくだろう。従って、都民には「この条例を皆で育てていく」という意識が必要なのである。

一方、暴力団排除条例は暴力団には厳しいものになるだろう。「差別だ」との意識を持つかも知れない。しかし、差別とは国籍や肌の色などの、『自分では変えられないこと』によって不利益を受けること。暴力団は自分でやめることができる。宗教や思想の団体でもない。ならば、差別ではないと言えよう。

1877とはずがたり:2011/10/02(日) 23:22:36

【山口組組長 一問一答】
(上)全国で暴排条例施行「異様な時代が来た」
2011.10.1 12:00
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111001/crm11100112010000-n1.htm

 暴力団への利益供与などを禁じる東京都と沖縄県の暴力団排除条例が1日、施行された。これにより、暴力団の資金源根絶を目的にした暴排条例が全都道府県で出そろった。日本最大の指定暴力団「山口組」の篠田建市(通称・司忍)組長(69)は条例施行を前に、神戸市灘区の山口組総本部で産経新聞の取材に応じた。一般の事業者にも暴力団との関係遮断の努力義務が課された都条例について、「異様な時代が来た」と批判したうえで、山口組の解散を明確に否定した。一問一答は次の通り。

 −−全国で暴力団排除条例が施行されるなど暴力団排除の機運が急速に高まっているが、どのように捉えているか

 異様な時代が来たと感じている。やくざといえども、われわれもこの国の住人であり、社会の一員。昭和39年の第1次頂上作戦からこういうことをずっと経験しているが、暴力団排除条例はこれまでとは違う。われわれが法を犯して取り締まられるのは構わないが、われわれにも親がいれば子供もいる、親戚もいる、幼なじみもいる。こうした人たちとお茶を飲んだり、歓談したりするというだけでも周辺者とみなされかねないというのは、やくざは人ではないということなのだろう。しかも一般市民、善良な市民として生活しているそうした人たちがわれわれと同じ枠組みで処罰されるということに異常さを感じている。先日、芸能界を引退した島田紳助さんの件は条例施行を前にした一種のデモンストレーションだったとしか受け止められない。われわれは日本を法治国家と考えている。俺自身も銃刀法違反罪で共謀共同正犯に問われた際、1審では無罪という微妙な裁判だったが、最高裁で実刑判決が確定した後は速やかに服役した。法治国家に住んでいる以上は法を順守しないといけないとわかっているからだ。今回の条例は法の下の平等を無視し、法を犯してなくても当局が反社会的勢力だと認定した者には制裁を科すという一種の身分政策だ。今は反社会的勢力というのは暴力団が対象だが、今後拡大解釈されていくだろう。

 −−身分政策というのは?

 われわれの子供は今、みんないじめにあい、差別の対象になっている。われわれに人権がないといわれているのは知っているが、家族は別ではないか。若い者たちの各家庭では子供たちが学校でいじめにあっていると聞いているが、子を持つ親としてふびんに思う。このままでは将来的に第2の同和問題になると思っている。一般の人はそういう実態を全く知らない。ただ、山口組というのは窮地に立てば立つほどさらに進化してきた。昭和39年のときもわれわれの業界は終わりだといわれていた。ところがそれから1万人、2万人と増えた。弾圧といえば語弊があるが、厳しい取り締まりになればなるほど、裏に潜っていき、進化していく方法を知っている。今後一層、襟を正すために勉強し、山口組は進化していく。だが、裏に潜ることは山口組としてはあまりよしとしていない。任侠を守っていこうとしているが、取り締まりが厳しくなればなるほど、潜っていかないといけなくなる。それを一番危惧している。暴排条例ができたこと自体はまったく心配していない。


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