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旅客船・高速船・フェリー等のスレ

570チバQ:2021/12/28(火) 02:56:42
■「本気度」に疑い

 川近の久下(くげ)豊社長は11月末、「考えていたように荷物が集まらなかった。お客も乗らなかった」と市議会に説明したが、市幹部はその「本気度」を疑う。室蘭は札幌までの距離で苫小牧の2倍もあるのに室八航路の貨物自動車運賃は苫八航路より最大で6千円安いだけ。市幹部は言う。「例えば津軽海峡フェリーは全道から荷物をかき集めているが、室八はできていない」

 就航からわずか3年半余りでの休止は「初めから、そのつもりだったのではないか」との臆測を呼んでいる。1998年製造の老朽船シルバークィーンを遊ばせないための就航だった、との見方もある。当初は「年内」と言っておきながら、来年2月1日からの休止を年の瀬が迫る今月24日になって発表する川近の姿勢に不信を抱く市民もいる。

 一方、「地元が航路を支えられなかった」という声はある。室蘭へ向かう「北上便」の貨物の少なさは初めから懸念されていた。発着地の途中変更は航路存続の危うさを浮き彫りにしたが、室蘭側は休止を食い止める方策を示せなかった。

 その責めを負わされつつある市のある幹部は語気を強めて言う。「船を乗降する車で室蘭ナンバーをほとんど見ない。『フェリーに逃げられた』と行政をたたくのもいいが、どれだけの地元企業が利用したのか」

 航路休止が道内の物流に与える影響は大きい。首都圏との往復で室八航路を利用するトラック運転手、武田倫太郎さん(51)=横浜市=は危機感を口にする。「苫小牧発着の乗船枠は大手輸送業者に大半を占められ、中小は入れない。室八がなくなれば函館へ行くしかないが経費がかかる。もう道内へ行けなくなる」。苫小牧の新造船を嫌って上川管内からも集まる牛は輸送手段を失いかねない。

 室蘭地区トラック協会の三上慈誉(よしたか)会長は防災拠点としての室八航路の重要性を説く。2018年胆振東部地震では、苫小牧港で受けきれなくなった支援物資を当時の宮蘭航路が運んだ。

 川近の久下社長は「いったん休止して、事業の見直しを考える」と市議会に語った。室蘭市は再誘致を目指すという。フェリー事情に詳しい大阪府立大の池田良穂名誉教授(船舶工学)=室蘭市出身=は航路を復活させるためには「室蘭から苫小牧や函館へ流れる貨物と旅客を分析し、室八航路の需要を証明する必要がある」と話す。ただそれは、休止前に行われるべきことだった。(久保耕平)


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