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戦場スレpart1
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レイナの言うところの「プライベイトなミッション」をアカリが聞いたのは、カタパルトに自機を固定した後のことであった。
相変わらず言い回しが難解だが、今回はそれに意図不明というタグもくっついてきた。
(破滅の女神を救えなければ負け? どうにも言っていることがいまいちよくわからないけど……。
要は最優先で救助しなきゃならないのがいるってこと? しかも詳しく話せないだなんて……。
こういう内容の詳細がわからない作戦に従事させられるってこともあるみたいだし、
今回はそういうことなのかしら? あんまり深入りはしない方が賢明なのかもね)
『進路クリア。ゲシュペンスト、発進どうぞ!』
深く訊かないことに決めたのを見計らうかのように、甲斐のオペレーターから発進許可が通知される。
アカリは両の操縦桿を握り直し、
「了解。アカリ・クレマチ、ゲシュペンスト発進します!」
フットペダルを踏み込み、メインブースターを吹かす。
同時にカタパルトが作動し、ゲシュペンストは凄まじい勢いで艦外へと射出された。
飛び出した先は海の上。眼下の海を見下ろしながら、脚部スラスターと腰部スラスターを作動させて落下速度を減速。
海面に軟着水し、そのままスラスターとブースターを使っての水上ホバリング移動へと移行する。
カタパルトから弾き出されるのは初めてだが、空中からの海面への着水及びホバリングは、
タウゼントフェスラー輸送機を使った訓練で腐るほどやりこんだ作業だ。もはや自転車の運転に近い形で、身体が覚えている。
と、どうやらレイナの「プライベイトなミッション」に、ヒツギが名乗りをあげたようだった。
資料によれば、バルクレイスは特段海に強い機体ではなかったはずだが、何かしらの改造があったのかもしれない。
しかし一人では無謀に過ぎるというものだ。アカリは通信機を作動させ、
「ではレイナさん、私がハヤセさんのバックアップにまわります。
水に強い極東仕様のゲシュペンストに、実弾兵器ばかりを搭載した構成ですので、
水が苦手な機体よりかはいくらかマシな戦力になるでしょう」
特に、アカリのゲシュペンストが両の手で保持している長大なライフル……ブーステッド・ライフルの威力と弾速は、水中でも高い性能を持つ。
欠点として装弾数の低さがあげられる武装だが、スカートアーマーに予備弾倉が二つセットされている上に、
使い勝手の良いM950マシンガンをサブウェポンとして、腰部ウェポンラッチに装備している。
機動力・運動性は専用機に敵うべくもないが、射撃戦ならばまだまだ分がある。
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