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欧州情勢・西洋事情

1858チバQ:2017/03/30(木) 20:10:33
http://www.sankei.com/world/news/170329/wor1703290059-n1.html
2017.3.29 22:31
【移民ショック】
揺れる「移民大国」スウェーデン 深刻化する移民の失業問題に試行錯誤 「自国民第一」の反移民政党に勢い

 移民や難民が流入する欧州で、移民の失業問題が深刻化している。職がない移民の増加は社会不安の火種となりかねない。受け入れ国は就業を支援するが、自国民からの「移民に職が奪われる」との反発もあり、対応が求められる政府には悩ましい課題だ。欧州で人口比でみた移民がもっとも多いスウェーデンでも、試行錯誤が続いている。(ストックホルム 塩原永久、写真も)

 ストックホルムから電車で北に約30分のクニビスタ市。人口約1万7千人の小さな新興自治体だが、人口変化率が年4・7%増と同国最高を記録した。その大きな要因が移民の流入だ。

 この街で、移民が住む住宅を移民自身が建設するプロジェクトに取り組む建築家がいる。ヤン・リデャンさん(49)。その理由について「移民が新天地で直面する大きな壁が住居と仕事の確保。その両方を同時に解決したい」と語る。

 自治体の資本が入る開発会社と組み、移民は下請け業者から賃金を受け取る仕組みだ。用地交渉を最近終え、年内にも着工する。建物の設計で、木材を使う手作業の工程を多く残す工夫をした。「移民の仕事をなるべく増やす狙いがある」(リデャンさん)という。

 こうした事業が考案された背景には、2014年以降、シリアなどから逃れた移民の急増がある。15年にスウェーデン入りした移民は約16万3千人に上った。

 だが、移民が職にありつけず、地域社会から疎外される事態が問題視され、経済協力開発機構(OECD)の移民問題専門家は、「移民の労働参加が遅れるほど、地域社会への統合が困難になる」と指摘する。

 スウェーデンの出生者の失業率は約5%だが、移民は15%超と格差が大きい。欧州連合(EU)全域でも、地元生まれの9%に対し、EU圏外からの移民は17%に上る(14年)。

 「政府は毎年、新たに到着した移民の対応に膨大な額を投じている。それでも移民の失業率は高止まりしたままだ」。反移民を掲げる野党スウェーデン民主党の幹部は米紙への寄稿で政府をこう批判。その上で、党が打ち出している「スウェーデン人第一」主義の意義を強調した。最近の一部の世論調査では、同党の支持率は首位に躍り出た。

 スウェーデンは伝統的に移民を積極的に受け入れてきたが、14年以降の急激な移民流入で、移民の就業教育・社会統合が追いつかない「パンク状態」があらわになっている。

 同国政治に詳しい龍谷大の渡辺博明教授は「移民を受け入れる政府方針の根幹は今後も変わらない」とする一方、国民に雇用や福祉をめぐる不安の高まりがみられる中、「スウェーデン民主党が引き続き不満の受け皿となり、存在感を示すだろう」と指摘している。


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