したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

国際政治・世界事情

868チバQ:2009/09/05(土) 10:16:25
>>757>>853
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909040007o.nwc
南アフリカ 来年6月開催へ準備着々 求められるW杯後の成長戦略
2009/9/4


青少年サッカー学校を訪れ、W杯開催をアピールする南アフリカW杯組織委員会のダニー・ジョーダンCEO(最高責任者)と、大会公式マスコット「ザクミ」=8月10日、エルサルバドル・サンサルバドル(AP)
 2010年半ばにサッカーW杯(ワールドカップ)を開催する南アフリカは、世界的イベントの主催国として評判を上げる可能性もあるが、逆効果となるリスクもある。高い犯罪率など、国際的にはしばしばマイナス面で注目される同国にとって、対外的なW杯の宣伝は簡単ではないようだ。国際サッカー連盟(FIFA)はW杯の成功に自信を見せるが、インフラ整備や宿泊施設の確保といった重要な課題には、なお不安要素が残っている。

 【分析】

 W杯南アフリカ大会の開幕は9カ月後に迫っている。2004年に開催地に選出されて以来、6年にも及んだ準備作業が実を結ぶ瞬間だ。2010年6月11日〜7月11日の開催期間中、9都市で64試合が行われる。予想される観客動員数は320万人で、そのうち45万人は外国からの集客を見込んでいる。

 ◆悪いイメージの払拭

 過去数年、南アフリカは国際的なスポーツ大会を幅広く主催し、全般的には成功を収めている。6月にはFIFAコンフェデレーションズカップを主催した。ただしW杯規模の大会の運営はアフリカ大陸では前例がなく、W杯のプレ大会と位置づけられたコンフェデ杯の観客数でさえ、60万人に達しなかった。

 しかし、南アフリカ政府、ひいてはアフリカ南部地域には、W杯を成功させなければならない理由がある。観光地としての評価を飛躍的に上げることを狙っているのだ。政府はこうした思惑を胸にW杯の計画や宣伝活動を進めているものの、諸外国がアフリカ南部全体、また南アフリカに対して抱く根強いマイナスイメージに苦労している。

 FIFAはW杯が期待通りに実施できない場合に備えて代替計画を用意している、あるいは用意しておくべきだという話さえささやかれている。

 南アフリカの対外的なマイナスイメージとは、主に高い犯罪率や治安の悪さといった問題に集約されるが、最近頻発するストライキやデモ、そして社会不安の高まりを考えれば、それも致し方ない。さらに、W杯期間は翌年に向けた賃上げ交渉の開始時期と重なる。産業界の出方によっては、W杯の成功を左右するようなサービスに混乱が生じる可能性も考慮しておかねばならない。

869チバQ:2009/09/05(土) 10:17:17
 南アフリカ政府と国内組織委員会(LOC)は(1)競技場(2)移動手段(3)宿泊施設(4)個人の安全−の4点への対応を重点課題に据えている。それぞれの状況は以下の通りだ。

 (1)競技場 南アフリカでは現在、100億ランド(約1182億円)をかけて10の競技場を建設・改修中だ。開会式と決勝は、最新式に改修され10万人を収容できるサッカー・シティ・スタジアム(ヨハネスブルク)で行われる予定だ。建設中のモーゼス・マブヒダ・スタジアム(ダーバン)は、将来のオリンピック開催都市への立候補も視野に入れた設計になっている。また、いくつかの競技場は、W杯後に持て余すことのないよう多目的競技場として設計されている。予定では、12月までに全競技場が完成することになっている。

 ただ、競技場の新設・改修事業はいたるところで問題が生じている。直近では、7月に競技場建設作業員らが賃金をめぐるストライキを起こした。この件は速やかに解決したが、事業計画を脅かした。

 (2)移動手段 南アフリカ政府は交通インフラの整備を何十年も怠ってきたが、02年になってようやく、崩壊状態に近いインフラの再建には大規模な投資が必要だという認識を示した。現在は、W杯の開催が3年間で7870億ランドというインフラ整備計画の推進に一役買っている。W杯の運営には移動手段の確保が極めて重要で、道路、鉄道、航空のすべてに巨額の投資が必要だ。

 (3)宿泊施設 FIFAの試算によると、W杯開催で必要な宿泊施設はおよそ5万室だが、現時点で適格審査に合格しているのは約4万室にすぎない。昨今のリセッション(景気後退)にもかかわらず、多くのホテルが建設中だ。FIFAは、アフリカ南部地域全体へのW杯効果の波及を目指すとして、すでに近隣諸国のホテルを何千室も確保。その中には、南アフリカから空路で数時間かかるモーリシャスのホテルも含まれる。

 (4)個人の安全 W杯開催にとって、南アフリカの犯罪率の高さが最大の問題となるかもしれない。南アフリカ政府は治安対策への投資を13億ランド上乗せし、何万人もの警官や運営スタッフを増員。また、10の競技場すべてに最新式の管理センターを設置した。

 ◆チケット売れ残る?

 こうした準備が進むなか、3月に販売を開始した観戦チケットは7月末までに80万枚を売り上げた。今のところ治安上の不安がサポーターらに影響を及ぼしている様子はみられず、FIFAは完売を確信している。ただし、販売のペースは予想を下回っている。これはサポーターらが滞在期間を当初の計画より短めにしているからだ。こうした傾向に変化がなければ、FIFAはかなりの売れ残りを抱えることになるかもしれない。

 国内的にもW杯の経済波及効果は大きな期待を集めている。リセッションにより鉱工業、製造業、小売業で大幅な経費削減が進むなか、建設業やサービス業での雇用の創出が国民に多少の安心感を与えている。とはいえ、継続的な雇用を維持するにはW杯以降に新規事業や投資の誘致に成功しなければならず、見通しは極めて不透明だ。

 【結論】

 W杯南アフリカ大会に向けた準備は着々と進んでおり、全般的にはFIFAもその進捗(しんちょく)状況に満足しているようだ。しかし主催者らには、リスクの高い仕事がまだ残されている。南アフリカの目標は、国際的なマイナスイメージを払拭(ふっしょく)し、W杯を成功に導くことだけではない。政府には、W杯以降の発展までを視野に入れた長期的な国家計画が求められている。

870チバQ:2009/09/12(土) 16:48:22
http://mainichi.jp/select/world/news/20090911ddm007030075000c.html
カダフィ体制40年:リビアの模索/上(その1) 外資導入と天然資源
 ◇外資導入と天然資源−−経済は堅調
 ◇国際社会で地歩
 最高指導者カダフィ大佐の権力掌握から40年を迎えたリビア。かつて国際テロなどで非難された「世界の孤児」は、03年に大量破壊兵器計画を放棄し、米欧との協調路線に転換。豊富な原油・ガス資源をテコに日本を含む外資導入、経済自由化で国際社会での地歩固めに取り組む。一方で「直接民主主義」の名を借りたカダフィ大佐の支配は当面続くと見られ、国民からは不満の声も漏れる。変化と現状維持のはざまで、リビアの模索は続く。【トリポリで和田浩明】

 ◇人づくり、最大の課題
 リビアの首都トリポリの中心部。中東やトルコ、韓国などの外資系企業が建設中の高層ビルが伸びる。近くには、カダフィ大佐の姿をあしらった巨大な看板が判を押したようにそびえる。一方、老朽化した建物や道路も目立つ。90年代の国連制裁による疲弊と、03年の制裁解除後の国際社会への復帰を象徴するかのような光景だ。

 外国の直接投資は05〜07年に倍々ゲームで増え、約10億ドルから47億ドルに達した(世界銀行調べ)。原油収入に支えられ経済は堅調で「財務状態は同ランク国でトップクラス」(民間格付け機関)だ。

 一般国民の多くも現状に満足しているように見える。「5ディナール(約375円)で小麦粉なら50キロ、コメなら25キロ買える。暮らしやすい国だよ」。給水塔の管理人サレムさん(55)は胸を張る。

 だが、近年の外資導入政策で参入した外国企業はさまざまな壁に直面する。中でも不満の声が上がるのは人材不足だ。

 制裁期の「鎖国状態」は教育にも影響を与え、「30〜40代の中堅層で英語を使える人が少ない」(関係者)。ある企業では採用試験で簡単な加減算の問題を出したところ、「正答率は2割程度」だったという。40代のリビア人企業家は「政府がすべてをコントロールし、創意工夫ができる人材が育たない」と指摘する。「人づくりが今後の最大の課題」(外資系企業)だ。

 官僚主義による判断の遅さ、社会インフラや法規類の整備不足を指摘して「この国はまだ21世紀に入っていない」と言い切るビジネスマンすらいる。

 「自由の欠如」に怒る国民もいる。30代の会社員ムハンマドさん(仮名)。家の中に記者を招き入れると、政府批判を始めた。

 「いいかげん、民主化が必要だ」。医療や教育などへの資源配分が足りないと批判、人材育成への投資を強い調子で求める。「公の場での指導者批判は自殺行為」と言うムハンマドさんは「本名は出さないで」と頼んだ。

 国際的ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部パリ)の報道の自由度調査(08年)で、リビアは173カ国中160位。米国務省は今年2月の年次報告で「国民に政権交代の権利がなく、拷問や恣意(しい)的逮捕が残る」と指摘している。こうした批判にリビア側には「欧米諸国は我々への偏見に満ちている」(地元紙幹部)との反発も根強い。

 カダフィ大佐は自著「緑の書」で、議会制民主主義や政党政治を拒否する代わりに、人民会議を通じた直接民主主義の理想を語った。革命から40年を経て、改めて「人民主権」の大義が問い直されている。

871チバQ:2009/09/12(土) 16:48:51
http://mainichi.jp/select/world/news/20090911ddm007030070000c.html
カダフィ体制40年:リビアの模索/上(その2止) 体制保証と原子力協定
 ◇体制保証と原子力協定−−「転換」リビアに実り
 ◇大量兵器手放し
 リビアの国際社会復帰を決定的に加速したのは、03年12月の大量破壊兵器計画の放棄宣言だった。

 かつて最高指導者カダフィ大佐を「中東の狂犬」(故レーガン米大統領)と呼んで敵対した米国も、この宣言を契機に関係改善を進め、06年には20年ぶりに経済制裁を解除、テロ支援国家指定も外した。

 リビアの決断は、「交渉過程での米国による体制保証が背景にあった」とカダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏は発言している。03年のイラク戦争で米軍に転覆されたフセイン政権の命運を考慮したとの指摘もある。

 核不拡散を主要政策に掲げていた米国は、リビアの方針転換を、核開発を進め反米政策を取るイランや北朝鮮の説得材料としても使用した。

 当時、ブッシュ米大統領は、リビアの例に従えば「米国との関係改善への道が開ける」と間接的ながら両国に呼びかけた。

 放棄宣言後、リビアは04年に化学兵器禁止条約に加盟、核実験全面禁止条約を批准し、国際原子力機関の査察強化を受け入れる追加議定書にも調印。大量破壊兵器の拡散を防ぐ国際的枠組みの順守姿勢を明示した。

 07年以降、平和利用を前提とした原子力協力協定を、フランス、ロシアなどと締結。海水脱塩化プラントの動力用原子炉、実験炉や核燃料の供給を受けると報じられている。

 外交交渉を通じた大量破壊兵器計画の自発的な放棄は「リビア・モデル」とも言われる。リビアは着実にその果実を収穫していると言える。【カイロ和田浩明】

 ◇現政策、自然な帰結−−カイロ大、イブラヒム・エディン教授
 経済自由化や外資導入を進めつつ、政治的自由を制限するリビアについて、カイロ大学のイブラヒム・エディン教授(アフリカ学)に聞いた。【聞き手・和田浩明】

 現在の政策は、リビアが(国際テロや大量破壊兵器計画の放棄を通じ)対西側強硬政策を変更したことの自然な帰結だ。国連制裁などで疲弊した経済を立て直すために、自由化や外資導入が必要だったからだ。

 こうした西側企業との経済面での接触が、昔ながらの社会主義的政策を資本主義的なものに徐々に変えていくだろう。

 民主化への動きは、経済の自由化の進展を待つことになるだろう。現状では、カダフィ大佐の後継候補の一人、次男のセイフ・アルイスラム氏が政治的自由化に言及したこともあるが、父親が押しとどめている。

 米パンナム機爆破事件の元受刑者の釈放を巡る欧米との対立は、深刻化するとは思えない。欧米諸国がリビアを批判したのは、国内世論対策の側面が強い。

872チバQ:2009/09/12(土) 16:49:17
http://mainichi.jp/select/world/news/20090912ddm007030051000c.html
カダフィ体制40年:リビアの模索/下 後継候補は次男、四男
 「私にとっても父、兄のような存在。我々の誇りです」。リビアの首都トリポリの店員、アブダラさん(24)の称賛の対象は、最高指導者カダフィ大佐(67)。「王の中の王」を自称し、今年はアフリカ連合(AU)議長を務める。9月末にはかつての「敵」米国を初訪問し、国連総会で演説する予定だ。

 カダフィ大佐は西側メディアで「独裁者」と批判されることも多く、米パンナム機爆破事件のリビア人受刑者が8月に釈放された際には、欧米の反発の矢面に立った。だが、アフリカを中心とする国際舞台でのステータスは上昇していることも事実だ。

 とはいえ、カダフィ「治世」は40周年を迎え、後継者問題も浮上している。有力候補者は息子たちとされるが、現時点で海外に最も顔が売れているのは次男のカダフィ国際慈善開発基金総裁、セイフ・アルイスラム氏(37)だ。パンナム機事件の元受刑者が釈放された際には、米国などからの批判に反論するなど西側向けのスポークスマンとして振る舞った。

 同氏はオーストリア、英国で学び「西側的価値観を理解している人物」(外交筋)と見られている。対外人脈も豊富とされ、05年に訪日したこともある。

 近年の経済自由化や新憲法制定の動きの旗振り役でもある。国造りの青写真を策定するため07年に設置された国家経済開発委員会(NEDB)は、同氏の肝いりとされる。

 英紙の取材に「リビアでは言論の自由や政治活動が厳しく制限されている」と語るなど、自国の問題点を認める率直さも示す。

 国民の間でも一定の評価を得ているようで、反政府的意見を持つ人の間からも「期待が持てる人物」との声が聞かれる。ただ、本人は権力の「相続」には興味がないと発言。昨年8月には、政治からの引退を表明したこともある。

 もう一人の候補として名前が挙がっているのは、四男の国家安全保障担当顧問、ムアタシム氏だ。

 今年4月には訪米してクリントン国務長官と対談した。ムアタシム氏は、セイフ・アルイスラム氏の政治・経済改革路線に反発する守旧派や、隣国エジプトが支持しているとの指摘もある。

 「この国の本当の変化は、次世代の指導者が登場してから」と見る西側関係者は多い。【トリポリで和田浩明】

873チバQ:2009/09/12(土) 20:07:37
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909080008o.nwc
ドイツ 明確な勝者なき州選挙 総選挙で政党体制新時代へ
2009/9/8

 ドイツ中部、テューリンゲン州のアルトハウス州首相は、8月30日の州議会選挙でキリスト教民主同盟(CDU)が大敗した責任をとって、3日、辞任した。9月27日の総選挙が近づくなか、ザクセン州、テューリンゲン州(ともに旧東ドイツ)とザールランド州(旧西ドイツ)の州議会選挙は、最新の国民のムードを測る指標といえる。しかし、3州の選挙結果は、明確な傾向を示していない。

 CDU党首のメルケル首相にとって手痛い大敗となった州議会選挙結果は、旧東ドイツに苦労して地盤を築くことができた小政党の得票に結びついたが、主要な競争相手である社会民主党(SPD)の利益にはならなかった。緑の党の得票率は微増し、自由民主党(FDP)が大きく得票を伸ばした。

 旧東ドイツ与党、社会主義統一党(SED)の後身である左派党は、旧西ドイツのザールランド州で過去最大の票を獲得した。ただし、これはラフォンテーヌ元SPD党首(元財務相、元州首相)が離党し、左派党党首(2人制の1人)となった個人的要因によるところが大きいといえる。

 極右、ドイツ国家民主党(NPD)は、経済危機を追い風にできずザクセン州で大敗したものの、再び議席を確保した。

 明確な勝者がいない州議会選挙の結果は、連邦議会(下院)選挙ですべての党にチャンスがあることを示唆している。総選挙の投票日が近づくにつれて、最後の瞬間に、驚くべき力学が働く可能性がある。

 おそらく最も重要なことは、東ドイツが消滅して20年を経て、旧西ドイツと旧東ドイツの違いをついに克服し、政党体制が新しい時代に入ったという事実だ。しかし、連邦レベルの5党体制は、連立形成において、これまでにない柔軟性を求められるだろうし、政治体制が機能するための方法を変更する必要があるかもしれない。

874チバQ:2009/09/13(日) 00:42:05
http://mainichi.jp/select/world/news/20090910ddm007030028000c.html
ドイツ:ロマ差別、深刻化 総選挙まで半月、「右傾化」に揺れる
 総選挙(27日投開票)を控えたドイツで、ロマ民族への差別が激化している。昨年の金融危機による不況が一因のようだ。ロマ民族を虐殺したナチス時代の反省から、他の欧州諸国に比べ露骨な差別が表面化してこなかったドイツだが、最近は暴力も目立ち始めた。ロマ民族は、排他主義をあおる「右傾化」への懸念を深めている。【ハイデルベルク(独南部)篠田航一】

 ◇雇用不安で暴力急増
 「いきなり棒で顔を殴られ『出て行け』と怒鳴られた」。独南部マンハイム駅付近の路上で「物ごい」生活を送るロマ民族の男性、サールさん(23)の右ほお骨は紫色に腫れ上がっていた。今年7月、突然数人の若い男から襲撃された。腕も殴られたため記者に字を書いて伝える右手が今なお震えている。病気で働けなくなり、物ごいを始めて4年たつが、身の危険を感じ始めたのはここ1年という。

 昨年の金融危機後、欧州では移民への反感が増大。今年6月の欧州議会選では、英国やオランダで極右勢力が台頭した。ハンガリーやチェコではロマ民族に対する放火や殺人が続発した。

 迫害が他国ほど目立たなかったドイツでも「昨今の雇用不安が差別拡大を生んでいる」と、ドイツ在住のロマ民族で構成するシンティ・ロマ中央委のロマニ・ローゼ議長(63)は話す。昨年10月には、西部ケルンの放送局が制作したドラマの中で、ロマ民族の大人が子供に盗みを強制するシーンがあり、「メディアが差別を助長した」と同委は激しく抗議した。

 ◇各党「移民就労」訴え
 「汚いロマを追放せよ」などと訴える人種差別的なドイツ語のインターネットサイトも急増、有害サイトを監視する団体の調べでは、08年だけで1700以上のサイトが確認できたという。

 ツィプリース法相は7月、こうしたサイトを「ネット上から一掃しなければならない」と表明したが、有効策はないのが現状だ。欧州会議は5月、独政府に対し「住宅や教育面で、ロマ民族は差別に直面している」と状況改善を勧告した。

 総選挙で、各政党は移民などの就労機会保障などを訴えるが、ドイツの右旋回を不安視する声も聞かれる。

 福祉団体に勤めるロマ民族の30代の男性は「組織力がないロマ民族は、欧州保守化の雰囲気が怖い。90年代に猛威を振るったネオナチが今はネット空間に潜んでいる。だが政党は目に見える事例にしか取り組まない」と話している。

==============

 ■ことば

 ◇ロマ民族
 インドに起源を持つとされ、世界各国に散在する少数民族。15世紀ごろ欧州に拡大。かつて「ジプシー」など侮べつ的な呼称もあったが、現在は人間を意味する「ロマ」が定着しつつある。近年まで、定住せず放浪生活を送る者も多かった。ナチスにより虐殺され、その数は約50万人との説もある。現在、独国内に約7万人が在住する。

875名無しさん:2009/09/13(日) 01:01:00
http://news.goo.ne.jp/article/newsengw/world/newsengw-20090902-01.html

日本の政権交代でなぜか異なる米英の反応――JAPANなニュース
2009年9月2日(水)21:35
■本日の言葉「take ○○ for granted」(○○は当たり前のこととタカをくくる)■
英語メディアが日本をどう伝えているかご紹介するこの水曜コラム、今週は掲載が夜になってしまい、申し訳ありません。月曜に引き続き政権交代についてです。選挙から3日たって、アメリカとイギリスのメディアでかなり見解が食い違ってきました。日英関係とはこうしたものという先入観があまりないイギリスと、日米関係はこうしたものという思い込みがあるアメリカの違いという気がします。(gooニュース 加藤祐子)

○「えらいこっちゃ」と言わない英メディア

政権交代が決まった30日夜に書かれた英語メディアの記事は、月曜コラムのこちらでもご紹介したように、アメリカのメディアとイギリスのメディアでかなりの温度差がありました。ひとつには日常的にどれだけ日本を詳しくつぶさに見ているか??の違いがあると思うのですが、ふだんから「日本報道」というよりは「アジア報道」と一括りにしている観のあるアメリカ・メディアの論調は(はっきり言えば)かなり大ざっぱで大げさ。対して普段から詳しく日本を取材している(一部の)イギリス・メディアはとても冷静でした。

それから3日もたって、その違いは埋まっていくのかと思いきや、ますます顕著になってきました。イギリス・メディアの論調はおおむねますます冷静に「変化変化というけれども、実質的にはどうだろう?」という分析的な内容になってきたのに対して、アメリカのメディアでは誰かが「これは大変だ」と口にしたのを皮切りに、それを他の人たちも真似して繰り返していくうちに、「なんだか本当にこれは大変なことみたいだ」という空気が作られてしまっているようです。まさにアメリカ的としか言いようのない情報の過熱が、わずか3日で目の前で起きているのにちょっと当惑する思いです。

英ガーディアン紙のサイモン・ティスドール編集局次長がまさにこのことについて「日本の選挙結果を欧州や中国は楽観視しているが、アメリカは不安をあらわにしている」と指摘。いわく「欧州のコメンテーターはおおむね、今回の選挙結果は不況に苦しむ日本の有権者が自民党に責任をとらせて追い出したのが原因だと分析し、ゆえに実際は大した変化はないと言っている。対してアメリカは、未知数の民主党が微妙に反・資本主義的で反・グローバリゼーションなスタンスをとり、『より対等な日米関係』を主張していることに、本物の不安を抱いている」と書いています。

確かに、私が目にしたイギリスの記事はおおむね、アメリカの一部メディアのようには「えらいこっちゃ」とは言っていません。そもそもイギリスのメディアはそうそう簡単には「えらいこっちゃ」と盛り上がりませんし(たとえばニューヨーク・タイムズいわく「同紙に掲載されてワシントンで蜂の巣をつついたような騒ぎになった」鳩山論文についても、英フィナンシャル・タイムズは「欧州官僚はドキドキ胸を高鳴らせているが、ワシントンは歓迎しないだろう」とあくまでも冷静でした)。

それに日本に詳しい特派員を東京においているイギリス・メディアは、日米関係だけを軸に今回の選挙を観ていないし、イギリスのメディアはそもそもアメリカをちょっと斜めな冷めた目で見ているからです。

だからこちらで翻訳したフィナンシャル・タイムズのデビッド・ピリング前東京支局長は確かに「しかしこれで二大政党制が成立したのかどうかは、まだ実証されていない」と疑問を呈しているし、確かに「日本の有権者は民主党の政策に心から同調して投票したというよりも、自民党に対して反乱を起こしたのだ。しかしそれでも日本人は、自分たちが本当の意味で主権を行使した、あるいは影響力を発揮したのかどうか、確信できずにいる」と、別に日本人は民主党を心底支持した訳ではないと、そう指摘しています。

876名無しさん:2009/09/13(日) 01:01:18
>>875

○「えらいこっちゃ」と言っている(一部の)米メディア

そしてアメリカのメディアでは確かにおおむね、鳩山政権に対する不安をかりたてるような論調が目につきます。月曜日のコラムでご紹介したウォールストリート・ジャーナルの論説記事、あるいはこちらのWSJ記事も、鳩山氏の経済政策に不信感をむき出しにしています。そしてこちらのフォーブス誌記事に至っては「鳩山の空想の島、日本の次期首相は自国とアジアの関係について幻想を抱いている」とのっけから辛辣です(このフォーブス誌記者はイギリス人だそうですが)。

ただしアメリカと一口に言っても、筆者やメディアによって論調が違うのは当然で、ニューヨーク・タイムズに論説を寄稿したアジア報道のベテランは「それほど重大な外交政策の転換はあり得ないと書いている」と冷静に指摘をしているのですが、残念ながらこういう冷静で地味な意見は「えらいこっちゃ」の大合唱の前には消されてしまうのが世の常、特にアメリカの常(こちらで書いた健康保険改革をめぐる騒ぎが、その好例です)。

なのでNHKなどが報じたように、ワシントン・ポストは社説で、鳩山次期首相のアジア重視を「警告」。とはいえ、WSJやフォーブスのようにほとんど頭ごなしに批判的なのではなく、冒頭では「政党はひとつよりも二つがいい。政治競争がなくては民主主義はあり得ない。その一点だけをとっても、日本の民主党が30日の総選挙で圧勝したことは、祝うに値する」と政権交代を原理原則の観点から歓迎しています。また民主党の掲げる政治改革は「日本の政策決定をもっと透明なものにするかもしれないし」、輸出依存の激しい日本経済はこれまで以上に構造改革が必要なのだが、民主党はそのために内需拡大策をいくつか提示している??と評価もしているのです。

その上でワシントン・ポストは、「自民党は緊密な日米関係を支持していた。一方で、民主党を率いておそらく日本の次の総理大臣となる経験不足な政治家、鳩山由紀夫(訳注・同紙記事は敬称略が基本です)は、もっとアジア中心の外交政策を提唱している。時にはこれに加えて、アメリカの『市場原理主義』などといったグローバリゼーションの諸問題を攻撃しているほどだ」「核保有した北朝鮮という脅威がある以上、日本政府が米政府と決別しようとしたり、オバマ政権がそれを容認している場合ではない。それには日本の周辺地域は危険すぎると我々は考える」と警告しているわけです。

米二大紙のもうひとつ、ニューヨーク・タイムズの社説はさらにもう少し穏やかで、「次の総理大臣になる鳩山由紀夫(訳注・同紙も敬称略が基本です)はもっと対等な日米関係を望んでいる。もっともな内容の政策提言もあるが、懸念されるものもある。われわれはもっと詳細を聞きたいと思う。米国は、より強力な同盟関係の継続に強い意志をもっている責任ある戦略パートナーを必要としているからだ」と、「もっと説明してください」状態にあります(インド洋給油活動の停止についてはオバマ政権のアフガン戦略の観点から懸念を示す一方で、靖国公式参拝はしないという鳩山氏の公約は日中韓関係の改善につながると歓迎もしています)。

877名無しさん:2009/09/13(日) 01:01:28
>>876

○常に新鮮な関係のためには

もっとも、ニューヨーク・タイムズのファクラー東京特派員らによるこちらの記事では、「とてもデリケートな問題ので匿名を条件に取材に応じた」米政府幹部が民主党政権誕生を「地殻変動のような出来事」と呼んでいることが書かれています。この匿名幹部いわく(ニューヨーク・タイムズでは取材対象の匿名をよほどのことがないと認めません)、政権与党が変われば日本政府のやり方が変わるだろうから「我々は対応の仕方を調整しなくてはならない。相手がどう動くか予測できない時期が続くだろう」とコメントしているそうです。

……まあ、それはそうでしょう。日本でだって、民主党政権が具体的に何をどうするつもりなのか、よく分かっている人は少ないと思うので。政権が変わるというのは、そういうことでしょうし。

そしてここから先は(ここから先も)完全な私見ですが、ゲーツ国防長官が早くも10月に訪日予定というニュースを見るにつけ、つまり日本の閣僚が呼びつけられるわけでも、ご機嫌伺いに訪米するわけでもなく、米国側から訪日してくるということの象徴性を思って、相手にハナからなめられていない外交関係というのは、望ましい姿ではないかと思った訳です。

フィナンシャル・タイムズのワシントン特派員らによるこちらの記事では、ブッシュ前大統領のアジア政策顧問デニス・ワイルダー氏が「日本はこれからもっと、同盟国としてアメリカに色々と注文してくるだろう」「これは異例なことだ。これまでアメリカはおおむね、日本は意のままになるのが当たり前だと思い込んでいたので(The US has been able to take Japan for granted)」とコメントしています。いくらアメリカの核の傘に守られているとはいえ、ここまで「take for granted」されるのは、主権国家同士の関係として、いいはずがない。

予定調和で意のままになるとタカをくくられているより、ちょっとは「予測がつかない」とオタオタさせるほうが、緊張感のある新鮮な関係が持続できて、長い目で見るとより良い関係が築けると思うのです。これは男女や夫婦関係のことに限らず、国同士の関係にも言えることではないでしょうか。

もっとも全く予測がつかない突拍子もない行動でオタオタと相手を振り回すだけの関係も、実に不毛すぎて危険です。なので民主党がこれからもっと巧みに徹底的に、米与野党やシンクタンクやマスコミに向けて、大々的に自己PRをしていかなくてはならないところだとは思います。

(3日追記・この記事を掲載してから間もなくの3日未明、鳩山代表はオバマ大統領と初めての電話会談をもったそうです。スタンフォード大学に長年留学していた鳩山氏ならおそらく通訳を挟む必要もないでしょうし、最初の接触がこういう早い段階で持てて、ともあれ良かったですね)


--------------------------------------------------------------------------------

◇本日の言葉

・take ○○ for granted=○○は当たり前のこととタカをくくる

◇筆者について…加藤祐子 東京生まれ。シブがき隊と同い年。8歳からニューヨーク英語を話すも、「ビートルズ」と「モンティ・パイソン」の洗礼を受け、イギリス英語も体得。怪しい関西弁も少しできる。オックスフォード大学、全国紙社会部と経済部、国際機関本部を経て、CNN日本語版サイトで米大統領選の日本語報道を担当。2006年2月よりgooニュース編集者。米大統領選コラム、「オバマのアメリカ」コラム、フィナンシャル・タイムズ翻訳も担当。英語屋のニュース屋。

878チバQ:2009/09/13(日) 20:48:40
>>573>>846
http://www.asahi.com/international/update/0913/TKY200909130140.html
モルドバ大統領選出、越年のおそれ 共産党と野党伯仲
2009年9月13日20時4分

 【モスクワ=星井麻紀】旧ソ連モルドバで、大統領を選出できない状態が約5カ月間も続いている。これまで8年間政権にあった共産党と、親欧米の野党勢力の対立が原因だが、双方とも、歩み寄る気配はない。選出は越年するおそれが出てきた。

 モルドバの大統領は00年の憲法改正で、直接選挙から議会選出に変更された。当選には、101人の議員による投票で、61票以上の獲得が必要だとする規定がある。

 今年4月の議会選では、共産党が60議席を獲得。当時現職だったウォロニン氏は任期満了間近だったが、後任選びは難しくないとみられていた。野党議員を1人を切り崩せばよかったからだ。

 だが、議会選の不正などを訴えた野党の結束は固く、全員が投票をボイコット。憲法には、2度の投票で当選者が出なかった場合は「議会を解散し再選挙」との規定もあるため、7月に今年2度目の議会選を行った。共産党は48議席と後退し、野党4党が計53議席。勢力伯仲の構図はむしろ強まった。

 非常事態を理由に、ウォロニン氏は自らの任期が満了した後も大統領を務めてきたが、今月11日に辞任。とうとう大統領不在になった。

 議会のごたごたで、国民の共産党への支持は急落傾向にある。交渉次第で野党側に寝返る共産党議員が出る可能性も取りざたされている。

879チバQ:2009/09/14(月) 23:27:57
http://mainichi.jp/select/world/news/20090915k0000m030089000c.html
ノルウェー議会選:連立与党と中道右派勢力が接戦
 【ロンドン笠原敏彦】任期満了に伴うノルウェー議会(定数169)選挙の投票が14日、行われた。ストルテンベルグ首相の労働党を中心にした与党の中道左派連立3党は世界的な経済危機の中、潤沢な石油収入を背景に無難な経済運営を行ってきたが、減税や民営化推進などを訴える中道右派勢力と接戦となっている。即日開票され、15日未明(日本時間同日午前)にも大勢が判明する。

 争点の一つは、国民1人当たり約8万ドル、計4000億ドル超に達した石油基金の使い道。世界第5位の石油輸出国である同国は石油収入を基金に蓄え、政府の財源としての利用を「通常年」はその4%に制限している。現政権は経済危機への防衛策として、今年度は緊急的にその7%を取り崩し、景気対策などに回した。

 同国経済はすでに景気後退局面を脱し、来年は非石油部門でも約2%成長の見通し。連立与党はインフレ懸念から石油収入の利用を再び縮小する方針を示しているが、第2党の右派・進歩党は利用制限を撤廃し、公共事業や社会福祉に充てるよう訴えている。

 北部ロフォーテン諸島周辺海域での石油採掘を解禁するかも環境政策の視点から争点となったが、労働党は立場を明確にしていない。

 世論調査の結果にはばらつきがあり、中道左派勢力が政権を維持できるかは微妙だ。穏健派の保守党を軸にした中道右派勢力は、移民規制を掲げる進歩党への反発があり、まとまり切れていない。

880名無しさん:2009/09/15(火) 19:23:40
http://mainichi.jp/select/world/news/20090915dde007030003000c.html
アフガン大統領選:元外相「結果、受け入れず」 不正票多いと指摘−−毎日新聞と会見
 【カブール栗田慎一】開票作業が難航しているアフガニスタン大統領選で、現職のカルザイ大統領の「不正」を訴えているアブドラ元外相(48)が14日、カブールで毎日新聞と会見した。アブドラ氏は、不正票の割合について「1000のうち数百に上る」との独自見解を示し「不正がある以上、いかなる結果も受け入れられない」と主張。選挙管理委員会についても「独立組織になっていない」と批判し、選挙自体を否定する考えを示した。

 選管は15日にも暫定結果を発表する予定だが、現時点で得票率1位のカルザイ氏を追う有力候補のアブドラ氏が結果の受け入れを否定したことで、国内を二分する混乱が広がる恐れが出てきた。

 アブドラ氏は、「まず不正告発の調査を優先すべきで、不正の疑いを残したまま選管が中間集計結果を発表するのはおかしい」と指摘。「不正の全体像を明らかにした後、(上位2人による)決選投票を実施すべきだ」と述べた。カルザイ氏が再選し、入閣を求められても「拒否する」と明言した。

 また、開票作業の長期化が政治空白を生み、旧支配勢力タリバンらを利するとの懸念について、「今後の5年間(次期大統領の任期)を正当性のない政権に託す方が治安の混乱要因になる」と主張。支持者らが「真剣に怒っている」と抗議デモの実施を示唆する一方、「支持者には常に冷静な対応を求めている」とも付け加えた。

 さらに、タリバンの復権はカルザイ政権の汚職体質が原因だと指摘。「正義を実現できる政府しか治安を守れない」と語った。カルザイ氏が外国軍撤退を視野に全勢力との和解を目指しているとの見方については、「外国軍が撤退すれば、(タリバンによって)アフガン人もこの国にいられなくなる」と述べ、外国軍の駐留継続の必要性を訴えた。

==============

 ◇アブドラ氏
 90年代にタリバンと敵対した軍閥集団「北部同盟」のタジク人司令官だったマスード将軍(01年暗殺)の側近。タリバン政権崩壊後の02〜06年、外相としてカルザイ政権入りした。父はアフガンで最多人口のパシュトゥン人、母は2番目に多いタジク人。

881名無しさん:2009/09/15(火) 20:24:23
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivsep0909378/
ネパール選管が箱根町議選の開票作業視察
暮らし・話題 2009/09/14  「日本の細密な選挙制度を学びたい」と、近く国政選挙を控えるネパール政府の選挙管理委員会関係者が13日夜、箱根町議選の開票作業を視察した。

 選管チーフコミッショナー、ニルカンタ・ウプレンティさんら選管幹部が視察。午後9時20分から開票所の仙石原文化センター(同町仙石原)で開票が始まると、開票状況に一喜一憂する各陣営スタッフのわきで、冷静に開票作業を見守った。

 ウプレンティさんは「システマチックな開票作業に驚いた。現状では選挙妨害は少なくないが、(ネパールの)民主主義の発展のために尽くしたい」と話していた。

 2008年5月に王制が廃止されたネパールは、制憲議会を設置して新憲法の制定を目指している。11年までに国会議員の選挙が行われるため、政府選管の人材育成を目的に箱根での視察を決めたという。国際協力機構(JICA)と日本政治総合研究所がサポートした。

 9月6日に来日した一行は自民、民主両党本部や江田五月参院議長を表敬訪問したほか、識者の講義を受けるなどして日本の選挙制度を学んだ。14日にはタイに飛び、現地の選挙制度を視察する。

882名無しさん:2009/09/15(火) 21:30:43
http://mainichi.jp/select/today/news/20090916k0000m040062000c.html
スーチーさん:「釈放を」来日中の歌手・バーキンさん
2009年9月15日 19時53分 更新:9月15日 20時20分


ジェーン・バーキンさん=2009年9月15日、明珍美紀撮影 コンサートで来日した女優で歌手のジェーン・バーキンさん(62)=仏在住=が15日、社民党の福島瑞穂党首ら国会議員に対し、自宅軟禁が続くミャンマーの民主化運動指導者、アウンサンスーチーさんの釈放を訴えた。

 人権問題に関心を持つバーキンさんは、07年9月のデモ武力弾圧直後、サルコジ仏大統領に軍事政権への圧力を高めるよう要請。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのフランスでの抗議行動にも参加したという。参院議員会館で会見したバーキンさんは「スーチーさんとは10年前に(ヤンゴンの)フランス大使館でお会いした。朗らかでどんな民族でも包容するような人」と言い、「日本は人権侵害の解決に向け、アジアのイニシアティブを取るよう外交政策を変えていただきたい」と新政権側に注文した。

883名無しさん:2009/09/16(水) 23:05:10
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090916/plc0909161832025-n1.htm
【新政権発足】米国は除外せず 東アジア共同体構想 鳩山新首相が初会見
2009.9.16 20:16

このニュースのトピックス:鳩山内閣

内閣総理大臣に指名され、官邸で初会見する鳩山由紀夫首相=16日午後、首相官邸(撮影・桐山弘太) 鳩山由紀夫新首相は16日、首相官邸で就任後初の記者会見を行い、自らの東アジア共同体構想について「中長期的に正しいが、米国を除外するつもりはない。その先にアジア太平洋共同体を構想すべきで、米国抜きで必ずしもすべてできるとは思っていない」と述べた。

 政権の抱負に関しては「国民のための政治をつくる。脱官僚依存の政治を実践しなければならない」と強調した。

 また、新政権が取り組む主要政策に必要な財源について「7兆円の初年度分は十分めどが立つと確信している」と指摘。「子ども手当、(揮発油税の)暫定税率撤廃など国民の家計を刺激する政策をいち早く実現していく」と表明した。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090915-OYT1T00060.htm
東アジア共同体検討、日中首脳会談で一致へ
 今月下旬に米ニューヨークで開かれる鳩山新首相と胡錦濤・中国国家主席の日中首脳会談で、両国が協力して「東アジア共同体」の検討を進めていくことで一致する見通しとなった。


 民主党幹部などが14日、明らかにした。共同体構想は民主党の政権公約(マニフェスト)に盛りこまれているが、日中主導の枠組み作りに米国などから懸念が示される可能性もある。

 両首脳の初顔合わせとなる会談は、国連総会にあわせて今月23日前後に開く方向で調整している。会談では、鳩山氏が共同体構想への協力を要請する。日中関係筋によると、中国側も同構想に理解を示しているといい、胡主席は前向きの考えを表明すると見られる。

 東アジア共同体は、通商や金融、エネルギー、環境、災害救援、感染症対策といった幅広い分野で協力する域内体制の構築を目指すもの。鳩山氏は月刊誌「Voice」9月号に寄稿した論文で、東アジア共同体について、「東アジア地域をわが国の基本的な生活空間ととらえ、経済協力と安全保障の枠組みをつくる努力を続けなくてはならない」と主張している。

(2009年9月15日03時08分 読売新聞)

884二階席:2009/09/17(木) 03:28:27
ホンマかいな?

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090916-OYT1T00325.htm

給油継続「要求してない」、米報道官が発言修正
 【ワシントン=小川聡】米国防総省のモレル報道官は15日午後(日本時間16日未明)の
記者会見で、海上自衛隊によるインド洋での給油活動を来年1月以降は継続しないとする民主党の
方針について、「古くからの日本の同盟国として、日本が給油活動を継続するのを見たい」とした
うえで、「私は(日本に)要求はしていない。ゲーツ国防長官が『日本に給油活動の継続を要求
してくれ』と言ったとは、聞いていない」と述べた。

 報道官は9日の記者会見で、給油活動の継続について、「強く促したい」との表現で「要請」
していた。しかし、日本側から「日本が主体的に判断していく」(藤崎一郎駐米大使)などと
反発されたことを受け、修正した格好だ。

 報道官はまた、「日本政府にとって、内政面で考慮すべき問題があるのは当然で、日本政府は
それらに対処しなければならない」と述べ、日本の判断を尊重する考えも示した。

(2009年9月16日10時28分 読売新聞)

885とはずがたり:2009/09/21(月) 11:27:16
>>884
アメリカも日本に金銭的には過大にお世話になってて本来は頭上がらない部分もありますので圧倒的な民意を受けた政権が云えば云ったで一定の配慮を示さざるえないんだと思ってるんですけどね。
日米の軍事同盟を破棄する意図はお互い無い訳で地位協定見直しも強く言えば一寸ずつ動いて行くんではないでしょうか。

886二階席:2009/09/21(月) 13:24:58
>>885

以前のアメリカなら、「絶対譲歩はない!」と言い切れたんですが、
給油にしろ地位協定にしろ日本の意向を少し汲んでくれそうな
感触がありますね。

でも基地問題は地位協定だけじゃなしに、移転先も含めた妙案が
ないと厳しいでしょうなぁ。
沖縄に占める基地の面積を実際に目にすると、何とも言えない気が
します。もちろん広すぎるなぁ、というのもそうなんですが、
これ大部分が移転したらその後は街にお金を落とす米兵はいなくなるって
ことでそれはそれで大問題だしなぁ、とか・・・。

このあたりは、日本人が長年目をそむけてきた問題なので、この機会に
議論する材料を洗いざらい出してほしいですね。

887チバQ:2009/09/22(火) 23:35:08
>>841とか
http://mainichi.jp/select/world/news/20090923k0000m030054000c.html
ホンジュラス:国外追放のセラヤ大統領が電撃帰国

21日、ホンジュラスの首都テグシガルパのブラジル大使館から支持者に手を振るセラヤ大統領(左)=AP 【メキシコ市・庭田学】中米ホンジュラスで6月に起きたクーデターで国外追放されていたセラヤ大統領が21日、ひそかに帰国し、首都テグシガルパに入った。セラヤ氏がクーデター後、首都に戻るのは初めて。AP通信によると、セラヤ氏はブラジル大使館に滞在している。暫定政権側はただちに外出禁止令を発令。ブラジル政府に対し、セラヤ氏の引き渡しを要求するなど態度を硬化させている。

 セラヤ氏はグアテマラなどの周辺国から陸路で帰国したらしい。20日にエルサルバドル入りしたことが確認されている。21日、テグシガルパのブラジル大使館から突然テレビに出演し、「今から話し合いを始めよう。軍は銃を置く時だ」と暫定政権側に対話を呼びかけた。同大使館周辺にはセラヤ氏支持者が集結した。

 セラヤ氏と暫定政権は、コスタリカのアリアス大統領の仲介で政治危機打開を図っていたが、ミチェレッティ暫定大統領は「セラヤ氏が我々の同意なしに帰国したことで、仲介は決裂した」と述べた。また、セラヤ氏を逮捕し、裁判にかける姿勢を強調した。暫定政権は、セラヤ氏が国家反逆罪などの罪を犯したとしている。

 セラヤ氏の任期は来年1月27日まで。11月29日に大統領選が実施される予定で、既に選挙運動が始まっている。大統領に復帰するタイムリミットは迫っており、電撃的な帰国で事態打開を図る狙いがあるとみられる。

 米州機構(OAS)は21日、セラヤ氏の帰国を受け、暫定政権に対し同氏の身の安全を保障するよう要求。ブラジルのルラ大統領は滞在先のニューヨークで改めてクーデターを非難した。米国のクリントン国務長官は流血の事態を避け、話し合いをするよう求めた。

 セラヤ氏は6月28日に軍に連行され、国外追放された。7月に隣国ニカラグアとの国境から一時的にホンジュラス領内に入ったことがある。国連など国際社会は同氏の大統領復帰を求めており、暫定政権は孤立している。

888チバQ:2009/09/22(火) 23:38:34
>>873-874
http://www.asahi.com/international/update/0922/TKY200909220002.html
ドイツ 「東西」格差、総選挙を直撃 勢い増す左派政党(1/3ページ)
2009年9月22日9時14分
印刷

ソーシャルブックマーク
 ドイツ総選挙(27日投開票)で、旧東ドイツ地域の票の行方が焦点になっている。東西の経済、社会格差が埋まらないなかで、東独出身の有権者は、キリスト教民主・社会同盟(同盟)、社会民主党(SPD)の2大政党に見切りをつけ、より明確に弱者保護を打ち出す旧東独系の左派党に「回帰」しつつあるからだ。19年をへてなお、東西統一がまだ道半ばであることが浮き彫りになっている。

 「私の故郷はここからそう遠くありません。皆さんのために仕事を増やし、社会保障を充実させます」

 19日、旧東独のフィンスターバルデで開かれたメルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の集会。旧東独出身のメルケル氏が自信ありげに演説するのを聴いていたハイドルン・エルスナーさん(47)は、叫ばずにいられなかった。「メルケルのうそつき!」

 10年前、食品会社を解雇されてから仕事がない。やはり失業中の夫(48)と合わせて月約700ユーロ(約9万5千円)の失業給付が命綱だ。何とか食べてはいけるが、好きなオペラを楽しむ余裕はない。娘を音楽学校に通わせる夢もあきらめた。その娘の勤め先も倒産。夫がようやく見つけたアスパラガス栽培のアルバイトは時給わずか1.95ユーロ(約264円)だ。エルスナーさんは「旧東独で乳搾りの仕事をしていたころは、何の心配もいらなかった……」と漏らした。

 20年前、東西の壁は取り払われたが、経済格差は今も残る。旧東独の8月の失業率は12.8%。旧西独の7.1%の2倍近い。フィンスターバルデでは17.2%に達した。

 SPDを中心としたシュレーダー前政権は、失業者給付と生活保護を一本化して実質削減し、現在の大連立政権もこれを引き継いだ。「弱者」の痛みは強まっている。

 東部ライプチヒ。ベルリンの壁崩壊のきっかけとなった「月曜デモ」が起きた地には、職業安定所の前に長い列ができていた。

 4年近く職安通いを続けるクリステル・ドンベアートさん(51)は10年前に離婚。清掃の仕事をしながら3人の子育てを終えた矢先、職を失った。現政権に期待して4年間待ったが「弱者政策はいつも後回し」と憤る。

 職業安定所のシュライヒャー報道官は「統合後、10万人の職が消えた。その後遺症が癒えるにはまだ時間がかかる」と話す。

     ◇

 東西統一後、旧東独地域では、自由へのあこがれと経済繁栄への期待から、当時の政権党で自由主義市場経済を旗印にするCDUへの支持が一気に広がった。しかしその期待は失望に変わり、人びとは旧東独政権党の流れをくむ左派党へと「逆流」し始めた。

 左派党は最近、ヘッセン州などの州議会で統一後初めて議席を獲得。8月末にあった3州議会選挙でも躍進した。総選挙に向けた各種世論調査でも常に10%以上の支持率を獲得している。

 人口約8200万人のドイツで、旧東独地域の人口は約1300万人。現在の大連立政権を担う同盟とSPDの2大政党は旧東独票に神経をとがらせている。特にSPDは前回選挙では、旧東独6州で軒並み10ポイント近く得票率を下げた。シュレーダー前政権の政策が不興を買ったためだ。その後も大連立内での「右傾化」が指摘され、旧西独地域の従来の支持者も左派党に乗り換え始めている。

 東独出身でSPD所属のティーフェンゼー運輸・建設相は今年4月、雑誌のインタビューで「東独が総選挙を決する」「選挙公約も東独に特化したテーマを提供しなければならない。東独では特別な選挙戦を繰り広げなくてはならない」と危機感をあらわにした。こうした状況を受け、SPDは選挙公約に「社会的統一を完了させる」という大項目を設け、東西賃金格差の解消や最低賃金制度の導入などの政策を挙げている。

 東独出身のメルケル首相を看板に持つCDUも、旧東独票の流出に焦っている。CDUも選挙公約で「旧東独経済の強化」や同地域への「助成金延長」を強調。昨年12月の党大会では「東独に関する展望」と題した約30ページにわたる東独政策を決議した。

 ただ両党ともに、旧東独対策を強調し過ぎると旧西独地域で従来の支持者から反感を買う危険があり、難しい対応を迫られている。(ベルリン=玉川透、金井和之)

889チバQ:2009/09/22(火) 23:39:41
http://www.asahi.com/international/update/0921/TKY200909210244.html
独総選挙、「同盟」が優勢 公共放送の世論調査
2009年9月21日22時59分

 【ベルリン=金井和之】ドイツ総選挙(27日投開票)をめぐり、公共放送(ZDF)が18日に公表した世論調査によると、大連立を組むメルケル首相のキリスト教民主・社会同盟(同盟)と社会民主党(SPD)の支持率はそれぞれ36%と25%で、同盟がリードしている。野党では同盟との連立を表明している自由民主党(FDP)が13%、左派党が11%、90年連合・緑の党が10%となっている。ただ、最近のドイツは無党派層が5割近くを占めると言われ、予断を許さない状況だ。

890名無しさん:2009/09/23(水) 02:25:18
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1181894341/l50

【民主党】富岡議員 虐殺にからみ中国に厳しい態度を・五輪ボイコットも [06/15]
1 :死にかけ自営業φ ★:2007/06/15(金) 16:59:01 ID:???
13日午後、富岡由紀夫議員は、参議院政府開発援助等に関する特別委員会で、
安倍首相、麻生外務大臣、緒方国際協力機構理事長に、援助の実施や国際貢献のあり方などについて質問した。

富岡議員は、ダルフール地方の平和維持活動に関し、国連・アフリカ連合の合同部隊の受け入れを
スーダン政府が同意したとの報道を取り上げ、大量虐殺の実態や中国政府の関与について見解を求めた。

「強力な圧力をかけていくべきだ。
資源が欲しいから虐殺をしてもよいという非人道的な考え方を持っている国に対しては、
厳しい態度で臨む必要がある」と富岡議員は述べ、北京オリンピックのボイコットの可能性にも言及。
鉱物資源の利権を確保するために、反人道的な政府・部族を援助したとされる中国政府に、
何らかの対応を取るべきだと主張した。

富岡議員はこのほか、ODA大綱の内容や、援助分野における人材育成、
ODAに関して対外的に掲げた公約の進捗と達成見込みについて質問。
特別委員会が、人間の安全保障センター(仮称)の創設を調査報告書で提言したことも紹介した。
毎年5歳以下の子どもが1000万人、飢餓・病気・貧困が原因で亡くなっている現実は切実であるとして、
来年の洞爺湖サミットでは、強力なリーダーシップを発揮して、
アフリカ問題を最重要のテーマとして扱い、対処するよう求めた。

ソース 民主党
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=10166

891チバQ:2009/09/23(水) 12:07:00
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909230003o.nwc
独総選挙 中道右派政権が有力 政策軸なく連立模索先行
2009/9/23

テレビ討論会で握手するCDUのメルケル独首相=13日、ベルリン(AP)
 総選挙を27日に控え、キリスト教民主同盟(CDU)のメルケル首相と社会民主党(SPD)のシュタインマイヤー外相(副首相)のテレビ討論会が13日に行われた。シュタインマイヤー外相が論争に勝ったとする視聴者は43%、メルケル首相のほうがよかったとみる視聴者は42%だった。

 シュタインマイヤー外相の辛勝は、外相に対する事前の期待の低さの表れだ。ドイツ公共放送連盟(ARD)の世論調査によると、討論会でシュタインマイヤー外相が期待を上回ったとする視聴者は64%、メルケル首相が期待以上だったとする視聴者はわずか18%だった。

 これまでの選挙戦とくらべて今回際立つのは、具体的な政策論争がないことだ。テレビ討論会でも、首相と外相は個人的問題や具体的な課題で相手を批判することを避け、CDUとSPDの現在の大連立がこの4年間によい成果を上げたと強調するのに終始した。

 国際金融危機を背景として、有権者と政党はやや左傾化し、政府の介入と社会保障が危機への答えだと唱えている。有権者は安定を切望し、ドイツ国民が外部から押しつけられたと考える状況に慎重に対処するよう望んでいる。このようなときに各政党が他党との違いを打ち出すのは一段と難しくなる。

 CDUは自由民主党(FDP)との中道右派政権を志向し、SPDはCDU−FDP連立政権の阻止を訴えている。しかし、CDUとSPDは両党とも大連立の継続を次善の結果と考えているふしがある。

 最新の世論調査によると、CDU−FDPの中道右派政権が成立する見込みが高いが、十分な議席を確保できない場合、どの連立が国民の持続的な支持を得られるかは極めて難題だ。CDU、SPD、FDPに緑の党、左派党を加えた5党体制が確立されるなか、最も興味深い選挙戦は有権者の投票が終わってから始まるかもしれない。

892チバQ:2009/09/23(水) 12:07:41
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909220004o.nwc
クロアチアEU加盟交渉、来月再開 焦点はスロベニアとの関係
2009/9/22

 欧州連合(EU)議長国のスウェーデンは先週、クロアチアのEU加盟交渉が10月2日に再開されると発表した。クロアチアのEU加盟交渉は2005年10月に開始されたが、アドリア海ピラン湾の境界線問題など、クロアチアとの国境紛争を抱えるスロベニアが拒否権を行使し、08年12月から交渉は中断していた。

 スロベニアは04年、必要とされる全加盟国による承認を取り付け、正式にEUに加盟している。同国は11日、クロアチアがEU加盟申請時に提出した地図は境界線を決定する上で有効性を持たないと宣言したことを受けて、拒否権を取り下げると表明した。

 今後、クロアチアのEU加盟審査と並行して、2国間の境界線交渉が行われるという。

 スロベニアは拒否権を取り下げたものの、同国が境界問題で拘束力を持つ国際仲裁委員会の設置を受け入れるかが焦点となる。また、スロベニアはクロアチアの加盟に関して、9項目の審査開始、5項目の審査終了を阻止し、境界問題以外の理由で4項目に異議を唱えている。

 クロアチアがアイスランドとともに11年にEU加盟を果たすためには(1)加盟条件を満たすための改革の進展(2)旧ユーゴスラビア戦争犯罪法廷への協力(3)EU全体に広がる「拡大疲れ」−などの障害も乗り越えなければならない。

893チバQ:2009/09/23(水) 12:16:02
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090923-OYT1T00192.htm
ユネスコ事務局長にブルガリア元外相…初の女性
 【パリ=林路郎】国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の執行委員会(58か国)は22日夕(日本時間23日未明)、任期満了を11月に控えた松浦晃一郎事務局長の後任候補にブルガリアのイリナ・ボコバ駐フランス兼ユネスコ代表部大使(57)を指名した。
10月15日、ユネスコ総会での信任投票で正式決定する。女性の事務局長就任は初めて。初の旧東欧出身の事務局長にもなる。

 指名は5回に及ぶ委員国の投票を経て確定した。22日の決選投票でボコバ氏が過半数の31票を獲得し、エジプトのファルーク・ホスニ文化相(71)(27票)を破った。

 ボコバ氏は元外交官。1996年から97年にかけ外相を、2001年から国会議員を務めた。

 一方、アラブ諸国から一致した強い後押しを受け、選挙戦を終始リードしたホスニ氏は、過去の反イスラエル発言を欧米知識人らから厳しく批判され続けたことが響いたと見られる。

(2009年9月23日06時22分 読売新聞)


http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092302000074.html
くじ引きで決着? ユネスコ事務局長選
2009年9月23日 朝刊

 【パリ=清水俊郎】国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部パリ)で、松浦晃一郎事務局長(71)の後任を決める選挙がもつれている。立候補者九人はいずれも当選に必要な過半数の得票数に届かず、三候補による第四回投票が行われた二十一日は「中東から初の事務局長」を狙うエジプト文化相のホスニ氏(71)と「女性初」を目指すブルガリアのユネスコ代表部大使のボコバ氏(56)が二十九票の同数で並んだ。

 二十二日夜(日本時間二十三日未明)に日本など執行委員会五十八カ国で両氏の決選投票を行い、再び同数ならば内規で初のくじ引きでの決着となる。

 十七日から十九日にかけて実施された第一〜三回投票ではホスニ氏が毎回二十票余を獲得し、二位以下の候補に十票以上の差をつけていた。一方のボコバ氏には、過去にユダヤ人差別の発言をしたとされるホスニ氏に反発する国の票が集まったとみられる。第四回投票前に別の女性候補の辞退もあり、それまで最高十三票にとどまっていたボコバ氏が得票を伸ばした。

894チバQ:2009/09/23(水) 18:26:33
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092102000073.html
勢い増す左派党 二大政党への不満吸収
2009年9月21日 朝刊


 「高額所得者への課税強化、全原発の即時操業停止、アフガニスタンからの早期撤兵…。どのテーマでも、問題の解決策を提示している唯一の政党は、われわれ左派党だ」。ドイツ北部ブレーメンの集会。約四百人の聴衆を前にオスカー・ラフォンテーヌ党首(66)は訴えた。

 左派党は、旧東独政権党の後継政党と、社会民主党(SPD)左派が合流し二〇〇五年に発足。ラフォンテーヌ氏はシュレーダー前政権で財務相などを務めたカリスマ政治家。この年の前回総選挙で左派党は、得票率8%、五十四議席を獲得した。

 先月末の西部ザールラント州議会選では、議席ゼロから一気に十一議席と躍進し、勢いを強める。

 前回総選挙では保守のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)、SPDの二大党派の接戦となり、いずれも主導権を握れず、一九六〇年代以来の大連立政権を組んだ。

 大連立で、二大党派ともカラーを薄めた。今月十三日の首相候補テレビ討論では、ともに所得税減税を掲げ、アフガンへのドイツ軍駐留継続を主張するなど、明確な違いを示すことができなかった。

 二大党派からの支持層離れは進み、増える浮動票。左派党が、幅広い層の不満に応え、支持を吸収する構図が浮き彫りになる。

 ウァフツィニアク副党首(36)は「何十億ユーロもの税金が銀行の救済に使われるのに、教育や育児のための金は足りない。そんな政治をしているのが大連立。二大党派にうんざりした国民が、明確に違う政策を提示している左派党に理解を示すのは当然」と説明。「今回は得票率を10%以上に伸ばし、すべての委員会に議員を送り込みたい」と意気込む。

 ドイツの総選挙は、比例代表の得票率によって議席が配分される仕組みで、一党派が単独過半数を獲得することはまれ。連立政権をつくらざるをえず、小政党がキャスチングボートを握る。

 世論調査では、左派党への支持率は11%、シュレーダー政権時の与党、90年連合・緑の党が10%、コール政権時の与党、自由民主党(FDP)が13%と拮抗(きっこう)。

 36%の支持率を獲得したCDU・CSUを率いるメルケル首相は、中道リベラルのFDPとの連立に意欲を示すが、どの小政党が支持を伸ばすかで、選挙後の連立の枠組みづくりが前回同様、混迷する可能性も。支持回復が至上命令の二大党派の浮沈とともに、小政党の動向も、総選挙の大きな見どころとなっている。

 (ブレーメンで、弓削雅人、写真も)

   ×  ×

 ドイツ連邦議会(下院)選挙が二十七日に迫った。メルケル首相が大きな人気を保つ一方で、二大党派の妥協による大連立政権への不満がくすぶり、受け皿となる小政党の躍進が目立つ。欧州連合(EU)の大国、ドイツの動向は、アフガン、イラン問題への対応など、国際社会にも大きな影響を及ぼす。大連立への“審判”の行方を探った。

895チバQ:2009/09/23(水) 22:40:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20090924k0000m030080000c.html
ドイツ総選挙:中道右派2党が失速 「連立」は微妙な情勢
 【ベルリン小谷守彦】総選挙(27日投開票)を目前に控えたドイツで、メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟と自由民主党の中道右派2党への支持が失速、初めて議席の半数を割る世論調査が出ている。首相個人への支持も低下し始めている。大連立与党のパートナー・社会民主党は支持率を増やし追い上げており、中道右派連立が実現するか、あるいは現状の大連立政権が続くかは極めて微妙な情勢になっている。

 また、接戦になった場合、違憲の疑いも出ている特殊な「超過議席」で勝敗が決まる可能性もあり、選挙後の混乱も予想される。

 経済紙ハンデルスブラットの23日発表の世論調査によると、民主・社会同盟と自民党の支持率の合計は46%しかなかった。得票率5%以下の政党が議会入りできないドイツの場合、諸政党票を除くと47%が過半数ラインとも言われており、これを割り込んだ。

 他の世論調査では47%は超えているものの、失速傾向を示している。世論調査機関フォルザによると中道右派2党で計48%、アレンスバッハによると計48.5%だった。民主・社会同盟が1〜2ポイント減らした影響で、「過半数が揺らいでいる」(独メディア)という。

 首相候補の支持率調査(フォルザ)ではメルケル首相が7ポイント落とし49%に下げ、「首相は明らかに支持を失っている」(シュテルン誌)。首相は先週、公共テレビの各党党首級討論番組への出演を日程上の理由で拒否した。これが反発を招いた可能性もある。

 フォルザのギュルナー社長は同誌に中道右派2党が「『超過議席』で勝てるのではないか」とコメントした。

 超過議席を認めた選挙法については、昨年、連邦憲法裁判所が違憲と判決し、11年6月までの改正を求めたが改正されていない。

 ドイツは小選挙区比例代表併用制で有権者は2票を持ち、第2票が比例代表に投票され、598ある基本定数の議席配分全体を決定する。一方で、第1票は基本定数の半分(289)に設定された小選挙区で投票され、第1位の候補は必ず当選する。選挙区によっては、比例代表の議席配分より小選挙区での当選者の方が多くなるが、そのまま「超過議席」として認められる。このため定数が増えることがあり、現状では基本定数より13多い611議席だ。

896チバQ:2009/09/24(木) 01:21:48
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200909230008.html

リビアのカダフィ大佐、NY州にテント設営と 国連総会出席で
ニューヨーク(CNN) リビアの最高指導者カダフィ大佐が国連総会に出席するため、ニューヨーク州ウェストチェスター郡のベッドフォードの敷地を米企業から借り、テントを設営したことが22日分かった。地元テレビが警察情報として報じ、空中撮影の画像も放映した。


大佐は遊牧民の伝統を重んじ、外遊先でもテントを張ることで有名。


敷地を短期間貸した米企業も、借り主は中東のパートナーとし、リビアであることを示唆した。ただ、大佐がこのテントで寝泊まりするのかは不明。米国務省当局者は、カダフィ氏はニューヨーク市に滞在すると聞いていると述べた。


米政府は、外国政府の在外公館の使用や外交官の行動距離については米国の法律で一定の規制が可能。テントが設けられたベッドフォードの位置は許容出来る範囲としている。ただ、同郡の行政当局者は、問題の敷地貸借を阻止する法的な手段はないが、カダフィ大佐は歓迎すべき人物ではないと反発している。


米国務省のケリー報道官は先月、リビア政府が当初、テント設営地として想定していたとされるニュージャージー州イングルウッドにあるリビア政府所有の土地利用は認めないとの立場を示していた。その後、新たな設営地の確保でリビアと協議を続けるとしていた。


同州には、1988年に発生した米パンナム機爆破事件の遺族が多く居住。リビアが最近釈放された同事件の実行犯の帰国を英雄扱いしたことから大佐のテント設営の憶測に地元で懸念が強まっていた。


リビア政府は当初、ニューヨーク市のセントラルパークをテント設営地として考えていたとされるが、同市行政当局がこれを拒否していた

897チバQ:2009/09/27(日) 21:51:48
http://mainichi.jp/select/world/news/20090927ddm007030105000c.html
ドイツ総選挙:連立は「二者択一」に 大連立か中道右派
 【ベルリン小谷守彦】27日投開票のドイツ総選挙では、計5党(勢力)が連邦議会(下院)を構成するとみられるが、議会で多数派を形成するための連立組み合わせが事実上二つに絞られてきた。メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟と社会民主党による現在の「大連立」か、民主・社会同盟と自由民主党による「中道右派連立」の二つだ。他の組み合わせは、政策の相違から各党が否定しており、有権者は狭い選択肢を強いられている。

 議会を構成するとみられるのは、民主・社会同盟、社民党、自民党、緑の党、左派新党の五つ。キリスト教社会同盟は厳密には独立した地域政党だが、伝統的に民主同盟と統一会派を組んでおり、同一勢力とみなされる。

 過半数を取れる組み合わせは理論的には五つある。

 メルケル首相は民主・社会同盟と自民党の中道右派連立を目指しているが過半数確保は微妙だ。大連立は民主・社会同盟、社民党の幹部から継続を容認する声も出ている。

 本来なら、民主・社会同盟、自民党、緑の党の「保守+緑の党」も可能だが、緑の党が拒否している。また、社民党、左派新党、緑の党の「左派連合」は、左派新党が旧東独の独裁政党・社会主義統一党の流れをくむことから、他2党にアレルギーが強い。社民党、自民党、緑の党の「中道左派連合」は社民党が容認しているが、自民党は拒否している。

 ドイツの選挙制度は小選挙区比例代表併用制をとる。民主・社会同盟と社民党は「国民政党」と呼ばれる大政党で、05年まではこのいずれかが小政党と連立するパターンが大半だった。だが、社会の多様化とともに新興小政党が登場。90年代半ばから大政党がいずれも支持率を下げる傾向が顕著になった。ベルリン自由大学のノイゲバウアー教授(政党政治)は「大連立が続けば、小政党が増加する恐れもある」と話す。

毎日新聞 2009年9月27日 東京朝刊

898チバQ:2009/09/27(日) 22:03:40
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090927/erp0909271429002-n1.htm
独総選挙きょう投票 メルケル首相続投確実、連立枠組みは混沌
2009.9.27 08:27

 【ベルリン=木村正人】ドイツ連邦議会(下院)選挙の投票が27日行われる。メルケル首相率いる保守系のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が第一党を維持し、首相が続投するのはほぼ確実だ。しかし、シュタインマイヤー外相を首相候補とする中道左派の社会民主党(SPD)が終盤で同盟との差を縮め、首相が描く自由民主党(FDP)との中道右派連立が樹立されるのか、社民党との「大連立」が続くのか予断を許さない情勢だ。

 冷戦終結の象徴となったブランデンブルク門で25日夕、社民党の選挙集会が行われた。参加者は約1万人。候補者が壇上に並び、シュタインマイヤー外相が姿を現した。シュレーダー前政権時代に首相府長官に抜擢(ばってき)された経歴を持つ外相は、「政治家ではなく官僚」と冷ややかな目で見られてきたが、13日のメルケル首相とのTV討論会で評判を盛り返した。最新世論調査では同盟の支持率が33%、社民党25%と、8月の17ポイント差が8ポイントに縮まっている。

 同外相が「最後の1秒まで戦う」と演説すると、主婦のゾフィ・ジョイスさん(47)は「今日の演説が一番いい」と声を弾ませた。

 一方、4年連続で米誌に「世界最強の女性」として選ばれ、国外でも存在感を強めるメルケル首相は25日、米ピッツバーグでの主要20カ国・地域(G20)金融サミットに出席。「2日後に選挙を控えた独首相が国外に出るのは例がない」(英紙)といい、第一党維持への自信に揺らぎはない。

 首相が連立相手として望むのは社民党ではなく、市場経済重視の自民党(支持率14%)だ。当初は、景気回復のために経済自由化を進めることが必要との主張が支持を集め、同盟と自民党の連立が確実とみられた。だが、双方の支持率は合計47%。最低賃金保障や400万人の雇用創出を唱える社民党が息を吹き返しつつあり、再び大連立を余儀なくされる可能性も高い。

899チバQ:2009/09/28(月) 22:11:17
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090928/erp0909282013010-n1.htm
独総選挙、国民はなぜ中道右派を選択したか (1/2ページ)
2009.9.28 20:12

 【ベルリン=木村正人】ドイツ総選挙で、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と自由民主党(FDP)の中道右派勢力が国民から支持されたのは、ドイツを経済危機から脱却させるための思い切った経済政策を推し進めることへの期待に加え、環境対策や対露エネルギー外交の面から、原発推進政策が評価されたことが大きい。しかし、新政権が最優先で取り組む経済再建は、経済危機の“後遺症”が重くのしかかっていることもあり、容易なことではない。

 2005年秋、同盟と社会民主党(SPD)との苦渋の選択の末に生まれた大連立政権は、確かに昨年来の経済危機に効果的に対処した。しかし、大連立が今後4年間続いた場合、同盟は社民党との政策調整に手間取って思い切った経済政策を打てず、世界的な景気回復の波に乗り遅れる可能性があった。節度ある経済自由化を唱えた中道右派勢力が支持されたのは「経済危機という場面で保守勢力の方が優れた能力を発揮すると国民が考えている」(ドイツ誌シュピーゲル)ことの証左といえる。

 原発推進政策も評価された。風力・太陽光エネルギーの分野に力を入れ、“環境王国”を自任するするドイツは、欧州で温室効果ガス削減の先頭に立つ。地球温暖化防止に一定の役割を果たす原発(計17基)の維持は、同盟と自民党が一環して唱えてきた公約だった。

 強圧的な資源外交を進めるロシアは06年と今年1月、ウクライナへの天然ガス供給を止めた。ドイツもその影響を受けており「ロシアにできるだけ依存しないことはドイツの至上課題」(ドイツ紙ウェルト)でもある。

 4年の首相在任中、“師”と仰いだコール元独首相から「強過ぎず、早過ぎず、しなやかに、ただ、少しだけポピュリスト的であるようにと学んだ」(米紙ニューヨーク・タイムズ)というメルケル首相の鮮やかな指導力も見逃せない。首相の人気は絶大で、世論調査機関の1977年の調査以来、過去最高の支持率を誇っている。

 一方、社民党は、欧州で社民勢力が退潮の一途をたどっている中で、弱者にも痛みを強いる改革を断行した。ドイツ外交問題評議会のある研究員は「社民党は“魂のありか”を探す必要がある」と語る。

 ドイツで、「便利な結婚に伴う足かせ」とまで皮肉られた大連立を解消した同盟は今後、自民党とさまざまな課題に取り組むことになる。一つは所得税と法人税の減税だ。国内消費を促し、景気を活発化させる狙いがある。ただ、一連の経済危機対策で、ドイツの政府債務残高は国内総生産(GDP)の73・4%に当たる1兆6180億ユーロ(210兆5300億円)に膨れ上がり、減税策を実施できるのは早くても1年後となる。

 金融危機で世界中の需要が落ち込み、輸出産業への依存度が高いドイツ経済は大打撃を受け、失業率は昨年8月の7・6%(319万人)から、先月には8・3%(347万人)に上昇した。大連立政権は、企業が実施した時短による労働者の減収分への補助をし、失業者の急増を抑えた。だが、時短労働者は140万人も存在する。現在の景気対策が終われば、失業者が急増し、来年末には500万人に達する恐れもある。

 雇用政策では、自民党は企業の立場に立ち、雇用・解雇を容易にできる政策を実現したい意向だ。これに対し、同盟は慎重な姿勢をとっており、調整は難航しそうだ。同盟はまた、大連立政権のパートナーだった社民党と、今度は“最強野党”として渡り合うことにもなる。

900チバQ:2009/09/28(月) 22:12:33
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009092801000433.html
独保守中道が連立協議着手 政策、閣僚配分で調整へ
 【ベルリン共同】ドイツのメルケル首相が率いる保守派、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と野党の中道、自由民主党(FDP)は、総選挙での勝利を受けて28日から本格的な連立協議に入った。

 両勢力は内政、外交とも政策上の大きな違いはないが、11年ぶりの保守中道政権とあって、政策の擦り合わせや閣僚ポストの配分などをめぐり調整に時間がかかる恐れもある。

 メルケル首相は早期に連立政権の樹立を目指すことを表明。一方で「いくつかの点で政策上の相違もあり、論争をしなければならない」とも話し、躍進したFDP側をけん制している。

 ウェスターウェレFDP党首も「支持者に公約したことを推進しなければならない」と強調。両勢力は選挙期間中に減税を打ち出したが、時期や規模などは明示しておらず、こうした点を中心に調整する見込みだ。

 また、閣僚ポストをめぐってはCDU・CSUは財務相、国防相、内相、農相などの主要ポストを押さえるとみられる。FDPは党首本人が有力候補とされる副首相兼外相のほか、経済技術相などを要求。党勢の躍進を背景に他の主要ポストの獲得にも意欲を示しており、両勢力の激しいつばぜり合いが予想される。

2009/09/28 15:48 【共同通信】

901チバQ:2009/09/28(月) 22:13:20
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090927/erp0909272047005-n1.htm
【独総選挙】2大政党に曲がり角 小党3党に勢い
2009.9.27 20:47

 【ベルリン=木村正人】東西ドイツを分断していた「ベルリンの壁」崩壊から20年。旧西ドイツ、統一ドイツの民主主義を担ってきた2大政党が今、曲がり角を迎えている。1970年代、保守系のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と中道左派の社会民主党(SPD)の得票率は合計で9割に達したが、最近の支持率は合計6割程度に落ち込んでいる。逆に自由民主党(FDP)や90年連合・緑の党、左派党の小政党計3党が支持を広げ、

存在感を増しつつある。

 ドイツでは、第1党が単独で過半数を獲得するのは難しく、伝統的に同盟と社民党のどちらかが軸となって小政党と連立政権を作ってきた。

 しかし、同盟以外に中道右派政党が存在しないドイツでは、同盟を見限った票は自由民主党へと流れ込んだ。環境対策が注目された80年代には、環境保護を訴える緑の党が着実に支持を広げた。東西ドイツが統一した90年以降は、旧東独支配政党の流れをくむ左派党が統一政権への不満票を吸収、党勢を拡大させている。

 支持者離れが続く同盟と社民党は前回2005年の総選挙で、合計得票率を7割以下にまで落とし、メルケル首相は現在、66〜69年のキージンガー政権以来となる社民党との大連立を余儀なくされている。

 シュレーダー前政権時代、失業手当給付期間短縮などの改革を進めた社民党は今、大連立政権下で同盟との政策のすりあわせを強いられ、脱原発政策や減税策を除くと「同盟との(政策の)違いはほとんどない」(独週刊紙ツァィトの政治記者、ハインリッヒ・ウェフィング氏)のが実情だ。これが支持者離れをさらに促す要因にもなっている。

 今回の選挙戦で、2大政党の主張は「信頼」(同盟)「ドイツはもっとできる」(社民党)と争点がぼけたのに対し、社民党の左派勢力が合流した左派党は、「アフガニスタンからの撤退」「高額所得者への増税」を主張し、社民党との違いを鮮明にしている。

 昨秋の経済危機後、市場経済重視の自民党は大胆な減税を唱えて支持を広げ、緑の党も社民党の不満層の受け皿となって、2大政党の“足もと”を着実に脅かしつつある。

902チバQ:2009/09/28(月) 22:14:58
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092802000204.html
独、中道右派政権へ 大連立解消 社民は歴史的大敗
2009年9月28日 夕刊

 【ベルリン=弓削雅人】二十七日に行われたドイツ連邦議会(下院、基本定数五九八)選挙は、メルケル首相率いる保守系のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が第一党を維持し、中道の自由民主党(FDP)と合わせて過半数の議席を獲得した。これにより、四年間続いた同盟と社会民主党(SPD)の大連立政権は幕を下ろし、同首相の下で中道右派政権が誕生する運びとなった。 

 同盟とFDPの連立はコール政権以来十一年ぶり。メルケル首相は「選挙の目標を達成した」と勝利宣言し、ただちにFDPとの連立協議に入る意向を示した。FDPのウェスターウェレ党首も新政権で、減税策を進める方針を明らかにした。

 大連立政権への評価が問われた総選挙は、経済危機対応の景気回復策や雇用対策がテーマになったが、各党の主張に差がないまま、メルケル首相の堅実で実直な政治姿勢への人気で、同盟が政権をつなぎとめた。SPDは有権者に同盟との対立軸を提示できず、歴史的大敗を喫した。

 連邦選挙管理委員会によると、同盟の得票率は33・8%(二百三十九議席)、FDPは過去最高の14・6%(九十三議席)で、両党で三百三十二議席の安定多数を確保した。

 一方、SPDは23・0%(百四十六議席)で前回総選挙から10ポイント以上の大幅減。左派党は11・9%(七十六議席)、90年連合・緑の党は10・7%(六十八議席)といずれも過去最高を記録し、二大政党離れが進んだことを示した。投票率は戦後最低だった前回の77・7%を下回る72・5%だった。

903チバQ:2009/09/28(月) 22:16:56
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092802000201.html
独社民党大敗 支持層見直し急務 『右寄り変質』党離れ招く
2009年9月28日 夕刊

 【ベルリン=弓削雅人】二十七日のドイツ総選挙では、コール元首相が退陣した一九九八年以来、常に政権の座にあった中道左派の社会民主党(SPD)が惨敗し、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と自由民主党(FDP)の中道右派政権に道を譲ることになった。

 「わが党の主張はドイツのために今後も絶対に必要だ」。SPDのミュンテフェリング党首は同日夜、ベルリンの党本部で支持者を前に強調したが、その表情にいつもの精彩はなかった。

 選管によると、SPDの得票率は23・0%。五三年の選挙で記録した28・8%の戦後最低を下回り、議席も三分の一を失った。

 党きっての論客でシュレーダー政権の財務相を務めたラフォンテーヌ氏ら離党組が左派党を結成するなど、SPDの内部崩壊は以前から始まっていた。医療保険改革や脱原発政策など、同盟との大連立の四年間で存在感を示せたのは当初だけ。独自色が薄められて右寄りに変質したと指摘され、党離れに拍車がかかった。

 労組を中心に中低所得者層の声を代弁すると自任してきたSPDが、支持層の見直しや社会民主主義政党の存在意義について、再考すべき時期にきたことが浮き彫りになった。

 同盟の得票率33・8%も、前回総選挙の35・2%に届かなかっただけでなく、一九四九年以来戦後二番目に低い数字だが、SPDの大敗とFDPの躍進に助けられた格好だ。

904チバQ:2009/09/28(月) 22:20:06
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092802000199.html
ポルトガル総選挙 中道左派政権維持
2009年9月28日 夕刊

 【パリ=清水俊郎】ポルトガル国会(一院制、定数二三〇)の総選挙が二十七日実施され、即日開票の結果、ソクラテス首相の与党の社会党(中道左派)が少なくとも九十六議席を獲得。改選前の百二十一議席から二十議席以上後退しながらも第一党の座にとどまり、政権を維持した。

 単独過半数を下回るため、政策ごとに少数政党と協力することになる。

 野党第一党の社会民主党(中道右派)は少なくとも七十八議席を獲得した。

http://www.asahi.com/international/update/0928/TKY200909280038.html
ポルトガル総選挙 与党社会党が第一党を維持2009年9月28日10時2分
 【パリ=飯竹恒一】任期満了にともなうポルトガル議会(一院制、定数230)の総選挙が27日あり、ソクラテス首相率いる与党・社会党(中道左派)は第1党の座は守ったが、単独過半数を失った。失業率悪化などへの不満が現政権に向けられたと見られるが、有効な代案を示せなかった野党第1党の社会民主党(中道右派)も小幅な議席増にとどまった。

 同日深夜に226議席まで確定した段階で社会党96議席(改選前121議席)、社会民主党78議席(同75議席)。ソクラテス氏は「明確な勝利」と語ったが、議席を伸ばした左派各党との連立の見通しは立っておらず、少数与党政権となる可能性もある。

 ポルトガルは今年第2四半期の失業率が86年以来最悪の9.1%。現政権は国民の痛みを伴う年金改革などに着手したが、スペインと結ぶ新幹線計画など、大型公共事業による景気対策に国民の理解を得るのにてこずった。

 財政赤字削減の優先を訴えた社会民主党も大きな躍進はできなかった。新幹線建設の中断を公約したが、フェレイラレイテ党首の財務相時代にスペイン側と合意が成立した経緯があり、矛盾があった。

905チバQ:2009/09/30(水) 23:39:12
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20091001k0000m030119000c.html
フランス:社会党が中道左派の再編模索 各党は反発強く
 【パリ福原直樹】勢力衰退が著しいフランス社会党が、次期大統領選(12年)などをにらみ、中道・左派政党の「再編」に乗り出している。社会党が大統領候補を選出する際は、他の中道・左派政党の党員も投票できる「予備選挙」制を導入するなどして、強力な中道・左派の統一候補を生み出したい考え。だが他の主要政党には異論も多く、実現までには曲折がありそうだ。

 社会党は前回の大統領選(07年)で中道票の取り込みに失敗。保守・サルコジ大統領の当選を許した。

 同党では、若手を中心に中道・左派の結束を求める声が噴出。オブリ第1書記も、11年にも予備選を導入すると述べた。ただ▽投票権をどの党の党員に与えるか▽社会党員以外も立候補できるのか−−などが不透明で、社会党は検討委を設置。近く、詳細を党員(推定約20万人)にはかる。

 社会党幹部によると第1書記は予備選で、集票力のある「民主運動」(中道)や、緑の党の参加を要望。「社会党は民主勢力に開かれている」と話し、各党の党首会談の実施も考えているという。

 だが「民主運動」党員の約8割が社会党への歩み寄りに好意的との調査がある一方、幹部は「予備選は社会党の問題で中道には無関係」と否定的だ。また、緑の党も「予備選の実施方法が不明確だ」と静観の構えだ。

 社会党幹部は毎日新聞に「来年6月の党大会で実施方法を明確にしたい」と語った。

 イタリアでは06年、中道左派連合の複数政党が立候補者を立て、その中からプロディ氏を選出。同氏は後に首相に選ばれた。

 ◇「大統領選、第1回投票から統一候補を」
 【パリ福原直樹】社会党の党改革に関し、同党書記局(執行部)メンバーで、オブリ第1書記に近いロラーンス・デュモン議員に聞いた。

 12年の大統領選では、第1回投票から左翼全体の統一候補を立てるべきだ。だが予備選参加に関しては共産党などに反対論も強く、民主運動、緑の党も独自候補を立てたいようだ。一方で、社会党内では予備選を求める声が強い。具体的な実施方法は、来年6月の党大会をメドに決めることになるだろう。

 党改革は予備選実施だけではない。現在下院議員(約200人)の約9割が地方自治体の長などを兼務しており、オブリ氏はこれもやめさせたい意向だ。オブリ氏には指導・判断力や、カリスマ性があり、個人的には大統領選出馬に向け、予備選に立候補してもらいたい。

906チバQ:2009/09/30(水) 23:42:51
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009093001000297.html
独社民党首、引責辞任へ 総選挙大敗で執行部刷新
2009年9月30日 10時51分


 【ベルリン共同】先のドイツ連邦議会(下院)総選挙で大敗した社会民主党(SPD)のミュンテフェリング党首は29日、党内の会合で引責辞任する意向を示した。シュタインブリュック副党首(財務相)やハイル幹事長も同日、相次いで辞任する考えを表明した。

 メルケル首相の保守与党との大連立政権でSPDは、社会保障費の削減などを推進。こうした政策が支持者の離反を招いたとして、党内から執行部の刷新を求める声が出ていた。

 SPDは、保守中道勢力による新政権の誕生後に下野する。新執行部は11月中旬の党大会で選出。新党首にはガブリエル環境相が有力視されている。

 また、SPDは29日、連邦議会の新議員団長に、副党首であるシュタインマイヤー外相を選出。ただ、総選挙で首相候補だった外相は、党首選への立候補を断念する見通し。

907チバQ:2009/09/30(水) 23:43:48
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092902000081.html
独、揺らぐ二大政党制 妥協重ねた大連立 有権者の不満噴出
2009年9月29日 朝刊

 【ベルリン=弓削雅人】ドイツ総選挙で、社会民主党(SPD)が約三割も議席を減らして中規模政党へと転落、ドイツ政治を支えてきた二大政党制が大きく揺らいだ。一方、これまでにも増して小政党が存在感を発揮する新たな政治力学がつくられつつある。

 戦後のドイツでは、SPDと、保守のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の二大党派のうち、比較多数となった二大党派の一方が、理念や政策の近い小党と連立して政権をつくるケースが多かった。

 ところが、二大党派の得票率は二〇〇二年以降、どちらも40%を超えられない。メルケル首相率いる同盟も第一党の座を守ったものの、支持に陰りがみられた。

 首相が続投できるのは、新たに連立パートナーとなる中道リベラルの自由民主党(FDP)が、前回を三十以上、上回る議席を確保できる見通しとなったため。環境保護を訴える90年連合・緑の党も十議席以上、旧東ドイツ政権党の流れをくむ左派党は二十議席以上増やすなど、三つの小政党の躍進が目立つ。

◆ドイツ首相続投が固まったアンゲラ・メルケル氏 実直さで幅広い人気
 続投への道が開かれた連邦議会選挙の勝利宣言で「すべてのドイツ国民の首相でありたい」と話した。

 自ら率いるCDU・CSUへの支持が伸び悩んでも、幅広い国民の人気は高かった。カリスマがあって、時には威圧感さえ与えたSPDのシュレーダー前首相とは正反対に、実直さが伝わる、相手の目線に合わせられる性格が人気を支える。

 生まれは旧西独のハンブルク。生後間もなく、牧師だった父親の転勤で旧東独テンプリンへ移住した。大学では物理学を専攻。研究畑で働き、政治の世界に入ったのはベルリンの壁崩壊後だ。

 旧東独出身で初の首相。恐怖政治の象徴だった秘密警察「シュタージ」の収容所跡を訪れて元収容者とも面会した。「独裁体制の歴史を忘れてはならない」と強い調子で語った姿は、壁崩壊から二十年を迎えた今年、国民から共感を得た。

 科学者で大学教授の夫と二人暮らし。休日は自らスーパーで買い物をする。五十五歳。

 (ベルリン・弓削雅人)

908チバQ:2009/09/30(水) 23:44:35
http://mainichi.jp/select/world/news/20090928ddm007030137000c.html
大連立の行方:’09ドイツ総選挙 混迷の中の選択/上 政敵への批判封印
 ◇選挙後見えぬ、政党のジレンマ
 27日に投票されたドイツ総選挙。メルケル首相の保守・キリスト教民主・社会同盟、左派・社会民主党の二つの大きな政党による「大連立」が解消できるかどうかが焦点となった。金融危機の後遺症が続く混迷の中の選挙戦の舞台裏を取材すると、支持率が高くはない2大政党が大連立継続もにらみ、あえて「戦わない選挙」を演じてきた実情が浮かぶ。【小谷守彦】

 「ドイツを危機から救うには私たちが強くなり、自由民主党と連立を組むしかない」。ベルリンで26日に開かれた最後の集会でメルケル首相が訴えると聴衆から歓声がわいた。

 大連立を解消し、民主・社会同盟と自民党との中道右派連立を樹立しようとの呼びかけだが、追い上げつつある「敵」社民党への強い批判はなかった。

 争点をぼかし、あえて戦わない選挙戦術が見て取れる。民主同盟の選挙広告を担当した中堅広告会社のシュテファン・レッベ社長は、それを「太極拳選挙」と呼ぶ。「敵は空を討ち、こちらは攻めず、さっとかわす。戦術は正しかった」

 だが、白いスーツの首相が穏やかにほほ笑み「私たちには力がある」と訴える民主同盟のポスターは、「内容が乏しい」とメディアに酷評された。

 「首相は、なぜ選挙戦から逃げるのか」。9月下旬、独中部で首相が開いた市民との対話集会で女性司会者がたたみかけた。大連立継続もにらんで戦わない「両にらみ」戦術への疑問だ。首相は「逃げているならここに来ない」とかわした。

 首相側は9月、公共テレビ2局が放送を予定していた党首級の討論番組への出演を立て続けに取り消した。「日程上の都合」が理由だ。「首相には3月から何通りもの日程案を出した。出演拒否は民主主義文化を損なう」。公共第2テレビは異例の非難を行った。

 「民主・社会同盟はぬれた箱のように壊れた」。社民党の首相候補・シュタインマイヤー外相は26日、支持率が低下した民主・社会同盟を皮肉り、首相の「政策能力の低さ」もやり玉にあげた。中道右派政権樹立阻止で野党側と足並みをそろえた社民党だが、副党首のシュタインブリュック財務相が大連立継続支持をあからさまに表明するなど「両にらみ」を捨てなかった。

 ホーエンハイム大のフランク・ブレットシュナイダー教授(メディア学)は、大連立後の選挙には、政敵を批判すれば、同時に自らを批判する「戦えないジレンマの力学がある」と指摘する。

909チバQ:2009/09/30(水) 23:45:07
http://mainichi.jp/select/world/news/20090929ddm007030045000c.html
大連立の行方:’09ドイツ総選挙 混迷の中の選択/中 中道右派政権、誕生へ
 ◇「さよなら社民」−−分裂よ、こんにちは
 ◇社会の結束、難題に
 【ベルリン小谷守彦、篠田航一、隅俊之】「さよなら社会民主党」。ドイツ総選挙で中道右派連立政権の誕生とメルケル首相続投が決まった27日夜。ベルリンのキリスト教民主同盟本部でひときわ大きな歓声が上がったのは、連立相手の中道右派・自由民主党の予想得票率が「戦後最高」と発表された時だ。

 戦後2番目に低い得票率だった民主・社会同盟は、社民党の惨敗という「敵失」に加え、自民党の大躍進に助けられた。「勝者はリベラル派(自民党)だ」。ラングート・ボン大学教授は話す。

 ベルリン西部の投票所。建設業のマイクさん(50)は前回、民主同盟に投票したが、今回は自民党に入れた。「不況で仕事は2割以上減った。大連立政権は高い失業率に対応する能力がない」

 左右の大政党2党が得票率を減らす中、勢力を伸長したのは自民党だけではない。旧東独の社会主義統一党(共産党)の流れをくむ左派新党は「東西格差」への旧東独住民の不満を吸収し、緑の党は環境保護に敏感な市民や、トルコ系などの移民票も取り込んだ。

 「移民政策がソフトだから緑の党に入れる。仲間も皆、そうだ」。トルコ系タクシー運転手ギュルカイさん(24)は投票前夜に語った。「人権、気候変動対策、社会正義を求める票を得た」「経済危機の時代に人々が雇用創出政党とみなすようになった」。緑の党幹部は勝因を分析する。

 小政党3党の得票率はいずれも10%を超え、合計37・2%。小政党の勢力拡大は「百貨店よりも専門店」を選ぶ世論の反映だ。

 だが、3党は与野党に分かれた。メルケル首相が「小さな政府」を目指す自民党にすり寄り、中・高所得者に有利な減税や、脱原発先送りを実行すれば、左派・環境陣営の反発を招くのは必至だ。

 「間違った税制が実施される。国民もいずれ気付く」。社会保障拡充を求める左派新党のラフォンテーヌ党首は中道右派連立政権との対決姿勢を強める。衣替えしたメルケル政権を待ち受けるのは、価値観が多様化する社会を束ねる難題だ。

 ◇比例中心、「緩やかな政権交代」実現
 ドイツで「民意の分裂」を招いた背景には、比例代表が議席配分をほぼ決定する選挙制度がある。

 小選挙区を軸にした選挙制度で「2大政党制」を目指す日本とは逆に、ドイツは多党化の連立組み替えによる「緩やかな政権交代」を実現している。

 ◇多党化招く
 比例代表は民意を正確に反映する半面、多党化を招きやすい。政策研究大学院大の岩間陽子教授(国際政治学)は「ドイツでは5党体制が定着した。今後も連立をどう組むかが常に問題になる」と分析。日本と比較し「連立政権では各党とも独自色を出しにくい。はっきりした方向転換や改革は2大政党制の方が容易」と指摘する。

 一方、小選挙区制は大政党に有利で2大政党制を生みやすい半面、死票も多い。坪郷実・早大教授(比較政治)は「民意と議会の乖離(かいり)は2大政党制の英国で証明されている。一方ドイツでは比例代表制が定着し、連立政権を望む政治文化がある」と解説する。

 社会民主党と緑の党の連立によるシュレーダー政権で「緑の党が環境政策の主導権を取り脱原発などを実現した」とし「連立では小政党による政策の革新が期待できる」と連立政治の利点を語る。

 西平重喜・統計数理研究所名誉所員(選挙制度、統計学)が、8月の日本での衆院選での各政党の得票率(比例代表)をドイツの選挙制度にあてはめて試算したところ、民主党は単独過半数に届かず、社民との連立で過半数を獲得できる数値が出た。自公と民主の差は34議席と、野党側との格差も大きくない。

 西平名誉所員は「妥協により政策変動が小さい連立政権を取るか、民意の反映が少なく、大きな変化があり、政権交代で政策が二転三転する2大政党制を取るかの選択だ」と語る。【宮川裕章】

910チバQ:2009/09/30(水) 23:45:44
http://mainichi.jp/select/world/news/20090930ddm007030067000c.html
大連立の行方:’09ドイツ総選挙 混迷の中の選択/下 欧州、左派に秋風
 ◇大物指導者なく、社会の閉塞感反映
 【ベルリン福島良典】欧州に広がる中道左派の退潮がドイツにも波及した。「ドイツの社会民主主義にとってつらい日だ」。27日の総選挙で戦後最悪の大敗を喫した社民党のシュタインマイヤー外相はベルリンの党本部で敗戦の弁を語った。経済と社会の閉塞(へいそく)感を背景に欧州政治の右傾化が起きている。

 中道左派が苦しむのはドイツだけではない。仏社会党は党内路線対立で身動きが取れず、来年の総選挙を前に英労働党の人気は振るわない。6月の欧州議会選挙は中道右派が勝利を収め、イタリアではスキャンダルの絶えない保守のベルルスコーニ首相が安泰だ。

 「欧州の左派政党にカリスマ的な指導者がいない」。ドイツ国際政治・安全保障政策研究所のダニエラ・シュバルツァー研究員が指摘する。かつて欧州にはシュミット元西独首相、ミッテラン元仏大統領のような左派の巨頭政治家がいたが、今は見当たらない。

 経済のグローバル(地球規模)化に社民勢力が有効な処方せんを示せていないのも原因だ。ブレア前英首相の「第3の道」にならって市場経済重視にかじを切れば、労働者の権利保護や手厚い福祉を求める人々の支持を失う。

 ドイツでもシュレーダー前社民党政権が進めた社会保障改革への不満が蓄積する。「昔からの社民党支持者は投票に行かないか、(旧東独共産党の流れをくむ)左派新党に流れた」。ターニャ・ベルツェル・ベルリン自由大教授が分析する。

 中道左派退潮の結果、欧州連合(EU、加盟27カ国)の多くは中道右派政権だ。「欧州のために友好を強化したい」。保守のサルコジ仏大統領は、中道右派連立政権を率いることになるメルケル首相にエールを送った。

 大連立の「足かせ」から脱したメルケル首相。自由民主党との連立で、中道右派主流のEU内での立場は強くなるが、当面の課題は自動車会社オペルの救済計画だ。工場を抱えるベルギー、英国などは「ドイツの工場が残り、こちらで人員削減されるとすれば不公平」と異を唱える。

 経済面で欧州統合をけん引してきたドイツも、不況と雇用不安の広がりで内向き傾向を強める。近隣国との摩擦をかわし、いかに自国の産業と雇用を守るか。問われるのはメルケル首相の調整能力だ。

911とはずがたり:2009/10/01(木) 02:28:26
独逸語の自民党なんかの自由という単語はリベラル系統ではなくフリー系統の単語なんでしょうかねえ?>自由民主党(FDP)

912名無しさん:2009/10/01(木) 11:09:04
>>911
Freie Demokratische Parteiなので英語に直訳するとFree Democratic Partyになります。
ただドイツ語のfreiとliberalにニュアンスの違いがあるのかまでは分かりませんが。

>>自由民主党は、二大政党の間に位置する自由主義の立場に立つ中道政党といちおうは言えるが、歴史的系譜からすると、ドイツの自由主義政党には、ヴァイマル共和制期のドイツ民主党とドイツ人民党という左・右二つの異なった潮流(ドイツ語で言えば、「左翼リベラル」を意味するlinksliberalと、「国民自由主義」を意味するnationalliberal)を継承している。前者は、その支持者にM・ウェーバーやF・ナウマンらの知識人がいたので知られており、後者は、20年代の協調主義外交の立役者シュトレーゼマンに代表される。ヴァイマル時代のこの政党は、キリスト教民主同盟・社会同盟の母体にあたるカトリック中央党をはさんで、その左と右に位置する立場にあったが、戦後の西ドイツでも、自由民主党内の二つの潮流は、キリスト教民主同盟・社会同盟をはさんでそのような位置にある。<<

中木康夫・河合秀和・山口定『現代西ヨーロッパ政治史』(有斐閣)287-288頁。

913名無しさん:2009/10/01(木) 11:19:12
せっかく本を引っ張り出したので>>912の続きも。

>>66年までのドイツ連邦共和国前半期においては、自由民主党の主導権を握っていたのは、そのうちの右派であり、同党は、とくに60〜67年にはE・メンデを党首として、社会民主党の経済・社会政策を批判する立場からキリスト教同盟民主・社会同盟と「ブルジョア・ブロック」を組み、後半期には、とくに69年以降、左派のシェール(党首、のち大統領)、中道派のゲンシャー(のち外相)らの主導下に、教育・文化政策並びに外交政策の側面でキリスト教同盟民主・社会同盟を批判して、社会民主党と組んで「社会・自由」連立政権をつくることになる。その意味では、同党は、西ドイツにおいて、比例代表制を基本にした結果不可避となった連合政権政治において、左右の間に入って多数派形成の「かなめ」を占める「かなめ党」としての役割を果たしていると言える。
 また、同党の支持基盤は、非カトリック系のリベラル派経済人、知識人、自営業者、ホワイトカラーであるが、党内における上記のような左右の対立に加えて、その地方組織が地域的に性格を異にすることもあって、党内紛争が絶えることがなく、有権者に混乱したイメージを与えてじりじりと衰弱し、とくにドイツ連邦共和国後半期に入ると、5%条項を満たすことができずに連邦議会に議員を送り込むことができなくなるのではないか、という危機にしばしば直面している。<<

引用が長くなりましたが、色々と興味深い解説なので。
ちなみに1990年の本なので記述が少し古いです。

914とはずがたり:2009/10/01(木) 11:59:40
>>912-913
ありがとうございますヽ(´ー`)/
日本語でも"リベラル"って云った場合に左翼とか迄は行かないものの「左翼リベラル」的な意味と,「国民自由主義」がどの様なものかは判りませんが右の経済的新自由主義の双方を含みますが,独逸語にも似たような単語の広義性みたいなのがあるのが興味深いですねぇ。

それにともなって独逸の自民党にも左右の多様性があるようで日本の自民党の鵺的な正確とも似ているのかどうなのかw

其れは兎も角リベラルが独逸語でもそのように多義であっても尚Freieの方を敢えて使ってると云うことなんですね。

915名無しさん:2009/10/01(木) 15:00:16
>>914
西欧だとmarket liberalとsocial liberalという自由主義内の分類は一般的なようですね。
アメリカの(や近年それを真似しだした日本も)「リベラル」はヨーロッパで言う後者の方ですね。
一方で吉田茂のことを「オールド・リベラル」と言ったりしますが、
その場合のリベラルは古典的な経済自由主義の方を指しているのでしょう。

#労働問題研究のブログで有名なhamachan氏は「ネオリベ」「リベサヨ」という用語を使ってます。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-b950.html
#http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_c3f3.html

916名無しさん:2009/10/01(木) 15:03:22
>>914
日本の自民党も源流を辿れば、吉田茂の自由党とそれに対抗した芦田・鳩山・岸らの
民主党/改進党系という2つの異なった潮流を引き継いでますよね。
経済政策的には吉田自由党が古典的自由主義で右、芦田均の(国民)民主党が修正資本主義で左でしたが、
この図式は1950年代前半の講話・安保問題を機に前者がなし崩し的な限定的再軍備を、
鳩山・岸の民主党が改憲を伴う本格的再軍備を掲げるようになって左右の位置が入れ替わってしまいました。

#この辺りの経緯は大嶽秀夫の『再軍備とナショナリズム』という本に詳しいです。
#ネットにも紹介記事があります: http://kenuchka.paslog.jp/article/929182.html

自民党の左右の幅が広いのも、あるいは経世会と清和会の長年に渡る対立も、
元を正せば保守合同以前の2つの政治潮流の対立に求められそうですね。

917とはずがたり:2009/10/01(木) 15:56:35
解説感謝です。
日本だと新自由主義と今はあんまり使われませんが社民リベラルに対応するんでしょうかねぇ。

自民党の派閥も中選挙区の地縁・血縁選挙を通じてもとあった政治色・政策色が消えてよく判らない感じになってる気が致しますが,二大政党制ではっきり国民が選択できるようになりますやら。

918チバQ:2009/10/01(木) 21:33:44
http://www.asahi.com/international/update/0930/TKY200909300148.html
英国に最高裁誕生へ 実は600年間、議会が兼務2009年9月30日15時0分
 【ロンドン=橋本聡】英国に10月1日、最高裁判所が生まれる。「なぜ今ごろ」と不思議な気もするが、同国では600年あまり昔から議会上院が最高裁の働きも兼ねてきた。しかし、伝統より「三権分立」の徹底を求める声が高まり、審理をテレビ中継するなど一気に現代化する。

 英国では中世から、議会が裁判の決着をつける舞台だった。貴族たちがメンバーの上院が最高裁の役割もはたし、一部の議員が判事役をつとめてきた。

 歴史と伝統を大切にするお国柄とはいえ、立法と司法の区分けがはっきりしないのはおかしいという批判も根強くあり、03年、上院の「現代化」を唱える当時のブレア首相が改革に着手した。

 新しい最高裁の判事は12人。正式に任命されると議員職から離れる。国民に身近な司法をめざして、BBCなどテレビ局に審理を公開することも決まった。「最高裁の役割への理解を深めてもらえる」と初代最高裁長官になるフィリップス氏。

 大時計ビッグベンで知られる議事堂の向かいにある、約100年前に建てられた建物が最高裁判所になる。内部のじゅうたんの図案を、ビートルズのアルバムをデザインした英国のポップアーティストが描いたことも話題を呼んでいる。

919チバQ:2009/10/01(木) 21:40:31
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909250010o.nwc
ウガンダで大暴動 100人死傷 大統領と「国王」の対立激化2009/9/25
演説するブガンダ王国のムテビ2世。カユンガへの訪問中止を発表した=18日、首都カンパラ近くのワキソ県(AP)
 アフリカ中部、ウガンダの首都カンパラ周辺で10〜12日にかけて大規模な暴動があり、100人以上が死傷し、少なくとも640人が拘束された。

 暴動の直接的なきっかけは、ウガンダ中南部の旧王国「ブガンダ王国」議会のワルシンビ首相が10日、国王ムテビ2世の使節としてカンパラ近郊のカユンガを訪問しようとしたところ政府が認めず、国王の支持者と治安部隊が衝突したことだった。ブガンダ王国はカユンガを王国の一部と見なしているが、カユンガの指導者、ベーカー・カミゼ元陸軍大尉は最近、ブガンダからの独立を宣言していた。

 ブガンダ王国は1966年に一度廃止されたが、現職のムセベニ大統領が93年に復興した。ブガンダ王国はウガンダ国内の「文化的制度」としてのみ認められ、憲法によって国王の政治への参加は許されていない。

 ムセベニ大統領とムテビ2世は良好な関係を保っていたが、ブガンダ王国議会は「連邦制」の問題を持ち出し、ウガンダ連邦の構成国としてブガンダ王国の完全な政治的地位への復帰を求めた。7月に大統領側との交渉が決裂し、政府とブガンダ王国との関係は悪化していた。

 政府がブガンダ使節団のカユンガ訪問を拒否した表向きの理由は「政府は安全を保障できない」というものだった。しかし、ブガンダ王国の主要部族、バガンダ族の特に若者には、大統領が王国の内政に干渉しようとしたと広く受けとめられた。

 暴動はひとまず収まったが、歴史が示すところによれば、ブガンダ王国と国民国家としてのウガンダとの関係という植民地独立後の大きな政治問題がひとたび表面化すると、紛争が長期化する可能性が高い。バガンダ族の民族主義者が、貧しく、教育を受けていない都市青年層を動員する、ウガンダの分裂した政治社会状況を考えると、さらなる難題が前途に待ち受けているといえよう。

920チバQ:2009/10/02(金) 23:28:59
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/091002/erp0910021109001-n1.htm
ルーマニアで連立政権崩壊 内相解任が引き金に
2009.10.2 11:07
 ルーマニアからの報道によると、同国の社会民主党は1日、同党のニカ内相が連立を組む民主自由党のボック首相に解任されたことに反発し、社会民主党出身の大臣9人の辞職を決定、連立政権は崩壊した。

 民主自由党は少数与党として政権にとどまるが、新大臣の就任には国会の承認が必要。11月の大統領選を前に、野党に支持を求めるなど困難な政権運営を迫られる。

 ニカ氏は大統領選で、不正行為が行われる可能性を指摘し、民主自由党が不正に加担すると受け取られ、9月28日に解任された。バセスク大統領は選挙に出馬する方針で、同党と近い関係にある。(共同)

921名無しさん:2009/10/04(日) 11:09:14
http://mainichi.jp/select/today/news/20091004k0000m020118000c.html

G7:米がG4構想提唱 日・EUに中国加え
2009年10月4日 2時30分 更新:10月4日 2時30分

 【イスタンブール平地修】3日夜(日本時間4日未明)閉幕した先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、米国がG7を再編し、新たに中国を加え欧州連合(EU)、日本、米国からなるG4への衣替えを非公式に打診したことが分かった。G7から外れることになる欧州各国の反対で今回は具体化しなかったが、将来的にはG4化へ進む可能性が高まった。新興国を加えた主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)定例化に続き、中国を加えたG7の再編で、日本の地盤沈下が一段と加速しそうだ。

 提案は、米国が「G7の将来像を議論したい」として、G7開幕前に各国に非公式に伝えた。現在のG7は日、米、カナダと英、独、仏、伊の欧州4カ国からなるが、欧州4カ国をEUに一本化。カナダを外して中国を加え、G4とする内容。

 米国の提案の背景には、来年にも日本を抜いて世界第2位の経済大国になることが確実な中国を、国際社会に巻き込みたいオバマ政権の強い意向が反映されている。中国は日本を抜いて世界最大の米国債の保有国になっており、米国経済の生命線も握っている。

 金融危機後の世界経済の回復も、中国の内需拡大頼みの様相が強まっている。米国は中国にG4の一角という「アメ」を与えることで、人民元の変動相場制移行や、内需の一段の拡大など、世界経済への貢献を求めたい考えがあると見られる。

 一方、米国の提案は日本には打撃だ。財務省は「サミットがG20になっても、市場経済という共通項を持ったG7の意義は変わらない」としてきた。しかし、中国が参加するG4になれば、米中2国で世界経済の方向を決定し、日本は追随を迫られるだけになりかねない。

 ◇ことば G7
 「Group of 7」の略称。日米英独仏伊加7カ国の財務相・中央銀行総裁が年3回程度集まり、世界経済や金融市場などの課題を話し合う会議。閉幕後に発表される共同声明には、経済分析や為替動向に関する認識、経済協調策などが盛り込まれるため、金融市場に影響を与えることが多い。70年代にイタリアとカナダを除く5カ国(G5)による非公式会議として始まったが、85年9月にドル高是正の協調介入を決めた「プラザ合意」を初めて公表して市場に影響を与え、86年に現行体制となった。

922チバQ:2009/10/04(日) 23:27:41
http://mainichi.jp/select/world/news/20091005k0000m020088000c.html
G7:「G4構想」議論なし 当面現状の枠組みを維持
 【イスタンブール平地修】藤井裕久財務相と白川方明日銀総裁は、先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)閉幕後の3日夜(日本時間4日未明)、記者会見した。藤井財務相は、会議でG7の今後のあり方が議論されたことを明らかにし、「結論としては今のままでやるということになった」と述べた。会議前に米国が非公式に各国に打診したG7を再編する「G4」構想は、議論がなかったという。

 9月下旬に米ピッツバーグで開かれた主要20カ国・地域(G20)金融サミット(首脳会議)では、G20サミットの定例化が決まった。経済・金融問題を専門的に協議する場も、G20財務相・中央銀行総裁会議に重心が移るとみられている。国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事が「G7は完全に死んでいないが、妥当性が失われ、消えていく途上にある」と述べるなど、G7の存在意義が問われていたが、当面は現在の形のままで続けることで意見が一致した。

 米国は今回のG7開催前、日本と米国、欧州連合(EU)に、新たに中国を加えた「G4」への衣替えを打診。しかし、欧州各国などの反発が強く、G7の会議に議題として構想を持ち出すことを断念した模様だ。

 4日はIMFの国際通貨金融委員会(IMFC)が開かれた。IMFCは9月のG20で合意された新興国などのIMFへの出資比率拡大を支持することなどを盛り込んだ声明を採択し、閉幕した。

923チバQ:2009/10/05(月) 12:26:39
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091005-00000009-jij-int
中道左派野党が勝利=5年ぶり政権奪還−ギリシャ総選挙
10月5日6時12分配信 時事通信

 【パリ時事】4日投票のギリシャ国会(一院制、定数300)選挙は即日開票の結果、中道左派野党の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が勝利し、中道右派の新民主主義党(ND)から5年ぶりに政権を奪還した。新首相となるヨルギオス・パパンドレウ党首(57)は父と祖父も首相経験者で、3代続いて政権を担う。
 中央選管によれば、開票率98%時点のPASOKの得票率は43.94%で、議席数は解散時の102から過半数の160前後に増える。同党首はアテネの党本部で「この国の進路を変えよう」と支持者に訴えた。

924チバQ:2009/10/05(月) 21:51:24
http://www.47news.jp/news/2009/10/post_20091005164404.html
リスボン条約発効にチェコの壁 EU懐疑派の大統領
 【ウィーン共同】アイルランド国民投票で3日、欧州連合(EU)の新基本条約となるリスボン条約批准が可決され、焦点は批准手続きを終えていないチェコの動向に移った。同国のクラウス大統領は名うてのEU懐疑派で、批准文書への署名を拒んでおり、条約発効の壁となりそうだ。

 「(条約の違憲性を審査中の)チェコ憲法裁判所の判断を待ちたい」。大統領はアイルランドの批准決定直後、記者団に語った。

 大統領は「チェコの主権を制限し、EUに過大な権限を与える」と条約を批判してきた。批准は既に上下両院で承認されているが、大統領に近い上院議員らは先月29日、憲法裁に違憲審査を申請。地元メディアによると、審理は1カ月以内に始まる見通しという。

 大統領は、アイルランドが批准しない限り署名しないと強調していたが、その批准後は憲法裁の判断を待つと態度を変えただけに、判断が出たとしても署名するかどうかは不透明だ。

 さらに、政権奪回を目指す英保守党が、来年春にも予定される総選挙で勝利し、その時点で条約が発効していなければ国民投票を行うと言明。チェコでは「大統領はそれまで署名を先送りするのでは」との見方もある。

2009/10/05 16:43 【共同通信】

925チバQ:2009/10/05(月) 21:52:19
http://mainichi.jp/select/world/news/20091005dde007030002000c.html
ギリシャ総選挙:中道左派の野党大勝 5年ぶり政権交代へ
 【ローマ藤原章生】解散に伴う1院制300議席を争うギリシャ総選挙の投票が4日あり、現地からの報道によると、中道左派の野党、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が開票率98%の時点で前回07年の約38%を6ポイント上回る約44%を得票、安定多数の160前後の議席を確保し大勝した。5年ぶりの政権交代となる。党首のヨルギオス・パパンドレウ元外相(57)は戦後のギリシャ政治を率いた祖父、父に次ぎ、一族3代目の首相に指名される見通しだ。

 ◇パパンドレウ党首、一族3代目の首相に
 04年、07年選挙でパパンドレウ党首を抑えたコスタス・カラマンリス首相(53)率いる中道右派、新民主主義党(ND)は前回の約42%を大きく下回る約33%の得票で、獲得議席は92程度に終わり、4日夜、敗北と党首辞任を表明した。

 やはり首相、大統領を務めた伯父を持つ同首相は04年の着任以来、アテネ五輪を成功させ、08年1月には49年ぶりのトルコ公式訪問で関係を改善させるなど実績を上げてきた。しかし、毎年夏に起きる山火事対策や、08年12月、警官による15歳少年銃撃死で噴出した若者による反政府暴動を迅速に処理できず、批判を浴びてきた。

 カラマンリス氏は航空会社の民営化などで歳出削減による小さな政府を目指したが、世襲の多い特権階級的な政界で、閣僚や与党員の汚職が次々と明るみに出た。

 また、金融危機の影響で国内経済は冷え込み、失業率は10%、財政赤字は国内総生産の6%を超え、累積の公的債務も総生産を上回る。だが、抜本策は打ち出せず、任期を2年残す今年9月、「財政が非常に厳しくなる来年を前に、民意を問いたい」と、公務員の採用停止など緊縮策を掲げて解散、総選挙に打って出た。

 一方、パパンドレウ党首は予算の無駄を削り、富裕層の脱税を摘発することで30億ユーロ相当の景気刺激策を公約、公務員の給与増などバラマキ的な政策を訴えた。

 先のドイツや来年の英国総選挙など、欧州では中道左派が衰退しつつある中、ギリシャでは社会主義を銘打つ政党が勝った。中道右派政権に対する反発が一因だが、途上国的な格差の激しさや汚職のひどさに絶望気味の有権者が、「社会主義者」の党首にかすかな希望を託したという面もある。

==============

 ■ことば

 ◇ギリシャ総選挙
 有権者数は約980万人。1院制で300議席のうち260議席が各政党に比例配分され、残る40議席が第1党に行く。得票3%未満の政党は議席を与えられず、仮に第1党が44%を得れば、159議席前後を確保できる。任期4年。

926チバQ:2009/10/05(月) 21:53:33
http://www.asahi.com/international/update/1005/TKY200910050071.html
ギリシャも政権交代へ 総選挙、中道左派の野党圧勝2009年10月5日12時47分

 【アテネ=南島信也】ギリシャの総選挙(一院制、定数300)が4日投開票され、中道左派の最大野党・全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が過半数を制し、中道右派の与党・新民主主義党(ND)に圧勝、5年ぶりの政権交代が決まった。現政権は世界的な経済危機に対応できていないなどとして、批判にさらされていた。

 5日午前6時半(日本時間午後0時半)現在の内務省の集計(開票率約99%)によると、PASOKが約44%を得票し、NDに10ポイント以上の差をつけている。第1党に40議席が無条件に配分されるため、PASOKが過半数を制することが確実になった。PASOKの議席は160に達し、NDは91議席程度にとどまる見通しだ。

 PASOKのパパンドレウ党首は4日深夜に勝利宣言をし、「国民のための政治をする。みんなで一緒に改革を進めていこう」と呼びかけた。7日にも首相に就任し、新政権を発足させる。

 57歳のパパンドレウ氏は祖父、父ともに元首相。NDを率いるカラマンリス首相もおじが元大統領・首相で、政治の名門同士の争いは「王朝対決」として注目された。

 ギリシャでは74年の軍政崩壊以降、PASOKとNDの間で政権交代が繰り返されてきた。04年3月に発足したカラマンリス政権は、国営企業の民営化、年金・教育制度改革などに取り組んだが、07年9月の総選挙では過半数をわずか1議席上回る薄氷の勝利だった。

 2期目も、25歳以下で20%を超える極めて高い若年層の失業率や、世界的な経済危機のほか、山火事などの災害にも対処できていないとして厳しい批判にさらされ、11年の任期満了を待たずに解散に追い込まれた。

927チバQ:2009/10/05(月) 22:02:34
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091004-OYT1T00667.htm
「EU大統領」にブレア氏浮上…知名度抜群、弱みは母国
 【ブリュッセル=尾関航也】欧州連合(EU)は、2日のアイルランド国民投票で新基本条約「リスボン条約」批准が可決されたのを受け、来年1月1日が目標の条約発効と同時に新設される欧州理事会常任議長(EU大統領)の人選に着手する。


 英国のブレア前首相が有望視される一方、加盟国間の利害調整には小国出身者が適任との意見も出ている。

 「サルコジ仏大統領がブレア氏支持を決めた」。英紙ザ・タイムズは2日、消息筋の話としてそう報じた。サルコジ大統領は以前にルクセンブルクのユンカー首相の名を挙げ、「常任議長にふさわしい」と発言したこともある。

 ブリュッセルのEU関係者の間では、オランダのバルケネンデ首相、ベルギーのファンロンパウ首相らの名も浮上している。選考は加盟国間の水面下の調整で行われ、最終的に首脳会議で採決される。

 常任議長は、27加盟国間の利害調整に加え、対外的な「顔」としてEUの影響力向上を図る役割を担う。国際社会で知名度抜群のブレア氏だが、母国の英国がユーロ圏ではなく、出入国審査免除協定にも加盟していないなど、欧州統合に消極的という弱点がある。ユンカー氏は、ユーロ圏財務相会合の常任議長を務めており、調整手腕には定評があるが、欧州域外では無名に近い。

 「ブレア待望論」の背景には、仏独と英国のせめぎ合いもありそうだ。英国の野党・保守党はリスボン条約に否定的で、来年6月までに行われる総選挙で政権をとれば、条約批准を白紙に戻す構えを見せている。これに対し、条約の早期発効を目指す仏独は、EUトップにブレア氏を引っ張り出すことで、揺さぶりをかけているという見方だ。

(2009年10月4日20時51分 読売新聞)

928チバQ:2009/10/05(月) 22:23:03
http://mainichi.jp/select/world/news/20091006k0000m030099000c.html
ギリシャ:根強い世襲…5年ぶり政権交代、課題重く
 【ローマ藤原章生】カラマンリス家対パパンドレウ家−−。中道左派の野党、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が大勝した4日のギリシャ総選挙は、戦後一貫して政治を支配してきた二つの政治家一族による対決だった。2大政党制の形を取りながらも、いまだに幅を利かせる世襲や縁故主義と、これに反発する政治暴力が絶えない「国のかたち」を改めて見せつけた。

 7日にも新首相に就任するPASOKのパパンドレウ党首(57)の祖父と父も、かつて首相を務めた。2人のライバルだったのが、今回の総選挙で敗れたカラマンリス首相(53)の伯父で、保守政治家のコンスタンディノス氏(1907〜98年)だった。

 有力政治家のめいと結婚し政界入りしたコンスタンディノス氏は、パパンドレウ家による政権の合間を縫うように、55〜63年と74〜80年に首相を務めた。04年から現職を続けるおいのカラマンリス首相と、パパンドレウ党首の対決はこれで3度目。左右2大政党の形を取りながらも、両家が交代で政権を手にしてきたと言える。

 ギリシャでは昨年12月、警官による少年銃撃死事件をきっかけに、アテネの若者や労組員のデモが暴動に発展。その中心にいたのは「与党も野党も選挙も認めない」と語る無政府主義者だった。その後も新手の極左集団によるテロ爆破が散発的に起きている。

 怒りの背後には、学位を得てもいい職を得られない「コネ社会」の弊害がある。ギリシャの政治暴力が際立つ理由の一つは、両家を頂点とする世襲が政官財界に色濃く残っていることにある。

 パパンドレウ党首は選挙戦で「ギリシャは変われる」と訴えた。だが、議員数削減や世襲、縁故主義の見直しで新たな人材を生かせなければ、これまで通りの両家による政権持ち回りが続き、暴力が鎮まるきっかけを失うことになりかねない状況だ。

929とはずがたり:2009/10/07(水) 17:56:44
>>928
凄いなぁ,ギリシャ。封建制度かよ。
日本も既に自民は世襲連中の閉鎖的な政党化しているし,民主党が腐敗してくると世襲政治家が増えてそんな感じに成らないとも限らないので注視していかねばならないのかも。

930チバQ:2009/10/08(木) 22:09:42
http://www.asahi.com/international/update/1006/TKY200910060412.html
3代仕えた演説ライター更迭 メドベージェフ氏独自色?2009年10月7日5時2分

 【モスクワ=副島英樹】ロシア大統領のスピーチライターが6日、12年ぶりに交代した。エリツィン、プーチン両政権を経て現在まで務めてきたポルルイエワ氏(49)をメドベージェフ大統領が更迭。自らの第1副首相時代のスピーチライターだった女性秘書官のワシレフスカヤ氏(42)を後任に据えた。独自のスタイルを打ち出すイメージ戦略とみられるが、プーチン路線を変えるための布石との見方も出ている。

 スピーチライターは大統領の年次教書演説や祝辞、祝電などの原稿を執筆する。エリツィン政権時代の97年から元通信社女性記者のポルルイエワ氏が務めてきた。だが、独立新聞によると、メドベージェフ大統領が今年9月に米ピッツバーグ大学で講演した際、同氏の原稿を一切使わずに学生との対話に臨み、更迭の憶測が流れていた。後任のワシレフスカヤ氏は大統領府秘書官室長に昇格し、まずは11月に予定される年次教書演説に取り組む。

 高い支持率を保つプーチン首相と「双頭体制」を組むメドベージェフ大統領は先月、改革の進まないロシアを徹底批判する国民向け論文をネット新聞に掲載、リベラル色を強めている。スピーチライターの交代は内外に声を伝える「口」を変えることになるが、「いずれは国民の声を吸い上げる地方組織(耳)を変え、クレムリンの路線(顔)を変えることにつながるのでは」との報道もある。

931チバQ:2009/10/09(金) 16:44:44
http://mainichi.jp/select/world/news/20091008ddm007030044000c.html
チェチェン・虚構の安定:/上 第2次紛争から10年 強権支配、批判封じ
 ◇活動家、殺害相次ぐ
 「警官はイスラム寺院を出た従弟をいきなり射殺した。さらに遺体を車で引きずり回したんだ」

 ロシア南部チェチェン共和国の首都グロズヌイ近郊に住む20代の男性は、匿名を条件に証言した。外国に暮らす従弟が今夏、一時帰国していた際、数時間前に起きた警察官殺害事件の容疑者として警官にその場で殺されたというのだ。その後、従弟のアリバイから無実が証明されたが、「警察の報復が怖かったので告訴しなかった」と男性は話した。

 1999年10月に本格的に始まった第2次チェチェン紛争は今年4月、連邦軍がチェチェン独立派の制圧に成功したとして「テロ作戦体制」を解除。実際、大規模な戦闘はなくなり、治安も大幅に改善された。市民は普通の生活を取り戻している。だが、共和国ではロシア政府の後押しを受けるカディロフ大統領(33)が権力を掌握し、反対する者への不当な逮捕や拷問などが後を絶たない。

 チェチェンでは7〜8月、著名な女性人権活動家エステミロワさんや人道支援団体の代表らが相次いで殺害された。エステミロワさんはカディロフ政権の腐敗ぶりや人権侵害を批判していたことから、大統領周辺の関与が疑われている。

 強権支配におびえる市民も多い。記者がある一家を訪れた際、エステミロワさんについて尋ねたところ、全員が「彼女の存在を知らなかった」と答えた。ところが翌日、そのうちの一人が「実は知っていたが、皆がいる前で話したくなかった」と間接的に伝えてきた。

 チェチェンでは山間部などで依然として政府軍とイスラム武装勢力の衝突が続き、グロズヌイでも自爆テロが散発している。「治安を完全に回復するためには大統領の指導力が欠かせない」(イスタムロフ北カフカス戦略研究センター所長)と「力による安定」を望む風潮がある。

 一方で、武装勢力の脅威が誇張されているとの声も聞く。「エミール」(イスラム国家の長)を名乗るウマロフ司令官の実態は、乱立する武装集団の一派を率いるに過ぎないといわれる。「カディロフ大統領は一部の武装勢力の活動を容認し、強権支配を正当化するのに利用している」。グロズヌイ近郊のある地域の有力者はこう語った。

    ◇

 10年にわたる泥沼の戦闘の末、表面的な安定を取り戻したチェチェンだが、内部には不穏な要素を抱える。混迷が続くチェチェンの実情を報告する。【グロズヌイで大前仁】

==============

 ■ことば

 ◇チェチェン紛争
 ロシア・チェチェン共和国で、独立を求める武装勢力と連邦政府の間で続いてきた紛争。同共和国はソ連末期の91年に独立を宣言。ロシア軍は94年に軍事侵攻した。96年に停戦合意したが、99年にロシア軍が再び軍事侵攻。武装勢力側はモスクワ劇場占拠事件(02年)や北オセチア共和国での学校占拠事件(04年)などを起こし、世界を震かんさせた。2度にわたる紛争で双方から30万人超の死者が出た。

932チバQ:2009/10/09(金) 16:45:14
http://mainichi.jp/select/world/news/20091009ddm007030123000c.html
チェチェン・虚構の安定:/下 再建ラッシュに沸く首都
 ◇作られた「復興」の影
 ロシア連邦軍との戦闘で市内の8割超が破壊されたチェチェン共和国の首都グロズヌイは今、「戦後」の再建ラッシュに沸いている。24時間態勢で工事が進み、政府省庁や高級デパート、サッカー場などが次々と完成。「復興には少なくとも20年かかるといわれたが、短期間でここまできた。5年後には経済の一大拠点にしたい」。フチエフ市長(38)は自ら運転する車で市内を案内しながら、自信満々に語った。

 市民生活も最悪期を脱した。グロズヌイ郊外に住むスルタンさん(61)一家は長引く紛争で収入源を失ったが、今では牧畜業が軌道に乗り、月平均1万5000ルーブル(約4万5000円)を得るようになった。自宅を改修し、家具を買い替え、昨年には初めてコンピューターを購入した。

 ただ、急速な「経済復興」は、チェチェン情勢の不安定化を懸念する連邦政府がつぎ込む莫大(ばくだい)な予算に支えられているのが実態だ。

 地方行政機関に以前勤務していた女性は、「(復興費の)9割以上が連邦予算で占められているはずだ」と話す。

 グロズヌイ市によると、昨年はロシア内外から30億ルーブルの民間投資が集まったが、世界的な金融・経済危機の影響で今年は激減しているという。

 また石油資源が豊富なカスピ海に近いチェチェンでは、ソ連時代に年2800万トンの石油を生産していたが、2度にわたる紛争の影響でここ数年は年100万トンレベルにとどまり、経済的自立の道は遠い。生産の落ち込みを巡っては、カディロフ共和国大統領周辺による闇取引の影響もささやかれる。

 チェチェンには40万人超とされる紛争避難民の帰還が進み、共和国の人口は現在約120万と、第1次紛争(1994〜96年)前のレベルに回復した。だが、雇用の機会は少なく、失業率は30%を超えている。

 中でも若者の失業は深刻で、イスラム過激主義が浸透する温床になりかねない。

 ロシアのメドベージェフ政権は反政府武装勢力の封じ込めに懸命だが、「生活苦から50〜100ドルの報奨金で自爆テロを引き受ける若者がいる」(ロシア誌エクスペルトのシラーエフ国際部長)とされる現状は、チェチェンの将来に暗い影を投げかける。【グロズヌイで大前仁】

933名無しさん:2009/10/10(土) 18:40:46
近代化のためのインフラ整備。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&amp;k=2009101000189

日本の「お家芸」に脚光=広域回廊整備で成長促進−アフリカODA最前線
 日本の国際貢献の柱となってきた政府開発援助(ODA)。かつては「ODA大国」と呼ばれた日本も今や実績額で世界第5位に転落、中国など新興国の進出に伴う開発環境の変化もあり、得意分野を生かした効果的な援助が求められている。アフリカの開発現場最前線でODAの潮流を探った。

 ◇ヒト・モノをつなぐ

 モザンビーク北部のナンプラから車で丘陵地帯を西に向かう。沿道には草ぶき屋根の民家の集落が点在、まきや野菜のかごを頭に載せて運ぶ女性が行き交う。荷台や屋根いっぱいに「乗客」を乗せたトラックとすれ違うたびに、砂ぼこりで前方が真っ白になった。
 未舗装の国道は、蛇行するわだちを慎重に進まなければ横転の危険がある。雨期には「泥の道」と化し、通行は極めて困難。国際協力機構(JICA)はナンプラ−クアンバ間350キロをアフリカ開発銀行、韓国輸出入銀行との協調融資で整備する予定だ。
 ナンプラから約130キロのリバウエに暮らす中学教師サイモン・ンブルマさん(32)は言う。「ナンプラまで4時間、雨期なら6時間かかる。市内の病院に向かう病人が道中で命を落とすこともある」。生活物資を搬送する重要な幹線道路でもあり、住民は舗装を心待ちにする。
 ナンプラ東方のナカラ港から隣国のマラウイ、ザンビアへ続く広域道路「ナカラ回廊」が整備されれば、モノやヒトの流れが活発化、開発が遅れる北部の貧困解消にもつながることが期待されている。

 ◇一にも二にもインフラ

 アフリカの広域回廊整備は、日本が昨年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD)で表明した目玉支援策の一つ。交通網や電力、水道などのインフラを整備し、民間投資を促して経済成長につなげるODAは、日本が東南アジアで実践した「お家芸」だ。
 アフリカでは長年、欧米諸国が保健や教育などの社会開発を重視した援助を行ってきたが、インフラ型のODAが近年、再び見直されつつある。
 アフリカ開発銀行タンザニア事務所のシポ・モヨ所長は「アフリカには緊急に大規模なインフラ整備が必要。私に決定権があれば、援助予算をすべてインフラに投入する」と言い切る。「アフリカ開発の優先順位は、一にも二にも三にもインフラなのです」。(ナンプラ=モザンビーク、ダルエスサラーム時事)(2009/10/10-14:34)

934名無しさん:2009/10/11(日) 18:42:38
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&amp;k=2009101100081

激戦地タンザニアで進むドナー協調=独自の中国、市場席巻−アフリカODA最前線
 サハラ以南のアフリカで最も安定した国の一つであるタンザニアは、多くのドナーが進出する開発援助の「激戦地」だ。近年は国際機関や各国援助機関が協力して計画を策定、役割を分担する「援助協調」が進み、日本も得意のインフラや農業分野で貢献を目指す。一方、そうした協調をよそに、中国が独特の存在感を示している。

 ◇日本が融資、施工は中国

 アフリカ最高峰キリマンジャロ山への玄関口アルーシャ。その北方に広がるマサイ族の居住地域をケニア国境に向かって幅6メートルの旧道が貫く。ナイロビに続く重要な輸送ルートで、大型トラックが土ぼこりを巻き上げながら走り抜けていく。
 タンザニア、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジで構成する東アフリカ共同体(EAC)は地域統合に向け、5大回廊約1万2000キロを整備し、主要都市をつなぐ構想を持つ。「統合が始まる前は、各国が幹線道路を個別に整備する経済的妥当性がなかった。共同で行うことで地域全体に経済効果が見込める」とEAC幹部は語る。
 国際協力機構(JICA)は、アルーシャ〜ナイロビ間の240キロをアフリカ開発銀行と協調融資、タンザニア側の建設工事にかかる68億5700万円を円借款で拠出する。工事を落札したのは「中国地質工程集団公司」。現場では今、中国人技術者60人と地元労働者600人が汗を流す。
 「最近の入札は中国企業同士の競争」とタンザニア道路公団当局者は明かす。中国企業の応札額が圧倒的に低いためで、工事責任者の徐輝氏も「当社の海外事業の7割はアフリカで、さらに拡大する見込み」と語る。日本のODA案件を中国企業が受注する例は、今後も増加するとみられる。

 ◇協調に埋もれる「顔」

 被援助国の主体性を重視した援助協調が進むタンザニアでは、政府予算に直接資金を投入する「一般財政支援」や、ドナー同士で分野別に援助資金をプールする「共同ファンド」が主流化しており、「日本が得意なプロジェクト型支援は排除の動きすらあった」と関係者は危機感も見せる。
 一方、ドナー間の綱引きを横目に、中国は政府庁舎やスタジアムなど目立つ「ハコモノ」を無償援助や無利子借款で建設する「単独プレー」に徹する傍ら、ODA市場を侵食する。そうした中でいかに「顔の見える援助」を行うかが日本の課題となっている。(アルーシャ=タンザニア=時事)(2009/10/11-15:19)

935チバQ:2009/10/12(月) 23:51:54
>>904
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200910090007o.nwc
ポルトガル 総選挙で与党勝利 過半数割れ 政局は不安定2009/10/9
ポルトガル総選挙の開票の結果を受け、勝利宣言する社会党党首のソクラテス首相==9月27日、リスボン(AP)
 ポルトガル議会(1院制、230議席)の総選挙は9月27日に投票が行われた。開票の結果、ソクラテス首相が率いる中道左派の社会党が第一党の座を守ったものの、過半数には届かなかった。社会党の得票率は約36%で、2005年の選挙時より50万票以上も少なかった。今後の政権運営は、かなり不自由なものになるだろう。

 最大野党の中道右派、社会民主党にも厳しい結果となった。得票率は05年選挙時から横ばいの30%未満。この敗北により、同党の議会での立場はますます苦しいものになった。一方、民衆党や左翼ブロックなどの少数政党が票を伸ばしている。

 ポルトガルでは、1974年の民主化以降、社会党と社会民主党が政権運営の中心にいる。だが、今回の2党の得票率は合計して65%をわずかに上回る程度。2大政党の合計得票率が70%を下回ったのは87年以降で初めてだ。87年には2党で77%を獲得し、その結果、事実上の2大政党制へとつながり、政治的な安定を生み出した。

 過去の経験からすると、社会党にとっての連立の選択肢に変化はないだろう。社会民主党との大連立は安定多数を得られる。民衆党との連立でもぎりぎり過半数を得られる。左翼ブロックなど共産系との連立も可能だが、維持が難しそうだ。

 政治的に不安定な状況は長引きそうだが、それは、憲法上の特異な要件のため。ポルトガルでは、議会の解散権を持つ大統領がその権限を行使できる期間が制限されているのだ。そのため、より安定した政治的バランスを生み出すために解散総選挙が有効だと判断できるときでも、解散できない場合がある。

 ポルトガルでは74年以降、4年の任期を全うできた連立政権はない。少数与党政権では1つだけだ。この潜在的な不安定さは政治制度上の特異性にある。向こう数年は、再び政治的に不安定な状況となるだろう。

936チバQ:2009/10/13(火) 16:20:15
http://www.afpbb.com/article/politics/2651726/4739411
EU初代大統領、ブレア氏本命の呼び声に割れる英国
2009年10月12日 23:10 発信地:ロンドン/英国
【10月12日 AFP】欧州連合(EU)の新基本条約「リスボン条約(Lisbon Treaty)」は10月に入り、アイルランドが再国民投票で批准を可決、続いてポーランドも批准書に署名し、発効にはチェコの批准を残すのみとなったが、同条約で新設される欧州理事会常任議長(EU大統領)候補は、トニー・ブレア(Tony Blair)英前首相が本命との見方に、英国は賛否で割れている。

■初代大統領に適任は平凡な指導者か、大物か

「EU初代大統領については、あまり目立たない人物がいいか、それとも大物かという点でまず議論がある」と、英シンクタンク「欧州改革センター(Centre for European Reform、CER)」のチャールズ・グラント(Charles Grant)所長はいう。

 英国の元欧州担当相、デニス・マクシェーン(Denis MacShane)議員は「欧州は野心的に考えるのか、こじんまり行動するのかを決めなければならない」という。英誌「エコノミスト(Economist)」はこの論点を「小さな欧州国の平凡な指導者か、トニー・ブレアかの選択だ」と一言で表した。

 欧州理事会(European Council)議長は現在、各国元首が半年ごとに持ち回りで務めているが、新条約が批准されれば、常任議長であるEU大統領が新設される。現在の議長国スウェーデンの任期は12月末に切れる。

 英王立国際問題研究所(チャタムハウス、Chatham House)の準研究員、モーリス・フレイザー(Maurice Fraser)氏は、EU大統領の適任者をめぐる考え、ジョセ・マヌエル・バローゾ(Jose Manuel Barroso)欧州委員会委員長との役割分担、EU大統領の将来などについて、激しい議論が戦わされるだろう予測する。

■EU大統領、仕事の中身は?

 一方で、EU大統領の実際の職務についてもまだ見えない点が多い。フレーザー氏いわく、リスボン条約には「EU全体の合意を促すまとめ役と、国際舞台においてEUを代表する役」のどちらがより重視されるのか明確に規定されていない。

 30年前に当時の米国務長官ヘンリー・キッシンジャー(Henry Kissinger)は「欧州と話したいとき、わたしは誰を相手にしたらよいのか」と述べたが、その状況は解決していない。2001年の米国同時多発テロのときの議長国はベルギー、2008年イスラエルのパレスチナ攻撃のときの議長国はチェコだったが、米国はかれらと語る時間を割こうとはしなかった。

■ブレア氏の経歴、良くも悪くも

 さらにEU大統領という職を前にしたとき、ブレア氏の経歴には利点も欠点もある。

 ブレア氏はEU推進派だが、自らが首相だった間に、ユーロによる通貨統合にも、加盟国間の旅券審査をなくすシェンゲン(Schengen)協定への加入にも英国を導きはしなかった。

 また英国内の政治勢力で、ブレア氏就任に疑問符をつけるのは、ブレア氏の労働党と対立するEU懐疑派の保守党だけではない。中道ではそれほどでもないが、ブレア氏自らが基盤と考える左派は、ブレア氏を「トーリー・ブレア(保守党のブレア)」と呼び、イラク戦争で米ブッシュ政権と肩を組んだことを批判している。

 ブレア政権下で手腕を発揮した外交官カーン・ロス(Carne Ross)氏さえ、同政権はイラクに「大量破壊兵器」があるという証拠を「誇張した」と批判し、「新たなEUに信頼性と一体感をもたらすためには、違うリーダーが必要だ」と8日、英紙フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)に寄稿した。

 周囲で熱い論議が飛び交うなか、「偉大なコミュニケーター」たるブレア氏自身は沈黙を守り、実入りのよい講演会の仕事を受ける合間に、中東でイスラエルとパレスチナという異宗教間の和平促進に取り組んでいる。(c)AFP/Denis Hiault

937チバQ:2009/10/13(火) 18:02:31
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/091013/erp0910131047002-n1.htm
ロシア地方選で与党圧勝 野党は「不正」訴える
2009.10.13 10:45
 【モスクワ=遠藤良介】ロシアの統一地方選挙が11日、75の地方で行われ、12日までの開票の結果、プーチン首相の率いる与党「統一ロシア」が地方や地区の議会選で8割の議席を得るなど圧勝した。他政党は「大規模な不正があった」と反発している。

 モスクワ市議会(定数35)選では同党が32議席を獲得、最大野党の共産党(3議席)を大きく引き離した。親政権左派「公正ロシア」や同極右の自民党、リベラル野党「ヤブロコ」は7%の得票率制限を下回って議席を得られなかった。

 野党や民間の選挙監視団体では、不在者投票制度の悪用による与党票の水増しや不透明な開票作業があったと主張している。12日にはモスクワ中心部で抗議デモを行った約50人が治安当局に拘束された。

938チバQ:2009/10/17(土) 01:14:44
久しぶりのジンバブエニュース
http://mainichi.jp/select/world/news/20091017k0000m030092000c.html
ジンバブエ:物価高と外貨不足で生活厳しく

 【ハラレ高尾具成】昨年3月の大統領選を巡る政治混乱を経て、今年2月に旧与党「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線」率いるムガベ大統領と旧最大野党「民主変革運動」(MDC)党首のツァンギライ新首相とで連立政権を発足させたアフリカ南部ジンバブエ。新体制ができ8カ月たった首都ハラレでは、かつての緊張状態は薄れ、市民に安堵(あんど)感が広がっていたものの、物価高や外貨不足により、市民生活は依然厳しい状況が続いていた。

 現地語で「眠らぬ街」を意味するハラレ。24時間スーパーが開店するなど、街に活気は戻り、夜の酒場で楽しむ市民も増えた。ムガベ大統領が批判するオバマ米大統領をプリントしたTシャツ姿の若者も見られたが政治問題を語ろうとする者は少ない。

 果物や野菜を販売するイエゼオさん(28)は「安心して商売をできるのがうれしい。でも、売り上げは今ひとつ」と笑顔を見せた。月末の給与支払時期は、客も増えるという。

 インフレーションが拡大しデノミネーション(通貨呼称単位の切り下げ)を繰り返した後の今年1月末、政府は商取引の外貨使用を全面的に解禁。現在、街中でジンバブエ・ドル札は乗り合いバスに使用されるのみで、50米セントが3兆ジンバブエ・ドルで換算されている。米ドル札のほか南アフリカ・ランド、ボツワナ・プラなどが使用されている。

 だが、多くの商店は古い紙幣を受け取らず、コインは不足し、釣り銭の代用にガムやアメなどのお菓子、クーポン券などが配られている。

 一方、穀物類などは流通されるようになり、「連立政権発足後は隣国などから商品が入り、状況は改善している」(スーパー店員の40代女性)と言う。しかし、砂糖2キロが2米ドル、パン1斤が1米ドルと、市民の経済状況に照らせば厳しい現状だ。

 地方公務員のファビアンさん(37)の月給は基本給の約160米ドルのみ。妻と子ども2人と親族の5人での生活は困難を極める。「家賃が400米ドルでパンク状態だ。仕入れた家畜を売りさばくこともある。海外に住む親族からの送金をあてにしてきたが世界的な金融危機以降、回数が減りつつある」と話す。

 ムガベ大統領は今月6日、欧米諸国と協力関係を築く準備があると発言。先月は7年ぶりに欧州連合(EU)代表団と会談し制裁解除を訴えた。欧米は02年以降、ムガベ氏の強権政治を受け経済制裁を発動させ、経済状況悪化にもつながっている。


夕方、街を行き交うジンバブエ市民。平穏さを取り戻していた=ハラレ市内で2009年10月15日、高尾具成撮影
毎日新聞 2009年10月16日 21時29分(最終更新 10月16日 23時45分)

939チバQ:2009/10/17(土) 16:25:32
http://mainichi.jp/select/world/news/20091017dde035030021000c.html
エジプト:次期大統領選 世襲に「NO!」 ムバラク氏次男「有力」、野党強く反発
 【カイロ和田浩明】エジプトのムバラク大統領(81)が次男ガマル氏(45)への「権力継承」を狙っているとして、野党勢力が反対キャンペーンを展開している。ガマル氏は与党国民民主党(NDP)政策委員長の要職にあり、11年に予定されている大統領選での有力候補と目されている。

 有力野党ガッド党のアイマン・ヌール党首が14日にキャンペーンを始めた。AFP通信などによると、ムバラク氏の権力掌握から28年となる記念日に合わせてカイロで行われた開始イベントには、事実上の最大野党だが非合法化されているイスラム同胞団のメンバーや他の野党関係者らも参加した。

 ヌール氏は「我々の憲法は(権力が世襲される)王国のためのものではない」と述べ、ガマル氏の大統領就任への反対を強調した。

 ヌール氏は、米国や国内の民主化要求などによりエジプトで初めて複数候補の立候補が許された05年大統領選挙で、圧勝したムバラク氏に次ぐ得票率(約8%)だった。しかし、その後文書偽造の罪で有罪判決を受けて約3年間収監され、野党勢力などは「政治的弾圧」と批判した。

 ムバラク氏は、後継候補について明言していない。NDPは人民議会の議席の7割強を押さえており、78年の結成以来、与党の座を維持している。

940チバQ:2009/10/17(土) 17:00:10
http://mainichi.jp/select/world/news/20091015ddm007030098000c.html
石油王国の若者たち:サウジアラビアの今/上(その1) 変わる価値観
 ◇失業率3割、現業職もいとわず
 ◇ネット、留学…外へ向かう視線
 サウジアラビア西部紅海沿岸の大都市ジッダ。ブランド品があふれるショッピングセンターの「ジャリル書店」で、「ソーブ」と呼ばれる伝統衣装に身を包んだスルタン・シュブクシ店長(26)が忙しく立ち働いていた。礼拝時に仕事の感想を聞くと、「店の切り盛りを任されており、満足」との答えが笑顔とともに返ってきた。

 潤沢なオイルマネーで満たされてきたサウジでは、店員など「現場」の仕事は人口の約2割を占める外国人のものと見なされてきた。だが、この店ではスタッフの3〜4割がサウジ人。現地事情に詳しい外国人によると、現業職に就くサウジ人は増加しているという。「経験なしで高給の職につきたがる」「働きたがらない」とサウジ人自身が自嘲(じちょう)する職業観に、変化の兆しが見える。

 「いい仕事はコネで埋まっている。仕事を選んでいては生活できない」とシュブクシさんは語る。政府機関の新規採用の手控えや、外国人労働者に依存した社会構造によって、若年層の失業率は3割とも言われる。厳しい雇用情勢がサウジの若者に変化の受け入れを迫っている。

 こうした事情は高学歴者でも変わらない。ワーリド・マフムードさん(25)はキング・アブドルアジズ大で医学を修めたが、希望する外科医としての研修先が決まらない。地方の仕事はあるが「腕を磨けるジッダで研修したい」と言う。今は奨学金で欧米に留学することも検討中だ。

 一部に検閲があるものの、インターネットや衛星テレビの普及も、欧米との文化交流に消極的な「閉鎖社会」の若者の意識変化に影響を与えている。イスラムの聖地を守る自国に誇りを抱きつつ、外国との交流拡大を歓迎する声を多く聞いた。

 自ら「宗教的」というサミ・アブドルラフマンさん(27)は「イスラムの真のイメージを伝えたくて」イスラム音楽専門のテレビ局に就職した。だが、将来の夢は「ハリウッドの映画監督」。よい外国の文化は取り入れ、自分を磨くことが大事だ、と語る。テロリストの存在など否定的な側面が強調された西側のサウジ理解は「誤っている」と不満げだ。

 「日本アニメの大ファン」というマーヘル・アルオタイビさん(23)。リヤドのキング・サウド大学で日本語を学んだ。日本との交流を目的としたサークルもつくった。「世界の文化は孤立しては成り立たない。お互いを認め合わないと」。サウジの若者の目は外の世界に向かいつつある。

    ◇

 「保守的な閉じた王国」の印象が強い世界最大の産油国サウジアラビアだが、近年、さまざまな改革に取り組んでいる。重点分野の一つは教育だ。世界最高レベルの研究開発能力確保を目指す大学院大学などの新設、職業訓練や海外留学制度の拡大などが相次ぐ。イスラムの聖地を擁する伝統と、徐々に広がる新しい価値観のはざまに置かれた若者たちの思いを探った。【ジッダで和田浩明】

941チバQ:2009/10/17(土) 17:01:03
http://mainichi.jp/select/world/news/20091015ddm007030088000c.html
石油王国の若者たち:サウジアラビアの今/上(その2止) 改革、教育から
 ◇大学の増設相次ぐサウジ 労働力を養成、宗教偏重は緩和
 05年に即位したサウジアラビアのアブドラ国王は、教育改革に積極的に取り組んできた。

 高等教育分野では国立大学の増設が続いている。03年には8校しかなかったが、今年9月に世界トップクラスを目指すキング・アブドラ科学技術大学が開校し、21校になった。

 サウジの教育制度に詳しい国立女性教育会館の和気太司理事によると、新増設学部は医学、コンピューターや経営学など実用分野が目立つ。職業訓練校の増設も相次いでいるほか、国の奨学金で留学するサウジ人学生は数万人に達している。

 こうした改革の背景には、「労働市場の要請に応える教育が行われていない」との批判がある。政府は労働力のサウジ人化を図るが、給与が安く、即戦力の外国人に代わる人材が不足しているというのだ。

 また、神戸大の中村覚准教授(中東政治)は「エリート層が抱く、グローバル社会から取り残されているとの危機感も反映されている」と指摘する。

 イスラム教の中でも戒律に厳格なワッハーブ派を国教とするサウジでは、教育機関への宗教界の影響力が強い。一時は公立学校で全科目時間数の4割を占めると言われた宗教教育の時間は、最近では「2割程度まで減少し、内容も非イスラム教徒に寛容なものになっている」(サウジ駐在経験の長い元米外交官)との分析もある。

 宗教偏重教育に対しては、01年9月に起きた米同時多発テロの実行犯19人中15人がサウジ国籍の若者だったことに結び付けた批判もある。人口の過半数を占める25歳未満の若年層を不安定要素にしないことも、サウジが進める教育改革の大きな狙いのひとつだ。【リヤドで和田浩明】

 ◇伝統的な美点生かした変化を−−国際的に活躍する女性陶画家、サンダス・イブラヒムさん(44)
 サウジアラビアの女性は、自動車の運転を許されず、親族男性の付き添いがなければ外出できない。このため、欧米には女性の権利が保障されていないとの見方がある。私見だが、こうした問題はいずれ解決されていくもので、そのために戦う必要があるほど重要だとは考えていない。

 私は米国で生活したこともあり、夫は外資系企業に勤務し、娘は米国留学中だ。自分をサウジではリベラルな人間だと思うが、伝統的な価値観を重荷に感じたり懸念すべきものだとは思わない。

 教育現場は男女別になっている。一緒に教育した方が、お互いの扱いに慣れる部分はあると思うが、男女別は伝統に基づいたもので、大きな問題だとは思わない。男子校、女子校は欧米にもある。

 サウジアラビアには強い家族のきずななど、よい文化も残っている。外国の進んでいる部分と、サウジの美点をうまく組み合わせた変化を求めている。外部からは、建設的な批判を望みたい。

 ◇教師の質の改善も重要な課題−−キング・アブドルアジズ大欧州言語・文学部、アブドラ・バルギ准教授(32)
 公立学校の教育の質は、現状でも決してよいとは言えない。私の専門の英語でも、高校まで7年間学習しているが習熟度は低い。宗教教育の割合は小中高校で大きく、子どもに理解できないような精神論まで教えていたこともある。教師の質の改善も重要な課題だ。教科書を替えれば済むという問題ではない。

 一方、留学で外国の現状を体験して帰国した人が増え、「現状のままでは一流国になれない」との認識が広がっている。90年代末にインターネットが導入されたことで外国人との交流も増え、よりオープンな考え方の若者も増えた。

 (サウジ人多数が実行犯だった)「9・11(米同時多発テロ)」も、教育分野での変革の必要性を強く認識させる機会になった。私立学校では、認可されたものなら外国の教育プログラムも導入できるようになった。成果が出るには時間がかかるだろうが、変革の方向性は妥当だと考えている。

==============

 ■サウジアラビア概要

面積                 215万平方キロ

人口(09年推計)          2867万人

人口増加率(同)           1.89%

25歳未満人口の割合(10年予測値) 50.9%

外国人人口(09年推計)       558万人

1人当たりGDP(08年推計)    2万500ドル

教育費支出の対GDP比(04年)   6.8%

識字率(03年推計)         78.8%

 ※米CIA、国連資料より作成

942チバQ:2009/10/17(土) 17:01:50
http://mainichi.jp/select/world/news/20091016ddm007030103000c.html
石油王国の若者たち:サウジアラビアの今/中 職業研修、道険しく
 ◇生活態度も指導、相次ぐ途中脱落
 作業服に身を包んだサウジアラビア人の若者たちが、フィリピン人講師の英語の講義に真剣に耳を傾ける。首都リヤド郊外にある「プラスチック加工高等研修所(HIPF)」。日本の協力で07年9月に開設した研修所は2年制で、入学定員は1学年(2期制)300人。18〜25歳前後の高校卒業生を対象に、英語や数学などの一般教科と、プラスチックの成型、加工の専門技術を教えている。

 指導は日本やフィリピン、インドなどの講師が担当。地元企業が研修生と雇用契約を結び、給与・学費の一部を負担、卒業後は雇用する仕組み。2年生のアハメド・シャミールさんは「仕事に直結する研修内容で、役に立つ」と満足げだ。

 若者の高失業率を背景に、低賃金の外国人労働者頼りだった産業構造の転換を図る政府にとって、職業訓練の拡充は最重要施策の一つ。「サウジ人に見合ったポストが不足しているうえ、外国人労働者に匹敵する知識や経験のない者が多い」(西側外交筋)からだ。

 人材育成に欧米などの支援は欠かせない。日本絡みはHIPFとジッダの自動車技術高等研修所のほか、日本の民間10社と日本工学院八王子専門学校などが協力して今年9月にリヤドで開所した電子・家電製品研修所がある。同所の設立に関与した中東協力センターによると、1期生の受験倍率は3倍を超え、関心の高さを示した。

 ただ、研修生の学力・技能向上や生活態度改善への道は険しい。HIPFのインド人講師は「毎日が戦い」と語る。「社会生活に関する家庭のしつけが十分ではない」(関係者)ため、遅刻や授業中の私語など基本的な問題からきめ細かな指導が必要という。同校では日本式の朝礼も実施、規律教育も図る。

 副校長のアハメド・ガムディ博士(43)は「英語力も身に着けた卒業生への評価はよい」という。しかし、1年目に集中する英語学習や規律の厳しさについていけず、脱落したり、他の進路を選ぶ研修生は多い。7月末に卒業した第1期生は、入学時の約4割の67人だけだった。

 サウジの財政収入の約8割を占める原油の採取可能年数は約70年(英石油大手BPの08年統計)。「原油後」を見据えた国造りが急務だが、そのための人づくりはまだ緒についたばかりだ。【リヤドで和田浩明】

943チバQ:2009/10/17(土) 17:02:41
http://mainichi.jp/select/world/news/20091017ddm007030011000c.html
石油王国の若者たち:サウジアラビアの今/下 過激主義を阻む実験
 ◇国王肝いり、初の共学大
 サウジアラビア西部スワル。砂漠を走る道路の終点にキング・アブドラ科学技術大学(KAUST)はそびえていた。9月23日の開校式にはアブドラ国王も臨席、世界有数の研究開発拠点づくりへの意気込みを示した。45カ国からの教職員の下、61カ国の学生が集ったサウジ初の男女共学大学は、共存を学ぶことで過激思想に立ち向かおうという、国王肝いりの「実験場」だ。

 「最高の研究資源と各国の一流大学との連携があり、研究だけに専念できる環境の構築が目指せる。それがここに来た理由だ」。米国の名門校カリフォルニア大サンディエゴ校から転籍し、高等視覚化施設長として迎えられたスティーブン・カッツィン博士(40)はこう話す。

 報道陣に公開された三次元映像投影装置では、ヨルダンの遺跡が再現されていた。「これだけの装置は世界中でもそうはない」。スペインから来た研究者、ダニエル・アセベト氏(34)は胸を張る。サウジの若者たちの評価も「世界水準に追いつくことを期待したい」(20代男性)とおおむね好意的だ。

 イスラム教の中でも戒律が厳しいワッハーブ派を国教とするサウジでは、保守的な宗教教育が重視されるあまり、「創造的な思考を育てる十分な教育体制がとられてこなかった」(現地の教育関係者)との指摘もある。英教育調査会社QSの世界大学ランキングでは、キング・サウド大学がようやく247位に顔を見せる程度だ。

 サウジの指導層には、一部の偏狭な宗教的観念が01年の米同時多発テロへの多数のサウジ人の関与を招いたとの反省がある。KAUSTの主要課題は「学問的自由」を維持して過激主義に対抗することでもある。

 だが、宗教界の保守派の巻き返しを懸念する声もある。現に、高位聖職者委員会メンバーのイスラム聖職者サード・シスリ師はKAUSTの男女共学を地元紙で批判。国営サウジ通信によると、国王は4日、同師を解任する勅令を出した。

 米外交筋は「成功すれば教育界全体への波及効果も期待できる。問題が起きても『実験』としてある程度批判はかわせる」と分析する。壮大な試みの行く末は、国内外で注目されている。【スワルで和田浩明】

944チバQ:2009/10/17(土) 21:35:38
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200910170002o.nwc
サウジ、イランと中東の盟主争い シリア牽制 決め手欠く外交戦略2009/10/17

シリアを訪問しアサド大統領(右)に迎えられるサウジアラビアのアブドラ国王=7日、ダマスカス(AP)
 サウジアラビアのアブドラ国王は7日、即位後初めてシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。両国は、シリアが関与したといわれる2005年2月のラフィク・ハリリ元レバノン首相暗殺事件で冷却化した関係を修復することで一致した。サウジは経済力があり、軍備も向上しているが、その影響力を効果的に中東地域に投影するための外交・情報能力がない。このため地域の同盟国との密接な協力とともに、米国や欧州の防衛保障という後ろ盾を必要としている。

                   ◇

 ≪分析≫

 最近、サウジ近隣諸国の安定が損なわれている。イランでは、核施設の存在が新たに判明した。イエメンでは8月以降、政府軍と反政府勢力の武力衝突が激化。レバノンでは、6月の総選挙で親欧米・反シリアの与党連合「3月14日連合」が勝利したが、ハリリ元首相の次男で与党「未来運動」のサード・ハリリ党首による挙国一致内閣を目指した連立協議は難航し、イスラエルとパレスチナ自治政府との中東和平交渉も停滞している。

945チバQ:2009/10/17(土) 21:36:02
 ◆国王訪問でくさび

 サウジは、6月の大統領選挙後のイランについて、多くの国民の支持を失ったものの、一段と強硬な姿勢に転じたとみている。イランは自国を中東地域の超大国と位置づけ、イスラエルとの闘争を主導しようと、レバノンのイスラム教シーア派組織、ヒズボラに資金と武器を提供している。また、シリアと長期にわたる同盟関係を保持し、サダム・フセイン政権崩壊後のイラクに積極的な働きかけを行っている。

 サウジには、イランが中東地域のシーア派社会を扇動しようとしているのではないかとの懸念がある。イスラム教スンニ派が85%を占めるサウジにも、体制に不満を持つシーア派が約200万人もいるからだ。

 サウジは、イランとその友好国との関係にくさびを打とうとイランの敵対勢力に肩入れしてきた。たとえば、レバノン国内ではイランが反欧米・親イラン・親シリアの野党連合「3月8日連合」を支援しているのに対抗し、サウジは「3月14日連合」を支援している。

 また、サウジはイラン−シリア関係の分断を目指してきた。シリアはイランとともに、パレスチナのイスラム原理主義組織、ハマスやレバノンのヒズボラを後押ししている。アブドラ国王のシリア初訪問で、今後、サウジとシリアの関係は改善に向かうだろう。

 サウジにとって、イランがイラクに及ぼす影響も無視できない。サウジは、米ブッシュ政権によるイラク侵攻がこの問題を引き起こしたと受け止めており、政権交代を果たした米国が今こそ問題を解決すべきだと考えている。アブドラ国王は、イラクのマリキ首相と相性が悪いといわれ、その他のイラクのシーア派指導者とイランの関係にも不信感を抱いている。

 ◆イラク不安定化警戒

 イラクは来年1月に総選挙を予定しているが、サウジはイラクに強力なシーア派政権が誕生してイランと提携し、ペルシャ湾岸のバーレーンのシーア派社会を刺激するかもしれないと危惧(きぐ)している。サウジの穏健派シーア派指導者は、サウジの政権との協力を欲しているが、サウジのシーア派の中には暴力と分離独立を主張する者さえいる。

 サウジは、イラクのスンニ派指導者と接触し、イラクの次期政権でスンニ派勢力が大きな地位を占めることを期待する半面、イラクの不安定化を警戒。イラクに強力なシーア派政府ができれば、イランの影響力が最も強いイラク南部との国境警備を強化し、イラクを封じ込め孤立させたい考えだ。

                   ◇

 ≪結論≫

 サウジは近隣諸国、なかでもイランとの関係で厄介な時期にあり、西側の防衛保障、中東地域やその他の友好国、自国の豊富な財源をうまく利用して、この難局を切り抜けなければならない。サウジには受け身の戦略ではなく、積極的なアプローチが求められているものの、その必要性を理解し、経済力など利用できる手段を効果的に活用するには至っていないようだ。

947チバQ:2009/10/24(土) 10:59:49
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200910220006o.nwc
カナダ 北極地方の権益確保 開発・防衛、バランスに苦慮2009/10/22

 カナダ政府は、同国北部を対象とした政策群「北方戦略」を通じ、北極地方での権益を確保しようとしている。

 北方戦略は、経済開発と主権の維持、環境保護、統治という4つの関連したテーマから成り立っており、カナダ北部の地理的および人口的な現実に基づいて組み立てられている。同地域は、ユーコン、ヌナブット、ノースウェストの各準州などを含み、国土の約40%に相当する。しかし、全人口はわずかに10万人程度だ。

 経済的、社会的な開発が北方戦略の重要な柱だ。ヌナブット準州の州都イカルイトで野宿する若者の写真が8月に全国メディアに取り上げられたことで、国家的な問題となった。同地域ではアルコール依存症が蔓延(まんえん)しているほか、ヌナブット準州の失業率は全国平均の2倍近い。

 カナダ政府の財政出動は野心的なものだ。5000万カナダドル(約43億円)を投じて経済開発当局を新設するほか、ボーフォート海沖合でのガス・石油探査に18億カナダドルを費やす。2億カナダドルで住宅開発も行う。

 主権維持に関していえば、カナダ軍や沿岸警備隊の活動によって強化を図る考えだ。8月には軍事演習を実施したほか、砕氷船を7億2000万カナダドルで調達する。しかし、北方戦略が、軍事面や主権維持に重点を置きすぎているとの批判もある。

 北極の氷が減ったことで、経済的な魅力が高まっている。それを考えると、米国やロシアといった大国が主権を主張している海域で、彼らの経済的・戦略的な活動を制限することは、カナダにとって非常に難しいことだろう。北方戦略は、北極における安全保障や社会的な課題に対処するための多面的なアプローチを策定する思慮に富んだ試みだ。しかし、カナダ政府は、防衛面での支出と、社会や経済、環境への取り組みとの間の適切なバランスを見つけ出すのに苦労している。

948名無しさん:2009/10/25(日) 02:28:26
独連立協議が基本合意…減税、3兆円規模に
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091024-OYT1T00818.htm

 【ベルリン=三好範英】ドイツの新政権発足に向け3週間にわたって続けられてきたキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と自由民主党(FDP)との連立協議は24日未明(日本時間同日朝)、基本合意に達した。

 DPA通信などによると、焦点だった減税規模では、同盟側がこれまで提示していた200億ユーロ(約2兆8000億円)から240億ユーロ(約3兆3000億円)に上積みすることで決着した。2011年から実施する。

 最後まで残った争点では、徴兵制について期間を現状の9か月から6か月に短縮することを決定。医療保険制度では、大連立政権によって導入された「医療基金」を10年は現状通りとし、11年から改革を進めることで合意した。

 主要な閣僚人事でも合意に達した。ウェスターウェレ自民党党首が副首相兼外相に、民主同盟の有力政治家であるショイブレ現内相が財務相に、国民的人気のあるグッテンベルク現経済相(社会同盟)が国防相に就くことが固まった。注目を集めているのがフィリップ・レスラー・ニーダーザクセン州経済相(36)の保健相への起用だ。レスラー氏はベトナム系で、ドイツ人家庭に養子として育てられた。

 党ごとの閣僚ポスト配分は、民主同盟8、社会同盟3、自民党5となった。

 各党は臨時党大会を開き連立協定案を承認、26日に調印する。これに続いて新議会で28日にメルケル首相が再選される見通し。

(2009年10月24日20時08分 読売新聞)

949名無しさん:2009/10/25(日) 02:58:25
>>948
ドイツ:次期政権、減税規模3.3兆円に 連立協定合意
http://mainichi.jp/select/world/news/20091025k0000m030075000c.html

 【ベルリン小谷守彦】ドイツ総選挙(9月27日)で次期政権を担うことになったメルケル首相のキリスト教民主・社会同盟と自民党の中道右派連立は24日、2013年までの240億ユーロ(3兆3144億円)の減税などを公約する連立協定で合意した。両党の党大会を経て、28日にも連邦議会でメルケル氏が首相指名され、新政権が発足する。

 連立交渉の最大の焦点は、景気回復に向けた減税規模だった。自由市場経済を掲げる自民党は900億ユーロの大規模減税を求めたが、財政赤字が障害となり実現できなかった。この他、養育支援金の拡充、シュレーダー前政権が法制化した「脱原発」の先送り、米国がドイツに配備している核兵器の撤去要求などが連立協定に盛り込まれた。

 一両日中に閣僚人事も発表される予定だ。これまでに、外相にウェスターウェレ自民党党首、国防相にグッテンベルク経済技術相、財務相にショイブレ内相などがそれぞれ内定している。

毎日新聞 2009年10月24日 21時46分(最終更新 10月24日 22時23分)

950名無しさん:2009/10/25(日) 03:03:29
FDPの外交政策はCDU・CSUより左(>>913)の一例。


ドイツ:核軍縮は外交の柱…次期政権、自民党幹事長が意欲
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20091023k0000e030086000c.html

 【ベルリン小谷守彦】ドイツの次期政権に連立参加する自民党のディルク・ニーベル幹事長(46)が毎日新聞と会見し「核兵器のない世界の実現に向け、ドイツは世界の先頭に立ちたい」と核軍縮への意欲を示した。こうした方針は、メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟も基本的に賛同しており、現在協議中の政府連立協定草案に新外交の一つの柱として盛り込まれている模様だ。

 ニーベル幹事長は「自民党は与党だった冷戦時代、冷笑されながらも軍縮を訴えてきた。その結果、鉄のカーテンは落ち、第三次世界大戦の危機も阻止した」と主張。「技術がありながら、大量破壊兵器を保有しないドイツと日本は、軍縮交渉で最も信頼される国だ」と日本との連携にも期待した。また、「独国内に配備されている米軍の核兵器撤去を求めていく」と強調した。

 米国はドイツ西部の独空軍基地に北大西洋条約機構(NATO)の集団安全保障の一環として、戦闘機搭載用の核兵器を配備している。配備状況は軍事秘密とされ、独政府は詳述を避けている。有事の際、米大統領の命令に基づいて基地内に駐留する米軍が核兵器を独軍に提供すれば、独軍が核兵器を使って敵を爆撃する取り決めになっているという。

 こうした核保有について、専門家や平和団体は「冷戦期の遺物だ」と有益性を疑問視している。月末まで務めるシュタインマイヤー外相(社民党)もオバマ米大統領の就任後、「独国内から核を撤去するよう求めたい」と表明した。だが、集団安全保障の骨格でもある核戦術の変更は、米国などNATO有力同盟国の説得が不可欠で、米国の意向頼みであるのが実情だ。独高官は毎日新聞に「米国は我々の要望に極めて近い考えを示してきている」と述べ、米国が独国内の核撤去に向けて動き出すことへの期待を表明している。

毎日新聞 2009年10月23日 15時00分

951名無しさん:2009/10/25(日) 03:25:44
>>948-949
ドイツ右派連立合意 脱原発を転換、メルケル氏2期目へ
http://www.asahi.com/international/update/1025/TKY200910240418.html
2009年10月25日1時13分

 【ベルリン=金井和之】9月の総選挙で勝利し、中道右派政権樹立を目指して連立交渉を続けてきたメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU=同盟)と自由民主党(FDP)は24日、連立合意に達したと発表した。コール政権以来11年ぶりの右派政権が誕生し、メルケル首相は2期目に入る。

 28日開会予定の連邦議会でメルケル氏は再任され、FDP党首のベスターベレ氏は外相兼副首相に就く。

 ベルリンでの会見でメルケル氏は「我々はドイツに新たな方向性を与える」と、120ページ余にのぼる連立合意書に基づく政権運営・政策実現に意欲をのぞかせ、ベスターベレ氏は「連立合意書のテーマは将来への気力だ」と語った。

 同盟と中道左派の社会民主党(SPD)の大連立政権から右派政権への移行で、政策の見直しが進むとみられる。方針転換されるのは原発政策だ。新政権は、SPDと90年連合・緑の党政権時代に打ち出した「脱原発」を修正。脱原発法の改正を実施して、太陽光エネルギーや風力など再生可能エネルギーへの転換を進める間、原発の操業を延長させる見込みだ。

 同盟、FDP両党が公約に掲げていた減税も一定の合意に至り、実施される見通しになった。ただ、FDPが税制改革などによる350億ユーロ(約4兆8300億円)規模の大減税を主張していたのに対し、同盟は金融危機による政府支援などで深刻な赤字に陥っている財政状況を考慮するよう求め、最終的には所得税など240億ユーロ規模の減税を11年から実施することで合意した。両党はほかに医療保険改革、徴兵義務期間の9カ月から6カ月への短縮などでも合意した。

 2期目のメルケル政権にまず求められるのは金融危機からの完全な脱出と財政再建の両立。また、欧州の指導者のなかでも発言力が増すことが確実ななかで、イランの核問題やアフガニスタン問題、気候変動対策などさまざまな分野の政策展開が国際的に影響を持つことになりそうだ。ベスターベレ氏は親米路線を維持するとみられ、外交政策の基本方針に大幅な方針転換はないと見られている。

 閣僚人事についてはまだ最終的な詰めが残っている模様だが、注目の若手、グッテンベルク経済技術相の国防相就任、FDPの交渉役の一人として同盟との連立交渉を担ったベトナム系のフィリップ・レスラー氏(ニーダーザクセン州副首相)の最年少入閣などが注目されている。

952チバQ:2009/10/25(日) 11:39:29
http://www.asahi.com/international/update/1025/TKY200910240418.html
ドイツ右派連立合意 脱原発を転換、メルケル氏2期目へ(1/2ページ)2009年10月25日1時13分

 【ベルリン=金井和之】9月の総選挙で勝利し、中道右派政権樹立を目指して連立交渉を続けてきたメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU=同盟)と自由民主党(FDP)は24日、連立合意に達したと発表した。コール政権以来11年ぶりの右派政権が誕生し、メルケル首相は2期目に入る。

 28日開会予定の連邦議会でメルケル氏は再任され、FDP党首のベスターベレ氏は外相兼副首相に就く。

 ベルリンでの会見でメルケル氏は「我々はドイツに新たな方向性を与える」と、120ページ余にのぼる連立合意書に基づく政権運営・政策実現に意欲をのぞかせ、ベスターベレ氏は「連立合意書のテーマは将来への気力だ」と語った。

 同盟と中道左派の社会民主党(SPD)の大連立政権から右派政権への移行で、政策の見直しが進むとみられる。方針転換されるのは原発政策だ。新政権は、SPDと90年連合・緑の党政権時代に打ち出した「脱原発」を修正。脱原発法の改正を実施して、太陽光エネルギーや風力など再生可能エネルギーへの転換を進める間、原発の操業を延長させる見込みだ。

 同盟、FDP両党が公約に掲げていた減税も一定の合意に至り、実施される見通しになった。ただ、FDPが税制改革などによる350億ユーロ(約4兆8300億円)規模の大減税を主張していたのに対し、同盟は金融危機による政府支援などで深刻な赤字に陥っている財政状況を考慮するよう求め、最終的には所得税など240億ユーロ規模の減税を11年から実施することで合意した。両党はほかに医療保険改革、徴兵義務期間の9カ月から6カ月への短縮などでも合意した。

 2期目のメルケル政権にまず求められるのは金融危機からの完全な脱出と財政再建の両立。また、欧州の指導者のなかでも発言力が増すことが確実ななかで、イランの核問題やアフガニスタン問題、気候変動対策などさまざまな分野の政策展開が国際的に影響を持つことになりそうだ。ベスターベレ氏は親米路線を維持するとみられ、外交政策の基本方針に大幅な方針転換はないと見られている。

 閣僚人事についてはまだ最終的な詰めが残っている模様だが、注目の若手、グッテンベルク経済技術相の国防相就任、FDPの交渉役の一人として同盟との連立交渉を担ったベトナム系のフィリップ・レスラー氏(ニーダーザクセン州副首相)の最年少入閣などが注目されている。

953とはずがたり:2009/10/25(日) 12:11:07
>>948
16人中バイエルンから少なくとも3人も閣僚か〜。
>党ごとの閣僚ポスト配分は、民主同盟8、社会同盟3、自民党5となった。

954とはずがたり:2009/10/26(月) 09:37:32

伊首相、メディアたたき スキャンダル報道に「逆襲」
http://www.asahi.com/international/update/1026/TKY200910250355.html
2009年10月26日8時46分

 【ローマ=南島信也】イタリアのベルルスコーニ首相(73)が、メディアや司法との対決姿勢を強めている。自身のスキャンダルを報じ続けるメディアに訴訟攻勢をかけ、首相一族が所有する企業グループに巨額の賠償命令判決を下した裁判官については、傘下のテレビ局が私生活を隠し撮りした。民放3大ネットワークを所有する「メディア王」の逆襲に、メディア側の萎縮(いしゅく)を懸念する声が上がっている。

 首相は5月以降、離婚の原因となった18歳の女性モデルとの問題から始まり、政府専用機の私的利用疑惑、売春目的の派遣サービスに所属する女性(42)との関係など、スキャンダル報道のシャワーを浴びてきた。

 追及の中心となったのがレプブリカ紙と系列のレスプレッソ誌。首相は8月末にレプブリカに対して名誉棄損で100万ユーロ(約1億3200万円)の損害賠償を求めて提訴。9月にはウニタ紙に200万ユーロを請求した。

 さらに、首相の弟が経営するジョルナーレ紙は、社説などで首相を批判したイタリア司教協議会の機関紙アベニーレの編集長を中傷するキャンペーンを展開し、編集長は辞任に追い込まれた。

 首相は一代でイタリアを代表する企業グループ「フィニンベスト」を築き上げた。このフィニンベストに対し、ミラノ地裁は今月5日、同国最大の出版社モンダドーリの買収に際して企業グループCIRに損害を与えたとして、7億5千万ユーロ(約1千億円)の支払いを命じた。

 すると、フィニンベスト傘下のテレビ局カナレ5が、判決を下した裁判官の私生活をしつこく追った。理髪店の前でたばこを吸いながら順番待ちをしている様子を隠し撮りし、「エキセントリックで短気な裁判官」と報じた。

 首相はフィニンベスト傘下の民放3局だけでなく、国営テレビRAIにも人事面などで大きな影響力を持つ。これまでも首相を批判した人気司会者や花形ジャーナリストが職を追われた。

 メディアを通じて大衆の支持を得てきた首相は、報道が政治家の命とりになることを熟知している。自分を批判するメディアは徹底的にたたく。

 新聞や雑誌などの活字メディアが政府の補助を受けている同国の事情も絡む。補助金総額は年3億8700万ユーロ(09年、約534億円)に上る。今回訴えられたレプブリカやウニタも補助金を受けている。それでも両紙が批判報道を繰り返すことに首相は我慢できなかったようだ。

 こうした状況を受け、ジャーナリストたちが今月3日、ローマなど各地で「報道の自由」を訴えて大規模なデモを実施した。デモを主催した伊全国報道連盟のシッディ代表は「この国のメディアは恐怖と萎縮の雰囲気に包まれている」と訴える。そのうえで「(首相の)新聞攻撃を通じて世論は『報道の自由』に批判的になり、民主主義の変質につながる危険が現実的になっている」と警鐘を鳴らしている。

955チバQ:2009/10/26(月) 23:53:26
http://mainichi.jp/select/world/news/20091026dde007030009000c.html
ジンバブエ:大統領派と同居の町 覆面の襲撃者は友人…「つらく悲しかった」
 ◇野党支持者、心の傷今も
 【ハラレ高尾具成】与野党による連立政権が樹立され、ムガベ大統領の独裁体制が終わったとされるアフリカ南部ジンバブエでは、過去の大統領派による野党支持者への暴力が、被害者の心に重いトラウマ(心的外傷)を残している。旧野党の支持者と大統領派が混在する町では、今なお緊張が続いている。

 「報道関係者との接触は取材相手に危険が伴う」。ハラレ西部のヌクワザナ地区。仲介者の忠告に従い、日没後、被害者に車に乗ってもらい話を聞いた。2〜3メートル幅の道をはさみ大統領派と旧野党「民主変革運動」(MDC)支持者が向かい合って暮らす。空気が張りつめているようだ。

 「気を失うまで、棒やワイヤで殴られ続け、水にもつけられた。5時間ほど続いた」。アルフォンゾさん(32)の脳裏には今も恐怖がよみがえるようで、落ち着かず、絶えず視線を泳がせている。

 同地区でMDCの青年リーダー役を担っていたアルフォンゾさんは昨年6月5日夜、自宅で10人ほどの若者に襲われ「なぜMDCを支持するんだ」と脅された。襲撃者はみな覆面をしていたが、友人の声も聞いた。「つらくて、悲しかった」

 アルフォンゾさんの妹バーバラさん(当時19歳)も03年6月、大統領派から激しい暴行を受け、2日後に亡くなった。母のバイオレットさん(55)はその日以来、心臓を患い、アルフォンゾさんの事件後はほとんど外にも出られない状態だ。

 主婦のスーザン・ウィルソンさん(56)は大統領選から半年後の昨年12月末まで親族や友人宅で身を潜め続けた。02年に大統領派に拉致された長男マイケルさん(当時24歳)は7年以上も行方不明のままだ。「近所の大統領派とはあいさつを交わすのが精いっぱい。怖い」と唇を震わせる。

 アレック・マソラナさん(41)も昨年4月、全身を棒や石でめった打ちにされた。殴打され折られた肋骨(ろっこつ)が内臓に向け曲がったままだ。「連立政権ができても与野党の対立がなくなるほど政治は安定していない」と話す。

 MDC幹部(42)によると大統領派の暴力で500人が犠牲となり、数万人が避難民化した。「自宅へ戻った支持者は、みな恐怖を抱えながら暮らしている」と話す。

956チバQ:2009/10/26(月) 23:54:51
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2656332/4809079
アルファイド氏がスコットランドにラブコール、「初代大統領になる用意も」
2009年10月26日 07:02 発信地:ロンドン/英国
【10月26日 AFP】英ロンドン(London)の高級百貨店ハロッズ(Harrods)の経営者のモハメド・アルファイド(Mohamed Al Fayed)氏(80)が、25日の英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)に掲載されたインタビューで、スコットランドにラブコールを送り、英国から独立することになれば自分が初代大統領になる用意もあると述べた。

 これまでかたくなに英国の旅券取得を拒んできたアルファイド氏は、もしもスコットランド独立の是非を問う住民投票が予定どおり行われ、スコットランドが英国からの独立を選び共和国となった場合には、ぜひスコットランドの市民権を与えられることを願っていると語った。

 エジプトの大富豪であるアルファイド氏は、スコットランド高地(Scottish Highland)地方に不動産を所有しているが、「仲間のスコットランド人」たちに「イングランドとそのどうしようもない政治家たちと決別すべきだ」と呼び掛け、「あなたたちスコットランド人は長年、昏睡状態だったようなものだ。スコットランドが独立を再獲得するために必要なことがあればなんでも力を尽くしたい。スコットランドが自由を再び獲得したあかつきには、初代大統領になる用意さえある」と語った。
 
 スコットランド自治政府の与党、スコットランド民族党(Scottish National Party、SNP)は、英国からの独立に向けた住民投票実施する方針を打ち出している。

 しかし、アルファイド氏はSNP党首であるアレックス・サモンド(Alex Salmond)自治政府首相については、「わたしはスコットランドのためにはなんでもするが、このアレックス・サモンドだけはいただけない。私から会見を申し込んだのに彼はそれを断った。わたしは支援と助言をしたかったのに、彼はそれを聞きたがらない」と苦言を並べた。

  アルファイド氏はサッカー、イングランド・プレミアリーグのクラブ、フラム(Fulham)のオーナーでもあり、ダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)と一緒に1997年に事故死した交際相手のドディ・アルファイド(Dodi Fayed)氏の父親でもある。

 英王室についてはまったく批判的で、特に息子とダイアナ元妃の死後は、事故はエリザベス女王(Queen Elizabeth II)と夫フィリップ殿下(Prince Philip)のたくらみによる陰謀だったと主張していることでも知られる。(c)AFP/Prashant Rao

957チバQ:2009/10/28(水) 22:21:28
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/091028/erp0910282032004-n1.htm
【政権交代 海外の目】メルケルの現実路線と党首力 自民党への教訓 (1/2ページ)
2009.10.28 20:30
 メルケル首相率いるドイツの保守系政党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が、世界的な経済危機をくぐり抜けて総選挙に勝利、社会民主党(SPD)との大連立に代わる自由民主党(FDP)との中道右派連立政権を28日に発足できたのは、現実路線に徹し、党首の力量があったためにほかならない。

 「政権交代したとしても(生活が大きく脅かされないという)安心感が国民にあった」(識者)からだといえる。

 同盟は、社民党と違い国民に痛みを強いる“冷たい党”というイメージとは裏腹に、「(『大きな政府』を重視した経済学者の)ケインズ的な手法」(独誌シュピーゲル)で今回の経済危機に対処してきた。その点で、規制や介入を強め保守色を薄めたフランスのサルコジ政権に似ている。

 慶応大の竹森俊平教授は「政権交代したとしても、(生活が大きく脅かされないという)安心感が国民にあった」と指摘する。仏紙リベラシオンは、メルケル首相が市場重視のFDPとの連立政権下でも、「以前より自由主義的な態度を取りつつも現実的な政治を行うだろう」と予測する。

 10年前まで、中道左派政権が主要15カ国のうち12カ国までを占めていた欧州は今や、ドイツや先のフランス、イタリアで中道右派が政権を握り、英国でも保守党の次期総選挙勝利という見通しが強まっている。

 その背景として、製造業からサービス業中心へと比重が移り、伝統的に製造業労働者を支持基盤としてきた左派政党にとって、全般的に不利な産業構造の転換が起きてきたのに加え、保守勢力が弱者救済などの福祉対策や環境保護に取り組むなど、左派陣営が従来力を入れてきた政策を取り込んでいることが大きい。

 米紙ニューヨーク・タイムズのデービッド・ブルックス氏は最近の同紙コラムで、「労働党とも、1980年代の諸問題に合うよう考案されたサッチャー主義とも違う」と英保守党の現実路線を評価、米共和党にも見習うよう勧めている。

 メルケル首相個人も、英メディアが「奇跡」と形容するアデナウアー元独相以来の絶大な人気を誇り、その指導力も抜群である。日本の自民党がドイツに学ぶべき教訓は少なくない。

      (黒沢潤)

958チバQ:2009/10/31(土) 11:36:43
EU:新設の大統領、選出で駆け引き カリスマ型か実務型か
 【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU、加盟27カ国)は29日、ブリュッセルで2日間の日程で首脳会議を開き、早ければ年内にも発効する新基本条約「リスボン条約」で新設される「EU大統領」の候補選びに着手する。大統領が誕生すれば「EUの顔」となり、EUは対外的に欧州連邦国家に近い性格を帯びる。高い知名度を誇る有力候補のブレア前英首相(56)に対抗し、ルクセンブルクのユンケル首相(54)が出馬を表明するなど加盟国間の駆け引きが繰り広げられている。

 ブレア氏支持のサルコジ仏大統領は28日夜、メルケル独首相とパリで会談し、人選について意見をすり合わせた。カギを握るメルケル首相は「意中の候補」を明らかにしておらず、英紙フィナンシャル・タイムズによると、EU首脳会議に際し英仏独3首脳が非公式に協議するという。

 英労働党政権は今週、ブレア氏を推す運動を本格的に開始。ミリバンド外相は26日、「EUが世界の指導者になるか、米国と中国で作るG2(2大国)世界の傍観者になるかの選択だ」と述べ、米中と対等に渡り合うにはブレア氏が適任と強調した。これに対し、ユンケル首相は28日付仏紙ルモンドのインタビューで、英国が非ユーロ圏である点を踏まえ、「英国が過去10年間で欧州を志向した分野は見つけられない」と反撃、「私が推されれば断る理由はない」と対抗心をあらわにした。ユンケル首相はユーロ圏財務相で作る「ユーログループ」の議長を務め、政治経験と調整能力が買われている。

 EU大統領の人選は「強力なカリスマ型か、調和を追求する実務型」(サルコジ大統領)の二者択一だ。英仏などは「ブレア大統領」を通じて国際舞台での欧州の発言力強化を目指すが、小国は大国のEU支配を危惧(きぐ)する。実務型としてはバルケネンデ・オランダ首相(53)、アハーン前アイルランド首相(58)らの名前も取りざたされている。ブゼク欧州議会議長は29日、「女性が就任すべきだ」と述べ、ラトビアは女性のビケフレイベルガ前大統領(71)を推す意向を表明した。

 首脳会議は29日夜、リスボン条約の批准手続きを終えていないチェコに対し、批准のための特例措置を認めることを約束する。クラウス・チェコ大統領による批准書署名は11月上旬になる見通しのため、EU大統領を指名する特別首脳会議を11月中旬に開催する案が検討されている。

 ◇「ブレア候補」英分裂 知名度高く、労働党推す/政権近づく、保守党反対
 【ロンドン笠原敏彦】欧州連合(EU)の初代「大統領」選びをめぐり、英国では与党・労働党が同党出身のブレア前首相を大統領候補に推す一方、野党は異例の「反ブレア」運動を展開するなど分裂状態となっている。

 報道によると、野党・保守党「影の内閣」外相のウィリアム・ヘイグ氏はEU各国の大使らに、イラク戦争を推進して欧州を分断させたブレア氏の大統領指名は「誤り」だなどと警告。来春までの総選挙で政権奪取の可能性が高いことを強みに、「ブレア氏への支持は保守党への敵対姿勢と受け止める」とも伝えているという。

 キャメロン保守党党首も27日の会見で、加盟国の指導者らに「ブレア大統領阻止」でロビー活動していることを明かした。歴史的に大陸欧州への不信が強い保守党にとっては、政権奪取後もにらみ、上部機構のEUのトップに「政敵」のブレア氏が就くことは何としても避けたいのが本音だ。「ブレア阻止」には第2野党の自由民主党も加勢している。

 ブレア氏自身は大統領職に意欲を持つとされるが、事態の推移を見守り、出馬表明はしていない。

http://mainichi.jp/select/world/news/20091030ddm007030096000c.html

960チバQ:2009/10/31(土) 19:57:20
>>958
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009103002000068.html
EU大統領選び 前哨戦
2009年10月30日 朝刊

 【ブリュッセル=星浩】欧州連合(EU)の首脳会議が二十九、三十日にブリュッセルで開かれ、EU大統領の新設などを定めたリスボン条約発効に向け、大詰めの協議を行う。大統領を選出するために十一月中旬にも開催される予定の臨時首脳会議に向け、駆け引きが本格化してきた。

 強力な指導者を求めるか、堅実な調整型を求めるか。それが大統領選びの焦点だ。

 前者であれば、ブレア前英首相。本人は沈黙を守っているが、かつての側近・ミリバンド英外相は「ワシントンやモスクワ、北京を訪れた時に、首都の交通を(警備のため)止めるくらいの人物でなくてはならない」と発言。米中ロの元首に負けない存在感を示し得るブレア氏が適任だと発言した。

 ブレア氏には、ブッシュ米政権に追随しイラク戦争に突き進んだ「汚点」がある。同時に、米国と共同歩調で北大西洋条約機構(NATO)やEUの東方拡大に寄与した。そのため、東欧諸国はブレア支持が大勢とされる。

 一方の調整型の有力候補は、ルクセンブルクのユンケル首相ら。大国出身の強力な指導者が生まれれば、小国の存在感はさらに薄れるという懸念を背景に、同国はじめベネルクス三国や、北欧諸国は大統領の座を狙う。

 ユンケル首相は仏紙に「EUは共通通貨(ユーロ)導入で国際社会の信用を得てきた」と発言。独自通貨ポンドを維持する英国から大統領が選ばれることに懸念を表明した。

 ユンケル氏がかつて欧州委員長を目指した時、異論を唱え、阻止したのがブレア前首相という因縁もある。

 先行した両候補がつぶし合った場合、フィンランドのリッポネン元首相や、オランダのバルケネンデ首相が浮上するとの見方もある。

961チバQ:2009/10/31(土) 19:58:28
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-12203020091030
ブレア前英首相、EU大統領に選任される可能性が後退
2009年 10月 30日 10:23 JST
[ブリュッセル 29日 ロイター] 29日の欧州連合(EU)首脳会議で、ブレア前英首相がEU大統領に選任される可能性が後退した。欧州の社会党党首らから支持を得られなかった。
 ブレア前首相は、ブッシュ前米大統領とイラク戦争への支持や、英国がユーロ加盟国ではないことなどが理由で反対に直面している。

 オーストリアのファイマン首相は「わたしの個人的な意見では、候補者はブッシュ前大統領ではなく、オバマ大統領と特に良好な関係にあるべきだ」と語った。

 また、ルクセンブルクのアッセルボルン副首相は、ブレア氏はEU大統領候補にふさわしくないとの見解を示し、同氏はブッシュ前大統領およびイラク戦争と関連があると指摘した。

962チバQ:2009/10/31(土) 20:01:59
>>782
現職大統領の支持率が3%ってすごいな・・・極東の島国でもなかなか出ない数字ですよ
http://mainichi.jp/select/world/news/20091030ddm007030058000c.html
ウクライナ大統領選:現・前首相、一騎打ち 対ロシア関係改善掲げ−−来年1月
 ウクライナで来年1月17日に実施される大統領選の選挙戦が本格化している。前回04年の選挙で「オレンジ革命」を主導したユーシェンコ大統領は再選が絶望視され、親欧米派のティモシェンコ首相と親ロシア派「地域党」のヤヌコビッチ党首(前首相)による事実上の一騎打ちとなる見通し。両候補は現政権下で悪化したロシアとの関係改善を掲げるが、支持率はいずれも過半数に届かず、決選投票にもつれこむ可能性が出ている。【モスクワ大前仁】

 最新の世論調査によると、主要候補の支持率は、ヤヌコビッチ氏が約30%でトップ。ティモシェンコ氏が約20%で続く。ヤツェニュク元最高会議(国会)議長が10%前後で、ユーシェンコ氏は3%前後にとどまる。大統領は経済政策で失敗したほか、天然ガス供給などをめぐり対露関係を悪化させたことが支持の低下を招いた。

 ヤヌコビッチ氏は出馬表明後、ロシア語をウクライナ語と並ぶ「第2公用語」に格上げする考えを打ち出した。支持基盤である東部ロシア系住民だけでなく、他地域の国民も対露関係の改善を求めている風潮を意識している模様だ。

 ティモシェンコ氏は24日、首都キエフ中心部で10万人以上を動員した集会を開き、「我々には伝統的な友好国と敵対する(政策を進める)権利はない」と現政権の対露政策を批判した。一方で将来的に欧州連合(EU)加盟を目指す考えを示し、ロシア寄りのヤヌコビッチ氏との違いを強調している。

 大統領選はいずれの候補の得票も過半数に届かない場合、上位2候補による決選投票が行われる。ヤヌコビッチ陣営は第1回投票での決着を狙うが、今のところその勢いはない。対するティモシェンコ陣営は決選投票に持ち込み、支持基盤が重なるヤツェニュク氏らの支持者を取り込んで「逆転勝利」を目指す考えだ。

 ◇露側は静観
 熱を帯びる選挙戦の一方、「ポスト・ユーシェンコ」を見越した動きも見られる。

 ウクライナのポロシェンコ外相は23日、モスクワでラブロフ露外相と会談し、「すべてのレベルで関係改善の準備がある」と発言。両外相は、争点となっているウクライナ領クリミア半島セバストポリのロシア黒海艦隊基地貸与延長問題に関する専門家協議の設置で合意した。

 また、ロシアは前回のウクライナ大統領選で、当時のプーチン大統領(現首相)がヤヌコビッチ氏への支持を明言した結果、逆にウクライナ国内の反発を招き、ユーシェンコ氏の勝利を後押しする一因となった“苦い経験”がある。今回はメドベージェフ大統領が8月にユーシェンコ氏を非難する書簡を出した後は「沈黙」を保っている。このため、「ロシア政府は特定候補への支持を明言せず、ユーシェンコ氏以外のどの候補が勝っても対応できる準備を進めているのかもしれない」(カーネギー国際平和財団モスクワセンターのリャボフ研究員)との見方が出ている。

==============

 ◇ウクライナの最近の動き◇
2004・12 最高裁が大統領選決選投票の不正集計を指摘し、再投票の結果、ユーシェンコ氏が勝利(オレンジ革命)

  05・ 1 ユーシェンコ政権が発足。2月にティモシェンコ氏が首相就任

      9 ユーシェンコ大統領がティモシェンコ首相ら閣僚を解任。エハヌロフ氏が首相就任

  06・ 1 天然ガス価格交渉が決裂し、ロシアがガス供給を一時停止

      8 3月の最高会議選を受け、ヤヌコビッチ氏が首相に就任

  07・12 9月の最高会議選を受け、ティモシェンコ氏が首相へ復帰

  08・ 8 ユーシェンコ大統領がグルジア紛争でグルジア支持を明言し、対露関係が決定的に悪化

  09・ 1 天然ガス価格交渉が再び決裂し、ロシアが約3週間にわたりガス供給を停止

963チバQ:2009/10/31(土) 20:04:58
http://kotobank.jp/word/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E8%AD%B0%E4%BC%9A%E9%81%B8%E6%8C%99
ウクライナ議会選挙
知恵蔵2009の解説
2007年9月30日に、政治的内紛の続くウクライナで政局の安定化のために期限前議会選挙が実施された。親ロ派のヤヌコビッチ首相の率いる地域党が34.3%(175議席)を獲得して1位となったが、チモシェンコ元首相の率いる「チモシェンコ・ブロック」が躍進して30.7%(156議席)を獲得、またユーシェンコ大統領支持の「われらのウクライナ・人民防衛」ブロックが14.2%(72議席)、共産党5.4%(27議席)という結果となった。親欧米派のユーシェンコ派とチモシェンコ派を合わせると44.9%となり、この両派は連立内閣を組織し、チモシェンコが再び首相に任命された。ウクライナでは04年10月〜05年1月のオレンジ革命でユーシェンコが大統領に、またウクライナのジャンヌダルクといわれたチモシェンコが首相となった。しかし、ユーシェンコ政権下で権力闘争が生じて、05年9月にチモシェンコが罷免されてエハヌロフが首相になった。06年3月の議会選挙では地域党と「チモシェンコ・ブロック」が躍進、同年8月にはユーシェンコはチモシェンコに対抗するため地域党、「われらのウクライナ」、社会党、共産党の大連立を組み、かつての政敵ヤヌコビッチを首相に任命した。しかし、新憲法下では首相の権限が強化されているために、大統領と首相が権限をめぐって衝突、07年3月以来ユーシェンコとヤヌコビッチの対立が激化した。ユーシェンコ大統領が議会を解散しようとし、ヤヌコビッチ首相が大統領の議会解散権を否定するという事態も生じた。この政治紛争を収束させるために、両陣営は期限前の議会選挙を行うことに合意したのである。07年12月には、議会決議によりチモシェンコが首相に復帰した。ウクライナではこのように政治的混乱が続いているにもかかわらず、経済が伸びているため、社会は比較的安定している。なお、ユーシェンコはウクライナのNATO加盟を政策に掲げているが、ヤヌコビッチと多くの国民はNATO加盟を支持していない。
( 袴田茂樹青山学院大学教授 )

964チバQ:2009/10/31(土) 20:12:32
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20091027k0000m030043000c.html
チュニジア:大統領選 在任22年の現職ベンアリ氏が5選
 北アフリカのチュニジアで25日、任期満了に伴う大統領選挙が行われ、在任22年の現職ジン・アビディン・ベンアリ氏(73)が得票率89.28%で他の3候補を圧倒し5選された。任期は5年。同日実施の下院選挙(定数214)でも与党・立憲民主連合(RCD)が161議席を獲得し圧勝した。投票率は89.4%。国営TAP通信が26日報じた。【カイロ】

毎日新聞 2009年10月26日 19時54分

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091027-OYT1T00057.htm
チュニジア大統領、独裁体制のベンアリ氏5選
 【カイロ=田尾茂樹】チュニジアの大統領選と議会選が25日行われ、AFP通信によると、内務省は26日、ジン・アビディン・ベンアリ大統領(73)が得票率89・62%で5選を決めたと発表した。任期は5年。

 計4人が立候補し、1987年から事実上の独裁体制を敷くベンアリ氏が安定した経済成長を果たした実績などを強調し、圧勝した。

 議会選(定数214)も、大統領与党の立憲民主連合が過半数の161議席を獲得した。

(2009年10月27日00時39分 読売新聞)

965チバQ:2009/11/03(火) 21:02:27
>>939
http://mainichi.jp/select/world/news/20091103ddm007030185000c.html
エジプト:野党最高指導者、現政権の「世襲」批判
 【カイロ和田浩明】エジプトの穏健派イスラム原理主義団体で、非合法化されている事実上の最大野党「ムスリム同胞団」のモハメド・マフディ・アケフ最高指導者(81)は1日、毎日新聞と会見した。同胞団メンバーの拘束を続けるムバラク政権について「専横的な警察国家を運営している」と批判、ムバラク大統領の有力後継候補として取りざたされている次男ガマル氏(46)による「権力世襲」は「現体制の延長になる」と反対した。

 ムスリム同胞団は人民議会(国会に相当、454議席)の2割弱に当たる88議席を保持、慈善活動などで国民の支持を得ている。一方、エジプト治安当局は「非合法団体に所属している」などの理由で幹部やメンバーを拘束するなどしている。アケフ氏によるとこれまでに幹部約320人が逮捕されたという。

 人民議会は来年に選挙が予定されており、アケフ氏は「治安当局の介入がなければ、議席数を拡大できる」と自信を見せた。

 ガマル氏が政策委員会委員長を務める与党・国民民主党は、今年の年次総会で貧困軽減策などを打ち出し国民の支持確保を図っているが、アケフ氏は「同じ政策の繰り返し。貧しい者は貧しいままだ」と批判した。

966チバQ:2009/11/05(木) 00:11:36
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/091104/mds0911041922002-n1.htm
抑えきれない不満、イランで改革派と警官隊衝突
2009.11.4 23:05

4日、イランの首都テヘランで、米大使館人質事件から30年を記念し行われた反米集会に参加する女性ら(共同) 【カイロ=村上大介】イラン革命の指導者ホメイニ師を支持する急進派の学生が在テヘラン米大使館を占拠した事件から30年となった4日、保守派主導の現体制に反発する改革派の市民のデモが発生し、警官隊と衝突した。イランの革命体制は例年、大規模な反米集会を組織し、「国民の支持」を誇示してきたが、今年は厳重な警備にもかかわらず、国内で広がる不満の声を押さえ切れない姿が浮き彫りとなった。

 現地からの情報によると、首都テヘラン中心部にある旧米大使館周辺では、体制を支持する市民数千人が集まり、「アメリカに死を」などと叫び、米国旗を焼いて気勢を上げた。

 しかし、そこから約1キロ離れた別の広場では、改革派支持の市民ら数百人が「独裁者に死を」などと体制批判のスローガンを連呼し、警官隊と衝突。警官隊は棍棒(こんぼう)で殴ったり、催涙ガスを発射したりしてデモを制圧し、数十人を拘束したもようだ。

 フランス通信(AFP)によると、数百人規模の改革派支持者のグループが市内各所で警備をかいくぐって集まり、警官隊がそれを追う光景が繰り広げられた。抗議に参加した市民の総数は数千人にのぼったという。

 強硬保守派のアフマディネジャド大統領が再選された今年6月の大統領選では、敗れた改革派のムサビ元首相らが「選挙不正」を訴え、抗議する市民と治安部隊の衝突で革命後最大規模の騒乱へと発展。当局は、4日の「反米集会」が「反体制デモ」へと転化することを警戒して、大規模な警官隊を市内に配置し、改革派デモの阻止に当たらせていた。

 米大使館占拠事件をめぐっては、1980年代に革命指導者ホメイニ師の後継者と目されながら失脚したモンタゼリ師が4日、「大使館占拠は正しいやり方ではなかった」と、事件の評価を見直す声明を出した。

 一方、イランとの対話を呼び掛けているオバマ米大統領は4日、事件30周年を機に声明を出し、「イラン政府は過去に焦点を合わせるのか、国民のために、より大きな機会と繁栄と正義への扉を開くのか、決断するときがきた」と呼び掛けた。しかし、イランの最高指導者、ハメネイ師はこれに先立つ3日、「笑みを浮かべて来る者は背中にナイフを隠している」と述べ、改めて対米関係改善に消極的な姿勢を表明している。

967名無しさん:2009/11/05(木) 20:05:57
ロンドン市長って自由なんですね。SPとかつかないんでしょうか。

http://mainichi.jp/select/world/newsinbrief/news/20091105reu00m030002000c.html

世界の雑記帳:ロンドン市長、夜道で襲われていた女性を救出

 11月4日、英ロンドンのジョンソン市長(写真)が、金属棒を持った少女らに襲撃されていた女性を助けていたことが分かった。10月撮影(2009年 ロイター/Phil Noble) [ロンドン 4日 ロイター] 英ロンドンのジョンソン市長が、金属棒を持った少女らに襲撃されていた女性を、サイクリングの途中で助けていたことが分かった。市長の報道官が4日発表した。

 報道によると、被害にあったのはドキュメンタリー映画制作者のフラニー・アームストロングさんで、3日夜にロンドン北部を歩いていたところ、少女らに襲われたという。

 アームストロングさんは、英ガーディアン紙に「自転車に乗った人が通り過ぎたので、『助けてください』と叫んだ。『ロンドン市長だわ』と言うと、(少女たちは)逃げていった」と語った。

 その後、同市長はアームストロングさんを自宅まで送り届けたという。

 アームストロングさんは、昨年のロンドン市長選挙ではジョンソン氏の対立候補だったリビングストン前市長に投票したが、夜道でトラブルに巻き込まれた時に頼りになるのはジョンソン氏かもしれないとコメント。「輝く自転車に乗った騎士だった」と話している。

2009年11月5日 12時43分


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板