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旅客船・高速船・フェリー等のスレ

1とはずがたり:2009/02/01(日) 02:45:26
此迄鉄道スレを基本にやってたけど,独立させましょうか。

601OS5:2024/08/14(水) 10:28:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/f85ac4a6d3e14d4106ac02785affc1739007fbea
浸水を隠して旅客船3か月以上運航、JR九州高速船の社長を解任…「クイーンビートル」は当面運休
8/13(火) 23:12配信
読売新聞オンライン
釜山に向けて博多を出港するクイーンビートル(11日午前)

 JR九州高速船(福岡市)が、博多と韓国・釜山を結ぶ旅客船「クイーンビートル」(定員502人)で浸水を把握しながら、3か月以上運航を続けていたことがわかった。親会社のJR九州は13日、JR九州高速船の田中渉・代表取締役社長が取締役に降格する人事を発表した。同船は同日から当面の間、運休する。

 新社長には、JR九州エンジニアリングの大羽健司経営企画部長が就いた。

 JR九州によると、JR九州高速船は2月、亀裂による浸水を把握したが、浸水を感知する警報センサーの位置をずらすなどして浸水の事実を隠蔽。ポンプで排水しながら運航を継続した。

(写真:読売新聞)

 しかし、浸水悪化で対応できなくなり、5月末に初めて浸水が確認されたと国土交通省やJR九州に虚偽の報告を行った。修理後の7月に運航再開したが、今月6日、国交省の抜き打ち監査で隠蔽が発覚した。

 同船を巡っては、昨年2月にも浸水が発生しながら、法定検査を受けずに航行したとして、同6月に国交省から行政処分を受けた。

専門家「乗客の命を軽視」
 海難事故に詳しい東海大海洋学部の山田吉彦教授は今回の問題について「安全管理上あってはならない事態だ。乗客の命を軽視していると受け止められ、船舶利用の敬遠につながる」と指摘。そのうえで、「昨年処分を受けたばかりで、今回は隠蔽工作まで行われた。JR九州本体も『知らなかった』ではすまされない。誰の考えや指示によるものなのか、経緯を検証し、再発防止策を徹底しなければならない」としている。

利用者「海の上で怖さ感じた」
 クイーンビートルの利用者からはJR九州高速船への厳しい声が聞かれた。

 12日に同船で帰国した福岡県内の会社員男性(35)は「浸水したまま運航したのは今回が2回目と知って驚いた。会社の安全に対する意識を変える必要がある」と語った。

 同日に家族旅行から同船で帰国した鹿児島市の40歳代の女性は「予定を変更できなかったので乗船したが、海の上で怖さを感じた。無事に帰ってこられてよかった」と話していた。

602OS5:2024/08/14(水) 10:28:34
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240810-OYT1T50062/?ref=yahoo
博多と釜山結ぶ旅客船クイーンビートル、浸水隠し3か月間運航…JR九州高速船は報告も修理もせずデータ改ざん
2024/08/10 09:30


 「JR九州高速船」(福岡市)が、博多と韓国・ 釜山プサン を結ぶ旅客船「クイーンビートル」で亀裂による浸水を把握しながら、3か月以上運航を続けていたことがわかった。国土交通省の抜き打ち監査で発覚し、同省は「安全確保に関わる重大な問題がある」と指摘。同船は13日から当面の間、運休する。

 親会社・JR九州の9日の発表によると、JR九州高速船は2月、亀裂で浸水が発生していることを把握したが、法令で義務づけられた検査や修理を行わず、国交省に報告しなかった。浸水を感知する警報センサーの位置をずらして作動しないようにしたほか、浸水に関するデータも改ざん。浸水していないように偽装していた。

「クイーンビートル」

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 ポンプで排水して運航を続けていたが、浸水の悪化で対応できなくなり、5月30日に初めて浸水が確認されたように装って同省やJR九州に報告。船体の修理を実施し、7月に運航を再開していた。2〜5月の乗客は延べ約5万5000人だった。

 JR九州高速船は、昨年2月にも船体の亀裂による浸水が発生したにもかかわらず法令で義務づけられた検査を受けずに航行したとして、同6月に国交省から行政処分を受けた。同7月、「社外関係機関への速やかな報告と相談」などを柱とする改善報告書を国交省に提出していた。

 今月6日に国交省が抜き打ちでヒアリングや書類の確認などを行ったところ、今回の事案が発覚した。JR九州は7日に初めて報告を受けたという。

 JR九州高速船が偽装をした理由などについて、国交省の担当者は「監査を継続しており、現時点で詳細は答えられない。精査の上、処分を検討する」と話した。JR九州は「JR九州高速船の経営層の交代なども含めて安全意識の改革に努めていく」としている。

 同船は定員502人、総トン数2582トン。博多―釜山間の約200キロを3時間40分かけて航行する高速船で、1日1往復している。JR九州によると、運休となる13日以降の予約客は延べ約2万1500人に上るという。

603OS5:2024/08/23(金) 14:26:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/17d5bffcd038126035d9ac6c8239f5a0c4abd8c8
クイーンビートル浸水隠し、「当時の上層部がこれぐらいなら問題ないと判断」…JR九州社長が謝罪
8/23(金) 6:48配信


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読売新聞オンライン
記者会見で謝罪するJR九州の古宮社長(22日午後、福岡市博多区で)

 JR九州高速船(福岡市)が、博多と韓国・釜山(プサン)を結ぶ旅客船「クイーンビートル」(定員502人)で浸水が発生していることを隠して3か月以上運航を継続していた問題で、親会社のJR九州の古宮洋二社長は22日、外部の有識者で構成する第三者委員会を設置して原因を究明する方針を明らかにした。古宮氏は謝罪した上で、自身を含めた関係者の処分については原因究明後に行う考えも示した。

 この日開かれた定例記者会見の冒頭で、古宮社長は「安全を無視して船を運航した。ご利用のお客様や関係の皆様の信頼を裏切ることになった。ゼロから安全を立て直して皆様の信頼回復に努める。申し訳ございませんでした」と初めて謝罪し、約15秒間頭を下げた。

 古宮氏は「浸水があったら報告するという(国土交通省との)約束を破ったことが一番の問題」と述べたほか、「JR九州グループで起こったことなので最終責任は私にある」と語った。

 第三者委の設置については「社内整理が終了し次第できるだけ早く」とした。委員に関しては、船舶事業や船体構造、グループ企業統治の専門家らを念頭に人選を進める考えを示した。

 また古宮氏は、JR九州高速船が国交省やJR九州に浸水を報告せず、隠蔽(いんぺい)したまま運航した理由について、同高速船の当時の社長で今月13日に取締役に降格となった田中渉氏(JR九州から出向)ら上層部が、現場から浸水の報告を受けた際、「これぐらいの浸水量なら問題ないだろう、報告しなくていいだろうと甘く判断した」と明かした。

 さらに、「異常なし」と虚偽を記載した航海日誌とは別に、浸水状況を記していた「裏管理簿」の存在は、JR九州高速船の田中氏から船員まで16人が認識し、浸水を知らせる警報センサーの位置を付け替えた隠蔽工作は田中氏以下21人が知っていたことも明かした。運航に携わる社員のほぼ全員が把握していたとした。

604OS5:2024/09/13(金) 11:39:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/92cec48d3eedde35d7a5191e5c2a5f8e3b94959c
利用伸び悩み赤字運航 長崎-新上五島町・鯛ノ浦の運航困難 五島産業汽船
9/13(金) 11:00配信


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長崎新聞
 長崎-新上五島町・鯛ノ浦間で同町所有の高速船2隻を指定管理者として運航している五島産業汽船(同町)が町に対し、現行の指定管理条件では2隻による1日2往復の定期運航が難しいと町に申し出たことが12日、町への取材で分かった。利用の伸び悩みや燃料費高騰が理由。町は条件を見直した上で指定管理者を再度募集し航路維持に努めるか、町営船を廃止するかなどについて議会と協議する。
 同社は町の高速船「びっぐあーす」(293トン、定員300人)「びっぐあーす2号」(295トン、同)の指定管理者。2号は昨年11月まで九州商船(長崎市)が別の航路で使用していたが、指定管理期間満了に伴い町に返却。4月から五島産業汽船が長崎-鯛ノ浦間に投入し、同航路は以前より大きな船での2往復に変わっていた。
 町によると同月以降、町民の利用は増えたが島外からの利用が伸びず、燃料費高騰もあって赤字運航が続いている。町は6月、条例に基づき特別融資基金から1千万円を貸し付けたが改善は見られないという。
 石田信明町長は取材に「町民の利便性向上と町財政への影響を考えながら、真摯(しんし)に協議していきたい」と話した。

605OS5:2024/09/17(火) 21:28:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/211e8e203d59dd61c404845383e81fe6b9812ee0
JR九州高速船に全国初の「解任命令」…浸水隠し3か月運航、国交省「極めて悪質な違反繰り返した」
9/17(火) 20:53配信

読売新聞オンライン
「クイーンビートル」

 JR九州高速船(福岡市)が博多―韓国・釜山(プサン)港を結ぶ旅客船「クイーンビートル」の浸水を隠して3か月以上運航を続けた問題で、国土交通省は17日、同社に対し、海上運送法に基づく行政処分の「輸送の安全確保命令」と「安全統括管理者・運航管理者の解任命令」を出した。同社への確保命令は同船への浸水に絡み2年連続で、解任命令は全国初。

 同社の不正は、2022年4月に北海道・知床半島沖で起きた観光船の沈没事故を受けて厳罰化された同法や、臨時検査を義務付けた船舶安全法に違反する疑いがあり、福岡海上保安部は捜査を進める。

 国交省などによると、同社は今年2月12日にクイーンビートル(定員502人)船首区画に浸水を確認したのに、5月30日まで国交省への報告を怠って運航を継続。その間、必要な臨時検査や修理をせず、航海日誌などに「異常なし」と虚偽記載し、浸水量が736リットルに増えた後には警報が鳴らないようセンサーを高さ1メートルにずらした。

 クイーンビートルは修理・検査を終えて7月11日に運航を再開したが、8月6日の国による抜き打ち検査で、浸水隠しが発覚した。一連の隠蔽(いんぺい)は、親会社JR九州から派遣された田中渉・前社長(56)の指示だったという。

 JR九州高速船は昨年2月にも、浸水発生時に臨時検査を受けないまま運航を数日続けたとして、同6月23日に安全確保命令を受け、翌月には改善報告書を国交省に提出していた。

 2年連続となった今回の安全確保命令の内容は9項目に上るが、▽経営トップによる再発防止策の策定と安全マネジメント態勢の適切な運営▽安全統括管理者による安全最優先の原則の社内への徹底▽事故などの発生時の国交省と海保への速やかな報告――など、昨年の命令との重複が目立つ。

 海上運送法は、知床半島沖での観光船「KAZU I(カズワン)」沈没事故を受けて厳罰化された。「安全確保命令違反」への罰金刑は法人で最高1億円、個人には最長1年の懲役刑などを規定し、昨年6月11日に施行された。今後の捜査で厳罰化後の同法が初適用される可能性がある。

 国交省の宮武宜史海事局長はこの日、JR九州高速船の大羽健司社長(56)を東京・霞が関の本省に呼び、「極めて悪質な違反が(昨年に続き)繰り返された」と指摘して命令書を手渡した。解任を命じられた安全統括管理者(取締役企画部長)と運航管理者(同運航部長)は、いずれもJR九州からの出向者だった。

 同席したJR九州の古宮洋二社長(61)は改めて陳謝した上で、鉄道や外食、不動産を含む全事業で安全管理体制を見直すとともに、「安全担当」の役員が不在のグループ会社にも担当役員を置く考えを報道各社に明らかにした。

606OS5:2024/09/19(木) 06:52:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/004e3a9004b01f0e3afbb40842f06ffd91cac97b
知床・観光船事故 社長逮捕は「一定の区切り」 北海道内有数の観光地、斜里・羅臼 今なお続く打撃
9/19(木) 5:01配信

北海道新聞
知床半島沖を巡るツアーを終え、小型観光船を降りる観光客=18日午後3時20分、ウトロ漁港

 【斜里、羅臼】小型観光船カズワンの運航会社「知床遊覧船」社長の桂田精一容疑者(61)が逮捕され、オホーツク管内斜里町などの関係者からは「一定の区切りを迎えた」との声があがった。ただ、事故の影響は今も残り、世界自然遺産を抱える道内有数の観光地の客足は、完全には戻っていない。

【動画】知床半島沖で沈没した小型観光船「カズワン」の事故直後の映像を北海道警察が公開

 事故の発生当時、斜里町長として遺族への対応に奔走した馬場隆さん(73)は「(逮捕は)大きな区切りを迎えたと思うし、ご家族の方も気持ちの整理ができたのでは」と遺族の気持ちをおもんぱかった。山内浩彰町長は「町として今後も被害者家族に寄り添うことを大切にしていきたい」と述べた。

 沈没事故の発生以降、ボランティアで不明者を捜索した根室管内羅臼町の漁業桜井憲二さん(61)は「(桂田容疑者は)運航について最高責任者としての責務がある。そのことについてしっかり向き合ってほしい」と訴えた。

 桂田容疑者が逮捕されたこの日、斜里町ウトロ漁港では、緊急時に近くの船舶に救助要請できる衛星利用測位システム(GPS)付き発信器を身に付けてクルーズを楽しむ乗客の姿があった。仙台市の会社員緑川明文さん(68)は3時間のコースに乗船したが「波が高くてコースの途中で引き返したが、安全対策がきっちりしていると安心した」

 事故の影響で知床観光は大きな打撃を受けた。北海道観光局の調べでは、2023年度に斜里町を訪れた観光客は87万3500人。新型コロナ禍前の19年度(116万5400人)より約30万人少ない。

607OS5:2024/09/25(水) 14:22:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/694bb828ff08c544132a3bb5ef6c253c104440ab
債務超過の旅客船会社「リニアジェット」導入 瀬戸内海で客呼び込む
9/25(水) 11:30配信
朝日新聞デジタル
広島港と呉港、愛媛・松山港を結ぶクルーズフェリー「シーパセオ」=瀬戸内海汽船提供

 広島と愛媛を結ぶフェリーなどを運航する瀬戸内海汽船(広島市南区)が、債務超過で経営難に直面している。地元銀行の出資を受けて再建が始まり、新たな大型投資を発表した。人口減などで人の移動が減る中、交通インフラをどう維持するのか。窮地を切り抜けるその戦略とは。

 瀬戸内海汽船(資本金1億1500万円)は、西瀬戸内海の航路事業者7社が統合し、1945年に設立された。広島、呉の両港と、愛媛・松山港を結ぶフェリー、高速船などを運航し、広島と四国をつないできた。

 2019、20年には、大型投資で2隻のフェリー「シーパセオ」を導入した。船に人工芝のテラスや日差しを遮るあずまやなどを設け、「海上に浮かぶ公園」をうたった。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で利用者は激減した。コロナ禍後も客足は戻らず、19年に約60万人いたフェリーや高速船の利用者は、23年に約46万人まで落ち込んだ。

 航路マーケティング部の下田健一課長は「新しい船の減価償却のタイミングとコロナ禍が重なり、苦しくなった」と説明。燃料高騰もあり、累積の債務超過は7億5600万円(23年12月時点)に達した。

 同社は8月、広島港と呉港、松山港を結ぶ航路で、現行の高速船「スーパージェット」の後継として、「リニアジェット(仮称)」を26年度に導入すると発表。新たな設備投資で客を呼び込むという。

朝日新聞社

608OS5:2024/10/29(火) 04:30:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e36f099b3cbc8359bd05d9740aa5670278763d6
激震の公明、悩む後任選び 石井代表落選で大混乱、31日にも辞任表明
10/28(月) 21:28配信
産経新聞
公明党の石井啓一代表(66)の衆院選敗退で党内が大混乱に陥っている。石井氏は先月28日に代表に就任したばかりだが、落選を受けて31日にも辞任を表明する見通しだ。自民、公明両党の過半数割れで政局が流動化する中、後任の人事に頭を悩ませている。

■自民への恨み節も

石井氏は28日、党本部で記者会見し、自身の落選について「国会議員でなくなり、代表を続けるといろんな困難が伴う」と述べた。同時に、「私の力不足が全てだが、背景には『政治とカネ』の問題で厳しい逆風もあった」と述べ、自民党への恨み節を漏らした。

党内に衝撃が走るのも無理はない。石井氏は長年、山口那津男前代表(72)の後継として期待されており、先月末にようやく代表に就任したばかりだ。

これまでは比例代表を中心に選挙戦を戦ってきた石井氏だが、「党の顔」としての箔をつけるため、比例代表への重複立候補はせず衆院埼玉14区に挑戦した。だが、与党への批判の嵐がやまない中での戦いとなり、敗北した。党関係者は「完全にもらい事故だ」とため息をついた。

■早々に党の顔を選ぶ必要

わずかひと月あまりで辞任を余儀なくされた石井氏だが、政権を担う公明としては早々に新代表を選ぶ必要がある。来年度予算編成や大型選挙が控える中、新代表には「党の顔」としての魅力に加え、不安定な政局を乗り切る力量も求められそうだ。

こうした中、新代表候補として期待が集まるのが、政調会長や幹事長、環境相などを歴任した衆院当選11回の斉藤鉄夫国土交通相(72)だ。温厚な人柄に加え、自民党との関係も良好だ。

一方、「次世代のホープ」として同5回の岡本三成政調会長(59)の名前も挙がる。外資系金融機関から政界に転身した岡本氏は実務能力が高いとの評価がある。「党の顔」として山口氏の再登板を期待する声や、女性党首として参院当選3回の竹谷とし子副代表(55)を推す声もあるが、新代表はいばらの道を歩みそうだ。(長橋和之)

609OS5:2024/11/20(水) 13:48:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a8720472fb6ecea817a3eac6442927a8c0f502c
大分市と大分空港結ぶホーバークラフト、11月中に別府湾周遊へ…空港定期航路は年内の就航目指す
11/19(火) 15:58配信

読売新聞オンライン
ホーバークラフト

 大分市と大分空港(大分県国東市)を結ぶホーバークラフトの就航準備を進めている運航会社「大分第一ホーバードライブ」(大分市)は18日、今月中に別府湾を周遊する不定期航路、年内に空港への定期航路の就航を目指すと発表した。具体的な日程が決まり次第、公表する。


 同社や九州運輸局によると、運輸局が安全確認検査で同社の計画通りの安全運航が可能かなどを調べる。通過すれば周遊で運航実績を積み、安全性を証明した上で定期航路就航につなげるという。

 同社は当初、23年度中の運航開始を目指していたが、訓練中に空港側のガードレールに接触する事故などがあり、開始目標を今秋としていた。

 大分市内で記者会見した同社の小田典史社長は就航に向け、「今までもやってきた安全運航のための準備を詰めていく」と述べた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c5fb16247eecf48818bab715af74853b6909635c
ホーバークラフト就航は12月以降に 佐藤知事「安全のためにはやむを得ない」
11/19(火) 18:19配信


大分空港と大分市を結ぶホーバークラフトの就航について、この秋を目指していましたが、12月以降に延期されたことについて、佐藤知事は「安全のためにはやむを得ない」という見解を示しました。

ホーバークラフトは当初、昨年度中の就航を目指していましたが、訓練中の度重なる事故などでこの秋に延期されていました。

運航会社は18日、別府湾を周遊する「不定期航路」を11月から開始し、大分市と大分空港を結ぶ「定期航路」は12月の就航を目指すと発表しました。

就航時期が再び延期されることについて、佐藤知事は会見で「安全のためにはやむを得ない」という見解を示しました。

(佐藤知事)「運転についても予想されていた以上に時間がかかった。遅れることに関して言うと、ある意味でやむを得ないと認識しています」

ホーバークラフトの就航時期については、九州運輸局の安全確認検査を受けて具体的な日程が決まります。

大分放送

610OS5:2024/11/20(水) 13:49:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/770dab187603863f4f17047cd2f20ebc7b432591
15年ぶりのホーバークラフト 空港と大分港の西大分泊地を結ぶ定期航路は年内就航へ
11/18(月) 18:47配信



OBS大分放送
大分放送

この秋の就航を目指していたホーバークラフト。運航会社は11月中に週末のみの不定期航路を開業し、空港アクセス航路の年内就航を目指すと発表しました。


(大分第一ホーバードライブ・小田典史社長)「別府湾周遊を先に11月中の就航を目指そうと思っている」

ホーバークラフトの運航会社は18日、会見を開き、11月15日に九州運輸局の事業許可を受けたことから、今後のスケジュールを発表しました。

別府湾を周遊する「不定期航路」については11月中に運航を開始。大分空港を結ぶ「定期航路」は年内の就航を目指すとしています。具体的な就航日はそれぞれの航路で九州運輸局の安全確認検査を受けて決定します。

(小田典史社長)「定期航路であります空港アクセスについては便数が多いことなど安全確認検査の項目も増えることを想定していますので、準備を行い運航開始したい」

大分空港のアクセス改善を目指して県が船体や発着場などを整備し導入を進めているホーバークラフト。当初は2023年度中の開業を目指していましたが、訓練中の度重なる事故などでこの秋の就航に延期されていました。

定期航路ではなく不定期航路の周遊コースから運航を始めるとした理由について、運航会社は安全性をアピールするためとしています。

(小田典史社長)「一番最初の事故が空港で起きていますので、まずその前に周遊で、我々の安全性を一旦担保してそこから空港アクセスを始めよう準備・安全を考えて順番を後にずらしたということなので、正当な判断かなと思う」

11月末に始まる見通しとなった別府湾周遊コース。週末のみの1日2便から4便が想定されていて、大人運賃は事前決済で2000円です。

大分放送

611OS5:2024/11/20(水) 13:49:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/f279ac5abed4359865bfdb27603bc1aad582ac43
ホーバークラフト11月中に別府湾周遊で運航開始目指す 空港アクセスは「年末年始には間に合わせたい」
11/18(月) 16:27配信

TOSテレビ大分

テレビ大分

いよいよ就航が近づいてきています。

ホーバークラフトの運航会社が18日会見を開き、11月中に別府湾周遊で運航を始め、大分市と大分空港を結ぶ航路の就航は年内を目指す考えを示しました。

【写真を見る】ホーバークラフト11月中に別府湾周遊で運航開始目指す 空港アクセスは「年末年始には間に合わせたい」

ホーバークラフト

◆大分第一ホーバードライブ小田典史社長
「安全を示すという意味合いも含め、別府湾周遊、不定期運航を先に実施することを検討していて11月中の就航を目指そうと思っている」

国が15日に運航許可を出したホーバークラフト。これを受け、運航会社が18日、今後のスケジュールの見通しなどを説明しました。

11月中に別府湾周遊での運航を始め、それから、2〜3週間後を目途に大分市と空港を結ぶ航路の就航を目指すということです。

当初は2024年春ごろまでの就航を予定していたホーバーですが、船体の納入が遅れたほか、2023年11月には操縦訓練初日に船体が損傷する事故が…

就航は延期となり、運航会社は2024年秋の就航を目指し、準備を進めてきました。

そして、18日示された空港アクセスの就航の見通しは「年内」。当初からスケジュールはかなり遅れていますが‥‥

◆大分第一ホーバードライブ小田典史社長
「空港アクセス(就航)が遅れたからといって、 遅れてすいませんという思いは特にない」

ホーバーの就航が近づいてきたことについて、大分空港の利用客は…

18日の会見

◆利用客
「便利でいいのではないかと」
「ホーバーも利用すると思う」
「時間を考えるとホーバーの方が圧倒的に速い」
「多少心配はある。昔は事故の話を聞いたことは無かったけど、慣れてないから仕方ないのかも」


ホーバーは今後、九州運輸局による安全確認の検査を経て正式な就航日が決まる予定です。国内唯一となる旅客運航が年末年始の足として始まるか、注目です。

テレビ大分

612OS5:2024/11/22(金) 00:20:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/a350007a2778c615987a954b5176ab3b7179113b
「クイーンビートル」浸水隠し、JR九州の第三者委員会「刑事罰の可能性高い」と指摘
11/21(木) 23:28配信

読売新聞オンライン
クイーンビートル

 JR九州の完全子会社「JR九州高速船」(福岡市)が、博多港―韓国・釜山港を結ぶ旅客船「クイーンビートル」(定員502人)の浸水を隠して3か月以上運航を続けていた問題で、JR九州は21日、同社設置の第三者委員会がまとめた調査報告書を公表した。浸水を隠すために船内の警報装置を上部に移動させ、検査を受けずに運航したことなどが船舶安全法に抵触し、JR九州高速船や同社幹部が刑事罰の対象になる可能性が高いとした。

 弁護士らで構成された第三者委は9月以降、浸水隠蔽(いんぺい)を決めたJR九州高速船の当時の幹部のほか、JR九州の担当役員らにヒアリングを行った。

 報告書は、2月の浸水判明時の隠蔽判断について、代替船もなく韓国の旧正月で繁忙期だったとし、船首以外は水密が保持されていると考え、「(予約キャンセルによる)営業上の事情や社内事情を優先した」と指摘した。

 親会社のJR九州のガバナンス(企業統治)については、「不祥事の再発防止を念頭に置いた積極的な関与は不見当(見当たらなかった)」とした。同社は運航再開を目指しているが、報告書は浸水が船首の同じ箇所で繰り返されていたことにも言及し、船体補強への抜本的取り組みが必要などとした。

613OS5:2024/11/27(水) 13:32:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/198553d627e6c36deab3216800f1417d5dc7dd52
ホーバークラフト国の安全確認検査に合格 早ければ週末にも周遊事業を開始へ 大分
11/26(火) 18:20配信
テレビ大分

ホーバークラフトの運航会社は26日、国の安全確認検査に合格したことを発表しました

これにより、早ければ今週末にも別府湾の周遊事業を始める方針であることがわかりました。

【写真を見る】ホーバークラフト国の安全確認検査に合格 早ければ週末にも周遊事業を開始へ 大分

ホーバークラフト 25日付で国の安全確認検査に合格
大分市と大分空港のアクセス向上のために就航の準備が進むホーバークラフトについて、国は11月15日に運航許可を出しています。その後、21日と22日の2日間、国土交通省の九州運輸局の職員が実際に乗り込むなどして船体や運航について安全確認の検査を実施しました。

その結果、運航会社は25日付で合格したということです。

早ければ今週末にも別府湾周遊の運航開始へ
ホーバークラフト

運航会社は11月18日の会見で、検査に合格すれば、先に別府湾周遊の運航事業を始め、その後、大分市と空港を結ぶ定期航路の営業を開始する方針を示していました。

こうした中で、運航会社によりますと、早ければ今週末にも別府湾周遊の運航を始める方向で調整を進めているということです。運航会社は27日、別府湾周遊の開始日や予約の受け付けについて明らかにする予定です。

614OS5:2024/11/27(水) 23:24:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/feec4227b11ea5bd75c84fb98342dca328a1245d
ホーバークラフト 大分で15年ぶり航路復活 別府湾遊覧コースも
11/27(水) 20:20配信
朝日新聞デジタル
モニターツアーを終えて港に戻るホーバークラフト「Tanso」=2024年11月27日、大分市駄原、高嶋健撮影

 国内で唯一となるホーバークラフトの旅客航路が、年内にも復活する。別府湾を通り大分空港(大分県国東市)と大分市を約30分で結ぶもので、15年前に運航終了後、県が空港へのアクセス改善のため再び力を入れてきた。

 運航を担うのは、タクシー大手・第一交通産業(北九州市)の子会社「大分第一ホーバードライブ」(小田典史社長)。航路再開に先駆けて30日から週末に1日4便の別府湾の遊覧周航事業をスタートさせる予定だ。27日、報道陣向けに行った体験搭乗のツアーでは、別府湾を30分ほどかけて周遊した。西大分を出発し、定期航路の途中で折り返す往復約16キロのコースで運航実績を積み、12月に大分空港―西大分間で定期航路の運航開始をめざす。

 九州商船(長崎市)などによると、ホーバーは1960年代後半以降、熊本―島原や瀬戸内海の宇高ルートなど各地で運航されていたが、橋の建設や代替交通機関の利用拡大で徐々に姿を消した。

 大分では71年に航路ができ、最盛期の90年代には年間40万人前後が利用。しかし、景気の後退で空港利用者の減少に伴い乗客が減り、2009年に運航が終了していた。

 小田社長によると、定期航路と周遊の事業をしているのは、英国のポーツマスとワイト島を結ぶ航路だけという。

 県は、特急バスで約1時間かかる空港アクセス改善のため設置した検討会で再びホーバーに注目。機体とターミナル整備の費用を県が、運航は民間の事業者が担う上下分離方式での事業実施を決めた。

 ただ、昨年11月に始まった訓練では、航走路のガードレールに接触したり護岸に衝突したりするなど事故が4回発生。就航予定が1年近くずれこんだ。

 定期航路、周遊ともにオンライン決済で大人2千円、こども1千円。窓口での現金決済は大人2500円、こども1250円だ。28日午前10時からインターネットで予約を受け付ける。2週間前から予約可能という。(徳山徹)

朝日新聞社

615OS5:2024/12/01(日) 23:14:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/a693112667e926c3807eaf52c5ddf0e57e38a85d
ホーバークラフトの別府湾周遊始まる 県内運航15年ぶり、乗客「観光に期待」
12/1(日) 11:02配信
 ホーバークラフトの別府湾周遊便の運航が11月30日、始まった。大分県内での運航は2009年以来。初日の計4便はほぼ満席となり、乗船したファンや家族連れは15年ぶりの復活を喜んだ。
 第1便は3番船の「Tanso(たんそう)」で、80人が乗船。出発前のセレモニーで乗客が船体にシャンパンをかけて安全を祈願した。
 午後1時に出発し、別府湾を航行。乗客は約30分間、浮遊感がある独特の乗り心地を体験した。窓から見える山々や別府市街地などの風景も楽しんだ。

ホーバークラフトに乗り込む利用客=大分市駄原のホーバーターミナルおおいた

 一番乗りした大分市の団体役員柴田雅章さん(48)は「以前のホーバーもよく利用していた。早く空港までの便も就航してほしい。観光資源としても期待している」。長男の理帆さん(10)は「スピードが速く、スリル満点で楽しかった」と笑顔を見せた。
 午後4時までに4便が運航し、計約320人が利用。トラブルはなかった。
 大分市と大分空港(国東市)を結ぶ便の運航は、九州運輸局の安全確認検査をクリアした上で、年内の開始を目指している。
 運航会社「大分第一ホーバードライブ」は「多くの客に利用いただいた。引き続き安全な運航を目指していく」とコメントした。

616OS5:2024/12/13(金) 07:17:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ce811f66e4e9da99278ac5d42cdfe1635f6798d
浸水隠し「クイーンビートル」、親会社JR九州が運航再開を断念…日韓航路から撤退
12/13(金) 5:00配信
読売新聞オンライン
JR九州

 JR九州の完全子会社「JR九州高速船」(福岡市)が博多港と韓国・釜山(プサン)港を結ぶ旅客船「クイーンビートル」(定員502人)の浸水を隠して3か月以上運航を続けていた問題で、JR九州が、運休中のクイーンビートルの運航再開を断念したことが分かった。1991年に開設した日韓航路から撤退する。月内にも正式決定する。

【写真】釜山港に係留されたクイーンビートル

 JR九州の古宮洋二社長は問題発覚後も、運航の再開を目指す方針を示してきた。ただ、浸水の原因となった不具合の解消や信頼回復が難しいと判断し、一転して撤退する方針を固めた。

 クイーンビートルは、2022年11月に就航。昨年2月に船体内部に浸水したが、JR九州高速船は国土交通省に報告せず数日運航し、行政処分を受けた。今年2〜5月も浸水していたにもかかわらず、同社は、航海日誌に「異常なし」と虚偽記載したり、浸水警報センサーを上部にずらしたりするなど隠蔽(いんぺい)工作をしていたことが、国交省が8月に実施した抜き打ち監査で発覚。運休に追い込まれていた。

 国交省は9月、全国初となる安全統括管理者と運航管理者の解任命令を発出。JR九州とJR九州高速船は11月、隠蔽を決めた同高速船の当時の社長と両管理者の3人を懲戒解雇した。JR九州が設置した第三者委員会は同月、同社のガバナンス(企業統治)が十分ではなかったとする調査報告書をまとめた。海上保安庁は船舶安全法違反などの容疑で捜査している。

617OS5:2024/12/13(金) 16:43:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4cbbfdf94e4aeee0dc3f2d660b3453a9b0bf00d
クイーンビートル浸水隠し、日韓航路から撤退も視野 船体補修難しく
12/13(金) 16:30配信

朝日新聞デジタル
JR九州高速船が運航するクイーンビートル=2022年8月11日午前、佐賀県唐津沖、朝日新聞社ヘリから、堀英治撮影

 JR九州高速船が日韓を結ぶ高速船「クイーンビートル」の浸水を隠して3カ月以上運航を続けた問題で、親会社のJR九州が、船体補修の難しさから、運航再開を断念して日韓航路から撤退することも視野に検討していることがわかった。撤退が決まれば、30年以上続く事業が不正をきっかけに終わることになる。


 JR九州の古宮洋二社長は13日、朝日新聞の取材に「運航再開に向けて頑張っているが、必要な対策ができなかったら、撤退する方向も選択肢としてはある」と話した。古宮氏はこれまで、繰り返し運航再開に意欲を示してきた。

 福岡市の博多港と韓国・釜山港を結ぶクイーンビートルは2022年11月に日韓航路に就航後、船首の溶接部分から浸水を繰り返してきた。対策として溶接方法の変更などが検討されてきたが、溶接が難しいアルミ製であるため、極めて高度な技術が必要で強度などの課題も多いという。

朝日新聞社

618OS5:2024/12/13(金) 20:49:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9fe3f7847ffbceb196e5a76b92a91bd6b304d49
韓高速船、技術・採算面で運航再開厳しく JR九州が撤退検討
12/13(金) 19:31配信
毎日新聞
JR九州高速船の「クイーンビートル」=福岡市博多区で2024年10月17日午前10時42分、野田武撮影

 JR九州の子会社「JR九州高速船」(福岡市)が福岡市と韓国・釜山を結ぶ高速船「クイーンビートル(QB)」(定員502人)の浸水を隠して運航していた問題で、JR九州が運航再開を断念し、日韓航路からの撤退を視野に検討していることが13日、関係者への取材で判明した。今後内部で協議し、最終判断する。


 JR九州はこれまで、社員の安全教育や船体の安全対策などを踏まえ、8月から運休するQBの運航再開を目指す考えを示してきた。一方、QBでは、2023年の浸水発生時に必要な検査を受けず運航したとしてJR九州高速船が国土交通省から行政処分を受け、その後も船首付近の浸水が繰り返された。浸水隠しの問題を調査するためJR九州が設置した第三者委員会の報告書でも「船体補強への抜本的な取り組み」を求められていた。

 このため、JR九州は船首部分の溶接方法の見直しなどを検討してきた。だが、技術的に難しく、多額の修理費用がかかることも判明。また、福岡と韓国・釜山を結ぶ格安な航空便などとの競争の中、運航再開後にどれだけの利用があるか採算面も考慮しているという。

 古宮洋二社長は13日の取材に「現時点で会社としては何も決まっていない」と前置きしつつ「社員の安全意識、ハード対策、ガバナンス(組織統治)をしっかり作った上で運航再開がある。いろんな議論をした結果として運航再開ができないかもしれないが、現時点では運航再開を目指す中での選択肢の一つと考えている」と述べ、再開断念が検討材料にあることをにじませた。

 JR九州は1991年に日韓航路を開設し、05年からは分社化したJR九州高速船が運航。20年に約55億円をかけてQBを建造し、22年に就航させた。しかし、24年8月の国交省の抜き打ち監査で、QBの浸水の未報告と、浸水を感知する警報センサーを上方にずらすなど安全運航に関するデータの改ざんが発覚。国交省は9月、同社に海上運送法に基づく安全確保命令に加え、全国初となる安全統括管理者などの解任命令を出した。

 同社は10月、社員の安全教育やガバナンス体制の強化などの改善報告書を国交省に提出。また、第三者委の報告書を受けた11月には、JR九州が古宮社長と担当役員の役員報酬の自主返納と、浸水隠しに関わったJR九州高速船の前社長ら幹部3人の懲戒解雇処分を発表した。

 浸水隠しを巡っては、福岡海上保安部は、船舶安全法違反(臨時検査不受検航行)容疑などでJR九州高速船とQB内を家宅捜索している。【下原知広、久野洋】

619OS5:2024/12/14(土) 09:31:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/69ff58f37e903a2aa906e879dcb9c02681acd9db
琵琶湖の「島の命綱」定期船存続の危機 住民たちの挑戦
12/14(土) 9:00配信


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関西テレビ
「船がないと、にっちもさっちもいかない」
沖島

琵琶湖に浮かぶ沖島。日本で唯一、湖の中に人が暮らす島として知られるこの場所で、住民の足として欠かせない定期船が存続の危機に直面している。島民たちは、この問題にどう立ち向かおうとしているのか。

■【動画で観る】琵琶湖の島の命綱、定期船存続の危機 住民たちの挑戦

湖上の孤島、沖島の現状
高齢化が進む島

滋賀県近江八幡市の港から琵琶湖を10分ほど船で進むと、沖島に到着する。かつては800人以上の住民が暮らしていたこの島も、現在は約220人にまで人口が減少した。かつて島の主要産業だった漁業は衰退し、若者の島外流出も相まって、住民の70%を65歳以上の高齢者が占めるまでになっている。

島民の生活を支える定期船
島民の足「定期船」

沖島と対岸を結ぶ定期船は、島民にとって欠かせない存在だ。朝晩を中心に1日12便が運航され、通勤や通学、病院への通院など、日常生活のあらゆる場面で利用されている。

【定期船利用者】「私は勤めているんですけど、この船を毎日利用しているんですよ。」

また、島唯一の小学校には14人の子どもたちが島外から通っており、定期船は教育の面でも重要な役割を果たしている。

船長不足で危機に
船長の定年で運行継続の危機

しかし、この定期船の運航が危機に瀕している。現在、定期船の船長は3人で交代制を取っているが、そのうち1人が来年3月で退職することが決まっている。2人では休むことができず、安全な運航が困難になるのだ。

【おきしま通船 冨田甚一 船長】「今のうちに何とかしないと運航できなくなるので、大変悲痛な思いです。船がないといろんな用事でも使えないので、乗務員を何とか確保して今まで通りに運航したいです。」

高齢化が進む島では、新たな船長候補者を見つけることができずにいた。

地域おこし協力隊に活路を見出す
船長の確保と若者の移住者獲得を目指す

この危機を打開するため、沖島の自治会は近江八幡市に協力を要請。市は「地域おこし協力隊」制度を活用して、船長候補の募集を行うことにした。

この制度は、自治体がお金を出して若い世代に移住してもらい、地域への協力やPR活動を任せるものだ。今回は、船舶免許の取得を条件に、船長候補となる人材を2人募集することになった。

620OS5:2024/12/14(土) 09:31:27
過去の成功例に希望を見出す
川瀬明日望さん

沖島には、この制度を利用して移住に成功した実績がある。4年前に地域おこし協力隊として沖島に来た川瀬明日望さんは、任期の3年を超えて島に定住することを決めた。

【川瀬明日望さん】「湖の色とか空の色とか季節ごとに違うし毎日違うし、『今まで見た中で一番きれい』という瞬間が何回もあるんですよ。その瞬間に出くわすって住んでないと無理じゃないですか。」

川瀬さんは、島の魅力を語る。人口が200人ちょっとしかいない沖島は、中学校の1学年ほどの規模。すれ違う人と会話を交わす、そんな温かいコミュニティの雰囲気が魅力だという。

予想を上回る応募に希望の光
予想を上回る応募者で「定期船」継続に明るい兆し

地域おこし協力隊の募集に対する反応は、予想を上回るものだった。

【近江八幡市企画課 土井忠史課長】「ありがたいことに、20代から50代の方、男女合わせて12名の応募がありました。」

定員2名に対して12名もの応募があり、遠くは関東からも応募があったという。沖島に興味のある人、船に興味のある人、田舎暮らしをしたい人など、さまざまな動機を持った人々が応募してきた。

この予想外の反響に、冨田船長も喜びを隠せない様子だ。

【おきしま通船 冨田甚一 船長】「うれしいことですね。ひょっとしたら応募がないかなと思ったんですけど、考えていたよりも多くの方が応募してくださったのでうれしいことです。」

沖島の未来へ
『今まで見た中で一番きれい』という瞬間が何回もある

近江八幡市は今月中に作文や面接で選考を行い、早ければ来年2月からの活動開始を目指している。新しい船長候補者たちは、単に船の運航だけでなく、沖島の情報発信や制度の整備など、島の未来を支える重要な役割を担うことになる。

波を一つ乗り越えた沖島。しかし、高齢化や人口減少など、まだまだ課題は山積みだ。定期船の存続問題を契機に、島の未来をどう切り開いていくのか。沖島の挑戦はまだ始まったばかりである。

関西テレビ

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621OS5:2024/12/21(土) 19:48:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b68ca4c15dbcebe610b3fbfe848fb8907eb33ae
1往復550万円だが背に腹は…生活物資担うフェリー屋久島2欠航2カ月半、代替船の安定運航へ町が1.1億円支出決める 県は静観の構え
12/21(土) 18:03配信
南日本新聞
エンジン関連のトラブルで欠航が続く「フェリー屋久島2」=11月30日、鹿児島市本港区南ふ頭

 鹿児島と屋久島を直通で結ぶ「フェリー屋久島2」の長期欠航を受け、屋久島町は20日、代替輸送手段として貨物船「ぶーげんびりあ」の臨時運航を継続させる関連経費1億1550万円の支出を決めた。来年1月末までの分で、事業者と早期に運航・荷役業務の委託契約を結ぶ考え。

 同日の町議会最終本会議に補正予算案を提出し、全会一致で可決された。1往復にかかる経費を550万円とし、12月は既に運航した実績を含めて9〜30日の計9回分、1月は週3往復で計12回分を計上した。財政調整基金を充てる。

 ぶーげんびりあの臨時運航について、荒木耕治町長は「これまで非常事態対応として事業者に頼っている状況だった」と説明。運航日程が直前まで決まらないケースもあり、代替輸送手段を安定確保しておきたい狙いがある。

 一方、町によると、代替輸送を担う事業者側は、県を交えた支援体制を求めている。県交通政策課は取材に「屋久島2は島民の生活を守るために必要な交通手段」としつつ、町への支援について「現時点で決まったものはない」と答えた。

 屋久島2は10月4日の定期点検でエンジン機器のトラブルが見つかり、翌日から欠航している。運航再開のめどは立っていない。

南日本新聞 | 鹿児島

622OS5:2024/12/23(月) 17:35:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/7db03b0f1439c780384d613b8d7d8afe46a7b6cd
【速報】「クラック発生のリスクを完全に払拭できず」クイーンビートル運航再開を断念 JR九州が30年以上続く日韓航路から撤退へ
12/23(月) 14:24配信


FBS福岡放送
FBS福岡放送

博多と韓国・釜山(プサン)を結ぶ高速船クイーンビートルについて23日、JR九州は運航再開を断念することを発表しました。子会社のJR九州高速船は、船舶事業から撤退します。古宮社長は23日午後2時半から臨時の記者会見を開き、説明しています。

23日のJR九州の取締役会で、船舶事業の撤退について決議しました。撤退の理由について、外部専門家の意見を検討する中、ハード対策を施しても船体へのクラック発生のリスクを完全に払拭することができず、運航再開のための確実な安全が担保できないと判断したとしています。その上で、今後の継続的な事業運営を総合的に勘案した結果、JR九州高速船の船舶事業から撤退することを決めたとしました。

古宮社長は「クイーンビートルの運航再開をお待ちいただいたお客様、運航再開に向けて協力いただいた皆様の期待に添えなかったことを深くお詫びし、長年にわたり日韓航路を支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます」と話しました。

これまで古宮社長はクイーンビートルについて、運航再開の前提としていた船体の浸水箇所の改修について「技術的な難しさがある」との認識を示し、日韓航路からの撤退を含め検討していることを明らかにしていました。

古宮社長(23日午後2時半ごろ)

クイーンビートルをめぐっては、運航会社のJR九州高速船がことし2月に浸水を把握しながら隠ぺいし、その後およそ4か月間、運航を続けていました。8月に国の抜き打ち検査で不正が発覚し、運休が続いていました。クイーンビートルの浸水センサーが鳴らないよう位置を上にずらすなどの隠ぺい工作を行っていて、海上保安庁は10月、船舶安全法と海上運送法違反の疑いで強制捜査に踏み切りました。

この問題を受け、親会社のJR九州は11月、JR九州高速船の前社長と前運航管理者、前安全統括管理者の合わせて3人を懲戒解雇しました。JR九州の古宮社長は2か月、報酬を30%減額しました。

JR九州が設置した第三者委員会は調査報告書をまとめ、浸水隠しは船舶安全法違反にあたり、刑事罰の対象になる可能性が高いとしています。また「親会社であるJR九州の関わりがもの足りない」と指摘し、企業の管理体制も問われています。

JR九州は各グループ会社で安全を担当する役員を選任し、毎月の定例会議で安全意識の向上を図るなどの再発防止策をすでに発表しています。

先代ビートル

クイーンビートルの先代のビートルは水中翼船ジェットフォイルとして、1991年に日韓航路に就航しました。航行中に水中翼を引き上げるとカブトムシの角のように見えることからビートルと名付けられました。1泊2日で海外旅行が楽しめる新たな日韓航路は人気となり、両国の交流を支えてきました。1991年の就航から2020年1月までの累計の利用者は650万人を超えています。

クイーンビートル

赤い船体が特徴の新型高速船クイーンビートルは、博多と釜山の間を3時間40分で結びます。定員は先代のビートルより大幅に増えた502人で「移動を楽しむ高速船」として誕生しました。新型コロナの水際対策の一環で2020年3月から国際航路を運休していましたが、2022年11月4日段階的に運航を再開し、国際航路デビューしました。

JR九州が運行するクルーズトレイン「ななつ星in九州」や、先代のビートルを手がけた水戸岡鋭治氏がデザインしました。

623OS5:2024/12/23(月) 18:00:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd57777f1947599ee9a1af8200c35fa22100b1d1
JR九州の日韓航路 近年は低迷、期待背負った新船が撤退引き金に
12/23(月) 14:27配信
毎日新聞
JR九州高速船の「クイーンビートル」(後方)に家宅捜索に入り、押収した資料を運び出す海保の捜査員ら=福岡市博多区で2024年10月17日午後0時20分、野田武撮影

 JR九州が撤退を表明した日韓高速船事業は、福岡市と韓国第2の都市・釜山との間で1991年に就航して以降、約30年で延べ600万人以上を運び、アジアの玄関口として福岡の存在感を高める役割を果たした。ただ、近年は格安航空会社(LCC)との競争で乗客数が低迷。打開に向けて2年前に就航した大型の高速船「クイーンビートル(QB)」は慢性的な浸水トラブルを抱え、航路撤退の引き金になった。



 福岡市と釜山の距離は海を隔てて約200キロ。戦後、日韓を行き来する手段は航空便のほか、山口県の下関港を発着するフェリーなどが担い、博多港(福岡市)では90年、別の会社が釜山とのフェリー航路を開設した。

 国鉄分割民営化で87年に発足したJR九州は、関東圏や関西圏に比べると、人口密集地でのドル箱路線が少なく、経営基盤の弱さが課題だった。多角経営を模索する中、韓国との近さに着目して参入を決めたのが高速船事業。船は米ボーイング社が開発した水中翼船「ビートル」(定員191人)で、所要時間はフェリーの半分の約3時間を実現した。

 就航当時は赤字が続いた。2000年代になるとドラマによる「韓流ブーム」の追い風もあり乗客数が増加。航空便からシェアを奪い、04年度には年間35万人の利用でピークに達し、船は最大時には4隻体制となった。運航は05年、分社化した子会社「JR九州高速船」に引き継がれた。

 ところが08年のリーマン・ショック、11年の東日本大震災で乗客数が減少。日韓の政治対立で旅客数が左右される状況も続いた。さらにLCCの韓国便が福岡空港など九州各地に続々と就航。JR九州側は価格などで対抗したが、利用は最盛期の半分程度に低迷した。

 便数や所要時間とは違う付加価値でLCCに対抗しようと、JR九州は17年、QBの建造を決めた。アルミ合金で軽量化した三胴船で、JR九州の豪華寝台列車も手がけた工業デザイナー、水戸岡鋭治氏がデザインを担当した。近未来の乗り物を連想させる、とがった真っ赤な外観が特徴。JR九州は鉄道の活性化で車両のデザインや接客にこだわった観光列車を走らせる実績を重ねており、こうした手法を船旅に応用した形だ。

 船内はシートベルトなしで行動でき、土産物店やラウンジ、キッズルームを備えて旅の快適さを打ち出した。所要時間はビートルより約30分延びたが、定員502人と大型化。修学旅行などの団体旅行に商機を見いだそうとした。

 約60億円を投じて20年に完成したものの、新型コロナウイルス禍で日韓航路は運休が続いた。22年11月にようやくの航路再開で就航を迎えたが、他の船は売却されるなど事業縮小を余儀なくされ、運航はQB1隻体制となっていた。

 就航後は船首付近の亀裂に伴う浸水を繰り返した。トラブルへの子会社の対応も問題で、法令で定められた修理をせずに運航したとして23年に国土交通省から行政処分を受けた。さらに24年は浸水を隠して3カ月以上運航したことが国交省の監査で発覚。9月に再び行政処分を受けた。

 24年の問題発覚後、JR九州が設置した第三者委員会は報告書で、荒波の対馬海峡で高速運航する上で船体が「波の影響を受けやすい」と指摘し、船体補強の抜本的対策や、気象に関する運航基準の見直しなどを提言した。

 船は8月から運休し、JR九州側は修理を検討したが、船の軽量化ととがった形状のため船首付近は特殊な溶接が施されていて、技術的に難しいことが判明した。新時代の日韓航路を切り開くためのQBだが、投資の失敗となった形だ。【久野洋】

624OS5:2024/12/23(月) 21:29:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/b11889392b8c225ba2d1dc49fbed99b52daf6674
「隣町感覚を育んだ」 日韓交流支えた高速船廃止 関係者ら落胆
12/23(月) 21:14配信


毎日新聞
船舶事業からの撤退を発表するJR九州の古宮洋二社長(手前)とJR九州高速船の大羽健司社長=福岡市博多区で2024年12月23日午後3時15分、金澤稔撮影

 JR九州グループが三十余年育てた日韓航路は、期待をかけた新しい大型高速船で浸水隠し問題を起こした末、廃止の幕切れに至った。福岡市と韓国第2の都市・釜山の交流を長く支えただけに、関係者は複雑な思いで決定を受け止めた。

【写真で見る】JR九州の日韓高速船「クイーンビートル」

 JR九州グループの日韓航路は、JR九州の船舶事業部が1991年に就航させた高速船「ビートル二世」に始まる。片道約210キロを約3時間で結び、「韓流ブーム」に乗った2004年度は年間最多の35万人が利用。05年に分社化したJR九州高速船が運航を引き継ぎ、リーマン・ショックや日韓関係の悪化、新型コロナウイルス禍など社会情勢の影響を受けながら、22年には大型高速船「クイーンビートル(QB)」を投入。23年度までに延べ600万人以上が往来した。

 JR九州初代社長で、航路開設に尽力した石井幸孝さん(92)は、航路が福岡市を含む福岡都市圏と釜山の交流を促し、国境を超えた「隣町感覚を育んだ」と振り返り、「創始者の一員として極めて残念」と語った。また、就航初期の92〜94年に船長を務めた西村富美雄さん(72)は「ビートルといえばJR九州の花形で、九州にとっても地元にとってもインパクトのある事業だった。自分のやってきた仕事が地図から消えてしまうのはむなしい」とこぼした。

 福岡市は釜山市と89年に行政交流都市、07年に姉妹都市を締結した。福岡市の高島宗一郎市長はJR九州の決定を受け、「30年以上、人的交流の一翼を担ってきた航路。廃止は社会的にも極めて大きな影響があると思います」とコメント。また、駐福岡韓国総領事館の金信権(キムシンコン)領事は「30年以上続いた日本と韓国の懸け橋がなくなるのは本当に残念。今後どういう影響が出るか分からないところではあるが心配だ」と話した。

 一方、福岡―釜山間は空路で約1時間。福岡空港では格安航空会社(LCC)2社を含む計3社が週59便を運航する。政府は25年までに訪日外国人(インバウンド)の旅行者数や日本人の海外旅行者数について、新型コロナ禍前の水準を上回ることを目指しているが、観光庁の担当者は「QBで訪日する韓国人旅行者はそれほど大きくない。釜山と福岡の間は航空便やフェリーもあり、インバウンドに対する影響はそれほど大きくないのではないか」との見方を示した。

 下関市立大の小柳真二准教授(経済地理学)は「日韓の高速船航路が90年代以降の旅行の裾野を広げた功績は大きいが、LCCの普及でかつてのような成長事業ではなくなった。JR九州は観光列車などで移動に付加価値をつける交通ビジネスを得意とし、船旅そのものを客に楽しませるためにQBを投入したが、新型コロナ禍や今回の不正で本領を発揮できなかった」と指摘。その上で「往来の主流は航空機とはいえ、高速船がなくなれば快適な子連れの旅といった移動手段の多様性は失われる」とも述べた。【下原知広、田崎春菜、栗栖由喜、久野洋】

625OS5:2024/12/25(水) 16:34:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f31dde9915b16d2e4ea65ba0f5fe64013bf6a99
「飛行機より便利だった」福岡ー釜山を結ぶクイーンビートル撤退、日韓交流や観光へ懸念の声多数
12/25(水) 11:38配信

西日本新聞
クイーンビートルが発着していた釜山港国際旅客ターミナル=23日、韓国・釜山市

 福岡市と韓国・釜山市を結ぶ「クイーンビートル」の運航再開の断念が発表され、日韓の利用者や観光関係者らから、今後の交流や観光への悪影響を懸念する声が相次いだ。

【写真】博多港に停泊するクイーンビートル

 「手続きの時間を考えると飛行機より便利だった」。釜山市で暮らす40代の日本人女性は、福岡市にある実家へ帰る際によく利用してきた。週末に気軽に行ける海外旅行先として、家族や友人もビートルでたびたび来てくれた。「時間がかかってでも、完全撤退だけは避けてほしかった」

 釜山市の女性会社員(32)は、浸水を隠していたとされる今年2月にも乗船した。それが8月に発覚し、「日本はさまざまな面で安全だという信頼が崩れた」。持ち込み制限などが航空便ほど厳しくない高速船の利用しやすさを気に入っていた。「福岡で買ったケーキを船内へ持ち込み、友人と一緒に頰張った旅もあった」と寂しがった。

 「東京や大阪行きの航空券が高く、福岡に行く韓国人が増えたこの時期に、残念だ」と言うのは同市の大学生の男性(25)。福岡と釜山間は現在、エアプサンなど格安航空会社(LCC)も参入しているが、高速船の撤退で両市を結ぶ船便はフェリー1択となる。

 多くの高校生が犠牲になった2014年のセウォル号沈没事故を受け、韓国人は船舶の安全運航には特に敏感だ。フェリーだとより時間がかかるが、「安全が最優先。無理な運航よりましだ」と受け止めた。

 日韓交流に長年尽力してきた福岡県日韓親善協会の村井正隆副会長(80)は、試乗会でクイーンビートルに乗って以来、よく使ってきた。「民間レベルでの交流の足として、長く携わってきたJR九州の貢献は大きかった。それだけに、撤退は残念の極みだ」と話した。再開断念について、「大局的に考えるとやむを得ない判断だが、関係者は無念だったろう」と思いやった。

◆     ◆

 釜山観光公社(釜山市)によると、釜山港から入国した日本人観光客数は今年、クイーンビートルが長期間運休してきた影響で前年(11万6916人)から4万〜5万人減る見通しだ。

 外国人観光客の誘致を目指す同公社としては、時期と時間により運賃が変動する航空便と比べ、船会社の方が商品開発や販売促進がしやすい面もあった。同公社は「JR九州は釜山へ観光客を送り出そうという意欲があった。撤退により、重要なパートナーを失ってしまう」と嘆く。

 親善交流などで日韓を行き来する団体客にも重宝されてきた。運航するJR九州高速船とパートナー契約を結び、学生の派遣などで年数回利用していた福岡県内の市民団体の担当者は、「二人三脚で日韓交流に取り組んできたようなもので、撤退は率直に悲しい。交流事業が途絶えないように続けていきたい」と語った。

 LCCの増加で高速船も厳しい競争にさらされてきたが、日本資本のホテルなどでも、今年はクイーンビートルの運休で予約のキャンセル対応などに追われた。ある支配人は取材に「日系ホテルとしても、残念と言うほかない」と惜しんだ。

 韓国の政府関係者は「30年以上、運航を続けてもらっただけに、残念だ。韓国側の企業が事業を引き継ぐようなことは聞いていない」と話した。

(平山成美=釜山、木村知寛)

626OS5:2024/12/25(水) 16:35:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/89a16777afba2b5dc75f65914103b05501fc07a4
ホーバークラフト、大分市と空港結ぶ定期航路の年内就航見送り…周遊運航が気象条件による欠航で実績積めず
12/25(水) 13:41配信


読売新聞オンライン
別府湾を航行するホーバークラフト

 大分県の別府湾を運航するホーバークラフトの運航会社「大分第一ホーバードライブ」(大分市)は25日、大分市と大分空港(大分県国東市)を約30分で結ぶ定期航路について、予定していた年内就航を見送り、来年のできるだけ早い時期に開始すると発表した。11月に始めた別府湾の周遊運航が気象条件による欠航で十分な実績が積めなかったことなどを理由としている。

【動画】ホーバークラフトをドローンで撮影

 ホーバーを巡っては、訓練中に複数の事故が発生。今月、国に報告しなかったなどとして元社員を含む船長ら7人が船員法違反容疑で書類送検(不起訴)されたことが判明した。小田典史社長は25日の記者会見で「(書類送検とは)全く関係ない。(周遊に)乗客は想定以上に利用している。万全な準備ができたところで就航したい」と述べた。

 同社によると、周遊運航の実績は強風で想定の半数の16便にとどまった。利用者の要望も反映した上で定期航路を就航するという。就航日は改めて発表する。

627OS5:2024/12/27(金) 22:56:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/982a442d8c4a2a76101f9e55595d251e7c73d849
松山・小倉フェリーが25年6月末に運航終了へ コロナ禍で利用激減、老朽化も(愛媛)
12/27(金) 21:55配信

愛媛新聞ONLINE
2025年6月末で運航終了する松山―小倉航路の「フェリーくるしま」=27日午後2時40分ごろ、松山市高浜町5丁目の松山観光港

 松山・小倉フェリー(松山市)は27日、松山―小倉(北九州市)航路の運航を2025年6月30日で終了すると発表した。新型コロナウイルス禍で乗客やトラックなど車両の利用が大幅に落ち込み、燃料価格の高騰や船の老朽化が追い打ちとなった。松山と九州を結ぶ唯一の航路が半世紀以上の歴史に幕を下ろす。
 同社によると、新型コロナ禍前の18年度は利用客が約10万人、車両が約4万5千台だったが、23年度は利用客約4万6千人、車両約2万5千台にまで激減し、コロナ禍以降赤字が続いていた。今年7月から、それまでの毎日上下1便を隔日運航(松山観光港、小倉港とも午後9時55分発)に変更するなどして収支改善を図ったが、燃料油価格がコロナ禍前の2倍以上となり、経営を圧迫した。運航する「フェリーくるしま」が就航から36年たち、修繕費も負担になっていた。

愛媛新聞社

628OS5:2024/12/28(土) 19:49:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/eaae3ca393ace0c10f6771b6090c1a01a3f9ff70
「なぜこんな船を選んだのか書いていない」…JR九州高速船の浸水隠し、調査報告書を「低評価」
12/28(土) 10:10配信


読売新聞オンライン
クイーンビートル

 不祥事を起こした企業の第三者委員会の報告書を評価する「第三者委員会報告書格付け委員会」(委員長・久保利英明弁護士、9人)は27日、「JR九州高速船」(福岡市)のクイーンビートルが浸水を隠し3か月以上運航を続けた問題の調査報告書の検証結果を発表した。A〜Fの5段階評価(Eはなし)で、2人が不合格の「F」、残り7人は「D」とし、「総じて低い評価だった」とした。船導入の経営判断が解明されていない、などの批判も多かった。

【写真】<今昔]>日韓高速船「ビートル2世」1991年に就航

 格付け委は、ガバナンス(企業統治)や法令順守などに詳しい有志の弁護士らが、企業の第三者委の報告書から検証が必要と判断したものについて、格付けしてきた。今回は交通機関で影響が大きいなどとして、JR九州高速船の親会社・JR九州が設置した第三者委の報告書を格付けした。

 委員4人は27日、東京都内で記者会見した。久保利委員長は「一番大事なのは、なぜこんな船を選んだのかだが、報告書に書いていない。60億円もかけて誰が選んだのか」と指摘。「アルミでダメージに弱く、溶接が難しい船だったわけだが、正しい事実認識と合理的な判断がなされていたのか、(報告書が)『経営判断だから』とタッチしないのは、報告書として意味があるのだろうか」と述べた。

 海事関係に詳しい野村修也・中央大法科大学院教授は「(以前運航していた)水面から浮くジェットフォイルから、(アルミで)リスクの高い高速船にする時には、それなりの調査研究、経営判断があってしかるべきだが、(報告書からは)何が行われていたのかわからない」と話した。

 また、ガバナンスに詳しい八田進二・青山学院大名誉教授は「代用船のない1隻態勢で運航してきた根本的な原因について、会社の裁量の中での経営判断事項として調査対象にしていないが、この点こそが真因究明の根本」と指摘し、「第三者委の独立性に疑問が残る」とした。

 一方、JR九州の第三者委の委員長を務めた尾崎恒康弁護士は格付け委の検証結果について「コメントは差し控える」とし、JR九州は「第三者委の報告書を真摯(しんし)に受け止め今後につなげていく」とした。

629OS5:2025/01/22(水) 23:28:33
鹿児島市と鹿屋を結ぶ高速船 2025年2月就航 新たな定期航路 その狙いは 
1/22(水) 18:59配信
鹿児島テレビ

薩摩半島と大隅半島を結ぶ新たな航路が2月に誕生します。

鹿児島市と鹿屋市を高速船で結ぶ計画で、運航会社の狙いや県民の声を取材しました。

轟木康陽記者
「2月から始まる鹿屋港への定期航路。鹿児島市ではこちらのマリンポートの浮桟橋から乗船することができます」

新たな航路は、鹿児島市と鹿屋市を結ぶ高速旅客船の定期航路。

鹿児島市のマリンポートかごしまと鹿屋市の鹿屋港の間を結び、毎日、朝と夕方に1往復します。

運賃は大人片道1800円、小学生以下は900円、乗船時間は30分から40分ほどです。

就航を前に、船内の様子を特別に見せてもらいました。

最大の乗船人数は約60人で、外のシートからは錦江湾の景色を楽しむこともできます。

また1台あたり300円で自転車を積むこともできるということです。

定期航路の狙いを高速船を運航する、なんきゅうドッグの今村弘彦会長に聞きました。

なんきゅうドッグ・今村弘彦会長
「鹿児島と大隅の移動人口は調べたら年間800万人いる。1日あたり2万2000人が行き来する。車を持たない交通弱者は鹿屋から鹿児島に来るのに相当時間がかかる。交通弱者、病院に行く人などに喜んでもらええたらうれしい」

鹿児島市内では新たな航路について、期待の声が聞かれました。

街の人
「めちゃめちゃ便利」

大阪からの観光客
「大隅に1軒だけおいしいうなぎ屋さんを見つけて気になっていたので、すぐ行けるのであればいい」

春山たかよ記者
「一方、鹿屋市は、カンパチ丼で有名な漁協直営の食堂の横に高速船が発着します」

鹿屋市は大隅半島の中核都市であるにも関わらず、これまで定期航路がありませんでした。

地元の人からは期待が寄せられる一方で、不安の声も。

そのため町内会が運営する港の商店では、さまざまな企画も考えているということです。

古江みなと市場(古江町内会長)東明さん
「うれしいけど不安。どれくらい客が来るんだろう。利用者がどれくらいいるんだろう。イベントをできればやっていきたい」

なんきゅうドッグ・今村弘彦会長
「桜島を左手に見ながら爽快ですよ。きっと喜んでもらえる海の道になる」

鹿児島市、鹿屋市いずれの港も市街地から離れているため、船の利用客の二次交通の確保は課題で、今後は行政と民間が協力し、知恵を絞る必要がありそうです。

新たな定期航路は2月1日にセレモニーが行われ、一般利用は2月8日ごろが予定されています。

鹿児島テレビ
https://news.yahoo.co.jp/articles/ffb0c91c32607e3e028f94a050aa9d5519b54a83

630OS5:2025/01/23(木) 15:57:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/bed06d68821f5707bda90069a817b3c85c22b545
薩摩-大隅両半島を結ぶ定期船の新路線 2月8日に開設
1/23(木) 14:56配信

毎日新聞
マリンポートかごしま-鹿屋港に定期船として就航する「なんきゅう8号」=鹿児島市中央港新町のマリンポートかごしまで2025年1月22日午後2時18分、梅山崇撮影

 鹿児島県の薩摩、大隅両半島を結ぶ定期船の新路線が2月8日に開設される。「なんきゅうドック」(鹿児島市)が運航し、マリンポートかごしま(同市)と鹿屋港(鹿屋市)間を朝夕各1往復、約30分で結ぶ。

 両半島の定期航路は、同社が山川港(指宿市)と根占港(南大隅町)間で運航する「フェリーなんきゅう」と桜島フェリー、鴨池・垂水フェリーがあり、4路線に増える。

 マリンポート―鹿屋間は旅行会社の依頼で観光客向けの不定期運行していたが、地元の要望を受け定期路線化を決めた。60人乗りの小型高速旅客船「なんきゅう8号」(18トン)を使う。

 なんきゅうドックの今村弘彦会長(85)は「観光客にも地元の人にも資する路線になれば」と話す。

 ダイヤは午前がマリンポート7時40分発、鹿屋8時半発。午後はマリンポート2時40分発(土日祝は3時10分発)、鹿屋4時発。大人1800円、小学生以下900円で、8枚つづりの回数券が1万800円。自転車は別途300円。車やバイクは不可。

 問い合わせは専用ダイヤル(099・261・3844)=就航日に開設。【梅山崇】

631OS5:2025/01/23(木) 21:31:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2f3e33924521ed2e36a8d477d79da0904165ea7
改めて検証、国際航路クイーンビートルはJR九州とともにあった。撤退を早めてしまった「一隻体制、一本足経営」
1/11(土) 6:02配信


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トラベル Watch
写真:トラベル Watch

■ いったんは存続を模索→急転直下、撤退へ

 福岡・博多港〜韓国・プサン港を結ぶ高速船「クイーンビートル」の運航終了が発表された。この船は以前から船底に浸水が生じていたが、それだけでなく、浸水を隠ぺいするような行為が関連省庁の抜き打ち検査で次々と発覚。8月13日から休航を余儀なくされていた。

【画像】JR九州の資料より

 この航路は、現在の船の前身であるジェットフォイル「ビートル」から30年以上にわたって、JR九州グループが運営を担ってきた。8月の抜き打ち検査以降、「浸水報告の不履行」「浸水記録の二重・ウラ管理簿作成」「安全機器の動作偽装」「社長も不正を把握・指示」などの実態が早期に明らかになり、休航発表後の記者会見でも、JR九州 松下琢磨常務が「(船舶の)事業を行なう資格があるのか、問うような声も挙がるだろう」と述べている。

 しかし、JR九州 古宮洋二社長は「安全意識、船のハード的な対策(船体の補修)ができれば運航再開もある」と何度も発言、クイーンビートルの復活を前提に動いていた。その後12月に入って「補修に技術的な難しさがある」「(運航再開は)可能な限り早く決断したい」とトーンダウン。23日に運航再開の断念と、船舶事業そのものからの撤退発表にいたっている。

 一連の実態が明らかになった8月の時点で、「事業としての継続が難しいのでは?」という声は多く上がっていた。にもかかわらず、なぜJR九州はクイーンビートルを守ろうとしたのか。

※前編記事では、クイーンビートルの不正検査の詳細が記された「第三者委員会調査報告書」を読み解いている。あわせてご覧いただきたい。

 実は、「JR九州グループの船舶事業」は30年以上の歴史があり、44のグループ会社のなかでも、大切にされる特別な存在であった。まずは国鉄の民営化で九州旅客鉄道株式会社が発足した37年前にさかのぼり、船舶事業で「ビートル」「クイーンビートル」がどれだけの役割を果たしてきたか、振り返ってみよう。

■ 船舶事業は「子会社のなかでは超・名門」

 1987年4月1日にJR九州が発足した当初、鉄道事業は300億円の赤字を抱えており、利益獲得のためになりふり構わず副業を立ち上げる。1989年9月3日付・朝日新聞によると、発足2年目のJR九州の副業はベーカリー、コンビニ、アイスクリーム店、損害保険代理業、農業、ニューメディア事業、自動車販売業など40以上。ここに1990年から加わった「船舶事業」は、JR九州の定着した事業のなかでは、トップクラスの歴史を持つ。

 さらに就航当時は、のちに社長・会長を歴任する唐池恒二氏(現:相談役)が、課長としてかかわっていた。なお唐池氏は、クイーンビートルの前身となる高速船「ビートル」の博多〜釜山航路の出発式典(1991年3月)で司会を務めたあと第1便に飛び乗ったが、出国手続者数と船内にいる乗船員の数が1人合わず……自身のカウントを忘れていた、という微笑ましいエピソードが残っている。

 ビートルは長らく黒字化を果たせず、2003年に日本で放送された韓国ドラマ「冬のソナタ」効果で利用者数が過去最高(年間35.3万人)に達したあとも、そこまで利益を上げてはいない。ただビートルは、年間3万枚以上を売り上げていたインバウンド観光客向けの乗り放題切符「JR九州レールパス」とのセット利用も多かったという。

 いわばビートルは、韓国からの旅行客を「ゆふいんの森」「あそBOY」など観光列車に誘導するための重要なアイテムであり、2009年から社長に就任した唐池氏も、「ビートル+鉄道」をはじめとする商品で、海外からの観光誘客を前面にアピールした。船舶事業はJR九州本体に、利益では計れない絶大な貢献を果たしてきたのだ。

632OS5:2025/01/23(木) 21:31:30
■ 誤算だったコロナ禍

 JR九州は、20年以上も使用したビートルの置き換え検討を始める。ここから意図しなかった誤算が連続で生じてしまい、最終的に「運航継続のための不正検査」につながってしまった感は否めない。

 まず、ジェットフォイル3隻「ビートル」「ビートル2世」「ビートル3世」を、クイーンビートルのようなトリマランタイプの高速船に置き換えるという経営判断を下した。ジェットフォイルは海面上を飛ぶように進むため、45ノット(およそ時速80km)とかなりの爆速で航行できるものの、定員200人程度にとどまる。かつ、クジラなどを避けるための急減速もあり、船内ではシートベルトが必須だ。

 一方でクイーンビートルのような高速旅客船なら、所要時間は3割ほど長くなるものの、船内での行動は自由となり、JR九州が「ゆふいんの森」「A列車で行こう」など数々の観光列車で展開してきたアテンダントサービスも強みとして活かせる。横に幅広い構造のトリマラン船体なら500人ほどの定員があり、観光シーズンの予約を満席で取りこぼさずに済むというメリットもあった。

 さらに航空機との競争で利用状況が30万人を割り、そのあとみるみる落ち込んで年間20万人弱に。1時間弱で着く航空の逆を行く「ゆっくり、快適なサービスを受けて移動できる」高速船での勝負を選択したのだ。

■ コロナ禍でほかの船を売却。「クイーンビートル一本足経営」に

 しかしここで、2020年からのコロナ禍に巻き込まれてしまう。2020年7月に就航を予定していたクイーンビートルは、オーストラリアからの到着が10月に遅れたうえに、海外渡航に制約がかかる状態では、もちろん就航ができない。

 JR九州高速船も社員を一時帰休させるような状況で、2020年3月期決算で69億円の赤字と、もはや会社存続すら危うい状態になってしまった。

 当初の予定では、クイーンビートルと同様の船体をもう1隻購入し、ジェットフォイルのビートルも1〜2隻は残す予定だったという。しかしJR九州高速船に資金の余裕はなく、ビートル3隻はすべて売却されることに。2番船造船のめどもたたず、残された船はクイーンビートル1隻のみ。ここに、JR九州高速船の不安定な「クイーンビートル一本足経営」がスタートする。

コロナ禍の明けた2022年10月にようやく就航したものの、利用者は7万人程度で、コロナ前の年間20万人弱の半分以下、乗船率も50%がやっとという状態。かつ、船が一隻しかないため、休航すると代替の輸送手段もなく、予約客に頭を下げて費用を補償するしかない。なにより「クイーンビートル一本足経営」では、船を動かさないと収入は入らない。

 不正が行なわれた過程をヒアリングした第三者委員会の資料では、「急に休航するとキャンセルで多くの顧客に迷惑がかかることを言いわけに、違法であることを認識しつつも検査を怠った」ような記述がある。

 最初に検査不正が行なわれたのは2023年2月(浸水の報告不履行)、さらに踏み込んだ「浸水量を表に出さない“ウラ管理簿”の作成」「浸水警報機を50cmも上部にずらして鳴動を止める」などの検査不正は2024年2月〜5月。オースタル製の新造船はクラック(亀裂)などの不具合も多く、なるだけ休航させないための検査不正という選択が、二度目の行政処分と安全への信頼の失墜、最終的には会社の消滅(捜査終了後に会社清算の見通し)につながった。

633OS5:2025/01/23(木) 21:31:41

■ 第三者委の調査は低評価。「クイーンビートル一本足経営」の責任はどこに?

 今回の検査不正が起きたのは「JR九州高速船」、子会社とはいえJR九州とは別会社だ。しかし実際には幹部の多くがJR九州からの出向であり、双方向で集客を行なっていたのは、先に述べたとおり。クイーンビートルも「JR九州のグループ会社」とWebサイトに明記していた。

 第三者委員会報告書の報告をさらに外部から評価する格付け委員会でも、「JR九州との関連性への言及が不十分」と報告書を評価。9人の委員の評価は「D」(4段階の最低評価)、「F」(その下。評価に値せず)に分かれた。なお、格付け委員会で「D」「F」のみの評価が出たのは、「SOMPOホールディングス自動車保険不正請求」(中古車販売店絡み)以来のことだ。

 1隻の船舶だけで経営を行なう「クイーンビートル一本足経営」体制は、鉄道でいえば予備車を持たないようなもの。なぜ親会社として1隻体制を容認したのか。また就航率アップにムリなプレッシャーをかけていなかったのか。第三者委員会が「そこに原因があったとは考えていない」と、今の段階で明記できること自体、大いに疑問が残る。

 博多〜釜山航路はもとより航空と激しい競争を繰り広げており、LCC「エアープサン」などが往復6000円程度のタイムセールを連発。片道1万円以上のクイーンビートルは競争に勝ち抜けなかったかもしれない。かつ、博多〜釜山の航路にはフェリー「カメリアライン」もある。航路自体の未来に問題がなさそうなのが、せめてもの幸いだ。

 いずれにせよ、今回の「クイーンビートル検査不正」では、親会社であるJR九州の安全への姿勢を問う声も多い。また、運航開始当初から不具合が多かったクイーンビートルの船体そのものに関する疑問すら「本調査の対象としていない」としている第三者調査委員会の報告書に疑念を抱くのは、何も格付け委員会だけではない。

 同社の基本的な考え方「安全はあるものではなく、作りあげていくもの」に基づき、信用を再度作り上げるための原因解明が行われることを願うばかりだ。

トラベル Watch,宮武和多哉

634OS5:2025/01/24(金) 10:56:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/bad87f329fd889ad35271428f9cc61275e9fc14c
JR九州高速船 対馬-韓国・釜山など長崎県内の航路廃止へ 船舶事業撤退で
1/24(金) 10:40配信

長崎新聞
 JR九州の古宮洋二社長は23日の定例記者会見で、子会社のJR九州高速船(福岡市)の日韓航路撤退に関し、対馬-韓国・釜山など長崎県関係の航路も廃止する方針を明らかにした。
 JR九州高速船を巡っては、博多と釜山を結ぶ高速船クイーンビートルが浸水を隠して運航を続けた問題が発覚。親会社のJR九州は昨年12月、運航再開を断念し、JR九州高速船の船舶事業からの撤退を発表していた。博多-釜山航路を再開した2022年11月以降、長崎県の航路は運航していない。
 JR九州高速船が届け出ている長崎県関係の航路は、対馬-釜山、博多-対馬市比田勝、博多-長崎、博多発着の壱岐島沖周遊。関係機関との調整が済み次第、九州運輸局に廃止を届け出る。同社は必要な対応が完了後に清算する。

635OS5:2025/01/30(木) 13:19:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/62368fd940fb3daefe0099a2c17de9b9286a2050
鹿児島市・桜島フェリーの24時間運航見直し、深夜帯を10月から取りやめる方針…利用客減少で赤字続き
1/30(木) 11:41配信

読売新聞オンライン
桜島フェリー

 鹿児島市は29日、市街地と桜島を結ぶ「桜島フェリー」について、今年10月から深夜帯の定期運航を取りやめる方針を明らかにした。1984年から24時間態勢で運航してきたが、利用客の減少などの影響で赤字が続き、運航を見直すことにした。

 桜島フェリーは、旧西桜島村時代の34年に始まり、市街地と桜島を約15分で結ぶ。平日に102便、土日祝日に112便を運航しているが、利用客減や燃油価格高騰の影響により、2015年度から9年連続で赤字を計上。23年度までの累積赤字は約27億円に上る。

 市船舶局によると、今年度に3回行った調査では、午前0時〜同4時までの平均で、旅客は4・9人、車両は5・2台の利用にとどまったという。この結果を踏まえ、市は10月から午前0時台〜午前3時台の定期便8便の運航を取りやめる方針を決めた。

 見直しによって年間約3500万円の経費削減を見込む。ただし、救急搬送を想定し、桜島側にフェリーや船員を待機させるという。

636OS5:2025/01/31(金) 15:30:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6d778be98d5fdb675a98c29c47c61ddd4e80455
離島結ぶ高速船、2月から便数半減…「想定外の大量退職」で船員不足に
1/31(金) 11:41配信

読売新聞オンライン
2月以降は運休となる、朝一番の高速船に乗り込む乗客(松山市で)

 中島汽船(松山市)は、2月1日から船員不足を理由に、松山市の高浜港と離島の中島や怒和島などを結ぶ高速船の一部を運休する。同社は「運休は当面の間で、船員を確保できれば通常運航に戻す」としている。だが、便数が半減するため、利用者からは「日常の足」の減少に不安の声も上がる。(辰巳昌宏)

 運休するのは、東線(睦月島、野忽那島、中島)、西線(中島、怒和島、津和地島、二神島)の2航路、計15便のうちの8便。通常ダイヤに戻す目安の時期は示されていない。上下14便あるフェリーは通常通り運航する。

 同社によると、高速船の運転に必要な海技免状を持つ船員が昨年末から相次いで退職した。「それぞれの理由があり、想定外の大量退職だった」と説明し、残った船員で回すと休日も消化できないという。同社はハローワークで募集をかけたり、採用歴のある学校に説明したりして人材確保を始めている。

 同社は2004年10月に営業を始めた。それまでは松山市と合併した旧中島町が運営していた。「離島航路は道路と同じ生活路線」と位置づけるが、燃料代の高騰や新造船導入が経営を圧迫し、ここ数年は赤字が続く。県と市は離島航路補助要項に基づき、約1億4000万円(2023年度)を補助している。

高島発中島方面行き 通勤通学時間帯の時刻表

 離島航路の起点となる高浜港。午前7時23分発大浦港(中島)行き初便には約80人が乗り込んだ。乗船率は8割。最速25分で着くが、運休の対象だ。

 中島で働いているという男性(65)は「フェリーでは時間がかかり、大変困る」とこぼす。別の男性は「朝の通勤通学帯は会社にとってドル箱路線。なぜなくすのか、わからない」と話す。高浜―大浦間は昼の直通フェリーで約40分。途中の島に寄港すれば1時間以上かかる。

 中島にある県立松山北高中島分校では、教職員20人のうち半数が高速船を利用する。通常は東線を使っているが、2月以降は西線とバスを乗り継ぎ、出勤する予定。学校への到着はこれまでより遅れる。菅野圭作分校長は船員不足という事情に理解を示しつつ、「8時半の授業開始には間に合うが、生徒の登校指導もあるので、慌ただしくなる」と話す。

 中島への移住促進に取り組むNPO法人「農音」の田中佑樹さんは「島を元気にしていこうという動きに反することを交通機関がやっている」と言う。一方で、「島側にもできることがある」とし、船員募集の動画を作成中だ。

 市は今月9日、運休の説明を同社から受けた。野志克仁市長は28日の記者会見で、「島の人への説明を丁寧に行い、可能な限り船員を確保し、通常運航に戻してほしい」と述べた。

637OS5:2025/02/10(月) 20:39:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/9981f45374bfd73074da2c3ab362fbd3e26ecb27
大分空港ホーバー、訓練中に6度目の事故 定期便の就航時期見通せず
2/10(月) 18:34配信

毎日新聞
訓練中の接触事故でへこんだ船体=大分第一ホーバードライブ提供

 8日午前11時40分ごろ、大分空港(国東市)と大分市中心部を海上ルートで結ぶ予定のホーバークラフトが訓練中、大分市側の発着場で接触事故を起こした。運航事業者の大分第一ホーバードライブによると、乗員5人にけがはなかったが、船体の一部がへこんだという。

 事故は、2023年11月の訓練開始以降6度目。同社によると、3番船「Tanso」を使用して発着場に上陸する際に突風で船尾が流され、左前方部が艇庫前にあるゴム製のクッション材に接触した。接触で、船体の一部が幅約30センチにわたって約2センチへこみ、溶接部分に約2センチの亀裂が入ったという。

 3隻あるホーバーのうち、1、2番船は現在検査などをしており、運航できる船がなくなったため、週末や祝日に運航してきた別府湾の周遊便は当面欠航する。

 大分空港を発着するホーバーの定期便は、24年就航を目指していたが、訓練中の事故が相次ぎ、就航時期が見通せなくなっている。記者会見した同社の高橋一美運航部長は「再発防止に努める」などと述べた。【神山恵】

638OS5:2025/02/11(火) 09:48:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/235ec84eff68d515dd72951e35d7d15600fed19c
利用客の伸び悩みに燃料費は高騰。船員は休憩時間を削られる…マルエーフェリーが屋久島に寄港する実証運航休止
2/11(火) 6:00配信


南日本新聞
マルエーフェリーの「フェリーあけぼの」=同社HPから

 マルエーフェリー(奄美市)は10日、2018年3月から始めた鹿児島-奄美・沖縄航路で屋久島に寄港する実証運航について、3月21日の便を最後に休止すると発表した。奄美大島の世界自然遺産登録を見据え、上り便に限り始めたが、利用客の伸び悩みや燃料費高騰などを受け決定した。

離島の生活航路を支えるのは、わずか2%しかいない“フネージョ”の一人…「やりがいを感じる日々」という、船員ならではの魅力とは?

 当初は4日に1回、20人以上の予約で屋久島へ寄港していた。その後、人数制限を緩和したり、寄港する曜日や時季を限定したりして運航を継続、これまで通算180回運航し延べ約2000人が利用した。

 同社によると、寄港1回あたり乗客50人前後で黒字を想定していた。当初見込みより世界遺産登録が遅れたほか、新型コロナウイルスの影響もあり、これまでの平均乗客数は10人余りで推移。県や屋久島町から一部補助もあったが赤字が恒常化した。屋久島寄港の時間帯は本来、船員の休憩時間でもあり、追加労務も課題だった。

 同社の宮園登玄(たかはる)総務部長は「奄美と屋久島の世界遺産をつなぐ航路として期待されていただけに非常に残念だが、現状をご理解いただきたい」と話した。

南日本新聞 | 鹿児島

639OS5:2025/03/01(土) 23:42:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/818ae592f750e69aa45fa5dae47c1036266fa866
本土と離島結ぶ1航路が撤退、年500万〜700万円の赤字厳しく…残る1航路に事業補助へ
3/1(土) 16:50配信

読売新聞オンライン
バンカー・サプライの小型船(奥)。最終日の28日も似島への通勤者らが利用していた(広島市南区の市営桟橋で)

 広島市の本土と似島(広島市南区)を結ぶ2航路のうち、一つの事業者が撤退することになり、28日に最後の運航を終えた。長年、赤字が続いてきたことが主な理由。残る航路の事業者からも「いつまで続けられるか不安」との声が上がっており、市は2025年度から事業費の補助や、経営改善策の検討に取りかかる方針だ。(山下佳穂)

【地図】撤退した航路と継続する航路

 運航を終えたのは、本土側の市営桟橋と島側の似島学園前桟橋を結ぶ小型船の航路。バンカー・サプライ(同区)が2004年から平日に1日5往復、運航してきた。

 バンカー・サプライの横山恭治社長(70)によると、1日あたりの乗客数は計約60人で、ここ十数年間は毎年500万〜700万円程度の赤字だったという。横山社長は「他の航路などで赤字を 補填ほてん し、減便や料金改定などの工夫もしてきたが、船も老朽化しており維持が難しくなった」と説明し、「通勤や通学で利用している方から『不便になる』と言われており、申し訳ない」と言葉を詰まらせた。

 最終日となった28日も市営桟橋には利用者の姿があった。島内の学校で勤務している30歳代の男性教員は「航路の廃止は3月末と聞いていたが、少し早まったので驚いた」と語り、50歳代の女性教員も「3月からは別の航路を使わなければいけない。通勤時間も変わってくるので、慣れるまでが大変だ」と話していた。

 残る一つは、似島汽船(同区)が運航するフェリーの航路で、広島港桟橋と似島桟橋を1日13往復する。このうち3便は似島学園前桟橋を経由するが、バンカー・サプライの撤退により、同桟橋から本土へ渡る手段は今後、少なくなる。両桟橋間の道路は約2・5キロで、学園前桟橋を利用していた人は、これまで以上に移動時間を要する可能性がある。

 同汽船も経営状況は苦しい。浜本義幸社長(71)は「油代は高騰して、船員のなり手も減っている。島内でも若い世代が定住せず、乗船客が減ってきている。私も高齢なので、いつまで続けていけるか不安だ」と吐露する。

 市によると、島内の人口は1969年の約3000人をピークに、2024年末時点では約650人に減少した。島と本土を結ぶ重要な交通機関である航路を維持するため、市は2025年度一般会計当初予算案に約1900万円を計上し、存続に向けた取り組みを始める。

 関係機関や専門家を含む協議会を設置。航路改善計画を策定し、26年度に国から補助金の認可を受けることを目指す。これが認められるまでは市が同汽船への補助を行い、赤字を穴埋めする考えだ。

 市公共交通政策部は「航路の持続性を高めるのが最優先。同時に、似島の活性化も進めていかなければいけない」としている。

640OS5:2025/04/08(火) 12:58:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d918af39127d76ac9c28161918b4f6b21876568
大分市―大分空港のホーバー定期航路就航、当初予定から1年以上の遅れ 船内のトイレ設置も課題に
4/8(火) 11:10配信

大分合同新聞
定期航路の就航が当初の計画から1年以上ずれ込んでいるホーバークラフト

 大分市と大分空港(国東市)を結ぶホーバークラフトの就航が、当初の予定から1年以上ずれ込んでいる。空港へのアクセス改善や大分県観光の起爆剤として期待されているが、相次ぐ訓練中の事故で安全対策や操縦士の育成が課題となり実現に至っていない。船内にトイレを設置するべきかどうかも検討事項として浮上しており、先行きは見通せない。

 ホーバーは当初、2024年3月末までの定期就航を目指していた。運航会社の「大分第一ホーバードライブ」(大分市)は23年11月から実地訓練を重ねてきたが、事故や天候不良に伴う訓練の中断が重なり「安全性を高めるために時間が必要」と判断。英国企業から船体の納入が遅れたこともあって、スケジュールを大幅に見直した。

 これまでに訓練中の事故は少なくとも7件確認されている。このうち昨年6月に船体から噴出する風にあおられて社員が転倒し重傷を負った事故と、同7月に大分市の発着場で船体がコンクリート壁にぶつかった2件の事故は、書類送検された当時の操縦士に対する刑事処分が出ていない。

 導入した3隻のホーバー全てにトイレがないことも運航に向けた課題となっている。船舶安全法の規定に基づく九州運輸局の内規では「沿海をおおむね30分で航行する船にトイレは不要」と定めている。

 計画上、片道約30分で航行するホーバーに設置義務はないものの、強風時などゆっくり走る場合は30分を超える可能性がある。同社は「利用客からトイレがあった方が良いという声もある」として、必要性を検討している。

 就航には九州運輸局の安全確認検査を通過しなければならない。同社は現在、検査に向けた準備を進めている。トイレを設置するとなれば、改修の規模によっては設置後に検査を受ける必要があり、さらなる遅れを招くことも考えられる。

 計画通りに進んでいない現状について、佐藤樹一郎知事は1日の定例会見で「3隻合わせて42億円で購入した県の財産が、初期の目的のように活用されていない状況は大変問題があると思っている。課題を解決して安全に就航してもらいたい」と述べた。

641OS5:2025/04/09(水) 10:57:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff7aa77a4ee89640ee9a3f6157ba618e5a32e2d8
青森〜室蘭航路に展望浴室つきの新造船「ブルーグレイス」が就航へ 津軽海峡フェリー
4/9(水) 10:15配信
RAB青森放送

津軽海峡フェリーは8月8日から青森〜室蘭航路に新造船の「ブルーグレイス」が就航すると発表しました。
「ブルーグレイス」は総トン数約8,900トン、全長144m、定員は422人でトラック65台または乗用車230台を積載できます。
現在運航中の「ブルーマーメイド」とほぼ同じ大きさですが、新たに展望浴室を設け、個室を増やしたということです。
ボディーソープ、シャンプー、リンスが備え付きの展望浴室は追加料金が不要で、海の景色を眺めながら入浴ができるということです。
このほか個室にはグループ客向けの新等級「ファースト」と、ペットと利用できる「ファースト/わんこ同伴室」を新設しました。
2023年10月に航路を開設した「青森〜室蘭」は片道が約7時間と運航時間が長く、快適に過ごせる環境を整えるため船舶の入れ替えを行ったということです。
「ブルーグレイス」は室蘭発が8月8日の20:50から、青森発が8月9日10:40から運航が始まり、予約は5月8日午前9時から受け付けるということです。

642OS5:2025/04/09(水) 11:31:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0858934254139acd00eff4ff90a5f8520d12dbd
直島と高松を結ぶ四国汽船、運賃値上げ申請 認可されれば43年ぶり
4/9(水) 11:20配信

朝日新聞
四国汽船のフェリー「せと」=2022年7月4日午後3時5分、高松港、福家司撮影

 四国汽船(香川県直島町)は、6月1日からの運賃値上げを国土交通省四国運輸局に申請した。認可されれば、43年ぶりの値上げとなる。同社がフェリーや高速船を運航している直島は、今年開催される瀬戸内国際芸術祭の主要な会場となっている。

 高松―直島(宮浦)間では、フェリーの旅客運賃が160円上がって680円に、車両運賃(4メートル以上5メートル未満)が1650円上がって7150円となる。全体の値上げ率は旅客運賃が5〜37%、車両運賃が13〜30%。

 直島(宮浦)―豊島(家浦)間、直島(宮浦)―犬島間、豊島(家浦)―犬島間の3航路の高速旅客船の旅客運賃も値上げになる。

 申請は3月26日付。同社は、燃料費などの高騰、船員不足に伴う人件費や採用コストの増加を理由としている。(福家司)

■両備グループの傘下に

 直島(香川県直島町)と高松、岡山・宇野などを結ぶフェリーや旅客船を運航している四国汽船(香川県直島町)が、岡山を中心に交通事業などを展開する両備グループの傘下に入った。

 両備グループが3日、発表した。四国汽船は全株式を両備グループの中核会社、両備ホールディングス(岡山市)に譲渡した。従業員98人(パート、アルバイトを含む)はそのまま引き継がれるという。

 両備グループによると、昨年6月、四国汽船側から「船員不足で航路の維持が難しくなった」と支援の依頼を受けた。翌月から業務支援に入り、さらに経営改善が必要だったため、経営を引き受けたという。

 新社長には両備グループの小嶋光信代表が就任した。同グループの広報担当者は「離島の生活航路を守り、瀬戸内海が世界に誇れる観光地となるように努めたい」としている。(福家司)

朝日新聞社

643名無しさん:2025/04/27(日) 09:24:20
https://carview.yahoo.co.jp/news/detail/1bdfb6dbf42d9cbfa8fe519089652e688663af90/
虚しさ漂う「クイーンビートル」の最後 JR九州希望の新造船が5年で“争奪戦”になるまで 「良い船だと今でも思う」
2025.04.27 08:14
掲載
クイーンビートル売却 当初は2隻つくる予定だった!?

JR九州は2025年4月17日、運航から撤退した日韓航路の高速船「クイーンビートル」(2582総トン)を、韓国パンスターグループの「パンスターラインドットコム」に売却したと発表しました。

【これが「クイーンビートル」の超楽しそうな船内です!(写真42枚)】

契約は1日付で結ばれ、引き渡しは5月中を予定。売却額は非公表で、JR九州は2026年3月期の連結決算に特別利益として計上します。売却に当たって「日韓航路で運航しない」ことを条件として盛り込んでおり、引き渡し後は国外の航路で就航することになります。

関係者は「安全面を気にしてトリマランにしたのに、会社をたたむことになるとは」と悔しさをにじませます。

「クイーンビートル」はJR九州高速船が博多―釜山航路で投入する新鋭船として、豪オースタルで建造されました。日本では珍しいトリマラン船型(三胴船)を採用しており、「高速船から客船に生まれ変わる」をコンセプトとした内外装のデザインは工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が手掛けています。

船体は軽量のアルミ製。4基のエンジンを使用したウォータージェット推進により、航行速力は36.5ノットとなっていました。船価は57億円。当初はパナマ船籍で船級はノルウェー船級協会(DNV)でした。

同航路に就航していたジェットフォイル「ビートル」(164総トン)の乗客数は191人でしたが、「クイーンビートル」は船体の大型化を実現したことで、旅客定員はビジネスクラス120人、スタンダードクラス382人の計502人に拡大。高速航行中でもシートベルトを着用する必要がなく、船内を自由に歩き回れる「クイーンビートル」ならでは設備として、飲食物を提供するKIOSKや免税店が置かれ、船尾と両舷には展望デッキが設けられていました。これらにより旅客サービスの向上と輸送力の強化を図っています。

JR九州高速船はまず「クイーンビートル」を導入し、ジェットフォイル2隻と合わせて計3隻体制で運航。続いて「クイーンビートル」の同型船をもう1隻増やし、博多―釜山航路を「クイーンビートル」級2隻で、対馬―釜山航路をジェットフォイル1隻で運航することを計画していたようです。

しかし、コロナ禍がこの計画を大きく狂わせました。

ジェットフォイルも売らざるを得ず

「ジェットフォイルでは走れない海の状況でも、『クイーンビートル』は走ることができる。特に日韓航路はジェットフォイルだと日没になると走ることができなかったが、『クイーンビートル』は真っ暗になっても走れるため柔軟なダイヤを組むことができた」(関係者)

しかし新型コロナウイルスの感染拡大に伴って日韓航路の運航が休止になると、デビューを控えた「クイーンビートル」に暗雲が立ち込めます。2018年に起工した同船がロールアウトしたのはコロナ禍の始まりの2020年2月。資機材の供給不足や技術者の移動が制限されたことで、進水や各種試験も延期を繰り返し、JRへ引き渡されたのは2020年9月でした。

この時点で収入源が途絶えたJR九州高速船は会社存続の危機に陥っており、ジェットフォイル2隻を売却。「クイーンビートル」は日韓航路への復帰を前提に沿岸輸送特許を得たうえで国内の遊覧運航を行ったものの、2022年からはカボタージュ規制(国内海上輸送の自国籍船限定)による日本船籍への転籍を余儀なくされました。

JR九州高速船は2022年11月に博多―釜山航路で「クイーンビートル」の運航を再開したものの、船体のクラックを原因とした浸水が立て続けに発生し、再び運航停止に追い込まれます。2023年6月には「クラックが原因の浸水も発生し、臨時検査の受検義務が生じていたにも関わらず、国土交通省へ報告せず未受検のまま航行させた」として、「輸送の安全の確保に関する命令」を受けました。

さらに2024年8月に国土交通省が実施した監査では、「2024年2月に発生した船体への浸水が、国土交通省へ未報告だった」ことに加えて、そのことを「航海日誌やメンテナンスログ等に記載せず、別途浸水に関する管理簿を作成」したうえ、浸水量が急激に増加した同年5月28日に「浸水警報センサーの位置をずらした」ことが発覚します。この時、「クイーンビートル」の船首先端の右舷側には約 110 cmものクラックが、縦に発生していました。

これにより同社は国土交通大臣から早急に改善措置を執るべきとした「輸送の安全の確保に関する命令」に加えて、全国初となる安全統括管理者と運航管理者の解任命令を受けます。

644名無しさん:2025/04/27(日) 09:24:31
建造からわずか5年 国内外から引き合い

JR九州は再発防止策を発表するとともに、「クイーンビートル」の運航再開を模索していたものの「ハード対策を施しても船体へのクラック発生のリスクを完全に払拭することができず、運航再開のための確実な安全が担保できない」と判断。2024年12月に船舶事業からの撤退を表明しました。

関係者は事象を報告すると運航を止められるという危機感から「安全に走れるという判断を自社でしてしまった」と振り返ります。

「良い船だと今でも思う。ジェットフォイル以外の選択肢を奪ってしまい、離島の皆さんには申し訳ない」(関係者)

JR九州の広報によると「クイーンビートル」は国内外のさまざまな会社から引き合いがあり、その中で「早期の引き渡しという双方の条件が一致」したため、「パンスターラインドットコム」への売却が決まったとのこと。ただ、玄界灘の波に耐えられる強度の補修が難しいと判断した経緯もあり、売却の条件で日本と韓国を結ぶ就航は行わないことが盛り込まれています。

パンスターグループは今月、釜山―大阪航路に新造フェリー「パンスターミラクル」(2万2000総トン)を投入したほか、釜山―対馬航路で高速船「パンスター対馬リンク」を運航しています。同グループでは韓国を拠点としたクルーズ事業の拡大を目指しており、「クイーンビートル」がどのように活用されるか注目されています。

645OS5:2025/05/13(火) 12:46:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/fcd9aec1a08f7663880a1d617e891d7f3819d684
隠岐汽船、異例のダイヤ変更…フェリー、高速船レインボーが大幅減便 船員確保が困難に「安全面で無理させることはできない」 レインボーは夏休みも一往復へ、フェリーは6月から一部2隻体制に
5/13(火) 6:00配信
山陰中央新報
運休が予定されている隠岐汽船のフェリーくにが(資料)

 隠岐と本土を結ぶ隠岐汽船(島根県隠岐の島町中町)が、一部期間でフェリーと高速船を減便するダイヤ改正実施を決めた。船員確保が困難になったことが理由で、運用中のダイヤ変更は異例。フェリーは一部期間で現状の3隻体制から2隻体制となる。

【表・運航ダイヤ改正ポイント】隠岐汽船のフェリー、高速船が大幅減便 船員確保困難で

 同社によると、フェリーは、6月17日〜7月18日、9月1〜30日、11月4日〜12月20日の期間は、「おき」「しらしま」の2隻体制にする。他の期間は3隻体制で運航する。

 2隻体制の期間は、七類港(松江市美保関町七類)を出港し、島前3町村(西ノ島、海士、知夫)に寄港した後、西郷港(隠岐の島町)を経て七類港に戻る「くにが」を運休する。

 高速船「レインボージェット」は今年最後の運航日となる11月30日までの間、8月9〜17日の両期間が隠岐と本土を2往復し、他の期間は1往復となる。当初2往復を予定していた7月19日〜8月8日は1往復に減便する。

 同社は25年、24年と比べて高速船を約80日間、1往復に減便するダイヤで運航を始めたが、再度減便に踏み切った。

 同社によると、25年ダイヤを策定後、退職者があり、安全運航に必要な人員確保と乗組員の休日取得の措置として減便が必要になったという。

 採用活動に取り組んでいるものの、応募者は少なく、全ての職種で人員不足が続いているという。同社の池田則文常務は「全国的に船員が不足している。安全面で無理をさせることはできない」と説明した。

646OS5:2025/05/13(火) 12:47:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/6925a860c8dd2deb11af202b7b89c45f26996b15
「航路存続へ断腸の思い」――船員が足りない。奄美海運が週4に減便へ 唯一の定期船・喜界町は農産物出荷や島外通院を懸念
5/13(火) 6:33配信
南日本新聞
奄美海運が6月からの減便を検討する「フェリーあまみ」=12日、鹿児島市与次郎1丁目

 奄美航路の奄美海運(鹿児島市)が6月1日以降、船員不足により現在の週5便から4便へ減便する方向で検討していることが12日、分かった。知名町への寄港も休止する方針。寄港先の自治体へ5月上旬に連絡し、同社が唯一の定期船となる喜界町では説明会を開いた。同社は「非常に心苦しく断腸の思いだが、航路継続のためご理解いただきたい」としている。

【写真】〈関連〉奄美海運の定期航路のルートを地図で確認する

 同航路は、「フェリーあまみ」(鹿児島-徳之島・平土野)と「フェリーきかい」(鹿児島-知名)の2隻体制で、平日は毎日運航する。同社の計画では、週3便の「あまみ」を2便に減らす。「きかい」は週2便のままだが、知名町寄港は現地で委託する荷役作業員不足に伴い取りやめる。

 奄美海運によると、今年2、3月に船員の退職が相次いだ。現在は週5便体制を維持できる人数から8人不足しており、船員の休みが取りづらい状況が続いている。同航路は国庫補助の対象で今後、県や寄港自治体、事業者などで構成する協議会を開き、減便などについて議論される見通し。

 喜界町での説明会は今月7日、役場であり、奄美海運の本坊隆幸社長らが出席した。参加した約200人の島民からは、農産物の出荷や島外通院への影響、さらなる減便を心配する声のほか、減便直前になってからの説明会開催に不満の意見も上がった。

 パッションフルーツやメロンを栽培する農業男性(39)は「住民の生活や暮らしに直結する航路で、なぜ見直し前に相談してくれなかったのか疑問。突然言われても対策のしようがない。減便以外の解決策がないのか模索してほしい」と話した。

南日本新聞 | 鹿児島

647OS5:2025/05/21(水) 14:41:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8aeb856c7ca2ff790f6c33dca5c3343d22e25f9
商船三井、存在感増すシンガポールに準本社を設置。従業員数は総勢800人超え
5/21(水) 11:31配信

日本海事新聞
商船三井グループのシンガポール現法は14社・800人超に

 商船三井は4月1日付で、本社組織の一部と見なす組織として「シンガポール準本社」を設置した。シンガポール準本社は同国にある主要子会社6社で構成。個別最適の集積を見直して、全体最適を実現することにより、事業ポートフォリオ変革を支える事業基盤の強化を図る。

 ◆

 シンガポールには商船三井グループの現地法人が14社ある。従業員数は総勢800人を超える。シンガポール拠点は東京本社に次ぐ人員規模を誇り、拠点としての重要性は増している。

 「組織がこれだけ大きくなったにもかかわらず、これまでは組織を束ねる意識が弱かった。これほど大きな組織を運営するには、全体最適の考え方を導入していく必要があると判断した」

 シンガポール準本社を統括する田村城太郎専務執行役員は、準本社を設置した狙いについてそう語る。

 シンガポールは世界一の海事都市として、関連する人材や情報などの集積が進む。「当社が集積してきた組織をより良くマネージするために準本社の概念を導入した」(田村氏)

 シンガポールにある14社の業種は、海運、金融、物流、商社、旅行代理店、船舶管理など多岐にわたる。まずは「当社グループのコアとなる海運部門の会社を準本社としてくくり、その中で全体最適の具体化を目指す」(同)考えだ。

 シンガポール準本社を構成するのは、MOLトレジャリーマネジメント、MOLオーシャンバルク、MOLエナージア、MOLエンシャン、MOLケミカルタンカーズ、MOL(アジアオセアニア)の6社。

 各社の経営の独立性は今後も維持する。金融業を手掛けるMOLトレジャリーマネジメントを除くと、ドライバルク船、各種タンカー、LNG(液化天然ガス)船、自動車船などのビジネスを展開している。「それぞれの事業機会を追求していくこともこれまでと変わらない」(同)

 一方で、「グループ会社同士が同じオフィスで一緒に仕事をしている。共通のトピックはいろいろあると思う。コーポレート機能に関しては共通する部分も多い。一緒にやった方が効率的になる部分があれば、積極的に考えていきたい」(同)。

 シンガポール準本社は、商船三井グループのBCP(事業継続計画)でも重要な役割を担う予定だ。

 田村氏は「本社で何らかの事情により業務の遂行が困難になった場合に備え、業務を継続するための受け皿を整備する必要がある。各事業の拠点があるシンガポールが受け皿となることは自然な流れだ。準本社という概念を導入したことを機に、BCP機能も拡充する」と語る。

 商船三井グループにおけるシンガポール拠点の存在感が増しているのは、同国のビジネス上の優位性が際立っていることが主因だ。エネルギー関連の荷主や金融機関などさまざまな関係者が集積している。

 最近では東南アジア・大洋州地域とシンガポール拠点を統括するMOL(アジアオセアニア)の人員が顕著に増加している。東京本社からLNG船に関わる業務の一部を移管したためで、ここ数年でスタッフ数は115人へ倍増した。

 ケミカル船事業を手掛けるMOLケミカルタンカーズは、同業のフェアフィールドケミカルキャリアーズを買収したことで業容が大幅に拡大。ドライバルク船事業会社MOLケープは4月からMOLオーシャンバルクに社名変更した。

 今後のシンガポール拠点の在り方について田村氏は「ビジネスありき」と語る。「コンテナ船とケミカル船は事業を全て移管し、ドライバルク船やタンカーは事業の一部を移管した。今後も非海運事業を含めシンガポールでビジネスをすることが合理的と判断すれば、おのずと機能は拡充していく」見通しだ。

日本海事新聞社

648OS5:2025/05/28(水) 12:42:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/dfcb49bd466bf1828688bdae23961cb256ebaacc
「三池島原ライン」7月から運休 島原と福岡県を結ぶ唯一の航路 やまさ海運、累積赤字4億円超
5/28(水) 11:20配信


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長崎新聞
7月から運休する三池島原ラインの「しまばら丸」(手前)=島原港

 やまさ海運(長崎市)は27日、福岡県大牟田市の三池港と島原港を結ぶ高速船「三池島原ライン」を7月1日から運休すると発表した。同社によると、新型コロナウイルス禍で低迷した乗客数が回復せず、累積赤字が4億円超に上り、運航継続を断念した。
 同ラインは現在、島原半島と福岡県を結ぶ唯一の航路。同社は今年4月から島原市などを通じ、高速船2隻(各定員60人)の無償提供を前提とした航路譲渡を模索したが、引受先が見つからなかった。5月12日に九州運輸局へ1年間の運休を届け出て、翌日付で受理されたという。伊達昌宏社長は「このまま譲渡先が決まらなければ航路廃止となる可能性もある」としている。
 大牟田-島原航路は2015年に同社が島原鉄道(島原市)から航路譲渡を受け運航。片道50分で1日4往復していた。乗客数は年間2万人を超えていたが、コロナ禍の21年度には約5千人に落ち込み、24年度も約1万6500人にとどまっていた。
 やまさ海運は三池島原ラインの船員3人に、長崎市で運航している軍艦島クルーズへの転籍を打診しているという。
 島原市などによると、大牟田-島原航路は1950年に同市の島原観光汽船(解散済み)が開設。79年には13万6千人が利用した。雲仙・普賢岳噴火災害などの影響で91年には4万5千人に減少。97年8月から島原鉄道が引き継ぎ、2015年3月末まで運航していた。

649OS5:2025/06/08(日) 19:01:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d74ce5f79b76fed5f412fc519e27fc94578e48d
陸路80kmを4kmに短縮! 日本最強(?)の「短絡フェリー」はなぜ存続の危機にあるのか? 勝手ランキングを通して考える
6/8(日) 17:51配信

Merkmal
地図上の短絡フェリー
桜島フェリー(画像:写真AC)

 日本地図を眺めていると、「わざわざ遠回りをしなくていいのでは?」と思える部分には、短絡フェリー(長距離輸送経路を海上で短絡(ショートカット)するために運航されるフェリー)がある。

 道路が整備されていても、やはり近道したくなるのが人の性(さが)だろうか。フェリーは、ゆったり、まったりしているので、せっかちな人にはちょっと苦手かもしれない。しかしながら、距離が短い分、所要時間が短くかつ値段も手頃で、さらには海上でしか味わえない景色もある。

 そこで今回は、「短絡フェリー勝手ランキング」と称して、北から南までの短絡フェリーを紹介したい。

1日2往復のレアさが魅力の「むつ湾フェリー」
むつ湾フェリーのウェブサイト(画像:むつ湾フェリー)

 むつ湾フェリーは、青森県の津軽半島の蟹田港と下北半島の脇野沢港を結ぶフェリーだ。橋があれば便利なのにと思える、両半島がせまった部分あたりを運航している。

 陸路だと約180kmだが、フェリーだと約20kmとなり160kmも節約できる。とはいえ、便数は多くはなく、1日2往復のレアさがかえって魅力といっていい。

 また、運航期間も4月21日から11月5日と限られている。暖かい時期に、陸奥湾1周ドライブがてらに乗ってみたい航路だ。

アクアライン開業後も健在の「東京湾フェリー」
東京湾フェリーのウェブサイト(画像:東京湾フェリー)

 東京湾フェリーは、東京湾の入り口の両端にある久里浜港と金谷港を結んでいる。今では、東京湾の両端を結ぶといえば東京アクアラインだが、アクアライン開業後も健在だ。

 東京アクアライン経由の陸路約110kmに対し、東京湾フェリーだと11.5kmと十分の一に短縮される。所要時間も40分と短いのも、渋滞知らずで使いやすい航路といえよう。国土交通省の船舶乗降人員ランキング(2022年)では、千葉県側の金谷港は約66万人と27位にランクインしている。港湾統計年報(2022年)の車種別台数によると、

・バス:775台
・トラック:1596台
・乗用車:14万2982台
・その他(軽トラック・トレーラー):927台

と、圧倒的に乗用車が多く、レジャーに欠かせない航路といっていいだろう(出典:国土交通省 港湾統計年報(2022年))


 海上からの眺めも素晴らしく、東京湾も太平洋も堪能するなら東京湾フェリー一択だ


意外な映えスポット「駿河湾フェリー」
駿河湾フェリーのウェブサイト(画像:駿河湾フェリー)

 駿河湾フェリーは、静岡県の清水港と伊豆半島西部の土肥港を90分で結ぶ短絡フェリーであるが、つい見落としがちな航路かもしれない。もちろん、陸路で約100kmのルートが、フェリーでは約30kmとなる立派な短絡航路だ。

 ふじさん駿河湾フェリーのウェブサイト上で「日本一深い駿河湾から日本一高い世界遺産富士山を楽しむ船旅へ」とうたわれているように、自然のロケーションに恵まれている。しかしながら、港湾統計年報(2022年)の土肥港の乗降人員は、9.4万人と決して多くはない。それもそのはずで、1日3往復しか運航されていないのだ。車種別台数は、

・バス:511台
・トラック:89台
・乗用車:2万6977台
・その他(軽トラック・トレーラー):66台

となっており、便数が少ないにもかかわらずバスの台数が東京湾フェリーに迫るいきおいである(出典:国土交通省 港湾統計年報(2022年))。

 伊豆半島への観光旅行のコースに、組み込まれているということだろう。実際、太平洋と富士山の絶景を味わえる航路のポテンシャルは高い。コンビニ富士山が一時期話題となったが、「駿河湾フェリーからの富士山の方がもっと映えるのでは」と思っているのは筆者だけだろうか。

650OS5:2025/06/08(日) 19:01:23
初日の出なら「伊勢湾フェリー」
伊勢湾フェリーのウェブサイト(画像:伊勢湾フェリー)

 東京湾入り口の東京湾フェリーが東の横綱ならば、伊勢湾入り口の伊勢湾フェリーは、西の横綱だろう。

 伊勢湾フェリーは、渥美半島の先端部に位置する伊良子岬と三重の鳥羽を結んでおり、陸路で約220kmの距離が海路で約20kmまでに短縮される。船舶乗降人員ランキング(2022年)では、三重県側の鳥羽港は約110万人と第9位にランクインしている。

 伊勢神宮や鳥羽といった世界的な観光地へのアクセス港であり、かつ島々を結ぶ重要なインフラということだろう。対岸の伊良子港は、乗降人員約28万人であり、単純計算では鳥羽港乗降客の約四分の一が伊勢湾フェリーの利用者となる。

 元旦には、鳥羽港と伊良子港を6時30分に出港する臨時便があり、太平洋を昇ってくる初日の出を拝むことができる。伊勢湾フェリーの初日の出は、伊勢神宮への初詣とセットの定番コースだ。

乗降客数上位にランクイン「桜島フェリー」
桜島フェリーのウェブサイト(画像:桜島フェリー)

 船舶乗降人員ランキング(2022年)では、桜島フェリーが発着する鹿児島港が約381万人の第2位、桜島港が約225万人の3位である。ちなみに1位は、広島県の厳島(宮島)の約572万人だ。陸路で約80kmの道のりが、桜島フェリーだとわずか4kmとなる。桜島という観光地を抱えているだけでなく、生活インフラとしても重要な航路といっていい。港湾統計年報(2022年)の車種別台数は、次のとおり(出典:国土交通省 港湾統計年報(2022年))。

●厳島
・トラック:6万530台
・乗用車:7万6861台
・その他(軽トラック・トレーラー):3036台

●厳島
・桜島(鹿児島県管理)
・バス:3773台
・トラック:44万5908台
・乗用車:53万5510台

このように、厳島より桜島の方がトラック、乗用車の台数が圧倒的に多い。また、桜島は全国的にみても航送台数が突出している。厳島が参拝客メインの路線に対し、桜島フェリーは、観光航路として、あるいは地域住民の足として利用されているのだ。

 桜島フェリーに、短絡フェリー第1位の称号をぜひ贈りたい。また、桜島フェリーは、24時間運航しているフェリーとしてもひそかに有名だ。ただ、24時間運航は、2025年10月から終了するという。背景には、利用客の減少による経営の圧迫があるそうだ。

 これだけ利用者が多い桜島フェリーですら経営が厳しいのであれば、他の短絡フェリーはもっと厳しいだろう。短絡フェリーが少しでも多く取り上げられて、活性化できる方策はないものだろうか。

ネルソン三浦(フリーライター)


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