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食品産業総合スレッド

843とはずがたり:2010/09/05(日) 18:47:27

<ずーっと愛して>ロングセラー物語 リポビタンD(大正製薬) 1962年発売
毎日新聞2010年9月5日(日)13:00
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20100905ddm013100037000c.html

 ◇薬をパイン風味飲料に 斬新な販売方法、CMもヒット

 「ファイトー」「イッパーツ!」。筋骨隆々とした俳優が絶叫するテレビコマーシャルで知られる大正製薬のリポビタンDは、日本初のドリンク剤として半世紀近く前に誕生した。「疲れ果てて、あともうひと頑張り必要なときに」と同社が勧める通り、この小瓶はここぞというときの頼れる味方として親しまれてきた。

 リポビタンDは、大正製薬が戦前から研究開発に取り組んでいた栄養成分「タウリン」とビタミンを含んだ20ミリリットル入りのアンプル剤が前身。1960年に発売されたこのアンプル剤は、成分が水に溶けやすく吸収しやすい特徴から人気を呼んだが、ビタミン特有の苦みに加え、薬っぽい味がする難点があった。

 「もっとおいしくて飲みごたえがあるものにできないか」。大正製薬の3代目社長、上原正吉氏は悩んだ末、当時庶民のあこがれの果物だったパイナップルの風味を付け、容量も100ミリリットルに増やすことを考案。脂肪分解を意味する「リポクラシス」と「ビタミン」を合わせた造語に開発記号「D」を付けて「リポビタンD」と命名し、1962年、ついに発売にこぎつけた。

 味や容量と共に飲み方にもこだわり「冷やして飲めばもっとおいしいはず」と、専用に開発した冷蔵ストッカー(棚)を薬局・薬店に設置。今では見慣れた売り方だが「薬を冷やして飲む」という発想は当時、斬新だった。

 山手線の初乗り運賃が10円の時代に発売当初の販売価格は150円もしたが、翌年には100円に値下げ。「ドリンク剤」という新しい言葉と共に、栄養補給成分やビタミン成分を手軽に摂取できる商品として、高度成長期にかけて働き盛りのサラリーマンを中心に支持を獲得した。99年の規制緩和で医薬部外品に指定され、駅の売店やスーパーなどでも販売できるようになり、より身近な商品となった。

 リポビタンDをドリンク剤のトップブランドに押し上げた原動力の一つは、積極的な宣伝広告だ。63年にはプロ野球のスター、王貞治選手を起用。「ファイトで行こう!」のコピーが人気を博し、知名度は一気に広がった。77年に勝野洋さん、宮内淳さんのコンビで始まった2人組の若手俳優によるテレビCMには渡辺裕之さん、宍戸開さん、ケイン・コスギさんらが出演。崖(がけ)や激流など実際の現場で撮影した作品数は400を超える。

 主要成分のタウリンを通常の2倍の2000ミリグラム配合し効き目感を高めた「リポビタンDスーパー」や、通常よりカロリーを抑えた「リポビタンファイン」など、多様化するニーズに応える形で、「リポビタン」シリーズは現在24種類が販売されている。発売当初からアジアを中心に海外にも販路を拡大し、日本以外の15カ国・地域で飲まれる世界ブランドに成長した。

 主成分や価格(現在153円)、体内の代謝を促進させるイメージを表した歯車のデザインまで、発売時からほとんど変わらない。「安定感と信頼が長年の愛飲を支えている」(同社)【和田憲二】


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