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欧州情勢・西洋事情

610名無しさん:2015/07/12(日) 10:15:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150711-00000026-jij-int
「尊厳」に陶酔した世論=緊縮に不満爆発-ギリシャ国民投票〔深層探訪〕
時事通信 7月11日(土)8時27分配信

 ギリシャは5日の国民投票で、欧州連合(EU)など債権団が求めた財政緊縮策に対し、反対61%、賛成39%と予想外の大差で「オヒ(ノー)」の意思を突き付けた。ギリシャでは2010年の最初の債務危機以来、5年にわたり緊縮政策を余儀なくされた。しかし、経済回復は期待通りに進まず、緊縮に疲れた国民は「ギリシャの尊厳」を掲げたチプラス首相への支持を鮮明にした。

 ◇くすぐられた愛国心
 「緊縮を強く迫るドイツやメルケル独首相にノーを突き付けてやる」。国民投票直前、アテネ中心部の議会前にあるシンタグマ広場で行われた緊縮反対派の集会に参加した男性会社員(55)は、まくし立てた。市民の不満の矛先には、緊縮要求を譲らないユーロ圏の中核国ドイツがある。
 中でも不人気なのは、ギリシャに厳しい発言が目立つショイブレ独財務相だ。ギリシャ語で「ノー」を意味する「OXI(オヒ)」の文字が躍る緊縮反対派のポスターには、しかめっ面のショイブレ氏が大きく取り上げられた。
 対照的に国民の心を捉えたのは、チプラス首相が国民投票直前に連発した「尊厳」という言葉だった。「身を引き裂かれそうな感じ」(与党支持者)で積年の緊縮策の痛みにもがいていた国民は、愛国心をくすぐるチプラス首相の言葉に飛び付いた。

 ◇うたげの後
 ところが世論は、年金カットなどにつながる緊縮策には反対しても、ユーロ離脱となると態度が一変する。「再び(ユーロ導入前のギリシャ通貨)ドラクマになったら破滅的。ギリシャは30年前に後戻りする」。アテネ市在住の年金生活者、ヨルゴス・ペトゥラコスさん(77)はユーロ離脱への不安を隠さない。5日公表された電話調査によると、欧州単一通貨ユーロは残留に「イエス」が87%、「ノー」は9%と、圧倒的な支持を受けた。
 だが現実には、緊縮拒否がギリシャをユーロ離脱に追いやりつつある。英金融大手バークレイズは5日公表したリポートで、ギリシャとEUの金融支援合意が「極めて困難になった」と分析。資金が枯渇したギリシャは独自通貨を発行せざるを得ず、「ユーロ離脱が最も可能性の高いシナリオ」と断言した。
 ユーロ導入国であるスロバキアのカジミール財務相は「改革拒否でカネをより簡単に得られることにはならない」と警告。ギリシャのユーロ離脱について「現実的なようだ」と、冷たく突き放した。
 5日深夜。シンタグマ広場ではギリシャ国旗が翻り、人々は「緊縮拒否」を世界に突き付けたことに熱狂した。しかし、ギリシャ内外の温度差は、いつにも増して拡大。ギリシャが陶酔から覚めた後には、ユーロ残留をめぐる交渉の正念場が控えている。(アテネ時事)


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