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欧州情勢・西洋事情

1とはずがたり:2014/05/26(月) 18:46:47
平沼騏一郎や福沢諭吉に限らず西洋・欧州・EUその他あの辺綜合スレである。

前スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/l50より欧洲ネタを独立。

歴史ネタは西洋史スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1165050511/l50

1291チバQ:2016/06/28(火) 20:12:03
http://www.sankei.com/world/news/160628/wor1606280049-n1.html
016.6.28 19:35
【英EU離脱】
英とEU、混乱収束図るも思惑交錯 首脳会議が開幕へ メルケル氏「中途半端な状態」の火種懸念

【ブリュッセル=宮下日出男】欧州連合(EU)28加盟国は28日、英国が国民投票でEU離脱を決めて以降初の首脳会議を開き、英国への対応の協議に入る。英国、EUともに離脱問題の行方に一定の道筋をつけて国民投票後の混乱状態の早期収束を図りたい考えだが、双方の思惑は交錯しており、会議では駆け引きが激しくなりそうだ。

 「EUを去っても欧州や世界に背を向けるわけではない」。キャメロン英首相は27日、国民投票後初めての議会演説で強調し、英ポンドの急落など金融市場の動揺が続く中、EUとの良好な関係維持を訴えて不安払拭を図った。

 英国はEU離脱を決めたとはいえ、離脱後の将来像を描けておらず、その不透明感が混乱を招く。27日には離脱の準備組織の設置も決めたが、戦略をまとめるには時間が必要。キャメロン氏は首脳会議でその理解を取り付けたい考えだ。

 オズボーン英財務相は離脱交渉前に「欧州の隣人との新たな関係の展望」をつけるべきだとも強調。“円満離婚”に期待をつなぐ。

 ただ、英国の離脱決定の影響を受けるのはEUも同じだ。「中途半端な状態」(メルケル独首相)を引きずれば、欧州経済にも悪影響となり、各地の反EU勢力の一段の台頭を招いて英国の国民投票のような動きが飛び火しかねない。

 ドイツなど政治危機にも陥る英国に一定の猶予を与えることに理解を示す加盟国もある。だが、極右が勢力を増すフランスのオランド大統領が「EUの立場も尊重してもらいたい」と英国に早期の離脱通告を求めるなど、加盟国には温度差があり、一枚岩ではない。

 ユンケル欧州委員長は首脳会議開幕前の28日、「英国には可能な限り迅速に状況を明確にするよう要求する」と強調した。

1292チバQ:2016/06/28(火) 20:25:49
http://www.afpbb.com/articles/-/3091892
英国がEU離脱手続き取らない可能性も、EU高官
2016年06月27日 13:19 発信地:ブリュッセル/ベルギー
【6月27日 AFP】英国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利したことについて、匿名のEU高官は26日、英政府が正式な離脱手続きには踏み切らない可能性もあると述べた。

 このEU高官は、匿名を条件に「個人的な見解だが、英国は(離脱の意思をEUに)通知しないと思う」と語った。

 EU離脱を決めた加盟国は、2007年に調印されたリスボン条約(Lisbon Treaty)第50条に基づき、離脱の意思を欧州理事会(European Council)に通知しなければならない。英国が第50条を発動した場合、発動から2年間の協議期間を経て正式に離脱することとなる。

 取材に応じたEU高官は「われわれとしては、英政府には第50条を発動して態度を明確にするよう望む。ただ、強制はできないので、英国は(離脱まで)時間をかけるだろう」とコメント。「私自身は、英国が第50条を発動しない可能性も排除していない」と話した。

 デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相は既に、10月までに辞任し、EUとの離脱交渉は後任に託すと表明している。EU首脳らは速やかな離脱手続きを求めて英国に圧力をかけているが、別のEU高官によれば、キャメロン首相が28日のEU首脳会議で第50条を発動する公算は低い。(c)AFP

1293チバQ:2016/06/29(水) 02:10:07
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160628-00000104-mai-eurp
<スコットランド>「独立」始動…支持派多数、ハードル高く
毎日新聞 6月28日(火)21時41分配信

 【ロンドン矢野純一】英国民投票でEU離脱が決定したことを受け、北部スコットランド自治政府は、EU残留を理由に掲げ、英国からの独立を問う住民投票の再実施に向けて動き始めた。自治政府議会でスタージョン首相が28日午後、住民投票を含めEU残留のためにあらゆる方策の検討に入ると表明する。

【写真特集】離脱派と残留派、双方の表情は…

 スタージョン氏は英国からの独立を掲げるスコットランド民族党(SNP)の党首でもある。議会では、国民投票でEU残留運動を進めた労働党や緑の党などに共闘を呼びかける。

 国民投票でスコットランドでの残留支持率は、英国を形成する他の3地域よりも圧倒的に高い62%。スタージョン氏は投票前、「EUに残ることがスコットランドの利益」として、離脱が決まれば2014年に続き、独立を問う住民投票を求める可能性を示唆。スコットランドの世論調査会社「スコット・パルス」が国民投票の結果が判明した24日にスコットランドで行った調査では、59%が英国からの独立を支持した。

 ただ、住民投票実現のハードルは高い。最初の難関は自治政府議会での議決だ。14年の住民投票時、SNPは議会(定数129)で多数派だったが、今年5月の議会選挙で6議席を減らして63議席に。今回は少数与党のため、労働党や緑の党との連携が不可欠だ。

 議会が議決しても、英政府から投票実施の合意を取り付けなければならない。前回の住民投票は12年10月、キャメロン首相と当時の自治政府首相が1年以上の協議の末、合意。住民投票の結果、賛成44%で独立は否決された。

 また英政府との合意の要件の一つに、「スコットランド住民の総意」がある。SNP内では、まず、「模擬住民投票」を行い、その結果を基に英政府との合意を取り付ける案も浮上している。

1294チバQ:2016/06/29(水) 02:10:46
http://mainichi.jp/articles/20160629/k00/00m/030/068000c
英国
移民への憎悪犯罪が急増…離脱派勝利を曲解か

毎日新聞2016年6月28日 20時33分(最終更新 6月28日 21時48分)
【ロンドン三木幸治】欧州連合(EU)からの離脱を決めた国民投票の後、英国で移民に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)が増加している。特に狙われているのは、移民の中で最も多いポーランド人だ。離脱派の公約だった移民制限が「国内の移民を追い出す」と曲解され、影響を及ぼしている可能性がある。キャメロン英首相は27日、下院での演説で「ヘイトクライムのような卑劣な行為を根絶しなければならない」と訴えた。

「ポーランド人は出て行け!」。26日早朝、ポーランド移民の拠点であるロンドンの「ポーランド社会文化協会」の入り口ドアに、黄色のスプレーで文字が殴り書きされているのが見つかった。

「協会創設から40年間で、こんなことが起こったのは初めて。本当に悲しい」。同協会のクリシー・ベル理事(55)は目に涙を浮かべ、こう語った。

 防犯カメラには、帽子をかぶった男が自転車で乗り付け、文字を書いている姿が映っていた。「国民投票の結果が関係しているとしか思えない。離脱の是非はともかく、犯罪に影響を与えているのは恐ろしいことです」。ベルさんは嘆く。

 被害はロンドンだけではない。英南部ハンティンドンのポーランド人コミュニティーでは25日、「EUから離脱する。ポーランド人のようなくずはもういらない」と書かれた紙が一斉に、住宅の郵便受けや軒先に投げ込まれた。警察が捜査しているが、容疑者は不明だ。

 警察当局によると、国民投票が行われた23日から4日間に届けられたヘイトクライムは85件で、前月同期の約1.5倍に達した。街中で男がポーランド人女性に対して「我々は勝った。早く自分の国に帰れ」と叫んだケースなど、ツイッターでも多数の悪質な事例が報告されている。

 英国に住む外国籍所持者数は2014年末時点で約534万人。ポーランド国籍所持者が最も多い85万3000人で16%を占める。英国は第二次大戦前後、ユダヤ系を中心に多くのポーランド移民を受け入れたが、ポーランドが04年にEUに加盟した後、新たに大勢の移民が入国した。

 英国は、EU加盟国の国籍保持者については入国審査を簡略化する優遇措置をとっている。これに対して離脱派は、能力評価などに基づいて入国を許可するポイントシステムを導入し、移民を制限することを主張してきた。ただ、既に英国に住んでいる移民の扱いについては明確にしていない。

 キャメロン首相は演説で、英国の移民の権利は「すぐには変わらない」と指摘。「(移民は)英国に大きく貢献している。(国民投票後も)我々はこの国を一つにする責任がある」と強調した。ポーランドから英国に移住して20年になるロンドンの洋服販売店員、リリ・ショクミさん(39)は「英国で一番好きなところは人種、文化の多様性。今後どうなるかわからないが、今のままの英国であってほしい」と悲しそうに話した。

1295とはずがたり:2016/06/29(水) 06:10:37

EU首脳会議開幕、英離脱協議…交渉時期巡り溝
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160628-OYT1T50140.html?from=y10
2016年06月29日 01時08分

 【ブリュッセル=横堀裕也、ベルリン=井口馨】欧州連合(EU)離脱を決めた英国の国民投票後、初のEU首脳会議が28日、ブリュッセルで開幕した。

 メルケル独首相やキャメロン英首相らが参加し、今後の対応を協議する。キャメロン氏は、時間をかけて交渉入りする考えを示す見通しだ。これに先立つ27日、メルケル氏はオランド仏大統領、レンツィ伊首相とベルリンで会談し、英国と事前の離脱交渉は行わず、早期の交渉入りを求める方針で一致した。

 離脱交渉を始める時期について、英国とEUの対立構図は鮮明になっている。29日までの日程の首脳会議で打開策を見いだせるかが焦点だ。

 ブリュッセルに着いたキャメロン氏は28日、記者団に対し、「英国がEUから離脱する旨を説明しに来た。可能な限り建設的な過程を期待している」と硬い表情で語った。

1296とはずがたり:2016/06/29(水) 06:27:00
勿論こう云うしかないだろうけど大国のイギリスがEUへもつプラスの効果もある訳で現実的に何処迄厳しい条件で臨めるかである。

EU前大統領、英に「離婚後は仲良くできない」
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160621-OYT1T50130.html?from=yartcl_outbrain1
2016年06月22日 13時50分

 【ブリュッセル=横堀裕也】英国の欧州連合(EU)残留か離脱かを問う国民投票を巡り、ファンロンパイ前欧州理事会常任議長(EU大統領)=元ベルギー首相=が読売新聞のインタビューに応じた。

 同氏は英国が離脱を選んだ場合、「“離婚後”も仲良くできるとは思わないでほしい。寛大に応じれば、他国の離脱派を勢いづかせるだけだ」と述べ、EUは離脱交渉では厳しい姿勢で臨むべきだとの考えを示した。

 ファンロンパイ氏は6月上旬のインタビューで「英国が離脱を選択しても、他の加盟国で離脱派が大勢を占めるような状況にはならない」と強調。その上で「英国民の意思は尊重するが、協力的なEUは期待しないでほしい。離脱交渉は何年もかかり、その間、英国は不確実性の影響に苦しむことになる」と警告した。

1297とはずがたり:2016/06/29(水) 09:16:49
各国は国内のEU反対派との権力斗争をしなけりゃいけないからな。。

メルケル首相「いいとこ取りダメ」 英の離脱に強硬姿勢
http://www.asahi.com/articles/ASJ6X5SFWJ6XUHBI027.html
ベルリン=玉川透、ブリュッセル=吉田美智子2016年6月28日23時30分

 欧州連合(EU)から離脱を決めた英国の国民投票後初のEU首脳会議が28日、ブリュッセルで始まった。首脳会議を前に、ドイツのメルケル首相は自国の連邦議会で演説し、英国の離脱交渉について「いいとこ取りで行われてはならない」と、厳しい姿勢で臨むべきだとの考えを示した。

 首脳会議では、28日夕までにまず難民問題などを討議する。キャメロン英首相が国民投票の結果について他国の首脳に説明するのは夕食会の場だ。キャメロン氏は今回の会議では離脱通知はしない方針。残る27カ国の首脳は翌29日にEU側の対応について協議する。

 トゥスクEU首脳会議常任議長は28日、9月に27カ国で臨時の首脳会議を開くことを提案すると記者団に明らかにした。

 英国を除く各国の間では、離脱通知の時期を明確にしない英国に、いらだちが強まっている。メルケル氏は議会での演説で「EUファミリーから去ることを決めた者は、義務がなくなって、利益だけそのまま残ると期待することはできない」と述べた。

1298とはずがたり:2016/06/29(水) 09:21:37
陛下は離脱派だな。某大衆紙の報道>>1263はあってるやん。

エリザベス女王が質問「欧州であるべき理由、三つ挙げて」 英紙報じる 国民投票
http://www.asahi.com/articles/DA3S12422692.html?iref=recob
2016年6月23日05時00分

 欧州連合(EU)からの離脱を問う英国の国民投票に、エリザベス女王も関心を寄せている――。保守系英紙テレグラフ電子版は21日、女王が会食で同席する人に「英国が欧州(連合)の一部であるべき理由を三つ挙げて」と意見を求めていると報じた。

 離脱支持のようにも聞こえるが、女王は公には政治的中立の立場で、王…

1299とはずがたり:2016/06/29(水) 09:36:13

離脱派を先導した「英国独立党」の危険な素顔
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160627-00124560-toyo-bus_all
東洋経済オンライン 6月27日(月)6時0分配信

 なぜ、イギリス国民は第2次世界大戦後の欧州統合への動きに「待った」をかける大胆な決断に踏み切ったのだろうか。

 そのカギを握るのは、かつては「変人、狂人、隠れ人種差別主義者の政党」と言われていた英国独立党(United Kingdom Independence Party=UKIP、ユーキップ)の躍進だった。この政党の歩みを振り返ると、今回の大胆な決断の経緯と背景がくっきりと見えてくる。

■ 普通の市民と既存の政界にはギャップ

 「普通の市民が勝った」「独立した国、英国に太陽が昇った」――。離脱派の勝利が確定した6月24日朝、UKIPのナイジェル・ファラージ党首は議会前の広場で熱弁をふるった。

 「私がEU懐疑派運動に参加してから25年が経ちました。最初の下院選では164票しか取れませんでした。今回は1700万以上の票が集まりました」。離脱は「普通の人、まともな人の勝利です。大きな銀行、ビジネス、政界中枢に対する勝利です」。

 ファラージ党首を囲んだ支持者たちの何人かが英国旗を時折揺らす。「いまでも、普通の市民と既存の政界との間には大きなギャップがあります。政治家たちは金持ち過ぎるのです。EU移民の流入によって人々の生活がどんなふうに変わったのかを理解できていない。この移民問題が最後は決め手となりました。勝利を心から喜んでいます」。ファラージ氏の熱弁が続く。

 今回の国民投票で、大きくクローズアップされたのは確かにEUからの移民流入問題だった。

 とはいっても、第2次大戦後、戦争によって不足した労働力を増やすために西インド諸島などから移民を招いた歴史を持つ英国は、決して反移民感情が強い国ではない。大英帝国として世界に君臨していた過去もあり、インド系、パキスタン系、アフリカ系、アジア系など、さまざまな地域からやってきた移民1世、その子孫にあたる世代が住んでいる。見た目だけでは誰が外からやってきた人なのか、あるいは英国籍を持つ人なのかは判断しがたく、肌や目の色が違う人が生活圏にいるのはおなじみの光景だ。

 移民には慣れているはずの英国だったが、ここ数年、問題視されていたのが2004年にEUに加盟した旧東欧諸国などの10カ国からの移民だ。

■ 英国は新規加盟国から制限なしで移民を認めた

 EUは域内での人、モノ、サービスの自由な行き来が原則。ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロバキアなどの10カ国が新規加入をしたとき、ほかのEU諸国のほとんどが一定の猶予期間を設け、すぐには雇用関係を結べないなどの処置を講じる一方で、英国はこの猶予期間を設けず、制限なしの流入を認めた。国際語となった英語が使える、好景気、旧東欧諸国よりは賃金が高いなどの要素が新移民にとって英国は魅力的だった。

 こうして、新規加盟国からの英国にやってくる移民は年を追うごとに増えた。学校現場、医療サービス、住宅供給、役所のサービスなどに負担がかかるようになってゆく。2008年の世界金融危機以降、政府が緊縮財政策を実行する中で公的サービスの予算が大幅削減され、雇用も打撃を受けた。低い賃金でも働く新移民たちが国内の賃金水準を下げているのではないか、と言う声も出てきた。

 国民投票で離脱を支持した人たちは決して移民の肌や目の色の違いに対して差別的な見方をしていたわけではない。しかし、数が問題なのである。英国民がコントロールできない形で、多くの人がやってくることが。

 人口約6000万人(日本の半分)の英国には2014年時点で、300万人のEU市民が住んでいる。そのうちの200万人が2004年以降やってきた。また、2015年の純移民数(出て行った人とやってきた人の差)は約33万人。そのうちの18万人がEU市民だった。純移民数は年々、増加している。

 「移民が増えて生活が困っているのに、政治家は何もしてくれない」――。そんな国民の不満に既存の政党は十分に耳を貸さなかった。人、モノ、サービスの自由な往来というEUの大原則を崩すわけにはいかず、移民に対してネガティブな声が出る、それ自体が「政治的に正しくない」ことだった。

 既存の政治家は自分の言うことを聞いてくれない――。国民の間にアンチ政府、アンチ「エスタブリッシュメント」(政治家、政府、高級官僚、大企業、大手メディア)の感覚が募った。

1300とはずがたり:2016/06/29(水) 09:36:25

■ UKIPは存在自体が「冗談」と言われていた

 こうした感情を持つ国民(その多くが中高年で、労働者階級、グローバル化した経済に反発心を抱く人)の受け皿となったのは、かつてはその存在自体が「冗談」と言われていたUKIPだった。

 なぜ「冗談」と言われていたのか。それは、移民に対してネガティブな感情を持つというのは、リベラルな思想を持つ人やエスタブリッシュメントからすれば、「多様な価値観を認める英国」から外れた行為だ。そんな思いをまっとうなものとして処理することは想定外である。また、実際にEUに加盟し続ける限り、EU移民の流入は本当には止められない。かつ、好景気が続くほど、英国が仕事や生活水準の向上を求める移民を引き寄せるというジレンマもあって、政治家にとってはEUからの人の流入はどうにもできない事柄だった。

 英国のEUからの脱退を求める政党UKIPの結成は1990年代にさかのぼる。EUの創設を決めたマーストリヒト条約(1991年に協議がまとまり、92年に調印。93年発効)に反対する、「反連邦主義同盟」という形でロンドン・スクール・オブ・エコノミックスのアラン・スキッド教授が立ち上げた(1991年)。93年、名称をUKIPに改めた。

 長年にわたり、UKIPのメンバーは欧州議会や地方議会では議席を得たものの、下院議員選挙では落選に次ぐ落選となる。現在の党首ファラージ氏は1997年、欧州議会選挙で当選。現在までに連続して当選し続けている。

 2006年、ファラージ氏が党首となり、これまでの「EUからの脱退」というシングル・イシューでの戦いの上に、移民の数を減らす、減税など保守政党が持つような政策の実施をアピールするようになった。

 この頃、キャメロン保守党党首はUKIPを「変人、狂人、隠れ人種差別主義者の政党」と呼んだ。「移民数を減らす」=「人種差別主義者」と解釈された。多様な人種が生きる英国で「人種差別主義者」は最も強烈な批判の表現の1つだ。

 キャメロン氏がUKIPを揶揄の対象とするのも無理はなかった。元保守党員であったファラージ氏は保守党右派の支持を受けるようなっていたからだ。泡沫政党と思われていたUKIPはいつしか、保守党のライバルと見なされるようになっていた。

■ 国政よりも地方議会での議席獲得に力点

 いったんは党首を降りたファラージ氏は2010年に復帰する。

 それまでの選挙で分かったのは、UKIPの支持者層は白人で教育程度が低く、ブルーカラー労働者層となる人々であることだった。そこでUKIPはこの層を対象にさらに支持を呼びかけることにし、国政よりも地方議会での議席獲得に力を入れた。

 この層は、今回の国民投票で離脱に投票をした層と重なる。反エスタブリッシュメントという点も共通している。労働者の政党、労働党の従来の支持者でもある。この層がEUからの新移民の流入に最も影響を受けやすい。同時にEU懐疑派が多い保守党の右派(教育程度が高い人、裕福な人も含まれる)にもUKIPの支持者がいた。

 2014年、UKIPは地方議会で163議席を獲得。前回よりも128議席多く獲得し、急成長ぶりを見せた。そして全国的に大きな注目を浴びたのが同年5月の欧州議会選挙。11議席増やして24議席を獲得したが、英国に割り当てられた総議席数73の中で、最多数となった。保守党を抜いて第1党となったのである。

 EUからの脱退を目指す政党が欧州議会で第1党になったのは非常に奇妙だが、英国民の反EUの姿勢はこの時点ではっきりと示されていたともいえるだろう。ただ、当時はまさか英国がEU離脱を決定するとはだれも思っていなかったのだが。

 UKIPの躍進を見て、黙っていられなくなったのは保守党右派の議員たちである。議員2人がUKIPに転向した。

 2015年5月の総選挙。UKIP支持の勢いを感じたファラージ氏は下院議員として立候補する。これまでに数回トライしたが、すべて負けている。今回こそは…という思いがあった。

 英国の総選挙は1票でも多ければ、その候補者が勝つ仕組みを取る。どれほど多くの得票があっても、その地区でトップになったかどうかが勝敗を決める。こうした仕組みの下で、UKIPの候補者は約390万票を集めたが、当選者は1人のみ。ファラージ党首も落選した。

 保守党が得票の37%(総議席数650の中の331を獲得)、労働党が30%(獲得議席数は232)に続く第3位がUKIPで13%を獲得したものの、議席数は1のみ。スコットランド独立党が5%なのに56議席獲得となり、対照的となった。

1301とはずがたり:2016/06/29(水) 09:36:47
>>1299-1301
 ファラージ党首が呼ぶところの「国民の軍隊(People’s army)」がたくさん動員されたにもかかわらず、1議席しか得られない。いかに現在の投票システムが民主的ではないかが明確に示された。支持層の中の反エスタブリッシュメント感に拍車がかかった。

■ 噴火の機会を待っていたUKIP支持者

 ファラージ氏が落選したことで、「なんだ、UKIPはやっぱり大したことはなかったではないか」。大手政党や著名コラムニストらはこんな風にUKIPを評した。

 しかし、390万人超の「エスタブリッシュメントは私たちの声を聞いてくれない」と言う思いは熱いマグマのように生き続け、次の噴火の機会を待っていた。

 なぜ英国でEUの加盟是非についての国民投票が行われるようになったのかについてはすでにさまざまな論評が出ているが、簡潔にまとめれば、国民の側に高まった反EU感情の受け皿となったUKIPが与党保守党の支持者を奪うところまで成長し、「国民投票をするべきだ」という大きな政治的うねりができたためだった。

 国民の側の様々な思いを抗議運動の段階から政治運動にまで発展させたUKIPの功績は保守党支持者や残留支持者も認めざるを得ないだろう。

 しかし、国民投票に向けての熾烈な選挙戦の中で、離脱派と残留派の間できつい言葉の応酬、事実を誇張した数字の利用、差別的表現とも受け取れかねない発言などが飛び交ったが、離脱派(ファラージ氏は公式の離脱派運動「ボート・リーブ」とは別行動をとった)ひいてはUKIPの危うい面も露呈した。

 例えば離脱派は「毎週、3.5億ポンドがEUに支払われている。EUを離脱してこのお金を医療サービスに充てよう」というキャッチフレーズを頻繁に使った。選挙後、ファラージ党首は「3.5億ポンドの数字は正しくなかった」ことを認めた。もしそう思っていながら選挙中に指摘できなかったとすれば、不誠実とも映る。国民は虚偽の情報をもとにして判断したことになりはしないか。

「イスラム教徒で一杯のトルコがEUに加盟する」というUKIPや離脱派の脅しも、今すぐトルコが加盟するかのような印象を与えたが、「加盟は非常に遠い将来」(政府)が実情のようだ。

 離脱派の一部からさえ批判を浴びたのが、ファラージ氏側が作ったあるポスターだ。

 このポスターには、シリア難民が大挙して欧州に向かう写真を大きく使い、「崩壊」という文章が入っている。戦火のシリアから逃げてくる人々で欧州はいっぱいになるぞというメッセージだ。「悪趣味」、「残酷」として批判された。ポスター発表と同じ日に、残留派議員だったジョー・コックス氏が「英国第一」と叫ぶ男性に殺害されている。

 事件の詳細についての捜査は続いているが、「自分の意見以外は認めない」という狭義の見方、憎悪から殺害行為までのエスカレートなどを触発したのはUKIPではないかという批判が残留派から出た。

■ 「反EUの波をほかの欧州の国も広げたい」

 ファラージ党首自身が移民の子孫で、妻はドイツ人。「決して反ヨーロッパではない」と言う同氏だが、以前には「ルーマニア人が大挙して押し寄せるぞ」とけしかけたこともある。

 UKIPの支持者には白人の中高齢者が多い。「既存の政治家がその意をくんでくれない、普通の市民」が支持者であるとUKIPは説明するものの、「他者を寄せ付けない、反移民主義者」との境目は微妙だ。

 英国がEU離脱を決定したことで、UKIPはどの方向に行くのだろうか。ファラージ党首は先の勝利宣言の演説で、「反EUの波をほかの欧州の国にも広げたい」としている。「フランス、イタリア・・・国民投票をしたいという国はほかにもある」。

 EU離脱決定後、キャメロン首相は遅くとも10月の保守党大会までに次の首相を決めるようにしたい、と表明した。ファラージ党首はテレグラフ紙のインタビュー(26日付)の中で、「離脱交渉をする新たな首相の下での保守党政権に何らかの形で協力したい」と述べている。英国の政治中枢において、UKIPがこれまで以上に重要な役割を果たすようになることは間違いない。

小林 恭子

1302とはずがたり:2016/06/29(水) 09:37:27
>>1299-1302

>第2次大戦後、戦争によって不足した労働力を増やすために西インド諸島などから移民を招いた歴史を持つ英国
>EUは域内での人、モノ、サービスの自由な行き来が原則。ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロバキアなどの10カ国が新規加入をしたとき、ほかのEU諸国のほとんどが一定の猶予期間を設け、すぐには雇用関係を結べないなどの処置を講じる一方で、英国はこの猶予期間を設けず、制限なしの流入を認めた。

>人口約6000万人(日本の半分)の英国には2014年時点で、300万人のEU市民が住んでいる。そのうちの200万人が2004年以降やってきた。

第2次大戦でのナチス侵攻を契機にポーランドからイギリスへの移民はあって,EU加盟後に段階的措置としての制限掛けなかった為に更に増えた様だ。
当時イギリスは好景気で人手不足だったとするなら今回の事は今好景気(と云う事は将来確実に景気後退がやってくる)ドイツにとっても他人事ではないな。。

>2015年5月の総選挙。UKIP支持の勢いを感じたファラージ氏は下院議員として立候補する。これまでに数回トライしたが、すべて負けている。今回こそは…という思いがあった。
> 英国の総選挙は…どれほど多くの得票があっても、その地区でトップになったかどうかが勝敗を決める。こうした仕組みの下で、UKIPの候補者は約390万票を集めたが、当選者は1人のみ。ファラージ党首も落選した。
>ファラージ氏が落選したことで、「なんだ、UKIPはやっぱり大したことはなかったではないか」。大手政党や著名コラムニストらはこんな風にUKIPを評した。
>しかし、390万人超の「エスタブリッシュメントは私たちの声を聞いてくれない」と言う思いは熱いマグマのように生き続け、次の噴火の機会を待っていた。

下野した自民党は下品な政策に平気で手を染めるようになって,ハト派の宏池会も逼塞していてそういう意味では英米のエスタブリッシュメント的な嫌味はなかなか出てこないのかもしれない。ハンガリーやトルコ,ポーランド,ロシア辺りと似ている様だ。。

1303とはずがたり:2016/06/29(水) 09:38:53

英司法相、次期首相にジョンソン前ロンドン市長を支持=英紙
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160627-00000037-reut-eurp&pos=3
ロイター 6月27日(月)12時10分配信

[ロンドン 25日 ロイター] - 英国民投票で勝利した欧州連合(EU)離脱派のリーダーの1人、ボリス・ジョンソン前ロンドン市長は、10月までに辞任する意向を示したキャメロン首相の後任候補として、離脱派のゴーブ司法相から支持を取り付けた。英紙サンデー・タイムズが報じた。

同紙によると、ゴーブ司法相は25日、ジョンソン氏に電話をかけ、次の与党保守党党首・首相の座をめぐって同氏を支持する考えを伝えた。

23日に実施された国民投票に向けては、保守党内が分裂し、キャメロン首相がEUへの残留を訴えたのに対し、ジョンソン氏やゴーブ司法相はEU離脱派を主導していた。

また同紙によると、女性閣僚のメイ内相が数日内に後任候補に名乗りを上げる見通し。ジョンソン氏の有力な対抗馬として首相周辺から支持を得るとみられる。

メイ内相は残留派ながら、首相やオズボーン財務相に比べて目立つ存在ではなかった。財務相は次期リーダーの呼び声もあったが、国民投票の結果を受けて可能性が後退した。

1304とはずがたり:2016/06/29(水) 10:49:15
影の内閣の閣僚は何人ゐるんだ?

英野党労働党で影の閣僚が相次ぎ辞任、コービン党首は続投の意向
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160627-00000011-reut-eurp&pos=1
ロイター 6月27日(月)8時38分配信

英野党労働党で影の閣僚が相次ぎ辞任、コービン党首は続投の意向
 6月26日、英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱が決まったことを受け、残留支持を訴えていた野党労働党のコービン党首(写真)の責任を問う声が強まるなか、同党の「影の閣僚」12人が党首への支持を撤回した。 25日撮影(2016年 ロイター/Neil Hall)
[ロンドン 26日 ロイター] - 英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱が決まったことを受け、残留支持を訴えていた野党労働党のコービン党首の責任を問う声が強まるなか、26日までに同党の「影の閣僚」12人が党首への支持を撤回した。

コービン党首は26日、「影の閣僚の辞任が相次いだことは残念だが、私に投票した有権者の信頼を裏切るつもりはない」と述べ、辞任しない考えを表明。「労働党の党首交代を望むならば民主的な選挙で戦う必要があり、その際には私も立候補する」と述べた。

コービン党首は26日朝、影の外相のベン氏が党首への不信任を表明したことを受けて同氏を更迭。その後、影の閣僚11人が相次いで辞意を表明した。

1305とはずがたり:2016/06/29(水) 10:52:58
>>1292に出てくる二人の高官のうちのどっちか(どちらかというと後者?)と同一人物かね?

英は「深刻な政治危機」、離脱協議開始に猶予必要=EU高官
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160627-00000013-reut-eurp&pos=1
ロイター 6月27日(月)8時39分配信

 6月26日、欧州連合(EU)高官は、EU離脱を決めた英国は「深刻な政治危機」にあるため、欧州の指導者らは正式な離脱協議を開始するまで英国に一定の猶予を与える必要があるとの考えを示した。24日撮影(2016年 ロイター/Reinhard Krause)
[ブリュッセル 26日 ロイター] - 欧州連合(EU)高官は26日、EU離脱を決めた英国は「深刻な政治危機」にあるため、欧州の指導者らは正式な離脱協議を開始するまで英国に一定の猶予を与える必要があるとの考えを示した。

28日にブリュッセルで開かれるEU首脳会議を前に記者向けにブリーフィングを行った。首脳会議の場ではキャメロン英首相が国民投票結果について説明する見込み。

EU高官は、キャメロン首相がEUからの離脱方針を正式に通知することはないとみており、英国が国内の状況をまとめるのに一定の時間が必要であることを理解しているとした。

「われわれEU27カ国はこのプロセス(英離脱手続き)に速やかに入る準備ができており、早期の(英からの)通知を期待している」と説明。「しかし、国民投票の結果、現時点で英国がかなり顕著な危機に直面していることは誰もが理解している」と述べた。

その上で、「これは非常に重大な英国の政治危機であり、28日にEU条約50条に基づく正式な(離脱)手続きが始まると見込むのはあまり現実的なオプションではない」とした。

英国を除くEU27カ国は翌29日午前、キャメロン首相抜きで初めて英離脱の手順について協議する予定となっている。

EU高官は、50条が発動されるまで将来の通商関係について英国と交渉はしないと強調。「通知なくして交渉なし」と述べた。

1306とはずがたり:2016/06/29(水) 12:01:53
英の離脱交渉は9月以降に EU首脳会議、平行線で終了
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/176/0763f9402e64cc0c3d8126d7a804ca6b.html
(朝日新聞) 11:19

 英国が欧州連合(EU)からの離脱を決めた国民投票後、初のEU首脳会議が28日、英国も参加してブリュッセルで開かれた。辞任を表明しているキャメロン英首相は、離脱通告の時期を決めるのは次期首相との考えを強調し、手続きの迅速な開始を求める他の27カ国の首脳との話し合いは平行線に終わった。

 この結果、英国とEUの離脱交渉は、英保守党がキャメロン氏の後任の党首を選ぶ9月まで始まらないことがほぼ確実になった。

 キャメロン氏は首脳会議後の記者会見で、離脱後のEUとの関係について他の27加盟国が「明確な姿を見たいと望んでいる」と認めたが、離脱交渉については「時間枠を設定することはできない」と述べた。

1307チバQ:2016/06/29(水) 12:41:06
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160629k0000m030101000c.html
<英国>「EU離脱」議会で非承認?…奇策巡り議論高まる
06月28日 21:44毎日新聞

 【ロンドン三木幸治】EU離脱を決めた国民投票を巡り、「再度民意を問うべきだ」との声が議会で出始めている。国民投票の結果は議会の承認がなければ法的拘束力はなく、残留派が多い下院が承認を阻むこともできるからだ。ただその場合、離脱派が猛反発することは必至だ。一方で投票のやり直しを求める署名は増え続けており、国民投票を扱う難しさが浮き彫りになっている。

 「国民投票ではなくても民意を保証する何らかの手段が必要だ」。残留派の保守党のジェレミー・ハント保健相は28日、テレビ番組で閣僚として初めて民意の「問い直し」の必要性に言及。労働党のダビッド・ラミー下院議員も27日、「経済が完全に崩壊している。議会の早い行動が必要だ」と、投票結果を議会で承認しないことも可能だとツイッターで呼びかけた。

 キャメロン首相は投票結果の承認は「次期首相に委ねる」と述べており、承認は9月以降にずれこむ。英BBCの6月22日の調査によると、英下院(定数650)のうち479人が残留支持を表明しており、議会で承認を拒否することが可能だ。ただその場合、国民投票の民意を無視する形になり、離脱派の反発は避けられない。国民の間で溝がさらに深まる可能性がある。

 「解散・総選挙で改めて民意を問うべきだ」との意見も浮上している。英国では首相に下院の解散権限はないが、議員の3分の2が賛成すれば解散・総選挙が可能。ただ2大政党の保守党、労働党はそれぞれ内部で残留派、離脱派で分裂しており、政界再編を含めた混乱が起きかねない。

 一方、民意にも変化が起きている。国民投票終了後に離脱派の公約に「うそ」があったことが発覚し、一部の国民から「離脱派にだまされた」と怒りの声が上がる。投票のやり直しを求める署名は28日正午(日本時間午後8時)現在で390万人を超えており、議員の判断に影響を与えるとみられる。

 国民投票の結論が反映されなかった例もある。ギリシャで2015年7月に行われたEUによる財政緊縮策の賛否を問う国民投票では、国民は受け入れを拒否したものの、議会が最終的にEU側の主張を受け入れた。

1308とはずがたり:2016/06/29(水) 15:00:03
独仏の大勝利ですやん(;´Д`)

英語も公用語から離脱?=主要言語は仏独に-EU
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016062800052&g=int

 【ブリュッセル時事】英国の欧州連合(EU)からの離脱が完了すれば、規則に従い英語がEUの公用語から外れる可能性が浮上している。規則変更は可能だが、欧州委員会では既に記者会見などで英語の使用を減らしつつある。英国が抜けた後のEU内での立場を反映し、今後は2大国が使用するフランス語とドイツ語の重要性が高まりそうだ。
離脱派、相次ぐ「後悔」=経済悪化で危機感-英

 EUの規則では、加盟国が通知した第1言語のみが原則として公用語として採用される。英語を通知しているのは英国のみ。アイルランドやマルタでも英語が広く通用するが、両国はそれぞれ古来からの自国語を通知している。
 欧州議会のヒュブネル議員(元欧州委員)は27日、「加盟国が1言語しか通知できないルールは、各国の合意により変更可能だ」との見方を示したが、実際に変更されるかどうかは不透明だ。
 フランス語やドイツ語に接する機会の少ない加盟国もあり、英語は公用語に準じて使用できる「作業言語」としては引き続き使用される見込み。ただ、EU関係者は米紙に、公式の場では「フランス語とドイツ語の使用を増やす」と明言した。(2016/06/28-06:02)

1309チバQ:2016/06/29(水) 20:45:21
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160629-00000072-reut-eurp

スコットランド、EU残留を決断=行政府首相

ロイター 6月29日(水)18時47分配信



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スコットランド、EU残留を決断=行政府首相


 6月29日、英スコットランド行政府のスタージョン首相は、スコットランドはEUに残留する意向を明らかにした。ブリュッセルの欧州議会で撮影(2016年 ロイター/Eric Vidal)


[ブリュッセル 29日 ロイター] - ブリュッセルを訪問中の英スコットランド行政府のスタージョン首相は、国民投票では欧州連合(EU)離脱の結果となったが、スコットランドは残留する意向を明らかにした。

【コラム】英国離脱プロセスに「3つの謎」

欧州議会のシュルツ議長との会談後、同首相は記者団に対し「スコットランドはEU残留を決断した」と述べた。シュルツ議長は「拝聴し理解した」と述べた。

1310チバQ:2016/06/29(水) 21:13:43
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160629X421.html
英保守党首選、開始へ=EU離脱進める次期首相
20:14時事通信

 【ロンドン時事】英与党・保守党の党首選の候補者推薦が29日夕(日本時間30日未明)から始まる。23日の国民投票で決まった欧州連合(EU)からの離脱手続きを進める次期首相を選出する重要な選挙となる。推薦は30日正午(同午後8時)に締め切られ、下院議員や一般党員による投票を経て、結果は9月9日に発表される見通し。

 キャメロン首相は残留を主張して国民投票に臨んだが敗北。辞意を表明し、EUとの離脱交渉開始の時期も含め次期首相に委ねた。このため、交渉開始は今回の選挙結果を待って、秋以降まで遅れることがほぼ確実になっている。

 最有力候補は、国民投票で離脱派の運動の中心的役割を果たしたボリス・ジョンソン前ロンドン市長(51)。英メディアによれば、同じく離脱派の重鎮だったゴーブ司法相のほか下院議員100人以上の支持を集めている。 

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160629k0000e030165000c.html
<英EU離脱>首相が首脳会議で説明 加盟国は厳しい態度
10:44毎日新聞

<英EU離脱>首相が首脳会議で説明 加盟国は厳しい態度
会話を交わすキャメロン英首相(右)とオランド仏大統領(右から2人目)=ブリュッセルで2016年6月28日、AP
(毎日新聞)
 【ブリュッセル八田浩輔、坂井隆之】英国のキャメロン首相は28日夜(日本時間29日未明)、欧州連合(EU)首脳会議の夕食会で、EU離脱を決めた国民投票結果を報告した。EU側から離脱交渉の早期開始を求める圧力が高まる中、キャメロン氏は9月にも選出される新首相に交渉を委ねる方針を説明し、理解を求めた。EU側はこれを大筋で受け入れたが、加盟国は今秋以降の交渉に厳しい態度で臨む姿勢を示した。

 キャメロン氏は夕食会後に記者会見し、国民投票で離脱派が上回ったことへの各国の反応は「選択を尊重しつつも、悲しく、残念に思う雰囲気だった」と説明。今後の離脱手続きについては「次期首相と内閣の下で決められる」と改めて強調し、次期首相決定が9月以降にずれ込むことに対して、各国首脳から「大きな抗議はなかった」と述べて、一定の理解を得られたとの認識を示した。

 フランスのオランド大統領は記者会見で、英国とは親密な関係を維持したいとの考えを示しつつ、英側が離脱後もEUの単一市場にとどまることを望む場合は労働者などの「移動の自由」の確保が条件だと指摘。「いいとこ取りは認められない」とするドイツのメルケル首相と足並みをそろえ、移動の自由の撤廃を訴えて国民投票に勝利した英離脱派をけん制した。

 ユンケル欧州委員長は国民投票後の英内政の混乱に一定の理解を示しつつも「熟考するのに数カ月も必要ない」と述べ、早期の交渉開始を求める姿勢を堅持。「離脱の通告なしに交渉は行わない」として、英国がEUの基本条約が定める法的な通告を行わない限り非公式での交渉も行わないと改めて強調した。

 英国を除く27カ国の首脳は、29日に非公式会議を開いて離脱手続きの確認やEUの改革案などについて協議し、強固なEUの連帯をアピールする共同声明をまとめる見通し。EU筋によると、英離脱問題を巡り、9月下旬にスロバキアの首都ブラチスラバで改めて27カ国の首脳を集めた会議を開くことで調整している。

 また首脳会議には北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長も出席し、軍事的圧力を高めるロシアやテロ対策を巡るEUとの協力強化について協議。同氏は「NATOの中での英国の位置づけは変わらない」と述べ、安全保障面での英国の重みを強調した。

 一方、英保守党は28日、次期首相となる新党首の選出日程について当初の9月2日までを同9日までと変更した。

1311チバQ:2016/06/29(水) 21:19:10
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160629k0000e030199000c.html
英EU離脱>労働党党首「不信任」 残留運動不熱心と批判
11:50毎日新聞

<英EU離脱>労働党党首「不信任」 残留運動不熱心と批判
投票所を後にする労働党のコービン党首=ロンドンで2016年6月23日、AP
(毎日新聞)
 【ロンドン矢野純一】英国で欧州連合(EU)からの離脱を決めた国民投票は、最大野党の労働党にも混乱を引き起こしている。英最大野党の労働党は28日、残留運動に熱心に取り組まず党員を裏切ったとしてコービン党首に対する不信任案を賛成172、反対40で可決した。コービン氏は辞任を拒否しており、コービン氏に対抗する議員は統一候補を絞り込んで党首選に持ち込む構えだ。

 コービン氏は昨年9月に党員投票で党首に就任。以前は、EUからの離脱を支持していたが、党首選以降は党の方針に従い、残留を支持していた。国民投票に向けた残留運動では街頭に出て広く国民に呼びかけるなどの積極的な活動がみられず、党内からは「熱心に取り組まない」などと批判が上がっていた。アシュクロフト上院議員は、労働党支持者の37%が離脱に投票したと分析している。

 キャメロン首相の辞意を受け、与党保守党は9月9日に新首相となる党首を選出することを決定している。新首相が離脱派から選出されれば、総選挙を行う可能性が高く、2020年に予定されている総選挙が大幅に前倒しされる可能性がある。

 そのため、労働党内では、コービン氏では総選挙を戦えないとの懸念も急速に広がっていた。国民投票後、50人以上の「影の内閣」の閣僚や党幹部が辞表を提出していた。

 コービン氏は労働党の最大支持母体の労働組合の出身。北大西洋条約機構(NATO)からの離脱を示唆するなど極端な左寄りの姿勢に対して、就任当初から「党内の意見が割れ、党が弱体化する」との声が上がっていた。

 党の規約では、不信任の可決自体に拘束力はない。反コービン派は同党下院議員(229人)と欧州議会議員(20人)の2割の推薦を受けた対立候補を担いで、党規に基づき党首選の実施を求める構えだ。

1312チバQ:2016/06/29(水) 21:32:08
http://www.sankei.com/world/news/160628/wor1606280052-n1.html
2016.6.28 20:12
【英EU離脱】
基本条約「50条」に脚光 解釈めぐり交渉の「入り口」さえ五里霧中 前例なく混迷の一因に

 【ベルリン支局】英国のEU離脱問題で、離脱手続きを定めたEU基本条約(リスボン条約)50条に注目が集まっている。条文では英国が離脱の意思を通知してはじめて交渉が開始されると読めるが、英国側が通知の先送りを表明したからだ。簡素な条文が交渉の「入り口」さえ見通せない混迷の一因となっている。

 キャメロン英首相は国民投票で離脱が決まった24日、辞意を示し、離脱交渉は9月に選ばれる新首相の下で行うべきだと述べた。

 50条には「脱退を決めた国が意思を通知する」と記されている。このため、欧州理事会側は英国の通知を待つ方針だが、英国の先延ばしが続けば、EU側から新たな条文解釈を求める声が上がりかねない。

 オズボーン英財務相は27日、「英国だけが50条を発動できる」と主導権を強調。これに対し、フランスのオランド大統領が「無駄にしている時間はない」と速やかな交渉入りを求めるなど、双方の間でさや当てが始まっている。

 拡大の一途をたどったEUはそもそも加盟国の離脱の前例がなく、2009年発効の現行基本条約にようやく条文が盛り込まれた。

 離脱協定の締結という「出口」についても難航が予想される。50条は、理事会が交渉延長を決めない限り、通知から2年後に当事国へのEU法の適用停止を定めている。ただ、交渉分野は多岐にわたり、EUのトゥスク大統領は「少なくとも7年はかかる」との見方を示している。

1313チバQ:2016/06/29(水) 21:43:11
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160629k0000m030129000c.html
<欧州議会>ユンケル氏が離脱派議員に「なぜここにいる」
06月28日 23:51毎日新聞

 【ブリュッセル八田浩輔】英国の国民投票結果を受けた28日の欧州議会本会議で演説したユンケル欧州委員長が、欧州議会議員で英離脱派の急先鋒(せんぽう)だったナイジェル・ファラージ氏を前に「離脱のために戦ったあなたがなぜここにいるのか」と問いかける一幕があった。

 ファラージ氏は離脱を訴えた英独立党(UKIP)党首。欧州議会では4期目で反EUを主張する会派に所属する。ユンケル氏は英国民の選択を尊重すると述べた後に議場で拍手するファラージ氏に「あなたがここにいることに驚いている」と語った。その後に演説したファラージ氏は「EUという政治プロジェクトは否定された」「我々はEUから脱退する最後の国ではない」などと述べ、ブーイングを浴びた。

 一方、英国民投票を巡る一連の対応や欧州委員会の運営などを巡り、ユンケル氏にも責任論が浮上している。ユンケル氏は「私は最後まで欧州統合のために戦う」と強調した。

1314チバQ:2016/06/29(水) 23:38:18
1874 チバQ 2016/06/29(水) 22:58:58
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20160628/frn1606281900004-n1.htm
英EU離脱“回避”の現実味は? 「準加盟国」案や「英総選挙」シナリオも (1/2ページ)
2016.06.28
 英国の欧州連合(EU)離脱交渉を巡り、欧州各国の駆け引きが火花を散らした。英国内外では離脱回避を模索する声も浮上するが、金融市場では先行き不透明感から、再び世界株安に見舞われた。

 28日の東京株式市場は小幅続伸した。日経平均株価の終値は、前日比13円93銭高の1万5323円14銭。安値と高値の間は456円もの値幅で乱高下となった。

 朝方に321円安まで下落したが、為替市場で英ポンドやドルが買い戻されると上昇。円相場が102円へと円安ドル高に振れたこともあり、午後は一転して値上がりに転じた。高値は134円高まで上昇し、1万5400円台を一時回復した。

 前日の米ダウ工業株30種平均は260・51ドル安の1万7140・24ドルと大幅続落。欧州株も軒並み下落した。

 ドイツとフランス、イタリアの首脳は27日にベルリンで緊急会談し、英国が模索する離脱通知前の非公式交渉に応じない方針で一致した。これに対し、キャメロン英首相は27日の議会で「現時点では正式交渉を始めるための離脱通知はしない」と明言、離脱交渉の早期開始を求めるEUを強く牽制(けんせい)した。

 離脱手続きはEU首脳会議への通知で初めてスタートする。EUは他の加盟国に動揺が波及することを懸念し、一刻も早い事態収拾を狙うが、英国は非公式交渉で可能な限り有利な条件を引き出した上で、正式に交渉入りしたい考えだ。

 独仏伊の3カ国首脳は、難民・移民問題やテロ対策で協力を強化し、英離脱後のEU統合深化を図るとする共同声明も発表した。

 一方、離脱後の英国をEUの重要なパートナーとして準加盟国化する構想も浮上する。ドイツ財務省が、英国に「パートナー国」の地位を与えるべきだとする戦略をまとめたとドイツ紙が報じた。条件付きで域内市場での貿易や投資を優遇するなど加盟国に準じるような扱いを想定しているとみられ、選択肢の一つとなりそうだ。

 英国内でも、現実味は薄いが、再投票を請願する370万人を超える署名が集まった。EUとの協議の開始前に総選挙を実施し、あらためて国民の信任を問うというシナリオもあり、最終的にはEUとの妥協が図られるとの見方もある。

 これに対し、国際政治学者の藤井厳喜氏は「離脱を決めたからには、やらざるを得ないだろう。EUに奪われていた国家の主権を取り戻すのは意義のあることだ」との見解を示す。

 欧州の混乱は収まるのか。

1315チバQ:2016/06/30(木) 20:47:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160630-00000134-jij-eurp

ジョンソン氏、出馬せず=新指導者「自分ではない」―英保守党選

時事通信 6月30日(木)19時59分配信



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 【ロンドン時事】英国の欧州連合(EU)離脱交渉を行うキャメロン首相の後任を決める与党・保守党党首選で、最有力候補とみられていたジョンソン前ロンドン市長は30日、記者会見し、立候補しないと表明した。

 
 同氏は「同僚と相談し、議会の状況を考慮した結果」、EU離脱を率いる新しいリーダーは「私ではないと結論を出した」と言明。「私の役割は、国民の負託を正しく履行するよう新しい党執行部を支援していくことだ」と述べた。

1316チバQ:2016/06/30(木) 20:47:40
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160630-00000023-jij_afp-int

オランダでもEU離脱かけ国民投票を、請願に5万6000人超が署名

AFP=時事 6月30日(木)12時58分配信



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オランダでもEU離脱かけ国民投票を、請願に5万6000人超が署名


ベルギーの首都ブリュッセルの欧州連合本部前で、強い風にはためく破れたEU旗(2016年3月1日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】英国民投票が欧州連合(EU)からの離脱という衝撃的な結果に終わったことを受け、オランダでもEU離脱か残留かを問う国民投票の実施を求める請願運動が起き、既に5万6000人以上が署名している。


 請願の呼び掛け人は、現地紙NRCハンデルスブラットに対し「オランダにも『ネグジット(Nexit)』への関心があることを示したい」と、オランダの英語名ネザーランドとエグジット(退出)を掛けた造語を使って説明した。

 請願は「(統一通貨)ユーロ導入とEU発足以来、何もかもが悪くなる一方だ。わが国の国家主権は放棄され、国境は消滅した」と訴えている。

 オランダ議会では、反イスラム的な極右政党、自由党のヘルト・ウィルダース(Geert Wilders)党首が27日午後、「オランダのEU加盟の是非を問う国民投票の早急な実施」を政府に求める動議を提出したが、賛成14、反対124で否決された。

 ただ、署名運動が実を結ぶ可能性は低い。オランダでEU残留の可否を問う国民投票を実施するには、憲法改正など長期にわたる手続きが必要で、大半の政治家らは乗り気ではない。専門家は、他の政党がウィルダース氏に同調する可能性はほとんどないと述べている。【翻訳編集】 AFPBB News

1317チバQ:2016/06/30(木) 20:50:43
http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN0ZG193.html
英保守党党首選、メイ内相が出馬表明 国民投票の再実施は否定

2016年6月30日19時27分

 [ロンドン 30日 ロイター] - 辞任を表明したキャメロン英首相の後継者を選ぶ与党・保守党の党首選で30日、メイ内相が立候補を表明した。演説では先週の国民投票について、欧州連合(EU)離脱という民意を尊重するとの姿勢を示した。

 国民投票で残留派だった内相は演説で「ブレグジット(英国のEU離脱)という結果が出たからには、ブレグジットということ」と表明。

 メイ内相は「国民投票が実施され、投票率が高い中で民意が示された。EU残留を試みたり、裏口から再加盟しようなどとすべきではないし、国民投票の再実施はない」と述べた。

 一部の英国民の間ではEU離脱決定に動揺が広がっており、キャメロン首相の後任はEUにとどまる道を模索するのではとの観測もある。

 世論調査によると、メイ内相は、離脱派を率いたボリス・ジョンソン前ロンドン市長とともに次期首相の最有力候補の1人とされている。

1318チバQ:2016/06/30(木) 21:19:27
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160630X620.html
最有力ジョンソン氏辞退=メイ、ゴーブ氏の一騎打ちへ―英与党トップ、9月選出
21:14時事通信

ジョンソン氏、出馬せず
英保守党党首選への不出馬を表明したジョンソン前ロンドン市長。「同僚と相談し、議会の状況を考慮した結果」、EU離脱を率いる新しいリーダーは「私ではないと結論を出した」と言明した=30日、ロンドン【AFP=時事】
(時事通信)
 【ロンドン時事】英国の欧州連合(EU)離脱交渉を行うキャメロン首相の後任を決める与党・保守党党首選の候補者推薦が30日正午(日本時間午後8時)に締め切られた。EU離脱派の中心的役割を果たし、最有力候補とみられたボリス・ジョンソン前ロンドン市長(52)が土壇場で出馬辞退を宣言。これにより、残留派だったテリーザ・メイ内相(59)と、予想外の立候補を表明したマイケル・ゴーブ司法相(48)の事実上の一騎打ちとなる公算が大きくなった。選挙結果は9月9日に発表される。

 ジョンソン氏は記者会見で、EU離脱を率いるのは「自分ではあり得ない」と言明。党の新執行部の支援に回る意向を表明した。

 これより先、メイ氏は出馬表明の記者会見で「EUに残ろうとしたり、裏口から再加盟しようとしたりする試みがあってはならない。2度目の国民投票もない」と述べ、断固として離脱を進める考えを明らかにした。

 一方、ジョンソン氏を支援するとみられていたゴーブ司法相は英誌スペクテーター(電子版)への寄稿で、ジョンソン氏では「指導力を発揮できない」として立候補を表明した。

 党首選への立候補は下院議員2人の推薦が必要。選挙は、党下院議員団により候補者を2人に絞り込んだ上で、一般党員の郵便投票により実施される。

 メイ、ゴーブ両氏以外に、スティーブン・クラブ雇用・年金相(43)、リアム・フォックス国防相(54)、アンドレア・レッドソム・エネルギー担当閣外相(53)の3氏が出馬した。

1319とはずがたり:2016/06/30(木) 21:20:58
>>1315
おいおい,あんだけ煽っといて不出馬かい。

まあ亀裂生んだ張本人としては此処は自重せざるを得ないと云う感じか。

1320チバQ:2016/06/30(木) 21:39:44
http://www.sankei.com/world/news/160629/wor1606290041-n1.html
2016.6.29 22:38
【英EU離脱】
ロンドン市長、自治権拡大を要求 都市国家で「残留」にらむ?
【ロンドン=岡部伸】英国民投票で欧州連合(EU)離脱が選択されたことを受けてロンドンのカーン市長は28日、EU離脱に伴う経済不透明感を乗り切るため、ロンドン市の自治権拡大を要求する考えを表明した。残留を支持したロンドンでは、「独立」を求める署名が17万人を超えており、EU残留をにらみ経済地盤沈下を防ぐ狙いが指摘される。

 ロイター通信によると、カーン市長は「ロンドン市民を代表し、直ちに首都の自治を要求する」と主張。「先行き不透明感からロンドンの経済を守るには一層の自治が必要だ。ロンドンで活動する世界各国のビジネスを守り、雇用と富、繁栄を守るため自治権拡大が必要だ」と訴えた。

 具体的には、国から徴税権の委譲や運輸、住宅・都市計画、保健、治安維持などでロンドン市の裁量を増やしたいと述べた。

 ロンドンでは国民投票後、英国から独立し、EUに残留して「都市国家」を創設しようという運動が高まり、オンライン署名が28日までに17万5千人以上集まった。カーン市長は「都市国家というアイデアに賛成だが、現在は独立を真剣に考えていない」と述べるにとどまった。

1321チバQ:2016/06/30(木) 21:41:29
http://www.sankei.com/world/news/160630/wor1606300016-n1.html
2016.6.30 09:47
【英EU離脱】
スコットランド首相、EU機関首脳と会談 波紋広がる

【ブリュッセル=宮下日出男】英北部スコットランド行政府のスタージョン首相は29日、ブリュッセルを訪問し、欧州連合(EU)欧州議会のシュルツ議長、ユンケル欧州委員長と相次ぎ会談した。

 英国のEU離脱決定後、スコットランドは独立を含めてEUへの残留を模索している。ロイター通信によると、スタージョン氏は会談後、「スコットランドの立場への共感を得た」と発言。「簡単ではないが扉は開いている」と語り、残留に向けた期待を示した。

 EUのトゥスク大統領は「時期が不適切」として、スタージョン氏との会談を見送った。ユンケル氏らの厳しい対英姿勢から、会談は英国に早期の離脱通知を迫る「圧力」ともみられる。

 ユンケル氏は「英内政に介入する意図はない」としながらも、国民投票で残留派が多数を占めたスコットランドは「意見表明する権利を得た」と述べた。

 一方、国内の分離・独立問題への影響を懸念するスペインのラホイ首相は「スコットランドにEUと交渉する権限はない」とEU側を牽制(けんせい)。フランスのオランド大統領も「交渉相手は英国であり、その一部ではない」との見解を強調した。

1322チバQ:2016/06/30(木) 22:08:28
http://www.asahi.com/articles/ASJ6Z6QVHJ6ZUTFK01D.html
EU離脱の旗振り役が不出馬 英与党党首選に閣僚ら5氏
ロンドン=渡辺志帆2016年6月30日21時40分
国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を選んだ英国で、キャメロン首相の後任を選ぶ与党・保守党の党首選で最有力候補とみられていたボリス・ジョンソン前ロンドン市長(52)が30日午前(日本時間同日夜)、不出馬を表明した。同日立候補が締め切られた党首選には、キャメロン氏について残留派を支持したテリーザ・メイ内相(59)や離脱派のマイケル・ゴブ司法相(48)ら計5人が名乗りを上げた。9月9日に選出される予定の新党首には、EUとの厳しい交渉が待ち受ける。

 離脱派の旗振り役だったジョンソン氏は、締め切り直前に立候補取りやめを表明した。ともに離脱派で、二人三脚で党首選を戦うはずだったゴブ氏が一転して自ら出馬表明。同氏の方が党内基盤が強く、下院議員による予備選挙を勝ち抜く勝算が崩れたためとみられる。

 記者会見でジョンソン氏は、「私の役割は、置き去りにされてきた弱者の問題に、次の保守政権が取り組むのを支援することだ」などと語った。

 党首選にはこのほか、フォックス元国防相(54)とクラブ雇用年金相(43)、エネルギー気候変動副大臣のレッドサム氏(53)も出馬を表明した。いずれも、国民投票で示された離脱の民意を尊重する構えだ。離脱か残留かで二分された国内と党内の融和を図る。

 同党は下院(定数650)の過半数議席を占めており、次の党首が新首相に選ばれることになる。新首相は、EUに離脱の意思を正式に通知した後、原則2年間の離脱交渉を始める。

 キャメロン氏が選ばれた2005年以来、約11年ぶりとなる今回の党首選では、下院議員による予備投票で候補を2人に絞り込んだ上で、約15万人の党員による決選投票を行う。(ロンドン=渡辺志帆)

1323とはずがたり:2016/07/01(金) 13:05:56
|2016年 05月 16日 12:20
焦点:英首相の秘密兵器、大差での「EU残留派」勝利狙う
http://jp.reuters.com/article/britain-eu-cameron-idJPKCN0Y40K0?rpc=135&sp=true

(前略)

<最大のギャンブル>

6月23日の国民投票の結果次第で、政界におけるキャメロン首相の影響力と、イギリスの未来が決まる。

首相は、自らの属する保守党のメンバーからの圧力を受け、また選挙において反EU勢力であるイギリス独立党の脅威が高まってきたことに対応して、今回の国民投票の実施を発表した。

首相は自ら運動に身を投じ、国内を回って、EU残留を支持するよう人々に訴えた。EUに残った方がイギリスは「より強く、より安全に、より豊かに」なるというお題目を繰り返したのである。

金融業、自動車製造業、国防産業の労働者を訪れ、かつての政敵で、今ではEU問題での盟友となった元労働組合指導者のブレンダン・バーバー氏と席を共にし、首相に敵意を見せることの多い学生たちにも会って、英国民がEU残留を支持するよう説得を試みた。

キャメロン首相が政界での影響力を維持することに成功すれば、残留反対派が保守党から離反する可能性もある。しかし、運動に近い関係者の1人は「去る者は追わずでいい」と言う。

首相の広報担当官によれば、国民投票の後で党に残るかどうかは個々の判断に任されていると言う。ただ、「党の圧倒的多数」が国民による投票結果を尊重することを期待しているものの、「EUを離脱すべきだと非常に強く信じ続ける人が若干はいるだろう」とも付け加えた。

超党派的なEU支持派をまとめる「欧州内でこそイギリスは強くなる」陣営にとって首相の役割は重要である、とEU残留陣営の広報部門を率いるジェームス・マッグローリー氏は語る。

2010─2015年の連立政権において自由民主党ニック・クレッグ副首相のアドバイザーを務めたマッグローリー氏は、同陣営が、あらゆる政党が残留に向けた運動を推進することを可能にする統括組織であると強調した。

左右両派の政治的な分断のせいで議会に厳しい対立的な雰囲気が生まれることの多いイギリスでは、超党派的な連携というのは珍しい。だがキャメロン首相は、野党である労働党・自由民主党による支持者の動員を必要としている。

<投票後は団結を>

キャメロン首相が少数のアドバイザーを頼りにしていることが、広い範囲で好意的に受け止められているわけではない。保守党内の反EU派のなかには、首相が自分に有利な人材だけを登用しているという批判もある。

首相側近によれば、首相はこの難関を切り抜ける意欲に満ちており、国民投票に勝てることを確信しているという。

クーパー氏は個人的意見として、国民投票を終えた首相が、昨年掲げた貧困対策、持ち家推進、差別の撤廃といった選挙時の公約への取り組みに戻れるようにすることが目標だと話している。

「EU残留陣営が明らかな大差をつけて勝利を収めれば、保守党は急いでEU問題から離れなければならない」とクーパー氏は言う。国民投票から2日後の「土曜日の朝からは、保守党が舞台の前面に進み出て、しっかりと腰を据え、昨年の党大会での演説でキャメロン首相が提示した課題に集中して取り組むべきだ」

(Elizabeth Piper記者、翻訳:エァクレーレン)

1324とはずがたり:2016/07/01(金) 13:08:49

キャメロン首相後任にメイ内相を支持=英デイリー・メール紙
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/reuters-20160701020.html
08:35ロイター

[ロンドン 30日 ロイター] - 英デイリー・メール紙は、キャメロン英首相の後継者として、メイ内相を支持すると明らかにした。欧州連合(EU)離脱を決めた国民投票で分裂した国内をまとめるには同氏が最も適しているとの考えを示した。

デイリー・メール紙は30日、保守党内および国内を結束させ、新たな、クリーンで誠実な政治へと導くための素質や地位、経験があるのはメイ氏だけだ、と指摘した。

1325とはずがたり:2016/07/01(金) 16:19:39

東欧では急激に「民主主義」が崩壊しつつある
ハンガリーとポーランドで起きていること
http://toyokeizai.net/articles/-/115748?utm_source=goo&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=related
ヒー・フェルホフスタット :ベルギー元首相 2016年05月08日

欧州諸国は二度の世界大戦という悲劇を乗り越え、主権の共有と統一を目指す、世界で最も大規模な実験に乗り出した。このプロジェクトは数十年間をかけて目覚ましい成果を上げたが、現在では崩壊のリスクに直面している。

原因は金融危機や難民問題、安全保障問題、統合プロセスの停滞など複合的なものだ。また欧州全体に不安定な政治環境が生じ、ポピュリズムやナショナリズムが勢力を拡大している状況もある。そうした傾向をはっきりと示すのが、EU(欧州連合)における法の支配の衰退だ。

背景には難民・移民への反発

EU加盟国の中で、こうした衰退が目立つのがハンガリーとポーランドだ。ハンガリーでは2010年再任されたオルバン首相が基本的人権を無視し、言論の自由を制限して、難民をあしきものだと決め付けている。

同首相は難民問題を利用して国民の閉塞感を刺激し、大衆の支持を拡大して独裁色を強めているのだ。全力を尽くしてEUを弱体化させているわけである。EU側は方向転換をさせようと試みたが、逆に同首相はこれで勢いづき、民主主義の規範に反する非道な行為に走っている。

ポーランドでも民主主義の危機が浮き彫りになっている。2015年秋の総選挙で、反移民を掲げる保守政党「法と正義」(PiS)が絶対多数の議席を確保。同党はポーランドの憲法裁判所に手を入れ、法の支配を弱体化させようとしている。

この試みは裁判所自体だけでなく、欧州の民主主義を監視するベニス委員会からも批判された。それでもPiSは、裁判所が法案の違憲性について判断するのを巧妙に妨げている。ポーランドだけでなく、欧州にとっても深刻な事態だ。

ハンガリーとポーランドでは、欧州に根を下ろしつつある極右の政治的主張が、最も先鋭的な形で表れている。極右政党は、金融危機と難民危機に対し十分な対応をとれないEUが生み出した政治的空白に入り込もうとしている。

この形勢を逆転させることはできるのか──。重要なのは民主主義の敵に対しても、民主的な手段で戦うことだ。つまりハンガリーとポーランドの国民に対し、グローバル化する世界において、偏狭なナショナリズムがいかに的外れであるかを訴えることである。

両国ともEU加盟によって、これまで大きな利益を得てきた。さらなる発展のチャンスを棒に振ってはならない。

両国の国民は基本原則に立ち返れ

1989年、ハンガリーとポーランドの国民は国際的な孤立を拒んだ。鉄のカーテン崩壊を受けて両国は、EU加盟に先立ってNATO(北大西洋条約機構)の確固たる同盟国となった。この両国を抜きに統合欧州は存在しえない。両国の国民は、EUと同様にNATOも、民主主義、個人の自由、法の支配という基本原則の上に成り立ってきたことを、肝に銘じるべきだ。

こうした基本原則を軽視する政府は、NATOの団結と連帯を危険にさらす。米国をはじめとするNATO加盟国は今すぐ主張すべきことを主張し、民主主義のチェック機能を守り通す覚悟を示唆せねばならない。

この6月にはポーランドのワルシャワでNATOの首脳会議が開催される。ポーランド政府が法の支配や尊重すべき国際組織の意見も無視し、憲法の危機を放置したままで、この首脳会議を主催するなど論外である。

ハンガリーとポーランドの国民は、ロシアのプーチン大統領がEUとNATOを分断・弱体化させようと攻勢に出ていることを忘れてはならない。欧州がロシアの攻撃に果敢に立ち向かうためには、ポーランドとハンガリーがEUとNATOの基本的価値観と原則を堅持することが極めて重要なのだ。

政権は成立と退場を繰り返し、政治家もまた登場しては去っていく。しかし民主的な制度は、政治の影響を超越したものであるべきだ。ハンガリーもポーランドの現在の指導者たちは国益を守っていると主張している。しかし、米国、NATO、他のEU諸国から白眼視されることが実のところ、自国の利益になるのだろうか。

(週刊東洋経済4月30日・5月7日合併号)

1326とはずがたり:2016/07/01(金) 16:20:26
EUに今もっとも必要なのは「社会保障改革」だ 移民・難民の動態把握で不信感払しょくを
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-121228.html
06月11日 16:00東洋経済オンライン

4月24日、オーストリアで行われた大統領選挙の第1回投票では、極右政党・自由党のノルベルト・ホーファー氏が首位に立った(5月22日の決選投票では、リベラル政党の候補に僅差で敗北)。懸念された大統領就任は回避されたが、ホーファー氏は、移民を無制限に受け入れればオーストリアの社会保障制度が破綻しかねない、と主張し選挙運動を展開していた。極右候補の同氏の躍進は、欧州の根本的な課題を浮き彫りにしている。

ホーファー氏のような主張に対し、労働経済学者は厳しく反論していた。一方、欧州の有権者からは共感を得たのも事実だ。移民の流入による社会保障への影響について、有権者の不安に付け込む右派の大衆主義政党は、大陸の至る所で支持を伸ばしている。英国でもそうした国民の不安が、欧州連合(EU)離脱の機運を高めている。

移住者の社会保障データ、EU各国で共有を
EUが域内を自由に移動できる地域として存続するには、域外との境界線の警備強化に加え、域内の社会保障制度の改革が必要だ。単一労働市場の健全性を保つには、移住してきた労働者に対し、社会保険料の納付と社会保障給付の実績を各国間で共有することが欠かせないのである。

欧州の政策論議では、域外との境界線の警備強化については一定の検討が行われている。しかし、域内の国境をまたぎ社会保障を調整する仕組みについては検討されていない。EUは今、労働者が他国に移住した場合でも各国政府が社会保障記録を追跡できる「欧州社会保障識別番号」(ESSIN)を導入すべき時期に来ている。

ESSINがあれば、移民や難民の問題について、より正確な情報に基づく議論が促進されるはずだ。

そこでは移民が社会保障制度にもたらす財政的貢献を評価する声も上がるだろう。実際、労働を目的とする移民の多くは若く、社会保障給付も少ない。イタリアでは移民による社会保険料の年間納付額が、社会保障給付額を約50億ユーロ上回った。同国の社会保障機構の試算によれば、過去20年間で、移民が納付した約150億ユーロもの年金保険料はその後、請求されていないという。

ただし、自国の紛争から逃れてきた難民となると話は別だ。そもそも難民の場合、亡命申請が承認されるまで働くことはできない。そのため難民は収入の低くなるケースが多く、社会保障給付の原資を奪ってしまうことにもなる。

また、国境を越え繰り返し移住する労働者については、社会保障制度を悪用するケースも散見される。たとえばEUの一つの国で働き、別の加盟国で失業手当を受給するといった事例が後を絶たない。

こうしたリスクを防ぐ唯一の方法が、前述のESSINなのである。それは、各労働者が最初に雇用された国を示す識別情報(たとえば最初の3ケタ)を含めるなどして作れるはずだ。各国の納税者番号にひも付けすれば、より使いやすくなる。

域内移動の自由保障は経済回復に不可欠
ESSINを用いれば、EU域内の自由な移動に対する不信の温床となっている、労働者の違法流入も抑制できるはずだ。またESSINを、社会保険料を滞りなく納付してきた者にしか付与しないようにし、そのうえで欧州失業給付金制度のようなプログラムを構築してもよい。

EUでは今、移民や難民の自由な移動が労働市場リスクを高める脅威としてとらえられている。しかし、域内移動の自由を促進せずして、欧州の経済を回復させることはできない。社会保険料の納付・社会保障給付を閲覧できる仕組みがあれば、持続可能性や公平さを担保できるだけでなく、現在EUが対応を問われている移民・難民問題に関しても、政策論議をより深化させることができる。

手をこまねいているだけでは、今後も大衆主義者の勢いが増すことになりかねない。

(週刊東洋経済6月11日号)

1327チバQ:2016/07/01(金) 20:28:12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160701-00000044-mai-eurp
<英党首選>ジョンソン氏能力不足…ゴーブ氏、盟友切り捨て
毎日新聞 7月1日(金)12時16分配信

<英党首選>ジョンソン氏能力不足…ゴーブ氏、盟友切り捨て
マイケル・ゴーブ英司法相=AP
 【ロンドン矢野純一、坂井隆之】英国の次期首相を選ぶ与党保守党党首選に名乗りを上げたマイケル・ゴーブ司法相(48)が6月30日、英BBCの取材に応じ、最有力候補とされながら出馬を取りやめた前ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏(52)との関係について、「ボリスは(党に)結束をもたらして、チームを築き上げる能力がないため、出馬を決めた」と話した。


 国民投票に向け離脱運動をジョンソン氏と主導したゴーブ氏は「ボリスはすばらしい人物だ」としたうえで、ジョンソン氏の能力不足について、「数日前に気がついた」と話した。出馬表明にいたった詳細は明らかにしなかったが、「多くの人から出馬すべきだと言われ、熟慮の末、昨晩に決断した」と述べ、離脱派グループの「内紛」ぶりを暗示した。

 インターネット上に30日夜掲載された英主要紙の1日付朝刊1面は、ジョンソン氏不出馬のニュースを驚きとともに大々的に伝えた。ジョンソン氏を支えると公言してきたゴーブ氏の突然の出馬表明がジョンソン氏の撤退につながったとして、「保守党・裏切りの一日」(デーリー・メール)「ゴーブがボリスを刺してリーダーに挑戦」(サン)といった見出しが躍った。

 ジョンソン氏自身も、盟友だったキャメロン首相が国民投票の実施を発表した後、離脱支持に転じた経緯がある。残留を支持してきた大衆紙デーリー・ミラーは「英国を裏切った恥ずべき男に判決」と辛辣(しんらつ)に表現した。

 一方で、ジョンソン氏を支えてきた保守党議員からは批判が相次いだ。ジョンソン氏側近のジェイク・ベリー下院議員はツイッターで、「ゴーブの裏切りは(キリストに対する)ユダの裏切り以上だ」と強く非難。ジョンソン氏の父親で元欧州議会議員のスタンレー・ジョンソン氏はラジオ番組で、シェークスピアの劇になぞらえ、「『ブルータス、お前もか』がこの件についての私のコメントだ。彼(ジョンソン氏)もゴーブ氏の突然の行動に驚いたはずだ」と不快感を示した。

1328チバQ:2016/07/01(金) 20:38:26
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016070100885&g=int
大統領選やり直しへ=極右党の異議認める-オーストリア憲法裁


 【ベルリン時事】オーストリア憲法裁判所は1日、リベラル系候補が欧州連合(EU)懐疑派の極右・自由党候補を破った5月の大統領選決選投票の開票時に不正があったとして、選挙結果を無効と判断し、決選投票のやり直しを命じた。政府は秋に選挙を行う方向で日程を固める。
 自由党のホーファー候補(45)は中東などからの難民入国規制を主張。加盟国による難民の分担受け入れを決めたEUの政策とは相いれない。やり直し選挙の行方は英国のEU離脱決定で揺れる欧州の先行きに影響を与えそうだ。(2016/07/01-20:16)

1329チバQ:2016/07/01(金) 21:15:48
http://mainichi.jp/articles/20160701/k00/00e/030/147000c
英保守党
深まる混迷 同僚「戦場から逃げた」

毎日新聞2016年7月1日 08時44分(最終更新 7月1日 19時31分)
 欧州連合(EU)との離脱交渉を担う英国の次期首相となる保守党の党首選挙が始まった。離脱運動を率い、次期首相の有力候補とされていた前ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏(52)が一転して不出馬を決めたことに驚きが広がっている。離脱運動での「盟友」だったマイケル・ゴーブ司法相(48)とのあつれきが不出馬の原因との見方もあり、混迷は深まった。英国は、EUとの交渉だけでなく、分断された社会やスコットランド独立問題など課題が山積している。【ロンドン矢野純一、坂井隆之】


 「(首相になるべき人間は)私ではないとの結論に達した。国民投票で託された国民の意思の実現のため、次期政権を支える」

 党首選の立候補締め切り30分前。ロンドン中心部のホテルで支持者の前に現れたジョンソン氏は「EU離脱後も英国は繁栄を維持できる」との持論を長々と述べた後、突然不出馬を表明した。出馬表明を期待した支持者が放心した表情で見守る中、「みなさん、ありがとう」と言い残して会場を後にした。不出馬の理由は明確には示されず、会場ではショックのあまり泣き出す女性議員もいた。

 全英に生中継される中でのジョンソン氏の不出馬表明は、政界に衝撃を広げた。「とんでもない一日だ。どんなことでも起こりうる」。保守党のアンドリュー・ミッチェル議員は英メディアに興奮した様子で語った。

 新聞記者、下院議員を経て2008年からロンドン市長を務めたジョンソン氏は、ロンドン五輪を成功に導いた実績とパフォーマンスの巧みさで、長年「次期首相の最有力候補」と言われてきた。名門イートン校、オックスフォード大で同窓のキャメロン首相(49)を支えてきたが、首相が2月に国民投票を6月に実施すると表明した後、離脱支持を表明。離脱派の事実上のリーダーとして国民投票を勝利に導いた。それまで親EU派と見られていたジョンソン氏の決断は、英政界では「次期首相を狙って政治的かけに出た」(地元メディア政治部記者)とみられていた。

 それだけに突然の不出馬表明に政界から失望や非難の声が上がった。離脱派のスチュワート・ジャクソン下院議員はツイッターで「歴史を作ったボリスなのに、とても失望している」と表明。保守党重鎮のマイケル・ヘーゼルタイン上院議員は「こんなことは見たことがない。彼は保守党を分裂させ、我々を危機に陥れ、国民の巨額の財産を損なった張本人だ。戦場に兵士を引き連れてきた将軍が、逃げ出したようなものだ」と辛辣(しんらつ)に批判した。

 不出馬の理由として、地元紙などはジョンソン氏とともに離脱派を主導してきたゴーブ氏が党首選に出馬したことが主因との見方を示している。

 ジョンソン氏には「キャメロン氏を裏切った」との批判から残留派の間で強い反発があった。さらに、保守党議員の間では「メディアへの露出を好み、利己的で指導力に疑問があり人望がない」(地元メディア政治部記者)との評もあった。ジョンソン氏は声明で「同僚や議会内の状況を考えた」と述べた。保守党のデイビット・マンデル下院議員は英BBCに「自分では党内をまとめきれないと判断したのでは」との見方を示した。

 党首選は、離脱派大物のゴーブ氏と、残留派のテリーザ・メイ内相(59)を軸に進むとみられるが、ジョンソン氏支持の議員からはゴーブ氏に「裏切りだ」との批判も出ており、党内の亀裂はさらに増した形だ。

1330チバQ:2016/07/01(金) 21:16:11
新首相、離脱派なら総選挙も
 EUと英国の交渉期間は、英国がEUの基本条約に沿った法的な通告をした時点から原則2年間とされている。残留派も離脱派も、水面下でEUとやりとりして、移民らの移動の自由を制限する一方、EU単一市場へのアクセスなど有利な条件を引き出すことを狙う。ただ、新首相が残留派か離脱派かで、EUとの離脱交渉の開始時期は大きく異なる見通しだ。

 キャメロン氏の後継とされる残留派のテリーザ・メイ内相は30日の出馬宣言で「(任期満了となる)2020年まで総選挙は行わない。(EUとの正式交渉は)16年末までは始めない」と発言。さらに「英国は強いリーダーを必要としている」と保守党や国民の結束を呼びかけ、「(離脱に関する)2度目の国民投票は決して行わない」とも宣言した。9月9日に首相に選出された後は、EUとの調整を行ったうえで、年明けの早い時期にも正式に交渉を開始することを示唆した。

 一方、下院保守党の議員330人のうち、6月23日の国民投票直前のBBCの調査では、態度を明らかにした離脱派議員は138人と残留派の185人を下回り、党内は分裂状態にある。多くの英メディアが離脱派から首相が選ばれた場合、「EUとの交渉を前に、党内基盤を固めなければならない」と総選挙実施の可能性を報じており、実施時期は年末もしくは年明けとの観測が広がっている。

 ジョンソン氏の不出馬で、離脱派の軸となった形のゴーブ氏は国民投票前の運動期間中、「EU離脱を選択しても、急ぐ必要はない。(EU側に英国から正式交渉開始を)持ち出す必要もない」と強調。総選挙後にEU側と非公式の交渉を行い、正式交渉スタートは大幅に遅らせたい意向とみられる。

 29日のEU首脳会議では、英国がEUの単一市場にとどまることを希望した場合、移民や労働者などの移動の自由の受け入れを求める共同声明を発表。また、正式な離脱の通告を受けるまで、いかなる交渉にも応じない方針を確認した。

 英国内では誰が首相になっても「EUとの交渉は困難を伴う」(キャメロン氏)とみられている。

1331チバQ:2016/07/01(金) 21:16:58
http://www.sankei.com/world/news/160630/wor1606300050-n1.html
2016.7.1 07:09
【英EU離脱】
離脱派のジョンソン前ロンドン市長、出馬断念 英保守党・党首選スタート
 【ロンドン=岡部伸】欧州連合(EU)離脱を選択した国民投票結果を受け、辞意表明したキャメロン英首相の後任を選ぶ与党、保守党の党首選の立候補受け付けが30日正午(日本時間同午後8時)に締め切られ、5人が立候補した。有力候補とされた離脱派のジョンソン前ロンドン市長が締め切り直前に出馬断念を表明し、選挙戦では残留派として出馬したメイ内相の求心力が高まりそうだ。残留派と離脱派の党内対立は根深く、新首相選定は曲折が予想される。

 英BBC(電子版)によると、ジョンソン氏は立候補の締め切り直前に記者会見し、「指導力や団結をもたらしうるとは思えない」と不出馬の理由を述べた。

 選挙戦はジョンソン氏に代わって出馬した離脱派の中核であるゴーブ司法相と、残留派から担がれたメイ氏の一騎打ちとなる公算が大きい。ほかに離脱派のリードソン・エネルギー相、クラブ雇用・年金相、フォックス元国防相も出馬を届け出た。キャメロン首相とEU残留を目指したオズボーン財務相は次期首相最有力とされたが、離脱決定を受けて出馬を固辞した。

 ジョンソン氏は国民的人気が高かったが、離脱運動で党を分裂させた張本人として根強い残留派の反発にあった。一方のメイ氏は内相を2010年から務める実力者だ。残留派に属したものの運動にほとんど加わらず、離脱派からも支持を得られ、選挙戦を有利に進めるとみられる。

 今後は下院議員330人の投票で候補者を2人に絞り込み、その後約15万人の党員による郵便投票で9月9日までに党首を選出する。

 BBCによると、最大野党・労働党ではイーグル元年金相が新たに党首を目指す方針を30日に表明する。二大政党がともに党首選を行うことになり、英政局の混迷は一層深まりそうだ。

1332とはずがたり:2016/07/02(土) 09:12:08

スペイン王国も解体せにゃならんな。

スコットランド行政府首相、残留訴えEU首脳と会談
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20160630/Reuters_newsml_KCN0ZF0WG.html
ロイター 2016年6月30日 10時22分 (2016年6月30日 15時06分 更新)

[ブリュッセル 29日 ロイター] - スコットランド行政府のスタージョン首相は29日、ブリュッセルの欧州連合(EU)本部を訪れ、残留の道を探るためEU首脳陣と相次ぎ会談した。
ただ、EU側の反応はまちまちで、スペインのラホイ暫定首相は、EUとスコットランドの協議に反対した。
EU離脱の是非を問う英国民投票でスコットランドは、多数が残留を支持した。スタージョン氏は「人々の意思に反してスコットランドがEUから離脱することがあってはならない」と述べ、EUとの直接協議を求めた。
スタージョン氏は、欧州議会のシュルツ議長と会談。会談後記者団に対し「EUにとどまることを決意した」と述べた。
ユンケル欧州委員長も同氏と会談。同委員長は記者会見で「スコットランドは、ブリュッセルで意見を聞いてもらう権利を得た」と述べた。スポークスマンによると、同委員長は、スタージョン氏の意見を聞いた上で、この問題は英憲法との関連で扱われなければならない、と同氏に伝えた。
一方、EUのトゥスク大統領はスタージョン氏との面談を断った。
また、スペインのラホイ暫定首相は、バスク地方などに独立の動きが波及することを警戒し、スコットランドとの協議に反対した。首相は「英国が離脱すれば、スコットランドも去る」と語った。

1333とはずがたり:2016/07/02(土) 09:14:01
域内を経済統合してけば長期的には成長率は一致して行く筈だ。何処迄各国の主権を尊重して行くかと云う所なんだけど。

英離脱後のEU、一段の協調必要─独財務相=シュピーゲル
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20160701/Reuters_newsml_KCN0ZH4MM.html
ロイター 2016年7月1日 19時59分 (2016年7月2日 00時06分 更新)

[ベルリン 1日 ロイター] - ドイツのショイブレ財務相は、英国が欧州連合(EU)からの離脱を決定したことを受けて、EUが移民政策などを含め一段と協力関係を深めるべきと考えている。独誌シュピーゲルが1日報じた。
報道によると、財務相は域内の単一市場と資本移動の自由を完全なものにしたい意向。
また、より高い成長率をいかに達成するかについて各国が合意したり、企業の破産法を域内で標準化することに加え、EUと域外の国境をより堅固にすることなどに積極的という。
英国を除く27の加盟国がこれらの政策で一致できない場合は、まず一部の国だけで取り組むべきとしている。ただ、財務相は現時点でこれ以上のユーロ圏統合に向けた措置には反対という。

1334チバQ:2016/07/02(土) 11:33:23
http://www.afpbb.com/articles/-/3092578?cx_part=topstory
オーストリア憲法裁、5月の大統領選を無効と判断 違反行為を認定
2016年07月01日 20:15 発信地:ウィーン/オーストリア
【7月1日 AFP】オーストリアの憲法裁判所は1日、5月の大統領選挙で僅差で敗北した極右政党・自由党(FPOe)からの異議申し立てを支持し、選挙で違反行為があったとして、選挙結果を無効とする判断を下した。

 オーストリア憲法裁判所のゲルハルト・ホルツィンガー(Gerhard Holzinger)裁判長は「5月22日の選挙をめぐる自由党のハインツクリスティアン・シュトラッヘ(Heinz-Christian Strache)党首からの申し立てを…支持する」と述べた。

 大統領選で自由党のノルバート・ホーファー(Norbert Hofer)氏は、4月の第1回投票で首位に立ったものの、5月の決選投票では、緑の党(Greens)が支持する無所属のアレキサンダー・ファン・デア・ベレン(Alexander Van der Bellen)氏に3万863票差で敗れた。

 投票日の開票速報ではホーファー氏が優勢だったが、郵送票約70万票が開票された後、翌日になってファン・デア・ベレン氏の勝利が発表された。

 これに対し自由党は、定められた時刻より前に数万票が開票されたことや、一部の開票作業が権限を持たない人によって行われたなど「大量の違反行為」があったとして、6月8日に訴訟を起こしていた。(c)AFP

1335名無しさん:2016/07/02(土) 16:01:11
今さら聞けないEUのしくみ ーEUの機関と「民主主義の赤字」ー
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tagamiyoshikazu/20160628-00059381/

1336名無しさん:2016/07/02(土) 16:01:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160701-00000568-san-eurp
オーストリア大統領選、決選投票やり直しへ 憲法裁、極右の異議申し立て支持
産経新聞 7月1日(金)20時50分配信

 【ベルリン=宮下日出男】オーストリアで5月下旬に行われた大統領選挙の決選投票をめぐり、同国の憲法裁判所は1日、開票作業に不正があったとして選挙無効を求めた極右の自由党の異議申し立てを支持した上、決選投票を再実施するよう命じた。

 決選投票は5月22日に行われ、リベラル政党「緑の党」の前党首、ファン・デア・ベレン氏が自由党候補のホーファー氏を破って当選。だが差はわずか約3万1000票で、やり直し選挙の結果は予断できない。

 自由党は郵送票の開票所の多くで選管当局者の立ち会い前に作業が開始されたなどとして異議を申し立てていた。開票では当日投票分の作業終了時点でホーファー氏が優勢だったが、郵送票開票でファン・デア・ベレン氏が逆転した。

 大統領選は難民・移民流入対応が主要争点で、二大政党の社会民主党と国民党の両候補がともに第1回投票で敗退。決選投票は欧州連合(EU)に懐疑的で難民受け入れ反対のホーファー氏、親EUで難民に寛容なファン・デア・ベレン氏の間で大激戦となった。

 大統領には軍の最高指揮権があるが、国政の実質的な権限は首相にある。

1337とはずがたり:2016/07/03(日) 03:30:09
こいつの感想にはいつも賛同出来ないし,最終的に民主主義とは何かみたいな凡庸な疑問に落ち着くのも残念なんだけど。

2016年07月01日(金) 川口マーン惠美
EUの盟主ドイツで「イギリス離脱」はどう報じられたか?これって「イジメ」じゃない?
結論が出て、ますます混迷深まる
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49054

イギリス人は、ソレが我慢できなかった

6月23日の国民投票で、イギリスはEU残留か、離脱かについて決めたはずなのに、投票が終わって一週間、その行方は、さらにわからなくなってしまった。

イギリスとEUは、元々それほど相性が良いわけではない。EUの前身はEEC(欧州経済共同体)、そしてEC(欧州共同体)だが、1960年代以来、イギリスは長い間、この共同体に加盟するか否かですったもんだを続けた。

その挙句、イギリスがようやく加盟を申し込めば、ド・ゴール将軍に徹底的に妨害され、その後、ド・ゴール将軍が引退し、イギリスの加盟が決まれば決まったで、イギリス人はその決定が正しかったかどうか、再び深く悩んだのである。

結局、イギリスは、EC加盟のわずか2年後の1975年に、初めての国民投票を行って、もう一度その是非を国民に問うている(結果は67%で加盟を是認)。しかしその後も、イギリスはユーロを導入せずに独自の通貨を使い続けたし、シェンゲン協定にも入らず、好きなように国境検査をしていた。

また、EUへの拠出金は大幅にまけてもらっていたし(1984年のサッチャー首相の「I want my money back」以来、今日まで)、EUで決まったことも、幾つかの分野では必ずしも守らなくても良いという特別待遇まで認められていた。

だから、イギリス人がEUから離脱したいと言い出したときには、ドイツ人もフランス人も、「イギリスの大陸嫌いが、また出てきたか」と思うだけだった。

投票前にドイツで流れていたニュースは、右派の“ポピュリストたち”が反イスラム、反移民で国民を焚きつけ、イギリスを誤った方向に導こうとしているというものばかりだったが、何もポピュリストたちが焚きつけなくても、この国にEU懐疑派が伝統的に存在することは皆が知っていた。

そもそも、反EUであろうが、なかろうが、イギリス人が一番嫌っていたのは、移民でもイスラムでもなく、EUという構造の中で、自国の主権を次第にEUに譲り渡していかなければならないことだった。

EUに加盟している限り、EU憲法に従わなくてはならない。そして、EU憲法は、すでに各国の最高裁の判決を覆す力を持っていた。イギリス人は、それが我慢できなかったのだ。

とはいえ彼らは、まさか自分たちが本当にEUを離脱するとは思っていなかったはずだ。これを契機に、EUの権力の増大を牽制し、EUの構造改革を促し、望むらくは自国の権利や主張を強めたい、というあたりが狙い目ではなかったか。

ヨーロッパの統合は、経済のみで十分だと彼らは思っていた。もちろん、金融大国イギリスが、ちゃんとEUから恩恵を受けていることも知っていた。すっぱり抜けたいと本気で思っていた人は、はたしてどれだけいただろう。

ドイツメディアは「Brexit」をどう報じたか

ところが、24日の朝、目覚めると、EUは大変なことになっていた。イギリス人は、自分たちがEUの傘の外に放り出されてしまったことに気づいた。それも、よく考えてみれば、自分たちの意思で! 

しかも、残留派と離脱派の数はそれほどカツカツではなかった。離脱派が120万票以上多かったのだから、皆、頭の中がかなり混乱したことと思う。

1338とはずがたり:2016/07/03(日) 03:30:31

このあとのドイツでの報道は、たいへん興味深かった。

まず、すぐに書かれたのが、イギリスで突然、「Brexit(「Britain」+「exit」)」の検索が爆発的に増えたということ。今頃、検索しているということは、彼らはEU離脱の意味を理解しないまま投票したにちがいない、という揶揄である。イギリス人をバカにしている。

●“Nach Abstimmung: Briten googeln, was der Brexit bedeutet” SPIEGEL-ONLINE, 24.06.2016

また、若い人の7割は残留に投票したという記事もすぐ出た。にもかかわらず年寄りのノスタルジーが勝ってしまい、その結果、かわいそうな若者たちは、これから死ぬまで哀れなイギリスで生きていかなければならないという趣旨だ。

さらにシュピーゲルの記事「宴の後(二日酔いという言葉で表してある・訳注)?BrexitのあとにはBregretが」というのも、相当示唆的だった。

●“Katerstimmung bei den Briten: Auf #Brexit folgt #Bregret” SPIEGEL-ONLINE, 25.06.2016

「Bregret」というのは、「Britain」+「regret(後悔)」で、実にうまく新語を作るものだと感心してしまうが、これによれば、イギリス人は今、自分たちの愚かさに気づき、深い後悔にさいなまれているという。

さらに第一テレビのオンラインページでは、「イギリスEU離脱決定後の雰囲気?どんな地獄が待っている?」

●“Was zur Holle passiert jetzt?” ARD.de, 25.06.2016

どのニュースも意地悪なニュアンスに満ち溢れ、イギリス人に同情しているようでいながら、しかし、「それ見たことか」と囃し立てるような書き方だ。

「ヨーロッパ」から放り出されて…

EUの政治の動きも注目に値する。

EU議会の議長はマーティン・シュルツというドイツ人で、ゴリゴリの社会主義者であるが、彼がイギリスに向かって、「出て行くなら、いっときも早く出て行け」と言い出した。

その結果、混乱を防ぐため、なるべくスムーズに離脱の手続きを進めようということで、一時は、「火曜日(6月28日)までにEUに離脱の願書を出せ」という声まで上がった。

EU離脱などという、前例もなければ規則も定まらない一大事を進めるとき、本当に混乱を防ぎたいなら、当然、慎重に、ゆっくり進めなければならないはずだ。シュルツ氏を先頭とした一部のEU政治家(主に社民党)の言動は、イギリス人に対するいじめではないか。

ユンカーEU大統領も、28日の議会のスピーチで、出席していた英UKIPの党首ファラージュを、「EUからの離脱に全力を投入していたくせに、何しにここへきた?」と、名指しで激しく攻撃。

メルケル首相は最初、イギリスを急がせてはいけないなどと言って優しいところを見せたが、やはり28日、態度を変え、ドイツの連邦議会で突然、「いいとこ取りは許されない!」などと厳しい言葉を放った。それに対して、議員の間で大きな拍手が起こったのが、ちょっと怖かった。

そうするうちに28日、イギリスはサッカーのヨーロッパ選手権で超小国アイスランドに負け、一週間のうちに、二度も「ヨーロッパ」から放り出されてしまった。

1339とはずがたり:2016/07/03(日) 03:30:52
>>1337-1339
国民投票のやり直しも

もちろん、離脱を唱えていた政治家たちへの攻撃も凄まじい。昨今、あちこちで反EUの狼煙が上がっていたので、EU擁護派は、この際、イギリスの事象をうまく活用し、反EU勢力をコテンパンにやっつけようとしている。

特にドイツの政治家とメディアはEU擁護の最先鋒なので、イギリス人を血祭りにあげて、EUを離れれば、どんな不幸なことになるかを見せつけるつもりだろう。皆が、「イギリスの真似をしては大変!」と肝に銘じれば、願ったり叶ったり。

だから、第2テレビのオンラインページはズバリ、「バイバイ、ブリテン?スコットランドはEU残留希望」

●“Bye bye Britain: Schottland will in der EU bleiben” ZDF.de, 25.06.2016

スコットランドは、EU残留派が多かったので、ここだけ独立させてEUに残そうという話だ。本当にそうなると、大ブリテンは消滅し、イギリスはただのイングランドになってしまう。イギリス人はますます“Bregret”になるだろう。

しかし、そもそも、国民投票の結果が気に入らないからといって、国の一部が独立し、それをEUが両手を広げて歓迎するというのは、正しいことなのか?

いずれにしても、これからEUの勢力図は変わってくる。EUで2番目に大きかったイギリスが抜ければ、さらに力を増すのがドイツであることは間違いなく、他のEU国はそれを嫌う。

一方で、ドイツがこれからも厳しい金融引き締め政策を推し進めようとするなら、今まで味方をしてくれていたイギリスが欠けるので、経済破綻の南欧同盟(?)に押し切られる可能性も出てきた。 

ただ、本当にイギリスがEUから抜けるかどうか、それが今、どうもわからない。散々脅された結果、イギリス人は、もう一度国民投票をやり直したいと希望しているという。

わざわざ国民投票で民意を問うたのだからやり直しは変だが、イギリスで力(生産手段、情報、金融、政治etc.)を握っているエスタブリッシュメントは強硬なEU残留派であるし、エスタブリッシュメントの集合体であるイギリス議会も、もちろんEU派が大多数を占める。

つまり、「変なこと」がいつの間にか「正しいこと」に変わる可能性はじゅうぶんある。

そもそも議会制民主主義を否定し、政治の素人である国民を巻き込んで、直接民主主義(国民投票)など行ったのが大間違いだったのではないか。そのうち、キャメロン首相の断行した国民投票自体が「違法」であったというような話になるかもしれない。



「民主主義とはいったい何だろう」という根源的な疑問が、ここ数年来、常に私の頭に付きまとっている。

著者: 川口マーン惠美
『ヨーロッパから民主主義が消える』
(PHP新書、税込み864円)
押し寄せる難民、繰り返されるテロ、そして甦る国境……。日本人がいま絶対に知らなければならないことは何か? ドイツ在住30年のベストセラー作家による現地レポート!

1340チバQ:2016/07/03(日) 12:08:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160703-00000012-mai-eurp
<英国>残留派メイ氏リード…保守党党首選・5日に予備投票
毎日新聞 7月3日(日)8時30分配信

 【ロンドン矢野純一】最有力候補だった前ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏(52)が立候補を見送った英与党・保守党の党首選は、残留派でキャメロン首相の後継とされるテリーザ・メイ内相(59)が現状では多くの議員の支持を集め、他候補4人を大きくリードしている。

 予備投票は毎週火曜日と木曜日に保守党下院議員330人の無記名投票で行われ、第1回の投票は5日に実施される。最も得票の少なかった候補者を落とし、2候補まで絞り込む。決選投票は党員による郵送投票で、9月9日までに行われる。

 保守党党員向けのウェブサイト「保守党の家」によると、メイ氏(59)が98人の支持を集めトップ。次いで、残留派のスティーブン・クラブ雇用・年金相(43)が21人、離脱派のマイケル・ゴーブ司法相(48)とアンドレア・リードサム・エネルギー相(53)が各20人、離脱派のリアム・フォックス元国防相(54)の7人と続く。

 一部英メディアはジョンソン氏がメイ氏の支持に回ると報じているが、ジョンソン氏の支持議員は、まだ状況を見極めている。英メディアから「ジョンソン氏を裏切った」と指摘されたゴーブ氏は劣勢に立たされている。英紙テレグラフによるとゴーブ氏が1日に行った出馬演説には保守党議員が5人しか参加しなかったという。

 保守党議員の半数が態度を明らかにしておらず、予備投票で候補者が絞り込まれる過程で情勢が変わる可能性もある。

 キャメロン氏が党首に選ばれた2005年の党首選では、キャメロン氏は第1回予備投票では4候補者の中で2位だったが、第2回投票以降トップに立ち、最後の党員投票では68%の得票率で圧勝している。

 英TV「スカイニュース」が6月30日に行った世論調査によると、メイ氏の支持率が47%と圧倒的で、次いでゴーブ氏9%、クラブ氏7%、リードサム氏4%、フォックス氏4%と続く。

1341チバQ:2016/07/03(日) 12:08:48
http://mainichi.jp/articles/20160702/ddm/002/030/125000c
保守党首選 離脱派内紛、報道過熱 メディア王関与説

毎日新聞2016年7月2日 東京朝刊
【ロンドン矢野純一】英国の次期首相を選ぶ与党保守党の党首選で、最有力候補とみられていた前ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏(52)の出馬辞退と、盟友だったマイケル・ゴーブ司法相(48)の出馬表明に英国内ではさまざまな臆測が流れている。英メディアは「大衆紙サンや高級紙タイムズを所有するメディア王ルパート・マードック氏がゴーブ氏を後押しした」などと報じている。

 長年、首相の座を狙っていたジョンソン氏は最有力の次期首相候補とされていた。英メディアによると、ジョンソン氏はキャメロン首相の辞意発表後には党首選の選挙運動責任者にゴーブ氏を任命していた。ジョンソン氏がゴーブ氏の「裏切り」を知ったのは党首候補者締め切り当日の6月30日午前9時1分。ゴーブ氏側が報道機関に電子メールで知らせた出馬声明だった。

 「(候補者締め切りの)数日前にジョンソン氏の能力不足に気づいた」。ゴーブ氏は同日午後、英BBCの取材に答えた。英紙ガーディアンによると、最終的な決断は同日午前1時だった。ゴーブ氏は党首選に向けた陣営を整えるため、選挙アドバイザーに電話をして、陣営への参加を要請したという。

 出馬の決断の背景にはマードック氏の名前も浮上している。ゴーブ氏の妻が28日朝、誤って保守党関係者に送った電子メールが英メディアに流出。同日午前7時41分に送信されたメールには「(保守党)議員はボリスを支援する保証がないうえ、マードックもボリスを嫌っている」とあった。

 一方、離脱派の保守党関係者は「英紙テレグラフへの寄稿が引き金になった」と取材に答えた。

 ジョンソン氏は27日付のテレグラフに「英国に住む欧州連合(EU)市民の権利は完全に守られる」などと寄稿した。ジョンソン氏は国民投票の運動期間中、EUを強く非難し、東欧からの移民の制限を主張していた。寄稿は移動の自由を認める内容とも受け取られ、離脱派を支持した保守党関係者の間では「変節した」との声が上がっていたという。

 ゴーブ氏は1日、出馬表明後初の演説を行い、「ジョンソン氏は首相にはふさわしくない人物で、私が適任だと考えた」と話すにとどまった。EUとの交渉は時間がかかるとして、総選挙は任期満了の2020年まで行わないと明言した。

1342チバQ:2016/07/03(日) 12:09:27
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160702-00000070-jij-eurp
移民流入、根強い不満=EU離脱派最多の東部ボストン―英
時事通信 7月2日(土)15時8分配信

移民流入、根強い不満=EU離脱派最多の東部ボストン―英
国民投票で欧州連合(EU)離脱の割合が最多だった英東部ボストンの繁華街=6月30日
 【ボストン(英東部)時事】英国の欧州連合(EU)離脱を決めた国民投票では、移民労働者の多いイングランド東部で特に離脱支持が高い傾向が見られた。

 東欧などから職を求めて押し寄せた移民が地元社会を大きく変え、福祉を圧迫しているという不満が反EU意識につながっている。住民は「移民はもう十分」「(移民の)数が多過ぎる」と口々に訴えた。

 ◇内外から注目
 全国の行政区別投票動向によると、離脱票の割合が最も高かったのは中部リンカンシャー州ボストン区の75.6%。北海に面した静かな農村地帯だが、投票後は、離脱割合2位(73.6%)の同州サウス・ホランド区と合わせて「英国で最も欧州に懐疑的な地域」として注目され、内外から報道陣が殺到した。

 この地域では農作業などの働き手として外国人労働者を受け入れてきた。2004年に中東欧などの10カ国が一挙にEUに加盟してからは移民が激増。11年の国勢調査によれば、01年からの10年間でボストン区の人口は約16%増の6万4600人になった。うち約11%をポーランドなど新規EU加盟国出身者が占め、その割合は現在さらに高まったとされる。

 同区の中心地ボストンの繁華街。ブランド店やカフェが立ち並ぶ通りで、年金生活者アン・コークラムさん(75)に国民投票について聞くと「移民問題で離脱に入れた」と即答。「移民はもう十分。学校も病院も超満員よ。ここはいい町だったのに、移民たちが台無しにしている」と不満を語り始めた。

 不動産業トビー・グリーンさん(26)も離脱派。「移民より主権の問題」が理由だと話したが、知人の多くは外国人嫌いという。元教師の女性は「町はすごく変わった。家の近所は9割が外国人で、英語が話せない。移民たちはよく働くけれど、もっと英語を学ぶ努力をすべきだ」と述べた。

 ◇ここが好き、残りたい
 一方、繁華街から少し離れた地区では、東欧系のスーパーや飲食店が軒を連ね、聞こえてくる会話も大半が英語ではない。精肉工場勤務のラトビア人女性アナさん(32)は「(離脱で居住権を失うか)心配。ラトビアに戻りたくない。仕事がないから」と不安げだ。

 英国滞在8カ月になるというポーランド人アナ・ノワクさん(33)は片言の英語で「ここの生活が好き。工場での仕事もいい。離脱後に何が起きるか分からないけれど(ボストンに)残りたい」と語った。

 区役所で取材に応じたポール・スキナー区議(保守党)は、ボストンが離脱割合1位となったことについて「驚きではない」と語った。「移民がより良い暮らしを求めて来るのが悪いとは思わない」と理解も示した。しかし「(移民流入で)生活に急激な変化が起き、病院の待ち時間が長くなるなど困ることが多いのも事実」と住民の気持ちを代弁している。

1343チバQ:2016/07/03(日) 16:01:17
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201607/CK2016070302000106.html
英保守党首選 「裏切り」ゴーブ氏に逆風 離脱派レッドソム氏浮上

2016年7月3日 朝刊


 【ロンドン=小嶋麻友美】英国のキャメロン首相の後任を選ぶ与党保守党の党首選で、ジョンソン前ロンドン市長を裏切る形で出馬したゴーブ司法相に逆風が吹いている。欧州連合(EU)離脱派の間では、代わりにレッドソム・エネルギー閣外相が有力候補に浮上し、次期首相選びは波乱含みだ。
 党支持者の政治サイトによると、残留派のメイ内相はすでに同党下院議員約百人の支持を得て独走。ゴーブ氏は二十人程度で、レッドソム氏、クラブ雇用・年金相と横並び。ブックメーカー(賭け屋)の予想でも、ゴーブ氏はメイ氏、レッドソム氏に次ぐ、五人中三位に落ち込む。
 EU離脱運動を率い、次期首相に最も近かった盟友ジョンソン氏を側近として支えるとみられたゴーブ氏は一転、「ジョンソン氏は適格ではない」と断罪。党内では「裏切り者」「反逆者」などの評価一色となった。党の重鎮のクラーク元財務相は英メディアに「党首、首相として優先されるものは仲間の信頼だ」と断じ、ゴーブ氏は党首選から降りるべきだと訴えた。
 一方、離脱派には、EUとの交渉を担う次期首相は国民投票で離脱を訴えた議員であるべきだとの考えが強く、レッドソム氏支持に傾く。英メディアによると、元党首のダンカンスミス前雇用・年金相は一日夜、レッドソム氏のビジネス経験や政治への献身を挙げ「彼女は偉大な首相になる」と支持を表明した。
 レッドソム氏は二日付の英紙デーリー・テレグラフで「EU残留を支えた人物が党を先導するのは大変困難だ」と強調した。
 党首選は、まず下院議員三百三十人の投票で候補者二人にしぼる。初回の投票は五日に行われる。

1344とはずがたり:2016/07/03(日) 22:44:24
離脱前の記事

木村正人
欧州インサイドReport
英国のEU離脱問題、ハッピーエンドは幻か
2016年06月09日(木)18時17分
http://www.newsweekjapan.jp/kimura/2016/06/eu-6.php

 欧州連合(EU)にさらに権限を委譲すべきだと答えた英国人はわずか6%、それに対してEUから権限を取り戻すべきだと回答したのは65%――英国のEU残留・離脱を問う国民投票を約2週間後に控え、こんな衝撃的なアンケート結果が米ピュー研究所から発表された。(6月7日)

 EU加盟国のうち10カ国を選んで行われた調査では、EUに最も好感を抱いているポーランドやハンガリーでさえ、EUへのさらなる権限委譲には各9%、17%しか同意せず、各38%、40%がEUから権限を取り戻すべきだと考えていた。

 EUに幻想を抱く人より幻滅を感じる人が2008年の世界金融危機とその後の欧州債務危機を境に欧州全体で急激に増えている。英国と欧州、いや世界の歴史を変える運命の投票日が近づくにつれ、英国内では悲観論が強まっている。日に日に暗雲が広がっているという印象だ。



自分さえよければいい
 政治家の討論や政策ではなく、有権者の年齢層、社会階級、学歴、住んでいる地域によって残留派と離脱派の母数はすでに決まっているようだ。あとはどちらのサイドからどれだけ多くの人が投票に行くかどうか。国民投票を前に英国社会は柔軟性を失い、完全に思考停止に陥っている。

 ロンドン名物の黒塗りタクシー「ブラックキャブ」の運転手は、配車サービス「ウーバー」の移民ドライバーに客を奪われ、怒りを露わに「離脱」を唱えている。バングラデシュ料理店のオーナーはEUから離脱すれば、祖国から調理人を呼び寄せる枠が確保できると算盤を弾く。

 就労時間が保証されず、雇用主が必要とする時にだけ働く「ゼロ・アワー」という雇用契約で、仕事もないのに念のため自宅で待機させられる低賃金労働者や、失業者の恨み。緊縮財政で社会保障費を削られた人々の怒りが噴き出している。自由貿易と過当競争の憎きシンボルが「移民」であり、誰が英国人なのかを問うナショナリズムと、アイデンティティーによる排外主義に英国は絡め取られている。

 グローバル化とデジタル化、欧州統合は思っていた以上に多くの敗者を生み出していた。労働党のブレア元首相が唱えた市場主義と福祉政策を両立させる「第三の道」を推進したブラウン前首相も、マンデルソン元ビジネス・イノベーション・技能相も「自由貿易と移動の自由が経済成長と雇用を創出する」としてEU残留を訴えている。

 マンデルソン氏に「グローバル化と欧州統合は豊かな者をより豊かに、貧しき者をより貧しくした。どのようにして格差を埋めるつもりか」と質問すると、「自由貿易経済だけを推進すると格差は拡大する。同時に富や所得の再配分のため社会民主主義的な政策が必要だ。それこそ中道左派に求められる挑戦だ」と答えた。

政策が見つからない
 しかし、その政策が見つからないのだ。英国における格差を調べている民間団体「The Equality Trust」によると、1938年には富裕層のトップ10%が所得全体の34.6%を占めていたが、79年には21%まで下がった。それがグローバル化と東西冷戦に終結によって再び30%台にまで膨らんだ。

 2013〜14年、最上層の20%が所得全体の40%を占めた。

 スコットランド出身のブラウン前首相は世界金融危機で協調的な金融緩和と財政出動を唱え、世界経済を救ったとノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン氏から称賛された。スコットランド独立の国民投票では、「スコットランドの未来のために英国に残留すべきだ」と熱弁をふるい、独立に傾きかけた地元世論を押し留めた。…

 しかし英国だけではなく、欧州も悲観の暗雲に覆われ、光が見えなくなっているのが現状だ。

1345チバQ:2016/07/03(日) 23:03:30
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201607/CK2016070302000106.html
英保守党首選 「裏切り」ゴーブ氏に逆風 離脱派レッドソム氏浮上

2016年7月3日 朝刊


 【ロンドン=小嶋麻友美】英国のキャメロン首相の後任を選ぶ与党保守党の党首選で、ジョンソン前ロンドン市長を裏切る形で出馬したゴーブ司法相に逆風が吹いている。欧州連合(EU)離脱派の間では、代わりにレッドソム・エネルギー閣外相が有力候補に浮上し、次期首相選びは波乱含みだ。
 党支持者の政治サイトによると、残留派のメイ内相はすでに同党下院議員約百人の支持を得て独走。ゴーブ氏は二十人程度で、レッドソム氏、クラブ雇用・年金相と横並び。ブックメーカー(賭け屋)の予想でも、ゴーブ氏はメイ氏、レッドソム氏に次ぐ、五人中三位に落ち込む。
 EU離脱運動を率い、次期首相に最も近かった盟友ジョンソン氏を側近として支えるとみられたゴーブ氏は一転、「ジョンソン氏は適格ではない」と断罪。党内では「裏切り者」「反逆者」などの評価一色となった。党の重鎮のクラーク元財務相は英メディアに「党首、首相として優先されるものは仲間の信頼だ」と断じ、ゴーブ氏は党首選から降りるべきだと訴えた。
 一方、離脱派には、EUとの交渉を担う次期首相は国民投票で離脱を訴えた議員であるべきだとの考えが強く、レッドソム氏支持に傾く。英メディアによると、元党首のダンカンスミス前雇用・年金相は一日夜、レッドソム氏のビジネス経験や政治への献身を挙げ「彼女は偉大な首相になる」と支持を表明した。
 レッドソム氏は二日付の英紙デーリー・テレグラフで「EU残留を支えた人物が党を先導するのは大変困難だ」と強調した。
 党首選は、まず下院議員三百三十人の投票で候補者二人にしぼる。初回の投票は五日に行われる。

1346チバQ:2016/07/03(日) 23:04:09
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016070101001499.html
英首相レースで密約提案か 不出馬のジョンソン氏

2016年7月1日 12時08分


 【ロンドン共同】欧州連合(EU)離脱を選択した英国の次期首相を決める与党、保守党の党首選で、最有力とされながら出馬を見送った離脱派リーダーのジョンソン前ロンドン市長がライバルのメイ内相に対し、2020年の次回総選挙前に首相を辞任するなら自身は今回の党首選に出ないとの“密約”を持ち掛けていたと、1日付の英紙タイムズが報じた。
 離脱の是非を巡って6月23日に行われた国民投票直後に、ジョンソン氏の関係者がメイ氏側に提案し、メイ氏側は拒んだという。メイ氏の関係者が同紙に明かした。

1347とはずがたり:2016/07/04(月) 14:07:15
メイ女史だって日和見してた訳なんだけどねぇ。。

EU離脱派ゴブ氏、苦戦 英保守党首選、メイ氏が独走
http://www.asahi.com/articles/ASJ735RRZJ73UHBI00Z.html?iref=com_alist_8_05
ロンドン=渡辺志帆2016年7月4日07時55分

 国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決めた英国で、辞任するキャメロン首相の後任を選ぶ与党・保守党の党首選が本格化している。予備投票をする下院議員の支持者数ではテリーザ・メイ内相(59)が大差でトップを走り、残り4候補が追う展開に。有力視されていたマイケル・ゴブ司法相(48)は立候補の経緯に批判が集まり、支持獲得に苦戦している。

「EU離脱、確実に実現」 英保守党首選でゴブ氏公約
EU離脱の旗振り役が不出馬 英与党党首選に閣僚ら5氏
 「この国は、EU離脱を心から信じる人が率いるべきだ」。3日の英BBCの番組に別々に出演したエネルギー・気候変動省のアンドレア・レッドサム副大臣(53)とゴブ氏はこう述べて、先月23日の国民投票でEU残留を支持したメイ氏を牽制(けんせい)。3日、メイ氏は民放ITVで「問題は10日前ではなく、現在の行動と(離脱を実現する)未来への展望だ」と反論した。

 保守党員向けの情報サイト「コンサバティブ・ホーム」によると3日現在、メイ氏が下院議員103人の支持を得て独走する一方、ゴブ氏は2位ながら23人と苦戦している。

 ゴブ氏は、国民投票で離脱派の運動を率いて次期党首の本命とみられたボリス・ジョンソン前ロンドン市長(52)を支援する構えから一転、自らが立候補。同氏の人気に便乗した後に蹴落としたと党内から批判が噴出し、22人が支持して3位につけるレッドサム氏に支持が流れつつあるという。同氏をスティーブン・クラブ雇用・年金相(43)とリアム・フォックス元国防相(54)が追っている。

 候補を2人に絞り込む下院議員による予備投票は5日に1回目が行われ、最少得票の候補が脱落する。(ロンドン=渡辺志帆)

1348チバQ:2016/07/04(月) 21:30:37
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160705k0000m030043000c.html
<英国>独立党党首、辞任へ 離脱派勝利「役割果たした」
21:06毎日新聞

<英国>独立党党首、辞任へ 離脱派勝利「役割果たした」
辞任を表明した英国独立党のファラージ党首=2016年7月4日、AP
(毎日新聞)
 【ロンドン坂井隆之】英国の国民投票で、欧州連合(EU)からの離脱運動を主導した英国独立党(UKIP)のナイジェル・ファラージ党首(52)は4日、党首を辞任すると発表した。

 記者会見したファラージ氏は、「EUを離脱することが私の政治的目標で、もともと職業的政治家になるつもりはなかった。離脱派勝利で私の役目は果たした」と述べた。同氏は昨年5月の総選挙で落選後、いったん辞任を表明したものの撤回した経緯があるが、今回は再登板を否定した。欧州議会議員の職にはとどまり、「離脱交渉の監視を続ける」という。

 ファラージ氏は1993年のUKIP創設に参画し、2006年から途中中断をはさんで10年近く党首を務めた。EUを徹底的にこき下ろす過激な言動で、移民流入に不満を持つ保守層に支持を広げ、UKIPを支持率で保守・労働の2大政党に次ぐ党に成長させた。一方で、シリア難民の行列の写真を使った国民投票のポスターが「ナチスを連想させる」と非難を浴びるなど、党内外で物議を醸してきた。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1607040054.html
【英EU離脱】EU離脱を主導した英独立党党首が辞任表明 「離脱決定で目標達成」
21:04産経新聞

 【ロンドン=岡部伸】英国の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を主導した英国独立党(UKIP)のナイジェル・ファラージ党首が4日、記者会見を行い、離脱決定を受けて、政治家としての目標を達成したと述べ、独立党の党首を辞任する考えを明らかにした。

 会見でファラージ氏は「私はもともと政治家を職業にしたことも、したいと考えたこともない。政治の世界に身を置いているのは英国をEUから離脱させるためだ」と説明。その上で「(国民投票の結果を受けて)今、独立党の党首を退くことが正しいと思っている」と語った。

 さらに「国民投票の選挙運動中、私は『祖国を後援したい』と訴えてきた。今日からは『私の人生を後援したい』。それを今から始める」と述べた。

 ただ、ファラージ氏は昨年5月の総選挙で落選し、党首を辞任しながら、党幹部会の要請を受けて辞任を撤回した経緯があり、今回も同様ではないかとの見方もある。

 同じく離脱運動を推進したボリス・ジョンソン前ロンドン市長も保守党党首選の立候補を辞退しており、英政界は混迷を深めている。

1349とはずがたり:2016/07/04(月) 22:09:44
職業政治家が厭なら何が職業なのかと調べてみたがトレーダーみたいなことやってた様だ。
で,フランスのユグノーの末裔で妻はドイツ人と欧州統合の申し子みたいな立ち位置じゃあないか(;´Д`)
中道左派的なEUのスタンスがどうしようもなく嫌いと云う事らしい。

ナイジェル・ファラージ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B8

ナイジェル・ファラージ(Nigel Farage [?far???]、1964年4月3日 - )は、イギリスの政治家。イギリス独立党党首、欧州議会議員(4期)。イギリスの欧州連合からの脱退と主権回復を目指す欧州懐疑主義運動のパイオニア的存在である。

来歴[編集]
政治家になるまで[編集]
1964年4月3日にケント近郊のダウン(英語版)で生まれる。ファラージの家系はフランスにおけるカトリック教会の弾圧を逃れイングランドに亡命したユグノーのファラージュ家の末裔である。また妻はドイツ人であり、子供はドイツ語を話すバイリンガルに育てている。このことからも、ファラージは自らの反EUの立場は大陸ヨーロッパへの嫌悪ではなく、あくまでEUという政治機構に対する反発であると主張している。1982年にダリッジ・カレッジを卒業したのち、大学に進学せず、シティ・オブ・ロンドンの商品先物取引市場で主に鉛や亜鉛などの卑金属売買取引に関わり、アメリカのコモディティー・ブローカー会社のドレクセル・バーナム・ランバート(英語版)やフランスのクレディ・リヨネー銀行(英語版)などの金融機関を転々する。

若年期[編集]
ダリッジ・カレッジでの学生時代にジョン・スチュアート・ミルの『自由論』を読み、古典的自由主義思想に感銘し、それ以来マーガレット・サッチャーの熱烈な支持者となり、また保守党の党員であったが、後任のジョン・メージャー政権がヨーロッパ連合をマーストリヒト条約で発足させたことに抗議して1992年に脱党した。その後、1993年に数人と共にイギリス独立党、別名UKIPを創設した。

1350チバQ:2016/07/04(月) 23:00:53
http://www.sankei.com/world/news/160703/wor1607030057-n1.html
2016.7.4 06:30
【英EU離脱】
「鉄の女」の継承者はどちらだ? 英保守党首選は女性の一騎打ちか メイ氏VSレッドソム氏

 【ロンドン=岡部伸】キャメロン英首相の後継者を選ぶ与党・保守党の党首争いで、3日付の英紙ガーディアンは、メイ内相が優位に立つ一方、レッドソム・エネルギー閣外相が支持を広げ、女性同士の一騎打ちとなる可能性が出てきたと報じた。英国の欧州連合(EU)残留に向け活動していたメイ氏に対し、離脱派のレッドソム氏はサッチャー元首相の路線継承を掲げている。

 メイ氏は英国のEU離脱を決めた国民投票について、民意を尊重する姿勢を示している。

 BBCによると、メイ氏にはグレイリング下院院内総務やグリーニング国際開発相らの支持が含まれる。離脱派のリーダー格だったジョンソン前ロンドン市長は100人近い下院議員の支持を得ていたが出馬を断念。同氏が国を分断する運動を展開した反発から、メイ氏に結集する動きが党内に出ているという。

 離脱派で有力候補とみられていたものの伸び悩んでいるのがゴーブ司法相だ。保守党の重鎮がガーディアン紙に語ったところでは、「透明性のある秩序」を求める党員たちは、ジョンソン氏の側近を務めながら直前に反旗を翻して自らが出馬したゴーブ氏の行動に抵抗があるという。

 一方、同紙は、レッドソム氏が、「鉄の女」と言われたサッチャー氏の政治的路線を継承すると訴え、保守党内の根強い「欧州懐疑派」から新たな支持を集めていると伝えた。レッドソム氏は3日、BBCの番組でEUとの離脱交渉を速やかに始めるべきだとの考えを示した。

 1日付の英紙デーリー・メールはメイ氏を「激務に耐え細部に注意を払う能力があり、サッチャー元首相を連想させる」と持ち上げた。メイ氏、レッドソム氏の両陣営ともに、英国民に今も敬愛されるサッチャー氏の人気にあやかりたいところかもしれない。

 ガーディアン紙によると、メイ氏は投票権をもつ下院議員330人のうち、100人以上から支持を得た。ゴーブ氏、レッドソム氏、クラブ雇用・年金相が約20人で続く。ただ大半が支持表明しておらず、ジョンソン氏を支持していた議員票の行方が鍵を握る。

 保守党党首選は5日を皮切りに下院議員の計3回の投票で最下位になった候補を除外して最終的に上位2人を選び、全体の党員による投票で党首を決め、9月9日に発表される。

1351チバQ:2016/07/04(月) 23:01:25
http://www.sankei.com/world/news/160703/wor1607030007-n1.html
2016.7.3 01:16
【英EU離脱】
シティー地盤沈下か 金融機関など移転やリストラ拡大も

 【ロンドン=岡部伸】英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を決め、ロンドンの金融街シティーに拠点を置く金融機関や企業が欧州大陸への移転やリストラを検討する動きが広がってきた。世界屈指の金融センターの地盤沈下と経済への影響が懸念されている。

 一部英メディアは1日、英格安航空(LCC)のイージージェットが本社移転を検討中と報じた。英携帯電話大手ボーダフォンも欧州大陸に本社を移す可能性を示唆する。英金融大手HSBCは、ロンドンの本社従業員のうち最大千人をパリへ移すことを検討。米銀大手JPモルガン・チェースも欧州事業を見直す。

 シティーは金融街としての伝統と緩やかな金融規制を武器に、世界からマネーと人材を集めてきた。EU域内の金融業のシェアは英国が約25%で、2位ドイツの約15%と大差がある。

 だが、離脱で国境を越えた経済活動がどのような形になるかは予断を許さず、企業は浮き足立っている。1加盟国の免許でEU域内の営業が可能になるEUパスポート制度も問題だ。英国で認可を受けた金融機関が制度を利用できなくなる恐れがあり、英国外に欧州統括の法人を移す検討を始めた金融機関もある。

 一方、EU離脱がシティーに有利に働く部分もあるとの指摘もある。欧州債務危機を受けEUは金融規制を強化しているが、離脱後はEUの動きに縛られずにすむという見立てだ。

 ただ、EU側も警戒を強めている。英国は非ユーロ圏だが、ロンドン市場のユーロ取引量は世界最大。欧州中央銀行(ECB)幹部は仏メディアに対し、欧州経済地域(EEA)には残って資本の移動を原則自由に保つ「ノルウェー型」の離脱方法を採らない限り「ロンドンに決済機関は置けない」と牽(けん)制(せい)した。

1352チバQ:2016/07/05(火) 22:42:05
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160706k0000m030076000c.html
<英EU離脱>独でも国民投票議論 新興右派政党が攻勢
20:26毎日新聞

 【ベルリン中西啓介】欧州連合(EU)からの離脱派が勝利した英国の国民投票を受け、ドイツでは反EU色の強い新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が攻勢を強めている。取材に応じた党幹部は来年秋の総選挙に向け「国政での国民投票実施を訴える」と述べ、独国内での国民投票制導入を前面に打ち出す方針を明かした。ドイツでは直接民主主義のあり方を巡って、与野党の思惑が交錯している。

 取材に応じたAfDの全国組織幹部でベルリン支部代表のゲオルク・パスデルスキー氏は、英国国民投票の結果を「欧州の民主主義にとって良い結果だ」と称賛。EU残留の是非や難民問題のような重要課題について「スイスのように国民投票を実施できるようにするのがAfDの政策だ」と主張した。

 だが、ドイツで英国のような国民投票を実施することは容易ではない。第一次大戦後のワイマール共和国時代に国民投票が乱用され、独裁者ヒトラーの台頭を招いたことから、戦後は基本法(憲法)で原則認められていない。国政での国民投票実施には上下両院で3分の2の賛成を経て、基本法を改正する必要がある。

 AfDは昨年秋以降、難民受け入れに寛容なメルケル政権への批判の受け皿として勢力を拡大。次期総選挙では国政に初進出する見通しが強まっている。EUによるギリシャ支援に反対する学者らが設立した経緯から、英国のEU離脱が党に追い風になるとの見方が強い。

 一方で、国民投票を求める声は連立与党内にも広がる。与党会派の一つキリスト教社会同盟(CSU)のゼーホーファー党首は「国民投票実施は選挙公約だ」と述べ、次期総選挙の争点にする考えだ。ゼーホーファー氏は難民問題で、リベラル色の強いメルケル首相とのあつれきが表面化。AfDに与党の保守票が流れることに危機感を募らせる。

 野党の一部も、自由貿易協定の批准などEU関連の議題について、国民投票の実施を要求する。だが、国会で国民投票実施派は少数だ。外交や経済政策の専門家である政治家にも判断が難しい議題を「イエス」か「ノー」かに単純化し、判断を迫る投票に疑問の声も強い。与党社会民主党(SPD)出身のマース司法相は「基本法はEU離脱を問う国民投票を想定していない」とし、議会制民主主義という基本法の原則を尊重する姿勢を示している。

1353チバQ:2016/07/05(火) 23:14:33
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20160705-567-OYT1T50069.html
ジョンソン氏、英党首選でレッドサム氏を支持
16:06読売新聞

 【ロンドン=角谷志保美】英国の次期首相を決める与党・保守党の党首選で、ボリス・ジョンソン前ロンドン市長(52)は4日、欧州連合(EU)離脱派のアンドレア・レッドサム・エネルギー・気候変動相(閣外)(53)支持を表明した。

 レッドサム氏は議会下院で、残留派のテリーザ・メイ内相(59)に次ぐ支持を集めており、ジョンソン氏の表明により、支持をさらに伸ばす可能性がある。

 英PA通信によると、ジョンソン氏は声明で、レッドサム氏について「この国の次の指導者にふさわしい、活力とやる気、決意がある」とした。

 ジョンソン氏は離脱派の中心人物で、次期首相の有力候補と目されたが、共に離脱を求めて運動したマイケル・ゴーブ司法相(48)がジョンソン氏支持を撤回して自ら出馬をしたことで立候補を断念した。

1354とはずがたり:2016/07/06(水) 10:38:17
既に失速してるけど。

英政界にまた衝撃、ボリス・ジョンソンの代わりにこの男??
http://news.goo.ne.jp/article/newsweek/world/newsweek-E172977.html
07月01日 18:06ニューズウィーク日本版

<英EU離脱派のリーダーで次期首相とみられていたボリス・ジョンソン前ロンドン市長が突然、英保守党首選への出馬断念を発表した。党首選でジョンソンを支援してくれるはずだった英司法相マイケル・ゴーブ、これまで自分はリーダーにふさわしくない、ジョンソンこそふさわしいと言ってきたゴーブが、裏切って先に立候補してしまったからだ。それも理由は、ジョンソンには「指導力がない」からだという。イギリスの次の首相になるかもしれない人物だが、ネオコンとも気が合う強硬派らしい。また野心家の妻が後ろで糸を引いている>

ボリス・ジョンソンが立候補しないと語った瞬間

 労働党の運動員だったマイケル・ゴーブが保守党に鞍替えしたのは15歳の時。「フォークランド紛争がきっかけだ」と、ゴーブは語っている。1982年、アルゼンチンの軍事政権が、イギリスが実効支配していたフォークランド諸島に軍隊を派遣した。大英帝国全盛の頃ならあり得なかった屈辱と、イギリス世論は激怒した。「私は衰退が当たり前になったこの国で育った。将来の希望を信じる指導者が、イギリスには何世代もいなかったのには恐れ入る」

 イギリスの歴代首相、とりわけブレア、サッチャー、キャメロンは就任前は外交問題にほとんど関心がなかったが、ゴーブは善か悪かで世界を二分するタカ派だ。

 教育改革と司法改革の実績で知られるゴーブが過去30年近く、一貫して関心を持ち続けたのは外交政策だ。タイム誌のコラムニストとして、30年に及んだ北アイルランド紛争の歴史的和平を「容認できない譲歩」と評し、当時のブレア首相を「ポピュリスト」とけなしたこともある。しかし同じブレアがイラクのサダム・フセインに敵対的な姿勢を示すと、ゴーブは「もうこの感情を抑えられない......トニーが大好きだ!」と態度を一変させた。

ネオコンから英雄扱い

 サウジアラビアやパキスタン、ジンバブエの体制転換を求めたこともある。米政界で一時勢力を持っていたネオコン(新保守主義)の一派からは「英雄」扱いされ、2005年に出版されたネオコンの記念碑的なエッセイ集『ザ・ネオコン・リーダー』では、サッチャーやブレアと共に寄稿していた(イギリス人の寄稿者はこの3人だけ)。そのエッセイでゴーブは、ナチスドイツに奪われないためにフランス海軍の艦艇を沈めた第二次大戦中のチャーチルの決断について書いている。

 政界に入ってからの10年ほどの間にも、イスラム過激派のハマスやヒズボラへの対応でウィリアム・ヘイグ元外相を弱腰と怒りをぶつけている。昨年のイランとの核合意──イランが核開発を縮小する見返りに欧米は経済制裁を解除する──も軟弱な譲歩と見なしていた。2013年にシリアへの軍事介入が議会で否決された時には、口論になった労働党議員を「ナチス野郎」と罵倒している。

1355とはずがたり:2016/07/06(水) 10:38:32
>>1354-1355
 保守党党首選に立候補した今、もしかしたらゴーブは偉大なチャーチルのような首相になれるかもしれない。完璧ではないが、タイミング的には合っている。ゴーブの友人や家族はここ数日、そう説得したのだろう。これまでにゴーブは何度も、自分が首相に適任ではないと公に否定していた。2010年成立の連立政権で教育相に就任し、世論から痛烈な批判を浴びたことで、自信や野望が萎えてしまったようだ。

 国民投票でEU離脱が決まった今、「その時が来た」と周囲に懇願されている可能性もある。EUとの重要な交渉を控え、欧州の連邦主義者に対峙する強い首相が必要なのだ、と。

 唐突に見えるゴーブ周辺の盛り上がりの鍵を握るのは、キャメロンの元顧問でEU「離脱派」のスティーブ・ヒルトンだ。2005年に議員選への立候補を説得したのもヒルトンだった。また財務相のジョージ・オズボーンもゴーブの強硬な外交姿勢に同調している。オズボーンは、国民投票前後には「残留派」として活動していたが、間違いなく「隠れ欧州懐疑派」だ。

暗躍する妻

 しかしゴーブの最大の支援者は、タブロイド紙デイリーメールでコラム二ストを務める妻のサラ・バインだ。ゴーブの周辺では、「むしろサラがファーストレディになりたがっている」とも、囁かれる。サラは最近のコラムで、将来のイギリスとEUとの離脱交渉を「夫婦の共同プロジェクト」と考えていることを明かしている。

 ゴーブが本当に「チャーチル」か、それとも「いんちきチャーチル」か、それはまだわからない。真面目だがトラブルメーカーの教育相――ゴーブに好意的な教職組合の関係者でさえ、思い通りに進まないと怒り出す気性を明かす。「議会で最も礼儀正しい人物」という評判とは食い違う。政策をめぐって対立したデービッド・キャメロン首相からも、プライベートでは「いかれている」と言われたことがある。

 ゴーブはかんしゃく持ちだが、日頃はそれを押し殺している。その気性は、今後のEUとの神経を使う交渉には向いていないかもしれない――チャーチルも同様の気質で、それでもうまくやっていたのは有名な話だが。


アラステア・スローン

1356チバQ:2016/07/06(水) 20:29:12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160706-00000015-reut-eurp

英保守党党首選はメイ内相がトップ、2位レッドソム=1回目投票

ロイター 7月6日(水)7時2分配信



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英保守党党首選はメイ内相がトップ、2位レッドソム=1回目投票


7月5日、英与党・保守党の党首選で、候補者を絞り込むための下院議員による1回目の投票が行われ、メイ内相(写真)が最多の165票を得た。6月撮影(2016年 ロイター/DYLAN MARTINEZ)


[ロンドン 5日 ロイター] - キャメロン英首相の後継を決める英与党・保守党の党首選で、候補者を絞り込むための下院議員による1回目の投票が5日行われ、メイ内相が最多の165票を得た。

2位はレッドソム・エネルギー担当閣外相で66票を獲得し、続いてゴーブ司法相の48票が3位となった。候補者はこの3人に絞り込まれた。

メイ氏とレッドソム氏は女性で、2人が上位2位となったことから、次期首相が女性になる可能性が高まっている。

フォックス元国防相の得票は最も少ない16票で、党首選から脱落。34票を得て4位となったクラブ雇用・年金相も撤退を表明した。両氏はメイ氏の支持に回ると明らかにした。

欧州連合(EU)離脱が決まった先月の英国民投票では、メイ氏は残留を支持、レッドソム氏とゴーブ氏は離脱を支持していた。

保守党の党首選では、最終候補者を2人に絞った後、全国約15万人の党員投票によって新党首を選出する。

1357チバQ:2016/07/06(水) 22:12:11
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160707k0000m030109000c.html
<英保守党首選>離脱派にも支持者…初回投票、メイ氏が首位
21:49毎日新聞

【ロンドン坂井隆之】英国のキャメロン首相辞任に伴う保守党党首選は5日、第1回投票を終え、テリーザ・メイ内相(59)が議員票の半数165票を獲得する圧倒的リードで首位に立った。66票で2位につけたアンドレア・レッドソム・エネルギー閣外相(53)と、48票で3位のマイケル・ゴーブ司法相(48)が7日の第2回投票に臨む。メイ氏が圧倒的票差を付けたことで、焦点はレッドソム、ゴーブ両氏の離脱派同士の2位争いに絞られた。

 7日の投票も保守党下院議員330人によって行われ、上位2人が全党員による決選投票に進む。新党首は9月9日に選出される。

 34票で4位のスティーブン・クラブ雇用・年金相(43)は5日夜、撤退を表明。16票で最下位のリアム・フォックス元国防相(54)は規定により脱落し、いずれもメイ氏の支持に回ると表明した。メイ氏は国民投票で残留を支持しながらも目立った活動をしなかったため、離脱派にも支持を広げている。離脱派のフォックス氏は記者団に「政府をどう機能させるかを知る人物がふさわしい」とメイ氏の経験を評価した。

 一方、当初泡沫(ほうまつ)候補と見られていたレッドソム氏は、ボリス・ジョンソン前ロンドン市長らの支持を受け、離脱派トップの位置を占めた。国民投票で離脱派リーダーの一人だったゴーブ氏は、盟友ジョンソン氏を出し抜いて立候補した「裏切り」批判を払拭(ふっしょく)できていない。ゴーブ氏は5日夜、「この国の首相には、政府の最高レベルで経験を積んだ者がふさわしい」と述べ、大臣経験の無いレッドソム氏をけん制した。

 英メディアによると、党内にもレッドソム氏の経験不足を懸念する声が出ている。保守系の英紙タイムズは6日付社説で「初心者を選ぶ余裕は無い」として、決選投票はメイ、ゴーブ両氏によって争われるべきだとする主張を掲載した。

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1358とはずがたり:2016/07/07(木) 10:31:20
punch line=オチだそうな。

英保守党首選、波乱の幕開け=予想外の展開相次ぐ
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E8%8B%B1%E4%BF%9D%E5%AE%88%E5%85%9A%E9%A6%96%E9%81%B8%E3%80%81%E6%B3%A2%E4%B9%B1%E3%81%AE%E5%B9%95%E9%96%8B%E3%81%91%EF%BC%9D%E4%BA%88%E6%83%B3%E5%A4%96%E3%81%AE%E5%B1%95%E9%96%8B%E7%9B%B8%E6%AC%A1%E3%81%90/ar-AAhPdoU#page=2
時事通信
11 時間前

 【ロンドン時事】キャメロン首相の後任として英国の欧州連合(EU)離脱を指揮する次期首相の最有力候補とみられたジョンソン前ロンドン市長が土壇場で出馬を辞退、逆に、出ないとみられていたゴーブ司法相が突然の立候補。与党・保守党党首選は予想外の展開で波乱の幕開けとなった。

 ジョンソン氏の決断の決定打となったとみられるのが、数時間前のゴーブ氏の立候補表明。ゴーブ氏は、国民投票でジョンソン氏と共に離脱派として運動。党首選でもジョンソン氏を支援するとみられていた。英メディアによれば、ジョンソン氏が首相就任時にゴーブ氏に要職を与える確約を避けたことが「裏切り」の原因ではないかとの観測がある。

 これを受けて、ジョンソン氏の票がゴーブ氏に食われるとの見方から、英メディアでは残留派だったメイ内相有利との論評が目立っていた。

 ジョンソン氏の記者会見では、ロンドン市長時代の自らの業績の列挙などが続き、最後に出馬表明かと思われた。しかし、「ここでお待ちかねのパンチライン(落ち)だ」と前置きし、出馬しないといきなり表明、驚きが広がった。

 寝耳に水の発表にジョンソン氏の支持者の間では失望が広がっている。残留派からも「ばかげたEU離脱運動を率いて勝ったはいいが、その後片付けを他人にやらせて逃げ出すのか」(英俳優ユアン・マクレガー氏のツイッター)といった批判の声が出ている。

1359とはずがたり:2016/07/07(木) 11:25:48


スコットランド、EU残留を決断=行政府首相
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20160629/Reuters_newsml_KCN0ZF0WG.html
ロイター 2016年6月29日 18時47分 (2016年6月29日 23時06分 更新)

[ブリュッセル 29日 ロイター] - ブリュッセルを訪問中の英スコットランド行政府のスタージョン首相は、国民投票では欧州連合(EU)離脱の結果となったが、スコットランドは残留する意向を明らかにした。
欧州議会のシュルツ議長との会談後、同首相は記者団に対し「スコットランドはEU残留を決断した」と述べた。シュルツ議長は「拝聴し理解した」と述べた。

The present study differs from these works in that we provide multiple steady states without the labor-leisure choice and presents indeterminacy properties under negligible, but not zero, externalities. In addition, it shows that the steady state with indeterminacy has a higher growth rate, which is consistent with the following evidence:
before a shock hits, the economy often grows at a higher rate and economists have tried to give explanation on this. Generally speaking, they view these shocks as monetary phenomena; for example, Woodford (1990) explain crowding-in of investment under the existence of bubble, and Kunieda and Shibata (2012) shows that the bubble burst was preceded by high TFP growth, and developes the model with TPF growth under boom with bubble. Contrasting these studies, our model is non-monetary one and these phenomena are explained using equilibrium growth dynamics with a high growth rate and indeterminacy properties obtained in this study.

1360チバQ:2016/07/09(土) 14:45:32
http://www.sankei.com/world/news/160708/wor1607080003-n1.html
2016.7.8 01:17
【英EU離脱】
英次期首相は女性 保守党党首選、メイ氏VSレッドソム氏
 【ロンドン=岡部伸】キャメロン英首相の辞意表明に伴う与党、保守党の党首選は7日、候補者3人を対象に同党下院議員330人による第2回投票を実施。199票を獲得し1位のメイ内相(59)と84票を得て2位のレッドソム・エネルギー閣外相(53)が決選に残った。2候補とも女性となったことで、英国で故サッチャー氏以来の女性首相が誕生する。

 3位のゴーブ司法相(48)は落選となった。

 決選は、8月に一般党員約15万人による郵便投票が行われ、投票結果は9月9日に発表される。次期首相は国民投票で、欧州連合(EU)離脱を選択した英国とEUの関係を交渉することになる。

 メイ氏は、EU残留を訴えていたキャメロン氏の事実上の後継者で、離脱派の主張にも理解を示し、出馬表明後も、国民投票の結果を尊重、やり直しはしない姿勢を表明している。

 一方、離脱派運動で活躍したレッドソム氏は、直前に出馬を断念した離脱派リーダーのジョンソン前ロンドン市長の支持も得て、投票で離脱と選択された以上、「党首は離脱派から」と主張し、残留派が多数の議員による選挙は劣勢となっていた。ただ、離脱派が過半数の一般党員選挙では勝機があるとしている。

1361チバQ:2016/07/09(土) 14:47:30
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160709k0000m030222000c.html
<英保守党>「本命」対「無名」 26年ぶり女性首相に
07月08日 22:20毎日新聞

 【ロンドン坂井隆之】英国の保守党党首選は、欧州連合(EU)残留派のテリーザ・メイ内相(59)と離脱派のアンドレア・レッドソム・エネルギー閣外相(53)の女性2人が全党員による決選投票に進んだ。次期党首は首相としてEU離脱の難交渉を担う。安定度を生かして議員票で圧倒的大差をつけたメイ氏に対し、清新さをアピールしてレッドソム氏が挑む構図で、15万人の党員の判断が注目される。

◆「本命」対「無名」

 「我々は強固で、実績あるリーダーを求めている」。メイ氏は7日、こう強調した。最大の売りは内相を歴代最長の6年務めた政治経験。この間、大規模テロの発生を許さず、移民政策を厳格化し、「強い指導者」像を確立した。キャメロン首相は昨年5月の総選挙前、メイ氏を次期首相候補の一人に挙げた。

 一方のレッドソム氏は2010年に初当選し、日本の副大臣にあたる閣外相に昨年就任したばかり。「数週間前まで、ほとんどの人が知らなかった」(地元メディア)無名の存在だった。躍進のきっかけは、国民投票直前の大規模公開討論会に、離脱派代表として登壇したこと。明快な語り口で、一気に「離脱派の顔」の一人に浮上した。

 もっとも手腕は全くの未知数だ。大手金融機関に長年勤めた経験を売りにするが、複数のメディアが経歴の誇大表示疑惑を報じており、アキレスけんになる可能性もある。

◆草の根の支持期待

 メイ氏は党首選にあたっては「離脱の判断は出ており、実行するのが義務だ」と手続きを進める意向を示すものの、国民投票では残留支持の立場を取っていた。議員票で圧倒的な差をつけられたレッドソム氏は「次期首相は離脱の信念がある者こそふさわしい」と強調し、党員内の「草の根の離脱派」からの支持に期待を寄せる。EUとの離脱交渉についても、メイ氏が交渉方針や体制整備のため年内の交渉開始を否定しているのに対し、レッドソム氏は早期の交渉開始を訴え、差別化を図っている。

■継続か変化か

 EUとの交渉では、メイ氏が「英国企業がEUの単一市場と取引できることは優先事項だ」と現状維持を探るのに対し、レッドソム氏は「世界で最も早く成長する地域と貿易協定を結ぶことを優先する」と述べ、単一市場参加にこだわらない姿勢を示す。経済政策も、メイ氏が「政府支出削減は重要」とキャメロン政権の財政健全化路線継続を示唆するのに対し、レッドソム氏は緊縮策の転換を訴えている。

1362チバQ:2016/07/09(土) 14:52:14
http://www.sankei.com/world/news/160708/wor1607080026-n1.html
2016.7.8 11:54
【欧州激動】
「『南』のパスポートをくれ!」 英離脱で北アイルランドに広がる動揺…再燃する南北統合機運
 英国の欧州連合(EU)離脱決定を受け、英領内の北アイルランドで動揺が広がっている。EUなどとの経済関係が阻害されるとの不安にかられ、国境を接する南側のアイルランドのパスポートを申請する住民が急増。多くの犠牲者を出した北アイルランド紛争の傷痕がまだいえぬ中、「南北統合」を模索する動きが再び活発化する機運も高まってきた。

 「われわれは当然、南北アイルランドの統合を実現させたい。それは党の政治理念だからだ」

 アイルランドとの国境の町、ニューリー。同町選出の英下院議員で、シン・フェイン党所属のブレイディ氏(65)はそう強調した。シン・フェイン党はもともとカトリック過激派アイルランド共和軍(IRA)の政治組織で、南北統合を目指している。ブレイディ氏は国民投票後、統合への人々の関心が「再び高まっている」と指摘し、党勢拡大にも自信を示した。

 背景にあるのは、英国のEU離脱に対する人々の強い不安感だ。

 「南側から通勤している人もいる。国境検査が復活すれば、この街の経済には大打撃だ」。洋服店で働くゲリーさん(45)はそう嘆く。ニューリーから車でものの20分も南下すればアイルランドとの国境を越える。かつては移動が厳しく制限され、和平が進んだ1990年代にようやく制限がなくなったという。アイルランド側の町、ダンドークでも同様の懸念の声が聞かれた。

 国境問題が再燃した理由は、英国がEUから離脱すれば、EU圏のアイルランドとの間で「一定の検査を行わざるを得ない」(ブレイディ氏)と予想されているためだ。ニューリーは不法移民の通過地域として知られ、彼らの移動を食い止めるにも物理的なチェックが不可避とみられている。

 北アイルランド市民はアイルランドの旅券(パスポート)取得が可能だが、国民投票後、領内ではアイルランド旅券の申請者が急増し、ロイター通信によると1日200件程度だった申請件数が4千件に跳ね上がった。英国のEU離脱にともない、EU圏内への移動や就労が制限されかねないとの懸念が背景にある。

 北アイルランド紛争時から英国による統治を望んできたプロテスタント系住民も動揺を隠せない。中心都市、ベルファストに住む男性(50)は「国民投票結果を受けて、子供たちのパスポートをあわてて申請した」と明かした。こうした動きが南北統合の呼び水になるとの見方まで英メディアで浮上している。

 英北部スコットランドでも英国からの独立機運が高まり、「英国解体」が現実味を帯びかねない状況だ。

(ニューリー 黒川信雄)

     


 【用語解説】北アイルランド紛争

 英支配下のアイルランドで1919年、独立を目指すゲリラが闘争を開始。南部は37年に共和国として独立したが、北部ではアイルランドへの併合を求める少数派のカトリック系と英統治存続を望む多数派のプロテスタント系が対立。70年ごろから過激派同士の闘争が激化し、3500人以上が犠牲となった。98年に包括和平合意が成立した。

1363とはずがたり:2016/07/09(土) 22:54:40
国民投票やり直し、正式に否定=EU離脱「最善の結果目指す」―英政府
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160709-00000103-jij-eurp
時事通信 7月9日(土)19時56分配信

 【ロンドンAFP=時事】英政府は9日、英国の欧州連合(EU)離脱を決めた6月23日の国民投票について、やり直しを求める請願を正式に拒否した。

 「(国民投票の)決定は尊重しなければならず、(EU離脱)交渉が英国民にとって可能な最善の結果となるよう、政府は全力を尽くす」と説明している。

 請願は、国民投票に関し「投票率が75%未満で、残留または離脱への支持が60%を下回った場合はやり直す」よう要望。実際の投票率は72%で、離脱への賛成は52%だった。議会サイトを通じた署名は、必要数を大幅に上回る412万人超に達した。

1364とはずがたり:2016/07/09(土) 23:28:18
英ポンド、底見えず=EU離脱決まり一段安
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160709-00000064-jij-eurp
時事通信 7月9日(土)15時23分配信

 【ロンドン時事】英国の欧州連合(EU)離脱決定を受け、通貨ポンド相場の下落に拍車が掛かっている。

 英国民の選択に対して市場が下した評価は「英国売り」。底値は全く見えない状況だ。

 昨年6月には1ポンド=195円付近だったポンドの対円相場は、先月23日の英国民投票が近づくにつれて下げ、離脱決定後には133円台に急落。売りは止まらず、今月6日には約3年7カ月ぶりに128円台を付けた。

 対ドルでは約31年ぶりの安値。離脱派が嫌悪するユーロに対しても低迷が続き、「売られた英国、買われたEU」という皮肉な状況に陥っている。イングランド銀行(中央銀行)が今夏の金融緩和を模索し始めたことも売りを誘っている。

1365とはずがたり:2016/07/10(日) 02:22:38
ロンドンからバンカーたちがやってくる、大陸欧州がオフィス準備
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-07-08/O9ZMTL6KLVR901
Dalia Fahmy、Elco van Groningen、Dara Doyle
2016年7月8日 18:54 JST
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サービス付きオフィス賃貸で世界最大手のリージャスはフランクフルトで拡大を急いでいる。ロンドンから拠点や人を移そうとする金融機関からの問い合わせ急増を見込むからだ。アムステルダムではオフィス需要が既に増え始めている。
  「銀行に一時的なオフィススペースを提供する大きな機会がある」とリージャスのドイツ事業開発責任者、ダニエル・グリム氏が述べた。英国が欧州連合(EU)離脱を決める前から拡大を計画していたが、「今は時間との闘いだ」と話した。
  英EU離脱決定を受けてパリやアムステルダム、ダブリンも銀行をロンドンから引き寄せようと競い合っている。リージャスなど賃貸業者は需要増を見込んで準備。賃貸料も物件価格も上昇すると期待している。
  EU離脱で英国の金融サービス関連では最大で10万人分の雇用が2020年までに失われる恐れがあるとプライスウォーターハウスクーパースは試算。金融機関が決済やデリバティブ(金融派生商品)取引の業務をEU内に移し、この雇用が大陸欧州に移動する場合、100万平方メートルのオフィススペース需要が生じる可能性があるとキャピタル・エコノミクスは見積もった。
  大陸のオフィスの空室率は金融危機以降高止まりしている。サビルズのデータによればアムステルダムで13%、ダブリンで9%。これに対してロンドンの金融街シティーは約4%、香港は2.2%だという。
  フランクフルトの空室率は約9%で120万平方メートルの空きがある。コンサルタント会社ブルビーンゲザによれば、今後3年でさらに45万平方メートル分のオフィスが建設される見込み。
  ジョーンズラングラサール(JLL)のフランクフルトのオフィス賃貸責任者、クリスチャン・ランファー氏は「概算で70万人というロンドンのバンカーの5%でもここにやってくればインパクトは大きい」と話している。

1366チバQ:2016/07/10(日) 19:29:07
http://www.afpbb.com/articles/-/3092485
英EU離脱、タータンやスコッチウイスキーの将来はどうなる?
2016年07月01日 16:54 発信地:セルカーク/英国

【7月1日 AFP】英国の欧州連合(EU)離脱が決まった国民投票から1週間、「ブレグジット(Brexit)」の衝撃は、スコットランド(Scotland)伝統の格子柄の織物タータンやスコッチウイスキーの未来にも暗い影を落としている。

 イングランド(England)と境を接するボーダーズ(Borders)地方にあるセルカーク(Selkirk)は織物産業の町だ。中でも、世界最大のタータン生産元であるロッカロン(Lochcarron)社では、故ダイアナ元妃(Princess Diana)をしのんでデザインされた水色とピンクのパステル調のタータンなど1500種にも上る織柄が製造されている。全て「100%スコットランド製」だ。

 だが今、従業員94人のロッカロン社は金融市場での通貨ポンドの動向を見守りつつ、会社の先行きを懸念している。

 ロッカロン社ではタータンの製造に使う精密機器や原料のほとんどを欧州からの輸入に頼っており、ポンド安が続けばコスト高騰につながる恐れがある。「これが(国民投票結果の)最初の痛手となるだろう」と、製造部門を統括するデービッド・リデル(David Riddell)氏は言う。

 セルカークの織物工場には、多くのスコットランド氏族や企業、団体がオリジナルのタータン柄を発注している。ロッカロン社の顧客には、ヴィ.ヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)やディ.オール(Dior)、ジャン・ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)、ラル.フローレン(Ralph Lauren)といった著名ファッションブランドも多い。同社の売り上げの46%が英国外からだ。

■「スコッチ」への影響は

 エディンバラ(Edinburgh)に本部を置くスコッチウイスキー協会(Scotch Whisky Association)は、国民投票では「残留」派を公然と支持していた。広報のデービッド・ウィリアムソン(David Williamson)氏によると、今は「スコットランド政府ともロンドンの英政府当局とも接触しつつ、(EU本部のある)ブリュッセル(Brussels)でも積極的に活動している」という。「流動的な状況を可能な限り把握するため」だ。

 スコッチウイスキーの未来の鍵を握る問題の一つが「地理的表示保護(PGI)」の行方だ。PGIは特定の地域で生産された食品や飲料について原産地名を保護するEUの規定で、これに基づき現在は、スコットランド以外の場所で生産されたウイスキーに「スコッチ」の名称をつけることはできない。

 スコッチウイスキーは輸出の3分の1がEU市場向け。4万人を雇用するスコットランドのウイスキー産業がEU離脱で失うものは大きい。

 ただ、ウィリアムソン氏は「500年の間、われわれ(スコッチウイスキー産業)は数々の戦争や革命を生き延び、浮き沈みを繰り返してきた」と述べ、ブレグジットの暗雲が晴れれば再び繁栄が続くと静かな自信も示した。(c)AFP/Marie GIFFARD

1367チバQ:2016/07/10(日) 23:10:24
http://www.asahi.com/articles/ASJ7B2GLJJ7BUHBI00C.html
「私には子どもがいる」 英・保守党党首候補発言に波紋
ロンドン=渡辺志帆2016年7月10日18時23分

 「母親であることは、国の未来に本当の利害があるということだ」

 女性2氏による一騎打ちとなった英国の与党・保守党首選で、最終候補の一人、エネルギー担当閣外相のアンドレア・レッドサム氏(53)の発言が波紋を広げている。2男1女の母である同氏に対して、もう一人の最終候補テリーザ・メイ内相(59)夫妻には子どもがいないためだ。

 9日付の英紙タイムズが報じた記事によると、レッドサム氏はインタビューで「(メイ氏には)めいやおいがいるかもしれないが、私には子どもがいる」「子どもがいなくて悲しいでしょう」などと発言。レッドサム氏が、子どもがいる自分の方が、国の将来を左右する首相に適任だと示唆し、これにメイ氏の支持者から批判の声が上がったと報じた。

 レッドサム氏は9日、声明で「記事の取り上げ方に憤慨している。誰もが社会と国の未来に等しく利害があるとはっきりさせたい」と記事の撤回を求めたが、タイムズ紙の記者はインタビューの該当部分の録音などを公開し、「発言をそのまま引用したまでだ」と反論している。

 メイ氏は9日付の英紙テレグラフのインタビューで、夫との間に子どもができなかったことについて「向き合い、乗り越えた」と発言。「(首相の資質として)誰も気にしないと願っている。(子どもがなくても)私は人々に共感し、理解することができる」と述べていた。(ロンドン=渡辺志帆)

1368チバQ:2016/07/11(月) 21:21:50
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1607110038.html
【英EU離脱】保守党党首選、レッドソム氏が撤退 「メイ内相が最善」と表明
20:34産経新聞

 【ロンドン=岡部伸】キャメロン首相の辞任表明に伴う英国の保守党党首選に立候補しているエネルギー閣外相のアンドレア・レッドソム氏(53)は11日記者会見し、英国の欧州連合(EU)からの離脱交渉を担うには「テリーザ・メイ内相(59)が最善だ」と述べ、選挙戦から撤退すると発表した。キャメロン氏の後継候補であるメイ氏が次期首相となる保守党党首になる公算が大きくなった。

 英国が6月に実施した国民投票を受け、離脱交渉を担う次期首相を決める保守党党首選は、メイ氏とレッドソム氏の女性2人による一騎打ちとなっていた。これまでの同党の330人の下院議員による投票では、メイ氏が多くの支持を集め、リードしている。

1369チバQ:2016/07/11(月) 21:59:53
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160711-00000109-mai-eurp
<英国>首相、メイ氏に…保守党首選、レッドソム氏撤退
毎日新聞 7月11日(月)21時43分配信

<英国>首相、メイ氏に…保守党首選、レッドソム氏撤退
英国のテリーザ・メイ内相=2016年7月11日、AP
 【ロンドン矢野純一】英国の次期首相を決める保守党の党首選で、2人の候補のうちエネルギー閣外相のアンドレア・レッドソム氏(53)が11日、撤退すると発表した。この結果、残る一人の候補テリーザ・メイ内相(59)が次期首相となる見通しとなった。保守党内の特別委員会が今後の党首選の進め方を協議する。

 欧州連合(EU)からの離脱を巡る国民投票で、メイ氏は残留派だった。首相に就任すれば、英国の女性首相は故マーガレット・サッチャー氏(在任1979〜90年)以来となる。

 離脱派だったレッドソム氏は11日昼(日本時間同日夜)、声明を読み上げ、「離脱を決めた英国は結束しなければならず、国のためにはすぐにでも、強い指導者が必要だ」として、メイ氏が次期首相に適任だとした。自身の撤退の理由については「(7日に行われた党首選で)私を支持した保守党下院議員は84人で、党内の十分な支持を得られていないため」と説明した。

 党首選の手続きを決める保守党内の1922年委員会は、レッドソム氏の撤退表明後、「委員会で今後の党首選の進め方を正式に協議し、できるだけ早く決定を出す」と発表。党首選に残った候補者は「メイ氏一人しかいない」と話し、メイ氏が党首になる可能性が高いことを示唆した。

 国民投票でEU離脱が決まった先月24日、キャメロン首相が突然、辞任を発表。党首選にはメイ氏ら5候補が名乗りを上げた。今月5日から、保守党下院議員(330人)による選挙が行われ、最も得票の少なかった候補者を順に落としていき、7日にはメイ氏(199票)とレッドソム氏(84票)の2人に絞り込んでいた。

1370とはずがたり:2016/07/11(月) 23:05:48

<英国>首相、メイ氏に…保守党首選、レッドソム氏撤退
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160712k0000m030055000c.html
21:42毎日新聞

 【ロンドン矢野純一】英国の次期首相を決める保守党の党首選で、2人の候補のうちエネルギー閣外相のアンドレア・レッドソム氏(53)が11日、撤退すると発表した。この結果、残る一人の候補テリーザ・メイ内相(59)が次期首相となる見通しとなった。保守党内の特別委員会が今後の党首選の進め方を協議する。

 欧州連合(EU)からの離脱を巡る国民投票で、メイ氏は残留派だった。首相に就任すれば、英国の女性首相は故マーガレット・サッチャー氏(在任1979〜90年)以来となる。

 離脱派だったレッドソム氏は11日昼(日本時間同日夜)、声明を読み上げ、「離脱を決めた英国は結束しなければならず、国のためにはすぐにでも、強い指導者が必要だ」として、メイ氏が次期首相に適任だとした。自身の撤退の理由については「(7日に行われた党首選で)私を支持した保守党下院議員は84人で、党内の十分な支持を得られていないため」と説明した。

 党首選の手続きを決める保守党内の1922年委員会は、レッドソム氏の撤退表明後、「委員会で今後の党首選の進め方を正式に協議し、できるだけ早く決定を出す」と発表。党首選に残った候補者は「メイ氏一人しかいない」と話し、メイ氏が党首になる可能性が高いことを示唆した。

 国民投票でEU離脱が決まった先月24日、キャメロン首相が突然、辞任を発表。党首選にはメイ氏ら5候補が名乗りを上げた。今月5日から、保守党下院議員(330人)による選挙が行われ、最も得票の少なかった候補者を順に落としていき、7日にはメイ氏(199票)とレッドソム氏(84票)の2人に絞り込んでいた。

1371チバQ:2016/07/11(月) 23:36:46
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016071100990&g=int
イーグル氏、新党首へ名乗り=コービン氏に対抗-英労働党



11日、ロンドンで記者会見する英野党・労働党のアンジェラ・イーグル前「影の民間企業相」(AFP=時事)
 【ロンドン時事】英最大野党・労働党のアンジェラ・イーグル前「影の民間企業相」は11日、コービン党首に辞任を迫っている下院議員団の統一候補として党首選に臨む考えを正式に発表した。コービン氏は党首選が行われれば出馬すると述べており、両者の事実上の一騎打ちとなる公算が大きくなった。
 イーグル氏は会見で、コービン氏と反コービン氏派で分裂状態の労働党について「暗い時代」に直面していると指摘。「コービン氏では党に必要な指導力を提供できない。私にはできる」とし、党と国を団結させるため全力を尽くすと表明した。(2016/07/11-22:16)

1372チバQ:2016/07/12(火) 12:40:37
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1607110042.html
【英EU離脱】英次期首相に就くメイ氏 党内融和とEU交渉が喫緊課題
07月11日 23:49産経新聞

 【ロンドン=岡部伸】英国の次期首相となる保守党の新党首にテリーザ・メイ氏が就く見通しとなった。メイ氏と争ったエネルギー閣外相のアンドレア・レッドソム氏(53)が突然、選挙戦から撤退したのは、欧州連合(EU)離脱決定を受けて、党内融和とEU交渉を最優先させようとの狙いが指摘される。

 キャメロン首相の後継選びが長期化し不安定な政治状況が続けば、混乱が深まり、世界経済にも悪影響を与えかねないからだ。

 レッドソム氏は、「EU離脱の作業を始めるのに緊急に強力なリーダーシップが必要だ。9週間かけて決めるのは遅すぎる」と述べ、候補辞退の理由に離脱交渉の迅速化を挙げた。

 また「英国の国益のため、いち早く強力で多くの人から支持された新首相を選ばなければいけない。メイ氏なら大変な成功を収めると思う」とも指摘。EU残留派だったが内相としての実績があるメイ氏を支持するとし、党内を2分する対立を解消して「一致団結」する必要性を訴えた。

 すでに党首選から撤退したゴーブ司法相は「メイ氏を支持する」と表明。ジョンソン前ロンドン市長も「メイ氏なら疑いなく英国を率いるだろう」と述べるなど、メイ氏には離脱派の支持も集まりつつある。

 また英メディアは、レッドソム氏が、子供がいないメイ氏と比べ「母親である自分の方が首相に適任」と一部英紙に発言したことに批判が高まったことも撤退の要因の一つと伝えた。

1373チバQ:2016/07/13(水) 21:02:35
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASJ7D21XKJ7DUHBI007.html
メイ英次期首相は氷の女王? 「鉄の女」とは好対照
10:56朝日新聞

■英国史上2人目の女性首相となるテリーザ・メイさん(59)

 声は低く、慎重できまじめ。派閥を作らず、クールな態度から、英メディアで「氷の女王(アイスクイーン)」と呼ばれる。

 キャメロン政権で内相として、移民やテロ対策を6年間担った。違法移民に「帰国せよ。さもなくば逮捕だ」と自主帰国を促す宣伝車両を全国に走らせたことも。剛腕ぶりは「鉄の女」と呼ばれた故サッチャー元首相と比べられた。

 だが敵を生んでもひるまなかったサッチャー氏とは対照的に、その手法は調整型だ。かつては最低賃金制度に反対したが、今は労働者の権利保障を掲げる。テロ容疑者らの送還が困難だとして欧州人権条約からの脱退を主張していたが、党内融和を優先して撤回した。そして国民投票では、欧州連合(EU)の移民政策を批判しながら、首相に従って残留支持についた。

1374チバQ:2016/07/14(木) 07:43:29
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160714X667.html
メイ新首相が就任=EU離脱に向け始動―英
01:52時事通信

 【ロンドン時事】英保守党党首選で当選したテリーザ・メイ内相(59)は13日、新首相に就任した。英国で女性首相が誕生するのは故マーガレット・サッチャー氏(在任1979〜90年)以来2人目。6月の国民投票で決まった欧州連合(EU)からの離脱に向け始動する。

 2010年の総選挙以来、6年にわたり首相の座にあったキャメロン氏はこの日、下院で最後の党首討論に出席。首相官邸前で家族を伴って離任声明を出し、「わが国はより強くなった」と強調した。この後、バッキンガム宮殿を訪れ、エリザベス女王に辞任を申し出、メイ氏を後任に推挙。続いてメイ氏が宮殿に赴き、女王が首相就任を要請した。メイ氏がこれを受諾し、そのままダウニング街の首相官邸に入る。

 メイ氏は直ちに組閣に入り、財務相や外相など主要閣僚は13日中にも明らかになる見通し。

1375とはずがたり:2016/07/14(木) 21:37:08
英とEU、早くも駆け引き=就任直後のメイ首相に圧力
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160714-00000071-jij-eurp
時事通信 7月14日(木)14時36分配信

 【ロンドン時事】英国で13日にメイ新首相が就任し、国民投票で決まった欧州連合(EU)離脱に向け動きだす中、早期の交渉開始を求めるEU側と、準備を理由にできるだけ時間を稼ぎたい英側の駆け引きが、早くも始まっている。

 EU基本条約(リスボン条約)に基づき、原則2年間の離脱交渉を開始するには、英首相がEU側に離脱を正式に通告する必要がある。残留を政府方針として国民投票に臨んだキャメロン氏は、事前に「離脱なら直ちに通告する」と約束していたが、実際に離脱が決まると即座に辞意を表明。通告を含めて交渉を後任首相に丸投げした。政権は離脱のケースを想定せず、まったく準備していなかったとみられる。

 英側としては、できるだけ正式な交渉開始を遅らせたい考えだ。メイ氏も就任前、交渉戦略を定める必要があるため「年末までは(通告を)行わない」と強調していた。

 新首相を決める与党・保守党の党首選は当初、9月に決着する予定だったが、対立候補が相次いで撤退しメイ首相の早期就任が実現。EU側では再び早期交渉開始への期待が高まった。

 EUのユンケル欧州委員長は首相就任を受け、メイ氏宛ての書簡をツイッターで公表。就任を祝福する言葉と共に「英国とEUは早々に話し合う必要がある」との文言で、早速プレッシャーをかけた。

1376チバQ:2016/07/14(木) 21:52:37
http://www.sankei.com/world/news/160714/wor1607140050-n1.html
2016.7.14 20:43
【英EU離脱】
メイ新首相、外相にジョンソン前市長 EU担当相にデービス議員 多難の離脱交渉に挙党態勢で
英国メイ新内閣の顔ぶれ
英国メイ新内閣の顔ぶれ

 【ロンドン=岡部伸】英与党・保守党のテリーザ・メイ新党首(59)が13日、首相に就任した。英国で女性宰相が誕生するのは故マーガレット・サッチャー氏以来2人目。メイ首相は直ちに組閣に着手し、離脱派の旗頭だったボリス・ジョンソン前ロンドン市長(52)を外相に、同じく離脱派の大物、デービッド・デービス下院議員(67)を新設のEU離脱担当相にそれぞれ任命。最重要課題となる欧州連合(EU)との離脱交渉に挙党態勢で臨む方針を示した。

 メイ氏は同日夕、バッキンガム宮殿でエリザベス女王から首相就任を要請され、受諾した。その後、首相官邸前で就任演説を行い、「国際社会で大胆かつ新しい、積極的な役割を果たそう」と述べ、EU離脱後も孤立しない考えを示した。また、「一握りの特権階級のための英国ではなく、万人を利するような英国をつくろう」と、格差社会の是正を唱えた。

 EU離脱に反発してスコットランドや北アイルランドなどで始まった分離独立の動きに対しては、英国は「大切な絆」でつながる一つの国と強調、挙国一致の結束を呼び掛けた。

 注目された閣僚人事で、EU離脱担当相にデービス氏、外相にジョンソン氏を起用したのは、党内で実力のあるEU懐疑派の人物を要職に配置することで、二分された党の再結束を図り、多難が予想されるEU離脱交渉を乗り切る狙いがある。

 デービス氏は保守党の党員向けウェブサイトに「EU離脱通告まで時間をかけるべきだ」と寄稿しており、離脱通知を急がず来年以降に通知するとのメイ氏の意向を踏まえ、離脱後の戦略を固めつつ交渉準備を本格化させ、慎重に離脱手続きを進めるとみられる。

 英首相官邸によると、メイ氏は13日夜、ドイツのメルケル首相、フランスのオランド大統領と相次いで電話会談し、EUからの離脱という英国民の意思の履行を確約するとともに、離脱交渉の準備には時間がかかると述べ、理解を求めた。

 オランド氏は「離脱交渉を可能な限り早く進めるべきだ」と要請。一方、DPA通信によるとメルケル氏はメイ氏に対し、ドイツに招待する意向を伝えた。

 財務相にはメイ氏を支持した残留派で外相だったフィリップ・ハモンド氏(60)、テロ対策や移民問題を担当する内相には女性でエネルギー・気候変動相を務めた、残留派のアンバー・ラッド氏(52)を選任した。

 メイ氏は女性を積極登用する方針で、エネルギー担当閣外相でメイ氏と党首選を争ったアンドレア・レッドソム氏(53)の起用も検討されている。財務相を務め、親中国派とされたジョージ・オズボーン氏(45)、司法相だったマイケル・ゴーブ氏(48)は閣外に去った。

1377チバQ:2016/07/14(木) 21:53:29
http://www.sankei.com/world/news/160713/wor1607130069-n1.html
2016.7.13 21:56
【英EU離脱】
メイ英次期首相、サッチャー氏彷彿「強い女性」 警察改革で陣頭指揮 ヒョウ柄の靴などファッションも注目

 「牧師の娘、軍人の孫として育ち、物心ついたときから社会に奉仕したいと思っていた」。英保守党の党首選に出馬する際、テリーザ・メイ氏(59)はこう語っていた。26年ぶりの女性首相に就任、欧州連合(EU)からの英国離脱という途方もない大仕事に挑む。

 華やかさを追わず、「目の前の仕事を片付けていく」タイプだと自らを評する。政治経験も豊富な実務派で、「強い女性」のイメージが女性首相だった故マーガレット・サッチャー氏と重なる。

 2010年のキャメロン政権発足時から6年にわたり内相を務めてきた。第二次大戦後では最長だ。

 在任中には過去半世紀で最大規模となる警察改革を指揮し、犯罪率の低下を実現。武装組織との関わりが指摘され、イスラム過激派とされたヨルダン人聖職者を強制送還した。

 移民問題やテロ対策で出入国管理を厳格にしたが、流入する移民を年間10万人以下に抑制できず、批判も浴びた。12年まで女性・機会均等担当相も兼務した。

 1956年10月、南部イースト・サセックス州イーストボーンで英国国教会の牧師の家庭に生まれた。オックスフォード大で地理学を学び、卒業後は英国の中央銀行などで勤務する一方、ロンドンで区議会議員を務めたことが転機となり、97年に下院議員に初当選。2002年には保守党初の女性幹事長に就任した。

「無人島に行くなら(ファッション誌の)VOGUEを持っていきたい」と語る。英政界きってのファッションリーダーで、ヒョウ柄の靴やカラフルな洋服も注目を集める。趣味は料理と山歩き。学生時代に出会った夫と2人暮らし。(ロンドン 岡部伸)

1378チバQ:2016/07/14(木) 21:57:26
http://www.sankei.com/world/news/160714/wor1607140051-n1.html
2016.7.14 20:52

イギリス前首相の飼い猫は「留任」 新内閣でネズミ捕り“公務”を続行

 【ロンドン=岡部伸】BBC放送によると、英首相官邸でキャメロン前首相が飼っていた猫の「ラリー」がキャメロン氏の退陣後も官邸にとどまり、メイ新首相の下でネズミ捕りの職務を続ける。

 2011年、ネズミ捕りの技術を見込まれ、キャメロン氏に「採用」されたラリーは茶色と白の雄猫。「官邸ネズミ捕獲長」の役職を与えられた。官邸報道官は「ラリーは公務員であり、キャメロン氏に帰属しない。首相交代後も官邸に残る」と語った。

 首相として最後の下院質疑となった13日、キャメロン氏はラリーについて、「私が愛していないとの噂は誤り。証拠がある」と自身の膝にラリーを乗せた写真を掲げながら述べ、笑いを誘った。

1379チバQ:2016/07/14(木) 22:31:21
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASJ7G0DJLJ7FUHBI02Y.html
離脱派のジョンソン氏、外相に 英メイ新首相が閣僚発表
09:57朝日新聞

 英国の与党・保守党のテリーザ・メイ党首(59)が13日午後(日本時間14日未明)、第76代首相に就任し、主要閣僚を発表した。6月の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決めた同国の政治経済を安定させ、難航が必至のEUとの離脱交渉を進める重責を担う。

 メイ氏は13日夕方、バッキンガム宮殿でエリザベス女王から首相に任命された後、首相官邸前で最初の演説を行った。演説では貧困層や有色人種、女性など英社会で不公正に直面している人々の例を列挙し、さらに幅広い一般国民にも向けて「一部の特権階級ではなく、あなたたちのための政府を率いる」と宣言。「国民投票の後、私たちは大きな変化に直面しているが、私たちはこの試練に打ち勝つ。ともによりよい英国を築こう」と国民に語りかけた。国民投票で、不公正に苦しむ人々の政府批判が離脱派勝利につながったと強く意識した内容だった。

 メイ氏はただちに組閣に着手し、主要閣僚を発表した。国防相など閣僚経験が豊富なハモンド外相を「政権ナンバー2」の財務相に起用。離脱キャンペーンを率いて次期党首と有力視されながら党首選に出馬しなかったジョンソン前ロンドン市長を外相に大抜擢(ばってき)した。離脱派の中核のジョンソン氏を入閣させた背景には、同氏の政権批判を封じると同時に党内の離脱派を鎮める狙いがありそうだ。

 またEU離脱担当相と国際貿易担当相のポストを新設し、それぞれ離脱派のデービス元欧州担当相とフォックス元国防相を任命した。ファロン国防相は留任した。メイ氏は15日にかけて100人規模の組閣人事を発表する。女性閣僚の増加も予想されている。(ロンドン=渡辺志帆)

1380とはずがたり:2016/07/15(金) 10:34:09

仏ニースで歩道にトラック突入、70人超死亡 テロ事案として捜査
http://www.afpbb.com/articles/-/3094016
2016年07月15日 07:24 発信地:ニース/フランス

【7月15日 AFP】(更新、写真追加)フランス南部ニース(Nice)で14日、革命記念日(Bastille Day)の花火見物に訪れていた人々の列にトラックが突っ込み、検察当局によると少なくとも70人が死亡した。検察はテロ対策捜査官が捜査に当たることを明らかにした。

 フランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領はこの日、昨年11月のパリ(Paris)同時襲撃事件を受け同国で続いている非常事態宣言を、今月26日をもって解除する方針を明らかにしたばかりだった。事件を受けて大統領はプライベートで訪れていた南部アビニョン(F Avignon)から急きょパリに戻った。

 現場では銃撃の音を聞いたという目撃者証言があるが、当局は確認していない。

 ニース市のクリスチャン・エストロジ(Christian Estrosi)市長はツイッター(Twitter)で「トラックの運転手が数十人を殺害したとみられる。当面自宅にとどまるように」と呼び掛けた。

 現場のAFP記者によると、同日はフランス革命記念日で、花火が打ち上げられていた。終了後、人々が帰路に着く中、有名な海沿いの遊歩道プロムナードデザングレ(Promenade des Anglais)に白いトラックが高速で突っ込んだという。(c)AFP

1381とはずがたり:2016/07/15(金) 13:45:02
トラック突入テロ、80人死亡=革命記念日、花火客に乱射も―仏ニース
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-160715X868.html
12:46時事通信

 【パリ時事】フランス南部のリゾート地・ニースで14日午後10時半(日本時間15日午前5時半)ごろ、フランス革命記念日を祝う花火を見物していた人の列にトラックが突っ込んだ。ほぼ同時にトラックを運転した容疑者は見物客に向かって銃を乱射した。カズヌーブ内相は15日、事件による死者が80人に上り、18人が重体だと述べた。負傷者も100人以上に達した。

 バルス首相は15日、ツイッターで「ニースはテロに襲われた」としてテロと断定。オランド大統領もテレビ演説で「(実行犯は)トラックを用いて意図的に数十人を殺害した」と非難した。検察当局はテロ事件として捜査に着手した。

 またニース在住でチュニジア系の男(31)の身分証がトラック内から見つかった。単独犯行だったとみられる。男はフランスとチュニジアの二重国籍保持者だったという。

 米CNNテレビによると、容疑者はトラックから降りて見物客に銃を乱射。トラックは約2キロにわたって人々をひき倒した。犠牲者には複数の子供も含まれた。その後警察との間で銃撃戦があったとされ、運転手は射殺された。車内から銃と手りゅう弾が発見され、実行犯は武装していたもようだ。

 トラック突入を受け、花火見物客は現場から逃げ出すなどパニックになった。現場はプロムナード・デ・ザングレ(英国人の散歩道)と呼ばれる地中海沿いの通り。マルセイユの日本総領事館によると、日本人が事件に巻き込まれたとの情報はない。

 オランド大統領は事件を受け、訪問先の仏南東部アビニョンから直ちにパリへ戻り、対策の陣頭指揮を執った。パリでは昨年11月、過激派組織「イスラム国」(IS)に関わる容疑者による同時テロ事件が発生した。大統領は演説で、シリアなどのIS拠点に対する攻撃を強化する方針を表明した。

 大統領は14日、同時テロ以降継続してきた非常事態について、期限である26日に解除する意向をいったん示したが、これを撤回し、非常事態を3カ月延長する考えを明らかにした。

 革命記念日に当たる14日は、パリ中心部のシャンゼリゼ通りで恒例の軍事パレードが行われるなど国内が祝賀一色になった。当局は容疑者が革命記念日を選び、テロを起こした動機や背後関係について徹底した捜査を行う方針だ。

1382チバQ:2016/07/15(金) 19:43:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160715-00000007-jij-eurp&pos=1

英外相就任めぐり波紋=「冗談であってほしかった」

時事通信 7月15日(金)5時50分配信



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 【ロンドン時事】英国の欧州連合(EU)離脱を決めた国民投票で離脱派を主導したジョンソン前ロンドン市長が英外相に就任したことをめぐり、欧州で波紋が広がっている。

 ジョンソン氏は14日、EU離脱は「(英国が)欧州の一員でなくなることを意味しない」と述べ、英国は引き続きEU各国との協力が必要だと訴えた。

 フランスのエロー外相は同日の地元ラジオで、ジョンソン氏の外相就任は「国民投票後の英政治の危機だ」と指摘。スムーズな英国のEU離脱を実現させるには「明晰(めいせき)で、信頼できる交渉相手が必要だ」と語り、数々の失言・暴言で知られるジョンソン氏では力不足だと暗に切り捨てた。

 これに対しジョンソン氏は記者団に「仏英協力の強化に向けて一緒に働くことを楽しみにしているというすてきな書簡が仏外相から届いた」と切り出し、発言を意に介さない姿勢を強調した。

 ただ、拒否反応はこれだけではない。スウェーデンのビルト元首相はツイッターで「冗談であってほしかったが、そうではないようだ」と、ジョンソン氏起用の真意をいぶかった。

1383チバQ:2016/07/15(金) 20:29:05
http://www.sankei.com/world/news/160715/wor1607150018-n1.html
2016.7.15 08:44更新

【仏トラックテロ】
死者は80人に 非常事態宣言を3カ月延長へ
  【ベルリン=宮下日出男】フランス南部ニースで、14日深夜(日本時間15日朝)、大型トラックが革命記念日の休日を楽しむ群衆に突っ込み、リゾート客らを次々とはね飛ばした。運転していた人物はその場で警官隊に射殺されたが、現地メディアによると、これまでに80人が死亡、多数が負傷する惨事となった。オランド仏大統領は事件が「テロ」との認識を示し、解除予定だった非常事態宣言を3カ月延長する方針を表明した。

 オランド仏大統領は、滞在先の南部アビニョンから内務省での対策会議のため急遽(きゅうきょ)パリに戻った。15日未明の国民向け演説で、「ニースがテロの舞台となった」と述べ、国民に結束を呼びかけた。

 岸田文雄外相は、この事件に邦人が巻き込まれた可能性について、「現時点では邦人の被害は確認されていない」と語った。

 事件はニース中心部の海岸に近い「プロムナード・デ・ザングレ(英国人の遊歩道)」と呼ばれる観光地で起きた。トラックは猛スピードで群衆に突進し、約2キロにわたり速度を上げて暴走した。

 当時、現場付近では革命記念日の花火大会が開かれ、数千人が集まっていた。現場は悲鳴を上げて逃げ惑う人々で大混乱となった。負傷者は100人程度と伝えられる。

 トラックには、銃器や手榴弾(しゅりゅうだん)が積まれていたと伝えられる。また、運転していた人物が、暴走しながら群衆に発砲したとの目撃情報もある。

 犯人像について、外電はトラックの車内からフランスとチュニジアの二重国籍の男の身分証明が見つかったと報じた。

 地元当局者は「重大な犯罪行為」と仏メディアに指摘。居住者らには外出を控えるよう呼びかけた。

 フランスでは昨年11月13日、パリ市内のコンサート会場などで、一般市民が無差別に狙われる同時多発テロが発生し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出していた。

 仏政府は高度警戒のための非常事態宣言を同時テロから延長してきたが、オランド大統領が14日、現在の期限となる26日で解除する方針を示したばかりだった。

1384チバQ:2016/07/16(土) 00:00:05
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160715k0000m030111000c.html
<英国>議論好き、おしゃれ好き…新首相に就任したメイ氏
07月14日 21:54毎日新聞

<英国>議論好き、おしゃれ好き…新首相に就任したメイ氏
テリーザ・メイ氏=AP
(毎日新聞)
 ◇テリーザ・メイ氏(59)

 学生時代から首相になると公言。メイ氏の友人は英BBCに「(マーガレット)サッチャーが英国初の女性首相に就任した時(1979年)、メイ氏は『初の女性首相になれなかった』と悔しがっていた」と語った。

 2010年から6年間、主要閣僚の内相を務めた。同僚議員は「冷静で信頼がおける」と評す。一方、地元メディアの記者は「議論を好み、相手の意見を受け入れる柔軟さも見せるが、派閥は作らない」と話す。

 保守党内では中道派。同性婚を認める一方、内相として不法移民に厳しい姿勢で臨み、テロ対策では反対を押し切り、教育現場に過激思想の兆候が見られる生徒を通報するシステムを導入した。

 英国国教会の牧師の一人娘。ロンドン近郊で育ち、学生時代は週末に近所のパン屋でアルバイトをした。名門オックスフォード大で地理を学んだ後、イングランド銀行に6年間勤務。ロンドン区議を経て97年に下院議員に3度目の挑戦で初当選した。

 趣味は料理で、100冊以上のレシピ本を活用している。「無人島に持って行くぜいたく品」を聞かれ、ファッション雑誌「VOGUE」と答えるほど、おしゃれ好きとしても知られる。大衆紙は頻繁にメイ氏が履くハイヒールをアップで掲載している。

 夫は同大弁論部代表だったフィリップ・メイ氏。25歳の時に両親を交通事故で失ったときのことを振り返り「夫が大きな支えだった」と話す。おしどり夫婦として知られ、新首相就任が決まった11日に議会前で演説した際、報道陣の前で夫から祝福のキスを受けた。子供はいない。【ロンドン矢野純一】

1385とはずがたり:2016/07/18(月) 08:20:51

来年にも独立住民投票=英とEU「両方残留」も?―スコットランド首相
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/176/559d53a0765374b84b222e1f5af260da.html
(時事通信) 07月17日 23:22

 【ロンドン時事】英国北部スコットランド自治政府のスタージョン首相は17日、BBC放送とのインタビューで、英国の欧州連合(EU)離脱を受けたスコットランド独立を問う住民投票について、早ければ来年にも踏み切る姿勢を示した。実施されれば2014年に続き2度目となる。

 インタビューでは、スコットランドの地位が保護されない状態で英政府がEU離脱手続きを開始した場合の対応を問われた。スタージョン氏は、住民投票について「私が考慮しなければならない選択肢だ」と断言。実施時期については「来年前半に行うのがスコットランドの最善の利益という結論に達したらそうする」と述べた。

 一方、スコットランドが英国とEUの両方に残る可能性も「現段階では排除すべきとは思わない」と語り、独立だけにこだわらない考えも表明した。ただ、両方に残留するためにはどうするのか、具体策は明らかにしなかった。

1386名無しさん:2016/07/18(月) 17:11:32
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160718-00000016-asahi-int
ヒトラーさんの悲しい半生 ドイツで「最も難儀な名前」
朝日新聞デジタル 7月18日(月)10時58分配信

 戦後のドイツでは、ナチスの独裁者アドルフ・ヒトラー(1889〜1945)と同じ「ヒトラー」姓を持つ多くの人が名前を変えた。「アドルフ」というファーストネームは忌避されてきたという。戦後70年余りを経た今も独国民の心に残る爪痕が見える。

 ドイツで「最も難儀な名前を持つ」と言われる男性が、独東端の町ゲルリッツにいる。ロマーノ・ヒトラーさん(65)。自宅を訪ねると、表札は偽名だった。「いたずらを避けるため」という。居間の壁には、ヒトラー総統とメルケル首相の肖像写真が並ぶ。国際テロ組織アルカイダの指導者だったオサマ・ビンラディン、旧東独のホーネッカー元国家評議会議長の写真も。「偉大な人物」の肖像集めが趣味だという。

 本名なのか? 半信半疑でいる記者に、ロマーノさんはドイツ国民が持つ身分証を見せてくれた。確かに「ヒトラー」とある。町の担当課に後で問い合わせると、ヒトラー姓で住民登録していることも確認できた。どうやら本物だ。

 「学校を中退。ろくな職に就けず、結婚もしなかった。この名前のせいです」

 ロマーノさんの説明によると、東独で生まれ、6歳の時に両親とオーストリアに逃亡。ブラチスラバ(現スロバキアの首都)の孤児院に預けられた。18歳までポーランド人の里親に育てられたが、元々持っていた旅券は「なくした」。各地を転々とし、今は生活保護を受けているという。

 「自分はヒトラー総統の叔父と親戚筋だ」とロマーノさんは信じているが、確たる証拠はない。

 独ライプチヒ大学などでドイツ人の名前を長年研究してきた言語学者ユルゲン・ウードルフ氏によれば、ヒトラー姓は独南部バイエルン地方やオーストリアに伝わる「地下水脈」「泉」などを表す方言が語源だという。ヒトラー総統と血縁関係でない人々も、戦後は偏見や迫害を恐れて多くが改姓したと言われる。

 ロマーノさんはなぜ改姓しなかったのか。「私自身が悪いわけではないのに、名前を変えるのは納得できなかった」。だが死後、墓石に名前は刻まないつもりという。「ネオナチに悪用されたくありませんから」(ゲルリッツ=玉川透)

朝日新聞社

1387とはずがたり:2016/07/19(火) 18:20:20

離脱派の英新外相 風当たり強くシェア ツイート
EU離脱後も緊密関係=ジョンソン英外相デビュー
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/176/9c7fe40df6d480a28a7a439fc654f0ce.html
(時事通信) 07月18日 17:32

 【ブリュッセル時事】「英国民の意志を実行しEUを離脱しなければならないが、欧州とたもとを分かつわけではない」。英国民投票で離脱派を主導したジョンソン新外相は18日、外相として初の国際舞台になるブリュッセルでの欧州連合(EU)外相理事会を前に記者団にこう述べ、EUとの緊密な関係を維持する意向を示した。

 ジョンソン氏が1990年代、英紙特派員としてブリュッセルに勤務したことはよく知られた話。しかし同氏を歓迎するため、一時計画されていた17日夜のEU外相らの非公式夕食会は一部加盟国の反対で中止され、「離脱派外相」への風当たりはやはり強そうだ。

1388とはずがたり:2016/07/19(火) 19:28:41

2016年 07月 19日 08:37 JST
トルコ死刑復活ならEU加盟できず、独がクーデター処罰でけん制
http://jp.reuters.com/article/turkey-security-germany-idJPKCN0ZY1Y0?sp=true

[ベルリン 18日 ロイター] - ドイツ政府のザイベルト報道官は18日、トルコが死刑制度を復活させるならば欧州連合(EU)には加盟できないとの認識を示した。トルコのエルドアン大統領が、同国で起きたクーデター未遂に関連して死刑復活の可能性に言及したことに対して述べた。

ドイツはエルドアン政権に対し、法律に基づいて事件の捜査や訴追に当たるよう要請。何千人もの裁判官を拘束した政権の判断に疑問を呈した。

報道官は記者会見で「ドイツやEU加盟国は明確な立場をとっている。それは死刑を断固として拒否するということだ」と述べた。

「死刑制度がある国はEUの加盟国にはなれない。トルコが死刑制度を導入すれば、加盟交渉は終わる」と加えた。

トルコは2004年に死刑制度を廃止したことで、翌年にEU加盟交渉を開始した。しかし、交渉にはそれ以降あまり進展がない。

政権を支持する抗議者らが、クーデター未遂の首謀者らの処刑を求める中、エルドアン大統領は17日、死刑復活について野党と協議すると述べた。

クーデター未遂が起きる前から多くのEU加盟国は、大半がイスラム教の大国であるトルコを加入させることに前向きでなかった。トルコの基本的な人権への対応もここ数年で後退しているとの懸念が上がっている。

トルコ政府は17日、クーデターに関わったとされる者への取り締まりを拡大し、軍部や法曹界などの6000人を拘束した。

ドイツ当局は今回の事件について、あくまでも軍の一部が政権を掌握しようとしたものであり、それを超える陰謀があった証拠は一切ないとしている。

エルドアン政権は、かつてのエルドアン首相の盟友で米国を拠点にするイスラム教指導者、ギュレン師をクーデター未遂の黒幕として糾弾している。

1389とはずがたり:2016/07/19(火) 19:48:38
スコットランドで再び勢いづく独立論 立ちはだかる多くの壁
http://news.goo.ne.jp/article/thepage/world/thepage-20160702-00000003-wordleaf.html
07月02日 14:00THE PAGE

 英国が国民投票で欧州連合(EU)から離脱することになり、スコットランドで再び独立論が勢いづいています。2年前の住民投票では否決となりましたが、状況は一変。今回の国民投票でもEU残留派が多数を占めたスコットランドのスタージョン首相は、「EU残留を決断したと述べ、独立に意欲を見せています。スコットランドの分離独立は不可避なのか。スコットランド政治に詳しい同志社大学法学部の力久昌幸教授に寄稿してもらいました。

2年前の住民投票でも争点だったEU問題
 6月23日に英国で実施された国民投票において、EUからの離脱を求める票が52%に達したのに対し、残留を支持する票が48%にとどまったことで、英国のEU離脱が決まりました。英国がEU離脱に向かう一方、英国の一部であるスコットランドの動向に注目が集まっています。英国全体では離脱票が多数となりましたが、スコットランドでは残留票が62%に達しました。その結果、EUへの残留を強く求めたスコットランドが、その意思に反して、EUからの離脱を強いられることになったのです。

 スコットランドでは2014年9月に英国からの分離独立の是非を問う住民投票が行われ、そのときには反対多数で独立が否決されました。住民投票での否決により、独立を求める動きは鎮静化したように思われました。しかし、2015年の英国総選挙で独立派のスコットランド国民党(SNP)が、スコットランドの下院議席59議席中56議席を獲得するという地滑り的な勝利を収めました。また、今年5月に行われたスコットランド議会選挙でも、SNPが前回選挙に引き続き政権を維持することに成功しました。否決されたとはいえ、住民投票で見られた独立を求めるスコットランド人の期待が、SNPに対する強い支持として現れたわけです。

 国民投票では、SNPをはじめとして、スコットランドの主要政党はEU残留を支持していました。実は、2014年の住民投票でも、EU問題は重要な争点となりました。SNPなど独立賛成派は、英国から独立したスコットランドはEU加盟を問題なく達成できるとしたのに対して、労働党や保守党など独立反対派は独立したスコットランドのEU加盟はかなりの困難が伴うということを強調しました。結局、EU加盟に関する懸念を払拭できなかったことが、住民投票における独立派の敗因の一つとなりました。

 しかし、SNPは住民投票において、独立せずに英国に残留する方が、結果としてスコットランドのEU離脱につながる危険性を指摘していました。すなわち、保守党のキャメロン首相が2015年に予定されていた次期総選挙に勝利すればEU国民投票を実施することを明言していたために、英国の総選挙や国民投票の結果次第で、スコットランドの人々の意思に反してEU離脱が強いられる可能性があったのです。そして、まさにSNPの警告通り、英国の国民投票でEU離脱が確定したことから、スコットランドは望みもしなかったEU離脱を突きつけられることになりました。

国民投票で変わりつつある潮目
 国民投票直後から、スコットランドのスタージョンSNP第一大臣(首相)は、英国からの分離独立の是非を再度問う住民投票の実施について検討を始めました。2016年のスコットランド議会選挙において、SNPは状況に「著しく重大な変化」があった場合には住民投票を再度実施すると公約していましたが、その「著しく重大な変化」の例として、英国のEU離脱が挙げられていたのです。EU離脱という事態が発生したことで、SNPは選挙公約に基づいて住民投票を実施する民主主義的な正当性を手にしました。また、スコットランド人の圧倒的多数がEU残留を求めたにもかかわらず、英国全体の離脱票によって離脱を強いられることは、スコットランド人の民主主義的権利の重大な侵害に他ならない、という主張もSNPは強調しました。

1390とはずがたり:2016/07/19(火) 19:49:03
>>1389-1390
 国民投票でEU離脱という結果が出たことで、スコットランド独立に対する人々の考えは変わりました。国民投票前に行われた世論調査では、継続して独立反対が賛成を上回っていたのですが、国民投票後の世論調査では独立賛成が多数となりました。 スコットランドの少なくない人々が、国民投票におけるEU離脱という結果は、SNPのいう「著しく重大な変化」にあたると見なしたようです。

 住民投票では独立に反対したスコットランド有力紙の中で、国民投票結果を受けて独立を求める立場に変わるものも出てきました。同様に、独立に反対していた労働党政治家や労働組合幹部の中からも、少数ながらEU離脱に向かう英国からの独立を支持する人々も見られるようになりました。このように、EU国民投票を経てスコットランド独立をめぐる環境は、大きく潮目が変わりつつあるようです。

経済、通貨、安全保障など大きな課題
 それでは、スコットランドの分離独立は不可避なのでしょうか。必ずしもそうとは言えません。なぜなら、住民投票で独立に対して立ちはだかった壁が、依然として存在しているからです。そして、分離独立を問う住民投票を再び実施して敗北すれば、今度こそスコットランド独立問題の幕引きとなる可能性があります。

 スコットランド独立に向けて乗り越えなければならない壁として、まず経済の問題があります。住民投票で独立が否決された理由の一つに、独立後の経済の展望について多くの有権者が抱く懸念を払拭できなかったという点がありました。この点で、スコットランド経済の重要な部分を占める北海油田の石油産業が、近年の原油価格低迷の影響で深刻な不況に陥っているのは、独立派にとって大きな痛手となっています。

 また、経済に関係する問題として、独立したスコットランドがどのような通貨を使用するのかという通貨の問題も、独立への大きな壁として残っています。EU加盟国である英国の通貨ポンドを独立後のスコットランドが継続使用することさえ問題とされたわけですから、EU加盟国ではなくなる英国のポンドを使い続けることとスコットランドのEU加盟は両立しないとされても仕方ありません。

 さらに、住民投票の争点となったスコットランドのEU加盟の問題についても、英国のEU離脱によって自動的に認められるというわけではないでしょう。そして、英国から分離独立してEU加盟を求める場合には、ユーロ参加という問題も避けては通れません。ユーロ危機によって大きく評価を下げた通貨に、果たしてスコットランドの人々が参加を容認するのか必ずしも定かではありません。

 そして、安全保障に関係する問題も、英国のEU離脱によってスコットランドの独立を促進するわけではありません。まず、ヨーロッパの安全保障の基盤となっているNATO(北大西洋条約機構)に対して、独立したスコットランドがすぐに加盟を認められるかどうかは定かではありません。また、独立をめぐって安全保障面での大きな争点となったスコットランドに存在する原潜基地の撤去についても、英国と独立したスコットランドの間で厳しい対立をもたらす可能性があることに変わりはありません。

 このように、EUを離脱する英国からスコットランドが独立してEU加盟を果たすには、大きな課題があるということに間違いありません。しかし、英国のEU離脱という衝撃により、スコットランドでは英国やその中心に位置するイングランドに対する反発が高まっています。前回の住民投票では挫折した独立という目標が、近年中に実施される二度目の住民投票において達成されることも十分考えられるのではないでしょうか。

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■力久昌幸(りきひさ・まさゆき) 1963年福岡県生まれ。京都大学大学院法学研究科修了。博士(法学)。1994年北九州市立大学講師、2005年から現職。専門分野、イギリスおよびアイルランドの現代政治。著書、『イギリスの選択:欧州統合と政党政治』、『ユーロとイギリス:欧州通貨統合をめぐる二大政党の政治制度戦略』など


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