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SSの実力向上を目指すスレ 第8話
1
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/07(火) 22:45:11 ID:y9yd3d.A0
ここはSSについてただ投稿等するだけでなく、仲間と批評するなどして自分の実力向上を目指すスレです。
「SSの書き方について他の人の意見も聞いてみたいぜ」といった人。
「SS公表してみたいけど自信がない・・・」という人。
その他どんな人でもOK。
実力を身に付けたり、物書き同士で交流したりしましょう。
批評依頼やアドヴァイスなど何でもござれ。
過去スレ
SSの実力向上を目指すスレ 第7話
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/computer/41116/1269138395/
過去スレ(東方シリーズ板)
SSの実力向上を目指すスレ 第6話
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1226201670/
SSの実力向上を目指すスレ 第5話
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1206162419/
SSの実力向上を目指すスレ 第4話
ttp://jbbs.livedoor.jp/computer/6306/storage/1197098164.html
SSの実力向上を目指すスレ 第3話
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1137562560/
SSの実力向上を目指すスレ 第2話
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1118065427/
SSの実力向上を目指すスレ 第1話
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1110043444/
関連スレ
東方創想話について語るスレ その189
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/computer/41116/1366465648/l30
東方SSコンペ企画・運営スレ14
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/computer/41116/1355666912/l30
東方創想話作家の交流スレッド その35
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/computer/41116/1355306633/l30
作品を投稿してみよう〜
新生・東方創想話・新生・創想話ジェネリック
ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~coolier2/SS_kai.html
参考サイト
初めて小説・SSを書かれる皆様へ〜
モノ書き一里塚
ttp://www.asahi-net.or.jp/~mi9t-mttn/
RealCreate−小説の書き方講座−
ttp://www.feel-stylia.com/rc/creative/
ライトノベル作法研究所
ttp://www.raitonoveru.jp/
メアリー・スーについて
メアリー・スーとは
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/Mary_Sue
メアリー・スーテスト
ttp://iwatam-server.dyndns.org/column/marysue/
22
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/13(月) 16:55:11 ID:OTI0RXbs0
>>19
・ストーリー
平坦に感じるのは、山場や変化がないせいでしょうね。
常に一定の高めのテンションなので、どこがクライマックスなのかよく分からないのと、物語の開始と結末で主人公に劇的な変化がないですから。
起承転結の転で、主人公が抱えていた問題が解決し、良い方向へ変わる、というのが王道なストーリーです。まずはそういった初歩的なものを手がけて慣れていくのが良いかと。
それと、登場人物が多すぎですね。
書いている最中、一つのシーンやかけ合いをやりたがいがために、新しいキャラが出てきたら危険信号だと思って下さい。
冗長かつ、分かりにくいストーリーになり始めているサインです。
・描写
簡潔で分かりやすい、という点では合格だと思います。
割とキャラが活き活きとしているように感じたので、適正はこのまま一人称でしょうね。情景描写より心理描写の方がよく書けていると感じます。
・セリフ
ここに一番メスを入れたいです。
まず冒頭
「やぁ射命丸。元気してるかい?」
「あやや、これはこれは頭領様」
誰と誰が話しているのかさっさと読者に伝えたいのは理解できるのですが、あまりにも投げやりでは。
出会って一番の挨拶で互いの名前を呼び合うなんて、会話として不自然ですよ。この時点で(あまり技量のない書き手っぽいな)と思われかねないです。
腕のいい人は、誰が主人公なのかを実に自然に伝えます。一人称でそれをやるのは結構難儀なのですが、そこを工夫しなければ評価は上がりません。
それが無理なら三人称にした方が楽なんですけど、でも私は貴方の適正は一人称だと感じているので、どうにか頑張って欲しいですね。
この箇所以外にも、こういった作者側の事情で妙になっている説明口調のセリフが散見していますから、要改善です。
・面白さ
楽しい文章だと思いますが、笑える箇所は殆どないですね。
とにかくキャラにやたらと叫ばせるのやめましょう。
「ホワアアアアアアアアア!!」「きたああああああ!!」こういうのは、延々と並ぶ「ああああ」を見てる内に読者は凄く冷めてくるんですよ。
笑いが取れる訳でもないし、幼稚な印象を与えるだけです。
一度、感嘆符を可能な限り減らして、ギャグ作品を作ってみてください。創想話で高評価なギャグ作品は、冷静に淡々と狂っているタイプが多いです。
ギャグは元々舐められがちなジャンルですし、少しでも稚拙な表現があると、低俗、と切り捨てられてしまいます。知的な人物が全力で悪ふざけして書いている、という印象を与えるくらいでないと。
テンションではなく、頭の回転を上げるのを意識して書きましょう。
・本来は案内人が必要なのだが、私程の実力者になると出迎えが来るので問題無い。迎撃ともいう。
ここは一番センスを感じた文章です。中々面白いと思います。
23
:
皮
:2013/05/13(月) 21:46:30 ID:LWn9OMn.0
>>17
批評していただきありがとうございます。
ノムリッシュという例えが端的で、腑に落ちました。
集客力という考え方もいいですね。参考にさせていただきます。
>>20
悪い部分に加えて良い部分も指摘していただき、ありがとうございます。
身に沁みるアドバイスを多くいただきました。
>人間の脳のVRAM(映像用のメモリ)は比喩表現一個分、もしくは簡単な修飾二個分までしか容量がないから、
>比喩表現や修飾が連続すると古いキャッシュから消えていって、ちゃんと描画されないバグが発生する
この部分はそもそも意識していなかったため、勉強させていただきました。嬉しいです。
24
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/13(月) 23:08:20 ID:IBd/Y.D60
>>19
:ストーリー
射命丸が物語中でどれだけ必死になるかが、ある意味この作品の芯になる部分で
射命丸が必死になればなるほど面白さが増すメカニズムになっている
じゃあ、その必死さを担保してるのはメカニズムの中でどこかっていうと
大天狗から言い渡された任務を遂行することと、それに失敗したときのリスクということになる
で、ここで考えて欲しいんだけど
この任務に失敗することが、どれほど嫌なことなのか、いまいちシリアスな実感が感じられない
本文中で、大天狗への忠誠と、失敗した時のリスクがが極めて説明的に提示されるだけ
こういうキャラの動機付けに対する、読者のシリアスな実感って、軽いギャグだから別になくてもいいと思ったら大間違いで
ギャグの面白さのメカニズムを支えてる部分なら、絶対に手を抜いちゃいけない
なので序盤で必要だったはずの要素は
『射命丸が絶対にそうなりたくない事態・あるいはそうなりたい事態を、読者にとって実感のあるものとしてシリアスに描く』
そういうのが演出出来るエピソードだったはず
射命丸が一連の事件へ必死に挑む動機付けを、読者も共感できるものにするのが何故大切かというと
小説って新聞とかと違って書かれてる事全てが嘘であることが前提だから、
小説という嘘を読む事で発生する唯一の実存する事象=『感情』これを伴わせて、初めて本気でギャグを楽しませることができる
ギャグだからといって、いい加減に書いて良い部分ってのは、他のジャンルに比べて一つとしてない
ちなみに、『そうなりたい事態』という部分に例えば自己実現的なテーマを背負わせたりすると、
さらに物語に芯が通り、ポジティブな読後感になって、ただのギャグだけに終わらない付加価値ゲットできる
で、平坦て言うけど、実際にシナリオの中身は、必ずしも平坦じゃなくて
キャラの目指す行動に対する障害が作られていて、それなりに起伏はある
だが、上記で言ったように、そもそも射命丸の動機付け自体が弱いのが、悪く利いちゃってて
ピンチになったり、困ったりしても、あんまピンチとか困ってるような実感がないっていう感じになっちゃって、起伏が感じられなくなる
あと障害自体もすんごい軽く、わりとあっさりクリアしちゃうから、平坦っていう感想がでるのも道理
もっとギンギンにキャラをいじめた方が、乗り越えた時のカタルシスも増大する
なんども言うけど、軽いノリのギャグ作品だからといって、書き方も軽くていいなんてことはない
:描写
作品の軽妙なノリに似合う感じのあっさり風味
作品にマッチしてると思う
ただし
> 頬を撫でる風が、優しさを増していく。
> それだけで霊夢が紅白の点となる
と、やや無駄に捻ったわかりにくい表現も散見される
捻った表現するを絶対に使うな、というわけではなく、
別にそこを捻らないでもいいだろう、わざわざそうしなきゃいけない理由あんの? っていう感じです
:戦闘シーン
こっちは概ね良好だと思った
状況の流れのわかりやすさ(不利か有利かなど)、迫力、格好いい厨二感、良いバランスで出来てると感じた
ていうか、アリスが体を縛り付けるような竜巻でも、キノコ壊れたりしなかったんすねw
あそこでキノコ壊れて超ピンチ&フラグ回収っていう、この先どうなっちゃうの的な“転”展開になるかと思ってた
:台詞
ギャグは小手先の掛け合いや台詞で笑わせるもの、ってわけじゃない
台詞っていうのはキャラが置かれた状況によって、重さが全然違ってくるから
重い状況で発した台詞は、それだけのヘビーさで読者を襲う笑いとなる
故にストーリーをしっかり作ることが台詞を活かす一番の近道
笑える掛け合いっていうのは、台詞そのものではなく状況から生まれる
この作品の台詞の、掛け合いを評価するなら
概ね楽しい雰囲気で良好と思うけど、脈絡が薄い掛け合いも目立つ印象だった
例えば、射命丸の肥満や結婚願望に関していじる台詞が何度も出てくるが、
射命丸が肥満や結婚願望に関してどれくらい本気なのかが良くわかんないから、いじられてるのを見てもいまいち面白くなかったり
これも要するに、肥満や結婚願望に関しての状況が作られてないために、台詞だけが浮いてる実例みたいなもん
安易な天子マゾネタとか、ふんどしこーりんみたいなのが寒いのも、その一例で
天子がマゾなのが面白い状況や、こーりんがふんどしなのが面白い状況というのを作らなきゃダメなんです
それらを活かせる状況を作れるなら、使い古されたネタだろうが面白くなる
25
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/13(月) 23:17:07 ID:Smd2/Jjc0
>>13
文章そのものは、可もなく不可もなくといったところです。
精読こそしていませんが、これといって目立った誤字脱字もなく、
気を使って丁寧に書かれた文章であるとは言えるでしょう。
-----
内容について。
まず、明確な対話相手が居る形での独白にしたのはやや失敗でしたね。
作中の誰かに向かって語っているという舞台設定と、実際の一人語り文が噛み合っていません。
ちょっと芝居がかった性格とかはまだ作中設定というだけで片付けようもありますが、
自分自身の台詞まで含め、ここまで一人芝居で再現というのはちょっと不自然でイタい領域です。
安いテレビドラマの、電話口で相手の台詞をオウム返ししている役者のような白々しさを感じました。
ついでに、光の三妖精だとかスペルカードとかいう単語がさらっと出てくるのも×。
過剰なまでに気を使っている (ように見える) キャラ付けとも合わないし、
というか一途な少女の恋の打ち明け話にいきなり出されるとメタい空気が漂います。
ともあれ、今回のような場面設定を用いるのであれば、昔話や古い童話作品に見られるような、
ほぼ全てが地の文で、本当に目の前のその人物が語っているような文章にした方が良かったでしょう。
そうでなければ、花屋かどこかで花を手に入れた後、
自室で物思いに耽るような場面設定で一人語りをさせるとか。
それであれば、今回のような完全再現系の回想でも不自然ではありませんので。
-----
心理描写について。
情熱的だが後ろ向き、同じところをぐるぐると回るばかりでなかなか踏ん切りが付けられない、
という雰囲気はよく出せており、また少々くどい言葉回しもそういう点でプラスに働いています。
(上述の場面設定の問題があるせいで、少々冷めた目で読み進めなければなりませんでしたが)
ただこれ、妖精というキャラクターに与えるにはちょっと泥臭すぎる印象を受けるのも否めませんね。
おそらくこれは、性格というより言葉の選び方が影響している部分も大きいのだと思います。
性格が妖精っぽいだけならともかく、国語力まで高すぎィ! みたいな。
性格まで原作 (で示唆される子供っぽさ) 準拠だと話の土台が揺らいでしまうのでいけませんが、
もう少し言葉回しを工夫して、「らしい」 可愛らしさを散りばめるともっと雰囲気が良くなったかなあと。
-----
個性云々について。
その方がどのような意図で個性という単語を口にしたのかは存じませんが、
まあ勝手に解釈するのであれば、お察しの通り 「当たり障りがない、どこにでもあるような話」、
つまり要するに 「面白くない」 という意味なのではないかと思います。
俺個人の考えでは、個性などというのは出そうと思って出すものではなく、
普通にやっていれば勝手に出てきてしまうものです。
何故って、言葉回しのチョイスや物語の展開の好みなんて元から人それぞれ違うものなので、
それを組み合わせた結果もまた、勝手に人それぞれの味わいを持つからです。
書き手が注力すべきは、まず 「自分が楽しいと思える物語をしっかり思い描くこと」。
そしてその次に注力すべきは、「赤の他人が読んでも分かりやすい形で文章に起こすこと」。
これをやっていれば、個性と呼ばれるものは周りが勝手に認定してくれます。
-----
面白いかどうか。
俺は百合スキーではないので、元からあんまりのめり込む要因はないというのが正直なところですが、
その辺の好みはうっちゃって単純に物語として見るのならば、ちょっと地味かなあ。
心情は丁寧に作りこまれているし、これといって扱き下ろす要因もありませんが、
しかし言ってしまえば量産型、よくある話で片付けられてしまっても不思議ではないという印象でした。
何かもっと明確な事件を挟んで読者をハラハラさせてみるか、
あるいは圧倒的に文章力を高めて雰囲気だけで読者を卒倒させてみるか、
そんな感じでもう一段の娯楽要素があれば、より質が高められたのではないかと思います。
26
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/13(月) 23:20:47 ID:Smd2/Jjc0
>>15
まず、変換漏れが一箇所。
・「未だに自星の中身ーー四五〇〇度を超える高温と」
⇒長音符からダッシュへの変換漏れ
-----
内容については……張りぼてですね。
無駄な修飾詞、上っ面で気難しい言葉をただ並べているばかりで、中身が無い。
それでもせめて、理解が容易な文章であれば雰囲気を楽しむオサレ作品として見れましたが、
そもそも他者に理解をさせることなど端から放棄している印象しか受けませんでした。
文章についてのアドバイスとの御依頼ですが、これは技法でなく感性の問題ですので、
貴方自身がこういった文章を好まれているのであれば、改善できる余地は多くないでしょう。
というかこれを改善せよとなると、もう骨組みを残して第三者に書き直させたような状態になります。
物語の内容についても、僅かに読み取れた内容からはさほどの面白さは感じませんでした。
何か得体の知れない、不気味で妖しい雰囲気を醸し出すことには成功しているものの、
結局は 「俺設定に俺設定を重ねた何か」 の上っ面しか提示できていないので、
「はあそうですか、よく分からないけど凄いんでしょうね」 という以上の感想が持てません。
というか、本来はその雰囲気自体が大きな娯楽要素であるはずだと思うんですが、
兎にも角にも読み辛さばかりが先に立って、楽しむどころの話ではないというのが実情です。
書くのには少なからぬ労力が傾けられているであろうことは分かるだけに、残念。
-----
で、悪態で終わってもいけませんので、何がしか前向きな提案……どうしよう。
とりあえず、既にレスされた後ではありますが、
細かなツッコミについては概ね
>>20-21
の方に同意です。
文章を改善したいのであれば、ひとまずその辺からが足がかりになるでしょう。
それと加えて、こういうオサレ系、雰囲気系の文章で話を作るのであれば、
とりあえず 20KB 前後の短編で組んでいくことをお勧めします。
その方が読者的にも、物語の起伏的にもいろいろと集中できて良いのではないかと。
27
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/13(月) 23:26:56 ID:Smd2/Jjc0
>>19
俺は慣例について意見を出せるほど昔からいるわけではありませんが、
特に最近の作品に限るなどという話は聞いたことがありませんので、そこは大丈夫でしょう。
内容についてですが、お尋ねの全ての点について、「薄い」 という印象を受けました。
違う言い方をすると、全項目について経験値が不足しています。
ストーリーは特に捻りがなく先が見えて実際その通りだったし、
描写は別に悪くはないが印象に残るような部分もなかったし、
セリフ回しはいかにも二次作品ですねみたいなテンプレ空気がよく出ていたし、
ギャグ作品としてはノリが中高生レベルで半端な勢いだけが取り柄です。
気の合う知り合いと駄弁ってる席とかならこれくらいのノリでもゲラゲラ笑えるんですが、
SSとして赤の他人に見せて評価を得ようとするにはちょっと厳しいかなあ。
しかし、もし貴方がまだお若い方であれば、全くこれっぽっちも思い悩む必要はありません。
ジャンル問わず、というか娯楽に限らず、いろいろな物事に触れて創作の引き出しを増やしていきましょう。
ちょっと小難しい文章にも挑戦して、ノリと勢い以外で訴えかける方法を身に付けるのも良い勉強になります。
ギャグ以外の作品を書く場合はもちろんのこと、ギャグ作品の 「溜め」 にも有用ですからね。
もし貴方がそんなにお若くもない方であれば、やっぱりこれっぽっちも悩む必要はありません。
人生時間に限りはありますが、生活の中でいろいろとネタは転がっているものですので、
ビビっと来たら覚えておくなりメモるなりしてネタ溜めていきましょう。
総括すると、
・平均的にレベルが足りず、特にどこか一箇所を指摘する段階ではない
・これからも楽しんで書いていってね!
という印象でした。
28
:
kang
:2013/05/14(火) 01:46:36 ID:kwf1XLPA0
>>14
ありがとうございます。
文章についてはとりあえず問題ないようなので安心しました。
描写についての指摘ですが、実はこれ自分でも書き始める前に大いに悩んだところでして、
設定した性格からすればそれこそ墓の下まで持っていってもおかしくないようなものを
初対面の、赤の他人に話すのはさすがに無理がなかろうか、と考えなかったわけではないのです。
ただ、どうしてもこの形式でやりたい、という気持ちが強く、結果として問題点に気づいていながらも
突っ走ってしまった、というのが本当のところです。
今から思えば会話相手を無理に設定せず、一人称小説としてやったほうがよかったかな、と思います。
>全体的に淡々と、心情よりも何が起きたか、を語っている文章も多く〜
この点ですが、普段は三人称を主に、というか、
9割9分以上の作品を三人称で書いているために(一人称で一本書き上げたのはこれが3作目になります)
一人称の書き方に慣れていないこともあるのかな、と思います。もうちょっと精進します。
個性に関して、数をこなしているうちに〜、今の段階から〜、ということで、
創想話に投稿は二作目、ということで勘違いなさったのかもしれませんが、
東方SSを書き始める以前から創作活動はずっと続けておりまして、小説を書き始めて今年で13年ほどになります。
それだけ長くやってるのに、と言われればちょっと何も返せませんが、個性がないといわれたのはもう本当に久しぶりなことで、
普段はむしろ「見れば一発でわかるが真似しようとすると難しすぎる」というようなよいのか悪いのかわからない評価をいただいているもので、
これは書き方を急に変えたからなのか、それとも題材か、と疑問に思ったということもあるのです。
ただ、どうにもどちらかではなく両方が原因なような気がしてきましたね…
ともあれ、批評の方、ありがとうございました。
もうちょっと修行を積んでみることにします。
29
:
kang
:2013/05/14(火) 01:57:03 ID:kwf1XLPA0
>>16
ありがとうございます。
文章の方は問題ないようで、ほっと一安心です。
描写に関して、フォローを入れてもらったのに申し訳ないですが、
これについては
>>14
氏が指摘された問題点を理解していながらもあえて無視してしまった、というのが真相です。
まったく作者の怠慢以外の何者でもないです。失礼しました。
情景描写に関してもやはり普段の三人称から一人称に急に変えた作品いうこともあって、どうにも書き方が引っ張られてしまうようです。
一人称と言うことで出来る限り抑えたつもりなのですが、どうにもつもりにしかなってなかったようで。
何とも難しいものです。
雰囲気か恋愛かでどちらを主眼に入れていたかでいえば、前者ではあります。
ただそのせいで地味になってしまった印象はやはり自分でも感じています…
ともあれ、批評のほう、ありがとうございました。
もう少し精進します。
30
:
kang
:2013/05/14(火) 02:05:24 ID:kwf1XLPA0
>>18
ありがとうございます。
どうにも平坦になってしまった感は自分でもあります。文体のほかではそこに原因がありそうだな、とも。
エピソードの改善は確かに、と思いますね。
この辺りもうちょっと捻るというか、練りこんだほうがよかったような気もします。
ご指摘のほうありがとうございます。
もうちょっと修行してみます。
31
:
kang
:2013/05/14(火) 02:10:32 ID:kwf1XLPA0
>>25
ありがとうございます。
文章については問題なさそうでよかったです。
内容について、やはりどうにも舞台設定にも問題のウェイトが大きいようですね…
やはり、
>昔話や古い童話作品に見られるような、
ほぼ全てが地の文で、本当に目の前のその人物が語っているような文章〜
このようにして無理に対話相手設定しないほうがよかったかもしれません。
ただ、
32
:
kang
:2013/05/14(火) 02:29:24 ID:kwf1XLPA0
ぐああ途中送信。失礼しました…
>>25
ありがとうございます。
文章については問題なさそうでよかったです。
内容について、やはりどうにも舞台設定にも問題のウェイトが大きいようですね…
やはり、
>昔話や古い童話作品に見られるような、
ほぼ全てが地の文で、本当に目の前のその人物が語っているような文章〜
このようにして無理に対話相手設定しないほうがよかったかもしれません。
ただ、
>光の三妖精だとかスペルカードとかいう単語がさらっと出てくるのも×〜
だめですかね、これ。自分としてはこういった単語が素で出てくるのは
幻想郷では普通といったイメージが有りましたもので。
求聞史紀など幻想郷の人物が書いた(という設定の)書籍などにも普通に書かれているものなので
特に違和感は感じなかったのですが。
>妖精というキャラクターに与えるにはちょっと泥臭すぎる印象〜
これは自分も思いました。
なるべく妖精らしい平易な言葉を使おうと試みなかったわけではないですが、
雰囲気作りのためにあえてああいう語り口にした、ということもあります。
ただ、どうにも返って「妖精らしくない」と思われてしまったようで、もうちょっと工夫したほうがよかったな、と思います。
個性について、
>「自分が楽しいと思える物語をしっかり思い描くこと」〜、「赤の他人が読んでも分かりやすい形で文章に起こすこと」〜
自分の信念として
「作者は自分の作品の一番のファンでなくてはならない。自分で面白いと思えない作品なんかを他人が読んで面白いと思うはずがない」
「常に読み手を意識する。自分だけが面白いものはただの自慰行為にすぎない。他人が読んで面白いと思えるものを書く」
ってのがありまして、これを常に心がけているつもりです。
ただ、今回はちょっと「つもり」だけのようになってしまったようで。反省します。
>もう一段の娯楽要素〜
やはり練りこみ不足のようですね…
もう少しエピソードなど工夫するようにしてみます。
ともあれ、ありがとうございました。
もうちょっとがんばってみます。
それと途中送信失礼しました…
33
:
皮
:2013/05/14(火) 20:58:59 ID:tOwsHdiI0
>>26
批評していただきありがとうございます。
作品の内容が無い、という指摘にはハッとさせられました。
文章がマズくて楽しむどころの話ではないという意見も、直截に言っていただき感謝しています。
まず短編から始めよという提案も含め、大変参考になりました。ありがとうございます。
34
:
25
:2013/05/14(火) 21:00:29 ID:zfyz8vks0
>>32
>だめですかね、これ。自分としてはこういった単語が素で出てくるのは
>幻想郷では普通といったイメージが有りましたもので。
設定の妥当性が云々よりも、目指すべき雰囲気と噛み合わない印象を受けた言葉だという意味です。
恋する妖精にしては小知恵が回りすぎている、説明的すぎるという感想と、要は同じ方向ですね。
スペルカードの方はまあ広く知られていてもおかしくない単語と言えるでしょうが、
「光の三妖精」 なんて原作の中で広く宣伝された言葉ではないはずだし、
仮に (こちらの世界では未出版の) 何かの書籍で言及があったとしても、
1.史記や口授のような書が 「幻想郷の人間なら中身を把握していて当たり前」 のものだとは思えない
2.寺子屋に通っている設定とはいえ、一妖精が↑を判断できる材料を持っているとは考えにくい
3.作品の冒頭 (と最後) で示唆されている 「過剰なまでに気を使う臆病な側面」 を持つ彼女が、
そんな常識かどうか不明な名前を 「知っていて当然」 と説明もなく口にするのは違和感がある
という流れで、「彼女がなんの遠慮も感じさせず口にするのがおかしいと感じた」 ということです。
1.と 2.に関してはこれは俺個人の考えなので他者に押し付けることはできませんが、3.はどうでしょう?
喋るのに夢中で気配りを忘れていたと捉えることもできましたが、とりあえず俺としては、
そこで突然 「そこまでで受けていたこの作品での彼女のキャラ付けとの乖離」 を強く感じさせられ、
それはつまり俺にとっては 「キャラの性格をきちんとシミュレートしきらず、作者の感覚が無遠慮に出ている」、
すなわち 「たった一言で、背後に作者の姿を感じさせた単語」 だったと。
メタ 「発言」 ではなくメタ 「空気」 と書いたのはそういう意図からです。紛らわしくて失礼。
-----
大事なことなので繰り返しておきますが、設定の妥当性云々を指摘しようとしているわけではありません。
「ちょっと性格が妖精っぽくないな、もっと 『らしさ』 のある性格付けで作りこんでほしかったな」
という感想の、「根拠となった一要素」 だったというお話です。
35
:
26
:2013/05/14(火) 21:36:44 ID:zfyz8vks0
>>33
後出しでものを付け加えるのもあれですが、
貴方が独特の雰囲気を出せるであろう書き手なのもそれは確かなんですよね。
ただやはり、どこまでも使い方が悪かった。
指輪の宝石というのは、(宝石自体に比して) シンプルな指輪の上にワンポイントで飾られて輝くもので、
ゴテゴテと装飾を施された、あるいは指輪全体が宝石でメガ盛られたような有様では有難みも何もありません。
まして今回は宝石の1つ1つが前衛芸術でしたので、尚更に。
-----
中身が無い、という点にもちょっと付け加えてさせていただきますと、
1つの文章を分解・把握するための記憶バッファに容量制限があるのと同じように、
物語それ自体に関しても、人間が一度に把握できる複雑さというのにはやはり限度があります。
文章の読解とストーリーの把握が、脳機能として同じところで処理されているわけではないでしょうが、
しかし、どちらもある程度以上の複雑さになると 「能動的に頭を働かせなければ」 読めなくなってくる。
何が言いたいかというと、「難解だが魅力のある文章」 と 「複雑で深いストーリー」 の両立というのは、
それは今回の貴方の作がどうこうとは関係なく、元から実現の難度が高いものなんですね。
ですので、徹底的に文章そのものでミステリアスな雰囲気を提供するのであれば、
その分ストーリー方面がシンプル、というか何でもないような話になるのは 「妥当」 なことであり、
元よりストーリーがどうこうなどと言う気にならないくらいに文章だけで楽しませてしまえばいい。
逆に、ストーリーや文章のトリックのような物語方面の娯楽比重を高めたい場合は、
1つ1つの文章はそれほど着飾らせず、読者に優しく伝えることを主眼とするべきでしょう。
そうしないと、文章の読解だけで読者の頭が疲れてしまい、内容にまで目を向けてもらえない。
絵本、童話、随筆、手記、ポエムにラノベにSS論文純文学。
貼られるラベルは様々ですが、やはりどのジャンルでも、それぞれに好ましいバランスというのが存在します。
貴方の思い描く世界を形にする上での 「美しいバランス」 はどこにあるのか、一考してみるのも良いでしょう。
36
:
もふもリスト
:2013/05/15(水) 10:23:56 ID:r7/EPGWs0
>>22
ありがとうございます。
過去作も含めて確認したところ、確かに勢いだけのセリフや説明調がずらり……お恥ずかしい。
自然な会話とクールな笑いを目指して精進致します。ありがとうございました。
>>24
ありがとうございます。
メカニズムと状況が生む笑い。非常に参考になりました。キノコの件は何故気がつかなかったのか……。
注意力も含めて改善していきます。ありがとうございました。
>>27
ありがとうございます。
小説の技術も人間しての深みも足りていないようで、お恥ずかしい限りです。
文章も生活も、色々なジャンルに挑戦してみます。ありがとうございます。
37
:
片隅
:2013/05/15(水) 15:14:55 ID:NBT784ek0
大変遅くなってすみません
>>9
さん
とってつけた、と言われるとあれなのですが、魔理沙の子孫に関しては「受け継がれること」を書きたかったのです。これは人間である存在、とりわけ話の中で唯一子孫を残している魔理沙にしかできないことでしたから(まぁ、そこを別のキャラに変えても良かったと言われてしまえばそこまでなのですが)。
とはいえ、景色が変わるものであることに含みを持たせることは確かにやるべきでしたね。当面はこの手のネタを書く予定はありませんが、次回書くときはもっとその辺りも凝りたいと思います。
>>9
ー
>>12
さん
精読ありがとうございます。遅くなっておいてあれですが、本当に全部痛いところを突かれているので「以後気を付けます」とかそういった月並みな言葉しか出ないのが歯痒いですが、説明的な文章や読みやすさについてももっと研究します。
ただ、アドバイスというか感想の部分であれ?となったのですが、「輝夜達が月に帰ったとしか思えない」と仰っていましたが、信仰を失った月人(神)が月に帰るという設定はありましたっけ?私が覚えているのは信仰を失った神は消えるという設定ですので……
設定にもお詳しいお方の様子ですので、こちらの勘違いでしたらすみません。
最後に、今後は万人に納得してもらえるように構成力も文章力も磨いて行きたいと思います。
大変遅くなってしまいましたが、本当にありがとうございました。
38
:
9
:2013/05/15(水) 21:32:19 ID:NVs3JCdg0
>>37
最初に読んだときには4000点台だったのが、今見たら7500近くになってますね。伸びるなあ。
と、それはさておき。
>ただ、アドバイスというか感想の部分で〜月に帰るという設定はありましたっけ?
というか、あれで帰ったのでなければ何だったのという感じですが、もしや 「消滅した」 という表現だったのですか。
あるいは 「淀み」 のことを見抜いていた? いや、それなら天子さんに伝えているはずだろうし。
いずれにせよ、あれが 「死」 に相当する行為だったのだとすると、それはもう完全な説明・描写不足、
かつ 「死にたくても死ねない」 という蓬莱人の設定も台無しで、ますます話がおかしくなってしまいます。
妹紅さんとは厳密には種族は違うし (人間vs月人)、この作中ではいろいろ設定が違うのかもしれませんが、
妹紅さんはそれなりの時間をかけて薬を作ってもらってそれを飲んでようやく 「終われた」 のに、
この二人は 「実はその気になれば消滅できます」 って、それはちょっとちゃぶ台が宙返りしてないでしょうか。
-----
この点に関しては原作設定がどうこうという話ではないと思いますが、
一応その辺も俺が認識している限りで確認しておきますと、
まず、蓬莱人が滅びる方法が本当に無いのかどうかについての厳密な言及はありません。
確実に示されている、あるいはそこから自然な流れで導き出せるのは、
・蓬莱人は肉体ではなく魂が本体となり、肉体を殺してもそれが終わりではない。
・魂は不滅。でも三途の川に落ちたら消滅っぽい話もあるので、ちょっと怪しい部分も。
(というか、魂とか魂魄とか幽霊とか、その辺の設定が東方世界でどうなっているのか不明瞭な点が多い)
・あの三人以外で蓬莱人化した存在である嫦娥は、当時から月に幽閉され続けている。
(月の住人が本気で取り組んだことがあるのかどうかはともかく、簡単に滅ぼせる存在ではないことの強い示唆)
・一口に 「神」 と言っても由来その他で細かな違いがあり、信仰が失われたら消滅 、というのはその一部。
口授の記述によれば、妖怪のような存在になるだけのパターンもあるようです。
・輝夜と永琳 (と、てゐ) は神としての側面を持つことが示唆されているようですが (天則)、
いずれもどこかで祭られていることを匂わせる情報はなく、そして何より、彼女らは肉体を持った存在です。
つまり、信仰されていようがいまいが、それが原因で 「消滅」 するというのは非常に考えにくいです。
こんなところでしょうか。
しかし繰り返しますが、原作設定に忠実であるかどうか、そして俺の↑の認識が正しいかどうは本質ではありません。
たとえ↑が全部正しかったとして、それを読者が同じように認識していると前提にできるわけではないですからね。
兎にも角にも、作中でのあの場面が 「消滅」 であるという示唆が弱すぎるのが問題です。
仮に、彼女らが神であり、滅びゆく幻想とともに信仰心が失われ、
よって消滅が可能であるほど存在が弱まったとするのであれば、
・実例として、(誰かを生贄にしつつ) 弱って消えていく神の姿を描く
・輝夜らもまた神であることを読者にほのめかす
・蓬莱人として死ねなくとも神としてなら、という滅びの道を見出したことを示唆する
という一連の流れが必要だったでしょう。
そのような提示が一切無く、一緒に来ないのだとか去るものを見届けるとか言われたら、
そら普通に帰るんかなと思いますね。俺でなくとも、多分それなりの数の読者が。
39
:
皮
:2013/05/15(水) 22:05:43 ID:GPsVsvzk0
>>35
重ねて批評していただき、ありがとうございます。
文体と物語のバランスに関して試行錯誤するのは、有意義かつ大変面白そうです。
これも素晴らしい目標ができました。
ぜひ研究させていただきます。
40
:
8
:2013/05/16(木) 00:33:09 ID:i3i3YSrk0
>>37
パーティーのとこ見直して貰えばわかると思うんだけど
魔理沙の子供やフランドールの変化が、妹紅が死ぬための大きな動機の一つ(物語が動くきっかけ)になってるわりに、
魔理沙も子供にしても、フランドールにしても極めて間接的にしか、見届ける会に関わってきてないことに気付くと思う
で、見届ける会に関わってきてないということは、ここまでで魔理沙の子供も、フランドールも、読者にとってその生き様が、あまり重要な意味を持っていないということでもある
で、この二人がいきなりポンとパーティーのシーンで出て来て、
妹紅に『変わりゆく物の中でも素晴らしい事』っていうテーマの一つを覚らせちゃったりすると、どうなるかっていうと
ポッと出の大して重要じゃないキャラの描写のみで、妹紅の気持ちが、ひいては物語りが大きく動くことになっちゃうみたいな感じになるから
『変わりゆく物の中でも素晴らしい事』っていうテーマ自体が、すごく軽い印象になっちゃうんだよね
そういう意味でも、妹紅が死ぬ理由の一つの演出として、魔理沙の子供のスペルカードエピソードなんかを使うのを、とってつけた、と言わずしてなんと言うべきか、みたいななんだけど
仕事人の時もそうだったけど、メインキャラを動かす動機を作るエピソードの配置が、悪い意味で無機的というのか
とりあえず必要だから、エピソード置いておけばいいんだろ?的な、ずさんな感じになる悪い癖があると思うんだけど、いかがか
じゃあ、どうやったら、『変わりゆく物の中でも素晴らしい事』を重く出来るかっていうと
妹紅が死ぬ理由の一つとして、魔理沙の子供のエピソードを使うなら
魔理沙の子供が、『変わる物の象徴』として魔理沙のスペルカードを使うと言うことが、妹紅(そして読者)にとって、どれほど重要なことなのかを、予めお膳立てできるエピソードをやっておくこと
そうすることで、魔理沙の子供が、魔理沙のスペルカードを使えるようになったときに、妹紅(そして読者)に感動を覚えさせることで、
同じ地上人である読者に、「生きて、そして死ぬのってのは上等なことだ」と思わせられれば
『変わりゆく物の中でも素晴らしい事』を印象強く・重く表現できるようになったんじゃないかなと、
んで、ここで気付くかもしれないけど、
本作品でこういった『変わる物の象徴』としてのお膳立てがされてたのは、魔理沙じゃなくて、むしろ慧音の方で
慧音の人生が妹紅にとっては物凄く重大なことだというのが、とっても丁寧に書かれてる
だから、自分が最初、この作品を読ませてもらったときは
慧音が死んだあとは、寺小屋を継ぐ誰かのエピソードがメインの流れになって、変わる物の中でも素晴らしものを見つける的流れにくるのかなー、などと期待しつつ読んでました
魔理沙が結婚するエピソードとかあったし、魔理沙の子孫が慧音のあとをついじゃったりするんだろうか、なんて妄想しながらね
41
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/29(水) 23:17:31 ID:D56gr07g0
スペルカードルールの中にある
・意味の無い攻撃はしてはいけない。
・余力があってもスペルカードルール以外の別の方法で倒してはいけない。
って個所がありますが、意味のない攻撃は、依姫のような避けられない弾幕や美しさを無視した直接攻撃な弾幕を
指してるという解釈でいいのですか?
後、スペルカードルール以外の別の方法で倒してはいけないと書いていますが、倒しさえしなければ
能力を戦術に生かすという解釈でいいのですか、たとえばレティやチルノまたは妹紅の能力で
周りを極端に寒くしたり熱くしたりして相手を集中させにくくする戦法なんかも可能でしょうか?
弾幕勝負のSSを書こうとして、その辺を引っ掛けないようにしたいので質問しました
42
:
みすゞ
:2013/05/29(水) 23:20:53 ID:2t7SE8.EO
誰かいらっしゃるかな……
初めまして。みすゞと申します。
よろしければご批評をお願いします。
タイトル:はじまりの夜に
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/184/1369228027
第二次世界大戦勃発直前の英国を舞台に、
美鈴とレミリアの出会いを書いたもの。
見て頂きたいのは、
①起承転結について
(冒頭からのツカミ、物語の起伏やバランス)
②読みにくくなかったか
(文章的または構成的に)
③登場人物について
(魅力的に描けていたか、心理描写は伝わっていたか)
④そもそも面白かったのか
(娯楽作品として楽しめる要素を持っていたのか)
という点です。
特に心理描写は薄味にしてしまう傾向があるので、
上手く伝えられているのか自信がありません。
自分なりに工夫して書いたつもりですが、
今一つ伸び悩んでおります。
幅広いご意見を聞かせて頂ければ幸いです。
43
:
みすゞ
:2013/05/29(水) 23:32:41 ID:2t7SE8.EO
>>41
なんか割り込んだみたいになってすみません。
そしてよく知らないので答えられなくてすみません。
44
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/29(水) 23:59:16 ID:WH9K0QC20
>>41
このスレよりも非公式設定スレとかの方が……と言いかけましたが、
SSに落とし込むという観点から、となればそんなにスレ違いでもないのかな?
既にご自身で一次設定をお調べになったのであれば言うまでもないかと思いますが、
現実のスポーツ競技と同じレベルで 「厳密に明文化されたルール」 が存在するわけではないので
(あったとしても我々には公開されていない)、最終的には書き手の想像で補うしかありません。
という前置きの上で一意見を置いておきますと、
最終的には読者が 「それはズルくねーか」 と思うような展開にならなければ何でもおkでしょう。
まさにそれこそ、儚月抄での回避不能弾幕が 「何だそりゃ」 と冷めた目で受け止められたような。
スペルカード以外の方法で倒してはいけないというのも、
簡単に言えば 「勝負は勝負として、後に禍根を残すな」 という意味合いです。
つまり闇討ちしたり毒を盛ったりのような、勝負事を 「ただの殺し合い」 に貶める行為を禁じていると。
つまり、正々堂々と 「殺し合いにならない方向性で力を発揮しぶつけ合う」 という理念が守られていれば、
実際の攻撃手段は割と何でもアリっぽい、というのが今のところ原作から読み取れる内容かと思います。
というか黄昏作品での萃香さんのブラックホール的なあれなんか、モロに弾幕でないもので相手の行動阻害してますし、
それ以前に殴る蹴るがアリになってる時点でもう何じゃこりゃあ、です。
ですので、ご質問の例のような、暑さ寒さで集中を阻害するという戦法についても、
「どういう経緯で何のために闘い、負けた方はどんな目に遭うのか」 という点にまずは着目して、
それが第三者から見て理不尽だったりやりすぎだったりしなければ、特に心配する必要はないと思います。
>>42
また後で読ませていただきます。
45
:
41
:2013/05/30(木) 00:51:07 ID:be.ZZqDI0
>>44
ありがとうございます。もう少し内容とプロットを見つめ直してやり直していきます
>>43
大丈夫です、お気になさらずに
46
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/30(木) 01:21:05 ID:Ic6OHIsg0
>>41
自分の能力を活かして戦うってのはゲームの中でも普通にやってますし、むしろそういうのがバトルの醍醐味なんじゃないですかね
メディスンが毒の霧で相手の動きを鈍らせたり、妖夢が敵の弾を斬ったりとかありますしね
個人的には話が面白くなれば「勝てばよかろうなのだ」でもOKだけど
47
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/30(木) 08:45:59 ID:k52jHt4Y0
>>42
読みました。
①起承転結について
起承で終わっているように見えます。転と結が無いです。
転の役割は、山場であると同時に、変化を生じさせる場面です。
その変化は、劇的なものであると同時に、複数の問題が解決するものが望ましいとされています。
今回の話なら、序盤で美鈴が抱えていた葛藤や危機が、レミリアと戦い、勝利することによって解決する、という流れが理想でしょうね。
ですがこのお話、序盤まったりで終盤突然戦闘、おまけに主人公の美鈴が敗走、特に内面の変化や成長もなし。という流れですから、エンターテイメントの成功フラグのほぼ全てに背いてる状態です。
このストーリーのまま面白くするなら、悲壮なバッドエンド話としてもっと悲しげに演出した方が良いでしょう。
②読みにくくなかったか。
難読表現こそありませんが、ところこどろぎこちない文章があります。
とりあえず冒頭。
>ことりと紅茶を置くと、少女はけたけたと楽しそうに笑った。見れば、まだ十にも届かない様な顔立ちの少女だ。だが、悪戯っぽく笑う様は幼いが、どこか社交慣れしているようにも見える。
>少女は、小さな彼女には不釣り合いなほど豪奢なチェアに腰を落とし、珍しい紅い色の瞳を爛々と輝かせていた。
二行の中で「少女」という単語が三回も出てきますね。固いですよ。
〜が、で始まる文章の頭に「だが、」をつけるのも良くないです。
で、ここまで細かくこの一文を指摘しておいてなんですが、冒頭でレミリアを「少女」とぼかした言い回しで描写するメリットが無いです。
それをやって面白くなることはないですし、分かり辛いだけです。普通に「レミリア」と書いてよいかと。
一瞬、レミリア、美鈴の他にもう一人、謎の少女がいて三人で会話してるのかとも思いましたし。
次に、回想の多用ですね。いけませんよ、無用の混乱を招きます。
このお話が過去話であることを意識した方がいいです。舞台が現代の幻想郷ではない、という時点で、読者が既に少し思考力を使っています。
ただでさえその時代の詳細な解説が欲しい場面なのに、また回想に飛ばれたりすると、その遡った時期の把握も再び始めなくてはならず、読んでいて疲れます。
ちょっと悪い例を書いてみましょうか。
・ある所に、お爺さんとお婆さんが住んでいました。時代は、江戸に幕府が置かれた頃です。お爺さんはふと、昔を思い出しました。「あれがワシが七歳の頃であった。あの頃はまだ戦国の世で〜」
これと同じ事をやっています。
③登場人物について
心理描写よりも、殆ど設定の解説ばかりが続いていた印象です。
キャラが歴史年表に埋もれているような感じで、あまり魅力的に描けているとは思えません。
人物の内面描写とオリジナル設定の説明、どちらに多く文面を割いているかは、作者さんが一番知っていることでしょう。
読者も多い方に関心が向かう筈です。
④そもそも面白かったのか
すみません、読むのがしんどいです。
上に挙げた通り、起承転結の途中で終わっている感があるのと、不器用な文章、あまり興味が湧かない歴史解釈等が続いて、気合を入れないと読了できない状態です。
日本語が激しく破綻している訳ではないですから、ドラマ性と分かりやすさを重視し、設定語りを抑えるだけで大分よくなるとは思います。
48
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/30(木) 16:43:02 ID:VsZcT9Qc0
>>42
紅魔館の過去を、WW2の時勢を舞台に、美鈴を通してサスペンスミステリ風味で描くっていう
どこを面白がらせたいとか、やりたいことは理解できる
企画・コンセプトの段階までは悪くはないと思う
だけど次ぎの段階の
具体的にどういう設定やストーリーで、コンセプトを形にするかっていうところから、ちょっともったいないのが始まってると思う
まず感じたのは、WW2っていうダイナミックな時代背景を“わざわざ”選んでるのに、
実際に起きてる事件がWW2の時勢を活かせてなくて、別に現代とかでもいいんじゃね的な感じになっちゃってる
この当時の雰囲気や歴史的事件が、物語の魅力としてプラスに働くようメカニズムが組まれてないってことです
極端なことを言えば、「実はモロトフ=リッベントロップ協定の成立する裏には、レミリアの暗躍があったんだよ!!!!!」的な大見得きったストーリーでもいいわけでw
で
そんな歴史スペクタクル的な極端なことを言わずに、純粋にドラマとしてこの作品を見た場合はどうかっていうと
致命的な欠陥がある
それは、物語のメインエンジンの
:美鈴が英国に渡ってきた動機自体に切迫感の実感がない
っていう部分です
これ、心理描写とかいう以前に、切迫感を出すためのエピソードがなくて、ただの説明で済ませてしまってる
美鈴が身の安全を図るために、ひたすら逃亡生活をする、っていうのがこの物語を動かすエンジンで一番大事なところ
で、その切迫感がないっていうのは、つまり物語の主軸自体に牽引力不足が発生する
なので
:美鈴が事件に挑む動機自体が印象弱いから、レミリア事件に対する美鈴のスタンスが読者に伝わらない
スタンスっていうのは例えば
>だが、たまにやり切れなくなる時もあるのだ。
>だからこうして、一時でも人の側に居られる時間を、美鈴は堪らなく愛しく思っていた。
こういうのに読者が実感もてないんだよね
だから、あとからレミリアに“裏切られた”と感じたときの美鈴のショックも軽い印象になる
要するに、エンジン自体が機能不全起こしてるから、そのエンジンの動力で面白さが発生するメカニズムになってる部分全ての印象が弱くなってる
じゃあ、これを改善するにはどうすれば良かったのかっていうと、すごく単純
>特に心理描写は薄味にしてしまう
ここにも絡んでくることなんだけど
物語の要素で読者に伝わらなきゃいけない重要な部分は、説明や描写による説得力だけに頼って済ませず、印象的なエピソードに置き換えましょうってことです
例えば、美鈴の >だからこうして、一時でも人の側に居られる時間を、美鈴は堪らなく愛しく思っていた。
こういう心理は心理描写だけで演出するよりも
『人との接触に飢えてる美鈴』っていうのが誰にでもわかりやすいような極端な行動を美鈴にさせちゃうようなエピソードを充てちゃいましょう
ここで、どんだけ美鈴がレミリアに対して懐いてしまったかを演出できれば、このあとで裏切られたと感じたときのショックにしても、実感がモリモリ増す
もし、人恋しい美鈴というエピソードだけで印象が足らないなら
人恋しさを担保するために、人間に迫害されてきた美鈴のエピソードを足してもいい
次ぎの致命的問題は、レミリアのキャラが投げやりすぎってこと
ただの悪役でしかないから、美鈴が抱えてる孤独の解消というテーマが、レミリアと美鈴との関係性に関与してなくて、レミリアが物語の中で浮いてる
美鈴という孤独を抱えてるキャラが、『どういうレミリアと将来一緒に暮らすようになったら面白いのか』、よーく考えてキャラ付けしたほうがいい
と、だいたい問題点を挙げ連ねてみたけど、ちょっと整理して
エンターテイメントとしての魅力を上げるには、どうすればよかったかというと
Ⅰ:美鈴の逃亡生活への切迫感や苦しみに実感を出すべし
Ⅱ:美鈴が任務のためとはいえ、レミリアの家に拾われ、そこで擬似的な家族として紳士も含めて暮らすことにどれくらい満足したかのエピソードを用意すべし
Ⅲ:任務のためにその生活を崩さなければならないことに、美鈴が葛藤する様を描くべし
Ⅳ:レミリアを美鈴と共に暮らさせたいキャラと思えるよう描くべし
Ⅴ:その上で、美鈴にとってレミリアを絶対に排除しなければならないライバルとして描くべし
Ⅵ:絶対に排除しなきゃいけないライバルと、共に暮らせるようになるにはどうすればいいいのかを山場にして、美鈴の抱えるテーマとレミリアを絡め、完結させるべし
49
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/30(木) 16:48:54 ID:VsZcT9Qc0
>>41
どんなSSを書こうとしてるのかはわからないけど
例えば、キャラにルール上やっちゃいけないことを、あえてやらせて面白くするとかの展開を書こうとしてるなら
原作のスペルカードルール自体が曖昧だから、読者の共通認識自体が希薄なので、SS世界でのルールの基準を予め説明する必要がある
そうしないと、やっちゃいけないことなのかどうかが読者によって基準がバラバラだから、ルール破りの面白さが伝わらないから注意
50
:
みすゞ
:2013/05/30(木) 21:24:58 ID:cEqKcGv60
>>47
様。
>>48
様。
早速、批評下さって有り難うございます。
言われてみれば、なるほど思わせられるご意見で、とても参考になりました。
失礼かもとは思いましたが、
次に活かせるように、お二方のご意見を合わせて、自分なりに考えをまとめてみました。
見当違いな部分、不足している部分があれば、また指摘して下さると助かります。
①主人公の葛藤→その解決・何らかの終着を物語の主軸に持ってくる
②その終着を見据えた上で、キャラクターやストーリーを組み立てていく
③設定や物語をただそのまま語るのではなく、エピソードを交えて分かりやすく伝える
④物語の動機や背景に説得力を持たせるためのエピソードを挿入する
⑤終盤や転機となる場面を盛り上げるために、その下地となる日常・静の部分をきちんと描く
⑥何らかの区切り・決着をもって物語を締めくくる
⑦特殊な舞台設定を用いる場合は、その舞台の詳細を各エピソードに絡めて丁寧に描く
⑧また、その特殊な舞台を活かせるような仕掛け、エピソードを用意する
⑨ただでさえややこしい舞台設定を無用に混乱させるような構成をとらない
……という風に解釈しております。
いきなり全てを実践することは難しそうですが、
これらを頭に入れつつ次の構想に取り掛かりたいと思います。
どうも有り難うございました。
51
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/30(木) 23:54:04 ID:6pz0iQc20
>>42
読みました。
まずは誤字脱字方面から。
精読はしていないので、他にもあるかもしれません。
・英国人とのやりとりの回想中 「話が着いた」
⇒ 「話がついた」 または 「話が付いた」
・地下室の魔女の話の後 「ねえ、あなたはどうして旅を続けきたの?」
⇒ 脱字
・レミリアと美鈴の対決シーン 「戦慄に曝されている」
⇒ 「戦慄」 は 「戦慄する」 「戦慄が走る」 「戦慄を覚える」 などと使います。
「晒される」 を重視するならば、この場合では 「重圧」 などが適切です。
-----
ご依頼の点について1つずつ見ていきます。
①起承転結について
起承転結と呼べるほどの起伏が成立していません。
作中で起こっている出来事を機械的に分類すれば確かにそれぞれ該当する流れはありますが、
しかし作品全体を通しての緊迫感の無さや、無駄の多い薄味な文章、
そして不完全燃焼な結末が合わさって、物語としての見所を形作る前に話が終わっています。
②読みにくくなかったか
中学生の書いた作文をそれっぽく着飾らせてみました、という印象です。
外面を見れば丁寧に作ってある雰囲気がしないでもないが、内実が伴っていない。
まず、既に指摘がありますが、同じ語句を直近で繰り返しすぎていてリズムが悪い。
美鈴の回想部分で、英国人英国人とやたら繰り返している部分などは典型的ですね。
文章が1つ1つぶつ切りになっていて流れが無く、読んでいてくどさを感じます。
また、全体を通してちょこちょこと使われている常用外漢字や小難しい表現も、
それらを使うことによる古風でパリッとした空気を醸し出すには至っておらず、
簡単に言えばスベっています。
時折、もう我慢できねえとばかりにラノベ的な軽い表現が顔を出すあたりも、
まだまだ外面を真似ようとしているだけだな、という印象を強める要因でした。
作者が楽しそうなのが伝わってくるのは微笑ましくていいんですけどね。皮肉でなく。
③登場人物について
作品全体が予定調和で形作られていて、読者に何らかの印象を植え付ける力がとても弱いです。
レミリアは大物っぽくて強くて凄い、美鈴は優しくて寂しがりでハードボイルド(っぽい)、
といった 「あらかじめ割り振られた役割」 が初めから何の遠慮もなく完全成立していて、
それを読者に印象付けるという段階、そのための描写やエピソードがありません。
ぶつ切りで流れの悪い文章と相まって、作中の世界や人物に感情を重ねることなく、
作者の熱っぽい講演を遠くの席で聞いているような読感です。
52
:
51
:2013/05/30(木) 23:55:30 ID:6pz0iQc20
④そもそも面白かったのか
この作品で見せ場となりそうな場面は4つありますが、どれも今ひとつ盛り上がりません。
・WWⅡの開戦前夜という時代背景
この作品の大きな特色となるべき点だったと思うんですが、
学校で習う世界史よりも薄いレベルの講釈が間に挟まれているだけで、
「注ぎ込まれた文量に比べると」 存在意義がとても薄いです。
これなら無かった方がいい、とまではさすがに申しませんが、
売りとなるべき部分がほとんど贅肉である、というのは宜しくない結果です。
・紳士の正体と地下室の謎
紳士が吸血鬼の傀儡であった、という点については、
リアルパパかもという1つの可能性を裏切ることが出来ており、特に悪くありません。
が、「妹」「地下室」というキーワードまで出しておいて、
蓋を開けてみると出たのは赤の他人の成れの果てのみ。フランさんの存在が完全スルーです。
意外性があるという見方もできなくはないものの、答えとして不完全燃焼の感は否めません。
幽閉真っ最中の人物を堂々と出すわけにもいかないけれど、もう少し何か欲しかったなあ。
それともう1つ、胸元に入れてあったのが銃だったというのも個人的にはコケどころでした。
真の手の内を軽々しく晒す理由もないし、銃を使うというそれ自体は十分納得できるんですが、
そこまで随分と勿体ぶった描写をしていた割には何だか弱いオチだなあと。
・美鈴がレミリアに接触した真の動機の読者への暴露
これはまず、最初に嘘の動機を語る場面をダイジェストにしている部分から失敗しています。
元からあまり洗練されていない退屈な文章でやっつけの如く情報を詰めているものだから、
とにかく読者への印象が薄い。これから裏切られる重要な情報だというのに、弱い。
また、「美鈴がレミリアに語った内容である」 と前置きが有るからセーフなものの、
「地の文で嘘をつく」 というタブーに掠っているのもちょっと怖いです。
何であれ、こんな重要な仕込みをダイジェストでやっつけてはいけません。
ついでにそこからレミリアが真実に気付いているという前振りも与えられていないので、
肝心の場面に取って付けた感が出てしまっています。美鈴からレミリアへの正体看破も同様。
理屈としてはきちんと筋を通しているのに、これでは物語として大損です。
・最後の対決シーン
そもそも当たっても大してダメージがなさそうな拳銃がタイミング良く壊れるという
運命の御都合主義から始まり、一発蹴りを入れたら相手は戦意喪失逃亡モード、
蹴った側もまあいろいろ見えたのでお利口さんに退却しました、では盛り上がりも何もありません。
いやそこまでのバトル物じゃないだろう、というセルフ反論も浮かびましたが、
せめて美鈴が気功術で一発反撃してレミリアを驚かせ、それで来るべき運命を確信させたとか、
もう少し強いやり取りがあっても良かったのではないでしょうか。
53
:
51
:2013/05/30(木) 23:59:32 ID:6pz0iQc20
総括です。
・読みやすくリズムの良い文章を書くセンスが身についていない。
中途半端に外面が整っている雰囲気を出しているのが、その欠点を逆に強調している。
・読者に対して語りかけるという視点が欠けており、全体として描写が不足している。
話の全貌を分かっている作者が、作者自身に語り聞かせている段階から抜け出していない。
・思い浮かべた雰囲気やイベントを繋ぎ合わせるまでのところで作が止まっているため、
人物の内面や事件の推移が滑らかでなく、決められた結果が単調に書き流されている。
-----
最後に改善案。
面白さへの貢献度から見ればイベントの内容や描写についての改善の方が重要、
と言いたいところですが、今回は文章の改善から取り掛かることをお勧めします。
この文体だと……有名どころの作家の、推理モノや刑事モノあたりかな?
そのあたりの小説を読んで、主語や目的語の無用な繰り返しやくどい描写の少ない、
「普通の文章」 を書く参考にしてみてください。作品自体への接しやすさが大幅に向上します。
(作家の知名度とジャンルを指定しているのは、単に極端なクセのある作家を避けるためです。
出版されているような作でも、特にジャンルによってはいろいろ緩い場合があるので)
それと、常用外漢字や小難しい表現については、
「どうしてもそれを使う必要がある」 と確信を持って言える場面でだけ使ってください。
とりあえず変換候補にあるからカッコ良く見える方を使おう、というレベルだと間違いなく滑ります。
その上で、頭に思い浮かべた 「絵になる場面」 だけを繋ぎ合わせるのではなく、
そこに配置したキャラクタの心理をきちんとシミュレートして自然な流れを整えること、
全てを知っている作者の視点ではなく、何も知らない読者の視点でものごとを描写すること。
それに加えて、ここはちょっと強調したい部分ですが、
「何も知らない読者」 というのはあくまで登場人物の内面や作品独自のイベントについての話で、
作品の中身に直接関係の無い薀蓄を 「長々と」 書くのは逆にマイナスであること。
この辺が、今回の作品から導き出せる課題かなと思います。
-----
一度にあれやこれやとこなそうとしても難しいものがあるので、
ひとまず 「これはすぐにでも直せそうだな」 という点を洗い出し、
1つ1つ丁寧に片付けていくのが良いでしょう。
54
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/31(金) 08:57:09 ID:cv7KkgRA0
お初にお目にかかります、真四角ボトムと言うものです。
こちらのスレッドは以前から拝見させていただいていたのですが、この度ご意見頂きたく参りました。
少し前に投稿した作品です。
貴方が私に見せた世界
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367831825
少し長くて恐縮なのですが、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。
現在似たような、少し長いお話を考えていまして、その前に勉強出来ればと思い立った次第です。
この作品では、とても温かいご意見、ご感想を頂けて喜んでいたのですが、他の方の意見で導入が弱いなどと言ったご指摘もいただきました。
長い作品の場合、導入で飽きさせてしまうのは致命的だと自分でも思っています。
そこで、
①導入の引き込みについて、何か改善案などや、まずいところがあればご指摘いただけると嬉しいです。
・導入について
この作品での反省点は、冒頭の名称を省いた書き方がまず宜しくなかったのではないかと心配しています。
・引きについて
中盤以降の動きが出てくる展開までが長かったかなとも思います。見て頂いた感じでは、いかがでしょうか?
冒頭から不安感をほのめかしつつ、引っ張るよう努力はしてみたのですが、上手く機能していなかったのかもしれません。
それでも、後半の展開を引き立てるために、日常的なパートはそれなりに割く必要があるだろうという判断のもと、削りはしたのですが、少し多めに分量を割いてあります。
その部分を気に入ってくれた方もいたようなので、これまた思い悩んでおります。どのように感じたでしょうか?
②一人称、二人称など視点転換について、問題のある場所はありませんでしょうか。
・視点について
主人公二人の感情を強調させるのを目的とし、一人称にてそれぞれの視点を交互に繰り返しつつ、最後に視点を離し三人称に描写するという方法を取ってみたのですが、これらも読み辛さを加速させてしまったでしょうか?
三人称のものも書いてみたのですが、個人的に投稿のものと比較して、感情移入しやすいかなと一人称にしてみた次第です。
しかし、これも他の方には見え方が違っていると思いますので、その辺り、ご意見を頂ければ嬉しいです。
この一人称の書き方はまずいなどあれば、教えて頂けると助かります。
③描写について
・表現について
描写は簡素に書けと言われたことがあり、それをいつも意識しています。
分かりづらいなど感じるところはあるでしょうか?
上記以外の、懸念としましては、
・少し濡れ場的な要素が多すぎたかなということと。
下品に見えてしまっていないでしょうか?
・戦闘描写が少々取ってつけた感があるのではないか。
話の腰を折らないように注意してみたのですが、もしかしたらテンポを崩しているのではないかと危惧しております。どのように感じられたでしょうか?
根幹から覆すような一発でも構いません。
忌憚のないご意見、宜しくお願いします。
55
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/31(金) 12:02:04 ID:gUbY8jis0
>>54
良い冒頭の条件
・意外な事件の勃発
・魅力的な人物の登場
・大きな謎の始まり
出来ればこれらを同時に行うのが望ましい。
以下は手元にある脚本作成ノウハウ本の抜粋ですが
最初に脚本家は、観客の注意を惹き付ける。
我々は主人公を確立して、その登場人物に一つの問題があることを提示する。観客が興味を引きつけるのは、その登場人物が直面する問題である。
第一幕の最も早い段階で、観客の面々が自らに「その登場人物が、この困難からどのように脱出するか見てみたい」と思う必要がある。
56
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/31(金) 12:07:34 ID:gUbY8jis0
>>54
ヒットした商業作品や、ハリウッド映画などを見れば分かりやすいんですけど、戦闘シーンや謎めいた事件から始まる作品が非常に多いです。
読者を惹きつける開幕とは、そういうものです。
これから何が起きるんだろう? どうなってるんだろう? 主人公はこんなに問題を抱えているが、大丈夫だろうか?
読者をそんな気持ちにさせなければいけません。
同情は恋の始まりなんて内容の諺もあるくらいですし、困っている人物というのは、それだけ人の共感を誘い、感情移入させやすいのです。
つまり、縁側でお茶をすすって平和にぽけーっとしているような始まりは、最悪です。
お茶が爆発して幻想郷が滅びかけてる、ぐらいのスタートダッシュでいいですよ。(これだとギャグになってしまいますが。とにかく何でもいいからインパクトを意識してください)
57
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/31(金) 12:33:22 ID:gUbY8jis0
>>54
それと、幾つか過去作も拝見させて頂きましたが、普段は三人称で書いていて、そちらに慣れているのではないでしょうか?
主人公が何を感じたか、何を思ったか、よりも今何が起きているか、といった状況を説明する描写が多く、あまり一人称のメリットを生かしている文章に見えません。
これだといっそ全て三人称に統一して書いた方がよくなります。
というか、三人称の方が習得するのは難しいですし、せっかくそちらできちんと書けるのですからそうしましょう。
言いたくないですが、一人称向きの作者さんに感じないです。活き活きとした、感情が迸るような表現はあまり見られないので。
無論、落ち着いた三人称で淡々と書けるのも才能です、こういうのは人によって向き不向きがあります。
で、それとは別に少し気になったのですが、上に挙げた通り基本淡々と冷静に周囲を描写した語り口の主人公なのに、濡れ場になった途端急に元気に、感情の篭もった表現が出てくるので、
ちょっと若い女の子の内面にしてはどうかというか、あまりにも男性的な観念で書かれています。Hじゃない場面でも人間味を感じさせる主人公にさせてあげましょうよ。
百合とギャグをメインに押し出した作風の一人称で、女の子に興味津々な女の子、という設定ならばともかく、そういうつもりで作ってないのにこうなってしまうのだとしたら、演技力不足です。
58
:
みすゞ
:2013/05/31(金) 19:12:42 ID:et6SP3lYO
>>51
ー53様。
的確な指摘、アドバイスを有り難うございます。
このスレのみなさまは凄いですね。ぐうの音も出ない……
仰るとおり一度に取りかかるのは無理なので、焦点を絞って向上させていきたいと思います。
とりあえず、家の本棚に東野圭吾のガリレオ先生があったので、しばらくそれを書き写してみます。
これならすぐに取りかかれそうですので。
59
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/31(金) 20:13:20 ID:rxA4MDuo0
>>54
たしかに導入で大損してる
物語りが動き出すのが、100kbくらいから
そこまでは、動きらしい動きがなくて、ひたすらチュッチュチュッチュチュッチュの合間に、先の展開を匂わすだけで繋ぐ力業で凌いでるというw
柔道でいえば、一本背負いとかの技を使わずに、ただ筋力のみで相手を持ち上げて投げ飛ばしてるみたいな感じというか
これはこれで凄いことでもあるんだけど
それだけの筋力がある人が、ちゃんと一本背負いみたいな技を使えばもっと強くなる
で
冒頭の紫と幽々子の会話パートが、導入のツカミとしてほとんど機能してないんだけど、気付いてるだろうか
というのも、このユカユユ会話パートのあとに、蓮メリパートに切り替わり、メリー登場となるわけだけど
連メリが、ユカユユ会話パートとどういう関連性があるのか、まったく想像すらできない感じにしてあるんだよね
これ本来やるべきなのは、ユカユユ会話パートで、このあとの連メリパートが面白くなる情報を仕込んでおくこと
そうしないと、冒頭の会話パートが生きてこない、つーか完全に死んじゃっててデッドウェイトになってる
(この冒頭が構成上活きてくるのは、中盤以降になって紫が戦死したことが開示された時点から。つまり忘れられてて無意味化してる…)
じゃあ具体的には、どんな感じのベターな導入のやり方があったかなっていうと
一例としては
ユカユユパートの最後で、紫が月へ自殺まがいの特攻を仕掛けて散華したことを、この時点で開示しちゃう
そして、大妖怪の自殺まがいの特攻・戦死に戸惑う周囲を軽く描いて、
紫が将来、幻想郷創立に必要不可欠な存在になることを示唆しておく
そのあとの連子パートでは、蓮子が大昔にあったらしい月面でのオカルト大戦争を一人で調べてたりして
蓮子は、死んだはずの大妖怪(紫)が、その後に幻想の楽園を作ったらしいことを知る
いったい大妖怪はどうやって復活を果たしたのだろうか? そこの情報だけが不自然に隠されていて――
と、蓮子が気になったところで、メリーと再開
ところが、再開を喜び合う間もなく、メリーの身には深刻な異変が起こり始めていた
メリーの異変をどうにかする方法を必死に探る蓮子は、幻想郷という異世界とメリーの異変の関連性を示唆する情報を得る
さらにその情報の線をたどって行くと、大妖怪(紫)がどうやって復活したのかを解き明かすことこそが、メリーの異変をどうにかする手がかりになることが見えて来て――
みたいな
で、そんな感じで最初っからもう不安の種を十分に煽っておくとどうなるかというと、
本作品でヒジョーに長い文量をさいてチュッチュッチュッチュかかれてるw連メリの絆っていうのを、もっと少ない文量でヘヴィに演出しやすくなる
というのも、
わりと平和な状態でチュッチュするのと
メリーに異変が起きつつあって、その不安の中で二人が解決法を探しつつ、必死に時間を作ってチュッチュするのと
どっちがより愛情を読者に伝えやすいか
ついでに、切ない感じもだせるか
考えるまでもなく、予め不安ってのを煽って置いたほうが効果的
その上で二人の愛情をがっつり演出出来る渾身のワンエピソードを入れれば、長い贅肉チュッチュパートも要らなくなって、テンポ良く話しを展開させられる
(どうしてもチュッチュいっぱい書きたいなら、もうちょっと分散させたほうがいい。前半に盛りすぎて間伸びてる)
60
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/31(金) 20:14:02 ID:rxA4MDuo0
>>54
>②一人称、二人称など視点転換
誰の視点かわからなくて混乱するっていうのは、それなりに切り替えの工夫もしてあったし、特に大きく気になる部分はなかった
だけど、どうせこういう事するなら、枠線や記号で仕切りを作って「視点が今、切り替わりましたよ」っていうのをビジュアル的にもわかりやすくしちゃってもいい
ただ、一人称の三人称には出来ない感情移入効果って、そういう小手先のものじゃなくて
読者が現実と同じように、ただ一人の自分の目(主人公の視点)から世界を見て、その他の登場人物に対して感情を抱く(その他の登場人物に感情移入する)という点にある
視点ころころ変えてモノローグばっかりやるだけだったら、三人称でやってるのとあんまかわんねーよってのはあります
>③描写について
描写の質そのものは、あんま疲れない文体でイメージしやすい感じで悪くないと思う
日常シーンやチュッチュシーンのあれもこれも細かく、くどく書いてるは、まあ、好きで書いてんだろうから、あえて言及しないにしても
>少し濡れ場的な要素が多すぎたかなということと
これも含めて
今後の課題として、作者さん得な贅肉チュッチュシーンをいかに効果的に物語りの本筋に取り込んで、読者の得にもするか、というのは考えたほうが幸せになるとおもう
>戦闘
この作品の戦闘のほんとうの問題は、戦闘が意味なかったってことなんだよね
結局、メリーの記憶をつなぎ止めたのは藍の自爆だから、蓮子さんのがんばりが意味ねぇ、ただの棚ぼたラッキー話しじゃんみたいな
あれだけ文量さいた戦闘シーンが、蓮子のメリーに対する愛情を強調する機能にしかなってなくて、
そのせっかく強調した愛情が、メリーの復帰の展開に絡んでこないっていうのは、もったいないよ
じゃあ、どうすれば良かったかなっていうと
例えば
戦闘での蓮子のがんばりが、実は何かしらの形でメリーの復活に大きく貢献して、
あとからメリーの記憶を取り戻した紫自身が、その時の蓮子の戦いっぷり(愛情のでっかさ)の記憶も取り戻して感動しちゃって惚れ直す的シナリオにしとけば
カタルシス倍率ドンさらに倍だったよね、みたいな
61
:
>>54
:2013/05/31(金) 23:45:44 ID:cv7KkgRA0
>>55
ご意見ありがとうございます。
自分の周りにある色々な作品へ、頂いた言葉を踏まえて目を通してみました。
すると、言われているように早い段階で、引き付ける人間性(特殊すぎる見た目や感性、または例で言われているような困窮した人間など)、問題の提起(過酷な状況、行動を強要されるような出来事)、または気になる状況(特殊な世界)で始まっているようでした。
特に現代世界が舞台のものにはその傾向が顕著でした。
前提となる世界を把握できていて当たり前だからの導入方法だと思うのですが、東方の二次創作を創想話で投稿する場合、読者さんたちは皆その前提を知っているから、これらと同じように展開させるのが良いのだろうことが分かりました。
それらを鑑みて、今回の私の作品で考えてみると、冒頭の部分で療養所にて極限状態の主人公を据えて、物語を始めてみたら良かったのかななどと思います。
教えていただいた内容を意識して考えてみると、なるほど、今までより大分魅力のある冒頭が書けそうな気がして来ました。
まだ幾つかの作品へ目を通した程度なので、もっと沢山の作品をその意識の下、研究してみたいと思います。
大変貴重なご意見、ありがとうございます。
>>57
ご指摘していただいた一人称と三人称の視点ですが、思うところがありました。
言われてます通り、以前は三人称で物語を書いていたことが多かったです。
元来海外ファンタジーなどの海外小説が好きな人間でして、三人称描写にはそれらの影響が文体に出ているのかもしれません。
物語に関しても、次々問題が振りかかるヒロイックなものの影響を受けている面があります。
そういった作品の方向性から考えた場合、言われてます通り三人称が落し込みやすいのだろうなと、改めて感じました。
自分でも少々違和感を感じていたのですが、その理由が見えたという感じです。
ギャグ調子ならそれできちんと書き上げる必要があり、そうでないならそうでないで作品の雰囲気を保つ。
その線引が曖昧になっていたようです。
当面は、三人称視点での研鑽を重ねたいと思います。
一人称を使用するにしても、もっと他の作品などや表現、使用理由や効果を勉強し、修練を積んでみたいと思います。
当たりまして、一人称作品で参考になるオススメなものなどありますでしょうか?
また、濡れ場的な部分で感情的になってしまうのは、まさに仰るとおりで演技力不足そのものと反省しました。
普段冷静に論理的、特定の状況で感情的になる、まさに男性の思考そのものでした。
周囲の女性を見てみると、男性に比べメンタルは比較的高いまま、低いまま、など安定している方が多いように感じます。
人間性の描写というものをもっと強く意識して、書き分けて行きたいと思います。
62
:
>>54
:2013/05/31(金) 23:47:51 ID:cv7KkgRA0
>>59-60
例を添えての分かりやすい説明、有難うございます!
とても参考になります。
スペース3行開くたびに、「強調できてる?関連はちゃんとできてる?」とクエスチョンするスクリプトを組み込みたいような気持ちです。
物語のコントラストの強化など、それぞれのパートの意味をよく考えることを意識したいと思います。
一人称などの視点についての説明も、とても分かりやすく説明くださり有難うございます。
主人公に登場人物へ感情移入させる、なるほど、こういった用途などに効果を発揮するのですね。
今一度、視点について吟味し、勉強したいと思います。
チュッチュ的なものも、よりエンターテイメント、バランスなど物語の中での意味を通して考えたいと思います。
戦闘部分についてのご意見も、全く持ってその通りだと感じました。
出来事は一つの要素で流すだけでなく、それ相応の、物語全体の流れにあったボルテージを維持しつつ、より心動かす要素と意味を組み込む、これを意識したいと思います。
皆様、大変貴重なご意見を有難うございました。
今書いているお話も、頂いたご意見のお陰で、より良いものにできそうな気がします。
自身の創作意欲も鰻登りです。
重ねて、感謝申し上げます。本当に有難うございました。
63
:
八衣風巻
:2013/06/04(火) 20:48:34 ID:2UoncVFo0
初めまして、八衣風巻と申します
短い作品ですが、よろしければ、批評をよろしくお願い致します
タイトル:周期「400年目の境界少女」
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/184/1369577193
秘封倶楽部の結末を書いた話です。
見ていただきたい点としては、
・文章について
最後まで読むことのできるレベルに達しているか、というのと、一人称をうまく扱えているかどうかです。もともと()をあまり使わない作品を書いていて、今作では挿入が不自然ではないかがとても不安でした。
・起承転結について
これは某スレでも言われたことなのですが、私は起承転結を作るのが苦手です。読者様に飽きられないように構成できるように、アドバイスをもらいたいと思っています。
・伏線を最低限回収しつつ、読者に考えさせるような終わり方をしているかどうか
今回、初めて複雑な物語を書いたもので、読者様に必要最低限のヒントを与えつつ、読了後に数瞬でも解釈を考えていただける作品になっているかどうかも見ていただきたいです。
もう一つ、欲張りながら皆様にお聞きしたいことがあります。
マルチ投稿先で、文章のテンションが平坦、感情がこもっていないという感想をかなりいただいております。
物語全体の起承転結もそうですが、文の起伏を作るためにはどうしたらいいのでしょうか。
よろしければ、そちらの方も回答をお願い致します。
64
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/04(火) 21:48:00 ID:8NAwrr0Y0
>>63
とりあえず読んでみましたが、何がどうなってるのかよく分からないですね。
私だけでなく、感想をつけている他の方々も「わからない」「なんとなくわかる程度」と感じているようなので、おそらく誰が読んでも理解し辛い内容なのだと思います。
そのような疑問、もやもやを読者に抱かせることで、面白さや爽快感に繋がる事はないかと。
複雑なストーリーや賛否両論な結末などで高評価を得るのは相当難しいですし、まずはオーソドックスな話を作る所から始めては如何でしょうか。
・文章について
特に引っかかるような箇所はありませんでした。
「・・・」を使わず三点リーダに統一した方が余計な指摘を呼び込まないのでベターかとは思いましたが。
・起承転結について
起 物語の開始地点 誰が主人公なのか、舞台がどこなのかの説明。また、可能な限り読み手を惹きつけるスタートを心がける
承 起で始まった話を動かし、広げるパート。一番長い部分でもある。基本的には、主人公を虐めまくる箇所。
転 承までに起きた様々な問題がここで解決する。敵対している存在を打ち倒す。物語全体の謎が解き明かされる。成長ものなら、ここで主人公が成長する。
結 主人公とストーリーに変化が生じ、起の時点と正反対の状況になっている事を読者に伝えて締める。
今作、「400年目の境界少女」ですと転で行うべき謎の解き明かしをやってないので、スッキリしないままブツッと話が途中で切れた印象があります。
・伏線の回収
そもそも状況がよく飲み込めないので、ずっと「???」という状態です。
で、文章が平坦、感情がこもってないと言われたそうですが、これはまあ性格の問題としか。
無理してテンションを上げないと活き活きとした一人称が書けないのならば、三人称を書いた方がよいのでは。この形式なら、落ち着いた口調がむしろ長所になりますよ。
貴方の文章は主人公の主観よりも、周囲の情景の描写が多いので、三人称向きの人だと思います。
65
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/04(火) 23:14:54 ID:fg.WEdSA0
>>63
読みました。
まず誤字脱字コーナー。
さらっと1回流し読んだ範囲では、特に誤字は見当たりませんでした。
一箇所、冒頭での秘封組のシーンで、
>みたいな話も上がってたけどあれはうやむやになったはず…………
文の末尾の句点が抜けています。
-----
ご依頼の点について1つずつ見ていきます。
まずは文章について。
・丸括弧を使った心理描写
まず、丸括弧を使った 「心の中の声」 についてですが、
これは大まかな原則というか性質として、「語り部以外の誰か」 に対して使うものです。
つまり三人称や、一人称で相手の心を読んでいるようなケースです。
今回の作品はそもそもが一人称、つまり地の文がそのまま心の声に相当していますから、
その中で一部分だけを台詞のごとく抜き出してもほとんど意味はありません。
別にそれが厳密に定められたルールというわけではないし、
一人称でも書き方によってはそのような表現が効果的になり得ますが、
今回の貴方の作品に限って言えば、まったく無意味だったという印象です。
・三点リーダの過剰な使用
作者の頭の中の映像では、それくらい多量に使いたくなるほどの間なのかもしれません。
が、点々をただ並べ立てただけで読者にそれが伝わるとは考えない方がいいでしょう。
むしろ 「ひたすら連打すれば何かが伝わると思っている稚拙さ」 が先に立ちます。
三点リーダは原則として一度に1組(2文字分)のみを使い、
その1セットでは伝わらないほど大きな空白であるなら、描写でそれを示してください。
・一人称の扱いとその他諸々
上で書いた丸括弧の無意味な使用という点を除けば、
一人称の使い方そのものについてこれといって指摘する点はありません。
一人称どうこうではなく文章全体として見るのであれば、
描写がやや説明的すぎてリズムが悪い部分が目立ちます。
一固まりの地の文ごとに、余計な文や文節が1つずつくっ付いているような。
三点リーダの過剰な使用、また秘封二人のイチャつきっぷりへの偏った注力と合わせると、
若い書き手だなあという印象です。いろんな意味で。
66
:
65
:2013/06/04(火) 23:17:31 ID:fg.WEdSA0
次、内容面について。
起承転結および伏線が云々とのことですが、そもそもそんな言葉を使うほどの中身が見当たりません。
・秘封の二人がキャッキャウフフ
・すんなり拉致されたか何かで霊夢や魔理沙のポジションに収まったっぽい
・でも秘封の絆はそのままだよ
というおおよそ3つの要素がほぼ独立して置かれているだけで、
それらが繋がったり絡み合ったりという流れが一切ありません。
この内容で伏線という言葉が出てくること自体がちょっと驚きですが、伏線というのは、
「のちのちに何かの手がかりとなる情報を、それとは気付かれずに開示しておく」 ことです。
この作品でそれっぽい部分というと、途中でポンと提示される紫らしき人物の台詞とかでしょうか。
でもこれは 「この台詞を元にいろいろ考えてみてね!」 というあからさまな提示の類であって、
伏線だとかそういう話ではないし。他に何かありましたっけ?
-----
ご依頼には、
>必要最低限のヒントを与えつつ、読了後に数瞬でも解釈を考えて〜
と書かれていますが、貴方の考える 「必要最低限のヒント」 は、
読者からすれば 「考えてみる気も起きないほど曖昧でどうでもいい話」 にしかなっていません。
分かりやすさのために意地悪で極端な例を出しますが、
「勇者は世界を救う旅に出て、苦難の大冒険の末に魔王を倒しました!
細かいところは語りませんが、想像は出来るでしょう? いろいろ考えてみてね!」
と言われたようなもので、読者からすれば 「はあそうですか」 の一言で終わりです。
ついでに言うと、この手のパターンで何が致命的かって、
「仮に真面目に考えてみたところで、それが目新しい話である可能性はゼロに近い」 ところです。
だって想像を読者に丸投げしてるんだから、どこかで聞いた話しか思い描けなくて当たり前だよね、と。
-----
総括と改善案について。
総括としては、全体的に経験値が低く、
具体的なアドバイスがどうこうという段階ではないという印象です。
意味の薄い丸括弧や無駄な三点リーダの使い方、
また秘封のイチャつきシーンばかりに力が入って物語全体が置きざり、という点から見ても、
貴方はまだ 「自分の内にある生の想像を書き出すだけ」 の段階から抜け出していません。
「より広く第三者からの好評を得ようと考えるのであれば」、
その生のイメージをもっともっと 「生きた世界として」 膨らませ、
そして何より 「過不足なく分かりやすく」 描き出さなくてはなりません。
とりあえず、月並みな話で恐縮ではありますが、
まずはもっと様々な作品に触れて、文章表現に対する基本的な経験値を溜めることが1つ。
簡潔かつ要点を抑えた表現、ということであれば、
青空文庫なんかで読めるくらいの古い時代の作品なんかがいい勉強になるかもしれません。
それ以外に挙げておくとすれば、
・全体のテーマを箇条書きで並べ (プロッティング)、物語としての比重におかしな偏りがないか、
また読者に提示するべき点を投げ出していないか確認する。
・書き手が一方的なテンションで突っ走っていないか、冷めた目で文章を見直す。
読者を盛り上げる流れが存在していないのに、作者が一人でハッスルしていないか。
無用な感嘆符や、三点リーダー、ダッシュの過剰使用もここで排除できるはずです。
ひとまず俺に思い当たるのはこれくらいでしょうか。
67
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/05(水) 12:24:47 ID:ZluhpBK.0
>>63
これは起承転結とか、伏線とか、文章の感情とか以前に
企画の段階から、もうちょっと考えてもらったほうが良かった感じだね
というのも
この物語で、作者さんが面白がらせようとしてる核になるポイントである『蓮メリは実は○○だったんだよ!』っていう部分のことなんだけど
どうして蓮メリが○○だと面白いのか、っていう部分がまったくと言って良いほど描かれてないから
『蓮メリは実は○○だったんだよ!』と、突きつけられても、まったく面白がれないという
そして、大事なのは、作者さん自身が『蓮メリは実は○○だったんだよ!』が何故面白いのか、描こうともしていない点
どうしてそうしちゃったのかといえば、
おそらくは、『蓮メリは実は○○だったんだよ!』というのが、どうしてそれが面白いのかっていう部分を付け足すまでもなく、他人にも面白い感じられると錯覚してしまっているからじゃないのかなと
だから、この物語で必要なのはまず
『蓮メリは実は○○だったんだよ!』っていうアイディアに対して、どういう面白さを付与するのかっていう企画です
例えば、最近もこのスレッドで、『蓮メリは実は○○だったんだよ!』っていうアイディアを核にした作品がタイムリーに投稿されたわけだけど
その『貴方が私に見せた世界』をちょっと例にさせてもらって、アイディアにどういう面白さが付与されてたかを説明すると、
アイディア:
蓮子の正体は実はヤマザナドゥーだったんだよ!!!!!
どんな面白さが付与されてたか:
ヤマザナドゥーが幻想郷を救うためには蓮子として生まれ変わり、そしてメリーを紫の依代として生成したけど
蓮子はヤマザナドゥーである時の記憶をなくしているせいで、依代としての儚い運命しかないはずのメリーとラヴラヴになっちゃいました
そんな蓮子とメリーが自分たちの宿命と義務を自覚しながらも、愛のために戦うドラマ
とまあ、こんな感じになっていて
もしこれがね、蓮子の正体は実はヤマザナ!とかただ言われてもおもしろくないわけだけど
蓮子の正体は実はヤマザナであることからドラマを作ることによって、面白がらせる見所を作ってるわけです
面白がらせるポイントがあれば、そこを活かすための最適な起承転結(シナリオ)を考えることもできるし
そのシナリオを活かすための最適な文章(テンション・感情)についても考えることもできるわけだけど
八衣さんの今回の作品は、面白がらせるポイント自体が作られてない段階だから、最適なシナリオ・文章を語る以前の問題になってしまってる
まずは、この土台になる『蓮メリは実は○○だったんだよ!』というアイディアに、
どういう面白さを付与するのかをじっくり考え直してもらうことが、一番の実力向上のための経験値になるんじゃないかなと思います
68
:
八衣風巻
:2013/06/05(水) 17:48:01 ID:.65o6irU0
>>64
様
>>65
様
>>67
様
恐らく実力が一番反映される実験的な今作で、色々なアドバイスをくださりありがとうございました。
やはり練度不足というのを、肌に感じました。
書くだけでなく、色々な作品から学びとり自分に反映させていく、というのも自分がやらなければならないことだと思いました。
また、自分の世界を出すことに執着しすぎて相手に伝えない、もしくは自分が面白いと思っているだけだったり、アイディアをアイディアのままにしておいたりと、 非常に自分本位過ぎたと反省しています。
読みにくいというのも、物語に関係ない説明が、いわゆる文字稼ぎのための描写が多くあると読み返してみて気づきましたし、話全体の流れがまとまっていないというのも実感しました。冷めた目で見るということが初めてできた気がします。
また、しっかりと物語を作る土台を作っていきたいと思います。変則的な話を作るにはそれなりの力が必要なのに、今回はかなり背伸びをしてしまいました。恥ずかしい限りです。
皆様にいただいたアドバイスを元にこれからもssを書き続け、焦らず、だんだんと実力をつけていきたいと思います。
貴重な時間をいただき、本当にありがとうございました。
69
:
斎木
:2013/06/08(土) 06:30:42 ID:teabZ8JQ0
久しぶりにお邪魔させていただきます。
以下の作品について批評をお願いします。
烏は風ゆえ祝に呑まるる 前
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/179/1360634596
烏は風ゆえ祝に呑まるる 後
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/184/1369667062
見ていただきたい点は、
テーマとして、
文パート「文が早苗を意識する過程」
早苗パート「幻想郷側に一歩踏み込む過程」
を意識して書きました。
それを達成できているか、という点が一つ。
コメントで指摘されているような、文章全体としてのテンポや回りくどさが度を越していないか、という点。
終盤になるにつれて、話が駆け足になっていないか、という点。
そもそも退屈な話になっていないかという点。
それからこれは訊いてみたいことという部類に入ると思うのですが、
長編、短編を問わずブラウザバックを誘発しないような冒頭の作り方というのはどういうものなのでしょうか?
伏線の上手な張り方というのはどういうものなのでしょうか?
以上です。
よろしくお願いいたします。
70
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/08(土) 21:04:22 ID:u2ZzUgcQ0
>>69
私は作品の内容について何か言えるほどの能力もないので、とりあえず冒頭について思っていることを書いてみます。
他の人もそうだと思いますが、何も東方や創想話だけが生活の全てじゃないし、他にも興味のある事や楽しめるものを持ってるし、その数ある選択肢の中から創想話の、それも特定の作品を読ませようというのなら、やはり工夫は必要だと思います。
ただ私の場合は長編と短編で求めているものが違うので、どういう工夫を欲しているかも違っています。
短編の場合は冒頭よりもタイトルやタグや概要のほうを重視します。読了までの時間が少ないなら、パッとしない冒頭でも文章力だけで読ませられることもありますし。逆に凝った冒頭はまとめられるのかと不安になったりします。
長編の場合は、しっかり引き込める冒頭がないと例え高ポイントの作品であっても読みません。人の好みはそれぞれですから、自分が「楽しめそうだ」とか「期待できそうだ」とか思わせてもらえないと読む気がおきません。限られた時間を無駄にはしたくないし、その上で読了まで長時間を要する長編を読ませようというのなら、冒頭の工夫は必須だと思います。
ちなみに私は始まって十行以内に何か事件が起きないとサヨナラします。(これは極端かもしれませんが)
とにかく、読み手は貴重な時間を使って読みに来ているんだということ、クリックした作品が楽しめるものなのかどうかはまだ半信半疑であること、などを頭に入れてもらえれば、それほど間違わないんじゃないかと思います。
71
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/08(土) 22:33:39 ID:i2LyioKc0
>>69
とりあえず、点数が1000点ぽっちな時点で退屈な作品であろう事はまず間違いないと思って下さい。
実際に目を通してみましたが、あまり興味を引かれる箇所や面白みを感じる表現が無いです。
意識して、読了しなければ、とはっぱをかけないと先を読むのが辛い状態です。
そうなっている原因として、一つはダーシの多用。
テンポを崩していますし、
――それに。
――まあ、ねえ。
――それは。
この程度のモノローグを強調するのはもったいないです。
絶対に印象に残る、これは面白い文章だ、と確信できた場所こそをダーシで飾ってみてください。
それと、とにかく無駄が多いですね。読者が既に知っているであろう設定の解説と、刺激の無い表現は全て削れる筈です。
そこまでシェイプアップしたら、この作品の容量は三分の一以下になると見ています。
また、私がこの作品で冒頭一行目に持ってくるべきだった文章は、文が早苗の世話役について云々ではなく
早苗の母校が幻想入りしてきた、という部分だったと思います。
こういった異常事態、事件こそスタートダッシュに相応しいのです。
72
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/08(土) 22:42:59 ID:i2LyioKc0
>>69
>無縁塚――。
>幻想郷の東端にある博麗神社から西へ飛び、人里を越えてしばらく行くと至る幻想郷最大の森――魔法の森。その森を越え、更に西へ行った場所が目指す無縁塚なのだそうだ。距離はそれなりにあるが、行って帰るくらいなら日没前に往復できないこともないらしい。その場所について記事が書かれることは少ないが、人里において危険性の認識は統一されており、訪れる者はほとんどいない。そして、それゆえ徒に興味をかきたてるような記事もまた書かれることはないのだと、霊夢は香霖堂への道すがら話してくれた。
無縁塚の説明をすればいいだけの部分で、魔法の森の位置まで語っており、無駄です。しかもその解説は別に面白くも何ともありません。
森がどうのこうのが、他人の興味を引くことは殆ど無いって、分かりますよね? 人気投票で背景の森が一位の漫画とか、ないですよね? 皆、女の子や事件やミステリーやロマンスが好きなんですよ。
イラストサイトや動画サイトなどに行けば分かるんですが、背景真っ白でも女の子が可愛いと人気上位に入っているような作品は結構あります。
それくらい、情景描写って集客力に寄与しない要素なんですよ。だからといって全部失くすと訳がわからなくなるので、最低限どこで何やってるのか分かるぐらいにまで減らしましょう。
他にもこれと類似したパートが多く、とにかくどうでもいいものを説明し過ぎです。
必要なものと、面白いものだけを書けばいいんですよ。
73
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/09(日) 14:48:13 ID:S96Tj2Lg0
>>69
>文パート「文が早苗を意識する過程」
>早苗パート「幻想郷側に一歩踏み込む過程」
どちらも表現はされてるけど、表現されてるだけで止まってて
表現されてるものを読んでも、何らか感慨を少なくとも強く感じるような事はない程度、というのが自分からみた評価
良くも悪くも、地味で、そして、何もかも全部書かなきゃ気が済まないとばかりに書き込まれたディティールに凝った世界
小説的な飾りっ気やエンターテイメント性がほとんどなく、無編集のホームビデオを見せられてるような感じ
だから、『ただ幻想郷の日常を純粋に記録したかった&人物の心象の機微を大げさな演出を使わずナチュラルに描きたかった』みたいな方向性なら成功の部類だと思う
こういうノリが好きな人には、良い作品なんだろうなとも思います
だが、>そもそも退屈な話になっていないか
という点に関しては、めちゃもろにYESで、エンターテイメントとしてみると大失敗
というか、エンターテイメントでやっちゃいけないことを、逆にわざと全部やったらこうなるんじゃないかな、というくらい
これは、>ブラウザバックを誘発しないような冒頭の作り方
というのとも関わるんだけど、プラウザバックされるということに、色々と理由を付けたがる作者さんが多いんだけど、
プラウザバックの93.1569%の原因なんて、ほんとはシンプルな一つの理由しかないと、個人的には思ってる
要するに、読んでて面白みを感じられない、おもしろくなりそうな気配がない
つまりは、エンターテイメントとしてやらなきゃいけないことをやってないだけという罠
例えばこの作品だと
出だしで提示されるイベントが、文が世話役に任命されることなんだけど
まず、世話役に任命されるっていう事自体が、どんな面白さがあるのか、想像しにくいって事に気付くと思う
ならば、その想像しにくい物事に、何かしらの面白さをフォローする情報(文と早苗が一緒にいることで、何かおもしろいことが起きそうか)があるかといえばゼロ
そして、なんか文が世話役になることに前向きになってるけど、その理由付けも、ただの取材ためっていう、これまた恐ろしく弱い動機だから
読者の、この先で物語りがどういう風に転がっていって欲しいか(主人公がどういう行動をしてほしいか・何を達成してほしいか)、みたいな期待感も煽られない
んで、冒頭の最後にちょろっと建物の事が書かれてるけど
建物が何なのかを書かないと、そもそも読者はなんも想像できないんだから、面白くなりそうだとすら想像できないという
ただのノイズになってる
ここまで見ただけでも、冒頭でやっちゃいけないことをかなりやってるんだけど
さらに場面変わって、早苗が霊夢を訪ねるシーンでは、なんというかもう
本筋の学校に関する筋がほとんどなくて、幻想郷になれてない早苗を説明するためだけに
ひたすら俺設定をキャラ二人が話してるだけみたいな感じだよね
しかも、その設定にあまり興味を誘導せずに、かなーり説明的に蘊蓄ってるだけみたいな
だからもう、ほんと失礼な言い方しちゃうと、やっちゃいけない逆見本、みたいな感じになっちゃてるんで
逆に言えば、この作品の逆のやりかたすれば、退屈じゃなくなるよということなんで
この作品を反面教師にして、是非レベルアップを図ってみるといいかと思います
74
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/09(日) 14:48:58 ID:S96Tj2Lg0
>>69
じゃあ、具体的にはどんな“逆”をやればよかったかなっていうと
出だしで提示されるイベントについて:
面白そうなものかどうか、直感的にわかりやすいイベントにする
直感的にわかりにくいものなら、それをフォローする情報を入れて“どう面白くなりそうか”を少なくとも想像できるようにする
注意点は、そのイベントが冒頭で発生した場合、そのイベントの重大さが読者との共通認識で、十分に認識されるものが好ましい
共通認識が薄く、何かしらの前置きがなければ、イベントの重大さが伝わらないものは、しっかり前置きから興味を誘導する
んじゃこの作品の場合、上記の条件をベターに満たすのは、どんな形かっていうと
他の方もレスしてたけど、早苗の学校が漂着することが物語の面白さの核になるから、早苗の学校が物語りの主軸であることをまず提示しちゃう
そして、大事なのは早苗の学校が、漂着した冒頭の時点での意義を作ること
学校が漂着したことに対して、早苗がどんな行動を起こしそうで面白くなりそうなのかを提示すること
それは例えば、
冒頭での早苗の状態を、幻想郷に慣れてないということを演出することも兼ねて、極度のホームシックとして描いておいたりする
元居た世界に帰りたくてしょうがない、みたいな
なんなら幻想郷や天狗に対して嫌悪感すら抱いていた方が良い(そうすれば、物語が終わったときの早苗の変化に、大きなわかりやすさを添加でき、カタルシスも増す)
で、早苗がそんな状態のところへ、懐かしい母校が幻想入りしてくる
妖怪たちが母校を資源として使おうとするを、早苗は死守しようとして、妖怪の山勢力と洒落にならないくらい激しく対立してしまう
この早苗が巻き起こした事件は、幻想郷文化への反発であると同時に、
早苗という元の世界では『常人なららざる者』が学校という場で果たし得なかった未練へ(ホームシックの主な原因)に、再び向き合えるラストチャンスになるはずだったのだが――
みたいな感じなんじゃないかなと
で、早苗が最終的に学校を壊すという行為を、『早苗が未練を克服して精神的に成長し、幻想郷で生きていくことを決意する表明』みたいな感じでテーマを収束させられたらベターだったと思います
文の扱いとしては、『早苗にとっての嫌悪感を感じる幻想郷の象徴』これが物語進行で変化して『早苗にとっての愛すべき幻想郷の象徴』として扱うとシナリオをかなり単純化できるはず
>文章全体としてのテンポや回りくどさが度を越してる
明らかに超してる
とくに俺設定蘊蓄がひどい
俺設定を語りたいなら、その俺設定を面白く使ったエピソードで表現しなきゃ駄目
例えば、早苗が霊夢に会いに行ったシーンとか、
信仰の流れが阻害されている原因を探るって行為に、なんの面白さも付与されてないよね
早苗がただ真面目に原因を探るだけっていう恐ろしく地味な作業で
その作業を進めることによって、物語が面白く展開しそうな気配すら漂ってない
そんな面白くない事件の原因の俺設定を延々語られても、興味が持てないから退屈極まっちゃうっていう
繰り返しになるけど、俺設定を語りたいなら
物語の主軸の展開上で、俺設定を使った面白いエピソードで読者の興味をかき立て、
その面白さそのものを説得力にして、説明を簡素にして俺設定を読者にわからせるのがベスト
どうしてもキャラ同士に腰を落ち着かせて語らせないといけなくても、まずこの設定を使った面白いエピソードで、俺設定へ興味を誘導するというのは必須
75
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/09(日) 14:49:42 ID:S96Tj2Lg0
>>69
>終盤になるにつれて、話が駆け足になっていないか
これは、なんていうか、展開自体があんま感じられないから、駆け足もなにもないような気がするっていうか
早苗の気持ちの移り変わりとか、文の気持ちの移り変わりとかを強調出来てるようなエピソードが、ほんと希薄だから展開してる感じがないんだよね
その割りに描写は結構気合い入ってるから、ああ、今盛り上がってるシーンなんだろうなーとかは、漠然と感じられはするんだけど
どうしてこんな風になってんだっていうと
一番大きなポイントを一つだけ指摘するなら、基礎工事の部分まで遡っちゃうんだけど
早苗が学校事件に挑む動機の説得力が薄いってのが問題
早苗の学校にたいする思い入れを担保できるようなエピソードがなく、さらっとした説明で済まされちゃってるから
早苗が学校を送り返すことに意地になっても、学校を壊しても、それがどれくらい早苗にとって重大な事なのかが、読者に実感がない
だから、早苗の行動が軽くみえてきちゃう
その軽い物語が、右に動いても、左に動いても、たいして動いてるように見えないよねっていう
この辺は物理学と同じで
軽いものが、大きく動いても小さなエネルギーしか生まれないけど
重いものなら、小さく動くだけでも大きなエネルギーが生まれる
:伏線の張り方について
伏線って
例えば急展開での演出効果を高めたり、説得力を担保する場合に使うわけだけど
そーゆう物語の大きな展開に使う伏線は、とにかく目立たせなきゃ駄目
サプライズを狙う場合は、目立たせて、その上で、それが伏線であると気付かせては駄目
そんな事できるの?って思うかもしれないけど、そんなのは世の中にあふれてる
どうすりゃいいのっていえば、伏線を別の目的がある描写と読者に思わせカモフラージュすればいい
例えば、ギャルゲーでありがちなパターンだと、
あの可愛いキャラがいつもこんな変な行動をしてたのは、ただの萌え行動じゃなくて実はこんな理由があったんだよ!みたいな感じ
可愛い女の子なんだけど、常識外れに世間知らずすぎてお茶目な行動をしまくり、たまに所構わず無邪気に寝だすイベントが発生→
→実はある極秘研究室から自由を求めて脱走したロボットで、突然寝てたりしたのはシステムの寿命が近づいているためでした
彼女の命はあと二十四時間しかありません、しかも研究所からの追っ手が迫ってます!
みたいな
キャラの魅力を伝えるエピソードとして、伏線そのものを利用し、感情移入させた上で、あり得ない急展開に突入させる
なんというか伏線を書くというよりは、伏線をシナリオそのものと化させる
76
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/09(日) 22:32:08 ID:70oulBUw0
>>69
読みました。
まずは誤字脱字方面から。
前編は普通読み1回、後編は流し読みモードだったので他にもあるかもしれません。
・序盤、博麗神社にて 「ちなみに、守矢神社が現世利益を〜」
⇒ 文章の流れからすると、守屋神社 「は」 の誤植?
・同じく博麗神社にて 「無理に押し入ろうとする妖怪が少ないことも〜」
⇒ 「少なくない」 の誤植
・前編中盤、文さんの出撃シーン 「ー寝覚めが悪いのは。」
⇒ ダッシュの打ち損ない
・後編序盤、廃校への再侵入前 「文は。「どうしてもというのであれば〜」」
⇒ 地の文と台詞との間の一行空けがここだけ抜けている
-----
内容について。
既に上のお二方から散々に言われてしまっていますが、
無駄な描写や説明が多すぎますね。
ある1つの台詞に対して1つの心情が地の文で語られると、
その地の文に対して 「これは誰に向けて言ってんのかな」 という感じの 「説明」 が
2〜3文くらい付け加えられ、さらにその説明に対して追加の説明がくっ付いてくる。
作品全体のかなりの部分、特に開始直後ではほとんどの文章がこんな調子です。
それらの説明が重要な情報を提供していたり、あるいは文章自体が巧みであれば
多少の長さは苦にならないものですが、残念ながらそのどちらの要求も満たしていない。
今回の内容であれば、各所の無駄な文章を削ることで、
3分の2〜半分程度の分量で済ませることができたと思います。
-----
それらの無駄な描写が多い理由の原因の1つとして、
書き手が登場人物の心情に寄り添っておらず、
書き手が思い描いた情景や心情を未整理のまま書き殴っていることが挙げられます。
試しに、早苗さんの心情を 「一人の人間として正確に」 シミュレートしながら、
開始直後の神社の場面を読んでみてください。
普通の人間って、こんなにいちいち物事に解説を挟みながら思考するでしょうか.。
相手の言動に、いちいち 「〜だし、〜なのだ」 と2文も3文も分析を加えるでしょうか?
また、その逆のことも起こっています。
例として敢えて細かいところを挙げますが、前編の天狗2人+河童1人のシーン。
あれやこれやと長々しく心情、感覚の描写と薀蓄が語られている中で、
にとりさんの登場があまりにも唐突、かつ短い1文でさらりと流されています。
そのくせ場面の内容にはしっかり関わってくるので、「え、いつ出てきた?」 とマジで読み直しました。
場面的にも視覚的にも心情的にも、他の人物から明確に認識されているはずの存在が、
どうでもいい 「不自然な説明と描写」 に埋もれて扱いが薄い。「書き手に認識されていない」。
これは、作者が登場人物の視点にきちんと立てていないことを強く示唆している一場面です。
77
:
76
:2013/06/09(日) 22:34:44 ID:70oulBUw0
加えて、全体としての構成にも不十分な点があります。
ご依頼の内容の1つである、「冒頭に持ってくるべき場面」 の選定が悪いのもそうですが、
それに加えて 「早苗さんと文さんの関係」 についての描写が不完全すぎるのが痛手です。
簡潔に述べると、この作品での独自の関係性が 「既に出来上がっている」 状態で
物語が始まっていて、それに対する簡単な説明こそ行われているものの、
「その独自の設定が肌で感じ取れるようなきちんとした手順」 が初めから放棄されている。
だから、早苗さんは最初からいきなり文さんにイレこんでいて、
やることなすこといちいちオーバーリアクションで突っ走ってしまうし、
文さんも 「一年かけて培われた情」 が 「初めから前提として」 成立していて、
彼女自身が 「らしくない」 と感じるまでの強い心情が、
読者との温度差が解消されないまま延々と動機の主軸に据えられてしまっている。
同じようなことは、作品のメインギミックである事件そのものについても言えます。
これも端的に述べて、「早苗さんが何故そこまで廃校に情を傾けるか」 の理由付けが希薄です。
もちろん理由そのものが語られてはいるんですが、
読者が自然に納得し受け入れられるような丁寧なプロセスが全く取られていない。
そのすり合わせを行わないまま、キャラだけを一途なテンションで突っ走らせている。
つまり、文章表現だけでなく、全体の構成や見せ方という観点からも、
「書き手が書きたいことを書くことにしか気が向いていない」 のです。
で、そこに上乗せとして、先に述べた 「無駄なオマケ」 の多い文章が重なるわけです。
読者と作品との温度差はさらに加速し、書き手が一人でノッている作品の出来上がり、と。
実際のところ、そこまでズタボロに言うほど悪い作だとは思いませんが、
やはり 200KB 越えの作品で無駄な文量が多かったというのがまず痛かったですね。
全体の構成がこのままでも、100KB 程度にまで文量がシェイプアップできていれば、
批評や感想のトーンはまた違ったものだったかもしれません。
-----
総括。
良い点:
情景や、登場人物の内面についての想像は行き届いており、
物語を描く下地としては十分なものを備えている。
悪い点:
思い描いた世界を、分かりやすく 「自然に」 描き出すという視点が欠けている。
文章面、構成面の双方において、ただ想像の中身や設定を書き綴っているだけ。
78
:
76
:2013/06/09(日) 22:36:25 ID:70oulBUw0
改善案。
何はともあれ、想像の中身を整理することからでしょうね。
以前に俺がここで読ませていただいた二作についても同じような傾向はありましたが、
これだけの長編となっていよいよそれらの欠点が顕在化してしまった、という印象です。
この場合必要なのは、とりあえずプロッティングかなあ。
この手の話って、あんまり細かく書いても肌に合う合わないで無意味なことが多いんですが、
まあ毎回毎回抽象的な話ばかりでもいけませんので、ちょっと 「長編の場合の一例」 を。
・大枠を決める
まず、全体の話の流れを時系列で書き出してみます。箇条書きで十分。
実際に読者に提示するつもりがない要素を含めて、大まかな流れを列挙していく。
思い描いた物語があまりにも不確かな段階、
あるいは細部に気が向いていない故に大きな不備がある場合はここで気付くはずです。
もっと単純に、「これって面白いか?」 という素朴な突っ込みも忘れずに。
「冒頭にどんな場面を持ってくればいいか」 についても、
この段階できちんと流れが出来ていれば、試行錯誤や自己評価は容易なはずです。
時系列の入れ替えによる影響も含め、様々なパターンを考えてみましょう。
こうして文章で説明するとさらっと終わりますが、比重としてはとても大きいステージです。
決して、ここで引っかかりが出るような話で長編を書いてはいけません。誰も幸せにならない。
・細部の骨組みを決める
で、大枠のステージをクリアしたら、次は細部の骨組みです。
つまり、完成稿として肉付けする直接の土台となる骨組みを作る作業です。
ともかく、ここも箇条書きのような形で、以下のような要素をどんどん書き出します。
・動作や台詞の概要。「○○が××で△△する」 というレベルで、
行動やおおまかな台詞 「のみ」 を記す。余計な装飾は極力排除して簡潔に。
・↑に添える形で、「ここで入れたい解説や説明」 を簡単に記す。
無駄かどうかは一切考えてはいけません。手癖のまま書きたい要素を添える。
これをざーっと続けていきます。
全体の文量、あるいはその書き手の想像力の細かさ次第では相当に長くなるので、
人によってはあまり詳細にやりすぎず 「骨組みの骨組み」 くらいで済ませるか、
あるいはそこからもう一度 「細かい骨組み」 として同じ作業を繰り返すかもしれません。
それと、細かな伏線、布石や提示の類もこの辺で仮組みするのがやり易いでしょう。
・全体の流れを見直す
貴方の場合は、ここからが肝です。
書き出した言動の流れ、そして何よりそこに添えた 「入れようと思った描写や説明」 を
見直して、さてそこでそのオマケをくっ付けるのは果たして妥当であるものか、を考えます。
妥当であるかの判断の基準としては、
・その人物の内面を正確にシミュレートして、
「本当にその人がその場面に立ちあって、そういうことを実際に知覚して動くか」。
・物語の流れの上で、そこで提示するのが自然あるいは必然である情報か。
厳密に人物の内面をシミュレートすると、間違いなく読者には情報不足になります。
文字媒体である以上はいくらかの 「説明」 が要るのは当然ですので、その辺を判断。
で、これ要らなくね? と思った部分が出てきたら、
・本当にそれが必要かどうか。
短くさらっと言うだけならOKなレベルか、それとも本気で要らないか。
・どこかで同じようなことを言ってないか、言ってたらそこと統合できないか。
・それが必要だとして、「そこで言う必要」 があるのかどうか。
別の場面ならOKであれば、該当部分との統合や入れ替えはできるか。
・そこに入れるのが完全に妥当だとして、量として過不足はなさそうか。
これは実際書いてみないと分からない部分もありますが、
明らかに量が多すぎるという見立てができれば、そこも分割や再配置、統廃合の対象に。
というプロセスを加えて、無駄を削っていきます。
あくまで一例ではありますが、こんな感じの作業。
試しに今回の作品でこれをやると、びっくりするくらい無駄な部分が出てくるんじゃないかなあ。
というか、骨組みを決める段階で書き手自身がうんざりするんじゃないかと。
79
:
76
:2013/06/09(日) 22:40:09 ID:70oulBUw0
このやり方は、とにかく無駄を省いて自然な流れを作る、ということを主眼に置いています。
メリットとしては、
・無駄な文章が減る。手癖のままに要らない情報を垂れ流すことを防げる。
・大きな矛盾や情報の欠落を見落としにくい。
・作業している間に熱が冷めるので、書いてるものが面白いのかどうか冷静にツッコめる。
デメリットとしては、
・労力が大きい。腰の入った長編以外では徒労に感じる部分の方が大きいでしょう。
・書く勢いが削がれる。ノリと勢いに任せたギャグなんかとの相性は悪め。
・あまりに冷めすぎると、書けるはずの話まで書けなくなる。過剰にボツってしまう。
さらに根本的な話として、
・基本が出来ていればここまでしなくてもいい。というか、これくらいは自然にやるのが 「基本」。
という感じです。
これが貴方に合うやり方かどうかについて、俺は見立てを持ちません。
あくまで一例として、取り入れる価値があると思う部分があれば、そこだけ参考にしてください。
-----
有名どころの作家の作なんか読んでるとよく分かると思うんですが、
一人称にしても三人称にしても、登場人物の思考のプロセスと情報の提示の絡め方が自然なんですね。
常識的に自然に感じられる思考の流れに、常識的に 「それくらいは頭に浮かぶだろうな」 と
自然に納得できる分量の情報を滑らかに提示していく。だから、すんなりと頭に入る。
そうやって自然にキャラクタの思考に接して、自然に提示される情報を取り入れていくと
読み手も 「勝手に」 そのキャラクタの心情をシミュレートするようになる。
脳に備わる 「共感」 の機能を用いた、「読み手がキャラクタの心情に寄り添っている」 状態です。
この段階まで行って初めて、強い言葉や感傷、あるいは普通では不合理な行動が意味を持ってきます。
読者がそのキャラクタに馴染んでいるから、例えそれがまったく賛同できない性質の行動であっても、
「なんだこりゃ」 と単に冷めるのではなく、「おいおいおいおい」 と感情を動かされる。
王道的なプラスの行動や結果であれば 「イヤッハー!」 となるわけですね。
-----
長々と語りましたが、この手の話ってのはやっぱり、
「実際に完成稿を書くところ」 で理屈と実践のギャップが現れてきます。
んなこと言われてもどう書きゃいいんだよ! と orz な気持ちになった時は、
とにかくいろんな作品に触れましょう。世界に溢れる文章は、その全てが見本であり手本です。
悪い例だって、「こう書いたらこう感じる」 の立派なサンプルの1つですからね。
80
:
斎木
:2013/06/10(月) 15:47:23 ID:6G1dIBgU0
>>70
様、
>>71
様、
>>73
様、
>>76
様
ご指摘ありがとうございます。
なんというか、どこから手を付けたらいいか分からないくらいですけど何とか頑張ってみます。
>>内容/無駄が多い
書いたものを取捨選択するのが苦手なんだと思います。無駄と切り捨てるのがもったいなくなるというか。
加えて自己分析も苦手なので自分で「ここはいらないかな」というふうに思考を持っていくことができないらしいです。
苦手苦手といってばかりもいられないので、本を読んだり、書くことを重ねたりで経験を積んで出直そうと思います。
要領よくまとめられれば半分以下にできるとのことですので、とりあえず自分でにらめっこしてみます。
ダッシュの多用であったり俺設定の無駄を切り詰めたり、登場人物の内面をシミュレートするところ辺りから。
>>冒頭の作り方
冒頭に何を書くのか、書けばいいのかということが今ひとつよく分かっていなかったので、今回の指摘は非常に参考になりました。
ありがとうございます。
事件性のあるできごとを持ってくるのはワンパターンになるのが怖くてあまりやっていなかったのですが、
そもそもそんなことを考えられるレベルではなかったのだというか何というか。反省しきりです。
>>伏線の作り方/創作にあたって
そういえば創作の基本的なことをまともに調べたことがなかったです。基本がなっていないのも当たり前というか。言い訳ですが。
目立つように行動を起こさせつつ、それを演出に持っていくという基本的な伏線の作り方を試してみようと思います。
>>76
様、
>>78
-
>>79
と具体的にどうもありがとうございました。これから書くときには参考にさせていただきます。
というかアレですね、私が今までプロットだと思っていたものは違う何かだったんでしょうね。ただの箇条書きとかそんな感じの。
大体の時系列を定めたらもうそのまま書いていたのがいけないのでしょう。後先考えることって大事なんですね。
最近はそもそも読書量が落ちているので、まずは本を読んで参考にしながら、自分の話に生かせそうな部分を拾ってみようと思います。
これからも持ち込むかもしれません。言われたことを「分かってねえなこのボケ」と思ったら容赦無く突っ込んで下さい。
重ね重ねありがとうございました。
81
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/10(月) 19:39:52 ID:9468oVv.O
>>80
ただ本を読むより、自分が気に入っている一冊をもってきて、それをプロット化するという作業をしてみるといいかもしれません。
物語がどういう構造でつくられているか、どういう順序で情報を提示しているのかとかが見えてくるかも。
82
:
斎木
:2013/06/11(火) 12:43:41 ID:to.Atk4o0
>>81
様
ただ漫然と読むのではなく、能動的に情報を仕入れるようにしろってことですね
分かりました。ありがとうございます。
83
:
死んだ者
:2013/06/17(月) 21:45:25 ID:V6c2B90s0
作品集184 白日夢
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/184/1370797797
全然点数が伸びない……どなたかご教授願いたい。
退屈な作品かもしれませんが、どのような書き方が好まれるのかを教えていただきたいです。
84
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/18(火) 20:48:20 ID:CLd5wz6c0
>>83
読みました。
まずは誤字脱字コーナー。
普通読み1回で目についた部分です。
>「意を決すて水を張り」
⇒ 誤字。橙さんが実は東北出身者だという隠し設定があるなら問題ありません。
>「調理の音が聞こえたか、或いは来る途中に外へと出て行く煙が」
⇒ 文が不自然に途切れています。編集ミス?
-----
次、内容について。
点数を伸ばすには、という観点で進めます。
ご自身で退屈な作品などと言われるだけあって、これといって見所がありませんね。
大事件の起きない日常モノで点を取ろうと思う場合、
・ギャグ
・登場人物の可愛らしさ
・文章の味わい
・読み手をハッとさせる鋭い視点や考察
おおよそこれらのような側面から読者の心に働きかけることになりますが、
この作品にはそのいずれの要素もありません。
「実力を伸ばそうと頑張っている橙さんがちょっと謎空間を発見して、
紫さんがその正体と主従の心構えについて曖昧な講釈を垂れる」
というだけで特に起伏なく物語は閉じているし、
それを語る橙さんの内面も、丁寧ではありますが娯楽要素には乏しい。
文章についても、同じく丁寧に書いてある部類だとは言えるんですが、
・元々、水は式にとって苦手なものであるが、それに加えて私は元々猫である。
のような表現 (同じ語の無粋な繰り返し) があちこちに見られることからも伺えるように、
今ひとつ洗練されていない、ただ表面を取り繕おうとしている段階を越えていません。
これについては、橙さんが理屈屋のキャラになっていることも退屈さの一因でしょう。
あれこれと理屈を並べながら読者を引き込みつづけるというのは、
よほど書きなれた人間であっても困難なことですので。
(通常、そのような理屈先行型の文章というのは、好きな作家の作だからとか、
もともとそういうものが好きで手に取ったとか、そもそも論文だからとか、
読者の側の読む意欲が初めから補強されることで受け入れられるものです)
ギャグやその他の新鮮な視点、考察などというものも特に見当たりませんので、
これで高得点が云々というのは、残念ながら初めから夢物語と言わざるを得ません。
というかむしろ、この内容でレート10と1000点を越えているのだから、
数字としては十分頑張っていると見るべきではないでしょうか。
85
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/18(火) 20:49:12 ID:7y0m8Jh20
>>83
自分が書きたい物を、出来るだけ多くの人に好評価してもらいたい、というなら
まずは、自分が書きたい物のどこに魅力があるのか、それはどうやったら引き出せるのかを、はっきりと把握しなきゃいけない
この作品でいえば、まずは
日常系っていうジャンルをまずは再認識してみると良さそうな感じ
日常系って呼ばれるジャンルは、勘違いしてる人が多いんだけど、ただほんとに何気ない日常を描くだけのお話、なのではなくて
何気ない日常のエピソードを使って、面白い何かを演出するというジャンル
だから日常系=ただの日常描写の羅列じゃなくて、
演出の方針が日常生活を主軸とした、あくまでエンターテイメントですよ、ってことです
じゃあ、そういう視点でこの作品を見直してみれば、わかると思うんだけど
この作品で、エンターテイメントとして面白いポイントってどこ?見所はどこ?魅力はどこ?って問われたときに、作者さんは答えられるだろうか
たぶんだけど、ストーリーとかの部分には、特に作者さんは拘ってなくて、
『橙の可愛さ』をアピール出来る日常描写をひたすらやりたかった的な感じなんじゃないだろうか
これはどういう事かというと、日常系、じゃなくて、橙の日常の羅列系、とでもいうようなジャンルになっているということ
橙が俺の嫁みたいなもともと感情移入できてるような読者にとっては、限定的ながら魅力のある作品だけど、
それ以外の読者にとっては魅力がゼロの作品ということでもある
(ただし、これもある意味、二次創作の王道だと思う)
じゃあ、もっと広い層にこの橙の可愛さを活かしてアピールしましょうってなると、どうするかといえば
作者さんが書きたい『橙の可愛さ』が、より幅広い層に伝わるちゃんとした日常系エンターテイメントにしちまおうぜ、ってことになります
まず大前提として、橙の可愛さを伝えるられる面白いストーリーを考えてみようぜ、ってことです
86
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/18(火) 20:49:44 ID:7y0m8Jh20
>>83
といきなり言われても、死んだ者さんの場合、このストーリーを作るっていうスキルが抜け落ちてるから、どうアプローチしていいのか迷うだろうから、
大まかなテンプレ展開例を提示してみます↓
展開①:
橙は可愛い動機により、藍に恩返しをしよう背伸びした行動するが、大失敗
藍がその責任を取らされ、紫から折檻され、重い罰を背負わされる
藍は橙を気遣い、罰を背負わされたことを隠して言わない
展開②
だが橙は、藍の受けた罰を知ってしまいとっても責任を感じる
そして藍の背負ってる罰を、紫から解いて貰おうと、①の反省を活かし、またまた背伸びした行動するが、またまた可愛く大失敗
事態がのっぴきならなく深刻化
主人公が絶対に失いたくないもの(八雲一家の絆など)が失われそうな危機になる
展開③
①と②の経験を経て成長した橙が、一念発起
今度こそ、絶対に事件を解決出来る!と思われる行動をするが…
いざ行動、となった時に、橙の可愛い勘違いによって、全てが水の泡、事態が絶望的になる
展開④
追い詰められた橙が、①②③までの経験を活かしつつも、これまでの流れからは予想できない可愛い行動で解決しようとする
それがウルトラC的な大成功を収め、一件落着ハッピーエンド
みたいな
作者が伝えたい事を発端として事件が発生
↓
作者が伝えたい事を原因として事件が深刻化
↓
作者が伝えたい事によって事件が解決
っていうとってもシンプルだけど、伝えたい事がシンプルに伝わりやすいマクロな構成
まずはこういうシンプルな骨組みから、具体的なストーリーを構想してみると、死んだ者さんの場合はレベルアップのための良い経験値稼ぎになると思われる
例えば、『橙は可愛い動機により、藍に恩返しをしよう背伸びした行動』これはどんなエピソードを充てるのが良いだろうか、とかを
一つ一つ妄想して、ベストなシナリオを模索していってみてくださいな
ほんとうはこういう訓練は、好きな作品なんかの骨組み展開をパクって、自分が伝えたいものごとを伝えるように表面上のエピソードだけを改変して書いてみたりするといい
そういう事してると、そのうちパクってたはずの骨組み展開自体を改変したくなるはずなので、そうなれば自分でストーリーを作る力が身についてきている証拠
これですぐにいっぱいの評価を貰えるようになるかと言えば別で、ベストだと思ってたストーリーが実は超バッドなんてザラ
長いトライ&エラーの繰り返しになるだろうけど、そこはがんばるしかない
87
:
84
:2013/06/18(火) 20:50:34 ID:CLd5wz6c0
改善案について。
とりあえず、読者視点で楽しめる要素を明確に意識することから始めましょう。
貴方はどちらかというと丁寧に理詰めで物事を考える方であるように見受けられますが、
そのようなタイプの書き手がただ頭の中の想像をだらだらと書き連ねて、
それで面白い作品ができるというのはまず起こらないことです。
箇条書きでも何でも構いませんので、自分の書こうとしている、
あるいは既に書いた物語の流れや見所をざっと書き出してみてください。
さて、果たしてそれらは 「点伸びねえ」 と悩むほどの中身があるものか?
書き始めてから投稿するまでのプロセスの間、
折に触れて自己評価を心がけるだけでも、いろいろ新しい発見があるのではないかと思います。
それと一応、文章についても十分な推敲や見直しをお忘れなく。
優先順位として低いとはいえ、「不注意な書き手」 であり続けることに利はありません。
88
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/19(水) 04:16:36 ID:0VSi315w0
>>83
細かいテクニック以前に、題材が良くない気がします。
橙やその周辺の八雲一家は、相当古いキャラですから、新鮮さなんてもはやゼロです。
相当腕のいい書き手ではないと、「またこのパターンか」で回れ右を食らうんじゃないでしょうか。
で、単に点が欲しいだけなら、少しでも新しいキャラを使うか、香霖でも出して鈍感ハーレムやらせるかが一番てっとり早いと思います。
あと日常的な話、というタグも良くないですね、このテーマの時点でキツイものがあります。
上でも指摘されてますが、日常系自体に面白さってないですよ。
絵が可愛いとか、日常を舞台にした秀逸なコメディ、等の部分が受けてるんであって、「日常」自体に惹かれてる人はほぼいないんですよ。
日常というテーマ自体に集客力があるなら、登場人物が全て犬や老人の日常系でも商業的にバンバンヒットしている筈でしょう。
でも現実にそんな作品はまずなく、売れてるのはどれもこれも美少女キャラが出る作品ばかりなので、やはり女の子の方に客は惹かれてるんです。
となると、今回の作品でもどこに注力すべきか、分かりますよね。
こんな風に、創想話内でも外でもいいんですけど、ヒット作の共通点を探す作業を続けていると、そのうち点の取り方って分かってくると思います。
89
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/19(水) 04:28:29 ID:0VSi315w0
>>83
後は色々と細かい指摘になりますが、一人称小説の面白さって、他人の内面を覗き込むような感覚、もあると思うんです。
日記を盗み見ているような、人の心に直接触れている感じです。
今回の作品ですと、正直、化け猫の女の子の心理に見えないですね。
ひたすら淡々と、無感情に理屈っぽく語り続けるので、成人男性の内面に見えます。
普通の大学生のあんちゃんのブログを読んでる気分なんですよ。それじゃあ東方ファン、橙ファンの読者は喜ばないと思います。
他に目に付いたのは、キャラの心情よりも、身体的な動き、周囲の光景に関する描写の方が多いですね。殆ど三人称で書かれている文章と変わらないです。
作者さんの作品内に向けるカメラが、主人公の内側・精神よりも、外見や景観に向かってしまうのであれば、一人称である必要性があまり無いですよ。
90
:
死んだもの
:2013/06/19(水) 09:28:20 ID:cX8mZcRI0
いや、もうなんか凄いレスついてびつくり。さぞかし名のある作家さんたちが常駐されてるのでしょうね。
91
:
名前が無い程度の能力
:2013/06/19(水) 23:50:59 ID:/seKUqk.0
まあ平均点なら7000〜8000点はあるよ
点の取り方ならまかせとけ
92
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 00:19:59 ID:GTp/Sug.0
pixivに投稿した作品があるのですが、どなたか批評いただけますか?
規約に微妙に引っかかるので創想話に投稿することはできませんが、どうかよろしくお願いします。
ttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2540203
93
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 14:09:21 ID:VhWl98Fk0
こういうのって本人確認はどうやってるのか
94
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 14:15:43 ID:jT/EG5hE0
前テンプレにあったような気がしたトリップ云々や、
作品名に何か本人と分かるもの入れるなんてのが無くなってるのかな?
少し前から、使わないで質問するようになってるみたいですけども。
95
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 21:12:40 ID:qpptEJbM0
テンプレには創想話内のSS限定と書かれてないし
こういうのも有り、でいいのか?
96
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 21:33:36 ID:G2v4PkI.0
過去にpixivの投稿作が持ち込まれて、創想話作品と同じように講評されています。
ですから問題ないでしょう。
97
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 21:43:40 ID:Z1cmCh8E0
晒し中のタグをつけたりキャプションに入れたりするのが本人証明になる
98
:
92
:2013/07/07(日) 21:59:18 ID:GTp/Sug.0
本人証明必要ですか?うーん、タグは誰でも編集できますし、
これ改訂した作品なので元本と違う部分でも言えばいいですかね?
元本と違う部分。
・最初の段落にあった誤字修正 旗→傍
・途切れていた部分に加筆。 〜〜こと で切れていたのでそこを加筆。
・あとは元々横書きなのを縦書に合わせる際に多少のバランスを取ったりしてます。
こんなんで証明になりますかね?
99
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 22:13:39 ID:HnZ0Ffr60
pixiv作品であることは何の問題もないでしょうし、
赤の他人が成りすましで批評をさせたところで作者には得にも損にもならないので、
本人証明はそこまで重要ではないと思います。
というか創想話からの依頼だって本人証明はまったく考慮していないわけですし。
それより、ご依頼では批評すべきポイントが指定されていないので、
そのままだと批評ではなく各評者の好みに基づいた感想文が返ってきます。
それで良ければそれで構いませんが、そうでなければ見るべき点の指定をどうぞ。
100
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/07(日) 22:13:59 ID:m2KwY28c0
pixivのタグは、投稿者本人が弄ると、星マーク的なのがついたはず。
101
:
92
:2013/07/07(日) 23:18:53 ID:GTp/Sug.0
指摘をしてほしい点、は…
・情景描写は過不足ないか
・展開として面白さはあるか
あとここの方々の感想も出来ればほしいですね。
・理解しやすい展開になっているか
・読みやすいか
このあたりですかね。
102
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/08(月) 00:51:41 ID:RKU/skM.0
>>101
:感想
良くも悪くも、作者さん個人が抱いてる紅魔館の過去を、源流掛け流しした量産型過去モノといった第一印象
エンターテイメントとしての側面から見ると、見所らしい見所がなくて、面白みがない感じ
この側面おいて、例えばネタという点から見ても、この作品の場合、それ自体が目新しさや面白さを醸し出す系ではないので
ネタで勝負するのではなく、ドラマなどの面白さの付加価値で勝負するタイプの作品に分類されるわけだけど
そのドラマなども、これといって作り込まれておらず、山らしい山も谷らしい谷もない
ただ、ほとんど淡々と紅魔館が幻想入りした経緯が書かれているだけに留まっている
一方
文章で何かを表現するという意味においての文学としての側面からみると、印象に残るような表現されているものがない
主題となっている紅魔館メンバーの絆や、レミリアと美鈴の関係性についても、これといって印象深く表現されているようなシナリオになってない
なので、「俺の妄想した紅魔館の過去をみてくれ!」というだけなら完成されているのだろうけど
他人から何かしらの共感や感心を呼ぶような作品にはなっていない、という感想です
:情景描写
美鈴やレミリアの心の機微に関わってくる部分を丁寧に描いてみたら、案外、作品の印象が変わるかも、と言う気はします
それでもお話自体が弱いから、付け焼き刃な感じにはなってしまっただろうけど
もうちょっと、幻想入りに際してのそれぞれの思いや、絆なんかを感じられる感じだったら、良かったんじゃないかなと
:展開として面白さ
これは感想でも触れたけど、残念ながら自分には、面白いと思える部分は一つもなかった
この点を改善したいと願うならば、この作品の場合、まずは、使い古された量産型のネタから、どこに見所を作るのか、っていう部分から考え直さなきゃいけない
例えば、見所に出来そうなのは『紅魔館が幻想入りするにあたり、住人同士の絆が試される』という点が、それの第一候補なんじゃないかなと
この点でどんだけ濃いドラマが作れるか、
エンターテイメントとしての側面の面白さも、文学としての側面の面白さも
面白さを求めるなら、まずはそこに死力を尽くして頭を使ってみるといいんじゃないでしょーか
試しにこんな感じで思考してみてくださいな↓
幻想入り、という行為にどういう意義を持たせたら、絆を表現するのに相応しいか
幻想入り、を推進する者がどんな動機で推進し、拒否するものがどんな動機で拒否すると、絆を表現できるのか
幻想入りするにあたり、どんな事件が起こったら、あるいは、拒否する者が起こしたら、より絆が試されることになるのか
その事件をどんな方法で解決したら、より強く絆が表現できるのか
その解決方法は、テーマを収束させるのに相応しいのか
次ぎにエンターテイメントとしての側面からも思考して↓
幻想入り、という行為に対して、キャラクターたちがそれぞれどんなリアクションをしたら面白い・興味を惹かれるのか
幻想入りするにあたり、どんな事件が起こったら、面白いのか・興味を惹かれるのか
その事件がどんな展開をみせたら、面白いのか・興味を惹かれるのか
事件に対するキャラクターたちのスタンスが、どんな動機や価値観だったら、面白いか・興味を惹かれるか
というエンターテイメント的側面と、自分が表現したい文学的側面(文学などというと大げさに聞こえるけど、文章で何かを表現するなら、定義上はなんでも文学)
これらの両立を目指すことによって、自分が表現したいこと・伝えたいことが、読者に伝わりやすくなります
:理解しやすい展開になっているか
お話の流れ自体は、とっても単純だからわかりやすいけど
時系列が前後したりするわりに、同じ紅魔館内の場面が続くから、いつ時系列が前後したのかわかりにくいのが目立った
:読みやすいか
句読点が少なめというのが気になったが、致命的に読みにくいわけでもない
ただし、同じ意味の文章が無意味に何度もでてきたりする癖があるので注意
例えば、吸血鬼の血を吸う意味について、台詞と地の文章で二回説明してたり
咲夜の仕事中毒っぷりが繰り返し説明されたり
103
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/08(月) 22:28:12 ID:TfUpJUqQ0
>>92
読みました。
まずは誤字脱字から。
普通読み1回で見つかった範囲です。
・冒頭、美鈴さんが持ち上げから落とされた後 「打ち付けた腰を抑えながら」
⇒「押さえながら」
-----
次、ご依頼の点について見ていきます。
・情景描写は過不足ないか
そもそも主体になっているのがキャラクター同士の掛け合いであり、
舞台背景の描写が望まれるような場面が元から存在していないため、
したがって過不足もありません。
・展開として面白さはあるか
取りたてて劇的でもない美鈴さんとレミリアさんの出会い、
取りたてて劇的でもない美鈴さんの献身の動機、
取りたてて劇的でもない紫さんとの交渉、
取りたてて劇的でもない一日限定メイド長復帰の理由、
取りたてて劇的でもない咲夜さんとの掛け合い。
面白いかどうか問われるのが不思議に思える程度には、山も谷も感じませんでした。
・理解しやすい展開になっているか
特に頭を捻る要素がありませんので、そういう意味では理解が容易でした。
・読みやすいか
文章そのものには、特に読みにくさを感じるところはありませんでした。
文章表現という観点から見ると、一人称と三人称との分離が明快でない印象です。
一人称ではやたら説明臭く自賛気味な表現が無遠慮に使われ、
三人称では描写を通してではなくダイレクトに内面を断言してしまっている部分が多く、
全体として洗練されていない、作者のセールストーク的な空気を強く感じました。
-----
総括すると、
・読者の関心を引く要素がなく、特に感想の浮かぶ内容ではない。
という印象でした。
104
:
103
:2013/07/08(月) 22:29:55 ID:TfUpJUqQ0
改善案。
特に見所がない、というのが主な不足点ですので、
その辺りを補強するにはどうすればいいのか、という観点で進めます。
単純に考えれば、何がしか山か谷になるような事件を起こしましょう、
となるわけですが、今回の作のようなケースでは、
それ以前の話として 「想像の詰めが甘い」 という指摘ができます。
簡単に言うと、わざわざ大事件をでっち上げて外から投げ込むまでもなく、
幻想入りなんて一大事なんだからもっといろいろ起こるでしょ、という話です。
-----
この作品では、現状のままでは明確な滅びが迫っている焦燥、
大規模な転移 (幻想入り) に際しての容易ではないはずの各種条件、
一筋縄ではいかないはずの幻想郷管理人との交渉など、
困難が山積みであることが簡単に想像できる舞台背景が設定されています。
しかし実際の作を見てみると、それらの要素に全く緊張感がありません。
それなりに追い詰められている状況らしいという言及こそされていますが、
それに対する解決策の提案とその実行があまりにもすんなりと消化され、
予定調和と言って差し支えないまでに単純化、平坦化されている。
救世主的な位置付けになっている美鈴さんに関しても、
幻想郷との繋がりを含めて 「何でそこまでお膳立てが完璧なのか」 について
説得力のある材料がまったく提供されておらず、
ただのageられ万能優遇キャラにしかなっていません。
それらの要素について、少しでも現実的な観点からシミュレートができていれば、
わざわざ 「事件のための事件」 をでっち上げずとも、
描写すべき困難が自然と、かつ山のように沸いて出てきたはずです。
-----
過去のパートが平坦にすぎることによって、
入れ替わりで出てくる現在パートの価値も同様に無味無臭になっていますから、
ともかく想像の詰めが甘かったことが諸々の不足点の一番の要因であると言えます。
シリアスな内容の作であるのならば、
その分だけ想像もシリアスに、隙なく油断なく世界を形作り、
そこで困難にぶつかって葛藤するキャラクタの姿をがっちりと描き出す。
これだけでも、作品としての重厚感や緊張感は段違いのものになるでしょう。
細かいところを見れば他にもいろいろと経験値不足な点はありますが、
ひとまずは想像の質を高めるところから取り掛かるのが良いのではないかと思います。
105
:
皮
:2013/07/15(月) 16:36:22 ID:snRgaAYY0
先日、
>>15
で批評していただいた皮です。
頂戴した言葉は大変参考になっています。ありがとうございました。
再び作品の批評をお願いいたします。
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/186/1373301724
批評していただきたい点は、
・文章の読みやすさ
前回、特に指摘をいただいた部分です。
一文がわかりやすく、想像できるものになっているかどうかの指摘をお願いします。
また、状況や心理描写の説明不足、または過剰についても、合わせて意見をいただければ嬉しいです。
・作品全体のバランスについて
場面や会話に割り当てた文章量のバランスが妥当なのかについて、指摘をお願いします。
私としては読んだ時に少し早く場面が進んでいるため、全体的にボリュームを増やすべきかと考えています。
また、読み進める際に「文章の読解」と「ストーリーの把握」がスムーズに行われるバランスが取れているのかも指摘していただければと思います。
以上です。
よろしくお願いいたします。
106
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/17(水) 00:50:05 ID:BjJDj47U0
>>105
読みました。
まずは誤字脱字コーナーから。
・地底湖で何かと遭遇後 「メリーが蓮子腕を抱き込むようにして〜」
⇒脱字
あと、こちらは誤字脱字ではありませんが、
メリーさん超発光の直後のシーンにて:
>〜立ち止まれないのはお互いが理解できている。聡明なのだから。
>〜メリーが静かな瞳で追った。
>蓮子に思い出されたのは、相棒が聡明だということ。〜
大事なことなので2回言ったのかもしれませんが、
韻だとか強調の表現だとは読めませんでしたので、編集ミスと判断します。
流れ的に不要なのは前者の方かな。
その他、ルビ代わりに括弧で読みがなを記している箇所がいくつかありますが、
振る振らないの基準が今ひとつ明瞭でないように思えます。
神の名前のように、知らないとどうしようもない単語については振るのが妥当として、
捺す(おす)とか見える(まみえる)とか、単に普段目にしない表現について、
それに振るなら他にも振るべき語がいくつもあるだろう、という感じで。
どうしても読みを振るなら、閲覧環境によっては正常に表示されないことを覚悟の上で
ルビ機能を用いて 「一般的に馴染みの薄い表現」 に片っ端からルビを振るか、
そうでないならそもそも読みがなが要るような言葉は極力避けた方が良いでしょう。
「難しい言葉=雰囲気のある文章」 ではありませんので注意してください。
-----
ご依頼の点について一つ一つ見ていきます。
・文章の読みやすさ
前回の作のような過剰な装飾は鳴りを潜め、おおむね問題なく読める印象です。
状況や心理描写の過不足については、
作品そのものが内面的というか不思議世界の連続で構成されているので、
増やすにしろ減らすにしろ、強い確信を持って意見を言うのが難しい舞台設定です。
という前置きの上で個人的な感覚を述べるのであれば、
心情については特に目立った過不足なし、
情景については過不足以前にそもそも重視されていないという印象です。
特に後半が顕著ですが、ころころと変わっている風景の説明が1行程度入るのみで、
これといって登場人物にも読者の意識にも影響を与えていないので。
(だから無くてもよかった、という意味ではありません。念のため)
・作品全体のバランスについて
作品の主題は秘封の二人のイチャコラな内面なわけですが、
特に作品の後半において、「これ別に部屋でやっても同じじゃね?」 となる
一歩手前な程度に神の干渉だの不思議空間だのがどうでもいい要素になっているので、
そういう意味では内と外とのバランスはあまり良くありません。
あんまりアクションゲームよろしく世界に蠢かれてもそれはそれで安くなりますが、
ぐらぐらと揺れ動く二人の内面を反映させるがごとく不思議空間も揺らがせ、
もみくちゃな世界を一歩一歩掻き分けつつファイナル抱っこドーン、でも良かったかもしれませんね。
ストーリーの把握については、こう言ってしまうと見も蓋もありませんが、秘封題材の作品自体が
まあだいたい同じパターン (百合メイン+不思議空間少々) で構成されていますので、
今回の作も量産型という意味合いで分かりやすかったと言えます。
107
:
106
:2013/07/17(水) 00:51:40 ID:BjJDj47U0
総括です。
良い点:
・蓮子がメリーへ告白するまでの心情が、きちんと段階を踏みつつ描かれている。
不足点:
・二人に訪れる不思議現象がただの背景であり、これといって意味を持っていない。
・特に秘封好きでない読者にとっては、ただの量産型百合作品。
という印象でした。
-----
改善案。
今回は特段大きなツッコミどころがあるわけではないので、
改善点についても特にどこがどうということはありません。
貴方の持ち味である詩的な雰囲気を維持しつつ分かりやすく書くというのは
どこまでの正解の見えない茨の道ですので、これからもいろんな物事に触れつつ、
御自分の内面世界と読者へ提示する文章世界との橋渡しの加減を探っていってください。
108
:
皮
:2013/07/17(水) 22:47:18 ID:FlhzLz/k0
>>106
批評していただきありがとうございます。
>韻だとか強調の表現だとは読めませんでしたので、編集ミスと判断します。
頂戴した通り推敲不足でした。冷や汗ものです。
また、ルビの基準も「自分が考えてある程度難しいかどうか」という主観でのみ振っていました。
創想話で戴いたコメントに突っ込まれた箇所でもあり、意識していなかったのが正直なところです。
今後どう変えていくか、嬉しい課題となりました。
挙げていただいた良い点と不足点の中で、特に『量産型百合作品「百合メイン+不思議空間少々」』という部分をずっと考えさせられています。
自分自身が見たくて書いた作品なのは間違いありませんが、
読者に受け取ってもらいやすいだろうという理由で甘んじたところもあったからです。
また、この足し算をどう変えればいいのだろうか、という問題も楽しくて仕方がありません。
加えて、持ち味として雰囲気にも言及して頂きました。より磨ければと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。がんばります。
109
:
106
:2013/07/18(木) 00:49:58 ID:gOVcO4jM0
>>108
>特に『量産型百合作品「百合メイン+不思議空間少々」』という部分をずっと考えさせられています。
これは秘封作品の多くが抱えている問題ですが、要するに
「作品世界がとても狭く閉じられていて、目新しさを感じる余地がほとんどない」 ということです。
いくらか細かい部分のアプローチを変えてみたところで、そもそもの話の土台がとても狭い。
大まかに挙げてみますと、
・蓮メリは常に百合状態あるいは百合寸前もしくは百合に理解のある体質である
⇒描かれる状態が告白〜イチャコラの狭いレンジに集中しており、
かつその展開のパターンもおおよそ網羅されつくしている。
・二人は互いのほかに親しい人間はおらず、他者が介入する余地も需要もない
⇒作品のほとんどが二人のやり取りだけで構成されがちで、
上のワンパターン体質と合わせてマンネリ化が加速する。
・短編ベース、かつ秘封の活動の性質上、オカルト面の題材も浅いものになりがち
⇒一話完結型の物語のように、毎回取ってつけたりでっち上げたネタに頼らざるを得ず、
そのためオカルトネタや不思議世界が作品の見所になりにくい。ただの背景。
だからといって、濃すぎるネタを扱うと今度は読者の知識が追いつかない。
という感じで、この狭い土台の上でいくら頑張っても、
「そもそもこの二人が好きで、イチャコラシーンが見たい読者」 以外には面白みが薄いものにならざるを得ません。
実際のところ、これは別に秘封作品に限らずどんな創作にも少なからず起こっていることなんですが、
秘封は特にそのような袋小路に陥りやすい題材である、ということです。
-----
創想話でも、いわゆる高得点を得ている秘封作品というのは、
例えば味のある第三者を登場させたり、幻想郷のキャラやストーリーと上手く絡めたり、
あるいは起こっている事件を捻りに捻って飽きさせないといったような、
狭く内向きに閉じこもらないための何らかの材料を持っているものがほとんどだったと思います。
貴方は前回の依頼でも今回の依頼でも 「もっと点が欲しい」 などということは
一言も言っておられませんので、完全に余計なお世話ではあるのですが、
単に百合っている以上の作品を書いてみようと考えるのであれば、見落とせないポイントになるでしょう。
110
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/18(木) 17:56:58 ID:P8kRNwFY0
>>105
>文章の読みやすさ
対若の蹉跌から比べれば、読みやすくなっていつつも、
あの作品にあったような独特の雰囲気や、表現のクサさ(褒め言葉)を保てているから、格段の進歩だとは思うけど、まだ可読性は十分ではない感じ
致命的に悪いというわけではなく、作品の雰囲気や良いクサさが、伝わりにくくなって結果的に文体の個性が殺されてるという感じです
ちなみに自分的には皮さんの文章を割と好きになりつつあるので、これから書くことはわりとポジティブな見方をする側の意見であるという前置きをしておきます
今回の作品で表れてきた悪い部分と対策を
①クサくキメるならルビは使え
せっかく恰好つけた文章なんだから、振り仮名はルビでやろうぜっていう
「HTMLタグ」で検索すると幸せになれる
たとえばこういうサイトを参考にしてください ttp://www.htmq.com/html/
②冒頭の作品全体の雰囲気がまだ十分に読者に伝わっていない段階では、語感で雰囲気が伝わるようにしろ
たとえば
>指先同士の接触が切なさの槍となって、心の臓を貫くようになった午後は思い出せない
この文章って、「切なさの槍」っていう恰好つけた俺用語表現と、
恋に落ちたということをひねった言い方にした「心の臓を貫く」っていう
二つのひねった表現がそれぞれ関わる形になってるから、どうしてもわかりやすい文章ではないんだけど
蓮子の心情を伝わりやすくしておくと、わりとストレートにストンと読者に心に落ちやすい文章になるはず
例えば
指先同士の接触が切なさの槍となって っていう、接触っていう無機的な言葉を
指先同士の触れ合いですら切なさの槍となって みたいに、触れあい、っていう情感のある言葉に置き換えたりすると、蓮子の心情がダイレクトに伝わりやすくなったりもする
あとは、切なさの槍、だけでも十分にクサいから、「心の像」とかは言わずに、切なさの槍っていう部分のクサさを引き立てるため、あえて心の臓とかクサさを付けずストレートに
「指先同士の触れ合いですら、切なさの槍となって心を貫くようになった日はもう思い出せない」でいいんじゃないかなと
クサさを引き立てるためには、クサイ部分は一カ所だけにしておくといい
このクサさを盛りすぎて、わかりにくくなったり、クサさが伝わりにくくなってる部分が多い印象なんで、
いかにクサさを光らせるのかを試行錯誤してみると面白いと思います
③舞台の描写は、イメージ重視+メインの大道具になるものに的を絞れ
以前もお話したけど、人間の脳はVRAM(映像用メモリ)の容量が物凄く少ない
なので、例えば
>色は黒紅玉、全体は寄棟。採光のために設けられた窓付きの、小さな切妻形の屋根が付け加えられており、ちょうど肘掛けかテーブルのように使えそうだった。
これだけ書いても、>色は黒紅玉、全体は寄棟。 >小さな切妻形の屋根が付け加えられており
こういう細かい部分は覚えられなくて、ノイズになりがちで、下手するとせっかく思い描いた屋根のイメージを阻害する場合も多い
舞台全体を描写するときは、たとえば>「日本で二十世紀に流行った型だった」みたいな、
あくまで一言でイメージが伝わる言葉
それに+するなら、そのイメージを阻害せずに補強できるもう一言程度、にとどめてもおk
そして
その舞台のなかでメインの大道具になるものを、ひとつだけ的を絞って書くことによって、その舞台において注目すべき点を明確にする
この文章でいえば、>ちょうど肘掛けかテーブルのように使えそうだった
これです
なのでここでの屋根の上の描写は、このあとの酒盛りに絡んでくる部分である、テーブルに使えそうな出窓がありますよ、ということだけに絞って描写するのが○
描写を何か一つにシンプルに的を絞ると舞台のイメージがかえってしやすくなる
もし、雰囲気を作るためなどで、もうちょっと舞台描写を盛りたいときなんかは、次の手順でやると、人間の脳のGPU(映像処理用CPU)に負荷が少なくなる
Ⅰ舞台全体のイメージをできるだけシンプルでわかりやすい言葉で固め+補強
↓
Ⅱ追加の盛り分で雰囲気を強化
↓
Ⅲこのシーンで使う大道具に注目させる
例えれば、最初にケーキのスポンジをしっかり作って、その上に生クリームとかをデコレーションして、最後にイチゴをのっけるみたいな感じ
大事なのは、①と②をごっちゃにしないでわけて処理すること
もちろん、②のなかに③を混ぜてもだめ
あくまで大道具は舞台描写に埋もれさせずに、明確化させること
111
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/18(木) 18:00:44 ID:P8kRNwFY0
>>105
④無駄なところをわかりにくくするな
たとえば
>蓮子は目を逸らした。光の中にいるためか影が全く生じていない少女、透き通る光のみを纏うメリーを、彼女が見つめるなどできようか
なんで蓮子がメリーを見つめることができないのか、その理由がパッとわからない
恥ずかしがってるのか、それともまぶしいだけなのか
こういうのって、あいまいにしておく事に何か意味があれば良いんだけど、特に意味ないよねここ?
こういう無駄な部分で読者の脳を使わせてしまうと、ただ可読性を下げてるだけの意味しか無いので損
⑤秘封みたいな、一人称や口調が似てるキャラ二人の掛け合いメインな場合は、誰が喋ってるかわかりやすくすべし
東方って原作に口調を似せれば似せるほど、誰が喋ってるのかわかんなくなり没個性化するという宿命を背負ったジャンル
これの対策としては、
Ⅰ地の文で誰が喋ってるかを補足
デメリットは文量が嵩み、テンポが重くなること
だが逆に言えば、テンポを重くしたり、リズムを変調したいときはわざと使うのもアリ
Ⅱ舞台演劇脚本みたいに、誰が誰に喋ってるかをわかりやすくするために相手の名前を呼ぶ
Ⅰよりテンポは良くなるが、小説の台詞でこれが連発だとうざく見えるので、多用は出来ない
Ⅲミクロな構成を工夫
話しの流れによって、誰が喋ってるかを自然に把握できるようにする
もっとも理想的なのはこのやり方だが、これに拘るあまり、文量が無駄にかさんでしまったりすると本末転倒
あくまで文量コストパフォーマンスに気を配りつつやること
Ⅳキャラの一人称や口調を差別化する(変えてしまう)
一次創作、特に小説なら当たり前の可読性の向上手段であり、ユーザーフレンドリーの証し、キャラの差別化手段でもあるんだけど
二次創作の宿命として、キャラの一人称や口調を変更するのは、
それなりのお膳立てや筆力が必要になる上に、どうしても受け入れられない読者も一定数いる
なので基本はⅠ〜Ⅲを適材適所で使い分けていく
Ⅲをできるだけメインでやって、ⅠとⅡは出来るだけつかわない
ただし、Ⅲを重視しすぎて、文量を無駄に増やしたりするくらいなら、
迷わずⅠかⅡを使って、誰が喋ってるかを最小限の文量で把握しやすくしてから、Ⅲの流れにもどす
>作品全体のバランス
ストーリーの把握については、コンパクトでシンプルだから、誰でも理解できると思われる
で、ポイントは微妙な心理の起伏なんかがメインの見所になる作品なんで
例えば上記④みたいな部分のキャラの心理の動きなんかに、関わる部分はもっと明確に理解できるように書いちゃっていいとおもう
身もふたもなくストレートに表現しろというわけではなく、曖昧にしておくことで面白さを生まないようなところは
読者が見所である二人の心の動きを邪魔されず追えるよう、へんなとこで集中を妨げないようにしとくべし
>場面のボリューム
ボリュームってあればいいってもんじゃなくて
要求された完成度を満たせているならば、文量は少なければ少ないほどいい
問題は、要求される完成度ってどこなんだろうってことなんだけど
この作品の場合、不思議空間で酒飲みながら嘘ついてる吐いてないで痴話げんかして仲直りチュッチュ、っていうのだけを書く事に完成度が求められてるから
これ無駄にボリュームまして引き延ばしても、わりとしょーもない
もし、これでボリュームが足りないと思うなら、それは文量じゃなくて、中身にものたらなさを感じてるだけと思われる
なのでもしここを改善したいなら、文量をただ増やすんじゃ無くて、痴話げんかの内容を捻って見所化してみるとか
そういう方向性で考えたほうがいいはず
112
:
皮
:2013/07/19(金) 14:24:12 ID:hJjpSd/k0
>>109
返信、ありがとうございます。
戴いた言葉を元に考えてみると、『そもそも秘封倶楽部が好きな読者』以外を想定しきれていなかったのだと痛感しています。
先日の「題材に甘んじた」と考えさせられた部分に加えて、また一つの見方を示していただきました。
百合っているだけ以上の作品、書けるようになればとても面白そうです。
>>110
批評していただきありがとうございます。
文体への具体的な示唆、勉強させてもらっています。
まだまだ無意識に、問題意識を持ちきれずに文章を組んでいました。
一々に具体例まで挙げて戴き、特に文章全体の位置で言葉の選択する考え方は発見で、
そこまでの長いスパンで使用したのは繰り返し表現の使用程度でした。ぜひ研究して物にしたいです。
前回も戴いた、脳のVRAMを休ませたり節約する方法も、まだまだ創意工夫できそうで楽しみです。
④はそもそも自覚が足りておらず、表現を曖昧にすべき箇所と、説明不足の区別が付いていないと反省しています。
読者に甘えている明確な短所なので、言葉にしていただき助かりました。
場面のボリュームに関してはご指摘の通りです。
物足りなさを感じていたのは、分量ではなく展開の方でした。
言われるまで気付けなかった自分に頭を抱えています。気付けて良かった。
戴いた言葉は活かします。
読んでいただきありがとうございました。
113
:
営内者
:2013/07/20(土) 16:43:28 ID:1U52L73E0
はじめまして、営内者と申します。
行き詰まりを感じ、批評をお願いしたく参りました。
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367771770
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/186/1374165435
【上の作品】
書くきっかけは、『死体の側に腰掛けて歌うミスティア』という一枚絵が脳を掠めたところから来ています。
そこから、コンセプトを薄気味悪い綺麗さの表現と定め、書き進めたのですが、
果たして、最後のシーンまで読者をイライラさせる事なく誘導できたか。
文章にある程度の固さを求めて小難しい単語を使ったが、ちゃんと機能しているのか。
オリキャラの女の身の上話よりも、もっとミスティアとの交流の描写を増やすべきだったか。
この三点が自分ではどうにも判断できず、皆さまのご意見を頂きたく思います。
【下の作品】
天真爛漫なイジられキャラ(だと私が思っている)小傘の可愛らしさをの表現がコンセプトとなっています。
そのため文法を一人称にし、内面描写を増やしてその点をアピールしようと思ったのですが、
冒頭でのインパクトを出すために前世ネタを用いたが、それが単なる出オチとなってブラバの引き金となっていないか。
一人称とはいえ、情景描写が御座なりになり過ぎていないか。
ストーリーとして、最後まで読ませる程の牽引力はあったのか。
そもそも、これって可愛いのか?
以上の四点が気になり、なんだかソワソワする日々です。忌憚ないご意見を頂ければと思います。
他、ここは違うだろ、ここが問題だろという点がありましたら、ご指摘を頂けたら幸いです。
114
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/22(月) 03:43:03 ID:4cqCTEBI0
>>113
>とりめうた
やりたいことはすごく良くわかる気がしました
で、その上で自分が感じたこの作品の見所は、薄気味悪い綺麗さってよりも、
ミスティーが女に関わろうとしたけど、上手いこと出来ずに、結局自殺を見送ることしか出来なかったことへの、やるせなさ、っていう部分です
で
このやるせなさの強度が強ければ強いほど、ミスティーがラストで歌うことの意味が大きくなるので
それに比例して、薄気味悪い綺麗さ、ってのも際立つメカニズムしたのだと思うんだけど
メカニズム自体に抜けてるパーツなんかはなくて、機能はしてるけど、ちょっと発揮されてるパワーが弱い
やるせなさがどこから生み出されるかといえば、ミスティー≒読者 が女に対して感情移入した上で自殺すること
なので、女に対していかに感情移入させるかが、この作品の最重要課題だったということになるんじゃないでしょーか
感情移入という点での問題
まず、最初の展開
ミスティーが女に対して感情移入する理由が、一目惚れ、これだとちょっと読み手の心はついていかない
一目惚れって誰かを好きになる理由としては、リアルではあるし、小説でキャラを動かす動機にもなる
だけど、読者の心までも動かすものではない
どうしてか?
理由は簡単で、読者は女の事なんか見えないし、一目惚れしようがないし、感情移入すらしてないから
一目惚れだけを物語を展開させるギミックにしちゃうと、読者の心と主人公が乖離しちゃう
なので、最初の展開である、ミスティーが女の来訪を待ちわびる展開、へ突入するにあたり必要だった要素は
ミスティーが一目惚れをすることではなく、「次ぎに女が現れたら、面白くなりそうなイベント」みたいなもの
一目惚れを絡めるなら、ミスティーが一目惚れすることにより、面白く展開し、なおかつ女へ感情移入させられるようなギミックを用意すること、だった
それどんなギミックよっていうと
例えばありがちなテンプレ例だと
屋台に来た女は、実はミスティーが十数年前にある理由で殺した人間の子供
ミスティーは一目惚れしたあとで、その事実に気付くが、親を殺した後ろめたさのせいで、積極的にアプローチはできない
そして、女へどんな人生を歩んで来たのか訊いてみたら、親が死んだせいで散々な悲惨な目にあってきたことが判明
ミスティーは女に精神的に近づきたいが、罪悪感がそれを邪魔する
せめて屋台で毎日、彼女に親切にすることで罪滅ぼしをしようとしていたが――
みたいな
文章は、厨二くさいといえばそうだけど
やりたい方向性に雰囲気はマッチしてると思う
115
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/22(月) 03:44:37 ID:4cqCTEBI0
>>113
>また来世
ネタ自体は悪くないんだけど、料理がほとんどされてないのが残念
なんていうか、ラーメンと称して、生めんに醤油ぶっかけたものを見せられたような感想
というのも、
メインの見所であるシャルロット(仮)との付き合いに挑む小傘のスタンスが非常に弱い(偶然であっただけ)だから
そもそも、小傘がなんのためにシャルロット(仮)と絡むことに期待感がもてない=動き出した物語に期待が持てない
冒頭でシャルロット(仮)に絡まれた時点での、読み手側の感想は、「なんか変な奴に絡まれたな」っていう程度の認識しか生まれなくて、面白さが発生してない
冒頭でメインの出し物が、こういう魅せ方させられてたら、まあそりゃ読む人も少なくなってしまうだろうなあという
どうしてこういう惨事が起こるかというと
『厨二病のキャラと小傘を絡ませる』っていうネタを、そのまま披露すれば読者が面白がってくれると勘違いしてちゃってるから
よっぽどオリキャラが魅力的なら、そういう力業も通用するんだけど、
そこまで碗力がある作者さんだったとしても、『どういう境遇に置かれた小傘が厨二病のキャラと絡んだら面白いか』っていうのをちゃんと考えてネタを練り込んだ方が、もっと面白くなる
つまりは、小傘がシャルロット(仮)と絡む意義が抜け落ちちゃってるから、そこをちゃんと作ろうぜ、ってことです
別の言い方をすると、小傘自身に何かしらシャルロットと付き合う強い目的を持たせてみようぜ、とも言い換えられるんだけど
これどういうことかというと、シャルロットと付き合う目的=物語の目的ということであって、読者に対してこの作品を読む目的をあたえるということです
じゃあ、シャルロットと付き合う強い目的ってどんなのだろう
色々と方向性があったと思うけど
例えばこのネタを自己実現系っぽくテンプレアレンジするなら
小傘が自分の在り方などについて必死に悩んでいるところで、いい歳こいた厨二病女のシャルロット(仮)に出会って、
彼女との付き合いの中で、自分の目指すべきモノを見いだしていく、みたいな
サスペンスミステリ系っぽくテンプレアレンジするなら
小傘がふとした事がきっかけで、幻想郷中から狙われるハメに
どうして自分が狙われるかは良くわからないが、何か重大な事件に巻き込まれたようで、拉致監禁される
そこに助けに現れたのは、いい歳こいた厨二病の女、シャルロット(仮)
彼女こそが小傘が置かれた状況を知る唯一の人物であり、小傘を救うことが出来る唯一の人物
だが、彼女こそが小傘が巻き込まれた事件を巻き起こした張本人だったのだ、みたいな
まずはネタを練り練りしてもらう段階から考え直してもらうと、よさげな作品が出来上がる気がします
116
:
名前が無い程度の能力
:2013/07/22(月) 20:11:23 ID:h2N3sXWk0
>>113
遅ればせながら読みました。
-----
『とりめうた』 について。
・果たして、最後のシーンまで読者をイライラさせる事なく誘導できたか。
文量もそれなり、展開も特に複雑な点はありませんので、
よほど文章の好みが合わない読者でなければ苛立つということはないと思います。
個人的な印象では、文体や展開のような内容面よりも、
ダッシュや改行の過剰使用といった視覚面での煩わしさがそれなりにありました。
特に、ダッシュの過剰使用についてはややマイナス点を付けたくなるレベル。
一番最後のなんかは顕著ですが、ちょっといくら何でもやりすぎですね。
横1920ピクセルのディスプレイ、IEの文字サイズ中の窓最大化という閲覧環境で
一行を軽々と越えているあの長さに、表現上のプラスがあるとは特に思いません。
ただでさえ、二つ一組が標準とされる 「長い」 約物ですので、
それを六つ一組とでも勘違いしているかのような多用は控えましょう。滑ります。
・文章にある程度の固さを求めて小難しい単語を使ったが、ちゃんと機能しているのか。
文章から受ける印象というのは、非常に大雑把に挙げると、
・ものごとの言い回し (標準的、口語的、俗語的、時代がかった語り口など)
・単語そのものの平易さ (日常的な表現、詩的な表現、オサレ系造語など)
・横文字や外来語の使い方、その頻度
・擬音の当て方 (さらっと短い単語で済ませるか、それとも漫画的なものか)
・漢字の当て方 (普通に変換するか、常用外漢字を使うか、平仮名のままか)
・感嘆符その他の記号類の使い方
・改行のクセ
のような要素が (あくまで大雑把なものとして) 考えられますが、
単語の平易さというのは、それ単体ではそれほどの寄与はありません。
今回の作品については、とりあえず俺の個人的な感覚では固さは感じませんでした。
代わりに感じたのは、いくらかの中二成分でしょうか。
↑で挙げたリストはおおよそ俺の直感的な判断基準でもあるわけですが、
これに照らし合わせると、いろいろと若さが感じ取れる箇所の方が多かったので。
・オリキャラの女の身の上話よりも、もっとミスティアとの交流の描写を増やすべきだったか。
コンセプトが 『薄気味悪い美しさ』 とのことでしたので、その観点から言うのであれば
交流がどうこうという構成面よりも、文体にあまり薄気味悪さがない方が問題だと思います。
身の上話の部分は、情緒的どころか普通の語り口としても味があるとは言えない文章だし、
女の特徴的過ぎるキャラ付けにしても、俺としては単にスベっている印象しかありません。
一枚絵的なインスピレーションから生まれた、いわば一発ネタ的な作品とのことですが、
それであれば、中途半端に物事を説明して進めるよりも、もっともっと寓話的な、
徹底的に文章の雰囲気で攻めていかないと 『不気味な美』 の表現は難しいかもしれません。
117
:
116
:2013/07/22(月) 20:14:03 ID:h2N3sXWk0
『また来世。』 について。
まず、ざっと読んだ範囲で気づいた誤字が一箇所。
・終盤 「しゃるろっとに初めて超えを掛けられた時、〜」
⇒誤字
-----
次、お尋ねの点について。
・前世ネタの是非
掴みのインパクトとしては上々だったと思います。
ただ、この展開であれば、この女性の髪色をはじめとする風体について、
あまり欧米だかファンタジーを連想させる要素は強めない方が良かったですね。
小傘さん自身が信じたり騙されたりするのはどうであっても問題ありませんが、
この描写だと、読者視点から女性の素性について無駄に多くの可能性が推測でき、
その後の展開を読み進める上で無駄な情報、足枷になってしまっています。
無駄な足枷とはどういう意味かというと、中盤の無縁塚以降の展開において、
それらの 「単なる虚言である以外の可能性」 がもう清々しいまでにスルーされているので、
読者視点で悪い方向への肩透かしが起こっている、ということです。
(というか、元ネタありのクロスオーバー物なのかという可能性まで考えていた)
前世云々が事実が否かというそれ自体は作品の主題ではないのだから、
せめて読者にはそれが虚言であることを明確に仄めかし、
無用な情報の維持管理をさせないようにする段取りが必要だったと思います。
また、読者側の勘違いの可能性を横に置くとしても、
その事実だか妄想だかの内容を創作として転化させる流れがやや強引で、
最初のインパクトを上手く消化できずに終わってしまったなという印象がありました。
・情景描写
情景描写、という観点からは、
そもそも情景がどうのという方向の作品ではないので問題ないと思いますが、
読者に必要な情報を提供するための描写、という観点では不足が目立ちます。
上で挙げた、女性の主張が虚言であることの示唆についてもそうだし、
女性の兄についても、容姿についての描写が全くなく、
さらに言葉回しからもこれといって里の住人っぽさは感じられないので、
これだと本当にファンタジーな何かを持つ金髪兄妹なのかもと勘繰れてしまう。
またもう一つ、流れが変わる境目である無縁塚のシーンも台詞がやや意味不明で、
その後の小傘さんの 「理解しているっぽい」 言葉が読者と共有しにくくなっている。
この作品の内容では、実は本当に前世がシャルロットである可能性だって
否定はされてないわけですが、それならそれで 「実は本当かもしれない」 と
思わせる表現にするべきだったし、そういう意味でも描写が不十分でした。
・最後まで読ませる程の牽引力はあったのか。
中盤以降の展開に強引な要素が多いので、牽引力は薄いと判断せざるを得ません。
そもそもの文量が多くないので、読むのを止めるほどでもありませんでしたが。
・そもそも可愛いのか
オリキャラの勢いに食われて小傘さんの所作に目が行かない、という印象です。
というか、可愛らしいっぽい場面と言っても、
比較的ベタなリアクション芸くらいしか見せていないし、
それも一人称でその都度完全解説なおかげでギャップ的な要素も薄まっているので、
可愛らしさの表現ためにこういう構成にした、ということであれば普通に失敗です。
これについては、構成とか人称とかよりも単純にネタの弱さが主因でしょう。
-----
両作を通じての総括としては、あれやこれやの個々の部分よりも、
全体的な経験値の不足が目についた、という印象です。
改善案としては、非常に月並みで恐縮ですが、
ひとまずは表現や語彙の幅を増やすために様々な作品に触れることでしょうか。
今は青空文庫という便利なもの (PCだとちょっと読みづらいですが) もありますので、
雰囲気のある表現、ということであればそういった古めの作を読みこむのも良いでしょう。
ただ漫然と読むのではなく、さらっと読んでみて 「いいな」 と思う作に出会ったら、
具体的にどんな言い回しからどんな印象を受けたのか、きちんと分析して積み重ねていく。
自分が面白いと思うその仕組みをよく理解することで、より効率良くものごとを学べると思います。
118
:
7月30日 6:00-18:00 したらば掲示板利用不可です。詳細は板トップのお知らせへ。
:2013/07/23(火) 18:25:04 ID:kgORkp0AO
最近SSを読み始めたんだけど
すごく面白いのがあって、俺もこんなものを書いてみたいと思ったんだ
何も浮かばねえの・・・
最初は短編とかで数をこなした方がいいものなのか
119
:
営内者
:2013/07/23(火) 21:38:40 ID:0PBL6T4E0
>>114
>>115
批評頂き、ありがとうございます。
女への感情移入が不十分というのは盲点でした。
確かに、一目惚れという言葉の便利さに甘えていたところがありましたね。
もっと二人の関係性について、練り込むべきでした。
>『厨二病のキャラと小傘を絡ませる』っていうネタを、そのまま披露すれば読者が面白がってくれると勘違いしてちゃってる
いや、もう返す言葉がありません。まさしくその通りでした。
指摘されて、改めて作品を見直してみると、思いついたネタを単純に並べただけという印象が。
これについては、また練り直してリベンジしたいです。
大変勉強になりました。
頂いたお言葉の一つ一つを噛み締めながら、今後に活かしたいと思います。
>>116
>>117
批評頂き、ありがとうございます。
>寓話的な、徹底的に文章の雰囲気で攻めていかないと 『不気味な美』 の表現は難しい
文章から受ける印象の要素という物への考えが全く足りてませんでしたね。
仰るとおりもっと寓話的な雰囲気で攻めてみるべきだったかもしれません。
>最初のインパクトを上手く消化できずに終わってしまったなという印象
この一言が胸にストンと落ちてしまいました。
圧倒的に描写不足……なんとかしなければ。
青空文庫も書き手としての視点で読んでみようと思います。
鋭いご指摘、貴重なご意見、大変ありがとうございました。
120
:
7月30日 6:00-18:00 したらば掲示板利用不可です。詳細は板トップのお知らせへ。
:2013/07/24(水) 02:28:09 ID:Sdr/saaQ0
>>118
二次創作以前に、一次もやったことない感じでノウハウゼロなら
それこそ、他人からの評価なんか気にしても当面はしょうがないから
好きに書けばいい、というか好きに書くことしかできない、というより、自分の思った通りにすら書けないかもしれない
まずは、発表とかは考えずに自分だけで楽しむと割り切って、
その好きな作品をパクって、登場人物を自分のお気に要りキャラに入れ替えたりして、
好きにアレンジしてみちゃったりするところから始めてみると楽しいと思う
そうやって他人の作品をいじってると、小説の作られてる仕組みみたいなのが、ちょっとずつわかってくると思うんで
だんだんと自分の書きたい物語を形にしていく感触が掴めてくると思われる
121
:
7月30日 6:00-18:00 したらば掲示板利用不可です。詳細は板トップのお知らせへ。
:2013/07/24(水) 05:00:46 ID:ODMqU7XQ0
>>118
暗い意見で申し訳ないが
正真正銘の素人なら、今から東方SSはよした方いいんじゃないか
ただでさえ色々やり尽くされてて新しい話を考えるのは難しいし
>>118
が上達する頃には東方人口が今よりずっと減っていて誰も作品見てくれねーって状況もありうる
初心者なら鮮度がいい作品で二次創作した方が様々な恩恵を受けられると思う
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