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戦場スレpart2
57
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/08/20(月) 02:12:00 ID:dxWSl7HE
>>51
散弾である三式弾を最大限に活用するために、自機を囮にして敵機の動きを誘導し、
かつ敵機を利用して自機を安全距離に離脱させる……。
アカリの超反射能力の視界はそれらの動作を細大漏らさず見届けていたが、それゆえに、素直に凄まじい技量だと感じた。
エクセリオンの機動力、テスラ・ドライブの特性、敵と甲斐の位置関係……それらを踏まえた上での、あの大胆な戦術だ。
とてもじゃないが、真似できるような芸当じゃない。
「やりましたね、シュナイダーさん、明智大尉。
あとはハヤセさんが相手をしているのと、変な特機が相手をしているの、甲斐の周囲を飛び回っているのだけですね」
だがこの直後、アカリにとって信じられない通信が、甲斐から漏れ聞こえることになる……。
>>54
ハンガー内の敵機に対して、援護を要請したラウディのエフゼロだけでなく、
半壊したストライクストームに代わってゲシュペンストに乗り込んだユウセイ、
前線から戻ってきていたレイナのアイゼルネまでもが対応に当たってくれたのは、リリーにとって嬉しい誤算であった。
そのことに口元を綻ばせかけたリリーだったが、直後に起こった、支配されたらしいストライクストームによるハンガー内の虐殺を、
ハンガーを映す艦内モニターによって見せられてしまい、その表情を険しいものに戻してしまった。
「少尉……これは……」
「…………アイゼルネが取り付いている方のカタパルトを起動、射出コントロールはクーリマン軍曹に譲渡してください。
それと、反対側のカタパルトも開放し、内部にいるハヤミ曹長のゲシュペンストも同時に出せるように用意を。
ハンガー内の人員がそれらの職務に従事できないことが考えられますので、ダメージコントロール班をそちらに派遣し、作業に当たらせてください」
「し、しかし、負傷しつつも未だ生存しているハンガー要員も居ます。医療班の出動が先では……?」
「このまま内部で暴れられては、医療班どころの話では済まなくなります。医療班も出動させますが、ダメージコントロール班を優先してください。
……忘れましたか? 我々は甲斐全体のクルーの命を預かっているのですよ?」
リリーとて、ハンガー要員たちの命を救いたいと思っているのは同じだ。
だが、ハンガーに入り込んだ敵機の対応をしくじれば、ハンガーだけではなく、甲斐の艦体そのものに大きな被害を被りかねない。
それは結果的に、多くのクルーの死を意味する。
命を天秤に乗せる行為――――誰だってやりたくはないが、しなければ救えない命があるのも事実。
「……了解、しました」
「はい。ありがとうございます」
そんなことも理解できないような人間は、そもそもCICなどという艦の重要部署には入らない。
CIC要員は絞り出すように了解の意を伝え、リリーはそれに微笑みを添えて礼を言った。
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