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欧州情勢・西洋事情

1とはずがたり:2014/05/26(月) 18:46:47
平沼騏一郎や福沢諭吉に限らず西洋・欧州・EUその他あの辺綜合スレである。

前スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/l50より欧洲ネタを独立。

歴史ネタは西洋史スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1165050511/l50

513チバQ:2015/06/16(火) 21:27:17
ベレンベルクのエコノミスト、ホルガー・シュミーディング氏は、この段階でチプラス首相が期待できるのは「面子のために幾つかの小さな変更を勝ち取ることくらいだろう」と話している。

原題:Out of Options and Time, Tsipras Faces Greece’s Moment of
Truth(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:マドリード Ben Sills ;ニューヨーク Flavia Krause-Jackson
,bsills@bloomberg.net,fjackson@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:
Alan Crawford
James Hertling ,acrawford6@bloomberg.net

514チバQ:2015/06/17(水) 20:54:42
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015061700537
与野党が大接戦=移民・経済争点、18日投票-デンマーク総選挙

デンマークのトーニングシュミット首相=3月19日、ブリュッセル(AFP=時事)
 【ロンドン時事】デンマークで18日、議会(一院制、定数179)選挙が行われる。トーニングシュミット首相(48)の与党・社会民主党を中心とする中道左派陣営と、野党・自由党などの中道右派陣営が互角の戦いを繰り広げ「近年で最も接戦」(ロイター通信)の選挙となっている。
 最近の世論調査の支持率平均値は、与党陣営の48.6%に対し野党陣営が51.4%とやや優勢。ただ、与党陣営が50.3%で逆転していると分析する一部調査もある。投票先を決めていない有権者も2割いるとされ、調査会社デンマーク・ギャラップ社の政治担当者は「(選挙戦は)五分五分だ」と分析した。(2015/06/17-14:35)

http://www.jiji.com/jc/c?g=tha_30&k=2015061700679
デンマーク国民党(DPP)


 デンマーク国民党(DPP) 「右派大衆政党」を掲げるものの、欧州連合(EU)各国からは「極右」と見なされているデンマークの政党。1995年創設。中道右派政権が誕生すると閣外協力を行い、反移民の党是を着実に政策に反映させてきた。2011年のトーニングシュミット中道左派政権の誕生以来、野党暮らしだが、首都コペンハーゲンでは今年2月、言論の自由に関する討論会やシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)を狙った連続テロが発生。排外感情の高まりで追い風が吹き、前回選挙より議席増が見込まれる。(時事)(2015/06/17-16:14)

515チバQ:2015/06/17(水) 21:12:46
>>57-58
http://www.sankei.com/world/news/150616/wor1506160047-n1.html
2015.6.16 22:32

欧州議会に極右新会派、仏ルペン氏ら結成「制限は今日終わった」






16日、ブリュッセルの欧州議会で記者会見するフランス国民戦線のマリーヌ・ルペン党首(中央)ら(ロイター)
 フランスの極右政党、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首は16日、ブリュッセルの欧州議会で記者会見し、オランダの自由党など他国の極右勢力と議会の新会派「欧州の国民と自由」を結成したと発表した。

 ルペン氏は「無会派のため議会活動に制限があった状況は今日終わった」と強調した。

 会派結成には少なくとも25議席を確保し、28加盟国のうち7カ国以上の議員を含む必要がある。ルペン氏は昨年5月の欧州議会選後、自由党のウィルダース党首らと新会派結成を目指したが、2カ国の議員が不足。今回、ポーランドの議員2人と英独立党に所属していた議員1人が加わった。

 ほかに新会派に参加したのは、オーストリアの自由党、イタリアの北部同盟とベルギーのフラームス・ベラングの各党の議員。(共同)

516チバQ:2015/06/17(水) 22:02:36
http://mainichi.jp/select/news/20150618k0000m050063000c.html
デンマーク総選挙:移民政策巡り接戦 18日投票
毎日新聞 2015年06月17日 21時49分

 【ベルリン中西啓介】デンマーク国会(1院制、定数179)の総選挙が18日、行われる。今年2月に首都コペンハーゲンでパレスチナ系の若者による連続テロ事件があり、移民政策が争点の一つとなっている。政権交代になった場合、反移民政策を唱える極右政党が連立政権に参加するかが注目されている。

 現地からの報道などによると、当初は同国初の女性首相トーニングシュミット氏率いる与党・社会民主党などの中道左派陣営の苦戦が伝えられた。だが、ラスムセン前首相率いる中道右派の自由党など野党陣営への支持が終盤で伸び悩み、接戦となっている。

 同国は厳格な基準を設け、新規移民の受け入れを抑制している。だが国内や欧州連合(EU)内でイスラム系によるテロが相次ぐ中、第3党で極右のデンマーク国民党が掲げる反移民論が強い支持を獲得。同党は自由党政権に対する閣外協力の実績があり、「移民流入を直ちに止める」と訴えるラスムセン氏と選挙後に連立を組む可能性もある。景気回復の実績と社会保障拡充を掲げる与党が、移民問題への不満を抑え、政権を維持できるのかが焦点となっている。

517チバQ:2015/06/17(水) 22:05:25
>>412>>414
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2015061700593
キプロス再統合、年内合意へ期待=北部に新大統領、米長官も前向き



握手する北キプロスのアクンジュ大統領(左)とキプロス共和国のアナスタシアディス大統領=5月11日、ニコシア(EPA=時事)
 【エルサレム時事】南北分断が41年続く地中海の島国キプロスで、今年は再統合への道筋が開けるのではないかと期待が高まっている。再統合交渉を支援してきた米国のケリー国務長官も4月「永続的な進展を今年は果たせる」と明るい見通しを口にした。南北協議が17日、再び行われ、一層の「進展」が待たれる。
 4月の北キプロス・トルコ共和国(トルコのみ承認)の大統領選で南北和解に前向きな新大統領が誕生した。これを受け、5月15日、国連管理下にある「分断の象徴」、首都ニコシアの緩衝地帯で、南部のキプロス共和国(ギリシャ系)のアナスタシアディス大統領と北キプロスのアクンジュ大統領が再統合交渉を再開。2014年10月に交渉が中断されて以来、7カ月ぶりだった。
 「いいスタート」(アクンジュ大統領)を切った協議は、往来増進につながる南北境界での検問所の増設、電力網の統合、携帯電話ネットワークの相互接続で合意。これまでとは違う良好な雰囲気が維持され、交渉は17日で3回目だ。
 再統合により、北キプロスはトルコへの財政・軍事的依存を軽減したい考え。トルコにとっては、かつての熱意は衰えたとはいえ、キプロス問題の解決は欧州連合(EU)加盟への布石となる。
 一方、ギリシャ危機のあおりで南側も金融を中心に経済が苦しい。再統合で経済環境を一新し、景気の浮揚を狙いたいところだ。
 しかし、再統合への道のりは険しい。交渉の行方は、北キプロスでの権益を守ろうとする「トルコが鍵を握る」と言われる。トルコでは7日の総選挙以降、新政権発足に向けた連立協議が進行中で、政権の構成次第ではキプロスの交渉の進展を左右する可能性もある。
 また、再統合には南北双方でその是非を問う住民投票を行う必要もある。南側がEUに加盟した04年にも住民投票は行われたが、南側の反対多数で再統合案は無効となった。(2015/06/17-15:03)

518チバQ:2015/06/17(水) 22:07:53
http://www.asahi.com/articles/ASH6C5J0JH6CUHBI02Q.html?iref=reca
仏首相の子、政府専用機同乗しバルサ観戦 「代金払う」
パリ=青田秀樹2015年6月12日16時59分
 子ども2人のベルリン往復に2500ユーロ(約35万円)払います――。フランスのバルス首相(52)は11日、サッカーの欧州チャンピオンズリーグの決勝戦に政府専用機で同行した子どもの代金を支払うと表明した。バルス氏は与党・社会党のホープで将来の大統領候補と目される。公私混同との批判に幕引きを急ぐ。

 問題となったのは6日の「バルセロナ」(スペイン)対「ユベントス」(イタリア)戦。バルス氏はバルセロナ生まれ、移民家庭の出身で、「バルセロナ」のファンとして知られる。子どもの同行は仏メディアの報道で明らかになった。

 バルス氏は仏メディアに「疑問を拭い、仕事に専念したい」と話した。政府の報道官はかねて「席に余裕があったから」と詳しい説明を避けており、批判が続いてきた。2500ユーロは、パリから社会党の党大会があったポワチエを経てベルリンに行き、ポワチエに戻る経路の平均的な航空券代に当たるとされる。

519チバQ:2015/06/19(金) 22:31:33
http://mainichi.jp/select/news/20150620k0000m030083000c.html
デンマーク:自由党など右派陣営が過半数 政権交代確実に
毎日新聞 2015年06月19日 20時16分(最終更新 06月19日 20時42分)

 【ベルリン中西啓介】デンマーク国会(1院制、定数179)の総選挙は18日、投開票され、野党・自由党など右派陣営が過半数を獲得し、社会民主党など与党側を破って政権交代を確実にした。極右のデンマーク国民党が社民党に次ぐ第2党に躍進し、移民問題や対欧州連合(EU)政策で与党に強い影響を与えそうだ。

 現地からの報道によると、開票率99%で野党側は90議席、与党左派連合は85議席を獲得。社会民主党のトーニングシュミット首相は19日未明、「第1党の座は守ったが、選挙には敗れた」と敗北宣言し、党首を辞任する意向を表明。4年ぶりに政権復帰する自由党のラスムセン前首相は「国を率いる権利を与えられた」と述べた。

 自由党と反移民政策などで閣外協力の実績があるデンマーク国民党は15議席増やし、37議席を獲得するとみられる。ダール党首は「影響力を最大限発揮できる場所を見つける」とし、政権参加については明言を避けた。ラスムセン氏は国民党の意向に配慮すると明言しており、英国同様EU離脱の国民投票を目指す同党の政策がどの程度実現されるか注目される。

http://www.sankei.com/world/news/150619/wor1506190033-n1.html
2015.6.19 13:09

デンマーク政権交代へ 総選挙で野党陣営勝利

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デンマーク野党陣営を率いるラスムセン自由党党首=19日、コペンハーゲン(ロイター=共同)
 デンマークで18日に投票が行われた国会(一院制、定数179)総選挙は即日開票され、DPA通信などによると前首相のラスムセン自由党党首率いる中道右派の野党陣営が過半数に達し、勝利した。ラスムセン氏が約4年ぶりに首相に返り咲く見通しで、政権が交代する。

 自由党は議席を減らしたが、移民排斥を唱える右派デンマーク国民党が躍進し、陣営全体で議席増となった。デンマーク国民党は自由党を抜き、トーニングシュミット首相率いる社会民主党に次ぐ第2党となったもよう。反欧州連合(EU)も掲げるデンマーク国民党の伸長は対EU外交にも影響がありそうだ。

 ラスムセン氏は財務相を務めていた2009年4月、当時の首相の辞任に伴い首相に就任。11年9月の総選挙でトーニングシュミット氏率いる中道左派に敗れるまで首相を務めた。(共同)

520チバQ:2015/06/19(金) 22:32:13
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2015061900614
極右伸長、欧州に警告=連続テロ、移民殺到-デンマーク総選挙



18日、コペンハーゲンで、総選挙での躍進を祝うデンマーク国民党(DPP)のダール党首(中央)(AFP=時事)
 18日に投開票されたデンマーク総選挙では、欧州で一般に「極右」とみなされているデンマーク国民党(DPP)が議会第2党に躍進した。次期政権で大きな発言力を持つことになりそうだが、デンマークが抱える問題は多かれ少なかれ欧州全土に共通する。欧州連合(EU)各国への深刻な警告となった。
 2011年の前回総選挙で得票率約12%だったDPPは、今回約21%を獲得。支持を倍増させた格好だ。DPPのダール党首は選挙結果を受け「もう誰もDPPを無視できない」と支持者に勝利宣言した。
 反移民のDPPは、かつてない追い風の中で投票日を迎えた。1月にフランスで起きた風刺週刊紙シャルリエブド襲撃など連続テロに続き、デンマークでも2月、首都コペンハーゲンで討論会などを狙った連続テロが起きた。いずれも移民の出自を背景に持つ容疑者らによる犯行だった。さらに、地中海を渡って移民が殺到する事態が続き、社会全体を不穏な空気が覆っていた。
 こうした風潮はデンマークだけのものではない。ハンガリーは17日、移民流入阻止のため、セルビアとの国境沿いに高さ4メートルのフェンスを設置する方針を明らかにした。オルバン政権には、反移民の極右政党「ヨッビク」に支持率で追い上げられている事情がある。(2015/06/19-15:24)

521チバQ:2015/06/19(金) 22:53:23
http://mainichi.jp/select/news/20150620k0000m030101000c.html
ユーロ圏首脳会議:22日に緊急開催 ギリシャ金融支援
毎日新聞 2015年06月19日 20時50分

 【ロンドン坂井隆之】欧州連合(EU)は18日、難航するギリシャ向け金融支援交渉を打開するため、22日にユーロ圏首脳会議を緊急開催することを決めた。「合意への最後の機会」(ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長)とされる首脳会議が不調に終わり、支援期限の切れる月末を迎えた場合、ギリシャ政府の債務不履行(デフォルト)や、銀行破綻に伴う金融危機が現実味を帯びる。

 2010年に始まった金融支援で、EU、国際通貨基金(IMF)などはギリシャに対し総額約2400億ユーロ(約34兆円)の金融支援を約束。昨年末の期限を2度延長し、6月末には支援を終了することになっている。仮に予定通りに支援が打ち切られれば、信用力の低いギリシャは金融市場で国債を発行してまとまったお金を借りることができないため、借金を返済できずにデフォルトに陥る可能性が高い。最短の返済は、6月末のIMFへの約16億ユーロ。それを乗り越えても、7月20日の欧州中央銀行(ECB)への35億ユーロなど年内に100億ユーロ近い返済が控える。EUなどは、ギリシャが緊縮策を含む改革案に同意することを条件に半年程度支援を延長し、当面の危機を回避する道を探っている模様だ。

 ギリシャが6月末の返済を怠った場合、IMFは猶予期間は設けずに7月1日にデフォルトを宣告する方針。また、ECBは現在、「緊急流動性支援」(ELA)という制度でギリシャの国内銀行に必要な資金を供給している。EUの支援が打ち切られると、ECBもELAを停止する可能性が高く、お金を市場で調達できないギリシャの銀行は資金繰りに行き詰まる。ギリシャ政府は、毎月数十億ユーロを国内銀行から借りて年金や公務員給与の支払いに充てており、銀行の破綻は、政府サービスの停止に直結する。

 支援延長にはドイツ議会などの承認が必要で、22日にユーロ圏の首脳が政治合意し、25〜26日のEU首脳会議で最終合意に至るのがぎりぎりの日程。首脳会議が不調に終わり、支援打ち切りが確実になった場合、取り付け騒ぎを防ぐためギリシャ政府が銀行窓口閉鎖などの非常措置に踏み切る可能性がある。危機波及の懸念から南欧諸国の国債や株式への売りが広がれば、世界経済にも打撃になりかねない。

522チバQ:2015/06/19(金) 22:53:50
http://mainichi.jp/select/news/20150620k0000m030106000c.html
ギリシャ:「支援交渉の早期妥結を」首相に高まる圧力
毎日新聞 2015年06月19日 21時01分(最終更新 06月19日 22時06分)
 【アテネ福島良典】欧州連合(EU)などからの金融支援の期限切れを今月末に控え、ギリシャ国内でチプラス首相(40)に支援交渉の早期妥結を促す圧力が高まっている。国論が「親EU」と「反緊縮」で割れる中、首相は22日に設定されたユーロ圏首脳会議などを通じた政治決着を目指す。譲歩に反対する与党内左派の抵抗を首相が抑え込めるかどうかが焦点だ。

 ユーロ圏財務相会合(18日)から一夜明けた19日、ギリシャの首都アテネの新聞販売所には「(22日のユーロ圏)首脳会議が最後のチャンス」と告げる新聞が並ぶ。預金流出に対応するため、ギリシャ中銀は欧州中央銀行(ECB)に緊急支援を要請したという。だが、街角のカフェでは人々がコーヒーカップを手に談笑し、パニック状態にはなっていない。

 18日夜(日本時間19日未明)にはアテネ中心部の議会前で親EU派の市民約1万人がデモを繰り広げた。弁護士のバシリス・カラミツォプロスさん(28)は「ユーロ圏から出ればEUからも出なければならない。(ギリシャにとって)欧州は政治の安定にも必要だ」と強調する。

 個人投資家のアリス・カティマティスさん(56)は支援交渉でのチプラス政権の「公務員重視」の姿勢に不満を抱く。「公共部門は経済の足かせにしかなっていない。もし、EUなどとの支援合意ができなければギリシャは暴動状態に陥ってしまう」と危機感を募らせている。

 一方、前日の17日には与党内左派の支持者約2500人がチプラス首相に徹底抗戦を呼びかけた。年金生活者のアントニス・プリアコスさん(66)の受給額は月800ユーロ(約11万円)。「家賃や電気代、医薬品、ローンで飛んでいく。年金をカットしたら餓死者が出てしまう」。EUなどが求める年金削減をチプラス首相はこれまで「譲れない一線」と拒否してきた。

 チプラス首相は18日の声明で「ユーロ圏内での経済成長回復は可能だ」と交渉妥結に楽観的な見通しを示した。親EU派デモに参加したアテネ大学のアリスティデス・ハジス准教授(48)=法哲学=は「ギリシャは背水の陣だ。ユーロ離脱の選択肢はない。チプラス首相は党内左派を説得して7月半ばまでに合意にこぎつけるだろう」と予測する。

523チバQ:2015/06/19(金) 22:54:49
http://mainichi.jp/select/news/20150619k0000e030161000c.html

ギリシャ:止まらぬ預金引き出し…市民に「封鎖」不安増す
毎日新聞 2015年06月19日 10時45分(最終更新 06月19日 12時58分)

【アテネ福島良典】金融支援の継続を巡るギリシャと欧州連合(EU)など債権者側との交渉は、18日のユーロ圏財務相会合でも妥結に至らなかった。

 交渉期限切れが今月末に迫る中、ギリシャでは預金封鎖への不安から、銀行口座から現金を引き出して「たんす預金」にする市民が増えている。財政破綻など不測の事態に備え「食品や医薬品の購入資金をできるだけ手元に置いておこうという消費者の自衛心理」(地元銀行幹部)の表れだ。

 アテネ中心部のシンタグマ広場。最大手ナショナル銀行支店の現金自動預払機(ATM)に人々が行列を作っていた。別の銀行に勤めるヨルゴス・レカスさん(45)はこの日、1000ユーロ(約14万円)を引き出した。「政府はEUと対立していて信用できず、債務不履行(デフォルト)にならないか心配だ。明日どうなるか誰にも分からない」。妻と子ども2人の4人家族。「たんす預金」は自宅や勤務先に分散して保管しているという。労働者階級が多いアテネ郊外のペリステリ地区では、ナショナル銀行のムクビナス・バシリオス地区支店長(58)が「小口預金者の引き出しに対応するため、全店舗のATMに紙幣を補充するよう本店から今日(18日)、指令が下った」と明かした。ATMの資金不足による混乱の発生を防ぐための措置とみられている。

 金融支援交渉の難航を受けて最近、預金の引き出しが急増。ロイター通信によると、今月15日から17日にかけての3日間だけでギリシャの預金総額の1・5%にあたる20億ユーロ(約2800億円)が引き出されたという。

 財務省前では、財政緊縮策で解雇されたパート清掃員が、復職を求めて抗議の座り込みを続けていた。ギリシャ議会は5月7日、解雇された公務員を再雇用する法案を可決。常勤組の清掃員595人は今月末に再雇用される見通しだが、約200人のパートが職場復帰できるめどは立っていない。座り込みグループ代表のエレナ・エコノミズさん(63)は「EUは電気料金の付加価値税を増税しろと言うけれど、無職の私たちにいったい、どうしろというのか」と不満をぶちまけた。

524チバQ:2015/06/19(金) 23:13:29
http://www.sankei.com/world/news/150619/wor1506190018-n1.html
2015.6.19 07:28

「移民憎悪」と暗に首相批判 欧州議会の議長、英EU離脱論高まりで





 ロイター通信によると、欧州連合(EU)欧州議会のシュルツ議長は18日、EUに関する英国での議論について、ルーマニアなどからの移民に罪をかぶせ、「憎悪を広げている」と述べ、キャメロン英首相を暗に批判した。

 EU離脱の是非を問う国民投票を2017年末までに行うと公約しているキャメロン氏とロンドンで会談した後に発言した。キャメロン氏は移民規制などの権限を取り戻そうと、EUに改革を要求してきたが、反発の強さが浮き彫りになった。

 シュルツ氏は「ルーマニアやブルガリアからの“福祉目当ての旅行者”が、受け入れ国の社会保障サービスの略奪を狙っているといったパニック感情があおられている」と指摘。「虚偽が公然と語られている」と非難した。

 英国では移民急増への不満を背景に、EU離脱論が高まっている。

 シュルツ氏はドイツ人。(共同)

525チバQ:2015/06/19(金) 23:20:16
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150619/k10010121201000.html
欧州中央銀行 ギリシャ銀行へ資金供給強化
6月19日 21時18分

金融支援を巡る協議が難航しているギリシャで、預金者が通貨ユーロを手元に置いておこうと預金を引き出す動きを強めていることから、ヨーロッパ中央銀行は19日、緊急に電話会議を開き、ギリシャの銀行への資金供給を強化することを決めました。
資金繰りがひっ迫しているギリシャへの金融支援を巡っては、18日、ユーロ圏の財務相が、支援を実行するか議論しましたが支援の前提となるギリシャの構造改革案で折り合いがつかずに協議は物別れに終わり、ギリシャが債務不履行に陥ってユーロ圏から離脱するのではないかという懸念が強まっています。
ギリシャでは、預金者が通貨ユーロを手元に置いておこうと、銀行から預金を引き出す動きを強めていて、引き出された額は今週だけでおよそ30億ユーロ(日本円で4000億円)を超えるとみられています。
このため欧米の複数のメディアは、ヨーロッパ中央銀行が19日、緊急に電話会議を開き、ギリシャの中央銀行を介して続けてきた銀行への資金供給を強化するため供給枠の上限を、今の841億ユーロから引き上げたと伝えました。
ギリシャへの金融支援を巡る協議が進展しないことから、ユーロ圏は22日に首脳会議を開いて、事態打開に向け対応を協議することにしています。

526チバQ:2015/06/19(金) 23:20:34
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150618/k10010119131000.html
ギリシャ 金融支援受けられない場合は
6月18日 16時03分

財政難に陥っているギリシャへの金融支援について話し合う、ユーロ圏の財務相の会議が始まりますが、金融支援を受けることができない場合、ギリシャ政府は、公務員の給与や年金などの国内向けの支払いと対外債務の支払いに、どう対応するのか迫られることになります。
ギリシャ政府が現段階で資金をどれだけ抱えているかは明らかになっていませんが、仮に国内向けの支払いを優先し、対外債務の返済を遅らせ、延滞の期間が長引いた場合、ギリシャは、債務不履行に陥ったと認定されるおそれがあります。
債務不履行に陥れば、ヨーロッパ中央銀行からギリシャ国内の銀行への資金供給が打ち切られる見通しで、ギリシャの銀行から預金の流出が加速するとみられます。
これを防ぐため、ギリシャの銀行は、預金封鎖や海外送金の停止などの資本規制の導入を迫られる可能性が高く、経済が混乱することは避けられないものとみられます。
その一方で、対外債務の支払いを優先し、国内向けの支払いを停止すれば、チプラス政権は、ギリシャ国民からの信頼を失って、政権の維持が難しくなることも予想されます。
さらに、チプラス政権が行き詰まりを打開するために、国民に信を問うとして解散・総選挙に踏み切ったり、緊縮策を受け入れるかどうかを問う国民投票を実施したりするのではないかという指摘も出ています。
債務不履行や離脱の場合は
ユーロ圏では、信用不安の拡大を受けて、財政危機に陥った国を支援する仕組みや、域内の銀行の破綻処理の手続きなどを整えてきました。
また、ヨーロッパ中央銀行が、ことし3月から、各国の国債など幅広い資産を買い入れて市場に大量の資金を供給する量的緩和に踏み切ったこともあって、ギリシャが債務不履行に陥り、ユーロ圏から離脱した場合でもほかの国への波及は、限定的だという見方があります。
しかし、拡大を続けてきたユーロ圏から加盟国が離脱する事態は、過去に例がなく、その影響は予想できず、金融市場が大混乱に陥るおそれもあります。
また、ギリシャだけでなく、財政状況が厳しい南ヨーロッパでは、国民の財政緊縮策への反発が強まっています。
このうち、スペインでは、先月行われた統一地方選挙で、財政緊縮策に反対する急進左派政党が躍進し、今後、政治が不安定になるリスクも抱えています。
ギリシャの離脱によって、こうした国々への信用不安が再び拡大しかねず、金融市場は、ギリシャ情勢の行方を注視しています。

527チバQ:2015/06/20(土) 11:05:20
http://mainichi.jp/select/news/20150620k0000e030240000c.html
ギリシャ:預金5880億円流出 さらに加速も
毎日新聞 2015年06月20日 10時37分

 【ロンドン坂井隆之】財政破綻の瀬戸際にあるギリシャで、今週だけで全預金の約3%にあたる42億ユーロ(約5880億円)が銀行から引き出されたことが19日、わかった。欧州中央銀行(ECB)は同日、ギリシャ中銀の要請に応じ、銀行の資金繰りを支援する「緊急流動性支援(ELA)」の上限を急きょ、約18億ユーロ増額した。欧州連合(EU)が22日開催するユーロ圏首脳会議で金融支援に合意できない場合、預金流出がさらに加速するのは確実だ。

 ロイター通信が報じた。ギリシャの銀行は信用不安から金融市場でお金を十分調達できない状態が続いており、2月以降はELAに資金繰りを頼っている。ECBは17日にELAの上限を11億ユーロ引き上げたものの、支援交渉決裂への不安から預金流出が急増したため、異例の2度目の増額に踏み切った。ギリシャ中銀は19日、「金融システムの安定は中銀の行動で完全に確保されている」との声明を出し、冷静な行動を呼びかけた。

 EUのトゥスク欧州理事会常任議長(大統領)は同日夕、ビデオ声明を発表し、「ギリシャが(EUの)提案を受け入れるか、債務不履行に向かうか、選択の時が近づいている。時間は数日しかない」とギリシャ政府に緊縮策の受け入れを強く求めた。同時に「首脳会議に手品のような解決策があるとの幻想は持つべきではない」と述べ、トップ交渉による譲歩引き出しを狙うギリシャ政府をけん制した。

528チバQ:2015/06/21(日) 20:37:33
http://www.sankei.com/world/news/150620/wor1506200013-n1.html
2015.6.20 08:45

密航移民は「水漏れ」 サルコジ氏発言に物議






フランスのサルコジ前大統領(ロイター)
 地中海を渡り欧州を目指す移民密航船で多数の死者が出ている問題をめぐり、フランスのサルコジ前大統領が欧州連合(EU)の対策を「水漏れ」に例え、物議を醸した。フィガロ紙(電子版)などが19日、報じた。

 サルコジ氏は自派の保守系野党「共和党」の集会で18日、EU欧州委員会が加盟各国に難民受け入れの割り当てを提案していることを批判。「台所が水漏れしたとき、配管工が漏れた水を、居間や子ども部屋にまくような措置だ」と述べ、出席者らの笑いを誘った。

 外遊中のオランド大統領は19日、「人命に関わる重大な問題なのに配慮を欠いている」とサルコジ氏を非難し、他の政治家からも疑問視する声が上がった。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、地中海で密航に伴う死者は今年既に1800人に上る。(共同)

529チバQ:2015/06/23(火) 00:18:10
http://www.cnn.co.jp/world/35066129.html
英国の島で半世紀ぶりの「犯罪」 被害は毛糸の帽子
2015.06.18 Thu posted at 13:06 JST

(CNN) 英スコットランドの小さな島、カナ島で「世紀の犯罪」が発生したというニュースが、世界のメディアの注目を集めている。
被害に遭ったのは余剰食品などを割引価格で提供する地元のコミュニティー・ショップ。盗まれたのは毛糸の帽子6つと菓子、コーヒー、電池だ。
注目を集めた理由は、この島では犯罪が非常に珍しいから。1960年代を最後に記録に残っていないほどなのだ。
住民の一人は「たくさんの寄付が寄せられて、世界中の人々の気前のよさと支援の気持ちに圧倒されている。オーストラリアや米国からも電話がかかってきた。信じられない」と驚きを隠さない。
その上で「警察が来て捜査にあたっている。事態の進展を期待しているが、私たちとしては帽子を返してもらえればそれでいい」と付け加えた。
盗まれた帽子は手編みで、この島独特のもの。作るには長い時間がかかるという。

コミュニティー・ショップには常駐している店員がおらず、客は店内に置かれた箱に代金を入れる仕組みになっていた。
スコットランド警察によれば、事件は12日の夜から13日朝の間に起きた。警察は住民のほか、事件当時に島の桟橋に係留されていた漁船の乗組員からも話を聞きたいとしている。
これまで店は夜間でも無施錠だったが、今後は変わってしまうかもしれない。
カナ島の地域コミュニティーはフェイスブックの公式ページにコメントを投稿。「店をずっと開けておくのは、桟橋に止めた船で夜を過ごす漁師たちが無線LANを使ったり、必要なものを買えるようにするためだった。漁業関係者からは、非常にありがたいサービスだとの反応が寄せられていた。(施錠することで)彼らや他の訪問者が不利益を被ることになるのは非常に残念だ」と語った。

530チバQ:2015/06/23(火) 01:53:51
>>495
http://www.asahi.com/articles/ASH6R03NGH6QUHBI03Q.html
ベルリン・フィル首席指揮者にペトレンコ氏 選考長引く
ウィーン=喜田尚、編集委員・吉田純子2015年6月23日01時32分

 世界的な名門オーケストラのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は22日、新たな首席指揮者にロシア出身のキリル・ペトレンコ氏(43)が選ばれたと発表した。楽団員による首席指揮者の選考は5月にもあったが、議論が11時間にも及び、異例の先送りとなっていた。

 ペトレンコ氏は2018年8月で楽団を去る現首席指揮者サイモン・ラトル氏(60)の後任。楽団によると、ペトレンコ氏は「このすばらしいオーケストラの指揮者としてふさわしくなれるよう、私の力の及ぶすべてのことをする」とコメントした。

 ペトレンコ氏は2013年からバイエルン州立歌劇場の音楽総監督。バイロイト音楽祭の「ニーベルングの指環」など、ワーグナー作品を筆頭に、ドイツ音楽を指揮する上での評価を近年高めていた。

 選考が長引いた背景に、ウィーン・フィルとともに高い評価を受けてきたベルリン・フィルが時代の流れに応じた楽団運営を探る中で、求められる指揮者像について楽団員の意見が一致しなかった事情があるとされる。楽団員による首席指揮者選びはカラヤン氏の後任を選んだ1989年に始まり、今回が3回目。(ウィーン=喜田尚、編集委員・吉田純子)

531とはずがたり:2015/06/25(木) 20:03:27
英女王、「欧州の分裂は危険」…現状に警鐘
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150625-OYT1T50123.html?from=y10
2015年06月25日 17時27分

 英国のエリザベス女王(89)は24日、公式訪問中のドイツ・ベルリンの大統領府で開かれた晩さん会でスピーチし、「欧州の分裂は危険で、注意しなければならない」と語った。

 DPA通信が報じた。

 ギリシャのユーロ圏離脱やウクライナ危機に加え、英国内では欧州連合(EU)脱退論が出るなど、様々な“火種”を抱える欧州の現状に対し、女王が結束維持を呼びかける格好となった。

 晩さん会に先立ち、エリザベス女王はドイツのガウク大統領、メルケル首相らと相次いで面会。女王訪問に合わせてキャメロン英首相も訪独し、メルケル氏と会談した。女王の訪独は26日までで、1945年4月に英軍がナチス・ドイツから解放したベルゲン・ベルゼン強制収容所跡も訪れる。(ベルリン支局 工藤武人)

532チバQ:2015/06/25(木) 22:57:39
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015062500972
政府譲歩、与党分裂の懸念=市民、詰めの協議見守る-ギリシャ



25日、ギリシャの首都アテネで取材に応じた学生のステリアノス・クリアラスさん。アテネの市民は大詰めを迎えたギリシャ金融支援交渉の行方を見守っている
 【アテネ時事】ギリシャ金融支援交渉が大詰めを迎えた25日、合意内容が懐具合に直結しかねない同国首都アテネの市民は不安な面持ちで協議の行方を見守った。チプラス政権は既に、「譲れない一線」としてきた年金や財政収支目標などの項目で譲歩。与党関係者からは「与党が分裂しかねない」との懸念も漏れる。
 「中小企業や自営業者の税負担は増やさない」。チプラス政権を支える与党・急進左派連合(SYRIZA)に所属するベティ・スクーファ議員は、25日の地元テレビで政府が欧州連合(EU)側に示した新提案の釈明に追われた。協議では付加価値税(日本の消費税に相当)を減免する範囲の見直しが話し合われ、各業界は増税を警戒する。
 SYRIZAは1月の総選挙で緊縮財政の撤回を掲げて勝利した。しかし、EUへの譲歩を重ねた結果、選挙での主張は新提案にほとんど反映されず、同党のアドバイザーを務めるアテネ大学のミハリス・スプルダラキス教授(政治社会学)は取材に「このままでは与党の一部が反対に回ってしまう。議会の承認手続きをクリアできないのではないか」と表情を曇らせた。(2015/06/25-21:38)

533チバQ:2015/06/25(木) 22:58:24
http://mainichi.jp/select/news/20150626k0000m030051000c.html
ギリシャ:「心配な国家財政破綻」市民ら交渉見守る
毎日新聞 2015年06月25日 20時08分

 【アテネ福島良典】「国家財政が破綻してしまうのではないかと心配だ」−−。ギリシャの首都アテネでは25日、チプラス政権と欧州連合(EU)など債権者側との金融支援交渉の行方を市民が息を詰めて見守った。

 アテネ中心部の新聞販売所では「交渉大詰め」「ギリシャの苦悩長引く」「Dデー・欧州がその未来を決める日」などと1面トップで伝える新聞を市民が読んでいた。元薬剤師のマツィス・コスタスさん(66)は「今すぐ(支援)合意をまとめて、中ぶらりんの状態をおしまいにし、経済を成長させてほしい」と交渉の早期妥結に期待を表明した。

 銀行の現金自動受払機(ATM)で預金を引き出したヨガ講師のマリナ・クティスティさん(45)は生徒をつなぎとめるため、レッスン料を1回15〜20ユーロから10ユーロに引き下げたばかり。それでも3000ユーロの借金を抱える。「財政危機が起きた2009年の時にユーロ圏から離脱すべきだった」

 チプラス政権は1月の総選挙で「緊縮策の放棄」を掲げて誕生したが、財政改革案には、年金負担の引き上げや付加価値税の増税などの「痛みを伴う措置」が含まれる。改革案反対デモに参加した70代のパパドプロス・スタブロスさんは「政府は国民をだましている」と失望を語った。

 財務省職員のプルイ・トリアダフィロプルさん(47)は月給1000ユーロ。「フランスでは同じポストで3000〜4000ユーロ」「債権者側は私たちの血がほしいのだ。(債権者側に譲歩した)政府の改革案には失望した。もし、国民投票に持ち込まれれば『ノー』を投じる」と息巻いた。

534チバQ:2015/06/25(木) 23:12:21
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150625/mcb1506250500023-n1.htm
消耗の5カ月、代償多大 ギリシャ首相、引き延ばし成功も条件闘争不調 (1/3ページ)
2015.6.25 05:00

 ギリシャのチプラス首相(40)は交渉相手として、とにかく行動の読めない人物であることを見せつけてきた。

 脱税者の摘発を観光客に手伝ってもらうことを提案する、22日のユーロ圏緊急首脳会議の数時間前に誤った提案を電子メールで送る…。何から何まで、ユーロ圏の規律ある世界とずれているのだ。その行動は敵対的でイデオロギー色が強く、時にカオス(混沌)の様相も呈する。

 ◆予測不能の交渉相手

 金融支援をめぐる欧州連合(EU)など債権団との交渉で、首相が駆使してきた瀬戸際戦術は、国内では勇敢な態度として、傷ついたギリシャ国民を奮い立たせた。だが、ブリュッセルやベルリンでは、味方にできたかもしれない相手の怒りを買った。

 自身が率いる急進左派連合(SYRIZA)が1月の総選挙で「反緊縮」を掲げて圧勝し、それを受けて就任した首相の5カ月にわたる軌跡は、ただのカオスだったのだろうか。それともキュードス(称賛)に値するものなのか。

 英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのケヴィン・フェザーストーン教授(現代ギリシャ研究)はチプラス政権をこう断じる。「失ったものはあまりにも多く、得たものはあまりにも少ない。引き延ばし作戦なのなら、より良い条件を引き出せられなければ全く無意味だ」

 当面の支援継続については、どうやらめどが立ったようだ。とはいえ、ギリシャ政府が22日提出した財政改革案について、債権団はあくまで一段の作業に向けたたたき台にすぎず、これで終わりとは考えていない。

 新提案についての双方の説明もバラバラだ。首相は、勤労者と雇用主が負担する拠出金の積み増しや早期退職制度の見直しと引き換えに、低所得層の年金を守ったと胸を張る。向こう数年の財政目標についても、債権団を説得して控えめな数字を受け入れさせたと主張する。一方債権団は、修正に応じたのはギリシャ経済が著しく悪化し、以前の見通しが現実的でなくなったからにすぎないと言う。

 「チプラス氏は、はったりと脅しばかりで詳細案は出さない姿勢で交渉を何カ月も停滞させ、その間にポリティカル・キャピタル(政治資本)を浪費した」。英シェフィールド大学の講師、エイリニ・カラムージ氏も同政権に厳しい見方を示す。

 EUのある当局者は今回の財政改革案について、チプラス政権との交渉が始まって以来初めての真剣な案だったと評する。しかし、舞台裏ではドタバタが展開されていた。

 首相はメルケル独首相、オランド仏大統領と会談した後、21日の閣議で同案を説明し、ブリュッセルに向かった。同地ではEUの行政執行機関、欧州委員会が提案が届くのを待っていたが、なかなか来ない。じらされた挙げ句、提案が2通届いた。「代替案の方については準備時間がなかったので大混乱があった」。アイルランドのヌーナン財務相はそう舞台裏を明かす。

 米エール大学のスタティス・カリヴァス教授(政治学)はチプラス政権について「素人丸出しの行動が多大な悪影響を及ぼしてきた。当然、彼らが調印する最終合意の内容にも響くことにもなるだろう」と案じる。

 浮いているのは首相だけではない。元アテネ大学教授のバルファキス財務相(54)は、会合の場で経済学を講義して交渉相手をあきれさせた。4月にラトビアの首都リガで行われた会合では、いらだちを募らせた他の財務相から時間の無駄遣いだと非難を浴びせられた。

 ◆国民は依然支持

 世論調査によると、今のところチプラス首相とバルファキス財務相はなお、5年にわたり緊縮を強いられてきたギリシャの尊厳を取り戻す取り組みで国民の支持を得ている。しかし今後、国民が経済の現実を痛感させられ、与党SYRIZA内の強硬派が合意内容を精査するのに伴い、政治的な駆け引きがさらに必要になるに違いない。(ブルームバーグ Nikos Chrysoloras、Mehul Srivastava)

535チバQ:2015/06/26(金) 21:14:28
http://mainichi.jp/select/news/20150627k0000m030054000c.html
英首相:EU離脱国民投票実施宣言…EU改革狙い荒療治
毎日新聞 2015年06月26日 20時50分

 【ロンドン坂井隆之、ブリュッセル斎藤義彦】キャメロン英首相は26日、欧州連合(EU)首脳会議で、EU離脱を問う国民投票の実施を宣言、英国がEUに残留できるようEU改革への協力を要請した。欧州委員会との交渉を開始し、年末の首脳会議で結果を議論する日程も確定した。キャメロン氏は早期に国民投票を実施し、「YES(残留)」を勝ち取りたい考えだ。しかし、EUとの交渉は難航が予想され、与党・保守党内のEU懐疑派の力も強く、結果は予断を許さない。

 「交渉は適切に進行中だ。人々は『(EU改革は)できっこない』と言うが、我々はできることを証明する」。キャメロン氏は26日、高揚した様子で語った。

 キャメロン氏は首脳会議で2017年末までの国民投票実施を表明。「最善の選択は、改革されたEUに残ることだ」として、改革の受け入れを迫った模様だ。改革案の内容は(1)EUが統合を強化する場合、英国が拒否権を持つ(2)EU域内からの移民に対し福祉受給の資格を制限することを認める(3)加盟国議会の権限を強める−−などだ。

 5月の総選挙で快勝し、保守党単独政権に復帰したキャメロン氏は、直ちに国民投票法案の上程を指示。オズボーン財務相をEUとの交渉担当者に指名し、「早ければ来年の投票実施」を目指す考えを示した。

 国民投票を急ぐ背景には、議論が長期化すれば、政権基盤が揺らぎかねないとの危機感がある。

 保守党は親EUで国民投票に批判的だった自由民主党との連立を解消。党内のEU懐疑派の発言力は大幅に増した。保守党の議席は過半数をわずか5議席上回るのみ。キャメロン氏は党内の不満分子が増えないよう早期に成果を示す必要に迫られている。世論調査でEU残留を求める割合が50%を超える中、早期に交渉の「成果」を上げ、国民投票を実施する方が残留に有利との計算もある。

 経済への影響を避けるためにも早期実施が望ましい。国際金融街シティーの地域機関シティ・オブ・ロンドンのマーク・ボレート政策資源委員長は「企業にとって、英国がEUの一員であることが必要なのは明らか。不確実性は投資判断にも影響する」と話す。イングランド銀行(中央銀行)のカーニー総裁は5月、「必要なら適切な早さで」投票を行うのが望ましいと注文した。

 与党内の暗闘は始まっている。キャメロン氏は当初、来年5月の国民投票実施を探ったが、猛反発を受けて撤回。EU懐疑派を主導するレッドウッド議員は英BBCに「EUはころころと意見を変える。決して信用できない」と述べ、EUの憲法にあたる「基本条約」の改正が必要と主張する。改正には全加盟国の賛成と、国民投票を含む批准が必要だ。早期実現が困難な基本条約の改正を迫り、キャメロン氏に成果を上げさせない思惑だ。

 EUとの交渉も難航が予想される。トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)は26日、「英国の懸念を考慮しなければいけないが、根本的価値を売り渡すわけにはいかない」と述べた。EU域内の移民に制限を加えることは、「域内の人の移動の自由」という根幹原則を揺るがすためだ。この点はメルケル独首相も「越えられない一線」と呼応する。オランド仏大統領は26日、キャメロン氏の要求について「法的に可能かどうか不明」として、基本条約の改正に疑問を示した。

536チバQ:2015/06/27(土) 04:13:44
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150626-00000007-asahi-int
ギリシャ支援、また結論持ち越し ユーロ圏財務相会合
朝日新聞デジタル 6月26日(金)2時40分配信

 財政危機が続くギリシャへの金融支援の継続をめぐり、25日に再開したユーロ圏財務相会合は再び結論を持ち越した。27日にも財務相会合を改めて開く。欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)など、歳出カットを求める支援者側とギリシャの交渉がなお続く。

 ギリシャのバルファキス財務相は25日の会合終了後、「ギリシャとEU側のそれぞれの案を議論したが、いずれに対しても批判が出た」と説明した。ロイター通信によると、メルケル独首相は金融市場が休み明けとなる29日朝が合意の期限だとの考えだという。

 ギリシャは当初、企業に対する法人税を26%から29%に引き上げるなど、歳入増で財政を立て直す改革案を示した。だが、増税は経済成長の足を引っ張るおそれがあるうえ、徴税システムへの不安もあって、EUなど支援者側は歳出カットを求め続けている。

 IMFのラガルド専務理事は24日に仏メディアで「(改革案は)税収増に頼るだけではいけない」と指摘。年金改革の中身を重視する意向だ。IMFなどによると、ギリシャの年金支出は国内総生産(GDP)比で16%以上でユーロ圏で最高水準。支援側は、ギリシャが示す早期退職の段階的縮小を急ぐとともに、年金の一部への財政支出をなくすことなども求めた。

537名無しさん:2015/06/28(日) 09:21:47
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150628-00000001-mai-bus_all
<EU支援打ち切り>ギリシャ瀬戸際 国民投票、裏目の恐れ
毎日新聞 6月28日(日)1時46分配信

 ユーロ圏財務相会合が30日に切れる現行金融支援の期限を延長しないと決めたことで、ギリシャがデフォルト(債務不履行)や財政破綻に陥る可能性が急浮上した。国民投票発表によって欧州連合(EU)相手に大胆な賭けに打って出たチプラス首相だが、強気の姿勢が裏目に出る恐れが強まった。市場でユーロ圏離脱論が高まるのは必至だ。

 「首相が国民投票にかけると発表したことで、金融支援の提案はほごになった。ギリシャのデフォルトやユーロ圏離脱の危険は極めて高くなった。預金取り付け騒動が起きるだろう」。アテネ経済ビジネス大学のスピロス・ブラブコス准教授が警鐘を鳴らす。

 27日、アテネ中心部の銀行の現金自動受払機(ATM)に預金を引き出す顧客の行列ができた。カメノス国防相は地元テレビで「心配は無用。銀行は閉まらない」と国民に平静を呼びかけた。だが、行列は時間がたつにつれて長くなり、紙幣が底を突く機械も出て、預金流出が加速しているのは明白だ。

 国民投票発表から12時間で4億ユーロ(約552億円)が引き出されたとの情報もある。新聞記者のヨルゴス・パラスコスさん(53)は「取り付けが怖い」と300ユーロ(約4万円)をおろした。「首相は金融支援合意をまとめるべきだった。国民投票は危険すぎる」と語った。欧州中央銀行(ECB)や国際通貨基金(IMF)の対応次第だが、週明けにも預金封鎖の資本規制が導入される可能性もある。

 今月下旬に支援交渉の大詰めを迎え、チプラス首相には独仏などから緊縮策提案の受け入れを求める圧力が高まっていた。だが、「緊縮策の放棄」を掲げて就任した首相にとって年金カットなどの不人気策をのめば政治基盤を危うくする。

 首相は提案諾否の決断を民意に求めることで自らの責任を回避し、政治的生き残りを優先したとの見方が有力だ。「国民投票は提案拒否を首相が正当化するのが狙い」とブラブコス准教授が解説する。「仮に提案賛成になったとしても『私は同意できないが、民主的な手続きを尊重する』と言うことができる。いずれにしろ首相が失うものはない」とみる。

 国民投票は1974年にギリシャ軍事政権が崩壊し、君主制が廃止されて以来初めて。最新世論調査によると、ユーロ圏残留を望む国民は約7割。だが、5年に及ぶ経済危機で国民は疲弊しており、緊縮策への反発は根強い。残留を望む「親EU派」と、離脱も辞さない「反緊縮派」の亀裂が深まるのは間違いない。【アテネ福島良典】

 ◇世界経済に打撃も

 6月30日に期限を迎えるギリシャ向け金融支援について、欧州連合(EU)が打ち切りを宣言した。支援協議の決裂を悲観した大規模な預金流出が加速し、銀行の資金繰り悪化による金融危機の可能性も出てきた。ギリシャが債務不履行(デフォルト)に陥ればユーロ圏離脱の懸念も高まり、2011年の欧州債務危機以降、徐々に回復してきた欧州経済が再び打撃を受け、世界経済を混乱に陥れる恐れもある。

 先週の金融市場では、ギリシャ側が新たな財政再建計画を示したことを受け、ギリシャ支援協議が合意に向かうとの期待が高まっていた。東京株式市場では24日に日経平均株価の終値が18年半ぶりの高値をつけるなど、楽観ムードが拡大していた。

 それだけに、土壇場で交渉がもつれ、このまま支援の見通しが立たない場合、週明け29日以降の金融市場の大混乱は必至だ。株式市場での失望売りのほか、通貨ユーロが大きく売られる可能性がある。混乱が世界市場全体に広がれば、回復に向かっていた世界経済にも打撃を与える。

 ギリシャがデフォルトに陥った場合の世界経済への影響について、市場では「前回の欧州債務危機の時に比べると小さい」(大手証券アナリスト)と楽観的な見方もある。前回の危機時は、ギリシャと同様に財政状態が悪いイタリアなど他国の金利も急騰(国債価格は急落)したり、暴落した国債を保有する各国の銀行の破綻懸念が強まったりして、世界に危機が飛び火した。現在はその教訓を生かし、財政難に陥った国や経営難の銀行の救済のしくみが整備されたため、危機拡大を食い止められるとの見立てだ。

 ただし、ギリシャのユーロ圏離脱が現実味を帯びることになれば、「金融市場は『次のギリシャ』探しを始める。その国の国債が売り浴びせられるなど、危機が飛び火する恐れは十分ある」(国際金融関係者)と悲観的な見方も出ており、市場の緊迫度は増している。【柳原美砂子】

538チバQ:2015/06/29(月) 20:39:47
http://mainichi.jp/select/news/20150628k0000m020118000c.html
EU支援打ち切り:ギリシャ瀬戸際 国民投票、裏目の恐れ
毎日新聞 2015年06月28日 01時46分(最終更新 06月29日 09時44分)

 ユーロ圏財務相会合が30日に切れる現行金融支援の期限を延長しないと決めたことで、ギリシャがデフォルト(債務不履行)や財政破綻に陥る可能性が急浮上した。国民投票発表によって欧州連合(EU)相手に大胆な賭けに打って出たチプラス首相だが、強気の姿勢が裏目に出る恐れが強まった。市場でユーロ圏離脱論が高まるのは必至だ。

 「首相が国民投票にかけると発表したことで、金融支援の提案はほごになった。ギリシャのデフォルトやユーロ圏離脱の危険は極めて高くなった。預金取り付け騒動が起きるだろう」。アテネ経済ビジネス大学のスピロス・ブラブコス准教授が警鐘を鳴らす。

 27日、アテネ中心部の銀行の現金自動受払機(ATM)に預金を引き出す顧客の行列ができた。カメノス国防相は地元テレビで「心配は無用。銀行は閉まらない」と国民に平静を呼びかけた。だが、行列は時間がたつにつれて長くなり、紙幣が底を突く機械も出て、預金流出が加速しているのは明白だ。

 国民投票発表から12時間で4億ユーロ(約552億円)が引き出されたとの情報もある。新聞記者のヨルゴス・パラスコスさん(53)は「取り付けが怖い」と300ユーロ(約4万円)をおろした。「首相は金融支援合意をまとめるべきだった。国民投票は危険すぎる」と語った。欧州中央銀行(ECB)や国際通貨基金(IMF)の対応次第だが、週明けにも預金封鎖の資本規制が導入される可能性もある。

 今月下旬に支援交渉の大詰めを迎え、チプラス首相には独仏などから緊縮策提案の受け入れを求める圧力が高まっていた。だが、「緊縮策の放棄」を掲げて就任した首相にとって年金カットなどの不人気策をのめば政治基盤を危うくする。

 首相は提案諾否の決断を民意に求めることで自らの責任を回避し、政治的生き残りを優先したとの見方が有力だ。「国民投票は提案拒否を首相が正当化するのが狙い」とブラブコス准教授が解説する。「仮に提案賛成になったとしても『私は同意できないが、民主的な手続きを尊重する』と言うことができる。いずれにしろ首相が失うものはない」とみる。

 国民投票は1974年にギリシャ軍事政権が崩壊し、君主制が廃止されて以来初めて。最新世論調査によると、ユーロ圏残留を望む国民は約7割。だが、5年に及ぶ経済危機で国民は疲弊しており、緊縮策への反発は根強い。残留を望む「親EU派」と、離脱も辞さない「反緊縮派」の亀裂が深まるのは間違いない。【アテネ福島良典】

 ◇世界経済に打撃も

 6月30日に期限を迎えるギリシャ向け金融支援について、欧州連合(EU)が打ち切りを宣言した。支援協議の決裂を悲観した大規模な預金流出が加速し、銀行の資金繰り悪化による金融危機の可能性も出てきた。ギリシャが債務不履行(デフォルト)に陥ればユーロ圏離脱の懸念も高まり、2011年の欧州債務危機以降、徐々に回復してきた欧州経済が再び打撃を受け、世界経済を混乱に陥れる恐れもある。

 先週の金融市場では、ギリシャ側が新たな財政再建計画を示したことを受け、ギリシャ支援協議が合意に向かうとの期待が高まっていた。東京株式市場では24日に日経平均株価の終値が18年半ぶりの高値をつけるなど、楽観ムードが拡大していた。

 それだけに、土壇場で交渉がもつれ、このまま支援の見通しが立たない場合、週明け29日以降の金融市場の大混乱は必至だ。株式市場での失望売りのほか、通貨ユーロが大きく売られる可能性がある。混乱が世界市場全体に広がれば、回復に向かっていた世界経済にも打撃を与える。

 ギリシャがデフォルトに陥った場合の世界経済への影響について、市場では「前回の欧州債務危機の時に比べると小さい」(大手証券アナリスト)と楽観的な見方もある。前回の危機時は、ギリシャと同様に財政状態が悪いイタリアなど他国の金利も急騰(国債価格は急落)したり、暴落した国債を保有する各国の銀行の破綻懸念が強まったりして、世界に危機が飛び火した。現在はその教訓を生かし、財政難に陥った国や経営難の銀行の救済のしくみが整備されたため、危機拡大を食い止められるとの見立てだ。

 ただし、ギリシャのユーロ圏離脱が現実味を帯びることになれば、「金融市場は『次のギリシャ』探しを始める。その国の国債が売り浴びせられるなど、危機が飛び火する恐れは十分ある」(国際金融関係者)と悲観的な見方も出ており、市場の緊迫度は増している。【柳原美砂子】

539チバQ:2015/06/29(月) 21:33:23
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150629/k10010131481000.html
ギリシャ 銀行は休業や引き出し制限も
6月29日 12時04分

ギリシャ 銀行は休業や引き出し制限も
ギリシャの債務問題を巡り、ヨーロッパ中央銀行は資金繰りの支援は続けるものの上限額の引き上げを見送り、これを受けてギリシャのチプラス首相は預金の引き出し制限などを決め、ギリシャ国内ではATM=現金自動預け払い機の前で多くの市民が列を作るなど不安を募らせています。
ギリシャに対してユーロ圏各国が今月末で金融支援を終了する方針を示したことを受けて、ヨーロッパ中央銀行は28日、対応を協議し、ギリシャへの資金繰りの支援は継続するものの供給する資金の上限額の引き上げを見送りました。
これについて、ギリシャのチプラス首相は28日、テレビ演説を行い、「ヨーロッパ中央銀行がギリシャの銀行の資金の流動性を制限するものだ」と批判したうえで、特別措置として、国内銀行の休業や預金の引き出し制限を行うことを明らかにしました。
具体的にはATMで引き出せる現金は1日に60ユーロ、日本円でおよそ8300円までに制限されるということで、首都アテネのATMの前では夜になっても多くの市民が列を作って預金を引き出すなど不安を募らせています。機械の中にある現金が底をつくものも増え始め、集まった人たちが預金を引き出せず途方に暮れる様子も見られました。
この問題を巡っては、フランスで現地時間の29日午前に関係閣僚の会議が開かれるほか、ドイツのメルケル首相も29日午後に議会の各会派などと協議する予定で、関係各国も対応に追われています。
菅官房長官「ギリシャ問題対応を強く指示」
菅官房長官は29日午前の記者会見で、「欧州、IMF=国際通貨基金とギリシャとの間の交渉がこの週末まで合意できなかったことは極めて残念だと思っている。ユーロ圏財務相会合が欧州中央銀行とともに『ユーロ圏経済安定のためにあらゆる方策を講ずるようになる』との声明を発表したことは評価をしている」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「日本政府においてもこのギリシャ問題の情勢分析、そして対応に遺漏がないよう、政府・日銀の関係当局で会合を開いて協力して対応するように強く指示している」と述べました。
麻生財務相「暴騰暴落はない」
麻生副総理兼財務大臣は29日、財務省で記者団に対し、「どういうことが起きると言える段階ではない。円高には当然なるだろうが、そんなに急激に暴騰するとか株価が暴落するいうようなことにはならないと思う」と述べました。また、麻生副総理は「ECB=ヨーロッパ中央銀行などが、ユーロ経済の安定のためにあらゆる対策をとるとしていることは評価したい」としたうえで、『ギリシャがユーロ圏を離脱するような事態になった場合への影響は』という質問に対し「離脱した場合は大きな騒ぎになると思う」と述べ、懸念を示しました。

540チバQ:2015/06/30(火) 07:56:32
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150629-00009153-wsj-bus_all
ギリシャ危機で観光客が窮地 ATM現金枯渇
ウォール・ストリート・ジャーナル 6月29日(月)12時42分配信

 【アテネ】ギリシャの首都アテネのアクロポリスの丘では28日、何百人もの観光客が暑い太陽をものともせず進んでいた。観光客は大理石でできたruin(古代遺跡)のパルテノン神殿の近くまで来ると、畏敬の念を抱いて足を止めた。彼ら観光客の多くは、今のギリシャを脅かしているもう一つ別のruin(破滅)に気付いていないかのようだった。

 しかし、債権者が要求する経済政策について7月5日に国民投票を実施するというギリシャの予想外の主張は、観光客に影響を及ぼしつつある。これにより、ギリシャは債務不履行に陥り、ユーロから離脱する可能性があるからだ。実際、現金自動預け払い機(ATM)からは現金が枯渇し、多くの店舗はクレジットカードを受け付けなくなっている。週明け29日は銀行を閉鎖すると政府は発表した。銀行システムの崩壊を防ぐためだ。

 海外からの観光客はサービスや食事の代金を支払えなくなり、休暇の短縮を迫られる恐れがある。ギリシャは今まさに、書き入れ時で極めて重要な夏の観光シーズンのピークを迎えようとしているにもかかわらず、である。

 25日に妻と子ども3人とともに米ミシガン州からギリシャにやって来た起業家のスティーブン・ウィルさんは「今回の家族旅行は2年がかりで計画した」と述べた。しかし、「現金が引き出せないとなると、3日以上滞在できるかどうか分からない」と話した。

 ウィルさんは27日、「長い列を作って待って、5台のATMを試したが、現金は一切引き出せなかった。馬鹿げた状況で、観光客とこの愛すべき国を傷付ける」と話した。

 ウィルさんは、アテネとエーゲ海に浮かぶ2つの島を訪れる家族旅行で約1万3000ドル(約160万円)を使う予定だった。ホテル代は事前に半額を支払っているという。

 観光業は、債務で疲弊するギリシャにとって主要な収入源の1つだ。ギリシャ観光業協会によると、観光業が昨年ホテルの予約などを通じて同国のGDP(国内総生産)に直接貢献した額は、全体の9%に当たる170億ユーロ(約2兆3400億円)に達した。また店舗、レストラン、観光地などでの支出を通じて間接的にGDPに貢献した額は450億ユーロにも及んだという。

 イタリア・ミラノからやって来たバレンティナ・ロッシさんと夫のクラウディオさんはハネムーンでギリシャを訪れた。夫妻は、イタリア大使館からアドバイスをもらってから、予定しているサントリーニ島に飛行機で行こうとしている。

 妻のバレンティナさんは「私たちのハネムーンは既に台無しだ」と述べた。そして、「ギリシャが新聞の見出しになってからしばらくたつけど、状況がここまで悪くなるとは思ってもみなかった。ATMは使えないし、アテネのホテル支配人は現金での支払いを要求してくる。銀行が閉鎖されて、現金が手に入らなくなることを恐れているからだ」と話した。

 同国最大の銀行、ギリシャ・ナショナル銀行のカツェリi会長は、銀行各行はできるだけ早急にATMに現金を補充しようと努力していると述べた。

 多くの小売店はどうすれば良いか、分からない状態にある。アテネ中心部プラカ地区の土産物店経営者は「来週、資本規制が行われるといううわさを多く聞くので、顧客に現金での支払いを要請している。クレジットカードでの支払い分がすぐに入ってこないだろうからだ」と話し、「現金で支払ってもらう見返りに値段を安くすると言っているのだが、多くの観光客は立ち去ってしまう。われわれは毎日一歩ずつ破滅に近づいている」と付け加えた。

 外国の政府はギリシャへの渡航者に対し、流動性ひっ迫に備えて現金を持参するよう勧告している。英国の外務省はギリシャを休暇旅行中の英国人を支援する構えだ。同省の報道官は先週、観光客を英国に帰還させる緊急計画を用意していると述べた。同報道官は「最善の結果になることを望んでいるが、ユーロ圏で経済的な不透明感が増していることは明らかであり、緊急計画を設けることが適切だ」と述べた。

 アテネ大学のミカエル・グレザコス教授(金融)は、銀行からの現金引き出しおよびサービスへの支払いが急停止した場合、観光業が立ち直るまでに何年もかかる可能性があると述べる。

 同教授は「観光業と海運業以外に依然としてギリシャ経済に貢献し続けている業界はない」と述べ、「観光客、とりわけツアーではなく、個人旅行で来る観光客は支出額が大きい傾向にあり、銀行やクレジットカードが機能することを見越してやって来る。しかし、彼らはギリシャに入国したとたん、問題に直面する。われわれは『最も基本的なサービスさえも提供できないので、おすすめできない』と彼らに伝えている」と話した。

541チバQ:2015/06/30(火) 07:57:00
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150629-35066602-cnn-int
ギリシャで銀行が営業停止、30日にもデフォルトの可能性
CNN.co.jp 6月29日(月)11時42分配信

ロンドン(CNNMoney) デフォルト(債務不履行)の瀬戸際に追い込まれているギリシャ政府は29日までに、国内銀行の営業を停止すると発表した。現金自動預払機(ATM)から引き出せる金額は制限され、証券取引所も休場になると報じられている。国際機関からの金融支援打ち切りが迫る中、本格的な資本規制の導入に踏み切った形だ。

欧州首脳は共通通貨ユーロの創設以来最悪の事態に直面している。オバマ米大統領は28日、ドイツのメルケル首相と電話で会談し、ユーロ圏の危機打開のためにあらゆる措置を講じることで合意した。

ギリシャ政府は26日、同国の救済について話し合う協議の場から交渉団を引き揚げると表明。チプラス首相は欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)が金融支援の条件として示した改革案を非難し、同案の是非を問う国民投票を7月5日に実施すると発表した。

これを受けて欧州当局は、影響を最小限に食い止めるための対応に追われている。欧州中央銀行(ECB)は28日、ギリシャの銀行に対する新たな緊急支援は行わないと表明した。

ギリシャが金融支援を受けられなければ30日にもIMFへの債務返済が滞り、デフォルトに陥る可能性がある。そうなれば同国がユーロ圏からの離脱に追い込まれる公算も高まることになる。

ギリシャが28日に発表した資本規制と呼ばれる措置は、銀行制度が極限状態に陥った時にのみ導入される。資本規制の詳細は明らかにしておらず、銀行がいつまで営業を停止するのかも不明。地元メディアの同日の報道によれば、銀行は1週間にわたって休業する可能性があり、預金引き出し額は1日60ユーロ(約8000円)が上限となる。

銀行からは既に数十億ユーロの預金が引き出されており、首都アテネでもATMの前に長蛇の列ができている。

政府の発表によれば、旅行者は資本規制の対象にはならず、海外からの観光客などが自国で発行されたデビットカードやクレジットカードを使って現金を引き出すことは可能だ。

とはいえ銀行の営業停止や資本規制によって観光客の足が遠のき、経済活動が停滞すれば、ギリシャ経済の混乱に拍車がかかるのは必至。金融市場から資金を調達できず、融資の用意がある唯一の機関との合意を成立させる意思も示していない状況の中で、事態は同国のユーロ圏離脱が避けられない方向へと急展開しつつある。

543とはずがたり:2015/06/30(火) 12:45:49
独仏首脳、ギリシャを守るのはもう限界-さいは投げられた
Bloomberg 6月29日(月)21時2分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150629-00000046-bloom_st-bus_all&pos=2

  (ブルームバーグ):ドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領は、ギリシャを破滅から救うための譲歩が限界に達したことを示唆した。

オランド大統領はギリシャのチプラス首相が発表した国民投票が、同国のユーロ圏残留か否かを決めるだろうと言明。メルケル首相はギリシャが救済条件を拒否したことで、ユーロさらには欧州の信頼性が問われることになったと指摘した。

メルケル首相は29日ベルリンでの演説で、「ユーロが失敗すれば欧州も失敗する」と述べた。「だからこそ、原則のために闘わなければならない。短期的に原則を曲げることはできるかもしれないが、それは中長期的に害をもたらす」と続けた。

オランド大統領は、国民投票を行うのはギリシャの主権の範囲内だが、「問われているものは重大だ。ギリシャ国民がユーロ圏にとどまることを望んでいるかどうかが分かるからだ。とどまるべきだと私は考えるが、決めるのはギリシャ国民だ」と述べた。

原題:Merkel, Hollande Turn Away From Greece as Referendum Die
Is Cast(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:パリ Mark Deen ;ベルリン Arne Delfs ;ベルリン Patrick Donahue ,markdeen@bloomberg.net,adelfs@bloomberg.net,pdonahue1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:
Alan Crawford
Tony Czuczka ,acrawford6@bloomberg.net

544とはずがたり:2015/06/30(火) 12:52:46
債務問題はもうたくさん!ギリシャ国民はさばさば
http://www.afpbb.com/articles/-/3052394?utm_source=yahoo&utm_medium=news&utm_campaign=txt_link_Tue_r1
2015年06月22日 17:40 発信地:アテネ/ギリシャ

【6月22日 AFP】債務問題に揺れるギリシャでは、悲観的で暗い経済ニュースばかり報じる新聞にうんざりした国民のメディア離れが進んでいる。一般市民の関心は、日々の生活に残されたものとどうやって折り合いを付けていくかということだけだ。

?人々は皆、平常心を保ち、とりあえず前に進む自分なりの対処法を身に付けている。

「昨日、突然ひらめいたの。もうどうでもいいじゃないって。それまでは不安でたまらなかったけど、今はなるようになるって気分よ」。首都アテネ(Athens)で清掃業の仕事をしている50代女性、マリア・マイコポウロウ(Maria Maikopoulou)さんは、ほうきを片手にそう話した。ギリシャがユーロ圏を離脱することになっても何も怖くないという。

「(もしそうなったら)数年間は大変だろうけど、まあ、今1歳8か月のうちの孫娘が大人になるころには暮らし向きも良くなって、借金をしょい込むこともなくなっているわよ」。毎月の稼ぎの半分は、失業中の息子と娘に仕送りしているという。

?一方、アテネのプールで働くドイツ生まれの水泳インストラクター、ディア・カザーキ(Dia Kazaki)さん(50)は、「彼らはいつまで私たちに過剰な負担をかけるの。もう十分に支払ったでしょう」と、国際債権団を率いるドイツへの憤りをあらわにした。ユーロ圏を離脱したら、(旧ギリシャ通貨)ドラクマをまた使えばいいだけだと主張する。

「私たちには、まだ土地も、帰るべき村もある。もし帰る村がない同胞がいるなら、うちの村にいらっしゃいと言うし、ニワトリを一羽も持っていない人がいれば、私のを分けてあげるわ。この団結力が私たちの強みよ!」

?コーヒーカップの中に将来を託す人もいる。アテネ郊外で小さな喫茶店を経営しているマイリ・コントロウリ(Mairi Kontolouri)さんは、訪れる客に「コーヒー占い」を提供している。ギリシャでは、紅茶の茶葉を使った一般的な「紅茶占い」の代わりに、コーヒーの出し殻を使う占いが人気だ。店内はいつも人であふれている。

?かつては記者だったが失業し、1年半前にこの店を開いたコントロウリさん。「うちでは、個人の未来だけではなく、国の未来も占うの。ギリシャがユーロ圏を離脱するかどうかを語れるのは、アレクシス・ツィプラス(Alexis Tsipras)首相だけじゃないのよ」と冗談を飛ばした。(c)AFP/Sophie MAKRIS

545チバQ:2015/06/30(火) 21:39:22
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150630-00000070-reut-eurp
アングル:欧州の反EU政党、ギリシャ危機で「呉越同舟」
ロイター 6月30日(火)15時39分配信
[ローマ 29日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)などの債権団との交渉で、一歩も引かない姿勢を見せるギリシャのチプラス首相。同国のユーロ圏離脱とそれに伴うユーロの基盤弱体化につながることが懸念されるなか、反欧州連合(EU)を掲げる各国の政党からは支持が集まっている。

こうした反体制的政党は、EUから課せられた緊縮策への拒否反応を除けば共通点はないに等しい。ただ、ギリシャが置かれた状況とチプラス首相への世論の同情は、伝統的政党への反発につながり、ひいては自分たちへの支持が拡大すると期待している。

チプラス首相に共感を示している政党には、スペインの急進左派「ポデモス」のほか、イタリアの反移民政党「北部同盟」や草の根勢力「五つ星運動」、フランスの極右政党「国民戦線(FN)」、反EUを掲げる「英国独立党(UKIP)」などがある。

各党は、債権団の改革案を拒否し、支援条件の是非を問う国民投票の実施を表明したチプラス首相に喝采を送っている。

5月に行われたスペインの統一地方選で躍進したポデモスは、債権団からの「脅迫」を前にして国民投票を呼びかけたチプラス首相の態度を「模範的」と称賛。29日に発表した声明では「現在の欧州には2つの対立する勢力がある。緊縮と民主主義、国民や市場による政治と選挙で選ばれていない団体だ。われわれは民主主義とともにあり、ギリシャ国民とともにある」と表明した。

長髪の政治学教授パブロ・イグレシアス氏が率いるポデモスは、少なくともイデオロギー的には、チプラス首相の急進左派連合(SYRIZA)に近い。左派である両党はともにユーロ自体は支持しているが、ユーロ圏を支える経済政策の変更を求めている。

マリーヌ・ルペン党首が率いるフランスの国民戦線は、SYRIZAなどと政治理念は対極にあるが、ユーロの弱体化につながるとの思惑から、今年1月のチプラス首相誕生を歓迎した。

ギリシャと債権団の交渉決裂に対する同党の反応は熱狂的でさえあった。フロリアン・フィリポ副党首は「欧州連合にとって最初の歴史的後退をまもなく目の当たりにするだろう」とし、ギリシャのユーロ離脱は「悪魔的プロジェクトの進行が必然ではないことを示す」と語った。

546チバQ:2015/06/30(火) 21:39:42
<欧州の失敗>

7年に及ぶ経済低迷と景気後退の中で反ユーロ感情が高まったイタリアでは、2つの主要野党がユーロ圏からの脱退を呼びかけている。

北部同盟のマテオ・サルビーニ議員は、ギリシャが直面する困難は「何よりもまず欧州の失敗」だと指摘。チプラス首相については、債権団の要求に屈せず「毅然(きぜん)とした態度を貫いている」とたたえた。

レンツィ首相率いる民主党に次ぐイタリアの第2党である五つ星運動は、チプラス首相が、欧州の南半分に課せられた緊縮策への幅広い反乱の道を開いていると評価。同党議員らは指導者ベッペ・グリッロ氏のブログに「まもなく南欧はユーロと緊縮の鎖を断ち切るだろう」と書き込んだ。

また、ベルルスコーニ元首相が率いる野党「フォルツァ・イタリア」は、2011年のユーロ圏債務危機の真っただ中にベルルスコーニ氏を強制的に退陣させたのと同様、EUが非民主的にチプラス首相を政権の座から引きずりおろそうとしていると非難している。

こうした本来異質である各党が、ギリシャ危機から本当の追い風を受けるかどうか判断するのは時期尚早だ。実際にギリシャがユーロから離脱し、その後どうなるかで変わってくる。

また、ユーロ圏各国の間では、ギリシャに対する世論は大きく分かれている。

昨年に780億ユーロの支援策を終了したポルトガルは、ギリシャに対しては厳しい態度を保っており、目立った反体制的な動きもない。国内の反ユーロ政党は共産党だけであり、その支持率は10%に満たない。

2013年に640億ユーロの支援策を終了後、力強い成長軌道に戻った「緊縮の申し子」アイルランドでは、政府の対ギリシャ強硬路線を左派野党が激しく批判している。ただ、国民の世論は分かれている。

ギリシャに最も厳しい目を向けるのは、同国に比べて所得や年金の水準が大幅に低いバルト3国だ。

バルト3国には大きな反体制的動きはなく、ラトビアの新ロシア派政党「調和センター」のような反ユーロを掲げていた勢力でさえ、ギリシャへの共感はゼロだ。

同党の幹部ヤニス・ウルバノビッチ氏はロイターの取材に、「ギリシャはユーロ圏加盟の前も後も欺き、そして現在も欺いている」と批判。「問題は、ギリシャがユーロ圏を離脱するかどうかではない。ギリシャが残留してユーロ圏を吹き飛ばすかどうかだ」と語った。

(Gavin Jones記者、翻訳:宮井伸明、編集:伊藤典子)

547チバQ:2015/06/30(火) 21:51:23
http://www.sankei.com/world/news/150630/wor1506300020-n1.html
2015.6.30 10:17
【ギリシャ危機】
首都アテネで左派が反緊縮デモ 夜中までATMに庶民の行列「これからどうなる…」

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【ギリシャ・デフォルト危機】

29日、アテネの政府庁舎前で緊縮財政に反対する集会が開かれた(ロイター)
 【アテネ=内藤泰朗】欧州連合(EU)のギリシャ支援の期限を30日(日本時間7月1日)に控えた29日午後、首都アテネの中心部では、EUが求める緊縮財政に反対するチプラス首相支持派の街頭デモが行われた。EUの財政再建策についてギリシャ国民の賛否を問う7月5日の国民投票に向け、国内では痛みを伴う財政再建を拒み、当然のように資金支援をEUに求める動きが加速している。

 「ユーロ圏からの離脱も仕方ない」。首相が党首を務める与党・急進左派連合(SYRIZA)が主催し、「緊縮反対」を叫ぶ左派系市民ら数万人が参加した集会では、こんな声も飛びかった。女性参加者は「私たちの子孫が(共通通貨ユーロの)奴隷となるのを阻止しなければならない」などと語った。

 しかし、左派と対立する野党からは、「現政権は、ユーロ圏から離脱することで、共産主義体制を構築しようともくろんでいる」との批判も噴出。世界株安を招いた財政危機の震源地では、国難を前に党派間の論争が激しさを増している。

 一方、資本規制が導入されたギリシャの銀行は29日、終日シャッターを閉じたまま。稼働を続ける一部の現金自動預払機(ATM)には、生活資金を少しでも手元にと、真夜中まで庶民の長い列ができた。

 「これからどうなるんだ」。デフォルト(債務不履行)、そして財政破綻というシナリオが秒読みを迎える中、アテネの夜は深い不安の闇に覆われていた。

548チバQ:2015/06/30(火) 21:53:56
http://www.sankei.com/world/news/150630/wor1506300045-n1.html
2015.6.30 20:20
【ギリシャ危機】
ATMに行列、おろした金をマットレスに隠す…“破綻”秒読みのギリシャ 「現金持っても泥棒に狙われるだけ」

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6月29日、アテネのギリシャ国立銀行本店前で、年金を受け取ろうと列をつくる高齢者(AP)
 【アテネ=内藤泰朗】「この先、いったいどうなるのか」-。欧州連合(EU)の対ギリシャ金融支援の期限切れを迎えた30日、ギリシャでは、経済の先行きに対する国民の不安が渦巻いていた。同国政府は6月29日、銀行からの引き出し額を一日60ユーロ(約8200円)に制限。国民は政府や銀行への信頼を急速に喪失しつつあった。

 30日午前、国際的な観光地のアテネ中心部では、観光客の姿はほとんど見られず、警察官の姿ばかりが目立つ。前日からシャッターを閉じたままの銀行の現金自動預払機(ATM)の前には朝から行列ができた。

 「いつまで統制が続くかわからないぞ」「20ユーロしか引き出せなかった人もいたそうだ」「年金はちゃんと銀行口座に振り込まれたらしい」…。人々の間では、真偽不明の噂や憶測が飛び交う。

 アテネ中心部のタベルナ(食堂)のマネジャー、ステラさん(32)は、「将来に不安がある」とした上で、母親や高齢の年金生活者たちが銀行からおろした現金をマットレスの下に隠して蓄えていることの方が心配だと語った。

 「すべてを現金化して持ち歩いている人や、ベッドに隠している人もいるが、泥棒や強盗に狙われるだけ。それでもみんな政治家や銀行を信じていない。観光客も減っている。チプラス首相を信じたが、ユーロ圏を離脱しても、旧通貨のドラクマに戻っても、苦しいのは何も変わらない」

 ステラさんは、EU側の財政再建案への賛否を問う7月5日の国民投票で、緊縮か反緊縮か、どちらに投票すればいいか分からなくなったと首を振った。

 アテネ中心部の広場は6月29日夜、反緊縮財政路線のチプラス首相を支持する市民デモが行われ、数万人の人々で埋め尽くされた。参加者は緊縮に「ノー」を投じようと気勢を上げた。

 首相は29日夜、国際通貨基金(IMF)への債務返済は事実上不可能との認識を示し、同国がデフォルト(債務不履行)に陥る恐れは増した。それでも「子孫がユーロの奴隷となるのは阻止しなければならない」「失うものはもう何もない」との声も聞かれた。

 ただ、世論調査では、EUの緊縮策を受け入れてユーロ圏への残留を望む声も多い。銀行の営業停止という異常事態は、チプラス氏を支持する失業者や年金生活者、左派系の労働者にも打撃を与えている。

 在アテネの消息筋は、「EUの改革案が国民投票で支持された場合、チプラス氏は辞任すると言っている。そうなれば、民族主義に傾倒した極右政党『黄金の夜明け』などが台頭してくる懸念もある。ギリシャの危機は、これからが正念場だ」と語った。

549チバQ:2015/06/30(火) 21:54:20
http://www.sankei.com/world/news/150630/wor1506300048-n1.html
2015.6.30 20:39
【ギリシャ危機】
いつが「デフォルト」に? 1日、14日、20日…割れる見解




 ギリシャは30日、国際通貨基金(IMF)向け債務の支払期限を迎えた。IMFのラガルド専務理事は返済猶予を拒否する意向を示したが、いつの時点で「債務不履行(デフォルト)」とみなされるか、専門家の見方は分かれている。

 (1)事実上は1日午前0時

 30日に支払期限を迎えるIMF向け債務は16億ユーロ(約2200億円)。IMFは欧州連合(EU)本部があるブリュッセル時間の1日午前0時(日本時間1日午前7時)を期限に設定しているとみられ、ギリシャが支払っていなければ「事実上のデフォルト状態」(第一生命経済研究所の田中理氏)に陥る。

 だが、IMFは返済の余地を残すよう「債務遅延」と認定する見通しだ。多くの格付け会社も直ちにデフォルトとは判断しない。IMFなど公的機関から借りたお金の返済が遅れても市場への影響は小さく、国債のデフォルトとは区別している。

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 (2)14日のサムライ債

 EU側の財政改革案についてギリシャが5日の国民投票で反対になったとして拒否すれば、資金繰りは行き詰まる。ギリシャの債務返済案件のうち、民間向けで最も早く期限を迎えるのが14日の200億円の円建て債券(サムライ債)償還だ。別の円債も3日に約5億円の利払い期限を迎える。

 JPモルガン・アセット・マネジメントの重見吉徳氏は「民間向け債権は小口のため、なるべくデフォルトに陥らないよう、返済しようとするだろう」と予想する。

 (3)20日の国債

 20日には欧州中央銀行(ECB)が保有する約35億ユーロのギリシャ国債の償還期限を迎える。

 SMBC日興証券の牧野潤一氏は「国債は市場で流通しているため、支払えなければ(完全に)デフォルトになる」と説明する。

550チバQ:2015/06/30(火) 22:07:09
http://www.47news.jp/47topics/e/266663.php
支援終了、デフォルトも ギリシャめぐるシナリオ
 欧州連合(EU)によるギリシャ向け金融支援の期限を30日に控え、資金繰りに苦しむギリシャは29日、預金流出を防ぐため銀行の営業を停止する異例の事態に追い込まれた。EUは財政再建策を受け入れなければ支援を延長しないとしており、ギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥る恐れが高まっている。緊迫するギリシャ情勢の今後のシナリオを探った。
 ▽IMFへ返済
 直近でギリシャが支払わなければならないのは国際通貨基金(IMF)への債務約16億ユーロ(約2200億円)だ。支払期限は30日で、6月の支払い4回分を一本化した。IMFへの債務返済の一本化は1980年代半ばのザンビア以来で、これだけでも異例の措置。
 ギリシャにとってはこの返済期限を乗り切れるかどうかが最初の関門となる。IMFのラガルド専務理事は返済がなければ「7月1日にデフォルトになる」と警告した。
 ▽国民投票
 EUなどは年金の減額や付加価値税(日本の消費税に相当)の引き上げなど「痛みを伴う」財政再建策を求めている。
 支援協議の行き詰まりを打開するため、ギリシャのチプラス首相は27日、再建策への賛否を問う国民投票を7月5日に実施すると表明。チプラス首相が率いる急進左派連合(SYRIZA)が多数派を占める議会もこれを承認した。
 ギリシャの有権者の多くはEUが求める財政緊縮策に反対するチプラス首相に期待し、1月の総選挙でSYRIZAに投票した。 だが28日に発表された世論調査によると、再建策への賛否を問う国民投票が行われた場合、賛成票を投じると答えた人は47・2%で、反対票を投じると答えた33・0%を上回った。また、67・8%がユーロ圏残留を望んでいる。
 ▽支援延長も
 国民投票で反対派が上回れば、EUなどとの協議は再開のめどが立たなくなる。7月、8月には計約67億ユーロに及ぶ欧州中央銀行(ECB)所有のギリシャ国債の償還を控えており、資金調達ができなければデフォルトの恐れが強まる。デフォルトになると、資金が枯渇して公務員の給与や年金なども支払えなくなり、国民生活が大打撃を受ける可能性がある。
 銀行の経営が揺らぎ、民間企業の業績にも悪影響がある。最悪の場合、旧通貨ドラクマを復活させ、ユーロ圏を離脱することにもなりかねない。
 半面、賛成派が上回った場合にはEUなどとの対話の窓口が再開され、財政再建策を受け入れた上で、支援が延長される可能性が高い。
 ただ、EUの要求をのむことはチプラス政権の路線とは異なるため、ギリシャ野党の格好の攻撃材料になる。金融支援により財政危機はいったん落ち着きを取り戻すかもしれないが、政局が混乱する要因になり得る。(アテネ共同)
(共同通信)
2015/06/30 10:32

552チバQ:2015/07/01(水) 12:43:51
http://mainichi.jp/select/news/20150701k0000e030207000c.html
ギリシャ:「延滞状態」IMF表明…事実上の債務不履行
毎日新聞 2015年07月01日 12時19分

 【ロンドン坂井隆之、ワシントン清水憲司】国際通貨基金(IMF)は6月30日(日本時間7月1日午前)、ギリシャに対する融資16億ユーロ(約2200億円)が返済されなかったと発表した。IMFは「(ギリシャへの融資は)延滞状態」と表明。ギリシャは事実上の債務不履行(デフォルト)状態に陥った。欧州連合(EU)は30日夜、ギリシャ向け金融支援を延長せず、打ち切ることを決定、ブリュッセル時間1日午前0時(日本時間午前7時)で支援を終了した。

 IMFは、ギリシャ政府への融資が「延滞状態」に陥ったことを明らかにし、延滞分を返済しない場合、ギリシャは「IMFから新たな支援を受けられない」(IMF報道官)と表明した。また、ギリシャから同日、返済期限の延長要請があったとして、理事会で取り扱いを検討する方針も明らかにした。IMFに対する延滞例としては、ジンバブエやスーダンなどがあるが、先進国では初めて。公的機関であるIMFに対する延滞は、民間の銀行や投資家への返済ができなくなるデフォルトとは区別されているが、借金を返済できない状態であることに変わりはない。

 一方、ギリシャ政府はEUに対し、2年間で290億ユーロ(約3兆9500億円)の金融支援と債務の再編を要請。債権団からIMFを外し、ユーロ圏単独での支援を求めた。EU側が求めている年金支給額の削減や付加価値税(日本の消費税に相当)増税などの緊縮策への対応は明らかにしていない。

 EUのデイセルブルム・ユーロ圏財務相会合議長は会合後、CNNのインタビューに対し、「ギリシャ政府は(EUなど債権者側の財政再建案への賛否を問う)国民投票について、依然として『ノー』のキャンペーンを行っており、建設的な議論は期待できない」と指摘した。

 ただ、ギリシャ側が新たな提案を提出する意向であるとして、1日午前にユーロ圏財務相会合を再招集することを明らかにした。しかし、デイセルブルム氏は「新たな支援プログラムは現行支援より厳しい条件が必要になる。簡単ではない」と厳しい認識を示した。

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553チバQ:2015/07/01(水) 18:20:39
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015070100690
EU懐疑派伸長も=ユーロ離脱の可能性低い
 庄司克宏慶応義塾大学教授(EU法)の話 欧州連合(EU)懐疑派は、ギリシャが事実上のデフォルト(債務不履行)状態となったことで「それ見たことか」と思っている。当面心配なのは今秋から年末に行われる予定のポルトガル、スペインの総選挙だ。両国とも(ギリシャ同様)緊縮政策を強いられてきており、総選挙で懐疑派が勢力を伸ばすとみられる。
 ただ、(EU離脱を示唆する)英国のような反EU傾向は広がらないだろう。加盟国には補助金の交付などの経済的な恩恵があるし、EU加盟という地位は安全保障面でも役立つからだ。
 今後のEU拡大に関しては、ギリシャ問題のような危機があっても、全ての旧ユーゴスラビア諸国を加盟させる方針は変わらないが、加盟時期を遅らせる可能性はある。
 ギリシャのユーロ離脱は十中八九ないと思われる。EUの憲法に当たる基本条約にユーロ脱退規定がない以上、法的に不可能だ。さらに欧州大陸の人々は、ユーロを「経済的合理性」でなく、欧州統合を目指すという「政治的合理性」に基づくものとみている。少々の経済的な犠牲を払ってもギリシャを離脱させず、ユーロ圏の結束を維持しようとするだろう。(2015/07/01-16:13)2015/07/01-16:13

554チバQ:2015/07/01(水) 18:22:23
http://www.sankei.com/west/news/150701/wst1507010036-n1.html
2015.7.1 11:38更新
【ギリシャ危機】
デフォルトの数々のシナリオ…。停滞感とギリシャの「傍若無人」ぶりを許す欧州のジレンマとは?
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29日、ギリシャ・アテネで行われた集会。国民の間で不安ばかりが増大している(ゲッティ=共同)
 欧州連合(EU)のギリシャに対する金融支援問題は日本時間の1日午前、国際通貨基金(IMF)への約16億ユーロ(約2200億円)の返済をギリシャが行わなかったため新たな局面に入った。デフォルト(債務不履行)がこうじて、場合によってはギリシャの「EU」、「ユーロ」離脱も選択肢に入る事態だ。だが、EUは根気よくギリシャへの説得を続ける。そこには欧州全体への金融不安の回避に加え、自分たちの文明のルーツであるギリシャをないがしろにできないとする欧州特有のジレンマも横たわっている。 (菅沢崇)

 返済期限上は、本来日本時間の1日午前7時からデフォルトが発生したことになる。しかし実際にはIMFが「延滞」と見なしたため「猶予期間」が生まれた。当面は一方的にギリシャが仕掛けた5日のギリシャ国内での国民投票が鍵となり、結果としてEU・IMF案の支援策の受け入れに「反対」となれば、その時点から深刻度がさらに増すことになった。7〜8月の返済は欧州中央銀行をはじめ円建て国債も加わり規模は大きく、ギリシャはもう身動きは取れない。その間、交渉が難航し、EU側が何らかの判断を下すならば、すでに不安なギリシャ国民の反緊縮デモがさらに拡大、過激化する可能性も出てきている。

 そもそも2009年にギリシャの過大な債務が発覚して以来、財政体質が改善されないまま5年間が経過したことに今回の金融危機は凝縮される。当初の危機にいたるまでにギリシャは、EUに所属することで、また1999年に地域通貨である「ユーロ」が導入された後、時期は遅れながらも参入し、国民の生活が裕福になることを夢見て走り出した。ユーロ圏の一員として、現実に自動車ローンの金利の引き下げをはじめいくつかの目新しい変化は発生した。ただ、同時に国民の浪費も政府の放漫財政の歯止めもないまま進み、徴税も進まなくなった。勤労意欲も向上しないまま、政府の粉飾決済が明るみに出て危機に陥った。

 デフォルトという現象はギリシャの今回のケースが初めてはではない。2001年にはアルゼンチンが国債のデフォルトを引き起こしている。ギリシャも12年の欧州債務危機の際、債務返済が困難になり、民間債務を再編しながら現実的にはデフォルト状態を経験している。

 ギリシャの長引く財政健全化を振り返れば、いい加減、ギリシャをユーロ圏から切り離す、もしくはEUからの脱退を促すという選択肢がEU・IMF側、ギリシャ双方から出てきてもおかしくはない。しかし、そこには日本では感じにくい欧州のジレンマがある。

 EU側には、ギリシャ危機の不安が財政基盤が不安定な域内のイタリアなどに飛び火するのではないかという不安に加え、そこにあるのはギリシャに対する欧州特有の親近感だ。紀元前5〜4世紀に都市として繁栄した欧州文明の源流として、欧州ではギリシャに対する「ルーツ」としての畏敬の念がある。ギリシャ人側にもEUへの帰属意識は強く、世論調査でEU離脱に反対するのもそのためだ。トルコがEU加盟を目指しながら実現できていないことも、ギリシャにとってはEUの価値を高めている。

 ギリシャ側は29日、チプラス首相が債務返済を不可能と表明し、開き直りに近い対応で迫っている。EU・IMFがギリシャのツケを支払いをどう処理するか、事態は最終局面に向けて動き出した。

555旧ホントは社民支持@鹿児島市:2015/07/01(水) 20:36:35
なんぞ,これ。。。

「いいえ」が先…臆測呼ぶギリシャ国民投票用紙
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150701-OYT1T50025.html
 【アテネ=上地洋実】ギリシャ政府は29日、7月5日に行う国民投票の投票用紙を公開した。
 国民投票では、欧州連合(EU)などが金融支援の条件として示した構造改革案の受け入れの賛否を問う。投票用紙には、上から「いいえ」「はい」という順で空欄が並び、有権者はどちらかにマークする。チプラス首相は、反対票を投じるように国民に呼びかけていることから、「『いいえ』を先に記載したのではないか」との臆測を呼んでいる。
 投票用紙には、「EU、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)が、6月25日に提示した二つの合意案を受け入れるべきか?」という問いが書かれている。ギリシャ内務省は6月29日、付加価値税(日本の消費税に相当)の増税や防衛費の削減など10項目からなる、EUがギリシャに提示した改革案の中身を同省のウェブサイトで公表した。だが、同国政府からの公式な改革案の説明はこれだけで、国民に周知されているとは到底言えない状況だ。
 政府は、「投票日当日には各投票所に改革案の中身を貼り出す」(内務省報道官)としているが、投票所で改革案の中身を初めて知らされる有権者が続出する可能性がある。

556チバQ:2015/07/02(木) 19:28:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150702-00000041-bloom_cn-bus_all
ギリシャ、新ドラクマ導入なら危機史上最悪通貨の恐れ
Bloomberg 7月2日(木)15時41分配信

  (ブルームバーグ):ギリシャが通貨ドラクマを再導入した場合、あまり良い展開が望めないことを歴史は示している。JPモルガン・チェースのストラテジスト、ジョン・ノーマンド氏が過去20年に起こった為替制度変更の例から新ドラクマの価値を推測した。

残高4000億ユーロ(約54兆6000億円)のギリシャ債の保有者にとっては良くない結果となった。代替通貨の下での事業環境について考えている企業にとっても悪いニュースだ。

ノーマンド氏は1994年のメキシコ、97年のタイとインドネシア、98年のロシア、99年のブラジルなどでの固定または管理相場制の廃止や2002年のアルゼンチンの事例を分析した。

危機国の通貨は制度変更後の1年間に、平均でドルに対して55%下落し、2年後には53%下落となっていた。1年での下落最大幅はインドネシアの84%、2年ではロシアが78%で最も大きかった。

実はギリシャの14年の経常収支は黒字で経済成長率もプラスだった。従って分析対象の他の国ほど通貨切り下げが必要なわけではないはずだ。もしかしたら現時点でドラクマはユーロと等価かもしれないとノーマンド氏は言う。

一方、ユーロを離れることでギリシャは支えを失うため為替レートの設定は難しくなり、経済や商環境も混乱するかもしれないと同氏は指摘。「このベンチマークに基づくと、ギリシャ・ユーロ(GReuro=グレユーロ)は導入後に大きく下落する運命であるように思われる。危機国通貨ランキングで最悪を争う結果になっても誰も驚かないだろう」と30日のリポートで記述した。

原題:Greek Drachma Plunge Previewed in History of Currency
Crises(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Simon Kennedy ,skennedy4@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:
Craig Stirling
Zoe Schneeweiss, Ben Sills ,cstirling1@bloomberg.net

558名無しさん:2015/07/03(金) 20:36:01
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150702-00000175-jij-eurp
輪転機「既に壊した」=新通貨発券できず―ギリシャ財務相
時事通信 7月2日(木)22時1分配信

 【アテネ時事】ギリシャのバルファキス財務相は2日、国内にはユーロに代わる紙幣を印刷する輪転機がなく、「通貨を発券する能力はない」と説明した。オーストラリアのABC放送での発言として、AFP通信が報じた。
 バルファキス財務相は、ギリシャがユーロを導入する直前の2000年に、将来のユーロ圏脱退の可能性を排除するため当時の通貨ドラクマの輪転機をすべて処分する必要があったと主張、「輪転機は当時壊した。今も持っていない」と述べた。

559チバQ:2015/07/03(金) 23:42:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150703-00000091-jij-eurp
「たんす預金」盗難相次ぐ=被害額7500万円も―ギリシャ・ロードス島
時事通信 7月3日(金)16時35分配信

 【アテネ時事】3日付のギリシャ紙コントラによると、銀行が休止し、庶民が「たんす預金」に頼る中、エーゲ海に浮かぶロードス島では住宅から多額の現金が盗まれる事件が相次いだ。
 同島のビーチリゾート、コスキノウで2日、自営業の男性(50)が自宅の金庫から55万ユーロ(約7500万円)の多額の現金を盗まれた。
 ギリシャのユーロ離脱観測が強まる中、男性は6月29日の銀行休止に先立ち、現金を銀行からあらかじめ引き出していた。男性は島で小さな食料品店を経営しており、盗まれたのは全財産だったという。 

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20150703-00000038-ann-int
突然ギリシャ 電話、バスや電車、高速道路も無料?
テレビ朝日系(ANN) 7月3日(金)16時43分配信
 バスや電車に続き、携帯電話もタダになります。

 ギリシャでは、携帯電話の料金が払えないという人も出てきたため、携帯会社は急きょ1週間、携帯の料金をすべて無料にすると発表しました。事実上の債務不履行に陥っているギリシャでは、銀行からの現金の引き出しに制限がかけられ、国民の間に不満が広がっています。この対策の一つとして、政府はバス代や電車代のほか、高速道路の通行料の無料化を発表しています。ただ、一部からは「不満のガス抜きだけだ」という批判も出ています。

560チバQ:2015/07/03(金) 23:51:30
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150703-OYT1T50033.html
「賛成」多数でもギリシャ混乱…「総辞職」も
2015年07月03日 09時26分
国民投票に向けて投票用紙の準備をする選挙管理委員会の職員たち(2日午後、ギリシャ・ピレウス市で)=三浦邦彦撮影
国民投票に向けて投票用紙の準備をする選挙管理委員会の職員たち(2日午後、ギリシャ・ピレウス市で)=三浦邦彦撮影


 【アテネ=森太、上地洋実】事実上のデフォルト(債務不履行)状態に陥ったギリシャでは、5日に行われる国民投票への関心が急速に高まりつつある。

 チプラス首相はテレビ演説で、欧州連合(EU)が求める構造改革の受け入れの是非を国民に問いたいと訴えているが、結果次第では、ギリシャがユーロ圏に残留できなくなる可能性もあり、国民は「重大な決断」を迫られることになりそうだ。

 ◆渦巻く賛否両論

 地元メディアの世論調査などで賛成の声が広がりつつあるのは、6月29日の銀行閉鎖がきっかけとなった可能性が高いとみられている。「引き金」になったとみられているのが、銀行の窓口閉鎖でキャッシュカードを持たない年金受給者が現金を引き出せなくなったことだ。もともと「反対」の声が強かった高齢者の間で、一気に不安が広がったことが背景にあるという。

 EUへの反発を強める政権の姿勢に同調する声も少なくない。こうした主張の背景にあるのは、これまで続いてきた緊縮財政に対する失望感だ。5日の国民投票で反対票を投じるつもりだという会社員のソフィア・コルドリさん(28)は、「これまでEUの緊縮財政でギリシャは苦しみばかり味わってきた。『YES』では何も変わらないけど、『NO』だったら何かが変わるかもしれない」と語った。 

 ◆窮地の首相

 ギリシャ国内の混乱に拍車をかけているのが、EUに反発し、反緊縮財政を掲げるチプラス首相の強硬姿勢だ。1日のテレビ演説では「皆さんに『反対』の意思を表明してほしい」と呼びかける一方で、「国民投票はユーロ圏離脱を問うものではない」などと主張。EUが示す構造改革案に反対し続けても、ユーロ圏残留は可能だと強調した。

 演説でチプラス氏は「反対の意思を示すことがEUとの交渉では圧力になる」と本音ものぞかせた。しかし、今回の国民投票で反対が多数となった場合、ギリシャが今後どのような道筋をたどるのかについて、具体的な説明はしていない。

 ◆総選挙の可能性

 5日の国民投票で賛成という結果となっても、ギリシャ国内の混乱が続くことは必至だ。バルファキス財務相は2日、地元メディアに対し「国民投票で『賛成』が上回れば辞任する」と語った。チプラス氏は総辞職の意向を示しているとされ、そうなれば総選挙となる見通しだ。

 ギリシャの主要紙カシメリニは、今回の混乱で主要産業の観光業はキャンセルが相次ぎ、輸入は28%、輸出も7%落ち込んだなどと報じた。経済への打撃も深刻さを増している。

561チバQ:2015/07/04(土) 10:16:46
http://mainichi.jp/select/news/20150703k0000e030205000c.html
ギリシャ:与党から造反 保守議員5人、国民投票中止訴え
毎日新聞 2015年07月03日 10時42分(最終更新 07月03日 12時20分)

 【アテネ福島良典】ギリシャのチプラス連立政権に参加している保守政党・独立ギリシャ人の所属議員5人が2日、政府・与党の方針に造反し、欧州連合(EU)の財政再建案への賛否を問う5日の国民投票の取りやめや、投票での可決(EU案の受け入れ)を呼びかけた。ギリシャ紙カティメリニ(電子版)が伝えた。銀行閉鎖の影響が広がる中、連立政権の結束にほころびが出た。

 独立ギリシャ人党首のカメノス国防相は2日、造反議員5人のうち、明確に可決を呼びかけたコスタス・ダマボリティス議員を同党議員会派(13人)から追放すると発表した。ダマボリティス議員はギリシャのテレビで「ノー(EU案拒否)なら(ギリシャ旧通貨)ドラクマの復活につながり、国の破滅を招いてしまう」と理由を説明した。

 他の4人の議員は、国民生活に大きな影響を及ぼす預金引き出し制限などが事前に想定されていなかったとして、政府・与党に対して国民投票を中止し、EUなど債権者側との金融支援交渉に復帰するよう訴えている。

 ギリシャ議会(300議席)で、チプラス首相率いる急進左派連合(149議席)と独立ギリシャ人の連立与党勢力は計162議席。

562チバQ:2015/07/04(土) 10:22:02
http://www.sankei.com/world/news/150703/wor1507030047-n1.html
2015.7.3 21:49
【ギリシャ危機】
41年ぶりの国民投票で説明不足の政府 今後に禍根も

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【ギリシャ・デフォルト危機】
 【アテネ=内藤泰朗】ギリシャが国民投票を実施するのは、1974年12月に君主制廃止の是非を問う投票以来41年ぶりとなる。前回は約70%の有権者の賛成で、立憲君主制から大統領共和制に移行した。ただ、今回はあまりに性急に行われ、その合法性についても一部で疑問視されていることなどから、今後に禍根を残す恐れがある。

 内務省によると、有権者数は18歳以上の約990万人。ただ、在外投票の準備が間に合わないため、投票は国内の約800万人に限られる。成立には有権者の40%以上の投票が必要で、有効投票の過半数で賛否が確定する。

 ギリシャ政府は投票用紙の印刷や投票所への配布を急ぐ。だが、付加価値税の増税や年金制度改革など再建策の詳細を国民に十分に説明していない。周知期間が短すぎるとの批判や、「だまされている感じがする」という声もあり、今後、政治問題化することも予想される。

 投票は5日午前7時〜午後7時(日本時間5日午後1時〜6日午前1時)に実施。即日開票され、5日深夜(同6日未明)から6日午前1時(同6日午前7時)ごろに大勢が判明する見通しだ。

563チバQ:2015/07/04(土) 10:23:24
http://www.sankei.com/world/news/150703/wor1507030024-n1.html
2015.7.3 10:27
【ギリシャ危機】
財務相、国民投票敗北なら辞任 「銀行再開は7日」 離島で現金の供給不足も

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【ギリシャ・デフォルト危機】
 【アテネ=内藤泰朗】ギリシャのバルファキス財務相は2日、英BBC放送に対し、欧州連合(EU)の求める財政再建案の可否を問う5日の国民投票で、チプラス政権の思惑に反して同案への賛成が多数を占めた場合は、財務相を辞任する意向を表明した。

 また、ギリシャ全土で続く銀行業務の停止について、「7日には営業を再開する」と語った。業務再開に必要な資金供給については、「欧州との交渉は100%成功する。そうすれば、資金は欧州から供給される」と述べた。

 ギリシャ政府は、資金の流出を防ぎ、銀行を破綻から守るために今週から資本規制を導入。銀行は営業を停止し、現金自動預払機(ATM)での現金引き出しは1人1日60ユーロ(約8千円)に制限している。

 地元メディアによると、離島など一部の遠隔地では、預金者の引き出しに応じる現金の供給が不足し始めた。同国の重要な収入源である観光シーズンを迎えたが、離島を結ぶフェリーの利用客が例年より30〜70%も減少しているという。

 国民投票の準備は進んでいるが、周知期間の不足などを理由に市民団体が「憲法違反」を主張し、国家評議会(行政訴訟の最上級審)が3日に判断を示す予定だ。

564チバQ:2015/07/04(土) 10:25:19
http://www.sankei.com/world/news/150702/wor1507020047-n1.html
2015.7.2 22:16
【ギリシャ危機】
ユーロ圏、国民投票後までギリシャと協議せず 再建示さねばIMF“強制脱退”も




【ギリシャ・デフォルト危機】

1日、国民に向けテレビ演説するギリシャのチプラス首相(AP)
 【ボン(ドイツ西部)=宮下日出男、アテネ=内藤泰朗】欧州連合(EU)ユーロ圏の財務相らは1日、事実上のデフォルト(債務不履行)状態に陥ったギリシャについて、5日の国民投票の結果が判明するまで、金融支援の協議を行わないことを決めた。支援問題の先行き不透明感は一段と増している。欧州中央銀行(ECB)は1日の理事会で、ギリシャの銀行の資金繰りを支える緊急支援枠の維持を決めた。

 一方、国際通貨基金(IMF)は1日、ギリシャがIMFから強制脱退となる可能性を示唆した。IMFはホームページで、ギリシャの債務返済が1年以上遅れた場合、理事会は「非協力的」な加盟国と宣言できると説明。財政再建への協力姿勢が見えない場合、議決権の停止や強制脱退などの措置もとれるとした。

 ユーロ圏の財務相らは1日(日本時間2日未明)電話で対応を協議。ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長(オランダ財務相)は会合後の声明で「今後数日間、これ以上の協議はない」と述べた。

 また、ギリシャ側が提示した離島に対する付加価値税(日本の消費税に相当)の軽減措置の維持などを条件とする、EU側の再建策受け入れ案についても、「現時点では考慮するにとどめる」(デイセルブルム議長)とした。

 ギリシャの銀行は資本規制の導入に伴い預金の流出が抑えられている。このためECBは国民投票まで緊急支援枠を変更しないとみられる。

565名無しさん:2015/07/04(土) 10:35:24
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150703-00000014-bloom_st-bus_all
チプラス首相が知らなかった掟-「彼女に逆らってはならない」
Bloomberg 7月3日(金)7時3分配信

  (ブルームバーグ):欧州の政治の世界で生き残るためには守らなければならない鉄則がある。それはドイツのメルケル首相に逆らってはならないということだ。

ギリシャのチプラス首相はこの鉄則を無視した。そう言えば、何代か前のパパンドレウ政権もメルケル首相の不興を買って倒れたのだった。メルケル首相の息がかかった議員らやドイツ国民の善意を使い果たしたチプラス首相も、これに続くことになりかねない。

欧州随一の経済大国ドイツを率いて既に10年目のメルケル首相を味方につけることは、債務国にとって必要不可欠なことだ。ところがチプラス首相はそのメルケル首相に、ドイツ主導の緊縮策の是非を問う国民投票を実施すると突然宣言することで真っ向から挑戦してしまった。

メルケル首相は国民投票が終わるまではギリシャと交渉しないと言明。1日遅くに開いた会合後、ユーロ圏財務相らもこの線に沿って発言している。

メルケル首相は1日の議会での演説で、ギリシャが何について投票を実施しようと政府が国民に何を働き掛けようと、それは同国の「正当な権利」だと言明。ただし、ギリシャの決定に対して「ユーロ圏の他の18カ国にもそれぞれの立場を取るという同様に民主的な権利がある」とくぎを刺した。

パパンドレウ元首相も救済策受け入れの是非を問う国民投票を2011年に計画したが、メルケル首相からユーロ圏残留か否かを問う投票と位置付けるべきだと迫られて計画を撤回、結局辞任した。チプラス首相が投票を断行し国民が緊縮に「イエス」を選べば同首相に残された道はおのずと限られるだろう。

ピーターソン国際経済研究所の上級研究員、ヤコブ・キルケゴール氏は「チプラス氏の政治家としてのキャリアの終わりを私たちは目にしようとしているところだろう」と話した。

原題:Tsipras Learning EU’s Number 1 Rule: Don’t Mess With
Merkel (1)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:アテネ Matthew Campbell ,mcampbell39@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:
James Hertling
Alan Crawford ,jhertling@bloomberg.net

566名無しさん:2015/07/04(土) 11:19:14
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150629-00075091-toyo-int
ギリシャ、素人政治の暴走でユーロ離脱か
東洋経済オンライン 6月29日(月)17時55分配信

 財政破綻危機に瀕するギリシャ情勢が風雲急を告げている。

 6月30日に欧州連合(EU)の二次支援プログラムの失効期限と国際通貨基金(IMF)向けに約15億ユーロの融資返済期限を控え、ギリシャ政府とEUやIMFなどの債権者団との間でギリギリの交渉が続けられてきた。双方が歩み寄りに向かっているとの期待感も一部で高まっていたが、時間切れ間近のところで協議は事実上決裂。債権者側から最後通告と受け止められる財政再建策を提示されたギリシャのチプラス首相は、財政再建策の受け入れを巡って7月5日に国民投票を実施する方針を明らかにし、金融市場に激震が走った。

■ ついに資本規制、世論に対してショック療法となるか

 ギリシャ政府は国民投票の結果が判明するまでの間、月末に失効する予定の支援プログラムを一時的に延長することを債権者側に求めたが、債権者側はこれを拒否した。これによりギリシャが6月30日のIMF向けの融資返済を履行できないことと、追加の支援融資を受け取る権利を失うことがほぼ確実となった。

 交渉決裂による財政破綻(デフォルト)が現実味を増すなか、ギリシャでは銀行の預金流出が加速している。週末には銀行のATMの前に預金を引き出そうとする人が列をなし、紙幣不足で預金が引き出せないATMが続出したとされる。現地の報道によれば、土曜日も窓口業務を行っている一部の銀行店舗に預金者が殺到したが営業を休止した。

 欧州中央銀行(ECB)はこれまでギリシャの銀行に対して、預金の引き出しに応じるのに十分な流動性資金を供給してきた。だが、交渉決裂を受けてECBは28日、銀行からの預金流出の動きが加速しているにもかかわらず、緊急流動性の利用上限を据え置いた。このまま29日に銀行が営業を再開すれば、銀行は預金の引き出しに応じることができず、破綻に追い込まれる恐れが高まった。こうしてギリシャ政府は7月6日までの銀行休業と資本規制の導入を決断した。

 2013年の銀行危機時に資本規制を導入した同じユーロ圏のキプロスでは、預金引き出しや海外送金の制限や報告義務が課せられた。資本規制が長期化すれば(キプロスの例では導入から解除まで約2年)、幅広い経済活動に影響が出てくる。

567名無しさん:2015/07/04(土) 11:19:39
>>566

 デフォルトや銀行休業による混乱は、国民投票を控えるギリシャの国内世論にショック療法として働く可能性がある。国民投票の実施表明前に行われた最新の世論調査では(国民投票の実施表明後の世論調査はまだ公表されていない)、57%が債権者との合意に賛成、29%が反対、14%が態度未定(Alco/Proto Thema調査)や、47.2%が合意に賛成、33.0%が反対、18.4%が態度未定(Kapa/To Vima調査)で、交渉期限が迫るなかでギリシャ国民も合意支持に傾きつつあった様子が窺える。

 ただ、5日の国民投票での設問は「債権者側の求める財政再建策を受け入れるかどうか」の二者択一で、ギリシャ国民の多くが希望するユーロ圏残留の是非を絡めたものではない。また、与党が受け入れ拒否を呼び掛けており、投票の結果は予断を許さない。

■ ギリシャの脅しはEU側には通用しない

 債権者側の財政再建策の受け入れを拒否する投票結果となった場合、ギリシャ政府は民意を盾に改めて債権者に対して財政再建策の再考を求めるとみられるが、債権者側がこれに応じる可能性は低い。追加支援に関する協議は完全に決裂し、ECBは銀行への流動性支援を打ち切る可能性がある。

 この場合、ギリシャが自力で銀行救済費用を捻出するのは困難で、結局EU諸国の支援を仰ぐことになるか、独自通貨の発行などで銀行救済資金を捻出する可能性がある。前者の場合、紆余曲折の末に緊縮受け入れに舵を切ることになる一方、後者の場合はユーロ離脱への第一歩を歩み始めることを意味する。

 債権者側はギリシャのデフォルトや国民投票の結果が受け入れ拒否となっても、まずはギリシャのユーロ残留を前提に努力する方針を表明している。ただ、財政再建策の再考を求めるギリシャ側の強硬姿勢が続けば、債権者側も態度を硬化させ、離脱容認に傾いていくことも予想される。

 そもそも、EU条約にはEUからの離脱規定はあるが、ユーロ圏からの離脱規定は存在しない。EU離脱規定を援用するのであれば、原則として一方的な離脱や離脱の強制はできない。つまり、ギリシャ国民がユーロ残留を希望する限り、デフォルト後もギリシャがユーロ圏に居座ることも可能だ。ただ、離脱規定が存在しないこともあり、本当に居座ることが可能か、どういう手順で離脱を進めるのかは不透明だ。

568名無しさん:2015/07/04(土) 11:19:59
>>567

 逆に投票で受け入れ賛成派が多数を占めた場合、ギリシャ政府は財政再建策の受け入れに傾くとみられるが、与党内の強硬派がこれに反発し、政権が崩壊する可能性が高い。この時、支援継続派が挙国一致内閣を組織できれば協議はそのまま継続するが、それが出来なければ議会の解散・総選挙が必要になる。混乱の末に解散・総選挙となった場合、支援継続派の新政権が誕生する可能性が高い。だが、新政権が発足するまでの1カ月半から2カ月程度は協議が中断し、ギリシャの経済疲弊と財政悪化が一段と進むことになる。

■ 支援協議が再開できても改革要求はさらに厳しく

 挙国一致内閣や新政権の下で改めて支援協議が再開されたとしても、既に支援プログラムが失効しており、新たな支援プログラムを改めて作成する必要がある。一連の融資再開の協議で債権者側はギリシャに対する不信感を強めている。改めて支援プログラムを再考するに当たっては、これまでよりも厳しい改革要求を突きつけられることや、口約束ではない改革の実行を求められる可能性がある。そのことが新たな対立の火種となる恐れも否定できない。

 債権者からの厳しい改革要求と政権内の強硬派や支持層からの突き上げの板ばさみにあったギリシャの新政権は、緊縮見直し要求を貫き通すことが難しいことを認識していながらも、交渉期限のギリギリまで粘ることで債権者から譲歩を勝ち取ることを目指してきた。

 だが、債権者側はギリシャに甘い顔をすることで、他のEU諸国に広がる反緊縮機運や反体制派政党の勢いが増すことを警戒。他国への波及リスクがかつてに比べて限定的であることや、EUに対する信任を守る大義もあり、ギリシャに厳しい態度を貫き通した。22日のギリシャからの新提案もギリシャ政府にとっては最大限の譲歩だったのに対し、債権者側にしてみればようやく議論の出発点であり、双方の溝は余りに大きかった。

 債権者側の譲歩を引き出そうとするギリシャ側の権謀術数も、債権者の不信感と苛立ちをさらに深めるばかりで、政権内部の強硬派の不満のガス抜きや政権に対する国民の支持を保つ以外に目立った成果を上げることにはつながらなかった。

 破天荒で理想主義者の素人政治集団はエスタブリッシュメントが支配するEU政治の中で孤立。交渉に重要な対話のルートも閉ざされ、最後は双方をつなぐパイプ役からも見放された。ギリシャはいよいよユーロ離脱に突き進むのか、ギリシャとユーロの未来を決する国民投票の期日が迫る。

田中 理

569名無しさん:2015/07/04(土) 11:21:52
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150704-00000020-jij-eurp
国民投票、責任回避が狙いか=ギリシャ首相に批判
時事通信 7月4日(土)7時10分配信

 【アテネ時事】ギリシャのチプラス首相が6月下旬、国民投票の実施を唐突に表明した際、財政緊縮策を受け入れるかどうかという重大な決断を国民に丸投げし、首相としての責任を回避したとの批判が国内で高まっている。
 欧州連合(EU)などとの金融支援交渉でギリシャ側責任者を務めたツァカロトス外務副大臣は3日、地元テレビに、EUとギリシャは譲歩を重ね、6月下旬に合意寸前までこぎ着けたと説明。しかし首相は、EUとの合意案が「与党や議会の承認を得られないと判断し、国民投票の実施を決めた」(外務副大臣)という。
 当時、緊縮策の受け入れに傾いた首相に対し、与党内の強硬派からは不満が噴出。議会採決に持ち込めば、造反議員が続出して過半数を失い、首相が退陣を迫られる恐れもあった。しかし、国民投票の結果に基づいて交渉を行えば、「有権者の判断を尊重した」と説明できる。
 EUは国民投票の表明を受けて態度を硬化させ、金融支援を打ち切った。その結果、ギリシャは銀行の営業停止などを余儀なくされ、経済・金融の混乱に拍車が掛かった。

570名無しさん:2015/07/04(土) 11:33:25
古い記事ですみません。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150626-00000043-bloom_st-bus_all
【日本株週間展望】ギリシャ最悪回避読み続伸、米中はリスク
Bloomberg 6月26日(金)16時12分配信

  (ブルームバーグ):7月1週(6月29-7月3日)の日本株は続伸する見通し。ギリシャが債務不履行(デフォルト)に陥る事態が回避されれば、日経平均株価は1996年12月以来の2万1000円に乗せる可能性がある。一方、年後半に入る世界の金融市場にとって米国の利上げ、中国株動向はリスク要因で、マネー逆流のシナリオに留意が必要だ。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の投資情報部長、藤戸則弘氏は「先送りに過ぎないが、6月末の最悪シナリオを回避するという『ギリシャプレイ』が日経平均2万円割れから戻す直接的引き金になったのは間違いない」と指摘。短期勢を中心とした欧州系資金が動いており、設備投資など「消費税率引き上げの影響が取れてきた国内ファンダメンタルズ改善への期待もある」と言う。

6月4週の日経平均は週間で2.6%高の2万706円15銭と4週ぶりに反発。24日の取引でITバブルの2000年4月高値(2万833円)を更新し、橋本龍太郎政権の誕生やルーズソックスが流行した96年以来の水準に達した。12年に合意したギリシャ第2次救済プログラムの失効が6月30日に迫る中、ギリシャ政府が年金と財政目標に関する新たな提案を行い、一時は債権団との合意機運が強まった。ただ、欧州連合(EU)首脳会議が行われたベルギー時間25日時点で協議は未決着だ。

SMBC日興証券のまとめによると、ギリシャの国際通貨基金(IMF)に対する返済スケジュールは6月30日に15億ユーロ(約2100億円)、7月に4.7億ユーロ、8月に1.8億ユーロの期限を迎える。また、欧州中央銀行(ECB)が保有するギリシャ国債の償還も7月に35億ユーロ、8月に32億ユーロある。

ギリシャ政府債務の約8割はEU、IMF、ECBのトロイカが保有、民間銀行は2割程度で、「デフォルトしても困るのはギリシャとトロイカ」と同証チーフエコノミストの牧野潤一氏。ただ、ユーロ圏インターバンクは安定しており、仮にギリシャがデフォルトしてもユーロ圏銀行が大きな損失を被ることはなく、「欧州金融システムや世界市場を大きく揺るがすことはないのではないか」と同氏はみている。

571名無しさん:2015/07/04(土) 11:33:46
>>570

ユーロ圏インターバンク市場は安定

欧州銀行間取引金利(Euribor)からユーロ圏オーバーナイト金利(EONIA)を引く上乗せ金利は、リーマン・ショックを受けた08年10月に200ベーシスポイントに跳ね上がった後に低下し、欧州債務危機への警戒が強まった11年に再度100ベーシスポイントに再浮上したが、13年以降は10-20台、直近は11と平時の状態にある。また牧野氏は、ギリシャがユーロ圏から離脱すると、「ユーロは増価するだろう。これはドイツ経済を不利にし、競争相手の日本を有利化させる」とも指摘した。

国内では、1日に日本銀行が6月の企業短期経済観測調査(短観)を公表する。ブルームバーグの市場予想では、大企業・製造業の業況判断DIは12と3月調査に対し横ばい、非製造業は22と3ポイント改善するもよう。DIの動きは鈍いが、15年度の大企業・全産業の設備投資計画はプラス5.3%と、前回のマイナス1.2%から好転が見込まれる。

バークレイズ証券チーフエコノミストの森田京平氏は、3月時点の弱さについて「為替や原油安の恩恵を受け、企業の収益環境が過去最高水準にある点を踏まえると、ややショックな結果だった」と回顧。一方で、1-3月期の法人企業統計をはじめ「足元の設備投資関連データは底堅い動きが続いている。短観でも、設備投資計画がしっかりと上方修正されるかどうかに注目したい」としている。

日経平均が18年半ぶりの高値を付けた後も、引き続き堅調な相場展開を想定する市場関係者は多い。「ITバブル時とは企業の収益力も違い、バリュエーションも異なる。説明のつく水準での高値だ」と話すのはファイブスター投信投資顧問の大木昌光運用部長。25日時点の東証1部銘柄の今期予想PERは17.6倍で、米S&P500種株価指数は17.8倍、ストックス欧州600指数は16.8倍となっている。

9年ぶり利上げ、3兆ドルの行方

間もなくことし前半を終える世界の株式市場は、25日時点で3.4倍となったベネズエラが上昇率トップ。40%高の中国上海が続き、日経平均は19%高とドイツやフランスの欧州勢を抑え、米S&P500は2.1%高にとどまった。

572名無しさん:2015/07/04(土) 11:34:09
>>571

年後半に向け、三菱モルガン証の藤戸氏は利上げを織り込み始めた米国株、バブルの様相を強める中国株の動向がリスクだと分析。「米国は9年間利上げがなかった。3次にわたる非伝統的緩和を行った後であり、普通にいくわけがなく、資産が2.2兆ドル、あるいは3兆ドルとされるヘッジファンドにも影響を及ぼす」とし、日本株も影響は免れないと懸念している。中国上海総合指数は12日に一時5178ポイントと08年以来の高値を付けた後、4500割れまで急激に下げるなど波乱の様相だ。

7月1週は、1日に米国で6月の供給管理協会(ISM)の製造業景況指数や新車販売台数、2日に雇用統計が発表予定で、米雇用統計における非農業部門雇用者数の伸びは市場予想で22.7万人増。5月は予想を上回る28万人増となり、早期利上げ観測の高まりでその後米長期金利が上昇、昨秋以来の2.5%に接近する一因になった。再び米長期金利が上昇基調を強めれば、リスク資産回避の動きにつながりかねない。

記事についての記者への問い合わせ先:東京 院去信太郎 ,sinkyo@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:
Sarah McDonald
堤紀子, 院去信太郎 ,smcdonald23@bloomberg.net

573名無しさん:2015/07/04(土) 11:34:50
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150630-35066670-cnn-int
ギリシャ首相が辞任示唆、国民が緊縮策支持なら
CNN.co.jp 6月30日(火)12時5分配信

ロンドン(CNNMoney) ギリシャのチプラス首相は29日夜、公営テレビに出演し、自身が反対する財政緊縮策がもし7月5日の国民投票で支持された場合、辞任も辞さない構えを示した。

欧州首脳はまだギリシャを救済することはできるとの姿勢を鮮明にしているが、そのためにはギリシャ政治を根本から揺るがす必要がある。チプラス首相が辞任すればその可能性はある。

チプラス首相はインタビューの中で、「もし国民が緊縮策の断行を望むなら、若者が大量に海外に流出し、失業者が出て、再び新しい制度が導入され、新たな債務を抱えることになる。それが国民の選択ならば我々は尊重する。だが遂行はしない」と述べ、「どんな状況になっても私が首相でいるとは断言できない」と語った。

財政破綻(はたん)を防ぐためにギリシャの銀行は29日の営業を停止し、欧州首脳は少なくとも現時点では、ギリシャを突き放す姿勢を崩していない。

ギリシャ政府は26日、同国の救済について話し合う協議の場から交渉団を引き揚げ、チプラス首相はその数時間後、まだ協議が続いているさ中に、財政緊縮案の是非を問う国民投票を実施すると発表した。

ギリシャに対する救済策は、国民投票の5日前の今月30日で期限が切れる。

ドイツのメルケル首相ら欧州首脳は、国民投票では実質的に、ギリシャがユーロ圏にとどまるか自国通貨のドラクマに戻るかの選択を迫られると指摘した。

国民投票の結果がどうなるかは分からない。チプラス首相は高い支持率を維持している一方、各種世論調査ではユーロ圏にとどまることを望む意見が大半を占めている。

欧州委員会のユンケル委員長は国民投票について、「(提案が)否決されれば欧州を拒むことになる」と強調。しかし提案が支持された場合はチプラス首相の交渉姿勢を拒絶して直ちに新たな救済策についての協議に入ることができると指摘した。

メルケル首相は、欧州首脳による会合をギリシャの国民投票前に開く予定はないと説明。ただ、直後に予定している会合でギリシャ政府から要請があれば、新たな救済策について交渉に応じる用意があるとした。

ただし、欧州がギリシャを脅迫し恥をかかせようとしていると非難するチプラス首相の下で、こうした協議が実現する見通しは薄い。

574チバQ:2015/07/05(日) 17:35:08
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015070500068
ギリシャ国民投票始まる=反対ならユーロ離脱も-緊縮策に賛否伯仲



国民投票を控え、「反緊縮」の旗を掲げてアテネを走るバイクの一団=3日
 【アテネ時事】欧州連合(EU)などの債権団が金融支援の条件とする財政緊縮策への賛否を問う国民投票が5日、ギリシャで始まった。緊縮策への反対票が過半数となれば支援再開の見込みは立たず、ギリシャのユーロ圏離脱が現実味を帯びる。混迷が続くギリシャ情勢は重大な節目を迎えた。
 国民投票は君主制廃止を決めた1974年以来41年ぶり。有権者は18歳以上の986万人。全国約1万9000カ所で午後7時(日本時間6日午前1時)まで行われる。即日開票され、夜(同6日未明)にも大勢が判明する見通しだ。
 地元メディアが報じた直前の世論調査では、いずれも賛成、反対が40%台半ばで拮抗(きっこう)し、結果は予断を許さない。(2015/07/05-15:00)

575チバQ:2015/07/05(日) 22:13:03
http://mainichi.jp/select/news/20150706k0000m030052000c.html
ギリシャ:チプラス首相「尊厳をもって欧州に生きる」
毎日新聞 2015年07月05日 21時00分(最終更新 07月05日 21時13分)

 ◇国民投票 チプラス首相、アテネの投票所で1票投じる

 【アテネ宮川裕章、福島良典】金融支援の条件に欧州連合(EU)が提示した財政緊縮策の受け入れの是非を問うギリシャ国民投票が5日、実施された。賛成ならEUとの支援交渉が再開される見通しだが、反対なら、EUとの対立が深まる。その場合、財政破綻の危機が高まり、最悪の場合にはユーロ圏からの離脱の可能性も現実味を帯びかねない。

 質問項目は、EUと国際通貨基金(IMF)の債権者側が6月25日のユーロ圏財務相会合で提示した緊縮策を「受け入れるべきかどうか」。緊縮策には年金改革や付加価値税の増税などが含まれ、チプラス首相は受け入れを拒否した上で、国民投票にかけると27日に突然発表。反発するEUから支援延長を拒否され、預金引き出し制限などの資本規制の導入を強いられた。

 チプラス首相はユーロ圏残留か離脱かを問う投票ではないと強調しているが、欧州他国は「ユーロか(ギリシャ旧通貨)ドラクマかの選択」(レンツィ伊首相)と位置づけ、債権者案への賛成を迫っている。ギリシャではユーロ圏残留を望む親EU派と、債権者案への反対派で割れ、3日発表の世論調査では賛否は共に4割強で拮抗(きっこう)している。

 チプラス首相はアテネ中心部の投票所で1票を投じた後、「反対票によってギリシャ国民は『尊厳をもって欧州に生きる』との断固たるメッセージを送る。誰も民意をないがしろにすることはできない。今日は民主主義の祝日だ」と述べた。

 首相は「民意を尊重する」と表明しているため、賛成の場合、EUなど債権者側との交渉が再開される。だが、チプラス政権は「反緊縮」を掲げてきたため、連立組み替えや政権交代の可能性が浮上し、政局混乱は必至。反対の場合、交渉再開は難航が予想される。欧州中央銀行(ECB)保有の国債35億ユーロ(約4800億円)の償還を20日に控え、交渉がまとまらなければ債務不履行(デフォルト)となる可能性がある。

 国民投票は1974年にギリシャで軍事政権が崩壊し、君主制が廃止されて以来初めて。有権者数は18歳以上の約985万人。投票時間は5日午前7時(日本時間同日午後1時)から午後7時(同6日午前1時)だが延長もあり得る。結果が法的拘束力を持つには40%以上の投票率が必要となる。

576チバQ:2015/07/05(日) 22:13:54
http://www.sankei.com/world/news/150705/wor1507050028-n1.html
2015.7.5 20:34
【ギリシャ危機】
「国民投票、何の解決にもならない」「責任逃れだ」…賛成・反対とも漂う悲観ムード

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 【アテネ=内藤泰朗】欧州連合(EU)が求める厳しい財政再建策を受け入れるのか、EU離脱も覚悟するのか-。ギリシャの命運を決める国民投票が実施された5日、アテネ中心部に近い住宅街の投票所を訪ねた。「どちらが勝っても何の解決にもならない」。有権者からは、こんな声が多く聞かれ、将来を悲観するムードが漂っていた。

 小学校に設けられた投票所の出入り口で、投票を終えた有権者に声をかけてみるが、多くの人が暗い表情のまま、質問に答えずに立ち去っていった。

 そんな中でも、財政再建策受け入れに賛成票を投じた有権者らは「政府は仕事を放棄し、国民に責任をなすり付けようとしている」「もっと早くEUと合意すべきだった」と政府の姿勢を厳しく非難。反対票を入れた人も「年金が支払われるのか、子供たちはどうなるのか、将来が不安だ」と漏らし、明るい表情の人を見かけることはなかった。

 賛成に投じた年金受給者の男性(97)は「無意味な国民投票を実施したチプラス首相は辞任すべきだ。責任逃れの国民投票をしたことがギリシャの悲劇だ」と怒りをあらわにした。

 投票は、EUの財政再建案受け入れについて「オヒ(ギリシャ語でノー)」か、「ネ(イエス)」で答えるだけの形式。EU案の詳しい説明もない。

 投票を終えたチプラス氏は、「ギリシャ人はきょう、尊厳と決意という力強いメッセージを発した」と笑顔で語った。

577チバQ:2015/07/05(日) 22:14:45
http://www.sankei.com/world/news/150705/wor1507050030-n1.html
2015.7.5 21:30
【ギリシャ危機】
ノーもイエスも国民に“痛み”…世論分断した手法、将来に禍根

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 急進左派連合(SYRIZA)主導のチプラス政権が実施に踏み切ったギリシャの国民投票は、国内世論を真っ二つに分断した。欧州連合(EU)などの財政再建策を受け入れても拒否しても、当面は国民に“痛み”を強いることは確実で、将来に禍根を残すことは間違いない。

 チプラス政権は、国民投票で財政再建策を拒否すれば、EU側との交渉を有利に進められると説明してきた。だが、EU側にすれば、緊縮策を受け入れないギリシャを救済すれば、ポルトガルやスペインなど巨額の債務を抱える南欧諸国が、同様に「例外」を求めてくることは避けられない。

 ユーロを牽引(けんいん)してきたドイツなどの経済力に影を落とす事態は避けたいのが本音といえ、大きな譲歩に踏み切ることは考えにくい。

 賛成多数で再建策を受け入れた場合、チプラス政権が退陣して暫定政権が樹立され、早期にEU側との協議に入るとの見方もある。しかし、世論調査結果でも国民の半数は緊縮に反対姿勢を示しており、暫定政権が厳しい政権運営を迫られることは必至だ。

 国民投票を6月27日の発表から1週間余りで実施したことで、多くの国民は、議論もなく、だまし討ちにされたという思いが強い。今後、その合法性が議論となる可能性もある。

 「国民投票は何の解決にもならない」。投票を終えた人たちに聞くと、多くの人がこう口をそろえた。(アテネ 内藤泰朗)

578名無しさん:2015/07/06(月) 01:14:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150706-00000009-jij-eurp
ギリシャ国民投票、開票へ
時事通信 7月6日(月)1時3分配信

 【アテネ時事】欧州連合(EU)などの債権団が金融支援の条件とする財政緊縮策への賛否を問うギリシャの国民投票は5日午後7時(日本時間6日午前1時)、投票を締め切った。即日開票され、夜(同6日未明)にも大勢が判明する見通し。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150706-00000010-jij-eurp
緊縮策、賛否拮抗=国民投票の電話調査―ギリシャ
時事通信 7月6日(月)1時9分配信

 【アテネ時事】ギリシャの国民投票で、地元メガTVが5日報じた電話調査は、財政緊縮策への賛成が48.5%、反対が51.5%と、賛否は拮抗(きっこう)している。 

最終更新:7月6日(月)1時10分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150706-00000002-mai-eurp
<ギリシャ>緊縮策反対が51.5% 地元TV出口調査
毎日新聞 7月6日(月)1時12分配信

 ◇財政緊縮策の受け入れの是非を問う国民投票が終了

 【アテネ宮川裕章、福島良典】金融支援の条件に欧州連合(EU)が提示した財政緊縮策の受け入れの是非を問うギリシャ国民投票が5日、実施された。賛成ならEUとの支援交渉が再開される見通しだが、反対なら、EUとの対立が深まる。その場合、財政破綻の危機が高まり、最悪の場合にはユーロ圏からの離脱の可能性も現実味を帯びかねない。投票締め切り直後の地元テレビの出口調査によると、賛成48.5%、反対51.5%だった。

 質問項目は、EUと国際通貨基金(IMF)の債権者側が6月25日のユーロ圏財務相会合で提示した緊縮策を「受け入れるべきかどうか」。緊縮策には年金改革や付加価値税の増税などが含まれ、チプラス首相は受け入れを拒否した上で、国民投票にかけると27日に突然発表。反発するEUから支援延長を拒否され、預金引き出し制限などの資本規制の導入を強いられた。

 チプラス首相はユーロ圏残留か離脱かを問う投票ではないと強調しているが、欧州他国は「ユーロか(ギリシャ旧通貨)ドラクマかの選択」(レンツィ伊首相)と位置づけている。

 チプラス首相はアテネ中心部の投票所で1票を投じた後、「反対票によってギリシャ国民は『尊厳をもって欧州に生きる』との断固たるメッセージを送る。誰も民意をないがしろにすることはできない。今日は民主主義の祝日だ」と述べた。

 首相は「民意を尊重する」と表明しているため、賛成の場合、EUなど債権者側との交渉が再開される。だが、チプラス政権は「反緊縮」を掲げてきたため、連立組み替えや政権交代の可能性が浮上し、政局混乱は必至。反対の場合、交渉再開は難航が予想される。欧州中央銀行(ECB)保有の国債35億ユーロ(約4800億円)の償還を20日に控え、交渉がまとまらなければ債務不履行(デフォルト)となる可能性がある。

 国民投票は1974年にギリシャで軍事政権が崩壊し、君主制が廃止されて以来初めて。有権者数は18歳以上の約985万人。結果が法的拘束力を持つには40%以上の投票率が必要となる。

579名無しさん:2015/07/06(月) 01:19:32
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150706-00000011-jij-eurp
緊縮反対、僅差でリード=ギリシャ国民投票
時事通信 7月6日(月)1時16分配信

 【アテネ時事】ギリシャの国民投票で、地元スターTVが報じた調査では、財政緊縮策への賛成が46〜51%、反対が49〜54%と、反対が僅差でリードしている。
 地元アルファTVの調査では、賛成が45.5〜50.5%、反対が49.5〜54.5%。 

最終更新:7月6日(月)1時16分

581チバQ:2015/07/06(月) 07:34:21
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150706/mcb1507060706016-n1.htm
【ギリシャ危機】首相が「反対派勝利」宣言 EUの再建策国民投票で否決へ ユーロ圏離脱に現実味 (1/2ページ)
2015.7.6 07:06
 【アテネ=内藤泰朗】財政破綻の危機にあるギリシャで実施された国民投票は5日、即日開票され、欧州連合(EU)などが求める財政再建策受け入れに対する反対が賛成を上回った。反対に投票するよう呼びかけていたチプラス首相は5日深夜、全ての開票を待たずに勝利宣言した。EU側の態度は硬化しており、ギリシャが財政破綻やユーロ圏からの離脱、EU脱退に至る懸念が現実味を増した。

 チプラス氏は5日深夜の記者会見で、「民主主義は脅迫に打ち勝った」と述べ、勝利宣言した。ギリシャがユーロ圏を離脱することはないとした上で、「6日からEU側との交渉に戻る」と強調した。投票結果を手に、EU側に債務返済で譲歩を迫る考えだ。

 バルファキス財務相も5日夜、事実上、営業停止に追い込まれている同国の銀行団と会談後に会見し、欧州中央銀行(ECB)や国際通貨基金(IMF)と個別に「友好的に話し合いたい」と語った。しかし、資本規制を受けた銀行の正常化がいつ行われるかには言及しなかった。

 ギリシャ内務省が6日未明(日本時間同日午前)、発表した国民投票の89・39%の開票結果によると、EUの財政再建策受け入れに対する反対票が61・46%と、賛成票の38・54%を大きく上回った。

 EU側は6日以降、ギリシャ問題での協議を再開。EU側が譲歩せず、ユーロ離脱が現実になれば、1999年の単一通貨ユーロ導入以来、初の事態となる。欧州統合の象徴である「ユーロ」は大きな曲がり角を迎えることになる。

582チバQ:2015/07/06(月) 19:30:30
http://www.sankei.com/world/news/150706/wor1507060029-n1.html
2015.7.6 09:54
【ギリシャ危機】
「NO!」に踊って喜ぶ若者たち “勝利”の裏に破綻の足音…

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【ギリシャ・デフォルト危機】

5日、ギリシャ国民投票で財政再建策を拒否する反対派の勝利を確信し、アテネの広場で喜ぶ若者ら(沢田博之氏撮影・共同)
 【アテネ=内藤泰朗】欧州連合(EU)が求める厳しい緊縮策は、もうご免だ-。ギリシャの命運を決める国民投票で、EUの財政再建策受け入れに反対票を投じたチプラス政権の支持者たちは5日深夜、アテネ中心部に集い、抱き合って「歴史的な勝利」を祝った。だが、現金が枯渇する同国の銀行は、営業を停止したまま。熱狂の夜が明ければ、財政破綻の足音が国民生活に迫る。

 「われわれはEUに反対の声をあげる恐怖に打ち勝った」。アテネ中心のシンタグマ(憲法)広場では、国民投票で「オヒ(ギリシャ語でノー)」の票を投じた政権派の市民ら数千人が口々にこう語った。

 青と白のギリシャの国旗を振り、踊る人々。民主制を生んだ古代ギリシャの伝統を意識してか、「世界に民主主義の力を示した」といった声も聞かれた。

 「政府はEUから譲歩を得られると確信している」というのが、財政再建策を拒否した国民に共通する楽観論だが、現実は厳しい。

 ギリシャ政府が銀行の倒産を防ぐため資本規制を導入して1週間。1人あたりの預金引き出し額を1日60ユーロ(約8千円)に制限したが、6日には、都市部でもユーロの現金供給が枯渇する可能性があるという。

 すでに離島などでは、薬品やガソリン、生鮮食料品、日用品まで、生活に直結する商品の流通に支障が伝えられる。EUが態度を硬化させれば事態打開の見通しも立たない中、敗れた財政再建策の支持派は、これからギリシャで何が起きるのか不安を隠せない様子だ。

583チバQ:2015/07/06(月) 19:31:02
http://www.sankei.com/world/news/150706/wor1507060026-n1.html
2015.7.6 09:03
【ギリシャ危機】
英国がユーロ離脱たきつける公算 自国経済への波及嫌い





【ギリシャ・デフォルト危機】
 英国のキャメロン首相は、ギリシャ国民投票で欧州連合(EU)などが求めた財政再建策への反対が多数となったことで、ギリシャはユーロ圏を離脱すべきだとの主張を強めていくとみられる。

 英国はユーロを採用していないが、欧州最大の金融街ロンドン・シティーを抱えるだけに、首相は英国経済への波及を避けるためユーロの長期的な安定を重視。否決の場合に「ギリシャはデフォルト(債務不履行)で深刻な問題をもたらすため、ユーロ圏にとどまるのは難しい」と述べていた。

 首相は投票結果を受け、6日朝にオズボーン財務相、イングランド銀行(中央銀行)のカーニー総裁と対策会議を開く。(共同)

http://www.sankei.com/world/news/150706/wor1507060025-n1.html
2015.7.6 08:55
【ギリシャ危機】
反EUの英独立党・ファラージ党首「EUは死にかけ」「ギリシャ国民の勇気すばらしい」 





【ギリシャ・デフォルト危機】
 反欧州連合(EU)を掲げる英国の右派野党、英独立党のファラージ党首は5日、財政再建策への反対が大差で上回ったギリシャ国民投票について「EUの事業は死にかけている」と述べ、EU批判のトーンを高めた。

 同党首は短文投稿サイト「ツイッター」で、「EUからの政治・経済的ないじめに直面し、ギリシャ国民が示した勇気はすばらしい」とも述べた。(共同)

584チバQ:2015/07/06(月) 19:33:39
http://mainichi.jp/select/news/20150706k0000e030151000c.html
ギリシャ:国民投票 財政緊縮策反対61%賛成38%
毎日新聞 2015年07月06日 10時45分(最終更新 07月06日 11時18分)

 【アテネ福島良典、ロンドン坂井隆之】金融支援の条件として欧州連合(EU)などが提示した財政緊縮策への賛否を問う5日のギリシャ国民投票は即日開票の結果、大差の反対多数で受け入れを拒否した。反対票を投じるよう国民に呼びかけてきたチプラス首相は民意の支持を得てEUなど債権者との支援交渉を仕切り直したい考えだ。しかし、債権者側がギリシャに譲歩する見込みは乏しい。財政状況が逼迫(ひっぱく)するギリシャにとって交渉は時間との闘いになりそうだ。混迷状態が長引けば、金融市場でギリシャのユーロ圏離脱懸念が強まる可能性もある。

 ギリシャ内務省の最終発表によると、反対61.31%、賛成38.69%、投票率62.5%だった。チプラス首相はテレビ演説で「ギリシャ国民は歴史的かつ勇敢な選択をした」「民主主義の勝利だ」と宣言。EUとの支援交渉をただちに再開し、債務負担の軽減を求める考えを表明した。

 EUのトゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)は、7日にユーロ圏首脳会議を開くと表明した。

 チプラス首相は首脳会議に先立つ6日に与野党党首会談を開き、支援交渉に臨む方針を協議する。交渉団に野党代表者を加えるとの観測も流れている。

 EUの金融支援が6月30日で期限切れを迎え、欧州中央銀行(ECB)もギリシャの銀行に対する資金供給の増額を見送ったため、ギリシャでは預金の引き出し制限などの資本規制が続いている。EUとの支援交渉が再開されない限り、ECBが資金供給の増額に応じるのは難しい。このため、ギリシャ政府が7日からと表明している銀行の営業正常化は困難な情勢だ。

 最大の支援国ドイツのガブリエル副首相は国民投票の結果を受け、ギリシャの求めている今後2年間で290億ユーロ(約3兆9000億円)という新たな金融支援の交渉を開始するのは困難との見方を示した。

 国民投票は1974年にギリシャで軍事政権が崩壊し、君主制が廃止されて以来初めてだった。有権者数は18歳以上の約985万人。

585チバQ:2015/07/06(月) 19:37:00
http://mainichi.jp/select/news/20150706k0000e030143000c.html
ギリシャ:国民投票「ノー」疲弊国民が選んだ「尊厳」
毎日新聞 2015年07月06日 10時28分(最終更新 07月06日 11時59分)
 【アテネ福島良典】ギリシャ国民は5日の国民投票で、欧州連合(EU)など債権者側が金融支援の条件として提示した財政緊縮策に「ノー」を突き付けた。背景には、5年に及ぶ緊縮策で経済の疲弊が長引く中、若者を中心に高まる「反緊縮」の機運がありそうだ。未来に希望を見いだせない国民の多くは、欧州他国からの「ユーロ圏離脱につながる」との警告に屈するよりも、チプラス首相の掲げる「ギリシャの尊厳」を選んだ形だ。

 政府統計によると、ギリシャの国内総生産(GDP)は、債務危機を受けて緊縮策が導入された2010年から14年までに25%も縮小した。景気の冷え込みで企業が新規採用を控えているため、25歳未満の若者の失業率は国民平均(25.6%)の倍にあたる49.7%に上る。大学を卒業したものの就職できない若者があふれている。

 国民投票前の世論調査によると、若者の8割は反対派だったとされる。EUとの金融支援交渉でチプラス首相の対応は迷走し、銀行閉鎖や預金引き出し制限などの資本規制に追い込まれた。だが、1月の総選挙で急進左派連合を勝利に導いた若年層は「ノー(EU案拒否)なら強い立場で交渉できる」と主張する首相を信じた。

 また、緊縮策によって拡大した貧富の格差も投票行動に影響を及ぼしたとみられる。首都アテネの中心部ではEU案への賛否が拮抗(きっこう)したが、労働者や低所得層の多い地区では反対が多く、地方の大半で反対が賛成を大幅に上回った。

 エリートや知識人が主流の賛成陣営が、チプラス政権に対抗できるだけの求心力を作り出せなかった側面もある。アテネ経済ビジネス大学のスピロス・ブラブコス准教授は「急進左派連合は終盤で強力なキャンペーンを展開したのに対して、賛成陣営は中核組織がなく、ゆるやかな連合体にすぎなかった」と指摘する。

586チバQ:2015/07/06(月) 19:55:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150706-00000075-reut-bus_all
ギリシャ財務相が辞任、債権団との交渉のためと首相が判断
ロイター 7月6日(月)14時59分配信
[アテネ 6日 ロイター] - ギリシャのバルファキス財務相は6日、辞任を表明した。同氏と他のユーロ圏財務相との関係が悪化しており、辞任することでギリシャ支援協議で合意しやすくなるとチプラス首相が判断したとしている。


バルファキス財務相は先週、債権団は脅しによって緊縮策の受け入れを迫っておりギリシャ国民に対する「テロ行為」だと非難。欧州連合(EU)の強い反発を招いた。

財務相は声明で、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)の一部メンバーが同氏の参加を望んでいないとし「(自身が辞任すれば)交渉がまとまりやすくなると首相が判断した」と説明した。

5日の国民投票で示された判断に基づき、チプラス首相が行動するのを支えることが自分の義務だと表明した。

*内容を追加しました。

587チバQ:2015/07/07(火) 21:44:25
http://mainichi.jp/select/news/20150708k0000m030076000c.html
ギリシャ:「この国はもう手詰まり」アテネ市民ため息
毎日新聞 2015年07月07日 21時18分(最終更新 07月07日 21時22分)
【アテネ宮川裕章】ギリシャ政府とEUとの緊縮策と金融支援を巡る交渉が続く中、ギリシャの銀行の資金は底をつきつつある。ギリシャ銀行協会は、当初7日に予定していた窓口再開を8日以降まで延期し、1日上限60ユーロの引き出し制限措置を継続した。暴動や略奪など社会不安は伝えられていないが、市民には現金の引き出し停止など「明日」以降を不安視する声が広がった。

 アテネ市内では7日午前も、シャッターを閉じた銀行外の各現金自動受払機(ATM)の前に長い行列ができた。中心部シンダグマ広場そばのATM前に並ぶ公務員のベリカ・カプタニさん(57)は生活費のため、連日60ユーロの引き出しに通っている。「窓口の業務再開は最初から期待していないし、欧州中央銀行(ECB)からの資金供給がなければ、銀行の資金不足の状況に変わりはない」と冷静だ。「政府の交渉には期待したいが、何が起こるか分からない。将来を全く見通せない不安が一番つらい」と話した。一方で、年金生活者の不安はより深刻で、アテネなどの銀行前では高齢者たちが年金の支給を待って集まり、整理券が配られると殺到する場面もあった。

 商店の資金繰りはインターネット決済などで何とか持ちこたえている状況だ。ガソリンスタンドを経営するクリストス・リバノスさん(56)は「客足は(前回債務危機の)5年前から年々減っている。カードで支払う人が多いが、現金を動かさずにすむネット決済で何とかしのいでいる。でもこの先どうなるか分からない」。喫茶店を経営するベリカ・カプタニさん(57)は「国民投票の結果は、もう大勢に影響しない。今続く交渉も、どう転んでも同じこと。緊縮策受け入れも、ユーロ圏離脱も、悲惨な結果になるだろう。この国は、もう手詰まりだと思う」と悲観した。

 交渉の行く末は、若者たちの未来に暗い影を落としそうだ。ATM前に並んでいた大学生のビアンカ・フィートロスさん(24)は「チプラス首相はEUとの交渉を有利にするために緊縮策への反対を呼びかけたが、私は反対派の勝利でギリシャはユーロ圏を離脱することになると思う」と心配顔だ。「子供のころからの夢で、ユーロ圏の国の大学院に進学したいが、ドラクマ(ギリシャ旧通貨)に戻って通貨が暴落すれば、それも無理になるかもしれない。なんとか交渉を続けて、良い結果になってほしい」と交渉の進展に望みを託した。

588チバQ:2015/07/07(火) 21:47:21
みんな考えることは一緒なんだなあ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150707-00000067-reut-eurp
アングル:ギリシャ旅行の人気衰えず、外国人観光需要は拡大も
ロイター 7月7日(火)14時19分配信

アングル:ギリシャ旅行の人気衰えず、外国人観光需要は拡大も
 7月6日、国民投票で緊縮策を拒否したギリシャには、さらなる経済的苦境が待ち受けているとみられるが、旅費が大幅に下がることで外国人観光需要はさらに高まる可能性がある。同国サントリーニ島で1日撮影(2015年 ロイター/Cathal McNaughton)
[ベルリン 6日 ロイター] - 5日に実施された国民投票で緊縮策を拒否したギリシャには、さらなる経済的苦境が待ち受けているとみられる。しかし、海外から同国を訪れる旅行者は今のところ減っておらず、旅費が大幅に下がることで外国人観光需要はさらに高まる可能性さえある。

英国とドイツ、フランスの各旅行業協会は、ここまでギリシャ旅行のキャンセルは出ておらず、予約も堅調だとしている。

実際、旅行サイトのスカイスキャナーによると、ギリシャ行き航空便の需要はここ数日で増加。ギリシャの銀行が休業になった6月29日以降、7月・8月の英国発の航空便予約は14%増えたという。

同社は、スペインからギリシャへの航空便の検索も、6月28日─7月5日に20%増えたとしている。

ギリシャ支援に厳しい態度で臨んでいるドイツは、アテネで行われた反緊縮デモで矢面に立たされたが、国民の間でギリシャの観光地人気は衰えていない。

英トーマス・クックのドイツ部門は「ギリシャ行きの予約の水準に変わりはない」と説明。ドイツ旅行業協会DRVも、5月以降にギリシャ旅行の予約は堅調に増えているとしている。

昨年にギリシャを訪れた旅行者の数は約2200万人で、観光業は同国経済の18%を占める。

証券会社ジェフリーズのアナリストらは、ギリシャの債務問題をめぐる不透明感は直近の予約に一部影響を与えているかもしれないが、長期的な打撃とはならないと予想している。

欧州旅行大手のトーマス・クック<TCG.L>と独TUI<TUIT.L><TUIGn.DE>の株価は過去1週間で下落したが、その背景は主として、チュニジアのホテル襲撃事件の影響とみられる。チュニジアの治安に不安を感じる旅行者は、代替渡航先としてギリシャを選ぶ可能性がある。

ギリシャ債務危機は、今夏のホリデーシーズン直前で予約を入れようとしている旅行者に「お買い得」を提供している側面もありそうだ。

旅行サイトのカヤックによると、ギリシャのホテル代は今週、昨年の同じ時期に比べて8%下がった。

一方、フランスの旅行会社ヘリアデスは、ギリシャのホテルと同国行きの飛行機はすでに予約でぎっしり埋まっているため、大幅な値引きはしていないとしている。

ギリシャではATMでの現金引き出しが1日60ユーロに制限され、首都アテネのシンタグマ広場では再び大規模な抗議集会が行われているが、各旅行会社によれば、コス島やコルフ島などのリゾート地は平静が保たれている。

英旅行業協会ABTAの広報担当は「現在のところ(現地の状況は)極めて通常通り。リゾート地での食品や医薬品などの不足は一切報告がない」としている。

旅行各社は、ギリシャに渡航する際には、小額紙幣で十分な現金を持っていくよう旅行者に勧めている。独DRVは、仮にギリシャが通貨をドラクマに戻したとしても、ユーロは引き続き使えるだろうとしている。

589とはずがたり:2015/07/08(水) 10:59:09
ドイツ人もマジャール人もネガティブが好まれる様だ。文明論・比較文化論スレないからここかな〜。
>ドイツの場合、むしろあまりに前向きな発言ばかりしていると、「批判の一つもできない教養のない人」と思われてしまいます。そして物事を批判するにあたってある程度の悪口は必要(!)だと考えられているため、ドイツ人は悪口というものに対して比較的寛容だったりします。
>ハンガリー人も基本、「明日、不幸が起きたらどうしよう」「友達がいなくなったらどうしよう」などのマイナス思考の発言が多いですし(でも慎重で現実的だと筆者は思います)、ネガティブな内容の発言に対しては寛容ですね。

国によってこんなに違う!「ポジティブ思考」VS「ネガティブ思考」
https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/11961
2014/06/30仕事全般

明るくポジティブでいつも前向きな人のそばにいると、こちらまで明るい気持ちになりますよね。筆者も、タレントのローラさんを見ると、毎回明るい気持ちになります。

巷の書店には「ポジティブな思考を身につけよう」「ポジティブで前向きな女は好かれる」「どのようにしたら前向きでポジティブになれるか」というテーマの本が数多く並んでいます。それらを見ると、ネガティブよりもポジティブのほうが良しとされ、誰もがポジティブになりたいと願っているかのような印象を受けますが、実は国によって違いがあるのをご存知ですか?

もし、あなたの身近にいる外国出身の同僚やお友達と接していて、「この人は文句が多くてネガティブだなぁ」と感じているようであれば、それはもしかしたら「文化の違い」が原因かもしれません。

日本では愚痴が多い人や批判が多い人、悪口が多い人は間違いなく嫌われますから、人前で延々とネガティブなことを言う人は比較的少ないです。初対面ならば、なおさらです。基本「悪口を言わない人」のほうが日本では評価が高いのですね。

ところが国によっては、批判や愚痴が大歓迎というか、それらがコミュニケーションツールになっているところもあります。世界の色んな国を見ると、ポジティブで前向きな姿勢や発言が良しとされている国と、そうでない国があるのです。

たとえば筆者の出身国であるドイツは間違いなく後者です。ドイツ人が集う会合に行ってみると、初対面なのに出るわ出るわ、愚痴と批判(悪口とも言う)のオンパレード。みんな、自己紹介もそこそこに、「天気が悪過ぎる。政治も悪過ぎる。環境汚染も酷いし、食品も何を食べれば安全なのか分からない。仕事も大変だし、そもそも景気が......」と愚痴と不満が延々と続きます。でもその場にいるドイツ人同士は、うんうんと頷きながら妙に楽しそうに聞いていますし、これはこれで一つの会話スタイルとして成り立っているわけです。ドイツの場合、むしろあまりに前向きな発言ばかりしていると、「批判の一つもできない教養のない人」と思われてしまいます。そして物事を批判するにあたってある程度の悪口は必要(!)だと考えられているため、ドイツ人は悪口というものに対して比較的寛容だったりします。そういう意味ではドイツ人はネガティブな態度が比較的好きな人達だと言えるでしょう。日本人から見たら間違いなく「ネガティブ思考」です。

590とはずがたり:2015/07/08(水) 10:59:24
>>589-590

ハンガリー人も基本、「明日、不幸が起きたらどうしよう」「友達がいなくなったらどうしよう」などのマイナス思考の発言が多いですし(でも慎重で現実的だと筆者は思います)、ネガティブな内容の発言に対しては寛容ですね。

日本ではマイナス思考の人はもちろん、愚痴や悪口の多い人は「残念な人」として扱われてしまいます。日本の場合、愚痴は「ある程度は」言ってもいいけれど、ホドホドにしておかないと、周りに煙たがられますね。そういう意味で、日本人は「ポジティブ思考」だと言えるかもしれません。

ちなみに日本人だけでなくタイ人も、発言内容が非常にポジティブな人が多いです。全体的にフレンドリーで、あまり愚痴を言わないし文句も言わない。これは気候が暖かいのと、もしかしたら仏教が関係しているのではないかと筆者は(勝手に)考えています。

国によっては政治家やその国の支配層の悪口を言うと罰せられてしまう国もありますから、そういった国々の人達は必然的に文句やネガティブ発言も少なくなります。これはこれで、「強制ポジティブ」なのかもしれません。そう考えると、大きな声で悪口や批判が言える国というのはある意味幸せだと言えるのかもしれません。

ちなみに筆者は来日してから、数多くのアメリカ人と仕事をした経験がありますが、アメリカ人もかなりポジティブです。真っ白な歯を見せながら笑顔で「Be positive!(ポジティブにね!)」なんて励まされると、完全に「ハイッ!」と従いたくなります。

アメリカ人にそんな「ポジティブ洗礼」を受けるたびに、ドイツとのハーフである筆者は本当にネガティブなんだなあ、いや、ネガティブシンキングの国出身なんだなあ、世界は広いなあ、国によってこんなに違うんだなあ......などと感じる次第です。

このように、「ポジティブ思考」 「 ネガティブ思考」というのは、「個人の問題」または「本人の性格の問題」だと思われがちですが、意外とその人の育った国や文化といった背景も関係しているのですね。

国によって、こんなにも違う「ポジティブ思考」VS「ネガティブ思考」。

筆者はせっかく日本にいるのだから、もっとポジティブになれるよう日々精進してまいりたいと思います。

文●サンドラ・ヘフェリン
サンドラ・ヘフェリン プロフィール/ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴16年。 自身が日独ハーフであることから、ハーフとバイリンガル問題、ハーフはナニジン? ハーフといじめ問題などハーフのテーマを中心に執筆活動をしている。著書にベストセラーとなった「浪費が止まるドイツ節約生活の楽しみ」(光文社) のほか、「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ)、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ」(メディアファクトリー)など計7冊。

591とはずがたり:2015/07/08(水) 15:20:16
>「国旗を軽んじてきた左派が国旗を団結の象徴に使っている」と地元住民は驚いた。
どんな感じで軽んじてきたんかな??

ギリシャ緊縮「反対」 米、安全保障への影響懸念
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015070702000139.html
2015年7月7日 朝刊

 【ワシントン=斉場保伸】欧州連合(EU)などが求める緊縮財政策に五日の国民投票で「反対」の意思を突きつけたギリシャ。EU側が今後態度を硬化させるのは確実で、ユーロ圏離脱は急速に現実味を帯びている。欧州の経済面でのひび割れは安全保障のバランスにも影響しかねず、米国が中国、ロシアのギリシャ介入に懸念を強めるのは必至だ。
 米オバマ政権はユーロ圏にギリシャがとどまった形での債務問題の解決を強く促している。というのも、ギリシャは今、ウクライナ問題、中東の過激派組織「イスラム国」(IS)の台頭、リビアの混乱という国際的な問題の地理的な近接点にあるからだ。
 それだけに挑発的に南シナ海で岩礁の埋め立てを強行する中国や、ウクライナのクリミア半島を併合したロシアの動きに対して警戒を強めている。
 「中国との関係は非常によい。李克強首相の昨年の訪問は政治レベルにとどまらず、経済貿易にまで拡大した」
 ギリシャ外務省はホームページで対中関係が強化されていることをアピールした。昨年六月の李氏の訪問時に港湾や道路、鉄道などインフラ整備の協力で合意し、さらにギリシャ最大の港湾であるピレウス港の開発が続いているからだ。
 「中華民族の偉大な復興」を掲げる中国の習近平国家主席。その具体策の一つ、「海のシルクロード」と呼ばれる中国から欧州につながる巨大な経済圏の終着点はギリシャのある地中海となっている。英BBCテレビによると、李氏は六月二十九日、訪問先のブリュッセルで「中国はギリシャ問題に関して建設的な役割を果たす準備がある」と述べ、積極的に関与していく方針を明らかにした。
 一方、ロシアとの関係では、今年一月に就任したばかりのギリシャのチプラス首相が六月十九日、四月に次いで二度目となる訪ロで、プーチン大統領と固い握手を交わした。エネルギー分野で欧州への影響力を維持、拡大したい思惑があるプーチン氏。両国は、ロシア産ガスをウクライナを経由せず欧州に輸送するパイプライン「トルコストリーム」のギリシャ延伸で暫定合意した。
 ギリシャは地中海にあって米国と旧ソ連がにらみ合った冷戦時代からの欧州の軍事戦略上の要衝。そのギリシャとEUの今後の交渉は、安全保障の面で、ロシア、中国、そして米国といった域外の大国にとっても見逃せない状況となっている。

◆若者に閉塞感 大差招く
 【アテネ=宮本隆彦】財政再建のため欧州連合(EU)などが求めた緊縮策の是非を問い、五日に実施されたギリシャの国民投票は緊縮策受け入れ「反対」が「賛成」を圧倒した。「ユーロ圏離脱につながる」とのEU首脳の警告にもかかわらずこうした結果になったのは、過去五年半の緊縮財政で経済が極度に疲弊し、閉塞(へいそく)感が社会を覆っていたためだ。
 「若者には仕事がなく、ギリシャにとどまることができない。母国で暮らせるようになってほしいとの願いを反対票に込めた」。五日夜、アテネ中心のシンタグマ広場で大学生のカリオピさん(19)はそう言った。
 二〇〇九年秋に始まった債務危機を受けて緊縮策を実行したギリシャでは経済は極度の不振に陥っている。立場が弱い若者は特に影響が大きく、二十五歳未満の失業率は五割近くで推移するなど悲惨だ。
 こうした状況を反映し、国民投票前の三日に発表された世論調査では、十八〜二十四歳の71%が「反対」を選ぶなど若年層ほど緊縮策に反対する傾向があった。実際の投票では反対への投票割合が世論調査よりも高く、こうした傾向はさらに強かったとみられる。
 緊縮を受け入れれば、ギリシャがEUの完全な統制下に置かれるとの危機感もあった。こうした危機感に刺激された愛国心の高まりが反EUの反対票をさらに増やした可能性がある。
 反対多数が確実となった五日夜、反緊縮を主導した急進左派連合などの支持者らがアテネ中心部のシンタグマ広場に集まり、大小無数のギリシャ国旗を打ち振った。「国旗を軽んじてきた左派が国旗を団結の象徴に使っている」と地元住民は驚いた。

592チバQ:2015/07/08(水) 21:23:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150708-00000015-mai-int
<対ギリシャ>EU首脳会議、12日に支援最終判断
毎日新聞 7月8日(水)10時20分配信

<対ギリシャ>EU首脳会議、12日に支援最終判断
ユーロ圏首脳会議を終え、建物を出るギリシャのチプラス首相(中央)=ブリュッセルで2015年7月7日、AP
 【ロンドン坂井隆之】欧州連合(EU)は7日夜(日本時間8日未明)、ユーロ圏の首脳会議を開き、財政危機に陥っているギリシャの状況について協議した。ギリシャのチプラス首相が、新たな金融支援と債務返済負担の軽減を要請したのに対し、EU側は9日までに詳細な財政改革案を提出するよう要求。12日に開催する臨時のEU首脳会議までに、支援の是非を最終判断することを決めた。

【アテネ市民ため息「この国はもう手詰まり」】

 記者会見したEUのトゥスク欧州理事会常任議長(大統領)は「今週末が明確に最後の期限だ」と表明した。ユンケル欧州委員長も「我々にはギリシャのユーロ圏離脱に関する詳細なシナリオがある」と述べ、合意に失敗すれば12日の首脳会議でギリシャの離脱が議論になるとの考えを示した。ギリシャに「最後通告」を突きつけた形で、チプラス首相の対応がユーロ圏の将来を左右しそうだ。

 ギリシャ政府は、8日にユーロ圏の金融安全網である「欧州安定メカニズム(ESM)」に対して正式な金融支援の要請を行い、その後、詳細な財政改革案を提出する方針だ。欧州メディアによると、ギリシャ政府は2年間の金融支援と、債務削減や返済条件の緩和などによる債務負担軽減を求める見込み。改革案では、EU側が求める緊縮策を大筋で受け入れる一方、離島向けの軽減税率の維持など、国民の負担を軽くする複数の修正を求める見通しだ。EU側は、実務レベルで改革案を審査した上で、11日にユーロ圏財務相会合を開いて支援の是非を判断する。

 ギリシャの銀行は預金流出で資金がほぼ底をついていると見られ、破綻の瀬戸際にある。政府も20日に欧州中央銀行(ECB)向けの35億ユーロ(約4725億円)の国債償還(借金返済)期限を控え、本格的な債務不履行(デフォルト)に陥る懸念がある。ドイツのメルケル首相は会見で、「中長期的な複数年の支援策が必要だ。詳細で十分な提案があれば、短期的な問題を解決する可能性が出てくる」と述べ、複数年の支援で合意できれば、当面の資金繰りの手当ても可能との認識を示した。

 チプラス首相は会議後、記者団に「数時間以内に作業を始め、遅くとも今週末までに結論を出す。我々には国民の審判という強い武器がある」と述べ、5日の国民投票でEUの緊縮策を否決した民意を支えに合意を目指す考えを示した。

593チバQ:2015/07/08(水) 21:24:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150708-00000035-jij-eurp
主力の観光に打撃=島のホテル解約相次ぐ―ギリシャ
時事通信 7月8日(水)8時26分配信

 【アテネ時事】ギリシャで発動された国内銀行の営業を強制的に停止し、預金引き出しを1日60ユーロ(約8100円)に制限する措置は、国の稼ぎ頭の観光産業にも大打撃を与えている。銀行の休業で日々の生活資金にも事欠く国民は夏の旅行を断念せざるを得ず、停滞色を強める景気の先行き懸念は増すばかりだ。
 「電話が鳴ると予約ではなくキャンセルだ」。ギリシャ東部のエーゲ海に浮かぶパトモス島のホテル協会会長、アナ・ロメウ氏は地元紙エスノスに、1日だけで50人分の解約を受けたと明かす。例年夏場は観光客でにぎわうが、今年は満室のホテルは3割に達せず、銀行休業が始まった6月末以降の売り上げは平年の3割以下に落ち込んだ。
 地元紙カティメリニによれば、北部やエーゲ海の一部観光施設では、現金不足を補うため、トルコやブルガリアの通貨による支払いを受け付け始めた。銀行から資金を融通できず、営業に不可欠な衛生用品や食材といった物資を海外の仕入れ先から購入できなくなった例も多い。
 7日、付近の自宅からアテネ南郊の海水浴場を訪れた大学生のクリストスさん(22)は「本当はもっと遠くに行きたいが、お金がないから近場で遊ぶしかない」と浮かない表情。バーで働くマリア・ガリファセさん(39)は「ここはまだ客が来てくれるが、混乱が長引けば島部の苦境が人ごとではなくなる」と不安を訴えた。

594とはずがたり:2015/07/08(水) 22:04:15
ギリシャ孤立、米が警戒…ロシア接近をけん制
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150708-OYT1T50036.html?from=yartcl_popin
2015年07月08日 07時38分

 【ワシントン=尾関航也】米オバマ政権が、ギリシャのユーロ圏離脱が現実味を帯び始めたことに懸念を強めている。

 米国経済だけでなく、米国の安全保障戦略にまで影響が及びかねないためだ。ギリシャの孤立を放置すれば、ロシアを利する結果になりかねないとの不安が背景にある。

 アーネスト米大統領報道官は6日、「すべての関係者にとってギリシャのユーロ圏残留が共通の利益だ」と述べ、ギリシャのユーロ圏離脱を容認しない立場を明確にした。

 オバマ政権は基本的に、ギリシャ問題を欧州諸国に任せる立場を取ってきたが、債務不履行の公算が大きくなった先週以降、オバマ大統領がメルケル独首相ら欧州首脳と相次いで電話会談するなど、直接関与の姿勢を強めた。ルー米財務長官も欧州諸国とギリシャ政府の双方と会談を重ね、「現実的妥協」を促している。

 米国のこうした変化には、安全保障上の懸念がある。バルカン半島の南端に位置するギリシャは、黒海と地中海を挟んでロシアと中東と向き合う軍事的要衝だ。そのギリシャがロシアに接近するそぶりを見せている。

 先月19日にはチプラス首相が訪露し、プーチン露大統領と会談。ロシア側は財政支援の可能性もちらつかせて歓待した。欧州連合(EU)が先月、ウクライナ問題をめぐる対露制裁の延長を決めた際には、ギリシャも同調した。しかし、次回の延長など今後をにらめば、ロシアにとってギリシャは、EUや北大西洋条約機構(NATO)の結束を揺さぶる格好の突破口になり得る。

595チバQ:2015/07/09(木) 21:53:11
http://www.sankei.com/politics/news/150708/plt1507080043-n1.html
2015.7.8 21:36
【ギリシャ危機】
ロシアがチプラス政権に接近 EUの動揺狙い、米国の関与警戒





【ギリシャ・デフォルト危機】

 【モスクワ=遠藤良介】ロシアは米欧の結束を揺さぶる思惑から、財政危機を抱えるギリシャのチプラス政権に接近している。ギリシャを味方につけることで、欧州連合(EU)の対露制裁緩和につなげる思惑がある。半面、ギリシャは地中海の要衝に位置する北大西洋条約機構(NATO)加盟国であることから、米国がギリシャ問題や欧州情勢への関与を強める事態を警戒してもいる。

 財政再建策をめぐって行われた5日のギリシャ国民投票後、プーチン露大統領は外国首脳として最初にチプラス首相と電話会談を行い、投票結果について協議した。EUが来年1月を期限に発動している対露経済制裁の延長には全加盟国の同意が必要で、チプラス政権との連帯を深めてEUの足並みを乱す狙いだ。

 ロシアはソ連崩壊後、中東欧諸国が次々にNATOに加盟したことに強い反発を抱いてきた。ギリシャがNATO加盟国としても揺らぐようなら、NATOの「東方拡大」に対する意趣返しの機会すら生まれる。

 一部識者はギリシャ支援を通じ、同国を冷戦期のキューバのような存在にすべきだと主張している。

 ギリシャ問題の解決に手間取れば、EUにはウクライナなど旧ソ連諸国に関わる余裕がなくなる-との読みもある。ただ、その場合には米国がより積極的に欧州や旧ソ連圏の情勢に介入する可能性があるため、米露の対立がいっそう先鋭化することを懸念する見方も出ている。

596チバQ:2015/07/09(木) 21:57:32
http://www.sankei.com/world/news/150707/wor1507070049-n1.html
2015.7.7 22:40
【ギリシャ激震】
(上)チキンレースが招いた危機 瀬戸際外交 危険領域に

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(1/4ページ)【ギリシャ・デフォルト危機】

 ギリシャの首都アテネで、“メルケル銀行”とスプレーで落書きされたギリシャ銀行の表示=6日(AP=共同)
 「大きな勝利だ。国民の勇敢な決断に感謝する」

 ギリシャの国民投票で、欧州連合(EU)などが求める財政再建策に「オヒ(ノー)」が突きつけられた5日深夜。チプラス首相は静かに勝利を宣言した。困難が待ち受けるEU側との交渉を思い描いていたのか、笑顔はなかった。

 一方、アテネ中心部のシンタグマ(憲法)広場には市民ら約6千人が集い、EUの再建策を退けた喜びに酔った。

 2009年の債務危機以降、ギリシャでは付加価値税が23%まで引き上げられた。年金は削減されて受給開始年齢が65歳から67歳に。燃料や酒、たばこなど身近な物品も増税された。

 しかし、緊縮策の末に訪れた現実は厳しかった。10%未満だった失業率は25%を超え、経済規模では4分の1を失った。反対票を投じた人々には、「暮らしが上向かないのに、まだ痛みに耐えろというのか」という思いがにじむ。

 半面、国民の多くは単一通貨ユーロ圏に残りたいと願っているとの世論調査結果がある。他のユーロ圏諸国には、こうした思いが“身勝手”に映る。

 「チプラス氏の瀬戸際外交は“勝利”とはほど遠い。何が起きても不思議でない危険な領域に突入した」。アテネの消息筋はこう語り、ため息をついた。

   ■    ■   

 チキンレース。欧米メディアはしばしば、過去約5カ月に及ぶギリシャとEU側の協議を度胸試しのゲームになぞらえてきた。

 チプラス政権は1月、財政緊縮策への国民の不満を追い風に総選挙で勝利して発足した。ユーロ圏諸国は2月下旬、金融支援の4カ月延長を決定したが、チプラス政権は付加価値税の増税などを含むEUなどの再建策は、「不合理」だと抵抗し続けた。

597チバQ:2015/07/09(木) 21:57:50
 同政権は6月22日、付加価値税と法人税の税率引き上げなどを盛り込んだ再建案を提出。一方でチプラス首相は27日に突然、国民投票の実施を表明した。投票日は支援枠組みの期限が過ぎた後の7月5日だった。

 EUのユンケル欧州委員長は「裏切られた」と不信感を隠さなかった。もっとも、ユーロ圏諸国は危機の波及を最小限に防ぐ布石も打っていた。

 09年には、ギリシャが抱える約3千億ユーロ(約40兆円)とされる長期債務の大半を民間銀行が保有していた。しかし10、12年の2度にわたる支援で、債権は国際通貨基金(IMF)や欧州中央銀行(ECB)に移し替えられた形となった。

 ギリシャ発の「不安の連鎖」を防ぐ措置を取ったユーロ圏諸国。今後、ギリシャに歩み寄ることは考えにくいとの見方が広がる。

   ■    ■   

 国民投票のほぼ1カ月前。ドイツのエルマウ城で開かれた主要国首脳会議(G7、サミット)で、世界経済などを討議する「セッション1」が始まった直後、ちょっとしたハプニングがあった。

 EU首脳の1人が手を挙げ、ギリシャ危機についていきなり発言した。事前に決められていた安倍晋三首相の発言は後に回され、「ユーロはどうなる」といった議論が約20分続いた。

 セッション冒頭で演説したオバマ米大統領は、リスク要因もあるとしながらも、「世界経済も米国経済も調子がいい」と述べた。

 ギリシャ危機に対する温度差が如実に表れた瞬間だった。

     ◇

 ギリシャの国民投票でEUなどの財政再建策が拒否された。不透明感が強まる欧州と世界経済の行方を探る。(アテネ 内藤泰朗、ボン 宮下日出男)

598チバQ:2015/07/09(木) 21:58:38
http://www.sankei.com/world/news/150708/wor1507080009-n1.html
2015.7.8 07:51
【ギリシャ激震】
(下)きしむ団結 EUの将来を左右 地政学上の特異性がもたらした危機

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(1/3ページ)【ギリシャ・デフォルト危機】
 ギリシャは欧州単一通貨ユーロの誕生から2年後の2001年、ユーロ圏に加わった。

 オリンピックと民主主義思想の発祥の地という独特の歴史に加え、ギリシャにはもう一つ、地政学上の特異性がある。第二次大戦終結後、東西両陣営の最前線となったことだ。

 「武装した少数派や外部の圧力による制圧の試みに抵抗している、自由な国民を援助することこそが、米国の政策でなければならない」

 トルーマン米大統領は1947年、議会演説でギリシャとトルコに対する経済・軍事援助を英国から引き継ぐと表明した(トルーマン・ドクトリン)。ソ連から見れば、ギリシャとトルコは黒海から地中海に抜ける出口をふさぐように向かい合う。ギリシャは当時、共産主義勢力と右派政府の内戦状態にあった。

 ギリシャに対する米国の援助は、冷戦構造が崩れた後もユーロ圏入りの数年前まで続き、ユーロ導入後も放漫な財政状況は続いた。

 国民投票を経て欧州連合(EU)などと交渉に臨むチプラス首相は、共産主義青年組織での学生運動から頭角を現した。そして、首相率いる急進左派連合(SYRIZA)は、公務員をはじめとする労働組合に強い支持基盤を持つ。財政改善の道筋は見通せない。

■    ■
 

 ギリシャで2009年に財政赤字の粉飾が発覚して債務危機に陥った後、ユーロ圏は危機拡大を阻止するために「欧州安定メカニズム(ESM)」を発足させた。しかし、「通貨は1つだが財政政策は各国任せ」という根本的な問題はそのまま残る。

 ユーロを導入していない英国ではギリシャ危機を受け、「最強国ドイツが通貨の支配権を握り、通貨の支配権を失った(他国の)政府は力を制限された」(ガーディアン紙)との見方が出た。通貨の発行は国家主権の一部であり、譲るべきではないという英国の立場を示唆するかのようだ。

 ユーロ圏で競争力の強いドイツは輸出を伸ばすなどして影響力を拡大。経済が堅調な欧州北部と停滞する南部の「南北格差」が広がる。最新の統計で失業率をみると、ドイツの4・7%に対し、ギリシャは約26%、スペインも約23%と南部の低迷ぶりが目立つ。

 ドイツのショイブレ財務相は今月、財政再建をめぐって「(チプラス政権は)発足以来、何もしていない」と突き放した。14年にユーロ圏に加わったばかりのバルト三国ラトビアでは「ギリシャはユーロ圏加盟の前も後も、現在もだましている」(政党幹部)と、さらに辛(しん)辣(らつ)な声が出た。

■    ■
  

 「Grexit(グレグジット)」。ギリシャ(Greece)のユーロ圏離脱(exit)の懸念を受け、欧米メディアで広がっている造語だ。

 スペインの反緊縮派の左派ポデモスや、イタリアの左派政党「五つ星運動」は、ギリシャが国民投票でEUなどの財政再建策受け入れに反対したことに賛同。連帯を強化する意向だ。フランスの極右政党「国民戦線」のルペン党首は「単一通貨解体の機会とすべきだ」と訴えた。

 ユーロ圏の動揺でEUの団結も軋(きし)んでいる。来年中にもEU脱退の是非を問う国民投票が行われる見通しの英国(Britain)を評して、「Brexit(ブリグジット)」という言葉も飛び交う。

 仏週刊紙襲撃などのテロ対策や移民政策など、EU加盟国が一致して対応すべき問題は少なくない。ギリシャ危機をどう処理するかはユーロの行方のみならず、EUの将来像を占う試金石ともなる。(ボン 宮下日出男、アテネ 内藤泰朗)

599チバQ:2015/07/09(木) 22:02:15
http://www.sankei.com/world/news/150709/wor1507090050-n1.html
2015.7.9 21:50
【ギリシャ危機】
英国が反EU派伸張を警戒、弱体化の導火線…「EUのいじめ」論拡大懸念

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(1/2ページ)
 【ロンドン=内藤泰朗】ギリシャが国民投票で欧州連合(EU)の財政再建策を拒否したのを受け、EUからの離脱の是非を問う国民投票が来年中にも実施される英国のキャメロン政権は、国内のEU懐疑派の勢力拡大を警戒し始めた。ギリシャの衝撃はユーロ圏にどのような影響を与えるのか、英国はその動向を注視している。

 英国はユーロを採用していないが、自国に経済混乱の影響が及ばないようユーロの長期的安定を重視。キャメロン首相の報道官は6日、ユーロ圏諸国にギリシャとの協議を求め、「持続可能な解決を見つける必要がある」と強調した。

 これに先立ちキャメロン氏は、5日の国民投票でEU案が拒否されれば、ギリシャはユーロ圏から離脱することになるとの見通しを語っていた。英国でもギリシャと同様の事態が将来に起きかねないことを念頭に置いていた可能性がある。

 EUからの脱退を訴える右派野党、英国独立党のファラージュ党首は5日深夜、ギリシャのチプラス首相が勝利宣言をした直後、「EUの事業は死にかけている」と短文投稿サイト・ツイッターに書き込んだ。

 同党首はまた、「EUからの政治・経済的ないじめに、ギリシャ国民が示した勇気はすばらしい」と称賛してみせた。

 独立党は、5月の英総選挙(下院、定数650)で1議席しかとれなかったが、二大政党に次ぐ得票率(約13%)を獲得、影響力を拡大させている。

 世論調査でも、EU残留派は55%、離脱派は45%と国内は分裂している。

 与党の保守党内でもEU離脱派の影響力が年々強まっている。キャメロン首相は6月25日、ブリュッセルでのEU首脳会議で、移民規制などの施策を独自にとることができるようEUの改革が必要だと訴えた。

 財政状況が悪いイタリアやスペインなど南欧諸国でも、ギリシャのように反緊縮、反EUの小政党が台頭しつつある。外交筋は「ギリシャ危機は、EUの弱体化と欧州流動化の導火線となりかねない危険をはらんでいる」と指摘した。

600チバQ:2015/07/09(木) 22:04:16
http://mainichi.jp/select/news/20150710k0000m030067000c.html
ギリシャ支援:ドイツ、厳しい世論…「反対」90%以上
毎日新聞 2015年07月09日 21時13分(最終更新 07月09日 21時29分)

 【ベルリン中西啓介】ギリシャの財政支援を巡る同国と欧州連合(EU)の交渉が続くなか、最大の債権国ドイツでは、最新の世論調査で新たな支援策に90%以上の人が反対するなど、ギリシャのチプラス政権に対する厳しい意見が出ている。ただ、ギリシャ人の生活を心配する人は多く、民意は理性と感情の間で揺れているようだ。新たな支援策の実行には、独連邦議会など各国議会での採決が必要となる。

 ギリシャ政府は8日、ユーロ圏の金融安全網「欧州安定メカニズム」に3年間の金融支援を要請。税制や年金改革にも近く着手する方針を明らかにした。メルケル独首相は、一貫してチプラス政権との対話による解決を目指している。

 ニュース専門テレビ局n−tvが同日実施した電話調査では、回答者の92%がギリシャに対する新たな支援策に「反対」と答えた。独公共放送ARDの調査でも、89%がギリシャ側が他のユーロ圏諸国に歩み寄るべきだと回答。対ギリシャ強硬派のショイブレ独財務相への支持が過去最高の70%に達している。

 会社員のディートマー・ツェイマーさん(58)は「ギリシャはまず富裕層への課税をして、それからEUに助けを求めるべきだ」と、税制改革を強く求めるショイブレ路線を支持する。ドイツも1990年の東西ドイツ統一以降、不景気に陥り、年金支給開始年齢の引き上げや労働市場の改革など「痛み」を経験。改革が最善だとの論調は根強い。

 感情的な対立もある。ギリシャの反緊縮デモではメルケル首相とナチスを同一視する看板が掲げられる。大学生のヤン・ブロッホさん(22)は「メルケルはナチだと言うが、首相はギリシャをユーロ圏にとどめるため努力をしてきた。彼らは厚顔無恥だ」と憤る。

 ドイツによるギリシャ財政支援の歴史は古い。1830年代、バイエルン王国(現独南部)の王、ルートビヒ1世はギリシャ独立戦争を支援。だが放漫財政のためギリシャからの返済は滞り、王は私財から国庫に返済。退位の一因になった。

 独紙ウェルトは「国際社会にカネを無心して返さないのは、ギリシャ独立以来のことだ」と切り捨てる。

 ただ、改革の「優等生」のドイツでもギリシャ国民のことは気になる。ARD調査では約70%が「(銀行閉鎖下での)ギリシャ人の生活が心配だ」と答えた。

601チバQ:2015/07/09(木) 22:04:45
http://mainichi.jp/select/news/20150709k0000e030229000c.html
ギリシャ:「チプラス政権は無責任」富裕層から批判の声
毎日新聞 2015年07月09日 11時29分(最終更新 07月09日 11時42分)

 ◇アテネの最高級住宅街キフィシア

 【アテネ宮川裕章】欧州連合(EU)との支援交渉が続くギリシャで、先行きの不透明さを嫌う富裕層からのチプラス政権への不満が高まっている。アテネの最高級住宅街キフィシアを歩くと、政権の「無責任さ」を批判する声が相次いだ。

 アテネ中心部から鉄道で北へ30分。人口約7万人のキフィシア地区は「経営者層、高収入のビジネスマンが集まるアテネ随一の富裕層居住地区」(地元ライウ不動産、キティ・ライウ社長)だ。

 引き出し額が1日60ユーロ(約8000円)に制限された現金自動受払機(ATM)に多くの市民が並ぶ姿が日常風景となった都心と違い、豪邸が両側に並ぶプラタナスの広い並木道を歩く人々から生活への影響は感じられない。財政緊縮策への賛否を問うた国民投票では国民全体の61%超が反対票を投じたが、この地区では約65%が賛成に回った。

 サングラス姿で歩く女性弁護士、エリザベス・アゲロプルさん(40)は「ギリシャ政府には債務者としての責任感がなく、必要な改革から逃げ続けてきた」と憤る。チプラス政権が9日にも出す財政改革案で「十分な内容を出せなければユーロ圏離脱だろう」と危機感を見せた。

 不満は、チプラス首相とEUの双方に向かう。首相には「強弁で相手をねじ伏せるのが得意だが、相手は高校生ではない。どこまで事態の深刻さを自覚しているのだろう」。EUにも「もっと早い段階で最終期限を設定すべきだった。ギリシャ政府に時間を与えすぎた。銀行の資金が枯渇しかねない状況になっている」と厳しい。

 運輸会社元社長のフレバリスさん(74)も「チプラス首相だけでなく、歴代の政権に責任がある。EUも、農業やインフラ整備などに資金をつぎ込んだが、その後のチェックを怠った。状況によっては早期の融資停止を判断すべきだった」と批判。「ユーロ圏離脱の可能性を突きつけられる現在の状況は予期されたものだ」と嘆息した。

 一方、「古代ギリシャと比べると、今の政治家も国民も、小粒になった」と年金で生活するディミトリスさん(75)は言う。5日の国民投票は棄権した。「どちらに投票しても同じ。状況は政府の力量を上回っている」と理由を語った。

 キフィシアも経済危機と完全に無縁ではない。地元不動産会社によると、庭などの維持費が高い賃貸住宅は敬遠されるようになっているという。

602チバQ:2015/07/09(木) 22:06:26
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150709-00000017-jij_afp-int
ベルルスコーニ伊元首相に禁錮3年、議員への贈賄で
AFP=時事 7月9日(木)11時46分配信

ベルルスコーニ伊元首相に禁錮3年、議員への贈賄で
イタリア・ローマで支持者に手を振るシルビオ・ベルルスコーニ元首相(2012年3月11日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イタリア・ナポリ(Naples)の裁判所は8日、シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)元首相(78)に対し、上院議員への贈賄罪で禁錮3年の判決を下した。

 数々の訴訟を抱えるベルルスコーニ元首相にとって新たな打撃となる有罪判決だが、担当弁護士は、法律上の解釈から元首相が服役することはないとの見方を示している。

 元首相の弁護を担当するニコロ・ゲディーニ(Niccolo Ghedini)氏は、「不当判決」だと非難しつつ、同裁判は11月6日には時効が成立すると指摘。元首相側が控訴すれば、裁判は時間切れとなるため、今回の有罪判決は元首相に何の法的な影響も及ぼさないと述べた。

 ベルルスコーニ元首相は、2006〜08年に当時政権を担っていたロマーノ・プローディ(Romano Prodi)元首相率いる中道左派連合に揺さぶりをかけるため、同連合に所属していたセルジオ・デグレゴリオ(Sergio De Gregorio)上院議員に仲介者を通じて総額300万ユーロ(約4億円)の賄賂を渡したとされる。

 中道左派連合は求心力に欠けており、プローディ政権が2008年に崩壊した背景にはデグレゴリオ元議員の離反が大きく影響したとの見方が強い。【翻訳編集】 AFPBB News

603チバQ:2015/07/09(木) 22:25:15
http://www.sankei.com/world/news/150709/wor1507090051-n1.html
2015.7.9 21:53
【4カ国テロ】
チュニジアがリビア国境に壁建設へ 170キロ高さ2メートル超、効果に疑問も





 チュニジア中部スースで6月、38人が死亡したホテル襲撃テロを受け、同国のシド首相は8日、テロ対策の一環として国境管理を強化するため、隣国リビアとの国境沿いに約170キロの壁を建設すると発表した。地元メディアなどが伝えた。

 フランスメディアによると、壁は高さ2メートル以上で、地中海に面したラスジェディールからデヒーバまで。年内に完成させる。ただ、国境は計約450キロあり、効果には疑問の声もある。

 チュニジアでは、3月にも首都チュニスの博物館で日本人3人を含む外国人観光客ら22人が犠牲となったテロが起きている。襲撃犯はいずれも違法に国境を越え内戦状態のリビアで軍事訓練を受けたとみられる。

 壁建設についてシド氏は「テロリストの脅威を止める」ための措置だと強調した。チュニジアは4日、非常事態宣言を発令、関係当局の権限を強化し治安回復に全力を挙げている。(共同)

604チバQ:2015/07/11(土) 12:08:43
http://mainichi.jp/select/news/20150711k0000m030094000c.html
ギリシャ:譲歩案承認へ 議会、支援協議に弾み
毎日新聞 2015年07月10日 21時56分(最終更新 07月11日 10時23分)
 【アテネ宮川裕章、ロンドン坂井隆之】ギリシャ議会(1院制、定数300)は10日、チプラス政権が欧州連合(EU)など債権者側に示した120億ユーロ(約1兆6000億円)規模の財政改革案の審議を始めた。地元メディアによると、改革案は賛成多数で承認される見通し。改革案は、2018年6月までの3年間で総額535億ユーロ(約7兆2000億円)の金融支援をEU側から得る前提条件。議会承認で改革実行への意思を示せれば、11日のユーロ圏財務相会合でEU側と支援交渉開始に合意する公算が大きくなる。

 ◇財政改革1.6兆円

 改革案は、争点になっていた年金や付加価値税(日本の消費税に相当)の改革でEU側の要求をほぼ全面的に受け入れた。年金改革では支給開始年齢の引き上げを早期に実施するなどして、EU側が要求した国内総生産(GDP)1%分の削減を16年に達成する。さらに付加価値税も、離島向けや外食産業向けの軽減税率を原則廃止することで、GDPの1%分まで増税額を積み増す。防衛費は、債権者側が4億ユーロの削減を要求したのに対し、政権の連立相手の右派政党に配慮して削減額は2億ユーロにとどめた。

 反緊縮を掲げて今年1月の総選挙で勝利した急進左派連合(149議席)など与党から造反が出る可能性もある。ただ最大野党の中道右派・新民主主義党(76議席)など野党の多くはユーロ圏残留を最優先すべきだと主張してきており、今回も賛成に回ると見られている。

 ギリシャは8日、ユーロ圏の金融安定網「欧州安定メカニズム(ESM)」に金融支援を申請した。ギリシャを含めたユーロ圏首脳は申請に先立つ7日、11日の財務相会合で支援交渉を始めるか判断し、12日のユーロ圏首脳会議とEU首脳会議で承認する段取りで合意している。

 ギリシャは改革案の提示と議会承認で財政破綻回避に向けた譲歩の姿勢を示すことになる。次はEU側のユーロ圏財務相会合の判断が焦点になる。

 ESMは、欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)にギリシャ債務問題のリスク▽債務の状況▽支援のニーズ−−などの分析を依頼している。これを受けてユンケル欧州委員長とドラギ欧州中銀総裁、ラガルドIMF専務理事が10日に協議する。

605旧ホントは社民支持@鹿児島市:2015/07/11(土) 13:18:10
ギリシャ国会、財政改革案を承認 財務相会合で協議へ
http://www.asahi.com/articles/ASH7C3339H7CUHBI011.html?iref=comtop_6_02
 財政危機にあるギリシャの国会(定数300)は10日、政府が金融支援の前提として欧州連合(EU)側に提出した財政改革案について審議を行い、11日未明に同案に基づき政府がEU側と交渉することを賛成多数で承認した。同日のユーロ圏財務相会合での合意を目指し、一歩前進した形だ。
 賛成は251票、反対は32票、白票にあたる「出席」は8票だった。最大野党・新民主主義党(76議席)など親EU派の野党3党が賛成に回り、EU側との交渉妥結に向けて与野党が足並みをそろえた。
 チプラス首相は採決に先立ち演説し、「我々は間違いを犯した」と述べ、新提案が反緊縮を唱えてきた政権の公約とは異なると認めた。だが、ユーロ圏離脱を避け、国民に対する責任を果たすためにはやむを得ないことだとして、理解を求めた。
 同案は付加価値税(消費税に相当)の増税や年金の削減など、与党・急進左翼進歩連合が反対してきた緊縮策を受け入れる内容。選挙公約に違反することは明らかで、ラファザニス・エネルギー相らが異議を唱えるなど、議論は紛糾した。反緊縮を主導してきたバルファキス前財務相は家庭の事情を理由に本会議を欠席した。だが、ギリシャが置かれた危機的な状況から、反対の動きは広まらなかった。急進左翼と連立を組む「独立ギリシャ人」も、同案に盛り込まれた離島向けの減税廃止などに懸念を示したが、最終的には賛成に回った。
 一方、AFP通信などによると、EU側などの実務者チームは、税制や年金の改革で負担増を受け入れるギリシャの改革案について「肯定的な評価」を下したという。
 ギリシャはユーロ圏の救済基金「欧州安定メカニズム(ESM)」に3年間の金融支援を要請。改革案について、EUの欧州委員会や国際通貨基金(IMF)などの実務者が内容を精査したうえ、11日のユーロ圏財務相会合で支援に応じるかどうかを話し合う。最大支援国のドイツが慎重姿勢なため、合意できるかどうかは予断を許さない。(アテネ=山尾有紀恵)

606とはずがたり:2015/07/11(土) 15:40:54
なんと,やればできるじゃあないか。。
尊厳をもって緊縮案を決定というわけか??(;´Д`)
まあ今度はこれでドイツが提案を一蹴したとすると,ドイツが一つの欧州に対する大国の責任を抛棄したと見做されるでしょうね。

607旧ホントは社民支持@鹿児島市:2015/07/12(日) 08:35:13
大丈夫なのか

ユーロ圏財務相会議 結論出ず今夜再協議
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150712/k10010147951000.html
ギリシャへの新たな金融支援の協議を始めるかどうかを決めるユーロ圏財務相会議はギリシャが支援を受けるために示した構造改革案が不十分だとする意見が出たことなどから、いったん終了し、日本時間の12日夜、再開されることになりました。
日本時間の11日夜、ベルギーのブリュッセルで始まったユーロ圏財務相会議は8時間半にわたって行われ、日本時間の12日午前7時ごろ、いったん終了しました。
ギリシャ政府はユーロ圏各国に対し、3年間で7兆円余りに上る新たな金融支援を求める代わりに年金制度の改革や付加価値税の税率の引き上げなどを盛り込んだ構造改革案を示しています。
会議ではドイツやフィンランドなど一部の国から、この改革案を巡り、内容が不十分だとする意見や実効性を疑問視する声が上がったことから、各国の財務相は議論を継続する必要があるとして日本時間の12日夜、再び集まり、議論を再開することを決めました。
ユーロ圏財務相会議のダイセルブルーム議長は会議終了後、記者団に対し、「改革案の実効性や信頼性について、突っ込んだ議論を行った。協議はまだ、とても難しい状況だが、話し合いを続ける」と述べました。
12日夜、再開される財務相会議のあとにはユーロ圏19か国とEU=ヨーロッパ連合の28か国がそれぞれ首脳会議を開く予定ですが、ギリシャへの新たな金融支援を巡って各国がどのような判断を下すのか予断を許さない状況です。
年金生活者に深刻な影響
ギリシャのチプラス首相がEU=ヨーロッパ連合が求める財政緊縮策を受け入れる方針に転換した背景には長引く資本規制で、年金受給者など市民の生活に深刻な影響が出始めていることもあります。
ギリシャ政府は先月29日から銀行の資本規制を続けていて、年金受給者のうち、通帳しか持たない人は銀行の窓口で引き出せる額が週に120ユーロ(1万6000円)に制限されています。
アテネ市内に暮らすマリノス・マラスさん(74)は失業中の妻のマリアさん(54)と2人暮らしです。電気代や税金の支払いなど必要な生活費は週平均で2万3000円余りに上り、引き出せる現金では足りません。このため、マリアさんはまず、食費を切り詰めることにしたということで、「魚や肉など高価なものを買い控えています。今は1週間でどれだけ節約できるかということばかり考えています」と嘆いています。
さらにマリアさんは先月、胸の手術を受けたばかりで体調も万全ではなく、いつ年金の引き出し制限が解除されるのか先が見えないなか、2人は不安を募らせています。マラスさんは、「このような状況が続けば、2人で自殺するほか道はないでしょう」と途方に暮れています。
マラスさん夫婦はギリシャ政府がEU側と合意して、金融支援が再開されることに期待を寄せていますが、ギリシャでは一方で、5年間続いてきた財政緊縮策が継続されることへの不安も漂っています。

608名無しさん:2015/07/12(日) 09:30:22
古い記事ですが。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150706-00000052-jij-eurp
EUに衝撃、戦略練り直し=7日にユーロ圏緊急首脳会議―ギリシャ国民投票
時事通信 7月6日(月)10時5分配信

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)は、ギリシャの国民投票で財政緊縮策に「ノー」の民意が示されたことに衝撃を受けている。同国のユーロ圏離脱が現実味を帯びることになり、欧州統合の歩みを後戻りさせかねないからだ。チプラス政権の基盤は強化され、ギリシャとの新たな金融支援交渉が早期にまとまる可能性は遠のいた。EUは戦略の練り直しが急務だ。
 トゥスクEU大統領は5日、国民投票の結果を踏まえて対応を議論するため、7日に緊急のユーロ圏首脳会議を開催する方針を明らかにした。これとは別に、ドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領も6日にパリで会談し、今後の方策を練る。
 緊縮策は国民投票で拒否されたが、仮にEUが緊縮策を撤回して譲歩案を示したとしても、ドイツなどのEU加盟国議会で承認を得られる公算は小さい。スロバキアのカジミール財務相は投票結果を受け、ギリシャのユーロ圏離脱が「現実的なシナリオになった」と認めた。
 今回の国民投票の影響は、経済にとどまらず、EUの政治統合にも及びそうだ。拡大の歴史しかなかった通貨ユーロの信認に傷が付けば、域内各国のEU懐疑派が勢いづくのは必至。今年末には、ギリシャの与党・急進左派連合(SYRIZA)の友党である極左政党ポデモスが勢力を拡大しているスペインでも総選挙が控えている。
 同国のラホイ首相はギリシャの国民投票前、スペインのメディアに対し、いったんユーロ圏離脱が起きれば、「ドミノ効果が誘発されるリスクは深刻だ」と懸念をあらわにしていた。

609名無しさん:2015/07/12(日) 10:15:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150711-00000003-mai-eurp
<ギリシャ議会>譲歩案を賛成多数で承認
毎日新聞 7月11日(土)9時45分配信

 【アテネ宮川裕章、ロンドン坂井隆之】ギリシャ議会(1院制、定数300)は11日未明(日本時間同日午前)、チプラス政権が欧州連合(EU)など債権者側に示した120億ユーロ(約1兆6000億円)規模の財政改革案を賛成多数で承認した。ロイター通信によると賛成251、反対32、棄権8で9人が採決を欠席した。ギリシャが改革実行への決意を示し、EUなど債権者側も改革案を肯定的に評価しており、11日のユーロ圏財務相会合でのEU側との支援交渉開始に向け大きく前進したことになる。

 改革案は、総額535億ユーロ(約7兆2000億円)の金融支援をEU側から受けるための条件。EU側が要求した緊縮策をほぼ受け入れる内容のため、5日の国民投票で緊縮反対を訴えた与党・急進左派連合(149議席)の一部から強い反発が出て、審議が長時間にわたった。

 だが、最大野党の中道右派・新民主主義党(76議席)など野党の大半はユーロ圏残留を最優先すべきだと主張し、賛成に回った。

 チプラス首相は採決を前に「国家としての責任を問う選択だ。私たちには国民を守る義務がある」と、賛成投票を促した。改革案について「公約とはかけ離れている」と認めたが「EU側の提案よりは少なくとも良い」と主張した。

 今回の議会承認で、ギリシャは財政破綻回避に向けた譲歩の姿勢を強調することができる。承認を受けチプラス首相は「交渉を妥結し、経済的に実行可能で社会的に公平な合意を結ばなくてはならないという強い(国民の)負託だ」との声明を出した。

 ギリシャは8日、ユーロ圏の金融安定網「欧州安定メカニズム(ESM)」に金融支援を申請。EUは、11日のユーロ圏財務相会合で支援交渉を始めるか議論する。12日のユーロ圏首脳会議とEU首脳会議で最終判断する。

 財政改革案は、年金支給開始年齢の引き上げを早期に実施し、付加価値税(日本の消費税に相当)の一部軽減税率を廃止するなどの内容。防衛費は、債権者側が4億ユーロの削減を要求したのに対し、政権の連立相手の右派政党への配慮から、削減額は2億ユーロにとどめた。

 この改革案について、EUなど債権団の実務者チームは10日夜までに肯定的な評価を下した。実務者チームの評価は、11日に開かれるユーロ圏財務相会合の判断の土台となる。

 ロイター通信など複数の欧州メディアが伝えた。債権団の実務者チームは、EU欧州委員会と国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)で構成する。

 実務者チームはまた、ギリシャの金融支援に必要な額が740億ユーロ(約10兆円)に達し、ギリシャ側が要請している535億ユーロよりも膨らむとの見方を示しているという。財政安定のため、一定の資金上積みが必要と判断している模様だ。

 チプラス政権の改革案については、フランスのオランド大統領が10日に「真剣で信頼できる内容」と述べるなど、ユーロ圏の首脳からも前向きな評価が出ている。ただし最大の支援国であるドイツは依然として厳しい見方を示しており、なおハードルは残っている。

610名無しさん:2015/07/12(日) 10:15:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150711-00000026-jij-int
「尊厳」に陶酔した世論=緊縮に不満爆発-ギリシャ国民投票〔深層探訪〕
時事通信 7月11日(土)8時27分配信

 ギリシャは5日の国民投票で、欧州連合(EU)など債権団が求めた財政緊縮策に対し、反対61%、賛成39%と予想外の大差で「オヒ(ノー)」の意思を突き付けた。ギリシャでは2010年の最初の債務危機以来、5年にわたり緊縮政策を余儀なくされた。しかし、経済回復は期待通りに進まず、緊縮に疲れた国民は「ギリシャの尊厳」を掲げたチプラス首相への支持を鮮明にした。

 ◇くすぐられた愛国心
 「緊縮を強く迫るドイツやメルケル独首相にノーを突き付けてやる」。国民投票直前、アテネ中心部の議会前にあるシンタグマ広場で行われた緊縮反対派の集会に参加した男性会社員(55)は、まくし立てた。市民の不満の矛先には、緊縮要求を譲らないユーロ圏の中核国ドイツがある。
 中でも不人気なのは、ギリシャに厳しい発言が目立つショイブレ独財務相だ。ギリシャ語で「ノー」を意味する「OXI(オヒ)」の文字が躍る緊縮反対派のポスターには、しかめっ面のショイブレ氏が大きく取り上げられた。
 対照的に国民の心を捉えたのは、チプラス首相が国民投票直前に連発した「尊厳」という言葉だった。「身を引き裂かれそうな感じ」(与党支持者)で積年の緊縮策の痛みにもがいていた国民は、愛国心をくすぐるチプラス首相の言葉に飛び付いた。

 ◇うたげの後
 ところが世論は、年金カットなどにつながる緊縮策には反対しても、ユーロ離脱となると態度が一変する。「再び(ユーロ導入前のギリシャ通貨)ドラクマになったら破滅的。ギリシャは30年前に後戻りする」。アテネ市在住の年金生活者、ヨルゴス・ペトゥラコスさん(77)はユーロ離脱への不安を隠さない。5日公表された電話調査によると、欧州単一通貨ユーロは残留に「イエス」が87%、「ノー」は9%と、圧倒的な支持を受けた。
 だが現実には、緊縮拒否がギリシャをユーロ離脱に追いやりつつある。英金融大手バークレイズは5日公表したリポートで、ギリシャとEUの金融支援合意が「極めて困難になった」と分析。資金が枯渇したギリシャは独自通貨を発行せざるを得ず、「ユーロ離脱が最も可能性の高いシナリオ」と断言した。
 ユーロ導入国であるスロバキアのカジミール財務相は「改革拒否でカネをより簡単に得られることにはならない」と警告。ギリシャのユーロ離脱について「現実的なようだ」と、冷たく突き放した。
 5日深夜。シンタグマ広場ではギリシャ国旗が翻り、人々は「緊縮拒否」を世界に突き付けたことに熱狂した。しかし、ギリシャ内外の温度差は、いつにも増して拡大。ギリシャが陶酔から覚めた後には、ユーロ残留をめぐる交渉の正念場が控えている。(アテネ時事)

611名無しさん:2015/07/12(日) 10:16:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150711-00000033-asahi-int
私たちの国民投票どこへ? ギリシャで緊縮反対デモ
朝日新聞デジタル 7月11日(土)14時43分配信

 ギリシャ政府がEU側に提出した改革案が国会で審議された10日夜、アテネ中心部のシンタグマ広場周辺では、5日の国民投票で拒否された緊縮策の容認にかじを切ったチプラス政権に抗議するデモが相次いだ。主に左派政党を支持する参加者らは「EU離脱」「新提案反対」などとシュプレヒコールを上げ、横断幕を掲げて国会前まで行進した。

 「国民投票で緊縮財政に『ノー』を投じた私たちの票はどこへ行ってしまったの。政府はもう信じられない」。夫(62)とデモに参加した翻訳業アリアドニ・アラバヌさん(64)は政権への怒りと失望をあらわにした。化学者の長男にも建築業の長女にも安定した仕事はない。翻訳業は4年前から干上がり、銀行の休業で頼みの家賃収入も入ってこない中、新たな緊縮はとうてい受け入れられない。

 元数学教師のステリオス・マリーニヌさん(65)は「EUのせいでギリシャは生産性を失い、外国から製品を買わされるばかりになった」と話す。「緊縮財政には最後まで『ノー』を貫き、EUを離脱すべきだ」と息巻いた。(アテネ=渡辺志帆)

朝日新聞社

612名無しさん:2015/07/12(日) 10:17:02
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150709-00000059-bloom_st-bus_all
チプラス首相、あちら立てればこちらが立たず-締め切り迫る
Bloomberg 7月9日(木)21時33分配信

  (ブルームバーグ):ギリシャのチプラス首相は究極のジレンマに直面している。ドイツを中心とした債権者が求める緊縮を受け入れて自身の党の議員の反乱を招くか、ユーロ圏離脱の腹をくくるかだ。

5日の国民投票は緊縮への「ノー」が多数となったものの、この反対票の多くにはより良い条件でのユーロ残留につながるとの期待が込められていた。一方、チプラス首相が率いる急進左派連合(SYRIZA)の中の強硬派議員らは国民投票の結果について、ユーロ圏にとどまることを拒否したものだと考えている。

レフェテリス・ファルマキス、ニック・マシューズ両氏を含む野村のアナリストらはリポートで「チプラス首相は恐らく、党内の左派グループからの相当な反乱に遭うだろう」とコメントした。

SYRIZA内の派閥レフト・プラットフォームには強硬左派の議員40人ほどが所属し、多くはデフォルト(債務不履行)と銀行国有化、ユーロ圏離脱を支持している。同派閥を率いるラファザニス生産再建・環境・エネルギー相は9日、「厳しい緊縮措置を含む第3次覚書などいらない。国民の『ノー』を『イエス』にねじ曲げることはできない」と主張した。

チプラス政権は8日、欧州安定化メカニズム(ESM)に3年間の救済プログラムを申請した。9日中に救済と引き換えに実施する経済改革の計画を提出しなければならず、これがなければ12日にもユーロ圏離脱に向けたプロセスが始まるだろうと欧州諸国が警告している。

原題:Tsipras Stuck Between a German Rock and a Greek Left Hard
Place(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:アテネ Nikos Chrysoloras
;アテネ Paul Tugwell ,nchrysoloras@bloomberg.net,ptugwell1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:
Vidya Root
Jenny Paris ,vroot@bloomberg.net


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