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从 ゚∀从二人暮らしのようです(-_-)

1名も無きAAのようです:2016/05/07(土) 10:11:46 ID:KbZp5als0
※ハートフル同棲ものですが少しエロがあります

124名も無きAAのようです:2016/05/21(土) 19:06:15 ID:sl3GgMEg0
簡単なものだ。フローリングの床に置いたくるうを見下ろす。
目を閉じて息を深々と吐く。遂にこの時が来た。
これで僕は理想にたどり着けるのかもしれない。
彼女の絶望の顔をようやく見られるのかもしれない。
いくら冷静な彼女であろうとも。いくら忍耐力のある彼女でも。
壊れてしまうかもしれない。発狂してしまうかもしれない。
しかしそれが楽しみだ。楽しみで仕方ない。考えただけで勃起は最高潮だ。
時間を置こうと思ったが今すぐしよう。叶えよう。僕の理想。彼女の心配。くるうの望み。
僕はくるうを抱き上げて部屋に向かう。本棚をずらして床と同一に見える蓋を外す。
階段をゆっくりと降りる。彼女は眠っているようだった。もう随分と遅い時間なのだ。

川 ゚ 々゚)「お、おねえちゃ! おねえちゃん!」

彼女の姿を見つけてくるうが騒ぐ。僕はくるうを彼女の眠る布団から離れた床に置く。
眠っているなら好都合と僕はくるうをパジャマを脱がす。下着も脱がして裸にしてしまう。
まだ成長途中の身体。くるうは怯えている。僕はそれにあまり興味がない。
くるうをうつ伏せにして尻を持ち上げる。僕も服を脱ぎ裸になって肉棒にローションを塗る。
そしてくるうを押さえつけそれを秘部にねじ込んだ。

川 々 )「あ、ああああっ! いだあああああああ!」

くるうが叫ぶ。構わず僕は奥へと進ませる。何度も出し入れして奥へ奥へと押し込んでいく。

川 々 )「あああああいあああああああああ!」

痛みに耐えかねくるうが泣き叫ぶ。眠っていた彼女がようやく目を覚ます。
さぁ引き裂かれた姉妹の感動の再会だ。

125名も無きAAのようです:2016/05/21(土) 19:08:59 ID:sl3GgMEg0
川 ゚ -゚)「えっ」

寝起きの彼女は状況を理解出来ないでいた。
数週間ぶりに再会した最愛の妹が後ろから犯されている。
地下にくるうの叫び声が反響する。反響する。反響する。

川; ゚ -゚)「え、あ、え、やだ、うそ、くるう」

川 々 )「あああっ、おねえぢゃあっ、あああっ!」

川; ゚ -゚)「やだ、くるう! くるう!」

彼女が飛び起きて駆け寄ろうとするが杭に繋がれた手錠がそれを阻む。
手錠が繋がれている以上僕のところまで届かない。見ているしかない。
最愛の妹が犯されていくのを見届けるしかない。

川 ; -;)「うそ、やめて、くるう、なんで、やめて、やめて、やめて」

これまで冷静だった彼女が錯乱している。
急に妹が現れて手を出さないと誓った男に服を剥かれて犯されている。
彼女の言葉は要領を得ず叫んでいるも同然だった。

川 々 )「あああああいだああああああああやあああああああ!」

川 ; -;)「やめて! くるうはやめて! どうして! やめて!」

川 々 )「いああああああああぐうううううううう」

川 ; -;)「やめて! やめて! くるう! くるう! くるう!」

川 々 )「ぎいいいっああああああああ!」

(-@∀@)「あーくるうちゃんいいよぉ、すごくいいぃ」

くるうを押さえつけ後ろから突きながら僕は彼女に微笑みかける。

(-@∀@)「やっと会えたね」

126名も無きAAのようです:2016/05/21(土) 19:10:29 ID:sl3GgMEg0
それはまさに絶望の顔だった。遂に見る事の出来た彼女の絶望の顔だった。
信じた僕に裏切られ最愛の妹まで犯されて絶望している。たまらない。
僕の興奮は最高点に達し、たまらず絶頂を迎える。くるうの中に射精する。
驚きと悲しみと混乱と絶望が入り混じった顔で泣き叫ぶ彼女を見ながら長い射精をする。
紛れも無く人生最高の射精だった。かつて感じた事のない恍惚を味わった。
嬉しさのあまり笑いが漏れた。くるうの中で出しながら僕は笑った。



くるうの行方不明のニュースはすぐに世間を駆け巡った。
先に姉が行方不明となった時のニュースは小さなものだったが今度ばかりは大きくなった。
姉が失踪し一ヶ月も経たない内に妹までも姿をくらましたのだ。
ニュースでは妹には知能的に障害があった事も報じていた。

あの集落の住民が神妙な面持ちでインタビューに答えている。
小田原駅から車で十分ほどの閑静な住宅街だと紹介されていた。
出勤する際にも一時期見かけたパトカーがまた多く見られた。
道幅は広くないのにテレビ局の中継車も路上で停まっていていた。
集落の住民達は口々に心配です、早く見つかってほしいですと眉間に皺を寄せて答えていた。
しかし集落はなんだかそわそわしていてむしろ楽しんでいるようにも感じる。

127名も無きAAのようです:2016/05/21(土) 19:12:25 ID:sl3GgMEg0
また一軒一軒警察官が訪れるかもしれない。捜査が進んでいなかったのではと批判もされている。
お昼の低俗なワイドショーではそういった警察の対応を批判する体勢を取っていた。警備もおろそかではなかったのかと。
実際くるうは夜中に一人で出歩いていたのだし、両親も気づいていたかは定かではないがそれを放置していたのだ。
怠慢だと批判されるのは両親もだと思うが世間も世論もワイドショーもコメンテーターも彼女の両親には優しかった。

両親は取材には応じられないとしてインターホンにマイクを突きつけられても黙りを決めていた。
代わりに親戚だという千葉県千倉の老夫婦がテレビ取材を受けていた。よく見つけるものだ。
老夫婦は暗い表情で早く見つかってほしい、犯人にはどうしてこんな事をするのかと訊きたいと言った。
彼女が欲しかったからだ、くるうは彼女の絶望の顔を見るためのトリガーとなるためだ。
また妹を心配する彼女の望みを叶えてやりたかったのだと僕は答える。しかしそれは呟きにしかならない。
千葉県千倉の老夫婦にも東京赤坂のワイドショーのスタジオにも届かない。テレビ放送は一方的な一方通行だ。
それに芸人をやっていたはずのこの司会者は彼女の何を知っているのだろう。知っているような顔で話しているが何も知らないだろう。
直前に読んだ台本資料だけで国民代表のような顔をしてよく話をする事が出来るものだ。一方通行に対する唯一の対抗策としてテレビの電源を落とす。

本棚をずらす。床と同一の蓋を外す。階段で下に降りる。
彼女が僕を睨みつける。その頬は涙で濡れている。飽きずに泣けるものだ。
脱水症にはならないだろうか。彼女にはきちんと水分を取ってもらいたい。ポカリスエットをもっと買ってこよう。
ポカリスエットならば僕の勤務するドラッグ・ストアで安く売っているし確かにそれはよく売れる。

川 ゚ -゚)「…くるうは」

何度目だろう。飽きないものだ。それほどに妹が大切なのだ。

128名も無きAAのようです:2016/05/21(土) 19:14:39 ID:sl3GgMEg0
(-@∀@)「大丈夫、元気だよ」

川 ゚ -゚)「くるうをどうするんですか」

(-@∀@)「どうもしないよ」

彼女にあるのは怒りだ。裏切られた怒り。くるうのために犠牲になったのに。
初めて僕に向ける感情だ。今まで見せなかった顔だ。
僕としては悲しい。好きな人に怒りを向けられて嬉しい者はいないだろう。
出来れば彼女にそんな顔をしてほしくはない。当たり前の事だ。

(-@∀@)「僕が愛しているのは君だけだ」

彼女は答えない。彼女にあるのは怒り、憎しみ、不安、悲しみ、どれだろう。どれもそうだろうか。
それを僕は一つ一つ取り除いていきたい。取り除いてあげたい。僕は強く思う。

彼女はこんな地下から出られず可哀想だ。排泄もバケツではなく普通のトイレでするべきだ。
風呂にだって入りたいだろう。排泄用とは別のバケツに湯とタオルが用意されそれで身体を拭くだけだ。
髪をしっかりと乾かしたいだろうしトリートメントだってしたいだろう。爪を切り揃えたいだろうし無駄毛の処理もしたいだろう。
それを叶えてあげたい。叶えてあげられない。また相反する。いつも世界は相反している。対者。両者。両手。左右。1と0。
愛しているのに。笑ってほしい。応えてほしい。絶望の顔が見たい。壊したい。むちゃくちゃにしてしまいたい。
手を繋ぎたい。臼で轢き潰したい。共に歩きたい。肋骨を取り出して舐めさせたい。
世界は相反する。いつだって相反する。並行しない。対向する。

川 ゚ -゚)「くるうは本当に無事なんですか」

(-@∀@)「無事さ」

別にくるうには興味はないもの。君さえいればいいんだ。
彼女の家庭も。家庭内のパワー・バランスも。父親からの暴力も。障害を持つくるうが受ける学校での陰湿ないじめも。
テレビ取材に舞い上がり念入りに化粧をしてぺらぺらと内情と話す近所の主婦も。彼女の家庭が幸せな家庭だと信じてやまない親戚も。
彼女さえいればどうでいい。興味が無い。放り投げてしまう。むしろしがらみから解き放ってやりたい。
地下に仕舞った彼女はもう世界の誰も触れる事は出来ない。籠の中のお姫様。僕だけのお姫様。
助けてあげたい。こんな地下に入れられていては可哀想だ。救い出してあげたい。

129名も無きAAのようです:2016/05/21(土) 19:25:06 ID:sl3GgMEg0
ちょっと中断します

130名も無きAAのようです:2016/05/21(土) 19:28:59 ID:qsYpcDro0
待ってる

131名も無きAAのようです:2016/05/21(土) 20:16:34 ID:ZO0BcwBs0
読んでいてこんなにしんどいのに引き込まれる

132名も無きAAのようです:2016/05/22(日) 09:28:54 ID:8rNJ9F560
再開します

133名も無きAAのようです:2016/05/22(日) 09:31:29 ID:8rNJ9F560
(-@∀@)「だから安心していいんだよ」

川 ゚ -゚)「…」

僕は準備をして彼女の分の夕食を作る。きちんと食べなければくるうを殺して切り刻んで酒匂川か早川に流してしまうかもしれないと伝える。
彼女は大人しく夕食を食べる。僕とて酒匂川か早川を血で染めたくはないしどちらも目立つ川なのできっと誰かに見つかってしまう。
警察だってテレビが言うより無能ではないのでいずれは僕にたどり着くのではないだろうか。明日にも令状片手に来たっておかしくない。
一人で平屋暮らし、近所付き合い皆無、自転車も運搬出来る車を所持している、これだけで容疑者として挙げられるだろう。
更に一人ならまだしも姉妹二人が連れ去られている。解決は一刻を争う、などと考えていてもおかしくはない。

とはいえ分かっているのは行方不明というだけで誘拐されたという確固たる証拠すらない。犯行声明も出ていないのだ。
ただ姉妹が時間差で忽然と消えたのだ。誘拐と決まった訳でもなく犯行声明もなく身代金の要求もない。
自転車が見つかったとの報道もない。付近の捜索はしているだろうが箱根じゅうを調べるには時間がかかるだろう。

僕は出来ればずっとこうして二人で生きていきたいと思う。けれど彼女の絶望の顔をもっと見たいと思う。
彼女を世界から隔離した。彼女を世界から切り離した。彼女を世界から奪った。彼女を鳥籠に閉じ込めた。
このまま永遠に二人でいられればいいのにと思う。どうして永遠は存在しないのだろう。どうして永遠は手に入れられないのだろう。
いつか警察がここに踏み込む日が来るだろう。そうすれば永遠は終わってしまう。やはりそれは永遠などではなかったのだと気付かされてしまう。
彼女は保護されてあの茶色の一軒家に戻されてしまう。僕は犯罪者の烙印を押されて刑務所に送られてしまう。今の生活が続けばいいのに。
どこか彼女と二人きりで過ごせる世界があればいいのに。絶望の顔のまま彼女の一瞬を永遠に出来ればいいのに。
僕は考えた。考えて考えて、考えぬいた。

そうして僕は、彼女との永遠を見つけ出した。



僕は十八歳の時に独り立ちをして一人暮らしをしていたので自炊は出来る方だった。
だから彼女が食べてくれるのは純粋に嬉しいものだ。くるうを酒匂川か早川に流してしまうとやんわり伝えているのが効いているのだろう。
食事を取るのが彼女の本意ではないにしても僕としては嬉しいのだ。僕が作ったものを彼女が食べているのだ。

134名も無きAAのようです:2016/05/22(日) 09:35:38 ID:8rNJ9F560
くるうの失踪から時間が経ち、ニュースで触れられる事も殆どなくなった。
ニュースも新聞も世間も忘れやすい。新たな情報や捜査の新展開がなければ新規で報じられる事もない。
世界には夥しい量のニュースがあって一つの事件をいつまでもだらだらと報道し続ける訳にもいかない。
まして凶悪な事件や規模の大きい事故災害などでもなく真相が何も分かっていない姉妹の失踪事件だ。
面白がって取り上げたワイドショーや週刊誌も特に進展が見られないために今は手もつけない。

くるう失踪から二週間近くが過ぎた。市内のパトロールの強化も最近ではそれほど見られなくなった。
集落でパトカーとすれ違う事は少なくなったしテレビ局の中継車などはもう見る事もない。
熱しやすく冷めやすい世間はすぐに忘れる。発信するものも受け取るものも誰もが無責任なのだ。
しかしそれには無自覚なのである。どうせ忘れるならばさっさと忘れてしまえばいいのだ。

僕は彼女の絶望の顔をようやく見る事が出来、満足をした。それを同時に高望みもした。
もっと、もっと彼女の絶望の顔を見る事が出来るのではないか。更なる絶望の顔を見る事が出来るのではないか。
彼女の前で愛する妹を犯し絶望の顔を見る事が出来た。その後彼女は僕に怒りの顔を見せるようになった。
明確な定義など存在しないのだけれど本当の絶望の顔とは、怒る事も悲しむ事も出来ないものではないだろうか。
彼女には憤怒、憎悪、不安、悲哀が入り混じっている。それはもしかするとそれは雑味なのではないだろうか。
純粋な絶望、混じりけのない絶望。まっさらな絶望。それこそが僕の欲するものではないだろうか。理想ではないだろうか。
彼女を絶望だけで染める。絶望以外のものを体内から追い出す。彼女の中身が絶望のみで満たされた時、遂に世界が開く。
あぁ、楽しみだ。それこそ到達点だ。終焉だ。ゴールだ。僕はそれが欲しい。それを求める。追い求める。
そのために僕は時間をかける。時間をかけて時を熟成させる。警察の捜査が進まないうちにじっくりと待つ。
彼女の前でくるうを殺してばらばらに切り刻んでみれば彼女は本当の絶望の顔を見せるのではとはじめは思った。
しかしそれではその最中に怒りや悲しみが発生する。入り交じる。僕の求める真の絶望の顔にはならないかもしれない。
仕事中に何度も考え精査してようやく僕は今日に至るプランを思いついたのだ。彼女は本当の絶望の顔を見せてくれるはずだ。
この一週間をそのために費やした。期待から出てしまう笑みを彼女の前で堪える事はとても難しい事だった。

135名も無きAAのようです:2016/05/22(日) 09:45:29 ID:8rNJ9F560
川 ゚ -゚)「くるうに会わせて下さい…」

くるうと感動の再会を果たしてから二週間近くが過ぎて、彼女の限界は近いようだった。
毎日譫言のようにくるうの名前を呟いていた。そして無事なのかと僕に問いかけた。
あれからくるうを彼女に一度も会わせていない。会っているけれど会わせていない。
くるうに会わせてしまうとプランが台無しになってしまう。混じりけのない絶望を引き出したいのだ。
しかし彼女は心身がすり減って食事はきちんと取らせているものの衰弱しているようだった。

(-@∀@)「まず食事を取るんだ」

慎重に階段を降りてトレーに載せた食事を彼女の元へ置く。今日はビーフ・シチューだ。

川 ゚ -゚)「本当にくるうは無事なんですよね…大丈夫なんですよね…?」

(-@∀@)「あぁ心配する事はない。 いつも君の近くにいるよ」

じっくり煮込んで作ったビーフ・シチューは僕の自信作だ。時間をかけて煮込んだので柔らかい肉はとろとろになっている。
それはまるでとろけるような触感だ。極めて柔らかい肉は彼女の口によって咀嚼されていく。

(-@∀@)「君がここに来てもう一ヶ月以上になるね」

川 ゚ -゚)「…そうですか」

(-@∀@)「僕はとても幸せだったよ」

川 ゚ -゚)「…そうですか」

もう、良いだろう。頃合いだ。

(-@∀@)「ねぇ、くるうに会わせてあげようか」

川* ゚ -゚)「えっ!?」

思いがけない言葉に彼女はついスプーンを落とす。よほど嬉しいのか顔が紅潮している。

川* ゚ -゚)「いいんですか」

136名も無きAAのようです:2016/05/22(日) 09:52:59 ID:8rNJ9F560
(-@∀@)「あぁ」

でも、と僕は付け加える。

(-@∀@)「くるうは君の中にもいるけどね」

川 ゚ -゚)「え?」

(-@∀@)「すぐそこにもいるんだ」

僕は階段を登る。地下へ降りる寸前にそこに置いておいたくるうを引っ張る。
分割されたそれはどすん、と音をたてて四畳半の地下に落ちた。
紐で縛っておいた足が落ちて、胴体が落ちる。
そして最後に首が落ちてごろごろと床を転がった。
冷凍庫にずっと入れていたので髪は固まっている。

川 - )「あ…あ…」

(-@∀@)「美味しかったかい? 今日のビーフ・シチュー。 尻の肉は柔らかいね。
      昨日の太ももの肉も柔らかくてフライにするには少し勿体無かったかな。
      あぁ、腹ははじめどう肉を剥ぐべきか試行錯誤の繰り返しで効率良く取る事が出来なかったんだ。
      でも君に最初に提供したくるうは腹から取ったものだから美味しく食べる事が出来るはずだよ。
      頬の肉もとても柔らかかったね。 鯛も頬の肉は美味しいけれど人も頬の肉は美味しいみたいだ。
      けれど早くに傷んでしまうようだったから冷凍保存をせざるを得なかったんだ。
      僕の家の冷凍庫はそれほど高性能でもないし随分と古いものだから味が落ちてしまったのは否めない。
      けれどくるうをたくさん君に食べさせてあげたかったんだ。 君の愛する妹だからね。
      君の中でくるうは咀嚼され消化され君の血となり肉となる。 君の中で永遠に生き続けるんだ。
      君の中にくるうはいる。 これでもう離ればなれになれないし寂しい思いをする事もない。
      君達姉妹はずっと永遠だ。 誰にも邪魔されずお父さんに殴られる事もなく同級生に苛められる事もなく一緒に永遠の時を過ごすんだ。
      あぁなんて幸せなんだ。 君の中にくるうはいる。 美味しかったかい?」

137名も無きAAのようです:2016/05/22(日) 10:00:47 ID:8rNJ9F560
川 - )「あああああああああ!」

彼女が指を喉に突っ込む。おえ、とくぐもった声がして彼女がくるうを吐き出した。
吐瀉物と共にくるうが出てくる。くるうの尻から削ぎとってじっくり煮込んで柔らかくなった肉。

(-@∀@)「無駄だよおおお君がこの一週間食べた食事は全部くるうだよ! 食べたんだ! 飲み込んだんだ! 消化されたんだ! 君の中にくるうはいるんだよ!」

川 - )「ああああああああああああああ!」

(-@∀@)「そうそうそれだそれだああああ! その顔だ! その顔! その顔が見たかったんだ! あああ、その顔! その顔おおお!」

僕は勃起した肉棒を手でしごいた。あまりの興奮にすぐ絶頂に達してしまう。吐瀉物を出し続ける彼女の顔に精液がかかる。
彼女とくるうに精液が入り交じる。絶望の顔。本当の絶望の顔。真の絶望の顔。混じりけのない絶望の顔。絶望の顔。絶望の顔。
絶望の顔絶望の顔絶望の顔絶望の顔絶望の顔絶望の顔絶望の顔絶望の顔絶望の顔絶望の顔絶望の顔絶望の顔絶望の顔絶望の顔絶望の



彼女は壊れてしまった。僕は満足した。望みは達せられた。
もう何も望むものはないと思った。これ以上望むものはない。
地下に降りて蓋を閉めて粘着テープで内側から塞ぐ。換気口にもしっかりと貼る。
押入れにあった七輪に練炭を置き、火をおこした。
たっぷりアルコールを飲んで酩酊状態にしておく。
酒に強くないのでこれで程なくして僕は眠りにつく。

138名も無きAAのようです:2016/05/22(日) 10:14:57 ID:8rNJ9F560
これで僕と彼女は永遠だ。二人きりで永遠だ。彼女は絶望の顔のまま永遠だ。
僕が明日から無断欠勤する事でいずれ職場から警察に連絡がいくだろう。
そうなれば警察が様子を見に来ていつかこの地下を見つけるだろう。
そこで行方不明の姉妹と僕の死体を見つけて事件の真相を知るのだろう。
僕と彼女は引き離されるだろう。きっと彼女は家の墓に入れられるだろう。
しかしそれは関係のない事だ。死後に僕が犯罪者として罵られる事と同じほどに興味のない事だ。
何故ならば永遠はここから始まるからだ。この覚めない眠りから僕と彼女の永遠が始まるのだ。
死体が引き離されても永遠がここから始まるのだからもう関係がない事なのだ。
全てがここに終わり永遠がここに始まるのだ。その永遠には誰も立ち入れられない。
僕と彼女だけの永遠なのだ。絶望の顔の彼女。二人だけの永遠。ようやく叶えられる。

これは記録だ。
この記録が誰かに読まれる頃には僕は死んでいるだろう。
何せ僕は死んでいるのだから、僕を罪に問う事は出来ない。
例え殺人者だと罵られ墓に唾を吐かれても構わない。
やはりもう死んでいるからだ。死後には何もないのだから気にもならない。
僕は最高の瞬間を味わった。もう未練はないので死ぬのだ。
この記録は僕の最高の瞬間を綴ったものである。

それではさようなら。


(-@∀@)その顔が見たかったようです川 ゚ -゚)

139名も無きAAのようです:2016/05/22(日) 10:27:11 ID:96ffTjMo0
文章力と相まってこの展開は震えるわ


140名も無きAAのようです:2016/05/22(日) 14:15:41 ID:y2uLeX5w0
乙、すげーひきこまれた


一瞬姉と妹を繋げるかと思ったけどそんなことはなかったぜ!

141名も無きAAのようです:2016/05/22(日) 15:00:19 ID:2ij3N.3c0
ぬ き ま し た



142名も無きAAのようです:2016/05/22(日) 16:00:10 ID:O6BpLbzE0
やっぱ嘘つきハートフルの人じゃん!
怖い話、グロい話するときは事前に言いなさいっていつも言ってたでしょ!

143名も無きAAのようです:2016/05/22(日) 16:12:39 ID:2DxIvkL60
なんだろうこの二郎で大の器にアブラのみ満タンな物体を完食させられたような読後感は…

144名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:01:56 ID:QihcY4Xc0
>>142
やべっバレた! お許し下さい!

145名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:16:44 ID:QihcY4Xc0


リハ*゚ー゚リ生きているか死んでいるかの境界線のようです爪'ー`)y‐


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146名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:19:44 ID:I1Y9ol3E0
バレバレだったから大丈夫

147名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:20:07 ID:QihcY4Xc0
私は八歳の頃まで家の地下で育ちました。
地下の物置には窓はなく空気はいつも淀んでいました。梅雨の時期などは結露する事も多く壁にはカビが生えていました。
冬には冷えるので古びた毛布によく包まって眠ったものです。薄く粗悪な毛布でしたが厳しい冬を越えるには心強いものでした。
私は地下から出される事は一度たりともありませんでした。それは私という存在は世間に知られる訳にはいかなかったのです。

私には戸籍がありません。母親は私を生んだ後に出生届を提出する事はありませんでした。私は存在していない事になっているのです。
母親は十七の時に私を孕みました。誰にも言う事なく妊娠した事を隠し続け家のトイレで私を出産しました。
そして母親はそのまま私をトイレに流そうとしましたがそこで彼女の母親、私の祖母に見つかりました。
そうして私は生まれてすぐに下水道に流される前に一命を取り留めたのです。
祖母は出生届を出すべきだと言いましたが母親は最後までそれを認めませんでした。
母親は私の父親に当たる男から日常的な暴力を受けており実家に逃げ帰ってきたところだったのです。
出生届を提出すると居場所が知られてしまうというのが原因でした。

そこは祖父がもう十年以上も前に出ていってしまい随分と貧しい家でした。
やがて祖母も数年後に病気で亡くなってしまい母親と私の二人だけになりました。
母親は出生届を出していない私の存在が明るみに出てはいけないと思い地下に隠しました。

148名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:21:36 ID:QihcY4Xc0
私は物心ついた時からずっと地下で過ごしていました。暗くて世界はよく見えないものでした。
母親は三度の食事を持ってくる時だけ地下に現れそれ以外は姿を見せませんでした。
食事も菓子パンであったり母親が食べ終わった後の弁当だったりしました。
地下には風呂もトイレもなく母親の言いつけ通り地下の隅の排水口で排泄を済ませました。
窓はないため常に地下は排泄物のにおいで充満していて食事を持ってくる母親は顔を顰めるのでした。

戸籍がなければ学校に行く事もありません。保育園にも小学校にも行く事はありませんでした。
更に母親から何か教えてもらった事も殆どなかったので文字を書いたり読んだりする事も出来ません。
それどころか私は喋る事もあまり出来ませんでした。言葉が分からなかったのです。
母親が食事を持ってくる時に言う、ごはん。地下に降りてくるといつも顔を歪ませ言う、くさい。
これが私のはじめに覚えた言葉でした。自分の名前も知らなかったのです。

149名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:22:29 ID:QihcY4Xc0
私が地下から出る転機となったのは八歳の時です。急に見知らぬ男が地下に入ってきました。
当時の私は母親しか見た事がなかったので軽いパニック状態になりました。
母親以外の他人という概念も男性という概念も存在しなかったのです。

男はとある組織の人間でした。母親は私をその男に売ったのです。
その組織が買い漁っていたのは私のような戸籍のない子供でした。
マイナンバー制度といって国民には必ず全員に十二桁の番号が割り振られています。
出生届を出さず戸籍のない人間は番号を持たず俗にノーナンバーと呼ばれるそうです。
その組織はある目的のためにノーナンバーを買い漁っていたのでした。
大概の母親はノーナンバーを持て余しており比較的安値で買えるそうです。

150名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:23:44 ID:QihcY4Xc0
母親の顔を見るのはそれが最後になりました。特に何の感情もない顔で私を見ていました。
男は汚れた私を見てずっと地下で育てていたのか、と訊きました。そうよ、とぶっきらぼうに母親は答えます。
なぜ今まで育てたんだ、と男が訊くと生まれた時にトイレに流してしまえば良かったのよ、お母さんが邪魔しなければと言いました。
大きくなるにつれて殺してしまう勇気がなくなったの、恐ろしくなったのと付け加えました。それが最後に見た母親の姿でした。
最後に男は私の名前を訊いていました。母親が私の名前を言いました。初めて呼ばれた私の名前でした。
私にも与えられた名前があったのです。

私が八年を過ごした地下のある家は古びていて散らかっていました。男に連れられ外に出ました。
生まれてから初めての外の世界でした。太陽の光は眩しく目が焼けてしまうのではと思い泣いてしまいました。
灯りもない地下と比べると世界はとても明るいのです。そしてとても広くどこまでも続いているのです。
空というものはまるで終わりがなく左を見ても右を見ても終端が見えず私はとてつもない恐怖心に襲われました。
私は世界の何も知らなかったのです。

151名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:25:02 ID:QihcY4Xc0
私が連れられたのは以前に工場として稼働していた大きな建物でした。
山奥にあり周囲には民家の一つもないような寂しいところです。
更に建物の周囲には有刺鉄線と赤外線レーザーが張り巡らされているのでした。
その建物には私と同じようなノーナンバーの子供達が百人近く集められていました。
年齢は私が最年少らしく八歳から十七歳までと若い女の子ばかりでした。
大勢の他者を前に私は再び怯えていました。何か話しかけられても私は言葉を知りません。

建物には簡易な寝床とシャワーがあり衝立で仕切られた空間が多く設置されていました。
代表らしき男が百人近くの子供を前にして説明を始めました。まずお前達は売られたのだと突きつけました。
その一言で何人もの子が泣き始めました。私は売られたという意味もその子達が泣き始めた理由も分かりませんでした。
当時は理解出来ませんでしたが代表の男は私達の今後を説明したのでした。それは私達が売春婦として育てられるといったものでした。
この世には小児愛者といって年端もいかない少女を好む男性が多いのだそうです。私達はそんな小児愛者を接待する売春婦になるのです。
表向きには出来ないながらも需要はたいへん大きいのだと語りました。お前達は少女である今こそ莫大な価値があるのだと。

152名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:26:08 ID:QihcY4Xc0
それから私達は売春婦として出荷されるべく様々な勉強を受けたのです。その建物は養成施設だったのです。
これまで普通に育てられた子供達はさっそくセックスの作法などを教え込まれていました。
施設にはたくさんの男がいて指導をします。衝立で仕切られた狭い空間で子供達は肉棒を咥えさせられていました。

私のような親の教育もなかった子供はまず初歩的な勉強から始まりました。最低限喋る事が出来なければいけないと言われました。
自分。他者。社会。世界。男性。女性。大人。子供。ペニス。ヴァギナ。セックス。フェラチオ。精液。愛液。
様々な事を学びました。とにかく売春婦として機能するようセックスに関する事柄を優先的に叩きこまれました。
私はとにかく突きつけられる情報を吸収する事に精一杯で嫌だという気持ちはありませんでした。

しかし反発する子供は少なくありませんでした。愚図る子や喚く子もいました。そうすると男に叩かれるのです。
男達は顔を傷つけてはいけないと決められているようでした。商品なのだからと代表の男が言っていました。
強く叩いたりすると静かになる子供が多かったようです。静かに泣き続ける子もいました。
お家に帰りたい。ママのところに帰りたい。そう言って子供達は泣きます。
しかし男達は冷淡に、お前達は母親に売られたのだと言い放つのでした。
帰る家はないのだと。更に逃げようと思っても無駄だと強く言いました。
施設の外には有刺鉄線と赤外線レーザーが張り巡らされています。
そして夜に寝ている間にも当直の男が見張っているのです。
だから無駄だ。それにもし逃げようとすれば厳しい罰が待っていると告げました。

153名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:27:28 ID:QihcY4Xc0
それでも脱走を試みた者が現れたのは半年が経った頃でした。
十六歳の子で就寝後に見張りの男が居眠りをした隙をついて逃げ出しました。
しかしすぐに赤外線レーザーに感知され施設じゅうに聞いた事もない恐ろしい野太いブザーが鳴り響きました。
子供達も男達もその音で飛び起きました。怒号が飛び交い十分も経たぬ内にその脱走者は連れ戻されました。
有刺鉄線を無理に乗り越えようとしたのか太ももには大きな切り傷が出来て肉が抉れていました。
どす黒い血がとめどなく傷口から溢れています。しかし手当てをされる事はありませんでした。
当直の五人の男達が私達の前で脱走者の髪を掴んで殴りました。何度も何度も顔を殴りました。
歯が欠けてリノリウムの床に落ちました。それでも殴る事はやめません。
口からも血が流れ顔はへこんで変形してしまいました。

それはまさしく見せしめだったのです。
脱走した者はこうなる。よく見ておけと男達は言いました。
また目を背けてはいけない。目を閉じたりした者もこうして殴られると忠告しました。
そして本当に目を背けていないか見張りの役を立たせたのです。私達はどれほど恐ろしくとも目を瞑る事すら叶わなくなりました。
男の一人がどこからか器具を持ってきました。それはペンチでした。脱走者を押さえつけ指先にそれをあてがいました。
すると殴られてからぐったりとしていた脱走者が獣のような悲鳴を上げたのです。そして男の手から血だらけの爪が捨てられました。
爪を剥がされていたのです。一枚一枚ペンチで爪を剥がされるたびに脱走者は金切り声に近い悲鳴を上げそれは静かな施設に反響するのでした。
親指。人差し指。中指。薬指。小指。右手の爪が剥がされた後は左手の爪も全部剥がしていきます。そのたびに施設には悲鳴が響きました。
泣いている子がたくさんいました。嘔吐する子も小便を漏らしてしまう子もしました。しかし目を逸らす事は許されません。
私は自分の爪をつまんで逆方向に力いっぱい引っ張ってみました。するととても痛いのです。涙がにじみました。

154名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:33:29 ID:QihcY4Xc0
脱走者は許して下さいと何度も懇願していました。幼さの残る顔は腫れて原型を留めていません。
男達は泣いて許しを請う脱走者を縛りました。外から錆びたドラム缶を転がしてきました。
ごろごろごろごろ静かな施設に響くその音は恐ろしく不気味でした。
ドラム缶は床に立てられ脱走者はその中に放られました。頭から落ちたらしくドラム缶の下の方からうめき声が聞こえます。
そして更に外の大きな鉄製の扉が開け放たれ車が入ってきました。私が施設に連れてこられた時に乗ったものとは異なる車でした。
車は背中に大きなタンクを積んでおりそこから注ぎ口にようにパイプが伸びていました。タンクはぐるぐると回っています。
当時は何なのか分かりませんでしたがそれは粉粒体運搬車でセメントを積んでいるのでした。
セメントがドラム缶に流し込まれると中からぎゃっと悲鳴が聞こえました。
しかしセメントが流し込まれるにつれ悲鳴は途切れやがて静かになりました。
数日後にきちんと固まったドラム缶はまた転がされて外へ持って行かれました。
あのごろごろごろごろとした不気味な音はもう聞きたくないと思いました。
それから脱走する者は一人もいませんでした。

私も初歩的な教育が終わり、今度は性教育が始まりました。ようやく最低限の言葉を話せるようになりました。
自分の名前を言えるようにもなりました。自分と他者との違いも理解出来るようになりました。
男は肉棒を出して私にこれはなんだいと訊きます。おちんちんと答えるとそうだと男は頷きました。
まず他の子供の様子を見せてもらい勉強する事になりました。その見本の子は椅子に座った男の前で跪きます。
よろしくお願いしますと頭を下げてからズボンのファスナーを下げました。肉棒を取り出して触ったりします。
そして舌を這わせてからそれを咥えました。そして頭を上下させて激しく動かします。
あらかじめ座学として私は足し算などではなく性に関する知識を教え込まれていました。
どうしたら男性が気持ちよくなるか。どうしたら嬉しいか。どこが良いか。
勃起の仕組みも射精の仕組みも学びました。射精がゴールという事も学びました。
男が苦しそうな声を上げて足をぴんと伸ばしました。それで射精したのだと分かりました。
間近で見ると肉棒は脈打ちその子の口の中で精液を放出しているようでした。

155名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:34:29 ID:QihcY4Xc0
私も実技を教えられるようになりました。歯を当てないようにするにはたいへん難しく苦戦しました。
しかし歯を当てたりすると男に強く怒られ絶対にしてはいけない事なのだと学びました。
私は初潮がまだだったのでセックスについては教えられず主にフェラチオなどでした。
売春婦となってからはそういう行為を専門にするのだと説明されました。

やがて何人かが売春婦として売りだされていきました。
この組織は若いノーナンバーの子供を買い取って売春婦に仕立て上げて売りさばく組織だったのです。
合格点を与えられた者から次々と売られていきました。補充する形で新しいノーナンバーの子供達が施設に連れてこられました。
そして施設で過ごした時間が二年に到達した頃に私も売却先が決まりました。他の子同様に皆がこっそりお祝いの言葉をくれました。
家を出る時にはなかった寂しい気持ちがありました。なんだか胸が締め付けられるのです。これが悲しいのだと最後に学びました。

156名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:35:20 ID:QihcY4Xc0
私が売られたのは会員制の風俗店でした。君は通常客には公開されない常連向けの隠しダネだと店長を名乗る男が言いました。
この店には小児愛者が集まる隠れた店だそうです。私の他にも若い女の子の姿がありました。
それでも当時の私は十歳で、こんなに若い子は初めてだと店長は喜んでいました。

味見をするよ、と店長が部下に言いました。そして私は店にある部屋に連れられました。
部屋にはベッドがあり奥にはシャワーがあります。これが一般的なスタイルなのだそうです。
裸になって二人でシャワーに入りました。店長は太っていて腹がでっぷりと出ていました。
腹には絡みあうように毛が生えてその下に肉棒が隠れているかのようでした。
私の身体を見て店長の肉棒はむくむくと大きくなります。舐め回すように身体をチェックしました。
そして私のまだ毛の生えていない秘部を撫で回しました。毛が生えていない事を店長はたいそう喜んでいました。

157名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:36:16 ID:QihcY4Xc0
私は施設で教わったように店長の許可を得てから肉棒を触りました。そして舌を這わせて咥えます。
すると店長が私の頭を掴んで激しく上下させました。肉棒が喉奥を突いて強烈な吐き気に襲われます。
しかし絶対に吐いてはいけないと教わっているのです。必死に我慢します。店長は構わず肉棒を喉奥に突きました。
根本の陰毛が鼻に入ってきます。店長の玉袋が顎に何度も当たります。私は歯を当てないようになんとか受け止めます。
店長が震えたあと射精をしました。粘っこい精液が口の中に注ぎ込まれます。それを吐き出さないよう飲み込まないよう受け止めます。
やがて射精が終わり肉棒を引き抜かれました。私は口を開けて精液を見せ、舌で回して、一気に飲み干しました。
そして口をもう一度大きく開けて空っぽになった事を証明します。そしてありがとうございましたと頭を上げました。
完璧だ、最高だよと店長が喜びました。そうすると私も嬉しくなりました。
相手が笑うとなんだか私も嬉しくなるのです。温かくなるのです。

晴れて私は売春婦としてデビューする事になりました。客は信頼できる常連に限られるそうです。
お客様達は私を見て一様に驚きました。本当に幼いと言います。そして私の叩きこまれた技術にも驚くのです。
この歳でここまで出来るなんてどんなルートを使ったのだと訊かれても店長は決して明かす事はしませんでした。
あの組織は秘密の組織なのかもしれません。私は指名される事が多くなり人気を集めていると店長に言われました。

158名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:37:29 ID:QihcY4Xc0
普通は大人の女性を好きになるもので私のような年齢の子供を性的な目で見るのは特殊なカテゴリに振り分けられるそうです。
店に来るのはそういう特殊なカテゴリに属する小児愛者ばかりでした。普段はその性癖を出す場がないのだそうです。
だからこの店は特殊なのだ、楽園なのだとお客様の一人は語りました。楽園という意味が分からず教えてもらいました。
楽園。シャングリラ。エデン。ジハード。難しくて理解出来ませんでした。しかし喜んでくれたので私も嬉しくなりました。

とても若く希少性価値があるという事で私は一回十万円と極めて高価な額で売られていたそうです。
私は店から出る事は許されませんでしたが食事と衣食住は与えられました。
それに射精をするとお客様は皆喜びます。そうすると私も嬉しくなるのです。
一日に六回ほどの仕事をこなしました。疲れるものの疑問は感じませんでした。

159名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:38:23 ID:QihcY4Xc0
やがて私は初潮を迎えてお客様とセックスをするようになりました。更に高値を払ってたくさんのお客様が来ました。
セックスをするに当たっては様々な勉強が新たに必要となりました。教習なのだと店長とも何度もセックスをしました。
初潮が来たあと、セックスの勉強をする前に一度だけお客様とセックスをしました。
初めてのセックスは極めて高い価値があるのだと私は店長に説明されました。
ただされるがままで良いのだと、そう言われて私は送り出されました。

いつもは口で受け止めている肉棒が体内に入り込んできました。とても身体が熱くなりました。
痛みと正体不明の波が押し寄せて私は混乱しました。変な声も出てしまいました。
初めてのセックスで自分の中の何かが破れた感覚がありました。これが価値のあるものなのかなと思いました。
セックスは他者との融合だと思いました。自分という絶対的な独立した存在の中に他者が入ってきます。
繋がって一つになる事なのだと考えるとヒリヒリとした痛みも次第に気持ちよくなっていきました。
口の中で舌を絡ませるのも秘部を指で掻き回されるのも肉棒を膣で受け入れるのも他者との融合なのです。
その初めてのセックスに数百万を積んだお客様は満足されたようでした。

160名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:39:51 ID:QihcY4Xc0
様々なお客様とセックスをしました。皆私の幼さに興奮して、射精をすると喜びます。
取締役社長。医師。外交官。銀行員。官僚。学校の教師。色んな方と交わりました。
家庭があり子供がいる方もいました。娘が君と同い年なのだと言われた事もありました。
やはり普段は私のような幼い子供が好きだと公言している方は一人もいませんでした。
大人が私のような子供とセックスをするのは犯罪なのだそうです。犯罪の意味は分かりませんでしたが悪い事だと教わりました。
店長に雇われてお客様とセックスをして私は暮らしています。そうする事で寝床を用意してもらい食事をいただいているのです。
それが悪い事だというのは不思議な事でした。悪い事というのは良くない事です。それでも私はそうして生きているのです。

161名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:40:35 ID:QihcY4Xc0
次の転機が訪れたのは私が十四歳の頃でした。
私の人生を大きく動かす事となるお客様はセックスにすっかり慣れた頃に初めてやって来られました。
まだ若く三十代だと自己紹介をされました。私を気に入ったそうで何度も来店されました。
必ず私を指名して店長もお得意様だと言っていました。しかし彼は他のお客様とは少し違ったのです。
彼が通い始めてから半年ほど経った時に私は君に恋をしているのだと告げられました。
私は恋というものが分かりませんでした。セックスは生活であり恋愛感情など一度も抱いた事がありません。
そもそも恋愛も愛も理解の及ぶものではないのです。セックスをするのにそのような経由地はありませんでした。

彼は私を自分のものにしたいと言いました。しかし私は店長に買われた身なのです。
それは出来ないと答えました。彼は大丈夫だと言いました。君を攫うのだと、耳打ちしました。
攫う、その意味も分かりませんでした。色んな言葉を覚えましたが私の語彙はまだ貧しいものです。
そのため私はそう告げられても店長に相談する事もありませんでした。

162名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:41:33 ID:QihcY4Xc0
彼の告白の数週間後の事でした。また彼は私を求めて店にやって来ました。
私に充てがわれた部屋で会話をしていつも通りシャワーへ行こうとしましたが彼は優しく制しました。
彼はどうしてかシャワーを浴びようとはしないのです。それにしきりに腕時計を気にしているようでした。
時間だ、と彼が言うと階下から物音がしました。続いて怒号も聞こえます。店に流れていた音楽が止められました。
彼は私の手を引き部屋を出ました。まるで構造を知っていたかのように入り組んだ通路をさっと進んでいきます。
怒号や悲鳴があちこちから聞こえていました。彼は気にせずにずんずんと進んでいきます。

そして裏口から外へと出ました。店から出る事を許されていなかった私にとっては売られてきた時以来の外の世界でした。
既に遅い時間で闇夜が街を包んでいました。店のビルの付近は赤い灯りが幾つも回転していました。
傍らに停められていた車に乗せられました。彼は車のエンジンをかけてその場からさっと離れていきます。
四年以上を過ごした店があっという間に遠くなっていきます。私は店長に何も言っていません。きっと怒られてしまいます。
しかし彼はその心配は必要ないと言いました。君はもう解放されたのだと。解放。その言葉を新たに私は学びました。

163名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:42:57 ID:QihcY4Xc0
彼は警察に店の正体を密告したのでした。そして独自のルートで警察が店に踏み込む時間を知りその混乱に乗じて私を攫ったのです。
犯罪をすれば、悪い事をすれば、逮捕され罰せられるのだという事は知っていました。きっと店長も捕まってしまうのです。
良くない事だと思いました。しかし彼は君を奴隷のようにこき使い続けた報いだと言い放ちました。

車は走り続けました。彼はそれまでの生活を捨てたのだと語りました。
私との生活のために新しい環境を用意したのだと。車は見た事のない幾つもの街を駆け抜けていきます。
夜が明けてやがて車は大きな街に着きました。そこは街と表現するべきものが何十何百も連続していました。
空まで届きそうな大きな建物が連なっていました。更に人がいっぱい歩いているのです。
男性も女性もたくさんいるのです。彼の運転する車が止まるとその人達は立ち止まっていたのに一斉に歩き出しました。
大勢の人が同じ方向に向かって歩いていく様は圧巻でした。私には異様な姿に見えました。

164名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:44:28 ID:QihcY4Xc0
更にあれほどたくさんの人がいても男性と女性のどちらかなのです。
あれだけ多くの男性もやはり射精すると喜ぶのでしょうか。
黒い服を着込んでいますがあの中には肉棒があるはずです。
あれだけ多くの女性もやはり男性の肉棒を咥えているのでしょうか。
黒い服を着込んでいますがあの中には秘部や胸があるはずです。
車がいくら進んでも大きな建物が続き、止まるたびに大勢の人が横切っていきます。

彼の用意した新しい住まいも大きな建物にありました。マンションというのだと彼が教えてくれました。
そのマンションは海沿いにありました。海というものを聞いた事はありましたが実際に見るのは初めてでした。
どこまでも永遠に水が続いているのだと聞いていましたが水の終端は比較的近くにあります。
マンションの向かいには同じようなマンションや工場が建ち並んでいました。
下を見下ろすと車がびゅんびゅん走り抜けていく道路と灰色の棒が続いています。
灰色の棒を時折長細いものが這うように走っていきます。
彼は手前が首都高、奥が東京モノレールだと順に説明してくれました。
それにこの海は厳密に言えば運河と呼ばれるものだと付け足しました。

165名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:46:41 ID:QihcY4Xc0
彼との二人だけの生活が始まりました。一日中男性の肉棒を咥える事はなくなりました。
セックスは彼とだけします。彼は朝に仕事へ出掛け夕方に帰ってくると私とセックスをしました。
私はその間彼の本を読んだりしました。彼と暮らすようになってから文字を教えてもらいました。
ひらがなから始めカタカナを学びました。そして漢字を教えてもらいました。
漢字はひらがなやカタカナと比べると種類が多く複雑であるため非常に難しいものでした。
しかし新たに知識を蓄えていく事が楽しかった私は根気よく勉強をしました。
一年ほど経ってようやく多くの漢字を書けたり読んだりする事が可能になりました。
彼が毎朝コーヒーを飲みながら目を通している新聞も読める事が出来るようになりました。

彼には文字や言葉以外の多くの事も教えてもらいました。この世の仕組み。社会構造。経済。倫理。道徳。
生と死についても学びました。母親と父親、妊娠と出産についても教わりました。
私の母親も男性の肉棒を咥えてセックスをして私を妊娠して出産したのです。
生の仕組みはたいへん不思議なものでした。また死というのも不可解なものでした。
前者は今現在私がこうして生活しているので理解が出来ました。しかし後者は違います。
死というものは実感する事が出来ません。死を迎えると虚無だと彼は言います。
何も見えず何も聞こえず誰にも会えず何も感じ取る事が出来ない。全ての終わり。
そう彼が説明すると寂しいものだと私は思いました。そうなりたくはないとも思いました。
生に至るには一つしか方法がないのに死に至るには様々な方法があるのだそうです。
事故であったり病気であったり、色んな要因で死んでしまうのだそうです。
そういえば私も人の死を見た事がありました。あの養成施設の脱走者です。
殴られ爪を剥がされたあと錆びたドラム缶に詰められセメントを流し込まれていました。
あれはきっと死だったのだと彼に言うと彼は何も言いませんでした。

166名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:48:12 ID:QihcY4Xc0
彼との生活は楽しいものでした。しかし彼も私を外には出してくれませんでした。
それはやはり戸籍がないからです。ノーナンバーである以上、私はこの国に存在していない事になります。
存在するはずのない人間が存在していたらどうなるか、と彼に言われました。外には出られないのです。
戸籍があればいいのに、と私は思いました。母親が出生届を出さなかったばかりに私は外に出られません。
私は望んで戸籍がない訳ではないのに、なんだか不条理だと思いました。
ベランダに出ては運河という海を眺めました。この運河の向こうには本当に終端の見えない海があるそうです。
いつか見てみたいと思いを馳せながら私はそちらの方を見るのでした。

彼は日中仕事をしていましたがマンションに帰ってきてからもパソコンをいつも見ていました。
画面にはグラフと数字が表示されています。彼は株の説明をしてくれましたがその説明は特段に難しいものでした。
どうやら彼はそのグラフと数字を見極める事で別の確立された収入を得ているようでした。むしろそちらこそが年収の大半なのだと。
会社でもいつもチェックしているのだ、と彼は言いました。そうする間にもグラフと数字は変動していきます。
いつか君も挑戦しているといいとどこか楽しそうに話しました。

167名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:49:13 ID:QihcY4Xc0
ある日、彼が仕事に出掛けている時の事です。私はソファーに座って本を読んでいました。
部屋のインターホンが鳴らされ見に行くと水道の点検だという男が訪ねてきていました。
作業服を来た中年の男は人の良さそうな笑顔で業務を説明しました。
水道の点検を断るよう指示を受けていなかった私は部屋に上がってもらいました。
男は部屋を見渡して君一人なのかいと尋ねたのでそうですと答えました。
すると男の笑顔が消え私に飛びかかってきました。私はソファーに押し倒されました。
男は私とセックスをしました。男は乱暴に私の服を脱がし肉棒を押し込みました。
私はそれを受け止めました。男も男性なのだから射精をすると喜ぶのだと思いました。
しかし男は射精をしても慌ただしく服を着るのみでした。そして男はそそくさと帰って行きました。

彼が帰宅してから私を見てひどく驚きました。そしてすぐに問い詰めました。私はきちんと出来事を話しました。
私は彼に頬を打たれました。じんと痛みました。叩かれるのは久しぶりでした。彼は何度も私を打ちました。
そして私を強く抱きしめました。私にはまだ倫理というものが足らなかったそうです。

168名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:51:01 ID:QihcY4Xc0
次の転機は十八歳の時です。私も少女の時期を終え大人へと変貌しつつありました。
相変わらず外には出してもらえませんでしたが多くの本を読み知識を蓄積していました。
こうして部屋から出ず家事をして主人の帰りを待つのはまさに専業主婦であると考える事も出来るようになっていました。
その日は彼の仕事が休みの日で、二人で映画を見ていました。映写機で部屋の白い壁に映画を映すのです。

映画が中盤に差し掛かったところでインターホンが鳴りました。彼がモニタで確認すると宅配業者が荷物を抱えて待っていました。
何の荷物だろうと首を傾げながら彼が立ち上がりドアを開けました。するとすぐに宅配業者が彼を突き飛ばし部屋に入ってきました。
そして荷物のように見えたポリタンクのキャップを外して中身を部屋に撒き散らします。異臭のする液体でした。
久しぶりだな、と宅配業者が深く被った帽子を脱いで言いました。それは宅配業者を装った店長でした。どうして、と彼は狼狽します。
出所したのさ、と店長は答えました。お前の居場所を調べさせたのだと。やはりこの女が目当てだったのだなと彼に言いました。

169名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:52:23 ID:QihcY4Xc0
抵抗すれば火をつけると脅し無抵抗の彼を何度も殴りました。店長が部屋に撒いたのはガソリンでした。彼はひたすらに殴り続けられます。
肩で大きく息をして店長は私を見ました。でっぷりと太っていた店長はいくらか痩せたように見えました。
大人になってしまったな、と悲しそうに店長は言いました。小児愛者は大人になってしまうと興味がなくなってしまうのです。
もう私は店長が好む少女ではなくなっていたのでした。彼は小児愛者であるはずなのに私をずっと好んでいるのだとも気付かされました。

さようならだ、と店長は言いました。火のついたライターを床に落とし部屋を去って行きました。一気に部屋は炎に包まれます。
私の身体も炎に焼かれました。血まみれの彼が叫びました。とても熱く私はのたうち回りました。
水がかけられます。しかし私の全身の熱さと強烈な痛みは消えず意識が遠のいていきました。

170名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 18:57:42 ID:QihcY4Xc0
ちょっとカバネリ見るので中断します

171名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 19:08:03 ID:I1Y9ol3E0
おい
待ってる

172名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 19:51:04 ID:7zBJRUNg0
前半の二話は読者を油断させるためのブラフだったんだな
どれも面白いけど

173名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 21:49:20 ID:rsid.5cs0
む、無名ちゃん…無名ちゃん…ウッ


再開します

174名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 21:52:21 ID:rsid.5cs0
目を覚ました場所は彼と住むマンションではありませんでした。薄暗い部屋でした。
彼の姿が見えました。少し老けた気がしました。やつれているような気もします。
私はベッドで眠っていたらしく身体を起こしました。手や足を動かしてみてくれと彼に言われその通りにしました。
手と足を動かしてみるときちんと動きます。しかしそれはまるで私自身のものとは思えませんでした。
触ってみるととても巧妙に出来ていますがそれは作り物でした。知識にあった義手なのではと彼に訊きました。
しかし彼の答えは私の予想を遥かに上回るものでした。

店長が部屋にガソリンを撒いて火を付けたあの火事で私は全身にひどい火傷を負いながらも一命は取り留めたそうです。
しかし皮膚は壊死しておりこのままでは死を待つばかりの状態だったそうです。
そのため彼は私の脳データのコピーを取り市販されている量産型アンドロイドに転写しました。
私という人格や記憶はそのままにそれまでの身体からアンドロイドに乗り代わったのです。
覚醒するまでに半年近くかかり焼けただれた身体はとうに腐ってしまったそうです。
私は彼になんとか生かされたのでした。私という記憶を全てきちんと引き継いで新たな身体を手に入れたのです。
身体は腐ってしまいましたがこうして私という人格は健在です。私は生きているのです。
私は彼に感謝しました。

175名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 21:58:18 ID:rsid.5cs0
アンドロイドという機械の身体になりましたが本物の人間の身体と遜色なく動く事が出来ます。
むしろ本物らしくするために過度な性能は抑えてあり見た目は完全に人間のようです。
おかげで私はこれまで通りの生活を送る事が出来るようになりました。
まずは歩いたり、コップを持っていたり簡単な動作確認から始めます。
それらがきちんと行われれば走ってみたりボールを投げてみたりしました。
まるで退院後のリハビリのようでもありました。
機械の身体は私の意志にきちんと答え自分の身体も同然のように感じました。
今までどおり食事も出来るしその代償としてごく普通に排泄もします。
リハビリの最後に彼とセックスをしました。機械の身体でも彼としっかりと感じる事が出来ました。
私はこれで完全に元の生活を取り戻したのです。

彼は私を連れて地方へ住まいを変えました。田舎と呼ばれるようなところです。
店長はまた逮捕されたのでもう押しかけられる事はないでしょう。
しかし放火をされ注目を集めてしまった以上はもうあのマンションにはいられませんでした。
もう私は世間体というものを理解する事が出来るほどでした。

176名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 22:01:21 ID:rsid.5cs0
新しく移り住むのは東京から遠く離れた四国の海沿いの街でした。
私が店から連れ出された時よりも長く車は高速道路を走りました。
およそ四キロメートルの長さがあるとても大きな吊り橋を渡り長閑な風景の中を進んでいきます。
高速道路を降りて長いトンネルを抜けます。そうするとリアウインドウいっぱいに海が見えました。
太陽の光が当たって水面がきらきらと輝いています。私は助手席から身を乗り出してそれを観察しました。
本当に水ばかりで終端が見えないのです。運河とは違います。これが本物の海というものなのです。
下り坂を降りると道路はすぐ海沿いにまで達していました。その海沿いに小規模な街が広がっています。

ここは自分の生まれた街なのだと彼が教えてくれました。生まれ故郷というものです。
既に両親は他界しており生家も駐車場になって残っていないそうです。
海沿いに車を停めてすぐ近くにまで歩いてみます。砂浜はとても歩きづらいのだと知りました。
波は寄ってきたり去ってきたりそれを繰り返します。それを見ているだけでもどこか安心します。
時折大きな波がやって来て白い波飛沫を起こしました。手ですくってみると冷たい海水が指から漏れていきます。
海はどこまでも青い色を保持しているのにすくった水は透明で不思議なものです。

177名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 22:02:22 ID:rsid.5cs0
彼は砂浜に座って本当はこの街が嫌いだったんだ、と話し始めました。
典型的な田舎と言えるこの街には何もない。それが嫌だった。
だから必ず都会に出るのだと幼少時から決め、実際に都会の大学に進んだそうです。
けれど今はこの何もない街に帰ってきたいと思ったのだと。
どうしてだろうね、と彼は訊きました。私は首を傾げました。
きっと君に僕が見た景色を見せてあげたかったんだ、と彼は笑いました。

海沿いの街の数少ない物件に私と彼は住む事になりました。
すぐそばに海が来ていて夜になると波打つ音が聞こえるぐらいでした。
眠る時にその音を聞くと安心して深い眠りに誘われるのです。
私はよく海を見に行きました。そのぐらいなら彼も許してくれました。
どれだけ海にいても日焼けはしませんでした。また汗をかく機能もありませんでした。
人間の身体を見た目も機能もほぼ完璧に再現したこの機械の身体も不要とみなされたものは搭載されていません。
爪は伸びず無駄な体毛もないので処理が必要ないという点ではとても楽なのです。

178名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 22:03:35 ID:rsid.5cs0
彼は株取引をやめました。普通に働く事にしたのです。
せっかく田舎に帰ってきたのだから都会とは縁を切ろうという事だそうです。
車もドイツ製のものから国産の軽自動車に変えました。
この田舎町にはこちらの方が似合うよと満足気でした。

海沿いの街を彼と一緒に歩きました。
彼が通った小学校、毎日歩いた通学路、よく遊びに行った公園。
そうやって彼の足跡を辿ったのです。彼をまた少し知る事が出来た気がしました。
生まれ故郷といえば私にもあったはずです。久しぶりにそれを思い出しました。
教育を受けていなかった上に連れ出されるまで地下で過ごしたのでどの街なのかも分かりません。
車に乗せられ養成施設へ連れて行かれる時に見た最初で最後の故郷の流れていく風景も殆ど思い出せません。
最後に私の名前をたった一度だけ呼んだ母親。その母親の顔も、もうぼんやりとしか覚えていないのです。
今になって寂しい気持ちになりました。私は彼の手を握りました。

179名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 22:04:48 ID:rsid.5cs0
二十年ほどが経ち、彼が病気になりました。完全治癒が極めて難しい病気でした。
彼は入院する事を断り二人で住む家のベッドで長い時間を過ごしました。
病院に入れば君に会えなくなってしまう。それにもう苦しい思いをしてでも生きようとは思わない。
彼はそう語りました。もう満足なのだ、と本当に幸せそうな顔で言うのです。

私はこれまで以上に彼に世話をしました。もうセックスをする事もありませんでした。
彼は五十代となっていて随分と老け込みました。若い頃の不摂生だなと彼は自嘲気味に笑いました。
私は機械の身体なので容姿は変わりません。十八歳の時から見た目は変わっていないのです。
そのためやはり私はあまり外に出る事は出来ないでいました。買い物は配送が基本でした。
彼だけが老いていき私だけが若い姿のまま置いて行かれるのでした。
同じ時間を過ごしているはずなのに私だけが取り残されたような気がしました。
ずっと一緒にいたのに別々の時間が経過しているような感じがしました。
しかし彼は僕が好きだった姿のままだと言ってくれました。

180名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 22:05:55 ID:rsid.5cs0
彼の病状は悪化しいよいよ残された時間は少ないのだと彼は言いました。
いつか彼に教えてもらった死が現実のものになろうとしています。生とは違って死は体感出来ません。
死とは無と同然なのです。そこで全てが終わるのです。その先はないのです。
その虚無に間もなく彼は行ってしまう。どうすれば良いのか分かりませんでした。
色々な事を教えてもらったのにまだ分からない事があるのです。
彼に何かやり残した事はないか、最後にしたい事はと訊きました。
すると彼は首を横に振り何もないよと答えました。君がいるじゃないかと。
せめてと彼の一番の好物を作ると嬉しそうに食べました。私が箸を使って食べさせました。
ゆっくりと咀嚼する彼はあまりにも弱々しく見えました。

静かにしていると波打つ音が聞こえてきます。
窓から海風がふんわりと吹いてきてカーテンを揺らしました。
ありがとう。彼は言いました。君がいてくれて良かった。
君に見守られながら死んでいけるのだから幸せだよ。
そう言って彼は目を閉じました。私はずっと手を握っていました。
フォックス。私は彼の名前を呼びました。しかしもう呼びかけに応じる事はありませんでした。
私はもう動かない彼を埋葬しました。盛った土の上に花を手向けました。
悲しいと思うのに涙は流れませんでした。どうやら涙という機能も不要とされ搭載されなかったようです。

181名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 22:06:42 ID:rsid.5cs0
彼は私に見送られて幸せだと言いました。しかし残された私はどうすればいいのでしょう。
私は結局一人になってしまいます。これからは一人で生きていかなければなりません。
彼は株取引をやめたので遺産はそれほど多くはありませんでした。
数年のうちにそれは底をつきそうになってしまいました。
働きたいのですが私にはやはり戸籍がないのです。
戸籍がなければ履歴書を出す事も出来ないのです。

容姿は十八歳のままなのでまた売春婦として働くというのも視野に入れましたがそれは不可能でした。
彼が年老いてセックスをする事がなくなったため長い時間使用しておらずメンテナンス不足だったのです。
私の膣はもう機能しないようでした。

182名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 22:08:35 ID:rsid.5cs0
やがて私の身体そのものが機能不良となっていきました。どうやら摩耗のようです。
本物にすら感じたこの身体も機械のものであったと再確認をしました。
定期的なメンテナンスを行わないのならば当然の事です。
思考は正常なのに身体が思うように動かなくなっていきました。
上手く歩けず遂には崩れ落ちるように膝をつきました。
ちょうどその時インターホンが鳴らされました。
きっと配送の業者です。受け取らなければ、と思い這って玄関まで行きました。
業者はそんな私を見てぎょっとした様子で大丈夫ですかと訪ねました。
調子が悪いのですか、と業者が心配してくれたのでいいえ、摩耗だと思いますと答えました。
すると業者の顔色が変わりました。主人は、と訊かれもうだいぶ前に亡くなりましたと返しました。
業者は荷物を渡さず去ってしまいました。どうしてだろうと不思議がっていると数十分後に業者は再び現れました。
しかし背後には何人もの男が控えています。その控えていた男達は私を持ち上げて部屋から運んでいきました。
外にはバンタイプのハイドロライドが停まっており私はそれに乗せられました。男の一人が合図をするとライドは発車します。
彼を埋葬した庭が、一緒に暮らした家が、終端の見えない海が遠ざかっていきます。あっという間に見えなくなりました。

183名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 22:10:15 ID:rsid.5cs0
どうして私を連れて行くのですか、と尋ねるとお前が主人のいないアンドロイドであるからだと返答が来ました。
主人のいないアンドロイドが一人で生活する事を禁止する法律が施行されていたのです。
アンドロイドはそもそも人の手助けをする役割を持っており単独の意志で生活する事は許されないのです。
そのため主人を失ったアンドロイドは回収されるか処分されるのだと言います。
しかしそれは人工知能を積んだアンドロイドなどに限るはずです。何故なら私は独立した人格を持っているからです。
本来の肉体は火事で焼けてしまいましたが私という人格はきちんと今日に至るまで健在なのです。
けれどそう伝えてもしかしお前はアンドロイドなのだから法律が適用されるの一点張りなのです。

車内は同じように確保されたアンドロイドでいっぱいでした。
人扱いされず荷台に放られて積まれていきました。
皆が声を上げて抗議をしました。私達は生きている。ここから出してくれ。家に帰りたい。
しかし国直属の執行業者だという男達は取り合いません。
私はもはや身体の自由が効きませんでした。もう動けないのです。
車内に乗せられているアンドロイドは全員もう動けない者達でした。

184名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 22:11:16 ID:rsid.5cs0
このライドはどこに向かっているのだと一人が訊きました。
処分場だと男の一人が答えました。お前達は処分されるのだと。
そんなのおかしいじゃないか。一人が声を荒げます。まだ生きているのだぞ。
お前らは人間ではない。男の一人が笑います。
見た目はそのままでメンテナンスをしっかり行えば半永久的に生きてしまう。
そんなものが人間なものか、と嫌悪感を隠さずそう吐き捨てました。

確かにその通りではあると思いましたが私の意志でこうなったのではありません。
ひどい火傷を負ってもう助かるまいとなった時に彼が機械の身体に私の脳データを複写したのです。
その経緯を訴えても男はその本体の身体が死んでいるのならばお前はやはり死んでいるのだと答えました。
それは不条理に思えました。肉体が死んでいても私という人格はずっと一貫して生きているのです。
ならば生きているのと死んでいるの境界線はどこにあるのでしょうか。
私は死んでいないのです。生きているのです。しかし聞き入れてはもらえません。

185名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 22:12:43 ID:rsid.5cs0
ライドが白い大きな建物へ入りました。ごみ焼却施設です。
処分場だと男は言っていましたがこれから燃やされるのです。
ライドが停められドアが開かれました。眼下にはごみが溜められた底の深いピットがあります。
横でごみ収集車が荷台を持ち上げていました。斜めになった荷台からごみがピットへ雪崩れ込んでいきます。
ああやって私達も放られるのです。やめてくれ、助けてくれ、私は生きているのだとアンドロイドは口々に叫びました。
しかし男達は気にする様子もなく次々とピットに放り込んでいきます。私も二人に手と足を掴まれ投げ込まれました。

ピットの底は深く下から見上げるとライドが停められていた場所が恐ろしく高く見えました。もう戻れないとも感じました。
生ごみも一緒に放られているのでピットはひどい腐敗臭がしました。付近には同じようなアンドロイドが多く捨てられていました。
頭上からクレーンがやって来て近くをすくっていきました。何人かのアンドロイドがクレーンに挟まれて持ち上げられていきました。
あのクレーンはすくったごみをベルトコンベアーに載せるのでしょう。そのベルトコンベアーの先には焼却炉が待っているはずです。
いわばあのクレーンこそ最終審判なのです。あれに捕まったら焼却炉に連れて行かれるのです。
クレーンが来ない事を祈りました。すぐ近くをクレーンが掴みまたアンドロイドが捕まりました。
助けてくれやめてくれと懇願するもクレーンは無情にも運んでいきます。悲鳴はすぐに聞こえなくなりました。

186名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 22:13:42 ID:rsid.5cs0
恐ろしい時間でした。いつ自分が処刑台に上がらされるのかも分からないのです。
しかしピットに落とされてから五時間後、遂に頭上にクレーンがやって来ました。
なんとか逃れようとしましたがもう身体は動きません。呆気なくクレーンに捉えられました。
私の下にあったビニール袋などを掴みクレーンは高く上がっていきます。
そしてベルトコンベアーの上で私を放ちました。なすすべも無く進んでいきます。
その先に真っ赤に燃える火の海が見えました。あれが焼却炉なのでしょう。
そこにあるのは死のはずです。死、無、虚無。全ての終わり。
ものすごい熱気でした。それで私は焼かれるのです。死ぬのです。

187名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 22:18:38 ID:rsid.5cs0
私の過ごした四十年ほどが駆け巡っていきます。
彼と二人で暮らした四国の海沿いの街。生まれ故郷。歩きにくい砂浜。寄せては返す波。
彼が通った小学校、毎日歩いた通学路、よく遊びに行った公園。彼のルーツ。
運河のほとりにあったマンション。首都高を走る車と隣の東京モノレール。
都心の摩天楼。信号が変わるたび行進をするスーツ姿の人の波。
多くの人と交わった店。でっぷりと太った店長の毛深い腹。
ベッドとシャワー。口の中に放たれる粘っこい精液。
彼が私を連れ出した時に見たパトカーの赤色灯。
何も分からなかった養成施設。何十もの衝立。
あまりにも恐ろしかった初めて見た大きな空。
目が焼けてしまうと恐怖を感じた太陽の光。
かびと排泄物のにおいが充満した地下。
暗い世界。暗闇の世界。光なき世界。
最後に一度だけ名前を呼んだ母親。
私の名前。

リハ*゚ー゚リ「アイシス」

ベルトコンベアーは進みます。視界を火の海が覆い尽くしました。


リハ*゚ー゚リ生きているか死んでいるかの境界線のようです爪'ー`)y‐

188名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 22:20:30 ID:rsid.5cs0
余談ですが今回のは去年の百物語の『縛りお題:登場人物を喋らせない』用でした

189名も無きAAのようです:2016/05/28(土) 23:20:17 ID:nZgDruis0
あとちょっとで抜けた
冗談です乙

190名も無きAAのようです:2016/05/30(月) 21:49:11 ID:heR8bfEo0
乙!
また怖い話かと思ったよ

次で最後っぽいけど怖い話グロい話するときは先にいえよ!絶対だぞ!

191名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 17:58:04 ID:bLfC7y560
>>172
5分の2が暗い話だったので明暗明暗明にしようと思ったんですが二つ目に持ってくるのもなぁ…という事で明明暗暗明になりました。

>>190
もうグロいのないです!エロだけです!

192名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:00:02 ID:bLfC7y560


「デミタスさん」

透き通るような凛とした声がぼくの名前を呼ぶ。
ぼくはゆっくりと声のした方を振り返る。

(゚、゚トソン「はじめまして、ですね」

(´・_ゝ・`)「はじめまして、だな」

ぼくは彼女を愛した。彼女を愛してしまった。彼女もぼくを愛した。ぼくを愛してしまった。
許されない恋だった。認められない関係だった。叶わない愛だった。
それでもぼく達は愛する事をやめなかった。

193名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:02:20 ID:bLfC7y560


(´・_ゝ・`)また出会うようです(゚、゚トソン


JR総武線津田沼駅から徒歩6分
鉄筋コンクリート造り 築9年
1K 家賃7.1万円
駐車場1.4万円

194名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:04:24 ID:bLfC7y560
ぼくの趣味は援助交際だ。

勿論、他人に話す事のない秘密の趣味だ。両親や親しい友人にだって話した事はない。
それにぼくが買うのは高校生ばかりだ。公言すればたちまち逮捕され社会的地位を失ってしまうだろう。
ぼくが女子高生ばかり買うのは単純な理由で、まさしく高校生が好きだからである。
それほど女子高生に執着するのは別に自分の高校時代が寂しいものだったからではない。
高校生の頃には同学年の彼女がいたし、それなりに不器用ながら充実した青春を過ごしたつもりだ。

そんなぼくが女子高生に対して特別な魅力を感じ始めたのは大学生となり成人を迎えた頃であった。
高校から大学へと進んだ同年代の女性達は化粧を覚え、酒を知り、人付き合いが上手くなり、大人になっていった。
ぼくも同じで心身ともに大人へ成長していった。時間を共にする女性もいた。しかし次第にぼくは違和感を覚える。
歳を重ねるごとにぼくは同年代の女性に魅力を感じなくなっていった。より大人になっていくと共にはっきりと自覚した。

195名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:05:42 ID:bLfC7y560
ぼくは女子高生が好きなのだ。そして制服が好きなのだ。
女子高生の中途半端な幼さ。未完成の美しさ。成長途中の子供でも大人でもない未成熟な身体。
彼女達の着る制服の可憐さ。制服は街を彩る。潤いを与える。華となる。
街で、駅で、カフェで、ショッピングセンターで、制服を見かけると目で追うようになっていた。

やがてぼくは女子高生が好きなのだと気づく。半端な幼さを包む身体に触れたいのだと知る。
自分が高校生だった頃には制服なんて何とも感じなかった。スカートの短さこそが気がかりだった。
しかしぼくはもう大人で、高校生との接点はない。何の関係性も持てない。
だからアダルト動画サイトやレンタルビデオ店で女子高生を主題とするものを探す事が多くなった。

言うまでもなく日本は児童ポルノ大国だ。そこらへんに児童ポルノが散乱している。
ゴールデンタイムのテレビ番組で制服を着用したアイドルグループが踊っている。
十代前半の女の子がテレビ・コマーシャルに多く出演している。
でもそれらは偽物なのだ。女子高生を模した偽物でしかないのだ。

196名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:06:54 ID:bLfC7y560
ぼくは本物の女子高生に触れたかった。そうして二十代の後半に初めて援助交際に手を出した。
当然それは禁止され罰せられる行為であるが、ぼくは欲求を満たせるし相手も金銭を得られる。
互いに求めているものが得られる訳で、罪悪感というものはなかった。

これまで七人の女子高生を買ってきた。続いた子もいたし、続かなかった子もいた。
飽きれば会うのをやめたし、卒業した子は打ち切った。ぼくが求めているのはやはり女子高生なのだ。
人間は必ず年を取る。女子高生も必ず大人になる。だからぼくはその度に会う子を取り替える。
そうしていれば永遠に女子高生の若さに触れられるのだ。そのループから既にぼくは抜け出せずにいた。

だからぼくは買う女子高生に恋愛感情を抱かないようにしていた。愛してしまっても、その子はいずれ大人になってしまう。
ぼくの好きな女子高生ではなくなってしまう。だから金で買える欲求の捌け口としか考えていなかった。
また相手の女子高生達も恋愛など求めていなかった。若い身体を売るのはやはり金が欲しいからだ。
だから事務的なものでしかない。ぼくとしても心置きなく欲求を満たせた。

197名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:09:00 ID:bLfC7y560
この前まで会っていた子も先月に卒業を迎えた。そしてぼくは新しいパートナーを探す事になった。
今の時代は、援助交際がむしろやりやすい。今の女子高生はほぼ全員がスマートフォンを所持し、無料通話アプリをダウンロードしている。
法規制によって厳しくなっているが、それらの爆発的な普及によって女子高生と大人のゲートはより開かれたようなものだ。

(´・_ゝ・`)「二十分前か」

ぼくはカーナビに表示された時計を見た。地下駐車場に停めたスバル・レガシィを降りる。
今から会うのはぼくにとって八人目となる女子高生だ。掲示板で見つけて無料通話アプリで暫く連絡を取り、ようやく今日に漕ぎ着けた。
ぼくが女子高生と会う時は彼女の住まいから近い駅にしている。しかし最寄り駅ではリスクが高いので付近の大きなターミナル駅が多い。
今日ぼくが選んだのもこの一帯では一番大きなターミナル駅である横浜駅だ。JRだけで一日の乗車人員は四十万人を越えるという。
改札口では人が多すぎるのでぼくは駅前ロータリーを挟んだ向かいにあるヨドバシカメラの前を指定している。
地下駐車場から階段を上がって地上に出る。土休日なので駅前は多くの人が行き交っている。

198名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:10:09 ID:bLfC7y560
四月九日、土曜日。十五時四十五分。約束の時間まで、十五分前。
女子高生が現れない事だってある。大体は初めての援助交際の前に怖気づいてしまったものだ。
たまに女子高生を騙ってくる者もいるが暫く連絡を取っていると分かる。それほどに経験がついてきていた。
今回会う女子高生も援助交際は初めてだと言っていた。だから少し心配になってしまう。
それに今回の女子高生は自身の写真を送付する事を拒んだ。それ故に顔が分からない。
会えるだろうか、そう思いながら再び腕時計を見ると

「デミタスさん」

透き通るような凛とした声がぼくの名前を呼ぶ。
ぼくはゆっくりと声のした方を振り返る。

(゚、゚トソン「はじめまして、ですね」

(´・_ゝ・`)「はじめまして、だな」

無事にぼく達は初対面を果たした。

199名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:10:49 ID:gl/2GwQk0
やった!オジサン今日も抜き抜きしちゃうぞぉ

200名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:12:50 ID:bLfC7y560
彼女の名前はトソンという。土曜日だが彼女には制服を着用して来てもらっている。
ぼくは制服こそが好きなので、女子高生と会う時は必ず制服で来てもらう。制服でなければ価値は見出だせない。
土曜日ではあるが、街を見渡せばわりと制服姿の女子高生はいるものだ。部活だったり、補習だったり、色々ある。
ぼくはといえばスーツを着ている。制服姿の女子高生と歩くのならば、スーツを着ていれば父親に見えるからだ。
私服姿の青年男性が女子高生と歩いていれば怪しまれるかもしれないが、スーツならば堂々と街を歩ける。
まだ三十代のぼくは年齢的には女子高生の父親には少し若すぎるが、親しい間柄からは老け顔だと揶揄されているぐらいなのでちょうど良い。

(゚、゚トソン「大人っぽい方なんですね」

(´・_ゝ・`)「はは、よく言われるよ」

二人で地下駐車場へと降りる。彼女を助手席に乗せ、車を出庫させる。

(´・_ゝ・`)「それに君も思っていた以上に大人っぽいね」

無料通話アプリで連絡を重ねる内に感じた印象は随分と礼儀正しいというものだった。
写真の送付は断られたので顔は分からないが真面目なタイプの、むしろ性的なものとはどこか疎遠な子を想像していた。
顔合わせをした結果、やはりイメージ通りだったとぼくは思う。トソンはそういう性的なものを感じさせない。むしろ清楚な印象を与えられる。

援助交際に手を出す女子高生というのは背伸びをしている、言うなれば遊んでいるな、という子が多い。
化粧を覚えスカートは短く折って、性的な誘惑の多い子ばかりだ。髪も爪も本来とは別の色をしている。
そもそも援助交際をするのも金が欲しいからで、一般的な女子高生の思考とは一段階違うものである。

201名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:15:27 ID:bLfC7y560
トソンはそういうぼくがこれまで買ってきた女子高生達とは逆のタイプだった。
髪は肩あたりで綺麗に切り揃えられ、全く染めていない。スカートは折り曲げず規定そのものだ。
制服は清潔で学校指定の鞄にはアクセサリーの一つもない。眼鏡でもかけていればクラスに一人はいる優等生だろう。
何より彼女の言葉遣いと凛とした話し方は育ちの良さすら感じさせる。無料通話アプリで感じた印象そのままだ。
ましてトソンの通う高校は中高一貫で県内でも屈指の私立のお嬢様学校なのだ。

(゚、゚トソン「そんな事ないですよ」

(´・_ゝ・`)「いやいや、正直驚いたぐらいだ」

車は地下駐車場を出る。向かうのはぼくが長年愛用しているラブ・ホテルだ。
建物一階に設けられた屋内駐車場から入り口に直結している上に、基本的に無人対応となっている。
何より重要なのは制服姿の女子高生を連れ込んでも事実上放任されるという点だ。これが一番大きなポイントだろう。
普通のラブ・ホテルでは制服姿の女子高生などまず入店を断られる。しかしこの店ではそれがずっと黙認されているのだ。
そのため援助交際をする者の間では知る人ぞ知る名所となっている。フロントで自分と同じように女子高生を連れる男性を何度か見かけている。

(´・_ゝ・`)「援助交際は初めてなんだよね」

(゚、゚トソン「あ、はい」

トソンは少し緊張しているようだった。初めてなのだから、無理もないだろう。
初対面の男の車に乗っているのだから尚更だ。そわそわしているのを感じ取れる。むしろトソンの初々しさは処女すら連想させた。
援助交際に手を出すのだからそれは考えられない。しかしこんな清純そうな子でもしっかりと男性とセックスをするのだと感心すらしてしまう。
こうやって車でラブ・ホテルへと向かう間、話す子もいればずっとスマートフォンを操作している子もいる。

202名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:17:01 ID:bLfC7y560
(´・_ゝ・`)「あまり不安にならなくても大丈夫だよ。 すぐに信頼してくれなんて言えないけれど」

(゚、゚トソン「あ、いえ。 モララーさんなら信頼しても大丈夫だなって、LINEで感じました」

(´・_ゝ・`)「そうかい?」

(゚、゚トソン「なんだか誠実そうだなって」

援助交際を持ち掛けたぼくが誠実という印象を持たれるなどと、考えなかった。
確かにぼくは普段はごく一般的な会社員だ。普通に仕事をして普通に生活している。
それに援助交際という特殊な趣味は隠して生きている。しかしそれは他の男達だって同じはずだ。
理由はどうであれ公になれば罪に問われる行為なのだ。

(´・_ゝ・`)「着いたよ」

首都高湾岸線を走る数十分のドライブが終わり、ラブ・ホテルに着く。屋内駐車場に車を停めてフロントに入った。

(゚、゚トソン「へぇ、こうなっているんですね」

空室パネルを見てトソンが驚く。

(´・_ゝ・`)「ラブホは初めてなのかい?」

(゚、゚トソン「はい、どんなところなのか気にはなっていたんですけど」

(´・_ゝ・`)「光がついている部屋が空室で、消えている部屋は使用中なんだ」

(゚、゚トソン「へぇ…」

203名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:18:36 ID:bLfC7y560
このラブ・ホテルはバリエーションに富んでいる。
オーソドックスな部屋からプールがある部屋、アンティーク調の部屋、和風の部屋、診察台のある部屋、壁いっぱいに水槽のある部屋など様々だ。
最初のうちはオーソドックスな部屋を選ぶが慣れてくれば女子高生の好きな部屋を選ばせてやったりする。
ぼくは一般的な部屋のボタンを押す。エレベーターに乗り込んで部屋のある階へ上がる。
エレベーターのドアが開くと床に設置された光る矢印が出迎える。点滅する誘導矢印は目的の部屋まで続く。

(゚、゚トソン「すごく分かりやすいシステムですね」

(´・_ゝ・`)「初めてでも迷わないようになっているんだよ」

部屋に入って、トソンは部屋を見渡した。普通のベッドなんですね、と感想を言う。
それから行き場がないようだったのでベッドに座っていて良いと声をかけた。
トソンはまだ緊張した面持ちでベッドの端にちょこんと座る。ぼくは先にシャワーを浴びると告げてスーツを脱ぐ。
レディファーストなのではと思われるが相手が先に入ればぼくを待つ間に寒い思いをするかもしれない。これはぼくなりの心遣いなのだ。

ぼくは鞄から財布だけ取ってシャワーへ向かう。こればかりは仕方のない、盗難のリスクを避けるためだ。
ホテルで男が風呂に入った途端に財布だけ抜き取って逃げ帰る、そういう悪意を持った子はどうしても存在する。
だから初めての子の時は財布を必ず風呂に持ち込むし、報酬も後払いだ。これは徹底している。
トソンは無縁そうだが油断は禁物なのだ。用心するに越したことはない。

204名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:20:34 ID:bLfC7y560
シャワーを出て、入れ替わりでトソンが入る。ぼくはタオルだけを腰に巻いて、座って待つ。
テレビを見る訳でもなく、スマートフォンを見る訳でもない。退屈な時間でもない。
壁を挟んだ向こうからシャワーの音だけが聞こえる。間もなく彼女に触れる事が出来る。
今日はどうしようかと考える。この時間は退屈でも無駄でもないのだ。

やがてシャワーの音がやみ、トソンが出てくる。彼女はきちんと制服を着ている。
これは制服が好きなぼくが必ず指定するのだ。裸になってしまえばただの子供なのだ。

(゚、゚トソン「シャワーを浴びてすぐ制服というのは、少し変な気がします」

(´・_ゝ・`)「ごめんね、でもこれだけは譲れないんだ」

(゚、゚トソン「モララーさんは本当に制服が好きなんですね」

普通の女子高生ならば気持ちが悪いと感じるだろう。援助交際に手を出す子はこういう要望にも慣れていたりする。
わざわざ女子高生を買う大人など、制服が好きか未成熟な幼い身体が好きかのどちらかが多い。
トソンはそういう様子ではなく、不思議がっているようだった。

(´・_ゝ・`)「まだ、緊張してるかい?」

ベッドに座ったトソンの肩に手を置く。華奢な身体つきだ。

(゚、゚トソン「はい。 でもシャワーを浴びたら少し落ち着きました」

(´・_ゝ・`)「良かった」

205名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:22:28 ID:bLfC7y560
そのまま顔を近づける。トソンも目を閉じた。柔らかい唇が重なる。
何度かキスを交わしてから舌を絡ませる。トソンは健気にそれに応じた。
顔を離すとまだ舌を出したままのトソンがとろんとした目でぼくを見上げる。

(´・_ゝ・`)「キス、好きなの」

(゚、゚トソン「はい、好きです」

舌を交わらせてたっぷりとキスをする。トソンもぼくの背中に手を回す。
緊張は解けただろうか。

(゚、゚トソン「制服、触りますか?」

(´・_ゝ・`)「あぁ」

トソンの身体を包む制服に触れる。紺色を基調としたブレザータイプの制服だ。
プリーツ・スカートも同じ色で統一されている。シンプルではあるが洗練されている。
澄んだ色のストライプのネクタイが特徴的だ。

(´・_ゝ・`)「いいね、この制服」

(゚、゚トソン「私も結構気に入っています」

インターネットで何でも買える現代では女子高生の着ていた制服すら売っている。
顔を晒す事なくそういったものが手に入ってしまうのだ。一昔前と比べると便利になったものだと思う。
しかしぼくとしては、制服は現役女子高生が着ていなければ価値はない。卒業後のOBが着てもそれはコスプレの域を出ない。
女子高生が常日頃着ているからこそ、真の価値が生まれるのだ。

206名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:24:38 ID:bLfC7y560
(´・_ゝ・`)「じゃあ、脱がすよ」

ぼくは制服を完全に脱がしたりはしない。あくまではだけさせる程度だ。
行為の最後まで制服を脱がしてしまう事はない。嫌がる子もいるので、あらかじめ承諾した子のみを買う。
ブレザーを脱がす。丁寧にアイロンがかけられたシャツが現れる。
制服を愛でる時も良いがゆっくり時間をかけて脱がしていく時間も至高のものだ。
真っ白なシャツのボタンを一つ一つ外していく。宝箱を開ける時のような高揚感がある。

(´・_ゝ・`)「胸大きいんだね」

(゚、゚トソン「そんな事、ないです」

ボタンを全て外したシャツをめくる。下着に包まれた豊かな胸が出迎える。
シャツの上からでも分かったがトソンの胸は同年代の中では大きい部類だろう。
包み込むようにその胸を手で覆う。あまりの柔らかさについ顔がほころぶ。
手で弄ぶとトソンが小さく声を漏らす。見れば手で口元を抑えていた。

(-、-トソン「ま、まだやっぱり恥ずかしいですね」

ぼくの視線に気づいたトソンが弁解する。可愛らしい仕草だった。
別にぼくは処女崇拝者ではないが、やはり彼女は処女を連想させる。
もっと彼女が喘ぐところを見てみたい、どんな声を出すのか聞いてみたい、そんな欲望に駆られた。
トソンをゆっくりとベッドに倒す。そして右手だけを下半身に持っていく。
プリーツ・スカートをめくると可愛らしい下着が見える。上下できちんと揃えられている。
するすると下着だけを脱がす。プリーツ・スカートはそのままだ。
スカートだけを残して秘部が露わになる。このギャップがたまらなく好きだった。

207名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:26:11 ID:bLfC7y560
(゚、゚トソン「こういうの、好きなんですか」

(´・_ゝ・`)「あぁ。 こういうのがいいんだ」

(゚、゚トソン「変態さんですね」

処女すら連想させる風貌とは裏腹にトソンの秘部はすっかりと開発されている。
指を入れてトソンの反応を確かめる。トソンは小さく喘ぐ。
まだ恥ずかしさが残っていて、口元に手を当てて堪えている。
ぼくは意地悪がしたくなる。トソンを困らせたくなる。
わざと音をたてて激しく指を動かしてやる。
たまらずトソンは声をあげる。それは可愛らしいものだった。
やがて小刻みに震えてトソンは静かに達する。
悲鳴のような小さい喘ぎ声が一際大きく部屋に響いた。
指を離してもトソンの息は荒いままで、呼吸を整えるのに時間が必要だった。

(゚、゚トソン「…デミタスさん、意地悪なんですね」

(´・_ゝ・`)「君の反応が可愛らしいものだったからね」

(゚、゚トソン「じゃあ今度は私が意地悪をします」

トソンがぼくの腰のタオルを優しく取った。
既に充血した肉棒はぴんと上を向いている。
元気ですね、とトソンは笑ってそれを愛おしそうに撫でた。
トソンの細い指に触れられるたびに肉棒は小さく跳ねる。
ぼくが床に立ち、ベッドの上でトソンが四つん這いになる。

208名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:27:44 ID:bLfC7y560
(゚、゚トソン「いいですか」

(´・_ゝ・`)「あぁ」

トソンの舌が亀頭に触れる。舌でゆっくりと先端を濡らしていく。
やがて唇で包み込むように優しく肉棒を咥える。
何度か時間をかけて亀頭を行き来する。
そのまま徐々に根本の方へ沈み込ませる。
限界まで沈んでから、また頭を持ち上げる。
ぼくは感嘆の声をあげる。それは女子高生には上手過ぎた。
フェラチオを覚えたばかりの一般的な女子高生とは違う。
勢いに任せて激しくするだけの風俗嬢とも違う。
ねっとりとしたトソンのフェラチオは恐らく中年男性仕込みのものだ。
性欲有り余る同世代とのセックスでは会得出来ないだろう。
じっくりと時間をかけて肉棒を咥える。激しくせずしっかりと吸い付いている。
舌が亀頭を舐めまわし手はと殆ど使わずにぼくの腿に添えられている。
確実にトソンのそれはぼくを絶頂に導きつつあった。
その事実に気づいて随分とぼくは驚いた。

(´・_ゝ・`)「トソン、ちょっと待ってくれ」

(゚、゚トソン「はい」

トソンが肉棒から唇を離す。ねっとりとした唾液が糸をひく。

209名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:28:59 ID:bLfC7y560
(´・_ゝ・`)「少し休憩しよう」

(゚、゚トソン「もしかしてデミタスさんいきそうですか」

(´・_ゝ・`)「もしかしなくてもだ」

(゚、゚トソン「じゃあだめです」

今度は私が意地悪をすると言ったじゃないですか、そう言ってトソンはまた肉棒を咥える。
ぼくは我慢出来ない事を悟った。快感のあまり肉棒に神経が集中していく。
もうこのまま出してしまいたいと思ってしまった。そう考えてから絶頂はすぐにやって来た。
ぼくが射精するとトソンは更にゆっくりと頭を上下させた。精液が残らないように強く吸う。
口の中に放たれた精液をこぼしてしまわないように慎重に肉棒から唇を離す。
別にこちらが指示する訳でもなくトソンは一思いにそれを飲み込んだ。

(゚、゚トソン「あ、飲んでしまって良かったんでしょうか」

(´・_ゝ・`)「あ、あぁ」

(゚、゚トソン「それにしてもたくさん出ましたね」

トソンがぼくを見上げて微笑む。そしてまた肉棒に唇をつけて吸う。

(´・_ゝ・`)「まさか口でいくとは思わなかったよ」

(゚、゚トソン「これでおあいこですよ」

清純そうに見えてトソンの技量は相当のものだ。女子高生としては成熟しすぎていぎる。
どうやってトソンはそれを身につけたのだろう。どんな男性関係を経てここまで成長したのだろう。
訊いてみたいと思ったがそれは憚れた。ぼくはトソンを一時的に買っているに過ぎないからだ。

210名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:30:25 ID:bLfC7y560
それから少し時間をおいてトソンとセックスをした。
トソンはまた肉棒を吸って大きくしてから慣れた手つきで避妊具を取り付けた。
左手を添えて右手で無駄のない動きで避妊具をするすると根元の方へ伸ばしていった。
避妊具の装着を確かめてから唇を重ねてトソンはベッドに横たわりぼくを待つのだ。
きちんと教育されている。トソンの性に対する方面を教育した者の影が見え隠れする。
トソンに覆いかぶさっている時も彼女は背中に腕を回して足を絡ませた。
本当に身体を預けるだけの女子高生も多い。いわゆるマグロだ。
それに対してトソンはセックスに積極的だった。
むしろどうすれば男が喜ぶのかに成通していると思った。
一度射精しているというのにぼくはほどなく絶頂を迎える。
避妊具越しのトソンの中にたっぷりと射精する。
ぎゅっと身体を抱きしめながらトソンはそれを受け止めた。

(゚、゚トソン「いっぱい出ました?」

(´・_ゝ・`)「いっぱい出たね」

肉棒を引き抜くとすぐにトソンが取り外しにかかった。
避妊具を指で吊るすと精液がたっぷり溜まっている。

(゚、゚トソン「本当にいっぱい出ましたね」

(´・_ゝ・`)「二回目なんだけどな」

(゚、゚トソン「すごいですね」

(´・_ゝ・`)「普段はこんなにいかないなぁ」

211名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:32:52 ID:bLfC7y560
トソンに報酬を払い互いにシャワーを浴びて部屋を後にする。
出口で料金を清算するとドアが解錠されて外に出られるようになる。
屋内駐車場に停めてあったスバル・レガシィに乗り込んでトソンをまた横浜駅に送る。
もう外は暗くなり始めていてヘッド・ライトを点灯させた。

ホテルを出てすぐに首都高へ合流する。全線片側三車線の湾岸線は流れが良い。
羽田線への分離を過ぎると羽田空港の中央を突っ切る。トンネルの上を飛行機が横切って行く。
多摩川をくぐり浮島ジャンクションを通過すると川崎と横浜に跨る人工島に入る。

ぼくはトソンと学校の話をした。学校生活が楽しいかなどといった内容だ。
女子高生と流行りの話をしようと思ってもそれは難しいだろう。
話題のお笑い芸人ぐらいならばついていけるがそれ以外の流行りは難しい。
女子高生というのはもはや別の人種なのではと思わされるほど自分達の世界を持っている。
そこに三十代の男性が立ち入るのは極めて困難な事なのだ。いくら女子高生が好きでもそれは大変な事だ。
まして彼女達から見れば三十代男性はおじさんのカテゴリに振り分けられる事すらある。
更にトソンとはまだ今日初めて直接会ったほどなので当り障りのない程度にしておく必要がある。

しかしトソンは行きと比べて緊張は解けたようで楽しく会話が出来るようになった。
トソンの通う学校は市内の私立校でレベルも高い。トソンによく合っていると感じた。

(´・_ゝ・`)「ほら、右手が横浜だよ」

212名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:34:57 ID:bLfC7y560
大黒ジャンクションを過ぎて湾岸線は横浜ベイブリッジに差し掛かる。
右手に見えるのがみなとみらいエリアの夜景だ。
横浜ランドマークタワーや大観覧車などが見渡せる。
みなとみらいエリアは夜景が綺麗だと有名だがその通りだ。
狩場線に入るために左車線に移り制限速度そのままで走る。

(゚、゚トソン「ベイブリッジから見る横浜ってこんなに綺麗なんですね」

横浜ベイブリッジを渡り終えてすぐに狩場線へ分岐する。
いったん狩場線に入り横羽線に移って関内などの中心地を過ぎると横浜駅へのランプに到達する。
速度を落として一般道への坂を降りていく。横浜駅東口のランプで降りて地下広場へ入る。
栄えている西口と比べて東口の方は車も人も少ない。相鉄沿線に住んでいるというトソンは車を降りた。

(´・_ゝ・`)「また、いいかな」

ぼくは名残惜しさを感じていた。
女子高生を買うのは八人目だが、トソンのようなタイプは初めてかもしれない。

(゚、゚トソン「はい、お待ちしています」

そう微笑んでトソンは人混みに消えていった。



ぼくの住まいは津田沼にある賃貸マンションだ。
津田沼という地名はよく誤解されやすいが習志野市の中にあって単独の市ではない。
スバル・レガシィを所有しているが職場は錦糸町にあって毎朝総武線に乗って通勤している。
職場に駐車場はないし千葉からの都心方面は道路事情があまり良くないのもあって朝は渋滞するのだ。
賃貸マンションは駅から近いし駅前の店舗で買い物は事足りるが、それでもぼくは車を購入した。
それには訳があり車を所有していると援助交際はとても円滑に進める事が出来るからである。
車は独立した空間であり周囲の目から逃れる事が出来る。
ぼくの愛用するラブ・ホテルは車で直接乗り入れる事も可能だ。
女子高生の送迎さえ注意すれば他人の目を気にしなくて済む。
援助交際とはそうやって目立たないように行うものだ。

213名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:36:16 ID:bLfC7y560
ぼくはやはりまたトソンに会いたいと思っていた。
清楚で可憐な女子高生。しっかり仕込まれた性技。
本来は共存しないものをトソンは持ち合わせている。
興味があった。普通の女子高生とは少し違うトソンに興味があった。
育ちの良さを感じさせる話し方とスカートを折り曲げず化粧もしない姿は優等生そのものだ。
それなのに援助交際に手を出し、更に恐らく年上の男に性技を仕込まれている。

ぼくはトソンにまた会いたいと連絡をした。あれからも断続的にメッセージのやり取りをしていた。
本当は金で若い身体を買っているだけなので用がある時だけ連絡しても良いのだがなるべく普段からメッセージのやり取りをするよう心がけている。
トソンは快諾して日時の打ち合わせをした。また土曜日の横浜駅で待ち合わせをする。

住まいから横浜へは東関東自動車道と首都高湾岸線を使う。賃貸マンションの最寄りインターチェンジは谷津船橋で数年前に新設されたものだ。
付近にはららぽーとTOKYO-BAYをはじめとした大型商業施設があり増加する来店客に対応するべく後付で建設された。
実際に近くの交差点は土休日になるとすさまじい渋滞を引き起こして問題になっている。
住まいからは本当は京葉道路の方が近いのだが横浜方面に出るのならば湾岸線経由の方が圧倒的に便利だ。

214名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:38:10 ID:bLfC7y560
四月二十三日、約束の日にぼくは湾岸線で横浜へ向かう。
台場から大井を結ぶ東京港トンネル近辺が少し渋滞していたが抜けると流れは一気に良くなる。
アクアラインの渋滞情報を横目に浮島を過ぎ横浜ベイブリッジを渡る。
地下駐車場に入れるため横浜駅西口のランプで降りて一般道に出る。

今日もぼくはスーツだ。普通に振る舞っていれば怪しまれる事はない。
また地下駐車場に車を停めて地上へ出た。
ヨドバシカメラの入り口前のベンチにトソンは既に座っている。

(´・_ゝ・`)「やぁ」

(゚、゚トソン「こんにちは」

周囲の人に悟られないよう自然を装ってトソンを連れ出す。

(´・_ゝ・`)「また会ってくれてありがとう」

(゚、゚トソン「いいえ、構いません」

トソンは今日もきちんと制服を来ている。
特に化粧もせず背伸びをしている訳でもない。
本当に援助交際とは無縁の真面目な女子高生に見える。

(´・_ゝ・`)「じゃあ行こうか」

車に乗り込んで出庫させる。トソンは助手席で姿勢を正して座っている。
いつもラブ・ホテルに向かう時にはこうして女子高生を助手席に座らせるがこれほど行儀よくしているのも初めてだ。
首都高に入り湾岸線を使ってラブ・ホテルまで三十分ほどのドライブをする。

215名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:42:06 ID:bLfC7y560
(゚、゚トソン「あの、一つ訊いてもいいですか」

(´・_ゝ・`)「なんだい」

鶴見つばさ橋を渡っているところでトソンが切り出した。
大黒を過ぎてしまうと東扇島までランプもなく特にカーブもない。
勾配はあるものの殆ど直線で三車線の走りやすい道が続く。

(゚、゚トソン「失礼な事かもしれないですが、デミタスさんは女子高生が好きなんですよね」

(´・_ゝ・`)「あぁ、そうだよ」

(゚、゚トソン「こうして女子高生を買う事はもう長く続けているのですか?」

(´・_ゝ・`)「そうだね、もう十年近くになるかな」

(゚、゚トソン「十年」

(´・_ゝ・`)「もう随分と長いだろう。 だがやめられないんだ」

下り坂に差し掛かったところで追越車線に入りアクセルを少し踏み込んで三台ほど連なっていた車を追い越す。
バック・ミラーに白い光が高速で近づいてきたので走行車線に戻るとAudi・A1が追越車線をかっ飛ばしていった。

(゚、゚トソン「きっかけってなんだったんですか」

(´・_ゝ・`)「大人になって、だんだん自分は女子高生が好きなんだって自覚していったんだ。 
      はじめは女子高生を模したもので満足しようとしていたんだけど我慢出来なくなった、本物が欲しかったんだ」

(゚、゚トソン「それで援助交際を始めた」

216名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:45:29 ID:bLfC7y560
(´・_ゝ・`)「そう。 勿論それは犯罪だし、罰せられる事だと理解はしている。
      だけどそうする事でようやくぼくは満足出来るようになったんだ」

(゚、゚トソン「なんというか、大変ですね」

(´・_ゝ・`)「そうだろう、特殊な性癖を持つと大変だ。 ぼくも普通の趣向だったら楽だったのにと思う事もあるよ」

(゚、゚トソン「でもデミタスさん、普通にすごく真面目な方に見えます」

(´・_ゝ・`)「そりゃあどんな変態も普段は真面目に仕事をして社会に溶け込んでいるのさ」

(゚、゚トソン「ふふ、面白いですね」

ぼくは煙草を吸う習慣はないがエチケットとして消臭剤を車内に設置している。
三十を過ぎてから体臭が気になるようになったのだ。認めたくないが加齢臭というものの類だろう。
十代や二十代と比べて三十代に入ると一気に身体は老いへと進んでいく気がする。
体力はなくなるし一晩たっぷり眠っても疲れが取れにくい。
オール・ナイトで遊ぶ事などもう不可能だろう。

(゚、゚トソン「すいません、変な事を訊いてしまって」

(´・_ゝ・`)「いいや、いいんだ」

歳の離れた少女と何か話せるのならばぼくの過去の話など喜んで提供する。
まず女子高生が好きで援助交際を十年以上続けている事など普段は誰にも言えない。
女子高生にならば隠す必要もないし今更取り繕って格好つける必要もさほどないだろう。

(´・_ゝ・`)「ぼくも君に訊いてみたい事があるんだ」

(゚、゚トソン「いいですよ」

217名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:50:39 ID:bLfC7y560
(´・_ゝ・`)「だけどもう着いてしまうね、続きは帰りかな」

左から羽田線が合流して交通量が増える。
間もなく都心部に入る本線料金所に到達するがその直前のランプで湾岸線を降りる。
そこから行きつけのラブ・ホテルはものの数分だ。
工場群と住宅街のちょうど境界線の辺りに建っている。
周囲には高い壁が張り巡らされ中に入るとすぐに駐車場になっている。
建物自体は毳々しい感じはなくむしろ洗練されたシンプルなデザインだ。

ぼくとトソンは二度目のセックスをする。
やはりトソンのフェラチオはねっとりと吸い付くもので女子高生にしては完成されたものだ。
今度は暴発してしまわないようにぼくは気をつける。
制服に包まれた瑞々しい身体を撫でてぼくは更に勃起する。
若い身体に制服を身につけさせたままのセックスは最高だ。
制服をはだけさせてするセックスは最高だ。
ぼくは長い射精をした。

時間をおいてからもう一度セックスをした。
もう三十を過ぎたしぼくもセックスは一日に一回が基本だ。
だけどトソンは別だった。何度でも彼女と交わりたいと思った。
トソンは嫌な顔せず受け入れた。報酬を倍にすると申し出たがトソンはそれを丁重に断った。

(゚、゚トソン「ホテルのシャンプーって不思議ですよね」

(´・_ゝ・`)「そうかい?」

(゚、゚トソン「リンス入りシャンプーってあるじゃないですか。 どうして勝手に混ぜちゃうのか不思議で」

(´・_ゝ・`)「リンスインシャンプーってやつだな」

218名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:53:53 ID:bLfC7y560
(゚、゚トソン「はい、それって横着じゃないですか。 きちんと別々にしてほしいものです」

(´・_ゝ・`)「君がそれほど強く言うのは珍しいね」

(゚、゚トソン「髪は昔からしっかりするべきだと思っていまして、あれは許せません」

(´・_ゝ・`)「はは、これは参った」

このラブ・ホテルはボディソープとリンスインシャンプーの二つが設置されているだけだ。
出来るならきちんと分かれているホテルを選びたいが女子高生を連れ込む事の出来るラブ・ホテルはここぐらいしか知らない。

清算を済まして駐車場を出る。まるで異世界のような非日常空間が広がるラブ・ホテルから一歩外へ出てしまえばそこは日常だ。
駐車場の向こうには首都高羽田線と海岸通りが走っていてどちらも車の往来がひっきりなしに続いている。
あの外は日常だ。しかしぼくもトソンも日常に帰らなければならない。

(´・_ゝ・`)「行こうか」

車に乗り込んで駐車場から出る。
ラブ・ホテルから出てくると興味津々といった様子で顔を覗き込んでくるドライバーもいるので車の往来が完全に途切れてから道路に出る。
また首都高湾岸線に入り横浜を目指す。ちょうど本線料金所を越えたばかりのところでどの車も元のペースを取り戻そうとスピードを上げている。

(´・_ゝ・`)「行きの話の続きをしようか」

(゚、゚トソン「次はデミタスさんが私に訊く番でしたね」

(´・_ゝ・`)「あぁ」ぼくはやんわりとアクセルを踏む。「どうして君は援助交際をしようと思ったんだい」

トソンは少し考えたのでぼくは付け足した。

(´・_ゝ・`)「君はとても真面目な生徒に見えるし、実際にそうだと思う。 援助交際に手を出すような子には見えないんだ」

援助交際に手を出すのは背伸びをしている子だ。お金が欲しい子。手っ取り早く稼ぎたい子。寂しい思いを抱えた子。
落ち着いた物腰と丁寧な話し方をするトソンは大人びて見せる。しかしそれは援助交際に手を出す女子高生とのは違う。
トソンは本来援助交際とは無縁の、むしろ真逆なところにいるであろう人間なのだ。

219名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:56:30 ID:bLfC7y560
(゚、゚トソン「そうですね」

トソンは頭上のトンネルを横切るANAの飛行機を見ていた。

(゚、゚トソン「なんといえばいいか…」

(´・_ゝ・`)「いや、言いたくないのならば無理に言わなくてもいいんだ」

(゚、゚トソン「でも、私はデミタスさんの話を訊いたのにそれでは不公平になってしまいます」

(´・_ゝ・`)「いいんだ、ぼくは話したいから話したんだ。 君がいつか話したくなったら話してくれればいい」

(゚、゚トソン「すみません」

料金所の閉鎖しているゲートが赤く発光している。点滅して注意を促している。

(´・_ゝ・`)「ただこれだけは訊きたかったんだ、君は誰かにこれを強いられている訳ではないよね?」

(゚、゚トソン「それは違います、自分の意思です」

トソンはきっぱりと断言した。先程のように言い淀む事はなかった。
こればかりはぼくは安心した。援助交際をしている女子高生の中に親やそれに近い存在からそれを強いられている場合があるのだ。
金銭的な事情があり稼いでくるように言われて仕方なく援助交際をしている子は少なからず存在する。ぼくはそれを買いたくはない。
ぼくの女子高生が好きだという趣味は金で買って達成されるものだが相手のきちんとした同意がなければいけないのだ。
それはぼくのポリシーだと思う。どのみち犯罪ではあり社会的に糾弾され罰せられる事には間違いない。
それでもぼくは自分の意思で援助交際に手を出す子のみを買いたいのだ。
ぼくは女子高生が好きだという性癖を満たせるし相手は一時的に身体を自由にさせ金を手に入れる。
どちらも利益がありいわゆるウインウインの関係というものだ。援助交際はそうあるべきだとぼくは思っている。

220名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 18:58:24 ID:bLfC7y560
(´・_ゝ・`)「良かった、安心したよ」

(゚、゚トソン「その、なんというか、あれですね」

(´・_ゝ・`)「なんだい」

(゚、゚トソン「当てつけ、です」

(´・_ゝ・`)「当てつけ」

(゚、゚トソン「ええ」

予想しなかったワードにぼくは考える。

(´・_ゝ・`)「それは、お父さんやお母さんかい?」

(゚、゚トソン「いいえ、そうではありません。 両親と仲が悪い訳ではなかったのです」

(´・_ゝ・`)「そうか」

それ以上はもう踏み込むべきではないと思った。ただ当てつけ、という言葉は引っかかった。
仲が悪い訳ではなかったのです、と過去形にしたのも気になった。
助手席を見るとトソンはエアコン送風口に差した車用ファブリーズをぐにぐにと触っていた。

(゚、゚トソン「デミタスさんは、恋人はいないんですか」

(´・_ゝ・`)「いる訳がないだろう、女子高生が好きなのだから」

(゚、゚トソン「でもそういう趣味を持つ人は普段は社会に溶け込んでそれを隠していると言っていたじゃないですか」

(´・_ゝ・`)「そりゃあ異常性癖を隠して生活する事は可能だ。 しかし恋愛になるとその性癖は大いに左右される」

(゚、゚トソン「実際問題女子高生と付き合うのは難しい」

(´・_ゝ・`)「そう、援助交際という金で一時的に買うだけのドライな関係だから満たされる。 恋愛とは違うんだよ」

221名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 19:01:37 ID:bLfC7y560
(゚、゚トソン「今まで関係を持った女子高生で恋愛感情を抱いた事はないんですか」

(´・_ゝ・`)「ないね、あくまでもぼくが好きなのは女子高生なんだ」

(゚、゚トソン「すごい、徹底されていますね」

トソンは感心したようにほう、と息を吐いた。

(゚、゚トソン「じゃあ私もこのまま続いても卒業したらお別れなんですね」

(´・_ゝ・`)「まぁ、そうなるな」

(゚、゚トソン「なるほど」

(´・_ゝ・`)「引いたかい?」

(゚、゚トソン「いいえ、面白いです。 本当に色んな人がいる。
     それは当然分かっている事なんですけど、実際に接してみないと分からない」

(´・_ゝ・`)「分かったつもりが一番よくないからね」

(゚、゚トソン「本当にそう思います。 デミタスさんと話せて良かったな」

追越車線を我が物顔でベンツやAudiなど外国産の車が駆け抜けていく。
前方で粘っていた日産・セレナがベンツ・GLAに走行車線から追い越された。
三車線あるうちの真ん中の車線でぼくは湾岸線の応酬を見つめる。
外国産の車に負けじと三菱・ランサーエボリューションが坂を駆け上がっていった。

(゚、゚トソン「デミタスさん、面白い人ですね」

(´・_ゝ・`)「そうかい? あまり言われた事がないな」

謙遜ではなく本当の事だ。ユーモアセンスのある人間だと評される事は極めて少ない。

222名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 19:04:47 ID:bLfC7y560
(゚、゚トソン「良かったらまた、連絡を下さい」

首都高を降りると間もなく別れのサインだ。
トソンは地下の乗降場へ続く坂を降りていくところでそう言った。
ぼくはトソンの方からそんな言葉が出るとは思っていなかったので意外だった。

(´・_ゝ・`)「あぁ、ぜひまた」

トソンは車を降りて雑踏に消えていく。こうして日常に帰ってくる。
相鉄線のどこかの駅まで列車に乗って帰る。自分の家という日常に帰る。
ぼくもトソンとの時間を終えて自分の日常へと帰らなければいけない。
また首都高に入って自分の住む賃貸マンションへ向かう。

ラブ・ホテルという異空間は非日常を与えてくれる。
女子高生に触れるという行為もまた非日常だ。
しかし非日常から日常には必ず帰るものだ。
女子高生を送り家に帰る瞬間はまさに日常に帰るものだ。
出来る事ならば女子高生をずっと手元に置いておきたい。
数週間に一度ではなく毎日女子高生を眺め触れていたい。
しかしそれは叶わない。毎日ではなく時折触れるからこそ貴重であるし満たされる。
欲望の達成にはバランスが必要なのだ。手に入れるばかりでは満足出来なくなってしまう。

帰りの湾岸線では色々な事を考える。会った女子高生を思い出し次の予定を考える。
トソンを思い出す。また、また会いたいとぼくは思っている。強くそう感じている。
彼女の方からも良かったらまたと言われた事を嬉しく思っている。
当然ながらぼくとトソンの関係は援助交際でありぼくは客でしかない。
それでもまたトソンに会いたいと感じているのだ。

223名も無きAAのようです:2016/06/04(土) 19:06:04 ID:bLfC7y560
それはもしかすると恋なのでは、と考えるがやはりそれは違うとぼくは首をふる。
ぼくが好きなのは女子高生だ。永遠に女子高生なのだ。
女子高生の途中である一人の女の子を好きになってもいずれ女子高生でなくなってしまう。
そのためにぼくはもう何年も恋をしていないのだ。女の子を抱きたいのではなく女子高生を抱きたいのだ。
似たような感情ではあるが本質は大きく異なる。そこを履き違えてはいけないのだと思う。
トソンにまた会いたいと思うのは買う事の出来る女子高生としては異質で、完成されているからだ。
清廉さを持ち、性技を仕込まれているちぐはぐさが不思議な魅力としてトソンを彩っているのだ。
きっとトソンが女子高生であるうちは、ぼくは彼女を買い続けたいのだと思う。



ぼくはトソンと連絡を続けた。メッセージのやり取りをした。
それはまたトソンに会いたいと思っていたからだし途切れさせたくないとも思ったからだ。
援助交際は一種の一時的な売買契約みたいなものでその時だけ連絡を取ればいい。
こうして頻繁にメッセージのやり取りをするのはまるで女性と付き合う前の期間のようだ。
トソンはこれまでの女子高生とは違っていて、ぼくはそれに興味を抱いているからだ。
もっとトソンの事を知りたい。純粋にそう思えるのだ。


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