2002年の大統領選では、父親のジャンマリ・ルペン(Jean-Marie Le Pen)氏が決選投票に駒を進め、既存の政治体制に激震が走った。とはいえ決選投票では、極右ルペン氏の当選を阻止しようと、さまざまな政治思想を持つ有権者らが、渋々ながらも保守派候補のジャック・シラク(Jacques Chirac)氏に投票した。
今月23日に投票が行われるこの選挙に関する世論調査で首位を争っているのが、39歳の中道候補のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)前経済相と、極右政党「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首。両氏に迫るメランション氏の追い上げで、展開の読めない選挙戦にまたも劇的な要素が加わった。