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国際政治・世界事情

1とはずがたり:2005/05/23(月) 02:47:11
世界情勢・世界史ネタなど
軍事問題は安全保障論http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l10を国際経済問題は国際経済学http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165061/l10を参照の事

7716チバQ:2014/03/27(木) 22:42:08
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140327-00000511-san-eurp
クリミア併合 テレビや携帯遮断…「まるでソ連に逆戻り」
産経新聞 3月27日(木)10時43分配信

 ウクライナ南部クリミア半島がロシアに併合される過程を現地で3週間ほど取材した。強く感じたのは、ロシアの主張とは異なる、逆の実情だった。

 ロシアは、差別を受けているとされる「ロシア系住民の保護」のため軍事介入に踏み切った。だが、当のロシア系住民たちが迫害などされていないことを認めていた。ロシア側の武装兵らがにらみをきかせる中、反対派は抗議をしたくてもできなかった。

 ウクライナ系テレビは強制的に遮断され、ロシア側のニュースだけが伝えられる。ロシア側がウクライナ海軍司令部を襲撃した日、記者(内藤)の携帯電話は突如、海軍報道官に通じなくなった。だが、ほかの電話機からはかかる。当局に切断されたのだ。

 ロシア側によると、併合への反対派は存在しない。だが、人々は報復を恐れて本心を明かさず、声をひそめて情報交換していた。「まるでソ連に逆戻りしたかのようだ。これからどうなるのだろうか」。こんな不安の声を多く耳にしたが、ロシアのテレビでは紹介されない。ソ連時代もそうだった。

 「ソ連崩壊は20世紀最大の悲劇だ」−。こう語るプーチン露大統領は21世紀、ソ連のような大国復興の野望を抱いているかもしれない。人々の心中には、冷戦時代の不吉な予感が早くも漂っている。(内藤泰朗)
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7717チバQ:2014/03/27(木) 22:46:00
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140327-00000511-san-eurp
クリミア併合 テレビや携帯遮断…「まるでソ連に逆戻り」
産経新聞 3月27日(木)10時43分配信

 ウクライナ南部クリミア半島がロシアに併合される過程を現地で3週間ほど取材した。強く感じたのは、ロシアの主張とは異なる、逆の実情だった。

 ロシアは、差別を受けているとされる「ロシア系住民の保護」のため軍事介入に踏み切った。だが、当のロシア系住民たちが迫害などされていないことを認めていた。ロシア側の武装兵らがにらみをきかせる中、反対派は抗議をしたくてもできなかった。

 ウクライナ系テレビは強制的に遮断され、ロシア側のニュースだけが伝えられる。ロシア側がウクライナ海軍司令部を襲撃した日、記者(内藤)の携帯電話は突如、海軍報道官に通じなくなった。だが、ほかの電話機からはかかる。当局に切断されたのだ。

 ロシア側によると、併合への反対派は存在しない。だが、人々は報復を恐れて本心を明かさず、声をひそめて情報交換していた。「まるでソ連に逆戻りしたかのようだ。これからどうなるのだろうか」。こんな不安の声を多く耳にしたが、ロシアのテレビでは紹介されない。ソ連時代もそうだった。

 「ソ連崩壊は20世紀最大の悲劇だ」−。こう語るプーチン露大統領は21世紀、ソ連のような大国復興の野望を抱いているかもしれない。人々の心中には、冷戦時代の不吉な予感が早くも漂っている。(内藤泰朗)
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7718チバQ:2014/03/29(土) 00:19:49
http://www.asahi.com/articles/ASG3W21DYG3WUHBI005.html


エジプト国防相が大統領選に立候補表明 対立激化の恐れ

カイロ=川上泰徳

2014年3月27日12時51分


大統領選の立候補を表明するシーシ国防相(画像は国営テレビから)=AFP時事


 エジプトのシーシ国防相(国軍総司令官)は26日夜、国営テレビで演説し、国防相を辞任して、4月以降に実施される大統領選挙に立候補すると発表した。昨年7月にイスラム組織「ムスリム同胞団」出身のムルシ前大統領をクーデターで排除した時の中心人物。同胞団はすでに非合法化されており、シーシ氏の当選は確実と見られる。

 演説では「経済、政治、治安など困難に直面する国を救うため、45年間、兵士として着てきた制服を脱ぎ、立候補を決めた。国民の支持と協力が必要だ」と訴えた。

 ただし、ムルシ氏を支持する同胞団支持者や「軍政反対」を求める若者たちのデモは続く。26日にもカイロ大学の学生デモ隊と治安部隊が衝突し、学生1人が死亡した。シーシ氏の立候補宣言で、政治的な対立がさらに激化しそうだ。

 シーシ氏は59歳。軍情報部長として軍最高評議会メンバーとなり、2012年8月にムルシ政権で、国防相に任命された。昨年7月にムルシ政権への反対デモがカイロ中心部の広場を埋めると、「政治的混乱の収拾」を口実として、ムルシ氏を排除した。その後、暫定政府による憲法改正案の起草と、国民投票の実施などを示す行程表づくりを主導した。

 憲法改正案は今年1月の国民投票で承認。新憲法に基づき、4月以降に大統領選と議会選挙が行われる。(カイロ=川上泰徳)

7719チバQ:2014/03/29(土) 00:23:09
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140328/mds14032809000001-n1.htm
トルコ、ユーチューブも遮断 軍事介入めぐる極秘音声流出でプッツン

2014.3.28 08:59


 トルコの報道によると、同国の通信当局は27日、外相や情報当局幹部らによる治安関係会合での極秘の会話とされる音声が動画サイト「ユーチューブ」に流出したことを受け、同サイトへの接続を遮断した。

 トルコでは汚職関与をうかがわせるエルドアン首相の音声など、要人の会話内容がインターネット上に流出する異常事態が続いている。首相は20日、短文投稿サイト「ツイッター」の接続を遮断させ、表現の自由や民主主義に反すると批判されたばかりで、ユーチューブ遮断は内外で新たな反発を招いている。

 流出したのはダウトオール外相や情報機関トップらがシリア北部アレッポ県にあるトルコ領の飛び地への軍事介入を協議している内容。エルドアン氏は27日、警察や司法機関に強い影響力を持ち昨年から政権批判を強めている在米イスラム教指導者ギュレン師の支持派が関与しているとの見方を示し、「下劣な行為だ」と非難、容疑者を摘発すると息巻いた。(共同)

7720チバQ:2014/03/29(土) 00:24:28
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140328/erp14032809200003-n1.htm
ロシア、制裁で混乱、独自のカード決済導入へ JCBを手本に

2014.3.28 09:19 [ロシア]


 ロシアのプーチン大統領は27日、ロシア独自のカード決済システムを導入する方針を表明した。「日本や中国は国内限定のシステムをつくり成功した」と述べ、日本のJCBなどを手本にすべきだと述べた。

 ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の一方的な編入に対して欧米が発動した制裁に絡み、クレジットカードのビザとマスターカードがロシアの民間銀行の口座決済を停止し、ロシアでは混乱が生じた。

 プーチン氏は「わが国の利益を守らなければならない」と強調した。(共同)

7721チバQ:2014/03/29(土) 00:24:51
http://mainichi.jp/select/news/20140328k0000e030257000c.html

国連総会:クリミア決議 予想上回る100カ国が賛成

毎日新聞 2014年03月28日 10時50分(最終更新 03月28日 12時25分)


 【ニューヨーク草野和彦】国連総会(193カ国)で27日、採択されたウクライナ南部クリミア半島のロシアへの編入を認めないよう加盟国に求める決議案には100カ国が賛成し、事前の予想を上回る国々がロシアに「ノー」を突き付けた。決議に法的拘束力はないが、ウクライナや欧米は国際社会の意思を強調し、対露圧力につなげたい考えだ。

 決議はロシアの名指しを避けたが、国連憲章2条を踏まえ「いかなる国の領土保全や政治的独立に対しても、武力の行使や脅しをしない」という加盟国の義務を指摘。ウクライナのデシツァ外相は採択後、「今回のことがグローバルな問題であることを示した」と意義を強調した。

 ロシアと周辺国を巡っては2008年のグルジア紛争後、ロシアはグルジアの南オセチアとアブハジアの独立を承認。国連総会は09年9月、独立を事実上認めない内容の決議案を採択した。しかし、この時は、賛成は48にとどまり、反対19、棄権は78に上った。今回は賛成100、反対11、棄権58だった。

 「80〜90カ国が賛成すれば上出来」(西側外交筋)との事前の票読みを上回る結果に、別の外交筋は「グルジアと異なり、ウクライナは(ロシアの)挑発に乗らずに自制した」と指摘し、賛成票の上積みにつながった理由の一つと分析した。

 反対はロシア以外には北朝鮮やシリアなど。棄権はアフリカや中東、中南米諸国に多く、直接の利害関係がない問題での深入りを避けたとみられる。

 共同提案国は40カ国で、沖縄・尖閣諸島を巡る中国の領海侵犯を批判する日本も欧州諸国とともに名を連ねた。吉川元偉(もとひで)国連大使は投票前の演説で「武力を背景にした現状変更の試みは、国際社会全体にとって深刻な問題」と強調。南シナ海の領有権問題で中国と対立するフィリピン、マレーシアは09年の投票では棄権だったが、今回は賛成に転じた。

7722チバQ:2014/03/29(土) 00:25:23
http://mainichi.jp/select/news/20140329k0000m030070000c.html

ウクライナ:新政権が「右派セクター」取り締まりへ

毎日新聞 2014年03月28日 20時29分(最終更新 03月28日 23時21分)




ウクライナの首都キエフで最高会議(国会)をふさいで抗議する極右連合「右派セクター」のメンバー=2014年3月27日、AP

ウクライナの首都キエフで最高会議(国会)をふさいで抗議する極右連合「右派セクター」のメンバー=2014年3月27日、AP


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 ◇狙いは5月25日の大統領選前に国内情勢の安定化

 【モスクワ田中洋之】ウクライナ新政権が民族主義を掲げる極右連合「右派セクター」の取り締まりに乗り出した。右派セクターはヤヌコビッチ前大統領を追放した先月末の政変で一定の役割を果たしたが、過激な武闘路線を強め、ロシアと対立する要因となっていた。新政権内では右派セクターの活動禁止も検討されており、5月25日の大統領選を前に国内情勢を安定させる狙いがありそうだ。

 ウクライナ西部で25日、検察官への暴行容疑などで指名手配されていた右派セクター幹部のムズイチコ氏が警官に見つかり、拘束時に射殺される事件が起きた。治安当局は偶発的に起きたと説明。これに対し、右派セクターの活動家約2000人が27日夜、首都キエフの最高会議(国会)を包囲し、事件の真相解明とアワコフ内相の辞任を求めて抗議。一部は庁舎のガラスを割るなど暴徒化した。

 右派セクターは一連の反政府デモを主導し、ヤヌコビッチ政権を打倒したとして市民の一部から英雄視され、影響力を浸透させてきた。これに対し、ロシアは「新政権は過激派に乗っ取られた」と批判。右派セクターがロシア系住民の多い東部や南部で反ロシアの挑発行為を拡大すればロシアの軍事介入を招く恐れがあり、新政権としても右派セクターを「野放し」にできないと判断している模様だ。

 ウクライナ与党「祖国」筋がロシア通信に語ったところによると、新政権の治安責任者の会合が28日に開かれ、アワコフ内相が右派セクターの活動禁止を提案、国家安全保障国防会議のパルビー事務局長がこれを支持した。最終的な決定は出なかったが、協議は継続されるという。

 一方、右派セクターのヤロシ代表は5月の大統領選に立候補する意向を表明しているが、最新の世論調査によると支持率は0.9%にすぎない。非合法化されてもパルチザン的な活動を継続するとみられ、ウクライナの不安定材料となりそうだ。

7723とはずがたり:2014/03/29(土) 14:33:02
むむぅ・・。反体制と一括りにするのが無理有るのかなぁ・・

シリア反体制派「格下げ」=親アサド派巻き返す―アラブ連盟
時事通信社 2014年3月25日 20時59分 (2014年3月25日 22時21分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20140325/Jiji_20140325X480.html

 【カイロ時事】アラブ連盟首脳会議が25日、クウェート市で2日間の日程で始まった。1年前の首脳会議で内戦が続くシリアのアサド政権に代わり「シリア代表」として参加した反体制派「国民連合」は今回、一部加盟国の反対で代表資格を失い、事実上の格下げとなった。
 アサド政権は民主化要求デモ弾圧を受け、2011年に加盟資格を停止された。一方、国民連合は反体制派を支援するカタールが主催した昨年3月の首脳会議で、代表として処遇された。
 しかし、反体制派内の抗争激化もあって内戦の泥沼化が進む中、アサド政権寄りのアルジェリアやイラクなどが「国民連合優遇」に反発。国民連合のジャルバ議長は今回、会議に出席したものの、「シリア代表」の席に着くのを認められなかった。

7724チバQ:2014/03/30(日) 12:31:51
http://www.afpbb.com/articles/-/3011231?ctm_campaign=txt_topics
スロバキア大統領選、新人の富豪キスカ氏が現首相破る

2014年03月30日 12:07 発信地:ブラチスラバ/スロバキア

【3月30日 AFP】スロバキアで29日、大統領選の決選投票が行われ、富豪で慈善活動家のアンドレイ・キスカ(Andrej Kiska)氏(51)がロベルト・フィツォ(Robert Fico)首相(49)を破って勝利した。

 選挙管理委員会によると、開票率99%時点の得票率はキスカ氏が59.4%、フィツォ氏が40.6%。キスカ氏は現大統領の2期目の任期が終わる6月15日に大統領に就任する。フィツォ氏は首相にとどまる。

 スロバキアで共産党での活動経験がない大統領が誕生するのは、同国がチェコスロバキアから分離独立した1993年以降で初めて。キスカ氏は、5年間の任期中に受け取る大統領の給与を全て慈善活動に寄付すると表明しているが、これも前例がない。

 キスカ氏は1990年に米国に移り、生活のため建設現場や小売業で長時間の労働に従事した。このことが貴重な経験になったという。1992年に帰国し、消費ブームの中で設立した消費者金融会社2社が成功した。

 会社の株式を2005年にイタリア系の銀行に売却。そうして得た資金で、死期の近い子どもを支援する慈善団体「Dobry Anjel」(良き天使)を設立した。この団体はスロバキア最大の慈善団体になっている。キスカ氏は2度結婚しており、4人の子どもがいる。

 2011年に民間金融グループの新興財閥とほぼ全ての有力右派系政治家が癒着していたことを示す情報機関の秘密ファイルがインターネットに流出した。これを受けて2012年の総選挙はフィツォ氏が党首を務める当時野党だった政党「スメル(Smer)」が150議席の議会(一院制)で83議席を獲得する地滑り的な勝利を収め、スメルが単独政権を樹立していた。

 フィツォ氏が大統領になれば、憲法を改正して大統領の権限を強化するとみられていたが、キスカ氏はフィツォ氏による権力の独占を防ぐと訴えていた。

 首都ブラチスラバ(Bratislava)で活動する政治アナリストは、多くの有権者はフィツォ政権に失望していたと指摘している。

 ブラチスラバで投票したある女性はAFPの取材に、「フィツォさんが勝たないように、キスカさんに投票しました。フィツォさんは権力に執着しすぎている。1つの政党が政治を支配するのはよくないと思います」と述べた。(c)AFP/Tatiana JANCARIKOVA

7725チバQ:2014/03/30(日) 12:37:22
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140329/mds14032910170001-n1.htm
トルコ、あす統一地方選 与党、デモ影響を不安視

2014.3.29 10:15 (1/2ページ)

27日、トルコ・イスタンブールで、エルドアン首相の選挙用ポスターの前を通り過ぎる人々(ロイター)
27日、トルコ・イスタンブールで、エルドアン首相の選挙用ポスターの前を通り過ぎる人々(ロイター)


 【カイロ=大内清】トルコで30日、昨年5〜6月にトルコ各地で発生した大規模な反政府デモ以降で初の大型選挙となる統一地方選が行われる。昨年末以降、エルドアン首相の関与も取り沙汰される大型汚職事件で同国の政界が揺れる中、統一地方選では、政権の信任が問われることになる。

 現地報道によると、エルドアン氏のイスラム系与党、公正発展党(AKP)が現職を務める首都アンカラと最大都市イスタンブールの2大市長選で最大野党の共和人民党(CHP)が追い上げを見せており、AKPが敗れれば政権運営に影響する可能性もある。

 エルドアン氏は選挙戦の遊説で、「イスタンブールを制する者がトルコを制する」と述べ、同市長選でのAKP勝利に強い意気込みを示している。

 一方、AKP側は全体の得票率が前回の地方選(2009年)の約39%を上回れば「勝利」だと説明。AKPは11年の総選挙で約50%の票を得ているだけに、この数字に達しなかった場合の予防線を張った形だ。

 統一地方選をにらみ、同国最大のイスラム団体「ギュレン運動」系のメディアが政権批判を繰り返している。03年にエルドアン政権が発足して以来、AKPと同運動は良好な関係を保ってきたとされるが、昨年、同運動の影響力強化を嫌うエルドアン氏が対決姿勢を強めたことで関係が悪化。AKPと同運動は支持層が重なるだけに、今夏の大統領選をにらみ、対立構図が有権者のAKP離れにつながるかも注目される。





【用語解説】ギュレン運動 トルコ東部エルズルム出身のイスラム指導者、フェトフッラー・ギュレン師が率いる社会・教育団体。「ヒズメト(奉仕)」とも呼ばれる。イスラムの価値観に基づく学校を多く運営。その出身者らが、官界や経済界の主要部門に浸透しているとされている。

 ギュレン師は、トルコのイスラム国家化を志向しているなどと国内で危険視されたことから、1999年、病気の治療を名目に、米国に事実上、亡命。トルコ検察当局は2000年、同師を被告不在で訴追したが08年に無罪となった

7726チバQ:2014/03/30(日) 12:39:16
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140329/mds14032909580000-n1.htm
ドスタム副大統領候補 復権なるか、アフガンの「不倒翁」

2014.3.29 09:52 (1/4ページ)

アフガニスタンの副大統領候補として出馬したドスタム氏(左)
アフガニスタンの副大統領候補として出馬したドスタム氏(左)


 暴力と陰謀に彩られたアフガニスタンの現代史。その中で異彩を放ち続ける一人の実力者がいる。ウズベク人の軍閥指導者、ドスタム将軍だ。残虐とも評される勇猛ぶりと、変幻自在の合従連衡術でこの国の激動を生き延びてきた。その不倒翁は今、来月の大統領選で副大統領候補として再び政治の表舞台を目指す。

 ◆握手と寝返り重ね

 北部ジョズジャン州の州都シベルガン。このドスタム氏の本拠地を訪れたのは10年ほど前のことだ。殺風景なほこりっぽい町中で一軒の豪壮な邸宅が周囲を睥睨(へいげい)していた。四囲を高い塀で囲まれ、まるで要塞のようだ。同行のアフガン人の友人がつぶやいた。「ドスタムの屋敷だ」

 北部でのドスタム氏の威勢は当時も今も変わらない。だが、ウズベク系はこの国で人口の10%程度を占めるだけの少数派だ。その一地方指導者が国政で重要な役割を担い続けてきた秘密は類いまれな遊泳術にある。この国では多様な勢力間の離合集散が珍しくないが、ドスタム氏ほど握手と寝返りを繰り返してきた人物は見当たらない。

 1980年代の内戦で民兵団の指導者として頭角を現し、ソ連が支援するナジブラ政権から将軍に任じられた。駐留ソ連軍の撤退でナジブラ政権の先はないと見ると反政府勢力の側に寝返った。政権崩壊後、各勢力間の抗争が激化するが、ここでもドスタム氏は立場をめまぐるしく変える。当初は勇将マスード氏率いるタジク人主体の勢力と手を組んだが、その後、敵対するパシュトゥン人強硬派、ヘクマチアル氏と連携した。しかし、その後、台頭するイスラム原理主義勢力タリバンに対抗するため再びマスード氏との共闘に転じ、タリバン政権打倒に貢献した。

 カルザイ大統領との関係も接近と離反を繰り返した。2004年の大統領選ではカルザイ氏に対抗して出馬したが、09年の大統領選ではカルザイ氏の再選を支持した。現在は名誉職に近い軍参謀長の座にあり、カルザイ氏とは距離を置いている。

 この間、部下の裏切りやカルザイ氏との対立などからトルコに3度亡命した。このほか暗殺未遂にも遭うなど何度も危機を乗り越えてきた。

7727チバQ:2014/03/30(日) 12:40:28
 ◆徹底した世俗主義

 堂々とした体躯(たいく)に太い眉、よく通る大きな声。その風貌と勇猛さから「現代のチンギスハン」とも評される。冷血というイメージも定着している。犯罪者を戦車で踏みつぶして処刑した、タリバンの捕虜多数をコンテナに閉じ込めて運び窒息死させた、などという話が流布しているが、本人は否定している。

 一方で、徹底した世俗主義者という顔も持つ。1990年代、首都などの戦乱をよそに北部で事実上の自治国家を運営、地元の大学には女子も通った。他地域からもタリバンの圧政を逃れ、自由を求めて多くの住民が流入した。もっとも、ドスタム氏の世俗主義は酒と女が好きだからと揶揄(やゆ)する声もある。

 今年60歳のドスタム氏だが、権力への野望は健在のようだ。パシュトゥン人のガニ元財務相の副大統領候補として4月5日投票の大統領選に出馬している。少数派であるウズベク系の氏にとって、最大民族パシュトゥン人候補の片腕として立候補することは復権への現実的な選択である。

 ガニ氏といえば元は学者の経済専門家だ。まるで不釣り合いなドスタム氏を副大統領候補に選んだのはウズベク人の固定票狙いらしい。ドスタム氏は出馬に際し、過去の非を国民に謝罪するという前代未聞の挙に出て、話題を集めた。機を見るに敏なこの人らしい処し方であり、復権への強い思いの表れともいえる。

 大統領選ではガニ陣営とアブドラ元外相の陣営が最有力と目されている。仮に敗北してもドスタム氏はその先を見ているはずだ。今年末には外国軍の駐留が期限切れを迎える。支えを失った中央政府は弱体化し、群雄割拠の時代が再来すると予想する向きが多い。それは北部に再び自らのミニ国家をつくるのに好都合と氏は見越しているに違いない。(在バンコク・ジャーナリスト 鈴木真)

7728チバQ:2014/03/30(日) 12:45:30
http://mainichi.jp/select/news/20140329k0000m030139000c.html

NATO新事務総長:前ノルウェー首相ストルテンベルグ氏

毎日新聞 2014年03月29日 00時36分


 【ブリュッセル斎藤義彦】北大西洋条約機構(NATO)理事会は28日、次期事務総長に前ノルウェー首相のストルテンベルグ氏(55)を選出した。ロシアによるウクライナ・クリミア半島併合を機に強化を図るNATOは、ロシアと国境を接するノルウェーの出身で、ロシアを知り、対決の用意もある人物を選んだ。任期は今年10月から4年で1年延長できる。ノルウェー出身の事務総長は初めて。

 ストルテンベルグ氏は労働党出身で、2000〜01年、05〜13年に首相を務めた。1970年代からロシアと争ってきたバレンツ海における国境について交渉し、10年に画定することで合意。ロシアの事情を熟知している。また、首相在任時の11年にリビア空爆に参加するなど、軍事面でも実績がある。

 ラスムセン現事務総長は、クリミア危機でNATOは「強さを示す必要があり適任」と述べた。

7729チバQ:2014/03/30(日) 12:47:22
http://mainichi.jp/select/news/20140330k0000m030025000c.html

ウクライナ:大統領選に親欧米派ポロシェンコ氏が出馬表明

毎日新聞 2014年03月29日 18時30分(最終更新 03月29日 23時31分)




クリチコ氏(左端)とポロシェンコ氏(右端)=AP

クリチコ氏(左端)とポロシェンコ氏(右端)=AP


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 【モスクワ田中洋之】5月25日投票のウクライナ大統領選は29日、30日の立候補届け出締め切りを前に主要候補の顔ぶれが決まった。最有力とされる親欧米派のポロシェンコ最高会議(国会)議員(48)=無所属=が正式に立候補を表明。元ボクシング世界王者で与党第2党「ウダル」のクリチコ党首(42)が出馬を辞退したことで、選挙戦はポロシェンコ氏を中心に行われることになった。

 ポロシェンコ氏は28日の出馬会見で、ロシアに編入された南部クリミア半島について「取り戻せると確信している」と強調。さらに「国家主権を守るため効率的で近代的な軍の創設が必要だ」と述べた。

 外相や経済発展貿易相を歴任した実業家のポロシェンコ氏は昨年11月以来の反政府デモを資金面で支援。当時の野党陣営が指導力を発揮できず市民の間に失望感が広がるなか、独立系として支持を伸ばしてきた。最新の世論調査で支持率は25%と大統領候補でトップに立つ。

 一方、有力候補とされたクリチコ氏は29日、大統領選ではポロシェンコ氏の支援に回り、自らは大統領選と同日実施の首都キエフ市長選に出馬すると述べた。支持率2位(8・9%)のクリチコ氏の支援を得たことで、ポロシェンコ氏にとっては追い風となった。

 与党第1党「祖国」は29日の党大会で党首のティモシェンコ元首相(53)を大統領候補に決めたが、ティモシェンコ氏に対しては「首相時代に国を混乱させた」と批判が根強く、支持率も8・3%と低迷。前回2010年の大統領選で当選したヤヌコビッチ氏に肉薄した勢いはない。

 ヤヌコビッチ前大統領が率いた親ロシアの旧与党「地域党」は同日、ロシア系住民が多い東部ハリコフ州のドプキン前知事(44)を大統領候補に選んだ。

7730チバQ:2014/03/30(日) 12:49:12
http://www.asahi.com/articles/ASG3Y7FB4G3YUHBI021.html


ポロシェンコ氏出馬へ ウクライナ大統領選、変わる構図

キエフ=喜田尚

2014年3月29日23時23分

 5月に予定されるウクライナ大統領選に向け、各政党が29日、党大会を開いて相次ぎ公認候補を決めた。すでに出馬を表明したチモシェンコ元首相(53)らに加え、ヤヌコビッチ前政権崩壊につながった親欧州派の市民運動を支え、世論調査でトップを走るポロシェンコ元国家安全保障防衛会議書記(48)も28日、名乗りを上げた。

 ウクライナ大統領選は「オレンジ革命」で知られる2004年、ヤヌコビッチ前大統領がチモシェンコ氏を破った10年とも、親ロシア派と親欧州派の間で争われてきた。しかし、今回は親ロシア派の「地域党」が混乱に陥っており、構図が大きく変わりそうだ。

 政変後に成立したヤツェニュク首相の現政権を支える政党「祖国」は党首チモシェンコ氏を公認した。同じ反前政権派「ウダル」党首の元ボクシング世界王者クリチコ氏(42)は党大会で自らの出馬を撤回し、党はポロシェンコ氏支持を決めた。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140330/k10013353381000.html
ウクライナ大統領選 ポロシェンコ氏リード
3月30日 8時13分


ウクライナでことし5月に予定されている大統領選挙に向けて主な候補者が出そろい、世論調査では、政権崩壊につながる抗議デモを支援した大富豪のポロシェンコ氏がリードしています。

5月25日に予定されているウクライナの大統領選挙は、30日に立候補の届け出が締め切られるのを前に、29日、首都キエフで主要な政党が党大会を開き、相次いで候補者を擁立しました。
このうち、有力な候補者になるとみられていたボクシング元世界王者のクリチコ氏は、みずからが党首を務める「ウダル」の党大会で立候補を見送り、政権崩壊につながる抗議デモを資金面で支援した大富豪のポロシェンコ氏の支援に回ると表明しました。
これを受け、ポロシェンコ氏は「政党『ウダル』と共に新しい政治を作っていく」と述べ、どの政党にも属さないものの「ウダル」の支援を受けて選挙を戦う意向を示しました。
一方、大統領職を追われた親ロシアのヤヌコービッチ氏の政敵として2年余り収監されていたティモシェンコ元首相も、与党「祖国」の党大会で候補者として擁立されました。
このほか、ヤヌコービッチ氏が率いていた元与党の「地域党」は、ロシア寄りの住民が多い東部ハリコフ州のドプキン前知事の擁立を決めました。
最新の世論調査では、ポロシェンコ氏が支持率24.9%でほかの候補者をリードしていて、立候補を見送ったクリチコ氏が8.9%、ティモシェンコ氏が8.2%などとなっています。

7731チバQ:2014/03/30(日) 12:50:07
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140329/erp14032910050004-n1.htm

【ウクライナ情勢】
暫定政権 極右勢力排除に本腰 大統領選へ欧米の支持固め
2014.3.29 10:01 (1/2ページ)

指名手配されていた右派セクターのムズイチコ幹部
指名手配されていた右派セクターのムズイチコ幹部


 【モスクワ=遠藤良介】ウクライナ暫定政権が、2月下旬に親ロシア派政権を崩壊させる一翼を担った過激民族主義勢力「右派セクター」の排除に本腰を入れる構えを見せている。同勢力の存在は、ロシアが暫定政権をファシスト呼ばわりし、ウクライナ南部クリミア自治共和国に介入する口実を与えた。ウクライナでは5月25日に大統領選が予定されており、暫定政権は過激派への強い姿勢を見せることで、欧米諸国などの支持を固めておきたいものとみられている。





 国営ロシア通信によると、国家安全保障会議のパルビー書記とアバコフ内相ら治安当局幹部は28日未明にかけて緊急会議を開き、右派セクターの非合法化について話し合った。最終的な結論は出なかったが、参加者の枠を広げて協議を継続することで一致した。

 ウクライナ内務省は25日、指名手配されていた右派セクターのムズイチコ幹部が警察との銃撃戦で死亡したと発表。右派セクターは内相の即時辞任を要求し、27日夜には同勢力の約1500人が最高会議(議会)を取り囲むなど緊張が高まった。政権は銃撃戦に関する調査委員会を議会に設ける一方、右派セクター解体を模索している。

 右派セクターは昨年12月に結成された過激民族主義組織の連合体。ヤヌコビッチ前政権の崩壊につながった大規模デモで中核的な役割を担い、デモの暴力化と政権側の報復的な強硬措置を招いた。政変後も武装闘争を辞さない立場をとり続け、代表のヤロシ氏は大統領選に立候補する意向を示している。露主要メディアが同勢力の動きを誇大報道する一方、欧州連合(EU)も武装勢力の存在には懸念を示してきた。

 財政が事実上の破綻状態にあるウクライナの暫定政権にとっては、国際通貨基金(IMF)や欧米からの金融支援を獲得し、大統領選の結果を国際的に認知してもらうことが不可欠だ。ただ、ウクライナでは合法・非合法の銃器が大量に出回っている実態があり、右派セクターへの強硬姿勢が武力衝突に発展する危険性も指摘されている。

7732チバQ:2014/03/30(日) 12:50:33
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140329/erp14032910100006-n1.htm

【クリミア併合】
ロシア化着々 航空便を国内線扱い、書店にはプーチン氏の写真…
2014.3.29 10:09 (1/2ページ)[ロシア]

28日、クリミア半島シンフェロポリの書店では、ロシアのプーチン大統領の写真が売られ始めた(佐々木正明撮影)
28日、クリミア半島シンフェロポリの書店では、ロシアのプーチン大統領の写真が売られ始めた(佐々木正明撮影)


 【シンフェロポリ(ウクライナ南部)=佐々木正明】ウクライナ南部クリミア半島を併合したロシアが、政府主導でクリミアの「ロシア化」を着々と進めている。すでに半島内では露通貨ルーブルが流通。社会保障、交通、郵便など生活に密着した分野でも切り替えが行われている。街の書店ではロシアの都市と同じように、プーチン大統領の写真も売られ始めた。

 プーチン氏は政府に対し、クリミア自治共和国と特別市セバストポリをロシアに併合するための詳細な具体方針を29日までに決めるように指示。ソチ五輪を担当していたコザク副首相が併合政策の責任者に指名され、連日、政府内で協議が行われている。クリミアの政府関係者は取材に「重要事項は全てモスクワで決まっている」と話した。

 ルーブルは24日にクリミアの公式通貨となり、主要都市で流通が始まった。レストランなどではウクライナ通貨フリブナとの二重表記が行われ、金融機関ではルーブルを受け取る年金受給者の列ができている。

 連邦予算からは今年130億ルーブル(約370億円)を拠出。半島を経済特区に指定し、インフラ整備や産業育成を図る。半島の主要産業である観光産業を維持するため、休暇を取るロシア人が訪れやすいように航空便を国内線扱いにして、航空運賃の割引も行う。

 30日未明には現地時間がモスクワと同じ時間帯となり、2時間早まることが決まった。全ての公立学校で露国内と同じ教科書を配布する方針で、プーチン政権がロシアで強化している愛国教育が実践される。

 メドベージェフ首相は「全ての人が得をしなければならない」と述べており、住民の不満を抑えてロシア側に取り込むため、公務員の給料の増額や医療の無料化も打ち出された。

7733チバQ:2014/03/30(日) 12:50:56
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140329/erp14032922430009-n1.htm
もう一つの親露派地域 沿ドニエストル 以前には97%が編入賛成

2014.3.29 22:42 [ロシア]

13日、ウクライナ南部オデッサ近郊で沿ドニエストルとの境界地点に立つウクライナの国境警備隊員(ロイター)
13日、ウクライナ南部オデッサ近郊で沿ドニエストルとの境界地点に立つウクライナの国境警備隊員(ロイター)


 沿ドニエストルは、モルドバのドニエストル川以東に位置する人口約55万人の地域。モルドバ人とロシア系、ウクライナ系が約3割ずつで、ロシア語が公用語とされている。ソ連末期の1990年、地元のロシア系指導層を中心にモルドバからの独立が宣言され、92年の武力衝突を経て、モルドバ中央の実効支配が及ばない分離派地域となった。2006年の住民投票では97%がロシア編入に賛成するとの結果が出ている。

 ルーマニアとモルドバにあたる地域は14世紀からモルドバ公国として存在し、モルドバ語はルーマニア語の一方言。帝政ロシアが1812年、現在のモルドバ地域を併合したが、1918年にはルーマニアに編入された。ソ連は24年、現在の沿ドニエストルに自治共和国を創設した上で、40年には独ソ不可侵条約の秘密議定書に基づいてモルドバをソ連の版図に入れた。

 モルドバは昨年11月に欧州連合(EU)との連合協定に仮調印し、欧州統合路線を加速。92年の停戦合意では、モルドバがルーマニアと再統一する場合、沿ドニエストルに分離権を保障するとされている。現地にはロシア、モルドバ、沿ドニエストルの平和維持部隊が推定計1250人、駐留している。(モスクワ 遠藤良介)

7734チバQ:2014/03/30(日) 13:06:09
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014033000016
モスクワ時間に移行=クリミア





 【シンフェロポリ時事】ロシアに編入されたクリミア自治共和国と特別市セバストポリは29日夜、モスクワ時間に移行した。「ロシア化」の一環。
 自治共和国の中心都市シンフェロポリでは午後10時(日本時間30日午前5時)を期して、鉄道駅の時計の針が2時間進められ、モスクワと同時に30日午前0時を迎えた。駅前では記念コンサートが催された。(2014/03/30-06:13)

7735チバQ:2014/03/30(日) 13:18:11
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014032900171
英、同性婚を合法化=完全平等実現、喜び爆発

29日、英南部ブライトンで同性婚の合法化を祝福する女性たち(AFP=時事)

 【ブライトン(英)AFP=時事】英国のイングランドとウェールズで29日、議会で昨年制定された同性婚容認法が施行され同性婚が合法化された。キャメロン首相は声明を出し「単純な話だ。本日から異性婚か同性婚か気にする必要はない。政府はみんな平等だと認める」と宣言した。
 ドーバー海峡を望む南部の保養地ブライトンでは28日夜から同性婚合法化を祝福する人々が集まった。午前0時を過ぎると挙式し「ついにこの日が来た」と喜びを爆発させた。
 英国では2005年から「シビル・パートナーシップ」制度を導入、同性婚自体はこれまでも可能で、29日以降も同性夫婦の法的権利や義務に変化はない。それでも「完全平等」を求める声は強く「自分の母や父と同じ結婚が可能になるまで我慢していた」と語るテレサ・ミルウォードさん(37)はようやく念願の女性同士の夫婦となる。
 スコットランドでも年内に同性婚が合法化される見通し。これに対し、宗教対立の長い歴史がある北アイルランドでは、シビル・パートナーシップまでは認めたものの、賛否の対立は深く同性婚合法化の動きはない。(2014/03/29-15:31)

7736チバQ:2014/03/31(月) 21:01:56
http://mainichi.jp/select/news/20140401k0000m030088000c.html
トルコ:エルドアン政権与党 地方選で圧勝の得票43%
毎日新聞 2014年03月31日 20時52分

 【エルサレム大治朋子】トルコで30日、統一地方選の投開票があり、エルドアン首相率いるイスラム系与党・公正発展党(AKP)が2009年の前回選挙の得票率を上回る43%(開票率95%)を獲得し、勝利宣言した。昨年5月以降の大規模反政権デモや閣僚の収賄疑惑などで混乱が続くエルドアン政権への信任投票とも位置づけられたが、3期連続の単独政権を維持するAKPが底力を見せた。

 有権者数は約5200万人。AKPは今回の勝利を追い風に今年8月の大統領選に臨む。トルコ紙ヒュリエト(電子版)などによると、世俗派の最大野党、共和人民党(CHP)の得票率は26%(開票率95%)で、前回とほぼ同水準の見通し。

 ただ、首都アンカラの市長選(同)はAKP候補が45%の票を獲得したのに対し、CHP候補が44%と僅差で迫り、大接戦となった。前回市長選は、AKP候補が38%を獲得し、32%のCHP候補を引き離していた。CHPは今後、他の都市部でも票を伸ばせるかがカギとなる。

 30日深夜、エルドアン首相はアンカラのAKP本部で勝利宣言し「(反政権デモなどで)トルコを攻撃した者たちは(選挙に負けて)落胆した。我々は彼らに報復する」と宣言。首相と対立する米国在住のイスラム穏健派指導者、ギュレン師の支持者らによる反政府運動に対し、今まで以上に強硬な対応を取る姿勢を示した。

 野党勢力は集計作業で不正があったと政府を批判している。

http://www.afpbb.com/articles/-/3011259?ctm_campaign=txt_topics
トルコ地方選、エルドアン首相が勝利宣言 政敵に「代償」を警告
2014年03月31日 11:44 発信地:アンカラ/トルコ
【3月31日 AFP】トルコで30日に実施された統一地方選挙で、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相(60)が、自身が率いるイスラム主義与党・公正発展党(AKP)の勝利を宣言し、自身の失脚を策略した政敵は「代償を払うことになる」と警告した。

 統一地方選は、11年に及ぶエルドアン政権に対する事実上の信任投票と見られていた。同国で初めて直接選挙方式で行われる8月の大統領選への出馬が取り沙汰されているエルドアン首相の勝利宣言は時に、次の選挙運動が既に始まったかのようにも聞こえた。

 地方選の票集計はまだ続いているが、首都アンカラ(Ankara)や最大都市イスタンブール(Istanbul)を含む国内の各選挙区で、AKPが世俗派の野党を大差で破る見通しだ。

 さらにエルドアン首相は、遠く米ペンシルベニア(Pennsylvania)州から現政権の転覆を画策して「ディープ・ステート」と呼ばれる影の組織を率いていると首相が非難する政敵のイスラム聖職者、フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師(73)に対する糾弾を示唆した。

 エルドアン首相は、トルコの警察や司法当局にいるギュレン師の支持者らが、マイクロブログのツイッター(Twitter)に首相周辺の汚職疑惑に関連する暴露情報を流出させ、シリアに関する安全保障会議を盗聴した音声を動画投稿サイトのユーチューブ(YouTube)で公開したと非難している。

 エルドアン首相はギュレン師とその支持者らに向けて、「われわれは彼らの洞窟に乗り込み、彼らは代償を払うことになるだろう」「なぜシリアに関するわが国の安全保障を脅かすのか。現在、シリアはわれわれとの戦争状態にあるのだ」と警告した。

 激しい衝突もみられた路上デモや、相次ぐネット上での情報流出など、数か月におよぶ政情混乱で、トルコはエルドアン首相のイスラム系与党支持者と世俗派野党側とに二極化された。

 若者人口の多いトルコでは昨年12月以来、エルドアン首相と、首相に近い政治家や財界人らをめぐる汚職や不正疑惑を糾弾する流出情報がネット上で拡散し、エルドアン政権にとって痛手となっている。(c)AFP/Fulya OZERKAN

7738チバQ:2014/03/31(月) 21:37:43
http://www.afpbb.com/articles/-/3011253
パリ初の女性市長にイダルゴ氏 仏地方選、左派与党は大敗
2014年03月31日 09:18 発信地:パリ/フランス
【3月31日 AFP】30日に行われたフランス地方選挙の決選投票で、パリ(Paris)市長選に出馬したスペイン生まれのアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)氏(54)が予想外の勝利を収め、同市初の女性市長となる見込みになった。一方、イダルゴ氏が所属しフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領が率いる左派与党・社会党は、他の地域では大敗し、極右政党・国民戦線(Front National、FN)が大躍進を果たした。

 イダルゴ氏は、中道右派野党・国民運動連合(UMP)の対立候補で元閣僚のナタリー・コシウスコモリゼ(Nathalie Kosciusko-Morizet)氏との接戦を予想されていたが、出口調査によると決選投票で54.5%を獲得。同氏の追い上げを楽にかわした。

 フェミニストで社会主義者のイダルゴ氏は、ベルトラン・ドラノエ(Bertrand Delanoe)現市長の第一助役を13年間務め、これまで表舞台に出ることはあまりなかった。

 1959年にスペイン南西部カディス(Cadiz)近郊で生まれ、幼少期にフランスに移住。リヨン(Lyon)郊外の労働者階級地域で育ち、14歳の時に仏国籍を取得した。労働監視官として働いた後、フランスの週35時間労働を立案したマルティヌ・オブリ(Martine Aubry)元労働相の顧問となった。社会党入党は比較的遅く30代半ばで、当時の社会党党首はリオネル・ジョスパン(Lionel Jospin)元首相だった。

 一方、初期開票結果によると、国民戦線は人口900人以上の町で行われた少なくとも11の選挙で勝利。全国の地方議会では計1200の議席を獲得する勢いで、地方選では同党史上最大の勝利を収めている。(c)AFP/Angus MACKINNON

7740チバQ:2014/03/31(月) 21:51:04
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014033102000109.html
アフガン見えぬ将来像 大統領選4月5日
2014年3月31日 朝刊

 【バンコク=寺岡秀樹】アフガニスタン大統領選が4月5日に行われる。アフガン駐留米軍が撤退する年末以降の新たな国づくりを担うリーダーを決める重要な選挙だが、反政府武装勢力タリバンの妨害工作が続き、公正な選挙の実施が見込まれないだけでなく、アフガンの将来像が明示されないまま投票日を迎えようとしている。

 AFP通信によると、首都カブールで二十九日、大統領選への妨害を宣言しているタリバンが選挙管理委員会本部を襲撃。二十五日には選管の事務所を、二十日にも外国人が利用する高級ホテルを襲撃している。死傷者が多数出るなど妨害工作が活発化しており、外国の選挙監視団は国外へ撤退した。

 民間団体の世論調査によると、アフガン市民の92%は選挙こそ国の将来を決める唯一の選択肢と考えているが、うち約二割は身の危険から投票所へ行かないと回答した。

 二〇〇九年の大統領選では約百三十万票の不正票が認定され、公正な選挙の実施も大きな課題となっている。

 一方、選挙戦の動きでは、〇一年のタリバン政権崩壊後、国を統治してきたカルザイ大統領は三選禁止のため不出馬。当初、十一人が出馬したが、三人が立候補を取り下げている。有力候補はカルザイ氏の側近ザルマイ・ラスール前外相、国際機関での勤務経験のあるアシュラフ・ガニ元財務相、〇九年の大統領選で決選投票に進出後、辞退したアブドラ・アブドラ元外相の三人。

 立候補を取り下げた三人のうち、カルザイ氏の兄カユーム・カルザイ元下院議員ら二人はラスール氏支持を表明。カルザイ氏は特定候補の支持を表明していないが、ラスール氏支援に動いているとされる。

 米国はアフガンの治安維持のため年末以降も駐留を要求、カルザイ氏に両国間の安全保障協定に調印するよう求めているが、カルザイ氏は拒否。対米強硬策を示すことで、引退後も自らの影響力を温存させたい狙いがあるともされる。

 アブドラ氏は協定に調印すると明言しているが、候補者の多くは積極的な発言を控えており、新生アフガンが米国などとどう関係を築くのかがはっきり見えていない。

7741チバQ:2014/03/31(月) 22:00:14
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014033100033
初の先住民女性市長=仏領ギアナ
 【イラクボ(フランス領ギアナ)AFP=時事】南米の仏領ギアナで30日、初の先住民女性市長が誕生した。北部イラクボ市のコルネリ・セラリ・ボワブラン市長(43)で、この日就任した。
 セラリ・ボワブラン氏は23日に行われた市長選第1回投票で、過半数の票を獲得し勝利。当選後、「私は先住民で、そのことに誇りを持っている。同時にギアナ人の女性でもあり、イラクボの多様な市民全体の代表になる」と語った。(2014/03/31-06:17)

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7742旧ホントは社民支持@鹿児島市:2014/03/31(月) 23:09:31
マックなんか目じゃないな

“ダース・ベイダー”も出馬 ウクライナ大統領選
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140331/erp14033120030005-n1.htm
 映画「スター・ウォーズ」の悪役「ダース・ベイダー」の格好をした人物が31日までに、5月のウクライナ大統領選への出馬を宣言した。ロイター通信などが報じた。
 この人物は「ウクライナ・インターネット党」の公認候補。3月29日に必要書類を提出し、供託金も払い込んだが、その素顔は不明。(共同)

7743チバQ:2014/03/31(月) 23:17:31
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140330/erp14033023410006-n1.htm
【クリミア併合】
少数派タタール人、「民族自治区」目指す決議
2014.3.30 23:38

29日、クリミア半島の古都バフチサライで行われたタタール人の民族大会合。ロシアの強制併合をめぐる議論が行われた(佐々木正明撮影)
 【バフチサライ(ウクライナ南部)=佐々木正明】ウクライナ・クリミア半島の少数派「クリミア・タタール人」の組織は29日、ロシアによる併合への対応を決める会合を開き、半島にタタール人の自治権を確立するために「民族自治区」設置を目指す決議を採択した。

 イスラム教徒のタタール人は半島内の人口約13%の少数派。戦前、スターリンがスパイ容疑をかけ、中央アジアなどに強制移住させられ、ソ連崩壊前後に帰還した苦難の歴史を持つ。16日に実施されたロシア編入の是非を問う住民投票もボイコットし、併合を「占領」と批判するなどロシアへの警戒感は強い。

 29日の会合は、最近もタタール人活動家が殺害されるなど緊張が続いていることから、親露派が多数を占める中心都市シンフェロポリではなく、タタール人の多い古都バフチサライで行われた。ロシアのプーチン政権から懐柔の目的で派遣された、民族的に近い露中部タタルスタン共和国の大統領らも参加した。

 会合は、自治区の首都をバフチサライとすることや、職務上の理由からタタール人のロシア国籍取得を容認することなどを決議した。

 会社経営者のヤクボフさん(57)は、「ウクライナもタタールの主張を受け入れなかった。今こそ民主的な手続きで自分たちの自治体制を作り上げたい」と訴えた。大学教授のドゥラマノフさん(40)も「民族の意思が無視されたまま、日ごとに情勢が変化している」と不満をあらわにした。

 一方、クリミア半島は29日夜、モスクワ時間に移行し、30日午前0時をモスクワと同時に迎えた。「ロシア化」が刻々と進む中、歴史に翻弄されたタタール人の代表者は会合で、「われわれは重大な決断の前に立たされている」と語った。

7744チバQ:2014/03/31(月) 23:18:06
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140330/erp14033022540005-n1.htm
米、モルドバに緊急支援 「独立」宣言地域の露軍事介入を警戒
2014.3.30 22:52 [ロシア]
 ヌランド米国務次官補(欧州・ユーラシア担当)は30日、モルドバの首都キシニョフでティモフティ大統領と会談し、同国国境の「安全向上」のために1千万ドル(約10億3千万円)の緊急支援をすると伝えた。モルドバ大統領府が発表した。

 ヌランド氏の訪問と緊急支援は、モルドバからの独立を宣言している「ドニエストル共和国」のロシア系住民保護を名目に、ロシアのプーチン政権が軍事介入を行わないようけん制するためとみられる。

 ロシアはウクライナとの国境地帯に大部隊を集結させ、軍事的圧迫を強めている。ウクライナ西部と国境を接するモルドバは、ロシアが編入したウクライナ南部クリミア半島から部隊を直接派遣できる距離にあり、北大西洋条約機構(NATO)は、ロシア軍が「ドニエストル共和国」に侵攻する可能性があるとの懸念を表明している。(共同)

7745チバQ:2014/03/31(月) 23:25:21
http://mainichi.jp/select/news/20140401k0000m030061000c.html
パキスタン:ムシャラフ元大統領を国家反逆罪で起訴
毎日新聞 2014年03月31日 19時55分

 【ニューデリー杉尾直哉】パキスタンの検察は31日、2007年11月に非常事態を宣言し、憲法を停止したムシャラフ元大統領(70)を国家反逆罪で起訴した。国家反逆罪による起訴は1947年のパキスタン建国以来初めて。最高刑は死刑。

 ムシャラフ元大統領は昨年8月、ブット元首相暗殺事件(07年12月)で殺人罪で起訴され、軍トップの陸軍参謀長経験者で初めて刑事罪に問われた。さらに国家反逆罪に問われたことで、軍の反発が強まる可能性がある。

 首都イスラマバードの特別法廷で同日、初公判が開かれ、ムシャラフ元大統領は「すべて国のためだった。国の安定、経済成長に貢献した」などと約20分間にわたって「無罪」を主張した。

 特別法廷は昨年、首相に返り咲いたシャリフ首相の主導で設置されたが、ムシャラフ元大統領が今年1月に胸の痛みを訴えて陸軍病院に入院し、公判開始が遅れていた。この日も陸軍病院から出廷した。

 軍と政権側が「国外追放」などで決着させるとの観測も出ている。

7746チバQ:2014/03/31(月) 23:33:27
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014033100959
ティモシェンコ氏は辞退を=親欧派が一本化要請−ウクライナ大統領選
ウクライナのティモシェンコ元首相=2011年10月、キエフ(AFP=時事) 【モスクワ時事】ウクライナの親欧州連合(EU)派政党「ウダル」党首で元ボクシング世界王者クリチコ氏は、31日付のドイツ紙ビルト(電子版)に寄稿し、同じく親EU派政党「祖国」党首の元首相ティモシェンコ氏に対し、5月25日の大統領選への出馬を取り下げるよう求めた。
 世論調査で支持率2位のクリチコ氏は立候補を断念し、同1位の大富豪ポロシェンコ氏の支持に回った。寄稿で「ウクライナは大改革の必要性だけでなく、ロシアの軍事侵攻の脅威に直面している」と強調し、親EU派で大統領候補を一本化するため、同3位のティモシェンコ氏に同調を迫った。(2014/03/31-22:47)

7747とはずがたり:2014/04/01(火) 21:24:56

痛みを拒否して経済停滞に不満を述べるのは随分身勝手に思えるけど,此迄は国債の増発で其れが可能になってただけなのである。。さて日本もそういうフェーズを財務省がなんとか終わらせようとしているけど,増税による不満で安倍が倒れてくれるならそんな身勝手な不満も結構w

フランス次期首相に内相のバルス氏 地方選大敗で内閣総辞職
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140401/erp14040119150005-n1.htm
2014.4.1 19:14

 【ハーグ=宮下日出男】フランスのオランド大統領は3月31日、国民向けのテレビ演説を行い、エロー首相を交代させ、後継にバルス内相(51)を任命すると発表した。統一地方選での与党社会党の大敗を受け、内閣改造で景気回復や失業問題への取り組みを急ぎ、国民の信頼回復を目指す。

 仏首相府はオランド氏の演説に先立ち、内閣が総辞職したと発表した。地方選の惨敗で首相交代は避けられないとみられていた。新たな閣僚の人選は一両日にも行われる方向だ。

 オランド氏は演説で「メッセージは理解している」と地方選の敗北に言及。その上で「変化が不十分で遅すぎた。雇用は不十分で失業が多すぎる」と語り、大統領就任から約2年経過しても改善がみられない経済状況への国民の強い不満を認めた。

 オランド氏は景気回復や雇用対策のため、約300億ユーロ(約4兆3千億円)に上る企業への社会保障負担軽減策や約500億ユーロの歳出削減に次期政権の下で取り組む方針を表明。企業の競争力強化だけでなく、減税などを通じて労働者にも配慮する考えを示した。

 内相として犯罪や不法移民に厳しく対応してきたバルス氏は人気が高く、支持率が低落するオランド氏はその人気と手腕に国民の信頼回復を託した。だが、企業寄りのバルス氏には党内左派や連立与党ヨーロッパエコロジー・緑の党内に強い警戒心があるとされ、与党内部の協調が乱れる恐れもある。

7748チバQ:2014/04/01(火) 22:01:17
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140401/erp14040119140004-n1.htm
【クリミア併合】
親欧米派の対決へ、ウクライナ大統領選 政体議論は選挙後か
2014.4.1 19:13 (1/2ページ)
 【モスクワ=遠藤良介】ウクライナで5月25日に予定される大統領選の立候補者が出そろった。同国の西部や中部を基盤とする親欧米派のポロシェンコ議員(48)とティモシェンコ元首相(53)が決選投票に進む展開が有力視されている。主要候補はウクライナ危機の収束に不可欠だとロシアが主張する連邦制の導入について目立った発言をしておらず、政体変更に関する議論は選挙前には困難だとの見方が出ている。

 大統領選には、他に東部基盤の親露派からハリコフ州前知事のドプキン氏(44)とチギプコ元副首相(54)が出馬。過激民族主義勢力「右派セクター」を率いるヤロシュ氏も立候補を届け出た。ボクシングの前世界王者で第二与党を率いるクリチコ党首は3月30日、ポロシェンコ氏支持にまわり、大統領選と同日に行われる首都キエフの市長選に出ることを明らかにした。

 最近の世論調査によると、主要政治家の支持率はポロシェンコ氏が25%、クリチコ氏が9%、ティモシェンコ氏が8%−などとなっている。

 ポロシェンコ氏は大手製菓企業やテレビ局を保有する国内7位の富豪。親露派の前政権で経済発展貿易相も務めたが、昨年秋以降は反政権デモを支持する姿勢を鮮明にした。堅実な政治手腕が好感されているのに加え、事業家として東部工業地帯と良好な関係を築くことが期待されている。

 2004年の「オレンジ革命」を指導したティモシェンコ氏は有権者の目に新味を欠き、前政権時代の獄中経験も支持率向上につながっていない。

 対露姿勢では、ティモシェンコ氏がプーチン露大統領を「第1の敵」と名指しするなど最強硬だ。ポロシェンコ氏も東部の権限強化につながる連邦制の導入には否定的とみられており、現時点では親露派のドプキン氏も「国家の一体性」を重視すると述べている。

 31日付の露有力経済紙、ベドモスチは「連邦制に関するウクライナ政治家の真剣な議論は選挙後にのみ可能だろう」とする露専門家の見解を伝えた。

7749チバQ:2014/04/01(火) 22:09:06
http://mainichi.jp/select/news/20140402k0000m030070000c.html
ケニア:ソマリア難民に「キャンプ」帰還令
毎日新聞 2014年04月01日 20時45分(最終更新 04月01日 21時05分)


ソマリア難民やソマリ系住民が集まるナイロビ市内のイスリー地区=2013年9月、服部正法撮影
拡大写真 【ヨハネスブルク服部正法】ケニア政府が国内の都市部に居住するソマリア難民に対し、指定された難民キャンプに戻るよう命じる緊急令を発した。「緊急的な治安課題」のためとしている。ケニアでは、隣国ソマリアのイスラム過激派アルシャバブによるテロ攻撃が増加。難民の集まる場所がテロの温床となるのを政府が懸念したとみられるが、人権団体からは批判の声も上がっている。

 ◇都市部テロを懸念
 ソマリアは1991年から内戦が続き、ケニアへこれまで約50万人の難民が流入。ソマリア国境近くのダダーブは世界最大の難民キャンプとされる。さらに、首都ナイロビなどにも難民らが集まる大規模なソマリ人地区が形成されている。

 一方、ソマリアの過激派アルシャバブが近年、国境を越えてケニアの地域社会に徐々に浸透。アルシャバブ掃討のためケニア軍がソマリアに軍事介入した2011年10月以降、ケニア各地でアルシャバブによる報復テロが頻発している。アルシャバブは昨年9月、ナイロビ随一の高級商業施設「ウエストゲート・モール」を襲撃し、計67人が死亡した。

 緊急令は3月25日に発令されたが、ナイロビで3月31日、爆発で6人が死亡した。現場はソマリ系ケニア人やソマリア難民が多く住むイスリー地区で、同地区ではアルシャバブの犯行と疑われる爆弾テロなどがたびたび起きている。

 アルシャバブ戦闘員がソマリ人地区に潜伏している疑いもあり、都市部の貧困層地域で若者を勧誘するケースもある。こうしたことを受けた緊急令だが、国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(本部・ニューヨーク)は「過密で整備が不十分なキャンプへの強制的な移住計画は再考すべきだ」と反対している。

7751チバQ:2014/04/01(火) 22:25:21
http://www.asahi.com/articles/ASG300DR7G3ZUHBI01R.html
仏与党が惨敗、内閣改造も 地方選、極右封じも実らず
パリ=青田秀樹
2014年4月1日01時09分

 仏統一地方選でオランド政権与党の社会党が惨敗した。「成長」を掲げて政権を奪って2年近く。パリ市長の座こそ守ったが、下がらない失業率で民意は離れ、首相の更迭など内閣改造に踏み切る模様だ。最大野党・民衆運動連合(UMP)は「我こそは第1党」と力を込め、極右・国民戦線(FN)も勢いづいている。

 決選投票は3月30日に投開票された。社会党はパリでは連立相手の「ヨーロッパエコロジー・緑の党」(EELV)などと共闘し、左派で55%の得票を確保。議員の互選で、アンヌ・イダルゴ氏(54)が初の女性市長に就き、社会党市政を引き継ぐ。

 首都で勝ったとはいえ劣勢は隠せない。旅客機エアバスの本社がある仏第4の都市トゥールーズ、コルシカ島の最大都市アジャクシオなどを右派に奪われた。磁器の街リモージュでは1世紀にわたった社会党市政に幕が下りた。エロー首相は仏メディアに「国民の声を聴けというメッセージは明らかだ」と認めた。

7752チバQ:2014/04/01(火) 22:27:28
http://www.afpbb.com/articles/-/3011342?ctm_campaign=txt_topics
極右政党をやむなく受け入れるフランス
2014年04月01日 17:17 発信地:パリ/フランス
【4月1日 AFP】先月30日に決選投票が行われたフランスの統一地方選挙で、極右政党・国民戦線(FN)が歴史的躍進を遂げたことについて専門家らは、仏国民の多くが依然、FNに敵対的でありながらも、やむなくこの反移民政党を主流に受け入れつつあることの表れだと分析している。

 約3万6000の自治体の首長と議員を選ぶこの選挙で、FNは計1400議席超を獲得し、少なくとも11の自治体で首長に選出された。南仏のフレジュス(Frejus)には26歳の同党員の首長も誕生した。

 かつてない成果で、一時は内部分裂もあり、08年の統一地方選では約60議席しか獲得できなかった同党の今後にとって大きな転換点となるだろう。

■浸透した政党としての存在感

 この結果を受けて、FN党員が市長に選出されたボーケール(Beaucaire)市に対し、ベルギーの都市が即刻、姉妹都市関係を解消するなど、国外では激しい怒りが巻き起こっているが、当のフランス国民はまったくといっていいほどショックを示していない。

 日刊紙パリジャン(Le Parisien)が先月31日に掲載した世論調査では、回答者の60%近くがFNを主流派政党とみなすべきだと考えている一方で、FNから首長や地方議員が選出されることは行き過ぎで「悪いこと」だと62%が考える、矛盾した結果が出た。

 極右に詳しい専門家のジャンイブ・カミュ(Jean-Yves Camus)氏は、創始者のジャンマリ・ルペン(Jean-Marie Le Pen)氏が党首だったころには、ナチス(Nazi)・ドイツによるユダヤ人などの大量虐殺、ホロコーストの存在を繰り返し否定し、人種的憎悪をあらわにするその言動からタブー視されていた同党の「脱邪悪」を、娘のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)現党首が2011年の就任以来うまく進めてきたと指摘する。

 さらにカミュ氏は、「仏国民の大半は、FNも政党とみなすべきだと考える一方で、不信感も根強く持っている。仏国民の大多数が当分、FN政権を望んではいないことは明白だ」と語った。

 大方の見方では、FNの躍進を招いたのは、フランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領の社会党政権に対する世論の不満に加え、高い失業率や低成長、国内治安といった問題を解決する力がないとみなされている既存の主流派政党に対する漠然とした怒りだ。

 しかし95年や97年の地方選の際にFNが1200議席を獲得し、4自治体の首長に当選したときの衝撃と比べられるが、今回は過去ほどの驚きは感じられない。

 仏国内の衝撃が少ないのは、父親のルペン氏のころとは党のイメージが変わったからだと、仏世論研究所(IFOP)のジェローム・フルケ(Jerome Fourquet)氏もいう。その上、当時からは20年が経ち、世論が「慣れてきた」側面もあると指摘する。「日々の積み重ねで受容されてきた感がある。党の横顔も以前よりずっと柔らかく、候補たちも短気ではない」

■「脱邪悪」は本当か?

 マリーヌ・ルペン党首になり、FNでは、反ユダヤ的発言や人種差別的発言を捉えられた人物は誰でも徹底的に党から追放してきた。例えば10月には地方議会選候補が、黒人である仏法相をサルにたとえたため、この候補を除外した。

 しかし、創始者ジャンマリ・ルペン氏が練り上げた党の方針のうち、最も物議を醸す部分は今も厳然としてある。

 南仏ビトロール(Vitrolles)では97年に就任したFNの市長が「国籍特恵」を導入しようとした。これは両親のうち少なくとも1人がフランス国籍を有する場合、その家族に子どもが誕生するたびに770ユーロ(約11万円)を支給する案だった。マリーヌ・ルペン党首はこれは「誤りだった」と認めているが、「国籍特恵」の呼び方を変えた「国籍優先度」は、現在もFNの主要政策の一つだ。

 また、フランス国内にいる移民の下に直近の家族が身を寄せることを認める現行法の改定も依然掲げているが、これは国際家族法に反する立場だ。さらに新たな移民への福祉給付や医療保険の制限も提案しており、主流右派の有力者たちからも賛同を得ている。(c)AFP/Marianne BARRIAUX

7753モンブラン ボールペン:2014/04/02(水) 16:39:58
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7754チバQ:2014/04/02(水) 21:16:45
http://www.afpbb.com/articles/-/3010739
「アマゾネス」、紛争の中央アフリカで島を守る女性自警団
2014年04月01日 11:40 発信地:バンギ/中央アフリカ
【4月1日 AFP】ヨランデ・ブラボさん(19)は3か月余り前、中央アフリカで続く血なまぐさい宗教紛争で兄弟が殺害されるとすぐに自警団に加入した。

 彼女を含め8人の女性が頭をそり、武器を持ち、男性3人とともに首都バンギ(Bangui)に近いウバンギ川(Oubangui River)に浮かぶモンキー島(Monkey Island)を守っている。

 地元農民から「アマゾネス(Amazons)」と呼ばれる彼女たちは、土でつくった監視塔から交代で見張りを続けている。モンキー島の人口は1000人ほどだったが、紛争が始まって以来、避難民の流入でその数は膨れ上がっている。

 兄弟が殺され、「私は加入せずにはいられなかった」と、カーキ色の戦闘ズボンにメッシュのトップからターコイズ色のブラが見えるブラボさんは言う。「私たちはみんなセレカ(Seleka)の被害者だ」。12歳のおいは、セレカにライフルの台尻で打ちのめされたという。

 イスラム教系の武装勢力連合セレカは2013年3月にクーデターを起こし、セレカの指導者ミシェル・ジョトディア(Michel Djotodia)氏が暫定政府の大統領に擁立された。中央アフリカの少数派であるイスラム教徒が同国の大統領になったのはこれが初めてだった。

 その後ジョトディア氏はセレカの解散宣言を出したものの、セレカの戦闘員たちは今もなお民間人に対する暴虐行為を続けている。

 これに対し、各地で自警団が結成され、イスラム教徒に報復攻撃を加えている。セレカも自警団も「バラカ」というなたを振りかざしているが、主にキリスト教系の自警団は「反バラカ(anti-balaka)」と呼ばれている。

■「動物のように扱われた」、住民が語るセレカの恐怖

 宗教紛争の激化にともない、既に中央アフリカに展開していたアフリカ連合(AU)部隊の支援のため、旧宗主国のフランスは軍を派遣した。大量虐殺(ジェノサイド)が起きる恐れがあるという援助団体や各国政府の報告を受け、国連(UN)は先月10日、調査団を中央アフリカに派遣した。

  オレンジ色のタンクトップ姿のジョアンナ・インディエンさん(20)は、セレカに夫を殺されたという。残された3人の子供をバンギ近郊のバンボ(Bimbo)に住む母に託し、自らは自警団に入った。

「子供たちに会いたい。でも国を守らなくては。バンボなら安全だ。私がここにいるのは、ここか危険だから」と、彼女は言う。

 モンキー島で農業を営むジャンアナトール・クワレさん(59)は1週間前に「あの女の子たち」が現れたときに「とても驚いた」と語る。自警団の女性たちに「アマゾネス」とニックネームをつけたのは、クワレさんだ。「男でも女でも変わらない。私たちは今、安全を感じているから」と彼は言う。

 クワレさんはセレカがジョトディア氏を暫定大統領に据えていた約10か月間の恐怖を語る。「セレカは私を縛り上げて殴った。彼らは私たちを動物のように扱った」

 セレカは首都バンギでは、ほぼ完全にその姿を消した。しかし、モンキー島の大半の住民と同じようにクワレさんも、セレカはまだ川岸に潜んでいると信じている。(c)AFP/St&eacute;phane JOURDAIN

7755名無しさん:2014/04/02(水) 21:17:41
フランスで行われた統一地方選挙は、与党・社会党が全国的に大きく議席を減らす一方、
極右政党が過去最多の議席を獲得して躍進する見通しとなり、オランド政権への反発が鮮明となりました。

フランスの統一地方選挙は、国内の3万6000余りの市町村長や地方議員を選ぶもので、
先週の投票では決まらなかった6000余りの市町村で30日、決選投票が行われ、即日開票されました。

内務省の発表によりますと、これまでの得票率は、与党・社会党を含む左派勢力がおよそ40%、
最大野党・国民運動連合を含む右派勢力がおよそ46%と与党が苦戦し、少なくとも155の自治体で議会多数派の地位を失うことになりました。

また、今回の投票率は、統一地方選挙としては過去最低水準にとどまる見込みで、これに乗じる形で極右政党
「国民戦線」が各地で大きく躍進し、少なくとも14の町で議会の過半数の議席を占め、過去最多の議席を獲得する見通しです。

一方、市長選挙が、事実上、女性の候補どうしの対決で注目されたパリでは、与党が市議会の議席の過半数を獲得し、
パリ初の女性市長が今週の議会で正式に選出されることになりました。

今回の選挙は、2年前に発足したオランド政権の中間評価と位置づけられましたが、景気の低迷や雇用情勢の悪化が続くなか、
政権への反発が鮮明となり、内閣改造は避けられないという見方が広がっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140331/k10013370301000.html

7756チバQ:2014/04/02(水) 21:47:13
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&amp;k=2014040200844
地震対策、手堅い対応=苦い教訓生かすバチェレ大統領−チリ
2日、サンティアゴで演説するチリのバチェレ大統領(EPA=時事) 【サンパウロ時事】南米チリを襲ったマグニチュード(M)8.2の地震で、バチェレ大統領は2日未明までに、特別部隊100人の派遣を決め、被災者の救済と住民の安全確保に全力を挙げる姿勢を示した。3月に2度目の大統領に就任したばかりだが、早々と手堅い対応を見せた。
 地震対策をめぐって、バチェレ氏には苦い経験がある。1期目の大統領任期中だった2010年2月、500人超の死者を出したM8.8の地震で、津波警報の遅れが被害拡大を招いたと批判を浴び、責任追及の矢面に立たされた。
 一方、今回の地震では発生直後に太平洋沿岸部に津波警報を発出し、住民の避難指示も迅速に行われた。消防士が高齢者の車椅子を押し、子供を乳母車に乗せた母親が整然と避難の列に加わるなど、冷静に対応する住民も目立った。
 国土が南北に長く、太平洋に面して約6500キロの海岸線が続くチリの沿岸部は、プレート付近で地震が多発する。津波災害への備えは常に政権の課題だ。(2014/04/02-19:31)

7757チバQ:2014/04/02(水) 21:58:49
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140402/amr14040214250011-n1.htm
「津波は来ない」で500人死亡、4年前のミス繰り返さず チリ新政権 
2014.4.2 14:21 [津波]

1日、チリ・サンティアゴ南方の都市で、津波警報が出た後に高台に向かう住民(ロイター)
 海沿いの町にサイレンが鳴り響いた。1日夜、チリ北部を襲ったマグニチュード8・2の地震。地元テレビは津波警報発令後、夜更けの街を多くの市民が徒歩や車で高台に避難する様子を伝えた。3月に発足したばかりの新政権は2日未明まで対応に追われた。

 「同じミスは許されない」と地元記者。津波などで約500人が死亡した2010年2月27日の地震はバチェレ政権1期目の任期満了直前。バチェレ氏は当時、海軍の誤った情報に基づきラジオで「津波は来ない」と呼び掛け、被害拡大につながった。

 同年3月に発足したピニェラ前政権は北部を中心に全市民を対象とした避難訓練を繰り返し実施。今回、大きな混乱なく避難できたもようだ。当局者は「訓練のおかげでおおむね順調に対応できた」と述べた。

 バチェレ氏は昨年末の大統領選で返り咲き今年3月11日に就任。2期目が始まったばかりで同じ失敗を繰り返すわけにはいかず、バチェレ氏は予定を全て取りやめ、対応に当たる。(共同)

7758チバQ:2014/04/03(木) 19:26:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140403/erp14040300480000-n1.htm
【クリミア併合】
「海の国境」ケルチ海峡 失われる“ウクライナ”
2014.4.3 00:47

ケルチ海峡を結ぶ連絡船航路で、ロシア側岸壁で乗船を待つ車の車列=30日(佐々木正明撮影)
 【ケルチ(ウクライナ南部)=佐々木正明】ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の併合で、「海の国境」だったケルチ海峡はロシアの半島実効支配の象徴となりつつある。両岸を結ぶ連絡船のロシア側乗り場には5キロ以上の車列ができ、物資搬入の拠点となっている。半島側にはウクライナ国境警備隊の姿はなく、代わりに自動小銃を持ったロシア軍兵士がにらみを利かせていた。

 先月30日、海峡を結ぶ約4.5キロの連絡船でクリミア半島側から往復した。

 つい最近まで、ウクライナ当局は半島側の船着き場で出入国審査を行い、国境警備隊を配備してロシア側からの不法入国をチェックしていた。

 しかし、連絡船の運行会社職員によると、併合の是非を問う先月の住民投票後は、入管や税関審査そのものがなくなった。近くにあった免税店は営業していたが、店員の女性は「すでに免税措置の品物はない」と話した。

 ロシア南部ロストフ州から訪れたというビクトルさん(55)は、「ロシアとウクライナのメディアの半島に関する報道がまったく違うので、自分の目で確かめにきた」という。プーチン政権は3年以内にこの海峡に架橋する計画を発表している。ビクトルさんは「橋ができれば陸続きになり、交通量はさらに増すだろう」と話した。

 約40分後、連絡船が到着したロシア側では、船の乗り場に長い車列ができていた。大型トラックや軍用車両も目立ち、モスクワの登録ナンバーをつけた車もあった。ロシア側から半島側へと渡る車の量が圧倒的に多いことが分かる。

 人口15万人のケルチの街では至るところにロシア国旗が揚げられ、ウクライナの存在感は急速に失われているのが実情だ。

7759チバQ:2014/04/03(木) 19:28:04
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140403/erp14040309550002-n1.htm
【クリミア併合】
失われる「ウクライナ」 沿ドニエストル共和国 ロシア編入、待ちわびる
2014.4.3 08:28 (1/2ページ)[ロシア]
 【ティラスポリ=共同】「ロシアの一部になりたい」−。ウクライナに隣接し、モルドバから独立を宣言している「沿ドニエストル共和国」では、住民が声を次々に上げた。ウクライナ南部クリミアを併合したロシアが侵攻するとの懸念から注目が集まる「小国」に2日までに入った。

 旧ソ連構成国のモルドバの首都キシニョフから1時間ほど車で走ると「国境」でパスポートの確認を受けるが、沿ドニエストルは国際的には主権国家として承認されていない。景色が変わらない中、看板などがロシア語表示に変わった。

 ロシアのプーチン大統領は3月末、沿ドニエストルのロシア系住民が「封鎖」され、自由な移動ができないと懸念を表明。このため、保護を名目にした軍事侵攻への懸念が国際社会で広がるが、住民が目に見えるような圧迫を受けているわけではなさそうだった。

 「ロシアの一部になれば経済がよくなるはずだわ」。「首都」ティラスポリの公園で、携帯電話販売店員の女性、アリーナ・ポドセバリニコバさん(24)が話した。

 大半の沿ドニエストル住民は親ロシアで、編入されても「混乱は起きない」という。

 現地では、併合をめぐる緊張感はそれほど高まってはいない。「何も変わったことはないわ」。ホテル従業員の女性(24)にもプーチン氏の発言について聞いてみたが、首をかしげるだけだった。

 それでも「(ロシア編入を)ずっと待ち続けている。ようやくその時が来るかもしれない」と興奮気味にまくしたてるアーラ・ウストゥシナさん(60)のような住民は多い。沿ドニエストルが「第2のクリミア」となることへの期待感は強い。ウストゥシナさんは、ロシアが「モルドバやウクライナから守ってくれている」と訴えた。

7760チバQ:2014/04/03(木) 22:45:25
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140403-00000031-jij_afp-int
自作戦車でベネチア名所を占拠? 「独立」画策の24人を逮捕
AFP=時事 4月3日(木)15時49分配信

イタリア・ベネチアのサンマルコ広場の航空写真(2012年5月18日撮影)。
【AFP=時事】イタリアの警察当局は2日、ベネチア(Venice)の観光名所サンマルコ広場(Piazza San Marco)を「手作り戦車」で占拠してイタリアから独立した新政府を樹立しようとの計画を阻止し、分離独立派とみられる24人をテロ容疑などで逮捕した。

ベネチアはイタリアから独立すべき?ネット投票

 警察発表によると、「テロ行為の共謀と民主的秩序の破壊」の容疑で拘束されたのはベネト(Veneto)州、ロンバルディア(Lombardy)州、サルデーニャ(Sardinia)州の急進的な分離派による地下組織「同盟(The Alliance)」の活動家ら。有罪なら最長で禁錮15年の刑に相当する。

 容疑者らは、アルバニアのマフィアから調達した銃と自作した戦車を使い、サン・マルコ広場を「解放」して新政府を樹立しようと画策。「武装したメンバーを含む数百人」で広場を襲撃し、「経済危機の影響を最も大きく受けたイタリア北部の住民による反乱」を起こそうとしていたとされる。

 セルビアやスイスなど「友好的な国」に「大使館」を開設し、国際社会に独立を認知してもらう計画も立てていたという。

■独立問うネット投票、200万人超が賛成

 ベネト州では先月、イタリアからの独立の是非を問うインターネット住民投票が実施され、圧倒的多数の200万人以上の住民が分離独立を支持する結果が出ていた。ただ、ウクライナ・クリミア(Crimea)情勢に触発されたこの住民投票には法的拘束力はなく、結果の操作も可能な状態だった。

 地元メディアは身柄を拘束されたうちの1人について、イタリア北部の自治拡大を掲げる政党「北部同盟(Northern League)」所属のフランコ・ロケッタ(Franco Rocchetta)元議員だと伝えている。北部同盟は3月のネット投票の実施にも関与していた。


■戦車を自作、愛称は「タンコ」

 報道では、捜査資料の引用だとして、容疑者の電話を盗聴した内容が紹介されている。それによると、容疑者の1人はサン・マルコ広場占拠計画に関するとみられる会話で「我々は800人いる。装備もしっかりしていて、ガスマスクもある。何人かは機関銃も持っているし、海外からも応援がくる予定だ」と話していたという。

 警察によると、容疑者らは伊自動車大手フィアット(Fiat)系列の掘削機フィアットアリス(Fiat-Allis)を改造。「装甲を追加し、ビデオカメラを搭載していたほか、砲塔も追加する予定だった」という。警察が公開した動画には、数人がかりで掘削機に金属のパネルを溶接しているとみられる様子が映っていた。

 容疑者らはまた、この自作戦車を「タンコ(Tanko)」という愛称で呼び、ベネチアから南西に約90キロ離れた小さな町カザーレ・ディ・スコドージア(Casale di Scodosia)にある倉庫で空砲発射実験を何度か行っていたという。【翻訳編集】 AFPBB News

7761チバQ:2014/04/04(金) 19:58:01
>>7726-7727
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&amp;k=2014040400548
軍閥指導者と組んだ有力候補=民族越えた連携がカギ−アフガン
アフガニスタン大統領選の有力候補ガニ元財務相(前列中央)と副大統領候補の軍閥指導者ドスタム将軍(同左)=2月2日、カブール(AFP=時事) 【ニューデリー時事】「彼は人殺しだ」。アフガニスタン大統領選の有力候補ガニ元財務相は2009年の前回選挙の際、軍閥指導者ドスタム将軍を痛烈に批判した。反対勢力の虐殺など、数々の血なまぐさい疑惑を掛けられるその将軍が今、ガニ氏の副大統領候補になっている。ガニ氏の変節からは、民族と軍閥に分断されたアフガンの現状が垣間見える。
 北部ジョズジャン州シベルガンは別名「ドスタム・タウン」と呼ばれる。町の至るところにドスタム将軍のポスターが張られ、四方を高い壁で囲まれた同氏の豪邸が立つ。
 ドスタム氏は全人口の1割弱を占めるウズベク人で、1990年代の内戦前後から民兵を率いて軍閥を形成。01年に米国がアフガンに侵攻した際には、北部同盟司令官としてタリバン政権打倒に貢献した。残虐さで知られ、人権団体からは過去に大量虐殺を命じた張本人と批判されている。
 一方、最大民族パシュトゥン人で、世界銀行での勤務経験があるガニ氏は前回選挙で惨敗。ドスタム氏の後ろ盾を得た今回は、スマートな官僚のイメージをかなぐり捨て、ひげを伸ばして伝統衣装をまとうなど、民族色を強く打ち出した。
 多民族国家のアフガンでは、パシュトゥン人が4割、残りをタジクやハザラなど少数派が占める。政治評論家ジャビド・コヒスタニ氏は「民族意識が強いアフガンでは、自らの出身民族の支持を固めるとともに、他の民族を束ね、大きな資金力を持つ軍閥指導者を味方に付けることが当選へのカギになる」と指摘する。
 タジク人の母親を持つ有力候補アブドラ元外相が、パシュトゥン人の元武装勢力幹部を副大統領候補に選んだのも、こうした理由からだという。
 ドスタム氏のような黒い過去を持つ人物が表舞台に出ることに批判はある。しかし、コヒスタニ氏は「軍閥が新政権を支持せず、再び武装集団を組織し始めれば、内戦時のような群雄割拠に逆戻りする」と警告する。民族や軍閥の利害が複雑に絡み合うアフガンの安定は極めてもろい。(2014/04/04-14:46)

7762チバQ:2014/04/04(金) 20:06:05
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140403/asi14040322430005-n1.htm
5日にアフガン大統領選 有力3候補が混戦
2014.4.3 22:40 (1/2ページ)

有力候補のガニ元財務相(AP)
 【ニューデリー=岩田智雄】任期満了に伴うアフガニスタン大統領選の投票が5日に実施される。現職のカルザイ大統領は3選禁止規定で出馬できず、8人による戦いになっている。ガニ元財務相、アブドラ元外相、ラスール前外相の3人が有力候補とされる。かつて内戦や権力闘争で混乱を極めてきたアフガンは、初めて民主的な政権交代を迎えることになる。

 暫定結果は24日、最終結果は5月14日に発表される。選挙は混戦模様で過半数を取る候補はいないとの見方が強く、その場合は決選投票が5月28日に行われる。イスラム原理主義勢力タリバンは、選挙妨害のテロを激化させており、有権者は暴力の脅威の中で投票所へ足を運ぶことになる。

 選挙には11人が立候補していたが、3月にカルザイ大統領の兄のカユーム・カルザイ元下院議員、ワルダク前国防相、ザヒル・シャー元国王の孫のナイーム氏が選挙戦からの撤退を表明し、カユーム、ナイーム両氏は同じ多数派民族パシュトゥン人の有力部族ドゥラニ族出身のラスール氏の支持に回った。

 支持は部族評議会の決定に従ったものだが、カルザイ大統領が自身に近いラスール氏への候補一本化を図ったと指摘されている。カルザイ氏はいずれの候補への支持も表明しないとしているが、ラスール氏は政府機関による選挙支援を受けているとの報道もある。

 昨年12月に米調査会社が発表した世論調査では、有力3候補の支持率はガニ氏29%、アブドラ氏25%、ラスール氏6%。ただ、アフガンの調査会社ATRコンサルティングが先月29日に発表した世論調査では、ガニ氏27%、アブドラ氏25%、ラスール氏8%となっており、ラスール氏がやや追い上げているもようだ。

 ガニ氏は世界銀行で勤務した経験があり、タリバン政権崩壊後に帰国した。パシュトゥン人ギルザイ族出身で、前回2009年の大統領選にも出馬したが惨敗した。アブドラ氏は反タリバン勢力だった北部同盟の元幹部。パシュトゥン人の父、少数派民族タジク人の母を持ち、前回選挙ではカルザイ氏に次ぐ票を得た。

 今回の選挙戦では、すでに約1200万人の有権者の数をはるかに上回る登録者カードが出回っているとされ、前回選挙同様、結果をめぐって不正を訴える候補が出る可能性もある。決選投票の実施が大幅に遅れる事態も懸念されている。

7763チバQ:2014/04/04(金) 20:06:36
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140404/asi14040419530000-n1.htm
女性外国人記者2人撃たれ死傷 アフガン、大統領選控え緊張高まる
2014.4.4 19:52

女性記者が銃撃された車の弾痕=4日、アフガニスタン東部ホスト州(ロイター)
 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタン東部ホスト州で4日、取材中だった米AP通信の女性の写真記者が警官に銃撃され、死亡した。同僚の女性記者も負傷した。アフガンでは5日の大統領選挙を前に外国人や記者が殺害される事件が相次いでおり、緊張が高まっている。

 AP通信によると、写真記者はドイツ人(48)、記者はカナダ人(60)。2人はアフガン軍と警察の警護を受け、選挙管理委員会の職員の車列とホスト州を移動しており、車内で出発を待っていたところ、警官の男が「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んで発砲したという。警官は逮捕された。

 アフガンでは先月、フランス通信(AFP)のアフガン人記者やスウェーデン・ラジオの外国人記者らが、イスラム原理主義勢力タリバンなどのテロで殺害された。

7764チバQ:2014/04/04(金) 20:07:58
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140404/erp14040419450005-n1.htm
大統領元パートナーも入閣「復讐果たす」? フランス新内閣始動、経済再建への転換図る狙い
2014.4.4 19:42 (1/2ページ)

初閣議に臨むバルス首相(中央右)と大統領の元パートナー、ロワイヤル氏(同左)=ロイター
 【ベルリン=宮下日出男】フランスのオランド大統領の下、バルス首相の新内閣が4日、初閣議を開いた。組閣では元大統領選候補でオランド氏の元事実婚パートナーのセゴレーヌ・ロワイヤル氏の入閣が話題となったが、その陣容からは与党社会党など左派陣営内のバランスをとりつつ、経済再建への政策転換を図る狙いがうかがえる。

 「とても光栄。重要さも理解している」。ロワイヤル氏はエコロジー・持続的開発・エネルギー相としての入閣が決まった2日、仏テレビで、環境政策を通じて雇用創出などで貢献すると抱負を語った。

 ロワイヤル氏は2007年まで約30年に及ぶオランド氏の元事実婚の相手で2人の間には4人の子供がいる。12年のオランド大統領誕生時には当時のオランド氏のパートナー、トリルベレールさんの反対で入閣できなかったが、今年1月の関係解消によって障害がなくなり、入閣が実現したといわれる。

 組閣名簿では留任したファビウス外相に次ぐ2番目に名前が挙がる厚遇。仏メディアはオランド氏が自身の大統領選時の協力に報いたと伝え、主要紙ルモンドは「ロワイヤル氏が復讐(ふくしゅう)を果たした」と報じたが、起用の背景には左派陣営内の事情も指摘されている。

 オランド氏は左派の伝統的な「大きな政府」から企業の競争力強化による経済再建に転換を図っており、党内右派で「企業寄り」のバルス氏を首相に起用。左派はこれに反発し、前政権で閣僚2人を送ったヨーロッパエコロジー・緑の党は今回、入閣を拒んだ。

 ロワイヤル氏は環境相の経験があり、再生可能エネルギーの促進に尽力してきた。緑の党が重視する環境政策への取り組みを強調し、接着剤の役割を果たさせる狙いとの見方もある。党内左派で国民の人気が高い、アルノー・モントブール生産力再建相も権限を増やし、経済相を担わせた。一方で、オランド氏に近いミシェル・サパン氏を労働相から財政相に据えることで、要所を押さえた。

 支持率が歴代最低水準の2割程度に低迷し、3月30日の統一地方選で大敗したオランド氏は「闘う内閣」を旗印に、行動的なバルス氏に巻き返しを託した。

 仏紙ルモンドは新内閣の布陣を、軟弱といわれた前内閣のイメージを払拭するため「バランスに配慮した」と分析し、経済再建で成果を挙げるよう求めた。

7765とはずがたり:2014/04/05(土) 15:49:01
>ウクライナの首都キエフで反ロシアの新政権が成立し、ロシアを罵るばかりか、彼らは昔からロシアの勢力圏だったウクライナの東部と南部、さらにクリミアで、ロシア語の使用を禁じるとまで言い出した。これはつまり「ロシア語をしゃべる公務員はみんなクビにして、西ウクライナから新しく人を連れてくる」ということであり、これがロシア国民のナショナリズムを刺激した。

>経済制裁が実施され、ロシアからの天然ガス供給が止まると、最も困るのがドイツとイタリアなのです。フランスには原発があるし、イギリスは、意外と注目されていませんが、北海油田をノルウェーと共同開発しているから、ロシアからのエネルギー供給が止まっても大打撃にはならない。ドイツとイタリアといえば、第二次世界大戦の枢軸国です。戦後の秩序は、枢軸国がエネルギー面で自立できないような仕組みになっている。

>プーチンが強硬な姿勢を崩さない理由の一つとして、プーチン政権の「宮廷化」が考えられます。

2014年04年04日週刊現代
佐藤優のインテリジェンス・レポート
プーチンは「世界のルール」を変えるつもりだ
ロシアの強硬姿勢で、ついに武力衝突が勃発!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38845

戦後65年以上、危ういバランスの上に築かれてきた国際秩序。それを破ったのは、やはりこの男だった。武力で領土を勝ち取る「帝国主義」の時代―ここから先、今までの常識はもう通用しない。

世界史に残る大事件だ

プーチン大統領が、3月18日にクリミア半島の併合にあたって行った演説は、驚くべき内容でした。ロシアは自国の力を過大評価している。それどころか、一方的に国際秩序を変えられる、そう信じているとしか思えません。

そのことは、アメリカに対する挑発的な言辞にはっきりと表れています。プーチンは「アメリカ人よ、あなたがたはアメリカ建国の時、民族自決権にもとづいて独立を宣言したのではないか」「同じことをクリミア人が言うと、文句をつけるのか」、さらには「東西ドイツの統一のときも、アメリカは民族統合を認めたではないか」と述べている。

つまり、「クリミアで行った住民投票は、お前たちアメリカ人と同じ民主主義という価値観に拠って立つものだ。どこが悪いのか」というわけです。非常に挑発的であり、また一言で言えば、露骨に帝国主義的な発想です。

現在の状況は、ちょうど100年前、第一次世界大戦直前の1914年によく似ている。ハンドリングを誤ると、戦争になりかねません。

もし今後、クリミアだけでなく、東ウクライナや南ウクライナに住むロシア系住民までがロシアへの帰属を望んで、クリミアと同様、ロシア編入の是非を問う住民投票を行うことになったとします。そうなれば、やはり「自警団」を組織して周辺地域の安全を担保するということになるでしょうが、その「自警団」の正体はロシアから送られてくる軍隊です。ウクライナ正規軍との衝突が起こり、内戦に繋がる可能性がある。

プーチンが演説を行った日の夜には、クリミア自治共和国の首都シンフェロポリで銃撃戦が起こり、ウクライナ軍に死者が1名出ました。おそらく、興奮のあまり発砲した兵士がいたのでしょう。非常時には、最前線で先走る兵士が必ず出てくる。そのような不測の事態を発端に、大きな戦争は始まるものです。

ただし現在のところ、アメリカがウクライナ新政権の後ろ盾となる保証はありませんから、衝突が起きれば新政権側が一方的に負けるだけです。悪くすると、今度は東ウクライナにも親ロシア政権が生まれるかもしれない。ウクライナの軍隊は弱小なので、アメリカがバックに付いて、絶対に勝てる状況になるまでは戦闘を避けるほかないでしょう。ウクライナがNATO(北大西洋条約機構)に加盟し、NATO軍が出てくる可能性もまずない。今のEU諸国に、第三次世界大戦を戦う腹はありません。

今回のクリミア併合は、戦後初めて、大国が国際法に合致しないかたちで一方的に領土を拡大したという、世界史的に見ても大きな事件です。一連のウクライナでの動乱は、冷戦のようなイデオロギーの対立ではなく領土をめぐる帝国主義的対立であり、間違いなく米ロ関係は落ち込むところまで落ち込むでしょう。

しかし今後、アメリカがロシアに対してどこまで強く出られるかについては未知数です。経済制裁を強化するだけでなく、ロシアへの情報・技術流出も防ごうとするでしょうが、限界がある。アメリカ国内にはロシア系住民がたくさんいますし、北朝鮮のような国だったらともかく、これだけグローバリゼーションが進んだ世界で完全な経済封鎖など不可能です。

7766とはずがたり:2014/04/05(土) 15:49:13

問題はやはり、プーチンの頭の中がどうなっているかということです。

プーチンは当初「ウクライナの併合はしない」と明言していましたが、結局「クリミアはウクライナに非ず」という論理でクリミアを併合したうえ、これだけの強硬姿勢を見せている。もしかするとプーチンは、当初からクリミア併合はやむを得なくなると考えていたのかもしれません。

「バカにする奴は許さない」

ただし、一部で言われているような、プーチンが何年も前からクリミア併合を計画していたという憶測は当たりません。現在のロシア経済の状況を考えると、負担が大きすぎるからです。

ロシアにとって必要なのは、セヴァストポリの軍港とヤルタの保養施設だけ。どうしてクリミア・タタール人(クリミア半島の原住民族)の面倒まで見なきゃいけないんだ、というのが一般的なロシア人の感覚です。ここまで強く出る必然性は全くなかった。

では、なぜプーチンは大勝負に出たのか。最大の理由はナショナリズムです。彼は、「ウクライナ人が、ロシア人を侮辱した」と考えているのです。

ウクライナの首都キエフで反ロシアの新政権が成立し、ロシアを罵るばかりか、彼らは昔からロシアの勢力圏だったウクライナの東部と南部、さらにクリミアで、ロシア語の使用を禁じるとまで言い出した。これはつまり「ロシア語をしゃべる公務員はみんなクビにして、西ウクライナから新しく人を連れてくる」ということであり、これがロシア国民のナショナリズムを刺激した。「バカにしやがって、許せん」というわけです。

クリミア併合には、世間で考えられているほどの実質的な意義はありません。ロシアにとっては国際的に孤立を招くうえ、支出だって増える。しかし、ナショナリズムとはそういうものなのです。今回の事態は、合理性では読み解けない。こういうときにロシア人がどんな反応をするかということを分かっていなければ、彼らの行動を真に理解することはできません。

クリミア自治共和国のセルゲイ・アクショノフ首相は、ウクライナ新政権閣僚のクリミア入りを拒むなど、プーチンに負けず劣らず強硬な姿勢を見せています。しかし、これは一種の虚勢でしょう。

北方領土交渉は白紙に

アクショノフの素性は明らかになっていませんが、もともとは食料品店の店長だったと言われている。それが一夜にして世界中の新聞に載るようになり、一時的であるにせよ、国際政治のプレイヤーとして、プーチンにも会えるようになった。どこかのコンビニの店長が突然県知事を任されたうえに、総理の側近になったようなものです。

混乱期には、エリートの入れ替えが起こります。それまでエリートの地位に立つはずのなかった人間が、混乱に乗じて突然権力を握る。ヒトラーの例を引くまでもありませんが、新しいエリートが決まって大きなことを言うのは、自らのポジションの強化を図るためなのです。

EU諸国の中で、ロシアに対して特に強硬なのはリトアニア、エストニア、ラトビアのバルト3国です。この3ヵ国は国内に多くのロシア系住民を抱えていて、ウクライナを「明日はわが身」と思って見守っている。

一方で、ドイツがロシアを宥めようとしているという報道がありますが、その理由を「ドイツのメルケル首相が、プーチンと仲がいいから」などと考えるのは的外れです。プーチン政権が好きだというドイツ国民は3割程度しかいませんし、ドイツがロシアに対して宥和的なことには、もっとドライな理由があります。

経済制裁が実施され、ロシアからの天然ガス供給が止まると、最も困るのがドイツとイタリアなのです。フランスには原発があるし、イギリスは、意外と注目されていませんが、北海油田をノルウェーと共同開発しているから、ロシアからのエネルギー供給が止まっても大打撃にはならない。

ドイツとイタリアといえば、第二次世界大戦の枢軸国です。戦後の秩序は、枢軸国がエネルギー面で自立できないような仕組みになっている。当然日本もその例外ではありませんが、エネルギー面でロシアにあまり依存していませんから、今のところ影響は小さい。国際政治において、首脳の人間関係や、国同士の友好関係という次元で考えていては、事態を見誤ります。

7767とはずがたり:2014/04/05(土) 15:49:37
>>7765-7767
今回のクリミア併合で、プーチンは「領土不拡張」という戦後国際社会のルールを変えてしまった。ですから、日本とロシアの北方領土交渉も仕切り直すほかありません。今のロシアと交渉をしたところで、意味がない。

仮に北方領土が日本に返還されたとしても、ロシア系の住民が「ロシアに戻りたい」と言い出して、住民投票をすることになれば、クリミアと同じようにロシア軍が出てくるかもしれない。こうなると、北方領土の非軍事化や日本人の移住計画まで考えなければならず、日本は根本的に戦略を見直すほかありません。この3月18日以降、世界は新たなフェーズに入ってしまったのです。

プーチンは、クリミアに関して繰り返し「ロシアにとっての死活的利益」と述べている。今後、北方領土について日本に同じことを言ってくることも十分にあり得ます。

この「死活的利益」というのは、実にいい加減な言葉です。クリミアはついこの前までウクライナの一部だったわけですが、それでロシアが何か困っていたかといえば、まったく困ってなどいない。そのときの状況次第で、何が「死活的利益」かなど簡単に変わるのです。政治家が「政治生命をかけて」と言ったときと同じく、国家が「死活的」と言ったときには警戒しなければなりません。

日本にとってこれからの課題は、ロシアと中国の接近をどうやって止めるかということになるでしょう。今回ロシアがクリミアで行ったような「力による現状変更」を、クリミアとは違い無人島である尖閣諸島で、中国が仕掛けてくる可能性もあるということです。

中東・東欧の二正面作戦を強いられたアメリカが東アジアまで手が回らなくなり、中国が尖閣の実効支配へ動けば、日本も東シナ海の防衛を強化することになるでしょう。日本の先制を恐れた中国が、逆に先手を打つ形で尖閣に上陸するといったシナリオが考えられます。

こればかりは、今のところいい解決策は見当たりません。やはり中国との対話を絶やさないということに尽きるでしょう。

独裁者の孤独

プーチンが強硬な姿勢を崩さない理由の一つとして、プーチン政権の「宮廷化」が考えられます。

ロシアの外務省や対外諜報省は、対外的には強硬なことを言う一方で、内部では冷徹に計算を巡らせています。しかし、現在のプーチンは、そうした官僚組織とは異なる数人の「有力者」の影響で、国際政治の現実からかけ離れた意思決定をしているのではないかと思われます。これは私の推測ですが、その「有力者」としては、例えばロスネフチ(ロシア最大の国営石油会社)会長で、一昨年まで副首相も務めたイーゴリ・セーチンが挙げられます。

プーチンのもとには正確な情報が入らなくなっているのではないか。たとえば、'12年にプーチンは、政権批判の急先鋒であるマーシャ・ゲッセンというユダヤ系ロシア人の女性ジャーナリストと面会しました。しかしゲッセンの手記によれば、プーチンは、彼女がプーチンの不正蓄財やジャーナリスト暗殺疑惑を追及しているのを知らなかったといいます。「独裁者のもとには、不愉快な情報はもたらされなくなる」ということの例証に思えます。

プーチン政権は、いわば曲がったプリズムを通して世界を見ている。当然、国際社会からは大きな反発をくらいますから、軌道修正を余儀なくされるでしょう。それだけでなく、ロシア国内でも、このままでは危ないということに気づく国民が出てくるはずです。

現在、ロシア国民のプーチン政権支持率は70%を超えていますが、これはロシアが「戦争に勝っている」からです。そういうときにはどこの国でも政権支持率は高くなるもので、決して長続きはしません。

ロシアには今後、本格的な経済制裁が待っているほか、他国との人的な交流も減ります。ロシア人がアメリカやヨーロッパに行っても、気分よく過ごせない。そうなれば、プーチンの政策に対して、国内から疑問の声が上がる。

プーチンが、そうしたロシア国民の声を叩き潰すのか、あるいは受け入れて軌道修正するのか。そこが今後、注目すべきポイントになってくるでしょう。

7768チバQ:2014/04/06(日) 00:11:44
>>7560
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&amp;k=2014040500189
政権交代、ほぼ確実=6日に大統領選−コスタリカ

コスタリカの野党市民行動党(PAC)の大統領候補ルイス・ソリス氏=2月、サンホセ(AFP=時事)

 【サンパウロ時事】中米コスタリカで6日、大統領選挙の決選投票が行われる。第1回投票の上位2人による激突が予想されたが、3月に与党候補が突如、選挙活動を中止するという異例の展開。事実上、野党市民行動党(PAC)のルイス・ソリス氏(55)が唯一の候補者で、政権交代の実現は確実な情勢だ。(2014/04/05-15:00)

7769チバQ:2014/04/06(日) 00:12:26
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&amp;k=2014040500129
マルタに女性大統領誕生

4日、バレッタで就任宣誓するマルタのコレイロプレカ新大統領(AFP=時事)

 【バレッタAFP=時事】欧州連合(EU)の最小国、地中海の島国マルタで4日、女性大統領が誕生した。ムスカット首相の指名を受け議会から承認されたマリー・ルイーズ・コレイロプレカ家族・社会連帯相(55)がこの日、1974年の共和制移行後、第9代目となる大統領として就任宣誓を行った。
 コレイロプレカ新大統領の任期は5年。国家元首だが、権限の大半は儀礼的なものにとどまる。マルタでは80年代のバーバラ大統領以来の女性大統領となる。(2014/04/05-10:56)

7770チバQ:2014/04/06(日) 00:13:09
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&amp;k=2014040500182
投票者のいない町=タリバン支配、おびえる住民−アフガン東部

3日、アフガニスタン東部ロガール州チャルフ地区で、テロの警戒に当たる治安部隊

 【ニューデリー時事】アフガニスタン東部ロガール州のチャルフ地区。周囲を山に囲まれ、乾いた大地に畑が点在する同地区は、反政府勢力タリバンの支配下にある。投票に行く住民は誰一人としていない。
 「選挙に参加すれば皆殺しにする」。3月上旬、部族長アブドル・マリクさん(60)の元に、タリバン司令官の署名入り脅迫状が届いた。米軍を中心とする国際部隊と武装勢力の激戦の舞台になってきた。数週間前、有権者の安全確保のために治安部隊が派遣されたが、町には連日のように銃声が響く。
 マリクさんは「命の危険を冒してまで投票に行くことはない」と語る。ほとんどの住民も選挙後に治安部隊が撤退すれば、タリバンの支配に戻ると信じている。「われわれの運命を握っているのは政府ではなく、タリバンだ。強者に従う他にどんな選択肢があるのか」とまくし立てる。
 終わりの見えない戦闘に、治安部隊も疲労の色を隠せない。「昼も夜も、ロケット弾や銃弾が雨のように降ってくる」と兵士は語る。投票所になる予定の地区庁舎は、至る所に弾痕が残り、既に行政施設の趣はない。

3日、アフガニスタン東部ロガール州チャルフ地区にある行政庁舎に保管された投票箱や投票用紙

 投票箱や投票用紙は、大量の弾薬とともに庁舎に保管されている。しかし、兵士の誰一人として、住民が危険を顧みず投票に来るとは考えていない。「使われるはずのない投票所を守るために命を懸けないといけない」。周囲の目を気にしながら、不満交じりの本音が漏れる。
 政府は軍と警察から成る治安部隊を各地に派遣し、投票所などに厳重な警備態勢を敷いた。しかし、タリバンによるテロや報復を恐れ、棄権を選ぶ有権者は多いとみられる。
 有力候補の一人、ガニ元財務相は投票日前日、「支持者が安全に投票できることを望む」との声明を発表した。チャルフ地区に住むカマルさん(56)はこうつぶやく。「投票しようがしまいが、タリバンにおびえる日常に変わりはない。なぜ紙切れ1枚のために、自分と家族を危険にさらさなければならないのか」。(2014/04/05-14:52)

7771チバQ:2014/04/06(日) 00:23:32
http://mainichi.jp/select/news/20140406k0000m030076000c.html

アフガニスタン:大統領選投票 テロ不安の中、長蛇の列も

毎日新聞 2014年04月05日 21時20分(最終更新 04月06日 00時19分)




アフガニスタン北部マザリシャリフで、投票するため列をつくる女性たち=2014年4月5日、ロイター

アフガニスタン北部マザリシャリフで、投票するため列をつくる女性たち=2014年4月5日、ロイター



 【ニューデリー杉尾直哉】アフガニスタン大統領選が5日、反政府武装勢力タリバンの犯行とみられるテロ攻撃が頻発するなかで実施された。北西部バドギス州では投票所を狙ったロケット弾攻撃で、1人が死亡。警察によると東部ロガル州でも爆弾攻撃で住民2人が負傷した。だが、首都カブールなど都市部では多くの住民が投票所に押し寄せ、2001年以降、選挙による初めての政権交代に期待を膨らませた。

 旧支配勢力のタリバンは「選挙阻止」を宣言し、独立選挙委員会本部(中央選管)などへの襲撃を続けてきた。カブールの投票所では警察など治安要員が厳戒態勢を敷く中、投票開始前から多数の男女が長い列を作った。主婦トールパイカイさん(48)は「タリバンの攻撃は心配だったけれど、私の子供たちの将来の方が大事。勇気をふりしぼって家から出てきた」と話した。一方、無職の男性シャフィクラさん(21)は「国の将来より自分の命の方が大事だ」といい、投票しなかった。

 AP通信によると、治安上の懸念から959の投票所を閉鎖したが、6212カ所で投票が行われた。

 今回の選挙は、01年のアフガン戦争開戦後、初めて投票で政権交代が実現する重要な節目だ。開戦直後から国政のトップにいたカルザイ大統領は憲法の3選禁止規定に従って退任する。通訳の男性(29)は、「カルザイ政権は腐敗しきっており、この10年間、我々庶民の生活は疲弊する一方だった。誠実で、汚職とは無縁の人に次の時代を託したい」と話した。

 開票は6日から20日にかけて行われる。候補者8人のうち、アシュラフ・ガニ元財務相▽アブドラ・アブドラ元外相▽ザルマイ・ラスール前外相の3人が激しく争っている。いずれも当選に必要な得票率50%に届かず、上位2人による決選投票が5月末に行われる可能性が高い。

7772チバQ:2014/04/06(日) 00:27:54
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140405/asi14040520590007-n1.htm
民族融和 問われる選挙

2014.4.5 20:51 (1/2ページ)




 国際治安支援部隊(ISAF)の戦闘部隊の撤収を年末に控える今回の大統領選はアフガニスタンの国家自立にむけた節目の選挙となる。

 アフガンは人口の4割近くを占めるパシュトゥン人をはじめ、タジク人、ハザラ人、ウズベク人など多民族で構成される。タリバン政権以前は民族、部族同士が反目し、内戦にも至った。このため民族、部族間の融和は国家安定の必須条件ともいえる。

 今回の選挙では、パシュトゥン人の二大部族のうち南部を地盤とするドゥラニ族の間で、候補の一本化が図られた。カルザイ大統領の兄カユーム・カルザイ氏らが選挙戦から撤退し、ラスール前外相の支持に回った。

 ドゥラニ族は18世紀のアフガン建国の父アフマド・シャーにつながる部族だ。 別のパシュトゥン人有力候補、ガニ元財務相は、ドゥラニ族とかつて対立した有力部族ギルザイ族の出身だ。ギルザイ族には親ソ社会主義政権時代のナジブラ元大統領らがいる。

 米調査会社が昨年12月に発表した世論調査結果では、「アフガン人の84%が自分以外の民族や部族から候補者を選んでもよいと答えた」とされるが、アフガンの政治評論家ファコル氏は「当初は世論調査結果のような空気があったが、投票が近づくにつれて、自分たちの部族が支持する候補に味方する人が目立ちだした。候補者が部族の長を取り込んで得票を増やそうとしている」と指摘する。

 同じ民族や部族の票を取り込むことが重要であることは、各有力候補者が副大統領候補に別民族の人物を選んでいることからも一目瞭然だ。ラスール氏の副大統領候補の1人はタジク人、ガニ氏の副大統領候補はウズベク人だ。パシュトゥン人の父とタジク人の母を持つアブドラ元外相はハザラ人を選んでいる。(岩田智雄)

7773チバQ:2014/04/06(日) 00:29:39
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140405/asi14040520580006-n1.htm
未来への一票…厳戒のアフガン大統領選 爆弾攻撃で警官や市民死傷

2014.4.5 20:51 (1/2ページ)

4日、ロケット砲を手にカブール市内を警戒する警察官(AP)
4日、ロケット砲を手にカブール市内を警戒する警察官(AP)


 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンで5日、カルザイ大統領の任期満了に伴う大統領選挙の投票が行われた。一部地域では、ロケット砲や爆弾攻撃で警官や市民が死傷するなど、イスラム原理主義勢力タリバンなどによるテロ攻撃があったが、多くの有権者が国の未来に一票を投じた。

 アフガンで大統領選が行われるのは2001年のタリバン政権崩壊後3回目。カルザイ大統領は憲法の3選禁止条項で出馬できず、今回はアフガンで初めて民主的に政権交代が行われることになる。

 大統領選は8人による戦いで、ガニ元財務相、アブドラ元外相、ラスール前外相の3人が有力とされる。暫定結果は24日に発表される予定だが、各種世論調査の結果から、過半数を得る候補はおらず、決選投票に持ち込まれる可能性が高いと指摘される。

 治安当局によると、この日、北部バドギス州でロケット砲攻撃があり、1人が死亡した。ロイター通信によれば、南部ザブール州で爆発があり、警官2人が死亡、投票所から帰宅途中の2人が負傷。中部ロガール州の投票所では爆発で4人が負傷した。タリバンによるテロとみられる。治安当局は35万人以上を動員して警戒に当たった。

 ヌーリスタニ選管委員長は記者団に「テロは、今始まったことではない」と述べて、有権者に投票を呼びかけた。首都カブールで投票した教師、アクラミさん(37)は本紙通信員に「アフガンの未来を決められるのは国民だけだ。投票しなければ、将来悪いことが起きても自分たちで責任を負わなければならない」と話した。

 年末までの国際治安支援部隊(ISAF)撤収後の駐留米兵の地位を定めるアフガンと米国の安全保障協定について、カルザイ大統領が署名を拒否しているものの、有力3候補はいずれも大統領になれば署名するとの意思を表明している。

 ISAFの撤収に伴ってテロの脅威が増す中、今後、アフガンでどう治安を維持していくかや、外国の支援に完全に依存する経済の立て直しなど新政権の課題は山積している。

7774チバQ:2014/04/06(日) 00:30:26
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140403/asi14040316150003-n1.htm

【国際情勢分析 岩田智雄の目】
アフガニスタン大統領選 初の民主的政権交代へ
2014.4.5 18:00

アフガニスタン北東部のパンジシール州バザラックで、大統領選の有力候補者の一人であるザルマイ・ラスール前外相の演説を聞く有権者たち=3月28日(AP)
アフガニスタン北東部のパンジシール州バザラックで、大統領選の有力候補者の一人であるザルマイ・ラスール前外相の演説を聞く有権者たち=3月28日(AP)


 アフガニスタンの大統領選が5日に投票される。現職のハミド・カルザイ大統領(56)は3選禁止規定で出馬できず、8人による戦いになっている。このうち、アシュラフ・ガニ元財務相、アブドラ・アブドラ元外相(53)、ザルマイ・ラスール前外相の3人が有力候補とされる。かつて内戦や権力闘争で混乱を極めてきたアフガンは、初めて民主的な政権交代を迎えることになる。


大統領選、混乱か


 暫定結果は24日、最終結果は5月14日に発表される。選挙は混戦模様となっているため、過半数を取る候補はいないとの見方が強く、その場合は決選投票が5月28日に行われる。しかし、すでに約1200万人の有権者数をはるかに上回る登録者カードが出回っているとされ、前回選挙同様、結果をめぐって不正を訴える候補が出る可能性もある。決選投票は準備への手間取りもあり、大きく後へずれ込むと懸念されている。

 また、イスラム原理主義勢力タリバンは、選挙を妨害するテロを激化させている。今年になって、カブールの選挙管理委員会本部や外国人が集まるレストラン、高級ホテルなどを立て続けに標的にしており、国連職員など多くの外国人や記者も犠牲になっている。有権者は暴力の脅威の中で投票所へ足を運ぶことになる。

 選挙後に退任するカルザイ大統領は、2001年の米国による攻撃で国際テロ組織アルカーイダをかくまっていたタリバンの政権が崩壊して以降、12年以上にわたって新生アフガンを主導してきた。米欧、日本などからの巨額の支援を元に、内戦の荒廃からアフガンをよみがえらせることに尽力した。


カルザイ氏の功績は教育


 アフガンの政治評論家ハキヤー氏は、「大きな功績の一つは教育の向上だ」と述べる。

 かつてタリバンは女子教育を禁止し、男子からも近代的教育から遠ざけ、マドラサ(イスラム神学校)での宗教教育を強いてきた。タリバン時代に学校へ通っていた子供は120万人に過ぎず、中でも女子は5万人以下だったとされる。その後女子生徒数は劇的に増え、アフガン政府は、学校で学ぶ子供の数は1050万人を超えたとしている。

 社会基盤も向上し、ハキヤー氏は「以前はほとんどなかった舗装道路があちこちにでき、経済活動に貢献している」と指摘した。

 米国もアルカーイダの基地をたたき、首謀者のウサマ・ビンラーディンを殺害してテロ掃討で成果を挙げた。

 一方で、外国部隊の完全撤退やシャリーア(イスラム法)の厳格な適用を求めるタリバンは勢力を保ち、平和への脅威となり続けている。アフガンは、テロや交戦での巻き添え、さらに米軍による誤爆などもあり、多くの民間人の死者を出してきた。国連は昨年、こうした犠牲者が前年から7%増え、2959人に上ったと発表した。統計を取り始めた07年以降で最悪だった11年と同水準だった。


待ち受ける課題の数々


 タリバンの資金源になっているケシの栽培面積は昨年、過去最高の20万ヘクタール強に増加した。農民が依然、違法麻薬の材料となるケシに生活を依存し、代替作物への変更がいっこうに進んでいないことを示し、今年末までの国際治安支援部隊(ISAF)撤退後の混乱を不安視した農民がケシ栽培へ回帰しているとみられている。

 汚職の蔓(まん)延(えん)もやまない。世界の政治腐敗を監視している非政府組織(NGO)が昨年発表した世界の「腐敗認識指数」によれば、アフガンは175位で、北朝鮮、ソマリアと並び世界最悪の汚職国家だった。国連の報告によれば、国民の半数が公共サービスを受けるために賄賂を払っているという。

 対テロ戦での甚大な犠牲や汚職への批判はカルザイ大統領に向き、政権と米国との関係の悪化は決定的になっている。タリバンとの和平交渉の開始は頓挫したままで、大統領は和平が見通せないことなどを理由にISAF撤退後の米軍の駐留を可能にする米兵の地位を定めた両国の安全保障協定への署名を拒否し続けている。

 大統領選の有力候補3人はいずれも署名に前向きな発言をしているものの、新大統領にはアフガンに積み残されたいくつもの課題が待ち受けている。

(いわた・ともお ニューデリー支局)

7775チバQ:2014/04/06(日) 00:35:02
http://www.afpbb.com/articles/-/3011829?ctm_campaign=txt_topics
アフガニスタン大統領選、厳戒のなか投票 初の民主的政権交代へ

2014年04月05日 19:57 発信地:カブール/アフガニスタン

【4月5日 AFP】アフガニスタンで5日、ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領の後任を選ぶ大統領選の投票が行われた。同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)が暴力行為で選挙を妨害するとしていた上、雨が降り気温も低いというあいにくの天気にもかかわらず、全国各地に設けられた約6000か所の投票所に多くの人が列を作った。

 投票時間は午前7時(日本時間午前11時30分)から午後4時(同午後8時30分)までの予定。有権者は約1350万人。

 この選挙でアフガニスタンとしては初めて民主的に政権が代わる。憲法で3選が禁じられているカルザイ大統領は首都カブール(Kabul)で投票し、「アフガニスタン国民として誇りに思う。今日はわが国の将来にとって重要な日だ。アフガニスタン国民には雨にも、寒さにも、敵の脅迫にも負けず投票に行って…わが国を成功に向けて一歩進めさせてほしい」と述べた。

 カルザイ大統領は大統領選で中立を守り、自由で公正な選挙が行われるよう監督するという姿勢を示していた。また、大統領退任後は一国民として生きるという考えを示していたが、今後も強い政治的影響力を持つとみられる。

 タリバンは大統領選を外国の策略だとして、選挙職員や有権者、警備にあたる治安部隊などを攻撃するよう配下の戦闘員に命じていた。しかし投票開始後の数時間に起きた事件は、カブールの南に位置するロガール(Logar)州の投票所が設置されていた学校で起きた爆発の1件にとどまっている。この爆発で1人が死亡、2人が負傷した。

 今月2日にカブールで警察官6人が死亡する自爆攻撃が発生するなど、今回の選挙では治安の確保が大きな課題となっていた。モハマド・オマル・ダウドザイ(Mohammad Omar Daudzai)内相によると、全国で警察官、兵士、情報機関職員の40万人が治安対策に動員された。

 ザルマイ・ラスール(Zalmai Rassoul)前外相、アブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)元外相、アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)元財務相が有力だとみられている。投票結果は今月24 日に発表されるが、得票率が当選に必要な50%を超える候補者はいないとみられており、その場合は5月末に決選投票が行われる。(c)AFP

7776チバQ:2014/04/06(日) 10:49:05
http://www.asahi.com/articles/ASG454QY2G45UHBI00L.html


オルバン政権の続投、有力視 ハンガリー総選挙

ウィーン=喜田尚

2014年4月6日08時55分

中道右派の与党「フィデス・ハンガリー市民連盟」が議会の3分の2を握るハンガリーで6日、総選挙が行われる。世論調査ではフィデスが終始高い支持率を維持し、選挙後のオルバン首相の再選が有力視されている。極右政党「ヨッビク」も好調で、第2党の社会党中心の中道左派に迫る勢いだ。

 オルバン政権は憲法裁判所の違憲審査権限を縮小したり、中央銀行の人事への介入が問題視されたりして、欧州連合(EU)との関係が微妙。「ヨッビク」の得票率と合わせ、選挙結果は5月下旬の欧州議会選に影響を与えそうだ。

 11年にオルバン政権が野党の反対を押し切って新憲法(基本法)を成立させて以来初の総選挙で、定数は386議席から199議席へと大幅に削減された。また周辺国のハンガリー系住民に国籍を与える法律が可決され、今回から在外の国籍保持者も比例区に投票できることになった。

7777チバQ:2014/04/06(日) 23:12:44
http://mainichi.jp/select/news/20140407k0000m030060000c.html
インド:政権交代濃厚 7日から投票開始
毎日新聞 2014年04月06日 22時55分(最終更新 04月06日 23時05分)

 【ニューデリー杉尾直哉】任期満了に伴うインド総選挙(下院選)の投票が7日から北東部のアッサム、トリプラ両州を皮切りに始まる。投票は9段階に分けられ、5月12日まで国内各地で実施。5月16日にまとめて開票される。有権者は約8億1459万人に上る史上最大の選挙だ。西部グジャラート州のナレンドラ・モディ州政府首相(63)が前面に立つ最大野党インド人民党が優位に立ち、10年ぶりの政権交代が濃厚となっている。

 ◇最大野党、過半数迫れるか
 定数545のうち、大統領任命の2議席を除く543議席が改選される。任期は5年。

 現在の下院の構成は、与党・国民会議派が206議席、人民党は117議席。だが、首都ニューデリーの政治アナリスト、K・G・スレーシュ氏は「人民党が200議席以上を取るのは確実で、会議派は2ケタに転落する」と予想。人民党がどれだけ過半数の272議席に近づき、安定した議会運営ができるかが焦点となっている。

 人民党の次期首相候補になったモディ氏は、今回下院選に初出馬するにあたり、選挙区に出身地グジャラート州ではなく北部のヒンズー教の聖地、バラナシを選択。「ヒンズー至上主義者」であることをアピールする。

 ニューデリーで3月に開いた集会で、モディ氏は「選挙結果は判明している。この10年間、国民を欺き続けた会議派政権を国民は許さない」と述べ、選挙の勝利と首相就任への自信を見せた。

 モディ氏は、積極的な企業誘致でグジャラート州を国内で最も豊かな州に育てた「決断・実行の人」と言われ、ビジネス界や中産層を中心にカリスマ的な支持を集めている。

 諸外国の中で「技術先進国・日本」に好感を持っているとされ「モディ首相」が誕生すれば、日本との経済関係が現政権以上に深まりそうだ。

 外交面では「反中国」「反パキスタン」の人物とされ「インドで『反中』と目されている日本の安倍政権とは馬が合うだろう」(スレーシュ氏)と言われる。しかし、モディ氏が愛国心に訴えるような強硬な外交政策を取れば、地域情勢が不安定になる可能性がある。

 さらに「1998年に人民党政権が24年ぶりに実施した核実験をモディ氏が繰り返せば最悪」(西側外交筋)との懸念もある。

 一方、与党国民会議派は、事実上の党の次期首相候補で、これまでに2期議員を務めたラフル・ガンジー党副総裁(43)を中心に選挙戦を戦っている。

7778チバQ:2014/04/06(日) 23:15:08
http://mainichi.jp/select/news/20140407k0000m030054000c.html
クリミア:銀行次々閉鎖 露側は制裁恐れ、進出に二の足
毎日新聞 2014年04月06日 22時28分(最終更新 04月06日 22時34分)


クリミア半島シンフェロポリにあるウクライナの銀行「プリバトバンク」の支店=2014年3月14日、田中洋之撮影
拡大写真 【モスクワ田中洋之】ロシアに編入されたウクライナ南部クリミア半島で銀行の閉鎖が相次いでいる。クリミアが係争地となり、ビジネス環境が不透明になったことが理由だ。一方、ロシアの金融機関も欧米の制裁対象となるのを懸念し進出には消極的で、住民への影響が懸念されている。

 ウクライナ最大手プリバトバンクは先月末までにクリミアにある2支社337支店を閉鎖。オーストリア系のライファイゼンバンクも5日、ロイター通信に32支店全てを今月15日までに閉鎖することを明らかにした。同行担当者は「クリミアの地政学的な情勢が変わり、業務の継続が不可能になった」と語った。

 クリミアでは53の銀行が約1000支店で営業していた。ロシア編入が国際社会の承認を得られないなか、撤退の動きがさらに広がる可能性もある。プーチン大統領は2日、1人あたり70万ルーブル(約200万円)までの預金を保護する法律に署名し、金融不安の解消に努めている。

 ロシア政府はクリミアでロシアの銀行網を拡大する考えだが、金融機関側は制裁リスト入りを恐れて及び腰だ。ロシア中央銀行のシマノフスキー第1副総裁は「3〜5の銀行が進出に関心を示しているが、制裁のリスクが阻害要因となっている」と指摘した。

7779チバQ:2014/04/06(日) 23:21:18
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140406/asi14040620070003-n1.htm
与党への逆風象徴する鉄鉱石産地のゴア州 インド総選挙
2014.4.6 20:01 (1/3ページ)

1日、ゴア州パナジで開かれた政治討論会で防戦一方の国民会議派候補、ラビ・ナイケ氏(左)と既成政党を攻撃する庶民党のダッタラム・デサイ氏
 美しいビーチと港に恵まれたインド南部ゴア州は、鉄鉱石と観光の州だ。汚職問題と経済の低迷の直撃を受けた小さな州で、今回の総選挙の構図を象徴するような戦いが展開されていた。


10万人が失業


 ゴア州は、1961年にインドに併合されるまで、かつて海の覇権を競ったポルトガルの植民地だった。州内ではポルトガル占領時代から、鉄鉱石など豊かな天然資源の採掘が盛んに行われてきた。

 しかし、山あいを抜ける道には、何台ものダンプカーが放置され、採掘場の門は固く閉ざされている。

 「鉄鉱石の採掘が中止になってから、約10万人が仕事を失った。今は蓄えで暮らしているが、早く再開してもらわないと」

 州最大の鉄鉱石の採掘会社、セサ・ゴアの労働組合幹部であるプラカシュ・プラバルさんは、無人となっている鉄鉱石の積み出し港を案内しながら訴えた。

 ゴア州は60年以上前から鉄鉱石の採掘で栄え、日本もその輸出先となってきた。転機が訪れたのは、北京五輪前の中国で鉄鋼需要が高まった2006年ごろのことだ。純度の低い鉄鉱石までを中国の業者が高値で買いあさった。

 “鉄鉱石バブル”は乱開発を生み、地元業者は違法開発に走った。その結果、河川の汚染による漁業被害や森林破壊が起きた。業者が採掘免許を偽造していたなどの疑いが浮上、乱開発をめぐり地元州議会議員らが逮捕され、最高裁は12年秋、約90ある鉱山に鉄鉱石採掘の中止命令を出した。以来、鉄鉱石産業は止まったままだ。

 批判の矢面に立たされたのは、その年3月の州議会選でインド人民党(BJP)に敗れるまでの約7年間、州政権を担っていた国民会議派である。業者と州政府の癒着を指摘する声が高まったからだ。

7780チバQ:2014/04/06(日) 23:21:39
不況で与党追及


 人口約150万人のゴア州は下院の2議席を持つ。現在、国民会議派とBJPが分け合うが、同州では12日に投票される総選挙に向け、BJPなど国政野党が、汚職疑惑や経済の低迷を招いたとして国民会議派を厳しく追及している。

 北ゴア選挙区のBJPの現職候補スリパド・ナイケ氏は「違法採掘問題は、すべて国民会議派の下で起きたことだ。ゴアの住民は4割が鉄鉱石に依存して生活しており、生活に打撃を受けている」と批判する。

 インドでは昨年12月、汚職撲滅を訴える新党、庶民党(AAP)が、デリー首都圏の地方議会選で国民会議派を抑えて第2党に躍進した。AAPは全国的な体制を整えていないが、この選挙区でも戦いを挑んだ。

 社会主義的政策を掲げるAAPのダッタラム・デサイ候補は「鉄鉱石事業は国有化すべきだ」と主張し、「BJPも、鉄鉱石マフィアに渡ったカネを回収できずにいる」と攻撃して既存政党の牙城を崩そうとしている。

 一方、国民会議派の候補はかつてゴア州政府首相も務めたラビ・ナイケ氏。1日に州都パナジで開かれた候補者の討論会に出席し「BJPは根拠もなく国民会議派の汚職を批判している」などと反論したが、聴衆の反応は冷淡で、拍手を送る人はまばらだった。

 ゴア州での国民会議派への逆風は、全国的な流れを象徴しているといえそうだ。(インド南部ゴア州 岩田智雄、写真も)

7781チバQ:2014/04/06(日) 23:23:38
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140406/erp14040609020003-n1.htm
ウクライナ危機の深淵 今もうごめく“スターリンの亡霊”
2014.4.6 09:00 (1/2ページ)

 ロシアがクリミアを併合して冷戦後の世界が直面する最大の試練となった「ウクライナ危機」。その端緒を探ると、ヤルタ会談で第二次大戦の結果としてソ連のスターリン首相が領土不拡大の原則を破って、北方領土とともにポーランド領だったガリツィア地方をソ連(現ウクライナ)に編入したことに行き着く。スターリン主義が生んだ悲劇にいまも国際社会は苦悩している。(岡部伸)

                   ◇

 自国民保護を理由に武力を背景に独立国家の主権を侵害してクリミアを併合したロシアの領土強奪は国際秩序を揺るがす暴挙だ。

 一方、ウクライナの新政権の正統性にもロシアなどから疑問符が付けられている。支持勢力には、ガリツィア地方(西ウクライナ)を基盤とするウクライナ民族至上主義者やナチス・ドイツに協力した国粋主義者を崇拝する反ユダヤ主義者がいるからだ。

 歴史をひもとくと、ウクライナ西端のガリツィア地方はもともと、ハプスブルク帝国(ハンガリー・オーストリア帝国)の版図で、帝国解体後、18世紀末から第二次大戦まで主にポーランドに属していた。ヤルタ会談で第二次大戦後ポーランド国境を西に移動させることが決まり、カーゾン線によってソ連領(現ウクライナ領)に併合された。それまで帝政ロシアやソ連領となったことはなかった。

 このガリツィア地方が、ソ連領ウクライナ(東部、南部、中部)と統合して現在のウクライナとなるが、19世紀、ハプスブルク帝国時代、多言語政策が取られ、多くの人は現在も日常的にウクライナ語を話し、カトリック宗徒である。帝政ロシア時代から「小ロシア」と呼ばれ、ロシア語を話し、正教徒で広義のロシア人アイデンティティーを持つ東部とは文化的に大きく異なる。

 ガリツィア地方は、ハプスブルク帝国時代から独立の動きがあり、1939年独ソにポーランドが侵攻されると、41年ドイツのバルバロッサ(ソ連侵攻)作戦を支持し、「反ソ」でヒトラーとともに戦う。当然ながらナチスに付いた彼らは反ユダヤ主義で、ユダヤ人虐殺に関与したとされる。

 大戦末にソ連赤軍が侵攻してくると反共パルチザンとして抵抗、ドイツ敗北でソ連に併合されても1950年代半ばまで反ソ闘争を続けた。

 その後、ソ連支配を拒む市民はカナダのアルバータ州エドモントンに亡命。その数は120万人にものぼる。中には、滅亡したハプスブルク帝国の末裔(まつえい)もいる。このエドモントンが、ウクライナを独立させようとする運動の拠点になり、ペレストロイカ時代から資金援助して支援してきた。今回の政変でも支援し、民族主義をたき付けたといわれる。

 スターリンの領土拡大主義によってロシア(旧ソ連ウクライナ)の領土に編入されたガリツィア地方は、北方領土と同様にスターリン主義の犠牲となった。

 69年の歳月を経て、そのクビキから離れたものの、今度はロシアのクリミア併合を招いた。スターリンの亡霊はなおうごめいている。

7782チバQ:2014/04/06(日) 23:24:11
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140406/erp14040610060004-n1.htm
フィンランド首相辞任へ EU要職に関心
2014.4.6 10:04

フィンランドのカタイネン首相(ロイター)
 ロイター通信によると、フィンランドのカタイネン首相(42)は5日、6月に首相を辞任すると表明した。一方で、欧州連合(EU)の要職への就任に関心を示した。

 6月に開かれる与党、国民連合の会合で任期継続を求めず、党首を退くという。

 カタイネン氏は、5月の欧州議会選や来年のフィンランド議会選には立候補しないとした上で、欧州委員会メンバーなどの国際的な職務に関心があると述べた。(共同)

7783チバQ:2014/04/06(日) 23:24:41
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140406/erp14040615400006-n1.htm
ハンガリーで議会選 与党連合が優勢
2014.4.6 15:34

6日、ブダペスト市内の投票所で投票するオルバン首相(ロイター)
 ハンガリーで6日、議会(一院制、199議席)選挙が実施された。事前の世論調査ではオルバン首相率いる中道右派の「フィデス・ハンガリー市民連盟」と右派のキリスト教民主国民党の与党連合が優勢。両党で改選前の3分の2の議席を維持できるかが焦点だ。

 大勢判明は7日未明(日本時間同日昼ごろ)の見通し。一方、反ロマや反欧州連合(EU)の極右政党「ヨッビク」も若者の支持を集めており、5月の欧州議会選を前に勢力を拡大するか注目が集まっている。

 与党連合はオルバン政権下で経済改革を進めて公的債務を削減し、欧州債務危機を乗り切った実績を強調。野党、社会党中心の左派連合は低所得者の減税などを訴えるが、内紛や汚職の影響で支持率が伸びていない。(共同)

7784チバQ:2014/04/06(日) 23:28:22
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&amp;k=2014040600080
モディ氏、経済界から熱い支持=7日に総選挙開始−インド
野党インド人民党(BJP)の首相候補ナレンドラ・モディ氏(左)と与党国民会議派のラフル・ガンジー副総裁(AFP=時事) 【ニューデリー時事】インドの下院議員543人を選ぶ総選挙が7日、幕を開ける。西部グジャラート州首相のナレンドラ・モディ氏(63)率いる最大野党インド人民党(BJP)が、景気回復を切望する経済界からの圧倒的な支持を受けて優位に立ち、10年ぶりに政権が交代する見通しが強まっている。
 約1カ月にわたって各地で投票が行われ、5月16日に一斉開票される。経済紙ビジネス・スタンダードが企業経営者を対象に実施した世論調査では、77%が「経済成長をもたらす首相」としてBJPの首相候補モディ氏を推した。与党国民会議派のラフル・ガンジー副総裁(43)はわずか15%にとどまった。(2014/04/06-14:25)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int&amp;k=2014040600087
「名家の威光」に陰り=ラフル氏、経験不足否めず
インド与党国民会議派のラフル・ガンジー副総裁=2012年3月、ニューデリー(AFP=時事) 【ニューデリー時事】1947年のインド独立以降、ネール初代首相らを出した名門一族の威光に、陰りが見え始めた。シン首相が後継者に指名した「御曹司」ラフル・ガンジー副総裁(43)は、与党国民会議派の顔として政権維持を図る。しかし、野党インド人民党(BJP)の首相候補ナレンドラ・モディ氏(63)の勢いは食い止め難く、じりじりと追い詰められている。
 「偽物のガンジーだ」。モディ氏は選挙演説で、ラフル氏らのガンジー家が、国父マハトマ・ガンジーとは血縁がないと指摘。「民主主義の代弁者を装いながら一族で党を牛耳り、権力を保つことしか念頭にない」と切り捨てた。
 この家系からはこれまでネール、インディラ・ガンジー、ラジブ・ガンジーの3人の首相が輩出した。3人がインドを統治した期間は計37年に及び、「ネール・ガンジー王朝」と呼ばれた。しかし、91年に暗殺されたラジブ氏を最後に、同家から首相は出ていない。
 ラジブ氏の息子に当たるラフル氏だが、党務は母ソニア・ガンジー総裁が取り仕切り、「温室栽培」の感は否めない。政治評論家サルジート・ナラン氏は「(ラフル氏は)演説の歯切れが悪く、特筆すべき政治的発想もない」と酷評。「グジャラート州首相として実績を重ねたモディ氏との力の差は歴然だ」と語る。
 一方のラフル氏は、モディ氏をナチス・ドイツ総統ヒトラーに例え、「自分だけが正しいと信じる独裁者だ」と国民の危機感をあおる。しかし、BJP支持に傾いた世論の流れを変えられず、モディ氏が演台に立つ政党集会には常に多くの聴衆が詰めかける。ナラン氏は「かつては一時代を築いたガンジー家だが、その名は輝きを失いつつある」と話す。(2014/04/06-14:44)

7785チバQ:2014/04/06(日) 23:31:50
http://mainichi.jp/select/news/20140406k0000e040142000c.html
アフガニスタン:大統領選に熱気も 今後3年が正念場
毎日新聞 2014年04月06日 11時20分(最終更新 04月06日 11時33分)


投票所へ行列を作る住民=首都カブールで、AP
拡大写真 【ニューデリー杉尾直哉】アフガニスタン大統領選で、首都カブールでは予想以上に多数の住民が投票所に押し寄せた。ある住民は「投票できて幸せだ。一緒に投票した私の妻も、高齢の両親もみなそうだ」とうれしそうに語った。反政府武装勢力タリバンのテロ攻撃が心配される中、恐怖をはねのけ、文字通り命がけで投票したのは、それほど「変化」を熱望しているからだ。

 1979年のソ連軍侵攻以来、戦火に見舞われ続けた国だ。2001年、米英主導によるアフガン戦争開戦でタリバン政権が崩壊したが、その後、タリバンは勢力回復し、治安情勢は悪化し続けている。だが、長引く軍事作戦を維持する力は欧米諸国にはない。米軍と北大西洋条約機構(NATO)軍は今年末に任務を終了し撤収する。平和の到来、復興への見通しが立たない中での撤収に、多くの国民は「何のための戦争だったのか」との思いを強くしている。

 もう一つ、カルザイ政権の「腐敗ぶり」に住民たちはうんざりしている。「誠実な次の指導者」を人々が求めるのはそのためだ。

 今回の大統領選挙や駐留外国軍の撤収を見据え、国際社会は12年に東京で開かれたアフガン支援会議で、「14年以降も160億ドル(約1兆6000億円)の民生支援を続ける」と表明した。ある西側外交官は「89年のソ連軍撤退後、3年間で当時の政権が崩壊し、内戦に陥った歴史を繰り返さないためだ」という。駐留軍撤収で内戦が再燃するような事態は避けねばならない。選挙後、どんな新体制ができるかはまだ分からない。だが、この国の正常化は、アフガン人にとっても国際社会にとっても今後3年間が正念場だ。

7786チバQ:2014/04/06(日) 23:42:52
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&amp;k=2014040500277
選挙不正で警察幹部ら逮捕=アフガン
 【ニューデリー時事】アフガニスタン警察当局は5日、大統領選挙の投票で、職務権限を悪用し、票の水増しなどを行っていた疑いで、中部ワルダク州の警察幹部ら6人を逮捕した。内務省などによると、首都カブールや南部カンダハル州でも同様の容疑で選挙関係者や情報機関職員が逮捕された。(2014/04/05-19:49)

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7787チバQ:2014/04/07(月) 19:37:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140407/asi14040712460001-n1.htm
インド総選挙で投票始まる 広大な国土、5月12日まで
2014.4.7 12:41

7日、インド北東部トリプラ州で、列をつくり投票の順番を待つ人々(AP)
 【ニューデリー=岩田智雄】インドの下院(定数545)の任期満了に伴う総選挙が7日、一部地域で始まった。広大な国土を持つインドでは、投票は9回に分けて5月12日まで行われ、開票は同16日に行われる。各種世論調査で優勢が伝えられる最大野党、インド人民党(BJP)はこの日、マニフェスト(選挙公約)を発表した。

 投票があったのは北東部アッサム・トリプラ両州の一部の6選挙区。有権者らが、投票所の前に長い列を作った。選挙は、大統領の直接指名2議席を除く543議席を小選挙区制直接投票で選び、12日までに全28州とデリー首都圏など連邦直轄地での投票を終える。世界最大の民主主義国家インドの有権者数は、約8億1400万人。

 10年ぶりの政権をうかがうBJPの首相候補、ナレンドラ・モディ氏は7日、マニフェストの発表に当たり、「貧しい人々の教育と健康の権利を確保することが最優先だ」と訴え、「内外の安全保障上の脅威を許さない」と強調した。

 与党、国民会議派はすでに、4%台に失速した経済成長率を3年以内に8%台に回復させるとしたマニフェストを発表している。

7788チバQ:2014/04/07(月) 19:40:19
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140407/mds14040708470000-n1.htm
ナイジェリアのGDPアフリカ最大に 南ア上回る 指標加え再計算
2014.4.7 08:46
 ナイジェリア政府は6日、2013年の国内総生産(GDP)を再計算した結果、約5100億ドル(約52兆6500億円)となり南アフリカ(約3530億ドル)を上回りアフリカ最大になったと発表した。世界では26位。欧米メディアが報じた。財政赤字のGDPに占める割合は12年の19%から11%と改善した。ナイジェリアはアフリカ最大の産油国で、人口も最大の約1億7千万人を抱える。

 AP通信などによると、国際通貨基金(IMF)は1990年に定めた指標を基にナイジェリアの2013年のGDPを2920億ドルと計算した。指標にはIT、映画、通信、航空などの業界が含まれず、その成長も反映されていなかったため、ナイジェリア政府が再計算を進めていた。

 大半の国はGDPを数年ごとに再計算するが、ナイジェリアは90年から再計算していなかった。ただナイジェリアの貧困層は人口の約7割を占め、再計算後も1人当たり国民総所得(GNI)は2688ドルと、南アの7336ドルに大きく引き離されている。(共同)

7789チバQ:2014/04/07(月) 20:48:25
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&amp;k=2014040700030
野党ソリス氏、当選確実=二大政党制が崩壊−コスタリカ大統領選
コスタリカ大統領選で、支持者に囲まれる野党・市民行動党のルイス・ソリス氏=6日、サンホセ(AFP=時事) 【サンパウロ時事】中米コスタリカで6日、チンチジャ大統領の任期満了に伴う大統領選挙の決選投票が行われた。即日開票され、野党中道左派、市民行動党(PAC)のルイス・ソリス氏(55)の当選が確実となった。
 2000年に発足したPACは、初めて政権を掌握する。コスタリカで長く続いた伝統政党による二大政党制の崩壊が鮮明になった。(2014/04/07-11:59)

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7790チバQ:2014/04/07(月) 20:49:17
>>7783
http://mainichi.jp/select/news/20140407k0000e030137000c.html
ハンガリー:総選挙で与党圧勝 オルバン政権強権化懸念も
毎日新聞 2014年04月07日 11時38分(最終更新 04月07日 12時15分)

 【ウィーン坂口裕彦】任期満了に伴うハンガリー議会(定数199)の総選挙が6日行われた。オルバン首相率いる中道右派の与党フィデス・ハンガリー市民連盟が、単独で憲法を改正できる3分の2の議席を維持し、圧勝した。オルバン氏は中央銀行やメディアへの監督や規制を強める政策をたびたび打ち出し、欧州連合(EU)から強い批判を浴びてきた。フィデスの大勝でオルバン氏の強権的な政治手法が強まり、EUとのあつれきが一層深刻化する可能性がある。

 中央選挙管理委員会の発表(開票率95%)によると、フィデスは134議席を獲得する見通し。オルバン氏は6日夜、支持者を前に「すべての疑いや不安は消え去った。もう後戻りはしない」と勝利宣言した。

 最大野党の社会党などの左派連合は37議席にとどまった。少数民族ロマの排斥や反ユダヤ主義を掲げる極右政党ヨッビクは23議席を確保する見通し。ヨッビクは、全国比例で前回の約17%を上回る約21%を得票し、ハンガリーの右傾化を印象付けた。

 オルバン政権は2013年に憲法裁判所の権限を縮小する改憲案を可決するなど、巨大与党の「数の力」を頼りにした政権運営を続けてきた。しかし、個人所得税の減税や家庭の電気やガスの値下げなど有権者受けする政策が支持を広げ、地滑り的な勝利につながった。

 今回の選挙は11年の法改正に基づいて行われた。小選挙区と全国区の比例代表で行われ、定数は前回に比べてほぼ半数になる一方、国外在住のハンガリー国籍保持者も比例代表で投票できるようになった。こうした選挙制度改正もフィデスに有利に働いたと指摘されている。

7791チバQ:2014/04/07(月) 20:51:29
http://mainichi.jp/select/news/20140408k0000m030046000c.html
ルワンダ:大虐殺から20年 追悼式典実施へ
毎日新聞 2014年04月07日 19時38分

 【ダーバン(南アフリカ東部)服部正法】アフリカ中部ルワンダで約80万人が犠牲となった大虐殺の発生から7日で20年となり、首都キガリで大規模な追悼式典が営まれる。

 大虐殺は、ハビャリマナ大統領(当時)の乗った航空機が1994年4月6日、キガリで撃墜されて大統領が死亡したことが発端。多数派のフツ人が主導した当時の政府軍やフツ人過激派民兵が扇動し、翌7日から同年7月までに少数派のツチ人やフツ人穏健派など約80万人を虐殺した。

 式典では1月から国内各地を巡った追悼の灯火が会場に到着し、カガメ大統領によって追悼の炎が点火される。炎は、虐殺が行われたのと同じ100日間、燃やされ続ける。

 一連の式典には国連の潘基文(バンキムン)事務総長ら海外の要人が参列する。

 大虐殺は、当時のツチ人反政府組織「ルワンダ愛国戦線(RPF)」が全土を制圧して収束。RPFを率いてきたカガメ氏が2000年から大統領を務める。近年、ルワンダは年率8%前後の成長を続ける。「フツ」「ツチ」などの区分よりも「ルワンダ人」意識を定着させる手法で融和も進めてきた。復興を導き民族和解に尽力するカガメ氏の政治手腕は、欧米などから高く評価されている。

 一方で、隣国コンゴ民主共和国では、カガメ政権による反政府武装組織への支援が指摘され、国際社会から強い批判を受けた。南アフリカに亡命したルワンダ政府の元高官らへの襲撃事件も散発し、ルワンダ政府の関与を疑う南ア政府がルワンダ外交官を国外退去処分とするなど周辺国との摩擦が増えている。

7792チバQ:2014/04/07(月) 20:52:04
http://mainichi.jp/select/news/20140408k0000m030049000c.html
ウクライナ:東部で親ロシア派がデモ 州政府庁舎など占拠
毎日新聞 2014年04月07日 19時51分(最終更新 04月07日 20時00分)


親ロシア派住民に占拠されたルガンスク州政府庁舎=AP
拡大写真 【モスクワ田中洋之】ウクライナ東部のハリコフ、ドネツク、ルガンスク3州の州都で6日、親ロシア派住民が大規模なデモを行い、7日未明までに州政府庁舎などを占拠した。3州はロシア系住民が多く、デモ隊は地方に一定の権限を与える連邦制やロシア編入に向けた住民投票の実施などを新政権側に要求。これに対しヤツェニュク首相は7日、ロシアを念頭に「ウクライナ領を軍事占領するため、情勢を不安定化させる企てが進んでいる」と批判した。

 現地からの報道によると、デモ隊はハリコフとドネツクで州政府庁舎を占拠。ルガンスクでは保安庁(国家保安機関)の州支部が占拠され、デモ隊突入時に治安部隊9人が負傷した。施設内に保管していた武器がデモ隊に奪われたという。

 ロシアと国境を接する3州の親ロシア派は、同じくロシア系住民が多いウクライナ南部クリミア半島が住民投票を経てロシアに編入されたことに感化され、動きを活発化させている。ウクライナ治安当局は5日、ルガンスクで国家転覆を企てた容疑で15人を拘束し、多数の武器を押収していた。ウクライナ東部の混乱拡大は5月25日の大統領選の円滑な実施に支障を与える可能性もある。

7793チバQ:2014/04/07(月) 21:31:13
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140407-OYT1T50109.html?from=ytop_ylist
インド総選挙、投票開始…野党・人民党に勢い
2014年04月07日 20時29分


7日、インド北東部テジプールで、投票所の列に並び、身分証明書を準備する有権者の女性たち(田原徳容撮影) 【テジプール(インド北東部)=田原徳容】インド総選挙(下院選)の第1回投票が7日、北東部アッサム・トリプラ両州の計6選挙区で行われた。

 選挙戦では、最大野党・インド人民党の首相候補で、西部グジャラート州首相のナレンドラ・モディ氏(63)が州経済を立て直した剛腕への期待で突出した人気を誇り、人民党が各種調査で下院議席の4割程度を獲得する勢いだ。

 「モディさんは紅茶の産地の味方だ」。紅茶で有名なアッサム州の小都市テジプールの投票所。兄が茶畑で働くナイナさん(24)は、初めて人民党候補に1票を投じた。モディ氏の名前を聞くと、投票所に列をなす人たちが「変化の時が来た」と人民党のスローガンを繰り返し叫んだ。

 同州は最大与党・国民会議派が下院14議席中7議席、州議会は単独過半数をそれぞれ占めている。シン首相も同州選出の上院議員だ。

 その州でモディ氏は集会を9回も開き、「私は紅茶売りの息子。だから紅茶を大切にする」と訴えた。効果は上々だ。主婦のカビタさん(36)は「野菜や燃料が値上がりし、生活が苦しい。モディさんの経済改革に期待したい」と話した。

 7日に発表された人民党の公約では、高速鉄道の導入などインフラ改善、外国資本の誘致などを盛り込み、経済活性化に取り組む方針を打ち出した。公約の大半は、モディ氏がこれまで州首相として進めた政策だ。

 インドで常態化する停電問題をほぼ解消し、企業進出に必要な行政手続きの簡略化も断行した。米フォード・モーターなど大手外資企業の招致を実現させ、州経済は国内トップレベルの成長を続けた。

7794チバQ:2014/04/07(月) 22:25:54
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304364704579486113608969756.html
2014年 4月 07日 08:34 JST
アフガン大統領選挙、決選投票の公算大
 【カブール】アフガニスタンで5日、大統領選挙の投票が実施された。開票の途中経過によれば、世界銀行での勤務経験があるアシュラフ・ガニ氏(元財務相)と、野党指導者のアブドラ・アブドラ氏(元外相)がリードし、カルザイ現大統領が支持している候補者ザルマイ・ラスール氏(前外相)は立ち後れているもようだ。

 ウォール・ストリート・ジャーナルは、ほぼ100カ所の投票所を訪問して、この暫定結果を得た。首都カブールのほか、北部のマザリシャリフ、南部のカンダハル、東部のガルデーズとジャララバードの投票所だ。これらのほとんど全ての投票所で、ガニ氏とアブトラ氏がリードしているのは明白で、ラスール氏ははるかに後れをとっている。

 旧支配勢力タリバンの散発的な攻撃や悪天候にもかかわらず、国連推定で1200万人の有権者のうち約700万人が投票に参加した。これは予想以上に高い投票で、カブールやその他の大都市では長蛇の列ができ、投票用紙がなくなる投票所も出たほどだ。

 5日時点ではガニ氏ないしアブドラ氏のいずれかが絶対過半数を得たかどうか不明だ。絶対過半数を得れば、上位2人による決選投票が不要になる。しかし外交官、選挙運動関係者、選挙監視員らは、5月末ないし6月初めの決選投票が必要となる公算が大きいとみている。

 選挙を妨害すると脅していたタリバンが主要都市で大規模な攻撃を展開できなかったことを受けて、ガニ氏は「きょう、アフガン国民は勝利し、敵は敗北した」と述べた。同氏は「アフガニスタンの人々は民主主義を推進する意思を示した」と付け加えた。

 国内外の選挙監視員らによれば、票の水増しの報告が全国から集まっているが、5日の投票は前回2009年の大統領選挙よりもクリーンだったもようだ。09年には100万票を無効票にせざるを得なかった。

 アフガニスタン透明選挙財団のトップ、ナィーム・アユブザダ氏は「09年当時と比べればましだが、今回の選挙でも不正行為があった」と述べた。同財団は5日、7000人のオブザーバーを配置した。

 タリバンは5日、カブールやその他の主要都市で攻撃できなかったが、地方では多くの攻撃を仕掛け、投票者、警察官、選挙管理当局者を殺害した。

 成功裏に終了すれば、今回の選挙はアフガニスタンの血塗られた歴史で最初の民主的な権力移行を実現することになる。

7795チバQ:2014/04/07(月) 22:26:14
 カルザイ大統領は正式にはどの候補者も擁立しなかった。しかし兄のカユーム・カルザイ氏に圧力をかけて出馬を断念させ、前外相のラス−ル氏の選挙運動を支えた。アブドラ、ガニ両氏は、政府組織がラスール氏に有利になるように使われているとたびたび非難してきた。ラスール氏陣営はこれを否定している。

 アフガニスタンの独立選挙委員会は、部分的な投票結果を週明け7日から発表し始めると述べた。しかし新たな選挙規則の下で、同委員会は投票所に対し、投票数計算手順のコピーを門に掲げるよう命じており、選挙運動陣営、監視団、メディア機関はその情報を照合している。

 同国のパジュウォーク(Pajhwok)通信社は、カブールと幾つかの州の情報を照合し、同様の結論を出した。それによると、得票率はガニ氏42.1%、アブドラ氏40.7%という。ただ、同通信社は過度にカブールからの情報に依存している。

 アフガニスタン当局は出口調査を禁止している。

7796とはずがたり:2014/04/08(火) 08:26:01

親ロ派「共和国」宣言=ロシア部隊派遣要請を警告−ウクライナ・ドネツク
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&amp;k=2014040700712&amp;j4

 【モスクワ時事】ウクライナ東部ドネツクで政府庁舎を占拠した親ロシア派デモ隊が7日、「ドネツク人民共和国」の樹立を宣言した。さらにウクライナ暫定政権から攻撃を受けた場合、ロシアに平和維持軍の派遣を要請することもあり得ると警告。また、ロシア編入に向けた住民投票を5月11日までに行うと主張した。ロシア国営テレビなどが伝えた。

対ロ戦の可能性高まる=ウクライナ外相

 共和国樹立宣言は、デモ隊が州議会を占拠して勝手に「臨時会議」を開き、議決を行ったもので、合法性はない。ただ、独立宣言や住民投票を経てロシアへの編入を求める手法は、クリミア半島の編入プロセスに酷似しており、ウクライナ東部をめぐる情勢がさらに不安定化する恐れがある。
 6日に2000人規模のデモが行われたドネツクでは7日、行政庁舎に続き、旧ソ連国家保安委員会(KGB)後継機関のウクライナ保安局(SBU)庁舎も新たに占拠された。ドネツク州は失脚したヤヌコビッチ前大統領の出身地。(2014/04/07-20:46)

対ロ戦の可能性高まる=ウクライナ外相
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201403/2014032400014

 【ワシントン時事】ウクライナのデシツァ外相は23日放映の米ABCテレビの番組で、ウクライナ東部国境でのロシア軍の兵員増強などを受けて、戦争勃発の可能性が「高まりつつある」と述べ、懸念を表明した。事態は1週間前よりも「一層緊迫してきた」という。
 外相は「ウクライナは平和的な外交手段を試みているが、国民は祖国を守るために準備している」と指摘。ロシア軍の国境侵入が起きた場合、「ウクライナ東部の住民に(反撃を)自制させるのは極めて難しい」と強調し、戦争になる可能性を示した。
 また「ロシアのプーチン大統領が何を考え、決めようとしているのか分からない」と語り、ロシアの対話不足が戦争の危機を高めていると批判した。(2014/03/24-01:05)

7797とはずがたり:2014/04/08(火) 14:29:38
さてクリミアからウクライナ東部迄拡がったら田岡氏はどう主張する?

【第23回】 2014年3月6日
田岡俊次
クリミア半島の紛争を収めるには“協議離婚”の方が合理的
http://diamond.jp/articles/-/49718

ソチ・オリンピックの閉会式の前日、ロシアのプーチン大統領が「兄弟国家」と呼ぶウクライナで大変事が発生した。親露的なヤヌコビッチ大統領を議会が解任、同大統領は逃亡、ロシアに救いを求めたのだ。現在、同国内のクリミア自治共和国を支援するロシアとロシアの介入を非難する米国・EUという対立の構図になっている。だが、クリミアがウクライナに帰属した歴史的な経緯や民族の構成をみれば、無理にくっつけておくよりも、チェコとスロバキアのように円満に“協議離婚”をする方が内戦よりはるかに合理的だ。

フルシチョフが出身地ウクライナに移管

 黒海北岸ソチでの冬季オリンピックは2月23日無事に閉会式を迎えた。厳重な警備態勢でチェチェン人のテロ活動の抑え込みに成功し、ロシアの再興を華やかに演出したこの大会はプーチン大統領にとり最高に晴れやかな舞台となるはずだった。ところが閉会式の前日の22日、彼が「兄弟国家」と呼んだウクライナで大変事が発生した。親露的なヤヌコビッチ大統領を議会が解任、同大統領は逃亡、ロシアに救いを求めたのだ。閉会式でプーチン氏は笑顔を振りまいたが、内心はそれどころではなかったろう。

 ロシアは「今もヤヌコビッチ氏がウクライナの正統な大統領である」とする。大統領制の国で、国民が直接に選出した大統領を議会が解任するのは容易ではない。ウクライナ憲法では大統領に重大な非違行為があれば、議会の決議で調査委員会を設置し、その報告を受けて議会が弾劾決議をして解任できることになっている。今回はそのような手順を取っておらず「議会が解任を決議しても法的に無効」という理屈は一応成り立つが、本人が国外逃亡したのだから超法規的事態で、一種の革命だろう。この事態にプーチン大統領は「ロシア系住民と国益を守る必要がある」として、議会に武力行使の承認を求め、露国の上、下両院は3月1日、全会一致でそれを可決した。これに対しウクライナ暫定政権は予備役の招集を決定し戦争の構えを示した。

 最大の争点はクリミア半島だ。ウクライナ地方は1240年モンゴル軍に制圧されてキプチャク・ハン国の版図になり、同ハン国が分裂した後もクリミア・ハン国は1783年にロシアがクリミアを併合するまでオスマン・トルコ帝国の属国として存続した。それ以来クリミアはロシア領だったが、1953年にスターリンが死亡したのち第1書記となったフルシチョフはウクライナ出身だったため、1954年にウクライナと地続き(幅8kmのペレコープ地峡でつながる)のクリミア半島をロシアからウクライナに移管した。

 当時はソ連の中の行政区画の変更にすぎなかったから問題は起きなかったが1991年にソ連が崩壊、ウクライナが独立するとクリミアのロシア人がウクライナ国民になるのを嫌がり、クリミアのロシアへの帰属、あるいは独立を求め、92年5月には独立宣言も出した。ウクライナ政府との協議で、クリミアはウクライナ国内の自治共和国とすることで合意し、またロシア黒海艦隊の根拠地セバストポリは特別市としてロシアが2017年まで租借し、地代年9800万ドル(約100億円)をウクライナに支払うこととなった。2010年にウクライナのヤヌコビッチ政権は基地使用権を25年延長(プラス5年延長可能)とすることに合意し、見返りにロシアの天然ガスをヨーロッパの他国より33%引きで購入できることになった。

 クリミア半島は面積2万6000平方キロで四国の約1.4倍。クリミア自治共和国の人口は196万人で、ロシア人が58.3%、ウクライナ人が24.3%、タタール人(モンゴル軍の末裔)12%で、ロシア語を母国語と認識している人は77%、とされる。これとは別にセバストポリ特別市は人口34万人で、ほぼすべてがロシア人だ。ロシア海軍は衰微したため、黒海艦隊は潜水艦1隻(通常推進のキロ級)、すべて艦齢30年以上で旧式化した巡洋艦2隻、駆逐艦1隻、フリゲート2隻にすぎず、セバストポリの軍港の戦略的重要性は当面低下した。ただロシア軍は海軍歩兵(海兵隊)1個連隊を含む約1万3000人の人員を以前から配置していたと推定され、今回の騒ぎで自治政府の役所や飛行場などを確保したのも、それらの駐留部隊やクリミア在住ロシア人の民兵が主力と考えられる。

7798とはずがたり:2014/04/08(火) 14:30:13

 クリミアのロシア部隊は対空ミサイル陣地や飛行場などでウクライナ軍を武装解除した、と伝えられ、米政府高官は3月2日「約6000人のロシア海、空軍部隊がクリミア半島を完全に支配下においた」と語ったが、戦闘が起きた様子はない。クリミアのウクライナ軍は3日までに5000人が投降したとされる。戦闘が始まる前に大量投降とは珍事件だ。無抵抗でそれが行えたのは「ウクライナ軍」とは言っても、実はこの地域の兵員の大半は地元のロシア人だったためらしい。クリミア自治共和国のアクショノフ首相は3月1日、領内のウクライナ軍、治安部隊を指揮下に置く、と宣言し軍事、外交権を含む「自治権拡大」(独立と変わらない)の賛否を問う住民投票を、以前に予定していた5月から3月30日に前倒しして行うと発表した。

 クリミアを巡るこうした一連の問題が起きたのは、フルシチョフ氏が、故郷へのサービスのつもりか、クリミアをウクライナに移管したためで、その失策が今になって表面化した。これを日本に例えれば日本が朝鮮半島を統治していた時代に「対馬は長崎より釜山に近いからその方が便利だろう」と朝鮮総督府の管轄下に入れたところ、韓国が独立して対馬が韓国領になり、住民が「我々は日本人だ」と騒ぐような形だろう。

ウクライナ軍のクリミア奪回は困難

 ロシア軍は2月27日から3月3日にかけ、西部、中部の軍管区で兵員15万人、戦車880輌、固定翼機90機、ヘリコプター120機、艦艇80隻を動員して大演習を行った。これを西側メディアは「ウクライナの事態に対応」と報じたが、こうした大演習は少なくとも数ヵ月前に計画され、準備する必要があり、多分ウクライナの政変と直接の関係はない。だが偶然に威嚇効果を発揮し、もしウクライナ軍がクリミア奪回に出動すれば、ロシア軍はウクライナ本国の東部を突きうる形勢を示すことになった。

 ウクライナ全体では家庭内でウクライナ語のみを話す人は38.2%、ロシア語のみを話す人は40.5%、両方で話す人は16.2%、との調査結果もあるが、東部のロシアに接する州ではロシア語を母国語とする人が74.9%とか68.8%の州もあり、クリミアでは77%だ。ウクライナ暫定政府としては、クリミアに兵を出せば、東部の鉱工業地帯にロシア軍が「ロシア系住民保護」と称して侵入する危険を考えざるをえず、うかつには動けないだろう。

 英国で発行される年鑑「ミリタリー・バランス」によればウクライナ軍は陸軍兵力7万人、戦車は旧式のソ連製T64が1100輌で、他に新型のT80が165輌、T72が650輌「保管中」とされる。旧式を配備し、新型を保管中とは変な形だが、ひどい財政難のため新型の戦車の部品が入手できない、とか他国へ売却交渉中ということのようだ。空軍もMiG29を126機、Su27を36機など、戦闘・攻撃機230機を持つはずだが、操縦士の年間飛行訓練が約40時間と極端に少ない。これも部品の不足によるものだろう。ウクライナは予備役兵の動員を発令した。1991年の独立当時のウクライナ陸軍は15万人だったから、今日の現役の7万人に加え、少なくとも予備役8万人分の武器は残っていると推定される。だが、定期的に予備役兵を招集して訓練し、練度を保っているか否かは疑わしい。

 一方、以前からクリミアに駐留していたロシア軍は「ミリタリー・バランス」によれば1万3000人、3日の米政府高官の発言では海、空軍部隊6000人で、陸戦の訓練を受けているのは海軍歩兵1個連隊(正規編成で2300人)だけだから、その程度の兵力だけでは、もしウクライナ軍がクリミア奪回のため、幅8kmのペレコープ地峡を南下して来れば阻止は困難だ。クリミア半島の東岸は幅わずか4km程のケルチ海峡をはさんで、ロシア本土のクラスノダール地方に面し、両岸に港がありフェリーが通っているから、ロシア軍はそこから増援の地上部隊や装備を送り込むことは可能だろう。

 またクリアミアのウクライナからの分離はロシアの強要と言うより、多数の地元住民の希望によることを強調したければ、クリミア自治政府側に寝返った元ウクライナ兵や、クリミアのロシア人から民兵を募り、それに供与する武器、弾薬、車輌、食糧、燃料などをケルチ海峡経由か、海上輸送で送ることも可能だ。ウクライナ海軍は元々無きに等しく、その海軍司令官が3月2日にロシア側に寝返ったありさまだから、海上の増援や補給は容易だ。クリミアの人口がセバストポリ特別市を含んで約230万人とし、うちロシア人が約6割で130万人余、動員率は5%とすれば6万人以上の民兵を作れるだろう。

 だがクリミアの人口のうち24%を占めるウクライナ人、12%のタタール人はクリミアのロシア帰属や独立には反対だから、もし彼らがゲリラ、テロ活動で後方撹乱を図れば厄介で、ロシアは正規軍を大量に送り込まざるを得なくなるかもしれない。

7799とはずがたり:2014/04/08(火) 14:31:11

突然の方針変更が混乱の原因

 今回のウクライナ問題の直接の原因は同国のEU加盟に積極的だったヤヌコビッチ前大統領が昨年11月に突如EU加盟の前段階となる「連合協定」(加盟希望国は政治、経済、貿易、人権の改革を約束する)の調印を延期したことだ。ウクライナは2012年3月、この協定に仮調印しており、昨年11月29日に正式調印が予定されていた。だがEU諸国では2010年の大統領選挙でヤヌコビッチ氏の対立候補となり敗れた女性のティモシェンコ前首相が、在任中の職権乱用で禁錮7年の判決を受けて収監されていたことを「政治的裁判」と見て釈放を求める声が高く、ヤヌコビッチ大統領は連合協定を順守する姿勢を示すため、病身の彼女をドイツで治療させるよう議会の了承を求めていた。だがウクライナ議会は11月21日その案を否決、連合協定に合致する行動がとれなくなったことが調印見送りの一因だった。

 また、ギリシャで懲りたEUは加盟候補国に対して財政、経済政策などで厳しい条件を付けており、その実現には年間200億ドルが必要だが、EUの示した支援は6億1000万ユーロ(約8億3000万ドル)にすぎないとか、ギリシャのような超緊縮財政を実施すれば国民の不満が噴出し、2015年の大統領選挙で落選は必至、との悩みがあったようだ。ウクライナの対外債務は1400億ドルでGDPの80%に達し、そのうち650億ドルの返済期限が迫っているのに外貨準備は150億ドルしかない。ウクライナ経済は低迷し1人当たりの国民所得は2011年で3120ドルで、ロシアの1万400ドル、ポーランドの1万2480ドルとは大差がつき、中国の4930ドルにも及ばないから国民の不満は当然だ。

 その窮状のさなか、ロシアは「ロシア中心の関税同盟に入れば150億ドルの融資を行い、天然ガスも通常の輸出価格が1000立方メートル辺り400ドルのところ、268ドルに特別割引する」と甘い誘いを持ちかけたため、元々親露派のヤヌコビッチ氏は、俄かに鞍替えをする気になったのだろう。プーチン大統領はこれでまた1つ外交上の勝利を得たかに見えたが、ウクライナでは抗議活動が広がり、治安部隊の発砲で100人近い死者が出る状況になってヤヌコビッチ氏は逃亡、プーチン氏は逆に難問を抱え込んだ。

 ロシアとしてはウクライナに大挙侵攻して欧米と真っ向から対立し、冷戦状態に戻ることは避けたいから、本来ロシア領で、ロシア人が圧倒的に多いクリミアの独立、あるいは自治権の一層の拡大を狙い、それによってウクライナの新政権が国民の信頼を失い、次に親露的政権が生まれれば幸い、というところではあるまいか。クリミア自治共和国とロシア側がクリミア半島を無血で掌握したのち、プーチン大統領は4日の記者会見で「軍事力の投入はいまは必要ない」と語った。これはロシアの関心がウクライナ本土ではなく、もっぱらクリミアに向けられていることを示すように思える。

“協議離婚”の方がはるかに合理的

 オバマ米大統領も「財政再建・輸出倍増」を焦眉の急の国家目標とし、ロシアに対する軍事的対応は全く考えていない様子だ。EU諸国もウクライナのように経済・財政が破綻に瀕し、腐敗が激しく、内戦含みの国をEUに引き込んでも、ギリシャ以上にリスクが大きい。EU諸国の天然ガスの38%はロシアから来ているから、経済制裁をすれば自国も困る、という現実を考えれば、6月にロシアが議長国となってソチで開かれる予定だったG8サミットをボイコットして抗議の姿勢を示す、などの嫌がらせが精々か、と考えられる。

 クリミアの分離をロシアが支援、あるいは強行することは国連憲章第2条4項「すべての加盟国はその国際関係において武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない」との規定に反している。だが、実際には2011年7月にはスーダンから南スーダンを分離独立させたり、1991年にユーゴスラビアからクロアチア、スロベニアが分離独立するのを支持し、さらに1999年にはセルビアからコソボが独立するのを、NATO軍がセルビアに79日間の猛爆撃を加えて助けたりして、ユーゴスラビアの領土の統一性を完全に破壊しているのだから、ロシアがクリミアの分離を支援するのを非難するのは「ダブル・スタンダード」のそしりを免れない。1国内で民族、宗教などで深刻な対立があって紛争が続く場合「テリトリアル・インテグリティ」(領土の保全)を金科玉条として、無理にくっつけておく方が住民の安全や福利、国際的平和に有害ということもある。チェコとスロバキアのように円満に“協議離婚”をする方が内戦よりはるかに合理的だ。

7800とはずがたり:2014/04/08(火) 14:31:28
>>7797-7800
 今回のウクライナ問題は米、露、EU諸国の利害の観点から考えれば、クリミア半島以外に紛争が発展する公算は大きくないと思えるが、ロシア議会が軍事力行使を全会一致で承認し、ウクライナが予備役動員でそれに応じるような脅し合いがエスカレートすると、双方で世論が沸騰し、指導者もそれに逆らえず強硬姿勢を示すことになりがちだ。ウクライナとロシアの国境地帯での双方の軍の対峙に伴って起きがちな小競り合いや、クリミアやウクライナ東部でのロシア系住民とウクライナ人、タタール人との衝突などが火種となって、本格的な戦争に発展する危険性は十分にある。丁度100年前の1914年、オーストリア皇太子夫妻がボスニアのサラエボで学生に射殺されたことがきっかけとなり、1500万人近い死者を出した第1時世界大戦になってしまった苦い教訓を各国の指導者も民衆も忘れてはならないのだ。

7801とはずがたり:2014/04/08(火) 14:32:29


主舞台をクリミア半島へ移したウクライナ情勢
ロシアvs欧米の対立の背景と、市民が語る国家の内情
――ジャーナリスト・仲野博文
http://diamond.jp/articles/-/49798

ウクライナ情勢が緊迫している。首都キエフの独立広場周辺で3ヵ月にわたって繰り広げられた反政府デモによってヤヌコヴィッチ政権は崩壊。多くのキエフ市民が歓喜したが、間もなくして政権交代に正当性がないと主張するロシアが、ウクライナ国内のロシア系住民の保護を名目に軍事行動の可能性を示唆。ウクライナ南部のクリミア半島ではすでにロシア軍部隊とみられる武装集団が要所を掌握しており、今後のロシアの動きに注目が集まっている。加えて、ウクライナ東部でも親ロシア派と反ロシア派の住民との間で衝突が発生しており、ウクライナの政情不安は全国に飛び火している。今後、ウクライナ情勢はどうなるのだろうか?

ウクライナ騒乱、今日までの経緯を振り返る
クリミア半島を巡るロシアと欧米の対立はエスカレート

 2月25日のDOL特別レポートでは、キエフの独立広場を中心に展開された「ユーロマイダン」と呼ばれる反政府デモの様子を、デモに実際に参加したキエフ市民らの声を紹介する形で伝えた。また、歴史的にロシアとの繋がりが強く、黒海艦隊の拠点としてロシアにとって戦略上手放すことのできないクリミア半島の重要性についても紹介。すでに2月20日の段階で、ロシア軍高官が英紙フィナンシャル・タイムズの取材に対し「クリミアを巡る状況次第では戦争も辞さない」とコメントし、2008年のロシア軍によるグルジア侵攻と同様の措置が取られる可能性を示唆していた。

 クリミア半島を巡るウクライナとロシアの駆け引きはヤヌコヴィッチ政権崩壊直後から頻繁に見られるようになった。先月24日には発足したばかりの暫定政権の内務大臣が、「ロシア軍部隊がクリミアに侵入し、何らかの活動を行った後、ロシアに戻った模様だ」とマスコミに語り、26日にはロシアのプーチン大統領がロシア軍部隊に対して軍事演習の実施を命令した。

 同じ頃、クリミア半島にある主要都市の1つでもあるシンフェロポリでは各地から義勇兵志願者が集まるようになり、市内で「ウクライナによる侵攻には徹底抗戦する」とシュプレヒコールをあげた。前回のレポートでも紹介したが、1991年のソ連崩壊後にウクライナの領土であるクリミア半島ではロシア系住民による独立運動が広がりを見せたものの、最終的に主権をウクライナが握った形でクリミア自治共和国が誕生している。

 やがてクリミア半島にあるセヴァストポリやシンフェロポリの主要な施設が地元の民兵やロシア軍部隊とみられる武装集団に占拠された。クリミアに駐屯するウクライナ軍部隊に対して武装解除を求める最後通告が出され、4日にもロシア軍部隊が本格的にウクライナに侵攻する可能性も取りざたされた。

 しかしプーチン大統領は同日記者会見を行い、「クリミア自治共和国内でロシア軍を使う必要はない」と語り、ロシア軍の軍事介入を否定した。大規模な軍事衝突は回避できたようにも思えるが、プーチン大統領は将来的な軍事行動の可能性はゼロではないと強調しており、武装集団は現在もクリミア半島を事実上掌握している。クリミア自治共和国の議会は6日、ロシア連邦への編入を決定。16日に住民投票を行い、結果次第でロシア側に編入の意思を伝える見通しだ。

市民が語るウクライナの現在
日常生活は徐々に回復

 緊張が続くクリミア半島以外の地域は現在どうなっているのか?ヤヌコヴィッチ政権崩壊後の2月28日、キエフ在住のイローナ・ポステムスカさんは市民生活が徐々に回復し始めたと語ってくれた。

 「キエフでの生活は徐々に通常モードに戻りつつあります。デモ隊と治安部隊が衝突を繰り返した独立広場周辺はまだまだ革命後のような雰囲気ですが、郊外に足を運ぶと、まるで政変があったことすら忘れてしまうくらい、以前と何も変わっていません」

7802とはずがたり:2014/04/08(火) 14:32:46

 ポステムスカさんは、ロシアとの結びつきが強く、第二のクリミアになる危険性すら囁かれるウクライナ東部に関しては、ウクライナで最初に安定を取り戻す場所になるだろうという考えを示す。

 「東部に関しては、安定を維持するための自助努力が他地域よりも積極的に思えます。というのも、ウクライナのオルガリヒ(新興財閥)はみな東部に拠点を置いており、この地域が安定しなければ支配階級にとっても不利益になるからです。私は最初に安定を取り戻すのが東部だと確信しています」

 前回のレポートでキエフの様子を細かく説明してくれたテトヤナ・オルレックさんがロシア系住民の定義の難しさについて語ってくれた。自身もウクライナ語とロシア語の両方を話すオルレックさんは、ウクライナが異なる文化を抱える国であることを認めながらも、政争に都合よく利用されてきたことが大きな問題であると指摘する。

「国外の報道でロシア系住民という言葉をよく耳にしますが、彼らはロシア人ではなく、ウクライナ人なのです。私も含めて、ウクライナにはウクライナ語とロシア語のバイリンガルは少なくありません。祖先がロシア出身で、ウクライナ人と結婚して、どちらのアイデンティティも持つ人だっています。ロシアにルーツがあっても、多くの場合、ウクライナに住む人の間で大きな問題が発生する事はあまりありませんでした。

 政治家が選挙活動をする際に、汚職やインフラの不整備などに対する有権者の怒りの矛先をそらす目的で民族問題を前面に押し出すことが頻繁にあり、そういったレトリックの積み重ねがヤヌコヴィッチ政権崩壊のタイミングで爆発したのだと思います。非常に危険な傾向です。

 レトリックと言えば、ロシア系住民の明確な線引きができないなかで、ロシアが彼らの保護を名目に軍事行動の可能性を示唆するのは、ナチスがかつてオーストリアやチェコに侵攻した際の大義名分と同じものです。つまり、ロシアがいつでも軍事侵攻を正当化できるということです」

 オバマ政権で過去に国務長官を務め、現在は2016年の大統領選挙への出馬が確実視されているヒラリー・クリントン氏は4日、カリフォルニア州で行われた資金集めパーティーの席で「プーチン大統領はまるでヒトラーのようだ」と発言。弱腰外交と揶揄されるオバマ大統領との違いを強調するための発言であったとも一部では伝えられているが、クリントン氏は翌日に「プーチン氏は決してヒトラーのような人物ではなく、ヒトラーと似たような行動をとっていると言いたかった。過去の教訓から学ぶ事はあるはずだ」と釈明し、発言内容をトーンダウンさせている。

ロシアと真っ向から対立するのを
避けたい欧州のホンネ

 ヨーロッパ諸国が一枚岩になれず、ロシアの行動に迅速に対応できない理由はいくつか存在する。ウクライナとEU諸国との距離が近く、100万人を超える兵力を誇るロシアと仮に軍事衝突が発生し、それが近隣諸国にまで拡大した場合、EUやNATOでどこまで問題に対処できるのかは未知数だ。

NATOにしても、現実を直視すれば、アフガニスタンやコソボのように本国からかなり離れた場所で過去に展開した軍事作戦とは様相が大きく異なるのは一目瞭然だ。ポーランドとウクライナの国境にNATO軍部隊を集結させ、ロシアに圧力をかけるべきとの意見もあるが、それが限界ではないだろうか?

 ヨーロッパ諸国にとって軍事力の脅威と共に頭の痛い問題となっているのが、ロシアから西ヨーロッパ各国に輸出される石油や天然ガスの存在だ。サウジアラビアに次いで世界第2位の石油輸出国であるロシアは、パイプラインを通じて石油や天然ガスをヨーロッパ各国に輸出している。

 EUで実質的な主導権を握るドイツは石油輸入全体の約28パーセントを、天然ガス輸入にいたっては全体の約38パーセントをそれぞれロシアから輸入しており、国内のエネルギー事情はロシア抜きには語れない。また、フランスやイタリアも輸入天然ガスの3割近くをロシアに依存しており、天然資源という大きな武器をロシアに握られている状態だ。

7803とはずがたり:2014/04/08(火) 14:33:06
 天然資源や強大な軍事力に加えて、西ヨーロッパ各国とロシアの経済的な結びつきは年々増加する傾向にあり、ロシアと激しく対立した際に国内経済に大きな影響が出ることを懸念する国は少なくない。とりわけ、その傾向が顕著なのはイギリスで、ロシア人富豪や企業の投資先として人気の高いロンドンは、多くの高額物件がロシアンマネーによって買われ続けたため、ロシア風の名前「ロンドングラード」と揶揄されているほどだ。

 ロンドン証券取引所に名を連ねるロシア系企業は実に約70社。ガスプロムやルクオイルといったエネルギー関連企業の他にも、携帯電話会社のメガフォンといった企業の名前もある。また、個人の不動産売買でも、昨年ロンドン市内でロシア人によって購入された邸宅は264軒あり、総額は日本円にして900億円近くに達する。外国人による不動産購入ではロシア人が群を抜いてトップなのだ。そのような状態でイギリスが対ロシア経済制裁に加わった場合、経済的な「しっぺ返し」は大きいという見方が強い。

アメリカはどう動くのか
ウクライナ市民のEUに対する感情は

 ウクライナ情勢でアメリカはどう動くのだろうか?ケリー国務長官は4日にキエフを訪問し、10億ドルの融資保証を提供する経済支援策を発表している。しかし、ウクライナの対外債務は1400億ドルに達しており、焼け石に水との声もすでに上がっている。6日にはオバマ大統領とアメリカ国務省が、ウクライナの主権や領土統一の侵害に責任がある個人の資産凍結、ビザ発給制限などの制裁措置を発表。いずれもロシア政府高官がターゲットと見られる。

 外交力の弱さが指摘されるオバマ政権だが、アメリカにもEUの対ウクライナ外交に対しては少なからぬフラストレーションが存在する。ヤヌコヴィッチ体制が崩壊する約3週間前となる2月初旬、ユーチューブでビクトリア・ヌランド国務次官補とジェフリー・パイアット駐ウクライナ米大使との電話会談を録音した音声ファイルが公開された。

 音声ファイルを誰がどのようにして公開したのかは不明だが、ネット上で公開された電話会談では、ウクライナの政情不安に重い腰を上げようとしないEUの姿勢などが批判され、ウクライナの政情を安定させるためにEUではなく国連が動くべきだとする2人の見解が明かされている。「EUなんて、くそくらえ」と発言していたことまでが明るみになり、のちにヌランド国務次官補は会話が本物であったことを認め、謝罪している。

 EUに対するフラストレーションは、多くの市民がEUに憧れを抱いていたはずのキエフでも高まってきているという。再びオルニックさんが語る。

 「キエフ市内だけでも、EUに対して複雑な思いを抱いている市民は少なくありません。西ヨーロッパの一部になりたいと切望するウクライナ人がこれだけ多いにもかかわらず、EUが手を差し伸べてくれないことに失望する声も少なくありません。特に独立広場で行われた反政府デモの際には、EUに裏切られたと憤慨する人は多かったです。

 ヤヌコヴィッチ前大統領に限らず、ウクライナの過去の指導者や政権には汚職の話が常につきまとっていました。ヤヌコヴィッチ前大統領や彼の側近は国外、特にEU諸国に多くの資産を保有しており、反政府デモで前政権が強権発動を行う前にEU側が資産凍結などの制裁措置に踏み切っていれば、デモの犠牲者数がもっと少なかった可能性はあります。言葉ではウクライナを大々的に支持するEU諸国がロシアに対してははっきりと物を言えないジレンマを抱えている現状は反政府デモの際に痛感していたので、クリミアを巡るEUの動きにはそれほど驚いていません」

7804とはずがたり:2014/04/08(火) 14:33:24
>>7801-7804
ブダペスト覚書を反故にすることは
他の核保有国にも影響を与えるか?

 これまでに話を聞いたウクライナ人の多くが、「核兵器を手放すべきではなかったのかもしれない」と語った。前述のポステムスカさんは、ヤヌコヴィッチ体制崩壊から間もなくしてロシアが本格的な軍事介入も辞さない姿勢を打ち出したことで、20年前に結ばれた「ブダペスト覚書」が、本質的に何の意味も持たないことを痛感したのだという。ポステムスカさんが憤りを隠さずに語る。

 「1991年にソ連が崩壊した直後、ウクライナは世界第3位の核兵器保有国で、国内には約5000発の核弾頭がありました。ソ連崩壊後にアメリカを中心とした核保有国はウクライナに核拡散防止条約に加盟するよう迫り、最終的にウクライナは国内の核弾頭を廃棄、またはロシアに譲渡することで合意し、その見返りとして米英露の3ヵ国がウクライナの領土の尊重と防衛を確約したのです。

 しかし、国際的な覚書も大国の思惑によって簡単に破られてしまうという現実を見せつけられました。ウクライナ国内には核兵器はもはや存在せず、抑止力として使えるものはもう何もないのです」

 ウクライナ人が憤慨する覚書の反故は、世界中に大きな問題を提起した。ウクライナから核弾頭を全てなくす「ブダペスト覚書」は米英露の主導で行われ、ウクライナは領土保全の確約と財政支援を条件に覚書にサインをした。しかし、その覚書がウクライナにおける一連の政変のなかで、大国の思惑によって事実上無効とされてしまった。

 奇しくもイランの核開発停止を求めて交渉を続ける主要3ヵ国は米英露であり、領土保全の確約が大国によって簡単に反故されてしまう現実や、抑止力になりうるものを持たない国が大国に翻弄される姿をイラン政府はどのような思いで見ていたのだろうか?

 すでに核を保有している国や開発中とされる国に対して、欧米やロシアが核の不拡散を理由に廃棄や開発中止を求めても、今後その言葉にどれだけの信頼性を見いだせるのだろうか。ブダペスト覚書の事実上の反故は、やがて他の国々にも少なからず影響を与えそうだ。

7805とはずがたり:2014/04/08(火) 14:36:07

アメリカの口先介入でロシアを止めることは出来ないのではないか。。ロシアのウクライナ侵攻があったらアメリカが対応に忙殺されてる間に中国は尖閣ぐかい奪いに来そうやね。。

米国:「強い懸念」露の関与示唆…ウクライナ東部情勢
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/20140408k0000e030190000c.html
毎日新聞2014年4月8日(火)11:02

 【ワシントン和田浩明】ケリー米国務長官は7日、ロシアのラブロフ外相と電話協議し、ウクライナ東部ドネツク州などで親露派住民が州政府庁舎を占拠し「人民共和国」の設立を宣言している情勢について「強い懸念」を表明した。ロシアがウクライナ不安定化の動きを続ければ追加制裁を実施する意向も改めて伝えた。カーニー米大統領報道官は、親露派デモ隊の一部が「金をもらって雇われており、地元民ではない強固な証拠」があると明言し、ロシアの関与を示唆した。

 国務省のサキ報道官によれば、ケリー長官はラブロフ外相に対し、ドネツクやハリコフなどのウクライナ東部諸都市で過去24時間に発生した州庁舎占拠やロシア編入の要請は、「(住民の)自発的行動には見えない」と指摘。「ロシアの支持を受けて準備された」とのウクライナ政府の見方に触れ、ウクライナ内部でロシア情報部員が拘束されたことにも言及したという。

 タス通信によると、ラブロフ外相はウクライナで連邦制導入の検討や憲法改正を要求。一方で両外相は10日以内に米露とウクライナ新政権、欧州連合(EU)による直接対話を実施し緊張緩和策を協議することで一致した。

 カーニー報道官は今回の事態について、ウクライナ国境付近での大規模なロシア軍部隊の展開など「ロシアのウクライナに対する圧力強化」がもたらしたもの、と指摘。ロシアがさらなる領土侵犯や主権侵害を行えば「深刻な事態の悪化」であり、米国はより強力な追加の経済制裁を実施する準備があると発言。ロシアに対し、国境地帯からの部隊撤収とウクライナ政府との直接対話を開始するよう改めて求めた。

7806とはずがたり:2014/04/08(火) 14:39:27
>ウクライナに連邦制を導入し、北大西洋条約機構(NATO)に加盟しない中立的な立場を明確にすることが重要だと主張。また、ウクライナの憲法を改正してロシア系住民の自治を強化する必要性を改めて強調した。
まあロシアが侵攻したりしないのなら妥協策として飲めるんでないの?連邦からの離脱とロシア編入を画策とかになってくると可成りきな臭い話しになってくるが。。

米、ロシア編入の動きに警告=ウクライナ・EUと4者会合調整
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140408X421.html
時事通信2014年4月8日(火)10:10

 【ワシントン時事】ケリー米国務長官は7日、ラブロフ・ロシア外相に電話し、ウクライナ東部ドネツクなどで起きているロシアへの編入の動きに「重大な懸念」を表明、ロシアがウクライナの不安定化を進めれば「代償を伴わせる」と警告した。サキ国務省報道官が同日の記者会見で明らかにした。

 報道官は、ウクライナ東部各地の親ロシア派デモ隊について「このうち何人かは買収され、地元住民でないことを示す確かな証拠がある」と強調。ケリー長官もラブロフ外相に対し「一連のデモは自然発生的なものではない」と述べて、ロシアの関与を指摘した。

 ロシア外務省によると、ラブロフ外相は電話会談で、ウクライナに連邦制を導入し、北大西洋条約機構(NATO)に加盟しない中立的な立場を明確にすることが重要だと主張。また、ウクライナの憲法を改正してロシア系住民の自治を強化する必要性を改めて強調した。

 ロシアは対ウクライナ国境に数万人規模の部隊を集結。撤退の動きは確認されていない。

 サキ報道官によると、米ロ外相は、ウクライナ情勢の緊張緩和に向け、ウクライナとロシア、米国、欧州連合(EU)による4者会合を10日以内に行うことで調整に入った。具体的な議題は今後詰めていくという。

7807とはずがたり:2014/04/08(火) 15:32:10

2014年 4月 08日 11:31 JST
独首相、対ロ柔軟姿勢に―対決回避の国民感情も反映
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304364704579488372185384400.html#articleTabs%3Darticle

 【ベルリン】ドイツのメルケル政権はロシアに対する融和的な路線をひそかに模索している。ドイツのビジネス権益を保護するとともに、ロシアを敵に回すのを嫌悪する一般国民を安心させるための方針転換だ。

 メルケル首相は、プーチン大統領にウクライナを威嚇しないよう警告し続けてきた。ロシアはクリミア編入によって政治的、経済的に大きな打撃を受けるだろうと述べていた。だがここにきて、クレムリンとの一層の対話の必要性を …

7808チバQ:2014/04/08(火) 22:47:11
http://mainichi.jp/select/news/20140408k0000e030202000c.html
ウクライナ:東部2州が共和国宣言 露編入の動き加速
毎日新聞 2014年04月08日 11時25分(最終更新 04月08日 16時38分)


ウクライナ ハリコフ州、ルガンスク州 地図
拡大写真 【モスクワ田中洋之】ウクライナのメディアによると、東部ハリコフ州の州都ハリコフで7日夜、州政府庁舎を占拠した親ロシア派住民が州議会に代わる独自の会議を開き、「ハリコフ人民共和国」の創設を宣言した。隣接するドネツク州でも同日、親ロシア派勢力が「ドネツク人民共和国」の創設を宣言しており、ロシア系住民の多い東部でウクライナからの分離とロシア編入につながる動きが加速している。

 ハリコフ州の独自会議は136人で構成し、ドネツク州と同様に共和国の地位に関する住民投票を計画。正統な大統領とみなすヤヌコビッチ氏に会議を公認するよう求めたほか、ロシア政府に対し仲介者として住民投票の平穏な実施を保障するよう要請した。

 一方、親ロシア派が東部で動きを活発化させていることを受け、ウクライナ新政権のトゥルチノフ大統領代行は7日、危機対策本部を設置した。東部に軍・治安部隊を増派し、ロシア編入への動きを強める親ロシア派勢力の“鎮圧”に乗り出す構えだが、双方間で大規模な衝突に発展した場合、ロシアが「ロシア系住民の保護」を名目に軍事介入することも予想され、事態は緊迫度を増している。

 トゥルチノフ大統領代行は国民向けの声明で、武器を所持しているデモ隊を「テロリスト」として厳重に取り締まるほか、ロシア軍部隊が展開しているウクライナ東部の国境防備を強化する考えを示した。またアワコフ内相は7日、ドネツク、ハリコフ、ルガンスクの東部3州に他地域から特殊治安部隊を派遣したと表明。ウクライナ治安機関筋はロシア通信に対し、国内軍をはじめ、極右連合「右派セクター」の戦闘員らで構成する国家親衛隊、米国の雇い兵部隊が東部に投入されたことを明らかにした。ウクライナ最高会議(国会)では東部3州に非常事態を導入すべきだとの声も上がっている。

 こうした中、ロシアのラブロフ外相は7日、ウクライナのデシツァ外相と電話協議し、ロシア系住民が多いウクライナ東部・南部で住民の合法的な訴えを力で抑えることは許されないと指摘。危機打開のため全国的な対話を速やかに始めるよう求めた。ロシア外務省はウクライナ政府が東部に軍を増強していることに懸念を表明し、「内戦につながる恐れがある」として軍事的な準備を即時停止するよう呼びかけた。

7809チバQ:2014/04/08(火) 22:48:00
http://mainichi.jp/select/news/20140409k0000m030078000c.html
G20:ウクライナ支援焦点
毎日新聞 2014年04月08日 21時46分

 主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が10、11の両日、米ワシントンで開かれる。ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の編入後、初めての主要な国際会議となる。米欧とロシアの対立が続き、世界経済への悪影響が懸念される中、ウクライナ支援で一致し、緊張緩和につながる議論ができるかが焦点になる。

 ロシアの金融支援打ち切りで財政危機に直面しているウクライナに対し、国際通貨基金(IMF)は最大180億ドル(約1兆8500億円)の融資枠を設定。日米欧も支援策を発表している。日米欧は、ロシアを含めたG20全体で支援姿勢を示したい考えだ。ウクライナがデフォルト(債務不履行)すれば損失を免れないロシアも支援を支持するとみられる。ただ、G20の場で米露のつばぜり合いが激しくなれば、議論が紛糾する可能性もある。

 一方、ロシアも米欧の経済制裁で資金流出が続き、2014年度はマイナス成長に陥りかねない。ロシアと関係が深い欧州経済に悪影響が及ぶ恐れがある。ウクライナ問題は、世界経済のリスク要因の一つとしても議論される見通しだ。

 会議ではこのほか、中国経済の減速懸念や、米国の量的金融緩和縮小が新興国経済に与える影響も点検する。また、前回(2月)の会議で、G20は今後5年間で国内総生産(GDP)の総額を従来想定より2%以上底上げする成長率目標を掲げており、実現に向けた各国の取り組みについても意見が交わされる。

 日本からは麻生太郎財務相と黒田東彦日銀総裁が出席。4月に消費税率を8%に引き上げ、財政健全化に取り組んでいることや、日銀の大規模な金融緩和などを通じて、デフレ脱却と経済再生を進めていることをアピールする。【小倉祥徳】

7810チバQ:2014/04/08(火) 22:51:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140408/erp14040821410006-n1.htm
【ウクライナ情勢】
東部で相次ぐ「共和国」樹立宣言…米長官「露が関与」懸念 追加制裁発動を警告
2014.4.8 21:39 (1/2ページ)

ドネツクの州庁舎前に座り込む親ロシア派デモ隊メンバー=7日(ロイター)
 【モスクワ=佐々木正明、ワシントン=小雲規生】ウクライナ東部ドネツクでドネツク州の政府庁舎を占拠した親ロシア派のデモ隊は7日、「ドネツク人民共和国」の樹立を宣言、同じく東部ハリコフでも親露派住民らが独自に「議会」を開催し、「ハリコフ人民共和国」の樹立を宣言した。ケリー米国務長官は同日、ラブロフ露外相と電話会談し、事態の背後にロシア政府の関与があるとの見方を示唆し、「重大な懸念」を表明した。

 米国務省のサキ報道官が7日の記者会見で明らかにしたところによると、ケリー氏はラブロフ氏に対し、ロシアが事態を悪化させれば「さらなる代償を伴う」として追加経済制裁の発動を警告した。

 両氏は米、露、ウクライナ、欧州連合(EU)による会合を10日以内に開催することについても協議。日時や議題に関して、話し合いを続けているという。

 カーニー米大統領報道官も7日の記者会見で、ウクライナ情勢の悪化は「ロシアによる圧力が高まった結果だ」と指摘。暴徒化している親露派勢力の一部は地元住民ではなく、金銭などで外部に雇われているとの見方を示し、ロシアの介入を牽制(けんせい)した。

 さらにカーニー氏はロシアが秘密裏であってもウクライナ東部に侵入すれば、「非常に深刻な事態の悪化にあたる」とし、追加経済制裁の発動要件に該当すると強調した。

 ウクライナ東部で広がる分離独立の動きに、同国のトゥルチノフ大統領代行は「ロシアによる第2の作戦だ」と指摘。ドネツク、ハリコフのほか、親露派デモ隊が警察施設に侵入したルガンスクへの特殊部隊らの増員を決定した。

 ハリコフでは8日朝、「対テロ作戦」が行われ、デモ隊に占拠されていた庁舎は解放された。少なくとも70人が逮捕されたという。

 しかしウクライナのメディアによると、ハリコフでは混乱が続き、デモ隊が地元テレビ局を占拠し、独自番組の放送を画策しているという。

 こうした中、ウクライナ最高会議(国会)は同日、ウクライナの領土一体性を侵害する活動を行った者への罰則を強化する法案を審議、賛成多数で可決した。

 アバコフ内相は同日、ハリコフで庁舎の警戒に当たった警察官らが任務を怠り、デモ隊の侵入を許したとして、担当官らの大幅解雇を行うと発表した。

7811チバQ:2014/04/08(火) 22:52:51
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140408/mds14040808480000-n1.htm
再び…弾圧の気配 ルワンダ大虐殺から20年
2014.4.8 08:47

ルワンダ・キガリの大虐殺記念館に展示されている被害者らの写真 (AP)
 ルワンダで少数派ツチ人や穏健派フツ人約80万人が犠牲になった大虐殺が始まってから7日で20年を迎えた。首都キガリの競技場での追悼式典で、カガメ大統領が演説。市民は7日から服喪期間に入る。式典に先立ち、キガリの大虐殺記念館には、五輪の聖火のように全国各地をリレーした「追悼の灯」が到着。大虐殺の期間と同じ100日間、燃やされ続ける。

 ルワンダは大虐殺以降、目覚ましい経済成長を遂げ、民族対立は影を潜めた。一方で、ツチ人のカガメ政権は野党などへの弾圧を強める。

 日本貿易振興機構(JETRO)アジア経済研究所の武内進一地域研究センター次長は「カガメ氏は重要な歴史である大虐殺の大規模な追悼イベントを利用し、ツチ人政権の正統性を強調しようとしている」と指摘した。

                  ◇

【用語解説】ルワンダ大虐殺

 ルワンダの多数派フツ人が、内戦などを通じ長年対立していた少数派ツチ人を大量に殺害した事件。1994年4月6日、フツ人のハビャリマナ大統領らが乗った航空機がルワンダの首都キガリで撃墜されたのをきっかけに、フツ人主体の政府軍や民兵が同年7月までの約100日間、ツチ人やフツ人穏健派ら推定80万人をおのなどで虐殺。現在のカガメ大統領が率いたツチ人主体のルワンダ愛国戦線(RPF)が政府軍を破り、全土を制圧。報復を恐れたフツ人らはザイール(現在のコンゴ)など周辺国に逃れた。ルワンダ国際犯罪法廷が94年に設置され、これまでに60人以上が有罪、12人が無罪の判決を受け、9人が逃亡中。(共同)

7812チバQ:2014/04/08(火) 23:06:29
http://mainichi.jp/select/news/20140408k0000e030212000c.html
インド最大野党:核先制不使用見直し 日印交渉に影響も
毎日新聞 2014年04月08日 12時03分(最終更新 04月08日 12時12分)


最大野党インド人民党の次期首相候補、ナレンドラ・モディ氏=AP
拡大写真 【ニューデリー杉尾直哉】インド総選挙で勝利が予想される最大野党・インド人民党が、「核の先制不使用」の原則を見直そうとしていることがわかった。7日発表のマニフェスト(選挙公約)に「核政策の再検討」が盛り込まれており、見直しを進めていくという。ロイター通信がマニフェスト作成に関わった人民党筋の話として伝えた。

 核拡散防止条約(NPT)加盟を拒否するインドが、次期政権で先制不使用原則を放棄すれば、欧米社会からの批判は免れない。特に、日印原子力協定交渉を継続している日本政府・国民からの反発は必至で、日印交渉が暗礁に乗り上げる可能性もある。

 インドは1998年、人民党のバジパイ政権のときに24年ぶりに地下核実験を実施し、日米などの制裁を受けた。これを受け、バジパイ政権は「核の先制不使用」原則を打ち出し、国際社会の理解を得ようとした。

 だが、敵対国のパキスタンが先制不使用を宣言していないことを理由に、人民党は今回、先制不使用の放棄検討を打ち出したようだ。中距離戦術核などの先制使用を想定している模様だ。人民党の次期首相候補で、「反パキスタン」派とされるナレンドラ・モディ氏もこの方針を承認しているとみられる。

 一方、2004年からの与党・国民会議派のシン政権は、「核実験のモラトリアム(一時停止)」を維持し、欧米諸国から評価された。08年に米印が原子力協定に署名し、その後、日印も原子力協定の交渉に入ったのはこのためだ。

 シン首相は今月2日、ニューデリーで講演し、「核なき世界を実現する第一歩として、核保有国すべてが先制使用しない国際的取り決めが必要だ」と訴えた。人民党の核に関する考え方は、シン首相とは大きな違いをみせている。

 今回の人民党のマニフェストは、「バジパイ政権が達成した戦略的(核の)前進は、その後の会議派政権でずたずたにされた」と指摘し、再度の核実験すらにじませる内容となっている。

7813とはずがたり:2014/04/09(水) 00:18:39
>>7812
経済運営に成功して人気出る政権が右派的・タカ派的な政策したがるのはトルコも日本も同じか┐('〜`;)┌

7814とはずがたり:2014/04/09(水) 09:24:10
イラン核協議、第3ラウンド開始 7月合意へ交渉加速 
2014.4.8 22:52
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140408/mds14040822550001-n1.htm

 【ベルリン=宮下日出男】イラン核問題の包括的な解決に向けた欧米など6カ国とイランの第3回協議が8日、ウィーンで始まった。双方は交渉期限となる7月20日までの最終合意の締結に前向きだが、どこまでイランの核開発を認めるかで見解の隔たりが残っており、今回の協議で交渉を加速させたい意向だ。

 協議は2日間で、イラン側はザリフ外相、6カ国側は欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表が代表役を務める。

 包括的解決では、イランの核関連活動を容認するかが焦点。交渉の詳細は明らかにされていないが、核兵器転用が懸念されるイランのウラン濃縮活動の可否、今後も継続する場合の活動範囲、西部アラクで建設中の実験用重水炉の取り扱いなどが協議されているとみられる。

 米欧は軍事転用が不可能となる程度までに核活動を制限させる狙いだが、イランは重水炉の設計変更などで譲歩する一方、関連施設の閉鎖は拒む姿勢をみせている。

 米政府高官は最終合意に向けて「克服すべき相違が依然、残っている」と述べ、合意到達は「ルービック・キューブを解くようなもの」と指摘した。

 ただ、双方は合意の形成に前向きで、米政府高官は4日、「5月に草案づくりを始めたい」との意向を表明、イランのアラグチ外務次官も「文書作成のために意見を近づける」と今回の協議に期待感を示した。

 経済が疲弊するイランは合意で欧米の制裁全面解除を急いでおり、6カ国側もロウハニ大統領の下でイランが欧米への融和路線にかじを切ったのを機に長年の懸案に決着を図りたいことが、双方の前向きな姿勢の背景にある。

 また、イランと米国はともに、急速な接近に懐疑的な“強硬派”を国内に抱えており、批判を押さえ込むためにも早期の成果を必要としている事情がある。

 米政府高官は「互いの立場に不審点はない」と述べ、別の米当局者も米メディアに「(双方の)信頼は増している」とイラン側の対応を評価している。

7815チバQ:2014/04/09(水) 19:40:43
http://mainichi.jp/select/news/20140409k0000e030169000c.html
湾岸対立:サウジアラビアとカタール 大使召還など激化
毎日新聞 2014年04月09日 12時05分(最終更新 04月09日 14時57分)

 【カイロ秋山信一】世界最大の産油地域のペルシャ湾岸のアラブ諸国で、サウジアラビアとカタールの対立が表面化している。長年、親米アラブとして協調し、日本にも石油や天然ガスを供給する両国だが、エジプト情勢やイランへの対応を巡って意見の相違が顕在化し、サウジ、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンの3カ国は3月に駐カタール大使を召還するまで関係が悪化。クウェートが仲介にあたっているが、対立解消のめどは立っていない。

 「兄弟国の判断に失望と驚きを禁じ得ない」。大使召還が発表された直後、カタールは声明でサウジなど3カ国を非難した。サウジは「治安と安定を守るためだ」と説明し、「王制への脅威」とみなすエジプト発祥のイスラム組織ムスリム同胞団を、カタールが擁護していることへの不満を示唆した。サウジは大使召還後、同胞団を「テロ組織」に指定した。

 サウジやカタールなど湾岸6カ国は1981年に湾岸協力会議(GCC)を設立し、内外の政策で連携してきた。2011年には、反王制デモが起きたバーレーンにGCCが治安部隊を派遣し、デモを抑圧。王制を脅かす民主化要求運動「アラブの春」の湾岸への波及を妨げた。

 ところが昨年7月に起きたエジプトの軍事クーデターで対立が表面化した。サウジはUAE、クウェートとともに、軍主導の暫定政権に対して総額120億ドル(約1兆2000億円)の支援を表明した。一方、クーデターで追放されたムスリム同胞団主体のモルシ前政権を支援していたカタールは孤立。同国の衛星テレビ局「アルジャジーラ」を通じて、同胞団の抗議活動を積極的に報じる姿勢を取った。

 米欧との対話路線を進めるイランのロウハニ政権への態度にも温度差がある。カタールは昨秋以降、相互に外相が訪問し、経済連携にも意欲的だ。一方、イスラム教スンニ派を国教とするサウジは、シーア派国家のイランの影響力が湾岸諸国に伸びるのを警戒している。

 一連の対立について、天然ガスの輸出で急速に国力を伸ばすカタールが、GCC最大の国土・人口を擁するサウジの覇権に挑戦しているとの見方もある。クウェートが対立の解消に努めているが、サウジは「カタールが政策を変更しない限り、問題は解決しない」(サウド外相)との姿勢だ。

 英シンクタンク・湾岸戦略研究所のオマル・ハッサン所長は「カタールは『アラブの春』で(エジプトの)同胞団が勢力を伸ばすと考えたが、見立て通りにはいっていない。サウジなど友邦との対立は得策ではなく、(今後)政策変更せざるを得なくなる」と述べた。


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