したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

スーフィズムに関するHP

703名無しさん:2015/02/22(日) 12:35:13
>>702

 昨年8月、常岡氏のもとに、イスラム国の司令官から「湯川の裁判を行いたいので、ジャーナリストとして立ち会ってほしい」という連絡がきていたのだという。そこで、常岡氏は9月にイスラム国入り、さらに10月にもイスラム国に渡って湯川氏救出に動く準備をしていた。ところが、直前、イスラム国への志願をした北海道大生の事件で警視庁から家宅捜索を受け、渡航ができなくなってしまったのである。

 この北海道大生事件で同じく家宅捜索を受けている中田考元同志社大学教授も同様で、協力を外務省に申し出ていたにもかかわらず、拒否されたという。

 その後、湯川さん救出に向かった後藤さんが拉致された後も政府は具体的な救出の動きを見せることなく、湯川さんと後藤さんを放置。そして、安倍首相の中東歴訪で例の「2億ドル支援」をぶちあげ、湯川さんは処刑された――。いわば、湯川さんは安倍政権に"見殺し"にされたも同然なのである。

 だとしたら、湯川さんがどういう意図でイスラム国にわたったにせよ、メディアは湯川さんが政府から受けた仕打ちをきちんと指摘した上で、その死を悼むべきではないのか。

 いや、それは私たち国民も同様だ。安倍首相や田母神元幕僚長の熱心な支持者だった湯川さんの思想は私たちとは真逆で、むしろ、今、湯川さんを「自業自得」などとディスりまくっているネトウヨに近い。しかし、「国家に簡単に見捨てられた国民」という意味では、私たちはいつでも湯川さんになりうる。

 だから、「I AM KENJI」とともに、私たちはこのメッセージを発信する必要がある。

「I AM HARUNA!」 
(エンジョウトオル)

704名無しさん:2015/02/22(日) 14:27:58
>なぜISが多くのムスリムの若者の心を掴んだのか。
>それは「カリフ制国家の実現」(政教一致の体制)というこれまでにない目標を打ち出したからだ。
>そして第一次大戦中、英・仏・露間で結ばれた「サイクス・ピコ協定」により勝手に分割された領土を取り戻すこと。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150221-00802303-sspa-soci
わかりづらい「イスラム国」勃興の背景がよく分かる映画
週刊SPA! 2月21日(土)9時21分配信

 今年に入って日本人2人の斬首、ヨルダン人パイロットの焼殺、エジプト人21人の一斉斬首とますます極悪非道とのイメージが強まっている過激派組織「イスラム国」(IS)。

 だが、驚くなかれ。テロ組織ファイナンスの専門家、ロレッタ・ナポリオーニは、偶然、ISの「決算報告書」が見付かったとしている。

「彼らは、自爆テロ一件ごとの費用にいたるまで詳細な収支を記録し、高度な会計技術を使って財務書類を作成している」。「これはたしかに、どの武装集団もやったことがない」(『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』村井章子訳、文藝春秋)。

 この事実だけでも“ゴロツキ集団”という見方は大きく覆されるだろう。

 当たり前だがISは自然発生的にできたものではなく、少なくとも100年にも及ぶ歴史の様々な出来事の結果としてある。

 3本の映画を材料にその来歴をざっと見てみよう。

◆100年前の領土を取り戻す

 なぜISが多くのムスリムの若者の心を掴んだのか。

 それは「カリフ制国家の実現」(政教一致の体制)というこれまでにない目標を打ち出したからだ。そして第一次大戦中、英・仏・露間で結ばれた「サイクス・ピコ協定」により勝手に分割された領土を取り戻すこと。

 英国は当時、アラブ人たちにオスマン帝国打倒に協力した暁には、国家建設を認めると嘘八百を並べ立ててそそのかした。この「アラブ反乱」を映像化したのがあの有名な『アラビアのロレンス』(’63)だ。かつてイラク、シリア、ヨルダンなどの地域はオスマン帝国の支配下にあったが、統一アラブ国家の樹立を目指し多くの部族が戦いに臨んだ。

 英軍情報部は、敵側のドイツとオスマン帝国の同盟を断つため、アラブ社会に同情的なロレンス少尉(ピーター・オトゥール)を部族民の指揮に当たらせる。

 ゲリラ戦が功を奏すものの、部族間対立に嫌気が差したロレンスはカイロの陸軍司令部に戻る。だが、そこで例の協定の話を聞き、ロレンスは激怒。再び部族民とともに英軍よりも早くダマスカスを攻略し、一躍英雄となる。

 ロレンスとコンビを組むハリト族の族長アリ(オマー・シャリフ)の存在感は強烈だ。その雄姿は統一国家の悲願を体現しているからである。

 この「アラブ反乱」の時代とISの時代は、未だ分割された領土を取り返せていない悲劇において地続きなのだ。

 ただし、ISの場合そこにスンニ派という条件が付く。

705名無しさん:2015/02/22(日) 14:28:15
>>704

◆「空爆したお前らも異常だ」

 次に取り上げるのは湾岸戦争後のイラクを舞台にした異色作『スリー・キングス』(’99)。

 米軍兵士アーチ・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)ら4人が、フセインが隠した金塊の在り処に関する地図を発見、軍の指揮下から離れてそれを奪い取ろうと画策するその珍道中を描く。

 そこで彼らが目撃したのは、米政府が反フセイン派の村人たちをあおった末に、いざイラク軍が戻ると助けもせずに置き去りにしていた光景だった。村人たちは食糧などの配給をカットされ、イラク軍から弾圧されていた。

 ゲイツの台詞「ブッシュが反フセイン派を支持。挙げ句に見捨てた。それで虐殺だ」に表われている。

 が、ゲイツら4人は金塊こそが最優先。イラク軍の秘密の地下室に侵入し、金庫から金塊を奪取する。そこでの展開が見事だ。イラク軍は治安を維持したいがために米軍にはさっさと消えてほしい。それで大量の金塊の搬出を手伝う(!)のだ。

 実のところ、米国にとってイラク国民のことなどはどうでも良く、ただ石油のためだけに世界最大の軍事力を行使したのだ。金塊騒動はその縮図に過ぎない。

 イラク軍兵士の台詞「フセインも異常だが、空爆したお前らも異常だ」は、イラク側の実感をよく突いていて、ハリウッド映画らしからぬ皮肉が利いている。

 イスラム政治思想史に詳しい池内恵は、湾岸戦争で米国の中東での一極支配が定着すると、「アル=カーイダに代表されるイスラーム主義運動の過激派は、米国をイスラーム教の理念に服した世界秩序の復興を阻害する最終的な敵と見なし、武力によるジハードをグローバルに展開していく。現在の『イスラーム国』は、その運動の帰結と言っていい」(『イスラーム国の衝撃』文春新書)と指摘する。

 10年に及ぶ経済制裁がイラク国内に過激主義を育んだことも影響した。

 フセインが「宗教思想への熱意を示したのは、経済が混迷する状況でスンニ派の部族をなだめる狙いから」(『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』)だった。支持基盤のスンニ派中流層が貧しくなったため、そのガス抜きに過激主義を大いに利用した。例えば、失業率の上昇をごまかすため、女性の家庭外労働などを禁止した(同上)。

 イラク戦争後にこの勢力が増殖し、過激派の母体となった。

 つまり、すでにパンドラの箱は用意されていたのだ。

706名無しさん:2015/02/22(日) 14:28:25
>>705

◆中東側から捉えたイラク戦争後の米軍による占領支配

 最後に紹介するのがトルコの人気ドラマシリーズを映画化した「イラク 狼の谷」(’06)。

 イラク戦争後の米軍による占領支配を中東側の視点で捉えた数少ない作品だ。

 米軍に過激派と間違われてトルコ特殊部隊が拘束され、そのせいで自殺した友人の将校の恨みを晴らす弔い合戦が主軸となっており、ラストは米軍代表との一騎打ちというオマケ付きだ。しかし、作中で最も強い印象を残すケルクーキ導師(ハッサン・マスード)が、自爆攻撃について「イスラムの教えに反する。ただ敵を喜ばせるだけ」と戒めるなど道理を説く面も併せ持っている。

 ノリはB級アクションといった感じだが、イラク住民の大量虐殺や民間軍事会社による破壊工作など、個々のエピソードはおおむね実際の事件をベースにしたもので、米国に対する不信感と怒りがにじみ出ている。

 中東地域の反米感情の理由を知るにはこれ1本で足りるぐらいだ。

 なかでもアブグレイブ刑務所の拷問シーンは、米国の有無を言わせない強圧的な外交、占領政策を象徴している。

 フセイン政権の崩壊と混乱が、アルカイダなどの過激派が活動できる場所を作り、ISの前身となる組織に結実したわけだが、旧フセイン政権の関係者を拘留・追放したことが不味かった。行き場のない元政権幹部や元軍人が、台頭して来たISの中核を担うことになったからだ。どちらもスンニ派であり反米で一致したのである。

 さらに米国が後ろ盾のマリキ政権は、シーア派主導でスンニ派の恩恵は少なかった。それが一部のスンニ派の過激化を推し進める結果となった。

 オバマ大統領がISを敵視して「ぶっ潰す」などと言うのは自由だが、来歴を知れば知るほど身から出たサビに振り回されている感は否めない。

 米国が地上戦の可能性を含め戦線を拡大すればするほど、過激思想の持ち主からはISが唯一米国と渡り合える強力な過激派組織に映り、ジハードの正当性があるように思えてしまう。それゆえ資金や人も集まりやすくなるのだ(※)。

 これもISの立派な戦略である。

 いずれのプロパガンダに乗せられないためには、物事の因果関係に目を向ける冷静さが必要になるだろう。

文/真鍋 厚

※2月11日、ウォール・ストリート・ジャーナルなどは米国家テロ対策センター(NCTC)の推計でISをはじめとする過激派組織へ参加するためシリアやイラクに入った外国人戦闘員が、延べ90ヶ国から推定2万人という「未曾有の規模」に達していると報じた。

日刊SPA!

707とはずがたり:2015/02/26(木) 06:46:58
>ヨーロッパ諸国が人為的に引いた国境線を破棄するとの『イスラム国』の主張は、アラブ諸国民の感情に響くものでもあるのです
日本人の俺にでもめっちゃ響くわ。

外交官が語る、イスラム国機関誌「ダービク」に隠された“究極の目的”! 〜終末思想とハルマゲドン〜
http://tocana.jp/2015/02/post_5843_entry.html
2015.02.25

 「イスラム国」はあくまでも国家を名乗るテロ組織であり、自らの勢力拡張のために人質を利用して広報活動を行っているとの見方が主流のようだが、筆者と旧知の仲にある外交官は、「イスラム国」の本質と最終的な目標について、それとは大きく異なる可能性があると示唆する。

■「カリフ」を名乗ることの意味

「2003年のイラク戦争後、様々な過激派組織が合流し、指導者も入れ替わりながら、紆余曲折を経て『イスラム国』は現在の形になりました。その存在が国際的にクローズアップされたのは、2014年6月にイラク第2の都市モスルを占領し、現指導者であるアブ・バクル・アル=バグダーディ自ら『カリフ』への即位と、支配地域での『イスラム国』樹立を宣言してからです」

「カリフ」とは本来、預言者ムハンマドの後継者を意味し、1922年に廃止されるまでイスラム世界の最高指導者とされていた地位である。

「この『カリフ』を称することは、アラブ諸国の反発を招く可能性があります。これは過去の歴史を見ても明らかです。しかし、異教徒とのジハードを強力に推し進め、イスラム法の厳格な適用を目指す姿勢には、各国のイスラム過激派の間で同調する者が現れているのも事実です。さらに、100年前の『サイクス・ピコ協定』などによりヨーロッパ諸国が人為的に引いた国境線を破棄するとの『イスラム国』の主張は、アラブ諸国民の感情に響くものでもあるのです」

「実際、各国のイスラム過激派組織が、それぞれ『トリポリ州』なり『シナイ州』なり、『イスラム国』の“州”を名乗りはじめています。モロッコのムワッヒド朝やイランのサファビー朝、リビアのイドリース朝など、中東では特定の宗教運動が事実上一定の領域を支配するに至り、その後国家となったという実例がいくつもあります」

 こう語った上で、外交官は「イスラム国」の最終的な目標について次のように推測する。

■広報誌の名前から透けて見える真意

「『イスラム国』の指導者バグダーディがカリフを名乗ったことは、全イスラム教徒に対する指揮権を得ようという意図の表れとも言えます。とすれば、イスラム世界の統一こそが究極の目的のようにも思えます。実際『イスラム国』自身、5年以内に中東地域はもちろん、アフリカの北半分からスペイン、ギリシャまで征服するという意図を表明しています」

「ところが、もしかしたら彼らは、それ以上のことを考えている可能性があるのです。そのヒントとなるのが、彼らのネット広報誌のタイトルです」

708とはずがたり:2015/02/26(木) 06:47:45
>>707-708
 周知のとおり、「イスラム国」は独自の広報部門を擁し、インターネットなどを駆使した活発な宣伝活動を行っている。そんな彼らのネット広報誌の名とは『ダービク』であるが、これはシリアの小さな町の名にちなんだものだという。

「ダービクというのは、『イスラム国』に支配される前から人口4,000にも満たない、シリア北部の小さな町です。1516年、この町の近郊でオスマン帝国とエジプトのマムルーク朝が対峙したマルジュ・ダービクの戦いがありましたが、それ以来、歴史にも登場しないような場所です。現に昨年8月、『イスラム国』がこの村を占領した時も、ほとんどニュースにはなりませんでした。しかし、このダービクという村は、“世界の終末”に際して重要な役割を果たすというのです」

■ハルマゲドンを目論んでいる!?

 実はキリスト教と同じく、イスラム教にも終末思想があるのだ。

「イスラム教における世界の終末とは、道徳の退廃や不正の蔓延のなかで地中から怪獣が姿を現すとか、アレクサンドロス大王に閉じ込められていた悪魔(ゴグとマゴグ)が暴れ出すとされています。そして、反キリストであるダッジャール(偽救世主)が40年あるいは40日間地上を支配するものの、再臨したイーサー(イエス)に殺害され、さらにはマハディー(救世主)が現れて審判が行われるということのようです」

「その過程で、キリスト教におけるハルマゲドンと同じような最後の戦いも行われるとされています。キリスト教ではメギドの丘で行われる最後の戦いですが、イスラム教では、これがなんとシリアのダービクで行われるというのです。『イスラム国』が自らの広報誌にダービクの名を採用したことは、彼らが欧米の過激なキリスト教原理主義者と同じく、自らハルマゲドンを引き起こそうとしている可能性を示唆します。そうだとすれば、彼らの行動すべてについて認識を改める必要があるでしょう」

 欧米のキリスト教原理主義者の中には、自らハルマゲドンを引き起こそうとして、エルサレムにある「アル=アクサー・モスク」の破壊を目論む者がいる。というのも、世界の終末に際しては「エルサレム神殿」(古代に存在したユダヤ教礼拝の中心地)が再建されているはずなのだが、現在はその場所に「アル=アクサー・モスク」が建っていることによる。つまり彼らの論理は、終末の到来を早めるため「エルサレム神殿」を再建し、邪魔なモスクを破壊しようということなのだ。

今後、「イスラム国」の思想と目的については、さらに精査する必要がありそうだ。

(櫻井慎太郎)

709名無しさん:2015/02/26(木) 22:53:54
http://mainichi.jp/select/news/20150227k0000m030082000c.html

イエメン前大統領:不正蓄財、最大7兆円…33年権力の座
毎日新聞 2015年02月26日 21時03分

 【ニューヨーク草野和彦】イエメンで2012年まで33年間権力の座にあったサレハ前大統領の不正蓄財が、最大で600億ドル(約7兆1400億円)に上ることが、国連安全保障理事会に提出された専門家パネルの最新の報告書で分かった。イエメンの12年の国内総生産(356億ドル)の1.7倍にあたる巨額で、20カ国以上に分散して隠し持っているとみられる。

 中東の民主化運動「アラブの春」で政権を追われた前大統領は14年11月、国連の経済制裁(資産凍結)の対象に指定された。専門家パネルが資産を調査した結果、資源開発の権利を企業に与える見返りに現金を要求するなど、「大統領の立場を利用した汚職」によって毎年20億ドル近くをため込んでいたことが分かった。

 前大統領は制裁対象になることを見越し、不動産や現金、株、金などの資産を偽名で海外に移したとみられるという。

 報告書はまた、前大統領がイエメンの「陰の実力者」として、今も影響力を保持していると指摘。イエメンで現在実権を掌握しているイスラム教シーア派武装組織フシが昨年9月に首都サヌアに侵攻した際、「サレハ一族が組織した共和国防衛隊から支援を受けた」と説明している。

710チバQ:2015/02/26(木) 22:58:22
http://mainichi.jp/select/news/20150225k0000m030040000c.html
アフガニスタン:和平への動き活発化 政府とタリバン
毎日新聞 2015年02月24日 19時57分(最終更新 02月24日 23時35分)
【ニューデリー金子淳】アフガニスタンで政府と旧支配勢力タリバンとの和平に向けた動きが活発化している模様だ。アブドラ行政長官は23日、近い将来、交渉が始まるとの見通しを表明。ガニ大統領も前向きな意向を示している。タリバン側の公式発表はないが、タリバンが隣国パキスタンに代表団を送り交渉の進め方などを協議するとの報道もある。ただ、和平に向けた動きはこれまで紆余(うよ)曲折をたどっており、実現するかはまだ不透明だ。

 「近い将来、タリバンとの交渉が始まる」。アブドラ氏は23日、閣僚との会議でこう語った。和平交渉を巡っては、19日に一部で「タリバンが米国と交渉に入る」と報じられ、米政府が否定する騒ぎがあった。その直後の発言だけに水面下で何らかの動きがあるとの見方が出ている。

 タリバンは2001年のアフガン戦争開戦以来、パキスタンとの国境地帯などに潜伏しテロ攻撃を続けてきた。

 駐留外国軍は昨年末で戦闘任務を終え、アフガン軍の訓練任務などに移行したが、治安情勢の改善は見通せず軍事的にタリバンに勝利するのは難しい状況だ。このため、米国やアフガン政府はタリバンとの和平による政治解決を模索してきた。

 交渉に向けた動きの背景には、タリバンに影響力を持つとされるパキスタンの方針転換があるとみられる。同国では昨年12月に北西部ペシャワルで生徒ら140人以上が殺害された学校襲撃事件を受け、国民の間で武装組織に対する強硬論が高まった。

 軍は掃討作戦を強化しているが、アフガン側に越境して逃れる武装組織も多い。パキスタンにとってもアフガン安定の必要性が高まり、和平交渉の推進にかじを切った可能性がある。

 また、中国が一定の役割を果たしているとの指摘もある。地元メディアによると、王毅外相は今月12日、パキスタンを訪れ「建設的な役割を果たす用意がある」と表明。タリバンも昨年11月に代表団が北京を訪問したと明らかにしている。

 中国はアフガンで鉱山開発などに投資をしており、治安の安定を重要視しているとされる。また、アフガンの安定を通じて、イスラム過激派の影響が自国に及ぶのを防ぐ狙いもあるとみられる。
 アフガンの治安アナリスト、アフマド・ハシーブ・ファルハン氏は「タリバンが交渉に応じるとすれば、それは自爆テロなどで国民の支持を得られなくなっているためだ。交渉は数年かかる可能性もあるが、まずは停戦合意できるかが鍵となる」と話している。

711チバQ:2015/02/27(金) 23:38:47
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150227-00000000-jij_afp-int
「イスラム国」、イラクで古代の石像を破壊 動画公開
AFP=時事 2月27日(金)7時10分配信

「イスラム国」、イラクで古代の石像を破壊 動画公開
イスラム過激派組織「イスラム国」が公開した、イラク北部ニナワ州のモスル博物館で石像を押し倒す同組織の戦闘員を写したとされる映像(2015年2月25日公開)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】(一部更新)イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は26日、イラク北部モスル(Mosul)で貴重な古代の石像をハンマーやドリルなどで破壊する同組織の戦闘員を写した動画を公開した。

【写真3枚】石像を金づちで破壊

 専門家や当局者らは破壊行為があったことを認めており、2001年のアフガニスタン旧支配勢力タリバン(Taliban)によるバーミヤン石仏(Bamiyan Buddha)の破壊に匹敵する被害規模だと指摘している。

 動画では、IS戦闘員らがモスルにある博物館で、彫像などを台座から床へたたき落とすなどの破壊行為に次々と及ぶ様子が写っている。破壊されたものの中には、紀元前数世紀にさかのぼるアッシリアやヘレニズム時代の文化財も含まれるとみられる。さらに、同市ネルガル門(Nergal Gate)にあるアッシリア時代のものとされる大きな有翼の牡牛の石像もドリルで粉砕されている。

 動画ではひげを生やした戦闘員がカメラに向かい、「イスラム教徒よ、私の後ろにあるこれらの遺物は古代人が神の代わりに崇拝した偶像だ」などと語っている。

 専門家らは、破壊されたものの中には、文化財の原物や、破片を集めて修復したもの、複製が含まれるとしている。今回被害に遭ったのはアッシリア時代に作られたものや、モスルの南西約100キロの砂漠地帯にある古代都市ハトラ(Hatra)の遺跡から見つかったものなどもある。

■ユネスコは緊急安保理会合を要請

 動画公開を受けて国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)のイリナ・ボコバ(Irina Bokova)事務局長は、安全保障理事会(UN Security Council)に対し、緊急会合を招集するよう要請した。

 ボコバ事務局長は声明で、「この攻撃は、文化上の悲劇をはるかに超えるものだ。宗派対立、暴力的な過激思想、イラクでの紛争に油を注ぐという意味では安全保障問題でもある」「こうした理由から、安保理理事長に対し、イラクの安全保障上の重要要素としての文化財保護を協議する緊急会合の招集を要請した」としている。

 また同事務局長は、動画の中で破壊されている像の一部は、ユネスコの世界遺産(World Heritage)であるハトラ遺跡のものであり、この破壊行為は国連安保理決議2199に抵触すると指摘している。(c)AFP【翻訳編集】 AFPBB News

712チバQ:2015/03/02(月) 22:22:28
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150302/k10010000931000.html
エジプト議会選挙 選挙法の違憲判断で延期に
3月2日 2時12分

エジプト議会選挙 選挙法の違憲判断で延期に
エジプトで今月下旬から予定されていた議会選挙が選挙法の違憲判断を理由に延期されることが決まり、議会不在の状態がさらに続くことで民主化の遅れへの懸念が強まるものとみられます。
エジプトでは今月21日と来月25日の2回に分けて議会選挙が行われる予定で、候補者の登録などの手続きが終わっていました。しかし、エジプトの憲法裁判所は1日、選挙区の区割りが平等ではないとして、議会選挙の実施方法を定めた選挙法の一部が憲法違反との判断を示しました。これを受けて、シシ大統領は1日、議会選挙の延期を決めるとともに1か月以内に選挙法を改正すると発表しました。
エジプト政府は、今回の議会選挙をおととしの軍による事実上のクーデターのあとの民主化プロセスとして、去年行われた大統領選挙に続く総仕上げと位置づけてきました。しかし、議会が不在の状態がすでに1年8か月となり、民主化プロセスが予定よりも大幅に遅れるなか、エジプトではクーデターを指揮したシシ大統領による強権的な支配が強まっています。このため、今回の選挙の延期によって、シシ大統領が大統領権限で法律を制定するなど権力の集中がさらに続くことになり、国内外で民主化の遅れへの懸念が強まるものとみられます。

713名無しさん:2015/03/02(月) 23:08:56
http://www.afpbb.com/articles/-/3041108
イラク国立博物館が12年ぶり再開、ISの略奪行為に反発
2015年03月01日 13:25 発信地:バグダッド/イラク
【3月1日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)にある国立博物館が2月28日、12年ぶりに再開した。米国主導のイラク戦争中の2003年、収蔵品約1万5000点が略奪されたものの、関係者らの忍耐強い努力で3分の1近い約4300点を回収し、再開にこぎつけた。関係者らは、北部モスル(Mosul)で起きたイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」による貴重な古代石像の破壊への反発を示すため博物館再開を前倒ししたと話している。

 カイス・フセイン・ラシド(Qais Hussein Rashid)観光・遺跡副大臣はAFPに対し、「ここ2か月近く(国立博物館の)再開準備を進めていた。博物館は全ての人に公開されなければならない」と語った上で、「モスルの出来事があったので(再開を)急いだ。ダーイシュ(Daesh、アラビア語におけるISの頭字語)の一味の行為に対する反発として、本日再開したいと思っていた」とコメントした。

 ISは2月26日、昨年6月に制圧したモスルの博物館で、戦闘員らが古代石像をハンマーなどで破壊する動画を公開。戦闘員の一人はカメラに向かって、イスラム教で禁止されている偶像崇拝の象徴だとの理由から、宗教的見地に基づいて石像を破壊するとの主張を展開した。しかし当局者や専門家らは、大き過ぎて自称「カリフ国家」の資金調達を目的とした密売が不可能な作品を破壊したにすぎないとの見方を示している。

 国立博物館の一般公開は3月1日からの予定。入場料はイラク人が1500イラク・ディナール(約120円)、アラブ系外国人は10ドル(約1200円)、その他の外国人は20ドル(約2400円)。(c)AFP/Karim Abou Merhi

714とはずがたり:2015/03/03(火) 15:00:26
現代と適合的なカリフ制やサイクスピコ体制の打破を唱える勢力ができないものかねぇ。

支配地拡大の狙いは銀行襲撃=収入源失い苦境に―「イスラム国」
時事通信2015年2月28日(土)11:38
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-150228X597.html

 【ワシントン時事】米国防総省のカービー報道官は27日の記者会見で、イラクとシリアで活動する過激派組織「イスラム国」について、「窃取した資産を最大の財源にしている」と述べた。報道官はその上で、同組織が支配地域の拡大を図った背景には、勢力下に収めた地域の銀行から現金を強奪する狙いもあったとの見方を示した。

 報道官は、石油関連施設に対する米軍の空爆により、「イスラム国」は有力な資金源だった石油の密売で収入を上げることが難しくなっていると指摘。一方で、支配地域の拡大が止まった現在は新たな銀行強盗もできなくなっており、同組織は「経済的苦境に陥りつつある」と強調した。

 報道官はまた、シリアで同組織と戦う反体制派の訓練に関し、対象者の身元調査を開始したと表明し、今後4〜6週間で実際の訓練に入ることができるとの見通しを示した。 

「イスラム国」への資金援助減=米国帰還者40人―国家情報長官
時事通信2015年3月3日(火)08:21
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-150303X921.html

 【ワシントン時事】クラッパー米国家情報長官は2日、イラクとシリアで活動する過激派組織「イスラム国」の残虐性が明らかになり、中東のイスラム教スンニ派諸国内の団体などからの資金援助が大幅に減少したとの見方を示した。ニューヨーク市内で開かれたイベントで明らかにした。

 ただ、長官は同時に、同組織が献金で手にした額は「昨年の総収入の1%に満たない」と語り、資金面の対策以外にも過激なイデオロギーの拡散阻止といった根本的な対策が引き続き重要だと強調した。

 長官は、同組織が人質を残忍な方法で殺害したことで中東でも対抗する機運が生じたと指摘。「中東の多くの国からの各種過激組織への献金が減少しつつある。大きな減少だ」と述べた。

 長官はまた、シリアに渡った後に帰国した米国人が40人程度いると明かした上で、「彼らの目的は人道支援などだった。現時点で帰国者の中にテロ計画に関与している人物がいるとは捉えていない」と語った。長官は先週、議会公聴会で、米国人約180人がシリアに渡航するか、渡航を試みたと証言していた。

715とはずがたり:2015/03/03(火) 15:03:58

崩壊始まるISIL「カネなし、戦意なし、人手なし」
プレジデントオンライン2015年2月27日(金)10:21
http://news.goo.ne.jp/article/president/bizskills/president_14659.html
PRESIDENT 2015年3月16日号 掲載

湯川遥菜・後藤健二両氏の殺害で、一躍日本人の関心の的となったIS(ISIL)。今後も自ら語るような残虐な活動を拡大していくのだろうか。

世界中のイスラム過激派組織が、ISILに対してバイア(服従を宣誓すること)を行っており、その中には日本に近い、インドネシアのムジャヒディン・インドネシア・ティムール(MIT)、フィリピンのアブ・サッヤーフ組織などがある。

もっともバイアの目的は、自分たちの組織をより大きく見せようという魂胆であり、必ずしもISILの言いなりに動くわけではあるまい。

イスラム過激派組織の間には、従来も横の連携が生まれたことが何度もあるが、資金援助と力の誇示が必要であり、それなしの盲従はありえない。今、東南アジアのイスラム原理主義組織がISILに対して、バイアをしたからといっても、ISILから資金援助が届くまでは、これらの組織の動きは表面化するまい。

そのISILの資金獲得には、これまで2つの段階があった。まず第1段階は、湾岸諸国などからの資金援助と個人的な援助。第2段階は、占拠したシリア北部・イラク北部の油田で採れる石油の密売だ。一時期は1日の売り上げが約1億円といわれていたが、最近では石油価格が大幅に落ち込んだため、1日3000万〜5000万円も入ればいいところであろうか。

これでは、3万人前後といわれる戦闘員に支払う給与でさえ不足しそうだ。実際に給与の未払いなどが原因で、ISILから離脱しようとする戦闘員が出てきているが、彼らは逮捕され投獄されるか、処刑されている。

ISILとしては、バイアを取り付けたものの、これでは支持組織に実利的なメリットを与えることができないため、極めて緩い関係を構築することしかできまい。

そうした中、2月10日を過ぎた頃より、イランと米国からISILの終焉が近付いているとの見通しが聞こえ始めている。

その発信元は、1人がオバマ米大統領。ISILの最近の戦い方は防衛が主で、米国を中心とする有志連合側の空爆により負けが込んでいるという。もう1人はイラン革命防衛隊のコドス軍司令官カーセム・ソレイマニ将軍だ。同将軍によれば、ISILがイラクとシリアでの戦闘で敗北を重ねており、相当数の戦闘員が犠牲になり、長くは持たないという。

彼ら2人がそう判断したのは、ISIL側が交戦で後退するケースが増え、かつ実際に敗北していくつもの拠点を放棄しているからだろう。その敗北の典型例は、シリアの北部にあるコバネ市の攻防戦だ。ここでISIL側はクルド人民兵と、クルド自治区から送られたペシュメルガ軍に敗れている。

ISILのイラクにおける戦いの目的は、イラン政府と非常に深い関係にあったマリキー・イラク前首相追い落としだった。マリキー氏の存在はイラクのスンニー派にとって最大の不満であり、欧米にとっても不愉快だった。

さらにシリアでの目的は、南北に国家を分断することにあったと思われる。クルドがその北部を支配し、パイプラインが通り、ペルシャ湾の海底にある膨大な量のガスが開発され、地中海から欧米の消費地に届けられる――その目的は見事に達成された。

今後、彼らは戦場をトルコとリビアに移すと思われる。まず、トルコは当初の良好関係と異なり、ISILへの締め付けを厳しくしていることに加え、コバネの報復をすると考えるトルコ在住のクルド人が多いからだ。

リビアにはISILにバイアをしたファジュル・ル・リビアというイスラム原理主義戦闘集団が東部地域に陣取っているし、西部のトリポリにはアンサール・ル・シャリーアト・ル・イスラームというムスリム同胞団系の、イスラム原理主義戦闘集団が存在する。そのどちらもISILに対しては極めて好意的なのだ。

しかも、リビアには石油がある。それを支配できれば、窮地にあるISILは再度世界に向けて、戦闘範囲を拡大していけるということであろう。

(笹川平和財団特別研究員 佐々木良昭 写真=AP/AFLO)

716チバQ:2015/03/03(火) 19:44:35
http://www.sankei.com/world/news/150303/wor1503030040-n1.html
2015.3.3 18:26
【イスラム国】
米軍は蚊帳の外、イランの介入を黙認 進む「分割化」ティクリート奪還作戦

ブログに書く0




(1/2ページ)

米国の対イスラム国とイラン構図
 【ワシントン=青木伸行】米政府筋は2日、イラク北部ティクリートの奪還作戦で、イランが支援していることを確認した。一方、国防総省のウォーレン報道部長は、この作戦に米軍は関与していないとしており、米側がイランの介入を黙認している実態が明らかになった。

 米政府筋によると、イラン革命防衛隊(IRGC)は今回、無人機やロケット砲、迫撃砲などを投入している。米軍はしかし、空爆による支援はもとより、作戦計画への助言すらしていない。

 その理由について、ウォーレン氏は記者会見で「イラクが支援を求めなかったためだ」と説明した。政府筋は「イラクが米国に要請しなかったのは、イランの支援を得たからだ」とみている。

 米政府は、イスラム教シーア派の大国であるイランの「イスラム国」掃討への介入を警戒し、協調を避けてきた。それは(1)イランの影響力が増大すれば、サウジアラビアなどスンニ派湾岸諸国が反発し、掃討作戦が複雑化する(2)イラクでのスンニ、シーア両派の対立を助長する恐れがある(3)米国が、核開発問題が未解決のイランと協調すれば、国際的に非難を浴びる-などの懸念からだ。

 スンニ派地域であるティクリートでの今回の作戦に関しても、米政府は警戒感をもって見守っている。

 米政府筋によると、イランはこれまでも、首都バグダッドの東部やティクリートなど、イラク軍がシーア派民兵に依存する地域で主要な役割を担っている。シーア派民兵がイラン軍事顧問の支援のもと、バグダッド郊外にあるスンニ派の町を奪還した例もある。

 そうした地域では米軍は作戦を支援しておらず、米軍とIRGCの支援地域の「分割化」が進んでいるという。

 米軍の作戦支援は、あくまでイラク側の要請を前提としている。このため「分割化」の傾向は、イラクによる選択の結果という側面が強いが、米国とイランの間には、互いの軍事行動には干渉しないという“暗黙の了解”があるようだ。

717とはずがたり:2015/03/04(水) 08:43:09
<IS>元戦闘員 理想と現実とのギャップに失望
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150304k0000m030109000c.html
毎日新聞2015年3月3日(火)21:18

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)の元戦闘員3人が毎日新聞の取材に応じ、イスラム国家の建設という「理想」や高額の報酬に期待したものの、やがて「現実とのギャップ」に失望したと口をそろえた。本拠地を持たない国際テロ組織アルカイダから派生したISは、独自の土着型支配で急拡大したが、地元住民は不満を募らせており、その足元は必ずしも盤石とは言えない。【シャンルウルファ(トルコ南東部)で大治朋子】

 ◇きめ細かな内部統制 戦いに勝つごとに金…

 「毎月200ドルの固定給がもらえ、武器や車も与えられると聞いてISに入った。家族も当初は喜んでいた」。ISの元検問所担当、アブファハド氏(25)はこう話す。ISの「首都」ラッカの農家の四男。家族12人全員で働いても月収は250ドル程度だった。2013年春、ISに入り、毎日6時間おきに計12時間働いた。「激務だったが、同じ額の収入を毎月得られる仕事は他になかった」

 ISに希望も感じていた。「イスラム国家の建設という言葉に興奮した。13年春ごろからラッカの町中にISの旗やポスターが掲げられ、治安も急激に良くなった」。数百ドルの現金と引き換えに、15歳前後の息子をISに預ける親もいた。逆に子供が勝手にISに加わるケースも相次ぎ、「心配した親が家族でトルコに避難した例も多数あった」。

 13年6月から14年夏にかけてISに所属していたアブウサマ氏(26)によると、地元住民がISに加わる主な動機は(1)政治的判断(2)金(3)信仰だ。(1)はアサド政権の元支持者にも多い。戦闘が長期化するなか、有利な側につきたいとの思いだ。(2)は生活困窮者に多い。特にラッカの主産業である農業は戦闘の長期化で農地が荒廃。収入源を失った市民が少なくない。(3)は「イスラム国家」の建設という目標で主に若者らを引きつけているという。

 緩やかなネットワークが特徴の「アルカイダ」と異なり、ISは「首都」を構え、イスラム国家という「目に見える」目標を掲げることで、長期の戦闘に疲弊した地元住民や、日常に希望を見いだせない外国人らの心を捉えている。

 内部の組織はきめ細かく統制され、人事はメンバーの特性を考慮。任務によって報酬の与え方も変えている。検問所担当など特定のポストは月給制。戦闘員には原則、戦いに勝つごとに金を払うため、「戦争を渇望する者も少なくない」という。

 昨年春から半年間ISにいたムハンマド氏(26)の場合、突然自宅にISの戦闘員が来て、「(シリア軍の)戦車の砲手だったそうだが、ISのために働け」と半ば強制的に戦車の整備を指示された。「ISはシリア軍の名簿を入手し、特殊技能を持つ者を選出して特別な任務に当たらせていた」と証言した。

 ◇「同じイスラム教徒なぜ殺すのか」地元住民から高まる反感

 アメとムチで支配するISに対し、地元住民の間からは反発の声も上がっている。「ラッカ市民は、同じイスラム教徒をなぜ殺すのかと怒っている」(アブファハド氏)。シリア北部マンビジュでは昨年夏、市民の処刑に反対した住民が「ストライキ」として店を閉めるなど抗議の意思を表明したという。

 戦闘員の中にも指導部への不信感が見られる。昨年5月、シリア軍と交戦後、ISは降参した兵士も皆殺しにした。戦闘員の間に疑問視するムードが高まると、翌日、シリア軍が拠点にしていた学校で多数のワインボトルが発見された。IS幹部は「(イスラム教で禁じられている)飲酒をするような連中だから、殺すのは当然」と語ったという。アブウサマ氏は「『正義』を強調するため指導部が後からボトルを置いたのではと多くの戦闘員が感じていたようだ」と話す。

 14年9月に米中央情報局(CIA)が明らかにした推計によると、ISの戦闘員は約3万人余り。イラクやシリアなど地元系と外国人がほぼ半数ずつを占める。外国人はISのイデオロギーに共鳴し、理想化する傾向が特に強いとされる。

 だが、現実とのギャップに気づいても逃走は極めて困難だ。「外国人はISに入るとまずパスポートを燃やすよう指示される。土地勘がないので離脱したくても単独で逃げることはほぼ不可能。組織に反抗的な態度を示すと、前線行きや自爆テロを命じられる」(アブウサマ氏)という。

 アブファハド氏は「市民には常に笑顔で接し、温かい言葉をかけるよう幹部から強く指示されていた」と話す。ISの組織維持に、地盤の安定的な統制は欠かせない。地元の反感が今後さらに高まれば、ISを支える土着性そのものも揺らぎかねない。

718とはずがたり:2015/03/05(木) 00:04:02
記事そのものは去年のものだけど。
シーア派のイラン・イラク(国民の過半数)・アサド政権シリア(アラウィ派・少数派)の連合が出来てますなぁ。シリアのバース党はアラウィ派が多くて,イラクのバース党はスンニ派(フセインとか)だったのか?
またアサドシリアもフセインイラクも少数派が政権握ってたということか。

<イラク>首都爆弾テロ シーア派民兵最高幹部ら25人死亡
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20141015k0000e030192000c.html
毎日新聞2014年10月15日(水)11:06

 【カイロ秋山信一】イラクの首都バグダッドのイスラム教シーア派居住地区で14日、爆発があり、中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、シーア派の民兵組織最高幹部ら少なくとも25人が死亡した。イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」はインターネット上に、この幹部を狙った自爆攻撃だと認める犯行声明を出した。イスラム国は、バグダッド西方のアンバル県でも攻勢に出ており、首都近辺の緊張は続いている。

 アルジャジーラによると、シーア派住民が多いカドミヤ地区で車が爆発した。AFP通信によると、標的となったのはイラクの主要なシーア派民兵組織「バドル旅団」の最高幹部。現職の連邦議会議員で、過去には副内相も務めた。バドル旅団は1980年代に当時のフセイン政権打倒を目指して創設され、シーア派国イランとの関係が深い。バグダッドでは対イスラム国警備の主翼を担っている。バグダッドのシーア派居住地区での爆発は3日連続で、計77人が死亡している。

 イスラム国は13日にアンバル県ヒートのイラク軍基地を制圧。12日には県都ラマディ近くで、視察中の県警察トップを爆弾テロで殺害した。

 イラクでは8月以降、北部では、米軍主体の空爆と連動し、クルド人部隊と政府軍がイスラム国の拠点を制圧するなど一定の成果を収めている。だがスンニ派の強固な地盤であるアンバル県では、イスラム国に協力的な部族の存在もあり、政府側は反撃の糸口をつかんでいない。

 米国務省のサキ報道官は14日、声明を発表し、バグダッドなどでのイスラム国による一連の自爆テロを「邪悪だ」と強く非難。前身組織の「イラクのアルカイダ」が数年前に試みたように、宗派間紛争の激化を図っていると指摘した。

719とはずがたり:2015/03/05(木) 11:21:10
なんで疑い掛けられてたらい回しになって何度も尋問受けたんかね?
>ソマリアのイスラム過激派組織アルシャバブとの関連を疑われたようだ。

過激派側が攪乱為に関係ある風をどっかで装ってたなら捜査当局側が騙されて過激派を一人産みだしてしまった形になるね。

>エンワジ容疑者はMI5の監視対象となった
これもどんな証拠があったのか気になるところ。

<IS>覆面「ジハーディ・ジョン」好青年、本当の過激派に
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150305k0000m030079000c.html
毎日新聞2015年3月4日(水)21:10
 ◇各国でテロリスト扱い、MI5監視「死刑囚のよう」

 【ロンドン小倉孝保】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)で「ジハーディ(聖戦士)・ジョン」と呼ばれる人質殺害役の覆面男が、イスラム過激思想に染まった経緯が英メディアの報道や人権団体関係者の証言から明らかになってきた。「テロリスト」と疑う各国当局に繰り返し尋問を受けたことなどから過激派になった可能性が指摘されている。

 英BBC放送などによると、男はクウェートに生まれ、ロンドンで育ったモハメド・エンワジ容疑者。米連邦捜査局(FBI)も身元を特定しているという。

 1988年に生まれ、94年に渡英し英国籍を取得した。比較的裕福な家族の住むロンドン北部の高校を卒業し、首都のウェストミンスター大学で情報工学を学んだ。イスラム教よりもサッカーに興味を持つ青年だった。

 人生の転機は2009年8月、大学を卒業して友人2人と一緒にアフリカ・タンザニアに野生動物観光に行ったとき。首都ダルエスサラームの空港に到着したエンワジ容疑者は、地元治安当局に拘束され尋問を受けた。そのままアムステルダムに移送されオランダの治安機関に尋問された後、英国に戻って治安・情報機関の尋問を受けた。ソマリアのイスラム過激派組織アルシャバブとの関連を疑われたようだ。

 翌9月にエンワジ容疑者はクウェートに渡り、父の家族と暮らしながらコンピューター関連の仕事を見つけた。結婚も考えたようだ。しかし、10年5月に英国に短期間帰国し、クウェートに戻ろうとしたところ、ロンドンの空港で治安当局に尋問を受け出国できなかった。

 このときエンワジ容疑者の法的支援をしたロンドンの人権団体「CAGE(ケージ)」によると、英情報機関MI5はエンワジ容疑者に繰り返し、イスラム過激派のテロやアフガニスタンでの戦闘についてどう考えているかを尋ねたという。当時、容疑者の相談に乗っていたCAGEのアシム・クレイシさん(32)は、「とても穏やかで謙虚な好青年だった」と語った。

 その後、エンワジ容疑者はMI5の監視対象となった。英ガーディアン紙などによると、MI5は容疑者をイスラム過激派を監視するスパイとしてリクルートしようとしたこともあったが、容疑者が拒否したという。

 メール・オン・サンデー紙は1日、エンワジ容疑者は2010年と11年、同紙記者に電子メールを送っていたと報道。MI5に私生活を執拗(しつよう)に監視され、「まるで死刑囚だ。できるだけ多量の薬を飲んで永遠の眠りにつきたい」と訴えた。

 13年5月、名前を変えてクウェートに再度渡ろうとして拒否されて以降、行方不明に。その後、シリアへの入国が確認された。

 CAGEは、エンワジ容疑者が過激思想に染まった背景として、MI5にテロリストと疑われたり、スパイにされそうになったりしたためと主張した。だが、英メディアでは、MI5など当局側を批判する論調はほとんどない。

 キャメロン英首相も英情報機関の手法に問題はなかったとの認識を示した。

720チバQ:2015/03/06(金) 19:06:27
489 :チバQ :2015/03/06(金) 19:06:02
http://mainichi.jp/select/news/20150306k0000e030182000c.html
イラク:IS、遺跡も破壊…アッシリア時代・モスル郊外
毎日新聞 2015年03月06日 11時55分(最終更新 03月06日 13時24分)
 【カイロ秋山信一】イラク政府は5日、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS、Islamic State)が北部モスル郊外で、約3000年前のアッシリア時代のニムルド遺跡を重機で壊し始めたと発表した。中東の衛星テレビ局アルアラビーヤが報じた。ISはモスル博物館で展示品の遺物を破壊する映像を公開するなど、イスラム教が定める「偶像崇拝の禁止」を極端に解釈して遺物の破壊を続けており、ユネスコや考古学者らが懸念を強めている。

 報道によると、ISは5日にモスル市の南東約30キロにあるニムルド遺跡で宮殿跡などを破壊し始めたという。モスル博物館を破壊したISメンバーがニムルド遺跡の破壊を予告していたとの情報もある。遺跡にはアッシリア帝国時代の石碑や彫像が残されており、破壊や略奪に遭う恐れが高まっている模様だ。

 ニムルドはメソポタミア地方の古代都市のひとつで、紀元前9世紀ごろに一時、アッシリア王国の首都がおかれた。19世紀以降、英国やイラクの考古学者らが発掘を続けてきた。黄金の装飾品など主要な発掘品は大英博物館や首都バグダッドの国立博物館などに収蔵されている。

721名無しさん:2015/03/08(日) 10:07:44
490 :チバQ :2015/03/08(日) 10:06:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150307-00000078-mai-m_est
<ハトラ遺跡>IS、世界遺産も破壊…イラク北部
毎日新聞 3月7日(土)23時40分配信

 イラクの観光遺跡省の担当者は7日、イラク北部モスル南西にある約2000年前に栄えた古代都市遺跡で、世界遺産にも登録されている「ハトラ遺跡」がISによって破壊されたとAP通信の取材に答えた。

 同通信によると、遺跡付近の住民が7日朝に爆発音を聞き、「ISの戦闘員がブルドーザーで破壊した」と証言した。

 ハトラは二重の城壁に囲まれた円形の都市で、紀元前3世紀から紀元後3世紀にかけてシルクロードでの交易拠点として繁栄。1985年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された。

 ISはイスラム教の「偶像崇拝の禁止」を極端に解釈して遺跡や文化施設の破壊を続け、米当局などによると奪った遺物を密売しているとされる。【林哲平】

722チバQ:2015/03/08(日) 23:09:03
http://mainichi.jp/select/news/20150309k0000m030065000c.html
イスラエル:テルアビブでネタニヤフ首相批判5万人集会
毎日新聞 2015年03月08日 20時50分

 【エルサレム大治朋子】イスラエル最大の商業都市テルアビブで7日、ネタニヤフ首相を批判する大規模集会が開催され、地元メディアによると約5万人が参加した。イスラエルでは17日に議会選挙が予定され、集会は政権と対立する中道左派政党関係者やその支持者が中心となり、政権交代の必要性などを訴えた。

 世論調査によると、17日の選挙では首相率いる右派政党リクードと中道左派の統一会派「シオニスト・キャンプ」が競り合っている。

 ネタニヤフ首相は3日、米議会で演説し、イラン核問題の解決を目指す包括合意案を「ない方がよい」と酷評。オバマ大統領が不快感を示すなど注目を集めた。

 一方、イスラエルでは近年、貧富の格差が拡大し、物価が高騰。軍事費のしわ寄せなどから病院などでの公共サービスの低下も著しく、市民生活の向上を求める声が高まっている。

 このため首相による米国での挑発的な発言は「選挙の論点を安全保障問題にすり替えて内政や経済の問題から市民の目をそらそうとしている」との批判が強まっている。

723チバQ:2015/03/08(日) 23:12:25
http://www.afpbb.com/articles/-/3041383
トルコ大統領の食事、国内外で全て検査 暗殺恐れ
2015年03月04日 10:10 発信地:アンカラ/トルコ

トルコ大統領の食事、国内外で全て検査 暗殺恐れ 写真拡大 ×メキシコの首都メキシコ市を訪問したトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(2015年2月12日撮影)。(c)AFP/Yuri CORTEZ 【メディア・報道関係・法人の方】写真購入のお問合せはこちら
【3月4日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領に国内外で提供される食事が全て、暗殺の恐れから事前に厳しく検査されていることが、主治医の話により分かった。

 また、主治医のジェブデト・エルドル(Cevdet Erdol)氏が3日、同国紙ヒュリエト(Hurriyet)に対し明らかにしたところによれば、大統領府に専用の検査室が新設される予定だという。

 大統領の食事の検査は現在、首都アンカラ(Ankara)とイスタンブール(Istanbul)の検査室と、国外滞在中に行われている。

 副党首によれば、完全装備の検査室は昨年アンカラ郊外に完成した部屋数1150の広大な大統領府内に設置され、医学的な資格を持った専門家によって検査が行われる。

 厳重な警備が敷かれた官邸には24時間体制で勤務にあたるメンバー5人で組織された緊急対応チームが待機し、放射線、化学物質、細菌から大統領を守るため、提供される全ての飲食物について検査を行う。(c)AFP/ATONCHILE/CARLOS ROCUANT

724チバQ:2015/03/08(日) 23:16:04
492 :チバQ :2015/03/08(日) 23:13:59
http://www.afpbb.com/articles/-/3041628
ISが古代アッシリア遺跡を「重機で破壊」 イラク政府
2015年03月06日 08:39 発信地:バグダッド/イラク
【3月6日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が5日、イラク北部モスル(Mosul)近郊の古代アッシリアの都市ニムルド(Nimrud)の遺跡を重機で破壊し始めたことが分かった。イラク観光・遺跡省が公式フェイスブック(Facebook)ページで発表した。

 匿名を条件に取材に応じたイラクの遺跡管理当局者もこれを確認。破壊行為は5日、正午の礼拝の後に始まり、現場には遺物の運び出しに使用された可能性のあるトラックが確認されたという。破壊の規模は今のところ分からないとしている。

 紀元前13世紀に造られたニムルドは、ISの支配下にある同国第2の都市モスル(Mosul)の南東30キロのチグリス川(Tigris River)沿いに位置する。

 ISはこれまでにも同国で遺跡や遺物を破壊しており、専門家からは、次は国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産に登録されている2000年以上前のハトラ(Hatra)遺跡が破壊されるのではないかと危惧する声が上がっている。(c)AFP/Karim Abou Merhi and Jean Marc Mojon

http://www.afpbb.com/articles/-/3041831
IS、ハトラ遺跡も破壊か ユネスコ世界遺産の古代都市
2015年03月08日 09:32 発信地:バグダッド/イラク
【3月8日 AFP】国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)は7日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が、ユネスコの世界遺産にも登録されているハトラ(Hatra)遺跡の破壊を始めたとして強く非難した。

 ハトラ遺跡はローマ時代の要塞都市で、現在はISの支配下にあるイラク北部モスル(Mosul)の南西約100キロの砂漠にある。約2200年前に造られた古代都市の遺跡で、東西の建築様式が混在する独自の遺構が非常によく保存されている。

 2日前の今月5日には、ISが古代アッシリアの都市ニムルド(Nimrud)の遺跡を重機で破壊し始めたことが明らかになったばかりだった。ISはその1週間前の先月26日に、モスルの博物館で貴重な古代の石像を破壊する様子を撮影した動画を公開していた。

 ユネスコのイリナ・ボコバ(Irina Bokova)事務局長は、「ハトラの破壊は、イラクでの戦争の下で文化財を一掃するというあきれた戦略が一つの転換点を迎えたことを示している」と述べた。

 もっとも、ユネスコとイラク政府はいずれも、ハトラ遺跡が破壊された具体的な日付や、具体的な破壊状況は明らかにしていない。

 ハトラ遺跡があるイラク北部ニナワ(Nineveh)州選出のモハメド・ヌーリ(Mohammed Nuri)議員は「ハトラは人里離れたところにあり、私自身は、ハトラで破壊が行われているのをはっきり見た人がいるとは聞いていない」と述べ、現時点でハトラ遺跡が破壊されたという確実な報告はないと述べた。(c)AFP/Jean Marc MOJON

725チバQ:2015/03/09(月) 18:32:13
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015030900455
与党の支持伸びず、野党と接戦=首相の米議会演説後も-イスラエル総選挙まで1週間

7日夜、イスラエル中部テルアビブで、政権交代を訴える集会参加者ら
 【エルサレム時事】17日のイスラエル総選挙(定数120)まで1週間。ネタニヤフ首相が米議会でイラン核問題に関して演説した後も、首相が率いる右派リクードの支持率は伸び悩んでいる。国民の間では政権交代を訴える声も大きくなっており、依然ネタニヤフ首相が再選されるとの見方は強いが、予断は許さない状況だ。
 3日の首相の演説後に行われた複数の世論調査によると、主な政党・会派の予測獲得議席数は、リクードが23〜24、中道左派・労働党と中道「ハトヌア」による統一会派が24と引き続き接戦。演説前と比べてもリクードの支持率はほぼ横ばいだ。

7日夜、イスラエル中部テルアビブで、政権交代を求める集会に参加する人々
 首相は演説で、欧米など6カ国とイランとの核協議の合意案について「非常に悪い取引だ」と批判。イスラエル国内では演説自体については称賛する声が多いが、「この一つの演説で国民の投票行動は変わらない」(バルイラン大のモルデハイ・ケイダー教授)という見方が強い。それでも世論調査によれば、「首相にふさわしい人物」としてネタニヤフ首相を挙げる人が約半数(47%)で、労働党のヘルツォグ党首(30%)と大差が付いている。
 一方で、「反ネタニヤフ首相」でまとまる動きも強まっている。商都テルアビブで7日夜、「イスラエルは変化を望む」と題した集会が開催され、約3万〜4万人が参加。対外情報機関モサドのダガン前長官が壇上から「イスラエルは敵国に囲まれているが、私が一番恐れているのは指導力の危機だ」と訴えた。参加したデザイナーのラファエル・ゴールドマンさん(64)も「中東和平交渉で無策のネタニヤフ首相は退陣すべきだ。戦争はこりごりだ」と政権交代に期待を寄せた。 (2015/03/09-14:44)

726とはずがたり:2015/03/11(水) 19:05:39
<IS>内紛、9人死亡 離脱外国人と交戦
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150311k0000m030031000c.html?fr=rk
毎日新聞2015年3月10日(火)19:08

 【カイロ秋山信一】シリア内戦の被害状況を調査している在英の民間組織シリア人権観測所は9日、シリア北部アレッポ郊外でイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)から離脱しようとした外国人戦闘員と追跡したIS戦闘員との間で交戦となり、双方の計9人が死亡したと発表した。ISにはトルコ国境から多数の外国人戦闘員が参加しているが、現地の状況に失望して離脱を図る動きも徐々に表面化している模様だ。

 人権観測所によると、脱走を試みたのは欧州諸国出身の9人とチュニジア人1人。アレッポ郊外の収容施設で拘束されていたが、施設を管理する戦闘員の協力で武器を奪い、7日に脱走を試みた。しかし追跡するIS戦闘員と交戦となり、脱走兵5人、IS戦闘員4人が死亡。残る5人の脱走兵は再びISに拘束された。

 脱走兵らはトルコ経由で出身国に逃亡する計画だったとみられる。ISは昨年10月以降、脱走を試みた外国人戦闘員120人以上を処刑したとされる。

 一方、シリア北東部ハサカ県では7日、少数民族クルド人の女性部隊に参加していたドイツ人女性がISとの戦闘中に死亡した。クルド人勢力にはISに反感を持つ欧米人志願兵が参加しており、今年2〜3月にオーストラリア人と英国人各1人が死亡した。

727とはずがたり:2015/03/11(水) 19:11:25
ISILは後退しているのか
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/business/wedge_4772.html
Wedge2015年3月10日(火)12:00

 エコノミスト誌2月7-13日号は、対「イスラム国(IS)」作戦の戦況はまだ流動的だが、有志連合が徐々に前進しているのに対し、IS側には後退局面も出てきており、最近のISの極端な残忍性は焦りの表れかもしれない、と報じています。

 ISによる、人質のヨルダン人パイロットを焼殺した様子を撮ったビデオの公開には、潜在的参入者にアピールし、敵を威嚇、挑発し、有志連合に亀裂を生じさせる思惑があったと思われるが、ISは計算を誤ったかもしれない。人質のパイロットのために空爆を控えていたヨルダンは、ISへの「厳しい」対応を宣言、有志連合に加わることに批判的だったヨルダン国民もISへの怒りと復讐の念で結束し、他の過激組織でさえ怒りを表明した。

 一方、有志連合は徐々に前進している。8月の最初の空爆以降、作戦行動範囲を広げ、クルドやイラク政府軍に訓練や武器を提供するようになった。米中央軍司令官は、これまでにISの戦士約6000人が殺されたと言っている。1月末には、シリア・クルドが、有志連合の空爆に助けられて、4カ月の苦しい戦いの末にコバニからISを追い出した。

 ISはこの戦いで戦士千人以上を失ったようだが、それ以上に打撃だったのは、無敵というオーラが崩れたことだろう。ISは今もシリアとイラクでヨルダンに匹敵する領域と人口を支配しているが、イラクのシーア派地域やクルド地域には進出できず、エルビルやバグダッドを脅かすことはもはや手に余るようだ。

 ただ、ISは、イラクで押し返されれば、シリアで支配領域を広げようとするだろう。シリアでは、空爆の回数を増やす以外に有志連合が出来ることはあまりない。有志連合は、シリアとの錯綜した利害関係、とりわけアサド政権をどう処置するかという問題を解決しない限り、ISを封じ込めるのがせいぜいだろう。

 地上の戦況もまだ流動的で、イラク政府軍とISは一進一退を続けているが、イラク政府軍とシーア派勢力は、ディヤラ県に残っていた拠点からISを追い出し、ISはその北方でも後退しつつある。空爆と地上でのイラク・クルド軍の攻撃により、ISはモスルの西方から追われ、シリアからの補給路も断たれた。しかし、モスル奪還を考えるのは時期尚早だろう。

 財政面でも有志連合はISに打撃を与えることにある程度成功しつつある。空爆で製油所が破壊され、ISの石油収入は昨年6月時に比べて3分の1(1日当たり75万〜130万ドル)に激減した可能性がある。また、昨年は人質を生かして身代金を稼いだが、今は人質を殺している。ISのシリア司令部があるラッカの住民によると、給料は支払われているが、電気水道等の供給は枯渇しつつあるという。

 こうした挫折のために、ISは士気を維持し、戦士参入の流れを確保しようと、ますます残忍な行動に走るのかもしれない。専門家は、そこにチャンスがあり、特に、帰国した戦士が待遇の酷さを語るビデオが必要である、と指摘する。長期戦では、銃や戦闘機だけでなく、包括的戦略や忍耐強く知恵比べをしていくことも必要だ、と報じています。

出典:‘It will be a long haul’(Economist, February 7-13, 2015)
http://www.economist.com/news/middle-east-and-africa/21642243-fight-against-islamic-state-making-some-progress-jihadists-are

728とはずがたり:2015/03/11(水) 19:11:46
>>727-728
* * *

 この記事は「イスラム国(IS)」との戦いの現況を正確に描写しています。先行きへの楽観論を抑える調子で書かれていますが、内容的には最近ISが有志連合により押し戻されつつある事象を紹介しています。

 ISによるヨルダン人パイロットの処刑、それも生きたまま焼殺したという行為、コバニからの敗退、キルクーク進出の失敗、モスル周辺での後退などの諸要因を総合的に見れば、ISの勢力拡大には歯止めがかかり、その減退が始まったと考えられます。潮目が変わったと言ってよいかもしれません。

 第一に、ヨルダンはパイロット処刑への復讐として国民の強い支持のもと、ISへの爆撃を大規模に強化しています。アラブ首長国連邦もIS空爆に再参加しています。アラブ・スンニ派諸国が真剣にIS攻撃に取り組むに至っています。

 日本の新聞では、「見えない敵、IS」などの見出しがよくみられますが、ISは領域を支配している「見える敵」です。アルカイダは各地に秘密の細胞を持つネットワーク型の組織で、まさに見えない敵であり、それを見えるようにする情報活動が必要でした。しかし、ISはラッカに拠点を置く国家類似の組織です。その分、攻撃しやすく、支配領域を縮小させることができます。それでも秘密細胞などは残るのではないか、という人もいるでしょう。確かに、それはその通りで、テロ組織を根絶することは不可能に近いのですが、領域支配型テロ組織を秘密細胞ネットワーク型に抑え込むことができれば、それは大成果です。

 第二に、ヨルダン人パイロット処刑は、大多数のスンニ派がISへの同情を無くすきっかけになっています。特に、スンニ派ヨルダン人処刑は、大きなインパクトを与えました。

 ヨルダンのアブドラ国王とその国民は激怒しています。ヨルダンのアブドラ国王は預言者ムハンマドにその血筋がつながる名門、ハシュミット家に属します。ISの指導者アル・バグダディはカリフであると称していますが、カリフはもともとムハンマドの後継者、初期にはその血筋を引いた者でした。スンニ派の多くは、アル・バグダディのカリフ僭称を滑稽であるとさえ思っています。

 スンニ派の過激派で最も有名なのはアルカイダですが、その現指導者アイマン・ザワヒリは、残虐過ぎるということでアル・バグダディを強く批判しています。アルカイダでさえ批判する残虐性を持つISが、スンニ派多数の支持を受けるとは考えられません。

 第三に、およそ組織たるもの、その目的において成功を収めなければなりません。成功する組織には同調者、協力者が出てきますが、失敗、敗退を繰り返す組織には誰もついて来ません。ISはコバニで敗退、空爆で6000人の死者を出し、キルクーク進出に失敗、モスル周辺、アンバール州では一進一退です。外国人の若者が戦闘員として流入する背景や動機には諸説がありますが、失敗、敗退を繰り返す組織の若者へのアピール力は小さくなります。

 イラク軍が現在計画している対IS大規模攻勢は、ISに大きな打撃を与える可能性があります。ISがモスルを落とし、バグダッドに迫った頃とはかなり事態が変化しています。資金面では、支配領域内外で空爆もあり、石油販売が難しくなっています。軍事面では、捕獲兵器は空爆で壊されています。今後、ISはその勢力を比較的早く失う可能性があります。長期戦を覚悟するよりも、止めを刺すことを重視する戦略も成り立つでしょう。

729チバQ:2015/03/12(木) 20:11:43
http://mainichi.jp/select/news/20150312k0000e030159000c.html
イラク:ティクリート攻防、政府側が優勢に 軍病院を制圧
毎日新聞 2015年03月12日 10時27分(最終更新 03月12日 11時42分)
【カイロ秋山信一】イラク政府軍などの混成部隊は11日、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)が実効支配する北部ティクリート中心部の軍病院などを制圧した。国営テレビなどが報じた。ティクリートでの大規模な軍事作戦を始めてから10日が過ぎ、政府側は南北から部隊を進めて優位に立つ。ISは地雷や狙撃で抵抗を続けており、政府側は慎重に作戦を進めている。

 イラクからの報道によると、政府側は軍とイスラム教シーア派民兵組織が主体で、シーア派国家イランも作戦指揮に加わっている。総勢約3万人の部隊は、北郊のアラム、南郊のドールなどISの拠点を次々と制圧。11日には市街地北部にある軍病院を奪還した。

 ティクリートは首都バグダッドと第2の都市モスルを結ぶ幹線道路沿いにある要衝。ティクリートを制圧すれば、昨年6月に奪われたモスル奪還に弾みがつくため、政府側はISとの戦闘が本格化した昨年以降では最大規模の兵力を投入している。

 IS側は1000人規模の部隊がティクリート中心部に駐留しているとみられるが、一部は撤収したとの情報もある。放棄した拠点に地雷を敷設し、政府軍の進軍ルートに狙撃手を潜ませるなど政府側の攻撃を遅らせる戦術をとっている。チグリス川にかかる橋を爆破したとの情報もある。

 政府側にはティクリート奪還によって優勢ぶりをアピールし、ISを支持するスンニ派勢力の切り崩しを図りたい思惑もある。ティクリートは2003年のイラク戦争で失脚した故フセイン大統領の出身地で、失脚後にシーア派が政治の実権を握ったことに不満を抱くスンニ派住民が多い。「スンニ派の牙城」とも言えるティクリートを奪還できれば、ISを支持する北部ニナワ県や西部アンバル県などのスンニ派部族が政府になびく可能性もある。

 ただ、スンニ派の支持を得るには、軍事作戦以上に戦後処理が重要になる。スンニ派住民が政府への協力に消極的なのは、シーア派主体の軍や警察、シーア派民兵の暴力を恐れているためだ。マリキ前政権下では司法手続きを経ずにスンニ派住民が長期間拘束される事件も多発し、政府への不信感は根強い。

 しかもティクリート攻略に参加するシーア派民兵の一部は、ISによるシーア派兵士らの殺害に「スンニ派部族が関与した疑いがある」として報復を主張している。スンニ派住民への大規模な報復行為は明らかになっていないが、シーア派民兵に影響力があるムクタダ・サドル師は10日、「ISから解放した地域で、スンニ派住民への過度な暴力が行使された場合には政府が速やかに調査すべきだ」との声明を発表し、民兵らに自制を求めた。

730チバQ:2015/03/12(木) 20:12:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150312-00000080-jij-m_est
シリアの明かり、83%消える=内戦4年、インフラ破壊で荒廃
時事通信 3月12日(木)14時21分配信

 【ワシントンAFP=時事】シリア上空から夜間に確認できる明かりの数が、2011年の内戦勃発前と比べ83%も減ったことが明らかになった。シリア関連のNGO130団体が11日、声明で発表した。4年間の内戦による国内の疲弊と荒廃を示したと言える。
 中国・武漢大学の研究チームによる衛星画像の分析によれば、最も大きな打撃を受けたのは、かつて主要商業都市として栄えた北部アレッポで、4年間に97%の明かりが失われた。首都があるダマスカス県は比較的被害が小さいが、それでも明かりは35%減った。
 調査に当たった研究者は「夜間の明かりが消えることは、人々が居住地を追われ、インフラが破壊され、電力が不足していることを示す」と説明。衛星画像によって「郷土を破壊された普通のシリア人が日々経験している苦痛と恐怖を理解する助けとなる」と話した。

731とはずがたり:2015/03/14(土) 08:01:15
最強タッグ成立!というより押され気味の中での苦し紛れという印象だけど。

IS ”ボコ・ハラムを傘下に組み入れる”
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150313/k10010014821000.html
3月13日 23時14分

過激派組織IS=イスラミックステートは12日、ナイジェリアのイスラム過激派組織、「ボコ・ハラム」を傘下に組み入れると主張し、より多くの支持を集めたいというねらいがあるものとみられます。
過激派組織ISが12日、インターネット上に投稿したとみられる音声メッセージでは、西アフリカのナイジェリアのイスラム過激派組織、「ボコ・ハラム」がISに忠誠を誓うと表明したことについて、「われわれは忠誠を受け入れる」としています。
そのうえで、「われわれの『イスラム国家』が西アフリカまで広がった。イラクやシリアでの戦闘に参加できないイスラム教徒は、西アフリカでの戦いに参加せよ」と呼びかけています。
ISは、これまでにもリビアやエジプトなどでISに従おうというイスラム過激派組織を受け入れ、それぞれを『イスラム国家』の一部だと一方的に発表しています。
今回、「ボコ・ハラム」がISへの忠誠を誓ったのは、劣勢を強いられている政府軍との戦いを挽回するためとみられます。
一方の、過激派組織ISとしてはイラク政府軍との戦いが激しさを増すなか、ボコ・ハラムを傘下に組み入れると主張して、『イスラム国家』の拡大を宣言することで、より多くの支持を集めたいというねらいがあるものとみられます。

732名無しさん:2015/03/14(土) 16:18:16
>>731

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150313-00000014-jij_afp-int
IS、ボコ・ハラムの忠誠を受け入れ 西アフリカへの拡大宣言
AFP=時事 3月13日(金)10時40分配信

【AFP=時事】イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」の指導者が、ナイジェリアの過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」による忠誠の誓いを受け入れたと表明したことが、12日に公開されたIS報道官のものとみられる音声テープにより明らかになった。

 モハメド・アドナニ(Mohammed al-Adnani)報道官は約30分間のテープの中で、ボコ・ハラムのアラビア語名を使い、「カリフ制国家の西アフリカへの拡大という朗報を発表する。カリフ(預言者ムハンマドの後継者)が、われわれの同胞であるこのスンニ派集団の伝道とジハード(聖戦)を認め、忠誠を受け入れたのだ」と述べている。

 ISはイラクとシリアの領土の広い範囲を掌握し、カリフが統治するイスラム国家の樹立を宣言した。今月7日にはボコ・ハラムの指導者アブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者がISの最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者を「カリフ」と認め、ISに忠誠を誓う音声メッセージを公開。また、エジプトやリビアの過激派組織もISへの忠誠を誓っている。

 ISのアドナニ報道官は、イスラム教徒は西アフリカのボコ・ハラムを支援しなければいけないと訴えるとともに、ISは勢力を強め、拡大を続けていると主張。「われわれのカリフ制国家は抵抗を続けており、正しい方向へ向かっている」と述べ、米国主導の有志連合とイラク軍がISとの戦いで挙げた「勝利」は重要なものではないとの姿勢を示した。【翻訳編集】 AFPBB News

733名無しさん:2015/03/14(土) 16:19:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150313-00008571-wsj-int
「イスラム国」、独自のサイト立ち上げ-主要SNSからの締め出しに対応
ウォール・ストリート・ジャーナル 3月13日(金)10時37分配信

 【リヤド(サウジアラビア)】イスラム過激派組織「イスラム国」は、フェイスブックやツイッターなど主要交流サイト(SNS)からのアカウント停止処分に直面している。このため同勢力の支援者が独自のソーシャルネットワークを開始することを決めた。

 このサイトは「5elafabook.com」で、今週初めに一時的にウェブに登場したが、すぐに閉鎖された(このサイトにリンクしたツイッター・アカウントも停止された)。このサイトのホームページには現在、通知文が掲載されており、閉鎖はユーザー情報と安全を保護するための「暫定的な措置」だとしている。

 ホームページの通知文はまた、同サイトはイスラム国から支援を受けておらず独立しているとも述べている。そして「このサイトを立ち上げる目的は、世の中の人々が想像しているのとは違って、われわれが銃を持っていないし、洞くつで生活しているのでもないことを彼らに知らせることだ」と述べている。

 誰がこのサイトを製作したのか不明だが、ドメイン名登録情報をみると、米アリゾナ州に本拠を置くドメイン登録大手ゴーダディー(GoDaddy)・ドット・コムに登録されていることを示している。登録者名は「Abu Musab」で、アドレスはイスラム国が支配しているイラクのモスルとなっている。登録者の国名はエジプトとされており、恐らくこれはゴーダディーの国別ドロップダウンメニュー(項目を選択する方式)にイスラム国という国名がないためとみられる。

 一般的なSNSサイトに代わるイスラム系代替サイトの開設は、中東で繰り返し行われており、最近ではテロ組織や過激な主張をする政党によって採用されてきた。既存SNSのアカウントを運営者に閉鎖されることへの対応だ。これらの組織や政党は、新規メンバーの勧誘や支持者の間の交流の場を作るため、SNS、チャットルーム、などに大きく依存している。しかしハイテク業界も、こうした動きを追跡し対応しており、これらの組織や政党はオンラインの投稿やサイト運営が難しくなっている。

By Ahmed Al Omran

734チバQ:2015/03/16(月) 21:19:34
http://www.sankei.com/world/news/150316/wor1503160031-n1.html
2015.3.16 20:29

イスラエル総選挙 中道左派が優勢か

 【テルアビブ=大内清】イスラエルで17日、国会(定数120)の前倒し選挙が行われる。世論調査によると、通算4期目を目指すネタニヤフ首相の右派リクードと、労働党を中心とした中道左派連合が選挙戦序盤で拮抗(きっこう)していたが、終盤にきて同連合がリード。パレスチナとの和平協議再開の兆しもない中、強硬路線を推し進めてきたネタニヤフ政権に厳しい評価が強まっている。

 「リクードが政権にある限り、(和平で)妥協はしない」。ネタニヤフ氏は15日、最大都市テルアビブでの集会でこう述べ、支持者らの喝采を浴びた。和平に柔軟な中道左派が政権を取ればパレスチナに譲歩する可能性があると、危機感を煽るのが狙いだ。

 これに対し、ヘルツォグ党首率いる労働党とリブニ前法相のハトヌアで作る中道左派連合は、家賃高騰などの経済問題を背景とした反ネタニヤフ世論に乗じて支持を拡大しており、25議席前後を獲得して筆頭勢力となる可能性がある。
 ネタニヤフ氏は任期中の12年と14年、イスラム原理主義組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザ地区への大規模な軍事作戦を実施。ヨルダン川西岸ではユダヤ人入植地建設を進め、パレスチナとの和平協議は成果がないまま破綻した。

 また、安全保障上の最大の脅威とみなすイランの核開発問題では単独攻撃も辞さない態度をとり、今月初めには米議会でオバマ政権が進める核協議を批判して同政権との溝を広げた。

 ネタニヤフ氏は強硬姿勢を貫くことで、支持基盤である右派への求心力を保ってきたといえる。

 しかし、国内メディアではネタニヤフ氏のこうした態度が国際的な孤立を招いているとの見方が強い。国内の経済問題をなおざりにしているとの不満もあり、それが中道左派連合への支持につながっている形だ。

 ヘルツォグ氏とリブニ氏は、今回の選挙で中道左派連合が勝利し首班指名を受けた場合、両者が2年交代で首相を務めると説明。選挙後は右派を含めた他党との連立交渉が焦点となる。


 ただ、中道左派連合は、パレスチナとの和平協議再開の障害となっている入植活動を完全停止する考えはないとも強調。右派勢力と連立を組んだ場合は政権内の合意形成が難しくなることも考えられる。政権交代が実現したとしても和平の前進につながるかはまったく楽観できない状況だ。

735チバQ:2015/03/16(月) 21:20:10
http://mainichi.jp/select/news/20150317k0000m030070000c.html
イスラエル:17日総選挙 右派VS中道左派先見えぬ接戦
毎日新聞 2015年03月16日 20時23分

 【エルサレム大治朋子】イスラエルで17日に投開票される総選挙に向け、ネタニヤフ首相率いる右派政党リクードと、野党・労働党を中心とする中道左派統一会派が接戦を繰り広げている。13日に発表された各種最終世論調査では、中道左派が4議席程度リードしているが、全体としては右派勢力が上回るなど混沌(こんとん)とした状況。選挙結果は内政だけでなく、停滞する中東和平の行方や冷え切った対米関係にも影響する。

 イスラエル国会は1院制で定数120。選挙は比例代表制で行われる。終盤で勢いを増しているのは、労働党と中道ハトヌア(運動)の統一会派「シオニスト・ユニオン」(「キャンプ」から名称変更)だ。生活の向上や昨年春以降頓挫しているパレスチナとの和平交渉の再開、対米関係の改善などを掲げている。

 背景には、物価や不動産・家賃価格の高騰に対する国民の強い不満がある。12日発表の地元世論調査によると、回答者の55%余は、経済など内政問題が選挙の行方を決めると回答。外交や安全保障を挙げた回答者は半数の約28%だった。特に生活費の高騰やパレスチナ問題の解決を求める声が強く、ネタニヤフ首相が強硬路線を訴えるイラン核問題を重視する人は3割以下だった。

 向かい風の中、ネタニヤフ首相は15日夜、最大の商業都市テルアビブで開催された右派の集会で「左派政権が誕生すれば(イスラエルは)本当の危機を迎える」と批判し、巻き返しを図った。治安を最重視する首相は、パレスチナ国家の建設が想定されるイスラエル占領地でのユダヤ人入植地(住宅地)建設を推進。イラン核交渉を主導する米欧にも妥協しない姿勢を見せている。

 イスラエルでは選挙後に大統領が各党代表と会談し、第1党の党首、連立により過半数の61議席以上を確保できそうな政党の党首に組閣を命じる。組閣期限は28日間だが、大統領権限で14日間の延長が可能。ユニオンが最多議席を獲得した場合、労働党のヘルツォグ党首が組閣の要請を受ける可能性がある。

736名無しさん:2015/03/16(月) 21:31:38
http://mainichi.jp/select/news/20150317k0000m030045000c.html
トルコ:副首相 IS壊滅に加えてアサド政権打倒を強調
毎日新聞 2015年03月16日 19時35分

 来日中のトルコのクルトゥルムシュ副首相が16日、毎日新聞の取材に応じ、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)について、「シリアのアサド政権による住民弾圧などが原因で生まれたテロ組織だ」と述べ、アサド政権を倒す必要性を改めて強調した。一方で空爆を続ける米軍主導の有志国連合に対し「ただ軍事作戦でダーイシュ(ISの蔑称)を壊滅させても、シリアに平和は訪れない。地域諸国の現状を理解していない」と批判した。

 米国のケリー国務長官は15日放送の米テレビで、シリア内戦の解決に向けて「アサド政権と交渉する必要がある」と政権存続を許容する姿勢をみせており、双方の認識の違いが浮き彫りになった。

 クルトゥルムシュ氏は「シリア国民の命を守るため、何が重要かを考えるべきだ」と強調。アサド政権が「過去4年半で数十万人の国民を殺害し、自国の遺産を破壊した。国民の未来への希望を失わせた」と批判し、「ダーイシュを壊滅させても、シリアでは住民が散り散りになっていて政治構造が壊れており、国内で平和が確保できない」と主張した。

 一方で内戦解決に向けて、ISと政権側双方に適用される飛行禁止区域を設置することやシリア国内に避難民が暮らすことができる安全地帯を作る重要性を主張。トルコは既にシリア難民約170万人を受け入れており、「シリア北部のアレッポで(新たに紛争が起きるなど)状況が変われば、さらに100万人がトルコに流入する」と懸念を示した。

 トルコは今月、米国と共同でシリア反体制派の訓練や装備の供与を始めたが、部隊が戦う相手はISとアサド政権双方であるとの認識も示した。【三木幸治】

737チバQ:2015/03/17(火) 21:08:15
http://www.sankei.com/world/news/150317/wor1503170046-n1.html
2015.3.17 19:59

イスラエル総選挙、投票始まる 中道左派リード ネタニヤフ首相は右派の票固め 「パレスチナ国家認めない」

ブログに書く0





 【テルアビブ=大内清】イスラエル国会(定数120)の前倒し選挙の投票が17日行われた。労働党を中心とする中道左派連合が、パレスチナ和平やイラン核問題で強硬姿勢をとるネタニヤフ首相の右派リクードをややリードしているとされるが、いずれの党も単独過半数に達しないのは確実な情勢で、連立交渉次第ではネタニヤフ政権が継続する可能性もある。

 ネタニヤフ氏は16日、地元メディアに対し、政権が継続されればパレスチナ国家の樹立を認めることはないと言明し、これまで一応は支持してきた「2国家共存」を目指す和平協議の枠組みを否定した。対外強硬路線の継続を訴えることで右派の票固めを狙ったとみられるが、政権継続の場合、和平協議の再開を目指すオバマ米政権との対立が深まることも予想される。

 対する中道左派連合は、ここ数年で進んだ物価や家賃の高騰はネタニヤフ政権の責任だと主張して支持を拡大している。パレスチナとの和平推進にも前向きな姿勢を示す。

 世論調査によると、中道左派連合が25議席前後、リクードが21議席前後を獲得する見込み。また、アラブ系の統一会派が13議席前後で第3勢力となる可能性が高い。選挙は比例代表制で有権者数は約600万人。17日夜(日本時間18日朝)にも大勢が判明する。

738チバQ:2015/03/17(火) 21:08:45
http://www.sankei.com/world/news/150317/wor1503170040-n1.html
2015.3.17 18:58

イスラエル総選挙に「何も期待しない」 戦闘終結半年、ガザ地区ルポ 進まぬ復興…ハマス統治にいら立ち 

ブログに書く0




(1/3ページ)

破壊された建物が並ぶガザ東部シャジャイーヤ地区で、サッカーで遊ぶ子供たち
 パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの大規模な戦闘が昨年8月に終結して半年余りが過ぎた。復興が遅々として進まない中、住民には支配者であるハマスへのいらだちも見え隠れする。一方でハマスが敵対するイスラエルの総選挙には「何も期待しない」空気が漂っている。(ガザ市 大内清)

 昨年の戦闘で激戦地となったガザ東部シャジャイーヤ地区には、イスラエルの空爆や砲撃で破壊された住宅が今も残っている。「家賃支援が突然打ち切られた」「いつまでもがれきが放置されている」。住民は次々と不満をぶちまける。

 ガザ復興をめぐっては昨年10月、エジプトでの国際会合で計54億ドルの支援が表明された。しかし、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、各国が同機関に拠出を約束した7億2千万ドルのうち、今年1月までに支払われたのは約1億3千万ドル。「支援は住民へ十分に届いていない」(援助関係者)のが実情だ。

   
×××

 昨年6月、ヨルダン川西岸でユダヤ人少年3人がハマスのメンバーらに拉致・殺害された事件で緊張が高まり、イスラエルは7月にガザを空爆、続いて地上部隊を投入した。ハマスはロケット弾で反撃し、停戦までの約7週間でガザでは2100人以上、同国側でも70人以上が死亡した。

 なぜ戦火は拡大したのか。ガザの大学で政治学を教えるムハイマル・アブーサアダ教授は「ハマスの挑発が主因だ」とみる。

 ハマスの源流であるエジプトのムスリム同胞団が13年夏のクーデターで失脚したことで、ハマスは財政苦境に陥った。14年4月には打開策として分裂状態にあった自治政府の主流派ファタハと統一政府樹立で合意したものの、思惑通りに資金を引き出せなかった。


 「ハマスは当時、戦争を現状変更の契機にしようと考えたのだろう」と同教授は分析するが、ハマスの財政難は現在も改善せず、ファタハとの和解プロセスも前進していない。最近はガザの行政職員らの給与支払いも滞っているという。

   
×××
 シャジャイーヤ地区で家が半壊したハムディ・サリームさん(57)は停戦後、自宅近くにハマスの秘密トンネルが通っていたことを知らされた。「ハマスが知らないうちに掘っていたんだよ」と打ち明ける。

 イスラエルは、軍事作戦でガザからイスラエルにつながるトンネル網の徹底的に破壊。その影響でサリームさんの家も全壊の恐れがあるが、建て替え費用のあてはない。「イスラエルへの抵抗は必要だ。でも、これでは何のために戦争に耐えたのか分からない」。

 17日のイスラエル総選挙では対パレスチナ強硬派のネタニヤフ政権が中道左派と交代する可能性も浮上している。ただ、同国がテロ組織とみなすハマスと交渉しない立場は変わらず、ガザ情勢にも大きな変化はないとの見方が一般的だ。

 「国際的なイメージを気にしないネタニヤフの方が、ガザの悲惨さが伝わりやすいという点でましかもしれない」。八方ふさがりの状況に、アブーサアダ教授は悲しそうに笑った。

739チバQ:2015/03/17(火) 21:15:42
XXスタン=独裁国家というような偏見丸出しの表現はどうかと思うが
http://dmm-news.com/article/926779/
【統一地方選直前】茨城県はイバラギスタン…“独裁政権化”する地方自治の今
DMMニュース 2015.03.17 07:50

橋本まさる公式HPより
橋本まさる公式HPより


 連続10期以上の当選を果たしている国会議員は珍しくない。どんなに多選した議員でも議決権は一票。国会は衆参717議席だから、一人の議員が持つ力は717分の1でしかない。

 一方、知事や市長は違う。知事や市長は職員全体を束ねるトップである。その権限は議会議員とは、比べ物にならないほど強大だ。

 それゆえにトップが長い歳月にわたって君臨することは、ひとつの県や市が一人の為政者の支配下に置かれることを意味する。戦後の地方自治史において、石川県の中西陽一知事が8期31年、市長は大阪府貝塚市の吉道勇市長が10期40年という記録を持っている。

 “権力は必ず腐敗する”と言われるように、いくら知事や市長が善政をしていると思っていても長期政権は職員や取引業者は自然と知事・市長の意向を汲み、空気を察して動くようになる。自然と反対意見は淘汰されて、知事や市長の回りはイエスマンで固まる。

 そうなると、新しい政策は打ち出されなくなる。これが県政・市政の硬直化につながる一人の為政者による長期政権の弊害は大きい。そうした理由から、いくつかの地方自治体では、これまでに何度も多選禁止の条例を制定する動きがあった。

 しかし、日本国憲法の“職業選択の自由”に抵触しかねないとの理由から法制化は見送られてきた。しかし、近年はそうした理由とは異なる事情で、多選はあまり議論されなくなっている。ある地方自治体関係者は言う。

「東京の自治体や政令指定都市の市長選ならともかく、地方では知事選ですら候補者する人が現れない状況です。もし多選を禁止したら、選挙が成り立たなくなる危険性もあります」

長期政権は有権者の関心の薄さの表れ

 知事在任の最長記録を持つ中西陽一知事は在職中に死去しているが、その後を継いだ谷本正憲知事は現在6期目。中西・谷本ふたりの知事で、石川県政は50年間を切り盛りしていることになる。

 茨城県の橋本昌知事は、谷本知事と同じく現在6期目。茨城県の独特な地域性と長期政権化した県政を揶揄して“謎の独立国家・イバラギスタン”と称されることもある。長期政権が生まれてしまう最大の理由は有権者の地方政治に対する関心の薄さに起因している。

 日本の首都である都知事選は、毎回多くの候補者が出馬して政策を競い合う。都知事選は地方選にも関わらず、マスコミからの注目度も高く盛り上がる。しかし、都知事選のような注目度の高い地方選は稀だ。ほとんどの県では、知事選がおこなわれていても他県民がそれに興味を抱くことはない。

「2000年に地方分権一括法が施行されてから、知事や市長の権限は一気に拡大しました。こうした事情もあって国会議員よりもリーダーシップを発揮できるようになりました。やりがいを感じて、知事や市長に転身する国会議員も増えてきました。知事・市長の職務にもっと光が当たり、地方の政治に興味を持ってくれる人が増えるといいのですが……」(前出・地方自治体関係者)

 統一地方選が間もなく始まろうとしているが、多選・長期政権化と立候補者の減少・無投票当選は顕著になるだろう。それは、地方崩壊の序章と言えるのかもしれない。

(取材・文/小川裕夫)

選挙政治地方

740チバQ:2015/03/18(水) 21:39:28
http://www.sankei.com/world/news/150318/wor1503180062-n1.html
2015.3.18 20:56

「偉大な勝利」「強力で安定した政府作る」とネタニヤフ首相 イスラエル総選挙

ブログに書く0





17日、イスラエル中部テルアビブで、支持者の声援に応えるネタニヤフ氏(AP)
 【テルアビブ=大内清】イスラエル国会(定数120)の前倒し選挙は18日、開票がほぼ終了し、通算4期目を目指すネタニヤフ首相の右派政党リクードが第1党となった。首相指名に向け連立交渉が本格化するが、極右や宗教政党と関係が近いネタニヤフ氏が政権を維持する公算が大きい。

 ハアレツ紙(電子版)によると、開票率99%でリクードは30議席を獲得した。政権交代を目指した労働党などの中道左派連合は24議席にとどまった。今後、リブリン大統領が連立政権を発足させる可能性が最も高いと判断した首相候補に組閣を指示する。

 ネタニヤフ氏は18日未明、支持者集会で「リクードにとって偉大な勝利だ。強力で安定した政府を作る」と宣言。労働党のヘルツォグ党首は敗北を認め、ネタニヤフ氏を祝福した。

 アラブ系の統一会派は14議席で第3勢力に台頭。中道のイェシュアティドは11議席を、元リクードのカハロン党首率いる中道新党クラヌは10議席をそれぞれ獲得した。「ユダヤの家」などの極右や宗教政党は8〜6議席を分け合った。投票率は約72%だった。

 リクードの報道官は18日、ネタニヤフ氏は2〜3週間での組閣を目指すと発表。ネタニヤフ氏は中道左派連合との大連立は否定しており、連立交渉は右派が中心となる見通しだ。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150318/k10010020101000.html
イスラエル首相 右派勢力中心に連立交渉か
3月18日 20時44分

中東イスラエルの総選挙は、ネタニヤフ首相が率いる右派政党が改選前から議席を大きく増やして第1党となり、ネタニヤフ首相は右派勢力を中心に4期目の政権発足に向けた連立交渉を行うものとみられます。
イスラエルの選挙管理委員会によりますと、17日に投票が行われた総選挙は、開票作業の99%が終了しました。
公式な獲得議席数は発表されていませんが、地元メディアによりますと、ネタニヤフ首相が率いる右派政党「リクード」は改選前から議席を大きく増やし30議席を獲得し、第1党となる見通しです。
一方、「リクード」との接戦が伝えられた中道左派の統一会派「シオニスト・ユニオン」は24議席を獲得し、第2党となったほか、今回初めて統一会派として選挙に臨んだ「アラブ統一会派」が14議席を獲得し、第3党に躍進しました。
「シオニスト・ユニオン」は18日、「われわれは信念に基づき議会で闘いを続ける」と事実上の敗北宣言を行い、「リクード」が勝利を決めました。
「リクード」は単独では過半数の61議席に届かないものの、ネタニヤフ首相は今後、右派勢力を中心に4期目の政権発足に向けた連立交渉を行うものとみられます。
新たに右派政権が誕生した場合、新政権は安全保障政策を巡り、これまでよりも強硬な姿勢を強める見通しで、中断しているパレスチナ暫定自治政府との和平交渉の再開は、当面難しい状況となりそうです。

742チバQ:2015/03/18(水) 21:40:26
http://www.sankei.com/world/news/150318/wor1503180066-n1.html
2015.3.18 21:16

イスラエル現政権継続 イラン核協議でオバマ政権の障害に

ブログに書く0




(1/2ページ)

3日、ワシントンの米議会で演説、議員らの拍手喝采に応えるイスラエルのネタニヤフ首相(手前)(ゲッティ=共同)
 【ワシントン=加納宏幸】米欧など6カ国とイランによる核協議の合意を目指すオバマ米大統領にとり、イスラエルのネタニヤフ首相が続投することになれば、残り2年を切った任期でレガシー(政治的遺産)を作る上で大きな障害となる。核協議に反対するネタニヤフ氏が頼みとする米国の野党・共和党が勢いづき、制裁圧力を強めるのは確実だからだ。

 ネタニヤフ氏の右派リクードが第1党の座を確実にするのに先立ち、アーネスト米大統領報道官は17日の記者会見で「イスラエル国民が誰を選ぼうとも、大統領は緊密に連携できると確信している」と述べた。

 ただ、イラン核協議や、米国がイスラエルとパレスチナの和平協議の仲介で目指す「2国家共存」に異を唱えるネタニヤフ氏は、オバマ氏を阻む存在だ。


 ネタニヤフ氏は今月3日、オバマ氏の頭越しに訪米し、米議会の上下両院合同会議で演説。イランとの核協議の危険性を訴えた。ホワイトハウスとの対立は極限に達しており、オバマ政権はリクードの敗北によるネタニヤフ氏の退陣を望んでいたとされる。

 米国にネタニヤフ氏を招いた共和党は上下両院で多数を握っており、核協議が合意した場合に実施される予定の対イラン制裁解除で強い権限を持つ。オバマ政権にとっては、仮に合意に至ったとしてもイランが求める原油輸出制限を解除する法案を成立させるのは困難とみられている。

 また、共和党のコーカー上院外交委員長らによる、イランとの合意に議会の承認を求める法案にもホワイトハウスは強く警戒。マクドノー大統領首席補佐官は14日、交渉に悪影響を与えるとして再考を求める書簡をコーカー氏に送った。

 同法案をめぐっては、与野党の元上院議員らのグループが、街中でテロリストが核兵器を爆発させる様子を描いたCMを作成、ワシントンなどで放映して法案の成立を促している。

 イラン追加制裁法案の共同提案者のカーク上院議員(共和)は17日、ツイッターで「いいニュースだ。おめでとう」とネタニヤフ氏に祝意を表明した。

743チバQ:2015/03/18(水) 21:41:41
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015031800659
右派政権で安定狙う=ネタニヤフ首相、連立協議本格化-イスラエル総選挙



17日、イスラエル中部テルアビブで、支持者に手を振るネタニヤフ首相(EPA=時事)
 【エルサレム時事】17日に投票が行われたイスラエル総選挙(国会定数120、比例代表制)の開票作業が18日、ほぼ終了した。ネタニヤフ首相が率いる右派与党・リクードが事前の予想を覆し、第1党維持を確実にしたが、単独では過半数に及ばず、連立交渉を本格化させる。右派や宗教勢力を中心に構成したい意向で、解散前の政権よりも右寄りになるとみられる。
 首相は18日未明、商都テルアビブで勝利宣言し、「全国民の安全保障と福祉に取り組むため、強く安定した政権を築かなければならない」と強調。すぐに政権を発足させる意向を示した。
 エルサレム・ポスト紙(電子版)によれば、首相は極右「ユダヤの家」、極右「わが家イスラエル」、宗教政党2党、そして中道右派の新党「クラヌ」の各党首に対し、連立を要請する予定と語った。10議席獲得を見込む「クラヌ」の党首で、かつてリクード党員だったカハロン元通信相が連立交渉の鍵を握るとみられる。首相は選挙戦中、首相を支持すれば、財務相のポストを約束するとカハロン氏に持ち掛けていた。
 選挙戦では、リクードが中道左派野党の労働党を中心とする「シオニスト連合」と接戦を展開したことから、両党による大連立政権の可能性も伝えられたが、首相は「労働党との連立政権はない」と断言していた。労働党のヘルツォグ党首は18日、ネタニヤフ首相に電話で祝意を伝え、事実上の敗北を認めた
 19日にも選挙の最終結果が発表される予定。大統領は結果を受け、議席を得た各党の代表と話し合い、最も支持を得た党首に組閣を要請する。 (2015/03/18-21:18)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015031802000248.html
右派リクード第1党 イスラエル総選挙 首相、勝利宣言

2015年3月18日 夕刊


写真
 【カイロ=中村禎一郎】十七日投票のイスラエル国会(定数一二〇)選挙で、地元メディアは十八日、ネタニヤフ首相が率いる右派リクードが、中道左派の労働党を中心とする「シオニスト連合」を引き離して第一党となったと伝えた。
 イスラエル紙イディオト・アハロノト(電子版)によると、開票率96%の段階でリクードが二十九議席、シオニスト連合が二十四議席、左派のアラブ統一会派が十四議席となった。いずれも過半数を大きく下回るため、次期首相は今後の連立協議次第だが、事実上、ネタニヤフ氏とヘルツォグ労働党党首に絞られた。
 ネタニヤフ氏は十八日未明に「勝利」宣言し、右派政党の指導者に連立を呼び掛けた。これに対し、ヘルツォグ氏はリクードを除く形での連立政権樹立に向け交渉を始めた。一方、新首相候補を指名するリブリン大統領は挙国一致内閣を望んでいるとされる。
 今回の選挙は、占領地でのユダヤ人入植地拡大などネタニヤフ政権の強硬路線が継承されるか否かが焦点だった。首相続投が決まればパレスチナからの反発が強まる可能性がある。
 一院制のイスラエル国会は全議席が比例代表で決まる。今回の投票率は71・8%。二〇一三年の前回選挙を4・1ポイント上回った。

744チバQ:2015/03/18(水) 21:51:06
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&rel=j7&k=2015031800387&m=rss
「左派政権誕生」と危機感=強硬姿勢で右派固め-イスラエル首相


 【エルサレム時事】17日投票のイスラエル総選挙は、ネタニヤフ首相率いる右派与党リクードが、野党の中道左派労働党などによる統一会派を大きく引き離した。首相は選挙戦終盤で「アラブ人が支持する左派政権が誕生する」などと危機感をあおった上、パレスチナ問題で強硬姿勢を改めて示して右派層の支持を固めたことが奏功した。
 選挙戦では、中道左派の伸長を許して苦戦を強いられた。首相は、得意の安全保障を争点に掲げ、イランの核開発やイスラム過激派の脅威から国を守れるのは「自分しかいない」と訴えた。一方、労働党主導の「シオニスト連合」は経済・社会問題に焦点を当て、国民が物価高や住宅価格の高騰に不満を募らせる中、支持を拡大した。
 選挙戦が進むにつれ、「反ネタニヤフ首相」でまとまる動きが加速。今月上旬に商都テルアビブで開かれた集会には、政権交代を求め、3万〜4万人もの市民が集まった。これに対抗する形で、首相も15日、同じ場所で集会を開き、1万5000人以上の市民を集め、自党に投じるよう訴えた。 
 首相は投票日前日、リクード支持者がパレスチナ問題でより強硬姿勢を示す極右政党に流出するのを阻止するべく、自分が続投すれば、「パレスチナ国家」を実現させないとの考えを表明。国際社会の反発を覚悟で右派層の票固めに動いた。(2015/03/18-11:58)

745チバQ:2015/03/18(水) 21:55:56
http://www.afpbb.com/articles/-/3042908
イスラエル総選挙、「予想外」の与党リクード勝利
2015年03月18日 20:49 発信地:エルサレム/イスラエル
【3月18日 AFP】17日に投開票されたイスラエル総選挙で、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相率いる与党の右派リクード(Likud)が世論調査に反し、勝利した。この結果により、欧米諸国とパレスチナ自治政府との緊張がいっそう深まる可能性がある。

 ほぼ開票が終わった段階で、国会(クネセト、Knesset)の定数120のうち、リクードが30議席を獲得。続く中道左派の統一会派、シオニスト連合(Zionist Union)は24議席にとどまった。

 出口調査では、両者とも27議席の接戦が予想されていた。テルアビブ(Tel Aviv)では同日夜遅くまで、リクードの支持者たちが踊り勝利を祝う姿がみられた。一方、シオニスト連合を率いるイツハク・ヘルツォグ(Isaac Herzog)氏は敗北を認め、連続3期目、通算4期目の首相就任を目指すネタニヤフ氏に祝福辞を贈った。

 数週間以内に新内閣の発足を約束したネタニヤフ首相はすでに、連立政権の樹立に向けてその指示が必要となる右派政党や宗教政党の指導者らと話したことを明かした。(c)AFP/Hazel Ward

http://www.afpbb.com/articles/-/3042777
イスラエル総選挙、ネタニヤフ首相が勝利宣言 野党も政権に意欲
2015年03月18日 09:16 発信地:テルアビブ/イスラエル

【3月18日 AFP】(一部更新)イスラエル総選挙(国会定数120)は17日、投開票が行われ、連続3期目の首相就任を目指すベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)氏(65)が、自身が率いる与党の右派リクード(Likud)の勝利を宣言した。出口調査では、リクードとイツハク・ヘルツォグ(Isaac Herzog)氏(54)率いる野党の中道左派シオニスト連合(Zionist Union)との接戦となっており、ヘルツォグ氏側も連立政権の発足を目指す意向を示している。

 識者らは、ネタニヤフ首相の方が他の右派勢力との連立交渉において優位な立場にあるとみている。ネタニヤフ氏が連立政権の樹立に成功すれば、6年間就いてきた首相の座にさらにとどまる可能性がある。

 テレビでは公共放送のチャンネル1(Channel 1)と民放のチャンネル10(Channel 10)が、リクードとシオニスト連合が27議席ずつ獲得するという見通しを伝えた。一方民放チャンネル2(Channel 2)は、リクードが1議席リードとした。

 ネタニヤフ首相はツイッター(Twitter)の公式アカウントに、「万難を排してリクードが大勝。イスラエル国民にとって大きな勝利だ!」と投稿した。一方のヘルツォグ氏も出口調査結果を受け、「政権を作るためあらゆる努力をしていく」と表明した。

 イスラエルで総選挙が実施されたのは、2009年以降今回が3度目。連続3期、通算4回目の首相就任を目指すネタニヤフ氏にとっては最大のハードルといえる。

 同国の選挙制度では、議席獲得数が最多となった第1党の党首が首相になるとは限らない。過半数の61議席以上を占める連立を成立させられれば、連立内の誰であっても首相になれる可能性がある。(c)AFP/Daphne Rousseau and Delphine Matthieussent

746チバQ:2015/03/18(水) 23:35:54
http://mainichi.jp/select/news/20150319k0000m030107000c.html
イスラエル:ネタニヤフ首相が協議開始 より安定右派政権
毎日新聞 2015年03月18日 22時49分(最終更新 03月18日 23時25分)

 【エルサレム大治朋子】17日(日本時間18日)投票のイスラエル総選挙は、開票率99%時点でネタニヤフ首相率いる右派政党リクードが30議席(現有議席18)を確保し、大幅に勢力を伸ばして第1党を維持した。首相は18日朝から組閣作業に向けて各党代表との協議を開始した。次期連立政権は右派を中心に最大67議席となる見通し。昨年春に頓挫したパレスチナとの和平交渉の進展は望めず、こう着状態が続く可能性が高い。

 国会の定数は120で、全国1選挙区の完全比例代表制。リブリン大統領は来週中にもネタニヤフ首相に組閣を要請する。

 連立協議で動向が注目された中道右派系新党クラヌ(みんなの党)のカハロン党首は18日朝、メディアの取材に、リクードとの連携に前向きな姿勢を見せた。連立に加われば67議席となり、現政権(68議席)とほぼ同規模になる。

 ネタニヤフ首相は昨年、パレスチナ問題などで連立内の中道左派と激しく対立。さらに同じ連立内で、ユダヤ人入植地の建設拡大を求める宗教系極右「ユダヤの家」とも内紛が絶えず、12月に解散を決めた。

 今回の選挙で予想される連立構成に中道左派は不在で、「ユダヤの家」も現状より4議席減らしており影響力低下が見込まれる。中東和平交渉は昨年春に頓挫したが、最大の障害となったのが「ユダヤの家」が求めるユダヤ人入植地の拡大だった。ネタニヤフ首相は当初の目標通り、より安定的な右派政権の確保に成功した形だ。

 首相は投票前日、パレスチナ国家の建設を目指す2国家共存を否定したが、極右票固めが目的とされる。今後も積極的な推進はしないが後退もしないという従来通りの「消極的2国家共存方針」を維持すると見られる。特に和平推進派のオバマ米大統領の在任中は、その存在が「重し」となるからだ。ただパレスチナ側は「強硬右派政権の誕生」として警戒。国際機関への加盟運動などでイスラエル孤立化を図る姿勢を見せており、関係のさらなる悪化もありうる。

747チバQ:2015/03/19(木) 20:53:28
http://www.sankei.com/world/news/150319/wor1503190003-n1.html
2015.3.19 05:00

ネタニヤフ首相、「脅威」を前面に巻き返し 和平協議再開さらに困難に





(1/2ページ)

18日、イスラエル・テルアビブのリクード本部で支持者に手を振るネタニヤフ首相(ロイター)
 イスラエル総選挙で一時、劣勢が伝えられたネタニヤフ首相は、パレスチナ問題やイラン核問題など安全保障面の「脅威」に争点を絞り、国民の恐怖心を最大限にかき立てる戦術を取った。投票直前には事実上、パレスチナとの「2国家共存」を目指す枠組みを否定。和平協議再開はいっそう困難となった。

 「ビビ(ネタニヤフ氏の愛称)のような強い指導者が必要だ」。投票日の17日、最大都市テルアビブでネタニヤフ氏の右派リクードに投票したエイタンさん(34)は、こう強調した。

 国会任期を2年以上残して行われた今回選挙は、ネタニヤフ氏の信任を問う意味合いが強く、当初はリクード勝利が有力視された。

 しかし、労働党とハトヌアで作る中道左派連合が、物価や家賃高騰への国民の不満を背景に支持を拡大。リクードは投票数日前に支持率でリードを許した。

 そんな中で飛び出したのが、地元メディアとの会見で、在任中はパレスチナ国家の樹立を認めないというネタニヤフ氏の発言だ。

 同氏は「パレスチナ国家を認めれば、イスラム過激派に攻撃拠点を与えることになる」とも主張。イスラエルと、パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスとの間では昨年夏、大規模な軍事衝突が発生しているだけに、一連の発言は有権者に一定の恐怖感と説得力を与えた可能性がある。

 しかし、こうした強硬姿勢は、国際社会が求めてきた「2国家共存」による和平の枠組みを真っ向から否定するものだ。同氏は元来、和平に消極的だとみられてきたが、それを自ら鮮明にしたことで、和平協議再開を目指す米国との関係はさらに冷え込みそうだ。

 一方、パレスチナ側はネタニヤフ氏の強硬路線継続は織り込み済みだ。自治政府高官は17日、イスラエル訴追を目的とした国際刑事裁判所(ICC)加盟をめぐる外交努力を加速させる考えを示した。

 これに対してもイスラエルが反発を強めるのは必至で、和平問題は出口のない状況に陥っている。(テルアビブ 大内清)

748とはずがたり:2015/03/21(土) 00:25:35
チュニジア厳戒態勢、大都市に兵士を展開
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20150320-567-OYT1T50137.html
読売新聞2015年3月20日(金)21:46

 【チュニス=青木佐知子】チュニジアの博物館銃撃テロ事件で、同国のセブシ大統領は19日、チュニスで治安対策会議を開き、大都市に兵士を展開させ、厳戒態勢を取る方針を決めた。

 銃撃犯のうち2人は射殺され、それ以外は逃走した。国営テレビなどによると、このうち1人は、逃走中に銃撃を受けたという。チュニジア大統領府は19日、事件に関与した疑いで9人を拘束したと公表したが、詳細は明らかにしていない。

 大統領は19日、フランスのテレビ局「TF1」に対し、テロの銃撃犯2人が「恐ろしい爆発物」を持っていたことを明らかにした。事件発生後、インターネット上にはイスラム過激派組織「イスラム国」を名乗る犯行声明が出され、今後のテロ攻撃を示唆した。

 チュニジア保健省は20日、23人としていた死者数について、この中に銃撃犯2人が含まれており、日本人3人を含む外国人観光客が20人、チュニジア人警官が1人だったと明らかにした。

749チバQ:2015/03/21(土) 12:07:45
http://mainichi.jp/select/news/20150321k0000m030145000c.html
イエメン:金曜礼拝モスク2カ所で自爆テロ 137人死亡
毎日新聞 2015年03月20日 23時22分(最終更新 03月21日 02時24分)
◇345人重軽傷 ISの分派がネット上で関与の声明

 イエメンの首都サヌアで20日、イスラム教シーア派のモスク(イスラム礼拝所)2カ所で連続自爆テロが発生した。同国のメディアは、少なくとも137人が死亡、345人が重軽傷を負ったと報じた。首都を占拠したシーア派武装組織フシを狙った攻撃とみられる。同国にはシーア派とスンニ派の宗派対立がある。イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)の分派がインターネット上で関与を認める声明を出しており、混乱がさらに深まることが懸念される。

 サヌア中心部のモスクで2回、市内北部のモスクで1回の爆発があった。モスクではフシの支持者らが金曜礼拝に集まっていたとみられる。

 AP通信によると、中心部のモスクでは、一人の男が建物内で自爆。パニック状態になった人々が出口に殺到したところで再び爆発が起きたという。目撃者は「ガラスが飛び散り、頭上から降り注いできた。モスクの床には血が川のように流れていた」と証言した。

 同日、サヌア北西部のフシの拠点サダでも政府施設を狙った爆発があり、2人が死亡、1人が重傷を負った。

 イエメンではフシが2月にサヌアを掌握し、首都を逃れたハディ大統領は南部アデンで執務するなど、混乱が続く。南部はハディ氏と同じ多数派のスンニ派が多く、シーア派のフシへの反感が強い。スンニ派部族や分離独立派なども巻き込んだ南北対立の激化が懸念されていた。

 またイエメン東部を中心に国際テロ組織アルカイダ系の過激派組織「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)が活動。AQAPと対立するイスラム教スンニ派のISも同国で勢力を拡大し、昨年11月に支部を置くと宣言し、混乱に乗じ浸透を図っていた。

 19日から2日続けて所属不明の戦闘機が、アデンでハディ大統領がいる宮殿を狙って空爆。フシとハディ大統領派の間で戦闘が起き、死者も出ていた。【小泉大士】

 ◇イエメン

 古くは東西貿易の中継地として栄えた。19世紀に南北に分断されたが、1990年に統合し、イエメン共和国が成立した。30年以上続いたサレハ独裁政権は、2011年に始まった民主化要求運動「アラブの春」で倒れ、12年にハディ氏が暫定大統領に就任。北部を拠点とするイスラム教シーア派武装組織フシは昨年9月に首都サヌアに侵攻し、今年2月には政府の実権を掌握した。国民はイスラム教スンニ派が6割以上を占め、残りの多くはシーア派。人口は約2500万人。

750チバQ:2015/03/21(土) 12:08:17
http://mainichi.jp/select/news/20150320k0000e030202000c.html
米国務長官:アサド政権を非難 塩素ガス使用なら処罰要求
毎日新聞 2015年03月20日 11時13分

 【ワシントン和田浩明】ケリー米国務長官は19日、内戦が続いているシリアのアサド政権が北西部イドリブ県サルミンで塩素ガスを兵器として使用したとの情報について、「深く懸念している」との声明を発表した。

 シリアでの塩素ガス使用について国連安全保障理事会が6日、過去の使用を批判し、再び使用すれば実行者に制裁を科す決議を採択したばかり。ケリー長官は「事態を注視しており次の対応を検討中だ」と述べ、化学兵器禁止機関(OPCW)による調査を支持した。

 ケリー長官はアサド政権が過去にも塩素ガスを兵器として使用していると批判。今回の使用が確認されれば、化学兵器禁止条約や安保理決議の違反であり責任者が処罰される必要があると主張した。

 在英シリア人組織「シリア人権観測所」によると、サルミンで16日夜、アサド政権側が塩素を詰めた「たる爆弾」を投下。子供3人とその両親ら6人が死亡した。イドリブ県の紛争被害者救援団体も、医療施設で治療を受ける被害者の様子とされる動画を公開している。

751チバQ:2015/03/23(月) 20:24:54
http://www.sankei.com/world/news/150322/wor1503220048-n1.html
2015.3.22 21:04

イエメン内戦の懸念高まる シーア派系武装組織が空港制圧 「総動員体制に入る」と表明






19日、イエメン南部アデンの街頭で警戒するハディ暫定大統領側の兵士(AP)
 イエメンからの報道によると、首都サヌアを掌握したイスラム教シーア派系の武装組織「フーシ派」は21日、「総動員体制に入る」と表明し、南部アデンに逃れたハディ暫定大統領の支持勢力と全面対決する構えを鮮明にした。AP通信によると、フーシ派民兵は22日、南部の要衝タイズの空港を制圧した。

 一方、ハディ氏は21日のテレビ演説で「クーデターを拒否する」と述べ、フーシ派に屈しないと表明した。政治の混乱に乗じてイスラム過激派も活動を活発化させており、内戦状態に陥る懸念が高まっている。

 フーシ派はイエメン北部を拠点とし、昨年9月にサヌアに進攻。ことし1月に大統領宮殿を武力制圧し、2月に政権掌握を宣言した。軟禁されていたハディ氏はアデンに脱出。21日の演説ではアデンが「暫定首都だ」と説明した。(共同)

752チバQ:2015/03/23(月) 20:26:00
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150323-OYT1T50044.html
イエメン反政府勢力、第3の都市タイズ一部制圧
2015年03月23日 13時59分
 【カイロ=溝田拓士】中東の衛星テレビ「アル・アラビーヤ」などは22日、中東イエメンで、首都サヌアを実効支配するイスラム教シーア派のフーシ部族の民兵が、南部にある同国第3の都市タイズの一部を制圧したと報じた。


 タイズの約150キロ南の第2都市アデンに逃れているハディ大統領は反発。今後、政府軍やハディ氏支持の民兵と、フーシ部族との武力衝突が起きる可能性もある。

 フーシ部族は21日深夜、戦車や装甲車などでタイズに入り、空港などを支配下に入れたとみられる。フーシ部族側は、「(民兵の)総動員態勢を取る」と対決姿勢を鮮明にしている。

          ◇

 【ニューヨーク=水野哲也】国連安全保障理事会は22日、緊急会合を開いた。ベノマー国連特別顧問(イエメン担当)がカタールからテレビ会議で報告し、「内戦の瀬戸際に立っている」と危機感を表明した。さらに、「イラクやリビア、シリアのようなシナリオを招きかねない」と警告し、すべての当事者に対し、戦闘行為を自制し対話により解決策を模索するよう求めた。

2015年03月23日 13時59分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015032300022&g=int
安保理、イエメン大統領の正統性確認=国連総長顧問、「国家分裂」を警告


 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は22日、イエメン情勢で緊急会合を開き、1月に首都サヌアを制圧したイスラム教シーア派系のザイド派武装勢力を非難し、ハディ大統領の正統性を支持する議長声明を全会一致で採択した。
 ベノマール国連事務総長特別顧問(イエメン担当)はカタールからビデオ回線を通じて報告し、宗派間抗争と南北対立の様相が強まっていることをイエメン人の多くが懸念していると述べた。ザイド派は北部を拠点とし、ハディ大統領は現在、南部アデンに陣取っている。
 ベノマール氏は、サヌアで20日、140人以上が死亡する自爆テロが起きた後、「人々の感情が極端に高ぶっている」と指摘。事態を放置すれば「さらなる暴力紛争に陥り、国家は分裂するだろう」と警告した。自爆テロはスンニ派の過激派組織「イスラム国」の支部を名乗る組織が犯行声明を出した。(2015/03/23-07:28)

753チバQ:2015/03/23(月) 20:26:54
http://www.asahi.com/articles/ASH3P7RQCH3PUHBI024.html
イエメンで武力衝突広がる 紅海通る船舶への影響懸念
チュニス=渡辺淳基2015年3月22日05時10分

Ads by Google
[PR]
 中東イエメンで武力衝突が全土に拡大している。首都サヌアなど北中部を占拠するイスラム教シーア派の武装組織「フーシ派」に対抗する形で、スンニ派の過激派組織が活発化。紅海を通る船舶への影響が懸念されはじめている。

 AFP通信によると、サヌアで20日に起きたモスクの爆発では140人以上が死亡。フーシ派を狙った自爆テロとみられる。スンニ派の過激派組織「イスラム国」(IS)が同日、犯行声明を出した。

 19日には南部アデンで、ハディ暫定大統領の公邸を戦闘機が攻撃。治安部隊同士の衝突もあり、13人が死亡した。フーシ派を支持する部隊の一部がハディ氏を狙ったと報じられた。

http://www.afpbb.com/articles/-/3043237?ctm_campaign=txt_topics
米政府職員がイエメンから一時退避、治安悪化で
2015年03月22日 16:24 発信地:アデン/イエメン

【3月22日 AFP】米国務省のジェフ・ラスク(Jeff Rathke)報道官は21日、声明を発表し「イエメン国内の治安状況の悪化を受け、米政府はイエメン国内に残っていた職員を一時的に退避させた」と明らかにした。

 イエメンの首都サヌア(Sanaa)では20日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」による連続自爆攻撃で142人が死亡していた。米軍は20日夜に、イエメン南部の空軍基地から要員を退避させている。

 武装勢力による攻撃が多発しているイエメンは内戦勃発の瀬戸際にあるとされる。イランの支援を受けるイスラム教シーア派(Shiite)系の民兵組織「フーシ(Huthi)」が北部を掌握する一方、南部はアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)大統領の支持者らが支配下に置いている。

 ハディ大統領は今年2月、首都での自宅軟禁から逃れ、南部のアデン(Aden)に逃れていた。国連安全保障理事会(UN Security Council)はハディ大統領の要請を受けて、22日にイエメン情勢に関する緊急会合を開く予定。(c)AFP/Fawaz al-Haidari

754チバQ:2015/03/23(月) 20:27:56
http://www.afpbb.com/articles/-/3043301
相次ぐISのテロ、シリア・イラクでの劣勢打ち消しが狙いか
2015年03月23日 12:36 発信地:ベイルート/レバノン
【3月23日 AFP】チュニジアとイエメンで相次いで発生したイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」による襲撃事件と自爆攻撃について、専門家らは、シリアやイラクでの後退から人々の注意をそらし、勢力を拡大する能力を誇示する目的で行われたと指摘している。

 ISに関する著作があるJ・M・バーガー(J.M. Berger)氏はAFPの取材に対し、ISの戦略は「拡大」にあり、イエメンとチュニジアでの攻撃は、自分たちがどこにでも存在していることを示す狙いがあったと指摘。「力があるイメージを作り出すことは、ISのメンバー勧誘とプロパガンダ(宣伝)における目的達成のカギとなるものだ」と説明した。

 チュニジアの首都チュニス(Tunis)では18日、国立バルドー博物館(National Bardo Museum)が武装集団に襲われ、日本人3人を含む外国人観光客20人と警官1人が殺害される事件が発生。ISは19日、同国で起きた事件としては初めて犯行声明を出した。

 チュニジアは2011年以降、イスラム過激派による単発的な暴力事件は起きていたものの、「アラブの春(Arab Spring)」以後の混乱はあまり見られなかった。

 そしてチュニジアの事件からわずか2日後の20日、20日は内戦の危機にあるイエメンのモスク(イスラム礼拝所)2か所で自爆攻撃を実施し、142人を殺害した。

 イラクやシリアで電光石火のごとく勢力を拡大し、残忍で衝撃的な画像を公開してきたISだが、専門家らは、ISが必死に掲げようとしている無敵のイメージが徐々に薄らぎ始めていると指摘する。

 英エジンバラ大学(University of Edinburgh)の現代イスラム文化専門家、トマス・ピエレ(Thomas Pierret)氏は、「彼らがイラクやシリアで被った打撃の穴埋めをしようとしている感じは確かにある」と語る。

「もし拡大があるとすれば、それは(ISが昨年樹立を宣言した)カリフ制国家ではなく、ISのテロ活動だ」。ピエレ氏によると、多数の死者を出したこれらの攻撃は、チュニジアやイエメンに「実際の支配地域がない」という事実を相殺しようとするISの試みの表れだという。

 ピエレ氏は、「自己主張のためには、ISはチュニジアで外国人観光客を襲撃して『メディアの嵐』を生み出す以外に方法はない」と指摘している。

 バーガー氏は、ISが今焦点を置いているのは、イラクとシリア以外へと拡大していることを示し、「毎週新しいニュースを提供する」ことだとの見解を示している。(c)AFP/Rana MOUSSAOUI

755チバQ:2015/03/23(月) 20:28:52
http://www.sankei.com/world/news/150322/wor1503220049-n1.html
2015.3.22 21:15

アフガン、新たに閣僚人事16人発表 承認手続きへ





 アフガニスタンのガニ大統領は22日までに、新たに16人の閣僚人事を発表した。地元メディアが伝えた。ガニ氏は1月に閣僚候補25人を発表したが、その後下院で否決されるなどし、これまで閣僚は8人しか決まっていない。

 今回発表されたのは法相や通商産業相などの候補者で、下院の承認が必要となる。国防相の候補者は含まれていない。(共同)

http://www.cnn.co.jp/world/35062105.html
「コーラン焼却」の女性を集団で暴行、殺害か アフガン
2015.03.22 Sun posted at 12:16 JST
カブール(CNN) アフガニスタンの首都カブールで、精神疾患を持つとされる女性がイスラム教の聖典「コーラン」を焼却したとして男たちの集団から暴行を受けた。女性は焼き殺され、遺体を川に投げ捨てられたとの情報もある。アフガン内務省の報道官は、女性の死に関連して21日までに11人が逮捕されたと発表。捜査は現在も続いていると語った。
目撃者の話によると、カブール市内の寺院前で19日、被害者の女性がほかの女性たちから「コーランを焼いた」と非難されて言い争いになった。これを聞きつけた男たちの集団が、女性に襲い掛かったという。
男たちは女性を屋根の上に引きずり上げ、足で蹴ったり石や板で殴ったりする暴行を加えた。
この目撃者は、何者かが女性に燃料をかけて火をつけ、遺体をカブール川に投げ捨てたと話した。
現場を撮影したビデオには、女性が血まみれの顔で立つ姿や、押し倒され殴られる姿、炎に包まれる姿が映っている。ただ、その時点で女性が死亡していたかどうかは確認されていない。
国連は20日、「精神疾患を持つ27歳の女性が無残に焼き殺された」との声明を発表した。女性の両親は地元テレビ局に、娘は16年前から精神的な問題を抱えていたと話した。
女性がコーランを焼却したことを示す証拠は今のところ見つかっていない。アフガンの巡礼・宗教問題省も、そのような証拠はみられないと述べている。
ガニ大統領はこの女性の暴行、殺害と、宗教を巡る私刑の問題の両面で徹底調査を指示した。

756チバQ:2015/03/23(月) 20:40:29
http://www.asahi.com/articles/ASH3M35N5H3MUTIL008.html
チュニジアとは 日本人訪問者は13年に6460人
2015年3月19日17時32分

 チュニジアは、地中海に面したアフリカ大陸最北端に位置し、アルジェリア、リビアと隣り合う。2013年時点の人口は1089万人。11年に中東で広がった民主化運動「アラブの春」が最初に起きた。

 首都チュニスは北アフリカ屈指の大都市で、フランスの保護領時代の建物が残る市街地や、郊外のカルタゴ遺跡は世界遺産に登録されており、世界各地から観光客が訪れる。

 日本政府観光局によると、チュニジアを訪問した日本人は10年に1万3385人だったが、「アラブの春」以降、治安が悪化し、11年の日本人訪問者は3120人に激減した。13年は6460人に回復していた。

 国際協力機構(JICA)によると、チュニジアは年間降雨量が少ないため、上下水道の整備など水資源管理に日本が技術協力するケースが多いという。外務省ホームページによると、日本からの進出企業は15社、15年2月時点で現地に住む日本人は166人。

 チュニジアでは、02年に南部のジェルバ島にあるユダヤ教の礼拝所近くで、ドイツ人観光客ら約20人が死傷する自爆テロ事件があった。それ以降、民間人が巻き込まれる大規模なテロ事件は起きていなかった。

     ◇

 《中東の情勢分析をする中東調査会の金谷美紗研究員の話》 チュニジアでは「アラブの春」以降、ここ4年ほど治安が安定せず、一般犯罪のほかにイスラム過激派によるテロ行為も増えた。隣国のリビアやアルジェリアからテロリストが流入し、特に国境付近の治安が悪化している。

 アルジェリアでは2013年に日揮プラントで人質事件が発生。14年秋にはフランス人観光客がテロの犠牲になり、チュニジアでも外国人を狙ったテロの発生は十分に考えられる状況だった。だが中東諸国の中では比較的治安が良く、外国人観光客数や外国企業の参入数が戻りつつあった。今回の事件もチュニジアの政治や経済に打撃を与えるのが目的ではないか。

758チバQ:2015/03/24(火) 21:18:00
http://www.afpbb.com/articles/-/3043386
イスラエル首相、アラブ系国民に謝罪 「群れで投票」発言で
2015年03月24日 09:18 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
【3月24日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は23日、今月の総選挙でアラブ系国民らが「群れをなして」投票していると発言したことを謝罪した。この発言に対しては、米国からの非難も招いている。

 ネタニヤフ首相は17日の選挙当日、アラブ系市民らの高い投票率に対抗するための投票を支持者に呼び掛ける動画をフェイスブック(Facebook)に投稿。「右派政権は危機に直面している。アラブ系の投票者らが群れをなして投票所に向かっている!」「投票所へ向かって下さい!(首相率いる右派政党の)リクード(Likud)に投票を!」と述べた。

 この発言についてネタニヤフ氏は、テレビ放映されたアラブ系市民らとの会談中に、「前週の私の発言が一部のイスラエル市民とアラブ系の人々の気分を害したことを認識している。それは私の意図するところではなかった。お詫び申し上げる」と語った。

 しかしイスラエルの主なアラブ系政党連合で、選挙で13議席を獲得したアラブ統一会派の副代表を務めるアイマン・オデ(Ayman Odeh)氏はこの謝罪の受け入れを拒否。「ネタニヤフ氏の言い訳は受け入れられない。なぜなら、同氏は差別的な法律を持ち込もうとしているだけでなく、氏の発言はアラブ系国民の投票権そのものを脅かした」と指摘している。

 ネタニヤフ氏の予想外の勝利をめぐっては、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領も、「この種の発言は、イスラエルの伝統の最も優れた内容に反するものだ」とコメントしている。

■ネタニヤフ氏に組閣要請へ

 一方でネタニヤフ氏は23日、総選挙で新たに選出された議員らから半数を超える支持を獲得。25日にも、新たな連立政権の正式な組閣要請を受ける見通しとなった。

 イスラエルのレウベン・リブリン(Reuven Rivlin)大統領は次期首相候補をめぐり、新国会に関わる10政党の代表者らと2日間にわたって会談。その結果、67議員を擁立している6派がネタニヤフ氏の首相続投への支持を表明し、定数120の国会での支持者が半数を超えることが判明した。(c)AFP/Hazel Ward

759チバQ:2015/03/26(木) 23:03:20
http://mainichi.jp/select/news/20150326k0000e030227000c.html
イスラエル:大統領、首相に組閣要請…右派連立政権へ
毎日新聞 2015年03月26日 12時15分

 【エルサレム大治朋子】イスラエルのリブリン大統領は25日夜、先の総選挙で第1党(30議席)となった右派リクード党首のネタニヤフ首相に新政権の組閣を要請した。通算4期目となるネタニヤフ首相はリクードを軸に右派連立政権の発足を目指す。リブリン大統領は会見で、選挙中のネタニヤフ首相の発言が米国やパレスチナとの関係悪化を招いたと暗に批判。関係修復が喫緊の課題だと訴えた。

 ネタニヤフ首相は一部党首と主要閣僚ポストなどをめぐりすでに交渉入りしているが、正式な協議に移る。組閣期限は28日間で、大統領権限で14日間の延長が可能。

 リブリン大統領とネタニヤフ首相は25日夜、エルサレムの大統領公邸でそろって会見した。大統領は、首相が選挙期間中、右派票固めのためオバマ米政権が推進するパレスチナ国家の樹立やイスラエルとの2国家共存を否定する趣旨の発言をしたことなどを踏まえ、「分断の修復を始める時だ」と強調。悪化した米国やパレスチナとの関係改善を急ぐべきだと訴えた。

 リブリン大統領は首相と同じリクード所属で保守強硬派だが、首相とは敵対関係にあるとされる。弁護士出身でパレスチナ人の人権保護に取り組んだ実績がある。

 一方、組閣要請を受けた首相は会見で「分断修復に努める」と述べ、大統領の呼びかけに応じた。首相は選挙後、米テレビの取材に、2国家共存を否定する意図はなかったなどと釈明し、事実上発言を撤回した。

760チバQ:2015/03/26(木) 23:07:49
http://www.afpbb.com/articles/-/3043587
イエメン大統領、国外脱出か 警護隊関係者
2015年03月25日 19:28 発信地:アデン/イエメン
【3月25日 AFP】イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)大統領の警護隊関係者は、同大統領が25日、国外に脱出したと述べた。

 同大統領のいる南部の主要都市アデン(Aden)には、イスラム教シーア派(Shiite)系の武装組織フーシ派(Huthis)率いる反政府勢力が迫っている。大統領警護隊関係者は、ハディ大統領はサウジアラビアの外交官らとともにヘリコプターでアデンを離れたと語った。

 一方でハディ大統領の側近の1人は、同大統領は「アデン市内の安全な場所に移動した」として国外に脱出したとの情報を否定している。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3043609
イエメン反政府勢力、アデン空港を掌握 大統領に迫る
2015年03月26日 08:06 発信地:アデン/イエメン
【3月26日 AFP】イエメンの反政府勢力は25日、南部の主要都市アデン(Aden)の国際空港を掌握し、同市を拠点としているアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)大統領に迫った。

 目撃者らによると、同空港近くに配置されていた第39機甲旅団が反政府側に寝返り、空港施設を掌握した。側近らは、大統領が「アデン市内」の安全な場所に避難していると話している。一方の米政府は、ハディ大統領とは連絡を取り合っており、居住地を離れたことは把握しているものの、現在の居場所は分からないとしている。

 反政府勢力であるイスラム教シーア派(Shiite)系の武装組織フーシ派(Huthis)は同日、南部に向かって進軍を進める過程で、同国の国防相を拘束したと発表。当局者によると、フーシ派はさらに、アデン近郊の空軍基地を制圧した。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3043700
イエメン大統領派の軍部隊、アデンの空港を奪還
2015年03月26日 17:29 発信地:アデン/イエメン
【3月26日 AFP】イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)大統領派の軍部隊は26日未明、南部の主要都市アデン(Aden)の国際空港を奪還した。

 空港は前日、首都サヌア(Sanaa)を制圧している反政府勢力のイスラム教シーア派(Shiite)系の武装組織フーシ派(Huthis)に寝返った第39機甲旅団に掌握されたが、治安当局者によると、同旅団は26日未明、空港から退却したという。(c)AFP

761チバQ:2015/03/26(木) 23:08:36
http://mainichi.jp/select/news/20150327k0000m030125000c.html
サウジ:イエメン空爆 10か国参加、宗派間抗争の様相
毎日新聞 2015年03月26日 22時25分

 【カイロ秋山信一】サウジアラビアは26日、湾岸諸国などとともに、イエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシに対する軍事作戦を開始した。首都サヌア周辺の親フーシの空軍基地などを空爆し、制空権を掌握した模様だ。サウジ資本の衛星テレビ局アルアラビーヤが報じた。サウジ主導の連合軍にはアラブ首長国連邦(UAE)やヨルダンなどスンニ派主導の10カ国が参加。フーシ側は徹底抗戦の構えで、後ろ盾とみられるシーア派国家イランは同日、軍事介入を非難した。イエメン情勢は国内の権力闘争の枠を超え、周辺国を巻き込んだスンニ、シーア両派による宗派間抗争の様相を急速に深めている。

 イエメンは、国際的に承認されたハディ政権と首都などを実効支配するフーシによる事実上の内戦状態にある。AFP通信によると、26日の空爆では17人が死亡した。一方、フーシに首都を追われ、南部アデンを拠点にしていたハディ大統領は海路でアデンを脱出し、オマーンへ向かったとの情報もある。

 アルアラビーヤによると、サウジは陸海空軍合わせて約15万人を動員。戦闘機100機や海軍部隊が作戦に就き、他国の船舶に対しイエメンに近づかないよう警告した。作戦に加わった戦闘機はこのほか、UAE30機▽バーレーン、クウェート各15機▽カタール10機▽ヨルダン6機。エジプトも作戦を支持し、「必要なら地上部隊を派遣する」と表明。スーダンやヨルダン、モロッコなどアラブ諸国に加え、サウジと関係が深いパキスタンも協力の意思を示した。

 サウジのサルマン国王は26日午前0時(日本時間26日午前6時)にフーシに対する軍事作戦を始めるよう命令。サウジやUAEなどペルシャ湾岸5カ国は共同声明を発表し、「正統な政府であるハディ政権の要請に応えることを決めた」と軍事介入を正当化した。

 一方、首都や北部を中心に全22州中11州を実効支配するフーシは、徹底抗戦の構え。2011年の民主化要求運動「アラブの春」で失脚したサレハ前大統領の軍部隊も協力している。

 イエメン東部には国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の拠点があるほか、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)も浸透を図っており、混乱に乗じて勢力を拡大する恐れもある。

 アラブ連盟(21カ国・地域、シリアは資格停止中)は26日、エジプトで外相級会合を開いた。イエメン情勢を協議する。

【ことば】フーシ

 イスラム教シーア派の武装組織。アブドルマリク・フーシ氏が指導者とされる。イエメン北部を拠点に、2004年からの政府軍との戦闘で組織を拡大した。12年のサレハ前大統領退陣後、政府の新体制作りに参加したが、スンニ派のハディ大統領と対立し、武力闘争を再開した。シーア派国家イランの支援を受けているとされる。

762チバQ:2015/03/26(木) 23:21:45
http://www.sankei.com/politics/news/150326/plt1503260049-n1.html
2015.3.26 22:46

サウジ、イエメンに軍事介入 空爆開始 イランとの代理戦争の様相





(1/2ページ)

26日、サウジアラビアの首都リヤドの軍司令部で、イエメンでの軍事作戦について説明を受けるムハンマド国防相(右)と内相のムハンマド副皇太子(中央)(ロイター)
 【カイロ=大内清】サウジアラビアを中心とする連合軍は現地時間の26日未明、イスラム教シーア派の一派、ザイド派が掌握するイエメンの首都サヌア周辺への空爆を開始した。サウジのジュベイル駐米大使が明らかにした。ザイド派が25日、ハディ暫定大統領が拠点を構える南部アデンへ進攻したことを受けての措置。ザイド派を支援するイランが同派へのてこ入れを進めれば、イエメンの政治抗争は、サウジとイランという地域の2大国の「代理戦争」の様相を強める可能性が高い。

 オマーンを除く湾岸アラブ諸国は26日、声明で、イエメンへの軍事介入はハディ暫定政権の要請によるものだと強調。ヨルダンも介入作戦への参加を確認した。ジュベイル大使は、介入は「イエメンの正統政府を守るためだ」と述べた。

 一方、中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、ザイド派は「(軍事介入は)さらに大きな戦争の引き金になる」と警告。イラン外務省は26日、サウジの軍事行動を非難した。

 現地での報道によると、サヌアではサウジ軍の攻撃で少なくとも13人が死亡。ハディ政権は26日、ザイド派側が25日に一時制圧したアデン空港を奪還した。

 スンニ派アラブの盟主を自任するサウジは、自国の“裏庭”にあたるイエメンでシーア派系政権が誕生し、敵対するシーア派大国イランが影響力を増大させることを警戒。今後は、自らが主導する連合軍の介入によってのみならず、ハディ政権側の部隊やスンニ派部族の民兵などへの支援を通じ、ザイド派の排除を進める考えとみられる。

 これに対し、北部の有力一族フーシー家率いるザイド派は、ザイド派出身のサレハ前大統領派とも協力し、ザイド派主導政権の確立を狙っているとされる。

 イエメンでは11年、いわゆる「アラブの春」の流れの中で当時のサレハ政権と反政府派の対立が激化。12年には、サウジなどの仲介で訴追を免除されたサレハ氏が退陣し、ハディ氏のもとでの政権移行プロセスが進められた。

 しかし、権力配分の増大を求めるザイド派は昨年9月に首都を制圧、今年2月には事実上の政権掌握を宣言し、政権やスンニ派勢力との緊張が高まっていた。

763チバQ:2015/03/27(金) 21:48:05
http://www.sankei.com/world/news/150327/wor1503270044-n1.html
2015.3.27 20:07
【イエメン情勢】
イランVS湾岸諸国の「代理戦争」 深入り避けるオバマ米政権

ブログに書く0




(1/2ページ)

26日、イエメンの首都サヌアで開かれた空爆に反対する集会で、銃を掲げるイスラム教シーア派系の武装組織のメンバーら(ロイター)
 【ワシントン=青木伸行】オバマ米政権は、サウジアラビアなどによるイエメンの軍事介入を支持する一方、米国としては情報収集などの後方支援にとどめる方針を明確にしている。イエメン情勢の本質が「内戦」であるのと同時に、イスラム教シーア派の一派、ザイド派の後ろ盾であるイランと、湾岸諸国との「代理戦争」という側面があり、深入りは避けたいというのが本音だ。

 ケリー国務長官は26日、滞在先のスイスで、サウジアラビアなど6カ国の湾岸諸国外相と電話で会談し、軍事作戦を後方支援すると伝えた。イランのザリフ外相とは、核問題のほかイエメン情勢も協議した。

 米政府にとりイエメンはこれまで、対テロ戦の前線の一つだった。「アラビア半島のアルカーイダ」(AQAP)の掃討に力を注ぎ、無人機による空爆を繰り返し、2007年以降、イエメン政府に対し計5億ドル(約600億円)以上の軍事援助を行ってきた。

 こうした形を、オバマ大統領は対テロ戦の「モデル」に挙げてきた。だが、「オバマ流」の戦略も中断を余儀なくされている。

 アラブ世界の民主化デモの先駆けとなり、オバマ氏がやはり「モデル」としてきたチュニジアも博物館襲撃テロに見舞われ、2つのモデルが相次ぎ“瓦解(がかい)”する状況に陥っている。

 オバマ政権がイエメンへの軍事介入に距離を置いているのは、米国の関与の主眼が「内戦」ではなく、イスラム過激派の掃討にあることや、イランの核協議をめぐって微妙な時期と、立ち位置にあるためだ。

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の掃討作戦に、多大な軍事力を投入している状況下で、イエメン情勢に軍事介入する余力にも乏しい。

 イランは米国と一線を画しながらイスラム国掃討に加わっており、シリアのアサド政権を支援してもいる。米国がイエメンに軍事介入すればイラク、シリア情勢も複雑化しかねない。

 オバマ政権が、イエメンに残していた米軍特殊部隊約100人を撤収させたことは、深入りを避けるという意思の表れだといえる。

 湾岸諸国は核協議の合意に前向きな米国を「イラン寄り」とみなし、イエメン情勢ではザイド派とイランに神経をとがらせている。一方、米国の関心は一義的にAQAPにあり、湾岸諸国との間にすきま風が吹く可能性もある。

764チバQ:2015/03/27(金) 21:55:37
http://mainichi.jp/select/news/20150328k0000m030031000c.html
サウジアラビア:スンニ派連合軍 新国王の根回し外交成果
毎日新聞 2015年03月27日 18時52分

 【カイロ秋山信一】イエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシに対する軍事作戦を始めたサウジアラビアに対し、サウジ王家と同じイスラム教スンニ派が支配的な国からは支持表明が相次いだ。サルマン国王は今年1月の即位以来、スンニ派諸国の首脳と精力的に会談。シーア派国家イランやイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)の脅威を挙げて、スンニ派の団結を訴える「根回し」の成果が出た格好だ。

 「サウジアラビアの介入を支持する。状況の進展によっては、物資援助も検討する」。トルコのエルドアン大統領は26日、フランスのテレビ局とのインタビューで、サウジ支持を表明。さらにイランがフーシを後援しているとして「イランは(イエメンから)撤退しなければならない」と強い調子で非難した。トルコはイランと良好な外交関係を築いており、名指しでの批判は異例だ。

 さらにサウジのようなスンニ派の君主制国家だけでなく、地域大国のエジプトやパキスタンも軍事作戦への協力を表明し、フーシに対する「スンニ派連合軍」が構築された。

 各国の素早い反応の裏には、サウジの周到な準備がうかがえる。サルマン国王は即位後の2カ月間で、ペルシャ湾岸諸国やエジプト、トルコ、パキスタン、アフガニスタンなどの首脳とハイペースで会談を重ねてきた。その間、イエメンではフーシが権力奪取を進めており、各国から軍事介入への同意を得ていた可能性がある。

 2011年の民主化要求運動「アラブの春」以降、スンニ派諸国には大きな溝が生じていた。各国で台頭するイスラム組織ムスリム同胞団について、「体制への脅威」とみなすサウジやアラブ首長国連邦(UAE)と、「新興のパートナー」とみるカタールやトルコの間で意見の隔たりが生まれたのだ。13年7月にエジプトの軍事クーデターで同胞団主体の政権が倒れると、対立が深刻化した。

 この対立は今も尾を引いており、エルドアン大統領は3月2日にサルマン国王と会談した後、トルコ紙ヒュリエトに「対エジプト関係が唯一の不一致点だった」と意見の相違を認めた。しかしイエメン情勢を巡っては、「共通の脅威」であるシーア派の影響力拡大を前に対立が棚上げされた。

765チバQ:2015/03/29(日) 12:01:08
http://www.sankei.com/politics/news/150329/plt1503290005-n1.html
2015.3.29 09:33

イエメンに軍事介入したサウジ、存在感増す「シーア派大国イラン」に危機感、神経戦を展開





(1/2ページ)
 【カイロ=大内清】イエメンへ軍事介入したサウジアラビアと、対立するイランとが神経戦を繰り広げている。双方とも現時点では、互いがどこまでイエメン問題に関与するつもりかを瀬踏みしている状況だ。ただサウジは、イエメンのみならずイラクやシリア情勢でも存在感を増すイランを常に警戒しており、28日からのアラブ連盟首脳会議などの場で各国に対イラン共同戦線の構築を働きかけるものとみられる。

 「作戦はあくまで(イエメン南部)アデンの政府を守るためだ」。サウジ主導の連合軍報道官は27日、改めてこう強調した。サウジは首都サヌアを掌握するイスラム教シーア派の一派、ザイド派を通じてイランがイエメンに干渉していると非難するものの、同派の完全排除を目指せば、イランとの対立が抜き差しならない状況に陥りかねないと懸念しているとみられる。

 イランも同様に、サウジの軍事介入を「イエメンへの内政干渉だ」(シーア派高位聖職者)と非難しているが、少なくとも表立っては本格的な対抗介入の姿勢はみせていない。

 シーア派大国イランは、米国主導の対「イスラム国」有志連合には不参加ながら、シーア派が多数派のイラク政府に協力し掃討作戦に参加。シリア内戦でもやはりシーア派系のアサド政権を一貫して支援し、「シーア派ブロック」の盟主として振る舞ってきた。

 一方で核開発問題をめぐっては、米欧との協議で限定的な核開発能力の保有と経済制裁の緩和を認めさせることを目指している。米国の中東での退潮が進む中、その隙間を埋めるように地歩を固めているとみることもできる。

 こうした事情からサウジには、“裏庭”のイエメンにもシーア派系政権が誕生すれば、自国の域内での影響力が揺らぎ、イランの伸長を阻止できなくなるとの危機感があるとみられる。

 アラブ連盟は28日、エジプト東部シャルムエルシェイクで首脳会議を開き、米国の影響力減退と域内の脅威に対応するため、同連盟で初の「アラブ合同軍」設立が協議される見通しだ。

 サウジとしては、そうした動きをイランへの対抗措置と、アラブ各国からの支持固めにつなげたい考えだ。ただ、イランの脅威への認識は、ペルシャ湾をはさんで対峙(たいじ)するサウジなど湾岸諸国とその他の国々では大きく異なっており、アラブとして一致した対応を打ち出せるかは不透明だ。

766名無しさん:2015/03/29(日) 17:46:56
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150328-00064017-toyo-soci
イスラム教徒は、好戦的でも排他的でもない
東洋経済オンライン 3月28日(土)13時50分配信

唯一神アッラーに帰依するムスリム(イスラム教徒)は、本来好戦的でも排他的でもないという。ムスリムの死生観とは。『イスラーム 生と死と聖戦』(集英社新書)を書いたイスラム学者の中田考氏に聞いた。
(注:以下の記事内では、「イスラム」の表記を著書に合わせて「イスラーム」とします)
 ──「剣か、『コーラン』か」がムスリムの常套句ではないのですか。

 本来は「『コーラン』か、税か、剣か」が正しい。イスラームはむしろ商業と相性がよく、好戦的ではない。預言者ムハンマドも商人だった。商業的に栄えるよう、異教徒でも安い税金さえ払えば永住権が保障された。

 ── 一方で、ジハード(聖戦)が天国への近道ともいわれます。

 ジハードはアラビア語では三つの語根j、h、dから派生した動詞ジャーハダの動名詞。違うベクトルの力の拮抗を意味する。『コーラン』では、多神教徒がムスリムにイスラームを捨てさせ多神教に戻そうと試みることも、ジハードと呼ばれている。戦闘はジハードの特殊ケースにすぎない。

767名無しさん:2015/03/29(日) 17:47:06
>>766

■ ジハードに聖戦の意味はない

 ──ジハードはムスリムの義務とされています。

 聖戦と和訳されているが、アラビア語に聖に該当する言葉はあるものの、その意味はジハードにはない。聖戦という訳は正確ではない。イスラームの文脈では宗教のために努力する、戦うという意味が正しい。法学上のジハードは、イスラームのための異教徒との戦闘と定義され、義務であるのか、許されるのか、許されないのか、この三つに分けられる。こういうときに戦闘が許される、このときには許されない、この場合にはどちらでもいい、となる。たとえば自衛権。異教徒の敵軍が攻めてくる。この場合にはジハードが義務になる。信徒の義務だから戦わなければいけない。これが基本だが、あまりにこちらが弱く、相手が強い場合には降伏してもいい。ケースによる。

 ──シリアではムスリム同士が殺し合っているのでは。

 外から見るとムスリム同士の争いに見えても、彼らは互いをムスリムだと思っていない。イスラームの意味は神に帰依、絶対服従することだ。ムスリムとは神に帰依している人間だ。しかし今のムスリムたちが神に絶対服従しているかというと、怪しい者がたくさんいる。

 そういう場合、キリスト教には聖職者がいて誰が信者か決め、破門することもできる。

 ところがイスラームはそうではない。そもそも信徒だと決める人がいない。教義を決める機関もない。だから、世界の信徒数も正確にはわからないぐらいだ。イスラームは基本的に信徒一人ひとりが神に直接向き合い、他者の内心の信仰には干渉しない。しかし、今のシリアやイラクの政府はイスラームからの逸脱がいくら何でもひどすぎるだろう、もはや彼らはムスリムではない、と厳しく問い詰める人たちがいる。そうならば自分たちはイスラームの理想の実現のために異教徒に堕した背教者たちと戦っているのだからジハードだ、ということになる。

 ──誰がジハードの宣言を出せるのですか。

 ムスリムの土地に攻め込まれての防衛の場合には、特に宣戦布告の必要はなく、誰でも自衛のために立ち上がれる。自分たちから攻め込むジハードの宣戦布告はカリフ(ムスリム世界全体の元首)だけの大権だ。ここ90年近くカリフが不在の状況なので、防衛戦争しかできなかった。

──「イスラーム国」のアブー・バクル・バグダーディー氏がカリフ制を宣言しています。

 現状ではムスリムの圧倒的な多数が支持していないが、彼をカリフとして戦う人も出てきている。

 ──法が支配するのがイスラームなのですね。

 西欧の概念に翻訳するなら、自然法の支配に近いが、アラビア語には近代西欧的な法の概念はない。イスラーム法とも呼ばれるシャリーア、『コーラン』『ハディース』による教えは西欧の法律とはまったく違う。

 西欧では、国家より上にある自然法が国家を縛るのが法の支配だ。法治主義はあくまでも国家が作った法律によって行政や裁判を行うということをいい、法の支配とはまったく別の概念だ。イスラームの場合は法を定めることができるのは神だけであり、国家は神が定めた法の執行機関にすぎない。

 ──イスラームは日本人の仏教に近い? 

 仏法というときの法は、サンスクリット語のダルマ(理法)の訳語で、戒律も教えも共に含まれており、シャリーアに近い。

 仏教の五戒である不殺生、不偸(ちゅう)盗(とう)、不邪淫、不妄語、不飲(おん)酒(じゅ)戒はシャリーアにほぼ対応している。仏教にも礼拝はあり、尼僧は頭巾をかぶる。仏教では善と悪を教えるのは釈迦だが、イスラームの場合は預言者ムハンマド。ほかの宗教より法の部分が詳しく厳密なので、われわれには法律と思われるようなものもある。

768名無しさん:2015/03/29(日) 17:47:57
>>767

■ 重要なのは神の前の平等

 ──「法の下の平等」も特徴ではありませんか。

 法の下の平等は、法が同じカテゴリーと定めたものは同じに扱うということで、シャリーアもそれを定めている。しかし法の下の平等より重要なのは神の前の平等だ。つまり、創造主と被造物の無限の隔たりに比べると人間の間の相違など無に等しい。金持ちと貧乏人の差をなくしていくのではなくて、金持ちも貧乏人も同じ神の奴隷であり、死ぬときは持っているものすべてを手放さねばならない。最終的には「最後の審判」で裁かれる。今生は苦しくとも来世が本当の生であって、フェアプレーで頑張っていれば、全知全能のアッラーが来世で公平に報いてくださる。そういう意味の平等だ。

 ──人が中心ではなく、神が中心なのですね。

 日本の宗教だと優しく救ってくださる阿弥陀様、厳しく怖い閻(えん)魔(ま)様、存在の大元となる神々しい大日如来などが別々にいる。イスラームでは一つの神がそういう機能をすべて持つ。われわれをこの世にあらしめ来世で救ってくださる優しい神だが、悪いことをしたら裁くのも同じ神。

 ──一神教……。

 日本人だからわかりにくいのではなくて、時代が現代だからわかりにくい。昔の日本人なら一向一揆もあったし、真剣に信じていれば宗教のために戦うのはおかしくなかった。極楽浄土、来世での成仏を願っていた。その志向が今の日本ではなくなっているので理解しにくい。

 ──カリフ制再興に挑むイスラーム国はどうなりますか。

 今のイスラーム世界が間違っているので、ああいう「鬼っ子」が出てきた。ムスリムは15億人だがイスラーム国は支配地人口1000万弱、戦闘員3万人ほどにすぎず、ムスリム世界を制覇する可能性はほとんどない。近々崩壊してもおかしくない。

塚田 紀史

769チバQ:2015/03/29(日) 20:13:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150328-00000098-mai-int
<イエメン情勢>「アラブ合同軍」審議 首脳会議始まる
毎日新聞 3月28日(土)21時38分配信

 【シャルムエルシェイク(エジプト南東部)秋山信一】アラブ連盟(21カ国・1機構)の首脳会議が28日、シャルムエルシェイクの国際会議場で始まった。会議直前の26日にサウジアラビアがイエメンでイスラム教シーア派武装組織フーシへの軍事作戦を開始しており、イエメン情勢が主要議題となる。イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)など過激派の脅威が加盟国内で高まる中、集団的安全保障体制を強化するための「アラブ合同軍」の設立構想も審議する。

 会議には、ホスト役のエジプト・シシ大統領のほか、サウジアラビアのサルマン国王、ヨルダンのアブドラ国王ら少なくとも14カ国から国家元首が参加した。イエメンからはフーシの攻撃を受けてサウジに逃れたハディ大統領が出席した。

 サルマン国王は首脳会議での演説で、イエメン空爆を「目的達成まで続ける」と断言し、フーシに武装解除を要求した。イエメンのハディ大統領はフーシを「(シーア派国家)イランの操り人形」と非難し、フーシ側につく軍の一部に対してハディ政権の命令に従うよう呼びかけた。

 イエメン情勢を巡って、アラブ連盟のアラビ事務局長はサウジを支援する立場をとり、加盟国のうち8カ国がサウジへの協力を表明している。ただ、フーシの後ろ盾とされるイランに近いイラクやレバノンが、サウジの対応に疑義を呈する可能性もある。

 一方、アラブ合同軍構想は、シシ大統領がISによるエジプト人殺害を受けた今年2月のリビア空爆後に提唱した。昨年後半からサウジ、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプトなどが水面下で協議を進めてきたとされ、ヨルダンも合同軍創設に前向きだ。

 ただ、イラクやアルジェリアなどは運用方法が明確ではないことなどから、合同軍参加には慎重な姿勢だ。そのため首脳会議で合同軍創設が決まっても、当面は希望国のみが参加する形になる公算が大きい。

 首脳会議は29日に閉幕予定だが、協議の進展次第で28日に終わる可能性もある。

770チバQ:2015/03/29(日) 20:18:31
http://mainichi.jp/select/news/20150329k0000m030159000c.html
イエメン:前大統領、混乱の中心 復権狙い旧敵と連携か
毎日新聞 2015年03月29日 13時00分(最終更新 03月29日 13時15分)
 【シャルムエルシェイク(エジプト南東部)秋山信一】サウジアラビアなどの軍事介入が始まったイエメンで、舞台裏で混乱を引き起こしたと目されているのがサレハ前大統領(73)だ。2011年の民主化要求運動「アラブの春」で失脚したが、その後も与党党首として影響力を保持。旧敵であるイスラム教シーア派武装組織フーシと裏で手を握り、ハディ大統領の追い落としを図ったと見られている。ただ復権に向けた危険な賭けは、サウジなどの反発を招いたことで、裏目に出る可能性もある。

 イエメンメディアによると、サウジ主導の連合軍は26日の空爆で、首都サヌアにあるサレハ氏の邸宅付近も攻撃した。サレハ氏は事前に避難して無事だった。サレハ氏がオマーン大使館に保護を求めたとの情報もある。

 サレハ氏が狙われたのは、フーシによる権力掌握の「陰の主役」と見られているからだ。

 「政府(ハディ政権)を弱体化させ、クーデターの脅威にさらすため、他勢力を利用してきた」。昨年11月、国連安全保障理事会はサレハ氏を厳しく非難する声明を発表し、資産凍結と渡航禁止の制裁対象に指定した。

 安保理によると、サレハ氏は、フーシや国際テロ組織アルカイダの分派「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」を秘密裏に支援した疑いがある。

 サウジの介入直前に南部アデンに逃れたハディ大統領の邸宅が空爆される事件が起きたが、地元メディアではサレハ氏の影響下にある空軍部隊の攻撃との見方が強い。

 フーシとAQAPは、サレハ氏が大統領時代に敵対した武装勢力だ。サレハ氏は両勢力との協力を否定しているが、地元の記者はサレハ氏について「復権のためなら旧敵との連携も辞さないだろう」と指摘する。

 また「アラブの春」への報復という側面もある。サレハ氏は自身の後継となったハディ大統領、「アラブの春」でサレハ氏を見限った最大部族のアフマル部族、反政権運動の中核を担ったイスラム組織ムスリム同胞団を敵視していた。

 フーシは昨年9月に首都に侵攻した後、アフマル部族指導者の自宅や同胞団事務所などを襲撃。サレハ氏は国連の制裁発表後もハディ大統領を与党・国民全体会議の副党首から解任するなど揺さぶりを続けた。

 ただ、フーシとサレハ氏は、互いの利害のために協力しているに過ぎない。地元通信社「マレブ・プレス」のアハマド・アヤイエド編集主幹は「サウジの怒りを買ったことで、サレハ氏の復権は難しくなった。イエメンにとどまれば、(内戦の末に殺害された)リビアのカダフィ氏と同じような末路をたどる可能性もある」と指摘している。

771チバQ:2015/04/01(水) 19:57:33
http://mainichi.jp/select/news/20150401k0000e030202000c.html
イラク:統治確立が鍵…ISからティクリート奪還
毎日新聞 2015年04月01日 11時17分(最終更新 04月01日 13時41分)
 【カイロ秋山信一】イラクのアバディ首相は3月31日、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)から北部ティクリートを奪還した軍などをたたえる声明を発表し、一連のIS掃討作戦で最大級の戦果を強調した。ティクリートはイスラム教スンニ派やフセイン元大統領の支持者が多く、反政府感情が強い。シーア派主導ながら挙国一致を掲げるアバディ政権にとって、ティクリートの戦後統治は政府への信頼を取り戻す試金石となる。

 アバディ首相は31日、国営テレビを通じて「ティクリート解放」を宣言し、「治安部隊の歴史的な一歩だ。(ISの実効支配下にある)他の地域でもティクリートと同様の展開が待っている」と強気の姿勢を見せた。IS支配下にある第2の都市モスル攻略を見据えており、バグダッドとモスルの中間にあるティクリート奪還は大きな足がかりになる。

 政府側部隊に同行しているAP通信記者らによると、ティクリート中心部では一部で戦闘が続き、ISの戦闘員捜索や爆弾処理も続いているが、県庁舎など主要機関を政府側が奪還した。

 政府側は当初、シーア派民兵やスンニ派部族兵を含めて2万人以上の部隊でティクリート攻略に着手した。米軍主導の有志国連合の空爆支援を受けず、米国と緊張関係にあるシーア派国家イランの有力司令官ソレイマニ氏が現地で指揮をとるなど、イランの関与が前面に出た作戦となった。

 政府側は郊外を順調に制圧したが、市街戦に入ると、ISが自爆テロや狙撃で激しく抵抗。IS戦闘員は1000人に満たないとみられたが、20倍以上の戦力でも圧倒できず戦況は停滞。3月下旬に有志国連合の空爆が再開され、政府側の攻勢が決定的となった。

 ただIS掃討作戦の上で、軍事的勝利は序章に過ぎない。ISはシーア派主導の政府に対するスンニ派の不満につけ込んで、勢力を伸ばした。スンニ派が多数を占める第2の都市モスルや西部アンバル県の奪還に向けてISを孤立化させるには、スンニ派住民の政府への信頼を取り戻す必要がある。そのためには、ティクリートで避難民の円滑な帰還を実現し、行政サービスや治安を早期に復活させるなどの戦後統治が鍵になる。

772とはずがたり:2015/04/02(木) 14:29:33
「イスラム国」からティクリート解放…イラク
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150401-OYT1T50001.html
2015年04月01日 00時54分

 【カイロ=久保健一】イラクのアバーディ首相は31日、イスラム過激派組織「イスラム国」の支配下にある中部ティクリートの攻略作戦の戦況について、「市中心部に進攻し、『イスラム国』から解放した」とする声明を発表した。


 完全制圧すれば、ティクリートを含む同国北部・中部一帯を「イスラム国」に奪われた昨年6月以来、最大の軍事的勝利となる。

 首相によると、イラク軍は同日、ティクリート市内中心部にあるサラハッディン県庁舎を奪還。軍幹部は国営テレビで、「市域の75%を占領した。24時間以内に全域を掌握できる見通しだ」と述べた。戦闘で「イスラム国」の外国人戦闘員40人を殺害したとしている。

 イラク軍は3月上旬、シーア派大国イランの支援を受け、ティクリート攻略作戦を開始。同月25日からは、空爆による米軍の支援も受け、「イスラム国」に対する包囲網を狭めていった。

2015年04月01日 00時54分

773とはずがたり:2015/04/02(木) 18:43:57
船戸与一氏「イスラム国が一面の真理を突いているのは確か」
http://www.news-postseven.com/archives/20150402_307678.html
2015.04.02 07:00

 満州国という人工国家の成り立ちから終わりまでを、歴史に翻弄された四兄弟の生き様を通じて描き切る船戸与一氏の大河小説『満州国演義』(新潮社)全九部がついに完結した。

 この小説は、歴史とは何か、国家とは何かという大きな問いを読者に突きつける。今の時代とどんな関係があるのか。作家・高山文彦氏が船戸氏に聞いた。

──満州国という人工国家を考えた場合、どうしてもいまのイスラム国を連想してしまう。船戸さんはどう見ていますか。

船戸:イスラム国は確かに狂犬集団と言っていいと思うし、それで片付けるのは簡単だよ。だけど一方で、イスラム国がある一面の真理を突いているのは確かなんだよ。

 それはまさに、第一次大戦後のアラブを、つまり、オスマントルコ帝国の分割をどうするかとして、ヨーロッパがああいう国境を決めた。

 以来、第二次大戦後の中東の争いというのは、一つはイスラムをどうするか。もう一つは、アラブ民族をどうするかということだよ。似たように見えるけど、これは違うと思うんだよ。

 イランイラク戦争のときに、イラン首相のバニサドルが最高指導者のホメイニから更迭されるわけ。それは、バニサドルが「戦争に行って、イランのために戦え」と言ったことが、ホメイニの逆鱗に触れた。「なぜおまえはイスラムのために戦えと言えないのか」と。

 つまり、中東情勢に関しては、アラブ民族主義でいくのか、ないしはイスラム主義でいくのかというふうに、いつも分かれる。そのなかで、民族主義でいくというのが、代表的にはイラクのサダム・フセインであり、宗教でいくというのがイランのホメイニなんだよ。アラブ民族主義とイスラム主義が常に競合しながら、これまでのアラブはあった。

 そのなかでイスラム国のバグダーディーが言っているのは、「オスマントルコの版図まで戻す」ということ。要するに、イスラム国はオスマントルコを認めることで、アラブ民族主義ではなく、イスラム主義で行くと明確に定めた。

 そして、第一次大戦後に定まった、ヨーロッパによる秩序体系を壊すというわけだ。この「歴史修正主義」は、やはりヨーロッパに対してはとてつもない恐怖だと思うんだよ。

※SAPIO2015年4月号

774チバQ:2015/04/02(木) 22:38:53
http://mainichi.jp/select/news/20150403k0000m030069000c.html
シリア:ISが中枢近くに勢力…アサド政権の脅威に
毎日新聞 2015年04月02日 20時24分(最終更新 04月02日 21時59分)
 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)が1日、シリアの首都ダマスカスの中心部からわずか3キロ南のヤルムーク地区に侵入し、アサド政権のお膝元にも勢力を広げていることを示した。ISの実効支配地域はシリア東・北部が中心で、首都など主要都市が集まる国土西側ではゲリラ的に活動しているだけだ。しかし、首都中枢近くでの今回の軍事作戦で、ISの影響力がシリア全土に及んでいる実態が浮かび上がった。

 「住民はISの旗がヤルムークで掲げられたことに反発している。夜間外出禁止令が出され、散発的に銃撃が続いている」。ヤルムーク地区周辺で活動する反体制派活動家の男性は2日、毎日新聞の電話取材に緊迫した状況を語った。

 男性の証言や報道によると、ISの戦闘員数百人が1日早朝に南方からヤルムーク地区に侵入し、同地を拠点とする反体制派パレスチナ武装勢力との交戦の末、地区西側を占拠した。パレスチナ側が反撃に転じたため、ISは同地区から撤退したとの情報もある。

 2012年に内戦が本格化して以来、ダマスカスの中心部はアサド政権が掌握し、郊外で反体制派が抵抗する構図が続いている。反体制派は、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」や反欧米のイスラム武装勢力が主力だが、昨年後半からヌスラ戦線の一部がISにくら替えした。東・北部のように実効支配を確立するには程遠いが、反体制派と合従連衡しながらアサド政権と戦っている。

 しかし、ISは今回、ヤルムーク地区で反体制派に矛先を向けた。きっかけはパレスチナ武装勢力幹部の殺害事件に関連し、パレスチナ側がIS戦闘員を拘束したためとされる。ただ、アサド政権との戦いで消耗した反体制派を駆逐し、勢力を広げるのはISの常とう手段だ。

 12年12月にヤルムーク地区が反体制派の拠点になると、アサド政権は同地区を包囲し、電気や水道を断つことで、反体制派を疲弊させる戦術をとってきた。だが、2年が過ぎても反体制派の抵抗は続いている。そこにISが浸透すれば、新たな脅威となる。

 一方、アサド政権やIS、ヌスラ戦線と抗争を続ける親欧米の反体制派は1日、南部ダルアー県でヨルダン国境のナシブ検問所をアサド政権から奪った。親欧米派は北部で劣勢が続いているが、南部ではヨルダン国境の二つの検問所を支配し、勢力を立て直す足がかりにしようとしている。

775とはずがたり:2015/04/03(金) 19:00:50
3/28の記事。

<イエメン>サウジ連合軍、フーシ北部拠点を破壊
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150329k0000m030067000c.html
毎日新聞2015年3月28日(土)19:32
 【シャルムエルシェイク(エジプト南東部)秋山信一】サウジアラビア主導の連合軍は28日もイエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシに対する空爆を実施し、拠点がある北部サーダ州や首都サヌア周辺などにある関連施設を破壊した。

 サウジ系の衛星テレビ局アルアラビーヤによると、3日連続となる空爆では、フーシがミサイルを保管している首都周辺の軍事拠点を攻撃。また、フーシが27日に制圧した南部のシャクラ港から、アデンへ向けて進むフーシ部隊の戦車や装甲車などを狙って爆撃しているという。アデンには連合軍が支援するハディ大統領の拠点がある。

 ロイター通信によると、サウジ海軍の艦船が、南部アデンから数十人の外国人外交官を避難させた。外交官はサウジ西部ジッダの港に無事到着したという。フーシが2月に首都を掌握した後、日本や欧米各国は大使館を閉鎖したが、サウジやアラブ首長国連邦などは大使館機能をアデンに移していた。

 フーシは空爆を受けながらも南部への進攻を継続。シャクラ港を支配下に置くなど、各地でハディ大統領の支持派と衝突している。ハディ大統領と対立するサレハ前大統領は27日、停戦を呼びかける声明を出した。

776とはずがたり:2015/04/03(金) 19:02:10
>フーシが27日に制圧した南部のシャクラ港から、アデンへ向けて進むフーシ部隊の戦車や装甲車などを狙って爆撃しているという>>775
にも拘わらずアデン制圧。フシ強し。

<イエメン>武装組織がアデンに 大統領宮殿を占拠
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150403k0000m030109000c.html
毎日新聞2015年4月2日(木)21:54

 【カイロ秋山信一】イエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシは2日、南部アデン中心部に攻め入り、大統領宮殿を占拠した。AP通信が報じた。サウジアラビア主導の連合軍はアデン防衛を当面の目標に掲げ、フーシへの空爆を続けているが、地上戦でのフーシ側の優勢は変わっていない。北部ではサウジの国境警備隊が攻撃されて死者が出るなど緊迫感が増している。

 APによると、フーシはサレハ前大統領の影響下にある一部の軍部隊と協力し、東と北からアデンに攻め入った。アデンは、サウジが支援するハディ政権の本拠地だった。ハディ大統領は既にサウジに逃れている。

 サウジなどが地上戦に踏みきるとの観測も強まっている。複数のイエメンメディアは2日、サウジ軍とエジプト軍の地上部隊がアデンの港に停泊した艦船から上陸したと伝えた。しかし、ロイター通信は、イエメン当局者が地上部隊の上陸を否定したと報道。情報が錯綜(さくそう)している。

 サウジ軍とエジプト軍は海路での対フーシ支援を阻むため、イエメン沖に艦船を派遣。1日にはアデンへの艦砲射撃も行った。

 サウジ軍はイエメンとの国境地帯にも地上部隊を集結させている。国営サウジ通信によると、フーシの本拠地サーダ州と隣接するサウジ南西部アシール州で2日、国境警備隊の監視施設にイエメン側から銃撃があり、兵士1人が死亡した。

 一方、イエメン東部ムカラでは、国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)が刑務所を襲撃、AQAPのメンバーを含む約300人が脱走した。

 サウジのサルマン国王は、イエメン情勢が安定化するまで軍事介入を続ける意向を表明。フーシに対して武装解除やサヌアからの撤退を要求している。

778チバQ:2015/04/04(土) 09:57:54
http://www.sankei.com/world/news/150403/wor1504030057-n1.html
2015.4.3 18:50
【イラン核協議】
イランの対米関係改善に道筋 イスラエルは猛反発「生存を脅かす」 サウジも米に不信

ブログに書く0




(1/2ページ)
 【カイロ=大内清】イランにとり、米欧などに限定的ながら核開発を認めさせ、経済制裁の緩和にもつながる今回の枠組み合意は、地域大国としての地位を固めるとともに、将来的な対米関係改善にも道を開くものだ。イランの核開発を現行の中東秩序への挑戦と受け止めるイスラエルやサウジアラビアなど周辺国が危機感を強めるのは間違いなく、域内の緊張はいっそう高まりそうだ。

 「合意はイスラエルの生存を脅かすものだ」。同国の首相府報道官は2日夜、ネタニヤフ首相がオバマ米大統領に電話でこう懸念を伝えたと明らかにした。

 3月の総選挙でイランの「脅威」を前面に押し出して勝利したネタニヤフ氏にとり、自国の国益を軽視するかのように合意へ進むオバマ米政権の姿勢は容認しがたい。ネタニヤフ氏はこれまでも、イランへの攻撃も辞さない姿勢を繰り返してきた。

 米国への不信は、同国の重要同盟国の一つであり、スンニ派の盟主を自任するサウジにもある。サウジ主導の連合軍が現在進めている隣国イエメンへの軍事介入は、首都サヌアを掌握するシーア派の一派、ザイド派を支援するイランの影響力排除を目的としたものだが、イランが今回の合意を受けて域内での存在感を増せば、イランとサウジの国益がぶつかる場面が増えることは避けられない。

 一方、過去の交渉で責任者を務めた経験もあるイランのロウハニ大統領は、制裁緩和の実現を政権の最重要公約としてきた。国内の対米強硬派の反発を受けつつも最高指導者ハメネイ師からの一定の支持を得られたことは、核協議の前進につながった。

 6月の期限までに最終合意が実現するかはなおも不透明だ。ただ、人口8千万近い資源大国イランには、制裁緩和に道筋がつけば、外交、軍事、経済などの面で影響力を発揮できるとの自信は強い。合意を機に米国との実質的な関係改善が進む可能性もある。

 またイランは、「イスラム国」をはじめとするイスラム過激派が跋扈(ばっこ)するなど混迷の度を深める中東情勢で米国の存在感が減退する中、それに乗じるようにイラクやシリアのシーア派系政権などへの関与を深めている。イスラエルやサウジの危機感はこうした地政学的変化をも背景としており、衝突を誘発させることなく中東の秩序を維持するのは容易ではない。

779とはずがたり:2015/04/05(日) 18:18:41

<シリア>アルカイダ系勢力、北部イドリブ制圧
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150330k0000m030096000c.html
毎日新聞2015年3月29日(日)21:31

 【シャルムエルシェイク(エジプト南東部)秋山信一】シリアの国際テロ組織アルカイダ系勢力「ヌスラ戦線」など反欧米の反体制派混成部隊は28日、アサド政権の支配下にあった北部イドリブを制圧した。ロイター通信などが報じた。シリアの全14県のうち、アサド政権が県都の支配権を失うのは、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)が実効支配するラッカに次いで2カ所目。米軍主導の有志国連合がISへの空爆を続ける中、ヌスラ戦線はアサド政権や親欧米反体制派との戦闘を優位に進め、支配圏を拡大しつつある。

 在英の民間組織シリア人権観測所によると、イドリブ郊外を拠点にするヌスラ戦線などの混成部隊は今月下旬、中心部への攻撃を本格化させ、5日間の攻防の末に政権側を撤退させた。戦闘で少なくとも130人が死亡した。国営メディアは、政府軍がイドリブ南郊にとどまっていると報じている。

 ヌスラ戦線は昨年後半、親欧米の反体制派を次々と破り、武器などを奪って勢力を拡大。余勢を駆ってイドリブ中心部に迫っていた。イドリブ県は、政権側と反体制派の激戦が続くアレッポ県や、アサド大統領一族の出身地であるラタキア県に隣接しており、政権側にとってヌスラ戦線の勢力拡大は脅威になりつつある。

 ヌスラ戦線はISの前身組織から派生したが、2013年4月にIS側との合併を拒否して関係が悪化。独自の反体制派組織として、アサド政権、親欧米反体制派、IS、クルド人勢力とそれぞれ敵対している。

780チバQ:2015/04/07(火) 02:21:27
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150404/mcb1504040500005-n1.htm
ロウハニ大統領“板挟み” 対決姿勢強める議会と“恩恵”求める国民 (1/2ページ)
2015.4.4 05:00
まずは無料体験レッスンから【産経オンライン英会話】[PR]
 イランが核開発問題解決に向けて欧米などと大筋で合意したという知らせは、ここ何年も景気低迷や物価上昇、雇用減少に苦しめられてきたイラン国民に歓迎された。しかし議会の多数派を占める反ロウハニ派は、ロウハニ大統領の計画がイスラム革命の意義と国の主権を脅かすと主張し、再編成した上で対決姿勢を強める可能性が高い。

 コントロール・リスクスのシニアコンサルタント、ヘンリー・スミス氏は「ロウハニ氏はイランを国際社会に復帰させ、経済的恩恵が再び受けられるようにすると約束して大統領選を戦った。制裁解除の合意は、同国でロウハニ氏の勝利として広く認識されるだろう」と指摘した。

 一方アナリストは、ロウハニ氏が直面する問題について、制裁緩和の経済的恩恵を不満が高まる前に国民に確実に届けなければならないことと、今回の合意を脅威と考える強硬派の政敵と対峙(たいじ)しなければならないことを挙げた。インターナショナル・クライシス・グループのシニアアナリスト、アリ・バエズ氏は「今回の合意で、イラン特有の派閥主義がなくなることはない。むしろ悪化する可能性が高い」と述べた。

 ロウハニ氏が2013年に大統領に就任し、1979年の革命後に初めて大統領として米大統領と電話会談して以降、大敵である米国との関わりを深めようとする政策は、議会と司法を支配する保守派をいらだたせてきた。

 外交的成功に加え、ロウハニ氏はインフレ率を就任時の40%超から1月には16%程度にまで下げ、通貨リアルの安定化にも成功した。しかしイランの社会を広範に変える取り組みは阻まれている。

 米スティムソン・センターのジュニーブ・アブド研究員は「本当に欲しいものは、核問題の合意ではなく制裁の解除だ。ロウハニ氏にとって、制裁解除まで時間がかかることが問題だ」と述べた。

 テヘランの街頭でインタビューした市民からも同じような意見が聞かれた。54歳の公務員は「最終合意がいつ結ばれるのか見守るしかない。喜ぶのは早すぎる」と話した。ある主婦は、制裁解除の日程が明らかにされていないので、真の勝者は米国だとの見方を示した。

 変革の可能性に注目する人もいる。テヘラン大学でエンジニアリングを専攻する20歳の学生は「機会は多くなく、コネがなければ仕事に就くことができない。最終合意に達すれば、多くのことが容易になる」と語った。

 合意によると、米国と欧州連合(EU)は、査察によってイランがウラン濃縮と原子力施設のモニタリングに関する規制を順守していると判断された場合に限り、制裁を解除する。ケリー米国務長官は、こうしたプロセスには半年〜1年の時間がかかると発言している。(ブルームバーグ Ladane Nasseri)

781とはずがたり:2015/04/07(火) 20:16:10
中国にとってのイエメン内訌は日本にとっての北清事変となったか?

【イエメン情勢】「出稼ぎ」国民救出作戦を展開 インドは空軍機派遣、中国は「外国人」も救援
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1504040031.html
産経新聞2015年4月4日(土)20:54

 【ニューデリー=岩田智雄、北京=川越一】サウジアラビア軍などによる空爆が続くイエメンから、インドや中国が自国民を救出する動きを加速している。インドは空軍輸送機や艦船、国営エア・インディア機を派遣し脱出者を輸送した。中国は自国民に加えて、初めて外国人を救出したとしている。ロイター通信によると、中国の国際問題専門家は、救援活動が国内外での中国のイメージ向上につながると分析している。

 PTI通信などによれば、インド軍はイエメンで立ち往生している国民の移送を「ラーハト(ヒンディー語で救援の意味)作戦」と名付け、救出を進めている。哨戒艦などを使い、イエメンのアデン港から外国人を含む脱出者を近隣国のジブチに輸送しているほか、3日夜から4日未明にかけて、空軍輸送機とエア・インディア機で約670人が西部マハラシュトラ州ムンバイや南部ケララ州コチンに到着した。インド軍はミサイル駆逐艦とフリゲート艦も派遣している。

 インドがこうした大規模な救出作戦を行うのは、ウクライナ、イラク、リビアについで4例目という。

 中東では産油国を中心にインドの出稼ぎ者が多い。イエメンには、ケララ州などから看護師を含む労働者が多く渡航しており、約4000人が在留しているとみられる。

 4日付ヒンドゥスタン・タイムズ紙によれば、看護師の多くは脱出前に病院に渡した旅券の返還や未払い賃金の支払いを求めており、チャンディ・ケララ州知事は「命の方が大切だと説得しなければならない状況だ」と語った。

 また、イエメンの主要貿易国の1つである中国は、アデン湾、ソマリア海域で護送任務にあたっていた中国海軍のミサイルフリゲート艦をイエメンに派遣し、中国人499人をジブチに移送。3月30日までに中国人571人の退避を完了させた。

 続いて4月2日には、別のミサイルフリゲート艦で、パキスタンやエチオピア、ドイツ、英国など10カ国、255人の外国人を救出した。中国外務省は「各国の要請に応じた人道主義的な救援行動」と表明。中国軍が海外の危険地域からの外国人の避難を支援したのは初めてという。

 中国は1950年代からイエメンのインフラ整備を支援し、過去10年以上、石油産業に巨額の投資をつぎ込んできた。

【イエメン情勢】日本人旅行者が中国艦船でイエメンから退避
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1504070024.html
産経新聞2015年4月7日(火)17:43

 菅(すが)義偉(よしひで)官房長官は7日の記者会見で、イエメン情勢の悪化に伴い、同国領ソコトラ島に滞在していた日本人旅行者1人が7日、中国艦船でオマーンに退避したことを明らかにした。政府は中国側に移送要請はしていないが、日本人旅行者の希望で乗船。政府は中国側に謝意を示した。

782チバQ:2015/04/08(水) 23:01:31
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015040800507
赤十字「大惨事」懸念=アデンの人道状況悪化-イエメン



イエメンの情勢悪化を受け、民間人の脱出を支援する中国海軍の軍艦船=6日、イエメン西部ホデイダ港(EPA=時事)
 【アデンAFP=時事】イエメンのハディ大統領派と敵対するイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」による攻勢が続くイエメン南部アデンで、人道危機への懸念が強まっている。
 イエメンではフーシ派の勢力拡大を防ぐため、サウジアラビアが主体となり、空爆作戦を3月末から実施。赤十字国際委員会の報道官は7日、「あらゆる交通手段が断たれ、非常に厳しい状況にある」と指摘した。特に、大統領派の拠点がある南部アデンの情勢については、「控えめに言っても、大惨事だと言える。市街地のあらゆる場所で戦闘が起こり、大勢の人たちが逃げることができない」と強調した。(2015/04/08-15:01)

783チバQ:2015/04/11(土) 01:26:26
http://mainichi.jp/select/news/20150411k0000m030052000c.html
パキスタン:イエメン空爆めぐり国会が中立維持求める決議
毎日新聞 2015年04月10日 19時43分(最終更新 04月10日 21時26分)
 【ニューデリー金子淳】サウジアラビアなどの連合軍による空爆が続くイエメン情勢を巡り、パキスタン国会は10日、上下両院の合同協議で、政府に中立維持を求める決議案を採択した。パキスタンは友好国サウジから戦闘機などの派遣を求められていたが、決議案を受け、当面は派遣を見送るとみられる。決議案には「サウジの領土が侵害されれば、サウジに協力する」とも明記しており、軍を派遣する可能性は排除していない。

 パキスタンが連合軍に参加すれば、空爆対象のイスラム教シーア派武装組織フーシを支援しているとされる隣国イランとの関係悪化や、国内のシーア派住民との宗派対立を招く恐れがあった。決議案はサウジへの支援を強調しつつも、対話による政治解決を主張しており、参戦によるリスクの回避を重視した格好だ。

 決議案は、イエメン情勢について「パキスタンを含む地域で宗派対立につながる可能性がある」と指摘し、国連安全保障理事会などを通じて即時停戦を実現するよう求めた。ロイター通信によると、軍は国会の意思を尊重する姿勢を示しており、当面は戦闘部隊の派遣はしないとみられる。ただ、パキスタンは1991年の湾岸戦争時にサウジ領内の防衛のため軍を派遣したことがあり、状況次第で同様の対応を検討する可能性もある。

 国会では6日から協議が行われていたが、野党などから軍派遣に対し反対論が噴出。8、9日にはイランのザリフ外相がパキスタンを訪れ、シャリフ首相らに対話による政治解決を求めていた。

784チバQ:2015/04/12(日) 20:54:51
http://mainichi.jp/select/news/20150412k0000e030147000c.html

イエメン:内戦状態が「アラブ最貧国」に追い打ち
毎日新聞 2015年04月12日 11時16分(最終更新 04月12日 11時33分)

 【カイロ秋山信一】事実上の内戦状態が続くイエメンで、市民の生活環境が急速に悪化している。国連によると、戦闘が激化する前から国民(約2500万人)の約6割が支援を必要とする「アラブ最貧国」だったが、武力衝突やサウジアラビア主導の連合軍による空爆の影響で支援物資の搬送もままならず状況が悪化している。赤十字国際委員会(ICRC)などは人道支援目的での一時休戦を呼びかけているが、実現の見通しは立っていない。

 「断水が3日ぶりに解消されたが、水道も電気も途切れがちだ。食料はあるが、銀行から預金を引き出せない」。激戦が続く南部アデン州シェイフウスマーンの会社員、ムハンマド・サミールさん(35)は毎日新聞の電話取材に苦境を明かした。

イエメンとその周辺諸国
イエメンとその周辺諸国
拡大写真
 州都アデンの中心街や空港付近では北から攻め入るイスラム教シーア派武装組織フーシと、ハディ政権支持派との戦闘が続いている。アデン近郊に位置するサミールさんの居住地域は比較的平穏で近くのスーパーには生活物資もあるが、銀行や現金自動受払機(ATM)は稼働していない。「手持ちの現金がなくなれば終わりだ。どうやって生き延びればいいのか」と嘆いた。

 フーシと政権支持派の戦闘は3月中旬に激化し、ハディ政権を支持するサウジなどの空爆も3月26日から連日、イエメン全土で続く。世界保健機関(WHO)によると、3月19日〜4月6日に少なくとも648人が死亡し、2191人が負傷した。戦闘は全22州のうち14州で起きている。

 戦闘激化は、長年の課題である貧困と相まって市民を追い詰めている。イエメンは周辺国とは対照的に石油資源が乏しく、農漁業が主要産業だ。独裁体制だったサレハ前政権の腐敗や失政に加えて、1990年代の内戦、東アフリカの紛争地からの難民流入、2000年代以降の国際テロ組織アルカイダ系組織によるテロなどの影響で経済は停滞。れんがを積み上げた街並みが有名な首都サヌア旧市街や、珍しい植物で知られるソコトラ群島など4件がユネスコの世界遺産に登録されているが、治安の悪化で観光地や貿易中継地としての魅力も失われた。

 国連によると、今年2月時点で、食料や水、医療物資など人道支援が必要な国民は、約33万人の国内避難民を含めて推計約1470万人に上る。地元の非政府組織(NGO)の推計では、14年の失業率は38・4%に達した。一連の紛争で人道状況がさらに危機的になるのは確実だ。

 紛争地で人道支援活動を行うICRCは今月4日の声明で「アデンなど紛争の影響が大きい地域の住民に食料や水を届けるためには一時休戦が必要だ」と呼びかけた。2・5トンの医療物資を積んだICRCの船舶が8日にアデン港に到着、10日には空路でも支援物資がサヌアに着いたが、治安悪化から空路、海路とも輸送手段の確保に苦労しているという。

 一方、国連安全保障理事会では、ロシアが人道支援などを目的に空爆の一時停止を求める決議案を提出したが、英米などはサウジの空爆を支持しており、協議の行方は不透明だ。

785とはずがたり:2015/04/17(金) 18:44:33

>>716
2015.3.3 18:26
【イスラム国】
米軍は蚊帳の外、イランの介入を黙認 進む「分割化」ティクリート奪還作戦

ティクリート攻撃開始=対「イスラム国」軍事作戦―イラク
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/181/e6645e7fda5e11dce6a93df05c2f2124.html

 【カイロ時事】イラクからの報道によると、イラク軍部隊は11日、過激派組織「イスラム国」が昨年6月以降支配する北部ティクリートへの攻撃を開始した。ティクリートは北部モスルに次ぐ同組織のイラクにおける拠点で、奪還できれば大きな戦果となる。
 イラク軍の作戦には、イランの影響下にあるイスラム教シーア派の民兵組織が参加。これまでに制圧したティクリート周辺の町から包囲するような形で進撃し、部隊が市の北部で作戦を進めている。
 ティクリートで多数派のスンニ派住民の間では、長年緊張関係にあるシーア派への警戒感が強い。住民の不安を払拭(ふっしょく)して掃討への協力を得られるかが作戦の成否を握る。
(時事通信) 2015年03月11日 21時27分

>>729
イラク:ティクリート攻防、政府側が優勢に 軍病院を制圧
毎日新聞 2015年03月12日 10時27分(最終更新 03月12日 11時42分)

>>772
「イスラム国」からティクリート解放…イラク
2015年04月01日 00時54分
>>771
イラク:統治確立が鍵…ISからティクリート奪還
毎日新聞 2015年04月01日 11時17分(最終更新 04月01日 13時41分)

786とはずがたり:2015/04/17(金) 18:53:13
アングル:ティクリート奪還作戦の「誤算」、報復と略奪が横行
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0MX0D620150406?sp=true
2015年 04月 6日 17:38 JST

[ティクリート 3日 ロイター] - 先月末まで過激派組織「イスラム国」に支配されていたイラク北部の要衝ティクリート。同地の大部分を奪還した治安部隊や民兵組織の一部が、今度はイスラム国戦闘員への報復と略奪を行っている。

ロイター記者2人は、砲撃で黒焦げになった市庁舎付近で、怒り狂った群衆を前に、連邦警察官らがナイフでイスラム国兵士とみられる男性の首を刺し、喉をかき切るのを目撃した。イラク内務省の報道官はロイターに対し、同事件について現在調査中だとしている。

この事件に加え、ロイター記者は、イラク軍と共にティクリートを奪還したシーア派民兵組織の車両が、市内で遺体を引き回しているのを目撃した。

一方、地元当局者らによれば、破壊行為も続いている。治安当局者2人は匿名を条件に、多数の家屋に火が放たれ、シーア派民兵が店を略奪しているのを見たと語った。また、ティクリートがあるサラーフッディーン県議会のアハメド・クライム議長は3日、過去2日間で「数百件の家」が暴徒により焼かれ、店が略奪されたと説明。治安部隊は怖がってこうした事態に対処していないとし、「制御不能」だと語った。

こうした証言の真偽については、まだ確認できていない。

一連の動きは「誤算」であったに違いない。ティクリート奪還作戦は、イスラム国を掃討するだけでなく、イラク国内で主流派のシーア派と現在は少数派であるスンニ派の宗派対立を超えた融和を意味するはずだった。

シーア派穏健派のアバディ首相に近い当局者らは当初、ティクリート奪還作戦について、イランの支援を受けるシーア派民兵組織からイラク政府が独立していることを証明する機会だとしていた。しかし、イスラム国の猛攻で昨夏にイラク軍兵士が大量に戦闘を放棄すると、シーア派民兵組織に頼らざるを得なくなった。

シーア派民兵組織は3月初めに開始されたティクリート奪還作戦の先陣を切った。しかしそれから2週間後、アバディ首相は自身の権力を知らしめるべく米国に空爆を要請した。

そして現在、ティクリートで横行する略奪と暴力がアバディ首相の勝利に影を落とす恐れがある。スンニ派住民は、ティクリートより大きな都市モスルなど、イスラム国が制圧した他の地域の奪還で、政府は信頼できないと不信感を持つ可能性がある。

ティクリートはフセイン元大統領の出身地であり、イラクのスンニ派の中心地。イスラム国が昨年、同国で支配地域を急速に拡大できたのは、スンニ派の部族勢力や一般市民の支援があってこそ可能だった。彼らはマリキ前政権がスンニ派をテロリストとみなしていると説得された。もしティクリートの現状に不満を持てば、スンニ派住民は政府の対イスラム国対策を支持しない可能性がある。

<1つの国家>

ティクリート奪還作戦が開始される前から、シーア派民兵組織の士気は高まっていた。とりわけ昨年6月に数百人のイラク軍兵士が捕まって殺害されてから、イスラム国に対する報復の思いは強まっていた。

イラク政府は民兵組織の手綱を握るべく努力しているものの、同作戦の最後の数時間では至る所にイランの形跡が見て取れた。

787とはずがたり:2015/04/17(金) 18:54:02
>>786-787
イラン最高指導者ハメネイ師の写真を胸に付け、カラシニコフ銃を持ったイラン兵は「ティクリートを解放する戦いに参加したことを誇りに思う。今やイランとイラクは1つの国家だ」と述べ、同作戦でのイランの役割を誇示した。

奪還から数時間後、ティクリート周辺ではシーア派民兵組織の車列が、警察車両を追い抜いていった。民兵らは白色のトヨタの軽トラックの後ろに、イスラム国戦闘員とみられる遺体をつるしていた。綱が切れると、車両は止まった。

弾丸で穴だらけになった遺体を結び直すため、民兵らが車から出てきた。トラックのステレオからはイスラム国に対する勝利の歌が流れている。結び直すと再び車を走らせ、遺体は砂ぼこりを舞い上がらせた。

近くにいた複数の警官は、ただ傍観していた。

<敵討ち>

ロイターは1日午後、イスラム国戦闘員とみられる2人が政府建物の部屋に拘束されているのを目撃した。1人はエジプト国籍、もう1人はスーダン国籍で、その後、2人は警察の情報部員によって外に連れていかれた。

2人を荷台に乗せた軽トラックは、「敵を討て」と叫ぶ群衆に取り囲まれた。連邦警察官らも、2人を引き渡すよう情報部員に求めていた。

現場には連邦警察官が20人以上、シーア派民兵も多数集まっていた。銃声が鳴り響くなど状況が混乱するなか、軽トラックはバックしようとしたが、群衆は拘束されていたエジプト人を引きずり降ろした。

エジプト人は若い連邦警察官2人の足元に静かに座り、その目には恐怖の色が浮かんでいた。警官2人は「彼はダーイシュ(イスラム国)だ。敵を討つべきだ」と叫び、群衆の声に応えてナイフを振り回し「われわれは彼を殺す。復しゅうするんだ」と繰り返した。

それから、縁石にエジプト人の頭を押し付けた警察官の1人が、全身の力を込めてナイフを首に振り下ろした。血しぶきが飛び、見物人の靴を赤く染めた。その後も首を4回切りつけた。そして綱で遺体の足を縛り、柱につるして見せしめにした。

1人の警察官が耐えられなくなり、「メディアがたくさんこの場にいる。適切な時じゃない。なぜ困らせるようなことをするのだ」と叫んだ。

だが群衆は彼を無視し、遺体をつり上げる作業を続けた。

*安全上の理由から記者の名前を伏せています。

788名無しさん:2015/04/18(土) 10:08:46
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150412-00147376-newsweek-int
アラブの連帯を誘うイラク旧政権派 - 酒井啓子 中東徒然日記
ニューズウィーク日本版 4月12日(日)11時21分配信

 4月は、イラクにまつわる記念日が多い。

 4月9日はイラク戦争でのバグダード陥落の日で、12年前のこの日、米軍の戦車が凱旋するなか、首都の繁華街の中心にあったサッダーム・フセインの銅像が引き倒された。実はそれから23年前の同じ日、今の政権与党のダアワ党の創設者で、イラクのシーア派イスラーム思想の父と言われるムハンマド・バーキル・サドルが、フセイン政権によって処刑された。正確には一日前らしいが、多くのイラク人の間で同じ日だと認識されている。なので、イラク戦争以降この日がくると、「サドルが殺された日にフセイン政権が倒れた」と、ザマアミロ的なツイッターが、毎年行き交う。

 一方、今では一顧だにされないが、その2日前の7日は、フセイン政権が寄って立っていたバアス党の創立記念日だ。

 さて、今年のバアス党創立記念日に向けて、少し変わった出来事が起きた。旧フセイン政権時代のバアス党ナンバー2だったイッザト・イブラヒームが、昨年の7月以来9か月振りに、YouTubeに音声メッセージを公開したのである。本物かどうかは、確証がない。

 戦後ずっと行方の知れない彼は、「ナクシュバンディー教団軍」という名で旧体制勢力を率いて、反米、反政府活動を展開してきた。昨年6月に「イスラーム国」(以下、ISと略)がイラクの一部を制圧した時には、ナクシュバンディー軍が行動を共にしていたと言われている。なるほど、ISが1日でモースルを陥落させ、1週間程度で首都近くまで迫ることができたのは、イラク国内の軍事情報に相当通じた戦闘のプロがいたからに違いない、とは、当時しばしばいわれたことだ。

 だが、そのナクシュバンディー軍は、1か月後の7月にはISと袂を分かっている。独自の「イスラーム」理念に基づいて厳格なイスラーム統治を強いるISと異なり、旧バアス党の再生ともいえるナクシュバンディー軍は、社会主義や汎アラブ主義を掲げてイラクでの権力奪還を目指す集団だ。袂を分かった後に、ナクシュバンディー軍が「ISはなぜイスラエルを攻撃しないのか」といった声明を出したことがあるが、ISがサイクス・ピコ協定を糾弾し、西欧列強の定めた国境を否定するなら、なによりもその産物であるイスラエルを最大の批判対象にするはずじゃないか、という感想は、アラブ・ナショナリストのみならず多くのアラブ、イスラーム諸国の人々がISに対して抱くものだ。

 4月6日のイッザト・イブラヒームのメッセージは、ISからの距離を一層広げている。演説の全体のトーンは、フセイン政権時代を彷彿とさせる「アラブ・ナショナリズム万歳、社会主義万歳」で、イラン、米国、イスラエルを最大の敵とする。まさしく、イラン・イラク戦争を戦っていたときのフセイン政権の、戦争プロパガンダそのものだ。

789名無しさん:2015/04/18(土) 10:08:57
>>788

 それが、このメッセージのうまいところだろう。イラク国内のみならず、アラブ社会に深く突き刺さるタイミングをうまく掴んでいる。イラクでは、ISに9か月支配されていたティクリートが、4月初めに解放された。ティクリートといえば、サッダーム・フセインの生まれた土地である。イッザト・イブラヒームの生地であるドゥールも、近い。

 今月初め、前政権特権層の故郷というイメージがつきまとうこの街に、イラン革命防衛隊司令官が指導、訓練したシーア派イラク人志願兵の集団、「民衆動員機構」が中心となってなだれ込み、1か月弱の攻防戦の結果、居座るISを追い出した。途中、イランばかりに成果を持っていかれてたまるかとばかり、アメリカが空爆でティクリート解放作戦をサポートしたり、スンナ派部族も「民衆動員機構」に加わったりと、「イラク一丸となって戦う」ムードが打ち出された。だが、ISからティクリートを解放したのは、基本的にはシーア派民兵の「愛国的行動」だった。

 そのことで、イラク国内で再び宗派間の緊張が高まるのでは、との懸念が深刻化している。救国のヒーロー、シーア派民兵に対して、ISに寝返ったスンナ派住民、というイメージが広がっているのだ。ティクリートの住民が、解放後シーア派民兵の略奪に悩まされている、といった報道もある。そんななかで、イッザト・イブラヒーム率いる旧バアス党が、ISと距離を置いて繰り広げる「イランけしからん」の議論は、ISにもシーア派民兵にも反感を抱く人々の間には、浸透しやすい。

 浸透しやすいのは、アラブ諸国においてもだ。ナクシュバンディー軍は3月26日にも書簡の形でメッセージを出しているが、そこでは「(非アラブの)イランに対して、各国は王国だろうと首長国だろうと共和国だろうと、共闘すべきだ」と主張している。ラブコールの対象にサウディアラビアが上がっているのは、イランの支援を受けていると言われるホーシー派を目の敵にして、イエメン空爆を続けていることを受けてだろう。4月の音声メッセージでは、ヨルダンへの支持を強調して、ヨルダン人パイロットを惨殺したISを批判している。かつての同盟相手なのに!

 実際、サウディアラビアはイエメン空爆に仲間を求めて、エジプトやパキスタンに参加を要請している。パキスタンは議会が拒否したが、サウディとパキスタンといえば、ソ連軍占領下のアフガニスタンでイスラーム義勇兵を養成してきた、古くからの共闘相手だ。

 そう、まさに1979年という、イラン革命とソ連のアフガニスタン侵攻が起きたときに組まれたタッグが、イランという存在を前に復活している。その機会をとらえて、対イラン共闘体制の核にあったイラクの旧体制、バアス党が、存在感をアピールしているのだ。イランに対抗しつつ、でもISを支援するわけにいかないとなると、便利なのは世俗主義のアラブ・ナショナリストでしょ、と。

 前回のコラムで、アラブ合同軍の創設のニュースに触れた。「アラブの連帯」が復活するなら黙っていないのが、アラブ・ナショナリズムのかつての旗手バアス党なのかもしれない。ISやイランやムスリム同胞団など、イスラーム主義者をすべて厄介者として退治するには、バアス党を再生させるのもいいかも、などと、サウディやエジプトやヨルダンが思い至ったりして。

酒井啓子

790とはずがたり:2015/04/18(土) 18:25:17
アメリカとの関係から指定されてないみたいだけどパキスタンが世界で一番のテロ支援国家なんではないのか?

コラム:現実味増す「核保有国」印パの衝突
2015年 04月 16日 11:32 JST
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0N707320150416?sp=true

[14日 ロイター] - インドとパキスタンはそれぞれ、核弾頭を100発以上保有している。そして両国の政界指導層は互いを忌み嫌っている。これが事実である以上、われわれは両国間の緊張に常に注意を払っておくべきだ。

現在、新たな危機が頭をもたげている。

インドは先週、カシミール渓谷でヒンズー教徒約20万人に新たな家を与えるための保護居住区を設置すると発表した。ヒンズー至上主義を掲げるインド人民党(BJP)を基盤とするモディ政権にとって、1989─1990年にパキスタンの支援を受けたイスラム教徒によって住む場所を追われたヒンズー教徒の問題は、優先すべき政治課題だ。逆に、イスラム教徒はモディ政権によるヒンズー優遇策に反発している。

インドとパキスタンは英国から独立した1947年以降、カシミール地方の帰属問題をめぐって紛争を繰り返してきた。実際、第1次(1947─48年)、第2次(1965年)、第3次(1971年)と過去に3回の印パ戦争が行われている。

パキスタン政府当局は今月10日、インド西部ムンバイで2008年11月に起きた同時多発攻撃(死者166人)の首謀者とされるザキ・ラクビ容疑者を保釈した。パキスタンの情報機関である統合情報部(ISI)はこれまで、同容疑者を訴追から守ってきたが、保釈にまで至ったことは重大な意味を持つ。なぜなら、同容疑者が幹部を務めるイスラム過激派「ラシュカレトイバ」の背後にはパキスタン諜報機関がいるとインドは疑っており、インド側の疑念はパキスタンも認識しているからだ。それなのに、パキスタンは保釈に踏み切った。

ラクビ容疑者のような人物がインドの地域的影響力を低下させられると信じるISI内の急進派は、同容疑者の保釈によって力を誇示している。しかし問題は、拘束を免れているのがラクビ容疑者だけではないことだ。「ハッカニ・ネットワーク」や「パキスタンのタリバン運動」など多くのテロ組織を手なづけているISIは、大規模破壊をもたらすテロのポートフォリオを持っている。2001年のインド議会襲撃事件で証明されたように、ISIはこれまで、戦争につながるリスクがある過激派組織への支援を繰り返し示してきた。ラクビ容疑者の保釈は、物理的脅威であると同時に、パキスタンの攻撃性が高まっていることを示すシグナルである可能性もある。目先の印パ関係に危険が迫っていることは明らかだ。

いずれにせよ、現在の印パ危機はカシミールの問題に集約される。

パキスタン軍トップのラヒール・シャリフ陸軍参謀長の発言や、最近の銃撃戦、そしてインド政権がヒンズー色を強めていることからも明らかなように、印パ間の衝突リスクは現実味を増している。インドの影響力拡大に被害妄想的になっているパキスタンの指導層は、現在カシミールで起きていることを、インドによるパキスタン弱体化計画の一面だとみなすだろう。

パキスタンの反インド強硬派は、同国指導層に断固たる対応を求めるはずだ。シャリフ参謀長がかねて強硬派には決然とした姿勢を見せているが、一方でシャリフ首相の弱腰姿勢は、同首相には信頼できる盟友が少ないことを意味している。そうしたことを考えると、事態がエスカレートする可能性はかなり高いと言える。

さらに、パキスタンのテロ行為に対するモディ政権の許容度は前政権に比べるとかなり低い。ムンバイ同時多発攻撃が繰り返されれば、当時よりはるかに強い反応が引き起こされるだろう。リスクは、それでもパキスタンはギャンブルに出るしかないかもしれないことだ。

*筆者はワシントンDCを拠点とし、ナショナル・レビュー誌や英紙デーリー・テレグラフなどに寄稿するコラムニスト。テレビの政治番組を主催するマクローリン・グループのパネリストも務める。

791チバQ:2015/04/19(日) 14:23:29
http://www.sankei.com/world/news/150418/wor1504180024-n1.html
2015.4.18 09:17

旧フセイン政権ナンバー2死亡か イラク、反米闘争など指揮…DNA型鑑定へ

Tweet

1999年5月、イラクのフセイン大統領(右)にメダルを贈るイブラヒム革命指導評議会副議長(ロイター)
 中東の衛星テレビ、アルアラビーヤは17日、イラク北部サラハディン州知事の話として、同国の旧フセイン政権ナンバー2だったイザト・イブラヒム元革命指導評議会副議長が、イラク治安部隊による軍事作戦で死亡したと報じた。AP通信などによると、イラク政府筋も同氏が死亡したとみられると述べた。遺体はDNA型鑑定のため、首都バグダッドに運ばれた。

 同氏は、2003年のイラク戦争時の副大統領で、フセイン政権が崩壊すると逃亡。米国が指名手配し行方を追っていた。旧政権支持勢力を率いて米軍やイラク政府に対する武装闘争を指揮していたとみられる。

 アルアラビーヤはイブラヒム氏とされる人物の遺体写真を放映。写真には、同氏の特徴である赤茶色に染めたあごひげなどがあった。フランス公共ラジオによると、イラク軍筋は「遺体がイブラヒム氏である確率は95%だ」と指摘している。(共同)

792とはずがたり:2015/04/21(火) 09:20:11

イエメン沖に米空母急行か イラン武器供与阻止狙い
共同通信 2015年4月21日 06時58分 (2015年4月21日 08時45分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20150421/Kyodo_BR_MN2015042101001135.html

 【ワシントン共同】AP通信は20日、米海軍が空母セオドア・ルーズベルトをアラビア海から混乱が続くイエメンの沖合に急行させたと伝えた。イランによるイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」への武器支援を阻止するため、対策を強化する狙いがあるとしている。

 アーネスト米大統領報道官は同日の記者会見で「イランがフーシ派に武器を供給し軍事的な支援を行っている証拠がある」と批判した。APによると、イエメンに向かっているイランの船舶8隻が武器を運んでいるという情報がある。

 米海軍は既に、イエメン南沖のアデン湾に、臨検を実施可能な艦船を含む計9隻を展開させているという。

793チバQ:2015/04/21(火) 20:36:13
http://mainichi.jp/select/news/20150422k0000m030060000c.html
トルコ:「アルメニア人迫害は虐殺」…欧州から高まる圧力
毎日新聞 2015年04月21日 20時08分

 ◇オスマン・トルコ帝国時代の迫害、24日で100年

 【ブリュッセル斎藤義彦、エルサレム大治朋子】第一次世界大戦期の1915年に当時のオスマン・トルコ帝国によるアルメニア人迫害が起きて24日で100年を迎えるのを前に、迫害を「虐殺」と認めるよう欧州からトルコへの圧力が高まっている。ドイツ政府は20日、フランスに続いて「虐殺」とする見解に方針転換。欧州議会やローマ法王も同様の見解を示し、トルコに迫っている。一方、トルコは引き続き「虐殺」を否定するが、「哀悼」の意は示して事態の沈静化を図ろうとしている。

 報道によると、ドイツのメルケル政権を構成するキリスト教民主同盟と社会民主党の2与党は20日、迫害を「虐殺」と位置付けることで合意した。24日に独連邦議会で行われる追悼式典で議会が表明する声明に盛り込む。

 これを受け、メルケル首相の報道官は20日、この声明の「虐殺」との表現を「独政府も支持する」と述べた。

 2与党が21日に正式決定する独連邦議会の声明案は、15年、当時のオスマン・トルコが100万人を超えるアルメニア人を計画的に追放、殺害する行動を始めたと指摘。

 「(アルメニア人の)運命は大量殺害、民族浄化、追放、虐殺の歴史の典型例であり、20世紀に恐ろしい形で刻まれる」とする。ナチス・ドイツのユダヤ人虐殺についても「ユダヤ人虐殺は唯一無二で、ドイツの罪と責任を認識する」と記した。

 独政府はこれまで、トルコとの外交関係を重視し「虐殺」との言葉を避けてきた。だが、トルコのエルドアン政権がデモを弾圧するなど強権的姿勢を強めているうえ、「虐殺」との認識を示したローマ法王を批判するなど、歴史を否定する動きを加速していると警戒。独政府として従来の姿勢を転換し、トルコ側に歴史認識を改めるよう促す狙いがあるとみられる。

 アルメニア人迫害を巡っては、欧州議会が15日にトルコに「虐殺」と認めるよう促す決議を採択。87年に示した見解を確認した。ローマ法王も12日に「20世紀最初の虐殺」と形容した。

 また、2012年に仏議会が第一次大戦期のアルメニア人虐殺を演説や出版物で否定すれば犯罪として罰則を科す法案を可決し、当時のサルコジ大統領も支持。トルコが猛反発した。ただ、法律はその後、法律の違憲審査をする憲法会議が「違憲」と判断した。

 ◇アルメニア人迫害

 現在アルメニアは第一次大戦中の1915〜17年にかけ、オスマン・トルコ帝国の軍隊が、同国東部で最大150万人のアルメニア住民を虐殺した、と主張している。アルメニア人がオスマン・トルコの交戦国ロシアに協力したり、ゲリラに参加したりしたことなどが背景にあるとみられる。トルコは50万人が犠牲になったことを認めるが、アルメニア人がロシアと組んで戦闘に加わったことや、飢餓などが原因だったとして、虐殺ではないと否定している。

795チバQ:2015/04/23(木) 21:57:13
http://www.sankei.com/world/news/150423/wor1504230025-n1.html
2015.4.23 11:17
【イスラム国】
バグダディ指導者「重傷」 暫定措置で指導者代行と米誌





 米誌ニューズウィーク(電子版)は22日、中東の過激派組織「イスラム国」が、米国主導の空爆で重傷を負ったとされるバグダディ指導者の代わりに、副官の一人でイラク北部モスルを拠点とするアブアラ・アフリ氏を暫定的な指導者代行に決めたと報じた。

 イラク政府顧問のヒシャム・ハシミ氏は同誌に対し、バグダディ指導者の負傷後にアフリ氏が組織を率いており、指導者が死亡した場合は後継者になると述べた。

 アフリ氏は元物理学教師で、イスラム国の前身組織であるイラク聖戦アルカイダ組織に所属していた。イスラム国とアルカイダ系組織の融和を目指しているとみられる。

 ハシミ氏や英紙などによると、バグダディ指導者は3月にイラク西部で重傷を負ったとされる。(共同)

796とはずがたり:2015/04/24(金) 14:19:55

今更だけどスーフィズムはイスラム教そのものではなくイスラム神秘主義であって>>1のトルコでは禁制の考えだそうな。どうもイスラムの中でもコーヒーを受容し始めた連中のようだ。ワインもカートhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1223566495/123もコーヒーもアラビア語ではカフワであり,ワインはイスラムの禁制品だけど苦行するスーフィーらには眠らなくする飲み物として役立ったそうである。

スーフィー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC

スーフィー(アラビア語: ????? ??f?)とは、おもにイスラームの唯一神アッラーとの我執を滅却しての合一(ファナー ???? fan?')を目指し、清貧行を主として様々な修行に励む人々を指す。「スーフィー」の語源については、一般的に羊毛(スーフ)のぼろ着をまとって修行に励む人であることとされる。

概要

おおまかにはイスラームの範疇に含まれ、イスラーム神秘主義と解釈されることが多く、彼らの思想や修行などを包括してスーフィズム、スーフィー教とも呼ばれる。おおむねスーフィーの諸派は、イスラームの教えの真理をその本質において認めるが、国家または社会が容認するイスラム教の権威を必ずしも認めず、直接的な体験によってみずから知ることを求める傾向が強い。欧文の伝統的な記法に則って-ismをつけるスーフィズムは、その実践のあり方も含めて思想的な側面からの総体を指すとみなされる。

語源的に見ると、「スーフ」とはアラビア語で羊の毛皮を意味する言葉であり、スーフィーとは羊の皮を着衣や座布として修行あるいは遍歴した者たちを意味していたというのが一般的な解釈である。

また、スーフィーは特定の宗派または教義の呼称ではなく、もっぱらイスラーム世界においてこのような傾向をもって精神的な探求を志向した人物や彼らのまわりに生まれた精神的共同体もしくは教団の総称として、さらにそれらと結び付いた思想・哲学・寓話・詩・音楽・舞踏などを指すこともある。諸派の間にはある程度まで共通の精神性や方向性が認められるが、諸派の間での違いも大きい。

歴史

一般的にはスーフィーはイスラームの発祥(7世紀)とともに、その影響下で、あるいはイスラームの多数派に対する異議をもって生まれたと見なされている。

スーフィーは13〜15世紀にかけて特に発展し、中東全域のほか、北アフリカ、インド、中央アジア、イスラム支配下のスペインなど、イスラーム世界の各地に諸派が生まれた。

行法

スーフィーの諸派の間では、イスラームの多数派が戒律によって禁じる音楽や舞踏などを行法に用いることも一般的である。直接的な体験を重視する傾向ゆえに、師もしくは長老(シャイフ)との直接的な関係を基軸とした共同体や同胞団としての形態をとることが多い。それらの共同体のなかで修行に打ち込んだり、あるいは教えを説いて各地を遍歴したりする者たちは、ダルヴィーシュとも呼ばれる。

宗教思想

一般的には、個我からの滅却・解放、そして<神>もしくは<全体>との合一(この境地を「ファナーウ」という)をみずからの体験として追求する傾向が、広くスーフィーとして知られる諸派の共通点であると言われる。

また、諸派が構成する精神的共同体の内部での友愛的な絆の強さも、スーフィーの特徴のひとつと言われる。それらの精神的共同体のメンバーは一般的には男性のみであるが、歴史のなかでは女性がスーフィーの師となった例もあり、少数ながら女性の入団を認める派もある。

トルコにおけるスーフィー

19世紀においてスーフィズムの一大中心地となったトルコでは、20世紀初頭、ケマル・アタチュルクらが欧化政策を推進するなか、トルコ帽とヴェールの着用を法律で禁止するなどという施策とともに、ダルヴィーシュ(スーフィー)であることは違法とされ、スーフィーの教団は強制的に解散させられた。

昨今でもトルコでのこの事情は変わっておらず、やはり代表的な行法であるメヴレヴィー教団の「セマー(旋回舞踏)」は観光客向けのショーという名目でのみ許されている。

他のイスラームとの関係

国家的または社会的に認められたイスラームとの関係の持ち方やその教義の扱い方は各派各様であるが、イスラームの多数派からもサラフィー主義者からも異端視されがちである。

トルコ以外のイスラーム圏の国でもスーフィーを異端とみなすイスラーム主義の台頭によりスーフィーの表立った活動は困難になっているようである。その一方で、西洋においてスーフィーの団体が活動する例も見られる。

797とはずがたり:2015/04/24(金) 14:20:40
sageに他意無し。

798名無しさん:2015/04/26(日) 10:45:05
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150420-00015025-president-nb
アラブの人々が国家より強い帰属意識を持つ「部族」とは、どんな集団なのか?
プレジデント 2015/4/20 11:15 佐々木良昭=文

■アラブ社会で影響力が絶大の「部族長」

 部族とは同一の出自や歴史的な背景、同じ言語や文化を持つ集団のことだ。

 アラブ社会は現在も部族社会であり、多くの人々が国家よりも部族に対して強い帰属意識をもっている。その国の国家元首の属する部族は一般的に優遇されているケースが多く、部族長は地方自治体の実質的なトップの役割を果たしている。

 その部族長だが、一般的には部族の長老たちによる諮問会議の結果、「今度のオレたちの族長はあいつにしようや」「うむ、オレもあいつがいいと思う」という感じで選任される。

 選任されたなら、「あなたを族長として認め、支持します」と宣誓する“バイア(宣誓式)”を経て、周囲の人々に晴れて部族長だと認められる。

 部族長には60〜70代の熟年もいるし40代の若手もいる。その条件は、以下の3点に集約されるだろう。

 1. 外敵からその部族を守る使命があるので、勇猛果敢でなくてはならない
2. 策謀を巡らす知力がなければその部族を守れないから、聡明でなくてはならない
3. 部族内で犯罪が起きたとき、それがイスラム法(シャリーア)に沿ったものであるか否かの判別を委ねられることがあるし、家族や部族内のトラブルを宗教的に裁定しなければならないので、宗教的な知識が備わった人物でなくてはならない

 日本の場合、地方自治体のリーダーには「人格者」であることが求められるが、こちらで求められるのは「勇猛果敢で、敬虔なるイスラム教徒」なのである。
■「部族」のつながりは国境を軽々と越える

 部族は大小さまざまだが、大きな部族になるといくつもの国境をまたいで生活しているのが特徴だ。たとえば最も大きな部族の一つであるシャンマリー族ともなれば、イラク、シリア、サウジアラビア、クウェートにまで広がっている。それぞれの国家に部族長がいて、ときおり部族長会議が開かれるが、それも、「この間はサウジアラビアだったから、今回はシリア、次はイラク」という感じで、持ち回りで開催されるのが通例だ。

 この部族長会議は、戦乱の最中にあってもおかまいなしに開かれる。

 たとえば、サウジアラビアとイラクとは宗派の違いもあり犬猿の仲だが、両国が紛争中にイラクで部族長会議が開かれたことがある。その席に、サウジアラビアの代表が平然として出席していたのが印象的だった。

 紛争は国家間の出来事だが、部族には国家を超えた強い絆がある。彼らはまさに、国家に対してよりも部族に対して強い帰属意識を抱いているのである。

 もともと、現在の中東地区の国境線は、第1次世界大戦中の1916年5月にイギリスのマーク・サイクス(中東専門家)とフランスのフランソワ・ジョルジュ・ピコ(外交官)の間で交わされた秘密協定『サイクス・ピコ協定』によって引かれたものが少なくない。

 オスマン帝国の版図を前に、「ここからこっちはイギリスのもの」「じゃ、その隣はフランスね」という感じで、定規で線を引くようにして、第1次大戦後のオスマン帝国の領土の分割を約したわけだ。

 実際、リビアとエジプト、エジプトとスーダン、サウジアラビアとヨルダン、イラクとヨルダンなどの国境線を見ると、まさに定規を当てて「エイ、ヤッ! 」と分割した印象を受ける。

 もともと国境のあちらとこちらに同じ部族が住んでいたのである。イギリスとフランスが勝手に引いた国境線の向こう側に、親兄弟や親戚が住んでいる可能性もある。その国境線も砂漠の中を500km、1000kmの距離で続いているわけだから、越えようと思えばいつでも越えられる。

 アラブ・中東の人々が国家よりも部族に対して強い帰属意識をもつというのは、ある意味当然のことなのだ。

 ※本連載は書籍『面と向かっては聞きにくい イスラム教徒への99の大疑問』(佐々木 良昭 著)からの抜粋です。

----------
佐々木 良昭(ささき・よしあき)●笹川平和財団特別研究員。日本経済団体連合会21世紀政策研究所ビジティング・アナリスト。1947年、岩手県生まれ。19歳でイスラム教に入信。拓殖大学卒業後、国立リビア大学神学部、埼玉大学大学院経済科学科を修了。トルクメニスタン・インターナショナル大学にて名誉博士号を授与。1970年の大阪万国博覧会ではアブダビ政府館の副館長を務めた。アラブ・データセンター・ベイルート駐在代表、アルカバス紙(クウェート)東京特派員、在日リビア大使館渉外担当、拓殖大学海外事情研究所教授を経て、2002年より東京財団シニアリサーチフェロー。2014年からは経団連21世紀政策研究所ビジティング・アナリストに就任。
----------

799とはずがたり:2015/04/27(月) 23:18:42
興味深いw

「ハラール・セックスショップ」がサウジに出現
Halal Sex Shop Opening for Muslims In Mecca
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2015/04/post-3622.php
イスラム教徒の聖地メッカに、イスラム教徒向け「性生活向上」グッズを販売する店がオープン
2015年4月22日(水)15時27分
アーロン・モリソン

 イスラム教徒の大多数はハラール(イスラム法で「合法的」とされる食事や生活様式)を厳守して生活している。セックスに関する話題はほとんどタブーだ。つまり「ハラール」と「セックス」は禁断の組み合わせ、のはずだった。

 しかしイスラム圏にもアダルトグッズ市場は存在しているようだ。何しろイスラム教の聖地、サウジアラビアのメッカにまでアダルトショップがオープンするというのだから。

 アラビア語のニュースサイト「アルヤウム24」によれば、メッカで近日「ハラール・セックスショップ」という店がオープンする。オーナーのアブデルアジズ・アウラーの話では、店頭で扱うのはハラールに則った商品で、顧客は性生活をより充実させたい夫婦だという。「売っているのは女性の人形ではなく、カップルが雰囲気を盛り上げたり、性欲を高めたりするためのグッズだ」

 ハラールは通常、イスラム教徒の飲食が許される食べ物や飲み物を指すが、同時にイスラム法の下での物の使い方についても定めている。

 アウラーは、ヨーロッパで最大のアダルトグッズ販売チェーン、ドイツの「ベアーテウーゼ」と提携して、イスラムの教えにかなった18種類のグッズをメッカの店で販売する。

 一般的にイスラム教徒は、セックスに対して積極的とは見られていない。多くの人は、イスラム教徒の女性が結婚生活で性的に抑圧されていると考えている。しかしアウラーは、こうしたネガティブな固定概念を変えたいという。

「ブルカを被って台所にいるという女性のイメージは、真実の姿ではない」と、アウラーは話している。「イスラム教は成人女性にたくさんの愛と尊敬を持っている。我々の店は主に女性客を念頭に置いて、セックスに関する情報を提供したり、よくある質問に答えたりしている」

 モロッコ出身のアウラーは、サウジアラビアでイスラム聖職者に相談した上で、「夫婦の性生活の向上」につながるハラールのアダルトグッズの販売許可を受けたという。

800とはずがたり:2015/04/28(火) 19:57:54
イラク・クルド地域 これまでで最も整いつつある独立の条件
Wedge2015年3月27日(金)12:00
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/business/wedge_4831.html

 イラクのクルド地域は、1991年に西側によってサダム・フセインの手から守られるようになって以来、繁栄を続け、今日では事実上の独立状態にあり、いずれ独立国家になってしかるべきである、と英エコノミスト誌が社説で述べています。

 すなわち、混乱が続くイラクにあって安定と繁栄を続けてきたクルド地域は、ISILによるモスル陥落以降、いっそう独立の度合いを強めている。勿論、国家として独立するには、(1)投票による人々の独立の意思の確認、(2)経済的自立、民主主義の発展性、自国を守る軍事力の確保、(3)トルコ、イラン、シリアの一部併合による大クルド国家形成の否定、(4)周辺諸国の支持、(5)イラク政府との合意等が必要になる。

 これらのうち、持続可能な経済は手の届く所にある。石油の輸出量は増えつつあり、石油収入についても、イラク中央政府がクルドに最大限の分け前を与えることに同意した。石油生産量も間もなく日量80万バレルになると期待されている。

 荒削りだが、民主主義も定着している。選挙が行われ、活発な議会、複数の政党、騒々しいメディアが存在している。確かに司法は弱体、指導者たちは封建的で、ジャーナリストは時に嫌がらせを受け、人権状況も完璧から程遠いが、クルド地域は中東の大半の国より民主的であり、イラクの他地域よりもはるかに安全だ。

 一方、地域政治はそう簡単ではない。トルコもイランも、イラク・クルドが独立すれば、自国のクルドも刺激されて分離を目指しかねないとの懸念から、独立に反対してきた。

 ところが、この点でも状況は好転している。シリアはイラク・クルドの分離独立に反対できる状況にない。イランはイラク・クルドと実利的関係を築いた。最も懸念されるトルコとの関係も非常に良好になってきた。今やトルコ南東部のクルドは独立を断念したようで、自治を求めている。都市部のクルドは元々分離を望んでいない。従って、トルコはイラク・クルドの独立を受け入れる可能性がある。

 長期的展望も明るい。これまでも民族を基盤に独立した国は、周辺諸国の同胞の統合という誘惑に抗してきた。内陸にあって海外市場へのアクセスが必要なクルド地域は、なおさら周辺諸国、とりわけトルコとの良好な関係が不可欠になろう。

 他方、イラク・アラブは、まともに統治できない期間が長引けば長引くほどクルドの統治を阻止する権利を失っていく。イラク・クルドの分離独立は中東で先例を作ることになろう。イラク・クルドは、自らの国を欲し、自らの努力によって国を持つに価する存在になった、と述べています。

出典:Economist ‘Set the Kurds free’ (February 21-27, 2015, p. 14-15)
http://www.economist.com/news/leaders/21644151-case-new-state-northern-iraq-set-kurds-free

801とはずがたり:2015/04/28(火) 19:58:18
>>800-801
* * *

 イラクのクルド地域の独立の条件が、これまでで最も整いつつあるというのは、エコノミスト誌の社説の言う通りなのでしょう。

 イラクの統治が宗派対立などで弱体化し、不安定なのに対し、クルド人自治区は安定し、経済的にも繁栄し、事実上独立国の様相を呈してきています。ただし、当面のイラク・クルドの最優先課題はISILとの戦いです。2014年7月に自治区のバルザニ大統領が2014年中に自治区の独立に関する国民投票を実施すると発表しましたが、同年9月になって投票の延期を発表したのは、8月にクルド地域に厳しい態度を取っていたマリキ首相が退陣したこともさることながら、ISILの脅威が自治区に迫り、ISILとの戦いに全力を挙げる必要に迫られたためと思われます。

 事実ISILは一時自治区の首都アルビルに肉薄し、米軍の空爆でかろうじてアルビル防衛に成功しています。ISILが占拠しているモスルはアルビルの近くです。ISILはクルド人自治区を脅かす現実の脅威なのです。ペシュメルガ(イラク・クルド人自治区の治安部隊)が、ISILの攻撃にさらされたシリアのクルド地域の町コバルの防衛に駆けつけたのは、クルド人の同胞意識からというよりは、ISILの勢力拡大を防ぐためであったと考えられます。イラクのクルド人は、ISILの脅威が無くなって、あらためて独立問題と取り組むことになるのでしょう。

 なお、社説は、イラク・クルドとトルコの関係が好転した理由として、トルコのクルド人が今や独立を望んでいないことを挙げていますが、イラク・クルドとトルコの経済関係が密接なことも重要な要因です。トルコはイラクのクルド人自治区の石油を必要としていて、自治区から、一日当たり12万バレルの石油の供給を受けています。他方、トルコから自治区への輸出も盛んです。自治区の首都アルビルの新空港はトルコの企業が建設しました。このように、トルコとイラクのクルド人自治区は、経済的に相互依存関係にあります。

802とはずがたり:2015/04/29(水) 11:27:48
>>799でも思ったイスラーム経済の現代化ばかりか,この記事では普遍的な次世代の先進性の可能性すら解る良記事だ♪
>不確実性、賭博性、利子などを「相互扶助」、「寄付」、「収益配分」などの言葉で読み替え、解釈し直すことでイスラム社会に取り入れようと工夫された保険がタカフルなのです

保険は、胴元が絶対稼げる「不幸の宝くじ」だ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150429-00067989-toyo-soci
東洋経済オンライン 4月29日(水)5時45分配信

第2回「生命保険と賭博は、もともと兄弟だった」でもお伝えしたとおり、保険とギャンブルは同じ仕組みでできています。人々は意外とそのことを知りません。よく引き合いに出されるのが宝くじです。宝くじと保険に共通するのは、多くの人たちの払う宝くじ代や保険料がプールされて、そこから賞金や保険金が払われる仕組みだ、ということです。 宝くじは抽選で当選者が決まりますが、保険の場合には死亡のような偶然の不幸が発生し、保険金という名の賞金が支払われます。保険が「不幸の宝くじ」と呼ばれるゆえんです。しかも、どちらも高い手数料が取られます。宝くじは約50%、保険はおおよそ30〜60%がまず手数料として差し引かれ、残りが賞金や保険金として分配される仕組みです。

■ 保険とギャンブルは兄弟

 さらに、保険商品には高度なギャンブルのテクニックが潜んでいます。それが、「確率」です。高等数学を用いて不幸な事故の発生確率を計算します。たとえば、死亡率を用いることで、特定の年齢の男性が死亡する確率を予測できるのです。同じように、確率論を用いて負けないゲームのルールをつくり、確実に儲けているのがカジノです。保険もカジノも、確率論を駆使して、胴元が損しない仕組みを作り上げているのです。

 このように保険は保険金の分配の仕組みが宝くじと同じで、不幸の発生確率を予測する技術ではカジノと変わりません。保険とギャンブルは兄弟なのです。だから、保険に入ることは、ずっと宝くじの券を買い続けることと同じです。保険の加入者は、カジノのルーレット台の前にじっと座り、保険料という名のチップを貼り続けているのです。

 ゲーム参加者(=保険加入者)にとっては当たるか外れるかですが、胴元である保険会社は個々の勝敗にかかわらず、全体で見るとほとんど負けないゲームの仕組み(=保険商品)を作り上げています。高い手数料をしっかり取ったうえに、実質的に負けるリスクを取らずにリターンが確実なのですから、これほどおいしいビジネスはありません。

 この保険の持つギャンブル性を見失うことなく、しっかりと保険の本質を見据えているのがイスラムの教えです。イスラムと言うと、最近は過激派によるテロばかりが強調されますが、本来は神の下での平等を説き、他宗教も容認する「寛容」な宗教です。ただ、コーランの教えは飲酒や豚肉食を禁じ、女性の服装も厳格に取り決めるなど、生活の細かなところまで規定しています。そして、賭け事や利子についてもタブー視しています。

 イスラムでは結果が不確かな取引、不明な取引は認められません。これはガラル(不確実性)と呼ばれ、イスラム法で禁止されています。保険は契約時点では、将来保険金の支払いを受けることになるかどうか不確実です。また、その保険金額も不確定ですから、ガラルに反していると考えます。

 またガラルに派生して、保険にはマイシール(賭博性)が内包されていると考えます。なぜならば、保険では少額の保険料を払い、万一の場合には支払った保険料をはるかに上回る高額な保険金を受け取るからです。他方、なにも事故が起こらなければ、支払った保険料を失うことになります。だから保険は賭博と見なされ、マイシールの教えに反します。我々にはごく当たり前に思われる保険の仕組みが、イスラムでは賭博と考えられているのです。

 このようにイスラムの教えは、保険の本質がギャンブルであることを見抜いています。そこで、イスラム社会ではイスラムの教えに反しない保険制度を新たに開発し、普及させようという動きが近年活発になってきています。それが「タカフル」と呼ばれる、イスラム独自の保険制度です。マレーシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦などのイスラム諸国で発達しています。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板