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宇宙

364チバQ:2011/04/17(日) 20:27:03
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011041701000661.html
震災犠牲者、65歳以上が55% 災害弱者、逃げ遅れか 
 東日本大震災の犠牲者で年齢が確認された9112人のうち、65歳以上の高齢者が4990人に上り、全体の54・8%を占めていることが17日、共同通信の集計で分かった。岩手、宮城、福島の3県いずれも各県の高齢者率の2倍を超え、高齢化が進む地域で災害弱者が津波にのまれた実態が浮き彫りになった。

 専門家は「逃げ遅れた人が多かったのではないか」と指摘。今後のまちづくりでは、津波の危険がある沿岸部での居住を避ける必要性を指摘している。

 被害があった各警察本部の報告を受けて警察庁がまとめた一覧表から集計した。ほとんどが津波による犠牲者とみられる。

 被害が大きかった東北3県の死者は16日時点で岩手3952人、宮城8360人、福島1330人。65歳以上は岩手55・4%、宮城54・3%、福島56・4%。

 2010年の住民基本台帳では、65歳以上が占める割合は岩手26・8%、宮城22・2%、福島24・5%だった。

 特に、壊滅的な被害を受けた岩手県宮古市や宮城県南三陸町といった三陸沿岸部は、人口減少が続いており、65歳以上が30%を占めるなど高齢化が進んでいた。

 東北大の今村文彦教授(津波工学)は「若者に比べ、高齢者は早く走れず、体力が十分でないため逃げ遅れたのだろう」と分析。沿岸部から離れた場所に、生活や雇用の機能をひとまとめにしたコンパクトなまちづくりが高齢者には最も安全だと説明する。

 一方、20歳未満の死者は619人で、全体の6・8%。3県別の全体に占める割合は、岩手4・2%、宮城7・6%、福島6・1%。

 ある学校関係者は「学校は、日常的に避難訓練が実施されるなど防災意識が高い。今回の地震は下校前の時間帯で、教職員の避難誘導で助かったケースもあった」と話した。

2011/04/17 19:46 【共同通信】

365とはずがたり:2011/04/21(木) 13:10:18

凄いな・・

海峡の底出現 引き波後に津波激突 仙台の写真家撮影
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110414t13025.htm

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大規模な引き波で海底が露出した金華山と牡鹿半島の海峡

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南北からの津波が激突し、大きく盛り上がる海面=3月11日午後3時36分、宮城県石巻市の金華山から東野さん撮影

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地図

 東日本大震災で、宮城県の牡鹿半島と金華山の海峡で海底が見えるほどの引き波が発生し、南北から押し寄せた津波が激突する様子を、仙台市青葉区の元NHKカメラマンで山岳写真家の東野良さん(66)が撮影した。

 東野さんは3月11日、石巻高の同窓生の登山仲間12人と一緒に金華山に来ていた。金華山港で、鮎川港に戻る定期船を待っていた午後2時46分、地震が発生。高台への道は土砂崩れが起きていたが、何とか通って高台に避難した。
 午後3時12分ごろ、海面が上昇し始め、さっきまでいた待合室は水没。同29分ごろ、今度は南に向かって水が引き始め、同33分には撮影場所から約1キロ先に見える牡鹿半島との間は海底が露出し、海は川の流れのようになったという。
 同36分、南北から白波を立てて津波が押し寄せ、東野さんらの目の前で激しくぶつかった。「ゴーゴーというすごい音を立てていた。現実感がなかった」と振り返る。
 東野さんらは島の神社で一夜を明かし、12日に工事関係者の船で鮎川港に戻った。徒歩やヒッチハイクで14日、仙台市内の自宅に戻ったという。

2011年04月14日木曜日

366とはずがたり:2011/04/22(金) 20:47:32
衛星「だいち」観測不能に 宇宙機構、電力停止と発表
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011042201000939.html

 宇宙航空研究開発機構は22日、陸域観測技術衛星「だいち」の発生電力が停止し、観測ができなくなったと発表した。原因を調査して対策を検討するとしている。

 だいちは2006年1月にH2Aロケットで鹿児島県の宇宙機構種子島宇宙センターから打ち上げられた後、設計寿命の3年、目標寿命の5年を超えて運用されていた。

 同日午前7時半ごろ、太陽電池から供給されている電力が急速に低下し、自動的に消費電力を節減するモードに入っていたことが判明。同日午後、発生電力が確認できなくなったという。

 東日本大震災後に観測した東北地方の画像は、地殻変動の把握などに活用された。
2011/04/22 20:10 【共同通信】

367荷主研究者:2011/04/23(土) 16:02:23

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110413t33040.htm
2011年04月13日水曜日 河北新報
明治三陸津波で打ち上げられた津波石「本当だった」

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明治三陸津波で打ち上げられた津波石。東日本大震災の津波もここまで達した=岩手県田野畑村

 明治三陸津波(1896年)で岩手県田野畑村の羅賀地区に運ばれてきた「津波石」に、東日本大震災の津波が再び到達した。石が動くことはなかったが、羅賀の住宅計150軒のほぼ半数が全壊。あらためて津波の威力を見せつけた。

 津波石は海岸から約360メートル、標高約25メートルの場所に2個ある。重さはいずれも約20トン。30メートル以上ともいわれる波高で集落を壊滅させた明治三陸津波の際、現在地に打ち上げられた。過去の調査では、もともと海底にあった岩石とされている。種類は水成岩。

 「子どものころ、津波で運ばれた石と聞かされて冗談だと思っていたが、本当だったのか」。津波石がある場所の近くに住む漁師の山根峯行さん(76)が驚く。

 羅賀では、がれきが集落の斜面を押し上げられ、津波石の手前に積み上がった。山根さんの自宅前に立っていた明治三陸津波の犠牲者を鎮魂した石碑も流され、真っ二つに割れたという。住民約450人のうち9人が行方不明のままだ。

 津波の破壊力を伝え続ける津波石。昭和三陸津波(1933年)の翌年に生まれた山根さんは「がれきで勢いは止まったが、今回の津波は明治、三陸の時より強力だったかもしれない。恐ろしい力だった」と話した。(東野滋)

368荷主研究者:2011/04/23(土) 16:13:57

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110414t13036.htm
2011年04月14日木曜日 河北新報
宮城9万7705世帯が浸水 総務省が統計地図

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 総務省統計局は13日までに、東日本大震災で津波被害があった青森、岩手、宮城、福島4県の浸水域と人口や世帯数の推計値を組み合わせた統計地図を作製し、ホームページに公表した。

 2月公表の国勢調査速報値と航空、衛星写真の画像解析データに基づき、浸水域を赤色で表示。平均約50世帯の国勢調査の調査区単位に分けて状況を示し、自治体ごとの推定浸水域の人口などを表で併用している。

 推計値では、39市町村の浸水域に15万6101世帯があり、44万4344人が居住。県別で浸水域の居住が最も多かったのは宮城で、15市町に9万7705世帯、27万7952人が住んでいた。

369チバQ:2011/04/24(日) 18:46:34
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110423-00000533-san-soci
緊急地震速報の空振りはなぜ? 「同時発生」「地震計ダウン」精度落とす
産経新聞 4月23日(土)18時19分配信


【社会部オンデマンド 大震災編】

 「東日本大震災が起きてから緊急地震速報が出る回数が増えていますが、速報が出ても揺れを感じないことが何度かありました。なぜ速報が空振りに終わってしまうことがあるのでしょうか。速報の精度を上げることは可能なのでしょうか」=東京都渋谷区の男性会社員(33)

【写真で見る】新潟では地震速報機付き自動販売機が登場

 ■6割以上が震度2以下の「不適切」

 「緊急地震速報が出ました」。テレビや携帯電話から警報音が鳴り響き、大きな揺れに備えて身構える。3月11日の東日本大震災以降、東北や関東地方で繰り返されている光景だが、身体を硬くしたものの揺れを感じなかったケースは少なくない。気象庁管理課の担当者も「速報の精度が落ちている」と認める。

 緊急地震速報のシステムは地震の初期微動(P波)が、大きな揺れ(S波)より地中を進む速度が速いことを利用。震源に近い地震計がP波を検知した直後から震源やマグニチュードを推定し、到達時刻や震度の予測を開始する。全国を約200の地域に分割した上で、2地点以上の地震計で揺れを観測し、震度5弱以上の強い揺れが予測される地域と、震度4が予測されるすべての地域に速報が出される。

 気象庁は震度の予想について1階級程度の誤差を見込んでおり、速報を出したすべての地域で震度3度以上を観測した場合は速報を「適切」、同地域のうち一つでも震度2以下を観測した場合は「不適切」と位置づけている。

 気象庁によると、3月11日から発表した緊急地震速報は4月19日時点で、大震災を含めて68回に上る。63%に相当する43回は震度2以下の地域がある不適切な速報で、うち17回は全地域が震度2以下だった。大震災前の不適切な速報の割合は29%で、大震災を契機に大幅に精度が落ちたことは明らかだ。こうした速報で身構え、「空振りだった」と感じた人も少なくないだろう。

 一方で、最大震度5弱以上を観測した地震36回のうち、11回は速報が発表されなかった。

 大震災以降に速報の精度が落ちていることについて、気象庁管理課では「余震の多発」を原因の一つに挙げる。

370チバQ:2011/04/24(日) 18:46:52
■最大震度4以上は100回超

 気象庁によると、東日本大震災の余震は岩手県沖から茨城県沖までの南北約500キロ、東西約200キロの広範囲で集中して起きており、本震から24時間は通常の500倍以上の頻度で発生。これまでに最大震度4以上を観測した余震は100回を超える。3月11日以降の地震についてまとめた震央分布図からも、活発な余震活動の状況が伺える。

 複数の余震がほぼ同時に発生していることも多いが、緊急地震速報のシステムはこうした同時発生の地震を想定していない。複数の小さな地震を一つの大きな地震として解析してしまうため、広い地域で大きな地震が起きると予測してしまうこともあるという。

 気象庁によると、不適切だった速報43回のうち、31回は余震の同時発生で予測に誤差が生じた。気象庁では同時発生の地震のデータ分析を行った上で、速報システムのプログラム改善を進める方針だが、「ただちに対応することは困難で、早くても改善に数カ月はかかるだろう」としている。

 残りの12回は地震計のダウンなどが原因とみられる。気象庁の地震計約240カ所のうち19カ所は、大震災による停電や通信回線の途絶で一時的に利用できなくなった。そのため、分析データの不足などが原因となり、予測に誤差が生じたという。気象庁は非常用バッテリーの容量強化も検討する。

 抜本的なシステム改善のめどが立っていない状況であり、広範囲な余震活動が続く限り、受け手が「空振り」と感じる速報が出される可能性がつきまとう。

 「速報の空振りが続くことでオオカミ少年効果が生まれ、速報が出ても『またか』と警戒しなくなることが懸念される」

 こう話すのは東京大学総合防災情報研究センターの鷹野澄教授(地震防災)。鷹野教授は「緊急地震速報は少ない情報から一刻も早く予測を出すという性格のものであり、空振り、誤報はやむを得ない」と指摘した上で、「速報が出たら安全を確保するための行動に努め、実際に揺れを感じなかったら『良かった』と考えるぐらいの感覚を持ってもらいたい」と訴える。

 これまでに揺れの強かった地域では、余震による土砂災害や家屋の倒壊などの危険があり、気象庁も「速報が出たときには地震が起きていることは確かなので、身を守るために揺れに備えてほしい」と呼びかけている。(高久清史)

     ◇

 社会部オンデマンドでは当分の間、「大震災編」として、地震や被災地での生活、原発事故など東日本大震災に絡んで新聞の読者やネットユーザーが抱くさまざまな疑問点について、社会部記者が徹底取材して報告します。取材結果は紙面のほか、連携しているマイクロソフト(MS)のポータルサイト「MSN」内に設けられている『相談箱』にも掲載します。投稿は従来と同様、「社会部オンデマンド」の窓口で受け付けています。

371荷主研究者:2011/05/03(火) 01:17:09

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110419k0000e040095000c.html
2011年4月19日15時00分 毎日新聞
東日本大震災:先人は知っていた 「歴史街道」浸水せず

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津波浸水図※東北大学防災科学研究拠点事務所の資料・国土地理院航空写真を基に作成

 東日本大震災に伴う津波で大きな被害を受けた仙台平野で、浸水域の先端が、江戸時代の街道と宿場町の手前に沿って止まっていることが、東北大の平川新教授(江戸時代史)の調査で確認された。仙台平野は400〜500年おきに大津波に見舞われており、街道は過去の浸水域を避けて整備された可能性が高いという。平川教授は「先人は災害の歴史に極めて謙虚だった」と話し、今後の復旧計画にも教訓を生かすべきだと提言する。

 国土地理院が作製した東日本大震災の浸水図に、平野を縦断する奥州街道と浜街道を重ねたところ、道筋の大部分と宿場町が浸水域の先端部からわずかに外れていたことが分かった。宿場町の整備後に仙台平野を襲った慶長津波(1611年)では、伊達領で1783人が死亡したとの記録が残る。平川教授は「慶長津波を受けて宿場町を今の位置に移したとも推察できるが、今回の浸水域と比べると見事なほどに被害を免れる場所を選んでいる。津波を想定して道を敷いた可能性は高い」と指摘する。

 同平野は明治以降も繰り返し津波に見舞われた三陸海岸と比べ、津波被害の頻度が少ないとされる。慶長津波の浸水域は明らかになっていないが、内陸約4キロの山のふもとまで船が漂流したとの記録がある。東北大の別の研究チームによれば、今回の津波は海岸線から最大5キロ程度に達し、平安時代の貞観地震(869年)の浸水域をやや上回った。

 平川教授は「残念ながら明治以降の開発において、津波の経験は失われた。復興のまちづくりは災害の歴史を重視して取り組んでほしい」と話している。【八田浩輔】

372荷主研究者:2011/05/07(土) 16:49:09

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110421/bsc1104211852026-n1.htm
2011.4.21 18:50 Fuji Sankei Business i.
電波時計への送信再開 原発事故で停止していた送信所

 東日本大震災が発生した翌日の3月12日から標準時刻の送信を停止していた「おおたかどや山標準電波送信所」が4月21日午後1時54分、約40日ぶりに送信を再開した。同送信所は西日本をカバーする佐賀・福岡県境の「はがね山標準電波送信所」と並び、東日本一帯をカバーしているが、送信停止以来、北関東以北では電波時計で正確な時刻を調整できない利用者から苦情が相次いでいた。

 東京電力福島第一原子力発電所で12日に発生した水素爆発後、政府が原発から20キロ圏内の避難を指示したため17キロの地点にある送信所の職員が退避。有人運用設備のため、同日午後8時から送信を止めていた。

 送信所を運営する情報通信研究機構(NICT)と通信事業者などの作業員10人が21日、防護服を装着して、遠隔操作による送信信号停止装置やバックアップ用衛星回線装置を設置。これにより無人稼働が可能になり、送信が再開された。

 送信所の電波で時刻を調整しているのは一般の人の腕時計や目覚まし時計など。国内出荷量のうち置き時計の6割、腕時計の4割程度が電波時計とみられており、NICTや時計メーカーには問い合わせや苦情が多く寄せられていた。

373荷主研究者:2011/05/07(土) 16:56:38

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110427t13024.htm
2011年04月27日水曜日 河北新報
3.11本震 仙台・七郷中で「震度7」 東北工大調査

 東日本大震災の本震で仙台市内の最大震度は震度7で、気象庁が観測した最大震度(震度6強)よりも揺れが大きかった可能性のあることが26日、東北工大の神山真客員研究員(地震工学)らの調査で分かった。瞬間的な揺れの強さを示す加速度も阪神大震災を上回った。

 工大は仙台、多賀城、名取各市の学校20カ所に地震計を設置し、気象庁より詳細なエリアで震度を測定。震災では17カ所でデータが得られ、七郷中(若林区)で震度7を観測したほか、七北田中(泉区)岩切中(宮城野区)東長町小(太白区)で震度6強だった。

 工大の観測値は公式データではなく、気象庁の観測では宮城野区が最大の震度6強で、青葉区、若林区、泉区(精査中)は震度6弱、太白区は震度5強となっている。

 加速度は最大が七北田中の1853ガルで、阪神大震災の最大818ガルの2倍以上だった。ただ、加速度と、震度や被害の大きさは必ずしも一致しないとされている。

 神山研究員は「狭い範囲の特徴を把握しなければ、本当の揺れは分からない。宮城県では今後も大規模な地震が想定され、より多くの地震計を設置して観測する必要がある」と指摘している。

◎「宮城県沖」震源域破壊か/地震予知連

 東日本大震災を受けて、地震予知に関し研究者が情報交換する地震予知連絡会(会長、島崎邦彦東大地震研究所名誉教授)の臨時会が26日、都内で開かれた。

 副会長の松沢暢東北大教授は記者会見で、平均37.1年間隔で発生、30年以内の発生確率が99%と政府地震調査委員会が評価していたマグニチュード(M)7.5想定の「宮城県沖地震」の震源域は、大震災により破壊された可能性が高いとの見解を示した。

 ただ、大震災後も地殻変動が続いていることから、宮城県沖の震源域で今後、30年余り地震が起きないとは断言できず「再評価が必要」と述べた。

 さらに松沢教授は、東北地方の衛星利用測位システム(GPS)などでは、大震災前に巨大地震の直前に起きるとされる地殻変動「前兆滑り」などはつかめなかったと説明した。

374荷主研究者:2011/05/07(土) 16:57:07

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110427t13020.htm
2011年04月27日水曜日 河北新報
惨劇の教え、子孫に遺訓 宮城・南三陸歌津の民家で保管

明治三陸大津波の被害を受け、高台に住居を移したことを伝える「遺書」

 明治三陸大津波の被害を教訓として残した「遺書」が、宮城県南三陸町歌津田の浦、漁業阿部義勝さん(69)宅で保管されていた。遺書は、被災し住居を高台に移した経過とともに、津波への警戒を促している。津波の歴史に詳しい東大地震研究所の都司嘉宣准教授(津波・古地震)は「庶民が子孫のために残した津波に関する文書が民家から見つかるのは、東日本では極めて珍しい」と評価する。

 ◇

 1896(明治29)年に三陸沿岸を襲った明治三陸大津波で、旧歌津村は田の浦地区の被害が最も大きく、10メートルの波によって集落は壊滅した。翌年6月、義勝さんの5代前の源太郎さんが当時の被害の様子などを書き残した。

 毛筆で書かれた遺書はA3判大。雷のような音とともに津波(海嘯=かいしょう)が襲ってくる光景を「震動雷聲實ニ驚キ戸ヲ開キ海上ヲ見ルニ突然海水山ヲナシ則チ海嘯ト見 山ニ登リ翌朝諸方ヲ見ルニ数万ノ家屋流失(中略)人畜共ニ数千万海中ニ死傷セリ」と記す。

 後半では、「明治三十年」に高台に住居を構えたことを記し「如斯高燥ナル処ニ新地ヲ求メ(中略)新宅ヲ構ヒ家内一統従来ノ漁業ヲ爰ニ継續ス故ニ子孫ニ記念トシテ是レヲ謹而書ス」と、安全な土地に移り家族で漁業を継続していく決意を伝えている。

 都司准教授は文中の「豈計哉(あにはからんや)」という言葉に注目する。「意外な出来事が起きたという表現で、書いた本人自身も、津波が恐ろしい被害をもたらすという常識がなかった。だから子孫に厳重に伝えたのだろう」とみる。

 明治三陸大津波以前に東北を襲い、甚大な被害をもたらしたのは1611年の慶長三陸津波で、3000人近くが犠牲となった。都司准教授は「300年近く経過し、過去の大津波の記憶が完全に風化していたのではないか」と分析する。

 都司准教授によると、民家に残る津波伝承の記録は、江戸末期の1854年に起こった安政元年津波の文書が和歌山県や高知県で確認されている。一方、明治三陸大津波の記録は行政や寺院などの記録として残っているだけで、庶民の伝承としては珍しいという。

 「西日本は南海地震が100年に1度の周期で襲ってくる。西日本の人々はそれを経験的に知っており、危険周期を後世に伝えようとしたと考えられる」と話している。(水野良将、吉田尚史)

375荷主研究者:2011/05/07(土) 17:01:43

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110429t11010.htm
2011年04月29日金曜日 河北新報
海岸林に津波減衰効果 仙台・学術合同委が報告会

 土木学会や日本建築学会など6学会の東北支部と東北建設協会でつくる学術合同調査委員会は28日、仙台市青葉区の仙台国際センターで東日本大震災の報告会を開いた。研究者から津波に対する海岸林の抑制効果や、鉄筋コンクリート建造物の耐性などが紹介された。

 東北大災害制御研究センターの真野明教授(水工学)は海岸付近の津波の動きの特徴を解説。仙台市若林区井土地区では倒れた海岸林の後背地の家屋がほぼ流失し、海岸林が残った場所の背後では流されなかった家屋もあった。浸水の深さも地上12〜15メートルに対し、2.5〜4メートルに抑えられた。

 真野教授は「海岸林と同様の機能を持たせた人工構造物を造れば、津波を減衰する効果がある」と述べた。

 東北工大の田中礼治客員教授(建築工学)は沿岸部の建物を調査。現在の建築基準法下で建てられた木造、鉄骨の建物はともに地震動に耐えた。津波に対して木造住宅はほぼ壊滅し鉄筋コンクリートや鉄骨の建物は残っていた。

 田中客員教授は「建築面から沿岸部の復興を考えると、鉄筋コンクリートと(低層を柱だけにした)ピロティでこと足りる。浸水深が4メートル以下の場所では、鉄筋コンクリートのピロティの上に木造家屋を造る方式も効果がある」と話した。

376荷主研究者:2011/05/15(日) 13:29:25

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20110429/CK2011042902000014.html
2011年4月29日 中日新聞
海抜5メートル以下に60万人居住 県内総人口の16% 名大調査

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津波対策の高台移転、費用が壁

 津波の猛威を見せつけられた東日本大震災。最大の安全確保は内陸に住むことだとして、被災地では沿岸部住民の高台移転を自治体が促す動きがある。東海・東南海・南海地震の3連動想定被害地域を対象とした名古屋大の調査によると、静岡県内は海抜5メートル以下の地域に60万人が住む。専門家は「できれば移転が望ましい」とするが、私有地の使い方を制限することになる上、多額の移転費用も伴い、容易ではない。(報道部・勝間田秀樹)

 「津波危険地域にお住まいの方へ」。浜松市の沿岸部にある住宅街で大震災後、周辺の民家にこんなチラシが入った。輸入住宅を手掛ける県内業者のものだ。「今のお住まいを貸して安全な地域にお家を建てませんか。借り主は当社がご用意」の誘い文句が踊る。

 地元男性(72)は、住んで35年。チラシの文句には疑問を感じたが「当時、東海地震が予想されてたら、ここに住んだかどうか」と率直な思いを話す。

 スマトラ沖地震(2004年)の後、息子が家を建てるのにあわせ内陸へ移った知り合いもいた。「私の家は3年前、建て替えたばかり。(移転するほどの)余裕はない」

 05年の国勢調査を元にした名古屋大の推計では、静岡県は総人口の16%、約60万3800人が海抜5メートル以下に住む。総面積に占める割合は5%の409平方キロメートルだ。海抜10メートル以下では31%の約116万7000人、同20メートル以下では48%の約183万5000人にも上る。同大減災連携研究センターの福和伸夫教授は、標高の低い地域は「基本的には移住が望ましい」と話す。ただ標高が低くても一概に危険度が高いとは言い切れない。「伊勢湾、三河湾のような内海は外洋に面した所より危険度は低い」とみる。

 住民の高台移転を促す公的制度はあるのか。建築基準法は、津波などの恐れがある所を自治体が「災害危険区域」に指定し、条例で建築禁止や制限することを認めている。大震災後、岩手県は陸前高田市など沿岸部の自治体に説明を始めた。

 静岡県も県建築基準条例で、知事が津波を理由に指定できる制度がすでにある。民家の取り壊しに一戸78万円まで補助金が出るほか、土地の購入や建て直しで金融機関から借り入れをすれば、利子に対し補助が出る。

 だが現在指定されているのは、崖崩れの危険がある約1300カ所だけ。津波で指定した所は全国でもほとんどなく「民家が点在する崖崩れの危険区域に比べ、市街地は指定しにくい」(行政関係者)事情もあるという。

 県は「国の地震被害想定の見直し結果を市町に伝える時に、こういう制度もあるとあらためて伝えたい」(くらし・環境部)との考え。

 だが指定されれば住宅は建てられなくなり「地価が大幅に下がりかねない」(行政関係者)との懸念もある。市町の意見を聞くことになっているが、住民の理解を得るのも容易ではなく、県くらし・環境部は「防潮堤などハードで安全確保するのが先」とする。

377荷主研究者:2011/05/15(日) 13:36:01

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110501t33008.htm
2011年05月01日日曜日 河北新報
「津波の前必ず引き潮」 誤信が悲劇招く 岩手・大槌

津波で壊滅的な被害を受けた岩手県大槌町中心部=4月下旬

 「津波が来る前には必ず潮が引く」。過去に津波を経験した三陸沿岸の住民の多くは、そう信じていた。岩手県大槌町では東日本大震災で、引き潮がなかったように見えたため、潮が引いてから逃げようとした住民を急襲した津波がのみ込んだという。津波の前兆を信じていたことが、1600人を超える死者・行方不明者を出した惨劇の一因にもなった。

 3月11日午後3時すぎ、大槌町中心部の高台に逃げた住民は、不可解な海の様子に首をかしげた。大津波警報は出されていたが、海面は港の岸壁と同じ高さのまま。潮が動く気配がなかった。

 「潮が引かない。本当に津波が来るのか」。そんな声が出始めた。

 大槌町中心部は、大槌川と小鎚川に挟まれた平地に広がる。津波の通り道となる二つの川の間に開けた町の海抜は10メートル以下。津波には弱い一方で、山が近くに迫り、すぐ避難できる高台は多い。

 高台にいた住民らの話では、海面に変化が見えない状態は20分前後、続いたという。JR山田線の高架橋に避難した勝山敏広さん(50)は「避難先の高台から声が届く範囲に住む住民が『潮が引いたら叫んでくれ。すぐに逃げてくるから』と言い、自宅に戻った。貴重品を取るためだった」と証言する。

 複数の住民によると、高台を下る住民が目立ち始めたころ、港のすぐ沖の海面が大きく盛り上がった。勝山さんは信じられない現象に一瞬、言葉を失った。「津波だ」と叫んだ時には、既に濁流が町中心部に入り、自らの足元に迫った。

 「なぜ潮が引かないのに津波が来たのかと、海を恨んだ。自宅に戻った人を呼び戻す機会がなかった。引き潮があれば、多くの人が助かった」と勝山さんは嘆く。

 住民によると、津波は大槌川と小鎚川を上って川からあふれ、濁流が町中心部を覆った。少し遅れて、港中央部の海側から入った津波が防潮堤を破壊し、なだれ込んだ。

 町中心部の銀行の屋上から目撃した鈴木正人さん(73)は「2本の川と海の3方向から入った津波が鉄砲水のようになって住民と家屋をのみ込んだ。やがて合流し、巨大な渦を巻いた」と振り返る。

 東北大大学院災害制御研究センターの今村文彦教授は「引き潮がない津波もある。津波の前に必ず潮が引くという認識は正確ではない。親から聞いたり、自らが体験したりして誤信が定着していた」と指摘。

 近隣の山田湾などで潮が大きく引いたことから、大槌湾でも実際は潮が引いていた可能性が高いと分析し、「湾の水深や形状から潮の引きが小さくなったことに加え、港の地盤が地震で沈下し、潮が引いたようには見えにくかったのではないか」と推測している。

(中村洋介、遠藤正秀)

378チバQ:2011/05/17(火) 22:28:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110516-00000031-maip-soci
東日本大震災 あの日…屋根の上、4人で震え 名取・北釜
毎日新聞 5月16日(月)22時4分配信


津波に襲われる北釜地区。北釜集会所の屋根の上に、避難した高梨仁さんらの姿が見える(○印)=宮城県名取市の仙台空港上空で2011年3月11日午後3時56分、本社ヘリから手塚耕一郎撮影

 仙台空港に近い宮城県名取市の北釜地区。東日本大震災当日、ヘリコプターに乗った私が、上空から津波にのみ込まれる瞬間を撮影した場所だ。あの時、地上で何があったのか。暮らしていた人々はどうなったのか。2カ月近くが過ぎた5月初旬、自分の目で確かめようと、写真を手に歩いた。

 仙台市中心部から車で南へ約30分。幹線道路を空港の手前で右にそれると、北釜地区に入る。住宅の多くは津波で流され、周囲にがれきが残る。

 震災前の人口は396人。47人が亡くなり、4人の行方が今も分からない。

 「私はあそこに避難していたんです」。津波に襲われた時、地区の北釜集会所の屋根に避難して助かった農業、高梨仁さん(62)に出会った。私が仙台空港をヘリで飛び立ったころ、4人で屋根に上ったという。

 改めて自分が撮影した約200カットの写真を1枚ずつ拡大してみると、平屋建ての集会所の赤い屋根に、人の姿が確認できた。

 あの日。夕方から雪が降り、屋根の上で震える高梨さんは妻に携帯メールで助けを求めていた。誰もが生きるために懸命だった。空からは気づかなかった現実が確かにそこにあった。【手塚耕一郎】

 ◇夫婦、再建ともに 避難所近く 農業再開

 机や壁が写真で埋め尽くされていた。宮城県名取市北釜地区に津波が押し寄せた時、高梨仁さん(62)ら4人が避難した赤い屋根の北釜集会所には、行方不明者の捜索に当たった自衛官らが流された家々の中から見つけた無数の写真が並べられている。集会所の前でボランティアの学生たちが写真の泥を洗い流していた。

 「津波だー」。震災発生から1時間ほど過ぎた3月11日午後4時前。集会所の周辺で地元の人たちを避難場所の仙台空港に誘導していた高梨さんは、星徳夫さん(56)の叫び声を聞いた。がれきを巻き込んだ黒い大波が目の前まで迫っていた。

 高梨さんは星さんや町内会長の高橋茂信さん(68)らと4人で集会所外壁のはしごを使って屋根によじ登った。水が押し寄せたのはその直後のことだ。男性がもう1人、屋根に登ろうとしたが間に合わず木片につかまったまま流された。津波で破壊された建物の屋根や車が集会所の壁に次々にぶつかってきた。「生きた心地がしなかった」

379名無しさん:2011/05/17(火) 22:28:32
 その時、高梨さんの妻やよいさん(59)は車で帰宅途中だった。対向車の人に津波が来ると知らされ、Uターンして海と反対方向に逃げた。

 「今集会所の屋根に避難している」「家も車も流された」。夕方になると、携帯電話のメールで夫と連絡を取り合った。「寒くて大変だ」「助けてくれ」。夫は屋根の上からメールでSOSを出している。やよいさんは、救助要請したが警察は混乱状態で取り合ってもらえなかった。警察署に身を寄せて自身の身の安全を確保したが、夜になると携帯電話の電池が切れ、連絡は途絶えた。

 翌12日朝、高梨さんたち4人は股下まで泥につかりながら、歩いて仙台空港に避難していた。そのことを知らないやよいさんは、地元紙の朝刊に掲載された空撮写真に食い入るように見入った。私が北釜地区を上空から撮影し、共同通信が配信した写真だった。

 やよいさんは、夫がいるはずの集会所周辺をルーペで拡大して見たが、紙面に印刷された写真では、夫が写っているのか分からなかった。人づてに夫が無事だと聞いたのは、14日午後。夫婦が再会できたのは16日になってからだった。

 もともと、北釜地区はのどかな田園地帯。畑の中に民家が点在し、約60軒の農家がチンゲンサイやコマツナなどを栽培していた。

 高梨さんは、15年前に農協職員を辞めて専業農家になり、約1ヘクタールの畑で主にチンゲンサイを育てていた。6年前に新築した自宅は津波に耐えたが、1階は水につかり、住めなくなった。ローンが残り、震災3カ月前に250万円で買ったトラクターも流された。

 高梨さん夫婦は今、市立名取二中の避難所で暮らす。畑は全滅したうえ地盤も沈下し、地区の人々の生活基盤は完全に破壊された。「家に戻ると悔しくて涙が出る」。高梨さんは「死んだ方がましだった」と思うことさえあったという。津波で親類が1人亡くなり、74歳になる姉の行方は今も分からない。

 それでも、高梨さん夫婦は、知り合いの家族と一緒に避難所近くの耕作放棄地を耕し、4月中旬からコマツナの栽培を始めた。「みんなで協力してやればできると誰もが思っている」。トラクターや農機具は知り合いのつてで借り集めた。

 4月中旬、地区の住民たちは名取市長に集団移転と移転先での農地の確保を陳情した。今月末には、仮設住宅の入居も始まる。復興の足音が、遠くから少しずつ聞こえてきている。

380チバQ:2011/05/22(日) 00:44:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110521-00000022-maip-soci
東日本大震災 前兆、2月からか 直前2日で250回
毎日新聞 5月21日(土)15時4分配信

 東日本大震災をもたらしたマグニチュード(M)9.0の地震の震源のほぼ北側約50キロで2月中旬から活発化した地震活動が南進して震源に近付いていたことが、東京大地震研究所の加藤愛太郎助教(地震学)の解析で分かった。3月11日の本震発生までの最後の2日間は、近付く速度がそれ以前の6倍になった。巨大地震の発生メカニズム解明に向けた手がかりとなりそうだ。22日から千葉市で始まる日本地球惑星科学連合大会で発表する。

 加藤助教は、海側のプレート(岩板)が陸側に沈み込む境界で起きた本震までの一連の地震を解析した。その結果、宮城県沖の震源の北北東約50キロで2月16日にM5.5の地震が発生。その後、3月上旬にかけて、M2〜4程度の約80回の地震が日本海溝と並行に南西方向へ進むように起きたことが分かった。さらに延長線上で3月9日にM7.3の地震が発生し、本震発生までの51時間に、約250回の地震が本震の震源に近付くように起きた。

 これらの地震の震源が移動する速さを算出したところ、判明しただけで3月9日までは1日1.6キロだったのに対し、最後の51時間では同10キロと大幅に速まっていた。過去10年の宮城県沖の地震活動では一定方向に進む今回と同様な現象はみられず、加藤助教は「前兆かは断言できないが、特異な活動であったことは間違いない」と話す。

 名古屋大の山岡耕春教授(地震学)は「本震に向けて地震活動が進んでいたことを見付けた価値ある成果だ。後から見れば玉突きするような前震を伴っていたと分かった地震は、内陸の活断層でもあった。現状ではまだ難しいが、応用して予測につなげたい」と話す。【久野華代、八田浩輔】

381とはずがたり:2011/06/01(水) 17:28:58

なにか尻切れトンボな内容の記事だけど。。

大震災は警告可能だった 「前震」見極めできれば
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011060101000145.html

 がれきが残る福島県浪江町請戸地区を歩く防護服姿の住民ら。左奥は福島第1原発の排気筒=5月26日

 東日本大震災の震源付近で約50時間前に起きたマグニチュード(M)7・3の地震は、直後の活発な余震活動を精査し、前兆的な「前震」と見極めていれば「巨大地震発生があり得る」と警告できたのではないか―。東北大ニュートリノ科学研究センターの林野友紀准教授が1日までに、こんな解析結果をまとめた。

 M7・3の地震は3月9日に発生し、宮城県で最大震度5弱などを観測。気象庁は大震災後に「前震」との見方を示した。

 林野准教授は、過去約80年に発生し「本震」と確定したM7・0以上の海溝型地震43例について、本震から20時間以内に起きた規模の大きい余震回数を調査。
2011/06/01 09:16 【共同通信】

382荷主研究者:2011/06/11(土) 18:03:00

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110522t13003.htm
2011年05月22日日曜日 河北新報
鉄筋ビル相次ぎ倒壊 津波と浮力複合作用か 宮城・女川

津波で基礎部分のくいごと横倒しになった石巻署女川交番=12日

 東日本大震災の大津波により約7割の建物が全壊した宮城県女川町で、災害に強いとされる鉄筋コンクリートのビルが基礎部分から根こそぎ倒れる被害が相次いだ。津波工学の専門家によると、リアス式海岸の湾奥に集中した津波で、押し波や引き波といった横方向の圧力だけではなく、縦方向の浮力が作用して倒壊につながった可能性があるという。

◎専門家が原因分析「構造基準見直し必要」

 首藤伸夫東北大名誉教授(津波工学)によると、鉄筋コンクリートの建造物が津波で倒壊したのは、1946年、アリューシャン列島ウニマック島の灯台が高さ30メートルの津波で流された1例だけ。東日本大震災の被災地の中でも、女川町はとりわけ鉄筋コンクリートの建物が倒れる事例が集中しているという。

 現地調査した越村俊一東北大災害制御研究センター准教授(津波工学)によると、2〜4階建て鉄筋コンクリートの5棟と、4階建てのビル1棟が倒れているのが確認された。大半が商業ビルや水産会社の冷凍工場など民間の建物だが、石巻署女川交番も倒れた。

 倒壊した建物は、地中にあった分厚い基礎部分が露出。鉄筋コンクリート2階の女川交番は、長さ約1メートル、直径数十センチのくいが引き抜かれた状態で横倒しになった。

 横長で海岸に面するように立っていた鉄筋コンクリート3階の女川共同ビルは、建物が真っ二つに破壊され、一方は上下逆さまに転倒し、もう一方は西に約150メートル離れた場所まで流された。解体されたこのビルを除くと、3棟が西寄り、2棟が北寄りの方向へ倒れていた。

 東北大や東大、京都大、港湾空港技術研究所など30以上の機関の研究者で構成する東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループによると、女川港では18.4メートルの津波を観測。越村准教授の調査では、遡上(そじょう)高は平均で約20メートルに達した。目撃証言によると、マリンパル女川や町役場などを除き、中心部の建物はほとんど屋上まで水没した。

 JR女川駅近くにある町生涯教育センターに避難した町の女性職員(50)は「津波で建物は見えなくなり、ごう音を上げて引いていった。波は渦巻いていて大きな建物も元の場所になかった」と振り返る。

 町商工会などによると、倒壊が確認された鉄筋コンクリート建造物は、確認できる分だけで古くは約50年前、新しくても約20年前に建てられたといい、埋め立てで造成された市街地に立っていた。

 越村准教授は「津波で大きな浮力が働き、押し波や引き波で倒されたのではないか。地震の液状化によって基礎が支持力を失った可能性もある」と指摘。「鉄筋だから、新しいからという理由で安全だとは言い切れない。避難に利用するビルの構造基準の見直しが必要だ」と強調している。

(浅井哲朗)

383とはずがたり:2011/07/01(金) 01:02:22
宇宙ゴミ、軌道上に1万8千個以上
ナショナルジオグラフィック
公式日本語サイト2011年6月30日(木)12:55
http://news.goo.ne.jp/article/nationalgeographic/world/ecoscience/20110630001-ng.html?fr=rk
宇宙ゴミ、軌道上に1万8千個以上
(Illustration from European Space Agency via AP)

 6月28日、JAXAの古川聡宇宙飛行士が滞在する国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙ゴミが250メートルの距離まで接近し、ISS滞在中の宇宙飛行士たちが宇宙船ソユーズに一時避難した。今回は事なきを得たが、地球上空の軌道には主なものだけで約1万8000個の宇宙ゴミが確認されている。

 ISSと宇宙ゴミの衝突の危機は2009年3月12日にも起きており、今回が2度目のケースとなる。その際も国際宇宙ステーション(ISS)のクルーが同ステーションを自動操縦に切り替え、“救命ボート”としての役割を持つ宇宙船ソユーズに一時避難するという措置が取られていた。ソユーズは小型の宇宙船で、居住空間は4立方メートルしかないが、降下時に使用する生命維持装置と電源のほか、パラシュート(予備含む)や着陸用ロケットも搭載されている。

 宇宙ゴミは“space debris”の訳語。debrisはフランス語で、がらくた、残骸、瓦礫などを意味する。軌道上をさまよっているため軌道デブリとも呼ばれる宇宙ゴミは、具体的には、寿命が尽きて放棄された人工衛星のほか、破損した人工衛星の欠片、分離したロケットのステージ、宇宙飛行士の固形排泄物、その他のさまざまなもの(1965年の歴史的な宇宙遊泳で宇宙飛行士エドワード・ホワイトがなくした手袋など)がある。

 知られている中で最古の軌道デブリは、1958年に打ち上げられたアメリカの試験衛星ヴァンガード1号で、1964年にすべての機能を停止したがいまだに軌道上にある。最も新しいものの1つとしては、2009年2月10日、アメリカとロシアの人工衛星が衝突し、500を超える破片が宇宙にまき散らされた。

 人工衛星と同じように、低軌道デブリは時速2万7000キロ以上の高速で地球の周りを移動している。そのような超高速度のため、微細なゴミであっても、稼働中の人工衛星や宇宙探査機、宇宙遊泳中の宇宙飛行士に衝突すれば衝撃は大きく、深刻な被害をもたらしかねない。NASAをはじめ、宇宙に関する国家機関は軌道デブリを深刻な問題と捉えており、既存の宇宙ゴミを減らし、将来のデブリを抑制するためのプランを考えている。

 人工衛星と宇宙ゴミとの衝突事例はこれまでに4件記録されており、人工衛星を破壊しまた新たな宇宙ゴミを発生させた。宇宙ゴミは重力によって引き寄せられるため、最終的には地球上に戻ってくることになる。いままでのところ地球に落下した宇宙ゴミによる死亡事故はないが、NASAの推定では平均して1日に1個のデブリが地球に落ちてきているという。

National Geographic News

384チバQ:2011/07/10(日) 09:19:55
http://www.asahi.com/international/jiji/JJT201107090010.html
米国の誇り、まぶた焼き付け=勇敢さの象徴、シャトル引退惜しむ2011年7月9日8時6分
 【ケープカナベラル(米フロリダ州)時事】米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「アトランティス」は8日、全米が注視する中、ごう音を響かせ、最後の任務に飛び立った。米国の宇宙開発をけん引してきた誇りと意地を見せつけるかのように、2000トンのアトランティスの巨体はエンジン噴射の閃光(せんこう)と共に、白煙を吐きながら力強く上昇。打ち上げを見守った人々は、30年間の歴史に終止符を打つシャトルの航跡をまぶたに焼き付けた。

 この日、発射場のケネディ宇宙センター上空は早朝から雲に覆われ、NASAが予想した打ち上げ可能性は30%。しかし、予定時刻が近づくにつれ、うっすら青空も見え始め、発射場から約5キロ離れた同センターの「秒読み時計」の前に集まったNASA職員や招待者らの期待は一気に高まった。

 発射31秒前に突然、カウントダウンが止まり、「アー」という悲鳴に近いどよめきが広がった。異常があるとの情報が入ったためだが、誤情報と判明し、すぐに再開。打ち上げの「ゴォー」という地鳴りと共に空気の振動が伝わると、一斉に歓声と拍手が沸き起こった。その後、余韻に浸るかのように、空を見上げる人も。

 地元フロリダ州のリサ・ライスさん(49)は「長年見慣れた光景が失われるのは寂しいけれど、世代交代も必要。お疲れさまと声を掛けたい」と話す。

 離陸時の交信で、NASAの運用責任者は「シャトルは米国の真の象徴だ。最後の飛行の幸運を祈る」とアトランティスに呼び掛けた。クリストファー・ファーガソン船長(49)は、「シャトルは米国の勇敢さを反映している。シャトルの章は完結するが、われわれの旅(有人宇宙探査)には終わりはない」と言い残し、飛び立った。 


[時事通信社]

385荷主研究者:2011/08/07(日) 12:05:32

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/07/20110718t15007.htm
2011年07月18日月曜日 河北新報
原始地球の熱が残存 東北大・井上教授チームが解明

 地球が形成された約40億年以上前に発生した熱が、現在も地球内部に残っているとする研究結果を、東北大ニュートリノ科学研究センターの井上邦雄教授(素粒子実験)らの国際研究チームが明らかにした。地球内部の放射性物質の崩壊で発生する「地球ニュートリノ」の観測で判明。成果は英科学誌ネイチャージオサイエンス電子版に18日、掲載される。

 地球の内部で生じている熱(地熱)は約44兆ワット。この熱エネルギーはマントル対流や大陸移動、地震などを起こすとされる。地球ニュートリノが発生する時にも熱が発生するが、地熱の何割を占めるかは、地球科学における謎の一つだった。

 研究チームは、岐阜県飛騨市にある東北大のニュートリノ観測施設「カムランド」で、7年8カ月間に106個の地球ニュートリノを検出した。これまでに地球ニュートリノを検出できる割合が分かっており、それから総量を計算すると約21兆ワットになった。

 この結果、地熱の約半分が、地球内の放射性物質起源によるものと判明した。

 宇宙のちりが集まって誕生した地球は、溶解して鉄を中心とした重い成分が中心に沈み、約40億年以上前に核を形成。このとき発生した重力エネルギーが、原始の熱に変換されたと考えられる。

 地球ニュートリノ以外に地熱に寄与する大きな要因はなく、研究チームは残りの約23兆ワットが地球形成時の原始の熱であると推定。地球の核が徐々に冷えながらも、原始の熱を残しているとの結論を出した。

 井上教授は「地球ニュートリノを道具として、地球内部を調べることが可能になり、今回は謎の一つを解明できた。地球科学の謎はまだあるが、地球ニュートリノ観測によりさらに解明が進むだろう」と話している。

[地球ニュートリノ] ニュートリノは物質を形成する素粒子の一つで6種類ある。地球ニュートリノはこの中の「反電子ニュートリノ」で、地球内部のウランやトリウムの崩壊により、熱を伴って発生する。他の粒子とほとんど反応せず、地球や人体を通り抜けるため観測が難しいが、東北大などの国際チームにより2005年、世界で初めて検出が発表された。

386チバQ:2011/08/30(火) 21:13:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110830-00000092-mai-int
<ロシア>宇宙事業、危機的状況…失敗相次ぎ組織改革へ
毎日新聞 8月30日(火)20時45分配信

 【モスクワ大前仁】ロシア宇宙庁が無人補給機「プログレス」の打ち上げに失敗するなど、昨年からロシア宇宙事業の失点が相次ぎ、危機に直面している。国際宇宙ステーション(ISS)への「唯一の足」である有人飛行船「ソユーズ」の打ち上げ延期を招いており、再発防止に向けた組織改革に乗り出した。

 宇宙庁は24日に起きたプログレスの事故を受けて、26日に予定していた測位システム用人工衛星「グロナス」の打ち上げを9月に延期することを決めたほか、9月22日に予定していたソユーズの打ち上げを1カ月以上、延期した。

 宇宙庁は昨年末からグロナスと軍事衛星の打ち上げに続けて失敗。今月18日には軌道上の衛星が交信を絶つトラブルを起こしていた。有力紙コメルサントによると、プログレスの事故も含めた損失額は160億ルーブル(約425億円)に達し、年間予算1200億ルーブルの1割強を占める。

 ロシアの専門家は相次ぐ事故について、宇宙庁予算がソ連崩壊後に大幅削減されて人材不足が深刻化し、技術開発で遅れが出たことが原因と指摘する。政府は衛星の打ち上げ失敗を受けて4月に宇宙庁長官を交代させたばかりで、プーチン首相は今月25日、再発防止策に取り組むよう指示した。

 ソユーズは過去40年間の飛行で死亡事故を起こしておらず、「安全運行」が売り物だ。プログレスの打ち上げ失敗では、打ち上げ用ロケットのエンジンに問題が生じたことから、宇宙庁は、同じエンジンを使うソユーズの打ち上げ用ロケットの安全確認も急いでいる。

387チバQ:2011/09/15(木) 22:44:26
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110915/scn11091511470003-n1.htm
不透明な火星探査 巨額予算、技術者反発 米ロケット開発計画 
2011.9.15 11:43

 NASAが開発中の、ドーム状の居住棟と横付けされた有人探査車=12日、米アリゾナ州フラッグスタッフ(共同)
 オバマ米大統領が火星有人探査を目指すと発表してから約1年半。沈黙を続けてきた米航空宇宙局(NASA)がようやく具体的なロケットの開発計画を発表した。

 時間がかかった背景には、ブッシュ前大統領が推進した月探査計画をオバマ大統領が中止したことへの関係者の強い反発がある。膨大な財政赤字を抱える米国で、議会が今回の「宇宙発射システム」(SLS)の巨額の開発予算を認めるかどうかも不透明だ。

 AP通信によると、NASAは5年間で170億ドル(約1兆3千億円)の開発費を投入する計画。だが議会関係者の間には「予算が議会を通過する可能性は50%程度」との意見もある。

 月探査計画は、ロケットの試験飛行の成功にもかかわらず中止された。NASAの施設内には最近まで月探査計画のポスターが貼られ、内部の不満がうかがわれる。(共同)

388チバQ:2011/09/16(金) 21:43:00
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-23224120110916?feedType=RSS&feedName=oddlyEnoughNews
太陽が2つの惑星発見、「スター・ウォーズ」が現実に
2011年 09月 16日 14:28 JST
[ワシントン 15日 ロイター] 2つの太陽を持つ惑星が、米航空宇宙局(NASA)のケプラー宇宙望遠鏡の観測データから見つかった。米カーネギー研究所などによる共同研究チームが、米科学誌サイエンスで発表した。このような惑星が確認されたのは今回が初めて。
 この惑星「ケプラー16b」は木星と同じくらいの大きさと質量で、1億0460万キロ離れた2つの恒星の軌道を229日かけて一周する。地球からは200光年離れており、生物は存在しないとみられている。

 このような2つの太陽を持つ惑星は、映画「スター・ウォーズ」の主人公ルーク・スカイウォーカーの故郷、タトゥイーンをほうふつさせるが、タトゥイーンが砂漠の惑星だったのに対し、ケプラー16bは地表温度がマイナス73―101度のガス惑星だという。

389荷主研究者:2011/09/19(月) 11:17:57

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/08/20110826t15015.htm
2011年08月26日金曜日 河北新報
小惑星イトカワ、元は直径20キロ 東北大チームが試料分析

 小惑星「イトカワ」は、現在より10倍以上大きな天体が隕石(いんせき)などの衝突によって分裂し、その破片が集まって今の形になったとする研究結果を、東北大大学院理学研究科の中村智樹准教授(惑星科学)らイトカワ試料の初期分析チームがまとめた。試料の化学組成や構造などから判明した。表面物質が宇宙空間に放出され続けているとみられることも分かり、イトカワが10億年後には消滅する可能性があるという。

 イトカワは地球と火星付近の軌道を回り、長さ540メートルでラッカセイのような形をしている。小惑星探査機「はやぶさ」が着陸し、昨年6月帰還。採取された微粒子の解析が行われてきた。

◎内部温度800度

 中村准教授らのチームは、採取した38個の微粒子の中に、約800度で加熱された粒子が含まれていることを解明。強い衝突で溶けたとみられる泡の跡も見つかった。

 過去の研究から、惑星内部の温度が約800度になる条件として、惑星は直径約20キロの大きさが必要。このため、同程度の大きな天体が隕石などの衝突で分裂し、一部のかけらが再集積しイトカワができたと推測されるという。

 また、38個の微粒子に含まれるカンラン石などについて、鉄やマグネシウムの組成比を測定。イトカワの微粒子は、地球で最も多く見つかる「コンドライト隕石」の一種であることも分かった。

◎初期元素残す

 北海道大など別の各チームが酸素の同位体、コバルトなど8元素の含有量、カンラン石など鉱物の構成比を調べたところ、同様にイトカワの微粒子がコンドライト隕石との類似性を証明。初期太陽系の元素状態が残っていることも分かった。

 東京大大学院理学系研究科の長尾敬介教授らのチームは微粒子の中のヘリウム、ネオン、アルゴンの濃度と同位体比を解析。イトカワの表面では、高エネルギーの宇宙線の影響をほとんど受けていないと結論づけた。

 宇宙線の影響の受け方から、イトカワの表面に粒子がとどまることができる時間は数百万年以下で、100万年に数十センチずつ表面が剥がれていくという。10億年後までには消滅する計算になり、約46億年という太陽系の年齢に比べ、小惑星の寿命ははるかに短い。

 初期分析はまだ継続中で、終了後、より多くの研究機関で本格研究が進められる。中村准教授は「研究を進めることで太陽系誕生時の天体の形成や進化の過程が解明される」と話している。

 一連の6本の論文は26日、米科学誌サイエンスに掲載された。

390とはずがたり:2011/09/20(火) 14:15:29

和歌山県田辺市中辺路町栗栖川地区周辺
http://zgate.gsi.go.jp/SaigaiShuyaku/20110906/html/102.html

391とはずがたり:2011/09/24(土) 10:39:36

現代物理学への挑戦…光より速いニュートリノ
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110924-OYT1T00229.htm

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 名古屋大など11か国の研究機関による国際研究グループが、「ニュートリノは光よりも速かった」ことを示す実験結果を発表した。

 事実であれば、「光速は超えられない」とするアインシュタインの特殊相対性理論を覆す可能性がある。現代物理学は、この理論を土台にして築き上げられており、その影響は計り知れない。実験結果がもたらした衝撃と、その影響を探った。

 「現代物理学の基本原理に対する挑戦だ」

 ミュー型ニュートリノの速度が光速を超えたとの発表に、東京大学宇宙線研究所の鈴木洋一郎教授は驚きをあらわにした。基本原理とは、アインシュタインが1905年に発表した、有名な特殊相対性理論。20世紀に物理学が急発展する土台となってきたこの理論は、「質量を持ったものは光速を超えることができない」と結論づけているのだ。

 相対性理論によると、光速に近づくと、その物体の質量がどんどん増えて無限大に迫り、加速できなくなってしまう。ミュー型ニュートリノも質量を持つ粒子なので、光速は超えられないことになる。

 光速に近い速さで動く物体には、ほかにも不思議なことが色々起きることが、相対性理論からは導き出される。たとえば時間の進みがゆっくりになったり、距離が縮んだりする。かつて絶対不変だと考えられていた時間の進みや空間の広がりが、実は変化するという事実は、物理学以外の分野にも大きな影響を与えた。現代哲学の大家、故アルフレッド・ホワイトヘッドは、相対性理論などをもとに、独自の宇宙観を打ち立てた。

 相対性理論と矛盾する今回の実験結果は、物理学を支えてきた基本原理だけでなく、時間や空間についての考え方まで革命的に変える可能性を秘める。

 「今後、複数の実験施設で同様の結果が出てくれば、特殊相対性理論を100年ぶりに修正する必要が出てくる。どのような修正が必要になるか見当もつかない」と、高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所の山内正則副所長は語る。

 (科学部 本間雅江、吉田典之)
(2011年9月24日09時48分 読売新聞)

392とはずがたり:2011/09/24(土) 10:39:49

「ニュートリノ」光よりも速い? 相対性理論覆す測定結果
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011092390221644.html
2011年9月24日 01時56分

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 物質を構成する最小単位の素粒子「ニュートリノ」が光よりも速く動いたとする測定結果を、名古屋大大学院理学研究科の中村光広准教授らの参加する国際研究グループが23日、発表した。

 光速を超える物がないことを柱とするアインシュタインの相対性理論と矛盾する結果。測定の正しさが証明されれば、現代物理学は根幹から覆る可能性がある。グループの研究者らは「安易に結論づけられない」として世界の研究機関での検証を呼びかけている。

 グループはセルン研究所(スイス・フランス国境)の加速器で人工的につくったニュートリノを、同研究所から発射し、730キロ離れたイタリアのグランサッソ地下研究所でとらえる実験を3年間で1万6千回繰り返して分析した。

 その結果、ニュートリノは、秒速30万キロの光よりも1億分の6秒速く両研究所間を進んでいた。グループは「間違いがあるのではないか」と、結果の検証を繰り返したが、誤りは見つからなかった。

 グループに参加する中村准教授や名大教養教育院の小松雅宏准教授は「科学界にとって衝撃的な結果。なぜこのような結果になったのか、理論的な説明がつかない。ほかの機関で、今回の観測結果が正しいのかどうか、精査してほしい」と話している。研究結果は26日に名大で開かれるセミナーで報告される。

 ■高エネルギー加速器研究機構の小林誠特別栄誉教授…にわかには信じがたい結果。さらに検証をしてもらうしかない。

 ■東京大素粒子物理国際研究センターの山下了准教授…相対性理論が絶対なわけではなく、こういう研究は重要だ。今後、さらに実験データを慎重に検証することが必要だが、もし結果が正しいなら、タイムマシンで過去に戻れることになる。

(中日新聞)

393とはずがたり:2011/09/24(土) 10:40:01

光速超えるニュートリノ 「タイムマシン可能に」 専門家ら驚き「検証を」
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110924/scn11092400300000-n1.htm
2011.9.24 00:24

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イタリアの地下でニュートリノをとらえた名古屋大などの検出器(フランス国立科学研究センター提供)

 名古屋大などの国際研究グループが23日発表した、ニュートリノが光よりも速いという実験結果。光よりも速い物体が存在することになれば、アインシュタインの相対性理論で実現不可能とされた“タイムマシン”も可能になるかもしれない。これまでの物理学の常識を超えた結果に、専門家からは驚きとともに、徹底した検証を求める声があがっている。

概念変わる?

 「現代の理論物理がよって立つアインシュタインの理論を覆す大変な結果だ。本当ならタイムマシンも可能になる」と東大の村山斉・数物連携宇宙研究機構長は驚きを隠さない。

 アインシュタインの特殊相対性理論によると、質量のある物体の速度が光の速度に近づくと、その物体の時間の進み方は遅くなり、光速に達すると時間は止まってしまう。

 光速で動く物体が時間が止まった状態だとすると、それよりも速いニュートリノは時間をさかのぼっているのかもしれない。すると、過去へのタイムトラベルも現実味を帯び、時間の概念すら変更を余儀なくされる可能性もある。

 それだけに、村山氏は「結果が正しいかどうか、別の検証実験が不可欠だ。実験は遠く離れた2地点の間でニュートリノを飛ばし、所要時間を計るというシンプルなアイデア。正確さを確保するには双方の時計をきちんと合わせる必要があるが、これはそれほど簡単ではない」と語る。

新たな一歩に

 スーパーカミオカンデ実験を率いる東大の鈴木洋一郎教授も「別の機関による検証実験で、結果の正しさを確かめることが大事だ」と慎重な姿勢だ。

 鈴木氏は、昭和62年に小柴昌俊氏がニュートリノを検出した実験で、超新星爆発で出た光とニュートリノがほぼ同時に観測されたことを指摘。「両者の速度に今回のような違いがあるとすると、ニュートリノは光よりも1年は早く地球に到達していなければおかしいことになる」と語る。

 実験に参加した名古屋大の小松雅宏准教授は「実験に間違いがないかと検証を繰り返したが、否定できない結果になった。公表することで他の研究者による検証や追試が進み、物理学の新たな一歩につながれば」と話している。

394とはずがたり:2011/09/24(土) 10:40:12

物理:光より速いニュートリノ? 相対性理論覆す発見か
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110924k0000m040079000c.html

ニュートリノを飛ばす実験
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/uchu/Neutrino/20110924k0000m040096000p_size5.jpg

 【ジュネーブ伊藤智永】欧州合同原子核研究所(CERN、ジュネーブ)は23日、素粒子ニュートリノを光速より速く移動させる実験に成功したと発表した。事実なら、「光より速い物質は存在しない」としたアインシュタインの特殊相対性理論(1905年)を覆す物理学上の「大発見」となる可能性があるという。

 発表によると、日本の名古屋大、神戸大や欧州などの研究者約160人が参加する「国際研究実験OPERA」のチームが、CERNで人工的に作ったニュートリノ1万6000個を、約730キロ離れたイタリアのグランサッソ国立研究所に飛ばしたところ、2.43ミリ秒後に到着し、光速より60ナノ秒(1億分の6秒、ナノは10億分の1)速いことが計測された。

 1万5000回も同じ実験を繰り返し、誤差を計算に入れても同じ結果が得られたという。チームも「説明がつかない」と首をかしげており、実験データを公表して、世界中の研究者に意見と検証を求めたいとしている。

 ニュートリノは、物質の最小単位である素粒子の一種。1930年に存在が予言され、56年に確認された。あらゆる物質をすり抜けてしまうため観測が難しく、解明のための研究が進んでいる。

 CERNは世界最大の加速器を備え、宇宙誕生の瞬間を人工的に作り出すことを通じて、物質と出合うと消滅する「反物質」の観測、物質の重さや真空などの原理的解明を目指す国際的な研究機関。

毎日新聞 2011年9月23日 21時32分(最終更新 9月23日 23時31分)

395荷主研究者:2011/09/25(日) 16:10:34

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/09/20110905t15005.htm
2011年09月05日月曜日 河北新報
10億年前から地球内“ダム” 東北大Gなどが解明

 地球内部の深さ約410〜660キロにあり、水を貯蔵するダムのような機能を持つ層が、10億年以上前から存在していたことを、東北大大学院理学研究科の栗谷豪特任准教授(地球化学)=現大阪市立大准教授=、大谷栄治教授(高圧鉱物科学)らの研究グループが突き止めた。火山の噴出物の分析によって解明した。存在時期が分かったのは初めてという。

 地球内部は、地殻の下に岩石で形成されたマントルがあり、さらに内部に核が存在する。マントルは、構成鉱物の構造の違いから上部マントルと下部マントルに分かれ、その間の深さ約410〜660キロの層は「マントル遷移層」と言われる。

 過去の研究で、マントル遷移層の鉱物は水を含みやすく、東アジアの地下には多くの水を含んだマントル遷移層があることが判明していたが、いつから存在するかは不明だった。

 火山岩は元の物質が形成された時期の情報をとどめている。研究グループは、中国と北朝鮮の国境の白頭山天池火山周辺で、マントル遷移層から噴出し、水分を含む火山岩を分析。質量数の違う3種類の鉛の比率から、10億年以上前の層に由来する物質が影響していることが分かった。

 太平洋プレートに含まれた水は、陸のプレートの下に沈み込む途中で多くの水が失われるが、残りは約410キロ以下まで到達し、マントル遷移層の中に放出される。

 研究グループは、白頭山のある中国北東部の地下には、原生代に沈み込んだ海洋プレートや現在の太平洋プレートから水が供給されたと考察。マントル遷移層がダムとして、10億年以上前から存在すると結論づけた。

 大谷教授は「これまでの研究では現在の状況しか知ることができなかったが、時間の要素を取り入れることができた。カムチャツカ半島など、類似した場所についても検証していきたい」と話している。

 成果は海洋研究開発機構との共同研究。英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス電子版に4日、掲載された。

396とはずがたり:2011/09/26(月) 23:28:15

陽子は通説より小さいと示す実験結果
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20100708001&expand#title

 原子の構成要素である陽子は通説よりも小さいとする実験結果が発表された。今後、物理法則の根本がひっくり返ってしまうかもしれない。

 すべての原子は原子核とその周囲にある電子で構成される。原子核は中性子と陽子から成り、両者はクオークと呼ぶ粒子でできている。長年、陽子の半径は0.8768フェムトメートルとされてきた。1フェムトメートルは1000兆分の1メートルを表す。

 陽子の半径は、60年の歴史を持つ量子電磁力学(QED)理論の方程式に不可欠な数値だ。重力以外のあらゆる力が素粒子に及ぼす影響を説明する素粒子物理学の標準模型も、QEDを基礎にして成り立っている。

 しかし、まだ1%の誤差が残っており、QED理論を完璧なものとするには精度が足りない。物理学者たちは誤差を解消する方法を模索してきた。

 ドイツ、ガルヒンクにあるマックス・プランク量子光学研究所のランドルフ・ポール氏率いる研究チームは、水素原子を変化させる特別な粒子加速器を使用して10年間にわたり実験を行った。水素原子は、陽子と電子1つずつで構成されている。

 実験では、水素原子の電子を、その200倍の質量を持つミューオンと呼ぶ粒子に置き換えた。

 研究チームのメンバーで、スイスのパウル・シェラー研究所に所属するアルド・アントニーニ(Aldo Antognini)氏は、「ミューオンは非常に重いため、陽子のすぐそばを周回する。つまり、陽子のサイズに影響を受けやすくなる」と説明する。

 ミューオンは不安定な粒子で、わずか2.2マイクロ秒でほかの粒子に壊変する。壊変前に原子へ向けてレーザーを照射すれば、ミューオンが励起し、高いエネルギー準位、つまり高い軌道に移ることは既に知られていた。その後、余分なエネルギーをX線として放出し、低いエネルギー準位へと戻っていくはずだ。

 エネルギー準位にどれくらい差が生じるかは、陽子の大きさによって決まる。また、陽子の大きさは放出されるX線の周波数も左右する。

 しかし、従来の陽子半径から予想される周波数のX線は放出されなかった。

 そこで2009年夏、研究チームは有効と思われる陽子半径の検出範囲を逆に広げてみた。すると驚くことに、半径0.8418フェムトメートルに対応する周波数が検出された。従来より4%も小さく、誤差の範囲を超える数値だ。「われわれもびっくりしている。今はまだ、どうしたら説明できるかわからない」とアントニーニ氏は話す。

 今回の発見が普通の人々の日常に影響を与えることはまずない。しかし、正しいと証明されれば、素粒子物理学の根幹を揺るがすことになる。

 もし陽子が小さければ、リュードベリ定数が間違っていた可能性が出てくる。リュードベリ定数は、さまざまな元素から光がどのように発せられるかを表し、分光法に欠かすことができない。分光法は、ガスとちりでできた巨大な星雲や銀河に存在する元素の解明などに用いられている。

 リュードベリ定数が間違っていなければ、今度はQEDの方程式が成り立たなくなる。英国国立物理学研究所の科学者ジェフ・フラワーズ氏は実験結果を受け、「まさに激震だ。QEDを丸ごと見直すことになり、新たな理論の扉が開かれるかもしれない」と語る。

 今後は、世界中の物理学者が実験方法や複雑な計算を精査し、間違いがないかどうかを確認する。もし間違いが見つからなければ、次は標準模型を作り直すことになるかもしれない。

 この研究結果は、「Nature」誌の7月8日号に掲載されている。

397とはずがたり:2011/09/26(月) 23:30:06
ニュートリノは光よりも速い?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110926-00000002-natiogeo-int
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト
9月26日(月)19時6分配信

 目に見えない亜原子粒子ニュートリノは、光より速く移動できるという実験結果が発表された。もし本当だとしたら、約1世紀前にアルベルト・アインシュタインが確立した物理学の鉄則が覆ることになる。

 アメリカ、イリノイ州シカゴ近郊のフェルミ国立加速器研究所で理論物理学部門を率いるスティーブン・パーク氏は、「光より速い物質は存在しないとほとんどの理論研究者が信じている。もし今回の主張が事実であれば、物理学が根底からひっくり返ることになる」と話す。

 光より速い粒子が存在すると、原因と結果に関する科学理論にも大きな混乱が生じる。「AがBの原因になるだけでなく、BがAの原因にもなり得る」とパーク氏は説明する。「因果関係の概念があいまいになり、さまざまな問題が起きるだろう」。

◆驚くべき結果

 実験を担当したのは、欧州原子核研究機構(CERN)のOPERA(Oscillation Project with Emulsion-tRacking Apparatus)プロジェクト・チーム。スイス、ジュネーブ近郊の粒子加速器からニュートリノを発射し、約730キロ離れたイタリア、グラン・サッソにあるニュートリノ検出器で検出されるまでの時間を計測した。

 ニュートリノは質量が限りなくゼロに近い亜原子粒子で、何も存在しないかのように惑星を通り抜ける。質量がほぼゼロということは、光速に近い速度で移動するはずだ。具体的には、秒速約30万キロである。

 ところが、OPERAチームの実験では、予想より約60ナノ秒(1億分の6秒)早くニュートリノが検出された。これはチームにとって驚くべき結果だった。

 この差が事実なら、光が1000キロ進む場合、ニュートリノはさらに20メートル先まで進むことになる。

◆計器の誤差?

 パーク氏をはじめとする多くの物理学者が、今回の実験結果は計測か計器の誤差ではないかと推測している。

 OPERAチームのメンバーも実験結果には慎重になっており、ほかの研究者にも同様の実験を行ってほしいと考えている。実験のコーディネーターを務めたアントニオ・エレディタート(Antonio Ereditato)氏はBBCの取材に対し、「この異常な実験結果を理解するため、ぜひコミュニティーの助けがほしい」と語っている。

◆超新星のニュートリノはこれほど速くない

 アメリカ、ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるドレクセル大学の天体物理学者デイブ・ゴールドバーグ氏は、もし光より速いニュートリノが存在するのであれば、既に自然界で確認されている可能性が高いと述べる。

 例えば1987年には、爆発中の恒星から放たれたニュートリノと光子(光の粒子)が地球で検出された。2種類の粒子はほぼ同じタイミングで地球に到達している。

 ゴールドバーグ氏の計算によると、ニュートリノのスピードがOPERAチームの主張通りの場合、超新星から放たれたニュートリノは光子より3年早い1984年に検出されたはずだという。「当時、地球で稼働していた検出器が宇宙から来たニュートリノのピークを見逃した可能性は低い」。

 超新星から放たれたニュートリノはCERNの粒子加速器のニュートリノよりエネルギーが小さいため、速度は遅くなるとゴールドバーグ氏は認めている。「しかし、アインシュタインが正しいと仮定すれば、どちらのニュートリノも限りなく光速に近い速度で移動する。つまり、計測という観点では、どちらも基本的に同じ速度だ」。

◆相対性理論はやはり正しい?

 スタンフォード大学の天体物理学者ルイス・ストリガリ(Louis Strigari)氏は、たとえOPERAチームの実験結果が別の実験で裏付けられても、アインシュタインの一般相対性理論や特殊相対性理論が完全に無効になるわけではないと強調する。宇宙で観測された幅広い現象は、これらの理論で問題なく説明できるからだ。

 今回の論文は、科学研究に関するWebサイト「arXiv.org」で9月22日に発表された。

398とはずがたり:2011/09/28(水) 22:44:51

“神の粒子”は5種類あるとの新証拠
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20100617001&expand#title
Ker Than
for National Geographic News
June 17, 2010

 ヒッグス粒子と呼ばれる理論上の粒子は、宇宙のすべてに質量を与えると考えられているため、“神の粒子”という名も持っている。

 欧州原子核研究機構(CERN)が運営する大型ハドロン衝突型加速器(LHC)での実験も、ヒッグス粒子の発見を目指している。LHCは2010年3月、半分の出力で粒子衝突実験を開始した。

 物理学の標準模型では、すべての素粒子はヒッグス粒子との相互作用によって質量を獲得するとされている。このヒッグス粒子は1種類ではなく、質量は似ているが電荷の異なる複数の種類があるとする説もある。

 今回、アメリカのイリノイ州バタビアにあるフェルミ国立加速器研究所の研究者たちは、複数のヒッグス粒子が存在する新たな証拠をつかんだと主張している。

 フェルミ研究所の陽子・反陽子衝突型加速器テバトロンによる「Dゼロ」と呼ぶ実験で最近、陽子と反陽子を衝突させた場合、反物質より物質の粒子ペアが生じる確率の方が高いと判明した。

 確率の差は1%未満で、ごくわずかだ。それでも、今回の研究に参加した同研究所の理論物理学者アダム・マーティン氏によると、ヒッグス粒子の種類を1つとする標準模型では説明できないという。「本当にわずかな違いだが、標準模型のルールにとっては非常に大きな差だ。1種類しか認めない標準模型は、Dゼロ実験の結果を説明するには不足だ」とマーティン氏は話す。

 一方、ヒッグス粒子が5種類あると仮定すれば、実験結果の説明が成り立つ。この考え方は標準模型の拡張版で、2ヒッグス二重項模型と呼ぶ。「標準模型を拡張する際、新たな粒子や相互作用を導入した。その相互作用は、物質や反物質に異なる形で作用する可能性があり、より有意義な実験結果が得られるかもしれない」とマーティン氏は話す。

 もし複数のヒッグス粒子が存在すれば、それぞれが物質に異なる形で作用している可能性がある。その場合、標準模型の枠を超えた未知の理論が見つかるかもしれないと研究チームは期待している。「標準模型を拡張する方法の多くが、第1段階として複数のヒッグス粒子を付け加えている」とマーティン氏は言う。

 同じフェルミ研究所に所属する理論物理学者クリス・クイッグ氏は、「今回の研究結果はかなり刺激的だが、まだ予備的なものにすぎない」と強調する。「疑う理由はないが、これほど意外で理解が難しい結果については、時間をかけてじっくり考えていく必要がある。とにかく、早くから騒ぎ立てないことだ」。

 もしマーティン氏らが主張する通りヒッグス粒子が5種類存在すれば、スイスのLHCでも検出できるはずだ。「われわれの解釈では、ヒッグス粒子が重すぎるという可能性はない。LHCが本格稼働を始めれば間違いなく検出できるはずだ」とマーティン氏は語る。

 LHCの重イオン衝突実験装置ALICEのプロジェクト責任者で、イギリスにあるバーミンガム大学の物理学者デイビッド・エバンス氏は、電子メールで次のようなコメントを寄せている。「個人的には、ヒッグス粒子が5種類ある可能性は低いと思うが、もし正しいと証明されればLHCからますます目が離せなくなるだろう」。

 今回の実験結果は、物理学の研究論文が登録されているウェブサイト「arXiv.org」で公開されている。

Photograph courtesy Reidar Hahn, Fermilab

399とはずがたり:2011/09/28(水) 22:45:19

ニュートリノは質量持つとするとヒッグス場からの抵抗を受けるということか。とすると近場では早いけど遠くからは遅くなってもおかしくない様な気もするけど,1年もずれる筈がほぼ同時に地球に到着したのは偶然とするのは厳しいか。

ヒッグス粒子
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B9%E7%B2%92%E5%AD%90

ヒッグス粒子(ヒッグスりゅうし、Higgs boson)とは、ヒッグス場を量子化(ある物理量が量子の整数倍になること、あるいは整数倍にする処理のこと。)して得られる粒子である。LHC(大型ハドロン衝突型加速器)の衝突実験>>398で、およそ10兆回に1回しか生成されないと言われている。2011年、8月現在未発見。

ヒッグス場とは、1964年にエディンバラ大学のピーター・ウェア・ヒッグスによって提唱された、素粒子の質量獲得に関する理論に現れる場についての仮説である。ヒッグス場によって質量を獲得するメカニズムをヒッグス機構と呼ぶ。

ヒッグス機構では、宇宙の初期の状態においてはすべての素粒子は自由に動きまわることができ質量がなかったが、自発的対称性の破れが生じて真空に相転移が起こり、真空にヒッグス場の真空期待値が生じることによってほとんどの素粒子がそれに当たって抵抗を受けることになったとする。これが素粒子の動きにくさ、すなわち質量となる。質量の大きさとは宇宙全体に広がったヒッグス場と物質との相互作用の強さであり、ヒッグス場というプールの中に物質が沈んでいるから質量を獲得できると見なすのである。光子はヒッグス場からの抵抗を受けないため相転移後の宇宙でも自由に動きまわることができ質量がゼロであると考える。

ニュース等では「対称性の破れが起こるまでは質量という概念自体が存在しなかった」などと紹介される事があるが、正確ではない。電荷、フレーバー、カラーを持たない粒子、標準模型の範囲内ではヒッグス粒子それ自体および右巻きニュートリノはヒッグス機構と関係なく質量を持つことが出来る。また、重力と質量の関係・すなわち重力質量発生のしくみは空間の構造によって定められるものであり、標準模型の外部である一般相対性理論、もしくは量子重力理論において重力子の交換によって説明されると期待される。

400チバQ:2011/10/01(土) 17:39:26
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110930-00000545-yom-sci
宇宙行政の司令塔組織、内閣府に来年度新設へ
読売新聞 9月30日(金)12時38分配信

 政府は来年度、宇宙行政の司令塔機能を持つ新たな組織を内閣府に作る方針を決めた。

 古川宇宙開発担当相が30日、閣議後の記者会見で明らかにした。

 文部科学省や経済産業省に分かれている宇宙政策の大方針を迅速に決めることが狙い。新組織では、日本版GPS(全地球測位システム)を構築するための準天頂衛星の開発や運用も担当する。

 具体的な組織の在り方を今後検討し、必要な法案を次期通常国会に提案する。

 準天頂衛星は現在1基打ち上げられているが、2010年代後半までに4基体制に整備する。

 宇宙行政の在り方は、政府の宇宙開発戦略本部(本部長・野田首相)の専門調査会が議論しており、今年8月に、強力な権限を持った「宇宙庁(仮称)」の創設を提言した。宇宙庁については、今回の新組織の中で将来的な課題として検討する。

http://www.asahi.com/special/space/TKY201109290446.html
宇宙庁見送り、内閣府に新組織 準天頂衛星開発費要求へ2011年9月30日10時11分


 政府は各省庁にまたがる宇宙政策を一元化する「宇宙庁」の発足を見送り、内閣府に司令塔となる新組織を来年度につくる方針を固めた。30日に開かれる宇宙開発戦略本部で決める。

 日本版の全地球測位システム(GPS)を構築するための準天頂衛星は、この組織が運用することになり、開発予算41億円を来年度の概算要求に盛り込む。

 宇宙庁構想は2009年、民主党が党政策集に盛り込んだ。震災後に戦略本部の専門調査会で議論されたが、合意は得られないままだった。

 新組織は、文部科学省や経済産業省などの担当者を集める。宇宙庁より後退した形で、具体策は年内をめどに決める。宇宙開発の企画立案や海外の宇宙機関との協議などを行う。予算の執行権限は各省庁に残す。

 準天頂衛星は4機体制にするなら約1700億円かかると試算されているが、来年度は41億円を計上する計画だ。(佐藤久恵)

401とはずがたり:2011/10/03(月) 12:48:07

北極で巨大オゾンホール 寒さが一因、南極並み「健康への影響も懸念」
2011.10.3 08:20
http://sankei.jp.msn.com/science/news/111003/scn11100308200000-n1.htm

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/uchu/scn11100308200000-p1.jpg
2011年3月25日の北半球の高緯度地域のオゾン分布。濃度が低い青色や紫色の領域が、北極海から北欧、ロシア北部などにかけて広がった(国立環境研究所提供)

 今年春に北極上空でこれまでにない規模のオゾン層破壊が進み、南極にできるオゾンホールに匹敵する大きさになったのを初確認したと、国立環境研究所(茨城県つくば市)などの国際チームが2日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 北極上空では南極より冬の気温が高く、オゾンを壊す物質ができにくいが、今年は春まで厳しい寒さが続いたため破壊が進んだらしい。同研究所の中島英彰室長は「予測していなかった現象。紫外線を遮るオゾン層がなくなると健康影響も懸念される。今後も監視が必要だ」と話している。

 日米欧9カ国のチームは、人工衛星や気球を使って北半球の大気のオゾン分布を調査。今年3月末に、オゾン濃度が低い領域が北極海から北欧、ロシア北部、グリーンランドに広がったのを観測した。

402とはずがたり:2011/11/03(木) 19:57:14

地球の「100兆倍」の水、120億光年のかなたに発見
2011.07.26 Tue posted at: 13:19 JST
http://www.cnn.co.jp/fringe/30003490.html

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/uchu/t1larg.quasar.nasa.jpg
写真:NASA/ESA

(CNN) 地球からはるか120億光年離れたクエーサー(准恒星状天体)に、地球上の海水の100兆倍の水が存在することが、科学者らの研究で明らかになった。

地球の340億倍の質量を持つこのクエーサーを分析していたコロラド大学ボルダー校のジェーソン・グレン准教授らが、数百光年の範囲に広がる大量の水蒸気を発見した。カリフォルニア工科大学がハワイ島マウナケア山に設置している天体望遠鏡で、分光器を使って観測された。

120億光年離れた天体を観測すると、見えるのは120億年前の姿だ。宇宙は136億年前のビッグバンで誕生したと考えられているが、その16億年後にはすでに水が存在していたことになる。

これほどの量の水が見つかったのは観測史上初めて。銀河系内で数光年の範囲に分布する水を全部合わせても、同クエーサーに比べれば4000分の1にすぎないという。

研究には両大学のほか、航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所、カーネギー天文台、ペンシルベニア大学や日本の宇宙科学研究所(ISAS)が参加している。

403とはずがたり:2011/11/04(金) 11:02:34

資金問題で手を引く米ロ…中国が宇宙開発独占の可能性
http://japanese.joins.com/article/238/145238.html?servcode=A00&sectcode=A00
2011年11月04日08時41分
[(c) 中央日報/中央日報日本語版]

中国が1956年にロケット開発に乗り出してから55年で宇宙ドッキングまで成功した。勢いに乗り2020年ごろに独自の宇宙ステーションを建設する計画だ。米国とロシアなどが予算の問題から手を引いており、宇宙開発計画はややもすると中国の独壇場になる可能性が大きくなっている。中国人が神話と伝説の中だけに存在してきた宇宙空間に本格的に視線を向け始めたのは建国初期の50年代だ。毛沢東政権下だった56年に国務院(中央政府)は「国防航空工業意見書」に基づき航空工業委員会を設置した。米国から帰国した物理学者の銭学森をロケットとミサイルの研究専門担当組織となる国防部傘下の第5研究院長に任命し宇宙開発が始動した。銭が開発したロケット「長征1号」のおかげで70年4月に中国は独自の人工衛星「東方紅1号」を打ち上げることができた。宇宙空間に出て行く核心運搬体を確保したのだ。

その後86年3月にトウ小平が科学者らの提案を受け入れ先端技術育成計画の「863計画」を承認した。この時に航空宇宙分野で有人宇宙ステーションの建設を目標に提示した。江沢民はこれを具体化した。彼は92年9月21日に中国の独自有人宇宙戦略の「921工程」をまとめた。このために「三歩走戦略」を用意した。有人宇宙船を打ち上げ、宇宙ドッキング実験をし、宇宙ステーションを建設する3段階戦略だ。今回の宇宙ドッキングに成功で中国はすでに2番目まで歩を進めた。

921工程により国レベルで体系的な支援と投資が行われた。99年11月に無人宇宙船の「神舟1号」を打ち上げ、2003年には有人宇宙船「神舟5号」を打ち上げ中国初の宇宙飛行士の楊利偉を輩出した。

中国は月面着陸を狙った月探査プロジェクトを着々と推進している。火星探査にも積極的だ。9日にはロシアと組んで初の火星探査船の「蛍火」を打ち上げる計画だ。

404とはずがたり:2011/11/04(金) 11:11:34

中国、初のドッキング成功 宇宙ステーション建設へ前進
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011110301000046.html
2011年11月3日 14時41分

 3日、北京の宇宙飛行管制センターで、宇宙船と宇宙実験室のドッキングの様子を説明する3Dアニメ。新華社提供(AP=共同)
写真

 【北京共同】中国が打ち上げた無人宇宙船「神舟8号」と無人宇宙実験室「天宮1号」のドッキング実験が3日午前1時半(日本時間同2時半)ごろ、同国上空で行われ、有人宇宙飛行プロジェクトの総指揮官、常万全・中央軍事委員会委員は「成功」を宣言した。

 中国の宇宙でのドッキング実験は初めて。2020年前後の実現を計画している長期滞在可能な有人宇宙ステーション建設に向け、着実に前進していることを示した。

 宇宙でのドッキング技術は米国、旧ソ連(現ロシア)が1960年代に獲得。中国は先行する米ロに独自技術で追い付く方針を掲げている。

405荷主研究者:2011/11/06(日) 12:32:24

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111013t15008.htm
2011年10月13日木曜日 河北新報
宮城沖地震 起きにくく 震災でひずみ解消 筑波大など解析

 東日本大震災では、過去に宮城県沖地震などが発生した複数の震源領域の断層が連動して滑ったとする解析結果を、筑波大の八木勇治准教授(地震学)のグループが12日、静岡市で始まった日本地震学会で発表した。特に宮城県沖の海域では蓄積されたプレート(岩板)境界のひずみが全て解消され、八木准教授は「想定されていた宮城県沖は起きにくい状態になった」としている。

 グループは太平洋や北米などにある51観測点の地震波形データを使い、震源と周辺の断層の動きを分析。断層滑りのシミュレーションと、過去に日本海溝付近で発生した地震の震源領域を比較した。

 東日本大震災の本震が始まってから20秒間は震源の東側で、過去に宮城県沖と連動したことがある三陸沖南部海溝寄りの震源領域で破壊が拡大した。破壊は100秒近く続き、この海域では断層が50メートルも滑ったとされる。

 20秒から40秒にかけて破壊は震源の西側にも伝わり、2分30秒までに1978年と1897年に起きた宮城県沖地震の震源領域を破壊し尽くしたと結論付けた。断層が滑った量は15〜20メートルと推定している。

 通常は地震直後でも、ひずみが全て解消されるわけではない。今回は従来に比べて断層が滑った時間が長いため、ひずみが完全に解放された可能性が高いという。

 八木准教授は「震災で宮城県沖地震2回分に相当するひずみが解放されたとみられる。従来のような周期で起きないと断定はできないが、起きづらくなったと言える」と話している。

406荷主研究者:2011/11/13(日) 20:35:12

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111023t13010.htm
2011年10月23日日曜日 河北新報
本震が宮城県沖地震誘発 東北大観測センター 仙台

 東北大地震・噴火予知研究観測センターの研究者らによる東日本大震災の研究報告会が22日、仙台市青葉区の仙台国際センターで開かれた。観測センターの日野亮太准教授は、震災の本震がマグニチュード(M)5程度で始まり、想定された宮城県沖地震を引き起こした上、超巨大地震に拡大した可能性を指摘した。

 断層が滑った規模から、宮城県沖地震の震源域では過去600〜800年分のプレート(岩板)境界のひずみが解消されたとの見方を示した。

 今後の宮城県沖地震については、今回の震源域周辺がゆっくり滑る「余効滑り」が続いているため、早期に余震として発生する恐れがあると指摘。「余効滑りが終わっても、従来のように30〜40年の周期で起きるかは別問題だ」と述べた。

 産業技術総合研究所活断層・地震研究センター(茨城県つくば市)の岡村行信センター長は、津波堆積物の調査結果から、今回の震災と同規模の大津波が仙台平野に襲来する間隔を約450〜約850年と分析した。

 慶長三陸津波(1611年)と北海道東部を1600年代初期に襲った津波の原因が同じ地震であるとする説に触れ、「もし道東の地震が原因なら既に400年たっており、長い間安心とは言えない」と話した。

 東北大地震・噴火予知研究観測センターの海野徳仁センター長は「震災を予測できなかったことを深く反省し、地震学の未熟さを痛感している。不幸なことが2度と起きないようにしなければならない」と今後の研究への決意を強調した。

407荷主研究者:2011/11/23(水) 17:21:32

http://www.minyu-net.com/news/news/1102/news11.html
2011年11月2日 福島民友ニュース
吾妻山噴火時、1時間で火山泥流が福島市街地に

 吾妻山で想定される火山災害で、福島河川国道事務所が、噴石など約100万立方メートルが噴出した1893(明治26)年の水蒸気爆発規模の噴火と700万立方メートルが噴出した過去1万年間で最大規模のマグマ噴火が発生した場合、いずれも谷出口から約1時間で泥流が福島市の中心市街地に到達するとシミュレーションしていることが1日、分かった。

 同事務所が同市で開いた県火山噴火緊急減災対策砂防計画検討委員会第3回吾妻山作業部会で示した。1893年に噴火が発生し、現在も噴気が上がっている大穴火口から積雪期に噴火したと想定してシミュレーションした。

408チバQ:2011/12/06(火) 21:16:16
http://sankei.jp.msn.com/science/news/111206/scn11120611170002-n1.htm
「地球型惑星」か 水が存在可能 気温22度、地球の2・4倍 
2011.12.6 11:16 [宇宙]

米航空宇宙局(NASA)が発見した「ケプラー22b」の想像図(NASA提供)
 米航空宇宙局(NASA)は5日、生命に欠かせない水が液体で存在し得る惑星を、ケプラー宇宙望遠鏡による観測で確認したと発表した。米メディアによると、惑星の地表付近の平均気温は推定セ氏22度。組成は不明だが、NASAは「地球型惑星の発見に一歩近づいた」としている。

 惑星は、地球から600光年離れており、大きさは地球の2・4倍。「ケプラー22b」と名付けられた。太陽よりもやや小さく温度の低い恒星から適度に離れた軌道を、約290日周期で公転している。

 ケプラー宇宙望遠鏡は、太陽系の外側にある惑星とみられる天体をこれまでに2326個発見。このうち48個は、恒星との距離などから水が液体で存在する可能性があるが、実際に惑星であることが確認されたのはケプラー22bが初めて。(共同)

409荷主研究者:2011/12/11(日) 14:38:06

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20111116101.htm
2011年11月16日03時00分 北國新聞
マントル到達計画を主導 金大、新潟大と連携

実地調査に向けて準備する荒井教授(左から2人目)=金大角間キャンパス

 海洋底を掘削し地球深部「マントル」到達を目指す国際プロジェクトで、主導的役割が期待されている金大は、年末からペルシャ湾岸オマーンにある海洋底の化石「オフィオラ イト」の本格調査に乗り出す。15日までに新潟大と連携した研究体制が整い、実施まで10年を切った海洋底掘削の準備として太古の海洋底の地殻を調べる。最新機器の導入や若手研究者の育成も進め、海洋底や地球深部の謎に迫る。

 オマーンのオフィオライトは、陸上にのし上げた約1億年前の海洋底。南北約500キロ、東西幅約80キロに分布しており、地殻からマントルに当たる地層が露出している。 マントル到達を目指す「21世紀モホール計画」を主導するため、金大は今年度から5カ年計画で、文部科学省の特別教育研究経費の助成を受け、新潟大と連携して研究を進めることになった。

 金大と新潟大の研究チームの約40人が年末から来年3月ごろにかけ、現地でオフィオライトに含まれる地殻とマントルの境界部分を中心に調査する。採取した岩石は金大で最 新機器を使って分析する。多様な学問分野の学生も参加する「モホール学校」と名付ける野外実習を開催し、若手研究者の育成につなげる。

 金大は、理工研究域自然システム学系の荒井章司教授を中心に、10年以上前からオフィオライトに注目。並行して海洋底掘削に関わり陸海双方から海洋底の研究を進めてきた 。

 海洋底を掘削すれば、化石では分からない「生きた状態」の地殻やマントルの活動が観察できる。地殻とマントル境界の観察、物質の採取が目標で、ゆくゆくは地震や気候変動 など地球規模の現象解明につながると考えられている。

 荒井教授は「これまで研究を先導してきた立場として、モホール計画を支える責任がある。金大が中心となってけん引していきたい」と話した。

 21世紀モホール計画 国際的な巨大科学プロジェクト「統合国際深海掘削計画(IODP)」の一環。世界最高の掘削能力を誇る地球深部探査船「ちきゅう」で海洋底に約7 キロの穴を掘り、地殻貫通とマントル物質の回収を目指す。2010年代後半にも実施予定で、掘削候補地は太平洋のハワイ沖、メキシコ沖、コスタリカ沖の3地点に絞られている。

410荷主研究者:2011/12/26(月) 01:18:01

http://yamagata-np.jp/news/201111/25/kj_2011112500788.php
2011年11月25日11:00 山形新聞
「長井盆地西縁」の地震発生率が33倍に 大震災後、活断層が活発化

 マグニチュード(M)9.0を記録した東日本大震災の影響により、周辺での地震の発生率が震災前と比べて10倍以上に上昇した活断層が本県を含め全国で11カ所あることが24日、東京大学地震研究所の研究チームの調査で分かった。

 特に断層帯の動きが活発化した可能性が高く発生率が上がったのは東北から中部にかけてで、長野県の境峠・神谷断層帯主部や岐阜県の猪之鼻断層帯、神奈川・静岡県の北伊豆断層帯など6カ所。北伊豆断層帯は最も高い約70倍となった。

 調査をまとめた東大地震研の石辺岳男特任研究員は、東日本大震災のようなプレート間での巨大地震の前後で、大地震が集中する傾向にあると指摘。「大地震に直結するわけではないが、活動が活発化しており、継続して監視するべきだ」と話している。

 チームは主要な断層帯約170カ所を調査。断層から5キロ以内の区域で、震災前1年間と震災後8カ月間に起きたM1以上の地震を抽出した。地震数が10未満のところは除き、1年間の発生率に直して比較すると、境峠・神谷断層帯が約66倍、猪之鼻断層帯が約11倍などとなった。

 石辺特任研究員によると、活断層が活発化した可能性が高い6カ所は大震災で活断層への力のかかり具合が増したことや、地震のメカニズムそのものが変わったことが要因と考えられるという。

 そのほかの5カ所のうち3カ所は、大震災の余震とされる3月12日に長野県北部で起きたM6.7の地震に伴うものとみられる。残り2カ所は本県の朝日町から米沢市に至る長井盆地西縁断層帯(約33倍)と宮城県で、大震災後に断層周辺で群発的に地震が発生したとみられ、これらは活断層の活発化との関連について検討が必要としている。

 北海道と九州の主要な断層帯の周辺では発生率の明らかな変化はみられなかったという。

411荷主研究者:2011/12/30(金) 21:20:33

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/12/20111201t15012.htm
2011年12月01日木曜日 河北新報
慶長津波の教訓に学べ あす東北大でシンポジウム

 東日本大震災の大津波と同規模だったといわれる1611(慶長16)年の慶長津波をテーマにした「慶長地震津波400周年シンポジウム」が2日、仙台市青葉区の東北大青葉山キャンパスで開かれる。これまで理系の研究者の注目度は高くなかったが、歴史学の視点で再考察し、慶長津波から学ぶべき教訓を考える。

 主催は東北大の防災科学研究拠点。東日本大震災の大津波は、869(貞観11)年の貞観地震以来の「1000年に1度」の規模とされている。慶長地震も大地震だったが、貞観地震よりは規模が小さく、地震研究者の間では当時の様子を記した文書の信頼度は高くなかった。

 東日本大震災の前から歴史学や文献史学の視点で慶長津波の再検証を模索していた防災科学研究拠点は、震災後に見直し作業を本格化。各種文献を精査した結果、東日本大震災の大津波や貞観津波に匹敵する規模だった可能性が高いとの結論に至り、今回のシンポジウムを企画した。

 研究拠点代表の平川新・東北アジア研究センター教授は「400年前に起きた慶長津波の評価が東日本大震災の前から違っていたら、『1000年に1度』的な捉え方でなく、津波想定や危機意識も変わっていたはず」と問題提起する。

 シンポジウムは津波工学の第一人者で、東北大災害制御研究センター長の今村文彦教授がコーディネーターを務める。

 慶長津波の再検証に当たってきた東北アジア研究センター・教育研究支援者の蝦名裕一さんが研究成果を報告。東大や東北大の地震研究者らと意見を交わす。蝦名さんら文系サイドからの報告を踏まえる形で、防災科学研究拠点の理系研究者が解析し直した慶長津波の地震規模も発表する。

 蝦名さんは「慶長津波は『慶長三陸津波』とも称されてきたが、甚大な被害は三陸にとどまらず福島県沿岸にも達していた。『慶長奥州津波』と名称の変更も提案したい」と話している。

 シンポジウムは2日午後4時から、青葉山キャンパスの工学部中央棟大講義室で。参加無料。連絡先は事務局022(795)7515。

412とはずがたり:2012/01/18(水) 19:02:47

モロッコの火の玉:火星の隕石と確認
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120118k0000e040181000c.html

 モロッコで昨年12月に見つかった石が極めて珍しい火星からの隕石であることが、米航空宇宙局(NASA)の専門家らによって確認されたことが18日分かった。AP通信が伝えた。

 現地では昨年7月、上空から火の玉のようなものが落ちるのが目撃されており、落下が目撃された隕石が火星のものと確認されたのは5例目。

 これまで発見された火星の隕石と比べ、落下から採取までの期間が非常に短いため、地球上の物質の付着が少ないとみられ、専門家は火星の様子が詳しく分かると期待している。(共同)

毎日新聞 2012年1月18日 13時05分(最終更新 1月18日 13時07分)

413とはずがたり:2012/01/23(月) 10:46:21

新発明スレよりも地球スレのここに。
まいど1号に続いて頑張る中小企業の存在は日本産業の懐の深さを示しており心強い。
中小企業の福利厚生など大企業に劣る部分をなんとか嵩上げして優秀な学生も就職先として検討できるようにして欲しいところ。

町工場の力で深海8千メートルへ 「江戸っ子1号」計画開始 世界新目指す
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/120117/cpd1201171556009-n1.htm
2012.1.17 15:55

東京・下町の町工場が共同で開発する深海探査シャトルビークル「江戸っ子1号」の開発契約書調印式=17日午前、東京都墨田区(瀧誠四郎撮影)【拡大】

 東京下町の町工場を中心につくる中小企業グループが、世界トップクラスの深海8千メートルを目指す無人探査機「江戸っ子1号」の製作に乗り出し、17日、都内で海洋研究開発機構などとの開発契約に調印した。今夏の試験潜水を経て、2013年度の完成を目指す。

 探査機の大きさは未定だが、球形で母船から海に投入し重りによって沈む方式。海底で土の採取や3Dのハイビジョン撮影をした後、重りを切り離し浮上する。魚類の撮影は海底約7700メートルが最深記録とされ、8千メートルで成功すれば世界新になるという。機体には、深海の高い水圧に搭載機器が耐えられるように特殊なガラスを採用、繰り返し探査に使うことを想定する。

 グループは、大阪府東大阪市の町工場などが開発し、09年に打ち上がった小型人工衛星「まいど1号」の活躍に刺激を受けて発足した。

414とはずがたり:2012/01/23(月) 14:48:42

首都直下地震:発生確率4年以内に70%…東大地震研試算
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20120123k0000e040167000c.html

 首都直下地震など、マグニチュード(M)7クラスが懸念されている南関東での地震について、今後4年以内に発生する確率が約70%に達する可能性があるとの試算を、東京大地震研究所のチームが23日までにまとめた。

 政府の地震調査研究推進本部はM7クラスの南関東での地震について、過去の地震の発生間隔などから、今後30年以内の発生確率は70%程度としている。研究チームの平田直・東大地震研教授は「発生確率はそもそも非常に高かったが、東日本大震災でより高まった可能性がある」としている。(共同)

毎日新聞 2012年1月23日 11時36分

415とはずがたり:2012/01/23(月) 14:50:00

津波:「山陰に来ない」は迷信 過去1000年に8件
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20120122mog00m040004000c.html
 ◇高さ10〜20メートルも 「防災意識高めて」

 東日本大震災を機に結成した県技術士会(林秀樹会長)の津波研究会の研究発表が21日、松江市のホテルであり、過去約1000年の間に県内エリアで確認された8件の津波について報告された。研究者は「山陰地方に津波が来ないというのは迷信」と、防災を呼びかけた。【宮川佐知子】

 研究会は昨年5月、地質などを専門とする20人が結成した。地域の伝承や古文書、神社の由緒書きといった文献の収集、現地視察をして、津波の到達地点や被害を探っている。県内では1026年、益田地域に大きな被害をもたらした万寿津波から、1993年の北海道南西沖地震で隠岐や島根半島に到着した津波まで、大小8件の記録が見つかっているという。

 なかでも万寿津波は、収集した記録によると、10〜20メートルの高さがあり、被害は山口県萩市から大田市鳥井町まで広範囲に及ぶ。研究会は、「過去に津波があったという話があったら、教えてほしい」と情報の提供を呼びかけた。

 会員のほか行政関係者らも含め約150人が参加。津波研究会代表の児島秀行さんは、「これを機に避難経路の確保など防災意識を高めてほしい。今後も研究を発展させ、役立ちたい」と話していた。

2012年1月22日

416チバQ:2012/01/25(水) 21:52:30
http://www.asahi.com/science/update/0120/TKY201201200205.html
2012年1月20日15時1分
うるう秒、各国の対立解けず 議論12年…存廃先送りジュネーブの国際会議場で19日、うるう秒問題などを話し合う国連の国際電気通信連合(ITU)の無線通信総会に参加する各国代表団ら=前川浩之撮影

標準時と原子時計とのズレ


 地球の自転の遅れに合わせて原子時計の時刻を調整するために挿入される「うるう秒」の廃止問題は19日、結論が先送りされた。「1秒」をめぐって専門家たちが12年間話し合ってきたが、主要国の賛否が割れたうえ、「なぜ今、議論しなければいけないのか」といった根本的な疑問も噴き出した。

 「この廃止提案に賛成、反対だけでなく、この問題を完全には理解していない国もある。提案は承認できず、さらなる研究のために(専門家らの)部会に差し戻す」。この日、スイス・ジュネーブで開かれた国連の国際電気通信連合(ITU)の無線通信総会は、ニュージーランドのジャミーソン議長がこう宣言し、結論を持ち越した。決着は早くても次の総会が開かれる2015年になりそうだ。

 国連筋によると、各国は前夜遅くまで非公式に接触し、合意の可能性も探った。だが、廃止派の米国、日本、フランスと、存続派の英国やカナダ、中国の対立は乗り越えられず、「時間切れ」に。ITUとしては異例の多数決による投票に持ち込むとのうわさも流れたが、193カ国加盟の国連の会議で賛否が割れると、のちのちの国際的な対立の火種になりかねない。

 結局、対立をそのまま総会に持ち込み、各国が立場を言い合う事態になった。

417荷主研究者:2012/01/29(日) 12:54:14

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/01/20120104t31003.htm
2012年01月04日水曜日 河北新報
ヒッグス粒子発見期待 超大型加速器 誘致目指す岩手県

 万物に質量を与えたとされる「ヒッグス粒子」について、欧州合同原子核研究所(CERN、スイス・ジュネーブ)が昨年12月、存在確率を「98.9%」と発表したことに、岩手県が注目している。県南部の北上山地に、ヒッグス粒子発見後の詳細研究を行う超大型加速器「国際リニアコライダー」(ILC)の誘致を目指しているためだ。実現には建設地の選定や財源など課題も多いが、岩手県は「ヒッグス粒子が見つかれば、ILC建設の機運も一気に高まる」と期待する。

 ヒッグス粒子は、日本を含む複数の国際共同研究チームが、CERNにある大型加速器「LHC」を使って探索を続けている。データを蓄積し、2012年にも最終報告がまとまる可能性がある。

 LHCの後継加速器となるILCは、国際プロジェクトで世界に1カ所だけ建設される。候補地は日米欧などで、国内では岩手の北上山地、福岡と佐賀両県にまたがる脊振山地の2カ所となっている。

 ヒッグス粒子の存在が確認されないと、約8000億円の建設コストがかかるILCの必要性そのものが大きく揺らぎかねない。岩手県の大平尚政策監は「CERNでの研究の成否がILCを推進する鍵になる」と話す。

 岩手県は10年度、東北大と共同で北上山地の地質調査を実施。11年度は東北大、東北経済連合会とともに加速器の北上山地での設置場所について研究を進めている。

 達増拓也知事は「北上山地の岩盤がいかにふさわしいか、ILCがいかに人類の役に立つかを地元がきちんと理解し、機運を盛り上げることが大切だ」と語る。

 研究者の間では、ヒッグス粒子の存在はほぼ確実視されている。12年末には世界の研究グループによるILCの工学設計が終了。13年にも建設地をめぐる各国間協議が始まる見通しだ。

 ILC物理・測定器国際研究組織アジア代表の山本均東北大大学院理学研究科教授は「ヒッグス発見後に誘致に動きだしたのでは遅い。今から急ピッチで準備を進める必要がある」と強調する。

 国はまだILCの誘致を表明はしていないが、11年度の第3次補正予算で、ILC関連予算5億円を初めて計上した。高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)が北上、脊振両山地の地質と欧米各国の動向を調査する。

[ヒッグス粒子] 理論的に存在が予測されているが見つかっていない、自然界で最も基本的な粒子。「クォーク」など他の素粒子に質量を与えるように働くと考えられ、働きや宇宙のどこにでもあることなどから「神の粒子」と呼ばれる。1960年代に英国の理論物理学者ヒッグス博士らが存在を予言。半世紀近く探索が続いている。粒子の存在が正式に確認されれば、物理学の基本となる「標準理論」の完成につながる。

[国際リニアコライダー(ILC)] 全長31〜50キロの地下トンネルで電子と陽電子をほぼ光速で衝突させて、ヒッグスなどの新粒子をとらえ、宇宙の成り立ちを解明する施設。建設・運転に伴う人口増加は約5000人、経済効果は10年間で5兆円以上との試算がある。

418とはずがたり:2012/01/31(火) 01:14:36

日本海側が大雪の恐れ…18年豪雪に匹敵?
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20120130-567-OYT1T00997.html
2012年1月30日(月)20:41

 気象庁は、31日から日本の上空に強い寒気が流れ込み、2月3日頃にかけて、北日本から西日本の日本海側が大雪になる恐れがあると30日発表した。

 新潟や長野の一部地域では、2005年から06年にかけて死者152人を出した平成18年豪雪に匹敵する積雪になる可能性もあるとして、除雪作業中の事故や雪崩に注意するよう呼び掛けている。

 同庁によると、31日午後6時までの24時間に予想される降雪量はいずれも多い所で、北陸100センチ、東北と長野が50センチ、近畿40センチ、北海道と岐阜が30センチ、中国20センチ。

 この冬、青森で約4メートル、山形や新潟で3メートル超、鳥取、長野で2メートル超の積雪を記録するなど、日本海側を中心に豪雪となっている。同庁によると、南米ペルー沖の水温が下がる「ラニーニャ現象」の影響で「亜熱帯ジェット」と呼ばれる気流が南へ蛇行し、大陸からの寒気が南下しやすい状況が発生。さらに、「寒帯前線ジェット」も蛇行し、日本の東に「ブロッキング高気圧」が発生するなど、寒気が滞留しやすい状況が続いている。

419とはずがたり:2012/01/31(火) 01:15:55
大雪余波、苦悩の自治体 積もる除雪費、底つく予算
2012年1月29日(日)08:00
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20120129080.html?link_id=k_kanren_news_body
(産経新聞)
 ■震災派遣でダンプ足りず作業遅れも

 記録的豪雪になる可能性もでてきた今冬の降雪。北・東日本の日本海側の自治体では、すでに今年度当初予算に計上した除雪費を使い切ってしまい、予算の増額を迫られるところも出てきた。さらに、例年なら除雪した雪を郊外へと運ぶトラックが、今冬は東日本大震災の復興工事のため被災地に派遣されており、除雪作業に遅れが生じる事態にもなっている。(森本充、川畑仁志)

 気象庁のデータによると、毎年大量の積雪が観測される豪雪地帯の昨年11月以降の累積降雪量の平均は306センチ。「12月中旬の降雪シーズン入り以降、ほぼ連日、雪が降り続いている」(同庁)ことが、除雪回数の増加につながっている。

 11月以降、累積降雪量が平年の378センチを大幅に上回る453センチ(27日現在)となった青森市では、当初見込んでいた除雪費20億3千万円の予算の9割以上をすでに支出してしまった。費用はシーズン終了までに総額30億円程度に上る可能性があるという。累積降雪量が10メートルを超え、最近10年では除雪費用がもっともかかった平成16〜17年の支出額に匹敵する。

 青森県弘前市では28日夕に積雪90センチを記録。今シーズンで最も深くなり、平年値(50センチ)の1・8倍となった。当初予算5億円の除雪費も底をつき、今月10日に4億円を緊急追加。このうち、すでに3億円近くを使っており、さらなる増額を余儀なくされている。

 両市はほぼ毎年、補正予算で除雪費を増額しているが、弘前市の担当者は「雪シーズンは2月が本番。冷え込みが続けば雪が凍って除雪車の効率が下がってしまい、さらに費用がかさむ」と危惧している。

 ▼郊外に運べない

 東日本大震災の影響が、思わぬ形で除雪作業に遅れを及ぼしている自治体もある。被災地の復興工事で例年委託しているダンプカーが出払ってしまったためだ。このため、除雪車で雪を道路脇に積み上げても、処理するため郊外に運ぶことができない。

 青森市では、「早く雪をどかしてくれ」「除雪はまだか」といった苦情が殺到。昨年同期よりも3千件以上多い、8600件を超えるまでになっている。市の担当者は「こんなところに地震の影響がでるとは…」と戸惑いを隠せない。ダンプカーの被災地入りは青森市に限ったことではなく、同様の悩みは他の自治体も抱えている。

 新潟県十日町市では東日本大震災の翌日、長野県北部地震で震度6弱に見舞われ、道路の亀裂や土砂崩れが発生。昨年7月には豪雨災害にも遭った。そして、この大雪だ。市の担当者は「自然災害に振り回されっぱなしだ。まだ補修が手つかずのところがあるのに…」ともらす。

 同市は「(民間に委託した)除雪費用の支払いができない状態に陥る」として、市長の専決処分で5億2800万円を増額補正。例年1月から除雪作業を本格化させるが、今冬は12月からフル稼働状態だ。

 長野県北部地震で約200世帯が全半壊した長野県栄村では、仮復旧した道路に段差があるため、除雪車でスムーズに雪を取り除けない。担当者は「このまま降り続けば除雪が追いつかなくなってしまう」。

 雪下ろしや除雪作業中の死傷者も増えている。青森県は26日夕現在、死者9人(前年同期比7人増)、重軽傷者が142人(同67人増)に達した。栄村では1月6日、自宅の屋根で雪下ろしをしようとしていた男性(41)が転落。その後死亡した。男性は長野県北部地震で被害を受け、仮設住宅に入居していた。

420とはずがたり:2012/01/31(火) 15:51:48

ほんまかね?!レゴって所が秀逸である♪

Lego Man In Space: Mathew Ho And Asad Muhammad, Ontario Teens, Send Toy Figure Into Atmosphere (VIDEO)
http://www.huffingtonpost.ca/2012/01/25/matthew-ho-asad-muhammad-lego-space-video_n_1231533.html

レゴ人形、宇宙へ カナダ高校生が宇宙船自作
2012年01月29日 13:10 発信地:オタワ/カナダ
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2854063/8382522

【1月29日 AFP】レゴ(Lego)人形が、カナダ・トロント(Toronto)の高校生2人が自作した宇宙船に乗って宇宙に送られる動画が25日、公開された。

 17歳のマシュー・ホー(Mathew Ho)さんとアサド・ムハマド(Asad Muhammad)さんは気象観測気球をオンラインで注文し、宇宙船を発泡スチロールで作って、レゴ人形を上空24キロまで打ち上げることに成功したという。

 2人が通う高校の校長は、AFPの取材に対し、この「驚くべき旅」が事実だと述べた。

 動画サイトのユーチューブ(YouTube)に投稿された動画は、レゴ人形の97分間の宇宙の旅を早送りで見ることができる。カナダの旗を持つレゴ人形は、真っ黒な宇宙空間に浮かぶ地球を背景に映っている。

 カナダのメディアによると、2人は観測気球につないだ箱に、4台のカメラとGPS(衛星利用測位システム)を内蔵した携帯電話を設置して、レゴ人形の旅を記録した。

 さらに、ムハマドさんの母親のミシンを使ってナイロンのパラシュートを縫い、レゴ人形に着せて、レゴ人形が無事に地球に帰還できるようにした。気球にはパーティーグッズ販売店で購入したヘリウムを入れた。

 この宇宙旅行計画にかかった総額は500ドル(約3万8000円)未満だったという。

■宇宙の旅から無事帰還

 2人はインターネットを活用して、発射地点や風向き、その他のデーターから気象観測気球の落下予想地点を予測。トロント郊外のニューマーケット(Newmarket)のサッカー場からレゴ人形を打ち上げた。

 だが標高7キロメートル付近で気球は携帯電話の圏外になり、GPS信号も届かなくなったので、2人は家に帰って餃子を作ったという。

 するとホーさんのiPadが鳴った。レゴ人形は地上に降下し、発射地点から120キロ離れた野原に無事に着陸していたのだった。(c)AFP

423とはずがたり:2012/02/05(日) 16:00:26

生命科学スレはmedical reviewでするかねぇ。。

NIMSら、初期地球の生命につながる化学進化の場が海底地下であると発表
http://news.mynavi.jp/news/2011/09/28/097/

424とはずがたり:2012/02/10(金) 00:12:28

地震:4年以内にM7級70%試算、精度低い…国の委員会
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120210k0000m040070000c.html

 南関東でマグニチュード(M)7級の地震が今後4年以内に70%の確率で発生する可能性があるとした平田直・東京大地震研究所教授らの研究チームの試算について、国の地震調査委員会は9日、「精度が低い」として、「今後30年以内の発生確率は70%」としている従来の長期予測は変更しないとの見解を示した。

 平田教授らの試算は、東日本大震災後に関東地方で増加したM3以上の地震の発生数を基に確率を割り出した。これに対し、地震調査委は「数える地震の規模や、発生領域の設定によって確率は大きく変動するため、誤差が大きい」とした。地震調査委の阿部勝征委員長は「30年以内で70%も切迫している状況には違いない」と述べた。【比嘉洋】

毎日新聞 2012年2月9日 21時24分

425とはずがたり:2012/02/10(金) 00:13:34
>>423に引き続き生命の起源スレはここにしましょうか。

湯野浜温泉源泉で最小微生物発見 慶大生命研グループ、弱アルカリ温泉で初
http://www.yamagata-np.jp/news/201202/06/kj_2012020600258.php
2012年02月06日 20:20

採取した湯野浜温泉の源泉を見ながら、金井昭夫教授(右)の指導を受ける村上慎之介さん=鶴岡市・慶応大先端生命科学研究所
 慶応大先端生命科学研究所(鶴岡市)は6日、同大学院生の村上慎之介さん(23)らの研究グループが、世界でも数例しか発見されていない、世界最小の微生物を同市の湯野浜温泉源泉から発見したと発表した。原始生物の生き残りとされ、生命の起源を探る上で重要な微生物の一つ。これまで酸性や強酸性の環境でしか存在が確認されておらず、初めて弱アルカリ性の温泉から見つかった。

 発見された微生物は、アーキアル・リッチモンド・マイン・アシドフィリック・ナノオーガニズム(ARMAN)に分類される。体長0.2マイクロメートルでウイルスなどを除き、細胞として機能できる世界最小生物の一つ。既に米カリフォルニアの鉱山とフィンランドの沼地で発見されているが、いずれも酸性などの環境で確認されたものだ。

 村上さんは、先端研の金井昭夫教授とOBで米航空宇宙局(NASA)エイムズ研究所の藤島皓介研究員の協力を受け研究。2009年2月に、湯野浜温泉の源泉施設からサンプルとなるろ過や殺菌処理前のお湯を採取し、最先端の微生物検出法「メタゲノム解析」で、取り出した微生物の遺伝子の塩基配列を調べた。

 その結果、新種と考えられる27種類の微生物を発見した。この中にARMANに属する塩基配列があり、存在を確認。世界で3例目となる。強酸性や酸性の環境でしか生きられないと考えられていたが、それ以外でも存在することを初めて明らかにし、米科学専門誌で発表した。発見された微生物は人体などへの影響はまったくない。

 研究を指導する金井教授は、「微生物の歴史は、地球生物の歴史であり、生命の起源を調べる上で、湯野浜温泉からARMANが見つかったことは世界的にも重要だ」と指摘。村上さんは「微生物の多様性や能力の一部を解き明かすことができた。生命の起源の解明に役立つ研究を続けていきたい」と話している。

426とはずがたり:2012/02/15(水) 00:46:06

矮小銀河、さらに小さい銀河を食べる
2012年2月13日(月)13:55
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120213003&expand&source=gnews
Rachel Kaufman
for National Geographic News
February 13, 2012

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/uchu/48555_big.jpg
 矮小銀河NGC 4449と、その近くにかすかに見えるスターストリーム(画像右上の赤味がかった細長い部分)。
(Image courtesy NAOJ)

 矮小銀河がさらに小さな“伴侶”を食べている姿が、このほど初めて詳細な画像でとらえられた。食べられているほうは、一見すると単なる“しみ”にしか見えないほど小さい。

 小さいほうの銀河が元は「何だったのか、これまでずっと謎だった」と研究共著者でカリフォルニア大学サンタクルーズ校(UCSC)の天文学者であるアーロン・ロマノウスキー(Aaron Romanowsky)氏は話す。

 小さな星のしみが最初に見つかったのは、デジタイズド・スカイ・サーベイ(Digitized Sky Survey)プロジェクトによってデジタル化された写真乾板の中だ。

 この小さな銀河は、あまりに明るさに乏しいため、5年間その正体を突き止められないままだった。この銀河の明るさは、近隣にあるりょうけん座の矮小銀河NGC 4449の約50分の1だ。

 しかし最近になって、ロマノウスキー氏らのチームが矮小銀河とその近隣にあるしみの、より詳細な画像の取得に乗り出した。

 研究を率いたドイツ、ハイデルベルクのマックス・プランク天文学研究所のデイビッド・マルティネス・デルガード(David Martinez-Delgado)氏や、研究共著者でアマチュア天文学者のジェイ・ギャバニー(Jay Gabany)氏を含む国際チームは、米ニューメキシコ州にあるブラックバード天文台(Blackbird Observatory)と、ハワイ島のすばる望遠鏡からデータを収集した。

「そしてこの素晴らしい画像を得た。(大きい銀河に飲まれつつある)銀河が星の1つ1つまで見える」とロマノウスキー氏は述べている。

◆マトリョーシカのように大が小を食べる

 NGC 4449の周囲に存在するスターストリーム(星の流れ)によって、一方の銀河が他方の銀河を“食べて”いることがわかる。

 画像は、大きい銀河の周囲に暈(かさ)状に散らばる恒星の姿を鮮明にとらえていた。これは銀河同士の合併により、小さい銀河が剥ぎ取られてできるものだ。

 今回の発見は、あらゆる大きさの銀河は共食いをするという、銀河形成理論の一端を裏付けることになる。「大きい銀河は小さい銀河を食べ、小さい銀河は(さらに)小さい銀河を食べる。まるでマトリョーシカのようだ」とロマノウスキー氏は言う。

 今回の発見はまた、NGC 4449が現在活発な星形成領域となっている理由を説明しうるものだ。ロマノウスキー氏によると、小さい銀河は大きい銀河の周囲を楕円形の軌道を描いて回っており、これはちょうど彗星が恒星の周りを回るのと同じだという。

 この伴銀河は、われわれの目にはことさらに小さく映るが、ここに暗黒物質が関わっていると考えると、2つの銀河は質量的にぐっと近くなる。その場合、暗いほうの銀河は、明るいほうの銀河の5分の1ほどの質量を持つ可能性がある。「小さい銀河は近くを通過するとき、重力によって(大きい銀河)を押し、乱れさせる」とロマノウスキー氏は言う。

 今から約5億年前に起こったそのような現象が、現在NGC 4449において見られる活発な星形成のきっかけとなった可能性が考えられる。

 今回の研究をまとめた論文は、「Astrophysical Journal Letters」誌に提出された。

Rachel Kaufman for National Geographic News

427とはずがたり:2012/02/19(日) 17:51:21

津波:「共振現象」発生か…釜石湾など高さ2〜3倍
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20120219k0000m040058000c.html

 東日本大震災で発生した津波について、岩手県の釜石湾や宮城県の石巻湾西部などで、津波の高さが周辺の2〜3倍に膨れ上がる「共振現象」が起きた可能性が高いことが、18日までの今村文彦東北大教授(津波工学)らによるシミュレーションで明らかになった。

 共振現象は、たらいに入れた水を波の周期に合わせて揺すると波が大きくなるような現象を指す。1960年のチリ地震津波の際に岩手県の大船渡湾で発生し、被害が拡大した。

 今村教授らは、三陸沖に設置されたGPS波浪計による潮位変化の記録を基に、今回の津波の周期や波形を解析。(共同)

毎日新聞 2012年2月18日 22時15分(最終更新 2月18日 22時15分)

428名無しさん:2012/03/26(月) 21:14:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120326-00000523-san-bus_all
大阪では282年ぶりの金環日食 5.21に向け商戦過熱
産経新聞 3月26日(月)12時1分配信


拡大写真
専用メガネなど、金環日食グッズの売れ行きが好調な売り場=大阪市中央区の東急ハンズ心斎橋店(写真:産経新聞)

 月が太陽の手前に入ることで、太陽の周囲だけが光って見える「金環日食」。日本では25年ぶり、大阪では282年ぶりとあって、観測可能な5月21日朝を前に、関連本や日食用メガネなどの関連グッズが好調な売れ行きを見せ始めた。最適な環境で観測できるクルーズツアーは売り切れ目前の状態だ。

[フォト] 商用衛星ビジネス参入狙うも… 円高やコストで“官需頼み”

 「観測日が近づくと、売り切れが続出するかも」

 大阪市北区茶屋町のMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店は、金環日食の関連本約30種類を6階の宇宙・天文コーナーで販売。今後は特設コーナーを設け、4月には売り場を今の2倍、5月には3倍にする。

 数ある関連本でも初心者におすすめなのは手軽な小冊子タイプ。「金環日食観測ノート」(旬報社、メガネ付き525円)は、白抜きの円に時間ごとの太陽の満ち欠けを記録でき、楽しんで学べる内容だ。

 また月刊誌は相次いで特集を組む。視覚に訴える鮮やかなグラフィックが特徴の科学雑誌「ニュートン」は間もなく臨時増刊号を発売。数に限りがあるため、「書店同士で争奪戦が繰り広げられた」(関係者)という。

 金環日食は太陽が欠けた状態にあっても、直視すると失明の恐れがある。観測には専用メガネなどが必要で、東急ハンズ心斎橋店では約20種類を用意。ここ1週間ほどで約80個が売れた。外からの光を遮断することでよりきれいに見える箱形メガネなどがある。

 このほか、金環日食クルーズツアーも人気。JTBは日本一周も兼ねた8泊9日以上、1人32万8千円からのツアーを昨年12月から発売した。太平洋上のベストスポットで停泊して観測するツアーは年配層からの予約が多く、早くも空きが数室に減っている。

 今回は日本列島の南側をかすめる帯状の地域「中心食帯」で午前7時半ごろに約1〜5分間、金環日食となり、その前後1時間ほども太陽の一部が欠ける。また、中心食帯以外の地域でも、太陽の大部分が隠れる部分日食を観測できる。

 近畿での次のチャンスは京都や三重などでは2041年。大阪にいたっては2312年になるといい、国立天文台では「これだけ広範囲で見られるのは非常にまれ」と話している。


 金環日食 見かけの大きさで月の方が太陽より大きくなる場合に観測される「皆既日食」に対し、太陽が月より大きく見える現象。今回は、世界地図上で観測可能な地域を示す細い帯「中心食帯」が、ほぼ日本列島と重なるため、多くの地域で観測できる。

429名無しさん:2012/03/26(月) 21:25:32
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120326-OYT1T01010.htm?from=navlp
縦に並んだ金星・月・木星、スカイツリーと競演




都心でも観察された、金星・月・木星が一列に並んだ天体ショー(26日午後6時46分、東京・墨田区で)=武藤要撮影 26日夜、日没後の西の空で金星、月、木星がほぼ等間隔で上下に並ぶ天体ショーが観測された。

 東京都心はあいにくの曇天だったが、午後7時前、雲の切れ間で見え始めた金星と木星の間に細い三日月が入り、夜空にビーズ飾りが浮かび上がった。

 開業まで2か月足らずになった東京スカイツリーではこの日から低層階ライトアップの試験点灯がスタート。周囲では通行人が立ち止まって空を見上げ、ツリーと天体の“光の競演”を楽しんでいた。

(2012年3月26日20時26分 読売新聞)

430荷主研究者:2012/03/31(土) 19:15:30

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/02/20120217t15013.htm
2012年02月17日金曜日 河北新報
星の誕生の仕組み探る ロケット使い実験 東北大グループ

実験に使うロケットと同型の観測ロケット(宇宙航空研究開発機構提供)

 東北大大学院理学研究科の木村勇気助教の研究グループが、終末期の星から放出されたガスが冷えて生成される「ナノ粒子」をロケットで宇宙空間に運び、「宇宙ダスト」を発現させる実験に取り組む。宇宙ダストは鉄や炭素を含み、新たな星の材料になる物質で、星誕生のメカニズム解明につながるという。宇宙航空研究開発機構との共同実験で、早ければ年内に実施する。

 ナノ粒子は、ナノメートル(ナノは10億分の1)単位の固体で、宇宙空間に分布する。実験では、木村助教がつくったナノ粒子をロケットに搭載。ナノ粒子が、宇宙ダストに変化するメカニズムを詳しく調べる。

 ロケットが宇宙空間に入ると、実験装置が始動。ナノ粒子が蒸発した後、冷えて宇宙ダストに結晶化する様子を電波で地上に届ける。データを解析し、宇宙ダストが発現しやすい圧力や温度などの条件を探る。

 木村助教は2011年に航空機を急降下させ、無重力に近い環境で同様の実験をしたが、重力が変動する影響で宇宙ダストの生成環境が揺らぎ、データの精度が下がったという。ロケットを使うことで、無重力状態で精度の高いデータが得られる。

 木村助教は「宇宙ダストを作ることができれば、星や惑星の誕生を再現することにつながる。効率よく宇宙ダストを結晶化する技術は、薬品や食品加工など他の分野にも応用できる」と説明している。

431荷主研究者:2012/04/08(日) 15:11:37

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/02/20120219t75012.htm
2012年02月19日日曜日 河北新報
釜石、石巻湾 津波増幅か 共振で周辺の2〜3倍に 東北大

 東日本大震災で発生した津波について、岩手県の釜石湾や宮城県の石巻湾西部などで、津波の高さが周辺の2〜3倍に膨れ上がる「共振現象」が起きた可能性が高いことが、18日までの今村文彦東北大教授(津波工学)らによるシミュレーションで明らかになった。

 共振現象は、たらいに入れた水を波の周期に合わせて揺すると波が大きくなるような現象を指す。1960年のチリ地震津波の際に岩手県の大船渡湾で発生し、被害が拡大した。

 今村教授らは、三陸沖に設置されたGPS波浪計による潮位変化の記録を基に、今回の津波の周期や波形を解析。潮位が(1)10分程度の短周期で大きく変化(2)1時間程度の長周期で緩やかに変化−と2種類の明確な周期を持っていたことが判明、さらにコンピューター上で津波を再現した。

 その結果、釜石、石巻両湾に加え、青森県のおいらせ、階上両町の沿岸、岩手県の山田湾、福島県の小名浜港周辺の少なくとも6カ所で共振現象が起きた可能性があることが分かった。

 石巻湾西部に位置する東松島市では、連動型の宮城県沖地震の発生で想定していた4メートルをはるかに上回る10メートルを超す津波が来襲。市の住宅の7割超、約1万1千世帯が全半壊した。

 共振現象が実際に起きたかどうかは、大船渡湾をはじめ湾内の潮位変化を記録する検潮所がすべて破壊されたため、確認は困難だという。今村教授らは、二つの周期を持つ津波の発生メカニズムの解析を急いでいる。

 今村教授は、今後の津波でも共振現象で被害が拡大する可能性を指摘。「共振現象が発生すると、最大級の津波が長時間続くことがある。まず避難という意識を持ち、津波が収まったと感じても自分の判断で戻らないことだ」と警告している。

 [津波の共振現象] 津波の周期が、形状や深さなど海岸がもつ特徴と一致した場合に波が大きくなる現象。リアス式海岸など湾状の地形で発生しやすい。共振現象が起こらなかった場合に比べ、津波の高さや浸水域が2〜3倍に拡大する。通常の津波が最大波の到達以後、急速に衰えるのに対し、共振現象が起きると最大級の波が繰り返し来襲するとされる。

432荷主研究者:2012/04/08(日) 15:21:02

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/02/20120222t11010.htm
2012年02月22日水曜日 河北新報
東北大と富士通が共同開発へ 地震後の津波予測を3次元化

スパコンを使って津波を予測する3次元シミュレーションのイメージ

 富士通と東北大は21日、津波の動きを短時間で予測する3次元のシミュレーションシステムを共同で開発すると発表した。同社が理化学研究所と開発した計算速度世界一のスーパーコンピューター「京」を活用し、数年後の実用化を目指す。将来的には巨大地震の発生から数分間で、想定される被害の様子を立体映像化して防災、報道機関などに発信し、迅速な避難につなげることも可能という。

 開発は富士通の次世代テクニカルコンピューティング開発本部と、東北大大学院災害制御研究センターの今村文彦教授(津波工学)のグループが行う。

 物質を多数の粒子の集まりとしてみる粒子法の概念を活用。津波が陸上に到達後、市街地での浸水や建物への衝撃、河川を逆流する様子などを解析できるようにする。

 3次元の津波予測は通常のパソコン500台を連結しても5日間ほど要するが、「京」を使うことで数分間で計算できる見込み。予測した立体映像はリアルタイムでテレビに流すほか、スマートフォン(多機能携帯電話)などを通じ、浸水予想区域を住民に知らせることも視野に入れている。

 2012年度中に基本機能を開発する計画。初年度の開発費用は約350万円で、実用化に向けては国などからの資金援助にも期待する。

 今村教授らはこれまで、2次元シミュレーションによる津波の予測や再現を行ってきた。津波の高さや到達時刻の計算には有効だが、堤防や建物への影響を十分に解析できなかった。今村教授は21日、仙台市青葉区の富士通東北支社で記者会見し「上空などさまざまな視点で津波の動きが予測でき、住民避難にも役立つ」と説明。富士通の山本正已社長は「実用化すれば、津波被害が想定される世界各地で利用でき、スパコンの普及にもつながる」と述べた。

433とはずがたり:2012/04/19(木) 12:38:09
揺れましたねぇ。。

2007-01-03 地震速報サイト(気象庁やHi-netや2ch)
http://d.hatena.ne.jp/mut3/20070103

434とはずがたり:2012/04/20(金) 17:32:48

超巨大火山
イエローストーン
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/0908/feature03/
AUGUST 2009

435荷主研究者:2012/04/22(日) 13:44:21

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/03/20120326t13017.htm
2012年03月26日月曜日 河北新報
津波災害先人が警鐘 東北大・蝦名氏が慶長の記録検証

慶長の大津波を検証した講演会

 宮城県亘理町郷土資料館の町民講座「ものしり大学院」が24日、町悠里館で開かれ、東北大東北アジア研究センター教育研究支援者の蝦名裕一氏(日本近世史)が「慶長奥州地震津波と亘理の復興」と題し講演した。

 町民約100人が聴講した。蝦名氏は1611(慶長16)年に現在の青森、岩手、宮城など東北沿岸を襲った「慶長大津波」についての古文書の記述と、東日本大震災の被災地調査を比較検証した結果を報告した。

 検証によると、古文書に出てくる岩手県山田町や大槌町の寺社の浸水状況などから「慶長大津波の規模は、今回の平成大津波と同程度かそれ以上」と説明した。

 亘理町や山元町の海岸線から約500メートル離れた内陸部に、慶長期の津波堆積物が発見されたことを指摘。岩沼市内陸部の阿武隈川左岸の山にある千貫神社に津波が押し寄せたとされる伝承を詳細に分析した上で、「仙台以南の平野部にも大きな津波被害があった」と結論付けた。

 蝦名氏はまた、仙台藩に2代にわたって仕えた川村孫兵衛親子が、製塩や植林事業で仙台藩の復興を支えた史実を紹介し、亘理町や岩沼市内に「御塩場」があったことも明らかにした。

 蝦名氏は「慶長の津波は過小評価されてきたが、今回の検証で先人の記述の正確さが判明し、精いっぱい警鐘を鳴らしてくれていたことが分かった」と語った。

 東海・東南海・南海地震への懸念が強まっていることを挙げ、「地震学だけでなく地域の津波の歴史を再検証し、あらゆる知識を動員して、次なる災害の備えにする必要がある」と提言した。

436荷主研究者:2012/04/22(日) 13:45:26
>>216 >>417
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/03/20120326t31002.htm
2012年03月26日月曜日 河北新報
ILC「北上山地 地盤調査結果問題なし」 東北加速器研

 岩手県が県南部の北上山地に誘致を目指す超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」について、産学官でつくる東北加速器基礎科学研究会が本年度実施した調査の概要が、25日分かった。複数の地下ルートを想定して地盤を調べた結果、いずれも強度などに問題はなかった。今後、建設コストなどの条件を比較し最適ルートを探る。

 調査は、研究会の主要メンバーである東北経済連合会と岩手県、東北大の共同事業。ILCは地下深くに31〜50キロのトンネルを掘る必要がある。北上山地の「千厩・人首花こう岩岩盤体」(一関市、奥州市)は南北に細長く、これに合わせて南北方向に六つの地下ルートを想定した。

 人工的に振動を起こしての調査や電気探査、地上踏査、ボーリング調査などを行った。その結果、いずれのルートでもトンネル本体のほか、電子と陽電子が光の速度で衝突する中間点の大規模な実験ホール(高さ40メートル、幅30メートル、長さ100メートル)などが、岩盤内に建設できることを確認した。約5キロごとに設置する地下へのアクセストンネルの場所についても、ルートごとに検証した。土地の形状によって総延長が異なり、建設コストに影響してくることが分かった。

 今後は(1)アクセストンネルを短くできるか(2)巨大実験ホールを建設しやすいか−などを考慮し、北上山地で最も適したルートを検討。高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)と連携し、さらに調査する。

 建設費約8000億円とされるILCは、国際協力で世界に1カ所だけ設置する。候補地は日米欧などで、国内では北上山地と、福岡と佐賀両県にまたがる脊振山地の2カ所。2012年末にも国際設計チームが工学設計をまとめ、13年には建設地をめぐる各国間協議が始まる見込み。

437とはずがたり:2012/04/23(月) 09:47:04


歴史軽視「地震学の敗北」
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/feature/kansai1326213628956_02/news/20120120-OYT8T00130.htm
ゲームや文学 災害文化育め

二つの巨大地震による津波に高さ
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/uchu/chikyu/20120120-576300-1-L.jpg

 昨年12月2日、ちょうど400年前に東北を襲った地震を考え直すシンポジウムが、東北大で開かれた。

岩手県山田町の旧家に残る慶長三陸地震の古文書。「大地震三度」「大波」「(死者)八百人余」(傍線部)の記述がある(羽鳥徳太郎さん提供)
 江戸時代初頭の1611年12月2日に起きた「慶長三陸地震」である。

 「東日本大震災に匹敵する大津波は、869年の貞観地震の後にも来ていた」

 岩手中部で20〜25メートル、宮城南部や福島北部でも5〜13メートル。歴史地震学者の羽鳥徳太郎さん(89)が、推定される津波の高さをスクリーンに映すと、市民ら約200人がざわついた。

 「大波、山の如(ごと)く」「引き潮は古木家どもを引き連れ」。古文書は死者3000人以上と伝える。

 一般には知られていない慶長三陸地震だが、「歴史地震学」の研究者は早くから調査に取り組んでいた。

 日本の近代的な地震観測の始まりは約130年前。それ以前に起きた地震の実態を、古文書や石碑、伝承から解き明かす学問だ。

 「慶長の津波は最大級だった」と東京大学地震研究所員だった羽鳥さんが論文で初めて指摘したのは1975年。その後も現地調査を重ねて、津波の規模に修正を加え続けた。

 「慶長津波の再来に注意が必要だ」という声はほかの研究者からも上がったが、地震学界全体の関心は低いままだった。

 「過去からの警鐘が社会に伝わっていれば、危機意識も備えも変わっていたのではないか」。羽鳥さんの無念さは募る。

 歴史地震学の成果はなぜ生かされなかったのか。

 地震研究は、メカニズムを解明する「地震発生物理学」、コンピューターで揺れを予測する「強震動地震学」などが主流だった。

 東北大の松沢暢(とおる)教授は「100年程度のデータから構築した理論で『マグニチュード(M)9はありえない』と思いこんだ。最新の理論や解析を重視するあまり、原点である歴史が二の次になった」と悔いる。

 2006年に国の中央防災会議が公表した想定は、1896年の明治三陸地震(M8・2)の再来を「最大級」とした。被害は全壊家屋9400棟、死者2700人とみていた。

 だが、5年後に起きた東日本大震災はM9・0。全壊13万棟、死者・行方不明2万人と、想定とはけた違いの被害を生んだ。

 慶長三陸地震は「古文書だけではデータが不十分」として想定対象から外されていた。無論、それより以前に起こった貞観地震も対象外となった。橋本学・京都大防災研究所教授は「甘い見積もりに安住した地震学の敗北だ」と自責の念を語る。

 中央防災会議は昨秋の検証報告で「想定の考え方を根本から改める」と出直しを表明した。

 「超巨大地震には、ありとあらゆる手がかりを総動員して立ち向かわなければならない」と、報告をまとめた専門調査会座長の河田恵昭・関西大教授は言う。

 高知県は、古文書や史跡から津波の痕跡を調べ直す事業に乗り出した。

438とはずがたり:2012/04/23(月) 09:47:20

ゲーム、アプリ、漫画で伝える災害。若者文化への浸透を図る
 東海・東南海・南海の3連動地震とされる宝永地震(1707年)。津波の記録は千葉から熊本、長崎にまで残る。「今度こそ、歴史に学び、次代へ伝えよ」という先人からのメッセージである。
   ◎
 次代に教訓を伝える取り組みは始まっている。

 <ゲームでやってきたことが今、目の前で起きています>

 東日本大震災の発生から間もない2011年3月下旬、宮城県の避難所から金沢市のゲームクリエイター・九条一馬さん(45)の元に1通のメールが届いた。

 コンピューターゲーム「絶体絶命都市」。地震や洪水に襲われた都市から脱出する設定で、リアルな描写に海外までファンが広がり、02年から3作で累計65万部を販売。昨春、4作目を発売する予定だった。

 震災3日後、ゲーム会社は急きょ、開発打ち切りを発表した。被災者感情に配慮したという。

 メールはこう続く。〈過去のシリーズは防災に役立ちました。発売中止はやめてください〉。打ち切りの撤回を求めるメールはほかにも約500通に上った。

 シリーズを手がけた九条さんは「このゲームは単なる娯楽ではない」と思った。

 大阪在住の時、阪神大震災を経験した。学生時代に暮らした神戸の街は壊滅、知人も亡くなった。シリーズを重ねるうちに、防災を意識するようになった。

 「壁がX字に割れたビルは倒壊の危険がある」「ハイヒールはかかとを折って歩く」。09年の3作目では、生き残り術を盛り込んだ。

 新会社を起業した九条さんは、災害を題材にしたゲームに再挑戦すると決めている。「大災害が繰り返される日本だからこそ、災害の怖さを伝えるゲームをなくしちゃいけない」

 サブカルチャーを通じて若者に防災を訴えたい。防災・危機管理ジャーナリスト・渡辺実さん(60)が進めるプロジェクトがある。

 「彼女を守る51の方法」。05年、災害時にどうやって恋人を守るか、という想定で、災害対応のノウハウや備えを説くマニュアル本を出版した。恋人役にグラビアアイドルを起用し、約2万部のヒットとなった。

 翌年には同名の漫画単行本も発売。若者層の関心をひく狙いだった。

 震災後、プロジェクトは再び動き出した。昨年9月、今度は携帯電話のアプリに編集して発売した。実際に被災地で使うことを視野に、今後、通信機能を改良する。

 「災害の危機が、いま、そこにあるという『脅し』を若者に届けたい」と、渡辺さんは話す。

 震災が鳴らした警鐘は、過去の記憶も呼び起こす。

 〈二度、三度と潮のくる度に家や船はいかだのやう〉〈“子供を殺した”と言ひながら、泣いている母親。生地獄とは此の様な事を言ふのであらうか〉

 1946年12月、和歌山、高知、徳島各県などで約1300人が犠牲になった昭和南海地震。当時、高知県須崎市の須崎高等小学校の107人が書き残した作文を、須崎地区自主防災連合会長・大家順助さん(79)がまとめ、近く、出版される。

 東日本大震災で西日本最大の高さ3・2メートルの津波が須崎を襲った。漁船や車がのみ込まれた。しかし、住民の避難率はわずか7%。

 「昭和南海を体験した我々の世代はいずれいなくなる。生きた言葉を後世にとどめておかなければ」と、大家さんは言う。

 災害という「非日常」への備えを、「日常」の暮らしにどう植え付けるのか。こうした模索を続けてきた人の営みを神戸大の岩崎信彦名誉教授は「災害文化」と呼ぶ。

 「効率、利益を優先し、災害を軽視する、文化の空白を生んではならない。時代に合った手法で、災害文化を育み続ける必要がある」

 1・17と3・11。「災後」を生きる私たちの責務だ。(おわり)

 (この連載は、社会部・稲垣収一、平井久之、羽尻拓史、科学部・浜中伸之、阿部健、地方部・立山光一郎、神戸総局・南部さやかが担当しました)

 「災後を生きる」へのご意見、ご感想をお待ちしています。手紙は〒530・8551(住所不要)読売新聞大阪本社社会部「災後」取材班、メールはsaigo@yomiuri.comです。

(2012年1月20日 読売新聞)
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439荷主研究者:2012/04/25(水) 00:46:29

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/03/20120330t25007.htm
2012年03月30日金曜日 河北新報
ヤマセ立体的に解析 弘前大などが六ヶ所村に観測機器

ヤマセの実態解明のため設置されたレーダー

 夏に北東や東から吹く冷涼な風「ヤマセ」の実態を解明するため、弘前大と京都大、日本原燃は29日、青森県六ケ所村の原燃の使用済み核燃料サイクル施設の敷地内に観測機器を設置し、共同研究を開始した。

 この日は、2メートル四方の電波・音波併用のレーダーが設置された。電波で地上300メートル〜約3キロまでの風向・風速を高度分布別に観測。音波で上空の気温を測定し、双方を合わせることでヤマセを立体的に把握できる。

 研究は、弘前大大学院理工学研究科の児玉安正准教授と京都大生存圏研究所の橋口浩之准教授、原燃が、観測や機器の開発、場所の提供などを分担して行い、2015年3月まで観測する。

 村から陸奥湾までがヤマセの通り道になっていることや、音波レーダー作動時に発生する大音響を考慮し、設置場所が選ばれた。児玉准教授は「研究で農業者のためのヤマセの短期予報を高精度化していきたい」と話した。

440チバQ:2012/05/07(月) 23:45:14
http://www.youtube.com/watch?v=f_N9n2LltXY
時間旅行 - DREAMS COME TRUE

http://www.asahi.com/business/update/0507/TKY201205070351.html?google_editors_picks=true
金環日食はプロポーズの好機? 指輪・器具…商戦花盛り
 国内では25年ぶりとなる「金環日食」が21日朝に見られる。観測用のサングラスや写真撮影用の器具に加え、「金環食の下でプロポーズを」と、日食をイメージした金の指輪まで登場。ブームにあやかろうと企業も懸命だ。

 金環日食は太陽が月と重なって、リングのように輝く。東京都豊島区の西武池袋本店にある宝飾品店「ウィスプ」では、4月下旬から記念の結婚指輪と婚約指輪を計5種類売っている。値段は税込み8万4千円から18万9千円。太陽と月の色をイメージして金とプラチナを組みあわせた。

 指輪をくれる? ひとつだけ 2012年の金環食まで待ってるから――。金環食を指輪になぞらえたドリームズ・カム・トゥルーの名曲「時間旅行」(1990年)の影響もあり、「日食の日にプロポーズをしたいので指輪が欲しい」(30代男性)といった問い合わせが、多い日で1日10件近くあるという。

 家電量販店には、一眼レフカメラのレンズに付けて太陽光を減らすフィルターなど、日食の観測や撮影のための商品がずらり。とくに人気なのは、紫外線などを遮断して安全に太陽を見られる「日食グラス」だ。

 レンズメーカーのケンコー・トキナーは、子どもをターゲットにウルトラマンやドラえもんをあしらったグラスを税込み980円で販売。これまでに100万個が売れた。スマートフォンで日食を写すためのレンズセット(実勢価格5千円前後)も好調という。

 東京都足立区の紀伊国屋書店北千住マルイ店は金環日食や宇宙に関する本の特設コーナーをつくった。売れ筋は図鑑や年表で、「日食を機に天文学全体への関心が高まっている」という。

 「21日が悪天候でも大丈夫」とアピールするのはパナソニック。太陽電池で発電した電力だけで、富士山の山頂から金環日食の様子を世界にネット中継する予定で、特設サイト(http://panasonic.net/eclipselive)を開いた。

 「下界」が曇りや雨でも、山頂は多くの場合、雲の上だ。「特に海外ではテレビやAVのメーカーと思われており、この機会に太陽電池や充電池もやっていると知ってもらいたい」(広報)という。(竹下隆一郎、福山亜希)

     ◇

 〈金環日食〉 太陽が全部隠れる皆既日食に対し、金環日食は、月の周りから太陽がはみ出してリング状にみえる。5月21日の金環日食は午前7時半前後に、九州南部、紀伊半島から関東にかけて多くの地域で観測できる。国内では沖縄本島などで見られた1987年以来。次回は2030年に北海道で見られる。

441チバQ:2012/05/07(月) 23:48:05
黄色が濃くて禍々しく見えたんですが・・・
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2876228/8898640
「スーパームーン」、世界各地で観測
2012年05月06日 16:49 発信地:その他

地球と月の距離が年間で最も短くなるタイミングに満月を迎える「スーパームーン(Supermoon)」現象が5日、世界各地で観測された。

楕円(だえん)形の軌道を持つ月には、地球に最も近づく近地点と、地球から最も遠ざかる遠地点がある。スーパームーンは、月がほぼ近地点にあるときに観測される満月のため、地球からは普段よりも14%大きく、30%明るく見える。

写真は、ギリシャ・アテネ(Athens)南方約60キロのスーニオン岬(Cape Sounion)にあるポセイドン(Poseidon)神殿で観測されたスーパームーン(2012年5月5日撮影)。(c)AFP/ARIS MESSINIS

442チバQ:2012/05/08(火) 00:39:55
http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=40306
桜島爆発500回 観測史上最速
(2012 05/07 13:07)
今年500回目となる爆発で噴煙を上げる桜島・昭和火口=7日午後0時46分、鹿児島市有村町 活発な活動を続ける桜島は7日午後0時45分ごろ爆発し、年間爆発回数が観測史上最も早く、500回を記録した。今年の爆発はすべて昭和火口。
 これまで500回目が最も早かったのは、896回の爆発があった2010年の5月11日。年間最多の996回の爆発があった11年は8月1日に記録した。
 鹿児島地方気象台は「大規模な噴火の兆候はないが、活発な活動は続くだろう」として、風に流される小さな噴石や降灰、空振などに注意を呼びかけている。

443チバQ:2012/05/13(日) 20:54:46
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120513-00000080-san-soci
竜巻1週間 住宅不足・がれき… 被災住民「生活困る」 深い苦悩
産経新聞 5月13日(日)7時55分配信

 茨城、栃木両県を中心に大きな被害を出した竜巻から13日で1週間。住宅など約2200棟が損壊し、家屋の修復やがれきの撤去が急ピッチで進められているものの、爪痕は大きく、被災住民の生活が戻るには時間がかかりそうだ。

 茨城県つくば市では、中学生1人が亡くなった北条地区を中心に約千棟が損壊。停電や断水は3日間で全面復旧したが、橋本昌知事は「まだ生活に困っている住民は多い」と話す。

 同市内で全半壊した住宅は242棟だが、県と市が用意した公営住宅は計46戸。ほかに市内の国家公務員宿舎で約330戸の空きがあり、入居時期などの調整を急いでいる。

 同市では一部損壊でも公道に面した住宅で歩行者に危険を及ぼす可能性があるものは市の責任で取り壊す方針。また、市内3カ所の仮置き場に搬入されたがれきは数千トンに達したが、その後の処理のめどは立っていない。

 栃木県内でも大きな課題ががれき処理だ。東日本大震災のがれき処理が進まないなか、竜巻被害が追い打ちをかけるように重くのしかかっている。

 建物被害が最も大きかった益子町だけでも約1千トンのがれきが発生しているとみられる。町担当者は「今後どれほどのがれき類が出るかは、まだまだわからない」と話し、苦悩の色をにじませる。

 竜巻やひょうによる農作物や農業用施設の被害額については茨城、栃木両県で約6億8千万円。今後さらに増える見通しだ。

 12日、被災地を視察した中川正春防災担当相に対し、橋本知事や福田富一栃木県知事らはがれきの処理や住民の生活再建、中小企業や商店街、農家への財政的な支援を求めた。

444荷主研究者:2012/05/27(日) 11:33:53

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/05/20120503t15013.htm
2012年05月03日木曜日 河北新報
マントル2層、異なる組成 「均一」の定説覆す 東北大

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/uchu/chikyu/120503a301.jpg

 東北大大学院理学研究科の村上元彦准教授(岩石・鉱物・鉱床学)らの研究グループは、地球深部と同じ環境の高圧力高温を再現した実験装置を使い、地球の「マントル」と呼ばれる2層の岩石層が、上部と下部で化学組成の異なる構造であることを突き止めた。「マントルの化学組成は均一である」という従来の地球科学の定説を覆す成果で、3日付の英科学誌ネイチャーに発表された。

 地球の内部は、中心の核を厚さ2900キロの岩石層「マントル」が包み、その外側を地殻が覆っている。マントルは地球内部を伝わる地震波の速さの違いにより、地表から深さ660キロのマントル内の境界面を挟み、上部と下部の2層構造であることが分かっている。

 上部は火山の噴出物などから、主にカンラン石などマグネシウムの含有量が多い鉱物で形成されているが、下部の組成は採取できないため、よく分かっていなかった。

 従来は、地球誕生から40数億年にわたる内部の対流運動でマントルは均質化し、上部と下部は同じ組成とされてきた。

 研究グループは、下部マントルの環境に相当する124万気圧、2700度の条件で地震波速度を測定する実験装置を開発。下部マントルの組成として想定される物質の地震波速度を観測した。

 得られた実験データと、地球内部を伝わる地震波観測データを比較した結果、上部と下部を同じ組成とした場合、データに食い違いが生じた。

 下部マントルの組成を、上部のカンラン石よりもケイ素に富む「ペロブスカイト相」と想定すると、実験と観測のデータが同じになった。上部と下部が、異なる組成を持つ二重構造だという実証につながった。

 マントルは地球誕生から対流を続けているが、上部と下部は混ざることなく、別々に対流してきたとみられるという。

 地球は40数億年前、隕石(いんせき)の衝突を繰り返して形成されたと考えられている。下部マントルの化学組成を分析した結果、地球を造り上げた隕石は太陽系の惑星などの平均組成と一致することが分かった。

 マントルの組成と地球の原料物質をめぐっては、約40年前から論争が続いている。村上准教授は「従来考えられてきた地球内部の基本構造と形成、進化の歴史のシナリオを書き換える成果が出た」と話している。

445荷主研究者:2012/06/03(日) 13:13:37

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/05/20120516t75013.htm
2012年05月16日水曜日 河北新報
白頭山、噴火の可能性 巨大地震と相関あり 東北大名誉教授

白頭山山頂に広がるカルデラ湖「天池」(谷口名誉教授提供)

 中国と北朝鮮の国境に位置する白頭山(中国名・長白山、2750メートル)が近い将来、東日本大震災に関連して噴火する可能性があるという研究結果を、東北大の谷口宏充名誉教授(火山学)=宮城県塩釜市=がまとめた。過去1100年間の白頭山の噴火と、海溝型巨大地震の発生年代を分析した。白頭山については、これまでも中国からの情報を基に韓国などで噴火の兆候が報道されているが、日本を襲った巨大地震との相関関係から結論づけたのは初めて。

 谷口名誉教授は研究で、白頭山の噴火が記録または推定されている六つの年代に慶長三陸地震(1611年)、明治三陸地震(1896年)など五つの巨大地震が発生していることを確認した。

 残る10世紀の大噴火についても、貞観地震(869年)との関連性が強いとみており、噴火と巨大地震との間に年代的な相関があるとしている。

 また噴火が起きるという前提で、過去のデータを基に今後の発生時期を予測したところ、2019年までに68%、32年までに99%以上という計算値が出た。噴火規模は火山爆発指数(VEI)で最大5程度となり、1980年のセント・ヘレンズ山(米国)噴火に匹敵するという。

 白頭山が噴火した場合、火山灰が偏西風に乗って日本の東北、北海道に到達することが予想される。さらに白頭山の北西約100キロに位置する中国の赤松原子力発電所(建設中)が火山泥流に襲われる可能性が高く、稼働後に噴火すれば甚大な被害が出ることも懸念されている。

 谷口名誉教授は、1999年から中国と共同で現地調査を行うなど、火山学の立場から白頭山に長年携わっている。

 谷口名誉教授は「東日本大震災の巨大地震による水平地殻変動は中国でも起き、プレートの運動は白頭山にも影響を与えた」と指摘。「もし噴火が起きれば北朝鮮や中国の情勢が激変するだけでなく、日本、韓国、ロシアなど周辺国にも大きく影響する。そのような事態に備えることが必要だと警告したい」と話している。

 研究結果は、23日に千葉市の幕張メッセで開かれる日本地球惑星科学連合の2012年大会で発表される。

446チバQ:2012/06/17(日) 10:37:55
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120616-OYT1T00312.htm
ボイジャー1号、太陽系からの脱出間近か


 米航空宇宙局(NASA)は、35年前に打ち上げ、飛行を続ける探査機「ボイジャー1号」が観測している宇宙線の量が先月7日以降、急増し始めたと発表した。


 太陽系の最端部に近づき、系外から飛来する宇宙線にさらされる量が増えているとみている。同探査機が太陽系を脱出すれば、人工物として初めて。

 1977年に打ち上げられたボイジャー1号は現在、地球から約178億キロ・メートル離れた場所を飛行中。探査機周囲の宇宙線量は、2009年1月〜12年1月の3年間で25%増加したが、今年5月7日からは1か月で9%と急増し始めた。

 同じ年に打ち上げられた「ボイジャー2号」も、太陽から147億キロ・メートル地点を飛行中。

(2012年6月16日11時08分 読売新聞)

447チバQ:2012/07/18(水) 00:12:51
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120714/kmt12071402140001-n1.htm
豪雨被害 阿蘇ルポ 茶色い泥水、避難続く 熊本
2012.7.14 02:14
 川がはん濫し、田んぼも全て水没。あたり一面、濁った湖のような光景が広がっていた。13日朝、大雨による被害で多数の死者・行方不明者が出た熊本県阿蘇市に入った。多くの家屋が押し寄せた土石流にのまれ、泥は人の背丈以上にまで積もった。「また崩れるかもしれない」。強い雨は衰える気配を見せず、住民らは復旧作業もそこそこに、再び避難を余儀なくされた。(大森貴弘)

                   ◇

 土石流で大きな被害が出た同市一の宮町坂梨地区。山の麓の家屋は巨石や土砂、木が直撃し、1階部分がことごとく押しつぶされた。ひしゃげたバスケットゴールや転がった漬物樽(つけものだる)…。柱につながれた牛は、雨を避けようと傾いた屋根の下に潜り込んでいた。住民らは小型ショベルカーなどを持ち寄り、厚く積もった泥を敷地からかきだす作業に追われた。

 ◆強さ増す雨 復旧阻む

 断続的に降っていた雨は、午後になると一気に強さを増した。土砂の間からは水が滝のように流れ落ち、一抱えもありそうな石が自転車ほどのスピードで押し流された。集落内の生活道路ではくるぶし程度の深さだった水位が数分で膝上まで達し、再び避難を始める人も。住民の一人は「雨が止まないと、怖くて復旧作業もままならない」と空を見上げた。

 一度通れるようになった国道も再び冠水した。強い雨が車のフロントガラスに打ち付ける。茶色い泥水が道路と田んぼの境目を隠し、水の底には大きな石が散乱。車は徐行しかできず、避難を急ぐ住民たちを妨げた。

 一方、行方不明者の捜索も雨の中で続いた。同町三野地区では、12日早朝にトマトのハウスで作業している様子を目撃されたのを最後に行方が分からなくなっている農業、渡辺利幸さん(65)の捜索が行われた。

 地区を流れる小さな川がはん濫し、田んぼが全て水没。養豚場の豚舎にも水が流れ込み、あちこちに転がるブタの死体が鼻を突く異臭を放つ中、警察官や自衛官らはスコップや棒を使って捜索を続けた。近くの藤岡昭福さん(81)は「渡辺さんは朝早くから一生懸命、農作業をする働き者だった。それがあだになった」と悔しそうに捜索の様子を見守っていた。

448チバQ:2012/08/26(日) 09:52:18
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120826-OYO1T00164.htm
紀伊水害 復旧遅れる、住民「不安」


護岸が崩れたままの那智川。川沿いの通学が危険なため市野々小(奥)での授業再開のめどは立っていない(和歌山県那智勝浦町市野々で)=宇那木健一撮影 昨年9月の紀伊水害で大きな被害を受けた和歌山、奈良両県の被災地で、水没した避難所の移転や河川の護岸改修が遅れている。大雨時に遠くへの避難を強いられる地区や、隣接校での間借り授業を続けている川沿いの小学校も。台風シーズンを前に、住民たちは不安を募らせている。

 熊野川などが氾濫し、13人が犠牲となった和歌山県新宮市では、避難所17か所が浸水し、うち熊野川町宮井地区(19世帯)など4か所が取り壊された。同じ場所での再建は再度の浸水被害が懸念されるが、移転に適した土地は見当たらず、地区内に避難所がない状態が続く。市防災対策課は「山あいの土地で、安全な避難所の整備は容易ではない」と頭を抱える。

 台風4号が紀伊半島に上陸した今年6月中旬、同市は熊野川町全域に避難勧告を出し、宮井地区の住民には約4キロ南の避難所に避難するよう呼びかけた。しかし、長距離を歩くのが難しい高齢者らには、避難しなかった人も多かった。向井重治区長(67)は「近くに避難場所がないままでは、危険が迫っても避難に二の足を踏む。いつまでたっても安心できない」と話す。

 一方、流域で約20人が犠牲となった同県那智勝浦町の那智川では、崩れた護岸に土のうなどが積まれただけの場所が目立つ。河川拡幅を含む本格復旧は2015年度までかかるという。

 川沿いにある町立市野々小では、増水時の危険が大きいなどとして、約5キロ南東の町立勝浦小で間借り授業を行ってきた。児童らは、2学期以降もバスで登下校するという。

 同小に2人の子どもを通わせる女性(37)は、「土砂などがたまって川幅が狭くなったため、雨が降ればすぐ水位が上がる。自宅前の土のうも流されたことがある」と不安を訴える。

 近くの井関地区の石井康夫区長(57)は「子どもたちが母校に戻るためにも早く改修を終えてほしい」と話している。

 奈良県内でも地滑りなどの危険性が高いとして、五條市大塔町と十津川、野迫川両村の77世帯に避難指示、大塔町の63世帯に避難勧告が出されたままだ。

 紀伊水害で7人が死亡、4人が行方不明になり、避難勧告が出ている大塔町宇井地区の無職中井祥子さん(72)は「少しの雨でもいつ土砂崩れが起こるかわからない。台風のたびに避難しなければいけないかと思うと不安です」と語った。

(2012年8月26日 読売新聞)

449チバQ:2012/09/11(火) 21:00:39
>>157
そいや準惑星なんて言葉ができたんですよね
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2900020/9473102?ctm_campaign=txt_topics
米探査機ドーン、小惑星ベスタを離れ準惑星セレスへ
2012年09月10日 18:33 発信地:ワシントンD.C./米国

米探査機ドーン、小惑星ベスタを離れ準惑星セレスへ
2012年09月10日 18:33 発信地:ワシントンD.C./米国

クリッピングする拡大写真を見る写真をブログに利用するメディア・報道関係・法人の方 写真購入のお問合せはこちら米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ドーン(Dawn)」が撮影した小惑星「ベスタ(Vesta)」(2012年9月5日提供)。(c)AFP/NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA
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スライドショーを見る【9月10日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は、無人探査機「ドーン(Dawn)」が日本時間5日午後3時26分ごろ、火星と木星の間にある太陽系最大規模の小惑星「ベスタ(Vesta)」の周回軌道を離れ、準惑星「セレス(Ceres)」に向けて旅立ったと発表した。

 ドーンは1年近くにわたってベスタの軌道を周回し、太陽系の形成過程の謎の解明に向け、地表のマッピング作業を行っていた。セレスには2015年2月に到着予定。(c)AFP

450とはずがたり:2012/09/26(水) 23:15:59

三菱重工に打ち上げ業務移管=H2Bロケット−JAXA
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012092601029

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、国産最大のロケット「H2B」の打ち上げ業務を三菱重工業に移管すると発表した。H2B3号機の打ち上げが7月に成功したことを受け、JAXAと三菱重工が民間移管を検討していた。
 H2BはJAXAと三菱重工が開発したロケット。2009年の初発射以来、3回連続で打ち上げに成功している。「H2A」より大きい衛星を運ぶ能力があり、衛星輸送事業の拡大を目指す三菱重工にとって、より幅広い衛星を対象にすることができる。同社はコスト削減に取り組み、新興国を中心に営業活動を強化する方針。(2012/09/26-20:24)

451とはずがたり:2012/10/23(火) 04:03:03

月の起源、亜鉛分析で裏付け=原始地球に火星級天体衝突―米大学
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-121022X141.html
2012年10月22日(月)15:59

 月は原始の地球に火星サイズの天体が衝突し誕生したとの「巨大衝突説」が、米アポロ宇宙船で採集された月の石や月から飛来した隕石(いんせき)に含まれる亜鉛の分析で裏付けられた。米国のワシントン大(セントルイス)とスクリプス海洋研究所の研究チームが22日までに英科学誌ネイチャーに発表した。

 この衝突は、太陽系が約46億年前に形成されてから1000万〜1億5000万年後に起き、飛散した破片が集まって月ができたと推定されている。巨大衝突説は1975年に提唱された後、月探査機の観測やコンピューターシミュレーションなどで妥当性が検証され、現在では月の起源をめぐる最も有力な説となっている。

 巨大衝突の際は非常に高温になるため、軽い物質が揮発し、重い物質が残ると考えられる。研究チームは月の石や月からの隕石に含まれる亜鉛について、軽い同位体の亜鉛66と重い亜鉛68の比率を精密に調べ、地球の石や火星から飛来した隕石と比較した。

 その結果、月の石や隕石に含まれる亜鉛は濃度が低く、相対的に重い同位体が多いことが判明。巨大衝突で軽い同位体が揮発したと結論付けた。 

[時事通信社]

452とはずがたり:2012/10/24(水) 14:43:57
森口ネタが既にmedicalネタではなくてマスコミネタに成りつつある様に,これも宇宙(地球)ネタではなく法学ネタなのかもしれないけど。。

イタリア 地震予知失敗で実刑 学者ら7人禁錮6年
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012102302000099.html
2012年10月23日 朝刊

 【ラクイラ=共同】多数の犠牲者が出た二〇〇九年のイタリア中部地震で、大地震の兆候がないと判断し被害拡大につながったとして、過失致死傷罪に問われた同国防災庁付属委員会メンバーの学者ら七人の判決公判が二十二日、最大被災地ラクイラの地裁で開かれ、同地裁は全員に求刑の禁錮四年を上回る禁錮六年の実刑判決を言い渡した。

 地震予知の失敗で刑事責任が争われる世界的にも異例の事件。同地震では三百九人が死亡、六万人以上が被災した。

 イタリアの刑事裁判では判決理由は後日開示されるため、裁判所の判断の詳細は不明。被告側は控訴する方針を明らかにした。

 防災庁幹部だったベルナルド・デベルナルディニス被告(64)は閉廷後、記者団に「私は自分の務めを果たしただけで間違いは犯していない」とあらためて無実を主張した。

 大学教授や地震学の専門家らで構成される同委員会は、数カ月にわたり群発地震が続いていた中部の状況について、〇九年三月三十一日にラクイラで開いた会議で大地震に結び付く可能性は低いと報告。これが報道され、安心して避難しなかった多くの住民が六日後の四月六日に起きた中部地震で死傷したとして、七人が一一年五月に起訴された。

 公判で、検察側は「委員会の報告がなければ犠牲者は用心深く行動したはずだ」と主張。弁護側は「地震被害は誰の責任でもない。まるで中世の裁判のようだ」と争っていた。

イタリア地震予知失敗で禁錮6年、科学者の萎縮招くとの批判も
2012年 10月 23日 09:58 JST
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE89M00G20121023

[ラクイラ(イタリア) 22日 ロイター] イタリアの裁判所は22日、2009年4月にイタリア中部ラクイラで300人以上が死亡した地震を適切に予測できなかったとして、科学者ら7人に求刑を上回る禁錮6年の判決を言い渡した。

裁判で検察側は、大地震発生前に小さな揺れが続いていたことは典型的な地震活動の兆候だったと指摘。7人が所属する委員会が、地震発生の6日前に開いた会合では適切な予測ができず、「不完全で、不正確で、事実と反する」情報を提供したとして、禁錮4年を求刑していた。

一方、弁護側は判決を受けて、地震は予測できるものではなく、仮にできたとしても食い止めることはできなかったと主張した。

今回の判決について、海外の学術団体などからは「科学者が政府に進言しにくくなる」「地震学に携わる人材が少なくなる」といった批判も上がっている。

なぜ実刑…日本の地震予知専門家、伊判決に衝撃
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/5193

453とはずがたり:2012/10/24(水) 14:49:28

考えたらイタリアははっちゃけたところがるからねぇ。。

イタリア:委員長ら抗議の辞任…地震予知失敗で実刑判決
http://mainichi.jp/select/news/20121024k0000e030143000c.html
毎日新聞 2012年10月24日 11時10分(最終更新 10月24日 11時37分)

イタリア中部ラクイラの地裁で、判決文を読み上げるマルコ・ビリ裁判官(右)ら=2012年10月22日、AP
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/uchu/chikyu/001.jpg

 【ローマ福島良典】09年4月のイタリア中部ラクイラの大地震を予知できなかった地震学者ら7人に対する実刑判決に抗議して、イタリア政府の諮問機関「大災害予知・防災委員会」のルチアノ・マイアニ委員長ら幹部が23日、モンティ首相に辞表を提出した。地震予知の失敗を糾弾した判決への反発は内外の科学界に広がり、イタリア政界から控訴審での逆転判決を求める声も出始めている。

 辞任を表明したのはマイアニ委員長のほか、ジョゼッペ・ザンベルレッティ名誉委員長、マウロ・ロッシ副委員長、ロベルト・ビンチ委員ら。マイアニ委員長は声明で「このような状況下では、委員会は冷静かつ効率的に責務を果たし、国に高水準の助言を提供することはできない」と判決を批判した。

辞任を表明したルチアノ・マイアニ委員長=AP 
拡大写真

 また、イタリアのANSA通信によると、ビンチ委員はモンティ首相にあてた辞表で理由について「自分の家族を思っての自衛と、重圧に耐えて行動しながら過失致死罪に問われた人々(被告の科学者)に支援の声を贈るため」と説明した。

 23日付のイタリア紙コリエレ・デラ・セラは1面社説で「最も懸念されるのは、『震災を予知できなければ重罪を科せられてしまう』と専門家が(尻込みし)委員会に参加しなくなることだ」と指摘、判決が今後の防災に及ぼす影響に警鐘を鳴らした。

 判決に疑問を投げかける意見は政界にも「飛び火」している。英BBC放送(電子版)によると、イタリアのカンチェリエリ内相は「科学の役割は政治や行政とは異なる」と言明。フィーニ下院議長は「控訴審で(有罪判決が)ただされることになると確信している」と述べた。

 米民間団体「憂慮する科学者同盟」のマイケル・ハルパン氏は判決後、イタリアのナポリターノ大統領が介入すべきだとの見解を示した。裁判を巡っては科学者団体「米国科学振興協会」が10年6月、ナポリターノ大統領にあてて、7人の起訴に抗議する公開書簡を出していた。

455荷主研究者:2012/10/28(日) 22:43:27

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/10/20121004t15015.htm
2012年10月04日木曜日 河北新報
堆積物から波源域推定新手法 東北大・菅原助教ら

 貞観地震津波(869年)の原因となった宮城県沖の海底変動の領域(波源域)を推定した東北大災害科学国際研究所の菅原大助助教(地質学)らの研究が、日本自然災害学会学術賞を受賞した。津波堆積物の分布を分析する従来の手法に加え、地層から津波が土砂を押し流す力を計算して反映させた。津波堆積物から得られるデータを有効活用する新しい手法として評価された。

 これまでの研究では、津波堆積物の分布域を浸水域と見立て、再現できる津波を生み出す波源域を数値計算で求めてきた。分布域と浸水域は一致するとは限らず、地形や流速、引き波の有無に左右される可能性があった。実際に東日本大震災では、津波堆積物の分布域より浸水域の方が広かった。

 菅原助教らは津波が土砂を押し流す「掃流力」に着目した。掘り出した地層の津波堆積物と接する面に浸食された痕跡があるかどうかを調べ、掃流力を数値化。その数値を津波の評価に反映させて、波源域の推定に生かした。

 当時の地形や潮位も考慮して計算した。波源域は宮城県沖約120キロから日本海溝寄りのエリア。海底から深さ15キロ前後にある太平洋プレート(岩板)と陸側プレートの境界の断層が幅85キロ、長さ200キロに渡って、6メートル前後滑ったとの結論に至った。マグニチュードは8.3〜8.4だった。

 グループは仙台市宮城野、若林両区の沿岸部約300カ所で津波堆積物を掘削調査し、東日本大震災前に論文をまとめた。震災後、過去の巨大地震や津波の調査研究の重要性が増す中で、新手法は国内外の注目を集めるようになった。

 菅原助教は「波源域推定の精度を高めるには、さらに別の情報を津波堆積物から読み取り、数値計算と組み合わせることが必要だ。工夫しながら技術開発に取り組みたい」と話している。

457とはずがたり:2013/01/05(土) 14:15:08
寒いっすねぇ。。

放射冷却
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E5%86%B7%E5%8D%B4
気象
放射冷却の条件

 絶対温度が零度ではない全ての物体は、プランクの法則により電磁波を放射している。電磁波を放射している物体は温度が下がり、他から放射を受けた物体は温度が上がる。

 昼間、太陽の光が地表面に当たっている時、地表面は太陽放射を受けて温度が上昇する。逆に夜間は、地表面から宇宙空間に向けての放射があり、地表面の温度は低下する。このとき、大気中に雲が存在すると、雲からの放射を地表面が受けることにより、地表面の温度低下が妨げられる。一方、大気中の水蒸気が少ないよく晴れた夜間(日本では冬季間が代表的)には、地表からの放射はそのまま宇宙空間に放出されるため、地表付近の温度が低下しやすい。この状態を放射冷却と呼ぶ。
風が強い場合には、放射冷却が起こっても空気が混合して上空の暖かい空気が降りてくるため、放射冷却は弱くなる。また、水は比熱容量が大きいため放射冷却が起こりにくい。海岸や湖岸などでは、風が弱くても海陸風や湖陸風によって自然と混合が起こるため、水辺に近いほど放射冷却が弱くなる。山や丘に囲まれた盆地や窪地では、低地に冷気が溜まって冷気湖となり、混合が抑えられるので放射冷却が強い。広大な大陸の内陸部では、盆地でなくとも放射冷却した冷気層が均一に広く存在するため、混合が抑えられて放射冷却が強い。
さらに、上空に寒気が流入するなど、大気上層から中層が冷たい場合は、それに応じて下層の温度低下も大きく、より放射冷却が強い。

 放射冷却による低温を注意喚起する場合は、強い放射冷却が起こったり起こることが予想される場合である。そのため、特に晴れた夜間に限って放射冷却が発生するかのような誤解も見受けられる。正確に言えば、放射冷却はどんな場合においても常に起こっている。


寒波:北海道・陸別町で氷点下30.2度
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/20130105p1500e040140000c.html
2013年1月5日(土)10:55
 北海道内は5日朝、上空に強い寒気が流れ込み、晴れて地表から熱が奪われる放射冷却が起き、陸別町で氷点下30.2度と道内で今季初めて氷点下30度を下回った。札幌管区気象台によると、北見市で氷点下22.7度、帯広市で同21.5度など内陸部を中心に26観測地点で今季最低を記録した。

458とはずがたり:2013/01/05(土) 14:18:06
>>457

プランクの法則
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87
プランクの法則とは物理学における黒体から輻射(放射)される電磁波の分光放射輝度、もしくはエネルギー密度の波長分布に関する公式。プランクの公式とも呼ばれる。ある温度 T における黒体からの電磁輻射の分光放射輝度を全波長領域において正しく説明することができる。1900年、ドイツの物理学者マックス・プランクによって導かれた。プランクはこの法則の導出を考える中で、輻射場の振動子のエネルギーが、あるエネルギー素量(現在はエネルギー量子とよばれる)ε = hν の整数倍になっていると仮定した。このエネルギーの量子仮説(量子化)はその後の量子力学の幕開けに大きな影響を与えた。

黒体
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E4%BD%93
黒体(英: black body)あるいは完全放射体(かんぜんほうしゃたい)とは、外部から入射する熱放射など(光・電磁波による)を、あらゆる波長に渡って完全に吸収し、また放出できる物体のこと。

概要
完全な意味での黒体(完全黒体)は、現実には存在しないと言われているが、ブラックホールなど近似的にそうみなせる物質、物体はある。現在、工業的に作り出された最も黒体に近い物質は、紫外線 (UV-C) から可視光線、遠赤外線(F-IR)200 nm −200 μm までの広い波長域で 99 % の光(電磁波)を吸収するカーボンナノチューブ黒体である。
黒体からの熱などの放射を黒体放射(黒体輻射)と言う。ある温度の黒体から放射される電磁波のスペクトルは一定である。

459チバQ:2013/01/06(日) 22:24:06
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130105/dms1301051431003-n1.htm
巨大地震、「内陸部」リスク上昇 「新潟−静岡」活断層が活発化 2013.01.05


「3・11」で大津波に襲われた岩手県釜石市。今度は内陸部での地震発生が高まっている【拡大】
 東日本大震災からまもなく1年10カ月がたとうとしている。だが、観測史上最大となったマグニチュード(M)9・0の巨大地震が、もたらした地層のゆがみは一向に解消されていない。師走には宮城県三陸沖を震源とするM7・4の余震が発生、津波も襲ってきた。「3・11」以来、地震の活動期に入ったという日本列島。なかでも専門家は大規模地震の発生リスク地帯として2つのエリアに注目する。悪夢は再来するのか。

 東日本に再び戦慄が走った。昨年12月7日、サラリーマンが帰宅しだした週末の午後5時18分ごろ、虚を突くように緊急地震速報が鳴り、間髪入れず、激しい横揺れと縦揺れが足下を揺さぶった。

 震度は東北地方で5弱、首都圏でも4を観測。震源が宮城県沖240キロの海底という遠距離だったため、この程度で済んだが、地震の規模は阪神・淡路大震災と同じM7・4。すさまじいエネルギーだった。

 気象庁によると、昨年末時点で「3・11」の余震は9333回を数え、先の地震もこれに含まれるという。本震から21カ月以上が過ぎてなお自然の猛威は牙をおさめようとしていない。

 師走の大余震のメカニズムについて、東北大学災害科学国際研究所の遠田晋次教授(地震地質学)は次のように解説する。

 「12月の余震は、逆断層型と正断層型が併発したアウターライズ地震です。『3・11』の本震は、沈み込む太平洋プレートが湾曲している部分で起きたプレート境界型地震で、プレート境界で地震が発生すると、その後にアウターライズ地震が続発する傾向があります」

 同氏によると、プレート境界型に連動するアウターライズ地震は、境界型の2カ月後に起きたり、三十数年後に起きたりと「周期がばらばら」。そのため発生や収束時期の予測が難しく、今後も大規模な余震が発生する危険は「大いにある」という。

 「M8・0以上を記録した昭和三陸地震(1933年)も、およそ30年前の明治三陸地震(1896年、M8・2〜8・5)の余震だったという説がある。この例に照らすと、依然、M8級の余震が発生するリスクは高い」(遠田氏)

 実は、懸念はこれに止まらない。「3・11」による地殻変動によって「内陸部」に異変が起きているというのだ。一体どういうことなのか。遠田氏が続ける。

 「内陸部で起きる小さい地震のペースが、震災以前の3倍前後になっています。地震学の常識として小さい地震が3倍起きれば、大きい地震のリスクが3倍上がる。特に首都直下は、プレートが3枚以上重なる複雑な構造で、100キロ地下でも地震が起こっている。こんな地域は日本列島で珍しい」

 なかでも遠田氏が要警戒する地域がある。新潟県から静岡県まで南北に活断層群がのびる「糸魚(いとい)川−静岡構造線」だ。日本列島を寸断する形で走るこの構造線内で地震活動が活発化しているというのだ。

 「特に警戒が必要なのが、長野県松本市、諏訪市です。この2都市の地下を通る活断層で2011年3月以降、地震が急増している。『3・11』が引き起こした地殻変動が、この地域での大規模地震を誘発する可能性がある」(遠田氏)

 M8級の大余震と、松本・諏訪に迫るリスク。これに東大地震研の「首都直下地震、4年内50%以下」との予測を加えれば、列島はまさに一触即発状態。起きないことを心底願いたい。

「3・11」で大津波に襲われた岩手県釜石市。今度は内陸部での地震発生リスクが高まっている

460とはずがたり:2013/03/01(金) 15:04:44
こええなぁ。。

運が悪ければロシアが焼け野原になっていた!?
あなたの頭上にも降って来る「怖い隕石」の科学
http://diamond.jp/articles/-/32695

?1908年6月30日、当時のロシア帝国領中央シベリアにおいて、エニセイ川支流のポドカメンナヤ・ツングースカ川上空で隕石の爆発が起こり、東京都と同程度の面積が一面焼け野原になったという。幸い周辺に街はなく、人的な被害は報告されなかった。

?今回落下した隕石は、過去に観測された隕石の中でも小さい方だというが、タカをくくってはいけない。高橋理事長は、「通常ならば10メートル程度の深さ、中心の温度が1万度となるクレーターが形成され、10キロメートル圏内は生物が生きられない状況になり得た」と言う。

?しかし今回は幸いにも、そこまでの甚大な被害には至らなかった。それは2つの幸運が重なったからだ。

?1つは、地球への入射角度が浅かったこと。高橋理事長は、「詳細なデータはないが」と前置きした上でこう指摘する。

「YouTubeに投稿された動画を見ると、隕石が地球に入ってくる角度は浅く、(大気圏での摩擦熱により)火の玉となって落下している時間が長かった。その間に、上空20キロメートル付近で隕石は爆発、4〜5メートル大の破片に分かれ、その後さらに細かい破片に分かれた模様です。だから、(通常のような)大きな災害には至らなかったのです」

?もし入射角度が30度以上だった場合、数万度の高温の火の玉が街に落ちてきて、一面焼け野原になっていたかもしれないというのだ。

461荷主研究者:2013/03/17(日) 13:37:13

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/02/20130221t75024.htm
2013年02月21日木曜日 河北新報
慶長地震と大震災類似 東北大、古文書精査し解明

 東北の太平洋沿岸部を大津波が襲った1611年の慶長三陸地震は、仙台湾沖で発生した地震と日本海溝付近の地震が連動したタイプだったとの研究結果を、東北大災害科学国際研究所の今井健太郎助教(津波工学)らがまとめた。仙台湾沖と海溝付近の地震が連動したのは、東日本大震災の本震に似ている。津波が広範囲に及ぶなどの共通点もあり、400年離れた二つの地震の類似性が浮かび上がった。

 同研究所の歴史学の蝦名裕一助教(日本近世史)と連携。地震や津波が記録された古文書を精査してシミュレーションに反映させて発生の仕組みを解き明かし、新たな地震像に迫った。

 研究には、公的記録や日記など、記述内容の信頼性が高く、慶長三陸地震の発生後100年以内に編集された史料を活用した。大船渡沖で津波に遭遇したスペインの探検家ビスカイノの「金銀島探検報告」の原文も読み込み、来襲時の津波の様子を調べた。

 史料によると、地震は3回記録された。津波により仙台藩領内で約1800人、南部藩と津軽藩で人馬3000余が犠牲になったほか、現在の陸前高田市や宮古市では大半の家が流されたという。史料に記載された津波の規模や押し寄せた地点の標高を基に、津波の姿を割り出した。

 得られた地震像は2種類。仙台湾沖のプレート(岩板)境界型地震と連動し、海溝西側でプレート境界型地震か、海溝東側のプレート内部で正断層型地震が発生した。発生は同時か、海溝付近の地震が後と考えられる。地震の規模を示すマグニチュードは8.5程度となった。

 蝦名助教はシミュレーションの精度を上げるため、歴史地震の解明に使われていた史料の中から、作成年代が分からなかったり、後に脚色された可能性があったりした文書を排除した。「史料を批判的に検討するのは歴史学の得意技。研究所の理念である学際的な研究に貢献できた」と話す。

 今井助教は「震災は1000年に1度の災害と言われるが、400年前にも同様の地震があったことを裏付ける地震像だ。新たな史料や津波痕跡が見つかれば、シミュレーションの精度はさらに上がる」と説明する。

[プレート境界型地震] 沈み込む海側プレートに引きずられて陸側プレートがたわみ、固着域が壊れることでプレート境界面が急速にずれ動いて起きる地震。プレート内部でも、地殻を引っ張り合う力で正断層型地震が、押し合う力で逆断層型地震が発生する。

462とはずがたり:2013/04/07(日) 17:37:04

「風速」と「瞬間風速」どう違う?
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20130407-567-OYT1T00153.html
2013年4月7日(日)08:41

 大荒れの天気となった6日、気象庁が出した各地の風の予報は、最大「風速」20〜23メートル、最大「瞬間風速」35メートルだった。

 どう違うのか。

 ◆10分と3秒の平均

 風速は1秒間に空気が何メートル動いたかを表し、気象庁は、風速計で1秒間に4回計測している。ただ、風の強さは絶えず変化しているため、予報などで使う「風速」は、風速計で計測した10分間の平均値だ。この10分間はいつからいつまでと決まっているわけではなく、午後3時の風速なら3時までの10分間の平均値となる。その最大値が最大風速だ。

 一方、瞬間風速は、3秒間の平均値で、その最大値が、最大瞬間風速。瞬間風速はだいたい風速の1・5〜2倍程度になるという。

463荷主研究者:2013/04/10(水) 23:42:14

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0620130308hhav.html
2013年03月08日 日刊工業新聞
中島田鉄工所、独から人工衛星向け装置受注−東北大院と開発

 【福岡】中島田鉄工所(福岡県広川町、中島田正宏社長、0943・32・4331)は、東北大学大学院工学研究科と共同開発した小型人工衛星向け幕展開装置をドイツのシュツットガルト大学宇宙工学科から受注した。13年6月末までに納入する。実際に打ち上げる人工衛星に取り付けられる見通し。今後も継続的な受注が見込めれば新規事業化を検討する。

 装置の仕様や受注額など詳細は明らかにしていない。開発期間は約2年。設計製作を中島田鉄工所が担当した。幕の素材にはアルミニウムを使用した。装置は宇宙ゴミ(スペースデブリ)対策用。使わなくなった人工衛星を大気圏に突入させて燃え尽きるようにする。広げた幕が微量の大気を受けて減速することで遠心力が弱まり、引力で地球に引き寄せられるという。


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