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国際政治・世界事情

876名無しさん:2009/09/13(日) 01:01:18
>>875

○「えらいこっちゃ」と言っている(一部の)米メディア

そしてアメリカのメディアでは確かにおおむね、鳩山政権に対する不安をかりたてるような論調が目につきます。月曜日のコラムでご紹介したウォールストリート・ジャーナルの論説記事、あるいはこちらのWSJ記事も、鳩山氏の経済政策に不信感をむき出しにしています。そしてこちらのフォーブス誌記事に至っては「鳩山の空想の島、日本の次期首相は自国とアジアの関係について幻想を抱いている」とのっけから辛辣です(このフォーブス誌記者はイギリス人だそうですが)。

ただしアメリカと一口に言っても、筆者やメディアによって論調が違うのは当然で、ニューヨーク・タイムズに論説を寄稿したアジア報道のベテランは「それほど重大な外交政策の転換はあり得ないと書いている」と冷静に指摘をしているのですが、残念ながらこういう冷静で地味な意見は「えらいこっちゃ」の大合唱の前には消されてしまうのが世の常、特にアメリカの常(こちらで書いた健康保険改革をめぐる騒ぎが、その好例です)。

なのでNHKなどが報じたように、ワシントン・ポストは社説で、鳩山次期首相のアジア重視を「警告」。とはいえ、WSJやフォーブスのようにほとんど頭ごなしに批判的なのではなく、冒頭では「政党はひとつよりも二つがいい。政治競争がなくては民主主義はあり得ない。その一点だけをとっても、日本の民主党が30日の総選挙で圧勝したことは、祝うに値する」と政権交代を原理原則の観点から歓迎しています。また民主党の掲げる政治改革は「日本の政策決定をもっと透明なものにするかもしれないし」、輸出依存の激しい日本経済はこれまで以上に構造改革が必要なのだが、民主党はそのために内需拡大策をいくつか提示している??と評価もしているのです。

その上でワシントン・ポストは、「自民党は緊密な日米関係を支持していた。一方で、民主党を率いておそらく日本の次の総理大臣となる経験不足な政治家、鳩山由紀夫(訳注・同紙記事は敬称略が基本です)は、もっとアジア中心の外交政策を提唱している。時にはこれに加えて、アメリカの『市場原理主義』などといったグローバリゼーションの諸問題を攻撃しているほどだ」「核保有した北朝鮮という脅威がある以上、日本政府が米政府と決別しようとしたり、オバマ政権がそれを容認している場合ではない。それには日本の周辺地域は危険すぎると我々は考える」と警告しているわけです。

米二大紙のもうひとつ、ニューヨーク・タイムズの社説はさらにもう少し穏やかで、「次の総理大臣になる鳩山由紀夫(訳注・同紙も敬称略が基本です)はもっと対等な日米関係を望んでいる。もっともな内容の政策提言もあるが、懸念されるものもある。われわれはもっと詳細を聞きたいと思う。米国は、より強力な同盟関係の継続に強い意志をもっている責任ある戦略パートナーを必要としているからだ」と、「もっと説明してください」状態にあります(インド洋給油活動の停止についてはオバマ政権のアフガン戦略の観点から懸念を示す一方で、靖国公式参拝はしないという鳩山氏の公約は日中韓関係の改善につながると歓迎もしています)。


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