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国際政治・世界事情

968チバQ:2009/11/07(土) 17:15:35
>>959甘かったようです
http://www.asahi.com/international/update/1107/TKY200911070158.html
ホンジュラスまた混迷 追放大統領はずして政権2009年11月7日11時53分

 【ロサンゼルス=堀内隆】クーデターをめぐる混乱が続く中米ホンジュラスからの報道によると、同国のミチェレッティ暫定大統領が5日深夜、「挙国一致政権」の発足を発表した。だが、クーデターで追放されたセラヤ大統領とその支持者は含まれず、セラヤ氏は反発している。和解文書の署名で歩み寄ったかに見えた両者は再び対立の構図に戻った。

 セラヤ氏とミチェレッティ氏は10月29日、両派が加わる挙国一致政権の樹立と、セラヤ氏の大統領職復帰の判断を国会にゆだねる内容の合意に署名した。しかし国会は「最高裁などの意見を聞く」として採決を先送りし、セラヤ氏の処遇は宙に浮いたままだ。 ミチェレッティ氏は「セラヤ氏側から人選の提示がなかったため」として、合意は履行されているとの立場だが、セラヤ氏は6日、「合意は死文化した」と宣言した。

http://mainichi.jp/select/world/news/20091107ddm007030092000c.html
ホンジュラス:政治危機、再燃か セラヤ派抜きで「新内閣」
 【メキシコ市・庭田学】AP通信によると、中米ホンジュラスのミチェレッティ暫定大統領は5日深夜、内閣が総辞職し、クーデター危機を終息させる「和解政権」を発足させたと一方的に発表した。追放されているセラヤ大統領の意向を無視したもので、セラヤ氏は6日未明、「和解合意は失敗した」と暫定政権を非難した。収拾したとみられた同国の政治危機が再燃する可能性がある。

 セラヤ氏と暫定政権は10月29日、同氏の大統領復帰については国会が判断し、和解政権を発足させることで合意した。

 ミチェレッティ氏は、合意に基づいて新内閣を指名したとしているが、セラヤ派は含まれていない。

 合意では、5日までに和解政権を発足させるとしていたが、国会はセラヤ氏の大統領復帰について未審議。同氏は復帰を最優先にしており、暫定政権の今回の姿勢を「合意に反する」と批判した。

 ミチェレッティ氏は新内閣の発足で、形式的に合意履行を取り繕った格好だ。同氏は今後、セラヤ派を内閣に加える可能性に言及した。

970チバQ:2009/11/07(土) 17:23:47
http://mainichi.jp/select/world/news/20091105dde007030007000c.html
EU:「大統領」人選スタート 「小国出身」候補に ベルギー、オランダ首相有力
 【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU、加盟27カ国)議長国スウェーデンのラインフェルト首相は4日、12月1日発効の新基本条約「リスボン条約」で新設される「EU大統領」と「EU外相」の人選作業に着手したと明らかにした。リスボン条約で国際的な影響力を強めるEUのかじ取りに当たるのは、加盟国の意見に耳を傾ける小国出身の「調整型」大統領と、欧州の声を世界に届ける大国出身の「発信型」外相の組み合わせになる可能性が高まっている。

 リスボン条約の批准書への署名を渋ってきたクラウス・チェコ大統領が3日、憲法裁の条約合憲判断を受けて署名に応じたことで、全加盟国の批准手続きが完了し、12月1日の発効が確実になった。これを受け、ラインフェルト首相は4日、EU大統領などの人事について「(加盟国との)協議を始めた」と述べた。今月中旬に開かれる特別首脳会議で人選が決まる見通しだ。

 「EU大統領」(欧州理事会常任議長)にブレア前英首相(56)が就任する可能性は10月末の首脳会議で大きく後退。ベルギーのファン・ロンパウ首相(62)ロイター、オランダのバルケネンデ首相(53)=ら小国の政治指導者が有力候補に浮上している。両国はEUの母体・欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)の原加盟国。

 ファン・ロンパウ氏は昨年12月の就任後、国内の政治危機を鎮めており、メルケル独首相が望む「調整型」にふさわしい。だが、国内には転出を惜しむ声が強い。一方、オランダ紙によると、バルケネンデ氏はファン・ロンパウ氏ほど主要言語の一つであるフランス語が滑らかでない点と、在任中にリスボン条約の前身・欧州憲法が国民投票で否決された過去が弱点になっているという。「EU外相」(EU外務・安全保障政策上級代表)の有力候補にはミリバンド英外相(44)、ダレーマ前イタリア外相(60)らの名前が挙がっている。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091103-OYT1T00728.htm
EU新基本条約発効決定…チェコ大統領が署名
 【ウィーン=金子亨】チェコのクラウス大統領は3日、記者会見し、欧州連合(EU)の新基本条約「リスボン条約」の批准書に署名したことを明らかにした。


 これにより、最後の障壁が取り除かれ、同条約の発効が決まった。12月1日発効の公算が大きい。

 他のEU加盟26か国はすべて批准手続きをすでに終えており、チェコだけが未批准だった。

 チェコ憲法裁判所は3日、同条約について、「チェコ憲法と矛盾しない」と合憲判断を示し、違憲性を訴えていた上院議員の申し立てを退けた。これで批准の条件が満たされたため、クラウス大統領は直後に批准書に署名した。同大統領は記者会見で、「憲法裁の決定に同意しないが、尊重はする」と述べた。

 クラウス大統領は、条約によりEUの権限が強まり、チェコの主権が侵害されると主張していたが、条約発効を目指すドイツやフランスなど他のEU諸国の圧力に押し切られた格好だ。

 EUは10月末の首脳会議で、EU市民の権利を定めた「基本権憲章」をチェコに適用しないことで合意。この結果、大統領の批准条件は憲法裁の判断だけとなっていた。

(2009年11月4日01時46分 読売新聞)

971チバQ:2009/11/07(土) 18:36:01
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20091106/frn0911061231001-n2.htm
フィジー新大統領にナイラティカウ氏が就任2009.11.06
南太平洋のフィジーで5日、ナイラティカウ副大統領が新大統領に就任した。同氏は、バイニマラマ暫定首相が率いる軍事政権が今年4月、憲法を停止した後、副大統領に就任。イロイロ大統領が7月に退任して以来、大統領代行を務めてきた。ナイラティカウ氏は軍司令官や地方開発・多民族問題相などを歴任。

 フィジーの早期の民政復帰を求めるオーストラリア、ニュージーランドとフィジーの間の外交関係は最近、さらに悪化。両国とフィジーは、高等弁務官(大使に相当)などの国外退去を相互に求める事態に発展している。(共同)

972チバQ:2009/11/08(日) 21:12:26
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009110802000075.html
冷戦終結20年の傷跡 米国 国を守れた誇り 健康被害は今も
2009年11月8日 朝刊

核兵器製造工場「ロッキー・フラッツ」跡地に通じる道路は通行止めで、辺りには人影もない=米コロラド州デンバー近郊で


 ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツの国民と同じく喜びを分かち合った米国人たちがいた。冷戦の知られざる最前線、核兵器製造工場の元労働者たち。自らが製造した大量破壊兵器が使われずに冷戦が終結したことへの安堵(あんど)感も広がった。ただ、今も放射線被害などに苦しむ人は多い。全米各地の核兵器工場やウラン鉱山などで働いた約三千三百人が加入する民間非営利団体(NPO)「冷戦愛国者たち」の創設者らを訪ねた。

 (米西部コロラド州デンバーで、嶋田昭浩、写真も)

 デンバー中心部から北西へ車で約三十分。雪をいただくロッキー山脈の山並みが迫る場所に「ロッキー・フラッツ閉鎖事業計画」と記された石碑が立っていた。高原へ延びる土の道は柵で阻まれ、立ち入りは禁止だ。

 米エネルギー省の資料によれば、この場所では一九五二年から九四年まで巨大兵器工場(約二十六平方キロ)が稼働。核爆弾を起爆させる「プルトニウム・ピット」などを製造していた。

 プルトニウムやベリリウムなど有害物質による汚染のため、九五年の同省試算では、工場跡地の汚染除去に約六十五年間で総額三百七十億ドル(約三兆四千億円)が必要とされた。

 「工場内には消防署があり、一つの町だった。フットボール場が二つも三つも入る巨大な建物がいくつかあった。彼ら(政府)は破壊し何もかも埋めた」と話すのは、二〇〇八年四月に仲間とNPOを発足させたレイ・マリトさん(61)だ。

 七一年に兵器工場に入り、廃棄物の搬出などを担当。共に働いた仲間は、次々とがんなどを発症した。マリトさんは途中から製造現場を離れ、同僚の補償問題などを担当。冷戦が終結し兵器製造が終わると、エネルギー省で補償を扱う現場事務所責任者を務めた。

 その経験を生かし、補償をめぐる制度改善など元労働者の個々の要求をまとめるため、NPOを創設した。

 「みんな発がん性物質の中で働いた。私の作業服も汚染されたはずだが、防毒マスクをしっかり着けていたため吸入せずに済み発病しなかったのだろう。当時は不安に思わなかったし、国のため大事な仕事と分かっていた」

 死期が迫った元同僚たちの多くも、かつての仕事に誇りを持っているという。「私たちは(共産主義から)自由を守っていると思っていた。今もみんな愛国心が強いよ」とマリトさんは胸を張る。

 自分たちが造る核兵器を米軍が使えば、東側の罪もない大勢の市民が犠牲になることは分かっていた。

 「人間として彼らにすまないとの気持ちはあった。ただ、核兵器は抑止力で、恐らく使われないと考えていた。核が使われずに冷戦が終わって本当によかった。核戦争は一国だけでなく、すべてを破滅させただろう」とマリトさんは振り返る。

 元労働者をめぐる状況は、徐々に好転してきているようだ。

 デンバーを拠点に在宅ヘルスケアを手がける民間企業社長のグレッグ・オースティンさん(40)は七年前、顧客の家族から相談を受けた。「病気の父はロッキー・フラッツの配管工だったので国の医療補償を受けている。在宅ケアも補償してもらえないか」と。調べると在宅ケアも可能で「男性が亡くなるまでケアをした」と語る。

 この男性はプルトニウムの吸入による肺がんだった。その直後、元労働者でベリリウム肺症の末期患者をケアしたことを機に、全米各地の核兵器製造施設やウラン鉱山で働いていた患者まで対象を広げた。患者支援がビジネスになり、これまでに七百人近くのケアを頼まれたという。現在約二百八十人の患者を抱え、「冷戦愛国者たち」と協力関係にある。

 「ある人は三十年間ロッキー・フラッツで何をしていたか、家族が聞いても『秘密を守ると(国に)誓った』と話し、何も打ち明けずに亡くなった」とオースティンさん。それほど守秘義務は厳しかった。マリトさんは「勤務当時の記録がなく補償されないケースもある」と言う。

 そのマリトさんは、オバマ大統領が訴える「核なき世界」に違和感を覚える。「(現実より)願望による発想ではないか。この世界には人の命を何とも思わない連中がいることくらい分かっているはずなのに…」。今後も核抑止力が必要との立場は変わらない。

973チバQ:2009/11/08(日) 21:12:52
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009110802000076.html
冷戦終結20年の傷跡 ドイツ 『壁』崩壊時の東独議長・クレンツ氏
2009年11月8日 朝刊


 ベルリンの壁崩壊二十年を前に、当時、東ドイツの国家元首だったエゴン・クレンツ元国家評議会議長(72)が本紙などの取材に応じ、「ドイツ人の心は今なお、東西で分裂したまま」と述べ、西ドイツが東ドイツを編入する形での統一は失敗だった、との見方を強調した。(ベルリン・弓削雅人、写真も)

 −東独が消滅したことをどう思うか。

 「昨年からの経済危機は、現在の社会体制である資本主義が、決して未来も続くとは限らないことを示した。失業がなく負担のない教育制度など、東独の肯定できる側面に触れると、独裁の美化や郷愁と指摘されるのはまったく心外。東独時代より、さらに以前からあった人の心の温かみも失われてしまったと感じる。今は人の心を推し量らない強引さと金がすべてのようだ」

 「東独の体制や社会主義は改革できると、ずっと信じてきた。ドイツにとって不幸だったのは東独が存在したことではなく、ドイツが二十世紀に二つの大戦を経験したことだ」

 −ベルリンの壁崩壊をどう評価するか。

 「二十年たった今日も、ドイツ人の心と社会は以前の境界線に沿って分裂している。失業増大、年金レベルの格差、旧東独地域での過疎化の進行を見ればそれは分かる。アフガニスタンで、統一後のドイツがまた(国際治安支援部隊=ISAF=に参加し)、戦争にくみしていることも評価できない」

 −ドイツ統一をどうみるか。

 「統一は東独を跡形なく無くすことを目的としていた。それは大きな罪だった。統一から三年後には(旧東独地域の)生産施設は、壁崩壊前の三割にまで減ってしまった。新しい住居がたくさんできても市民には高根の花。壁崩壊前、人々は『私たちこそ主役の国民』と叫んだが、今、国民は主役にはなっていない」

 「国境警備兵が武力を使わず、流血を招くような事態がなかったことを喜ぶべきだ。私は一度たりとも、中国のような方法で国民を脅そうとしたことはない。政治的問題には政治的な解決方法しかあり得ない」

 −自らの境遇をどう思うか。

 「壁を越えようとした東独市民が射殺された責任を問われ、刑務所に入った。しかし判決は不当。歴史はいつか、私の罪ではなかったと証明してくれるだろう。弁護士費用は今も返済し続けている」

 エゴン・クレンツ氏 1937年、現ポーランド領生まれ。71年以来、東独政権トップの座にあったホーネッカー議長の解任に伴い、89年10月、党書記長、議長も兼任したが、12月、辞任。ドイツ統一後の97年、西独への逃亡を図った旧東独市民射殺を命じたとして殺人罪などで禁固6年半の判決を受け、99年に確定。4年間服役した。東独時代、越境を図って殺害された市民は約600人に上るとみられる。

 <ドイツ統一> ベルリンの壁崩壊翌年の1990年8月、東西ドイツは、東独地域に、西独の基本法(憲法)を拡大適用することなどを盛り込んだ統一条約に調印。10月3日、西独が東独を編入する形で、統一が実現。西独のコール首相が統一ドイツの首相となった。

974チバQ:2009/11/08(日) 21:30:35
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091108-OYT1T00517.htm
観光地化進むベルリンの壁…崩壊から20年

 【ベルリン=三好範英】冷戦の最前線だった「ベルリンの壁」の崩壊から、9日で20年。

 壁はほぼすべて壊されたが、今もいくつかの場所に面影を残す。ベルリンを代表する観光スポットの一つにしようと、壁周辺では再開発が進んでいる。

 西ベルリンを155キロ・メートルにわたって取り巻いた壁のうち、現在も残るのはわずか数キロ・メートル。このうち最も長いシュプレー川沿いの1.3キロ・メートルは、崩壊直後に100人余りの世界の画家が圧政や自由を象徴する壁画を描き、「イーストサイドギャラリー」と呼ばれている。

 最近は観光バスが次々と横付けされるようになり、10年前に1日約300人だった観光客は、数年前から5000人に急増した。周辺が整備され、旅行業者が観光コースに組み込んだことが大きい。ベルリンへの訪問者数も2007年は約760万人と、10年間で倍増した。

 壁画を管理する社団法人「イーストサイドギャラリー」代表のカニ・アラウィさん(54)は1980年にイランから絵の勉強にやってきた元留学生。壁画を描いた一人で、96年に壁を取り壊す話が持ち上がった際、反対運動の先頭に立った。今は市との関係も良好で、20周年に向けて画家仲間と改修作業を行った。「芸術の力で世界に残る(政治的な)壁も壊したい」と語る。

 周辺はすっかり様変わりした。壁と川の間にある幅100メートル足らずのスペースは公園になり、レストランもオープンした。資料館を建てる構想もある。壁際にあったポツダム広場一帯は、今はベルリン一の商業地区としてにぎわい、壁を再現した記念碑が観光客を引きつけている。ノルウェーから来たエンゲゼットさん(55)は「20年前に壁崩壊のニュースをテレビで見た時は涙が出た」と壁を見上げながら感慨深そうだった。

(2009年11月8日15時43分 読売新聞)

975チバQ:2009/11/08(日) 21:34:57
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/091107/erp0911072132004-n1.htm
「独統一」阻む英仏、民主化止められず 旧ソ連秘密文書が語る壁崩壊 (1/3ページ)
2009.11.7 21:31

6日、ベルリンの壁の跡地に1.5キロにわたって並べられた発泡スチロール製の巨大ドミノ。9日の崩壊20周年式典では、ポーランドのワレサ元大統領の音頭でドミノを倒すという(ロイター) 【ロンドン=木村正人】「いっそ壁をわれわれの手で壊したらどうだ」「西側はドイツ再統一を望んでいない。ソ連を動かして阻止しようとしている」。東西ドイツを分断していたベルリンの壁が1989年11月9日に崩壊する直前、ゴルバチョフ氏ら当時のソ連指導部が東独で高まる民主化要求に圧倒される様子が旧ソ連機密文書で明らかになった。英仏首脳は再統一を阻むため極秘裏にゴルバチョフ氏に働きかけたが、“ドイツ国民”の自由と再統一への希求を封じ込めることはできなかった。(肩書きなどは当時)

 機密文書は、ソ連書記長、最高会議議長、初代大統領を務めたゴルバチョフ氏の各国首脳との会談、ソ連指導部の会議内容を記録したもので推定5万ページ、ドイツ関連だけでも1300ページに及ぶ。ソ連が崩壊した91年末、同氏がゴルバチョフ財団に移した。同財団で研究していたロシア人学生パベル・ストロイロフ氏(26)がひそかに複写して英国に持ち込んだ。

 同文書やストロイロフ氏によると、東独で「自由選挙・旅行の自由」を求める「月曜デモ」が20万〜50万人に達したのを受け、ホーネッカー氏に代わって国家評議会議長に選ばれたクレンツ氏が89年11月1日、モスクワを訪れた。ゴルバチョフ最高会議議長と対応を協議するためだ。

 ゴルバチョフ氏は「英、仏、ポーランド、そして米国でさえ、再統一は望んでいないことを肝に銘じなければならない。西側は北大西洋条約機構(NATO)とワルシャワ条約機構の解体を求めていない。われわれは2つのドイツを前提にすべきだ」と説いた。

 クレンツ氏は暴力的衝突という最悪の事態を避けつつ東独国民の要求に応える方法として、「クリスマスまでに旅行の自由を認める法律を人民議会で成立させる」と報告した。


■□■

 しかし事態は両首脳の想像をはるかに上回るスピードで進んだ。協議から2日後の3日、ソ連政治局で会議が開かれた。翌4日には東独で史上最大のデモが予定されていた。

 ソ連国家保安委員会(KGB)のクリュチコフ議長が「明日、東ベルリンと他都市の街頭に50万人が繰り出す」と状況を報告した。

 ゴルバチョフ氏が「もし東独を失ったらわが国民に説明がつかない。東独を維持するには西独が必要だ」と漏らすと、シェワルナゼ外相が「いっそわれわれの手で壁を壊したらどうだ」とまで提案した。

 この発言の真意は不明だが、「旅行の自由」を認めれば、壁は無用の長物と化すのでソ連が自ら取り壊した方が東欧諸国の大衆の支持を得られると判断したためとみられる。

 クリュチコフ氏「壁を壊したら東独は窮地に追い込まれる」

 ゴルバチョフ氏「西側は将来、再統一したドイツとソ連が“陰謀”を企てる可能性をつぶすため、ソ連と西独を衝突させることを望んでいる。われわれは包み隠さず西独と東独の三角形で交渉を進めよう」

 4日、東独のデモ参加者は100万人以上に達し、9日「旅行の自由」が発表され壁は事実上崩壊する。


■□■

 「最後の冷戦戦士」と呼ばれたサッチャー英首相も再統一に反対していた。機密文書によると、サッチャー氏は89年9月23日、モスクワでゴルバチョフ氏と会談した際、記録に残さないよう念を押して、こう語った。

 「英国も西欧も再統一は望まない。大戦後の国境の書き換えにつながる再統一は容認できない。国際情勢を不安定化させ、われわれの安全保障を脅かすからだ」

 さらに「われわれは東欧の非共産化に介入し、後押しするつもりはない。米大統領も同じ立場だ」と、東欧諸国の共産主義体制維持にお墨付きまで与えていた。

 また、ミッテラン仏大統領は特別補佐官のアタリ氏を通じてソ連側に、再統一を阻むため、自然災害での共同行動を装った仏ソ軍事同盟の可能性さえ検討していると伝えていた。文書は市民の自由の追求を後押しすることより、地政学的バランスを優先させる首脳らの姿を映し出している。

976チバQ:2009/11/10(火) 21:29:04
http://mainichi.jp/select/world/news/20091110dde007030007000c.html
ベルリンの壁:崩壊20年式典 民主化運動か、西側の勝利か、旧ソ連改革か
 ◇「主役」巡る隔たりなお
 【ベルリン小谷守彦】「ベルリンの壁」崩壊20年の式典が開かれた9日、メルケル独首相は「危険を冒し、街に出て自由を求めた多くの人々の勇気をたたえる」と演説し、旧東独の民主化運動を称賛した。旧東独出身のメルケル首相は、旧ソ連の国内改革や西側民主諸国の勝利としてではなく、民主化指導者たちの活躍による壁崩壊をあえて前面に打ち出した。一方で式典の来賓らは異なる見解を披露し、壁崩壊の「主役」がだれだったかを巡る不協和音が今なお残っていることを示した。

 式典に先立ち、ワレサ元ポーランド大統領(66)は9日、ポーランドの民放テレビで、同じく来賓のゴルバチョフ元ソ連大統領(78)を「彼は共産主義崩壊も壁崩壊も望まなかったのに、ウソがまかり通っている」とこき下ろした。式典で交響楽団を指揮した音楽家バレンボイム氏(66)も事前の記者会見で英国記者の質問に「西側の政治家が勝利を主張しているが、勝利は東独の人々のものだ」とくぎを刺した。

 ブランデンブルク門前での式典では、かつてベルリンを分断統治した米英仏とソ連(現ロシア)の代表が演説した。クリントン米国務長官は「ドイツの壁の両側の人々、特に勇敢に立ち上がり、自由と権利をつかみ取った人々を回想したい」と述べた。サルコジ仏大統領やブラウン英首相も「あなた方が壁を崩した」などとドイツ国民を持ち上げる一方で、それぞれ仏英が欧州の民主主義を守ってきた自負を強調した。

 メドベージェフ露大統領は「壁崩壊と独統一に果たしたソ連の役割は決定的だった」とし、旧東独の民主化運動の功績には触れなかった。

 メルケル首相は式典に先立つ9日午後、旧東独の民主化運動指導者だった約100人を、東西通過地点だったベルリン北部ボーンホルマー橋でのイベントに招いた。

 旧東独秘密警察に拘束された経験を持つ活動家、ローラント・ヤーン氏(56)は「これほど多くの人権活動家が招かれたことは初めてで、新たなものを感じる」と独メディアに語り、メルケル首相の歴史再評価を好意的に受け止めた。

http://mainichi.jp/select/world/news/20091110k0000e030031000c.html
ベルリンの壁:崩壊20年式典 旧東独民主化指導者を評価

「ベルリンの壁」崩壊20年を記念する式典に出席した(前列左から)ブラウン英首相、サルコジ仏大統領、メルケル独首相、メドベージェフ露大統領、ケーラー独大統領ら各国の要人たち=2009年11月9日、AP 【ベルリン小谷守彦】「ベルリンの壁」崩壊20年の式典が開かれた9日、メルケル独首相は「危険を冒し、街に出て自由を求めた多くの人々の勇気をたたえる」と演説し、旧東独の民主化運動を称賛した。旧東独出身のメルケル首相は、旧ソ連の国内改革や西側民主諸国の勝利としてではなく、民主化指導者たちの活躍による壁崩壊をあえて前面に打ち出した。一方で式典の来賓らは異なる見解を披露し、壁崩壊の「主役」がだれだったかを巡る不協和音が今なお残っていることを示した。

 式典に先立ち、ワレサ元ポーランド大統領(66)は9日、ポーランドの民放テレビで、同じく来賓のゴルバチョフ旧ソ連大統領(78)を「彼は共産主義崩壊も壁崩壊も望まなかったのに、ウソがまかり通っている」とこき下ろした。式典で交響楽団を指揮した音楽家バレンボイム氏(66)も事前の記者会見で英国記者の質問に「西側の政治家が勝利を主張しているが、勝利は東独の人々のものだ」とくぎを刺した。

 ブランデンブルク門前での式典では、かつてベルリンを分断統治した米英仏とソ連(現ロシア)の代表が演説した。クリントン米国務長官は「ドイツの壁の両側の人々、特に勇敢に立ち上がり、自由と権利をつかみ取った人々を回想したい」と述べた。サルコジ仏大統領やブラウン英首相も「あなた方が壁を崩した」などとドイツ国民を持ち上げる一方で、それぞれ仏英が欧州の民主主義を守ってきた自負を強調した。

 メドベージェフ露大統領は「壁崩壊と独統一に果たしたソ連の役割は決定的だった」とし、旧東独の民主化運動の功績には触れなかった。

 メルケル首相は式典に先立つ9日午後、旧東独の民主化運動指導者だった約100人を、東西通過地点だったベルリン北部ボーンホルマー橋でのイベントに招いた。旧東独秘密警察に拘束された経験を持つ活動家、ローラント・ヤーン氏(56)は「これほど多くの人権活動家が招かれたことは初めてで、新たなものを感じる」と独メディアに語り、メルケル首相の歴史再評価を好意的に受け止めた。

977名無しさん:2009/11/11(水) 00:06:59
この様な事も真面目に考えているところもあります。
あまりに一方的で否定的な意見がある中ご一考ください。
(ある意味長い偏見と迫害にさらされたハンセン氏病問題に似ております)
http://asayake.jp/

978とはずがたり:2009/11/11(水) 01:26:28
>>977
個人的には大麻解禁してもええんちゃうか派です。
麻薬スレでもある煙草スレの方に転載しておきますね。

979チバQ:2009/11/11(水) 12:22:59
http://mainichi.jp/select/world/news/20091111k0000e030048000c.html
ミリバンド英外相:EU外相を辞退 党首後継、国内を優先
 【ロンドン笠原敏彦】欧州連合(EU)に新設される「EU外相」の最有力候補に挙がっているミリバンド英外相(44)が、同氏を推す支持勢力に辞退を申し出たことが分かった。英メディアが10日報じた。次期総選挙での英労働党の下野が現実味を帯びる中、同僚らから「沈没する船から逃げるのか」などと慰留され、ブラウン党首(首相)の後継者狙いで国内政治を選択したようだ。

 BBCなどによると、ミリバンド外相は先週末、欧州議会の第2勢力である社民主義会派の指導者と会談し、EU外相に「関心がない」ことを正式に伝えた。同氏はこれまでも、転身に否定的な見解を示していたが、その一方で「EUの外交力強化」を訴えてもいたため、転身への観測が高まっていた。

 ミリバンド外相は、08年夏に労働党内でブラウン首相への指導力批判が高まった際、新リーダーの有力候補として浮上。ブラウン首相の支持低落から、来年6月までに実施される総選挙での労働党の敗北が濃厚になる中、ミリバンド外相には党再建を担う次世代指導者の一人として注目が集まっている。

 EU外相に転身すれば、労働党にとって貴重な人材の流出となるため、同僚らが「党を見捨てるな」と働きかけていたようだ。一方、ミリバンド氏には、EU外相を引き受ければ、党首、首相への道が遠のくとの判断もあると見られる。

 ミリバンド外相はブレア前英首相の「EU大統領」指名実現を働きかけてきた。しかし、その可能性がしぼみ、社民主義勢力はミリバンド氏のEU外相就任に期待を高めていた。

980チバQ:2009/11/12(木) 00:51:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091111-00000066-mai-int
<イラン>男子学生がハメネイ師を面前で批判 内外で注目
11月11日19時11分配信 毎日新聞

 【テヘラン鵜塚健】言論統制の厳しいイランで、最高指導者ハメネイ師を面前で批判した男子学生が内外で注目を集めている。

 AP通信によると、その学生はシャリフ工科大で数学を専攻するバヒドニアさん。先月28日、ハメネイ師が同大学で、大混乱を招いた6月の大統領選の正統性について演説した後、質問に立ち、「この国では、なぜあなたを批判することが許されないのか」と詰問。「新聞を読んでも批判記事は見当たらない。国営テレビやラジオは反対派の動きを正しく伝えない」とたたみかけた。

 また選挙の開票不正疑惑に反発して拘束された市民らが、刑務所で拷問やレイプの人権侵害を受けたとされる問題で、最高指導者としての責任にも触れ、一連の追及は約20分間に及んだ。ハメネイ師は「批判を禁じた覚えはない」と答え、足早に引き揚げたという。

 最高指導者を面と向かって批判したという前代未聞の出来事に、反対派市民は「タブーを打破するものだ」と英雄視。これに対し、偽の逮捕情報が流れたり、イタリアの複数の国会議員が「彼の勇気をたたえたい。必要なら亡命を受け入れるべきだ」と発言するなどホットな話題になっている。

981チバQ:2009/11/13(金) 21:58:19
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111301000296.html
英与党が下院補選圧勝 反転攻勢なお困難か
 【ロンドン共同】英北部スコットランドのグラスゴー北東選挙区で12日、下院補選が行われ、13日未明までの開票の結果、与党労働党のベイン候補が地方政党スコットランド民族党(SNP)候補の3倍近く得票し、圧勝した。労働党は今回の勝利で、6月の地方選や欧州議会選以来続いた選挙の連敗を3で止めた。

 ただ、同選挙区はもともと労働党が強い支持基盤を持つ地域。来年6月までに行われる総選挙に向け、野党保守党が優位に立つ中、労働党にとって今回の補選が反転攻勢のきっかけになるとの見方は少なく、全国的な影響は限定的とみられる。

 ベイン候補の得票率は約59%、2位のSNP候補は約20%、3位の保守党候補は約5%。投票率は約33%と低調だった。

 ブラウン首相の出身地でもあるスコットランドでは昨年7月、労働党の強固な地盤とされていたグラスゴー東選挙区で、同党候補がSNP候補にまさかの敗北、ブラウン政権は打撃を受けた。今回は首相が自ら現地入りして、てこ入れを図り、党勢立て直しで一定の前進を示す結果となった。

2009/11/13 12:44 【共同通信

982チバQ:2009/11/13(金) 22:34:28
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091108-OYT1T00630.htm
アルメニア・トルコ国境ルポ…対立乗り越え


門が固く閉ざされたままのアルメニアの対トルコ国境検問所 東西の隣国と長く敵対して「陸の孤島」となってきたアルメニアが、西方への窓を求めてトルコとの国交樹立に進み始めた。

 約150万人が犠牲になったとされる1915年の虐殺をめぐる遺恨を乗り越え、和解に動く背景には、地域大国トルコとの交易をテコに経済低迷を打開しようとの現実的判断がある。

 「一日も早く国境を開いてほしい」。首都エレバンの南西約30キロ。国境沿いのマルガラ村に住む農業アイク・アベディシャンさん(38)が、トルコとの交流への期待を語った。

 国境まで続いているデコボコ道は廃虚となっている検問所前で行き止まり。国境沿いには有刺鉄線が張り巡らされている。約300メートル先のトルコ側に、赤地に白い三日月を描いた国旗が翻っているのが見える。

 国境が閉鎖されたのは1993年。アルメニアと、東側の隣国アゼルバイジャン間のナゴルノ・カラバフ紛争で、トルコがアゼルバイジャン支持を続けることが原因だった。マルガラ村の住民も、目と鼻の先のトルコ領内にある先祖の墓参りのため、北隣のグルジアを経由して何百キロも遠回りしなければならない。

 村ではブドウ栽培や牧畜しか仕事がなく、住民は外国で働く親類からの送金が頼りだ。現金収入を求めてモスクワに働きに出るアベディシャンさんは「祖父も虐殺の被害者だが、トルコとの交流で村にサービス業など新たな雇用も生まれる」と経済効果を思い描く。

 対立の歴史を歩んできたトルコとアルメニアは10月、関係正常化への二つの議定書に署名した。政府当局者は「経済交流がトルコとの関係改善の大きな要因」と説明する。

 世界的経済危機の打撃で海外からの送金が減り、農業国アルメニアの経済は疲弊している。今年の国内総生産(GDP)は昨年比マイナス18%と大きく落ち込む見通しだ。

 当面の焦点は、議定書の批准。議会(定数131)では与党連合が8割の議席を占めるが、野党連合のワガン・オガネシャン代表は「トルコが虐殺を認める前に国交樹立へと進んだのは誤り」と批准に反対している。

 また、虐殺を逃れ欧米へ渡った国外離散者の子孫は約600万人と本国の人口の2倍を数える。トルコへの不信が根強い在外世論は無視できず、アルメニア政府は、経済交流や地域の安定というトルコとの和解で得るプラス面を説明し国民や同胞に理解を求める。(エレバンで 緒方賢一、写真も)

(2009年11月8日18時24分 読売新聞)

983チバQ:2009/11/14(土) 12:06:38
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPnTK851770420091110
〔情報BOX〕初代EU大統領、候補者の横顔
2009年 11月 10日 18:03 JST
[9日 ロイター] 欧州連合(EU)の新たな基本条約「リスボン条約」の発効が確実となったことで、EU加盟国は近く、同条約の発行と同時に創設されるEU大統領を選出する見通しとなった。
 創設されるEU大統領は、EUの最高協議機関である欧州理事会(European Council)の議長という立場。任期は2年半。現在、輪番制となっている同理事会の議長国の半年の任期より長くなる。

 以下は、初代EU大統領として、報道、外交筋、およびブリュッセルのアナリストの間で取りざたされている人物の経歴。

  

 ◎ベルギーのヘルマン・ファンロンパイ首相 (62歳)

 中道右派の候補として浮上。金融危機後にベルギー首相に就任してから1年とたっていないものの、困難な連立内閣のかじ取りをうまくこなしている。

 控えめな性格で、意見を調整する能力に定評があるため、世界的な知名度を誇る英国のブレア前首相よりも、ドイツのメルケル首相やフランスのサルコジ大統領の支持を得やすい可能性がある。

 ベルギーのデ・モルゲン紙はファンロンパイ氏について「同氏の歩み寄りの姿勢は、有力候補となる要素だ。控えめな性格、慎重で謙虚な労働倫理は尊敬の対象となっている」としている


 ◎オランダのバルケネンデ首相 (53歳)

 ファンロンパイ氏と同様、意見調整型の候補として浮上。オランダはEU発足当時からの加盟国。バルケネンデ首相は近年、主要8カ国(G8)首脳会議や20カ国・地域(G20)首脳会議への参加を交渉するなど、オランダの国際舞台での役割拡大に努めてきた。

 ただ、2005年にオランダで欧州憲法条約批准が国民投票で否決された時に首相を務めていたことが不利に働く可能性もある。また米国主導のイラク戦争に支持を表明したことも足を引っ張る可能性がある。

  

 ◎ルクセンブルクのジャンクロード・ユンケル首相兼財務相 (54歳)

 中道右派。統一通貨ユーロの発足に道筋をつけた1993年のマーストリヒト条約の草案に携わった1人。EU域内の大国との意見調整役として力を発揮してきた。現在、ユーロ導入国の財務相で構成するユーログループの議長を務める。

 同氏は、EU大統領に推された場合は前向きに検討すると発言。フランスは反対する見通しだが、ユンケル氏自身は新聞とのインタビューで、初代EU大統領就任の可能性が低いとは信じていないと語っている。

984チバQ:2009/11/14(土) 12:07:32
 ◎英国のトニー・ブレア前首相 (55歳)

 2週間前に欧州の左派系政党の党首らの支持を得られなかったことで、ブレア氏の初代EU大統領就任の可能性は若干低下した。フランスのサルコジ大統領は、別の候補を支持することを示唆。ただ、同大統領は誰を支持するのかは明らかにしていない。こうした動きが出る中でも、ブレア氏は依然として有力候補と目されている。

 同氏は本命視されているが、加盟国の多くは、ブレア氏ほどの知名度はなくても、意見調整能力に長けた候補が望ましいとみている。イラク戦争を強く支持したことも不利に働く可能性がある。また、英国がユーロ圏16カ国の一員ではないこと、参加国の国民に相互のビザなし渡航を認めるシェンゲン協定に参加していないこともブレア氏に逆風となる可能性がある。

  

 ◎フィンランドのパーヴォ・タピオ・リッポネン元首相 (68歳)

 リッポネン氏は、EU加盟国のなかの大国と小国の利害対立で譲歩を引き出せる可能性がある。元ジャーナリスト。2000年に行った演説で、EU憲法の構想を発表した。1995年から2003年までフィンランドの首相を務める。フィンランド社会民主党(SDP)の党首を務めた経験もある。

 先月、フィナンシャル・タイムズ紙に対し、EU大統領の主要任務はコンセンサスの形成という対内的なものになるとの考えを示した。


 ◎オーストリアのウォルフガング・シュッセル元首相 (64歳)

 中道右派の候補とみられている。キリスト教民主党に所属。2000年初めから2007年までオーストリア首相を務める。ドイツのメルケル首相とは親交が深い。ただ、シュッセル氏が2000年に移民受け入れ制限を唱える極右派のイエルク・ハイダー氏と手を組み連立政権を発足させたことについて、フランスは今も批判的な立場をとっている。シュッセル元首相がハイダー氏と連携したことで、他のEU加盟国はオーストリア政府との協力を一時停止するなどした経緯がある。

  

 ◎ラトビアのワイラ・ビケフレイベルガ前首相 (71歳)

 「東の鉄の女」との異名を取る。1999年から2007年の間に2期大統領を務め、その間にラトビアの北大西洋条約機構(NATO)およびEU加盟に尽力。

 カナダで心理学の教授として研究生活を送った後、ラトビアに帰国。特定の政党に属さず、自身、中道派を名乗る。米国主導のイラク戦争を支持。ラトビアのゴドマニス現首相は、ラトビアが現在直面している経済問題は、ビケフレイベルガ氏のEU大統領就任の阻害要因にならないと発言している。

985チバQ:2009/11/14(土) 18:51:36
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091114-OYT1T00718.htm
ドイツ社会民主党、新党首にガブリエル前環境相
 【ベルリン=三好範英】ドイツ最大野党の社会民主党(SPD)は13日、旧東独ドレスデンで開いた党大会で新党首にジグマル・ガブリエル前環境相(50)を選出した。

 幹事長に党内左派のアンドレア・ナーレス氏(39)を選ぶなど執行部人事も一新。先の総選挙で大敗した党の立て直しを図る。

(2009年11月14日15時58分 読売新聞)

986チバQ:2009/11/15(日) 12:16:39
2秒w
http://www.afpbb.com/article/politics/2663809/4906804
南米チリ、各候補を悩ませるたった2秒の政見放送
2009年11月14日 21:02 発信地:サンティアゴ/チリ
【11月14日 AFP】選挙のたびに美辞麗句を延々と述べ立てるだけの政見放送にうんざりした有権者にとって、南米のチリは天国だろう。12月13日に総選挙が行われるチリの政見放送で、無所属候補者に割り当てられた持ち時間はわずか2秒なのだ。

 無所属で出馬するトーマス・ディアス(Tomas Diaz)候補は、自分のフルネームを言うことを止めて、時間を節約。「トーマスです。わたしの選挙活動で最も重要なことは・・・」とまで語ったところで制限時間となった。

 チリで軍政を敷いた故アウグスト・ピノチェト(Augusto Pinochet)元大統領の孫にあたるロドリゴ・ガルシア・ピノチェト(Rodrigo Garcia Pinochet)候補は、異なる戦略を試みた。無音のテレビ画面に、自身と母親、そしてピノチェト元大統領の写真を流すだけというものだ。

 政見放送で無所属候補の持ち時間が2秒しかないのは、前回の選挙での各政党および無所属の獲得議席に基づいて時間が割り振られているからだ。

 こうした不運な政治家や候補者たちにとっては、1997年の選挙で、政見放送では自分の名前を言い終えられずとも当選を果たしたローザ・ゴンザレス(Rosa Gonzalez)氏や、「雇用!雇用!雇用!」と叫ぶだけの政見放送で当選したサミュエル・ベラスコ(Samuel Velasco)氏らの例が、わずかながらも慰めとなるだろう。(c)AFP

987チバQ:2009/11/15(日) 12:18:20
>>939>>965
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111401000433.html
エジプト「世襲反対」で議論過熱 11年に大統領選
 【カイロ共同】ムバラク大統領(81)の独裁的な体制が28年間続くエジプトで、2011年の次期大統領選をめぐる議論が熱を帯びてきた。ムバラク氏の次男で40代のガマル氏の出馬が有力視されるが、野党は「世襲反対キャンペーン」を開始。元外相でアラブ連盟のムーサ事務局長(73)も立候補に含みをもたせ、早くも選挙モードの気配だ。

 「エジプトは共和制の国だ。君主制ではない」。10月14日夜、カイロ中心部で始まった「世襲反対キャンペーン」の会場。野党ガッド党党首で05年の大統領選の次点だったアイマン・ヌール氏(44)が声を張り上げた。

 会場には、他の野党や非合法の穏健派イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」など約10団体の数百人が結集。「これだけの野党関係者が一堂に会すること自体が異例」と地元記者は話す。

 ガマル氏は現在、与党国民民主党の政策委員長。07年には大統領候補の資格が持てる同党の最高評議会メンバーになり、後継の地ならしが進む。

 ムーサ氏は10月20日付の地元紙で「すべての市民には大統領を目指す権利がある」と発言。米国やイスラエルへの批判で人気が高く、善戦する可能性も。スレイマン情報長官の立候補の可能性も指摘されている。

2009/11/14 16:25 【共同通信】

988チバQ:2009/11/15(日) 12:31:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091115-00000022-san-soci
【社会部オンデマンド】国連大学はどんな機関?
11月15日7時56分配信 産経新聞


 「国連大学は、何かを学ぶ機関なのでしょうか。とはいっても、大学生がいるようではありません。国連大学では誰が学び、どうすれば入学できるのでしょうか?」

 =東京都江戸川区の女性会社員(33)

                   ◇

 □国際的課題を研究するシンクタンク

 ■“治外法権”の自治組織

 東京都渋谷区神宮前の青山通り沿いに威風堂々とそびえ立つ「国連大学本部ビル」。近くに勤務する女性会社員は、国連大学の「大きくて立派な建物」が目につき、以前から気になっていたという。

 セキュリティーチェックを受けて建物内に入ると、ブースで区切られたオフィスなどが目に飛び込む。人の出入りはあるが、キャンパスのような雰囲気は感じられない。

 「『大学』の発想で発足した、研究者などの共同体によるシンクタンクです」

 そう説明するのは、国連大学広報部の谷野直子さんだ。国連の研究部門と位置づけられ、国連機関では唯一、日本に本部を置く。ただ、「4年制大学」のような制度は設けておらず、学位の授与は行っていない。

 1969(昭和44)年、ウ・タント事務総長=当時=が「国連憲章が定める平和と進歩の諸目的に合致する国際連合の大学」の必要性を訴え、発足への道のりを歩み出した。理念に賛同した日本がホスト国として名乗りを上げ、佐藤栄作首相=同=が積極的な支援を約束した。

 設立・運営のため日本はこれまでに1億ドル超を拠出。首都圏に土地を供与し、昭和50年には国連大学本部を東京に設置、渋谷の東邦生命ビル内を暫定施設とした。平成4年には総工費118億円をかけ、東京都庁などを設計した建築家、故丹下健三氏により地下1階、地上14階、塔屋1階の本部ビルが完成した。

 建物内には大学長で、国連事務次長も務めるスイス国籍のコンラッド・オスターヴァルダー氏の公邸もあり、警備は厳重。日本政府と国連が合意した枠組みで“治外法権”が認められており、谷野さんは「日本でありながら日本でない、不思議な場所ともいえる」と語る。

 ■元首級も来訪

 国連大学本部には115人(20年時点)のスタッフが勤務。広報部門だけでもスイス、アメリカ、オーストラリア、ガーナ、シンガポールなどさまざまな国籍のスタッフが集う。

 また、世界各国の若手研究者や、各種機関の職員・大学院生ら研修生も在籍。さまざまな国際的課題を総合的に研究している。

 谷野さんは「例えば、水の争奪戦は環境問題と地域紛争が絡んだもの。一見して別の問題に見えても、複合的に研究していく必要がある」と解説する。

 大学運営の財源には、研究活動で協力関係にある各国政府、財団、企業、個人からの寄付や、大学基金の運用益などが充てられている。今年4月末の時点で、こうした拠出は約5億7000万ドルに達した。

 こうした財源などを基に進められた研究成果は、国連本部や、協力関係にある各組織、地域や国などへの報告や、人材育成のセミナーなどに生かされる。

 また、国連大学には、米国のクリントン元大統領や、アフガニスタンのカルザイ大統領など、世界各国の元首級の要人らがたびたび訪れ、講演などを開催。一般の人も簡単な登録で参加でき、1対1で質問する機会もある。

 ただ、日本が熱心に誘致した経緯があるにもかかわらず、国連大学の国内的な認知度は高くないのが現状。武内和彦副学長は「ビルがいかめしくて、近づきがたいのかな…」と冗談めかす。農作物の市場をビル前の広場で開いたり、講演などをインターネット配信したりとPRを強化。「国連大学の魅力を知り、気軽に訪れていただきたい」と力を込める。

 さらに近い将来、国連大学に学生として“入学”できる日も来そうだ。来秋をめどに大学院を設置し、全世界から人材を募って育成する計画も練られている。

 武内氏は「『大学』といいながら、これまで国連大学としての学生がいなかった。さまざまな連携を通して、日本の大学全体の国際化にも貢献できれば、と期待している」と話した。(中村昌史)

989とはずがたり:2009/11/15(日) 12:55:17
>>986
ひでぇw

990とはずがたり:2009/11/19(木) 13:25:42

現金配布が乱闘騒ぎに、仏予算相は「恐ろしい行為」と非難
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091116-00000864-reu-int
11月16日16時32分配信 ロイター

 [パリ 15日 ロイター] フランスのマーケティングサイトが企画した現金配布のイベントが中止になり、乱闘騒ぎを引き起こしたことについて、同国のブルト予算相は15日、「恐ろしい行為だ」と非難した。
 14日に予定されていた同イベントはバスの上から通行人に現金の入った封筒を投げるというもので、大規模に宣伝されていた。しかし、集まった数千人のうち一部が、セキュリティー用の柵からあふれ出したため中止になり、店舗の窓が割られたり、車がひっくり返され、カメラマンが攻撃されるなどの乱闘騒ぎとなった。
 ブルト予算相はラジオ番組で「米国で同様のイベントを開催したからといって、フランスでも開催する理由は何もない」と話した。
 同サイトの親会社であるRentabiliwebは、14日に声明を発表し、事前に正式な許可を取っていたと説明。そうでなければ「友好的で楽しい親切なキャッシュバックの取り組み」と称したこのイベントを実施するはずはなかったと述べ、配布するはずだった10万ユーロ(約1340万円)はチャリティーに寄付することを明らかにした。

991とはずがたり:2009/11/19(木) 13:26:05

痩身イメージのフランス女性、26%が過体重=調査
2009年 11月 11日 15:34 JST
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-12406920091111?rpc=122

 [パリ 10日 ロイター] フランス人女性は一般的にスリムなイメージを持たれるが、その4分の1は過体重であることが、10日に発表された最新の調査で分かった。

 スイスの医薬品大手ロシュとフランスのマーケティング会社が実施した調査で、フランス人女性の15.1%が肥満症、さらに26%が過体重であると分類された。

 男性にも同様の傾向がみられ、13.9%が肥満症、38.5%が過体重に属していた。

 お菓子やチーズ、ワインなどで有名なフランスだが、そうした食生活でも特に女性は痩身を保っているというイメージを長らく持たれてきた。しかし、実際のところ、フランス人の体重は過去12年間に平均3.1キロ増加し、胴回りも4.7センチ増えたという。

 調査にかかわったマリー・アリーヌ・シャルル博士は、都市型の生活様式が肥満が進んだ最大の要因だと指摘。ロイターとの電話インタビューで「肥満率は都市部で急上昇している。座りがちな仕事が多く、交通機関が発達していることから歩く機会が少ない上、食べ物もすぐに入手できる」と話した。

992チバQ:2009/11/19(木) 20:54:45
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200911190009o.nwc
エジプト 与党年次大会 大統領次男の世襲地ならし2009/11/19

国民民主党の年次大会で演説するガマル・ムバラク氏(中央)=1日、カイロ(AP)
 エジプトのホスニ・ムバラク大統領が党首を務める与党・国民民主党(NDP)の年次大会が10月30日から11月3日まで首都カイロで開かれた。エジプトでは国家による弾圧で野党は弱体化し、政治の領域でNDPに対抗できる勢力はほとんどない。年次大会では、与党の来年の政治・経済計画が協議されたが、大統領の次男で、与党の政策委員長を務めるガマル・ムバラク氏に注目が集まった。

 ガマル氏は81歳と高齢のムバラク大統領の後継有力候補だが、まだNDPの承認を得ていない。その他の次期大統領候補には、スレイマン情報長官、アラブ連盟のムーサ事務局長、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長などの名が挙がっている。

 しかし、ガマル氏以外の候補者は多くの障害に直面している。最大の障害は、NDPが政治権力を独占していることだ。憲法の改正により、独立系の大統領候補者は人民議会(国会)や諮問評議会(シューラ)の議員の支持を得なければならない。大統領選に勝利するためには組織を動員しなければならないが、ムーサ氏もエルバラダイ氏にもその能力はない。

 リベラル派の野党、ガッド党のアイマン・ヌール党首や非合法化された穏健派イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」は「世襲反対キャンペーン」を展開している。だが、野党勢力は分裂しており、治安部隊からの弾圧も受けている。

 エジプト軍部は非軍人の大統領候補にためらいをみせている。ガマル氏は諜報(ちょうほう)機関を牛耳り、中将でもあるスレイマン情報長官を副大統領候補に据えることで、軍の利益に配慮し、支持を得ようとするだろう。

 NDPはエジプト政治を支配し続けるとみられる。ガマル氏は、NDP政策委員長として政策立案の中心を占め、自身の大統領継承を支持する勢力を強化する政策を推進するだろう。

993チバQ:2009/11/19(木) 20:55:20
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200911180007o.nwc
レバノン、5カ月遅れの組閣 「挙国一致」、結束力に不安2009/11/18

初登庁日に首相官邸の職員と握手するレバノンのサード・ハリリ首相(左)=11日、ベイルート(AP)
 レバノンの親米・反シリアの与党連合「3月14日連合」を率いるサード・ハリリ党首は9日、「挙国一致内閣」の発足を発表した。6月7日の国民議会選挙後、5カ月余りかけてようやく新内閣が発足した。

 組閣が遅れたのは、イスラム教シーア派組織「ヒズボラ(神の党)」を中心とする反米・親シリアの野党連合「3月8日連合」と、閣僚ポストの割り振りをめぐり交渉が難航したためだ。結局、30の閣僚ポストのうち、与党連合が15、野党連合が10、スレイマン大統領の指名が5で決着した。野党に閣議での拒否権を行使できる3分の1を上回るポストを与えない代わりに、与党も閣僚ポストの過半数を占めることはできなかった。このため、与党も野党も一方的に政策を進めることはできず、少なくとも短期的には、両者の同意に基づいて内閣が運営されてゆくことになるだろう。

 しかし、挙国一致内閣を組んだ両勢力は、経済政策、外交政策、ヒズボラの武装解除などで大きく見解が異なる。例えば、ハリリ新首相は、今年500億ドル(約4兆4540億円)に上ると予想される財政赤字問題を最重要課題に掲げ、携帯電話事業の民営化、電力産業への補助金の見直しに取り組むとしている。だが、野党連合は民営化計画やその他の改革に反対している。

 新首相の実父、ラフィク・ハリリ元首相の暗殺事件に対するレバノン特別法廷(オランダ・ハーグ)も火種の一つだ。暗殺事件にはシリアやヒズボラの関与が疑われており、今後数カ月以内に容疑者の起訴が予定される特別法廷への対応をめぐり、内閣が分裂する恐れがある。

 挙国一致内閣の成立により、短期的にはレバノンは安定するだろう。しかし、新内閣は経済改革、財政赤字問題、ヒズボラの武装解除、外交政策といった難題を抱えており、政府の結束力と山積する問題への対処能力が試されることになる。

994とはずがたり:2009/11/20(金) 00:34:29
>>975
ソ連が東独に共産体制の維持を名目に侵攻しても容認しかねない西欧指導者どもだったんですねぇ。

995名無しさん:2009/11/20(金) 01:35:36
>>994
それだけ西欧(とりわけフランス)が統一ドイツの存在を恐れていたということが1点。
当時の東西両陣営の指導者達にとって、ヤルタ体制に代わる新しい安定したヨーロッパ秩序というものが全く見通せなかったというのがもう1点。

そういう意味では、「ヨーロッパの中の統一ドイツ」という解を掲げて、当事国の東西ドイツだけでなく戦勝国の米ソ英仏の理解を得ながら、ドイツ統一を混乱なく実現したコール首相とゲンシャー外相の手腕は賞賛に値すると思います。

996名無しさん:2009/11/20(金) 01:40:27
ちなみにゲンシャーのWikipedia記事。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%92%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC
FDPの政治家で冷戦後半期の18年間も外相を務めた人物。

997チバQ:2009/11/20(金) 12:02:09
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091120-OYT1T00211.htm
初代EU大統領にベルギーのファンロンパウ首相


初代EU大統領に選出されたファンロンパウ・ベルギー首相=AP 【ブリュッセル=尾関航也】欧州連合(EU)は19日、ブリュッセルで加盟27か国による首脳会議を開き、12月1日に発効するEUの新基本条約「リスボン条約」で新設される欧州理事会常任議長(EU大統領)に、ベルギーのヘルマン・ファンロンパウ首相(62)を全会一致で選出した。

 ファンロンパウ氏は昨年末にベルギー首相に就任。税収配分をめぐる国内の激しい地域間対立を収拾するなど、調整手腕に定評がある。選出後の記者会見でも「合意形成が私の役目だ」と述べ、EU加盟国間の利害調整を重視する姿勢を示した。

 また、やはり新設の外交安保上級代表(EU外相)には、元英上院議員のキャサリン・アシュトン欧州委員(通商担当)(53)(女性)が選出された。EUの外務省にあたる新設の「対外活動庁」を率いて、イランとの核問題をめぐる交渉などを担当する。

 英国のブラウン首相は、常任議長に自国のブレア前首相を推していた。しかし、オランダやルクセンブルクなど中小国から強い反対が起きたため譲歩し、外交代表にアシュトン氏を据えることで妥協が成立した。

 常任議長は任期2年半。EU首脳会議の議長を務め、対外的にもEUを代表する。これまでは、各加盟国が半年交代の輪番制で議長を務めてきたため、「政策の優先順位がころころと変わる」(日本政府筋)との批判があった。

 リスボン条約発効と「大統領」「外相」ポストの発足で、域内人口5億人に拡大したEUは、国際社会で一層の地位向上を目指す体制が整う。ただ、ファンロンパウ、アシュトン両氏とも国際的知名度は低く、外交手腕も未知数。国際社会で欧州の「顔」として認知されるかを疑問視する見方もある。

(2009年11月20日11時01分 読売新聞)

http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK853337020091119
UPDATE1: 初代EU大統領にベルギー首相・外相に英国のアシュトン欧州委員=EU首脳会議
2009年 11月 20日 08:44 JST
 [ブリュッセル 19日 ロイター] 欧州連合(EU)は19日、臨時首脳会議を開き、初代の欧州理事会常任議長(EU大統領)にベルギーのヘルマン・ファンロンパイ首相、外務・安全保障上級代表(EU外相)に英国のキャサリン・アシュトン欧州委員(通商担当)の指名で合意した。

 EU大統領は、12月1日のEUの新たな基本条約「リスボン条約」の発効と同時に創設される。EUは世界的な金融危機後の中国などの新興国の興隆に対応する必要にせまられているものの、ファンロンパイ氏とアシュトン氏は共に欧州以外での知名度は低い。

 アシュトン氏は記者団に対し「自分のこれまでの経験が生かせると信じている」とし「これからの仕事ぶりを見て欲しい。結果に満足してもらえるはずだ」と述べた。

 ファンロンパイ氏は、欧州が「これまでに例がない困難な時期、不安と先行き不透明感と自信喪失の時代」から脱却できるよう「一歩一歩」前進することを確約した。

 ファンロンパイ氏は62歳。アシュトン氏は53歳。2人とも地道な交渉と譲歩の手段を使う意見調整型の候補者として知られた。対照的なEU大統領候補だったのは英国のブレア前首相。英国が初代EU大統領の座にブレア氏を推していたため、加盟国間の調整に数週間かかった。ようやく合意が得られたのは、ブラウン英首相が、英国のアシュトン氏をEU外相に推す代わりにブレア氏のEU大統領就任の要求を取り下げたからだ。

 ブレア氏は長く、初代EU大統領の最有力候補とみられていた。しかし英国以外の多くのEU加盟国は、ブレア氏よりも意見調整型の候補を望んでおり、ドイツとフランスが結託してブレア氏の就任阻止に動いた。

998とはずがたり:2009/11/20(金) 12:25:29
>>995-996
解説感謝っす。
今でこそ当たり前の欧州ポスト冷戦の構図ですけど,それが無い時点で混乱の波及が第一次大戦の様な欧州発の戦乱迄警戒すべきなのが当然だったでしょうし,歴史的に何度もドイツに煮え湯を飲まされてきた英仏のドイツ統一を恐れる気持ちは十分理解できますね。
ゲンシャーと云う卓越した外相を持っていたのがドイツの幸福だったのでしょうねぇ。現実には統一ドイツが強く成りすぎるのは杞憂で統一のコストに四苦八苦する事になりますけど,EUの深化も進み,懸念は杞憂に終わりそうでなにより。

999チバQ:2009/11/21(土) 11:16:11
http://mainichi.jp/select/world/news/20091120dde007030004000c.html
EU:大統領にベルギー首相選出 妥協の末に 小国出身、調整型
 【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU、加盟27カ国)は19日夜の首脳会議で、新基本条約「リスボン条約」下で内外に対する「欧州の顔」となる「大統領」と「外相」を選び、政治統合の強化に向けて新しい指導体制を整えた。新ポストはEUの求心力を増し、国際社会で欧州の存在感を高めるのが狙いだが、選出は駆け引きと妥協の産物だった。EUが新体制で欧州市民との距離を縮められるかどうかが最大の課題だ。

 新ポストの人選には欧州政界の「お家の事情」が大きく影響した。欧州議会主要政党が「大統領は中道右派から、外相は中道左派から選出」で合意後、ファン・ロンパウ・ベルギー首相が選ばれたのは独仏首脳の望む小国出身の「調整型」大統領にふさわしいと判断されたためだ。

 英国はブレア首相の大統領就任を断念した見返りとして外相ポストを確保した。イタリアやスペインの候補は消えた。アシュトン欧州委員の場合は女性である点と、EU域内で中道左派が政権に就いている国が少ないことが「追い風」となった。

 「英労働党政権が人材を提供するしかなかったが、ミリバンド外相が就任を断り、他の閣僚に異論があったため、アシュトン氏が『第3の選択』として浮上した」(ピーター・ラドロー欧州戦略フォーラム所長)という。

 世論調査によると、ロンパウ氏を知っていると答えた欧州市民は12%。アシュトン氏も「英国内でさえほとんど知られていない」(ロイター通信)とされ、知名度不足というハンディを抱えている。

 また、加盟国首脳による密室政治型の選出過程を巡り、市民団体などから「ローマ法王の選出のようだ」などと批判が出た。今年6月の欧州議会選挙が低投票率を記録するなど、欧州の市民にとってEUは遠い存在だ。

 リスボン条約で生まれるEU新指導部が市民との距離を縮めるには、「対話と結束、行動」(ロンパウ氏)を目に見える形で示すことが不可欠だ。

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 ■人物略歴

 ◇ヘルマン・ファン・ロンパウ新EU大統領(Herman Van Rompuy)
 ベルギー・ブリュッセル生まれ。ルーベン・カトリック大学大学院修了(経済学修士)。1988年に上院議員。オランダ語系キリスト教政党党首、連邦政府の副首相兼予算相などを歴任。95年から下院議員となり、07年7月に下院議長。ルテルム前首相の辞任に伴い、昨年12月に首相に就任。趣味は俳句。

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 ■人物略歴

 ◇キャサリン・アシュトン新EU外相(Catherine Ashton)
 英国・ランカシャー州生まれ。福祉団体副会長などを経て、99年から英労働党の上院議員。旧教育省の政務次官などを歴任し、第1次ブラウン内閣では上院院内総務兼枢密院議長を務めた。リスボン条約の上院可決に尽力。英労働党出身のマンデルソン委員の辞任に伴い、08年10月に欧州委員(通商担当)に就任した。

1000チバQ:2009/11/21(土) 11:27:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091120-00000420-yom-int
EUのファンロンパウ大統領は「妥協の産物」
11月20日11時4分配信 読売新聞

 19日の欧州連合(EU)首脳会議で、初代の欧州理事会常任議長(EU大統領)に知名度の低い小国出身者が選出されたのは、加盟27か国間のバランス重視の結果だ。

 国際社会での存在感より内輪の論理を優先した「妥協の産物」の色彩が強い。

 常任議長には、国際社会でのEUの威信向上につながる指導者として英国のブレア前首相への待望論もあったが、多くの中小国が難色を示した。強力な指導者の誕生で、自国の発言力が低下する事態を恐れたと見られる。その点、典型的な調整型指導者のファンロンパウ氏は、どの国にも無難な候補だったと言える。

 一方で、外交安保上級代表(EU外相)が英国出身のアシュトン欧州委員に落ち着いたのは、国際社会で英国が持つ重みが決め手となったのは間違いない。

 現在、EUの官僚機構である欧州委員会トップは南欧ポルトガルの、民選議会である欧州議会議長は東欧ポーランドの出身者が務めている。「大統領」「外相」に西欧の小国と大国の出身者をそれぞれ据えることで、27か国の地域間バランスも整う格好となった。(ブリュッセル 尾関航也)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091120-00000602-san-int
EU大統領選出 加盟国間の警戒浮き彫りに 「強い代表」排す
11月20日21時9分配信 産経新聞

 【ロンドン=木村正人】欧州連合(EU)の新基本条約、リスボン条約の発効に伴って新設される「EU大統領」(首脳会議の常任議長)と外交安全保障上級代表(外相)に国際的に無名の2人が選ばれたことに域内では失望感も広がっている。加盟27カ国の人口や経済規模はすでに米国を上回り、8カ国が加盟を希望して門前に列をなすEUだが、英紙フィナンシャル・タイムズは「EU自身が新たな船出を前に、(EU本部のある)ブリュッセルへのさらなる権限委譲を拒否してみせた」と指摘した。

 「欧州と話をしたい時、いったい誰に電話すればいいのか」

 1970年代に米国の国務長官を務めたキッシンジャー氏がこうぼやいた話は有名だが、現在も状況は変わらない。

 EU同様、ブリュッセルに本部を置く北大西洋条約機構(NATO)幹部は「ライス氏が国務長官に就任した際、EUに加盟する25カ国(当時)から昼食か夕食か、紅茶だけかという違いこそあったものの、会談を申し込む電話が一斉にかかった」と打ち明ける。

 このため、リスボン条約では、米中首脳と直接交渉できるEU大統領と上級代表を選ぶ構想が描かれていた。

 しかし実際は、「影響力のある指導者」より、域内の主要国が影響力を行使しやすい指導者が選ばれ、統合強化への警戒が加盟国間に根強く残ることも露呈した。

 ミリバンド英外相は、一時、最有力候補と目されたブレア前英首相を念頭に「EU大統領にはワシントンや北京の交通を止めるぐらいの大物が必要」と訴えた。しかし、「ファンロンパイ大統領」と「アシュトン上級代表」の組み合わせに「彼らの出身地でも交通を止めるのは至難の業だったろう」(フィナンシャル・タイムズ紙)との皮肉も聞かれた。

 加盟国間のポスト争いは今後も続きそうだ。フランスは欧州委員会の経済関連委員ポストを、ドイツは欧州中央銀行(ECB)の次期総裁を狙っているとされ、英国に上級代表を譲ったのはこのためだとの観測もある。

 英誌エコノミスト前編集長のビル・エモット氏は「欧州経済は今後も成長するが、(欧州が)人口構成が若く国民国家の強さを持つ米国に匹敵するような時代は来ないだろう」と、EUが米、中と並ぶ国際社会の主要プレーヤーに躍り出るとの見方に疑問を示した。

1001チバQ:2009/11/21(土) 11:27:52
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/europe/326624/
初代EU大統領、俳句が趣味の「ミスター修理人」
2009/11/20 11:11更新
 外見通り控えめな性格で、国際的な知名度は皆無に近いが、フランス語圏とオランダ語圏が対立していたベルギー国内政局を円滑にまとめている調整能力が評価された。

 1972〜75年、ベルギー中央銀行に勤務し、93〜99年の予算担当相時代には大胆な歳出削減を進め、財政再建を果たした。忍耐強く地道な仕事ぶりから「ミスター修理人」と呼ばれる。

 欧州連合(EU)内に敵が少ないことが初代EU大統領に選ばれた最大の理由だ。“ブレア大統領”の誕生を阻まれた英メディアは「首相に就任して1年もたっておらず、敵を作ろうにも作りようがなかった」と揶揄(やゆ)した。

 記者会見では調整型の人らしく、「敗者を生む交渉は良い交渉とはいえない」という持論を披露した。趣味はオランダ語で詠む俳句。母語のオランダ語のほか、フランス語、英語、ドイツ語も操る。(ロンドン 木村正人)

1002名無しさん:2009/11/21(土) 11:44:08
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20091120167.html
政治家と売春?疑惑のニューハーフが焼死体で発見
 イタリア最大野党、民主党の有力政治家らと売春行為をしたと指摘されたニューハーフが20日、ローマの自宅で焼死体で発見され、警察が殺人の疑いで捜査を始めた。イタリア主要メディアが伝えた。

 ニューハーフはブラジル出身で10月、ローマを州都とするラツィオ州知事で民主党所属のマラツォ氏と関係を持ったとの疑惑が浮上。同氏は知事を辞職した。

 イタリア紙はその後、このニューハーフらが政界や財界の別の有力者とも関係を持っていたとの疑惑を報じていた。

 ANSA通信によると、ニューハーフは体に可燃物をかけ焼かれたとみられる状態で見つかり、パソコンが台所にある流しの水の中に沈められるなど、犯人が証拠隠滅を図った可能性もあるとみられている。 (共同)

[ 2009年11月20日 23:28 ]

1003チバQ:2009/11/22(日) 19:01:03
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009112202000071.html?ref=rank
ロシア大統領、与党批判
2009年11月22日 朝刊

 【モスクワ=酒井和人】ロシアのメドベージェフ大統領は二十一日、プーチン首相が党首を務める政権与党「統一ロシア」の党大会で、地方選挙での同党の対応を批判した。大統領の与党批判は極めて異例で、一部で首相との不仲説もささやかれる中、発言は波紋を広げそうだ。

 大統領は冒頭のあいさつで「政党は開かれた戦いで勝利することを学ばなければならない」と述べた。その上で、十月にあった統一地方選挙で同党に不正があったと指摘し、今後、公正な選挙を実施するよう求めた。「政治的な悪癖を捨てなければならない」とも語り、同党に民主選挙の徹底を呼び掛けた。

 同選挙では統一ロシアが全議席の六割を占める圧勝を果たし、野党「共産党」など三党が「不正があった」として一時、下院審議を拒否する騒ぎが起きた。メドベージェフ大統領は先月下旬、三党党首との会談で「選挙は公正だった」との認識を示していた。

 最近、大統領は経済手法や、旧ソ連時代の歴史認識などをめぐり、しばしばプーチン首相の言動に反する見解を表明している。

1005チバQ:2009/11/22(日) 19:05:47
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200911210009o.nwc
スリランカ大統領 強力ライバル出現 再選・支持回復へ経済発展に注力2009/11/21
 スリランカのフォンセカ前軍参謀長は16日、次期大統領選挙への出馬を示唆した。前参謀長は、反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」との内戦を勝利に導き国民的な人気があるが、12日に突然辞任を表明した。内戦終結の余勢を駆って早期大統領選に打って出ようとしていたマヒンダ・ラジャパクサ大統領は、強力なライバルの出現で思惑が外れた。大統領は、国際通貨基金(IMF)の融資で経済復興に努め、人気回復を図ろうとしている。

                   ◇

 ≪分析≫

 ラジャパクサ大統領は、17日に行われた与党・スリランカ自由党の年次大会で、来年4月の議会と大統領の同日選挙を発表するものとみられていた。しかし、大統領は選挙日程について党幹部と相談すると述べるにとどまった。任期が満了する2011年11月まで大統領選挙が行われない可能性が出てきた。

 ◆大統領の誤算

 ラジャパクサ大統領は05年に権力を掌握して以来、タミル人の分離独立を目指すLTTEの掃討に尽力し、今年5月にLTTEのプラバカラン議長を殺害して組織を壊滅させ、25年以上にわたる内戦を終わらせた。

 政府高官は、歓喜する国民の支持を受けて総選挙で憲法改正が可能となる3分の2以上の議席獲得に自信を示し、ラジャパクサ大統領も任期(6年)を約1年半残しての前倒し大統領選挙に意欲をみせていた。

 現在の憲法では大統領の3選は禁じられているが、与党が圧勝すれば、この制限を撤廃できるからだ。

 内戦勝利の果実を独り占めしようとしていたラジャパクサ大統領に、フォンセカ前参謀長は12日、辞意を伝える手紙を送り、15日に大統領から正式に辞任を認められた。フォンセカ前参謀長は、大統領の実弟、ゴタバヤ・ラジャパクサ国防相とともにLTTE掃討の指揮を執ったが、軍事クーデターを恐れる大統領と対立し、実権のない地位に追いやられたと感じていた。前参謀長には穏健自由主義の野党・統一国民党のウィクラマシンハ党首が接近し、次期大統領候補に出馬を打診した。

 フォンセカ前参謀長が大統領選に立候補すれば、最も恩恵を受けるのは、皮肉なことに少数派タミル人だろう。フォンセカ前参謀長が立候補しなければ、ラジャパクサ大統領は内戦の勝利を背景に、多数派シンハラ人の民族主義に訴えればよかった。ところが、フォンセカ前参謀長が立候補するとなれば、同じ支持基盤を分け合うことになり、大統領はタミル人からも支持を得なければならないからだ。

 ◆農業部門に補助金

 IMFは6日、7月に合意した26億ドル(約2300億円)の融資計画の2回目の支払いとして3億2940億ドルの提供を認めた。スリランカ政府が今年の財政赤字を国内総生産(GDP)の7%に抑え、11年までに財政赤字を5%まで減らすと約束したことを評価したものだ。

 スリランカ中央銀行は18日、政策金利を10.5%から最近5年で最低の9.75%に引き下げた。政府は地方の支持を得ようと、農業部門に手厚い補助金を給付し、公務員の雇用を増やしている。

 マクロ経済は改善しているが、「平和の配当」に国民の期待が高まるなか、野党や労働組合が勢いを増し、政府の汚職や縁故主義への批判と相まって、有権者が投票態度を変えることを政府・与党は恐れている。

                   ◇

 ≪結論≫

 内戦が終わり、有権者の要求は実利を求めるように変わった。フォンセカ前参謀長が次期大統領候補として現れ、権力バランスも変化した。ラジャパクサ大統領は早期大統領選挙の発表を見送ってフォンセカ前参謀長の挑戦を避けたことで、有権者に優柔不断と思われた。与党は総選挙で改憲に必要な3分の2以上の議席を獲得できる可能性が小さくなった。政府は国民の支持を得るために経済発展と治安維持に力を入れるだろう。

1006チバQ:2009/11/22(日) 22:10:57
>>400>>920
http://mainichi.jp/select/world/news/20091123k0000m030060000c.html
ルーマニア:大統領選 有力2候補が激しく競り混戦模様
 【ウィーン中尾卓司】任期満了に伴うルーマニア大統領選の投票が22日、行われた。少数与党・民主自由党が支持する現職バセスク大統領と、連立政権を離脱した社会民主党のジョアナ党首(上院議長)の有力2候補が激しく競り合っているが、いずれも過半数の確保は難しい情勢で、12月6日に両氏による決選投票が実施される可能性が高い。

 ルーマニアはボック首相率いる現政権が10月に不信任決議を受けた後、後継内閣が成立しておらず、政情不安が続く。経済危機を受けた国際通貨基金(IMF)の緊急融資が途絶える可能性も指摘されている。

1007チバQ:2009/11/22(日) 22:13:02
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200911220016.html
「あこがれの出稼ぎ」が悪夢に あるインドネシア女性の告白
ジャカルタ(CNN) インドネシア女性のスナルシさん(仮名・32)が出稼ぎ労働者の華やかな経験談に魅せられ、サウジアラビアへ渡ったのは17歳の時だった。だがそこには、性暴力にさらされる悪夢のような日々が待っていた――。これまで家族にさえ決して語らなかった過去を、スナルシさんはCNNとのインタビューで打ち明けた。


スナルシさんは貧しい家庭に育ち、学校も卒業することができなかった。15年前、外国へ出稼ぎに行って成功した人々の話を聞き、「いつか私も」と信頼できそうな派遣業者に登録した。村の女性たちの間で、出稼ぎは豊かな生活を手に入れる唯一の手段とされていた。


業者から家事の訓練を受け、パスポートを与えられた。そして間もなく、サウジアラビアでの家政婦の仕事に「抜てき」されたという。「褐色の肌で背の高い未婚女性、という条件で、数百人の中から選ばれた。こんなに早く夢がかなうなんてと有頂天になり、友だちからもうらやましがられた」と、スナルシさんは振り返る。


アラブ人男性の屋敷に連れて行かれたスナルシさんは、本当の「雇い主」がこの男性の父親だったことを知る。下半身不随だったその父親に性器のマッサージを命じられて拒否すると、「給料は払えない」と激怒された。なすすべもなく従ったスナルシさんに、9人の息子たちも性的ないたずらを繰り返した。


ある日、屋敷の門の鍵が開いている時を狙い、ごみを出すふりをして、スナルシさんは逃げ出した。インドネシア人が運営する保護施設に駆け込み、「助かった」と思ったのもつかの間。本当の悪夢はそれからだった。「私はだまされていた。ワニの口から逃げて、ライオンの口に飛び込んでしまったのです」


スナルシさんは施設から、約12万円で売春あっせん業者に売られ、その後1年以上、「顧客」たちから強姦と暴力を受け続けた。「動物のように扱われ、屈辱にまみれて死んでしまいそうだった。自殺するほうがましだった」――抑揚のない声で語るスナルシさんのほおを、涙が伝う。


あっせん業者がサウジ警察に検挙され、スナルシさんは6カ月間収監された後、母国へ強制送還された。サウジで何があったのか、家族は今も知らないし、警察に通報することもなかった。派遣業者はいつの間にか姿を消していた。


「皆から強い女性だと言われるけれど、心の中はぼろぼろで、いつも泣いてばかりいた。ただ泣き顔を人に見せたくないだけ」と、気丈に語るスナルシさん。「30歳を越えた今も、本当の幸せを私は知らない」とつぶやくその背中が、消えることのない深い傷を物語っていた。

1008チバQ:2009/11/23(月) 23:05:33
http://mainichi.jp/select/world/news/20091123ddm001030063000c.html
世界を読む:つぶされた「ブレアEU大統領」(その1) 英の影響力そがれ
 ◇統合姿勢に差
 「ブレア降ろし」。19日に行われた欧州連合(EU)の初代「大統領」(欧州理事会常任議長)選びの過程は、ブレア前英首相(56)選出をいかに阻止するかのドラマでもあった。約1カ月半にわたる人選では、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクのベネルクス3国と欧州議会、独仏枢軸が「ブレア降ろし」に全力を注いだ。統合に消極的な英国と推進派の大陸欧州との深い溝が浮かび上がった。【ロンドン笠原敏彦、ブリュッセル福島良典】

 ベネルクス3国は10月初旬、内部文書「リスボン条約の履行」を加盟国に配った。毎日新聞が入手した5ページの文書は大統領適格者を「全EU政策に展望を持つ」首脳級と規定、共通通貨ユーロを導入しない英国を排除した。ブレア降ろしの始まりだ。ベネルクス3国は統合に当初から取り組んできた。後発の英国は統合に懐疑的だ。

 08年、サルコジ仏大統領が「強い指導者を」とメルケル独首相に大統領候補としてブレア氏を打診。英国はブレア氏の“選挙運動”を長期間、展開した。

 これに捨て身で切り込んだのがユンケル・ルクセンブルク首相(54)だ。10月28日付仏紙で出馬を表明し「欧州志向でない」と英国を批判。「『ブレア封じ』が狙いだった」。外交筋が解説する。

 欧州議会の中道左派・欧州社会党も反ブレアで動いた。「大統領は中道右派の欧州人民党、(同時に創設される)『EU外相』(外務・安全保障政策上級代表)は社会党からと取り決めた」。ドール人民党議員団長(フランス)が明かす。

 人選を決める首脳会議直前の19日夕。ブリュッセルのオーストリアEU代表部に英スペインなど中道左派政権6カ国の首脳が集まった。ブレア氏の大統領が無理なら英出身のアシュトン欧州委員(53)をEU外相に、とブラウン英首相が表明。5カ国首脳は「合意」(スウェーデン政府筋)し、人選が事実上、決まった。英紙によるとブラウン首相は直後にブレア氏に「最後の試みを行った」と伝え敗北を示唆。同氏は冷静に受け止めた。

 ブレア氏のカリスマ性や指導力は抜群だが、反発や分裂を招く恐れもある。結局、ファン・ロンパウ・ベルギー首相(62)という地味な大統領を各国は望んだ。加盟国の利害を調整し統合を進める「議長型」を選んだのだ。背景には金融危機で各国が国益重視を強める事情がある。メルケル首相は、携帯電話で各国首脳に「議長型」受け入れを説得。サルコジ大統領も同調した。

 「ブレア氏が失墜した最大の要因は、イラク戦争を支持し、欧州を分断させたことだ」。英外務省当局者は敗因をこう分析した。

1009チバQ:2009/11/23(月) 23:06:04
http://mainichi.jp/select/world/news/20091123ddm003030167000c.html
世界を読む:つぶされた「ブレアEU大統領」(その2止) EUに「無名の顔」
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 欧州連合(EU)が「EU大統領」と「EU外相」を創設したのは、米中2国が世界を主導する「G2」時代の到来がささやかれる中で、国際社会での存在感を高めるためだった。EU外相には加盟国の主権が絡む外交・安保分野でEUをまとめる重い課題が待ち受ける。しかし、EU内の利害調整の結果、外交経験が乏しく知名度の低い人物が大統領や外相に選ばれ、思うように外交力を強化できるか懸念する声もある。また、改革の過程では、主権の一部を奪われる加盟国の抵抗が噴出。統合の難しさも浮き彫りになった。【ロンドン笠原敏彦、ブリュッセル福島良典、ワシントン草野和彦】

 ◇存在感発揮に疑問符
 「10年前にはEUは経済的な存在だったが、今ではソマリア沖に艦船を展開している。EUは武力を使わず版図を拡大する『有志帝国』になっている。今後も外交の共通化が進む」。EUを代表する戦略家、EU理事会のロバート・クーパー対外・政治軍事問題担当局長が欧州の変容を指摘する。

 欧州統合は第二次大戦の戦後復興期、6カ国で経済分野から始動した。統合分野は市場から通貨へと広がり、加盟国27カ国、人口5億人に膨れ上がった「巨大欧州」は今や国連予算の4割、国際援助の3分の2を担う。大統領(欧州理事会常任議長)や外相(EU外務・安全保障政策上級代表)ポストの新設はEUの勢力に見合った国際的影響力を確保するためだ。

 外相は7000人前後のEU外務省(欧州対外活動庁)のトップに立ち、欧州委員会の副委員長を兼ねる。「EUの権力2大中枢である理事会(加盟国で構成)と委員会(行政府)をまたにかけ強力な権限を持つ」(マリオ・テロ・ブリュッセル自由大学欧州研究所教授)。使命は「EUを世界のリーダーにする」(ミリバンド英外相)ことだ。

 英国が自国出身のアシュトン欧州委員を外相に推したのは、欧州統合に消極的な英国の変化も象徴している。

 北大西洋条約機構(NATO)重視の英国は長年、軍事面でのEUの活動に消極的だったが、ブレア前政権時代、推進へとかじを切った。現在ではソマリア沖の海賊対策、アフガニスタンでの警察官訓練などEU部隊の域外活動に人員を派遣。ユーロ圏に入っていない英国にとって安全保障は主要なEU参加分野だ。外相ポストの獲得には「得意分野で国益をEU政策に反映したい英国の思惑」(外交筋)があった。

 だが、大統領に選ばれたファン・ロンパウ・ベルギー首相やアシュトン氏の外交力は未知数だ。

 「誰も知らないですよね」。欧州駐在の中国外交関係者は、ロンパウ氏の名前を自ら出して苦笑した。国際的には無名のロンパウ氏がEUの新たな「顔」として選ばれたことへの戸惑いがある。

 米ホワイトハウスは19日、EU大統領と外相選出に「オバマ大統領の祝福」を発表したが、米メディアの関心は低かった。ニューヨーク・タイムズ紙は、選出は各国の外相の影響力を低下させない「政治取引」の結果で、EUが国際舞台で「強固な立場を占める準備ができているというより、問題点を浮き彫りにした」と指摘した。

 外交力を高める狙いと、各国の受け止め方にはギャップがある。

 EUが共通外交・安保政策を立案、実施できるのは基本的に「全会一致」の場合だけだ。加盟国間で温度差のある対露関係やトルコ加盟問題への対応で共通点を見いだすのは難しい。アシュトン外交はしばらく「本国外務省の支援が頼り」(EU筋)の状態が続く。

 「英国は欧州の中核だ。彼女は米中インド、ロシアと交渉していく欧州代表となる」。ブラウン英首相は19日夜の記者会見で全面支援を約束した。

1010チバQ:2009/11/23(月) 23:06:24
 ◇域内に根強い「反統合」
 EU大統領やEU外相の創設は新基本条約「リスボン条約」(12月1日発効)で規定されている。条約は、欧州統合の度合いを強める「深化」と、新規加盟国の受け入れによる「拡大」を続けるEUが01年の「欧州憲法」(のち仏などの国民投票で否決)の時代から8年がかりで取り組んできた機構改革の集大成だ。しかし、国家主権がEUに吸い上げられることへの欧州懐疑派の抵抗は根強く、EU新体制を悩ませる頭痛の種になっている。

 条約発効の最後の障害は「国家主権が損なわれる」と批准書への署名を拒んできたチェコのクラウス大統領だった。内外からの圧力を受け、11月3日に署名した後も「これでチェコはもう主権国家でなくなった」と欧州への恨み節が続いた。

 条約の発効を最優先するEUが取ったのは「懐疑派の言い分をのむ」手法だ。国民投票の再実施(10月2日)を控えたアイルランドには、軍事的中立や、人工妊娠中絶の禁止、低い法人税率などの国家主権が脅かされないことを文書で約束。チェコには、条約発効で法的拘束力を持つ「EU基本権憲章」の適用除外を認めた。

 第二次大戦後にチェコスロバキア(当時)を追放されたドイツ人から、財産権の尊重をうたった同憲章を根拠に補償請求訴訟を起こされかねないとクラウス大統領は恐れた。

 EUにとって、来年前半の英総選挙で政権交代を目指す野党・保守党への対応が難題となる。キャメロン党首がEUに移譲した社会・雇用分野の権限を取り戻す考えを表明しているためだ。欧州社会の「内向き化」で頭をもたげる反EU感情にどう対処するか。統合強化のためのリスボン条約下、EUは処方せんの提示を迫られる。

1012チバQ:2009/11/24(火) 22:12:13
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009112401000122.html
スイス、政治トップ3が女性に 両院議長と大統領
 【ジュネーブ共同】スイス連邦議会の上下両院は23日、それぞれの議長にいずれも女性を選出した。行政府を代表する輪番制の大統領には2010年初めに、女性のロイトハルト経済相の就任が見込まれており、スイス政治の「トップ3」がいずれも女性になることが確実になった。

 下院議長に選出されたのは連立与党の一角、社会民主党の若手女性議員パスカレ・ブリュデレル氏(32)。上院議長には同じく連立与党、自由民主党のエリカ・フォルスター氏(65)が選ばれた。

 スイスの大統領や議長はいずれも1年ごとの輪番制。このため「ただの偶然であり、政治の変化を示すものではない」(ジュネーブ大の政治学者)との見方が一般的だ。

 ただ、法定の署名が集まればいかなる問題も国民投票に問え、草の根の民主主義で知られるスイスでも、女性参政権が連邦レベルで認められたのは1971年になってから。「女性トップ3」の誕生は、やはり時代の流れを示しているといえそうだ。

2009/11/24 09:40 【共同通信】

1013チバQ:2009/11/28(土) 00:26:29
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200911270007o.nwc
EU 無名の大統領・外相 無難な人選、主導権は各国首脳に2009/11/27
初代「EU大統領」に指名されたベルギーのファンロンパイ首相(左)、「EU外相」のアシュトン欧州委員会委員(中央)、EU議長を務めるスウェーデンのラインフェルト首相=19日、ブリュッセル(AP)
 ベルギーのブリュッセルで19日に開かれた欧州連合(EU)臨時首脳会議で、EUの新基本条約「リスボン条約」の下で新設される「EU大統領」にベルギーのファンロンパイ首相が、「EU外相」には英国人のアシュトン欧州委員会委員(通商担当)が選ばれた。国際的にほとんど無名の2人が新EUの「顔」となったのは、欧州首脳が影響力の強い指導者を避け、無難な人選を優先したためだ。欧州諸国の関心は、EUの行政執行機関、欧州委員会委員の選任に移っている。

 ■分析

 リスボン条約は、EUの2つのポストを新設した。欧州理事会(EU首脳会議)の常任委員長(EU大統領=任期2年半、1回再選可)は、これまでの任期6カ月の輪番制EU議長に取って代わる。EU外交安全保障上級代表(EU外相)は、欧州委員会副委員長と対外関係担当の欧州委員会委員を兼ねる。就任には、EUの審議機関、欧州委員会の承認が必要となる。

 2つのポストが置かれた背景には、2004年以降、12カ国が新規加盟し、EU首脳はさまざまな政策で共通の立場を見いだすのがますます困難になっていたことがある。EUの意思決定を簡素化し、国際問題におけるEUの地位を高める狙いがあったが、国際的な知名度の低いファンロンパイ首相とアシュトン委員が指名されたことで、新ポストはEU内外の政治指導力にほとんど影響を及ぼさないだろう。

 ◆消えた大物政治家

 当初、初代EU大統領の有力候補とみられたのは、ブレア前英首相だ。しかし、英国が共通通貨ユーロや国境管理撤廃のシェンゲン協定に不参加であること、ブッシュ前米大統領とイラク戦争を主導したこともあり、他国の中道左派首脳の支持さえ得られなかった。

 欧州諸国の首脳は、国籍、性別、国家の規模などの間でバランスを取ろうとしたが、特に重視されたのは政治的立場だ。このため、EU首脳会議や欧州議会で多数を占める中道右派からEU大統領を選出する見返りに、EU外相は中道左派から選ぶことになった。

 ファンロンパイ首相は、国内では優れた手腕の政治家として知られている。1990年代に予算担当相を長く務め、その後、下院議長になった。ベルギー首相になってから1年足らずだが、「調整型」の首相として、フランス語を話すワロン系、オランダ語を話すフラマン系のもろい連立をまとめ上げた。ファンロンパイ首相が中道右派のキリスト教民主フランドル党であることも、他の欧州諸国首脳の支持を集めた理由の一つだ。

 ファンロンパイ首相の見解は欧州でもほとんど未知だが、トルコのEU加盟に反対したことがある。しかし、EU大統領に指名された後、個人的見解よりもEU首脳会議の見解を優先すると述べた。

 ファンロンパイ首相よりも、アシュトン委員のEU外相指名のほうが驚きを持って迎えられた。アシュトン委員は英貴族院院内総務、枢密院議長を務めたが、閣僚になったことはなく、外交経験もない。

 通商担当の欧州委員としての経験も1年余りしかないが、最近、韓国との自由貿易協定(FTA)締結にこぎ着けた交渉力は高く評価されている。しかし、アシュトン委員は国際的な影響力を持たないため、EUの国際的な地位を高める役割は果たせそうもない。主要な外交・安全保障交渉では、加盟各国の首脳が表舞台に立つことになりそうだ。

1014チバQ:2009/11/28(土) 00:26:52
 ◆焦点は経済ポスト

 バローゾ欧州委員会委員長の第1期は正式には10月末に終わり、11月から2期目に入ったが、リスボン条約の批准が遅れたために、次期欧州委員会の委員がまだ決まっていない。11月中に人選を終え、欧州委員会副委員長を兼務するアシュトン新EU外相を含めて、来年1月半ばに欧州議会で次期委員の承認公聴会が行われ、1月末に就任する予定だ。

 各国はEU予算の約80%を占める経済関係担当委員のポストを狙っている。英国はEU外相を得たため、経済関係担当委員に人材を推薦できない。英野党・保守党は、経済ポストを逃したことでブラウン英首相を非難するかもしれない。

 加盟国中、最大規模のドイツは南部バーデン・ビュルテンベルク州首相のギュンター・エッティンガー氏を経済関係担当ポストに推している。フランスは、ミシェル・バルニエ元外相を域内市場担当に推薦しているが、バルニエ氏の経済分野での経験は乏しい。ポーランドは、国会議員のヤニュシュ・レバンドフスキ氏を財政計画・予算担当に、スペインは、現在、経済・通貨担当委員のホアキン・アルムニア氏を競争政策担当にしようと働きかけている。

 次期欧州委員会では、気候変動、治安、基本的人権、技術革新担当委員のポストが新設されそうだ。欧州議会の自由主義会派は、バローゾ委員長への支持は人権ポストの創設が条件だと表明した。

 ■結論

 ファンロンパイ首相とアシュトン委員の新ポスト指名で、EUは指導力と対外影響力を強化する機会を逃した。欧州委員会では、中道右派のキリスト教民主系が主要経済ポストを占めようとしている。次期欧州委員会は自由市場政策を継続するとみられるが、金融サービスの規制強化も懸案事項。欧州レベルの中央集権的な経済規制に強く反対している英国は、域内における経済分野への影響力を一層弱めることになりそうだ。

1015チバQ:2009/11/29(日) 02:32:05
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009112801000378.html
左派候補優勢で決選投票 ウルグアイ大統領選
 【リオデジャネイロ共同】中道左派、拡大戦線(FA)のバスケス大統領の任期満了に伴う南米ウルグアイの大統領選決選投票が29日実施される。10月25日の第1回投票で現政権の政策の継承を訴え、1位となった元極左ゲリラ、ホセ・ムヒカ元農牧・水産相(74)の優勢が伝えられている。

 対立候補は中道右派・国民党のラカジェ元大統領(68)。第1回投票と同時実施された国会議員選で、FAが上下両院の過半数を制しており、ムヒカ氏に勢いがある。

 現政権は、税制改革や投資誘致などで個人消費や企業活動を活性化させて景気を拡大、実質賃金を約22%増大させる一方、貧困対策を強化し貧困層の割合も約20%にまで引き下げた。輸出市場の多角化などで堅調な経済成長が続き、ムヒカ氏は「一流の国造りの継続」を唱えている。

 ラカジェ氏は、第1回投票で3位につけた中道右派候補の政党の支持を取り付け、バスケス政権が実施した税制改革の見直しなどを訴えている。

 各種の支持率調査によると、ムヒカ氏はラカジェ氏に6〜10ポイントの差をつけて過半数をうかがう勢い。早ければ29日夜(日本時間30日午前)にも大勢が判明する見通し。

2009/11/28 16:35 【共同通信】

1016チバQ:2009/11/29(日) 02:34:21
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200911280018.html
大統領選に向け厳重な警戒態勢、混迷続くホンジュラス
(CNN) 今年6月に軍主導のクーデターが起き政情不安にある中米ホンジュラスで29日、大統領選挙が実施される。治安当局は暴動が起きる恐れがあるとして、催涙弾1万発を準備するなど、厳重な警戒態勢を敷いている。


大統領選に向け、クーデターで政権を握ったミチェレッティ暫定大統領は混乱を避けるため、一時的に暫定大統領の座を退いている。復帰は12月2日を予定している。大統領選と同時に、副大統領選や議員選も実施される。


一方、クーデターで国外追放されたセラヤ大統領は11月中旬、大統領選挙の結果を認めないと発表。オバマ米大統領に書簡を送り、自らへの支持を訴えた。


セラヤ大統領は、ミチェレッティ暫定政権と10月末に交わした合意が一方的に不履行となったと非難し、支持者らにも大統領選挙のボイコットを呼び掛けている。


http://mainichi.jp/select/world/news/20091128dde035030051000c.html
ホンジュラス大統領選:あす投票 セラヤ氏、棄権呼びかけ
 【メキシコ市・庭田学】6月のクーデター以降、混乱が続く中米ホンジュラスで29日、大統領選が実施される。追放されたセラヤ大統領は、クーデター政権下での選挙を無効と主張し、支持者にボイコットを呼びかけている。国際社会は選挙を正当と承認するかどうかで意見が分かれており、選挙後の国内外の動向が注目される。

 大統領選は野党・国民党のポルフィリオ・ロボ氏(61)と与党・自由党のエルビン・サントス氏(46)の保守系候補2人の事実上の一騎打ち。世論調査では、ロボ氏が勝利する可能性が高い。

 AP通信によると、ロボ氏は、当選すれば和解のためにセラヤ氏と対話する姿勢を示している。

 米国とコスタリカ、ペルーは、選挙を契機にしたホンジュラス正常化を期待し、大統領選を承認する方針を表明。しかし、南米諸国連合(UNASUR、12カ国)では承認しないとの意見が多数派とされ、米州各国の対応は分かれている。

 中南米の選挙では、米州機構(OAS)と欧州連合(EU)が選挙監視団を派遣するのが通例。しかし今回は、クーデター政権とセラヤ氏が結んだ和解合意が事実上破棄された状況での選挙となったため、ともに派遣は見送られた。

 一方、ホンジュラス国会は12月2日、来年1月27日まで任期が残っているセラヤ氏の大統領復帰の是非を審議する予定だ。同国最高裁は国会の諮問に「セラヤ氏逮捕命令が出ている間は大統領復帰はできない」との考え方を示しているが、大統領選で当選が有力視されるロボ氏は、セラヤ氏から政権を引き継いだ方が国際社会の理解を得やすいと考えている模様だ。

 6月28日のクーデターで国外追放されたセラヤ氏は9月にひそかに帰国して以来、首都のブラジル大使館に避難している。国民に選挙ボイコットを呼びかけているが、大きな混乱は起きていない。

1017チバQ:2009/11/29(日) 11:12:50
http://sankei.jp.msn.com/world/america/091128/amr0911281724004-n1.htm
ホンジュラス大統領選 クーデターめぐり、米と中南米諸国に亀裂も (1/2ページ)
2009.11.28 17:27
 【ニューヨーク=松尾理也】中米ホンジュラスで29日、6月のクーデター後初となる大統領選が行われる。追放された大統領のセラヤ氏が選挙ボイコットを呼びかける中、当初セラヤ氏を支持していた米国はここにきて大統領選を有効とする態度を打ち出した。だが混乱の幕引きを急いで「現実路線」に傾斜する米国に対し、ほとんどの中南米諸国は不信感を強めており、ホンジュラスが安定に向かうかはなお未知数だ。

 6月28日のクーデターで国外に追放され、その後ホンジュラスに戻ったものの首都テグシガルパのブラジル大使館に避難したままになっているセラヤ氏、暫定政権を率いるミチェレッティ暫定大統領はともに、今回の大統領選には出馬しない。セラヤ政権の副大統領だった自由党のサントス氏と、前回2005年大統領選でセラヤ氏に敗れた国民党のロボ氏の事実上の一騎打ちで、ロボ氏が優勢に選挙戦を進めている。

 セラヤ氏に加えほとんどの中南米諸国は、選挙を認めれば、クーデターそのものを追認することになるとして、選挙の正当性を認めないとの立場を取っている。

 しかし、米国務省のケリー報道官はこのほど、「大統領選はクーデターによる危機を収束させるための重要な一歩だ」と、正当性を認める方針を打ち出した。

 6月のクーデター直後、オバマ政権は即座に非難の姿勢を打ち出し、ベネズエラのチャベス大統領ら反米陣営と一致してセラヤ氏復帰を求めた。米国の新たな中南米外交を示すとして注目されたその姿勢は、しかし、暫定政権が強硬姿勢を貫く中で具体的な成果を上げることができないままとなっている。

 こうした中で、米国が混乱収拾を優先する方向に路線転換したことは、中南米諸国の失望を招く結果につながってしまった。コスタリカのカサス元副大統領は米紙ニューヨーク・タイムズに「中南米でのオバマ大統領の信用は顕著に低下している」と指摘しており、大統領選の行方次第ではさらに亀裂が深まる可能性を指摘する声もある。

1018チバQ:2009/11/30(月) 22:12:37
>>1005
http://www.asahi.com/international/update/1129/TKY200911290162.html
スリランカ大統領選、元軍参謀長出馬へ 野党統一候補に2009年11月29日19時45分

 【ニューデリー=武石英史郎】スリランカの反政府勢力タミル・イーラム解放の虎(LTTE)に対する掃討作戦を指揮したフォンセカ元政府軍参謀長は29日、来年1月の大統領選に立候補すると正式に表明した。再選を目指すラジャパクサ大統領に対抗し、野党の統一候補となる。

 ロイター通信によると、記者会見したフォンセカ氏は、今年5月の内戦終結後にラジャパクサ政権がタミル人避難民を長期間難民キャンプに収容したり、報道の自由を制限したりしたなどと批判。「国を独裁者の下に放置することはできない。民主主義を再建する」などと公約した。

 フォンセカ氏は、内戦終結を自身の政治的成果として誇示する大統領との不仲から今月辞任。すでに野党2党が支持を表明している。

1019チバQ:2009/11/30(月) 22:14:09
http://mainichi.jp/select/world/news/20091130dde007030057000c.html
ホンジュラス大統領選:野党候補の当選確実 米州諸国の対応は二分
 【メキシコ市・庭田学】6月のクーデターでセラヤ大統領が追放されて以来、政治混乱が続く中米ホンジュラスで29日、大統領選の投票が行われ、野党・国民党候補のポルフィリオ・ロボ氏(61)の勝利が確実となった。だが、選挙の正当性について米州諸国の意見は分かれており、ホンジュラス正常化の道筋は不透明だ。12月2日に国会がセラヤ氏の大統領復帰を認めるかどうかが焦点になる。新大統領は10年1月27日に就任予定。任期は4年。

 選挙は、ロボ氏と与党・自由党のエルビン・サントス氏(46)の保守系2候補による事実上の一騎打ち。一時は接戦だったが、6月28日のクーデター後、サントス氏の支持率が後退した。セラヤ氏とクーデター政権のミチェレッティ暫定大統領はともに自由党所属。

 AP通信によると、29日は北西部サンペドロスラでセラヤ氏の支持者と警官隊が衝突、数人の負傷者が出たとの情報があるが、投票は順調に行われた。

 セラヤ氏は投票終了にあたり、「この選挙は違法であり、無効にして再選挙をしなければならない」との声明を発表した。

 大統領選を巡っては、米国やコスタリカ、パナマ、ペルーなどが承認する方針を表明。一方、セラヤ氏の盟友であるベネズエラの急進左派、チャベス大統領は29日、「(選挙は)茶番以外のなにものでもない」と承認しない姿勢を強調した。

 ホンジュラス国会は12月2日にセラヤ氏の大統領復帰(任期満了は10年1月27日)の是非を審議する。

1020チバQ:2009/11/30(月) 22:15:11
>>1015
http://www.asahi.com/international/update/1130/TKY200911300102.html
左派ムヒカ氏の初当選確実 ウルグアイ大統領選2009年11月30日10時8分
 【サンパウロ=平山亜理】南米ウルグアイで29日、バスケス大統領の任期満了に伴う大統領選の決選投票が行われた。AP通信や地元メディアによると、複数の出口調査で左派の与党・拡大戦線(FA)のホセ・ムヒカ上院議員(74)が50%以上を得票しており、中道の国民党のラカジェ元大統領(68)を破って初の当選を確実にした。

 同日夜、勝利宣言をしたムヒカ氏は「誰も勝者でも敗者でもない」と述べ、国民の団結を呼びかけた。就任は来年3月で、任期は5年。

 2005年に誕生した左派のバスケス政権は、経済の安定や貧困の削減などで成果を上げてきた。ムヒカ氏もこの路線を踏襲し、貧困層向けの住宅建設や20万人の新規雇用の創出などを公約した。

 ムヒカ氏は元左翼ゲリラという経歴から、急進的な政策をとるのではと懸念する声も上がったが、選挙戦を通じてその払拭(ふっしょく)に努めた。

1021チバQ:2009/12/02(水) 12:09:57
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091202-OYT1T00386.htm
EU新大統領が「8年の迷走」終結宣言
 【ブリュッセル=尾関航也】欧州連合(EU)の新基本条約「リスボン条約」の発効を祝う式典が1日、条約の調印地リスボンで開かれた。


 新設の欧州理事会常任議長(EU大統領)に選出されたファンロンパイ前ベルギー首相は式典で「機構改革問題に区切りをつける時が来た」と述べ、基本条約改正をめぐる8年間の迷走の終結を宣言した。

 リスボン条約はEUの運営規則にあたるもので、外交部門の強化を通じてEUの国際的地位を高めるなどの狙いがある。2007年12月に調印され、先月までに全27加盟国が批准を終えた。

 条約発効により、新たな加盟国を受け入れる条件も整った。次期加盟はクロアチアとアイスランドが有力で、両国とも12年初頭の加盟を目指してEUと交渉を進めている。

(2009年12月2日11時05分 読売新聞)

http://mainichi.jp/select/world/news/20091202ddm002030068000c.html
リスボン条約:発効 スリムで迅速に 「地域ブロック」から「政治パワー」へ
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR 国際>

 【ブリュッセル福島良典】加盟27カ国、5億人のEUはリスボン条約で、欧州の地域経済ブロックから、多極化した国際社会の一翼を担い、米中と渡り合う「政治パワー」へと脱皮した。条約の機構改革で、肥大化した組織のぜい肉がそぎ落とされ、市民の暮らしを守り、温暖化対策などで世界をリードする体制が強化された。

 ◆広がるすそ野

 「世界の温室効果ガス削減努力は不十分だ。中国が指導力を発揮し、責任を果たさなければ問題は解決できない」。リスボン条約発効を控えた11月30日、中国・南京市で開かれた中国EU首脳会議。EU議長国スウェーデンのラインフェルト首相は中国側に一層の削減努力を求めた。

 欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)を母体とするEUの主要分野は長年、経済だったが、すそ野が広がる。「温暖化対策、エネルギー政策、主要20カ国・地域(G20)会合などの場で段階的にEU共通の立場が確立される」。デハーネ元ベルギー首相は話す。

 ◆多数決を導入

 リスボン条約には「EU大統領」と「EU外相」の新設に加え、EU政策の立案や意思決定を円滑にするための処方せんが組み込まれている。加盟国代表で作る理事会では14年以降、賛成する加盟国の数と人口に基づく多数決制度が導入される。加盟国が27に膨れ上がり、全会一致の決定が下しにくいためだ。

 ◆議会権限強化

 また、欧州市民によって直接選出される欧州議会の権限が強化され、農業・漁業、移民・難民、スポーツ、観光などの政策決定に発言力を得る。欧州議会が「下院」、理事会が「上院」の役割を果たすようになる一方、行政府・欧州委員会はスリム化が図られる。

 主要EU機関の間で欧州議会と加盟国の力が強まる。欧州委員会は「調整役を果たす」(欧州政策センターのミッシローリ研究部長)ようになる。

1022チバQ:2009/12/02(水) 12:24:38
http://mainichi.jp/select/world/news/20091130ddm007030102000c.html
ユンケル・ルクセンブルク首相:「幻のEU大統領」に 財政路線、仏と対立
 【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU)の「大統領」(欧州理事会常任議長)選出を巡り、ユンケル・ルクセンブルク首相が最終候補に残っていたことがわかった。サルコジ仏大統領の反対でつぶれたともいわれる。「幻の大統領」情報が流れる背景には、サルコジ大統領が金融危機を受け「ユーロ圏財務省」創設を提案、大国主導を恐れるユンケル首相が強硬に反対した経緯がある。EUの将来像を巡る思惑の違いが浮き彫りになった。

 EU大統領は12月1日に発効するEUの新基本条約「リスボン条約」に規定されており、19日のEU首脳会議でファン・ロンパウ・ベルギー首相(当時)が選ばれた。

 ルクセンブルク政府筋によると、この首脳会議の前、議長国スウェーデンのラインフェルト首相が仏独英首脳と個別会談。その後、最終候補のユンケル氏に「ロンパウ大統領」を提案。ユンケル氏は「自分は対抗しない」と矛を収めた。

 ユンケル氏「落選」の理由としてダニエル・コーン・ベンディット欧州議会議員は仏の「拒否権」発動を挙げる。また、仏紙リベラシオンのジャン・カトルメール特派員はブログで「(他の加盟)26カ国はユンケル氏選出の用意があったが、サルコジ氏が強く反対した」と指摘した。サルコジ氏は「間違った情報」と否定しており、真相はヤブの中だ。

 サルコジ、ユンケル両氏間には昨年秋の金融危機以来の確執がある。サルコジ氏は政策調整のため(1)ユーロ圏首脳会議の定例化(2)「ユーロ圏財務省」の創設−−をぶち上げた。通貨政策を統括する有志国連合「ユーログループ」の議長、ユンケル氏の影響力をそぐ思惑がうかがえた。

 小国ルクセンブルクの主要産業は金融業。銀行に独自の守秘義務を認めていることからタックスヘイブン(租税回避地)の疑いをかけられ、サルコジ氏は「欧州内部で回避地を容認したら、外部に示しがつかない」と指摘、ユンケル氏は不快感を示していた。

1023チバQ:2009/12/02(水) 12:25:02
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20091127k0000m030013000c.html
ベルギー:ルテルム外相が首相に 辞任11カ月「再登板」
 【アムステルダム福島良典】ベルギー国王アルベール2世は25日、ファン・ロンパウ首相(62)が欧州連合(EU、加盟27カ国)の「大統領」(欧州理事会常任議長)に選出されたことに伴い、ルテルム外相(49)を後継首相に指名した。同氏は直ちに組閣を終え、内閣を発足させた。27日に議会で信任投票が行われる。

 ルテルム氏は昨年12月、銀行救済策を巡るスキャンダルで首相を辞任したばかりで、わずか11カ月での「再登板」となった。ルテルム前政権時代には、ベルギーを二分する北部オランダ語圏と南部フランス語圏の対立が先鋭化しただけに、政治危機の再燃を懸念する声が強い。

 ルテルム氏は25日の就任演説で、ファン・ロンパウ政権の経済・社会政策を踏襲する考えを強調し、「過去の経験に学んでいきたい」と国内安定に全力を注ぐ決意を表明した。

 言語圏対立の象徴となっているのはブリュッセルと周辺地区で構成する首都圏選挙区の分割問題。アルベール2世は首相指名に先立ち、デハーネ元首相(69)を問題解決の調整役に任命した。

1024チバQ:2009/12/02(水) 22:46:44
http://www.asahi.com/international/update/1201/TKY200912010009.html
ホンジュラス クーデター政権、選挙乗り越え深める自信2009年12月1日3時57分


 【テグシガルパ=堀内隆】中米ホンジュラスで29日に行われた大統領選で、野党・国民党のポルフィリオ・ロボ元国会議長(61)が勝利を確実にした。6月のクーデターで樹立された暫定政権は、選挙を大過なく済ませたことで、国際社会との関係修復に自信を見せている。

 選挙管理委員会の中間発表によると、得票率はロボ氏が56%、与党・自由党のエルビン・サントス氏(46)は38%だった。

 クーデターでセラヤ大統領を追放した暫定政権は、国際社会から非難を浴び、外交関係や経済援助を絶たれて孤立。大統領選を高い投票率で実施することが、諸外国との関係修復に必要だった。一方、セラヤ氏は「選挙参加はクーデターを正当化する」と国民に棄権を呼びかけた。

 投票日、首都テグシガルパでは大きな混乱がなかった。投票率も約61%と過去の大統領選並み。ロボ氏は勝利演説で「違いを捨て、ホンジュラスのため前進を」と訴えた。

 選管幹部は「選挙は成功した。国際社会は結果を認めなければならない」と述べた。

 クーデター後、援助を停止していた最大の援助国・米国は「透明性ある選挙なら結果を認める」と姿勢を軟化させており、クーデター前は友好関係にあったペルーやコスタリカなども同様の姿勢だ。ホンジュラス国会は12月2日、国外追放処分を受けたあとブラジル大使館に保護されているセラヤ氏の復権の是非を判断するが、仮に認められても来年1月27日の任期切れは目前で、存在感の低下は避けられそうにない。

1025チバQ:2009/12/04(金) 00:18:49
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/091201/asi0912011201000-n1.htm
豪野党党首にアボット氏 温暖化法案で内部対立
2009.12.1 11:59
 オーストラリア最大野党、自由党は1日開いた議員総会で党首選を行い、トニー・アボット前保健相(52)を新党首に選出した。

 議会上院ではラッド労働党政権が進める温室効果ガス排出量取引制度の導入法案の審議が続いているが、自由党内の同法案反対派の勢いが増し、法案に賛成するターンブル党首の交代を要求していた。

 両院のねじれ状態により上院では自由党が多数を占め、この法案は8月、上院で一度否決されている。議員総会は政府が採決に踏み切れば再度否決する方針でも合意した。

 同国では同じ法案が2回否決された場合、首相は上下両院の同時解散、総選挙に踏み切ることが可能。ただ首相の支持率は高く、法案が再度否決され総選挙が行われたとしても、野党に厳しい選挙になるのは必至。(共同)

1026チバQ:2009/12/04(金) 00:30:41
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2009120102000064.html
活況消え 覆う不安 ドバイ・ショック ルポ
2009年12月1日 朝刊

不安げな表情で株価ボードを眺める投資家ら=30日午前、ドバイの証券取引所で


 【ドバイ=内田康】アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国で三十日、政府系持ち株会社が巨額の債務返済の延期を要請した「ドバイ・ショック」以降初めて、株式市場で取引が再開された。昨年秋の金融危機以降、急激に落ち込んでいた地元経済に、回復の兆しが見え始めていた直後の「ショック」に、投資家らは不安を募らせている。

 株式市場ロビーは、取引開始直後から、投資家や各国の報道機関でごった返した。

 投資家のムハンマド・マンスールさん(36)は、下水道建設会社の株を売りに出したが「きょうは値がつかないよ」とあきらめ顔だ。

 高さ千メートルを超す世界一のビルや人工島建設計画、ハリウッドスターの別荘購入など派手な話題を振りまいてきたドバイ。債務返済延期を要請した政府系持ち株会社傘下のナキールは、巨額投資マネーで強気の不動産開発を進めてきたドバイの「顔」ともいえる企業だ。

 金融危機以降一部の開発が休止し、多くの外国人労働者が失業した。海岸沿いのビルには空き室も目立ち、価格はピーク時の半分近くになった。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)ドバイ事務所によると、今年春から日本からの自動車輸入が持ち直すなど、復調の兆しもあった。今回の危機を抜け出せるかは「首都アブダビの政府の出方次第だ」(児玉高太朗次長)という。

 約千三百のブランド店が集い、屋内スケートリンクもあるショッピングモールを訪れると、外国人買い物客でにぎわっていた。だが、インド人店員イクバルさん(21)は「うちの店の利益も、モール全体の客の数も昨年の半分だよ。一カ月ぐらい前、このモールの、ある店が閉店したばかりさ」と声をひそめた。

1027チバQ:2009/12/04(金) 23:24:07
国交なかったんですねえ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009120402000237.html
ロシアとバチカン 国交へ
2009年12月4日 夕刊

 【パリ=清水俊郎】ロシアのメドベージェフ大統領は三日、ローマ法王庁(バチカン)を訪れ、法王ベネディクト十六世と会談。一九一七年のロシア革命以来、初めて国交を樹立することに合意した。

 バチカンの発表では、ロシアが旧ソ連時代の九〇年からバチカンに設置している代表部を大使館に昇格。バチカンもモスクワに大使館を置く。

 これまで正常な外交関係が築けなかったのは一〇五四年にキリスト教会が東西に分裂してからバチカンとロシア正教会の対立が続いているため。国交正常化がバチカンとロシア正教会との和解につながる可能性もある。

1028とはずがたり:2009/12/05(土) 01:53:05
>>1027
ローマと正教会って未だ犬猿の仲だったんですね?!恥ずかしながら知りませんでした。もうすぐ1000年経つっちゅうに小沢じゃなくともひとくさりしたくもなりますわなw
ソ連時代は宗教はアヘンって事で仲悪かったんでしょうかねぇ??

1029チバQ:2009/12/05(土) 11:02:30
>>992
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120401001019.html
エジプト大統領選への出馬検討 エルバラダイ氏
 【カイロ共同】4日付のエジプト各紙によると、エルバラダイ国際原子力機関(IAEA)前事務局長(67)は3日、民主的な選挙が行われることを条件に、2011年のエジプト大統領選への出馬を検討する考えを表明した。

 大統領選をめぐっては、81歳のムバラク大統領の後継者として次男ガマル氏が有力視されてきた。最近になって、ノーベル平和賞受賞者でエジプト出身のエルバラダイ氏の名前も取りざたされていたが、同氏が態度を明確にしたのは初めて。

 同氏は出馬を求める声の広がりに注目しているとした上で、選挙が「公正であることの担保」を出馬の条件にすると強調。具体的には選挙を監督する独立組織をつくることや、透明性の確保、独立系候補者の出馬を困難にしている法律の改正を求めた。

 エジプトでは、ムバラク大統領の独裁的な体制が28年にわたり続いており、前回05年に初めて複数候補による大統領選が認められた。

2009/12/04 21:50 【共同通信

1030チバQ:2009/12/05(土) 11:24:25
こええ・・・
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2671340/4998495
ロシアのナイトクラブで爆発・火災、死傷者多数 室内で花火を使用
2009年12月05日 11:07 発信地:モスクワ/ロシア
【12月5日 AFP】(一部更新)ロシア中部の都市ペルミ(Perm)のナイトクラブで5日未明、爆発が発生した。現地の医療当局者によるとこの爆発とその後発生した火災で101人が死亡した。このほかに140人が病院に運ばれ、うち85人は非常に深刻な状態にあるという。

 タス通信(ITAR-TASS)が警察の情報として伝えたところによると、事故当時このクラブでは開業8周年のパーティが開かれていた。パーティにはクラブの従業員とその家族ら合わせて約230人が参加していた。

 ロシア通信(RIA Novosti)によると、大勢の人が逃げようと出口に集中して動けなくなり、一酸化炭素中毒で命を落としたという。

 ロシア政府は重度のやけどを負った人を搬送するためペルミに航空機2機を派遣するとともに、調査委員会を発足させた。調査委員会の報道官はVesti-24テレビに対し、規則に違反して屋外用の花火を室内で打ち上げて天井に引火したことがこの火災の原因であり、「テロの可能性は100%ない」と語った。

 しかしロシア通信によると、警察は現時点でテロ以外の犯罪の可能性は排除できないとして捜査を進めている。ロシア最高検察庁のユーリー・チャイカ(Yuri Chaika)検事総長は、自ら捜査を監督すると述べた(c)AFP

1031チバQ:2009/12/05(土) 14:52:00
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200912050009o.nwc
スイス 「モスク尖塔の建設禁止」を可決 イスラム圏事業への影響懸念2009/12/5
トルコ文化センターのミナレット。スイスの国民投票でミナレットの新設が禁止され、内外の波紋を呼んでいる=スイス北部のオルテン近郊(AP)
 スイスで、ミナレット(イスラム教礼拝所の尖塔)の新規建設禁止を求める国民投票が行われ、賛成多数で可決された。イスラム諸国だけでなく、国連や欧州からも批判の声が上がり、国民に反対を呼びかけていたスイス政府は困惑している。2005年、デンマーク紙がイスラム教預言者、ムハンマドの風刺漫画を掲載し、イスラム諸国でデンマーク製品の不買運動が起きた。スイス食品大手ネスレをはじめ、同国の多国籍企業は事業への影響を懸念している。

                   ◇

 ≪分析≫

 スイス国内にミナレットの新設を禁止すべきかどうかを問う国民投票は11月29日に行われ、全体の57.5%が賛成、26州中、22州で賛成が多数を占めた。反対が過半だったのは、国際機関が集中するジュネーブなど、フランス語圏の4州にとどまった。投票率は53%で、スイスの国民投票では高い方だった。

 国民投票を呼びかけた、右翼・国民党(SVP)以外のすべての主要政党、実業界、宗教団体、利益集団は、ミナレット建設禁止に反対していた。彼らは禁止は憲法が保障している信教の自由に反し、イスラム教徒の敵意をあおると訴えた。事前の世論調査では「反対」が「賛成」を上回っており、国民投票の結果はスイス内外で驚きを持って迎えられた。

 ◆右翼政党の躍進

 スイスに暮らすイスラム教徒は約40万人で、人口の5%だ。わずか5万人だったイスラム教徒人口の急増が反イスラム感情の高まりにつながっている。

 現在、スイスに4つしかないミナレットについて、禁止賛成派は過激なイスラム政治権力の象徴としてみるべきだとの論陣を張った。反移民のSVPは国民議会(下院)第一党で、7人からなる連邦会議(内閣に相当)にマウラー国防・市民防衛・スポーツ相を送り込むが、連邦政府から距離を置いている。

 反移民、反イスラムの綱領でSVPは1990年代の中規模の中道農民政党から2007年の総選挙で最も成功した政党になった。

 国民投票に勝利したSVPは、これは「スイスのイスラム化」に対抗する運動の始まりに過ぎず、強制結婚やブルカを禁止する法的措置を含む国民投票を提案。直接民主制の伝統があるスイスでは、いかなる問題でも、法定の署名数が集まれば国民投票に問える。

 ◆不買運動も

 スイスは、世界中の政府や人権団体から一斉に非難を浴びている。ピレイ国連人権高等弁務官は「明らかに差別的だ」と述べた。トルコをはじめとするイスラム諸国の政治家や宗教指導者も国民投票を糾弾した。

 SVPを離党したビドマーシュルンプフ司法警察相は、この国民投票をイスラムの社会、宗教、文化を拒否するものとみるべきではないと強調。スイスの環境保護政党、緑の党は欧州人権裁判所(フランス・ストラスブール)に告訴する意思をすでに表明している。

 スイスに本拠を置く多国籍企業は、ミナレット建設禁止がイスラム諸国におけるスイスの利益に反し、スイス製品の不買運動を引き起こすのではないかと恐れている。スイスの重電機大手ABBや食品大手ネスレは、イスラム諸国との間に重大な利害関係がある。

 一方、欧州の右翼指導者はスイスの国民投票結果を称賛。デンマーク国民党、オランダ自由党、イタリア与党・北部同盟のカルデロリ法律簡素化相らは、自国でも同様の国民投票を行うよう求めている。

                   ◇

 ≪結論≫

 国民投票の結果は、内外のエリート層の驚きと失望を招いた。最終的にスイス最高裁か欧州人権裁判所が決定を覆すかもしれないが、スイスとイスラム世界との関係、スイス実業界の利益に影響を及ぼす可能性がある。国内では、SVPが推進する急進的な反移民政策が勢いを増し、合意に基づくスイス政治の伝統が脅かされている。(オックスフォード・アナリティカ)

1032チバQ:2009/12/05(土) 14:53:14
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200912040008o.nwc
アブダビ ドバイ支援の目的 UAE集権化 外交・経済で影響力2009/12/4
ドバイの政府系投資持ち株会社「ドバイ・ワールド」は11月25日、590億ドル(約5兆1840億円)の債務の少なくとも半年間の返済猶予を全債権者に求めた。アラブ首長国連邦(UAE)中央銀行は同29日、ドバイの銀行に対する支援を発表。UAEのハリファ大統領(アブダビ首長)も今月1日、ドバイ政府の支援を表明した。しかし、アブダビによる支援はドバイの全資産を無条件で保護するものではない。支援と引き換えに、アブダビはUAEの中央集権化を図るだろう。

                   ◇

 ≪分析≫




ドバイ・ワールドによる事実上の「債務不履行(デフォルト)」宣言後、初めて取引が行われたドバイ金融市場=11月30日(AP)

 ドバイ・ワールドとその開発子会社「ナキール」の債務返済猶予の申し出は、事実上、ドバイの公的債務不履行(デフォルト)とみなされている。格付け機関は、ドバイの政府系企業の多くを投機的または投資不適格(ジャンク債)に引き下げた。

 ドバイ国債の保証コストを表す「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」は1%以上上昇して4.38%に達した。これは2008年秋に金融危機に見舞われたアイスランドの最悪期の水準に匹敵する。

 ドバイは世界で最も事業リスクの高い国の一つとなり、国際金融市場から資金を調達することがきわめて困難になっている。石油資源に恵まれたアブダビだけがドバイの財政を救済できる立場にある。

 ◆厳しい教訓






 当然の疑問は、アブダビが見返りに何を望んでいるかだ。アブダビの企業がドバイ国営エミレーツ航空や経済特区「ジュベル・アリ・フリー・ゾーン」に資本参加するとのうわさは絶えないが、その信憑(しんぴょう)性を確かめることはできない。

 アブダビは「ドバイ・ショック」の前日にあたる11月24日、ドバイに50億ドルの追加融資を提供した。しかし、内部情報によると、この融資には条件があり、ナキールが調達した12月14日が償還期限のイスラム債の支払いや、ドバイ・ワールドの救済に融資を充てることはできず、気分を害している外国業者への支払いに使われるという。

 アブダビは失敗した事業に資金を投じたくないと考えている。アブダビは、選択的な救済には応じるものの、ドバイの負債をすべて支払うつもりはない。ドバイやUAE全体の評判に大きな傷が付くとしても、ドバイを債務再編と債務不履行の瀬戸際まで追い詰め、同国に厳しい教訓を学ばせるつもりだ。また、国際投資家にも一部の負担を負わせようとしている。

1033チバQ:2009/12/05(土) 14:53:37
 ◆魅力的な投資先に

 そうなると、アブダビのドバイ支援の狙いは、経済よりむしろ政治的な面にあるのかもしれない。アブダビは連邦政府の強化を要求する可能性がある。たとえば、現在は各首長国が保持している税関の管理だ。

 多くの点で、UAEは各首長国の独立性が強く、連邦国家というより、国家連合に近い。1971年の建国以来、UAEの大統領職を務めるアブダビが提案する、石油収入や軍隊の連邦政府による集権的管理をめぐって緊張に事欠かなかった。79年、連邦閣僚の地位を強化し、各首長国の自立性を低下させる提案をアブダビが行ったが、ドバイとラスアルハイマ首長国が強硬に抵抗した。

 しかし、その後の妥協でドバイは連邦政治に徐々に組み込まれることになった。ドバイ首長は、UAEの副大統領であるだけなく、首相として閣議を主催する。まもなくドバイは石油収入の50%を連邦予算に繰り入れた。80年代半ばまでに、ラスアルハイマやシャルジャなど、小さな首長国もドバイに倣った。

 集権化に向かう傾向はあるものの、とくに外交政策では対立が残っている。イラン・イラク戦争(80〜88年)、湾岸戦争(91年)、アフガニスタン紛争(2001年)の間、首長国の立場は分かれ、一段と集権化を進めたいアブダビにとって障害となった。「反イラン陣営」の一翼として、アブダビは、集権化すれば外交政策目標を一層成功裏に追求できると気づいている。アブダビはまた、中東問題や国際問題でUAEの影響力を高める努力を強化するだろう。

 財政援助と引き換えに、税関の中央管理が実現すれば、アブダビはイランに対する経済制裁政策を掌握できる。これは、かつて米国が繰り返し求めてきたことだ。

 UAEが統合に向かえば、経済統計が整備され信頼性も高まり、投資家に対する魅力も増す。ドバイとアブダビの債券市場が統合すれば国際資本市場のニッチ(すきま)で立場を強化できる。また、司法の中央管理は「法の支配」に寄与し、投資先として、UAEの国際的なイメージが向上するだろう。

                   ◇

 ≪結論≫

 ドバイやシャルジャの石油埋蔵量が低下するなか、金融危機の影響もあり、UAEの開発資金は一層アブダビに依存している。UAEは野心的な開発目標を持ち、外交政策でより目立つ役割を果たしたいと願っているが、集権化はこれらに有利に作用する。アブダビは、ドバイの資産を買収しようとするより、ドバイやその他の首長国への財政支援の見返りに、連邦レベルへの責任集中に同意を得ようとするだろう。(オックスフォード・アナリティカ)

1034名無しさん:2009/12/05(土) 15:38:12
>>1031
>デンマーク国民党、オランダ自由党、イタリア与党・北部同盟のカルデロリ法律簡素化相らは、自国でも同様の国民投票を行うよう求めている。

法律簡素相とは凄い役職ですね。行政刷新相に近いイメージでしょうけど

1035名無しさん:2009/12/06(日) 11:47:01
>>1034
連立政権の国でありがちな閣僚ポストを増やすための役職では?
あるいは閣外相とか。

1036名無しさん:2009/12/06(日) 11:49:04
お隣の国(?)の統一地方選挙。

台湾統一選、民進党退潮に歯止め…馬氏陰り
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091206-OYT1T00103.htm

 【台北=源一秀】台湾の25県市のうち、17県市の首長などを選ぶ統一地方選挙の投票が5日行われ、即日開票された。

 昨年の総統選で馬英九氏が勝利し、対中融和派の国民党が8年ぶりに対中独立志向の民進党から政権を奪回して以降、初の大型選挙。与党・国民党は現有13ポストから1ポストを減らし、野党・民進党は現有3ポストに1ポストを上乗せした。

 中央選挙委員会によると、得票率は国民党が47・9%と前回2005年の統一選から約3ポイント低下した一方、民進党は45・3%と前回から伸ばした。

 最大の激戦区となった北部・宜蘭県では、民進党が国民党の現職を破り、4年ぶりに同県長(知事)ポストを奪回した。10月に国民党主席に就任した馬総統は、選挙結果を受けた記者会見で、「12ポストを獲得したが、理想的とは言えない」と沈痛な表情で語った。

 国民党は野党時代、馬氏の高い人気で05年の統一地方選から総統選まで圧勝してきた。今回の選挙結果は、700人以上の死者・行方不明者を出した台風被害での失策などで、馬氏の人気に陰りが出たことを印象づけた。候補者の調整失敗や選挙違反者の続出も響いており、馬氏の求心力低下は避けられそうにない。

 一方、民進党は、かつて看板だった陳水扁前総統の逮捕などで退潮傾向にあったが、蔡英文主席が就任後、初の大型選挙で「事実上の躍進」(識者)となり、反転攻勢の足がかりをつかんだ。蔡主席は「谷底からはい出すことができた。団結し、次の成功を手にしよう」と会見で述べ、12年の次期総統選で政権奪回を図る決意を示した。

 民進党は選挙戦で、馬政権が中国と締結を目指す「中台経済協力枠組み協定」(ECFA)が地場産業に打撃を与えると非難し、国民党の猛追を受けた嘉義県など南部3県の県長ポストを維持した。中台経済の緊密化を進める国民党は、対中警戒の民意に配慮する必要にも迫られそうだ。

(2009年12月6日00時57分 読売新聞)

1037名無しさん:2009/12/06(日) 11:52:32
>>1036

台湾統一地方選:与党、2首長失う 馬総統の支持低迷
http://mainichi.jp/select/world/news/20091206ddm002030082000c.html

 【台北・大谷麻由美】台湾で5日、17県市の首長などを決める統一地方選の投票が行われ、即日開票された。首長選で与党・国民党は系列の無所属を含む現有14ポストを維持できず、宜蘭、花蓮両県の2ポストを失った。首長選の得票率は国民党が47・88%(前回50・96%)、民進党は45・32%(同41・95%)で、国民党が大きく後退。今年8月の台風による大水害への対応の遅れをきっかけに、馬英九総統の支持率低迷が続く中、就任以来初の大型選挙で人気の陰りを示す結果となった。

 野党・民進党は激戦区の宜蘭県長選を制し、現有の3から1ポストを上積みした。陳水扁前総統の機密費横領事件で揺れた党の再建に向けた足がかりをつかんだ形だ。

 馬総統は会見で得票率の低下について「理想的ではないし、警告は受け止める。しかし、選挙結果は一つの要因だけで決まるのではない」と評価を避けた。

 国民党は05年の前回統一地方選以来、馬氏の人気も手伝って大型選挙で勝ち続けてきた。馬総統は今回の選挙で圧勝し、再選を目指す2012年の総統選への弾みをつけたいところだった。

 しかし、支持率低迷に加え、クリーンな選挙を目指す馬総統が主導した党の候補者指名では、決定に反発して出馬した候補者8人が除名処分となるなど党内にしこりを残した。

 党の指名候補と除名処分となった候補2人による三つどもえとなった花蓮県長選では、証券取引法違犯罪で有罪判決を受け控訴中の造反候補が圧勝した。今回の結果は馬総統の求心力の低下に拍車をかけそうだ。

毎日新聞 2009年12月6日 東京朝刊

1038名無しさん:2009/12/06(日) 11:54:53
>>1036-1037

台湾統一地方選:民進党、再建に勢い 得票率肉薄、ポスト陳時代到来
http://mainichi.jp/select/world/news/20091206ddm007030099000c.html

 【台北・大谷麻由美】台湾で5日に投開票された統一地方選で、与党・国民党の首長選での得票率は47・88%と50%を割り込み、45・32%だった野党・民進党との差は2・56ポイントまで縮まった。陳水扁前総統の機密費横領事件などで民進党への信頼が大きく失墜していたが、蔡英文・民進党主席は「どん底からは抜けだした」と評価した。国民党は宜蘭、花蓮両県の2ポストを失い、党主席を兼務する馬英九総統は党勢の早急な立て直しを迫られている。

 選挙結果を受けての記者会見で蔡主席は、民進党の得票率が国民党に肉薄したことを指し、「馬政権に対する不信任と言える。政策の再検討をすべきだ」と指摘した。

 台湾東部・宜蘭県では78年以来、民進党系が県長ポストを死守してきたが、05年に国民党が獲得。最大の激戦区と言われた今回は民進党が奪還した。

 民進党は過去20年来の選挙で、今回初めて「スター陳水扁のいない選挙」(呂秀蓮前副総統)となった。国民党に敗れた選挙区でも前回に比べて票差を大幅に縮めており、蔡主席の下でポスト陳水扁時代に入ったことを印象づけた。

 一方、国民党の〓(せん)春柏秘書長(党幹事長)は選挙前から「今回は地方選挙だ」と強調、中央政府に対する評価と切り離す予防線を張るほど危機感を募らせていた。

 今年8月の台風被害への対応の遅れで批判を浴びた馬政権は、以前の勢いを取り戻せずにいる中での選挙となった。

 花蓮県長選では、証券取引法違反罪で有罪判決を受けて控訴中であることから国民党の候補者指名に漏れた傅〓〓(ふこんき)候補が国民党候補らを破った。傅氏の支持者からは党復帰を求める声が高まっており、今後の党運営で難題を抱えることになった。

 馬総統は記者会見で「不景気と高い失業率という状況にあるが、国民党は期待されている」と述べた。また、花蓮県長選の結果については「ポストは失ったが、我々の行動は正しかったと考えている」と強調した。

毎日新聞 2009年12月6日 東京朝刊

1039名無しさん:2009/12/06(日) 11:57:18
>>1036-1038

台湾地方選 国民党に厳しい結果 ポスト・得票率減らす
http://www.asahi.com/international/update/1206/TKY200912060087.html
2009年12月6日7時57分

 【台北=野嶋剛】台湾で地方自治体の首長などを選ぶ統一地方選が5日、投開票された。2005年以降勝ち続けてきた馬英九(マー・インチウ)総統率いる与党国民党は首長選で4年前の前回選挙(13ポスト)より1ポスト減らし、得票率も下降。野党民進党は激戦の北部・宜蘭県で国民党現職を破るなど各地で善戦が目立ち、得票率も大幅に上がった。

 12年の総統再選に向けた馬氏の「中間テスト」の意味を持つ選挙だったが、馬氏は5日夜の会見で「議席も得票率も理想的ではなかった。(有権者からの)警告と受け止め、徹底的に反省したい」と敗北を認めた。

 近年続いた「国民党伸長」と「民進党不振」の傾向が一段落した形で台湾政界には「分水嶺(ぶんすいれい)を迎えた」との見方も出ている。昨年5月の総統就任後に馬氏が進めた急速な対中接近を懸念する世論の影響もあるとみられ、今後は慎重なかじ取りを迫られる。

 台湾の中央選管によると、17首長選のうち、国民党は桃園県や南投県など12の県・市で当選を確実にしたが、国民党分裂となった花蓮県では「造反」候補に公認候補が敗北。民進党は宜蘭県のほか、雲林県、嘉義県、屏東県の現有3ポストも守った。

 台湾では90年代末から04年の総統選まで民進党は大半の大型選挙で勝利した。だが陳水扁前政権の腐敗などで不信が高まり、05年の統一地方選以降は国民党が連戦連勝で08年の政権奪還につなげた。

 国民党復活の原動力となった馬氏人気の下落が今回の退潮につながった模様だ。馬氏は今回、公務を欠席してまで選挙応援を続けたが、効果はいまひとつ。台風8号の水害対応で執政能力に疑問符がついたことが響いた。

 党内の結束も乱れた。10月に党主席を兼任した馬氏は党内浄化を唱え、地方が推す候補者でも金権政治の影があれば拒否し、清廉や若さを基準に公認を立てたが裏目に出るケースが相次いだ。

 陳前総統の事件の影から抜け出すことを目指した民進党はポストこそ1増だが得票率を前回の約38%から約45%に増やし、存在感を示した。蔡英文(ツァイ・インウェン)同党主席は「馬政権への不信任が投じられた。我が党は苦しい道を歩んできたが谷底を脱した」と語った。

1040チバQ:2009/12/06(日) 21:16:18
http://www.asahi.com/international/update/1206/TKY200912060091.html
ボリビア 先住民初の大統領モラレス氏、再選確実の情勢2009年12月6日11時44分
 【ラパス=平山亜理】南米ボリビアで新憲法制定に伴う大統領選と国会議員選挙が6日に行われる。先住民初の大統領である現職のモラレス氏の再選が確実な情勢だが、社会主義的な政策を進めてきた同氏が、白人の富裕層や中間層の票をどこまで取り込めるかが注目される。

 最新の世論調査ではモラレス氏が52.6%と、右派のビジャ候補に30ポイント以上の差をつけている。

 モラレス氏の社会主義運動(MAS)は、上下両院で3分2以上の議席獲得を目指すとしている。これに対して野党は、モラレス氏が大統領の連続再選を1回に限っている新憲法をさらに改めて何度でも再選を可能にしようと画策しているのではないかと反発している。

1041チバQ:2009/12/07(月) 20:53:27
http://www.asahi.com/international/update/1207/TKY200912070348.html
モルドバ、また大統領選出できず 野党が投票ボイコット
2009年12月7日20時36分


 【モスクワ=星井麻紀】旧ソ連モルドバの議会(定数101)で7日、2回目となる大統領選出の議員投票があった。候補者は、第1回投票と同じく親欧米派の民主党党首ルプ氏だけだったが、野党・共産党がボイコットして再び当選に必要な61票を獲得できず、選出されなかった。次回の大統領選出投票は、憲法上の規定などから来年秋になる見込み。インタファクス通信などが伝えた。

 モルドバでは親欧米派の与党と共産党の対立で、大統領が選出できない状態が半年以上続いている。

1042チバQ:2009/12/07(月) 22:59:08
>>1006>>1011
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120701000421.html
右派バセスク氏が再選 ルーマニア大統領選
 【ウィーン共同】6日行われたルーマニア大統領選の決選投票は7日、選挙管理委員会の公式開票結果(開票率99・95%)によると、中道右派の与党、民主自由党に近い現職バセスク大統領(58)が得票率50・33%で、旧共産党の流れをくむ中道左派の野党、社会民主党党首のジョアナ元外相(51)の49・66%を小差で上回り、再選を決めた。

 出口調査ではジョアナ氏が小差でリードしていたが、バセスク氏は6日夜、勝利宣言した。しかし、ロイター通信によると、社会民主党関係者は7日「大規模な集団投票など不正が行われた証拠がある」と述べ、選挙不正を申し立てる方針だと明らかにした。

 選挙監視に立ち会った欧州安保協力機構(OSCE)は同日「決選投票はおおむね国際基準にのっとって行われた」としながらも、不正の訴えは「調べる必要がある」との声明を出した。

2009/12/07 22:20 【共同通信】

1043チバQ:2009/12/07(月) 22:59:55
http://www.asahi.com/international/update/1207/TKY200912070347.html
ルーマニア大統領選、現職が辛勝 政情不安の長期化も2009年12月7日20時40分


 【ウィーン=玉川透】6日に行われたルーマニア大統領選の決選投票は7日、開票が進み、選挙管理委員会の公式開票結果(開票率99.13%)によると中道右派与党・民主自由党が推す現職のバセスク大統領(58)が得票率50.37%で、中道左派野党・社会民主党のジョアナ党首(51)の49.62%をわずかに上回り、再選を確実にした。

 ただ、票数が伯仲していることからジョアナ陣営に開票のやり直しを求める動きもあり、混乱も予想される。

 先月22日の第1回投票でバセスク氏に次いで小差の2位だったジョアナ氏は、3位の中道右派野党・国民自由党のアントネスク党首と選挙後に連立を組むことで合意。決選投票前の世論調査では、ジョアナ氏が優勢だった。

 だが、都市部や若者層から支持を受けたバセスク氏が終盤に盛り返した。

 今後、バセスク氏が民主自由党の首相を任命しても野党側は拒否する構えで、新政権発足にはなお曲折が予想される。

1044名無しさん:2009/12/08(火) 19:55:18
判りにくかったので整理するとこういうことですね。
大統領辞任後に独裁政権下の軍情報機関に殺されたと。

チリの大統領
64〜70 エドゥアルド・フレイ・モンタルバ
73〜90 ピノチェト
94〜00 エドゥアルド・フレイ・ルイスタグレ

元大統領は「毒殺」、6人訴追=同情票で選挙に影響も−チリ
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009120800525

 【サンパウロ時事】南米チリからの報道によると、同国司法当局は7日、1982年に死亡したエドゥアルド・フレイ・モンタルバ元大統領の暗殺に関与したとして、同氏の専属運転手や医師ら6人を殺人罪などで訴追した。故大統領の息子で、その後、同じく大統領を務めたエドゥアルド・フレイ・ルイスタグレ氏(67)は、今月13日実施の大統領選に出馬したものの苦戦を強いられており、同情票が選挙結果に影響する可能性もあるとの指摘も出ている。
 故大統領の死因は当初、敗血症とされた。しかし、遺族の要望で今年改めて検視を行った結果、毒ガスに使われる薬物を投与され、免疫系統が破壊される合併症が原因と分かった。
 故大統領は当時、ピノチェト軍事政権下での人権侵害を調査していた。このため、軍情報機関が毒殺したとみられる。
 一方、チリの各世論調査によれば、次期大統領選では右派・国民改進党のセバスティアン・ピニェラ候補(60)が優勢。ピノチェト軍政終結以来、約20年ぶりの右派政権が誕生する勢いだ。(2009/12/08-14:43)

1045チバQ:2009/12/09(水) 22:21:10
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091208-OYT1T01148.htm
チリ元大統領「病死」、軍政の暗殺だった
 【リオデジャネイロ=浜砂雅一】南米チリの司法当局は7日、1982年にエドゥアルド・フレイ・モンタルバ元大統領が71歳で死亡したのは、当時のピノチェト軍事政権関係者による暗殺によるものだったと断定し、元運転手ら3人に対して殺人容疑で逮捕状を取った。AP通信などが伝えた。


 フレイ氏は、ヘルニア手術後の感染症が原因で死亡したとされてきた。だが、チリ大学が今年行った病理解剖で、マスタードガスに含まれるものなど2種類の化学物質が検出された。司法当局は「毒物を注入されたことが死因」と認定し、同氏の元運転手と手術を担当した医師、元秘密警察メンバーの3人が関与した疑いがあると判断した。当時検視を行った別の医師ら3人も共犯容疑で追及するという。

 チリでは、ピノチェト元大統領(2006年死去)が73年のクーデターでアジェンデ社会主義政権を打倒し、90年まで軍事独裁政権を敷いた。この間、チリ経済を安定成長軌道に乗せる一方、左翼勢力を徹底して弾圧。誘拐や拷問などによる死者・行方不明者は約3200人に上った。

 ジャーナリスト出身で、64〜70年に大統領を務めたフレイ氏は軍政に抵抗、82年当時は軍部による人権侵害事件を調査していたという。同氏が暗殺されたとの疑惑はかねてくすぶっていた。

(2009年12月8日20時23分 読売新聞)

1047名無しさん:2009/12/10(木) 21:10:56
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091210-OYT1T00642.htm
小沢氏が訪中、民主党国会議員140人同行
 民主党の小沢幹事長が10日午前、中国・北京に向けて羽田空港を出発した。

 同日午後に胡錦濤国家主席と会談する予定だ。

 訪中は民主党と中国共産党の定期交流の一環で、輿石東参院議員会長、山岡賢次国会対策委員長ら民主党国会議員約140人が同行する。同党支援者らも含めた訪中団は総勢630人となる。

 小沢氏は11日にソウルに移動し、12日に李明博・韓国大統領と会談、13日に帰国する。

(2009年12月10日12時19分 読売新聞)

1048チバQ:2009/12/10(木) 22:36:07
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009112602000093.html
解放と再建 冷戦終結20年 旧ソ連<上> バルト3国続く苦悩
2009年11月26日 朝刊

リトアニアの首都ビリニュスのゲディミナス城で、サユディスの元スタッフと「人間の鎖」を振り返るグルマダスさん(左)


 リトアニアの首都ビリニュス中心部。丘の上のゲディミナス城で、グルマダス元ビリニュス市長(57)は“あの日”に思いをはせた。

 一九八九年八月二十三日、ソ連構成国だったリトアニア、ラトビア、エストニアのバルト三国住民が独立を誓い、手をつないで各首都を結んだ。二百万人がモスクワに背を向けてつくった「人間の鎖」。リトアニアの起点が、この古城だった。人工衛星からも確認された「鎖」は、世界中に感動を与えた。

 当時、グルマダスさんはリトアニアの反体制知識人が結集した民族組織「サユディス」の幹部だった。物理学者だったが当局の監視下で「刑務所同然」の生活。自由を求め「鎖」の準備に奔走した。

 当日は平日だった。「果たして市民は集まるのか」。懸念をよそに、参加者は膨れ上がった。「あの日、皆が自由を求めていると確信した」とグルマダスさん。歴史的な行動は、「ソ連帝国」を動揺させ、東欧民主革命からソ連崩壊へと流れる激動の突破口を切り開いたともいわれる。

 リトアニアは翌九〇年三月、ソ連構成共和国で初めて独立を宣言した。グルマダスさんも同年、サユディスを代表して市長選に当選。バルト三国はその後、北大西洋条約機構(NATO)、欧州連合(EU)加盟を果たした。

 ただ、グルマダスさんは、巨大な隣国ロシアとの関係について「実態はあまり変わっていない」と言う。

 「大国復活」を掲げて二〇〇〇年に誕生したロシアのプーチン政権は、旧ソ連の過去との完全な決別を希求する三国に対し、事実上の経済制裁ともいうべき圧力をかけてきた。ソ連シンボル(鎌(かま)とハンマー)禁止法施行などで反ロ姿勢を強めたリトアニアにはパイプラインでの送油停止の継続に加え、乳製品輸入規制などの措置を突きつけた。

 NATOの東方拡大はバルト三国の加盟で弾みがつき、同じ旧ソ連のウクライナやグルジアの加盟問題も検討されるに至り、猛反発するロシアとの間で緊張が高まった。

 「今、ロシアの脅威の最前線にあるのがバルトなんです」。人間の鎖当時、リトアニア選出のソ連人民代議員でサユディス幹部だったゲンゼリスさん(75)はこう語る。

 冷戦終結で消滅したはずの東西の「鉄のカーテン」は、東に移動しただけだった、というのだ。

 昨年秋の世界金融危機はバルト三国にも激震をもたらした。対外債務依存度が高いリトアニア経済は苦境に追い込まれ、今年第一・四半期の失業率が約15%と急上昇。ビリニュス近郊の会社員ユールスさん(50)は給料が半減した。「自由になったのに民営化された企業は続々倒産し、生活はひどくなっただけ。ソ連の方がよかった」と怒りをぶつけた。


 リトアニア政府からも最近、対ロ関係改善をうかがう発言が聞かれる。それは財政赤字に苦しむ資源なき小国が再び対ロ依存度を高めかねない危うさをはらむ。自由と現実の間で苦悩は続いている。(ビリニュスで、中島健二、写真も)

 人間の鎖 ソ連のバルト3国併合を認めた独ソ不可侵条約付属議定書締結50年の1989年8月23日、3国の市民計200万人が、ビリニュス、リガ、タリンを結ぶ600キロの道で手をつなぎ、世界に独立を訴えた。

1049チバQ:2009/12/10(木) 22:36:39
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009112702000068.html
解放と再建 冷戦終結20年 旧ソ連<下> 消えぬ帝国的思考
2009年11月27日 朝刊

マルタ会談以降の歴史の変動を「早すぎた」と振り返るシェワルナゼ氏=トビリシの自宅で


 一九八九年十二月二日。その日は朝から雨だった。

 地中海のマルタ島に停泊した旧ソ連客船「マキシム・ゴーリキー」の船上で、当時、ソ連外相だったシェワルナゼ前グルジア大統領(81)は少々、興奮していたという。

 米ソが冷戦終結を宣言した「マルタ会談」の幕開け。眼前でゴルバチョフ・ソ連共産党書記長とブッシュ米大統領(父)が手を握り合っていた。「われわれは米ソがもはや敵同士ではないと認め合った。歴史が変わる、そんな感覚があった」

 が、それからちょうど二十年がすぎた今、シェワルナゼ氏はこう振り返る。「あの日は冷戦の終わりじゃない。終わらせるための長い道のりの始まりにすぎなかった」

 八五年の外相就任以来、「ペレストロイカ(改革)」を進めるゴルバチョフ氏とともに東西緊張緩和を図る「新思考外交」の旗を振ったシェワルナゼ氏。冷戦終結の立役者の一人とされるが、そこには大きな誤算があったという。「私もゴルバチョフも、ソ連は残したいと思っていたんだ」

 各共和国の主権を認めて連邦を再編成し、欧米との新たな国際秩序を確立する。シェワルナゼ氏が描いたのはそんな構想だった。葬りたかったのはソ連ではなく、ソ連にはびこる「帝国主義的思考」だった。マルタでの握手は未来を約束したはずだった。

 しかし、冷戦終結で東側の盟主という冠を失ったソ連では、各地で民族独立の機運が一気に燃え広がる。結局、シェワルナゼ氏は外相を辞任。「旧思考」に縛られ連邦再編を恐れた保守強硬派が、九一年八月に起こしたクーデターの失敗により、ソ連はマルタ会談からわずか二年後の同年十二月、あっけなく消滅した。

 「もし崩壊するとしても、十年はかかると思っていた。われわれの打つ手は遅すぎた」とシェワルナゼ氏。

 昨年八月、同氏の祖国グルジアとロシアが軍事衝突した。ロシアはグルジア領内に深く侵攻、メドベージェフ大統領は南オセチアなどの独立承認に踏み切った。グルジア議会のダビタイア議長代理はロシアが検問所を設置したグルジア内の境界を「まるでベルリンの壁だ」とかつての東西分断の象徴に例える。

 「ロシアの侵略はグルジアへの影響力を増すためだ。自分たちの利益のため、大勢の命を奪った」。シェワルナゼ氏はトレードマークの銀髪を掻(か)きながら、声を荒らげた。

 民族の対立に加え、カスピ海のエネルギー資源を欧州に送るカフカスのパイプラインをめぐり、米国とロシアの覇権争いも横たわる。グルジア紛争には冷戦時代の負の遺産が凝縮されている。


 昨年来の金融不況下、ロシア社会では市場経済への疑問と、ソ連時代への回帰志向が強まっているとされる。スターリン再評価や、第二次世界大戦でのソ連の行動を礼賛する歴史認識の見直しも盛んだ。

 「ロシアの政治は今も旧思考に支配されている」。シェワルナゼ氏にはそう見える。

 「マルタ会談でないなら冷戦はいつ終わったのか」と聞いてみた。しばし黙考したが、結局、同氏から答えは返ってこなかった。同氏にとって冷戦は今も続いているかのようだった。(トビリシで、酒井和人、写真も)

1050チバQ:2009/12/10(木) 22:37:34
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009120502000067.html
解放と再建 冷戦終結20年 東欧編(上)チェコ  政治的慎重 統合でも
2009年12月5日 朝刊

20年前、数十万人規模の民主化要求デモに民衆が熱狂したプラハのバツラフ広場。「プラハの春」の翌年には、騎馬像(中)の前で学生が抗議の焼身自殺をする事件もあった


 無血で共産党政権を崩壊させた「ビロード革命」から二十年を迎えたチェコ。欧州連合(EU)への加盟で経済的には豊かになり、プラハは、オバマ米大統領の「核なき世界」演説の舞台ともなり、世界中から観光客が訪れ、自由な雰囲気があふれる。しかし政治的な動揺は続いている。

 顕著に現れたのが、十一月のEU新条約批准問題。主役はクラウス大統領(68)。一九六八年の民主化運動「プラハの春」に武力介入した旧ソ連を批判して体制の中枢から追われ、ビロード革命で結成された「市民フォーラム」に参加し政界に登場。新条約批准では自国の主権侵害を理由に署名拒否を続けた。

 ビロード革命について当時、民主化デモに参加した女性ラジオ編集者、マルチナ・シュナイベルゴワさん(52)は「何万人もが参加したのに、当初のデモで学生と警官隊が衝突した時のような暴力はなかった。『私たちは勝利した。何かを起こした』と実感した」と振り返る。勤務先だった国営「ラジオプラハ」は当初、デモを「反社会主義的」と宣伝したが、翌週には事実を伝えるようになり、その翌週には共産党員の幹部が辞めていった。

 学生らのデモから、反体制派の中心だった作家ハベル氏(73)が大統領に就任するまで、わずか六週間。事態の変化は急激だった。

 「(プラハの春の)民主化運動が失敗後、社会主義への失望と無力感が国を支配した。知識人の国外流出が絶えず、抑圧と沈黙の二十年間だった」。プラハ・カレル大学経済学研究所のマルティン・グレゴール副所長(32)は革命前の国民心理を説明する。八〇年代、隣国ポーランドで起きた自主管理労組「連帯」の運動も、チェコを変えると確信させるものではなかった。ビロード革命のテンポの速さは、それまでの慎重な姿勢による遅れを取り戻すかのようにも受け止められる。

 革命からの二十年で経済的発展を遂げる一方、失業率は一時、10%に達し、欧州統合の波に乗り遅れまいとする危機感も強まる。

 クラウス大統領の姿勢について、グレゴール副所長は「『社会主義か市場経済か』のように、常に二つの選択肢しかない。それが、民主化に失敗した過去に戻りたくないという国民の琴線に響いている」と指摘する。大統領には絶対的な影響力こそないが、世論調査での人気は高い。

 ナショナリズムを思い起こさせる政治姿勢は、ポーランドのカチンスキ大統領とも共通する。根底にあるのは統合する欧州で「二等国扱い」をされたくないという思いだ。小国ながら、アフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)に七百人を派兵、オバマ大統領の求めに応じ、増派も検討するが、国際貢献の背景にはナショナリズムによる右傾化もあり、政治的不安定の要因ともなっている。

  (プラハで、弓削雅人、写真も)

<東欧民主化> 旧ソ連のゴルバチョフ政権が進めたペレストロイカ(改革)路線の影響もあり、1989年に東欧諸国で次々と民主化が実現した。5月にハンガリーが西側との国境を開放、6月にポーランド自由選挙で自主管理労組「連帯」が勝利、11月に東ドイツのベルリンの壁崩壊、旧チェコスロバキアの無血革命、12月にルーマニアでチャウシェスク政権崩壊などが続いた。

1051チバQ:2009/12/10(木) 22:38:00
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009120602000065.html
解放と再建 冷戦終結20年 東欧編(下)ハンガリー  市場経済の浮沈味わう
2009年12月6日 朝刊

「ハンガリー動乱」の舞台となったブダペストの国会議事堂前で、変革の誇りと失望を訴えるイワン・ベドさん


 「ベルリンの壁」崩壊より半年早い一九八九年五月、オーストリアとの国境の鉄条網を撤去したハンガリー。「鉄のカーテン」にいち早く風穴をあけ、旧東ドイツ市民の脱出を可能にしたことは、今も国民の誇りだ。「しかし、経済危機など、解決されていない問題への失望感も大きい」。ブダペストの週刊紙編集者イワン・ベドさん(56)は語る。

 昨年秋の世界金融危機の直撃を受け、外国からの巨額の資金が一気に流出、国際通貨基金(IMF)や欧州連合(EU)からの緊急融資でしのいだ。二〇〇九年の国内総生産(GDP)成長率予想はマイナス6%といわれる。

 ブダペストで飲食店を営むニコレットさん(28)は「両親は、民主化前には誰でも職があり、自動車を持ち、十分な稼ぎがあったと話していた。一家に働き手は一人で足りたのに、今は共働きでやっと暮らしていける。毎年一週間、休暇を取るお金があったのに、今はそんなお金もない」と生活の厳しさを嘆く。

 五六年の「ハンガリー動乱」は旧ソ連に制圧されたが、六八年、社会主義体制下で市場原理を導入、企業経営者らの裁量を大幅に認め、外資にも門戸を開き、東欧の経済先進国となった。

 民主化後も、欧州で最低水準の法人税率16%などの優遇措置で外資を積極的に導入し、GDP成長率は最近、毎年プラス4%前後を記録。裏腹に対外債務は〇八年に七百億ユーロ(約九兆一千億円)以上、GDPの73%にも達し、金融危機で通貨フォリントが暴落。豊かさをもたらした市場経済によって今、痛みを強いられている。

 歴史学者のクリスチャン・ウングバリさん(40)は今の経済危機の遠因を民主化時にさかのぼって指摘。「西側と競争できる力はなかったのに、生活レベルは経済の実力以上だった。ドイツや日本を中心にした対外債務は、確実に積み上がっていた」。さらに、民主化を「レボリューション(革命)ではなく、エボリューション(進化)だった」と評する。他の東欧諸国での激動と違い、長い時間をかけ進んだ変革だったが、経済的安定には至っていない。

 実業界出身のバイナイ首相は経済再建を進めるが、失業率は10%に達し、不満を背景に極右政党が伸長、六月の欧州議会選でも議席を獲得した。「政治への支持が左右極端に分かれ、互いに非難し合っている。安心して政治を任せられる中道は存在しない。危険だ」とベドさんは警告。社会主義との決別は、自由主義社会での長い苦闘の入り口だったことを、東欧民主化は教えている。

  (ブダペストで、弓削雅人、写真も)

1052とはずがたり:2009/12/10(木) 23:12:01
先日偶々調べたwikiの範囲での知識ですけど,ハンガリーはハンガリー動乱を産んだだけあって改革派が昔から強くて東欧革命の前から共産党に当たる政党が改革派主導でやってきたみたいですね。
従ってその後継政党の社会党が今でも一定の力があって,しかも嘗ての共産党幹部が財界へ転じた経緯から左派政党なのに財界の一定の支持も受けてるみたいですね。

それにしても東欧革命・ソ連崩壊などあの一連の激動から20年経つんですなぁ。

1054チバQ:2009/12/14(月) 12:16:35
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200912140001.html
2009.12.14 Web posted at: 10:19 JST Updated - CNN
ワールド
ベルルスコーニ首相が政治集会で襲われ負傷 ミラノ
ローマ(CNN) イタリアのベルルスコーニ首相(73)が13日、北部ミラノ市内での政治集会で男に襲撃されて顔面を負傷し、精密検査のため入院した。

ラ・ルッサ国防相が報道陣に語ったところによると、首相はこの日、地盤であるミラノへ、地元政治家の応援のために駆けつけ、支持者らと握手し始めたところだった。

警察によると、男はミラノ大聖堂をかたどった小さな金属製の模型を持っていて、これが首相の顔に当たったとみられる。首相は上唇やほおから出血し、病院へ運ばれた。首相は落ち着いた様子だったが、担当医から検査と経過観察のため入院するよう指示されたという。

ミラノ警察がこの男に詳しい事情を聴いている。男は40代前半で、「精神的に不安定」として治療を受けていたとされる。共犯者がいた形跡はないという。

ベルルスコーニ首相は最近、汚職事件や離婚問題など公私両面でスキャンダルに悩まされ、支持率の低下が指摘されている。

1055チバQ:2009/12/14(月) 12:21:32
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200912140003.html
2009.12.14 Web posted at: 11:19 JST Updated - CNN
ワールド
南米チリで大統領選、決選投票の見通し
(CNN) 南米チリで13日、任期満了にともなう大統領選の投票が行われた。右派野党の実業家セバスティアン・ピニェラ候補と与党連合のエドゥアルド・フレイ元大統領による事実上の一騎打ちとされ、決選投票にもつれ込む可能性が高い。

内務当局によると、開票率約60%の時点で、ピニェラ氏が得票率45%と、フレイ氏の32%を上回っている。いずれの候補も半数を超えない場合は決選投票が実施される。

中道左派のバチェレ大統領は社会改革を推進し、高い支持率を維持してきたが、憲法の規定で再選は禁じられている。フレイ氏は大統領公認候補として同一路線の継続を掲げてきた。しかし独立系左派の若手候補、マルコ・エンリケスオミナミ下院議員(36)が予想外の健闘をみせ、左派票の分裂を招く結果となっている。

ピニェラ氏が当選すれば、1990年の民政移管以来初の右派政権が誕生することになる。

1056チバQ:2009/12/17(木) 21:42:39
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009121702000078.html
ウクライナ 親ロ派台頭 現職支持率3%、窮地に 来月大統領選
2009年12月17日 朝刊

 【モスクワ=酒井和人】来年一月十七日に予定されているウクライナ大統領選挙まで、あと一カ月に迫った。ロシアとの関係改善を目指すヤヌコビッチ前首相らが支持を伸ばす一方、反ロ路線を敷くユーシェンコ大統領は苦境が続く。二〇〇四年の前回選挙で現政権を生んだ「オレンジ革命」はすっかり色あせ、親ロ再転換が進む可能性が高まっている。

 ウクライナの世論調査機関が十六日発表した投票動向調査によるとヤヌコビッチ前首相が31・5%でトップ。オレンジ革命の主導者の一人だが、現在は対ロ協調に転じたティモシェンコ首相が20・3%で続いた。ユーシェンコ大統領はわずか3・2%と泡沫(ほうまつ)レベルの支持しか集められなかった。

 前回大統領選で親ロ派現職の不正や、ロシアの選挙介入を批判し、再選挙のすえ、勝利したユーシェンコ大統領。民主化のヒーローとして欧米の称賛を浴びたが、半面、ロシアの強い反発にさらされてきた。

 今年一月にはロシアがウクライナ向け天然ガスの供給を停止、ガス購入価格の大幅値上げをのませた。世界金融危機とも相まってウクライナ経済は困窮、大統領の求心力は低下の一途をたどった。

 ロシアのメドベージェフ大統領は今年八月「来年一月(ウクライナに)新しいリーダーが選出されることを期待する」と明言。

 一方、ティモシェンコ首相に対しては「ともに働くのは喜び」(プーチン・ロシア首相)と評価するなど、ロシアは大統領選に向けて、ウクライナ世論を揺さぶっている。

1057とはずがたり:2009/12/17(木) 22:13:09
>>1056
麻生や森以下w

1058チバQ:2009/12/18(金) 23:57:03
http://www.asahi.com/international/update/1201/TKY200912010156.html
ルワンダ、英連邦に加盟 旧宗主国は独・ベルギー2009年12月1日10時36分



 【ヨハネスブルク=古谷祐伸】旧イギリス植民地などで構成される英連邦はアフリカ中部ルワンダの加盟を認めた。フランス語が使われてきたルワンダの旧宗主国はドイツとベルギー。英国の植民地経験のない国の加盟は、95年のモザンビーク以来。ルワンダ政府は2006年に仏政府と断交、先月末になって国交回復で合意したが、英国寄り姿勢を強めている。

 英連邦は11月28日、カリブ海の島国トリニダード・トバゴで開いた首脳会議で、ルワンダの加盟を決定した。加盟国は54カ国になった。

 ルワンダの地元紙によると、ムシキワボ情報相は「我が国が過去15年間になしとげたとてつもない進歩の承認と受け止める」と語った。

 ルワンダは80万人が犠牲になった1994年の虐殺事件後、カガメ大統領のもとで急速に復興している。英語圏が多い周辺国との通商強化の狙いもあって2008年、英語を公用語に加えた。

 仏との関係をめぐって、ルワンダ政府は、虐殺に仏政府が関与したと批判し関係が悪化。一方、仏司法当局は、虐殺事件の引き金になったハビャリマナ元大統領の暗殺事件の首謀者が、カガメ大統領や側近だと認定している。

1059チバQ:2009/12/20(日) 14:07:34
>>600ほか
http://www.asahi.com/international/update/1219/TKY200912190357.html
インド野党指導部、大幅に若返り 宗教右派の意向反映2009年12月19日23時40分
 【ニューデリー=武石英史郎】インド2大政党の一角で野党のインド人民党は19日、幹部会議を開き、指導部の大幅な若返りを決めた。人事には宗教右派の意向が強く反映されており、世俗・穏健路線の国民会議派政権に対し、タカ派的な主張で攻勢を強める可能性がある。

 一連の人事では、すでに引退したバジパイ元首相とともに1980年の結党以来、党の顔だったアドバニ元内相(82)が、首相候補に位置づけられる「野党代表」の地位を退き、女性のスシマ・スワラジ野党副代表(57)に譲った。党の新総裁には、中央政界でほぼ無名のニティン・ガドカリ氏(52)を抜擢(ばってき)。党の首脳部はほぼ全員50代以下に若返った。

 ガドカリ氏は、党の支持母体で過激な行動から3度非合法化されたヒンドゥー至上主義団体「民族義勇団(RSS)」の本部があるマハラシュトラ州の党代表。RSSの事実上の指名だった。

 人民党は「ヒンドゥー大国の再興」を旗印に、92年、イスラム教モスクの破壊を主導し、ヒンドゥー教徒の宗教感情に火をつけ、党勢拡大に成功。政権の座にあった98年には核実験を強行した。5年ぶりの政権奪還を目指した今春の総選挙では、従来の宗教色の強い主張は封印。国民会議派政権の治安対策不備を突く戦略をとったが、議席を約2割減らす惨敗に終わった。

 アドバニ氏は2014年の次回総選挙に再び首相候補として臨む決意を表明したが、RSSの最高指導者バグワット氏が「世代交代は自然の流れだ」と介入を始め、宗教政党としての原点回帰を求めていた。

1060チバQ:2009/12/20(日) 20:43:27
>>769>>966
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091220-OYT1T00638.htm
イラン改革派の精神的支柱、モンタゼリ師死去
 【テヘラン=久保健一】イランのイスラム教シーア派最高権威の一人で、同国のイスラム革命体制の「非民主性」を批判していたホセイン・アリ・モンタゼリ師が19日夜、同国中部コムの自宅で死去した。87歳だった。


 息子のアフマド師は、「病死」としている。

 イラン改革派の精神的支柱でもあるモンタゼリ師は、6月の大統領選後、改革派に対する弾圧を強めた政府・保守派勢力を繰り返し非難していた。改革派系の高位イスラム法学者で最長老の同師の死去により、宗教界での改革派の発言力が低下する可能性もある。

 モンタゼリ師は、同国中部イスファハン近郊生まれ。イラン革命(1979年)の指導者ホメイニ師(1902〜89)の側近として、親米パーレビ王政の打倒運動に参画。「イスラム法学者の統治」(ベラヤティ・ファギー)原理に基づいた革命体制の樹立に大きな役割を果たした。

 86年、ホメイニ師の後継最高指導者に指名されたが、反体制派との交遊が問題視され、89年、同師により次期指導者の地位を奪われた。

 その後、モンタゼリ師は、革命体制が「責任を負わない全能の指導者を作り出した」などと、独裁的側面を批判し、現最高指導者ハメネイ師と対立。宗教界の過度の政治介入も批判し、最高指導者制の廃止を唱えた。

 このため、ハメネイ師率いる保守派の怒りを買い、1997年〜2003年まで、事実上の自宅軟禁状態に置かれた。

(2009年12月20日19時47分 読売新聞)

http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/091220/mds0912201914004-n1.htm
モンタゼリ師が死去 イラン革命の中心的指導者
2009.12.20 19:13

 イラン国営メディアによると、1979年のイラン革命の中心的指導者のひとりで、改革派の精神的支柱だったフセイン・アリ・モンタゼリ師が20日、イスラム教シーア派の聖地コムにある自宅で死去した。87歳だった。死因は明らかにされていない。強硬派のアフマディネジャド大統領や最高指導者のハメネイ師の手法を厳しく批判してきた人物だけに、今後、強硬派が一層、勢力を増す可能性もある。(大内清)

 モンタゼリ師は、初代最高指導者のホメイニ師とともにイラン革命後のイスラム体制構築を主導した。ホメイニ師の後継者に選出されたが、ホメイニ師と対立したことから89年に失脚。最高指導者の地位にはハメネイ師が就いた。

 AP通信によると、97年にはハメネイ師が最高指導者にふさわしくないなどと発言したことから自宅軟禁下に置かれた。ただ、モンタゼリ師はシーア派教学ではハメネイ師より上位の「大アーヤトッラー」の称号を持ち、その後も宗教的・政治的な影響力を保持し続けた。

 今年6月の大統領選後は、アフマディネジャド大統領が対立候補であるムサビ氏らを支持する改革派の抗議デモに対し、イラン革命防衛隊傘下の民兵組織バシジを投入したことなどを痛烈に批判。モンタゼリ師は「武力を用いることはイスラムの教えに反する」などとする文書を改革派のホームページ上で発表していた。

 抗議デモなどを直接、指揮することはなかったが、改革派にとっては運動を正当化する上で重要な役割を果たした。

 その一方で、モンタゼリ師の発言はあくまでもイスラム体制の枠内にとどまるもので、現政権に批判的な世論が「反体制」運動に発展するのを押さえる役割を果たしたともいえそうだ。

1061チバQ:2009/12/23(水) 18:46:09
隔世の感がありますね
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009122200561
セルビアがEU加盟申請=NATO空爆から10年
 【ブリュッセル時事】旧ユーゴスラビアの中核国だったセルビアが22日、欧州連合(EU)に加盟申請した。今年はコソボ紛争に介入した北大西洋条約機構(NATO)軍が1999年に旧ユーゴを空爆してから10年の節目に当たる。かつて欧米諸国と敵対したセルビアは親EU路線を本格的に歩み始めた。
 セルビアのタディッチ大統領はこの日、ストックホルムを訪問、EU議長国スウェーデンのラインフェルト首相に加盟申請書を手渡した。今後、加盟交渉に着手し、加盟実現は2014年以降とみられている。(2009/12/22-23:51)

1062名無しさん:2009/12/26(土) 22:20:38
古い記事ですが。

>国際的に影響力を持つ地位を米国が失いつつあるとの答えは66.7%に上った。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200909/2009092300053
米国民の8割「まだ不況」=当局の認識とずれ−消費者調査
 【ニューヨーク時事】米調査会社BIGリサーチが22日発表した9月の消費者動向調査によると、「景気後退は終わったと思うか」との問いに対し、「終わっていない」との回答が78.0%に上った。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は先週、「景気後退が終わった公算が大きい」と発言したが、国民の実感とは大きな隔たりがあるようだ。
 また、国際的に影響力を持つ地位を米国が失いつつあるとの答えは66.7%に上った。雇用減少が止まらず、失業率が26年ぶりの高水準に達するなど、家計を取り巻く環境は厳しい。米国民の自信喪失が浮き彫りになった格好だ。(2009/09/23-06:39)

1063チバQ:2009/12/26(土) 23:54:32
http://mainichi.jp/select/world/news/20091226ddm004070192000c.html
グローバル・アイ:イランとモンタゼリ師の死 革命後の一つの節目か=西川恵
 イランのイスラム法学者モンタゼリ師の名は日本人にはなじみがない。しかしイラン・ウオッチャーは、この人を抜かしてイラン革命を語ることはできない。彼がもし最高指導者の地位に就いていたら、イラン革命のその後の軌跡も変わっていたはずだからだ。

 聖地コムで20日に87歳で亡くなったモンタゼリ師の、現体制に対する批判は最後まで衰えなかった。今年6月の大統領選挙での混乱では、デモを力で押さえ込む当局を「抑圧を基盤にした政府、スターリン的なデモ弾圧、新聞検閲、不当容疑での市民の拘束、すべて不法である」と非難した。

 同師はイラン革命(79年)で初代の最高指導者となった故ホメイニ師の愛弟子で、85年には次期後継者に指名された。しかし人権や女性の権利を重んじ、「イスラム法学者は政治に直接かかわらず、政治の助言者にとどまるべきだ」との主張がホメイニ師と相いれず、89年に遠ざけられた。

 このわずか3カ月後にホメイニ師が亡くなり、最高指導者に現在のハメネイ師が選ばれた。「もしモンタゼリ師がなっていたら」という問いには、以上の経緯がある。

 モンタゼリ師の死は、改めて二つのことを考えさせた。一つは、このような人物をもつイラン社会の厚みと可能性。もう一つは、イスラム社会のあるべき姿は何なのか、である。

 後者で言うなら、イスラムが抱える課題は、7世紀に誕生したイスラム教と現代社会の折り合いをどうつけるかに行き着く。具体的には、聖典コーランなどの宗教指針を、どう現代に適用していくかである。

 キリスト教の西欧社会は18世紀末、フランス大革命という出来事を通して政治権力と宗教権力を分離した。しかし多くのイスラム諸国は、世俗主義を選択したトルコを除き、政治と宗教の境界があいまいだ。これが宗教を口実とした為政者の独裁や、宗教勢力の政治介入を招いてきた。

 モンタゼリ師の「宗教は政治の助言者にとどまるべきだ」との主張は、人権や女性の権利重視の姿勢とあいまってイスラム社会のあるべき一つの形を提起する。

 それにしても革命後、最も体制が脆弱(ぜいじゃく)になっている時の死だった。大統領選挙の不正疑惑で市民の抗議行動が続く中、同師の死は火に油を注ぎ衝突が拡大している。対外的には、核開発をめぐる交渉でイランが米欧の提案を拒否したため、新年から新たな対イラン制裁協議が始まる。同師の死は、革命後のイランに一つの節目となるかもしれない。(専門編集委員)

1064チバQ:2009/12/31(木) 21:10:28
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009123101000264.html
EU“三頭指導部”に懸念も 新体制1月1日始動
 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)で1月1日、リスボン条約に基づく新指導体制が始動する。ファンロンパイ初代大統領(首脳会議の常任議長)が本格的に執務を開始し、2010年前半の輪番制議長国に欧州の大国を自任するスペインが就任、2期目のバローゾ欧州委員長も影響力を増しており、EU強化を目指すリスボン新体制が“三頭指導部”内の主導権争いで混乱するのではとの懸念も出ている。

 これまでは、議長国がEU首脳会議や閣僚理事会を取り仕切り、他の国々との首脳会議でもEUを代表した。しかしリスボン条約により、EU首脳会議はファンロンパイ大統領が、外相理事会はアシュトン外交安全保障上級代表が議長を務め、国際会議でも両氏がEUを代表することになり、議長国の役割は大幅に減る。

 経済悪化に苦しむスペインのサパテロ首相は、EU外交に政権の活路を求めるとみられており、大統領、上級代表との確執を懸念する声もある。

2009/12/31 16:27 【共同通信】
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1065チバQ:2009/12/31(木) 21:12:12
http://mainichi.jp/select/world/news/20091230ddm007030076000c.html
光と影・東欧民主化20年:/上 「弾圧の跡」清算
 ◇博物館計画や秘密警察記録公開
 自由を奪う鉄製の足かせが床にころがる。床面積2万平方メートルもある獄舎3棟に大小50室の居住房が迷路のように並ぶ。外から内部はうかがえない。ルーマニアの首都ブカレスト郊外にある「ジラバ監獄」は、89年の民主化デモ、チャウシェスク大統領銃殺まで続いた「恐怖政治」の象徴だった。かつての軍事要塞(ようさい)が政治犯収容所として使われ、多くの人命が奪われた。

 気温は氷点下16度。2メートルもの巨大な氷柱もあった。窓のない懲罰房は真っ暗で暖房もない。「凍死者も出た。入るだけで拷問と同じ」と職員は説明した。壁に「生き延びたければ服の下に麦わらを隠せ」と落書きが残る。過酷な弾圧を物語る監獄を博物館に整備する計画も浮上した。

 ルーマニアは05年に国の研究機関「共産主義犯罪調査研究所」を設置、当時の責任追及を始めた。「暗黒の時代の解明が必要だ。以前は沈黙するしかなかった」とアンドレイ・ルスク研究員は強調する。2年前から北部の丘陵トランシルバニア地方で50年代に秘密警察に暗殺された人々を調査、遺骨を掘り起こし証言を集める。

 イリエスク元大統領は「チャウシェスク大統領の独裁を打倒し、民主主義を実現した」と89年12月の民主化デモの成果を誇った。しかし1万人以上の犠牲者を生んだとみられる共産主義時代の全体像はまだ明らかではない。

 一方、チェコの「全体主義体制研究所」はベルリンの壁崩壊20周年となった11月9日、かつての秘密警察の個人記録をネットで公開した。秘密警察の構成員ら985人の氏名や生年月日、顔写真を掲示した。現職の公務員も含まれ、歴史家も「やり過ぎだ」と痛烈に批判した。秘密警察に関するあらゆる膨大な記録を閲覧できる研究所は「弾圧の記録の公開に歴史的な意味がある」と反論する。

 89年6月、ポーランドの一部自由選挙実施から始まった東欧民主化の波は11月のベルリンの壁崩壊で最高潮を迎え、ルーマニアでは12月にチャウシェスク独裁政権を打倒した。あれから20年。欧州連合(EU)加盟からチェコは5年半、ルーマニアは3年弱。共産主義時代の「負の遺産」を清算する作業はようやく本格化し始めた。【ブカレストで中尾卓司】

1066チバQ:2009/12/31(木) 21:12:43
http://mainichi.jp/select/world/news/20091231ddm007030013000c.html
光と影・東欧民主化20年:/下 決別できぬ過去
 ◇汚職、格差…苦悩やまず
 ルーマニアの首都ブカレストの大通り。89年に軍と民主化デモの市民が衝突し大勢の犠牲者が出た現場だ。事件から満20年。発砲が始まったとされる今月21日午後9時を迎えてもいてつくような寒さの大通りは静まりかえっていた。当時の映像を伝える特設画面の前で立ち止まる通行人は少なく、お祝いムードとは無縁だった。

 「(89年以前の)過去と決別できていない」。ブカレストにある社会問題研究所のアン・ジュガナル代表は暗い表情を浮かべた。チャウシェスク元大統領が処刑された政変は「ルーマニア革命」と呼ばれるが、その後、政権を掌握したのは体制側にいた人々だった。

 急激な民営化で国営企業を買い占めた少数の実業家が政治家と癒着した。ジュガナル代表は「一部の成り金が生まれ、貧富の差が拡大した。チェック機能は働かずモラルの危機を招いた」と話す。

 ルーマニアはポーランドやチェコなどに遅れ、07年1月に欧州連合(EU)に加盟した。だがEUの行政府・欧州委員会は司法改革、汚職対策が不十分として監視を続け、最新報告書で「刑法など基本法令の改正は進まず国民のための進展はない」と酷評した。「他の加盟国と対等でない」(外交筋)のが実情で、EU加盟を目指すクロアチアなどに警鐘を鳴らす際、引き合いに出されたり、「EUのお荷物」と陰口をたたかれる有り様だ。

 ルーマニアは今月、公務員10万人削減計画を公表した。金融危機の直撃を受け、国際通貨基金(IMF)やEUから総額200億ユーロ(2兆6000億円)にのぼる融資を受けるのと引き換えに財政健全化を迫られたためだ。

 ルーマニアだけでなく、危機に見舞われた東欧諸国は今年、EUへの依存を深めた。

 その一方、EUの新基本条約「リスボン条約」の発効にチェコのクラウス大統領は最後まで抵抗。強大化するEUへの嫌悪感を隠さなかった。外交筋は、ロシアに支配された記憶が残り、「『二等国扱いされたくない』との複雑な思いがある」と指摘する。

 過去の負の遺産を引きずる国内で、そしてEUの「格差」の中で。東欧の民主化はまだ終わりを迎えていない。【ブカレストで中尾卓司】

1067チバQ:2009/12/31(木) 21:13:44
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2678549/5102356
贈り物のゾウがとんだお荷物に、タンザニアが贈呈先アイルランドに運送代を請求
2009年12月31日 00:00 発信地:ダブリン/アイルランド

【12月30日 AFP】タンザニアからの贈り物が、思わぬ「重たい」お荷物となった――。アイルランドの公文書館が30日に公開した1980年の機密文書で、当時発生した2国間の意外なトラブルが明らかになった。

 公開された文書によると、1980年2月の公式訪問の際、タンザニアのジュリアス・ニエレレ(Julius Nyerere)大統領はパトリック・ヒラリー(Patrick Hillery)アイルランド大統領にゾウの贈呈を約束したのだが、これが数か月後に思わぬトラブルに発展した。

 同年9月、タンザニア外務省はアイルランド大使館に、6万6000タンザニア・シリング(約66万円)の航空運送料はアイルランドが持つという話を、「覚えていらっしゃいますでしょうか」と尋ねる1通の書簡を送った。

 書簡には「できるだけ早くお支払いいただけると幸いです」と書かれていた。

 タンザニア・ダルエスサラーム(Dar Es Salaam)のアイルランド大使館から12月に祖国の外務省に送られたテレックスには、「4000ポンドほど余っていませんか?」と書かれていた。

「どの部署に聞いてもないと言われます。わたしたちはこの重たいベビーを持たされて、にっちもさっちもいかない状態です。いずれにしても支払った方がよさそうです」

 ゾウはその後、ヒラリー大統領の官邸にほど近いダブリン動物園(Dublin Zoo)に住居を構えたという。(c)AFP


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