また、さーひぶさんの「動作主の背景化」の分かりやすい説明をどうもありがとうございます。勉強になりました。
そう言う細かいところを研究されているんですね。頭を使う場所は違うようですよね。
でも、その受け身の動作主の背景化ってどの言語にも同じなんじゃないですか。「番組が見られた」と言っても、(アラビア語は分かりませんが)the program was seenと言っても背景化の度合いは同じでは?と思いますが、細かく調べると色々異なるということでしょうか。
今回は、前回の動詞完了形において目的語を人称代名詞に置き換える学習。
アラビア語の他動詞には、
〜 ذهب إلى 「彼は〜へ行った」のように常に前置詞を伴うものと、
〜 زار 「彼は〜を訪れた」のように前置詞を伴わずに
目的語を直接とるものがあります。
人称代名詞を用いる場合、前者は意味上の目的語が常に前置詞につき、
後者は目的語が動詞に直接つきます。したがって、前者の動詞を覚えるときは、
動詞につく前置詞を一緒に覚えることが重要です。
人称代名詞の話題を振るときに、「アラブ首長国連邦」をわざと長たらしく
アル=イマーラートゥ=ル=アラビーヤトゥ=ル=ムッタヒダ
(الإمارات العربية المتحدة)
と正式名称で呼んでいました。ふつうは単に
アル=イマーラート(الإمارات)
で通じます。古い辞書には
دولة اتحاد الإمارات العربية
という表記が載っているものもあり、この方が「アラブ首長国連邦」の直訳
に近いのですが、こちらの表記は少なくとも現在はほとんど使われません。
◆神の美名(أسماء الله الحسنى)
イスラーム圏のいろんな宗教的風景でこの99の美名を見かけます。
ムスリム(イスラーム教徒)がよく使う章句
ビスミッラーヒ=ッ=ラフマーニ=ッ=ラヒーム(بسم الله الرحمن الرحيم)
は
「慈愛遍き慈悲深き神の御名において」
のように訳されますが、これは
「アッラーフ(الله)、アッラフマーン(الرحمن)、アッラヒーム(الرحيم)の御名において」
と、三つの神名のように解釈することもできます。