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欧州情勢・西洋事情

534チバQ:2015/06/25(木) 23:12:21
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150625/mcb1506250500023-n1.htm
消耗の5カ月、代償多大 ギリシャ首相、引き延ばし成功も条件闘争不調 (1/3ページ)
2015.6.25 05:00

 ギリシャのチプラス首相(40)は交渉相手として、とにかく行動の読めない人物であることを見せつけてきた。

 脱税者の摘発を観光客に手伝ってもらうことを提案する、22日のユーロ圏緊急首脳会議の数時間前に誤った提案を電子メールで送る…。何から何まで、ユーロ圏の規律ある世界とずれているのだ。その行動は敵対的でイデオロギー色が強く、時にカオス(混沌)の様相も呈する。

 ◆予測不能の交渉相手

 金融支援をめぐる欧州連合(EU)など債権団との交渉で、首相が駆使してきた瀬戸際戦術は、国内では勇敢な態度として、傷ついたギリシャ国民を奮い立たせた。だが、ブリュッセルやベルリンでは、味方にできたかもしれない相手の怒りを買った。

 自身が率いる急進左派連合(SYRIZA)が1月の総選挙で「反緊縮」を掲げて圧勝し、それを受けて就任した首相の5カ月にわたる軌跡は、ただのカオスだったのだろうか。それともキュードス(称賛)に値するものなのか。

 英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのケヴィン・フェザーストーン教授(現代ギリシャ研究)はチプラス政権をこう断じる。「失ったものはあまりにも多く、得たものはあまりにも少ない。引き延ばし作戦なのなら、より良い条件を引き出せられなければ全く無意味だ」

 当面の支援継続については、どうやらめどが立ったようだ。とはいえ、ギリシャ政府が22日提出した財政改革案について、債権団はあくまで一段の作業に向けたたたき台にすぎず、これで終わりとは考えていない。

 新提案についての双方の説明もバラバラだ。首相は、勤労者と雇用主が負担する拠出金の積み増しや早期退職制度の見直しと引き換えに、低所得層の年金を守ったと胸を張る。向こう数年の財政目標についても、債権団を説得して控えめな数字を受け入れさせたと主張する。一方債権団は、修正に応じたのはギリシャ経済が著しく悪化し、以前の見通しが現実的でなくなったからにすぎないと言う。

 「チプラス氏は、はったりと脅しばかりで詳細案は出さない姿勢で交渉を何カ月も停滞させ、その間にポリティカル・キャピタル(政治資本)を浪費した」。英シェフィールド大学の講師、エイリニ・カラムージ氏も同政権に厳しい見方を示す。

 EUのある当局者は今回の財政改革案について、チプラス政権との交渉が始まって以来初めての真剣な案だったと評する。しかし、舞台裏ではドタバタが展開されていた。

 首相はメルケル独首相、オランド仏大統領と会談した後、21日の閣議で同案を説明し、ブリュッセルに向かった。同地ではEUの行政執行機関、欧州委員会が提案が届くのを待っていたが、なかなか来ない。じらされた挙げ句、提案が2通届いた。「代替案の方については準備時間がなかったので大混乱があった」。アイルランドのヌーナン財務相はそう舞台裏を明かす。

 米エール大学のスタティス・カリヴァス教授(政治学)はチプラス政権について「素人丸出しの行動が多大な悪影響を及ぼしてきた。当然、彼らが調印する最終合意の内容にも響くことにもなるだろう」と案じる。

 浮いているのは首相だけではない。元アテネ大学教授のバルファキス財務相(54)は、会合の場で経済学を講義して交渉相手をあきれさせた。4月にラトビアの首都リガで行われた会合では、いらだちを募らせた他の財務相から時間の無駄遣いだと非難を浴びせられた。

 ◆国民は依然支持

 世論調査によると、今のところチプラス首相とバルファキス財務相はなお、5年にわたり緊縮を強いられてきたギリシャの尊厳を取り戻す取り組みで国民の支持を得ている。しかし今後、国民が経済の現実を痛感させられ、与党SYRIZA内の強硬派が合意内容を精査するのに伴い、政治的な駆け引きがさらに必要になるに違いない。(ブルームバーグ Nikos Chrysoloras、Mehul Srivastava)


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