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「集合・位相入門」輪読会

19 </b><font color=#FF0000>(SpxcWT76)</font><b>:2004/02/29(日) 19:17
とりあえず立てておきます。
日程や進めかたなど、順次決めていきましょう。

671臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/07/31(土) 02:13
みてらっしゃったとは・・・・かなりビクーリです。。
結構向こうとあっちでリンクしているんですね。。

7月最終日ってことで書いてみますた。明日以降は9氏復帰なのでバトンタッチ・・・?

672(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/07/31(土) 02:16
>>671
31から帰ってきてちょとしなくちゃいけないことあって、今見ました。

えとですね。出来ますれば
一度テキストを読む→反芻する→細かい部分が頭まに入ってない
→もう一回読む→(繰り返す)→何もみないで原稿を書く。

ってのをやれば、いろんな種類の数学の力がつくと思うのですが。

673臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/07/31(土) 02:22
かなりミスがあるっぽいです・・・スマソ
>>667
>これら三つを合わせて同値率と言う。
同値率→同値律に訂正。

>>669
>即ち、あの任意の元は一つ、しかもただ一つのℳฺの元に含まれる。
あの任意の元→Aの任意の元に訂正。

他にもあれば指摘お願いします。


>>672
そうですね・・・また書く機会があれば(ないかもしれません)努力してみます。

674(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/07/31(土) 02:25
>>673
はは、このペースじゃあなたが東大生になる頃になっても終わってないんじゃないかな。

675臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/07/31(土) 02:28
>>674
確かに・・・
でも9氏、雑談スレ188氏、数学板の中三の方方がいらしてくれれば
3倍速以上で進める予感。

それから、漏れが来年東大生になれるとは限らな(ry

676臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/07/31(土) 02:30
「来年」とは書かれてませんでしたね・・・orz
因みに漏れは浪人するつもりはないっすw

677(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/07/31(土) 02:31
>>676
来年のつもりで書きましたよ!!
もちろん。

678臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/07/31(土) 02:36
あの数学板のスレ熱くなってますね。
刺激を受けた大学生が頑張ろうと励ましあってる。ポジティブになれる彼らを尊敬。
何か漏れの方が老けた考えをしている・・・(ガックリ

>>677
ありがとうございます。先生の予想を裏切らないように何とか突き進みたい・・・・
勉強全般で。

679(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/07/31(土) 02:45
微積分や線形代数って理系の大学一年が絶対通る道だし、
どうせなら現代数学の基礎を(しかも予備知識が要らない)ということで
集合位相と代数系のスレを立てましたが、やっぱり
線形代数と微積分のスレも立てといたほうがよかったかなあ。
でも適当なテキストがあんましないんだよなあ。
高木も杉浦も斉藤も分厚すぎるし、でも、もし立てるなら
微積高木、線形斉藤かなあ。
微積スレ、線形スレがあったら人口増えるのかな。

680臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/07/31(土) 02:57
どうでしょうかねぇ・・・研究所で新たに入ってきた方はほとんどいないのではないかと
思うのですが・・・。よくカキコする人はみんな2chの本スレ出身ですし。
核となる人口が少ない以上、新たなスレを立てても計画倒に終わる恐れが・・・・。
別にあってもよいとは思うのですが。
(むしろ計算演習中心と銘打ってあった方がとっつき易いかもしれません)

681(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/02(月) 16:44
>>645
了解。

>>646
2変数の関係のことを2項関係ともいいます.
「RがGを定め,逆にGから関係を定義できる」だけなら
「Aにおけるひとつの関係を定めることは,結局A×Aの1つの部分集合
を与えることと本質的に異ならない」
は本当はちょっと言いすぎですよね。

>>647
了解。

>>648
了解。既に解読してました。

682(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/02(月) 17:06
>>667
>>673の訂正をこめて了解。

>>668
了解。後に例3が活躍することでしょう。

>>669
了解。ははぁ。ずーっとclassificationの訳は何というんだろう
と思ってました。直和分割っていえばいいのか。

683臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/03(火) 23:56
>>681-682
>・・・は本当はちょっと言いすぎですよね
言い過ぎ・・・なのでしょうか。。実を言えば、ここや§3C)はしっくり頭に入って
きませんでした。鵜呑みにしているという感じで・・・。
他は了解です。

684(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/04(水) 09:59
>>683
まず本来なら,2項関係などという新たな概念を登場させるのなら2つの関
係RとR'が等しいとはどういうことかを定義しなくちゃなんないですよね.
それはまあ集合A上の2項関係RとR'が等しいとは,すべてのA×Aの元(a,b)に対して
aRb=aR'bが成り立つこととすればいいとしましょう.

次にA上の2項関係Rが与えられたときにG(R)={(a,b)∈A×A|aRb}でRのグラフを定義し,
A×Aの部分集合Gが与えられたときにaR(G)b⇔(a,b)∈GでGによる2項関係R(G)を定義します.
このとき常にR(G(R))=RかつG(R(G))=Gであることを示して初めて
「Aにおけるひとつの2項関係を定めることは,結局A×Aの1つの部分集合を与えることと本質的に異ならない」
といえるのではないでしょうか.
ま,上の定義によればR(G(R))=RもG(R(G))=Gもほぼ自明だし,わざわざそのような記述をすると
かえって混乱を招きかねないというのが著者の意図なのでしょうが.

685(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/04(水) 10:08
あ、忘れてた。
>>臺地くん
>>669のRがA上の同値関係であることを実際に証明してください。

686(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/05(木) 15:05
えー、進んでいいかね。

C)同値類・商集合
さて>>669の例4では集合Aの直和分割MからMに付随する同値関係を作ったのですが,
その逆をしましょう.集合A上の同値関係RからAの直和分割を作ろうというわけです.
エー先ず,Aの各元aに対してC(a)={x∈A|xRa}とC(a)を定義します.すると,
a∈Aとすると反射律よりa∈C(a)だからX=∪[x∈A]C(x)が言えます.
またaRbであるなら対称律からC(a)=C(b)が言え,逆にa∈A,b∈Aに対して
C(a)=C(b)であるならC(a)もC(b)も空でないのでc∈C(a)=C(b)が存在し,対称律と推移律から
aRbが言えます.すなわち(a,b)∈A×Aに対してaRb⇔C(a)=C(b)なのです.
したがって¬(aRb)であるならC(a)≠C(b)ですが,このときもしC(a)∩C(b)が元を持つなら
対称律と推移律からaRbとなってしまい矛盾を引き起こします.ですから
C(a)≠C(b)ならばC(a)∩C(b)=Φです.以上よりAの部分集合系{C(a)}_[a∈A]はAの直和分割になります.
Aの元aとbがこの直和分割のある元Cにともに属しているならば対称律と推移律によりaRbであることが言え,
Aの元aとbがaRbであるならば,対称律と推移律によりaとbはともにこの直和分割のある元の元になります.
つまりAの元aとbがこの直和分割のある元の元であることとaRbであることは同値なのです.
このことは即ちRがこの直和分割に付随する同値関係と一致することにほかならないのであります.
また,Aの直和分割MからMに付随する同値関係RをつくりRから上の方法で再び直和分割{C(a)}_[a∈A]
をつくるとMと{C(a)}_[a∈A]は一致します.
実際,C∈Mとすると任意にCの元aを1つ固定すればCの任意の元xに対してxRaだから
C=C(a)={x∈A|xRa}∈{C(a)}_[a∈A]であり,任意のAの元aに対してC(a)の任意の元xはxRaを満たすので
xとaはともに同じMの元に属しておりC(a)∈Mとなります.
以上よりMとMに付随する同値関係は同一視できることが分かります.定理の形で記すと

687(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/05(木) 15:05
定理8
集合Aに同値関係Rが与えられたときAの各元aに対してC(a)={x∈A|xRa}とおき,Aの部分集合系Mを
M={C(a)|a∈A}とおくとMはAの直和分割になっておりRはMに付随する同値関係と一致する.

となります.
上の議論に登場するC(a)をaの同値類,RからMを作ることをAのRによる類別,MをAのRによる商集合
といい,M=A/Rと書きます.C∈MのときCの元をCの代表とか代表元といいます.Cはその元を1つ定めることによって
完全に定まることがその名の由来でしょう.

例1 任意の集合Aに対してA上の関係「=」は反射律,対称律,推移律をすべて満たすのでA上の同値関係です.
  A/(=)={{a}|a∈A}ですがこれはしばしばAと同一視します.
  A上のもうひとつ別の関係Rを次で定義します.任意のAの2つの元a,bに対してaRb.
  このように定義されたRは反射律,対称律,推移率をすべて満たすのでA上の同値関係です.
  A/R={A}です.=をA上のもっとも細かい同値関係,RをA上のもっとも荒い同値関係と呼んだりもします.
  名の由来は類別の細かさが反映してるんでしょうね.

688(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/05(木) 15:06
例2 整数全体の集合Zと任意の固定した2以上の自然数nを考えます.
  「≡(mod n)」がZ上の同値関係であることは既に見ました(c.f.>>668).
  整数0,1,2,3,…,n-1はどの2つをとっても互いにnを法としては合同ではありません.
  したがって同値類C(0),C(1),…,C(n-1)はどの二つをとっても異なる集合です.
  一方剰余の定理(c.f.http://jbbs.livedoor.com/study/bbs/read.cgi?BBS=4125&amp;KEY=1082477703/24-26)
  によって任意の整数mはm=an+b,a∈Z,b∈Z,0≦b<nと一意に書けます.m≡b(mod n).
  即ちC(m)はC(0),…,C(n-1)のどれか1つと一致します.
  したがってZ/(≡(mod n))={C(0),…,C(n-1)}となります.

えー,話を元に戻しまして,Aの元aにM=A/Rの元C(a)を対応させることによりφ∈M^Aがひとつ
定まりますがこのφをAからA/Rへの自然な写像または標準的写像といいます.
任意のC(a)∈A/Rに対してφ(a)=C(a)なのでφは全射です.またφ(a)=φ(b)⇔C(a)=C(b)⇔aRbであるので
Rはφに付随する同値関係でもあります.

689(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/05(木) 15:06
D)写像の分解
A,Bを集合,f∈B^Aとします.このときfに付随するA上の同値関係をR(f),φ∈(A/R(f))^AをAからA/R(f)
への標準的写像とします.このときg'∈B^(A/R(f))をg'(C(a))=f(a)で定義し,g=g'|V(f),j∈B^(V(f))
を標準的単射とすれば,Aの各元aに対してjgφ(a)=jg(C(a))=j(f(a))=f(a)であるのでf=jgφといつでも
3つの写像に分解できることが分かります.
このときV(f)=V(g)なのでgは全射,g(c(a))=g(C(b))⇔f(a)=f(b)⇔aRb⇔C(a)=C(b)だからgは単射,
即ちgは全単射なのですがこのgをfに付随する全単射といいます.fが全射ならf=gφ,fが単射なら
f=jgとそれぞれj,φを省略できます.ただしfが単射のときはAとA/R(f)を同一視しなきゃいけませんが.

690(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/05(木) 15:08
問題やったら一章終わりというところまでやっと来ました。



…ラーメンさんと9くんの復帰を切に願いまーす。

691臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/06(金) 11:37
>>684
定義より、
aR(G(R))b
⇔(a,b)∈G(R)
⇔aRb

(a,b)∈G(R(G))
⇔aR(G)b
⇔(a,b)∈G

は速攻ですね。

692臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/06(金) 12:10
>>685
問.集合Aとその部分集合系ℳฺについて、
(i)∪ℳฺ=A
(ii)∀C,C'∈ℳฺ;C≠C'⇒C∩C'=φ
が成立している。Aの元aを含むℳฺの元をC(a)とおく。
┃(1)任意のaに対し、C(a)が一意存在することを示せ。
そこで、A上の関係RをaRb⇔C(a)=C(b)で定める。
┃(2)Rが同値関係であることを示せ。

(1)∃b∈A;∀C∈ℳฺ(b∉ฺC)と仮定すると、∀C;b∉ฺC⇔¬{∃C;b∈C}
⇔¬(b∈∪ℳฺ)⇔b∉ฺA(∵条件(i))となり矛盾する。
よって任意のaに対し、C(a)が存在する。
次にあるℳฺの元C、C'に対し、a∈C∧a∈C'とすると、
a∈C∧a∈C'⇔a∈C∩C'。C≠C'ならば条件(ii)よりa∈φとなり矛盾するから、C=C'。
よってAの元aに対しC(a)はただ一つ存在する。■

(2)
Rに関して同値律が成立することを示す。
aRa⇔C(a)=C'(a)。C(a)は(1)より一意存在するからこれは真。よって反射律が成立。
aRb⇔C(a)=C(b)⇔C(b)=C(a)⇔bRa。よって対称律が成立。
aRb∧bRc⇔{C(a)=C(b)}∧{C(b)=C(c)}⇒C(a)=C(c)⇔aRc。よって推移律が成立。
以上よりRは三つの同値律を全て満たすから同値関係である。■

693臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/06(金) 12:16
↑の(1)はオマケです。

>>684
「A上の二項関係」という言い方ではなく、
>Gによる2項関係
とありますが、これは一般的な語法なのでしょうか?

>>686-689
後で読ませてもらいます。

>>690
このままではあと三年経っても終わらない・・・
二人とも消えてしまうつもりなのでしょうか・・・。

694(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/06(金) 23:41
>>691
うん。速攻です。しかし本当は述べなくちゃいかんことでしょう。

>>692
(1)の最後の行、言いたいことは分かるけど、表現が良くないですね。

>>693
「Gによって定まるA上の2項関係」というべきでした。すいません。

695臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/06(金) 23:45
>>694
了解です。

(1)の最後の行
って問題文のことですか?

了解です。

問題、どうしましょう・・・

696(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/06(金) 23:50
>>695
いえ、失礼ながらあなたの回答文。

問題4つしかないからあなたと私と9くんとラーメン師匠で分けときましょうか。

697臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/06(金) 23:55
>>696
どこがまずいのでしょう??

問題6つあるような気が・・・
あと失礼ながら第一節〜第四節の問題は保留とかナシで全て解決済みですか?

698(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/07(土) 00:10
>>697
あ、勘違いでした。すみません。
AとMの間に全単射があるって書いてあるように読んでしまいました。
大変失礼をば。

問題、六問でしたね。どうしましょう。1と2で1人、3と4で1人、5で1人、6で1人ですかね。

取り組んだものはすべて解決じゃないですかね。

699臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/07(土) 00:21
>>698
了解です。ドイツ文字Mはどうしましょう?ℳฺはやめますか?

>>541を見ると四節にもまだ未解決題があるような・・・

700(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/07(土) 00:38
>>699
えと、WRITTENくんじゃないけど、携帯でみたりあるいは
レスアンカーにカーソルもってったとき出てくるポップアップ
では読めないんで、できるだけ使わない方法はないかと思いまして。

701(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/07(土) 00:39
あ、四章の14,17,20は9くんが解くのを待ってる状態です。

702(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/07(土) 00:39
四章じゃなくて四節でした。

703臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/07(土) 00:42
>>700
ギコナビならポップアップも読めますよ。
でも確かに携帯からじゃ無理か・・・
ということでM(全角)に統一しましょう。

二人とも問題抱えておられるようなので3つずつやりませんか?
生意気すみません。

704(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/07(土) 00:46
>>703
では振り分けてください。

705臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/07(土) 00:51
単純思考回路により
僕が奇数、先生が偶数、でいかがでしょう?

706(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/07(土) 00:52
>>705
はい、了解。

707(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/07(土) 01:07
2. 集合Aにおける対称的かつ推移的な関係Rが,次の条件(*)を満たすならば,
   Rは同値関係であることを示せ.
     (*) 任意のa∈Aに対して,aRxとなるようなx∈Aが(少なくとも1つ)存在する.


解答. 任意のa∈Aに対してaRxであるとすると対称律によってxRa,さらに推移律によって
    aRaが成り立つ.即ちRは反射的.

708臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/07(土) 01:13
はやっっ!速攻でおkでつ。

709(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/07(土) 01:31
4. A=Z×(Z-{0})とする.Aの元(m,n),(m',n')に対し
      (m,n)R(m',n')⇔mn'=m'n
   として関係Rを定義すればRはAにおける同値関係であることを
   証明せよ.(この関係Rによる商集合A/rの元φ((m,n))
   (φ:A→A/Rは標準的写像)は有理数m/nを表すものと考えられる)

解答 任意のAの元(m,n)に対してmn=mnだからRは反射的.
    ((m_1,n_1),(m_2,n_2))∈A×Aとし,(m_1,n_1)R(m_2,n_2)とすると
    m_1n_2=m_2n_1であるからm_2n_1=m_2n_1となり(m_2,n_2)R(m_1,n_1)
    すなわちRは対称的.
    ((m_1,n_1),(m_2,n_2),(m_3,n_3))∈A×A×Aとし,
    (m_1,n_1)R(m_2,n_2),(m_2,n_2)R(m_3,n_3)とすると
    m_1n_2=m_2n_1,m_2n_3=m_3n_2であるから
    m_1n_3=m_1n_2n_3/n_2=m_2n_1n_3/n_2=m_2n_3n_1/n_2
    =m_3n_2n_1/n_2=m_3n_1となり(m_1,n_1)R(m_3,n_3)即ちRは推移的.

710(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/07(土) 01:56
6. RをAにおける同値関係,φをAからA/Rへの自然な写像とし,またfをAからBへの写像とする.
  そのとき,f=gφとなるようなA/RからBへの写像gが存在するための必要十分条件は,
  Aの元a,a'に対し"aRa'⇒f(a)=f(a')"が成り立つことであることを証明せよ.

解答 必要性:aRa'とするとφ(a)=φ(a')このときf(a)=gφ(a)=g(φ(a))=g(φ(a'))=gφ(a')=f(a').
   十分性:aRa'⇔φ(a)=φ(a')なのでφ(a)=φ(a')ならばf(a)=f(a')よってA/Rの各元φ(a)に対して
   Bの元f(a)を対応させる写像をgとするとf=gφとなる.

711</b><font color=#FF0000>(SpxcWT76)</font><b>:2004/08/07(土) 14:57
9月中旬ごろから復帰してよろしいですか?

712(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/07(土) 15:28
>>711
はい。お待ちしております。
えと、読むことは出来てますか?

713</b><font color=#FF0000>(SpxcWT76)</font><b>:2004/08/07(土) 15:34
>>712
いえ、全然読めてないです_| ̄|○
今は他にやらないといけないことが山ほどあるので…
9月入ったら頑張って追いつこうと思います。

714(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/07(土) 15:35
>>713
じゃあ、一章終わりということで、ここでとめときましょうか?

715臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/07(土) 19:04
1.
次のような関係の例を挙げよ。
(a)反射的、対称的であるが、推移的でない
(b)反射的、推移的であるが、対称的でない

(a)複素数a,bに対し、関係RをaRb⇔ab~+a~b≧0で定めるとRは条件を満たす。
(反射律、対称律を満たすのは明らか。推移的でない例は、
a=1、b=cos60°+isin60°、c=cos120°+isin120°)

(b)実数a,bに対し大小関係R(≧)をaRb⇔a≧bで定めるとRは条件を満たす。
(a≧aは明らか、a≧b∧b≧c⇒a≧cは成立。反射的でない例はa=5、b=4)

716臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/07(土) 19:14
3.集合Aにおける反射的な関係Rが、条件
        aRb,bRc⇒cRa・・・①
を満たすならば、Rは同値関係であることを示せ。

c=bとしてaRb∧bRb⇒bRa。bRbは常に真だからaRb⇒bRa。∴Rは対称的。
すると①の右辺⇔aRcだから、aRb,bRc⇒aRc。∴Rは推移的。
以上よりRは反射的、対称的、推移的な関係、即ち同値関係である。■

717臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/07(土) 19:28
5.
A×BからAへの射影pr_1に付随する同値関係によるA×Bの商集合は
どのような元からなるか。

pr_1に付随する同値関係をR(pr_1)=Rとする。
A×Bの元a,bに対して、aRb⇔pr_1(a)=pr_1(b)。
よって、A×B/Rの元、即ちaを代表とした時のRによるaの同値類C(a)は、
C(a)={x∈A×B|pr_1(x)=pr_1(a)}なる集合である。

718臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/07(土) 19:32
>>711
お久しぶりです。
いつのまにか漏れも参加させてもらってますw
9月中旬ですか・・。長いですね。

>>714
これで停止するということですか?

719臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/07(土) 20:12
>>686
>X=∪[x∈A]C(x)
XはMでは?
他は納得ですが、段落分けは多くした方が記述の切れ目が見えやすいと思います。
‘(6.1)’などの「事項」も消さない方が良いのでは・・・。

>>687>>688
納得です。

>>689
納得です。φは「fの非単射性」、jは「fの非全射性」の補正をしているというのが
おおざっぱな認識でしょうか。

前から不思議に思ってたのですが、先生は句読点を打つときは
ALL日本語→、。 なのに
数式入り→, . なんですね。

720臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/07(土) 20:34
>>709
納得です。

>>710
「存在を示せ」なので
φ(a)に、ただ一つのBの元f(a)を対応させることができる、
ということを書くべきではないでしょうか?

相変わらず生意気ですね・・・家で吊っているので許してください・・・

721(☆7) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/08/08(日) 23:52
>>715
はい、おk

>>716
おk

>>717
はいおk。
C(a)のことを縦線集合って言うんじゃなかったかな。

>>718
>これで停止?
返事を待ちましょう。

>>719
>>X=∪[x∈A]C(x)
>XはMでは?

XはAですた。すみません。

>段落分け

以後気をつけます。

>式番号
なしで済む書き方の工夫をしたつもりだったのですが。
>「非単射性」「非全射性」の補正
そうかくと全単射が健全というか写像の本来の姿に見えちゃいますね。

>句読点、意識してなかった。。。

>>720
不明瞭でしたかね。以後心がけます。

722臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/08/09(月) 09:10
>>721
>XはAですた
MでなくAですね。すみません。

>なしで済む書き方の工夫をしたつもりだったのですが
後の章で再び取り上げられる可能性もありますし、テキスト持ってない方にとっては
式番号があった方が知識が整理されると思います。

>全単射が健全というか写像の本来の姿
あは。漏れはいろいろ勝手に自分で優劣つけて数学を理解してますよ。
正の数>>>>負の數とか、直交座標>>>>斜交座標とか。
この場合は、全単射>>全射or単射のみ>>>>なし

>句読点
自身では気づいてなかったのですか。。設定上そうなってるのでしょうね。

>不明瞭でしたかね
いえ、全く不明瞭とは思いませんが、俺みたいな奴にとってはそこまでびしっと書いてある方
が安心できるというか・・・・・。

723Владимир(☆8)@温泉 </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/09/04(土) 19:39
こんなスレが。誘導する?

松坂和夫『集合・位相入門』第3章を徹底理解する
ttp://science3.2ch.net/test/read.cgi/math/1094191074/

724LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/09/04(土) 21:39
是非!!
先生に誘導をお願いします
俺では役不足なので

725Владимир(☆8) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/09/04(土) 22:10
>>724
誘導してきました。

726LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/09/04(土) 22:48
>>725
ありがとうございます

727Владимир@携帯:2004/09/04(土) 22:55
文面、相談せずに決めてしまって。。
あれでよかったですか?
補足、訂正があれば書き足してきて下さい。

728LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/09/04(土) 22:59
十分です。
定期的にageときますね。

729臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/09/07(火) 18:45
向こうはすでに3章か・・・。Zornの補題と言う定理は、それほど重要なのですか?
ひょっとしてメインイベントの一つとか?

730Владимир(☆8) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/09/07(火) 18:51
>>729
選択公理と同値な命題です。
したがって、なかったら現代数学の成果は砂上の楼閣になりかねないという土台ですかね。

731臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/09/12(日) 00:16
あの辺を眺めていると選択公理を同値な命題がたくさんでていますね。
>砂上の楼閣になりかねない
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

732Святослав(☆8) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/09/12(日) 00:45
>>731
他方、バナッハ・タルスキーの逆理がいえてしまう原因になったりもする命題なのです。

733LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/09/20(月) 20:57
さて、9はもういないわけですが今後どうしましょう?

734Святослав(☆8) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/09/20(月) 22:44
>>733
…。私は、あなたと私と台地くんだけでも続けたいのですが。。。

735Святослав(☆8) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/09/21(火) 18:32
書き込みテスト

736臺地 </b><font color=#FF0000>(qpPuO9q2)</font><b>:2004/09/21(火) 22:36
俺は一人になっても(ry

737名無し研究員さん:2004/10/12(火) 21:12
age

738LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 02:18

第2章 集合の濃度

§1 集合の対等と濃度

739LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 02:45
 A) 集合の対等

 集合Aから集合Bへの全単射が(少なくとも1つ)存在するとき、BはA
に対等(equipotent)であるという。このことを以後A〜Bと書く。
 定理1 集合の対等について、次のことが成り立つ。
 (1.1)           A〜A
 (1.2)         A〜B⇒B〜A
 (1.3)        A〜B,B〜C⇒A〜C
 証明 Aの上の恒等写像I_AはAからAへの全単射である。よって(1.1)
が成り立つ。また、AからBへの全単射fが存在すれば、第1章定理4によ
って、その逆写像f^(-1)はBからAへの全単射となる。ゆえに(1.2)が成り
立つ。最後に、AからBへの全単射f,BからCへの全単射gが存在すれば、
第1章定理5によって、それらの合成写像gfはAからCへの全単射となる。
したがって(1.3)も成り立つ。(証明終)
 (1.2)によって、A〜Bであることを"AとBとは(互いに)対等である"のよう
にいい表すこともできる。
 なお、空集合Φは、ただそれ自身のみと対等であるとする。

740LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 02:56
 例1 Aをn個の元から成る有限集合とすれば、集合BがAに対等であ
るためには、Bもまたn個の元をもつ有限集合であることが、明らかに必要
十分である(第1章§4,問題16参照)。したがって特に、有限集合は、その
真部分集合とけっして対等に成り得ない。
 例2 Pを正の偶数全体の集合とすれば、N〜P。実際、各自然数nに
対してf(n)=2nとおけば、fは明らかにNからPへの全単射となる。

741LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 03:24
 例3 直積N×NはNと対等である:N×N〜N。これを示すには、たとえば、
次のように定義されたN×NからNへの写像fを考えればよい:
N×Nの任意の元(i,j)に対して
            f(i,j)=2^(i-1)*(2j-1)
このfがN×NからNへの全単射であることは、次のように示される。Nの
任意の元nはn=2^p*q(pは負でない整数、qは正の奇数)の形に一意的に
表され、また、負でない整数p、正の奇数qは、それぞれ一意的に、p=i-1,
i∈N;q=2j-1,j∈Nと表される。よって、任意のn∈Nに対し、n=2^(i-1)*(2j-1)
となるような(i,j)∈N×Nがただ1つだけ存在する。ゆえにfは全単射である。

742LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 03:46
例4 実数の任意の2つの閉区間[a,b],[c,d]は互いに対等である。任意の
2つの開区間(a,b),(c,d)も対等である。実際、[a,b]から[c,d]への写像fを
       f(x)=(d-c)/(b-a)(x-a)+c
によって定義すれば、明らかにfは[a,b]から[c,d]への全単射となる。また、
この写像の定義域を(a,b)に縮小し、終集合を(c,d)に変えれば、(a,b)から
(c,d)への全単射が得られる。
 例5 実数の任意の開区間は実数全体の集合Rと対等である。たとえば、
開区間(-1,1)で定義された関数
     f(x)=x/(1-x^2)
を考えれば、fがこの開区間からRへの全単射であることは容易に示される。
(f(x)=tan(π/2)xもおk?)よって、(-1,1)〜R。例4によって開区間はすべて互いに対等
であるから、結局、どの開区間もR全体と対等となる。

743LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 04:00
注意 実は、任意の閉区間[a,b]もRと(したがってまた、任意の開区間とby(1.3)&例5)
対等であるが、このことを、[a,b]からRへの全単射を"具体的に"つくることによって
直接に示すのは、必ずしも容易ではない。たとえば、われわれが普通に考える
"連続関数"の範囲では、このような全単射をつくることは不可能である。実際、
微積分学で知られている"中間値の定理"および"最大最小値の定理"によれば、
任意の閉区間[a,b]上で定義された実連続関数fの値域はまた1つの閉区間[α,β]と
なり・・・(*)、R全体とはならないからである。このように、"具体的な"全単射をみいだす
ことが簡単でない場合には、次項の定理2などが有効に用いられる。

(*)は高校数学の範囲で示せますか?直観的にわかるような気はしますが、証明はわかりません。

744LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 04:04
閉区間[a,b]で最大値β,最小値αが存在
連続関数だからαとβの間の値を全てとる
ってことですか?

745名無し研究員さん:2004/10/13(水) 14:19
>>738->>744
乙です。えと、先ず、引用はレス番号をつけていただけませんか?

>>740
f(n)=2nがNからPへの全単射であることの証明を書いてください。

>>743
えーーと、高校範囲です。意欲的な大学が入試に出す可能性もあるような。
でも、2chねらの何パーセントの人たちは奇問扱いするだろな。
本スレに投下してみようか。

問題
f(x)を閉区間[a,b]上で定義された連続関数であるとする。
このとき{f(x)|a≦x≦b}も閉区間であることを示せ。
ただし必要ならば中間値の定理と最大(小)値原理を使ってもよい。

最大(小)値原理:閉区間上で定義された連続関数は最大(小)値をもつ。

746Святослав(☆8) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/10/13(水) 14:20
↑名まえつけ忘れ。

747LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 16:15
>>745
レス番わからないんです・・・。過去ログほとんど見れないもので・・・。

任意の2n∈Pに対してn∈Nがただ1つだけ存在するから全単射。

投下してみましょう。

748LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 16:16
 B) Bernsteinの定理
 集合A,Bが対等であることを示すには、もちろん、AからBへの全単射
をつくってみればよいわけであるが、このような全単射の存在を、(いちい
ち"具体的に"構成するまでもなく)、ある一般的な原理によって保証する
ことのできる場合がある。次の定理は、そのような保証を与える命題として
実用上最も有効なものである。
 定理2(Bernsteinの定理) AからBへの単射が存在し、BからAへの単射も
存在すれば、AとBとは対等である。

749LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 16:31
 定理の証明に移る前に、この定理をいろいろの形にのべかえておこう。
 まず、第1章定理7の系によれば、集合Xから集合Yへの単射が存在する
ことと、YからXへの全射が存在することとは同等であるから、定理2は、
次の定理2'あるいは定理2''のようにのべかえることができる。
 定理2' AからBへの単射および全射が存在すれば、AからBへの全単射
が存在する。
 定理2'' AからBへの全射が存在し、BからAへの全射も存在すれば、
AとBとは同等である。

750LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 16:54
 また、集合Xから集合Yへの単射φが存在するとき、φ(X)=V(φ)=Y_1
とおけば、φの終集合をY_1に変えた写像φ_1はXからY_1への全単射である。
したがってX〜Y_1,Y_1⊂Yとなる。逆に、X〜Y_1であるようなYの部分集合
Y_1が存在するとき、XからY_1への全単射φ_1の終集合をYに変えた写像φ
はXからYへの単射となる。ゆえに、定理2は、また次の形にものべかえら
れる。
 定理2''' A,Bを2つの集合とし、Aと対等であるようなBの部分集合B_1
およびBと対等であるようなAの部分集合A_1が存在する、と仮定する。そ
のとき、AとBとは対等である。

751LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 17:11
 定理2の証明 fをAからBへの単射、gをBからAへの単射とする。
このとき、AからBへの全単射Fが存在することを示すのが、われわれの
目標である。もしfが全射ならば、f自身がAからBへの全単射であるから、
F=fとすればよい。そこで以下ではf(A)=V(f)はBには等しくないとし、
f(A)のBに対する補集合をB-f(A)=B_0とする。次に
  g(B_0)=A_1,f(A_1)=B_1,...,g(B_(n-1))=A_n,f(A_n)=Bn,...
として、Aの部分集合族(A_n)_(n=1,2,3,...),Bの部分集合族(B_n)_(n=0,1,2,...)
を定め、
      ∪[n=1,∞]A_n=A_*,∪[n=0,∞]B_n=B_*
      A-A_*=A^*,B-B_*=B^*
とおく。このとき、
(1.4)        f(A^*)=B^*
(1.5)        g(B_*)=A_*
であることが、次のように示される。

752LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 17:30
まず、fは単射であるから、第1章§4,問題5(c)によって(+第1章§2,問題5(a))
    f(A^*)=f(A)-f(A_*)=(B-B_0)-f(A_*)=B-(B_0∪f(A_*))
ここで、第1章(5.3)により
        f(A_*)=f(∪[n=1,∞]A_n)=∪[n=1,∞]f(A_n)=∪[n=1,∞]B_n
したがってB_0∪f(A_*)=∪[n=0,∞]B_n=B_*,ゆえに
           f(A_*)=B-B_*=B^*
すなわち(1.4)が成り立つ。また、第1章(5.3)によって
  g(B_*)=g(∪[n=0,∞]B_n)=g(∪[n=1,∞]B_(n-1))=∪[n=1,∞]g(B_(n-1))
=∪[n=1,∞]A_n=A_*
すなわち(1.5)が成り立つ。

753LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 17:55
 さて、fは単射で、(1.4)が成り立つから、fの定義域をA^*に縮小し、かつ
終集合をB^*に変えた写像をF^*とすれば、
              F^*:A^*→B^*
は全単射である。同様に、gが単射で、(1.5)が成り立つから、gの定義域を
B_*に縮小し、かつ終集合をA_*に変えた写像をG_*とすれば、G_*:B_*→A_*
も全単射である。この逆写像であるA_*からB_*への全単射を
              F_*:A_*→B_*
とする。そこで、AからBへの写像Fを
        F(a)=F^*(a) (a∈A^*のとき)
          =F_*(a) (a∈A_*のとき)
によって定義すれば、F:A→Bは明らかに全単射となる。(証明終)
 上の証明でA^*やB^*はΦとなることもあり得るが、その場合はF=F_*とすればよい。

754LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 18:13
 定理2-2'''の1つの応用として、実数の任意の閉区間[a,b]がRと対等で
あること(前項,例5の後の注意)を示しておこう。[a,b]はもちろんRの
部分集合である自分自身と対等である。また、前項の例5により、Rは[a,b]
の部分集合(a,b)と対等である。ゆえに、定理2'''により、[a,b]とRとは
対等となる。

755LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/13(水) 18:23
疑問1:>>753の最終行について
A_*=A⇔B_*=Bがいえる、ということでしょうか?証明できません・・・
疑問2:証明全体について
正しいことはわかりますが巧妙な感じ。イメージがわかない(有限集合で実験しようとしても
明らかに全単射(第1章§4,問題16)だから意味がないし・・・)

756Святослав(☆8) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/10/14(木) 01:41
>>747
すみません。過去ログ送ります。
直接には
f(n)=f(m)⇔2n=2m⇔n=mだからfは単射,
x∈Pとすればx=2yとなるNの元yが存在するのでx=2y∈f(N)となりfは全射。
とすればよかったかと。

>>752
六行目は
f(A^*)=B-B_*=B^*
ですね。

>>755
疑問1について:A_*=Aとなることもあるかもしれんし
B_*=Bとなることもあるかもしれない。そのときはF=F_*とすべし。
と書いてあるだけでA_*=AとB_*=Bが同値であるとは書いてないのでは?

疑問2について:f:N→N,f(n)=n+10,g:N→N,g(n)=n+5
としてFを作ったりはできませんかね。

757LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/14(木) 03:45
その通りです。ちょっと本の真似をしてみただけです・・・。

その通りです。すいません。

A_*=AならばB_*=BでないとF=F_*がA→Bの全単射にならない
B_*=BならばA_*=AでないとF=F_*がA→Bの全単射にならない
のではないかと思ったのですが。

やてみます。

758LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/15(金) 02:02
やってみますた。
ちょっとだけイメージがつかめたような気がします。
しかしこれ到底思いつかないですねぇ・・・。

>>757の真ん中の疑問ですが、俺なんかとんでもなく変な事言ってます?

759LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/15(金) 17:18
ギアが噛み合うイメージ理解できますた。
A→B-B_0が全単射であることがポイントになってるかと。

760LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/16(土) 01:09
A→B-B_0が全単射であることからA_*=A⇔B_*=Bも理解できますた。

761Святослав(☆8) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/10/17(日) 00:05
C)濃度の概念
定理1(>>739)によって集合間の対等関係は第一章§1(>>667-)で定義した同値関係と同じ性質を持ち
ます。すべての集合の集合というものがあれば,文句なしに集合間の対等関係は同値関係です.しかし
>>551で述べたようにラッセルのパラドックスが生じたりという事態が考えられるのですべての集合の
集合なんてものは素朴集合論では考えません.しかし,全体集合にこだわらなければ集合間の対等関係
はまあ,同値関係といっていいでしょう.すると”類別”したときの”同値類”を考えることができます
が,これを濃度(cardinality)または基数と呼ぶことにしましょう.ですから濃度は一応「集合を元とす
る集合を1つの元とみたもの」となりますが,集合Aの属する同値類をAの濃度と呼ぶことにし,
card(A)と書くことにします.濃度の定義より
 A〜B⇔card(A)=card(B)
です.

762Святослав(☆8) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/10/17(日) 00:06
Aをn個の元を持つ有限集合とするとAと対等な集合はn個の元を持つ有限集合のみです(>>509参照)から
Aと対等関係にある類,すなわちAの濃度を表す指標としては「n」を使いたいところです.…使うことに
しましょう.即ち以後card{1}=card{a}=card{b}=1,card{a,b}=2と書きましょう.まあしなくてもいい注
意かもしれませんが濃度の指標として自然数を借用しただけで厳密にはcard{a,b}∈Nというわけでは
ありません.ともあれこの自然な指標からもわかるように有限集合については濃度と個数は同じ意味で
す.
あ,cardΦ=0ね.
有限集合の濃度を有限の濃度,無限集合の濃度を無限の濃度と略していう習慣があります.
cardNは無限の濃度の一種です.可算の濃度とか可付番の濃度といいます.アレフ_0と書きます.
この掲示板にはアレフの文字が使えないのでcardNと書くことにしましょうか.
cardRも無限の濃度の一種です.連続の濃度といいます.アレフときます.これもこの掲示板では
cardRと書きましょう.次節でcardN≠cardRを示す予定です.
一般には濃度を表す文字としてドイツ文字を使いますがそんなのもでないので普通にラテン文字
で代用しましょう.

763Святослав(☆8) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/10/17(日) 16:12
D)濃度の大小
有限集合では,濃度と個数は同じ概念ですから,自然数の大小の順序をもって有限の濃度の大小の順
序を定めるのは自然なことでしょう.
ここでは一般の集合についての濃度の大小を定義します.
筋道は次の通り.
(i)    Bをひとつの集合としたとき,B_1⊂BならcardB_1≦cardBと定める.
     この定め方は大小の観念からきわめて自然ですが,注意すべきは
     B_1⊂BかつB_1≠Bのとき(このときB_1はBの真部分集合といいます)
     cardB_1<cardBであると定めるわけにいかないことです.実際,>>740
     でみたようにP={n|nは正の偶数}はNの真部分集合ですがcardP=cardN
     です.>>742で見たようにcard(a,b)=cardRだし.この「濃度が同じ真
     部分集合を持つ」というのは無限集合の特徴です.

764Святослав(☆8) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/10/17(日) 16:13
(ii)   A,Bを2つの集合とし,AがBのある部分集合B_1と対等であるなら
     cardA≦cardBと定める.
     (i)を認めるなら当然要請される条件ですね.
     AがBのある部分集合と対等であるということはAからBへの単射が存在
     することと同値であるので(ii)は次の(ii)'と言い換えられます.
(ii)'   AからBへの単射が存在するときcardA≦cardBと定める.
     (ii)または(ii)'は具体的に与えられた集合A,Bの濃度の大小を定義した
     だけであって2つの濃度の大小そのものを定義したものではありません.
     そこで
(iii)   mとnが濃度でありcardA=m,cardB=nであるとする.このときAからBへの
     単射が存在すればcardA≦cardBであると定める.
     一見なるほどと思える定め方ですが,この定め方では,確かめなければ
     ならないことが残っています.つまりmを濃度とする集合はAだけである
     かどうかはわからないしnを濃度とする集合もBだけだとも限りませんので
     A,Bとは別にcardA'=m,cardB'=nであるとしてAからBへの単射が存在する
     ならA'からB'への単射が存在しないと(iii)の定義は矛盾なく定義されて
     いるとは言いがたいのです.(矛盾なくされた定義のことをwell-defined
     な定義といいます.)(iii)がwell-definedであることは,A〜A',B〜B'で
     あるからA'からAへの全単射φとBからB'への全単射ψが存在し,AからBへ
     の単射をfとするとψfφというA'からB'への単射が存在することで示せます.

765Святослав(☆8) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/10/17(日) 16:13
以上の考察により(iii)を二つの濃度の大小の定義とすればよいでしょう.この定義と>>573から
m≦nであることはBからAへの全射が存在することと同値ですね.またm≦nを有限の濃度の大小
とみると自然数の大小としてのm≦nと同値ですが,次の定理3は濃度の大小がこの有限集合の
個数の大小を拡張したものであることを保障するものです.

定理3  m,n,pを濃度とするとき次のことが成り立つ.
   (1.6) m≦m
   (1.7) m≦n,n≦m⇒m=n
   (1.8) m≦n,n≦p⇒m≦p

証明 m=cardA,n=cardB,p=cardCとする.
   (1.6) A〜AだからAからAへの全単射が存在するが,この全単射は勿論単射でもある.
   (1.7) ガイシュツ(>>748->>753)
   (1.8) AからBへの単射fとBからCへの単射gが存在するが,h=g|f(B)とすればhfはAからC
       への単射である.■

766Святослав(☆8) </b><font color=#FF0000>(DTxrDxh6)</font><b>:2004/10/17(日) 16:14
僕はベルンシュタインの比較定理のステートメントは(1.7)だと記憶してますた.
m≦nでm=nでないときm<nと書きmはnより小さいといいます.任意の有限の濃度は任意の無限の濃度
より小さいですね.(A={1,2,…,m}を有限集合,Bを無限集合とすると,Bは無限集合ですから異なる
(m+1)個の元からなるBの部分集合B_1をとって来れます.このときcardA≦cardB_1でB_1⊂Bだから
cardB_1≦cardB.(1.8)よりcardA≦cardBです.で,実はm=cardA<cardB_1=m+1ですからcardA<cardB
です).
えと,濃度の順序に関する考察で欠けている重大な問題があります.それは
「     m<n,  m=n,  n<m
の3つはどの二つも同時に成り立つことは無く,どれも成り立たないことはありえない」
が真か偽か?という問題です.この問題については次章をマテ.

767LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/18(月) 04:03
>>761-766
納得です

768LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/19(火) 20:34
  §2 可算集合,非可算集合
 A) 可算集合
 cardN=アレフ0を可算あるいは可付番の濃度ということは、§1,C)で述べた。
一般に、濃度アレフ0をもつような集合、すなわちNと対等であるような集合は、
可算集合あるいは可付番集合(countable set,denumberable set)とよばれる。
Aを可算集合とすれば、定義によってNからAへの全単射がある。そのような
全単射の1つをfとし、fによるNの元1,2,・・・,n,・・・の像をそれぞれ
a_1,a_2,・・・,a_n,・・・とすれば
            A={a_1,a_2,・・・,a_n,・・・}
           (ただし、i≠jならばa_i≠a_j)
となる。すなわち、可算集合においては、適当な方法によって、そのすべての
元にもれなく1つずつの自然数の番号がつけられる。("可算"あるいは"可付番"の
語は、この意味で用いられるのである。)

769LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/19(火) 20:47
 定理4 任意の無限集合は、必ず可算集合を部分集合として含む。
 証明 Mを1つの与えられた無限集合とする。Mからまず任意に1つの元
をとって、それをa_1と名づける。次に、M-{a_1}からまた任意に1つの元
をとって、それをa_2と名づける。一般に、a_1からa_nまでがすでに選ばれた
とき、Mは無限に多くの元を含むから、当然M≠{a_1,a_2,・・・,a_n}、したがって
M-{a_1,a_2,・・・,a_n}≠Φである。そこで、M-{a_1,a_2,・・・,a_n}からさらに任意
に1つの元をとって、それをa_(n+1)と名づける。このようにして、Nの全ての元
1,2,…,n,…に対して、Mから元a_1,a_2,・・・,a_n,・・・を取り出せば、{a_1,a_2,
・・・,a_n,・・・}はMの可算な部分集合となる。

770LAR-men </b><font color=#FF0000>(lBLdA0dk)</font><b>:2004/10/19(火) 21:10
 以上は、きわめて平易で直感的な証明であるが、上のようにして、すべての
自然数1,2,・・・,n,・・・に対してMの元a_1,a_2,・・・,a_n,・・・がとり出せることの背景
には、厳密にいえば、選出公理がひそんでいることに注意しなければならない。
それゆえ、われわれは、もう一度上の証明を精緻化してのべ直すことにしよう。
 その前に、(幾分形式的なことであるが)、次の概念を用意しておく。
 一般に、Яを1つの集合系とするとき、Яを定義域とし、Яの各元Aにおいて
値Aをとるような写像φは、Яを添数集合とする1つの集合族と考えられる。
この集合族φを、"Яから自明的に定まる集合族"という。族の記法によれば、
φは(φ_A)_(A∈Я)と表されるが、定義によってЯの任意の元Aに対しφ_A=φ(A)=A
であるから、通常、これを簡単に(A)_(A∈Я)で表す。




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