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欧州情勢・西洋事情

1362チバQ:2016/07/09(土) 14:52:14
http://www.sankei.com/world/news/160708/wor1607080026-n1.html
2016.7.8 11:54
【欧州激動】
「『南』のパスポートをくれ!」 英離脱で北アイルランドに広がる動揺…再燃する南北統合機運
 英国の欧州連合(EU)離脱決定を受け、英領内の北アイルランドで動揺が広がっている。EUなどとの経済関係が阻害されるとの不安にかられ、国境を接する南側のアイルランドのパスポートを申請する住民が急増。多くの犠牲者を出した北アイルランド紛争の傷痕がまだいえぬ中、「南北統合」を模索する動きが再び活発化する機運も高まってきた。

 「われわれは当然、南北アイルランドの統合を実現させたい。それは党の政治理念だからだ」

 アイルランドとの国境の町、ニューリー。同町選出の英下院議員で、シン・フェイン党所属のブレイディ氏(65)はそう強調した。シン・フェイン党はもともとカトリック過激派アイルランド共和軍(IRA)の政治組織で、南北統合を目指している。ブレイディ氏は国民投票後、統合への人々の関心が「再び高まっている」と指摘し、党勢拡大にも自信を示した。

 背景にあるのは、英国のEU離脱に対する人々の強い不安感だ。

 「南側から通勤している人もいる。国境検査が復活すれば、この街の経済には大打撃だ」。洋服店で働くゲリーさん(45)はそう嘆く。ニューリーから車でものの20分も南下すればアイルランドとの国境を越える。かつては移動が厳しく制限され、和平が進んだ1990年代にようやく制限がなくなったという。アイルランド側の町、ダンドークでも同様の懸念の声が聞かれた。

 国境問題が再燃した理由は、英国がEUから離脱すれば、EU圏のアイルランドとの間で「一定の検査を行わざるを得ない」(ブレイディ氏)と予想されているためだ。ニューリーは不法移民の通過地域として知られ、彼らの移動を食い止めるにも物理的なチェックが不可避とみられている。

 北アイルランド市民はアイルランドの旅券(パスポート)取得が可能だが、国民投票後、領内ではアイルランド旅券の申請者が急増し、ロイター通信によると1日200件程度だった申請件数が4千件に跳ね上がった。英国のEU離脱にともない、EU圏内への移動や就労が制限されかねないとの懸念が背景にある。

 北アイルランド紛争時から英国による統治を望んできたプロテスタント系住民も動揺を隠せない。中心都市、ベルファストに住む男性(50)は「国民投票結果を受けて、子供たちのパスポートをあわてて申請した」と明かした。こうした動きが南北統合の呼び水になるとの見方まで英メディアで浮上している。

 英北部スコットランドでも英国からの独立機運が高まり、「英国解体」が現実味を帯びかねない状況だ。

(ニューリー 黒川信雄)

     


 【用語解説】北アイルランド紛争

 英支配下のアイルランドで1919年、独立を目指すゲリラが闘争を開始。南部は37年に共和国として独立したが、北部ではアイルランドへの併合を求める少数派のカトリック系と英統治存続を望む多数派のプロテスタント系が対立。70年ごろから過激派同士の闘争が激化し、3500人以上が犠牲となった。98年に包括和平合意が成立した。


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