したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

法学論集

1とはずがたり:2005/03/29(火) 14:02:24
憲法や政治思想・安保論など以外の政治・法学関連スレです。判決・刑事事件等扱います。

=関連スレ=
憲法スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1061910652/l100
国際関係・安全保障論
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l100
政治思想総合スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1039194613/l100

844小説吉田学校読者:2007/02/19(月) 21:51:44
公安としては「ガサしてみたかった」だけかもしれませんが、どう出るか「妖怪と名指しされた男」

JR東労組の元会長宅捜索 横領関連
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070219/eve_____sya_____005.shtml

 東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)などを傘下に持つ「全日本鉄道労働組合総連合会」(JR総連)関連の財団法人「日本鉄道福祉事業協会」の元幹部らが協会の管理する金を私的に着服したとされる業務上横領事件に関連し、警視庁公安部は十九日午前、埼玉県小川町にあるJR東労組元会長(71)の自宅や、同協会の元理事長(71)の親族が以前、所有していた群馬県嬬恋村の別荘など約十カ所を業務上横領容疑で家宅捜索を始めた。
 同部などの調べによると、元理事長は在職中の二〇〇〇年六月、女性職員に指示して同協会名義の口座から一億五千万円を引き出し、自分名義の銀行口座に入金させた疑いが持たれている。同部はこの金が嬬恋村の別荘の購入資金に充てられていたとみて調べている。
 また、同時期に七千万円がJR東労組の元会長名義の銀行口座に振り込まれていたことも判明したため、捜索に踏み切った。今後、押収した関係資料を分析するなどして捜査を進める方針。

845今亜寿@ ◆nlHjMum/8M:2007/02/20(火) 21:18:25
振り込め詐欺の影響のせいか、現在ATMで10万円以上の振込みが
不可能になったようで… こないだ利用しに行っていって気づきました。
(月3回は利用してるけど…気づくの遅すぎ?)

846小説吉田学校読者:2007/02/20(火) 22:33:38
これには疑義がある。ていうか記事が甘い。そもそも、令状は証拠の発見→告発とか、証拠の発見→保全とか、立ち入りの先に目的があるはずである。この記事では、立ち入り検査そのものに目的があるみたいな書き方であって、立ち入り検査の後、何をしたいのかよく分からない。
もし、立ち入り検査に強制力を持たせたいだけが本当にこの改革案の目的だったら、それは甘いとしか言いようがなく、児童相談所に刑事告発・行政罰・接近禁止、親権剥奪申立て等々を目的とする調査部門を新設し、家裁(ここが調査+審判をやるから、どうしても自治体や警察などの行政部門の対応が副次的になる)も含めた制度改革に乗り出さないとダメだと思う。

予断ながら、家事審判に強い政治家が1人くらいいたっていいと思うんだけど、元家裁裁判官とか、元家裁調査官とかさあ。

裁判所令状で強制立ち入り 児童相談所の権限強化
http://www.chunichi.co.jp/flash/2007022001000588.html

 児童虐待の疑いがある家庭への立ち入り調査強化を検討していた与野党の国会議員による「児童虐待防止法見直し勉強会」(幹事・馳浩自民党衆院議員)は20日、保護者が出頭要求に応じない場合に限り、児童相談所職員が裁判所から令状交付を受け、強制的に立ち入ることができる仕組みを導入することで大筋合意した。
 立ち入り調査は現行法でも可能だが、強制権が伴わないため保護者の抵抗で断念したり、虐待の発見が遅れたりするケースが指摘されていた。3月中に同法改正案をまとめ、今国会に議員立法で提出、成立を図る。
 勉強会の検討案によると、児童虐待の恐れがある家庭に対し都道府県知事が出頭要求できる制度を新設。2度目の出頭要求にも応じない場合、児童相談所が家庭裁判所などに令状を請求する。

847小説吉田学校読者:2007/02/23(金) 06:38:54
見出しでは「あす」となってますが、これは昨日22日の記事なので、きょう判決。
NNNの取材によれば、大昔の静岡県警のような「冤罪製造機」がいる模様であります。
静岡の場合、「事件がある→見込み捜査」でしたが、鹿児島の場合、飽くまでNNNによれば「事件がない→でも立件」という、それも「二課事件」ばかりであります。普通に考えればこいつに思惑がないはずがないと思いますが・・・

鹿県議選買収事件 あす地裁判決 自白の信用性争点
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=2973

 2003年の鹿児島県議選に絡み、公選法違反罪に問われた元県議中山信一被告(61)ら12被告=いずれも志布志市=の判決は23日、鹿児島地裁(谷敏行裁判長)で言い渡される。捜査段階で一部被告が自白したが、自白は強要されたとして公判で否認。全員が無罪を訴えアリバイを主張、自白の信用性が争われてきた。判決が違法捜査の有無に踏み込むのかも注目される。
 自白したのは、公判中に死亡した山中鶴雄さんを含む6人。同市四浦地区・懐集落にある中山被告の運動員藤元いち子被告(53)宅で、03年2月8日−3月24日の間に計4回、中山被告主催の買収会合があったとされる。授受したとする現金は総額191万円。検察側は、6人の自白調書を証拠に起訴した。
 弁護側は、4回のうち1回目と4回目に中山被告のアリバイを主張。1回目は同市内のホテルで同窓会に出席、4回目はあいさつ回りをしていたとして、「藤元被告宅にいたことはあり得ない。客観的事実に反する」と、自白の信用性を否定した。
 検察側は6人の自白は具体的で詳細と指摘。「会合の出席者や開催時期など重要部分でほぼ一致し、相互を補強している」として信用性を強調した。
 弁護側は、会合の回数と買収金額に関する自白が不自然に変遷していると反論。「取調官の誘導、心理的抑圧で強引に供述が合わされていった」と、取り調べを問題視してきた。
 否認に転じた被告らは「取調官は『認めろ』の一点張り。『金なんてもらってない』と言ったら、怒鳴られた」と違法捜査を主張した。
 弁護側は、刑事訴訟法は自白の強要を禁じているとして、自白調書に証拠能力はないと訴えてきたが、地裁は06年7月27日、「任意性など証拠能力を備えている」と調書の証拠採用を決定した。
 ただ、地裁は決定理由を明らかにしなかった。自白強要の有無が争点だったにもかかわらず、言及を避けた格好。判決はアリバイ成否の判断を軸に、自白が信用できるか、できないかの二者択一。信用性が否定された場合、自白調書の作成過程があらためて問われる。
■「踏み字」3警察官処分/鹿県警
 「踏み字」行為に伴う警部補らの処分を発表する竹之内義次首席監察官(左)=21日、県警本部 鹿児島県警は21日、2003年の鹿児島県議選買収事件に絡む任意聴取時、志布志市のホテル経営川畑幸夫さん(61)の足首をつかみ、親族の名前などを書いた紙を踏ませる「踏み字」行為をした警部補(44)=当時、本部捜査二課=を減給100分の10(3カ月)の懲戒処分にした。監督責任を怠ったとして、取り調べが行われた当時の志布志署長の警視(60)を本部長注意、捜査班長の警部(56)を所属長訓戒とした。処分はいずれも同日付。
 竹之内義次首席監察官は県警本部で記者会見を開き、「警部補の行為は不適切。誠に遺憾で申し訳ない」と述べ、県警として初めて謝罪した。しかし、川畑さんには処分内容を電話で伝えただけで、「現段階で直接の謝罪は考えていない」とした。
 警部補の「踏み字」は地方公務員法に基づく信用失墜行為。警視と警部は県警の内規による監督責任。警部補は「反省している。相手方に謝罪したい」と述べ、警視と警部は「監督責任を痛感している」と話しているという。
 川畑さんへの賠償を命じた鹿児島地裁判決(確定)は踏み字を違法と認定。川畑さんは特別公務員暴行陵虐容疑で警部補を刑事告訴している。同首席監察官は「民事上違法とされたことを重く受け止める」と述べるにとどまった。
 川畑さんは取材に対し「県議選事件の判決直前に幕引きしようとする意図が見え見えだ。身内に甘い処分で到底納得できない」と話した。
 自宅に届いた警部補からの謝罪文についても「受け入れられない」として、同日、警部補側に抗議文を出したことを明らかにした。

848小説吉田学校読者:2007/02/23(金) 06:41:56
名古屋で談合疑惑がきょう噴火する。

地下鉄談合容疑、ゼネコン社員逮捕へ 名古屋地検
http://www.asahi.com/national/update/0223/NGY200702220009.html

 名古屋市発注の地下鉄工事の入札を巡る談合事件で、一連の入札で組織的に談合した疑いが強まったとして、名古屋地検特捜部が来週にも公正取引委員会の告発を受け、独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で、談合を主導した大手ゼネコンなど数社と各社の名古屋市内の支店の業務担当者ら幹部の立件に乗り出す方針を固めたことが分かった。このうち、特に深く関与した業務担当者を逮捕するとみられる。
 地検への独禁法違反容疑での告発は、大阪地検特捜部が摘発した汚泥・し尿処理施設談合事件に続いて全国で2例目で、ゼネコン対象は初めて。
 容疑の工事は、名古屋市が昨年2月と6月に入札を実施した市営地下鉄6号線(桜通線)延伸工事。関係者によると、ゼネコン各社の業務担当者らは、大手ゼネコン「大林組」の柴田政宏被告(70)=別の談合罪で公判中=を仕切り役として、同市の地下鉄工事で常態的に談合。05年12月ごろまでに同工事で談合し、落札予定業者を決めた疑いが持たれている。柴田被告が各社の受注希望や、過去の施工実績などを考慮して談合を仕切ったとされる。
 五つの工区の入札では、鹿島、清水建設、準大手ゼネコンの前田建設工業、ハザマ、奥村組を筆頭として3社で構成する共同企業体(JV)が3〜6JV参加。各落札額は19億5000万〜62億1000万円、落札率(予定価格に対する落札額の割合)は92〜94%だった。
 このうち、4工区の入札が昨年2月に実施されたが、事前に談合情報が寄せられたことから、JVの筆頭として落札が内定していた鹿島と清水建設が、談合を隠す目的で、受注予定の工区を入れ替える「再談合」をした疑いも持たれている。
 これまでの公取委や特捜部の調べに対し、各ゼネコンの業務担当者のほとんどが、05年末の段階での談合を大筋で認めているとされる。しかし、「再談合」について、大手ゼネコンの営業担当者らが否認している。

849とはずがたり:2007/02/23(金) 15:27:41
なんと。。あかんたれやな

元助教授 大麻所持疑い
武村元蔵相長男、滋賀県警再逮捕へ
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2007022300065&genre=C1&area=S00

 銃刀法違反の疑いで甲賀署に逮捕された元滋賀文化短期大助教授の武村俊一容疑者(44)=湖南市夏見=が逮捕時に大麻を所持していたことが、23日に分かった。滋賀県警は同日午後、武村容疑者を大麻取締法違反(所持)の疑いで、再逮捕する方針。

 県警によると、武村容疑者は個人的に使用する目的で、自宅の庭で大麻を栽培していた。大麻を所持し、使用したことを認めている、という。

 調べでは、武村容疑者は今月4日、車のトランクに散弾銃一丁などを放置していたとして、銃刀法違反容疑などで甲賀市内の駐車場で逮捕された際、大麻若干量を所持していたほか、自宅でも所持していた疑いが持たれている。
 武村容疑者は武村正義元蔵相の長男。同短期大は16日、懲戒解雇した。

850とはずがたり:2007/02/23(金) 15:29:04
親の威光で就職出来てたのかねぇ・・
http://read.jst.go.jp/public/cs_ksh_012EventAction.do?action4=event&lang_act4=J&judge_act4=2&code_act4=1000203543

851名無しさん:2007/02/24(土) 00:01:22
>>847
判決はやはり無罪。県議への再チャレンジはないんでしょうかね。
タレコミが切っ掛けで警察が動いたと報道されてますが…
この逮捕で一番利益を得たのは対立候補の現職でしょうな。

鹿県議選買収・地裁判決 12被告全員無罪
自白信用性退ける
http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=3007
(02/23 11:04)
被告12人全員の無罪判決を受け、喜ぶ支援者ら=23日午前10時7分、鹿児島市山下町の鹿児島地裁前
 2003年の鹿児島県議選曽於郡区の選挙違反事件で、投票依頼の買収会合で総額191万円の現金を授受したとして、公選法違反罪に問われた元県議中山信一被告(61)ら12被告=いずれも志布志市=の判決公判が23日、鹿児島地裁であった。谷敏行裁判長は自白の信用性を退け、全員に無罪を言い渡した。
 裁判で争われてきたのは、捜査段階で4回の会合を認めた一部被告の自白調書。検察側にとって唯一の証拠だった。調書内容の信用性をめぐり、検察、弁護側が対立してきた。
 自白内容は具体的で詳細とする検察側に対し、弁護側は(1)中山被告のアリバイという客観的事実に反する(2)会合回数や金額に関する供述が不自然に変遷している(3)裏付ける物的証拠に欠ける−と反論。取調官に自白を強要され、虚偽の供述を迫られたと主張してきた。
 事件をめぐっては、別の買収容疑で取り調べを受けた男性が、取調官から自白強要を受け、「踏み字」をさせられた。

852片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/24(土) 00:10:35
>>851
辞職したあとの補選に、拘置所にいながら本人が出馬されて28822対23018で落選。
その当選者は、件の県議選で次点。1人区になった新選挙区では、その現職候補が出馬しそう。

853名無しさん:2007/02/24(土) 00:49:31
>>852
そういえば地方選は自分が辞めた補選に出れるんでしたっけ。
こうなるなら辞めなくてもよかった…のは結果論か。

調べてみると、別の候補も出るようですね。

[07県議選]元大崎町議西高氏も/志布志市・曽於郡区
( 10/1 付 )
http://373news.com/_senkyo/index.php?ym=200610&storyid=518

 元大崎町議会議員の農業、西高悟氏(46)=同町井俣=は30日、南日本新聞の取材に対し、2007年4月の鹿児島県議会議員選挙に志布志市・曽於郡区(定数1)から立候補する意向を明らかにした。
 西高氏は「大隅半島浮揚は、農業振興なくしてなしとげられない。農業に携わる者として、農家の声を直接県政に届けたい」と動機を説明した。
 同町井俣出身、鹿屋農業高校卒。01年の町議補選で初当選。2期目途中の同日付で町議を辞職した。

854小説吉田学校読者:2007/02/24(土) 07:40:42
>>851-853
厳格の代名詞のような裁判所の玄関で万歳三唱がこだまする。その声は天国の元被告には聞こえただろうか。

中山元県議派公選法違反:鹿児島地裁判決・全被告無罪 「警察正しい、一辺倒」
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070223dde041040072000c.html

 ◇「自白」山中さん、最期まで悔い
 「真実は勝つ」−−。03年鹿児島県議選買収事件で23日、中山信一元県議(61)ら12被告全員を無罪とした鹿児島地裁判決。支え続けた家族や住民の目も歓喜の涙にぬれた。3年8カ月に及んだ裁判ではもう1人、無罪を叫んだ人がいた。05年5月に被告のまま77歳で亡くなった山中鶴雄さん。「自白」の責任を感じ、死の前日も病床で裁判官に「やってない」と訴えた。判決は山中さんの自白も真実でないと認定したが、家族が味わった悔しさは消えることはない。【内田久光】
 「(警察官に)言っても、取り上げてくれんとですよ。全然、もう……。『警察が正しいんだ』と、その一辺倒……」
 山中さんが病院の個室で裁判所の出張尋問を受けたのは、死の前日だった。その1週間前、弁護人と尋問内容の確認をした姿が、ビデオテープに残っている。
 精かんさを感じさせる顔立ち。鼻に栄養チューブをつながれたまま、逮捕された2年前の記憶をたどる。ベッドに横たわったままうつろな表情が続いたが、取調官の態度に話が及ぶと、目を見開き、強い口調に変わった。
 03年4月13日の県議選から3日後、警察に呼ばれて人生が一変した。終わりの見えない過酷な聴取。署に向かう途中に自動車事故を起こし、首をけがしたが、翌々日には入院先から任意同行を求められた。5月13日には逮捕され、9月に保釈されるまで、取り調べは計595時間に及んだ。訴えが届かない絶望から、言われるがままに「自白」してしまった、という。
 一方で山中さんは、13人の被告の中でただ一人、当初から自発的に取り調べの状況を書き留めていた。後に弁護人の間で「山中ノート」と呼ばれる日記だ。「無罪の証拠はないものかと思って……。何とか残しておかないといけないと思った」。公判で否認に転じた理由を尋ねられ、はっきりと「弁護士と裁判官にはうそは言わないと決めていた」と答えた。
 半ば開き直ったような「自白」は、本人だけでなく家族も苦しめた。「父が自白し、それが基になったと周りに言われた。最初は犯人扱い。父はうそを言う人でなく、もう、それが悔しくて……」。山中さんを支え続けた四女(46)は忘れたい過去を思い出しながら、当時の心情を打ち明ける。
 今月17日、被告たちの支援者が地元で営んだ山中さんの追悼法要に家族の姿はなく、この日も傍聴には来なかった。「本当に疲れました。何十年分ものエネルギーを使った感じです」。傷はまだ癒えない。
 ◇「答え差し控える」−−県警本部長
 久我英一・鹿児島県警本部長は23日、判決について「現段階でのお答えは差し控えたい」と述べた。県議会代表質問に答えた。

855小説吉田学校読者:2007/02/24(土) 07:51:09
(続き)
これ、今、自白の信用性の問題が一番大きく報じられていますが、それよりも物証のほうが私は気になります。現金や封筒、メモの存在とか、そういうのがこういう事件では結構重要なわけです。
で、こういう昔ながらの買収の場合、必ずメモは残るのです。それもたぶん、個人的な出納帳、入金・出金の具体的なものは残っていないが、金額は残っているようなものは残っていると思うんです。
この事件、それすらなかったんじゃないか?事件どころか疑惑すらなかったんじゃないか。

12被告全員に無罪 県議選選挙違反 鹿児島地裁判決 事件の存在否定 自白を強制、誘導
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20070223/20070223_028.shtml

 2003年4月の鹿児島県議選をめぐり、住民11人に現金を渡したなどとして、公選法違反(買収、被買収)の罪に問われた元県議中山信一被告(61)=同県志布志市=と住民ら計12被告の判決公判が23日、鹿児島地裁であった。谷敏行裁判長は、捜査段階でいったん自供した5被告の自白調書の信用性を否定。「一部の買収会合の事実は存在しなかったものと言わざるをえない」と述べ、被告12人全員に無罪(求刑懲役1年10月‐6月)を言い渡した。事件では容疑者らを精神的に追い詰めて自白を強要する「たたき割り」と呼ばれる捜査手法が問題化しており、捜査のあり方が厳しく問われる判決となった。
 判決理由で谷裁判長は「自白は客観的事実と相容れず信用できない。内容も説明困難な変遷を繰り返しており、取調官による強制や誘導があった可能性も払しょくできない。あるはずもない会合をあったかのように述べている」などと述べた。
 12被告のうち中山被告や妻のシゲ子被告(58)ら7人は一貫して無罪を主張。残る5人は捜査段階で容疑を認めたが、いずれも後に否認に転じ、自白調書の内容が信用できるかどうかが最大の争点だった。
 判決はまず、4回開かれたとされる買収会合のうち1回目(2003年2月8日)と4回目(同年3月24日)の、中山被告のアリバイについて検討。「会合の現場から約20キロ離れたホテルであった同窓会などに出席していた」との中山被告の主張を認め「会合に参加することは物理的に不可能」とした。
 また、自白調書の信用性については「会合の回数や受け取った金額が取り調べのたびに増えるなど、不自然な変遷がある」と指摘。「わずか7世帯しかない集落で4回も会合を開き、多額の現金を配ることにどれほどの実効性があるのかはなはだ疑問だ」とも述べた。
 この事件をめぐっては、中山被告の共犯容疑で逮捕され、起訴猶予処分とされたホテル経営川畑幸夫さん(61)が「取調官に親族の名前を書いた紙を無理やり踏まされ、自白を強要された」として県(県警)に賠償を求めて提訴(踏み字訴訟)。1月18日の判決は「取調官は公権力をかさに着て川畑さんを侮辱した」と、取り調べの違法性を認めて県に賠償を命令。県側が控訴を断念し、判決が確定した。

856今亜寿@ ◆nlHjMum/8M:2007/02/24(土) 19:00:21
>>849
滋賀の衆参選挙区情勢には影響まだ大きいんすかね>武村家

857片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/25(日) 10:11:17
で、こういう処分に。

誤起訴で3人厳重注意 刑事部長ら、大阪地検
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007022301000570_National.html

 離婚後300日以内に生まれた子を民法の規定通りに前夫の子として届け出た中国籍の女性を誤って起訴した問題で、大阪地検は23日、手続きに関与した大島忠郁刑事部長ら3人を内規に基づく厳重注意処分にした。

 ほかの2人は、刑事部副部長と副検事。副検事が起訴し、副部長と大島部長が決裁していた。

 大阪地検の清水治次席検事は「条文とその運用への理解が不十分だった」と処分理由を説明。「今後、再発防止に万全を期したい」とのコメントを出した。

 懲戒処分にしなかったことについては「検討の結果、相当ではないと判断した」としている。

 この問題では、長勢甚遠法相が19日の衆院予算委員会で「誠に申し訳ないと言う以外にない」と陳謝していた。

858小説吉田学校読者:2007/02/25(日) 11:20:32
仄聞するところによりますと、検察庁の内部試験で任用される副検事は民法の試験の範囲に家族法はないそうです。副検事試験にも家族法、少年法を範囲に含むよう望まれるところです。
ところで、某ヤメ検系のブログを見ますと、「大阪には別所(汪太郎)といった名検事がいたのに、何ゆえ、こんな初歩的ミスをするか」みたいな論調がありましたが、別所氏は神戸地検検事正として、甲山事件で死しても弁解しようのない、メンツにだけにこだわった再逮捕を指揮した張本人でありまして、特捜事件ならまだしも、一般刑事事件で見本にする必要はないと思います。なのに、なぜ、偉大な先輩みたいな名前の出し方をするのか。栄光だけを追い恥辱は追わないのか。こういうのを世情、無反省と呼ぶ。
私の言いたいことは、名検事必ずしも実務家に非ずということでして、初歩的ミスの防止は、まず日ごろの鍛錬といったところでしょうか。

<民法772条>認識不足で起訴、検事ら注意処分 大阪地検
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070223-00000152-mai-soci

 交際相手との子を前夫の子として届け出た中国人女性を民法772条の規定の認識不足から、公正証書原本不実記載・同行使罪で誤って起訴したとして、大阪地検は23日、担当の副検事と決裁した大島忠郁刑事部長、副部長の計3人を内規に基づく厳重注意処分とした。

859小説吉田学校読者:2007/02/25(日) 11:41:36
この女性元社長は長崎県知事選に出馬したことのある小久保徳子氏のことと思われるが、こんな内情があったんですか・・・

ゆびとま:前社長「放逐」…アドテックス・前田容疑者ら
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070225k0000m040085000c.html

 コンピューター関連機器会社「アドテックス」(東京都港区)の民事再生法違反事件で、同社社長、前田大作容疑者(51)らが、350万人の会員を持つインターネット上の同窓会サイト「この指とまれ!」の運営会社の経営に参画し、女性社長を中傷して辞任に追い込んでいたことが分かった。経営の実権を握った後、別の会社に売却しようとしていたことも判明し、警視庁は企業売却益が目的の乗っ取りだったとみている。
 この会社は90年に設立された「ゆびとま」(長崎市)。「この指とまれ!」は、小学校から大学までの出身校ごとに同窓生が情報を交換するサイトで、全国の約6万4000校の出身者約350万人が会員登録している。
 関係者によると、「ゆびとま」は06年1月に東京のIT(情報技術)会社と合併した。この際、前田容疑者が社長を務める「日本スポーツ出版社」(東京都中央区)が1億円を出資。前田容疑者と、アドテックス元役員の下村好男容疑者(45)=民事再生法違反容疑で逮捕=が「ゆびとま」の経営に参画することになり、創業者の女性社長やIT会社社長との共同経営体制になった。
 ところが合併から約2週間後に開かれた臨時株主総会で、下村容疑者が女性社長にスキャンダルがあると中傷し、「社長にふさわしくない。辞めなければ解任動議を出す」と発言。当時、地方自治体の首長選に立候補していた女性社長はトラブルの拡大を懸念し、辞任に追い込まれた。
 06年2月には、IT会社社長に対して「ゆびとま」の経営から退くよう要求。社長が反発すると下村容疑者が元山口組系暴力団の組長であることを告げて恐れさせ、経営から手を引かせたという。
 さらに両容疑者は同年10月、別の情報関連会社に「ゆびとま」を売却することを画策した。売却はいったん合意にこぎつけた後、相手に破棄されて頓挫(とんざ)したが、関係者は「彼らの経営介入は『ゆびとま』を売って暴利を得ることが目的だった」と話している。
 「日本スポーツ出版社」はプロレス週刊誌「ゴング」を発行。前田社長は敏腕経営者として一部で知られ、IT会社社長は知人の紹介で出資を依頼した。

860片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/25(日) 12:01:38
>>858
私はその検事存じませんが、検察内部では偉大な人として扱われていそうですね。口伝で話が広まって。
児島惟謙みたいなもんかな。

>>859
ちょうどこの時期だったんですねぇ。感慨深いというかなんというか。
それ以前から、泣かず飛ばずでしたから、逃げ出した側面もありそう。

861今亜寿@ ◆nlHjMum/8M:2007/02/25(日) 12:03:32
>>858
甲山事件はいまだに清水一行は保母が犯人だと主張してるんでしょうかね。
再審無罪のときに清水はそう主張してたけど

862小説吉田学校読者:2007/02/25(日) 12:18:20
>>860-861
別所氏とか河井信太郎氏とか、名特捜検事として、名を馳せているので、巨人の長嶋さんみたいな存在になっちゃうんでしょうか?
別所氏は、甲山の差し戻し審(再審ではありません。有罪が1回も出なかったところに、この裁判の非人権体質があると思う)第1審の時も「あの保母が殺したと確信している」と関西テレビのインタビューで答えていて、日大板倉教授だったと思いますが、こっぴどくいつもの「これは懲役3年ですねえ」とかのスタンスじゃなくて顔を真っ赤にして、「こういう人物をトップに戴いていた関西検察は猛省すべきだ」とコメントしていたのが記憶に残ります。
河井氏は、日通汚職の時の特捜部長ですが、その後、広域暴力団会長の弁護とかを引き受けて、「特捜OB→闇世界の守護神」の先駆者でもあります。

このブログ子(あえて名を秘す)ですが、自分に都合が悪いと検察批判するくせに、こういう崇拝傾向があるのであります。だから大っ嫌いです。
それに大体の話、特捜検察だけが検察でしょうか?
さらにいえば、昔話が花開くようになった組織は死にいくと思います。

863小説吉田学校読者:2007/03/09(金) 07:04:10
「控訴断念」ということは「控訴したかったけど、しない」という意味なので、マスコミ報道としては「控訴せず」の方が正しいのではないでしょうか。
早期の無罪確定は当たり前のことであります。
それと、県警を指導するとしたら、県警キャリアか検察といった「全国の血」が必要と思います。刑事企画課とかじゃなくて。

鹿児島・中山元県議派公選法違反:12人無罪確定 「警察にも罰を」
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/archive/news/2007/03/09/20070309ddm041040125000c.html

◇拘置生活振り返り涙
 やっと無実の身に−−。鹿児島県議選買収事件で検察側が8日に控訴断念を発表し、無罪が確定することになった同県志布志市の12人。地検の会見後、地元で支援者が開いた「控訴断念を祝う会」に顔を見せると、長く過酷だった取り調べや拘置生活の苦労をねぎらい、涙を浮かべて互いに抱き合ったり握手をしたりして感極まった。
 143日間の拘置生活に耐えた庭師の谷田則雄さん(69)は04年2月、93歳だった父深(ふかし)さんを亡くした。保釈からわずか3カ月後。5人兄妹の一番上としてひとり親元に残り、父の看病を続けた谷田さんにとって、身に覚えのない罪で逮捕され、父に寄り添えなかった無念さは消えない。
 被告で元県議の中山信一さんが初当選して4日後の03年4月17日。地獄の取り調べが始まった。「銭もらったろが!」。任意の聴取で朝から夜9時、10時まで責め立てられた。容赦ない調べが連日夜まで続いた。
 親子ほど年下の刑事は取調室の机や壁をけり、机の上に両足を投げ出して自白を迫ったが、否認を貫いた。6月25日、10万円を受け取った容疑で逮捕された。
 遠い鹿児島市で、警察署の留置場と拘置所に閉じ込められた。「認めたら早く出られる」。取調官の誘惑に負けそうになったこともあった。ぜんそくがひどく、毎日看病していた父の容体が気になり、顔が浮かんだ。拘置所で読む新聞のお悔やみ欄を恐る恐る確認する日が続いた。
 8日の「控訴断念を祝う会」に姿を見せた谷田さんは「ゼロのことを100にも200にもした警察が憎い。二度とこんなことをしない立派な警察官を育ててほしい」と訴えた。被告とされた他の11人も心境を語った。
 「この4年間は取り戻せない。警察トップにも罰を与えてほしい」「これで晴れ晴れと表を歩ける」
 12人で最も長い395日の拘置生活を強いられた中山さんは感極まり、声を詰まらせた。「とにかく大変だった。これからみなさんと手を取り合っていきたい」。あいさつで横に並んだ11人全員と固く手を握り合った。【内田久光、新開良一】
◇「本部長は失格」−−警察庁長官
 警察庁の漆間巌長官は8日の会見で「警察本部長には『本当に事件として成り立つか』の見極めなどの資質が必要。そうした資質がなければ本部長としては失格だ」と述べた。当時の鹿児島県警本部長だった稲葉一次・関東管区警察局総務部長は同庁を通じ「今回の無罪判決を重く受けとめている。長官自身から注意を受けたことを肝に銘じて今後に生かしていきたい」とコメントした。
 また、同庁は今回の反省を踏まえ同日、全国警察に刑事局長名で「緻密(ちみつ)かつ適正な捜査の徹底」を求める通達を出した。
◇地検、県警が謝罪
 鹿児島地検は9日の控訴期限を待つことなく早々と“ギブアップ”を表明、県警とそろって12人の被告に対する謝罪を口にした。8日夕、会見した水沼祐治次席検事は苦渋の表情で、無罪を言い渡された被告12人に対し「申し訳ない」と述べ、「謝罪と受け取ってもらっていい」と強調した。
 県警は岩井田親美刑事部長と高岩直樹捜査2課長らが会見。岩井田刑事部長は言葉を選びながら「結果として(被告に)負担をかけ、心情として申し訳ない」と話した。
 また、岩井田刑事部長は、適正な捜査を指導する「刑事企画課」の新設▽本部長・刑事部長らの特別巡回指導▽適正捜査に関する学校教養の強化−−などの再発防止策を発表した。【

864小説吉田学校読者:2007/03/09(金) 07:05:29
「置屋の女郎」って、言うかよ・・「前借金」くらいは言うかもしれないけど。

村上ファンド証取法違反:「供述調書に虚偽」証言
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/archive/news/2007/03/09/20070309ddm041040124000c.html

 証券取引法違反に問われた村上ファンド前代表、村上世彰(よしあき)被告(47)の8日の東京地裁(高麗邦彦裁判長)公判で、証人出廷したファンドの元役員が「昨年の捜査で話してないことを調書に取られた」と怒りをあらわにする場面があった。元役員は「(自分が)『村上ファンドに借金を背負っていて置屋の女郎のようでした』という調書になっていたので、とにかく抵抗した。『削ってください、そんな(置屋の女郎という)こと一言も言ってない』とお願いしたのに『お前の供述書じゃないんだ。検事様が作る供述調書なんだ』と言われた」と証言した。

865小説吉田学校読者:2007/03/09(金) 07:08:10
この捜査方法を思いついた人は金星だが、「振り込め詐欺集団の実態が分からないのに、アシ捜査としてこの手法を使う」のもあって、そうなると「実は、脅されて口座開設しただけなのに逮捕された」なんて事案も出てくるので、功罪相半ばすると思います。

詐欺:「振り込め」口座に売却 容疑で都立高教諭を逮捕−−警視庁
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/archive/news/2007/03/09/20070309ddm041040133000c.html

 振り込め詐欺に利用されると知りながら自分名義の銀行口座をブローカーに売ったとして、警視庁捜査2課は8日、東京都多摩市連光寺1、都立松原高校英語教諭、白土則之容疑者(50)を詐欺容疑で逮捕した。20口座と携帯電話4台を売却し、約50万円を得ていたとみて追及する。
 調べでは、白土容疑者は昨年10月中旬、他人に譲渡する目的で、都市銀行2行に口座を開設し、キャッシュカードと通帳をだまし取った疑い。口座はいずれも2万円で、口座ブローカーの和崎伸明容疑者(36)=携帯電話不正利用防止法違反容疑で既に逮捕=ら2人に売却した。白土容疑者が売却した口座のうち、5口座が振り込め詐欺に悪用され、計450万円が入金されていた。

866小説吉田学校読者:2007/03/10(土) 06:23:51
これもまた「市民」の形か。

<補助金詐欺>厚労省技官、北支援のNGO事務局長ら逮捕
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070309-00000121-mai-soci

 厚生労働省の補助金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は9日、同省技官で埼玉県保健医療部長に出向中の中村健二(49)▽医療機器販売会社「マルクインターナショナル」(三重県四日市市)元社長、小坂浩彰(54)=本名・博幸▽同社員、梶浦裕高(43)の3容疑者を詐欺容疑で逮捕し、関係先約10カ所を家宅捜索した。
 小坂容疑者は、北朝鮮への支援活動をしているNGO「レインボーブリッヂ」の事務局長も務めている。
 調べでは、中村容疑者は鹿児島県保健福祉部長時代の01〜02年度、厚労省から支給された科学研究費補助金を全額使い切ったように装い、実際には余った計210万円を小坂容疑者らと共謀してだまし取った疑い。
 詐取したとされるのは障害者向けインフラ整備の研究目的で、京都府の大学教授を務める主任研究者に支給された補助金計3000万円の一部。中村容疑者の部下の同部課長補佐が8人の共同研究者のうちの1人として参加し、分担金370万円が同容疑者側に振り分けられた。うち210万円が余り、中村容疑者はプリンターなどをマルク社から購入したように偽装。全額を使い切ったとするうその報告書を主任研究者に提出したという。
 中村容疑者は容疑を認め、小坂容疑者は「(物品は)納品したはずだ」と否認している。主任研究者の教授によると、両容疑者とは面識がなく、8人の分担研究者を国側から紹介されたという。経費や研究成果は1年ごとに分担研究者から報告を受け、まとめて厚労省に報告していた。
 中村容疑者は慶応大医学部卒。84年、旧厚生省に入省し、01年1月〜03年8月に鹿児島県保健福祉部長。05年4月、大臣官房総務課企画官から埼玉県に出向し、現職に就いていた。

架空取引口座に3000万円
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/03/10/k20070310000023.html
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/03/10/d20070310000023.html

 厚生労働省から出向している埼玉県の部長らが厚生労働省の補助金をだまし取っていたとされる事件で、逮捕された部長らが架空の取り引きを装った会社の口座には、ほかにも補助金を受けている複数の研究者などからおよそ3000万円が振り込まれていたことがわかり、警視庁は資金の流れについて調べを進めています。
 この事件は、埼玉県の保健医療部長、中村健二容疑者(49)と北朝鮮などの支援活動をしている東京のNGO「レインボーブリッヂ」の代表代行で医薬品輸入販売会社の元社長、小坂博幸容疑者(54)ら3人が厚生労働省が研究費として交付した補助金210万円をだまし取っていたとして詐欺の疑いで逮捕されたものです。中村部長は当時、厚生労働省から鹿児島県の保健福祉部長に出向していましたが、部下の職員が担当した障害者の健康に関する研究費が余ったのに小坂代表代行の会社からプリンターなどを購入したように装って返還しなかったということです。これまでの調べによりますと、小坂代表代行の会社はほとんど取り引きの実態がなかったということですが、会社の口座には、ほかにも厚生労働省の補助金を受けている複数の研究者などからおよそ3000万円が振り込まれていたことがわかりました。警視庁は、中村部長らがほかにも補助金をだまし取っていた疑いがあるとみて、資金の流れについて調べを進めています。

867名無しさん:2007/03/11(日) 01:04:04
補助金詐欺:「NGOは半分詐欺」逮捕前に小坂容疑者語る
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070310k0000m040169000c.html

 「NGOは半分詐欺のようなもの」。警視庁捜査2課が9日に摘発した補助金詐欺事件で、医療機器販売会社社長、小坂浩彰容疑者(54、本名・博幸)は逮捕前日、毎日新聞の取材にそう答えていた。共謀したとされる厚生労働省技官で埼玉県保健医療部長、中村健二容疑者(49)とは10年来の友人。北朝鮮との太いパイプをアピールし、テレビにもたびたび出演していたNGO「レインボーブリッヂ」(東京都中央区)設立者としての顔も持っていた。

 NGOは北朝鮮への人道支援を目的に、小坂容疑者が中心になって00年4月に設立。自ら事務局長を務め、現在は代表代行を兼ねる。

 小坂容疑者は8日、訪朝に関する毎日新聞の取材に応じた。逮捕を予想している様子はなく「我々NGOは半分詐欺みたいなことをして金を取っているから」と冗談交じりに答えていた。

 北朝鮮への人道支援活動の一方で、常にカネをめぐるうわさも。度重なる訪朝目的は「お金もうけで利権だ。それ以外にない」などと話した。メディアへの意識も強く、こんなことも口にする。「メディアに出ないと商売にならないもんね。依頼を断りながらたまに出るのがいいパターンだ」

 横田めぐみさんの元夫の金英男(キムヨンナム)氏や娘のヘギョンさんとも「おれは(北朝鮮側との交流の)実績があるから会える」と強調。03年7月に、蓮池薫さんらの子供の写真などを持ち帰って話題となったが「17〜18年前にゴルフ場開発に絡み、先払いの金が選挙資金に流用された詐欺罪で実刑判決を受けた」と記者会見で話していた。

 02年の暮れには、ヘギョンさんと横田滋さんを北朝鮮で面会させようと画策。家族会などが拉致問題を幕引きさせる動きとして反発したため、これは実現していない。

 一方の中村容疑者。不正を行ったとされる鹿児島県部長時代の部下の男性は、逮捕の知らせに「信じられない。明るく温厚な印象だった。ばりばり働くタイプではないが、自由にやらせてくれる人だった」と驚いた様子だった。
毎日新聞 2007年3月10日 0時41分

868小説吉田学校読者:2007/03/16(金) 23:02:48
結局、「大山鳴動、鼠2匹」

比高官接待巡り罰金命令 九電工社員
http://www.asahi.com/national/update/0316/SEB200703160014.html

 電気設備工事大手の九電工(福岡市)の現地法人社員が自社製品を採用してもらおうと、フィリピン国家捜査局(NBI)の長官らに高額のゴルフ用品を贈ったとされる事件で、福岡区検は16日、現地法人の当時の副社長(44)と技術者(35)=いずれも九電工から出向=を不正競争防止法違反(外国公務員への不正利益供与)の罪で略式起訴した。福岡簡裁は同日、それぞれ罰金50万円と罰金20万円の略式命令を出し、2人は即日納付した。
 同法は98年から、商取引で不正な利益を得ることを目的に外国の公務員に金銭や物品を贈ることを禁じており、これが適用されたのは全国で初めて。
 適用例がなかった背景には、わいろと営業活動費の線引きが難しいことや、海外での証拠集めの難しさなどがあった。しかし、検察当局は度を越した接待は許されないという一罰百戒的な意味もある――などとして立件した。
 略式命令によると、現地法人の社員2人は04年4月、当時のNBI長官と技術部門の責任者を日本に招いて接待。その際、それぞれに約43万円相当と約37万円相当のゴルフクラブなどを贈った。

869小説吉田学校読者:2007/03/17(土) 11:53:53
こちらも「大山鳴動、鼠1匹」
通常、輸出入の告発は税関がやるものです。餅は餅屋。経産省と財務省税関の事前協議がダメダメだったんじゃないんでしょうかね。
だいたい、こういう事案の場合、ブローキングした人がたいていいるもので、得てして「共犯」で告発されるものですが、誰もいなかったの?

不正輸出未遂:ヤマハ発を略式起訴 浜松区検
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070317k0000m040076000c.html

 ヤマハ発動機(静岡県磐田市)の無人ヘリコプター不正輸出未遂事件で、浜松区検は16日、外国為替及び外国貿易法(輸出の許可)違反の罪で法人としての同社を浜松簡裁に略式起訴した。一方静岡地検は同日、同社元スカイ事業部長、内山一雄(58)ら3容疑者=同容疑で逮捕=を「違法行為の意図までは認められない」として処分保留で釈放した。名古屋税関が告発した関税法違反(虚偽申告)容疑とともに起訴猶予とする見通し。
 起訴状によると、同社は05年12月、同法輸出管理令の規制対象に当たる無人ヘリ「RMAX L181」を経済産業省の許可を得ずに中国・北京の空撮会社に輸出しようとした。
 地検は内山元部長らを処分保留にした理由は「会社のためにやったことで反省している」と説明。ヘリの性能については明言せず、輸出先と中国人民解放軍との関係など軍事転用の危険性については「事件の処理に必要のない事実」と述べた。
 今回の事件では、経産省が告発した「自律航行能力」について専門家の多くが否定したことなどから、地検はより確実な「可視外飛行能力」に容疑を切り替えて捜査。静岡、福岡県警合同捜査本部の調べに、3人は「規制対象には当たらない」と容疑を否認していたが、梶川隆社長(62)が今月、任意で事情聴取されたころから反省し、供述を変えたという。
 処分決定後、同社は「検察の判断に安堵(あんど)する一方、略式起訴されたことを厳粛に受け止めている」とコメントを出した。
 一方、捜査本部は「警察は答える立場にない。捜査を尽くしたと考えている」とコメントしている。

870小説吉田学校読者:2007/03/17(土) 12:04:16
堀江被告実刑、判決理由の要旨
http://www.asahi.com/national/update/0316/TKY200703160215.html

 ■ライブドアの自社株売却益の利益計上・架空売り上げ計上について
 (ライブドア株売却に介在した)投資事業組合は脱法目的に結成されたもので、実質的にはライブドアファイナンスがライブドア株を売却した。
 被告は遅くとも04年9月期決算を承認した同年11月18日のライブドア取締役会までには、売り上げ計上の許されない自社株売却益を含めた連結経常利益を記載した虚偽の有価証券報告書を提出すること、架空売り上げを前提とした連結経常利益が記載された虚偽の有価証券報告書を提出することを認識、認容し、宮内亮治被告(ライブドア前取締役)らとの間で共謀が成立する。
 ■ライブドアマーケティング(LDM)における虚偽事実の公表について
 LDMがマネーライフ社との株式交換に関して行った04年10月25日の公表の一部に虚偽があり、同年11月9日の公表も虚偽と判断した。被告は遅くとも株式交換契約の締結を承認した同年10月25日のLDM取締役会までには、虚偽事実を公表すること、架空売り上げを計上し、それを前提とした虚偽の業績状況を公表することを認識、認容し、宮内らとの間で共謀が成立する。虚偽事実の公表は、LDM株の売買及び株価の維持上昇を図る目的だった。
 ■公訴棄却の申し立てについて
 弁護人は検察官と宮内らとの間で、宮内らの別件を公訴提起しない代わりに検察官の主張に沿った供述をする旨の黙契が成立しているなどと主張する。確かに、宮内らがライブドア株を売却して得た金員の一部を個人的に費消したことが強く疑われる状況にはある。
 主犯とされた被告が不公平感を抱くのも一応の理解ができないではない。しかし、宮内らの供述は第三者の供述で裏付けられている。検察官に架空の罪を被告に負わせようとの意図があったとはうかがえない。
 ■量刑の理由
 本件各犯行は証券市場の公正性を害する極めて悪質な犯行だ。粉飾額自体が過去に比べ必ずしも高額でないにしても、結果は大きい。
 粉飾した業績を公表して株価を不正につり上げて、ライブドアの企業価値を実態よりも過大に見せかけ、株式分割を実施して、人為的に株価を高騰させ、結果として同社の時価総額を短期間に急激に拡大させた。一般投資者を欺き、その犠牲の上に立って企業利益のみを追求した犯罪で、目的に酌量の余地がないばかりか強い非難に値する。
 そのスキームは企業会計が十分整備されていない投資事業組合を悪用し脱法を企図したことは明らかだ。スキームの発覚を防ぐために、日付をさかのぼらせて組成した投資事業組合を介在させて複雑化するなど、粉飾の手口は巧妙だ。
 架空売り上げの計上については、公認会計士からの粉飾の指摘があったにもかかわらず意に介せずあえて強行しているのであって、強固な意志もうかがわれる。
 各犯行は、多数の子会社などを擁する企業集団の最高経営責任者である被告や、最高財務責任者である宮内など、経営陣が自ら直接主導するなどして組織的に敢行された。被告らは見せかけの成長にこだわり、短期的な企業利益のみを追求した。虚偽情報にほんろうされる投資者への配慮といった、上場企業経営者としての自覚は微塵(みじん)も感じられない。
 被告はライブドアの創業者で、当時唯一代表権を有する代表取締役社長であり、筆頭株主でもあって、グループ不動のトップとして君臨し、絶大なる権限を保持していた。LDMでの架空売り上げの計上については自ら実行を指示。それ以外の犯行も、宮内からの報告、提案を受けて、これを了承し、最終的な決定をする形で関与している。いずれの犯行においても、被告が中心的な役割を担ったことは否めない。被告の指示、了承なしには、各犯行の実行はありえなかった。
 犯行は被告が前年を上回る業績の向上を公表することを強く希望し、その達成を推進してきた結果にほかならない。加えて被告は大株主で、結果的に犯行の利益を享受している。自らの個人的利益を得る目的のために犯行したとまでは認められないにしても、量刑上看過することはできない。
 被告は公判廷でも不自然、不合理的な弁解に終始している。株主や一般投資者に対する謝罪の言葉を述べることもなく、反省の情は全く認められない。刑事責任は相当に重いというべきである。
 LDMにおける架空売り上げの計上以外の点については、いずれも宮内が中心となって計画、実行したもので、検察官が主張するように被告が最高責任者として各犯行を主導したとまでは認められないことなど、被告のために斟酌(しんしゃく)すべき事情を最大限に考慮しても、実刑をもって臨まざるを得ない。

871小説吉田学校読者:2007/03/17(土) 12:06:42
>>870
「グループ解体の責任」「大株主としての利益考慮」などを考えると、実刑はやむをえないのかなあと思いますね。
投資事業組合を悪用とかありますが、こういう子会社的なものがタン壺みたいな存在になっているのは、どこの会社も一緒でありまして、これをして、「市場全体への詐欺」とか私は言いきれませんね。
あと、宮内の実刑も四分六くらいの可能性であるんじゃないかな?

872片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/17(土) 19:48:44
私は、この件を実刑にするのはあまり賛成ではないんですが、判旨からすれば首謀者は宮内みたいなもんですから、実刑もありそう。そこを「反省・協力姿勢」で埋め合わせるかどうかだが。あまりそれを強調するのも賛成じゃない。

873小説吉田学校読者:2007/03/23(金) 23:13:45
結局「3人実刑」。
司法が経済犯罪の増加に警鐘とか、そういう高踏な意図もなく、単純に「地獄部」に係属されただけじゃないか?

ライブドア粉飾 公認会計士に実刑 東京地裁「職責放棄、信用失墜」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070323-00000033-san-soci
 
 ライブドア(LD)の粉飾決算事件で、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)罪に問われた公認会計士、久野太辰(42)、小林元(52)両被告の判決公判が23日、東京地裁で開かれた。小坂敏幸裁判長は「職責を放棄し、会計士の信用を失墜させた」として、久野被告に懲役10月(求刑・懲役1年6月)の実刑、小林被告に懲役1年、執行猶予4年(同)をそれぞれ言い渡した。
 ■証取法違反 罰金2.8億円
 また証券取引法違反罪に問われた法人としてのLDに罰金2億8000万円(求刑・罰金3億円)、ライブドアマーケティングに罰金4000万円(同5000万円)の判決を言い渡した。
 久野被告らに対する判決理由で、小坂裁判長は「久野被告は約53億円の粉飾を知りながら監査報告書に適正意見を付けた。専門家の社会的責任が重要視されている中で結果の重大性などから実刑はやむを得ない」と述べた。
 日本公認会計士協会によると、同法違反罪で会計士が実刑判決を受けたのは初めてとみられる。
 一連の事件で実刑判決は、LDの前社長、堀江貴文被告(34)=懲役2年6月、控訴=、元取締役の宮内亮治被告(39)=懲役1年8月、控訴=に続いて3人目。
 判決によると、2人は港陽監査法人(昨年6月に解散)に所属し、久野被告はLDの監査を担当。小林被告はLD担当の前任者で、後輩の久野被告に影響力があった。
 小坂裁判長は「自己の経済的利益を追求するあまり、LDが一般投資家を欺くのを阻止できたのに助長した」と批判。小林被告に対しては「監査意見を決定する立場になかった」として情状酌量した。
 粉飾決算については、堀江被告らの判決と同様、「成長性の高い企業を装い、多数の投資者に資金を拠出させた」と悪質性を強調した。

874片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/24(土) 00:02:09
>>873
犯情だとかよりも「時の会社」が行った犯罪&みんなが注目している裁判というところで刑が重くなっちゃった感じがします。
証取法違反で堀江と宮内を実刑にするのは日本法を念頭において賛成しないけど、自分たちでマスメディアを利用して商売してたから、彼らは広い意味では自業自得ともいえます。
でも、公認会計士については、そういう意味での自業自得な面がないところ、前2者への刑罰との均衡を企図してこの刑をつけられた感があって刑の重さについては気の毒に思います。

875小説吉田学校読者:2007/03/24(土) 09:47:14
確定から8年。

富山・長野連続誘拐殺人:宮崎死刑囚の再審請求を棄却
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070324k0000m040089000c.html

 80年の「富山・長野連続誘拐殺人事件」で、身代金目的誘拐、殺人などの罪に問われ、死刑が確定した宮崎知子死刑囚(61)=名古屋拘置所在監=の再審請求審で、富山地裁は23日、請求を棄却した。手崎政人裁判長は「新証拠の提示がなく、再審事由のいずれにも該当しない」と判断した。
 決定によると、弁護側は、殺人などの実行行為者は宮崎死刑囚でなく、知人の男性=無罪が確定=だったなどとして、(死刑を言い渡した88年の)富山地裁1審判決が証拠に基づくものではないと主張した。
 これに対し、手崎裁判長は「1審判決の証拠の評価や採否についての不当性を主張するにとどまる」などとして、再審請求の理由がないとした。
 確定判決によると、宮崎死刑囚は80年2月、富山市で高校3年の女子生徒(当時18歳)を連れ出し殺害。同年3月には長野市の信用金庫の女性職員(同20歳)を誘拐して殺害し、この職員宅に身代金を要求する電話をかけた。知人男性が共謀したとして起訴されたが、無罪が確定している。
 この日の決定について、富山地検の佐野仁志・次席検事は「新しい証拠がない以上、当然の結論」とコメントした。
 宮崎死刑囚の代理人の浦部和子弁護士(名古屋弁護士会)は「決定書を受け取っていないのでコメントできない。決定書が届けば、本人と連絡を取り合って対処を考えたい」と話している。

876小説吉田学校読者:2007/03/24(土) 09:49:32
投与時期で線引きということは、敗訴になった人は、国・製薬会社ではなく、医師に責任があるということか?

薬害C型肝炎訴訟:21人、笑顔なく 投与時期で明暗、「何と言っていいのか…」
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070324ddm041040061000c.html

 残酷な「線引き」は、いつまで続くのか。23日、東京地裁の薬害C型肝炎訴訟判決は、大阪、福岡両地裁判決に続いて、汚染された血液製剤の投与時期で21人の原告を「勝ち」と「負け」に分けた。背後にいる推定約350万人のウイルス性肝炎患者全員の救済を願い闘ってきた原告に笑顔はなかったが、国と企業の責任が三たび認められたことで「一刻も早く謝罪させ、全面解決につなげたい」と決意を新たにした。【清水健二、江刺正嘉】
 判決後の会見で並んで座った原告の新潟市の山本信子さん(40)と浅倉美津子さん。2人が血液製剤フィブリノゲンを投与された時期には半年の差もなかったが、明暗がくっきりと分かれた。2人はこれに先立つ大阪、福岡訴訟であればそろって「勝訴」だった。88年10月に感染した山本さんは、その4カ月前に使用の危険性を警告する緊急安全情報が出ていたことを理由に全面敗訴した。製剤の危険性が判明した後でも、警告義務を果たしていたとして国と企業を免責したのは、薬害肝炎訴訟で今回が初めてだ。「何と言っていいか分からない……」。涙声をやっと絞り出した。
 3度目の判決で初めて企業の責任が認められた第9因子製剤に関しても、勝訴したのは6人中2人。82年に感染した新潟市の平井要さん(56)は「負けることは考えていなかった。納得がいかない」と沈痛な表情。賠償が認められた原告番号8番の男子大学生(21)にも笑顔はなく「国にも勝ちたかったのが本心」。隣の席の平井さんを気遣いながら「投与の時期が違うだけで認められない人のことを考えると悔しい」と声を落とした。
 九州訴訟の原告で、全国原告団代表を務める福岡市の山口美智子さん(50)は「私たちは一つになって闘っている。自分だけ認められたからうれしいとか、そんなことはない」と、判決ごとに変わる線引きに翻ろうされる原告の複雑な思いを代弁する。過去2回の判決後に厚生労働相が面会を拒んだことに憤りを隠さず「今回も原告との協議の場を設けようとしないなら、体を張って抗議する」と厚労省前で座り込みをする覚悟を示した。
 ■解説
 ◇主張の力点、変えて奏功
 薬害肝炎訴訟の東京地裁判決で、初めて第9因子製剤で製薬企業の賠償責任が認められたのは、先行した2地裁の結果を受けて、原告弁護団が主張の力点を変えたことが功を奏したからだ。
 大阪、福岡の両地裁がフィブリノゲン製剤のみで国や企業に賠償を命じたのは、製剤の有効性よりも副作用などの弊害が上回る場合にだけ「有用性」が否定され、責任が生じるという考え方に基づく。フィブリノゲンは87年に青森県で集団感染を起こしたのに対し、第9因子は明白な被害がなく有用性が肯定された。このため東京訴訟の弁護団は、結審直前に「仮に有用な薬でも、重い副作用があるなら医療現場に注意を促すべきだ」との主張を強化。東京地裁判決が両地裁とは異質の構成となったのは、これを受け入れた結果だ。
 また判決は、集団感染発覚後に新種のフィブリノゲンの製造販売を急がせた国の対応を批判。「副作用被害が発生している局面では、被害の拡大防止を最優先した危機管理が求められる」とした上で「国は自ら積極的に情報を収集・分析・検討する必要があった」と指摘した。
 折しもインフルエンザ治療薬「タミフル」を巡り、厚生労働省の対応は後手に回っている。薬害防止のためには「自ら汗をかけ」と国に求めた判決の指摘は過去の話ではない。【高倉友彰】

877名無しさん:2007/03/25(日) 01:02:04
これは画期的な判決だと思うんですが、
盛り上がってるのは名古屋だけなんでしょうかね…

政調費返還請求認める
名古屋市議団訴訟で名地裁判決
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070322/eve_____sya_____009.shtml

 名古屋市の自民党市議団が政務調査費(政調費)の収支を虚偽報告したとして、名古屋市民オンブズマンが松原武久市長を相手に、市が2003、04年度に交付した政調費の一部計2870万円を返還させるよう求めた訴訟の判決が22日、名古屋地裁であった。中村直文裁判長は「市議団が政調費を適法に支出していたと認めることはできない」として原告の訴えを全面的に認め、既に返還済みの410万円を除く2460万円を市議団に返還させるよう市長に命じた。

 原告代理人の弁護士などによると、政調費の返還を命じた判決は数例あるが、返還額としては過去最高。市議団は、使い道が分かりにくい政調費の管理方法の見直しを迫られる格好となり、30日に告示される同市議選では政調費の透明化に対する姿勢が問われそうだ。

 裁判の争点は、市議団が議員1人当たり月額55万円がまとめて交付される政調費のうち、1人5万円分を団の共通経費としていた金の一部が、政調費の目的以外に使われたかどうか。この点について、判決理由で中村裁判長は「収支報告が実態と合致しているかどうかについて、市議団は合理的な説明をしていない。政調費がどのように支出されたかが理解できない以上、不当利得として返還するべきだ」などと述べた。

 訴訟では、元団長の西村建二市議(48)=現在は離団=が団共通経費の一部をプールしていたなどと証言。オンブズマン側はこの証言に基づいて「共通経費はすべて団の調査活動に使ったとする収支報告は事実と異なる疑いが強い」などと指摘、両年度の団の共通経費分の返還を求めていた。

 一方、市側は「虚偽の収支報告をしたかどうかは把握していない」と主張。

 訴訟に補助参加していた市議団は「報告書は調査活動の実態に基づいて作成した」などと反論したが、具体的な活動内容は明らかにしなかった。

 ◇全面的に主張通る

 【名古屋市民オンブズマンの新海聡弁護士の話】こちらの主張を全面的に採用したもので、100点満点の非常にいい判決。(被告が)支出の適切性に関する説明義務をまったく尽くさず、不透明なままで押し切ろうとしたことがこういう判断につながったのではないか。

 ◇判決文検討したい

【松原武久・名古屋市長の話】判決文を詳しく読んでおりませんので、現段階でのコメントは差し控えさせていただきます。判決文を詳しく検討した上で、今後の対応を決めたいと存じます。

 ◇立証機会なかった

【自民党市議団の代理人斎藤勉弁護士の話】こちらの証人申請が却下されており、(正当な支出だったことを)立証する機会が与えられていない。判決文を詳しく読み、今後の対応を考える。

878名無しさん:2007/03/25(日) 01:02:55
名古屋市議団政調費訴訟
「第二の給料」に厳しい目
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070322/eve_____sya_____007.shtml

 「政務調査費が適正に使われたとは認められない」。自民党名古屋市議団の政務調査費の会計処理をめぐる訴訟で、オンブズマン側の請求を認めた22日の名古屋地裁判決は、不明朗な処理を厳しく指摘した。市民から実際の使い道が見えにくく「第二の給料」との批判が絶えない政調費。公金使用に対する議員の姿勢があらためて問われそうだ。

 「団共通経費の残金は、預かり金という形でプールしていた」。一昨年5月、元団長の西村建二市議(48)=現在は離団=は会見で、政調費に関する“慣習”を明かした。

 西村市議は昨年7月の証人尋問で「プール金は以前から選挙前に所属議員に分配されていた」とも暴露。政調費の使い道は、市政に関する調査・研究に限られており、名古屋市民オンブズマンの新海聡弁護士は「政調費の本来の趣旨を逸脱している」と批判。「不明朗な会計処理をチェックするために、領収書はもちろん、具体的な使用目的を記した明細書も提出するべきだ」と強調する。

 全国の政令指定都市のうち、静岡市議会は領収書を全面公開している。札幌、さいたま、京都、大阪、広島、福岡は1件5万円以上の領収書を公開。しかし、名古屋市議会は使途基準の要綱を定めたものの、領収書は一部の会派を除いて未公開のまま。収支報告書に領収書の添付義務がないのが実情だ。

 全国市民オンブズマン連絡会議が16日に発表した「全国情報公開度ランキング」で、名古屋市は政令指定都市の中で最下位だった。5つの評価項目のうち、最も配点が大きいのが政調費で、市議会の対策の遅れが足を引っ張った形だ。

 新海弁護士は「訴訟を通じて、政調費の放漫な使われ方が浮き彫りになった。市長の方から議会に領収書の提出を要請するなど、もっとリーダーシップを発揮するべきだ」と話している。

879小説吉田学校読者:2007/03/27(火) 22:39:33
どうもこの法学論集、私が書き込むと「刑事法論集」になるてらいがあるので、内心忸怩たる思いもあるのだけれども注目判例が出ました。
判決文読まないと分からないけど、告訴がない「救済判例」の側面もあるんじゃないでしょうかね?

玄関ドアは「建造物」=「機能も考慮」と基準示す−損壊罪成立で初判断・最高裁
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date4&k=2007032400057

 元妻が住む山口県下関市の市営住宅の鉄製ドアを金属バットでたたいて傷つけ、建造物損壊罪に問われた男性被告(38)の上告審で、最高裁第1小法廷(甲斐中辰夫裁判長)は24日までに、「建造物といえるかどうかは、建物との接合の程度のほか、機能上の重要性も総合考慮して決めるべきだ」との初判断を示した。
 その上で、玄関ドアについて「外壁と接合している上、外界との遮断、防犯や音、風を防ぐ重要な役割も果たしている」として同罪の成立を認め、器物損壊罪にとどまるとする弁護側主張を退けた。

880小説吉田学校読者:2007/04/08(日) 08:12:42
2児の母親は殺害説が濃厚ですが、これから「動機が工作」以外の拉致疑惑事案が相当数浮上すると予測する。
これを解決するには、北朝鮮が「全面自供」するしかないのだが・・・

工作員の夫に振り回された家族…渡辺さんの親友証言
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4200/news/20070408i101.htm

 1973年に行方不明になった埼玉県上福岡市(現ふじみ野市)の渡辺秀子さん(当時32歳)の2人の子供が拉致されたとされる事件で、渡辺さんと親しかった北海道帯広市在住の女性(65)が読売新聞の取材に応じ、北朝鮮工作員だった渡辺さんの夫の動向や一家の様子などを語った。
 その証言からは、国内で暗躍する工作員に振り回された家族の悲しい姿が浮かび上がってくる。
 女性は、渡辺さんが通っていた帯広市内の高校の同級生。渡辺さんの結婚後の68年ごろに付き合いが復活し、毎年夏に帰省する度に会うようになった。
 夫は実家に妻と長女・敬美(きよみ)ちゃん(拉致当時6歳)、長男・剛(つよし)ちゃん(同3歳)を送ると、自分は泊まらず、1人でホテルなどに宿泊し、翌日東京に帰ったため、女性が夫に会ったのは1度だけ。背が高く無口で、高価な眼鏡をかけていたのが印象的だったという。
 中国語や英語も話せたようだった。肩書は貿易会社専務で、「高岡」「高田」「渡辺」と名前を使い分けていた。月収は80万〜120万円。渡辺さんはいつも、封筒に入った札束から食事代を払ってくれた。また、3、4通の預金通帳を持ち歩き、「自宅には10キロの金塊が二つある」とも話していたという。
 女性が渡辺さんから聞いた話によると、埼玉県の自宅には、夫の弟で「ほしの」と名乗る男が同居し、朝早く家を出て、夜遅くに帰ってきた。外で1人でラジオをじっと聞いていたこともあった。家族と外出先からタクシーで帰る時には、夫は5、6軒手前で降りて歩くのが常だったという。
 女性が渡辺さんに電話をかけてもつながらず、逆に渡辺さんがかけてきた時は、決まってデパートなど外出先からだった。「近所付き合いや自由な外出も許されていなかったようだった」と女性は話す。
 朝鮮の民族衣装を着た渡辺さんの写真を見せられたことがあった。豪華で、胸にはブローチが付いていた。渡辺さんは「このブローチを付けて歩くと、向こう(北朝鮮)の人はびっくりした顔をして、お辞儀をして通り過ぎる」と説明し、女性は、渡辺さんが北朝鮮に渡ったことがあるのだろうと思った。
 最後の帰省は73年の夏。渡辺さんはやせ、口数も少なかった。「私の夫、工作員なの」と打ち明けられたのはその直後だった。女性は「工作員」の意味がわからなかったが、渡辺さんからは、夫が道内のホテルや料亭などで、日本の防衛・治安関係者と頻繁に会っていたと聞いた。
 「親子で帯広で暮らすように」と夫からもらった1200万円の小切手も見せてもらった。夫の出国前には、「金塊も売りなさい。その時はきちんとした服装で行きなさい」と指示された、と話していた。この時、「北朝鮮で暮らすことになるかもしれない」とも語っていた。
 女性はまた、一家失跡後の74年3月に「渡辺さん本人から電話があった」と話している。真夜中に突然、女性宅に「福井にいる」と連絡があり、すぐに切れたという。電話口の向こうからは汽笛の音も聞こえた。女性は「長年付き合ってきた秀ちゃん(渡辺さん)の声を間違えるはずがない。きっと今も生きている」と話している。

881小説吉田学校読者:2007/04/17(火) 20:21:31
帰ってきた瞬間これ。
銃犯罪はもとより、テロだとしたら、絶対に許してはいけない。断じて許してはいけない。
そして、テロを公言するような政治団体こそ、破防法の適用対象だと思う。

長崎市長、銃撃される…容疑者と見られる人物を確保
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070417it12.htm

 17日午後7時50分ごろ、長崎市大黒町で、伊藤一長・長崎市長(61)が何者かに撃たれた。
 伊藤市長は救急車に運び込まれた。容疑者と見られる人物は近くで取り押さえられた。

882片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/17(火) 20:25:06
選挙期間中にですか? なぜこういうことが起こるの?

883小説吉田学校読者:2007/04/17(火) 20:31:33
読売差し替え来ました。
NHKによりますと(速報テロップの時に「千の風になって」を歌謡コンサートで流していたのは悪タイミング)、確保された犯人は氏名黙秘。伊藤氏は意識不明の重体。銃声は二発。

長崎市長は二代続いて銃撃されたことになる。本当にふざけんじゃないと思う。

長崎市長、銃撃される…容疑者と見られる人物を確保
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070417it12.htm

 17日午後7時50分ごろ、長崎市の伊藤一長市長(61)が、同市大黒町の伊藤市長の選挙事務所前で、何者かに銃撃された。救急車で運ばれたが、容体は不明。犯人とみられる人物は近くで取り押さえられた。
 伊藤氏は15日告示された市長選(22日投開票)に、4選を目指し、立候補していた。伊藤氏は遊説先から、JR長崎駅前の選挙事務所に戻ったところだった。事務所によると、銃声は2発聞こえ、事務所に入ろうとしたところで、玄関前で撃たれたという。
 長崎市では1990年1月、当時の本島等市長が「昭和天皇の戦争責任」発言を理由に、右翼団体幹部から銃撃され、1か月の重傷を負っている。

884とはずがたり:2007/04/17(火) 20:47:19
なんと・・・平和発言でもしてたんですかね。

885小説吉田学校読者:2007/04/21(土) 08:15:44
NBCに送られたDVDを見て、私が想起したのは「津山30人殺し」である。

チョ容疑者、200発以上乱射か…銃1丁はネットで購入
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070420-00000013-yom-int&kz=int

 【ブラックスバーグ(米バージニア州)=白川義和】米バージニア工科大の銃乱射事件で、韓国人学生チョ・スンヒ容疑者(23)が犯行に使った2丁の銃のうち1丁をインターネットを通じて購入していたことが20日、分かった。
 米ウィスコンシン州に事務所があるインターネット銃器店の店主はAP通信に対し、米当局からの照会で、チョ容疑者に2月に売った銃が凶器に使われたことを知ったと語った。価格は268ドル(約3万2000円)だったという。チョ容疑者はこの銃を大学近くの質屋で受け取っていた。
 一方、米NBCテレビは19日、捜査当局者の話として、銃撃現場から弾倉17個が見つかったと報じた。弾丸33発入りの弾倉もあり、捜査当局者は「チョ容疑者は200発以上乱射したとみられる」と語った。

886小説吉田学校読者:2007/04/21(土) 08:18:49
どこの国にもバカはいるもので、弱者に刃を向ける者には厳罰を処すべし。
シロクマもクマったなあ。

人気のシロクマに殺害予告の脅迫状=ドイツの動物園
http://today.reuters.co.jp/news/articlenews.aspx?type=entertainmentNews&storyID=2007-04-20T154724Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-256496-1.xml

 [ベルリン 19日 ロイター] ドイツ・ベルリン動物園で人気を集めている生後4カ月のシロクマ「クヌート」の殺害を予告する匿名の脅迫状が届き、同園では19日に園内の警備を強化した。
 昨年12月に生まれた「クヌート」は、母親のトスカが育児放棄したため、動物園の飼育員が4時間おきに餌を与えるなどして育てている。
 その愛らしい姿から絵葉書が発売されるなど、クヌートは人気者となっている。

887小説吉田学校読者:2007/04/21(土) 09:45:57
県境の町に立てこもり。警視庁と他県警、こんどは連携取れてた(この前のセレブ誘拐事件とは違って)んでしょうな。

立てこもり男を逮捕=拳銃で頭撃ち病院へ−アパートに捜査員突入−警視庁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070421-00000014-jij-soci

 東京都町田市の都営金森1丁目アパートで起きた立てこもり発砲事件で、警視庁は21日午前3時すぎ、部屋に捜査員を突入させ、銃刀法違反の現行犯で、居住者で、露天商の指定暴力団極東会系金原組組員(36)を逮捕した。突入時、既に自ら拳銃で頭を撃っており、顔面が血だらけで病院に運ばれた。捜査員や住民にけがはなかった。
 発生から15時間ぶりで事件は展開。警視庁は室内の現場検証をして詳しい状況を調べる。
 立てこもりに先立ち、神奈川県相模原市で銃撃され、同組の組員(37)が死亡しており、神奈川県警は殺人容疑でこの容疑者の逮捕状を請求している。

888やおよろず:2007/04/21(土) 10:03:11
「光華寮」で台湾、京都地裁に訴訟参加を申し立て

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070421ic03.htm

 京都市左京区の中国人留学生寮「光華寮」を巡って寮生に建物明け渡しを求めた訴訟で、原告としての資格を認められず最高裁で実質敗訴の判決を言い渡された台湾側が20日、審理を差し戻されている京都地裁に訴訟参加を申し立てた。

 地裁が近く可否を決定する。差し戻し審で原告となる中国と被告の寮生の間で争われる訴訟に、利害関係のある第三者として加わる「独立当事者参加」を申し立てた。

 申し立てによると、台湾側は1952年12月、寮の前所有者から土地と建物を買い受け、現在も所有権があると主張。原告側に寮の所有権確認、被告側に寮の明け渡しを求めている。

 訴訟参加の可否決定後、いずれかが即時抗告することも考えられ、67年9月の提訴から約40年間続いた訴訟は、新たな争いに発展する見通し。

(2007年4月21日3時2分 読売新聞)

889小説吉田学校読者:2007/04/21(土) 21:14:59
今の時点では捜査当局も、共犯の有無について「慎重に捜査を進めている」段階でしょう。
その中の「1つの情報」でしょう。普通に考えて、徒歩や全力疾走で逃げるわけない。

長崎市長銃撃、現場周辺に不審車3台
http://news.tbs.co.jp/20070420/newseye/tbs_newseye3544697.html

 長崎市長銃殺事件で、犯行があった時間帯に事件現場を取り囲むように不審な車3台が停まっていたことがわかりました。長崎県警では、この3台の車が逮捕した暴力団幹部の逃走や犯行を見届けるために停まっていた可能性もあると見て、割り出しを急いでいます。
 事件から4日目、暴力団幹部の城尾哲弥容疑者は、逮捕されてから初めて姿を見せました。
 城尾容疑者は、背後から銃弾2発を発射し伊藤市長を殺害しましたが、目撃者の証言などから犯行があった時間帯、不審な車3台が犯行現場を取り囲むように停まっていたことが新たにわかりました。
 JR長崎駅前です。事件があった現場は、黄色い看板の真下に当たります。そして不審な車は横断歩道の奥に1台、事務所の裏手に2台、合わせて3台が分かれて停まっていました。
 犯行直後、不審な車は現場から東側に黒い乗用車1台、北側方向に薄緑色の軽乗用車と銀色の乗用車がそれぞれ分かれて停まっていました。伊藤市長が降りた選挙カーは銀色の乗用車の近くに停められていました。
 容疑者を取り押さえている最中、1台の車が走り込み、あの辺りで不審者を乗せ走り去っていきました。この黒い乗用車は、城尾容疑者が犯行直後に急停車して停められたもので、パトカーが近づくと、猛スピードで走り去ったということです。
 犯行直前には、この黒い乗用車の近くに小柄な不審な男がいましたが、この男も車に乗り込み姿を消していました。さらに城尾容疑者は犯行後、この黒い車の方向に向かって逃走しようとしていました。
 捜査本部は、ほかの不審な2台の車を含め、3台の車が城尾容疑者の逃走や犯行を見届けるために停まっていた可能性もあると見て関連を調べています。
 そして、城尾容疑者が犯行直前に市長と接触していることも新たにわかりました。選挙カーを降りた伊藤市長は、歩いて選挙事務所に向かっていました。城尾容疑者は市長を待っていて挨拶、市長もこれに応じていました。そしてすれ違った後、城尾容疑者は、事務所に向かう市長を追いかけ、銃弾を発射したのです。
 城尾容疑者が取り押さえられた際、選挙事務所の関係者とともに市長の妻も城尾容疑者の足を押さえ、加わっていました。
 「ただ、大きな声を出してですね、同じことをわんわんわんわん、繰り返していたと」(松本紘明・副市長)
 当時、助役だった松本紘明副市長に対し城尾容疑者は4年前自動車事故の補償をめぐっていきなり助役室に押しかけ、どなり声を上げ、圧力をかけていたこともわかりました。
 この写真は、4年前の事故で城尾容疑者の車が道路の陥没に落ちて傷ついた車の底の部分です。城尾容疑者は、270万円の補償を市に求めていました。そして、この事故が今回の射殺事件のきっかけになったと供述しています。(

890とはずがたり:2007/04/21(土) 23:40:44
>>889
なんか単なるたかり以上の背後関係が出てくるんでしょうか?

891やおよろず:2007/04/22(日) 08:15:46
>>890

 こういうのは「単独犯」ということで、片付けられることが多いんですよね

 石井議員とか

892片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/28(土) 00:10:01
人権意識というものが心底実感できないというのはあるかもしれない。すなわち輸入概念の域にあるということで。

死刑:国会会期中の執行 拘置死刑囚の急増が背景に
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070428k0000m040133000c.html

 国会会期中の27日、3人の死刑が執行されたことについて、長勢甚遠法相は同日、記者団に「(会期中の執行を避けるという)これまでの大臣の判断はあったかもしれないが、(自分は)法にのっとり慎重に検討して判断した」と語った。

 会期中の執行がまれなのは、執行を命じる法相が国会対応で多忙なことに加え、法案審議への悪影響を避けるためだといわれる。それでも執行に踏み切ったのは、拘置中の死刑囚が急増している事情がある。法務省によると、27日時点の死刑囚は102人だったが、今回の3人の執行で99人になった。

 00年以降、死刑執行数は年間1〜4人にとどまってきたが、長勢法相の就任から7カ月で既に7人の死刑が執行された。ある法務省幹部は「そのときの大臣の考え次第だが、事務当局としてはもっと多くの執行をお願いしたい」と話す。

 一方、日本弁護士連合会は27日、「死刑制度の存廃について国民的な議論が尽くされるまで死刑の執行を停止するよう再三要請しており、誠に遺憾だ」とする会長声明を発表。アムネスティ・インターナショナル日本は「死刑廃止の潮流は世界規模で広がっている。日本が死刑制度という究極の人権侵害を廃止する一歩を踏み出すことを期待する」との抗議声明を出した。【森本英彦】

毎日新聞 2007年4月27日 22時41分

893小説吉田学校読者:2007/04/28(土) 12:22:55
賛否両論あると思われる(修正するとしたら「無期懲役の仮釈放に期間を付す点くらいかね?)が、再犯防止策にムチの部分も必要ではある。
この法案成立で、「無期懲役の仮釈放中に殺人で死刑」などということが減りますように。

更生保護法案が成立へ 与党が衆院委採決を強行
http://www.asahi.com/politics/update/0428/TKY200704280080.html

 犯罪や非行に走った人たちを社会に復帰させる仕組みを抜本的に見直す「更生保護法案」が27日の衆院法務委員会で、自民、公明の賛成多数で可決された。今国会で成立する見通し。刑務所や少年院を仮釈放・仮退院した人の保護観察を強化。保護観察中の人が義務を守らないと仮釈放を取り消すなど「再発防止」の方向に大きく踏み出した内容だ。参考人や野党から修正を求める意見が出る中で、与党は2日間、計7時間の審議で採決を強行した。
 委員会の採決強行は18日の少年法改正案に続き2回連続。野党の平岡秀夫筆頭理事らは抗議の記者会見を行い、「なぜこんなに急ぐのか。今までにない強引な議会運営に危機感を覚える。共謀罪法案も強行採決する地ならしとも思える」と怒りをあらわにした。与党の棚橋泰文筆頭理事は「野党が審議に応じないことこそ問題。審議は十分だ」と述べた。
 与党は25日、反対する野党を押し切って単独で審議入りした。
 法案は、05年の愛知県安城市の男児刺殺事件など保護観察対象者による重大再犯事件が相次いだことを受けた。
 「再犯防止を第一に挙げるのは法案の趣旨に反する」などとして修正を求める日本弁護士連合会の神洋明弁護士は「与党の質問や政府の答弁には、時間をかけて審議すれば調整が期待できる部分があっただけに残念だ」と話した。

894やおよろず:2007/04/28(土) 12:28:45
>>892

 流行の範囲内では?

895やおよろず:2007/04/28(土) 12:31:11
>>893

 この記事からは、問題点が読み取れないです。
 なにが問題なんですかね?

896片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/28(土) 12:44:38
>>894
流行の範囲内といわれてもちょっとよくわからないです。

897やお@外出中:2007/04/28(土) 15:52:07
絶対的・普遍的なものとしては受け入れられていないという意味です
人情にかなう部分が、受け入れられているだけではなかろうかな?と

898小説吉田学校読者:2007/04/28(土) 18:03:04
>>892
私は、消極的な死刑反対論者ですけども、その私でさえ「人権尊重」の合唱には辟易ですね。
重大犯罪を起こした者は人権を制限されて当たり前なのである。要は制限の度合いをどう図るか。
私は生命を奪うところまでは躊躇してしまうのだ。

>>895
仮出獄者には保護観察が必ず付いて回ります。
保護観察には「遵守事項」があります。遵守事項に違反すると仮出獄者の場合は地方更生保護委員会が仮出獄を取り消すことができ、保護観察付執行猶予者の場合は保護観察所長は執行猶予取消しの訴を起こすよう検察官に申し出をしなければなりません。
この遵守事項を強化するのが今回の改正のポイント。

で、問題点は強化される遵守事項なわけです。
遵守事項に収支とか交友関係とかの報告が義務付けられるようになりました。取消しのハードルを低くしたわけです。
日弁連が反対しているのは、「収支の報告を義務付けているが、収支についてサポートしていないじゃないか」というものです。簡単に言うと。
ただ、私としては、これは原案どおりに成立してもらって、アメとムチのアメの部分は別法律で整備した方がいいんじゃないんでしょうか?「累犯障害者」サポートの問題とかと絡めて総合的にサポートする必要があると思います。

まあ、こんな改正しても保護観察所とか地方更生保護委員会とかは、遵守事項ではなく「法」違反がないと動かないんですけどね。そこを変えていかなきゃいけないんだけども、「霞ヶ関で奇跡の5時半退庁」部門の法務省保護局、どう料理する。

899小説吉田学校読者:2007/04/28(土) 19:17:27
明文なく報酬額を通知した部分では若干の違法性はあるかもしれませんが、国選弁護費用は訴訟費用であり、結果として証人日当とかと同様に刑事記録には残るものではないでしょうかねえ?

検察庁への国選弁護人報酬額通知はプライバシー侵害として、法テラスを提訴/横浜弁護士会所属の弁護士
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiapr557/

 日本司法支援センター(愛称・法テラス)が国選弁護人の報酬額を検察庁に通知したのはプライバシーの侵害として、横浜弁護士会所属の弁護士が法テラスに二百二十万円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こしていることが二十六日、分かった。この弁護士らの指摘で現在は通知はなくなったが、原告側弁護団は「法テラスを通じて刑事弁護活動が制約されることを懸念する」と話している。
 訴状によると、この弁護士は昨年十〜十一月、法テラスを介し、窃盗罪で起訴された被告と覚せい剤取締法違反事件の容疑者の国選弁護人になった。
 弁護活動を終えた後、報酬額が記載された書面が法テラスからファクスで届いたが、同じファクスが無断で横浜地検にも送信されていた。
 同日あった第一回口頭弁論で法テラス側は事実関係を認めつつ「プライバシーの侵害ではない」などと争う姿勢を示した。
 法テラス本部(東京)によると、検察庁への通知は手続きとして明文化されないまま、全国にある地方事務所でも同様に行われていたという。横浜弁護士会刑事弁護センターのメンバーを中心とした弁護士が指摘し、四月一日からは、訴訟費用の徴収業務に必要なケースなどの例外を除き、検察庁への通知を中止しているという。
 ◆法テラス 政府が全額出資する独立行政法人に準じた公的法人。司法改革の目玉として昨年10月に業務を始めた。資力のない容疑者や被告のために、裁判所が弁護士を選任する「国選弁護人」に関する業務では、候補となる弁護士の指名や国選弁護人への報酬の支払い業務も担っている。

900やおよろず:2007/04/28(土) 19:30:47
 >日弁連が反対しているのは、「収支の報告を義務付けているが、収支についてサポートしていないじゃないか」というものです

 つまり原案部分には賛成で、「サポート」の条項をつけろということですね

 >私としては、これは原案どおりに成立してもらって、アメとムチのアメの部分は別法律で整備した方がいい

 原案と「サポート」部分を一体化させずに、後者の部分は独立して立法せよということですね。

 >保護観察所とか地方更生保護委員会とかは、遵守事項ではなく「法」違反がないと動かない

 つまり、刑法に触れないと、何らうごかないのが実態ということですか?
 すると、遵守事項を守らない人間にまで、仮出獄が継続されている現状があるんですね。
 たしかに、構築しても運用されなければ、何にもなりませんね

 解説感謝です

901小説吉田学校読者:2007/04/30(月) 10:36:28
>>900
そもそも日弁連は「仮出獄者を拘禁するためには、司法の判断が不可欠であるのに、なぜ地方更生委の判断だけでいいのか」とかねがね主張しておりますので、修正要求も原案の核の部分にこだわっている感があります。

この大淀病院妊婦死亡問題ですが、私は「ロジの問題である」と以前書きました。ドクターの問題は医療過誤といえるかどうかに尽きるわけでありまして、刑事で立件されなかったのは、それはそれで証拠に基づいた判断がなされたからだと思います。民事では病院は旗色悪いんではないかなと思います。
しかし、このカルテ流出は一体何だ。私には産婦人科医師たちが身内をかばって遺族を追撃しているような気がしてならない。
人がひとり死んでいるのである。生命を医師の診断の下で失ったのである。
このカルテ流出のもとは、間違いなく関係者であろう。流出の動機は「マスコミ報道で広まった誤解を解きたかった」とか言うんだろうが、ならばなぜ遺族の誤解を解かないのか。そもそも誤解を解くとかそういう理念すらなく、ただの露悪趣味なんじゃないのか。露悪に正義だなんだと理屈をつけるのは羽織ゴロの手法であるが、この流出者は羽織ゴロならぬ白衣ゴロ、そして遺族を匿名で攻撃して、ゴロツキ以下の所業だ。

そして、もう1つ根拠なき憶測だが、このカルテは改ざん済みでありましょう。

死亡妊婦カルテ、医師専用ネットに流出
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070430-191811.html

 奈良県大淀町立大淀病院で昨年8月、出産中に意識不明となり、19の病院に受け入れを断られた後、死亡したAさん(当時32)のカルテ内容がインターネット上に流出していることが29日、分かった。医師専用の会員制掲示板に「カルテのコピー」を見たとの書き込みがあり、複数のブログなどに転載された。Aさんの遺族は担当弁護士と協議し、個人情報保護条例や地方公務員法(守秘義務)違反などで刑事告訴を検討している。
 Aさんの個人情報が、医師免許を持つ人しか利用できない会員制掲示板で、さらされていた。書き込みは昨年10月にAさんの死亡が報道された直後から始まった。「カルテのコピーを見た。コピーはもう返却した」などとし、Aさんの最終月経の日付を含む入院するまでの妊娠中の経過、診療の詳細など、遺族も知らない内容が専門用語とともに書き込まれた。
 遺族は「掲載された掲示板は医師専用というが、女性の極めて個人的な情報を含む産婦人科のカルテが、家族に断りもなくネットに掲載されていいのか」と憤りを隠せない。「家族も知らない内容まで他人が勝手に見て話し合っている。そんなことが許されるのか。医師である前に人間としてどうか。世の中に問いたい」と話した。
 遺族が掲示板への情報流出を確認したのは昨年11月。掲示板には「遺族が騒ぐから産婦人科医が減って医療が崩壊する、など私たちへの批判もあった」という。公にすれば情報の流出範囲が拡大するとの懸念もあり、公表は控えていたが、大淀病院や大淀町への問い合わせにも返答がなく、公表を決意したという。担当弁護士と協議し、被疑者不詳での刑事告訴を検討している。
 Aさんのカルテ内容とみられる情報は、医療関係者のものとみられる複数のブログなどに今も転載されている。あるブログは、掲示板への書き込み以前に、遺族が報道陣に「カルテのコピー」を公開していたと主張。コピーを医療関係者が分析してまとめただけとし「(個人情報保護条例違反には)当たらないだろう」と書き込んでいる。しかし、遺族側は「報道陣に公開したのは、出産のために入院した昨年8月7〜8日の『看護記録』だけ。カルテなど公開してない。さらされた情報には、遺族も知らない通院中のカルテの内容が含まれ、病院関係者しか知り得ない情報だ」としている。

902とはずがたり:2007/04/30(月) 14:19:35

ええことやん,悪い奴いなかったんやろ?と思ったが現実はもうちと複雑か。

県内統一地方選、逮捕者ゼロ
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=1&newsNo=232319

 先の統一地方選で県警による公選法違反の取り締まりは29日現在、近年に例がない「逮捕者ゼロ」となっている。県警幹部は「前代未聞の事態」として捜査力低下への危機感を強めているが、内部では、自白強要など捜査の失態が相次ぎ、被告全員の無罪が確定した2003年の鹿児島県議選公選法違反事件の影響で「検察庁などが慎重になりすぎている」との声も上がっている。

 過去の統一地方選の違反状況(県選管まとめ)によると、統計がある1987年から03年の前回までの5回は毎回、逮捕者を出していた。県警は87年には買収容疑などで計28人を逮捕したのをはじめ、91年は9人、95年は13人、99年は14人、03年は2人となっている。

 今回は新潟市議選や長岡市など複数の県議選選挙区で、供応や供与の疑いがあるケースがあったとして、関係者10数人から任意で事情を聴いてきた。しかし、いずれも飲食接待などが買収目的だったということの裏付けが得られず、立件を断念した。

 平成の大合併後初の統一地方選となった今回は、新潟市が政令指定都市移行に伴う8行政区ごとの選挙になったほか、県議選でも新区割りが導入され、各地で激戦となった。それを物語るように公選法違反による警告件数は166件となり、前回の97件から大幅に増え、決してクリーンな選挙だったとは言えない状態だ。

 逮捕者がいない状態について、刑事部幹部の一人は「鹿児島の無罪判決の衝撃が大きかった。(統一地方選の捜査指揮をする)警察庁や検察庁が慎重になりすぎている。立件するためのハードルがさらに高くなった」と漏らす。

 ベテラン捜査員ら団塊世代の大量退職が始まり、捜査力低下への危機感を募らせる県警。実際、内部では「現場から、いい情報が上がってこなくなった」「選挙取り締まりをしたことがない捜査幹部が増えている」といった懸念が相次いでいる。

新潟日報2007年4月30

903やおよろず:2007/05/01(火) 23:49:29
電話接見実施で正式合意
警察庁と日弁連

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007050100166&genre=C4&area=Z10

 警察庁と日弁連は1日、弁護士が警察署に拘置されている容疑者や被告と電話で連絡を取る「電話接見」を9道県の16署で6月以降に試行することで正式合意した。

 16署は北海道、岩手、群馬、三重、奈良、岡山、徳島、熊本、沖縄の9道県の県庁所在地から離れた場所にある警察署。弁護人は道県庁所在地にある指定の警察施設に出向き、自分の携帯電話で拘置先の面会室にいる容疑者らと制限時間(約15分間)まで話すことができる。

 通常、警察官が接見に立ち会うことはできないが、容疑者らの自殺防止のため、電話接見中は警察官がドアを開けて会話が聞こえないように配慮しながら様子を監視する。(共同通信)

904やおよろず:2007/05/01(火) 23:56:27
京都弁護士会:国民投票法と少年法改正案で慎重審議求める /京都

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20070501ddlk26040297000c.html

 与党の強行採決で衆院で可決された国民投票法案と少年法改正案について、京都弁護士会(中村利雄会長)はこのほど、「審議が不十分」として参院での慎重審議を求める会長声明を発表。参院議長や各党に送った。

 国民投票法案については、▽公務員や教育者の地位利用による国民投票運動を禁止し、表現の自由への必要最小限の制約を超える▽国民投票広報協議会が所属議員の比率で選任構成され、反対意見が公正十分に広報されない恐れが強い▽国会発議から投票までの期間がわずか60日ないし180日▽過半数の賛成の対象者が有効投票総数でハードルが低く、少数の賛成で憲法改正がなされる恐れがある−−などの点を列挙。「重大な欠陥」と指摘した。

 少年法改正案は「虞(ぐ)犯少年の疑いのある者への警察官の調査権限削除などの修正は評価するが、(少年院送致の下限年齢引き下げなど)重大な問題を残したまま」などとしている。【太田裕之】

毎日新聞 2007年5月1日

905小説吉田学校読者:2007/05/03(木) 10:17:10
結局、収賄でい(て)こまされました。

前市長に1000万収賄容疑 公園用地売買で大阪地検
http://www.47news.jp/CN/200705/CN2007050201000812.html

 奈良県生駒市の中本幸一前市長(70)が、スポーツ公園用地売買で約1億円の転売益を得たとされる不動産仲介会社から1000万円を受け取っていたことが2日、大阪地検特捜部の調べで分かった。便宜を図った見返りの疑いが強く、特捜部は4月下旬に手術を終えた中本前市長の回復を待ち、収賄容疑で立件する方針を固めた。
 背任容疑で逮捕された市議会前議長酒井隆容疑者(65)も同社から1000万円を受け取っていたことが既に判明。あっせん収賄容疑での再逮捕を視野に追及を続ける。
 関係者によると、中本前市長と酒井容疑者は2003年12月、市土地開発公社に約4万平方メートルの山林を時価の10倍以上に当たる約1億3500万円で買い取らせ、不動産仲介会社側に約1億円の転売益をもたらした見返りに、それぞれ1000万円を受け取った疑いが持たれている。

906小説吉田学校読者:2007/05/03(木) 10:20:46
本日の怒り一発は、この千葉県警下署長会議。
どうせ、夜の懇談会が主なのは分かりきっているのだが、このバカどもは、鹿児島県警や富山県警の冤罪事件を全く教訓としようとしない。バカばっかだ。

警察署長会議:交通事故抑止など確認 /千葉
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/chiba/news/20070502ddlk12010562000c.html

 県内の警察署長らが警察署の運営などについて話し合う署長会議が、千葉市美浜区高洲のヴェルシオーネ若潮で開催された。今年に入って4回目の開催で、約140人が参加、交通事故抑止の強化などを確認した。
 4月27日の署長会議では冒頭、東川一・県警本部長が「県内では刑法犯認知件数を4年連続で減少させたが、一方で体感治安は、まだまだ求める水準に至っていない」と話し、凶悪犯罪や少年らが被害にあう事件が相次いでいる現状などを指摘した。
 さらに、東川県警本部長は治安回復や交通事故の抑止に向けた取り組みに力を入れるよう指示した。【斎藤有香】

907やおよろず:2007/05/03(木) 21:02:48
「棄兵」国家賠償を シベリア抑留旧日本兵ら提訴へ

http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/200705/news0503.html#05032

 第二次世界大戦後、旧ソ連のシベリアに抑留された旧日本兵らでつくる「棄兵棄民政策による国家賠償を勝ち取る会」(大阪市北区、林明治代表)は、国に賠償を求める訴訟の準備を進めている。代表らが私財を投げ打って費用を工面し、今月末から来月上旬をめどに提訴する方針。関西の労働組合などに支援の輪が広がっており、シベリア抑留問題に新たな波紋を投げ掛けている。

 シベリア抑留は、終戦後に中国東北部や朝鮮半島などに駐留していた旧日本軍約六十万人が、旧ソ連軍の捕虜としてシベリアなどに連行され、厳しい労働を強いられた。死亡者は六万人以上ともいわれるが、正確な数は分かっていない。

 一九八一年以降、元抑留者らによる全国抑留者補償協議会が国に労働賃金支払いを求め提訴。九七年には、最高裁が国家補償について立法化されていないことを理由に棄却し、他の関係団体による訴訟も敗訴し続けている。この間、国側は八八年に「平和祈念事業特別基金」を設立し、補償ではなく慰労金として十万円を支給した。

 元抑留者らは、補償の立法化を国会議員らに求め、野党三党は三十万−二百万円の特別給付金を支給する法案、与党は特別基金を廃止して一人十万円の旅行券などを配る法案をそれぞれ国会に提出。昨年十二月の臨時国会で与党案が成立した。

 「勝ち取る会」は、抑留の際、関東軍が労働力の提供を旧ソ連に申し出たとする文書を根拠に、「日本政府は国体保持のために奴隷的労働を旧ソ連に提供した」と主張。「棄兵政策の“値”を十万円の旅行券でごまかすのは許せない」と国家賠償を求める。強制労働の賃金補償ではなく、「棄兵」を争点にした訴訟は全国でも初めて。

 林代表(82)は裁判費用の約五百万円を捻出(ねんしゅつ)するため、同会に私財を提供。引き揚げ後、韓国人から友好の証しとして譲り受けた李王朝時代の王冠のミニチュアで、純金とめのうでできているという。

 換金には全日本建設運輸連帯労働組合の近畿地方本部・関西地区生コン支部(大阪市、組合員千七百人)に協力を要請。労組側は快諾し、武洋一・副執行委員長(55)は「放置してはならない問題で、救済が必要」と今後も支援を約束している。

 林代表は、死亡者や遺族への補償がないことから「この問題は戦後処理の一環。日本が国際社会で認められるためにも解決していかなければならない」と訴えており、心臓に持病を抱えながら文字通り“命懸け”の闘争に臨む。

 また、平均年齢八十五歳に及ぶ同会は、「若い世代への引き継ぎが必要」として遺族の協力を呼び掛けている。三日から六日まで大阪市北区の三井アーバンホテルでシベリア抑留の実態を遺留品や写真で伝える展覧会を開くほか、さまざまな機会を通して“共闘”を呼び掛けていく構えだ。

908小説吉田学校読者:2007/05/06(日) 08:32:45
>>900
関連。米国は遵守事項規定違反には厳しいが、裁判所の判断を仰いでいる。ここらへんを日弁連は修正要求しているところではあるが。。。
ちなみに日本だと、罰金刑くらいだと執行猶予者の保護観察取消しにはならないでしょう。仮出獄者だと微妙なところでしょうか。

米タレントのヒルトン容疑者収監へ 保護観察処分に違反
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070505/usa070505004.htm

 AP通信によると、米ロサンゼルス郡地裁は4日、酒気帯び運転で受けた保護観察処分に違反したとして、米タレント、パリス・ヒルトン容疑者(26)に対し、45日間の収監を命じた。6月に刑期の短い服役囚や未決囚らがいる郡拘置所に入る。
 昨年9月、酒気帯び運転中に摘発されたヒルトン容疑者は、3年間の保護観察処分を受け、運転免許が停止された。今年2月、ロサンゼルス郡内で運転しているのを警官に見つかり、観察処分違反が明らかになった。
 同容疑者は世界的なホテルチェーンを創業したヒルトン家の令嬢で、映画やテレビにも出演している。

909小説吉田学校読者:2007/05/06(日) 10:04:32
裁判というのは、そもそも私情の超越を目的としたものであり、法と証拠以外に情状としてある程度斟酌されるものだと思います。
「斟酌」が大事であって、「被害感情そのまま」だと復讐裁判になるおそれがあります。
ので、「斟酌程度」にとどめるくらいがいいと思います。被害者の意見陳述や証人尋問出廷で情状が訴えられる現状でよいのではないか。

被害者の裁判参加 考える集会
http://www.nhk.or.jp/news/2007/05/06/k20070505000147.html
http://www.nhk.or.jp/news/2007/05/06/d20070505000147.html

 刑事裁判に事件の被害者や遺族が参加することを認める法案について、一部の被害者などで作る団体が、法案の見直しを求める立場から、被害者に必要な裁判制度を考えるフォーラムを開きました。
 フォーラムを開いたのは、息子を交通事故で亡くした片山徒有さんら事件の被害者や弁護士などで作る団体で、被害者が裁判で被告を直接問いただしたり求刑したりすることを認める今の法案に、反対する立場をとっています。フォーラムでは、娘を殺害された父親が裁判に参加した場合を想定した劇が行われ、父親が被告に直接動機を尋ねても納得する回答が得られず、かえって犯行当時の状況を思い出したり、被害者側の落ち度を主張されたりして、精神的な苦痛を受けると指摘しました。また、被害者や遺族によるパネルディスカッションが開かれ、「裁判への参加より、被害者側にも国の費用で弁護士をつける制度の設立を優先すべきだ」とか、「裁判になる前の捜査段階でも、事件の情報を被害者側に開示すべきだ」といった意見が出されました。被害者が刑事裁判に参加する制度は、別の被害者たちで作る団体の要望に応える形で法案が作られ、国会に提出されていますが、この団体では、対案を作るなど引き続き法案の見直しを求めることにしています。

910やおよろず:2007/05/06(日) 10:49:33

被害者遺族の感情の「斟酌」にも問題がありますよね。
それによって、量刑が左右されるのは、いかがなものか?


被害者と加害者の直接対峙は、民事裁判でなされれば、十分ではなかろうかと思います。

911小説吉田学校読者:2007/05/06(日) 11:17:04
>>910
全く考慮されないのもいかがなものかなあと思いますので、プラスα程度は仕方ないのではないでしょうか。
無期が死刑になるとかそういうのはあってはならないですが。
「刑事裁判で何でも解決」の考えが底流にあるんだと思うんですが、イヤですね。全く刑事の確定裁判が利用されなかった四、五年前とかはダメですけど、民事裁判で、かつ、民事裁判執行を担保する法改正(懲役の労働の一部を示談金に充てるとか、有罪確定者の被告は訴訟指揮の上で民事裁判の出廷を義務付けるとか)の方が先だと思うんですけどねえ。

刑事で厳罰にすれば被害感情は癒されるのか。本当にそうか。「死んだら許される」と前首相は言ったが「死んでも許さない」という感情もあるんじゃないのか。そこを癒すのは何か。

修復的司法のあり方は刑・民の両輪で動くべきだと思いますね。それに「時間が解決」というのもあると思う。

912片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/06(日) 14:43:38
前に書いた気もするけど、犯罪防止といえば科刑で話が終わっちゃうのも問題ですね。

913やおよろず:2007/05/06(日) 20:03:18
>>912

 同じ考えです

>>911

 逆に、死刑が無期や有期刑になってもダメでしょうな。
 また、被害者の感情で、実刑が執行猶予になるのもダメでしょう。

 野放しになった犯罪者が、また犯罪を起こした場合に、どうするのか?
 再犯の被害者には、「なぜ、こんなに早く野放しにしたのか」という思いが生じるものと思われます。

 また、金を包んで被害者を懐柔して、減刑されるのもいかがなものかと思います。
 これは、今でもあることなんでしょうけど、これを許していいものかどうか?

 犯罪防止等の社会的な観点から、問題がないともいえないのではないしょうか?

>>刑事で厳罰にすれば被害感情は癒されるのか。
 被害感情が癒されても、危険人物を世に放つのはどうかと思います。


 民事において、被害者個人の救済(様々な意味で)の充実は必要だと思います。

>>民事裁判で、かつ、民事裁判執行を担保する法改正(懲役の労働の一部を示談金に充てるとか、有罪確定者の被告は訴訟指揮の上で民事裁判の出廷を義務付けるとか)の方が先だと思うんですけどねえ。

 この辺が課題なんですね、勉強になります。

914小説吉田学校読者:2007/05/12(土) 12:09:02
またも教科書みたいな間接正犯(供述も「道具」としか見ていない)でありますが、絶対にこういう親どもは許してはいけない。こんなの親じゃないよ。人としてもどうか。

<窃盗>3歳児使いDVD盗む 母・祖母・伯母逮捕 富山
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070511-00000154-mai-soci

 富山県警黒部、入善両署は11日、3歳の男児を使ってDVDを盗んだとして、同県入善町、無職の女(55)と四女(29)、五女(29)の3容疑者を窃盗容疑で逮捕したと発表した。男児は五女容疑者の長男で、女は祖母、四女は伯母にあたる。3人とも「子どもを使えば怪しまれないし、細いすき間にも入れるので便利だった」などと容疑を認めている。両署は同様の手口で20件以上の盗みを繰り返したとみて追及している。
 調べでは、3人は今年3月18日午後9時40分ごろ、自宅近くのレンタルビデオ店で、カウンター内に置いてあった販売用の映画DVD3点(計約9200円相当)を、男児を使って盗んだ疑い。3人とも店内で男児の様子を監視し、男児が持ってきた商品をかばんに入れて持ち出した。生活費にするため転売したという。
 周辺のビデオ店などから「男の子が入ってきた後に商品がなくなった」という情報が寄せられ、防犯ビデオの映像などから3人が浮かんだ。男児は児童相談所が保護した。

915小説吉田学校読者:2007/05/14(月) 22:11:14
この今亜寿氏のhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/6414の問いに答えるなら、この掲示板は某掲示板のような祭りはそんなにない(千葉市議暴行とかだね)んですが、些事を地味ぃに追いかけるというか、参院スレでの佐賀、大分、舟山、植松をずっと追跡する掲示板子たちの意気や良し。

ということで、法学論集も地味に追跡、プレイバック。大阪地裁所長「オヤジ狩り」事件で高裁が「保護処分取消し」。

地裁所長襲撃事件、少年院送致の決定取り消し 大阪高裁
http://www.asahi.com/national/update/0514/OSK200705140071.html

 大阪市住吉区の路上で04年2月、当時の大阪地裁所長(65)が若者グループに襲われて重傷を負い、現金を奪われた事件で、強盗致傷の非行事実を問われ、大阪家裁の少年審判で中等少年院送致とされた当時14歳の少年(18)に対する抗告審の決定が14日、大阪高裁であった。若原正樹裁判長は「重大な事実誤認の疑いがある」として家裁決定を取り消し、家裁へ審理を差し戻した。「自白は取調官の誘導がうかがわれ、信用性に疑いがある」とした。
 事件では、この少年を含む当時13〜29歳の5人が逮捕・補導され、成人男性2人は大阪地裁で昨年3月に無罪判決を受けている。少年の非行事実も事実上否定されたことで、捜査側が描いた事件の構図が根本的に崩れる事態になった。
 高裁はまず、少年の「自白」の信用性について検討。府警の取調官が取り調べ中に机をたたいて怒鳴ったとし、「少年への取り調べとして穏当を欠く」と指摘した。そのうえで、少年が捜査段階で共犯者として挙げたメンバー名が変遷を重ねる一方で当日のメンバーらの服装の記憶が「不自然に詳細すぎる」とし、取調官の「誘導」を認定。「自白の信用性に疑いがある」とした。
 さらに事件当時、少年が母親らと一緒に自宅でテレビを見ていたとのアリバイ主張については「母親らの話とほぼ合致しており、信用できないと断じるには疑義がある」とした。また、若者グループの犯行状況をとらえた防犯ビデオからは少年たちを特定できないなどとし、家裁決定に「重大な事実誤認の疑いがある」と結論づけた。
 昨年3月の家裁決定は「少年の自白の信用性は高い」などと判断。少年は、中等少年院送致の決定を不服として高裁に抗告していた。
 〈大阪地裁所長襲撃事件〉 04年2月16日午後8時半ごろ、大阪市住吉区帝塚山西1丁目の路上で、帰宅中の大阪地裁所長(当時)が若者グループに襲われて腰の骨を折る重傷を負い、現金約6万3000円を奪われた事件。今回中等少年院送致の大阪家裁決定を取り消された当時14歳の少年(18)のほか、成人男性2人と少年の当時16歳の兄(20)、同13歳の少年(17)が強盗致傷容疑で大阪府警に逮捕、補導された。

916小説吉田学校読者:2007/05/14(月) 22:24:40
足立のメジロとか、そういうおふざけはなし。「6畳に134羽」ってねえ、20羽くらいなら分かりますけどね。これどう見ても転売目的だろ。だいたい、5日に1羽引っかかったことになるけど、こんな都心にメジロが、それも落としかごなんかにしょっちゅう引っかかるか?

メジロ134羽を違法飼育の疑い 足立区の男性を書類送検
http://www.asahi.com/national/update/0514/TKY200705140278.html

 警視庁は14日、野鳥のメジロ134羽を無許可で捕まえ飼育したとして、足立区の無職男性(68)を鳥獣保護法違反の疑いで書類送検した。
 西新井署の調べでは、男性は05年11月ごろから、自宅アパートの窓の外に、落としカゴを設置してメジロを捕まえ、6畳の洋間を鳥小屋にし、飼育していた疑い。
 同署によると、一度に押収されたメジロとしては都内で過去最多。飼育は観賞目的で、男性は「鳴き声が好きだった」と話しているという。

917今亜寿 ◆nlHjMum/8M:2007/05/14(月) 22:51:57
>>912
厳罰主義の行き着く先は火刑でしょうかなどと言ってみる

918片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/19(土) 07:07:04
>>917
さすがギャグの天才と心にもないことを言っておだててみる。

【焦点】公判前整理手続き100件突破 「弁護側に不利」の声」も 讀賣千葉
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news001.htm

 刑事裁判(公判)の迅速化を図るため1年半前に導入された「公判前整理手続き」の千葉地裁管内における適用事例が、100件を突破した。制度適用で公判期間が短縮される利点がある反面、「法廷の形骸(けいがい)化につながっている」と懸念の声も上がっている。(崎田雅広)

■◆わずか15日間 ■ 殺人と死体遺棄などの罪に問われた無職男の公判が4月末、千葉地裁で結審した。被害者、加害者とも複数である上、供述の食い違いなどにより審理の長期化が予想されたことから公判前整理手続き(協議回数10回)が適用され、「従来なら5、6年はかかる」(司法関係者)と見られた公判は、初公判から1年以内という「スピード判決」となる見通しとなった。

 公判前整理手続きは2009年に始まる裁判員制度に向け、05年11月に導入された。千葉地裁で制度適用により最短の審理となったのは、初公判から判決までわずか15日間のケースで計4件ある。

 手続きを複数回経験した弁護士の1人は「記憶が鮮明なうちに審理を終えられる」「被告は当然のことながら、被害者のためにもなる」との利点を挙げている。

■◆情報格差 ■ 一方で、課題も見え隠れする。制度の特徴は、検察側が事前に「証明予定事実」を明らかにして証拠を開示し、同時に弁護側も争点を明示して公判開始後の長期化を防ぐ点にあるが、これが弁護側に不利に働く場合があると指摘する声があるのだ。自白を強要されたと主張する事件を担当した弁護士は「完全な弁護ができたかどうか疑問だった」と振り返る。事前に争点を明確にさせることが弁護側の“手の内”を明かすことにつながり、検察側が先回りして反論を用意するためという。

 さらに、検察、弁護両側の公判に臨む態勢の“格差”も、問題点として挙げられている。大事件では検察側が事務官を含め組織で対応してくるのに対し、弁護側は国選の場合、1人が原則。手続き前の短期間に検察側の証人予定者に会ったり、膨大な証拠資料を読み込む作業は、圧倒的な組織力を誇る検察側に比べると不利だとされる。

 ベテラン弁護士の1人は「検察側は捜査段階から被告について知っているが、弁護側は起訴されて初めて知る。もともとあった情報格差が制度適用で拡大してしまう」と指摘しながら、「こちらは複数の死傷者を出した凶悪犯と信頼関係を築くことから始める。時間を要するのは当然で、現状では検察側の思惑で裁判が進んでいく可能性がある」と危機感を募らせる。

 一方、検察関係者は「こちらも証拠を示して手の内を見せるわけだし、どちらが有利不利ということはない」と説明し、「(手続きの導入で)公判が早く進み、早期審理につながっているが、裁判員裁判の実施に向けて試行錯誤でやっている部分もあり、改善すべきところは修正する」とする。

■◆組織化の動き ■ この状況を打開しようと、県弁護士会は現在、刑事弁護を専門に行う組織の発足についての検討作業を進めている。同会で裁判員法プロジェクトチームの座長を務める菅野泰弁護士は「個人の力量だけでは限界もある。若手弁護士を巻き込み、会として新たな取り組みをしないと裁判員裁判は乗り切れない」と語る。

 一般の市民が裁判員を務める制度のスタートまで2年。法曹界への留意点として、立命館大法科大学院の指宿信教授(刑事訴訟法)は「裁判を受ける権利は被告にあるという原則を忘れがち。拙速な裁判が誤判を招くことにもつながることを意識するべきだ」と説明する。弁護態勢が手薄のまま、短期間に機械的に有罪判決が出される仕組みになってしまうことだけは、避けなくてはならない。

(2007年5月19日 読売新聞)

919小説吉田学校読者:2007/05/19(土) 11:34:31
>>918
前々から言っておりますように、公判前整理手続きに弁護側の組織化は不可欠ですね。右も左も一匹狼もいる弁護士たちをどうまとめるか注目。

こちらは、起訴の分水嶺は知情性か。

長崎市長射殺、幇助容疑の2人不起訴へ 嫌疑不十分で
http://www.asahi.com/national/update/0518/SEB200705180011.html

 長崎市の伊藤一長・前市長が指定暴力団山口組系の組幹部だった城尾哲弥被告(59)=殺人罪などで起訴=に射殺された事件で、長崎地検は被告を銃撃現場へ送ったり、前市長を見張っていたりしたとして殺人幇助(ほうじょ)容疑で逮捕された2人について、嫌疑不十分で不起訴にする方針を固めた。事件は城尾被告による単独犯と位置づけられることになった。処分は19日に発表される。
 2人は、被告の資金源でもあった建設会社社長(60)と、被告の「運転手」だった組関係者(29)。いずれも「(被告が)銃撃するとは思わなかった」と容疑を一貫して否認していた。
 社長は事件が起きた4月17日、現場の選挙事務所近くまで被告を車で送ったとして、組関係者は犯行現場となった選挙事務所とは別の事務所を見張っていたとして、それぞれ4月29日と5月1日に逮捕された。
 その後の調べで、2人は逮捕容疑のほか、城尾被告が犯行前にテレビ局に送った市を批判する文書を代筆していたことが判明。組関係者は、事件前に被告が銃を試射した時にも居合わせていたことも分かった。
 しかし、2人は幇助容疑を否認。城尾被告も「2人には銃撃計画を伝えていなかった」と供述していた。幇助罪を適用するには、2人が被告の銃撃を事前に知っていた必要があり、地検は、事件前後の2人の行為を踏まえてもなお同罪の適用は難しいと判断したとみられる。

920小説吉田学校読者:2007/05/19(土) 11:49:46
問題山積。
まず、最初の巡査部長の大ケガですが、これは交番制度の限界というか、やはり交番は2人勤務が基本だと思います。何事も一人で現場に行ってはいけないのは鉄則なのだが、一人交番勤務となるとそれもできない。
ただ、負傷者を6時間も放置というのは大問題であって、私は救出した直後に突入すべきだったと思います。
次に「現場が混乱」、SATの隊員死亡という不幸ですが、防弾チョッキの不運もあるとは思いますが、私は、4年前の軽急便立てこもり事件の際、愛知県警の警察官が殉職したのが警察幹部の頭に残っていて強行突入が遅れた側面があるのではないかと思います。今回、SATの全面指揮は取られなかった模様ですが、軽急便事件の時もSATが入っていたと思われますが、その時の判断系統だと二の舞になると思ったんじゃないんでしょうか。
あと、屋内の見取図とか頭に入れてなかったんじゃないかと思われる側面(規制線の度重なる変更とか)もありますね。基本を押さえていない。
マスコミの問題も大きいと思いますね。ヘリ中継はやりすぎです。早めに報道協定結ぶべきでした。ロジの責任というか能力も問題だと思いますね。

強行突入で人質死亡の事件がかつて福岡である。こういう不幸を全国の警察で教訓にして、とっさの判断の一助にすべきであります。林警部の冥福を祈る。

<愛知立てこもり>重傷の巡査部長、防弾チョッキ着用せず
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070519-00000017-mai-soci

 愛知県長久手町の立てこもり事件で、現場に駆けつけた際に銃撃され重傷を負った愛知署長久手交番の木本明史巡査部長(54)は、防弾チョッキを身に着けていなかった。県警の特殊急襲部隊「SAT」隊員は撃たれて殉職。初動捜査や支援態勢に問題はなかったか。警察庁は検証を始める。
■5時間「放置」
 木本巡査部長は対刃物用の防刃衣を身に着けていた。元暴力団組員、大林久人容疑者(50)宅からの110番は複数あり、「父親が拳銃を持って暴れている」のほかに、「拳銃はおもちゃだ」というものも。木本巡査部長に「拳銃はおもちゃ」との内容が伝わり、防弾チョッキを着ずに現場に向かった可能性もある。
 特に問題なのは、重傷の木本巡査部長を5時間近く救出できなかったことだ。元妻は「近づくと殺される」と叫んでいたという。「第二、第三の被害を出さないため」と県警は釈明する。
■流れ弾被弾
 死亡したSAT隊員の林一歩(かずほ)警部(23)は木本巡査部長の救出活動中、捜査車両の陰で銃を構えているところを銃撃された。防弾チョッキを身に着けていたが、首の部分のわずかなすき間に命中した。
 救出開始の連絡は全員に伝わっていたという。捜査幹部は「銃を構えていたため、無防備になった」というが、周囲の支援態勢は十分だったか。
 警察庁幹部は「極めて不幸な偶然が重なった面はある。しかし、精鋭部隊のSAT隊員が身構えた状態で撃たれた以上、何かそこに問題は存在する」とみている。
■自力脱出
 人質だった元妻が自力で脱出した後も、6時間にわたってこう着状態が続いた。容疑者1人でも突入できなかったのか。
 捜査幹部は「元妻が逃げてから、容疑者はがっくり元気を無くし、興奮しなくなった」という。県警は既に殉職者を出していることもあり、「無理はしない」とのトップ判断があった。容疑者はほとんど寝ておらず、食欲もなかった。県警は、強行突入から投降させる方針に転換した。
■銃弾100発
 4月に起きた長崎市長射殺事件、東京・町田の発砲立てこもり事件を受け、政府が銃器対策推進本部を開催し、銃犯罪撲滅に向けた対策を強化した直後に、また、今回の事件が起きた。
 容疑者は、10年前に山口組系暴力団を破門されていた。不動産業をやっていたといわれるが、自宅に拳銃や銃弾を持ち続けていた。92年の暴力団対策法施行から15年。「暴力団1人に拳銃1丁」「国内に5万丁」ともいわれる潜む銃に、警察が翻弄(ほんろう)されている。
 元警察庁警備局長、瀬川勝久さんの話 警察は早く動きたかったろうが、人質もいるし、倒れた警察官は無防備だからまた撃たれる危険もあった。夜の救出はギリギリの判断だったのではないか。容疑者を無事に逮捕し、裁判にかけるのが第一目標だ。今後、類似事案が起きたときにどう対応するかだ。
 元内閣安全保障室長、佐々淳行さんの話 最初の通報で駆け付けた巡査部長が撃たれた後の対応は納得できないことばかりだ。約5時間も巡査部長を救助せずにいたことは信じられない。警察官の人命は尊重されないのか。さらに、SAT隊員が撃たれた際も、どうして反撃や突入をしなかったのか。

921小説吉田学校読者:2007/05/19(土) 11:55:53
ネゴシエーターを「試してみたかった」のが長期化の一因だったなのかもしれません。
現場は泣いている。

立てこもり男と交渉人の神経戦「ネゴ終わり」通告に観念か
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070518i114.htm

 愛知県長久手町の立てこもり事件は、発生から29時間たった18日午後8時48分、ようやく容疑者逮捕にこぎつけた。
 拳銃で警察官1人を殺害、自身の子供を含む3人を襲った元暴力団組員の大林久人容疑者(50)は、人質にしていた元妻がすきを見て脱出して約6時間後、県警捜査員の説得に応じ、籠城(ろうじょう)していた自宅の別棟を出た。
 観念したように両手を掲げて路上に立ちすくみ、一昼夜にわたって住宅街を恐怖に陥れた男は、約20人の警察官に折り重なるように取り押さえられた。
 ◆投 降◆
 「約束通り、出てきてくれたんだね」「安全に保護したい。持っているものをその場に置いて、指示に従って」
 午後8時35分。携帯電話で説得を続けていた捜査員が、自宅別棟からフラフラと出てきた大林容疑者に拡声器で呼びかけ始めた。
 右手に透明な液体の入ったペットボトル、左手には携帯電話とビニール袋。白いあごひげをたくわえ、長ズボンに紺色っぽい上着姿の大林容疑者が姿を見せると、現場の緊張はピークに達した。大林容疑者は警察車両の手前でいったん立ち止まり、しばらくキョロキョロとあたりを見回した。何かをつぶやき、携帯電話で捜査員と話すなど、落ち着かない様子を見せた。
 「拳銃は置いてきてくれたんだよね、ありがとう」「ひざを曲げて、それじゃあ、手を上げてね」
 捜査員の言葉に促されるよう、ゆっくりと歩を進めた大林容疑者を、約20人の警察官が一斉に取り囲んだ。午後8時48分。大林容疑者は、拳銃を乱射した姿とは別人のように、抵抗することなくあっさりと取り押さえられた。自ら捜査車両に乗り込み、同9時過ぎ、現場を離れて警察署に向かった。
 ◆交渉人◆
 意外にも見える投降劇の裏には、立てこもりや誘拐事件で容疑者を説得する専門の捜査員「交渉人」(ネゴシエーター)と大林容疑者との神経戦があった。大林容疑者が姿を見せた時、携帯電話で話をしていた相手も、実はこの交渉人だった。交渉人は説得を続ける中で、容疑者は「実際には気の弱い人間だ」と判断。投降させるため、「あと5分待つ」などと時間を区切ってプレッシャーをかけ続けた末に、「もうネゴは終わりだ」と告げた。大林容疑者が出てきたのは、それからしばらくして。姿を見せてからは、大林容疑者に寛容な言葉をかけていたという。
 ◆保 護◆
 この日、事態が動き始めたのは同2時50分ごろ。人質となっていた元妻(50)が、建物の北西角にあるトイレの高窓から脱出し、警察官が待機する約30メートル先の路上に向かった。迷彩柄のシャツに白っぽいズボン姿。靴は履いていなかった。自然と小走りになったが、あとわずかのところでへたり込んだ。盾を持った数人の警察官が駆け寄り、1人が元妻を背負う。他の警察官が元妻や同僚を盾で守るように救出した。
 元妻を背負った警察官が、自宅前を走り去る様子を目撃した近くの主婦(56)は、「突然、周囲がワーッと騒がしくなった。何が起こったかわからなかったが、警察官がものすごいスピードで走っていった」と緊張した声で話した。
 保護された元妻は、愛知署で事情を聞かれた後、同4時10分ごろ、同県豊明市の藤田保健衛生大学病院に救急車で運ばれ、治療やコンピューター断層撮影法(CT)検査などを受けた。
 ◆「殉職者出し断腸の極み◆
 大林容疑者の逮捕後、県警の記者会見が午後11時から愛知県警愛知署で開かれた。藤村博之刑事部長は会見の冒頭、沈痛な表情で「殉職者を出したことは断腸の極み。今後の同種事案に対しての教訓にしたい」と述べた。特殊急襲部隊(SAT)の林一歩(かずほ)巡査部長を殺害した容疑について、再逮捕の予定を尋ねられた幹部は「当然」と語気を強めた。
 大林容疑者が撃った8発のうち4発は、木本明史巡査部長(54)の救出活動中で、うち1発が林巡査部長に当たった。報道陣から警察官が死傷したり、解決に長時間を要したりした点に質問が集中した。

922小説吉田学校読者:2007/05/19(土) 11:59:43
これは、警護隊の捜査が行き詰っているんじゃないんだろうか。早めに検察、警察の手を借りるべし。

海自第1術科学校を捜索 秘密保護法違反容疑で
http://www.47news.jp/CN/200705/CN2007051901000092.html

 海上自衛隊護衛艦「しらね」の2等海曹が「特別防衛秘密」を含むイージス艦中枢情報の資料を隠し持っていた事件で、神奈川県警と海自警務隊は19日、日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反容疑で海自第1術科学校(広島県江田島市)を家宅捜索した。
 自衛隊施設に対する同法違反容疑での強制捜査は1954年の法施行後、初めて。資料は第1術科学校を舞台に拡散したとみられており、県警などは押収資料などの分析を進め、漏えいルートなどの徹底的な解明を進める。
 県警などはこれまでに、同校の教官や学生だった隊員数百人から事情聴取したが、供述に食い違いや変遷が目立つため、家宅捜索が不可欠と判断した。

923片言丸:2007/05/19(土) 13:17:31
>>919
この幇助は実行犯か本人の供述がないと難しいですね…。
待機させられてて、ボスがなにか事件を起こしたから逃げた…なんてところを突き崩して行けないかなと思ってたんですが…。

924やお:2007/05/19(土) 18:00:19
>>920>>921
こんな奴、さっさと撃ち殺せばよかったのに

925名無しさん:2007/05/20(日) 00:21:37
>>924
日本では殺人罪で告発されてしまうので狙撃はできません

瀬戸内シージャック事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%AC%E6%88%B8%E5%86%85%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E4%BA%8B%E4%BB%B6

事件後、自由人権協会北海道支部所属の弁護士(下坂浩介、入江五郎)が、狙撃手を殺人罪で広島地検へ告発した。広島地検は狙撃手の行為を刑法36条の正当防衛及び刑法35条正当行為として不起訴処分にしたが、弁護士側は不服として広島地裁に準起訴処分を取ったが棄却され無罪が確定した。これ以降起こった日本の事件では、犯人が銃器等で武装している場合でも、なかなか射撃命令が下されなくなり、1972年のあさま山荘事件では、犯人からの一方的な攻撃で、警察官が殉職するといった事態を招いた。

この事件を教訓とした結果、1979年に発生した三菱銀行人質事件では、一人の狙撃手ではなく、大勢で一斉に狙撃をすることにより、誰が致命傷を負わせ、射殺したのか分からなくするようにした。世界的には珍しい対応である。

この事件以降、日本の警察は、狙撃の態勢は取るものの、射撃の命令には極めて慎重になった。しかし1990年代以降、犯罪の凶悪化により警察官の受傷、殉職事案が増加したことに伴い、2001年に拳銃取り扱い規範が改定され、拳銃使用要件が明確化された。これ以降、以前と比較して警察官の拳銃使用件数は増加し、年間数十件の拳銃使用がある。

926片言丸:2007/05/20(日) 18:19:11
裁判を経ないで死刑にするようなものなので、やはり正当防衛の要件のところから考えていくべきだと思います。特殊な正当防衛を観念するなど。
怪しいと思われただけで射撃されかねないのは困るので。

927やおよろず@野獣に人権なし:2007/05/20(日) 23:26:34
>>926
理性的に考えればそうなのかもしれませんが・・・

明らかな悪人ってのもいるわけで、こいつらにまで人権を認めているから、収拾つかないのではなかろうかと思います。
ゴロツキの人権を守ることで、まともな人間の人権が損なわれることがあってはならない。

人権ってのは、まともな人間には機能しづらい性質があるのかもしれません。
バスジャック事件しかり

928やおよろず:2007/05/21(月) 19:28:34
千葉の警察嘱託医、9割が死因判定に不安…千葉大調査

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070521i306.htm

 千葉大学法医学教室(岩瀬博太郎教授)が、変死体の死因判断で検視に立ち会い、検案を行う千葉県内の警察嘱託医を対象に行った調査で、回答者の9割以上が、解剖せずに外見と触診だけで死因を判断していることに「不安を感じている」ことがわかった。

 7割以上が「改善が必要」と答え、検案制度を含め、死因究明制度の見直しを求める声が根強いことが浮き彫りになった。

 同教室が昨年度、115人に郵送でアンケートし、85人(74%)から回答があった。

 調査では、92%に当たる78人が、現状での死因判定方法を「不安」と回答。死因不明の遺体について、「すべて解剖すべきだ」「血液検査や、コンピューター断層撮影法(CT)などの画像診断を行うべきだ」とする声が多かった。

 死因がはっきりしない場合、「解剖を勧めたが、警察に却下された」(14人)、「心不全など推測の病名をつけるよう言われた」(5人)という回答もあった。

 全国の変死体で解剖されるのは1割程度で、このほかは検視・検案で死因が決定されている。しかし、検視・検案では、頭部や腹部などの内出血の有無、薬毒物による中毒死をすべて見抜くのは困難とされる。検視・検案で病死などとされたものの、後に他殺とわかった例が読売新聞の調べで、全国で過去10年間に少なくとも13件あったことが判明している。

 警察嘱託医は業務や資格、報酬を国として規定した法律がなく、解剖の決定権限もない。今回の回答者は6割以上が医師1人の個人開業医で、全体の半数が診療に支障をきたしているなどの理由から、「検案業務は負担」と答えた。

 ある回答者は読売新聞の取材に、「現状では犯罪の見逃しが起きる」と話した。

 調査した早川睦講師は「今回明らかになった問題点は、千葉に限ったことではない。国として対策を講じる必要がある」と話す。

(2007年5月21日14時39分 読売新聞)

929やおよろず:2007/05/25(金) 00:01:47
光市の母子殺害、検察再び「極刑」主張…差し戻し控訴審

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070524i115.htm?from=main1

 山口県光市で1999年に起きた母子殺人事件で、殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた当時18歳の元会社員(26)に対する差し戻し控訴審の初公判が24日、広島高裁(楢崎康英裁判長)であった。

 最高裁は2審・広島高裁の無期懲役を量刑不当として破棄しており、死刑が適用できる「18歳」を1か月超えた被告への死刑選択の是非が焦点になる。検察側は改めて「極刑をもって臨む以外に選択の余地はない」と主張。弁護側は、元会社員に殺意はなく、犯行は傷害致死罪にとどまると主張し、更生の可能性を訴えた。

 少年法は18歳未満の少年に対する死刑を禁じている。

 公判で、検察側は死刑適用の判断について、「年齢や反省などに重きを置く判断方法は、国民の法感情に反する」と指摘。「犯罪行為の悪質性や重大性を重視すべきで、更生の可能性を検討する必要性は全くない」とした。また、しゅん烈な遺族感情や社会への影響にも触れ、死刑の相当性を訴えた。

 これに対し、弁護側は「著しい精神的な未発達がもたらした偶発的な事件」と主張。強姦目的や殺意を否定し、「傷害致死罪にとどまる」と述べ、犯行時の精神年齢を12歳程度だったとした独自の鑑定結果を示して、更生は可能と指摘し、「一生かけて償うチャンスを与えられるべき」とした。

 元会社員は半袖シャツにズボン姿で出廷。裁判長の人定質問には、か細い声で答えた。退廷する際には、傍聴席に向かって深く一礼したが、妻と長女の遺影を両手で抱えた遺族の本村洋さん(31)と視線を合わすことはなかった。

           ◇

 閉廷後、本村さんは広島市内で記者会見。2審判決以来、約5年ぶりに法廷で見た元会社員の印象を、「表情や態度は事件当時とあまり変わらない。反省しているようには見えない」と述べた。弁護側の主張については、「真実かどうか私が言うことではないが、にわかに信じがたい。(元会社員は)真実を語り、心から妻と娘に謝罪して、この国の最高刑をもって罪をつぐなってもらいたい」とした。

(2007年5月24日23時18分 読売新聞)

930小説吉田学校読者:2007/05/26(土) 09:50:42
談合、林野庁、熊本、松江・・・・最終目標は「天の声」か「お墨付き」か

緑資源の林道談合、九州整備局などを捜索
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070525-00000005-yom-soci

 緑資源機構の官製談合事件で、東京地検特捜部は25日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の容疑で、機構が熊本、島根両県で実施している「特定中山間保全整備事業」を管轄する出先機関、九州整備局(福岡市)や近畿北陸整備局京都事務所などを捜索した。
 ほかに捜索を受けているのは、宮崎、松江各地方建設部や阿蘇小国郷(おぐにごう)建設事業所(熊本県小国町)など。
 この事業は、主に森林や田畑が混在する地域(中山間地域)の森林整備や農用地整備を行うもの。現在、小国町などを事業区域とする「阿蘇小国郷区域」と、島根県江津市を中心とする「邑智(おおち)西部区域」で進められている。関係者によると、発注元は九州整備局や近畿北陸整備局京都事務所だが、地元業者の窓口は宮崎、松江各地方建設部が担当。阿蘇小国郷建設事業所は現地で工事費の積算などを行っている。宮崎、松江地方建設部の幹部は特捜部の調べに、この事業でも談合があったと認めているという。

931小説吉田学校読者:2007/05/26(土) 09:54:38
ロストボールの占有は・・・(以下、片言丸氏)

池ポチャボールで生計15年、年収300万円…62歳逮捕
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070526it01.htm

 岐阜県内のゴルフ場に深夜に忍び込み、ゴルフボールを盗んだとして、窃盗容疑で逮捕、起訴された男が、ゴルフ場数十か所からボールを拾い、新品同様に磨き上げて大量に売りさばいていたことが25日、岐阜県警の調べでわかった。
 ゴルフ場は岐阜、愛知だけでなく、静岡、三重、滋賀、長野県などに及んでおり、調べに対し男は「15年間にわたって、ゴルフボールを売って生計を立てていた」と供述している。岐阜県警は15年間で数千万円の利益を得ていたとみて、裏付け捜査を進めている。
 調べによると、男は愛知県豊田市、無職の被告(62)。先月27日深夜、岐阜県山県市の「岐阜国際カントリー倶楽部(くらぶ)」の池からゴルフボール1376個(4万1000円相当)を盗んだとして逮捕、起訴された。
 岐阜県警が被告の自宅を捜索したところ、業務用のボール洗浄機を発見、ボール6個を入れる販売専用のビニール袋などを押収した。4300個のボールも見つかった。調べに対し被告は、深夜などにゴルフ場に忍び込み、ウエットスーツを着て池に入り、浅いところにあるボールを手で拾い集めていたと供述。一晩に盗み出したボールは平均3000個に上り、洗浄機で新品同様に洗浄、ビニール袋に包装して段ボール箱に詰め、愛知県内のゴルフ用品店に売却していた。
 売却価格は、高級ボールの場合、1個150円以上といい、利益は月に最低20万円、年平均300万円を得ていた。

932小説吉田学校読者:2007/05/26(土) 10:13:21
>>549
研修制度って、そもそも「日本で技術を学び母国で還元する」というプチ留学みたいなもんじゃないのか。
こんな金を稼ぐシステムじゃなくて、慈善にちょっぴりお金がついてくるようなもんじゃないのか。
これじゃ女工哀史じゃないか。二重取りだから女工哀史よりひどい。
これが蔓延しているとしたら、中国に帰ったら「日本はずるい」「日本は嘘つきだ」とか思われるじゃないか。ふざけんじゃない。こんな日本に誰がした。

千葉・元理事殺害:日中で研修費二重取り…生徒とトラブル
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070526k0000m040173000c.html

 外国人研修・技能実習制度で研修生を受け入れていた社団法人「千葉県農業協会」(千葉市中央区)の元男性理事が、中国黒竜江省にあった「研修センター」の土地使用権を持ち、中国人女性の元通訳とともに実質的に経営していたことが分かった。日中双方で研修費を受け取るなど、研修生と農家から多額の現金を得るビジネスになっていた。
 この制度は、経費に関する決まりがないため、ここ数年、研修生が多額の費用を取られるケースが増加。制度上認められていない残業が横行する要因にもなっている。同協会が受け入れた中国人研修生が昨年8月、千葉県木更津市の養豚場で元理事ら3人を死傷させる殺人事件が発生したが、研修生は「研修費・保証金で支払った借金の返済のために、もっと残業がしたい」と訴えてトラブルに発展していた。
 同協会によると、受け入れ農家は、研修生募集や来日前の日本語研修などにかかる「募集・事前研修諸費」10万円など計79万6000円を協会に納入。協会はこの中から、16万円を中国中国黒竜江省の送り出し機関側に支払っていた。
 ところが、千葉地裁の公判での元通訳の証言によると、実際に事前研修を行っていたのは現地の「研修センター」で、元理事が国有地の使用権を登記し、実質的に経営していた。同センターは研修生個人からも研修費・保証金名目で、約6万8000元(約100万円相当)を受け取っていた。
 さらに、同協会は研修生の通訳、相談業務を千葉市内のコンサルタント会社「コーエツレイ」(今年2月解散)に業務委託していたが、同社の社長は元通訳で、元理事も役員だった。協会は、研修生1人につき月約1万円をコンサルタント会社に払い、元通訳は月170万円の報酬があった。
 同協会は元理事の発案で00年1月から事業を始め、これまで延べ約300人の研修生を受け入れた。現在は受け入れを停止している。協会事務局は「元理事が協会の研修生関連業務を一人で取り仕切っていた。元通訳も辞めており、詳しいことは分からない」と話している。
 ▽木更津養豚場殺人事件 中国人農業研修生(26)が昨年8月、残業が少ないと不平を漏らし農家とトラブルに。中国で支払った研修費・保証金約6万8000元を取り戻すため現金が必要だと訴えた。「千葉県農業協会」の元男性理事(当時62歳)や元通訳が帰国させようとしたところ、逆上して刃物で切りつけ元理事を死亡させ、元通訳ら2人に大けがを負わせた。現在千葉地裁で公判中。

933片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/26(土) 10:21:47
>>931
あえて一歩飛んで、一般のゴルフ場経営者ってロストボールを拾い集めて儲けてるのかなぁ。
これくらいの利益になるなら、そういう仕事も捻出できるのでは・・・。
少額の大量窃盗絡みで思うんですが、店舗玄関等のビニール傘盗みは看過されがちだけどいろいろ問題は多いですね。
昨日、松屋で、傘立てに「傘の窃盗に関しては当店は責任を負いかねます」というようなことが書いてあったんですが、まぁさすがに松屋の店内面積であれば客自身の占有なのだろうが・・・などと丁度思っていたところでありまして、吉田学校さんはよいネタフリをされましたね。

934小説吉田学校読者:2007/05/26(土) 10:48:25
>>933
池掃除とかで出てきたボールは拾い集めているらしいですが、売ってるかどうかは不明。取引相手の打ちっぱなしにでも売ってるかも?

それねえ。晴れてる日の置き傘は占有ないんじゃないんでしょうかねえ。

935名無しさん:2007/05/26(土) 11:22:21
>>931
ゴルフやらないんで知らないんですが,あの打ちっ放しのボールってあの後どうしてるんですか?
資源の有効利用の為にも磨いて売りさばく行為は表彰もんだと思うんですけど。

936とはずがたり:2007/05/26(土) 11:35:46
>>935はとはです。
占有ってのは占有離脱物横領の事かなんかですかね?
そしたら落とし物同様交番に届けたら半年後に貰えたんではないでしょうか?その場合ゴルフ場への不法侵入が問われるのか。。

937片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/26(土) 15:19:28
占有してるうちが窃盗で、占有が終わったとなると占有離脱物横領で、
こういう一見どうでもいいものでも持っていったら窃盗になってしまうということですね。
ゴルフボールだと、普通の石ころとかタバコの吸殻とは違って財産的な価値がそれなりにありますので。

仮に道端に落ちていた場合は、占有離脱物になるパターンでしょうね。

938とはずがたり:2007/05/26(土) 15:34:03
池ポチャしてても占有は終わってないと見るんですか?

939片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/26(土) 15:41:47
ゴルフ場管理者に占有が移ります。
旅館に忘れていった私物も旅館に占有が移るので、忘れ物を他の客が取っていったら窃盗に・・・。

こんな感じで、そこの管理者に占有が移ることが多いんですが、
松屋みたいに、私らは関知しないからね、といわれると微妙になるなぁと。
まあ、あくまで店が客に文句言われないように書いてるだけであって、客でなければ店の占有ということになるとは思うんですが・・・。

940とはずがたり:2007/05/26(土) 15:46:47
ゴルフ場なり旅館なりに元の所有者は返せと云う請求権みたいなのは持ってるんですか?
ゴルフ場なり旅館なりは適当に処分しちゃって良いということは占有者の善意に任されてると云う事になるんですか?

941片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/26(土) 16:16:49
刑事と民事をまたぐため細かい表現のニュアンスが違うかもしれませんが、基本的には所有と占有の区別をつけないといけないです。

忘れ物を返還しろという請求権は所有者がもってます。
なので、旅館の場合、占有が移ったからといってどういう処分してもいいわけではなく、あくまで所有者は返せといえると思います。ただ、もしかすると旅館営業に関しては特別な法律で何か手当てされてるかも・・・。
ゴルフボールの場合は、個別ケース&解釈によるでしょうけど、基本的には、競技者が所有権放棄した扱いになると思います。それで所有者がいなくなった物をゴルフ場が取得する、と。なので、競技者は返還を求めることができません。あくまで放棄していないんだと言い張っていけばどうかわかりませんが、裁判までして取り戻すのは難しそう。

さらに、ゴルフボール窃盗に関しては、窃盗罪が所有権を保護する罪なのか占有権を保護する罪なのかというところで解釈がわかれるんで、ゴルフ場側が、「わが社ではロストボールを放置している」と言い張った場合、占有者とは言えても所有者とは言えなくなり、微妙になってくるかなと。

942とはずがたり:2007/05/26(土) 19:57:04
なるほど,解説感謝です。なにやらややこしいですな〜。所有者は返還請求できるのに対し占有者は保管料とか請求できるのかとか色々疑問が湧いてきますねぇ。
公務員試験受けた昔にちらっと法学も勉強した筈(殆ど問題解いただけだが・・)なんですがこんな細かい所まで覚えなくても解けてたのかな,俺。

943片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/27(日) 20:24:35
>>942
掛かった費用は請求できますね。過大な保管料は無理だと思いますけども。
○×とか択一とかだと、理解が不十分でも問題レベル次第では解けてしまうかもしれませんね。私もそういう経験あります。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板