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食品産業総合スレッド

1荷主研究者:2003/12/07(日) 23:52
製粉、飼料、製糖、製菓、製パン、乳業、ビール、清酒、飲料、製油、冷食そして食品添加物等の食品産業の総合スレッド

747荷主研究者:2010/02/07(日) 01:17:06

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100203/bsc1002031634017-n1.htm
2010.2.3 16:34 Fuji Sankei Business i.
サッポロ、ポテトチップスをリニューアル

サッポロが3月15日にリニューアル発売する油で揚げないポテトチップス「ポテかるっ」(同社提供写真)

 サッポロホールディングス(HD)の食品子会社、サッポロファインフーズは3日、油で揚げないポテトチップス「サッポロ ポテかるっ」をリニューアルし、3月15日に首都圏で発売すると発表した。従来の油分72%オフ、1袋当たりのカロリー138キロカロリーなどの特徴はそのままに、塩や胡椒などの調味料にこだわり、味わいを高めたという。33グラム入りで価格は157円。

 ポテかるっは、同社のスナック菓子シリーズの第一弾として、昨年3月に東京都や神奈川県などの首都圏エリアで発売。揚げない特性が健康志向に合致し、販売は好調だと言う。

 このため、昨年12月には製造する関東工場(群馬県太田市)の生産ラインを増強し能力を3倍に引き上げ、供給体制を拡充。2010年の販売数量は前年比11倍の156万ケース(1ケースは12袋)を目指している。

751荷主研究者:2010/02/07(日) 02:08:40

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/economics/news/20100128/274762
2010年1月29日 05:00 下野新聞
RTD機能は取手に移転 11年3月までにキリン栃木工場

 今年10月末で閉鎖されるキリンビール栃木工場(高根沢町花岡)の岡田明彦工場長は28日、缶酎ハイ「氷結」シリーズを生産するRTD機能を2011年3月までに、取手工場(茨城県取手市)に移転する方針を明らかにした。移転費用は数十億円という。また同日、同工場をはじめとするキリングループ県内6社が県庁で記者会見し、10年事業方針を説明した。

 同工場の年間生産能力はビール・発泡酒が11万キロリットル、RTDが11・5万キロリットル。RTDの生産能力は維持し、閉鎖後の11月以降に取手工場へ移す。RTDは栃木工場のほか、岡山と御殿場の2カ所で生産しているのみ。岡田工場長は「近隣の他の工場で対応できない製品。最後まで責任を持って製造していく」と話した。

 ビール・発泡酒の機能の移設については今後、検討していくという。

 記者会見で岡田工場長は、工場閉鎖にかかわる対応の進ちょく状況を報告した。地元採用の正社員約130人と複数回面談する一方、異動先となる取手や横浜工場との調整を進めている。雇い止めとなる期間従業員については求人情報提供など再就職支援を行っている。

 跡地活用は決まっていないが、キリンホールディングス内のグループ会社で不動産関連業務を行う「キリンリアルエステート」と協議しながら検討中。

 また、工場の姿を記憶に残してもらおうと、工場内に記念写真コーナーを新設。土曜・祝日の見学ツアーも例年より多く開催する予定で、岡田工場長は「お客さまとの交流の機会をたくさんつくり、31年にわたる感謝の気持ちを直接伝えたい」としている。

752とはずがたり:2010/02/07(日) 22:58:23

アンチ三菱のサントリー好きの俺としてはアンチ東三の三和好きだった時の様な苦悩があるけど,銀行よりは日常品だけにより苦悩は深いw
一方で三井住友化学は破談するしなー。

経営統合:キリンとサントリー トップ会談で最終調整へ
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100207k0000m020064000c.html

 キリンホールディングスとサントリーホールディングスの経営統合交渉は、加藤壹康、佐治信忠両社長が8日にも会談し、統合比率の最終調整に入る。

 統合比率についてキリンは、昨年11月下旬の第1回協議で「同社1に対しサントリー0.5程度」を提示。これに対し、サントリーは「統合新会社の株式の3分の1以上をサントリー創業一族の資産管理会社が保有するという首脳間の了解を無視している」として拒否した。

 その後キリンは、サントリーの比率を0.7程度に引き上げ、創業一族の持ち分が3分の1を超える譲歩案を示した。だが、サントリー側は「対等に近い比率でない」として依然、同意しておらず、トップ会談でどこまで歩み寄れるかが焦点になる。【窪田淳】

毎日新聞 2010年2月6日 20時49分

753とはずがたり:2010/02/07(日) 23:01:02
こんな観測記事も出てたけど,はてさて。。三菱Gとして三石は売り飛ばした感があったけど,キリンはグループ内でそんな存在ではないからねぇ。。

キリン:サントリーとの統合暗雲 「白紙還元」の可能性も
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100128k0000m020072000c.html

 キリンホールディングスとサントリーホールディングスによる経営統合交渉に暗雲がたれこめている。焦点の統合比率について両社間の隔たりが大きく、歩み寄りの見通しが立たないためだ。目標だった今月中の基本合意は消え、交渉自体が白紙還元されかねないとの見方も出てきた。【大塚卓也、窪田淳】

◆火種は創業家

 両社の統合交渉が本格化したのは昨年11月。統合比率でキリン側は金融機関が行った資産などの査定結果を基準に、キリン1対サントリー0・5程度とする案を提示。これにサントリー側が強く反発した。「ブランド力や海外事業の成長性が考慮されず『対等の精神』というトップ間合意を無視している」(幹部)と、統合断念すら示唆する姿勢に転じた。

 サントリーがこだわるのは、株式未公開企業である同社株の約9割を保有する創業家の資産管理会社が、統合会社の3分の1以上の株式を持つこと。「やってみなはれ」に代表される自由な社風、多様な文化・社会貢献活動など、数字で表せない要素への自負が強い。創業家が新会社の重要決定事項に拒否権を保持し続けるため「1対0・8前後の比率がギリギリの線」(関係者)というわけだ。

◆2月中旬期限?

 上場会社のキリン側にも制約がある。加藤壹康社長は昨年7月の統合交渉入り発表後、「統合は対等の精神で」と強調したが、サントリー創業家株の扱いでどこまで合意していたかは不明。金融機関や同じ旧三菱グループ企業には「上場会社の34%の株を創業家が持てば意思決定が不透明になる」との声や「金融機関が査定した統合比率の幅を超えて譲歩すれば、既存のキリン株主による株主代表訴訟が起きかねない」との指摘がある。

 キリンは3月末に株主総会を控え、遅くとも招集通知を発送する2月中旬までに合意にこぎつけたい意向。三菱グループには、サントリー側が持ち株比率で譲歩する一方、社長ポストを一定期間、サントリーの佐治信忠社長に委ねる案などが取りざたされているが、両社が歩み寄る気配は今のところない。

◆統合前提とせず

 昨年7月の統合交渉入り公表後、両社が統合を前提としないようなM&A(企業の合併・買収)などを続けていることに違和感を持つ関係者も多い。キリンは26日、健康食品事業で新ブランド育成に取り組むと発表したが、同分野はサントリーが数多くのヒット商品を持つ。サントリーによる仏清涼飲料会社の買収やキリンの国内工場閉鎖なども、両社間で事前の調整がなかったことを加藤、佐治両社長とも強調しており「最終合意まで統合を前提とせず競争を続ける」との立場だ。

◆経営統合交渉入り発表後の両社の動き◆

<キリン>

09年10月 豪ビール会社ライオンネイサン完全子会社化

  同  中期経営計画で国内2工場の閉鎖を発表

  12月 中国の飲料合弁会社の出資比率引き上げ

  同  フィリピンの子会社サンミゲルビールが中国、ベトナムなどに工場を持つビール会社買収

<サントリー>

  7月 ニチレイのアセロラ飲料事業を買収

  11月 仏清涼飲料メーカー、オレンジーナ・シュウェップスグループを3000億円強で買収

  12月 中国のワイン輸入販売会社を買収

10年1月 米ペプシコと中国での販売委託契約に調印

毎日新聞 2010年1月27日 21時01分

754とはずがたり:2010/02/08(月) 14:21:56

キリンに医薬事業売却要求 サントリー、統合に条件 8日結論
2010.2.6 01:59
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100206/biz1002060200002-n1.htm

 キリンホールディングスとサントリーホールディングスの統合交渉で、サントリーがキリンの医薬品子会社「協和発酵キリン」の売却を統合条件として提案していることが5日、関係者の話で分かった。統合比率をめぐる主張に大きな隔たりがある中、新たに医薬品事業の売却案が浮上したことで交渉が難航するのは必至。キリン、サントリーの両社長は、8日に都内で会談し、統合合意に向け最終的な判断をする見通しだ。

 サントリーは、世界の医薬品大手に規模で劣る協和発酵キリンが競争に生き残るのは困難として、統合後数年以内の売却の確約を求めている。キリンは多角化の一環として、平成20年4月に協和発酵を連結子会社化。同年10月1日に子会社のキリンファーマとの合併で協和発酵キリンに社名を変更した。キリンの出資比率は50・1%。

 協和発酵キリンの22年12月期の営業利益予想は360億円で、売上高営業利益率は9%と好調だ。

 一方、サントリーは巨額の開発費がかかる医薬品事業を17年に第一製薬(現第一三共)に売却し撤退。売上高が4千億円規模の協和発酵キリンについても、3兆〜4兆円規模の米ファイザーやスイスのロシュなどの巨大企業と互角に競争するのは難しいとみている。

 キリンとサントリーの統合交渉は、統合後の力関係を示す統合比率をめぐって膠着(こうちゃく)状態が続いている。昨年11月、キリン側がキリン1に対しサントリー0・5を提示。一方、サントリー側は、キリン1に対してサントリー0・9程度を求め、溝は埋まっていない。

 このため8日にキリンの加藤壹康社長とサントリーの佐治信忠社長が会談し、統合比率について直接、結論を出す見通しだ。

 首脳会談で折り合いがつけば、世界5位の食品メーカーの誕生に向け大きく前進するが、両社の主張には開きが大きく、白紙撤回される可能性も残っている。

755とはずがたり:2010/02/08(月) 14:27:29

統合上手が羨ましい三菱ですが今回は飲み込める程でも主導権渡せる程でもなかったということか。

キリン、サントリーの統合交渉が決裂
2010.2.8 12:07
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100208/biz1002081209005-n1.htm

 キリンホールディングスは8日、サントリーホールディグスとの経営統合が決裂したと発表した。最大の懸案である統合比率をめぐり両社の溝が最後まで埋まらなかった。統合が実現していれば売上高3兆8000億円に達する世界5位の食品会社の誕生は、交渉が表面化した昨年7月から半年で、まぼろしに終わった。

キリンの加藤壹康社長と、サントリーの佐治信忠社長が同日、都内で会談し、交渉を打ち切ることで合意した。キリンの発表によると、「統合会社は、公開会社として経営していくことを前提に、経営の独立性・透明性が十分に担保されるべきと考えていたが、サントリーとの間で認識の相違がった」としている。キリンが、サントリーの創業家の持ち株比率が高くなることに反対したことが、決裂の最大の理由とみられる。

 統合比率をめぐる交渉では、昨年11月下旬にキリンが、キリン1対サントリー0・5程度の案を提示。一方、サントリーは、キリン1に対しサントリー0・9を要求。その後、キリンは1対0.6程度に引き上げたが、サントリーは1対0.9を主張し続け、最後まで妥協点を見つけられなかった。

 また、サントリーはキリンの医薬品子会社「協和発酵キリン」の売却を求めており、医薬事業をめぐる認識の違いも決裂の一因となったとみられる。サントリーは売上高4000億円の協和発酵キリンの規模では、世界の医薬品大手との競争で生き残るのは困難として、統合後数年以内の売却の確約を要求。これに対し、キリンは、2008年に協和発酵工業を買収し、自社の医薬事業を統合し、成長戦略の柱の一つに位置づけており、反発していた。

キリンHD株が急落 統合交渉決裂で一時99円安
2010.2.8 13:11
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/100208/fnc1002081313006-n1.htm

 8日午後の東京株式市場で、サントリーホールディングスとの経営統合の決裂を発表したキリンホールディングスの株価が急落。午後1時現在、前週末比99円安の1344円まで下げた。

 午前は前週末比36円安の1407円で取引を終えたが、昼休みの間に統合決裂の発表があったことから、失望売りが殺到し、一気に下げ幅が広がった。

758杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2010/02/08(月) 19:00:14
つか、ビールとウィスキーを足場に飲料や食品でつばぜり合いしていて、今更統合って言われても・・・・・

761チバQ:2010/02/08(月) 22:02:21
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100208/bsc1002082009012-n1.htm
“理想のカップル”あえなく破談 企業文化の違いが正面衝突 (1/3ページ)2010.2.8 19:59

それぞれ破談会見を行ったキリンHDの加藤壹康社長(上)とサントリーHDの佐治信忠社長【拡大】
 日本人の“胃袋”が縮小する中、世界の列強に対抗できるメガ食品会社を目指した“理想のカップル”は、結婚前にあえなく破談した。キリンホールディングスとサントリーホールディングスの統合交渉は、オーナー会社と上場会社の企業文化の違いが真っ向からぶつかり合った。日本の食品業界を代表する両社の破談は、業界再編の困難さを浮き彫りにすると同時に、企業の国際競争力強化の動きを後退させる懸念もある。

「交渉やめや!」

 「サントリーをばかにしているんか。もう会わん。交渉はやめや。これで、やめや」

 統合交渉が本格化した昨年11月下旬。キリンの加藤壹康社長と都内で会談したサントリーの佐治信忠社長は、キリンが提示した統合比率の提案に激怒した。キリンが提示した統合比率は、キリン1対サントリー0・5強だった。

 「統合比率が半分とはサントリーと社員をばかにしている。サントリーはそんな軽い会社ではない」。佐治社長は、会談の席を立った。統合交渉は一転、破談へと“歯車”が動き出す。

 サントリーが激怒したのは、同社に約90%を出資する創業家一族の存在があったからだ。佐治社長によれば、統合交渉前、サントリー創業一族の資産管理会社が統合新会社に3分の1以上を出資するという条件が加藤社長との間で事前了解されていたという。

 だが、キリンの案では、サントリー創業家の統合新会社への出資比率が3割を下回る。キリン側が、株主総会で買収などの重要事項を否決できる「3分の1超」をサントリー創業家に握られることを警戒したためだ。

 だが、サントリー創業家一族は「キリンに裏切られた。一緒になる必要はない」と、不信感を強めた。

762チバQ:2010/02/08(月) 22:02:48
創業家優遇は不公平

 一方、キリンがサントリーの反発が確実な比率を提案したのにも事情がある。非上場会社のサントリーと違い、上場会社のキリンの場合、サントリー創業家を他の株主より優遇しすぎるのは、「公平性の観点において株主や従業員など利害関係者から理解が得られない」(加藤社長)と判断した。

 さらに、両社の交渉は、サントリーが、キリンの医薬事業の売却を要求したことで、完全に機能停止状態に陥った。

 結局、8日午前のトップ会談に決着が委ねられたが、儀式的な会談に過ぎず、「最終的に交渉を終了することで合意した」(加藤社長)という。

 もっとも、両社が交渉を中止した背景には、足元の業績が堅調だという事情もある。2009年12月期の連結経常利益は、ともに過去最高を更新する見込み。

 サントリーの佐治社長は「キリンと一緒にならなくても単独で十分にやっていけるだけの規模がある」と強調。キリンの加藤社長も「単独で成長できる態勢は整えてきた」と述べた。

海外勢と開く格差

 だが、たとえ国内で“勝ち組”であっても、肝心の国内市場はビール類の出荷が09年まで5年連続で縮小。縮むパイをめぐる過剰競争は激化の一途だ。

 一方で、海外勢との格差を大きく開いている。08年12月期の最終利益はキリンが801億円、サントリーは321億円。これに対し、米ペプシコは、約5400億円、米コカ・コーラは約5300億円を稼いでいる。再編による規模拡大を図らないと、海外勢に取り残されるのは必至だ。

 「キリンとしてはM&A(企業の合併・買収)やアライアンス(提携)が重要な成長戦略と考える」(加藤社長)

 「海外の有力食品会社との連携を考えたい」(佐治社長)。

 両社のトップは8日の会見で、なお再編に意欲をみせた。だが、統合交渉に失敗し、その難しさを思い知らされた両社が、どこまで再編機運を維持し、次の戦略に打って出ることができるのか疑問視する声は多い。(今井裕治)

763チバQ:2010/02/08(月) 22:04:01
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100208/bsc1002082108014-n1.htm
サントリー、成長戦略の見直し急務 非上場・単独でどう太刀打ち? (1/2ページ)2010.2.8 21:05

会見に応じる佐治信忠・サントリーHD社長=8日午後、東京・台場(緑川真実撮影)【拡大】
 キリンホールディングス(HD)とサントリーホールディングスの経営統合交渉打ち切りは、上場会社と非上場のオーナー会社が統合することの難しさを浮き彫りにした。統合断念により、サントリーは海外市場の開拓など将来的な成長戦略の練り直しを迫られることになる。

 「当然、(創業家に)発言力はある。サイレントマジョリティー(静かな多数派)でいてほしいか、経営のためにいざとなれば口を出すか、そういう考え方の違いはあった」

 サントリーHDの佐治信忠社長は8日夕、東京・台場の世界本部で記者団にこう語った。

 交渉で最大の焦点となったのが、新会社でサントリー創業一族の影響力をどこまで認めるかだった。

 創業一族の資産管理会社である寿不動産(大阪市北区)。賃貸マンション事業やサントリーグループ各社向けの保険代理業を営み、従業員数は10人に満たない会社だが、連結売上高1兆5千億円を超える巨大企業であるサントリーHD株の約89%を握り、持ち株会社としての機能も果たす。

 寿不動産の2008年12月期決算は売上高にあたる営業収益が約8億5200万円なのに対し、保有するサントリーHD株の配当金受け取りで、経常利益はその約4倍の約35億1700万円に上った。

 明治32年の創業以来、非上場を貫くサントリーは創業一族の鳥井、佐治両家によるオーナー会社の色彩が濃い。両家は4代連続で社長を出し、現在の佐治信忠社長は、サントリーの“中興の祖”と呼ばれ、大阪商工会議所会頭も務めた故・佐治敬三氏の長男だ。寿不動産でも、取締役8人のうち6人が創業一族が占める。

 創業者の故・鳥井信治郎氏がよく口にした「やってみなはれ」精神に代表される挑戦的な企業風土を持ち、再参入から46年目の08年12月期に初めてビール事業の黒字化を果たしたように、非上場ゆえの長期的な視点が、ある種の強みだった。

 社会貢献やメセナ(企業の芸術支援)など文化的な活動でもサントリーの評価は高い。

 一方で、連結売上高の9割以上を占める酒類・食品事業では、少子高齢化の進む国内で大きな成長は見込めない。新興国など海外に打って出るためにも、キリンとの「勝ち組連合」結成は大きな布石となるはずだった。サントリーは昨年11月に仏大手飲料メーカー、オランジーナを3千億円超で買収したが、グローバル化が進む中、欧米の強豪メーカーを相手に、従来の企業統治を維持したまま、単独でどこまで太刀打ちできるのか不透明だ。

 有沢正一・岩井証券イワイ・リサーチセンター長は「キリンもサントリーも業績好調で、別に切羽詰まっているわけではない。何かを犠牲にしてまで統合に踏み切れなかったのでは」と指摘。その上で、「(キリンとの統合断念は)サントリーが『ずっと単独路線で行きます』という宣言ではない」と、新たな再編を予測した。

764チバQ:2010/02/08(月) 22:16:17
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100209k0000m020096000c.html
アサヒビール:泉谷専務、社長兼COOに昇格
 アサヒビールは8日、泉谷直木専務(61)が社長兼最高執行責任者(COO)に昇格するトップ人事を発表した。荻田伍(ひとし)社長兼COO(68)は、会長兼最高経営責任者(CEO)に就く。3月26日の株主総会後の取締役会で就任する。会長兼CEOの池田弘一氏(69)は、相談役に退く。

 泉谷氏は広報や経営企画部門が長く、87年に発売した「スーパードライ」の開発戦略にも携わった。

 アサヒは第3のビールのブランド育成に出遅れ、09年のビール類出荷量(課税ベース)でキリンビールに9年ぶりに首位を譲った。泉谷氏は会見で「ナンバーワンを維持するため思い切ったチャレンジをしたい」と首位奪還に意欲を見せた。

 ただ、国内市場は伸び悩んでおり、アサヒがこの日発表した09年12月期連結決算では、酒類事業の売上高は9855億円と前年同期比3.3%減少。泉谷氏は「M&A(企業の合併・買収)は時間を買う効果がある。攻めの姿勢で行いたい」と引き続き積極的にM&Aに取り組む考えを示した。【井出晋平】

 ◇泉谷直木氏(いずみや・なおき)京都産業大卒。72年アサヒビール。東京支社長、常務などを経て09年3月から専務。京都府出身。

765とはずがたり:2010/02/08(月) 23:46:56

アサヒ・サッポロはなんも動かないんかねぇ??

「正直ホッとした」「遺恨で競争激化」 キリン・サントリー経営統合断念
2010.2.8 23:25
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100208/biz1002082105030-n1.htm

 キリンホールディングスとサントリーホールディングスの統合交渉が8日決裂したことは、食品業界の経営戦略に影響を及ぼす可能性がある。両社の統合交渉は、“勝ち組”の大手でさえ国内のビール類や飲料市場の縮小に危機感をもっていることを改めて浮き彫りにしたが、破談となったことで業界再編が仕切り直され、合従連衡がさらに激しさを増すとの見方も強い。

 「(キリン、サントリーが)統合しても、そうでなくても、われわれのグローバル戦略に変更はない。(当社も将来)大きな再編があるかもしれない」

 アサヒビールの新社長に内定した泉谷直木専務は、8日の記者会見でこう述べ、M&A(企業の買収・合併)に意欲を見せた。

 21年のビール類の国内市場は、ピークの6年から16%以上も縮小。さらに、清涼飲料も減少傾向だ。M&Aで海外市場をさらに開拓していく以外に生き残る道はないというわけだ。

 統合を断念したキリンとサントリーもM&Aに対する意欲は変わらない。サントリーは昨年11月、仏飲料大手のオランジーナを3千億円を投じて買収した。だが、この買収分を含めても連結売上高に占める海外比率はまだ20%程度。キリンも海外の比率は25%超で、アサヒにいたっては約6%にすぎない。

 これに対して、ビール世界大手の米アンハイザー・ブッシュと、英SABミラーはそれぞれ7割弱に達している。世界の大手食品会社が先行する国際競争で取り残されないためにも“脱国内”を目指す動きは、止まりそうにない。

 一方、食品業界では、交渉決裂について「“ガリバー”誕生が見送られ、正直ほっとしている」(飲料会社関係者)との声も漏れる一方、「年末のすさまじい販売合戦に代表されるビールの競争が、さらに激化しかねない」と懸念する声も出ている。

766とはずがたり:2010/02/11(木) 13:01:07

経営統合断念 戦略見直しへ
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015527371000.html?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter#
2月9日 4時25分

経営統合を断念した大手ビールメーカーの「キリンホールディングス」と「サントリーホールディングス」は、統合によって海外市場での積極的な事業展開を目指していただけに、今後、新たな提携先を探すなど、戦略の見直しを迫られることになります。

ビール最大手のキリンホールディングスと3位のサントリーホールディングスは、来年春の経営統合を目指して協議を進めてきましたが、統合比率などをめぐって意見が対立し、8日、交渉を打ち切って統合を断念することを決めました。両社は、統合が実現すれば、単独ではできない海外での大型買収を含めた積極的な事業展開を目指していました。今回、統合交渉は決裂しましたが、国内のビールや清涼飲料の市場は、少子化の影響などから縮小が続いており、両社にとって成長が見込める海外での事業の強化は不可欠となっています。これに関連してサントリーの佐治信忠社長は、記者団に対し、「海外企業との統合を検討することも選択肢の1つ」と述べました。また、キリンの加藤壹康社長も「合併や買収のパートナーを見つけることが重要な成長戦略だ」と述べており、両社は、海外の事業強化を目指して新たな提携先を模索するなど戦略の見直しを急ぐことにしています。

768荷主研究者:2010/02/13(土) 19:00:19

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100213/bsc1002130503001-n1.htm
2010.2.13 05:00 Fuji Sankei Business i.
第3減速、ビール正念場 09年は堅調 新体制で成長探る

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/food/bsc1002130503001-p1.jpg

 ビール大手4社中、3社のトップが今週1週間で交代を発表する“異例”の事態となった。アサヒビールとキリンホールディングス(HD)に続き、サッポロビールは12日、社長交代を発表した。2009年12月期決算の最終利益はアサヒが過去最高、キリンも経常利益が最高、サッポロは増益と堅調だ。ただ、キリンとサントリーの経営統合交渉の破談でビール4社の販売競争が激化するのは必至。加えて、国内ビール類の市場縮小は頼みの“第3のビール”にも及ぶ恐れが出てきた。各社とも海外強化など成長戦略を加速する必要性がさらに高まってきた。

 ◆サッポロも交代

 サッポロビールは12日、福永勝社長(62)が顧問に退き、3月25日付で寺坂史明専務執行役員(60)が社長に昇格するトップ人事を発表した。同社持ち株会社のサッポロHDが筆頭株主の米投資ファンド「スティール・パートナーズ・ジャパン」から業績の一段の改善を突きつけられるなか、中核であるビール事業会社の人心を一新し営業体制を強化する。

 福永社長は、第3のビール「麦とホップ」などの販売強化に取り組んだが、08年にビール類のシェアでサントリーに抜かれ初めて4位に転落した。営業畑出身の寺坂氏は同日の社長交代会見で「主力のビール『エビス』に経営資源を集中するなど、商品ポートフォリオの見直しを進め成長軌道を目指したい」と意気込みを語った。

 トップ交代では、アサヒが8日、荻田伍社長(68)が会長に退き、3月末に泉谷直木専務(61)が後任社長に就く人事を発表。泉谷氏は交代会見で「M&A(企業の合併・買収)案件を待つより、一定の戦略を持って攻める」と話し、15年に連結売上高を現状比1.3〜1.7倍の2兆〜2兆5000億円に引き上げるという長期ビジョンの達成に挑む。

 キリンHDも10日、加藤壹康(かずやす)社長(65)が代表権のない会長に退き、後任に三宅占二副社長(62)が昇格するトップ人事を発表した。3月26日付。同社は09年のビール類シェアで9年ぶりに首位の座を奪回。今年が中期経営計画の初年度に当たることから、トップ交代に踏み切る。8日に破談となったサントリーHDとの経営統合に代わる新たな合従連衡が課題になるが、三宅副社長は会見で「アジア・オセアニアのリーディング・カンパニーになるためM&Aを実施したい」と買収に意欲をみせ、15年には売上高3兆円の目標達成に取り組む方針だ。

 一方、12日までに出そろった各社の業績は堅調だ。サッポロHDが同日発表した09年12月期連結決算は経常利益が1.9%増の107億円と3期連続で増益を確保。第3のビールの好調に加え、広告費の圧縮が寄与した。

 統合交渉が決裂したキリンとサントリーの経常利益もともに過去最高を更新し、勝ち組の強さをみせつけた。キリンはアルコールゼロの「フリー」がヒットして経常利益が40.3%増の1446億円、ハイボールブームでウイスキーが伸びたサントリーも3.3%増の818億円。アサヒビールも最終利益が最高だ。

 ◆1月出荷、過去最低

 消費不況の中で好調な業績を計上したとはいえ、足元の市場は冷え込みが強まっている。各社が12日に発表した1月の国内ビール類の課税出荷数量は、前年同月比12.9%減の1943万ケース(1ケース=大瓶20本換算)と、1月単月としては1992年の統計開始以降、過去最低を記録した。景気低迷に伴うビールの不振が続いているのに加え、低価格が人気の第3のビールも伸び率が2.1%増と大きく鈍化した。

 ビールから発泡酒、そして第3のビールと低価格化によって各社とも市場縮小を食い止めてきたが、第3のビールの勢いにも一時的に陰りがみられる。

 縮む国内市場のパイの奪い合いが過熱するのは必至で、3人の新社長を含め、各社には新たな戦略のスピードアップが求められる。(今井裕治)

769荷主研究者:2010/02/13(土) 19:02:10

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020100209ceaj.html
2010年02月09日 日刊工業新聞
日清オイリオ、チョコレート用油脂拡販−マレーシアの子会社で増産対応完了

 日清オイリオグループは、マレーシアの子会社で生産するチョコレート用油脂を拡販する。2009年末までに総額100億円を投じた増産工事が完了し、「本格的に販売する体制が整った」(大込一男社長)。現在は欧州向けが中心だが、今後は日本や中国やロシア、南米などの市場も開拓。11年に世界シェア10%(年1万―2万トン)の販売量を目指す。現状は数%。

 チョコレート用油脂はパーム油脂由来の食用油。チョコレートに混ぜることで、手に持っても溶けないなど、チョコレートの溶け具合を調整できる。日清オイリオはこの数年、チョコレート用油脂を生産するマレーシアの子会社、インターナショナルスペシャリティーファッツ(ISF)に投資し、増産工事を進めていた。

 具体的な増産幅は明らかにしていない。工事は09年末までに完了している。本格稼働できる体制が整ったため、「今年は積極的に売り込んでいきたい」(大込社長)としている。

770荷主研究者:2010/02/15(月) 01:52:25

http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2010/01/26/new1001261403.htm
2010/01/26 デーリー東北
リキュール専用工場新設/二戸「南部美人」

 二戸市の酒造会社「南部美人」(久慈浩社長)が、同市の二戸地区拠点工業団地にリキュール類の酒造り専用工場を新設する。同社が製造・販売する糖類無添加梅酒の安定供給を図るとともに、梅以外の果実を使った糖類無添加リキュールの試験醸造を進めるのが狙い。2月に着工、6月の操業開始を予定している。同社と市は2月1日に立地協定を結ぶ。

 同社や市によると、同社と黒石梅の里生産組合(奥州市)、新岩手農協(滝沢村)が昨年、東北経済産業局などから認定された「岩手県産果実を利用した糖類無添加リキュールの事業化」に関する農商工連携事業計画の取り組みの一環。

 同社は、工業団地の用地約1650平方メートルを購入し、鉄筋造り約200平方メートルの工場を建設。梅を保管する大型冷凍庫を導入し、通年の梅酒生産体制を構築する。

 主力の清酒は従来通り、二戸市福岡の本社で製造する。久慈浩介専務は「清酒を造る本社で梅酒も製造しているが、本社の用地拡張ができず、梅酒の増産に限界がある」と説明している。

 同社は2008年9月から県産の梅を原料に、砂糖などを一切使わない糖類無添加梅酒の販売を開始。09年は約2万リットルを生産した。

 梅酒の製造について、10年は新工場と本社の蔵を併用する方針。11年からは新工場に一本化し、将来的に年産約10万リットルを目指す。

 久慈専務は「砂糖を使わない梅酒だからこそ、健康志向な現代のニーズに合う」と事業拡大の意義を強調。「農商工連携で農業を盛り上げ、地元に還元される流れをつくりたい」と話している。

771チバQ:2010/02/17(水) 22:06:50
わたくしは、甘党 兼 左党 です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100216-00000017-fsi-bus_all
アサヒなどビール各社、チューハイ新商品 甘み求める若者に非レモン系
2月17日8時16分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

アサヒビールが3月16日に発売する缶チューハイの新ブランド「チューハイ果実の瞬間」=16日、東京都千代田区の東京商工会議所(写真:フジサンケイビジネスアイ)

 ビール各社が、チューハイの代表だったレモンとグレープフルーツ以外の果汁を使った商品を相次ぎ発売している。スッキリ味より、桃やリンゴ、ぶどうなどの甘みのある味を好む20〜30歳代前半の男女に人気の味を提供することで、総市場の拡大につなげる狙いがある。

 アサヒビールは16日、缶チューハイの新ブランド「チューハイ果実の瞬間」を3月16日から発売すると発表した。売り出すのは「すっきり巨峰」「まろやか白桃」「あじわい梅」「さっぱりシークァーサー」の4商品。果実の甘い果汁感を引き出しながらも、すっきりした後味と飲み飽きない味わいを実現した。アルコール度数は4%。価格は350ミリリットル缶で148円。2010年に200万ケース(1ケース=250ミリリットル×24本換算)の販売を目指す。

 キリンビールは、「氷結」ブランドから白桃の果汁を使った「桃味」を10日から発売したほか、サントリーは「カロリ。」ブランドからりんごと白ぶどう味を3月23日に売り出す。それぞれ350ミリリットル缶で148円。

 ■変化する嗜好 対応力で勝負

 サントリー調べによれば、2010年のチューハイなど低アルコール飲料市場は、相次ぐ新商品の投入などが寄与して前年比3%増の1億700万ケースになると試算する。酒類全体が漸減傾向を続けるなか、限られた成長分野をめぐる争奪戦がヒートアップするのは必至だ。

 こうした中、アサヒビールは、レモンとグレープフルーツという定番以外の味に“照準”を定めた。同社が実施した消費者調査の中で20〜24歳の男女の半数以上が、ぶどうや桃などを選択するなど「若者を中心に嗜好(しこう)に変化が出てきた」(同社商品開発第一部)とみているためだ。

 アサヒではレモンとグレープフルーツ以外の果汁味のチューハイ市場が、14年に09年比2.5倍の3000万ケースまで拡大すると予測し、非レモン味などの強化に全力を注ぐ考えという。

 レモンとグレープフルーツ味に力点を置いてきた「氷結」を販売するキリンビールも、他の果汁味の品ぞろえを強化。サントリーは「カロリ。」のほか「ほろよい」など幅広いブランドで、複数の果汁味を取りそろえるなど、レモンに依存した構造の見直しを急ぐ。アサヒの調べでは1週間当たりにチューハイを飲む量は2本強。ビール類の5.7本に比べまだまだ小さい。量を増やすことが各社共通の課題となっており、味の多様化で、この課題を克服できたメーカーが、チューハイ市場の主導権を握りそうだ。(今井裕治)

772とはずがたり:2010/02/18(木) 04:22:42

九州乳業の債務圧縮に合意 放棄額99億円で自主再建へ
2010.2.17 18:49
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100217/biz1002171849039-n1.htm

 約130億円の債務超過に陥り経営再建中の九州乳業(大分市)は17日、金融機関など19社と債務圧縮について合意したと発表した。今後、不採算商品の廃止や関連会社の絞り込みを進め、2017年3月期までに債務超過の解消を目指す。

 九州乳業は自主再建を目指して整理回収機構に調整を依頼し、同日までに農林中央金庫など19社が、債権計約157億円のうち約99億円分について放棄に同意した。

 九州乳業は牛乳の消費落ち込みや工場建設による経営悪化に加え、過去約10年間にわたり黒字に見せかける不適切な会計処理があったことも発覚し、09年3月期決算は純損失が約166億円に上った。

 今後は福岡工場(福岡県春日市)を閉鎖して大分工場に統合するほか、218ある商品の約3割を廃止、関連会社18社を3社に絞り込むなどの合理化を進める。

773荷主研究者:2010/02/20(土) 19:46:10

http://www.kyoto-np.co.jp/info/keizaitokusyu/monodukuri/070128.html
2007年1月28日 京都新聞
現代の食 化学で支える 添加物製造の世界的拠点 第一工業製薬滋賀工場(東近江市五個荘日吉町)

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/food/070128_image1.jpg
第一工業製薬の食品添加物(写真上)
包装ラインで箱に詰められるショ糖脂肪酸エステル(東近江市・第一工業製薬滋賀工場=写真下)

 小売店の店頭に並ぶ弁当やカップめん、チョコレート、スナック菓子。食生活に欠かせない加工食品の多くには、食感を変えたり製品を安定させる食品添加物「乳化剤」が使用されている。中でも、植物由来の砂糖と食用油脂を原料とする「ショ糖脂肪酸エステル(SE)」は高価だが、安全やおいしさへの消費者ニーズの高まりを受け多くの食品加工メーカーが採用している。第一工業製薬の滋賀工場は世界有数のSE製造拠点だ。

 工場のある五個荘は鈴鹿山系からの地下水が流れ、町の水路にはニシキゴイが泳ぐ地域。同工場はその地下水を利用して食品添加物や水処理剤、界面活性剤などを製造している。特に主力となるSEは、1968年に同社が食品への使用を考慮し、原料を水で溶かして作る製法を開発したもので、水の豊かな地域性が生み出した商品ともいえる。

 SEの性能は乳化だけでなく油の酸化抑制や結晶化抑制など幅広い。チョコレートの油脂が分離して固まるのを防いだり、コメを炊く際に使えば時間がたっても固まりにくくなるほか、パンやケーキをふわっとした食感にしておいしくさせることもできるという。食品以外でも口紅のつや出しや歯磨き用の起泡剤などとしても利用可能。同社ではさまざまなニーズにこたえるため、性能の異なるSE11種類を用意し、取引先別のカスタマイズも行う。

 滋賀工場内のSE工場は1995年に新設。7階建ての内部には反応釜や精製槽などが並ぶ。原料タンクから移した砂糖と食用油脂を釜で反応させ、年間約3万6000トンもの大量の地下水で余分な物質を除去するなどして精製。その後、乾燥させると、白い粉体のSEができあがる。

 箱詰めの工程では、作業環境と品質の管理を徹底するため、入り口にエアシャワーを設置して外部から隔離された包装ラインで専属の従業員が作業にあたる。

 製造中に使用した水は処理施設で浄化して大半を再利用しており、関口恒工場長(54)は「琵琶湖のそばの工場として水の扱いにも万全を期している」と話す。

 環境、省エネへの取り組みにも力を入れる。現在約3億9000万円かけ、天然ガスを燃料とする発電と排熱回収を合わせた「ガスコージェネレーションシステム」の設置工事中で、3月には稼働する予定。工場内の電力はほとんどまかなえるようになり、排熱は製造工程に利用する。またボイラーの燃料も重油から天然ガスに切り替えるなど、二酸化炭素排出量は年間35%削減され、燃料費などの経費も年間約2600万円の削減を計画している。原油価格が高止まりしていることから、計画以上のコストダウンも期待している。

 化学製品は表舞台には出てこない商品だが「なければ現代生活が成り立たない。生産することに誇りを持っている」と関口工場長は強調する。

第一工業製薬滋賀工場
 1969年、完全子会社の日本レブロス工場として操業開始。2001年に第一工業製薬滋賀工場となる。敷地面積約10万1000平方メートル、建物面積約1万5000平方メートル。従業員136人。JR能登川駅から南東に1・5キロ。

774荷主研究者:2010/02/20(土) 19:51:42

http://www.kyoto-np.co.jp/info/keizaitokusyu/monodukuri/071223.html
2007年12月23日 京都新聞
クラシエフーズ福知山工場(福知山市篠尾)
独自工夫で粉末菓子製造 「ジャスト・イン」で在庫激減

粉末菓子の仕上げ工程。作業の見直しや作業時間短縮で、現在は1日4種類の商品が作れるようになった(福知山市篠尾・クラシエフーズ福知山工場=写真上=)
今春から、売れた商品を売れた分だけ作る新しい生産方式で製造している子ども向け粉末菓子(写真下)

 砂糖を主体とした2種類の粉末を水と混ぜ合わせると、クリーム風の食感になる子ども向け菓子「ねるねるねるね」。発売されてから20年以上を経過した今も売れ続けている。同商品をはじめ、粉末タイプの菓子や飲料を30年ほど前から製造している。

 現在、操業以来の大規模な生産改革を進めている。毎日、売れている商品を売れた分だけ作る「ジャスト・イン・タイム」の生産方式の導入だ。自動車や家電の工場では多く取り入れられているが、食品工場では少ない。

 田中昭治製造課長は「一日に複数の商品を作れば、切り替えに時間がかかりロスが出る。いかに切り替えを少なくするかを考えてきただけに、当初は戸惑った」と打ち明ける。

 粉末菓子や粉末飲料の製造過程は、砂糖などの原料を調合する混合工程、混合した粉末を小袋に詰める袋充てん工程、小袋を複数まとめてフィルムで包み、箱に入れる仕上げ包装工程がある。これまで、月単位で各工程が独自に、同じ商品を一度に大量生産することで効率を高めていた。そのかわり、各工程間には大量の仕掛かり在庫が山積みになっていた。

 今年4月、まず「ねるねるねるね」などの粉末菓子で、1日4種類作ることを目標に取り組みを始めた。仕上げ包装工程では4種類だが、前工程の混合工程や袋充てん工程では11種類作らなければならない。当初は種類を変える度に、洗浄や機械の調整に時間がかかり、残業が増えて生産コストが15−20%上昇してしまった。

 そこで、粉末の種類を変える作業一つ一つにかかる時間を測定。混合工程では、粉末の混合釜を洗浄するグラニュー糖を半分に減らしたり、これまで2人がかりだった機械の清掃を一人で行えるように器具を改良した。袋充てん工程でも、粉末を計量する部品を素早く交換できるよう工具の置き場を変えたほか、品種ごとの機械の設定値を一覧にした早見表を作り、誰もが簡単に設定できるように工夫した。

 こうした小さな時間短縮の積み重ねで、袋充てん工程では143分、混合工程では66分の時間短縮を達成。10月には生産コストが導入前と同程度に下がった。

 さらに、混合工程後と袋充てん工程後の仕掛かり在庫は75−85%減、仕上げ工程後の完成品在庫は43%減少、約4100万円分のキャッシュフローの改善につながった。また、在庫が減ったことで、製造現場に余剰スペースができ、新しく袋充てん機1台を設置できた。

 来年度には、粉末飲料などの商品にも同様の生産方式にする予定だ。

 原田貴夫工場長は「これだけの成果が上がったのも、従業員の努力のおかげ」と話す。「単価の安い商品なので、従来と同じ作り方では他社に負けてしまう。今後も改善を続け、さらに在庫の圧縮や原価改善を図りたい」と力を込めた。

クラシエフーズ福知山工場
 1921(大正10)年開設。敷地面積約1万3200平方メートル、延べ床面積約6100平方メートル。従業員約130人。生糸の生産から始まり、戦時中は海軍の軍需工場になったが、戦後再び繊維工場として操業し、74年に食品工場に転換した。JR福知山駅から徒歩約10分。

776荷主研究者:2010/02/20(土) 20:41:50

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020100219ceas.html
2010年02月19日 日刊工業新聞
ハルナビバレッジ、飲料用ペットボトルを3年後に完全内製化

 【前橋】ハルナビバレッジ(群馬県高崎市、青木麻生社長、027・387・0101)は、飲料用ペットボトルのグループでの内製を拡大する。2リットル容器を生産している子会社工場からグループ内の他工場向けに出荷するほか、中期的に500ミリリットル容器の内製化も検討。飲料充てんに加え、容器製造もグループ内のウエートを高め、コスト競争力の強化につなげる。2リットル容器では現状50%の内製率を3年後には、ほぼ100%に引き上げる。

 ハルナビバレッジは、ペット容器製造の日本パリソン(茨城県境町)と共同で、子会社のタニガワビバレッジ(群馬県みなかみ町)に容器成形と飲料充てんを一貫で行うラインを2009年に構築。タニガワビバで製造した2リットル容器を7月からハルナビバレッジファクトリー(高崎市)に供給し、輸送コストなどを低減する。

777荷主研究者:2010/02/27(土) 15:47:14

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100224/bsc1002240503004-n1.htm
2010.2.24 05:00 Fuji Sankei Business i.
ポッカ、広島県産レモン使用 JA広島果実連と共同開発

ポッカは「広島レモン」の発表会を開催。ポッカの山田榮二取締役(左)とJA広島果実連の川田洋次郎代表理事会長=23日、東京都江東区

 ポッカコーポレーションは23日、日本一の生産量を誇る広島県産レモンを100%使用したレモン果汁「150ml ポッカ広島レモン」を3月1日から販売を開始すると発表した。価格は367円で、初年度2億円の販売を目指す。

 同商品は、広島県果実農業協同組合連合会(JA広島果実連)と共同開発した。従来よりもレモンをやわらかく搾る独自の搾汁方法を採用したことで、さわやかな香りとまろやかな酸味を両立させたという。

 同社のこれまでのレモン果汁商品は、地中海沿岸や南米で生産された輸入レモンを使用していた。しかし、昨今の食の安全志向の高まりを受け、加工食品を選ぶ際、生産国を重視する傾向が強まっている。レモン果汁市場も同様で、消費者の国産品志向の高まりに対応することで、販売拡大を目指す。

 日本のレモン消費量は米国の約10分の1と少ないが、「レモンを食生活の中により取り込んでもらえるよう積極的に情報を発信していき、消費拡大につなげたい」(山田榮二取締役)と意気込んでいる。

779荷主研究者:2010/02/28(日) 15:58:28

http://www.jomo-news.co.jp/news/a/25/news01.htm
2010年2月25日(木) AM 07:11 上毛新聞
●ハナマルキが隣接の市光跡地に拡張・大泉

 拠点の整理統合で市光工業が昨年末に操業停止した大泉製造所(大泉町吉田)を、隣接地に生産拠点を持つ、みそ製造大手のハナマルキ(長野県辰野町、花岡俊夫社長)が取得する方針を固めたことが24日分かった。味噌・加工食品の大幅な増産態勢を築くとみられる。町はパナソニックの三洋電機子会社化に続く市光工業撤退で、製造業空洞化の危機感を強めていただけに、売却先の見通しがついたことに胸をなで下ろしている。

 ハナマルキ、市光工業の両社は売買契約締結に向けた最終調整に入っている。ハナマルキ側は「利用方法などについては未定。3月中に正式契約を交わしたい」とし、市光工業側は「当社としても早期売却に向け取り組んでいた。相手方のあることだが、一括売却を目指したい」としている。

 自動車ランプ製造の市光工業は昨年5月、大泉製造所の操業停止方針を発表。同製造所は敷地約4万2千平方メートルと規模が大きいことから、跡地利用が注目されていた。北側にハナマルキの大利根工場が隣接していることや同社が増産を検討していたこと、町が1月、企業立地優遇制度を初めて導入したことなどが売買協議を後押しした。

 ハナマルキの大利根工場は1974年に操業。敷地内には新製品開発などを行う技術研究所もある。みそやインスタントみそ汁などの加工食品を製造しており、年間のみそ生産量は3万㌧で生産量2万5千㌧の伊那工場(長野県伊那市、敷地約2万7千平方メートル)を上回る。ハナマルキの昨年の売り上げは162億9800万円。

 市光工業は一度、大泉製造所への拠点集約方針を打ち出しながら、最終的に他工場への集約を選択。危機感を募らせた町は昨年末、進出企業に対し固定資産税などの半額を実質的に3年間免除し、町民を正規雇用すれば1人当たり10万円を給付する企業立地優遇制度を創設し、企業誘致に乗り出していた。

 大泉製造場の売却の見通しがついたことに、同町の斉藤直身町長は「厳しい経済情勢の中で優良企業の進出が正式に決まれば町経済の追い風になる」としている。

780チバQ:2010/03/03(水) 23:39:33
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100303-00000000-diamond-bus_all
鳴り物入りで投入も半年で消滅 イオンの100円“第3のビール”
ダイヤモンド・オンライン3月 3日(水) 8時30分配信 / 経済 - 経済総合
 昨年の夏、100円ビール類の登場に小売り市場がわいた。

 イオンとセブン&アイ・ホールディングスの大手小売り2社が、“第3のビール”のプライベートブランド(PB)商品を7月24日の同日に発売したためだ。両社共に生産はサントリー。国内メーカー製造によるビール類のPB登場は初めてだった。

 ところが、イオンの「トップバリュ 麦の薫り」は、わずか半年で店頭から姿を消すことになった。当初の販売目標は年間3000万本(125万ケース)としていたが、初回生産分の26万ケースで、12月に生産を終了したのだ。

 一方のセブン&アイの「THE BREW ノドごしスッキリ」は、今年2月までに70万ケースを販売し、今後も生産・販売を継続する予定だ。イトーヨーカ堂などスーパーに加え、セブン&アイ傘下のコンビニエンスストア・セブン−イレブン全国1万2000店の販売力によるところが大きい。

 さらに、両商品に命運の違いをもたらした要因は価格設定にあったようだ。イオンの「麦の薫り」は350ミリリットル缶が1本100円での販売。これに対して、セブン&アイの「THE BREW」は、初回投入分限定で6本パックは600円だったが、1本での販売は123円だ。

 価格決定権は、小売りにあるとはいえ、「かなりインパクトがある」(ビールメーカー)という単缶100円の販売価格は、メーカーからすると他の小売りとの関係に影響を及ぼしかねない。当初からあった価格や売り方に対するイオンとサントリー両者の思惑の違いは最後まで解消されなかったと見られる。イオンは販売終了について「あくまでも商品戦略上の判断」という。

 鳴り物入りの投入で世間の注目を集め、ライバル、セブンと火花を散らした割にはあっけない幕引きとなった。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 須賀彩子)

781荷主研究者:2010/03/12(金) 00:11:14

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201003040225.html
'10/3/4 中国新聞
国産レモン紅茶をJAが発売
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 JA広島果実連(竹原市)は11日、広島県産レモンの果汁を使ったペットボトル飲料「レモンの紅茶」を発売する。国内産だけを原料にしたレモンティーの発売は全国初という。

 県産レモンの生産量は約4千トン(2007年度)で国産の約66%を占め、呉市豊町大長と尾道市瀬戸田町が二大産地。消費拡大を狙い、飲料を開発した。果汁1%入りで、一般的なペットボトル飲料の約5〜10倍という。280ミリリットル入りで120円。

 そごう広島店(広島市中区)と天満屋アルパーク店(西区)、県内の生協ひろしまの各店舗で扱う。

【写真説明】JA広島果実連が発売する「レモンの紅茶」

782荷主研究者:2010/03/14(日) 16:21:53

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/03/20100313t42011.htm
2010年03月13日土曜日 河北新報
電子部品メーカーが異業種参入 生産中止工場で製めん 湯沢

新たに導入した自動製めん機。金属探知機などを加えたシステム全体の長さは15メートルになる

 33年間にわたって電子部品を製造し、昨年夏に生産をやめた秋田県湯沢市の雄勝セラミックス(佐々木功社長)が、工場の空きスペースを利用して製めん事業に乗り出した。3月中は製品を試作し、4月から本格的に製造する。関係者は「地域に働く場は少なく、雇用の拡大に少しでも役立ちたい」と意気込んでいる。

 同社は1976年にTDKの協力工場として創業、携帯電話やパソコン向けのセラミックコンデンサーを製造してきた。

 昨年2月、TDKの生産態勢の見直しで、北上市にあるTDK子会社の工場内で電子部品製造を請け負う形に変わった。湯沢での生産は昨年8月までに終了した。

 本社工場と第二工場があり、床面積は計1万3000平方メートル。製めん事業は、本社工場の約1300平方メートルを使う。今月4日に日産3トンの自動製めん機を導入し、試作を続けている。

 元電子部品工場だけあって、衣服のほこりを落とすエアシャワーを備えており、製めん事業でも活用する。このほか、めんを乾燥させる部屋を整備した。

 製造するのは、米粉入り5色めんとソバの乾めん。5色めんは、低農薬栽培の地場産「あきたこまち」や、地域特産のサクランボやセリ、オクラ、ブドウなどの乾燥粉末を混ぜる。

 製めん業への参入について、佐々木社長は「製品の品質保持や生産現場の安全性確保など、電子部品製造で培ってきた考え方が生かせるため」と語る。

 従業員は希望者を優先し、新規採用の3人を含む7人と、パート数人でスタートする。生産量は徐々に増やし、年内に5色めんは月産1トン、ソバは同40トン程度にする計画。事業費約1億円の半分は、秋田県や湯沢市、国からの補助金を充てる。5年後の売り上げ目標は2億円。

 現在、同社の従業員約400人のほぼ全員が北上で仕事をしている。うち半数は湯沢から会社のバスで通勤しており、「冬場は往復3時間近くかかる」(同社)という。

 佐々木社長は「経験のない業界で不安はあるが、なくなった地元の雇用を復活させ、地域発展のために新事業を拡大させたい」と強調した。

784荷主研究者:2010/03/14(日) 17:05:35

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/economics/news/20100311/294036
2010年3月12日 05:00 下野新聞
マルシンフーズ栃木工場、移転し生産増強へ

 加工食品製造販売のマルシンフーズ(東京都中央区、港正幸社長)は2011年春、真岡市西田井の栃木工場を同市大和田の大和田産業団地に移転し、5年後をめどに生産規模を2割強増強する計画を明らかにした。増産に伴い従業員数も20人程度増やす。福田富一知事は食品関連産業を振興する「とちぎフードバレー構想」を打ち出しており、同社は事業展開に追い風と歓迎している。

 同社によると、栃木工場は主力商品のハンバーグやミートボール、ギョーザなど半冷凍のチルド製品の製造拠点。東北や京浜地区に出荷している。1976年の稼働開始から30年以上が経過し、増産には手狭になっていた。

 大和田産業団地は現在の工場から約10キロで、北関東自動車道真岡インターチェンジに近い。敷地面積は1・5ヘクタールの予定で「食品産業に必要なのは水。大和田産業団地は豊富な地下水に恵まれている」と移転先選定の理由を述べた。

 現在の従業員約150人のうち130人は新工場に移る。年齢や通勤手段の都合で移れない約20人については、転職先をあっせんするなどの手当をする。今春は新工場準備のため高校新卒者7人を採用するほか、5年後をめどに170人体制に増員する予定。

 県は「フードバレーとちぎ構想」に基づき、食品関連企業の設備投資に対する減税や低利融資などの優遇策を検討している。同社は「県の支援策は心強い」と歓迎している。

787チバQ:2010/03/27(土) 09:25:32
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100327-00000002-maip-soci
中国毒ギョーザ 天洋食品元従業員を逮捕 待遇に不満か
3月27日1時40分配信 毎日新聞

 【北京・浦松丈二】中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、中国国営・新華社通信は26日夜、中国警察当局が製造元の天洋食品(河北省石家荘市)の元臨時従業員、呂月庭容疑者(36)=同省=を逮捕したと報じた。08年1月の発覚から2年余り。日中両国の国民感情の対立に発展した同事件は解決に向けて大きく動き出した。


 中国政府は27日未明までに、外交ルートを通じ日本政府に「容疑者の男を特定した」と伝えたという。

 調べによると、呂容疑者は給料などの待遇や特定の従業員への不満を募らせ、気を晴らすために製品のギョーザに毒物を混入した疑い。呂容疑者は容疑を認めているという。また、警察当局は混入に使われた注射器を押収し、周囲の証言を得ていたとしている。

 新華社通信は、中国警察当局の特別捜査チームが「発生から時間が経過し、物証が少ないなどの困難を克服し、ねばり強く、入念な捜査を続けて事件を解決した」と捜査を評価した。

 関係者によると、中国警察当局は、何者かが工場内の段ボールの外側から注射器で農薬成分メタミドホスを混入したとの見方を強め、北京の研究所で裏付け実験を進めてきた。

 ◇工場内で混入で中国公安当局が捜査進める

 事件は07年12月〜08年1月、天洋食品製の冷凍ギョーザを食べた千葉県と兵庫県の3家族計10人が嘔吐(おうと)や下痢の症状を訴え、9人が入院、千葉県の5歳の女児が一時重体となった。回収品から有機リン系殺虫剤メタミドホスが検出された。

 日本側による製品の包装、梱包(こんぽう)、流通過程の調査結果や、天洋食品が中国国内で再配布した回収製品で中毒事件が起きたことなどから、中国国内での混入が濃厚とみられたが、中国政府は当初、「捜査中」とするのみで、両政府の意思疎通の不足が両国民の不信感を招いた。

 一方で中国公安当局は再現実験などから工場の冷凍庫に保管された製品に段ボールの外側から何者かが注射器で殺虫剤を注入させた可能性が高いとみて、工場の複数の従業員を長期間拘束するなど、事実上、工場内での混入に絞り、詰めの捜査を進めていた。

 事件は日本国内で食品の安全に対する不信を招き、日中両政府は食の安全に関する閣僚級定期協議の開催など再発防止策を検討している。

788チバQ:2010/04/07(水) 21:35:35
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/business/20100406-OYT8T00280.htm
[SUPERMARKET成城石井の研究](上)安くないのになぜ売れる?
品質に絶対の自信

 食料品専門スーパーの成城石井が好調だ。安売り競争とは一線を画し、「品質にこだわった商品を適正な価格で売る」という独自の経営手法で売り上げを伸ばしている。

 きょう、あすの2回にわたって、その強さの秘密を探る。

旬を前面に
 成城石井の発祥地でもある東京・成城店。季節の変わり目の今、店内の至る所に「新物」と銘打ったポップ(表示板)が掲げられている。イカナゴくぎ煮、春キャベツ、三陸ワカメ……。いずれも「旬」を前面に押し出した独自商品ばかりだ。

 「季節感は売り込むポイントになる。ジャムにまで旬があるんですよ」。原昭彦営業本部長は力を込める。頻繁に旬の商品を入れ替えるから、売り場はいつも新鮮に映る。「成城石井で買い物するのが楽しい」。そんな客の評判が広がり、ファンが増えている。

産地を強調
 売り場でもう一つ目立つのが「産地」表示だ。「富山湾のホタルイカ」「淡路島のたまねぎスープ」など、産地限定の仕入れを強調する。三陸ワカメは1パック950円、自家製ハンバーグ(3個)1100円など、それなりに高い。高品質の商品を質に見合った価格でしっかり売る戦略だ。

 業績は好調。2009年12月期で、3期連続の増益を達成した。内食志向も追い風となり、今年も新たに10店舗を出店する。

 07年に就任した大久保恒夫社長は、128の重点商品を作らせた。これまでの販売実績から、よく売れて利益も高い商品を選び出し、ピンク色囲いのポップでアピールポイントを目立たせる。今では全体の売り上げの26%が重点商品だ。

こだわりPB
 東京・町田の自社工場で腸詰めから製造しているソーセージなど、プライベートブランド(PB)商品の人気も根強い。PBは一般には低価格品の代名詞だが、成城石井では「素材と味にこだわったオリジナル商品」(大久保社長)という位置づけだ。

 大きな値下げキャンペーンはほとんどしない。仕入れ原価が下がれば、その分は増量で還元する。「『間違いなくおいしい』というお客さんの信頼があれば、少々高くてもこっちを選ぶ」と原本部長。その信頼がブランドを支えている。(経済部 武田泰介)

 成城石井 1927年、高級住宅地として知られる東京・成城に小さな果物店として創業。土地柄からワインやチーズなどの輸入品を豊富にそろえる高級スーパーに発展し、現在は首都圏を中心に70店舗ある。2004年に「牛角」などを展開するレックス・ホールディングス傘下に。本社・横浜市。

安易な値下げしない
大久保恒夫社長

 成城石井の戦略について、大久保恒夫社長に聞いた。


 ――高いものが売れないと言われる中、なぜ成城石井は売れるのですか。

 高品質なものをただ高く売っているわけではありません。できるだけコストを抑えて安くし、「品質の割にはお買い得」とお客様に感じてもらえるから売れるのです。産地や製法にこだわったおいしいものを食べたいという人々は確実に存在します。日本中、世界中を歩き回ってそうした食材を探し求め、売るのが我々の仕事です。産地に行って直接買い付け、物流から販売まで全部自前で行うのです。

 ――調達がカギなのですね。

 調達力と販売力が車の両輪です。目利きのバイヤーの育成に力を入れ、調達部隊の人員も大幅に増やしました。「この商品のアピールポイントは何か」という観点から仕入れリストを作らせ、納得できる商品がなければ自社で作ります。その結果がPBです。小売りが生産段階まで踏み込み、お客様に自信をもっておすすめし、売り切る。それが価値を生んでいると思います。

 ――スーパーの価格競争は激しくなる一方です。

 安易な値下げはしません。価格を頻繁に上げ下げすると、お客様に不信感を持たれてしまいます。商品の価値にふさわしい値付けをし、満足してもらえれば、売り上げは自然とついてきます。

(2010年4月6日 読売新聞)

789チバQ:2010/04/07(水) 21:35:59
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/business/20100407-OYT8T00606.htm?from=navlk
[SUPERMARKET成城石井の研究](下)欧州の食材 直輸入
豊富、割安な商品群 ワイン、チーズに強み


品ぞろえ豊富なワイン売り場(東京・世田谷区の「成城石井成城店」で)=川口正峰撮影 成城石井の売り場には欧州産の食品が多い。それらを手にとってラベルを見ていくと、あることに気付く。

 輸入元に「東京ヨーロッパ貿易」と記載されている商品がとても多いのだ。

 この会社は、欧州の食材を独自調達するために成城石井が作った子会社だ。商社や卸業者を通さないため、同じ棚に並んだ他社の商品より割安な場合が多い。

 成城石井の最大の強みは、欧州から独自の調達ルートで直接買い付けて販売するワインとチーズなどの豊富な商品群だ。


 ワインは全体の90%以上を直輸入品が占める。仏ボルドー産を中心に樽(たる)ごと買い付け、専用コンテナ船で定温を保ちながら横浜港まで運ぶ。一番人気の「ラ・ヴェリエール」は、あまりの売れ行きに現地のシャトーがブドウ畑の丘陵を一つ買い増したほどだ。

 一方、チーズは鮮度が落ちないように週1回、航空便で取り寄せている。

 「工場を見つけてこい」。大久保恒夫社長は日頃からバイヤーに指示を飛ばす。欧州で出回る食品の工場はギリシャやトルコなどに多い。出荷時の原価が安いので、直接買い付けると仕入れ値を抑えられる。あるバイヤーは瓶からたどって工場を調べ、直接買い付けにつなげたという。

 かつて都内有数の高級住宅地で創業した成城石井は、海外経験が豊富な客の目にかなう輸入品を仕入れ、繁盛店になった。だが、最近では「単なる輸入品」では差別化が難しい。魅力あるオリジナル商品の育成は、成城石井の生命線だ。

 「オリジナル商品は企画から発売まで1年くらいかかる。手間と時間をかけ、客に喜んでもらえる売り場をつくる」と大久保社長。妥協のない商品づくりがファンを増やしている。

 (経済部 武田泰介)

(2010年4月7日 読売新聞)

790荷主研究者:2010/04/17(土) 18:27:20

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20100408101.htm
2010年4月8日02時59分 北國新聞
キリン北陸工場が「恩返し」 醸造設備を格安で地元・白山の酒造5社に譲渡へ

キリンビール北陸工場が地元の酒造メーカーに譲渡を打診した設備の一部=白山市の同工場

 今年8月末に17年間の操業を終えて閉鎖するキリンビール北陸工場(白山市)は地域貢献の一環として、日本酒を製造する地元酒造メーカー5社などに、ビール醸造設備の一部を格安で譲渡する方針を決めた。閉鎖する工場の設備とはいえ「現役」だけにまだ新しく、地元関係者は「キリンの恩返し」を歓迎している。

 北陸工場が設備譲渡を呼び掛けたのは、「白山菊酒」の統一ブランドで地酒を売り出している車多酒造、金谷酒造店、小堀酒造店、吉田酒造店など5社。先月に開催された白山菊酒関係者の会合で、北陸工場幹部が「工場内の設備で使える物があったら、ぜひ役立ててほしい」と呼び掛けたことがきっかけで、先月24日には5社の技術担当者ら9人が北陸工場を視察した。

 酒造メーカー関係者によると、日本酒もビールも醸造で製造されるアルコール飲料のため工程が似ており、北陸工場の設備は酒造りに転用しやすいという。工場視察時には、ビール用小型タンクやボイラーなどに注目が集まり、酒造りの技術者からは「同じ酒類業だが、やはり日本を代表するメーカーだけに設備も立派」との声も上がった。

 北陸工場は視察時、普段は非公開の設備も1993(平成5)年の操業以来初めて紹介した。白山菊酒呼称統制機構の金谷芳久理事長は「地元への配慮は大変ありがたい。『企業市民』の精神が伝わった」としている。

 同工場によると、設備は工場閉鎖時に査定し、同社の他の工場で使用できない設備は有償で譲渡する予定。設備の一部譲渡は市側にも説明している。同社は市に対し、工場閉鎖後も市内の水源地での植樹活動や町内会へのビール提供などの「地元貢献」を続ける意向を伝えている。

 同工場については、キリンホールディングス(東京)が昨年10月末、国内のビール類市場の縮小傾向に対応する生産調整を理由に閉鎖を発表し、地元関係者からは「キリンなのにドライな決断だ」との声も漏れていた。

 今回の設備譲渡の打診を受けた関係者は「工場撤退後もビールの販売は続く。地元とのつながりを大事にする姿勢の表れだろう」と話した。

791荷主研究者:2010/04/17(土) 18:46:14

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/economics/news/20100409/307285
2010年4月10日 05:00 下野新聞
栃酪乳業が那須塩原に工場新設 13年4月稼働目指す

 県酪農業協同組合(内田欽耕代表理事組合長)は、100%子会社の栃酪乳業の生産拠点を現在の宇都宮市東町から、那須塩原市高林に新設する工場に移転する。生産合理化のほか、新たに乳酸飲料などを製造し県内の酪農業の活性化を図るのが目的。今秋にも造成工事に着手し、2013年4月の稼働を目指す。

 新工場の予定地は県道矢板那須線沿い。敷地面積は約7万平方メートル、工場、事務所の面積は約8千平方メートルとなる見込み。牛乳の生産量は日量150〜200トンで現在と変わらないが、新たに乳酸飲料やヨーグルトなどの製造ラインを設ける。

 同組合によると、現工場は1964年から使用しており、増設したラインが入り組み効率が悪くなっているという。現在は住居専用地域に指定されているため、工場の増設はできない。

 組合員の生産農家の半数が那須塩原市にあり、同市内に工場を移転することで集乳コストの削減、生乳の鮮度維持の効果も期待できる。将来的には同組合の県南支所(鹿沼市)、県北支所(那須塩原市)も新工場内の事務所に統合する方針。

 牛乳の消費低迷が続き、2010年度は生産調整を実施。北海道に次ぐ全国2位の酪農県である本県を取り巻く環境は厳しい。同組合はこれまでの牛乳中心の生産から、新たに乳製品も手掛けることで競争力向上を図る。

 同組合の山田聖一常務理事は「主要生産地に近い場所に工場を移転することで、生産から販売までの一貫した流れができる。地域活性化にも寄与したい」している。

792荷主研究者:2010/04/25(日) 03:01:55

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/economics/news/20100416/310471
2010年4月17日 05:00 下野新聞
米粉処理施設を増強 市場拡大へ国が後押し 県内拠点の2社

 製粉業者の波里(佐野市村上町、藤波一博社長)と、小山市に工場がある日の本穀粉(東京都文京区弥生2丁目、黒田寛社長)が、国の交付金や日本政策金融公庫の融資を受け、米粉処理加工設備を増強した。昨年施行された「米穀の新用途への利用の促進に関する法律」に基づく資金調達。米粉市場の拡大を見込んだ取り組みだが、小麦粉に比べ高い米粉の販売価格が課題となる。

 波里は米粉の粉砕処理機を導入したのに加え、米粉の保管倉庫を建設した。事業費は約4億6千万円。総事業費の50%相当の国交付金と、公庫融資約2億円を受けた。処理能力は従来の年間約1万トンから、2万トン以上に向上する。

 日の本穀粉栃木工場(小山市若木町3丁目)は事業費約2億3千万円で粉砕処理機を導入。50%相当の国交付金と、約1億円の公庫融資を受けた。昨年度の米粉出荷量は約2万トン。本年度は約5%増やす見込みだ。

 米粉処理設備を増強した背景には、米粉利用の拡大により米穀需要を押し上げたいという国の政策がある。両社は生産者の窓口となるJA全農とちぎと連携した米粉生産製造の事業計画を策定。農林水産大臣の認定により、交付金と公庫融資の対象となった。

 事業者にとっても拡大が見込める米粉市場は魅力だ。波里の河本祥久常務は「米粉の国内需要が年間20万トンなのに対し、小麦粉は年間600万トン。小麦粉需要の1割を米粉に向けることができれば、大きな需要拡大となる」と期待する。

 課題は価格。店頭価格は、小麦粉の1キロ200円程度に対し、米粉は1キロ500〜1千円と大きな差がある。両社とも「消費拡大にはコストを下げることが不可欠」と指摘している。

793荷主研究者:2010/04/25(日) 03:11:13

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/224646_all.html
2010年04/06 08:53 北海道新聞
新札幌乳業が統一ブランド 高付加価値、独自性PR

新ブランド「小林牧場物語」の投入に合わせて、生産設備を増強している新札幌乳業本社工場=札幌市厚別区

 道内中堅乳業メーカーの新札幌乳業(札幌)は、主力商品「さわやか牛乳」やヨーグルト、チーズ計7品を新たな統一ブランド「小林牧場物語」に再編し発売した。生産方法に独自のこだわりを持つ酪農家の生乳を使った乳製品として消費者にアピールし、大手メーカーとの差別化を図る。

 新ブランドでは、単独契約している小林牧場(江別)の生乳を100%使用。同牧場は牧草生育のため家畜のふん尿を使った土壌づくりや、乳牛が自由に歩き回れるフリーストール牛舎の導入など、乳牛の健康に配慮した生乳生産で知られている。

 新札幌乳業はこれまでも同牧場の生乳を使用した乳製品を販売してきたが、大手メーカーとの販売競争が激化するなか、地域密着型の高付加価値商品で独自性を打ち出す必要があると判断した。

 道内外の百貨店や首都圏の高級スーパーで販売している。希望小売価格は、さわやか牛乳が160円(180ミリリットル)、「手作りブルーチーズ」が1800円(200グラム)など。初年度のブランド全体の売り上げ目標は約3億円とする。

794荷主研究者:2010/04/25(日) 03:21:07

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100416/bsc1004160504007-n1.htm
2010.4.16 05:00 Fuji Sankei Business i.
サッポロ、ワイン拠点再編

 サッポロビールは15日、国産ワインの生産拠点を再編すると発表した。2つある拠点のうち、勝沼ワイナリー(山梨県甲州市)の生産を8月末で打ち切り、岡山ワイナリー(岡山県赤磐市)に集約する。勝沼ワイナリーの設備が老朽化しているためで、岡山ワイナリーを増強し、生産効率の向上を目指す。生産の効率化で2013年までに約5億円の再編効果を目指す。

 勝沼ワイナリーは改築し、2011年9月からプレミアムワインの情報発信基地として新たなスタートを切る。

795荷主研究者:2010/04/27(火) 23:27:55

http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/04/23/12.html
2010年04月23日(金)山梨日日新聞
新工場が完成 サントリー白州
140人が祝う

新白州工場の竣工式=北杜市白州町

 サントリー天然水南アルプス(喜田哲永社長)の新白州工場の竣工式が22日、北杜市内で行われた。新工場は同市白州町鳥原のサントリー白州蒸溜所・天然水白州工場敷地内に建設。生産工場と倉庫棟を併設し、延べ床面積は4万3千平方メートル。東日本向けに供給する商品の生産能力を増強。ペットボトル(2リットル)入りの天然水を年間3600万ケース生産することができる。

 投資額は約130億円。国産では最も軽いペットボトル(2リットル)を導入するほか、製造工程で使用する水や高圧エアーを再利用するなど、環境に配慮した設計になっている。

 竣工式には関係者約140人が出席。テープカットをして、完成を祝った。喜田社長は「地域の自慢になる工場にしたい」とあいさつした。

796名無しさん:2010/05/02(日) 23:29:07
雑記帳:源泉を使った地ビールを発売 栃木で
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100503k0000m040033000c.html

 栃木県那須塩原市の塩原温泉の源泉を使った地ビール「温泉プレミアム」(330ミリリットル、630円)が誕生。温泉内で土産物などを販売する「塩原リゾートショップブレス」で、限定販売している。

 考案した同店の八木沢広樹店長(39)によると、源泉を宇都宮市内のビール醸造所に運び製造。温泉の雑味を消すため、ホップを多めに使用した。香りは甘いが、口に含むと、かすかな塩味が印象的だ。

 疲労回復、美肌などに効果があるとされる塩原温泉。湯上がり後も温泉気分を満喫できそうだ。ただ、くれぐれも飲み過ぎにはご注意。問い合わせは同店(0287・32・2337)。【中村藍】

毎日新聞 2010年5月2日 19時13分(最終更新 5月2日 19時32分)

797荷主研究者:2010/05/07(金) 00:14:09

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1120100427ceak.html
2010年04月27日 日刊工業新聞
三菱商事、神明と資本提携−株式保有率20%に

 三菱商事と神明(神戸市中央区、藤尾益雄社長、078・371・2131)は26日、資本・業務提携すると発表した。

 三菱商事は4月中に神明の発行済み株式19・5%を創業家から取得し、議決権ベースの株式保有比率を20%に引き上げる。取得額は非公表。また米穀精米加工・販売事業や食品事業などで提携する。両社で委員会を設置し、具体的に詰める。

 神明は国内最大の精米加工・販売業者。資本・業務提携により、三菱商事の持つ小売から中食、外食など多様な販売チャンネルと、神明の米穀精米加工や販売ノウハウを融合し、高品質な製品やサービスを提供。主食米の消費拡大に加え、加工用米や飼料用米、海外市場への輸出などを狙う。

798荷主研究者:2010/05/15(土) 15:54:12

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100507/bsc1005070503002-n1.htm
2010.5.7 05:00 Fuji Sankei Business i.
宝酒造、仏日本食材卸を買収

 宝酒造は6日、フランス最大の日本食材輸入卸会社「フーデックス」を買収したと発表した。4月30日付で同社の発行済み株式の80%をフランスの個人資産管理会社2社から約35億円で取得した。健康志向を背景に日本食がブームとなるなか、フランスに橋頭堡(きょうとうほ)を築くことで、同社の日本酒や焼酎、調味料などの販売拡大につなげる狙いだ。

 フーデックスはフランスを中心にコメや清酒、調味料をホテルやレストラン向けに販売しており、2009年12月期の売上高は2385万ユーロ(約28億円)に上る。宝酒造は現在、フーデックスを通じて「松竹梅 白壁蔵」などの清酒のほか、芋焼酎「一刻者」を販売しており、一段の販売強化に向けて買収に踏み切った。

 宝酒造の現状の海外売上高は米国や中国、英国などを中心に年間約70億円。国内の酒類市場が縮小する中、海外事業の強化を戦略的に進めており、今回の買収で売り上げ拡大に弾みをつけたい考えだ。

799荷主研究者:2010/05/15(土) 16:34:19

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/05/20100513t62026.htm
2010年05月13日木曜日 河北新報
めん工場と本社を本宮に建設 青木食品、2011年完成

 福島県郡山市の食品製造卸、青木食品(馬見新博社長)が、本宮市工業等団地に本社機能を備えた製めん工場を建設することが、12日までに明らかになった。2011年5月の工場稼働とともに、本社も移転させる。

 約2万7000平方メートルの敷地に、2階建て床面積約1万平方メートルの本社兼工場を建設する。8月に着工、完成予定は11年4月。主にうどんやラーメンの生めんを製造する。最新設備の導入により省人化も図る。総投資額は21億円。郡山市にある現工場では乾めんの製造を続ける。

 新工場の稼働後は、生産量を現在の1日約17万食から23万食に引き上げる。同社の09年度の売上高は19億9000万円だが、14年度には25億円を目指す。同社は「顧客の要望に即応するとともに、機械化とスケールメリットによってコスト削減も図りたい」と話している。

 青木食品は1922年、青木製麺所として郡山市に設立。2005年に食肉卸大手のスターゼン(東京)の子会社になった。大手スーパー、ヨークベニマル(郡山市)などを通じ、宮城、福島両県や首都圏で販売している。

800荷主研究者:2010/05/20(木) 23:49:54

http://www.isenp.co.jp/news/20100508/news05.htm
2010/5/8(土)伊勢日報
塩浜工場内に新工場 太陽化学、来秋稼動へ

【四日市】四日市市山田町の総合食品素材メーカー「太陽化学」(山崎長宏社長)はこのほど、同市宝町の塩浜工場内に乳化剤の新工場を建設すると発表した。乳化剤が食品用以外にも化粧品などで需要が増えているため、事業を拡大し、生産能力の増強を図る。

 新工場は、塩浜工場の敷地内で既存の施設の一部を解体するなどし、建設する。建築面積は千四百平方メートル、二階建てで、延べ床面積は二千七百平方メートル。総工費は二十三億円。ことし十月に着工し、来年八月に完成、同年九月の稼働開始を目指す。  生産能力は年間千七百トンで、従来の工場と合わせ、年間計五千二百トンの乳化剤の生産が可能となる。新たな雇用の見通しなどは明らかにされていない。

 乳化剤は、飲料、乳製品、パン、菓子類など食品用途での需要が伸びる一方、化粧品などの用途でも展開が進んでおり、同社は「食品用乳化剤の高い安全性や機能が評価され、新たな需要にも対応するため、新しい工場を建設する」としている。

801荷主研究者:2010/05/27(木) 23:00:28

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100519/bsc1005190500000-n1.htm
2010.5.19 05:00 Fuji Sankei Business i.
キリンビバ 軽量ペットボトル開発 エコと需要喚起を“両立”

キリンビバレッジが開発した国産最軽量の2リットルペットボトル=18日、東京都千代田区の東京会館

 環境負荷の少ない容器や梱包(こんぽう)材を使用する動きが産業界で広がっている。キリンビバレッジは18日、国産の2リットル入りのペットボトルとして最軽量の35グラムの飲料容器を開発したと発表した。資生堂は、植物素材のサトウキビを原料にした樹脂製の化粧品容器を来年度から採用する。二酸化炭素(CO2)の排出量を減らして環境保全に貢献するとともに、製品自体の差別化が難しい中、環境性能をアピールして販売拡大につなげる狙いがある。

 キリンビバは新容器をまず、ミネラルウオーター「アルカリイオンの水」に採用し、10月下旬から売り出す。これまでの国産最軽量だったサントリーの36グラムを1グラム下回った。同社の従来品より7グラム(16%)軽量化した結果、製造時に使う樹脂量が年間820トンの削減が可能になり、一般家庭560世帯分のCO2排出に相当する量を抑制する効果があるという。キリンビバの岡本隆典常務は「新容器で企業としての環境配慮姿勢を示す」とし、アルカリイオンの水で前年比1%増の2200万ケースの販売を目指す。

 2リットルの軽量ペットボトルをめぐっては、日本コカ・コーラが「森の水だより」で38グラムを実現しているほか、サントリーが36グラムの「天然水」を3月から売り出している。

 環境負荷を減らす動きは化粧品容器にも及んでいる。資生堂は南米化学最大手のブラスケン(ブラジル)、豊田通商と共同で、サトウキビの絞りかすから取れるエタノールを原料に使ったポリエチレン樹脂製の容器を開発中。コストは石油原料に比べて高くつくが、「消費者の環境意識が高まり、企業側からも新しい提案をしていく必要がある。“美”と“エコ”を両立させたい」として、業界に先駆けて容器の“エコ化”を進めている。同社は20年度をめどに、08年度に国内の容器で使用した樹脂の半分にあたる1000トンを植物由来の樹脂に切り替える計画だ。

 パソコンの梱包材に天然素材の竹を使っているのが、米パソコン大手のデル。再生材料を25%使用した外箱の内側に、竹を使った素材を入れてパソコンを梱包する。これまでの発泡スチロールや段ボールと比べ、環境負荷も低減できるうえ、竹は衝撃を受けた際の強度に優れており、輸送中の電子機器の保護に向いているという。

802荷主研究者:2010/05/27(木) 23:17:47

http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2010/0522/15p.html
2010年5月22日(土)山口新聞
マグロ用飼料「ツナ・フード」、製造ラインを新設 林兼産業

林兼産業が下関工場に新設したツナフードの製造ライン

林兼産業(橋本鉄志社長、本社・下関市)は21日、マグロ用配合飼料「ツナ・フード」増産のため、下関市東大和町の飼料事業部下関工場に専用の製造ラインを新設し、稼動を開始した。年間5千トンを製造できるという。

同社によると、ツナ・フードは可食性フィルムに栄養素を詰め込んだ世界初のソーセージ型マグロ用飼料。同社とマルハニチロ水産が2006年に共同で特許を取得している。成分や大きさを自由に調整しながら与えることができるため、クロマグロやミナミマグロをより高品質で安定的に養殖することが可能になった。

同社は需要拡大に伴って同市豊北町で稼動していた試験プラントに換えて下関工場内に製造ライン2ラインを新設。本格生産を始め、主に国内の養殖事業者向けに出荷する。事業費は約2億円。さらに2ラインを増設して年間1万トンを生産する計画もあるという。

同日はラインの完工式があり、橋本社長は「当社ならではのソーセージと配合飼料の製造技術を融合してできたツナ・フード。マグロの漁獲規制の動きもあるので、国内外の養殖事業でますます需要が高まっていくはず」と話した。

803とはずがたり:2010/06/02(水) 12:32:00

カネミ油症:救済法案提出を断念 民主党
http://mainichi.jp/select/science/news/20100602k0000m040142000c.html

 1968年に西日本一帯で発生した国内最大の食品公害「カネミ油症」の被害者救済問題で、民主党は救済法案の今国会提出を断念する方針を固めた。政府が法制化に難色を示していることから、超党派による提出を目指していたが、政局の混乱などを受け、次期国会での提出に向け仕切り直す考えだ。

 救済法案を巡っては被害者団体が(1)医療費の自己負担分(2)健康管理手当−−を国が支払うことなどを盛り込んだ骨子案をまとめ、政府・民主党は議員立法を視野に法案作りを進めていた。【阿部周一】

毎日新聞 2010年6月2日 2時34分

804荷主研究者:2010/06/16(水) 22:22:37

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/232382_all.html
2010年05/20 07:32 北海道新聞
函館に新工場建設へ 明治製菓 キャラメル生産増強

 【函館】明治製菓(東京)は、函館市内で同社のキャラメルを製造する子会社の道南食品の敷地内に新工場を建設する。事業費は約10億円で、これまでの生産能力の3割増となる年間2千万個のキャラメル製造が可能になる。

 新工場は8月着工、来年5月稼働の予定で、キャラメルとチョコレートを製造。鉄筋コンクリート2階建てで、延べ床面積は2800平方メートル。既存施設の一部を取り壊して建設する。

 老朽化した機材を更新して生産能力を上げるほか、菓子の製造過程が見られる見学者用通路も新設する。明治製菓は「最新設備にすることで、より高い品質保証が可能になる」としている。

 道南食品は明治製菓の「サイコロキャラメル」や、ガゴメコンブなど北海道の産物にちなんだ自社ブランドのキャラメルを製造している。

805荷主研究者:2010/06/16(水) 23:03:13

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100529/bsc1005290502005-n1.htm
2010.5.29 05:00 Fuji Sankei Business i.
キリンビバレッジ、アサヒ飲料参入 「コーラ」ブーム 取り込み

 コーラ系飲料市場の新規参入が相次いでいる。キリンビバレッジは28日、同社ブランドとしては初となるコーラ飲料「キリン コーラ」を6月1日から売り出すと発表した。アサヒ飲料も同社としては17年ぶりのコーラ飲料「グリーンコーラ」を25日から売り出した。コーラ飲料は、日本コカ・コーラとサントリーが投入した「カロリーゼロタイプ」が牽引(けんいん)し市場が拡大しており、需要が見込めると判断した。

 キリンビバレッジのコーラは、適度な甘さと炭酸の爽快(そうかい)な刺激感を出したほか、隠し味としてホップ風味も加えることでキレのある後味を実現した。これまで一部地域限定で試験販売を行ってきたが、販売が好調だったため、本格参入する。実勢価格は350ミリリットル缶で120円。

 アサヒ飲料の「グリーンコーラ」は、保存料や着色料を使わず、レモン果汁で香りを加えるなど天然の原料にこだわった。月内の出荷が20万ケースとなる見込みなど「大ヒットを記録している」(同社)という。

 国内清涼飲料市場は漸減傾向が続いているが、コーラ飲料の販売は堅調だ。サントリーがコーラ飲料「ペプシ」の2010年の販売計画を、カロリーゼロタイプの一段の拡大を見込んで前年比3%増の3000万ケースとするなど、飲料各社は“コーラブーム”に沸いている。

807荷主研究者:2010/06/26(土) 17:56:50

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100605/bsc1006050502004-n1.htm
2010.6.5 05:00 Fuji Sankei Business i.
清涼飲料市場 09年も縮小 天候不順 炭酸除き「全滅」

 民間調査会社の富士経済(東京都中央区)が4日発表した清涼飲料市場調査によると、2009年の市場規模が前年比1.6%減の4兆8820億円と、2年連続で縮小した。景気低迷に伴う節約志向の高まりに夏場の天候不順が直撃し、さらに低価格競争の広がりも影響した。ジャンル別ではカロリーゼロの新商品が相次いだ炭酸飲料のみがプラスで、お茶や水、コーヒーは“全滅”だった。10年も1.5%減の4兆8094億円と3年連続の減少を予想している。

 09年のジャンル別は、炭酸飲料が3.8%増の4837億円と4年連続で伸長した。アサヒ飲料の「三ツ矢サイダーオールゼロ」や日本コカ・コーラの「ファンタ ゼロサイダー」などカロリー・糖質ゼロ商品がダイエット志向の高まりを反映してヒットしたことなどが貢献した。

 一方、コーヒーや日本茶、紅茶などを含む嗜好飲料は1.9%減の1兆8913億円、牛乳などの乳性飲料は1.3%減の1兆1223億円、ミネラルウオーター類も1.3%減の2575億円と、いずれも振るわなかった。家の水道水でお茶を沸かしたりするなど節約志向の高まりが響いた。

 10年の主な内訳は、炭酸飲料が1.2%増で、09年同様に唯一成長する見通しで、嗜好飲料は1.8%減、乳性飲料は1.3%減、ミネラルウオーター類も1%減少する見込み。デフレに伴う低価格競争の継続が見込まれるためだ。ただ、飲料大手の伊藤園によれば「値下げ競争はそろそろ底打ちが予想される」(本庄大介社長)との見方もあり、価格競争に歯止めがかかれば市場が反転する可能性もありそうだ。

808荷主研究者:2010/06/26(土) 18:56:47

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020100611cean.html
2010年06月11日 日刊工業新聞
ハルナビバレッジ、ペットボトル飲料の受託製造−事業エリア全国に拡大

 【前橋】ハルナビバレッジ(群馬県高崎市、青木麻生社長、027・387・0101)は、主力のペットボトル飲料の受託製造事業で、事業エリアをこれまでの東日本中心から全国に拡大する。

 顧客の飲料メーカーでは全国供給への対応が受注条件になっている製品もあり、まず近畿地方を手始めとして西日本での協力工場確保に乗り出す。同社は2009年度に協力工場10社で前年度比85%増の約130万ケース(1ケースは2リットル6本)を出荷しており、これを15年度に500万ケースに引き上げる方針。

 事業エリアの拡大に対応するため、品質管理の監査体制を強化する。年内にも組織作りに着手し、2―3年かけて協力工場と生産・品質に関する情報を共有化する体制を構築する。

809荷主研究者:2010/06/26(土) 19:15:01

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100615/bsc1006151700012-n1.htm
2010.6.15 16:59 Fuji Sankei Business i.
ナガノトマトの食品事業を売却 キリンHD

 キリンホールディングス(HD)は15日、連結子会社であるナガノトマト(長野県松本市)の食品事業を、ナガノトマト経営陣による自社買収(MBO)により9月30日付で売却すると発表した。キリンHDの事業見直しの一環。残る飲料製造受託事業は、分割して新たに100%子会社の「信州ビバレッジ」を設立する。

 ナガノトマトには1976年にキリンビールが出資していた。ナガノトマトの食品事業はケチャップやなめ茸製品が主力だが、大口の受託生産の中止などで売り上げ減少が続いており、2009年12月期は5年前のほぼ半分の52億円に落ち込んでいた。

 キリンでは、ナガノトマトの井垣孝夫常務ら経営陣に株式を売却し、経営基盤を立て直すのが適切と判断した。売却金額は明らかにしていない。

 新会社に分割する飲料製造受託事業の売上高は、09年12月期で157億円。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100616/bsc1006160502004-n1.htm
2010.6.16 05:00 Fuji Sankei Business i.
キリン、ナガノトマトの食品事業売却 MBOで再建

 キリンホールディングス(HD)は15日、連結子会社であるナガノトマト(長野県松本市)の食品事業を、ナガノトマト経営陣による自社買収(MBO)により9月30日付で売却すると発表した。キリンHDの事業見直しの一環。残る飲料製造受託事業は、分割して新たに100%子会社の「信州ビバレッジ」を設立する。

 ナガノトマトには1976年にキリンビールが出資していた。ナガノトマトの食品事業はケチャップやなめ茸製品が主力だが、大口の受託生産の中止などで売り上げ減少が続いており、2009年12月期は5年前のほぼ半分の52億円に落ち込んでいた。

 キリンでは、ナガノトマトの井垣孝夫常務ら経営陣に株式を売却し、経営基盤を立て直すのが適切と判断した。売却金額は明らかにしていない。

 新会社に分割する飲料製造受託事業の売上高は、09年12月期で157億円。

810チバQ:2010/06/27(日) 00:49:14
自分はボルビック派です
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100625-00000020-oric-ent
苦戦続くミネラルウォーター、最盛期に向けて各社工夫
6月26日10時0分配信 オリコン


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28日より価格据え置き・50ml増量で展開する『エビアン550mlペットボトル』

 ミネラルウォーター『エビアン』を販売する伊藤園は25日、従来品より50ml増量し、価格を据え置いた『エビアン550mlペットボトル』を28日より発売すると発表した。コカ・コーラシステムも4月から『い・ろ・は・す』ブランドに280mlサイズを、6月より1020mlペットボトル商品を新たに発売しており、7月5日からは温州みかんエキスが入った『い・ろ・は・す みかん』を売り出す。好調な“ゼロ系飲料”の裏で、苦戦しているといわれているミネラルウォーター市場。各社は増量やサイズ拡充、フレーバー投入などで、“ミネラルウォーターの最盛期”に向け訴求していく。

■“ノーカロリー”のミネラルウォーターは“ゼロ系炭酸”に押され気味!?

 富士経済が今月6日に発表した清涼飲料の国内市場調査によると、2009年の炭酸飲料市場はカロリーゼロ、糖質ゼロなどをうたった“ゼロ系”が多く投入され、コーラフレーバー飲料は前年比5%増の2230億円に、透明炭酸市場は前年比16.6%増の989億円となり、2010年も市場はさらに活性化するとみられている。

 一方、健康志向の消費者にうけ市場を伸ばしてきた“ノーカロリー”なミネラルウォーターは近年価格競争が激化しており、また、“ゼロ系”の隆盛に押される形で市場が微減。2009年度は1.3%減の2575億円に落ち込んだという。

■エコ容器、サイズ変更・拡充、価格見直し…各社のさまざまな取り組み

 そんな状況を打破すべく、各社はさまざまなアピールを展開。前述の『い・ろ・は・す』は環境負荷軽減の軽量ペットボトルを採用し、飲み終わったあとのペットボトルを手軽に「ひねってつぶせる」点がポイントのひとつだったが、いまや“エコペットボトル”はミネラルウォーターの定番になりつつあり、『サントリー天然水(南アルプス)』(サントリー食品)、『キリン アルカリイオンの水』(キリンビバレッジ)などでも展開。環境配慮とゴミ出しの手軽さをアピールしている。

 そのほか、ハウス食品からミネラルウォーターの製造及び販売事業を取得し、7月6日より『六甲のおいしい水』を発売するアサヒ飲料は、すでに自社で展開していたブランド『富士山のバナジウム天然水』の希望小売価格を据え置きのまま、500mlから530mlに増量して展開。サントリー食品も4月より『サントリー天然水(南アルプス)』の1リットルペットボトルを1都10県で販売し、「持ち運びたいが500mlではもの足りない」、「家庭やオフィスでも気軽に飲用したい」という声に応えた。また、『ボルヴィック』を輸入するキリンMCダノンウォーターズも、3月より希望小売価格の値下げを行った。

 これから夏に向けてミネラルウォーターがもっとも売れる季節になるが、各社のこれら取り組みが功を奏するか、注目が集まる。

811荷主研究者:2010/07/06(火) 22:39:54

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100618/bsc1006180504004-n1.htm
2010.6.18 05:00 Fuji Sankei Business i.
仏ヨーグルト大手ダノン 日本の年産倍増 20万トンに

チューブタイプのヨーグルトを手に日本市場拡大を語るヨープレのルシアン・ファ社長

 仏ヨーグルト大手が相次いで日本事業の強化に乗り出す。世界最大手のダノンは17日までに、腸内改善効果が期待される成分を含むとされるヨーグルト「ビオ」の日本での生産能力を現状比2倍に増強する方針を明らかにした。ダイエット志向の高まりを背景に足元の販売量が2けたの伸びを示しており、能力増強が不可欠と判断した。一方、世界2位のヨープレも、提携する明治乳業を通じて日本でのヨーグルト販売シェアについて、2018年をめどに4%に引き上げる方針を打ち出した。両社とも、これまで開拓が後手に回っていた日本市場の強化を通じ、世界シェアの拡大につなげる狙いだ。

◆健康志向追い風

 ダノンは現在、館林工場(群馬県館林市)でビオを生産し、年間能力は10万トンにのぼる。ただ、急激な販売拡大によって能力が不足しており、旺盛な需要をまかなうには今後5年程度かけて20万トンに引き上げる必要があると判断した。

 ビオは、おなかの中で長く生き残るビフィズス菌を含み、腸の動きを活発にする効果があるとされ、おなかの張りを気にする女性を中心に売れ行きを伸ばしている。ビオの好調により、4月時点の同社の日本でのヨーグルト販売量シェアは3年前に比べ約4倍の10%程度に上昇したという。

 ダノンは乳製品販売で世界シェア25%と断トツだが、国内では2%程度と低迷している。ビオのヒットをてこに、日本での販売を一気に強化する考えで、「ビオのさらなる製品群の強化で、日本でもナンバーワンのシェアを狙いたい」(同社幹部)と強気の姿勢だ。

◆「チューブ型」で攻勢

 一方、ヨープレは、昨年11月に業務提携した国内乳業最大手の明治乳業との連携強化により日本でのシェアを引き上げる方針。ヨープレブランドの製品は、明治が国内で独占的に製造・販売する権利を持つ。明治は今年に入って「明治 ヨープレ」ブランドを立ち上げ、3月16日にスプーンいらずのチューブタイプのヨーグルト「グルト!」を売り出した。国内の既存製品にはない食べ方やテレビCMなどの効果も寄与し、発売後3カ月間でフランス国内の年間販売数量の1割に当たる1200万トンを売る好調ぶりだ。

 ヨープレは、70カ国以上で乳製品などを販売し、世界シェアは約4%程度。ヨーグルト製品が200種類以上乱立する日本市場への参入は困難とみて距離を置いてきたが、世界的に販売地域の拡大を進める中で日本市場の攻略が欠かせないと判断。06年に明治側に業務提携を申し入れ、3年越しで実らせて本格参入した経緯がある。

 17日までに取材に応じたヨープレのルシアン・ファ社長は「チューブヨーグルトを足がかりに、今後楽しみや喜びを与える製品を送り込み、販売拡大につなげたい」と事業拡大に意欲を示した。(パリ 今井裕治)

812荷主研究者:2010/07/06(火) 23:07:06

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/agriculture/236783_all.html
2010年06/15 07:23 北海道新聞
国内チーズ生産過去最高4.5万トン 道内工場増設も影響

 農林水産省がまとめた2009年度のチーズ需給動向によると、ナチュラルチーズの国内生産量は前年度比4・5%増の4万5千トンと5年連続で過去最高を更新した。輸入チーズも増え、国内市場は回復傾向にある。

 道産が8割を占める国産ナチュラルチーズの生産量が伸びたのは、雪印、明治、森永の乳業大手3社が07年末から08年にかけて道東に工場を新・増設し、生産能力を大幅に増強したため。プロセスチーズの原料用が10・5%増の2万5千トンに増えたのも大きかった。

813荷主研究者:2010/07/06(火) 23:16:45

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/economics/news/20100624/341181
2010年6月24日 05:00 下野新聞
日本製粉グループ瑞穂食品 上三川に全面移転 来年4月操業開始

 製粉大手の日本製粉(東京都渋谷区)グループで米粉製造の瑞穂食品(兵庫県加古川市、岡田素治社長)は、上三川町多功南原のテクノパークかみのかわに全面移転する。23日までに本社兼工場の建設が始まった。

 新工場は来年4月の操業開始を予定し、現在の2倍にあたる年間最大2400トンの米粉を製造する。戸別所得補償モデル対策で国が米粉用米の生産を奨励し、従来の和菓子に加えパン、めん、洋菓子など新規用途の需要が拡大が見込まれる中、東京圏で新たな販路拡大を目指す。

 新社屋兼工場は同じグループ企業で、そば粉製造販売の松屋製粉(宇都宮市大通り3丁目)上三川工場の敷地内に建設する。鉄骨造り一部2階建てで、延べ床面積は2011・8平方メートル。

 日本製粉グループの2カ年の「10/11中期経営計画SG130」は、老朽化し手狭になった瑞穂食品の工場のほか、松屋製粉本社工場の上三川工場への集約も盛り込んでいる。

814荷主研究者:2010/07/06(火) 23:17:16

http://www.ibaraki-np.co.jp/main/weekly06.htm
2010年06/25(金)茨城新聞
キリン取手工場 年産能力25%増強

横浜と並び最大級に

 キリンビールは24日、栃木工場(栃木県高根沢町)の閉鎖による取手工場(取手市)への移管に伴い、同工場で「キリンフリー」など主要3製品の生産を来年3月までに始め、25%増の年産50万キロリットルに生産能力を上げる計画を明らかにした。同計画により取手は横浜工場(横浜市)と並んで同社最大級の工場になる。

 生産工場再編の一環で、栃木工場は今年10月から11月までに閉鎖を予定。これに伴い同工場の生産品目は取手、横浜、仙台などの各工場に移管する。栃木のほか、北陸工場(石川県白山市)を閉鎖する。取手工場には、ノンアルコールビールの人気商品「フリー」と、発泡酒「淡麗ダブル」を移管し、今年9月に出荷予定。さらに「キリンチューハイ氷結」シリーズの生産を来年3月から始める。

 設備投資額は、栃木からの全面移管となる「フリー」で約6億円、果汁調合設備が必要な「氷結」で数十億円を見込む。フリーの出荷量は年300〜400万ケース。出荷エリアは従来の首都圏に加え、北関東も含める。

 キリンは、栃木の従業員約200人の一部を取手工場などに移転する。

 取手工場では現在、主力の「一番絞り」などのビールや、発泡酒、第3のビールで計11種類、年40万キロリットルの生産能力を持つ。発酵タンクは139本あり、主力の瓶製品のほか、缶製品も増強し、新たな品種の生産開始により能力を大幅に増やす。

【写真説明】
栃木工場からの移管で生産増強するキリンビール取手工場の生産ライン=取手市桑原

815荷主研究者:2010/07/06(火) 23:22:19

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1006260020/
2010年6月26日 神奈川新聞
飲料・ビール工場の燃料を天然ガスに、CO2削減と原価低減の一挙両得/神奈川

 県内に生産拠点がある大手飲料・ビールメーカーが、工場で使う燃料を転換し、効果を挙げている。灯油や重油から天然ガスへの切り替えを進めたことで、二酸化炭素(CO2)排出量の削減と原価低減という一挙両得につながっている。

 キリンビバレッジの湘南工場(寒川町)は、ボイラーに使う燃料を灯油から天然ガスに切り替える工事を2008年度に済ませた。大消費地に近い立地のため人気商品を中心に製造しており、「稼働率は高い水準で一定している」(築地輝夫工場長)という工場だ。

 ボイラーから排出されるCO2量は前年度より約2割少なくなった。燃料費も2・7%減った。天然ガスは価格変動が比較的小さいため、燃料の調達コストが安定する利点もあるという。

 経済産業省は石油依存を解消する目的で02年、経費の一部を助成する制度を創設し、燃料の切り替えを企業に促した。10年度からはCO2削減と省エネの観点から「エネルギー使用合理化事業者支援補助金」としている。

 特に食品工場からの応募が多いことについて資源エネルギー庁は「天然ガスは熱効率が良く、環境汚染物質がほとんど出ないので、食品関係企業には衛生面でも好ましいのでは」(ガス市場整備課)とみる。

 ビール工場は24時間体制で温度管理をするため、燃料には気を使う。それだけCO2排出量や燃料費負担も大きい。アサヒビールは全国8工場で重油から天然ガスに転換。燃料費だけでなく2割以上のCO2削減につながった。神奈川工場(南足柄市)は「製造原価の6〜7割が原料や資材費。生産性の向上はもちろんだが、原燃料の有効活用も鍵」(若山淳一工場長)と話す。

 キリンビールの横浜工場(横浜市鶴見区)は1980年から天然ガスを使っている。30年の経験から「重油のようにタンクに補充する手間がかからないため、管理も楽になった」(環境安全室)という副次的効果も実感しているという。

816荷主研究者:2010/07/19(月) 21:25:39

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100629/bsc1006291545008-n1.htm
2010.6.29 15:44 Fuji Sankei Business i.
ノンアルビールでも“ゼロ戦争” 独走キリン「フリー」に対抗

サントリーが8月3日から発売するカロリー・糖質ゼロのビール風味炭酸飲料「オールフリー」=29日、東京都千代田区の東京商工会議所

 ノンアルコールビール飲料でも、“ゼロ戦争”が勃発した。サントリーは29日、ビール風味飲料の新商品「オールフリー」を8月3日から発売すると発表した。アルコール度数0・00%はもちろん、カロリーと糖質もゼロとした。アサヒビールも8月からカロリーゼロの「ダブルゼロ」を売り出す。

 ノーアルコールビールでは、キリンビールの「フリー」が独走状態。後続2社は、キリンとの差別化で追い上げる。

 サントリーの「オールフリー」は、原材料の配合や仕込み方法を工夫することで、麦汁を使いながらカロリーと糖質のゼロを実現した。店頭想定価格は350ミリリットル缶で143円程度。年内に100万ケース(1ケース=大瓶20本換算)の販売を目指す。

 アサヒの「ダブルゼロ」は、通常のビールの製造に使う麦汁を使わず、麦芽エキスを使用することでカロリーゼロでも、コクのある飲み応えを実現した。

 アサヒは、アルコールビール風味飲料で「ポイントゼロ」と「ポイントワン」「レーベンブロイアルコールフリー」の3種類をそろえているが、ダイエット志向に対応してカロリーオフ商品も設定した。店頭想定価格は138円で、ライバルのキリンビールの「フリー」より10円安く設定した。年内に80万ケースの販売を目指している。

 アルコールゼロの炭酸飲料は、キリンが昨年4月に発売した「フリー」が大ヒットを記録。今年も430万ケースの販売を計画している。

 飲酒運転への罰則強化や健康志向に加え、相次ぐ新商品の投入により、今年の市場規模は前年の1・8倍の900万ケースに拡大するとサントリーでは試算している。

817荷主研究者:2010/07/24(土) 14:26:42

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003168077.shtml
2010/07/05 12:50 神戸新聞
10年産コメ輸出、前年比4倍に増大へ 神明

 コメ卸最大手の神明(神戸市中央区)は、2010年産の精米の輸出量を09年産の約4倍となる1200トンに増やす。すしなど日本食の人気が高い欧米や東アジア、豪州での需要増に対応。現地の量販店や飲食店を中心に販売する。

 輸出するのは、同社と契約栽培する秋田県産「あきたこまち」800トンと、新潟県産「コシヒカリ」220トン、富山県産180トン。欧州では主に独、英、仏に輸出。東アジアでは台湾と香港に加えて、豪州、米国にも振り向ける。

 同社は08年からコメの輸出を始めており、09年は330トンを輸出した。同社は「当初は厳しい価格競争にさらされるとみていたが、価格差も縮まってきている」と話している。特に豪州と香港向けが伸びており、昨年の2倍近くを予定している。現地の米穀商社を通して、和食レストランやスーパーで販売する。

 農林水産省によると、商業用のコメ輸出は09年で1312トンと前年から18トン増えた。(井垣和子)

818荷主研究者:2010/07/24(土) 14:35:49

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100707/bsc1007070902004-n1.htm
2010.7.7 09:01 Fuji Sankei Business i.
キリン、グリコとチルド飲料で提携 50商品の販売・物流委託

キリンがグリコに物流と販売を委託するチルド飲料ブランドの1つ「午後の紅茶微糖ストレートティ」

 キリンホールディングス(HD)は7日、江崎グリコと清涼飲料事業で提携することを明らかにした。カップ入りの「チルド飲料」の物流と販売を来年2月からグリコに委託する。生産から物流、販売まで低温で管理するチルド飲料に強みを持つグリコの設備や物流網を活用し、コストを圧縮する狙い。

 キリンは今年2月にサントリーとの経営統合交渉が決裂したが、破談後、初の他メーカーとの提携になる。

 提携するのは、キリンHD傘下のキリンビバレッジ。紅茶飲料「午後の紅茶」や果汁飲料「トロピカーナ」など約50品目の物流、販売を委託する。年間の売上高は約150億円。キリンビバレッジ子会社の小岩井乳業のチルド商品のの集配、卸・小売りへの営業をグリコに委託する。

 グリコはチルド飲料の分野で森永乳業や明治乳業に次ぐ大手で、代表的なブランドには「カフェオーレ」「ドロリッチ」がある。

 チルド飲料は、新鮮な味わいが支持され、市場が拡大する一方、新規参入も相次ぎ、競争が激化している。

819荷主研究者:2010/07/24(土) 14:53:56

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100713304.htm
2010年7月13日03時17分 北國新聞
北陸工場閉鎖は9月末 キリンビール

 キリンビール(東京)が運営する白山市の北陸工場について、閉鎖に向けた日程が12日、明らかになった。最終的な閉鎖時期は9月末となり、8月末で工場やレストランの営業を終了し、残務処理などを行う。最終出荷は8月20日となる見通しだ。また、不動産仲介のグループ会社を通じ、跡地の買い手探しを本格化する。

 同日、特約店などに閉鎖に関する日程を送った。当初は閉鎖時期を8月末としていたが、キリンビール石川支社の担当者は「対外的には8月末の営業終了が実質的な閉鎖となる。当初の計画通りだ」としている。最終製造日は8月12日で、品目は「ラガービール」「一番搾り生ビール」などを予定している。

 跡地の買い手探しはキリンリアルエステート(東京)が行う。活用案は、現時点では「全くの白紙」(同支社)で、取引銀行やゼネコンなどに協力してもらい、製造業者を中心に買い手を探す。

 正社員82人は、滋賀県多賀町の滋賀工場や岡山市の岡山工場などへの配置転換が9月末で完了。同月末で契約が終了する期間従業員48人については外部の就職あっせん業者と連携し、再就職を支援する。また、8月21、22日には、石川県や白山市、地元町内会関係者らを招き、工場見学や食事会などを行う。

820荷主研究者:2010/07/24(土) 14:56:06

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100713/bsc1007130501003-n1.htm
2010.7.13 05:00 Fuji Sankei Business i.
味の素 米ケロッグと提携 ダイエット食品を共同開発

 味の素は12日、健康食品事業の研究開発で、米食品大手のケロッグ社と業務提携した、と発表した。両社は販売での提携も目指す。国際的に肥満防止につながる健康食品へのニーズが高まっている中、共同で研究開発を推進。2、3年以内をめどに製品を投入し、ケロッグの流通網を生かして海外での販売を強化する。

 味の素によると、まずはダイエットに取り組む人に向けた製品の開発に取り組む。素材として活用するのが、「カプシエイト」と「モナチン」だ。

 カプシエイトは味の素独自の健康機能素材で、トウガラシの辛み成分「カプサイシン」に類似した構造を備える。トウガラシとは異なり、辛みがほとんどないため体への刺激が少ないことや、酵素を使って安定的にカプシエイトを生産できる技術を確立している点が強みだ

 モナチンは、南アフリカの一部地域に自生する植物の根から採れる天然の甘味料。砂糖の約2000倍の甘さを持つといい、体重管理に必要な糖分制限などを気にせずに、食べる楽しみや喜びを維持しながら体重管理ができる製品の開発を目指す。

 味の素はこれまでにも、カプシエイトを使用したサプリメントやゼリー状飲料などを製品化してきた。

 今回は、米ケロッグ社が得意とするシリアル製品の開発を視野に入れている。

 先進国を中心に肥満問題は世界的な課題となっており、この問題をめぐっては大きな市場が存在すると両社ではみている。このためカプシエイトやモナチンのほかにも、両社が強みを持つ素材を生かした製品の開発を推進する。

822荷主研究者:2010/08/01(日) 21:30:54

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020100716caae.html
2010年07月16日 日刊工業新聞
カルビー、ジャガイモ残さで飼料−茨城・下妻に装置導入

 カルビーはジャガイモの残さを養豚飼料に再資源化する取り組みを始めた。下妻工場(茨城県下妻市)に飼料の製造装置を設置し、本格稼働した。飼料に再資源化することで、工場の廃棄物処理費が3分の1以下になるという。同社では他の工場にもこの技術の導入を検討しており、コスト削減と環境負荷低減を両立する技術の導入を進めていく考えだ。

 飼料製造の手順は、ジャガイモの皮や選別工程で廃棄にまわるジャガイモなどを破砕。温度を調整して酵素やギ酸を混合し、飼料原料にする。装置の処理能力は一時間当たり500キログラム。工場から養豚牧場に運ばれた飼料原料は、現地で飼料原料に配合飼料を混ぜ、豚の餌になっている。

 「じゃがりこ」を生産する下妻工場では、土砂や皮などのジャガイモにかかわる廃棄物が月間約90・8トン発生する。このうち約80トンを飼料化できることを実証。

823荷主研究者:2010/08/01(日) 22:09:29

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003217858.shtml
2010/07/19 12:03 神戸新聞
しょうゆ輸出過去最高 日本食人気の効果 神戸港

神戸港から海外への輸出が増え続けているしょうゆ=神戸市中央区東川崎町、イズミヤハーバーランド店

 神戸港で、しょうゆの輸出が拡大している。全国有数の産地で知られるたつの市、香川県・小豆島を後背地に擁し、海外で日本食が広がっていることなどが背景。しょうゆメーカーが海外生産を進め、全国的に輸出は落ち込みつつあるが、同港では2009年に数量、金額とも過去最高を記録した。(西井由比子)

 神戸税関によると、同港からのしょうゆの輸出量は09年、前年比1・1%増の3071トンと3年連続でプラスとなった。金額は7億7500万円と5・3%増え、7年連続の増加。数量、金額とも過去最高だった。

 全国ベースでは、数量が2万755トンと前年比6・9%減り、金額も39億6500万円と3・4%減で、いずれも10年ぶりに減少に転じたが、神戸税関は「海外に生産工場を持つメーカーが、現地生産を増やしているため」と説明する。

 神戸港では、しょうゆの輸出相手国も増えている。09年は数量、金額ともに過半数を占める米国、中国、香港、ドイツを含め、計36カ国に拡大。1999年の24カ国から大幅に仕向け先が広がった。

 淡口(うすくち)しょうゆ最大手のヒガシマル醤油(しょうゆ)(たつの市)は商社を通じて、米国、中国、豪州、香港に輸出するが、「淡口しょうゆの品質は土地の気候風土、水、原料に左右される部分が大きい」と指摘。淡口については生産の海外シフトが進みにくく、海外での需要拡大もあって、同港からの輸出は今後も増えそうな勢いだ。

824とはずがたり:2010/08/04(水) 15:37:59

食品流通4社を統合=国内最大手に−三菱商事
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201007/2010072900913&rel=y&g=pol

 三菱商事は29日、総合食品卸大手の菱食など食品流通子会社4社を経営統合させると発表した。売上高で2兆円を超え、食品流通では国内最大手となる。長引くデフレなどの影響で流通市場が細る中、統合で競争力を強化する。2011年3月までに統合方式など細部を決める。(2010/07/29-18:53)

825とはずがたり:2010/08/04(水) 17:26:55

こうして生まれた ヒット商品の舞台裏】ガリガリ君 赤城乳業
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100804/trd1008041411004-n1.htm
2009.8.13 08:02

昨年、2億本以上の売り上げを記録したガリガリ君。プロジェクトチームの一員、萩原史雄さんは「世の中にあるデザートの中で、一番楽しいのはアイス」と話す昨年、2億本以上の売り上げを記録したガリガリ君。プロジェクトチームの一員、萩原史雄さんは「世の中にあるデザートの中で、一番楽しいのはアイス」と話す

子供を夢中にさせる夏の定番

 風呂上がりにガリっという音を聞くと、夏だなぁと思う。夏の定番の棒アイス「ガリガリ君」は、60円という低価格ながら、昨年2億5500万本を売り上げた大ヒット商品だ。

 「販売不振に悩む会社を救うため、昭和56年、遊びに夢中の子供でも食べられるかき氷として生まれたのがガリガリ君です。かき氷をかじる擬音に、『君』を付けた。パッケージにはガキ大将をイメージしたキャラクターを描きました」

 そう語るのは、赤城乳業ガリガリ君プロジェクトチームの萩原史雄さん(39)だ。当時のガリガリ君は、失礼ながらあまりかわいくない。

 「そうなんです。実は平成11年の調査で、ガリガリ君は汗が泥臭い、田舎くさい、と特に女性から嫌われていたことが分かったんです」(萩原さん)

 翌12年、イガグリ頭はそのままに、ガリガリ君はアニメ風に生まれ変わった。一度聞いたら忘れない印象的な歌が流れるテレビコマーシャルが始まったのもこの年。年間売り上げは初めて、1億本を突破した。

 快進撃は続く。18年には部活気分のファンクラブ「ガリガリ部」を結成。妹の「ガリ子ちゃん」も発売した。さまざまな味の新商品を出すだけでなく、氷の粒を小さくして柔らかくしたり、低カロリーに抑えたり、時代に沿ったアレンジも加えてきた。

 食べる側も変わる。当たりを確かめるため、最初に棒を抜いてからアイスを食べる近頃の子供に、「食べながら確認してほしいんだけれど」と萩原さんは苦笑。

 それでもガリガリ君のコンセプトは変わらない。

 「世の中にあるデザートの中で、一番楽しいのはアイス。私たちはガリガリ君で、アイス売り場を盛り上げたいんです」(道丸摩耶)

826とはずがたり:2010/08/04(水) 17:27:05

消えた「ガリガリ君」猛暑でバカ売れ、製造追いつかず
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100804/biz1008041405013-n1.htm
2010.8.4 13:58

品薄状態になっているガリガリ君。メーカーも平身低頭だ品薄状態になっているガリガリ君。メーカーも平身低頭だ

 人気のアイスキャンデー「ガリガリ君」を製造・販売している赤城乳業(埼玉)が大弱りだ。連日の猛暑で爆発的に売れまくり、製造が追いつかない状態になっている。同社は3日、異例の「お詫び」を発表。猛暑パニックがアイス業界を直撃した格好だ。(夕刊フジ)

 「『ガリガリ君』(各種)の品薄状態についてのお詫び」−。同社の公式ホームページに3日、こんなタイトルのリリースが掲載された。

 そのなかでまず「この夏の猛暑の天候状況もあり、通常の販売数量を大きく上回る状況が続き、現在品薄状態となっており、皆様に多大なるご迷惑とご不便をおかけしております」と陳謝。

 増産体制を敷いているものの、「予想以上のご好評をいただき、未だに安定供給の確保には至っておりません」と、品薄状態が続く可能性を示唆している。最後に、「少しでも早く商品をお届けできるよう取り組む」と結んでいる。

 夕刊フジが同社を直撃すると、「取材はお断りしていますので…」と言葉少な。ネット上では品薄が大きな話題になっており、騒ぎをこれ以上大きくしないため、あまり触れてもらいたくないような様子だった。

 子供から大人まで幅広い層に愛されて、麻生太郎元首相もファンと公言している「ガリガリ君」(価格62円)。

 かき氷を簡単に食べてもらえるようにとの思いから、1981年に発売し、これがバカ当たり。大人気の「ソーダ」をはじめ、季節限定で「梨」「コーラ」「グレープフルーツ」「レモン」「チョコ」など、これまでに50種類以上の味が登場しているという。

 スティックバーに「当たり」が出ると、1本を無料でもらえるのも人気の秘密。なかなか当たらないことから、「本当に当たりがあるのか」など都市伝説のように語られることもあるが、関係者によると、50本に1本の割合で存在するという。

827チバQ:2010/08/10(火) 21:46:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100810-00000549-san-bus_all
猛暑で売れすぎ…販売休止 サントリーのビール風味飲料「オールフリー」
8月10日12時51分配信 産経新聞


 サントリー酒類は10日、今月3日に新発売したノンアルコールのビール風味飲料「オールフリー」の販売を一時休止すると発表した。猛暑と健康志向で人気が集中。当初の生産計画を上回る受注があり、生産が追いつかないためだとしている。


 同社が一時販売休止を行うのは、2005年7月のプレミアムビール「ザ・プレミアム・モルツ」以来、5年ぶりという。

 オールフリーは同社の武蔵野工場(東京都府中市)のみで生産。8月までに当初30万ケース(1ケースは大瓶20本換算)を生産する計画だったが、10日時点ですでに40万ケース分の受注があった。

 同工場だけでは生産が間に合わないため、8月中のオールフリーの出荷は見送ることにした。

 同社では「9月上旬を目標に販売を再開したい」とし、オールフリーの増産体制を検討している。

 オールフリーは「アルコール0%」「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」の3要素を実現した世界初のノンアルコールビール飲料。コンビニエンスストアなどの店頭想定価格は350ミリリットル缶で143円前後。10日時点で約20万ケースを出荷したという。

 ノンアルコールビール飲料をめぐっては、キリンビールが昨年「フリー」を発売し、大ヒット。今月3日には、アサヒビールがカロリーゼロを両立した新商品「ダブルゼロ」を、またサントリー酒類が「オールフリー」を発売し、販売競争が激化している。

828荷主研究者:2010/08/12(木) 19:18:41

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/economics/news/20100728/357906
2010年7月29日 05:00 下野新聞
製造能力倍増へ 見学通路も充実 ユニオンソース日光工場

 ソース製造大手のオタフクソース(広島市)グループのユニオンソース(東京都文京区、井草貴社長)は今秋、日光市木和田島の日光工場の製造能力を増強するため、増床工事に着手する。中食需要の増加に伴うコンビニ商品や、弁当、総菜業者向けの業務用ソースを増産する。製造能力は現在の1日当たり最大3万リットルから、6万リットルに倍増。併せてブランド認知度アップに向け、見学用通路も充実させる。完成予定は来年3月末。

 増床部分は鉄骨造り2階建て、延べ床面積は6325平方メートル。排水設備の増強を含めた設備投資額は4億5000万円を見込む。

 日光工場内には現在、野菜スープや香辛料を炊き上げてソースを作る釜が、2千リットルを最大に6基設置されている。増床で最大4千リットルの釜を導入して10基に増やし、増産に対応する。

 同社は国内メーカーで唯一、生野菜と自家挽き香辛料、日光の天然水を原材料にしている。東京都内の豚かつ専門店などでの使用率は業界トップ。「味には絶対の自信があり『東京下町のソース』として、知る人ぞ知るブランドだが、日光市民をはじめ多くの消費者にもっと認知してほしい」(藤本光一日光工場長)と、増床に合わせ、中二階に幅3メートル長さ50メートルの見学用通路を新設。香辛料粉砕室や釜で原材料を炊き上げる様子を、香りも体感しながら見学できる。

 100人を収容する新しいプレゼンルームでは、試食や製品の直売も検討している。

 藤本工場長は「日光道の大沢インターから近いので、地域の皆さん、観光客に気軽に立ち寄ってほしい」と話している。

829荷主研究者:2010/08/13(金) 00:16:49

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201008030025.html
'10/8/3 中国新聞
FD食品製造効率化へ新工場
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 フリーズドライ(FD)食品製造の天野実業(福山市)は、みそ汁やスープなどFD食品の製造棟を岡山県里庄町の里庄第二工場に新設する。11月に着工し、早ければ来年8月にも本格稼働する。新製品開発や相手先ブランドによる生産(OEM)拡大に対応する。

 第二工場内の6170平方メートルに、鉄骨2階建て延べ4470平方メートルの製造棟を建てる。1階にFD製造、2階は商品包装の最新設備を導入する。設備投資額は約19億円。

 みそ汁換算で年産能力は1400万食分増える。近くの里庄第一工場や、第二工場の既存設備と合わせると1億7700万食になる。

 吉岡信一社長は「今春からフル操業の状態が続き、今期は年商166億円を見込む。設備増強で、2012年に191億円を掲げるアサヒビールグループの目標を達成したい」としている。

831荷主研究者:2010/08/20(金) 00:32:42

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/E20100812002.htm
2010年8月12日15時54分 北國新聞
17年間の製造終了 9月20日閉鎖へ 白山市のキリンビール北陸工場

 9月20日に閉鎖されるキリンビール北陸工場(白山市)で12日、最後となるビールのパッケージング作業が行われ、霊峰白山の伏流水による17年間のビール製造が終了した。午後には式典が行われ、浅野秀明工場長や社員らが最後の生産を見守った。

 この日は通常通り午前8時半ごろから作業を開始した。製造された品目は、同社で最も古い122年の歴史がある「キリンラガービール」で、大ビン(633ミリリットル)、缶(350ミリリットル)、大だる(15リットル)に詰められた。最終出荷日の今月20日までに北陸三県や新潟県の一部へ出荷される。

 式では、社員らは製造ラインの機械の横でビンや缶が流れていく様子に見入った。40代の男性従業員は「さみしいが、最後までしっかりと仕事をしたい」と話した。

 同工場は、石川県が誘致した日本海側初のビール工場として1993年に操業を開始した。無料の工場見学や工場併設のレストランの営業は今月31日まで。

832荷主研究者:2010/08/22(日) 14:54:54

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/agriculture/245393_all.html
2010年08/08 12:41 北海道新聞
ビール用大麦 黄金色に輝く 網走で収穫作業

大型コンバインによる大麦の収穫作業=網走市音根内

 【網走】大麦生産量全道一の網走市で、大麦の収穫作業が7日まで行われた。黄金色に輝く穂が揺れる畑を大型コンバインが走り回り、刈り取りと脱穀を同時に進めた。

 道内産大麦の多くはサッポロビールとの契約栽培で、ビールや発泡酒の原料となる。

 網走では北海道ビール大麦耕作組合連合会(安達昭雄会長)に加盟する農家322戸が、980ヘクタールで道内収穫量の65%に当たる約3600トンを生産している。

 今年は6月の好天で生育が良く、作業は例年より2〜3日早い2日に始まった。作業を見守っていた安達会長は「天候が良く、熟しすぎた大麦もある。収穫量に影響が出なければ良いが」と話していた。

833荷主研究者:2010/08/22(日) 14:56:55

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/246246.html
2010年08/14 09:38 北海道新聞
北海道コカ・コーラ 自社製造比率9割に 2015年めどに 物流経費削減狙う

 北海道コカ・コーラボトリング(札幌)は、現在8割程度の自社製造比率を2015年度をめどに9割まで引き上げる方針だ。道外のグループ会社から購入している2リットルのペットボトル製品を自社製造に切り替えるなどして高める。具体的な目標値は定めていないが、物流費削減に加え、トラック輸送時の二酸化炭素(CO2)排出量を減らす狙いもある。

<北海道新聞8月14日朝刊掲載>

834荷主研究者:2010/08/29(日) 13:06:48

http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2010082002000138.html
2010年8月20日 中日新聞
万感の思いも詰める キリン北陸工場 最終出荷式開く

最終出荷式で箱詰めされた製品の積み込みをする浅野工場長(左)ら=19日、石川県白山市竹松町で

 北陸で唯一のビール生産拠点で、九月に閉鎖されるキリンビール北陸工場の最終出荷式が十九日、石川県白山市竹松町の同工場であり、製造に携わった従業員らが万感の思いを胸にトラック便を見送った。

 式では、従業員約百人を前に浅野秀明北陸工場長(56)が「工場閉鎖に動揺したと思うが、トラブルなく操業を終えることができ、従業員に非常に感謝している。異動先では北陸工場の社員は違うと言われるように頑張ってほしい」と労をねぎらった。

 この後、浅野工場長と協力会社の代表者らが、最終製品となるキリンラガービール三百五十ミリリットル一ケースをそれぞれトラックに積み込んだ。従業員らが見守る中、千二百九十六ケースを載せたトラックが北陸地方の出荷先へ向かった。

 工場立ち上げから勤め、涙ぐんでトラックを見送った女性従業員は「初出荷が昨日のよう。社員一人一人を尊敬していて、閉鎖は寂しい。生涯キリンファンです」と話した。

 北陸工場は、一九九三年に操業開始。年間約十万キロリットルの生産能力を誇り、北陸三県と新潟県の一部に出荷していた。近年のビールの消費低迷に対応するためキリンホールディングスが昨年十月、生産体制の見直しに伴い、同工場などの閉鎖を発表した。

 同工場によると、工場は九月二十日で閉鎖、十一月半ばから解体し、来年八月には更地にする予定。跡地の売却先は、まだ決定していないという。

 従業員のうち正社員八十二人は他県の工場に異動。期間契約社員四十八人のうち十人は再就職先が決まっているが、就職が決まっていない人については九月末まで再就職支援を行う。

  (高橋貴仁)

835とはずがたり:2010/09/02(木) 09:06:44

三井農林、新藤枝工場を稼働 「紅茶」など生産拠点
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20100829000000000013.htm
08/29 07:17

 三井農林は藤枝市宮原の宮原工場内に新工場を建設し、「新藤枝工場」として稼働を始めた。「日東紅茶」ブランドをはじめとする1千以上の商品を生産する拠点と位置付ける。
 新工場は鉄骨4階建て、延べ床面積約1万7300平方メートル。旧藤枝工場(同市茶町)が担ってきた家庭用ティーバッグ製造を引き継ぎ、旧宮原工場の飲料原料の製造とともに一体化し、効率的な運営を図る。
 生産能力(日量)はティーバッグ製品が約414万個、粉末飲料製品が約1万2千キロ、原料茶葉製品が約3万キロ。従業員は270人体制で稼働する。「人と環境にやさしい工場」をコンセプトに、二酸化炭素の排出を45%削減するほか、節水や省エネ、異物混入対策なども徹底する。
 久保浩三工場長は「旧宮原、藤枝工場を一体化することで管理面も充実した。これまで以上に安全・安心な工場にしていきたい」と話している。

836荷主研究者:2010/09/04(土) 13:02:36

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100824/bsc1008240503007-n1.htm
2010.8.24 05:00 Fuji Sankei Business i.
【次代への一歩】キリンHD(1)王者復権へ“殿様商売”意識を改革

キリンビールの第3のビール新商品「本格<辛口麦>」をPRするCMキャラクターの舘ひろしさん(右)と田村潤キリンビール副社長=7月20日、東京都港区

 「これは大型商品に育つ」

 東京都内で7月20日に開かれた第3のビール新製品「本格<辛口麦>」のCM発表会。キリンビールの営業本部長である田村潤副社長は、興奮を隠しきれなかった。

 アサヒビールのビール「スーパードライ」など辛口風味の競合製品に対抗する意味で、ようやく発売にこぎ着けた感慨だけではない。店頭にこの新製品を並べると、消費者が箱ごとまとめ買いしていくのだ。

 「のどごし<生>」以来

 新製品は発売開始からわずか10日間で販売数量が大台の100万ケース(1ケース=大瓶20本換算)を突破した。この売れ行きは、第3のビールで年間4500万ケース規模を販売する売れ筋商品「のどごし<生>」以来だ。アサヒと毎年繰り広げる年間シェア争いで、2年連続首位を狙える手応えをつかみつつある。

 キリンの基本戦略について、田村副社長は「ブランド力を維持しながら、お客さま視点で商品を提供すること」と強調する。そんな発想に変化するきっかけとなったのは、約10年前に襲った“ショック”だった。

 2001年のビール類シェア争いで、キリンはアサヒに敗れた。かつてキリンのシェアは60%以上。少なくとも1955年以降守り続けた王座から初めての転落だった。揶揄(やゆ)されていた“殿様商売”が通用しなくなった。

 消費者視点の価値提案

 敗戦濃厚となった01年秋、当時のキリンビール社長だった荒蒔康一郎氏(現キリンホールディングス相談役)は全国の社員らに直接「お客さまの期待に応えられる会社になろう」と訴えた。こうした言葉が「新キリン宣言」と呼ばれるようになり、安売り一辺倒ではない消費者視点の「価値提案」に舵(かじ)を切ったのだ。

 だが、その方針転換も当初は試行錯誤の連続で、うまくいかない。シェアが減る一方で「会社はどうなるのかと不安が頭をよぎった」(若手社員)という。

 そんな“王者”が息を吹き返す原動力となったのが、05年4月に新発売した第3のビール「のどごし<生>」の大ヒットだ。当時、東海地区本部長だった田村副社長は「売り上げが増え、活気が戻った」と振り返る。

 「新キリン宣言」から10年近くがたち、営業の現場は進化した。上層部からの戦略を実行するだけでなく、変化の激しい現場や消費者、取引先のニーズを踏まえ、若い営業担当者らが「自分の頭で考えられるようになり、営業の力がついてきた。国内で培った営業力は今後、海外でも通用できる」(田村副社長)。その積み重ねが09年、9年ぶりにビール類年間シェア首位の王座をアサヒから奪い返す原動力につながったのだ。
                
                   ◇

 国内は少子高齢化の進展で、酒類・飲料市場の縮小が避けられない中、キリンホールディングス(HD)は15年度を目標に「アジア・オセアニアで総合酒類・飲料業界のリーディングカンパニーになる」(三宅占二社長)という目標を掲げている。長期経営構想「KV2015」を踏まえた同社の成長戦略の取り組みを追った。(西川博明)

                   ◇

【用語解説】キリンホールディングス(HD)
 1907年麒麟麦酒として設立。2007年、現在の持ち株会社体制に移行。三菱グループに属し、酒類や飲料・食品、医薬品の製造販売を行う食品国内最大手。傘下にキリンビール、キリンビバレッジ、メルシャン、協和発酵キリンなどグループ285社で従業員3万5150人。本社は東京都中央区新川。09年12月期の売上高2兆2784億円、最終利益491億円。

837荷主研究者:2010/09/04(土) 13:03:35

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100825/bsc1008250502004-n1.htm
2010.8.25 05:00 Fuji Sankei Business i.
【次代への一歩】キリンHD(2)“組織プレー”で総合力に磨き

「一番搾り」「生茶」、ワイン…キリングループの製品を一堂にそろえたサッカー日本代表の応援キャンペーン売り場=横浜市鶴見区のライフ鶴見店

(1)王者復権へ“殿様商売”意識を改革 に戻る
 「今年はまず、ワイン『フロンテラ』を重点的に売り込む」

 量販店向けの家庭用商品で営業戦略を練るキリンビール営業企画担当、松崎浩樹氏は営業マンらにそんな戦略方針を打ち出した。今年は活動元年という位置づけで、全国に張り巡らせたキリンビール、キリンビバレッジの各営業網を活用し、メルシャンのワインを販売する機会を増やす取り組みが始まった。

 3社で売り場を展開

 今年は長年、公式スポンサーを務めるサッカー日本代表にとって4年に1度のワールドカップ(W杯)開催年。サッカーと同じように“組織プレー”でビール、ビバレッジ、メルシャンの3社協働により、今年上期はサッカーをテーマにした売り場を全国約5000店で展開するなどした。

 その結果、1〜6月のフロンテラの販売額は前年同期比約20%増を達成。国内のワイン市場が前年並みで推移する中、メルシャンのワイン事業は「1998年上期以来の黒字を達成した」(三宅占二キリンホールディングス社長)と成果が表れた。

 「ターゲットを明確にすれば、営業の現場が動いてくれるのは分かった。ただ、地域によって成績にバラツキがある」。ライバルとの販売競争が激しい量販店の店頭。松崎氏はグループのシナジー(相乗)効果をさらに発揮できる戦略の立案に思いを巡らせる。

 「チームキリン」。社内にはそんな合言葉が浸透している。創業100周年の2007年に持ち株会社体制へ移行し、グループ各社でシナジー効果を打ち出すことが経営の最重要課題だ。商品の開発から物流、営業へ…と、これまで以上に各社の連携策を密接にすることで、収益拡大やコスト削減策につなげようとしている。

 物流の現場では00年からグループ会社のキリン物流が、ビール、ビバレッジ各社の商品を輸送する“共通プラットホーム”として機能する。

 キリンビールで物流戦略を担当する小林信弥氏は「物流はグループ連携で見えないコストを削減する」という役目だ。

 連携で人気商品誕生

 連携による成果も出ている。例えば、現場の営業マンから取引先の卸問屋の状況を報告してもらうことで、商品を運ぶトラックの運用状況を改善することができた。また、取引先からの受注を早期に把握するシステムを設けることで、キリンの各工場で生産された商品を全国各地へ直送できる仕組みを整えた。

 グループ全社では、10年度に営業利益ベース75億円のコスト削減に取り組む。3月から稼働した受注伝票などの情報インフラ網や原料・資材の共同調達などで、上期だけで51億円のコスト削減効果を達成した。三宅社長も「順調に進んでいる」と評価するほどだ。

 商品開発の現場でも、グループのノウハウを結集したヒット商品が出た。01年発売のRTD(低アルコール)飲料「氷結」に始まり、最近では昨年発売した世界初のノンアルコールビール「フリー」が代表例だ。

 山田道明キリンビール商品開発研究所長はフリーについて、「最初の試作段階ではおいしくなかった」と振り返る。開発のこだわりは、ビールで使う麦汁を発酵させず、いかにビールに近い爽快(そうかい)感、苦みを持つ味に仕上げるかだった。開発から製品化まで約2年と「苦しんだ」(山田所長)。

 最終的には、スポーツ飲料で酸味の調整ノウハウを培ったキリンビバレッジの香味調整技術が大いに生かされた。

 フリーは、発売2年目に入っても販売が増える勢いだ。今年8月13日には、今年の年間販売目標を当初の430万ケース(1ケースは大瓶換算20本)から約2割増の510万ケースへ上方修正したほどだ。

 フリーの成功で自信を深める山田所長は「時代の変化に合った“お酒”の文化を新たに提案していきたい」と語り、製品開発面でグループのシナジーに一層磨きをかける考えだ。(西川博明)

838荷主研究者:2010/09/04(土) 13:04:25

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100826/bsc1008260503007-n1.htm
2010.8.26 05:00 Fuji Sankei Business i.
【次代への一歩】キリンHD(3)グループ力を結集 「食と健康」に収益源

「プラスーアイ」プロジェクトのリーダーを務めるキリンホールディングスの狩野住夫執行役員

 「君がグループ各社から人を集めてやってくれ」

 2008年5月、当時の加藤壹康(かずやす)キリンホールディングス(HD)社長(現会長)からそんな指示が飛んだ。狩野住夫(かのう・すみお)・同社執行役員に課せられた“極秘”指令は、酒類、飲料・食品、医薬に続くキリンの第4の収益の柱として「健康・機能性食品」事業を育てることだった。

 06年に発表され、15年度が最終目標となるキリンの長期経営構想「KV2015」では「食と健康」に貢献することが経営の最重要テーマだ。今後、健康関連事業は国内外で需要の伸びが期待できるという狙いがある。

 狩野氏にとっては、健康関連事業で“再挑戦”する機会を与えられた形でもあった。これまでキリン・アスプロや、ヤクルトとの合弁事業といった健康関連事業に携わってきたが「なかなかうまくいかない」(狩野氏)という反省点ばかりだったという。

50人の横断組織発足

 今回、狩野氏が描いたシナリオは、持ち株会社体制へ移行したキリングループ各社の強みを寄せ集め、消費者に新たな価値がある商品が生み出せるのではないか…という仮説だった。08年9月の取締役会での承認を経て、グループ各社の兼務メンバーを含めた総勢約50人の「キリンの健康プロジェクト」が新たに発足した。

 キリン初のグループ横断プロジェクトということで、手探りの状態が続いたが、「お客さまが無理なく、手軽においしく食事やお酒を健康的に楽しんでいただく」(狩野氏)という開発コンセプトは一貫していた。また、30代後半の団塊ジュニア世代を消費ターゲットの中心に想定し、大人の疲れにくい体づくりを応援する商品作りを…という方向性で話がまとまった。

 そこで着目したのが、人間の体内にも含まれる回復系アミノ酸の一種「オルニチン」という素材だ。07年にM&A(企業の合併・買収)でグループ入りした協和発酵キリングループが国内シェアをほぼ独占する商材だ。

 狩野氏はオルニチンの存在を知り「面白い。ポテンシャルを持つ素材だ」と直感。「オルニチン」を軸に「健康プロジェクト」が具体的に動き出した。

 「いろんな仕込みで時間がかかった」(狩野氏)というプロジェクト発足から2年弱。今年4月に「健康プロジェクト」の第1弾商品発売にこぎつけた。

 キリンビール、キリンビバレッジ、小岩井乳業、キリン協和フーズのグループ4社が飲料やヨーグルト、おかゆなどの5商品を発売した。各商品には「私の生活にプラス」などの意味を込め、「Plus−i(プラス−アイ)」という共通ブランドのロゴを付けた。

300億円事業に育成

 売り上げは「予想以上の成果」(古元良治常務)が出ている。発売から約4カ月の8月5日には「プラス−アイ」の年間販売目標50億円を達成したと発表した。

 特に、キリンビールが「休肝日」をキーワードにしたノンアルコールビール飲料「休む日のAlc.0.00%」で年間販売目標を当初の40万ケース(1ケース=大瓶20本換算)を倍増の80万ケースに上方修正した。キリンビバレッジの「大人のキリンレモン」も売り上げ達成に大きく貢献した。協和発酵バイオが製造するオルニチンの販売量も1〜6月は前期比5倍に増えた

 健康プロジェクトを見守る三宅占二キリンHD社長は「グループシナジーが出ている」と目を細める。12年度には、年間300億円規模の事業に育てたい考えだ。

 重責を担う狩野氏は「飲料などの商品の寿命は短くなりがちだが、今回の『プラス−アイ』ブランドは大事に育てていきたい」と語る。第2弾、第3弾…と、消費者もキリンも元気にする新商品の仕込みにやりがいを感じている。(西川博明)

839荷主研究者:2010/09/04(土) 13:04:56

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100827/bsc1008270500001-n1.htm
2010.8.27 05:00 Fuji Sankei Business i.
【次代への一歩】キリンホールディングス(4)海外強化へ M&A再び積極化

シンガポール飲料最大手F&Nへの出資について会見するキリンホールディングスの小林弘武常務(左)=7月26日、東京都中央区の同社本社

 「アジア・オセアニアのリーディングカンパニーを目指す点で見合う投資だ。事業基盤が弱かった東南アジアに複数の拠点ができる戦略的意義は大きい」

 7月26日、東京都内で開かれた緊急会見。キリンホールディングス(HD)の小林弘武常務は海外で新たなM&A(企業の合併・買収)案件の取引を成立できたことに、ホッと胸をなで下ろした様子をみせた。サントリーHDとの経営統合交渉が破談となり、再び海外のM&A戦略に舵(かじ)を切った形になる。

 今回の投資対象は、シンガポール飲料最大手フレイザー&ニーヴ(F&N)。現地で知名度が高い機能性飲料「ワンハンドレッドプラス」などを販売し、シンガポールやマレーシアでは飲料最大手だ。キリンはF&Nの発行済み株式14.7%を約13億3575万シンガポールドル(約846億円)で取得し、第2位株主となった。

 ◆東南アジアに拠点

 キリンの事業基盤でみると、東南アジアは“空白”地帯だった。キリンビバレッジがタイ、ベトナムに拠点を持つものの、各国で市場環境が違うため事業の面的な広がりは限られるのが悩みの種でもあった。

 ただ、今回出資のF&Nは「面的な展開ができる最適なパートナー」(三宅占二社長)とみて、その悩みは解決する方向だ。F&Nがタイやベトナム、インドネシアなど周辺国でも事業展開しており、東南アジアに橋頭堡(きょうとうほ)を築く意味では「14.7%(の出資)は小さな持ち分だが、戦略的に重要な価値を持つ」(小林常務)というわけだ。

 もともと、キリンはグループの豪州飲料最大手ナショナルフーズの飲料類を東南アジアで販売する際、F&Nを通じて販売してもらう友好関係にあった。8月に入り、キリン、F&N両社で、キリンの技術力を生かした商品の共同開発などを軸に提携具体策の検討が始まった。三宅社長は「成長戦略が一層加速する」と期待を込める。

 ◆酒類・飲料が強み

 キリンは2015年度を最終年度とする長期経営構想「KV2015」を06年末に発表した。そこでは海外事業で得た売上高や利益を全体の30%(酒税抜き)に高める点を明記した。日本国内は人口減で成長戦略を描くのは厳しい。海外に活路を求めるのは自然の成り行きだった。

 これを受け、海外事業への取り組みを積極化させた。07年以降の海外関連のM&A投資額は、豪州やアジアを中心に合計8000億円弱。酒類・飲料という世界のメジャーにはない、キリンの強みを生かしたビジネスモデルで海外に打って出る構えだ。

 実際、キリンの海外事業のビジネスモデルは世界的に見て独特だ。日本の「KIRIN」ブランドをそのまま海外で売り込むのではなく、買収・提携先の企業を通じ、現地で親しまれた商品力を伸ばすことでキリングループを拡大する戦略だ。

 資本やブランド力の関係から、米コカ・コーラなど世界共通商品を展開する「メジャーとは違う戦略でないと太刀打ちできない」(三宅社長)と考えるからだ。

 海外に通用する人材育成も急務の課題だ。豪州子会社「ライオンネイサンナショナルフーズ」には日本から数人派遣している。缶チューハイ「氷結」の初代開発メンバー、佐野環(たまき)氏は豪州で飲料のマーケティングを担当。「日々新たな発見、刺激に満ちている」という。

 こうしたキリンの経営基盤の底上げが「アジア・オセアニアNo.1企業」へ一歩近づく道であることは間違いない。(西川博明)

840荷主研究者:2010/09/04(土) 13:05:23

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100828/bsc1008280504006-n1.htm
2010.8.28 05:00 Fuji Sankei Business i.
キリン、直接統治で信頼感 メルシャン完全子会社化

 キリンホールディングス(HD)は27日、メルシャンを完全子会社化すると発表した。現在、発行済み株式の約50%を保有しているが、12月1日に株式交換を実施し、全株式を取得する。メルシャンは27日、水産事業部門が関与した不正売買についての調査結果と役員の処分を発表。これを受け、メルシャンを完全子会社化して、コーポレート・ガバナンス(企業統治)の確立を図るとともに国内酒類事業での連携強化を図ることにした。

 「不正取引を親会社として見逃したが、メルシャンとの間で、ガバナンスの二重構造があった。完全子会社化する中で内部統制のしくみなどを改善する」。キリンの三宅占二社長は27日午前の会見で、メルシャンを完全子会社化する理由をこう説明した。

 メルシャンが同日発表した第三者委員会の調査結果では、不正取引を役員が認識していた事実が判明。メルシャンに派遣されたキリン役員とメルシャン出身の役員との意思疎通が不十分だったことを不正取引の発覚が遅れた一因に挙げた。

 今回の不正取引で、メルシャンは2005年12月期決算までさかのぼって、計約65億円の損失を処理した。キリンも大幅な特損を計上するなど大きな打撃を受けた。

 メルシャンを直接統治しなければ、株主らステークホルダーの信頼回復できないと判断。完全子会社化に踏み切った。

 メルシャンは27日付で、植木宏社長を月額報酬の50%を3カ月間返上させるなど7人の取締役・監査役の処分を決定した。一方、株式の交換比率はメルシャン株1株に対し、キリンHD株0.14株。メルシャンは11月26日に上場廃止となる予定だ。

841荷主研究者:2010/09/04(土) 14:28:30

http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/economy/news/CK2010082602000176.html
2010年8月26日 中日新聞
トンボ飲料 美容飲料OEM強化

美容飲料のOEM強化などのため建設した新工場の製造ライン=いずれも富山市のトンボ飲料で

本社新工場竣工 製造能力1.5倍に

 清涼・健康飲料製造のトンボ飲料(富山市)は、美容飲料の相手先ブランドによる生産(OEM)を強化する。二十六日に主力の新工場が本社敷地で竣工(しゅんこう)。来年一月に本格稼働すれば、既存の二工場を含めた製造能力が現状の一・五倍にアップ。化粧品メーカーなどへの受注活動も活発化させ、この分野の売上高を三年以内に現在の二・五倍の約二十億円に引き上げる。(網信明)

 二〇一〇年三月期の同社全体の売上高は約七十八億円で、OEMなど受託生産比率は八割を占める。中でも、健康志向の高まりで需要が伸びている美容飲料分野は数年前から力を入れており、化粧品メーカーなど約十社と取引。低カロリー飲料のほか、ヒアルロン酸など機能性素材を使った飲料やゼリーを生産している。

 ゼリー化技術の研究開発にも力を注ぎ、商品の企画段階から相手先企業に協力。七月には東京で開かれた美容業界の商品見本市に初出展、新たに数十社と具体的な商談をした。

OEM生産する袋入り美容ゼリー飲料のサンプル

 相手先企業のニーズは、容器サイズに加え、ゼリーや液状など多種多様。「少量多品種で高品質な生産にマルチに対応できるようにしたい」(翠田(みすた)章男社長)と、新工場建設を決めた。

 新工場は、現在の主力である第一工場の東隣に建設。鉄骨三階建て延べ四千五百平方メートルで、総事業費は三十二億円。詰める液量を柔軟に変更できるボトル充填(じゅうてん)機三台を導入し、二十〜千ミリリットルまでの幅広いサイズのガラス瓶や、アルミ缶に対応可能。第三工場で五月に稼働させた小袋入りゼリーの新製造ラインも移す。来年には食品製造の安全管理に関する国際規格「ISO22000」も取得する。

 美容飲料のOEM拡大で、三年後には社全体の売上高百億円を目指す。

842荷主研究者:2010/09/04(土) 14:39:09
>>736
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201008250043.html
'10/8/25 中国新聞
キリンビール製造72年で幕
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 キリンビール(東京)は24日、広島県府中町の醸造所「キリン広島ブルワリー」で生ビールの製造を終え、旧広島工場から72年続いた広島県内でのビール製造の歴史に幕を下ろした。

 この日はキリンラガービール15キロリットルを製造し、社員たち16人が最後のたるの搬出を拍手で見送った。石田隆博広島ブルワリー長(47)は「地元の人に支えられてビール造りを続けてこられた」と感慨深げだった。

 旧広島工場は1938年に稼働。98年の閉鎖後は広島ブルワリーが引き継ぎ、主に広島市内の飲食店向けに年約2千キロリットルを製造してきた。隣接する大型商業施設のイオンモール広島府中ソレイユから用地を賃借したいとの打診があり、閉鎖を決めた。

【写真説明】最後のビールを運び出し、72年の歴史に幕を下ろしたキリン広島ブルワリー

843とはずがたり:2010/09/05(日) 18:47:27

<ずーっと愛して>ロングセラー物語 リポビタンD(大正製薬) 1962年発売
毎日新聞2010年9月5日(日)13:00
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20100905ddm013100037000c.html

 ◇薬をパイン風味飲料に 斬新な販売方法、CMもヒット

 「ファイトー」「イッパーツ!」。筋骨隆々とした俳優が絶叫するテレビコマーシャルで知られる大正製薬のリポビタンDは、日本初のドリンク剤として半世紀近く前に誕生した。「疲れ果てて、あともうひと頑張り必要なときに」と同社が勧める通り、この小瓶はここぞというときの頼れる味方として親しまれてきた。

 リポビタンDは、大正製薬が戦前から研究開発に取り組んでいた栄養成分「タウリン」とビタミンを含んだ20ミリリットル入りのアンプル剤が前身。1960年に発売されたこのアンプル剤は、成分が水に溶けやすく吸収しやすい特徴から人気を呼んだが、ビタミン特有の苦みに加え、薬っぽい味がする難点があった。

 「もっとおいしくて飲みごたえがあるものにできないか」。大正製薬の3代目社長、上原正吉氏は悩んだ末、当時庶民のあこがれの果物だったパイナップルの風味を付け、容量も100ミリリットルに増やすことを考案。脂肪分解を意味する「リポクラシス」と「ビタミン」を合わせた造語に開発記号「D」を付けて「リポビタンD」と命名し、1962年、ついに発売にこぎつけた。

 味や容量と共に飲み方にもこだわり「冷やして飲めばもっとおいしいはず」と、専用に開発した冷蔵ストッカー(棚)を薬局・薬店に設置。今では見慣れた売り方だが「薬を冷やして飲む」という発想は当時、斬新だった。

 山手線の初乗り運賃が10円の時代に発売当初の販売価格は150円もしたが、翌年には100円に値下げ。「ドリンク剤」という新しい言葉と共に、栄養補給成分やビタミン成分を手軽に摂取できる商品として、高度成長期にかけて働き盛りのサラリーマンを中心に支持を獲得した。99年の規制緩和で医薬部外品に指定され、駅の売店やスーパーなどでも販売できるようになり、より身近な商品となった。

 リポビタンDをドリンク剤のトップブランドに押し上げた原動力の一つは、積極的な宣伝広告だ。63年にはプロ野球のスター、王貞治選手を起用。「ファイトで行こう!」のコピーが人気を博し、知名度は一気に広がった。77年に勝野洋さん、宮内淳さんのコンビで始まった2人組の若手俳優によるテレビCMには渡辺裕之さん、宍戸開さん、ケイン・コスギさんらが出演。崖(がけ)や激流など実際の現場で撮影した作品数は400を超える。

 主要成分のタウリンを通常の2倍の2000ミリグラム配合し効き目感を高めた「リポビタンDスーパー」や、通常よりカロリーを抑えた「リポビタンファイン」など、多様化するニーズに応える形で、「リポビタン」シリーズは現在24種類が販売されている。発売当初からアジアを中心に海外にも販路を拡大し、日本以外の15カ国・地域で飲まれる世界ブランドに成長した。

 主成分や価格(現在153円)、体内の代謝を促進させるイメージを表した歯車のデザインまで、発売時からほとんど変わらない。「安定感と信頼が長年の愛飲を支えている」(同社)【和田憲二】

844チバQ:2010/09/15(水) 00:14:59
>>516
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100914-OYT1T01179.htm
明治グループ再編、「乳業」「製菓」の社名消滅
 明治ホールディングスは14日、来年4月1日付で事業を再編し、傘下の明治乳業、明治製菓について菓子や乳製品などの食品事業を担う「明治」と、医薬品や農薬などを手掛ける「Meiji Seika ファルマ」に集約すると発表した。


 再編に伴い、「乳業」「製菓」の名称はなくなる。

 同日記者会見した佐藤尚忠社長は「今の体制は、ややダイナミックさに欠ける」として、国内外の環境変化に迅速に対応する狙いを明らかにした。

 グループ全体で、2020年度に連結売上高1兆5000億円(09年度1兆1066億円)、営業利益率5%以上(同2・6%)を目指す。

(2010年9月14日23時52分 読売新聞)

845チバQ:2010/09/15(水) 07:49:05
http://www.asahi.com/business/update/0914/TKY201009140492.html
「製菓」+「乳業」=「明治」 明治HDが食品事業統合2010年9月14日21時18分
 明治ホールディングス(HD)は14日、子会社の明治製菓と明治乳業を来年4月に統合し、新会社の「明治」を設立すると発表した。90年以上続いた明治製菓と明治乳業がなくなる。新会社の明治は業務の効率化を進めるとともに、幅広い食品を扱う強みを生かして海外進出を加速させるという。

 明治HDの佐藤尚忠社長は同日の記者会見で、製菓と乳業の名前がなくなることについて「長年続いた名前が消えるのは寂しいが、世界で競争に勝っていける企業を作るために判断した」と述べた。

 統合にあたり、医薬品や農薬などの明治製菓の薬品事業は分離し、新会社「Meiji(メイジ) Seika(セイカ) ファルマ」をつくる。新会社の明治は食品事業が中心となる。海外事業は中国や東南アジアなどを強化し、食品事業の海外売上高を2009年度の約500億円から20年度には3倍まで増やす目標を示した。

 明治製菓と明治乳業は09年4月に経営統合して持ち株会社の明治HDを作り、完全子会社として傘下に入った。

846荷主研究者:2010/09/23(木) 12:21:58

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100901/bsc1009010503005-n1.htm
2010.9.1 05:00 Fuji Sankei Business i.
「ピルクル」全国展開へ 日清ヨーク、関西工場竣工

 日清食品ホールディングスは31日、乳製品製造・販売子会社の日清ヨーク(東京都中央区)の関西工場(兵庫県西脇市)が1日に竣工(しゅんこう)すると発表した。同社の乳製品の製造拠点は国内2工場体制となるため、1993年から東日本地区を中心に販売する特定保健用食品(トクホ)の乳酸菌飲料「ピルクル」の全国販売に踏み切る。

 日清ヨークの関西工場は設備投資額が約40億円。「ピルクル」を日量6万リットル生産できる能力がある。生産能力の増強に加え、西日本へ販路を本格的に広げることで「ピルクル」の2012年度の売上高について09年度比50%増を目指すという。


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