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欧州情勢・西洋事情

1800とはずがたり:2017/03/06(月) 21:25:04
メイ英首相が今月EUに離脱通知 ブレグジットは実戦モードへ
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/03/eu-58.php
2017年3月4日(土)10時57分

英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)問題は、水面下の駆け引きにとどまる「偽りの戦争(phony war)」の段階からついに「実戦モード」に突入する。場合によっては悲惨な事態になるだろう。

メイ英首相は今月、EUに正式に離脱を通告する方針。これを受けてEUは4月に首脳会議を開催する見通しで、加盟各国は交渉の行方に影響する決断を迫られる。これが英国が最初に交渉すべき項目や、後回しにしなければならない問題、そして交渉自体の枠組みなどを左右する可能性がある。あるEU高官は「非常に重い政治判断になるだろう」と述べた。

このEU首脳会議は、ブレグジット問題で加盟国の結束が試される最初の機会になりそうだ。各国首脳は、英国が交渉を有利に進めるためEUの分断を図ってくることを警戒している。

一部では、他のさまざまな問題で既に豊かな国と意見が合わない東欧の国民所得が低い諸国は、特に英国からの資金援助になびきやすいと懸念されている。

別のEU高官は、加盟国の団結を維持する取り組みについて「英国が『分断して支配する』作戦を始めれば、台無しになりかねない」と不安を漏らした。

複数の外交官によると、メイ首相は今月20日ごろに離脱通告を発する可能性がある。それに伴ってトゥスクEU大統領は、早ければ4月6日にも首脳会議を開くとみられる。

EUが目標とする2018年10月までに英国との交渉合意にこぎ着けるには、夏までに2つの問題を整理して対応する必要がある。1つは加盟国が交渉担当者に付与する指針の内容に合意すること、もう1つはEU欧州委員会が英国との間で離脱に関する諸問題についてどこまで掘り下げ、どのような日程で進めるかを決めることだ。

3人目のEU高官は「われわれは交渉課題と順位付けで合意しなければならない」と語り、個別の経済分野を切り離して協議しようとする英国の動きと対決する形になると付け加えた。

フランスとドイツの政府当局者も同様の見方をしている。
EU首脳会議で欧州委に交渉権限を与えることが正式に決まれば、交渉を統括するミシェル・バルニエ氏が欧州委に対して交渉の枠組みに関する自身の見解を反映した提言をする運びとなる。こうした提言は、各国政府が検討して修正すべきは修正し、最終的に交渉の指令が固まる。そして交渉指令が承認された後、バルニエ氏のチームはようやく英国のデービス離脱担当相が率いる一団と協議に入れる。

バルニエ氏は既に加盟国に対して、優先的に交渉すべき2つの分野を提示している。1つは英国が19年に予定しているEU離脱までに支払うべき債務、もう1つは現在EU域内に住む英国人と、ブレグジット後も英国に住み続ける可能性のあるEU市民の権利や福祉に関する問題だ。

またEUと英国の新たな国境の取り扱いも優先して協議すべきだとみなされている。特に唯一の陸続きで接するアイルランドと英国は、双方ともに北アイルランドが政治的に不安定化するのを避けるためにできるだけオープンな形になることを希望している。

ただこうした問題は、メイ氏がEUとのより広範な通商協議の観点で要望している事項がどうなるか次第の面があり、同時並行的に話し合われる可能性が十分にある。交渉円滑化のためには19年以降にブレグジットの「経過措置」を導入することで合意しなければならないかもしれない。

関係者の間では既に、EUと英国がともに各国国民や企業を混乱に陥れてしまうような交渉決裂をにおわす事態が起きるとの予想が聞かれる。ある英政府当局者は「わたしは心配だ」と述べ、交渉の枠組みをどうするかで一致点が見つからなければ早々と決裂しかねないと主張。「6月にまだ交渉の場にわれわれがいるようならば問題ない。だがそれよりも前に負のスパイラルに見舞われてもおかしくない」と危惧した。

(Alastair Macdonald記者)


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