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第48回衆議院議員総選挙(任期満了2018年)スレ

1チバQ:2014/12/24(水) 21:08:02
ちゃっちゃと、立てちゃいます。

第47回総選挙(2014年)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1364563920/l50

第46回総選挙(2012年)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1252036284/l50

第45回総選挙(2009年)
その2 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/l30
その1 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/l30

第44回総選挙スレ(2005年)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089950050/l30

5208チバQ:2017/10/25(水) 22:14:07
立憲民主党 比例の状況
○北海道
重複:全員当選

○東北
重複:全員当選
2位:山崎誠   09比例南関東(神奈川8)当選、12神奈川7落選 *神奈川8は江田憲司 7は中谷一馬
3位:阿久津幸彦 09東京24当選 12.14東京24落選 *立憲(民進)は高橋斉久擁立落選

○北関東
重複:全員当選
4位:堀越啓仁  16参院選群馬落選
5位:大河原雅子 07参院選東京当選、13参院選東京落選、16参院選比例落選
6位:高木錬太郎 07埼玉県議選落選、元枝野秘書>>5200

○東京
重複:8人落選=2.4.8.10.11.13.24.25区落選

○南関東
重複:5人落選=千葉2(樋口博康)千葉5(山田厚史)千葉7(石塚貞通)神奈川2(高橋野枝)山梨2(小林弘幸)


○北陸信越
重複:(該当なし)
2位:松平浩一 参院議員秘書
3位:山本和嘉子 参院議員秘書

○東海
重複:全員当選
6位:松田功  北名古屋市議
>>5100 オーバーフローあり

○近畿
重複:3人落選 大阪1(村上賀厚)大阪8(松井博史)大阪13(姜英紀)

○中国
重複:1人落選 山口3(坂本史子)

○四国
1位:武内則男 07参院選高知当選、13参院選高知落選、14高知2落選

○九州
重複:1人落選 福岡1(山本剛正)

5209チバQ:2017/10/25(水) 22:27:36
>>5173時事通信記載:無所属当選22名の内訳
■自民系:中村喜四郎
■自由党:小沢一郎 玉城デニー
■希望入?:玄葉光一郎 前原誠司

■会派「無所属の会」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1348989696/3845
岡田克也 野田佳彦 江田憲司 安住淳  原口一博
平野博文 中川正春 篠原孝  福田昭夫 広田一

■不明
金子恵美 中島克仁 鷲尾英一郎
黒岩宇洋 菊田真紀子 山尾志桜里 重徳和彦   
 

*無所属23名と記載がある場合 逢坂誠二を含んでいる

5210パリ行最終便:2017/10/26(木) 02:51:42
9区 緒方さん引退の意向 「希望選択の責任負う」 /福岡
https://mainichi.jp/articles/20171024/ddl/k40/010/404000c

5211名無しさん:2017/10/26(木) 20:20:09
仮に辞任の場合は議席どうなるのか

野党クラブ情報。青山雅幸の会見調整進むも、離党か辞職かで纏まらず開けない。本人は完全否定。
nonkisaburo(のんき@ラジオウォッチ) 12:36

5212名無しさん:2017/10/26(木) 20:44:22
26日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜・前8時)でこの日発売の「週刊文春」が報じた立憲民主党の新人議員のセクハラ疑惑について特集した。

番組によると、文春が報じたセクハラ疑惑の議員は、今回の総選挙で静岡1区立憲民主党から出馬し、比例で復活当選した青山雅幸氏(55)。
記事によると、弁護士の青山氏の法律事務所に勤めていた20代半ばの元秘書へセクハラ行為を働いていたという。

女性は、事務所で働き始めてから2か月後ぐらいから青山氏に食事に誘われ、異変を感じ、セクハラ行為をノートに書き記していた。
中でも去年8月の出張。
旅館でお酒を飲んでいる時、青山氏がハイハイをしながら寄ってきて、頭をなでられたり、「あとで一緒に風呂行く?」などのメールが送られてきたことをなどをノートに書き記していたという。

番組では週刊文春デジタルが公開した青山氏を直撃した映像を放送。
記者のセクハラ疑惑への質問に「それはないと思いますけど。ないです」と否定。
お風呂メールについても「お風呂に行こうなんて絶対にない」と繰り返し否定していた。

その上で青山氏は、疑惑を告白した女性が誰かは分かるとし「その人とはあることでもめたんですね。その子は辞めたんで、そういうことを言うと思うんですけど、それはないです」と指摘。
さらに記者が「好き」などのメールを送った事実を問うと「信頼感がないとできないでしょ。信頼感の中でそういうことを言った可能性はあると思いますよ。一部の事実とそれを膨らませている。事実は違う」などと釈明していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171026-00000090-sph-soci

5213名無しさん:2017/10/26(木) 20:45:56
立憲民主党 セクハラ報道の青山議員に無期限党員停止処分
https://mainichi.jp/articles/20171027/k00/00m/010/099000c

立憲民主党は26日の執行役員会で、26日発売の週刊文春でセクハラが報じられた青山雅幸衆院議員(比例東海ブロック)を無期限の党員停止処分とする方針を決めた。
衆院の会派にも参加させない方針。

青山氏が代表を務める弁護士事務所の元女性秘書が青山氏からセクハラを受けたとの記事で、
青山氏は「私の認識とは異なる部分があるものの、傷つけたとすれば申し訳なかった」との声明文を出した。
青山氏は衆院静岡1区で敗れ、比例復活で初当選した。

5214チバQ:2017/10/26(木) 21:08:17
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-171026X500.html
公明、議席減で自民としこり=「自業自得」の声も
19:21時事通信

 衆院選で自民党が大勝する一方、公明党は議席を減らし、党内に重苦しいムードが漂っている。安倍晋三首相は山口那津男代表に「協力不足」を認めて謝罪したが、独り勝ちした自民党への不満がくすぶっており、今後の連携に不安を残す形となった。

 「ひとえに執行部、特に代表の責任を深く自覚している」。山口氏は26日の記者会見で、議席を大きく減らした選挙結果について、厳しい表情でこう語った。

 公明党は、衆院解散時の「35議席維持」を目標に掲げたが結果は6減。小選挙区では2012年と14年に続く全勝記録が止まり、比例代表は2000年以降の衆参両院選を通じて初めて得票が700万票を割った。

 26日の中央幹事会では、井上義久幹事長が「ざんきの念に堪えない」と発言。来月10日に全国県代表協議会を開催し、選挙の総括をすることを決めたが、地方から執行部批判が出ることも予想される。

 党内には敗因の一つに自民党の努力不足を挙げる声が多い。中堅議員は「『比例は公明党に』と訴えない自民党議員が結構いた。うちの票で生き残った人もかなりいるのに」と指摘。公明党の支持母体である創価学会幹部も自民党関係者に「われわれは増えなかった」と恨めしげに語った。

 ただ、自民党側には7月の東京都議選で、公明党が小池百合子都知事率いる地域政党「都民ファーストの会」と手を組んだことへの不満から「自業自得」(中堅)と突き放す向きもある。公明党内でも「コウモリのような、主張ではなく強い者に擦り寄るという本音が見透かされた気がする」(党関係者)との声が漏れる。

5215とはずがたり:2017/10/26(木) 21:10:37
議席は比例定数減で説明付くけど票が700万切ったのはでかいっすね。

5216チバQ:2017/10/26(木) 21:40:57
https://news.goo.ne.jp/article/abc/region/abc-20171026013.html
【大阪】自民・竹本氏陣営の運動員を逮捕
19:05ABC NEWS 関西ニュース

【大阪】自民・竹本氏陣営の運動員を逮捕
【大阪】自民・竹本氏陣営の運動員を逮捕
(ABC NEWS 関西ニュース)
衆院選の大阪選挙区で当選した自民党の候補者の運動員が、選挙運動の見返りに報酬を渡す約束をしていたとして逮捕されました。

公職選挙法違反の疑いで逮捕されたのは、衆議院選挙大阪15区で当選した自民党・竹本直一氏の運動員で、兵庫県宝塚市の会社役員・小久保弘一容疑者(56)です。小久保容疑者は公示前の今月初めごろ、20代の男性にビラ配りなどの選挙運動をする見返りに報酬を渡す約束をした疑いがもたれています。小久保容疑者は、無料通信アプリ・ラインを通じ、知人の男性に「選挙を手伝わないか。日当は7000円」などとメッセージを送り、選挙運動を依頼していたということです。警察は、小久保容疑者が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。竹本事務所は、「捜査を見守り、当局から説明を求められた場合、真摯に対応するよう指示した」とコメントしています。

5217名無しさん:2017/10/26(木) 21:41:10

落選の希望・若狭氏、政界引退を表明
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171026-00000089-asahi-pol


落選の希望・若狭氏、政界引退を表明 「年齢もある」
10/26(木) 21:27配信
朝日新聞デジタル
 希望の党の小池百合子代表の側近で、今回の衆院選で落選した同党の若狭勝前衆院議員(60)は26日、BSフジの番組で「政治活動はいったんここで退く」と述べ、政界引退を表明した。

 若狭氏は、小池氏が地盤としていた衆院東京10区を引き継いだが、衆院選では自民党新顔に敗れ、比例復活も逃した。若狭氏は「希望の党の後方支援をしていくが、年齢もある。元気でも65歳を過ぎたら若い人や女性に譲るべきだと考えてきた。(選挙がすぐにないことを考えると)自分は例外ですよとは、なかなか言いづらい」と述べた。

 若狭氏は検事出身。2014年の衆院選で自民から立候補して当選。2期目の途中の今年6月、東京都議選で小池氏が率いる地域政党「都民ファーストの会」を支援することを理由に自民を離党した。(別宮潤一)

朝日新聞社

5218名無しさん:2017/10/26(木) 21:41:40

落選の希望・若狭氏、政界引退を表明
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171026-00000089-asahi-pol


落選の希望・若狭氏、政界引退を表明 「年齢もある」
10/26(木) 21:27配信
朝日新聞デジタル
 希望の党の小池百合子代表の側近で、今回の衆院選で落選した同党の若狭勝前衆院議員(60)は26日、BSフジの番組で「政治活動はいったんここで退く」と述べ、政界引退を表明した。

 若狭氏は、小池氏が地盤としていた衆院東京10区を引き継いだが、衆院選では自民党新顔に敗れ、比例復活も逃した。若狭氏は「希望の党の後方支援をしていくが、年齢もある。元気でも65歳を過ぎたら若い人や女性に譲るべきだと考えてきた。(選挙がすぐにないことを考えると)自分は例外ですよとは、なかなか言いづらい」と述べた。

 若狭氏は検事出身。2014年の衆院選で自民から立候補して当選。2期目の途中の今年6月、東京都議選で小池氏が率いる地域政党「都民ファーストの会」を支援することを理由に自民を離党した。(別宮潤一)

朝日新聞社

5219チバQ:2017/10/26(木) 21:41:49
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1710260022.html
【衆院選】「小池さんの『排除』の言葉、有権者には強すぎた」千葉の希望落下傘・女性新人はそう振り返った
16:29産経新聞

【衆院選】「小池さんの『排除』の言葉、有権者には強すぎた」千葉の希望落下傘・女性新人はそう振り返った
縁起物の「勝ち虫」トンボの飾りをつけた希望のたすきを掲げる千葉3区の櫛渕万里氏=22日、千葉県市原市の選挙事務所(橘川玲奈撮影)
(産経新聞)
 「野党が一丸にならなければいけなかった。小池(百合子)さんの『排除』という言葉も有権者には強すぎた」。投開票から一夜明けた23日、後片付けに追われる千葉県市原市の事務所で、千葉3区の希望元職、櫛渕万里(くしぶち・まり)氏は苦しい選挙戦をそう振り返った。

 一夜城のごとく結成された希望。小池代表の発言や、民進合流者の“踏み絵”と揶揄(やゆ)された政策転換などで期待は急速にしぼんだ。政権批判票は立民に拾われ、県内の選挙区は全敗に終わった。

 希望で比例復活したのはいずれも、元民進で選挙区に地盤のあった前職。一方、櫛渕氏のような、いわゆる「落下傘候補」らは、党勢の退潮に加え知名度や準備の不足から得票は伸び悩んだ。

 櫛渕氏は「落下傘から出馬し、まさにしがらみのない立場で戦えた。だが、地盤もなく大型の組織体制が作れなかった」と悔やむ。

 2区の竹ケ原裕美子氏も同じ悩みを抱えた。竹ケ原氏は静岡県で産婦人科医をしているが、出身地の本県で出馬。比例復活もかなわず、「地盤と実績を誇る自民候補に歯が立たなかった」。

 県組織がない希望は民進県連がサポートしたが、選挙後の政治活動については「民進県連で協力する方針にはなっていない」という。櫛渕、竹ケ原両氏も今後の政治活動については、拠点を本県に置くのかも含め「これから考えたい」としている。

■  ■

 「与党への対抗が本来の野党の役割だったのに、野党同士で軋轢(あつれき)が生まれ、自公が楽な選挙になってしまった」。民進千葉県連代表の長浜博行参院議員は苦言を呈した。野党分裂が結果的に自公の“漁夫の利”を招いた。「自公の政策が受け入れられた結果ではない」と述べるのがやっとだった。

 小池氏の“舌禍”はもとより、希望合流を決め野党分裂を招いた民進代表の前原誠司氏の判断について、「判断から選挙までの時間が短く、説明が不十分だったため、さまざまな問題が起きたのではないかと思う」と振り返った。

■  ■

 民進の混乱は県連の存続にも暗い影を落とす。衆院議員がいなくなり事実上解党し、県組織の機能は宙に浮く形となった。ある市議は「どんな道が残されているのか分からない。党本部の判断を待つ以外ないが、希望への合流を決めたときのように、地方議員への説明はないのではないか」といぶかる。

 長浜代表は県連の今後について、「常識的に考えれば存続は難しいが、政治の最前線を形作っているのは地方議員。地方議員に方針を説明する場は必ず設けたい」とした。2年後には統一地方選があるし、参院選もやってくる。地方組織を早急に再構築しなければ、致命傷となりかねない。

 また、分散した野党勢力について、「選挙戦を終えて冷静になれば、野党同士で争う意味がない。戦う相手が与党であると見えてくるはずだ」と、旧民進を軸に再編されるとの見方を示した。

 ただ、こうした展望を有権者が受け入れるかは未知数だ。安易な野党再編は反感を招きかねず、「選挙のためだけの集合離散ではないか」との印象を与える。地方議員に対して以上に、有権者に対して丁寧な説明が求められる。

5220チバQ:2017/10/26(木) 21:48:34

民主スレに間違えた・・・

>>5209を更新すると
■自民系:中村喜四郎
■自由党:小沢一郎 玉城デニー
■希望 :前原誠司
■会派「無所属の会」
岡田克也 野田佳彦 江田憲司 安住淳  原口一博
平野博文 中川正春 篠原孝  福田昭夫 広田一 
金子恵美 黒岩宇洋 菊田真紀子
■立憲民主党へ
山尾志桜里
■無所属?
玄葉光一郎 中島克仁 鷲尾英一郎 重徳和彦
+立憲会派入りできず:青山雅幸

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171025-00001428-tokaiv-pol
山尾志桜里氏 立憲民主党に入党で調整 25日枝野代表と会談 近く支援者らに説明へ 愛知
10/25(水) 17:18配信 東海テレビ

東海テレビ
 衆院選で愛知7区で当選した無所属の山尾志桜里衆議院議員が、立憲民主党に入党する方向で調整していることがわかりました。

 山尾議員は25日午前、立憲民主党の枝野代表と国会内で会談し、立憲民主党への入党について意見を交わしました。山尾議員は「リベラルで活動していく」と決意を示しており、来月1日の特別国会までに最終判断する考えです。

 週刊誌での不倫疑惑報道を受け山尾議員は民進党を離党。無所属で出馬した衆議院選挙では「再び国会で安倍総理に立ち向かわせてほしい」と訴え、僅差で自民党候補を破り勝利しました。

 関係者によりますと、山尾議員は今週末にも、支援を受けた地元の地方議員や支援者らにこの方針を説明するということです。

3856 :とはずがたり :2017/10/26(木) 18:43:41

今日からここ支持。

無所属の会
岡田・野田・江田・福田・安住・篠原・中川・広田・原口←準備会メンバー
金子・黒岩・菊田←合流組み

不参加組み
玄葉→希望はいらず
中島
鷲尾
山尾→立憲
重徳→準備会には出てたが不参加。早くも二階に目えつけられたんちゃうやろねえ
前原→希望

2017.10.26 13:47
岡田克也元副総理ら13人が新会派 民進系無所属、野田佳彦前首相も
http://www.sankei.com/politics/news/171026/plt1710260016-n1.html

 衆院選に無所属で当選した岡田克也元副総理ら民進党系の衆院議員13人が26日、衆院の新会派「無所属の会」を衆院事務局に届け出た。岡田氏や野田佳彦前首相、江田憲司元民進党代表代行らが25日に国会内で会合を開き、新会派を結成することで一致していた。

 届け出に当たった福田昭夫氏は記者団に「(会派をつくらず)無所属のままでは、きちんとした国会活動ができず、政府をチェックする役目を果たせない」と説明。立憲民主党や希望の党との統一会派については「特別国会は無理だが、いずれ検討せざるを得ない」と述べた。

 新会派の衆院議員13人は次の通り(敬称略)。

 岡田克也(当選10回、三重3区)▽安住淳(8回、宮城5区)▽中川正春(8回、三重2区)▽野田佳彦(8回、千葉4区)▽原口一博(8回、佐賀1区)▽平野博文(7回、大阪11区)▽江田憲司(6回、神奈川8区)▽篠原孝(6回、長野1区)▽菊田真紀子(6回、新潟4区)▽福田昭夫(5回、栃木2区)▽黒岩宇洋(3回、新潟3区)▽金子恵美(2回、福島1区)▽広田一(1回、高知2区)


3859 :名無しさん :2017/10/26(木) 20:59:50
>>3856

鷲尾と重徳と中島は無所属なのに共産が候補擁立してますね

3860 :名無しさん :2017/10/26(木) 21:22:51

https://www.nikkansports.com/general/news/201710260000792.html

青山雅幸衆院議員を無期限の党員資格停止処分へ
[2017年10月26日21時9分]
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 立憲民主党は26日の執行役員会で、青山雅幸衆院議員(比例東海)の法律事務所の秘書が今週発売の「週刊文春」でセクハラを告発したことに関連し、青山氏を無期限の党員資格停止処分と特別国会で会派入りを認めない方針を固めた。弁解を聞いた上で、31日の役員会で正式処分を決める。福山哲郎幹事長が、国会内で記者団に明らかにした。

 福山氏は「性暴力の根絶を求めているわが党で、セクハラで女性を傷つけるような状況が発生していることは、甚だ遺憾だ」と語った。

 青山氏は「私の認識とは異なる部分もあるが、傷つけたとすれば、本当に申し訳なかった。おわび申し上げたい」とのコメントを出した。(共同)

5221チバQ:2017/10/26(木) 21:52:14
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASKBV64W1KBVUTFK00Y.html
<衆院選2017>振り返る/上 野党共闘が威力 /北海道
10月24日 00:00毎日新聞

 22日投開票の衆院選で、立憲民主党が道内で小選挙区と比例道ブロックを合わせた20議席の半数近い8議席(小選挙区5、比例3)を手に入れた。全国的に自民1強が続く中、立憲が小選挙区で獲得した18議席の3割を占める北海道は「立憲王国」といえる。その要因としては、全12選挙区で初めて共産との候補者一本化を成立させたことが大きい。一方で選挙戦を通じて、両党の共闘や与党、希望の党など第三極をめぐるさまざまな課題も浮かび上がっている。【衆院選取材班】

 ◇立憲民主党 4選挙区、共産票なければ暗転

 「安倍1強体制を倒そうという皆さんの思いが大きな力になった」。22日午後8時過ぎ、道11区の「女性対決」を制した立憲新人の石川香織氏は、当選確実の知らせに沸く帯広市の事務所で、感極まった様子であいさつした。

 会場には、出馬を取りやめた共産の佐々木とし子氏の姿があった。石川氏は勝因について「野党共闘が実現したこと。私一人では、ここ十勝で現職相手に勝利することはできなかった」と語り、佐々木氏や共闘した共産党、社民党、市民団体に感謝した。

     ■  ■

 立憲は候補を擁立した8選挙区(追加公認の逢坂誠二氏を含む)のうち5選挙区で勝利したが、前回2014年に共産候補が各選挙区で獲得した2万〜3万票を上回る票差となったのは8区の逢坂氏のみ。4選挙区では計算上、共産票がなければ自民に逆転された。11区でも前回の共産の1万8303票に対し、石川氏と自民の中川郁子氏の票差は1万6118票だった。

 民進党道連代表として解散後の混乱の責任を取り、立憲の比例名簿登載を断った6区前職の佐々木隆博氏も22日夜、同区からの立候補を取りやめた共産の荻生和敏氏と手を取り合って万歳。「市民が勝ちました」と喜びを爆発させた。

     ■  ■

 候補者一本化を後押しした1人が、市民団体の「戦争させない市民の風・北海道」の共同代表を務める上田文雄・前札幌市長だ。

 自らが初当選した03年の札幌市長選再選挙では、共産候補の出馬取りやめにより革新票の受け皿になった。今回の衆院選公示直前の5日、立憲、共産、社民、市民の風が初の全道的な候補者一本化協定に調印した時、上田氏と共に壇上に並んだ共産の青山慶二道委員長は、市長選の際に出馬を取りやめた当事者だ。

 上田氏は15年秋から、昨年の5区補選に向けた共闘の準備をする中で青山氏と旧交を温め、共闘の意義を確認し合ってきた。「選挙で『死に票』を作らないことがとても大事だ。まだ出発点に立ったばかりで、小選挙区制度が続く限り野党共闘を追求すべきだ」と語る。

 一方で、立憲の福山哲郎幹事長は道内での躍進の原因は「単純ではない」とも強調する。安倍政権下での地方の疲弊や農業問題への不満、希望の党との決別で政権への対決姿勢が際立ったこと、道内の多くの候補が早々に立憲への参加を表明したことなども総合的に評価されたと分析する。

 ◇共産側はジレンマ 議席失い支持者に動揺

 「野党共闘も必要かと思いますが、森さんが1区から出馬してください。このままだと、私が心から信頼して投票する人がいないのです」。共産の1区候補予定者だった森英士(つねと)氏は5日に立候補を取りやめる直前、支援者から寄せられたメッセージに「胸が張り裂けそうだった」と自らのブログで明かした。

 共産にとって、全国唯一の小選挙区議席である沖縄1区を除き、選挙区候補はもともと比例票上積みの役割が大きい。それでも今回、道内では擁立した11選挙区中7選挙区の候補を取り下げる決断をした。

5222チバQ:2017/10/26(木) 21:52:47
     ■  ■

 選挙区と連動した集票はできなくても、自民との対決構図を明確にすれば無党派層の取り込みにつながるのではないか--。こうした共産の期待とは裏腹に、比例票は前回を7万1935票下回る23万316票にとどまり、前回14年ぶりに復活した1議席を失った。その結果に、共産党内や共闘を推進する市民団体には動揺が広がっている。

 全国でも大枠で共闘が実現したのは、北海道以外では新潟や熊本、沖縄など一部にとどまり、道内での成否は、今後の共産の戦略にも影響する。比例票の結果は、共闘で新たに得た票より立憲民主に流れた政権批判票の方が多かったことを示していた。

     ■  ■

 共産が自民との一騎打ちになった7区では、自民候補が約2万3000票、共産候補が約3万4500票それぞれ前回を上回り、前回旧民主だった鈴木貴子氏が得た票を分け合った形となった。無効票や棄権者も、前回より1万2000人以上増えた。

 選挙協力や相互支援は、選挙区ごとのばらつきも大きい。8区は、もともと立憲を支援する連合と共産系の全労連の地域幹部が共同で集会などを開くことも多い。共産党函館地区委員会には「小選挙区は逢坂さんに」との張り紙が貼られた。

 昨年の補選でも共闘した5区では、遊説計画など各党の情報交換が進んだ。

 3区でも立憲の荒井聡氏が共産の志位和夫委員長や小池晃書記局長の来道に合わせて街宣車で並び、荒井氏の演説に合わせて共産陣営の後援会のメンバーが荒井氏のチラシを配る協力などをした。

     ■  ■

 一方、1996年の小選挙区制度導入以降、毎回共産と対決してきた1区や6区の民進党関係者によると、共産との協力は少なかったという。6区の佐々木隆博氏の陣営関係者は「連携しなかったというより、連携する時間がなかった」と明かした。立憲側が街頭演説で野党共闘に触れず共産が抗議した選挙区がある一方で、立憲陣営が支持者から「共産と協力するならポスターを貼らせない」と反発されたという。

 市民の風の関係者は「具体的な協力について話し合おうにも、立憲は党組織がなく、各候補の陣営で選挙を仕切る連合関係者は市民との協力に慣れていなかった」と指摘する。上田共同代表は「合同選対もなく、情報交換や協力が不十分だった。共闘自体を問題視すべきではない」と強調した。

 ただ、今後は立憲と共産の候補者一本化協議が難航する可能性もある。立憲が空白区で候補を増やした場合などは、今回のような一本化ができるか、不透明だ。

5223チバQ:2017/10/26(木) 21:52:59

https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171025ddlk01010166000c.html
<衆院選2017>振り返る/中 誤算続きの選挙戦 自民党、立憲に追い風、大地票は分散 /北海道
10月25日 00:00毎日新聞

 「自民党が国民から見た時におごり、緩みがある印象も否定できなかった。私にも厳しい意見がずいぶんたくさんありました」

 選挙戦真っ最中の15日、札幌市中央区の大通公園。安倍晋三首相と並んだ街頭演説にもかかわらず、自民1区元職の船橋利実氏は反省姿勢を示しながら支持を訴えた。

 自公候補は、無所属を含む立憲民主党の候補と戦った8選挙区で3勝5敗と負け越し、勝った3選挙区でも比例復活を許した。負けた5人のうち船橋氏は比例で復活できたが、当選7回の今津寛氏ら4人はいずれも前職ながら議席を失った。自民に最も有利な時期を綿密に計算した解散のはずが、道内の多くの自民候補には誤算続きの選挙戦となった。

   ■  ■

 最大の誤算は、立憲への追い風だ。

 公示直後の12日にあった公明党演説会では「『筋を通す』という言葉を勘違いして使っている政党がある」など立憲への批判が相次いだ。

 道内では、希望の党合流の条件とされた改憲や安全保障法制容認に反発した民進党の立候補予定者が相次いで立憲入り。道内の全選挙区で共産党と候補を一本化し、与党有利の流れは大きく変わった。

 「どこを回っても、『安倍さんが嫌い』という声が多い」(自民陣営)。首相の来道効果に懐疑的な陣営も多い中、首相は接戦区を中心に札幌市で1〜5区の候補、岩見沢市で10区の公明稲津久氏と並んだが、情勢調査で苦戦していた6区や8区は応援にも入らなかった。

 演説場所には厳重な警備が敷かれ、首相演説後には「安倍辞めろ」というヤジと「うるさい」と制する支持者で殺伐とした雰囲気になる場面もあった。

 一方、人気の高い小泉進次郎筆頭副幹事長には多くの陣営から要請があり、12日だけで札幌市の5選挙区と8、9、10の計8選挙区をはしご。高橋はるみ知事への要請も相次ぎ、高橋氏は自公候補への支援で「道内でも経済は少しずつ良くなっているのは事実だ」などと訴えて全選挙区を回ったほか、繰り返し入った選挙区もあった。

   ■  ■

 16日、9区の堀井学氏の合同選対本部事務所で応援に入った河野太郎外相が伊達忠一参院議長に「自民は比例で三つか四つ取れそうですか」と尋ねた。伊達氏は肯定した後に思わず、ぼやいた。「ただ、大地がねえ……」。

 安倍首相が道内へのてこ入れ策として繰り返し協力を求めた新党大地票は、実際には与野党に分散した。共同通信が22日に実施した出口調査では、比例で大地に投票したうち、選挙区で与党候補に入れた人が過半数だったのは12選挙区のうち3、6、7、8、9、10、12の7選挙区だけ。それも大地代表代行だった鈴木貴子氏=自民比例道ブロックで当選=と候補者調整をした7区以外は、5割程度にとどまった。

 首相は来道した15日、大地の鈴木宗男代表に電話し、盟友だった故中川昭一元財務相の妻で11区前職の郁子氏への支援を求めたが、出口調査では6割以上が立憲新人の石川香織氏に入れたと答えた。

 焦る自民陣営では、共産と組んだ立憲と緑色がイメージカラーの希望・小池百合子代表を皮肉り、「赤いキツネと緑のタヌキ」と歌い出す応援演説も飛び出したが、流れは止まらなかった。

5224チバQ:2017/10/26(木) 21:54:37
https://mainichi.jp/articles/20171026/ddl/k01/010/024000c

衆院選2017
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振り返る/下 行き詰まった「第三極」 希望の党、結局は野党票分散 /北海道



毎日新聞2017年10月26日 地方版
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「希望の党でやろうと皆で決めたことだから、後悔しようがない。何かおかしいですか、私の意見は」。衆院選の開票が進む22日夜、道内で唯一、前職で希望の党から立候補した松木謙公氏は語気を強めた。


 松木氏の出た2区で自民前職の吉川貴盛氏が当選確実となった後、テレビのインタビューで「2区で野党共闘が実現しなかったことを後悔していないか」と問われたことへの反論だった。

   ■   ■

 与野党議員らが参加し、幅広い勢力を結集して政権交代が可能な野党である「第二極」を目指した希望。小池百合子都知事が9月25日の記者会見で設立を発表し、代表に就任した。関係者は昨年の都知事選や都議選で巻き起こった「小池ブーム」の再来を期待し、与党側は警戒を強めた。

 だが立憲民主党との事実上の分裂で、野党と与党の中間に当たる「第三極」と位置づけられ、共産党からは与党の補完勢力と強く批判された。

 結果は公示前の57議席を下回る50議席で、野党第2党にとどまった。道内でも比例で1議席を獲得しただけだった。落選した松木氏は25日、取材に「政党には右から左までいていいんだから、前原(誠司民進党代表)さんには幅広く行け、とアドバイスしたいと思う」とさばさばした表情で語り、あいさつ回りのため東京に向かった。

   ■   ■

 「豊かな北海道、クリーンな北海道を作ります」。衆院選が公示された10日、4区に立候補した希望元職、高橋美穂氏はJR倶知安駅前で第一声の演説をしたが、足を止める聴衆や支持者の姿はなかった。

 道内でこの選挙区だけに希望と立憲の双方の候補が出馬し、自民前職と三つどもえの選挙戦が展開された。

 第三極候補は自公両党に流れる保守中道票を獲得するより、政権批判票を奪い合う野党票分散の面が大きい。

 2012年の衆院選では、1〜3区で野党候補が4人ずつ出るなど、旧民主、共産、旧維新、みんな、日本未来の党、新党大地の候補が道内に乱立。選挙区では野党は一人も当選できず、比例で民主2人、大地1人、維新1人の3人が議席を得るだけに終わった。

 今回、高橋氏の得票は約3万2000票。選挙区で当選した自民前職、中村裕之氏と次点の立憲元職、本多平直氏(比例で復活当選)の差は1万3000票あまりだった。中村氏の陣営関係者は「高橋氏がいなければ、結果がどうなったかわからない」とつぶやいた。

 「第三極路線」の行き詰まりは全国でも明確になり、日本維新の会は公示前の14議席から11議席に後退した。

   ■   ■

 希望への逆風が続く選挙戦中盤、松木氏の陣営は掲示板のポスターに「希望の党 リベラル派」の文言を入れた。憲法9条改正について「変えるつもりはありません」とも明記。右でも左でもない中道姿勢を示すのに苦心した。「コインの裏表で、リベラルが強いと保守が逃げ、逆もしかり。両方とも得るのは厳しかった」(陣営関係者)と振り返った。

 12年、14年と比例道ブロックで1議席を得た維新は今回、議席を失った。道内では一時、比例議席維持を目指して小選挙区候補を5人以上擁立する計画も立てたが、大阪府にある党執行部は「北海道についてはそこまで考えていない」と拒んだという。

 新人の小和田康文氏は最多の4人の候補が争う2区で「大変厳しい情勢だ。このままでは北海道から維新の灯が消える」と訴えたが、共産候補を下回る最下位の4位に終わった。

5225チバQ:2017/10/26(木) 21:55:30
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/140501?rct=n_shuuinsen_hokkaido
<選択の後に 揺らぐ道内政治>上 立憲民主 善戦、共闘に重い宿題
10/24 05:00
野党共闘の協定書に調印後、手を携える立憲民主党北海道の荒井聡代表代行(左)、市民の風・北海道の上田文雄共同代表(左から2番目)、共産党道委員会の青山慶二委員長(同3番目)ら
野党共闘の協定書に調印後、手を携える立憲民主党北海道の荒井聡代表代行(左)、市民の風・北海道の上田文雄共同代表(左から2番目)、共産党道委員会の青山慶二委員長(同3番目)ら
 まだ与党大勝の余韻が残る23日午前2時50分ごろ、小樽市内の選挙事務所に、比例復活当選が決まった元職で立憲民主党の本多平直氏(52)の姿はなかった。道4区で落選し、3時間前に敗戦の弁を述べて帰宅。陣営幹部から電話で待望の国政復帰を知らされると、感極まった。「立憲民主と書いた全道の人に感謝したい」

 本多氏は立憲民主党の枝野幸男代表の政策担当秘書を10年務めた。保守寄りの希望の党か、リベラル勢力の受け皿の立憲民主か。民進党の候補者が揺れ動く中、迷うことなく「師匠」が結成した新党を選んだ。

 道内の民進党出身候補者11人のうち、希望の党に進んだ3人の中で当選者は元職の1人だけ。立憲民主の党籍を持つ小選挙区候補8人は、本多氏を含め全員が当選を果たした。

■地域政党構想も

 善戦を支えたのは、安全保障関連法反対などで筋を通した立憲民主への追い風だ。それは最初から想定された筋書きではない。野党再編の行方が視界不良に陥った9月末、道内では幻の「ローカルパーティー(地域政党)」という別のシナリオが浮上していた。

 「代表は鉢呂(吉雄参院議員)がいいんじゃないか」。希望の党への合流を巡る民進党内の「分裂劇」に危機感を抱き、連絡を取り合ったのは、引退した横路孝弘元衆院議長(76)と民進党出身の道内ベテラン議員。最大の支持母体で、選挙戦の実動部隊となる連合北海道幹部も、こうした動きを歓迎した。

 連合北海道はもともと野党共闘や脱原発を巡り、構成労組が一枚岩とは言えなない。推薦候補が主義主張の異なる政党に分かれず、同じ地域政党からこぞって出馬すれば連合組織の分裂も回避できる。そんな思惑が込められていた。

 地域政党構想は「資金のめどが立たなかった」(立憲民主党関係者)ため日の目を見ずに終わるが、その精神は選挙戦へ生かされる。連合北海道の出村良平会長は公示後、希望の党から道2区に出馬した前職松木謙公氏(58)の事務所をたびたび訪問。連合は他の希望の党の元職や新人の応援にも回り、立憲民主と希望を分け隔てなく支えるメッセージを発信し続けた。

 連合北海道のある幹部は「われわれの最大の戦いは再来年4月の知事選だ。衆院選で連合が分裂するわけにはいかない」。4期目の高橋はるみ知事からの道政奪還に照準を合わせることで、バラバラになりそうな組織の引き締めを図る。

■共産党は恨み節

 立憲民主党は6日、自らが候補を立てない4選挙区で共産党候補を支援する協定を結び、全12選挙区での統一候補を実現させた。にもかかわらず、共産党の議席は比例を含めゼロ。共産党候補からは「民進党の道議は一度も応援に来なかった。協定に反し、ずるい」「今後の共闘に禍根を残す」と恨み節が聞こえる。

 一方、立憲民主内には「支持拡大にはウイングを広げる必要があるのに、共産党との関係をPRすれば保守票が逃げる」(ある陣営幹部)との警戒感も根強い。衆院選で一定の勢力を確保した立憲民主は、知事選やその後の参院選に向け、共産との共闘の在り方に重い宿題を抱えた。(報道センター 中村征太郎)


 与野党が激戦を繰り広げた衆院選を通し、地殻変動が起きつつある道内政治の行方を展望する。

5226チバQ:2017/10/26(木) 21:56:04
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/140800?rct=n_shuuinsen_hokkaido
<選択の後に 揺らぐ道内政治>下 自民・公明 保守勢力 混迷の時代
10/25 09:38
札幌市厚別区の商業施設前で、聴衆の声援に応える安倍晋三首相(前列右)=15日
札幌市厚別区の商業施設前で、聴衆の声援に応える安倍晋三首相(前列右)=15日
 「上出来でしょ。(議席を)減らすのを最低限にとどめたんだから」。投開票日翌日の23日朝、自民党道連の吉川貴盛会長(67)の表情はさばさばしていた。22日深夜には、安倍晋三首相と菅義偉官房長官から電話で「良かった、良かった」と労をねぎらわれていた。

■前回比2議席減

 全国では自民、公明両党が定数の3分の2(310議席)を超えて大勝する一方、道内の自公は12小選挙区で7勝5敗、比例代表で4議席。過半数を確保したものの前回2014年から2議席減らし、リベラル勢力の伸長を許した。

 道内で唯一、公明候補が立った道10区では、山口那津男代表が2度も応援に入るが、立憲民主党新人にわずか513票差の薄氷の勝利。それでも「上出来」なのは、報道各社の世論調査で、自公と立憲民主・共産が拮抗(きっこう)する厳しい情勢が伝えられていたからだ。与党の苦戦は護憲派が強い土地柄や、野党候補一本化だけが理由ではない。

 「自民党は支持するが、安倍さんは替えた方がいい」。自民の中堅道議は支援者を回る度に、こんな言葉を聞いた。森友、加計(かけ)学園問題に加え、首相は7月の都議選の演説中に「辞めろ」コールをした聴衆に「こんな人たち」と言い返し、内閣支持率が急落した。

 「来ても効果は薄い」(道連幹部)とされる中、首相は15日、公示後初めて道内に入った。道2区の吉川氏の応援では、首相を批判し、来秋の自民党総裁選に意欲を見せる野田聖子総務相と選挙カーの上に立った。「野田大臣と一緒に来るのは初めて。それくらい、この選挙は厳しいんです」

 その裏で、野田氏は「今回の選挙は自民党じゃなく、安倍さんが嫌われているのよね」と周囲に漏らした。「安倍批判」が根を下ろし、足元の保守票を固めきれなかった影響は大きい。

 道内では旧社会党出身の横路孝弘元衆院議長(76)が引退。ベテランの自民党前職今津寛氏(71)、新党大地の鈴木宗男代表(69)が共に落選し、保守派の自民党、革新派の社会党による「55年体制」を知る世代の退潮を印象づけた。

■実力出せぬ若手

 「一緒にやっていく相棒が見つからない」として今回引退した亀井静香元金融担当相(80)は、かつて政調会長など自民党要職を歴任。立憲民主候補の応援で来道した19日、「今の自民党(議員)はサラリーマンみたいだ。総理総裁に何も言えない」とこき下ろした。

 道内では政権中枢とのパイプがある吉川氏が空港民営化などで存在感を高めるが、当選2、3回の若手は、まだ実力を十分発揮できていない。吉川氏も入閣は見通せず、安倍政権の体力次第で発言力が左右される。道内の保守勢力は混迷の時代を迎えている。

 昨年の参院選は、道選挙区3議席のうち民進党に2議席を奪われた。19年夏の参院選は2議席確保が最優先課題。現職の伊達忠一参院議長(78)の去就に注目が集まるとともに、今回の落選組、意欲を示す道議ら党内での候補者選びが難航する可能性があり、吉川氏の調整力が問われる。

 道連幹部は「衆院選の取りこぼしをしっかり分析しなければ、次の選挙どころでない」という。「上出来」の結果から得た教訓は、生かされるのか。(報道センター 竹中達哉)

5227チバQ:2017/10/26(木) 21:57:45
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/140707?rct=n_shuuinsen_hokkaido
<道12区> 武部氏3選 船橋派と共闘一定の成果 水上氏リベラル系労組が離反
10/25 05:00
衆院選道12区での3選を確実にし、報道陣の取材を受ける武部新氏=22日、北見市内の選挙事務所(大石祐希撮影)
衆院選道12区での3選を確実にし、報道陣の取材を受ける武部新氏=22日、北見市内の選挙事務所(大石祐希撮影)
 22日投開票された衆院選道12区(オホーツク、宗谷管内)は、前回2014年衆院選と同じ3氏による争いとなり、自民党前職の武部新氏(47)が3選を果たした。武部氏は、亀裂の入っていた北見市選出の船橋賢二道議や新党大地の支持者との関係を一定程度修復。野党候補の一本化頓挫という「敵失」も重なり、前回を上回る圧勝劇となった。

 「武部親子に抵抗が少ない若手メンバーに新の応援を頼んだ」。船橋氏の後援会幹部は、「船橋派」の一部が武部氏の支持に回ったと明かす。

 船橋氏は15年の道議選で自民党の公認を得られず、無所属で出馬した。武部氏は北見市副市長だった塚本敏一氏を党公認候補として擁立。両氏とも当選したが保守分裂状態となった。

 武部陣営は今回、道1区(札幌市中央区、南区、西区と北区の一部)に出馬した船橋氏の兄・利実氏への支援も持ち出し、船橋派に協力を繰り返し要請。船橋氏側も「次の道議選や来春の北見市議選に悪影響が出るのは好ましくない」と判断し、「共闘」に傾いた。

 一方、武部氏の父・勤氏が中選挙区時代に同じ自民党候補として争った鈴木宗男氏が代表を務める新党大地からは今回、推薦を受けた。武部氏は選挙中、「鈴木代表は声をからしながら『小選挙区は武部新を頼む』とおっしゃってくれている」と連携を強調。北海道新聞社の投票所の出口調査では、比例代表で新党大地に投票した人の6割が武部氏に一票を投じた。

 武部氏の得票率は前回を0・7ポイント上回る54・1%。自民党幹事長も務めた父・勤氏が道12区で戦った5回の選挙で、最も高かった03年の54・3%に匹敵する結果を残した。

 対する野党は、前回は旧民主党から出馬した水上美華氏(35)が保守的な政策を掲げる希望の党から出馬したことで、共産党新人の菅原誠氏(44)との候補一本化の道が絶たれた。

 道内では、民進党から小選挙区に出馬する予定だった11人のうち、立憲民主党や無所属で出馬し、共産党と候補者を一本化した8人が全員当選したのに対し、希望の党を選んだ3人は一本化が実現せず、1人が比例復活するにとどまった。

 水上氏の得票率は、公示9日前に出馬表明した前回を3・3ポイント下回る32・6%。前回は全面支援を受けたリベラル系労働組合の「大半が離反した」(陣営幹部)のが要因で、日本一広い選挙区で支持母体なしに戦うことの難しさがあらためて浮き彫りとなった。

 水上氏は衆院選で落選した場合、19年道議選の民進党系候補に回ると目されていた。だが今回、周囲の反対を押し切って希望の党を選んだことで「本人が望んでも、周りが許さない」との見方が広がっている。(衆院選取材班)

5228チバQ:2017/10/26(木) 21:58:32
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/140706?rct=n_shuuinsen_hokkaido
<道6区> 「共闘」佐々木氏快勝導く 今津氏、無党派層浸透は不発 西川市長巡り綱引きも
10/25 05:00

 与野党一騎打ちの激しい戦いを終えた衆院選道6区(上川管内)。立憲民主党の佐々木隆博氏(68)の最大の勝因は「野党共闘の成功」だった。敗れた自民党の今津寛氏(71)は距離を置いていた保守系道議や前旭川市長の応援を演出するなど票の掘り起こしを狙いながらも不発。両陣営は市民人気の高い西川将人市長(48)を巡って「綱引き」も繰り広げた。12日間の選挙戦で何が起きていたのか―。

 「市民が勝ちました」。当選が決まった22日夜、佐々木氏は支持者を前にこう切り出した。「市民」。それは佐々木氏がかねて念願し、今回実現した「野党共闘」を象徴する表現だ。

 佐々木氏の得票は13万6312票。投票率が前回より4・39ポイント上がったことを考慮して比べると、前回の自身の約10万5千票に、共産党の候補だった荻生和敏氏(67)の約2万5千票を乗せた分と「まことにぴったり」(佐々木氏)。全国的に与党が大勝する中、接戦も予想された戦いを“快勝”に導いたのが「野党共闘」だったことを裏付ける。

 連携には危うさもあった。地元連合の一部にある共産アレルギーから「保守寄りの層が逃げる」との懸念だ。しかし、ふたを開けると「ハレーションはなかった」(佐々木陣営)。佐々木氏が強調した「安倍1強打破」で一丸となり「小異を捨て大同につく」共闘の意義が浸透した結果だ。

 ただ選挙戦を終え、共闘継続に含みをもたせる声が共産側に出ている。共産党は比例代表道ブロックで1議席も得られず、道内当選者はゼロ。同党旭川地区委員会は「候補がいない選挙で比例票を積み上げられなかった」とし、戦い方の練り直しの必要性を話す。

■前市長にも要請

 「『どうして安住が』と思われる方もいるかもしれませんが、旭川の経済のため、暮らしを守るためです」。選挙戦中盤の15日、旭川市内の今津氏の街頭演説で、道議の安住太伸氏(47)が応援に立った。

 安住氏は今津氏が当選した2012年の衆院選にみんなの党(当時)から出馬し、約4万8千票を獲得した経緯がある。現在は道議会第3会派の北海道結志会に属し、自民党と一定の距離を置くが、今津氏陣営は「保守層に近い無党派層の掘り起こし」を狙い、応援を依頼した。

 今津氏側は同様にかつてあつれきのあった菅原功一前旭川市長にも声を掛け、応援演説を得た。「2人にアレルギーを感じる人はいる」との声もあるが「なりふりかまわぬ」(陣営関係者)態勢を敷いたのは、野党共闘に対抗するには「無党派層への浸透が不可欠」という危機感からだった。

 だが、結果は地元旭川で1万4千票以上の差で完敗し、市町村別でも7勝16敗。北海道新聞の22日の出口調査では無党派層の3分の2が佐々木氏に流れていた。今津氏の得票は前回比で約1万2千票増。保守票は固めたが、広がりに課題を残した形ともいえる。

■握手ビラに抗議

 西川将人旭川市長を巡る「綱引き」も加熱した。11日、旭川商工会議所主催の今津氏の個人演説会に西川市長が初めて登場。市長と距離のあった今津氏だが、経済界が応援要請して実現した。陣営には「歴史的瞬間」との声まで出た。さらに演説会で今津氏らと西川市長が握手した写真を掲載した選挙ビラを作製し、市内の一部に配布。市長の市民人気を自陣営に引き寄せようとの策だった。

 ところが、この写真が市長の許可なく使われたとして、後日、市長から抗議を受ける一幕があった。

 旧民主党の推薦を得て市長選を戦った西川市長は、衆院選で「等距離外交」の姿勢を示し、両陣営での街頭演説をしていなかったが、ビラの一件を契機に、佐々木氏の最後の訴えの際、今回初めて街頭での応援に立った。ビラの経緯に触れ「佐々木さんを応援していると皆さんに伝える必要があった」と誤解をただすためと報道陣に語った。

 西川市長の動きが票にどう影響したかは定かではない。だが、こう指摘する声がある。「与野党とも次の市長選で有利な形で西川氏『相乗り』の形をつくるための駆け引きが始まった」(市内の経済関係者)

 市長は4選への態度を明らかにしていないが、衆院選の結果は、来年11月の旭川市長選へさざ波を起こしつつある。(衆院選取材班)

5229チバQ:2017/10/26(木) 21:59:07
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/140470?rct=n_shuuinsen_hokkaido
<道10区>稲津氏薄氷513票差 市町村別19勝13敗 神谷氏、無党派の6割取り込む
10/24 05:00



 22日に投開票された衆院選道10区(空知、留萌管内)は、公明党の稲津久氏(59)がわずか513票差で立憲民主党の神谷裕氏(49)を振り切って4選を果たし、神谷氏も比例代表で復活して初当選した。各候補の支持層や有権者はどう動いたのか。北海道新聞が各投票所で行った出口調査や取材を基に分析した。

 空知管内24市町は稲津氏が11勝、神谷氏が13勝。留萌管内8市町村は稲津氏が全勝―。32市町村別の得票は、稲津氏から見て19勝13敗だった。2014年の前回衆院選は、岩見沢と深川の2市を除き稲津氏が全勝していた。

 稲津氏の陣営幹部は「共産党の票が神谷氏に乗った割には負けが少なかった」と話す。地元の芦別市で約2千票、保守の地盤が強い留萌市で約1100票、それぞれ神谷氏を上回り、薄氷の勝利につなげた。

 神谷氏は革新系が強い大票田の岩見沢市で約3700票、深川市で約1200票、稲津氏を上回ったうえ、砂川市や奈井江町でもリード。勝利まであとわずかまで迫った。陣営幹部は「留萌管内でも前回より差を縮められた。(有権者が多い)美唄では、もう少し詰めたかった」と振り返る。

 両者の得票率は稲津氏50・1%、神谷氏49・9%で、その差はわずか0・2ポイント。激戦の背景には、両陣営が進めた選挙協力があった。
■自民票が流出

 元岩見沢市長で自民党の渡辺孝一氏(59)は三たび、自公協力として比例代表に回った。これに対し渡辺氏の後援会の一部が反発。出口調査によると、自民支持層のうち一定数は神谷氏に投票した。

 共産党との共闘が成立した神谷氏は、立憲民主党と希望の党に分裂する前の民進党支持層と、共産党支持層のそれぞれ9割から票を得た。社民党支持層からは8割、無党派層からも6割以上を取り込み、幅広く支持を集めた。

 比例代表の投票先を「希望の党」とした人は、小選挙区で3分の2が神谷氏に入れた。同じく「新党大地」とした人は6割弱が稲津氏に、4割強が神谷氏に投票し、2分された。新党大地は前回衆院選では神谷氏に、今回は稲津氏に、それぞれ推薦を出していた。
■動きも対照的

 選挙戦での両者の訴えや動き方は対照的だった。

 稲津氏陣営のキーワードは「継続」。3期8年の実績や自公政権の維持をあげ「安倍政権で有効求人倍率や株価が上向いた」と強調し、安全保障では「北朝鮮問題は選挙目当ての野党には対応できない」と指摘した。企業回りで支持を掘り起こすとともに、個人演説会を重ね、40代以下の層や民間企業従事者、自営業の支持を固めた。

 神谷氏陣営のキーワードは「変化」。街頭演説を重視し、安倍晋三首相への批判や安保法制への反対を訴え続けた。暮らしの問題について「地域から病院やJRといった大事なインフラがなくなろうとしている。弱者に寄り添わない上から目線の政治を止める」と主張。60代以上の高齢層や無職、公務員・団体職員に浸透した。(衆院選取材班)

5230チバQ:2017/10/26(木) 22:00:37
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171024ddlk02010039000c.html
<岐路・2017衆院選青森>参院選共闘生かせず 升田氏、中央に振り回され希望合流 /青森
10月24日 00:00毎日新聞

 「リーダーたるもの、あらゆることを想定して対処しなければならない。力不足だった」。投開票から一夜明けた23日朝、青森1区で落選した希望の升田世喜男氏(60)は街頭でマイクを握り、行き交う人々にわびた。

 突然の解散や野党第1党の分裂、新党の誕生と、情勢が目まぐるしく変わる中で行われた衆院選。県内では自民が組織力で圧倒して3議席を独占した。一方、完敗した野党からは、中央に振り回されて共闘協議をまとめきれなかった「地方の力不足」が垣間見えた。

   ◆   ◆

 民進党の前原誠司代表が希望への合流方針を明言した9月28日夜、青森市の升田氏の事務所には陣営幹部ら十数人が集合した。党本部での両院議員総会を終えて帰青した升田氏はこれまでの経緯を説明。「皆さんの正直な気持ちを聞かせてほしい」と願い出た。

 「共産との関係も大事だ」「希望から出れば共産が候補者を立てるのではないか」「希望も嫌だが(比例がない)無所属よりかはましだ」。コの字形に着席した一人一人が思いをぶつけた。共産などとの共闘を求める声もあった。だが、「希望の党に入った方がいいとの意見が圧倒的に多かった」(升田氏)という。

 「民進党を残してもらいたいという思いが一番。もろ手を挙げて賛成しているわけではない」と複雑な心境を見せていた升田氏だったが今月1日、希望へ公認申請することを公言した。升田氏陣営にとっても、無所属で落選を重ねた過去の経験が重くのしかかり、比例復活の可能性を捨てきれなかった。

 だが、行き先に選んだ希望は小池百合子代表の「排除」発言で失速。今回選で与野党一騎打ちを期待していた県内の有権者から「升田さんが希望に行ってしまって残念」「これまで民進に入れてきたが今回は希望には投票しない」などの声が相次いだ。

 昨年の参院選で野党共闘を成功させた民進、共産、社民の3党は、今回の衆院選に向けて協議を進めていた。8月から9月にかけては護憲派の市民団体と連携し、野党が共通して合意できる政策項目の作成に取り組むなど進展も見せていた。だが、民進系の3人全員が希望へ合流したことで、共闘に向けた各党の努力は全て水の泡となった。

   ◆   ◆

 共闘の土壌がありながらも、中央の事情に振り回されて野党がまとまれなかった青森。ただ、他県ではこれまでの共闘の経緯から、統一候補を立てて勝利したケースもある。市民団体が共闘の仲介役を果たしてきた新潟などの一部の選挙区では、民進系の候補者が野党の統一候補として無所属で出馬し、自民の候補者を破った。

 立憲主義を掲げる野党と市民の共闘を目指すために結成された「市民連合あおもり」の成田博之さんは自戒も込めてこう言った。「市民の力不足もある。(分裂の状況でも)市民の力で『あなたを受からせるから』と言えば大きく変わったはずだ」

   ◆   ◆

 「選挙区は?」「津島淳!」。10月7日、むつ市で開かれた自民党支部の大会。「コスタリカ方式」で比例に回った県連会長の江渡聡徳氏は、約600人の支持者たちに、1区で立候補した前職の津島淳氏(51)を売り込んだ。区割り変更で1区に組み込まれた下北半島では、むつ市の宮下宗一郎市長を中心にした津島氏支援の市町村長連合が結成され、自民は組織戦を展開。津島氏は升田氏に下北半島で約1万4000票差をつけて勝利した。江渡氏は「自民党は一致結束できた。チーム力の差だ」とコメント。首長の応援も「仕掛けました」と笑った。

 党組織をフル稼働させた自民だが、希望の失速も攻勢に転じる格好の材料だった。各候補者は「主張を二転三転させる候補が良いか、一貫している候補が良いか。答えは明らかだ」(津島氏)などと批判した。

 今回選で野党第1党に躍り出た立憲が結党されたのは、升田氏が希望への公認申請を表明した翌日だった。津島陣営幹部からはこんな声が漏れた。「これまで風を読んできた升田さんが、判断の時期を1日読み違えてくれて助かった」【一宮俊介、佐藤裕太】

5231チバQ:2017/10/26(木) 22:01:56
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171024_21048.html
<衆院選青森>自民組織力で圧倒 1区区割り改定も利に

【解説】自民党が強固な組織力をフルに発揮し、2012、14年の衆院選に続き県内3議席を独占。対立候補に比例復活を許さず完勝した。野党は民進党と希望の党の合流により、数少ない勝機とみられた共闘戦略が破綻し、昨年の参院選で果たした野党統一候補の勝利は再現できなかった。
 区割り改定で選挙区は1減の3になった。自民は前回、野党候補に迫られた1区を最重点化。前議員津島淳氏の議席死守に向け、三村申吾知事をはじめ、小野寺晃彦青森市長ら選挙区内の首長、地方議員の厚い支持を取り付けた。
 津島氏は有権者の7割を占める青森市で安定した戦いを展開し、相手候補に約2万2600票の差をつけた。新たに編入された下北地方でも、各地域の組織をほぼ固めきった。
 希望前議員の升田世喜男氏は、前回の得票が津島氏を上回った地盤の五所川原市などを区割り改定で失った。希望発足を受け、同党公認を獲得。期待した追い風は公示後、急激に失速し、全市町村で津島氏に敗れた。
 編入された下北半島は原子力関連施設が立地し、自民支持層が多いとされる。選挙区事情の変容は野党にとって高い壁となった。升田氏は街頭活動を繰り返したが、自民の地盤を切り崩すには至らなかった。
 2区は前衆院議長で前議員の大島理森氏が東北最多得票で12選。地盤の八戸市で希望新人の工藤武司氏に2倍以上の大差をつけた。
 3区は現職で死去した元衆院議員木村太郎氏の地盤を、弟の木村次郎氏が引き継ぎ、希望新人の山内崇氏を寄せ付けなかった。
 希望の3人はいずれも民進党の公認候補だった。升田、山内両氏は共産、社民両党と候補者一本化に向けた協議を続けていたが、無所属になれば比例復活の可能性を失うことになり、結果的に共闘路線を排除する形になった。
 3選挙区は自民、希望、共産の三つどもえの構図となり、野党票は分散。安倍政権への批判票を吸収する受け皿になり得ず、自民の独走を許した。
(青森総局・横川琴実)

5232チバQ:2017/10/26(木) 22:04:55
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171024ddlk03010038000c.html
<衆院選2017>検証 1区 希望合流、説明に苦心 階氏、選挙結果は「失敗」 /岩手
10月24日 00:00毎日新聞

 「政治を変えるためにまず自分たちが変わるという覚悟で臨んだが、思った通りにいかなかった。チャレンジ自体は間違いではなかったと思うので、この失敗を教訓に変えて歩んでいきたい」。1区での当選から一夜明けた23日、盛岡市の事務所で記者会見に応じた階猛氏だが、自身が所属する希望の党が公示前勢力の57議席すら維持できなかった選挙結果については「失敗」と表現せざるを得なかった。

 希望の公約づくりにも関わった階氏は、民進党と希望との合流を「最善にして唯一の方策」と評価し、選挙期間中、有権者に理解を求め続けた。しかし、小池百合子代表の「排除」発言などで党勢は失速。政権交代どころか、野党第1党の座も得られなかった。

 今回、階氏の得票率は前回並みの52%だったが、共産新人の得票率が2・5ポイントほど伸びた。共同通信社が22日に実施した出口調査によると、1区では立憲支持層の2割弱、社民支持層の2割強が共産新人に投票。希望は安全保障政策や憲法改正などで保守的傾向が強く、共産関係者は「希望に幻滅した層が共産候補に流れたのだろう」と分析する。

 階氏も民進時代の支持層離れを懸念したのか、小池氏が応援に駆け付けた11日の街頭演説では「希望が憲法9条を変えるんじゃないか、といううわさも飛び交っているが、決してそんなことはない」と強調。「9条を含め憲法改正論議を進める」とした公約との整合性の説明に苦心する様子がうかがえた。

 立憲と希望の関係も焦点の一つとなった。比例代表で立憲は、県内で選挙区の候補がいないにもかかわらず、約12万票を獲得し、得票率は約20%に上った。選挙戦終盤、階氏からは「立憲と希望を合わせると、岩手では自民を上回る支持率だ。もう一段、深化して安倍政権を打倒する勢力が一本化できれば必ず政治は変われる」と、再結集を示唆するかのような発言も飛び出した。

 今回の希望の失速と、立憲の躍進は民進党県連にも波紋を広げており、一部からは「希望公認では自分の選挙は戦えない」との声も上がる。民進の前原誠司代表は23日、参院議員や地方組織の扱いを決着させたうえで代表を辞任する意向を表明し、希望への合流方針を見直す考えも示した。場合によっては、先に希望へ合流した階氏と、地方議員との間に「分断」を生じさせかねない危険性もはらんでおり、関係者は指摘する。「これからが彼にとって、まさにいばらの道になるだろう」【佐藤慶】

    ◇

 新党結成や野党再編などにより、対決の枠組みが急変した今回の衆院選。県内の選挙戦を振り返り、票の行方を検証する。

5233チバQ:2017/10/26(木) 22:06:06
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171025ddlk03010147000c.html
<衆院選2017>検証 2区 「活動の質」票差に 畑氏、希望で出馬「プラスにならず」 /岩手
10月25日 00:00毎日新聞

 「想像していた以上に得票をいただいた。期待感だと思う」。衆院選の投開票から一夜明けた23日朝、9選を果たした自民の鈴木俊一氏(64)は盛岡市の自宅で笑顔を見せた。沿岸南部を中心とした旧3区の7市町が加わり、本州一広い選挙区となった2区。引退した民進・黄川田徹氏(64)の票の行方が注目される中、その後継者をアピールした希望元職の畑浩治氏(54)に約3万1000票差をつけて快勝した。

 鈴木氏は「時間との戦いで、準備不足だった」と語るが、陣営の動きは早かった。解散後、新区域の大船渡市では後援会が発足。前回選で黄川田氏を支持した水産業者が会長に就任するなど組織的な動きと連動し、自民党の市町村支部も機敏に動いた。

 対する畑氏陣営も、前県議会議長を中心とする後援会ができたが、9月議会と重なり、県議たちが十分に動けなかった。民進県連の幹部は「活動の質の差が票差になって出た」と敗因を分析する。

 8月の内閣改造で五輪担当相に就任した鈴木氏に、選挙区内の自治体首長も「国政とのパイプ」を期待して次々と支持を表明した。前回選で「中立」だった柳村典秀滝沢市長や元民主党県議の野田武則釜石市長らが隣でマイクを握った。

 陸前高田市で20日あった個人演説会では、戸羽太市長が「被災地の声を政府中枢にストレートに届けてもらうチャンス」と支持を呼びかけた。鈴木氏も「黄川田さんの復興にかける熱意は十分に知っている。政党の後継者はいるのかもしれないが、仕事の後継者は私です」と強調した。

 同市は黄川田氏の出身地。畑氏は街頭演説で「第二のふるさと」と呼び、陣営関係者は「票を取り込める場所」と読んだが、同市の得票は約200票差とほぼ互角に持ち込むのが精いっぱいだった。他の沿岸南部の被災市町ではいずれも2000票以上の差がついた。

 2014年前回選の旧2区で、当選した鈴木氏の7万3661票に対し、畑氏は共産候補の得票を合わせると7万3298票。当初予定した民進、共産、自由、社民の野党統一候補として出馬すれば、互角に勝負できる計算だった。今回リベラル系の政党が対立候補を立てなかったため、畑氏は安倍政権の批判票の受け皿として、無党派層や反自民層の支持獲得を狙った。

 だが、共同通信社が22日に実施した出口調査によると、畑氏に投票と答えた人は、希望と立憲支持層の約7割、共産支持層の約6割にとどまった。政権批判票を固め切れなかったことがうかがえる。

 陣営にとっての大きな誤算は、小池百合子代表の「排除」発言などによる希望の失速だった。10日の公示後、小池代表や民進の前原誠司代表が相次いで県内入りしたが、畑氏は両氏と並ぶことはなかった。陣営幹部は「一緒に並ぶとイメージが悪い。こちらから断った」と明かした。

 畑氏は小選挙区の敗戦の弁で、希望からの出馬に「プラスになったことはない」と無念さをにじませた。惜敗率は76・1%。陣営関係者は「『まっとうな政治』を訴えるなら正直、立憲民主から出てほしかった」と悔やんだ。【藤井朋子】

5234チバQ:2017/10/26(木) 22:11:42
https://mainichi.jp/articles/20171026/ddl/k03/010/257000c

衆院選2017
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検証 3区 無所属出馬、功奏す 中選挙区時代の地盤でも優位に /岩手



毎日新聞2017年10月26日 地方版
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 衆院選から一夜明けた23日朝、共産党県委員会幹部のもとを自由党のベテラン県議が訪れた。「選挙戦ではいろいろとありがとうございました。今後も共闘の流れを大事にしていきましょう」。県議は、3区で17選を果たした同党共同代表、小沢一郎氏(75)への支援に対する感謝の言葉を述べ、両者は固い握手を交わした。


 今回、希望の党を軸とした再編を受け、民進党や自由党の一部が希望に合流するなか、小沢氏は無所属での出馬を表明。これを受け、共産は対抗馬擁立を見送り、小沢氏の自主的支援を決定した。前回選の旧4区で約2万4000票を獲得した共産の擁立見送りにより、小沢氏は幅広い層からの支持獲得に成功。得票率を前回から10ポイント近く伸ばし、自民の藤原崇氏(34)に約3万4000票差をつけて勝利した。

 一方、共産が擁立見送りの代わりに期待した比例票の大幅な上積みは実現せず、他の市町村と同様に3区内の多くの市町で票を減らす結果となった。ただ、県委員会幹部は「小沢氏の後援会役員や系列の県議、市議らは共産の比例票上積みのため、努力してくれた。末端の支持者に比例で共産と書いてもらうのはそもそもハードルが高い」と理解を見せ、両者にわだかまりはない。

 今回、区割り改定により新たに選挙区に加わった一関市の票の動向も焦点となった。「私も本当にご無沙汰ばかりしていたが、どうか以前と同様、それ以上の支援をお願いする」。20日、一関市でマイクを握った小沢氏が聴衆に向かって支持を訴えた。演説を聴いていた70代男性は「前回は(民進前職の)黄川田徹氏に入れたが、今回は小沢氏に入れる。野党統一候補みたいな存在だしね」。

 結果は、小沢氏が約3万5000票を獲得し、一関市だけで1万票余りの差をつけた。得票率も6割近くに達し、3区内の7市町のうち3番目に高い数字となった。同市は小沢氏にとって中選挙区時代の地盤で、小選挙区制への移行後も、後援会は定期的に会報を送り続けるなど支持者とのつながりを保ち続けた。陣営幹部は「このくらいの数字が出ることは予想していた」と明かす。

 一方、後援会の高齢化はいや応なしに進んでおり、目標の動員数に「全然足りない」との声も各所で上がった。21日、北上市での街頭演説に姿を現した小沢氏を横目に見ながら70代の男性がつぶやいた。「後援会も古くからの人ばかりで、つながりのない若い人たちを呼べない。本当は代替わりしなければならないのだが、もう無理だろう」【佐藤慶】

5235チバQ:2017/10/26(木) 22:12:18
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171024_31047.html
<衆院選岩手>野党攻勢に陰りも 沿岸部自民支持広がる

 【解説】区割り改定に伴い選挙区が4から3に減少し、1区は希望の党、2区は自民党、3区は野党系無所属の自由党代表が議席を獲得した。議席を得た3人の顔触れは前回(2014年)、前々回(12年)と変わらない。しかし戦いの内幕からは、野党攻勢、与党防戦が長く続いた岩手県政界に訪れつつあるかすかな変化が読み取れた。
 希望の「排除の論理」を支持者が嫌悪。1区と2区で明暗が分かれた。
 1区は前議員階猛氏が東北の小選挙区で唯一の党議席を死守した。選挙戦では二大政党制を目指す希望への合流の意義を強調。自民前議員高橋比奈子氏を地力で引き離し、5選をもぎ取った。
 2区の元議員畑浩治氏には逆風をはね返すだけの地力がなかった。元々は、野党4党の統一候補であることが国政復帰の最低条件だった。希望から立候補すれば共産、社民両党の離反は自明と分かっていながら、民進党県連の合流方針に従わざるを得なかった。
 1、2区とも中央政界の駆け引きに岩手の野党勢力が翻弄(ほんろう)された結果、15年知事選、16年参院選と時間をかけて築き上げた共闘態勢が一夜にして崩壊。全国に先駆けて野党共闘を進めてきた岩手だが、今後の再構築は予断を許さない。
 自民は2区で五輪相の前議員鈴木俊一氏が先代の故善幸氏から続く地盤を守り通算9選を決めた。現職閣僚の知名度に加え、震災で疲弊する水産業界や被災自治体の政権与党への期待を巧みに追い風へと変えた。
 鈴木氏は2回連続で野党の挑戦を退け、比例復活も阻止。沿岸部を中心に、自民が徐々に支持を広げている実態を印象付けた。
 3区の前議員小沢一郎氏は無所属の選択によって実質的に野党共闘を維持。選挙巧者ぶりを見せつけ自民前議員藤原崇氏を突き放した。ただ、後援会組織の弱体化は顕著。自民からは「票差ほど地力は負けていない」と声が上がった。
 岩手は19年に参院選と知事選が控えている。連続する大型選挙と中央政界の動きを両にらみで、与野党の駆け引きが今後も続く。
(盛岡総局・山形聡子)

5236チバQ:2017/10/26(木) 22:14:14
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171024_31012.html
<衆院選岩手>「小沢流選挙」ほころび 後援会高齢化 共産票に救われ


熱烈な支持者に握手して支援を呼び掛ける小沢氏(中央)=20日、岩手県一関市
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 衆院選岩手3区で自由党代表の小沢一郎氏(75)が連続17回目の当選を飾った。自民党候補との得票差は3万4000と、結果だけを見れば「完勝」だ。しかし鉄壁を誇った後援会組織は高齢化が著しい。あちらこちらで小沢流選挙のほころびが見え隠れする選挙戦だった。

 奥州市胆沢区であった17日夜の個人演説会は、小沢氏系列の県議や市議ら7人が応援弁士を務めた。だが集まった聴衆はわずか5人。並べられた座布団28枚はほとんどが空席となり、弁士たちの顔が引きつった。
 昔から小沢氏の支持者が多い胆沢区にあって「ここまで少ない演説会は過去になかった」。選対幹事長の関根敏伸県議が嘆息する。
 奥州市江刺区後援会は突然の衆院解散に対応が遅れ、2地区で後援組織を設置できなかった。過去の選挙では考えられない事態に地元支持者は「どの程度浸透しているか。気掛かりだ」と不安を口にした。
 選挙戦最終盤の20、21の両日には小沢氏自身が街頭演説に立ち、引き締めを図った。候補本人が不在でも動じなかったはずの後援会が「本人が来れば大丈夫」と胸をなで下ろした。
 随所に緩みが生じた小沢陣営。その主因が後援会の高齢化にあるのは明らかだ。結束を誇示する動員は困難となり、選対幹部は「ポイントを押さえた省エネ選挙をせざるを得ない」と明かす。
 選対幹部には区割り改定で編入された一関市の動向も不安の種だった。小沢氏が同市に足を踏み入れるのは中選挙区時代以来、24年ぶり。「正直、票が読めなかった」(陣営関係者)。
 それでも今回、小沢氏は13万票を獲得し、自民党候補に3万4000票の差をつけた。小沢氏は無所属から立候補することで野党共闘の枠組みを維持し、共産党の支援取り付けに成功。その共産党が前回、3区の市町で獲得したのが3万3000票だった。
 得票差3万4000。共産党票3万3000。「共産党の支援がなかったらどうなっていたか」。後援会幹部は、弱気な勝因分析を吐露した。


関連ページ:岩手政治・行政2017衆院選東北
2017年10月24日火曜日

5237チバQ:2017/10/26(木) 22:14:24
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171024_11017.html
<衆院選宮城>浮沈(上)野党の誤算 立民の風 読み切れず


競り合いに敗れ、支持者に頭を下げる鎌田氏。共闘を組んだ野党幹部も見守った=23日午前1時30分ごろ、仙台市泉区の事務所
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 22日投開票の衆院選は、県内6選挙区のうち自民党が5議席を維持し、野党は民進党系無所属の1議席にとどまった。政界再編に翻弄(ほんろう)され、足場を固めきれなかった野党。分厚い組織戦を展開し、逃げ切った自民。政党の浮沈を懸けた戦いの結末を追った。(衆院選取材班)

<岡本に譲れ>
 希望の党が直面した失速と、日増しに強まる立憲民主党への追い風は、誰も読み切れなかった。
 「解散直前に野党の混乱ぶりを露呈したのが敗因。力及ばず申し訳ない」
 23日午前1時半、宮城2区に無所属で立候補した元議員鎌田さゆり(52)は唇をかんだ。自民党前議員秋葉賢也(55)に、わずか1316票届かなかった。
 「鎌ちゃん、本当にごめん」。民進党県連代表の桜井充が駆け寄った。1区では22日午後8時、立民新人岡本章子(53)が早々と比例東北ブロックでの当選を決めていた。
 「知名度があるお前の方が有利だ。立民は岡本に譲れ」。公示1週間前、岡本と2人で立民入りを模索した鎌田に対し、県連幹部が電話で怒鳴りつけた。
 当初、立民は比例東北で1議席獲得が限界と見られていた。「岡本の比例救済を優先させる」と何度も説得を受けた鎌田は、無所属での立候補を受け入れた。
 無所属は政見放送や政党ポスターがなく、露出が制限される。共闘する共産、社民両党の地方議員はフル回転したが、自民の圧倒的な運動量に押し込まれた。
 選挙戦最終日の21日夜。市地下鉄南北線泉中央駅の改札口で、鎌田、秋葉の両陣営が数メートルの距離で互いに上り旗を立て、にらみ合った。後援会のメンバーは「1票でも取りに行く」と鎌田の名前を連呼した。
 一進一退を繰り返し、疲弊する鎌田を横目に、岡本は立民の上昇気流に乗った。ふたを開ければ立民は比例で3議席を取った。

<後悔はない>
 「許せない」「ふびんだ」。陣営からは風を見誤った民進県連に恨み節が漏れた。鎌田は「最終決断したのは私。一点の曇りも後悔もない」と話し、毅然(きぜん)とした態度を崩さなかった。
 5区は無所属前議員の安住淳(55)が8選を決めたが、笑顔は乏しかった。「野党が組めば政権交代になった。情けない選挙をした」と怒気をにじませた。
 希望から立候補し、共産との候補者調整が不調に終わった3区の新人一條芳弘(44)、4区の新人坂東毅彦(58)は惨敗し、見せ場すらつくれなかった。
 民進から飛び出した1区の希望新人伊藤優太(32)は22日深夜、閑散とした事務所で「立民が伸びた理由が分からない」と首をかしげるしかなかった。
 共産は3、4、6区に独自候補を擁立したが野党の混戦に埋没した。3区の新人吉田剛(35)は「民進の重大な背信行為さえなければ…」とつぶやいた。
 昨年の参院選、今年7月の仙台市長選に続く野党共闘での3連勝は不発に終わった。鎌田の事務所で、民進の桜井は「東京に戻り、前原誠司代表に言いたいことが山のようにある」と険しい表情を見せた。
(敬称略)


関連ページ:宮城政治・行政2017衆院選東北
2017年10月24日火曜日

5238チバQ:2017/10/26(木) 22:15:19
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171025_11013.html
<衆院選宮城>浮沈(下)自民の底力/組織戦徹底 逃げ切り


立民新人の猛追を振り切って当選を決め、支援者の拍手に笑顔を見せる土井氏=22日午後11時ごろ、仙台市青葉区の事務所
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 22日投開票の衆院選は、宮城県内6選挙区のうち自民党が5議席を維持し、野党は民進党系無所属の1議席にとどまった。政界再編に翻弄(ほんろう)され、足場を固めきれなかった野党。分厚い組織戦を展開し、逃げ切った自民。政党の浮沈を懸けた戦いの結末を追った。(衆院選取材班)

<危機感あらわ>
 数秒間の沈黙が、猛追をしのいだ激闘を物語っていた。
 22日午後11時ごろ、仙台市青葉区の事務所。4選確実の知らせを受け、報道各社のインタビューに臨んだ宮城1区の自民党前議員土井亨(59)は一呼吸置き、「支えていただいた方々に感謝したい。それだけです」と言葉をつないだ。
 立憲民主党への追い風を背に受けた党新人岡本章子(53)の巻き返しに、土井は終盤、防戦を余儀なくされた。22日の投開票まで残り3日の19日、自民県連幹部に「情勢が厳しい」と危機感をあらわにした。
 陣営は基本戦術の徹底と軌道修正を図った。支援者への電話かけを強化し、重ねた個人演説会は30回以上。「追い抜かれそうだ」と選挙カーの呼び掛け内容を切り替え、速度を5キロまで落とし、住宅街を縫うように隅々まで声を届けた。
 焦りが陣営の緩みを引き締め、「歯車がかみ合った」(自民市議)。追いすがる岡本を2万1419票差で突き放し、郵政民営化選挙で自民が大勝した2005年以来となる、10万票の大台に乗せた。
 「郵政選挙はあれよあれよの風があった。今回は風がなく、1票ずつ積み重ねた結果」と分析する土井。陣営幹部は「実績や日頃の活動の成果だ」と現職の地力を勝因に挙げた。

<大物送り込む>
 一騎打ちの2区では、自民の底力が僅差の大接戦を制した。
 6選を決めた自民前議員の秋葉賢也(55)と、民進系無所属元議員の鎌田さゆり(52)の票差はわずか1316。終盤、党本部は重点区に指定し、大物の応援弁士を送り込む重厚な戦いにシフトした。秋葉と不和だった党支部の地元議員も支援に入り、押し上げた。
 秋葉は当確直後の取材に「今回ほど後援会の力を感じた選挙はなかった」と強がったが、県連幹部は「党組織の応援がなかったら、議席に届かなかったことを分かってもらいたい」と、忠告した。
 いずれも自民前議員で3区の西村明宏(57)、4区の伊藤信太郎(64)、6区の小野寺五典(57)は早々と当選を決めた。5区で自民前議員(比例東北)の勝沼栄明(42)が及ばなかったが、自民は県内で5議席を保った。
 6区の防衛相小野寺は北朝鮮情勢の対応に専念するため、選挙戦中に一度も地元に入れなかった。本人の不在を守った陣営は、全国の小選挙区で最高の得票率を下支えした。
 選対本部長の県議畠山和純は「有権者の小野寺に寄せる信頼の強さを感じた。素晴らしい結果に感激している」と喜びに浸った。
(敬称略)


関連ページ:宮城政治・行政2017衆院選東北
2017年10月25日水曜日

5239チバQ:2017/10/26(木) 22:16:16
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171026_11020.html
<衆院選宮城>最大被災地から与党議員消える 復興遅れに懸念の声

 22日に投開票が行われた衆院選で、東日本大震災の最大被災地・石巻市を中心とする宮城5区の自民党前議員が議席を失った。2020年度末の復興期間終了まで残り約3年5カ月。政権与党の議員がいなくなった5区の首長や経済関係者からは、復興計画の実現を不安視する声が漏れる。
 「与党の議員として力になりたかった。断腸の思いだ」。5区で落選し、比例復活も逃した自民前議員の勝沼栄明氏(42)が23日未明、事務所で頭を下げた。
 選挙期間中、「復興のアクセルを踏めるのは与党だけだ」と声をからした。しかし、無所属前議員の安住淳氏(55)に約3万9000票差で敗れた。
 震災以降、5区には常に与党議員がいた。震災発生時は、当時の与党の旧民主党で国対委員長を務めた安住氏が存在感を発揮した。
 12年衆院選で自民は民主から政権を奪還し、安住氏と争った自民新人が比例東北で復活当選。14年は勝沼氏が安住氏に挑み、比例東北の最後の一枠に滑り込んで与党議席を守った。
 「パイプ役になる窓口がなくなるのは要望活動に影響が出る」と気をもむのは石巻市の亀山紘市長。勝沼氏が所属する派閥の領袖(りょうしゅう)の二階俊博党幹事長に、復興補助事業の延期などを7月に要望したばかりだった。
 石巻商工会議所の浅野亨会頭も「困った」と頭を抱える。石巻-酒田間を高規格化道路でつなぐ「みちのくウエストライン」構想の促進など、地域課題の解決には「時の政権につながる議員の方が実現可能性は高い」と言う。
 復興の完遂に向け、地元選出議員は与野党の別なく活躍が求められる。石巻魚市場の須能邦雄社長は「安住氏には今までと同様、地域の代表として被災地の声を国政に届ける役割を担ってほしい」と期待する。


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2017年10月26日木曜日

5240チバQ:2017/10/26(木) 22:20:43
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171024ddlk05010087000c.html
<激闘・衆院選2017>/上 1区 自民、手綱緩めず完勝 希望「しこり」解消せず /秋田
10月24日 00:00毎日新聞

 衆院選は前々回(2012年)、前回(14年)に続き、自民党が県内3小選挙区の議席を独占し、希望の党は辛うじて比例の議席をもぎ取った。各陣営の勝敗を分けたものは何だったのか。激闘を振り返る。【松本紫帆】

 「すべての皆さんに心から感謝申し上げる」「秋田のために頑張らせてほしい」

 22日午後8時過ぎ。当確が知らされた自民の冨樫博之氏(62)は、秋田市内の事務所に駆け付けた支持者に何度も謝意を述べ、深々と頭を下げた。早々に3選を決める圧勝にも、最後まで謙虚さを崩さなかった。

 「相手が見えない」。希望の党の結党により、ブームは起きるのか、公認は誰か……と陣営は気をもんだ。

 3日夕、松浦大悟氏(48)が希望の公認候補に決まり、前回比例復活を許した寺田学氏(41)はコスタリカ方式を受け入れ、希望の比例東北ブロックに回った。共産新人の斉藤大悟氏(38)を交えた構図が固まった。

 当初から陣営は後援会や支持者を含めた組織の引き締めに躍起。途中「優位か」との情報が流れたが、相手候補との「接戦」と記された情勢報道の新聞記事を事務所の壁や柱に何枚も張り出し、緊張感を演出した。中盤には所属派閥の“ボス”、石破茂元幹事長が街頭演説に1日中同行した。

 陣営関係者はこう語る。「相手側(希望)のバタバタぶりもプラス材料になったが、次回の相手は寺田さんかもしれない。『油断できない選挙になるね』と話している」

 陣営は目標得票数を初当選時(12年)と同じ約7万3000票に設定。結果はそれを6000票上積みしての完勝だった。

    ◇

 松浦氏は事務所を構えたのが希望の公認に決まった直後。出遅れが目立った。遊説では「新党だからこそ大胆な改革ができる」と訴え、有権者に駆け寄り握手を繰り返した。元参院議員だったことなど一定の知名度はあったものの、希望の失速なども影響した。

 また比例に回った寺田氏との連携もカギだった。公示当日などにともに街頭演説。だが寺田氏が「私自身がタスキをかけて訴えるつもりだったが、願いはかなわなかった」と悔しさをあらわにするなど、2人の「しこり」は解消されないままだった。

 松浦氏は23日、取材に対し「希望の党への逆風が強く、公認発表が公示直前で十分に支持者回りができなかった。今後は応援してくれる方がいる限り政治活動を続けたい」と打ち明けた。

5241チバQ:2017/10/26(木) 22:21:11
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171025ddlk05010009000c.html
<激闘・衆院選2017>/中 2区 自民、逆風紙一重でかわす 希望「個人の主張」訴え続け /秋田
10月25日 00:00毎日新聞

 22日夜、元法相の自民、金田勝年氏(68)の能代市内の事務所は静まり返っていた。午後10時10分ごろ「当選確実」の一報が入ると、どっと歓声が起きた。だが想定より1時間以上遅いバンザイ。金田氏は「こんなにハラハラする選挙は初めて」と語り、安どの表情を浮かべた。

 次点に1672票差の「薄氷の勝利」で、希望の緑川貴士氏(32)は比例復活で初当選をつかんだ。

 「逆風」。陣営は当初からこの2文字を気にしていた。法相として「共謀罪法」の新設を担当したが、国会答弁が不安定だとして野党に詰め寄られた。答弁に窮する場面が何度もニュース番組などで報じられたからだ。

 しかし選挙戦中盤までは新聞報道などで「優勢」との情報がもたらされていた。だが中盤以降には「向こう(緑川陣営)は組織力がないはずなのに……」と焦りに似た空気が広がり、80以上の後援会を引き締めた。

 党本部がテコ入れした。17日には安倍晋三首相、19日には小泉進次郎筆頭副幹事長が応援に入り、盛り上がりを見せた。一方で陣営関係者は応援弁士の連投を「『金田は(当選が)危ないんじゃないか』というイメージを(有権者に)逆に植え付けてしまったのでは」と振り返る。さらに「今回は自滅に近かった」と吐露した。

    ◇

 緑川氏は民進の公認予定だったが、公示直前に希望へ合流。連合秋田の推薦を得たが、系列の地方議員が少なく、後援会はほとんどなかった。

 前回の落選以降、選挙区内をくまなく回る「草の根」の活動を続けていた。街頭演説などで金田氏の国会答弁などへの批判はせず、地方(秋田)の地域振興を柱に自らの政策を訴え続けた。

 小池百合子代表の「排除」発言以降、党の勢いが失速。緑川氏は当初から「希望色」をほとんど出さなかった。党側から応援弁士の打診があったが、見送った。緑川氏は当選後、「待機児童ゼロなど都市部の政策を主張されても困る。公認をもらったのに複雑な気持ちだが、『自分で何とかしなければ』という思いで戦った」と明かした。

 希望との合流に、かねてからの支援者に「裏切り者」と批判されたこともあったという。だが票を伸ばし、共同通信の22日の出口調査では無党派層の約6割の支持を得た。“失速”の影響を最小限にくいとめ、滑り込んだ。【田村彦志、山本康介】

5242チバQ:2017/10/26(木) 22:21:33
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171026ddlk05010297000c.html
<激闘・衆院選2017>/下 3区 自民得票伸ばす 希望「風」吹かず /秋田
00:00毎日新聞

 自民、御法川信英氏(53)は希望、村岡敏英氏(57)との5回目の戦いを制した。

 大仙市が地元の御法川氏と、由利本荘市が地盤の村岡氏による選挙戦は親の代から続く因縁の保守対決。これまでは御法川氏の得票数が上回ったが、前回(2014年)は5600票差まで詰め寄られ、比例復活当選を許した。

 御法川陣営の幹部は「希望結党の当初はどんな風が吹くか分からず、警戒感が高まった」と打ち明ける。

 御法川、村岡両氏は互いに強固な基礎票が一定程度ある。「寛容な保守」を掲げた希望に保守派の浮動票が流れると、ひっくり返る恐れがあった。陣営は地盤固めを目指し、地方議員との連携を強化させるなど、引き締めを徹底した。

 選挙戦後半、党本部は秋田3区を重点選挙区に指定。安倍晋三首相や小泉進次郎筆頭副幹事長が相次いで応援に入った。

 これらが奏功し、終わってみれば10万票の大台を突破し、村岡氏との得票差は前回の2倍以上になった。

 陣営幹部は「希望は結局“無風”だった。希望に失望した保守層の受け皿になれたのではないか」と振り返る。

    ◇

 22日午後10時過ぎ、村岡氏の事務所は重苦しい空気が立ち込めた。用意したパイプ椅子は空席が目立った。敗北が判明すると、村岡氏は「私の力不足」と敗戦の弁を述べた。

 保守派を明言する村岡氏側は当初「合流は追い風」と期待を膨らませた。加えて3区に約1万6000人の組合員がいるとされる連合秋田の推薦を初めて受けるなど、プラス材料がそろった。

 しかし「小池百合子代表の『排除』と『(民進党全員受け入れは)さらさらない』の発言で雰囲気が変わった」(村岡陣営幹部)。序盤に小池代表が応援に入ったが、陣営側は有権者の反応が徐々に冷めていくのを感じた。

 陣営幹部は「保守の立場が明確になった意味では(希望に合流した)選択は間違っていなかった」と強調するが、「党自体が即席で、何を目指すか明確でなかった」と悔しさをにじませた。【川村咲平】

5243チバQ:2017/10/26(木) 22:22:17
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171024_41051.html
<衆院選秋田>自民てこ入れ奏功 2区批判票で希望復活

 【解説】自民党前議員が2012年、14年に続き全3選挙区を独占した。組織力と党本部のてこ入れで「自民1強」を維持した格好だが、安定した戦いを見せたのは1区のみ。特に2区は、希望の党新人が自民前議員への批判票を集めて肉薄、比例東北で復活した。二大政党制の実現を掲げた希望は序盤で失速。政党選択より地域や個人の戦いが押し出された。
 1区は自民前議員の冨樫博之氏が自民・公明支持層を手堅くまとめて3選。経済界からの支持も得て終始優勢に戦いを進めた。
 希望新人で元参院議員の松浦大悟氏は立候補表明が遅れた。自民陣営は、党内調整で地盤の1区から比例東北に転出した希望前議員寺田学氏との連携を警戒したが、両者の相乗効果は不発。野党の足並みの乱れが自民優勢を加速させた。
 2区は前法相で自民前議員の金田勝年氏が希望新人の緑川貴士氏を振り切り4選をつかんだ。
 金田氏は前回、緑川氏に全15市町村で完勝した。今回は、法相時代の「共謀罪」法案を巡る不安定な国会答弁に有権者が反発。地盤が大きく揺らいだ。
 自民は公示前から党幹部や閣僚を相次いで投入して引き締めを徹底したが、緑川氏が批判票の受け皿となって躍進。1672票差に詰め寄られ、比例復活を許した。
 3区は自民前議員の御法川信英氏が希望前議員の村岡敏英氏との5度目の対決を制し5選。党本部は終盤、3区を重点区に指定し、安倍晋三首相らが来援。地盤の大仙、仙北両市を固め、勝負どころと言われた横手市でも競り勝った。
 村岡氏は保守色が強く、希望入りは当初後援会に歓迎されたが、党の失速は想定を超えた。
 投票率は3選挙区とも前回を上回った。希望は全選挙区で自民との事実上の一騎打ちに持ち込んだものの、突然の野党再編や急ごしらえの政策が有権者に敬遠された。追い風が吹かないまま地力の戦いを強いられた上、共産党に政権批判票を一部さらわれ、結果的に自民の議席独占を許した。
(秋田総局・渡辺晋輔)

5244チバQ:2017/10/26(木) 22:25:00
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171025ddlk06010072000c.html
<戦いの後先>衆院選2017/上 自民が3選挙区独占 異例の選挙態勢 1区・遠藤氏、3市2町トップ頼みに /山形
10月25日 00:00毎日新聞

 山形市長・佐藤孝弘の携帯電話が突然に鳴った。9月24日朝、翌日には安倍晋三首相が衆院解散を正式表明するとみられていた。相手の遠藤利明の頼みは簡潔だ。佐藤の後援会幹部に衆院選の選対本部長を引き受けてもらえないか。「分かりました」。佐藤の返答もまた、簡潔だった。

 遠藤は国会議員7期を務め、閣僚も経験。現在は国家的イベントである2020年の東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長代行だ。「勝つのは当たり前」(陣営幹部)と当然視された今回選挙だが、本人は気を抜いていなかった。

 その懸念の一つは長年のライバルであった鹿野道彦=元民主党衆院議員・農相=にあった。小選挙区制となった1996年以降の対決では3勝3敗の五分。鹿野自身は2013年に引退したが、1区の野党系候補者は後継者と目されている。前回14年選挙では5万2000票余りもの差をつけたが、鹿野の影は常につきまとってきた。

 「今回選挙の敵手である荒井寛はPTAや青年会議所などの活動実績がある。未知数だった」と陣営幹部は解説する。さらに昨年夏の「参院選ショック」があった。勝利した舟山康江と荒井のツーショットのポスターを見かけ、遠藤が「こっちももっともっと張ってくれ」とせかした逸話が伝わる。選挙期間中は県外への応援はキャンセル。県内でも3区の加藤鮎子を除き、1区に張り付いた。

 頼みとしたのが、佐藤をはじめとする3市2町のトップたちだ。選対本部長には自身の後援会幹部を選ばず、従来とは異なる「異例の選挙態勢」(陣営幹部)をとった。特に「佐藤は県都で、遠藤とは異なる層を取り込んでいる」(同)と期待は大きかった。

 その効果は目標とする10万票の大台突破という結果に表れた。自民党は全選挙区を制し、野党候補に1区では約4万票差、2区では約1万7000票差、3区では約2万2000票の差をつけた。「想定よりも多く、名誉な数字で満足している」。当選後の記者会見で、遠藤は満足げに話した。

 しかし、「世代交代」を訴えてきた荒井陣営に流れたのは敗北感だけではなかった。幹部は「希望の党への合流をめぐる混乱の中で、6万票を獲得できた。リベラル支持層の離反も、思ったほどに深刻ではない」と再戦を誓う。昨年参院選のような共闘が実現していればと、野党関係者は声をそろえる。【二村祐士朗、野間口陽】(敬称略)

5245チバQ:2017/10/26(木) 22:26:35
https://mainichi.jp/articles/20171026/ddl/k06/010/008000c

戦いの後先
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衆院選2017/下 全3区での野党共闘 希望合流で幻に 近藤氏、判断に後悔なし /山形



毎日新聞2017年10月26日 地方版
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 鹿野道彦(元民主党衆院議員、農相)は反論する言葉を失ったという。衆議院が解散される前日の9月27日昼ごろ、東京・永田町の国会議事堂近く。内密に会合した相手は民進党代表の前原誠司だった。共産党を含めた野党共闘を求める鹿野に対し、前原は首を縦に振らなかった。


 「小池(百合子・希望の党代表)さんと一緒になることを決めました」。その翌日の臨時国会直後の両院議員総会で、民進は希望への合流方針を了承した。鹿野の描いていた県内全3区での野党共闘戦略は幻となった。

 その運命の日、2区立候補予定の近藤洋介は選挙区へのとんぼ返りをせず、都内某所での内輪の会合に参加していた。集まったのは東北選出の同僚議員たち。「中身はこれから作らなければならない。仲間とともに実現する」と決意した近藤は翌29日、希望への合流方針を正式表明することになる。

 党内は揺れていた。所属するグループの長であり、前首相の野田佳彦は「(民進を捨てて)離党した人の股はくぐれない」とし、無所属での立候補を良しとした。近藤を副経済産業相に取り立ててくれた「尊敬する兄貴」(近藤談)。そうした近藤の元に党重鎮から、重要なアドバイスが届く。「バッジをつけることを一番に考えるべきだ」。無所属では比例復活ができない、との意味だった。

 当時は会長として、民進党県連を率いていた近藤の即断。1区立候補予定の荒井寛はもとより、前回2014年衆院選は3区を無所属で戦った阿部寿一も悩み抜いた末、その後を追う。「3人が一つになれば発信力が違う。大きな風を起こせる」。希望の1次公認が発表された10月3日の新庄市での共同記者会見で、阿部は決意を述べた。

 「安倍晋三首相と小池だけが脚光を浴びて、民進は埋没する」。選挙期間中、鹿野は周囲に漏らしていたという。その予言が当たった。立候補した3人は全滅。比例復活さえかなわず、県内の野党系衆院議員はいなくなった。

 当選した自民の3候補が記者会見に応じていた23日朝、米沢市役所前の交差点。台風21号の影響による雨の中で、近藤はずぶぬれになりながら、マイクを握っていた。選挙を終えた朝には必ず立つ「原点の場所」。下した判断に悔いはないという。【深尾昭寛、佐藤良一】(敬称略)

5246チバQ:2017/10/26(木) 22:27:00
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171024_51050.html
<衆院選山形>票上積み自民盤石 共闘崩れて希望しぼむ

 【解説】小池百合子東京都知事率いる希望の党の各陣営が旋風と失速に翻弄(ほんろう)される中、手堅く組織戦を展開した自民党が2014年の前回に続き全3議席を独占した。民進党の公認や推薦で立候補する予定だった3人が希望の公認を得たため、2、3区で進んでいた野党共闘は頓挫。新党による政権交代への期待感もしぼみ、希望陣営は打開策を見いだせなかった。
 昨年7月の参院選で野党統一候補が自民新人に大勝した県内には共闘の下地が十分にあった。2、3区の場合、前回の非自民候補の得票数を足し合わせると自民候補を上回るという目算もあった。しかし民進系候補が希望にくら替えしたことで、状況は一変した。
 1区の自民前議員遠藤利明氏は、希望新人の荒井寛氏に4万票以上の差をつけて大勝した。
 2区は自民前議員の鈴木憲和氏が、希望前議員の近藤洋介氏を下した。票差は前回の7495票から1万7914票に広がり、近藤氏は比例での復活もかなわなかった。
 3区は前回1488票差で勝利をつかんだ自民前議員の加藤鮎子氏が、票差を2万票以上に広げ再選を決めた。希望元議員の阿部寿一氏は地盤の酒田市でも加藤氏に票の上積みを許した。
 自民は、県農協政治連盟の推薦や首長の支援も得て手堅い選挙戦を展開。安倍晋三首相、小泉進次郎筆頭副幹事長ら党幹部の応援も追い風に全3選挙区で前回を上回る得票数を上げた。
 対する希望はあえて政党色を出さず個人を前面に出す戦い方を選んだが、入党の理由や党の政策に関して説明を避ける姿勢は有権者の不信を招いた。
 片や自民、公明両党の比例得票率は前回を約3ポイント下回った。1区で圧勝した元五輪相の遠藤氏も「自民政権に対する批判は根強かった」と振り返った。選挙結果を政権の信任と受け取るのは早計だ。有権者の厳しい視線は、森友・加計(かけ)学園問題などで支持率を下げた解散前と変わっていない。
 与野党を問わず、有権者が求めたのは自身の行動への丁寧な説明だったのではないか。
(山形総局・阿部萌)

5247チバQ:2017/10/26(木) 22:29:11
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171024ddlk07010209000c.html
<衆院選2017>共闘、野党に風 8年ぶりに1区奪還 /福島
10月24日 00:00毎日新聞

 22日に投開票された衆院選では、野党共闘が県内で唯一成立した福島1区で民進系無所属の金子恵美氏(52)が、自民の亀岡偉民氏(62)が守る小選挙区の議席を奪った。自民が1区の議席を確保できなかったのは、旧民主党が政権を取った2009年衆院選以来8年ぶり。野党共闘は16年の参院選でも、民進候補を勝利に導いており、巨大与党を相手に互角以上の戦いに持ち込めることを印象づけた。【曽根田和久、尾崎修二、高井瞳】

 16年参院選では、民進、共産、社民の3党が安全保障関連法の廃止などを軸に、民進現職の増子輝彦氏に候補者を一本化。現職の法相、岩城光英氏を3万票近い差で破った。

 今回は1区だけで参院選に続く共闘が成立した。衆院解散直後に民進が事実上の解党方針を決め、金子氏は当初、希望入りに傾いていた。だが、改憲や安保関連法へのスタンスの違いから無所属を選択したことで、共産、社民との共闘が成立。共産が1区の公認候補の擁立を取り下げて「自民・亀岡」対「非自民・金子」の一騎打ちの構図を作り上げた。

 公示後は、各地であった金子氏の街頭演説に共産支持者が駆けつけた。志位和夫委員長が公認候補らの応援演説で来県した際は、選対幹部が志位氏とともにマイクを握って金子氏支持を呼びかけた。

 金子陣営は今回の得票結果からも共闘の手応えを実感している。14年に亀岡氏に約690票リードされた南相馬市は約1800票差で逆転。約2400票引き離された相馬市では約670票差に縮めた。さらに地盤とする伊達市では亀岡氏との差を広げており「共産票の上積みは大きかった」(金子陣営幹部)という。

 「できる限りの復興を進め、国政の場で頑張ってきた。それがなかなか理解してもらえなかった」。亀岡氏は小選挙区での落選が決まった22日夜、支持者に敗因をこう説明した。比例代表での復活当選が分かったのは23日になってからで「大事な県庁所在地のある1区で万が一議席を失ったら、どうしようかと思っていた」とほっとした表情を浮かべた。

 亀岡氏は、公示日の第一声で安倍晋三首相が応援演説に入り、人気の高い小泉進次郎・党筆頭副幹事長ら幹部も応援に駆けつけた。

 だが、亀岡氏は遊説先で「安倍さんは嫌い」と有権者に告げられるなど“反安倍”の空気を感じていた。投票日前日の最終演説でも「どこの遊説に行っても、安倍政権の悪口を言う人がいた。沖縄みたいな状況が生まれている。とんでもない話だ」と、米軍基地問題などで政権と対立する野党勢力が強い沖縄を引き合いに出した。

 亀岡陣営の選対関係者は「昨年の参院選同様に、無党派層が取り込めなかった。反安倍、反原発、反安保の声は根強い」と漏らす。

 劣勢を受け、亀岡陣営は連立を組む公明との選挙協力をより強化する作戦に出た。しかし、22日に共同通信社が実施した出口調査では、公明支持層の3割強が金子氏に投票したと答えており、公明票を固めきれなかった。

 「金子が掲げた政策は『平和』を掲げる公明とも近い」と金子陣営の幹部は分析し、無所属という立場も「票を投じやすい環境につながった」とみる。

 中央政界の野党再編の動きは流動的で共闘の行方も未知数だ。自民県連幹部は「野党候補を1本化されれば、やはり強い。(一騎打ちでも勝てるよう)力をつける必要がある」と話した。

………………………………………………………………………………………………………

 ◆開票結果

 =一部地域既報、比は重複立候補者の復活当選

 ◇1区=選管最終発表

当 126,664 金子恵美 52 無前

比 113,514 亀岡偉民 62 自前W

 ◇2区=選管最終発表

当  96,892 根本匠 66 自前W

   59,377 岡部光規 49 希新W

   18,279 平善彦 65 共新

    9,685 西村恵美 54 維新W

 ◇3区=選管最終発表

当  92,930 玄葉光一郎 53 無前

比  60,006 上杉謙太郎 42 自新W

   11,196 橋本健二 69 共新

 ◇4区=選管最終発表

当  68,282 菅家一郎 62 自前W

比  67,073 小熊慎司 49 希前W

    9,492 古川芳憲 66 共新

    8,063 渡辺敏雄 68 社新W

 ◇5区=選管最終発表

当  86,461 吉野正芳 69 自前W

   51,478 吉田泉 68 希前W

   16,154 熊谷智 37 共新

    7,186 遠藤陽子 67 社新W

5248チバQ:2017/10/26(木) 22:29:58
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171024_61049.html
<衆院選福島>反自民完勝許さず 民進系無所属受け皿に

 【解説】自民党が県内5選挙区のうち3選挙区で勝利を収め、残る2選挙区も比例復活し5人全員が議席を得た。希望の党は3人が全敗し、1人が比例で救われた。非自民勢力を結集した民進党系無所属が自民前議員から議席を奪い返し、県民の与党への不信感もにじむ結果となった。
 1区は民進系の前議員金子恵美氏が無所属で立候補し、自民前議員亀岡偉民氏との一騎打ちを制した。安保法制反対を貫き、希望入りを拒否。共産党が候補を取り下げ、与党批判票の取り込みに成功した。
 対照的だったのが同様に接戦となった4区。前回約400票差で辛勝した希望前議員小熊慎司氏が、自民前議員菅家一郎氏に約1200票差で敗れた。渡部恒三元衆院副議長らと共に二大政党制の実現を訴えたものの、共産、社民も独自候補を立てた野党分裂が最後まで響いた。
 希望は「原発ゼロ」なども訴えたが、急ごしらえの政策は有権者に響かなかった。東京電力福島第1原発事故に伴う避難区域を抱える5区では希望前議員吉田泉氏に追い風は吹かず、復興相の自民前議員吉野正芳氏が前回の3倍以上の差をつけて完勝した。
 2区は、知名度の高い元復興相の自民前議員根本匠氏が3新人を寄せ付けず圧勝。3区は無所属を選んだ民進系前議員玄葉光一郎氏が強固な後援会組織に支えられ議席を守ったが、前回落選後に地域をこまめに回った自民新人上杉謙太郎氏に比例復活を許した。
 比例代表の得票では、希望と県内に候補者を擁立しなかった立憲民主が合わせて41.33%を獲得し自民を10ポイント近く上回った。希望の自滅が選挙区で自民を利した格好で、県民が安倍政権を全面的に信任したとは言いがたい。
 安倍晋三首相は第一声に福島市を選び、東京五輪野球・ソフトボール競技の福島市開催決定などの実績をアピールした。県内の選挙結果は復興の「光」だけを強調する与党への違和感の表れとも言える。
 与野党を問わず、当選した8人は復興完遂へ改めて本気度が問われる。
(福島総局・高橋一樹)

5249名無しさん:2017/10/26(木) 22:30:41
【東京】
<衆院選 担当記者が振り返る>(上)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201710/CK2017102502000136.html
衆院選取材で都内を駆け回った記者たちが、選挙戦を振り返った。
 記者A 今回の衆院選は混乱したね。希望の党の公認候補発表は公示の一週間前。出馬会見が公示日前日の夜になった候補もいた。急ごしらえの陣営ゆえに、選挙が始まっても遊説日程さえ行き当たりばったりだった。
 記者B 静岡4区から東京16区に「国替え」した希望の田村謙治さん(49)は事務所を確保できたのは公認発表前日の今月二日。机などが整うまでは床に座っての作業だった。17区の希望西田主税さん(55)も事務所を探したが結局、連携する都民ファーストの会の都議の事務所を使った。
 記者C 希望の落下傘候補を支える選挙区の関係者も戸惑っていたよ。都民ファーストのある都議は「公認が決まった翌日に初めて会ったのに、数日後にビラや荷物が急にうちの事務所に届いた。必然的にうちの後援会で抱えざるを得ないが、人手も限られる」と頭を抱えていた。選挙直前、二人の都議が都民ファーストを離党したこともあり「希望の党の選挙を手伝いたくない、という支援者もいる」と困っていた。
 記者D 民進から出馬予定だった新人には公示前、希望の関係者からアプローチがすごかったみたい。ある候補者には、民進から希望に移った国会議員から電話があり「希望に来ないなら刺客を立てる」と具体名まで出されたという。別の候補も、この国会議員から何度も電話で説得されたとか。二人とも結局、理念が違うと立憲民主からの出馬を選んだ。希望の候補者擁立は相当難航した様子がうかがえるね。
 記者E 元職の櫛渕万里さん(50)にはやきもきした。解散が迫っても連絡が付かず、出馬会見を何度もキャンセルした。結局、民進を離党して希望から千葉3区で立つとファクスが届いた。無所属でも地元の23区で出ていれば、ノーベル平和賞で注目を集めたNPO「ピースボート」元事務局長という肩書をアピールできたのに。
 記者D 希望と立憲民主のどちらで出馬するかを巡り、選対に亀裂が入った候補者も。小池新党から出馬するよう候補者を説得するも失敗し、たもとを分かった元国会議員は「当選より理念を大事にするなんて政治を分かっていない。議席をもらってから何ができるか考えたら良いんだ」と恨み節をこぼしていた。ある意味、核心を突いているのだろうけど違和感も覚えた。理念より当選を大事にし過ぎる結果が、政治不信を招いている点も忘れてはならないと思う。
 記者F 選挙区の区割り変更の影響もあったね。十万人以上の有権者が入れ替わった7区は、立憲民主の長妻昭さん(57)より自民の松本文明さん(68)にとって不利だったと思う。新たに加わった目黒区の地区の商店街を、区議らの先導で練り歩いたが「若宮さん(5区の自民候補)じゃないの」と戸惑う住民もいた。逆に、7区から10区に移った中野区北部は、松本さんの自宅もあり、これまで票田だった地区だった。
 記者G 三軒茶屋駅前は区割り変更で5、6区の境界線が複雑になった場所。公示日の夕方、ここで5、6区の自民候補二人が続けて演説をした。二人の街宣車が並んだのは、両区の境界線となる駅前通り。掛け持ちする応援弁士もいて、合わせて一時間以上の演説の間、自民の支援者が集結した。選挙戦終盤に安倍晋三首相が応援に来た時も、ここで両候補と並んだ。区割りで混乱した有権者もいただろうが、陣営側は共演の相乗効果も狙えたのかも。

5250名無しさん:2017/10/26(木) 22:31:12
【東京】
<衆院選 担当記者が振り返る>(下)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201710/CK2017102602000120.html
記者H 19区の末松義規さん(60)は、野党再編のドタバタに巻き込まれていた。結局、立憲民主党から立候補して比例代表で復活当選したが、公示のころは「ひどく疲れている様子だ」と心配する声も聞かれたよ。選挙戦後半からは立憲民主の勢いを感じた。街頭でも「(期日前投票で)もう投票したよ」と握手する人が急増したね。
 記者F 7区では、立憲民主の長妻昭さん(57)に握手を求める有権者が多いのに驚いたよ。いくら「ミスター年金」として知名度抜群でも二、三分に一回とは。陣営も「前回の五倍以上」と言っていた。ある陣営幹部は、希望の党の小池百合子代表の「排除」発言で「立憲民主の候補者が『弱者』のイメージになり、応援したいと思われたのでは」と分析していたよ。
 記者I 18区は希望の失速で事実上、五度目の「土菅(どかん)戦争」に。序盤は自民の土屋正忠さん(75)が優勢だったが、立憲民主の菅直人さん(71)が巻き返した。立憲民主への追い風が大きいが、直前の武蔵野市長選で四野党の支持を得た元民主都議が自民推薦候補に大勝していた。菅さんは「市長選の勝利は大きかったね」と話していたよ。
 記者J 比例代表で復活当選した3区の松原仁さん(61)は「希望の看板はマイナスだったな」と本音をもらしていた。「立憲民主から出たら小選挙区でトップだったかもね」とも。選挙戦の途中から、たすきの色を民進時代の赤に戻すなど、必死に希望カラーを打ち消していた。
 記者K 21区で勝った希望の長島昭久さん(55)は、四月に民進に離党届を出して除名され、希望の結党に参加した。「排除」発言後、陣営は「支持者から長島さんは好きだけど小池さんは嫌いと言われる。個人の力だけで戦っている状態」とぼやいていたね。
 記者J 希望の失速を実感したのは、小池代表と民進の前原誠司代表が並んだJR大井町駅前。約三百人に熱っぽく訴えたが、反応は冷ややか。七月の都議選の熱狂がうそのようだった。去り際に「都政に専念しろ」とやじも飛んでいたよ。
 記者L 都議選といえば、公明が自民ではなく都民ファーストと協力し、12区に属する北区では自民が都民ファーストに敗れた。衆院選では自公の結束を強調し、公明の太田昭宏さん(72)の出陣式で、自民の北区議が太田さんの手を二分半も掲げて演説していたのが印象的だった。
 記者M 名字が同じ候補者も話題に上っていた。10区は「鈴木」さんが二人いた。うち身長一九〇センチの候補者は「背の高い方です」と強調していた。勝ったのはもう一人の鈴木さん。百四十六票が「鈴木」とだけ書かれ、案分された。1区と25区も名前や名字が同じ候補者がいて、判別できない票があったそう。
 記者G 希望の5区と6区の候補者が、7区の渋谷駅前にいたのは奇異だった。雨の中、街宣車の上でひたすら手を振るだけ。小池代表の到着後、やっとマイクで安倍政権批判や「しがらみのない政治」を訴えたが、自身の政策はさっぱり。集まっていたのは小池代表見たさのやじ馬で、5、6区の有権者はほとんどいなかったのでは。二人とも落下傘候補で小池代表頼みのようだった。
 記者I 確かに。希望の候補者は、小池代表のコピーのような演説が目についた。終盤、オリジナリティーが出てきたが、付け焼き刃の印象が残ったね。
 記者M 台風による荒天の投票日というのも強烈だった。10区の希望若狭勝さん(60)の事務所は、開票率13%で当落判明前なのに、安全のため支援者を帰宅させた。残った区議ら約十人の沈痛な表情が並ぶ事務所は、いたたまれない雰囲気に。比例復活もなく、落選が決まった翌日、若狭さんは「無党派層の人は天候にも多少影響される。もっと投票率が上がれば…」と嘆いていたよ。

5251チバQ:2017/10/26(木) 22:32:49
http://www.minyu-net.com/news/election2017/FM20171024-214622.php
【衆院選・激流の余波(自民)】県政界主導へ攻勢 復興策問われる姿勢
2017年10月24日    

衆院選の結果を分析する自民党県連役員たち=23日午後、福島市の自民党県連


 自民党が大勝し「安倍1強」は当面続く。県内では自民が5議席に増え、民進系の野党勢力は後退した。県内各党は結果をどう受け止めたか。今後の本県の政治への影響を探った。(敬称略)

              ◇

 「ブームや風に流されず、愚直に復興政策を訴え続けてきたことが県民に受け入れられた」

 投開票から一夜明けた23日昼すぎ、自民党県連幹事長の吉田栄光は、県庁に近接する県連会館で選挙結果を「勝利」と総括した。掲示板には、県内5小選挙区の公認候補者の名前の上にバラの花が咲いた。

 県内の5小選挙区は野党に対し3勝2敗。2014(平成26)年の前回衆院選と同じ結果だ。ただ、1、3区で敗れた前職と新人が比例復活を決め、政権を奪還した12年以来の全選挙区での当選を果たした。

 「自公政権で多くの復興施策を進め、復興の形を示してきた」。双葉郡選出県議の吉田は、悲願の5議席確保に、県民の復興施策への信頼を感じ取った。

 現職閣僚だった党公認候補が野党共闘に屈した昨夏の参院選の後、県連は組織強化と「政策本位の政治」の実現に向け、腐心した。
 参院選前に設立した約140の友好団体による政策フォーラムの会合を重ね、政策の浸透と人脈の形成に努めた。昨秋には震災で中断していた移動政調会を再開。国会議員や県議らが全59市町村を巡った。市町村長との意見交換では地域の課題を聞き、与党の政策実行力をアピールした。

 県連は24日に県議による全員協議会を開き、吉田に代わる新たな幹事長ら幹部人事を決める。衆院選の勝利を背景に、新たな執行部が県議会正副議長など主要ポストを独占し、県政界の主導権を握るための攻勢に出る構えだ。来年秋には知事選が予定されている。現在は自民と民進系で拮抗(きっこう)している県政界の勢力図に変化を及ぼす可能性もある。

 また、2年後には県議選が控える。県議会最大会派・自民党県議団の所属議員は27人。定数58の過半数に満たない。希望の党代表・小池百合子の発言や再編を巡るゴタゴタなど「敵失」の面も大きかった自民大勝。これが県内での党勢回復の契機となるのか。吉田は言葉を選びながら言った。「5議席をいただいた責任は重い。われわれの政治姿勢がさらに問われる」

5252チバQ:2017/10/26(木) 22:33:07
http://www.minyu-net.com/news/election2017/FM20171025-214994.php
【衆院選・激流の余波(民進)】地方不在再編嘆く 希望の追い風失速し苦悩
2017年10月25日    

衆院選の総括に臨む民進党県連の役員たち=24日午後、福島市


 「民進党がどのような政党、党名になっても、私たちは同志だと言えるよう、前進したい」。

 党福島県連代表代行で、衆院選福島1区に無所属で挑んだ金子恵美は24日、福島市で開かれた常任幹事会で、県連の結束の維持を強く訴えた。

 民進党県連にとっては予期せぬ衆院解散・総選挙だった。新党「希望の党」への民進合流に対し、県連所属の県議の中にも高揚感はあった。ただ、希望の党代表・小池百合子の「排除の論理」発言で希望への追い風は失速し、県連もまた、期待した「風」が吹かない中での選挙戦を強いられた。

 希望の候補者の選対幹部を務めたある県議は「希望が絶望に変わった」と恨み節をこぼした。県内小選挙区に立候補した希望公認の3人のうち、4区の小熊慎司が辛うじて比例復活したが、小選挙区の議席を獲得することはできなかった。

 衆院選を経て、県内の民進系国会議員は、希望、無所属、参院・民進に分裂した。同じ無所属でも、県連代表で3区の玄葉光一郎は希望への合流に深く携わり、金子は希望へ公認申請しないことを自ら決断するなど異なる判断の結果として選挙後の立ち位置は変わった。

 24日に県連幹事長に再任の亀岡義尚は「民進系の国会議員を支援していく方針に変わりはない」とするが、「希望への合流」「立憲民主党への参加」「無所属議員との連携」「民進再結集」など民進系国会議員の動きが複雑化し、県連は難しい判断を迫られている。

 県議団内部にも希望系、立憲民主系と支援労組、政治信条などに関わる分裂の可能性は否定できず、県連幹部は難しいかじ取りが続く。

 県連の苦悩とは裏腹に、中央主導で進められた公示前の合流劇同様、県連には中央政界の動向が伝わってこない。来年の知事選や再来年の参院選、県議選と選挙が続く中、県連組織は一枚岩を維持できるのか。

 ある県連幹部は「党勢が苦しい中でも民進党を支えてくれた地方の党員・サポーターの声に党本部はいつ耳を傾けるのか。これでは人心は離れていくばかりだ」と地方不在の野党再編を嘆く。(敬称略)

5253チバQ:2017/10/26(木) 22:33:35
http://www.minyu-net.com/news/election2017/FM20171024-214627.php
【衆院選・記者座談会】自民が参院選の雪辱 民進系は「王国」意地示す
2017年10月24日    

有権者の審判が下った衆院選。県民の声は候補者に届いたのか=22日、福島市のパルセいいざか


 自民党が圧勝し、安倍政権の継続が決まった第48回衆院選。県内5小選挙区では自民が3議席を確保、小選挙区で敗れた2候補も比例で復活当選し、念願の5議席獲得を達成した。取材を担当した記者が選挙戦を振り返った。(敬称略)

 A 全国的には「自民大勝」「希望惨敗」「立憲躍進」という三つの言葉に象徴される衆院選となった。県内小選挙区は、自民が野党勢力に3勝2敗と勝ち越した。昨夏の参院選で、党公認の現職閣僚が野党共闘候補に敗れた雪辱を果たした形となった。

 B 自民は2区で根本匠、5区で吉野正芳が圧勝し、閣僚経験者の貫禄を示した。8選を果たした根本は経済政策「アベノミクス」の成果や元復興相としての実績などを前面に出し、経済県都・郡山市の有権者の信任を得た。強固な後援会組織をフル稼働し、序盤から安定した戦いだった。復興相の吉野は、9月のいわき市長選で党いわき総支部が分裂した影響も危惧されたが、自民支持層が最後まで崩れなかった。公示直前、長年党公認争いを続けた元衆院議員の坂本剛二が、引退の意向を示したことも自民支持層がまとまった要因ではないか。

 A 最終盤までもつれた4区は、菅家一郎が大接戦を制した。菅家が議席を奪ったことが結果として、3区で敗れた上杉謙太郎が比例東北で自民5議席目を得て比例復活することにつながった。自民は、菅家の勝利と上杉の議席獲得で党勢拡大に向けた自信を深めたように思える。

 B 4区は会津地域と、編入された西郷村が選挙区となった。3度目の対決となった菅家と希望の小熊慎司は、いずれの市町村でも激しい「票取り合戦」を繰り広げ、最終的には大票田・会津若松市の票差が勝敗を分けた。前回、小熊に僅差で敗れた菅家は「どぶ板選挙」で票の上積みを図った。最終盤に人気弁士の小泉進次郎が会津若松市に入り、菅家支持を訴えたことも効果的だった。

 A 希望の党代表の小池百合子(東京都知事)の「排除の論理」への批判から同党が急激に失速する中、県内小選挙区では民進系無所属が2議席を死守したほか、4区で競り負けた小熊も比例復活を果たし、かつての「民主王国」の意地を示した。

 C 選挙で勝つためには「地盤」「看板」「鞄(かばん)」の「3バン」が必要だといわれるが、自民候補と互角、または互角以上に戦うだけの「地盤」があったということではないか。9選した3区の玄葉光一郎は、初当選から24年間で築き上げた集票組織が今回の選挙も堅固だった。4月の田村市長選で支援した現職が落選したことの危機感が組織の引き締めにつながった。

 A 1区では、無所属の金子恵美が自民の亀岡偉民に競り勝った。希望と民進の合流の動きの中でも無所属を選択したことで、選対組織が固まったように見えた。

 D 民進、共産、社民各県組織の支援を受けた野党共闘の枠組みが最後まで効力を発揮した。1区で共産が公示直前に公認候補の擁立を取り下げたことで、金子陣営に勢いがついた。元首相の野田佳彦や立憲民主党代表の枝野幸男らが勝手連的に、街頭演説で金子の支持を訴えた姿が印象に残った。

 A 今回の衆院選を踏まえ、今後の県政界の勢力図は変わるのだろうか。自民が県議会などでこれまで以上に主導権を握ることになれば、来年の県知事選にも一定の影響が出る可能性がある。

 D 県議会(定数58)で最大会派の自民党県議団は所属議員が27人と過半数を割っており、県内5小選挙区の勢力図を含めても自民と野党勢力とが拮抗(きっこう)した情勢は続くとみられる。復興施策の論争など互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら、県民生活の向上へ尽力してほしい。(取材班)

5254チバQ:2017/10/26(木) 22:35:05
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171024_71006.html
<衆院選東北>自民「信任」手応えなく 政権批判拭えぬまま


3選を決め、花束を受け取る津島さん(右)=22日午後8時35分ごろ、青森市の事務所
拡大写真
 第48回衆院選は自民、公明の与党が改憲発議に必要な3分の2を超える圧勝を収め、幕を下ろした。東北23選挙区は、政権批判をかわした自民が18議席を獲得。共闘のもやいがほどけた野党系は5議席に沈んだ。各地で繰り広げられた短期決戦の軌跡をたどる。(衆院選取材班)

◎激流劇流(上)熱狂なき圧勝

 風の行方が見えず、高揚感なき圧勝劇だった。
 投票箱が閉まった22日午後8時。「多くの皆さまのおかげだ」。青森1区の自民党前議員津島淳(51)は青森市の事務所で、3選を万歳三唱で祝った。
 2012、14年の衆院選に続き、青森県内の小選挙区は自民が全議席を独占。「市町村長の支援と合わせ、各地の支部に指示が浸透した」と県連幹事長神山久志は話し、地道に定石を打った効果を強調した。
 自民は東北各地で堅実な戦いぶりを見せつけた。投票率は東北6県とも50%を超えたが、戦後2番目の低さ。60%台後半を越えた05年の郵政民営化選挙、09年の政権交代選挙のような熱狂はなかった。
 「決して自民が優れているわけではない」。福島5区で7選をされた自民前議員の復興相吉野正芳(69)は23日午前、いわき市の自宅で自らに言い聞かせた。

<落選の瀬戸際>
 安倍政権の重要法案を通した立役者は、落選の瀬戸際に追い込まれた。
 「もう駄目かな、と思うシーンが何回もあった」。能代市のホテルで開票速報を見守った秋田2区の自民前議員金田勝年(68)は、冷や汗が止まらなかった。
 8月まで務めた法相時代、「監視社会を招く」と批判された「共謀罪」法案を巡る国会答弁が集中砲火を浴びた。地元でも不満はくすぶり続け、希望の党新人に1600票、得票率1.04ポイント差に詰められた。
 政権に殉じた功績がマイナスに働いた。「いやあ、ほっとした。ワイドショーの影響だ。女性票が厳しかった」。鈴木洋一県連副会長は胸をなで下ろした。
 「信頼していない 51.0%」。共同通信社が22日行った出口調査で、首相安倍晋三への有権者の厳しい視線が浮かび上がった。
 共謀罪法に加え、安全保障法制、森友・加計(かけ)学園問題…。安倍の強引、おごりとも映る政権運営への不満を、東北の自民候補者は敏感に嗅ぎ取っていた。

<封印した笑顔>
 「みんなの声、地方の声を聞けという厳しい声を頂いた。批判を受け止め、国民のために働く自民党にしなければならない」
 福島1区で民進党系の無所属前議員に敗れた自民前議員亀岡偉民(62)は、福島市の事務所でうなだれた。比例で復活して4選を果たすも、笑顔は封印した。
 安倍不信は各地でさざ波を起こしたが、与党はほぼ前回並みの勢力を維持した。希望、立憲民主党が公示直前に誕生し、野党が政権批判票を食い合う構図が与党圧勝劇を演出した。
 山形1区で8選を決めた自民前議員遠藤利明(67)は言う。「民進や希望の混乱がひどかったので、根強い政権批判が帳消しにされた結果だった。敵のエラーで勝った選挙かな」。盤石ではない「1強」の行く末を案じる。
(敬称略)


関連ページ:広域政治・行政2017衆院選東北
2017年10月24日火曜日

5255チバQ:2017/10/26(木) 22:35:32
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171025_11020.html
<衆院選東北>1強批判、立民押し上げ「ここまで伸びるとは」動き出す野党再々編


当選確実の報を受け、支持者と握手する金子氏(右)。無所属の選択が功を奏した=22日午後8時40分ごろ、福島市の事務所
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 第48回衆院選は自民、公明の与党が改憲発議に必要な3分の2を超える圧勝を収め、幕を下ろした。東北23選挙区は、政権批判をかわした自民が18議席を獲得。共闘のもやいがほどけた野党系は5議席に沈んだ。各地で繰り広げられた短期決戦の軌跡をたどる。(衆院選取材班)

◎激流劇流(中)民意の受け皿

 結党1カ月に満たない新党の新人が、投票終了直後に当確の花を手にした。
 22日午後8時10分。衆院選宮城1区に立憲民主党から出馬した岡本章子(53)の事務所は歓喜に包まれた。比例代表東北ブロックで党の議席獲得が決まり、単独1位で名簿登載された岡本は議員バッジを早々に確定させた。
 「ここまで伸びるとは誰も思っていなかった」。社民党宮城県連代表の岸田清実は驚きを隠さない。共産党と共に岡本を支援し、自民党と相対した。選挙区では及ばなかったが、追い上げは自民陣営を震え上がらせた。
 民進党代表代行だった枝野幸男が今月2日に旗揚げしたばかりの立民。「排除の論理」で勢いを失った希望の党を尻目に上昇気流をつかんだ。比例東北で3議席に届き、衆院の野党第1党に躍り出た。

<希望入り拒む>
 立民を押し上げたのは特定の支持政党がない「無党派層」だった。投開票日の出口調査で無党派層の3割が比例東北の投票先に立民を挙げ、自民、希望を上回った。政権批判票の一定数が、リベラルを掲げた小政党に流れ込んだ。
 非自民勢力が事実上一本化され、自民との一騎打ちになった福島1区。「政治信条を変えないという決断を理解していただいたことが勝利につながった」。接戦を制した民進系無所属前議員金子恵美(52)は目を赤く腫らした。
 安全保障政策や憲法改正を巡る考え方の違いから希望入りを拒み、無所属の戦いを選んだ。組織力を前面に押し出す自民と対照をなし、金子の選択は結果的に当選を呼び込んだ。
 「無所属で立った姿勢への共感、政党の枠組みを超えた支援、安倍1強への批判の受け皿になったことが勝因。終盤ほど手応えがあった」。選対幹部の口は滑らかだった。

<風向き見定め>
 東北の小選挙区に挑んだ野党系無所属は5人のうち4人が議席を勝ち取り、存在感を示した。23日、立民は民進系無所属の当選者らとの統一会派結成を視野に国会での対応を確認。選挙期間中から民進の再結集がささやかれるなど、駆け引きが既に始まっている。
 福島3区で9選を果たした前議員玄葉光一郎(53)は当面、無所属を続ける考えだ。自らが担った候補者調整の相手だった希望には「党運営を見極める」と距離を置き、「政治構造や野党再編の在り方、果たすべき役割を考えて行動する」と風向きを見定める。
 自公圧勝の現実を前に、宮城5区で8選を決めた無所属前議員安住淳(55)は野党再々編への思いを口にした。
 「穏健保守とリベラルを中心にした塊ができたらいい。希望と立民のやじろべえの真ん中に岡田(克也)さんや自分がいる。もう一度つなぎ合わせないと、自公に対抗できない」
 永田町の急流は、早くも次なるステージに向かう。(敬称略)


関連ページ:宮城政治・行政2017衆院選東北
2017年10月25日水曜日

5256チバQ:2017/10/26(木) 22:35:51
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171026_71010.html
<衆院選東北>希望「自滅」渦巻く怨嗟 議席岩手1区のみ


山形2区での落選が決まり、支持者に頭を下げる近藤氏=22日午後11時40分ごろ、米沢市の事務所
拡大写真
 第48回衆院選は自民、公明の与党が改憲発議に必要な3分の2を超える圧勝を収め、幕を下ろした。東北23選挙区は、政権批判をかわした自民が18議席を獲得。共闘のもやいがほどけた野党系は5議席に沈んだ。各地で繰り広げられた短期決戦の軌跡をたどる。(衆院選取材班)

◎激流劇流(下)混迷の果てに

 希望は打ち砕かれた。参戦を見送り都庁にとどまった「敗軍の将」に、各地で怨嗟(えんさ)が渦巻く。
 「一度、解党した方がよろしいかと思う」
 22日未明、衆院選山形2区で敗れた希望の党前議員近藤洋介(52)は比例復活の望みも絶たれ、米沢市の事務所で解党論をぶちまけた。
 昨夏の参院選で民進党県連会長として野党共闘を主導した近藤。民進と希望の合流で今回は希望から立ち、5回連続で堅持した議席を失った。
 「排除すれば巨大与党に立ち向かう力を結集できない。あの発想では党首の資格がない」。近藤は、代表の東京都知事小池百合子を痛烈に批判した。
 憲法9条改正と安全保障関連法容認で民進出身者に踏み絵を迫った小池。「排除の論理」は立憲民主党を誕生させ、党勢失速の引き金となった。

<悔しさにじむ>
 青森1区の希望前議員升田世喜男(60)は22日夜、青森市の事務所で一人、テレビに視線を向けた。画面にはパリ滞在中の小池。小首をかしげる升田のしぐさに悔しさがにじんだ。
 民進公認だった升田は「政権交代を起こせる」と希望からの出馬を決めた。小池の「失策」で旋風は一気にやみ、逆風に変わる。選挙中、升田は釈明に追われた。「希望は自民党の補完勢力ではない。そのようなことがあれば離党する」とまで言い切った。
 希望は衆院定数465の過半数を上回る235人を擁立した。東北は23小選挙区に17人を立てたが、議席は岩手1区のみ。政権奪取の「野望」はついえ、野党第1党の座すら立民に奪われた。
 升田も議席を失った。「政権を取る気がないなら身を置くつもりはない」。党へ最後通告した。

<「票奪い合う」>
 新党乱立に巻き込まれた既存政党も、混戦のあおりを受けた。東北で初の比例2議席を狙った共産党。参院選で成功した野党共闘の実績を踏まえ、前議員高橋千鶴子(58)に加え、仙台市議を辞した新人舩山由美(49)も立てた。
 皮肉にも東北最後の議席は、共闘した立民の3議席目に。共産が得た虎の子の1議席を担う高橋は「分断された野党が票を奪い合う形になった」と嘆いた。
 公明党は前回、悲願の比例東北2議席を獲得した。今回は定数1減の東北を重点区と位置付け、代表山口那津男が2度東北入り。前回より約3万票増やしたが、2議席は維持できなかった。
 党宮城県本部代表の庄子賢一は「風やムードで票が集まる党ではない。1票を取るのに時間と手間がかかる」と短期決戦の難しさをかみしめた。
 投開票から一夜明けた23日、大勝の余勢を駆る首相安倍晋三は憲法改正への意欲を示した。安倍を軸にじわりと動きだした改憲勢力、リベラル勢力の双方に再編の予兆が漂う。決戦の残像は流動化の様相をはらみ、新たな局面に突入した。
(敬称略)


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2017年10月26日木曜日

5257チバQ:2017/10/26(木) 22:38:57
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15087631218133
2017年10月24日(火)

2017衆院選・戦いの軌跡 (上)
自民 結束強め組織力で圧倒

次々と当確のバラを付ける自民党県連幹部=22日午後10時10分ごろ、水戸市笠原町の党県連本部、菊地克仁撮影次々と当確のバラを付ける自民党県連幹部=22日午後10時10分ごろ、水戸市笠原町の党県連本部、菊地克仁撮影
自民党県連が選対本部を立ち上げた3日、県連の幹部は戸惑っていた。解散後に急きょ結成された希望の党に対してである。海野透県連会長代行は「雲に向かって、霧に向かっていく感じ。民進、希望の彼ら自身もどうやっていくの? という感じではないか」と話した。

公示後の序盤情勢で、早くも希望の失速や与党の優勢が伝えられる中、自民各候補の陣営は「引き締めを図るのが大変」と楽勝ムードの広がりを警戒した。

「新聞、テレビは自民が過半数と伝えるが厳しい戦い。解散時は過半数割れもあると書かれた。相手(希望)の失速もあるが、そんなに簡単じゃない」。県連会長の梶山弘志氏は17日、常陸大宮市内の演説会で、初入閣した地方創生担当相として全国の激戦区を応援して回った感想を伝えた。

そして投開票から一夜明けた23日。県連幹部は「厳しいと思った茨城5区に勝ち、(比例単独名簿下位の)県連事務局長まで当選し、晴天のへきれき。民進の前原(誠司代表)さんのオウンゴールと言えるのでは」と振り返った。
■    ■
保守分裂の激しい選挙戦となった知事選の余韻が残る中での衆院選。知事選は、自民、公明が推薦する新人候補と現職候補の支持で分断し、選挙後に党県連が6県議を処分する事態にもなっていたことから、県内自民勢力の関係修復を図る場ともなった。

戒告処分を受けた1人、白田信夫県議は茨城1区候補の選対本部長を務め、「保守が割れた知事選のしこりはある。融和を図らなければ」と、当選に向けて結束を誓った。

知事選で現職候補を推薦した農協の政治団体・県農政連も関係修復に奔走。衆院選では、加倉井豊邦委員長が各区の自民候補の応援に駆け付け、党の主要な支持母体の一つであることをアピールした。

また、水戸市の高橋靖市長は、知事選で現職候補を支援したことについて「知事選と衆院選は別。本籍は自民」と自民候補を支援し、解散から投開票までの期間が短かったことから「もっと時間があれば融和が図れた」と話した。
■    ■
公明党との選挙協力の強まりも、政権与党の枠組みで臨んだ知事選での結束が大きく影響したとみられる。同党の推薦が得られなかった茨城5区の候補者の陣営は「比例は友党・公明党へ」と訴え続け、1996年以来となる小選挙区での勝利をもぎ取った。

一方で、自民党県連は前回2014年には設けなかった公明対策会議を設置。比例北関東の定数が1減となったことから「公明党の(現職)3人、有能な人材を北関東から当選させる」(梶山氏)と“恩返し”に全力。議員会でも「比例は公明」とげきを飛ばした。

結果は2議席にとどまったが、公明県本部の幹部は「選挙協力がなかったらと思うとぞっとする」と協力に感謝した。

分断した保守勢力の関係修復を図り、公明との協力関係を強化しながら、新人初当選や小選挙区初当選を含めて茨城7区を除く6選挙区を制し、「自民王国」の組織力を見せつけた。(黒崎哲夫)
◇    ◇
第48回衆院選は安倍政権の信任投票の色合いが強まり、政権与党が大勝した。県内小選挙区(比例復活含む)は自民が解散前勢力を維持し、希望(民進系)も比例復活で2議席を死守した。短期決戦となった各党の戦いを振り返る。

5258チバQ:2017/10/26(木) 22:39:20
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15088444701050
2017年10月25日(水)

2017衆院選・戦いの軌跡 (中)
希望 2議席死守も視界不良

比例復活で初当選を果たした希望の党の浅野哲氏(左)と青山大人氏=23日午前比例復活で初当選を果たした希望の党の浅野哲氏(左)と青山大人氏=23日午前
「完敗と申し上げるしかない」。22日夜、希望の党代表の小池百合子東京都知事が敗北を宣言した。水戸市内の民進党県連の事務所では、県連幹部の一人が、次々にテレビに映し出される同党の落選候補の姿を見つめていた。

解散直後、希望は二大政党制による政権選択選挙を掲げて立ち上がり、注目の的となった。しかし、小池氏の「排除の論理」をきっかけに、公示前には失速した。希望とたもとを分けた立憲民主党が第三極化して政権を批判する層の受け皿となり、野党第1党の座を譲る結果となった。

「一人の人気に頼るのは選挙では危険な賭け。新党のもろさが出た」と、県連幹部は声を落とした。県内は茨城7区を除く6選挙区の公認候補が小選挙区でいずれも落選。民進系4候補のうち2新人が比例復活で初当選し、民進の公示前勢力を何とか死守した。
■    ■
希望との合流方針を掲げたのは9月28日の衆院解散当日。県内の民進系候補が希望の公認を受けたのは、公示日(10日)の数日前だった。希望との折衝は民進本部の限られた幹部で進められ、“地方不在”のまま選挙戦に突入した。

公示後も小池氏が応援演説で来県した以外、「希望関係者との接触はほぼ皆無」(民進県連幹部)だった。なぜ希望なのか-。「情報が乏しいまま、希望の党の説明をしなければならないもどかしさがあった」(同)。新党への戸惑いや、合流の混乱などによるスタートダッシュの遅れが各選挙区の情勢に現れた。

肝心かなめの党の政策も「練りが足りない」などと非難を浴びた。原子力や憲法といった政策の一致しない党との合流も疑問視され、民進系の各陣営は対応に苦慮した。「こんなことなら民進党のままで良かったのではないか」との声が聞かれ“希望の看板”を前面にして戦えない中で、「とにかくやるしかない」と腹をくくるしかなかった。

それでも、前回2014年に続いて立候補した民進系2人の結果を見ると、茨城1区の福島伸享氏(47)は落選し、6区の青山大人氏(38)は比例で復活当選して当落が分かれたものの、投票率が前回を3ポイント以上下回る中で、福島氏が約5千票、青山氏は1万票以上、前回を上回る票を獲得した。
■    ■
一方、民進党の参院議員や地方組織の行方については今後の課題だ。「全くの白紙状態」(県連幹部)といい、希望の惨敗で今後の調整が難航することも予想される。民進再結党論がくすぶるなど、今後が見通せない状況もある。来年末に県議選を控え、「早期決着を望む」(県連幹部)と気をもむ。

県内に候補者がいなかった立民は、県内比例で自民、希望に次ぐ第3勢力となり、今後の県内での動きが注目される。連合茨城も「各政党の方向性を見極めたい」(幹部)とし民進、希望のほか、立民を含めた野党再編の動きを注視する。(朝倉洋、写真は村田知宏、嘉成隆行)

5259チバQ:2017/10/26(木) 22:39:38
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15089300328662
2017年10月26日(木)

2017衆院選・戦いの軌跡 (下)
公明/共産 政権批判票分散し苦戦

公明党の集会で与党の結束をアピールする(左から)井手義弘公明県本部代表、梶山弘志自民県連会長、石井啓一国交相、田所嘉徳氏、大井川和彦知事=9日、水戸市千波町公明党の集会で与党の結束をアピールする(左から)井手義弘公明県本部代表、梶山弘志自民県連会長、石井啓一国交相、田所嘉徳氏、大井川和彦知事=9日、水戸市千波町
「敵の姿が見えない。これじゃ守れないし、攻めることもできない」

選挙戦終盤、公明党県本部幹部は頭を抱えた。情勢調査で立憲民主党の躍進が予想される中、県内に独自候補がいない同党相手の舌戦は盛り上がらず、攻めあぐねていた。

「主戦場」となる比例北関東ブロックで掲げた目標は改選前3議席の確保。これまで同ブロックで「最後の議席」を競り合ってきた経緯があり、定数1減の今回は「ぎりぎりの戦い」(石井啓一・県本部顧問)と背水の陣で臨んだ。

自民との選挙協力を一層強め臨んだが、与党の枠組みで「公明の独自性を出し切れていない」(県本部幹部)との不安は的中。結果、県内比例票は前回から約2万1千票減らし約16万9千票に。同ブロック最終19議席目は立民に奪われ、2議席獲得にとどまった。

井手義弘県本部代表は「これまで安倍政権の『ブレーキ役』として一定の受け皿になってきたが、公明にとどまっていた政権批判票の一部が今回は立憲民主まで流れた」と悔やんだ。
■    ■
一方、小選挙区では存在感を示し、激戦区では公明が自民候補らの「カンフル剤」(県議)になった。象徴が自民と希望の党の事実上の一騎打ちとなった6区だ。

公明の推薦作業は連立パートナーの自民候補とはいえ、選挙協力の態勢を加味し、候補者ごとに推薦を出す時期をずらして濃淡を付けるのが慣例だった。

だが今回は6区の自民新人・国光文乃氏を第1次候補として推薦する異例の対応に踏み切った。国光氏擁立を巡る地元の混乱などから一枚岩とはいえない陣営に対し「手遅れになる」(県本部幹部)というメッセージだった。

各地で開いた公明の集会や街頭演説には、推薦した自民候補らを招いて相乗効果につなげ、推薦候補6人全員の選挙区での当選を支えた。井手代表は今回の自公協力で得た手応えをこう振り返った。「国政選挙だけでなく、立ち位置の違いを互いに認めた上で役割分担を図る。そういう成熟した連携に向けた一歩を踏み出せた」
■    ■
共産党も政権批判票の分散によって、比例票が伸び悩む厳しい戦いとなった。

県内比例票は前回2014年の約12万2千票から4万6千票以上減らして約7万5千票にとどまった。立民は県内に小選挙区立候補者がいないにも関わらず23万票台を獲得し、希望の党の25万票台に追いつく勢いを見せ、政権批判票が割れた。共産党県委員会の田谷武夫委員長は「共闘の相手である立憲民主党が伸びたのは良かった。ただ、その強い風に耐える、私たちの地力が不足していた」と話した。

共産党は立民と共闘したが、県内の民進系は全員希望の党から立候補するなどしたため、野党共闘はかなわなかった。田谷委員長は小選挙区の野党全体の得票数を踏まえ「統一候補で戦えば勝利できた区もあった」とし、「結果を受けて市民と野党の共闘を進めたい」と見据えた。(戸島大樹、成田愛)

5260チバQ:2017/10/26(木) 22:40:59
https://news.goo.ne.jp/article/ibaraki/region/ibaraki-104892181.html
茨城7区 中村喜四郎(なかむらきしろう)氏 後援会の底力発揮
10月23日 06:41茨城新聞

茨城7区 中村喜四郎(なかむらきしろう)氏 後援会の底力発揮
茨城新聞
(茨城新聞)
無所属前職の中村喜四郎氏がこれまでにない激しい選挙戦を制し14期目の当選を果たした。
 中村氏は、安保政策や経済政策などを巡り、これまでにない強い政権批判を展開。後援会「喜友会」を軸にした「草の根」的な強いネットワークをフルに生かして票を固め、逃げ切った。日常的な遊説やボランティア活動、勉強会などを通して構築した有権者との「顔の見える関係」が勝利の決め手になった。
 自民前職の永岡桂子氏は、昨年から選挙区内の3市長選で支援した候補が次々と当選し陣営の士気は高かったが、小選挙区初当選には届かなかった。3大臣を応援弁士に招き党中央とのパイプをアピールしたが、票固めのきめ細かさで及ばなかった。
 共産新人の石嶋巌氏は、憲法9条改正反対などを軸に政権批判を主導したが広がりを欠いた。
 ■真っ向勝負挑んだ 境町の中村喜四郎氏の選挙事務所では、午後10時25分ごろ中村氏が祝勝会に現れ、「皆さんのおかげで当選でき、ありがとうございます。厳しい戦いに勝てたのは後援会、女性組織『県西なでしこ会』、公明党の力を結集してもらったおかげ。初めて立候補したときは後援会の力だけで戦った。もう一回原点に戻り後援会の力を結集し自民党に真っ向から勝負を挑みたかった」と喜びを語った。
 【略歴】岩井自動車学校社長。当選14回。元建設相、科学技術庁長官、自民党総務局長、同党道路調査会長、衆院建設常任委員長。日本大卒。境町

5261とはずがたり:2017/10/26(木) 22:42:08
>>5210区 

東筑から東大、外交官と有能な緒方をやめさせてはいかん。
弱い野党暮らしではやってられないだろうが、、

緒方さん引退の意向 「希望選択の責任負う」 /福岡
毎日新聞2017年10月24日 地方版

衆院選
福岡県
選挙・福岡
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 22日に投開票された衆院選で福岡9区に希望の党から立候補し、落選した前職の緒方林太郎さん(44)が、政界を引退する意向を示していることが複数の関係者への取材で分かった。緒方さんは23日、毎日新聞の取材に「しかるべきタイミングで(引退の)意思決定について説明責任を果たす機会を設けたい」と語った。

 緒方さんは八幡西区出身で東筑高校卒。外交官試験に合格して東京大を中退し、外務省に入省した。中東や条約の課長補佐を務め、2009年衆院選で当時の民主党から立候補し初当選。12年に落選後、14年に比例で再選し、今年9月の衆院選公示直前まで民進党県連代表を務めていた。緒方さんは引退の理由について明言を避けたが「あれだけ頑張ったのに及ばなかった。希望の党を選択した結果の責任を負いたい」と語った。【比嘉洋、井上卓也】

〔北九州版〕

5262チバQ:2017/10/26(木) 22:42:19
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15086746309032
2017年10月23日(月)

茨城5区 石川昭政(いしかわあきまさ)氏 子育て世代に訴え

勝利を祝った後、会場に訪れた支持者らを握手しながら見送る石川昭政氏=日立市旭町のホテル勝利を祝った後、会場に訪れた支持者らを握手しながら見送る石川昭政氏=日立市旭町のホテル
2回連続で比例復活当選だった自民前職の石川昭政氏が「5区はまだ政権交代を果たせていない」と訴え、民進系の希望新人、浅野哲氏、共産新人の川崎篤子氏を退け、悲願の小選挙区での当選を果たした。

住民一人一人と意見交換しながら築いてきた独自の後援会組織と、自民支援の企業や団体を回り、結束を呼び掛けた。女性の後援会組織を立ち上げ、「幼児教育の無償化」などを訴え、子育て世代への浸透を図った。各地の街頭演説には公明の市議が駆け付け、自公による政治の安定、政策継続の必要性を印象付けた。

9期務めた大畠章宏氏の後継の浅野氏は電機連合の全面的な支援を受けたものの、知名度不足を補いきれず、労組以外への広がりをつくれなかった。

川崎氏は森友・加計問題や東海第2原発の再稼働反対などを訴えたが、支持を拡大しきれなかった。

■県北の時代つくる
支援者らが集まった日立市旭町のホテルでは、午後9時55分ごろに石川昭政氏の「当確」の速報が流れると、「ついにやった」と悲願達成の喜びに沸き返った。石川氏は「21年ぶりに歴史の歯車が回った。急な選挙だったが、皆さんの支援で結果を出せた。今日はゴールではなく、新しい県北の時代をつくる、国政に新たな風を送るスタート。精いっぱい頑張ることを誓う」と感謝の言葉を繰り返した。

【略歴】党衆院茨城5区支部長、党青年局次長。当選3回。元党本部職員、同幹事長室、同選挙対策本部。国学院大大学院修了。日立市十王町友部

http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15086746483564
2017年10月23日(月)

茨城6区 国光文乃(くにみつあやの)氏 手厚い支援追い風

初当選を決め支持者らに出迎えられる国光文乃氏=つくば市吉瀬の選挙事務所初当選を決め支持者らに出迎えられる国光文乃氏=つくば市吉瀬の選挙事務所
自民新人の国光文乃氏が、元県議で希望新人の青山大人氏、共産新人の古沢喜幸氏を退け、初当選を飾った。

国光氏は、12期務めて引退した丹羽雄哉氏の地盤を引き継ぎ、選挙区内の市議らの手厚い支援のほか、公明の推薦を受け選挙戦を展開。県外出身で出馬表明が2月と遅かったこともあり知名度で劣ったものの、丹羽氏や市議らと共に地道に支持者回りやミニ集会を重ね、浸透を図った。安倍晋三首相らも応援に駆け付け、組織を引き締め。浮動票も取り込み、勝利した。

2度目の挑戦の青山氏は、連合茨城の支援をバックに各地で善戦したが及ばず。地元出身、地域密着をアピールし幅広く訴えたが、浸透し切れず、またしても自民の高い壁に阻まれた。

古沢氏は政権批判票の受け皿となれず、共産支持層以外の支持も十分広がらなかった。

■今からがスタート
つくば市吉瀬の国光文乃氏の選挙事務所には、午後7時ごろから支持者らが集まりだし、同10時すぎに「当確」の速報が流れると、拍手が湧き起こった。陣営幹部や支持者と握手を交わした国光氏は「厳しい選挙の中、(当選は)応援してくれた皆さん一人一人のおかげ。感謝の言葉がありません」と喜びを語った。「今からがスタート。地域の課題を私にぶつけてほしい」と笑顔を見せた。

【略歴】筑波メディカルセンター医師。当選1回。元国立災害医療センター医師、厚生労働省医系技官。東京医科歯科大大学院博士課程修了。つくば市研究学園

5263チバQ:2017/10/26(木) 22:43:03
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15086713128480
2017年10月23日(月)

衆院選・茨城県内解説 組織力の差が鮮明



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衆院選は、公示直前の野党再編による希望の党の結成で一時は2大政党による政権選択選挙が強調され注目を集めたが、立憲民主党の結成による3極化などで、実質的に安倍政権の信任投票の色合いが強まった。この中で、長期にわたる安定した実績を強調した自民党が茨城県内でも盤石の力を見せつけ、5区で悲願の選挙区勝利を果たすなど7小選挙区のうち6選挙区を制して前回を上回り、「自民王国」をより強固にする結果となった。

公示前、自民県連幹部は、希望結成の動きについて「都会と地方は違う」とし、「風は吹かない。微風だ」と分析し、地盤固めに専念していた。

党県連にとって衆院選は、直前の8月にあった知事選で亀裂が入った支持団体との修復の場でもあった。県農政連や県建設業協会などは、選挙区ごとに濃淡はあったものの、単位農協や協会支部を中心に各区の自民候補を支援。激しいつばぜり合いとなった知事選での「選挙疲れ」も懸念されたが、対希望候補の激しい選挙戦が一体感を生み、各候補を勝利に導くとともに関係修復につながった。

一方で、希望に合流した民進系の4候補は、公示前の公認決定の遅れなどで、組織的な動きに遅れが目立った。さらに、選挙戦の3極化によって希望が結党時の勢いを失ったことなどが大きく影響し、各区で予想以上の苦戦を強いられた。

選挙戦終盤の17日には小池代表が県内入りし、1、6両区内で応援演説したが、序盤戦の自民候補との大きな差は埋まらなかった。このうち5区は、固い労組票を背景に大畠章宏元国交相が6回連続で小選挙区を勝ち抜いてきた金城湯池を譲り渡す結果となった。

選挙後は、民進党の参院議員の動きとともに、党の地方組織をどうしていくか、民進党の再結党の動きなどの有無も含めて注目される。

衆院選を巡る野党再編の一連の動きは、自民にとって「組織を伸ばすチャンス」(党県連幹部)と受け止められている。希望と立憲民主の二つの新党が組織され、自民に対抗する2大政党への結集の動きが遠のいたことは、有権者の関心低下につながったとみられる。

「大義なき解散」と批判された選挙戦は、改憲に関して自民が公約に掲げ、希望も改憲勢力を名乗ったが議論は深まらなかった。選挙結果は「改憲派」が多数を占めることになったが、論議は煮詰まっていない。

本紙が実施した衆院選終盤の世論調査によると、憲法9条に関しては、県内有権者(2800人に調査)の48・6%が改正に反対しており、今後は国民を巻き込んだ議論が求められそうだ。

来年末には県議選が予定される。知事選と衆院選を経て県内政界の勢力図がどのように変化していくのか、動向が注目される。 (報道部・黒崎哲夫)

5264チバQ:2017/10/26(木) 22:44:27
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171025ddlk09010094000c.html
<激変・衆院選2017>検証/上 相次いだ新党結成 自民、危機感がプラスに 「追い風」より「漁夫の利」 /栃木
10月25日 00:00毎日新聞

 衆院選は県内でも自民党が支持を集め、小選挙区で4議席を維持した。公示前は新党が相次いで結成されるなど、混沌(こんとん)とした様相を呈した選挙戦。自民大勝の裏にあった関係者の思惑、誤算とは? 「激変」の跡を振り返った。【野口麗子、萩原桂菜】

 「対立候補が見えなくなった」「民進党が事実上の解党だって?」。衆院解散を翌日に控えた先月27日。結成間もない希望の党と民進党が連携する方針が報じられた。当時、県庁議会議事堂にいた自民党県連関係者に動揺が広がった。県連幹部は立候補予定者や関係者に慌ただしく連絡。対応に追われていた。

 希望の党の小池百合子代表は東京都知事選、その後の都議選と無党派層を取り込み、「小池旋風」を巻き起こした。世論を動かす「劇場型選挙」を展開されることに危機感を抱いても無理はない。

 ただ、この危機感がプラスに働いた。3区で3選を果たした自民の簗和生氏(38)は公示前、地元県議との関係がぎくしゃくしていると伝えられた。しかし、「見えない敵」への警戒心から関係者が一致団結。県連はすぐに選対本部の緊急会議を招集し、危機感を共有していった。さらに選対本部は支持者に期日前投票をするように徹底的に呼びかけた。先手、先手で組織固めを図ったという。

 ふたを開ければ、1区で12選を果たした船田元氏(63)が「潮目が変わった」と評した小池代表の「排除発言」などもあり、公示前の段階で希望の党は急失速。ある自民の陣営幹部が「公示後からは(組織が)緩んできた」と漏らすほどだった。

 3区では、渡辺喜美参院議員(65)の出馬断念を受けて急きょ立候補した妹の渡辺美由紀氏(58)が「渡辺家」の後援会回りに追われるのをよそに、簗氏には、新たな票の掘り起こしを行う余裕すら感じた。結果は前回選より1万票あまりを上積みして約7万4000票の快勝だ。

 1区は、民進を離れた柏倉祐司氏(48)と、代わりに民進公認で出馬予定となった無所属の渡辺典喜氏(34)が、希望の公認争いを余儀なくされた。結局、柏倉氏が希望公認、渡辺氏は無所属に。野党分裂による「漁夫の利」もあり、船田氏の優位は揺るがなかった。4区の佐藤勉氏(65)、5区の茂木敏充氏(62)も希望の候補らを圧倒した。

 比例でも安定した得票を見せた自民だが、「自民対非自民」の構図が鮮明だった2区は、元農相の西川公也氏(74)が無所属の福田昭夫氏(69)に敗れた。西川氏は199票差で惜敗した前回より約3000票を上積みしたものの、無党派層からも支持されたとみられる福田氏は1万票以上も伸ばしていた。

    ◇

 投開票から一夜明けた23日朝。宇都宮市内でラジオ番組の収録を終えた船田氏は、冷静に口を開いた。「今回の選挙は野党が乱れた影響が大きかった。必ずしも全面的に信頼されたわけではない」

 次点候補に5万票以上の大差をつけたダブルスコアの勝利でも、「追い風」を感じなかったのだろう。「慎重な政権運営をしていかなければ」。当選議員の思いを代弁し、口元を引き締めた。

5265チバQ:2017/10/26(木) 22:44:53
https://mainichi.jp/articles/20171026/ddl/k09/010/055000c

激変・衆院選2017
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検証/下 希望の党が失速 「非自民票」受け皿ならず 「激変」から「再編」か、針路注目 /栃木



毎日新聞2017年10月26日 地方版
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「4区をリセット、 日本をリセット!」


 希望の党が第1次公認を発表した今月3日。JR小山駅前で声を上げたのは、3回連続の出馬を控えた藤岡隆雄氏(40)だった。

 民進系では県内唯一の希望公認を得た。張り切って街頭に立ち、小池百合子代表が口にしたフレーズ「リセット」を連呼した。「晴れやかな気持ち。追い風になりますよ」

 ところが、風向きは刻々と変化した。公認直後は「チャンスだね」「期待しているよ」と周囲から声をかけられたが、小池氏の「排除発言」が波紋を呼び、反応は一変。「え、希望なの?」とけげんな顔をされることもあったという。公示直前の集会後には「風は感じない。無風です」と漏らし、落選直後は「完全に逆風でした」。

 前回選より1万4000票ほど上積みしたのは地道な活動の成果ともいえ、無党派層や立憲民主党支持層から一定の評価を受けたとみられる。一方で、希望の「風」に翻弄(ほんろう)された感は否めなかった。

     ◇

 衆院解散直前に結成された希望の党。県内では全5小選挙区のうち、野党共闘で候補者を一本化した2区を除く4選挙区に公認候補を擁立した。自民、共産などと争う構図となったが、候補者はすべて落選した。

 出馬したのは、藤岡氏のほか、1区の柏倉祐司氏(48)、3区の渡辺美由紀氏(58)、5区の大豆生田実氏(51)。各候補者は「打倒・安倍政権」では一致したものの、その他は「4者4様」。党として一貫性を欠いた。

 1区の柏倉氏は、民進公認だったが政策の不一致などを理由に9月下旬に民進へ離党届を提出し、除籍された。これを受け、民進党県連は1区に渡辺典喜氏(34)を公認候補として擁立。しかし、民進と希望は事実上合流し、両氏による公認争いの末、柏倉氏が希望公認、渡辺氏は無所属での立候補となった。

 公示までのドタバタで候補者は乱立。柏倉氏は民主党公認で出馬した前回選より1万票以上も減らした。「党の失速が痛かった」(陣営幹部)という。医師である柏倉氏は、当初から在宅医療の充実などを訴えていたが、選挙戦終盤はさらに医療政策を重視し、党の看板に頼らず戦った。

 3区の渡辺氏は、衆院へのくら替えを断念した参院議員の兄喜美氏の地盤を引き継ぎ、「風」による上積みを狙っていた。選挙戦序盤には小池氏が応援に駆けつけたが効果は薄かった。5区で出馬した前足利市長の大豆生田氏は、小池氏主宰の政治塾「希望の塾」に参加した経緯もあり、衆院選に向け準備を進め、終盤に小池氏の応援を得たが、足利市以外では伸び悩んだ。

 希望の候補者は「反安倍政権」を掲げ、「非自民票」の受け皿になることで2大政党制を目指したが、民進系の無所属候補や共産候補らと野党票が分散してしまった。

 無所属で選挙戦に臨み、非自民で唯一議席を守った民進党県連代表の福田昭夫氏(69)を中心とした民進系や希望候補ら野党の枠組みは「激変」から「再編」へと向かうのか。針路が注目される。【野口麗子、野田樹、萩原桂菜、李舜】

5266チバQ:2017/10/26(木) 22:47:13
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171023ddlk09010028000c.html
<激変・衆院選2017>小選挙区 自民、4議席維持 希望に風吹かず(その1) /栃木
10月23日 00:00毎日新聞

 自民が4議席を維持し、「保守王国」の健在ぶりを印象づけた。22日に投開票された第48回衆院選で、1区は自民前職の船田元氏が安定した強さを見せて12回目の当選。前職同士の一騎打ちとなった2区は無所属の福田昭夫氏が自民の西川公也氏に競り勝った。3区は自民前職の簗和生氏が支持を集め、「渡辺家」の代表として臨んだ希望新人の渡辺美由紀氏らを寄せ付けなかった。4、5区はいずれも自民前職の佐藤勉氏と茂木敏充氏が組織票を固める盤石の戦いを見せて勝利した。4人の公認候補を擁立した希望は「風」を吹かせることができなかった。投票率(小選挙区)は51・65%で、前回(50・10%)を1・55ポイント上回った。【衆院選取材班】

 ◆1区

 ◇船田氏圧勝12選

 船田氏が強固な地盤と知名度を生かした組織力で圧勝した。希望の党が結成され、民進党が事実上分裂するなど「非自民票」の受け皿が分散したことも大きくプラスに働いた。

 午後8時過ぎ、宇都宮市駒生町の事務所に当選確実の一報が入ると、支持者から拍手と歓声が湧き起こった。船田氏は「(12期目の)重みをずっしりと感じます。アベノミクスを地方に持ってくることなどを政策の軸とし、国会で全力を尽くす覚悟です」などと意気込みを語った。

 当初は希望への「風」を警戒した陣営は支持団体へのあいさつ回りなどを重ね、足元を固めた。街頭演説には福田富一知事らも駆けつけ、地元とのパイプをアピール。ライフワークの憲法改正問題に加え、全世代型の社会保障の実現などを訴え、支持を広げた。

 一方、9月下旬に民進を離れた希望元職の柏倉祐司氏、当初は民進公認で立候補予定だった無所属新人の渡辺典喜氏は、希望の公認争いを余儀なくされ、無党派層の支持も集め切れなかった。

 柏倉氏は「2大政党制の重要性」を訴えたが及ばず、渡辺氏は若さを前面に出したものの、知名度不足が響いた。共産新人の青木弘氏は安倍政権への批判が、浸透しなかった。

 ◆3区

 ◇簗氏3選、選挙区連勝

 簗氏は「渡辺家」との3度目の戦いで、組織力の違いを見せて快勝した。大田原市末広2の事務所で、当選確実の報を受けた簗氏は「皆様のご付託の重みを受けとめ、職責を全うすべく全力で仕事をしてまいる所存です」などと決意を語った。

 公募による「落下傘の新人」として臨んだ2012年は、現参院議員の渡辺喜美氏に大敗し、比例復活で当選した。前回選の14年は喜美氏を破り、半世紀にわたる「渡辺王国」の牙城を切り崩した。

 選挙を重ねるたびに得票数を伸ばした簗氏について、後援会関係者は「国会議員になってもこんなに地元に来てくれる人はいない」と評する。地元のイベントに積極的に参加するなど「徹底した現場主義」を貫いた。公示前は県議らとの連携不足が指摘されたが、野党の新党結成などへの危機感から結束した。

 兄喜美氏の出馬断念により地盤を引き継いだ渡辺美由紀氏は「父のやり残したことをやらせてください」と、父で元副総理の故渡辺美智雄氏との関係をアピール。後援会関係者へのあいさつ回りに時間を割き、幅広い支持を得られなかった。

 共産新人の槙昌三氏は党支持層以外の票を集めきれず、幸福新人の石渡剛氏も浸透しなかった。

 ◇渡辺家、奪還ならず

 前回選に続き、「渡辺家」の3区での議席獲得はならなかった。大田原市内で、支持者を前に渡辺美由紀氏は「期待に応えられず申し訳ない。私の力不足」と謝罪。今後については、「人々の思いを政治の中で実現させたい」と語った。

 参院議員の兄喜美氏の出馬断念を受け、急きょ国政への挑戦が決定。立候補の表明は公示日のわずか8日前で、渡辺氏は「時間が足りなかった」という。

 渡辺氏は後援会の組織票固めに時間を割き、新たな票を十分に掘り起こせなかった。喜美氏は「圧倒的に時間が足りなかった。小池旋風に期待したが当てが外れた。この地を不戦敗にするわけにはいかなかったが、よく頑張ってくれた」とねぎらった。

5267チバQ:2017/10/26(木) 22:47:47
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171023ddlk09010060000c.html
<激変・衆院選2017>小選挙区 自民、4議席維持 希望に風吹かず(その2止) 非自民の受け皿分散 /栃木
10月23日 00:00毎日新聞

 ◆2区

 ◇福田氏、激戦制し5選 野党共闘で西川氏降す

 ともに比例復活のない前職同士の一騎打ちは、野党共闘を成立させ、政権への逆風を追い風にした福田氏に軍配が上がった。西川氏は「背水の陣」を強調し、安倍晋三首相や小泉進次郎・自民党筆頭副幹事長らの応援を受けたが、非自民票を巧みにまとめた福田氏に及ばなかった。

 日光市森友の福田氏の事務所は当選確実の知らせが入ると、歓喜の渦に包まれた。福田氏は「日本の未来を立て直すという訴えが届いた。『昭夫党』が日光だけでなく、選挙区に広がった」。前回選の199票差の勝利に続き、議席を守った。

 福田氏は森友・加計学園問題の追及や、金融政策の出口戦略がないことなど「アベノミクス」の問題を指摘。「自民対非自民」の構図づくりに成功し、前回9000票を集めた共産票の取り込みを図った。一方で共産の支援を「推薦」ではなく「支持」にとどめ、非共産票の流出も最小限にとどめた。終盤には立憲の推薦も得た。

 74歳の西川氏は党の内規により比例との重複立候補をせず、「厳しい選挙」と繰り返し訴えた。公示前に安倍首相が選挙区内2カ所で応援に立ち、小泉副幹事長がアピール度の高い公示日に駆けつけるなど党本部もバックアップしたが、十分に浸透しなかった。

 ◆4区

 ◇佐藤氏、盤石の8選

 前回と同じ3氏による争いとなった4区は、佐藤氏が8選を決めた。小山市喜沢の佐藤氏の事務所では、当選確実の吉報を受けた佐藤氏は「地方創生を享受できていない方にも目に見える形で分かってもらえるように(地域を)支えたい。初心を忘れず頑張っていきたい」と力を込めた。

 佐藤氏は7期21年にわたって国と地方のパイプ役を務めてきた実績を強調。「市や町の意向を国にくみ上げていく」と訴え、組織的な選挙戦を展開した。衆院議院運営委員長を務めるなど存在感を高め、選挙区内の全市町の首長の支持も取り付け、盤石の態勢で臨んだ。個人演説会を重視し、地元に貢献してきたインフラ整備の実績なども訴え、支持層を固めていった。

 一方、民進から希望に移り、3度目の挑戦となった新人の藤岡隆雄氏は、街頭演説では当初、「4区をリセット」などのフレーズを口にし、希望色を前面に出した戦略で臨んだ。しかし、希望の「追い風」は期待通りには吹かず、無党派層の関心を十分に集めることはできなかった。

 共産新人の山崎寿彦氏は、日本の核兵器禁止条約への署名などの政策を掲げて共産支持層は固めたものの、党を超えた支持に結びつかなかった。

 ◆5区

 ◇茂木氏、早々に9選

 足利市通3の足利商工会議所友愛ホールには、茂木氏の支持者が大勢詰めかけ、テレビの開票速報を見守った。午後8時5分に「当確」が伝えられ、直後に茂木氏が会場入りすると、大きな歓声が沸き起こった。

 陣営幹部や市議らと万歳し、9回目の当選を喜んだ茂木氏は「明日から日本を前に進める仕事に取りかかる。一人ひとりの人材の質を高める人づくり革命、企業の収益を上げ、個人所得を上げる生産性革命。二つの政策の責任者として成果を出し、政権への国民の信頼を高めたい」と抱負を語った。

 現職大臣として臨んだ選挙戦。期間中は公務や自民候補の応援で選挙区を空けることも多かったが、これまでに築き上げた強固な後援組織が機能し、不在を感じさせない強さを見せた。

 前足利市長で希望新人の大豆生田実氏は「しがらみのない政治」を掲げて草の根選挙を展開。足利市では一定の支持を集めたものの、佐野、栃木市では苦戦した。終盤の小池百合子代表による応援も劣勢を盛り返す追い風にはならなかった。

 5区で5回目の挑戦となった共産新人の川上均氏は、安倍政権の安全保障政策などを厳しく批判したが、支持層の広がりを欠いた。

5268チバQ:2017/10/26(木) 22:48:05
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 ■解説

 ◇消極的選択を反映

 自民は小選挙区で4議席を維持したが、投票先が限られた有権者の「消極的な選択」を反映した結果とも言える。衆院解散直前に希望の党が結成され、県内でも与野党の「対決の構図」は激変した。新党への期待感を抱いた有権者は多かったはずだが、非自民票の受け皿にはなりきれなかった。結果的に自民の安定感が優先された。

 森友、加計学園問題の「疑惑隠し」が衆院解散の要因の一つと指摘された「大義なき解散」。そして、民進党の事実上の解党、分裂による立憲民主党の設立……。かつてないほど混とんとした様相を呈していた。

 民進は当初、1、2、4区に公認候補の擁立を予定していた。党本部の方針に沿って3人は希望の党公認での出馬を目指したものの、結局公認は4区の藤岡氏のみ。1区は、9月下旬に民進を離れた柏倉氏が公認を勝ち取り、民進公認候補だった渡辺氏は無所属に。野党勢力の分裂をよそに、自民の組織力が改めて際立った。

 希望は2区を除いて公認候補を擁立したが、「打倒安倍」の共通項があるものの政策の一貫性を欠いた感は否めない。

 毎日新聞が選挙期間中に実施した世論調査で、安倍首相の続投を望まないと答えた人の支持政党は「なし」が最も多かった。県内で小選挙区に立候補した16人のうち、憲法改正に反対したのは共産候補4人のみ。こうした事実も選択肢の少なさを証明している。低調な投票率は有権者の不満の表れでもある。【野口麗子】

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 ◇投票率51.65% 低調変わらず

 県選管がまとめた衆院選小選挙区の投票率は51・65%(男52・63%、女50・69%)だった。過去最低だった前回を1・55ポイント上回った。しかし、過去2番目の低さで、低調な傾向は変わらなかった。

 先月下旬の衆院解散直後は新党結成への期待感から関心を集めたが、野党分裂などによる自民優勢が報じられ、有権者の関心は薄れたとみられる。22日は台風21号接近による悪天候なども影響し、投票率上昇にはつながらなかった。

 前職同士の戦いとなった2区は、前回の投票率をわずかに上回ったが、無党派層の関心を集めきれなかった。大票田の宇都宮市を抱える1区は前回選の投票率から微増にとどまり、県全体の投票率上昇には影響しなかった。

 当日の有権者数は164万6562人(男81万6885人、女82万9677人)。

 一方、期日前投票者数は30万736人で、前回衆院選(17万6686人)より70・21%増となり、期日前投票者数は2003年の制度開始以降最多となった。【萩原桂菜】

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5269チバQ:2017/10/26(木) 22:48:47
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171025ddlk10010486000c.html
<混迷・2017衆院選>選挙戦を振り返る/上 民進分裂、明暗分かれる 「筋通した」立憲支持拡大 /群馬
10月25日 00:00毎日新聞

 ◇希望が「裏切り者」扱いに

 衆院選公示直前の民進党の分裂で、希望の党と立憲民主党に分かれて出馬した元民進系候補の明暗ははっきりと分かれた。

   ◇  ◇

 開票が始まって1時間がたった22日午後9時ごろ、太田市にある群馬3区の立憲新人、長谷川嘉一氏の事務所は歓喜に包まれていた。長谷川氏の比例復活と、比例単独の新人、堀越啓仁(けいにん)氏の「ダブル当選」確実の一報が伝えられたからだ。

 「私は江戸に行くのに8年かかった。啓仁は12日!」。マイクを握った元参院副議長の角田義一選対顧問は初当選までに8年かかった自分の経歴をネタに笑いを誘いつつ、「大勝利」と締めくくった。堀越氏が出馬を決めたのは公示5日前。実質、選挙戦の12日間での当選は立憲への追い風を物語っていた。

 当初、県内の小選挙区では、民進公認で長谷川氏ら4人が出馬する予定だった。希望への合流に伴い、全員が希望からの出馬を決めた。しかし、希望の小池百合子代表が憲法改正や安全保障関連法を「踏み絵」に「排除の論理」を打ち出したため、2日、民進の枝野幸男代表代行(当時)が「排除組」の受け皿として、立憲の結成を表明。その夜、長谷川氏は立憲からの出馬を表明した。

 「希望から出た方が票は増えるだろうが……」。公示前、長谷川陣営からはこんな声も聞かれたが、中盤になると「筋を通した」と立憲支持が広がった。勝因を角田氏は振り返る。「民進は右か左か分からないと言われていた。希望の『選別』で枝野氏の考えに納得できる人が立憲に集まった。(結果的に)立場がしっかりした」

   ◇  ◇

 希望候補は逆風に見舞われた。

 「行く先々で『自民党とどこが違うんだ』『民進党で今まで言ってきたことは全部ウソか』と評判は散々だった」。5選に挑んだ2区の石関貴史氏の選対幹部は選挙戦を振り返り、うなだれた。

 以前から前原誠司・民進党代表と近い石関氏は、ためらうことなく希望からの出馬を選択。「希望が『反安倍政権』の受け皿になる」と選対幹部の期待は高まった。

 しかし、突然、潮目が変わる。原因は、追い風になるはずの小池氏の言動だった。危機感を募らせた陣営は選挙戦終盤、1100カ所を超す公設掲示板のポスターを、「地域色」を前面に出す内容に全て張り替える異例の戦術をとった。しかし、時すでに遅く、自民候補に4万票を超える大差で敗れ、比例復活もならなかった。

   ◇  ◇

 3選を目指した1区の宮崎岳志氏も議席を失った。選挙期間中は民進から希望への合流の経緯の説明に追われた。「立憲が本拠で、希望側が裏切り者みたいになっている」。思わず、記者に本音をもらす場面もあった。

 それでも、得票数は前回より2万票以上増やした。「希望への逆風を考えると、票を減らしてもおかしくなかった。宮崎さんを支持する無党派層が増えた結果」(陣営幹部)。宮崎氏と共産候補の票を合わせると、当選した自民候補を上回った。開票日の22日午後11時過ぎ、静まりかえった選挙事務所。宮崎氏は悔しさをにじませた。「歯を食いしばって基盤を作り、ここまで戦えるように持ってきたという自負はある。希望との合流劇がなければ……」

   ◇  ◇

 12日間の戦いは終わったが、民進の方向性は決まっていない。「立憲を中心に結集して安倍政権の対抗軸になるべきだ」「希望も立憲も嫌だ。民進がいい」--。県総支部内にはさまざまな意見がくすぶる。黒沢孝行代表は「党本部の動きを注視する」としつつ、1年半後には統一地方選が控える。「時間もない。急がなければいけない」と戸惑いの表情を浮かべた。【山本有紀、高橋努、阿相久志】

    ◇

 今回も前回(14年)、前々回(12年)に続き、自民が五つの小選挙区を独占して幕を閉じた衆院選だったが、選挙戦は異例の展開をたどった。公示前に野党が分裂し、1区では公示直前まで「保守分裂」の様相を呈した。「混迷」の選挙戦を振り返る。

5270チバQ:2017/10/26(木) 22:54:34
https://mainichi.jp/articles/20171026/ddl/k10/010/137000c
混迷・2017衆院選

選挙戦を振り返る/下 1区・自民、くすぶる火種 次期衆院選の公認争い /群馬

毎日新聞��2017年10月26日 地方版

前の回連載一覧

衆院選で、地区の集会にそろって出席した中曽根氏(左)、尾身氏(左から2人目)、上野氏(右端)。尾身氏の次男(右から2人目)もマイクを握り、選挙と無関係の話題で笑いを誘った=前橋市内尾身、中曽根、上野氏入り乱れ

 「群馬1区で長く頑張っていきたい。群馬1区の代表が尾身朝子だと、引き続きご支持いただけるよう、精進してまいります」

 衆院選の投開票日の22日午後9時すぎ、群馬1区で当選確実の報を受けた自民の尾身朝子氏(56)は前橋市内の事務所で、正面を見据えてこう述べた。穏やかな口ぶりながらも「群馬1区の議席は誰にも譲らない」との強い決意がにじんだ。

 1区は、尾身氏が公認候補に決まった後も新人の中曽根康隆氏(35)と、前職の佐田玄一郎氏(64)=9期=が出馬の意欲をのぞかせ、「保守分裂」の可能性があったが、公示直前で中曽根氏が比例単独に回り、佐田氏も出馬を断念し、一本化に成功。9万2641票を獲得して再選を果たした。

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 「保守分裂」となった前回衆院選(2014年)での自民公認の佐田氏と、無所属の上野宏史氏(46)の保守系候補2人の票を足した約11万6000票には及ばなかったが、山本一太県連会長(参院議員)は「野党の比例復活を許さなかった。完全勝利だ」と振り返った。

 だが、次期衆院選に向け、自民の1区には「火種」がくすぶる。その一つが中曽根氏の存在だ。

   ◇  ◇

 「中曽根康隆代議士誕生 バンザーイ!」。尾身氏の当選セレモニーから約2時間後の22日午後11時ごろ。約500メートル離れた中曽根氏の選挙事務所は、比例北関東ブロックでの当選確実の知らせに沸いた。後援会幹部は安堵(あんど)の表情を見せながら、次期衆院選への意欲を口にした。「これで(尾身氏と)『自民現職』という同じ立場になった。次は実力勝負ができる」

 --昨年5月。県連は、1区の佐田氏の後継候補選びのため、選考委員会を開き、名乗りを上げた尾身、中曽根両氏のうち多数決で尾身氏に決定した。しかし、中曽根氏は、自身の支援団体を設立するなど活動を活発化。今回の衆院選で尾身氏に党公認が出た後もつじ立ちや集会を重ねた。

 結局、公示6日前の今月4日夜、都内で党本部の幹部と面会した際、「比例単独で名簿の『上位』に」などの条件を提示され、1区からの出馬を断念したという。しかし、小選挙区へのこだわりは消えてはいない。親しい関係者によると、5日午後、「比例単独での出馬」を表明する記者会見に向かう車の中で、こうもらしたという。「『やっぱり1区で出る』と言ってもいいですかね」

 祖父が康弘元首相、父が弘文元外相という圧倒的な知名度と、県内の若手経営者からの高い支持。そんな中曽根氏だが、不利な要素もある。まず身内の問題だ。次期衆院選は確実に4年以内に実施される。昨夏の参院選で6選を果たした父弘文氏(71)は在職中の期間になる。県内の2議席を親子が占めることへの批判は自民関係者の中で根強い。さらに、比例単独で出馬したことで、公明関係者の中には「県内の公明の比例票が減ったのは、中曽根氏の出馬で『小選挙区は自民、比例は公明』の自公連携が崩れたからだ」という声も聞かれる。

   ◇  ◇

 火種は他にもある。今回、自民の比例南関東ブロック(千葉、神奈川、山梨)に単独で立候補し当選した上野氏も名乗りを上げる可能性がある。今回の衆院選での尾身氏の「選対特別顧問」としての実績や、能力や人柄を高く評価する声がある一方、これまでみんなの党や日本維新の会を渡り歩いた経歴から「打算が過ぎる」との見方もある。

 衆院選の選挙戦中、尾身氏が長男や次男を同行する姿もみられた。「自分の後継に息子を考えているのか」というささやきももれる。

 元財務相を父に持つ尾身氏、中曽根氏、義父が元官房副長官という上野氏--。3人の“世襲議員”を巡る1区の自民公認候補争いは既に始まっている。【鈴木敦子】

5271チバQ:2017/10/26(木) 22:55:00
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/shuin2017/gun/CK2017102402100031.html
群馬
立民健闘、野党再編で明暗 記者座談会
2017年10月24日
 衆院選は自民党が3回連続で県内の小選挙区5議席を独占し、地力の強さを見せつけた。一方、選挙直前に結成された希望の党が伸び悩み、野党の追い上げは及ばなかった。ただ立憲民主党は野党共闘がなった3区で自民と一騎打ちして健闘、比例復活を果たした。選挙戦を取材した記者が振り返った。
 -県内は保守分裂の可能性があったり、新党結成などで候補者が決まるまで慌ただしかったね。
  A  自民は1区の公認調整が今回の選挙の最大の課題だったと感じる。公認を得て当選した尾身朝子さんのほか、前職の佐田玄一郎さん、新人の中曽根康隆さんの三分裂の可能性があった。康隆さんは中曽根元首相の孫で弘文元外相の長男。知名度は抜群で有力支援者もいた。県連幹部は「康隆さんが本当に出たら厳しい」と漏らしていた。
  B  当選確実となってあいさつした尾身さんは「1区は私の地元」と強調。二人の息子や父の尾身幸次元財務相も顔をそろえ、家族ぐるみで1区継承の意欲をアピールしていたようにも見えた。次期衆院選に向け、中曽根さん、佐田さんとも1区公認を諦める様子はなく、この問題は今後も尾を引きそうだ。
  A  解散前後の急な野党再編で県内でも大激震だった。民進が事実上解党して希望へ「合流」する方針が決まると県総支部幹部は「想定外のこと。困惑している」とショックを隠さなかった。候補者当人はさらに当惑したと思う。
  C  希望の公認を巡り、最後まで揺れていた候補もいた。公示日になっても準備が整わず、ポスターの「民進党」の表記をテープで隠すなどバタバタ感は否めなかった。
  D  3区の長谷川嘉一さんは希望と安保法制などで考えが違い、陣営幹部によると「解散時からずっともやもやしていた」。「踏み絵」とも指摘された希望の政策協定書が明らかになると、無所属での出馬も模索していた。直後の立憲民主党の結党は渡りに船だったようで幹部は「枝野(幸男=党代表=)さんがあそこでよくぞ結党してくれた」と繰り返していた。
  B  5区で希望から出馬した猪口幸子さんは初めての選挙戦。県内にゆかりもなく大変そうだった。
 -各候補の訴えや訴え方はどうだった。
  A  自民と希望について言えば、自民は民進から希望へ合流した候補を念頭に「政治家は信条と信頼が最も大切。これまでの主張とまったく逆のことを掲げる党へ移るようなことは有権者に理解を得られない」などと批判を繰り返した。一方、希望は「安倍政権を倒すには野党がまとまるしかない」と主張。森友・加計(かけ)学園疑惑を追及し、併せて世襲議員を批判した。
  C  消費税増税やアベノミクスの評価などについて各候補とも訴えに力を入れていたが、政見の違いを鮮明にするためインターネットなどを活用し、公の場での論戦がもっとあってもよかった。
  D  3区ではインターネットを利用した候補者の公開討論会があった。選挙区内の高校生から募集した「東京23区内の私立大の定数増禁止方針をどう考えるか」「安倍政権を倒した後のビジョンは」といった質問がぶつけられたが双方とも歯切れのいい答えではなかった。
 -投票率は51・97%。戦後最低だった前回の51・72%から微増したが。
  C  政権選択の選挙という割には、希望が政権交代を担える受け皿としての期待がしぼみ、関心が急速に薄れた印象がある。投票率がそれほど上向かなかったのもそうした影響があるのかも。
  A  「安倍一強」と言われる自民への不満、不信感はあっても、その思いを託す党が見つからない。そんなあきらめに近い失望が有権者に広がったように感じた。そうした意味でも野党の責任は重い。立憲民主の健闘もこうした有権者が「筋を通した」と評価した結果なのかもしれない。
  D  若者を取材すると、一般的に投票率は低いが政治に興味がないわけではなく、就職内定率や給付型奨学金など自分に直接関係のあることには興味を持っていると感じた。投票日前に高校で主権者教育を担当した教諭は「白票でもいいから投票をして若者の投票率を上げることが政治家へのアピールになる。そうすれば若者向けの政策も増える」と話していた。無効票が増えること自体は望ましいことではないが、そういう呼び掛け方も「あり」かもしれないと感じた。

5272チバQ:2017/10/26(木) 22:56:31
http://www.jomo-news.co.jp/ns/series/5815087729515261/shuin2017_detail.html
衆院選 1強の続き 自民に火種 分裂回避も票伸ばせず

 「安倍政権への批判が予想以上に強かったということか」。衆院選の投票から一夜明けた23日、自民党群馬県連幹部は思いの外、伸び悩んだ得票を悔しがった。

◎県議や市議 中心に「かき集めた票」
 2012、14年に続いて県内5小選挙区を自民が独占。業界や地域単位の支援団体をフル回転させる組織戦で、「1強」を維持した。だが、希望の党の失速がなければ、安泰としてはいられない状況だった。

 公認問題を契機に、自民勢力3分裂の可能性があった1区。前職の佐田玄一郎氏(64)が直前で出馬を見送り、無所属での立候補も辞さない構えをみせた中曽根康隆氏(35)が比例に回ることで、分裂は回避に向かった。尾身朝子氏(56)の陣営は、前回衆院選1区に無所属で出馬し、次点となった元職、上野宏史氏(46)が選対特別顧問となり「盤石の体制」(選対幹部)で選挙戦に突入した。

 ただ、分裂危機で生じたしこりの解消が十分でないことが開票結果で露呈した。尾身氏の得票は9万2641票。前回の佐田、上野両氏の合計を約2万4000票下回った。当選確実となった22日夜、前橋市の尾身氏の事務所は歓喜に包まれたが、ある自民県議は23日、「県議や市議が中心となってかき集めた票だ。中曽根氏が出ていれば確実に負けていた」と吐き捨てた。

 比例代表の県内票の不振も、自民関係者の不満要因となった。党派別で自民は36.3%と最多だが、前回より約2ポイント低く、実数は7000票以上の減少。公示直前、民進党勢力が分散した立憲民主党と希望を加えると、自民を上回る38.8%となった。

 比例北関東単独で立候補した中曽根氏は22日深夜、当選確実の報が伝えられると、市内の選挙事務所で支援者と共に喜びを分かち合った。祖父は康弘元首相、父は弘文元外相の政治一家に育ったサラブレッドが国政進出の夢を実現させた。

 次期衆院選への対応について、中曽根氏は記者団に「先のことは白紙状態」と語ったが、「次は小選挙区で」(支援団体幹部)と期待する声は根強い。尾身氏陣営の特別顧問だった上野氏も比例南関東単独で当選し、再び「バッジ」を手にした。勢力一本化によって1区を制した自民。一方で新たな“火種”をともした。

5273チバQ:2017/10/26(木) 22:59:02
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/shuin2017/kan/CK2017102402000266.html
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自民全員当選、立民躍進 公明落選 希望、共産は苦戦
2017年10月24日
 二十二日投開票の衆院選は、二十三日朝までに比例南関東ブロックの復活当選も含め、全ての当選者が決まった。自民は十七人の全候補者が当選し、立憲民主は六人のうち五人が議席を得る躍進を見せた。公明は県内唯一の議席を失い、希望や共産は苦戦した。小選挙区の投票率は51・97%と、前回(53・88%)に比べて1・91ポイント下がり、二回連続で過去最低を更新した。(衆院選取材班)
 十七人の候補のうち十六人が前職、一人が元職という手堅い布陣で臨んだ自民は十三の小選挙区で勝利。負けた4、8、9、12区でも全員が比例復活した。8区は前職が公示前に離党し、急きょ擁立した元職候補が善戦した。
 前職四人を含む十六人が立候補した希望は全選挙区で苦戦し、当選者は前職の三人にとどまった。小選挙区で勝ったのは9区のみで、14、16区は比例復活。17区の前職は議席を失った。
 公明は6区の前職が立民の前職に惜敗。県内唯一の小選挙区の議席を失った。自公協力の象徴として二〇〇〇年から6区で候補者を立て、負けたのは政権交代が実現した〇九年以来。
 前職一人を含む十二人を擁立した共産は、野党共闘の中で立ち位置が曖昧になり、伸び悩んだ。10区の前職が比例復活して公示前の勢力を維持した。
 リベラルの受け皿を目指した立民は躍進し、六人のうち小選挙区で三人が当選した。前回(一四年)も接戦だった6、12区の前職に加え、新人が前職二人に挑んだ4区で小選挙区をものにした。1区の前職、7区の新人も比例復活した。
 維新は6区で新人が立候補。組織力や地盤のない苦しい戦いを強いられ大差で敗れたが、比例復活で辛くも議席を確保した。8区では無所属前職が強固な地盤を生かして当選した。

5274チバQ:2017/10/26(木) 22:59:40
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/shuin2017/kan/CK2017102402100040.html
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その時、議席動く 自民「全員」 立民「躍進」 公明「落選」 共産「死守」
2017年10月24日
 二十二日投開票の衆院選は、二十三日朝までに比例南関東ブロックの復活当選も含め、全ての当選者が決まった。自民は十七人の全候補者が当選し、立憲民主は六人のうち五人が議席を得る躍進を見せた。公明は県内唯一の議席を失い、希望や共産は苦戦した。小選挙区の投票率は51・97%と、前回(53・88%)に比べて1・91ポイント下がり、二回連続で過去最低を更新した。 (衆院選取材班)
 十七人の候補のうち十六人が前職、一人が元職という手堅い布陣で臨んだ自民は十三の小選挙区で勝利。負けた4、8、9、12区でも全員が比例復活した。8区は前職が公示前に離党し、急きょ擁立した元職候補が善戦した。
 前職四人を含む十六人が立候補した希望は全選挙区で苦戦し、当選者は前職の三人にとどまった。小選挙区で勝ったのは9区のみで、14、16区は比例復活。17区の前職は議席を失った。
 公明は6区の前職が立民の前職に惜敗。県内唯一の小選挙区の議席を失った。自公協力の象徴として二〇〇〇年から6区で候補者を立て、負けたのは政権交代が実現した〇九年以来。
 前職一人を含む十二人を擁立した共産は、野党共闘の中で立ち位置が曖昧になり、伸び悩んだ。10区の前職が比例復活して公示前の勢力を維持した。
 リベラルの受け皿を目指した立民は躍進し、六人のうち小選挙区で三人が当選した。前回(一四年)も接戦だった6、12区の前職に加え、新人が前職二人に挑んだ4区で小選挙区をものにした。1区の前職、7区の新人も比例復活した。
 維新は6区で新人が立候補。組織力や地盤のない苦しい戦いを強いられ大差で敗れたが、比例復活で辛くも議席を確保した。8区では無所属前職が強固な地盤を生かして当選した。
◆4区

 三つどもえの激戦を制した立民新人の早稲田夕季さん(58)は二十二日午後十一時半ごろ、鎌倉市の事務所に姿を見せた。「激戦区で勝たせていただきました」と笑顔で感謝を伝えると、拍手と歓声に包まれ「日を重ねるごとに(立民への)期待感が高まるのを感じた。その期待を政策で実現できるよう、全力で頑張りたい」と話した。
 一方の自民は前職山本朋広さん(42)と、党員ながら無所属で出馬した前職浅尾慶一郎さん(53)に事実上、分裂。山本さんは比例で復活したものの票が割れ、共倒れの結果になった。
 浅尾さんは一九九八年以来、参院二期、衆院三期務めた国会議員の職を失った。陣営幹部は「(立民に吹いた)風には勝てなかった」と分析。浅尾さんは「私の力不足」と語った。
◆7区

 7区では立民新人の中谷一馬さん(34)が比例で復活。二十三日未明、横浜市港北区の事務所で支援者と抱き合い、喜びを爆発させた。「毎日、情勢が変わる難しい選挙戦だった」と振り返り「私に思いを託してくれた有権者一人一人の勝利。頂いた議席を日本のために役立てていきたい」と力強く語った。
◆9区

 9区は希望結党メンバーの一人の前職、笠浩史さん(52)が自民前職らを振り切った。笠さんは二十三日未明、川崎市多摩区の事務所で「先が見えない選挙だった」と振り返り、「もう一度、政権交代への期待を寄せてもらえる政党にしていく」と述べた。
 希望は、首都圏で伸び悩んだ。笠さんは報道陣に「小池百合子代表の『排除』発言や野党の内部分裂のようなイメージもあり、厳しい面があった。小池代表への批判がそのまま党への批判になった」と分析した。
 三つどもえの激戦を制した立民新人の早稲田夕季さん(58)は二十二日午後十一時半ごろ、鎌倉市の事務所に姿を見せた。「激戦区で勝たせていただきました」と笑顔で感謝を伝えると、拍手と歓声に包まれ「日を重ねるごとに(立民への)期待感が高まるのを感じた。その期待を政策で実現できるよう、全力で頑張りたい」と話した。
 一方の自民は前職山本朋広さん(42)と、党員ながら無所属で出馬した前職浅尾慶一郎さん(53)に事実上、分裂。山本さんは比例で復活したものの票が割れ、共倒れの結果になった。
 浅尾さんは一九九八年以来、参院二期、衆院三期務めた国会議員の職を失った。陣営幹部は「(立民に吹いた)風には勝てなかった」と分析。浅尾さんは「私の力不足」と語った。

5275チバQ:2017/10/26(木) 22:59:54
◆12区

 12区は立民前職の阿部知子さん(69)が七回目の挑戦で初の小選挙区当選を果たした。当初、希望との連携も模索したが、いち早く見切りを付けて新党に参加。二十三日未明、藤沢市の事務所で「(立民が)野党第一党になりそう。民主主義を守るため、国会で存在感を示します」と決意を述べた。
 自民前職の星野剛士さん(54)の事務所は、小選挙区での敗北に重い雰囲気。間もなく比例復活が決まったものの、星野さんは「すべてを見直し、次の選挙で何としても雪辱を果たしたい」と支持者に誓った。
◆16区

 激戦の16区で勝った自民前職の義家弘介(ひろゆき)さん(46)は二十三日未明、万雷の拍手に迎えられ厚木市の事務所へ。「本当にありがとうございました」と深々と頭を下げ、「地に足を着け、汗の臭い、土の臭い、水の香り、森の香りがする代議士となるよう成長していきたい」と笑顔で話した。
 希望前職の後藤祐一さん(48)は比例で復活。民進離党や新党結成など、この間の激動を「一年分ぐらいに感じた」と振り返り「今回当選させて頂いた意味は今まで以上に大きい。現場の声を反映した、自民と違う提案を分かりやすい形でしていきたい」と述べた。
◆6区

 6区は「打倒自公」を訴えた立民前職の青柳陽一郎さん(48)が公明前職の上田勇さん(59)に競り勝ち、初の小選挙区当選を決めた。
 二十二日深夜、横浜市保土ケ谷区の事務所に当確が伝えられると、青柳さんは支援者とハイタッチや握手を繰り返した。長期政権の弊害を訴えて、左派層や無党派層への浸透を図り「国民の声から生まれた立憲民主への期待が広がった」と喜びを爆発させた。
 落選した上田さんは同市旭区の事務所で、支援者に深々と頭を下げた。菅義偉官房長官ら自民幹部が来援して自公の結束を強調したが、支持を広げられなかった。比例に重複立候補していないため議席を失うこととなり「全国的に与党が支持された中で、及ばなかったのは私の力不足」と厳しい表情で語った。
 その一方、維新新人の串田誠一さん(59)が比例で復活した。テレビで開票速報を夜通し見たが朗報は届かず、妻久子さん(52)に「一生懸命やったよ」と慰められた。落選を覚悟して寝ようとした二十三日午前六時ごろ、友人から「おめでとう」のメールを受け、当選を知った。「支えてくれた仲間のためにも国会の改革を進めたい」と語った。

5276チバQ:2017/10/26(木) 23:01:24
http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/shuin2017/chi/CK2017102402100030.html
千葉
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自民1増、12議 席県内13小選挙区
2017年10月24日
写真
 衆院選は二十三日未明に開票作業が終わり、県内十三の選挙区のうち、自民が前回の衆院選を一つ上回る十二選挙区で勝利した。民進から合流するなどした希望と立民は、1区の田嶋要さんが敗れるなど、選挙区では議席を得られなかった。4区では、民進出身で無所属で出馬した前首相の野田佳彦さんが議席を死守し、八選を果たした。
 自民は4区を除く選挙区で議席を獲得。1区では過去二回比例復活だった前職の門山宏哲さんが接戦を制した。4区で比例復活した新人の木村哲也さんを含め、候補者全員が当選した。
 連携協定を結んだ公明に選挙区で自民候補を応援してもらい、比例では公明に投票する「票のバーター」が奏功したとみられる。民進から希望、立民に分裂するなどして、野党候補が複数の選挙区で競合。票が分散したことも有利に働いた。
 希望は、民進出身の五人、東京から国替えなどの独自候補の七人の計十二人が出馬したが、当初見込んだ追い風が吹かず、無党派層などを取り込めなかった。
 立民は民進出身の四人を含め六人が立候補。リベラル層から一定の支持を得て、6区では元職の生方幸夫さんが自民候補に迫り、比例復活した。三つの選挙区では共産が出馬を取り下げ、候補者を一本化したことが立民の比例での議席獲得につながった。
 十人の候補を立てた共産のほか、維新や社民は新党の注目度に埋没してしまい、政権批判票などを集められなかった。 (衆院選取材班)

5277チバQ:2017/10/26(木) 23:01:50
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1710250022.html
【衆院選】千葉での自民大勝 想定外の「野党分裂勝因」自民関係者「信任されたとは言い切れない」
10月25日 13:09産経新聞

【衆院選】千葉での自民大勝 想定外の「野党分裂勝因」自民関係者「信任されたとは言い切れない」
当選証書を受け取る自民の渡辺博道氏=24日、県庁(中辻健太郎撮影)
(産経新聞)
 24日に千葉県庁で行われた衆院選の当選証書付与式。選挙区を制した議員や陣営関係者に、県選挙管理委員会の長谷川康博委員長から証書が手渡された。当選者のために並べられた13脚の椅子のうち、千葉4区の無所属、野田佳彦氏陣営を除く12“議席”に、自民の議員や関係者が腰掛けた。

 自民の12選挙区での大勝は、平成17年の「郵政選挙」以来。残る1選挙区でも、4区で新人の木村哲也氏が比例復活を果たし、13候補全員が当選する圧勝となった。

 「全選挙区で国会議員を送り出せ、大変うれしい。価値ある勝利だ」。自身も6区で7選した県連選挙対策委員長の渡辺博道氏は、満足そうに話した。その上で「野党の分裂が大きかった。われわれも想定していなかったが、一寸先は闇だと肌で感じた」と分析した。

 一寸先の闇は、自民が下野した21年8月の衆院選で経験している。“敵失”に乗じて勢いづいた結果に、当選証書を受け取る自民各陣営におごりたかぶった高揚感はなく、気を引き締めているようだった。

■  ■

 千葉県内では民進の候補者10人が公示直前に希望、立民、無所属に3分裂。民進から希望入りした5人は、小池百合子代表の運営方針への不信感や、民進時代からの政策の転換で有権者の反発を招いたとみられ、苦戦を強いられた。

 分裂する野党への不信感が「自民に流れた部分がある」(渡辺氏)といい、結果的に自民への追い風になったようだ。地方議員からは「『自民が勝った』というより、『分裂した野党が負けた』選挙戦だった」と評する声が上がる。

 だが、中にはその野党分裂により苦戦を強いられた選挙区もあった。渡辺氏の6区では、希望の路線に反対した生方幸夫氏が立民に合流。改憲反対などを掲げる立民は安倍政権批判票の受け皿となり、6区を含む3選挙区では共産が候補者を下ろす野党共闘も実現した。生方氏は終盤にかけて支持を伸ばし、出口調査でも渡辺氏に迫る勢いを見せた。

 自民県連幹事長の河上茂県議は「後半、『勝てるかもしれない』と踏んだ共産の動きが激しく、地方議員にかなりげきを飛ばした。手ごわかった」と振り返る。渡辺氏も「共産の運動量が驚異的で、かなり追い上げられた実感があった」と話し、選挙区では勝利したものの、1万1千票差と僅差で、生方氏は比例で復活当選。「立民の結成がもう少し早ければ、結果が変わった可能性もある」(渡辺氏)

■  ■

 自民大勝の裏で、投票率は戦後最低だった前回選の51・24%をさらに1・35ポイント下回る49・89%となった。初めて50%を切り、県民の国政への期待度の低さが浮き彫りになった。

 自民関係者は「選挙期間中に悪天候が続いた影響もあるだろうが、それを差し引いても49・89%は低い。数字通り“四苦八苦”の投票率になってしまった。自民が信頼されたとは言い切れない」とため息をつく。

 県連会長の桜田義孝氏は、「政権選択選挙で、自民への投票は安倍内閣是認を前提としたもの。選挙戦の勝利は内閣への一定の信任が得られたものと受け止めている」とした。その一方、自民の当選者の中でも「候補者は好きだけど、安倍首相には苦手意識があるという支持者もいた」との声もある。

 自民関係者が一致して「信任された」と胸を張れないのは、低投票率が影響していまいか。“敵失”はそう何度も続くものではないだろう。圧倒的な支持を得られれば、訴えてきた政策の強力な推進力となる。選挙をするたびに投票率が下がる現実に向き合う必要があるといえそうだ。

5278チバQ:2017/10/26(木) 23:03:44
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171023ddlk19010150000c.html
<衆院選2017>小選挙区 自民、1議席確保 /山梨
10月23日 00:00毎日新聞

 第48回衆院選が22日、投開票され、山梨2区は自民系無所属前職の堀内詔子が当選を決めた。今回の衆院選では公示前に民進党が分裂。新党からの立候補が相次ぎ、県内では野党共闘の調整が不調に終わっていた。堀内氏が勝利を収めたことで、山梨では少なくとも1議席を与党が確保した。1区は23日未明も開票作業が続いた。投票率は前回(59・18%)を1・52ポイント上回る60・70%だった。【衆院選取材班】

 ◆2区

 ◇保守対決は堀内氏 長崎氏、支持広がらず

 今回も保守分裂選挙となった山梨2区。これまでの構図とは異なり、いずれも自民党系前職の堀内詔子氏と長崎幸太郎氏の有力2候補が、無所属で立候補した。比例復活のない「背水の陣」となったが、堀内氏が再選を果たした。

 堀内氏は、地域支部を各地に作るなど地道な支援の輪を広げたことが奏功した。党公認は得られなかったが、県議団からは「県連公認候補」として支援を取り付けた。

 選挙戦では「後がない戦い」と有権者に訴えた。推薦を受けた公明の支持層にも食い込み、組織票に上積みした。堀内氏は「山梨県人の誇りをかけて戦ってきた。山梨のために働く」と述べた。

 2区では2005年郵政選挙を境に保守が分裂。郵政民営化法案に反対した故堀内光雄元通産相が自民を離党し、「刺客」として送り込まれたのが長崎氏だった。09年は復党した光雄氏が公認を得て、長崎氏は離党。12年からは光雄氏の後継として義理の娘、詔子氏が立候補し、長崎・堀内両氏による激しい争いが続いてきた。

 公示直前に自民復党が決まった長崎氏は「世直し」を掲げて選挙戦を戦った。復党効果を生かして保守層を手堅くまとめ、希望の党や立憲民主党の支持層にも一部食い込んだが、及ばなかった。

 立憲新人の小林弘幸氏、希望新人の井桁亮氏、共産党新人の大久保令子氏らは「しがらみ政治」の打破や「安倍1強政治」からの転換を訴えたが、支持は広がらなかった。

 ◆1区

 ◇中谷・中島両氏、譲らず 開票作業深夜まで

 山梨1区は、自民党前職の中谷真一氏と、無所属前職で民進党県連代表の中島克仁氏による「一騎打ち」となった。

 中谷氏は、今回の選挙で比例代表に回った宮川典子氏を選対本部長に据えた。両氏が地域ごとに役割分担して、きめ細かな選挙戦を展開。地域支部の立て直しを図り、後援会組織も充実させた。昨夏の参院選で敗北した反省を踏まえ、団結した県連の県議団から支援も受けた。

 選挙戦では株価の上昇をはじめ、改善傾向にある経済指標を列挙し、政権の実績をアピール。その上で、地域経済の活性化を主に訴えてきた。「国の支援を引き出し、古里を守り抜く」などとし、政権継続の必要性を強調した。

 中島氏は、前回総選挙で旧民主党の公認として出馬したが、今回は希望の党への合流を巡り民進が分裂。無所属で選挙戦に挑んだ。

 連合山梨や山梨教職員組合の推薦を受け、輿石東元参院副議長も個人演説会に駆け付けるなど、組織力をフル活用して支持拡大を狙った。リベラル層を意識し、社会保障や医療福祉の充実を強調。希望、立憲民主党の両支持層に加え、無党派層への浸透も目指した。街頭では「国民の心の叫びに向き合わない政権に立ち向かいたい」などと繰り返し、政権批判の「受け皿」となることを目指した。

 共産党新人の宮内現氏は憲法改正や消費増税の反対、幸福実現党新人の西脇愛氏も国防強化を掲げて選挙戦を戦った。

 ◇宮川氏、比例で3選 南関東 「コスタリカ」単独1位

 比例代表で立候補した県出身者では、南関東ブロックで自民党の宮川典子氏(38)が3回目の当選を果たした。宮川氏は同ブロックの党単独1位だった。

 宮川氏は2012年の総選挙で、旧山梨1区から出馬して初当選した。しかし前回衆院選の14年から区割り変更に伴って選挙区数が3から2に減った。山梨では1区と比例代表の候補者を選挙ごとに交代させる「コスタリカ方式」が取られ、今回は宮川氏が比例に、中谷真一氏が小選挙区に回っていた。

 この他、南関東ブロックでは公明党山梨事務長、井川泰雄氏(43)が比例単独5位で立候補している。

 小選挙区も1区は共産党新人の宮内現氏、2区は希望の党新人の井桁亮氏、立憲民主党新人の小林弘幸氏がいずれも重複立候補している。名簿登載順位は他候補と同列で、宮内氏が5位、井桁氏と小林氏は1位。党の獲得議席数や小選挙区の当選者にどれぐらい得票が迫ったかを示す「惜敗率」で当選が決まる。

5279チバQ:2017/10/26(木) 23:04:03
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171024ddlk19010063000c.html
<衆院選2017>12日間を振り返る 1区 「個」訴え戦略奏功 中島氏3選、退路断ち陣営一体感 /山梨
10月24日 00:00毎日新聞

 22日に投開票された衆院選は自民、公明両党が衆院の3分の2を超える議席を確保した。山梨では1区は民進党県連代表で無所属前職の中島克仁氏が他候補を振り切り、保守分裂選挙となった2区は、当選を果たした堀内詔子氏が自民から追加公認された。事実上、与野党が議席を分け合う形となった山梨の衆院選。各選挙区では何が起きていたのか。各選挙区の12日間を振り返る。【衆院選取材班】

 「信じた仲間と自分らしくやれば必ず結果は出ると考えてきた」。当選確実となった22日深夜、前回に続く小差の末の勝利に中島氏は目を赤く染め、深々と頭を下げた。

 中島氏と自民前職の中谷真一氏が「一騎打ち」を繰り広げた1区。民進県連幹部は「国会で何がしたいのか明確に訴え、それが有権者に届いた」と勝因を語る。自民県連を中心に組織力をフル回転させた中谷氏とは異なり、「個」を訴える戦略が奏功した。

 中島氏は2012年に旧民主党、14年には旧みんなの党から出馬。今回は、所属する民進が希望の党への合流を巡って分裂した。中島氏は態度を保留し、公示まで1週間を切った今月5日に無所属での出馬を決めた。選挙戦に向け、本格的に動き出したのはここからで「東京の動きに巻き込まれ、大きく出遅れた。追いつけるか分からない」と関係者は焦りを隠さなかった。

 自民は1区で、選挙ごとに小選挙区と比例代表の候補を入れ替える「コスタリカ方式」を採用している。中谷陣営は前回総選挙で中島氏に惜敗した宮川典子氏と役割分担し、きめ細かに地域を回った。終盤まで「中谷氏優勢」との報道も続いた。

 無所属は比例復活がなく、ポスターの枚数が限られるなどデメリットもあるが、退路を断ったことで中島陣営には一体感が生まれたという。医師でもある中島氏は地元の診療所で地域医療に携わる活動を続けており、医療政策や社会保障分野の課題を丁寧に語り掛けた。選挙戦では地盤の北杜市を重点的に回り、中谷氏に5000票以上の差を付けた。自民県連幹部は「一番の敗因は日ごろ地域を回っているかどうかだった」と漏らす。

 中島氏は前回選挙に続き、輿石東元参院副議長の選挙母体だった山梨教職員組合と連合山梨からも推薦を受けた。希望へ合流しなかったことで従来の支持層を離さず、無党派層や他党にも支援を働き掛けた。中谷氏優勢の報道を尻目に、最終盤にかけて猛烈な追い上げをみせ、他候補を抜き去った。

 しかし、いばらの道は始まったばかりだ。このまま無所属で議員活動を続けるのか、それとも帰属する政党を新たに選ぶのか。中島氏が下す決断に注目が集まっている。

………………………………………………………………………………………………………

 ◆開票結果

 ◇1区=選管最終発表

当107,007 中島克仁 50 無前

比105,876 中谷真一 41 自前W

  21,320 宮内現 35 共新W

   7,119 西脇愛 32 諸新

 ◇2区=選管最終発表

当 70,532 堀内詔子 51 自前

  67,434 長崎幸太郎 49 無前

  22,684 小林弘幸 45 立新W

   9,719 井桁亮 48 希新W

   5,414 大久保令子 67 共新

………………………………………………………………………………………………………

 ◆喜びの当選者

 ◇1区

中島克仁(なかじま・かつひと) 50 無(民)前(3)

 医師[歴]旧みんなの党政調副会長▽帝京大

5280チバQ:2017/10/26(木) 23:05:12
>>5193 2区
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171026ddlk19010066000c.html
<衆院選2017>12日間を振り返る 自民分裂の「溝」深く 最終決戦幕引きの一方で /山梨
00:00毎日新聞

 「前回総選挙では全国で沖縄と山梨だけが小選挙区で自民の議席を一つも獲得できなかった」。公示を直前に控えた8日、甲府市で開かれた自民党県連の会合後、記者の取材に森屋宏会長はそう力を込めた。

 故金丸信氏らが輩出し、保守王国と称された山梨。しかし、2005年の郵政選挙をきっかけに発生した保守分裂の争いは、県連の地盤沈下を引き起こした。昨夏の参院選でも民進党新人に議席を譲り、県連は10年以上続いた「内輪もめ」に終止符を打とうと、統一会派を作って組織の一本化を図った。

 県連は山梨2区では堀内詔子氏を推すと決めた。しかし組織のまとまりを欠き、一部の県議は公然と長崎幸太郎氏を支援した。森屋県連会長は選挙後に、長崎派の議員と協議の場を設ける意向を示したが、ある県議は毎日新聞の取材に「話し合うつもりはない」と強く反発している。

 党本部は今回の総選挙を「保守分裂の最終決戦」と位置づけ、長く続いてきた混乱の幕引きを図る。一方で、「山梨に骨をうずめる」と活動を続けてきた長崎氏の支持基盤は厚く、一部の首長や市議の間にも浸透。深まった溝は簡単に埋まりそうにはない。当の長崎氏は取材に「(今後のことは)これから考える」と述べるにとどめた。

 ◇1区でも難題が

 一方の1区でも、新たな難題が持ち上がりつつある。

 区割り変更に伴って、自民は前回総選挙から小選挙区と比例代表の候補を入れ替える「コスタリカ方式」を採用している。今回は中谷真一氏が小選挙区で戦い、宮川典子氏が比例代表に回った。

 「ここまで組織として支援できた選挙はなかった」。中谷陣営の選対本部長を務めた宮川氏は12日間の戦いを前向きに総括したが、前回は宮川氏、今回は中谷氏が、小選挙区で中島克仁氏に議席を奪われ、県連は大きな衝撃を受けている。

 県連は2人の候補が選挙区内を駆け巡る「1+1=2」の相乗効果を期待した。しかし、ある自民関係者は「同じ小選挙区に2人の自民候補がいるという難しさを乗り越えられなかった」と指摘する。

 コスタリカ方式では、比例に回る候補は名簿上位が約束される。宮川氏は早々に当選を決め、さらに小選挙区で敗北した中谷氏が比例で復活。同じ南関東ブロックの他県連から「山梨は優遇されすぎている」などと批判が高まるのは必至だ。

 選挙後、記者会見を開いた森屋会長は、次期衆院選ではコスタリカ方式を採らないことを明言した。事実上の公認候補となる1区支部長をどうするかは未定で、「党本部が決める」としているが、調整に失敗すれば、2区同様に保守が分裂するリスクもはらむ。地方選挙にも影響が出かねず、県連は厳しいかじ取りを迫られている。【衆院選取材班】

5281チバQ:2017/10/26(木) 23:08:44
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201710/CK2017102502000136.html
【東京】

<衆院選 担当記者が振り返る>(上)

2017年10月25日


小選挙区の区割り変更があった選挙区では、期日前投票所で混乱しないよう張り紙も=港区役所で
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 衆院選取材で都内を駆け回った記者たちが、選挙戦を振り返った。
 記者A 今回の衆院選は混乱したね。希望の党の公認候補発表は公示の一週間前。出馬会見が公示日前日の夜になった候補もいた。急ごしらえの陣営ゆえに、選挙が始まっても遊説日程さえ行き当たりばったりだった。
 記者B 静岡4区から東京16区に「国替え」した希望の田村謙治さん(49)は事務所を確保できたのは公認発表前日の今月二日。机などが整うまでは床に座っての作業だった。17区の希望西田主税さん(55)も事務所を探したが結局、連携する都民ファーストの会の都議の事務所を使った。
 記者C 希望の落下傘候補を支える選挙区の関係者も戸惑っていたよ。都民ファーストのある都議は「公認が決まった翌日に初めて会ったのに、数日後にビラや荷物が急にうちの事務所に届いた。必然的にうちの後援会で抱えざるを得ないが、人手も限られる」と頭を抱えていた。選挙直前、二人の都議が都民ファーストを離党したこともあり「希望の党の選挙を手伝いたくない、という支援者もいる」と困っていた。
 記者D 民進から出馬予定だった新人には公示前、希望の関係者からアプローチがすごかったみたい。ある候補者には、民進から希望に移った国会議員から電話があり「希望に来ないなら刺客を立てる」と具体名まで出されたという。別の候補も、この国会議員から何度も電話で説得されたとか。二人とも結局、理念が違うと立憲民主からの出馬を選んだ。希望の候補者擁立は相当難航した様子がうかがえるね。
 記者E 元職の櫛渕万里さん(50)にはやきもきした。解散が迫っても連絡が付かず、出馬会見を何度もキャンセルした。結局、民進を離党して希望から千葉3区で立つとファクスが届いた。無所属でも地元の23区で出ていれば、ノーベル平和賞で注目を集めたNPO「ピースボート」元事務局長という肩書をアピールできたのに。
 記者D 希望と立憲民主のどちらで出馬するかを巡り、選対に亀裂が入った候補者も。小池新党から出馬するよう候補者を説得するも失敗し、たもとを分かった元国会議員は「当選より理念を大事にするなんて政治を分かっていない。議席をもらってから何ができるか考えたら良いんだ」と恨み節をこぼしていた。ある意味、核心を突いているのだろうけど違和感も覚えた。理念より当選を大事にし過ぎる結果が、政治不信を招いている点も忘れてはならないと思う。
 記者F 選挙区の区割り変更の影響もあったね。十万人以上の有権者が入れ替わった7区は、立憲民主の長妻昭さん(57)より自民の松本文明さん(68)にとって不利だったと思う。新たに加わった目黒区の地区の商店街を、区議らの先導で練り歩いたが「若宮さん(5区の自民候補)じゃないの」と戸惑う住民もいた。逆に、7区から10区に移った中野区北部は、松本さんの自宅もあり、これまで票田だった地区だった。
 記者G 三軒茶屋駅前は区割り変更で5、6区の境界線が複雑になった場所。公示日の夕方、ここで5、6区の自民候補二人が続けて演説をした。二人の街宣車が並んだのは、両区の境界線となる駅前通り。掛け持ちする応援弁士もいて、合わせて一時間以上の演説の間、自民の支援者が集結した。選挙戦終盤に安倍晋三首相が応援に来た時も、ここで両候補と並んだ。区割りで混乱した有権者もいただろうが、陣営側は共演の相乗効果も狙えたのかも。

5282チバQ:2017/10/26(木) 23:08:57
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201710/CK2017102602000120.html
<衆院選 担当記者が振り返る>(下)

2017年10月26日


雨の中、候補者らの最後の訴えを聞く有権者ら=21日夜、千代田区で
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 記者H 19区の末松義規さん(60)は、野党再編のドタバタに巻き込まれていた。結局、立憲民主党から立候補して比例代表で復活当選したが、公示のころは「ひどく疲れている様子だ」と心配する声も聞かれたよ。選挙戦後半からは立憲民主の勢いを感じた。街頭でも「(期日前投票で)もう投票したよ」と握手する人が急増したね。
 記者F 7区では、立憲民主の長妻昭さん(57)に握手を求める有権者が多いのに驚いたよ。いくら「ミスター年金」として知名度抜群でも二、三分に一回とは。陣営も「前回の五倍以上」と言っていた。ある陣営幹部は、希望の党の小池百合子代表の「排除」発言で「立憲民主の候補者が『弱者』のイメージになり、応援したいと思われたのでは」と分析していたよ。
 記者I 18区は希望の失速で事実上、五度目の「土菅(どかん)戦争」に。序盤は自民の土屋正忠さん(75)が優勢だったが、立憲民主の菅直人さん(71)が巻き返した。立憲民主への追い風が大きいが、直前の武蔵野市長選で四野党の支持を得た元民主都議が自民推薦候補に大勝していた。菅さんは「市長選の勝利は大きかったね」と話していたよ。
 記者J 比例代表で復活当選した3区の松原仁さん(61)は「希望の看板はマイナスだったな」と本音をもらしていた。「立憲民主から出たら小選挙区でトップだったかもね」とも。選挙戦の途中から、たすきの色を民進時代の赤に戻すなど、必死に希望カラーを打ち消していた。
 記者K 21区で勝った希望の長島昭久さん(55)は、四月に民進に離党届を出して除名され、希望の結党に参加した。「排除」発言後、陣営は「支持者から長島さんは好きだけど小池さんは嫌いと言われる。個人の力だけで戦っている状態」とぼやいていたね。
 記者J 希望の失速を実感したのは、小池代表と民進の前原誠司代表が並んだJR大井町駅前。約三百人に熱っぽく訴えたが、反応は冷ややか。七月の都議選の熱狂がうそのようだった。去り際に「都政に専念しろ」とやじも飛んでいたよ。
 記者L 都議選といえば、公明が自民ではなく都民ファーストと協力し、12区に属する北区では自民が都民ファーストに敗れた。衆院選では自公の結束を強調し、公明の太田昭宏さん(72)の出陣式で、自民の北区議が太田さんの手を二分半も掲げて演説していたのが印象的だった。
 記者M 名字が同じ候補者も話題に上っていた。10区は「鈴木」さんが二人いた。うち身長一九〇センチの候補者は「背の高い方です」と強調していた。勝ったのはもう一人の鈴木さん。百四十六票が「鈴木」とだけ書かれ、案分された。1区と25区も名前や名字が同じ候補者がいて、判別できない票があったそう。
 記者G 希望の5区と6区の候補者が、7区の渋谷駅前にいたのは奇異だった。雨の中、街宣車の上でひたすら手を振るだけ。小池代表の到着後、やっとマイクで安倍政権批判や「しがらみのない政治」を訴えたが、自身の政策はさっぱり。集まっていたのは小池代表見たさのやじ馬で、5、6区の有権者はほとんどいなかったのでは。二人とも落下傘候補で小池代表頼みのようだった。
 記者I 確かに。希望の候補者は、小池代表のコピーのような演説が目についた。終盤、オリジナリティーが出てきたが、付け焼き刃の印象が残ったね。
 記者M 台風による荒天の投票日というのも強烈だった。10区の希望若狭勝さん(60)の事務所は、開票率13%で当落判明前なのに、安全のため支援者を帰宅させた。残った区議ら約十人の沈痛な表情が並ぶ事務所は、いたたまれない雰囲気に。比例復活もなく、落選が決まった翌日、若狭さんは「無党派層の人は天候にも多少影響される。もっと投票率が上がれば…」と嘆いていたよ。

5283チバQ:2017/10/27(金) 00:14:00
12年→14年→17年の比例議席数

○公明党
北海道:1→1→1    
東北 :1→2→1
北関東:3→3→2
南関東:2→3→2
東京 :2→2→2
北信越:1→1→1
東海 :2→3→2
近畿 :4→4→4
中国 :2→2→2
四国 :1→1→1
九州 :3→4→3
比例小計22→26→21
小選挙区 9→ 9→ 8
  合計31→35→29

○共産
北海道:0→1→0
東北 :1→1→1
北関東:1→2→1
南関東:1→3→2
東京 :1→3→2
北信越:0→1→1
東海 :1→2→1
近畿 :2→4→2
中国 :0→1→0
四国 :0→0→0
九州 :1→2→1
比例小計 8→20→11
小選挙区 0→ 1→ 1
  合計 8→29→12

5284チバQ:2017/10/27(金) 00:14:32
http://gooddays.hateblo.jp/entry/2017/10/25/231015
各党の得票数(単位:万人)
自民1766→1856 比例得票33% 全議席61%
公明731→698  比例得票13% 全議席6%
民主978     前回比例得票18% 前回全議席15%
→立憲民主1108  比例得票20% 全議席12%
→希望968     比例得票17% 全議席11%
共産606→440   比例得票8%  全議席3%
維新838→339   比例得票6%  全議席2%
社民131→94   比例得票2%  全議席0.4%
幸福実現26→29
支持政党なし10→13


https://togetter.com/li/1164558
にゃかがわりょうじ @nyakagawa_r2017-10-25 11:47:20
自民党の比例得票率
2005(衆)38.18%
2007(参)28.08%
2009(衆)26.73%
2010(参)24.07%
2012(衆)27.79%
2013(参)34.68%
2014(衆)33.11%
2016(参)35.91%
2017(衆)33.28%

にゃかがわりょうじ @nyakagawa_r2017-10-24 20:34:32
公明党の比例得票数
2005(衆)898万
2007(参)776万
2009(衆)805万
2010(参)763万
2012(衆)711万
2013(参)756万
2014(衆)731万
2016(参)757万
2017(衆)697万
700万を割ったのは現公明党になって初めて

にゃかがわりょうじ @nyakagawa_r2017-10-24 22:35:52
主要野党の比例得票推移(単位は万)。こうやって見ると、選挙の度に与野党間でダイナミックな
票移動があるわけではなくて、あくまでも野党間での票移動が主なんじゃないかと思う。
今回は若干野党側が積み増したと思うけど。 twitter.com/nyakagawa_r/st…


にゃかがわりょうじ @nyakagawa_r
H25 民713+維635+共515+み475+社125+生94=2557
H26 民977+維838+共606+社131+生102=2654
H28 進1175+共601+維515+社153+生106=2550
H29 立1108+希967+共404+維338+社94=2911
22:32 - 2017年10月24日

5285チバQ:2017/10/27(金) 19:40:23
https://news.goo.ne.jp/article/gifu/region/gifu-20171027094252.html
阿知波氏が政界引退へ 岐阜5区から出馬
09:42岐阜新聞

 衆院選で岐阜5区から希望の党の公認候補として立候補し、落選した元職阿知波吉信氏(54)が、政界を引退する意向を決めた。27日の民進党県連の会合で報告する見通し。

 阿知波氏は、総務省情報流通高度化推進室長などを経て、2009年の衆院選で旧民主党から立候補し、初当選。12、14年での衆院選では落選し、5年ぶりの国政復帰を目指していた。

 取材に「最後の戦いという覚悟だった。私が挑戦し続けることで、若い力が出てくるのを邪魔してはいけないとも考えた」と理由を述べた。

5286チバQ:2017/10/27(金) 19:44:35
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1710270021.html
【衆院選】希望の党・松浦大悟氏「LGBTカミングアウト阻止された」「LGBT左派から横やり」とツイート
17:14産経新聞

【衆院選】希望の党・松浦大悟氏「LGBTカミングアウト阻止された」「LGBT左派から横やり」とツイート
昨年の参院選を前に取材に応じる松浦大悟氏=平成28年6月17日、秋田市山王中島町の選挙事務所(渡辺浩撮影)
(産経新聞)
 先の衆院選の秋田1区から希望の党公認で出馬し、落選した元参院議員、松浦大悟氏(48)がツイッターで、自らが性的少数者(LGBT)であることをカミングアウトして選挙戦を戦おうとしたが阻止された-と明らかにした。

 松浦氏は26日夜、「今回の選挙で私はカミングアウトをしようと思い、LGBT運動をしている友人に頼んでメディアに声をかけたのだが全て断られた。理由は選挙前に特定の候補者をピックアップできないとの事だった。だが全政党の当事者を紹介するなどの工夫は出来たのではないか。(希望の党の候補者には2人いた)」とツイート。

 「小池百合子さん率いる保守政党の候補者がカミングアウトする事を阻止しようとするLGBT左派からの横槍(よこやり)も入った」「小池百合子氏、細野豪志氏にはカミングアウトして選挙を戦う事の了解を取っていた」「しかしそれは叶わなかった」などとした。

 松浦氏は秋田放送アナウンサーを経て平成19年の参院選で秋田選挙区から無所属で立候補し初当選。その後、旧民主党に入り、1期務めた。25年に民主党から、昨年は民進党から参院選に出馬したが落選。民進党秋田県連代表も務めた。今月22日投開票の衆院選では秋田1区で希望の党から出馬し、落選した。

 参院議員時代にLGBT問題に取り組み、22年10月18日の参院決算委員会で、国勢調査の項目に同性カップルも含めるべきだと質問。片山善博総務相から「今後検討していきたい」との答弁を引き出していた。

 希望の党は衆院選の公約で「LGBTの差別禁止法の制定」を掲げていた。

5287チバQ:2017/10/27(金) 19:57:24
https://news.goo.ne.jp/article/kyoto_np/region/kyoto_np-20171027000019.html
公認反発組、自民が対応に苦慮 保守分裂の京都5区
08:32京都新聞

公認反発組、自民が対応に苦慮 保守分裂の京都5区
公認反発組、自民が対応に苦慮 保守分裂の京都5区
(京都新聞)
 自民党京都府連が、22日に投開票された衆院選京都5区で、党公認候補ではなく別の無所属候補を支援した党員への対応に頭を悩ませている。府連は公示前後に処分を示唆する文書を該当する党員に送付したが、無所属候補を支援した党員は地方議員だけで20人近くに上る。処分を強行すれば、来年の府知事選や再来年の統一地方選、参院選に影響が出かねず、府連は対応を慎重に検討している。

 府連は、衆院議員を12期務めた谷垣禎一自民前幹事長が引退する意向を表明したの受け、先月24日に公募に伴う投票を実施し、当時府議だった本田太郎氏=宮津市・与謝郡=を5区の候補に選んだ。

 この結果に、同じく公募に応じていた四方源太郎府議=綾部市=を推していた地方議員らが「選考委員の人選や票配分の根拠が不透明」などと反発。綾部市の自民市議全員と京丹後市の自民市議の約半数、福知山市議らが、党員で前京丹後市長の中山泰氏の支援に回った。

 府連は公示前後に京丹後市の各党支部や党綾部支部長の綾部市議会議長の安藤和明氏らに「反党行為が継続される場合は除名処分など厳正に対処する」などと警告する文書を送った。中山氏の演説会に出席するなどした与謝野町議会の勢籏毅議長らに対しては、宮津市にある本田氏の事務所に出入り禁止の張り紙を掲示した。

 こうした府連の締め付けに、「処分は甘んじて受け入れる」と一定容認する声がある一方、「やり過ぎだ」と反発する意見もくすぶる。ある地方議員は「処分すれば、党員の大量離党を招き、府北部で自民党の力が衰退する」と警鐘を鳴らす。

 中山氏は本田氏に2倍近い票差で敗北したものの、地元の京丹後市では本田氏の2倍を超える票を獲得し、綾部市でも168票差まで迫った。府北部では、2014年4月の与謝野町長選や昨年6月の福知山市長選で自民推薦候補が無所属候補に敗れている。11月には本田氏の自動失職に伴う府議補欠選挙も予定されており、混乱が続くことを懸念する声もある。

 府連内では「無罪放免では組織として示しがつかない」との強硬論がある一方、「今後の選挙を考えると、これ以上波風を立てるのは得策ではない」との見方も根強くある。二之湯智府連会長は「(中山氏を支援した)党員の具体的な動きを調査し、処分するかどうかも含めて慎重に検討したい」と話している。

5288チバQ:2017/10/27(金) 20:03:08
http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/senkyo/syuin2017/kennai/news/20171024353549.html
民進系の苦境、共産が救う
新潟ショック再び(上) 共闘効果

 22日投開票の第48回衆院選は県全域で「自民対野党共闘」の図式となり、県内6小選挙区で野党側が4勝2敗と勝ち越した。昨年の参院選、知事選に続き、共闘態勢を敷いて票を積み上げた野党陣営。自民党は2期生が支持基盤の弱さを露呈し、小選挙区で五つあった議席を半分以下に減らした。与党が3分の2の議席を得た全国情勢と正反対の結果は、関係者に衝撃を与えた。なぜ県内では与野党勢力が逆転したのか-。激戦を総括し、今後の県内政界地図を展望する。(敬称略)

 開票率99%、黒岩宇洋9万5644票、斎藤洋明9万5594票-。テレビに開票速報が映し出された瞬間、新発田市の選挙事務所は沸き立った。

 一部報道でいったんは斎藤に打たれた当確が取り消された後の、わずか50票差の“大逆転劇”。黒岩はぼうぜんとし、夫人の美春は泣きじゃくった。具合が悪くなり救急車で運ばれる支持者も出るなど騒然とした雰囲気の中、黒岩は目を赤くし、声を振り絞った。

 「新潟の力を示すことができた」

   ■   ■

 黒岩は新潟3区の「野党統一候補」として無所属で戦ったが、解散直後は希望の党への合流を表明していた。これに待ったをかけたのが、憲法改正に反対し野党共闘を重視する支持者たちだ。共闘候補が与党候補を破った2016年の参院選と知事選に続く“新潟ショック”を期待する声が強かった。

 全6区に候補を擁立していた共産党県委員会は当初、黒岩との連携には消極的な姿勢だった。しかし、黒岩は今月5日、社民党県連幹部と共に共産党県委員会を訪れ、協力を要請。参院議員森裕子や市民団体も連携を要望し、県委員会は翌6日、3区での擁立取り下げを発表した。10日の公示のわずか4日前だった。

 野党共闘の動きは短時間に広がった。希望への合流を主導した民進党代表前原誠司のグループだった4区の菊田真紀子も、無所属を選択。民進系候補5人のうち2区をのぞく4人が「オール野党態勢」で臨み、「自民対野党共闘」の図式を鮮明化させた。

   ■   ■

 野党系を4勝2敗に押し上げた大きな要因が、前回各小選挙区で1〜2万票を獲得した共産党の組織力だった。3区を統括する党下越地区委員会は、「小選挙区は黒岩」「比例は共産党」と書いたビラを約5万枚配った。

 1区で立憲民主党の西村智奈美を支援した、共産県議の渋谷明治(新潟市東区選出)は「自分の選挙以上に動いた」。個人事務所に10台の臨時電話を置いて電話作戦を展開したほか、毎朝夕、街頭などで西村への支持を訴えた。

 本県民進系候補の後援会も高齢化してきている。頼みの綱である連合新潟の動員力も低下し、選挙戦序盤、「人が集まらない」と焦る候補もいた。支持基盤の弱体化を補ったのは、結果として共産党だった。

 元連合新潟会長で立憲民主党1区選対本部長代行の小嶋栄吉は「かなりの運動量で、票の上積みに貢献してくれた」とうなった。

 5、6区でも野党共闘の無所属新人が自民候補に善戦。6区の梅谷守は自民得票の約98%に当たる9万票余りを獲得し、5区の大平悦子も自民の約87%の票を得た。政党候補なら復活当選も可能な水準だった。

 次なる政治決戦は19年の統一地方選と参院選。共産党県委員長の樋渡士自夫は「互いを尊重することができれば、今後も共闘路線は続ける」とする。野党共闘の支援で沖縄など全国を奔走した森は、力を込める。「安倍1強を打ち破るヒントは、新潟にある」

【県関連ニュース】 2017/10/24 10:51

5289チバQ:2017/10/27(金) 20:03:32
http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/senkyo/syuin2017/kennai/news/20171025353759.html
「魔の2期生」基盤弱く
新潟ショック再び(中) 自民敗北

 「安倍晋三です」-。選挙戦中盤、新潟4区で会社を経営する男性の携帯電話が鳴った。見知らぬ番号からの着信。自民党総裁で首相の安倍からだった。

 「金子恵美さんをよろしくお願いします」

 報道各社の世論調査で全国では与党勝利と予想されたが、本県は安倍自らが公認候補の支持拡大に奔走するほど情勢が厳しかった。

 党本部の調査の結果は本県6小選挙区で「全敗」。「新潟は壊滅的だ。野党共闘にやられる」。党中枢は危機感を募らせていた。

 本県小選挙区は結局、2勝にとどまり、3分の2を野党側に押さえられるという全国と対照的な結果に終わった。選挙後、党県連幹事長の県議柄沢正三は過去に述べ続けてきた懸念を、敗因に挙げた。「後援会組織をつくっていない」

   ■    ■

 「選挙に強い」といわれた自民党の力の源泉は、地域に根のように張り巡らせた後援会にある。しかし本県1〜4区の2期生候補が設立した後援会は、「形だけ」の面もあった。

 2012年に大量に初当選した前職は不祥事続きで「魔の2期生」と呼ばれ、本県の一部前職も週刊誌をにぎわせた。県連内には「政治家としての資質を疑う」との声も渦巻いている。

 業界団体をフル動員して組織票を積む「自民党型選挙」も、影を潜めた。長く自民党を支え、組合員らを動員してきた農協は静観し、選挙活動の一翼を担ってきた建設業者の動きも鈍かった。

 農協関係者は「自民党は農協改革を進め、TPPも推進した。選挙の時だけ聞き心地の良い政策を言っても信用できない」と憤る。

 選挙戦終盤に入った18日。連立政権を組む公明党の支持母体・創価学会の女性が集まった新潟市内の会合で、4区の金子は「大変厳しい戦いです」と訴えた。2区の細田健一、3区の斎藤洋明も集会などで「比例は公明党に」と呼び掛けた。

 しかし出口調査によると、県内全6区で公明票は野党系候補に2割〜4割強が流れた。東京電力柏崎刈羽原発が立地する2区では4割以上が離れた。一方、野党側は共闘した各党支持層を固め上げた。

 公明党関係者は「公明支持層には原発や安全保障へのアレルギーがある。保守層にも一定程度、反発はあるだろう」と分析する。

   ■    ■

 投票翌日の23日。比例復活を含めた当選者4人が党県議団の会議に出席し、選挙協力への謝意を述べた。そこに5区で勝った新人泉田裕彦の姿はなかった。

 党県連と対立して知事選4選出馬を断念した泉田の擁立を巡り、県連内には深刻なしこりが生じた。5区以外でも党員や有権者から「泉田問題」の説明を求められ、「選挙戦はマイナスからの始動だった」との見方は強い。

 副議長で県議の沢野修は「泉田氏と自民党の考え方は違う。泉田氏の擁立は筋に合わなかった」とする。選挙後も、泉田を県連所属の衆院議員として認めないとの姿勢を示す県議が少なくない。今後も摩擦が生じるのは必至だ。

 昨年の参院選、知事選に続き、衆院選でも野党共闘の前に苦戦を強いられた自民党県連。泉田問題という火種も抱える。

 23日に党県議団を訪れた4人の当選者に笑顔はなく、県連が直面する危機を物語っているようだった。(敬称略)

【県関連ニュース】 2017/10/25 11:49

5290チバQ:2017/10/27(金) 20:03:55
http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/senkyo/syuin2017/kennai/news/20171026353919.html
波紋呼ぶ知事の肩入れ
新潟ショック再び(下) 県政地図

 投開票から一夜明けた23日。自民党県議団の会議で、党県連幹事長の県議柄沢正三は小選挙区で2勝4敗と苦杯をなめた戦いを総括した後、切り出した。「指摘しておかなければならないことがある。選挙戦での米山知事の対応だ」
 県連幹部らは知事米山隆一が全6小選挙区で野党系候補を応援したことを問題視した。会議は非公開で出席者によると、柄沢は「今後の対応を考えたい」と県政運営への非協力もにおわせ、けん制したという。
■   ■
 ちょうど1年前の知事就任以来、米山は県議会で6割超の議席を握る自民党を念頭に「与野党とは等距離」と繰り返していた。しかし、今回の衆院選では野党系候補への肩入れを隠そうとはしなかった。
 「400億円かかる計画を知事に決断しろと言う前に、国の補助金を自ら取ってくるのが先ではないか」。米山は9月30日、1区で立憲民主党から出馬した西村智奈美の事務所開きに参加。上越新幹線の新潟空港への延伸を公約に掲げた自民石崎徹を暗に批判した。
 公示後の今月13日は2区の無所属鷲尾英一郎、4区の同菊田真紀子の集会で、支持を訴えた。菊田の選挙ビラには米山と握手を交わす写真が載った。
 また選挙戦終盤の19日には出張先のデンマークから、自身のブログで「リベラルの旗を高く掲げよう」と呼び掛けた。
 自民党候補の応援に入らなかったことについて、米山は25日の記者会見で「要請があれば考えた」と述べ、「等距離」は変化していないとの姿勢を示してみせた。
 だが、知事に「政治的中立性」を求めていた柄沢は「言語道断」と、一連の対応を批判する。「知事の行動は県益を損ないかねない」。3分の2議席を占める大勝を収めた自公政権との関係悪化を危惧した。
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 今衆院選で、官邸中枢と直結していた公明党中央幹事会会長で燕市出身の漆原良夫(比例北陸信越)が政界を引退。「大物」と呼ばれる本県関係の代議士が、また一人姿を消した。
 新潟1〜4区を制した無所属や立憲民主党の民進系議員らが今後、県の“代弁者”をどう務めるかが焦点になっている。
 25日に県庁で開かれた当選証書付与式には、その4人が出席。激戦の疲れをにじませつつも、晴れやかな表情を見せた。
 「野党議員だからといって、国とのパイプが無いと言うのは思い込みだ」。旧民主党政権で厚労副大臣を務めた西村は、報道陣に強調した。農水政務官を経験した鷲尾は「予算の箇所付けなどは要望自体がまっとうかどうかが重要で、誰が持っていくかの話ではない」と指摘した。
 本県小選挙区は民主党政権が誕生した2009年は、民主党が6小選挙区を独占。自民党が政権に返り咲いた12年には、自民党が全6議席を奪い返した。14年は自民党の5勝1敗で、今回は野党側が4勝2敗。勢力図は「オセロゲーム」のように変わり続けている。
 「これでは長い目で見て力のある政治家は育たない」「誰が中央につないでくれるのか」。県幹部からは戸惑いの声も漏れる。
 知事米山を囲んで版図を広げる野党共闘勢力と自公との新たなパワーバランス、先行きが見えない国との関係-。第48回衆院選は新たな県政地図を生み、幕を閉じた。(敬称略)

(付加情報)
・県政地図

(政治)

【県関連ニュース】 2017/10/26 08:47

5291チバQ:2017/10/27(金) 20:04:40
http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/senkyo/syuin2017/kennai/news/20171025353751.html
5区の無効6169票 県内最多
衆院選 候補者以外の記名も

 22日に投開票された衆院選で、新潟5区の無効票が県内6小選挙区で最多の6169票に上った。要因として「入れたい候補がいないという意思表示をしたい」といった有権者心理がありそうだ。

 無効票が2番目に多かったのは1区の5268票。1区は有権者数、投票者数が県内最多であるのに対し5区は県内最少で、5区の無効票の多さが際立つ。

 5区の大票田・長岡市では2516票の無効票が出た。内訳は白紙が1576票で、残りの千票近くは「候補者でない者」の名前などが書かれていた。市関係者によると、旧新潟3区時代の盟主・田中角栄元首相のほか、8月に死去した元衆院議員・長島忠美さん、前長岡市長・森民夫さんらの名前があったという。

 長島さんの死去に伴う補欠選挙の予定が総選挙に統合された5区。自民党から出馬し初当選した泉田裕彦さん(55)については、知事時代の政治手法や不透明な候補選定過程などを巡って党内で批判が出ていた。選挙が始まっても一部から「野党に入れるわけにはいかないが『泉田ノー』の意思は示したい」といった声が出ており、無効票に流れた可能性がある。

 また市議選とのダブル選だった南魚沼市では、無効票が過去4回の衆院選で最も多い2443票に上った。「市議選の投票用紙に衆院選の候補が書かれていたケースがあった」(市選管)という。「×」と記された票もあり、市関係者は「意中の人がいなかったということでは」と推察した。

【県関連ニュース】 2017/10/25 11:31

5292チバQ:2017/10/27(金) 20:05:40
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171024ddlk15010032000c.html
<衆院選2017>検証/1 野党躍進 政策すりあわせ課題に 希望合流拒否、無党派層が支持 /新潟
10月24日 00:00毎日新聞

 「野党の力添え、さまざまな団体の支援で多くの信頼を力にした。こんなにうれしいことはない」

 22日投開票の衆院選で、県内全6小選挙区のうち4選挙区で勝利した野党勢。1勝だった2014年の前回選から大躍進した。県内の小選挙区で最初に当選を確実にした4区の無所属前職、菊田真紀子氏(48)が当選の弁で、躍進の原動力だと指摘したのは「野党共闘」だった。

 菊田氏を含む民進系の候補者たちは、解散直前の民進解党騒ぎで小池新党「希望の党」入りを迫られた。しかし全員がそれを拒絶し、無所属などでの出馬を決意。その理由について、民進系候補者たちは口々に「筋を通すため」と説明したが、実態は共産など他の既成野党の支援を期待してのことだった。

 14年の前回選で、野党候補は3区以外で自民候補に競り負けた。しかし野党候補が複数立ち、政権批判票が分散したのが一因で、候補者を一本化できていれば1、2、4区でも逆転できていた計算だった。現に野党共闘が成立した昨年7月の参院選、10月の知事選では野党候補が勝利。今衆院選でも憲法改正などタカ派色のある希望入りを蹴ることで、県内6選挙区中5選挙区で共闘態勢を構築した。

 無党派層への支持拡大にも成功した。各候補は自身の実績や政策ビジョンはそこそこに、多くの時間を政権批判に割いた。「森友・加計問題の再検証」や「原発再稼働反対」などをスローガン的に掲げ、反自民票を前回以上に着実に集めた。自由党県連の森裕子代表は「安倍一強政治に越後人の反骨精神が働いた」と分析する。

 もっとも、一度希望入りを表明した「ぶれた」候補には県民は厳しい審判を下した。6区の梅谷守氏(43)は約2200票差にまで詰め寄るも惜敗。3区の黒岩宇洋氏(51)も共産支持層の多くから「反感を買った」(樋渡士自夫・共産県委員長)とみられ、黒岩氏は前回の8300票差から50票差まで肉薄されての薄氷の勝利。一貫性のない不義理に容赦なくノーを突きつけられた格好だ。黒岩氏は当選後「立ち位置をぶれずに判断したい」と神妙に語った。

 当選した民進系4人のうち3人は無所属だ。無所属議員は国会での質問機会が政党所属議員と比べて大幅に減るだけに、今後政党に所属する人も出そうだが、保守思想の持ち主も多く、支援を受けた共産や社民などといかに政策面ですりあわせるかという課題を残している。【堀祐馬】

5293チバQ:2017/10/27(金) 20:11:11
https://mainichi.jp/articles/20171025/ddl/k15/010/025000c
衆院選2017

検証/2 自民後退2勝4敗 地元活動の弱さを反省 泉田氏巡る混乱も後引く /新潟

毎日新聞��2017年10月25日 地方版

自民県連の党議であいさつする比例復活候補たちの顔に笑顔はなかった=新潟市中央区新光町の県議会庁舎で

 衆院選の投開票から一夜明けた23日。県議会庁舎で開かれた自民県連の党議には、比例で復活当選した1区の石崎徹氏、2区の細田健一氏、3区の斎藤洋明氏の姿があった。だが3氏とも足取りは重く、表情も硬い。冒頭あいさつした細田氏は「ふがいない戦いだった」と頭を下げた。

 自民は県内6小選挙区で2勝4敗。解散前から2議席後退し「敗北」と受け止めざるを得ない結果となった。最大の敗因は野党共闘。仮に共闘が成立せず、共産が独自候補を降ろさずにいたら、野党票が分散し自民が競り勝てていたとみられる選挙区が複数あった。

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 実際、石崎氏は選挙戦で「相手は共産というものすごい組織だ。民進より共産の方が怖い」と共産脅威論を訴え続けた。斎藤陣営の幹部も開票後「共産に負けた。敵ながらあっぱれ」と言い切った。

 もっとも、競り負けは身から出たさびでもあった。「東京にばかりいてこっちに戻ってこない」「年上の県議や市議をぞんざいに扱う」。取材の過程で陣営関係者や自民支持者から度々、候補者の愚痴を耳にした。

 小選挙区で敗れた1〜4区の候補者は、全員が12年の政権奪還時に初当選した2期生(当時)で、実績や知名度は限られる。それを補うだけの地元活動と、後援会の実動部隊となる地元議員との意思疎通が不十分だったのでは、との指摘は県連内でも多い。柄沢正三県連幹事長(県議)も23日の党議後、記者団に「候補者の一部は日ごろの政治活動や後援会が脆弱(ぜいじゃく)だった」と述べた。

 投票率の大幅上昇も逆風になった。今回の県内小選挙区投票率は62・56%で2014年の前回選より9・85ポイント上昇。全国的な小池新党「希望の党」騒動に加え、県内で野党共闘が成立したことで有権者の関心が高まったためとみられるが、共同通信の出口調査では1〜4区と6区で無党派層の6〜7割が野党候補に投票していた。多くの無党派層が自民票を投じた12年のような熱狂は、もはやない。

 自民は今回の選挙で多くの課題を露呈させたが、5区で初当選した泉田裕彦前知事の擁立で刻まれた禍根をどう解消していくかという問題も残している。

 「独善的」との指摘もある泉田氏の擁立を巡っては、一部県議が反発し、県連としての公認申請を断念。党本部判断で公認したが、県連は泉田氏に「関与しない」方針を文書で党本部に伝えていた。

 ある県議は「しこりがないと言ったらうそになる。泉田氏とは付かず離れずで接する」と漏らした。2年後には県議選を含む統一地方選や参院選を控える。泉田氏への「拒絶反応」を制御し、どれほど県連が一枚岩となれるかも鍵となる。【柳沢亮】

5294チバQ:2017/10/27(金) 20:14:19
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2017/fuk/CK2017102302000042.html
福井
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<1区得票分析> 稲田さん引き離す
2017年10月23日 紙面から
 前回衆院選と同じ顔触れの戦いとなった1区は、自民前職の稲田朋美さんが約十一万七千票を獲得して圧勝。他の二人を大きく引き離したが、得票率は57・3%で、前回の64・8%を下回った。
 稲田さんは大票田の福井市で55・9%(前回63・4%)、大野市で60・5%(同67・8%)、勝山市で63・3%(同71・7%)となるなど六市町すべてで他の二人を上回った。次点の希望新人の鈴木宏治さんと、共産新人の金元幸枝さんを寄せ付けなかった。
 候補者の一本化を巡って民進党とのあつれきが生まれる一幕もあった鈴木さんの得票率は31・4%。維新から立候補した前回の26・5%と比べ4・9ポイント増加した。福井市で32・8%(前回28・3%)、大野市で29・0%(同23・3%)、勝山市で26・5%(同20・5%)と全市町で増えたが、出遅れもあって届かなかった。
 十度目の挑戦となった金元さんは、安倍政権を強く批判し、憲法九条を守り抜くことを力強く訴えた。前回の約一・五倍となる二万二千票余りを獲得。得票率は11・2%で前回の8・6%を上回ったが、及ばなかった。
 (清兼千鶴)
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2017/fuk/CK2017102302000055.html
<2区得票分析> 高木さん、堅調勝利
2017年10月23日 紙面から
 自民前職の高木毅さんが選挙区内の四市七町すべてで手堅く票をまとめて勝利した。希望元職の斉木武志さんに二万五千票差、共産新人の猿橋巧さんには大差をつけたが、得票率は前回(61・5%)を大きく下回る54・2%にとどまった。
 高木さんは、アベノミクスや原子力政策の推進などを訴え、これまでの六期十七年で築き上げた組織票に支えられて八万票を獲得した。
 ただ、大票田の市部の得票率は、敦賀市で55・2%(前回63・7%)、越前市47・7%(同54・4%)、鯖江市50・7%(同59・2%)と苦戦を強いられた。
 斉木さんは、昨年五月末から準備を進めてきたことが奏功し、得票率は37・2%と善戦。特に丹南地区では強さを見せ、越前市では44・6%、鯖江市では41・8%と競り合った。高木さんの地元である敦賀市でも34・8%、小浜市でも35・1%と健闘した。
 しかし、嶺南地方の町部は若狭町で28・9%、美浜町で24・5%、おおい町で20・1%と得票が伸びなかった。
 猿橋さんは、原発再稼働反対などを訴えたが、支持を拡大できず、得票率は二桁に届かなかった。 
 (谷出知謙)

5295チバQ:2017/10/27(金) 20:14:37
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2017/fuk/CK2017102302100016.html
福井
 県内の二選挙区では、1区は自民前職で元防衛相の稲田朋美さん(58)が五選、2区は自民前職で元復興相の高木毅さん(61)が七選を果たし、自民が七回連続で議席を独占した。2区で次点だった希望元職の斉木武志さん(43)も、比例で復活当選を果たした。
 県内小選挙区の投票率は55・92%で、二〇一四年十二月の前回を5・92ポイント上回ったが、戦後二番目の低さだった。当日有権者数は六十五万三千二百三十四人。
 稲田さんは約十一万七千票を獲得。得票率は57・3%で、次点の希望新人で元県議の鈴木宏治さん(43)に五万三千票差をつけた。七月末に防衛相辞任に追い込まれイメージが深く傷ついた中、こまめに有権者と接して支持回復を図った。鈴木さんは準備不足に加え、過去に旧民主党を離党した経緯も尾を引き、反自民勢力の受け皿になれなかった。
 2区の高木さんは八万票余りを得た。得票率は54・2%。復興相時代に政治資金問題や過去の疑惑が報じられたが、北陸新幹線や原発などの地域課題に取り組むと訴え、支持を集めた。
 昨年六月に出馬表明した斉木さんは民進党県連の支援を受けて善戦したものの、選挙区では及ばなかったが、高木さんとの惜敗率が68・6%となり、希望の比例代表枠に滑り込んだ。
 共産党は、新人で党県書記長の金元幸枝さん(59)が1区で前回より上積み。新人で元おおい町議の猿橋巧さん(63)は2区で支持を広げられなかった。
◆比例北信越ブロック 当選者続々決まる

 八党派から五十六人が立候補した比例代表北陸信越ブロック(定数一一)で、比例単独で出馬した自民前職で党県連会長の山本拓さん(65)が八選を決めたほか、2区と重複立候補していた希望元職の斉木武志さん(43)が二回目の当選を果たした。山本さんのほかに、自民前職で元県連事務局長の助田重義さん(57)も比例単独で立候補している。
 二〇一四年の前回衆院選での獲得議席数は、自民が五、民主が三、維新の党、公明、共産がそれぞれ一だった。
 (松尾博史)
◆説明責任、終わっていない

<解説>
 県内の二小選挙区は自民党の議席独占となった。1区の稲田朋美さんは自衛隊の日報隠蔽(いんぺい)問題による防衛相辞任、2区の高木毅さんは政治資金問題や過去の疑惑報道など懸念材料を抱えていた。対抗する野党が一つにまとまりきれなかった「敵失」も自民が圧勝した一因といえる。
 自民のライバルとなった新党「希望の党」は、1区に“一本釣り”した鈴木宏治さんを擁立。希望への合流に伴い、県議の野田富久さんを公認申請していた民進党県連の意向は無視された。
 鈴木さんは、旧民主党を飛び出した過去もある人物。民進党県連の全面支援は2区の斉木武志さんだけに向けられた。二人の希望候補の得票率に差が出た理由の一つだろう。
 また希望の党は安保関連法を容認するなど、自民に近い「保守」。共産、社民は希望を軸にした野党共闘には否定的で、昨夏の参院選のように自民対野党統一候補の構図に持ち込めなかった。全国屈指の強さを誇る自民に、野党が勝てる要素はなかった。
 稲田さん、高木さんには再び県民の期待を託された形だが、選挙前の失言や疑惑に対する有権者の不信が完全に解消したとは言い切れない。世論調査では安倍政権への不支持率は、支持率を上回る。国会での行動と民意にねじれが生じないためにも、選挙戦と同様に多くの県民と接し、声を集めることが欠かせない。
 (尾嶋隆宏)

5296チバQ:2017/10/27(金) 20:15:35
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/252393
自民批判の受け皿なく消極的選択に
民意漂流、衆院選福井1、2区

2017年10月23日 午後5時10分
 衆院選福井1、2区の戦いは、自民に希望、共産が挑む「3極」の対決構図となったが、最後まで盛り上がりに欠けた。希望が公示前に失速したことや、防衛相辞任騒動と週刊誌報道で耳目を集めた自民前職を逆転する地力が野党候補になかったことが要因だ。「自民にお灸(きゅう)を据えたいけど、選挙互助会のような希望も信頼できない」。選挙戦中、戸惑いの声を連日のように聞いた。有権者は消極的に選択するしかなく、民意が漂流した。

 公示前、福井県内の自民関係者は危機感を強めていた。1区の稲田朋美氏は防衛相辞任騒動で集中砲火を浴びた。2区の高木毅氏も週刊誌報道を巡って野党から追及を受け、党員投票のお家騒動もあった。「希望が批判票の受け皿になると吹っ飛ばされる」。厳しい選挙戦を予想していた。

 だが、希望は自民批判を十分に受け止められなかった。逆に「当選だけが目的の選挙互助会」との風当たりが強かった。1区の鈴木宏治氏は、国政挑戦が4回目で旧民主から維新、希望へと渡り歩いた「政界渡り鳥」との厳しい声を浴びた。2区の斉木武志氏も、「戦争法」と批判してきた安保関連法に容認の立場となり「一夜にして姿勢が180度変わった。裏切られた」との冷めた空気が流れた。選挙後に自公政権の補完勢力になりかねないとの疑念も拭い去ることはできなかった。

 共産も支持が広がらなかった。1区の金元幸枝氏と2区の猿橋巧氏は、社民の支援を受けたものの独自の戦いとなった。「福井県は保守的な政治風土で共産アレルギーが根強い。衆院選は政権選択選挙だからなおさらだ」と県内の与党関係者が指摘するように、自民批判の受け皿としては一定レベルにとどまった。

 投票先を探して漂流する民意を裏付けるように、共同通信社が序盤に行った世論調査で意中の候補を決めていない県内有権者が6割もいた。2014年前回衆院選の2倍だ。終盤になっても福井新聞社の世論調査で4割がまだ決めていなかった。別の自民関係者は「立憲民主の候補者が県内にいなかったため、リベラル系の有権者が沈黙したのが幸いした」と胸をなで下ろした。

 「おごりや緩みが指摘される政治に緊張感を取り戻すには、自民が襟を正さなければならない。さらに有権者のさまざまな声を受け止められる対立軸が必要だ」と県会自民党のベテラン議員。県内野党は真正面から論陣の張れる態勢づくりに腰を据えて取り組むべきだ。このままでは議会制民主主義の土台が揺らぎかねない。

5297チバQ:2017/10/27(金) 20:16:15
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/252389
斉木武志氏、野党混乱も踏ん張る
「敵失」にも助けられ復活当選

2017年10月23日 午後5時00分
 希望公認の福井県内野党2候補。「排除の論理」に振り回されながらも、2区から出馬した斉木武志氏は基礎票を逃がさなかった。1年半前から活動を続けてきたことで、野党再編の混乱を最小限に抑えた。選挙区では敗退したものの、自民候補の週刊誌報道や公認争いといった「敵失」にも助けられ、比例復活を遂げた。

 斉木氏の出陣式には、1区の福井市を地盤とする2人を含む4人の民進県連の県議全員が顔をそろえた。鈴木宏治氏との公認争いで県議の野田富久氏が「排除」された1区との「支援の濃淡」(山本正雄県連代表)が如実に出た格好で、2区では民進支持者が結束を強める結果になった。

 頼みだった希望旋風は序盤から無風となり、斉木陣営幹部は終盤まで「何のために民進は解党したのか」と恨み節を語っていた。地域後援会を年末までに三つ立ち上げる予定をしていたが、急な解散で設立は一つにとどまっていた。お世辞にも準備万端とはいえない状況だった。

 しかし、約4万人の組合員を抱え、野党勢力の屋台骨である連合福井が底力を見せた。2区では地方の機微を無視した、希望本部の「原発排除」の大方針に苦しめられたが、「組合員の矜持(きょうじ)がある。自民に票を入れることはない」(民進県議)。旧総評、旧同盟の違いを乗り越えてきた組織は大崩れせず、きっちりと基礎票を稼ぎ出した。特に丹南では、連合福井系が開いた越前市長選候補者の決起集会に参加した約500人がそのまま斉木氏の集会になだれ込み、結束の強さを知らしめた。

 連合福井は、「支援」という微妙な表現にとどめた1区の鈴木宏治氏の陣営でも一定の組織力の強さを示した。しかし公認が決まったのが公示6日前と、斉木氏に比べて圧倒的に時間がなかった上、本人が昨年7月の参院選比例区で議席に届かず「しばらく政治の舞台からは身を引く」と、その後1年間、自身の政治活動を休止していたのが明暗を分けた。民主から日本維新の会、希望に移ったことへの批判もあった。

 民進県連、連合福井の結束力が斉木氏復活当選の原動力となったのは事実だが、「選挙区で自民と競り合う長野、石川両県の候補次第だった」(陣営幹部)。加えて選挙後には組織内外の「いろんな意思合わせ」(連合福井の山岸克司会長)が待ち受ける。低投票率が象徴する、浮動票対策不足という課題も残したままだ。8年ぶりに勝ち取った1枠を県内野党勢力拡大の橋頭堡(きょうとうほ)にし、「反自民」以外の明確な対立軸を有権者に示せるか。各組織の今後の行動にかかっている。

5298チバQ:2017/10/27(金) 20:20:14
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20171024/KT171023ATI090029000.php
自民「襟正さねば」旧民進「苦渋の決断評価」 衆院選県関係 

 自民、公明両党で3分の2超の議席を確保した22日の衆院選。県内は5小選挙区、比例代表北陸信越ブロック(定数11)合わせ、自民党3人、希望の党2人、公明党と無所属各1人の計7人が議席を獲得した。県内各党の代表者らは選挙結果を通じて今後の課題を感じるとともに、目指す方向なども見据えた。

 前職5人のうち2人が議席を失った自民党。党県連の後藤茂之会長(衆院4区)は「誠に残念な結果。県内では安倍政権に対する厳しい空気があった」と受け止めた。全国的には自民党が大勝したが「議席数が党の現状への評価だと思わないよう、襟を正さなければならない」とした。

 民進党出身候補は4人が希望の党公認、1人が無所属で出馬。前職2人、元職1人が当選した。民進党県連の羽田雄一郎代表(参院県区)は「全員が当選できず残念だが、安倍1強打破のため、希望からの出馬など、苦渋の決断を有権者に評価してもらえたのではないか」と分析した。

 公明党県本部の近藤晴彦幹事長(松本市議)は、県内の比例得票を前回選より約6千票上積みし、比例単独候補の当選につなげたことに、「しっかりとした戦いができた」と振り返った。自公連立政権に、消費税増税時の軽減税率の導入など「公約の確実な実現を望みたい」と話した。

 共産党は、県内の比例得票を前回選より約2万5千票減らした。県委員会の鮎沢聡委員長は「1議席は維持できたが、党への共感を広げきれなかった」。ただ、憲法9条改正に反対する立憲民主党が野党第1党に躍進し、「自公政権を倒すため、今後も共闘を発展させていきたい」とした。

 日本維新の会県総支部の日詰祐輔事務局長は「力は及ばなかったが国政選挙に県内で2候補を擁立し、県内にも維新ありと知ってもらえたのではないか」とした。選挙戦で党の実績や候補の主張を訴えきれなかったとし、「県議選や市町村議選を通じて仲間を増やしていきたい」。

 社民党県連の竹内久幸代表(県議)は、2区の新人が4万票余を得た点を「野党共闘、護憲に一定の支持があった」。立憲民主党の躍進は「政治や改憲への不安の表れ」と見つつ、社民があおりを食った面もあると分析。今後は、リベラル勢力による野党再編を注視するとした。

(10月24日)

5299チバQ:2017/10/27(金) 20:23:29
上が見つからず
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171026ddlk21010138000c.html
<衆院選2017>戦い終えて/下 希望合流巡り民進分裂騒動 自民への対抗勢力遠く ボタンかけ違いバラバラ /岐阜
10月26日 00:00毎日新聞

 衆院が解散した9月28日に希望の党との合流方針を決めた野党第1党の民進党。当時は政権交代への期待・高揚感があったが、その後の分裂騒動を経て結果は全く違うものとなった。県内の民進系候補4人も小選挙区で全敗し、4区の希望前職、今井雅人氏(55)が比例復活で議席を守るのがやっとだった。民進県連前代表でもある今井氏は「自民に対抗できる勢力を作ろうとしたが、ボタンのかけ違いでバラバラになった」と話す。

 民進の合流により、希望は自民に対抗する一大勢力になるはずだった。しかし、小池百合子代表(東京都知事)による「排除」発言をきっかけに、立憲、無所属に分裂。希望への期待が失望に変わる中、今井氏は「無所属で出ようかとも一瞬思ったが、私は(9月の民進党代表選で)前原誠司氏を代表にした一人。その代表が決めたことにダメというのも筋が通らなかった」と打ち明ける。

   ■  ■

 「排除」は県内にも波及した。希望は県都の岐阜1区で吉田里江氏(51)を公認せず、候補者も立てなかった。自民前職の野田聖子氏(57)の地元選挙区でもあり、近しい関係の小池氏が「忖度(そんたく)した」との臆測を呼んだが、選挙中、県内入りした前原氏は1区を素通りした。無所属での出馬を余儀なくされて大敗した吉田氏は「(合流を)決めたのならやってもらわないと。幼稚園の会じゃないんだから。政党として成り立っているのか」と民進、希望に対する怒りをあらわにした。

 民進分裂により最大支援組織「連合岐阜」も対応に苦慮した。公示後、一部の産別労組は選挙はがきに記された「比例代表は希望に」の文字を「立憲民主に」へと切り替えた。選挙区での民進系候補者への支援を求めた党県連の幹部も「許容せざるを得なかった」と顔をゆがめる。

 共産党は、希望を「自民の補完勢力」と断じ、1区を除き候補者4人を擁立。県内各選挙区でほぼ整っていた「野党共闘」は崩壊した。候補者4人は敗れ、共産が目標としていた「比例での躍進」も達成できなかった。投票率が前回2014年の衆院選に比べ、わずかながら上がったものの、共産の県内比例得票はほぼ2万減の6万4899に終わった。

   ■  ■

 野党の一人芝居で目まぐるしく情勢が変化した今回の衆院選。参院で残る民進党を含め、今後も野党再編は避けられない情勢だ。

 4区の今井氏の応援で18日に下呂市に駆け付けた前原氏は「また新たな政党を作る中核になってもらわないといけない」と今井氏にエールを送った。その今井氏の受け止めは厳しい。「強固な自民党政権に対峙(たいじ)するのはそう簡単ではない。もう一度ゼロからどのような形で勢力を作れるか考え直していく」【岡正勝】

5300チバQ:2017/10/27(金) 20:24:40
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1710240074.html
【衆院選】静岡は8選挙区すべてで前職が当選 細野豪志氏「自民の基盤の強さと組織力を乗り越えるだけの活動ができなかった」 
10月24日 12:39産経新聞

【衆院選】静岡は8選挙区すべてで前職が当選 細野豪志氏「自民の基盤の強さと組織力を乗り越えるだけの活動ができなかった」 
衆院選の結果を受け、県庁で記者会見する自民党県連の中沢公彦幹事長=23日(田中万紀撮影)
(産経新聞)
 第48回衆院選は22日に投開票が行われ、静岡県内の8選挙区では自民党が前回と同じ1〜4区と7、8区の6選挙区で勝利した。

 希望の党は5区と6区の2議席を維持し、選挙区当選者の顔触れは平成26年12月の前回選と変わらなかった。

 比例代表では自民党の6区候補と希望の党の8区候補が復活当選したほか、立憲民主党の1、7区候補も議席を獲得した。県内選挙区の投票率は56・32%で、過去最低だった前回選(55・61%)をわずかに上回った。

 衆院選の投開票から一夜明け、静岡県内の各党は選挙結果の分析などに追われた。

 自民党県連の中沢公彦幹事長は23日、県庁で記者会見を開き、「全選挙区での当選を目指したが、東部でもう一頑張りのところが出た。選挙区の結果は前回と同じなので、今一歩の力が足りなかった」と、三島市などからなる5区や沼津市や伊豆半島を含む6区で希望の党の公認候補に競り負けたことを悔やんだ。

 全8選挙区の候補のうち比例復活を含めれば7人が当選したことには及第点を付けつつも、市町村合併などによる地方議員の組織力の低下が尾を引いていることなどを問題点に挙げ、「自民党はもう一度、地元密着・地域連携という原点に立ち返らなければならない」と今後の課題を口にした。

 希望の党は結党メンバーの細野豪志元環境相が三島市の選挙事務所で記者会見し、選挙区での勝利が2勝にとどまったことについて「時間的な制約の中で、自民党の基盤の強さと組織力を乗り越えるだけの活動ができなかった」と反省の弁を述べた。

 ただ、組織力を養う上でカギとなる県連組織については「民進党(の県連組織)も存在しており、あまり慌てず時間をかけたい」と述べるにとどめ、衆院選の候補者調整などをめぐって表面化した民進党県連との対立の根深さも垣間見せた。

 公明党は目標に掲げた比例代表東海ブロックでの3議席死守がかなわず、獲得議席が2議席にとどまった。同党県本部の高田好浩幹事長は、「『自公で大勝するだろう』と事前に報じられ、立憲民主党が受け皿になって(公明党が)はじき飛ばされたことも一つの要因」と敗因を分析した。

 同じく比例東海ブロックでの獲得議席が2から1に減った共産党も「支持層などと一緒になって戦う形になるまでの時間がなく、活動量が追いつかなかった」(同党県委員会の山村糸子委員長)と急な衆院解散による準備不足を伸び悩みの理由に挙げた。

 一方、結党間もない立憲民主党は選挙区での当選こそならなかったものの、県内で擁立した2候補が比例復活でいずれも議席を獲得した。同党候補を支援した小長井由雄県議は「立党から20日でこれほどの支持を得られるとは思わなかった。理念や政策をぶれずに主張する大切さを感じた」と選挙戦を振り返った。

5301チバQ:2017/10/27(金) 20:25:14
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2017/siz/CK2017102402000210.html
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検証総選挙<上> 分裂野党に連合も揺れ
2017年10月24日 紙面から
 二十二日投開票の衆院選で、静岡県内八小選挙区は自民党が前回選と同じ六議席を獲得し勝利した。公示前に誕生した希望の党は、県内全小選挙区に候補者を擁立するも、比例復活を含めて三議席にとどまった。県内の与野党対決の舞台裏を探り、選挙戦を振り返る。
 「3区は勝てた選挙。なぜ刺客を立てたのか。今も分からない」。投開票日から一夜明けた二十三日昼、民進党系の男性県議はこうこぼした。民進県連と連合静岡が支援する無所属前職の小山展弘さん(41)と、5区の細野豪志さん(46)が擁立を主導した希望元職の鈴木望さん(68)が激突した3区は、県内でも野党分裂の象徴区となった。
 共産党が擁立を見送った3区は、非自民の小山、鈴木両候補の合計得票が小選挙区で当選した自民前職の宮沢博行さん(42)の得票を二万四千票以上も上回った。県西部の民進党員は選挙結果を受け「(3区の分裂は)民進県連や地方議員に大きなしこりを残した。細野さんは道を大きく踏み外した」と嘆いた。
 小池百合子代表の「排除・選別」発言から、党勢が失速した希望。応援する地方議員や陣営関係者も風当たりの強さを感じた。細野さんに近い男性県議は「希望に向ける有権者の目は冷ややかで、罵声も浴びた」と振り返る。8区で落選し、比例復活した希望新人の源馬(げんま)謙太郎さん(44)は「最初に吹いていた風はやみ、最後は逆風を感じる選挙戦だった」と語った。
 野党が分裂して選挙戦に臨んだ結果、民進県連最大の支持母体である連合静岡も揺れた。中でも自治労県本部が、1区で落選し比例復活した立憲民主党新人の青山雅幸さん(55)の推薦を三月に決めたことで、連合静岡内部の足並みの乱れが顕在化した。
 青山さんの推薦について、自治労県本部の渡辺敏明執行委員長(連合静岡副会長)は「元県職員であることと、弱者救済を前面に出す姿勢に共感した」と話す。ただ推薦を出した三月、連合静岡は1区で民進公認(当時)の福村隆さん(54)の推薦を決定済み。渡辺委員長は「連合静岡としてはよろしくないのは承知の上。反旗を翻したイメージはあるだろう」と説明した。
 自治労県本部の決定に、連合静岡の中西清文会長は「1区は結果的に自主投票になったが、青山さんを応援したことは非常に遺憾。反組織行為と言える」と不快感をあらわにした。
 連合静岡は元々、企業の労組が中心の旧同盟系と、自治労などの旧総評系が一緒になった組織。今回の足並みの乱れに、民進系の男性県議は「組織が割れてほしくない。旧同盟系と旧総評系が分かれたら力が出しにくくなる」。
(衆院選取材班)

5302チバQ:2017/10/27(金) 20:25:33
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2017/siz/CK2017102502000085.html
検証総選挙<下> 敵失勝利に自民は複雑
2017年10月25日 紙面から
 「野党の混乱のおかげと言うのも変だが、敵失によって自公は勝った」。次点に十万票近い大差で五選を果たした静岡7区の自民前職城内実さん(52)は、当選確定の報を受けた後のインタビューで、勝因についてそう分析した。
 自民は県内八小選挙区で前回選と同じ六議席を獲得した。公示直前の野党第一党の民進党の分裂で、県内でも民進が希望の党と立憲民主党、無所属と分散して戦い、自民関係者も「漁夫の利」の形の勝利であることを認識している。城内さん陣営の幹部は「公示後もポスターを張っていないところがいくつもあった。相手が民進候補なら考えられないことだ」と語る。
 選挙期間中に党三役らを相次いで投入するなど、自民が「最重点区」と位置付けた6区では、比例前職の勝俣孝明さん(41)が希望前職の渡辺周さん(55)に迫るも、三たび敗れた。
 6区で選対副委員長を務めた多家(たが)一彦県議は選挙戦を通じ「追い風もなければ、逆風もなかった」と振り返る。六百三十一票まで迫った要因については「連合静岡の力は弱まっている。一時の連合の力はない」と分析した。
 希望が失速する中、渡辺さんに負けた要因は何か。勝俣さんの別の選対幹部は「森友・加計(かけ)問題は終わっていないという声はよく聞いた。安倍政権への批判はあった」と説明した。
 8区の自民前職塩谷立さん(67)は前回選より票を伸ばしての勝利だったが、希望新人源馬(げんま)謙太郎さん(44)の比例復活を許した。選対幹部は「争点もなく難しかった選挙。希望の失速がなければもっと追い込まれるという危機感があった」と振り返る。会合に出席する公明党関係者の数は前回選よりも多かったという。
 全小選挙区で自民前職を支援した公明。県内関連では比例単独の前職大口善徳さん(62)が比例東海ブロックで八選を決めたが、ブロック全体では議席を三から二に減らした。党県本部の高田好浩幹事長は「与党大勝の情勢も報じられ、新党に票が流れてしまったのは残念」と語った。
 衆院選で勝利した自民だが、六月の知事選では候補者の擁立すらままならず、盤石と言える状況ではない。投開票翌日の二十三日に会見した自民県連の中沢公彦幹事長は言う。「(一九九六年の)小選挙区導入後、組織力が低下して今も影響がある。地域密着・地域連携の自民党であることに立ち返らないといけない」 
(衆院選取材班)

5303チバQ:2017/10/27(金) 20:28:51
http://www.at-s.com/news/article/featured/politics_economy/shugiin/419078.html
検証・衆院選しずおか(上)敵失 自民利した野党分裂
(2017/10/24 11:30)
 選挙戦中盤の10月中旬、静岡県西部で開かれた自民党候補の決起集会。ガンバロー三唱で会場が盛り上がる中、陣営関係者の男性は「働き盛りの年齢層の支援者が少ない。昔はもっと熱気があった」と眉をひそめた。
 自民党は今回、2、4、7区こそ野党候補を圧倒したが、5区では差を縮めながらも比例復活に届かず、6区は僅差に持ち込んだものの詰め切れなかった。1区、3区は勝利したとはいえ、対立候補の得票を合わせると逆転される数になり、8区では希望の党候補の比例復活を許した。
 野党の候補者調整を巡る混乱や失速をついて党勢を保った面が否めず、自民党関係者からは、県内で希望の党の候補者擁立を主導した細野豪志氏(衆院静岡5区)が結果的に自民党に有利な選挙区の構図をもたらしたとして、同氏を半ば本気で持ち上げる声も漏れる。
 中選挙区制度の下、候補者同士が競い合って後援会組織を強化し、多彩な人材を輩出しながら各地で地盤を固めてきた自民党。しかし、1996年の小選挙区制度導入以降、党の組織力は低下の一途をたどる。県内の自民党員は2003年時点で4万8175人いたが、高齢化に伴って減少が続き、16年度は半数近くの2万5945人まで落ち込んだ。

 中沢公彦県連幹事長は23日の記者会見で、「保守とリベラルの対立構図が見えた」と今回の選挙戦の意義を挙げる一方、「もう一度、原点に立ち返って地元密着、地域連携でやっていかねばならない」と組織力強化の必要性を強調した。
 各業界団体にも実動部隊として自民党を支えたかつての機動力はない。県医師会の政治団体・県医師連盟の篠原彰委員長は「地元の診療医を一軒ずつ回って投票を呼び掛けたことがあるが、全く効果がなかった」と明かし、動員力の低下を認める。「自民党候補だからと誰でも応援するわけにはいかない」と距離感も微妙に変化させ、課題解決力など個々の資質を厳しく見極めようとしている。
 本県の政治情勢に詳しい白鳥浩法政大大学院教授(現代政治分析)は「自民党の体力が次第に低下しているのは間違いない」と指摘。創価学会という強固な支持母体を持つ公明党への依存を今後さらに深めていくとの見方を示した。
 ◇--◇--◇ 
 22日投開票の衆院選は静岡県内8選挙区のうち前回選までと同様に自民党が6選挙区を確保し、希望の党は選挙区2勝にとどまった。比例単独で公明党1氏、比例復活では自民党と希望の党の各1氏、立憲民主党2氏が議席を獲得。安倍晋三首相による唐突な衆院解散の意向表明で始まった与野党の攻防を振り返った。

5304チバQ:2017/10/27(金) 20:29:14
http://www.at-s.com/news/article/featured/politics_economy/shugiin/419417.html
検証・衆院選しずおか(中)混迷 希望、掲げた旗どこへ
(2017/10/25 11:30)
 選挙戦最終日の21日。希望の党結党メンバーの細野豪志氏(衆院静岡5区)は降りしきる雨の中、JR掛川駅前で声を張り上げた。「希望の党を一過性で終わらせるつもりはない」。3区の同党候補、鈴木望氏の街頭演説会。細野氏の訴えに耳を傾けた聴衆はわずか20人余り。同党の苦戦は明らかだった。
 自民党前職宮沢博行氏を含め3人が立候補した3区。非自民候補は鈴木氏と、民進党籍を持つ前職小山展弘氏。小山氏はかつて細野氏が率いた民進党内グループ「自誓会」のメンバーだったが、希望の党の公認からは外された。この処遇に民進党県連会長の榛葉賀津也参院議員は「勝てる候補をなぜ代えたのか」と憤り、連合静岡は独自に小山氏を推薦した。
 小山氏は約8万1千票を獲得したものの、宮沢氏に約1万6千票差で敗れた。最下位の鈴木氏は約4万票。一本化していれば、優に宮沢氏を上回る得票が見込めた。
 「寛容な改革保守政党を目指す」と綱領にうたった希望の党は、後に党代表に就く小池百合子東京都知事の側近と細野氏らが衆院解散直前に設立し、全国で候補者擁立を進めた。「政権交代可能な勢力を目指す」という党に期待が集まった。

 本県で候補者選定に関わったのは細野氏だけ。その選定作業が迷走した。静岡1区は6月の知事選に出馬した溝口紀子氏、静岡市出身の元プロ野球選手に声を掛けた末、日本維新の会として1区で活動を続けてきた小池政就氏に“着地”した。1区で希望の党公認を目指した民進党出身の福村隆氏は、空白の7区にくら替えを余儀なくされた。政権与党への戦いの準備をすべき時期なのに、猫の目のように状況は変わり、候補者も支援団体も翻弄(ほんろう)された。「擁立劇は細野氏の個人的な好き嫌いだけ」(民進党県連幹部)といった恨み節が増幅した。
 22日夜、細野氏の姿は都内の開票センターにあった。パリ渡航直前の小池都知事から“代表代行”に指名された樽床伸二氏の横で、無役のままテレビ各社の問い掛けに答えた。党内の立ち位置は選挙が終わった今も不透明なままだ。
 一夜明けた23日朝の静岡市。台風一過の空の下、敗れた小池政就氏は選挙前と同様に街頭に立った。「本来この国に必要な中道改革の意義を伝えきれなかった」。そこに、選挙戦で掲げていた希望の党の旗はなかった。

5305チバQ:2017/10/27(金) 20:29:42
http://www.at-s.com/news/article/featured/politics_economy/shugiin/419936.html
検証・衆院選しずおか(下)模索 民進分裂、地方は放置
(2017/10/26 11:30)
 選挙戦が終盤に入った19日、静岡3区から無所属出馬した民進党籍の小山展弘氏の陣営に県東部の民進党県議の姿があった。街頭でマイクを握り「5区から応援に来ました」。3区の選挙応援は初めて。これまで細野豪志氏の選対本部の中心を担ってきたが、今回、希望の党設立に関わった細野氏の選挙を手伝うのはやめた。
 民進党は希望の党を全力で支援する―。解散直後、前原誠司代表が配布した文書に沿い、民進党静岡県連は希望の党の支援を決めた。急ごしらえで地方組織のない希望の党に代わり、候補者の供託金の扱いや政見放送の段取りなど裏方作業を担った。だが、各選挙区の戦いぶりには「濃淡があった」(岡本護県連幹事長)。
 希望の党の結党に始まる解散前後の急展開。民進党の衆院選候補予定者だった各選挙区総支部長の行動は「新党設立の動きにいち早く同調して離党」「前原代表の方針に沿って希望の党に合流」「希望公認を得られず無所属出馬」と分かれた。民進党県連に残った参院議員と地方議員は、代表の方針にそのまま従うのではなく、各候補者と民進党との距離感を基準に個別の対応を取った。希望公認候補の擁立を巡って不信感が募っていた。選挙後の23日、岡本幹事長は記者会見で「われわれが口を挟む余地はなかった。県連は常に被害を受けている」と改めて不満を表した。
 一枚岩の対応が取れなかったのは民進党県連の最大の支持団体、連合静岡も同じ。リベラルを掲げる立憲民主党の誕生後、中央の連合の支援先は希望、立憲民主、無所属と割れた。県内では地元事情も加わって、推薦は無所属の3区と希望の6区にとどまった。
 中央の事情に振り回された中での選挙戦。希望の党は県内全選挙区に候補を立てながら選挙区で2議席、比例東海で復活当選1にとどまった。
 一方、立憲民主党の2候補は選挙区で敗れたものの、そろって比例の議席を得た。ただ、県内にはいまだ政党としての実体がない。選挙戦を通して党本部から人員や資金の援助はなく、1区の青山雅幸氏は自身が代表を務める政策集団、7区の日吉雄太氏は直前まで所属した自由党を頼って活動した。
 離党、合流、排除、分裂と、短期間のうちに目まぐるしく動いた民進党周辺。振り回された県内地方議員や支援者は、それでも「中央の動きをみていくしかない」と今後を見定めていく思いを口にした。

5306チバQ:2017/10/27(金) 20:30:19
http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/election_shugiin/419084.html
希望の党、見えぬ先行き 静岡県内関係者、中央の動向注視
(2017/10/24 08:03)
 22日開票の衆院選で議席を伸ばせなかった希望の党の静岡県内関係者らは明けて23日、支援者へのあいさつ回りや街頭演説を行い当選、落選を問わず今後の政治活動への意欲をにじませた。ただ、党の先行きが見えず、不安や党立て直しへの思いなどそれぞれの心情は複雑。今回は候補者を擁立せず希望の党を支援した民進党県連も、野党連携の枠組みを見極めようと中央の動向を気に懸ける。
 希望の党の今後については「自民党に代わる勢力をつくる。今の党が完成形ではなく、あくまでスタート」(静岡8区源馬謙太郎氏)とする意見の一方、「全く分からない」「走りながら考えたい」の声もあった。民進党を離党した新人は落選を受け止めた上で、希望の党設立メンバーの細野豪志氏と「今後も歩調を合わせていきたい」と話した。
 8期連続当選の6区渡辺周氏は「党の中枢に立って考えていきたい」とベテランとして党をけん引する構え。希望の党公認を得られず無所属で出馬、落選した3区小山展弘氏は「中央の動き、野党再編の可能性を注視する」と話した。
 渡辺氏は民進党に依然として参院議員や地方議員が所属している点を指摘。「希望の党に合流した際、県連をどうするかは選挙が終わってから考えようという感じだった」と明かし、立て直しについて県連会長の榛葉賀津也参院議員と協議していく意向を示した。岡本護県連幹事長は24日の民進党参院議員総会に注目するとし、野党連携の枠組みが固まる目安として特別国会が開かれる予定の11月1日を挙げた。

5307チバQ:2017/10/27(金) 20:30:55
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171024ddlk23010331000c.html
<衆院選2017>比例東海ブロック 名簿最下位、松田氏当選 立憲への期待、応えたい /愛知
10月24日 00:00毎日新聞

 22日投開票された衆院選で、比例東海ブロック(定数21)でも23日にかけて次々に当選者が決まった。西尾市の開票が台風21号の影響で23日にずれ込んだため、全ての議席が決まるのが遅れるという異例の展開となった。

 比例単独で立候補した前北名古屋市議の立憲新人、松田功氏(49)は同党の名簿順位最下位の6位だったが、初当選した。松田氏は22日夜に名古屋市中村区の赤松広隆事務所で当選確実を知り、深夜に北名古屋市の事務所に戻った。その後、事務所に駆け付けた支援者と笑顔で握手をし、喜びを分かち合った。

 松田氏は「名簿順位から自分は当選しないと思っていた。期待を持って党に投票してくれたので、皆さんの声を聞き、皆さんのためになることをやっていきたい。これまでの経験を100%生かしたい」と意気込みを語った。

 一方、小選挙区の15区(豊橋市など)で自民前職に敗れたものの、比例東海ブロックで復活初当選した希望新人の関健一郎氏(39)は23日早朝から、同市の豊橋駅前に立ち「選挙期間中は大変お騒がせをいたしました」と通勤客らに声を掛けた。

 関氏は「国民一人一人の尊厳ある生活を保障する枠組みを作っていく。消費増税や年金切り下げの前に、政治家自身が身を切る改革をすべきだ」と話した。

 2度目の衆院選挑戦で勝ち取った初当選。「小選挙区で勝てる足腰をつくっていきたい」と早くも今後を見据えていた。【三浦研吾、石塚誠】


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