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戦場スレpart2
13
:
アカリ
◆Tg./UqnJ52
:2012/07/18(水) 21:42:30 ID:scPQV/NM
>>3
「え、本体が?」
レオンハルトの忠告とほぼ同時に、光る円月輪のようなものがこちらへと迫ってくるのが見えた。
中で操縦しているアカリは超速度反射能力による感覚のブーストのおかげでフェンサーの動きを捉えてはいたが、
操縦される側のゲシュペンストがそれに対応できるかどうかはまた別問題である。
幸い、直撃コースではあるが、どうにか回避できる動き。フットペダルの踏み込みタイミングを間違えないよう留意し、
「くうっ……!」
フェンサーが至近に来た瞬間に、ゲシュペンストの両足をスラスターを併用しつつ前に出す。
それに引っ張られて機体の上体が横倒しになったところで、胸部のスラスターを噴射して上体を下方に沈める。
結果、フェンサーが捉えようとしていた機体はそれらの動きによってフェンサーの軌道の下側へ潜り込む形となり、フェンサーは空を切った。
前に出た両足はそのまま股関節の運動とスラスターの推力でもって機体の上側に持ち上がり、
ゲシュペンストは始めの姿勢から180度縦に回転した状態となって、そこからもう180度回転、元の姿勢へと戻った。
……長々と説明したが、要は逆上がりの動作である。
機動力に優れた機体であれば、その推力を使ってフェンサーを回避できたのだろうが、旧式機のゲシュペンストではそうもいかない。
そこでアカリは、咄嗟に利用できるAMBACと姿勢制御用スラスターを使うギリギリの回避を選択したのであった。
そんな冷や汗ものの回避で難を逃れたアカリの元へ、ハヤミ曹長からの通信が入ってくる。
「む、無理です、今それどころじゃありません!」
自分のことでもいっぱいいっぱい気味だというのに、的になるしか無くなる機体を援護しつつ甲斐にまで引っ張っていくのは無理だ。
それに、レオンハルトの言が正しければ、敵機が付近に潜んでいる。のこのこ後ろを見せることはできない。
「それとちゃん付けは止めて下さい! その呼ばれ方で喜ぶ歳はとうに過ぎました!」
中近距離戦闘になると踏んだアカリは、ブーステッド・ライフルを腰のラックに固定し、代わりにM950マシンガンをゲシュペンストに装備させ、
メインブースターを吹かしてその場所から離脱を始める。
どこに敵機が潜んでいるかはわからないが、とりあえず同じ場所にいてはまた的になるだけだ。
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