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チラシの裏 4枚目

82乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/03/10(水) 21:57:24 ID:PEnl0Ie20
メタルギアやってたらバクテリアンかグラディウスにも『愛国者』みたいな組織を作りたくなってきた…
バイパー「グラディウスはメタルギアと関係ないじゃん…」
いーや、一つだけある!それはKONAMIということだ!
バイパー「やっぱり関係ない…」

83乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/03/10(水) 22:07:01 ID:PEnl0Ie20
いや、それ以外にもあった!
バイパー「なぬ!?」
メタルギアの(主に)脚本担当の村田周陽さんが
監督して『アヌビス ZOE』を手掛けてる!
バイパー「いやいやいや、ゾラディウスを手掛けてるかはちょっと…」
きっと手掛けてるさ!
バイパー「決めつけはどうかと…」

84乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/03/15(月) 10:44:29 ID:Oc.tuRK20
うちのキャラに似合っている、もしくは合っていると思われる歩兵の区分、及び装備

偵察兵
エリ(M4A1&コンバットマグナム)

突撃兵
アルファ(内蔵兵器)
KOS-MOS(内蔵兵器)
シルフィー【戦場の狼版】(ブレン軽機関銃&リー・エンフィールド狙撃用改)
シルフィー【戦場の狼Ⅱ版】(M240軽機関銃&FN P90)
シルフィー【ロストワールド版】(レールガン・シルフィー改&高性能広範囲散弾銃)

対戦車兵
シャーリィ(レンズバズーカLv.7&デザートイーグル)

戦車
ロジーナ(携行用85mm大砲・7.62mm機銃つき)

85名無しさん:2010/03/17(水) 20:44:28 ID:kK3jhkEMO
たまには絵を描いてようと思って。
せっかくだから、ありゅーちゃんをかりかりと

上服の構造とテールが難しいぜぐぬぬぬぬXD

86乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/03/17(水) 22:07:09 ID:K7YznvHo0
あー、狂気じみた作品を書きたい
エリ「十分狂気じみてるじゃないか、今」
まさか、まだまだ気分は『最悪』じゃない
エリ「最悪まで持っていって書くのか?精神のほうが持たないだろうに」
まあねぇ…

87名無しさん:2010/03/18(木) 07:07:18 ID:uMTsfqkMO
鬱っぽいからぶちまけるテスト。



私は命令系・使命的な事が激しく嫌いだから。
登校も、宿題を強制されるのも逃げたくなるほど大嫌いだった。実際逃げた事もあった。

完璧主義者のくせにうっすいチキンハート持ってるからさ。
頑張りすぎて、空回りしてそれで迷惑をかけた―ように思い込んで、一人自爆して。
周りの人には訳も分からず、私は鬱になって。

良い思い出もあったけど、なかった。
そう思ってないと今頃赤色に染まってたかもしれない。
―文才がないのも相俟って、日記なんて書けるわけがなかった。
書ける事なんて、ゲームか家事手伝いだけだった。

友達も一人もいない。
「私の定義」で言う「友達」、だけどね。
普通の人なら「親友」っていう程度のハードルなの。
「私の定義」で「親友」と言うと―お人好しが過ぎるか聖人じゃないかな。

そのうち、自分が壊れる気がしてきた。のぜ。



難しく書いてるけど結局は、気分の振れ幅が激しくてシャイで命令口調大嫌い。忘れっぽいし頭⑨。職人気質で構ってちゃん。ドMでシスコンで非現実的性癖持ちって事なんだよね。すっきり。

88名無しさん:2010/03/18(木) 07:08:46 ID:uMTsfqkMO
以上チラシの無駄遣いでした。

89乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/03/25(木) 19:51:24 ID:W6DEQxrE0
提督の決断やってると仮想シナリオもいろいろと考え付くのよね
バイパー「うわー…」
対米連合シナリオとか、対英連合シナリオとか、日独決戦シナリオとかw
バイパー「なるほどねぇw …ってか日独決戦は既にあるじゃん…」

対米シナリオ
ワシントン条約会議でいろんな国々に対し軍縮を迫ったアメリカだが、
そのせいで反感を買ったアメリカは先進国のほとんどを敵に回してしまう。
その後、イギリスの仲介により欧日同盟が組まれ世界の結束が強まっていく。
これを危惧した米国は急きょ秘密裏に軍拡を開始。
だが各国の諜報員がそれを見逃すはずもなく、1940年8月対米戦争が始まる。

対英連合シナリオ
『日の沈まぬ国大英帝国』は大英帝国の繁栄を確かなものにするために
アフリカの他国植民地に対しての侵攻を開始。
当時イギリスと対立していたドイツを中心に対英欧州連合が組まれる。
また南米への侵攻も開始し、これを危惧した米国は日本と日米同盟を組み、
対英欧州連合と協力してイギリスを倒すことにした。
日の沈まぬ国への反攻作戦が今、始まる。

90乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/03/25(木) 20:03:21 ID:W6DEQxrE0
あ、そうそう、日本開戦時から絶望的なシナリオとか?
バイパー「うわ、ひでぇ…」

真珠湾奇襲失敗シナリオ
1940年12月、米国は日本艦隊がハワイ沖に近づきつつあるのを知っていた。
アメリカ軍は主力戦艦や主力正規空母を島外に臨時退避させ、
また雷撃機、爆撃機をカウアイ島に作った臨時基地に収納する。
そうとも知らない南雲中将は赤城をはじめとする第一航空艦隊から
航空機による攻撃を仕掛けたが被害は少なく、また逆に雷撃機、爆撃機に位置を特定され、
赤城、加賀、飛龍、蒼龍、翔鶴、瑞鶴の主力正規空母を失う。
また南雲忠一中将も赤城と運命を共にし、戦死。
日本は開戦間もなくしてかなり不利な状況に追い込まれることになった…。

91乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/03/27(土) 22:20:00 ID:ecNHV8u60
―会議室―
いいか皆、今回のターゲットはそう、『40km級』だ
シャーリィ「なあ、その40km級って何だ?」
正式名称はアキューザー級と呼ばれる戦艦だ それを破壊せねばならない
エリ「どうして破壊するんだ?」
これができてしまうとバランスがおかしくなっちゃうからねぇ…
アルファ「そのバランスを保つために?」
そういうこと、できれば粉々にしたいねぇ
KOS-MOS「となれば必然的に機関部を狙うことになりますね」
あとは…かさばるかもしれんが小型のスプレッドボムも用意した
シルフィー「これが百個もあれば粉々にすることは簡単でしょうw」
あ、それと作戦の際は高性能防弾メイド服を着ること、解散
シャーリィ「ちょっと待て、あれはもう着させないって言ったなかったけか!?」
エリ「え、こういう任務でそういう服?」
シルフィー「す、スニーキングスーツならわかりますが…」
でぃすめんすと(解散)!

92佐々木真子 ◆aEHiNl87gE:2010/03/28(日) 23:42:28 ID:5gqq7oGcO
チラ裏に参りました
番外編として扱えばいいのかな?


ところで、うちは半陰陽なんだ。
話したら誰も信じてない様子でネタ扱いされた気分だったけど
自称神様の照美くんなら信じてくれるよね?
亜風炉「ネ申を味方につけるというのか。賢明な判断だ。
      しかし、誰も信じてないと言うが…
      危機感が無かったから の間違いだよ?」
え、危機感?二次成長はあったな;
でも股間には紫色の脱腸っぽい物が2つ左右にあって
男でも女でもないと考えられて危険と感じることも…
亜風炉「落ちつこうか。
      君が障害持ちでも他人は危機感を抱かないのさ」
そっか… 手術を考えていたから支えが欲しかったな…
亜風炉「…半陰陽はネ申の肉体と呼ばれるのに…手術だと…?
     その肉体が要らないと言うのなら食してもいいんだね?」
カニバリズムきたーー!?;
亜風炉「大丈夫…刃物は使わないよ…。噛み千切るから動くな」
や、ちょ、なんでなの!?落ちついてーーっ!!;
リュカ「生AVだねわかるよ!」(キリッ
違… いたーーーい!!!;

(がりごり、と骨を噛む音が部屋中に響いた)



 
リュカ「………多分、多分さ、
     Telmeさんは半陰陽が羨ましいんでしょ。神の体って呼ばれるし。
     で、手術が許せなかったんだよ。きっと
     …マスター…?大丈夫?後で回復するから耐えてね」
な、なんとか止められたけど、明日立てるかなぁ…

93名無しさん:2010/03/30(火) 01:42:56 ID:sSbZsmdgO
怖い夢見たからうだうだと



2012見たせいか、日本がもうじき駄目だって時にも携帯いじってたよ
すごくこわかったよ、だってもうじき死んじゃうんだし
でももっとこわいのがあったよ
「あなた一人なら助かります」っての
ぞっとしたね
大事なもん全部犠牲にして、残るのは自分だけだもの
死ぬなんかよりずっとこわいよ
断わったら、姉貴に怒られたよ、アンタ大馬鹿だって
まったく、死ななきゃ治りそうにないやって返してたよ


津波が段々こっち来てさ、足がとんでもない震えて
ああいよいよ駄目だって時でも書き込みしててさ、最後に書き込んだのが「幻想で会いましょう」だと
ああ往生際悪いわ自分って何か笑いそうな所で津波に飲まれて…起きた


泣く要素がどこにあったか知らないけど、起きたら号泣してた
なんだこれ

94名無しさん:2010/04/02(金) 07:33:05 ID:yTGBgprM0
久しぶりに
http://www.nicovideo.jp/watch/nm10248048
えりゃ「何故歌った」
かの「どうしてこうなった」
るるか「これはひどい」

95乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/04/02(金) 10:05:38 ID:xD26TYw20
特殊部隊(仮)内訳
携帯武器の内訳については>>84参照

隊長 エリ・カサモト
副隊長 シャーリィ
戦車兼対戦車兵 ロジーナ
隊員
シルフィー KOS-MOS アルファ
撤退支援兼衛生兵 セシリア・レイン・アーデルハイド(基本戦闘には参加せず)

96乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/04/02(金) 10:19:41 ID:xD26TYw20
―――つまり、失敗してしまったと…
エリ「仕方がないだろう、警備が厳重だったんだ」
…40km級はそれ用の港を必要とするのかな
シャーリィ「さあ、どう思うシルフィー」
シルフィー「あれほどの大きさですわ、きっとそれ用の施設を必要とするでしょう」
そうだよねぇ、まだ二隻のうちに補給できなくしてやるか…
そうすれば使えないという結論に自然にたどり着くだろうし
アルファ「それと6人だけでは足りません、戦力の補充をお願いします」
KOS-MOS「私からもお願いします」
そうそう人員を確保できるほど…ソ連兵ロボを使うか
ロジーナ「ちょ、ちょっと!?」
大丈夫大丈夫、また作ってもらうからw
ロジーナ「ううぅ…」
よし、目標は40km級…アキューザー級用の港湾施設すべてだ
一同「了解!」

97名無しさん:2010/04/06(火) 19:03:58 ID:fz87Es52O
ヤラ「よくさぁ、『この鬼!人でなし!』ってのを聞くのよ」
鬼はともかく、アンタは人でなしだよなぁ
ヤラ「いや、そっちもあるけど鬼って私の何を指して鬼なのかなぁと思ってね」
そりゃあお前、一つしかないじゃない
ヤラ「……あー、なるほどね」
気が付いたら、なにか殺ってたみたいな
ヤラ「そうね、大体は」
例外があるの?
ヤラ「えぇ、最近は割と例外が多いわね」
ふぅん
ヤラ「ところでここのお勘定、私が持つわ」
いんや、割り勘のが後々楽だから

98乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/04/06(火) 23:14:31 ID:SYPALPSc0
さーて、今年のスタメンを発表するぞ!
エリ「おい!」
いいのいいのwさて、今年は去年より攻撃的に行くぞ!
バイパー「去年だって結構攻撃的だったような…」

1 一塁手 カリス・フィリアス
2 中堅手 アルファX02D
3 左翼手 エリ・カサモト
4 捕手 ロジーナ
5 右翼手 シルフィー
6 三塁手 シャーリィ
7 二塁手 セシリア・レイン・アーデルハイド
8 遊撃手 リレ・ブラウ
9 投手 KOS-MOS

控え―なし

今年はキツいよー!
エリ「おい!」

99乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/04/06(火) 23:36:44 ID:SYPALPSc0
さあ恒例の早速の改訂版だ!
エリ「おーい!何回突っ込めばいいんだ!」

1 一塁手 右投右打 カリス・フィリアス
2 中堅手 右投両打 アルファX02D
3 左翼手 右投右打 エリ・カサモト
4 捕手 左投左打 ロジーナ
5 右翼手 右投右打 シルフィー
6 三塁手 右投左打 シャーリィ
7 二塁手 右投右打 セシリア・レイン・アーデルハイド
8 遊撃手 右投右打 リレ・ブラウ
9 投手 右投両打 KOS-MOS

ロジーナ「キャッチャーできないわy…え?ファーストミットでやれ?」
KOS-MOS「はい、その通りです」

100Galactic Emperor Piett:2010/04/07(水) 08:34:46 ID:m9.sosHo0
サムス「ねぇ、聞きたいことがあるんだけれど」
おや、君にエリンとは珍しい組み合わせだね。
金髪美人が2人揃って私に話があるとは、今日はなんと祝福された日であることだろう。
エリン「お世辞はいいわよ、なんで私達のクローンを更に遺伝子改造して兵士にしているかよ」
サムス「完成された組織と強力な超兵器の数々は平和な時代には十分すぎる軍事力だと思うけれど」
それは平和じゃないからさ。
国家間の大戦争は確かに無くなった。戦艦同士がぶつかりあい、惑星が荒廃するほどの凄惨な地上戦が
何ヶ月も続くようなものはね。ま、これもひとえに私が善政を敷いているのと君達の言う超兵器の数々があるからだ。
大義名分も無ければ、抗う手段も無い戦争なんてとてもできるもんじゃない。
ところが私が手を下せないケースもある。
エリン「……!ゲリラ戦、テロということ?」
流石、君の同期の中では一番の俊英と言われただけある。御名答♪
サムス「あなたの性格じゃ、たった数人の狂信者の為に数十億人、数百億人を巻き添えにするなんてことは
     できないものね」
私は選挙で選ばれたリーダーだ。支持者を不当に殺害して、どうしてその地位に留まれる?
それに、何も奴らに大義名分を与えると行かずとも、こちらが正当な処置をとる大義名分を失う真似を
わざわざする必要は無いだろう。
サムス「そこで優秀な特殊部隊用にクローンを作っているわけね」
エリン「殺虫剤ではなく、ハエトリグサを仕掛けるわけね」
更に美人な君達を使うことで、広報にも使いやすい。一石が二鳥にも三鳥にもなるのさw

101乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/04/07(水) 16:34:48 ID:.dXC/sOU0
自分流FPSランキング

1 CALL of DUTY4 Modern Warfare(COD4)
2 Battlefield: Bad Company(BFBC)
2 Medal of Honor:AirBorn(MOH:AB)
4 Operation Flashpoint: Dragon Rising(OFP:DR)
5 CALL of DUTY; Modern Warfare2(CODMW)
6 CALL of DUTY3(COD3)

次はBFBC2あたりいくか…

102Galactic Emperor Piett:2010/04/08(木) 07:29:55 ID:bTnCSl1M0
>>101
GMODは!?;

103名無しさん:2010/04/08(木) 12:22:50 ID:4NNKV8FcO
最近
ドSな天子に踏まれ、クールなヤンデレ咲夜さんにナイフ突きつけられながらその下で働き、フランにおもちゃにされて(性的な意味で)、妖夢と親愛深めて、さどりに心読責めされて、ドMな幽花を罵ってやるっていう妄想がですね
にとり「変態」
妖夢「下衆っ!」
メル「異常性癖め」
…もっと罵ってください
メル「………うわぁ」

104乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/04/08(木) 22:11:43 ID:Ldo.aWtM0
>>102
GMODはやったことないですもの…やったことあるFPS限定ですもの…

105バクテリアン帝国の歴史:2010/04/23(金) 07:29:33 ID:qxed9OMI0
0.旧バクテリアンの滅亡
・指揮官ヴェノムの死亡により自然解体。
・グラディウスの近くにあった何もない惑星へコア一族が移動。
以後その惑星の名をバクテリアンとする。

1.建国期

・シュヴェルトライテが惑星バクテリアン、惑星ラミレス、惑星シンからなる
新生バクテリアン帝国を建国し、総統を名乗る。
・グラディウス、ラティス、銀河帝国と不可侵条約を結ぶ。

2.第1次ヴァルトラウテ政権期

・シュヴェルトライテの後任としてヴァルトラウテが首相を名乗る。
・銀河帝国やグラディウスからの移民が派遣される。
・バクテリアンが銀河帝国元老院に議席を獲得する。
・デス氏族の大移動が起こり、メタリオン星系に緊張が走る。
・急速に増えた働かないデス達の為に配給所が銀河帝国によって設置される。

2-1.デス朝期

・ヴァルトラウテが皇帝に即位し、クリスティアン政権期の前後でこの称号を用いる。
・新生バクテリアン帝国最初の王朝であるが、ごく短期間に終わった。
・特に権勢を振るったわけでもなく、すぐにクリスティアンが独裁官として辣腕を振るったため、
形式上の元首に留まった。

3.クリスティアン政権期

・クリスティアンが銀河帝国を一時離脱し、バクテリアンの独裁官となる。
・銀河帝国からの経済援助、軍事同盟の締結と新航路の開拓により飛躍的な経済成長を遂げる。
・官僚制度が充実し、各州に属州総督が配置される。
・銀河帝国軍が駐留を開始する。地上軍120万人、宇宙軍1個セクター艦隊、空軍30万人、
ストーム・トルーパー軍2万人が3惑星に駐留し、総司令部をバクテリアンに設置。

4.第2次ヴァルトラウテ政権期

・クリスティアンの銀河帝国への帰還に伴いヴァルトラウテが再び首相として政治を行う。
・政治の基本路線はクリスティアンを継承。
・銀河帝国の未知領域軍総司令部がバクテリアンに設置され、メタリオン駐留軍総司令官
クレイン=セーリッド上級大将が大将軍に昇格する。
・帝国元老院議員がフロスヒルデからビーコン氏族のターヒアに交代する。

5.ブリュンヒルデ政権期

・ブリュンヒルデの帰還に伴い、ブリュンヒルデが大統領として政治を行う。
・ヴァルトラウテの食糧政策の失敗により、食糧危機に見舞われる。
・フロスヒルデがファノリオス皇子の成人と同時に帝政に移行することを宣言。
・コア一族の人間化・恋愛を規制する恋愛法が施行され、銀河帝国元老院が非難決議を採決する。
・未知領域の大空将がクリスティアーヌに替わり、バクテリアンに総司令部を置く。
・食糧危機のせいで未知領域からアウター=リムにかけて金融危機が起こり、深刻な不況となる。
・恋愛法が銀河帝国の暗躍により廃止される。
・闇の宙域で活動していた残存旧バクテリアン軍がインペリアル=センターでテロを起こすも鎮圧される。
・闇の宙域とデルタトライ氏族がバクテリアン帝国に併合される。
・軍務大臣ベランジェールが軍事クーデターを起こすも、鎮圧される。
・反ファノリオス派がほぼ転向・壊滅する。
・闇の宙域の植物惑星が農業惑星としての名声を博す。
・ニューアースのバクテリアン領から良質なクリスタルが産出され、銀河帝国への輸出が始まる。

106乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/04/23(金) 20:47:48 ID:y6X/70PA0
うちのメンバーでCoD4をやるなら

味方サイド
―イギリス―
プライス大尉:エリ・カサモト
ギャズ:シャーリィ
ソープ:アルファ
マクミラン先生:未定

―アメリカ―
ジャクソン:KOS-MOS
ヴァスケス中尉:未定
グリッグ:未定

―ロシア―
ニコライ:ロジーナ
カマロフ:未定

敵対組織
カレド・アル・アサド:乃木平八郎
ヴィクトル・ザカエフ:未定
イムラン・ザカエフ:未定

なんか未定多いな…
エリ「仕方ないだろ」

107名無しさん:2010/04/23(金) 21:10:09 ID:B/W/goL.O
1:Counter-Strike:Source
2:MODERN WARFARE 2
3:SUDDEN ATTACK
4:Alliance of Valiant Arms
5:BATTLE FIELD BAD COMPANY 2
6:BLACK
7:ペーパーマン
8:TEAM FORTRESS 2
9:KILLING FLOOR
10:LEFT 4 DEAD

108Galactic Emperor Piett:2010/04/23(金) 22:17:40 ID:qxed9OMI0
>>106
ヴァリーとフロスは?

>>107
GMODは!?;

109乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/04/23(金) 22:53:34 ID:y6X/70PA0
>>108
擬人化勢は基本なしの方向ですから…

110乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/04/27(火) 22:41:42 ID:tSEPhsgw0
バッドカンパニー(1のほう)でもし役柄を割り振るとするならば

プレストン・マーロウ:アルファ
サミュエル・D・"サージ"・レッドフォード:エリ・カサモト
ジョージ・ゴードン・ハガードJr:シャーリィ
テレンス・スウィートウォーター:ロジーナ

ミス・ジュライ(M-1-J):ナノカ・フランカ

サボミール・セルダー:乃木平八郎

レジョネア:KOS-MOS

エリ「私がサージ!?」
シャーリィ「おー、破壊好きだからってハガーねぇ」

111乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/04/27(火) 22:45:59 ID:tSEPhsgw0
自分流FPSランキング その2

1 CALL of DUTY4 Modern Warfare(COD4)
2 Battlefield: Bad Company(BFBC)
2 Medal of Honor:AirBorn(MOH:AB)
4 Battlefield: Bad Company2(BFBC2)
5 Operation Flashpoint: Dragon Rising(OFP:DR)
6 CALL of DUTY; Modern Warfare2(CODMW)
7 CALL of DUTY3(COD3)

112乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/04/29(木) 20:34:12 ID:LFn32gDI0
自分が好きな爆撃機ランキング

1 九三式中間練習機(後期特攻機タイプ)
2 陸上爆撃機銀河
3 戦略爆撃機富嶽
4 大型爆撃機B-17 フライングフォートレス
5 双発爆撃機He(ハインケル)111
6 急降下爆撃機Ju(ユンカース)87 シュトゥルツカンプフルークツォイク(スツーカ)
7 襲撃機Il-2シュトゥルモヴィク
8 戦略爆撃機B-29 スーパーフォートレス
9 艦上戦闘機兼爆撃機F4Uコルセア
10 艦上急降下爆撃機兼偵察機SBDドーントレス

113乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/04/29(木) 22:41:52 ID:LFn32gDI0
自分流好きな銃Best10

1 M16
2 トンプソン短機関銃(モデル:M1927シカゴマフィア改Ver.)
3 StG44
4 コルトM1911
5 ブレン短機関銃
6 M82対物狙撃銃
7 AK-47
8 MP5(消音モデル(MP5SD))
9 スコーピオン短機関銃
10 M1ガーランド
10 M249軽機関銃

エリ「なんだかんだでM16好きなんだな」
うん、なんだかんだで今も使われてるみたいだしw

114Galactic Emperor Piett:2010/04/30(金) 06:02:13 ID:2D323wbQ0
>>109
そろそろコア姉妹もカウントしたげて……

>>112
B-36は!?いや、富嶽とキャラ被るけれどさ。

個人的に気に入った響きのビザンティン都市

1 アルカディオーポリ(現トルコ共和国・リュレブルガズ)
2 コンスタンディヌーポリ(現トルコ共和国・イスタンブル)
3 アドリアヌーポリ(現トルコ共和国・エディルネ)
4 セバスティア(現トルコ共和国・シヴァス)
5 アドラミュシオン(現トルコ共和国・アクチャイ)
6 ドリュライオン(現トルコ共和国・エスキシェヒール)
7 アンティオキア(現トルコ共和国・アンタキヤ)
8 ラオディキア(現トルコ共和国・ラタキーヤ)
9 カルケドン(現トルコ共和国・イスタンブル・カドゥキョイ地区)
10 サルディカ(現ブルガリア共和国・ソフィア)

ギリシャが第2次希土戦争やって大勝利すれば、またこの名前が復活するに違いない……。
アッシュ「流石にどちらもやらn……経済がどちらもうまくいっておらんから、あり得るかもな;」
特にアンティオキアやカルケドンなんかは復活してほしいね、聖書にも載っている地名だ。
アッシュ「公会議が開かれたところだな」
メガリ・イデア(大ギリシャ主義)よ、もう一度!

115乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/04/30(金) 20:23:05 ID:hUyWI9/A0
>>114
うーん、コア姉妹のカウントはもう少し待ってくださいな…

B-36よりB-52かなー…って感じですねぇ…

116乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/04/30(金) 21:56:32 ID:hUyWI9/A0
好きな洋楽Best10

1 ベティ・デイビスの瞳
2 ビリー・ジーン
3 モダン・ガール
4 ラジオスターの悲劇
5 ダンシング・シスター
6 ゴールドフィンガー
7 スネークイーター(正確には邦楽)
8 愛のコリーダ
9 セプテンバー
10 ボディ・ランゲージ

エリ「なんか恋を歌った歌ばかりだな そして古い」
いいじゃないのw

117乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/01(土) 22:21:32 ID:5YKX83zg0
たまにさ、マサイの戦士のごとく飛びたくなるよね
セシリア「それで腰を前後にくねらせながら魔法を詠唱するんですかッ!?」
それはないッ!!断じてないッ!!!

ロジーナ「一歩一歩踏みしめる者、あれはどうなったのかしら」
プラタティープだったし、作らせてたやつは死んじゃったし、
二足歩行のは出てくるわで消えたかと思ってたけどまだいたよ!
秋葉淀橋で確認してきました
ロジーナ「酔狂ねぇ…」

118乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/02(日) 23:06:37 ID:C/4p75jI0
ぬおー!レディ・ハーケンかもしくはパラメディックを持ち帰りたいぜ!
エリ「規制中だっけ?」
帰省中じゃないよ?
エリ「わかってるわ」

119Galactic Emperor Piett:2010/05/03(月) 05:54:54 ID:QaES/y/k0
>>115
擬人化だからってノーカンはかわいそう……

まあ、B-52は本当によくがんばった。ヴェトナムに始まってユーゴまで……
全世界にアメリカの力を知らしめた爆撃機だと思うよ。

>>118
先生、ボク規制されてません。

120乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/03(月) 09:54:03 ID:JiACtxLc0
>>119
うーん、これだけはある種の意地みたいなもんですから…

まあ、そうですよねぇwでも自分はBシリーズだったらB-17かなーw
…一位に突っ込んでこないのがすごい意外です

わかってます!でも大丈夫です、たぶん

121名無しさん:2010/05/04(火) 01:41:33 ID:xhO4hzPMO
1:M14
2:HK416
3:SIG556
4:L96AWS
5:G36C
6:G3
7:M249
8:89式小銃
9:AK47
10:AUG

アメリカ、ドイツ、スイス、イギリス、日本、ロシア、オーストリア
なんてインターナショナルな好みなんだ

122バクテリアン帝国軍の元帥と上級大将:2010/05/04(火) 09:34:27 ID:3R9XxRxk0
地上軍

元帥:ベリサリオス=ラエルティオ(参謀総長)
    テオドロス=スカポディストリアス(地上軍総司令官)
上級大将:イウリオス=ドライヴァス(スコライ軍団総司令官)
       アエリック=エリアデス(ラミレス軍団総司令官)
       ジシス=レオシュ(シン軍団総司令官)
       スピリドン=アンドレアディス(闇の宙域軍団総司令官)

宇宙軍

元帥:コンスタンディノス=カナリス(宇宙参謀総長)
    セルギオス=ラスカリス(宇宙軍総司令官)
上級大将:ゼノヴィオス=ガラノス(第1艦隊司令長官)
       メネラオス=グラロス(第2艦隊司令長官)
       ホンドロヤニス=アルヴァンティス(第3艦隊司令長官)
       ヴァシレイオス=ドラコス(第4艦隊司令長官)

ファノリオス「うーん、後残っているのは8人かぁ……大将からはコア一族が独占かな……」

123乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/05(水) 16:26:39 ID:Poy7B1/E0
アル、ベル、ベラ推薦・軍人候補コア一覧

イネス・クリスタルコア=ニーベルング
エリノル・ビーコン=ニーベルング
アルフヒルド・カバードコア=ニーベルング
グンネル・テトラン=ニーベルング

イルヴァ・ビッグコア=ニーベルング
テルエス・デルタトライ=ニーベルング
ロヴィーサ・デス=ニーベルング
レジーヌ・クリスタルコア=ニーベルング

ベル「…こんなとこか」
ベラ「クリスタルコア一族がまだ必要なら私に言ってくれ
    そいつのデータを引き出そう」
アル「大丈夫よ、もういらないわ」

124乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/05(水) 22:24:45 ID:Poy7B1/E0
エリ「あー、たまにはひと暴れしたいぜ」
シャーリィ「ああ、弾幕の中に身を投げたいぜ」
KOS-MOS「平和が一番です、エリ、シャーリィ」
アルファ「私も同じ考えです、KOS-MOS」
ロジーナ「あらあら、優等生の答えは違うわねぇ」

125乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/05(水) 23:45:49 ID:Poy7B1/E0
好きな戦車(自走砲等含む)ベスト10

1 T-34-85中戦車(ソ連邦)
2 M3A1スチュアート軽戦車(イギリス)
3 カール自走臼砲(ドイツ)
4 T-35重戦車(ソ連邦)
5 ヘッツァー軽駆逐戦車(ドイツ)
6 M4“シャーマン”中戦車(アメリカ)
7 ヤークトティーガー重駆逐戦車(ドイツ)
8 M3リー中戦車(アメリカ)
9 九七式中戦車“チハ”(日本)
10 KV-2“ギガント”(ソ連邦)
10 ティーガー2“ケーニッヒスティーガー”(ドイツ)

126バクテリアン軍の大将:2010/05/06(木) 06:29:48 ID:.Wm2qgIc0
地上軍

大将:アルフヒルド=カバードコア=ニーベルンク(バクテリアン地上軍教育総監)
    ハリラオス=ゼルヴォス(スコライ軍団参謀長)
    クレトス=スタヴロスディマス(ラミレス軍団参謀長)
    ヤニス=トラカス(シン軍団参謀長)
    サンドロス=グナリス(闇の宙域軍団参謀長)
    イネス=クリスタルコア=ニーベルンク(拡張領域防衛軍総司令官)
    エリノル=ビーコン=ニーベルンク(輸送軍総司令官)
    グンネル=テトラン=ニーベルンク(予備軍総司令官)


宇宙軍

大将:イルヴァ=ビッグコア=ニーベルンク(バクテリアン宇宙軍教育総監)
    ミトロス=シデリス(第1艦隊参謀長)
    エフシミオス=ラプティス(第2艦隊参謀長)
    アルセニオス=スタシャキス(第3艦隊参謀長)
    ヴラシス=アルティノ(第4艦隊参謀長)
    ロヴィーサ=デス=ニーベルンク(惑星間パトロール艦隊司令長官)
    テルエス=デルタトライ=ニーベルンク(拡張領域防衛艦隊司令長官)
    レジーヌ=クリスタルコア=ニーベルンク(首都防空軍総司令官)

・軍団とは(例:スコライ軍団)

1つの軍団は数個の軍集団から成っており、軍集団は2つ以上の師団から編成される。
中央軍であるスコライ軍団は10個の軍集団から成っており、軍集団は6個師団で構成されている。
軍団を率いるのは上級大将、軍集団は中将、師団は少将、旅団は准将〜上級大佐。

第1機甲軍(6個機甲師団)
第2機甲軍(6個機甲師団)
第3機甲軍(6個機甲師団)
第4機甲軍(6個機甲師団)
第5機甲軍(4個機甲師団、2個歩兵師団)
第6機甲軍(4個機甲師団、2個歩兵師団)
第7機甲軍(4個機甲師団、2個歩兵師団)
第8機甲軍(4個機甲師団、2個歩兵師団)
第9歩兵軍(2個機甲師団、4個歩兵師団)
第10歩兵軍(2個機甲師団、4個歩兵師団)

バクテリアンは交通インフラの整備が進んでいるので、機動力がある機甲部隊を多く配置している。

127名無しさん:2010/05/06(木) 14:22:28 ID:EJOVK2Bg0
一見、普通の女の子の日記ですが、
ある事をした後に更新しています。
かなり中毒性が高いので注意が必要かもしれないです。

ttp://stay23meet.web.fc2.com/has/

128Aria:2010/05/07(金) 05:32:48 ID:UMut5za.0
どうしてこうなった
エリア「私は知らん」
自分も知らん

129Galactic Emperor Piett:2010/05/07(金) 05:56:17 ID:UuXGxeacO
>>128
ガッポイ?

130Aria:2010/05/07(金) 14:44:32 ID:UMut5za.0
>>129
レス早いよw

持ち帰ったキャラで雑談の555
エリア「飲んだ?」
ちょっとだけ(リアル話)

131Galactic Emperor Piett:2010/05/07(金) 16:03:59 ID:EMmAyx1k0
>>130
見た見たw

まったく朝っぱらからイチャつきおってw
名前は変わっていないけれど、称号が変わっている私なのでした。

132乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/09(日) 22:59:46 ID:GhLCG7sI0
………あのー、ロジーナさん 何あの戦車
ロジーナ「? 新型の試作よ?」
いやいやいやいやいや、なんですかあれ!
横付けだったり本体後ろについてたり!
ロジーナ「わからないの?ジェットよ」
いやいやいやいやいや、そんなのわかりますよ!
ロジーナ「我が国では戦車は跳ばなきゃいけないのよ?」
跳ぶ必要ないでしょ!なんで跳ぶんですかァーッ!!
ロジーナ「あと跳びながら撃たなきゃいけないのよ?」
…恐ロシア…

133乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/09(日) 23:39:54 ID:GhLCG7sI0
さてと…そろそろ現行のビックバイパーだけじゃキツいだろう…
バイパー「イレインとカティーナはー?」
まだ完成してないですはい…でも新しい考えのも必要だよ?
バイパー「わ、わかってるよう…で、案は?」
うむ…

T-302B(仮)

全長:23.50m 全高:6.55m 全幅:15.75m
乗員:1名〜2名 動力:M-153対消滅エンジン二基
最高速度:4.50c(1c=光速)
固定武装:インパルスレールガン
可変可能武装:
輪状レーザーガン(リップルレーザー)
マルチプルインパルスガン
宇宙ナパーム爆弾
高性能対地対艦ミサイル
スプレッドボム(核爆弾)
同期制御多目的戦闘用エネルギーポッドM-89二基
多種防御ジェネレーター(シールド等)

バイパー「歴代ビックバイパーの中でもかなり大き目でかなり遅めだねー」
うむ、まあ爆撃に特化した機体を作りたかったからねぇ…
バイパー「それだったら攻撃に特化したファルシオンβや
       支援に特化しているジェイドナイトが…」
ビックバイパー一本でなるべく行きたいのよ…

134乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/13(木) 18:54:01 ID:DS.YCIxQ0
旧作のほうが暗いのね…ワイルドアームズ…
セシリア「かもしれませんね」
オープニングムービーの曲は一緒なんだけどムービーが全く違うのね…
なんていうか、リメイク版は報われた感がある、でも意味深なムービーだとしたら
旧作はどん底から這い上がっていくって感じなのね…

135乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/13(木) 19:46:40 ID:DS.YCIxQ0
擬人化兵団三十名

ビッグコア一族
ジャクリーン エルザ マリオン ベアテ リュドミラ

クリスタルコア一族
ハンナ エレーン ルイチュ グレース ジェシカ

カバードコア一族
ハリエット オルガ マリーナ フェネンナ サクシディル

テトラン一族
レモンド マリーヤ ガートルード

デス一族
エミー ブランシュ ネタ

ビーコン一族
リディヤ ロトフィア マルガ メリッサ

デルタトライ一族
ローラ アメリア リリー アマーリア シンシア

136im@s fantasy9 第三十九話 1/3:2010/05/14(金) 02:00:41 ID:PS3pctH20
「…きれい………」
ドリルは青き世界をぼーっと見つめていた。

「凄い…」
「ほんとだね…」
「霧の大陸じゃこんな風景見れませんよね…」



青空の下には深き霧の海。
青海の上には深き霧の空。

青空を見るためには、霧の上に行かなくてはならない。
青い海を見るためには、霧の下に行かなくてはいけない。
地平線と水平線が混ざることなど、存在しない。


それが彼女らにとっての世界、霧の大陸だった。

世界が本当の意味での世界になる。
青き空と青き海の世界…『ガイア』。



そしてここは赤茶けた大地、外側の大陸。

「この大陸には誰が住んでいるの?」
ドリルはやよいに聞く。


「はい!私達『ク族』ももちろんですけど、他の種族の皆さんもいますよ!
 あ…霧の大陸よりモンスターが進化してて強いんです!気をつけてくださいね」


ドリルになでなでされたやよいを先頭に彼女達は進み始める。









「あらぁー…ここはどこかしらー…」

ふらふらと赤茶けた大地を歩くはあずさ。
その後ろには倒れた甲冑の真を抱きかかえた千早。
「あの…あずささん。霧のない大地に出るってどれだけ迷ってるんですか」

強い日差し、長い長い道のり。真っ先に真が倒れたのだった。
「どうしましょう…」



「…どこですかここ」

美希たちの到着の2時間前に…
彼女らもまた、外側の大陸へやってきていたのだった。


貴音を倒すため?美希たちに会うため?
いや。そんなわけではない。
千早を主力にアレクサンドリア軍から逃げる最中、あずさが道に迷ったのだ。
かれこれ3時間近くさ迷っている。


「…真?真、起きなさい」
一体どうすればよいのか。

「…あら。あんなところに洞窟がありますよ」
まず、どうやって海を渡ってこんなところまで来てしまったのか。

全く解らない。あずさは動じない。


フォッシル・ルーの入口へたどり着く。
「あら」
「ン?」
あずさは、金髪の少女が洞窟から出てくるのを発見する。
「何デスかアンタ達 この大陸の住人じゃナイデスね」

千早が前に出る。
「…それはこちらの台詞よ。 あなたこそ、この大陸の住人には見えないわね…」


ツインテールに、ゴシックロリータ調の服装。
小さい身長に似合わぬ大きな胸。
「…」
だが千早は退かない。


それから両者が目的を明かし、戦闘に突入するまで時間は要さなかった。

137im@s fantasy9 第三十九話 2/3:2010/05/14(金) 02:01:53 ID:PS3pctH20
ク族のクは『食う』の意。
食に重きを置いた、如何なる種族よりも味覚の発達した種族。
食に生き、食に死ぬ…食を極める者達。

その一族の期待の星であるやよいは、外の世界へ旅立った。
あらゆる食を経験するべく。


そんなやよいが生まれ育った場所…外側の大陸のク族の沼で
やよいの一家に挨拶した一行は、高い高い山の上へ。


「ね、やよいちゃん…結構脚辛いねこれ…」
「ドリル、ミキがおぶってあげようか?」

「私はたまにこの道のりを歩いたりしますよ!」
「この先に…この大陸の住民がいるんだね…」





ひび割れた大地を、登る、登る。
登って登って…来る時に下から見下ろしていた大峡谷の上にまでたどり着く。


そして下から見上げていた…巨大な物体の前に。




大きな大きな二本の、太く丈夫な橋のようなものが谷の間に架けられ、
それを土台に巨大な巨大な、岩の箱のようなものが乗っている。

これは一体…?


「…わああああ…」
「す、すっごいよ…よく立ってるね…」




よく見ると服を着た何者かが立っている。岩の前に。
扉のようなもの。
…館?いや、違う。
「……やよいちゃん、もしかしてこれって……」



「はい。そうですよ!ここは『コンデヤ・パタ』って言って、
 『どわーふ』の人たちが住む町なんです!」
橋によって支えられ空中に浮いた…独自の文化を持った集落。
『町という物体』が、彼女達の目の前に初めて現れた。

「乗ったら崩れたりしないかなぁ…」
ビビは不安をもらす。

「これが…町…」
「変な形だね…」
あっけにとられる美希とドリルより早く、やよいは橋を渡っていく。
「おいしそうな形の通り、おいしいものが沢山あるんですー!」

形からおいしそうとすぐに発想がゆくほどとは美希達には思えない…
と思ったが。
「けどよく見るとおにぎりみたいでおいしそうかもしれないの」
美希の口からは涎。どうやら同類のようだ。

「…食べ物と寝ることばっかりだね、美希ちゃんは」
美希の発言で一気に抜けた気を
ため息としつきながらドリルも行く。


「やだなぁ、ミキは三大欲には全部忠実なだけだよ?
 だから女の子もー」

「うん。…美希ちゃんのそういう素直なところ、私好きだよ」


女の子、とは具体的にはドリルを指しているのであるが…
それは伝わらず。

「ゆっきー、ちょっと魔力が妙に高まってるわね」
「別にそんなことないですよ…」
いや、そんな問題ではないのか。
ドリルの杖の中に潜む舞も体を震わせていた。



「……ドリル、怒ってた?」
「…」
ビビは黙して何も言わず。

138im@s fantasy9 第三十九話 3/3:2010/05/14(金) 02:02:27 ID:PS3pctH20
「ラリホ!」

ドワーフの門番は手をあげながらドリルに話しかける。
「え、えっ…!?」

「ラリホ!」
奥からやってきたドワーフも。
「ラリホ!」
カウンターから首だけを出しこちらに挨拶する商人も。


思わずドリルもたじろぐ。
「ラリホは、このドワーフの里コンデヤ・パタの神聖な挨拶だド!
 これが言えない者は里に入ることを許されないド!」

「そ、そうなんですか…」


意を決して言ってみる。
「ラリホ!」
「おお、言えだな!んだ、ラリホ! おめぇら、やよいちゃんの友達だか?」

「あ。はい!やよいちゃんはここでは有名なんですか?」
「んだ、やよいちゃんは山道登ってわざわざここさ来てくれるんだド
 ク族にしてもあの食べっぷりは見てる方も嬉しくなるくらいだド!」
「食べ過ぎてオラ達の食べる分がなくなるけドな…」

「あ、そうだ ちょっと私達に教えて頂きたいことがあるんですけど」
ここではやよいを切っ掛けにさせてもらおう。
この町が一体どういう町なのか、この大陸がどんな場所なのか。
情報を得るのだ。

町の様子見は美希達に任せ、ドリルは一人でドワーフと話を続ける。

「ああー。この大陸にはク族やドワーフ以外にも色んな種族がいるド」
「色んな…」

「ああ、例えば今来てるんだけドも…」
言うとドワーフは奥へと目をやる…


その時だった。


「!!!」
日の光の差し込むコンデヤ・パタの逆光に照らされたシルエット。

「ど、どいて!」
それはドリルの脇をかすめ、一直線に村の外へ。

「ま、待ってよーーー!」
続いてビビ。
「追いかけなきゃ!」
美希。


「ど、どうしたんですか?」
奥から大きな芋を持ち上げて歩いてくるはやよい。


「い、今………………!」
ドリルは声が出ない。

「いたの!三角帽子に、ローブを着た……顔が闇で隠れた…!」
ドリルの脇を通り抜けていった…あの。
「んぁぁ…?」
ドワーフはけらけらと笑いながら一行を見ている。



「お前達さ、見たことないんだか?
 オラもさ、初めて見たときは驚いたけんドもな!」

その口ぶりでは…コンデヤ・パタに頻繁に出入りしている!?
「ボクに似た人たち!…一体、あの、あの人たちは…」
「ああー…そっか、おめぇさ、みんなからはぐれちまってただか…」
ビビの慌てようから察したドワーフが言う。


心臓を落ち着ける。ひとまずはそういうことにする。
「う、うん…そうみたいなんだ」
「おじさん、あの人達がどこにいるかわかる?」


「ああーあ。こっから見てな、南の森からいっづも、
 はるばる来てんだド、『クロマ族』は。」





「『クロマ族』!?」

139乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/15(土) 09:30:06 ID:B4NW6LOg0
バクテリアン陸軍擬人化小隊三十名

ビッグコア一族
ジャクリーン エルザ マリオン ベアテ リュドミラ

クリスタルコア一族
ハンナ エレーン ルイチュ グレース ジェシカ

カバードコア一族
ハリエット オルガ マリーナ フェネンナ サクシディル

テトラン一族
レモンド マリーヤ ガートルード

デス一族
エミー ブランシュ ネタ

ビーコン一族
リディヤ ロトフィア マルガ メリッサ

デルタトライ一族
ローラ アメリア リリー アマーリア シンシア

小隊長:ジャクリーン
分隊長:第一分隊-ハンナ 第二分隊-ハリエット 第三部隊-シンシア
班長:
第一分隊一班-リディヤ 第一分隊二班-エレーン 第二分隊一班-サクシディル
第二分隊二班-フェネンナ 第三部隊一班-グレース 第三部隊二班-マリーナ

各班の隊員はその場の状況に合わせ組み合わせを変える

140乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/15(土) 09:44:37 ID:B4NW6LOg0
ここでしばらくぶりにアルファ資料集
アルファ「初めてですよねマスター、初めてですよね」

アルファ内蔵武装一覧
イージスシステム レーザーライフル
アイアンクロウ パイルバンカー
ホーミングミサイル フレイムランチャー
ガトリングアーム

…そういえば最近戦闘してないねぇ
アルファ「…趣旨がずれているような気がします」

141乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/15(土) 18:46:56 ID:B4NW6LOg0
エリ「…なんでこれって途中でリロードできないんだろうな」
シャーリィ「ああ、それか しかもリロードする時すごい音鳴るしな」
ロジーナ「そんなのよりもPPsh41を使いなさいよ、それよりはマシよ?」
エリ「い、いや、私はやめておく」
シャーリィ「ああ、親指カッターだもんな!」
ロジーナ「ちょ、ちょっと!!」

142im@s fantasy9 第四十話 1/3:2010/05/16(日) 04:23:53 ID:Ns1uwBTE0

南の森の一番奥…フクロウすら住まぬほど奥に住む種族『クロマ族』。

「フクロウすら居ないほど………。一体どんな場所なのかなぁ」
ビビは歩きながら考える。
「ビビ君は何も覚えてない…?」

コンデヤ・パタから慌てて出て行ったクロマ族。言葉すら発した。

黒魔道士は言葉を話すことが出来ない。
ビビは話せる。
クロマ族も、また。

ひょっとすると、黒魔道士ではなく、ビビはクロマ族の一員なのでは?
ドリルはそうも考えていた。


「そもそもフクロウって、奥になれば住まなくなるものなの?」
美希は首をかしげる。
「森の奥……何かモンスターでも出るんでしょうか…」
やよいのフォークに力が篭る中、一行は山を下りる。




枯れ木の森に到着。

中へと進んでいく中で、一行は巨大なキャベツに遭遇。
「はわっ!?」

…と思ったが何か様子が違う。
地面の上に立っている、何かまん丸い緑色のもの、それで何となくキャベツと連想してしまったものの。



…後ろに回ってみた。

すると、ふわふわとした真っ白い毛のフィールドが出来ていた。
丸の左右には切れ込み…いや、違う。…これは、羽だ。まん丸いのは胴体だ。
そして上には、くちばしがある。
「…これ、もしかしてフクロウ…?」


「…フォォォー…フォォォロロロロロ…フォー…フォロロロロロロロ………」
目は閉じられ、寝息を立てている。
今は昼時…フクロウは眠っているのだ。

それにしても無防備すぎはしないか?とも思いながら、
「何か転がしたくなるよね、こういうの…」
「うん。解る解る」
「フクロウってこれのことかなぁ…」


「…」
美希は自らの眼力でモンスターを見極める。
「…これ、ただのフクロウじゃないよ 魔物みたいなの」
ドリル達を遠ざける。
「それも、多分結構強い!」

ほぼ完全な球形の体をしたこのフクロウが…強烈な魔物。
「寝ている間に行った方がいいと思うな。 …音とか立てちゃだめだよ」
「うん、解った…!『レビテト』!」

足元は落ち葉だらけ。歩くのに音を立てるなというのが無理。
なので宙に浮く魔法を使い、森の奥へと進みはじめる…
と。


ドシュッ。
「!」
背後の方向からの音。…何の音だろう。

そう思って立ち止まり、音を聞くと…音が続いた。
パクッ、バリ、ボリ、ゴリ……バシュッ、ゴシュッ、ゴキュリ。

「!?」
緑色の羽を咥え一行に並んだやよいを見て、全てを理解したのだった。

143im@s fantasy9 第四十話 2/3:2010/05/16(日) 04:25:16 ID:Ns1uwBTE0
「大分奥まで来たね」
ビビは長時間歩いたというのにバテる様子を見せない。
体力的にはドリルにも厳しいというのに。

「うん。モンスターの気配も強いから気をつけて!」



森の奥の奥……
道が二つに分かれた場所に出た。


「…」
美希が足元を見ると、落ち葉の中に穴が開いているのが見える。
「これって…」


落ち葉だらけのこの森にあって、その穴にだけは落ち葉が乗っかっていない。
穴になったのは最近。

「その穴がどうしたの?」
ドリルが食いついた。


「…多分、クロマ族の村へ案内する立て札がここにあったんだよ」
「うん」

「けどもうここには立て札がない…多分、クロマ族がミキ達に来させないように
 引っこ抜いたんだと思う」
「じゃあヒントは…。」




辺りの木々を見回すとそこには沢山のフクロウ達。
「この子達がいない場所に、クロマ族達がいることになるね」


しかしどうだ。
いくら森を見渡しても、全くフクロウの群れが途切れる様子がない。
そもそもフクロウの住む場所がそう見える範囲だけでぴたりと変わるはずもないのだ。

「私、ちょっと先に行ってきますー!!」


やよいは道を走っていく。
「や、やよいちゃん!?」

追いかけようとした頃にはすでにやよいの姿はなく……


少ししてから、後ろから戻ってきた。
「だ、だめです…行っても行っても同じような分岐点ばっかりで…
 ぐるーっと回ってきちゃったみたいですー…」
「フクロウはどうだったの?」

「はい、行っても全然数が変わらないんです! ううー…解りませんー……」
頭を抱えるやよい。



…そこにビビが口を開く。
「ドリルお姉ちゃん、フクロウって何がいやなのかなぁ?」
「え?」
ドリルには意図が解らなかった。


「クロマ族の村の近くにはフクロウが住まないってことは、
 もしかしてフクロウの嫌な何かがクロマ族の村にあるのかなと思って…」
うつむきながら、自信なさげに。
「……言ってみただけだけど…」


ドリルは考えた。
「…うーん……フクロウは、目とか耳が凄くいいんだよ
 だから、もしかしたら…」
もしかしたら。


だが、特に特定方向から強烈な光が発せられているようには思えない。
考えるべきはもう一つ。
「何かうるさい音でもするのかな?」

美希の一言。

144im@s fantasy9 第四十話 3/3:2010/05/16(日) 04:26:43 ID:Ns1uwBTE0
「…!」

やよいが手を叩く。
「あ、私、聞いたことあるかも!
 フクロウって、人には聞こえない音が聞こえちゃうんです!」

フクロウの住まぬ場所とはつまり、何らかの音が発せられている場所…?
それに賭けて見ることにした。


「もし、私の考えが合っていたら……… みんな、私の杖を持って!」

下からビビ、やよい、ドリル…の手にどさくさに手を重ねた美希。
3人の魔力がドリルに注がれる。
「い、いきます…!」


「『サイレス』!!」

ぴたり。

…時間が止まったかのようだった。森が、一瞬にして静寂に包まれた。

ドリルが行ったのは全体化。
森の深部全体に沈黙の波が押し寄せ始めた。



「………」
ドリル達も話せない。
…沈黙の中、何か異変を信じて待つ。

………すると。

「!」
フクロウの一部が、突然ある方向へ飛び始めた。
「…!」
音の消えた森…その中で、不自然な音の消えたある方向に向かって。

走り始める。
フクロウが集まる方へ。フクロウが遠ざかっていた音の方へ。

分かれ道をものともせず、ある一つの方向へ。


……沢山のフクロウが、音のない騒ぎに集まっていたその場所は…開けた場所。
落ち葉の広場。


「!」
ここに何かがある。ビビが手を前に出すと……
空気が…森が…空が……彼女達の前方の全てが波を立てて揺れた。
カモフラージュの効いたバリアだ。


「…」
ドリルは両手で持った杖を前へ向ける。

このバリアが何であるのか。これによって、対処できるかどうかは大きく変わる。
『バニシュ』や『プロテス』や『シェル』の
強力なものだったりしたら自分には太刀打ちできない。千早を呼ぶ他ない。
白魔法の奥義とされるものの一つが必要になるためだ。

だが、もし空間に何か『異常』を起こし、それにより姿が見えないのだとしたら。
それなら…異常を治すこの魔法は役に立てるかもしれない。

作られた魔法の膜の前に敗れるのか、それとも…空間の歪みを正すのか。


「『エスナ』!!」
ドリルは杖を落ち葉の土の上へ突き立てた。
すると……




空間が突然、輝き穴を開け始める。
水の中に油を垂らしたがごとく、…広がる。


広がった穴の先…そこには…




「!!」

家が…町が、そこにあった。

145乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/17(月) 22:56:39 ID:X9OrxND60
好きなロシアの曲自己流ランキング

1 後期ソ連国歌
2 カチューシャ
3 スラブの娘の別れ
4 ポーリシュカ ポーレ
5 カリンカ
6 行商人(コロブチカ)
7 トロイカ

ロジーナ「まだこれだけなの?」
はい、まだこれだけです…

146im@s fantay9 第四十一話 1/3:2010/05/18(火) 02:01:19 ID:d1Mk19qs0
「!」
三角帽子をつけた男が跳ねた。

「に、人間だーー!」
怯えるように村の奥へ逃げていく。


バタッ…
バタタタタタタタタタ…。


次々に村の扉が閉まっていく。

「……。」
美希の表情が変わった。

「ど、どういうことでしょう…」

「…こ、これってもしかして…」
ドリルも勘付いていた。
クロマ族は…『見知らぬ種族』を怖がっているんじゃない
『人間』を怖がっているのだと。



……人間に何か嫌な思いがあるのか。
おおよそ、見当はついている。
クロマ族の衣装は、黒魔道士のそれと一緒だった。
寸分違わずに。偶然の一致というレベルではない。



…それでも決め付けて話すのは早い。


「…やぁ」
奥から一人のクロマ族がやってきた。
杖をついた一人のクロマ族。
比較的新しい…アレクサンドリア城で戦ったタイプの黒魔道士の姿。


一行から4歩分の距離を置いて、彼は話しかける。


「尻尾が生えていたり、何か強い力を宿していたりするけど…
 君たち二人は『人間』だね?」
あちらも確認しに来たようだ。


「……うん。ミキたちは人間だよ
 …この大陸では、ドワーフの人達なんかを人間とは呼ばないの?」

頷く。
「…そうだね。『僕達の知っている人間』とは違うから。
 『僕達の知っている人間』は…君たちみたいな姿だった。」

続ける。
「質問をもう一つしていいかな?
 …君たちは一体何のためにこの村に来たの?」
家々の扉の奥から彼らの目の光が見える。

「ミキ達は君達クロマ族が一体何者なのか知りたくて来たの。
 ミキ達の仲間の…この、ビビっていう子と同じように言葉を話す黒魔道士に見えたから。
 …『人間』を知っているってことは…君達は黒魔道士なの?」

頷く。
「そうだよ けど…君達人間は、それを知って僕達をどうしたいんだい?
 また、戦争に利用するの…?」


ドリルが首を振り…
「違う 私達は、その、あなたたちを戦争に使っている人を止めるために来たんです。
 …その人が私のお姉さんだから。」
美希が続ける。
「何か知っていることがあれば…教えて欲しいの」

147im@s fantay9 第四十一話 2/3:2010/05/18(火) 02:04:17 ID:d1Mk19qs0
…静寂。

そう簡単に言葉を信じることは出来ないだろう。

「後、もう一つ言うなら…
 森のフクロウが嫌がってるから…黒魔法で空間を歪めるのはやめた方がいいと思うよ」
気まずいながらも言いたかった一言を美希が発する。



すると。

「…」
キィィ…。

扉を開けて、黒魔道士が出てきた。


「……」
彼の腕にはフクロウ。


「……ありがとう」
返されたのもぎこちない言葉。


そこから少しずつ、2軒、3軒と黒魔道士達が出てくる。


「……」
最初に出てきた黒魔道士は辺りを見回す。
そして確認し一言。

「ごめんね。君達はどうやら僕達の知っている人間とは違うみたいだ。
 …この村をフクロウ達のいやがる方法で隠すのはやめにする。 気づかせてくれてありがとう。」

こうして、黒魔道士達の理解を得られた一行は、
黒魔道士の村に1日だけ滞在することになった。
「けどこの村って…黒魔道士が集まって作った場所だよね?
 どうやって生活してるんだろう…」


「じゃ私、見てきます!」
やよいは店を見て回る。
「人間やドワーフの人達のやっていることを真似して、お店を開いたりとかしてるんだ」
木で出来た建物の中にカウンター、インテリア。結構お洒落な店構えである。

「君は僕達と比べて色んなお店を知ってるだろうから、何か教えてよ」
「ううー…」
お店の品物を一通り見る。
「じゃあすみません、遠慮なく言わせてもらいますね!
 …えっと、もう少しこの品物は安くてもいいかなって。
 値段の基準とかを考えてつけるとつけやすいですよ!その値段の基準っていうのは…」
やよいによる、黒魔道士への販売業講座が始まった。

「銀の龍に乗った、派手な服装の銀髪の人?」
「それが、あなた達を利用している人を利用している人なんです。
 私達はその人を倒すためにこの大陸に来ていて…」
ドリルは黒魔道士達に聞き込み。

「…あふぅ…」
美希は宿屋で眠っていた。



「僕達がどうしてこうやって話せているかって?」
「うん…」

ビビは、村の一番奥…見晴らしのいい場所まで来ていた。
村に来た時に最初にやってきた黒魔道士の元だ。

そこは風の吹き抜け…盛り上がった土と、三角帽子が目立つ。

「僕以外に話せる黒魔道士は霧の大陸にはいなかったんだ
 でも、ここにいるみんなは話せるみたいだから…」
ビビは知りたかった。

「…僕達もよく覚えていないんだ。
 ……君は、目が開いたときのことを覚えている?」
「え…?」
記憶がない。一体どうしてなのか。

「…覚えていないみたいだね
 …僕達も同じさ 『ある日、突然…いつの間にか目覚めていた』
 そうとしか答えられない。僕達は…『目覚めた』んだ
 アレクサンドリアとか、輸送船の中とか、戦場でね」

「…こんな遠くまで… それで、…ここは?」



ただの丘?
…にしては、何か、飾りが丁重すぎる。
「…ここは…」



「『お墓』だよ。これも、人間やドワーフたちのやっていることを真似して始めたんだ」

148im@s fantay9 第四十一話 3/3:2010/05/18(火) 02:04:56 ID:d1Mk19qs0
思いも寄らぬ言葉。
一瞬、動くこともままならなかった。

「え…」
向き直る。


ビビは知っている。お墓の意味を。
「じゃあ…もしかして…」



「そうだよ
 僕らの仲間が動かなくなったまま…この下に眠っているんだ。」

その言葉は果たして単に人間のそれと同じ意味であるのか。
「動かなくなったって…どうして……」


その場にもう一人いた黒魔道士は言う。
「ぼくね、この下にいる36号君と一緒に逃げ出してきたんだ」


「みんなでこうやって村を作ったけどわからないことだらけで…」



「けどある日、36君が動かなくなっちゃったんだ。
 ぴくりとも何も言わなくなって…

 物知りな友達が言ったんだ、これが『死ぬ』ことだって。
 そうなったら、土の中に隠れなきゃならないんだって。」
「…」
「……」



「36号君はどうして隠れなきゃならないんだろう?
 ぼくにはわかんないや。
 けど土の中って汚いから、出てきたときには体洗ってあげなきゃね。」


「36号君………
 …僕の名前はビビだけど…ねえ、君の名前は?」
「ぼくは56号っていうんだ」


暫くして、用事があると56号は墓の前を去った。
墓守と思われる、あの黒魔道士とビビの二人だけになる。

「君は…知っているようだね」


「え…?」
「死ぬってことについて。」


ビビは思い返す。
自分は戦争の中に入って行った身だ。それも最近。
…死に関しては……

「どうなのかなぁ…。僕には…よく解らないよ」
…解る、と言える者などそういないであろう。
いや…生きている限り、言えないことなのかもしれない。

「それでも多分、さっきの反応を見た限りだと他の皆より知っていると思う
 …僕の名前は、288号って言うんだけど」
「288号さん…だね」


黒魔道士は言う。
「僕達の名前は、数字で出来ているんだ。
 早く作られた順に、数字が小さいものから大きなものになっていくみたいだ。

 最近、動かなくなる仲間が出てきたんだ… 名前の小さい仲間からね」


「これは僕の考えだけど…
 死ぬのは病気や怪我のせいじゃない。もちろん、そのせいもあるかもしれないけど…」


「それ以前に、僕らの生きていられる時間はあらかじめ決まっているのかもしれない…
 そう思い始めてきたんだ。」

ビビは…言葉を失った。
「このこと…悪いけど、みんなには内緒にしておいてくれるかな。」

そして…


「……」
そのまま、走り去っていった。

149ドロウィン氏製作ジャギ様のお手軽百裂ルート:2010/05/18(火) 09:38:55 ID:JtmeFJuY0
用意するもの

・ドロウィン氏製作ジャギ様
・アニメVer.テーレッテー
・湿布

レシピ

バニを決めて強制ブーストを発動させる

ブーストボタンを押して再加速し、後ろに回り込んだら成功

ニュートラル小足を連打するだけ

40〜200Strikes、オーラゲージMAX、相手の体力5割以上持っていくのを保証

一撃の炎が追いつくので、99Strikesで止めて一撃入れて、北斗百裂拳も面白い

150im@s fantasy9 第四十二話 1/3:2010/05/19(水) 01:12:14 ID:dUuyYYeA0
ビビは、時間が欲しかった。
この現実をまず受け入れる時間を。…一人で、頭を整理する時間を。

村の端、チョコボ小屋で一人、頭を抱える。縮こまる。
どうしようもない現実に。自分に迫る現実に。仮に自分がそうでなかったとして、
他の者には既に来ているという現実に。


228号はビビの元にゆっくりとやってきた。
そして…
「一言だけ言わせてくれないかな。」

「僕達の元となった最初の一体は、少し長く時間を与えられたらしいけど…
 おおよそ、僕達に与えられた時間は1年なんだ。

 死ぬのは怖いよ。僕だって怖い、多分皆だって知ってしまえば怖くなる。
 だからそれまでの間…みんなと何かを作ったり、おしゃべりしたり、遊んだり…」


そして帰っていった。
「そういう時間を楽しみたいんだ。」


「………」
ビビは考え続けていた。






こうして黒魔道士の村の夜が訪れる。



「……ビビ君、悩んでるみたいだったよ…」
真っ暗な宿屋の夜。
二段ベッドの下段にドリルと美希は一緒に寝ることになった。
ビビは上に寝る予定。

「っていうかその、恥ずかしいんだけど…」
「気にしなくていいと思うな」
の割りには息が荒い。ドリルは身の危険を感じずにはいられない。



「…ビビのことなら、放っておこうよ。
 そんなことより、二人っきりの時間を楽しもう?ドリル♪」
「もう、美希ちゃんたら…」
ドリルの胸に伸ばされた腕の手首を掴む。



「けど、正直…ビビの好きにさせておくべきだと思うんだ」
「……けど、今まで旅してきた仲間だよ?」


「だからこそだよ。
 ビビは今、自分のことについて一生懸命考えてるんだよ」
「…うん」


ビビはまだ外にいる。
外で、夜空に浮かぶ星と2つの月を見ている。


「考えてもみてよ。
 今まで生きていて、心細い思いをしたりしながら、
 ここまできてやっと自分と同じ仲間たちに会えたっていうのに…
 そこからの決断にミキ達がどうこう言っていい問題なのかな?」
「………それは」
美希は真剣だった。

「…もしかしたら、ここがビビの…」
「ビビ君の?」


「いつか帰るところかもしれない。」

151im@s fantasy9 第四十二話 2/3:2010/05/19(水) 01:12:51 ID:dUuyYYeA0
「…いつか、帰るところ… …て、故郷のこと?」

「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないね。
 …けど、必要なんだよ、みんなそういう場所が。」



「…」



美希は目を閉じ始めた。
「むかーしむかーし…」
「もうー、美希ちゃんたら…」


「昔あるところに…
 自分の生まれた場所がどこなのか解らない毛虫がいました」
「…美希ちゃん?」




「その毛虫は、自分がどこで生まれたのか、本当の親がどこにいるのか
 知りたがっていたんだよ。ずっと…ずっと。」


「そこで毛虫は、誰にも…育ての親にも何も言わずある日旅に出てしまいました。
 自分の故郷を探すために。」



「………何か、宛てなんかはあったの?」
「ううん、ほとんど何もないよ …青い光、ただそれだけ。
 その青い光が海だと思って、港に出てみたけど何もなくて…
 それでも、故郷を探してずっとずっと探し続けたんだよ」



「それでその…」
「…結局、何も見つからなかったんだ。
 だって、その手がかりは青い光っていうただそれだけだよ?
 毛虫は、仕方なく家に帰ったんだ」


「すると、家では育ての親が眼鏡を光らせて、じっと毛虫を待っていました
 それはもう、おさげなんか反り返ってました。

 さてここで問題。育ての親はこの後…どうしたと思う?」



「…優しく、抱きしめてくれた?」
「まっさかぁー…。」



「渾身のチョップに始まり、ほっぺたをぐいぐい引っ張られるわ、
 頭をぐりぐりされるわで大変だったんだよ…」


「えぇっ………そう、なんだ…」
「けどね。」



「その後、その育ての親は、ニカッと笑ったんだ。
 …思い切りそんな風にした後にだよ?」
「…」


こうして、美希は昔話を終える。
「…変かもしれないけどね。
 その時に、毛虫は何となぁく思ったんだよ、
 …ここが、ミ…自分のいつか帰るところなんだ、って。」


「……そっか…」

「…今ビビにも同じことが起ころうとしてるのかもしれない。
 だから…ビビが明日何を言おうと、受け入れてあげようよ」



「…うんっ」
こうして美希はおもむろにドリルの手を繋ぐ…

「……ちょっ、美希ちゃん!!」
のに失敗し、丸まった体勢で背を向けて眠るのだった。

152im@s fantasy9 第四十二話 3/3:2010/05/19(水) 01:13:23 ID:dUuyYYeA0
そして翌朝。


同じ運命を背負った、黒魔道士の村の仲間たち。
同じ旅の目的を持った、ともに戦う仲間たち。

ビビにとって、いつか帰るところとは。







出発の時間になってもビビは来ない。
美希はふ、と微笑み、猫のように体をぐぐっと伸ばし、村を出ることにした。




…とその時。
「ま、待ってよーーー!!」


ビビが後ろから走ってきた。
「…ビビ」
「ビビ君…」


息を切らしながら。
「…僕を置いてかないでよ…」

「ビビ…この村に残らなくていいの?」




「…それを考える前に、僕はまだやるべきことがあるって思ったんだ。
 こんな風に悲しい思いをする仲間たちを増やさないためにも、僕…
 貴音さんを倒すためにいくよ!」


「…」
帽子の下の、真っ黒な闇の中の瞳。

その瞳に嘘偽りはなさそうだ。



「…なーんだ。せっかくドリルと二人っきりになれると思ったのになー…」
「美希ちゃん!」


「それじゃ…行こうか?」
「うん!」
「うん」
「はい!!」


「ま、待ってーーー!!その卵は置いていってーー!!」

どうやらやよいは、チョコボ小屋にあった新しいチョコボの卵を
食糧として持っていくつもりだったらしい。

怒るチョコボ飼育員の黒魔道士に卵を取り上げられ、
一行は村を出る。





銀の龍が山脈のある北と、海のある南の方角を行き来するのをよく見かけるという。


北の山脈を越える道は一つ。
山脈の玄関口…コンデヤ・パタを超えるのみ。




一行は再び…歩き始めた。

153乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/19(水) 23:03:17 ID:cZdr2iSg0
自分流!好きな外国の国歌ベスト10

1 祖国は我らのために(ソヴィエト社会主義国家連邦)
2 ラ・マルセイエーズ(フランス共和国)
3 進軍歌(ベトナム社会主義共和国)
4 星条旗(アメリカ合衆国)
5 祖国は我らのために(ロシア連邦)
6 ドイツの歌(ドイツ連邦)
7 神よ女王陛下を守り給え(グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国)
8 国王行進曲(スペイン王国)
9 イタリアの兄弟(イタリア共和国)
10 愛国歌(朝鮮民主主義人民共和国)
10 愛国歌(大韓民国)

エリ「さ、最後南北総まとめかよ…ひでぇ そしてベトナムねぇ」
結構いい曲だったなあ、進軍歌…
エリ「赤く染まってるなー…」

154im@s fantasy9 第二章 第四十二話 1/3:2010/05/20(木) 01:40:48 ID:VL0ITqH20
「………えっと、何でこうなったんだっけ
 考えるのミキ、思い出すの、えっとこれは………」

美希は直立したまま、今自らが置かれている状況に困惑していた。







美希たちは黒魔道士の村を出発し、森を出て山道へ向かった。
黒魔道士の村で新調した武器の実戦も兼ねて途中モンスターなどとも戦いながら
山脈の入口となる、コンデヤ・パタへと戻ったのである。




「この先に行かせてもらえないかな?ミキ達はこの先に行かなきゃならないの」

コンデヤ・パタの『出口』となる山脈側は二人の門番が守っていた。
「それは出来ないド」

「…モンスターなら僕達何とか出来るよ!」
「そういう問題じゃないんだド
 この先はオラ達ドワーフ…いんや、この大陸に住む全ての者にとっての
 聖地に繋がってるんだド
 『神前の儀』を交わした者達しか訪れることは許されないド!」


やよいが反応した。
「ええっ!?聖地ってここから行くんですか!?」
「やよいちゃんは知らなかったドか?」
「ああー、やよいちゃんさ関係ないこドだから今まで話してなかったド…」

ドリルが門番に問う。
「つまり、神前の儀っていう儀式を行えばこの先に行けるんですか?」


門番は顔をしかめる。
「理屈はそうだドも、不純な動機だドな…」
「そもそも神前の儀って何なの?」

「神前の儀は、このコンデヤ・パタの中心に位置する大神輿の上で
 固く契りを交し合うことだド
 この儀を終えることで、恋人同士は晴れて夫婦となるんだド」


…要するに、というまでもないだろう。
「…参ったなー…」
悩んでいる美希の前で、ドリルは少し考えた後、言うのだった。


「…はい!私達、神前の儀を行います!」







そして今に至る。

155im@s fantasy9 第二章 第四十二話 2/3:2010/05/20(木) 01:41:18 ID:VL0ITqH20
…美希は思考がまとまらない。
「(貴音の居場所は北の方角にあって…)」


「(北へ行くにはこのコンデヤ・パタを超える必要があって…)」


「(この先に行くためには神前の儀をしなくちゃいけなくて…)」



「(神前の儀っていうのはそもそも結婚式で…
 それを雪歩王女であるドリルは受けるって言っちゃって…)」



「(どうして…そんなことでいいのかなドリル…)」



「(…もしかして、ドリルったらミキに掘れちゃった…もとい惚れちゃった!?)」


「(いや、やっぱり黒魔道士の村でのあの昔話が決定打だったのかな…!?)」



顔を弛ませに弛ませる美希を尻目に、儀式は終了。


役目を終えた族長でもある神主は去り、続いて二人も降りる。


「さぁドリル、誓いのちゅーーーしよ♪」


そう言いながら有名な同業者ばりに欲望むき出しでドリルにダイブしようとした美希だが……


「…」
気づかれすらせずに回避され、そのまま石段とのキスに終わったのである。
「愛のない結婚ってどうかと思うんだけど…」




…ビビとやよいは一体どうすれば…?



と思いながらも再びコンデヤ・パタの出口へ。
「お!めでたく夫婦になっただドな
 まぁきっかけがどうあれ神前の儀を交わしたからにはいずれ二人は結ばれるド♪
 記念すべき100組目ということで特別に護衛も許可されているドし
 気をつけて聖地に旅しにいってくるんだド!」
…どうやら心配はなさそうだ。



…と、思っていると。
「こらああああああああああああ!!今日という今日は許さんドーーー!!」

後ろから怒声。
「!?」


振り向くとそこには高速で空を飛ぶ女の子と山盛りの食べ物…
「待つドーーーーーー!!」
そしてそれを追いかけるドワーフの姿が。



「あれは…!?」
「おいしそうですー!」


低空飛行する少女はそのまんま門番の上を通り山へ。
「こっらぁぁぁ!!」
「ま、待つド!この先は聖地だド…!……残念だドも諦めるしかないド…」
「あぁあ!? …あ…ぐううう…」
門番もこの先へは行けないようだ。


「……?」
空を飛ぶ女の子。一体それは何者なのか。


ひとまず、神前の儀を結んだ二人とその護衛となった4人はコンデヤ・パタの北…
聖地へ続く山地へと足を踏み入れることになる。

156im@s fantasy9 第二章 第四十二話 3/3:2010/05/20(木) 01:43:50 ID:VL0ITqH20
「あ!」

木々に葉はつかず、枝が剥き出しになっているだけ。
茶褐色の乾いた山の枝に、髪飾りをつけた女の子がぶら下がっていた。


「な、なるほどね…」
ドリルも納得する。


引っかかっていた女の子はコンデヤ・パタで食べ物を盗み空を飛んで逃げた女の子。
…空を飛んでいたように見えたのは、モーグリが背中を吊り下げていたからだ。

「もうちょっと高く飛ぶこととか出来ないのー!?マミー!!」
「クポぉ…」

いや、それ以前に彼女は美希達がこの大陸で初めて会った人間だ。
「…に、人間だよ…」
美希は口を開けたまま。
「それに、角まで生えてるよ…!?」
相棒のモーグリには髪飾りまでついている。女の子と反対方向に。

「わ!?ちょ、姉ちゃん達誰!? に、人間!?しかも角が生えてない!!」
女の子は美希達に気づいた。枝に引っかかったまま、暴れる。
「ク、クポポ…!?」

「え!?亜美達を食べるつもりかもしれないって!?
 冗談言わないでよマミ!急に怖くなってきたじゃ…」

「…何かおいしそうです…」
やよいは腹ペコ。モーグリを見て腹を鳴らす。
「く、クポ!?」
マミと呼ばれたモーグリは危険を感じ…
「クポーーーーーーーー!」
一目散に逃げ出した。

「ああああああああああああ!マミーーーーーーー!!」
亜美と名乗った女の子はジタバタする。が…枝からは抜け出せない。
と。
「お芋だけでも食べ…取り返します!!」
ここでやよいも動いた。崖からジャンプ、対岸から空を飛んで逃げた
マミと呼ばれたモーグリを追いかけ始めた。

「わあああ!?」
その衝撃で枝がぐわっと大きく揺れ……
「!」
亜美が落下した。

「よ、っと」
それを美希がキャッチ。
「うぉあー!」
美希の手の上でワンバウンド。しりもちをつく形で亜美は着地した。

「…あ、助けてくれてありがと!
 姉ちゃん達は…うん、食べるつもりはないみたいだね
 どっから来たの?」
角つき少女、亜美の話に、ドリルが答える。
「この大陸から南の大陸、『霧の大陸』っていう所だよ
 えっと…亜美ちゃん?はこの大陸で育ったの?」

「ほう、霧の大陸…そこに行けば姉ちゃん達みたいな角無し人間が沢山いるの?」
「というより、角のある人間に会ったのが今初めてなんだけど」

「角なし人間ばっかり!?一人も角ないの!?」
「……ある人間なんていないと思うな」

お互い、別世界と言える環境で生まれたことも確認。
「亜美、亜美はこの先の聖地って所には詳しいの?」

「うん。まぁ亜美達が守ってきた場所だかんね、あそこは。
 何なら一緒に行ってあげよっか?」
道案内をするつもりらしい。亜美は得意げだ。


「それじゃお願いするね、亜美ちゃん。 危なくなったらすぐに言ってね…?」

「だーいじょうぶだよ!亜美ここ慣れてるし。姉ちゃん達こそ、
 危なくなったら亜美に任せて!ここはキケンだからね!」


勢いのある女の子、亜美が加わった。



というタイミングでビビは亜美に話しかける。
「ねえ亜美お姉ちゃん…」
「亜美さんと呼びなさい!見た感じ、2倍くらい生きてるんだかんね」
「じゃあ…亜美さん
 お友達のモーグリはいいの?」




…すっかり忘れていた。

157乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/22(土) 22:43:16 ID:YNff..fU0
自分流!好きな外国の国歌ランキング

1 祖国は我らのために(ソヴィエト社会主義共和国連邦)
2 ラ・マルセイエーズ(フランス共和国)
3 進軍歌(ベトナム社会主義共和国)
4 ハティクヴァ(イスラエル国)
5 星条旗(アメリカ合衆国)

6 インターナショナル(ソヴィエト社会主義共和国連邦)
7 祖国は我らのために(ロシア連邦)
8 進めシンガポール(シンガポール共和国)
9 義勇軍行進曲(中華人民共和国)
10 国歌『何百もの花束』*(ネパール連邦民主共和国)

11 ドンブロフスキのマズルカ(ポーランド共和国)
12 ジャマ・ガナ・マナ(インド共和国)
13 ドイツの歌(ドイツ連邦)
14 神よ女王陛下を守り給え(グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国)
15 国王行進曲(スペイン王国)

16 イタリアの兄弟(イタリア共和国)
17 愛国歌*2(朝鮮民主主義人民共和国)
18 愛国歌(大韓民国)

* 非公式愛称
*2 現在あまり使われていないらしい

エリ「かなり赤く染まったな!そして暗い曲と明るい曲で両極端だな!」
仕方がないよw
エリ「いやいや、曲の暗さ明るさは仕方がないとしても赤く染まるのは(ry」

158乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/22(土) 23:38:45 ID:YNff..fU0
ロジーナ「レーニンやトロツキー、スターリンを知ってる?」
一同「……………」
ロジーナ「…どの民主主義者も知らないですって!?」

エリ「チャールズ・ホイットマン…?」
シャーリィ「それは元ネタのほうだろ…」

159乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/23(日) 17:33:54 ID:.6ZlPqrQ0
皆、聞きたまえ 新しい武器をこれから支給する
誰に何を支給するかは以下の通りだ!

エリ AKM・FN P90・ベレッタM90-Two
シャーリィ IMIガリル・IMIUZI・コルトS.A.A
ロジーナ 85mm砲7.26mm機銃付・PPsh41・トカレフ
KOS-MOS 内蔵兵器・ガトリングガン・TDIヴェクター
アルファ 内蔵兵器・ハーネルStg44・トンプソン短機関銃・コルトM1911

エリ「なんでAKMなんだよ!いや、文句があるわけじゃないけど」
シャーリィ「独特だぜ二つとも…SAAは使い慣れてるからいいけどなw」
ロジーナ「ペーペーシャとトカレフ、ねえ まあいいわw」
アルファ「私は別にいらないのですが…」
KOS-MOS「私もです、マスター」
何かあった時のために、ねw

160乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/25(火) 12:22:23 ID:TWySjvcs0
Night Drop 導入部

イギリス本国、S.A.S.の基地 飛行場
ジープにスコットランド生まれのダンカン・キース伍長とドイルがのっている
運転しているのはキース伍長

キース:
フランス人はキスと降伏だけはうまいわけだ
よお、ビーティ!またサボってんのか?
ビーティ:
うっせえ!死んじまえデブのスコッチ野郎
キース:
ハハハハ!この通り俺はここでは人気者でね

ドイルとキースを乗せたジープは英国の輸送機、ハリファックスの近くで止まる
ジェラルド・イングラム少佐が新兵に何かを教えているが、
キースとドイルが来るのをみるとキース達のほうに来て

イングラム:
やあキース、あいつをちょっと見てくれないか?自分のケツとヒジの区別もつかないんだ
キース:
わかりました少佐

キース、新兵をからかいに向かう

イングラム:
久しぶりだな、ドイル 今回はレジスタンス『マキ』と行動を共にする
あそこのリーダーのラロッシュはフランス人にしては話がわかるやつだ
これがやつらへのプレゼントだ 双子のジープで、リンとヴェラだ

輸送機のすぐ隣に置かれている武装されたジープ二台を指さして

イングラム:
出発はあと一時間後だ

そしてハリファックスはフランスに向かうが、
ドイツ軍対空砲の猛攻撃により撃墜されてしまう
ドイル、イングラム、キースは急いで落下傘で脱出する

キース:早くジープを降ろせ!

ジープも落下傘にゆられて落ちていく
ドイルは落下傘を開いていたがかなりのスピードで落ちる!
木々にぶつかって気を失ってしまう…次に目を開けた時には近づくドイツ兵
ドイツ兵がドイルに気付き銃を向ける…
スコン、というあっけない音と共にドイツ兵が倒れる
するとフランス人が駆け寄ってきてフランスなまりの英語で話しかける

ラロッシュ:
やあ、フランスへようこそ

161im@s fantasy9 第二章 第四十三話 1/2:2010/05/26(水) 04:15:12 ID:OoQkR.TY0
「クポ、ポポポー!」
「え?協力して欲しい…?いいけど…」


いつでもどこでも何度でも笛を吹けば飛んでくる
雪歩ファンのさすらいのセーブモーグリ、アイは偶然ここコンデヤ・パタにいた。
ここは未知の大陸なのだが、気にしてはいけない。

村の方角から高速飛行してきたマミはアイに助けを求める。
「強力な魔力を感じる…まさか、あなたも!?」
「クポ、ポポー!(そんなことはいいから早くしないと食べられちゃうよ!!)」
「食べられる…?」


「「!!」」


木から飛び降り、輝けるミスリルスプーンが落下…地に大きなひび割れを生じさせた。
…やよいだ。彼女達モーグリを食べるべく、彼女は現れたのだ。
「クポ!(来るよ!)」

あっけに取られている間もなく。










美希達は山道を歩き始める。
「まさかこの大陸に人間がいたなんて…」
ドリルは亜美の頭をなでながら。

「亜美以外の人間見たの、何年ぶりかなぁ…」
亜美は頭の後ろで腕を組み、暢気に歩く。



美希は用心深く山道のあちらこちらに目を配る。
「…ここってモンスターとか出ないの?」

「出るけど大したことないよ。大体はマミがやっつけてくれるし…
 マミがいなくても亜美一人で何とか出来るのが多いし」

この大陸のモンスターは霧の大陸より強い。
それこそ、自分達くらいの力がなければ到底立ち向かうことは不可能。

…一体どうやって?




と。
「たたたーんたーんたーんたったたー♪」
崖沿いを進むカーブ道には
くるりと弓を回して背中にしまうアイと…
「クポぉ…」
地に寝そべりぐったりしたマミの姿が。


「あ、マミ!」
慌てて亜美が駆け寄ると…

「クポポ…」
「え!?山ブリ虫の大群を見つけて逃げていった!?」
戦況報告。

どうやらフォークや青魔法をかわすのに必死で、
マミは大して戦力にならなかったらしい。



「…やよいちゃんはどこ行ったんだろう…」
見下ろすとそこにはジャングル。


…やよいは野生に還ったのだ。そう結論付けることにし、マミと合流し山道を進む。
「雪歩せんぱーい!頑張ってください!」




生きた化石・巨大奇怪植物オチュー、亜人の盗賊ノール族、戦士トロール族と戦いながら道を行くと
辺り一帯を見渡せる、高い…とても高い、山頂へとたどり着いた。

162im@s fantasy9 第二章 第四十三話 2/2:2010/05/26(水) 04:16:31 ID:OoQkR.TY0
「亜美さんの村は、山の上にあるの?」
「違うよー、亜美達が住んでるのはあっち」
北北西の方角を指差す。

「へぇー…」
よく見ると赤茶けた何かが見える。…これが村だろうか。


そんな二人の会話など耳に入らずに。
「……あ、あれは………」
美希とドリルは絶句していた。

「…亜美 …まさか」

真西の方角。
「あれが…聖地なの?」
「あ。うん そだよ 小さい頃から亜美達はあそこを守るように言われてんだ!」
「クポッポ」

地平線の彼方まで続く大平原。

その真ん中に…半径100キロメートルはある、巨大な穴が存在していた。
そしてそこには無数の、幾千幾万に張り巡らされた縄のようなものがひしめき合っていた。


いや、縄ではないことは一目瞭然だった。縮尺と、それを辿った先のものを見れば。



巨大な縄の集まりの中心…巨大な巨大な、一つの生命。
天高き大きな幹…そしてその上は、空の遥か遥か上まで真ん丸い一つの球状になっている。

気づかされた。
張り巡らされたものは根。そして…その中心にあるのは、クレイラをも遥かに凌ぐ巨大な一本の木であることが。


「『大いなる命イーファ』」



「…え?」
「イーファの樹っていうんだよ。この大陸にいる人達は皆知ってるんじゃないかな?」
亜美。

「イーファの……樹」
ドリル。


「うー…何か、巨大なオチューを見てる気分なの…」
美希。


「…何だろうこの気持ち………」
ビビ。

イーファの樹を見つめる瞳は、それぞれ異なった色なのだった。





ここにきて美希は確信していた。
…きっとあそこに…貴音がいる。
あそここそが、自分達が行くべき場所なのだと。



亜美達の村に泊めてもらうべく、一行は山道を下った。

そして、後は橋を一本渡るのみとなったとき…
それは現れた。


「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

低く、重く響くうなり声。
獣のそれとは違う。


ドズン。


巨大な落下物。
比喩でなしに…美希達の体は宙に浮き上がった。


「!」

モスグリーンの肌。根元から束ねられた弁髪。
脂肪と筋肉の塊である、身長20メートル、体重数十トンの体。
太さだけで人の身長ほどはありそうなベルトを腹に巻き、巨大なズボンをサスペンダーで留めた
それはオチューと同じ太古の昔よりの巨人…


「『ヒルギガース』…!!」

163im@s fantasy9 第二章 第四十四話 1/3:2010/05/26(水) 04:18:25 ID:OoQkR.TY0
「金目のものは置いてけぇぇぇぇぇ!!!」




戦闘が始まる。
「おぉっらああああああああああああ!!」


ヒルギガースは右手に持った武器を地面に振り下ろす。
その武器はよく見ると船のイカリ。

ぐさりと地面に突き刺さり、岩盤をつき崩す。



「ドリルは下がってて!!」
美希の出番である。


ヒルギガースの巨体を駆け上がり、
「どうなのっ!!」
宙を駆け昇る斬撃『ヴォルテックス』。
そしてそこから『スイフトアタック』に移行。連続でヒルギガースの顔面を叩き…

「っはぁ!!」
額を強打、ヒルギガースの巨体を弾く。


「地形を変えるレベルの千早さんと渡り合ったミキたちの敵じゃないね!」
崖の上で腕を組み得意げ。

だが。
「てめぇええええええええええええ!!」

ヒルギガースはごろりと転がった体から腕一本で跳ね起き…
「!!!」

崖ごと美希に向かってヘッドバット。
「っきゃあああああああああああ!!!」


ガラガラと崖を崩し、美希を地面に叩き落したのだった。


「クポッポー!」
ここで休んでいたマミが高速飛行、美希の服を掴みフォロー。


「…」
しかし大打撃。すぐには動けない…



…ビビ、ドリル、亜美。
…いずれも力には自信のない者ばかり…。


「ゆきぴょん!!白魔法をお願い!」
「え?」

164im@s fantasy9 第二章 第四十四話 2/3:2010/05/26(水) 04:18:56 ID:OoQkR.TY0
…突然の言葉。
この山道ではドリルは出番が無かった。魔法を使っていない。

言われずとも使うつもりではあったが、まずは美希にケアルラを施す。
「どうして…亜美ちゃん…」


「杖で解るよそれっくらい!」

言うと亜美は笛を吹き…
「えい!!」

なんと宙に浮いた。
「『レビテト』!?」



「うるせぇ蝿だなぁ!!」
ヒルギガースは左手で払おうとするが…


「ほっ」
空中でジャンプ、ヒルギガースの平手打ちを避け…

「でぇえぃ!」
次々にヒルギガースの体に何かを次々投げ始めた。


「?」
小さくてよく解らない。が…
「ぉおおおおおおおおおおお!!あ、な、ななななあああ…!?」


ヒルギガースの苦しみよう。何かヒルギガースの皮膚に光るものがあることから解った。
「亜美ちゃんそれ『金の針』!?」
「あったりー!!」


痛みは普通の人間と変わらぬらしく、激しい痛みを見せた。


「さ、そうなると今度は『地震』攻撃が来るよ!!」
ビビにレビテトを唱える。

ドリルも自身にレビテト。美希はマミに釣られているため問題なし。


「このやろうーーー!!!」
ヒルギガースの大ジャンプによる『地震』は不発に終わった。


それから少しして亜美は着地する。
「案外コイツ素早いんだよねー…避けられちゃ困るんだよ。
 けどそろそろ疲れた頃だろうし、それじゃいっくよー!!」


「…そろそろ?」

165im@s fantasy9 第二章 第四十四話 3/3:2010/05/26(水) 04:20:16 ID:OoQkR.TY0
亜美は笛を斜め下に向けたままくるりと一回転…そして笛を吹き始める。

すると。
「!!!!」

美希もドリルも…今回いいところなしのビビも目が飛び出す思いだった。



亜美を中心に、笛を向けて回った範囲が魔法陣のようなものに変わっていったではないか。
そして…

「『フェンリル』!!」



杖を天に掲げると、青空のような青に、ところどころが金色になった、純白の体毛を持つ神々しい狼が山から現れたではないか。

それは、亜美を背に乗せると…
「ァオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」

そして身を震わせ、大気を地を更に震わせる雄たけびを放つ。
すると…



地が隆起。亜美を乗せたフェンリルの下から、ヒルギガースの数倍はあろうかという巨大な魔人の顔が現れ……


「お、おががが!?」
疲労したヒルギガースの足元が崩れ……


巨大な、魔人の腕が現れヒルギガースを天高くアッパーで吹き飛ばしていった!!




そして銀狼フェンリルは跳躍しながら巨大化。


宙にて一回転、無防備に浮かんだヒルギガースを丸呑みにし…
銀の霧となって消えていった。



「………フェン…リル…?」



ぺたりとその場にへたり込んだドリルが口を開く。



「あ、今のが亜美の得意な召喚獣だよー!どうだった?メチャいけっしょー?」




恐ろしく巨大な大樹。
恐ろしく巨大な巨人。
恐ろしい召喚魔法を携えた、小さな白魔道士の女の子。



…もう……… 訳が…わからない。

166乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/26(水) 13:28:40 ID:W0wKvsxg0
なあ、バイパー てとてトライオンの蓮見一乃姉さんかわええよな…
バイパー「だねーw クリスちゃんみたいでw」
第二の嫁として迎えたいぜ…
バイパー「な、なぬ!」

167乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/26(水) 20:18:04 ID:W0wKvsxg0
立てこもりっぽいSS書こうとして挫折してるんだぜ
エリ「おい!具体的には?」
うーむ、取り囲まれてる、みたいな感じ?
エリ「おいおい…」

168im@s fantasy9 第二章 第四十五話 1/4:2010/05/27(木) 04:42:59 ID:18JUJfCA0
山を下りた先はほぼ島といってよかった。
イーファの樹のある大平原へは引き返し、山のふとと沿いに周ればすぐに行くことが出来る。


彼女達は安心して、まずは亜美の住む村へと案内されたのだった。





「…ここは」


夕暮れの、そうでなくとも赤茶けた亜美の村。
「………」
「……………」
「…」

絶句した。
「クポ?」
「どしたの?」




「…亜美ちゃんって…ここに、住んでるの?」


そこは…
「…? そーだよー、ここで生まれてずっとこの『マダイン・サリ』で育ったよ?
 村を離れるときも夕暮れまでには絶対に帰るようにしてんだかんね」

召喚士の村、マダイン・サリ。そこは…


瓦礫の山だった。




町全体が破壊されつくされている。
焼け焦げた家の跡が、ただ…ただ、積み重なっている。

地震でもあったというのだろうか?
そんな様子だった。


「マミちゃんと亜美ちゃんで、住んでるんだ…」

「ううん?違うよー!ただいまーー!!」
「クポ!」
「クポポー!」
「クポポポポー!」


瓦礫の奥から次々とモーグリが飛び出し、飛んできた。
「!?」


「亜美ちゃんおかえりクポ!!」
「今日はお客さんがいるんだよー!ミキミキにゆきぴょんに、ビビちん!」
「クポ、ポポー!」


「いらっしゃいませ!亜美ちゃんのお友達ですクポ?」

沢山いるモーグリたちのうちの一人がぺこりとお辞儀をする。
「あ。うん…どうもなの」


「この様子、驚きましたクポ?」
「…あ。うん……ちょっとだけだけど…」
「……何かあったの?」



モーグリは少しだけ教えてくれた。
「今から12年ほど前に何かがあったことしか解らないんですクポ…」
「無理に話さなくてもいいよ。こんな場所の中でも亜美は君達は頑張ってる、
 それだけで十分だと思うよ」


「…なんだか申し訳ありませんクポ…さ、こちらへどうぞ」


モーグリは案内する。

169im@s fantasy9 第二章 第四十五話 2/4:2010/05/27(木) 04:46:43 ID:18JUJfCA0
開けた場所に出る。ここは村の広場だそうだ。

「じゃ、ここに座るね」
ベンチに座る。

「ささ、お二人さん寄って寄ってー♪」
ドリルを隣に座らせようとする。


亜美がニヤニヤしている。
「さて、じゃあ尋問と参りましょうか♪」
「?」
「えっ…」

ビビは居場所に困っている。


「さてさてー♪お二人はどういう間柄なんですかな?」
「!?」
「よーく聞いてくれました
 ついさっきコンデヤ・パタで夫婦になった……」

「…」
ドリルの視線が痛い。

「…な、なんでもないの」
「えええー…?ほんとにーー?」


「…」
「……と、友達です…」


亜美は疑う。
「ええー…?ほんとにー?」


「……そうだね。ただの友達じゃないかも」
「ちょ、美希ちゃん!!」


「でしょでしょー?一体何なのか教えたまえ!」

「うー……」
「『仲間』、だよ。ビビも、ここにはいない他の皆もね」
「美希ちゃん…」


亜美は聞く。
「…仲間…?…亜美と、ここに一緒に住んでるみんなみたいに?」


「ま…そんなところかな」



つまんなそうにしながらも、一応は納得してくれた様子。
「…じゃあ、ミキミキの仲間って亜美も入ってるの?」
「もちろんなの」

「………うん、わかった!
 あ。そだ ちょっと今から料理作るから、首を洗って待っててね!」

…ビビでさえも疑問に思った。

170im@s fantasy9 第二章 第四十五話 3/4:2010/05/27(木) 04:47:16 ID:18JUJfCA0
「…ひとまず、待ってよっか」

美希は早速、疲れた体を癒すため、ドリルに膝枕してもらい横になろうとするが…
「いたっ!!」

「あ、ごめん…」
ドリルは立ち上がっていた。

「ドリル姉ちゃん、どうしたの?」
ビビは言う。



「…ちょっと、この町がどういう場所か…気になっちゃって」

辺りをきょろきょろ見回している。


「…」
美希は勘付いていた。
ドリルはこの村を滅ぼしたのが召喚獣の力だと思っているのではないかと。

「…あふぅ…」
ドリルは召喚獣のあまりに強い力を恐れている。
果たして人は伝説の存在たちを使役しうる器なのか。…自分にそれが出来そうなのか。
それを知ろうとしているんじゃないかと。


「一応、皆も一緒に来てくれないかな?」
ドリルは手を取る。


「?」
「この村にある大事な場所…『召喚壁』っていうらしいんだけど
 案内してくれるみたいだから」

マダインサリの神聖な場所、召喚壁。
祭壇のようなものを中心に、高い土壁が囲んだ場所。


「召喚士一族の皆さんが長い歴史の中で見つけた召喚獣について研究し、
 書き記した壁画  それが、召喚壁です」

美希にはよく解らない。だが…ドリルには解る。


失われた召喚獣…氷雪の女王シヴァ、灼熱の魔人イフリート。
現在ドリルに宿るは裁きの雷帝…舞。


クレイラを破滅させた滅命の騎士オーディンに…
リンドブルムを飲み込んだ絶望、禁断の門扉アトモス。

亜美が得意とする、月をも食らう神獣フェンリル。

それだけではない。…沢山の召喚獣が壁に刻まれていた。




一つ一つが、国を破滅させかねない力を持つ大いなる災厄。

それほどの力を自分は内に秘めていて…
それを自分の行動で奪われてしまったのだ。



…ドリルはその場に崩れる。
「ドリル…」
「…ご、ごめん…」



「…立てる?」
「うん。…あのね、美希ちゃん …私、もうちょっとここを見ていこうと思うんだ」
「…解った」



振り返らず、美希はその場を後にする。

ドリルが、美希の思う以上に気持ちを抱えていたとは知らずに。

171im@s fantasy9 第二章 第四十五話 4/4:2010/05/27(木) 04:49:12 ID:18JUJfCA0
食事の後、美希は亜美にまだ聞いていなかったことを聞く。
「イーファの樹って、どうなってるの?」

亜美が歩みを止める。
「え?…ミキミキたちって、イーファの樹に行くだけじゃないの?」


…食い違いが生じていたようだ。そう、彼女達の目的は単なる見物ではないのだから。
「イーファの樹は、神聖な場所でしょ?
 その神聖な場所を守っているのが、召喚士の一族。
 そしてその召喚士の一族は今亜美しかいないとなると…亜美に聞くしかないよね」


「…行くのはいいけど、入るのはダメだよ
 どっちみちあの場所、召喚獣で封印されてるんだもん」



「…何か理由があるの?」

「あの場所は昔から、召喚に失敗した召喚獣を封印しておいてる場所なんだよ」
「失敗した…って?」
「亜美にもよく解らないんだよー。…とにかく!イーファの樹は入っちゃだめだかんね!
 いーい?」

亜美の協力は諦め、今日は眠ることにした。
「…後ね。イーファの樹には凄いモンスターがたっくさんいるし、何か怖い場所でもあるんだよ
 封印を解いたらどうなるか本当にわからないんだから!」


封印の地、イーファの樹。
その実体は…明日、自分達で確認する他ない。


「ほ、ほんとにだめだかんね!!」
「? え?うん…」


山道を行き、共に戦い、村に招き、一緒に食事をする。
…亜美にとって、今はとても楽しい時間だった。

…だが。明日が来ればまた行ってしまうことを寂しくも感じていた。
自分にはついていく理由がないということも。


夜も更けた頃。
亜美の家の前にビビはいた。

「何か考え事なの?」
ビビの三角帽子にぽんと手を置いて美希が現れる。

「…考えるのを止めようとしたら、なんか頭がぐるぐるしちゃうんだ」



「…考え過ぎるのはよくない、それは解ってるはずなのに…」


美希は眠気を帯びた目でおにぎりを取り出す。
「それは気にしないんでいいんじゃないかな  だってミキはミキでビビはビビだし…」

ビビを落ち着かせるためでなくとも、心からの彼女の本心であり、それが彼女のやり方である。
「それぞれのペースでいいんだと思うよ」


「でも僕は考えるのを止めたいんだ…このままだったらどうしようとかまた思っちゃうんだ…」
「ビビ」


「誰しも、選べることなんていつも二つしかないんだよ
 『行動する』か『しない』か  …本当にそれだけだよ」


「人はみんないろんな悩みを抱えてる。
 けど…それに対して出来ることはたった二つしかないんだよ?
 そんなの悩んで当然だと思わない?」

「…」
「ミキの場合だけどね
 …行動するときとしないときと。…基準を決めてるんだ 『手の届くところは守りたい』って。

 けど基準が何なのかは人それぞれだからビビもビビなりに考えればいい。
 …まぁ正直、それがいつも出来てるか、て聞かれると…困るんだけど」
「美希姉ちゃん…」

眠気眼での美希のその言葉はビビに、
おぼろげながらも届いたのであろうか。


「行動するしない…そんだけなんだね。」
…だがどうやら、物陰で聞いていた亜美には聞こえていたようだった。


そうして、少年少女に言葉する美希は…
「…美希姉ちゃん」
「んー…?」
「いたい…」

寝ぼけて三角帽子を齧っていた。

172乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/27(木) 21:16:11 ID:0MYjsA120
萌え二次大戦に出てほしかったあの兵器の擬人化娘ー!
ロジーナ「ちょ、ちょっと!」

KV-1:ソヴィエト
自分的には傑作重戦車だと思うんだけどなあ…ダメかなあ…
エリ「ソ連戦車の魅力を伝えるにはT-34のロジーナとIS-2のスターリナで充分だろ」

自走臼砲カール:ドイツ第三帝国
ドイツのゲテモノ巨大戦車(正確には自走砲)。個人的には出てほしかった。
シャーリィ「そんなゲテモノどうやって擬人化するんだよ!」

正規航空母艦『飛龍』:日本
やっぱりあかぎさんと対をなしてほしかったなー…
エリ「あかぎと対をなすんだったらむしろ加賀だろ
    それに飛龍が擬人化されたということは蒼龍、加賀も擬人化されるさ」
むしろ万歳ッ!

二式飛行艇:日本
エリ「双発機なら一式陸上攻撃機のいちこがいるだろ
    それに飛行艇をどうやって活躍させるんだよ!
    いくら今でも世界でトップレベルの飛行艇とはいえ…」
ふがくみたいに活躍させるとか!ぶへあ
エリ「いやいやいや…」

M3リー:アメリカ
M4シャーマンのシンがいるからいいじゃないか!…なんてことはないぞ!
エリ「いや、M4で十分だろ」
どうするんだねアフリカ戦線はッ!!
エリ「いや、M4で十分だろ」

F4Uコルセア:アメリカ
SBDドーントレスがいるのに…F4Fワイルドキャットがいるのに…
なぜ米海軍の傑作雷撃機コルセアがないんだァーッ!
エリ「容量オーバーだったんだよ、きっと 仕方がないさ」
でももし次出るなら絵柄は米柄さんね!ゆきかぜの人!
エリ「そこまで指定かい」

173im@s fantasy9 第二章 第四十六話 1/3:2010/05/28(金) 04:11:17 ID:ktUuKrtk0
「さて、それじゃいこっか。」
マダイン・サリの朝。

広場で支度を終え、一行はマダイン・サリを出る……と。




「!」
「亜美ちゃん」

マダイン・サリ出口前で亜美が一行を待っていた。




「亜美、来てくれるの?」

「ふふん、亜美がいないと困るっしょ?」
「うん。けど…」


「けどもヘチマもないよ!
 せっかく亜美が着いて来てあげるんだから、言うこと聞くの!
 細かいことは考えないで、行くよ、イーファの樹!」



亜美は杖を手に、意気揚々と先頭をきって歩き始めた。
「…どうしたんだろ…?」

美希にはよくその心境の変化が理解できなかったようだが。







マダイン・サリから戻りコンデヤ・パタに面する山脈へ。

そこを山脈沿いに歩き…たどり着くはこの『外側の大陸』の西側、広大な広大な『プアレ大平野』。




あちこちに亀裂の入った、乾ききった平原。
「…乾いてる」
「? ゆきぴょん、どしたの?」


「そういえばそうなの…」
「うん。 …これだけ大きな木の生えるような場所なのに、他に木が一つもないし…草まで生えていないの」

「…んー。栄養を全てイーファの樹に取られてるんじゃないかなー 影だって出来てるっしょ?」
「…何か、不自然じゃないかなぁ。」

174im@s fantasy9 第二章 第四十六話 2/3:2010/05/28(金) 04:14:24 ID:ktUuKrtk0
そして、大平原に入ってからずっと一行の視界を遮ってきたそれと相対する。

…巨大な樹。亜美はそれを神聖な場所といい、ドリルは何か不思議な感覚を覚え、
ビビは不気味な感覚を覚え、美希はモンスターのようだというその場所………


イーファの樹へ。


巨大な巨大な穴…大地は張り巡らされた根によって支えられ、形を保っているのだろう。

その穴はどこまで続くのか?

近くに来たから解る。…光は最早届いていない。…地の底まで続き、根が張り巡らされているのだ。


「………間近で見ると…」
「これ、本当にただの樹じゃないよ…」
「…それより、皆…!」


ドリルは勘付いた。
「ここ…」





真っ白なものに包まれた、イーファの樹。
その白いものは全て、そう。
「…霧だ!!」


モンスターの発生源。
身も心も、生けるものを苛む災厄の気体。
その…霧が…イーファの樹には満ちていたのだ。


「きり?…これが、あれなの?ミキミキたちのいる霧の大陸っていう所に沢山ある、霧?」
「…うん」
「僕達の住んでいる霧の大陸は、山の下から海までずっとこの霧に覆われてるんだよ」



何故イーファの樹が霧に包まれている?一体ここは何なのか?


イーファの樹は根の張られた大穴が封印の境となっている。
「んじゃ、行くよ!!」

亜美が手を振り上げる。


プアレ大平原の大半を占めるこの大穴にかけられた封印を…一人の小さな少女が今、解くのだ。



その一挙一動に、3人は息を呑む。
果たして…?





「えい」
ぴとっ。



「…?」

亜美は、念じたかと思いきや突然大穴を囲う見えない封印…バリアに手を触れただけ。


手を触れた箇所を中心にバチバチと音を立てて何かがはじけるような音がし……
宙から突如として赤い石が飛び出した。

亜美はそれをキャッチした。
「あの、今のが…?」

「うん。亜美以外誰も解けない封印だよ
 正直、呪文とか全然必要じゃないんだよねー。何かカッコいい呪文でも考えたんだけど
 なんかめんどくさくなっちゃって」
「…そういうものなの?」



「さ、そんなわけでしゅっぱーつだよ!」
「う、うん!」
「うん…」
「はいなの」

外側の大陸に住む全てのものにとっての神聖なる地…イーファの樹へ。

175im@s fantasy9 第二章 第四十六話 3/3:2010/05/28(金) 04:15:08 ID:ktUuKrtk0
「落ちないように注意してねー!」

太さとしては人が道にして歩くには十分な、
大穴に網目のように張り巡らされた根を足場に歩いていく。
「どこまで続いてるんだろう…」


「ズゴゴゴゴゴ………」
幹へと繋がる太い根で、彼女達の足を止めたのはモンスター。
高さ4mほどの、枝が触手化した、木のような形をした奇怪なモンスター『ストローパー』だった。

「ズゴゴゴゴゴ…」
「これは…樹?」

イーファの樹の一部が変質したものか?そう思いながら、美希はストローパーにルーントゥースで斬りかかる。


今までの盗賊刀とは違い、ルーントゥースは槍を思わせるような直線状のとても細く長い刃。
頭の上でぐるぐると回転させたルーントゥースを、飛び上がり、ストローパーの頭から一撃。


「…!?」
しかし効きが悪い。

「…これ、ただの木じゃない!!」
異常に硬質化した木だった。


「ビビ!!」
「うん!」
ファイラを唱える。


炎がストローパーの周りを取り囲み、燃やす。
「ゴォォォォォオオオ…!!」
「植物なのは間違いないみたいだね」

炎に包まれ柔らかくなったストローパーの体を美希が斜めに両断。


「キェアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
金切り声を上げて、ストローパーは奈落の底へ落ちていった。



「! 今の声に釣られてモンスターが増えてきたよ!」


後ろから、前から右から左から。
次々に枝からストローパーが伸びてきた。


「何これー!!」
これでは先に進めない。



「…いちかばちかだけど…ドリル、『ストナ』を唱えて!!」
「うん…!!」


ストローパーに向かって手持ちのラケットを向ける。
すると、ラケットの先から出た光は一直線に伸びストローパーに命中。
「オォゴオゴゴオオオオオ…」

ストローパーの体に大穴を開けていった。


「やっぱり…!!」
ストナは石化を治療する魔法。石になったものに命中、硬質化を解く。


一瞬にして硬質化を解かれた、ストローパーの巨体の中心はただの植物に戻り、
圧縮されたままの硬い硬い体に引っ張られ破け、大きな穴となる。


つまり即死。
ストローパーに開いた大穴をくぐり、先へ。
また現れたストローパーにも全員で一斉に金の針を投げつけて破壊。


走り続け……



天までそびえるその巨大な幹へとたどり着いた。

176im@s fantasy9 第二章 第四十七話 1/5:2010/05/28(金) 04:15:52 ID:ktUuKrtk0
「……穴が開いてる」
「本当だ…」


幹はいくつもの植物が密集して束のようになっているのが解った。
そしてその幹に…「入口」が存在していた。
それは誰かがくりぬいて作ったものでは…ない。

「…ただの植物じゃない、とは思っていたけど…」


植物であり、何らかの施設でもあるということか。
意を決して中に進む。






霧が立ち込める幹の中は狭い部屋となっていた。
だが…これといって、変わったものは見当たらない。

部屋の中心に、四角いタイルがあるだけ。




…タイル。
「…?」
亜美はコンコンと叩くが…何もない。

「何、だろう…」
ドリルも指でつんつん突いてみるが何の様子もなし。


「…」
ビビはじっと、地下からあふれ出る霧を見つめている。




「…んー…」
タイルの上に、美希が手を置いてみる。すると…



「!!」
タイルが自動的に動き始めた。

「美希ちゃん!!」
「な、何何!?」

「美希姉ちゃん…!?」



その動いた方向とは…下。
タイルは床から下へと移動していく。その上の美希を乗せて。





暫くして、美希が戻ってきた。
再びあがってきたタイルと共に。
「これは昇降機だね、移動用みたい」


「昇降機…高木さんの所にあったような?」
「原理は全く違うと思うけど、そんな感じだね」



「下に通じてるよ。…霧の中に入るから、戦いの準備はしておいてね」







「幹の地下か……」
「根じゃないの?」


「根って言ったら外にあるようなものを指すし…地下茎?」
「それは大体草花を指すもので樹には使われないし…」
「そもそも土より下にあるだけで、幹なんじゃないかな?」


ああだこうだと言いながら地下深くへ下りる。

177im@s fantasy9 第二章 第四十七話 2/5:2010/05/28(金) 04:16:55 ID:ktUuKrtk0
そこは霧の立ち込める迷路だった。


「アァァァア…ハァァァァ…」
「ウェァアアアアアアアア…」
「ォォォォオオオオオオ…」


「!!」
現れたのはモンスター。


茶色い、骨だけになった奇形の死体。
…どうやら『ゾンビ』と呼ぶべきものらしい。


「…イーファの樹が封印される前の人たちかな…?」
「ふ、封印に失敗したマダイン・サリの人たち!?」

ビビは怯えるが…
「違うよー!だってこの人たち角がないもん!!
 この人たち、マダイン・サリとは違うところから来た人たち…の死体だよ!!」


ゾンビは次から次へと姿を現し、ゆっくりと美希達に群がってくる。


ゾンビならば有効手段がある。
が。
「あ、あわわわ、わわわわわわわわ…」



これは戦えない…

「亜美は!?」
「ごめん、レイズ覚えてないんだよー!!」



「ア…ア………アスピル…」
「アスピル…」
「アスピル……」
「アス…ピル」

死の…もとい、消滅の危機を察したゾンビたちが一斉にドリルに向かいアスピルを唱える。
「ひいいいいいい!!!!」
ドリルはすぐさま気絶。


「ファイラ!!」
「アァァァァァァァァ…」
「アァァァァァァァァァァァァ」

全体化したビビのファイラで敵を焼き尽くし…

「わ!」
背後から現れたゾンビにはフェニックスの尾で代用。

次から、次へと。フェニックスの尾とファイラで敵を消滅させていく。


「…」
はぁ、と息をつく。どうやらゾンビたちの群れは途絶えたようだ。


「…あれ?」
よく見ると、そこには何もなかった。

…蘇生の魔法により、ただの死体に戻ったゾンビの体がないのだ。


「…どう、いう…」
『消えた』。…どうやって?

まさか、ゾンビは死体を介さず純粋に霧から作られたモンスターだというのか。

邪悪な霧の立ち込める中を、どんどん下りていく。



「…ひゃ!!」
ドリルが目を閉じる。


強烈に目に飛び込んでくる、緑の光。

178im@s fantasy9 第二章 第四十七話 3/5:2010/05/28(金) 04:18:26 ID:ktUuKrtk0
「…眩しいのー…」
「こんな場所があったんだね…」

洞窟のような箇所から一転。
下層と思われるこの場所は、緑の光に包まれた崖だった。
大きな大きな幹が丸ごと空洞となっていて…

空洞の中心に、上から下まで一本の柱が立っている。


「…」
ここから下に向かうことは出来ないのか?
「……あ」
そう思っていると。

崖の淵に一枚、中心の柱から伸びる巨大な葉が存在しているのがわかった。


「葉っぱ…?」


硬そうである。石のようだ…。
揺れず、飛ばず、一箇所で宙に浮いている。


…というより、葉の形をした機械のようだった。
「大きいね…」

ビビが葉に乗ってみる。が、何も起こらない。
いや、何かあっては困るのだが。


「これも多分昇降機のように思うんだけど…」
「何で言い切れるのさー?」
「勘…なの」

ひとまず、3人全員葉の上に乗せてみる。
…だが、動かない。


「何かそっちにあるー?」
美希も葉に乗って見る。無駄だと思いながら。

すると…
「え…?」

葉の端から突然、光の壁が作られ始めた。
「!?」

そして…葉は一気に宙をすべりだした。
ぐるり、ぐるり…柱に沿って。円を描くようにらせん状の軌道で…幹の下へと向かって。




「…この下は何があるんだろうね…」
緑の空間は下へ、下へ。

…一体何があるのか。
「…亜美、ちょっとマミに聞いてみるよ。昔からマミは勘が鋭いから」


亜美は服の中からマミを呼び出す。…普段はこうやって中に入っているようだ。


「クポ………」
「マミ、何か解る?」

あたふたしながら辺りを見回すマミ。だがそのうち…

下を覗き込む。
「…ク、クポポ、ポポ…クポ…」
「え!?」


「…何て言ってるの?」
「この下に…沢山の生命体がいるんだって」

「沢山の…命?」

179im@s fantasy9 第二章 第四十七話 4/5:2010/05/28(金) 04:20:22 ID:ktUuKrtk0
美希は言う。
「そうかもしれないね、ドリル」
「え?」

「だってここ、どう見てももう、樹っていうより建物だよね?」
「うん」

「銀の龍にまたがって、貴音は霧の大陸とこことを行き来してるわけでしょ?」
「あ…」



「…ここは貴音の本拠地なんだよ。何がいてもおかしくない…気を抜いちゃだめだよ」
「言ってる間に来たよ!!」

ビビが慌てる。



「キシャォオオオオオオオオオオオオオ!!」

葉の上の彼らを襲うは大気を劈く咆哮。


龍だった。
「銀色じゃないし…形があの時と全然違う…よくいる普通のドラゴンみたい」
「これもゾンビだね…」



ブレスを吐きかけられては逃げ場がない。
葉の上で行動範囲の狭い美希はドラゴンゾンビに最後に残っていたフェニックスの尾を投げ…


「ギャァァァァァァァァァァウ!!」
ドラゴンゾンビを一瞬で退治。



…会話に戻る。

「…何でこんな、不気味なモンスターが多いんだろう…
 フェニックスの尾で倒せるモンスターなんて亜美知らないよ…?」

「…アンデッドっていうんだけど、知らない…?」
「……霧の影響なのかな」


「この大陸にはないのに、ミキミキたちの大陸にはあるんでしょ?変だよー…」
「…そうだね」



と言っていると。


「…」
ビビが、何かまた考え込んでいるようだった。
「どうしたの?」

「美希姉ちゃん、ダリの地下に何があったか、覚えてる?」
「ああ…。黒魔道士達が作られていた…工場だね」

「クロマ…何、クロマ族?」
亜美にはわからないようだ。


「僕みたいな人たちのことだよ」
ビビは…言った。

「…ビビ」
「もう、解ってるんだ。 …僕は、黒魔道士なんだって
 それにもう…気にしてないよ。」


「そう…えっと…ダリにあったものっていうと…
ああ、確か…霧を集めて…卵みたいなものに入れて…そこから生まれてくるんだよね、黒魔道士が」


「黒魔道士を作る技術を春香女王に与えたのが貴音って人なんだよね
 …それで、貴音の本拠地っていうここには霧があって…
 霧は黒魔道士を作るのに必要なんだよね   …関係あるんじゃないかなぁ。」
…つじつまが合う。

「それは…」
それではまるで…霧から生まれるモンスターたちと黒魔道士が…ビビが同じだと言っているようなものじゃないか。

…などと言っているうちに…
最下層にたどり着く。



そこは、真緑の空間だった。

180im@s fantasy9 第二章 第四十七話 5/5:2010/05/28(金) 04:21:58 ID:ktUuKrtk0
底なしと思われたこのイーファの樹の最下層は、緑の水面であり…
その上に立っているここは…まるで、巨大なハープのようだった。

「これは…機械…?」
「…マミが言ってる、凄い生命がここにあるって!!」


「一体、…一体何なの?ここ…!」
美希は心が落ち着かない。…イーファの樹を見たときのざわめき、嫌な予感が最高潮に達していた。

「…」
反面、ドリルは心を落ち着けていた。地中だからか?いや…それは違うだろう。

ビビは、ここで自分達の謎を解けると…最早、半ば確信していた。



「……!! ミキミキ!ゆきぴょん!ビビちん!! …何か来るよ!!」
巨大なハープが激しく揺さぶられる。
幹の壁が…うごめく。活発にイーファの樹全体が動き始める。

そして…揺れの中心である、ハープの先端に行った瞬間…
下から、それは姿を現した。



「貴音ではなかったか」

現れたのは、人面のついた巨大な樹。
「エクスデス…!?」
違う。


…その樹は、イーファの樹そのものと恐らく結びついているのだろう。
大いなる生命として、美希達に思念波で語りかけてきた。

「貴音の仲間だよね …霧でしようとしているの、
 貴音は? …あいつはどこにいるの!!」

樹は話す。
「我の預かり知らぬこと……」
「霧を使って何をしようとしてるの…」

「我は霧を南の大陸へ送り廃棄するのみ」

「送る!?」
「精製の際に生じた廃棄すべき成分…それが霧」


「霧は闘争本能を刺激する
 霧により大陸の支配者を刺激し…戦争を誘発させる
 そして、文明を破滅させることが我が目的」


黒魔道士の材料としなくとも…
霧は戦争を起こすための道具だったのだ。

「…文明の…破滅…?」


「我を倒さば霧は止まる
 即ち、貴音により生み出された、お前の仲間が生まれぬことも指す」


ビビに語りかける。
「…」

「貴音は言っていた 純粋なる霧を用い、最初の兵器を生み出し雛形としたと
  我を倒すこと、それ即ちお前が自身の存在を否定することと等しい」

「…」
ビビは…目を閉じてうつむいていた。
「僕は…人を殺すために生まれてきたんだね」


「そんなこと、意味ないと思う」
「ビビ…」


「けど僕には… 僕には今こうして生きて、美希姉ちゃんたちといることがそれだけで意味なんだ!!」

一つの生命として彼は、霧を生んだ存在に向かい立つ。
「もう人殺しの道具なんて生ませない…!生んじゃだめなんだ!!」


「……ビビ…!」
美希は頷き

巨木を前に、盗賊刀を構える。
「…もう聞きたいことは終わった、後はお前を倒すだけ!」



「我が名はソウルケージ
 我が預かりし一千年  終わりは見えど今ではない
 止めること 許されん  我を倒すこと 無意味なり」

181乃木平八郎 ◆sRu4/gQPQo:2010/05/28(金) 22:57:16 ID:42OZ6ujM0
ビックバイパー擬人化対応表

BP-456Y 初期型
アストリッド・バイパー
BP-8332 第二期型
ジェセニア・バイパー
BP-827Z 第三期型
シュルヴィ・バイパー
BP-5963 第四期型 
コルネリア・バイパー
BP-592A 第四期特型
イレイン・バイパー
T-301 B 第五期型
カティーナ・バイパー
ヴィーヴィ・バイパー
パスカル・バイパー
T-301 R 第五期特型
オーフェリア・バイパー
セイディー・バイパー
T-302 B 第五期爆撃型
ヤロスラーヴァ・バイパー
ナディージュ・バイパー

バイパー「やった!仲間が増えたよ!w」
アルヴァ「今の人数だけじゃ大変そうだしねw」


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