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スーフィズムに関するHP

1145チバQ:2015/10/26(月) 20:38:36
http://www.sankei.com/world/news/151026/wor1510260025-n1.html
2015.10.26 17:28

総選挙で大揺れのトルコ、「最悪テロ」で深まる与野党の亀裂





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 トルコ国会(一院制、550議席)の総選挙が11月1日に迫った。与党、公正発展党(AKP)が過半数割れした6月の総選挙後、連立協議が決裂した末の異例の再選挙だが、AKPが再び過半数割れするとの予測もある。今月10日には少数民族クルド人の支援集会を狙ったトルコ史上最悪のテロが発生。選挙戦はテロをめぐる中傷合戦に発展し、与野党の亀裂が深まっている。

 「体が凍り付いて動けなかった。大声を出して何とか正気に戻れた。信じられない光景だった」。テロが起きた首都アンカラの集会を主催した左派系団体のメンバーで大学院生のギョクセル・ウルグンさん(30)はこう振り返った。

 ウルグンさんは国鉄アンカラ駅前の噴水のそばで、トルコ、クルド両民族に共通する伝統のダンス「ハライ」を楽しんでいた。約50人が手をつなぎ、リズムに合わせて4歩進んで4歩下がる踊りを繰り返していた。

 そのとき突然、背後で爆発音がして熱風に押された。振り向くと、クルド人系の左派、国民民主主義党(HDP)のメンバーがデモ行進するために集まっていた場所で多くの人が倒れていた。

 ダウトオール首相は、過激派組織「イスラム国」の関与を最優先に捜査すると宣言。同時に、政権と敵対しHDPに近い非合法武装組織クルド労働者党(PKK)の“自作自演説”もちらつかせた。6月の総選挙で躍進したHDPを揺さぶる狙いは明らかだった。

 検察は政権の意向に呼応するように「もう一つのテロ組織を捜査中」と発表し、エルドアン大統領は明確な根拠を示さぬまま「(実行犯には)『イスラム国』のほか、PKK、シリアのクルド勢力が混在する。全員が一緒になって計画した」と一方的に決めつけた。

 これに対して普段は冷静なHDPのデミルタシュ共同党首は「AKP政権こそ殺人者」と怒りをあらわに。地元紙によると、捜査当局は事前にテロ実行犯を警戒対象として手配書を作成していた。ウルグンさんも「控えめに言っても、政府にはテロを見過ごした責任がある」と語気を強めた。

 最新の世論調査では、共和人民党(CHP)や民族主義者行動党(MHP)など主要野党を含めて6月の選挙結果と大差はなく、AKPの過半数奪還は困難な情勢だ。テロは支持政党変更につながらず、各党間の対立をより深刻にしたとみられている。25日に在外投票が行われた東京のトルコ大使館付近ではトルコ人とクルド人によるとみられる乱闘騒ぎが起きた。

 リベラル系の有力紙ヒュリエトのデニズ・ゼイレッキ・アンカラ支局長は再選挙の焦点について「ここ4、5カ月で急速に高まったクルド情勢をめぐる政治の緊張状態を終息させる新政権につなげられるかどうかだ」と指摘した。(共同)

1146チバQ:2015/10/26(月) 21:01:13
http://www.sankei.com/world/news/151025/wor1510250034-n1.html
2015.10.26 07:50
【トルコ大使館前乱闘】
激しい殴り合いで騒然  クルド人「なぜこんな目に…」 トルコ人「自分の意思を示すためなのに」





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東京・神宮前のトルコ大使館前で在外投票に集まった人たちが乱闘。警官や機動隊が出動する騒ぎになった=25日、東京都渋谷区(鈴木健児撮影)
 路上には多数の警察車両が並び、プロテクターに身を包んだ機動隊員が警備にあたる物々しい雰囲気に包まれた-。東京都渋谷区のトルコ大使館周辺で25日に断続的に発生した乱闘騒ぎ。警察官2人を含む12人が負傷したが、背景には11月1日に予定されているトルコ総選挙をめぐって深まるトルコ人とクルド人の対立があるとみられ、有識者は「遠距離ナショナリズムの現象」と指摘している。

 警視庁によると、トルコ大使館では25日午前9時から、トルコ総選挙を前に日本に住む有権者の在外投票を実施。午前7時ごろには、500人以上の人々が集まっていたとみられる。

 午前6時50分ごろ、群衆の中でもみ合いが起きているのを警察官が発見。激しい殴り合いとなり、物が投げつけられるなどした。警視庁は機動隊員や車両を投入。収束にあたったが午前11時ごろにも小競り合いが起きた。

 警察官2人を含む12人が負傷し9人が病院に搬送。うち男性(23)が鼻骨骨折で4週間の重傷を負い、警視庁は傷害容疑などで捜査する。けがを申し出なかった人が多数いた可能性があり、車両のガラスが割られるなど被害も出た。

現場には、トルコ人とクルド人の各グループが居合わせ、トルコ国旗が奪われたり、クルド人組織の旗が掲げられたりしたことをきっかけに乱闘が始まったとの情報があるが、原因は不明だ。

 投票は双方のグループを分けて10人程度ずつ大使館に入れて実施。投票後、付近に残る人も多く、混雑が続き大使館関係者らが整理にあたった。大使館周辺はプロテクターに身を包んだ機動隊員が警備。多数の警察車両も並ぶ物々しい雰囲気となった。全国各地から投票者が訪れており、警視庁は投票を終えて帰宅する人を駅まで送るなど警戒にあたった。

 友人が暴行を受け負傷したというクルド人で埼玉県川口市の解体工、チョーラク・ハッサンさん(31)は「罪もない人間がなぜこんな目にあうのか」と憤りをあらわにした。

 大阪府で貿易会社を経営するトルコ人のオメル・トクルマンさん(35)は午前8時ごろ大使館前に到着。すでに複数の男性が口論したり殴り合ったりしていたといい「投票で自分の意思を示すために来ただけなのに」と戸惑っていた。



 ■クルド人トルコ南東部からイラク北部、イラン西部、シリア北部などにまたがる地域に住む民族。総人口は2500万〜3000万人とされている。イスラム教スンニ派が多数を占めるが、残りはシーア派などを信仰。民族として国家はなく、20世紀初頭から自治や分離独立を求める運動が相次いだ。1千万人以上いるとされるトルコでは6月の総選挙で、クルド人系の左派政党が躍進し、エルドアン大統領出身の第1党が過半数割れ。選挙後の連立交渉が不調に終わったことを受け、11月1日に出直し総選挙が予定され、クルド系の左派政党が現有議席を維持し、第1党が再び過半数割れになれば、大統領がレームダック(死に体)に陥るとの見方もある。

1147チバQ:2015/10/27(火) 20:48:43
http://www.sankei.com/world/news/151027/wor1510270006-n1.html
2015.10.27 00:17
【アフガン地震】
被災地は起伏の激しい山間部 地方の実態確認できず 死者さらに増える恐れも

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26日、アフガニスタン東部ジャララバードで、地震で崩れた自宅のがれきを片付ける男性(ロイター=共同)
 【カトマンズ=岩田智雄】アフガニスタン北部で26日に発生したマグニチュード(M)7・5の地震は、アフガンやパキスタン北部などに大きな被害をもたらした。被災地には都市部から遠く離れた場所が多く、両国の当局者が被害の実態把握を急いでいる。

 アフガン北部バダフシャン州自然災害局の担当者は産経新聞の電話取材に、「州内各地で100軒以上の家屋が損壊した」と明らかにした。また、「被災地は起伏の激しい山間部で、通信状態が悪く、被害がよくわからない。人命が損なわれている恐れがある」としている。

 同国北部タハル州知事の報道官によれば、女子生徒12人が死亡した州内の女子校では、生徒たちがあわてて校舎から逃げ出そうとして、折り重なるようにして倒れる事故につながった。死者のほかに60人の生徒が負傷し、病院に運ばれた。

 同国東部ナンガルハル州知事の報道官は、「州内ではこれまでに6人の死亡が確認されたものの、地方の被害実態が確認できておらず、さらに死者が増えるかもしれない」と述べた。

 インドのモディ首相はアフガンのガニ大統領に電話で弔意を伝えるとももに、あらゆる支援の用意があると表明した。

 一方、ロイター通信によれば、パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の州都ペシャワルでは少なくとも1人が死亡し、150人が病院で手当てを受けた。

 パキスタン軍は、被災地での救援活動を急ぐよう関連部隊に指示を出した。

1148チバQ:2015/10/27(火) 21:39:06
http://www.sankei.com/world/news/151027/wor1510270069-n1.html
2015.10.27 21:28
【アフガン地震】
死者約370人に 国際救援の拒否で被害が拡大 NGO「官僚主義が支援の妨げ」






26日、アフガニスタン東部ジャララバードで、地震で崩れた自宅のがれきを片付ける男性(ロイター=共同)
 【カトマンズ=岩田智雄】アフガニスタン北部で26日に起きた地震で、死者数は27日、アフガン、パキスタン、インドの3カ国で約370人に上った。米国やインド、国連はアフガンとパキスタンに支援の用意があると表明したが、パキスタンは受け入れない意向を示しており、支援の遅れが被害を拡大させかねない懸念が生じている。

 各国メディアの報道によれば、死者はアフガンで110人、パキスタンで260人、インドで1人。

 インドのモディ首相は26日、パキスタンのシャリフ首相に弔意と支援の用意を伝えた。米政府は「支援の準備はできている」とし、国連人道問題調整事務所(OCHA)も「パキスタン政府が進めている救援の努力を支える用意がある」との声明を発表した。

 しかし、パキスタンのラシード情報放送・国家遺産相は記者会見で、「われわれは、この状況に十分に処対処できる」と述べ、当面は国際社会に支援を求めないことを明らかにした。

 パキスタンが支援受け入れに慎重なのは、軍情報機関が外国の政府機関や民間団体の活動に神経をとがらせ、特に、国際団体などの支援活動が諜報活動の隠れみのになっているとの疑念を抱いているためだ。

 パキスタンは今年6月、イスラマバード近郊に潜伏していた国際テロ組織アルカーイダのウサマ・ビンラーディン最高指導者が2011年に米軍部隊の急襲で殺害されたことに関し、ビンラーディン潜伏の情報収集に関与した国際非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン」の事務所を一時閉鎖したこともある。

 イスラマバードの国際NGOの幹部は産経新聞に「政府の対応はとても遅く、官僚主義が支援の妨げになっている。支援に空白ができれば住民への福祉を口実に活動するイスラム過激派に付け入る隙を与える」と訴えた。

http://mainichi.jp/select/news/20151028k0000m030070000c.html
アフガン地震:死者300人超 被害の全容把握は難航
毎日新聞 2015年10月27日 20時50分(最終更新 10月27日 21時27分)
 【ニューデリー金子淳】26日に発生したアフガニスタン北東部を震源とする地震で、死者数は27日夜までにアフガンと隣国パキスタンで計300人を超えた。被災地にはアフガンの旧支配勢力タリバンなどの武装勢力が支配する地域が多く、被害の全容把握は難航している。

 両国の政府当局者らによると、パキスタンでは少なくとも230人が死亡し、約2500棟が全半壊した。アフガンでも94人が死亡し、損壊家屋は約5000棟となっている。

 アフガン政府は救援隊を被災地に派遣したとしている。だが、両国の国境沿いにはタリバンの支配地域が広がっており、実効性のある支援ができているかは不明だ。

 タリバンは27日に声明を発表し、「被災者にテントや食料、医薬品を提供してほしい」と呼びかけたが、軍や政府機関が支配地域で活動するのは難しいのが現状。さらに、東部ナンガルハル州では過激派組織「イスラム国」(IS)の支配地域もあるとされ、アクセスは難しい。各州政府当局者によると、27日時点でも被災地にはほとんど支援物資が届いていない。

 一方、パキスタンでは27日、北西部・南ワジリスタン管区で武装勢力がアフガン側から検問所を砲撃して兵士7人を殺害した。国境地帯で緊張が高まることで、救援活動に支障が出る恐れがある。

1149チバQ:2015/10/27(火) 21:47:01
http://www.afpbb.com/articles/-/3063935
アラブ人とユダヤ人相席なら半額に、イスラエルのレストラン
2015年10月26日 15:44 発信地:エルサレム/その他
【10月26日 AFP】豆粒ほどの小さな行為と人は言う──しかし、イスラエルでひよこ豆をペースト状にした料理「フムス」のレストランを営むユダヤ人のコビ・ツァフリルさんは、周囲の雑音などお構いなしだ。

 地中海(Mediterranean Sea)沿岸のクファルビトキン(Kfar Vitkin)にあるツァフリルさんの店では、ユダヤ人とアラブ人が同じテーブルに着いた場合、必ず半額にしているという。

 今月初めから暴力や混乱が相次ぎ、パレスチナ人の全面的な蜂起の不安が高まっている中、両者の共存を後押しすることが目的だ。

 ツァフリルさんは、「こうした厳しい状況の中で、アラブ人とユダヤ人双方による残酷で容赦ないことがらをたくさん見聞きし、緊張と張りつめた空気を感じた。しかし私は、私たちが共存しなければならないと信じている」と語った。

 こうした取り組みは少なくともあと一か所、イスラエル北部アッカ(Acre)でも行われており、レストラン経営者らが近隣のユダヤ系レストランのオーナーを夕食に招待している。(c)AFP

1150チバQ:2015/10/28(水) 21:51:44
http://www.sankei.com/affairs/news/151028/afr1510280016-n1.html
2015.10.28 15:21
【衝撃事件の核心】
なぜトルコ大使館前は修羅場と化したか 「遠距離ナショナリズム」で抗争?

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(1/6ページ)【衝撃事件の核心】

トルコ大使館前で在外投票に集まった人たちがが乱闘。救急隊に搬送される負傷者 =25日、午後 渋谷区神宮前(提供写真)
 屈強な外国人男性らが怒声を上げて殴り合い、東京都心の静かな日曜日はさながら修羅場と化した。東京都渋谷区神宮前のトルコ大使館周辺で25日に起きた大規模な乱闘。当日はトルコ総選挙の在外投票で人が集まっており、警察官2人を含む10人が重軽傷を負った。警視庁公安部は、トルコ人と、クルド系トルコ人の対立が背景にあるとみているが、「当事者」たちの主張も大きく食い違い、詳細は不明だ。現場で一体、何が起こっていたのか。

激しくぶつかり合う男たち 空中には物が飛び交い…

 「多数の外国人が乱闘をしている」

 大使館周辺を管轄する原宿署が異様な状況をキャッチしたのは25日午前6時50分ごろだった。署員が群衆の中でもみ合う男らを確認。間もなく、大きな集団乱闘に発展した。

 大柄で屈強な男たちが激しく殴り合い、タックルを見舞う。交通整理のコーンやポール、フェンスまで、ありとあらゆる物が空中を飛び交った。車やバスの窓ガラスがたたき割られ、流血し、意識が朦朧とした男性が救急車で搬送された。

 同署は応援要請を受けて機動隊員が現場に急行、次々と警察車両が到着した。警視庁は各グループを説得し沈静化にあたったが、乱闘は断続的に発生し、午前7時ごろに続き、同11時ごろにも大きな殴り合いが繰り広げられた。

 「相当に激しい乱闘だった。けがを申し出ていない負傷者もかなりいたのではないか」。同署員は疲れ切った様子で話した。昼前に騒ぎはほぼ収束したが、警察官を含む10人が負傷。このうち、クルド系トルコ人の男性(23)が鼻の骨を折る重傷を負った。

 騒然とした雰囲気の中で行われた投票は、双方のグループを分けて10人程度ずつ大使館に入れて実施。大使館周辺は完全装備の機動隊員に、多数の警察車両も並ぶ物々しい雰囲気となった。

 投票者は全国各地から訪れており、警視庁は投票を終えて帰宅する人を駅まで送るなど警戒。投票は午後9時に締め切られ、警視庁は常時配備を終了したが、翌日朝まで付近のパトロールを継続した。

大使館前に早朝から結集、その理由は…

 親日国としても知られるトルコ。法務省の統計では4千人近くのトルコ人が日本に在住しているとされる。一方、クルド人はトルコ南東部など中東の複数地域にまたがる民族。国家はなく、自治や分離独立を求める運動が盛んだ。今回の騒ぎは、日本に住むトルコ人とクルド系トルコ人の間で起きたもめ事とされる。

 その日は、「早朝からかなりの人が集まっていた」と警視庁幹部は振り返る。大使館周辺は午前7時時点でトルコ人約500人、クルド系トルコ人約50人が集まっていたとみられる。現場の不穏な空気は加速していった。

1151チバQ:2015/10/28(水) 21:52:36
 大使館周辺に双方が集まったのは、トルコ本国の“出直し総選挙”を受けてのことだった。

 トルコは6月に行われた総選挙でクルド人系左派の人民民主党(HDP)が躍進。エルドアン大統領出身の第一党、公正発展党(AKP)は過半数割れした。その後の連立交渉は不調に終わり、11月に再び総選挙が行われることになった。

 乱闘が起きた25日は午前9時から、日本国内に住むトルコ人による在外投票が実施される予定だった。6月の前回総選挙で投票までの待ち時間が長くなったため、早朝から人が詰めかけたようだ。

 こうした中、乱闘は起きた。

「旗」をめぐって小競り合い?錯綜する情報

 事件を受けて、警視庁は経緯の解明に乗り出している。傷害や暴行、公務執行妨害に加え、器物損壊の疑いもあるとみて捜査。負傷者から事情を聴き、周辺の防犯カメラや、現場で撮影された動画の解析を進める。

 「情報が錯綜している。事実関係をしっかり裏付ける必要がある」。捜査関係者は、国際問題に繋がりかねない乱闘事件について慎重な姿勢をみせる。事実、大勢が関わった乱闘のきっかけについては証言が入り乱れ、裏付けには時間がかかりそうだ。

 現場に居合わせた人によると、トルコの国旗や、クルド人組織の旗が奪われたことをきっかけに乱闘が起きたとの証言がある。一方、トルコ民族主義の右派政党の旗が掲げられていたとの情報もある。トルコ人側、クルド人側とも「相手が襲ってきた」としており、主張は真っ向から対立する。

日本に国際テロの火種?「厳正な対応が重要」

 トルコ政府は前回の総選挙後、クルド人の独立を主張する非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)との和平協議を中止し、戦闘を開始した。

 一方で、首都アンカラで10月、HDPを含む左派の集会を狙った爆弾テロ事件があり約100人が死亡。HDPなどがトルコ政府への批判を強める中、トルコ政府はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に加え、PKKの関与を示唆。政局に加え、治安への不安も増している。

 元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏は今回の事件について、トルコでの民族対立が遠く離れた日本でイメージ拡大して起きた「遠距離ナショナリズム」現象だと指摘。さらなる抗争に繋がる恐れもあるとして「法規を厳正に適用し、どんな民族であろうと違法行為があれば、しっかり取り締まることが必要」と強調する。

 乱闘を目撃したトルコ人男性(35)は「投票で自分の意志を示すために来ただけなのに、戸惑っている」と肩を落とした。トルコ大使館は今回の事件について「コメントすることはない」としている。

1152チバQ:2015/10/28(水) 22:39:35
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015102800865
メディア本社に警察突入=選挙控え締め付け-トルコ



28日、トルコ・イスタンブールで、警官隊(左側)ともみ合うメディア関係者ら(AFP=時事)
 【エルサレム時事】トルコ最大都市イスタンブールで28日朝、エルドアン大統領と対立するイスラム団体「ギュレン運動」と関連のあるメディアグループの本社に警察が突入し、阻止しようとした記者らとの間で衝突が起きた。11月1日の出直し総選挙を控え、政府は国内に多くの支持者を抱える同運動への締め付けを強めている。
 トルコの裁判所は「テロ組織支援」の疑いで、メディアグループ「コザ・イペキ・ホールディング」を管財人の管理下に置くことを決定。任命された管財人がグループ本社に入ろうとしたところ、抗議する人々と衝突した。警官隊は催涙ガスの発射や放水で沈静化を図った。(2015/10/28-19:32)

1153名無しさん:2015/10/30(金) 23:26:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150102-00000006-wordleaf-int
イスラム国で揺らぐ「国家」 近代史を否定する「現代性」 国際政治学者・六辻彰二
THE PAGE 1月2日(金)16時15分配信

 2014年6月29日、イラク北部からシリア西部にまたがる領域を制圧したイスラム過激派「イスラム国」(IS)は、「独立」を宣言しました。ISを率いるバグダディ容疑者は、預言者ムハンマドの正統な後継者を意味する「カリフ」を自称。ISはラッカを首都と定め、税金を徴収する一方、水道や電気などの公共サービスを提供しています。

イスラム国「独立宣言」の歴史的な意味
 現在のイラクやシリアにかけての領域は、20世紀初めまでオスマン・トルコの支配下にありました。しかし、第一次世界大戦中の1916年に英国とフランスの間で結ばれたサイクス・ピコ協定に基づき、中東一帯はそれぞれの委任統治領(植民地)として分割されたのです。

 中東を含めて世界の多くの国境線は、19〜20世紀の植民地分割の遺産です。そのため、国内に多くの文化、宗教、人種が混在することは珍しくありません。しかし、いかに不合理な国境線であっても、それを否定し始めると、争いが絶えなくなります。そのため、人々の間に「国民」という意識を作り出すことが、多くの国家にとって独立以来の課題であり続けたのです。このような、列強の勢力争いに基づく国境線をISは否定しているのであり、その建国宣言は、近代以降の歴史そのものの拒絶ともいえるでしょう。

イスラム国と対立する「国家」
 一方的に独立を宣言し、異教徒や、同じスンニ派ムスリムであっても従わない者を処刑したり、奴隷にしたりするISは、国際的な脅威とみなされています。8月8日、米国をはじめとする欧米諸国やサウジラビアなどスンニ派のイスラム諸国は、イラク政府からの要請に沿って、イラク領内での空爆を開始しました。

 一方のシリアは、イラク戦争後の2003年から米国が支援し続けたイラクと異なり、欧米諸国と対立してきました。そのため、シリアでのIS空爆は、やはりISと対立するアサド政権を利するのではという懸念もありました。しかし、9月23日に米国はスンニ派イスラム諸国とともに、シリア領内でも空爆を開始したのです。

 これに関して、米国はシリア政府との協力を否定。一方、アサド政権、そしてアサド政権を支援し、やはり欧米諸国と対立するイランは、これを黙認しているだけでなく、欧米諸国とは別のエリアでISを空爆しています。つまり、従来から対立してきた欧米諸国=スンニ派諸国とイラン=シリアは、ISへの対応において事実上の共同戦線を張っているといえます。

 各国政府にとって、ISは安全保障上の脅威であるだけでなく、既存の国境線に基づく国家システムそのものを否定しかねない存在です。立場の違いを超えて、ISの封じ込めで一致する状況は、それぞれの国家が自らの存立基盤である既存の国境線の存続を図り、これに対する異分子の排除に共通の利益をもつことを示します。

1154名無しさん:2015/10/30(金) 23:27:42
>>1153

イスラム国の抱える反「近代性」
 ISは近代以降の歴史の産物である既存の国境線を否定していますが、新たな「国家」として独立を宣言しています。その意味で、ISもやはり国家システムの存続を念頭に置いているといえるでしょう。

 ただし、ISが想定する「国家」は、近代的なものとは大きく異なります。近代以降のヨーロッパでは、宗派や習慣にかかわらず、そこに暮らす人々の集合体を「国民」と捉え、それが国家のメンバーであると同時に主権者であるという概念が生まれました。

 実際にはヨーロッパでも、言語の統一や、ユダヤ人迫害に象徴されるように、少数者が同化や抑圧の対象になりました。また、スコットランドのように、国家のなかの地域へのアイデンティティが強く残ることも珍しくありません。しかし、少なくとも理念としての「国民」は、宗派や習慣の違いを包含するものとして発達したのです。多くの国で、信仰や思想・信条が個人の内面の問題とされたのは、そのために欠かせない措置でした。

 これに対して、ISの支配のもとでは、異教徒にイスラムのスンニ派への改宗が求められ、拒絶すれば奴隷にされたり、殺害されたりする事態が多数報告されています。つまり、ISではスンニ派ムスリムであることが、国家の「一人前のメンバー」としての条件になっているのです。これは近代以降に発達した、「個人の平等」や「他者との共存」を念頭に置いた「国民」概念より、狭い捉え方といえます。

イスラム国が示す「現代性」とは
 ただし、反近代的な一方で、ISには現代的な側面もあります。ISに顕著な「他者との共存」を拒絶する傾向は、程度の差はあれ、現代世界で広くみられるものです。

 「国民」概念が生まれたヨーロッパでは、2014年EU議会選挙で、移民排斥を訴える極右政党が躍進した一方、スコットランドなどで分離独立運動が高まりました。米国でも、人種や文化の違いに由来する殺人など「ヘイトクライム」が頻繁に発生する一方、富裕層だけが集まった自治体の創設が相次いでいます。これらは、「『自分たち』だけでやっていきたい」という「公的領域におけるメンバーシップの純化」を目指す動きで一致します。

この傾向は、以下のような変化を背景とします。
・1990年代以降、グローバルな市場経済化により、世界各地で貧困と格差が深刻化してきており、世界金融危機がこれに拍車をかけたこと、
・社会状況の悪化と不安定化にともない、「既存の国家システムで優遇されている(英国におけるイングランドなど)、あるいは逆にその負担となっている(ヨーロッパの移民など)」とみられる存在への反感や不満が増しやすい状況が生まれたこと、
・社会の亀裂が深まるなか、「理念としての国民」の信憑性が揺らいでいること、
・それと並行して、文化、宗教、人種などに、より「確実な」結びつきが見出され、その裏返しとして「他者との共存」が拒絶されやすくなること、です。

1155名無しさん:2015/10/30(金) 23:28:07
>>1154

 特に対テロ戦争が始まって以来、欧米諸国でムスリム系市民は、時に監視、嫌がらせ、襲撃の対象になってきました。これは、SNSなどを通じたISの呼びかけに、多くのムスリム系欧米市民の若者が応える背景になったといえます。つまり、ISに参加するムスリム系欧米市民の若者たちには、理念では「国民」の一員であるはずなのに、そのように扱われていないという不満があるのです。

 「国民」概念はもともと一種のフィクションだったわけですが、現代の世界では、社会状況の変化によってこの信憑性を疑問に感じ、拒絶するひとも増えています。その意味で、近代史の産物である国境と近代的な概念を否定するISの台頭や蛮行は、「他者との共存」を拒絶する、現代の風潮を象徴するものといえるでしょう。

1156名無しさん:2015/10/30(金) 23:35:08
サイクス・ピコ:中東の運命を決めた西側諸国の合意 | カッパドキアプレス
http://cappadociapress.net/turkey_news/2015/07/19/1400

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サイクス・ピコ:中東の運命を決めた西側諸国の合意
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第1次大戦中、連合軍はオスマン帝国を打ち破り戦後のヨーロッパ植民地時代の布石として中東の地図を塗り替えたのた。

彼らは(連合軍)は自分たちの利益を守るために、この地域の特性を無視し、彼らの政治によって人工的な国境を引き、今日まで続く紛争の種をまいたのだった。


フランスとイギリスは、以前にはオスマン帝国と常に良好な関係にあったが、双方とも貿易や外交的目的を超越した、中東支配の確立という意図を持っていたのだ。
この構図は、彼らのライバルであるロシア帝国に対抗してオスマン帝国を支援するという政治的な理由からであった。

19世紀の終わりに向けて風向きが急に変わり、ロシアとイギリスの関係がかなり改善したのだ。
イギリスはロシアと交渉し、オスマン帝国についてはもはや良くは考えなくなったのだった。

イギリスは、オスマン帝国が中東を手放し、オスマン帝国が弱体化した国家として存在し続けるか、完全に解体するよう仕向けるたくらみを始めたのだ。
スルタン・アブデュルハミドは、イギリス、ロシア、フランスとの関係維持に努めたが、同時に支援者を探し、同盟者としてドイツが浮上したのだ。

しかし、中東に関するドイツの思惑も他の国のものとさほど変わらなかったのだ。


スルタン・アブデュルハミドは1909年に廃位され、オスマン帝国はドイツびいきの者たちに乗っ取られ、ドイツが支配するようになった。
オスマン帝国の未来はドイツと同盟し、イギリス、フランス、ロシア間の同盟国に敵対して第1次大戦に参戦したときに完全に変わってしまったのだ。

オスマン帝国が戦争に勝つかそうでないかにかかわらず、多くのことを妥協せねばならないことは明白であったのだ。

数年後、5世紀にもわたりオスマン帝国支配下で暮らしてきたアルバニアのイスラム教徒たちは、オーブレイ・ヘルベルトなどイギリスの諜報将校たちの組織的な成功によって独立を勝ち取ったのだが、バルカン半島での新国家設立により、オスマン帝国はアドリア海との関係を断ち切られたのだ。

そして、同様のたくらみが中東でも実行されていたのだった。


統一と進歩委員会(CUP)によって、待望の機会が与えられたのだ。
民族主義者たち(主に青年トルコ党の統一と進歩委員会員)が戦時中に汎トルコ主義を実践したことで、特にアラブ人と他のオスマン社会で不満を生んだのだ。

オスマン帝国支配下でメッカの自治太守であったフセイン・ビン・アリは統一と進歩委員会(CUP)の支配体制と衝突し、フセインの息子のアブドゥラーの助けを借りて、フセインはイギリスと連絡を取ったのだ。

フセインは1916年に統一と進歩委員会(CUP)が反宗教的な行為を行っていると警告し、2つの通達を発した。

フセインは反逆者と断定され、シリアの統治者ケマル・パシャの命により、アラブ寄りの自立民族主義者に加えて、フセインの親族と義理の息子に対する処刑が実行されると、フセインとオスマン帝国の関係は断絶されたのだった。

この段階で、エジプトのイギリス事務所のアラブ局に赴任し、アラビア人をイギリス側につかせ、第1次大戦中にアラビア民族独立運動を巻き起こすよう命じられた諜報将校アラビアのロレンスが登場したのだ。

ロレンスはイスタンブールで何年も高級官僚として勤務したフセイン・ビン・アリとオスマン帝国議会にいるフセインの他の息子たちと連絡を取り、反乱の見返りとしてアラビア半島に沿って、シリアからイラク、イェメンまでに及ぶアル・ハシム・アラビアイスラム帝国の創設を約束したのだった。

その間、アル・アヒドという名のアラブ人民族主義者が彼らを支援したのだ。しかし、戦争初期にイギリスはフランスにレバノン、パレスティナを含むシリア領土の割譲を約束したのだ。

大戦中、トルコ専門家であるアラブ局のオーブレイ・ヘルベルトは、イギリスはもはやフランスを必要とせず、反トルコのためにアラブ人を利用するよう統一と進歩委員会(CUP)を嫌うフセイン・ビン・アリと交渉する必要があるという報告を用意していた。

彼の報告では、シリアはアラブ人に与えられるべきだとされている。
その間、フセインはイギリスのエジプト統治者と折り合いがつき、彼の息子と共に1916年11月にアラブ人反乱を開始したのだった。

1157名無しさん:2015/10/30(金) 23:35:37
>>1156

外交においてダブルスタンダードを演じていることに気づきつつも、イギリスは中東に対して他の政策を実行したのだ。
マーク・サイクスは、カソリック協会の外交官の息子で、イェズス界の学校で訓練を受けたのだが、彼はオスマン帝国内で特権を有した外交官であり、代理大使であった。

彼はイスタンブールに滞在したが、サイクスは今日のいわゆる政治家や歴史家には見えないが、1つ重要なことに気づいていたのだ。
「アブデュルハミドの退位は暴君の失墜ではない。これは社会と見識の崩壊であるのだ。宗教を基盤とした帝国の威信と伝統に代わり、無神論、唯物論、自由が受け入れられたのだ。」

「イスタンブールは1時間で変わった。民衆の心の支えであるイスラム教と軍隊の勢いは突然なくなったのだ。」

「カリフと聖職者とコーランは判断することを止め、もはや心の源泉とはならなくなった。」とサイクスはかつて言っているのだ。


第1次大戦中ガリーポリ、エジプト、アデン、イラクで諜報員として、サイクスはイギリス支配の下で石油備蓄の確保とパレスチナにユダヤ人国家建国に責任があったのだ。


イラクでオスマン帝国に対するイギリス側の軍勢が敗れて2週間後の1916年5月16日、サイクス・ピコ合意がロンドンで行われた。

この合意によれば、フランスは、トルコのアダナ、アンテップ、ウルファ、マルディン、ディヤルバクールに加えて、シリアとレバノンを獲得し、パレスティナとイラクはイギリスに割り当てられている。

ロシアについても触れられており、トルコのトラブゾンと、エルズルム、ワン、ビトリスが約束されていたのだった。

アラビア半島中で小さな委任国家が樹立される予定で、トルコのイスケンデルン(イスカンダル)は自由交易港とされ、一方で、イェルサレムは自由都市とされた。

サイクスは、トルコ寄りからシオニスト寄りに役割を変え、パレスティナにユダヤ人国家設立の道を開いたのだった。

こんなわけでパレスティナは「3つの陣営から約束の土地」と言われるのであり、結局のところ、アラビアとヨルダンとイラクはフセイン・ビン・アリと彼の息子のものとなったのだ。


アラビアがイギリスの強力な味方であるイブン・アル・サウドに与えられた時、フセイン・ビン・アリは、だまされたことに気づき、イギリスの言うことが正しいと信じたことが間違っていたのだと気づいたのだった。


大戦末期に、フセイン・ビン・アリの2人の息子がイラクとヨルダンの王になったが、彼はキプロスに追放されたのだった。

1158名無しさん:2015/10/30(金) 23:35:45
>>1157

後年イギリス大使となるピコはアナトリアを来訪し、トルコの新たな主役であるムスタファ・ケマルと会談した。
ピコはムスタファ・ケマルにトルコの新体制へのフランスの支援を通知し、ごく短期間の後に、フランス軍は以前占領していたアナトリアの全土から撤退したのだ。

反対に、サイクスは1919年のパリ講和会議の最中に奇妙にもスペイン風邪に罹患し、亡くなったのだ。
彼がイギリス外務省の名でサインした合意によって、パレスティナの土地でユダヤ人国家設立をかかげることが明らかとなったが、この合意はバルフォア宣言として知られている。

1920年4月にトルコでアンカラ新政権(ムスタファ・ケマル)が樹立される一方で、サンレモ会談が開かれ、イギリスはフランスと再度合意に達している。

フランスは、イラクの石油の25%の分け前とシリアと引き換えに、モスルを含むイラクの土地をイギリスに引き渡したのだ。

トルコ国内がバラバラになる一方で、イギリスはトルコからモスルを守るために東アナトリアとイラクにクルド人国家を設立することを考えていたのだ。

1919年イギリスはクルド人を利用してトルコからモスルの油田地帯を守るために英国諜報将校のノエル大佐を派遣した。

第1次大戦中、イスラム教徒のクルド人はトルコを支援していたが、その時イギリスはアルバニアと同じような手口でクルド人に国の設立を約束していたのだ。

しかし、これは容易ではなかったのだ。イギリスは、クルド人たちが協力的でなく、自治能力がなく、敵対的な部族構造による国民感情を考えこの動きを躊躇したのだった。

ローザンヌ条約でトルコがモスルをあきらめた時、クルド人国家計画は終わったのだった。


これらすべてのことが起こっている間、大洋を挟んで常に中立だと思われていたアメリカ合衆国はこれらすべてに関係しつつもカーテンで隠されながら重要な役割を演じていたのだった。

第1次大戦により、ある重要な任務がアメリカに課せられたのだが、アメリカは喜んでそれを受けたのだ。
このようにして、イギリスとフランスが画策した「世界新秩序」の主役はアメリカとなり、アメリカは全エネルギー資源の支配を望んだのだった。

しかし、アメリカにとって、中東のことをよくわかっていないがゆえに、新たな統治者と一緒に引かれた人工的な国境を意のままに操るのは容易ではなかったのだった。

サイクス・ピコ合意によってひかれた国境線は、この地域が将来に直面する未曾有の混乱の伏線であったのだ。

それとは逆に、大国はトルコ人、アラブ人、イラン人に対して優位に立とうとして、常にクルド人問題にこだわるのだ。


参照元メディア:www.dailysabah.com 
参照元記事URL:http://www.dailysabah.com/features/2015/07/10/sykes-picot-the-western-agreement-that-sealed-the-middle-easts-doom

1159名無しさん:2015/10/30(金) 23:52:06
【地図】地中海の難民・移民の流れ
http://ikeuchisatoshi.com/%E3%80%90%E5%9C%B0%E5%9B%B3%E3%80%91%E5%9C%B0%E4%B8%AD%E6%B5%B7%E3%81%AE%E9%9B%A3%E6%B0%91%E3%83%BB%E7%A7%BB%E6%B0%91%E3%81%AE%E6%B5%81%E3%82%8C/

1160チバQ:2015/10/31(土) 18:24:33
http://www.sankei.com/world/news/151031/wor1510310043-n1.html
2015.10.31 18:13

過半数なるか…エルドアン大統領、改憲の「野望」へ正念場 トルコ出直し選





(1/2ページ)

トルコ共和国の創立記念日に出席するエルドアン大統領=29日、アンカラ(ロイター)
 【ディヤルバクル(トルコ南東部)=大内清】連立交渉の不調に伴うトルコ国会(定数550)の出直し総選挙が1日、行われる。6月の前回選挙で過半数割れに追い込まれたイスラム系の第1党、公正発展党(AKP)が単独過半数を回復するかが焦点。AKPを実質的に率いるエルドアン大統領にとっては、自身の野望である大統領権限強化のための改憲に向けた正念場だが、AKPへの援護射撃を狙った強硬な手法が、同国の政治的分裂を深める結果をも呼んでいる。

 現地メディアが伝えた最新の世論調査によると、AKPの支持率は前回の得票と同程度の40%台前半にとどまっている。前回選挙で法定得票率10%を達成しAKPから多くの議席を奪った少数民族クルド人系の人民民主党(HDP)や、第2党の左派、共和人民党(CHP)も勢力を維持しており、このまま投票が行われれば、どの政党も過半数に届かない可能性は高い。

 トルコは前回選挙後の7月、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」との直接対立は避けるとの方針を転換し、国内のイスラム国メンバー摘発に乗り出したほか、断続的に和平協議を続けていた非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」の掃討を開始。エルドアン氏は、「内」と「外」の両面に敵を設けることで「強い政府」の必要性を訴える戦術をとった。

 またトルコでは、政府に批判的な言論の封じ込めも進む。10月下旬には、エルドアン氏と敵対する同国最大のイスラム団体、ギュレン運動系のテレビ局が当局の捜索を受け放送を停止。こうした事態に、フランス通信(AFP)や米紙ニューヨーク・タイムズなど50以上の報道機関が10月30日、同氏への声明で懸念を表明した。

 2003年から約11年にわたり首相を務めたエルドアン氏は大統領に昨年当選し、自身の権力強化に向けた改憲を目指してきた。前回選挙でAKPが過半数を割った後も、出直し選でのAKP勝利での巻き返しを期してきたが、今回党勢を回復できなければ求心力が低下するとの見方は強い。

 一方で、各党がエルドアン氏への反発を強める中でAKPの過半数割れが続けば、対イスラム国軍事作戦やシリア内戦にも関与してきたトルコが政治的に不安定化しかねないとの懸念もある。

     ◇      

【用語解説】クルド人

 トルコ南東部やイラク北部、イラン西部、シリア北部にまたがる地域に住む民族。総人口は2500万〜3千万人とされ、国家を持たない民族としては世界最大規模。トルコではクルド人地域の開発が遅れるなど差別的な待遇を受けることも多く、1980年代以降は社会主義と民族自決を掲げる「クルド労働者党(PKK)」が武装闘争を展開。同国政府とPKKは近年、和平協議を行ってきたが、今年7月以降は再び対立が深まっている。

1161とはずがたり:2015/10/31(土) 19:29:52

シリア問題 国連主導の和平プロセス支持で合意―外相級協議
http://jp.wsj.com/articles/SB11656670854055994709504581326811757854674?mod=WSJJP_hpp_RIGHTTopStoriesFirst
By VALENTINA POP AND JAY SOLOMON
2015 年 10 月 31 日 17:42 JST 更新

 シリア問題の解決に向け、米国やロシアなど関係各国は30日、ウィーンで外相級協議を開催し、国連主導の和平協議を再開することで合意した。処遇が注目されたシリアのアサド大統領については、当面、政権にとどまることを認めることになった。

 米国は以前、シリアをめぐる政治合意の条件としてアサド大統領の退陣を求めていたが、最近になって、政権移行期にアサド氏が政権にとどまることを容認する姿勢を示していた。

 米国のケリー国務長官は30日、期限を示さずにアサド氏の退陣を求めたものの、退陣の時期について各国が一致しなくても協議の妨げにはならないと述べた。これに対し、イランとロシアはシリア国民だけがアサド氏の今後を決めることができると強調した。

 ケリー氏はまた、ロシアとイランがシリアの今後を決める上で主要な役割を担うことに同意した。だが、こうした姿勢は米国と同盟関係にあるアラブ諸国に受け入れられない可能性がある。

 協議は7時間に及んだ。この合意により、新憲法や選挙に関する交渉が前進することになる。ロシア、米国、イラン、サウジアラビアなど地域や世界の大国が初めてそろってシリアの和平プロセスを支持した。

 協議を締めくくる共同声明には、シリアの「国家機関はそのまま残る」と明記されており、アサド氏については明確には言及してない。「信頼できる、包括的な無宗派の統治」を実現するために新憲法の起草や国連監視下で行われる自由選挙の実施というプロセスから、アサド氏は排除されていない。西側諸国はアサド政権に、「たる爆弾」で市民を攻撃することをやめるよう要求しているが、共同声明にはこの要求は盛り込まれなかった。

 イランのアブドラヒアン外務次官は協議終了後、「われわれの努力の結果、最終的な声明にアサド氏退陣の日程は含まないことで合意した」とツイッターに投稿した。

 協議終了後の共同記者会見では、ケリー国務長官とロシアのラブロフ外相はアサド氏の処遇をめぐる両国の対立が解消されていないことを明らかにしたが、両者とも、そのことが内戦終結を妨げることはないと述べた。

 ケリー氏は「はっきり言っておくが、答えはアサド氏との軍事同盟の中にではなく、幅広い外交的な解決策の中で見つけるべきだ」と述べた。

 国連によると、シリア内戦による死者数は20万人を超え、1400万人が家を追われた。

 フランス政府高官によると、アサド氏の退陣時期を明確に設定するよう求める西側諸国や湾岸諸国と、アサド政権を支持し、アサド氏への言及を一切避けたいロシアとイランとの間で綱引きがあったという。ケリー氏はアサド氏が4〜6カ月の間に退陣して、18カ月後に新たな選挙を実施するという日程を提案したが、ロシアとイランが直ちに拒否したという。

 この政府高官はイランが文書について合意させないように「ありとあらゆる手を使っていた」と述べた。

 30日の協議では、サウジアラビアとイランの外相がシリア問題をめぐって初めて同じテーブルに着いた。欧州連合(EU)のモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表は先週行われた前回協議でイランの参加を強く求めたが、サウジが反対していた。

 シリア内戦をめぐってはこれまでも、国連の仲介による和平交渉が行われたが、内戦が泥沼化して失敗に終わった。2012年4月には当時シリア問題担当の国連特使だったコフィー・アナン前国連事務総長が6項目の和平案を提案したものの、停戦には至らなかった。アナン氏の後任に就任したラクダール・ブラヒミ氏も引続き努力を重ねたが、アサド大統領の処遇について意見が分かれ、和平協議は行き詰った。

1162チバQ:2015/11/01(日) 10:47:30
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151101/k10010290481000.html
トルコ総選挙 きょう投票 与党の過半数確保が焦点
11月1日 4時14分

トルコ総選挙 きょう投票 与党の過半数確保が焦点
トルコの総選挙は、1日、投票日を迎え、ことし6月に単独政権の座を失った与党が相次ぐテロなどで野党から厳しい批判を受けるなか、過半数の議席を確保できるかが焦点となっています。
トルコでことし6月に行われた総選挙では、2002年以降単独で政権を担ってきた与党AKP=公正発展党が、クルド系政党に票を奪われる形で初めて過半数の議席を得られませんでした。
AKPはその後、野党との連立を目指しましたが決裂したため、やり直しの総選挙が行われることになったもので、トルコ東部では1日午前7時、日本時間の午後1時から投票が始まり即日開票されます。
トルコでは前回の選挙のあとに隣国シリアとの国境近くで起きたテロ事件をきっかけに、政府軍がシリアの過激派組織IS=イスラミックステートやクルド人武装組織への軍事作戦に乗り出しました。しかし、先月には首都アンカラで、100人以上が犠牲となる爆弾テロ事件が起きるなど、衝突やテロで治安が不安定化し、選挙戦で野党側は与党AKPやその実権を握るエルドアン大統領を厳しく批判しています。
AKPが第1党になるのは確実とみられますが、単独で政権を担うために必要な過半数の議席を得られなければ、政治的な混乱が続くものとみられ、ISの掃討作戦やシリア難民の問題などにも影響を及ぼすことになります。

1163チバQ:2015/11/01(日) 20:12:42
http://mainichi.jp/select/news/20151101k0000m030066000c.html
トルコ総選挙:与党、単独政権狙う…1日・投開票
毎日新聞 2015年10月31日 22時39分(最終更新 11月01日 00時12分)

 【エルサレム大治朋子】トルコで1日、総選挙(1院制、定数550、任期4年)の投開票が行われる。6月の総選挙で、13年ぶりに過半数割れした公正発展党(AKP)が、連立協議に失敗し、単独政権返り咲きを目指して、再選挙に持ち込んでいた。カギを握るのはAKP支持者が一部流れるなどして躍進を遂げた左派系の少数民族クルド系政党、国民民主主義党(HDP)支持票の行方だが、AKPが再び少数与党の現状維持に終わる可能性も指摘されている。

 トルコでは10月10日、首都アンカラで100人以上が犠牲となるトルコ史上最悪の連続爆弾事件が発生。検察当局は同月28日、過激派組織「イスラム国」(IS)関係者による犯行だったと発表した。被害の大きさから、国内では政府の治安対策への批判が強まっており、AKPには逆風になるとの見方が強い。

 また、爆弾事件の犠牲者の多くは、当時集会を開催しようとしていた少数民族クルド人の人権保護などを訴える団体の関係者らで、クルド人の不満が強まっている。

 さらに、政府が当初、反政府武装組織クルド労働者党(PKK)が同事件に関与した疑いもあると指摘したため、6月の選挙で躍進した同じクルド系の政党HDPの「イメージ悪化を狙った政府のもくろみ」との声も高まった。

 HDPは非暴力を掲げ、PKKの武装闘争とは一線を画す。だが与党は、HDPとPKKを一体として見なすことで、クルド系の支持を取り戻したい考えがあるとも言われる。

 東京では10月25日、総選挙の在外投票が行われたトルコ大使館前で、クルド人とトルコ人数十人が殴り合う乱闘事件が発生。緊張の高まりを印象付けた。

 6月の選挙では、AKPが258議席にとどまり、単独政権を維持してきた2002年以降初めて過半数を割った。中道左派で世俗主義の野党、共和人民党(CHP)はほぼ現状維持の132議席。右派の民族主義者行動党(MHP)と、同選挙で初めて政党として候補者を擁立したHDPがそれぞれ80議席を獲得する躍進を遂げて第3党を確保した。

 今回の選挙でAKPは再び半数(275議席)を上回り、単独与党を奪還して念願の大統領権限強化のための憲法改正などに着手したい思惑がある。AKP所属のアクドアン副首相は30日、「HDPに(クルド問題の)解決を求めて投票した人々は今、失望している」と指摘。HDPに流れた票の奪還に自信をにじませた。

1164チバQ:2015/11/01(日) 20:33:50
http://www.afpbb.com/articles/-/3064664
迫る冬の到来、助け合う被災者たち アフガン・パキスタン地震
2015年10月29日 18:50 発信地:チトラル/パキスタン
【10月29日 AFP】アフガニスタン北部で26日に発生し、死者370人を出したマグニチュード(M)7.5の地震は、約3か月前に洪水の被害を受けたパキスタン北西部のチトラル(Chitral)地区に再び大きな被害をもたらした。

 冬の到来が迫り、気温はすでに下がり始めているため、住民に政府の支援を待つ余裕はない。人々は夜空の下で眠り、お互いが持つ食料に頼りながら、力を合わせて生活を立て直そうとしている。

 AFPの取材に対して、チトラル近郊のケス(Kesu)村の住民は、「寒さが厳しい中、子どもたちは野宿することを強いられている。誰も助けに来てくれない」と語った。

 また別の男性は、「人々はお互い助け合っている。地震を耐えた家で暮らす人々は、被害を受けた人々に食べ物を配り、避難場所を提供している。建物のがれきを取り除くためにも協力し合っている」と話した。

 チトラル地区を含むカイバル・パクトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa)州では今年7月、数週間にわたる豪雨により洪水が発生し、38人が死亡。同地区では数千人が避難を強いられ、数十か所の道路や橋が損壊する被害を受けた。だが今度は地震に見舞われ、同州は再び大きな被害を受けた。被害の全容はやっと明らかになり始めたばかりだ。(c)AFP/Gohar ABBAS

1165チバQ:2015/11/03(火) 15:33:34
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201511/CK2015110302000127.html
トルコ総選挙 与党が右派取り込み 「テロとの戦い」強調奏功

2015年11月3日 朝刊


 【カイロ=中村禎一郎】トルコからの報道によると、一日に投票が行われたトルコ国会(一院制、定数五五〇)の総選挙で、与党公正発展党は、即日開票の結果、三百十六議席を獲得する見通しとなり、六月総選挙の過半数割れから大幅に党勢を回復した。「テロとの戦い」を強調することで、国内右派の支持層取り込みに成功した。
 公正発展党は六月の総選挙で二百五十八議席にとどまり、二〇〇二年の政権獲得以来初めて過半数割れに。連立協議も不調で、早期解散により再選挙を選択する異例の事態となっていた。
 単独政権の座を確保したことで、与党出身のエルドアン大統領が悲願の憲法改正を実現させ、さらなる権限強化を進められるかが今後の焦点となる。
 また与党主導のトルコ政府が七月以降、「国内でテロを実行した」として、過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)とクルド系の非合法武装組織クルド労働者党に対して続けてきた空爆への影響も注目される。
 与党は投票前の世論調査では苦戦が伝えられたが、極右政党と六月選挙で躍進したクルド系政党国民民主主義党から議席を奪い取る形となった。
 与党は選挙戦を通じて、空爆対象の非合法武装組織クルド労働者党と国民民主主義党が関係を持っていると印象づけることにも成功。テロに反発するクルド層が国民民主主義党への投票を避けた可能性がある。
 投票率は49・4%。トルコの主要四政党のうち第二党の中道左派共和人民党は前回とほぼ同じ百三十四議席、国民民主主義党は二十一議席減らし五十九議席を獲得する見通し。

1166チバQ:2015/11/03(火) 15:37:01
http://mainichi.jp/select/news/20151103k0000m030123000c.html
トルコ総選挙:与党が単独過半数 早期安定化は不透明
毎日新聞 2015年11月02日 21時56分(最終更新 11月03日 00時08分)

 【エルサレム大治朋子】1日に開票されたトルコ国会(1院制、定数550、任期4年)の出直し総選挙は、イスラム系与党の公正発展党(AKP)が得票率49.5%で317議席を獲得した。アナトリア通信が伝えた。6月の総選挙で少数与党に転落したAKPは当初の予想を覆し、単独政権に復帰した。だが少数民族クルド人との対立激化や治安の悪化、経済の不振など課題は山積しており、早期の安定化が実現するかは不確かだ。

 「国民が安定を望んだ」。エルドアン大統領は1日夜、イスタンブールのモスク(イスラム礼拝所)でそう述べ、勝利を宣言した。

 AKPは2002年から13年間単独政権を維持してきたが、6月の選挙で少数与党となり、他党との連立協議にも失敗。出直しの総選挙となった。AKPの勝利は、国民が治安や経済の「早期改善と安定化」を求めた結果だが、特にクルド人との対立は深刻化しており、収束に向かうかは定かではない。1日夜、南東部ディヤルバクルでは選挙結果に反発したクルド人らが警官隊と衝突した。

 政権は7月、「テロ対策」として過激派組織「イスラム国」(IS)のシリアの拠点や、トルコの反政府武装組織クルド労働者党(PKK)がイラクに構える軍事拠点への空爆を開始。IS空爆は米国の要請に応じた形だが、トルコは独自にPKK攻撃も始めた。同時期に行うことで、「少数民族抑圧」などの批判を封じ込める狙いがあったとされる。

 だがその重心はクルド攻撃にあった。地元メディアによると、IS空爆はこれまでに6回程度。ロイター通信によると、PKKへの空爆は8月23日までに400回に達した。

 AKPは前回選挙で減らした議席を、急伸した左派系のクルド系政党・国民民主主義党(HDP)から奪還する必要に迫られていた。HDPはPKKの武装闘争とは一線を画す。だがAKPはPKK攻撃で「トルコ対クルド」という対立構図をあおり、「民族主義」を鼓舞。これが奏功してHDPに流れた票を取り戻し、同じ保守の民族主義者行動党(MHP)の切り崩しにも成功したとされる。

 両党は6月の選挙から計61議席を減らし、その大半はAKPに流れたとみられる。中道左派で世俗主義の野党、共和人民党(CHP)は前回より2議席多い134議席を獲得した。投票率は約85%だった。

 今回、エルドアン大統領が目指す実権型大統領制の導入に向けた憲法改正に必要な330議席には及ばなかった。だが、大統領は既に「私は直接選挙で選ばれている。実権型大統領と同等の権限を持つ」と述べており、さらなる権限拡大を独自に図る可能性もある。

 ロイター通信によると、AKP党首のダウトオール首相は2日未明、党本部に集まった支援者らに対し、「新しい文民による憲法を作るよう全ての党に呼びかける」と述べ、憲法改正に意欲を示した。

 ◇権威主義化の懸念

 オーストリア・グラーツ大(現代トルコ、南東欧州学)、ケレム・エクテム教授の話

 今回の勝利は、公正発展党(AKP)の「脅し」戦術が奏功した結果だ。少数民族クルド人との戦いを再燃させ、社会を分断し、内外に「敵」を作り、恐怖で支配した。国民は安定化を望んで投票したが、AKPといえども「安定」は捏造(ねつぞう)できない。経済の不振、反政府武装組織クルド労働者党(PKK)や過激派組織「イスラム国」(IS)との紛争激化の現実は簡単には変えられない。

 経済では(先行きの不透明感から)投資が減少し、労働者の安全管理なども劣化して事故が相次いでいる。AKPに近い企業家ばかりを優遇するなど構造的腐敗も進んでいる。

 欧州はシリア移民問題でのさらなる貢献を期待し、かねて懸念を示してきたメディアへの抑圧などには目をつぶっている。

 ダウトオール首相やエルドアン大統領が今回の結果をどう読むか。市民は安定化を求めたと認識するのか、それともトルコをより権威主義化し、イスラム化することに道が開かれたと受け止めるのか。首相の勝利演説は、残念ながら後者の可能性を示している。

1167チバQ:2015/11/03(火) 15:40:19
http://www.sankei.com/world/news/151102/wor1511020058-n1.html
2015.11.2 19:34
【トルコ出直し選挙】
エルドアン氏「賭け」に勝ち息吹き返す 強い政府求める民意追い風 オスマン帝国王「スルタン」投影

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2日、イスタンブールのモスク前で笑顔を見せるトルコのエルドアン大統領(中央)(ロイター=共同)
 トルコのエルドアン大統領は、今回の出直し総選挙でイスラム系与党、公正発展党(AKP)が勝利したことで、昨年の大統領就任後で最大の政治的危機を乗り越えたといえる。悲願である議院内閣制から大統領中心制への転換に向けた憲法改正は当面困難な状況とはいえ、オスマン帝国の王になぞらえて「スルタン」と呼ばれる同氏が今後も内政・外交両面に影響力を発揮していくことは間違いない。(イスタンブール 大内清)

 近年のトルコ政治は、権威主義的な傾向を強めるエルドアン氏の手法の是非が最大の争点だった。2013年には最大都市イスタンブールなど各地で、メディア規制や社会のイスラム化を進めるエルドアン政権への大規模な抗議デモが発生。今年6月の総選挙では、少数民族クルド人系の左派、人民民主党(HDP)が反AKP票を吸収してAKPを過半数割れに追い込んだ。

 しかし、エルドアン氏はここで賭けに出る。7月、直接対立を避けていたイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」や、和平協議を進めていた非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」に対して軍事作戦を展開し、一種の“戦時状態”を演出する半面、AKPと他党との連立協議には消極的態度をとって出直し選の実施を指示したのだ。

 2日付の現地紙ヒュリエトなどは、PKKとの戦闘やイスラム国の関与が疑われるテロが頻発する中、有権者がエルドアン氏の主張する「強い政府」に引きつけられたと分析。エルドアン氏は1日、声明で「国民は行動することを選んだ」とAKP勝利を称賛した。

 AKPの単独過半数回復が報じられた1日夜、イスタンブールでは、早くも通貨トルコ・リラの対米ドルレートを引き上げる両替商があらわれた。連立政権が回避されたことで、政治・経済の安定に期待が高まったためとみられる。2日の株式市場も上昇で取引が始まった。

 一方で、いったん開かれたPKKとの戦端を収拾し和平プロセスを再始動させるのは困難が予想される。ロシアのシリアへの軍事介入や米国の中東での退潮が進む中、アサド政権打倒を主張するエルドアン氏と国際社会の食い違いが拡大する可能性もある。トルコ政府の方針は同氏の人格や指導力に左右される部分が大きいだけに、今後も「エルドアン」はトルコ政治最大の争点であり続けそうだ。

1169チバQ:2015/11/03(火) 15:53:25
AKPは316議席
共和人民党(CHP)が134議席を確保して2位。
少数民族クルド系の左派、人民民主主義党(HDP)が56議席、
右派の民族主義行動党が41議席
http://www.cnn.co.jp/world/35072852.html
トルコ総選挙、与党が予想外の圧勝
2015.11.02 Mon posted at 12:40 JST
(CNN) 1日に投開票されたトルコの議会選挙(定数550)で、ダウトオール首相の保守系与党、公正発展党(AKP)が予想外の圧勝を収めた。
同国のアナドル通信が発表した中間結果によると、AKPは316議席と、過半数の276を大幅に上回る議席数を獲得した。ただし、エルドアン大統領が主張する憲法改正へ向けた国民投票を発議できる議席数には達しなかった。エルドアン氏は、大統領の権限を強化する憲法改正を提案している。
ダウトオール首相は出身地の中部コンヤで「勝利の日」を宣言し、「我々の民主主義が勝利した」と述べた。
中間結果によると、中道左派の共和人民党(CHP)が134議席を確保して2位。少数民族クルド系の左派、人民民主主義党(HDP)が56議席、右派の民族主義行動党が41議席と続いている。
エルドアン氏が結成したAKPは12年以上にわたり単独与党として政権を運営していたが、今年6月の総選挙で過半数割れとなり、野党との連立協議も決裂していた。今回の再選挙も、事前の世論調査や専門家の予想では同様の結果に終わるとの見方が強かった。
同国では10月、首都アンカラ中心部で過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」による自爆テロが発生。政府とクルド系非合法武装組織、クルディスタン労働党(PKK)による衝突の終結を求めていた集会の参加者ら100人以上が死亡した。これを受けて政府の治安態勢を批判する声が強まり、与野党の対立が深刻化していた。
総選挙がAKPの圧勝に終わったとはいえ、PKKへの対応やシリア内戦をめぐる外交政策については意見の対立が続いている。トルコ次期政権にとって、内戦の危機をどう回避するかが最大の課題になると、専門家らは指摘している。

1170チバQ:2015/11/03(火) 17:36:50
http://www.sankei.com/world/news/151101/wor1511010045-n1.html
2015.11.2 07:00
【トルコ出直し選挙】
「クルド労働党」掃討で高まる緊張 エルドアン政権への不信も

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 トルコのエルドアン政権が今年夏、非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」掃討を開始して以降、少数民族クルド人が多いディヤルバクルなど南東部では当局と住民らの緊張が高まっている。住民の間には、クルド問題がエルドアン大統領の権力保持に利用されているのではないかとの不信感も強い。

 古い城壁に囲まれたディヤルバクル旧市街。貧困層が多いその一角で7月、治安部隊とPKK支持者とみられるグループとの銃撃戦があった。住民のクルド人女性、アイシャンさん(70)は「避難先から帰ったら自宅が(銃弾で)穴だらけになっていた」と嘆く。

 クルド国家の分離独立を主張しテロ闘争を展開してきたPKKとエルドアン政権は2013年、停戦で合意し、和平協議を続けてきた。しかし、今年6月の総選挙で、エルドアン氏が実質的に率いるイスラム系与党、公正発展党(AKP)が過半数割れに追い込まれると、状況が一変した。

 7月に南部スルチで「イスラム国」の関与が疑われる自爆テロが発生したのを機に、政府はイスラム国とPKKへの掃討作戦を決定。PKKによる報復テロも多発している。

 政府はなぜ、和平協議を破綻させてまでPKK掃討に乗り出したのか。クルド人や反AKP勢力の多くはその理由を、総選挙で躍進したクルド人系左派、人民民主党(HDP)に打撃を与えるためだ、と解釈する。PKKと関係が深いとされるHDPを「テロ支援者」に位置づける狙いがあるというわけだ。

 ただ、今回の出直し総選挙をめぐる世論調査では、HDPの支持率に大きな変動はなく、前回選挙に続き法定得票率10%を達成する可能性は高い。一方で地元メディアでは、今回の選挙でAKPが過半数を回復できなかった場合、エルドアン氏がなりふり構わず2度目の出直し選を模索するとの観測も流れる。

 「すべてはエルドアンの都合だ。今後もクルドへの攻撃は強まると思う」。ディヤルバクルの会社員、デニズさん(27)はこう予想し、政府への不信感をあらわにした。(ディヤルバクル 大内清)

1171とはずがたり:2015/11/04(水) 18:42:03
>イラク戦争後に生まれたシリア、イラン、イラクにレバノンのヒズボラを加えた「シーア派ベルト」に、ロシアが乗っかった形である。シーア派連合の中心はイランであり、イラク戦争後に政権をとったイラクのシーア派の後ろ盾となり、さらにはシリア内戦で劣勢に立たされたアサド政権を、レバノンのシーア派組織ヒズボラと共に支援しているのである。
サウジ・イランの地域大国の角逐にロシアは完全に片方に肩入れしているのに対し伝統的に内向き志向のアメリカが全く身動き取れていないね。。

川上泰徳
中東ニュースの現場から
「シーア派連合」と連携するロシア、「裸の大国」と化したアメリカ
http://www.newsweekjapan.jp/kawakami/2015/10/post.php
2015年10月28日(水)18時14分

 ロシアがシリア空爆を始めて間もなく1か月。ロシアの空爆参加は、1991年12月のソ連崩壊以来、初めての中東での軍事作戦実施であり、中東における政治的軍事的なプレーヤーとしての「復活」を世界に印象付けた。それは同時に、ロシアの攻勢に対して全く打つ手がない米国の、中東での影響力の決定的な退潮を露呈させた。

 ロシアの攻勢の始まりは、9月28日のプーチン大統領の国連総会演説であった。プーチン氏は米国によるイラク戦争を「民主主義革命の輸出による混乱」と非難し、「テロとの戦いでアサド政権との協力を拒否したことは大きな間違い」と言い切り、オバマ大統領への対抗姿勢を前面に打ち出した。一方でオバマ大統領はアサド大統領を「罪のない子供たちを樽爆弾で殺戮する暴君」と非難した。

 ロシアのシリア空爆開始は、プーチン大統領が国連演説で唱えたアサド支援を文字通り行動に移したものである。反体制派支配地域で活動しているシリア人権ネットワーク(SNHR)は、ロシア軍の空爆が始まって最初の1週間で23か所の空爆をロシア軍機によるものと確認できたとし、空爆によって子供25人、女性15人を含む104人の民間人が死んだ、とする。さらに23か所のうちイスラム国(IS)支配地域は5か所で、残りの18か所は反体制派地域。しかも、そのうち15か所は「医療施設、モスク、パン配給所などの民間施設だった」と報告している。

 別の人権組織のシリア人権監視団(SOHR)は、23日までのロシアの空爆による死者を446人とし、うち3分の1にあたる151人が民間人と発表した。さらに295人の戦闘員のうちIS戦闘員は75人(25%)で、アルカイダ系のヌスラ戦線の死者31人を加えても、全体の36%にしかならず、自由シリア軍や武装イスラム組織などの反体制派勢力が64%で約3分の2を占める。

ロシア軍機とシリア軍機の特徴の違い
 SNHRもSOHRも一般的には反体制派系とみなされているが、共に反体制派地域の調査員の情報や現地との連絡で情報の確認作業をしている。さらに内戦の犠牲者については、政権軍によるものだけでなく、ISやヌスラ戦線によるもの、さらに自由シリア軍による市民の殺害についても報告、集計しており、反体制派側の政治的プロパガンダばかりとは言えない。

 SNHRは、シリア軍もロシア製の軍用機を使っているため、ロシア軍機とシリア軍機を区別するのに苦労したとしながらも、反体制派の軍関係者の証言として、ロシア軍機の特徴を次のように記している。

「ロシア軍機はシリア軍機よりも高い高度を飛行し、高度を下げないで空爆する▽シリア軍機は通常1機で空爆するが、ロシア空爆機は必ず2機で偵察機も伴う▽ロシア軍機のミサイルは建物の外壁で爆発せず、中まで貫徹して爆発し、破壊力が強い」

 反体制派地域にネットワークを持つ2つの人権団体の情報は、現地についての数少ない情報源である。そして、浮かび上がってくるロシア軍の空爆の特徴は、アサド政権への脅威を「テロ」とみなし、ISも反体制派組織も区別しない攻撃である。政権に対する実際の脅威は、ISよりも反体制派組織の方が大きく、結果的にロシア軍の空爆対象は反体制派組織に重点が置かれている。さらに、反政権であれば戦闘員と非戦闘員を区別しない。

 しかし、これはアサド政権による反体制派地域への無差別攻撃と全く同じパターンであり、同じ特徴である。それが、より高度で、より強力な爆撃機とミサイルによって実施されていることになる。

 そこにあるのは、政権にたてつくものを力でねじ伏せようとする強権の発想である。しかし、力の論理が通用しなくなっているところに、「アラブの春」によって開かれた中東の新事態がある。だからこそ、シリア内戦が始まって4年半で死者が25万人を超え、うち3分の1が民間人という地獄のような状況に至っているのである。

1172とはずがたり:2015/11/04(水) 18:42:58
 その上、400万人を超える難民が国外に出て、国内避難民も700万人を超えるという第2次世界大戦後、最悪の人道的悲劇ともなっている。力でたたきつぶせばいいというプーチン流発想では、中東の状況を飛躍的に悪化させることにしかならないと強い危惧を覚える。

米国が訓練した「TOWの王」が殺された
 ロシア軍の空爆について、もう少し細部を見ていこう。いくつかの軍事関係サイトのリポートを見て分かるのは、ロシア軍の空爆が、シリア軍の地上での攻勢と密に連携していることである。ワシントンに拠点を置く米国寄りの「戦争研究所(ISW)」が21日に発表した「ロシア軍のシリア空爆報告」では、「ロシア軍の空爆は反体制派勢力を打倒しようとするアサド政権への支援を継続している。10月19日から20日にかけて、空爆はアレッポの南郊と、ハマ県の北西にあるガブ平原、ラタキア県の北東のアクラド山地などへの政権軍地上部隊による反体制派勢力に対する攻勢を援護する形で行われた」としている。

 ロイター通信によると、シリア北部の海岸地帯ラタキア周辺地域でのロシア軍の空爆で、米軍の訓練を受け、米国製TOW対戦車ミサイルを提供された反体制派「自由シリア軍」の司令官バセル・ザモが殺害された、という。TOWは米軍が自由シリア軍に提供している主要な武器の一つで、政権軍の多くの戦車がTOWで破壊されたという。

 ザモはTOWの訓練を受けて、さらに戦闘員に使用訓練をし、「TOWの王」の異名をとっていた。戦争研究所(ISW)は20日の報告で、「ロシア軍の空爆は、米軍からTOWの提供を受けた『穏健な反体制派勢力』の排除を続けている」として、TOWを装備している部隊はラタキアだけでなく、イドリブやハマ、ダマスカスでも空爆の対象になっていると記している。

 米国が訓練しているシリアの反体制派が、ロシア空軍の標的になったことは、米大統領府や米国防総省でも問題になったという。AP通信によると、米国防総省はロシア国防相の国際担当にビデオ電話を通して、「米ロの間で意図しない緊張の高まりを防ぐために、ISが活動していない地域でのロシアの軍事行動に対する懸念を表明した」という。実際にどのようなやりとりかは分からないが、報道を見る限りは、米国が公式にロシア軍に抗議したわけではなく、いかにも腰の引けた対応である。

 ロシアの空爆の特徴は、「空爆と地上軍の連携」が、明確な目的を設定して、綿密に立案されているということだろう。ロシア軍とシリア政権軍の共同作戦だが、主役となる政権軍は兵員不足のため、ヒズボラ軍およびイラン軍が監督するイランやイラクのシーア派民兵組織が参加している。作戦には、ロシアとイラン、イラク、ヒズボラという幅広い連携と意思疎通が必要となる。重要なことは、ロシアがそのような多元的な軍事作戦の一角をプレーヤーとして担っているということである。

連携して「大国」の米国に対抗するという構図
 ここでロシアの中東での「政治的軍事的なプレーヤーとしての復活」の意味合いが垣間見える。冷戦時代の米ソは、共に大国として影響力を競い、自分の影響下にある国や地域で都合のよい政権をつくり、またはつぶした。しかし、今回はそのような意味での大国としての復権ではない。プーチン大統領がとったのは、中東の国々とパートナーとして連携する立場である。

 ロシアの立場を考える時、アサド大統領が10月初めにイランのテレビ局のインタビューの中で、「ロシアとシリア、イラン、イラクでつくられた連合が成功しなければ、地域は破壊されてしまう」と語ったことが思い浮かぶ。それは、プーチン大統領が国連総会演説で言及したアサド政権と協力する連合であり、同時に米国がイラク戦争によって始めた「民主主義革命の輸出」から地域を守るための連合ということになるだろう。

 イラク戦争後に生まれたシリア、イラン、イラクにレバノンのヒズボラを加えた「シーア派ベルト」に、ロシアが乗っかった形である。シーア派連合の中心はイランであり、イラク戦争後に政権をとったイラクのシーア派の後ろ盾となり、さらにはシリア内戦で劣勢に立たされたアサド政権を、レバノンのシーア派組織ヒズボラと共に支援しているのである。

 ロシアが連合に参画する前段として、今年3月以降、アサド政権は、反体制派勢力、特に武装イスラム勢力の攻勢を受けて、守勢に立たされていた。政権軍が抑えていた北部のイドリブは、3月にイスラム系反体制派組織連合のファタフ軍に奪還された。ファタフ軍はアハラール・シャム(シリア自由人イスラム運動)やアルカイダ系のヌスラ戦線など、イスラム過激派を主力とする。

 アサド大統領は今年7月下旬の演説の中で、「我々はある地域を放棄して、重要地域に軍を集中的に投入する必要がある」と国防戦略の転換を発表した。シリア軍が人員不足のために、すべての戦線を維持できなくなっていた。

1173とはずがたり:2015/11/04(水) 18:44:04

 プーチン大統領がアサド政権を支持する理由として、シリア西部の地中海岸に面したタルトゥースにある海軍基地の維持がよく挙げられる。アサド政権の窮地を見て本腰を入れた支援に乗り出したことになるが、プーチン大統領は自分がシリアの庇護者のような立場をとるのではなく、アサド政権を前面に押し立てて、イランが率いるシーア派連合と連携、協力し、政権軍を援護する立場をとっている。

 ロシア軍の空爆は、これまで政権軍が行ってきたことと同じ手法と同じ標的であり、それを強化しただけで、何か新しい戦略を付け加えたわけではない。ロシアの思惑を推測するならば、シーア派連合にパートナーとして協力するという形をとることで旧ソ連の「大国」イメージを拭い去り、そうすることで、ロシアとシーア派連合が共に「大国」の米国に対抗する構図をつくるということであろう。

ロシアに潰された「米・イラン新時代」
 ロシアの参戦で大きく目論見を狂わされたのは米国である。米国のケリー国務長官は今年3月に、シリア内戦の政治的な解決について「移行期間についてアサド大統領と話す必要がある」と語った。春にはアサド政権の危機という見方が広がっており、イスラム過激派の勢力拡大による混乱を避けるためにも、政治的な解決の道筋を開くことが課題だった。

一方で米国を含む安保理常任理事国とドイツの6か国は、イランとの核協議で4月に枠組み合意、7月には最終合意をした。交渉の中心は米国とイランの話し合いであり、合意によって対イラン制裁が解除されていけば、米国とイランの新時代が始まるはずだった。

 米イランの関係修復は当然、シリア内戦の政治解決にもつながるはず。しかし、最終合意の直後から、イランの最高指導者ハメネイ師が「米国との対話」に反対する立場を表明するなど風向きが変わったところで、プーチン大統領がアサド支援を掲げて参画し、「米国との対抗」というくさびを打ち込んできた。プーチン氏がこの時期にアサド政権に対する軍事支援に乗り出したのは、核協議の最終合意後の「米・イラン新時代」をつぶそうという狙いもあっただろう。

 オバマ大統領としては、米国内に対イラン強硬派を抱え、イスラエルやサウジアラビアなどの湾岸諸国の間にあるイランへの警戒心を抑えながら、イランとの関係正常化に動いていた時だけに、ロシアによって米国に対抗する「ロシア+シーア派」連合が形成されたことは、大きな計算違いだっただろう。

「穏健な反体制派」軍つくりの挫折
 さらに裏目にでたのが、米軍が5月に着手した「穏健な反体制派」を訓練し、武器を与えるという反体制派支援策の挫折である。米国はISとの戦闘のために、年間5400人、3年間で1万5000人規模の反政権軍の創設を目標として軍事訓練と武器提供プログラムを開始したが、ロシアが空爆を始める直前の9月下旬に米軍はプログラムの断念を発表した。訓練できる人員が5か月で120人程度しか集まらないことや、提供した武器がアルカイダ系のヌスラ戦線などイスラム武装過激派に流れることが原因だった。

「穏健な反体制派」軍団を創設しようとした米国の政策は、自分たちが動けばみな、それになびくという「大国」意識からの発想である。しかし、米国は追従者や味方を自分の庇護下で守るという「大国」の行動はとうに放棄しているのである。庇護を与えない者の下で武器をとる者がいまの中東にいるだろうか。

 ロシア空軍の空爆で標的となって死んだTOW対戦車砲の訓練を受けた反体制派司令官は数少ない「穏健な反対派」だった。しかし、ロシア軍の空爆で殺害された時の米国の他人事のような対応が、これまでも繰り返されてきたのだろうと考えるしかない。米国の反体制派軍創設計画の無残な失敗は、米国が足場としているはずのシリアの反体制派に、実は全く足場がないという「裸の大国・米国」の無残な現実を突きつけるものである。

1174とはずがたり:2015/11/04(水) 18:45:23
>>1171-1174

パートナーがいない米国
 米国防総省は10月になって「穏健な反体制派」を訓練する代わりに、すでにある反体制派組織への武器直接供与へと戦略を転換した。米軍の空爆によって地上でのISとの戦いを支援することも発表した。まるで、ロシア軍が空爆でアサド政権軍の地上戦を支援しているのを見て、初めて地元勢力との連携の重要性に気付いたかのような対応である(とは註:流石にそれは云い過ぎで対抗上地元勢力の連係強化に動かざる得なかったと云うべきであろう)。

 アサド政権と一体化するようなロシアの参画は、シリア内戦をさらに悪化させると書いたが、ロシアの極めて巧妙なやり口を見て、いまの米国の問題が明らかになる。それは、いまの中東のどこにも、米国のパートナーがいない、ということである。かつてはパートナーだったエジプトや、サウジアラビアともぎくしゃくし、同盟国のイスラエルとの関係もこじれている。「子供たちを殺戮する暴君」とアサド大統領を非難しながら、それが相手への圧力にもならないオバマ大統領の言葉の軽さが、いまの中東での米国の存在感の希薄さを示している。


川上泰徳

中東ジャーナリスト。1956年生まれ。元朝日新聞記者。大阪外国語大学アラビア語科卒。特派員としてカイロ、エルサレム、バグダッドに駐在。中東報道でボーン・上田記念国際記者賞受賞。退社後、フリーランスとしてエジプト・アレクサンドリアを拠点に中東を取材している。著書に『イラク零年』(朝日新聞)、『現地発 エジプト革命』(岩波ブックレット)、『イスラムを生きる人びと』(岩波書店)。

1175チバQ:2015/11/04(水) 21:52:01
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201511/2015110300278&g=int
選挙後もクルド作戦継続=遠い和平、広がる失望感-トルコ


 【エルサレム時事】1日にトルコで行われた出直し総選挙(国会定数550)で、イスラム系与党・公正発展党(AKP)が単独政権の座を奪還したことを受け、政府と反政府武装組織クルド労働者党(PKK)との戦闘の行方が注目されている。AKP党首のダウトオール首相は「テロとの戦いはやめない」と強調し、トルコ軍は3日、PKKの拠点への空爆を実施した。和平を求める一般のクルド人らの間に失望感が広がっている。
 トルコ軍は3日、トルコ南東部とイラク北部にあるPKKの避難所や武器庫などの拠点を破壊したと発表した。PKKの拠点空爆は選挙後初めて。
 AKPは選挙戦で「テロとの戦い」を掲げ、PKKだけでなく、PKKと密接な関係があるとしてクルド系政党・国民民主主義党(HDP)への批判を展開した。これが奏功し、アナトリア通信によれば、6月の前回選挙で過半数を失ったAKPは59議席増の317議席を獲得。対照的に前回AKPから票を奪って躍進したHDPは、21議席減の59議席に後退した。
 選挙結果を受け、AKPの実権を握るエルドアン大統領は、PKKとHDPを念頭に「一番重要なメッセージを与えられたのは、間違いなく、分離テロ組織とその指導下にある組織だ」と強調。一方、HDP側は「不公平や不正、異常だらけの状況下での選挙活動だった」とAKPを非難した。クルド系住民が多数派を占める南東部ディヤルバクルでは、若者らによる抗議行動が起き、警官隊と衝突した。
 AKP政権は、エルドアン氏が首相在任時の2012年末からPKKと和平交渉を進めてきたが、PKKに警官2人が殺害された事件などを受け、今年7月に軍事作戦を再開。PKKも治安当局者への襲撃を続けた。約3カ月間に兵士や警官150人以上、PKK戦闘員2000人以上が殺害され、戦闘は泥沼化している。(2015/11/03-20:38)

1176とはずがたり:2015/11/06(金) 19:26:41
> オバマ大統領とケリー国務長官は、弱体化したアサドからの「管理された移行」につき、ロシアと協働できるとの希望を持っていた。米国の伝統的な同盟国、サウジ、アラブ首長国連邦などもロシアの関与拡大に熱心であった
オバマは兎も角サウジやUAEも期待してたのか!?

とりま,ロシアの民間航空機が先ず一機墜とされた訳だが。。
ウクライナを分割してイラン・シリアとシーア派連合と組んで影響圏に置くとなるとロシアの国威は発揚して国民も暫く我慢出来るのかも知れないけど,この記事を見てても弱体化したアサドは崩壊寸前というのが世界の大方の見方のようで,支えるコストが結構掛かるのに対して少なくともプーチンは支えきれると判断したって所が大きいようだ。

アフガン侵攻の二の舞に 露のシリア侵攻泥沼化は必至
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/business/wedge_5557.html
11月05日 12:00Wedge

 ロシアのシリアへの軍事介入について、ワシントン・ポスト紙コラムニストのイグネイシャスが、10月1日付同紙にて、米国がアサド支援のためのロシアの直接的な軍事介入を予期できなかったことを指摘するとともに、ロシアのアサド支援、ジハード主義者との戦いは昔のアフガン侵攻と同じような泥沼に陥る可能がある、と指摘しています。

期待感示すも裏切られる米国
 すなわち、ロシアの対シリア軍事介入は無害とは思われないが、ほんの数か月前、米当局者にとり、ロシアがシリアに関与することは、イラン核取引の有益な副産物であるかのように見えた。ウィーンでラブロフ外相は、P5+1の同僚たちに、その他の中東の紛争解決でも協力したいと提案したとされる。

 オバマ大統領とケリー国務長官は、弱体化したアサドからの「管理された移行」につき、ロシアと協働できるとの希望を持っていた。米国の伝統的な同盟国、サウジ、アラブ首長国連邦などもロシアの関与拡大に熱心であった。イランのソレイマニ将軍のモスクワ訪問は、アサド支援のロシア・イラン同盟の不吉な予兆だったが、それ以外は、外交上、うまくいっているように見えた。

 オバマなどは、プーチンの軍事介入を予期できなかった。米国は過去3年間、シリアの反乱軍の訓練などに中途半端に取り組んだだけだった。オバマの首尾一貫した戦略の欠如がプーチンに付け入る隙を与えた。ロシアの行動のスピードはオバマ政権を驚かせ、ケリーは「重大な懸念」を表明した。米諜報コミュニティは、ロシアはシリアに訓練など間接的な支援を与えるだろうが、直接的軍事介入はありそうもない、と予測していた。さらに、ロシアがアサドを見棄てると予測し、ロシアが何をしようとしているかさえ分からなかった。

 プーチンは「ロシアはISと戦うために介入している」と述べたが、これまでのところ標的は、アサドの故郷ラタキアに脅威を与えている、シリア西部のホムスとハマに進軍している反アサド反乱軍である。

1177とはずがたり:2015/11/06(金) 19:27:04
>>1176-1177
 ロシア空軍は一時的にはアサドを支えられるかもしれないが、アラブ世界のスンニ派ムスリムに嫌悪されている指導者を支持するという危険なゲームをロシアはしている。反乱軍側は「アサドの側に立ついかなる勢力もシリア人の敵である」と警告している。 失敗に終わったアフガン侵攻から36年、ロシア軍はジハーディスト戦士との戦いに再び向かっている。プーチンはフルンゼ軍アカデミーによるアフガンの教訓についての1991年の研究(英訳:The Bear Went Over the Mountain)を見直したらいい。著者たちは、ムジャヒディンの狡猾さなどを描写、「ロシア市民は自分たちの息子がなぜ見知らぬ土地での戦いのために徴兵されているのか分からなかった」と指摘している。オバマはシリアにおけるロシアの軍事介入の危険について誤判断したかもしれないが、プーチン自身も誤った判断をしたのかもしれない、と論じています。

出典:David Ignatius,‘Russia and the “facts on the ground” in Syria’(Washington Post, October 1, 2015)
https://www.washingtonpost.com/opinions/russias-facts-on-the-ground-in-syria/2015/10/01/45fe3bb2-687e-11e5-8325-a42b5a459b1e_story.html

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シリア介入によりロシアは衰退へ
 この論説の内容には大体賛成できます。アサドは多くのシリア人、シリア内外のスンニ派ムスリムに嫌悪されている正統性をすでに失った指導者です。ロシアとイランが支援しても一時的にはともかく長続きはしないでしょう。アサドの下でシリアが安定するシナリオは考え難く、今アサドを延命させようとすれば内戦を長引かせることになるでしょう。

 サウジその他のスンニ派諸国はイランと組んだロシアに反発し、これまで見られた関係改善の動きは止まることになるでしょう。外交的にはロシアは一時的に脚光を浴びるでしょうが、シリア問題を含む中東の諸問題への発言力は強化されるよりも弱体化する可能性が強いと思われます。アサドなき後のシリアで、ロシアがこれまで同様軍事基地を保持し続けられるか、疑問です。

 ロシア国内でも、一時的にプーチンは世界の舞台で活躍しているとの称賛が得られるでしょうが、例えばシリアでロシア軍兵士が殺されたりすれば、なぜロシアがそういう介入をしているのか、「兵士の母」団体などが 抗議の声を上げることがあり得ます。

 ロシアの空爆の対象はISに限らず、米国が応援している反アサド勢力も含んでいるようです。最近は偵察衛星や無人機での偵察能力は発達しており、ロシア軍の行動は正確に捕捉できます。ロシアはウクライナなどでは西側の偵察能力を甘く見て、嘘をついたりしています。シリアでもそういう試みをするでしょうが、嘘を後に暴露され、名誉が傷つくだけでしょう。

 旧ソ連崩壊に至った要因の中で、アフガン侵攻の失敗はかなり大きな割合を占めています。ブレジネフはアフガンで苦労しましたが、プーチンはシリアで苦労し、ロシアのさらなる衰退の種をまくことになるかもしれません。

1178とはずがたり:2015/11/06(金) 22:13:28

爆発物の可能性…ロシア機墜落で英外相が声明
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151105-OYT1T50046.html?from=ycont_navr_os
2015年11月05日 10時55分

 【ロンドン=角谷志保美、ワシントン=尾関航也】エジプト東部シナイ半島で10月31日に起きたロシアの旅客機墜落について、英国のハモンド外相は4日、声明を出し、「墜落は航空機に持ち込まれた爆発物によって起きた可能性がかなりある」と指摘した。

 また、米CNNは4日、米情報当局者の話として、爆弾テロの可能性が高いと伝えた。

 ハモンド外相の声明は、関係閣僚による緊急閣議での情報分析を受けて発表された。声明によると、墜落機の出発地であるエジプト東部シャルムエルシェイクの空港への英旅客機の運航を停止する措置を取った。英国民向けに出している現地の危険情報は変更しておらず、今後、必要な安全措置を取るとしている。

 シャルムエルシェイクは英国でも人気のある保養地で、英BBCによると、現在、英国人約2万人が滞在している。英政府は専門家を現地に派遣し、エジプト当局と共に空港の安全対策を確認していた。

 英国にはエジプトのシシ大統領が4日から訪問しており、5日のキャメロン首相との首脳会談でロシア機墜落問題も話し合われる見通し。

 一方、CNNの報道によると、米情報機関による通信解析の結果、イスラム過激派組織「イスラム国」の関連組織が機内に爆弾を仕掛けた疑いが浮上した。米情報当局者は、旅客の荷物に爆発物が仕掛けられていた可能性があると語ったという。

 AP通信も米当局者の話として、機内に爆発物が持ち込まれたのであれば、「イスラム国」本体ではなく、シナイ半島で活動する関連組織によって実行された可能性が高いと伝えた。

プーチン氏、英の「テロ可能性」声明に不快感
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151106-OYT1T50081.html?from=yrank_ycont
2015年11月06日 11時26分

 【モスクワ=田村雄】ロシアのプーチン大統領は5日、英国のキャメロン首相と電話会談し、エジプトでの露旅客機墜落について話し合った。

 露大統領府の発表によると、プーチン氏は旅客機の墜落原因について、「公式調査で明らかになるデータで判断する必要がある」と強調した。エジプトと露当局は、墜落原因の調査を進めているが、結果は出ていない。プーチン氏の発言は、英国政府が4日に旅客機が爆弾テロで墜落した可能性があるとする声明を出したことへの不快感を示したものだ。

 英首相官邸によると、会談でキャメロン首相は「旅客機が爆発物により墜落したという懸念は深まっている」と伝えた。

 また、ラブロフ露外相は5日、エジプトのシュクリ外相と電話で会談した。露外務省によると、会談で両外相は「調査結果を前に墜落原因を結論づけようとするのは非生産的だ」との考えで一致した。

1179とはずがたり:2015/11/06(金) 22:14:40
墜落直前「異常な音」、交信記録に…露通信社
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151103-OYT1T50102.html?from=yartcl_outbrain1
2015年11月03日 22時23分

 【モスクワ=緒方賢一】インターファクス通信は3日、エジプト東部シナイ半島で10月31日に起きたロシアの旅客機(エアバスA321型機)の墜落について、操縦士と地上との墜落直前の交信記録に「正常な飛行中には発生しない音」が残っていたと伝えた。

 機内で墜落につながる異常とともに大きな音が発生したとみられる。

 墜落した旅客機はロシア中部サマラからエジプト東部シャルムエルシェイクに到着し、その後、ロシア北部サンクトペテルブルクに向け離陸した。ロシア国営放送は3日、サマラからの便の乗客らが「機内で電気コードを覆う膜が焦げるようなにおいを感じたと話した」と伝えた。異常の兆候だった可能性もある。

1180チバQ:2015/11/06(金) 23:22:03
http://www.sankei.com/world/news/151105/wor1511050025-n1.html
2015.11.5 11:16
【露旅客機墜落】
エジプト政権の権威失墜 観光に打撃、混乱拡大へ






シナイ半島に墜落したロシアの航空機の残骸=1日(ロイター)
 エジプト・シナイ半島でのロシア機墜落について、英政府が機内の爆発物が原因になった可能性を挙げ英旅客機の乗り入れを停止した。エジプト経済の柱である観光業が打撃を受け、混乱が広がるのは必至。半島の治安に問題はないとしてきたシシ大統領の主張が揺らぎ、権威が失墜しそうだ。

 ハモンド英外相の発言通り、爆発物が機内に持ち込まれたとすれば、墜落機が出発した半島のシャルムエルシェイク空港の検査体制にも疑問符が付く。英国が同空港に専門家を派遣したのは、自国民が安全に帰国できるよう検査や警備を強化するのが目的で、エジプト当局を信用していないことがうかがえる。

 墜落機の乗客の多くはロシア人。英政府の発表で、シリア内戦に軍事介入したロシアにイスラム過激派が報復したとの見方も強まりそうだ。(共同)

1181チバQ:2015/11/08(日) 00:04:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151107-00000017-jij-int
エルドアン氏「強い大統領」に執念=国際社会で発言力強化狙う-トルコ〔深層探訪〕
時事通信 11月7日(土)8時27分配信

エルドアン氏「強い大統領」に執念=国際社会で発言力強化狙う-トルコ〔深層探訪〕
1日、トルコのイスタンブールで、総選挙の投票後、支持者に手を振るエルドアン大統領(EPA=時事)
 トルコで1日に行われた出直し総選挙で、イスラム系与党・公正発展党(AKP)がわずか5カ月で単独政権の座を奪還した。AKPの事実上の最高指導者で、再選挙を主導したエルドアン大統領は、当面の目標を達成した形。次の狙いは、悲願とする強い権限を持つ大統領制への移行と、国際社会への影響力拡大だ。

 ◇汚職疑惑がきっかけ
 エルドアン氏はかねて、「新しいトルコ」のため、「新しい憲法」と、米国のように大統領が強い権限を持つ「トルコ型大統領制」が必要だと訴えてきた。大統領制への移行が焦点だった6月の前回選挙で、AKPは目標としていた330議席に届かなかったばかりか、2002年の政権獲得以来初となる過半数割れ。だが、エルドアン氏は諦めず、政治空白長期化への懸念をよそに、大統領権限を使って再選挙に踏み切った。
 なぜ、そこまで「強い大統領」にこだわるのか。地元メディア「ハベル・テュルク」の元編集長ヒラル・キョイル氏は、13年末に発覚したAKP政権の大規模な汚職問題を理由に挙げる。事件に絡み、当時首相だったエルドアン氏と息子の電話での会話内容を盗聴したものとされる音声データもインターネットに流出。「エルドアン氏は誰も信じられなくなり、周囲の『敵』を次々と攻撃するようになった」とキョイル氏は指摘する。
 エルドアン氏は、政敵のイスラム教指導者ギュレン師が汚職捜査を主導したと主張し、同師支持者への取り締まりを続けてきた。しかし、キョイル氏によれば、政府や企業には依然として同師支持者が残っており、エルドアン氏は自身を守るためにも、大統領権限を強めざるを得ないという。
 ◇シリア政策「問題だらけ」
 一方、今後4年間の安定した政権基盤が整ったことで、トルコは対外的には国際社会での発言力強化を図るとみられる。
 AKP政権は発足以来、近隣諸国との関係改善を目指す「ゼロプロブレム外交」を推し進めてきた。当初こそイスラム諸国との間で経済関係強化などの成果を生み出したものの、11年の民主化要求運動「アラブの春」で一転。今や「プロブレムだらけ」と皮肉られる。
 中でも、隣国シリアをめぐる政策は「負のスパイラル」を生んでいる。エルドアン氏は、シリアでの民主化実現のため、それまで友好関係を結んできたアサド大統領に退陣を促したが、拒絶され対立。反体制派の積極支援に回り、これが過激派組織「イスラム国」の伸長につながった。
 こうした「反アサド」を前面に掲げたトルコの姿勢で、「イスラム国」掃討を優先する米国や、アサド政権を支援する立場で軍事介入したロシアとの間にもすきま風が吹いている。だが、AKP政権は国会での強い基盤を背景に、今後もアサド大統領退陣を要求し続ける可能性が高い。
 また、シリア情勢悪化に伴い欧州に大量の難民が押し寄せる問題でも、トルコは強気の構えだ。約200万人のシリア難民を抱える国として、欧州側から最大限の支援を引き出すとともに、難民への対応をてこに、停滞していた欧州連合(EU)加盟交渉を一気に加速化させたい考えとみられる。(アンカラ時事)

1182名無しさん:2015/11/08(日) 13:48:46
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151103-00000030-jij_afp-int
「不倫」理由に女性を石打ちで殺害、アフガニスタン
AFP=時事 11月3日(火)19時13分配信

【AFP=時事】(一部更新、写真追加)アフガニスタンで、不倫の疑いをかけられた若い女性が、石打ちによって殺害された。地元当局者が2日、AFPに対し明らかにした。石打ちの様子は動画に収められていたとみられる。同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)統治下の暗黒時代の記憶を呼び起こす残酷な処罰だ。

 19〜21歳とみられるこの女性の名はロクサーナさんと伝えられている。同国のメディアが放映した約30秒の動画では、地面に掘った穴の中に入れられた女性に対し、ターバンを巻いた男たちが無造作に石を投げている。石はおぞましい鈍い音を立てて女性を直撃し、イスラム教のシャハーダ(信仰告白)を繰り返し唱える女性の声は、かん高さを増していく。

 当局によると、事件は1週間ほど前、同国中部ゴール(Ghor)州のタリバン支配地域で発生。同州のSeema Joyenda知事の報道官はAFPに対し「メディアで流されている動画は、石打ちで死亡したロクサーナさんに関係するものだ」と語った。同知事によると、ロクサーナさんは「タリバンや地元の宗教指導者ら、またその場に居合わせた軍閥などによる投石を受けて死亡した」という。

 同知事は、アフガニスタンに2人しかいない女性知事の一人。同知事によると、ロクサーナさんは家族に自分の意思に反する結婚を強制され、同年齢の男性と駆け落ちしようとしていた。駆け落ちは不倫と同等の行為とみなされている。

 知事の報道官によると、相手の男性はむち打ちの罰を受けたという。【翻訳編集】 AFPBB News

1183名無しさん:2015/11/08(日) 16:44:13
http://www.afpbb.com/articles/-/3063347
ISとトルコは「360度違う」、首相の失言が物笑いの種に
2015年10月16日 12:30 発信地:イスタンブール/トルコ

【10月16日 AFP】トルコとイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は同じイスラム教でも「360度違う」―ートルコのアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相がテレビで行った発言が15日、地政学と幾何学の理解度が低すぎるとして物笑いの種となった。

 ダウトオール首相の失言は、14日夜のテレビ番組で飛び出したもの。首都アンカラ(Ankara)で10日に死者99人を出した連続爆発事件について、ISの摘発に失敗した政府に責任があるとの批判に反論しようとした首相は、 次のように述べた。

「われわれが擁護するイスラム教と、ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)が心に抱くものとの間には、180度どころではなく、360度の違いがある」

「一方(IS)は排他的だが、他方(トルコ)は寛容で、イスラム教と民主主義が共存できることを示す模範だ」

 この発言に野党とブロガーたちはすぐさま飛びつき、360度なら一周して同じ場所に戻ってしまうと指摘。最大野党・共和人民党(CHP)はマイクロブログのツイッター(Twitter)公式アカウントに、辞書の定義する「360度」の意味を添えて「教育は不可欠だ」と投稿した。(c)AFP

1184名無しさん:2015/11/08(日) 21:41:43
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151108-00090901-toyo-soci
日本人が知らないイラン人驚きの「素顔」
東洋経済オンライン 11月8日(日)15時0分配信

日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センターの岩崎葉子氏が現地での駐在経験を基に『「個人主義」大国イラン 群れない社会の社交的なひとびと』を書いた。中東情勢が今まさに火を噴いている中で、平穏な日々を送る同国の人々のしたたかさの裏にあるものについて聞いた。
 ──まず初歩的な質問ですが、イランもアラブの一部なんですか? 

 別です。ざっくり言えば、中東はトルコ語を話すトルコ人、アラビア語を話すアラブ人、ペルシャ語を話すイラン人から成っています。外からだと一緒くたにされがちですが、言語体系がまるで違うんです。ただアラブ人とイラン人は文字が同じで文化も近く、互いに借用語も多いから、ちょうど日本人が中国人と漢字で筆談して、何となく意味を察することができるのに似てる感じかな。

 私が赴任していた2009〜2011年の間にちょうど「アラブの春」が勃発し、次々と政権が転覆していった。当時西側では、その波はイランにも波及するとまことしやかに喧伝されていたんですが、それは非常に起こりにくいと個人的には思ってましたね。というのは、あれはアラブ世界の話だから。アラブの春にイラン人がどれほどシンパシーを抱くかというと、対岸の火事以外の何物でもないだろうなと。もちろんまったく影響なしではありませんでしたが。

■ イランはまさに「未知の価値観との遭遇」

 ──政治でも宗教でもない、素のイラン人を書こうと思ったのは? 

 イランは研究対象として非常に面白い国なんです。歴史が古いから独自の慣行やしきたりが多くて、よくも悪くも経済学の教科書どおりにいかない国。そこが逆に魅力的なのです。

 日本の文化からも非常に遠い。途上国へ旅したときに「まるで昔の日本の農村みたいだ」と郷愁に浸ることがあるでしょ。でもイランは違って、真に異質な、未知の価値観との遭遇です。日本の商社マンなど絶望的な顔でイランに赴任してくるけど、帰る頃には「すごくよかった」とおっしゃる方が多いです。

 核協議が合意に達し、欧州企業が目の色変えてイラン市場に押し寄せていて、日本も追随しようとしているところです。政治や宗教に片寄らない、自然体のイラン人を書くのもいいかもしれない、という思いもありました。

1185名無しさん:2015/11/08(日) 21:45:54
>>1184

 ──一言で言うと、とにかく、個と個の関係ですべてが回る国だと。

 たとえば、「組織の決定」という概念が存在せず、公的な地位の人の決定も、その時期そのポストにいた人の、その時点の判断でしかなく、個人的な約束にすぎない。私自身も1994〜95年の最初の赴任の際、だいぶ痛い目に遭いました。イランでは基本そうであると肝に銘じておいたほうがいいですね。それを知らずに行くときっちりしてる日本人などそうとう振り回されますから。

 それとチームワークが非常に苦手です。「3本の矢」という格言があるように、日本人は3人集まれば能力3倍と期待しますが、「イラン人は3人集まると1本分にもならない」と当のイラン人が笑って言ってました。そもそも3人集まったとしてもただ居合わせただけで、チーム意識はゼロ、不思議なくらい(笑)。

 たとえば、これはあなた方のミッションです、と一斉に通達すると誰もやらない。「あなた方」じゃダメなんです、一人ひとりに「あなた」で言わなきゃ。組織として成果を上げるっていうことがモチベーションにならないんですね。彼らは、自分が非常に期待されているとか、「キミは特別だ」とか耳打ちされたりすると、がぜんヤル気になる。チームとしての目的達成など、ぜんっぜんヤル気につながらない。

■ イランには集団という「縛り」がない

 ──会社のためのサービス残業など、想像もつかないわけですね。

 日本の怖さは組織というものに流される、個人が組織に埋没しちゃうところだと思う。自分はどう考えるか、どう価値判断するのかということに非常に無頓着。でもそれはやはり危険で、流されやすいと思うんですね。現代でもそんな文化が日本社会の底流にあって、何となく集団で動く、集団無責任体制みたいな。そのシステムが疲弊し始めているんじゃないか。イランにいてすごくいいと思う点は、そういう縛りがないこと。日本のように自分が属する企業名や肩書は通用しない。つねに自分自身と向き合わざるをえないところですね。

 それと重要なのが、そういう個々が主体の社会で、絶えず一人ひとりと交渉しないと生きていけない社会でも、決して孤独ではないんです。

1186名無しさん:2015/11/08(日) 21:47:54
>>1185

 ──それ、どういうことですか? 

 疎外感とか孤独を感じるのは、集団対自分という関係を想起したときじゃないですか。イランには集団がない。みんながバランバランなので、それが非常に気楽というか救いになる。社会の同調圧力がすこぶる弱いんです。みんなでこれをやろう! と言っても全然乗ってこないわけで。やりたくないことを仕方なく一緒にやるってこともない。強制されて流されることもあんまりない。

 個人がどんどん仕事を「多角化」するのも特徴です。この道一筋って人もいなくはないけど、かなりの割合で複数の仕事を掛け持ちしているんですね。多角化することでリスクを分散する生き方が身についてるんでしょうね。一つの組織や仕事に頼り切らず、どう転んでも何とかなるように選択肢を持っておく、というような。彼らの危機管理意識は非常に高いですよね。

■ 子どもしつけのポイントが日本とはまるで違う

 ──単にエネルギッシュというよりは、強い危機意識なんですね。

 イラン人でいちばんすごいと思うのは、そのコミュニケーション能力の高さです。相手を見て自分の出方を柔軟に変えることができる、かつ相手を不快にさせずにその場を持たせる能力がたいへん高い人たちなんです。そういう才能を小さい頃から厳しくしつけてる。

 街中では子供に対してベタベタに甘いんだけど、家庭内を観察すると子供のしつけのポイントが日本人と全然別のところにあるのがわかる。

 家にお邪魔すると、その家の4歳のチビちゃんが「召し上がってください」とヨタヨタお茶を運んできて、ずーっと私の相手をするわけですよ。幼児なりにお客に話題を振ってきたり、おもちゃを見せてきたり、大人が忙しくしてる間、けなげにお客の相手をする。小さい頃から自分と共通項のない相手とでも、それなりの会話ができる人間に育てるという、コミュニケーション力を養う厳しいしつけをしているわけです。

 社会のあり方が個対個なのでそういう能力が求められるんですよね。ろくにあいさつもせず部屋にこもってゲームしている日本の中学生じゃ、イランでは生きていけないわけですよ。自分でその場を何とかするっていう力強さが養われますよね。

中村 陽子

1187チバQ:2015/11/09(月) 21:11:44
http://www.afpbb.com/articles/-/3065936
イラン、革命後初めて女性大使を任命
2015年11月09日 17:20 発信地:テヘラン/イラン
【11月9日 AFP】イラン外務省は8日、1979年のイラン革命以降で初めて女性を大使に任命したことを明らかにした。

 次期マレーシア大使に任命されたのは、イラン女性初の外務報道官を2年務めたマルジエ・アフハム(Marzieh Afkham)氏(50)。イランメディアが4月、大使任命間近と報じていたが、確定情報は得られていなかった。

 モハマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相は、首都テヘラン(Tehran)で行われた式典で「アフハム氏を大使に任命する決断に要したのは、わずか数分だった。だが、彼女の後任を選ぶのに4か月かかった」と明かした。次期外務報道官には男性のジャベル・アンサリ(Jaber Ansari)氏が就任する。

 一方のアンサリ氏は、国営イラン通信(IRNA)を通じ、ザリフ外相について「このような決断を下した勇気」と「女性への信頼」を称えた。

 穏健派のハサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は2013年の選挙で勝利した後、各省庁に女性の登用を奨励するとともに、政府として性差別の撤廃を目指すと言明。11人いる副大統領のうち3人に女性を任命している。(c)AFP

1188名無しさん:2015/11/10(火) 21:29:54
http://www.asahi.com/articles/ASHC956FCHC9UHBI028.html
タリバーン内紛で戦闘、100人死亡 アフガン南部
イスラマバード=武石英史郎2015年11月10日20時49分
 アフガニスタン南部のザブール州で、反政府勢力タリバーン内部の権力闘争が戦闘に発展し、地元メディアによると、10日までに双方合わせて少なくとも100人が死亡した。

 タリバーン内部では今年7月、最高指導者オマール幹部が2年前に死亡していたことが明らかになり、後継者となったマンスール幹部と、同幹部の就任を拒否する有力者らの対立が表面化。今月初めには、反マンスール派が元ニムローズ州知事のムハマド・ラスール幹部をトップとする独自の指導部樹立を宣言した。

 タリバーン筋によると、反マンスール派の実力者で、ラスール幹部に次ぐナンバー2のダドゥラ幹部のザブール州内の支配地域に対し、マンスール派が5日、総攻撃を開始した。反マンスール派に身を寄せていた中央アジア系のウズベク人武装勢力を巻き込み、衝突が拡大した。

 ウズベク人勢力は中東の過激派「イスラム国」(IS)に恭順を示したことがあり、数カ月前に拉致した少数派シーア派の住民7人を戦闘途中に殺害した。タリバーンは捕まえたウズベク人を報復として処刑したと伝えられている。(イスラマバード=武石英史郎)

1189チバQ:2015/11/10(火) 23:04:46
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2015111000056
イラン大統領、14日から訪欧


 【カイロ時事】イランのロウハニ大統領は14〜17日の日程で、イタリアとバチカン、フランスを訪問する。国営イラン通信が9日報じた。7月のイラン核問題をめぐる欧米など6カ国との最終合意を受けた関係改善措置の一環。
 イラン大統領の欧州訪問は10年ぶり。バチカンではフランシスコ・ローマ法王と会談し、宗教間対話の促進に努める。フランスでは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の総会で演説する。(2015/11/10-05:57)

http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/nms/news/post_99100/
総理がイラン訪問へ

イラン訪問中の岸田外務大臣は13日、安倍総理大臣が、イランを訪問する意向だということを明らかにしました。岸田大臣は、首都テヘランで、ロウハニ大統領と会談しました。その場で大統領が安倍総理を招待したいという考えを示し、岸田外務大臣が「総理は、適切な時期に訪問する意向を持っている」と応じました。早ければ年末にも実現させたいといいます。イランの核問題に関しては、岸田大臣がアメリカやヨーロッパ6カ国との最終合意を、着実に履行するよう求めました。また、日本とイランは、核合意によるアメリカやヨーロッパの経済制裁の解除を見据えて、日本企業の参入を後押しするため、投資協定の締結を実質合意しました。

1190チバQ:2015/11/11(水) 21:31:16
http://diamond.jp/articles/-/81387
トルコ総選挙で与党圧勝でもくすぶる火種
週刊ダイヤモンド編集部 2015年11月11日
 市場関係者が注目していたトルコの“やり直し選挙”は、与党の公正発展党(AKP)が550議席中317議席を取り圧勝した。政治空白が回避できたことを市場は好感し、トルコの株式、債券、通貨リラはトリプル高となった。

 6月の総選挙では、トルコのエルドアン大統領の強権主義を国民が嫌い、与党AKPは過半数割れとなり、連立協議にも失敗し再選挙となっただけに、事前の世論調査では劣勢だった。それを覆して圧勝したのは、与党による「社会の安定に焦点を絞ったキャンペーン」(西濱徹・第一生命経済研究所主席エコノミスト)の成果だったようだ。与党は10月10日に起こった首都アンカラでの自爆テロ事件によって高まった国民の不安を逆手に取って、「強い政府が必要」とアピールしたのだ。

 与党圧勝で政治空白の不安は消えたが、地政学的リスクと経済不安は依然としてくすぶっている。

 トルコは、シリアと国境を接しており、シリアの混乱と無縁ではいられない。シリアでは政府軍、クルド人勢力を中心とする反政府軍、それに過激派組織「イスラム国」(IS)が三つどもえとなって紛争が激化している。シリア政府軍をロシア、反政府軍を米国が支援する構図で、シリア危機には収束の糸口が見えない。他方、トルコでは、クルド人勢力との対立、ISのテロ活動で政情不安が続いており、シリアからは大量の難民が押し寄せている。トルコの地政学的リスクが高まっている。

脆弱な経済構造

 さらに問題なのが経済面だ。トルコの通貨リラは、ブラジルのレアルなどと並び、「フラジャイル5」(米国の利上げなどで下落しやすい通貨)の1つに数えられている。経常収支が赤字で、対外債務が大きいためだ。

 経常赤字は対GDP比で5.8%(2014年)に達する。部品などを輸入品に頼っているため、リラの下落は貿易収支の改善につながらないどころか、輸入価格の上昇をもたらし、インフレに直結する。インフレを抑制しようと、金利を引き上げれば景気の低迷につながる。15年のGDP成長率は3%(IMF予測)と、昨年に比べれば改善したが、力強さはない。

 短期対外債務は約1300億ドルと、外貨準備高よりも大きい。日米欧の緩和マネーが高利回りを求めてトルコの外貨建て債券などに向かったといわれる。米国の利上げでリラが下落すれば、利払い負担が増え債務が膨らむのは確実だ。

 トルコ発で金融危機が起こるとは考えにくいが、国際金融市場が大きく混乱すれば、脆弱なリラが連想売りを誘い、それが混乱をさらに加速させる可能性はある。米国の利上げ観測や中国景気の減速など世界経済が不透明感を強めている中、トルコが抱える火種は不気味な存在になりつつある。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 大坪稚子)

1191チバQ:2015/11/11(水) 21:33:04
http://www.sankei.com/world/news/151111/wor1511110045-n1.html
2015.11.11 21:25

イラン「酒抜き」vs仏「ワインは必須」 首脳会談前につばぜり合い イスラム教戒律めぐり






イランのロウハニ大統領(左、UPI=共同)、フランスのオランド大統領
 イランのロウハニ大統領は14日からイタリアとフランスを訪問する。大統領として初の渡欧で、欧米などとの核問題最終合意を踏まえて関係強化を目指すが、オランド仏大統領との食事会にワインを出すかどうかで「対立」も浮上している。

 両国メディアによると、イラン側はオランド氏主催の食事会について、イスラム教の戒律に基づく「ハラル」メニューとし、ワイン抜きにすることを要望。フランス側は自国の価値観に反すると難色を示し、夕食会や昼食会ではなく、アルコール抜きの朝食会を提案したが、イラン側は「安っぽい」と拒否したという。

 ロウハニ師は9月にニューヨークで開かれた国連総会の際も、アルコールの提供を理由に、潘基文事務総長主催のパーティーに参加しなかった。欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表が7月にテヘランを訪問した際は、女性の髪などを覆う布「ヘジャブ」を着用した。(共同)

1192チバQ:2015/11/12(木) 20:32:58
http://www.sankei.com/world/news/151112/wor1511120042-n1.html
2015.11.12 19:45
【露旅客機墜落】
「爆発音」、イスラム国傍受…高まるテロ説に踏み切れないエジプトの事情

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エジプトでロシア旅客機の墜落現場を調査するプチコフ非常事態相ら=1日(ゲッティ=共同)
 【カイロ=大内清】エジプト東部シナイ半島でのロシア機墜落は13日で発生から2週間となる。爆弾テロ説が強まる中、事故調査委員会を主導するエジプト政府は、経済の柱のひとつである観光への打撃を最小限に食い止めようと慎重な姿勢を崩しておらず、原因の特定にはなおも時間がかかる可能性がある。

 事故調のこれまでの調査によると、ロシア機は10月31日、シナイ半島南部にある人気の保養地シャルムシェイクから露サンクトペテルブルクに向けて離陸した約23分後、何らかの「ノイズ(音)」が発生した直後に空中分解し墜落した。

 この「音」の正体について欧米メディアは、事故調に参加している欧州の専門家の話などとして、「爆発音」だった可能性が高いと報道。米英の情報機関が、爆弾が機内に持ち込まれたことを示唆するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」のメッセージを傍受したとも伝えられている。

 イスラム国は、墜落から数時間後にロシア機を「落とした」とする声明を出し、ロシアによるシリアでの空爆に対する報復であることをほのめかしていた。

 いちはやくテロの可能性を発表した米英に当初反発していたロシアも、今週に入ってメドベージェフ首相がテロ攻撃の可能性に言及するなど、テロ説は日を追うごとに強まっている。

 ただ、事故調を主導するエジプト側は、原因特定に慎重を期す姿勢を崩していない。ロイター通信によると、7日に記者会見した事故調のモカッディム委員長は、「音」は、機体の構造的な問題や、何らかの理由での燃料への引火、乗客の荷物にあったリチウム電池などでも起き得ると述べ、テロ説を牽制した。

 エジプトが、テロ説の強まりを警戒する背景には、観光業への打撃への懸念がある。古代遺跡や紅海沿いのリゾート地を抱えるエジプトには、2011年のムバラク政権崩壊以前は年間約1500万人の観光客が訪れていた。しかし、政変後の混乱や治安悪化で現在は約3分の2に減った。

 エジプトでは労働人口の少なくとも1割超が観光関連の仕事に従事しているとされ、観光のさらなる低迷は失業問題にも直結する。

 経済と治安の安定を最優先に掲げるシーシー政権としては、最終的にテロと断定されても、政治・経済両面での影響を最小限にとどめるため、調査結果の発表時期についても慎重に見極めるものとみられる。

1193チバQ:2015/11/12(木) 20:50:01
http://mainichi.jp/select/news/20151112k0000e030205000c.html
アフガニスタン:少数民族が抗議デモ…治安悪化を批判
毎日新聞 2015年11月12日 13時49分(最終更新 11月12日 14時05分)
 【ニューデリー金子淳】アフガニスタンの首都カブールで11日、少数民族ハザラ人数千人が治安改善を求める抗議デモを行った。アフガンでは今月、子供を含むハザラ人7人が斬首され遺体で見つかる事件があり、デモ隊は政府の治安維持能力の低さを批判。事件を防げなかったとしてガニ大統領らの辞任を求めた。旧支配勢力タリバンや過激派組織「イスラム国」(IS)の存在感が強まり治安悪化が進む中、標的になりやすい少数派の不満が噴出した格好だ。

 報道によると、ハザラ人7人の斬首遺体は7日、南部ザブール州で見つかった。半年前に隣接するガズニ州で誘拐された民間人で、女性3人と子供2人も含まれていたという。犯行声明は出ていないが、タリバンかISを支持する武装勢力の犯行とみられている。ザブール州では今月、タリバンの内部抗争とみられる戦闘で少なくとも100人が死亡するなど、治安が極端に悪化していた。

 デモ隊は11日、7人のひつぎを担いで大統領府まで約8キロを行進し、「タリバンとダーイシュ(ISの別称)に死を」などと叫んだ。参加した大学講師、ムハンマド・ダウド・スルタニさんは「政府が治安を改善させるまで抗議を続ける」と話した。ロイター通信によると、デモ隊の一部が大統領府の壁を乗り越えようとしたため治安部隊が発砲し、7人が負傷した。ガニ大統領は同日夜、テレビ演説で「テロリストは戦闘で敗北しているため、部族間の対立の種をまいている」と語り、民族融和を保つよう呼びかけた。

 ハザラ人は人口の約1割を占めるとされ、大多数はISが敵視するイスラム教少数派のシーア派を信仰している。

1194チバQ:2015/11/12(木) 21:06:42
http://www.afpbb.com/articles/-/3066264
ハザラ人7人の斬首遺体見つかる、アフガン首都で大規模デモ
2015年11月11日 20:48 発信地:カブール/アフガニスタン
【11月11日 AFP】アフガニスタンで前週末にイスラム教シーア派(Shiite)の少数民族ハザラ人7人の斬首遺体が見つかった事件を受け、首都カブール(Kabul)で11日、犠牲者のひつぎとともに数千人がデモ行進し、犯人に対する裁きを求めた。

 女性2人、少女1人を含む7人の遺体は7日、南部ザブール(Zabul)州で発見された。何者による犯行かわかっていないが、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)もしくはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の関連組織による犯行だとして非難の声が上がっている。

 カブール西部に集まったデモの参加者は雨の中、犠牲者の写真を掲げ市内の中心部に向かって行進し、タリバンとISを非難するスローガンを叫び、政府による保護と裁きを求めた。

 事件の状況はこれまでのところ明らかになっていないが、7人は数か月間にわたって武装集団に人質に取られていたと考えられている。遺体が見つかったザブール州では最近、タリバンの内部抗争が起きていた。

 一部の地元当局者はISの同調者による犯行としているが、政府は事件のあった地域を掌握しておらず、事実確認ができていない。また、アフガニスタンの情報当局は10日、タリバンの内部抗争が起きていたことを指摘し、IS関連組織の関与を否定した。(c)AFP

1195とはずがたり:2015/11/13(金) 15:58:55
子供を斬首したISへの報復を求め、カブールで大規模デモ
Afghanistan Protesters Storm Presidential Palace after ISIS Beheadings
女性と子供を含むハザラ人の人質7人の斬首遺体が発見され怒りが爆発
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/11/is-8.php
2015年11月12日(木)16時00分
ジャック・ムーア

 アフガニスタンの首都カブールで11日、テロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)に斬首処刑されたとみられるハザラ人7人の棺を担ぎ、遺影を掲げた数千人の市民がISISへの報復を叫んで通りを埋め尽くし、大統領官邸に向けて約10キロのデモ行進を行った。

 殺された7人は、男性2人、女性2人、少年2人、少女1人。南部のザブール州で先週末、首を切られた状態で遺体が発見された。CNNによると、7人は10月にザブールで反政府勢力タリバンとISIS関連組織の抗争が起きた時期に誘拐されたらしい。

 デモ隊はアフガニスタン政府のISIS対策の手ぬるさを糾弾、タリバンとアフガニスタンのアシュラフ・ガーニ大統領双方に怒りをぶつけた。ガーニが官邸にいたかどうかは不明だ。

 一部のデモ参加者が塀をよじ登って敷地内に入ろうとしたため、官邸の警備兵が群衆に向けて発砲。7人が負傷したと、アフガニスタンの公衆衛生省が発表した。

犠牲者の出身地に棺を
 大統領官邸に向かう前に、デモ隊は殺されたハザラ人の出身地である南東部ガズニ州の州知事オフィスまで棺を担いで行進した。このときガーニはツイッターで次のように述べた。「ザブール州で起きた残虐な犯罪で、われわれはみな耐え難い苦痛を感じている。(実行犯は)われわれの敵であり、報復を受けるだろう。(われわれは)対立を避け、団結すべきだ」

 7人の首切り処刑は戦争犯罪に当たると、国連も厳しく非難している。

「女性と子供を含む民間人の人質を殺害するのは、とりわけ忌まわしい犯罪だ」と、国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)のニコラス・ヘイソン代表は糾弾した。「こうした冷酷な殺害は戦争犯罪にあたり、加害者は法的責任を問われることになる」

 ハザラ人はイラン人と同じペルシャ語を話すイスラム教シーア派教徒で、人口は280万人。アフガニスタンでは3番目に大きい民族だ。アフガニスタンでは、タリバンやアルカイダなどイスラム教スンニ派の武装集団やテロ組織の標的になっている。

「(殺害は)アフガニスタンの人々と政府、同盟国に対する極めて危険なメッセージだ」と、アフガニスタン下院のアブドゥル・ラウフ・イブアヒミ議長はロイターに語った。「これは家族や部族、民族ではなく、アフガニスタン人すべての問題だ」

1196チバQ:2015/11/13(金) 20:39:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151112-00000069-mai-int
<パレスチナ人>「二重難民」30万人 シリア内戦で
毎日新聞 11月12日(木)20時33分配信
 【エルサレム大治朋子】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のピエール・クレヘンビュール事務局長が毎日新聞の取材に応じ、シリア内戦の影響により同国内外で避難生活を強いられているパレスチナ難民が約30万人に上ると明らかにした。これらの人々は、1948年のイスラエル建国に伴う紛争でシリアに逃れたパレスチナ難民やその子孫で、シリア内戦によって「二重難民」と化しているという。一部は欧州に逃れており、現地の政府を通じた新たな支援も検討したいとしている。

 UNRWAによると、2014年時点で支援対象に登録されていたシリア国内のパレスチナ難民は計56万人。このうち約30万人が国内外に避難しているという。トルコやエジプト、欧州など国外に脱出した難民は計約13万人で、約17万人が国内で避難生活を送る。

 シリアの首都ダマスカス中心部に近いヤルムーク難民キャンプにはパレスチナ人約16万人が集住していたが、反体制派が同地を拠点化するなどして戦闘が激化。今年4月には過激派組織「イスラム国」(IS)が一部を制圧し多くが避難を余儀なくされたため、現在は1万人足らずしか居住していないという。クレヘンビュール氏は「国内を転々としているパレスチナ難民の多くは職を失い、現在は95%がUNRWAの支援に頼らざるをえない状況だ」と話す。

 UNRWAはその規定により、支援の対象をイスラエル占領下のヨルダン川西岸とガザ地区、シリアなど周辺5カ国・地域に逃れたパレスチナ人に限定している。それ以外の地域に避難した場合は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の支援対象となる。欧州に逃れた難民はUNRWA支援の対象外だが、クレヘンビュール氏は「国家を持たないパレスチナ難民は、支援対象外の地域でもUNRWAに助けを求めることが多い。欧州各国の政府と協議し、我々の知識の提供や専門家の派遣など何らかの協力ができないか検討したい」と述べ、政府を介した支援策などを新たに検討する考えを示した。

 日本政府は今年9月、1200万ドル(約14億円)のパレスチナ支援を表明。シリア内戦に伴う難民支援のほか、昨年夏のイスラエルとの戦闘で破壊されたガザ地区への食糧援助などにも使われる。クレヘンビュール氏はガザの現状について「これから冬を迎えるが、多くの市民は自宅を再建できていない。人間の尊厳に関わる問題だ」と話し、さらなる支援の必要性を訴えた。

1197チバQ:2015/11/13(金) 20:41:04
http://mainichi.jp/shimen/news/20150913ddm001030180000c.html
ストーリー:シリア内戦、命懸けの医師ら(その1) 治療あきらめない
毎日新聞 2015年09月13日 東京朝刊
 「たる爆弾。化学攻撃だ」。無線機から淡々とした声が聞こえてきた。3月16日午後8時半過ぎ、シリア北西部イドリブ県サルミン。警報を聞いた医師のムハンマド・テナリさん(35)は自宅から仮設病院へ急いだ。漂白剤のようなにおいが漂い、肌寒い夜気にヘリコプターの音が響いていた。

 テナリさんによると、この時、鼻から泡を吹く幼児、微動だにしない年配の女性らが次々に運び込まれてきた。「アラー(神よ)!」。祈りと泣き声に満ちた診察室で約120人が治療を受け、1〜3歳児を含む6人が死亡した。

 内戦が続くシリアでは市街地などを狙い、円筒形の金属製容器に塩素や火薬、金属片を詰めた「たる爆弾」が使われている。ヘリからの投下はアサド政権による攻撃とみられ、今年5月までに6589人の民間人が死亡したと地元の非政府組織(NGO)「違反記録センター」(VDC)は指摘する。

 病院も頻繁に標的になっている。「2年間に17回攻撃された」とテナリさんは言う。国際NGOの調査では、650人以上の医師らが殺害され、世界保健機関(WHO)によると医療関係者の45%は国を離れた。

 シリアへの世界の関心は過激派組織「イスラム国」(IS)の動向に集中している。日本人を含む外国人を斬首し、世界遺産を破壊する蛮行は衝撃的だ。だが、4年以上にわたる内戦での死者は推定22万人以上。多くは政府軍と反体制派の戦闘に関連したものだ。

 4月16日、国連安全保障理事会はサルミン事件の非公開会合を開き、テナリさんと在米支援団体「シリア・アメリカ医療協会」(SAMS)のザへル・サフルールさん(50)が証言した。数日前に現地調査をした医師のサフルールさんは、各国大使に住民の伝言を訴えた。「戦闘から守ってほしい」

 2011年に民主化要求運動をアサド政権が武力鎮圧したことが発端となって始まったシリア内戦。約1200万人が難民・避難民となる「現代で最大の人道危機」(国連)に陥ったシリアで、疲弊しながらも治療をあきらめない医師たちがいる。「同胞を助けるのは我々の務め」。決意の源を知るため、シリアとトルコの国境地帯に入った。<取材・文 和田浩明>

1198チバQ:2015/11/13(金) 20:42:05
http://mainichi.jp/shimen/news/20150913ddm010030070000c.html
ストーリー:シリア内戦、命懸けの医師ら(その2止) 同胞救うのは務め
毎日新聞 2015年09月13日 東京朝刊
<1面からつづく>

 ◆シリア内戦、医師たちの決意

 ◇「たる爆弾を止めて」

 トルコ南部の主要都市ガジアンテップ。私が訪れた7月24日、45キロ南に横たわる国境のシリア側で、トルコ空軍が初めて過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点を空爆した。米国主導の有志国連合が2014年夏に開始したIS掃討作戦への参加に踏み切ったのだ。

 その頃、強い日差しが照りつける市内のホテルに、シリアから来た医師や看護師たち約50人が集まっていた。在米シリア系医師らで作る「シリア・アメリカ医療協会」(SAMS)の会合があり、救急医療実習などを受けるため参加した。絶望的に不足する人手や医薬品、機器の窮状を訴え、支援を求める場でもある。

 「とにかく、たる爆弾を止めてほしい。町が死んでしまう」。たまりかねたようにウサマ・アブドルアジズさん(32)は言った。シリア北部アレッポの仮設病院で外科医として働く。内戦前のアレッポは人口200万人を超すシリア第2の都市だった。数千年の歴史を持ち、12世紀ごろの城塞(じょうさい)が残る旧市街全体は世界遺産だ。

 シリアでの日本研究の主要拠点でもあったアレッポ大学で、アブドルアジズさんは「人のためになりたい」と医学を学んだ。中東の民主化要求運動「アラブの春」が波及したのは研修中の11年春。デモに参加して当局による武力弾圧を目の当たりにし、反体制側地域に移った。

 現在、反体制派がアレッポの東側、政府軍が西側を支配する。12年8月に日本人ジャーナリストの山本美香さんが戦闘に巻き込まれて死亡するなど、シリア最大の激戦地の一つだ。推定約30万〜40万人が住む都市に医師は30人しかいないという。「うちの手術室は4室、外科医は2人。私が離れている今、空爆があれば、どうしようもない」。アブドルアジズさんは沈痛な表情を浮かべた。

 空爆に使われるヘリコプターなどの航空機は「政権側しか持っていない」(パワー米国連大使)とされるが、アサド大統領はたる爆弾の使用を否定する。反体制派の武装勢力にとどまらず、多数の民間人が巻き添えとなっている政府軍の軍事作戦についても、「テロリストとの戦い」との主張を崩さない。たる爆弾を巡っては、国連安全保障理事会が14年2月、人口密集地での使用を中止するよう求める決議を採択した。しかし、シリア国内にネットワークを持つNGO「違反記録センター」(VDC)によると、その後も使われ続け、今年5月までの1年3カ月で3831人の民間人が死亡した。6割強がアレッポやその周辺に集中する。

 アブドルアジズさんが勤務する「M2病院」付近が空爆されたのは今年5月29日だった。病院のドアや窓が破壊され、看護師1人が死亡。自家発電機や酸素発生装置、給水もインターネットも止まった。発電機用のガソリンは「ISから来るものを買っている」と話す。米国などは、石油の密売がISの主要資金源の一つとみて、空爆で生産施設を破壊している。だが、ISの支配はシリア北東部を中心に揺るがず、一部はアレッポ周辺に迫っているのが現状だ。

 「この4年半、戦闘を止めてくれと叫び続けたが、何も起きない。世界は傍観しているだけだ」。アブドルアジズさんの言葉に怒りがこもった。

 アサド政権批判の筆頭であるオバマ米政権は、IS掃討を優先し、反体制派やトルコなどが求める民間人保護のための「飛行禁止区域」「安全地帯」の設定に極めて消極的だ。一方、ロシアはアサド政権を擁護。国連安保理は機能不全に陥り、停戦調停は進まない。シリア周辺国のイランはアサド政権、サウジアラビアなどは反体制派を支援する。関与国の思惑が交錯し、内戦は解決の糸口すら見えない泥沼に落ち込んでいる。

 ガジアンテップでは、政府軍が包囲する首都ダマスカス近郊の東グータ地区から来た医師にも会った。名前や年齢を聞くと「身元が分かると家族が危ない」と迷った末に、「ファリス」と答えてくれた。優しい目をした40代の男性だ。

 ファリスさんによると、反体制派の拠点である東グータ地区の封鎖は12年11月ごろ始まった。医薬品や装備を持ち込もうとして検問で発見され、「16人が殺害されるか拘束された」と言う。それでも「車1台あたり1万ドル(約120万円)のわいろ」を政府軍の兵士に渡して医療物資を運び込んでいる。資金源は海外在住シリア人らからの寄付だ。

 時折、国連や赤十字からの医薬品などの搬入が許されることがある。しかし、外科関連の物資は止められる。反体制派の戦闘員の治療に使われることを警戒しているようだが、「負傷者の9割は民間人だ」とファリスさんは語った。

1199チバQ:2015/11/13(金) 20:42:51
 東グータ地区では13年8月21日、猛毒の化学兵器サリンによる攻撃もあり、米国の分析では、子供426人を含む1429人が亡くなった。米欧は当時、化学兵器を保有していたアサド政権の攻撃だと非難したが、政権側は否定。2年たった現在も実行主体は特定されていない。

 封鎖や市街地への攻撃は、反体制派から住民を離反させるための懲罰的な措置と地元では受け止めている。「ガザと何ら変わるところがない」。ファリスさんは声を荒らげた。パレスチナ自治区ガザ地区に対するイスラエルの封鎖と同様の手法を、イスラエルを敵視し「アラブの大義」を掲げるアサド政権自らがとっているという痛烈な批判だ。

 13年以降、東グータ地区だけでも10カ所の医療施設が政府軍に攻撃され、医師ら20人が死亡したと地元NGOなどは指摘する。ファリスさんは言った。「反体制派の戦闘員ですら我々に近付きたがらない。今のシリアで一番危険な職業は、医師なんです」

「とにかく、たる爆弾を止めてほしい。町が死んでしまう」。たまりかねたようにウサマ・アブドルアジズさん(32)は言った。シリア北部アレッポの仮設病院で外科医として働く。内戦前のアレッポは人口200万人を超すシリア第2の都市だった。数千年の歴史を持ち、12世紀ごろの城塞(じょうさい)が残る旧市街全体は世界遺産だ。

 シリアでの日本研究の主要拠点でもあったアレッポ大学で、アブドルアジズさんは「人のためになりたい」と医学を学んだ。中東の民主化要求運動「アラブの春」が波及したのは研修中の11年春。デモに参加して当局による武力弾圧を目の当たりにし、反体制側地域に移った。

 現在、反体制派がアレッポの東側、政府軍が西側を支配する。12年8月に日本人ジャーナリストの山本美香さんが戦闘に巻き込まれて死亡するなど、シリア最大の激戦地の一つだ。推定約30万〜40万人が住む都市に医師は30人しかいないという。「うちの手術室は4室、外科医は2人。私が離れている今、空爆があれば、どうしようもない」。アブドルアジズさんは沈痛な表情を浮かべた。

 空爆に使われるヘリコプターなどの航空機は「政権側しか持っていない」(パワー米国連大使)とされるが、アサド大統領はたる爆弾の使用を否定する。反体制派の武装勢力にとどまらず、多数の民間人が巻き添えとなっている政府軍の軍事作戦についても、「テロリストとの戦い」との主張を崩さない。たる爆弾を巡っては、国連安全保障理事会が14年2月、人口密集地での使用を中止するよう求める決議を採択した。しかし、シリア国内にネットワークを持つNGO「違反記録センター」(VDC)によると、その後も使われ続け、今年5月までの1年3カ月で3831人の民間人が死亡した。6割強がアレッポやその周辺に集中する。

 アブドルアジズさんが勤務する「M2病院」付近が空爆されたのは今年5月29日だった。病院のドアや窓が破壊され、看護師1人が死亡。自家発電機や酸素発生装置、給水もインターネットも止まった。発電機用のガソリンは「ISから来るものを買っている」と話す。米国などは、石油の密売がISの主要資金源の一つとみて、空爆で生産施設を破壊している。だが、ISの支配はシリア北東部を中心に揺るがず、一部はアレッポ周辺に迫っているのが現状だ。

 「この4年半、戦闘を止めてくれと叫び続けたが、何も起きない。世界は傍観しているだけだ」。アブドルアジズさんの言葉に怒りがこもった。

 アサド政権批判の筆頭であるオバマ米政権は、IS掃討を優先し、反体制派やトルコなどが求める民間人保護のための「飛行禁止区域」「安全地帯」の設定に極めて消極的だ。一方、ロシアはアサド政権を擁護。国連安保理は機能不全に陥り、停戦調停は進まない。シリア周辺国のイランはアサド政権、サウジアラビアなどは反体制派を支援する。関与国の思惑が交錯し、内戦は解決の糸口すら見えない泥沼に落ち込んでいる。

 ガジアンテップでは、政府軍が包囲する首都ダマスカス近郊の東グータ地区から来た医師にも会った。名前や年齢を聞くと「身元が分かると家族が危ない」と迷った末に、「ファリス」と答えてくれた。優しい目をした40代の男性だ。

 ファリスさんによると、反体制派の拠点である東グータ地区の封鎖は12年11月ごろ始まった。医薬品や装備を持ち込もうとして検問で発見され、「16人が殺害されるか拘束された」と言う。それでも「車1台あたり1万ドル(約120万円)のわいろ」を政府軍の兵士に渡して医療物資を運び込んでいる。資金源は海外在住シリア人らからの寄付だ。

 時折、国連や赤十字からの医薬品などの搬入が許されることがある。しかし、外科関連の物資は止められる。反体制派の戦闘員の治療に使われることを警戒しているようだが、「負傷者の9割は民間人だ」とファリスさんは語った。

1200チバQ:2015/11/13(金) 20:43:41
 東グータ地区では13年8月21日、猛毒の化学兵器サリンによる攻撃もあり、米国の分析では、子供426人を含む1429人が亡くなった。米欧は当時、化学兵器を保有していたアサド政権の攻撃だと非難したが、政権側は否定。2年たった現在も実行主体は特定されていない。

 封鎖や市街地への攻撃は、反体制派から住民を離反させるための懲罰的な措置と地元では受け止めている。「ガザと何ら変わるところがない」。ファリスさんは声を荒らげた。パレスチナ自治区ガザ地区に対するイスラエルの封鎖と同様の手法を、イスラエルを敵視し「アラブの大義」を掲げるアサド政権自らがとっているという痛烈な批判だ。

 13年以降、東グータ地区だけでも10カ所の医療施設が政府軍に攻撃され、医師ら20人が死亡したと地元NGOなどは指摘する。ファリスさんは言った。「反体制派の戦闘員ですら我々に近付きたがらない。今のシリアで一番危険な職業は、医師なんです」

 ◇遠隔ICU、米から助言

 今年8月16日、東グータ地区の北部ドゥーマにある市場が空爆された。VDCなど複数のシリアNGOによると、民間人100人以上が死亡、現地の仮設病院に多数の救急患者が搬送された。約1万キロ離れた米国中西部で、その様子を息を詰めてモニターする医師がいた。

 SAMSの「遠隔ICU(集中治療室)」計画を主導したシリア出身の医師、アナスさんだ。ダマスカス近郊やアレッポなどの医療施設5カ所をインターネットカメラなどでつなぎ、米国から救急医療の経験が豊富な医師らが助言するシステムを構築した。

 「仮設病院では15人がICUに入り、7人は生存が難しい。頭部にひどい負傷だ」。アナスさんの声は疲れ切っていた。それでも、「現場が直面する困難はとてつもない。彼らは強い」とたたえる。ネットを通じて指導する医師や看護師、医学生らの努力に応えたい--。そんな気持ちがにじむ。

 アナスさんは12年10月、シリア国境に近いトルコ南部アンタキヤへ赴いた。そこでシリアの看護師を訓練し、衛星インターネット機器やネットカメラ、血圧や心拍数をモニターする装置などを持たせて帰した。同年12月に遠隔ICUが稼働を始めると、「最初の1カ月は40人を治療し、30人を救命した」と言う。今年8月からカメラの更新を始めており、解像度と安定性の向上を期待している。遠隔ICUに対応する施設を11カ所に増やすのが目標で、電子カルテも導入して患者情報の一元的な管理を目指す。

インターネット経由で米中西部のパソコン画面にリアルタイムで表示された、シリア北部アレッポの仮設病院の様子=和田浩明撮影
インターネット経由で米中西部のパソコン画面にリアルタイムで表示された、シリア北部アレッポの仮設病院の様子=和田浩明撮影
拡大写真
 SAMSはもともと、在米シリア人医師の友好組織として結成された。かつては毎年のようにダマスカスで会合を開き、米国の先進医療技術を紹介し、医療機器を寄付するなどの活動を行っていた。現在は反体制派の勢力が強いシリア北西部にある96カ所の医療施設の運営に関わり、14年にSAMSの関係する施設で治療を受けたシリア人は延べ110万人に達したという。

 活動の先頭に立ってきた医師の一人が、4月の国連安保理でサルミン事件の証言をしたザへル・サフルールさん(50)だ。シリア中部のホムスで育ち、ダマスカス大医学部を1988年に卒業。眼科医でもあるアサド大統領は同級生という。89年に米国へわたり、シカゴ大で肺の専門医となった。

 内戦前、SAMSはアサド政権と良好な関係にあった。しかし、民主化要求運動に武力鎮圧で臨んだことから、内部で意見が割れた。当時の運営陣は「不関与方針」を唱えたものの、11年7月にサフルールさんが会長に就任。「同胞支援」でまとまり、トルコなどでの難民支援を開始した。さらに内戦の激化に伴い、アサド政権とたもとを分かったという。

 これまでに、サフルールさんはシリアに複数回入り、現地の惨状や医療ニーズを吸い上げ、世界に発信してきた。安保理での証言もその一環だ。アレッポには13年4月以降、4回滞在したという。砲撃音が響く中、眠れない夜を過ごした。頭を狙撃された3歳の男児が脳死状態で運び込まれた現場に立ち会い、爆弾の破片で腹部に大けがをした12歳の少年の緊急手術を見守った。

 シリアへの入国にあたっては、支援者の案内はあるが、いつ戦闘が起きるか分からない。それでも、サフルールさんはシリアに戻り続けた。「自分が見聞きしたことを、確信を持って多くの人に伝えたかったから」だ。妻のスザンヌさん(43)は言う。「シリア入りは心配です。当初は子供にも言わなかった。でも、彼は正しいことをしている。そう思うと落ち着きます」

1201チバQ:2015/11/13(金) 20:43:52

 紛争が始まる前の11年、シリアの人口は約2200万人あった。現在、その約2割にあたる約400万人の難民がトルコやレバノン、ヨルダンなど周辺国に身を寄せる。ほぼ半数の約190万人を受け入れているのがトルコだ。シリア国境沿いの町は難民で人口が急増し、ここでも医療の供与は課題となっている。

 トルコ南部レイハンリは広大な小麦畑が広がる農業地帯にあった。3年前、シリア政府軍から離反した父とともに身を寄せたムハンマドさん(28)は、約10万人の人口に難民5万人が加わったと言う。彼の案内で、トルコやペルシャ湾岸の産油国カタールの慈善団体が支援する難民向け無料クリニックに向かった。

 米南部バージニア州から来ている腎臓の専門医、モハメド・スッカリーヤさん(57)の診察室には、続々と難民が訪れていた。血圧や脈拍を手早く測り、患者の悩みに耳を傾け、助言する。

 シリア中部ハマから3年前に脱出したハサン君(7)は、尿にたんぱくが混じって体がむくむネフローゼを患う。祖母のフダさん(55)は「アラビア語が話せるので安心。安全になれば、すぐにシリアに帰りたい」と話した。トルコは生活費が高く、蓄えが続かないのだという。

 無料クリニックのウサマ・ダース所長(69)によると、たる爆弾の負傷者も搬送されてくる。「空爆さえなければ、状況はだいぶましなんですが」。今、最大の懸念は資金不足だ。このままでは3カ月後に閉鎖せざるを得ないと話した。


 ガジアンテップで開かれたSAMSの会合は4日間の日程で、トルコやヨルダン、レバノンなどでの難民医療支援などの報告があり、シリアの看護師らを対象とした救急医療、頭部外傷の救急治療などの講演、実習が行われた。約50人の参加者は熱心に聴き入り、質問していた。

 シリア北西部サルミンで仮設病院を運営し、国連安保理で証言したムハンマド・テナリさん(35)も、その一人だった。会場となったホテルのロビーで、こんな経験を話してくれた。塩素ガスの攻撃を受けて運び込まれた母親と幼児2人を治療し、無事回復した。しかし翌日も空爆があり、2人の幼児は死亡した。「こういうことがあると、実に落ち込みます。仕事を続けるべきか、迷ってしまう」

 11年に民主化要求デモに参加して拘束され、約2カ月で体重が15キロ減ったという。その後、サルミン付近に仮設病院を開き、「反体制派も政府側も患者は区別なく治療してきた」。度重なる政府軍の攻撃で4度も「引っ越し」を強いられ、あまりの危うさに何度もシリアを去ることを考えたが、そのたびに「患者を置いては行けない」と思い直した。

 「永遠に生きる人はいない。私はシリアがよりよい国になるように働き続けて、死にたい」。声を荒らげもせずに私を見つめ、テナリさんは静かに笑った。

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 ◆今回のストーリーの取材は

 ◇和田浩明(わだ・ひろあき)(北米総局)

 1991年入社。英文毎日、大阪社会部を経てワシントンでイラク戦争下の米国を取材。カイロ赴任中の11年に民主化要求運動「アラブの春」に出合い、シリアなど中東を回った。14年から現職。米外交を担当している。今回は写真も担当した。

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 ツイッター(@mainichistory)発信中です。ストーリーの掲載日に執筆記者の「ひと言」を紹介しています。

1202チバQ:2015/11/15(日) 10:20:37
http://mainichi.jp/select/news/20151114k0000e030179000c.html
クルド:ISからイラク北部の要衝を奪還
毎日新聞 2015年11月14日 10時39分

 ◇自治政府の治安部隊ペシュメルガ
 【アンタルヤ(トルコ南西部)秋山信一】イラクのクルド自治政府の治安部隊ペシュメルガは13日、シリア国境に近い町シンジャルを過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還した。シンジャルはISが実効支配するイラク北部モスルとシリア側をつなぐ幹線道路上にある要衝で、自治政府はモスルを孤立化させ、攻略に向けて弾みをつけたい考えだ。

 自治政府によると、ペシュメルガは11日夜、約7500人規模の攻撃部隊を投入し、米軍主導の有志国連合による空爆の援護を受けながら、シンジャルの奪還作戦を開始。13日に中心街を制圧した。ISの戦闘員100人以上を「殺害した」としている。自治政府トップのバルザニ議長は戦果を誇るとともに、米軍に謝意を示した。

 現地からの報道によると、ISは11日までに主力がモスルなどへ撤収し、ほとんど抵抗はなかったという。戦略的要衝を放棄した理由は不明だが、中東の衛星テレビ局アルジャジーラはIS関係者の話として「戦術的な判断だ」と報じた。

 ISは昨年8月にシンジャルに侵攻した。同地に多い宗教的少数派のヤジディー教徒を多数虐殺。奴隷化されたヤジディー教徒も多いとされ、米軍が対IS空爆に踏み切る一因となった。

 シンジャルはシリア国境からモスルにつながる高速道路47号線上にある。イラクの本拠地であるモスルに戦闘員や武器、車両、生活物資などを移送する主要経路を断たれたことはISにとって打撃になるとみられる。また国境のシリア側でも13日、米軍と連携するクルド人主体の「シリア民主軍」が北東部ハウルを奪還。米軍とクルド人の連携による対IS作戦が一定の成果を上げた。

 ただISは、シリアからイラクへ流れるユーフラテス川沿いの主要道路を押さえているほか、砂漠も往来しているとみられ、モスルへの補給路を完全に断つのは困難だ。イラク軍は今春以降、ユーフラテス川沿いの要衝ラマディの奪還作戦を続けているが、ISの抵抗に手を焼いている。13日には首都バグダッドで、ISと戦うイスラム教シーア派民兵の葬儀中に爆発があり、少なくとも18人が死亡。ISが犯行への関与を主張する声明を出した。

1203名無しさん:2015/11/15(日) 14:14:56
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151114-00000033-jij_afp-int
ISが犯行声明、仏パリ連続襲撃事件
AFP=時事 11月14日(土)20時22分配信

【AFP=時事】仏首都パリ(Paris)で13日夜に起きた連続襲撃事件について、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が14日、インターネット上に犯行声明を投稿した。

 ISは声明で「爆発物のベルトを身に着け、アサルトライフルを持った8人の兄弟たちが」、「十字軍フランスに聖なる攻撃」を実行したと述べた。銃撃と自爆攻撃による今回の襲撃事件の死者は128人以上に上っている。【翻訳編集】 AFPBB News

1204チバQ:2015/11/15(日) 14:18:05
http://www.afpbb.com/articles/-/3066491

ISがヤジディー教徒への「ジェノサイド」展開、現地調査報告
2015年11月13日 13:23 発信地:ワシントンD.C./米国

Sがヤジディー教徒への「ジェノサイド」展開、現地調査報告 写真拡大 ×イラク北西部のクルド人自治区フィシュカブルで、自宅を追われイラク・シリア国境を越えるイラクのヤジディー教徒たち(2014年8月13日撮影)。(c)AFP/AHMAD AL-RUBAYE 【メディア・報道関係・法人の方】写真購入のお問合せはこちら
【11月13日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がイラクの少数派ヤジディー(Yazidi)教徒たちに対する「ジェノサイド(集団虐殺)」を展開しているとの報告書を、米ホロコースト記念博物館(Holocaust Memorial Museum)が12日、発表した。レイプや拷問、殺人などに関する詳細な証言はイラクで行った聞き取り調査に基づいている。

「ヤジディーの人々に対するジェノサイドは現在も続いており、拉致された大量の女性や子どもたちがIS戦闘員らの奴隷にされている」と、報告書をまとめた同博物館サイモン・スキョート虐殺防止センター(Simon-Skjodt Center for the Prevention of Genocide)のキャメロン・ハドソン(Cameron Hudson)所長は説明した。

 同センターはイラク北部ニナワ(Nineveh)州で9月、2週間にわたる実地調査を行い、現地で起きている残虐行為を調査。現在の状況と、少数民族や地域の一般市民に対する将来的なリスクについて評価・分析した。

 現地で聞き取りを行ったナオミ・キコラー(Naomi Kikoler)副所長によると、ジェノサイドを展開しようという「意図だけでなく、その意図を示す実際の行為も確認した」という。「ISの声明や、さまざまなプロパガンダのビラも目撃した。ISの行為が過激なイデオロギーに従って行われていると説明し、そうした行為を肯定する内容だった」

 報告書は、「強制退去や改宗の強要、レイプ、拷問、拉致や殺人といった数多くの恐ろしい証言を聞いた」と指摘。「男性も女性も子どもたちも、拉致された大勢のヤジディー教徒たちは今もISにとらわれ、残虐な犯罪行為の犠牲になっている」「彼らの解放を最優先事項としなければならない」と訴えている。(c)AFP/Fanny ANDRE

http://www.afpbb.com/articles/-/3066706
多数の遺体埋められた穴、ISが殺害のヤジディ女性らか イラク
2015年11月15日 11:46 発信地:アルビル/イラク


11月15日 AFP】イラク北部の要衝シンジャル(Sinjar)で14日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」によって殺害されたとみられる少数派ヤジディー(Yazidi)教徒の女性ら数十人とされる遺体が埋められた墓穴が見つかった。

 イラク・クルド人自治政府の自治政府のマスード・バルザニ(Massud Barzani)議長は、クルド人部隊がISからのシンジャル奪還を目指して大規模な作戦に着手した翌日の13日に、シンジャルの「解放」を宣言した。

 ヤジディー教徒の女性数十人が処刑されるのを見たとする、ISの奴隷にされていたが後に脱出した若い女性の証言を基に、当局が墓穴の場所を特定した。

 地元議員の一人はAFPに、墓穴は町はずれにあり、まだ遺体の発掘は行われていないが、40〜80歳くらいの女性78人の遺体が埋まっているとみられると述べ、さらに、ISは女性を性奴隷として売買しており、「(ISの)戦闘員らは若い女性だけを奴隷にしたかったようだ」と語った。(c)AFP/Abdel Hamid Zebari

1205とはずがたり:2015/11/16(月) 11:55:35

レバノンで自爆テロ、43人死亡 首都郊外のヒズボラ地区
共同通信 2015年11月13日 05時25分 (2015年11月13日 11時57分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20151113/Kyodo_BR_MN2015111301000954.html

 【カイロ共同】レバノンの首都ベイルート郊外にあるイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点地区で12日、ほぼ同時に自爆テロが2件相次ぎ、保健省によると、少なくとも43人が死亡、200人以上が負傷した。シーア派を異端視するスンニ派の過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出した。
 シリアのアサド政権を支援するヒズボラの民兵組織が2013年にシリア内戦に本格参戦して以来、レバノンのヒズボラ地区はたびたび標的とされてきたが、今回は最悪規模の被害とみられる。

1206とはずがたり:2015/11/16(月) 15:05:42
2015年 11月 16日 12:21 JST
フランス軍、「イスラム国」拠点を空爆 同時攻撃受け最大規模に
http://jp.reuters.com/article/2015/11/16/france-shooting-is-idJPKCN0T504T20151116

[パリ/ブリュッセル 15日 ロイター] - パリで起きた同時多発攻撃の捜査が拡大する中、フランス軍は15日、シリア領内にある過激派組織「イスラム国」の拠点を空爆した。同組織は130人以上の死者を出した今回の事件で、犯行声明を出している。

フランス軍は、シリア北部ラッカの弾薬庫や訓練施設を空爆。同軍は数カ月にわたって、米国主導の空爆作戦に参加しているが、今回の空爆はこれまでで最大の規模だという。

司法筋によると、フランス警察は、同時攻撃の計画に関与したとして、ベルギー生まれのフランス人の男を指名手配。この男は実行犯2人の兄弟とされる。

警察はフランス国籍の自爆犯2人の身元を特定。現場で死亡した残りの実行犯4人の身元は明らかになっていない。

1207チバQ:2015/11/16(月) 21:51:19
>>1205
http://www.afpbb.com/articles/-/3066773
ベイルートの連続爆発、シリア人ら11人拘束 当初は病院狙う?
2015年11月16日 10:25 発信地:ベイルート/レバノン
【11月16日 AFP】レバノン政府は15日、首都ベイルート(Beirut)郊外で44人が死亡した12日の連続爆発との関連で11人の身柄を拘束したと発表した。拘束者の大半はシリア人で、当初の攻撃目標は病院だったという。

 ベイルート郊外にあるイスラム教シーア派(Shiite)原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)の拠点地区ブルジ・バラジネ(Burj al-Barajneh)の繁華街で起きた12日の連続爆発攻撃では、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。

 ヌハド・マシュヌク(Nuhad Mashnuq)内相が記者会見で明らかにしたところによると、拘束者にはシリア人7人とレバノン人2人が含まれていた。レバノン人の1人は自爆攻撃を企てていたとみられ、もう1人はシリア国内から仲間のシリア人らの密入国を手配していたとみられる。

 シリア人7人はブルジ・バラジネにあるパレスチナ人難民キャンプとベイルート東部アシュラフィーエ(Ashrafieh)のアパートで拘束され、自爆攻撃を企てていたとみられるレバノン人は北部の港湾都市トリポリ(Tripoli)で自爆ベストを爆発させようとして失敗し、治安部隊に逮捕されたという。

 当初は自爆犯5人を病院に送り込む計画だったものの、警備が厳重だったため、攻撃対象を人口が密集するブルジ・バラジネに変更したとみられている。(c)AFP

1208チバQ:2015/11/16(月) 21:52:10
http://www.afpbb.com/articles/-/3066820
ISから奪還の街、ヤジディー教徒がイスラム教徒の家に放火か
2015年11月16日 15:42 発信地:アルビル/イラク
【11月16日 AFP】クルド人武装組織がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還したイラク北部シンジャル(Sinjar)で、ISに迫害されてきた少数派ヤジディー(Yazidi)教徒がイスラム教徒の家を標的として放火や略奪を行っていると、複数の目撃者が15日、明らかにした。

 シンジャルでは13日、米軍主導の空爆に援護されたイラク・クルド人自治区の治安部隊がISに総攻撃をかけ、街を奪還した。

 だが、匿名を条件に取材に応じた目撃者の1人は「イスラム教徒たちの家が略奪され、放火されている」と話した。特に、街がISに制圧された後で壁などに「スンニ(Sunni)」と印を書き込んだ家々が狙われているという。

 この「スンニ」の文字は、ISに対し攻撃対象の家ではないことを知らせる目的で書き込まれたとみられる。別の目撃者も、ヤジディー教徒らがイスラム教徒の家を略奪し放火したのを見たと語った。また、モスクの1つが放火されたとの証言もある。

 これに対し、クルド人治安部隊はシンジャルで放火や略奪が起きているとの情報を否定。個々の目撃証言についても、事実関係は確認できていないとしている。

 昨年8月、ISから逃れてきたヤジディー教徒らはAFPに対し、イスラム教徒の近隣住民たちがISに誰がヤジディー教徒かを教え、襲撃に加担していたと話していた。(c)AFP

1209チバQ:2015/11/16(月) 22:02:43
http://www.sankei.com/world/news/151116/wor1511160050-n1.html
2015.11.16 20:20
【パリ同時多発テロ】
イスラム国 、領土拡張行き詰まり戦略転換?「海外で劣勢の穴埋め」

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(1/3ページ)【パリ同時多発テロ】
 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」がパリ同時多発テロを引き起こしたのは、欧米主導の対イスラム国軍事作戦によってシリアやイラクでの「領土」拡張が行き詰まる中、外部でも活動を本格化させる戦略に転換したためだとの見方が浮上している。中東のテロ問題専門家は、シリア内戦に介入したロシアや欧州など各地で今後、「大規模テロが計画される可能性がある」と警告している。

 「今のイスラム国は(有志連合の空爆により)足元のシリアやイラクで劣勢に立っている。このため、海外でその穴埋めをする必要に迫られている」

 エジプトでかつてテロ闘争を行った過激組織ジハード団の元メンバーで、現在はイスラム運動を研究するカマール・ハビーブ氏は、イスラム国の現状をこう分析する。

 もともとはイラクが拠点のイスラム国は、2012年ごろから内戦下のシリアでも活動を活発化させた。

 14年6月にはイラク北部の主要都市モスルを制圧し、“領土”や行政機構を持つ「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)制国家」の建設を一方的に宣言。その基本戦略は、異端とみなすシーア派が主導するイラク政府や、イランを後ろ盾とするシリアのアサド政権といった「近い敵」を主な攻撃対象とすることで宗派対立をあおり、域内外から戦闘員を吸収して支配地域を拡大させることにあった。

 もちろん、イスラム国が欧米など「遠い敵」へのテロを放棄していたわけではない。ただ、ハビーブ氏は、イスラム国系による欧米への攻撃は、過激思想に共鳴した個人や少数グループが敢行する「ローンウルフ(一匹おおかみ)」型や、各地の傘下勢力によるものが主体で、イスラム国本体としての最優先事項とまではいえなかったと指摘する。

 その上で同氏は、今回の同時多発テロは、標的の選定や犯行の手際の良さなどから「明らかに組織自体が仏国内に浸透していた」点で、これまでとは一線を画しているとみる。

 イスラム国はこのところの声明で、ロシア国内でのテロや欧米へのさらなる攻撃を警告している。そこには、国際社会の掃討を受ける中でもジハード(聖戦)遂行能力を有することを誇示し、過激派の「元締め」としての面目と求心力を保つ狙いがあるとみられる。

1210とはずがたり:2015/11/17(火) 09:14:30
たった2,3万の勢力を根絶出来ない世界である。(言い旧されてる事ではあるが)テロを軍事的に制圧するのは不可能であり,世界から貧困を根絶する方が低コストであることに早く気付け。

<IS>新たなビデオ声明 米国名指し「首都攻撃する」
毎日新聞社 2015年11月16日 22時01分 (2015年11月17日 00時03分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20151116/Mainichi_20151117k0000m030109000c.html

 【アンタルヤ(トルコ南西部)秋山信一】過激派組織「イスラム国」(IS)が制作したとされる複数の映像が16日、インターネット上で公開された。パリの事件を報じるニュース映像が流れた後、IS戦闘員らしき男が「フランスは空爆を始めた時、2倍の報復を受けると思わなかったのか。(パリでの)反撃は倍以上だった。西欧の不信心者たちは、どこにいようと攻撃する」と警告。別の映像ではIS戦闘員の男が「今度はワシントンの中枢を攻撃する」と脅迫した。ISの正式な声明かは不明だ。

ジハーディ・ジョン死亡、湯川さん父親「事件は終わっていない」
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20151116/Reuters_newsml_KCN0T50B2.html
ロイター 2015年11月16日 14時57分 (2015年11月16日 19時07分 更新)

[千葉市幕張 14日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」に殺害されたとみられる湯川遥菜さんの父親の正一さん(75)は14日、ロイターのインタビューに応じ、「イスラム国」戦闘員の通称「ジハーディ・ジョン」が米軍の空爆で死亡したとされることについて、事件はまだ終わっていないと語った。
米国は13日、「ジハーディ・ジョン」と呼ばれる英国人モハメド・エンワジ容疑者の死亡を「ほぼ確信」していると発表。「ジハーディ・ジョン」は遥菜さんらの殺害動画に黒い覆面姿で登場していた。
正一さんは「天の仕業というわけではないけども、他人にしたことは自分に戻ってくる」とコメント。「彼(ジハーディ・ジョン)が攻撃されたことを喜んでいるわけではない。ただただ、シリアの内戦は悲惨なことであり、早く終わってほしい」とし、「もちろん、憎しみというものはある。でもそれ以上に早く内戦が終わってほしい」と静かに語った。
また、世間を騒がせたことは「息子の父親として、道義的責任を強く感じている」としたほか、政府など関係者の尽力に感謝すると述べた上で、「この事件は私にとってはまだ終わっていない」とつぶやいた。

1211とはずがたり:2015/11/17(火) 14:26:20
>作戦は「タイダル・ウエーブ(高波)2」と名付けられ、
大海嘯か!FFの召喚魔法の名前みたいだがまあそんな子供じみた感じであってもテンションあげていかないと戦争なんてやってられないのだろうな。。

米軍:IS石油輸送車116台破壊 資金源の根絶狙う
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%B1%B3%E8%BB%8D%EF%BD%89%EF%BD%93%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E8%BC%B8%E9%80%81%E8%BB%8A%EF%BC%91%EF%BC%91%EF%BC%96%E5%8F%B0%E7%A0%B4%E5%A3%8A-%E8%B3%87%E9%87%91%E6%BA%90%E3%81%AE%E6%A0%B9%E7%B5%B6%E7%8B%99%E3%81%86/ar-BBn5y1X
毎日新聞 3 時間前

 【ワシントン及川正也】過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を実施している米軍主導の有志国連合がシリアで、ISの資金源となっている盗難石油の大型燃料輸送車を総攻撃し、燃料車116台を破壊した。米軍が16日明らかにした。これまで非戦闘員の運転手が犠牲になるのを避けるために控えていたが、パリでの同時テロなど大規模テロを防ぐためには資金源根絶を優先させる必要があると判断、攻撃に踏み切ったとみられる。

 米軍によると、作戦は「タイダル・ウエーブ(高波)2」と名付けられ、シリア東部のイラク国境に近いアブカマルで15日、燃料輸送トラックを複数の対地攻撃機A10や同AC130で空爆した。

 ISはシリアやイラクで採掘された石油燃料を奪って販売し、資金源にしている。国防総省によると、昨年は平均で1日100万ドル(約1億2300万円)分を奪取したとされ、国防総省高官は「民間人殺害の資金源になっている」としている。

 燃料輸送車の運転手には非戦闘員もいるとされ、空爆で巻きぞえにする恐れもあった。高官によると、米軍は空爆前に上空から避難を促すリーフレットを投下するなど警告したうえで作戦を実施したという。

1212とはずがたり:2015/11/17(火) 14:26:55
「イスラム国」空爆離脱へ=現地部隊訓練は強化―カナダ
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%80%8C%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%9B%BD%E3%80%8D%E7%A9%BA%E7%88%86%E9%9B%A2%E8%84%B1%E3%81%B8%EF%BC%9D%E7%8F%BE%E5%9C%B0%E9%83%A8%E9%9A%8A%E8%A8%93%E7%B7%B4%E3%81%AF%E5%BC%B7%E5%8C%96%E2%80%95%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%80/ar-BBn5r7E
時事通信 5 時間前

 【ニューヨーク時事】カナダのトルドー首相は16日、米国などと共同でシリアとイラクで続けている過激派組織「イスラム国」に対する空爆から離脱する考えを示した。政権奪還を果たした10月の総選挙で、自国の戦闘機を引き揚げることを公約にしており、パリの同時テロ後も方針に変わりがないことを確認した。

 トルコでの20カ国・地域(G20)首脳会議閉幕後の記者会見で語った。離脱の時期には言及しなかった。カナダは2016年3月までの期限付きで戦闘機6機を派遣している。

 首相は「『イスラム国』に対する有志連合から離れる考えはまったくない」と説明。イラク北部でクルド人部隊に対して行っている訓練を強化する方針を重ねて強調した。カナダは現在、訓練要員として特殊部隊約70人を派遣している。

1213チバQ:2015/11/17(火) 20:04:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151117-00000080-jij-m_est
支配地域外で影響力拡大=一般市民に同調者か―「イスラム国」
時事通信 11月17日(火)14時24分配信

 【カイロ時事】パリ同時テロで犯行を主張する声明を出した過激派組織「イスラム国」が、イラクやシリアなどの支配地域外で影響力を拡大させている。
 当局の監視が行き届かない一般市民のイスラム教徒らの間に組織への同調者が広がっているとの見方も強く、国際社会に対する脅威は今後も続きそうだ。
 13日に起きたパリ同時テロをめぐっては、その規模の大きさから、実行犯グループを装備や資金面で支援した人々の存在が指摘されるが、実態はつかめていない。
 「イスラム国」は2014年6月、シリアとイラクにまたがる地域で「建国」を宣言して以降、繰り返しインターネット上で過激な声明を出してきた。識者の間では、大規模なテロを実行できる力を得た背景について、1年半の宣伝活動を通じた影響力の浸透を指摘する声が聞かれる。
 過激派の動向に詳しいマフメル・ファガリ氏は「フランスなど欧州諸国にはシリアから戻る過激派だけでなく、スリーパー(過激思想に染まった一般市民)が多数いる」と分析する。スリーパーは、社会の中での疎外感や、一般市民も犠牲になっているシリアやイラクへの軍事介入への反感から、過激思想への共鳴を深めていくという。前科がない人も多く、当局が監視対象とするのは困難だ。
 一方、「イスラム国」はパリ同時テロだけでなく、レバノンの首都ベイルートで12日に起きた連続自爆テロでも犯行声明を出した。未遂に終わったが、トルコのイスタンブールでも13日にテロを計画していたとされる。
 16日にインターネット上に投稿された声明では、シリアとイラクで同組織への空爆作戦に参加する国は全て標的になると宣言。米ワシントンの「破壊」にまで言及した。
 ジャーナリストのムスタファ・ハシェム氏はベイルートでのテロが「イスラム国」と対立するレバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラへの反発として起きたことや、14年以降の米英人人質殺害が空爆作戦開始を受けて行われたことなどを挙げ、「イスラム国」の外国人に対する残虐行為は「全て政策に対する反動だ」と指摘。今後、国際社会が軍事介入を強めれば、「かえってテロ組織を支援する人の数が増える恐れがある」と警告した。

1214とはずがたり:2015/11/18(水) 13:39:41

「イスラム国」にミサイル攻撃=ロシア海軍
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%80%8c%e3%82%a4%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%83%a0%e5%9b%bd%e3%80%8d%e3%81%ab%e3%83%9f%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%ab%e6%94%bb%e6%92%83%ef%bc%9d%e3%83%ad%e3%82%b7%e3%82%a2%e6%b5%b7%e8%bb%8d/ar-BBn6zn1?ocid=spartandhp
時事通信 18 時間前

 【モスクワ時事】フランス紙ルモンド(電子版)は17日、仏国防省の情報として、ロシア海軍が地中海から巡航ミサイルで「イスラム国」が首都とするシリア北部のラッカを攻撃したと伝えた。

1215とはずがたり:2015/11/18(水) 14:11:58
ロシアが旅客機墜落は「テロ」と断定、シリア空爆強化へ
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2015/11/159809.php
2015年11月18日(水)06時49分

 11月17日、ロシア大統領府は、10月31日にエジプト・シナイ半島で起きたロシア旅客機墜落について、爆発物が原因で墜落したと発表した。1日撮影(2015年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany)
[モスクワ 17日 ロイター] - ロシア政府は17日、10月末にエジプトで発生したロシア旅客機墜落について、爆発物が原因によるテロと断定する分析結果を公表した。ロシアが墜落原因を爆発物と認定したのは初めて。

プーチン大統領は、犯人の捜索とともにシリアでの空爆を強化すると言明。「犯人がどこにいようとも必ず見つけ出して処罰する」と語った。

ロシア連邦保安局(FSB)のボルトニコフ長官はプーチン大統領が開いた会議で「専門家による分析の結果、最大1キロの手製のTNT爆弾が飛行中の機内で爆発し、機体は空中分解した。落下した残骸が広範囲にわたっていることも上空での爆発を裏付けている」とし、「明らかにテロリストの仕業だと言える」と述べた。

ロシア旅客機は10月31日にエジプトのシナイ半島で墜落。乗客乗員224人が死亡した。

1216とはずがたり:2015/11/18(水) 14:17:52
イスラム過激派に誘拐された女性ジャーナリストの壮絶な話
ソマリアでの経験を綴った『人質460日』は生々しく力強い作品だが、著者の「動機」には共感できない
http://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2015/11/post-4122.php
2015年11月17日(火)16時05分
印南敦史(書評家、ライター)

『人質460日――なぜ生きることを諦めなかったのか』(アマンダ・リンドハウト、サラ・コーベット著、鈴木彩織訳、亜紀書房)は、新進女性ジャーナリストである著者によるドキュメンタリー。ソマリアへ赴き、武装勢力に拉致監禁された460日間の出来事が生々しく描写されている。

 「なぜソマリアを目指したのか?」という…理由は、まず冒頭で明らかにされる生い立ちについての記述を確認すれば、ある程度は理解できるかもしれない。

 決して幸福とはいえない幼少期を過ごした結果、「世界を自分の目で見てみたい」という思いが大きくなり、彼女はバックパッカーとして世界各地を転々とすることになったというのである。早い話が原点は、少し前に流行語にもなった「自分探し」。そして職を転々とした結果にジャーナリストを志し、結果的にソマリアにたどり着いたのだ。



 滞在は短期間にとどめ、「人の心を動かすような記事」を書き、それをジャーナリストとしての足がかりにしようとしたというのである。しかし、率直にいえばその発想はきわめて短絡的である。結果的にはその判断が、かつてないほどのドキュメンタリーを生み出すことになったわけだが、動機そのものの危うさは否定できないはずだ。

 それはともかく、こうして著者は旅先で知り合ったナイジェルという男性とソマリアに入ることになるのだ。が、この行動に垣間見える自由奔放な恋愛観にも、個人的には違和感がある。なんというか、彼女は非常に"ユルく"見えるのである。ナイジェルとの関係に限らず、「そんなに簡単に寝ちゃうかなぁ......?」というような行動がいくつかあり、ここでの判断もその延長線上にあるとしか思えないのだ(のちにそれは妊娠の疑いにつながり、犯人のひとりを困惑させもする)。



 しかし、どうあれこの行動が彼女とナイジェルの運命を決定づけることになる。なぜなら彼らは、ソマリア到着後3日目の移動時に拉致されてしまうのだから。なお目的は、身代金である。…
 ところがほどなく、「二十四時間以内に殺されるとわかったら、おまえたちの国の政府がどうにかして払ってくれるだろう」という犯人グループの判断は見当違いだったことがわかる。政府は身代金を肩代わりしてくれず、貧しい著者の家にも、要求額に応じられる経済力はなかったからだ。結果、犯人グループと著者の母親との間での交渉が難航するなか、460日もの歳月がかかってしまったというわけだ。

 その間に著者が経験してきたことは、あまりにも生々しい。訳者の解説によれば、回想録執筆のオファーが複数の出版社からあったものの、著者は監禁中の虐待行為に焦点を当てるような企画には興味を示さなかったのだという。つまりここでは、そうした記述は抑えられているということになる。が、それでも描写は壮絶で、読者に絶望感を共有させることになる。

 同じ価値観を共有しようとイスラム教に入信するも想いは叶わず、あげくにレイプされ、成功するかに見えた脱走も失敗し......と、そのプロセスに救いはない。特に強烈なのは、虐待され続けた結果、「死んだほうが幸せだ」という思いにかられて自殺を意識するくだり。最終的には、人質救出を請け負う民間組織によって助けられるのだが、帰国後は強いPTSDに悩まされたという事実にも納得できる。



 ただし読了したあと、「結局、テーマはなんなのだろう?」という思いが残ったのも事実だ。… 先に触れたとおり、私は彼女の"動機"に共感できないのだ。これらの結果は無計画な行動が"たまたま"生み出したものであり、少なくとも賞賛すべきものではない気がしてならない。

1217チバQ:2015/11/18(水) 22:09:51
http://www.afpbb.com/articles/-/3067136
仏露、対ISで異例の連携に合意 シリアの拠点空爆
2015年11月18日 14:52 発信地:パリ/フランス
【11月18日 AFP】フランスとロシアは17日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」打倒に向け、軍事・治安面で協力していくことで合意した。パリ(Paris)連続襲撃とロシア旅客機爆破という2つの事件を受けて、両国が異例の連携に踏み切った格好だ。

 仏露の両政府が一連の事件への容赦ない報復を宣言する中、両国軍の戦闘機は同日、ISの事実上の「首都」となっているシリア北部のラッカ(Raqa)を空爆した。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領は軍幹部らに対し、「フランスと直接連絡を取り合い、同盟軍として協力していくことが必要だ」と述べた。一方フランスは、ロシア海軍が配置されている地中海(Mediterranean Sea)東部に、旗艦空母を派遣する準備を進めている。

 フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領は26日、ロシアの首都モスクワ(Moscow)でプーチン大統領と、対ISでの連携強化について話し合うことになっている。(c)AFP/Fran BLANDY

1218とはずがたり:2015/11/19(木) 10:36:01
>シリア・イラクへの地上部隊派遣というシナリオは予測しやすい。想定される戦略も十分明確に考察できる。だが本当に重要なのは、「戦後」にどう取り組むかだ。
将にこれである。英米はフセインを倒す時もカダフィ倒す時も,俺は日本の復興したGHQ位の事はやってくれると思ってたんだけど後は内戦で決めて,と云うのに等しかった。。アサド憎しの俺でもプーチンのポジショントークの方が正しいように思えてしまうこともある。

>米国はヨルダンに相当の軍事インフラを抱えており、現地政府も米国の言いなりである。今年5月には米陸軍の指導のもと、数千名のヨルダン兵が演習に参加した。
>すでにヨルダンは、シリアに続く軍事化した「人道回廊」の設置を検討している。これは容易にシリア侵入に転用できるだろう。2013年以降、米国はヨルダン駐留部隊を強化しており、攻撃機、対ミサイル装備、戦略プランナーを含む多数のプランナーといった戦争遂行のインフラを整えている。
>南方からイスラム国を攻撃することは、その後のアサド政権打倒のための行動に向けてダマスカスを孤立させるうえでも有益だろう。軍事的には、侵入部隊の左側面を防御するうえで、イスラエルとその支配下にあるゴラン高原が好都合な位置にある。最後に、ヨルダン軍が参加することで米国による侵略に「親アラブ色」をつけやすくなるだろう。
ヨルダン国王は血統的に正統性ある(サウジなんかよりも高貴な出だった筈→調べたらハーシム家)からイラクとシリアのスンニ派を統治させて米国が後ろ盾になれば良い。少しは安定するんちゃうか。一方,イラク・シリアのシーア派や少数派はイランに任せてロシアが後ろ盾になれば良い。シリア・イラク・イランのクルド人はトルコに併合してトルコと仲良くやって貰えば良いんだけど難しいよねぇ。。更に云えばリビアはエジプトと一緒に出来ないか?この辺は国が多すぎて戦争ばかりやっている。大国つくってその下に地方政府造った方が安定するんちゃうか。

2015年 11月 18日 15:42 JST 関連トピックス: トップニュース
コラム:パリ攻撃、米地上軍のシリア派遣はあるか
http://jp.reuters.com/article/2015/11/18/column-parisattack-usmilitary-idJPKCN0T70MT20151118?sp=true
[16日 ロイター] - パリ同時多発攻撃を受けて、米国がシリアやイラクでの軍事介入を強化すべきとの圧力は明らかに高まっている。仮に過激派組織「イスラム国」が米国市民を狙った攻撃を行えば、オバマ大統領は「もっと何か」をやらざるを得なくなるだろう。

その「何か」とはどのようなものか、そして、いかなる結果をもたらすのだろうか。

ただでさえシリアやイラクへの介入強化に慎重なオバマ大統領としては、現在の「パリ後」の圧力をなだめるためには空爆を強化するだけで十分とするかもしれない。

フランスも、すでに実施している短期間の激しい報復爆撃で当面は十分と考える可能性はある。それは今年初め、イスラム国によって自国パイロットが凄惨な焼身刑に処せられた後のヨルダンと同じである。その後は、より日常的な戦闘に落ち着く可能性もある。

だが、イスラム国が米国民を攻撃する場合、軍事介入をエスカレートさせることはオバマ大統領にとってほとんど義務となる。同じような空爆を増やすだけでは、復讐の要求を満足させることはできない。

もし攻撃を受けたとすれば、それがたとえ1年前であっても、そうしたジェスチャーだけでは不十分だったろうし、大統領選の最中であれば、なおさらだ。少しでも意志が弱いと見られれば、その後12ヶ月、愛国心は共和党の専売特許となり、ヒラリー・クリントン氏はホワイトハウスと関係を断たなければならなくなる。

米国が介入を強化するならば、その形式はひとつだけ。地上軍を投入することだ。

誰もそれを侵略とは呼ばないだろうが、規模の如何を問わず、それは侵略である。シリアへの侵入経路として最も可能性が高いのはヨルダン、そして政府の承認が得られた場合は、トルコであり(ただしトルコは米国による2003年のイラク侵略の際には米軍の自国国境通過を許可しなかった)、より小規模な部隊が北東部からイラク国境経由で侵入することになろう。

1219とはずがたり:2015/11/19(木) 10:36:26
>>1217-1218
米国はヨルダンに相当の軍事インフラを抱えており、現地政府も米国の言いなりである。今年5月には米陸軍の指導のもと、数千名のヨルダン兵が演習に参加した。

すでにヨルダンは、シリアに続く軍事化した「人道回廊」の設置を検討している。これは容易にシリア侵入に転用できるだろう。2013年以降、米国はヨルダン駐留部隊を強化しており、攻撃機、対ミサイル装備、戦略プランナーを含む多数のプランナーといった戦争遂行のインフラを整えている。

南方からイスラム国を攻撃することは、その後のアサド政権打倒のための行動に向けてダマスカスを孤立させるうえでも有益だろう。軍事的には、侵入部隊の左側面を防御するうえで、イスラエルとその支配下にあるゴラン高原が好都合な位置にある。最後に、ヨルダン軍が参加することで米国による侵略に「親アラブ色」をつけやすくなるだろう。

イラク経由で北東部から多数の部隊をシリアに送り込むのは、イスラム国がこの地域に拠点を築いているだけにリスクが大きい。外国人戦闘員がトルコ国境を越えて米軍部隊の側方に迫ることもできる。とはいえ、適度な数の空挺部隊・特殊部隊をクルド人支配地域経由で密かに動かすことは可能だし、イスラム国を第二戦線から攻撃するために必要でもある。

クルド同盟内部を除けば、イラク本土に米軍が大幅増派されるというのは考えにくい。イラクの砂漠地帯で米兵が再び死亡する状況は米国内では受け入れがたいだろうし、バグダッドのイラク政府も、イラン側の協力者も、多数の米軍戦闘部隊の駐留はまず了承しないだろう。

イラク内戦という泥沼に米軍を再投入しなくても、イスラム国のシリア側勢力とイラク側勢力への軍事的分裂はかなりの程度自然に進むだろう。シリアから切り離されればイラク領内のイスラム国は十分に弱体化し、恐らくはクルド人勢力により、また恐らくはイラク・イラン合同勢力により、個別に撃破できるだろう。

だが問題は、こうしたマッチョ志向の戦略ゲームが、そもそもイスラム国を生み出したものとまったく同じであるという点だ。イラク、リビア、アフガニスタンで米国が経験してきたように、戦場で勝利を収めるのはたやすいのである。

イスラム国を打倒することができるとして(その拡散的な性格や多くのスンニ派ムスリムからの政治的な支持を考えると、かなり大胆な仮定だが)、報復も収まったとすると、その後はどうなるだろう。「解放された」地域を統治するのは誰か。ロシアはただ傍観しているだろうか。クルド人はシリア北部でどのくらいの土地を手にするだろう。トルコはそれにどう反応するだろうか。

シリアの国土は荒廃し、国内難民で溢れている。復興の費用は誰が負担するのか。イラクやアフガニスタン以上にシリアの復興が成功すると考えるならば、その根拠は何か。イラクにおいてアルカイダからイスラム国が生まれたように、シリアはイスラム国の後継者を生み出す温床になる可能性がある。

シリア・イラクへの地上部隊派遣というシナリオは予測しやすい。想定される戦略も十分明確に考察できる。だが本当に重要なのは、「戦後」にどう取り組むかだ。そのための計画はあるのだろうか。

*筆者は、米国務省に24年間勤務。著書にイラク再建の失策を取り上げた「We Meant Well: How I Helped Lose the Battle for the Hearts and Minds of the Iraqi People(原題)」などがある。最新刊は「Ghosts of Tom Joad: A Story of the #99 Percent(原題)」。

1220とはずがたり:2015/11/19(木) 18:46:28
欧州スレかこっちか一寸迷ったけど。

2015年 11月 16日 17:30 JST
焦点:パリ攻撃は9月決断か、反転攻勢に出る「イスラム国」
http://jp.reuters.com/article/2015/11/16/analysis-paris-shooting-islamic-state-idJPKCN0T50NX20151116?sp=true

[ベイルート 15日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」がシリアとイラクの支配地域で米国などから軍事的反撃を受けるなか、9月にフランスやその他の地域への攻撃を決断した可能性がある。

シリア国内にいるイスラム国戦闘員の1人は、同組織のアブ・モハメド・アドナニ報道官が海外での活動を指示していたと話す。

「活動を開始するよう文書で2カ月前に指示があった。レバノンやフランス、その他の地域はすべて作戦の一部に含まれていた」と、この戦闘員はソーシャルメディアを通じて語った。

イスラム国は、13日に仏首都パリで発生し、少なくとも132人が死亡した同時多発攻撃について、フランスによる空爆への報復として実施したとする犯行声明を出した。

──情報BOX:パリ同時多発攻撃、その時何が起こったか

その前日には、レバノンの首都ベイルート郊外で2件の自爆攻撃を行い、43人の犠牲者を出した事件で犯行声明を出している。現場は、シリアでイスラム国と戦うイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の拠点地区だった。

イスラム国はまた、乗客乗員224人が死亡した10月31日のロシア機墜落でも犯行声明を出している。ロシアはシリアの同組織に対し、独自に空爆作戦を開始していた。

また2人のトルコ治安筋は15日、ロイターに対し、当局が拘束した英国人が、パリで起きたような攻撃をイスタンブールでも計画していた可能性があると語った。

イスラム国はサウジアラビア、米国、ロシアも攻撃すると警告している。

<外国での作戦組織>

イスラム国の組織は複雑であり、秘密裏に運営されている。大まかに言えば、アブ・バクル・バグダディ容疑者がイスラム共同体の指導者「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」として組織の頂点に立ち、その下に強力な権限を持つ同容疑者の代理が存在する。また、軍事的・宗教的指導者らから成る評議会があり、同容疑者に戦略や軍事計画についてアドバイスを行っている。

イスラム国は、欧州を含む世界各地から多くのジハーディスト(聖戦主義者)志願者を引きつけているが、一部の欧州諸国による治安強化により、同組織の支配地域への流入が妨げられている。

その対抗策として、イスラム国は中東にある拠点から志願者たちに接触し、「一匹オオカミ」として、もしくは小さな集団を形成して自身が居住する国で独自に攻撃を実行するよう奨励している。

イスラム国戦闘員の1人によれば、休眠している下部組織同士は連絡を取り合わないが、「海外作戦」を指揮する特別組織の攻撃命令には応じるという。

1221とはずがたり:2015/11/19(木) 18:46:48
>>1220-1221
この特別組織の責任者についてはほとんど知られていない。この戦闘員によると、同責任者はヨルダン国籍でシリアとイラクの指導部と緊密に連携し、両国を往来している人物だと語った。この責任者はニックネームでしか知られていないという。

米ニューヨーク・タイムズ紙が欧米当局者らの話として伝えたところによると、パリの容疑者らは実行前にシリアのイスラム国メンバーと通信していたという。

<フランス人の傲慢さを忘れない>

イスラム国戦闘員たちは、パリへの攻撃は組織内の士気を高めたと話す。同攻撃の前には、支配下に置いていたイラク北部の都市シンジャルのほか、シリアにあるイラク国境沿いの戦略的都市を失っていた。

シリア政府軍もロシア軍の空爆やヒズボラの支援を受け、軍事基地を奪還していた。

イスラム国は西側諸国内での攻撃をたびたび示唆するが、同組織の支持者たちは、イスラム教徒を差別しているためだとして、フランスとの戦いはとりわけ優先順位が高いと語る。

「これは始まりにすぎない。われわれはマリで味わった苦しみやフランス人の傲慢(ごうまん)さを絶対に忘れない」と、シリアにいる戦闘員は、西アフリカのマリ共和国でイスラム系武装組織に対して行われた仏主導の軍事行動に言及し、このように述べた。

<高まる反欧米感情>

仏当局によると、13日の事件は3つの編隊が組織的にバーやコンサートホール、スタジアムを襲撃。国境をまたいだ捜査が進むなか、検察当局は今回の事件について、仏国内のほか、中東、ベルギー、ドイツなど多国籍が絡んだ組織が関与したとみている。

米国主導の有志連合のほか、今ではロシアも軍事作戦を開始しており、イスラム国は一段と強化される反撃に苦しんでいる。

トルコもまた、外国人戦闘員がイスラム国支配地域に流入するのを阻止するため、国境警備を強化するよう国際社会から圧力を受けている。

米国主導の有志連合がシリアとイラクのイスラム国支配地域に空爆を始めてから、同組織の支持者たちの反欧米感情は劇的に高まった。そうした態度は今後も変わらないと彼らは話す。

「われわれはイデオロギーに基づいて行動している。イデオロギーをどうやって倒すのだ。もしくは信奉者である人をどうやって負かすというのだ。われわれ真のイスラム教徒に対する戦いが激しくなるほど、われわれの信仰やカリフ国家への献身も強まる」と、ある支持者は語った。

「(イスラム)国は明日何をするかは語らない。だが、罰を受けるのは世界であり、そうなるだろうと世界に向けて発信したのだ」

(Mariam Karouny記者 翻訳:伊藤典子 編集:新倉由久)

1222とはずがたり:2015/11/19(木) 19:48:30

>ジハーディストたちは、見たところ何の制約もなくヨルダン、トルコの国境を越えてシリアに流入している。カタール、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアは、イスラム国を含めたさまざまなイスラム主義軍事組織に対する国内民間人による送金を止めていない。
>これらの国では、イスラム国に教義上の指針を与えているイスラム法学者や、宗派的な理由による殺戮や陰惨な斬首、神学的な根拠による性奴隷化を認めている宗教学者がテレビ・ラジオ放送に登場することも許している。
2015年 11月 17日 15:24 JST
コラム:パリ攻撃、西側が「イスラム国」に抱く致命的誤解
http://jp.reuters.com/article/2015/11/17/column-parisattack-west-idJPKCN0T60DW20151117?rpc=223&sp=true

[15日 ロイター] - パリに対する凄惨な同時多発攻撃は、誰もが不意を突かれたように見えるという点で、2011年9月11日に不気味なほど似ている。

おそらく13日までは、西側諜報機関及び米政界の見解として主流だったのは、過激派組織「イスラム国」は米国または西側諸国にとって「差し迫った脅威」ではない、というものだった。

「アルカイダとは異なり、イスラム国はカリフ(預言者ムハンマドの代理人を頂点とする)国家の樹立に力を注いでおり、西側を攻撃することにはそれほど関心を持っていない」と、元CIA職員はワシントンのシンクタンクで行われた非公開の会合で説明した。

彼は諜報関係者に共通する意見を繰り返し、「引き続きアルカイダが主要な脅威である」と主張していた。

オバマ米大統領でさえ、先日、イスラム国は「封じ込められている」と自信ありげに語っていた。

だが私たちが忘れてはならないのは、イスラム国が世界の舞台に登場したのはわずか1年前、モスル占領に続いて、ものの数週間でイラクの3分の1、シリアの3分の1を手中に収めたときだったということである。この過激派グループは、ほんの数時間で大きく支配地域を広げたこともあり、この奪回には「数年かかる」と米大統領は述べている。

筆者は、当時シリアのダマスカスでこの戦争を取材し、後にベイルートに拠点を移した。シリア東部デリゾールのシリア反政府派及び一般の市民とインターネットを介して常に連絡を取っていたのだが、彼らは突然、イスラム国の支配下に置かれることになった。最初の数日間のうちに、彼らの多くは、この新参の残虐な占領者にどう対処すべきか決めかねて身を隠した。

イスラム国はその後、スンニ派ムスリムのアラブ人部族男性700人以上を、イスラム国への忠誠を誓わなかったことを理由に虐殺した。イスラム国はデリゾールの戦闘可能な年齢の男性全員に対し、イスラム国の検問所に出頭して武器を引渡し、イスラム国への忠誠を誓うか、さもなければ即刻その地域を離れるよう命じたという。

「西側がイスラム国のようなグループの拡大を放置するとは思っていなかった。しかし今となっては、私たちが騙されていたのだと分かる。私たちは非常に愚かだった」と、イスラム国と敵対するシリア反体制派の1人は、家族の安全のため匿名を条件として、筆者に語った。

その言葉からは、彼の言うイスラム国の「衝撃的で迅速な勝利」に対する苦々しい思いが感じられた。誰にも聞かれないよう、彼はインターネットカフェのすぐ外側に車を停め、車内から無線LANの電波を拾って会話していると語った。イスラム国は至るところに検問所を設けているのだという。

「われわれにとって唯一筋が通っていると思えるのは、世界がこの場所にあらゆるゴミを捨てたがっているということだ」と、彼はイスラム国ジハーディスト(聖戦主義者)について語る。彼らは主にシリア以外のアラブ諸国や、チェチェン、西側諸国の出身だという。「そうしておいて、西側諸国は彼らをまとめて爆撃しにやってくる。そういう戦略に違いない。そう考えなければ説明がつかない」

1223とはずがたり:2015/11/19(木) 19:48:48
>>1222-1223
陰謀論はさておき、たとえどれほどナイーブで見当違いであろうと、一部の国々が、自国民のなかのイスラム主義者たちが仲間の支配する地域に赴いて死を迎える展開になることを密かに安堵している、という見方には一理ある。

ある西側の外交官は、「(ジハーディストが)国内に残っているよりはマシだ」と、匿名を条件に筆者に語っていた。

「統計的に、イスラム国の支配地域に新たに到着したジハーディストは数週間以内に殺害されている。いい厄介払いだ」と語るこの外交官は、西側諸国は、イスラム国に刺激を受けた「一匹狼による攻撃」だけを心配していればいいと付け加えた。

残念ながら、パリ同時攻撃はこの理論の反証となってしまった。そして今、もう1つの、心地よく響くが、やはり間違った幻想も捨て去るべき時が来た。

すなわち、これまでも、そして現在も、イスラム国という過激派集団に教義面での指針を提供するだけでなく、資金や資材、ジハーディストがその支配領域に流れ込むことを支援しているのは、米国の最も忠実な同盟国の一部であることを忘れてはならないということだ。その背景には、シリアのアサド大統領を打倒したいという動機がある。

ジハーディストたちは、見たところ何の制約もなくヨルダン、トルコの国境を越えてシリアに流入している。カタール、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアは、イスラム国を含めたさまざまなイスラム主義軍事組織に対する国内民間人による送金を止めていない。

これらの国では、イスラム国に教義上の指針を与えているイスラム法学者や、宗派的な理由による殺戮や陰惨な斬首、神学的な根拠による性奴隷化を認めている宗教学者がテレビ・ラジオ放送に登場することも許している。

また、シリア内戦はシリアの問題、あるいは少なくとも他人事だと西側諸国が考えてしまうのも、すでにこれほど多くの諸国が直接もしくは間接的に関与してしまっている以上、あまりにも安易な欺瞞である。

ケリー米国務長官は、シリア問題をめぐって約20カ国の外相が参加したウィーンでの会合において、パリ同時多発攻撃について「地球上で最も恥ずべき、残虐かつ凶悪で、容認しがたい行為」と強く非難した。しかし彼は、今回の攻撃によって「今日我々は、我々が直面する危機の解決に向けて前進するために、さらに努力しなければという決意を抱いた」とも述べている。

シリアに平和と秩序が訪れる日は遠い。ウィーンでの会合にシリアは参加すらしていない。だが、今回のパリ同時攻撃が、イスラム国にとって命取りの行為となるよう世界各国が決意するならば、少なくとも、不死鳥はすでに灰の中から飛び立っていることになる。

*筆者は10年にわたる中東取材を終えて先日アメリカ合衆国に帰国。最近ではシリアに拠点を置き、フリーランスとして、ロイター、ロサンゼルスタイムス、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)、ザ・ワールド(PRI/BBCラジオ)、インターナショナル・ビジネス・タイムズ(IBT.com)など複数のメディアに向けてシリア内戦を取材していた。安全のために無署名での戦争報道も多い。

1224チバQ:2015/11/19(木) 21:59:34
http://www.sankei.com/world/news/151119/wor1511190005-n1.html
2015.11.19 08:05
【パリ同時多発テロ】
仏露の共同作戦 アサド政権に追い風 米欧に方針転換迫る

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(1/2ページ)【パリ同時多発テロ】

18日、パリ郊外サンドニで銃を構える警官(AP)
 【カイロ=大内清】パリ同時多発テロを受け、フランスとロシアが、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対する共同軍事行動に乗り出したことは、ロシアの後ろ盾を得て政権存続を図るシリアのアサド政権にとっては強い追い風となる。アサド政権の打倒を目指す湾岸アラブ諸国やトルコは、国際的なイスラム国包囲網の構築やシリアの政権移行プロセスが露主導で進むことを強く警戒しているとみられるが、同時に、過激派の拡散防止では国際協調を必要とするジレンマに直面している。

 「(シリアからの)協力を得るには、フランスが方針転換する必要がある」。シリアのアサド大統領はパリ同時多発テロの翌日に行われた仏誌とのインタビューでこう述べ、イスラム国の情報をフランスに提供する条件として反体制派支援などを見直すよう迫った。オランド仏政権にとって当面、イスラム国掃討作戦の遂行が外政上の最重要課題になるとみての牽制(けんせい)球だ。

 アサド政権は、ロシアがイスラム国掃討を名目にシリア内戦へ軍事介入した9月末以降、露軍の空爆支援を受けて反体制派との戦闘を優位に進めてきた。

 ロシアの本格介入は、シリア内戦をめぐる外交舞台でもアサド政権に有利に作用している。内戦終結に向けた関係国による協議では、中東への関与を抑制しているオバマ米政権の姿勢とも相まってロシアの発言力が増し、アサド氏ら政権中枢の退陣が政権移行プロセスの前提だとしてきた米欧の主張は後退している。

 こうした中でパリ同時多発テロが発生し、国際社会のイスラム国に対する脅威認識が高まった。アサド政権がこの状況を、イスラム国掃討のためにシリアの安定を望む米欧に政権存続を認めさせる好機ととらえているのは間違いない。

 一方、アサド氏を支えるイランの伸長を警戒するサウジアラビアなど湾岸アラブ諸国やトルコは、あくまで反体制派主体の政権移行を求めてきた。ただ今後、イスラム国掃討を最優先とする国際世論が強まると予想される中でその主張が影響力を持つかは不透明だ。

1225とはずがたり:2015/11/20(金) 21:57:25
対ISで各国連携も空爆強化が裏目の可能性も
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E5%AF%BEis%E3%81%A7%E5%90%84%E5%9B%BD%E9%80%A3%E6%90%BA%E3%82%82%E7%A9%BA%E7%88%86%E5%BC%B7%E5%8C%96%E3%81%8C%E8%A3%8F%E7%9B%AE%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%82%82/ar-BBneEZ8
AFPBB News
4 時間前

【AFP=時事】エジプト上空でのロシア旅客機墜落、フランス・パリ(Paris)の同時多発テロと、フランスとロシアが相次いでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の標的となったことで、両国は対ISでの連携を表明。団結した仏露の政治的努力によってシリア危機も解決に向かうのではとの期待が出ている。だが、その一方で、専門家らは空爆の強化という手段に疑問を呈している。

 ある仏政府高官はAFPに、パリでの事件によって、ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)に対するより戦略的な攻撃を行うための国際的な連携が加速するだろうとの味方を語った。具体的には、ISの資金の鍵となっている石油施設や輸送ルートに空爆を集中させるなど、より大きな打撃を与える標的を攻撃する見通しだという。

 だが、経済活動拠点を空爆の標的としても、ISの戦闘能力の著しい低下にはつながらない上、多くの地元住民がIS側につくことになりかねないと、ISに関する著書のあるハサン・ハサン(Hassan Hassan)氏は語った。さらに「(IS掌握地域の)住民は日々の生活を石油に依存している。それを彼らから奪ってしまったら、残された選択肢は逃げ出して難民になるか、ISに加わるしかない。住民たちも収入源が必要なのだ」と同氏は話した。

仏国防省の映像音声記録製作部門ECPADが公開した、シリアに向かって飛行する仏空軍のラファール戦闘機(2015年9月27日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
c AFPBB News 提供 仏国防省の映像音声記録製作部門ECPADが公開した、シリアに向かって飛行する仏空軍のラファール戦闘機(2015年9月27日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News
 空爆を強化すれば、民間人が巻き込まれて死亡する確率も高くなり、悲嘆にくれてIS支持に転じる人も増加する。

【翻訳編集】AFPBB News

1226とはずがたり:2015/11/20(金) 22:38:52
>>1225

ISの石油輸送車は「全て空爆」、露国防省
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/is%E3%81%AE%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E8%BC%B8%E9%80%81%E8%BB%8A%E3%81%AF%E3%80%8C%E5%85%A8%E3%81%A6%E7%A9%BA%E7%88%86%E3%80%8D%E3%80%81%E9%9C%B2%E5%9B%BD%E9%98%B2%E7%9C%81/ar-BBnbsrc
AFPBB News
6 時間前

【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦を強化しているロシアは18日、シリアのIS掌握地域を通行する全てのタンクローリーを空爆対象とすると発表した。

 露通信社によれば、国防省のアンドレイ・カルタポロフ(Andrei Kartapolov)氏が「きょう下された決定に基づき、露軍機は現在、IS掌握地域でテロリストの所有する石油製品を運ぶタンクローリーに対し、いわゆる『フリーハント』で飛行している」と語った。既に、シリアからイラク国内の石油精製所を目指して原油を運搬していたトラック約500台をこの数日で破壊したという。

ロシア国防省が公式ウェブサイトで公開した、シリア国内でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の石油を運搬するタンクローリーを空爆したとされる映像より(2015年11月18日公開)。(c)AFP=時事/AFPBB News
c AFPBB News 提供 ロシア国防省が公式ウェブサイトで公開した、シリア国内でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の石油を運搬するタンクローリーを空爆したとされる映像より(2015年11月18日公開)。(c)AFP=時事/AFPBB News
 原油の密輸による収益は、ISの主要資金源となっている。

【翻訳編集】AFPBB News

1227とはずがたり:2015/11/21(土) 08:52:55
ロシア空爆、1300人以上死亡=シリア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151120-00000197-jij-m_est
時事通信 11月20日(金)22時26分配信

 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団は20日付の声明で、ロシア軍がシリア空爆を開始した9月30日以降、同軍の攻撃による死者数は1331人に達したと発表した。
 監視団は「このうち403人が民間人」と指摘している。
 戦闘員では、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」など反体制派547人が死亡。過激派組織「イスラム国」のメンバーは381人が命を落としたという。

1228とはずがたり:2015/11/23(月) 20:06:58

2015年 11月 22日 22:13 JST
仏空母、23日に攻撃態勢
http://jp.reuters.com/article/2015/11/22/idJP2015112201001461

 【パリ共同】フランスのルドリアン国防相は22日、パリ同時多発テロで犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」掃討作戦拡大のため、シリア沖の地中海に派遣した原子力空母シャルル・ドゴールが23日に「臨戦態勢に入る」と述べ、攻撃準備が整うと明らかにした。民放ラジオ「ヨーロッパ1」で語った。早ければ23日にも、同組織への空爆を続けるロシア軍との共同軍事行動に踏み切る可能性がある。

 一方、フランスのオランド大統領は、23日にパリで行うキャメロン英首相との会談を皮切りに、「イスラム国」包囲網構築に向けた首脳外交を展開する。

1229チバQ:2015/11/23(月) 20:41:41
http://www.sankei.com/world/news/151123/wor1511230020-n1.html
2015.11.23 11:02

トルコ・クルド共同党首の車に発砲 、暗殺未遂か





 トルコの少数民族クルド人系の左派、国民民主主義党(HDP)の報道官は22日、共同党首のデミルタシュ氏が乗る車両が同日、南東部ディヤルバクルを走行中、何者かの発砲を受けたと述べた。負傷者はいなかった。暗殺未遂の可能性がある。ロイター通信が報じた。

 HDPはトルコで急速に存在感を増す野党で、デミルタシュ氏はカリスマ的な指導者と評されている。与党は、非合法武装組織クルド労働者党(PKK)に近い組織とみてHDP台頭を警戒し、与野党間の緊張が続く。

 トルコではクルド人が狙われたとみられるテロが相次いでおり、10月10日に首都アンカラで起きた自爆テロでは103人が死亡した。(共同)

1230とはずがたり:2015/11/24(火) 19:47:19
ロシア軍機撃墜=シリア国境付近、NATOと協議へ―トルコ
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/167/2e8de5b6257b36a5dbcfbadd878994f0.html
(時事通信) 19:33

 【エルサレム、モスクワ時事】トルコからの報道によると、トルコ軍のF16戦闘機2機が24日、シリア国境付近で、トルコ領空を侵犯したとしてロシア軍のSU24戦闘爆撃機とみられる軍用機1機を撃墜した。操縦士ら2人はパラシュートで脱出したもようだ。ロシア軍機撃墜が正式に確認されれば、9月30日にアサド政権支援のため開始されたロシア軍によるシリア空爆で初めてとなる。

 トルコ軍は「撃墜前の5分間、10回警告した」と強調。事態を受け、ダウトオール首相は、北大西洋条約機構(NATO)や国連、関係国と協議するよう外務省に指示した。トルコはNATO加盟国で、NATO対ロシアの問題にも発展しかねない。

 これに対し、ロシア国防省は24日、撃墜機について「トルコ領空を侵犯していない」と主張した。インタファクス通信が伝えた。シリアのアサド政権への姿勢をめぐり対立するロシアとトルコの亀裂が今後深まる恐れもある。

1231チバQ:2015/11/24(火) 22:52:27
>>1229
http://www.sankei.com/world/news/151123/wor1511230056-n1.html
2015.11.23 22:10

クルド党首「発砲された」は本当? 暗殺未遂説もトルコ当局が「弾痕」否定





 ロイター通信によると、トルコの少数民族クルド人系の左派、国民民主主義党(HDP)の報道官は22日、共同党首のデミルタシュ氏が乗る車両が同日、南東部ディヤルバクルを走行中、何者かの発砲を受けたと述べた。負傷者はいなかった。暗殺未遂との見方も出たが、アナトリア通信によると地元当局は23日、発砲の可能性を否定した。

 デミルタシュ氏は車両に「銃弾の痕が確認された」と説明したが、地元当局は捜査の結果、いかなる発砲の痕でもなかったと発表した。 HDPはトルコで急速に存在感を増す野党で、デミルタシュ氏はカリスマ的な指導者と評されている。与党は、非合法武装組織クルド労働者党(PKK)に近い組織とみてHDP台頭を警戒し、与野党間の緊張が続く。(共同)

1232チバQ:2015/11/24(火) 22:54:34
http://www.sankei.com/world/news/151124/wor1511240004-n1.html
2015.11.24 00:47
【シリア情勢】
プーチン露大統領がイラン最高指導者と会談 アサド政権擁護し「統治や指導者押し付けられない」

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ロシアのプーチン大統領(タス=共同)
 【モスクワ=黒川信雄】ロシアのプーチン大統領は23日、イランの首都テヘランを訪問し、最高指導者ハメネイ師と会談した。露大統領によるイラン訪問は8年ぶり。

 インタファクス通信によると、シリア情勢をめぐり、プーチン氏は「何人もシリア国民に対し、国家統治のあり方やその指導者について、外部から押しつけることはできない」と述べ、アサド政権退陣を求める欧米諸国を強く牽制(けんせい)。シリア問題をめぐるロシアとイランの協力の重要性を強調した。

 アサド政権はロシアとイランの支援を受けており、会談はシリア情勢を中心に行われたもよう。

 ロシアは今月、米国の反対を押し切り、イランに対する対空ミサイル「S300」の輸出契約を結んだ事実を明らかにするなど、イランとの連携を深めている。

1233チバQ:2015/11/24(火) 22:58:05
http://www.sankei.com/world/news/151124/wor1511240017-n1.html
2015.11.24 08:48

プーチン大統領、イランを「同盟国」待遇 発電所整備など6千億円支援へ





 ロシアのプーチン大統領は23日、イランに対して発電所や港湾整備など35の事業で計50億ドル(約6千億円)の支援を行うと表明した。テヘランでイランのロウハニ大統領と会談後、共同記者会見で述べた。

 シリアのアサド政権を支えて軍事介入し、米欧と対立する両国が、経済面でも関係強化を鮮明に打ち出した。ロウハニ師は両国関係が「新たな段階に入った」と強調した。

 プーチン政権は2013年、ウクライナで反政府運動の高まりに直面した親ロシア政権を支えるために30億ドルを融資。それを上回るイランへの融資は、同国を事実上の“同盟国”とみなす姿勢を示すものとみられる。核問題での最終合意で欧米の対イラン制裁が解除される前に、イランを自陣営に取り込む狙いがある。

 プーチン氏は、ドルを介さずにそれぞれの自国通貨で貿易決済する方針や、ロシアが主導するユーラシア経済同盟とイランとの自由貿易協定(FTA)を検討する考えも示した。(共同)

1234チバQ:2015/11/24(火) 23:52:52
露土戦争!?
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151124-OYT1T50137.html
トルコ、シリア国境で露軍機撃墜か…10回警告
2015年11月24日 22時15分
【カイロ=久保健一、モスクワ=田村雄】トルコ政府は24日、トルコ軍機が同日、トルコ・シリア両国の国境付近を飛行していた国籍不明の軍用機1機を撃墜したと発表した。

 ロシア政府は同日、露軍のSu24爆撃機1機が「シリア領内で撃墜された」と認めた。露軍機がトルコ軍機に撃墜されたとみられる。

 北大西洋条約機構(NATO)の一員であるトルコはシリア内戦で反体制派を支持し、アサド政権や同政権を支援するロシアと対立関係にある。撃墜を機にトルコとロシアの緊張が高まり、イスラム過激派組織「イスラム国」包囲網に影響することも懸念される。

 英国が拠点のシリア人権監視団によると、軍用機が撃墜されたのはシリア北部ラタキアに近いトルコとの国境地帯。トルコ側の説明によると、同国軍のF16戦闘機が、国境に接近した軍用機に対し、5分間で10回の警告を行った後、撃墜した。この軍用機が領空侵犯をしていたかどうかについては言及していない。

http://mainichi.jp/select/news/20151125k0000m030127000c.html
ロシア機撃墜:プーチン大統領「ロシアは容認しない」
毎日新聞 2015年11月24日 23時40分(最終更新 11月24日 23時45分)
◇「テロリストの共犯者に背中から撃たれた」とも

 【エルサレム大治朋子、モスクワ杉尾直哉】トルコからの報道によると、トルコ軍のF16戦闘機2機が24日、シリアとの国境付近でロシア軍のスホイ24戦闘爆撃機1機を撃墜した。墜落地点は、シリア北西部ラタキア付近とみられる。乗員2人は脱出したが、シリア反体制派は1人が死亡したとロイター通信に語った。ロシアは強く反発しており、トルコが加盟する北大西洋条約機構(NATO)との関係悪化につながる恐れが強い。

 プーチン露大統領は同日、ロシア南部ソチでヨルダンのアブドラ国王と会談した際に「爆撃機はトルコ領から1キロ離れたシリア領内を飛行していた」と領空侵犯を否定。トルコが過激派組織「イスラム国」(IS)の石油密輸ルートになっていると指摘し、「テロリストの共犯者に背中から撃たれた」と、トルコを「テロ支援者」になぞらえて強く批判した。

 プーチン氏はさらに「このような犯罪をロシアは容認しない。今回の事件はロシア・トルコ関係に重大な結果をもたらすだろう」と強硬な姿勢を示した。

 AP通信によると、トルコのダウトオール首相は、国際法違反の領空侵犯に対して「すべての措置を取る義務がある」と言明。トルコ軍の措置は正当だったという見方を示した。

 NATOは、トルコの要請を受けて大使級臨時理事会を24日午後5時(日本時間25日午前1時)に開催することを決めた。

 トルコのアナトリア通信などによると、トルコ空軍のF16戦闘機2機が出動し、領空侵犯機に対して5分の間に10回警告を出したが、領空から離れなかったため撃墜したという。AFP通信は、シリア北西部ラタキア付近で搭乗員を捜索していたロシア軍のヘリが武装勢力に砲撃され、緊急着陸したと伝えた。

 トルコ外務省は最近、駐トルコ・ロシア大使に、トルコ南部と国境を接するシリア北部のトルクメン人居住地域への攻撃を停止するよう要請していた。トルクメン人はトルコと友好関係にある。トルコにとって一帯は南部国境防衛のための戦略的要衝で、ISの勢力範囲ではない。トルコ側はロシアの攻撃が「IS対策ではなく、シリアのアサド政権支援のための動き」と見て警戒を強めている。

1235チバQ:2015/11/24(火) 23:55:03
http://mainichi.jp/select/news/20151125k0000m030019000c.html
トルコ軍:ロシア機を撃墜 領空侵犯か
毎日新聞 2015年11月24日 18時26分(最終更新 11月24日 22時07分)

 【エルサレム大治朋子、モスクワ杉尾直哉】トルコ軍の戦闘機が24日、シリアとの国境付近でトルコ領空を侵犯した「ロシア機とみられる軍用機」を撃墜した。トルコのアナトリア通信が報じた。一方、プーチン露大統領は、ロシア軍のスホイ24戦闘爆撃機がトルコ軍機によって撃墜されたものの、「シリア領空を飛行中であり、トルコへの領空侵犯はなかった」と語った。

 トルコが加盟する北大西洋条約機構(NATO)とロシアの緊張が高まったり、過激派組織「イスラム国」(IS)に対する軍事作戦に関する米欧露の調整に影響を与えたりする可能性がある。NATOは同日、トルコの要請で大使級の緊急会合を開く。

 ペスコフ露大統領報道官は「深刻な事態」と述べつつ、「原因が解明されておらず、(何が起きたか)評価できない」と慎重な姿勢を示した。

 アナトリア通信などによると、トルコ軍のF16戦闘機2機が、領空侵犯機に5分間で10回警告を出したが、領空から離れなかったため撃墜したという。墜落機の乗員2人は脱出した。シリア北西部ラタキア付近で露軍ヘリコプターが捜索に当たっている模様だ。1人は死亡したとの情報もある。

 一帯は、トルコ政府が、敵対するシリア軍やクルド人武装組織の勢力拡大を懸念する地域。トルコ外務省は最近、駐トルコ・ロシア大使に、トルコ南部と国境を接するシリア北部のトルクメン人居住地区への攻撃を停止するよう要請していた。

 トルクメン人はトルコと友好関係にある。トルコにとって一帯は南部国境防衛のための戦略的要衝。付近ではトルクメン人のほかシリア反体制派の武装勢力が戦闘を続けているが、ISの勢力範囲ではない。トルコ側はロシアの攻撃が「IS対策ではなく、シリアのアサド政権支援のための動き」と見て警戒を強めている。

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20151125k0000m030129000c.html
<ロシア機撃墜>米欧と関係悪化は必至 対IS歩み寄りに水

23:48毎日新聞

 【モスクワ杉尾直哉】シリア空爆に参加していたロシア空軍機が北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコ軍機に撃墜されたことは、パリ同時多発テロを機に過激派組織「イスラム国」(IS)に対する軍事行動で協力する兆しを見せていた米欧とロシアの関係に水を差すものだ。NATOがロシア軍機を撃墜したのは1950年代以来初めて。米国やNATO側は、今年9月からのロシアによるシリア空爆を「アサド政権を支援しようとするものだ」と批判してきた。ロシア機撃墜で欧米とロシアの関係はさらに悪化し、緊張が高まることは避けられない。

 プーチン露大統領は24日夕、南部ソチを訪問した中東の親米国ヨルダンのアブドラ国王との会談の席で、ロシア軍機がトルコ軍機に撃墜されたことを認めた。露国防省は当初、「シリア国内で地上からの砲撃で撃墜された」と発表していたが、これを大統領が訂正した。

 プーチン氏はその上で、トルコをISなどテロ集団の「共犯者」になぞらえた。

 ロシアは17日、10月末にエジプトで起きた露民間機墜落を「爆弾テロ」と断定したと発表した。露政府は、9月にロシアが始めたシリア空爆に対するISの「報復テロ」だとみて、シリア空爆を強化していた。その直後にロシア軍機が撃墜されたことになる。

 プーチン大統領がトルコとNATOに対して強硬な姿勢を示すのは、国内世論の動揺を懸念したためとみられる。

 トルコは、ロシアによるシリア空爆開始直後から再三、ロシア軍機による領空侵犯を批判していた。ロシアは、「悪天候」などを理由にトルコ側の指摘を一部認めていた。だが、トルコが先月16日、領空侵犯した「国籍不明の無人機」を撃墜した際にはロシア側は関与を否定していた。

 有人の軍用機が撃墜された今回の事態は深刻だ。ラブロフ露外相は25日にトルコを訪問し、シリア正常化へ向けた両国の協力深化をねらっていたが、訪問中止は避けられないとの見方が強い。

 プーチン氏は同時多発テロ後、シリア情勢を巡って米国やフランスとも広範な協力を進めようとしていたが、この姿勢も修正されることは不可避だろう。

1236チバQ:2015/11/25(水) 00:10:41
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20151124k0000e030194000c.html
<フランス>空母から3都市空爆 IS支配のシリア領にも

11月24日 12:56毎日新聞

<フランス>空母から3都市空爆 IS支配のシリア領にも
仏軍が23日に空爆した3都市
(毎日新聞)
 【パリ田中龍士】パリ同時多発テロを受け、フランス国防省は23日、地中海に展開中の原子力空母「シャルル・ドゴール」から出撃した艦載機が、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置づけるシリア北部ラッカなどイラクとシリアの拠点都市3カ所を空爆したと発表した。仏空母艦載機によるIS空爆は初めて。国防省は、ラッカへの攻撃ではIS司令部を含む複数の施設の壊滅を狙ったと説明。フランスは今後、米国やロシアとも連携してISへの攻撃を一層強化するとみられる。

 仏国防省の発表によると、地中海東部に到着した空母から23日朝(日本時間同日夕)、主力戦闘機ラファール4機が発進。イラク軍の地上部隊と連携しながらイラク西部ラマディと北部モスルで武器庫などを空爆した。また、同日夜(同24日未明)からは、ラファール4機とヨルダンの基地から飛び立った戦闘機ミラージュ2機が、シリアのラッカでISの訓練施設や司令部を空爆した。

 在英民間組織シリア人権観測所は、フランスやロシアなどによるこれまでの空爆で、IS幹部の家族らがラッカが安全ではなくなったとしてイラクのモスルに移動を始めていると伝えていた。ISが「首都」と主張するラッカだけでなくイラクの拠点都市でも空爆を実施したのには、こうした理由があるとみられる。

 フランス軍は今月15日、ISがパリのテロへの関与を主張する犯行声明を発表したことを受け、ラッカのIS拠点を空爆。戦闘爆撃機10機を含む軍用機12機が参加して20発の爆弾を投下し、訓練基地などを破壊している。

 今回は空母にラファールなど26機を搭載し、空爆能力を3倍に強化。オランド大統領は「ISへの激しい空爆を計画している。できる限り打撃を与えるような標的の破壊を狙っている」と話していた。

 ラマディは今年5月に陥落し、ISの制圧が続く。空爆を実施する米軍は10月中旬、「奪還目前」(イラク駐留米軍のウォレン報道官)との見通しを示していた。一方で、モスルはISが昨年6月に制圧して以降、奪還の見通しは立っていない。

1237とはずがたり:2015/11/25(水) 00:26:17

「両国関係に深刻な結果」=撃墜は「犯罪」とトルコ非難―ロシア大統領
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%80%8C%E4%B8%A1%E5%9B%BD%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%AB%E6%B7%B1%E5%88%BB%E3%81%AA%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%80%8D%EF%BC%9D%E6%92%83%E5%A2%9C%E3%81%AF%E3%80%8C%E7%8A%AF%E7%BD%AA%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3%E9%9D%9E%E9%9B%A3%E2%80%95%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98/ar-BBno70P
時事通信
1時間前

 【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は24日、トルコによる対シリア国境付近での空軍機撃墜について「両国関係に深刻な結果をもたらす。犯罪行為だ」と厳しく非難した。さらに、トルコが過激派組織「イスラム国」からの石油密輸ルートになっていると批判した。

 プーチン氏は「シリア領空でトルコ軍の空対空ミサイルで撃墜された」と述べ、トルコへの領空侵犯も否定した。ロシア南部ソチでヨルダンのアブドラ国王と会談した際の発言を、ロシア国営テレビが伝えた。

 ロシア・ヨルダン首脳会談は、パリ同時テロ後、フランスとロシアなどが過激派組織「イスラム国」への空爆を強化しているシリア情勢が議題。アブドラ国王は、先のエジプト東部シナイ半島のロシア旅客機爆破の犠牲者に「哀悼の意」を伝えた。

 プーチン氏は23日、8年ぶりに訪問したテヘランでイラン最高指導者ハメネイ師、ロウハニ大統領と会談。26日にはモスクワでオランド仏大統領と会談する予定で、ロシア主導のシリア和平もにらんだ対テロ外交が本格化している。

1238名無しさん:2015/11/25(水) 02:28:32
皆さん、オワコン社長をよろしくお願いします。気に入ったらチャンネル登録!!
http://www.youtube.com/watch?v=aSMLi2uOkvk
http://www.youtube.com/watch?v=cbwrnLKERpA
http://www.youtube.com/watch?v=gPevsHpSj-Y
http://www.youtube.com/watch?v=9ekKaVB5uHg
http://www.youtube.com/watch?v=cP0NAOzKQAE
http://www.youtube.com/watch?v=hekgfuTcX6o
http://www.youtube.com/watch?v=1uzYFjN7z5E

1239とはずがたり:2015/11/25(水) 10:33:16
ロシア軍機撃墜、シリア反体制派が操縦士殺害 救出作戦で死者も
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E8%BB%8D%E6%A9%9F%E6%92%83%E5%A2%9C%E3%80%81%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%8F%8D%E4%BD%93%E5%88%B6%E6%B4%BE%E3%81%8C%E6%93%8D%E7%B8%A6%E5%A3%AB%E6%AE%BA%E5%AE%B3-%E6%95%91%E5%87%BA%E4%BD%9C%E6%88%A6%E3%81%A7%E6%AD%BB%E8%80%85%E3%82%82/ar-BBnppqQ
AFPBB News AFPBB News
1時間前

【AFP=時事】(一部更新)トルコがシリアとの国境でロシアの軍用機を撃墜した問題で、ロシア軍は、同機に搭乗していた2人の操縦士のうち、1人が緊急脱出した後に地上からの銃撃を受けて死亡したと発表した。シリアの反体制派筋によると、操縦士は反体制派によって殺害されたという。

 露軍報道官によると、撃墜されたスホイ24(SU-24)は、国境から4キロのシリア領内に墜落。もう一人の操縦士の安否は確認されていない。

 シリア反体制派の情報筋がAFPに語ったところでは、同機に搭乗していた2人の操縦士のうち1人は、緊急脱出後に着地した際に反体制派により射殺された。反体制派は、もう一人の操縦士を捜索しているという。

 インターネット上では、操縦士の遺体を取り囲む反体制派の戦闘員らを写したとされる複数の動画が拡散し、反体制側のソーシャルメディアサイトで共有されている。

 また露国防省のウェブサイトに掲載された声明によると、操縦士2人の捜索救助に向かったミル8(MI-8)ヘリコプターが「銃撃を受けて損傷し、着陸を余儀なくされた」際に、このヘリコプターに乗っていたロシア兵1人が死亡した。

 在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、ヘリコプターは反体制派の銃撃を受け損傷し、シリア領内に緊急着陸。乗員は脱出に成功したが、機体は反体制派戦闘員らにより爆破された。

 露軍報道官は、今後トルコとの軍事面でのあらゆる接触を断つとしている。国際社会は、この問題が深刻な衝突に発展する恐れを懸念している。

【翻訳編集】AFPBB News

1240とはずがたり:2015/11/25(水) 15:07:34
<ロシア軍機撃墜>米仏、対立回避求める…「対話を」
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20151125k0000e030196000c.html
11:56毎日新聞

 【ワシントン和田浩明、エルサレム大治朋子】オバマ米大統領とフランスのオランド大統領は24日、ホワイトハウスで会談した。その後、共同記者会見し、トルコ軍機がシリアとの国境付近でロシア軍機を撃墜したことについて、ロシアとトルコが対立を回避すべきだとの認識を示した。また両首脳は、撃墜はシリア内戦を早期終結させる必要性を改めて示したと指摘。さらに、ロシアが支援するアサド政権から、国民各派を代表する挙国一致政府への移行を目指す国際的取り組みの加速を訴えた。

 オバマ氏は情報収集の最中だとしながらも「トルコは自国領土や領空を守る権利がある」と述べ、同盟国で過激派組織「イスラム国」(IS)対策でも連携するトルコを支持する姿勢を明確にした。一方で「重要なのは、ロシアとトルコが対話し、何が起きたかを確定し、事態の悪化も回避することだ」と発言。米欧諸国などの加盟国が共同防衛義務を負う北大西洋条約機構(NATO)の一員であるトルコと、近年米欧との対決姿勢を強めるロシアが、対立を沈静化するよう求めた。

 その上で、今回の撃墜は「トルコ国境に近い地点で、トルコや他国が支持する穏健派シリア反体制派をロシアが攻撃していることの問題を浮き彫りにした」と指摘。ロシアに対し、空爆の重点をISに移し、アサド政権の支持を撤回して挙国一致政府への移行を支持すれば、米国との協力も可能になると呼びかけた。

 オランド氏もロシアとトルコの対立激化は「極めて危険だ」と懸念し、事態悪化を回避してIS攻撃に集中するよう求めた。また、26日にモスクワを訪問してプーチン露大統領と会談する際に、シリアでの作戦をIS掃討に転換するよう求める考えを示した。

 一方、トルコの大統領府は24日、エルドアン大統領とオバマ大統領が同日電話協議し「(トルコ、ロシアの双方が)緊張を緩和し、同様の事件が繰り返されることがないよう対応することが重要だとの認識で一致した」と発表。エルドアン大統領は同日の演説で、9月末にロシア軍がシリアでの空爆を開始して以降、トルコへの領空侵犯が繰り返され今回やむを得ず攻撃に踏み切ったとの認識を示した。

1241とはずがたり:2015/11/25(水) 15:12:20
<ロシア軍機撃墜>NATO、露に警告「トルコ領侵犯」確認
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20151125k0000e030195000c.html
11:54毎日新聞

 【ブリュッセル斎藤義彦、ニューヨーク草野和彦】トルコの戦闘機がロシアの戦闘爆撃機を撃墜したことを受け、北大西洋条約機構(NATO)は24日、加盟国トルコの要請で緊急理事会を開き、ロシア軍機がトルコの領空を侵犯したことを確認し「トルコが領土(領空)を保持することを支持する」と、ロシアに警告した。ストルテンベルグ事務総長は露トルコの直接対話による緊張緩和を求めた。

 事務総長は「複数の加盟国の状況分析とトルコの情報が合致している」と述べ、NATOとして露軍機が領空侵犯したと判断したことを明らかにした。事態は「深刻だ」と述べた。今後も「NATO(と域外)の境界での事態を注意深く追う」として、ロシアが報復などの行動に出ないよう警告した。

 ロシアの軍事行動について「過激派『イスラム国』(IS)がいない地域を標的にしている」と批判。「共通の敵はISだ。あらゆるISとの戦いを歓迎する」と述べ、ロシアに軌道修正を求めた。その一方、事態を「沈静化すべきだ」と強調。露トルコ間で、双方の行動を透明化し、衝突のリスクを減らす対話の仕組みを構築するよう促した。

 ロイター通信が米当局者の話として伝えた内容によると、露軍機は撃墜される前、シリアの反体制派でトルコ系トルクメン人の部隊を爆撃。トルコが反体制派のトルクメン人を支援する一方、ロシアはシリアのアサド政権を支持しており、シリアを巡る対立が撃墜に発展した可能性がある。

 一方、トルコのチェビック国連大使は同日、国連安全保障理事会と潘基文(バンキムン)事務総長に書簡を送り「国籍不明のスホイ24戦闘爆撃機2機」が自国領空を侵犯したことから1機を撃墜したと説明し、自国の対応は正当だったと主張した。

 毎日新聞が入手した書簡によると、現地時間24日朝(日本時間同日午後)、スホイ爆撃機2機がシリア国境に近い自国領空に接近したため、トルコ側は5分間で計10回、進路を南へ変更するよう警告した。さらに、同日午前9時24分(日本時間同日午後4時24分)ごろ、2機はトルコ領空に約2.52?2.13キロ入り込み、17秒間にわたり侵犯。1機は領空外に出たが、残った1機を撃墜したと記している。

1242とはずがたり:2015/11/25(水) 15:29:39
>地元のトルクメン人勢力
トルコは住民投票でトルクメン人勢力圏範囲をトルコに編入すればええね。まあそれはロシアのクリミアでの勝利確定を意味するけど,そもそも第一次大戦を機にオスマン帝国が解体される際に英仏で好き勝手やったのが遠因な訳である。

トルコ、ロシア軍機撃墜=シリア国境で「領空侵犯」―プーチン氏「深刻な結果」
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-151125X935.html
00:12時事通信

 【エルサレム、モスクワ時事】トルコ軍のF16戦闘機2機が24日、シリア国境付近で、トルコ領空を侵犯したとしてロシア軍のSU24戦闘爆撃機1機を撃墜した。ロシアのプーチン大統領は「両国関係に深刻な結果をもたらす」とトルコを強く非難。シリアのアサド政権への姿勢をめぐり対立してきた両国の関係が緊迫化するのは避けられない情勢だ。

 撃墜をめぐり、トルコのダウトオール首相は「われわれの領空や領土を侵犯する者に対し、あらゆる措置を取る権利と義務がある」と強調した。一方、プーチン大統領は「シリア領空でトルコ軍の空対空ミサイルで撃墜された」と領空侵犯を否定。ラブロフ外相は25日のトルコ訪問を中止した。

 トルコ軍は、ロシア機が領空侵犯したため「撃墜前の5分間、10回警告した」と説明。これに対し、ロシア国防省は、シリアの上空6000メートルを飛行していたロシア機が地上から撃ち落とされたと発表し、双方の主張は食い違っている。

 事態を受け、ダウトオール首相は、北大西洋条約機構(NATO)や国連、関係国と協議するよう外務省に指示した。トルコはNATO加盟国で、NATO対ロシアの問題にも発展しかねない。

 撃墜機は、シリア西部ラタキアにあるヤマディ村に墜落したとされる。操縦士ら2人の安否は不明だが、ロイター通信によると、地元のトルクメン人勢力は、パラシュートで降りてきた2人を殺害したと主張しているという。

 トルコは最近、ロシア軍がシリア北部で、トルコ系民族であるトルクメン人の村に空爆を行ったと反発。19日に駐トルコ・ロシア大使らを外務省に呼び、ロシア軍の作戦が対トルコ国境近くで行われていることへの懸念を伝え「トルコ軍の交戦規定は有効だ」と警告していた。

 トルコの対シリア国境付近では10月上旬、ロシア軍の戦闘機が2日連続で領空侵犯し、トルコ軍戦闘機が緊急発進(スクランブル)した。また、10月中旬には、ロシア製の無人機1機を領空侵犯を理由に撃墜しており、緊張は高まっていた。 

トルコ、露戦闘機を撃墜 「領空侵犯」 シリア内戦処理に影響も
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1511240046.html
11月24日 20:19産経新聞

 【カイロ=大内清】トルコ軍は24日、同国の領空を侵犯したとして、シリアに派遣されていたロシア軍の戦闘爆撃機スホイ24を1機撃墜、同機はトルコ国境に近いシリア北西部ラタキア県内の村に墜落した。ロイター通信によれば、北大西洋条約機構(NATO)加盟国によるロシア軍機撃墜は旧ソ連時代の1950年代以来初めて。プーチン露大統領は24日、ロシア南部ソチでのヨルダン国王との会談で、撃墜は「トルコとの関係に深刻な結果をもたらすだろう」と述べた。

 露トルコ間の緊張が、シリア内戦の終結を目指す多国間協議や、トルコが加盟するNATOとロシアとの関係に影響する可能性もある。NATOは同日夕、ブリュッセルで大使級緊急会合を開催、トルコ側から撃墜時の状況説明を受ける。

 トルコ軍は「撃墜までの5分間に10回にわたり警告した」上でF16戦闘機2機で露機を撃墜したとしている。ロシアは領空侵犯は否定した。パイロット2人は緊急脱出したが、シリア反体制派などによると2人とも死亡した可能性が高い。

 一方、シリア人権監視団(英国)によると、ラタキア県内で同日、ロシア軍のヘリコプターが反体制派の攻撃を受け、政権側支配地域に緊急着陸した。

 アサド政権を支えるロシアは9月、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」掃討を名目にシリアへ軍事介入し、反体制派側にも空爆。反体制派を支援するトルコは、ロシアの軍事行動がアサド政権存続につながるのを警戒していた。

1243チバQ:2015/11/25(水) 23:26:16
http://www.sankei.com/world/news/151125/wor1511250064-n1.html
2015.11.25 20:51
【露戦闘機撃墜】
プーチン露大統領の逆鱗に触れる 実現遠のくロシアの孤立脱却 トルコ利害軽視のツケ

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ウラジーミル・プーチン露大統領
 【モスクワ=遠藤良介】ロシア軍機がトルコ軍に撃墜された事件は、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」打倒の大義で米欧と手を組み、国際的孤立から脱却することを狙ってきたプーチン露政権への打撃となった。ロシアはトルコへの軍事的報復は行わないとみられるが、この一件がプーチン政権の逆鱗(げきりん)に触れたのは確かだ。この問題が両国の経済関係に影響を及ぼし、ロシアが一層の閉塞(へいそく)状況に陥る可能性が高まっている。

 トルコとロシアの言い分は領空侵犯の有無をめぐって食い違っている。ただ、事件の土壌となったのは、最近のロシアがシリア反体制派の一角を成すトルクメン人の地域に空爆を加え、その後ろ盾であるトルコが猛反発していたことだ。

 トルコは反体制派支援を通じてシリアのアサド政権打倒を狙い、ロシアはイスラム国掃討を掲げつつ、同政権を援護する-。シリア内戦にこんな構図が生まれ、ロシアがトルコの利害を軽視したことが結果として衝突を招いた。

 パリ同時多発テロで国際協調機運が高まったのに乗じ、プーチン政権は「対イスラム国」を旗印に米欧との関係を修復する戦略を描いてきた。ロシアは撃墜の影響を最小限にとどめたいとみられ、ペスコフ露大統領報道官は軍事的報復の可能性を否定している。

 ただ、プーチン大統領は撃墜について、「テロの共犯者による背後からの攻撃」と厳しく批判しており、何らかの対抗措置は確実だ。メドベージェフ首相はトルコとの共同経済プロジェクトを見直す可能性に言及した。トルコはロシアにとって第5位の貿易相手国。ロシアはトルコへの天然ガス・パイプライン敷設で欧州への経済依存度を下げる思惑だったが、実現は遠のくことになった。

1244チバQ:2015/11/25(水) 23:27:04
http://www.sankei.com/world/news/151125/wor1511250066-n1.html
2015.11.25 20:59
【露戦闘機撃墜】
因縁の歴史、ロシアとトルコ 露の「南下政策」発端に続く対立

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(1/2ページ)

24日、シリア北部のトルコ国境付近で、撃墜されたロシア軍機のものとみられるパラシュートの部品を持つ少数民族トルコ系トルクメン人武装勢力(ロイター)
 ロシアとトルコの近代史は、18〜19世紀に起きた「露土戦争」と呼ばれる一連の戦争に象徴される、対立の歴史でもあった。

 露土戦争の発端は、不凍港を求めて南方への勢力拡大を目指したロシアのピョートル大帝(1672〜1725年)による南下政策とされる。ピョートルは、クリミア半島の東側にあるアゾフ海から黒海への出口を求め、オスマン帝国と対立。ロシア初の海軍艦隊を編成し、オスマン帝国の要塞を陥落させたピョートルは“若き皇帝(ツァーリ)”として名をはせた。

 拡大政策を受け継いだ女帝エカテリーナ2世(1729〜96年)もオスマン帝国と戦い、黒海での艦隊建造権や、欧州とアジアを隔てるボスポラス、ダーダネルスの両海峡の通航権を獲得。両国の力関係はロシア優位が決定的になった。

 19世紀に入っても両国は繰り返し戦火を交えたが、1878年に結ばれたサン・ステファノ条約により、オスマン帝国はバルカン半島の大半の領土を喪失。第一次大戦でオスマン帝国は敗北し、分割された。

 第二次大戦では共にドイツと戦ったが、ロシアとトルコの緊張関係は続いた。

 トルコは1952年、ソ連と敵対する北大西洋条約機構(NATO)に加盟。60年代に旧ソ連がキューバにミサイル基地を建設して「キューバ危機」が起きた際、ロシアはその背景に、米国によるトルコなどへの中距離ミサイル配備があったと主張している。(モスクワ 黒川信雄)


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