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旅客船・高速船・フェリー等のスレ

552チバ:2021/05/04(火) 23:01:18
>>541
https://news.yahoo.co.jp/articles/aba7404216e2f9b6e8c0030971a6b2983aeee495
フェリー就航、業者に影響 横須賀市「補償の約束は…」
5/4(火) 7:00配信
朝日新聞デジタル
地元事業者や船会社を集めて開かれた現場説明会。フェリーの船体を受け止める防舷材や旅客ターミナルが姿を現していた=2021年4月28日午後2時5分、神奈川県横須賀市新港町、佐々木康之撮影

 横須賀市と北九州市を結ぶフェリー就航が7月1日に迫るなか、発着地となる横須賀港新港ふ頭を利用してきた地元港湾事業者の反発がやまない。2018年12月、上地克明市長が「第二の開国」との期待を込めてフェリー誘致を発表して2年余。ふ頭には旅客ターミナルが姿を現し、関連工事も急ピッチで進むが、市が就航の前提とした地元事業者との「共存」の道筋は、不透明なままだ。(佐々木康之)

■荷役の妨げ、補償を求める

 4月30日。市みなと振興部の幹部が、横須賀港運協会が使う新港ふ頭脇の建物を訪れた。フェリー就航までちょうど2カ月。市に共存策の説明を求め、地元事業者らが設けた場だ。

 遠くは地中海から来る冷凍運搬船から輸入マグロを水揚げする昌栄産業の太田孝社長が、ただした。

 「1日200トン揚げれば600万円。それがなくなる。補償してくれるのか」

 主に欧米へ輸出する完成車を自動車運搬船へ積み込む相模運輸倉庫の実務担当者も、「月3千台を積み込めば、2500万円から3千万円の売り上げがある」と続けた。

 事業存続を悲観するのは、新港ふ頭で新たに造られたフェリー関連施設の存在が理由。その一つが、船体を受け止める防舷材だ。

 市は2月から約1億3千万円を費やし、高さ約3〜4メートルある防舷材を3基設けた。樹脂パッドを付けたコンクリート製構造物だ。「マグロをつるす運搬船のクレーンが当たる。荷受けのトラックも寄せられない」と太田社長は懸念する。

 フェリーの運航日程にも事業者は不安を募らせる。フェリーは火曜〜日曜の毎日深夜の3時間、横須賀港に入港。一方、マグロ運搬船の多くは2〜3日間接岸し、1週間以上も岸壁に着けることもある。フェリーが就航すれば毎晩、運搬船の沖出しを強いられる。

 タグボートの手配など、離着岸に必要な費用はざっと35万円。「仮にふ頭で荷役ができたとして、だれが沖へ出す費用を持つのか」

 自動車荷役の相模運輸倉庫が懸念を抱くのは、岸壁そばに立つ旅客ターミナルの存在。自動車運搬船から岸壁に渡す自動車搬入路「ランプ」のうち、船体中央の「センターランプ」と位置が重なり、荷役を妨げる可能性がある。

 みなと振興部の上之段功部長は「実際にこれから、皆さんにどんな負担があるのか、影響を受けるのか、具体的にお聞きしたい」と応じ、こう繰り返した。

 「今の段階で、補償を約束することはできない」

朝日新聞社

553チバ:2021/05/04(火) 23:02:57
https://www.kanaloco.jp/news/government/article-311577.html
横須賀・新フェリー計画、なぜ対立? 強まる不安と反発

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2020年11月23日(月) 10:45


新港ふ頭に入った自動車運搬船(右奥)。手前ではフェリー関連の工事が進む=11月18日、新港ふ頭(横須賀市)
 2021年7月に就航予定の横須賀港の新港ふ頭(横須賀市新港町)と北九州港(北九州市)を結ぶ新規フェリー航路計画が、壁にぶつかっている。同ふ頭内で荷役作業を行う事業者とフェリーが“共存”するという横須賀市の案に対し、港湾運送業者ら16社が加盟する「横須賀港運協会」が作業に支障が出るなどとして計画の白紙撤回を要望。さらに、ふ頭の近隣住民からも生活への影響などを不安視する声が上がっている。市は「来年7月の就航を遅らせることはできない」として9月にフェリー関連の工事に着手したが、先行きは見通せない状況だ。

 新フェリー航路計画が発表されたのは18年12月。東京九州フェリー(北九州市)が、横須賀─北九州市・新門司間(976キロメートル)で、日曜を除く週6便の運航を予定する。トラックや乗用車など約170台を積載できる1万6千トン級のフェリーを2隻導入、約21時間で両港を結ぶ。

 物流業界はドライバー不足が深刻で海上輸送の需要は増しており、横須賀市は「フェリー事業に対する需要はなくならず、将来性があると考えている」と説明。関東からは宅配貨物、九州からは野菜や魚など生鮮品を運ぶといい、フェリーの清掃や食材調達に関連した雇用創出や、港湾使用料、船舶給水などの歳入面でも市にメリットがあると想定している。

「共存できない」
 市と事業者らが対立する大きな理由は、発着地が「新港ふ頭」だということにある。

554チバQ:2021/05/14(金) 13:38:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/2160a73173f386e53a213500ae9761dad54b0d41
「フェリーきょうと」進水 旅客定員675人、大部屋を廃止
5/14(金) 13:30配信

毎日新聞
進水する「フェリーきょうと」=下関市彦島江の浦の三菱重工下関市造船所で2021年5月13日午前10時1分、大坪菜々美撮影

 海運会社「名門大洋フェリー」(本社・大阪市)と独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(本社・横浜市)の共有船となる大型フェリー「フェリーきょうと」が完成し、山口県下関市彦島江の浦町の三菱重工業下関造船所で13日、命名・進水式が開催された。

 全長195メートル、幅27・8メートル。約1万5400トンで、長さ12メートルのトラック約160台と乗用車約140台の積載能力を持ち、名門大洋フェリーとしては歴代最大となる。旅客定員は675人。顧客のニーズと新型コロナウイルスの感染予防対策の観点から初めて大部屋を廃止した。

 午前10時に始まった式典では、関係者が「フェリーきょうと」の名を公開した後、船を固定している支綱(しこう)を切断。船首に付けられたくす玉が割れて、汽笛が鳴り響く中、船体はゆっくりと海上へ滑り降りていった。

 名門大洋フェリー旅客営業部の国久正文次長は「船はゆったりとした時の流れが最大の魅力。新型コロナの感染が落ち着いたら、いろいろな所へ行くツールにしてほしい」と語った。

 今後、2002年に就航した「フェリーきょうとⅡ」の代替船として21年12月に就航する予定で、新門司港(北九州市)と大阪南港(大阪市)をつなぐ。【大坪菜々美】

555チバQ:2021/05/15(土) 05:38:58
https://trafficnews.jp/publicity/mol_2105
「大洗」と「苫小牧」何が強み? 「さんふらわあ」商船三井フェリー20年 勝ち残ってきたワケ〈PR〉
2021.05.14 乗りものニュース編集部
関東〜北海道航路を運航する商船三井フェリーが20周年を迎え、大幅な割引キャンペーンを行います。関東では茨城の大洗に、北海道は苫小牧に発着地が集約されていった歴史を振り返りつつ、コロナ禍にも安心なフェリーの強みを探ります。

かつては「大洗〜苫小牧」以外もあった関東〜北海道航路
 茨城県の大洗と北海道の苫小牧を結ぶ商船三井フェリーが、2021年7月に創立20周年を迎えます。大きな太陽が船体に描かれた大型フェリー「さんふらわあ」シリーズも、関東〜北海道航路の「顔」として定着したといえるのではないでしょうか。

というのも、「関東〜北海道航路」=「大洗〜苫小牧」=「さんふらわあ」というイメージが形作られるまで、発着地も船も、そして運航会社も紆余曲折を経ているからです。

 大洗〜苫小牧航路が開設されたのは1985(昭和60)年のこと。東京〜苫小牧航路を運航していた日本沿海フェリー(後のブルーハイウェイライン、現・商船三井フェリー)が、関東〜北海道のサブ航路として運航を開始しました。やがて1997(平成9)年には東京〜苫小牧航路も大洗経由となり、2年後には大洗発着に一本化されます(東京〜大洗間は2007年、正式に廃止)。

 東京側の発着地が大洗に集約されたのは、東京港まで運航すると、時間がかかりすぎるためです。

 現在の大洗〜苫小牧航路の所要時間は最短で17時間45分、対して東京〜苫小牧は、房総半島を大きく迂回する必要があることなどから、30時間ほどかかっていました。東京と高速道路(常磐道)で結ばれた茨城・大洗港の方が、結局は関東と北海道の双方で時間を有効に使うことができ、トラックにとっても利便性が高いのです。詳しくは以前の記事をご覧ください。

 北海道側も、かつては別の場所に発着するフェリーがありました。代表的なものが、日本沿海フェリーの大洗〜苫小牧航路と同時に開設された、東日本フェリーによる大洗〜室蘭航路です。

 当時、室蘭市は苫小牧市と航路の誘致合戦を繰り広げ、「苫蘭(止まらん)戦争」とまで呼ばれましたが、東日本フェリーの経営難もあり、室蘭航路は2002(平成14)年に休止されています。

 いまや、太平洋側を航行する北海道発着の航路は苫小牧に集約されています。「大消費地の札幌に近いこと、また道東からもアプローチしやすいのがメリットです。室蘭まではどうしても、さらに1時間かかります」と商船三井フェリーは話します。

「北海道のなかで『ここに港があれば間違いない』位置にある」(商船三井フェリー)という苫小牧港は、道内全域から貨物が集積し、また全国への航路が集中しています。いまや、国内向け貨物の取扱量において全国1位を揺るぎないものにしています。

556チバQ:2021/05/15(土) 05:39:50

「さんふらわあ」以外もあった大洗〜苫小牧航路
「さんふらわあ」シリーズの船が関東〜北海道航路の顔となっていったのにも紆余曲折があります。

 もともと「さんふらわあ」シリーズは西日本を中心に運航されており、関東では日本高速フェリーの東京〜高知航路(後に廃止)に就航していました。同航路が日本沿海フェリーへ譲渡されるなどして「さんふらわあ」シリーズが商船三井グループへ帰属して以降、東日本にも展開されるようになったのです。

 大洗〜苫小牧、東京〜苫小牧航路ともに「さんふらわあ」シリーズが就航しますが、大洗〜苫小牧航路へ一本化したのち、東日本フェリーとの共同運航という形態が4年強続きます。この間は大洗〜苫小牧航路にも「さんふらわあ」ではない船が就航していましたが、2007年(平成19)年に東日本フェリーが撤退すると、旧東日本フェリーの船もすべて「さんふらわあ」ブランドへ統一されました。

 現在の大洗〜苫小牧航路には「夕方便」と「深夜便」計4隻で運航されていますが、深夜便の「さんふらわあ だいせつ」「さんふらわあ しれとこ」は、もともと東日本フェリーの「ニューれいんぼうらぶ」「ニューれいんぼうべる」です。

 深夜便の2隻はどちらかといえばトラック向けということもあり、「モノクラス(全て同一等級)で、飲食は自販機のみでの販売であるなど、カジュアルな作りになっています」(商船三井フェリー)とのこと。

 このうち「さんふらわあ だいせつ」で忘れてはならないのが、2015(平成27)年7月に起きた車両甲板での火災事故です。積載されていたトラックの保冷機がショートし、その火が別のトラックに未申告で積まれていた大量のガスボンベに引火、航海士1名が亡くなりました。

 これ以後、商船三井フェリーはソフト・ハード両面で火災対策を大幅に強化。カーフェリー4隻には、国内フェリーで初めて、トラックに架装された可搬式の泡消火栓ユニット(CAFSユニット)を装備しています。かんたんにいうと、消防車がフェリーに常駐している、ということです。

 しかし、そこへ新型コロナウイルスが影を落とします。2020年度は前年度比で旅客が4割減少したといいますが、そうしたなかで商船三井フェリーは、船内のコロナ対策を強化してきました。

たとえば、夕方便の共用部に紫外線殺菌装置「エアロシールド」を設置しているほか、階段の手すりや自動販売機のボタンなどのひとつひとつに、特定のウイルスを99.99%減少させるという抗菌フィルムを貼付。販売する座席も制限して乗客同士の距離を確保しているそうです。

 船旅の楽しみでもあった船内イベントもすべて中止されていますが、そもそも、コロナを機に乗客の過ごし方も変わってきているとのこと。

 客室の大半が個室になっている大洗〜苫小牧航路の夕方便は、数ある交通機関において、密を避ける観点で最も有利なもののひとつと言えるかもしれません。実際、「お部屋から出ずに過ごされるお客様も増えました。人と触れ合わずにすむからフェリーを選んだ、というお声もあります」(商船三井フェリー)ということです。

 もちろん、甲板に出れば太平洋に沈む巨大な夕日も、ときには船と並走するイルカの姿も見ることができます。部屋風呂もありますが、船内の海を望む大浴場はサウナ付き。共用部の手すりの消毒などもこまめに行われているのも安心できるところです。飛行機やバス、電車とちがい、安心して過ごし方を「選べる」点がフェリーの大きな魅力でしょう。

 また、2020年は新型コロナの影響で飛行機の運賃が大幅に安くなっていたところ、減便や小型化が定着したこともあり、それほど安くならなくなってきているといいます。このため、割安感のあるフェリーの利用も増えてきているそうです。


20周年でお得なキャンペーン
 創立20周年の商船三井フェリー、今年は次のようなキャンペーンも実施されます。

●創立20周年割引
・内容:旅客運賃A・B期間20%引き ・C期間10%引き、乗用車航送運賃10%引き
・適用日:7月2日(金)から9月30日(木)までのA・B・C期間出航便

●2021年7月1日創立記念日割引
・内容:旅客運賃50%引き、乗用車航送運賃20%引き
・適用日:7月1日(木)出航便

●記念行事
・7月1日(木)出航便でウェルカムドリンクサービス
・豪華景品の当たる20周年記念クイズキャンペーン
・その他

 詳しくは同社公式ページでご確認ください(記念行事等は変更の場合もあります)。

 これとは別に、東京駅〜大洗港間までのバス運賃(ただし直通バスは運休中)、大洗〜苫小牧間のフェリー運賃(ツーリスト)、苫小牧港〜札幌駅間のバス運賃がセットで片道1万1000円の「パシフィック・ストーリー」も引き続き販売されています。

○創立20周年割引特設ページ
https://www.sunflower.co.jp/20th_anniversary/

557チバQ:2021/06/13(日) 23:33:09
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/548946
2021年6月13日
八戸と苫小牧を結ぶ新フェリー 川崎近海汽船、16日就航
拡大する
就航する新フェリー「シルバーブリーズ」=13日午後、北海道苫小牧市
拡大する
新フェリー「シルバーブリーズ」の客室=13日、北海道苫小牧市
 川崎近海汽船(東京)は13日、青森県八戸市と北海道苫小牧市を結ぶ航路に就航する新フェリー「シルバーブリーズ」(8901トン)を苫小牧港で報道陣に公開した。旅客定員は400人で、トラック70台、乗用車30台を収容可能。航行時間は最短で約8時間。16日の八戸発の便で就航する。

 同社によると、老朽化した「べにりあ」(6558トン)の交代で投入。緑を基調とした内装で、トラック運転手向けの客室を全て個室化したほか、ペットを持ち込める部屋も増やした。

 岡田悦明取締役フェリー部長は「個室はニーズが高かった。新型コロナ対策としても安心して利用してほしい」と話した。

558チバQ:2021/06/30(水) 20:48:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a8ef4ad56263589958b8e1b89681196b880f9c7
横須賀新フェリー航路が7月1日就航へ 対立業者との解決は
6/30(水) 18:46配信
tvkニュース(テレビ神奈川)

横須賀市と福岡県北九州市を結ぶ新たなフェリー航路があす就航するのを前に、市内に建設されたターミナルや船内が報道陣に公開されました。

フェリー航路は、新たに造船された「はまゆう」と「それいゆ」の2隻で運行し、北九州市の新門司港と横須賀港をおよそ21時間で結びます。 定員は268人、トラックおよそ150台を積むことができるほか、船内には露天風呂などもあり、人や物流の新たな流れが生まれることが期待されます。

基本運賃は一人1万2000円で、個室を利用した場合これにルームチャージが追加され、日曜日を除く週6便運行します。

東京九州フェリー・入谷会長「新たなフェリー航路は、言わば『海の高速道路』のような役割、高速性と定時性というものが売り、ビジネスモデルとして確立されている」

一方、フェリー就航をめぐっては、横須賀市と、地元住民やふ頭を利用していた港湾業者らとの間で対立も起きています。

周辺住民「ご自分の家の15メートル先に、これだけ大きいプロジェクトが来るのに、誰も知らない。 これありえないですよ、ありえますか?自分の家だったらどうします?」

去年行われた住民説明会では、「事業内容を知らされていない」など計画の白紙化を訴える反発の声があがりました。

また、車の輸出などでふ頭を利用していた港湾業者らが、ふ頭の利用を制限するとした市の通知取り消しを求めて訴えを起こすなど、「地元の理解」が得られない状況が続いていました。 国土交通省の仲介もあり、市と港湾業者らは6月から協議を続けていて、複数の関係者によりますと市側が29日、対立収束に向けた提案を行い、早ければ7月上旬の合意を目指しているということです。 この対立についてフェリーの運行会社は。

東京九州フェリー・入谷会長「私どもとしては、市の方で港湾業者らと調整ができているからという前提でこの計画を進めているのでそのあたりは何とも申し上げようがない」

このように述べたうえで、「フェリー運航には支障はない」としています。

tvkニュース

559チバQ:2021/06/30(水) 20:57:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/55f197c0c0920e8522342cd66961ec4a7e2db224
駿河湾フェリー決算は4800万円の赤字に コロナ禍による運航停止や天候不順が響く 静岡県の施策も実らず
6/30(水) 19:19配信

静岡朝日テレビ
新型コロナの影響を受け、昨年度の駿河湾フェリーの決算はおよそ4800万円の赤字となりました。

一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーによりますと、昨年度の運賃収入と静岡県や自治体の負担金などを合わせた収益は4億2300万円で、4億7100万円の費用に対しおよそ4800万円の赤字となりました。
 前の年度はおよそ6900万円の赤字で、赤字の幅は減ったものの引き続き新型コロナの打撃を受ける結果となりました。要因として緊急事態宣言により2カ月ほど運航を停止したことや、寒波など天候不順の影響で運航率が下がったことなどを挙げています。また利用客は過去最少だった前回をさらに下回り、8万人あまりとなりました。
 県が打ち出した施策「半額キャンペーン」で一時的に利用客は増えましたが、新型コロナの影響で団体客のキャンセルが相次いだということです。
 今年度は10万8000人の利用を目指していて、今後は経営改善戦略に基づき料金の見直しを含む利用促進策に取り組むとしています。

560とはずがたり:2021/07/10(土) 15:39:34

横須賀の新フェリー 市と港運協会、近く合意へ
7/9(金) 21:41配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/a594635d8e1c0e0a5c3c3443e3ac9fa5fb16f081
カナロコ by 神奈川新聞

 今月1日に就航した横須賀港新港ふ頭(神奈川県横須賀市)─北九州港(北九州市)を結ぶフェリー定期航路を巡り、横須賀市と港運運送業者が加盟する横須賀港運協会が対立している問題で、両者の協議が近く合意することが9日分かった。

 市と協会、立会人の国土交通省による協議会が同日に開かれ、フェリー就航に伴い自動車輸出やマグロの荷役などに影響が出ていることに対する対策などで一定の方向性が出たとみられる。

 フェリー就航に当たり、市は事業者に対し一貫して新港ふ頭での“共存”を求めてきた。事業者側は荷役作業に支障をきたすなどとして昨年8月に新港でのフェリー計画の白紙撤回を市に要望。同10月には、同ふ頭の使用申請を巡り、完成自動車の積み出しを担う相模運輸倉庫が市を提訴していた。

港湾労組、横須賀フェリーと「共存不可能」工事中止求める 
https://www.kanaloco.jp/news/government/article-515555.html
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2021年5月26日(水) 09:00

 7月に就航する横須賀港新港ふ頭(横須賀市)─北九州港(北九州市)を結ぶフェリー定期航路計画を巡り、全国港湾労働組合連合会(全国港湾)が25日、横須賀市に対し、港湾労働者の雇用問題に関する申し入れを行った。

 申し入れ書によると、フェリー関連工事などのために自動車運搬船の荷役などができず、労働者の仕事が失われる事態に直面していると指摘。市のいう「共存共栄」は不可能とした上で、(1)関連工事を中止し、ふ頭を元の仕様に戻して労働者の雇用と職域を守る(2)新規航路を近隣他港に変更すること─などを申し入れた。市は「従来と変わらず計画は進めていきたい」などと回答した。

 全国港湾はこの問題に関連し、20日付で日本港運協会に対しストライキを含む行動の準備が整ったことを通告している。(尹 貴淑)

横須賀・新フェリー計画、なぜ対立? 強まる不安と反発
https://www.kanaloco.jp/news/government/article-311577.html
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2020年11月23日(月) 10:45

 2021年7月に就航予定の横須賀港の新港ふ頭(横須賀市新港町)と北九州港(北九州市)を結ぶ新規フェリー航路計画が、壁にぶつかっている。

 同ふ頭内で荷役作業を行う事業者とフェリーが“共存”するという横須賀市の案に対し、港湾運送業者ら16社が加盟する「横須賀港運協会」が作業に支障が出るなどとして計画の白紙撤回を要望。

 さらに、ふ頭の近隣住民からも生活への影響などを不安視する声が上がっている。

 市は「来年7月の就航を遅らせることはできない」として9月にフェリー関連の工事に着手したが、先行きは見通せない状況だ。

「将来性がある」

561とはずがたり:2021/07/12(月) 14:31:46
横須賀フェリーのふ頭利用 市長「7月上旬に合意できれば」
横須賀港
新港ふ頭
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2021年6月30日(水) 23:33

https://www.kanaloco.jp/news/government/article-558995.html
横須賀―北九州の新規フェリー航路に就航する「はまゆう」=横須賀市新港町
 7月1日に就航する横須賀港新港ふ頭(横須賀市)─北九州港(北九州市)を結ぶフェリー定期航路を巡り、横須賀市と横須賀港運協会が対立している問題で、同市の上地克明市長は30日までに神奈川新聞社の取材に対し、「7月上旬には(ふ頭利用に関する同協会との協議で)合意できれば」との考えを明らかにした。

 市は、フェリー新規航路と荷役作業を行う既存事業者が同ふ頭で共存することを求めてきたが、同協会は作業への支障や安全面の理由から反発。市は昨年9月に関連工事に踏み切り、今年2月ごろから事業者による完成自動車の輸出作業などが停止している。

 6月から国土交通省が立会人になり、市と同協会の3者による協議会が設置されている。関係者によると、29日の協議会で市が事業者側にふ頭の利用などについて具体的に提案。協会側が持ち帰り、合意の可否について港運関係者と調整するとしたという。(尹 貴淑)

562荷主研究者:2021/10/17(日) 21:57:50

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=796730&comment_sub_id=0&category_id=112
2021/9/30 22:52 中国新聞
音戸の渡船、近く廃止へ 呉市「観光客向け」可能性検討

音戸渡船の使用船(音戸町まちづくり協議会提供)

 呉市の景勝地、音戸瀬戸の両岸を結ぶ「音戸渡船」が、定期の生活航路としては近く廃止される見通しとなった。補助金で運航を支援してきた市は30日、事業者から廃止の申し出を受けたと正式に発表。今後、市民や経済界に呼び掛けて活用案を募り、観光客向けの不定期運航などの可能性を探るとしている。

 約120メートルの海峡を往来し、「日本一短い定期航路」と呼ばれる音戸渡船は、今夏の悪天候で使用船2隻がいずれも損傷し、7月19日から運休している。船頭の花本智博さん(61)は8月末ごろ、市へ廃業の意向を伝達。船の老朽化や利用者の減少で「続けるのは困難」と話しているという。

 航路の廃止には中国運輸局呉海事事務所への届け出が必要。30日時点で運休届のみで廃止届は出されていないが、関係者によると、近く提出される見通し。

 市は、花本さんからの申し出を受け、生活航路と観光資源の両面から継承策を検討した。市内約200の観光関連事業者に意見を募ったが、定期の生活航路としての継承には結びつかなかったという。今後、観光プランと組み合わせた随時の運航を念頭に、事業者間の話し合いや市民団体の提案を支援していく。

 市によると、近年の乗客数のピークは2012年度の約8万4千人。13年に第2音戸大橋が開通してからは利用減が続き、20年度は新型コロナウイルスの影響もあって約7800人に落ち込んだ。(杉原和磨)

563とはずがたり:2021/10/28(木) 22:02:25

2021/10/28 10:40室蘭
室蘭ー八戸航路 フェリー年内休止へ 川崎近海汽船、貨物伸びず赤字
https://www.muromin.jp/news.php?id=42580

室蘭市、粘り強く交渉
 室蘭市と青森県八戸市を結ぶ定期フェリー航路について川崎近海汽船(東京、久下豊代表取締役社長)が年内をめどに休止を含め検討していると地元に伝えたことが27日までに、関係者への取材で分かった。岩手県宮古市までを結ぶ「宮蘭航路」として就航後、利用低迷に伴い昨年4月から八戸発着となった後も、収益の柱と見込んでいた貨物の利用数が伸びず赤字になっていた。

 地元の複数の関係者によると、同社幹部が航路を休止する方針を伝えた。正式に決定されると、2018年(平成30年)6月の就航から、わずか3年余りで歴史に幕を閉じることになる。室蘭市は青山剛市長らが27日に上京し、航路の存続に向け、同社側と粘り強く交渉を続けている。

 同航路は、旧東日本フェリーが室蘭-青森航路を最後にフェリー運航から撤退後、10年ぶりとなる定期航路として18年6月22日に開設。シルバークィーン(7005トン、全長134メートル、旅客定員600人)を使い、毎日1往復するダイヤを組んだ。

 収益安定の要となる貨物トラック利用は、当初の想定を大幅に下回り、18年10月から日曜の室蘭発、月曜の宮古発の1往復を減便。利用増に向け室蘭発便を八戸港経由にして、貨物のてこ入れを図ったが、流れは変わらなかった。宮古発着の休止後は、高速道路とのアクセスが良い八戸港の利点を生かし、当初は見込みを上回る利用があったが、燃油価格の高止まりやコロナ禍の長期化もあって、不安定な航路運営が続いている。

 室蘭にとって唯一の定期フェリー航路で、物流や交流人口の拡大に期待が大きい。宮古にとっては岩手県内初の定期航路で、東日本大震災からの復興のシンボルとして期待されていた。胆振東部地震や19年10月の東日本台風の襲来時には、物資の輸送などに貢献しただけに、このまま航路がなくなれば、幅広い影響が懸念される。

564荷主研究者:2021/12/12(日) 15:01:25
>>563
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/605466?rct=n_hokkaido
2021年10/29 10:23 北海道新聞
貨物利用の低迷直撃 室蘭―八戸フェリー年内休止検討 青山市長、航路存続要望へ

川崎近海汽船側との会談後、報道陣の取材に応じる青山剛市長(右)と白熊良平副市長

室蘭港に入港した室八航路のフェリー=28日午後2時

 川崎近海汽船(東京)が室蘭市と青森県八戸市を結ぶ定期フェリー航路(室八航路)を年内にも休止することを検討している問題で、同社の久下(くげ)豊社長らは28日、室蘭市に青山剛市長を訪ね、貨物トラック利用の低迷が休止の主な理由であることを説明した。市は航路存続を求めており、29日には経済関係者らと同社へ出向いて要望書を手渡す。

 28日午後、久下社長ら川崎近海汽船の3人と、青山市長、白熊良平副市長、栗林和徳・室蘭商工会議所会頭ら室蘭側の6人が室蘭港フェリーターミナルビルで約1時間、会談した。

 会談後、取材に応じた青山市長は「航路存続を(同社に)お願いした」と語った。久下社長は「誠意を持って対応する」と応じたという。休止を検討する理由として、同社は慢性的な貨物トラック利用の低迷のほか燃料代の高騰も挙げ、新型コロナウイルス感染拡大による物量の減少も要因の一つとしたという。

 川崎近海汽船側からの説明を受け、青山市長はあらためて谷内浩史胆振総合振興局長、篠原光範・室蘭商工会議所副会頭らを伴い29日に上京し、航路存続を求める要望書を同社に手渡す。要望書には室蘭地区トラック協会の三上慈誉(よしたか)会長、八戸市長らも連名する。

 北海道運輸局によると、20年度の室八航路の旅客数は約1万7700人、トラックは約1万4900台だった。(河田俊樹、高野裕美)

■地域再生の切り札一転 地元動揺「大きな損失」

 「突然で驚いた」「何とか存続を」。川崎近海汽船(東京)が室蘭市と八戸市を結ぶ定期フェリー(室八航路)について、早ければ年内での休止を検討していることが明らかになり、関係者から驚きの声が上がった。岩手県宮古市と結ぶ「宮蘭航路」として就航してから3年あまり。フェリーは地域経済再生の切り札と目されていただけに動揺が広がった。

 「今後、期待できる航路だったのに」。室蘭地区トラック協会の三上慈誉(よしたか)会長(71)は驚いた。仙台市と青森県八戸市を結ぶ三陸沿岸道路(三陸道)が予定通り年内に全線開通すれば、八戸港の利便性は向上するとみられるだけに、「室八航路を利用すれば運転手の疲れを軽減できる」と話した。

 フェリー航路は2018年6月、川崎近海汽船が室蘭市と宮古市を結んで開設。室蘭市で10年ぶりの定期便として期待されたが主力の貨物トラックの利用が振るわず、同年10月、室蘭発の「南下便」を八戸に寄港させるてこ入れを図った。それでも物量は上向かず、20年3月いっぱいで宮古発着を休止。航路を絞り、採算向上に力を入れていた。

 牛の搬送で室八航路を利用している篠田牧場(登別市)の神山進一郎場長(59)は「月に3〜4回は牛を運んでいる。休止になれば苫小牧港か函館港を利用するしかない。牛は長時間のトラック輸送にストレスを感じ、体調を崩す恐れもある」と話す。

 室蘭市の経済関係者は休止されても、「すぐに影響が表れるのはタグボートや燃料供給の業者などに限られる」と見るが、これまで酪農家や軽種馬農家などに利用を働きかけてきただけに「地域の将来にとっては大きな損失」と落胆する。

 室蘭市は港湾利用を促すポートセールスに力を入れ、青山剛市長は韓国の国際定期コンテナ船会社にも出向いている。18年の宮蘭航路の誘致はその成果ともいわれ、フェリーターミナルビル(入江町)を約9億円かけて改修した。それだけに青山市長は航路休止について、「航路の採算が厳しいというのは聞いていた。休止しないよう(川崎近海汽船には)再考を求める」と危機感をあらわにする。(久保耕平、古田裕之)

565チバQ:2021/12/24(金) 13:44:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/85bba191d5d7295bef03fd1c8665097d8fedd56c
むつ湾フェリー存続へ 新船建造、青森県が方針固める
12/24(金) 11:20配信

河北新報
蟹田港に係留されているフェリー=2018年

 青森県の第三セクター「むつ湾フェリー」が運航する蟹田(外ケ浜町)-脇野沢(むつ市)航路の在り方を協議する県の検討会議は23日、新造船を建造し、航路を存続させる方針を決めた。県は年明け以降、経営基盤の強化に向け関係市町村と協議を始めたい考え。

 むつ湾フェリーの株式を持つ県内13市町村に対するアンケートで、むつ市と東通、佐井両村を除く10市町村が「必要性が高い」と回答したことを明らかにした。その上で、インバウンド(訪日外国人旅行者)や修学旅行などの観光需要を発掘するためには「存続が望ましい」と結論づけた。

 完成から23年が経過している現行船「かもしか」に代わる新造船については、「内装を洗練させるなど魅力的な船体を導入し、利用客増を狙うべきだ」との意見が上がった。

 関係自治体や観光、交通事業者らで構成する検討会議は6月に発足。運航による経済波及効果の分析や「公設民営」による経営シミュレーションなどを通し、存否を協議してきた。

 県企画政策部の東直樹部長は「どうすれば収入が増えて、経営が安定するか検討していく。13市町村とも丁寧に話し合い、中身を詰めていきたい」と話した。

 観光利用が約9割を占めるむつ湾フェリーは近年、利用客が低迷。昨年度は新型コロナウイルスの影響もあり、国や県の補助金計4600万円を繰り入れても700万円の赤字となった。

河北新報

566チバQ:2021/12/26(日) 14:39:51
https://news.goo.ne.jp/article/hokkaido/region/hokkaido-627342.html
<緊急レポート・消える航路>上 室蘭市、有効策示せず
2021/12/25 05:00北海道新聞

<緊急レポート・消える航路>上 室蘭市、有効策示せず

川崎近海汽船公式サイトで室八航路の「休止日決定」の告知を確認する室蘭市職員=24日午前11時半

(北海道新聞)

 24日朝も、室蘭市港湾部の職員たちは川崎近海汽船(東京、川近)の公式サイト画面とにらめっこしていた。川近が10月26日に室蘭―八戸間のフェリー航路(室八航路)の休止方針を市へ伝えてから日課になっていた。川近の情報を入手するためには、それしか方法がなかった。



 白熊良平副市長は11月24日、その理由を記者会見で明かしている。川近は休止のタイミングを関係者と協議していたが、「市は主たる協議先ではない」と伝えてきたという。市は相手にされていなかった。

◇ 

 1990年代には最大5航路でにぎわった室蘭港から再びフェリーが消える。就航からわずか3年半余りでの事実上の撤退はなぜ起きたのか。背景を探る。(2回連載します)

https://news.goo.ne.jp/article/hokkaido/region/hokkaido-627567.html
<緊急レポート・消える航路>下 貨物と旅客、崩れた想定
2021/12/26 05:00北海道新聞

<緊急レポート・消える航路>下 貨物と旅客、崩れた想定

来年2月1日からの休止が決まった室八航路のシルバークィーン=24日午後2時30分、室蘭港

(北海道新聞)

 「この船は牛ばっかりだよ」。11月末、室蘭市と八戸市(青森)を結ぶフェリー「シルバークィーン」に産業機械を積んだトラックの運転手(60)は言った。空きスペースが目立ったこの日は、貨物の半数以上を生きた牛が占めた。フェリーをよく利用する運転手によれば牛以外の荷は珍しく、乗用車もまばらだ。

 シルバークィーンの「室八航路」を運航する川崎近海汽船(東京、川近)は苫小牧―八戸の「苫八航路」も1日4便動かしている。北海道と本州をつなぐ大動脈の苫小牧発着フェリーは、この苫八を含め4社で10便。それでもあふれる貨物を、川近は室八(当初は室蘭―岩手・宮古間の「宮蘭航路」)で拾おうとした。

567チバQ:2021/12/28(火) 02:55:22

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/627342#:~:text=%E5%9C%B0%E5%9F%9F-,%EF%BC%9C%E7%B7%8A%E6%80%A5%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E6%B6%88%E3%81%88%E3%82%8B%E8%88%AA%E8%B7%AF%EF%BC%9E%E4%B8%8A,%E5%B8%82%E3%80%81%E6%9C%89%E5%8A%B9%E7%AD%96%E7%A4%BA%E3%81%9B%E3%81%9A&text=%E5%B7%9D%E8%BF%91%E3%81%8C%EF%BC%91%EF%BC%90%E6%9C%88,%E3%81%97%E3%81%8B%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82&text=%E7%99%BD%E7%86%8A%E8%89%AF%E5%B9%B3%E5%89%AF%E5%B8%82%E9%95%B7%E3%81%AF,%E4%BC%9A%E8%A6%8B%E3%81%A7%E6%98%8E%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82
<緊急レポート・消える航路>上 室蘭市、有効策示せず
12/26 09:53 更新
 24日朝も、室蘭市港湾部の職員たちは川崎近海汽船(東京、川近)の公式サイト画面とにらめっこしていた。川近が10月26日に室蘭―八戸間のフェリー航路(室八航路)の休止方針を市へ伝えてから日課になっていた。川近の情報を入手するためには、それしか方法がなかった。

川崎近海汽船公式サイトで室八航路の「休止日決定」の告知を確認する室蘭市職員=24日午前11時半

 白熊良平副市長は11月24日、その理由を記者会見で明かしている。川近は休止のタイミングを関係者と協議していたが、「市は主たる協議先ではない」と伝えてきたという。市は相手にされていなかった。

 来年2月1日からの休止が発表された12月24日も、川近が市に知らせたのは公式サイトにアップするわずか1時間半前だった。

■危機感共有なく

 室八航路は、室蘭と岩手・宮古を結んだ前身の「宮蘭航路」が2018年6月に就航した当初から苦戦。これまで主力のトラック・トレーラー利用で1万8千台の年間目標を達成したことがない。これに新型コロナウイルス禍や原油高が追い打ちをかけた。昨年9月には鈴木崇弘副市長(当時)が「航路継続について安心できる状況にない」と市議会で答えているが、危機感は共有されなかった。

 川近に休止を打診された日の翌日、青山剛市長は急きょ上京して撤回を求めた。市は「(休止の知らせは)寝耳に水だった」というが、運輸関係者は冷めた目を向ける。「就航当時、『荷物を増やさなければ企業はすぐに撤退する』と市長には伝えていたんだが」

 室八航路には致命的な弱点があった。川近は苫小牧―八戸間も1日往復4便を運航している。室蘭は札幌までの距離で苫小牧の2倍もあるのに、室八の貨物自動車運賃(車長別)は苫八より約2千〜6千円安いだけ(24日現在)。「札幌まで陸送する燃料費を考えれば勝負にならない」と運輸業界は見ていた。

568チバQ:2021/12/28(火) 02:55:34
■努力不足指摘も

 市幹部は「川近の営業努力が足りなかった」と話し、白熊副市長も12月の市議会で「船社に問題の起点がある」と答弁したが、前述の運輸関係者は市の努力不足も指摘する。「川近からは情報を、国からはカネを引き出して航路維持を支援できなかったのか」

 西胆振の政界関係者は「青山市長はお願いするだけで具体的な提案ができない」と厳しい。川近の嶋村嘉高フェリー部長が航路維持の条件に挙げる「(貨物が増える)大きな産業」を市は生み出せないが、荷台(シャシー)だけをフェリーに載せ、運転席と荷台を引くトレーラーヘッドは待機してもらう基地をつくるといった、港もフェリーも使いやすくする整備は不十分だった。

 無策だったわけではない。生きた牛のフェリー輸送を川近と開拓したり、室蘭市内で処理するポリ塩化ビフェニール(PCB)廃棄物の輸送で使ってもらったり。その中でも最大の「支援」は係留施設使用料などの実質的な肩代わりだ。

 市はフェリーターミナルビルの管理委託料を川近に支出してきた。昨年度は2500万円。清掃、開施錠、点検などの内容に市議からは「高すぎる」という声が挙がる。一方、川近は同年度に係留施設使用料(2300万円)、入港料(100万円)など計3400万円を市に支払っている。

 ビルの管理委託料の高さについて、市は11月の市議会議員協議会で「船社の進出意欲を阻害しないため」と答え、金額の上乗せをにおわせた。市幹部は「(係留施設使用料との)実質的な相殺」と内幕を明かす。

 そのビルや人道橋などの設備は、航路が休止されれば市の重荷となる。就航時に約8億5千万円で改修したのに使い道がなくなり、維持費は年600万円を見込んでいる。ビルを廃止すれば航路再開を諦めた、と受け止められかねない。

 「フェリーに逃げられた」責任を市に問う声が市議に強まっている。ただ、こんな自戒の声もある。「就航では市議会も手放しで喜んだ。市議会が行政のチェック機能を果たせていたかといえば、疑問だ」(高野裕美、河田俊樹、久保耕平)



 
 1990年代には最大5航路でにぎわった室蘭港から再びフェリーが消える。就航からわずか3年半余りでの事実上の撤退はなぜ起きたのか。背景を探る。(2回連載します)

569チバQ:2021/12/28(火) 02:56:26
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/627567?kk<緊急レポート・消える航路>下 貨物と旅客、崩れた想定
12/26 10:00 更新
来年2月1日からの休止が決まった室八航路のシルバークィーン=24日午後2時30分、室蘭港
来年2月1日からの休止が決まった室八航路のシルバークィーン=24日午後2時30分、室蘭港
来年2月1日からの休止が決まった室八航路のシルバークィーン=24日午後2時30分、室蘭港
<緊急レポート・消える航路>下 貨物と旅客、崩れた想定
 「この船は牛ばっかりだよ」。11月末、室蘭市と八戸市(青森)を結ぶフェリー「シルバークィーン」に産業機械を積んだトラックの運転手(60)は言った。空きスペースが目立ったこの日は、貨物の半数以上を生きた牛が占めた。フェリーをよく利用する運転手によれば牛以外の荷は珍しく、乗用車もまばらだ。

 シルバークィーンの「室八航路」を運航する川崎近海汽船(東京、川近)は苫小牧―八戸の「苫八航路」も1日4便動かしている。北海道と本州をつなぐ大動脈の苫小牧発着フェリーは、この苫八を含め4社で10便。それでもあふれる貨物を、川近は室八(当初は室蘭―岩手・宮古間の「宮蘭航路」)で拾おうとした。

■時間の長さ裏目

 また、2018年6月の就航の翌年には運転手を休ませるための労働時間の規制強化が予定され、乗船が10時間と程よい長さの宮蘭航路は歓迎されると思われた。三陸沿岸道路(仙台―八戸)が20年度に全線開通する計画も好材料だった。

 ところが規制強化は24年まで延び、宮古からの乗船時間の長さは裏目に。航路は20年4月に宮古発着をやめて室八航路となったが、同じ八戸発着では苫八航路に見劣りする。今月18日にようやく全線開通した三陸道は部分開通のころからトイレや休憩所の少なさが不評を買った。苫小牧をあふれる貨物も想定を下回った。

 航路が途中で変わったため単純比較はできないが、主力のトラック・トレーラーの利用実績はこれまで年間目標の1万8千台に届いたことがない。20年度の旅客数は新型コロナウイルスの影響もあって前年度比54%減の1万7千人だった。

570チバQ:2021/12/28(火) 02:56:42
■「本気度」に疑い

 川近の久下(くげ)豊社長は11月末、「考えていたように荷物が集まらなかった。お客も乗らなかった」と市議会に説明したが、市幹部はその「本気度」を疑う。室蘭は札幌までの距離で苫小牧の2倍もあるのに室八航路の貨物自動車運賃は苫八航路より最大で6千円安いだけ。市幹部は言う。「例えば津軽海峡フェリーは全道から荷物をかき集めているが、室八はできていない」

 就航からわずか3年半余りでの休止は「初めから、そのつもりだったのではないか」との臆測を呼んでいる。1998年製造の老朽船シルバークィーンを遊ばせないための就航だった、との見方もある。当初は「年内」と言っておきながら、来年2月1日からの休止を年の瀬が迫る今月24日になって発表する川近の姿勢に不信を抱く市民もいる。

 一方、「地元が航路を支えられなかった」という声はある。室蘭へ向かう「北上便」の貨物の少なさは初めから懸念されていた。発着地の途中変更は航路存続の危うさを浮き彫りにしたが、室蘭側は休止を食い止める方策を示せなかった。

 その責めを負わされつつある市のある幹部は語気を強めて言う。「船を乗降する車で室蘭ナンバーをほとんど見ない。『フェリーに逃げられた』と行政をたたくのもいいが、どれだけの地元企業が利用したのか」

 航路休止が道内の物流に与える影響は大きい。首都圏との往復で室八航路を利用するトラック運転手、武田倫太郎さん(51)=横浜市=は危機感を口にする。「苫小牧発着の乗船枠は大手輸送業者に大半を占められ、中小は入れない。室八がなくなれば函館へ行くしかないが経費がかかる。もう道内へ行けなくなる」。苫小牧の新造船を嫌って上川管内からも集まる牛は輸送手段を失いかねない。

 室蘭地区トラック協会の三上慈誉(よしたか)会長は防災拠点としての室八航路の重要性を説く。2018年胆振東部地震では、苫小牧港で受けきれなくなった支援物資を当時の宮蘭航路が運んだ。

 川近の久下社長は「いったん休止して、事業の見直しを考える」と市議会に語った。室蘭市は再誘致を目指すという。フェリー事情に詳しい大阪府立大の池田良穂名誉教授(船舶工学)=室蘭市出身=は航路を復活させるためには「室蘭から苫小牧や函館へ流れる貨物と旅客を分析し、室八航路の需要を証明する必要がある」と話す。ただそれは、休止前に行われるべきことだった。(久保耕平)

571チバQ:2021/12/28(火) 02:59:53
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20211224ddlk03040078000c.html<つながる三陸><つながる三陸>八戸港に好アクセス、航路で苫小牧へ 乗船中に「8時間休息」 より効率的な輸送体制、実現 /岩手
2021/12/24 05:27毎日新聞

 北海道への海の玄関口となる青森県八戸市の八戸港。三陸道開通を控えた12月上旬、フェリーターミナルを訪れると北海道苫小牧市行きの船を待つ札幌や函館のナンバーを付けた約20台の大型トラックが並んでいた。

 岩手県などに取引先があるという北海道由仁町の養鶏会社事業所のトラック運転手、斉藤義博さん(56)は、「道路が通れば八戸港までの移動が早くなり今までより1本早い船で帰れそう。乗れなくても休憩時間が増える」と歓迎した。

 八戸と苫小牧の両市は11月下旬、今後の交流に関するオンライン会議を開催し、三陸道開通後の物流促進などについて意見を交換。八戸市の熊谷雄一市長は、仙台から八戸―苫小牧航路を経て札幌に至る新たなルートの確立が両市の経済発展の好機になると訴えた。

 同市がこの航路を売り込むにあたって強調するメリットは約8時間の乗船時間だ。国は過労運転を防ぐために運転手の勤務後の休息時間を「連続8時間以上」と定めているが、2015年の基準の見直しでフェリー乗船中の時間は全て休息扱いできるようになった。市は同航路を利用すれば、下船後すぐに目的地に出発することができるとアピールする。

 県八戸港管理所によると、八戸港の利用は増加傾向にあり、19年のトラックの輸送重量は東日本大震災翌年の12年と比べ約2割増の約1300トン。同市は背景の一つに同航路の利点が改めて見直されていることがあるとみており、三陸道開通を追い風に北海道とをつなぐもう一つの青森―函館航路(3時間40分)との差別化も図りたい構えだ。

 市政策推進課の担当者は、「走行時間の短縮と休息時間の確保でより効率的な輸送体制が実現できる。メリットを周知し、八戸港の利用者を増やしていきたい」と語る。

    ◇

 一方、ウミネコ繁殖地として国の天然記念物指定を受ける蕪島や国名勝の種差海岸などを擁する八戸市では、観光面での集客にも期待が集まる。蕪島の物産販売施設「かぶーにゃ」の運営会社代表、杉本健一さん(73)は「これまでは岩手や津軽地域からの客が多かったが今後は仙台方面からの客も増えるだろう」と語る。三陸道開通後の観光客増加を見越し、土産物の拡充を図りたいという。

 同市などでつくる観光地域づくり推進法人「VISITはちのへ」が19〜20年度に行ったアンケート調査によると、新型コロナウイルス禍以前は首都圏の観光客が多かったが、感染拡大以降は東北から訪れる人の割合が約2割増加。人との接触を避けて新幹線より車で移動する人が増えたという。

 同法人の阿部寿一専務理事は「三陸道開通で回遊性が高まれば他の東北の街を観光する人にも八戸に来てもらえる。コロナ禍も逆手にとって観光客を呼び込みたい」と話した。【南迫弘理】=随時掲載

572チバQ:2022/01/12(水) 18:01:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfb2a0714e8ce1c953fbae2602c8701a4fd44111
無人の小型観光船で横須賀・猿島へ 世界初の運航実証実験
1/11(火) 22:41配信

カナロコ by 神奈川新聞
操舵室の屋根に設置したカメラなどから情報収集し、猿島(右奥)まで自動運航した小型観光船=横須賀市

 小型観光船の無人運航実証実験が11日、神奈川県横須賀市の猿島で行われた。日本財団が主体となり2020年から進めてきた無人運航船プロジェクトの一環で、将来的には観光船のほか、船員不足に悩む離島航路の維持などへの技術活用を目指す。同財団によると、小型観光船での無人運航実験は世界で初めてという。


 猿島での実験には丸紅や三井E&S造船、猿島航路を運航する「トライアングル」、横須賀市が参加。通常の猿島航路で使用している小型旅客船「シーフレンドゼロ」(19トン)にカメラやセンサーなどを設置し、機器から得た情報を基に自律操船システムで運航した。新三笠桟橋(同市小川町)を離岸し、約1・7キロを約10分で航行、猿島の桟橋に着岸するまでを自動で行い、航路上に他船を検知した場合に減速、回避する実験も行った。

 海運業界では船員の人手不足と高齢化が深刻化しており、無人運航は解決策として期待される。同財団では本年度末までに猿島のほか、県外でコンテナ船や水陸両用車など計6隻の無人運航船の実証実験を実施予定で、事業費総額約88億円のうち約74億円を支援した。25年までに無人運航船の実用化、40年までに内航船の5割の無人運航化を目指す。

神奈川新聞社

573チバQ:2022/03/03(木) 17:53:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb87ede53a7c3c2335bb5d6c7ecabc44931262f7
日韓航路の新型船「クイーンビートル」博多〜門司港に就航へ 日本籍化で国内便が実現
3/3(木) 15:45配信

乗りものニュース
これまでは遊覧運航のみ
新型高速船「クイーンビートル」(恵 知仁撮影)。

 JR九州高速船は2022年3月3日(木)、新型高速船「クイーンビートル」を新たに国内航路「博多〜門司港」に就航させると発表しました。

【広い!】クイーンビートルの内部を写真で見る

 「クイーンビートル」は2020年10月に博多港に到着。当初は日韓航路に就役する予定でしたが、コロナ禍で白紙に。パナマ船籍から日本船籍に変更し、日本国内で航行を開始します。

 これまで、日本政府の特例を受けて「同一の港を発着する遊覧船」として使用されていましたが、今回いよいよ、「別々の港をむすぶ航路」に就航する形となります。

 2022年6月までの運行予定は、4月10日・24日・30日、5月8日・15日・29日、6月5日・12日・25日。

 各日1往復が運航されます。博多港国際ターミナルを9時に出発し、門司港11号岸壁に11時45分に到着。復路は門司港16時発、博多港18時45分着です。玄界灘に浮かぶ大島を回り込んで関門海峡を通過する、約103kmの航海となります。

 運賃は片道おとな6600円(こども半額)。ビジネスクラスは2500円追加で、広い座席間隔と、60度リクライニングシート、USB・AC電源や読書灯などを備えます。

 乗船券は電話のほかネット予約も可能。ネットでは3日前まで、電話では出港30分前まで予約可能です。

 なお最初の運航日となる4月10日(日)には、博多港での出港セレモニーや、門司港レトロでの船内見学会などが行われる予定となっています。

乗りものニュース編集部

574チバQ:2022/03/08(火) 17:16:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec3f0d736b49a5b79614ea43f11036de0c824e03
乗船率2% シィラインの赤字補填終了 佐井村・むつ市、来年度限り
3/8(火) 8:34配信

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Web東奥
(写真:東奥日報社)

 青森港とむつ市脇野沢、佐井村を結ぶ高速旅客船を運航するシィライン(青森市)について、むつ市と佐井村が、赤字補填(ほてん)を来年度で終了する考えを同社側に伝えたことが7日、市と村への取材で分かった。同社は2020年度、1億4953万円の赤字を計上。乗船率は2%だった。同社は支援が受けられなくなる23年度以降の運航可否について検討しているとみられる。

 両市村によると、運航中の高速船「ポーラスター」建造の借入金の支払いが11月で終了するのを区切りに支援終了を決断。最後となる来年度の支援は23年度予算から支出する。

 今月4日にむつ市役所で宮下宗一郎市長、樋口秀視・佐井村長が同社幹部に伝えた。

 同社を巡っては毎年1億〜2億円余りの欠損金を国や両市村が補填。むつ市は08年度以降、13年間で計約6億1600万円を、佐井村も毎年2千万〜3千万円程度を支援している。県も両市村に補助する形で支援している。

 樋口村長は7日の定例村議会散会後、議員に経緯を説明した。東奥日報の取材に対し「シィラインは財政健全化に向けて対策してきたが思うように改善されず、万策が尽きた、と受け止めた。地元利用者は少なく、村民への影響は少ない」と話した。むつ市の担当者は「市として交通政策全般を見て総合的に判断した。利用者減少も判断材料の一つ」と語った。

 県の美濃谷邦康交通政策課長は「佐井村から、先週会社と協議した内容を議会に伝えたと連絡があった。むつ市や会社など関係者から情報を収集している」と話した。

 青森-佐井航路は国の補助対象となる離島航路の指定を受けている。

575チバQ:2022/03/11(金) 14:59:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/24a86a1fca9a556ec83d19d5e980d20803659124
那覇-名護に高速船 75分、ジンベエザメが繋ぐ 第一マリン、来月就航
3/11(金) 10:39配信
琉球新報
那覇―本部を直行便でつなぐ、ジンベエザメのイラストが施された高速船「ジンベエ・マリン(タクマ3)」=2020年6月、本部町の渡久地港内

 【名護】沖縄県那覇市の泊ふ頭と本部町の渡久地港間で高速船「ジンベエ・マリン(タクマ3)」を運航している第一マリンサービス(那覇市)が4月から、泊ふ頭と名護漁港間でも直航便を就航する予定であることが分かった。


 名護市によると、所要時間は75分ほどになる見通し。ダイヤについては、既存の本部路線との調整などが必要となることから、市と本部町、同社などが協議を進めている。

 名護市市議会の10日の3月定例会一般質問で、翁長久美子市議(市民ネット)に棚橋邦晃企画部長が答弁した。

 高速船は名護漁港の南側岸壁に接岸する予定。就航に合わせ、市は浮桟橋を整備する計画で、22年度一般会計予算案には整備に掛かる費用1638万円が含まれている。23年度に着工し、24年度の供用を目指している。

 現在、第一マリンサービスが沖縄総合事務局に航路申請などの手続きをしている。

 市は運航ダイヤや料金などの詳細が決まり次第、市がホームページなどで周知する。

 渡具知武豊市長は2期目出馬にあたり「名護に賑(にぎ)わいを取り戻す」の公約の一環として、名護漁港に那覇方面からの高速船就航を掲げていた。
 (長嶺晃太朗)

576チバQ:2022/03/16(水) 09:37:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/a45886f0091c909e69bdd875125a816bacc3d78f
チャーター貨物船の運行「当面できない」 ロシアと北海道・稚内結ぶ
3/16(水) 9:11配信


朝日新聞デジタル
稚内港での今年度最後のチャーター貨物船への荷積み作業=2022年3月15日、北海道稚内市提供

 北海道稚内市とロシア・サハリン州を結ぶチャーター貨物船「MATSUSHIMA」(約500トン)が15日、稚内港での荷積みを終えた。16日にコルサコフ港に向けて出港する。チャーター貨物船は2016年度から運航されてきたが、ロシアによるウクライナ侵攻により、事業主体の稚内・コルサコフ定期航路利用促進協議会は「今後は当面実施できない」としている。


 協議会は道北の自治体や経済団体で構成。稚内市サハリン課が事務局を務め、チャーター貨物船を運航してきた。年間3〜5回運航し、輸出入合わせて年40〜60トンを輸送。20年度はコロナ禍により5回・計10トンに減り、21年度は4回・計17トンを運ぶ計画だ。

 大半が食料品などの輸出だが、最近はピートモス(水ごけが泥炭化したもの。園芸に利用)や民芸品などが輸入されるようになっていた。

 今年度最後の輸出はコメと釣り道具の2・2トン。1月から準備していたが、コルサコフ港周辺の海氷が多く、日程を調整しているうちにロシアのウクライナ侵攻が始まった。ロシアへの経済制裁の最中だが、今回は船舶代理店や荷主との契約が済んでいたため運航を決めた。

 稚内市はサハリン州3市と友好都市を締結し、さまざまな交流事業を続けてきた。市サハリン課は「新年度の事業はロシア情勢を踏まえて判断するが、現時点では当面実施できない」という。(奈良山雅俊)

朝日新聞社

577チバQ:2022/04/13(水) 10:54:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/030c65406ea0b183ce3aeae2ad84bdaa1ff0028c
赤字続く佐世保市営交通船 宇久島-寺島 航路維持へ 民間委託も選択肢に
4/13(水) 10:03配信

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長崎新聞
航路の維持が課題となっている佐世保市営交通船(宇久行政センター提供)

 長崎県佐世保市の宇久島と二次離島の寺島を結ぶ航路の安定的な維持が課題となっている。市営の交通船が両島を結ぶが、人口減少などの影響で赤字が続く。一方、寺島の住民にとっては生活の足となっている重要航路。市は今後、民間委託も選択肢の一つとして検討を進めていく。
 市宇久行政センター産業建設課によると、宇久島と近くの寺島を結ぶ航路は1963年に就航した。現在は北松小値賀町を結ぶ便も含め1日6便。寺島にはスーパーや医療機関はなく、住民は買い物や通院などの時に利用している。
 一方、収支見通しは厳しい。主な利用者である寺島の住民は近年1桁で推移。2020年度の運賃収入は過去10年で最も少ない106万8千円。21年度は133万2千円を見込む。航路維持には国や県の補助金が頼りで、補助金を除くと年間の赤字額は3千万〜4千万円になるという。
 こうした中、市は民間委託を今後の選択肢の一つとしている。委託が実現した場合、1日1便は確実に運航した上で、住民の外出の予定に応じて船を出す方法なども想定している。
 また市は、航路を安定的に維持するための経営戦略を策定。基本方針に▽非正規職員の採用などで人件費を削減▽ダイヤ改正による減便や船舶更新時の小型化-などを掲げ、赤字の縮小を図る。同課は「住民に不自由がない形で生活の足を守る方法を模索していきたい」としている。

578チバQ:2022/04/16(土) 19:42:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/63ff22a555ebcd4fe270dd96653914d4a84ca24d
「活気を生み出す起爆剤に」那覇-名護が75分…高速船4月29日に就航 6月末まで片道500円
4/16(土) 14:11配信

沖縄タイムス
第一マリンサービスが運航するジンベエ・マリン=那覇市・泊ふ頭

 那覇-名護を約75分で結ぶ第一マリンサービス(沖縄県那覇市、小田典史社長)の高速船「ジンベエ・マリン(タクマ3)」が29日に就航することを祝い、15日に名護漁港で記念式典が開かれた。従来の那覇-本部に加え、1日2便が同漁港に寄港する。29日から、片道全区間500円で乗船できるキャンペーンを6月末まで実施予定。


 同船は全長約30メートルで、乗客定員は180人。時速約56キロで高速運航する。

 記念式典で渡具知武豊名護市長は、就航に合わせ待合所として利用できる市観光情報センターの整備を同漁港で進めてきたほか、浮桟橋の整備も計画していると説明。「高速船が、街に活気を生み出す起爆剤となり、市民や観光客に末永く親しまれてほしい」とあいさつした。

 親会社の第一交通産業の田中亮一郎社長は「観光客には『前よりも便利になっている』というイメージを持ってほしいし、地元の人も気軽に利用してほしい」と話した。

 7月以降は那覇-本部、那覇-名護は片道千円、名護-本部は同500円とする予定。運航時間は第一マリン社のホームページで確認できる。問い合わせは同社、電話098(860)0152。(北部報道部・西倉悟朗)

579チバQ:2022/04/16(土) 19:50:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2a0750fc222821a48ca329b66443c736cdba156
神戸-宮崎、25年ぶり新造船「フェリーたかちほ」 初入港の神戸、熱烈歓迎ムード
4/16(土) 18:59配信

神戸新聞NEXT
大勢のファンに歓迎され入港するフェリー「たかちほ」=16日午前、神戸市中央区新港町(撮影・吉田敦史)

 宮崎カーフェリー(宮崎市)が神戸-宮崎航路で新たに就航させた「フェリーたかちほ」が16日午前、初めて神戸港に入港した。同航路の新船導入は25年ぶり。停泊した新港第3突堤の神戸三宮フェリーターミナル(神戸市中央区)では入港式典が開かれた。


 「たかちほ」は老朽化した「みやざきエキスプレス」(1996年就航)の後継。総トン数約1万4200トン、全長194メートルと先代より一回り大型化した。需要が高まるプライベート空間を重視し、個室を従来の29室から216室へと大幅に増やした。

 新船は15日夜に宮崎港を出発し、335人の乗客とともに十数時間かけて海を渡った。神戸港に姿を現すと、ゆっくりと接岸。通路を通ってターミナルに入った乗客は、神戸が誇るサンバチームのにぎやなリズムに迎えられた。

 式典では、宮崎カーフェリーの郡司行敏社長が「港町神戸と南国宮崎の歴史に新たなページを刻むことができてうれしい」とあいさつ。大分市から旅行で訪れた自営業の男性(38)は「以前のフェリーより広くて、内装もきれいでグレードアップした感じ。(移動時間を)全く長いと感じなかった」と話した。

 10月には同社の現行船「こうべエキスプレス」の後継として、「フェリーろっこう」も就航を予定している。(井沢泰斗)

580チバQ:2022/05/22(日) 19:09:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c5bbea9412cf4642c51eec811294cfa4a482775
「海の新幹線」最大2時間が30分に短縮 期待されたホーバークラフトが10年で引退した理由
5/22(日) 8:32配信

沖縄タイムス
ホーバークラフトの就航を伝える1972年1月1日の沖縄タイムス朝刊

[+50歳の島で 世替わり、あれから]

 50年前の1972年7月、八重山諸島に高速船ホーバークラフトが就航した。最高時速100キロの超スピードで海を駆け抜け、付けられた呼び名は「海の新幹線」-。航海時間が大幅に短縮され、住民は離島苦の解消を喜んだ。

 初代沖縄開発庁長官に就任した山中貞則氏の肝いりで導入が実現した。山中氏が視察で八重山の島々を訪れた際、住民が口をそろえて訴えたのが「早急な港湾の整備」だったという。当時は潮の干満に応じた定期船の運航を余儀なくされており、移動に何時間もかかっていた。

 そうした状況を改善するために山中氏が日本政府に交渉。竹富町にホーバークラフトが譲渡された。運航は八重山観光フェリーが町から請け負った。

 船名は「蛟龍(こうりゅう)」と命名され、石垣港を拠点に竹富島、小浜島、西表島、黒島を結んだ。導入後、従来の定期船では25分かかっていた石垣から竹富島までの航海時間は5分、小浜島、黒島間は40分から15分、西表島間は2時間から30分と大きく短縮。離島住民は「町の発展につながる」と期待した。

 一方、約50人しか乗れず常に定員オーバー。運賃は以前の3倍以上、整備に膨大な費用がかかるなどの問題もあった。住民の足として定期航路を担ったのはわずか10年。82年にその役目を終えた。(北部報道部・玉城日向子)

581チバQ:2022/09/08(木) 18:00:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ea9ad7617066b4b8d7ca3d3771cf4e5e4f4a75c
コスパがいい長距離移動、もはや夜行バスより「フェリー」の時代到来か
9/6(火) 17:45配信
利用者はまだまだ多くない?
東京九州フェリーの横須賀―新門司航路(画像:SHKライングループ)

 日本国内の交通手段としてその存在をよく知られている一方で、実際に利用したことがある人となると意外と多く無いのがカーフェリーではないだろうか?

 実のところ現時点でのユーザーは長距離トラックがメインであり、一般客向けの乗用車輸送枠はそれほど多くはない。

 さらに車両の輸送費用がそれなりに掛かること。そもそもフェリーを使うレベルでの自家用車による長距離旅行自体、フェリーが就航している路線においてメジャーではないということも理由なのかもしれない。

 一方、わが日本のカーフェリーは近年になって優秀船が次々と就航し、旅客サービスの充実に加えて航海のスピードアップが進んでいる。

 A地点からB地点までの単なる移動速度を重視するのであれば飛行機や新幹線などが便利なのは言うまでもないが、旅の過程そのものを楽しみたい、そしてできればスピーディーな方が良いというのであれば、最新フェリーによる船旅もなかなか乙なものである。

 実は、筆者自身カーフェリーを使った旅は最後に利用してから10年以上ご無沙汰しているのだが、少し前に九州在住の友人が2019年4月から就航した新しいフェリー会社である「東京九州フェリー」の新門司―横須賀路線を利用、極めて快適だったと語ってくれた。

大浴場やレストランも充実
新日本海フェリー・ツーリストA 上段ベット(画像:SHKライングループ)

 その友人は急ぐときは新幹線を、そうでないときには夜行バスを主に使っていたのだが、新たに就航したフェリーの料金が夜行バスよりもむしろ安いということで利用してみたというのがことのいきさつ。

 フェリーの場合、安い船室だとカーペット敷の大部屋という認識を抱いていた。しかし、新しいこのフェリーの船室は、一番リーズナブルなものでも、ちょうどカプセルホテルによくあるスタイルの横から入るベッドコンパートメントをカーテンで仕切るスタイル。プライベートもそれなりに確保されていたというもの。

 フェリーならではの大浴場やレストランも充実しており、楽しく快適に時間を過ごすことができたと語っていた。この話を聞いて現時点で国内フェリー各社の長距離便を調べてみたところ、カプセルホテルスタイルの客室はもはや多くの船舶に採用されていることがわかった。

 さらに使用されている船舶のスペックも併せて調べてみたところ、思いのほか高速で運航されていることにも驚かされた。

 ちなみに日本のカーフェリーの中では以前から、新潟/敦賀/舞鶴―小樽/苫小牧東の日本海航路を走る新日本海フェリーの「はまなす」と「あかしあ」(舞鶴―小樽、敦賀―苫小牧東に就航)の航海速力30.5ノットという海上自衛隊の護衛艦の公称最高速力に匹敵する快速運航が知られていた。

 東京九州フェリーの場合も、開業と同時に就航した新造船「はまゆう」と「それいゆ」の28.3ノットという航海速力が光る。

582チバQ:2022/09/08(木) 18:00:39
申し分ない「快速」運航
新日本海フェリー「あかしあ」(画像:SHKライングループ)

 東京九州フェリーは新日本海フェリーの系列会社であり、スケジュールによっては新日本海フェリーの「すずらん」と「すいせん」が同航路を走る場合もあるとのことだが、この2船の航海速力も27.5ノットと快速である。

 この他、苫小牧―仙台―名古屋を結ぶ太平洋フェリーの「きそ」「いしかり」「きたかみ」ではおおむね24〜26ノット。苫小牧―大洗を結ぶ商船三井フェリーの「さんふらわあさっぽろ」「さんふらわあふらの」が24ノット。同じく「さんふらわあしれとこ」「さんふらわあだいせつ」が25ノット。

 いずれも快速であると言ってよいだろう。

 他には新門司―神戸/大阪を結ぶ阪九フェリーの「いずみ」「ひびき」「せっつ」「やまと」の航海速力も23.5ノットとなっており、いずれも大型船であることを考えると、フェリー=スピードが遅くて時間が掛かる、という印象はもはや過去のものと言って差し支えない。

 わが日本は国土が狭い割には、その中での移動手段には恵まれているということに異論がある人は少ないと思う。

 飛行機、新幹線、高速道路、いずれも時間とコスト、さらには快適度といった要求条件に併せてそれぞれ最適なものを自由に選択することができる。

片道1万2000円の価値は?
新日本海フェリーの大浴場(画像:SHKライングループ)

 それらの中でフェリーでの船旅は、リーズナブルな価格でクルーズ客船の快適さを手軽に味わうことができるという意味ではもっと注目されてもいいように思える。

 ちなみに最初に記した東京九州フェリーの新門司―横須賀間の大人ひとり片道の運賃はハイシーズン料金を外せば1万2000円である。

 これは格安航空会社の最安値価格よりは上だが、新幹線は言うまでもなく、標準的な夜行バスよりもかなりリーズナブルである。ゆっくり寝ながら目的地に到着できることを思えばその価値は高い。

 現時点で路線が限られているのが少々ネックではあるものの、コロナ収束の折にはのんびりと船旅を計画してみるのも良いかもしれない。

 ちなみに筆者が過去に何度が乗船した長距離フェリーでの一番の楽しみは、快適かつ爽快な展望大浴場だった。

守山進(フリーライター)

583チバQ:2022/10/17(月) 21:22:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb80586d2e1aff498c9207ded5b4ebbab351be9f
「らくらく舟旅通勤」五反田〜天王洲アイルが25分200円 6ルートで東京都が試験運用
10/17(月) 20:15配信


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テレビ朝日系(ANN)
東京都は「らくらく舟旅通勤」と題して、17日から通勤手段に船を活用する試験運用を始めました。五反田と天王洲アイルを料金200円でおよそ25分で結びます。らくらく舟旅通勤は、都が進めている水辺のにぎわいを創出する取り組みの一環で17日から来月4日まで行われます。

 航路は、両国から天王洲までや日本橋からお台場までなどの6つのルートです。Wi‐Fiを完備している船もあり、視察した小池都知事は「交通渋滞を気にすることなく、仕事をしながら景色も楽しめる」とアピールしました。

 小池都知事:「改めて船を活用することによって新しいライフスタイル、新しいまちづくりという、そういった可能性が広がっていくと思います」

 試験運用は2019年に続いて2回目で、前回は無料でしたが、今回は200円から500円、一部航路で1000円の料金が必要です。

 例えば、五反田から天王洲アイルまでは所要時間が25分で料金は200円となっています。

 都は期間中、利用客にアンケートを行い、採算性や需要を見極めて、本格的な導入を目指すということです。

テレビ朝日

584チバQ:2022/10/27(木) 17:25:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbb32bcdbc49a798f09d654401c88bdeeae5b4c5
日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ」客室明らかに ほとんど高級ホテル!? 和室が新次元
10/27(木) 16:01配信


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乗りものニュース
大阪〜別府航路に投入のLNG「さんふらわあ」
さんふらわあ くれない。進水時(中島洋平撮影)。

 フェリーさんふらわあは2022年10月27日(木)、大阪〜別府航路に投入する日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない/むらさき」の各等級と客室イメージ、新サービスを発表しました。

【船すかコレ!?】全客室イメージ&運賃 画像で見る

 客室は最下級の「プライベートベッド」から、最上級の「スイート和洋室コネクト」まで、実に19種類までバリエーションが広がりました。「コネクト」「コネクティング」とつく客室は、洋室1室と和室1室をつなげて利用できる「コネクティングルーム」で、国内長距離フェリーでは初の導入。3世代での家族利用などに配慮しています。

「スイート」系客室のみで構成された最上階の8階には、専用のカフェラウンジを初めて設置しているそうです。

 相部屋となる「プライベートベッド」「プライベートシングル」でも、1名あたりのプライベート空間は十分に確保されています。和室を3名ないし4名グループで利用する「グループ和室」も、1名あたりの料金はプライベートベッドと同じに設定されています。

 内装は、2018年就航船「さんふらわあ さつま/きりしま」や、客船「にっぽん丸」改装時の内装デザインを手がけた渡辺友之さんが担当。和の要素を多く取り入れた内装で、カジュアルクルーズの空間を創造しているということです。

 また、スマートフォンとQRコードによるスマートチェックインを初導入。予約時に発行されるQRコードでそのままチェックインできるだけでなく、客室の鍵としても利用できるといいます。

 1番船となる「さんふらわあ くれない」は2023年1月の就航予定。船体の大きさは約1.9倍となる1万7300総トン、全長は199.9mで既存船から大型化し、「さんふらわあ」史上最大です。これにより内装面積も広げる一方、旅客定員を抑えめにしていることで、定員1人当たりの面積は6.9平方メートルから10.9 平方メートルへと拡大しています。

乗りものニュース編集部

585OS5(旧チバQ):2023/01/05(木) 16:41:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/27b9e78cb78c2f83df24b8851a23e52e1159b76a
福岡〜釜山のフェリー「ニューかめりあ」 2年10カ月ぶり“旅客運送”再開 感染対策で個室料金割引も
1/5(木) 16:20配信
人の往来が増えてきていますが、そんな中、福岡と韓国の釜山を結ぶフェリーが、約2年10カ月ぶりに通常ダイヤでの旅客運送を再開しました。

福岡と韓国・釜山を結ぶ国際フェリー「ニューかめりあ」は、新型コロナ対策として、2020年3月から旅客を乗せずに貨物だけを運んでいましたが、1月4日の釜山発の便から約2年10カ月ぶりに通常ダイヤによる旅客の利用を再開しました。

現時点で決まっている3月末までのダイヤでは、博多港発が午後0時30分発(日曜日は運休)、釜山港発が午後10時30分発(土曜日は運休)となっています。

感染対策のため、他の客との接触を減らせる個室の料金を一部、期間限定で割引し利用を勧めるほか、弁当による食事を提供することにしています。

テレビ西日本

586OS5(旧チバQ):2023/01/05(木) 18:21:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a97fdbec0deae0e80b2e233c178db2a41cc5415?page=2
(前略)
 さて、通勤の手段として考える際、問題となるのはここからだ。日の出・竹芝船着場の周辺に職場(あるいは自宅)がある人ならばともかく、多くの人は、ここからさらに公共交通機関に乗り換える必要があるだろう。

 最寄り駅は、ゆりかもめ竹芝駅ないし日の出駅まで徒歩5分。JR浜松町駅までは、10分少々歩かなければならない。今回の社会実験では、浜松町駅・大門駅(都営大江戸線・浅草線)をつなぐ無料バスを運行していたが、バスに乗り換える時間、出発待ちの時間まで考えると、20分ほどは要すると思う。つまり、歩いた方が早い。

 それでも、日の出・竹芝桟橋は、まだ良いほうだろう。総じて、舟運通勤が普及するためには、船着き場から他公共交通機関までの接続を改善しなければならない。

 ちなみに、当日筆者は芝浦ふ頭内にある顧客を訪問する予定だったため、日の出・竹芝船着場からシェアサイクルを利用した。

自身の通勤経路とマッチするかどうかが鍵
 らくらく舟旅通勤第2弾で用意されたルートは以下の通りだ。

【朝】
・両国〜日の出〜天王洲 (約70分)
・日本橋〜朝潮運河〜日の出 (約35分)
・豊洲ぐるり公園〜日の出〜お台場海浜公園 (約55分)

【夕】
・天王洲〜日の出〜朝潮運河〜一之江 (約130分)
・日本橋〜朝潮運河〜日の出〜お台場海浜公園 (約60分)

【朝夕とも運航】
・天王洲〜五反田 (約25分)

 料金は、「天王洲〜日の出〜朝潮運河〜一之江」で一之江まで乗船する場合には1000円。「天王洲〜五反田」が200円。それ以外が500円である。

 例えば筆者が利用した日本橋から日の出の場合、公共交通機関を使うと440円、19分となる。(日本橋駅から都営浅草線特別快速乗車、新橋駅でゆりかもめに乗り換えた場合)

 料金はそれほど変わらないが、約20分余計に時間がかかる舟運通勤を、日常の通勤経路として受け入れられる人は限られてくる。

 上記6航路のうち、交通費が安くなるのは「天王洲〜五反田」だけである。(五反田駅からJR山手線乗車、大崎駅でりんかい線に乗り換え天王洲アイルまで乗車した場合、420円)。ただし、時間は電車約12分に対し、舟運通勤では25分かかる。

 舟運通勤は確かに心地よい。「痛勤」ラッシュとも揶揄(やゆ)される、バスや電車を使った通勤に比べれば、心身両面での快適度ははるかに高い。テレワークの普及や、フレックスタイム制度の浸透など、働き方改革の一環として、働き方の多様化を目指す文脈とも合致する。

 だが夏は暑く、冬は寒く、そして大雨や台風などの悪天候によって運休する可能性もある舟運通勤を、快適さという限られた尺度だけで論じ、かつ実現させるのには無理がある。

 次回は、東京という進化し続ける街におけるインフラとしての必要性から、舟運通勤を考えてみよう。

坂田良平(物流ジャーナリスト)

587OS5(旧チバQ):2023/01/11(水) 18:23:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/f581d01ae525061992b3a6670e70888e93e7305a
国内初LNGフェリー「さんふらわあ くれない」船内公開 ホテル凌ぐ? 豪華船内 トイレもすごい!
1/11(水) 16:12配信


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乗りものニュース
ついに大阪南港に現る「さんふらわあ くれない」
さんふらわあ くれない。大阪南港にて(乗りものニュース編集部撮影)。

 フェリーさんふらわあが運航する大阪〜別府航路の新造船「さんふらわあ くれない」が2023年1月13日に就航します。それに先立つ11日に報道陣や来賓へ船内が公開されました。

【“芸能人トイレ”か?】豪華すぎる船内を写真でじっくり

「さんふらわあ くれない」は、温室効果ガス排出量を従来よりも大幅に削減できる国内初のLNG(液化天然ガス)フェリーです。大阪南港のターミナルに停泊中の本船からは、船尾の大きな2つのLNGタンクが目立ちます。船の全長は199.9mと瀬戸内海を夜間に航行する船舶としては可能な限り大きくしたといい、大阪南港で並んで停泊する鹿児島(志布志)行きの「さんふらわあ さつま」(2018年就航)よりも大きくなりました。

 別府航路の現行船「さんふらわあ あいぼり/こばると」より全長で40m以上大きくなったものの、定員はたった6名増の716名にとどまっています。大きくした分、旅客一人あたりの専有面積は6.9平方メートルから10.9平方メートルに拡大。パブリックスペースなどもかなり大きくなっています。もうひとつ広がったのが、トラックの積載台数です。13m換算で92台から137台に増えました。

 フェリーさんふらわあの赤坂光次郎社長は、LNG燃料という環境対応、また、いわゆる物流の「2024年問題」(トラックドライバーの残業規制)に起因して加速するであろうモーダルシフトへの対応、そして旅客満足の3つに対応する新造船だと話しました。

 さて、船内に入ると、天井にプロジェクションマッピングを投影した3層吹き抜けのアトリウムに目を奪われます。内装には木材が多用されており、別府の伝統工芸である竹細工をイメージした意匠や模様が随所に見られます。レストランは席数が現行の1.5倍、大浴場の面積は2倍に拡張されました。

 もうひとつ、大きくなったのがトイレです。男性トイレもさることながら、女性トイレの豪華さは公共交通であることを忘れるほど。便所とパウダールーム、更衣室などの個室が壁沿いにズラリ、その中央には、鏡面埋め込みのライトを備えた円形の鏡のある洗面台が並び、もはやテレビで見る芸能人の楽屋さながらです。フェリーさんふらわあによると、女性社員の意見を取り入れながら、当初よりも規模を拡張して設えたのだそうです。

588OS5(旧チバQ):2023/01/11(水) 18:23:57
客室には“違い棚”まで
3層吹き抜けのアトリウム(乗りものニュース編集部撮影)。

 客室は全部で20種類以上のバリエーションがあるといいます。

 上級の「スイート」と「デラックス」には、今回の目玉である「コネクティングルーム」が設けられています。これは、和洋2つの客室をつなぐことができるというもので、複数世代での家族利用を想定。4〜7名を収容できます。和室にも様々な和の意匠が施されており、壁際に“違い棚”が設えられた部屋もあります。

 また、ペットと利用できる「ウィズペットルーム」は7室あり、ペット用のケージなども大きくなっているといいます。客室やケージのエリアからすぐ甲板の「ドッグラン」に出られます。

 ちなみに今回は、「スマートチェックイン」機能を搭載しており、チェックインで利用した自分のスマートフォンを、そのまま部屋の鍵として利用できます。

 今回は全て個室もしくはプライベートベッド(ベッドが壁で仕切られたタイプ)化され、従来船にあった雑魚寝の大部屋は廃止されましたが、その代替となりそうなのが「グループ和室」です。一部屋3〜4名で、畳にマットレスを並べて寝る形です。ただ、同一グループごとに部屋を割り振るといい、見知らぬ人と相部屋になることはないといいます。

 多様な客室タイプの狙いとして、赤坂社長は、ファミリー層だけでなく「修学旅行」を挙げました。いま、船を活用した修学旅行は消滅しかかっているといいますが、「修学旅行での利用は、将来の潜在需要になり得ます。実際、むかし修学旅行で乗った、とおっしゃる方がかなり多いのです」とのこと。

「さんふらわあ くれない」は前出の通り1月13日、大阪発の便でデビューします。また、2番船の「さんふらわあ むらさき」も、今回のお披露目の場で、4月14日就航と発表されました。

乗りものニュース編集部

589OS5:2023/01/23(月) 10:52:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/834d9fd08292a4db9ca37e0eb9e2cdfc00231852
トラック積載 伸び着実 新船2隻3カ月 宮崎カーフェリー
1/23(月) 9:36配信



 宮崎―神戸航路を結ぶ宮崎カーフェリー(宮崎市、郡司行敏社長)の新船「ろっこう」が昨年10月に就航し、「たかちほ」との新船2隻体制となって3カ月たった。トラック積載数や個室の増加などで、利用数は前年を上回って推移している。一方、コロナ禍前の水準には一歩届かず、燃油高騰などの影響で利用料の安い他社に一部トラックが流れている状況もあり、航路の利用促進をさらに図れるかが課題となっている。

宮崎日日新聞

590OS5:2023/02/01(水) 22:58:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcc872f8cf68f6c96765af4f10cb13af08573d17
青森-室蘭 10月にもフェリー航路復活へ
2/1(水) 21:54配信


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Web東奥
青森-室蘭航路で使用される予定の船舶「ブルーマーメイド」(津軽海峡フェリー提供)

 津軽海峡フェリー(本社・北海道函館市)は1日、青森市と室蘭市を結ぶ定期フェリー航路を今年10月を目標に就航させると発表した。トラック運転手の残業規制強化で人手不足が予想される「2024年問題」が迫る中、休息が取れるフェリーの需要が高まると判断した。同航路は同社の前身の東日本フェリーが08年11月まで運航しており、約15年ぶりの復活となる。

 津軽海峡フェリーによると、片道の航行時間は約7時間。室蘭港を午後8時に出発して青森港に翌日午前3時に到着。青森港を午前9時に出て室蘭港に午後3時45分に着く、1日1往復のダイヤを予定している。

 同社は現在、フェリー5隻を所有。青森-函館(1日8往復)で4隻、大間-函館(1日2往復)で1隻を運航している。青森-室蘭航路の開設後は、青森-函館間で使用している「ブルーマーメイド」(8820トン、全長144メートル)を室蘭航路の専属とするため、青森-函館間は2往復減り1日6往復となる。

 トラック運転手は他の業種よりも労働時間が長いため、働き方改革関連法により、24年4月から時間外労働時間の上限が年間960時間、月平均80時間に制限される。

 津軽海峡フェリーの担当者は「本州と北海道を結ぶ他社の航路も利用が好調で、新たな航路開設を求める声もあった。航路の選択肢が増えることは運送業者にとってメリットになる」と語った。今後、国に開設の許可を申請するという。

591OS5:2023/06/01(木) 22:06:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/c50ee68130b71f8042430495fcce989193ffda11
「室蘭〜青森」定期航路10月2日に就航 津軽海峡フェリー 2024年問題に対応
6/1(木) 17:20配信

HTB北海道ニュース
(写真:HTB北海道ニュース)

 津軽海峡フェリーは、室蘭と青森を結ぶ定期航路を10月2日から開始すると発表しました。

 室蘭〜青森の定期航路は1日1往復で、室蘭発は日曜日、青森発は月曜日を除く週6便の運航となります。所要時間は片道およそ7時間で、旅客運賃は一番グレードが低いスタンダードのシートで5090円からです。
 (※時季により変動あり)

 トラック業界では、運転手不足や来年4月からトラック乗務員の残業時間の上限が規制される「2024年問題」を抱えていて、ドライバーの休息時間の確保が課題になっています。津軽海峡フェリーは、片道およそ3時間40分で函館〜青森を結んでいます。これよりも運航時間が3時間以上長い室蘭〜青森の航路は、北海道と本州を行き来する運転手にとって「休息を取れる航路」としてアピールする考えです。
 また、北海道〜本州のルートを多様化することで「観光の活性化を図っていく」としています。

HTB北海道ニュース

592OS5:2023/06/01(木) 22:08:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/c50ee68130b71f8042430495fcce989193ffda11
「室蘭〜青森」定期航路10月2日に就航 津軽海峡フェリー 2024年問題に対応
6/1(木) 17:20配信

HTB北海道ニュース
(写真:HTB北海道ニュース)

 津軽海峡フェリーは、室蘭と青森を結ぶ定期航路を10月2日から開始すると発表しました。

 室蘭〜青森の定期航路は1日1往復で、室蘭発は日曜日、青森発は月曜日を除く週6便の運航となります。所要時間は片道およそ7時間で、旅客運賃は一番グレードが低いスタンダードのシートで5090円からです。
 (※時季により変動あり)

 トラック業界では、運転手不足や来年4月からトラック乗務員の残業時間の上限が規制される「2024年問題」を抱えていて、ドライバーの休息時間の確保が課題になっています。津軽海峡フェリーは、片道およそ3時間40分で函館〜青森を結んでいます。これよりも運航時間が3時間以上長い室蘭〜青森の航路は、北海道と本州を行き来する運転手にとって「休息を取れる航路」としてアピールする考えです。
 また、北海道〜本州のルートを多様化することで「観光の活性化を図っていく」としています。

HTB北海道ニュース

593OS5:2023/06/05(月) 17:05:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/76fe15ce1ac04e2665de4f302359e30e59aebd84
新社名は「商船三井さんふらわあ」 東西統合で国内最大のフェリー会社誕生 RORO含む6航路
6/5(月) 14:36配信
「商船三井フェリー」「フェリーさんふらわあ」統合
 商船三井フェリーは2023年6月5日(月)、フェリーさんふらわあとの事業統合後の新会社の社名を「商船三井さんふらわあ」に決定したと発表しました。


 新会社は10月1日から営業を開始。定期船として次の6航路、計15隻を有する国内最大のフェリー・内航RORO船(貨物船の一種)会社となります。

・大洗〜苫小牧航路(商船三井フェリー)
・東京〜博多航路(商船三井フェリー、RORO)
・東京〜苅田航路(商船三井フェリー、RORO)
・大阪〜別府航路(フェリーさんふらわあ)
・大阪〜志布志航路(フェリーさんふらわあ)
・神戸〜大分航路(フェリーさんふらわあ)

 同社は商船三井の100%子会社として設立されます。その商船三井ではこの4月より「ウェルビーイングライフ営業本部」を新設し、フェリー・内航 RORO船事業や不動産・クルーズ・その他事業を同営業本部内におき、事業の柱の一つにしていく構えです。

 近年は商船三井のもと、商船三井フェリー、フェリーさんふらわあともにLNG(液化天然ガス)燃料フェリーの導入などで知見を共有していました。

 商船三井によると、フェリー事業の中核を担う両社を統合・集結させることで、さらなる会社の成長につなげるとのこと。「フェリー発着地の自治体や地域社会との結びつきを従来にも増して強化し、地方創生・地域経済への貢献に努めていきます」ということです。

乗りものニュース編集部

https://trafficnews.jp/post/125531
「さんふらわあ」なぜ“東西統合”へ? それが合理的な理由 2隻体制になったLNG燃料フェリー
2023.04.22 深水千翔(海事ライター)

国内初LNG燃料フェリーの2番船「さんふらわあ むらさき」が就航しました。LNG燃料フェリーが2隻体制となり、10月には、商船三井フェリーと合併します。なぜいま東西の「さんふらわあ」ブランドを統合させるのでしょうか。

2隻体制になったLNG「さんふらわあ」
 LNG(液化天然ガス)燃料フェリー「さんふらわあ むらさき」(1万7114総トン)が2023年4月14日、大阪南港を出港しデビューを果たしました。これにより商船三井グループの「フェリーさんふらわあ」が運航する大阪〜別府航路は、2隻とも、次世代の船舶燃料として普及しつつあるLNG燃料を使用した新造船へと置き換えが完了しました。
 フェリーさんふらわあの赤坂光次郎社長は「1921年に大阪商船が別府航路に就航させた『紫丸』を100年の時を経て復活させたLNG燃料フェリーだ」と伝統ある船名をアピールします。

「さんふらわあ むらさき」は、1998年4月に就航した「さんふらわあ こばると」(9245総トン)の代替船として、三菱重工業下関造船所(山口県下関市)で建造されました。2023年1月に就航した同型の「さんふらわあ くれない」と同じく、既存船に比べて大きくなった船型を生かし、レストランや大浴場、スイートフロアの利用客だけが入れるスイートカフェラウンジなど充実した設備を整えています。特に、乗船してすぐ目に入る3フロア吹き抜けのアトリウムと中央に設けられた扇状の大階段は、その迫力から“写真映え”スポットとしても人気です。

 船内には伝統工芸品である別府竹細工など和のイメージを取り入れたデザインを施し、クルーズ船のような丸窓を設置。外に出られる展望デッキが用意されているだけでなく、スイートクラスの客室にはバルコニーが設けられており、まさに「瀬戸内海の女王」として相応しい風格を持っています。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大きく打撃を受けたフェリーさんふらわあの旅客数も2019年比で80%、乗用車については100%まで戻ってきており、明るい兆しが見えています。豪華フェリーとして注目されていた「さんふらわあ くれない」は就航時から多くの乗船客で賑わっており、「さんふらわあ むらさき」も大阪発の初便は約500人が乗船したとのこと。2隻とも旅客定員は716人ですから、新造船として好調な滑り出しであることがわかります。

「大阪と別府は紅丸と紫丸、その後継船を通じて古くから観光面、経済面の強いつながりがある。新造船『くれない/むらさき』を起爆剤として、さらに交流が強化されることを期待している」(赤坂社長)

594OS5:2023/06/05(月) 17:05:29

会社としても新時代…と思ったら「合併」へ なぜ?
 LNG燃料船の2隻体制という新たな時代に入った「フェリーさんふらわあ」ですが、2023年10月1日に商船三井フェリー(東京)と統合し新会社となることが決まっています。

 フェリーさんふらわあはライバル同士だった関西汽船とダイヤモンドフェリーが合併して誕生しました。大阪〜別府、大阪〜志布志、神戸〜大分の3航路にフェリーを投入しています。一方で商船三井フェリーはブルーハイウェイラインと九州急行フェリーの航路を引き継いでおり、大洗〜苫小牧でフェリーを、東京〜苅田と東京〜博多でRORO船を運航しています。このようにルーツが違う会社が1つにまとまることになるのです。

 商船三井は商船三井フェリーの大洗〜苫小牧航路向けにも、LNG燃料船2隻を内海造船へ発注しており、2025年にはグループ全体で計4隻のLNG燃料フェリーを運航することになります。

 大洗〜苫小牧航路のLNG燃料船は深夜便、「さんふらわあ だいせつ/しれとこ」(2001年建造、旧れいんぼう べる/らぶ)の代替船となります。LNG燃料エンジンはバルチラ製の4ストロークエンジン「バルチラ31DF」を2基搭載した「くれない/むらさき」と違い、苫小牧航路の新造船には低速エンジン1基が搭載されます。また、船首が丸みをおびた流線形になるのが、外観上の大きな特徴です。

 商船三井は経営計画「BLUE ACTION 2035」の中で、クルーズ船やフェリーを含めた「ウェルビーイングライフ事業」を、収益の変動が大きい海運分野に次ぐ柱に育てることを目標に掲げています。商船三井フェリーは、フェリーさんふらわあを統合することにより、国内最大のフェリー・内航RORO船会社に。また、商船三井客船のクルーズ船についても相次いで新船の導入を発表しており、事業規模の拡大を図ります。

 フェリー2社合併の直接的な理由のひとつは、グループのLNG燃料フェリーが4隻体制となることがあげられます。

 さんふらわあが運航するLNG燃料船のバンカリングは、複数台のタンクローリーと船を同時に接続し短時間で補給を行う「トラック・ツー・シップ」方式で実施しています。「くれない/むらさき」の就航時点のバンカリング拠点は別府港だけですが、今後は大洗港と苫小牧でもLNG燃料の補給が行われるようになるため、別々の会社に分けて運航するよりも、1社にまとめた方がLNG燃料を扱う上での課題や知見を共有化しやすいと判断したとみられます。また、CO2の排出削減に向けて、RORO船でもLNG燃料を使用した船を新造する可能性は十分に考えられるでしょう。



さんふあわあ くれないへのLNG供給。別府を拠点に行っている(深水千翔撮影)。

 さらに、統合することで燃料や部品の調達、運航の効率化が可能になり、利用者としては2社に分かれていた「さんふらわあ」の予約サイトの一本化が期待できます。

 定期航路で豪華な船旅を気軽に楽しめる「カジュアルクルーズ」を掲げて来た「さんふらわあ」ブランドは、新たなステップへ踏み出そうとしています。

LNG船で“ガチのクルーズ”やるぞ!
 LNG燃料船による「カジュアルクルーズ」を、“風景含めて”存分に楽しめるチャンスも到来します。昼間の本四架橋や、瀬戸内海の島々を「くれない/むらさき」船上から見られる大阪〜別府航路の昼運航が、7月から11月にかけて計9回行われます。

 大阪〜別府航路は夜に出発して朝早くに到着するダイヤが組まれており、せっかくの瀬戸内海の景色を見ることができません。実際に乗ってみると12時間ではもったいないと思う人もいるでしょう。


引退した「さんふらわあ こばると」(深水千翔撮影)。

 しかし、昼運航の発着時間は上り下りともに13時発で翌1時着。完全下船は8時なので、それまで船内に留まることができます。トータル19時間となるため、船旅を十分に堪能できるはずです。特に海の難所として知られる来島海峡の通過は、すぐ近くに見える今治市や大島といった陸地や、巨大な来島海峡大橋と相まって迫力ある光景が期待できるでしょう。

 初回は7月8日の大阪発別府行で使用船舶は「さんふらわあ くれない」。次は7月16日の別府発大阪行で「さんふらわあ むらさき」の運航となります。

【了】

595ルイヴィトン コピー:2023/12/08(金) 18:05:23
経済産業省は6日、ルイヴィトン 財布 偽物 https://www.ekopi.jp/lvwallet 輸出した技術が大量破壊兵器の開発に悪用されるなどの懸念がある企業や組織をまとめた「外国ユーザーリスト オシャレにお得100%新品 ルイ・ヴィトン カードケース偽物 https://www.ekopi.jp/3443.html 」に、中国の核兵器研究施設「中国工程物理研究院」などを追加したと発表した。ルイヴィトン 財布 コピー https://www.ekopi.jp/brand/1 新作品質安心できる!軍事利用できる技術の流出防止が狙い。

596OS5:2024/01/13(土) 19:27:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/173199d55fa075cd2c02fa3d14706df905c1e2fc
「避難所フェリー」七尾到着 14日利用開始、最大300人収容
1/13(土) 16:02配信

北國新聞社
入港した大型フェリー「はくおう」=13日午前9時10分、七尾市の七尾港大田埠頭

 七尾市の七尾港大田埠頭に13日、防衛省がチャーターした民間の大型フェリー「はくおう」が入港した。14日から避難者の宿泊先として利用が始まり、最大で約300人を収容することができる。

 はくおうは全長199・5メートルで総トン数は約1万7千トン。午前9時ごろ、港に接岸し、自衛隊員が船内に入って宿泊設備を準備した。

 防衛省によると、最初は200人を上限として受け入れ、徐々に受け入れ数を増やしていく方針。中にある大浴場やレストランなどの設備も開放され、市は避難生活の疲れを癒やす効果にも期待している。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%81%8F%E3%81%8A%E3%81%86
はくおうは、高速マリン・トランスポートが保有し、防衛省がチャーターする貨客船。民間船を自衛隊や在日米軍の輸送にチャーターしたものである。平時の訓練や整備は元の所有者である新日本海フェリーが受託している。

597OS5:2024/05/14(火) 16:28:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5215a7420f9922cef758f73de835564bce98ef1
トラック運転手の労働規制強化、フェリー輸送が活況…給料減少で人材流出に懸念も
5/14(火) 14:00配信

読売新聞オンライン
東京九州フェリーに乗船するトレーラー(7日、北九州市門司区で)

 トラック運転手の労働時間の規制が強化され、1か月余りが過ぎた。対応策として、陸送からフェリーに切り替えたり、複数の運転手がリレー方式で荷物を運ぶ「中継輸送」を導入したりする動きが広がってきた。ドライバーの労働時間は削減されるものの、運送会社の費用は増加しており、荷主からの運賃・料金への転嫁が進んでいない現状もある。(饒波あゆみ)

【図表】各県のトラック運転手不足で運べなくなる荷物の割合

 7日夜、新門司港(北九州市)。ヘッドライトをつけた大型トラックやトレーラーが横須賀港(神奈川県)行きのフェリーに次々と乗船していた。

 規制で生じる物流の2024年問題を見据え、東京九州フェリー(北九州市)が新門司―横須賀間で21年7月に運航を始めた。約980キロを21時間で結び、船内にはトラック154台と乗用車30台を積載できる。

 同社によると、トラックの利用は半年ほど前から増えている。乗船中は休息時間となり、運転手の労働時間から除外できるため、寺田光徳・新門司支店長は「平日は8、9割が埋まる。今年に入ってからは、積載台数がいっぱいで利用を断る日もある」と説明する。

 新門司港で乗船の順番待ちをしていた福岡県内の男性運転手(64)は以前、関東まで陸路だけで荷物を運んでいた。「フェリー乗船中は交通事故の心配がなく、休める。体力的に楽になった」と話した。

 新門司港と神戸港(神戸市)などを結ぶ阪九フェリー(北九州市)も好調だ。平日のトラックの積載率は4月に入って9割に。運送会社などからの問い合わせも増えている。

 フェリー8社でつくる日本長距離フェリー協会(東京)によると、トラックの輸送台数は3月まで7か月連続で前年同月を上回った。協会の担当者は「フェリー輸送への注目が追い風となり、今後も利用が増えていくだろう」と予測する。

(写真:読売新聞)

 中継輸送も労働時間の短縮に効果的だ。運送会社のアイエヌライン(福岡県吉富町)と永井運送(熊本県宇城市)は昨夏に協定を締結。福岡―愛知両県間で自動車部品を運ぶ際、広島県と兵庫県にある拠点で両社の運転手が交代する取り組みを行っている。

 1人では往復2日間かかっていたが、運転手は中継拠点や納品先などを往復するだけで済み、日帰りが可能になった。アイエヌラインによると、1か月の労働時間が40時間以上減った従業員がいるほか、働きやすさから昨年末に3人が入社した。担当者は「人材獲得にもつながっており、今後も協定先を増やしたい」と意欲をみせる。

 日本郵便も4月から高松市、岡山市、福島県郡山市にある3郵便局を拠点として中継輸送を始めた。

 運転手の収入減やコスト面での課題も出ている。

 新門司―横須賀間のフェリー運賃は陸路より数万円高くなるという。労働時間の規制によって運転手側も1か月で往復できる回数が減り、給料の減少につながっており、「もっと稼げる仕事に人材が流出するのでは」と懸念する声が上がる。

 自社だけでも中継輸送に取り組む永井運送によると、4月に入り、中継で運ぶよう依頼する荷主が増えてきた。ただ、同社幹部は「複数人で運ぶため人件費は増加するが、荷主からの運賃が思うように上がらないケースもある」と打ち明ける。

 国土交通省は3月、トラック事業者が荷主から適正な運賃を得られるよう、目安として示す「標準的な運賃」を全国平均で8%引き上げた。2024年問題を踏まえた人手不足などに対応するための改正で、全日本トラック協会は「運送業界にとって必要な引き上げだということを、荷主に訴えていきたい」としている。

 ◆物流の2024年問題=長時間労働を是正する働き方改革関連法などが4月からトラック運転手にも適用され、時間外労働の上限が年960時間になった。人手不足で輸送力の低下が懸念されている。野村総合研究所の試算では、30年に全国で35%の荷物が運べなくなるという。人口減少が進む地方ほど影響が大きく、九州・山口では福岡以外の各県が38〜42%で全国平均より高い。

598OS5:2024/07/04(木) 20:56:02
https://article.yahoo.co.jp/detail/93ccb4b20825247a3f0809c4b8cccf0fb78b24f3
須磨と淡路島を結ぶ『船』が4日間限定で運行されるみたい。海上航路の実証実験「スマアワ Ship & Cycle」
7/4(木) 19:00配信

神戸ジャーナル

須磨と淡路島を結ぶ『船』が4日間限定で運行されるみたい。海上航路の実証実験「スマアワ Ship & Cycle」

画像:公式サイトより

4日間限定で、須磨〜淡路島を船に乗って移動できる、海上航路の実証実験『スマアワ Ship & Cycle』が行われます。神戸市須磨区若宮町1-2-1-4

神戸市では、再整備が進む須磨と新たな観光スポットの開業により話題性が高まる淡路を結ぶ海上航路の実証実験を2022年度から実施。

両地域の回遊性向上やサイクリングを観光資源として活用すること、サイクリストの移動手段となる海上航路の事業性調査を目的とした実証実験です。


画像:公式サイトより

使う船舶は「咸臨丸(かんりんまる)」。須磨ヨットハーバーと、淡路島の北側にある「岩屋港」・真ん中あたりにある「津名港」を結びます。

運航日
①【須磨⇔津名港】2024年9月28日(土)、29日(日)
②【須磨⇔岩屋港】2024年10月5日(土)、 6日(日)

運航ダイヤ
①【須磨⇔津名港】
第1便(須磨⇒淡路)7:30出港〜9:15入港
第2便(淡路⇒須磨)10:00出港〜11:45入港
第3便(須磨⇒淡路)15:15出港〜17:00入港
第4便(淡路⇒須磨)17:45出港〜19:30入港
②【須磨⇔岩屋港】
第1便(淡路⇒須磨)9:00出港〜9:55入港
第2便(須磨⇒淡路)10:35出港〜11:30入港
第3便(淡路⇒須磨)17:30出港〜18:25入港
第4便(須磨⇒淡路)19:05出港〜20:00入港

参加形態
・自転車持込の方(電動アシスト自転車は持込不可)
・淡路島でレンタサイクルをされる方
・自転車を利用しない方
※「持込」「レンタサイクル」は、予約時にお申込みください。
※須磨⇒津名港の第1便乗船者で「無料観光ツアーバス(淡路側)」を希望される方は、予約時に別途お申込みください。

定員
1便あたり150名(うち自転車持込60名程度)※定員に達し次第締め切り

乗船料
①【須磨⇔津名港】
大人 1500円/小学生 750円/小学生未満 無料/自転車持込料 500円
②【須磨⇔岩屋港】
大人 1000円/小学生 500円/小学生未満 無料/自転車持込料 500円
※輪行バックでの参加も自転車持込料が必要です。

予約方法
公式サイトより

乗船場所


須磨


津名港


岩屋港

問い合わせ
TEL:078-939-2090(10:00〜17:00 土日祝休業)
メール: kobe-snk@shinkibus.co.jp

注意事項
・電動アシスト付き自転車の持ち込みはできません。
・参加者は、アンケート調査へのご協力をお願いします。
・天候不良等の理由により、予告なく中止する場合があります。
・船は定刻に出港しますので、時間に余裕をもってお越しください。
・お車で来場される場合、近隣駐車場をご利用ください。※須磨海浜公園駐車場 1時間毎500円(上限なし)

少し涼しくなった秋ごろに実施されるので、淡路島でのサイクリングもしやすそうですね。淡路島に一泊して利用する方法もあるので、プチ旅行にもいいかも。

599OS5:2024/08/05(月) 18:20:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/9191e12060f00670e029640227730f1d26e3aff2
隠岐高速船 維持環境厳しく 千葉沖漂流の船と同型 建造30年超 新品部品入手困難に
8/5(月) 18:00配信

山陰中央新報
隠岐汽船の超高速船レインボージェット

 機関故障で24日に千葉県沖を漂流した東海汽船(東京都)の高速ジェット船と隠岐汽船(島根県隠岐の島町)が運航する隠岐-本土の超高速船「レインボージェット」(173トン、乗客定員256人)は、いずれも「ジェットフォイル(JF)」の愛称で呼ばれる同型の船だ。長らく生産がないため、部品が入手しづらいなど船を維持するための環境が悪化しており、整備士らから、懸念の声が上がっている。

 JFは、船体を海面から浮上して時速約80キロ程度で航行するのが特徴。米国のボーイング社が開発し、国内で唯一、川崎重工業(東京都)が製造している。現在は、隠岐航路を含む5都県で約20隻が走る。

 レインボージェットは1991年建造で、2014年に隠岐航路で就航。隠岐広域連合や隠岐汽船によると、運航中に漂流するような事態はない一方、年1、2回程度、機関故障や電気系統のトラブルで運航を止めることがあるという。不具合は、日常の定期的な点検に加え、全ての機器をみる12〜2月の長期検査で確認する。

 船を維持する上での課題は少なくない。維持保全を担う隠岐汽船テクノの多田房之助整備長は「必要な時に部品が手に入らないことがある」と明かす。

 航空機用のエンジンを転用したガスタービンは、船体を浮かせて推進力を生むための水を噴射する原動力になる欠かせない部品でJFに2機つける。これが既に生産中止で、新品は手に入らない。修理したり、別の中古エンジンの部品などを代用したりすることでしのいでいる。

 JFの船体自体、川崎重工業が直近で新造したのは20年で、約25年ぶり。新船は当初20億〜30億円程度だったが資材価格の上昇などで現在は約70億円とも言われる。

 漂流したジェット船は建造から40年を超える中、民間会社だけで船の更新が難しくなっている。

 22年に改正された離島振興法は高速船の新造・更新への支援を国の配慮規定として明記したが、具体的な支援を示していない。島根県交通対策課の佐川賢一課長は「今回の事故にかかわらず、離島航路を抱える県としてできることを考え、国にも求める」と話す。

 具体的な国の財政支援を背景に、5都県や船舶の所有会社などが連携して更新に動かなければ、部品の使い回しだけではやがて限界が来る可能性がある。

600OS5:2024/08/06(火) 17:49:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa6f4fb34b74ca831871b7ff0145da90f43827d3
高速新造船「リニアジェット」投入へ 独の推進器採用 瀬戸内海汽船の「スーパージェット」後継
8/6(火) 8:42配信


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乗りものニュース
広島・呉〜松山航路に導入
広島・呉〜松山航路の現行の高速船「スーパージェット」(画像:写真AC)。

 瀬戸内海汽船は2024年8月1日、広島・呉〜松山航路に、現在の「スーパージェット」に替わる新造高速船「リニアジェット」(仮称)を導入すると発表しました。


 新造高速船は、瀬戸内クラフト(広島県尾道市)で建造します。同社の推進性に優れた船型と、ドイツの推進器メーカー・フォイト社の「フォイト・リニアジェット」を採用することで、高速航行と燃費性能の良さが両立した環境性能に優れた船舶になるとのこと。

 さらにこの推進器は静粛性能にも優れており、速くて快適な船旅を楽しめるといいます。

 船体は全長31.5m・全幅7.0m・深さ2.6m。旅客定員は約100人。総トン数は約120トンです。船内には、フリーWi-Fiや多目的トイレ、モバイル用電源などが備わる予定です。

 船体のデザインは、2019年8月に同航路に就航したクルーズフェリー「シーパセオ」を手掛けたGKデザイン総研広島(広島市)が担当します。就航時期は2026年4月の予定です。

 なお、広島・呉〜松山航路を共同運航する伊予鉄グループの石崎汽船も2024年2月、同様の「リニアジェット」1隻を新造すると発表しています。

乗りものニュース編集部

601OS5:2024/08/14(水) 10:28:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/f85ac4a6d3e14d4106ac02785affc1739007fbea
浸水を隠して旅客船3か月以上運航、JR九州高速船の社長を解任…「クイーンビートル」は当面運休
8/13(火) 23:12配信
読売新聞オンライン
釜山に向けて博多を出港するクイーンビートル(11日午前)

 JR九州高速船(福岡市)が、博多と韓国・釜山を結ぶ旅客船「クイーンビートル」(定員502人)で浸水を把握しながら、3か月以上運航を続けていたことがわかった。親会社のJR九州は13日、JR九州高速船の田中渉・代表取締役社長が取締役に降格する人事を発表した。同船は同日から当面の間、運休する。

 新社長には、JR九州エンジニアリングの大羽健司経営企画部長が就いた。

 JR九州によると、JR九州高速船は2月、亀裂による浸水を把握したが、浸水を感知する警報センサーの位置をずらすなどして浸水の事実を隠蔽。ポンプで排水しながら運航を継続した。

(写真:読売新聞)

 しかし、浸水悪化で対応できなくなり、5月末に初めて浸水が確認されたと国土交通省やJR九州に虚偽の報告を行った。修理後の7月に運航再開したが、今月6日、国交省の抜き打ち監査で隠蔽が発覚した。

 同船を巡っては、昨年2月にも浸水が発生しながら、法定検査を受けずに航行したとして、同6月に国交省から行政処分を受けた。

専門家「乗客の命を軽視」
 海難事故に詳しい東海大海洋学部の山田吉彦教授は今回の問題について「安全管理上あってはならない事態だ。乗客の命を軽視していると受け止められ、船舶利用の敬遠につながる」と指摘。そのうえで、「昨年処分を受けたばかりで、今回は隠蔽工作まで行われた。JR九州本体も『知らなかった』ではすまされない。誰の考えや指示によるものなのか、経緯を検証し、再発防止策を徹底しなければならない」としている。

利用者「海の上で怖さ感じた」
 クイーンビートルの利用者からはJR九州高速船への厳しい声が聞かれた。

 12日に同船で帰国した福岡県内の会社員男性(35)は「浸水したまま運航したのは今回が2回目と知って驚いた。会社の安全に対する意識を変える必要がある」と語った。

 同日に家族旅行から同船で帰国した鹿児島市の40歳代の女性は「予定を変更できなかったので乗船したが、海の上で怖さを感じた。無事に帰ってこられてよかった」と話していた。

602OS5:2024/08/14(水) 10:28:34
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240810-OYT1T50062/?ref=yahoo
博多と釜山結ぶ旅客船クイーンビートル、浸水隠し3か月間運航…JR九州高速船は報告も修理もせずデータ改ざん
2024/08/10 09:30


 「JR九州高速船」(福岡市)が、博多と韓国・ 釜山プサン を結ぶ旅客船「クイーンビートル」で亀裂による浸水を把握しながら、3か月以上運航を続けていたことがわかった。国土交通省の抜き打ち監査で発覚し、同省は「安全確保に関わる重大な問題がある」と指摘。同船は13日から当面の間、運休する。

 親会社・JR九州の9日の発表によると、JR九州高速船は2月、亀裂で浸水が発生していることを把握したが、法令で義務づけられた検査や修理を行わず、国交省に報告しなかった。浸水を感知する警報センサーの位置をずらして作動しないようにしたほか、浸水に関するデータも改ざん。浸水していないように偽装していた。

「クイーンビートル」

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 ポンプで排水して運航を続けていたが、浸水の悪化で対応できなくなり、5月30日に初めて浸水が確認されたように装って同省やJR九州に報告。船体の修理を実施し、7月に運航を再開していた。2〜5月の乗客は延べ約5万5000人だった。

 JR九州高速船は、昨年2月にも船体の亀裂による浸水が発生したにもかかわらず法令で義務づけられた検査を受けずに航行したとして、同6月に国交省から行政処分を受けた。同7月、「社外関係機関への速やかな報告と相談」などを柱とする改善報告書を国交省に提出していた。

 今月6日に国交省が抜き打ちでヒアリングや書類の確認などを行ったところ、今回の事案が発覚した。JR九州は7日に初めて報告を受けたという。

 JR九州高速船が偽装をした理由などについて、国交省の担当者は「監査を継続しており、現時点で詳細は答えられない。精査の上、処分を検討する」と話した。JR九州は「JR九州高速船の経営層の交代なども含めて安全意識の改革に努めていく」としている。

 同船は定員502人、総トン数2582トン。博多―釜山間の約200キロを3時間40分かけて航行する高速船で、1日1往復している。JR九州によると、運休となる13日以降の予約客は延べ約2万1500人に上るという。

603OS5:2024/08/23(金) 14:26:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/17d5bffcd038126035d9ac6c8239f5a0c4abd8c8
クイーンビートル浸水隠し、「当時の上層部がこれぐらいなら問題ないと判断」…JR九州社長が謝罪
8/23(金) 6:48配信


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読売新聞オンライン
記者会見で謝罪するJR九州の古宮社長(22日午後、福岡市博多区で)

 JR九州高速船(福岡市)が、博多と韓国・釜山(プサン)を結ぶ旅客船「クイーンビートル」(定員502人)で浸水が発生していることを隠して3か月以上運航を継続していた問題で、親会社のJR九州の古宮洋二社長は22日、外部の有識者で構成する第三者委員会を設置して原因を究明する方針を明らかにした。古宮氏は謝罪した上で、自身を含めた関係者の処分については原因究明後に行う考えも示した。

 この日開かれた定例記者会見の冒頭で、古宮社長は「安全を無視して船を運航した。ご利用のお客様や関係の皆様の信頼を裏切ることになった。ゼロから安全を立て直して皆様の信頼回復に努める。申し訳ございませんでした」と初めて謝罪し、約15秒間頭を下げた。

 古宮氏は「浸水があったら報告するという(国土交通省との)約束を破ったことが一番の問題」と述べたほか、「JR九州グループで起こったことなので最終責任は私にある」と語った。

 第三者委の設置については「社内整理が終了し次第できるだけ早く」とした。委員に関しては、船舶事業や船体構造、グループ企業統治の専門家らを念頭に人選を進める考えを示した。

 また古宮氏は、JR九州高速船が国交省やJR九州に浸水を報告せず、隠蔽(いんぺい)したまま運航した理由について、同高速船の当時の社長で今月13日に取締役に降格となった田中渉氏(JR九州から出向)ら上層部が、現場から浸水の報告を受けた際、「これぐらいの浸水量なら問題ないだろう、報告しなくていいだろうと甘く判断した」と明かした。

 さらに、「異常なし」と虚偽を記載した航海日誌とは別に、浸水状況を記していた「裏管理簿」の存在は、JR九州高速船の田中氏から船員まで16人が認識し、浸水を知らせる警報センサーの位置を付け替えた隠蔽工作は田中氏以下21人が知っていたことも明かした。運航に携わる社員のほぼ全員が把握していたとした。

604OS5:2024/09/13(金) 11:39:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/92cec48d3eedde35d7a5191e5c2a5f8e3b94959c
利用伸び悩み赤字運航 長崎-新上五島町・鯛ノ浦の運航困難 五島産業汽船
9/13(金) 11:00配信


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長崎新聞
 長崎-新上五島町・鯛ノ浦間で同町所有の高速船2隻を指定管理者として運航している五島産業汽船(同町)が町に対し、現行の指定管理条件では2隻による1日2往復の定期運航が難しいと町に申し出たことが12日、町への取材で分かった。利用の伸び悩みや燃料費高騰が理由。町は条件を見直した上で指定管理者を再度募集し航路維持に努めるか、町営船を廃止するかなどについて議会と協議する。
 同社は町の高速船「びっぐあーす」(293トン、定員300人)「びっぐあーす2号」(295トン、同)の指定管理者。2号は昨年11月まで九州商船(長崎市)が別の航路で使用していたが、指定管理期間満了に伴い町に返却。4月から五島産業汽船が長崎-鯛ノ浦間に投入し、同航路は以前より大きな船での2往復に変わっていた。
 町によると同月以降、町民の利用は増えたが島外からの利用が伸びず、燃料費高騰もあって赤字運航が続いている。町は6月、条例に基づき特別融資基金から1千万円を貸し付けたが改善は見られないという。
 石田信明町長は取材に「町民の利便性向上と町財政への影響を考えながら、真摯(しんし)に協議していきたい」と話した。

605OS5:2024/09/17(火) 21:28:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/211e8e203d59dd61c404845383e81fe6b9812ee0
JR九州高速船に全国初の「解任命令」…浸水隠し3か月運航、国交省「極めて悪質な違反繰り返した」
9/17(火) 20:53配信

読売新聞オンライン
「クイーンビートル」

 JR九州高速船(福岡市)が博多―韓国・釜山(プサン)港を結ぶ旅客船「クイーンビートル」の浸水を隠して3か月以上運航を続けた問題で、国土交通省は17日、同社に対し、海上運送法に基づく行政処分の「輸送の安全確保命令」と「安全統括管理者・運航管理者の解任命令」を出した。同社への確保命令は同船への浸水に絡み2年連続で、解任命令は全国初。

 同社の不正は、2022年4月に北海道・知床半島沖で起きた観光船の沈没事故を受けて厳罰化された同法や、臨時検査を義務付けた船舶安全法に違反する疑いがあり、福岡海上保安部は捜査を進める。

 国交省などによると、同社は今年2月12日にクイーンビートル(定員502人)船首区画に浸水を確認したのに、5月30日まで国交省への報告を怠って運航を継続。その間、必要な臨時検査や修理をせず、航海日誌などに「異常なし」と虚偽記載し、浸水量が736リットルに増えた後には警報が鳴らないようセンサーを高さ1メートルにずらした。

 クイーンビートルは修理・検査を終えて7月11日に運航を再開したが、8月6日の国による抜き打ち検査で、浸水隠しが発覚した。一連の隠蔽(いんぺい)は、親会社JR九州から派遣された田中渉・前社長(56)の指示だったという。

 JR九州高速船は昨年2月にも、浸水発生時に臨時検査を受けないまま運航を数日続けたとして、同6月23日に安全確保命令を受け、翌月には改善報告書を国交省に提出していた。

 2年連続となった今回の安全確保命令の内容は9項目に上るが、▽経営トップによる再発防止策の策定と安全マネジメント態勢の適切な運営▽安全統括管理者による安全最優先の原則の社内への徹底▽事故などの発生時の国交省と海保への速やかな報告――など、昨年の命令との重複が目立つ。

 海上運送法は、知床半島沖での観光船「KAZU I(カズワン)」沈没事故を受けて厳罰化された。「安全確保命令違反」への罰金刑は法人で最高1億円、個人には最長1年の懲役刑などを規定し、昨年6月11日に施行された。今後の捜査で厳罰化後の同法が初適用される可能性がある。

 国交省の宮武宜史海事局長はこの日、JR九州高速船の大羽健司社長(56)を東京・霞が関の本省に呼び、「極めて悪質な違反が(昨年に続き)繰り返された」と指摘して命令書を手渡した。解任を命じられた安全統括管理者(取締役企画部長)と運航管理者(同運航部長)は、いずれもJR九州からの出向者だった。

 同席したJR九州の古宮洋二社長(61)は改めて陳謝した上で、鉄道や外食、不動産を含む全事業で安全管理体制を見直すとともに、「安全担当」の役員が不在のグループ会社にも担当役員を置く考えを報道各社に明らかにした。

606OS5:2024/09/19(木) 06:52:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/004e3a9004b01f0e3afbb40842f06ffd91cac97b
知床・観光船事故 社長逮捕は「一定の区切り」 北海道内有数の観光地、斜里・羅臼 今なお続く打撃
9/19(木) 5:01配信

北海道新聞
知床半島沖を巡るツアーを終え、小型観光船を降りる観光客=18日午後3時20分、ウトロ漁港

 【斜里、羅臼】小型観光船カズワンの運航会社「知床遊覧船」社長の桂田精一容疑者(61)が逮捕され、オホーツク管内斜里町などの関係者からは「一定の区切りを迎えた」との声があがった。ただ、事故の影響は今も残り、世界自然遺産を抱える道内有数の観光地の客足は、完全には戻っていない。

【動画】知床半島沖で沈没した小型観光船「カズワン」の事故直後の映像を北海道警察が公開

 事故の発生当時、斜里町長として遺族への対応に奔走した馬場隆さん(73)は「(逮捕は)大きな区切りを迎えたと思うし、ご家族の方も気持ちの整理ができたのでは」と遺族の気持ちをおもんぱかった。山内浩彰町長は「町として今後も被害者家族に寄り添うことを大切にしていきたい」と述べた。

 沈没事故の発生以降、ボランティアで不明者を捜索した根室管内羅臼町の漁業桜井憲二さん(61)は「(桂田容疑者は)運航について最高責任者としての責務がある。そのことについてしっかり向き合ってほしい」と訴えた。

 桂田容疑者が逮捕されたこの日、斜里町ウトロ漁港では、緊急時に近くの船舶に救助要請できる衛星利用測位システム(GPS)付き発信器を身に付けてクルーズを楽しむ乗客の姿があった。仙台市の会社員緑川明文さん(68)は3時間のコースに乗船したが「波が高くてコースの途中で引き返したが、安全対策がきっちりしていると安心した」

 事故の影響で知床観光は大きな打撃を受けた。北海道観光局の調べでは、2023年度に斜里町を訪れた観光客は87万3500人。新型コロナ禍前の19年度(116万5400人)より約30万人少ない。

607OS5:2024/09/25(水) 14:22:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/694bb828ff08c544132a3bb5ef6c253c104440ab
債務超過の旅客船会社「リニアジェット」導入 瀬戸内海で客呼び込む
9/25(水) 11:30配信
朝日新聞デジタル
広島港と呉港、愛媛・松山港を結ぶクルーズフェリー「シーパセオ」=瀬戸内海汽船提供

 広島と愛媛を結ぶフェリーなどを運航する瀬戸内海汽船(広島市南区)が、債務超過で経営難に直面している。地元銀行の出資を受けて再建が始まり、新たな大型投資を発表した。人口減などで人の移動が減る中、交通インフラをどう維持するのか。窮地を切り抜けるその戦略とは。

 瀬戸内海汽船(資本金1億1500万円)は、西瀬戸内海の航路事業者7社が統合し、1945年に設立された。広島、呉の両港と、愛媛・松山港を結ぶフェリー、高速船などを運航し、広島と四国をつないできた。

 2019、20年には、大型投資で2隻のフェリー「シーパセオ」を導入した。船に人工芝のテラスや日差しを遮るあずまやなどを設け、「海上に浮かぶ公園」をうたった。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で利用者は激減した。コロナ禍後も客足は戻らず、19年に約60万人いたフェリーや高速船の利用者は、23年に約46万人まで落ち込んだ。

 航路マーケティング部の下田健一課長は「新しい船の減価償却のタイミングとコロナ禍が重なり、苦しくなった」と説明。燃料高騰もあり、累積の債務超過は7億5600万円(23年12月時点)に達した。

 同社は8月、広島港と呉港、松山港を結ぶ航路で、現行の高速船「スーパージェット」の後継として、「リニアジェット(仮称)」を26年度に導入すると発表。新たな設備投資で客を呼び込むという。

朝日新聞社

608OS5:2024/10/29(火) 04:30:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e36f099b3cbc8359bd05d9740aa5670278763d6
激震の公明、悩む後任選び 石井代表落選で大混乱、31日にも辞任表明
10/28(月) 21:28配信
産経新聞
公明党の石井啓一代表(66)の衆院選敗退で党内が大混乱に陥っている。石井氏は先月28日に代表に就任したばかりだが、落選を受けて31日にも辞任を表明する見通しだ。自民、公明両党の過半数割れで政局が流動化する中、後任の人事に頭を悩ませている。

■自民への恨み節も

石井氏は28日、党本部で記者会見し、自身の落選について「国会議員でなくなり、代表を続けるといろんな困難が伴う」と述べた。同時に、「私の力不足が全てだが、背景には『政治とカネ』の問題で厳しい逆風もあった」と述べ、自民党への恨み節を漏らした。

党内に衝撃が走るのも無理はない。石井氏は長年、山口那津男前代表(72)の後継として期待されており、先月末にようやく代表に就任したばかりだ。

これまでは比例代表を中心に選挙戦を戦ってきた石井氏だが、「党の顔」としての箔をつけるため、比例代表への重複立候補はせず衆院埼玉14区に挑戦した。だが、与党への批判の嵐がやまない中での戦いとなり、敗北した。党関係者は「完全にもらい事故だ」とため息をついた。

■早々に党の顔を選ぶ必要

わずかひと月あまりで辞任を余儀なくされた石井氏だが、政権を担う公明としては早々に新代表を選ぶ必要がある。来年度予算編成や大型選挙が控える中、新代表には「党の顔」としての魅力に加え、不安定な政局を乗り切る力量も求められそうだ。

こうした中、新代表候補として期待が集まるのが、政調会長や幹事長、環境相などを歴任した衆院当選11回の斉藤鉄夫国土交通相(72)だ。温厚な人柄に加え、自民党との関係も良好だ。

一方、「次世代のホープ」として同5回の岡本三成政調会長(59)の名前も挙がる。外資系金融機関から政界に転身した岡本氏は実務能力が高いとの評価がある。「党の顔」として山口氏の再登板を期待する声や、女性党首として参院当選3回の竹谷とし子副代表(55)を推す声もあるが、新代表はいばらの道を歩みそうだ。(長橋和之)

609OS5:2024/11/20(水) 13:48:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a8720472fb6ecea817a3eac6442927a8c0f502c
大分市と大分空港結ぶホーバークラフト、11月中に別府湾周遊へ…空港定期航路は年内の就航目指す
11/19(火) 15:58配信

読売新聞オンライン
ホーバークラフト

 大分市と大分空港(大分県国東市)を結ぶホーバークラフトの就航準備を進めている運航会社「大分第一ホーバードライブ」(大分市)は18日、今月中に別府湾を周遊する不定期航路、年内に空港への定期航路の就航を目指すと発表した。具体的な日程が決まり次第、公表する。


 同社や九州運輸局によると、運輸局が安全確認検査で同社の計画通りの安全運航が可能かなどを調べる。通過すれば周遊で運航実績を積み、安全性を証明した上で定期航路就航につなげるという。

 同社は当初、23年度中の運航開始を目指していたが、訓練中に空港側のガードレールに接触する事故などがあり、開始目標を今秋としていた。

 大分市内で記者会見した同社の小田典史社長は就航に向け、「今までもやってきた安全運航のための準備を詰めていく」と述べた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c5fb16247eecf48818bab715af74853b6909635c
ホーバークラフト就航は12月以降に 佐藤知事「安全のためにはやむを得ない」
11/19(火) 18:19配信


大分空港と大分市を結ぶホーバークラフトの就航について、この秋を目指していましたが、12月以降に延期されたことについて、佐藤知事は「安全のためにはやむを得ない」という見解を示しました。

ホーバークラフトは当初、昨年度中の就航を目指していましたが、訓練中の度重なる事故などでこの秋に延期されていました。

運航会社は18日、別府湾を周遊する「不定期航路」を11月から開始し、大分市と大分空港を結ぶ「定期航路」は12月の就航を目指すと発表しました。

就航時期が再び延期されることについて、佐藤知事は会見で「安全のためにはやむを得ない」という見解を示しました。

(佐藤知事)「運転についても予想されていた以上に時間がかかった。遅れることに関して言うと、ある意味でやむを得ないと認識しています」

ホーバークラフトの就航時期については、九州運輸局の安全確認検査を受けて具体的な日程が決まります。

大分放送

610OS5:2024/11/20(水) 13:49:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/770dab187603863f4f17047cd2f20ebc7b432591
15年ぶりのホーバークラフト 空港と大分港の西大分泊地を結ぶ定期航路は年内就航へ
11/18(月) 18:47配信



OBS大分放送
大分放送

この秋の就航を目指していたホーバークラフト。運航会社は11月中に週末のみの不定期航路を開業し、空港アクセス航路の年内就航を目指すと発表しました。


(大分第一ホーバードライブ・小田典史社長)「別府湾周遊を先に11月中の就航を目指そうと思っている」

ホーバークラフトの運航会社は18日、会見を開き、11月15日に九州運輸局の事業許可を受けたことから、今後のスケジュールを発表しました。

別府湾を周遊する「不定期航路」については11月中に運航を開始。大分空港を結ぶ「定期航路」は年内の就航を目指すとしています。具体的な就航日はそれぞれの航路で九州運輸局の安全確認検査を受けて決定します。

(小田典史社長)「定期航路であります空港アクセスについては便数が多いことなど安全確認検査の項目も増えることを想定していますので、準備を行い運航開始したい」

大分空港のアクセス改善を目指して県が船体や発着場などを整備し導入を進めているホーバークラフト。当初は2023年度中の開業を目指していましたが、訓練中の度重なる事故などでこの秋の就航に延期されていました。

定期航路ではなく不定期航路の周遊コースから運航を始めるとした理由について、運航会社は安全性をアピールするためとしています。

(小田典史社長)「一番最初の事故が空港で起きていますので、まずその前に周遊で、我々の安全性を一旦担保してそこから空港アクセスを始めよう準備・安全を考えて順番を後にずらしたということなので、正当な判断かなと思う」

11月末に始まる見通しとなった別府湾周遊コース。週末のみの1日2便から4便が想定されていて、大人運賃は事前決済で2000円です。

大分放送

611OS5:2024/11/20(水) 13:49:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/f279ac5abed4359865bfdb27603bc1aad582ac43
ホーバークラフト11月中に別府湾周遊で運航開始目指す 空港アクセスは「年末年始には間に合わせたい」
11/18(月) 16:27配信

TOSテレビ大分

テレビ大分

いよいよ就航が近づいてきています。

ホーバークラフトの運航会社が18日会見を開き、11月中に別府湾周遊で運航を始め、大分市と大分空港を結ぶ航路の就航は年内を目指す考えを示しました。

【写真を見る】ホーバークラフト11月中に別府湾周遊で運航開始目指す 空港アクセスは「年末年始には間に合わせたい」

ホーバークラフト

◆大分第一ホーバードライブ小田典史社長
「安全を示すという意味合いも含め、別府湾周遊、不定期運航を先に実施することを検討していて11月中の就航を目指そうと思っている」

国が15日に運航許可を出したホーバークラフト。これを受け、運航会社が18日、今後のスケジュールの見通しなどを説明しました。

11月中に別府湾周遊での運航を始め、それから、2〜3週間後を目途に大分市と空港を結ぶ航路の就航を目指すということです。

当初は2024年春ごろまでの就航を予定していたホーバーですが、船体の納入が遅れたほか、2023年11月には操縦訓練初日に船体が損傷する事故が…

就航は延期となり、運航会社は2024年秋の就航を目指し、準備を進めてきました。

そして、18日示された空港アクセスの就航の見通しは「年内」。当初からスケジュールはかなり遅れていますが‥‥

◆大分第一ホーバードライブ小田典史社長
「空港アクセス(就航)が遅れたからといって、 遅れてすいませんという思いは特にない」

ホーバーの就航が近づいてきたことについて、大分空港の利用客は…

18日の会見

◆利用客
「便利でいいのではないかと」
「ホーバーも利用すると思う」
「時間を考えるとホーバーの方が圧倒的に速い」
「多少心配はある。昔は事故の話を聞いたことは無かったけど、慣れてないから仕方ないのかも」


ホーバーは今後、九州運輸局による安全確認の検査を経て正式な就航日が決まる予定です。国内唯一となる旅客運航が年末年始の足として始まるか、注目です。

テレビ大分

612OS5:2024/11/22(金) 00:20:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/a350007a2778c615987a954b5176ab3b7179113b
「クイーンビートル」浸水隠し、JR九州の第三者委員会「刑事罰の可能性高い」と指摘
11/21(木) 23:28配信

読売新聞オンライン
クイーンビートル

 JR九州の完全子会社「JR九州高速船」(福岡市)が、博多港―韓国・釜山港を結ぶ旅客船「クイーンビートル」(定員502人)の浸水を隠して3か月以上運航を続けていた問題で、JR九州は21日、同社設置の第三者委員会がまとめた調査報告書を公表した。浸水を隠すために船内の警報装置を上部に移動させ、検査を受けずに運航したことなどが船舶安全法に抵触し、JR九州高速船や同社幹部が刑事罰の対象になる可能性が高いとした。

 弁護士らで構成された第三者委は9月以降、浸水隠蔽(いんぺい)を決めたJR九州高速船の当時の幹部のほか、JR九州の担当役員らにヒアリングを行った。

 報告書は、2月の浸水判明時の隠蔽判断について、代替船もなく韓国の旧正月で繁忙期だったとし、船首以外は水密が保持されていると考え、「(予約キャンセルによる)営業上の事情や社内事情を優先した」と指摘した。

 親会社のJR九州のガバナンス(企業統治)については、「不祥事の再発防止を念頭に置いた積極的な関与は不見当(見当たらなかった)」とした。同社は運航再開を目指しているが、報告書は浸水が船首の同じ箇所で繰り返されていたことにも言及し、船体補強への抜本的取り組みが必要などとした。

613OS5:2024/11/27(水) 13:32:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/198553d627e6c36deab3216800f1417d5dc7dd52
ホーバークラフト国の安全確認検査に合格 早ければ週末にも周遊事業を開始へ 大分
11/26(火) 18:20配信
テレビ大分

ホーバークラフトの運航会社は26日、国の安全確認検査に合格したことを発表しました

これにより、早ければ今週末にも別府湾の周遊事業を始める方針であることがわかりました。

【写真を見る】ホーバークラフト国の安全確認検査に合格 早ければ週末にも周遊事業を開始へ 大分

ホーバークラフト 25日付で国の安全確認検査に合格
大分市と大分空港のアクセス向上のために就航の準備が進むホーバークラフトについて、国は11月15日に運航許可を出しています。その後、21日と22日の2日間、国土交通省の九州運輸局の職員が実際に乗り込むなどして船体や運航について安全確認の検査を実施しました。

その結果、運航会社は25日付で合格したということです。

早ければ今週末にも別府湾周遊の運航開始へ
ホーバークラフト

運航会社は11月18日の会見で、検査に合格すれば、先に別府湾周遊の運航事業を始め、その後、大分市と空港を結ぶ定期航路の営業を開始する方針を示していました。

こうした中で、運航会社によりますと、早ければ今週末にも別府湾周遊の運航を始める方向で調整を進めているということです。運航会社は27日、別府湾周遊の開始日や予約の受け付けについて明らかにする予定です。

614OS5:2024/11/27(水) 23:24:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/feec4227b11ea5bd75c84fb98342dca328a1245d
ホーバークラフト 大分で15年ぶり航路復活 別府湾遊覧コースも
11/27(水) 20:20配信
朝日新聞デジタル
モニターツアーを終えて港に戻るホーバークラフト「Tanso」=2024年11月27日、大分市駄原、高嶋健撮影

 国内で唯一となるホーバークラフトの旅客航路が、年内にも復活する。別府湾を通り大分空港(大分県国東市)と大分市を約30分で結ぶもので、15年前に運航終了後、県が空港へのアクセス改善のため再び力を入れてきた。

 運航を担うのは、タクシー大手・第一交通産業(北九州市)の子会社「大分第一ホーバードライブ」(小田典史社長)。航路再開に先駆けて30日から週末に1日4便の別府湾の遊覧周航事業をスタートさせる予定だ。27日、報道陣向けに行った体験搭乗のツアーでは、別府湾を30分ほどかけて周遊した。西大分を出発し、定期航路の途中で折り返す往復約16キロのコースで運航実績を積み、12月に大分空港―西大分間で定期航路の運航開始をめざす。

 九州商船(長崎市)などによると、ホーバーは1960年代後半以降、熊本―島原や瀬戸内海の宇高ルートなど各地で運航されていたが、橋の建設や代替交通機関の利用拡大で徐々に姿を消した。

 大分では71年に航路ができ、最盛期の90年代には年間40万人前後が利用。しかし、景気の後退で空港利用者の減少に伴い乗客が減り、2009年に運航が終了していた。

 小田社長によると、定期航路と周遊の事業をしているのは、英国のポーツマスとワイト島を結ぶ航路だけという。

 県は、特急バスで約1時間かかる空港アクセス改善のため設置した検討会で再びホーバーに注目。機体とターミナル整備の費用を県が、運航は民間の事業者が担う上下分離方式での事業実施を決めた。

 ただ、昨年11月に始まった訓練では、航走路のガードレールに接触したり護岸に衝突したりするなど事故が4回発生。就航予定が1年近くずれこんだ。

 定期航路、周遊ともにオンライン決済で大人2千円、こども1千円。窓口での現金決済は大人2500円、こども1250円だ。28日午前10時からインターネットで予約を受け付ける。2週間前から予約可能という。(徳山徹)

朝日新聞社

615OS5:2024/12/01(日) 23:14:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/a693112667e926c3807eaf52c5ddf0e57e38a85d
ホーバークラフトの別府湾周遊始まる 県内運航15年ぶり、乗客「観光に期待」
12/1(日) 11:02配信
 ホーバークラフトの別府湾周遊便の運航が11月30日、始まった。大分県内での運航は2009年以来。初日の計4便はほぼ満席となり、乗船したファンや家族連れは15年ぶりの復活を喜んだ。
 第1便は3番船の「Tanso(たんそう)」で、80人が乗船。出発前のセレモニーで乗客が船体にシャンパンをかけて安全を祈願した。
 午後1時に出発し、別府湾を航行。乗客は約30分間、浮遊感がある独特の乗り心地を体験した。窓から見える山々や別府市街地などの風景も楽しんだ。

ホーバークラフトに乗り込む利用客=大分市駄原のホーバーターミナルおおいた

 一番乗りした大分市の団体役員柴田雅章さん(48)は「以前のホーバーもよく利用していた。早く空港までの便も就航してほしい。観光資源としても期待している」。長男の理帆さん(10)は「スピードが速く、スリル満点で楽しかった」と笑顔を見せた。
 午後4時までに4便が運航し、計約320人が利用。トラブルはなかった。
 大分市と大分空港(国東市)を結ぶ便の運航は、九州運輸局の安全確認検査をクリアした上で、年内の開始を目指している。
 運航会社「大分第一ホーバードライブ」は「多くの客に利用いただいた。引き続き安全な運航を目指していく」とコメントした。

616OS5:2024/12/13(金) 07:17:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ce811f66e4e9da99278ac5d42cdfe1635f6798d
浸水隠し「クイーンビートル」、親会社JR九州が運航再開を断念…日韓航路から撤退
12/13(金) 5:00配信
読売新聞オンライン
JR九州

 JR九州の完全子会社「JR九州高速船」(福岡市)が博多港と韓国・釜山(プサン)港を結ぶ旅客船「クイーンビートル」(定員502人)の浸水を隠して3か月以上運航を続けていた問題で、JR九州が、運休中のクイーンビートルの運航再開を断念したことが分かった。1991年に開設した日韓航路から撤退する。月内にも正式決定する。

【写真】釜山港に係留されたクイーンビートル

 JR九州の古宮洋二社長は問題発覚後も、運航の再開を目指す方針を示してきた。ただ、浸水の原因となった不具合の解消や信頼回復が難しいと判断し、一転して撤退する方針を固めた。

 クイーンビートルは、2022年11月に就航。昨年2月に船体内部に浸水したが、JR九州高速船は国土交通省に報告せず数日運航し、行政処分を受けた。今年2〜5月も浸水していたにもかかわらず、同社は、航海日誌に「異常なし」と虚偽記載したり、浸水警報センサーを上部にずらしたりするなど隠蔽(いんぺい)工作をしていたことが、国交省が8月に実施した抜き打ち監査で発覚。運休に追い込まれていた。

 国交省は9月、全国初となる安全統括管理者と運航管理者の解任命令を発出。JR九州とJR九州高速船は11月、隠蔽を決めた同高速船の当時の社長と両管理者の3人を懲戒解雇した。JR九州が設置した第三者委員会は同月、同社のガバナンス(企業統治)が十分ではなかったとする調査報告書をまとめた。海上保安庁は船舶安全法違反などの容疑で捜査している。

617OS5:2024/12/13(金) 16:43:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4cbbfdf94e4aeee0dc3f2d660b3453a9b0bf00d
クイーンビートル浸水隠し、日韓航路から撤退も視野 船体補修難しく
12/13(金) 16:30配信

朝日新聞デジタル
JR九州高速船が運航するクイーンビートル=2022年8月11日午前、佐賀県唐津沖、朝日新聞社ヘリから、堀英治撮影

 JR九州高速船が日韓を結ぶ高速船「クイーンビートル」の浸水を隠して3カ月以上運航を続けた問題で、親会社のJR九州が、船体補修の難しさから、運航再開を断念して日韓航路から撤退することも視野に検討していることがわかった。撤退が決まれば、30年以上続く事業が不正をきっかけに終わることになる。


 JR九州の古宮洋二社長は13日、朝日新聞の取材に「運航再開に向けて頑張っているが、必要な対策ができなかったら、撤退する方向も選択肢としてはある」と話した。古宮氏はこれまで、繰り返し運航再開に意欲を示してきた。

 福岡市の博多港と韓国・釜山港を結ぶクイーンビートルは2022年11月に日韓航路に就航後、船首の溶接部分から浸水を繰り返してきた。対策として溶接方法の変更などが検討されてきたが、溶接が難しいアルミ製であるため、極めて高度な技術が必要で強度などの課題も多いという。

朝日新聞社

618OS5:2024/12/13(金) 20:49:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9fe3f7847ffbceb196e5a76b92a91bd6b304d49
韓高速船、技術・採算面で運航再開厳しく JR九州が撤退検討
12/13(金) 19:31配信
毎日新聞
JR九州高速船の「クイーンビートル」=福岡市博多区で2024年10月17日午前10時42分、野田武撮影

 JR九州の子会社「JR九州高速船」(福岡市)が福岡市と韓国・釜山を結ぶ高速船「クイーンビートル(QB)」(定員502人)の浸水を隠して運航していた問題で、JR九州が運航再開を断念し、日韓航路からの撤退を視野に検討していることが13日、関係者への取材で判明した。今後内部で協議し、最終判断する。


 JR九州はこれまで、社員の安全教育や船体の安全対策などを踏まえ、8月から運休するQBの運航再開を目指す考えを示してきた。一方、QBでは、2023年の浸水発生時に必要な検査を受けず運航したとしてJR九州高速船が国土交通省から行政処分を受け、その後も船首付近の浸水が繰り返された。浸水隠しの問題を調査するためJR九州が設置した第三者委員会の報告書でも「船体補強への抜本的な取り組み」を求められていた。

 このため、JR九州は船首部分の溶接方法の見直しなどを検討してきた。だが、技術的に難しく、多額の修理費用がかかることも判明。また、福岡と韓国・釜山を結ぶ格安な航空便などとの競争の中、運航再開後にどれだけの利用があるか採算面も考慮しているという。

 古宮洋二社長は13日の取材に「現時点で会社としては何も決まっていない」と前置きしつつ「社員の安全意識、ハード対策、ガバナンス(組織統治)をしっかり作った上で運航再開がある。いろんな議論をした結果として運航再開ができないかもしれないが、現時点では運航再開を目指す中での選択肢の一つと考えている」と述べ、再開断念が検討材料にあることをにじませた。

 JR九州は1991年に日韓航路を開設し、05年からは分社化したJR九州高速船が運航。20年に約55億円をかけてQBを建造し、22年に就航させた。しかし、24年8月の国交省の抜き打ち監査で、QBの浸水の未報告と、浸水を感知する警報センサーを上方にずらすなど安全運航に関するデータの改ざんが発覚。国交省は9月、同社に海上運送法に基づく安全確保命令に加え、全国初となる安全統括管理者などの解任命令を出した。

 同社は10月、社員の安全教育やガバナンス体制の強化などの改善報告書を国交省に提出。また、第三者委の報告書を受けた11月には、JR九州が古宮社長と担当役員の役員報酬の自主返納と、浸水隠しに関わったJR九州高速船の前社長ら幹部3人の懲戒解雇処分を発表した。

 浸水隠しを巡っては、福岡海上保安部は、船舶安全法違反(臨時検査不受検航行)容疑などでJR九州高速船とQB内を家宅捜索している。【下原知広、久野洋】

619OS5:2024/12/14(土) 09:31:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/69ff58f37e903a2aa906e879dcb9c02681acd9db
琵琶湖の「島の命綱」定期船存続の危機 住民たちの挑戦
12/14(土) 9:00配信


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関西テレビ
「船がないと、にっちもさっちもいかない」
沖島

琵琶湖に浮かぶ沖島。日本で唯一、湖の中に人が暮らす島として知られるこの場所で、住民の足として欠かせない定期船が存続の危機に直面している。島民たちは、この問題にどう立ち向かおうとしているのか。

■【動画で観る】琵琶湖の島の命綱、定期船存続の危機 住民たちの挑戦

湖上の孤島、沖島の現状
高齢化が進む島

滋賀県近江八幡市の港から琵琶湖を10分ほど船で進むと、沖島に到着する。かつては800人以上の住民が暮らしていたこの島も、現在は約220人にまで人口が減少した。かつて島の主要産業だった漁業は衰退し、若者の島外流出も相まって、住民の70%を65歳以上の高齢者が占めるまでになっている。

島民の生活を支える定期船
島民の足「定期船」

沖島と対岸を結ぶ定期船は、島民にとって欠かせない存在だ。朝晩を中心に1日12便が運航され、通勤や通学、病院への通院など、日常生活のあらゆる場面で利用されている。

【定期船利用者】「私は勤めているんですけど、この船を毎日利用しているんですよ。」

また、島唯一の小学校には14人の子どもたちが島外から通っており、定期船は教育の面でも重要な役割を果たしている。

船長不足で危機に
船長の定年で運行継続の危機

しかし、この定期船の運航が危機に瀕している。現在、定期船の船長は3人で交代制を取っているが、そのうち1人が来年3月で退職することが決まっている。2人では休むことができず、安全な運航が困難になるのだ。

【おきしま通船 冨田甚一 船長】「今のうちに何とかしないと運航できなくなるので、大変悲痛な思いです。船がないといろんな用事でも使えないので、乗務員を何とか確保して今まで通りに運航したいです。」

高齢化が進む島では、新たな船長候補者を見つけることができずにいた。

地域おこし協力隊に活路を見出す
船長の確保と若者の移住者獲得を目指す

この危機を打開するため、沖島の自治会は近江八幡市に協力を要請。市は「地域おこし協力隊」制度を活用して、船長候補の募集を行うことにした。

この制度は、自治体がお金を出して若い世代に移住してもらい、地域への協力やPR活動を任せるものだ。今回は、船舶免許の取得を条件に、船長候補となる人材を2人募集することになった。

620OS5:2024/12/14(土) 09:31:27
過去の成功例に希望を見出す
川瀬明日望さん

沖島には、この制度を利用して移住に成功した実績がある。4年前に地域おこし協力隊として沖島に来た川瀬明日望さんは、任期の3年を超えて島に定住することを決めた。

【川瀬明日望さん】「湖の色とか空の色とか季節ごとに違うし毎日違うし、『今まで見た中で一番きれい』という瞬間が何回もあるんですよ。その瞬間に出くわすって住んでないと無理じゃないですか。」

川瀬さんは、島の魅力を語る。人口が200人ちょっとしかいない沖島は、中学校の1学年ほどの規模。すれ違う人と会話を交わす、そんな温かいコミュニティの雰囲気が魅力だという。

予想を上回る応募に希望の光
予想を上回る応募者で「定期船」継続に明るい兆し

地域おこし協力隊の募集に対する反応は、予想を上回るものだった。

【近江八幡市企画課 土井忠史課長】「ありがたいことに、20代から50代の方、男女合わせて12名の応募がありました。」

定員2名に対して12名もの応募があり、遠くは関東からも応募があったという。沖島に興味のある人、船に興味のある人、田舎暮らしをしたい人など、さまざまな動機を持った人々が応募してきた。

この予想外の反響に、冨田船長も喜びを隠せない様子だ。

【おきしま通船 冨田甚一 船長】「うれしいことですね。ひょっとしたら応募がないかなと思ったんですけど、考えていたよりも多くの方が応募してくださったのでうれしいことです。」

沖島の未来へ
『今まで見た中で一番きれい』という瞬間が何回もある

近江八幡市は今月中に作文や面接で選考を行い、早ければ来年2月からの活動開始を目指している。新しい船長候補者たちは、単に船の運航だけでなく、沖島の情報発信や制度の整備など、島の未来を支える重要な役割を担うことになる。

波を一つ乗り越えた沖島。しかし、高齢化や人口減少など、まだまだ課題は山積みだ。定期船の存続問題を契機に、島の未来をどう切り開いていくのか。沖島の挑戦はまだ始まったばかりである。

関西テレビ

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621OS5:2024/12/21(土) 19:48:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b68ca4c15dbcebe610b3fbfe848fb8907eb33ae
1往復550万円だが背に腹は…生活物資担うフェリー屋久島2欠航2カ月半、代替船の安定運航へ町が1.1億円支出決める 県は静観の構え
12/21(土) 18:03配信
南日本新聞
エンジン関連のトラブルで欠航が続く「フェリー屋久島2」=11月30日、鹿児島市本港区南ふ頭

 鹿児島と屋久島を直通で結ぶ「フェリー屋久島2」の長期欠航を受け、屋久島町は20日、代替輸送手段として貨物船「ぶーげんびりあ」の臨時運航を継続させる関連経費1億1550万円の支出を決めた。来年1月末までの分で、事業者と早期に運航・荷役業務の委託契約を結ぶ考え。

 同日の町議会最終本会議に補正予算案を提出し、全会一致で可決された。1往復にかかる経費を550万円とし、12月は既に運航した実績を含めて9〜30日の計9回分、1月は週3往復で計12回分を計上した。財政調整基金を充てる。

 ぶーげんびりあの臨時運航について、荒木耕治町長は「これまで非常事態対応として事業者に頼っている状況だった」と説明。運航日程が直前まで決まらないケースもあり、代替輸送手段を安定確保しておきたい狙いがある。

 一方、町によると、代替輸送を担う事業者側は、県を交えた支援体制を求めている。県交通政策課は取材に「屋久島2は島民の生活を守るために必要な交通手段」としつつ、町への支援について「現時点で決まったものはない」と答えた。

 屋久島2は10月4日の定期点検でエンジン機器のトラブルが見つかり、翌日から欠航している。運航再開のめどは立っていない。

南日本新聞 | 鹿児島

622OS5:2024/12/23(月) 17:35:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/7db03b0f1439c780384d613b8d7d8afe46a7b6cd
【速報】「クラック発生のリスクを完全に払拭できず」クイーンビートル運航再開を断念 JR九州が30年以上続く日韓航路から撤退へ
12/23(月) 14:24配信


FBS福岡放送
FBS福岡放送

博多と韓国・釜山(プサン)を結ぶ高速船クイーンビートルについて23日、JR九州は運航再開を断念することを発表しました。子会社のJR九州高速船は、船舶事業から撤退します。古宮社長は23日午後2時半から臨時の記者会見を開き、説明しています。

23日のJR九州の取締役会で、船舶事業の撤退について決議しました。撤退の理由について、外部専門家の意見を検討する中、ハード対策を施しても船体へのクラック発生のリスクを完全に払拭することができず、運航再開のための確実な安全が担保できないと判断したとしています。その上で、今後の継続的な事業運営を総合的に勘案した結果、JR九州高速船の船舶事業から撤退することを決めたとしました。

古宮社長は「クイーンビートルの運航再開をお待ちいただいたお客様、運航再開に向けて協力いただいた皆様の期待に添えなかったことを深くお詫びし、長年にわたり日韓航路を支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます」と話しました。

これまで古宮社長はクイーンビートルについて、運航再開の前提としていた船体の浸水箇所の改修について「技術的な難しさがある」との認識を示し、日韓航路からの撤退を含め検討していることを明らかにしていました。

古宮社長(23日午後2時半ごろ)

クイーンビートルをめぐっては、運航会社のJR九州高速船がことし2月に浸水を把握しながら隠ぺいし、その後およそ4か月間、運航を続けていました。8月に国の抜き打ち検査で不正が発覚し、運休が続いていました。クイーンビートルの浸水センサーが鳴らないよう位置を上にずらすなどの隠ぺい工作を行っていて、海上保安庁は10月、船舶安全法と海上運送法違反の疑いで強制捜査に踏み切りました。

この問題を受け、親会社のJR九州は11月、JR九州高速船の前社長と前運航管理者、前安全統括管理者の合わせて3人を懲戒解雇しました。JR九州の古宮社長は2か月、報酬を30%減額しました。

JR九州が設置した第三者委員会は調査報告書をまとめ、浸水隠しは船舶安全法違反にあたり、刑事罰の対象になる可能性が高いとしています。また「親会社であるJR九州の関わりがもの足りない」と指摘し、企業の管理体制も問われています。

JR九州は各グループ会社で安全を担当する役員を選任し、毎月の定例会議で安全意識の向上を図るなどの再発防止策をすでに発表しています。

先代ビートル

クイーンビートルの先代のビートルは水中翼船ジェットフォイルとして、1991年に日韓航路に就航しました。航行中に水中翼を引き上げるとカブトムシの角のように見えることからビートルと名付けられました。1泊2日で海外旅行が楽しめる新たな日韓航路は人気となり、両国の交流を支えてきました。1991年の就航から2020年1月までの累計の利用者は650万人を超えています。

クイーンビートル

赤い船体が特徴の新型高速船クイーンビートルは、博多と釜山の間を3時間40分で結びます。定員は先代のビートルより大幅に増えた502人で「移動を楽しむ高速船」として誕生しました。新型コロナの水際対策の一環で2020年3月から国際航路を運休していましたが、2022年11月4日段階的に運航を再開し、国際航路デビューしました。

JR九州が運行するクルーズトレイン「ななつ星in九州」や、先代のビートルを手がけた水戸岡鋭治氏がデザインしました。

623OS5:2024/12/23(月) 18:00:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd57777f1947599ee9a1af8200c35fa22100b1d1
JR九州の日韓航路 近年は低迷、期待背負った新船が撤退引き金に
12/23(月) 14:27配信
毎日新聞
JR九州高速船の「クイーンビートル」(後方)に家宅捜索に入り、押収した資料を運び出す海保の捜査員ら=福岡市博多区で2024年10月17日午後0時20分、野田武撮影

 JR九州が撤退を表明した日韓高速船事業は、福岡市と韓国第2の都市・釜山との間で1991年に就航して以降、約30年で延べ600万人以上を運び、アジアの玄関口として福岡の存在感を高める役割を果たした。ただ、近年は格安航空会社(LCC)との競争で乗客数が低迷。打開に向けて2年前に就航した大型の高速船「クイーンビートル(QB)」は慢性的な浸水トラブルを抱え、航路撤退の引き金になった。



 福岡市と釜山の距離は海を隔てて約200キロ。戦後、日韓を行き来する手段は航空便のほか、山口県の下関港を発着するフェリーなどが担い、博多港(福岡市)では90年、別の会社が釜山とのフェリー航路を開設した。

 国鉄分割民営化で87年に発足したJR九州は、関東圏や関西圏に比べると、人口密集地でのドル箱路線が少なく、経営基盤の弱さが課題だった。多角経営を模索する中、韓国との近さに着目して参入を決めたのが高速船事業。船は米ボーイング社が開発した水中翼船「ビートル」(定員191人)で、所要時間はフェリーの半分の約3時間を実現した。

 就航当時は赤字が続いた。2000年代になるとドラマによる「韓流ブーム」の追い風もあり乗客数が増加。航空便からシェアを奪い、04年度には年間35万人の利用でピークに達し、船は最大時には4隻体制となった。運航は05年、分社化した子会社「JR九州高速船」に引き継がれた。

 ところが08年のリーマン・ショック、11年の東日本大震災で乗客数が減少。日韓の政治対立で旅客数が左右される状況も続いた。さらにLCCの韓国便が福岡空港など九州各地に続々と就航。JR九州側は価格などで対抗したが、利用は最盛期の半分程度に低迷した。

 便数や所要時間とは違う付加価値でLCCに対抗しようと、JR九州は17年、QBの建造を決めた。アルミ合金で軽量化した三胴船で、JR九州の豪華寝台列車も手がけた工業デザイナー、水戸岡鋭治氏がデザインを担当した。近未来の乗り物を連想させる、とがった真っ赤な外観が特徴。JR九州は鉄道の活性化で車両のデザインや接客にこだわった観光列車を走らせる実績を重ねており、こうした手法を船旅に応用した形だ。

 船内はシートベルトなしで行動でき、土産物店やラウンジ、キッズルームを備えて旅の快適さを打ち出した。所要時間はビートルより約30分延びたが、定員502人と大型化。修学旅行などの団体旅行に商機を見いだそうとした。

 約60億円を投じて20年に完成したものの、新型コロナウイルス禍で日韓航路は運休が続いた。22年11月にようやくの航路再開で就航を迎えたが、他の船は売却されるなど事業縮小を余儀なくされ、運航はQB1隻体制となっていた。

 就航後は船首付近の亀裂に伴う浸水を繰り返した。トラブルへの子会社の対応も問題で、法令で定められた修理をせずに運航したとして23年に国土交通省から行政処分を受けた。さらに24年は浸水を隠して3カ月以上運航したことが国交省の監査で発覚。9月に再び行政処分を受けた。

 24年の問題発覚後、JR九州が設置した第三者委員会は報告書で、荒波の対馬海峡で高速運航する上で船体が「波の影響を受けやすい」と指摘し、船体補強の抜本的対策や、気象に関する運航基準の見直しなどを提言した。

 船は8月から運休し、JR九州側は修理を検討したが、船の軽量化ととがった形状のため船首付近は特殊な溶接が施されていて、技術的に難しいことが判明した。新時代の日韓航路を切り開くためのQBだが、投資の失敗となった形だ。【久野洋】

624OS5:2024/12/23(月) 21:29:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/b11889392b8c225ba2d1dc49fbed99b52daf6674
「隣町感覚を育んだ」 日韓交流支えた高速船廃止 関係者ら落胆
12/23(月) 21:14配信


毎日新聞
船舶事業からの撤退を発表するJR九州の古宮洋二社長(手前)とJR九州高速船の大羽健司社長=福岡市博多区で2024年12月23日午後3時15分、金澤稔撮影

 JR九州グループが三十余年育てた日韓航路は、期待をかけた新しい大型高速船で浸水隠し問題を起こした末、廃止の幕切れに至った。福岡市と韓国第2の都市・釜山の交流を長く支えただけに、関係者は複雑な思いで決定を受け止めた。

【写真で見る】JR九州の日韓高速船「クイーンビートル」

 JR九州グループの日韓航路は、JR九州の船舶事業部が1991年に就航させた高速船「ビートル二世」に始まる。片道約210キロを約3時間で結び、「韓流ブーム」に乗った2004年度は年間最多の35万人が利用。05年に分社化したJR九州高速船が運航を引き継ぎ、リーマン・ショックや日韓関係の悪化、新型コロナウイルス禍など社会情勢の影響を受けながら、22年には大型高速船「クイーンビートル(QB)」を投入。23年度までに延べ600万人以上が往来した。

 JR九州初代社長で、航路開設に尽力した石井幸孝さん(92)は、航路が福岡市を含む福岡都市圏と釜山の交流を促し、国境を超えた「隣町感覚を育んだ」と振り返り、「創始者の一員として極めて残念」と語った。また、就航初期の92〜94年に船長を務めた西村富美雄さん(72)は「ビートルといえばJR九州の花形で、九州にとっても地元にとってもインパクトのある事業だった。自分のやってきた仕事が地図から消えてしまうのはむなしい」とこぼした。

 福岡市は釜山市と89年に行政交流都市、07年に姉妹都市を締結した。福岡市の高島宗一郎市長はJR九州の決定を受け、「30年以上、人的交流の一翼を担ってきた航路。廃止は社会的にも極めて大きな影響があると思います」とコメント。また、駐福岡韓国総領事館の金信権(キムシンコン)領事は「30年以上続いた日本と韓国の懸け橋がなくなるのは本当に残念。今後どういう影響が出るか分からないところではあるが心配だ」と話した。

 一方、福岡―釜山間は空路で約1時間。福岡空港では格安航空会社(LCC)2社を含む計3社が週59便を運航する。政府は25年までに訪日外国人(インバウンド)の旅行者数や日本人の海外旅行者数について、新型コロナ禍前の水準を上回ることを目指しているが、観光庁の担当者は「QBで訪日する韓国人旅行者はそれほど大きくない。釜山と福岡の間は航空便やフェリーもあり、インバウンドに対する影響はそれほど大きくないのではないか」との見方を示した。

 下関市立大の小柳真二准教授(経済地理学)は「日韓の高速船航路が90年代以降の旅行の裾野を広げた功績は大きいが、LCCの普及でかつてのような成長事業ではなくなった。JR九州は観光列車などで移動に付加価値をつける交通ビジネスを得意とし、船旅そのものを客に楽しませるためにQBを投入したが、新型コロナ禍や今回の不正で本領を発揮できなかった」と指摘。その上で「往来の主流は航空機とはいえ、高速船がなくなれば快適な子連れの旅といった移動手段の多様性は失われる」とも述べた。【下原知広、田崎春菜、栗栖由喜、久野洋】

625OS5:2024/12/25(水) 16:34:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f31dde9915b16d2e4ea65ba0f5fe64013bf6a99
「飛行機より便利だった」福岡ー釜山を結ぶクイーンビートル撤退、日韓交流や観光へ懸念の声多数
12/25(水) 11:38配信

西日本新聞
クイーンビートルが発着していた釜山港国際旅客ターミナル=23日、韓国・釜山市

 福岡市と韓国・釜山市を結ぶ「クイーンビートル」の運航再開の断念が発表され、日韓の利用者や観光関係者らから、今後の交流や観光への悪影響を懸念する声が相次いだ。

【写真】博多港に停泊するクイーンビートル

 「手続きの時間を考えると飛行機より便利だった」。釜山市で暮らす40代の日本人女性は、福岡市にある実家へ帰る際によく利用してきた。週末に気軽に行ける海外旅行先として、家族や友人もビートルでたびたび来てくれた。「時間がかかってでも、完全撤退だけは避けてほしかった」

 釜山市の女性会社員(32)は、浸水を隠していたとされる今年2月にも乗船した。それが8月に発覚し、「日本はさまざまな面で安全だという信頼が崩れた」。持ち込み制限などが航空便ほど厳しくない高速船の利用しやすさを気に入っていた。「福岡で買ったケーキを船内へ持ち込み、友人と一緒に頰張った旅もあった」と寂しがった。

 「東京や大阪行きの航空券が高く、福岡に行く韓国人が増えたこの時期に、残念だ」と言うのは同市の大学生の男性(25)。福岡と釜山間は現在、エアプサンなど格安航空会社(LCC)も参入しているが、高速船の撤退で両市を結ぶ船便はフェリー1択となる。

 多くの高校生が犠牲になった2014年のセウォル号沈没事故を受け、韓国人は船舶の安全運航には特に敏感だ。フェリーだとより時間がかかるが、「安全が最優先。無理な運航よりましだ」と受け止めた。

 日韓交流に長年尽力してきた福岡県日韓親善協会の村井正隆副会長(80)は、試乗会でクイーンビートルに乗って以来、よく使ってきた。「民間レベルでの交流の足として、長く携わってきたJR九州の貢献は大きかった。それだけに、撤退は残念の極みだ」と話した。再開断念について、「大局的に考えるとやむを得ない判断だが、関係者は無念だったろう」と思いやった。

◆     ◆

 釜山観光公社(釜山市)によると、釜山港から入国した日本人観光客数は今年、クイーンビートルが長期間運休してきた影響で前年(11万6916人)から4万〜5万人減る見通しだ。

 外国人観光客の誘致を目指す同公社としては、時期と時間により運賃が変動する航空便と比べ、船会社の方が商品開発や販売促進がしやすい面もあった。同公社は「JR九州は釜山へ観光客を送り出そうという意欲があった。撤退により、重要なパートナーを失ってしまう」と嘆く。

 親善交流などで日韓を行き来する団体客にも重宝されてきた。運航するJR九州高速船とパートナー契約を結び、学生の派遣などで年数回利用していた福岡県内の市民団体の担当者は、「二人三脚で日韓交流に取り組んできたようなもので、撤退は率直に悲しい。交流事業が途絶えないように続けていきたい」と語った。

 LCCの増加で高速船も厳しい競争にさらされてきたが、日本資本のホテルなどでも、今年はクイーンビートルの運休で予約のキャンセル対応などに追われた。ある支配人は取材に「日系ホテルとしても、残念と言うほかない」と惜しんだ。

 韓国の政府関係者は「30年以上、運航を続けてもらっただけに、残念だ。韓国側の企業が事業を引き継ぐようなことは聞いていない」と話した。

(平山成美=釜山、木村知寛)

626OS5:2024/12/25(水) 16:35:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/89a16777afba2b5dc75f65914103b05501fc07a4
ホーバークラフト、大分市と空港結ぶ定期航路の年内就航見送り…周遊運航が気象条件による欠航で実績積めず
12/25(水) 13:41配信


読売新聞オンライン
別府湾を航行するホーバークラフト

 大分県の別府湾を運航するホーバークラフトの運航会社「大分第一ホーバードライブ」(大分市)は25日、大分市と大分空港(大分県国東市)を約30分で結ぶ定期航路について、予定していた年内就航を見送り、来年のできるだけ早い時期に開始すると発表した。11月に始めた別府湾の周遊運航が気象条件による欠航で十分な実績が積めなかったことなどを理由としている。

【動画】ホーバークラフトをドローンで撮影

 ホーバーを巡っては、訓練中に複数の事故が発生。今月、国に報告しなかったなどとして元社員を含む船長ら7人が船員法違反容疑で書類送検(不起訴)されたことが判明した。小田典史社長は25日の記者会見で「(書類送検とは)全く関係ない。(周遊に)乗客は想定以上に利用している。万全な準備ができたところで就航したい」と述べた。

 同社によると、周遊運航の実績は強風で想定の半数の16便にとどまった。利用者の要望も反映した上で定期航路を就航するという。就航日は改めて発表する。

627OS5:2024/12/27(金) 22:56:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/982a442d8c4a2a76101f9e55595d251e7c73d849
松山・小倉フェリーが25年6月末に運航終了へ コロナ禍で利用激減、老朽化も(愛媛)
12/27(金) 21:55配信

愛媛新聞ONLINE
2025年6月末で運航終了する松山―小倉航路の「フェリーくるしま」=27日午後2時40分ごろ、松山市高浜町5丁目の松山観光港

 松山・小倉フェリー(松山市)は27日、松山―小倉(北九州市)航路の運航を2025年6月30日で終了すると発表した。新型コロナウイルス禍で乗客やトラックなど車両の利用が大幅に落ち込み、燃料価格の高騰や船の老朽化が追い打ちとなった。松山と九州を結ぶ唯一の航路が半世紀以上の歴史に幕を下ろす。
 同社によると、新型コロナ禍前の18年度は利用客が約10万人、車両が約4万5千台だったが、23年度は利用客約4万6千人、車両約2万5千台にまで激減し、コロナ禍以降赤字が続いていた。今年7月から、それまでの毎日上下1便を隔日運航(松山観光港、小倉港とも午後9時55分発)に変更するなどして収支改善を図ったが、燃料油価格がコロナ禍前の2倍以上となり、経営を圧迫した。運航する「フェリーくるしま」が就航から36年たち、修繕費も負担になっていた。

愛媛新聞社

628OS5:2024/12/28(土) 19:49:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/eaae3ca393ace0c10f6771b6090c1a01a3f9ff70
「なぜこんな船を選んだのか書いていない」…JR九州高速船の浸水隠し、調査報告書を「低評価」
12/28(土) 10:10配信


読売新聞オンライン
クイーンビートル

 不祥事を起こした企業の第三者委員会の報告書を評価する「第三者委員会報告書格付け委員会」(委員長・久保利英明弁護士、9人)は27日、「JR九州高速船」(福岡市)のクイーンビートルが浸水を隠し3か月以上運航を続けた問題の調査報告書の検証結果を発表した。A〜Fの5段階評価(Eはなし)で、2人が不合格の「F」、残り7人は「D」とし、「総じて低い評価だった」とした。船導入の経営判断が解明されていない、などの批判も多かった。

【写真】<今昔]>日韓高速船「ビートル2世」1991年に就航

 格付け委は、ガバナンス(企業統治)や法令順守などに詳しい有志の弁護士らが、企業の第三者委の報告書から検証が必要と判断したものについて、格付けしてきた。今回は交通機関で影響が大きいなどとして、JR九州高速船の親会社・JR九州が設置した第三者委の報告書を格付けした。

 委員4人は27日、東京都内で記者会見した。久保利委員長は「一番大事なのは、なぜこんな船を選んだのかだが、報告書に書いていない。60億円もかけて誰が選んだのか」と指摘。「アルミでダメージに弱く、溶接が難しい船だったわけだが、正しい事実認識と合理的な判断がなされていたのか、(報告書が)『経営判断だから』とタッチしないのは、報告書として意味があるのだろうか」と述べた。

 海事関係に詳しい野村修也・中央大法科大学院教授は「(以前運航していた)水面から浮くジェットフォイルから、(アルミで)リスクの高い高速船にする時には、それなりの調査研究、経営判断があってしかるべきだが、(報告書からは)何が行われていたのかわからない」と話した。

 また、ガバナンスに詳しい八田進二・青山学院大名誉教授は「代用船のない1隻態勢で運航してきた根本的な原因について、会社の裁量の中での経営判断事項として調査対象にしていないが、この点こそが真因究明の根本」と指摘し、「第三者委の独立性に疑問が残る」とした。

 一方、JR九州の第三者委の委員長を務めた尾崎恒康弁護士は格付け委の検証結果について「コメントは差し控える」とし、JR九州は「第三者委の報告書を真摯(しんし)に受け止め今後につなげていく」とした。

629OS5:2025/01/22(水) 23:28:33
鹿児島市と鹿屋を結ぶ高速船 2025年2月就航 新たな定期航路 その狙いは 
1/22(水) 18:59配信
鹿児島テレビ

薩摩半島と大隅半島を結ぶ新たな航路が2月に誕生します。

鹿児島市と鹿屋市を高速船で結ぶ計画で、運航会社の狙いや県民の声を取材しました。

轟木康陽記者
「2月から始まる鹿屋港への定期航路。鹿児島市ではこちらのマリンポートの浮桟橋から乗船することができます」

新たな航路は、鹿児島市と鹿屋市を結ぶ高速旅客船の定期航路。

鹿児島市のマリンポートかごしまと鹿屋市の鹿屋港の間を結び、毎日、朝と夕方に1往復します。

運賃は大人片道1800円、小学生以下は900円、乗船時間は30分から40分ほどです。

就航を前に、船内の様子を特別に見せてもらいました。

最大の乗船人数は約60人で、外のシートからは錦江湾の景色を楽しむこともできます。

また1台あたり300円で自転車を積むこともできるということです。

定期航路の狙いを高速船を運航する、なんきゅうドッグの今村弘彦会長に聞きました。

なんきゅうドッグ・今村弘彦会長
「鹿児島と大隅の移動人口は調べたら年間800万人いる。1日あたり2万2000人が行き来する。車を持たない交通弱者は鹿屋から鹿児島に来るのに相当時間がかかる。交通弱者、病院に行く人などに喜んでもらええたらうれしい」

鹿児島市内では新たな航路について、期待の声が聞かれました。

街の人
「めちゃめちゃ便利」

大阪からの観光客
「大隅に1軒だけおいしいうなぎ屋さんを見つけて気になっていたので、すぐ行けるのであればいい」

春山たかよ記者
「一方、鹿屋市は、カンパチ丼で有名な漁協直営の食堂の横に高速船が発着します」

鹿屋市は大隅半島の中核都市であるにも関わらず、これまで定期航路がありませんでした。

地元の人からは期待が寄せられる一方で、不安の声も。

そのため町内会が運営する港の商店では、さまざまな企画も考えているということです。

古江みなと市場(古江町内会長)東明さん
「うれしいけど不安。どれくらい客が来るんだろう。利用者がどれくらいいるんだろう。イベントをできればやっていきたい」

なんきゅうドッグ・今村弘彦会長
「桜島を左手に見ながら爽快ですよ。きっと喜んでもらえる海の道になる」

鹿児島市、鹿屋市いずれの港も市街地から離れているため、船の利用客の二次交通の確保は課題で、今後は行政と民間が協力し、知恵を絞る必要がありそうです。

新たな定期航路は2月1日にセレモニーが行われ、一般利用は2月8日ごろが予定されています。

鹿児島テレビ
https://news.yahoo.co.jp/articles/ffb0c91c32607e3e028f94a050aa9d5519b54a83

630OS5:2025/01/23(木) 15:57:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/bed06d68821f5707bda90069a817b3c85c22b545
薩摩-大隅両半島を結ぶ定期船の新路線 2月8日に開設
1/23(木) 14:56配信

毎日新聞
マリンポートかごしま-鹿屋港に定期船として就航する「なんきゅう8号」=鹿児島市中央港新町のマリンポートかごしまで2025年1月22日午後2時18分、梅山崇撮影

 鹿児島県の薩摩、大隅両半島を結ぶ定期船の新路線が2月8日に開設される。「なんきゅうドック」(鹿児島市)が運航し、マリンポートかごしま(同市)と鹿屋港(鹿屋市)間を朝夕各1往復、約30分で結ぶ。

 両半島の定期航路は、同社が山川港(指宿市)と根占港(南大隅町)間で運航する「フェリーなんきゅう」と桜島フェリー、鴨池・垂水フェリーがあり、4路線に増える。

 マリンポート―鹿屋間は旅行会社の依頼で観光客向けの不定期運行していたが、地元の要望を受け定期路線化を決めた。60人乗りの小型高速旅客船「なんきゅう8号」(18トン)を使う。

 なんきゅうドックの今村弘彦会長(85)は「観光客にも地元の人にも資する路線になれば」と話す。

 ダイヤは午前がマリンポート7時40分発、鹿屋8時半発。午後はマリンポート2時40分発(土日祝は3時10分発)、鹿屋4時発。大人1800円、小学生以下900円で、8枚つづりの回数券が1万800円。自転車は別途300円。車やバイクは不可。

 問い合わせは専用ダイヤル(099・261・3844)=就航日に開設。【梅山崇】

631OS5:2025/01/23(木) 21:31:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2f3e33924521ed2e36a8d477d79da0904165ea7
改めて検証、国際航路クイーンビートルはJR九州とともにあった。撤退を早めてしまった「一隻体制、一本足経営」
1/11(土) 6:02配信


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トラベル Watch
写真:トラベル Watch

■ いったんは存続を模索→急転直下、撤退へ

 福岡・博多港〜韓国・プサン港を結ぶ高速船「クイーンビートル」の運航終了が発表された。この船は以前から船底に浸水が生じていたが、それだけでなく、浸水を隠ぺいするような行為が関連省庁の抜き打ち検査で次々と発覚。8月13日から休航を余儀なくされていた。

【画像】JR九州の資料より

 この航路は、現在の船の前身であるジェットフォイル「ビートル」から30年以上にわたって、JR九州グループが運営を担ってきた。8月の抜き打ち検査以降、「浸水報告の不履行」「浸水記録の二重・ウラ管理簿作成」「安全機器の動作偽装」「社長も不正を把握・指示」などの実態が早期に明らかになり、休航発表後の記者会見でも、JR九州 松下琢磨常務が「(船舶の)事業を行なう資格があるのか、問うような声も挙がるだろう」と述べている。

 しかし、JR九州 古宮洋二社長は「安全意識、船のハード的な対策(船体の補修)ができれば運航再開もある」と何度も発言、クイーンビートルの復活を前提に動いていた。その後12月に入って「補修に技術的な難しさがある」「(運航再開は)可能な限り早く決断したい」とトーンダウン。23日に運航再開の断念と、船舶事業そのものからの撤退発表にいたっている。

 一連の実態が明らかになった8月の時点で、「事業としての継続が難しいのでは?」という声は多く上がっていた。にもかかわらず、なぜJR九州はクイーンビートルを守ろうとしたのか。

※前編記事では、クイーンビートルの不正検査の詳細が記された「第三者委員会調査報告書」を読み解いている。あわせてご覧いただきたい。

 実は、「JR九州グループの船舶事業」は30年以上の歴史があり、44のグループ会社のなかでも、大切にされる特別な存在であった。まずは国鉄の民営化で九州旅客鉄道株式会社が発足した37年前にさかのぼり、船舶事業で「ビートル」「クイーンビートル」がどれだけの役割を果たしてきたか、振り返ってみよう。

■ 船舶事業は「子会社のなかでは超・名門」

 1987年4月1日にJR九州が発足した当初、鉄道事業は300億円の赤字を抱えており、利益獲得のためになりふり構わず副業を立ち上げる。1989年9月3日付・朝日新聞によると、発足2年目のJR九州の副業はベーカリー、コンビニ、アイスクリーム店、損害保険代理業、農業、ニューメディア事業、自動車販売業など40以上。ここに1990年から加わった「船舶事業」は、JR九州の定着した事業のなかでは、トップクラスの歴史を持つ。

 さらに就航当時は、のちに社長・会長を歴任する唐池恒二氏(現:相談役)が、課長としてかかわっていた。なお唐池氏は、クイーンビートルの前身となる高速船「ビートル」の博多〜釜山航路の出発式典(1991年3月)で司会を務めたあと第1便に飛び乗ったが、出国手続者数と船内にいる乗船員の数が1人合わず……自身のカウントを忘れていた、という微笑ましいエピソードが残っている。

 ビートルは長らく黒字化を果たせず、2003年に日本で放送された韓国ドラマ「冬のソナタ」効果で利用者数が過去最高(年間35.3万人)に達したあとも、そこまで利益を上げてはいない。ただビートルは、年間3万枚以上を売り上げていたインバウンド観光客向けの乗り放題切符「JR九州レールパス」とのセット利用も多かったという。

 いわばビートルは、韓国からの旅行客を「ゆふいんの森」「あそBOY」など観光列車に誘導するための重要なアイテムであり、2009年から社長に就任した唐池氏も、「ビートル+鉄道」をはじめとする商品で、海外からの観光誘客を前面にアピールした。船舶事業はJR九州本体に、利益では計れない絶大な貢献を果たしてきたのだ。

632OS5:2025/01/23(木) 21:31:30
■ 誤算だったコロナ禍

 JR九州は、20年以上も使用したビートルの置き換え検討を始める。ここから意図しなかった誤算が連続で生じてしまい、最終的に「運航継続のための不正検査」につながってしまった感は否めない。

 まず、ジェットフォイル3隻「ビートル」「ビートル2世」「ビートル3世」を、クイーンビートルのようなトリマランタイプの高速船に置き換えるという経営判断を下した。ジェットフォイルは海面上を飛ぶように進むため、45ノット(およそ時速80km)とかなりの爆速で航行できるものの、定員200人程度にとどまる。かつ、クジラなどを避けるための急減速もあり、船内ではシートベルトが必須だ。

 一方でクイーンビートルのような高速旅客船なら、所要時間は3割ほど長くなるものの、船内での行動は自由となり、JR九州が「ゆふいんの森」「A列車で行こう」など数々の観光列車で展開してきたアテンダントサービスも強みとして活かせる。横に幅広い構造のトリマラン船体なら500人ほどの定員があり、観光シーズンの予約を満席で取りこぼさずに済むというメリットもあった。

 さらに航空機との競争で利用状況が30万人を割り、そのあとみるみる落ち込んで年間20万人弱に。1時間弱で着く航空の逆を行く「ゆっくり、快適なサービスを受けて移動できる」高速船での勝負を選択したのだ。

■ コロナ禍でほかの船を売却。「クイーンビートル一本足経営」に

 しかしここで、2020年からのコロナ禍に巻き込まれてしまう。2020年7月に就航を予定していたクイーンビートルは、オーストラリアからの到着が10月に遅れたうえに、海外渡航に制約がかかる状態では、もちろん就航ができない。

 JR九州高速船も社員を一時帰休させるような状況で、2020年3月期決算で69億円の赤字と、もはや会社存続すら危うい状態になってしまった。

 当初の予定では、クイーンビートルと同様の船体をもう1隻購入し、ジェットフォイルのビートルも1〜2隻は残す予定だったという。しかしJR九州高速船に資金の余裕はなく、ビートル3隻はすべて売却されることに。2番船造船のめどもたたず、残された船はクイーンビートル1隻のみ。ここに、JR九州高速船の不安定な「クイーンビートル一本足経営」がスタートする。

コロナ禍の明けた2022年10月にようやく就航したものの、利用者は7万人程度で、コロナ前の年間20万人弱の半分以下、乗船率も50%がやっとという状態。かつ、船が一隻しかないため、休航すると代替の輸送手段もなく、予約客に頭を下げて費用を補償するしかない。なにより「クイーンビートル一本足経営」では、船を動かさないと収入は入らない。

 不正が行なわれた過程をヒアリングした第三者委員会の資料では、「急に休航するとキャンセルで多くの顧客に迷惑がかかることを言いわけに、違法であることを認識しつつも検査を怠った」ような記述がある。

 最初に検査不正が行なわれたのは2023年2月(浸水の報告不履行)、さらに踏み込んだ「浸水量を表に出さない“ウラ管理簿”の作成」「浸水警報機を50cmも上部にずらして鳴動を止める」などの検査不正は2024年2月〜5月。オースタル製の新造船はクラック(亀裂)などの不具合も多く、なるだけ休航させないための検査不正という選択が、二度目の行政処分と安全への信頼の失墜、最終的には会社の消滅(捜査終了後に会社清算の見通し)につながった。

633OS5:2025/01/23(木) 21:31:41

■ 第三者委の調査は低評価。「クイーンビートル一本足経営」の責任はどこに?

 今回の検査不正が起きたのは「JR九州高速船」、子会社とはいえJR九州とは別会社だ。しかし実際には幹部の多くがJR九州からの出向であり、双方向で集客を行なっていたのは、先に述べたとおり。クイーンビートルも「JR九州のグループ会社」とWebサイトに明記していた。

 第三者委員会報告書の報告をさらに外部から評価する格付け委員会でも、「JR九州との関連性への言及が不十分」と報告書を評価。9人の委員の評価は「D」(4段階の最低評価)、「F」(その下。評価に値せず)に分かれた。なお、格付け委員会で「D」「F」のみの評価が出たのは、「SOMPOホールディングス自動車保険不正請求」(中古車販売店絡み)以来のことだ。

 1隻の船舶だけで経営を行なう「クイーンビートル一本足経営」体制は、鉄道でいえば予備車を持たないようなもの。なぜ親会社として1隻体制を容認したのか。また就航率アップにムリなプレッシャーをかけていなかったのか。第三者委員会が「そこに原因があったとは考えていない」と、今の段階で明記できること自体、大いに疑問が残る。

 博多〜釜山航路はもとより航空と激しい競争を繰り広げており、LCC「エアープサン」などが往復6000円程度のタイムセールを連発。片道1万円以上のクイーンビートルは競争に勝ち抜けなかったかもしれない。かつ、博多〜釜山の航路にはフェリー「カメリアライン」もある。航路自体の未来に問題がなさそうなのが、せめてもの幸いだ。

 いずれにせよ、今回の「クイーンビートル検査不正」では、親会社であるJR九州の安全への姿勢を問う声も多い。また、運航開始当初から不具合が多かったクイーンビートルの船体そのものに関する疑問すら「本調査の対象としていない」としている第三者調査委員会の報告書に疑念を抱くのは、何も格付け委員会だけではない。

 同社の基本的な考え方「安全はあるものではなく、作りあげていくもの」に基づき、信用を再度作り上げるための原因解明が行われることを願うばかりだ。

トラベル Watch,宮武和多哉

634OS5:2025/01/24(金) 10:56:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/bad87f329fd889ad35271428f9cc61275e9fc14c
JR九州高速船 対馬-韓国・釜山など長崎県内の航路廃止へ 船舶事業撤退で
1/24(金) 10:40配信

長崎新聞
 JR九州の古宮洋二社長は23日の定例記者会見で、子会社のJR九州高速船(福岡市)の日韓航路撤退に関し、対馬-韓国・釜山など長崎県関係の航路も廃止する方針を明らかにした。
 JR九州高速船を巡っては、博多と釜山を結ぶ高速船クイーンビートルが浸水を隠して運航を続けた問題が発覚。親会社のJR九州は昨年12月、運航再開を断念し、JR九州高速船の船舶事業からの撤退を発表していた。博多-釜山航路を再開した2022年11月以降、長崎県の航路は運航していない。
 JR九州高速船が届け出ている長崎県関係の航路は、対馬-釜山、博多-対馬市比田勝、博多-長崎、博多発着の壱岐島沖周遊。関係機関との調整が済み次第、九州運輸局に廃止を届け出る。同社は必要な対応が完了後に清算する。

635OS5:2025/01/30(木) 13:19:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/62368fd940fb3daefe0099a2c17de9b9286a2050
鹿児島市・桜島フェリーの24時間運航見直し、深夜帯を10月から取りやめる方針…利用客減少で赤字続き
1/30(木) 11:41配信

読売新聞オンライン
桜島フェリー

 鹿児島市は29日、市街地と桜島を結ぶ「桜島フェリー」について、今年10月から深夜帯の定期運航を取りやめる方針を明らかにした。1984年から24時間態勢で運航してきたが、利用客の減少などの影響で赤字が続き、運航を見直すことにした。

 桜島フェリーは、旧西桜島村時代の34年に始まり、市街地と桜島を約15分で結ぶ。平日に102便、土日祝日に112便を運航しているが、利用客減や燃油価格高騰の影響により、2015年度から9年連続で赤字を計上。23年度までの累積赤字は約27億円に上る。

 市船舶局によると、今年度に3回行った調査では、午前0時〜同4時までの平均で、旅客は4・9人、車両は5・2台の利用にとどまったという。この結果を踏まえ、市は10月から午前0時台〜午前3時台の定期便8便の運航を取りやめる方針を決めた。

 見直しによって年間約3500万円の経費削減を見込む。ただし、救急搬送を想定し、桜島側にフェリーや船員を待機させるという。

636OS5:2025/01/31(金) 15:30:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6d778be98d5fdb675a98c29c47c61ddd4e80455
離島結ぶ高速船、2月から便数半減…「想定外の大量退職」で船員不足に
1/31(金) 11:41配信

読売新聞オンライン
2月以降は運休となる、朝一番の高速船に乗り込む乗客(松山市で)

 中島汽船(松山市)は、2月1日から船員不足を理由に、松山市の高浜港と離島の中島や怒和島などを結ぶ高速船の一部を運休する。同社は「運休は当面の間で、船員を確保できれば通常運航に戻す」としている。だが、便数が半減するため、利用者からは「日常の足」の減少に不安の声も上がる。(辰巳昌宏)

 運休するのは、東線(睦月島、野忽那島、中島)、西線(中島、怒和島、津和地島、二神島)の2航路、計15便のうちの8便。通常ダイヤに戻す目安の時期は示されていない。上下14便あるフェリーは通常通り運航する。

 同社によると、高速船の運転に必要な海技免状を持つ船員が昨年末から相次いで退職した。「それぞれの理由があり、想定外の大量退職だった」と説明し、残った船員で回すと休日も消化できないという。同社はハローワークで募集をかけたり、採用歴のある学校に説明したりして人材確保を始めている。

 同社は2004年10月に営業を始めた。それまでは松山市と合併した旧中島町が運営していた。「離島航路は道路と同じ生活路線」と位置づけるが、燃料代の高騰や新造船導入が経営を圧迫し、ここ数年は赤字が続く。県と市は離島航路補助要項に基づき、約1億4000万円(2023年度)を補助している。

高島発中島方面行き 通勤通学時間帯の時刻表

 離島航路の起点となる高浜港。午前7時23分発大浦港(中島)行き初便には約80人が乗り込んだ。乗船率は8割。最速25分で着くが、運休の対象だ。

 中島で働いているという男性(65)は「フェリーでは時間がかかり、大変困る」とこぼす。別の男性は「朝の通勤通学帯は会社にとってドル箱路線。なぜなくすのか、わからない」と話す。高浜―大浦間は昼の直通フェリーで約40分。途中の島に寄港すれば1時間以上かかる。

 中島にある県立松山北高中島分校では、教職員20人のうち半数が高速船を利用する。通常は東線を使っているが、2月以降は西線とバスを乗り継ぎ、出勤する予定。学校への到着はこれまでより遅れる。菅野圭作分校長は船員不足という事情に理解を示しつつ、「8時半の授業開始には間に合うが、生徒の登校指導もあるので、慌ただしくなる」と話す。

 中島への移住促進に取り組むNPO法人「農音」の田中佑樹さんは「島を元気にしていこうという動きに反することを交通機関がやっている」と言う。一方で、「島側にもできることがある」とし、船員募集の動画を作成中だ。

 市は今月9日、運休の説明を同社から受けた。野志克仁市長は28日の記者会見で、「島の人への説明を丁寧に行い、可能な限り船員を確保し、通常運航に戻してほしい」と述べた。

637OS5:2025/02/10(月) 20:39:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/9981f45374bfd73074da2c3ab362fbd3e26ecb27
大分空港ホーバー、訓練中に6度目の事故 定期便の就航時期見通せず
2/10(月) 18:34配信

毎日新聞
訓練中の接触事故でへこんだ船体=大分第一ホーバードライブ提供

 8日午前11時40分ごろ、大分空港(国東市)と大分市中心部を海上ルートで結ぶ予定のホーバークラフトが訓練中、大分市側の発着場で接触事故を起こした。運航事業者の大分第一ホーバードライブによると、乗員5人にけがはなかったが、船体の一部がへこんだという。

 事故は、2023年11月の訓練開始以降6度目。同社によると、3番船「Tanso」を使用して発着場に上陸する際に突風で船尾が流され、左前方部が艇庫前にあるゴム製のクッション材に接触した。接触で、船体の一部が幅約30センチにわたって約2センチへこみ、溶接部分に約2センチの亀裂が入ったという。

 3隻あるホーバーのうち、1、2番船は現在検査などをしており、運航できる船がなくなったため、週末や祝日に運航してきた別府湾の周遊便は当面欠航する。

 大分空港を発着するホーバーの定期便は、24年就航を目指していたが、訓練中の事故が相次ぎ、就航時期が見通せなくなっている。記者会見した同社の高橋一美運航部長は「再発防止に努める」などと述べた。【神山恵】

638OS5:2025/02/11(火) 09:48:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/235ec84eff68d515dd72951e35d7d15600fed19c
利用客の伸び悩みに燃料費は高騰。船員は休憩時間を削られる…マルエーフェリーが屋久島に寄港する実証運航休止
2/11(火) 6:00配信


南日本新聞
マルエーフェリーの「フェリーあけぼの」=同社HPから

 マルエーフェリー(奄美市)は10日、2018年3月から始めた鹿児島-奄美・沖縄航路で屋久島に寄港する実証運航について、3月21日の便を最後に休止すると発表した。奄美大島の世界自然遺産登録を見据え、上り便に限り始めたが、利用客の伸び悩みや燃料費高騰などを受け決定した。

離島の生活航路を支えるのは、わずか2%しかいない“フネージョ”の一人…「やりがいを感じる日々」という、船員ならではの魅力とは?

 当初は4日に1回、20人以上の予約で屋久島へ寄港していた。その後、人数制限を緩和したり、寄港する曜日や時季を限定したりして運航を継続、これまで通算180回運航し延べ約2000人が利用した。

 同社によると、寄港1回あたり乗客50人前後で黒字を想定していた。当初見込みより世界遺産登録が遅れたほか、新型コロナウイルスの影響もあり、これまでの平均乗客数は10人余りで推移。県や屋久島町から一部補助もあったが赤字が恒常化した。屋久島寄港の時間帯は本来、船員の休憩時間でもあり、追加労務も課題だった。

 同社の宮園登玄(たかはる)総務部長は「奄美と屋久島の世界遺産をつなぐ航路として期待されていただけに非常に残念だが、現状をご理解いただきたい」と話した。

南日本新聞 | 鹿児島

639OS5:2025/03/01(土) 23:42:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/818ae592f750e69aa45fa5dae47c1036266fa866
本土と離島結ぶ1航路が撤退、年500万〜700万円の赤字厳しく…残る1航路に事業補助へ
3/1(土) 16:50配信

読売新聞オンライン
バンカー・サプライの小型船(奥)。最終日の28日も似島への通勤者らが利用していた(広島市南区の市営桟橋で)

 広島市の本土と似島(広島市南区)を結ぶ2航路のうち、一つの事業者が撤退することになり、28日に最後の運航を終えた。長年、赤字が続いてきたことが主な理由。残る航路の事業者からも「いつまで続けられるか不安」との声が上がっており、市は2025年度から事業費の補助や、経営改善策の検討に取りかかる方針だ。(山下佳穂)

【地図】撤退した航路と継続する航路

 運航を終えたのは、本土側の市営桟橋と島側の似島学園前桟橋を結ぶ小型船の航路。バンカー・サプライ(同区)が2004年から平日に1日5往復、運航してきた。

 バンカー・サプライの横山恭治社長(70)によると、1日あたりの乗客数は計約60人で、ここ十数年間は毎年500万〜700万円程度の赤字だったという。横山社長は「他の航路などで赤字を 補填ほてん し、減便や料金改定などの工夫もしてきたが、船も老朽化しており維持が難しくなった」と説明し、「通勤や通学で利用している方から『不便になる』と言われており、申し訳ない」と言葉を詰まらせた。

 最終日となった28日も市営桟橋には利用者の姿があった。島内の学校で勤務している30歳代の男性教員は「航路の廃止は3月末と聞いていたが、少し早まったので驚いた」と語り、50歳代の女性教員も「3月からは別の航路を使わなければいけない。通勤時間も変わってくるので、慣れるまでが大変だ」と話していた。

 残る一つは、似島汽船(同区)が運航するフェリーの航路で、広島港桟橋と似島桟橋を1日13往復する。このうち3便は似島学園前桟橋を経由するが、バンカー・サプライの撤退により、同桟橋から本土へ渡る手段は今後、少なくなる。両桟橋間の道路は約2・5キロで、学園前桟橋を利用していた人は、これまで以上に移動時間を要する可能性がある。

 同汽船も経営状況は苦しい。浜本義幸社長(71)は「油代は高騰して、船員のなり手も減っている。島内でも若い世代が定住せず、乗船客が減ってきている。私も高齢なので、いつまで続けていけるか不安だ」と吐露する。

 市によると、島内の人口は1969年の約3000人をピークに、2024年末時点では約650人に減少した。島と本土を結ぶ重要な交通機関である航路を維持するため、市は2025年度一般会計当初予算案に約1900万円を計上し、存続に向けた取り組みを始める。

 関係機関や専門家を含む協議会を設置。航路改善計画を策定し、26年度に国から補助金の認可を受けることを目指す。これが認められるまでは市が同汽船への補助を行い、赤字を穴埋めする考えだ。

 市公共交通政策部は「航路の持続性を高めるのが最優先。同時に、似島の活性化も進めていかなければいけない」としている。

640OS5:2025/04/08(火) 12:58:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d918af39127d76ac9c28161918b4f6b21876568
大分市―大分空港のホーバー定期航路就航、当初予定から1年以上の遅れ 船内のトイレ設置も課題に
4/8(火) 11:10配信

大分合同新聞
定期航路の就航が当初の計画から1年以上ずれ込んでいるホーバークラフト

 大分市と大分空港(国東市)を結ぶホーバークラフトの就航が、当初の予定から1年以上ずれ込んでいる。空港へのアクセス改善や大分県観光の起爆剤として期待されているが、相次ぐ訓練中の事故で安全対策や操縦士の育成が課題となり実現に至っていない。船内にトイレを設置するべきかどうかも検討事項として浮上しており、先行きは見通せない。

 ホーバーは当初、2024年3月末までの定期就航を目指していた。運航会社の「大分第一ホーバードライブ」(大分市)は23年11月から実地訓練を重ねてきたが、事故や天候不良に伴う訓練の中断が重なり「安全性を高めるために時間が必要」と判断。英国企業から船体の納入が遅れたこともあって、スケジュールを大幅に見直した。

 これまでに訓練中の事故は少なくとも7件確認されている。このうち昨年6月に船体から噴出する風にあおられて社員が転倒し重傷を負った事故と、同7月に大分市の発着場で船体がコンクリート壁にぶつかった2件の事故は、書類送検された当時の操縦士に対する刑事処分が出ていない。

 導入した3隻のホーバー全てにトイレがないことも運航に向けた課題となっている。船舶安全法の規定に基づく九州運輸局の内規では「沿海をおおむね30分で航行する船にトイレは不要」と定めている。

 計画上、片道約30分で航行するホーバーに設置義務はないものの、強風時などゆっくり走る場合は30分を超える可能性がある。同社は「利用客からトイレがあった方が良いという声もある」として、必要性を検討している。

 就航には九州運輸局の安全確認検査を通過しなければならない。同社は現在、検査に向けた準備を進めている。トイレを設置するとなれば、改修の規模によっては設置後に検査を受ける必要があり、さらなる遅れを招くことも考えられる。

 計画通りに進んでいない現状について、佐藤樹一郎知事は1日の定例会見で「3隻合わせて42億円で購入した県の財産が、初期の目的のように活用されていない状況は大変問題があると思っている。課題を解決して安全に就航してもらいたい」と述べた。

641OS5:2025/04/09(水) 10:57:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff7aa77a4ee89640ee9a3f6157ba618e5a32e2d8
青森〜室蘭航路に展望浴室つきの新造船「ブルーグレイス」が就航へ 津軽海峡フェリー
4/9(水) 10:15配信
RAB青森放送

津軽海峡フェリーは8月8日から青森〜室蘭航路に新造船の「ブルーグレイス」が就航すると発表しました。
「ブルーグレイス」は総トン数約8,900トン、全長144m、定員は422人でトラック65台または乗用車230台を積載できます。
現在運航中の「ブルーマーメイド」とほぼ同じ大きさですが、新たに展望浴室を設け、個室を増やしたということです。
ボディーソープ、シャンプー、リンスが備え付きの展望浴室は追加料金が不要で、海の景色を眺めながら入浴ができるということです。
このほか個室にはグループ客向けの新等級「ファースト」と、ペットと利用できる「ファースト/わんこ同伴室」を新設しました。
2023年10月に航路を開設した「青森〜室蘭」は片道が約7時間と運航時間が長く、快適に過ごせる環境を整えるため船舶の入れ替えを行ったということです。
「ブルーグレイス」は室蘭発が8月8日の20:50から、青森発が8月9日10:40から運航が始まり、予約は5月8日午前9時から受け付けるということです。

642OS5:2025/04/09(水) 11:31:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0858934254139acd00eff4ff90a5f8520d12dbd
直島と高松を結ぶ四国汽船、運賃値上げ申請 認可されれば43年ぶり
4/9(水) 11:20配信

朝日新聞
四国汽船のフェリー「せと」=2022年7月4日午後3時5分、高松港、福家司撮影

 四国汽船(香川県直島町)は、6月1日からの運賃値上げを国土交通省四国運輸局に申請した。認可されれば、43年ぶりの値上げとなる。同社がフェリーや高速船を運航している直島は、今年開催される瀬戸内国際芸術祭の主要な会場となっている。

 高松―直島(宮浦)間では、フェリーの旅客運賃が160円上がって680円に、車両運賃(4メートル以上5メートル未満)が1650円上がって7150円となる。全体の値上げ率は旅客運賃が5〜37%、車両運賃が13〜30%。

 直島(宮浦)―豊島(家浦)間、直島(宮浦)―犬島間、豊島(家浦)―犬島間の3航路の高速旅客船の旅客運賃も値上げになる。

 申請は3月26日付。同社は、燃料費などの高騰、船員不足に伴う人件費や採用コストの増加を理由としている。(福家司)

■両備グループの傘下に

 直島(香川県直島町)と高松、岡山・宇野などを結ぶフェリーや旅客船を運航している四国汽船(香川県直島町)が、岡山を中心に交通事業などを展開する両備グループの傘下に入った。

 両備グループが3日、発表した。四国汽船は全株式を両備グループの中核会社、両備ホールディングス(岡山市)に譲渡した。従業員98人(パート、アルバイトを含む)はそのまま引き継がれるという。

 両備グループによると、昨年6月、四国汽船側から「船員不足で航路の維持が難しくなった」と支援の依頼を受けた。翌月から業務支援に入り、さらに経営改善が必要だったため、経営を引き受けたという。

 新社長には両備グループの小嶋光信代表が就任した。同グループの広報担当者は「離島の生活航路を守り、瀬戸内海が世界に誇れる観光地となるように努めたい」としている。(福家司)

朝日新聞社

643名無しさん:2025/04/27(日) 09:24:20
https://carview.yahoo.co.jp/news/detail/1bdfb6dbf42d9cbfa8fe519089652e688663af90/
虚しさ漂う「クイーンビートル」の最後 JR九州希望の新造船が5年で“争奪戦”になるまで 「良い船だと今でも思う」
2025.04.27 08:14
掲載
クイーンビートル売却 当初は2隻つくる予定だった!?

JR九州は2025年4月17日、運航から撤退した日韓航路の高速船「クイーンビートル」(2582総トン)を、韓国パンスターグループの「パンスターラインドットコム」に売却したと発表しました。

【これが「クイーンビートル」の超楽しそうな船内です!(写真42枚)】

契約は1日付で結ばれ、引き渡しは5月中を予定。売却額は非公表で、JR九州は2026年3月期の連結決算に特別利益として計上します。売却に当たって「日韓航路で運航しない」ことを条件として盛り込んでおり、引き渡し後は国外の航路で就航することになります。

関係者は「安全面を気にしてトリマランにしたのに、会社をたたむことになるとは」と悔しさをにじませます。

「クイーンビートル」はJR九州高速船が博多―釜山航路で投入する新鋭船として、豪オースタルで建造されました。日本では珍しいトリマラン船型(三胴船)を採用しており、「高速船から客船に生まれ変わる」をコンセプトとした内外装のデザインは工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が手掛けています。

船体は軽量のアルミ製。4基のエンジンを使用したウォータージェット推進により、航行速力は36.5ノットとなっていました。船価は57億円。当初はパナマ船籍で船級はノルウェー船級協会(DNV)でした。

同航路に就航していたジェットフォイル「ビートル」(164総トン)の乗客数は191人でしたが、「クイーンビートル」は船体の大型化を実現したことで、旅客定員はビジネスクラス120人、スタンダードクラス382人の計502人に拡大。高速航行中でもシートベルトを着用する必要がなく、船内を自由に歩き回れる「クイーンビートル」ならでは設備として、飲食物を提供するKIOSKや免税店が置かれ、船尾と両舷には展望デッキが設けられていました。これらにより旅客サービスの向上と輸送力の強化を図っています。

JR九州高速船はまず「クイーンビートル」を導入し、ジェットフォイル2隻と合わせて計3隻体制で運航。続いて「クイーンビートル」の同型船をもう1隻増やし、博多―釜山航路を「クイーンビートル」級2隻で、対馬―釜山航路をジェットフォイル1隻で運航することを計画していたようです。

しかし、コロナ禍がこの計画を大きく狂わせました。

ジェットフォイルも売らざるを得ず

「ジェットフォイルでは走れない海の状況でも、『クイーンビートル』は走ることができる。特に日韓航路はジェットフォイルだと日没になると走ることができなかったが、『クイーンビートル』は真っ暗になっても走れるため柔軟なダイヤを組むことができた」(関係者)

しかし新型コロナウイルスの感染拡大に伴って日韓航路の運航が休止になると、デビューを控えた「クイーンビートル」に暗雲が立ち込めます。2018年に起工した同船がロールアウトしたのはコロナ禍の始まりの2020年2月。資機材の供給不足や技術者の移動が制限されたことで、進水や各種試験も延期を繰り返し、JRへ引き渡されたのは2020年9月でした。

この時点で収入源が途絶えたJR九州高速船は会社存続の危機に陥っており、ジェットフォイル2隻を売却。「クイーンビートル」は日韓航路への復帰を前提に沿岸輸送特許を得たうえで国内の遊覧運航を行ったものの、2022年からはカボタージュ規制(国内海上輸送の自国籍船限定)による日本船籍への転籍を余儀なくされました。

JR九州高速船は2022年11月に博多―釜山航路で「クイーンビートル」の運航を再開したものの、船体のクラックを原因とした浸水が立て続けに発生し、再び運航停止に追い込まれます。2023年6月には「クラックが原因の浸水も発生し、臨時検査の受検義務が生じていたにも関わらず、国土交通省へ報告せず未受検のまま航行させた」として、「輸送の安全の確保に関する命令」を受けました。

さらに2024年8月に国土交通省が実施した監査では、「2024年2月に発生した船体への浸水が、国土交通省へ未報告だった」ことに加えて、そのことを「航海日誌やメンテナンスログ等に記載せず、別途浸水に関する管理簿を作成」したうえ、浸水量が急激に増加した同年5月28日に「浸水警報センサーの位置をずらした」ことが発覚します。この時、「クイーンビートル」の船首先端の右舷側には約 110 cmものクラックが、縦に発生していました。

これにより同社は国土交通大臣から早急に改善措置を執るべきとした「輸送の安全の確保に関する命令」に加えて、全国初となる安全統括管理者と運航管理者の解任命令を受けます。

644名無しさん:2025/04/27(日) 09:24:31
建造からわずか5年 国内外から引き合い

JR九州は再発防止策を発表するとともに、「クイーンビートル」の運航再開を模索していたものの「ハード対策を施しても船体へのクラック発生のリスクを完全に払拭することができず、運航再開のための確実な安全が担保できない」と判断。2024年12月に船舶事業からの撤退を表明しました。

関係者は事象を報告すると運航を止められるという危機感から「安全に走れるという判断を自社でしてしまった」と振り返ります。

「良い船だと今でも思う。ジェットフォイル以外の選択肢を奪ってしまい、離島の皆さんには申し訳ない」(関係者)

JR九州の広報によると「クイーンビートル」は国内外のさまざまな会社から引き合いがあり、その中で「早期の引き渡しという双方の条件が一致」したため、「パンスターラインドットコム」への売却が決まったとのこと。ただ、玄界灘の波に耐えられる強度の補修が難しいと判断した経緯もあり、売却の条件で日本と韓国を結ぶ就航は行わないことが盛り込まれています。

パンスターグループは今月、釜山―大阪航路に新造フェリー「パンスターミラクル」(2万2000総トン)を投入したほか、釜山―対馬航路で高速船「パンスター対馬リンク」を運航しています。同グループでは韓国を拠点としたクルーズ事業の拡大を目指しており、「クイーンビートル」がどのように活用されるか注目されています。

645OS5:2025/05/13(火) 12:46:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/fcd9aec1a08f7663880a1d617e891d7f3819d684
隠岐汽船、異例のダイヤ変更…フェリー、高速船レインボーが大幅減便 船員確保が困難に「安全面で無理させることはできない」 レインボーは夏休みも一往復へ、フェリーは6月から一部2隻体制に
5/13(火) 6:00配信
山陰中央新報
運休が予定されている隠岐汽船のフェリーくにが(資料)

 隠岐と本土を結ぶ隠岐汽船(島根県隠岐の島町中町)が、一部期間でフェリーと高速船を減便するダイヤ改正実施を決めた。船員確保が困難になったことが理由で、運用中のダイヤ変更は異例。フェリーは一部期間で現状の3隻体制から2隻体制となる。

【表・運航ダイヤ改正ポイント】隠岐汽船のフェリー、高速船が大幅減便 船員確保困難で

 同社によると、フェリーは、6月17日〜7月18日、9月1〜30日、11月4日〜12月20日の期間は、「おき」「しらしま」の2隻体制にする。他の期間は3隻体制で運航する。

 2隻体制の期間は、七類港(松江市美保関町七類)を出港し、島前3町村(西ノ島、海士、知夫)に寄港した後、西郷港(隠岐の島町)を経て七類港に戻る「くにが」を運休する。

 高速船「レインボージェット」は今年最後の運航日となる11月30日までの間、8月9〜17日の両期間が隠岐と本土を2往復し、他の期間は1往復となる。当初2往復を予定していた7月19日〜8月8日は1往復に減便する。

 同社は25年、24年と比べて高速船を約80日間、1往復に減便するダイヤで運航を始めたが、再度減便に踏み切った。

 同社によると、25年ダイヤを策定後、退職者があり、安全運航に必要な人員確保と乗組員の休日取得の措置として減便が必要になったという。

 採用活動に取り組んでいるものの、応募者は少なく、全ての職種で人員不足が続いているという。同社の池田則文常務は「全国的に船員が不足している。安全面で無理をさせることはできない」と説明した。

646OS5:2025/05/13(火) 12:47:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/6925a860c8dd2deb11af202b7b89c45f26996b15
「航路存続へ断腸の思い」――船員が足りない。奄美海運が週4に減便へ 唯一の定期船・喜界町は農産物出荷や島外通院を懸念
5/13(火) 6:33配信
南日本新聞
奄美海運が6月からの減便を検討する「フェリーあまみ」=12日、鹿児島市与次郎1丁目

 奄美航路の奄美海運(鹿児島市)が6月1日以降、船員不足により現在の週5便から4便へ減便する方向で検討していることが12日、分かった。知名町への寄港も休止する方針。寄港先の自治体へ5月上旬に連絡し、同社が唯一の定期船となる喜界町では説明会を開いた。同社は「非常に心苦しく断腸の思いだが、航路継続のためご理解いただきたい」としている。

【写真】〈関連〉奄美海運の定期航路のルートを地図で確認する

 同航路は、「フェリーあまみ」(鹿児島-徳之島・平土野)と「フェリーきかい」(鹿児島-知名)の2隻体制で、平日は毎日運航する。同社の計画では、週3便の「あまみ」を2便に減らす。「きかい」は週2便のままだが、知名町寄港は現地で委託する荷役作業員不足に伴い取りやめる。

 奄美海運によると、今年2、3月に船員の退職が相次いだ。現在は週5便体制を維持できる人数から8人不足しており、船員の休みが取りづらい状況が続いている。同航路は国庫補助の対象で今後、県や寄港自治体、事業者などで構成する協議会を開き、減便などについて議論される見通し。

 喜界町での説明会は今月7日、役場であり、奄美海運の本坊隆幸社長らが出席した。参加した約200人の島民からは、農産物の出荷や島外通院への影響、さらなる減便を心配する声のほか、減便直前になってからの説明会開催に不満の意見も上がった。

 パッションフルーツやメロンを栽培する農業男性(39)は「住民の生活や暮らしに直結する航路で、なぜ見直し前に相談してくれなかったのか疑問。突然言われても対策のしようがない。減便以外の解決策がないのか模索してほしい」と話した。

南日本新聞 | 鹿児島

647OS5:2025/05/21(水) 14:41:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8aeb856c7ca2ff790f6c33dca5c3343d22e25f9
商船三井、存在感増すシンガポールに準本社を設置。従業員数は総勢800人超え
5/21(水) 11:31配信

日本海事新聞
商船三井グループのシンガポール現法は14社・800人超に

 商船三井は4月1日付で、本社組織の一部と見なす組織として「シンガポール準本社」を設置した。シンガポール準本社は同国にある主要子会社6社で構成。個別最適の集積を見直して、全体最適を実現することにより、事業ポートフォリオ変革を支える事業基盤の強化を図る。

 ◆

 シンガポールには商船三井グループの現地法人が14社ある。従業員数は総勢800人を超える。シンガポール拠点は東京本社に次ぐ人員規模を誇り、拠点としての重要性は増している。

 「組織がこれだけ大きくなったにもかかわらず、これまでは組織を束ねる意識が弱かった。これほど大きな組織を運営するには、全体最適の考え方を導入していく必要があると判断した」

 シンガポール準本社を統括する田村城太郎専務執行役員は、準本社を設置した狙いについてそう語る。

 シンガポールは世界一の海事都市として、関連する人材や情報などの集積が進む。「当社が集積してきた組織をより良くマネージするために準本社の概念を導入した」(田村氏)

 シンガポールにある14社の業種は、海運、金融、物流、商社、旅行代理店、船舶管理など多岐にわたる。まずは「当社グループのコアとなる海運部門の会社を準本社としてくくり、その中で全体最適の具体化を目指す」(同)考えだ。

 シンガポール準本社を構成するのは、MOLトレジャリーマネジメント、MOLオーシャンバルク、MOLエナージア、MOLエンシャン、MOLケミカルタンカーズ、MOL(アジアオセアニア)の6社。

 各社の経営の独立性は今後も維持する。金融業を手掛けるMOLトレジャリーマネジメントを除くと、ドライバルク船、各種タンカー、LNG(液化天然ガス)船、自動車船などのビジネスを展開している。「それぞれの事業機会を追求していくこともこれまでと変わらない」(同)

 一方で、「グループ会社同士が同じオフィスで一緒に仕事をしている。共通のトピックはいろいろあると思う。コーポレート機能に関しては共通する部分も多い。一緒にやった方が効率的になる部分があれば、積極的に考えていきたい」(同)。

 シンガポール準本社は、商船三井グループのBCP(事業継続計画)でも重要な役割を担う予定だ。

 田村氏は「本社で何らかの事情により業務の遂行が困難になった場合に備え、業務を継続するための受け皿を整備する必要がある。各事業の拠点があるシンガポールが受け皿となることは自然な流れだ。準本社という概念を導入したことを機に、BCP機能も拡充する」と語る。

 商船三井グループにおけるシンガポール拠点の存在感が増しているのは、同国のビジネス上の優位性が際立っていることが主因だ。エネルギー関連の荷主や金融機関などさまざまな関係者が集積している。

 最近では東南アジア・大洋州地域とシンガポール拠点を統括するMOL(アジアオセアニア)の人員が顕著に増加している。東京本社からLNG船に関わる業務の一部を移管したためで、ここ数年でスタッフ数は115人へ倍増した。

 ケミカル船事業を手掛けるMOLケミカルタンカーズは、同業のフェアフィールドケミカルキャリアーズを買収したことで業容が大幅に拡大。ドライバルク船事業会社MOLケープは4月からMOLオーシャンバルクに社名変更した。

 今後のシンガポール拠点の在り方について田村氏は「ビジネスありき」と語る。「コンテナ船とケミカル船は事業を全て移管し、ドライバルク船やタンカーは事業の一部を移管した。今後も非海運事業を含めシンガポールでビジネスをすることが合理的と判断すれば、おのずと機能は拡充していく」見通しだ。

日本海事新聞社

648OS5:2025/05/28(水) 12:42:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/dfcb49bd466bf1828688bdae23961cb256ebaacc
「三池島原ライン」7月から運休 島原と福岡県を結ぶ唯一の航路 やまさ海運、累積赤字4億円超
5/28(水) 11:20配信


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長崎新聞
7月から運休する三池島原ラインの「しまばら丸」(手前)=島原港

 やまさ海運(長崎市)は27日、福岡県大牟田市の三池港と島原港を結ぶ高速船「三池島原ライン」を7月1日から運休すると発表した。同社によると、新型コロナウイルス禍で低迷した乗客数が回復せず、累積赤字が4億円超に上り、運航継続を断念した。
 同ラインは現在、島原半島と福岡県を結ぶ唯一の航路。同社は今年4月から島原市などを通じ、高速船2隻(各定員60人)の無償提供を前提とした航路譲渡を模索したが、引受先が見つからなかった。5月12日に九州運輸局へ1年間の運休を届け出て、翌日付で受理されたという。伊達昌宏社長は「このまま譲渡先が決まらなければ航路廃止となる可能性もある」としている。
 大牟田-島原航路は2015年に同社が島原鉄道(島原市)から航路譲渡を受け運航。片道50分で1日4往復していた。乗客数は年間2万人を超えていたが、コロナ禍の21年度には約5千人に落ち込み、24年度も約1万6500人にとどまっていた。
 やまさ海運は三池島原ラインの船員3人に、長崎市で運航している軍艦島クルーズへの転籍を打診しているという。
 島原市などによると、大牟田-島原航路は1950年に同市の島原観光汽船(解散済み)が開設。79年には13万6千人が利用した。雲仙・普賢岳噴火災害などの影響で91年には4万5千人に減少。97年8月から島原鉄道が引き継ぎ、2015年3月末まで運航していた。

649OS5:2025/06/08(日) 19:01:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d74ce5f79b76fed5f412fc519e27fc94578e48d
陸路80kmを4kmに短縮! 日本最強(?)の「短絡フェリー」はなぜ存続の危機にあるのか? 勝手ランキングを通して考える
6/8(日) 17:51配信

Merkmal
地図上の短絡フェリー
桜島フェリー(画像:写真AC)

 日本地図を眺めていると、「わざわざ遠回りをしなくていいのでは?」と思える部分には、短絡フェリー(長距離輸送経路を海上で短絡(ショートカット)するために運航されるフェリー)がある。

 道路が整備されていても、やはり近道したくなるのが人の性(さが)だろうか。フェリーは、ゆったり、まったりしているので、せっかちな人にはちょっと苦手かもしれない。しかしながら、距離が短い分、所要時間が短くかつ値段も手頃で、さらには海上でしか味わえない景色もある。

 そこで今回は、「短絡フェリー勝手ランキング」と称して、北から南までの短絡フェリーを紹介したい。

1日2往復のレアさが魅力の「むつ湾フェリー」
むつ湾フェリーのウェブサイト(画像:むつ湾フェリー)

 むつ湾フェリーは、青森県の津軽半島の蟹田港と下北半島の脇野沢港を結ぶフェリーだ。橋があれば便利なのにと思える、両半島がせまった部分あたりを運航している。

 陸路だと約180kmだが、フェリーだと約20kmとなり160kmも節約できる。とはいえ、便数は多くはなく、1日2往復のレアさがかえって魅力といっていい。

 また、運航期間も4月21日から11月5日と限られている。暖かい時期に、陸奥湾1周ドライブがてらに乗ってみたい航路だ。

アクアライン開業後も健在の「東京湾フェリー」
東京湾フェリーのウェブサイト(画像:東京湾フェリー)

 東京湾フェリーは、東京湾の入り口の両端にある久里浜港と金谷港を結んでいる。今では、東京湾の両端を結ぶといえば東京アクアラインだが、アクアライン開業後も健在だ。

 東京アクアライン経由の陸路約110kmに対し、東京湾フェリーだと11.5kmと十分の一に短縮される。所要時間も40分と短いのも、渋滞知らずで使いやすい航路といえよう。国土交通省の船舶乗降人員ランキング(2022年)では、千葉県側の金谷港は約66万人と27位にランクインしている。港湾統計年報(2022年)の車種別台数によると、

・バス:775台
・トラック:1596台
・乗用車:14万2982台
・その他(軽トラック・トレーラー):927台

と、圧倒的に乗用車が多く、レジャーに欠かせない航路といっていいだろう(出典:国土交通省 港湾統計年報(2022年))


 海上からの眺めも素晴らしく、東京湾も太平洋も堪能するなら東京湾フェリー一択だ


意外な映えスポット「駿河湾フェリー」
駿河湾フェリーのウェブサイト(画像:駿河湾フェリー)

 駿河湾フェリーは、静岡県の清水港と伊豆半島西部の土肥港を90分で結ぶ短絡フェリーであるが、つい見落としがちな航路かもしれない。もちろん、陸路で約100kmのルートが、フェリーでは約30kmとなる立派な短絡航路だ。

 ふじさん駿河湾フェリーのウェブサイト上で「日本一深い駿河湾から日本一高い世界遺産富士山を楽しむ船旅へ」とうたわれているように、自然のロケーションに恵まれている。しかしながら、港湾統計年報(2022年)の土肥港の乗降人員は、9.4万人と決して多くはない。それもそのはずで、1日3往復しか運航されていないのだ。車種別台数は、

・バス:511台
・トラック:89台
・乗用車:2万6977台
・その他(軽トラック・トレーラー):66台

となっており、便数が少ないにもかかわらずバスの台数が東京湾フェリーに迫るいきおいである(出典:国土交通省 港湾統計年報(2022年))。

 伊豆半島への観光旅行のコースに、組み込まれているということだろう。実際、太平洋と富士山の絶景を味わえる航路のポテンシャルは高い。コンビニ富士山が一時期話題となったが、「駿河湾フェリーからの富士山の方がもっと映えるのでは」と思っているのは筆者だけだろうか。

650OS5:2025/06/08(日) 19:01:23
初日の出なら「伊勢湾フェリー」
伊勢湾フェリーのウェブサイト(画像:伊勢湾フェリー)

 東京湾入り口の東京湾フェリーが東の横綱ならば、伊勢湾入り口の伊勢湾フェリーは、西の横綱だろう。

 伊勢湾フェリーは、渥美半島の先端部に位置する伊良子岬と三重の鳥羽を結んでおり、陸路で約220kmの距離が海路で約20kmまでに短縮される。船舶乗降人員ランキング(2022年)では、三重県側の鳥羽港は約110万人と第9位にランクインしている。

 伊勢神宮や鳥羽といった世界的な観光地へのアクセス港であり、かつ島々を結ぶ重要なインフラということだろう。対岸の伊良子港は、乗降人員約28万人であり、単純計算では鳥羽港乗降客の約四分の一が伊勢湾フェリーの利用者となる。

 元旦には、鳥羽港と伊良子港を6時30分に出港する臨時便があり、太平洋を昇ってくる初日の出を拝むことができる。伊勢湾フェリーの初日の出は、伊勢神宮への初詣とセットの定番コースだ。

乗降客数上位にランクイン「桜島フェリー」
桜島フェリーのウェブサイト(画像:桜島フェリー)

 船舶乗降人員ランキング(2022年)では、桜島フェリーが発着する鹿児島港が約381万人の第2位、桜島港が約225万人の3位である。ちなみに1位は、広島県の厳島(宮島)の約572万人だ。陸路で約80kmの道のりが、桜島フェリーだとわずか4kmとなる。桜島という観光地を抱えているだけでなく、生活インフラとしても重要な航路といっていい。港湾統計年報(2022年)の車種別台数は、次のとおり(出典:国土交通省 港湾統計年報(2022年))。

●厳島
・トラック:6万530台
・乗用車:7万6861台
・その他(軽トラック・トレーラー):3036台

●厳島
・桜島(鹿児島県管理)
・バス:3773台
・トラック:44万5908台
・乗用車:53万5510台

このように、厳島より桜島の方がトラック、乗用車の台数が圧倒的に多い。また、桜島は全国的にみても航送台数が突出している。厳島が参拝客メインの路線に対し、桜島フェリーは、観光航路として、あるいは地域住民の足として利用されているのだ。

 桜島フェリーに、短絡フェリー第1位の称号をぜひ贈りたい。また、桜島フェリーは、24時間運航しているフェリーとしてもひそかに有名だ。ただ、24時間運航は、2025年10月から終了するという。背景には、利用客の減少による経営の圧迫があるそうだ。

 これだけ利用者が多い桜島フェリーですら経営が厳しいのであれば、他の短絡フェリーはもっと厳しいだろう。短絡フェリーが少しでも多く取り上げられて、活性化できる方策はないものだろうか。

ネルソン三浦(フリーライター)


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