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戦場スレpart1
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ロボットの戦闘シチュや、イベントの際にお使い下さい。
イベント告知テンプレ↓
【イベント名】
【予定日時】
【予定人数】
【内容】
【備考】
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>>773
>「まったくそんな得体のしれないものを私のガーリオンに載せないでもらいたいな」
「理論はバレリオンのビッグヘッドレールガンと同じですから得たいが知れないものって訳じゃあないんですよ?
重力コントロールさえ狙撃用に組み立てれば現状の飛距離と発射精度、銃身自体の負荷が軒並み軽減されるんですが・・・うぬぅ」
くるりと振り返ってどこから出てきたか分からない宇喜多へと声をかける
リガシンといえど科学者だ、新技術の転用に対して非常に敏感なようで非常に残念そうな顔をしている。
とは言え無理でも後で積み込ませそうな雰囲気だ、飄々としている割に無意味に頑固症で無駄に意欲的なのは何とかならないものか
>「いや、リガシン。俺はそのようなことを言いに来たわけではない、次の戦いでは俺も出ようというのだ
>今回は手ひどい目にあったようだしな、弟と共に力を貸そう」
「それはありがたいですね、ですが秀家さんはまだ帰還していらっしゃらないようで・・・」
>「それと弟が八丈島へ奇襲を成功させた、次の作戦には直接向かうそうだ」
「直接ですか分かりました。
丁度連邦側の新造艦が配備されたみたいですし、海上での強襲も十分視野に入ってきましたからね・・・
まぁあの方がそこまで我慢できるかといわれるとそっちのが問題なんですけどねー」
>>774
>「まあとりあえず、片腕がウィルマース博士の手に落ちたなら、そこからオザワ博士にもサンプルは渡るよね?」
「確かにどうせテスラ研にもサンプルは送られるはずですから、その経由で手に入れられそうですしおすしね
とはいっても一応こちらからも送ります、恩を売っておくのはいいですし・・・あちらに勘の良い人も居そうですし」
リガシンが前に出てきた時点でイサムがこの件に絡んでくることは目に見えていた。
あのマッドサイエンティが動かずに居ればサンプルはすぐに手に入れられるだろうが・・・
とてもじゃないが本人を知っているリガシンは動かずに待つなんて出来ないことを知っていた、一応の準備は済ませておくということか
>「……マシンセル……あれとゾル・オリハルコニウムを組み合わせて……(ぶつぶつ)」
リガシンは語らずとも舌を巻いていた、なるほどそこにたどり着くかと。
とはいってもゾルオリハルコニウムは非常に難しい金属、ナノマシンとの複合は極めて不安定だ
が・・・それが不可能ではないことをリガシンは知っていた、既に前例が存在しているからだ。
「・・・それについては一応サンプルがあります、とはいえ戦闘用の剛性金属ではないので調整が必要ですよ」
重そうだった口から出てきたのはユズからしてみたら予想だにしない言葉だろう。
高価なゾルオリハルコニウムを持っていたこともそうだが、マシンセルとの混合物そのものを持っていたことが驚愕だ
今までそんなことを語るのはユズとリガシンが出会って幾年もたって1度も無かった。
リガシンが何故再起したか今まで謎であったが・・・どうやらユズにも語っていないものを幾つも抱えていそうだ
>>775
>「ふ〜ん。あたしは畑が違うからさ、そのあたりの扱いはドクターとかに任せるけど。
> 何にせよ無駄にはならなかったってだけで、あたし的には及第点かな」
「今のところはというだけですよん、解析さえ進めばどちらも使用可能になるでしょう
大幅な戦力アップ・・・とは言いませんが持久力を向上してくれそうなものもありましたし」
>「海賊さんねえ……あたしが来たときはもうここと手結んでた後だったし、あんまり事情は知らないけどさ。
> 抜け目ないドクターのことだから、あんまり肩入れしすぎないようにはしてるんでしょ?
> 吸収したわけじゃないし、いつコレになるかわかったもんじゃないしね」
「んっふっふ・・・何事も成り行き次第ですよ」
含み笑いをしながら語る、今のところ海賊たちとの関係は良好だ。
だが大量破壊兵器を手に入れようというのならば・・・・・・
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>>775
「や、ボクが前(線)に立つようじゃ色々終わってるし」
一応自分用のリオンはあるが、修理装置と補給装置を積んだ作業機械である。
「あ、メンテナンス周りのレポートは後で更新しとくね。チェックリストの事もあるから読むように」
>>778
「まあ、超機人のサンプルならテスラの方も動くよね……
しばらくこのあたりがやかましくならないかな?本家のATXチームが押し掛けたり……さすがにミリアの事まで掴んでは無いだろうけど。
ま、いろんな部位のサンプルがあれば喜んでくれるか」
まさにこの時、オザワ博士がトラブルを起こしているなど、この場の誰一人知る由もない。
「……さんぷる?
……えっー!?先生どっからそんな物を……自分で作ったの!?」
みんなの期待通りびっくりするユズ。
「いや、ボクは複合装甲とかのつもりだったのに……
あ、でも使えるようにしようとしたらそれこそ……(ぶるるっ)」
何故だろう、オザワ博士の勝ち誇った顔が浮かんで寒気がした。
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【地球某所】
けたたましい轟音が孤島の木々を揺らすや、眠りについていた鳥たちが、夜空に向けて散り散りに飛び立っていく。
「……うっ…!」
つい先刻まで深い静寂に包まれていた森の中から、月明かりを浴びながら、15mサイズの人型がゆっくりとその身を起こした。
きわめて人間的な仕草で立ち上がったそれは、真珠のような光沢を放つ純白の装甲を纏い、
頭部から垂らした繊細なリードの束を夜風に揺らしている。
簡素で機械的なフェイスの意匠を覗けば、その姿は人間の女性と見間違うほどに可憐なものだった。
「…ここは…大気圏内…? そんな、アステロイド帯に転移したはずじゃ…!?」
その腹部――コックピットの中では、一人の女性が、機体と全く同じ仕草で島の景観を見回していた。
栗色の髪をたなびかせる利発そうな美女は、レオタードのようなタイトなコスチュームに身を包み、腰部をアームに支持された状態で、コックピット内に直立している。
彼女の周囲には、医療設備を思わせるような白色の機器を備えた空間が広がっているが、それらに目を配っているわけではない。
網膜に直接投影される、機体のカメラが捉えた映像と、数値化された各種の情報を確認しているのだ。
白い機体は、ものの数秒前に、突如として雲間に穿たれた渦のような力場から、重力に任せて落下してきたのだった。
「やっぱり、どこかの有人惑星の孤島のようだけど…転移座標の指定に誤りはなかったはず。
どういうことなの? まさか、奴らに転移装置を掌握されて…」
そのとき、彼女の視界にアラートの表示が現れた。
幾つかの熱源が、海上から高速で接近してくる。
「海賊…!?
くっ、ここが何処の星かは知らないけれど、追ってくるっていうなら…!」
栗色の髪の女性――マリアは、焦りを押し殺し、いつものように、起死回生の一手のための分析作業を始めた。
この孤島こそが、海賊達によって周到に用意された『狩場』だということを、彼女はまだ知らなかった…。
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>>780
――孤島周辺海中――
海賊?A「…ジャミング及び誘導成功を確認」
モニターには遠目から孤島に佇む白い女性の姿の、恐らくは機動兵器であろうソレを捉えていた
ジャッカル「…海賊サマサマだなァ…わざわざコッチにお姫様を追い込んでくれるんだからヨォ…シシ」
海賊B「準備は万全だ。指示を頼む」
ジャッカル「ハッ!βチームは包囲を続けろ!エラく大事なモンらしいからなァ…αチームは俺と来い!間違っても…殺すなよォ…もっとも…」
水中を月光が駆ける…孤島との距離は間もなく狭まり
「それ以外なら好きにしちまってもしょうがねぇがなァッ!!」
孤島を囲むように三つの巨大な水しぶきを上げたかと思うのも束の間
水が落ちるよりも早く三つのゴーグル状の複眼がマリアのパンドラを取り囲み
それぞれの月光はハープーンと呼ばれるモリをパンドラの四肢めがけて放つ
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>>781
(来た!)
敵機の迅速な動作と、その異様な外観に驚きながらも、
マリアは片脚に力を込め、『跳んだ』。
攻撃をかわしつつ、空中へと舞い上がる白い機体。
40m程の高さにまで上昇しながらも、推進装置の点火らしきものは見られない。
代わりに観測されるのは、美しい虹色の光輪が、機体の制動に合わせるように断続的に広がる様だ。
モーション・フィードバックによる高い追従性。
斥力を操り、機体の軌道を自在にコントロールするフィールド・マニューバー・システム。
本機、パンドラのデータを保持しているものが目の当たりにすれば、そうした諸々の特殊機能に思い当たることだろう。
(チャージ完了と、敵機の構造解析完了まであと…180秒!
それだけ凌げば、なんとかなる!)
上空を滑るように舞いながら、マリアは両腕を眼下の敵機群に向け、攻撃指令を念じる。
直後、パンドラの掌に存在するターミナルから、左右一発ずつの光の弾丸が放たれた。
兵器としては満足と言いがたいレベルの熱エネルギーを込められた90mmサイズのナノカプセル弾だ。
「…相変わらずこの機体にご執心なんですね、海賊さん達?
でも、何度追ってきたところで、結果は変わらないわ! 諦めなさい!」
解析を進めつつ、気丈な態度で投げ掛ける声。
無論、時間稼ぎを意図してのことだ。
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>>782
上空から2つの光弾が降り懸かるも何れの機体にも当たらず着弾点から大きな噴煙を上げる
牽制にしては仕込みがない。単に装備が脆弱なだけか?
>「…相変わらずこの機体にご執心なんですね、海賊さん達?
でも、何度追ってきたところで、結果は変わらないわ! 諦めなさい!」
(あれだけの規模の海賊から逃げて来たァ?)
偵察出来た分だけでも規模は相当、とは言え下っ端の数だけなら、と言うこともあり得なくはない
「逃げ足にゃ自信があるのか?俺はしつこいぜぇ?」
部下の月光二機と同時にパンドラ周囲の低空を滑りながら周囲を囲み胸部のミサイルハッチを開く
海賊?A「対空戦用意…開始」
左右からパンドラを追い縋るミサイル群…数は12機
「さぁ〜て…楽しい狩りのはじまりだ!」
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>>783
「くぅっ!」
上空をジグザグの機動で駆け、距離を保ちながら、ナノショットでミサイルを破壊していくが、
回避・迎撃が間に合わず、左手から2発に肉薄されてしまう。
「…シールド、展開!」
パンドラの左手付近に、ハニカム状の構造を持った、半透明の防盾が形成される。
斥力場とナノマシンを組み合わせた防御システム、ナノシールドだ。
しかし――
「く…うああぁッ!!」
その防御性能は、高いとは言えない。
2発のミサイルを受けると、たちどころにシールドはガラスのように砕け散り、パンドラは左前腕を吹き飛ばされてしまった。
コックピット内のマリアが苦悶の声を上げると共に、その左腕を覆っていた長手袋が、ぱちん! と音を立てて弾ぜる。
彼女の纏うダイブスーツには、機体の深刻なダメージ情報が即時に反映されるのだ。
爆炎に煽られて落下したパンドラは、地表すれすれで辛うじて体勢を建て直し、滑空する。
「くっ…修復しなきゃ…!」
むき出しになった左手首を、右手でなぞるマリア。
接触箇所から温かなオレンジの光が漏れ出ると、伝線するように破れていた白いグラブが、元通りに修復されていた。
そして驚くべきことに、同様の動作を取ったパンドラの左腕もまた、元の形に修復されていくのだった。
「あと…90秒!」
向かい来る機体達に相対し、ナノショットを連射しながら、パンドラは後方へと滑空を続ける。
【HP90%】
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>>783>>784
「んだ爆発ぅ!?
ってうぉわっ!」
突然森の中から響く爆音に驚いて腰掛けてた岩から転げ落ちる。
「イチチチ、なんだよ、なにがあったんだ?
レオルドもエンジン吹かしておいた方が良いんか?
シュートさん困っちゃったよぉ〜!!」
そう言いながらも洞窟に走りながら入っていく。
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>>777
「古文書・・・か。それならあるぞ。」
至極あっさりと元鳳は肯定した。
過去に母が口伝してくれたのとは別に、そう言った資料は当然あったのだ。
「ただ取り寄せるに時間が掛かる。今は安芸の復興が宗家の優先事項ゆえな。」
こちらから取りにいこうにも、既に組織に所属する自分が勝手に行く訳にもいくまい。
それは目の前の彼女にしても同じ事だと判断した。
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>>786
「あ、ありますか……でもご実家ですか。
確か、宇宙海賊が攻めてきたとか?」
さすがに近くにいた人が訂正してくれた。
「……つまり、正体不明の敵ですか。
そもそも超機人は“百邪”と呼ばれる敵と戦うために作られたと聞きます。
この“百”が具体的な数を指すのではなく、とにかく多くの敵が地球を狙っているのはお分かりですよね。
そんなわけででしょうか、目の前の敵と志ある操者が揃った今、蘇ったんでしょう……」
言わんとする事はともかく、言い回しが相変わらず面倒くさいメグであった。
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>>784
凄まじい速さで再構築していくパンドラの左腕
「成る程、そうでなきゃあな!」
高速でさがりながら光弾を放つが構わず攻撃を受けながら更に加速
残りの二機は引き続きミサイルを撃ち追いすがる
「そらよ!」
パンドラの正面からハーケンを突く…と見せかけ不意に急上昇
死角から迫るミサイルに対応すると踏みパンドラの左側面へ体当たりを仕掛ける
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>>788
パンドラは華麗な挙動でミサイルをかいくぐり、撃ち落としながら後退を続ける。
何発かの光弾が敵機に命中したが、やはりまともな損傷は与えられていない。
(やっぱり、ここは防戦に徹するしかない!)
そう考えたせいもあるだろう。
マリアの意識は、完全にミサイルへの回避に向けられていた。
死角から回り込んできたミサイルを、スケーターのごとくに回転して避ける――が、そのとき、
目前の一機が、モリのような武器を振りかざした。
「!?」
身構えるマリアだが、その動きすらも読んでいたらしい敵機は跳躍。
側面からのタックルがパンドラを吹き飛ばした。
「きゃああっ!」
浜辺に転がされたパンドラは、結果的に、追い縋る敵機に一気に距離を詰められてしまう。
「あと30秒…! 持ちこたえなきゃ…!」
片膝を立てた体勢でナノショットを連射するが、
威力、連射速度ともに牽制の意味さえ成していない。
攻撃を受けることを覚悟で、マリアは30秒後の必殺武器の発動に全てを掛けた。
【HP90% 次のレスでディスチャージャーを発動します】
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「えっと、よし。」
レオルド(飛行形態)の操縦席に座るとすぐハッチを閉める。
「面白い騒動が起きそうだねぇ。
死合いは勘弁してほしい所だが。」
そう言うと右側のレバーを引く。
「うんうん、あんな作業用のロボットよりもこういうった簡略された
戦闘機体の方が体になじむねぇ、殺し合いしてたからかな?」
すると段々とエンジンが熱くなってくる。
「よし、後30秒位もすれば出せるか。」
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>>789
片膝で支える事で射撃の精度は増し的確に各機の機動を捉えている…が
海賊?A「各種プロテクト異常無し」
海賊?B「目標の熱量の急上昇を確認…」
いよいよ距離を詰めた各機はそれぞれ等間隔を保ちパンドラの周囲を回ったまま
それ以上、詰めようとしない
「…言われるまでもねーな?アレを用意しとけ」
先程からの光弾で装甲には傷さえも付いていないのには訳があった
この光弾ナノマシンを撃ちだし飛来させる際のエネルギーで発光しぶつけた対象にエネルギーを加える事でダメージとするのだが
それでも月光の塗装さえ無事なのは対ナノマシン用の防護策である
ナノシールドの存在。とりわけ、このプロテクトは範囲内のナノマシンに対し、その機能を抑制、停止させる事ができる一種のジャマーである
(この技術を応用して作成されたのがナノ・ディスアセンブルシステム…
一種のコンピューターウィルスを付与する事でナノマシン依存の機能を一時的に阻害することさえも可能にしている
こちらはSKのシンボルウェポンにも多く見られる)
海賊?達「シールド展開」
月光達は特に変わり映えはなく、左腕に内蔵されたショットアンカーをパンドラに向けて発射体勢を整える
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>>791
手応えのない射撃を続けながら、マリアは網膜上で減少していくカウントの数値に意識をこらす。
幸いにして、敵機は接近することなく、一定のレンジを保ったままだ。
(4…3…2…!)
そして、ついにカウントは0となり解析・チャージ完了の表示が点灯した。
マリアの顔に、かすかに安堵と喜びの色が差す。
「お生憎様。時間切れです!」
言うや、パンドラを上空へと飛翔させるマリア。
周囲の環境や、敵機のパイロットの肉体に影響の無いよう、諸々の数値をコントロールしたうえで、
パンドラが持つ、最大最強の武器を解き放った。
「ナノディスチャージャー…作動!」
両腕を広げたパンドラの腰部左右から、ナノマシンを広域散布するためのディスチャージャーユニットが展開し、虹色の燐光を勢い良く噴出する。
舞うように水平に回転するパンドラを中心に、幾重にも折り重なったオーロラのような光が伸び、周囲一帯を幻惑敵な虹色の空間に包んでいく。
このナノディスチャージャーこそがパンドラの切り札。
激しいジャミング効果を持つ力場と、敵機の構造材に合わせた浸食ナノマシンの散布によって
範囲内のあらゆる機動兵器を無力化させる、強力無比な防御システムであった。
散布用の斥力場に軋みを上げる敵機を尻目に、マリアは彼らに背を向け、高空へと離脱を図る。
「…もう会うこともないと思いたいものですね。さようなら」
全機体が、ナノディスチャージャーの虹色の力場に包まれていた。
救援が訪れるまで、彼らが自分を追う術は無い。
そう、無いはずだった――。
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>>791>>792
「よーし、レッツゴ、おわっ!?」
突如、洞窟から出ようとした瞬間に虹色の光が洞窟の前に現れる。
「す、す、ストップ!」
ブレーキを引いてなんとか手前で止める。
「あっぶねぇ、なんだこりゃ。」
しばらくしてその光が治まったのを見ると今度こそハッキリ言う。
「よーし、レッツゴー!」
そう宣言すると、洞窟から出る。(まだ空の方まで上がってないので見えません。)
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オーロラを従え、バレエの如く宙を舞うパンドラ…
「風雅だねェ…」
ジャッカルが心にもない事を言いながら全ての機体は動きを止めた
「なんてな!」
しかし彼らは彼女の願う大人しい観衆とは成らなかった
ジャッカルの合図と共に左腕を向け掌をスライドさせ蛇の頭部を思わせる
ワイヤー付のアンカーがパンドラに伸びる
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>>794
「え…? …っあぅっ!!」
完全に、想定外の事態だった。
不穏を察知して振り向いたパンドラの胴に、動かないはずの敵機からの攻撃が着弾したのだ。
「そ、そんな…!? どうして、ナノディスチャージャーの有効範囲内で動いて…」
立て続けに、2発目、3発目のアンカーがパンドラを捉える。
胴に2発、右腕を封じるように1発。
マリアの体の当該箇所に、ビシビシと衝撃が走る。
「うっ、くっ!?」
混乱するマリアは、半ば反射的に左手からブレードを発生させ、
アンカーと敵機をつなぐワイヤーへと叩きつける。
脆弱な刃が、この得たいの知れない敵に通用するかは分からない。
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>>795
叩きつけられた刃は切り裂かれる気配は微塵もない
恐らく他の武装と理屈が同じ、つまりナノマシンが働けない相手ではダメージにならないと考えられる
「色々狙われてんのに、ヌルい装備ばっかだな?俺らならその技術で問答無用で分解するぜぇ?
よしスネーク2先ずはお前からだ…殺すなよォ?ヘッヘ」
指示にしたがい、捕縛していた一機から電流が流される
「出来るだけ、足掻けよォ?へへへ」
舌なめずりが聞こえてくるかのようだった
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……その無人島の近くの海域。
通常の航路から逸脱した原油タンカーが一隻、航行していた。
ブリッジにいたのはこの場に似つかわしくない一人の少女。
そして、かつてはこの船の乗組員だった、灰の山が幾つか。
「うひひ、奴等がどんぱちしているのはこの先かぁ。
こんな不燃液体の真ン中でなきゃまとめて焼き捨てるのになぁ」
甲板に、幾つか火の玉が揺らめいた……
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>>796
ケーブルに叩きつけられた刃は、たちまちのうちにオモチャのように折れてしまった。
「こ…の…!」
それならばと、無理矢理アンカーの先端を機体から引き離すべく、ケーブルの一本を掴むパンドラ。
しかし、そのとき、パリッ、と刺すような刺激が、マリアの身体に走った。
「あ――」
そして次の瞬間、ケーブルを伝う大電流が、パンドラを直撃した。
「ぁあああああぁぁぁッ!?」
パンドラの全身が、ビクンッと跳ねるように反り返る。
コックピットで同様の仕種で身悶えるマリアは、焦燥に目を見開いていた。
(これっ…こ、高圧電流…!!)
「うぁぅ、うううぅぅッ!!」
ガクガクと震えながら、必死の様相で、両手でアンカーを掴んで引き抜こうとするパンドラ。
その機動兵器と思えない所作は、痛々しく、あるいは滑稽にさえ見える。
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>>796>>798
「獲物の前で舌なめずりと同じような事をする奴は三流だねぇ。
俺の暗殺教訓。」
突如、空中からスピーカー越しに声が聞こえてくる。
上を見上げると太陽と同じ位置に黒いシャトルが…
「変・形!」
するとシャトルが太陽の前で形を変えて行き、人型形態になる。
「シュワッチ!」
そう叫ぶ声が聞こえてくると、そのロボットが落ちてくる。
ズボォっと音が響き渡り、砂煙でそのロボットの姿が見えなくなり
しばらくたつと
「あいで、いででで。」
転んで腹這いになっている黒いロボットの姿が。
「ちくしょ、調子に乗って正義の味方みたいな登場するんじゃなかった。」
後悔したような声がスピーカーから聞こえてくる。
「あ、なんか気まずい空気。」
何処となく間が開いた気がしてレオルドを起き上がらせる。
「…、アイビーム!」
突如ロボットの目からビームが飛び出しケーブルに向けて発射される。
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>>798
>「ぁあああああぁぁぁッ!?」
無線から響く悲痛な悲鳴に恍惚な表情を浮かべ、だらしなく垂れた舌から涎が垂れている
「シケタもんだと思ったが…面白ェ仕事じゃねぇか…」
元々サディスティックな性分だと自覚しているが
体を反らしてのたうつパンドラを見て何やら違ったモノが目覚めつつあった
通常の機動兵器では、こうはならないのだから
>「うぁぅ、うううぅぅッ!!」
抵抗を続けようとするパンドラに更なる電流を流させた…そのとき
>>799
「………」
こちらの裕に倍の大きさであろうか黒い特機が冴えない掛け声と共に
…すっころんだのである
>「ちくしょ、調子に乗って正義の味方みたいな登場するんじゃなかった。」
(なんだ。唯のアホか)
そう思った矢先
「…、アイビーム!」
薙ぎ払われる熱線により全てケーブルが切断されパンドラを放してしまう
「てめえ連邦か?どっちにしても食い殺すがな!」
包囲中の僚機は海中にてパンドラをマークしている…
「先ずはテメエだ!残念野郎!」
先ず、自らハーケンで狙い撃ち
僚機二機はミサイルをでレオルドの左右から仕掛け
レオルドとの距離を一気に詰めハーケンを突き出して突撃する
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>>799
>>800
必死で身をよじりながらアンカーを引き剥がそうとするパンドラだが、
先端の特殊な形状が、それを許さない。
そして、更なる電撃が機体へと送り込まれる。
「か、は…んあああぁッ!! あうぅぅッ!!」
マリアのスーツのうち、アンカーを接合されている部位、すなわち腹部のスーツが弾ける。
先程攻撃を受けた左腕とは異なり、スーツの破損箇所はなぜか粘液状になって、ぴちゃりとコックピットの床に落ちた。
同様の現象は、パンドラの腹部にも見られた。
破損部に充填されるはずのナノマシンが、電撃によって形質を維持できなくなり、だらだらと垂れ落ちていた。
パンドラ美麗な姿が、無惨に崩れ始めたそのとき、
突如として横合いから放たれた一条の光が、パンドラを捉えたワイヤーを焼き切った。
(あ、あれ…は…?)
真っ逆さまに落下する、その視界の片隅に、マリアは巨大な黒いロボットを垣間見た。
しかしそれも束の間、パンドラは眼下の海へと、大きな飛沫を上げて没した。
【HP65% 海中へ落下】
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>>800
「連邦!?、あんなクズそし…、いや、これは作りかえられた記憶だった。
そんなはずないじゃん、良い人達ばかりに決まってる。」
と、スピーカー越しに呟く声が小さく聞こえる。
「残念言うなアホ!」
左右からミサイル、そして目の前からハーケン。
その時、彼の行動は…
「伏せる!」
レオルドを倒れさせて、避ける事だった。
確かに大きいが伏せればかなり小さくなる。
ミサイルはそのまま通り過ぎ、ハーケンは目の前に
そして彼は
「アイビーム!」
目からビームを発射し、ハーケンを持つ手を少し焦がそうとするが
>>801
「ハッ!」
海中に落ちて行くパンドラを見てビームを出すのを止める。
「やべぇ、こういうのフラグだ!」
そうメタな事言うとレオルドのジェットを噴射させて相手の乗る機体の真横を通り過ぎる。
「なんかあるまえに間に合ってくれよ…!」
そしてパンドラが落ちた辺りに向かう。
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ところ変わってこちらには……
【アスト研究所道場】
「ふ……どうやら来たみたい。我が仇敵。連邦の犬。忌まわしい天使。さて、どう相成りますのやらね♪」
そっと紅茶のカップを置いてレイナ・カーマインはそんな意味不明な事を呟いた。
相変わらず唐突である上に痛々しい台詞回しである。なんのことだろうか?
しかし、そのほんの少し後に来訪者。
バタン!!と勢いのある大きな音で道場の戸が開け放たれる。
それは今まさにリラックスタイム中であった極東支部の面々の注意を引くのには充分だった。
先程まで談笑していた皆の声も何事かと言うように静まり返り、扉を引いたところに立っている存在に注目する事になる。
「失礼します」
その扉の前に立つのは艶のある腰まで届く長い黒髪を持つ、スラッと細身な体型をしたこれは紛れも無い美少女であった。
しかし彼女のその表情はまるで不快感を現す様なしかめっ面であり目の前で暢気にダベる連中を威圧している様だ。
いかにも性格がキツそうな事が読み取れそうなそういう少女であった。
「……欧州支部から来ました明智ライトと申します。極東基地司令イサム・カイオウ大将はこちらですか?」
明智ライトと名乗る少女が身に纏うのは一切の穢れをも許さない純白の制服。
もしくは聖なる服と書いて聖服とでも呼べば良いものか?
第一に連邦軍の一般部隊の制服とは違う事だけは明らかである。
上も下も全てが真っ白であった。
ただ、脚部を覆うタイツのみが唯一黒色の装備であり否応なしに目立っている。
明智ライトは胴着姿のイサム司令を発見すると彼の目前まで姿勢正しく歩いて行く。
「欧州支部からの通達です。あなた方極東基地のメンバーには機動戦艦甲斐を母艦とし、速やかに部隊を編成。私の指揮の下、宇宙海賊の掃討戦に参加して頂きます」
上からモノを言うにも程が有る。
極東支部の大将であるイサム司令相手にも一切の物怖じ無い姿勢は、一重に軍内での発言力の大きい欧州支部を後ろ盾にしているからだろうか?
真っ当な軍人なら誰だろうと欧州からの使いに容易く反論する者は居ない。
「寸分の時間も惜しいので私からは詳しくは説明しませんが、端末に送信してある指令書に目を通し確認をしておいて下さい」
ライトは説明を省略したが、実は今まさに宇宙海賊のものと思われる機動兵器が突如現れた正体不明の女性型の機体を追い回し、交戦中であった。
更にそこには広島でヒツギやレオン達と共闘した後に、単独で去っていったレオルドと思われる機体まで現れ戦闘に突入しているのである。
カーマイン家の保護を受けている女性海賊の洩らした証言によれば彼らは地球に降下する際にアンノウンの攻撃を受け壊滅的な被害を出したと言う。
無事に生きて降下出来た宇宙海賊はそう大した数はいないはずとのことだ。
だから彼らはDCの残党などと協力していかなければ行動出来ないのだろう。
だがそこを見逃してやる程、連邦軍の方も甘くは無かった。
そこにエリート達がしのぎを削る激戦区である欧州支部の中でもメキメキと戦果を上げる期待の天才指揮官。明智ライト大尉が上層部から海賊討伐の総合指揮を取れとの緊急命令が下ったのだ。
欧州の部隊と言えばその徹底した過激なやり方に定評のある一派であり、侵略者たる宇宙海賊は一人たりとも逃がさず完全に駆逐するつもりであろう事が読み取れる。
そして、欧州と共同戦線を張るてはずの極東基地に向かうが、当のイサム司令及び主力の兵士達が出払っていた訳だ。
ライトら欧州の人間はたらい回しにされ、わざわざ近畿のここ、アスト研究所まで出向いたという訳なのである。不本意ながらも。
最初からライトがご立腹なのはその件も大いに関係しているだろう。
「では、これから部隊を向かわせる座標を言います。そこh」
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「では、これから部隊を向かわせる座標を言います。そこh」
誰かが割り込んだ。空気を読まずに。
なにをするんだ?と、ライトはその声の主をキッと睨み付ける。
「目指すは屋久島の近くの無人島でしょ?……ふふ、当たりみたいね。
引っ込んでなさいな天使。……その程度の事はこの“魔眼リーディング・シュタイナー”には既に見えているのだから」
ライトの事務的で早口な声に途中から割り込んで来たのは皆様ご存知レイナ・カーマイン嬢であった。空気など読むものか。
右目を手で指すいつもの決めポーズでドヤァと満足げな表情でライトを挑発する。
予知能力がレイナに未来のヴィジョンを見せたのだろう。“屋久島”と答えたレイナは自信満々である。
そしてどうやらそれは正解の様であり、ライトは唇を噛み締める程に不愉快だったが否定せずに黙っていた。
「はいはい、怠惰を貪るのは終わりよ我が眷属達。さっさとウワサの戦艦、甲斐とやらに乗り込むわよ。速やかにね?
イサム、後の面倒臭い雑務とかはあなた達オトナに任せるわ。
その代わり極東支部のメンバーはこのレイナ・カーマインが責任を持って預かった。私に着いてきなさい♪」
押し黙るライトを置いてきぼりにして、今度はレイナが勝手に皆の先導者となる。
先程まで小娘ごとき(本当はライトの方が1つ歳上なのだが)に偉そうに振る舞われていたのが相当気に入らなかった様だ。
あちこち命令するその姿は凄くイキイキとしている。
率先して全員をスタンドアップさせ、フォローミー我に続け。と場を自分の好むペースに掌握してしまう。
「……それからイクリプス。今回は私も前に出る事になるわ。そろそろ彼女も生きた血を吸いたがって蠢いてるだろうしね?
甲斐の出発までにあれを搬送しておいて頂戴。
それに……私には見えている。
……破滅の聖母を宇宙海賊に…いや、あれは誰にも渡してはいけないのよ」
一番の従者イクリプスは、レイナの命令が下るとまるで忍者の様に一瞬でその場から消えていった。
また何か無茶な命令なのだろう。
ちなみにレイナの言っている破滅の聖母とは、その場で宇宙海賊と交戦しているアンノウンの事を指す。
なんとも大層な呼び名であるが、予知を信じるのならば急いだ方が良さそうだ。
手遅れになってしまう前に
「……あなたは。たかが民間の令嬢の分際で勝手に軍の事に割り込まないで下さい。
あなたの様な道楽だけで戦場に出る状況の見えていない人物はこの場に相応しく無い。
私の作戦には邪魔ですので即座にお引き取り願います」
「なんだと?」
ライトも民間人に主導権を握られるのを黙って見ている訳では無い。
相手がカーマイン家の令嬢だと理解しながらも、率直な言葉で言い返している。
「くっくっく。お前の様な小娘風情にこの“狂った連中”の指揮がとれると本気で思っているのかな?
……駄目ね駄目だわ絶対に駄目。……やめておきなさい。白くて忌々しいその天使の翼を黒く染める事になる。彼らには悪魔の指揮こそ相応しい」
「あなたの言ってる事は全く理解不能ですね。これは欧州支部の決定です。反論は許しませんし認めません」
この二人はあらゆる点においても逆。絶対に相容れない存在。
言い争いを続ける両者の間には見えない火花がバチバチとスパークしているはずだ。ただならぬ気配を漂わせている。
……ただ、お互いに相手に対して思う事だけは仲良く共通しており“目の前のこいつ大嫌い”とシンクロしているが。
これが悪魔と天使の馴れ初めである。
-
>>803>>804
>「ふ……どうやら来たみたい。我が仇敵。連邦の犬。忌まわしい天使。さて、どう相成りますのやらね♪」
「天使?」
何を言うのか突然そういってレイナは扉のほうを向いて仁王立ちをしている。
ヒツギは思った、こういう突拍子も無いときは大体が予知能力でなんらか見たときだ
>「失礼します」
>「……欧州支部から来ました明智ライトと申します。極東基地司令イサム・カイオウ大将はこちらですか?」
真っ白な制服姿に目に付く黒いストッキング、そして日系人であることを示す艶のある黒髪
レイナよりも少し背が高いだろうか、ヒツギはここ数日研究所に滞在しているがその少女を見たことがなかった。
それもそのはずだ、彼女自身が欧州支部から来たと自ら伝えてくれたのだから
欧州といえば極東内では悪い話しか聞かないことで有名な支部だ、ヒツギもそのイメージが強く刷り込まれていた。
>「欧州支部からの通達です。あなた方極東基地のメンバーには機動戦艦甲斐を母艦とし、
>速やかに部隊を編成。私の指揮の下、宇宙海賊の掃討戦に参加して頂きます」
私の指揮の下という言葉が妙に突っかかる言い方で、上から目線であることは誰から見ても明白だ
和やかな雰囲気をぶち壊しにされたことは緊急事態ということで仕方が無いにしても、階級が片手以上に上のイサムに対して悪びれもしない。
・・・どこかの自称吸血鬼さんも同じような感じであったが。
しかしヒツギが気にかけたのはそこだけではななかった、道場には礼をして入るのが慣わしなのだ
欧州から来たとは言え軍人は心体を重んじる、わざとではないだろうが・・・
険悪な雰囲気が流れる中、ヒツギが口をあけようとしたその時
>「目指すは屋久島の近くの無人島でしょ?……ふふ、当たりみたいね。
>引っ込んでなさいな天使。……その程度の事はこの“魔眼リーディング・シュタイナー”には既に見えているのだから」
(魔眼の名前が変わってる・・・)
前までは月ウサギの能力だった気がするが、今度は鳳凰がどうのこうのな人に代わっている
思わず心の中で突っ込んだが雰囲気が雰囲気だけに声にだすことはしなかった。
そしてレイナがその自称魔眼で得た知識を高らかに述べる、ビシッと右手の人差し指を突きつけニヤリと笑うドヤ顔だ
>「はいはい、怠惰を貪るのは終わりよ我が眷属達。さっさとウワサの戦艦、甲斐とやらに乗り込むわよ。速やかにね?
>イサム、後の面倒臭い雑務とかはあなた達オトナに任せるわ。
>その代わり極東支部のメンバーはこのレイナ・カーマインが責任を持って預かった。私に着いてきなさい♪」
「え、了解したけど・・・いいのかあの子放って置いて」
レイナの号令に対し首を縦に振るも、主導権を完全に奪われて置いてけぼりになってしまったライトが気になるのかそちらをちらちらと見ている。
根が真面目で優しいだけに少々気になるらしい
>「……それからイクリプス。今回は私も前に出る事になるわ。そろそろ彼女も生きた血を吸いたがって蠢いてるだろうしね?
>甲斐の出発までにあれを搬送しておいて頂戴。それに……私には見えている。……破滅の聖母を宇宙海賊に…いや、あれは誰にも渡してはいけないのよ」
「って事はレイナも出撃するのか・・・傷は大丈夫なのか?」
そんなものは知らんと事を進めていくレイナの言葉を聴いて思わず口を挟む、胸に負った怪我はかなり大きかったはずだ
機体に乗ることで受ける負荷に耐えられるのか心配になったのだろう、真剣な表情でレイナを見つめる
レイナの予言ともいえる言葉に『聖母』とあったことから女性が居ることも分かったようだが、それに触れる事よりも優先したようだ
>「……あなたは。たかが民間の令嬢の分際で勝手に軍の事に割り込まないで下さい。
>あなたの様な道楽だけで戦場に出る状況の見えていない人物はこの場に相応しく無い。
>私の作戦には邪魔ですので即座にお引き取り願います」
>「くっくっく。お前の様な小娘風情にこの“狂った連中”の指揮がとれると本気で思っているのかな?
>……駄目ね駄目だわ絶対に駄目。……やめておきなさい。白くて忌々しいその天使の翼を黒く染める事になる。彼らには悪魔の指揮こそ相応しい」
そんな中ライトが口を挟む、そもそもライトが切り出してきた話なので挟んできたというのもおかしいところだが
当然レイナもそれに噛み付いてゆく、お互い相手が気に入らないのかまるで犬か猫の喧嘩のように威嚇しあっていた。
「ちょっとストップ!!とりあえず緊急事態なんだろ、だったら早く出撃の準備をしようぜ!
えぇと・・・明智さんだっけ?ここで時間を食うわけにもいかないだろ、一緒に出撃するんだしさ」
吸血鬼と天使の仲裁に入ったのはこともあろうに悪魔だった
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>>805
【「って事はレイナも出撃するのか・・・傷は大丈夫なのか?」】
「ああ。あんなものは気にしないで。それにそろそろ貴様達にも絶対王者のフィール?と言うものを見せてあげなくちゃね♪」
実際、吸血鬼クラスとまでは行かないがレイナは身体が丈夫な方なのだ。。
好奇心からよくヘマをやらかす分、怪我に対する耐性も高いのだろう。あの胸の傷はもう大丈夫だ。ヒツギがこれ以上、負い目を感じる必要は無いのだ。
【「ちょっとストップ!!とりあえず緊急事態なんだろ、だったら早く出撃の準備をしようぜ!
えぇと・・・明智さんだっけ?ここで時間を食うわけにもいかないだろ、一緒に出撃するんだしさ」】
「「五月蝿い!!」」
いつまでもいがみ合っているレイナとライトだがこんな時だけ寸分狂わずに揃って、ステレオ音声でヒツギに言い返す。
勇気を出して止めに入った悪魔の少年が不憫でしょうがない。
……だが、確かに今は緊急事態。レイナもライトもそんな事は解っている。
どうしたものか。まぁ、どちらか大人な方が折れるしか無いのだろう。
「……天使、お前の様な無礼者は気に入らないわ。だけど主として眷属の前で無様な所は見せられ無いわ」
「私もあなたみたいな頭おかしい人が大嫌いです。ですが、今はこの部隊の指揮を取るのが先決」
不本意だが、お互いにヒツギの言葉を受け止めていた。今はいがみ合っている場合では無いのだ。レイナの予知もそう告げている。
この鬱憤は全て現地の海賊相手で晴らさせて貰おうと二人は考えていた。
そして、この場は相互不干渉という形で二人は何とか黙った様だ。
「では武田艦長。ブリッジクルーを集結させて、速やかに甲斐の出航準備に取り掛かって下さい。は や く」
恐らく先程繰り広げた女の戦いに青ざめていただろう甲斐の武田姫艦長に指示を出しているのは明智ライト。
この件に対して一時休戦したレイナも特に何も言わなかった。不干渉。
ライトは大丈夫かこの女性?と思っていたのだが敢えて何も言わなかった。表情には出ていたかも知れないが。
「パイロット諸君も遅れないで機体をさっさと艦に載せるのよ?
それと戦場はほとんど海。陸戦機は水中用の装備を忘れずにね。特に我が半身は気を付けること」
こちらは所変わって甲斐に連れて行くパイロット達を集めて指示を出しているレイナ。
何でこんな民間人のお嬢様の指示を?みたいな事は今更、彼女を知る誰もが言い出さないことだろう。
いや天然キャラである曹長だけは本当に解らない
そして、やはり明智ライトの方も不干渉を貫いているのかレイナのやる事に対してチラッと気にしているも、今は黙っている。
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あれは、ライト大尉。たしかエンジェルフェザーの。なぜ?
つーか、大将。せめて大尉までが良かったよ。
大尉のうわさは常々聞いている。だがあまりいいうわさがない。
「宇宙海賊の迎撃」
「だいたい解りました。追撃ってところですかね。」
先ほどの戦闘、宇宙海賊の部隊を見た。
なら、追撃をかけるのが妥当だろう。
だが、
DC残党あいつらが関わってると、めんどくさい。
だが、レディマーチ いや、弥生取り返せるチャンスだと思った。
(行くしかない。)
ユウセイは決意を新たにした。
だが、問題は。
>>「パイロット諸君も遅れないで機体をさっさと艦に載せるのよ?
それと戦場はほとんど海。陸戦機は水中用の装備を忘れずにね。特に我が半身は気を付けること」
海 orz
一番苦手な、やつだ。しかも実弾がない。どうしよう。
とりあえず、アンカーに頼るしかない。
まずは、あれを使うしかないな。あの使う可能性が無いと思ってたやつを。
「博士、あの武器出せますか?」
「いうと思ったよ。ASSSは空中戦は得意だけど水中戦は苦手だしすでに取り付け中です」
「すみません感謝します。」
ユウセイが言ったあの武器とはノワールセイバーのことで、実剣である。
「これで幾分増しになるかな。」
だが、得意なソル系が使えないのは痛い。
「苦戦するのは覚悟するしかない。」
少し、怖かったユウセイだった。
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>>806
>「ああ。あんなものは気にしないで。それにそろそろ貴様達にも絶対王者のフィール?と言うものを見せてあげなくちゃね♪」
「そうか・・・分かった、レイナと一緒に戦えて満足だぜ」
とは言っているが複雑な心境なのは変わらないらしくあまり満足しているようには見えない
女性だからといって差別しているというわけではないのだが・・・
>「「五月蝿い!!」」
「はいすみません・・・」
せっかく仲裁に入ったのに2人にステレオで怒られてしまったためしゅんと縮こまりました
しかし次にレイナとライトが喧嘩をやめてくれたので胸を撫で下ろす、これ以上発展することは止められたらしい
>「パイロット諸君も遅れないで機体をさっさと艦に載せるのよ?
>それと戦場はほとんど海。陸戦機は水中用の装備を忘れずにね。特に我が半身は気を付けること」
レイナの言葉に対して頷く、水中での戦闘なんて経験が無いヒツギにはまさに未知の領域
バルクレイスは元々北米にそのまま送られる予定だったので空陸戦用、水中と宇宙は苦手となっている。
ごり押しで戦えるか・・・?と考えていた、目測が甘い
そしてライトとレイナのどうしようもない感じを見て困ったように頭を掻いていた
-
>>806
新たな波乱の前兆のように現れた、真っ白い軍服の少女、明智ライト。
始めは「綺麗な子だな……」などと思っていたアカリだったが、その形の良い唇から矢継ぎ早に紡がれる高圧的な言葉の数々に、
徐々に嫌な予感を感じ始めていた。
欧州支部と言えば、先ほどイサム大将が言葉を濁したあたりに関わっている組織だ。
そこからの指令ともなれば、ライトが告げたそれはただの残党狩りで終わるものではない可能性がある。
そういえば、噂程度ではあるが聞いたことがある。鷹派の多い欧州支部の中で結成された、エリートだけが集められた部隊の話を。
名は確か、「シルヴィエ・クロイツ」だったか。
この見目麗しく言葉のキツい少女がそこの人間であるとすれば、大将に対する高圧的な言葉も頷ける。
このままライトの言うがままに出撃かな……と思い始めていたアカリの予想を裏切ったのは、自分を「半身」と呼ぶレイナの横槍であった。
ライトの言葉を遮り、あっという間に流れの主導権を握ってしまったレイナ。ああ確かに、この人が黙っているわけがなかった。
その横槍で、ライトとレイナの間にちょっとした口論が起き、ヒツギがそれを止めようとしたが……あ、一蹴された。
ただ無駄では無かったようだ。二人の口論は双方が折れる形で終息を見せる。
その後、彼女らは別々に指示を出し始める。ライトは武田艦長へ、レイナはパイロット一同へ。
ひょっとしたらこの二人、歯車がかみ合わないだけで、実は似たもの同士なのかも知れない。
「海戦ですか。大丈夫ですよ、レイナさん。極東仕様のゲシュペンストは水に強いですし、私も水上戦闘の訓練は十分に受けています。
日本海の荒波にもまれたPTパイロットというのがどういうものであるかをお見せできると思いますよ」
極東支部……というよりも日本は、その四方を海に囲まれた場所であり、陸地で戦うことが非常に少ない。
何故ならば、警戒網に引っかかったDC残党などのAMやPTの部隊に対して、大抵が陸地に入り込ませる前に迎撃に向かうからである。
東北方面軍のアカリももちろん、そういった戦場に出たことがあり、過去に何度か、リオン系列で構成された編隊や、
キラーホエール級戦闘潜水艦を母艦とするPT部隊と戦ったことがあった。
-
案の定、姫はただでさえ高圧的な悪魔っ子に加えこれまたやたら高圧的な天使の登場に
気分はアルマゲドン
はじめは明智ライトの一言一言に小動物のように首を立てに振るだけ
しかし、レイナが割り込んできたあたりから、人知の及ばぬ超存在に怯える哀れな小市民とかしてしまう
「……とりあえず、甲斐に行きましょう。そうしましょう」
さかされているのをいいコトにこの場を逃げ出せる口実を見つけ速やかに実行
「みなさん、こちらですよ〜」
そそくさとその場をあとに艦に向かう
しかし、この一団、修学旅行の生徒とそのバスガイドに見えなくもない
(は〜シルヴィエ・クロイツと一緒は嫌だな〜)
心のなかでは明智ライトというよりは彼女の所属する組織に対しての愚痴が漏れる
彼女は欧州の統合参謀本部勤めだったので直接的な関わりはないがそれは同じ欧州
嫌でもその悪評と好評が耳に入ってくるのだ
もともと軍人的な発想が嫌いな姫、苛烈なシルヴィエ・クロイツと相いれるわけがない
余談だがレイナとライトがヒツギにシンクロボイスを発した時、一番ビビっていたのは姫である
どこぞの筆頭政務官ばりの怯えようだった
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>>809
【「海戦ですか。大丈夫ですよ、レイナさん。極東仕様のゲシュペンストは水に強いですし、私も水上戦闘の訓練は十分に受けています。
日本海の荒波にもまれたPTパイロットというのがどういうものであるかをお見せできると思いますよ」】
「くくくく。なかなか頼もしい事を言うじゃ無いかアカリ。それでこそ我が半身ね。私に力を見せておくれ」
相変わらずの上から目線でアカリの事を賞賛するが、実はこの堂々と君臨しているレイナお嬢様。海が大の苦手なのである。
……まぁそれはあくまで生身での話。何もす潜りしてモリ一本で獲物を仕止めろと言っている訳では無い。
戦闘は大丈夫なはずだ。はずだ。
「…………(じーっ)」
そんなレイナとアカリの会話をライト大尉殿は意味深にじっと凝視していた。
……いったい何事だろう?レイナとは不干渉を約束したはずなのだが。また何か言うつもりか?
「……(はぁ。……二人とも大きいのね?)」
特に言葉を交わす気は無い様だった。押し黙ったままだ。
しかしいったい何が大きいのだろうか?無いのだろうか?
そこはご想像にお任せするが、ライトは自分の平地の胸に手を当てレイナとアカリを羨望の眼差しで見詰めていた。
レイナはそんなライトの視線の意味が手に取る様に解った様であり、勝ち誇った様な悪い笑みをライトに対して浮かべていた。
>>810
【「……とりあえず、甲斐に行きましょう。そうしましょう」
「みなさん、こちらですよ〜」】
「用意が良いじゃないかヒメ。じゃあ早速その甲斐とやらにお邪魔しようじゃないか」
「ですが民間人のあなたはブリッジまで上げさせません。……あ!待ちなさい」
引率のお姉さん先生に着いていく問題児の悪魔と委員長天使。早速いがみ合っているが、武田艦長どうかお気を確かに。
やるときはやる娘達ですので
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ノワールセイバーを取り付け無事甲斐に入ったASSSを見届け。
ユウセイは、甲斐に入ろうとしていた。
その時、>>810の光景を見た。
【何やってんだ?あの人たち。】
ユウセイは、その光景を変に思った。
【まぁ、良いか。みんな強いし。】
クセが強い人は、なれている。そうアイツみたいに。
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>>803
談笑する各々を見渡していると、自らも表情が和んでいるのが解る
もっと他愛のない茶会であれば尚、良かった
そう思った矢先の事だった
>「失礼します」
確かな気迫と共に開かれた戸の方には彼の白い制服を纏い凛と立つ美しい黒い長髪の少女が其処にあった
>「……欧州支部から来ました明智ライトと申します。極東基地司令イサム・カイオウ大将はこちらですか?」
彼女は周囲には構うまいといった類の雰囲気を纏っていた
「ああ、それは私の事だ。察しは付いている話したまえ」
不意に開いた会である為に警戒中の友軍としてはあまりに緊張感に欠ける軽率な判断と捉えられても仕方なしといえる
そう聞いた彼女は、なかなかどうして覇気を感じさせながらも美しい足取りでこちらへと近付くと話を切り出してくる
>「欧州支部からの通達です。あなた方極東基地のメンバーには機動戦艦甲斐を母艦とし、速やかに部隊を編成。私の指揮の下、宇宙海賊の掃討戦に参加して頂きます」
端末に一通り目を通し明智ライトに
「いずれも”ほぼ”アンノウンの対処…か、直ぐに手配しよう」
余りに簡単に返答している様に感じたかレオンが視線を送っている
>「では、これから部隊を向かわせる座標を言います。そこh」
某ゲームではこう云うべきだろうか?
ライトのターンはレイナの乱入で終わりを告げていた
>「はいはい、怠惰を貪るのは終わりよ我が眷属達。さっさとウワサの戦艦、甲斐とやらに乗り込むわよ。速やかにね?
イサム、後の面倒臭い雑務とかはあなた達オトナに任せるわ。
その代わり極東支部のメンバーはこのレイナ・カーマインが責任を持って預かった。私に着いてきなさい♪」
小気味よいセリフにこう返す
「では、そうさせて頂こう。それではレイナ君、明智君頼んだぞ」
-
随分とあの美少女に押し込まれた感じに見えたが、まあ急を要すると言うなら
返事は決まっていただろうか
>>805>>806
天使と吸血姫の論争は俺としては眺めて楽しみたい所だったがそんな時間はなかった
>「パイロット諸君も遅れないで機体をさっさと艦に載せるのよ?
それと戦場はほとんど海。陸戦機は水中用の装備を忘れずにね。特に我が半身は気を付けること」
Lミサイルを対潜魚雷にするくらいしかまともな手はないか…
>>808
何やら居たたまれないヒツギに横から迫り頭に手を乗せ
「ヒツギ、俺たちの仕事は案ずることだったか?違うよな?せいぜい暴れてやろうぜ!ほれ」
ヒツギの髪をくしゃくしゃにしてしまってから気が付いた
「バルクレイスって対潜どうする?」
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>>814
>「バルクレイスって対潜どうする?」
「・・・潜る」
自分でも言っていることが滅茶苦茶だと分かっているのか凄いしかめっ面だ
ブレードが実体剣なので水中でも戦闘自体は可能だ、ステークなら水中でも使用できるし近づきさえすればまだ何とかなる
そもそも射撃兵器自体は殆ど持っていなかったしあまり状態としては変わらない、多分
水中用のスラスターあたりを無理やりぶち込めればいいのだが・・・
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>>803-804
(今更のこのこと……)
合気道の道着姿で一服していたレミーは、心の中でそう呟いた。
元より“通常の指揮系統から切り離し、民間人というイレギュラーを組み込む事でイレギュラーに対応する”独立部隊を編成すると言う軌道防衛艦隊の意向があって彼女は岩国に来た。
そのご、イサム・カイオウ自らが乗り出した事により極東支部が主導権争いに乗り出した形である。
(今更尉官を送り込んだくらいで……)
「自分は軍法務局所属の査察官、エレミーラ・タイデグリー中尉であります。
諸般の事情により、当部隊の庶務を預かっております」
敬礼しながら挨拶する。
>>814-815
「水中がダメなら飛べばいいのに」
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>>816
【「自分は軍法務局所属の査察官、エレミーラ・タイデグリー中尉であります。
諸般の事情により、当部隊の庶務を預かっております」】
「…法務局の。はい、わかりました。お願いします中尉」
連中の中にも少しは賢そうな人間も居るものだな。とライトは少し安堵すると共に、それなりの警戒心を持った。
先程の様子から見るにあの甲斐の武田艦長は指揮官としてまだ今一、実力不足と感じられる。庶務と言ってはいるが彼女、エレミーラ中尉が補佐する形になるのだろう。
むしろそう仕向けているのか?
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>>814>>817
ヒツギと共に甲斐に乗りこみ件の対応について続ける
「魚みたいに出来るなら寧ろ強力なんだろうなあ」
そう呟いてブリッジを覘くと明智とレミーの姿が見える
>>816
「水中がダメなら飛べばいいのに」
「ああ、うん飛んでるしバルたんも飛べるけど武装がね。次の開発部へのリクエストは海軍向けにCMナイフの標準装備で決まりだな」
レミーに受け答えた後、思い出したように向き直り
神妙な面持ちで明智に詰め寄る
「そういえば挨拶が遅れたな。俺はレオンハルト。中尉だ。そんな事より言っておくことがある…」
明智の瞳を覗き込み、右腕を顔のあたりまでゆっくりとあげ指をさす
「君の事はあけっちゃんと呼ばせてもらおう!よろしく頼む」
明智の鼻を軽く押して、握手を求める
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>>816
>「水中がダメなら飛べばいいのに」
「いや飛べるには飛べるんだけど飛ぶ意味がねぇんだ。
ミサイルとかガトリングとかあるわけじゃないし、間接攻撃は熱量依存の武装しかないから」
オーバースマッシャーもプロージョンガンも名前の通り熱線による熱量を武器にしている
前者なら接近すれば致命打になり得るだろうが、後者は元々の出力が低すぎて役に立つとは思えない。
>>818
>「魚みたいに出来るなら寧ろ強力なんだろうなあ」
「せめてスラスターだけでも水中用モジュールに出来ればいいんだけど・・・
雷切もバルクレイスと同じように対潜は潜らなきゃならないから機動力がある俺が貰っていくわけにもな」
>>817
「何してんだ、船に乗るんだし早く行こうぜ」
先ほど仲裁に入った少年が声をかけてくる
馴れ馴れしいとも取れるが悪気があるようにはとてもじゃないが見えない、むしろ気を使っているようだ。
「俺はヒツギ・ハヤセ、明智大尉も機体で出撃するんですか?
それともやっぱりブリッジで指示を?」
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>>818
【「そういえば挨拶が遅れたな。俺はレオンハルト。中尉だ。そんな事より言っておくことがある…」】
「私は大尉です。上官への口の聞き方をしっかりと正してくださa」
ライトはむすっとした顔で目の前の無礼な男に説教をしてやろうと話し始めたが……
……何やら鼻に違和感。ムズムズする。
【「君の事はあけっちゃんと呼ばせてもらおう!よろしく頼む」】
「……ひぁ!?ぁえ!?ぇ!?/////なな、何をするのですか中尉!?」
突然の出来事に見事にあられも無い女々しい悲鳴を上げてしまったライト大尉殿は羞恥心から顔をほのかに紅く染めている。
パニックのあまり何が起こったのか気付くのにちょっとした時間を要したライト。
やっとこさ状況確認。どうやらレオンハルトに鼻をつつかれていたらしい。
してやられた様だ。
彼女は怒っているのか、わなわなと肩を震わせている。
「っ、通報。通報しますよ!」
もともと潔癖な所が有るのか、その程度の軽いボディタッチでも激昂してしまう。
これはどうやら出発前に大きな汚点を作ってしまった様だ。
>>819
【「何してんだ、船に乗るんだし早く行こうぜ」】
「無論、わかっています!ぐぐ////」
甲斐に急ぎたいのだが、レオンハルトとの間で起きた先程の大きな失態を払拭しなければ。
と考えていたため、思わず怒鳴る様に答えてしまう。
【「俺はヒツギ・ハヤセ、明智大尉も機体で出撃するんですか?
それともやっぱりブリッジで指示を?」】
「いえ、新型機の試験運用も兼ねていますので私は前線で指揮を取ります。
……そう。あなたがコードネーム『デーモン』を動かせた例の訓練生ですね?話には聞いていましたが、私の命令はちゃんと聞いてもらいます。
もうカーマイン嬢のふざけた命令などは聞く必要は有りません」
正規軍人では無いからと言って勝手は許さない。と予め釘を刺しておいた。
ヒツギという人間の事情まで調べ尽くしているのか、レイナの指示を受け行動を起こしている事まで掴んでいた。
そんなレイナと言えばもう既に甲斐のブリッジまで入り込み、艦長観察の為の特等席まで勝手に見繕って来た始末である。
-
「はあ、これからどうなるの……」
ブリッジの艦長席に座りため息とともに愚痴をこぼす
「エンジン始動、準備でき次第発艦します
進路を南西8時の方向に向けて微速前進でお願いします」
てきぱきと指示をこなす
発艦作業程度を滞り無くするぐらいには問題ない
「機体の搬入は……大丈夫みたいですね」
ディスプレイに表示される情報を読み取り、発艦の準備が整ったことに緊張する
なぜか?
「か、甲斐!発進!」
緊張ゆえ上づいた声が全艦に響き渡る
甲斐が戦場に向けて動き出す
-
面白く無いやつだ
それが元春が思う明智ライトの第一印象だ
基本的に元春は自分より偉そうでエリートで年が近い人間が嫌いだ
なぜなら出世の邪魔になるから
元春は軍の内部で偉くなりたいのだ
「……ふん、せいぜい足を引っ張らないことだな」
ぼそりとつぶやく
レイナに多少弄ばれたとはいえ、ライトにとくに問題があるようにはみえないそれ故に
つぶやく程度にとどめておいた
「しっかし、次の戦場は海か……」
自分の雷切を見上げ、これまたつぶやく
正直雷切は海が得意ではない、武装もなにもかも
極東仕様とはいえ試作機、本格的な戦闘を考慮していない
だから極東伝統の水中特性とは無縁であったんのだ
>>819
「こればっかりはお言葉に甘えさせてもらうぜ」
ヒツギの提案に渡りに船と飛びついた
-
>>820
『たっ、大尉大丈夫ですか?』
急に激高した。大尉をみて慌ててしまった。
>>821
『うん、信頼できそうだね。』
姫の声を聞き、安心した。
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>>820
>「いえ、新型機の試験運用も兼ねていますので私は前線で指揮を取ります。
>……そう。あなたがコードネーム『デーモン』を動かせた例の訓練生ですね?話には聞いていましたが、私の命令はちゃんと聞いてもらいます。
>もうカーマイン嬢のふざけた命令などは聞く必要は有りません」
「新型機・・・帰還したときに見たあのでかい積荷はそれだったのか・・・。
レイナの命令がふざけてるかはともかく、俺はレイナの命令も明智大尉の命令も頷ける範囲で行うつもりだぜ。
っとっとっと、艦でブリーフィングもするだろうし急ぐぞ」
当然許容範囲の命令には従うがヒツギ自身が嫌うような命令はライトが言おうが、ましてやレイナであっても受けるつもりは無かった
その主を態々遠まわしな言い方でで伝える。
甲斐が動きだしたことに揺れによって気づくと、ちょくちょく振り返っては早く早くと手招きをしながら甲斐のブリッジへと早歩きで向かう
ライトと同い年でこそあれこちらはまだ学生を抜けて1ヶ月を経過していない。
そんなこともあってかどうしても同い年上官(?)に対して口調が安定していなかった
(明智大尉って呼びづらいな・・・うん、「あけっち」だな「あけっち」)
それどころかこんなことまで考えていた
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(面白い人材だな・・・。)
元鳳がある人物・・・明智ライトに下した評価はそんなもの。
能力としては優秀なのだろうが、それは戦場で見せてもらうとして・・・。
基本的に戦士としての自覚があるか否か、それを元鳳は重視する。
覚悟の差はこと戦場において大きな違いとなる。
能力も重要だが、それ以上に土壇場で必要とされるのは精神力。
如何な逆境に落ちようが己を信じられるか、また仲間に策を託せるか・・・精神の強さとは時によっては戦場を引っくり返す力をも秘めているのだ。
火流羅に確認したところ空中戦が苦手な反面、海の戦は任せろとの事だった。
まぁ火流羅が安芸で眠ってた当時は戦闘機なんぞないのだから海戦は当たり前って言えば当たり前である。
とりあえず、確認したいのは・・・。
「まずは海域と周辺の天候状況、岩場のあるなしなどをお聞きしたい。」
岩場のあるなしの確認は当然、伏兵を考慮しての事。
海域の天候状況は単に敵に気づかれずにどれだけ接近出来るかを計る為。
敵の規模や数を聞かないのは想像で己を縛り、実際を見て動じないようにする為。
万象に「絶対」などはありえない・・・少しでも勝つ為に情報を求めるのは当然の理であった。
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>>817
「こちらこそよろしくお願いします。
何しろ、ご覧の通り部隊行動が未熟だったり不安だったりなので、大尉の統率力が頼みの綱です」
大尉の読みと違い、レミーには戦場での経験がまるでない。なので戦術面を丸投げしてきた。
>>818-819
「……なるほど、局地戦の難しいところですね……」
>>820
「……その程度でセクハラされたなどと思って叫んでいるうちは、なめられますよ?」
そっと、粉砕バットを持たせながら。
>>821
そんなこんなで発進。
部隊編成としてはまだ穴だらけだが、追々埋めていけばいい。
>>825
「周辺の地形ね……データベースにあるかしら……?」
予備のオペレータ席で検索を始めた。
ちなみにメグたちは今日は来てないので甲斐にも入り込んでいない、と言うかいたらライトは絶対胃痛で倒れる。
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そのころ甲斐の中では
『えっと、スラスター調整と、海用のOSにして、あっ。思い切って自動調整にしよ。』
今出来るASSSの簡単な調整をしていた。
『あっ、やりましょうか?』
『結構です、こういうのは自分で』
特技ではないが、PCのいじくりはその気になれば出来る。
『海か。orz空とかがよかったな。』
まだ、海であることをぐちぐち言っている。
『あれ、テスラドライブを少し浮く程度に調整して、やばい終わるかな。』
ユウセイは、軽く自棄になっている。
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【戦闘母艦「甲斐」・機動兵器ハンガー】
作戦空域へと向かう甲斐の内部、多数のPTやAM、特機が格納された機動兵器ハンガー。
赤色のパイロットスーツに着替えたアカリは、乗機である量産型ゲシュペンストMk-Ⅱのコクピットで調整作業を行っていた。
「……水上戦闘なら、いつも通りのシステム構成で大丈夫だとは思うけど、問題は敵の質よね。
普通の敵なら九州方面軍の部隊がペリカンでひとっ飛びして、ちゃちゃっと片付けるんだろうけど、
こんな仰々しい戦闘母艦と、試作機や新鋭機やらで急造された部隊をわざわざ派遣するくらいだから、
きっと普通の敵じゃないんでしょうね」
ハッチを閉じたコクピットの中、各パネルを叩いたりスイッチを切り替えたりしながら、アカリはそんなふうに独り言ちた。
ちなみに「ペリカン」とは、タウゼントフェスラー輸送機の、下士官グループ内でのあだ名である。
誰が言い出したかは知らないが、PTを積んでえっちらおっちら飛ぶこの機体を指して、ペリカンとはよく言ったものだ、とアカリは感心した記憶がある。
「ペリカンじゃ頼りないことこの上ないけど、この戦闘母艦があるなら補給も楽だろうし、
いつもより運動重視のスラスター・コントロールにしましょうか」
姿勢制御やホバリングの時に使うスラスターの制御システムを呼び出し、パネルに付いているツマミを回して出力を通常よりやや高めに設定する。
出力の強化を終えたアカリは、少しの喉の渇きを覚え、シート横のグローブボックスからドリンクチューブを取り出した。
シートの背もたれに身を預け、チューブからスポーツドリンクを飲みながら、モニターに映し出されているハンガー内の映像を眺める。
左右にある機体はケージの関係で見えないが、前方のケージに固定されている機体は何機か見える。
(右からバルクレイス、ASストライクストーム、YFA−01……と、あの羽付きの白い機体は? 明智大尉のものかしら?
…………資料はちらっと読んだけど、どれもこれも量産型ゲシュペンストなんか相手にもならない、新鋭機ばかり。
高性能機の博覧会、突出した性能を持つ機体の寄せ集め部隊……冷静になればなるほど、どうして私がここに居るのかわからなくなってくるわね。
アスト研究所じゃ、超速度反射能力を持ってるってわかって、ちょっと浮かれ気分だったけど……。
よくよく考えたら、それだけ危険度の高い作戦に従事させられるってことじゃない。持ち上げて、ガクッと落とす。まるでアンコウの罠ね。
……まあ、私が気張るような場面が訪れる前に、あの高性能機たちが面倒を片付けてくれるとは思うけど、さ)
すっかり気持ちの冷えてしまったアカリは、思ったより乗せられやすい自身の性格に、内心で大きなため息をついた。
どうしてあのときの自分は、あんなに鼻息を荒くしていたのだろうか。
実戦経験があるとはいえ、まだまだ尻の青い新兵の自分が、特異な能力を持っていたというだけで半ば英雄気取りだったのだから笑えてくる。
特別な存在になどならず、平均的に生きられればそれで良かった。だから、軍の事務関係の部署に応募したのではなかったのか。
「はあ……」
つのる自己嫌悪と後悔の念が、アカリの口からため息という形で吐き出されて、狭いコクピットに漂った。
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元鳳もまた、火流羅の座にて待機していた。
迫る戦いを思い、自身の中にあるものを瞑想をもって確かめる。
いずれ帰るべき故郷、愛すべき家族、守るべき民・・・。
そのどれもが自分を支え、育て、強くしてくれた・・・感謝の言葉などでは返しきれないほど、多くの者に支えられて生きて来た。
そう、それは人それぞれにある「心の原景」とでも言うべきもの。
だが、元鳳のそれには少しばかりの変化が生じていた。
ここにいる方々もそれぞれ動機は違えど、こうして共に歩む事と相成った。
それぞれに異なる道なれども未来を憂い、その手に剣を取ったのだろう。
だから、もしこの旅路にて自分に出来るならば・・・彼らの道を切り拓く手伝いを少しばかりしても良いだろう。
逆にこちらが手伝って貰う事だって充分にありえるのだから。
「しかし・・・あの鬼とはまたあいまみえたいものよ。」
自分の闘争本能に火を点けた、あの男・・・名はブルースと言ったか。
あれは強い・・・しかも己と同じく、未だに発展途上と思える節があった。
強く、猛々しく・・・己の好敵手とするには申し分ない。
「出来れば、その時は一対一だと申し分ないのだが・・・な。」
そう呟き、瓢箪に入った茶を一口飲む。
まぁそれは無茶・・・と言うか不可能であろう。共に組織に属する身でそうそう自由に出来る訳もなし。
更には組織の思惑が絡むのは必定、その過程で何かしらの役目が振られるも道理。
更に言えば元鳳は自分から言って参陣しているのだ、それで他に迷惑を掛けるなど武人の名折れである。
今はただ、刃を研ぐ・・・この先の戦に備えて。
何時か来るであろう、平和な時を願って。
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一方その頃、岩国基地。
なかなか軌道上に戻れず基地預かりだったラウディ・クーリマン伍長は、極東支部の河嶋大佐直々の引き抜きを受けていた。
「先日の戦闘データは見せて貰った。うちで軍曹にしよう」(意訳)
他にも軌道艦隊のダークマン提督にはカイオウ大将名義で話を通すだのメーカー送りになったレスボスの代機は手配済みだのと。
一介の下士官には到底拒否出来そうにもないし、せめて直接の上司と話したいと言ってもその必要は無いの一点張り。
あまつさえ配属予定の“甲斐”が緊急発進したので、現地で合流せよと無理矢理に機体に押し込められるように出撃する羽目に。
とにかくVFA-01のコクピット内でタキシング中に、なんとかエッシェンバッハ少佐に現状を知らせる事に成功した。
その後軌道艦隊と極東支部で激しいやり取りが繰り広げられるが、それは別の話。
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――孤島付近
>>802
「とんだ邪魔が喰わせモノだぜ…だが!」
パンドラが落ちたのは海中すでにβチームが向かっている
パンドラが落ちた辺りを目指す空中のレオルドに水中から猛追し、三機一斉でミサイルを放つ
レオルドの周囲にミサイルが展開、包囲しつつその距離を狭める
「さぁ〜て、どうする?ヒーローさんよ?」
ミサイルに対応すると見られるレオルドにハープーンを構え
「ハープーン構え!海底でゆっくり眠らせてやる」
レオルドの両足と胴体に向けてハープーンが迫り来る
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>>801>>831
海中に落ち更に沈むパンドラを、それ以上の速度で水中を進み追撃する別動隊の三機の月光達
殆ど明かりのない海中では白いパンドラの周囲を赤い光の集団が三つに別れてパンドラを狙って回遊しているといった風だった
海賊β1「よし、リバイアスを取り付ける。警戒を頼む」
海賊β達「了解」
月光の一機からリバイアスが撃ち出され、パンドラに向かって延びたかと思うと
パンドラの両腕と胴体を纏めるべく高速でその周囲を駆けるワイヤー
その四ツ又の顎の蛇のような先端はパンドラの頚椎に食らいつくべく接近する
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>>832
「た、助かっ…あぁっ!?」
敵の目を逃れたと思ったのも束の間、うつ伏せに潜行していく(そのため、レオルドの接近を目視していない)パンドラの機体を、
硬質のワイヤーが絡め取った。
「新手…!? うっ、うぅっ!」
両腕をがっちりと拘束されたパンドラは、肩を捩る程度の抵抗すらできず、水中に吊るされてしまう。
「…っあ!?」
そして、背中――脊椎に噛みつくアンカーの感触に、ぞくりと身を震わせるマリア。
すぐさま、脳裏に先程受けた電流の感触が甦った。
「そん、な…! だ、ダメっ、やめ…」
無意識に両足をバタつかせながら、マリアは恐怖に上ずった声を上げた。
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>>831>>832>>833
「ヒーロー…俺が…?」
ジャッカルによって放たれたその言葉に驚き、動きを止める。
「俺が…ヒーロー?
俺が…俺が俺が俺が俺が俺が………俺がぁあああああ!!」
ミサイルとハープーンが迫っている。
しかし突如錯乱し、叫ぶ。
「俺がヒーロー…?、違う!、俺は、俺は…」
思いだす、自分が殺してきた兄弟たち、他にも暗殺した政府の役人を
目の前のプラスチックのフタを開け、中にあるスイッチを出す。
「俺はただの殺人鬼だあああああ!!」
そして手をグーにさせ、そのスイッチを叩く。
するとレオルドに異変が起きる。
プシューっ、と体中から煙をす。
煙自体は別に濃くないがその後だ、体中から装甲がパカッと開いたのである。
そしてその中には…、ミサイルがぎっしり詰まっていた。
「ミンチにしてやる!!
レオルドバーストミサイル!!」
そう叫ぶと同時に、ミサイルが一斉発射された!
迫ってくるミサイルを数で撃ち落とし、その数百発のミサイルが他の機体も襲う!
ただし、ロックオンはされても追尾機能は低い、冷静の対処すれば被害は少ない筈だ。
そして目的は見失っていなかったのか、パンドラだけはロックオンにされていない。
【MAP兵器発動 射程圏内機 ジャッカルの機体 海賊β達】
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>>834
レオルドから放たれたミサイル群によりまるで夜空を覆い尽くさんと星たちが迫るような圧倒的な景観
「流石は特機。都合の良さじゃ勝ち目はねーな」
先に放たれたはずのこちらのミサイルと強度の高いハープーンも迎撃し、かつパンドラのみは外している
しかし月光に向かう筈の星たちは着水と共に破裂してしまう
(督戦隊よりメンドそうなヤローだ。なんなんだよ、あの沸点は)
レオルドの直下、水中からは周囲警戒のγチームの内三機から放たれたリバイアスが既に迫っている
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>>833
思いのほかあっさり捕らわれた白い機体、ミサイルによる攻撃があったらしいが水中までは届かない
>「そん、な…! だ、ダメっ、やめ…」
海賊β1「おとなしく寝てろ」
無慈悲にも電流が走る
他の二機は引き続き警戒に移る
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>>834
>>836
水面上で爆風が荒れ狂う。
その瞬間に、月光からパンドラへの電撃が開始された。
「あ、あぁっ…あああぁぁぁああぁぁーーッ!?」
たちまちにダイブスーツが液化しながら弾け、マリアの背中一面が露となる。
同じく、液状化したパンドラの背部装甲が、白い泡になってゴポゴポと海中に立ち昇った。
「ぁぁあダメぇぇッ! ダメッ! ダメぇッ! ダメぇぇぇぇぇぇぇえッ!!」
ワイヤーをきしませ、全身を波打たせて激しく暴れるパンドラの有様は、正気を失った魚のようでもある。
脊椎に走る激感を前に、マリアはコックピット内で同様の体勢で舌を突き出し、声の限りに叫ぶことしかできなかった。
【残HP45%】
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>>835>>836>>837
「こんのクズ共がああああああ!!」
錯乱しながらも、怒り狂う。
彼は知っているのだ、電流の痛みだけでなく、猛毒による痛み。
肉体的な痛み、色んな意味の痛みを記憶を弄られて知っている。
「邪魔だぁああ!!」
即座にソードを取り出し、リバイアスを切ろうとするが
「うくっ!」
空振りし、その腕に巻きつかれてしまう。
「くっ、あの女の人だけでもっ!」
アイビームをパンドラを巻きつけているリバイアスに向けて放つ。
当たるかどうかの微妙な距離。
(頼むッ!、外れないでくれ!)
-
>>837>>838
レオルドの熱線はワイヤーを何とか捉える
「水中のワイヤーへ当てたのは褒めてやる…」
シュートの芸当はこの時、神懸っていたと言っていい
そもそも水中、水上は光の屈折により見ていた場所と実際の場所は異なり水戦仕様で無い機体で攻撃を当てるなど不可能なのである
ジャッカルは不敵に笑う
「ビームじゃ無かったらなぁ!!」
ビームの衝撃と熱量により電撃は止まった。しかし破壊するにはあまりにも減衰し過ぎていた
レオルドの両腕と左足に噛み付いたリバイアスを電流を流しつつ海中へと引きこもうとする
更にジャッカルのチームが海中へと入るであろうレオルドへのミサイルの用意を始める
-
【屋久島周辺の海域。孤島群】
連邦の新造艦、甲斐が戦場に到着した。
パイロット各員は既にそれぞれの機体へと乗り込んでおり、出撃を待っている。
「アンノウン2機と宇宙海賊と思われる機体は既に海中にて戦闘中です。
海賊の機体編成は恐らく指揮官機と三機編成の小隊が三つだと捉えてあります。
どうしても水中へ有効な攻撃手段を持たない機体は海上でバックスに回ってください」
出撃前の指示を出すのは黒髪を一本に束ね、純白のパイロットスーツを着込んだ制服姿とはまた違った雰囲気の明智ライト大尉。
ライトの乗り込むその機体は欧州部隊で使われているレリエルシリーズの強化型である純白の神々しいフォルムを持った機械天使の様な機体である。
機体名称はガブリエル。ゆくゆくは連邦の主力の座を狙う高い汎用性を持ち合わせた高性能機であり、ライトが駆るのはその先行量産型のものである。
「それでは明智ライトがガブリエル出撃します。各機も順次出撃し、宇宙海賊を殲滅してください。
なお、あの水上の特機サイズ及び水中の方のアンノウンともどもこちらに仕掛けて来る様なら攻撃して下さい。邪魔です」
白いウイングを展開させ、ライトとガブリエルはカタパルトから勢い良く飛び出して行った。
――――――――
「やっと煩い天使が行った様ね。……では我が雄大な闇の眷属諸君。これからあなた達に私のプライベイトなミッションを言い渡すわ。
……天使は優先して賊を全滅させたい様だけど、ここで最優先すべきは実は破滅の女神なの。ああ、水中の方のアンノウンのことね。
女神はだんだん追い詰められている。彼女を敵の魔手から護り抜けなければこの戦い。……本当に勝てたとは言えないわ」
ガブリエルが出撃してから間髪いれず各員に音声を送っているのはレイナ・カーマインであった。貴金属等によりゴージャスに装飾された黒のパイロットスーツを着ており、こちらもいつものイメージとは大分違って見えるだろう。
レイナが操る機体は紅いゲシュペンストタイプと思われる機体。アイゼルネ・ブルート
頭部はATX計画アルトアイゼンやヴァイスリッターと酷似たツインアイのものとなっている。
しかし、なんと言ってもその機体が目立つのは背に生えた四枚の禍々しいまでの悪魔の羽であろうか。
「詳しく話せないけれど破滅の女神は誰の手にも渡す訳にはいかないの。それだけは我が魔眼リーディング・シュタイナーが見せてくれた真実。
しかし生憎、このアイゼルネは海中が駄目でね。……誰か私の代わりに女神を救出してこれる勇猛な眷属はいないかしら?
例え飛べなくても我がジェネラルに目標地点上空まではひとっ飛びで運ばせるわ」
指揮官の命令を無視する様な事を頼んだが、決してライトを困らせてやろう。とかそう言うおふざけは今回のワガママに限っては無い。
レイナは真剣に言っているのだ。
しかし、“見えていない”はずの皆はレイナをわかってくれるだろうか?
当然、自分が行ければ海中へ急行したであろう。しかし今回は自分が出しゃばるべきでは無いと理解しているレイナはこの一癖も二癖もある頼もしい眷属達を見回す。
さて、誰か聞いてくれるのだろうか?
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>>840
>「アンノウン2機と宇宙海賊と思われる機体は既に海中にて戦闘中です。
>海賊の機体編成は恐らく指揮官機と三機編成の小隊が三つだと捉えてあります。
>どうしても水中へ有効な攻撃手段を持たない機体は海上でバックスに回ってください」
(レリエルのカスタムタイプ、趣味が悪い・・・って言うのは俺も人のこといえねぇか)
ライトの言葉を聴きながら後ろに控えた自らの機体を眺める。
同じPTであるゲシュペンストとの若干の互換性によって、その水中用スラスターを取り付けることに成功していた
若干だが水中での追従性があがり、パイロットであるヒツギの腕はともかくとして機体側での不安点はほぼなくなってた。
・・・しかし少々色がちぐはぐになってしまったのが痛いだ
>「やっと煩い天使が行った様ね。……では我が雄大な闇の眷属諸君。これからあなた達に私のプライベイトなミッションを言い渡すわ。
>……天使は優先して賊を全滅させたい様だけど、ここで最優先すべきは実は破滅の女神なの。ああ、水中の方のアンノウンのことね。
>女神はだんだん追い詰められている。彼女を敵の魔手から護り抜けなければこの戦い。……本当に勝てたとは言えないわ」
「破滅の女神・・・確かレイナは基地でも破滅の聖母って言ってたよな。
つまり水の中にいるのは女の子で、敵に捕まると危険な何かがあるってことか」
ごてごてしていて当たると刺さりそうなパイロットスーツの少女に向かって話しかける。
さすがにヒツギは慣れたものだ、レイナの厨二な言葉回しはあくまでも言い換えただけだと既に理解しているらしい。
既に機体の色は白色であるという予測まで立てていた、もしかしたら機体自体も女性型なのかもしれない。
>「詳しく話せないけれど破滅の女神は誰の手にも渡す訳にはいかないの。それだけは我が魔眼リーディング・シュタイナーが見せてくれた真実。
>しかし生憎、このアイゼルネは海中が駄目でね。……誰か私の代わりに女神を救出してこれる勇猛な眷属はいないかしら?
>例え飛べなくても我がジェネラルに目標地点上空まではひとっ飛びで運ばせるわ」
「任せろ!レイナとは別任務になるからちょっと心配だけれど・・・やらせて貰うぜ」
言葉が終わるや否やすぐに答える、レイナがもしおふざけであったとしてもヒツギはきっと信頼して受けてくれたはずだ。
彼のバルクレイスは対潜が自分も潜らないと不可能、となると最初から潜らせて戦ったほうが良いというのもある
何よりここにいる機体の中ではエクセリオンと並びもっとも機動力もある、ヒツギの加速耐性と合わせれば一気に突っ込むこと自体は出来るだろう。
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>>841
【「破滅の女神・・・確かレイナは基地でも破滅の聖母って言ってたよな。
つまり水の中にいるのは女の子で、敵に捕まると危険な何かがあるってことか」】
(……まぁ本来なら明智ライト達欧州の人間にも聖母を渡せないのだけど。さぁ、どうしたものだろうか?何かアイツの目を欺く手段は……)
難しい顔をして今後を考えるレイナ。
海賊はともかく、連邦で保護させるのにも躊躇ってしまう程の『何か』がそのアンノウンには秘められている。
レイナにもそれがどう言ったものなのかは具体的には解っていない。
ただ、破滅の女神を悪用する様な悪意ある人間には絶対に渡してはならない事だけはわかっている。
【「任せろ!レイナとは別任務になるからちょっと心配だけれど・・・やらせて貰うぜ」】
「……ふふん。流石はヒツギね。ノータイムで即答とは余程自信が在るのか、もしくは只の大莫伽者なのか。
もちろんあなたは前者でしょうけど」
一番に名乗りを上げてくれたのがレイナの信頼する最初の眷属。ヒツギだった。
これはレイナとしても鼻が高い。
「空っぽの男が居る。ああこれはあの特機型のアンノウンの事。あなた達が安芸で遭遇った奴よね?…恐らく、彼が聖母救出をアシストしてくれるはずだわ。
ヒツギは深くまで一気に潜ってとにかく聖母を陸地まで引き上げて来なさい。絶対に水中で不利な戦いをしてはいけないわ。
あの海賊を語る下衆で卑怯な賊共へ仕返しするのはちゃんと聖母救出を終えてから…ね♪」
ヒツギは突撃志向な所も有るが必ずやってくれる男だとレイナは信じている。
これまでも何度も期待に応えてくれたのだから。
あまり長く話し込むと指揮官殿のライトがギャーギャー煩いので、それだけ伝えてアイゼルネ・ブルートも甲斐のカタパルトから打ち出され出撃していった。
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レイナの言うところの「プライベイトなミッション」をアカリが聞いたのは、カタパルトに自機を固定した後のことであった。
相変わらず言い回しが難解だが、今回はそれに意図不明というタグもくっついてきた。
(破滅の女神を救えなければ負け? どうにも言っていることがいまいちよくわからないけど……。
要は最優先で救助しなきゃならないのがいるってこと? しかも詳しく話せないだなんて……。
こういう内容の詳細がわからない作戦に従事させられるってこともあるみたいだし、
今回はそういうことなのかしら? あんまり深入りはしない方が賢明なのかもね)
『進路クリア。ゲシュペンスト、発進どうぞ!』
深く訊かないことに決めたのを見計らうかのように、甲斐のオペレーターから発進許可が通知される。
アカリは両の操縦桿を握り直し、
「了解。アカリ・クレマチ、ゲシュペンスト発進します!」
フットペダルを踏み込み、メインブースターを吹かす。
同時にカタパルトが作動し、ゲシュペンストは凄まじい勢いで艦外へと射出された。
飛び出した先は海の上。眼下の海を見下ろしながら、脚部スラスターと腰部スラスターを作動させて落下速度を減速。
海面に軟着水し、そのままスラスターとブースターを使っての水上ホバリング移動へと移行する。
カタパルトから弾き出されるのは初めてだが、空中からの海面への着水及びホバリングは、
タウゼントフェスラー輸送機を使った訓練で腐るほどやりこんだ作業だ。もはや自転車の運転に近い形で、身体が覚えている。
と、どうやらレイナの「プライベイトなミッション」に、ヒツギが名乗りをあげたようだった。
資料によれば、バルクレイスは特段海に強い機体ではなかったはずだが、何かしらの改造があったのかもしれない。
しかし一人では無謀に過ぎるというものだ。アカリは通信機を作動させ、
「ではレイナさん、私がハヤセさんのバックアップにまわります。
水に強い極東仕様のゲシュペンストに、実弾兵器ばかりを搭載した構成ですので、
水が苦手な機体よりかはいくらかマシな戦力になるでしょう」
特に、アカリのゲシュペンストが両の手で保持している長大なライフル……ブーステッド・ライフルの威力と弾速は、水中でも高い性能を持つ。
欠点として装弾数の低さがあげられる武装だが、スカートアーマーに予備弾倉が二つセットされている上に、
使い勝手の良いM950マシンガンをサブウェポンとして、腰部ウェポンラッチに装備している。
機動力・運動性は専用機に敵うべくもないが、射撃戦ならばまだまだ分がある。
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『敵機確認』
「了解です。調整終了確認、クレマチ伍長の後に出ます」
到着ぎりぎり、で終わった。危なかった。
(今俺に出来ることを。)
『とりあえず、あいつの帰ってくるところを守りますか。』
『進路クリア、発進タイミングを、搭乗者ハヤミユウセイに移行します。』
『了解、ハヤミユウセイ、ストライクストーム行きます。』
(飛翔しろ、ストライクストーム!)
ASSSが大空に飛び立つ。
『海中は、お任せします。バックスはお任せを。』
ライト大尉に連絡する。
さて、DC残党は出てくるかな?出てきたら潰すけどな。
-
>>842
レイナの表情にはまだ曇りが残っている、視線はヒツギには向いていなかった
ヒツギがこの任務を受ける事を心配しているというよりは、むしろその聖母様について何か杞憂があるということか。
レイナはこういうときに無茶をしだすタイプだとバルクレイスのときに痛いほど(ヒツギよりもレイナのほうが痛かったが)体験した
そんなレイナが戸惑うほど先が見通せない・・・もしくは見通したとしてもそれが・・・
(だったら尚更急いだほうがいいな・・・!)
ぐっと拳を握り締める
彼はこういうときに臆するのではなく前に出るタイプということだ
>「空っぽの男が居る。ああこれはあの特機型のアンノウンの事。あなた達が安芸で遭遇った奴よね?
>…恐らく、彼が聖母救出をアシストしてくれるはずだわ。
「空っぽの男?あぁ、あのピエロにコピーされてた特機か!って事はあけっちが言ってたアンノウンって言うのはそれだな。
あの後そのままどこかに逃げちゃったけど・・・こんなところにいたのか」
あの機体は同じ戦場にいたが敵対はしてこなかった、むしろ同じ敵に対して協力していたといえるほどだ。
レイナの言葉を信じるならば今回も友好的な立場、聖母様の救出を今その場で行っているということか
>ヒツギは深くまで一気に潜ってとにかく聖母を陸地まで引き上げて来なさい。絶対に水中で不利な戦いをしてはいけないわ。
>あの海賊を語る下衆で卑怯な賊共へ仕返しするのはちゃんと聖母救出を終えてから…ね♪」
「了解!」
覇気を高めるべくビシッとしっかりレイナへと言葉に返事をした。
>>843
「ヒツギ・ハヤセ、バルクレイス出るぞ!」
そのヒツギはといえばバルクレイスに乗った後カタパルトのレールをそのまま歩いていた。
さすがにあかりのように射出後にスラスターで調整しつつ着水なんて芸当は出来ない。
そのまま飛び降りて着水し海中から直接向かうらしい、バルクレイスの得意分野である加速を十二分に使うことは出来ないが妥当な判断だといえる
「こいつは予想より大分暗いな・・・」
事前に聞かされていたが、確かに上下の高さもだが前後左右が分からなくなる。
モニターに入り込んでさえくれればシステム自体が表示してくれるとはいえ、視界は殆ど役に立たない
センサーに表示されたアカリの友軍マーカーを元に海中を真っ直ぐ向かってゆく。
「加速は良い感じだけど旋回が悪くなるのはしかたねぇな・・・」
さすが元々が速度全振りの高出力機、想像していた程度には機体は重いが速度が乗らないほどではない。
付けておいた水中用スラスターお陰ということだろう、しかし元々が曲がりづらいデーモンがさらに曲がりづらくなったのは頂けないか
あかりのポイントに後ろから合流すると高さをあわせようとスラスターを動かし始める。
機体が浮き沈みしたりと多少四苦八苦しているようだが、何とかあわせることには成功した
「宜しく頼むぜあかりん、こっちは間接攻撃系は殆ど役に立たないからな・・・」
-
>>840
あけっち曰わく敵の殲滅を優先しろとの事だが、遠くで見える黒い影とカメラの明かりから見てレオルドで間違いない。
恐らくレイナの予知は今回も的中する事になる
破滅の女神を何としてでも保護する必要があると言える
通信を開く
「元春は鑑板に居た方がいいかも知れない。曹長はどうなっても良いから艦を頼む」
SSの直ぐ後方のスライド式のリフトから軽口を叩きつつ発進を見送る
確かに、甲斐の直援はユウセイのSSが最も適していると言える
本来の仕事は強行偵察だが、その索敵能力は迎撃にも使える筈だ
>「例え飛べなくても我がジェネラルに目標地点上空まではひとっ飛びで運ばせるわ」
「承知!レオンハルト!飛翔する」
(さて潜った方が早い火流羅はさておき(運べないが)ここは…)
SSの後を追う形でカタパルトから射出される白い閃光
>>843
海面上空を駆け抜ける閃光は先行しているアカリのゲシュペンストの上空へと瞬く間に迫る
「アカリン!コイツに捕まれ!」
ゲシュペンストの目前まで寄り、PT用の持ち手の付いたワイヤーを繰り出し、丁度、持ち手がゲシュペンストの眼前へ来る
「レオルドの目視可能範囲まで運ぶ!そこからはヒツギの援護を頼むぜ!俺も雷撃戦へ以降する」
-
>>「元春は鑑板に居た方がいいかも知れない。曹長はどうなっても良いから艦を頼む
『了解しました。中尉』
とりあえず、任されたのだ。全力を尽くすだけだ。
敵を欺き、なおかつ、索敵+迎撃にはあれが最適だな。
『T-linkフルコンタクト、プリズムファントムモードL作動』
通常ASアレグリアスはエルマを使用するが、ユウセイは念動力者T-linkでカバーしている。
『さて、幻影もちゃんと出てるし、カメラも起動した。あとは、警戒して、対処するだけだ』
敵が四方から出てくることを予想して、
サーバントは、四方に飛ばしファントムを起動している。
そうだ、少尉がいるんだから。
『元春少尉、甲斐の後ろのカバー要請します。』
無線で連絡する、ちゃんと従ってくれるといいが。
-
>>843
【「ではレイナさん、私がハヤセさんのバックアップにまわります。
水に強い極東仕様のゲシュペンストに、実弾兵器ばかりを搭載した構成ですので、
水が苦手な機体よりかはいくらかマシな戦力になるでしょう」】
「くっくっく。やはりあなたはそこで動いてくれるのね我が半身よ。私に代わって聖母とあとヒツギを任せたわ」
流石は半身と言った所か。レイナのやりたい事をちゃんと理解してくれている。
あとは、あまり無理をしないで無事に済んでくれれば幸いなのだが
>>843>>845>>846>>847
「…なんなの?彼ら動きが妙だわ?」
各機はライトの思惑を無視した様な布陣を取っているでは無いか。
全力で突撃していく馬鹿に、それに付き従う旧式機の馬鹿女にそれを牽引して前線に運搬するセクハラ中尉に、分身パフォーマンスで目立つ我らが曹長
「何をやっているんですか?足並みを揃えてフォーメーションを組み直しなさい!」
ライトが各機に一斉に注意をするも、多分聞いていないだろう。
ライトの肩はは多分怒りであろうかワナワナと震えていた。
「おろかな天使。私は出発前に言ったわ。あなたの手に負える連中じゃ無いとね?」
ガブリエルの前に腕を組んで偉そうに君臨するのはレイナの乗る悪魔アイゼルネ・ブルートである。
ほら見たことかと、ガブリエルのライトにわざわざ声をかける
それを聞いてより、イライラが高まったライトは
「ぐっ。皆さんほんと馬鹿ばかりです!」
吐き捨てる様にスピーカー全快で罵った。
このイライラは必ず敵にぶつける事を決め、天使は残った悪魔と共に不本意に本当に仕方なくだが進軍していく。
2機共に海上で敵を迎え撃つ様だ。
-
【大尉、志気が下がる。後、反逆が。】
あちゃーとか思いつつ
『大尉、私の機体は対空中専用です。海中では、能力が発揮できません、しかも、甲斐の武装は長距離懐に飛び込まれたら大変です。故に俺は索敵をさせてもらいます。』
理由をいう言葉を選びながら、しゃべった。
-
「破滅の女神がどうのとかは俺には眉唾ものの話だな……
ただレオンやヒツギが信じるんなら、そういうことだろうよ」
コンソールを操作しながら、レイナへと返す
元春はまだレイナがよくわからないことを言うお嬢様程度にしか思っていないのだ
「やっと俺の出番だ……っと」
>>846
「ああ、そうさせてもらうぜ!
一応はスクリューモジュールをつけたけどな
突貫作業だ。もしもの時以外は丘の上にいとくよ」
丘といっても足場が不安定な甲斐のうえだが……
雷切をカタパルトには載せず後部甲板へと直接乗り上げる
ハリネズミの如く存在する甲斐の近接兵器の邪魔にならないようにそっと
>>847
「お前に言われるまでもない、お前はそのご立派な索敵能力、海の中でも見張ってな
どこから攻められるのが、やばいか考えろ!」
>>848
「ライトちゃん、雷切は海中戦は無理だ
ここでせいぜい引率の先生を守らせてもらいますよ」
短く返信するとライトへの通信を切った
-
【orz、なんてこったい】
元春の意外な反応に、たちろいだ。
『すみません。感謝します。』
まぁ良いや、とあ思ったものの。
【少佐の時にハシャぎすぎたな。もうしないようにしないよ。】
-
一方その頃。
「……やや遅れるな……」
航続距離はともかく、慣れない機体でいきなり戦闘に参加するのは不安なため、種子島で一度着陸して微調整。
細かいセッティングを整えてから、改めて戦闘空域に向かう。
「……というかさ、補給装置が重ったいのか?」
回された機体にすでに装着されていた装備であり、降ろさねばならぬほどのデメリットも感じなかったが……
「ま、あのメンバーの増援だし……」
-
>>845-846
「了解。ハヤセさんはこちらの牽制射撃後に突撃を。
シュナイダーさん、牽引頼みます」
目の前に下りてきたグリップ付きのワイヤーにゲシュペンストの左手を伸ばし、そのまま牽引してもらう。
足の速いYFA−01の足を引っ張ることになるが、後ろについているバルクレイスが本調子ではない以上、
足並みを考えればむしろ丁度良い速度になるだろう。
(バルクレイスはどうやら水中用の推進モジュールを増設しているみたいだけど、YFA−01の機体構成はそのまま。
水中への適正は無いに等しいし、変形機構のある機体は、大体がフレームの剛性に欠ける。
アンカーか何かで海面に叩きつけられたら、あの細っこい機体、下手すると自壊するわ。
……しょうがない、私も少し前に出る必要がある、か)
陣形としては、前衛がバルクレイス、中衛がゲシュペンスト、後衛がYFA−01、というのがベターだろうか。
中衛というポジションはやったことがないが、場合が場合だ。やるしかあるまい。
「やれやれ、ね。骨が折れる戦いになりそうだわ」
操縦桿を握る手に、思わず力が入った。
-
>>848
>「…なんなの?彼ら動きが妙だわ?」
「あけっち大尉、こちらは対潜用の武装が無いので最初から潜水して向かっています。
あかり伍長と進路上で合流後海中の敵を叩きます、そんな感じです」
今の状況を端的に伝える、ヒツギの言葉は勿論事実・・・正確には事実の一部である。
そしてライトをあだ名で呼んだのも勿論わざと、ライトの矛先を無理やりそらそうということだろう
レオンに鼻を触られて動揺したり典型的な委員長タイプであったりと、こういうことがあまり得意ではないと思ったようだ
>>845>>853
>「了解。ハヤセさんはこちらの牽制射撃後に突撃を。シュナイダーさん、牽引頼みます」
「了解、宜しく頼むぜあかりん」
慣性の効きが鈍い意外は基本的に空間戦闘と同じだ、むしろ多少の重さを感じれるだけ無重力空間よりは戦いやすい。
問題はこの視界の中で突撃する必要があることだが・・・
バルクレイスはその構想故に通常の機体よりは夜目が利くほうだ、ツインどころかクアドラプルのアイがある
無駄に増やしたわけじゃあないって事を信じて索敵するしかない。
「戦域に入った!行くぜあかりん!」
レイナから提供されるデータを基に戦闘領域に入ったことを確認する。
あかりの駆るゲシュペンストの射撃を待ってから機体の出力を上げ、文字通り切り込みに走った
-
>>849
【『大尉、私の機体は対空中専用です。海中では、能力が発揮できません、しかも、甲斐の武装は長距離懐に飛び込まれたら大変です。故に俺は索敵をさせてもらいます。』】
「その機体は出発前に特製の実剣を装備しましたね。
甲斐に向かう敵を粗方退けれたら曹長も潜って攻めに入る事を想定しておいて下さい。海中でもその機体の念動フィールドでなんとかなるでしょう」
(そう言えばこの人、確か少佐だったはずだけれど……どうしたの?)
いったいどんなヘマをやらかしたのだろうか?とライトは野暮な事を考えていた。
>>850
【「ライトちゃん、雷切は海中戦は無理だ
ここでせいぜい引率の先生を守らせてもらいますよ」】
「わかりました。艦の守りはあなたに任せました。そしたらハヤミ曹長は前線に押し上げ攻撃に参加させます
こほん……あと、わたしは大尉です。上官への口の聞き方が間違っていますね」
ライトちゃん言うなー!と釘を刺しておいた。何だか馬鹿にされている気がして良い気分では無い。
>>854
【「あけっち大尉、こちらは対潜用の武装が無いので最初から潜水して向かっています。
あかり伍長と進路上で合流後海中の敵を叩きます、そんな感じです」】
「ですがそれでは明らかに突出し過ぎです。……もう。これはあのお嬢様の突拍子無い狂言ですか?
何故!?止めなさい。自殺行為です」
違和感を拭えと言われてもそうは行かない。彼らは何か別の意図を持ってこんな馬鹿げた突撃を行っているのぐらいはライトには解っている。
何故彼らはあのレイナ・カーマインの言う事を聞くのか?
ほら、現にこんなにも非効率的じゃ無いか。今のライトには理解出来ない。
「それとね……///あけっちてなんですか、ハヤセ君!?不謹慎。不謹慎極まり無いです////」
妙ちきりんなアダ名を勝手に付けられていた様で、思わず恥ずかしさで赤面。
そう言う事にいちいちマジレスしてしまう辺り、ライトもまだまだ子供なのだろうか。
「とにかくこれ以上ペースに乗せられてたら駄目。はやく敵を殲滅します」
海面から覗く微かな機影へ向け実弾兵器の大砲と思われる銀の弾丸シルバー・バレットを撃つライトの機械天使ガブリエル。
その狙いはあたかも教本のお手本の様な正確で精密なものであり、それは彼女が只の頭でっかちでは無いという事を示す。
「ふぅん。そこそこは戦力になりそうね。御守りの必要が無くて何よりだ」
レイナのアイゼルネ・ブルートも蝙蝠型の誘導小機ナイト・フライヤーによる立体的な強襲で海中の宇宙海賊機を切り裂きにかかっている。
まずライトの技術云々の前に皆が言いたいのは、本当にあんた戦えるんですね?だろうが
-
>>855
「あっ、そうでしたね。じゃあそうさせて貰いますけど、その前に、ちょっと」
だが、突っ込むと、不意を付かれたときの対応が遅くなる、ならば
「武田中佐、いまサーバントスラッカーのカメラ映像を送信しました。そちらからも、監視を要請します。」
とりあえず、その程度は、打っとくか。
>>853
「それなら、もうスタンバイ終わった。今合流する。」
とりあえず、ゲシュちゃんの方に、機体を向かわせる。
【この戦いで、何を学ぶのかは知らんが、やるしかない。】
そう思った。
-
>>855
海賊β1「敵の増援を確認…例の天使も来ているようだ。」
その報告に軽く舌を打つ、しかし口元はニヤついていた
「チッ…おでましが早いってんだよ。まァあの黒い奴のお手柄って事で…」
そう言うが早いか、βチームから通信が飛び込む
海賊α2「気を付けろ!射角が正確だ!」(月光α2中破)
「水中で当たってんじゃねーよクズが!ソイツは油断しなきゃ問題にならん。ほっとけ」
α2「こいつは…蝙蝠型の遠隔兵器だと?」
α3「連邦の純正品じゃないのは確かだ…水中でコイツに付いてくるとは!」
月光の一機を複数の蝙蝠が変則的とも取れる機動で近づき執拗にその装甲にかじり付いては離れるを繰り返す(月光α3中破)
「どんくせー!ロックを黒い奴を重点的にな!白い方はテキトーで構わねェ」
ジャッカル機の放つミサイルがナイトフライヤーに吸い込まれ海の藻屑へと帰する
やや調子を崩されたように見えた僚機達は既に配置を整えミサイルをレイナ機に発射、展開していく
アイゼルネの足下、海中から八方を包囲する形でミサイルが追い縋る
>>850
その頃、甲斐の近海
Δ1「…高機動の直援機を押し出すとは…素人…違う、動揺か?」
Δ2&3「攻撃準備完了」
Δ1「いずれであれ、好機だな。攻撃開始」
甲斐の周囲、海面下から数十に及ぶミサイルが飛び出し甲斐に迫る
すぐさま月光達は甲斐への距離を詰め対空火装を次々とハープーンで狙い撃ち、更に侵入経路を探すべく、装甲のあちこちを突き回す
Δ1「やはり鑑板まで上がる必要があるかもしれんな」
甲斐の至近距離を飛び回る…
-
>>857
八方を包囲され、アイゼルネ・ブルートに向けて一斉にミサイルが撃ち出される。
「ふふ。無粋な歓迎をありがとう」
ピンチのはずだが彼女は何を余裕ぶっているのだろうか?
ミサイルがもう目前に飛来しつつある。
「くっくくく。……魔眼リーディング・シュタイナー!」
アイゼルネ・ブルートはまるでダンスでも舞うかの様なヒラヒラした妙な動きで迫るミサイルの弾道を紙一重の所で次々とかわしている。
魔眼。弾道が全て見えているかの様なその動きはまさに……。
「あら?今日は上手くいかないわね」
ヒット。なんちゃってである。全部は処理しきれなかった様だ。
1〜2発は装甲を掠めていく様な形で比較的安全に披弾した。
【アイゼルネ・ブルート HP90%】
「そろそろ水中から出てきてくれないかしらね?水は苦手なのだから」
先程ミサイルを撃って来た場所辺り、水面スレスレまで移動する。無論、攻撃を仕掛ける為に。
「私には見えている。掴まえたわよ」
アイゼルネ・ブルートの右腕がなんと、水中まで伸びて行った。
ゲテモノ極まり無い動きで、その悪魔の右腕は敵機に巻き付こうと伸びて行く。対象になった憐れな機体はα3
どうやら、捉えた敵を拘束しつつ地上まで引きずり出そうと考えている様だ。
―――――
「小早川少尉、ハヤミ曹長。甲斐の下方に敵の伏兵です。そちらで対処をお願いします。甲斐は弾幕を張り続けて下さい」
アイゼルネ・ブルートに敵が食い付いて行った為に、指示をする余裕のライト。
甲斐に戦力を置いておいたのが幸いだった様だ。充分に対処可能だろう。
-
>>855
>「ですがそれでは明らかに突出し過ぎです。……もう。これはあのお嬢様の突拍子無い狂言ですか?
>何故!?止めなさい。自殺行為です」
「いや、突っ込んでるのはそういう機体ってだけでレイナは関係ないんだけどさ。
何故も何も・・・そーいう契約だしな、俺は止めないし死なない」
ライトからしてみたら意味が分からない返答であろう、そんな契約書類があったという記録は無い。
ヒツギとレイナの繋がりは文字通り形の残る実体など存在しない、言わば口約束が全てなのだ
・・・確かにライトの言うとおりそんな口約束に命をかけるなど正気の沙汰ではないが
>「それとね……///あけっちてなんですか、ハヤセ君!?不謹慎。不謹慎極まり無いです////」
「いいじゃんあけっち、可愛いし似合ってるぜ」
悪戯でもしているかのように笑うと、そのまま通信が切れた
上でレイナが戦っているのか爆発音が聞こえてくる、・・・やっぱりどしても不安がぬぐえない。
やはり俺も上で戦うべきだったのではないか?傷が開いたら・・・
ぐっと眼を閉じ何かを吹っ切るように息を短く吐いてから口を開く
「考えることなんて無い、俺は俺の分を精一杯やる・・・!」
>>857
「こいつ等の機体は白くない!敵部隊か!!」
海中から上に攻撃を行う機体を確認、レイナが言っていた『聖母』『聖女』というワードからはかけ離れている。
となれば敵の機体と見て間違いないだろう、だが逆に言えば近くにその『聖女』がいるはずだ、この向こう側か・・・!?
『聖女』を見つけるには索敵する必要ある、つまりはあいつ等の中を突っ切るしかない
となれば・・・
モジュールが水中で強く発光し泡を吐き出しながら海中を真っ直ぐに突っ込んでゆく。
「あかりん!!後ろからよろしく頼むぜ!!」
-
>>858
『了解しました。』
確かに、敵を確認した。
さらに、ミサイルもだ。
『まずは、ミサイルを処理する。』
ノワールセイバーを両刃剣にして、空いた手にはライフルを構える。
届くミサイルは、切り裂き落とし、ライフルで届かないのは、撃って迎撃しようとする。
『ここで、ソルフェンサーをむやみに、振り回したら危ない。ならば』
持っていた、ノワールセイバーを回転させる。手首ごと回し回転力をつける。
『うなれ、両刃剣シューターブレイク』
そのノワールセイバーを思いっきり、ブーメラン見たいに、ぶん投げる。
その直後、ノワールセイバーが赤く光る。
これは、ノワールセイバーのリミットブレイクが発動し、ノワールセイバーから、ビームサーベルが出てのだ。
『さて、取れるもんなら取ってみるが良い。』
-
>>839-860
「くっ、どうすれば…」
ある程度落ち着いた様だが状況は打開できていない。
突如
-
「……うふふ、喰い合ってるわね……」
戦闘海域に向かい、大体真っ直ぐ北上してきた一隻の原油タンカー。
甲斐から警告が飛ぶが応答は無い。
レミー「意図は読めませんが、積載している筈の原油が流出したら後でうるさいので、なるべく戦闘に巻き込まないで下さい。
ああ、中から敵が出てくるようなら仕方がありませんが」
甲斐のセンサーの一部を振り向けさせたが、まだ判別がついていない。
ただ、念動力者や予知能力者にはそろそろ“イヤなモノ”が“視えて”いるはずだ……
-
>>839
「くっ、どうすれば…」
ある程度落ち着いた様だが状況は打開できていない。
突如シュートの脳内に三つの選択肢が浮かぶ。
(①天才のシュート君はここで有効な行動を思いつく。
②俺の仲間たちが助けてくれる、③自分はこのまま死亡、パンドラも連れ去られる、現実は非情である)
そして思案する。
(①は…、駄目だ全然思いつかない、そもそも俺は天才じゃない。
②は…、『槍共』の助けを請うようなものじゃないか、連邦もアテにならない、ってかコネ持ってない
ならば答えは…、③……。)
「OH MY GOD!、そんな…そんなぁあああ!」
すると背後に気配を感じて振り向く。
>>840-860
(答え②!、答え②!、答え②ぃいいいいいい!)
「いやったああああああ!!」
スピーカーを思わず最高にして叫ぶが…
ブスッ、ブスッ。
「えっ?」
音がした方を向く、そこはジェット。
そして見た…電流の影響のせいか炎が小さくなっていくジェットを…。
「…、OH MY GOD!」
そしてリバイアスに縛りつけられたまま落下していく。
「ハブゥァアアアアアア!」
しかもこれも電流の影響か、G軽減装置が発動せず、真っ逆さまに落ち
操縦席内のシュートはえらいことになっていた。
そして落ちる先は…パンドラのほぼ真上!
そしてリバイアスもそのままならレオルドの落下に巻き込まれてしまうかもしれない…
その巨体を支えるパワーがあったら別だが。
-
元鳳は思案していた。
「原油タンカー・・・か。」
何故、この海域に?危機的状況を警告する装置は?
それに回避する素振りがない、と言うのもおかしい。
警告装置は船を制御する管制室についてるだろうし、幾ら何でも目前で戦闘行為が行われているのに回避行動すら取らないのはおかし過ぎる。
となると敵方の罠か、あるいは既に何者かに占拠されているか・・・だ。
とは言え原油を積載していると考えた場合、震動を与えるのはNGだ。
ならば船を止めるには乗り込んで、エンジン側に取り付けられている筈の停止レバーの作動。
何より後者の場合、人質として元の船員が乗せられている可能性も高い。
「明智殿。今から私は先行してあれを止めようと思う。」
傍から見たら馬鹿な事を・・・と言われる発言であろう。
だが堅実的な意を取るのなら、戦場で直に爆発されるより海域手前で船を止めるか撃沈するかが理想なのだ。
「無論、敵の可能性も否定は出来んが・・・「最悪」の戦域で爆発されるよりはその手前の方が被害は少ない筈だ。」
あとは采配1つだが・・・。
-
>>854,>>859
「了解! いっちょ派手に行きますよ!」
バルクレイスに続いて戦域に到着したゲシュペンストは、YFA−01のワイヤーから手を離した。
派手に行く、と言っても大層な射撃武器があるわけではない。しかし、牽制射撃としての効果範囲に優れた武装なら存在する。
それはゲシュペンストの背部に搭載されたコンテナミサイルユニット、「スプリットミサイル」である。
2発撃ち切りの武装ではあるが、発射後に中から大量のマイクロミサイルを放つこの武装なら、海中に広く爆撃を加えることが可能だ。
ただし、そうは言っても、今回は救出作戦。海中に沈む「聖母」とやらを傷つけてもいけない。
「甲斐とのデータリンク確立……敵、深度確認……よし、捉えた。
ミサイルの信管は着水後10秒に設定」
甲斐から送られてきた観測データをもとに、ミサイルの信管を敵がいるあたりの深度で爆発するようにセットする。
これで、敵の少し上の深度で爆発するミサイルの爆風に「聖母」が巻き込まれる心配はない。
「敵座標ロック。スプリットミサイル、射出!」
アカリがトリガーを引いたのに従って、スプリットミサイルユニットはゲシュペンストの背から2基とも射出された。
ゲシュペンストから離れた後、海面の上を高速で飛ぶ2基のスプリットミサイルは、しばらく飛んだ後、先端から真っ二つに割れる。
その中から、円環状に配置されたマイクロミサイル群が露出し、それから一秒も経たないうちに全マイクロミサイルが発射。
バラバラの軌道を描きながらも、どれもが指定された座標、つまり、「聖母」を拘束している敵がいる場所へと飛来し、
ブースターの勢いそのままに着水、敵のすぐ真上の深度で爆発した。
あくまで牽制を目的とした広範囲のミサイル爆撃であり、マイクロミサイル一つ一つの攻撃力もたかが知れている。
被害は極小ではあろうが……敵の体勢を崩すことはできるはずだ。
-
>>862
「あのタンカーに気を付けなさい。あれを差し向けたのは、めんどくさいタイプの愉快犯。それも悪意ある放火狂だわ」
いち早く仲間にそう告げたのはレイナ。
魔眼ナントカかんとかがレイナに見せたヴィジョンは一面を染め上げる真っ赤な猛火であった。
「ふん。邪気が来たか?」
それと同時にこれから火災を引き起こそうとする実行犯であろう凶悪な雰囲気を醸し出す女の姿もフラッシュバックする。
>>864
【「明智殿。今から私は先行してあれを止めようと思う。」
「無論、敵の可能性も否定は出来んが・・・「最悪」の戦域で爆発されるよりはその手前の方が被害は少ない筈だ。」】
「こちらの呼び掛けにも答えない不振な船……明らかな罠だと思われますが。ここは。行って来て下さい毛利さん」
レイナの予知を信じた訳では無いが例え万が一にもこの量の原油の大爆発は絶対に避けたい。
戦力を割くのは痛いが名門毛利家出身である元鳳を見込んでの単独行動を認める。
「各機、あの音信不通の原油タンカーには毛利さんが突入します。事態が解決するまで一切の被弾も許さぬ様に気を付けて下さい」
【敗北条件追加:原油タンカーに一度でも攻撃が当たる】
-
>>857
「了解だぜ!甲斐はやらせねぇよ!
姫ちゃんはレイナやライトちゃんと違って怖がりだからな
弾があたってぎゃあぎゃあ騒がれるのは面倒だ」
ついでに今頃、ライトはぎゃあぎゃあ喚いてるだろうなと想像した
通信を切ったいま、それは想像する以上はない
>>858
「飛んで火にいるなんとやらってか」
ジャイアントマグナムを構え、飛来するミサイルに対してろくに照準をつけず乱射
ミサイルの多くは甲斐のハリネズミ対空砲火でことごとく撃ち落す
さすがは最新戦艦といったところか
「とっととあがってきな。この俺が直々に相手をしてやるぜ!」
甲斐の下方に現れた敵機を挑発
-
>>858
黒い機影から何かが伸び海中へと侵入する…
α3「腕だと!?だがこの程度なら!」
延ばすと言うよりも見た目からは明らかに伸びると言う表現が正しいソレは
月光の正面を大きく通り過ぎる
腕の根元を狙いハープーンを放とうと構えた直後
α3「後ろから新手が!?」
畿内からは警告とコンソールには脚部からの異常を知らせている
なんと延ばした腕が背後へと回り込んでいたのだ(HP20%)
「くれてやれ」
ジャッカルの指示に従い、浚われる前に脱出艇を起動させ本体から切り離す
その直後に月光に食らいつき延びていた腕が凄まじい速さと力強さで戻っていく
α2「追撃する!」
無人となった三番機は二番機の放ったミサイルでレイナ機の正面で爆発、衝撃破が飲み込もうとする
「生憎、こっちはコレが仕事なんでねェ
そんな高級機に跨っといてキシドーなんかに付き合いたか無いんだがなァ」
爆風を煙幕にし胸部のミサイルを先行させ
「…ほら、コレがさっきのご褒美だ!」
ハープーンを構えて爆風を突き進みレイナ機を貫くべく加速
煙で尾を引きながら背後に回りこむ
>>859>>863>>865
拘束しているワイヤーをパンドラ毎回収しようとした矢先
周辺で衝撃、何かが爆発しているのだ
γ1「なんだと…!セーフティーが!……う、うおおお!」
爆発の直後に小型の対潜魚雷が月光の全身に食らいつき爆発する
本来破片も当てることで損害を与える武装、ダメージこそ皆無であったが
水中での爆発の衝撃力は空中、地上のそれよりも厄介となるのである
バランサーなどシステム諸々の復旧により身動きが取れない
そこを対潜魚雷で撃ち抜かれ粉砕されてしまったのだ
しかし…パンドラは拘束状態のまま、ゆっくり沈んでいく
γ2「γ1がやられた!」
γ3「敵の排除を優先する」
落下していく黒き巨人
γチーム「水中ならば、我らの庭だ特機はどうだか知らんが」
二倍近くあるレオルド。既に操作下に無いためか、月光二機で動かすのは充分
着水したレオルドを更に引き回し、徐々に加速しつつ海中で振り回す
新手の赤い機体四つの光が尾を引きながらパンドラへと迫っているのが解る
γチーム「さて度胸試しといこうか!」
レオルドをハンマーに見立て両足にそれぞれ食らいついたワイヤーで大きく振り回し更に加速
ハンマーと化したレオルドがパンドラ諸ともバルクレイスに迫る
-
>>860>>867
攻撃を知らせるアラートが響きわたる
背後からは回転する光刃が弧を描きながらΔ3の月光に迫っている
「遅い!」
飛来する光刃の下を潜り回避する…が通り過ぎた光刃は回転方向を変え再び向かってくる
Δ3「無線誘導か?まあいい、コイツは引き受ける」
迫る光刃を回避しながら引きつけ、SSの視線を遮るように甲斐の側面へ周り、対空砲をハープーンで撃ち抜く
>「とっととあがってきな。この俺が直々に相手をしてやるぜ!」
Δ2「何か吠えてるぜ?」
Δ1「君が乗ってやれ。背後から刺す」
Δ2「ハッ!いいぜ」
月光の一機が不意に上昇、バーニアを噴かしたまま雷切の背後から滑空しつつハープーンを突き出し突撃する
Δ1は雷切の視界を逃れつつも他の対空砲をハープーンで貫きながら移動する
-
>>869
『交わしただと、やるじゃん』
かわされた、セイバーはそのまま追跡させ、ソルレザーを出す。
【奴らの、ターゲットはあくまでも甲斐】
なら、雷切をターゲットにするかも、
『少尉、敵機はそちらに、二機行きました。俺は、一機を追跡します。そちらは、頼みます。』
とりあえず、元春に警告しとく。
とりあえず、さーばんとスラッカーを、3機雷切に回し、
ユウセイは、Δ3を追う。
-
>>868
巻き付き攻撃デモンズ・バインドがヒットする手応え。すぐさま、地上へと敵の機体を拘束したはずの右腕を引き上げたのだが、何やら違和感。
「ああ、なんだ脱出したのか」
空の機体を掴まされたのだ。そして別の敵機体がもぬけの殻となったその機体目掛けてミサイルを撃ち込んだ。
すぐさま右腕からデク人形をリリースし、爆発の直撃は防ぐ。
【アイゼルネ・ブルート HP90%】
……新たにダメージを負ったはずだが、何故か先程と破損状況は変わらない。どうやら、マシンセルによる凄まじい再生能力で先程のダメージは癒えていたらしい。
正にアンデッドの様なしぶとさがアイゼルネ・ブルートの真骨頂であり、レイナ自身も徹底的な持久戦で継戦能力が衰えた敵をジワジワといたぶるスタイルを得意としている。
「くくく。熱烈だな」
その爆発の隙を付き、海賊らしくハープーンを構えた機体がアイゼルネ・ブルートの背後に迫って来る。
レイナの直感は告げている。敵のこの武装は魔を討ち狩る聖なる洗礼を受けた武具。
これで傷付けられた悪魔は……。
「……なるほど。再生しないのね」
極近未来の予知による軌道見切りで直撃する大惨事こそ免れたが、脇腹あたりの部位をその吸血鬼殺しのハープーンが掠め取っていく。
しかし、こちらも身体を捻らせる過程で右腕の赤き刃ヴァンパイア・クロウを振るい、α2へと鋭利な反撃を行っている。
しかし、かすっただけなのだが再生を司る機能はしっかりと妨害を受けている。一定時間アイゼルネ・ブルートの自己再生は不能。
【アイゼルネ・ブルート HP75%/回復禁止(小)】
-
>>868
海中を真っ直ぐ突っ込むバルクレイスの進路上のポイントに突如として光が入り込む。
空気が入り込んだことを教えてくれる白い泡を纏いながら、水面に穴を開けて何かが落ちてきたのだ
それは通常の機動兵器と比べると巨大だが戦艦ほどではない、つまり出撃したこちらのメンバーではないということ
空を飛べない火流羅で無いのだから敵の機動兵器かもしくは共闘したことのあるアンノウンか
敵の上に落ちてきたことからアンノウンだと読む、ダメージを受けて脱落したのか?
これによってどうやら目の前の海賊のうち1機が落とされた様だが、どうやらまだ複数体残っているらしい。
邪魔をするなら戦いたいところだがここは抜けることが重要
ヒツギはそう考えていたのだが・・・
>γチーム「さて度胸試しといこうか!」
突如として海流が発生し始める、それを起こした原因をヒツギはその眼で目撃していた
目の前で先ほどの巨大な機体が回転しているのだ、おそらくはあの2機が何らかの行動を起こしレオルドを回しているのだろうが
海流に逆らって抜けるのは効率が悪い、ここはタイミングを計って切り抜けて接近して海賊の機体を叩ききる
「なっ!!嘘だろ!?」
そう考えて真っ直ぐに向かってくるヒツギに対しての回答はそのレオルドを投げつけるということ。
純粋に巨大な質量を持つレオルドに勢いをつけて投げてくるとなれば、それはハンマーと同じだ
海中ゆえに当たれば重さで一緒に沈められる可能性がある
一瞬受け止めるということも考えたのだが、真っ直ぐ抜けてくるなら避けるべきだ
「そう簡単に当たるか!!」
地に足の着かない状態での戦闘は苦手であるが、土壇場で神的な操縦技術を発揮する。
機体をくるりと翻しレオルドの横を抜けるようにかわしたのだ
すれ違うレオルドのほうを横目で見るが、そこでヒツギはあることに気づく
(白い機体!!)
レオルドが壁となって見えなくなっていたが、共に目標である白い機体も投げつけられていたのだ。
そのラインは女性的でレイナの比喩が的を得ていたことを教えてくれる。
海賊の相手もそうだが、この機体を捕獲することが優先、機体の方向をすぐさま変えようと試みるが
バルクレイスの脚が何かに引っかかり、上手く機体を制御できない。
確認しようと左腕を動かしたときに更なる違和感に気づいた、・脚だけではなく左腕の、特に手首の動作が不十分だ
「仕舞った!ワイヤーか!!」
レオルドとすれ違ったということはつまりワイヤーの範囲に入り込んだということ
海中ゆえに光も入りづらく揺れる、ワイヤーに気づかなかったとしてもおかしくは無い
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>>868
「ううぇええええ!」
ハンマーとされた事に驚き叫ぶ。
「ふざけんなぁああああ、そんな行動アリかよ!?」
そう叫んでいる間にもヒツギに向けて投げられていく。
>>872
「避けてぇえええ!
よけてよけてよけてよけて避けてぇえええええええ!!」
あらん限り叫ぶ。
かなりの大音量だが海の中、あんまり聞こえない。
「いよっしナイス!」
すれ違いざまに言う。
かなりシュールだ。
(何か手!、何か手は…)
自分の状況を確認する。
両腕は胴体と共に雁字搦めに、ジェットも使えない。
唯一、使えるのは…両手一緒に持つレオルドソード。
「ハッ!、そうだレオルドソードにはビーム流せるんだった!」
今まで気づかなかったことに少し落ち込むがする操縦席を見渡す。
「えっと、ビーム流すスイッチは…、あったこれだ!」
左手付近にある黄色いスイッチを見ながら言う。
「ポチッとな」
するとレオルドソードが黄色く光り出し、ソードに巻きついているリバイアスは
段々と溶けていく。
「うーーし、このまま、このまま」
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>>869
「ったく、俺が2機相手かよATXの精鋭様が相手をしろよな
エースの俺でもこの条件じゃきついぜ」
ボヤキながらΔ2へ対戦車クナイを放る
直撃すれば炸薬で大きなダメージが期待できる
>>870
「おうんじゃねぇよ!バカが!
いまどきそんな分断作、猿でも引っかからないぞ!」
甲斐から離れようとするユウセイを一喝
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戦域北東より接近する機影が一つ。
「こちら、ラウディ・クーリマン軍曹。
これより“甲斐”の指揮下に入ります、指示をどうぞ」
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>864,866
「ん〜〜、動くかな?カナ?」
あらゆる面で海E(超苦手)なので、海面下にいるはずの火流羅の動きが掴めていない。
そしてそろそろ、船上にぽつぽつと人魂みたいな火が漂っているのが見えるかもしれない。
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>>874
『まぁ、離れるつもりは無いですよ。中佐が心配ですし、俺も。』
この動きは、陽動
『サーバント送りましたし、十分倒せると思いますが。あと、あいつ等のターゲットは、甲斐。中央から叩かれるかもしてません。』
ライフルを狙撃モードにし、二三発撃つ。
そして、ソルレザーをアンカーにつけて、Δ3に突き刺そうとする。それは、ノワールセイバーと同じタイミングだった。
>>875
見知らぬ機体だな、何者だ。
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