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宇宙

417荷主研究者:2012/01/29(日) 12:54:14

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/01/20120104t31003.htm
2012年01月04日水曜日 河北新報
ヒッグス粒子発見期待 超大型加速器 誘致目指す岩手県

 万物に質量を与えたとされる「ヒッグス粒子」について、欧州合同原子核研究所(CERN、スイス・ジュネーブ)が昨年12月、存在確率を「98.9%」と発表したことに、岩手県が注目している。県南部の北上山地に、ヒッグス粒子発見後の詳細研究を行う超大型加速器「国際リニアコライダー」(ILC)の誘致を目指しているためだ。実現には建設地の選定や財源など課題も多いが、岩手県は「ヒッグス粒子が見つかれば、ILC建設の機運も一気に高まる」と期待する。

 ヒッグス粒子は、日本を含む複数の国際共同研究チームが、CERNにある大型加速器「LHC」を使って探索を続けている。データを蓄積し、2012年にも最終報告がまとまる可能性がある。

 LHCの後継加速器となるILCは、国際プロジェクトで世界に1カ所だけ建設される。候補地は日米欧などで、国内では岩手の北上山地、福岡と佐賀両県にまたがる脊振山地の2カ所となっている。

 ヒッグス粒子の存在が確認されないと、約8000億円の建設コストがかかるILCの必要性そのものが大きく揺らぎかねない。岩手県の大平尚政策監は「CERNでの研究の成否がILCを推進する鍵になる」と話す。

 岩手県は10年度、東北大と共同で北上山地の地質調査を実施。11年度は東北大、東北経済連合会とともに加速器の北上山地での設置場所について研究を進めている。

 達増拓也知事は「北上山地の岩盤がいかにふさわしいか、ILCがいかに人類の役に立つかを地元がきちんと理解し、機運を盛り上げることが大切だ」と語る。

 研究者の間では、ヒッグス粒子の存在はほぼ確実視されている。12年末には世界の研究グループによるILCの工学設計が終了。13年にも建設地をめぐる各国間協議が始まる見通しだ。

 ILC物理・測定器国際研究組織アジア代表の山本均東北大大学院理学研究科教授は「ヒッグス発見後に誘致に動きだしたのでは遅い。今から急ピッチで準備を進める必要がある」と強調する。

 国はまだILCの誘致を表明はしていないが、11年度の第3次補正予算で、ILC関連予算5億円を初めて計上した。高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)が北上、脊振両山地の地質と欧米各国の動向を調査する。

[ヒッグス粒子] 理論的に存在が予測されているが見つかっていない、自然界で最も基本的な粒子。「クォーク」など他の素粒子に質量を与えるように働くと考えられ、働きや宇宙のどこにでもあることなどから「神の粒子」と呼ばれる。1960年代に英国の理論物理学者ヒッグス博士らが存在を予言。半世紀近く探索が続いている。粒子の存在が正式に確認されれば、物理学の基本となる「標準理論」の完成につながる。

[国際リニアコライダー(ILC)] 全長31〜50キロの地下トンネルで電子と陽電子をほぼ光速で衝突させて、ヒッグスなどの新粒子をとらえ、宇宙の成り立ちを解明する施設。建設・運転に伴う人口増加は約5000人、経済効果は10年間で5兆円以上との試算がある。


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