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欧州情勢・西洋事情

590とはずがたり:2015/07/08(水) 10:59:24
>>589-590

ハンガリー人も基本、「明日、不幸が起きたらどうしよう」「友達がいなくなったらどうしよう」などのマイナス思考の発言が多いですし(でも慎重で現実的だと筆者は思います)、ネガティブな内容の発言に対しては寛容ですね。

日本ではマイナス思考の人はもちろん、愚痴や悪口の多い人は「残念な人」として扱われてしまいます。日本の場合、愚痴は「ある程度は」言ってもいいけれど、ホドホドにしておかないと、周りに煙たがられますね。そういう意味で、日本人は「ポジティブ思考」だと言えるかもしれません。

ちなみに日本人だけでなくタイ人も、発言内容が非常にポジティブな人が多いです。全体的にフレンドリーで、あまり愚痴を言わないし文句も言わない。これは気候が暖かいのと、もしかしたら仏教が関係しているのではないかと筆者は(勝手に)考えています。

国によっては政治家やその国の支配層の悪口を言うと罰せられてしまう国もありますから、そういった国々の人達は必然的に文句やネガティブ発言も少なくなります。これはこれで、「強制ポジティブ」なのかもしれません。そう考えると、大きな声で悪口や批判が言える国というのはある意味幸せだと言えるのかもしれません。

ちなみに筆者は来日してから、数多くのアメリカ人と仕事をした経験がありますが、アメリカ人もかなりポジティブです。真っ白な歯を見せながら笑顔で「Be positive!(ポジティブにね!)」なんて励まされると、完全に「ハイッ!」と従いたくなります。

アメリカ人にそんな「ポジティブ洗礼」を受けるたびに、ドイツとのハーフである筆者は本当にネガティブなんだなあ、いや、ネガティブシンキングの国出身なんだなあ、世界は広いなあ、国によってこんなに違うんだなあ......などと感じる次第です。

このように、「ポジティブ思考」 「 ネガティブ思考」というのは、「個人の問題」または「本人の性格の問題」だと思われがちですが、意外とその人の育った国や文化といった背景も関係しているのですね。

国によって、こんなにも違う「ポジティブ思考」VS「ネガティブ思考」。

筆者はせっかく日本にいるのだから、もっとポジティブになれるよう日々精進してまいりたいと思います。

文●サンドラ・ヘフェリン
サンドラ・ヘフェリン プロフィール/ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴16年。 自身が日独ハーフであることから、ハーフとバイリンガル問題、ハーフはナニジン? ハーフといじめ問題などハーフのテーマを中心に執筆活動をしている。著書にベストセラーとなった「浪費が止まるドイツ節約生活の楽しみ」(光文社) のほか、「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ)、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ」(メディアファクトリー)など計7冊。


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