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戦場スレpart2
24
:
リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/08/06(月) 11:10:35 ID:q8hQi1wc
>>23
敵の攻撃を辛くも回避した甲斐であったが、問題は山積している。
臨時の指揮所となったCICでは、リリーが艦長代わりの職務に追われていた。
「気密隔壁の閉鎖の遅れで、曹長以下七名が死亡したのですね? 把握しました。
では軍曹、機動兵器ハンガーの整備班長は今からあなたです。辛いとは思いますが、今はあなた方の力を欠かすことはできません。
……いえ、あなたは良くやりましたよ、軍曹。そこにいる者たちが生きているのはあなたのおかげです」
「少尉、ダメージコントロール班からです。先ほどの攻撃による艦体へのダメージは皆無でした」
「わかりました。この異空間への突入に際しての被害はどのようになっていますか?」
「先ほどの機動兵器ハンガー同様、気密作業の遅れによる死亡が28名、
精神的ショックによって職務に従事することが不可能となった人員が10名ほど。
艦体への影響は特にはありませんが、試験運用艦の上に、新しく集められた人員ばかりですので、艦の稼働率は90%を切るかと」
「思ったよりも気密関係の被害が少ないですね。万能戦艦なのが幸いでしたか」
混乱はあるが、被害は少なく済んでいるようである。
ホッと胸をなで下ろす気分だったリリーの耳に、ハヤミ曹長からの援護要請が届いた。
ジト目と呼べるほどに目を険しく細めたリリーは、はあ、とため息をついて、
「あんなワンオフものの高級機で出て行って、どうしてあんなに必死になるほどやられているんでしょうか……理解に苦しみます。
仕方がないので、一番主砲に曳光弾を装填後、10度ずつ射角をずらして敵機とストライクストームとの間、敵機より、出来るだけ至近に射撃して下さい」
「それだと当たらないと思いますが……?」
「もとより、あのような高機動の機体に、主砲を当てに行こうとは思っていません。
敵にこちらの艦砲の射程圏内であることを知らせつつ、曹長の離脱の時間を稼ぎます。
曳光弾を使用するのは、こちらの存在感を示すためのものです。
それと、一番射撃後に、二番主砲にも同様に曳光弾を装填して下さい。あの曹長のことですから、難を逃れたらすぐに調子に乗りかねません」
「了解。一番主砲、曳光弾装填。光学・電子測距による敵機との相対距離確認よろし」
「一番、砲撃開始」
甲斐の前方甲板、最も前方に位置する三連装400mmレールキャノン砲塔がリリーの号令に従って砲撃した。
微妙に射角を違えて撃たれた3発の40㎝曳光弾は、攻撃動作に入っている白いASSSの前面装甲を三カ所に渡って削り取るような弾道で飛んだ。
曳光弾である以上、砲弾は丸見えであるが……。
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